【のんのんびより】夏海「そうだ。このみちゃんちに行こう!」【百合】 (23)

夏海「ということでことみちゃん。遊ぼう」

このみ「ということでって、私には流れが分からないけど」

夏海「まぁまぁ、細かい事はいーじゃん。今日、姉ちゃんがほたるんとでかけてるんだよ」

夏海「それでれんちょんは駄菓子屋に言ってよく分からない遊びしてるし」

夏海「兄ちゃんは一人でギター弾いてるし。家にいたら母ちゃんが勉強しろってうるさいんだよねー」

このみ「事細かに説明をありがと……。それでうちに来たと」

夏海「このみちゃん暇でしょ?」

このみ「それがね、実は私……」

夏海「え、なんかあんの?」

このみ「いや、なんもないよ。言ってみただけ」

夏海「なんだ。じゃあ、お邪魔しまーす」

このみ「どうぞー」

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このみ「それで、何して遊ぶの?」

夏海「うーん。全く考えてこなかった」

このみ「そっか。それじゃ、何しようかな」

夏海「あ、その前にさこのみちゃん。飲み物もらっていい? 結構歩いたからのど渇いてんだよね」

このみ「いいよ。冷蔵庫にいろいろあるから好きなの飲みな」

夏海「はーい」

このみ「あ、でもピンクの包装してあるペッドボトルのやつは飲まないほうが良いよ」

夏海「え、何で? まずいの?」

このみ「まずいかどうかは飲んだ事無いから分からないけど……」

夏海「飲んじゃダメなの? 高級品とか?」

このみ「ダメではないけど……とにかく飲まない方がいいと思うよ」

夏海「ふーん。分かった」

夏海「飲むなと言われると飲みたくなるよねー」ガチャ

夏海「えーっと。うわっ、蛍光ピンク。中身は、透明なのか」

夏海「全部英語で書かれてる。輸入品ってやつ? ま、いっか」

夏海「」ゴクゴク

夏海「ぷはーっ。……うーん、味薄いなぁ」

このみ「なっちゃん、おかえりー」

夏海「ただいまー」

このみ「あ、それ……」

夏海「え? あ、これ、飲んじゃった」

このみ「……なっちゃん、どこかおかしいとこない?」

夏海「ん? ないけど……いや、そういえばさっきから体が熱いような」

夏海「もしかしてこれ、体に悪いやつだったの?」

このみ「いや、悪いわけじゃないんだけど……なっちゃん、媚薬って知ってる?」

夏海「びやく? 何それ」

このみ「えっとね、簡単に言うとエロい気分になるやつ」

夏海「エロい気分?」

夏海「え? これがそのびやくなの?」

このみ「そうらしいね」

夏海「そんなものが何でこのみちゃんの家にあんの?」

このみ「なんかね、ひかげちゃんがネット通販に初挑戦したらしくて」

このみ「それで、初めてだからまずはジュースぐらいがいいだろうと思って頼んだんだけど」

このみ「下手にかっこつけて輸入品を頼んだら変な飲み物が着たんだって」

このみ「それでいらないからって、この間送られてきたんだよね」

夏海「ひか姉……」

このみ「それで私がネットで調べたら媚薬だって書いてあったんだけど」

このみ「まぁ、媚薬って実際には存在しないらしいし」

このみ「たぶんジョークグッズとかだと思うよ」

夏海「そっかー。良かった」

夏海「……なんか、体が熱いんですけど」

夏海「うっ、なんか気持ち悪くなってきた」

このみ「え? 大丈夫?」

夏海「うん。でも、ちょっと横になるわ」

このみ「ベッドに寝な」

夏海「ありがと……」

このみ「大丈夫?」

夏海「うん、横になったら楽になった」

夏海「でもなんかどんどん体が熱くなる気がする」

~数分後~

このみ「どう? 良くなった?」

夏海「……うん」

このみ「? どうしたの? 急にしおらしくなったね。顔赤いし」

夏海「なんかむずむずしてきた」

このみ「むずむず?」

夏海「いや、なんと言うか……その……」

このみ「……えいっ」ツン

夏海「ひゃうっ! ちょっ、やめて……」

このみ「……かわいい」

このみ「くすぐったかった?」

夏海「いや、その……うん」

このみ「そっか。どれどれ」サワサワ

夏海「ちょ、何すんの?」

このみ「いやいや、触診をだね」

夏海「しょ、ショック死!?」

このみ「触診ね。触っていろいろ調べるの」

夏海「ああ。で、このみちゃんが触って何か分かんの?」

このみ「ううん。何にも」

夏海「じゃあ私触らせ損じゃん!」

このみ「私は触り得だよ」

このみ「どれどれ」サワサワ

夏海「ちょ、このみちゃん、やめっ……」

このみ「うーん、お肌つやつやですなぁ」

夏海「もういいから。ちょっと寝るから、ほっといて」

このみ「えー。なっちゃん遊ぼうよ」

夏海「えー、じゃなくて」

このみ「もっとなっちゃんで遊びたいなー」

夏海「いまこのみちゃん、『なっちゃんで』って言った?」

夏海「とにかく、ウチちょっと寝るから。このみちゃんは一人でてきとうに遊んでてよ」

このみ「はーい。ってここ私の家だけどね」

このみ「だけどこの飲み物、効果の方向性はどうあれ本当に何かしらの効能があったんだなぁ」

このみ「今度、包装だけ変えてひかげちゃんに送り返して見ようかな」

夏海「……」モゾモゾ

このみ「……ん? どうかした? なっちゃん」

夏海「い、いや……なんでも」

このみ「そう?」

夏海「」ピクピク

このみ「どうしたの? なっちゃん」

夏海「な、なんでもないってー」アハハ

このみ「……」

このみ「ちょっとお邪魔するよー」

夏海「ちょ、このみちゃん。ベッドの中入ってこないでよ」

このみ「これ私のベッドだし」

夏海「いや、でも今は……」

このみ「どれどれ」サワサワ

夏海「」ビクッ

夏海「む、胸触んないで……」ピクピク

このみ「これは、媚薬の効果がでてますなー」

このみ「まさか本物だったとは思わなかったよ」

夏海「もういいから、あっち行ってて」

このみ「でも、こんななっちゃんそうそう拝めないしさ」

夏海「二度と拝めなくていいから」

このみ「えー、こんなにしおらしくて可愛いのに」

夏海「そういうの、ウチほんといいから」

このみ「なっちゃん、あったかーい」ギュッ

夏海「もう、このみちゃん。ほんと、勘弁、してください」

このみ「あー、分かった分かったから。泣かないでなっちゃん」ヨシヨシ

夏海「……」

今日はここまで

遅くてさーせん
明日からまたてきとうに書いてきます

夏海「ううっ……」ハァハァ

このみ「ちょっと辛そうだね」

夏海「べ、別に辛いくはないんだけどさ、なんていうか……」

このみ「ふーん。よし分かった。なっちゃん、いいものをあげよう」

夏海「いいもの?」

このみ「こうなったのも元はといえばちゃんと注意しなかった私の責任だしね」

このみ「責任は取るよ」

夏海「そ、そんで、何くれんの?」ハァハァ

このみ「えっとね。ちょっと起き上がって」

夏海「?」

このみ「それから目を閉じてもらって……」チュ

夏海「!?」

夏海「な、なにすんのこのみちゃん」

このみ「ファーストキスだよー。いいものもらったねー、なっちゃん」

夏海「ウチもなんですけど。受け取ったものより失ったものの方が大きいような……」

このみ「あ、ひどーい。両方同じなんだからフィフティフィフティでしょ」

夏海「いや、でもウチは……」

このみ「いやだった?」

夏海「いや……ってほどでもないけどさ」

このみ「ふーん、ほーう」

夏海「……ちょ、このみちゃん、近い」

このみ「もっと良い事してあげようか?」

夏海「は? もっと良いこと……?」

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