ほむら「私の歴史に、また一ページ」 (101)

まさかのまどかマギカと押忍番長のクロス
スロット好きなら、それはとっても嬉しいなって。

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ほむら「また、駄目…だった」

もう何度目かも分からない見慣れた光景。
それでも彼女は立ち上がり、ベットから起き上がった。

ほむら「前回はメンバーも揃って、なおかつまどかにもQBを近寄らせなかったのに…!」

ほむら「…諦めたい。けど、それは駄目。あの時まどかに誓ったのだから…」

ほむら「でも、もう…」

ほむら「…駄目よ、ほむら。諦めたらそれまでなんだから。さぁ、今回こそ終わらせましょう」

学校


先生「パチスロは20スロか低貸しか!はい、中沢くん!」

中沢「中学生だからわかりません」

先生「その通り!中学生にはまだ早い!」

さやか「先生また負けたのかな~」

まどか「ママにも止めろって言われてるのに、先生よくやるよね…」

先生「そんな事より、今日は転校生を紹介します!暁美さん、入って」

ほむら「暁美ほむらです。どうぞよろしく」

ざわざわ


さやか「すっげー美人!」

まどか「だねー」

ほむら(もう自己紹介飽きたわ…。とばしたりできないのかしら)

ほむら(でもやっぱりまどか可愛い。あの笑顔を守る為にも、今回も頑張りましょう)

先生「それともうひとり、転校生を紹介します!轟く~ん」

轟「轟入ります」ガラガラ

ほむら(!?)

ざわざわ…


さやか「すげームキムキ!」

まどか「ほんとだねー。でも何で学ラン?」

さやか「さぁ…。でもうちの制服よりあっちのほうがしっくりくるね」

中沢「彼から凄い漢気を感じる…!舎弟になりたいくらいだ!」

轟「よろしくお願いします」ペコ

先生「それでは皆さん!仲良くしてあげて下さいね!」

ほむら(今までのループには居なかった人間…。大丈夫とは思うけど、注意が必要ね)

放課後、ショッピングモール


さやか「ねぇまどか、どっちのCDが良いと思う?」

まどか「ウェヒヒ…。今日も上条君に渡しに行くの?」

さやか「ま、まぁね。ずっと入院続きだしあいつの気分転換の為にも、ね」

まどか「さやかちゃんやっぱり優しいね!……あれ?誰か呼んでる…?」ダダッ

さやか「ちょ、まどかー!」


まどか「ここは…?」

QB「助けて…まどか…」

まどか「!…酷いケガ。あなたが私を呼んだの?」

QB「うん…だから、助け…」

ほむら「その必要はないわ」ジャキ!

まどか「え?ほむらちゃ…」

轟「うらぁ!」パコーン

ほむら「卓球の玉で拳銃が弾かれた!?」

さやか「まどか!急いで!」

まどか「で、でも…」

さやか「轟がなんとかしてるんだから、早く!」

まどか「う、うん…」

たったった…

ほむら「く…!あなた、何てことしてくれるの!お陰でQBがまどかと…」

轟「理由は知らねぇが、いくら何でも動物虐待は見過ごせねぇ。漢が廃る」

ほむら「…!?QBが見えてる…!?」

ほむら(彼は男のはず。なのに何故…。でも今はまどかを追わなくては!)

カチリ!

轟「!?…消えた?」

さやか「はぁはぁ…。ここまで来れば大丈夫かな」

マミ「あら、あなた達…」

まどか「だ、だれ?」

マミ「驚かせちゃってごめんなさい。私は巴マミ。その制服は見滝原ね?私も同じ学校よ」

マミ「取り敢えず、あなた達がQBを助けてくれたのね。良かったら、うちに来ない?色々話したいこともあるし」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「うーん、でも確かに私らも混乱してて聞きたいことあるし…。ここはついていくしかないっしょ」

マミ「決まりね。美味しいケーキをご馳走するわ」

轟「ケーキ…か」

さやか「いつの間に!?」

マミ(す、凄い筋肉ね…。この子たちの友達かしら)


ほむら(一足遅かった…か。ここは様子をみるべきね)

マミホーム

マミ「おまちどおさま」

まどか「美味しい!」

さやか「めちゃうまっすよマミさん!」

轟「まだまだ喰えるぜ!」

マミ「うふふ、お口に合ったのなら嬉しいわ。ところで、鹿目さん、美樹さん、轟…くんだったっけ。QBを助けてくれてありがとう」

さやか「いえいえ、あたしらは何も」

まどか「ウェヒヒ…」

轟「礼には及ばないぜ。困ってる人は見過ごせないしな」

QB「僕は人じゃないけどね」きゅっぷい

マミ「それにしても美樹さんや鹿目さんはとにかく、男の子でもQBが見えるなんて」

轟「不思議なことなのか?」

マミ「それはそうよ。本来は魔法少女の素質がある子にしか見えないものよ」

まどか「魔法少女…?]

マミ「そう、魔法少女。現に私もそうなの。ほら」パァァァ

さやか「変身した!?」

マミ「信じられないかもしれないけど、こうやって私は魔女と戦ってるの。魔女というのは人に危害をもたらす存在で、原因不明の自殺や事故は大抵魔女の仕業なのよ」

さやか「てことは、マミさんが見滝原を守ってくれているってことですか!凄い!」

マミ「まぁ、遠回しにいえばそうかもね」マミ

まどか「私もマミさんみたいになれたらなぁ」

QB「君たちならそれも可能だよ!僕と契約すればね。それに、何でもひとつ願いを叶えてあげるよ」

まどか「本当!?じゃあ…」

轟「待ちな。戦うって事は怪我するかもしれないって事だ。まずは魔女とかいうのがどういうものか見てから決めても良いんじゃないか」

マミ「それもそうね。それじゃ、明日から私と魔法少女体験してみない?それで決めてみると良いわ」

さやまど「はーい」

翌日。お菓子の魔女結界内

マミ「はぁ!」バンバンバン

使い魔「グァー」

さやか「カッコいいー!」

まどか「凄い…。こんな力があるなら、私も契約して誰かの役に立てるかも…」

ほむら「その必要はないわ」ファサ

マミ「あら…。あなたも魔法少女なの?」

ほむら「そうよ。それより、今回の魔女は私の獲物。あなたには退いてほしい。グリーフシードなら倒したあとあげるわよ」

マミ「…信用すると思って?」

グルグル

ほむら「くっ!」

さやか「リボンが身体を巻いた!?」

マミ「事情は知らないけど、私はあなたを信用できない。私の友達を虐めたんですもの、できる訳がない」

ほむら「…」

マミ「大人しくしてれば、帰りにほどいてあげる。さぁ、行きましょう、美樹さん、鹿目さん、轟くん」

まどか「ほむらちゃん…」

さやか「ほらまどか急いで!轟も早く!」

まどか「う、うん…。ごめんね、ほむらちゃん…」

轟「…すまねぇが、行かせてもらうぜ」

ほむら(また、止められないの…?)

マミ「ここね」

シャルロッテ「ボーナスカクテイ!」

マミ「速攻で片付けるわよ!」

マミ「ティロフィナーレ!」

バシュ!

シャルロッテ第2形態「イタダキラ-ッシュ!」ガブリ

まどか「ひっ」

さやか「マ、マミさんが…!?」

QB「なんてことだ…。このままだと君たちも危険だ!早く契約を…」

さやか「ま、待って!あれ見て!」


轟「ぬおおぉー!」

まどか「轟くんが寸前で魔女の口を抑えてる!」

轟「うらぁ!」ドゴォ!

轟「やれやれ、危なかったぜ。しかし…」

マミ「きゅ~…」

轟「気絶しちまってる」

シャルロッテ二形態「マダマダァ!」ウニョーン

さやか「や、やばいよ!どうすれば!」

轟「勝負じゃあー!」

まどか「えぇー…」

タッタラタラタラタララララー

シャルロッテVS轟 金剛
番長大食い対決 期待度☆☆☆☆

シャルロッテ二形態「バクバク」

轟「オラオラオラオラ!」

さやか「なんか早食い対決してる!?」

まどか「お互い一歩も引いてない…。でもあのお菓子の形、なんでマミさん形なんだろう」


シャルロッテ二形態「グァー!」ボン!

まどか「食べ過ぎて爆発しちゃった」

轟「ご馳走さまでしたぁ!」


完 全 勝 利 !

ほむら「リボンが解けたから来たけどなにこれ」

まどか「轟くんが対決に勝利したんだよ!」

さやか「あの食いっぷりは凄かったわ」

ほむら「わけがわからないわ」

マミ「うーん…私、生きてる…?」

轟「目が醒めたか。安心しな、さっきの遠方巻きは倒したぜ」

マミ「えっ!?…確かに、グリーフシードが落ちているってことはそうみたいね」

さやか「マミさんこれなんですか」

マミ「グリーフシード…。魔女がたまに落とす物で、私達魔法少女の役に立つ物なの。…轟くん、これ頂いていいかしら?」

轟「ああ」

マミ「ありがとう…。それで、これをソウルジェムに近づけると」

シュウウゥ!

まどか「さっきよりマミさんの持ってる宝石?が綺麗になりましたね」

マミ「そう。これで魔翌力を回復しているのよ。…暁美さん、貴女にもあげるわ」

ほむら「…これはあなたの物よ。私は必要ない」

マミ「いいえ、私の物でもないわ。これは轟くんの物なんだから。かといって彼は魔法少女ではないから使えないし」

ほむら「…そうね。ありがとう」

マミ「良かったらその…うちに来ない?美味しい紅茶を手に入れたの」

さやか「本当ですか!?是非行きたいです!」

ほむら「いや、私は…」

まどか「わーい!折角だしほむらちゃんも行こうよ!ねっ?」

ほむら(まどか…!駄目よほむら!まだ私にはやることが…)

まどか「駄目かな…?」

ほむら「い、いえ!是非お邪魔させてもらうわ!」

マミ「ふふ。魔法少女のお友達が出来て嬉しいわ!よろしくね、暁美さん!」

ほむら(くっ…。でも、これは巴マミと協同戦前を張れるチャンスだわ。流れも良いし、これなら問題なくいけそうね)

轟「喰った分特訓しねえとな…」

病院にて

上条「さやかは僕を苛めてるのかい?」

さやか「そ、そんな事…」

上条「聴きたくないんだよ!こんなもの!」ガシャーン

上条「もう僕の腕は治らないんだ!奇跡でも魔法でもない限り…」

さやか「…あるよ。奇跡も魔法も、あるんだよ!」

上条「それとついでに志筑さんにも告られた」

さやか「なんですと」

そして学校

さやか「…というわけで、あたし契約するわ」

まどか「えぇ!?でもそれって上条くんの腕を治す必要あるの?」

さやか「あたしが治せば…。その、仁美と恭介が幸せになれるかなって」

まどか「待ってよさやかちゃん。それじゃあさやかちゃんは何にも良いことないよ!さやかちゃんの今後にも関わるのに、そんなのってないよ…」

さやか「うん。でも決めたんだ。あいつの為なら、あたしは…」

QB「よしそれじゃあ契約」

轟「話は聞かせて貰ったぜ!」

まどか「轟くん!?さっきまで腕組みしながら寝てたはずじゃ…」

轟「うつらうつらだったんだが、そっちの話を聞いてたら目が醒めちまった。それよりさやか、お前本気か?」

さやか「…あたしは本気だよ。てゆうか、あんたには関係ないじゃん」

轟「ばっきゃろー!」

さやか「!?」

轟「仲間の将来が懸かってるかもしれんのに、見過ごせるか!」

さやか「あ、あんた…」

まどか「轟…くん」

さやか「だからって、どうすんのさ。あたしの願いは変わらないよ」

轟「俺に勝ったら、そこの白猫と契約しな」

さやか「受けて立つ」

まどか「えぇー…」

タッタラタラタラタララララー

美樹 さやかVS轟 金剛
番長ドッチボール 期待度☆☆☆

まどか「うぅ…!」

さやか「早く投げてよまどか!あたしにはやる事がある!」

まどか「さやかちゃん…」

轟「…安心しなまどか。さっさと始めようぜ」

まどか「う、うん…」

まどか「始め!」ポーイ

さやか「いっただきー!そりゃー!」ポーイ

轟「甘いぜ!」サッ

轟「俺からいくぜー!」ガシ

轟「年貢の納め時じゃあぁ!」ギュルルルル

さやか「うわっと…。凄いボール…」

さやか「でも、負けられない!」ガシ!


さやか「あたしの前から失せな!」ギュルルルル!

轟「!?」

バコーン!

轟「ぐわあぁあー!」

まどか「あぁ!轟くんがボールに当たってぶっ飛んだ!」

敗北…

中沢「ボールはまだ生きてるっス!」ガシ!

さやか「えっ、中沢…!?」

中沢「番長の敵ぃー!」ズゴゴゴ!

さやか「よ、避けられない…!」

バコーン!

さやか「あぁっ!」

まどか「さやかちゃんが下乳見せながらぶっ飛んだー!」

轟「よし!」

完 全 勝 利 !

さやか「うぐぐ…負けた…」

轟「約束は守ってもらうぜ、さやか」

さやか「分かってる…。でも、あたしどうすれば良いの!?このままだと仁美に恭介を!」

轟「ばっきゃろー!」

さやか「!?」

轟「おめぇはその仁美ってやつに負けずに男に想いを伝えたのか?もししてないなら、戦う前から逃げ出してるのと一緒じゃねぇか」

さやか「そ、それは…」

まどか「そうだよ、さやかちゃん。轟くんの言う通りだよ。ぶつかる前に砕けるなんてさやかちゃんらしくない!」

まどか「諦めたらそれまでだよ!」

さやか「まどか…!轟…!」

さやか「分かったよ、あたし。今日恭介の所に行ってくる。本当の気持ちと、向き合うよ」

まどか「さやかちゃん」ダキ!

さやか「まどか」ダキッ

轟「さて、俺は滝浴びでもしてくるかな…」


QB「ふむ……。これはこちらも手を打たないと、ね」

翌日、学校にて


さやか「というわけで、あたし恭介と付き合うことになりました」

まどか「良かったねさやかちゃん!」ウェヒ-!

ほむら(すごい…。昨日急に美樹さやかと轟が校庭でドッチボールなんかしてるから教室で眺めてたけど、そんな事があったのね)

ほむら(ていうか、話を聞いてる感じ本当は轟が負けているんじゃないかしら)

さやか「それと、恭介の手も動くようになったんだ!」

ほむら(!?)ガタッ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「い、いえ。ちょっと寝ぼけてただけ。何でもないわ」ファサ

さやか「お?転校生もあたしのノロケ話を聞きたいのかなー?いいよいいよ!話してあげますよ~!」

ほむら(いつも腹立たしいけど、今日はまた一段とムカつくわ)

さやか「そんで話を戻すけど、昨日恭介の病院に派遣できた女医さんが恭介の腕を診てくれたんだ。そしたらものの見事に治っちゃった」

ほむら「相当名医だったのかしら。普通の医者でも匙を投げると聞いたけど」

さやか「なんかでっかい注射打ってただけだったけど」

まどか「そしたら恭介くん、効ぃっくぅー!なんて言いながらベットから跳ね起きてたね。あれには私も驚いちゃったよ」ウェヒヒ

ほむら「わけがわからないわ」

さやか「とにかく!もう少ししたら恭介も退院できるみたいだしさやかちゃん万々歳ですよ」

さやか「ああ…。本当に奇跡ってあるんだね」

ほむら(わけが…わからない。これもあのイレギュラーの影響かしら)

ほむら(でも、これで美樹さやかは契約しないはず!壁をひとつ越えたわね…)



???「あれが、あんたが言うイレギュラーかい?」

QB「それもそうなんだけど、もうひとりいるんだ。ほら、あそこで腕組みながら寝てる男の子だよ」

???「すげぇガタイな。あれ本当に中学年か?」

QB「詳しくはなんとも言えないね。でも、いずれは君の敵になるかもしれないよ」

???「なるほどね、だからぶっ潰してくれってか。あんたらしくはないけどね」

QB「ある子を勧誘する為さ。きっと今日は放課後にマミの家へ行くはずだから。それじゃ頼んだよ」

???「…マミか。懐かしいな」

杏子「潰す前に、ケーキくらい頂くか」

マミホーム


マミ「まぁ…そんな事があったのね。これはお祝いしないとね!」

さやか「いやはや、今のさやかちゃんは怖いもの無しですよ~」

さやか「もうなにも怖くない」キリッ

ほむら(うぜぇ)

轟「うめぇなやっぱり」

まどか「轟くん、意外と甘党なんだね~」

轟「まぁな」

ピンポーン

マミ「あら?誰かしら」

マミ「どちらさまですか?」ガチャ

杏子「よう。相変わらず呑気そうだな」

マミ「佐倉…さん!?一体どうしたの?ていうか久しぶりね…」

杏子「とりあえず、上がらせてもらうわ」

マミ「ちょ、ちょっと…」

杏子「へぇ、本当に全員揃ってんじゃん。こりゃ都合良いわ」

さやか「…?あれ、あんた誰?」

杏子「ケーキいただき」ヒョイッパク

さやか「あ!なにすんだこいつ!」

杏子「うるせぇなあ。あんまり喧しいとてめぇまで始末するぜ?」ヘンシン

さやか「なっ!?」

轟「なんだ!?」

ほむら(な、何故急に杏子が…!?そもそも私達の居場所はおろか、見滝原に現れるのもまだ先なはず…)

ほむら(これは、あの白饅頭の仕業ね)

マミ「佐倉さん、あなた…!」

杏子「昔と変わらず、あんたも甘ったるいな。しかも最近は魔女に喰われかけたんだって?」

マミ「……」

杏子「そんな腑抜けにこんな狩り場は勿体ねー。だからあたしが頂くよ」

マミ「どうやら、やるしかなさそうね」ヘンシン

まどか「ど、どどどうしよう!?」

ほむら(このままだと衝突は確実…!まどかにも危害が及ぶかもしれない)

ほむら(こうなったら…)


ほむら「待ちなさいふたりとも」

杏子「あぁん?」

マミ「暁美さん…?」

ほむら「この際だから話すけど、この街にあと二週間後、ワルプルギスの夜が来る」

杏子「なっ、なんだと!?」

マミ「ほ、本当なのかしら…」

ほむら「詳しくはまだ言えないけど、本当よ。だから、私は佐倉杏子にも手伝って欲しい」

杏子「はぁ?急にそんな事言われて信じられるかっつーの。第一あたしにメリットがない」

ほむら「いいえ、あるわ。もし手伝ってくれるなら前金としてあなたに私のグリーフシードをあげる」ジャラジャラ

杏子「こ、こんなに!?」

ほむら「ワルプルギスを倒した後に落とすグリーフシードもあげるわ。それでどうかしら」

杏子「……」

ほむら「更に巴マミのケーキ食べ放題よ」

杏子「!」ジュルリ

マミ「ちょ、暁美さん!」

ほむら「良いじゃない。これなら争わずに事を納められるし、何よりあなたも昔みたいに杏子と一緒に戦えるわよ」

マミ「た、確かに…悪くはない…かしら」

杏子(条件としては十分だ。ただ、これだとなんかあたしが物で釣られたみたいで癪だな…)

杏子「良いぜその話。乗ってやるよ」

ほむら「そう、良かったわ。それじゃよろしく…」

杏子「ただしそこの筋肉があたしに勝ったらな!」

ほむら「なっ!?彼は魔法少女ではないわ!ましてやただの一般人よ!?」

杏子「QBから話は聞いてるぜ。あんた、魔女倒したんだろ。強いじゃねーか」

ほむら(くっ…あいつ余計な事を!)

杏子「それともやっぱり怖じ気づいたかい?」

轟「馬鹿言っちゃいけねえ…やってやるぜ!」

ほむら「あなた、彼女はベテランよ。とてもケンカして勝てる相手じゃ…」

轟「いやそんな危ない事はしない。杏子だったか、俺が勝負する種目を決めていいか?」

杏子「別に。どちらにせよ、あたしには敵わないだろうし」

轟「よしじゃあ早速行くとするぜ」スタスタ

マミ「えっ?ちょっと待って轟くーん!」

杏子「ここって」

まどか「近所の銭湯だね」

轟「さ、ひとっ風呂浴びるか」

杏子「ちょ、ちょっと待てよ!」

轟「女湯は向こうだぜ?」

杏子「そういう問題じゃねー!勝負するんじゃなかったのかよ!」

轟「まずは風呂を浴びてからだ。せっかく仲間になるんだから皆で交流深めな」ガラガラ

さやか「行っちゃったよ…」

マミ「…そうね、確かに轟くんの言う通りだわ!ここは皆で仲良く入りましょう!」

マミ「行きましょう。お風呂の理に導かれて…」ガラガラ

まどか「マミさん楽しそう…」

ほむら「私も賛成よ。さぁまどか服を脱いで」ホムホム

さやか「あんたはなんか違う意味で愉しそうだな」ヌギヌギ

杏子「なんであたしが風呂なんか…」

さやか「ははーん、あんたさては風呂嫌いだな?」

杏子「ち、ちげーし!」

マミ「うふふ。もう仲良くなってるわね」

杏子「うぜー超うぜー!」


\マミさん胸でか!/ \マドカァ…マドカァ…/


男湯
轟「いい湯だぜ…」

さやか「はぁー!いい湯だった!」

まどか「大丈夫ほむらちゃん?のぼせたの?」

ほむら「大丈夫よまどか…」ハァハァ

ほむら(興奮し過ぎて危うく溺れかけたわ)

マミ「どう佐倉さん、あなたもさっぱりしたでしょう?」

杏子「風呂あがりのソーダは格別だな!」ゴクゴク

さやか「ずるーい!さやかちゃんにも一口!」

杏子「やらねーよー」

まどか「ウェヒヒヒ!すっかり仲良くなったね!」

ほむら「えぇ、本当…」

マミ「あら、轟くんも出てきたわね」

轟「待たせちまって勘弁な」

杏子「お、来たな。ほら轟、あんたの言う通り風呂は終わったぜ。勝負するんだろ?」

マミ「佐倉さんたら、もう良いじゃない。こんなに楽しく過ごせたんだし」

杏子「嫌だ!それとこれとは別だからね!」

さやか「あんた意外と頑固だね」

杏子「放っときな。さぁ轟、なにすんのさ」

轟「目の前にあるじゃねえか」

杏子「…!なるほどね、やってやるよ」

轟「勝負じゃあー!」

まどか「やっぱりそうなるんだね」

タッタラタラタラタララララー


佐倉 杏子VS轟 金剛
番長卓球 期待度☆☆☆☆


轟「うらー!」カコーン

杏子「甘い甘い!」カコンカコーン

マミ「凄い上手いわねあのふたり」

まどか「ラリーが速すぎて目が疲れちゃうよ!」

ほむら「なら私だけ見つめれば大丈夫よまどか。さぁ」

さやか「転校生ってこんなキャラだったっけ」


轟「脇が甘いぜ!」スッ

轟「往生せいやー!」スパコーン!

杏子(げっヤバい!こうなったら)

杏子「ロッソファンタズマ!」カコーン!

まどか「あれ!?杏子ちゃんがふたりに!?」

マミ「あれはロッソファンタズマよ!言うなれば魔法を使った分身よ!」

さやか「インチキじゃん」

杏子「誰も魔法使っちゃ駄目なんて言ってねーし!」スッ

杏子「これで終わりさ!ロッソファンタズマ返し!」カコカコカコカコーン!

轟「ほわったあああ!」

杏子「しゃもじで返した!?」

轟「遊びは終わりじゃあ!」スパコーン!

杏子「うう…!うわあぁあ!」

まどか「杏子ちゃんが浴衣から谷間をちらつかせながらぶっとんだー!」

轟「どんなもんじゃーい!」



完 全 勝 利 !



杏子「いてて…」

マミ「だ、大丈夫佐倉さん?」

杏子「平気だよ…。轟、あんた中々やるじゃん。気に入ったよ」スッ

轟「そっちもな」ガシッ

さやか「まるで少年漫画みたいな熱い握手交わしてますな~」

まどか「熱血漢だね、轟くん」

杏子「約束通りあんた達と戦ってやる。…改めて、佐倉杏子だ…よろしくな」

マミ「うふふ。佐倉さんとまた一緒に居られるなんて嘘みたいね」

杏子「けっ…!ワルプルギスを倒すまでだからな!」

マミ「はいはい」

杏子「それじゃそろそろ腹でも減ったし飯でも食うかい?」

杏子「…マミの奢りで」

マミ「はい!?」

さやか「お、良いね良いね!チーム魔法少女結成記念会!」

マミ「うっ…そ、そうね!行きましょう!」(可愛い後輩の為ですもの…先輩らしく振る舞わなきゃ!)

杏子(ちょろい)

見てる人いるかは分かりませんが
とりあえず今日はここまでで。

それもそうですね。
という訳で他スレの邪魔にならない程度に
ティロ☆っとageてみます

何日かして、学校


ほむら(今回のループはかなり順調ね。美樹さやかも契約してないし巴マミと杏子との協力も得られた)

ほむら(轟金剛…。一体何者なのかしら)

轟「ぐーぐー…」

さやか「まぁた轟の奴寝てるよ~せっかく休み時間にドッチボールしようと思ったのに!」

まどか「でも授業中に寝てるさやかちゃんよりはよっぽどマシだよ」

さやか「今日のまどかは手厳しいなぁ。あはは」

ほむら(それよりも、今はワルプルギス対策に集中するべきね。…巴マミ、聞こえるかしら)

マミ(どうしたのかしら暁美さん、ちょっと今立て込んでるのよ)ピコピコ

ほむら(ごめんなさい…。それより、今日の放課後、私の家に来て欲しい。杏子にも来てもらうつもりよ)

マミ(それっ…て…)ピコピコ

ほむら(ワルプルギスの夜について対策を立てたい。しっかり作戦を練りたいの)

マミ(わかっ…た…わ)ピコピコ

ほむら(…さっきから電子音が聞こえるけど、何をしているの)

マミ(テトリスよ!暁美さん、もうテレパシーは終わるわよ!ここが勝負どころなの!)

ほむら(……)

放課後、ほむホーム


ほむら「皆集まったわね」

杏子「急に呼び出すから何かと思ったらそんな事かよ。こっちの都合も考えろよな」

ほむら「良いじゃない、どうせ暇でしょ。夕飯くらい出してあげるわよ?」

杏子「話を聞こうか」

まどか「現金だね杏子ちゃん」

杏子「…?現金もいいがやっぱ食べ物だろ」

さやか「そういう意味じゃないでしょうが…」

マミ「私達はともかく、何故鹿目さんや美樹さん、轟くんまで呼んだの?」

ほむら「私たち魔法少女と関わりを持った以上、彼らにも話しておくべきだわ。命にも関わる事だし」

さやか「い、一体どんなのなんだよそのワルプルギスってのは!?」

マミ「私も噂にしか聞かないけど、超弩級の魔女らしいわ」

ほむら「一度姿を現せば街のひとつは瓦礫と化すわ。天災にも匹敵する」

まどか「そんな…他のみんなにも伝えるべきだよ!」

ほむら「あなたの言うことは最もね。ただ魔女は普通の人間には見えないのよ」

轟「信じる奴はいないってか」

ほむら「理解が早くて助かるわ。だから、せめて魔法少女ではないあなた達は無事であって欲しい」

まどか「ほむら…ちゃん」

さやか「転校生…」

轟「俺に出来る事はないのかほむら」

ほむら「確かにあなたはあのお菓子の魔女を倒したし、戦う力はある。でも、ワルプルギスの夜は別格よ。生身で戦うなんて自殺ものよ」

ほむら「だけど、それを見込んであなたにはまどかや美樹さやかを守ってもらいたい。どんな輩が唆しに来ても大丈夫なように」

轟「良いぜ、ただ危なくなったらいつでも加勢するぜ」

ほむら「轟…」

QB「唆す輩っていうのは僕の事かな?だとしたら心外だ」

マミ「QB!?あなた、最近見掛けないと思ったら…」

ほむら「消えなさい。さもなくば…」チャキッ


まどか「ま、待ってよほむらちゃん!そんな物しまってよ!」

QB「やれやれ暁美ほむら。どうしてこうも君に毛嫌いされてるか理解出来ないが、今日は君達に有力な情報を伝えにきたんだよ?」

杏子「有力な情報?」

QB「そうさ。君達の本来の姿について…」


グシャッキュップイ


マミ「キュゥべぇー!」

まどか「ひ、ひどいよほむらちゃん![ピーーー]だなんて!」

ほむら「こいつらは無限にいる。問題ないわ」

QB「やれやれ、そんな事まで知ってるのかい?つくづく分からないイレギュラーだ」

さやか「声だけが聞こえる!?」

QB「暁美ほむらがそれを知ってるなら姿を見せるわけにはいかないからね。いくら無限にいても勿体無いじゃないか」

QB「それよりだ、さっきの話の続きといこう」

ほむら「や、やめなさい!」

QB「率直に話そう。君たち魔法少女はね」

ほむら「やめろおぉ!」

QB「魔女の卵なんだ」

マミ「…えっ?」

QB「マミ、昔僕が話した魔女の存在について覚えているかい」

QB「魔女は呪いから産まれる存在、対して魔法少女は祈りから生まれる存在」

QB「つまりはね、君たち魔法少女は魔女になる前の姿なのさ」

QB「その証に僕は君達に願いを叶えるという希望を与えて、魂をそのソウルジェムに代えた。だから今の君達の身体は言うなればただのハードウェアさ」

杏子「そ、そんな…!だったらあたし達ゾンビにされたようなもんじゃねえか!」

QB「その身体なら例え心臓を抉られても脳を潰されても死なないよ。便利じゃないか」

QB「ただ、ソウルジェムが濁りきる…絶望するような事があれば魔女になってしまうけど」

まどか「ひどいよ…こんなのってないよ…!」

ほむら(最悪だわ…ワルプルギスの夜を越えた後に真実を伝えるつもりだったのに!)

マミ「…魔法少女が魔女を産むなら…」

ほむら「ハッ!?」


グルグル


杏子「マミ!?」

さやか「か、身体がリボンに縛られて動けない…」

マミ「みんな死ぬしかないじゃない!」ガチャ!

轟「待ちやがれー!」

まどか「轟くん!?」

轟「ぬおおぉお!」バリバリ

マミ「う、嘘!?リボンを力ずくで…」

轟「はぁはぁ…マミ!」

マミ「……」

轟「絶望で魔法少女が魔女になるなら絶望しなけりゃいいだけだ!違うか!?」

轟「てめぇひとりで結論づけて皆を巻き込むんじゃねー!俺達は仲間だろう!互いに助け合えば乗り越えられるはずだ!」

ほむら「轟…!」

マミ「…確かにあなたは仲間。でも魔法少女じゃない。私の気持ちなんて分からない。だから、死ぬしかない」

マミ「あなたも、私も…」

まどか「や、やばいよ…今のマミさんは病みさんだよ…」

轟「これはひとつ喝を入れてやらねーとな…」

杏子「というと…」

轟「勝負じゃあー!」

さやか「やっぱそうだと思ったわ」

タッタラタラタラタララララー


巴 マミVS轟 金剛
番長紙相撲 期待度☆☆


デキルカナ…デキルカナ…?

轟「…」チョキチョキ

まどか「轟くん凄く真剣に駒を作ってる…」

杏子「不器用そうだから変な形の駒でも出来るんじゃねえの」

轟「でっかくいくぜ!」

さやか「でか!てかめっちゃ器用だ!」

ほむら「意外だわ。そんな事より巴マミは…」

マミ「うふふ…勝ったらみんな、仲良くあの世へ旅立つわよ…」チョキチョキ

ほむら「重い」

マミ「出来たわ!名付けてティロ☆フィナーレ号よ!」マミーン

まどか「魔法少女のマミさんが砲台抱えてるよ!」

さやか「何だかんだノリノリだね」

杏子「で、でもこれで轟が勝たなきゃあたしら皆殺されちまう!頼んだぞ轟!」

QB「それじゃあいくよ二人とも。はっけよーい、のこった!」


轟「オラオラオラオラ!」トントントントン

さやか「おお!開始と同時に一気にマミ駒を追い詰めた!」

轟「怒涛の寄りじゃーい!」トントントントン!

マミ「まだよ!」


QB「残った!」

マミ「勝負はこれからよ」

マミ「ティロティロティロティロ!」タユンタユンタユンタユン!

まどか「マミさんおっぱいが!おっぱいが!」

さやか「それにも目もくれず轟が応戦!」

杏子「あんなの見てよく平気でいられるなー」

ほむら(羨ましくなんかないわ)

マミ「終わりよ轟くん!」

マミ「ティロフィナーレ!」

轟「ぐあぁああ!」

まどか「轟くんがぶっ飛ばされた駒に当たってぶっ飛んだー!」

マミ「私に勝つなんて、百年は早いんじゃない?」


敗北…


マミ「さぁみんな約束の時間よ。逝きましょう、円環の理に導かれて」

まどか「うぅ…」

杏子「良いぜ…逝ってやるよ…ひとりぼっちは寂しいもんな」

さやか「轟のアホー!」

ほむら「終わった…」

轟「こいつで勝負じゃあー!」

ほむら「鉄駒!?」

マミ「何度やっても同じよ!」


QB「のこったのこった!」


轟「怒涛の寄りじゃーい!」トントントントントントン!

マミ「そ、そんな!」

マミ「ああ!」

まどか「マミさんがぶっ飛ばされた駒に当たって豊満な下乳を見せながらぶっ飛んだー!」

轟「ごっつあんです!」


完 全 勝 利 !

マミ「うぅ…」

ほむら「リボンの拘束が解けた…」

轟「ちったあ目が覚めたか、マミ」

マミ「でも私達はいずれは魔女になるのよ!?私がずっと守ってきたこの街の人達を[ピーーー]存在になる!そんなの絶対に嫌!」

マミ「だって私はずっと…ずっとひとりで…!」

まどか「マミ…さん」

杏子「……」

轟「…今は」

轟「今は違うんじゃないか?」

マミ「えっ?」

轟「さっきの話からすると、杏子やほむらが現れるまでずっとひとりでこの街を守ってきたらしいな」

マミ「…そうよ。自分の時間を捨ててまで、私は魔女を倒し続けた」

マミ「でも!私だって普通の女の子みたいに友達と放課後に遊びたかった!平凡な学生生活を過ごしたかった!」

マミ「でもそれは、私の課された運命から目を背くこと…ましてや、今はその魔女が元は私と同じ魔法少女と知ったいま、私は人を殺したも同然。だから…」

さやか「……だから、その罪を滅ぼす為に死ぬんですか?」

マミ「美樹さん…?」

さやか「現実はそうかもしれない。確かにマミさんは言うなれば魔法少女を殺したようなもの。でも、それは魔女になってしまった魔法少女からすれば救いだったのかもしれない」

さやか「私も、魔法少女ではないからマミさんの痛みを全て分かる訳ではありません。でも仮にマミさんが死ぬだなんて、そんなの私も耐えられない…!」

さやか「私も恭介の為に自分を捨てようとした…でもそれは間違いなんだって、まどかや轟に思い知らされました」

さやか「だからこそ私はマミさんを止めます。私と同じ思いを、してほしくない」

ほむら「美樹…さやか…」

まどか「そうですよマミさん!マミさんはもう…ひとりぼっちなんかじゃないです!」

杏子「あんたがいなくなったら誰がこんな甘ったれな後輩達を守るのさ?あたしはまっぴらごめんだよ」

ほむら「…そうね、巴マミ。この見滝原を守るのはあなたが相応しい」

マミ「み、みんな…!」

轟「なぁマミ、あんたにはいま仲間がいる。こんな熱い仲間を見棄てるか?」

轟「先輩なら、その期待には応えるもの。ましてや漢なら正々堂々困難に立ち向かうべきじゃないのか?」

ほむら「私達は女よ」

轟「なら漢女(おと娘)だ」

ほむら「わけがわからないわ」

マミ「…ふふ、駄目ねわたし。こんな健気な後輩たちがいるのに、先輩らしく出来ないなんて」

マミ「ありがとうみんな…私、もう一度戦うわ。この街の為に、守るべき人のために。」

マミ「体が軽い…!こんな気持ち初めて…!もう、ひとりぼっちじゃないもの!」

マミ「もうなにも怖くない」

まどか「マミさぁーん!」ダキ!

さやか「うえーん!」ダキ!

マミ「みんな…心配かけてごめんね…」ギュッ

ほむら「ええ…本当に…。ところで、待ちなさいそこのボロ雑巾」

QB「ギクッ」

ほむら「分かってるとは思うけど、今後一切姿を見せないことね。出てきた所で練り消しにされるのがオチだわ」

QB「嫌われたものだね。それじゃ僕は退散するとしよう」サッ

ほむら「…さぁみんな。ワルプルギスの夜を倒す為の作戦を練りましょう。いつまでも慰めあってる訳にはいかないわ」

マミ「そ、そうね…」

杏子「冷静だな。だが、そこが良い」


ほむら(それから私達はワルプルギスの夜について対策を話し込んだ)

ほむら(ついでにソウルジェムが百メートル圏外に出たら意識を喪うこと、ソウルジェムが砕かれれば死ぬということ、私が過去から未来を変えるためにループを繰り返しているという事も伝えた)

ほむら(でも巴マミも杏子も、まどかも美樹さやか、轟も…錯乱せずただただ納得してくれた。おかげで私は怖れていた大きな壁をまたひとつ乗り越えられた)

ほむら(轟がいるお陰で事態は好転している。もしかしたら、今度こそは…)

轟「どうした、ほむら」

ほむら「…なんでもないわ。それより、さっきも話した通りこれからの一週間はグリーフシードを集めるわよ。ワルプルギスの夜の前に少しでも多く蓄えたい」

マミ「分かったわ…」

杏子「備えあれば憂いなしだもんな」

まどか「わ、私にも手伝えることはないかなほむらちゃん」

ほむら「そうね、強いて言うならQBとは関わりを持たないで欲しい。あなたも美樹さやかも」

さやか「それくらい余裕ですよ!もうあんなのの言うことなんか聞かないっての!」

轟「俺も多少なりには魔女と対決できる。それならそっちの魔翌力も節約できて良いんじゃないか?」

ほむら「…確かにそうね。でも、あなた自身が危険に身を晒すことになる。それでも、良いの?」

轟「心配はいらねぇぜ。漢ならどんな困難も正々堂々立ち向かう。それだけだ」

マミ「カッコいい…//」

杏子「熱いねぇ轟。マミも熱に当てられちゃったんじゃないの?」ケラケラ

マミ「そ、そんなことないわよ!?」

轟「お、俺はそんなつもりじゃ…//」

さやか「おやおや~意外と照れ屋さんですな轟はー!」

まどか「ウェヒヒヒ!」

ほむら(それから私達はワルプルギスの夜に向けて魔女を倒し続けた)

ほむら(巴マミや杏子がいたから余裕で魔女を撃退することが出来た。それに…)


轟「あっち、向いて…ほーい!」

魔女「ナンダッテー!」ドガーン!

轟「百年早ぇーぜ!」


完 全 勝 利 !


ほむら(轟のお陰で私達はかなり魔翌力を節約することが出来ている。一般人に先を越されるという事さえ目を瞑れば、非常にありがたい)


杏子「今日もあいつは凄いねぇ。負け知らずだ」たい焼きモグモグ

マミ「ほんと。でもお陰で楽が出来て良いわ」

杏子「ありゃ、もう一匹魔女がいるな。さっさと狩ってマミんちで飯にしようぜ」

ほむら「でも変ね、あんな赤いリーゼントの髪をした魔女なんか居たかしら」

杏子「なんにせよ轟なら大丈夫だろ」


轟「勝負じゃあー!」

魔女「ウヒー!」


轟「楽勝!」

杏子「ほらやっぱり」

マミ「心配して損したわ」


そんなある日…学校にて


さやか「よーし!今日こそ轟に勝つぞー!」

まどか「さやかちゃん懲りないね。もう10戦全敗なのに」

仁美「今となっては最早昼休みのクラスの風物詩となってますわ」

轟「やってやるぜ!勝負じゃあー!」

ほむら「あいつもよく飽きないわね」

何だこのスレ

タッタラタラタラタララララー


美樹さやかVS轟 金剛
番長椅子取り 期待度☆☆


テッテテレレテレレレレー


轟「ケツが騒ぐぜ!」

さやか「よいしょー!」


ドン!


轟「良いケツしてんじゃねーか!」

さやか「今日こそは負けないからなー!」

ほむら「今の発言はセクハラではないのかしら」

まどか「真剣勝負に男女の差なんてないんだよほむらちゃん!」

タッタラタラタラタララララー


美樹さやかVS轟 金剛
番長椅子取り 期待度☆☆


テッテテレレテレレレレー


轟「ケツが騒ぐぜ!」

さやか「よいしょー!」


ドン!


轟「良いケツしてんじゃねーか!」

さやか「今日こそは負けないからなー!」

ほむら「今の発言はセクハラではないのかしら」

まどか「真剣勝負に男女の差なんてないんだよほむらちゃん!」


テッテテレレテレレレレー


轟「うおおおー!」

さやか「せーの!」

さやか「甘いよー!」


ドン!


轟「ぐあぁああー!」

まどか「轟くんがさやかちゃんのヒップアタックに負けて空中で回りながらぶっ飛んだー!」

さやか「この尻軽が!」


敗北…




ほむら「…あら、いつもならここで中沢辺りが助けにくるはずじゃ?」

まどか「今日中沢くんは風邪で欠席なんだって」


轟「ちくしょー…やるじゃねえか…」

さやか「はっはっはっ!見たかさやかちゃんの底力を!」

轟「…こんなんじゃあ駄目だ!ワルプルギスに向けても今日から特訓じゃあ!」ダダダッ

まどか「轟くん!どこに行くのー!?」

ありゃ、なんか変な連投してましたすみません。
>>51愛と漢気が勝つ物語です

まどか(その日から轟くんは放課後ほむらちゃん達と魔女退治をしたり河川敷きで寝たりもせず、どこかに行くようになった)

まどか(後をつけようとしたら何故か中沢くんや上条くんに止められるし、一体どうしたと言うんだろう)はぁ…

マミ「どうしたのかしら鹿目さん、もしかしてケーキがお口に合わなかった?」

まどか「ち、違うんです!ただ、轟くん最近様子がおかしいなって」

杏子「おやおやそんなに心配とは、あいつに惚れちまったのかい」

ほむら「!?」ガタッ

まどか「ち、違うよ!ただ友達として心配なだけだよ!」アセアセ

ほむら(ホッ…)

杏子「冗談だよ。ただ、確かに心配だな。あいつが魔女を狩らないと魔翌力の節約にならないからな…」

マミ「そうだけど佐倉さん、その言い方は頂けないわね。そんな態度なら今後はケーキあげないわよ」

杏子「すみませんでした」ドゲザ

さやか「あたしが勝っちゃったからかなぁ…」

ほむら(マズイわね、雰囲気がよろしくない。これは調べる必要があるわ…)

次の日、学校


轟「ぐー…ぐー…」

ほむら「轟、お休み中悪いけどちょっとよろしいかしら」

轟「…ほむらか、どうした」

ほむら「率直に言うわ。何故あなたは最近魔女退治に来ないのかしら」

轟「俺は俺自身の壁を乗り越える。その為に必要な事をしている…それだけだ」

ほむら「…美樹さやかに負けた事がそんなに悔しいの?」

轟「…否定はしないぜ」

ほむら「彼女が女だから?」

轟「違う。ただ俺は誰にも…己にも屈しない、最強の漢になりたいだけさ」

轟「さぁもう良いだろう?悪いが、今回も手伝えそうにないからな」


ほむら「…分かったわ…」スタスタ


ほむら(彼の真剣な目付きと気迫に押されて、結局聞けなかった…。しかし、このままだ情報がなく追跡は無理。仮に時を止めて尾行しても、彼から逆鱗を買う可能性がある…)

ほむら(どうすれば…)


子パンダ「~!」

まどか「あ!暴れちゃ駄目だよ!先生に見つかっちゃうよー」

さやか「まどかのカバンからちっさいパンダが!?」

まどか「ウェヒヒ…実は今朝登校する時に迷子になってたこの子を見つけてね…。お父さんを探してるみたいなの」

まどか「こんな私もパンダちゃんの力になれたら、それはとっても嬉しいなって」

さやか「だからあたし達に先に行っててなんて言ったのか」

仁美「可愛いですわ…」ナデナデ

子パンダ「~!!」

まどか「えっ?そろそろお父さんが来る?」

パンダ「ぐおおー!」

さやか「校内にボクサーグローブをはめたパンダが!?」

ワーワー!


ほむら「なにこの状況。取り敢えず騒ぎ回避する為にも…」カチリ

ほむら「あなたたち、私に掴まりなさい」ガシッ

パンダ「ガウ?」

子パンダ「~?」

ほむら「さあ逃げるわよ」ダダダッ



ほむら「ここまで来れば…」

パンダ「ガウ!」ガシッ

子パンダ「ー!」ガシ

ほむら「感動の再開って訳ね、良かったわね。それじゃ私は帰るわ」

パンダ「ガウガウ」

ほむら「な、なによ…」

パンダ「ガウガウガウ」

ほむら「轟について教えてあげるですって!?まるでパンダの恩返しね」

パンダ「ガウ!」

ほむら「なるほど…分かったわ。有益な情報をありがとう。今日の放課後、早速調べてみるわ」



まどか「うえーん!突然パンダちゃんが居なくなったー!」

さやか「ありのまま今起こった事を話すぜ…」

ほむら(ごめんなさいまどか…!)

パンダはガウと
なくの

まさかの番長2とまどまぎの良台コラボ
サラリーマン?なんのこったよ

コ↑パン↓ダ→ちゃん!!!

放課後、学校の道場にて



ほむら「うちの学校は確か空手とかそういう部活はない。つまり、今はここは使われていないはず…本当にいるのかしら」ソー…



そこでほむらが見た光景は信じがたいものだった。
道場には二体の厳かな仁王像が立ちはだかり、松明が真っ赤に燃え上がっている。
その中に、半裸の男が二人。

一人は親指だけで腕立て伏せを、もう一人はその様子を見守っていた。


ほむら「轟…金剛…!?」

轟「182…183……!」

轟「ほむら…!?どうしてここに」

ほむら「パンダがあなたの居場所を教えてくれたわ」

轟「な、なるほどな…」

ほむら「あなた…背中に重りを背負ってるけど…い、1トン!?」

轟「これぐらいしなきゃ、ワルプルギスと対決なんか出来ない…からな」

ほむら(ば、馬鹿な…!1トンだなんて有り得ない!)

薫先生「おいここは女人禁制だ!今すぐ立ち去れぃ!」

ほむら(そしてこの先生は…!)

~回想~


まどか「私も魔法少女になれたらこんな格好したいなぁ」カキカキ

薫先生「こぉら鹿目!授業中に何やってんだ!」バッ

まどか「ウェヒ!?見ないでー!」

薫先生「……。先生もよく学生時代は落書きとかしていたし気持ちは分からないでもないが授業中は駄目だぞ、廊下に立っとれ!」

まどか「うぇーん…」

クスクス…

ほむら(許さない…許さないわ…!)



~回想おわり~

ほむら「……!」


ほむら「ふ、ふふ。私の友達はまどかだけだと思っていたわ」

ほむら「だけど違ったみたいね。私にもまだこんな熱い友達がいただなんて。世の中捨てたものじゃないわね」

ほむら「薫…先生!」

薫先生「なんだ?」

ほむら「私にも轟と同じような特訓をさせて頂戴!私には守りたい仲間や人がいる!」

ほむら「どんな修行にも耐えるわ!そして私は、仲間と一緒に今度こそ必ずワルプルギスの夜を越えてみせる!」ヘンシン!

轟「よく言ったなほむら。先生、俺からも頼ぜ!暁美ほむらは俺の大切なライバルだからな!」

薫先生「なるほどな…よし!お前らの心意気確かに受け取った!これぞ青春!」

薫先生「特訓開始ぃー!」

またやってしまった…。勘弁な。
>>58どうなんですかね。たぶん番長ではそ鳴いてた気が。

>>59自分も同意見。サラ番は対決演出がよろしくない。スラッシュは良いんですが…

>>60パンダちゃーん!

ほむら(あいつはまどかを落とし入れた!)

ほむら「言われなくても出ていってやるわ!」ガラガラ

轟「そう…しな。この特訓はお前には厳し過ぎる」

ほむら「なんですって?」ピクッ

轟「見ての通りだ…やめとけ…。お前さんは…」

ほむら「女だから…かしら?」

轟「…!」

ほむら「嘗められたものね。私は魔法少女、まどかの為にどんな苦しみからも耐えてきたの。それはあなたには分からない程のものよ」

ほむら「…これはあなたがワルプルギスの夜に対抗する為にしているものなの?」

轟「当然だ!俺はさやかに負けた!こんなんじゃあおめえらの力になれねぇ!だから俺は鍛錬してるんだ!」

轟「ワルプルギスを越える為にな!」

ほむら「馬鹿じゃないの…あなたは魔法少女ではない。ましてやただの一般人よ。なのに何故私達をここまで気にかけるの!?」


轟「そりゃあ…」

轟「仲間…ましてや、友だからな。お前も、他のみんなもな。それ以外に理由は必要ないぜ」


ほむら「……!」


ほむら「ふ、ふふ。私の友達はまどかだけだと思っていたわ」

ほむら「だけど違ったみたいね。私にもまだこんな熱い友達がいただなんて。世の中捨てたものじゃないわね」

ほむら「薫…先生!」

薫先生「なんだ?」

ほむら「私にも轟と同じような特訓をさせて頂戴!私には守りたい仲間や人がいる!」

ほむら「どんな修行にも耐えるわ!そして私は、仲間と一緒に今度こそ必ずワルプルギスの夜を越えてみせる!」ヘンシン!

轟「よく言ったなほむら。先生、俺からも頼ぜ!暁美ほむらは俺の大切なライバルだからな!」

薫先生「なるほどな…よし!お前らの心意気確かに受け取った!これぞ青春!」

薫先生「特訓開始ぃー!」

ターターララ-タララータララー


轟「……」グッグッ

ほむら「……」ホムホム


薫先生「ふむ、親指だけで腕立て伏せはクリアか。女子にしては上出来だ。だがこれはまだ序の口」

薫先生「ふん」テレレテレー


轟「ぐあぁああ!」

ほむら「ほむ!?」


薫先生「轟にはプラス5トン、暁美には1トン…まだまだ行くぞ!」

轟「ど、どうした?へばっちまったかほむら?」グッグッ

ほむら「ば、馬鹿言わないで頂戴、これからよ」ほむほむ!

中沢「磨くっス!」キュキュ

上条「どけどけー!」キュキュキュー!

ほむら(なんで彼らが胴着姿で雑巾がけしてるなんて疑問、今はどうでも良い!)

薫先生「やるな。なら次はこれだ!」


テレレテレー


轟「ぐわああぁ!」

ほむら「ほむぅぅぅ!?」


薫先生「轟には更にプラス10トン!暁美にはプラス5トンだ!」


轟「285…28…6!」グッ

ほむら「あ、有り得ないわ…あなたは一般人なのに!どこからこんな力が湧いてくるというの!?」

轟「悔しくたって歯を食い縛り己の壁を乗り越える!…それが漢だからな!」ググッ!

ほむら「なら…私も…同じ…!」

ほむら「わたしは昔の弱い自分を変えたい!誰かに守られるようなそんな存在じゃなく!まどか大切な仲間を守る魔法少女になりたい!己の壁は、己で越えてみせる!」


薫先生「その心意気…あっぱれ!」


テレレテレー


ほむら「ほむぎゃあぁ!」

薫先生「轟と同じ10トンだ」

ほむら「ま…まどか…!みんな!必ず私は…」

ほむら「ワルプルギスを倒してみせる!」ホムホムホムホムホムホム!

轟「やるじゃねーか!負けていられねぇ!」グッグッグッグッ!

薫先生「まさか轟以外にもこんな熱い生徒が居るとは…!先生嬉しいぞ!」

薫先生「ふふっ!」



ひとーつ…



ほむら「仁王像が微かに動いた?」



ふたーつ!



薫先生「ぬおっ!?」
ほむら「仁王像から突風が!」



みっつぅう…!



薫先生「ぬおぉおー!?」

轟「ぐぐぐっ…」



よっつぅ!!



ほむら「た、耐えられない…!」

轟「時は満ちたぜ!ほむら!」

ほむら「仁王像からの風が…やんだ…?」

薫先生「行くぞおぉー!」


そして、ワルプルギスの夜襲来の日…

「見滝原に在住の方々は最寄りの避難所に避難して下さい。繰り返します…」


まどか「ほむらちゃん、本当に行っちゃうの?」

ほむら「ええ…大丈夫よまどか。あなたはここで私達の帰りを待っていて頂戴」

さやか「杏子…死ぬんじゃないよ」

杏子「縁起でもないこと言うんじゃねーよ。…必ず生きて帰るからさ」

マミ「みんな、そろそろよ。行きましょう」

ほむら「ええ…決してあの白い悪魔には騙されちゃ駄目よ。それじゃあ」

杏子「行くぜ…」


まどか「ほむらちゃん…みんな…」

さやか「泣くなよまどか…!永遠の別れじゃないんだから…!」

さやか「エンディングまで泣くんじゃない!」

ワルプルギス出現地点



マミ「今更ながら少し不安だわ」マミマミ

杏子「…びびってる訳じゃない。これは武者震いさ…」ブルブル

ほむら「弱気にならないで。必ずみんなで乗り越えましょう!」

ほむら「私達ならどんな壁でも打ち砕ける!乗り越えられる!だから、やるしかない!」

マミ「そ、そうね暁美さん!ここまで来て弱音なんか吐いちゃ駄目よね」

杏子(ほむらってあんな熱血だったっけ…)

マミ(雰囲気というか気迫というか、轟くんに似てきたわね)


轟「良い表情じゃねーか、ほむら!」

ほむら「轟!」

杏子「おい、確かあんたは参戦せずにまどかやさやかをQBから守る役目じゃないのか?」

轟「安心しな、俺の代わりに頼れる奴がまどか達を守ってくれてるからな」

避難所にて


QB「やぁまどか。君は本当に暁美ほむら達が無事に帰ってこれると思ってるのかい?」

まどか「そ、それは…」

パンダ「グオオー!」ドゴォ!

QB「きゅぷぁー!」

さやか「出直してこい!」

子パンダ「~!」

絢子「ところでまどか、このパンダ達はなんだい?」

まどか「私のお友だちだよママ!」

智久「でっかいねぇ」

タツヤ「ぱんだ、ぱんだー!」

ほむら「…そう、ならあなたを信じるわ。それにあなたが居れば心強い」

ほむら「大まかな作戦はこうよ。轟は出来る限り使い魔を引き付けて頂戴。その隙に私達魔法少女がワルプルギスに仕掛けるわ」

マミ「了解よ」

杏子「オッケー。早く帰って飯食おうぜ!」

轟「合点承知!やってやるぜ!」

ほむら「…来るわ」



⑤……マミ「私はこの街を守る…もうひとりぼっちじゃないもの!」


④……杏子「なんだかんだあったけど、この面子は嫌いじゃあないぜ。最期まで一緒にいてやるよ」


③……轟「こんなに鼓動が高鳴るなんていつ以来だろうな…。やってやるぜ!」


②……ほむら「私は…必ずこの壁を越えてみせる!さぁ来なさい、ワルプルギス!」


①……まどか「みんな…!どうか死なないで!」
さやか「頼んだよ…」


ワルプルギス「キャハハハハハ!」

次回押忍番長ー!

戦慄が走る、最強の宿敵!
相手にとって、不足なし!


次回 ワルプルギスの夜


轟「俺の歴史に…また一ページ」ビシッ!

とりあえず今日はここまでで。
明日かあさってには終わらせます。たぶん。

ほむらについては賛否両論ある方もいるとは
思いますが
個人的にはまどか大好きでぺったんこで
熱血なほむほむもありかと思ってます

ほむら「な、なんだったのかしら今の間は」

マミ「分からないわ…ただ何故かこの勝負、負ける気がしないわ!」

杏子「激アツって奴だね!」

QB「それでもたまにガセるけどね」

轟「うらー!」カコーン!

QB「きゅぷぁー!」

杏子「出直してこい!」

マミ「キュゥべぇー!」

ほむら「あなた達、ふざけてる場合じゃないわよ。打ち合わせ通りにいくわ」

マミ&杏子「了解!」

轟「勝負じゃあー!」

タッタラタラタラタララララー


ワルプルギスの夜VS魔法少女軍団と轟 金剛
番長ワルプルギス討伐 期待度???



轟「これがワルプルギスの舎弟…!なかなか手強そうだな」

使い魔「キャハハ」

轟「うらー!」カコカコーン!

使い魔「ギャアアア」グシャ

轟「どんどん来いや!」


杏子「あいつが打った卓球玉、使い魔ぶち破ったぞ!?」

マミ「彼の熱い漢気だから成せる技なのねきっと」

ほむら「その通りよ!さぁ私達も見せてやりましょう!魔法少女の漢娘(おと娘)気を!」

杏子「あ、ああ」


マミ「いくわよ、ティロフィナーレ!」

杏子「ロッソファンタズマ!」

ほむら「うらぁ!対鑑ミサイル!」

再び避難所にて


QB「そー…」キョロキョロ

子パンダ「!」ガシッ

QB「なんだい?君も僕をまどかに会わせたくないのかい」

子パンダ「~!」

QB「だけど君じゃ僕を止められないよ。きゅぷ!」

QB「きゅぷきゅぷきゅぷきゅぷ!」ペシペシペシ!

子パンダ「~!」

QB「裁くのはこの僕だー!」キュップイ-!


パンダ「ガウ」ガシッ

QB「」


\キュップイ/

まどか「あれ、パンダさん達どこ行っちゃったんだろう」

さやか「また子パンダが迷子になったから探しに行ったんじゃない?」

QB「やぁまどか、さやか」ボロ…

まどか「キュゥべぇ!?凄いボロボロだけど」

さやか「正にボロ雑巾だね」

QB「ここまで辿り着くのにスペアをかなり消費したよ…」

QB「美樹さやか、バットを僕に向けるのは止めてくれないかな。君達に僕は有力な情報をだね」

さやか「よいしょ」グシャ

QB「キュップイ」


QB「だから話を」

パンダ「ガウ」グシャ

QB「キュップイ」

QB「まどか、君からも言ってくれないかな」

まどか「えい」ぺし

QB「あいた」

さやか「駄目だよまどか、本気でやらなきゃ」

まどか「ご、ごめん」

さやか「どれあたしが…」

QB「轟金剛と契約して、彼をムキムキ魔法少女にしていいのかい!?」

さやか「そ、それは…」

まどか「そんなの魔法少女じゃないよ!あんまりだよ!」

QB「はぁはぁ…まあ彼は男だから契約出来ないけど。それより暁美ほむら達の戦況が気にならないかい?」

さやか「あいつらなら楽勝でしょ!」

QB「ところがどっこい、最初は押してたけど今はじり貧だね。このままだと彼女らは間違いなく死ぬ」

まどか「そんなの嘘だ!ほむらちゃん達は負けたりしない!」

QB「なら自分達の目で確かめてみるかい?僕を通じて今の戦況を脳内に写し出す事が出来る。ほら…」

さやか「こ、これは…」

マミ「ティロフィナーレ!」ドカーン

杏子「やったか!?」


ワルプルギス「キャハハハハハハ!」


マミ「…ぐっ」

杏子「ほらよマミ、グリーフシード!」

マミ「ええ、ありがとう…」シュウウ

杏子「畜生あいつ不死身か!?」

轟「オラぁ!」バキッ!

使い魔「スミマセーン」グシャ

轟「はぁはぁ…キリがねぇ」

マミ「轟くんも疲れてきてる…残りのグリーフシードは?」

ほむら「まだあるけど余裕があるとは言えないわ…けど」

ほむら(諦めない、諦めないわ!私は必ず今度こそこの夜を越えてみせる!)


ほむら「うらぁ!」ズドドド!

QB「どうだい。これでもまだ君達は彼女たちがこの戦いに勝利出来ると思うかい?」

まどか「……こんな所で見てる訳にはいかない。みんなの元へ行かなきゃ!」

さやか「まどか!?待って!」

さやか「気持ちは分かる!でも考えてもみなよ!あたしらが行った所で所詮足手まといにしかならない!」

まどか「ならさやかちゃんは黙って見てるっていうの!?私は…私はそんなの嫌!」

さやか「あたしだって…あたしだって悔しいよ!目の前で苦しい思いをしている仲間を見ても何も出来ない自分の無力さが!だけど…」

さやか「だけど契約したら、ほむらが可哀想だよ…!あいつはみんなの為…まどかの為に何度も同じ時間を繰り返してきた。その心を裏切る事になる…!」

まどか「さやか…ちゃん」

まどか「それでも、それでも私はほむらちゃん達の所へ行くよ。もしも本当にほむらちゃん達が駄目だったら私は契約する」

さやか「…あはは、あんたには負けるわ。ならあたしも行くっきゃないよね」

QB「あそこまで行くにはかなり距離がある。それまでに巻き込まれて死んでしまわれたら僕も困るから、すぐ近くまでテレポートさせてあげるよ」

まどか「ありがとうキュゥべぇ…」

QB「僕は早く君達に契約してもらいたいだけさ。さぁ掴まってて、行くよ」

まどか「パンダさん、もしもママが心配してたら上手く誤魔化して!頼んだよ!」

パンダ「ガウガウ」

まどか「それと守ってくれてありがとう!それじゃあ!」シュン!

ほむら「トマホークミサイルじゃあ!」ズガーン


ワルプルギス「キャハ…」

マミ「最初よりはかなり弱ってきているみたい!もう一息よ」

ほむら「そうね。畳み掛けましょう」

ワルプルギス「キャハキャハハハハハハ」

ほむら「…?私達とは反対方向にビルを飛ばした…?」

杏子「ん?あれは…まどかとさやか!?何であんな所に!」

ほむら「なんですって!?」


まどか「あれは…みんな!」

さやか「本当だ!てかビルがこっちに飛んできているような」

QB「あ、ごめん。タイミングが悪かった…」

さやか「このポンコツがぁぁ!」

ほむら「ヤバいわ!時を止めなくては!」

杏子「待てほむら!あそこまでだと今の状態で魔法を使ったらソウルジェムが持たないぞ!?」

ほむら「間に合わせる!」


轟「俺に任せろほむらー!」ダダダダダッ

杏子「あいつ丁度良い位置にいたんだな!でもビルなんて耐えられるのかよ!?」

轟「みなぎるぜ!」ガシッ!

轟「ぬおおおぉ…よいしょー!」ポーイ

ワルプルギス「グハッ!」

まどか「ワルプルギスにビルを投げ返しちゃった」

さやか「ありがとう…流石あんただわ」

轟「はぁはぁ…な、何とか間に合った…な」

さやか「ヤバい轟、うしろ!」

使い魔「アタイノマエカラウセナッ!」

轟「や、やべぇ…」


杏子「よっと」ズシャ

使い魔「ギエピー」

杏子「大丈夫かよ轟、無茶苦茶しやがって」

轟「すまねぇ…ちと足が滑っちまった」

杏子「嘘つくんじゃねーよ。あんだけ頑張ってたんだ、あたしが使い魔相手してやるから少しそこにいな…」

ほむら「良かった…けど私と巴マミでワルプルギスを撃退しないといけないわね」

マミ「やるだけやってみましょう」

ほむら「勿論よ。諦めたりなんかしないわ」

ほむら(残りの武器は僅か…奴が弱っている今、一気に決めなくては!)

ほむら「いくわよ巴マミ!」


マミ「ボンバルダメント!」

ほむら「全弾発射!」


ズガーン!
シュウウ…


ワルプルギス「キャハ…キャハハ」

マミ「そ、そんな…これ以上は…」

ワルプルギス「…」クルクル

ほむら「あ、あれは…まずい!」

ほむら「マミ、私に掴まりなさい!杏子は結界を張って!」

杏子「は?どうして…」

ほむら「早く!」


ほむら(間に合って…)カチリ

ワルプルギス「」

ほむら(だ、駄目…ここが限界…)…カチ


ワルプルギス「キャハハハハハハ!」



ズガーン!

ほむら(わたしまだ……生きてる?)

ほむら「み、みんな…無事かしら」

マミ「どう…にか、ね。でもごめんなさい…もう、動けない」パタリ

杏子「何とかまどか達は守ったが私も…厳しいかな」ドサッ

ほむら(みんなのソウルジェムはどうにか浄化した…でも、暫くは動けないわ…)

ほむら(残りのグリーフシードはあとひとつ、武器も底を尽いた)

ほむら「もう…駄目…かしら」

さやか「杏子、しっかりして!杏子!」

まどか「み、みんな…」

QB「さぁまどか、いよいよ後が無いね。どうするんだい?」

まどか「……私」

まどか「私、魔法少女になる」

QB「よしそれじゃ願いを」

轟「…ま、待ちやがれ」ガシッ

QB「なんだい、まだ生きてたのかい。これは驚いたよ」

QB「でももう諦めた方が良い。見なよ、ワルプルギスが止めを刺そうとしてる。最早一刻の猶予もない」

まどか「轟くん…もう、良いよ。私がみんなを救えるなら私は…」

轟「うるせぇぞまどか、諦めんな!」

轟「漢の生き様…見せてやるぜ!」ゴゴゴゴゴ!

さやか「と、轟の髪が金髪に…!?」

QB「な、なんて気だ…」


轟「うらぁー!」


ズドーン!


ワルプルギス「キャ…ハ」


轟「」ドサッ

まどか「と、轟…くん!?」

QB「や、やれやれ…ヒヤッとしたよ。しかしもう誰も戦えない。さぁまどか、契約を」

さやか「ならあたしが…!」

QB「無理ださやか。いくら瀕死だとはいえ、君じゃワルプルギスには勝てない。まどかしかこの状況は変えられないよ」

ほむら(あと一撃…あと一撃なのに!身体が…もう動けない…)

ほむら(それに武器もない…結局私は…またまどかを守れなかった…か)

ほむら「まどかぁ…ごめんなさい…」ぐすっ

まどか「ほむらちゃん、もう、もう充分だから…。私がみんなを救うから!」

轟「ま…ち…な」

轟「ほむ…ら、見損なったぜ。おまえさんがここまで来て諦める…なん…て」

ほむら「轟、金剛…ごめんなさい…私はもう」

轟「抱いてきた夢を忘れるな…あと一歩で夢を掴めるんだぜ…?」

ほむら「私の…夢」

轟「そう…さ。諦めたらそれまで…だ」

轟「」

QB「流石に死んだかな。やれやれ」

ほむら(私の夢…まどかを魔法少女にしない、そしてみんなで幸せを掴む…)

ほむら(そうよ…!まだ、まだ終わっちゃいないわ…!ここで諦めたら…)

ほむら「死ぬより…悔しい!」ユラリ

まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

さやか「ほむら…!ほむらの髪も、金髪に!?」

ほむら「ワルプルギス!正真正銘、これで最後よ」ゴゴゴゴゴ!

ほむら「私の生き様、見せてあげるわ!」

QB「轟金剛と同じ、いやそれ以上の気!?」

ほむら「往生せいやぁぁ!!」ズゴゴゴゴ!


ビキッ!
ビキビキ!


ワルプルギス「キャハ…」

ワルプルギス「アアア…」シュウウウウ…


まどか「ワルプルギスが…消えた」

杏子「…あれ、私まだ、生きてる?」

マミ「う…空が…眩しい」


ほむら「良かった…目を覚ましたわね」

杏子「ほむら!まさかワルプルギスを…」

ほむら「ええ、どうにかね」ファサ

さやか「杏子ぉぉ!マミさぁん!」

杏子「うわっと!」

さやか「心配したんだからなー…」うぇーん!

マミ「あらあら…ごめんなさい美樹さん…」ナデナデ

杏子「ちっ…」ぐすっ

まどか「ほむらちゃん…やったね」

ほむら「ええ…本当に。私はようやく、夢を掴めたわ」


まどか「おめでとう、そして、ありがとう」ギュッ

ほむら「いいえ。全てはあなたとの約束を守る為だったから」

ほむら「でも、私だけでは乗り越えられなかった。頼れる仲間が、友達がいたおかげよ」ギュッ

まどか「…でも、轟くんはもう…」


轟「」

杏子「轟…!」

マミ「逝ってしまったのね、円環の理に導かれて…。あなたの事は忘れないわ…」

さやか「轟、あんた最高にカッコ良かったよ…」


轟「ぐは…勝手に[ピーーー]な!」

さやか「生き返った!?」

杏子「おお!流石は番長名乗るだけあるわ」

ほむら「さっき治療したからね。それにしてもあなたの生命力は圧巻ね」

轟「お陰さんでな。それよりほむら、ソウルジェム大丈夫か?」

ほむら「ワルプルギスのグリーフシードで浄化したわ。ごめんなさい杏子、あなたの物なのに」

杏子「良いよ別に、まだまだ使えそうだし。それに…あたしら仲間だろ?」

マミ「佐倉さんからそんな熱い台詞が出るなんて意外ね」

さやか「轟の影響受けてますな~」

杏子「う、うっせー…たまには良いじゃねえか」

QB「まさかワルプルギスの夜を本当に越えるとは、全く君達は予測不可能だね」

ほむら「キュゥべぇ…!」

QB「身構えないでくれ。もうまどかを魔法少女になんかしないよ」

ほむら「なぜ急に…」

QB「魔法少女システムよりも更に素晴らしいエネルギー源を発見したからさ。轟金剛、君のその漢気だよ」

QB「あのエネルギーならもう魔法少女システムなんか要らないと僕らは判断した。だから、これからはもう魔法少女勧誘はやめにするよ」

QB「勿論、彼からエネルギーの発生方法を教えてもらえるなら君達を契約する前の姿に戻すと約束しよう」

ほむら「そ、それは本当に!?」

QB「インキュベーターウソツカナイ」

轟「俺は別に構わん。だがキュゥべぇ、漢を磨く修行は厳しいぜ?」

QB「やってやるさ!」キュップイ!

さやか「え?轟まだ修行すんの?」

轟「当たり前だ。ワルプルギスを越えてもまだ俺自身の壁を越えちゃいないからな!漢の修行に終わりはねぇ!」

まどか「ウェヒヒ、やっぱり轟くんだね!あ、みんな見て。綺麗な夕日…」

マミ「夜を越えたのに夕日だなんて、何かおかしいわね。でも綺麗…」

杏子「まぁ実際は朝から戦ってたからな。本来ならこの時間は夕暮れさ」

ほむら(やっと終わったのね…私の長い長い戦いが)

ほむら「本当に、綺麗な夕日…」

轟「…ほむら、最後に一言決めてみな」

ほむら「え?」

次回暁美ほむらー!

戦慄が走る、究極の至福!
とどのつまり…

ボ ー ナ ス 確 定 !


ほむら「私の歴史に、また一ページ」ファサ

轟「やるじゃねーか!」

マミ「そうだみんな、こんな時間なんだし私の家でご飯にしない?祝賀会も兼ねて!」

さやか「是非是非行きましょ~!」

杏子「飯だ飯だー!」

轟「確かに腹が減っちまった。パンダ谷に行く前にいっちょご馳走になるかな」


轟「飯が呼んでるぜ!」ダッ

さやか「あ、轟!待ってよー!」たったった

マミ「私の家だから鍵は私しか開けられないのに…あら、丁度良い所に自転車があるわね」

マミ「待ちなさい二人とも~」チリンチリン

杏子「あたしも乗せろマミ~!」ダダッ



まどか「私達も行こっか、ほむらちゃん」

ほむら「ふふ、そうね。のんびり、ふたりで歩きましょう…」


ウェヒヒ…ウフフ…


QB「…僕もこっそりマミんちにお邪魔しよっと」キュップイプイ


 
おわり

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