客「すいませーん」トントン 探偵「入ってまーす」(99)

客「え」

探偵「いやだから、入ってまーすって」

客「すいません……依頼なんですけど……」

探偵「ああそうすか。」

探偵「えー、ようそこ」

助手「ようこそですよ」

探偵「ああ……そうだったような……」

客「猛烈に不安だ」

助手「すいませんいっつもこんなんで」

客「はぁ……」

スレタイでクスッときてしまった…

助手「で、依頼を早速お伺いしたいですが……」

探偵「どんなんすか」

客「実はですね……ストーカーに遭ってまして……」

探偵「まぁそうですね。あなたみたいな美人なら誰だってストーキングしたくなりますよね!
   あっははははフヒッフヒヒヒヒヒハハハハハハ」

客「…………」

助手「すいません、いっつも笑い方変えろって言ってるんですが…」

客「そっちなの注意する方!?」

探偵「だから笑い方なんて変えられないって」

客「おめーもそこに反応すんなよ!」

探偵「いやーなかなかツッコミが冴えてるお客さんだ。フヒッフヒヒ」

客「笑わないでください……あとさっきっから気になってたんですけど、
  なんで頭にダンボールかぶってんですか?」

探偵「ほら、浮気調査とかるとき顔が割れないため?」

客「いや逆じゃないですか!普通夫とか妻と友達になって接近して調べるってテレビで言ってた!」

助手「ほう、なかなか詳しいですね。先生、スカウトしますか」

探偵「そうしようか?」

客「やりませんよ?てか、結局あんたもボケかい!」

助手「そうですかね」

探偵「さぁ」

客(天然だ……完全に天然だ二人とも……)

探偵「………よし5分帰らなかった。新記録更新。」

助手「メモしときます」

客「メモせんでいいわ!手帳もったいなっ」

探偵「やはりツッコミが冴えてる。いいな」

客「何がですか!帰っていいですかぶっちゃけ!」

探偵「きみ倒置法好きだね」

客「いいじゃないですか!どうでも!」

助手「あ、すいません帰らないで。久しぶりの客なんで」

客「何言ってんですか!こんな完全に天然のフワフワ空間に耐えられません!」

探偵「……あ、あいつは?まだ来てないっけ」

助手「さぁ。そろそろ来る時間ですが」

客「……誰ですか?」

探偵「ああ、もう一人の助手っす。そろそろ勤務時間だな……3、2、1」

カ゛チャ

軍服「失礼します」

客「!?」

探偵「うん。五時ジャスト。ナーイス」

助手「うぃーっす」

軍服「ん、久しぶりのお客ですね。申し訳ございません。このような場所で長々と」

客(軍服で背中に銃背負ってんのにすごい礼儀正しい)

軍服「で、何分前に来たんですかこのお客さん」

探偵「えっと、おお、もう10分も前に来たんだよ」

軍服「なんと……申し訳ございません。どうせコントでもやってたのでしょう」

客(みんなそうなんだ……)

客「ああ、まぁ……」

軍服「では、自分が話を聞きましょう。なんという依頼ですか」

探偵「ストーカーされてんだって」

軍服「なるほど……」

探偵「助手、あれ出して」

助手「はい。ストーカー対策には3つのコースがありまして……」

客「はい?」

軍服「まぁ主に『完全撃退タイプ』『最後に自分で決着つけるタイプ』『生コンクリートタイプ』が」

客「ああ……あ!?」

探偵「どうしました」

客「さ、最後の……冗談かなんかですよね……」

軍服「えーまぁはい。ガチです」

客「ガチ!?ガチでコンクリ風呂!?」

探偵「そうっす」

助手「慎重に選んでください。ふざけて選んで後悔するお客さんがいますので」

客「それ確実に最後のやつだろ」

探偵「まぁええ……どうします?『完全撃退タイプ』は俺らが近づけさせないようにするタイプで、
   『最後に自分で決着つけるタイプ』は犯人追いつめて自分でもう近づくなって警告した後俺らがボコるタイプです」

助手「それで最後の『生コンクリートタイプ』が……ウェッフ゜」

軍服「はい洗面器」

客「吐くほど!?吐くほどグロい!?」

探偵「そうすね。どうします?」

客「えーっと……一番選択が多いタイプってどれですか?」

探偵「助手、ちょっとファイルとってきて。これまでの事件簿」

助手「うぃっす」

探偵「えーっと……ああ、だいたいこれまで14人来てるんですけど」

客「少なっ」

探偵「14/9は『完全撃退タイプ』選んでますね」

客「だろうね!だと思ってた!」

助手「じゃなんで出させたんだよ」ホ゛ソッ

客「確認のためだよ!ボソッと言うな!」

軍服「すいません、こいつらが」

客「もうあんただけだよまともな会話出来るの!あんただけが頼り!」

探偵「なんだと!許さん!」

客「なんで!?」

客「『完全撃退タイプ』お願いします……」

軍服「かしこまりました」

助手「事件簿にメモしときます!」

客「そんぐらい覚えとけ!」

探偵「ありがとうございまーす!」

14/9?

客「で、具体的に何するんですか?」

探偵「………えっ?」

助手「具体的って言われましても……ねぇ?」

軍服「うむ」

客「……え?仕事してますよね?一応。」

探偵「……まぁ……はい……なんというか……」

助手「説明頼む」

軍服「はい。わかりました」

>>14
ミスったサーセン

何だ……何て言えばいいのかな……
つまりさ……こう……うん、アレなんだ…
君のssはさ……あっと………えーと……
う~ん、いい語彙が見つからないな……
つまらない、とは違うし思いのほか悪くはないんだよ、うん……それは保障するぜ?
たださ……何か物足りないんだよな………
なあ?このssを読んでる皆もそう思ってるんだろう?分かるぜ?そのモヤモヤ感…
今のままじゃあ………お前の独りよがりの
セクロスになっちまうんだよ………なあ?そんなのイヤだろ?お互いに楽しんでこそのssってもんだろ?俺の言いたい事が少しでも伝わっていれば良いんだが………
まあ、大変なのは百も承知だか頑張れよ!
一緒に最高のssを作りあげようぜ!支援

軍服「あのですね、いつもいつもなんですが、“いつのまにか”事件が解決してるんですよ」

客「はい?」

探偵「ですから、浮気の調査もなんとなーくやってたら解決してました」

客「え、ちょっとよくわかんないんですけど」

助手「そう言われても、私達にもわかりません。事件簿にはうすっぺらい報告しかしてませんが、
   なんか解決してるんですよ。」

客「え?あ、はぁ……え?」

軍服「例えばですね、浮気調査を頼まれて、その後普通に生活してたら依頼主がお礼もってきたんです」

客「はぁ!?んじゃそりゃ!?」

探偵「フヒヒッ、お客さん、変な声出しますね」

客「おめーが言うな!」

>>17
え?あ、はい。

>>17
また新たなコピペが…

探偵「とにかく!うちに任せれば大丈夫です(たぶん)」

客「かっこの中見えてんだよ!不安だわアホ!」

助手「すごいですね……初対面の人にアホって……」

軍服「尊敬します」

客「はぁ……本当に任せていいんですね?」

探偵「もちろん」

>>17
コピペじゃねえええええええええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうぇwwww

客「……もうこんな時間。帰らなきゃ」

探偵「あれ、残念。軍服、送り迎え」

客「いいですいいですって」

軍服「だそうです」

助手「気をつけて帰ってくださいよー」

客「てめーらも天然しすぎんなよ」ハ゛タン

探偵「……てめーら扱いされてしまった」

助手「明日から調べますかー」

軍服「……と、言いますか、住所聞いてないですね。張り込みもしなきゃいけないのに」

探偵「調べられる?」

助手「無理っすよ。どうやってですか」

探偵「だよね。まぁ明日も来ることを祈りますか」

軍服「ですね」
助手「そうですねぇ」

探偵「あ、やべ。r-1始まるわ」

助手「バカリズム好きです」カチッ

>>17コピペじゃないのかよwwwww

客「……大丈夫かあの事務所。バカばっかじゃねぇか」

客「あ、r-1始まってるわ」カチッ

客「…………」シ゛ーッ

カ゛サカ゛サ

客「………はぁ」

客(またか……)

客「まぁいいや面倒臭い……下着とられるだけだし……
  あいつらも仕事するだろ……」

チュンチュン

客「ふぁ……あふっ」カチッ

テレビ「おはよぉございますぅ~。今朝のニュースはぁ~」

客「………行ってきまーす」

カ゛チャッ

客「またポストは手紙ですか……」

客「帰りまた寄るか……バカ探偵事務所…」

客「お先失礼しまーす」

同僚「あ、あのさ、最近帰るの早いけど、悩み事あるなら相談乗るよ?」

客「けっこーでーす失礼しまーす」

上司「ごくろーさーん」

客「……あ、そうだ。名前なんだっけあのバカ探偵事務所」

スネ夫

客「ああそうだ……ここだ……えーっと」

【シャンプーの回数間違え探偵事務所】

客「……あ?なんだこの名前」

客「すいませーん」トントン

探偵「はいってまーす」

客「知ってまーす」カ゛チャッ

探偵「あらいらっしゃい。ふてぶてしいですね」

客「おめーが言うなよ。なんですかこの事務所の名前」

助手「ああ、あれは私がよくシャンプーとリンスを間違えるので、
   『間違えた』と『探偵』をかけて」

探偵「うまい!」

客「うまかねーよ」

探偵「すいません昨日は色々と聞きそびれたことがありまして」

客「謝るとこそこ?まぁいいけども」

探偵「えー、それでですね。住所とか色々聞かなきゃいけないんで。適当に座ってください」

客「お前が適当なんだよ。軍服さん来てないんですか?」

助手「あー。あいつ昼間は来ないんですよ。」

客「なんで?」

助手「サバゲーやってます。仲間と」

客「……まぁ……ちょっと想像してたけど……」

客「他に助手さんいないんですか?」

探偵「いるっちゃいるんですけど、かなりの変わり者でして……」

客「おめーが言うなよ。このツッコミ何度目だよ」

助手「まぁあいつも住み込みだから今いるんですけどね」

探偵「呼ぶ?」

客「そうですね……話になるなら……」

助手「わかりました」

助手「おーい、起きてるっすかー」

パジャマ「………」

客「!?」

探偵「自己紹介してほしいんだって」

パジャマ「…………パジャマ。」

探偵「だってよ」

客「パジャマ……さん?」

パジャマ「…………」コク

客「…………」

パジャマ「…………」

客「はい………」

探偵「どうします?」

客「あんたら以上に話になりませんでした……」

パジャマ「用あったら、呼んで」カ゛チャ

客「はい……」

客「……あの人いっつも何やってんですか」

探偵「そうですね。だいたいネットサーフィンか麻雀ですね」

客「はぁ……目の下にクマあったし一回も目合わせてくれなかった……」

助手「いつものことです」

探偵「あ、そろそろだな。4、3、2、1」

カ゛チャッ

軍服「失礼します」

客「待ってた!もうあんたを待ってた!」

軍服「……どうかされたんですか」

探偵「いやー、パジャマ紹介したら気まずくなっちゃって」

軍服「なにやってんですか。一般人にあの目線はキツすぎって言ってるじゃないですか」

探偵「ごみんね」

客「もういいよあんたテレビ見てろ」

探偵「だって」

助手「俺妹見ましょう」

探偵「みるみる」

軍服「……で、色々聞きたいのですが」

客「ああ。はい」

客「住所は……最近変わったことは……」

軍服「ふむふむ」

客「……これでいいですか?」

軍服「あ、それと、近くにコンビニありますか」

客「あ、ありますけど……なんで?」

軍服「うちではいっつも張り込みはアンパンに牛乳なので」

客「……ああ……納得した」

軍服「ありがとうございます」

探偵「さーさー、もう暗いですし帰ってください。色々準備あるんで」

客「お前はもういいよその態度で。一生やってろ」

助手「良かったですね!許してもらましたよ!」

探偵「やったー」

客「………はぁ」

軍服「……お送りしますか?」

客「……いい。ありがとう」

軍服「いえいえ、お気をつけて」

カ゛チャッ

支援

探偵「……よし、帰ったか」

助手「調査開始します?」

軍服「いや……今から準備した方が……」

探偵「あー……そうだね」

助手「パジャマ!もう住所の周辺の画像出たっすか!」

パジャマ「……うん」

探偵「おいおい随分いいとこ住んでんな」

軍服「すごい……」

パジャマ「一軒家で一等地の角地。すごい」

探偵「張り込むか」

助手「アンパンと牛乳買えるとこある?」

軍服「近くにコンビニあるって……」

探偵「行くかー!」

助手「はーい」

客「あー……疲れたー……あのバカと話すると疲れる……」

??「あっ、帰ってきた……よし……」

探偵「あれ、そこで何やってんですかー?」

??「!!」ビクッ

探偵「あ、もしかして同業者さん!?いやー偶然ですねー」

??「あ、ああ……そうなんですよー」

探偵「僕もなんですよ!いつまで見張ってるんですか?」

??「そ、そうですね……2時回ったら帰ります……」

探偵「フヒヒッ、辛抱無いんですねーwwク゛ヒッ、ヒヒッ!」

助手「先生!アンパンと牛乳買ってきました!」

探偵「ご苦労」

??「に、逃げよ……」



探偵「あ、一緒にどうです?……ってアレ」

客「……ん?いつもならもう下着とられてるんだけど……」

客「……あいつらが仕事してるってことか」

客「寝よ」カチカチッ


探偵「あ、たぶん寝た。よーしストーカー来てないか確かめるぞ!」

助手「おー」
軍服「御意」
パジャマ「zzz…」

客「いってきまーす」

客「……なにやってんのあんたたち」

探偵「おう!張り込みだ!」

客「そんな堂々としてたら張り込みにならないでしょうが!」

助手「それもそうっすね」

探偵「うかつだったね」

客「帰れよもう変な目で見られてる」

探偵「そうだね」
助手「ね」

客「かぶせんのやめろ」

探偵「あ!気づいたらパジャマと軍服いない!」

助手「軍服は『サバゲーに行かないと』って言って4時くらいに帰って
   パジャマは『ログインボーナスもらわないと』って言って帰りました」

探偵「そっかーあいつら多忙だねー」

助手「ねー」

探偵「ただいまー」

パジャマ「……おかえり」

助手「何見てるの?」

パジャマ「………監視カメラ」

探偵「へー。どこの?」

パジャマ「あの人の家の周辺」

助手「いつのまに仕掛けたんだー」

パジャマ「……まぁね」

探偵「今んとこストーカー出てるとこ無い?」

パジャマ「無い」

探偵「遊ぼー」

助手「わーい」



夕方

客「お先しつれーしまーす……どうしたの同僚君」

同僚「い、いや……」

客「……そう。じゃあね」

上司「ばいにゃー」

客「……あれ?電話。誰からだ」

客『もしもし』

探偵『どーも僕でーす。パジャマに頼んで電話番号調べてもらいました』

客『なにやってんのあんたら!ていうかすごっ!あのショタ野郎!』

探偵『あのですねー、なるべく事務所に寄らないようにしてください。単刀直入に言うと』

客『はぁ?なんで?』

探偵『ほら、バレたらおしまいじゃないすか。もっと嫌がらせ?してくるかもよ』

客『……わかった……』

探偵『じゃーねー。連絡はなんかあったら電話かけまーす』

客『……はいはい。もう切るよ』フ゛ツッ

客「……やるなショタパジャマ」

客「あ、やっべ買い物行くの忘れてた。スーパー行こう」

??「……スーパーに行く気か……よし……」

サ゛サ゛ー

『こちら助手です!客に動きが見られました!』

探偵『オーケー。そのまま尾行してくれ。妙な動きがあったらまた連絡を』

『御意っす!』フ゛チッ

軍服「なんだかんだ言って仕事するんですね」

探偵「俺をなんだと思ってるんだい」

軍服「ただのダンボール頭にかぶった人かと」

探偵「……まぁたいたい合ってる」

客「えーっとネギと…青ネギと…たまねぎと…」

??(ふふふ……買い物してるな……)

助手「あ!この前の同業者さん!」

??「うわっ」

助手「いやー!そっちも熱心ですねー!仕事仲間が多いと楽ですね!」

??「いやちゃんと仕事してくださいよ」

助手「してるっすよー!あははははは!」

??「しーっ、ちょっと……」

助手「おっと、失礼。尾行中だったって忘れてました!」

??「………」

探偵『どうした』

『この前張り込んだ時の同業者さんに会ったんです!』

探偵『あー。あっちも探偵だからねぇ。』

『尾行続けまっす!』

探偵『了解』

『そろそろこっち来て張り込み始めますよー』

探偵「うぃっす」

軍服「行きますか」

パジャマ「ぼく監視カメラで見てるからね」

探偵「留守番よろしくねー」

パジャマ「………」コク

探偵「…………」

助手「暇っすね」

軍服「しかし……それ言ったらおしまいじゃ……元々暇もんだし」

探偵「なんか面白いことねーかなー」

助手「同業者さん来てくれたら面白いのになー」

軍服「同業者?」

探偵「知らなかったっけ。一緒に張り込んでた人」

軍服「いや……それ……もしかして……」

探偵「いい人だったなー」

助手「そうですねー」

??「あの邪魔な人達来てるかな……」

探偵「あー!また会いましたねー!」

助手「ホントっす!いやー偶然ってあるもんですねー!」

探偵「また同じところで張り込みなんて!」

軍服「この人が……」

探偵「そうそう!同業者の人!」

??「あ、はぁ……」

軍服「………」シ゛ッ

軍服「…………」

軍服(絶対100%この人がストーカーだが……確実に言っても誰も信じない……)

軍服(……どうしたものか……)

探偵「なにやってんだよ。張り込めよ」

軍服(この人達……絶対ストーカー来ないのにずっと居るだろう……)

助手「どうっすか?アンパン」

??「いや、いいです……」

軍服「あ、自分が食べよう」

明日まで一旦落ち



おつおつ

期待支援

これは期待

軍服(ていうか……もしストーカーじゃなかったらアレだ、恥ずかしい)

軍服(言ったら言ったで探偵さん人情の熱い人だから「仲間を犯人扱いするな!」って言って殴られるかもしれん)

軍服(……様子見か……)モサモサ

探偵「おいボサッとしてんじゃねーよ。ストーカー野郎来るかもしれないだろ」

助手「そうっすよ!ね?同業者さん!」

??「え?あ、そうすね」

軍服「……失礼しました」

チュンチュン

客「あー…最近静かだな」

客「頼んでよかったわやっぱ」

客「いってきまーす」

探偵「……来なかった。帰るか」

助手「そうっすね」

探偵「あ、ゲーセン行っていい?」

助手「朝からゲーセン行けるなんて、探偵助手やっててよかった!」

探偵「いこいこー」

軍服「……」

探偵「おう、軍服。お前も行く?」

軍服「……いえ、結構です」

助手「そっかー。行きますか先生」

探偵「そだね」

助手「ちゃんと両替機直してもらってたらいいですね」

探偵「お札じゃ行けなかったからねー」

軍服「……もしもし、中尉だ」

軍服「うん……だから行けなくなった。頼むぞ軍曹」ヒ゜ッ

軍服「予想が当たればいいが……」

軍服「おっと、連絡しておかないと」ヒ゜ッ

軍服「もしもし」


パジャマ「なに」

☆ゲーセン☆
探偵「おいっす」

店長「いらっしゃい。お前も暇だね」

探偵「フヒッ、あんたが言えることかよ」

店長「それもそうだな。ク゛ヘッ、ク゛ヘヘヘ」

探偵「フヒッフヒヒッ」

店長「あ、今日はお前らだけじゃないんだよ。客来てんだよ」

探偵「へー。珍しいな。」

店長「なんでも、お前と同じ仕事してるらしいからよ、話が合うかもしれねぇぜ」

探偵「ほー!で、どこにいるんだい?」

店長「あっち」

探偵「すいませーん、なんでも俺と同じ仕事してるそうで。店長から聞きました。
   何のゲームやってるんです?」

男「ん?私か?はっはっは、そうですか。あなたも探偵業を。
  ここから結構近いところで事務所開いてます。格ゲーやってるんです」

探偵「なんという事務所なんだい?あんたとは趣味が合いそうだ」

男「そこで、硝煙の修羅場探偵事務所っていう名前です」

探偵「漢字多くて読みづらい上に中二っぽいですね」

男「ははは!よく言われます!」

探偵「ああ、俺は電車で二駅くらいいって徒歩五分のとこにある、シャンプーの回数間違え探偵事務所
   っていう看板出してるんすよ。フヒヒヒッ、フヒッ」

男「笑い方キモいですね!」

探偵「フッ、フヒッ、よく言われます」

探偵「格ゲーやってんなら、対戦しません?出来るっぽいっすよ。ね、店長」

店長「うん。出来るよ」

男「ほう!面白いですね!」

女「先生、何したらいいんスか。暇でしゃーないっス」

助手「私もですよ。」

探偵「はいこれでufoキャッチャーやってろ」
男「はいこれでufoキャッチャーでもやっていたまえ」

女「あれ?あなたもやるっスか?一緒に協力して欲しいっス!」

助手「ああ!いいですねそれ!節約ですー!」

店長「今日は儲かる」

探偵「あれ?よっ!」カ゛カ゛
男「……」カ゛カ゛カ゛カ゛

助手「あー!おっしい!」
女「まだまだっスよ!諦めないっス!」
助手「はい!」

探偵「ああああ!負けたぁぁぁぁ!」

男「あっはっは!まだまだですよ!」

探偵「悔しいなぁー……明日!明日また来てリベンジしていいですか!」

男「いいですよ!基本暇なんでね!おーい、もう行くぞ!」

女「ちぇー。また来ていいスか?」

男「私も明日来るつもりだ!帰るぞ!」

女「やったっス!さよなら!」

助手「絶対とろうね!」フリフリ

探偵「ふー……帰って修行しないと……」

助手「そうですね!帰りましょう!」

探偵「ただいまー。あれ?軍服は?」

助手「まだ帰ってないみたいですねぇ」

パジャマ「……うん」

探偵「まぁいいか。そこらへんに鉄拳ない?」

助手「はいです!」

探偵「始めるぞー!」

助手「おー!」

軍服「……くっ、勘は外れたか」

軍服「……」ヒ゜ッ

軍服「ああ、軍曹か?数日はこれない。すまない。少佐にも連絡しておいてくれ」ヒ゜ッ

軍服「……これでいい」

軍服「……あ、そうだ。確認しておかないと」

軍服「………」ヒ゜ッヒ゜ッ
prrrrr


客『もしもし』

軍服『お仕事中失礼します。軍服です。確認のため聞きたい事があるのですが』

客『はい。なんでしょう?』

軍服『手紙、いれられてますよね?帰ってきたら入ってますか?』

客『ああ、確かにそうですよ。』

軍服『退社時間はみなさん同じですか?』

客『うん。そうですけど』

軍服『……なるほど、わかりました。ありがとうございました』フ゛チッ

客「………??なんだったんだろ?」

軍服「……確認のための写真が必要だな。あの男か……」

軍服「あ、そうだ……」ヒ゜ッ

軍服『あ、パジャマ?監視カメラから一緒にいた同業者の人の画像はありますか?』

パジャマ『……ある』

軍服『それを自分のケータイに送ってくれませんか。なるべく画質高いやつ』

パジャマ『……御意。今吸い出してる』

パジャマ『……これでいい』

軍服『よし!ご苦労でした』

パジャマ『ふぁぁ……』フ゛ツッ

軍服「これで確認がとれた……」ヒ゜ッ

軍服(確実に同業者だというのは嘘……これで知り合いだったら上出来……)

軍服(ていうか楽)

軍服「数日中に現れることを祈りますか……」サ゛ッ

探偵「……そうだ!このコンボだ!」

助手「どうしたんですか先生!」

探偵「おいパジャマ……そのコンボ教えてくれ!」

パジャマ「これは……↑↓↑→aba←bを5秒で連発すると出来る」

探偵「これであの人に勝てる!助手!このお金でいっぱいうまい棒買ってこい!
   店に無かったら買い占めて別の店行け!」

助手「なにする気ですか!」

探偵「今日は張り込み無し!徹夜で修行!」

助手「わかりました頑張って急いで買ってきます!」

パジャマ「……付き合う」

探偵「助かる!」

軍服「……さむっ」

軍服「……あっ、お客さん帰ってきた」

??「……あっ、客帰ってきた」

軍服「ん」
??「え」

軍服(……この人……疑惑の人……)

??(まずい……変な人達の仲間だ……)

軍服(どうしようか……)

??(……様子を見てみるか……)

軍服(…………)ホ゛ー
??(…………)ホ゛ー

軍服(……午前2時……)

??「……」カ゛タッ

軍服「どこへ?」ヒ゜クッ

??「いえ、もう帰ります……では」

軍服「……そうですか。」

??「………」サ゛ッサ゛ッ

軍服「……!」

軍服「ちょっと待てよ」ヒ゜ッ
prrrrrr

軍服『すみません、軍服です。今よろしいですか?』

客『はい。大丈夫ですけど』

軍服『ストーカーの物音がしなくなるのはいつも何時頃ですか?』

客『だいたい2時頃ですね…』

軍服『………なるほど。ありがとうございました』フ゛ツッ

客「……?」

客「思ったけど軍服さんしか仕事の電話かかってこないな……」

客「あいつら仕事してんのかな……」

客「ったくあいつらアニメとゲームしかやってねぇな……能無しか……」
prrrrr

客「おっと、もしもし?」

軍服『たびたび申し訳ありません。軍服です』

客『まだ何か?』

軍服『手紙はだいたい何日くらいのペースで来ますか?
   それから、度々会社休んでる人いたら教えてください。名前だけで十分です。
   あとはパジャマが調べてくれるんで』

客『そうですね……3日に一回のペースで来てます。
  休んでるって言ったら……同僚君かな。ぽつぽつ来てないんだ』

軍服『……ありがとうございます。聞いたことは気にしないでください。では』フ゛チッ

客「仕事再開」カタカタカタカタ

軍服「来る……今夜確実に来る……」

軍服「よーし」ヒ゜ッ
prrrr

パジャマ「なに」

軍服「今夜ストーカーを捕まえます。一緒に来てくれませんか」

パジャマ「………御意」

軍服「ありがとうございます!」

軍服「あ、あとこのことは探偵さんには秘密で。面倒なので」

パジャマ「………御意」

軍服「よろしくお願いしますよ!」ヒ゜ッ

軍服「……」
prrr

客『はいもしもし』

軍服『仕事が終わった頃でしょうか。お願いがあります』

客『はい、なんですか』

軍服『今日は家に帰らないでください。』

客『へ?なんで?』

軍服『わけは聞かないでください』

客『……わかりました』

prrrr

軍服「もしもし、パジャマ殿」

パジャマ「なに」

軍服「行きますよ。家の前に来てください」

パジャマ「……御意」フ゛チッ

??「まだ帰ってないな……手紙入れとこう……」

軍服「おっと、両手をゆっくりと上にあげてもらいましょうか」カチャッ

パジャマ「…………同じく」

軍服「あなたが……同僚さんですか」

同僚「な、なんで僕の名前を……」

軍服「こちとら調査済みです(嘘)何、してたんですか」

パジャマ「………同じく」

同僚「な、なんでもないですよ……」ささっ

軍服「今日、平日ですよね?なんで普通の服着てるんですか」

同僚「えっ……」

同僚「きょ、今日は具合が悪くて……」

軍服「へぇ。よくここまで来る元気ありますね。あなたの家、
   電車で4つ駅乗ったあと2回乗り換えなきゃいけないほど遠いのに」

同僚「な、なんで……知って……」

パジャマ「…………」ニタニタ

軍服「と、このように筒抜けなんですよ。観念してください」

同僚「う………」カ゛クッ

軍服「うーん、どうしてやりましょうか。『完全撃退タイプ』ですし、
   このままエアガンとガスガンでめった撃ちにしてもいいんですが」

パジャマ「………!」

パジャマ「…………」コ゛ニョコ゛ニョ

軍服「ん?………ほうほう……それはいいですね……」

軍服「頭を上げてください」カチャッ

軍服「軍法会議の結果、見逃してやってもいい、という結論になりました」

同僚「ほ、本当ですか!」

軍服「ただし、うちには人手が足りない。主に雑用係が。
   どんなにクズでも使いどころはあるでしょう。うちの探偵事務所に来なさい」

同僚「な、なんだと!いまの仕事やめろっていうのか!」

軍服「嫌ならいいんですよ?今からめった撃ちにした後警察に引き渡しますから。
   まぁどっちにしても仕事やめなきゃいけないですね。
   怪我するのか、しないのかの違いです」カチャッ

同僚「うっ……」

同僚「わ、わかったよ……仕事やめるよ……」

軍服「一番下なのですから、口調を改めてください。二等兵」

同僚「に、二等兵!?」

軍服「何か不服でも?」カチャッ

同僚「わ、わかりました……」

軍服「……よし。パジャマ殿、こいつ連れて帰りましょう」

パジャマ「…………」コクコク

軍服「あ、それと二等兵。あなた事務所に住み込みにしなさい」

同僚「えっ!?」

軍服「ていうか、もう決定時効ですから知らせただけです」

同僚「マンションは……荷物も……」

パジャマ「……管理人とは話つけた……引っ越し屋さんにも……」

パジャマ「邪魔なものはネットで売った……うふふ」

同僚「そ、そんな!?」

軍服「うるさい黙れ。軍人がそんなことで喚くな」カチャッ

同僚「軍人じゃないです!」

探偵「よっしゃ!これで勝つ!」

助手「すごいです!もうあのコンボをマスターするなんて!」

探偵「これであの探偵さんに勝てる!」

カ゛チャッ

軍服「ただいま帰還いたしました」

探偵「おう!聞いてくれよ!……あ、同業者さん。どうしたんですか」

軍服「いや、この人がどうしてもここの探偵事務所で働きたいと」

同僚「え」

探偵「えー!ほんとかい!?大歓迎だよー!丁度雑用係がいなくてね!」

同僚(結局雑用か!)

パジャマ「ふぁぁ……寝る……」

助手「大歓迎です!」

軍人「あと、この人と歩いてたら偶然ストーカーと会ったのでボコっておきました」

探偵「なんだって!?わーい!何かゲームしてたら解決してた!助手!事件簿!」

助手「はい!【ゲームの練習してたら解決】っと!」

軍服「また適当な………」

助手「だってそうじゃないですか」

同僚「あの……僕は……」

探偵「ああ、ここでは基本やることないから寝てていいよ」

同僚「前の会社より楽だった」

軍服「おっと、報告を入れねば」ヒ゜ッ
prrrr

客『はいもしもし』

軍服『もう帰って結構ですよ。』

客『え?』

軍服『ありがとうございました。一応、念のためでしたので』

客『そ、そう……』

軍服『ご協力ありがとうございました。』

客『じゃあ、はい』フ゛ツッ

軍服「さて」

二週間後

客「……全く連絡来ないわね……」

客「おまけに同僚君も来てないわ……」

客「ちょっと帰りに寄りますか」

客「お先しつれーしまーす」

上司「じゃねー。あ、同僚君は辞表出してきたから来ないよー」

客「……辞表!?」

客「……なんでだろ」

客「すいませーん」トントン

探偵「入ってまーす」

客「知ってまーす……同僚君!?」

軍服「ああ、紹介します。二等兵です」

客「二等兵!?」

同僚「二等兵です……」

探偵「あれ、知り合い?いやー、どうしてもここで働きたいっていうからさ。」

客「……そう、それはそうと、すっかりストーカー被害もなくなったわ。ありがと。これお礼」

同僚「ストーカー……」ス゛キス゛キ

パジャマ「……………」ニタニタ

探偵「いやーなんでだか金が入ってね!家具も買い替えました!」

同僚「なんでだか……」ス゛キス゛キ

パジャマ「…………」ニタニタ

客「あれ?同僚……じゃなくて二等兵君。どうしたの?」

同僚「もういいです……もういいですから……」

探偵「こーら!テンソン上げていきまっしょーい!」

客「何があったんだよこの数週間で。テンションが鬱陶しくなった」

探偵「お金入ったんでダンボール新調して、蒸れないようにしたんです!ファン付けて!
   いやーいいですよこれ!」

客「もういいよあんたは……ついていけねぇよ」

探偵「あらー!言われちゃいました!」

助手「あははははははは!」

探偵「フヒヒヒヒヒッ」

客「あと笑うなお前ら!鬱陶しさが倍になるわ!」

探偵「やっぱりいいですねぇ!ここで働きませんか!」

助手「そうですよ!」

客「あーもうこんなところで働けるか!アホか!」

同僚「フ゛ツフ゛ツ……」

軍服「ふむ……ここのリボルバーがおかしいのか……」カチャカチャ

パジャマ「…………」zzz

客「ほら見ろ!ちょっと見てみたけどこれ無理だよ働くの!働いてんのこの人達!?」

探偵「さぁ……?」

客「アホか!」

客「はぁ……もう帰ります。そのお礼は軍服さんが食べてくださいよ!」

探偵「んだよ、食い物かよ」

客「ぶつくさ言うな!お前働いてねーだろ!」

ハ゛タン

………………

prrr
客「はいもしもし」

女会社員「ごめん、ちょっと相談があって……」

客「どうしたの?」

会社員「彼氏が浮気してるみたいだけど……証拠なくて……」

客「……あのさ、シャンプーの回数間違え探偵事務所ってところあるから、行ってみたら?」

会社員「な、なにそこ!?」

客「頭がお花畑の人達がやってね探偵事務所だけど、結構ちゃんと仕事するよ(1、2人)
  そこに行ってみたら?」

会社員「うん!わかった!」

休日

会社員「えーっと……ここか……ホントに変な名前だ……」

会社員「すいませーん」トントン

探偵「はいってまーす」

会社員「えっ」

end



まさかこんな早く終わるとは思わなかった。
ありがとうございました

おつおつ

面白かった

乙、面白かった
でも探偵と助手がとことんまでいいとこなしだったのが悲しいな…

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またこういうの読みたい

違う事件も見たいなー

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