シン「決めた、ミネルバを脱走する」 (74)

※種死のif展開のssです。原作ブレイカーしてるのでそういうのが苦手な方は見ないほうがいいです。話はシンがステラをミネルバに連れてきた所からです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421595357

シン「.....」

シン(まさかステラがガイアのパイロットでエクステンデットだったなんて...)

シン(しかも記憶操作されていて俺のこともさっき思い出したくらいだ...)

シン(俺はなにかステラにしてれることはないのか...?)

シン「...とりあえずステラの様子を見にいこう」

シン「ステラ元気にしてるかな?」

軍医「.....」

シン「?」

軍医A「この娘だが、今は落ち着いているがいつまた暴れ始めるとも限らん」

軍医B「かなり衰弱し始めていますし、やはり?」

軍医A「ああ、生きているうちに連合の生きたサンプルとして軍本部に送るしかないだろう」

シン「!」

シン(まずい...このままじゃステラは...!)

シン「どうすればっ...!」


〜ミネルバ医務室〜

シン「...ステラ起きてる?」

ステラ「シン...?シン!」

シン「ステラ、ごめんよこんなせまいベッドに貼り付けて」

ステラ「シン...ステラどうなるの?」

シン「...大丈夫だよ、ステラは俺がちゃんと守るから」

ステラ「シン...ステラ守る?死なない?」

シン「ああ、大丈夫だよ。ステラは死なない、俺が死なせないから」

ステラ「シン...ステラ守る!シン好き!」

シン「ああ、俺も好きだよステラ」

シン「.....」

シン(ああは言ったけど、具体的にどうする?)

シン(このままじゃステラは軍本部に移送される...)

シン(ミネルバにはステラを治せる設備は無いし)

シン「...ミネルバには?」

シン「決めた、ミネルバを脱走する」

シン「ミネルバで無理ならあっちにステラを返すしかない」

シン「待っててステラ...!」


〜ミネルバ医務室〜

シン「ステラ」

ステラ「シン?」

シン「ステラ、静かにしてて、今から君をここから連れ出す」

ステラ「...?」

シン「こっちに来て」

〜ミネルバ・MSハンガー〜


シン(よし、夜中だから誰もいないな!)

シン「ステラ、俺と一緒にインパルスに乗って」

ステラ「シン、どこに行くの?」

シン「今から君を君の居場所に帰すんだ」

シン「だから!」

メイリン「第一MSデッキに原因不明の爆発発生!」

タリア「な、何事なの!?」

アーサー「あ、あれはインパルス!?」

軍医「大変です!連合の捕虜がいません!」

ルナ「まさか...シン!?」

レイ「.....」



シン(待ってて...ステラ!」

シン「よし、ここで修理したガイアから持ってきた連合側の回収ビーコンを使って、と」


ステラ「シン...寒い」


シン「ああ、ごめんよ。病人服のままだったね」


シン「俺の上着きてていいよ」


ステラ「ありがとう...シンあったかいね」

シン「そ、そうかな?」

〜連合基地〜

連合兵「大佐、ガイアの反応が」

ネオ「なんだと?」

ネオ(こんな夜中に...罠の可能性もあるが...)

ネオ「わかった、私が様子を見にいく。念のためMS舞台の発信準備をさせてくれ」

ネオ(...ステラ)

シン「...レーダーに反応?連合か!?」

ネオ「ここが反応のあった場所...あれはインパルスか!?」

ネオ「ん?光通信だと?」

ネオ「戦闘の意思はない、か」

シン「.....」

ステラ「ネオ...?ネオ!」

ネオ「ステラ!」

シン「あんたがステラの保護者か?」

ネオ「...ああ、そうだ」

シン「その娘を...ステラをちゃんと治してやってくれ。こっちの設備じゃステラは治らない」

ネオ「...わかった」

ネオ「だが何故わざわざステラを?」

シン「...海で溺れてるステラを助けたんだ」

シン「それでステラを好きになったんだ、だから死んでほしくない」

ネオ「...坊主とステラに何があったかは知らないが、そうか」

ネオ「礼を言わせてもらう、ステラをありがとう」

シン「...礼ついでに一つ頼みがある」

ネオ「頼み?」

シン「俺を...あんた達の、ステラの仲間にしてくれ」

ネオ「...正気か坊主!?それにそんなことが通ると...」

シン「本気さ!」

シン「俺はステラと...ステラとただ一緒にいたいんだ!」

シン「スパイだと思ってるなら俺とインパルスを調べてくれていい、発信機もなにもついてないし位置情報も切ってある」

シン「ただとは言わない、インパルスを付ける、だから!」

ステラ「シン...」

ネオ「...俺たちは殺し合いをしてきた敵なんだぞ?」

シン「そんなことは関係ない!俺は!ステラと!」

ネオ「...ステラは坊主のこと好きか?」

ステラ「...うん!シン好き!シンはステラを守ってくれるの!」

ネオ「...わかった、俺のウィンダムについてきてくれ」

うろおぼえなんで変なとこあったらすいません。今日はここまでです。

〜ファントムペイン基地〜


ネオ「ここが俺達地球連合、第81独立機動群ファントムペイン、その本拠地だ」

ネオ「軍上層部に確認を取ったが、インパルスを手中に収めたとあって喜んでいたよ」

ネオ「だが一応坊主はザフトから来たわけだ、なんで身体検査は受けてもらうぞ」

シン「わかりました」

ネオ「身体検査が終わったら私の部屋まで来てくれ」

〜連合基地・ネオの部屋〜

シン「終わりましたよ身体検査。俺コーディネイターなんで差別とか受けると思ってたけど、そうでもないんですね」

ネオ「ああ、連合とはいえウチにはお前のように親を亡くして流れてきたものもいる」

シン「...調べはついてるってわけですね」

ネオ「悪いな、さっきはああ言ったがコーディネイターやプラントに恨みを持ってる奴もいるが、元々地球出身だと言えば多少は大丈夫だろう」

シン「わかりました」

ネオ「よし、そんじゃその制服に着替えて俺についてこい」

シン「え?どこに行くんですか?」

ネオ「お前は俺の隊に配属になる、同僚に自己紹介だ」

シン「は、はい」

ネオ「スティング!アウル!ステラ!ブリッジに集合だ!」

アウル「あー?なんだよ今忙しいんだけどー?」

スティング「なんだよいきなり」

ステラ「...ネオ?」

ネオ「紹介する、本日付けでお前らの同僚になるシンだ」

シン「...シン・アスカです」

ステラ「シン...?シン!」

シン「うわぁ!?ステラ!いきなり抱きつくなよ!」

アウル「なんだよステラの知り合いか?つかなんで俺たちの隊に今さら新入り?てか機体はどうすんだよ?」

ネオ「シンはインパルスのパイロットだ」

アウル「インパルス!?どういうことだよ!あれはザフトの機体だろ!?」

ネオ「シンはザフトを裏切ってウチにインパルスごと投降してきたんだ」

スティング「そいつがこっちに投降してきて何の意味がある?まさかスパイじゃないよな?」

ネオ「大丈夫だ、すでに身体検査と機体の検査は済んでる。その心配はないさ」

アウル「だったらなんでウチにきたんだよ!わけわかんねーし怪しいだろ!」

シン「ステラを、守りたいからです」

スティング「はぁ?」

シン「前に崖から落ちたステラを助けたんだ!それで、まさかガイアのパイロットだったなんて知らなくて...」

シン「折角また会えたのに、もう離れ離れになるのは嫌なんだ!だから...」

スティング(とんだ青春バカだな)

アウル(キモッ!)

ネオ「だ、そうだ。それにこいつが怪しい行動をしたら射殺許可が出ている。それでいいな?シン」

シン「わかってますよ、仕方がないことです。俺だっていきなり敵から寝返ってきたやつがきたらそうしますよ」

スティング「...わかった、これから頼むぞシン」

アウル「まあ何考えてるかわかんねえステラのお守りだと思えば使えるか」

アウル「俺はまだ信用したわけじゃないからな!」

ステラ「アウル!シンを悪く言わないで!」

アウル「なんだよステラ!俺よりそいつのが良いのかよ!」

スティング「落ち着けお前ら、命令なんだから従え」

スティング「改めてよろしくな、シン」

シン「よろしく、えっと...スティングさん」

スティング「スティングでいいよ、んでこいつがアウルだ」

アウル「けっ!よろしくさん!」

シン「ああよろしく、アウル」

ステラ「シン...ステラ...一緒?」

シン「ああ、一緒だ!もう離れたりしない、ステラは俺が守る!」

ステラ「シン...ステラ...守る...好き」

アウル「なんだよいきなりのろけやがってわけわかんねえよ」

ネオ(良かったな...ステラ)

〜連合基地・シンの部屋〜

シン(ふぅ...なんとか新しい環境に慣れてきたぞ)

シン(それにしてもステラ、無事に治って良かったな)

シン(でも...ミネルバのみんなは...)

シン(ダメだ!俺は今は連合の兵士、それにステラを守るって決めたんだ!)

ステラ「シン、入ってもいい?」

シン「ステラ?どうぞ」

ステラ「シン...一緒に寝よ?」

シン「えっ!?ステラそれは色々とマズイんじゃ...」

ステラ「シン...一緒にいるって言った...」

シン「ああわかっよもう!わかったからこっち来て!」

ステラ「うん!」

〜連合・ファントムペイン基地〜

連合兵「良いんですか?あの新入り。事故に見せかけてさっさと処分してもいいんですよ?記憶は消してしまえばいいし」

ネオ「いや、あいつは純粋に戦力として期待できるし、ステラの安定剤にもなる。まだ様子を見ようじゃないか」

連合兵「大佐がそういうなら...」

ネオ(バカな真似はするなよ...坊主)

〜ミネルバ艦内〜

メイリン「それにしてもシン、なんであんなこと...」

ヨウラン「俺たちよりもあの子が大事だったってことだろ...あいつにとっては」

ルナ「でも!一言くらい言ってくれたって...」

レイ「いつまでもグズグズするな、あいつは裏切り者、それだけだ」

ルナ「でも!そんなこといきなり言われたって...」

アスラン(裏切り者...か)

〜連合・ファントムペイン基地〜

ネオ「これから今回の作戦を説明する」

ネオ「先日ザフトの補給基地を発見した」

シン(ザフト...)

ネオ「お前たちにはこの基地に奇襲をかけてもらう」

ネオ「シンは初任務だが、しっかりやってくれよ」

シン「了解です」

ネオ「それじゃ出撃してくれ」

〜ザフト軍・補給基地〜

スティング「目標はアレだ、とっとと叩くぞ!」

アウル・ステラ・シン「了解!」

ザフト兵「ん?あれは...盗まれた三機とインパルスだと!?」

ザフト兵「襲撃だ!MSをだせ!」

シン(俺は...勝手な理由で裏切った仲間を...[ピーーー]のか?)

シン(俺は...俺はステラを!)

シン「あああああああ!!」

ザフト兵「うわあああ!」

スティング(ためらいはない、か)

アウル「なんだあいつ、結構やるじゃん」

ザクウォーリア「うおおおお!!」

アウル「なっ!?クソ死角から!」

シン「危ないっ!」チュドーン

シン「アウル!大丈夫か?」

アウル「あ、ああなんとかな」

〜作戦終了後・連合基地〜

ネオ「ご苦労だった、特にシン、お前の活躍はすごかったぞ」

シン「あ、はい!ありがとうございます」

ネオ「次の任務までは各自休んでくれ」

ネオ「それと、シン以外の三人はこれから調整がある。この後集まるように」

シン(調整...?)

シン「あの、ネオ大佐」

ネオ「ネオでいいよ。で、なんだ?」

シン「その、さっきの『調整』っていうのは?」

ネオ「ああ、お前には話さないとな...」

ネオ「ステラたちはな、定期的に揺り籠って機会に入って再調整しなきゃ生きていけないんだ」

シン「!」

ネオ「再調整ってのは具体的には、記憶の消去だ」

ネオ「本来この事は口外することじゃないんだが、お前には教えておきたい」



ネオ「連合とブルーコスモスはな、お前らコーディネイターに対抗するためにエクステンデッドを作り上げている」

ネオ「エクステンデッドって名前はザフトでも聞いたことがあるだろう」

ネオ「エクステンデッドはいわばナチュラルが乗りこなせない機体、それを動かすためだけに作られた生体CPUだ」

ネオ「連合は...遺伝子さえいじらなければ良いと言い、徹底的な薬物強化や手術、洗脳で兵士を作り上げている」

シン「.....」

ネオ「だから一回の戦闘ごとに、記憶を決していかないと身体が持たなくなる」

ネオ「それが調整だ」

シン「あんたは...あんたはそれを知っておいてあいつらを戦わせるのか!?」

シン「そんな...そんな酷いことをして!さらにステラたちを戦わせるのか!あんたは!」

ネオ「わかってるよそんなことは!!俺だってあいつらに戦って欲しいとは思っちゃいない!!!」

シン「!」

ネオ「...いやすまん、取り乱してしまって」

ネオ「わかってる...わかってるんだそんなことは」

ネオ「けどな、あいつらは生体CPUとして生まれてきた」

ネオ「戦うことが使命...戦わなきゃここでは生きていけないんだ」

ネオ「だからこそ...お前にはあいつらを守って欲しい」

ネオ「もちろん俺もあいつらを全力で守る、そのつもりだ」

シン「...わかりました」

ネオ「取り乱してすまなかった、次の作戦もよろしくな」

シン「...了解しました」

〜連合基地・シンの部屋〜

シン(薬物強化...記憶を消さないと生きていけない...)

シン(酷い...酷すぎるよ...)

ステラ「シン?いる?」

シン「! 」

シン「ああいるよステラ、入りなよ」

ステラ「シン!」

シン「ステラ、調子はどう?」

ステラ「うん!すごく良い!シンがきてからね、頭がスッキリしてるの!」

シン「そっか、それは良かったよ」

シン「.....」

ステラ「シン...?」

シン「ああ、ごめんねステラ。俺が落ち込んでたらステラも落ち込んじゃうよな」

ステラ「シン、大丈夫?」

シン「ああ、大丈夫さ!」

シン(ステラが戦わなきゃいけないのなら、俺も一緒に戦う!)

シン(そして、俺がステラを守り抜く!)

〜ミネルバ艦内〜

ザフト兵「こないだの補給基地襲撃、ガイアやカオスの他にインパルスもいたらしいぜ」

ザフト兵「あの裏切り野郎...早速かよ」

ルナ(シン...本当に裏切ったの?)

レイ「.....」

〜連合・ファントムペイン基地〜

ネオ「次の作戦を説明する」

ネオ「現在、オーブ近海でミネルバが確認されている」

シン(ミネルバ...)

ネオ「護衛艦とともにミネルバへ攻撃を仕掛ける、以上」

ネオ「シン...やれるな?」

シン「もちろんです、やってみせます」

ネオ「よし、じゃあ出撃してくれ」

〜オーブ近海〜

メイリン「前方に連合の艦隊を確認!」

メイリン「ウィンダム多数、それにガイア、カオス、アビス...」

メイリン「それと...インパルスです!」

タリア「...レイ、ルナマリア、アスランを出撃させて!」

〜ミネルバ・パイロット控え室〜

レイ「ルナマリア」

ルナ「レイ?」

レイ「わかってると思うが、インパルスは...シンは俺たちの敵だ」

ルナ「...わかってるわよ」

レイ「なら、いい」

ルナ「.....」

〜オーブ近海〜

メイリン「レイ、ルナマリア、アスラン機発進!」

スティング「相手は少数だ、落ち着いてじっくり攻めるぞ!」

アウル「はいよ!」

ステラ「わかった...」

シン「...了解」

アスラン「インパルス...!」

シン「セイバー...アスランか!」

アスラン「シン!なんでこんなバカな真似をした!今からでも遅くはない、ミネルバに戻れ!」

シン「.....」

アスラン「聞く耳持たずというわけか...なら!」

シン「ぐっ!?早い!」

アスラン「おおおおお!!」

シン(まずい!やられ...)

アスラン「なにっ!?」

アウル「おら!なにボサッとしてんだよ!」

シン「すまない、助かった」

アウル「これで貸借り無しだからな!」

シン「...ああ!」

アスラン「ちっ!」

スティング「ちっ!ウィンダムがかなりやられてるな...お前ら!一気に仕掛けるぞ!」

シン「ん?あれは...タンホイザーか!」

シン「危ない!みんな各自散開して...」

シン「...?あれは...フリーダム!?」

キラ「...」

アスラン「キラ...!」


アスラン「キラ!お前はまたそうやって!不必要に戦場を混乱させてるのがわからないのか!」

キラ「アスラン...!」

キラ「ごめん...でも今僕はやられる訳にはいかないんだ!」キラキラバシューン

アスラン「ヌボオオオオオオオオ!?」

シン「アスランを一瞬で...!?」

ステラ「ああああああ!!」

シン「ステラ!無茶だ!」

キラ「!」キラキラバシューン

ステラ「きゃあああああ!!」

シン「ステラっ!?」

シン「よくもステラを...ステラをっ!」

シン「うおおおお!」キラキラバシューン

キラ「!?」

シン「あんたみたいなのがいるから...戦いが終わらないんだ!」

シン「スティング!後ろから援護を!アウル!右下から一緒に攻めるぞ!」

スティング・アウル「了解!」

キラ「ぐっ!すごいチームワークだ!」

シン「うおおおおおあああ!!」

キラ「ここは引くしかない...!」

シン「待て!逃げるなっ!」

ネオ「シン!深追いはするな!」

シン「でもっ!」

ネオ「落ち着け!今はステラを救出することが優先だ!」

ネオ「それにこちら側の損害も少なくはない、フリーダムを退けただけでも大戦果だよシン」

シン「...了解」

〜連合・ファントムペイン基地〜

スティング「シン」

シン「スティング?それにアウルも」

スティング「さっきの状況判断、見事だったよ」

アウル「信用してないなんて言ってわるかったよ...お前はもう俺たちの仲間だよ」

シン「二人とも...」

スティング「これからも頼むぜ」

シン「ああ!...そうだ!ステラは!?」

アウル「ステラなら軽い怪我で医務室だよ。全く心配しすぎだっつーの!」

シン「そ、そうかな?」

スティング「ははは!」

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