俺「街中に巨大クモたん」(196)

これは自分の妄想垂れ流しSSです。

そういうのが苦手な方は閲覧注意

友「はぁー……何で俺がゴキブリ採取なんか手伝う必要があったんだよ……」

俺「ゴキブリ駆除の礼だ。」

友「……いやソレ俺から言うセリフじゃね?」



俺「……ん?」

友「どした」

俺「俺の見間違いか?今、美しき天使が見えたような……」

友「はあ?……ああ、あのクモか。わかりづらい言い方すんじゃねーよ。」




友「……あれ?何で小さいはずのクモがこっから見えるんだ?」

友「あ、あれぇー?なんかでかくねぇかオイ」

俺「ちょっと求婚してくる」ダッ

友「いやいや!!待て待て!!ダメだろ!」ガシッ

俺「何故だ!!おい放せ!!!」ジタバタ

友「いやどう楽観的に見てもヤバイ!!逃げるぞ!!」


クモ「…」チラ


友「……あ、やべっ………」

俺「……!」

俺「今だッ!」スッ

友「あっ!オイてめっ……!」



俺「ああ、そこの美しきくm…」

クモ「…」プイッ スタスタ…


俺「……そ、そんな……待って下さいクモたん!!」

クモ「…」スタスタ…


俺「………………」

友「……」(俺はどう声をかければいいんだ)

俺「あ、ああ……友か。……ハハッ、笑いたきゃ笑えよ。」

友「いや笑えねーよ」

俺「は、はは……」フラフラ

友「……おい大丈夫かお前。一旦家帰るか?」

俺「あ、ああ……」


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俺「…ただいまぁ!ハエトリグモたぁん!!」ダッ

ハエトリグモ(うるせー……)

俺「あぁん、ハエトリグモたぁん!見ない間にこんなに大き……く…なっ……」


友「おーい、大丈夫かー?」ヒョイ

友「……何そのでかいクモ」


ハエトリグモ「でかい?アシダカさんの事か?」

アシダカグモ「いや……大変言いにくいんだが……その、なんつーかお前……」

アシダカグモ「……巨大化してっぞ?」



ハエトリグモ「……はぁ?んな訳ねーだろwww」



俺「ねぇ俺のハエトリグモたんが巨大化した上に何か喋ってんだけどどうすればいい?」

友「……俺帰るわ。」

俺「いや待てよ流石に一人はちょっと」



ハエトリグモ「……あ、あれ人間の奴、今何て言った……?」


友「おい人間とか言われてるぞ。食われるんじゃねーのか俺ら。」

俺「そりゃねーな。ハエトリグモたんは俺が育てた上質なコバエしか食わん!」

友「いやあのサイズじゃうもうコバエ食わねーだろ」

ハエトリグモ「な、なぁオイ……」

俺「かわゆす!」ダキッ

ハエトリグモ「おわぁっ!や、やめろ!!」ゲシッ


俺「」


友「ひいぃぃぃ!!」

ハエトリグモ「あ、いや待ってくれ違う!!」


俺「…いてて……」ムクッ

ハエトリグモ「復活早いなオイ……大丈夫か?」

俺「……!!かわゆす!」ダキッ

ハエトリグモ「いい加減にしろ!」ゲシッ

友「ひいぃぃぃぃ!!」

ハエトリグモ「あぁーーー!!もぉぉぉぉ!!!」

俺「ふっ、この場をおさめたくば俺の熱い抱擁を受け入れるんだな!」ダキッ

ハエトリグモ「なっ……う、うぐ……」


友「」シッシン


俺・ハエトリグモ「「あっ」」


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友「……で?どうすんだ?」

俺「結婚する」

友「真面目に考えろ。どうすんだ、他の奴にバレたら。ハエトリグモたんが連れて行かれちまうぞ?」

俺「死んでも阻止する。」


ハエトリグモ「…」

友「……はぁ。つーか餌どうすんの」

俺「……生肉とかか?」

ハエトリグモ「いつも食ってるハエがいいな」

俺「……ヌフフ、可愛い奴め」グリグリ

ハエトリグモ「なっ…や、やめ……///」



友(目の前でいちゃつかれてるのに、何でだろう……まったく羨ましくない)

今日はここまで

すまぬ、明日早いんだ。


………やっと虫と人とが会話できるSSが書ける……

ハエトリグモ「…お腹減った」

友「!」サッ

俺「おいどうした」

友「…い、いや、つい……」

俺「…ふむ。しょうがない、スーパーか何処かに買いに行くか」

ハエトリグモ「すーぱー?」


俺「っ!かわゆすっ!」ダキッ


ハエトリグモ「いい加減にしろぉ!!」ゲシッ


友「…」ハァ

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友「さーて、行きますか」

俺「……ちょっと待て……」

友「どした」



俺「巨大クモたんがいる……」

友「おー、そうか。前みたいに求婚とかすんなよ?」

俺「……しないさ、浮気になっちまうからな………それに……」



俺「そのクモ、人食ってやがる」

友「なっ…………おい、マジで言ってんのかよぉ!」

俺「……薄々、予想はしていたんだよ。こんなスッとろい餌がいるんだ……そりゃ食うわな」

友「冷静に分析してる場合かてめえ!」

俺「……一旦、家に戻って作戦会議だ。だが短めに済ますぞ」

友「何でだ?」


俺「ハエトリグモたんは腹を空かせてる……いつ野性に戻るかわからん」

友「…」ゴクッ

ハエトリグモ「ん?もう戻ったのか」

俺「外に……他の巨大クモがいた」

ハエトリグモ「へー」


俺「そのクモは……人を……食っていた」


ハエトリグモ「!!」

俺「……」

ハエトリグモ「お、おい俺は食ったりしねーぞ?」

俺「わかってる、だけどこのまんまじゃ餓死しちまうだろ?クモを何とかする方法を考えねーと……」

友「…」

俺「……さて、どうするかな」

友「…な、なあ……」

俺「ん?」

友「ハエトリグモに、あの家の付近にいたクモを食わせるってのは?」

俺「……却下だ……負ける可能性が高い」

俺「おそらく家の外にいたのもハエトリグモ……実力的には互角……でもな」


俺「巨大クモはあの一匹だけじゃない。戦って疲れた所を……何てこともありうる」

友「そうか…」

友「なんか武器はねーのか?」

俺「……無い。クモは基本的に益虫だからな……見た目も俺好みだし駆除する必要性が皆無だった」

友「そりゃそうか……お前だもんな」


ハエトリグモ「な、なあ……」

俺「んー?どうした」

ハエトリグモ「俺……やるよ、外のクモと戦う」

俺「……やめといた方が」

ハエトリグモ「良くない!」

俺「!」

ハエトリグモ「……だって…そうしないと……」


友「…俺もやるべきだと思う」


俺「………」

俺「……しょうがねえ……やるか」

ハエトリグモ「うん!」

俺「っ!かわゆ……あぶねえ、今はそんな事してる場合じゃねえ」

友「……」

俺「な、何だその視線は」


俺「まあいい、とにかく作戦を練るぞ。いいな?」


友・ハエトリグモ「「おう!!」」

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俺「友、作戦はバッチリか?」

友「ああ。なるべく家にまで近づかせて、ハエトリグモが不意討ち!……だろ?」

俺「っしゃ、それだけ理解しときゃ充分!行くぞ!」


クモ「…!」

俺「しまっ……予定より早く気がつかれた!」

友「ひぃぃぃ!!」ダダダッ

俺「静かに走りやがれ!他のが集まる!」ダダダッ


クモ「…♪」スタスタ

俺「一人食って腹に余裕があるからか?完全に俺達遊んでやがる…!」

友「そ、そりゃ好都合だなっ!」

俺「ああ……!っとあぶねえっ!!」


クモ「♪」


ハエトリグモ「……まだだ……焦るな………今っ!!」ダンッ

クモ「!!?」

ハエトリグモ「まずは……頭をっ!噛みきるっ!!」カブッ



友「はぁ……はぁ……何とかなったな……なあ?」

俺「…」

俺(あのクモ……知ってる……出掛ける時に、いつも自転車にくっついてたクモだ……)

俺(もしかして、俺を覚えていて…じゃれついてきてたのか……?)


俺(………仮にそうだとして、何なんだ?あいつは一度、人を食った…すなわち“害虫”だ…駆除すべき存在……)


クモ「」ピク…ピク…

俺(いいんだ……これでいい……害虫…なんだから……)



友「おい!」

俺「っ!?……っとスマン。ハエトリグモたん、それを部屋まで運ぼう」

ハエトリグモ「おう!……な、なあ…あのさ……」

ハエトリグモ「ほ、褒めてくれても……いいんだぞ?」


俺「…」

俺(…そうだ、ハエトリグモたんは少なくとも“害虫”じゃない。…それだけでいいじゃないか)

俺「ああ!たっぷり褒めてあげるよ!ハエトリグモたん!……ベッドの上で」

友「お前そういう事しか言えねーの?」

今日はここまでです。

明日も早いんだ………すまぬ


というかクモたんの人って何故バレたし

俺「さて、これでハエトリグモたんのお腹は膨れたわけだが……」

友「…」グゥ

俺「……まぁそうなるわな」

友「全力で走ったのがつらい」

俺「カップ麺は二個しかねーし……どうすっかなぁ」


友「……俺の家なら多分…」

俺「ん?あぁー、お前災害対策とかしっかりするタイプのやつだったな」

友「おう……でも…外にでるのは……」

俺「……うーん…」

俺「とりまカップ麺食うか」

友「そうだな」


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俺「ふー……さあ、腹も膨れたし……行くか」

友「……おいおいマジで言ってんのか」

俺「あたりめーよ、日の明るい内に行くぞー」スタスタ

友「ちょ……待てって……」



ハエトリグモ「お…おい!ちょっと待てよ!」

ハエトリグモ「俺も連れていけよ!」

俺「はい、却下ー」

ハエトリグモ「なっ……なんで!」


俺「あのな?そもそもクモに見つかったらアウトなわけ。そりゃハエトリグモたんと一緒なら一匹なら倒せるかもしれない。でも音を聞きつけて二匹目がきたら?」

ハエトリグモ「うぅ……た、倒せるよ!」

俺「……仮に運良く倒せても……致命的な怪我を負うだろう……わかってくれよ、傷付いて欲しく無いんだ…ハエトリグモたんに」

ハエトリグモ「……お前は傷付いててもいいのかよ!」

俺「俺は大丈夫だ。絶対に見つからず行くから」

ハエトリグモ「で、でも……」



友「ねぇ早くしてくんない?」

俺「ああ、すまんな!じゃ行ってくる!」ガチャッ

友「…いってきまーす」


バタン


ハエトリグモ「……心配だ」

ヒラタクワガタ「ひゅーひゅー、恋愛してるねぇ……交尾の後予定はいつかなぁ?」

ハエトリグモ「てめえ……今の俺ならお前をケースごと押し潰せる事を忘れんなよ……」ゴゴゴ


ヒラタ「…サーセン」

俺「さてと…」カチャッ

友「何だソレ」

俺「双眼鏡だ。うーん、見た所クモはいねーかなー……あ、赤」

友「おいお前今何見やがった」


俺「不可抗力だ………うっはー…いたぞ…しかも二匹」

友「げっ……」

俺「……とりまあのマンションに入って様子をうかがおう」

友「おう…」



クモ「…♪」モグモグ


クモ「…」キョロキョロ



俺「んー、一匹は食事中だから何とかなるとして……問題はもう一匹の方だな……餌を探して徘徊してる」

友「持久力無いんじゃなかったっけ」

俺「俺らよりはあるだろ」

友「デスヨネー」


クモ「…!」ピクッ


俺「……!!」

友「どした」

俺「ヤバい……気がつかれたかもしんねえー……」

友「……………は?」

俺「鍵空いてるドアねーか探せ」

友「なんという不法侵入……」

俺「うっせー!死んじまったら元もこもねーだろが!」

友「……わかったよ!やりゃーいいんだろ!」サッ






友「……どこも空いてねえ」

俺「うん。だろうな」

友「だろうな…じゃねぇよ!どうすんだ!」

俺「気付かれてない事を神に祈るしかねーな……」

友「おぉぉおおおおお!!神よおおおお!!!」

クモ「……!」ダダダッ


俺「チッ……来やがった」

友「おぉ…神よ……」



「ぎゃあああああああ!!!」



俺「……!?下の階!?」

友「神ぃ……ぷりーず……」

俺「お、おい…大丈夫そうだぞ………悲鳴で周りのが集まってくる前に別階段で降りよう」

友「……へ、あれ?助かった?」

俺「まだ危険な状況は続いてる……さっさとずらかるぞ」

友「……あ、おう」

俺「構造的にクモが食事してる階も通らなきゃならん……そーっと行くぞ」

友「…ああ……」



クチャ…… クチャ……

友「うっ……」

俺「ぐっ……う……さすがにキツい……さっさと通り抜けるぞ」

友「そうだな……うっぷ……」





俺「ハァ……ハァ……っと、これで付近の二匹は食事に夢中だ……今のうちに一気に進むぞ」

友「あ、ああ……」

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俺「特にハプニングもなく来れたな」

友「だな」

俺「んじゃドアを開けてくれ」

友「っしゃまかせろー!………あれ?」

俺「……どうした」



友「さっきのマンションで……鍵……落としたかも………」

俺「……お、おいおいどうすんだよ……」

今日はここまで

2つルート考えてて迷い中でして……すまぬ


………次書くSSではクモたんの人ってバレないようにしよう……

俺「……そろそろ日が暮れる………撤退するか?」

友「ここまで来て……か?」

俺「マンションに戻るってのか?そりゃ危険すぎるぞ」

友「…でも…食料……どうすんだよ」

俺「そうだな………もう少し、先に行けばスーパーがある………行くか?」

友「……行こう」

俺「本当に良いのか?まだ今は無理をする必要は無いぞ?」

友「…いや、行く」

俺「………しゃーねーな…行くか」

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俺「到着…!クモの確認」スチャッ




俺「正面に一匹……なんか食ってるみてーだが……危険だ。裏口探して、そっから入ろう」

友「了解!」



俺「ん、ここは……倉庫か」ガラガラ

友「……薄暗いなぁ…懐中電灯持ってねぇの?」

俺「持ってるわけねーだろ……ん?」


俺「この段ボールの中に入ってんのは……おお!カップ麺!」

友「…缶詰とかねーの?さすがにカップ麺ばっかじゃ……」ヌチャッ

友「ん、何だ……?足にくっついて……」

俺「んー、どうした?早くお前もバッグに詰め……」

友「おーう、その前にさ、このネバネバ取るの手伝ってくんね?」


俺「……馬鹿野郎ッ!それ完全にクモの糸じゃねーかぁ!!」

友「……へ?」

俺「呆けてる場合じゃねえ!!さっさと足を外すぞ!」グィッ

友「うおっ!?ま、待てあんま力入れ…」


カサ…… カサ……


友「………全力で引っ張ってくれええええ!!!!」

俺「言われなくてもやってんだよおおおおお!!!」

俺「おぉらあああ!!!」グイーッ


友「……っしゃあ!やっと抜けたぁ!!」

俺「さっさと逃げるぞ!!」



クモ「……」カサ… カサ…


俺「ちっ……間に合うか!?」ダダダッ

友「うおああああ!!!!」ダダダッ


俺(巨大ジョロウグモか……油断していた………巨大化しているのは徘徊型のクモだけだと、思いこんでいた……!!)

俺「早く!!扉をっ……!」ガラガラ…

友「うおおおっ!!」ピョンッ

俺「良し!!ドアを……閉めるッ!」ガラガラ…


ガチャン


ジョロウグモ「……!!!」ガンガン


俺「…ふー、ドアを開ける知能は無いらしい………良かった」

友「……お、おいアレ………」

俺「あ?」


クモ「……♪」


俺「正面にいた奴か……!」

友「お、おい遮蔽物もねぇぞ……ど、どうすんだ」


俺「……こりゃ詰んだかもな」

友「…おい嘘だろ」



俺「……賭けにでるか」

友「賭け?」

俺「あいつがこっちに向かってきた瞬間、このドアを開く」

友「……おいおい正気か?」

俺「ああ。あのクモとジョロウグモを戦わせるんだ」

俺「流石にここで戦闘のなればジョロウグモが圧倒的に不利だが……ジョロウグモは闘争心の強い種だ。恐らく戦う」

友「その隙に逃げる……と?」

俺「そういう事だ」


クモ「…」スッ


俺「……来るぞ…」

友「マジかよ……」


クモ「……ッ」ダンッ

俺・友「おらああああ!!!」ガラガラガラッ!


ジョロウグモ「………!!?」ピョンッ

クモ「……!?」


俺「っしゃ今だ!」

友「逃げるッ!」

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ーーーーーーーーー

俺「ハァ……ハァ……疲れた……」

友「何とか俺の家まで戻ってこれたな………」

俺「ああ………っクソ、もう日が暮れる……」

友「……どうする?」

俺「どこかで夜明けを待とう。夜は危険だ」

友「でも俺の家は……」

俺「近くに知り合いの家はないのか?」


友「んー……あー……っと…いるんだけど……いや……いるけど………」

俺「何を悩んでるのか知らんがそれは命より大切な事か?」

友「あー……いやぁー……その……」

俺「………で?行くのか行かないのか、はっきりしろ」

友「……行きます」

俺「……じゃあ、案内を頼む」

友「…うん」





友「ここだ」

俺「明かりをつけているとはな……少し不用心が過ぎないか」

友「外の状況を詳しく知らないんだろ」

俺「おめでたいやつだな」

友「ま、まあまあ……しゃーないって」

友「…とにかく……」ピンポーン


?「はーい」ドタドタ


ガチャ


女「どな…た………」

友「う、ういーっす」


女「…」バタン


友「いやちょっと待ってくれ!!違うって!!」

女「うるせぇ!!さっさと帰れ!!!」



友「…」

俺「……お前、一体何したっていうんだ」

今日はここまで


……虫SSって少ないなぁ… 何でだろう

見返してて気がついた
>>22
俺達遊んでいやがる→俺達“で”遊んでいやがる

だった。


書き溜めとかしてないから他にもミスあると思うけど、どうか生温かい目で見守ってくれ

俺「チッ、しゃーねーな」ピンポーン

女「しつこいっ!!!」ドンッ


俺「ぐふあっ!!?」ドサッ

友「うおおお!?だ、大丈夫か!?」

女「えっ?あれ?人違い?」


俺「」

友「き、気絶しちまった……」

女「はあ!?……救急車呼ばなきゃ…」

友「ま、待ってくれ!!それはまずい…!」

女「はぁ?何で…」

友「……音で集まってきちまう…」

女「………?」

友(知らないのか?………そういや、あんまりテレビ見る方じゃなかったな…)

友「……とにかく!救急車はいい。数分したら目をさますと思うからコイツと俺、一旦家に入れさせてもらえないか?」

女「……何でアンタも入れなきゃなんないの」

友「目がさめた時に俺がいないと状況が説明出来ない」


女「………わかった」

友「ありがとう………じゃ、失礼します…っと」



俺「おい、友」

友「!!?てめっ……いつから」

俺「そもそも俺は気絶なんかしてねえ。……しかし良く俺の意図を汲み取れたなぁと思っていたが…違ったのか」

友「………」

俺「いいか?あいつは多分クモの事を知らない。だから俺が気絶のふりしてる間にさりげな~くテレビを見せろ。おそらくニュースはクモの話題で持ちきり……なはずだ。そして夜明けまでの俺らの滞在の許可を貰う。ok?」

友「わかった。まかせとけ!」



女「何一人でブツブツ言ってんの?」

友「ん?え?……あ、ああー、いや、話しかけたら起きるかなーっと思って……あ、あはは」

女「………あっそ。その人、リビングのソファーに寝かしといて」スタスタ



俺「何だかんだでお人好しだな」

友「……まぁな」

俺「……」

女「はぁぁーーーー………」


友「……………」


女・友((気まずい………))


友「あー、あのさ……テレビでもつけない?」

女「……そうね」パチッ


TV「直ちに避難してください!!!」

女「うわっ!?ビックリした!!」


カサ…


俺「………!!」ガバッ

俺「明かりとテレビを消せ!早く!!」

友「…あ、あいあいさー!」ダダダ

女「え?何?何?」

俺「……静かにしてくれ。説明は後でする」

女「……もしかしてさっきテレビで言ってた『避難』と関係あるの?」

俺「…そうだ。だから静かにしておいてくれ」


女「……わかったわ」



友「消し終わったぞ」

俺「おぉ、さすがだな」



女「………で?説明してくれるのよね?」

俺「もちろん」

俺「実は………ある巨大生物がこの街を歩きまわっている」

女「……なんなのソレ」

俺「巨大クモだ。……原因はさっぱりわからん」

友「そもそもお前の家に来たのはそいつらから逃げてきたからなんだ」



女「……はぁ、何を言い出すかと思えば……」

俺「……そうか、信じる気にはなれんか」

女「当たり前……と言いたいけど……」

俺「テレビで言ってたからな」


女「……とにかく避難場所をチェックして、避難するわ」

俺「そりゃ悪手だな………死ぬぞ?」

女「あなた達とテレビ、どっちを信用すると思う?」

俺「テレビだってしょっちゅう間違えるし嘘も言うぞ?」

女「……そうね、良くも悪くも正直だったわね………あんたは」

友「…………すまん」

女「…謝ってほしいわけじゃない」



俺「……で、ここからが本題なんだが…一日泊めて欲しい」

女「はぁ?何でよ」

俺「……今俺らは家に帰れない状況なんだ。明日の夜明けまででいい……頼む」



女「…………言っとくけど、私に何かしたらブッ殺すからね!」スタスタ…



俺「…お人好しだな」

友「あぁ……お人好しだよ、あいつは」

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ーーーーーーーー

俺「……朝か…」

友「……あー、床で寝ると腰がつらい」

俺「ふーwwwソファーきもてぃーwwww」

友「てめえ………」



女「朝からテンション高すぎ」

俺「すまんな………何だその荷物」

女「ん?避難所でしばらく生活するための荷物」

俺「……避難所って何処だ」

女「……あのさ、この街で避難って言ったらあの公民館よ。親とかから聞いてないわけ?」

俺「……知らん」

俺「だが………避難はあまりオススメしないぞ」

女「そんなの行かなきゃわかんないじゃん」

俺「………友、お前はどう思う?」

友「……避難所まで送って行こう」

俺「……だ、そうだ。どうする?」



女「……勝手にすれば」


俺「……ふむ。んじゃ付近の確認をしてくる」

友「おう、頼んだ」


女「……」

俺「…扉の前には……いないな」ガチャ



カサカサッ


俺「………!!」バタン


俺「まずい………!上か!上にいるのか………!!」


友「お、おーい。どうした」

俺「ヤバいぞ、上にいる」

友「お、おいおいマジかよ」

女「巨大クモ……か、ちょっと確かめてくるわ」スタスタ


俺「……はぁっ!?馬鹿!やめろ!!」

女「私は自分の目で見ないと信じないの!」ガチャッ

今日はここまでです

間違って途中までsageしてた……

 一方その頃


ハエトリグモ「んだよアイツら………遅いなぁ」

アシダカグモ「気長に待ちゃいいさ」

ヒラタ「あいつらならどーせ生き残ってるってwww」


ハエトリグモ「だ、だよな」



ハエトリグモ「……」



オオゲジ「あ、あの……」

ハエトリグモ「……ん?」

オオゲジ「心配、なんですよね…?」

ハエトリグモ「………そーだよ、それがどうした」



オオゲジ「後悔してからじゃ……遅いですよ。行動しなきゃ……ただ待つだけじゃなくて、あなたには行動できる程の、力があるじゃないですか」


ムカデ「まったく、オオゲジたんの言う通りですな!さすがですぞ!!」


アシダカグモ「いや、駄目だ」


ムカデ「まったくお義父さんの言う通りですな!ちゃんと言う事を聞かなきゃ駄目ですぞオオゲジたん!」


ハエトリグモ「ムカデ、てめえだけは後でぶっ飛ばす」

ムカデ「ふぁっ!?」

ハエトリグモ「で、何で駄目なんだ?アシダカ先輩」

アシダカグモ「あいつらと同じ理由だ…………危険だから、この一言に尽きる」



ハエトリグモ「じゃあ人間と俺、外を出歩くと死ぬ可能性が高いのはどっちだ?」

アシダカグモ「……そ、そりゃ俺らに対する知識のある…」

ハエトリグモ「知識だけじゃどうにもならない事もあるだろ!………それにあいつらは俺らを倒す術を持ってない」

アシダカグモ「……だがなぁ」



オオゲジ「…アシダカグモさん、行かせてあげましょう」

ムカデ「………私もそう、思いますぞ」


アシダカグモ「………お前ら、その言葉の責任を負えるのか?お前らのその言葉で、こいつは死ぬ事になるかもしれねえ………本当にその責任を負う覚悟があって言ってるんだろうな?」

オオゲジ「……はい、私は行くべきだと思います」

ムカデ「………ええ、男に二言はありませんぞ!」

ハエトリグモ「お前が言うな」


ハエトリグモ「………じゃ、俺行くよ」



アシダカグモ「待て待て。俺も連れていけ」

ハエトリグモ「あー………アシダカ先輩は……なんというか………戦力になら………な……」


アシダカグモ「戦力外なくらいわかってる。ただ、道わかんのか?」

ハエトリグモ「……あっ」


アシダカグモ「はぁーー……んな事だろうと思った。俺は一度、友の家に行っている。だから道は……まぁ、おぼろげに覚えてるから」

ハエトリグモ「………信用性に欠けるんですけど…」

アシダカグモ「と!に!か!く!俺がいないと辿り着く確率0だぞ!?いいのか?」



ハエトリグモ「………わかりました、今からケース開けますね」



カパッ


ハエトリグモ「じゃあ俺の背に乗って下さい」


アシダカグモ「おお、器用だなお前」ヒョイッ



アシダカグモ「しっかし久々の外だな。かぁーっ!解放感!すばらしいっ!」ノビー


ハエトリグモ「はぁ……あんまはしゃがないで下さいよ………重いんで」

アシダカグモ「あ?重いわけねーだろ……………あれ… 何か…お前、ちっちゃくなってね?」

ハエトリグモ「何、馬鹿な……こ……と………うっ、何これ重っ!?」ズシッ

アシダカグモ「え?え?ど、どうなってんだよオイ!?」



ヒラタ「クソワロwwwww」

ハエトリグモ「うるせええええ!!!」

ハエトリグモ「どうなってんだよぉ!!」



コクワガタ「今北産業」

ヒラタ「ハエトリ外出
    アシダカ巨大化
    二匹がパニック」


コクワ「ん、把握」


アシダカグモ「……てめえ今何つった」

ヒラタ「お察しの通り」


アシダカグモ「………そうか……」


ハエトリグモ「え?え?」


アシダカグモ「よっと……すまんな」ヒョイッ


ハエトリグモ「……ぷはーっ!重すぎて死ぬかと思った…………」

アシダカグモ「……よくよく考えてみりゃ、同じ環境下にいたんだ、俺が巨大化しないはずがねぇよな…………でも、何で今なんだ……?」

ヒラタ「ケースに入ってたからだろ」

アシダカグモ「………そうか、だよな」



ハエトリグモ「え?……先輩も巨大化したんですか!?」

アシダカグモ「おう………迷惑だったか?」

ハエトリグモ「全然!!むしろ有難いです!!先輩がいれば勝ち確定ですよ!」

アシダカグモ「……そ、そうか?…………ふふふ」




ムカデ「なるほど、ああいうおだて方が効くんですな!」

アシダカグモ「聞こえてるぞ」

アシダカグモ「……ま、整理がついたとこで、さっさと出掛けるかぁ」

ハエトリグモ「そうですね!行きましょう!!」







アシダカグモ「ところで、コレどうやって開けるんだ?」

ハエトリグモ「さあ………?」

今日はここまで

ちょっと風邪気味で………投下遅くなってスマンかった


ところで参考までに聞きたいんだけど、ハエトリグモたんが来るまでの人間視点か、ハエトリグモたん視点、どっちが読みたい?

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友「ま、待てよ!」

女「うるさいっ!」ガチャッ




女「……なによ、何もいないじゃない」

女「はあー……焦って損したわー」



友「女ぁ!!早くドアを閉めろっ!!!」


女「…はぁ?何言って…」


クモ「……♪」


女「………う、嘘……」

友「うおおおああああ!!!」ドンッ


クモ「……!………!」ワタワタ


俺「くそっ!足が入ってきてる……ドアが開けられちまう……」

友「だあああ!!もう無理だ!!」ドサッ


女「…………はっ、そ、そうだ…裏口……」

俺「裏口!?……ちっ、玄関は諦めるぞ!来いっ!」


友「わ、わかった!」




クモ「………♪」

女「こ、こっちよ!」

俺「っしゃ走れぇ!!」

友「ひいいいいい!!!」



クモ「………!!」ガチャガチャ


俺「図体がでかいせいで入るのに時間がかかるみたいだな……逃げ切れる……か…?」


女「ここが裏口っ!」ガチャ

友「っしゃ脱出ぅ!!」


俺「………ッ!!戻れ!お前らっ!!!」


クモ「……♪」ピョーン


友「んなぁっ!?上から!?」

友「っぶねぇっ!!」サッ

女「ひいっ!」サッ


俺「オラァ!!」ガチャンッ!




俺「………っ!リビングのドア塞げ!!」

友「わかった!!テーブルとかイスを頼むっ!!」

女「わ、わかったわ!」



俺「ちっ……不味いな……」

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー

ハエトリグモ「……んー?何ですかね、アレ」

アシダカグモ「あぁ?………あー、ありゃ“マンション”だ」

ハエトリグモ「まんしょん?」

アシダカグモ「おう。…………げっ、中にいるぞ」

ハエトリグモ「む……!」ササッ

アシダカグモ「話の通じる奴なら助かるんだが……」



クモ「…」クチャクチャ


アシダカグモ「人を食ってる時点で俺らとは意見が合わなそうだな」

ハエトリグモ「ですね……」

クモ「ん?……何だてめぇら」


アシダカグモ「食事の邪魔をしてすまないな。何、ちょっと通るだけだ」

ハエトリグモ「………」


クモ「おぉ、そうかそうか………ところでお前ら、何匹殺した?」

アシダカグモ「あぁ?何がだ」



クモ「人間だよ」


ハエトリグモ「………っ!」

アシダカグモ「堪えろ、無駄な争いはずべきじゃねえ………0だ」


クモ「おいおいマジかよwww俺はもう10匹も殺したぜ!」


ハエトリグモ「っ……………」

クモ「ったくしょーがねぇなー、殺し方を教えてやるよ!あいつらはノロマで馬鹿だからな…こう、後ろからサッといって首をグリンッ!いやぁ、色々試したけどやっぱり…」

ハエトリグモ「てめえ……………もう我慢できねぇ!!アシダカ先輩っ!俺……!」


アシダカグモ「……我慢しろ」

ハエトリグモ「で、でも!」


アシダカグモ「アイツは俺がヤる………下がってろ」

ハエトリグモ「……!!」


クモ「ん?……おいおい穏やかじゃねーな。どうしt」


ブチッ……


クモ「……は?」

ドサッ


クモ「へ……あ………?俺の、胴体……?」


アシダカグモ「……フン、馬鹿でノロマはお前だったようだな」

ハエトリグモ「は、はや………」

アシダカグモ「………ま、まあな」



アシダカグモ「さて、と……勿体無いし、食うか。アレ」


クモ「」


ハエトリグモ「…そう、ですね……」

アシダカグモ「おう、さっさと食えよ!………ほい、お前の分」ポイッ


ハエトリグモ「……いただきます」モキュモキュ

アシダカグモ「……間接的とはいえ、人間を食うのが嫌なのか」

ハエトリグモ「…………」

アシダカグモ「いや、違うな……食う事ではなく食う事によりアイツに嫌われるかもしれないのが怖い……ってとこか?」


ハエトリグモ「………!」


アシダカグモ「……図星か。あのなぁ……アイツはそんな事じゃ嫌いになんねーって」

ハエトリグモ「た、確かにそうかもしれませんけど………で、でも何て言うか………その…………」



アシダカグモ「……ったく、恋する乙女は複雑だな」

ハエトリグモ「ち、違います!!!」

す、すまぬ……

眠気&微熱でやばい


今日はここまでで……

アシダカグモ「さぁーて、そろそろ行くか」

ハエトリグモ「ですね」


ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

アシダカグモ「えーっと確かここを…………あれー?」

ハエトリグモ「…」ジトー

アシダカグモ「うっ……い、いや、わかってるって!迷子とかじゃねーから!」

ハエトリグモ「信憑性の欠片も無いですよ」


アシダカグモ「ぐぬぬ………こ、こっちだ!ついてこいっ!」タタタッ


ハエトリグモ「…ハァー………」



アシダカグモ(やべーよドンドン知らない所に来てるよ……)


???「止まりなっ!!」


アシダカグモ「!!?」

ハエトリグモ「な、何だ!?」



???「ここからはあたしの縄張りだ!さっさと帰りな!」

ハエトリグモ「…すまねぇけどこっちも急いでてな、出来れば通り抜けさせて欲しい」


???「しつこい子だね!アンタらなんかこれっぽっちも信用してないわ!通す訳無いだろ!」


ハエトリグモ「そこを何とか頼む……!」


???「だぁーー!!もう!!ちょっと今からそっちまで行くから待ってなさい!」


ガチャ……ガッシャーン!


???「ああもう誰だい!こんな所に物を置いたのは!!……ったく……」


アシダカグモ(あの形……徘徊型では無さそうだな………)


???「よっ…と。はいはい、待たせたね!あたしはジョロウグモだよ、アンタらは?」

ハエトリグモ「………ハエトリグモ」

アシダカグモ「アシダカグモだ」


ジョロウグモ「ふーん、別種二匹で一緒に行動かい?珍しい事もあるんだねぇ………」

アシダカグモ「おう………ってか何で出てきたんだ」

ジョロウグモ「そりゃアンタらが信用出来るかどうか見極めるために決まってんじゃないの!」


アシダカグモ「そうかい………あ、そういや人間を見なかったか?」

ジョロウグモ「人間だって?……ああ!確かに見たよ!何て言うか……変態っぽい感じの」

アシダカグモ「ああ、多分ソイツだ」


ジョロウグモ「あー、あの人間、あたしの巣を荒らしてったのよねぇー……。まぁ、人間には借りがあるからね、適当に脅して帰ってもらったわ」

アシダカグモ「ふーん、で、どっちの方に逃げたんだ?」

ジョロウグモ「…………さっきから気になってたんだけどねぇ…」



ジョロウグモ「その人間を探してどうするつもり?」

ごめ、眠気がピークに……

続きは明日…………すまぬ

すまない、遅れた。

今から投下する

アシダカグモ「どうするっつーか………まぁ、生存確認?」

ジョロウグモ「へえ、物好きな奴等だね。………おもしろそうだ、あたしもつれていってくれよ!」

アシダカグモ「んー、まぁ、案内してくれるんなら…」

ジョロウグモ「はっはっは!任せてときな!」


アシダカグモ「おう…んで、アイツはどの方向に?」

ジョロウグモ「こっちだよ!ついてきな!」スタスタ



ハエトリグモ「……結局、道わかってなかったんですか」ジトー

アシダカグモ「うっ………いやぁ、ははは……………ごめん」

ハエトリグモ「……入れ違いになったりしてないかな」

アシダカグモ「……あー、そうか………んー、まぁなってない事を祈るしかねえだろ」


ジョロウグモ「入れ違い?……そういや、人間とあんたら、どういう関係なんだい?」

アシダカグモ「んー、主と………えーっと、何だろうな……」

ハエトリグモ「…」


ジョロウグモ「……まあ、それは人間の方に聞くとするかね」プイッ


アシダカグモ「おう、それが良いと思うぞ………どうした?」

ハエトリグモ「え、いや……」


アシダカグモ「………ふふっ、なるほどな……」ニヤニヤ

ハエトリグモ「ちょっと!まだ何も言ってませんよ!勘違いしないでください!」

アシダカグモ「恋するおとm」

ハエトリグモ「わーっ!わーっ!」ワタワタ


ジョロウグモ(賑やかな連中だねぇ……)



ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

俺「…っと、とりあえず廊下に閉じ込めたが………突破されるのは時間の問題だ…………どうする?」

友「どうするって言われてもなぁ…」


女「避難所に行くに決まってるじゃないっ!はやく荷物を持って!」

俺「いや避難所行かねーって言ってるじゃん」

女「はあっ!?」

俺「つか、とりま外出る事は決定なワケ?」

友「……ここにいても仕方ねぇし」


俺「ま、そうか………避難所ねぇ……行ってみるだけ行ってやるよ。しょうがねぇから」

女「ったく……最初からそう言いなさいよ!」

女「他の蜘蛛共に見つかる前にダッシュで避難所に行くわよ!」

俺「………頭痛くなってきた」

女「はあっ!?」

友「お、おちついて……」

女「あんたは黙ってなさいよっ!」

友「…………うっす」


俺「外を歩く上で大切なのは蜘蛛に見つけられない事だ。俺らと蜘蛛の身体能力にはどうしようもないほどの差がある。見つかる=死、と考えた方が良い」

女「つ、つまり……」ゴクッ

俺「走るなんて論外、だ」

女「………はぁぁぁー………」

友「………じゃ、軽く偵察してくるわ」


俺「おう。食われんなよ」

友「そういう事言うのやめて」


友「っとー………ん?ありゃヘリコプターか…?」


ヘリコプター内「………!………!!……」



クモ「…」ダンッ

ヘリコプター内「…………!?…………!!!」


クモ「……♪」ガブリ

ヘリコプター「」



友(何だアリャ………飛んでるヘリを捕まえやがった………)

俺「……やっぱりか」

友「うおおお!?」

俺「こりゃ避難所は餌場になってるかもなぁ……」

友「………おいおい!…マジかよ……」

女「どうだったのー?」

俺「んー、まあ、ここらへんは大丈夫だ」


友「なあ………マジで行くのか?……怖くねーの?」

女「………怖いに決まってるじゃない!でも、でも…」

女「友達だとか、大切な人達の安否すら確認出来ないなんて……嫌だわ」

俺「…………さ、行くぞ。そろそろ閉じ込めた蜘蛛も出てきちまう」

友「ふー……、じゃあ、行くか」

女「………ええ」




俺「周囲に蜘蛛無し、進むぞ」

友「おう」

女「…」


俺「……!前方に蜘蛛有り。………待機してやり過ごそう」

友「…おう」

女「……」


「「救助ヘリが来たぞおおおお!!」」
「「わあぁーーーー!!!」」


俺(……っ!?おいおいアホか!!そんな大声出したら蜘蛛が集まってきて………!)

女「今の声………私の友達がいるかもっ!」ダッ

俺「おい、馬鹿っ!やめっ……」


女「…あ………!きょ、巨大蜘蛛……!?」ペタン…







アシダカグモ「どうも、巨大蜘蛛でーす」

ハエトリグモ「あっ!いた!」


俺「ハエトリグモたん!?えっ!?」

友「うおおお!?アシダカグモさん!」




女「…………え?」

今日はここまで

次回の投下は土曜日です



待たせてすまぬ

俺「ああ!愛しのハエトリグモたあああん!会いたかったよおおお!!」ピョーン

ハエトリグモ「抱き付くんじゃねえ!離れろよっ!」ゲシッ



女「……あ、あの」


友「いや、その節はお世話になりました……」

アシダカグモ「ん?ああ、俺も楽しかったし別にそんな態度とる必要ねーよ」


女「………ねえ……」



ジョロウグモ「はっはっは!すっかり蚊帳の外だね!わたしもあんたも!」ズイッ

女「ひいいいいい!!?」ビクッ

ジョロウグモ「ん?……ああ、蜘蛛見てもビビらないってのはアイツらだけかい…」

女「えっ、と、あの、その………」

ジョロウグモ「そうかたくなんなくたっていいよ!……しっかし蜘蛛と人間がこれほどの関係を結べるなんてねぇ………これを見れただけ来たかいがあったってもんだ……ん?どうした」


女「み、皆の方に他の蜘蛛が…………で、でも大丈夫なんですよね?」

ジョロウグモ「ん?………いやー、大丈夫じゃないね。死ぬよあいつら。あんたも命が惜しけりゃ帰りな…………んじゃわたしはこれで」スタスタ



女「ま、待って下さいっ!」

ジョロウグモ「ん?………悪いけどわたしは腹が減ってるんだ…………早く帰らせてくれなきゃ………」ギロッ

女「うっ…………み、皆をた、助けてほし……いん……です………」ビクビク



ジョロウグモ「………………はははは!よくわたしの睨みに耐えたねぇ!……わかった、あの血気盛んな若蜘蛛共に灸をすえてやろうじゃないか」

女「………あ、ありがとう、ございます……!」

ジョロウグモ「もっとも、アイツらはもう動いてるけどねえ」

女「あ、あいつら……?」



俺「っ!ハエトリグモたん!右前方に一匹!」

ハエトリグモ「あいよっ!」ダッ


友「え、えーっと、ひ、左ですっ!アシダカさんっ!」

アシダカグモ「指示がおせぇぞっ!」ダッ

友「ご、ごめんなさぁいっ!」




女「あ、あいつら………」

ジョロウグモ「……さてと、どの方向から来てるか、教えてくれるかい?」

女「…は、はいっ!」

救助隊員A「避難者の皆さん!ちゃんと列に並んで、順番にお乗り下さい!」


救助隊員B「一台目のヘリ埋まりました!」

救助隊員A「わかった!……皆さん!二台目はこちらです!列を乱さず……」




救助隊員C「お、おい、あんな所にまだ人がいるぞ」

救助隊員D「……ちっ、迷惑かけやがって」ダッ

救助隊員C「いやお前………くそっ!」ダッ

救助隊員D「君達!早くヘリに乗るんだっ!」ガシィッ

俺「どわっ!?いやちょっと待てよっ!!」

救助隊員D「言い訳なら生還してからいくらでも聞いてやるっ!さあ来いっ!」ガシッ

俺(くっそ……力強すぎだろ……)ズルズル…



救助隊員D「お前も一緒だあっ!」ガシィッ

友「ですよねぇーーっ!?いてててて!!?」ズルズル…


救助隊員C「あー、ヘリ来てるんだけど………まあ乗ってもらわないと困るんだよね」

女「…………ヘリが飛びたつまでの間、頼んだわ、ジョロウグモさん」ボソッ


ジョロウグモ「あいよっ」

ハエトリグモ「お、おいっ!あいつが……!」

アシダカグモ「おいおい、待てよ…」



ジョロウグモ「待つのはあんたらだね」ドンッ

ハエトリグモ「………どけよ」

アシダカグモ「おう。食われてえか?」


ジョロウグモ「……あんたらにこういう事は言いたくないんだけどねぇ………わたしらは蜘蛛であいつらは人間、住む世界が違う」

ハエトリグモ「………っ!」


ジョロウグモ「あいつらはアレで良かったのさ。人間には人間の事情があるのさ」

アシダカグモ「……」


ジョロウグモ「じゃあ、今、あたしらは何をすべきだい?……よーく考えな」ダッ


アシダカグモ「……ちっ」ダッ

ハエトリグモ「……くそっ」ダッ

俺「くそがっ!ここから出しやがれっ!!」ジタバタ

友「お、おい……もう諦めようぜ」

女「………ええ、もう無理よ……………ごめんなさい、私のせいね」

俺「うん」

女「すいません、隊員さん。ロープ取ってもらえます?コイツしばきたおします」

救助隊員C「いやその理由はちょっと……」



救助隊員D「騒がしいぞお前ら………隊員C、何とかしろ」

救助隊員C「……俺らって同僚だよな?」

救助隊員D「ああ。それがどうした?」

救助隊員C「……」

眠気やばくなってきたので今日はここまで

ちょいと遅れてしまったな。すまぬ

次の投下は未定……余裕がありそうな日があったら頑張って投下する

今日の夜、投下出来そうです!

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ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー


救助隊員C「ほい、到着っと…」

救助隊員D「何をしている、さっさと降りろ」


俺「………わかった」

友「うーっす」

女「はいはい……」



救助隊員C「さて、と……仕事も終わったしゆっくりするかぁ」

救助隊員D「そんな暇はない。さっさと次の場所に行くぞ」

救助隊員C「うげぇ……」



俺「んー、なかなか頑丈そうな建物だな」

友「そりゃ避難所だしな………てかここどこよ」

俺「さあ?」

友「………とりま知り合いいないか探してくるわ」

俺「おう」



俺「……」

女「あんたは行かなくていいの?」

俺「んー、知り合いつってもなあ……あー、両親と祖母くらいか」

女「………生きてるといいわね」

俺「あ、その件に関してはまったく心配してないんで大丈夫」

女「ふーん……じゃ私、友達のとこ行ってくるね」タタタッ

俺「おう」



俺「………さて、どうすっかな。一応確認しに行くか」スタスタ…





祖母「遅かったな、我が孫よ」

俺「うん知ってた」

祖母「何をだ?」

俺「いや、どーせ生きてんだろうなぁー…と」

祖母「何を言っている。我ごときでは一体倒すのが精一杯だったぞ」

俺「まずそこがおかしいんだよ………」

祖母「?」

祖母「まあ、いい。我は友人と雑談でもしてくる」

俺「ああ」




俺「さて……本格的にする事がねぇな………」

俺「……」


俺(あいつら、どうしてんのかねぇ………)

ーーーー数ヵ月後ーーーー

俺「一部の地域なら駆除が完了して、家に帰れる人もちらほら出てきたな……」

友「だな………はぁ、俺らのとこの駆除さっさと完了しねぇかなぁ……」

俺「駆除……ねえ」

友「………わりぃな」

俺「いや、気にすんな」




救助隊員D「ちょっと、来てもらえるか、そこの………二人」

俺「ん?」

友「あ、あんたはあの時の……」


救助隊員D「……ついてきてくれ」スタスタ


友「な、なんだよオイ………穏やかじゃねーな……」

俺「……」

救助隊員D「………この部屋なら大丈夫そうだな」ガチャ

友「あ、あの……」


救助隊員D「何をしている、さっさと入れ」

友「……うっす」

俺「……ああ」


ガチャ………バタン


救助隊員D「さて、と………ここまで呼び出しておいて何だが、今から俺が話す事を聞かないという事も出来る………どうする?」



友「……いや、聞くでしょ普通」

俺「……その話を聞くことによって、俺らに何か影響はあるのか?」

救助隊員D「……あると言えばあるが……」

俺「ふーん?国から監視がつくとかか?」

救助隊員D「いや、それはない。これは俺の独断……いや、自己満足のようなものだ」

友「え、ちょっと待てよそんなにやべー話なの?」

俺「もう既に決断を終えたお前は黙っとけ」

友「え?……え?マジで?俺聞く事決定なの?」


救助隊員D「………俺は、他の誰でもなく君達に聞いて欲しかった……………あんなに蜘蛛と仲良くしていた、君達にな」

俺「……そりゃ遠回しな脅しか?」

友「…どういう事だ?」

俺「あの状況下で蜘蛛と仲良くしてたなんて国の耳に入ってみろ……即犯人扱いだぞ」

友「……マジかよ」


救助隊員D「……いや、そういうつもりで言ったんじゃない」

俺「さあて、どうだかな」

救助隊員D「………やはり、聞いてはくれないのか」

俺「…………チッ……しゃーねーな、聞くよ……弱み握られてんのは事実だしな……」

救助隊員D「……すまん、本当にそういうつもりじゃ…」

俺「あぁー!もう!わかったからさっさと話せ!」

救助隊員D「そ、そうか…………さて、どこから話すか………一部地域の駆除が完了したというのは知っているな?」

俺「おう」

友(やべぇよ、なんか話しはじめちゃったよ………)


救助隊員D「実は、駆除は既に全地域で完了している」

俺「ほー……」

救助隊員D「………いや、駆除という言い方はおかしいか…………」


救助隊員D「蜘蛛達が、唐突に元のサイズに戻りはじめたんだ」

俺「………!」

友「へ?……おいおい何でそんな重要な情報を皆に知らせないんだよ!?」


救助隊員D「そうだな、『原因は結局わかりませんでしたが、蜘蛛が元のサイズに戻ったのでもう安全ですよー』………これで皆が納得するか?」

俺「……しないだろうな………原因がわからん限りまたいつか同じ事がおきるかもしれない………不安でしょうがないだろう」

友「……な、なるほど…」


救助隊員D「ああ…………だから国はこれを隠蔽する事に決めたんだ」

今日の投下はここまで

次は明日の夜投下します


……多分、次の投下で完結しますが、今回は投下が忙しくて遅くなったお詫びとして後日談的な物でも書こうかなと考え中です

俺「………へぇ」

友(やべぇ事聞いちまったなオイ……)


救助隊員D「……以上が、俺がお前たちに話したかった事だ…………もう、戻ってもいいぞ」



俺「最後に一つ、質問良いか?」

救助隊員D「………いいだろう、何だ?」


俺「何であんたがそんな事を知っている?」

友「た、確かに……」

救助隊員D「………悪いがその質問には答えられない」

俺「…ほう、それなりの地位の人間っつー事か」

救助隊員D「………俺はただの救助隊員だ、ちょっと人より耳がいいだけの、な」

俺「………まさかとは思うが…盗み聞きしたのか?」

救助隊員D「さあ?どうだろうな」

俺「………ま、何でもいいさ。じゃ、戻るわ」スタスタ

友「ちょ、置いてくなよっ」スタスタ


ガチャ……バタン!


救助隊員D「………さ、切り替えて仕事仕事っと……」

ーー数週間後ーーー


救助隊員D「えー、○○地区の皆様!駆除が完了いたしました!」


「「「わぁーーー!!」」」

 「よっしゃあーー!」  「家に帰れるーー!!」

俺「……どういう心境で言ってんのかねぇ…」

友「…それは言っちゃ駄目だろ」


女「おっ、久しぶり」

友「!?………お、おう…」

俺「…」


女「……何その雑な反応」

俺「…すまん、で?何か用か?」

女「いや?特に無いけど…………あ!あんたら、何かやらかしてあの隊員に説教くらったって本当?」


俺「……そういう感じで伝わってたのか」ヒソヒソ

友「ああ。そうみたいだな」ヒソヒソ


女「何ヒソヒソやってんのよ………教えなさいよ私にも!」

友「あー、いやこっちにしか通じない話だから、さ」

女「………あっそ、じゃ現地でじっくり聞かせてもらうわ」スタスタ…


俺「……おいマズくねぇか?」

友「ああ……言い逃れ出来る気がしねえぞ……」

ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー


俺「ただいまー……っと」


俺「…………はは、そりゃそうか」


ブイーン……  ガツンッ!

俺「いってぇ!?な、何だ……?」

ヒラタクワガタ「…」ジー

俺「おお、お前……よく生きてたな………餌もねぇのに」

ヒラタクワガタ「いや、餌はハエトリグモが巨大化してる間に開封してもらったゼリーを食ってたから大丈夫だったぞ」

俺「そうか、良かった良かった…………………………え?」

俺「ちょっと待て、今お前しゃべっt」

ヒラタ「おぉーい!皆ァ!!帰ってきたぞー!」ブイーン


俺「ちょ、待っ……」タタタッ


ガチャッ


ムカデ「おお!確かに我が主ですぞ!」

オオゲジ「良かった……無事だったんですね!」

アシダカグモ「ぶっちゃけ心配はしてなかったがな」


ハエトリグモ「ま、まあ俺も心配なんか……」

アシダカグモ「……」ジトッ

ハエトリグモ「う、うう……め、めちゃくちゃしてたよ!心配!急にどっか行くなよ!!さみし………大変だったんだぞ!!」


俺「……は、ハエトリグモたん?」

ハエトリグモ「な、何だよ?」ビクッ

俺「ハエトリグモたああああん!!!」ピョーン

ハエトリグモ「いやお前馬鹿じゃねーの!?俺今元のサイズに戻ってんだけど!?」ヒョイッ


俺「……はっ!あまりの可愛さに我を失いかけた……」

ハエトリグモ「終始失ってるようなもんだろ」

俺「…おお……いい」ビクンビクン

ハエトリグモ「何がだよ!……ったくアホらしい……さっさとカゴに戻ろっと」


俺「…………あ」

ハエトリグモ「どうした?」

俺「さっさとカゴに戻れお前ら」



俺「多分、今から祖母が来る」

アシダカグモ「…そ、総員撤退ぃぃぃぃ!!!!」ダダダッ

ヒラタ「死にたくねぇ奴ぁさっさと戻れぇ!!!」ブイーン


コクワガタ「ひいいいいい!!!」ブイーン

ミヤマクワガタ「俺はまだ交尾もすませてねぇんだ!こんなとこで死にたくねぇええええ!!!」ブイーン



ピンポーン


俺「……き、来た」


「「「うぎゃああああ!!!ま、待ってくれえええ!!!」」」


俺「くそっ!早くしろ!!ドアを壊されちゃかなわん!」

ハエトリグモ「な、なあ………」

俺「ん?」

ハエトリグモ「すっかり言い忘れてたんだけどさ…………お、おかえり」ニコッ


俺「……なるほど、これが天使か……」ドサッ


「うおおおい!!?気絶したぞ!?」

「カゴの蓋誰が閉めるんだよ!!!」



祖母「……騒がしいぞ」



「「「「な、なんで入ってきてんだよおおおおお!!!!?」」」


祖母「……そんな事より、我が孫はどこだ?」

ハエトリグモ「……そ、そこです」

祖母「……ふむ、良い寝顔だ。これを邪魔してはいかんな……我は帰るとしよう」

ハエトリグモ「…へっ?」

祖母「……そうだな、我はカギが閉まっていたので帰った…………としておいてくれ」

ハエトリグモ「………!!……わかりました…」

祖母「……うむ。では、我が孫をよろしく頼んだぞ………ああ見えて、結構傷付きやすかったりもするのだ………さらば!」ダッ



ハエトリグモ「………すげえ人だな」

アシダカグモ「ああ……まったく敵う気がしねえ」

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ーーーーーーーー

テレビ『ですからね!アレは自然からの警告ですよ!様々な環境破壊をしてきた我々に対する……』


ブツッ


俺「……つまんねーテレビが増えたな……環境環境うるせえよ………ハエトリグモたんはどう思う?」

ハエトリグモ「……ん?…いや俺に聞かれても」

俺「だよなぁー……」


俺「……しかし、何だったのかね、アレは」

ハエトリグモ「いまだに会話もできるし…」

俺「……んー、まぁ素人が考えてもわかんねーか………っと時間だな」

ハエトリグモ「何の?」

俺「友の家行く約束なんだよ……っと本当時間やべーわ。じゃ行ってくる!」ガチャ……バタン

ハエトリグモ「んー、いってらっしゃーい」フリフリ






俺「悪ぃ、ハエトリグモたんとイチャついてたら遅れた」

友「…ったく、そうだろうと思ったよ」


女「じゃ、尋問始めますかね……」

俺「言っちゃったよ……」

女「言い逃れは、許さないよ?………ね?」


ジョロウグモ「ああ。あたしも嘘は大っ嫌いさ」


  完

以上で完結です

この世に一人でも多く虫好きが増える事を祈って


後日談は来週末に投下予定です

後日談、投下しまーす



女「ふーん……説教じゃなかったのね」

俺「当たり前だろ」

友(こ、国家機密漏らしてもーた………)


俺「で?どうするつもりなんだ?」

女「……いや別に何もしないけど?」

俺「………何のために聞いたんだよ……」

女「そりゃあ………気になったからでしょ」

俺「……」


友「………何でお前らそんなのほほんとしてんだよ!国家機密だぜ!?俺、震え止まんねーんだけど!」

俺「つってもな……うーん……」

女「アンタも蜘蛛と同居すればわかるわよ」


友「ついに女もそっちサイドに………」

女「失敬な!こんなキチガイと一緒にしないでよ!」

俺「おいてめえ」



友「……じゃあアシダカさんとなら…」

俺「断る」

友「……じゃあいいです」



ジョロウグモ「ちょっといいかい?」

俺「ん?」


ジョロウグモ「今日、あんたの家に泊まっていいかい?」



俺「それは魅力的な提案だが……………くっ、俺には既にハエトリグモたんという嫁が……!」

ジョロウグモ「そういうのじゃないよ!………ただ、話したいというか、確認したい事があってね」

俺「………だってよ、女」

女「んー、いいんじゃない?」

ジョロウグモ「ありがとさん。じゃ、早速連れていっておくれ」

俺「そんな急かすなよ………じゃ、またな」


友「おう」

女「はーい」

ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー

俺「ただいまー…」ガチャ

ハエトリグモ「おかえり!」ピョンっ

俺「………お、おお……!………今の流れもっかいやってもらっていいか?」



ジョロウグモ「………わたしを忘れてないかい?」

俺「………すまん」

ハエトリグモ「お、お前はあの時の……」


ジョロウグモ「はぁーー………ったく……どれか空いてるケースは無いのかい?」

ハエトリグモ「あ、俺のケース一緒に入る?」

俺「入るうううううう!!!!」


ジョロウグモ「やかましい!!」

俺「……………ごめんなさい」

ーーーーーーーーーーーーーーー
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ーーーーーーーーーーー


ジョロウグモ「悪いね、わざわざケースを用意してもらって」

俺「あー……かまわん、かまわん」

ジョロウグモ「………じゃ、聞きたかった事を聞いていいかい?」

俺「おう」



ジョロウグモ「わたしの事、覚えてるかい?」

俺「……………わからんな」

ジョロウグモ「…そうか、それならそれで良い」

俺「………」



俺「………え、それだけか?」

ジョロウグモ「ああ、それだけさ」

ジョロウグモ「……」

俺「………あー、どうする?今から女の家まで送ってやってもいいが」

ジョロウグモ「いや、いい。そうだね、世間話でもしようじゃないか」

俺「………世間話ね…………つか、わかるのか?」

ジョロウグモ「女がやけにわたしにニュースとやらを見せてくるんでね、ある程度はわかるようになったよ」

俺「ふーん……じゃあこの間の巨大蜘蛛発生事件、どう思うよ?」

ジョロウグモ「そうだね……」


ジョロウグモ「…人間の天敵はなんだと思う?」

俺「え?」

ジョロウグモ「…いいから」


俺「天敵……か………ウィルスとかか?」

ジョロウグモ「わたしは、人間の天敵は人間だと思うんだよ」

俺「……ほー…一理あるな」


ジョロウグモ「自然界ってのは不思議なもんでさ、ある一種が増えすぎると天敵だとかが増えたりして減るようになってるんだ」

俺「おう………で、それがどう関係してくるんだ?」

ジョロウグモ「今回、蜘蛛が発生した所は全て、戦争の少ない場所だったらしい」

俺「……………なるほど、だから蜘蛛という天敵が出現したと?」

ジョロウグモ「ああ」

俺「………」

ジョロウグモ「でもねぇ、今回はやられたのが人間だったからこんな騒ぎになったけど、こんな事は自然界じゃそう珍しくないのさ」

俺「…なかなか面白い意見だな」

ジョロウグモ「そりゃどーも」

俺「……なあ」

ジョロウグモ「なんだい?」


俺「……お前、いったい何者なんだ?……さっきの意見………ちょっとニュースを見ただけってのはさすがに説得力がねぇぞ」

ジョロウグモ「………」

ジョロウグモ「………朝になったら教えてあげるよ、もう寝な」

俺「………んだよ……」


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俺「………っ」ガバッ


俺「っしゃ朝だぁ!教えてもらうぞジョロウグモぉぉぉぉ!!」ダダダ




俺「ハァ………ハァ…………な、んだよコレ………」


俺「何でケースが開いてんだよ!?」

俺「………そうだ、ジョロウグモ………」キョロキョロ


ヒュゥーーー……


俺「……窓が開いてる……?」


俺「……げっ、こんな所にホコリたまってたのか………ん?」



俺「ホコリの所に字……?お……ん……な……に……よ……ろ……し……く…………女によろしく……」



俺「……逃げやがった」

俺「……………っ!女に知らせねぇと……」


プルル…… プルル……


女『はい』

俺「……す、すまん…実は………」

女『あー、知ってるわよ?』

俺「………え?」

女『だって朝、私の家に来たし』

俺「………え?……え、どういう事?」

女『なんか最初から決めてた事らしいからあんたが気にやむ必要はないわよ』

俺「……そうなのか」

女『あ、あと伝言ね………楽しい時間だった、でも自分のいるべき場所は違った………だってさ』

俺「………お前は引き止めたのか?」

女『……んー、どうせまた会えそうだし』

俺「……何でそう思う?」

女『だってどーせ虫採りやめないんでしょ?』

俺「……当たり前だろ」

女『そんなら、いつか何処かで会うわよ』

俺「……はは、確かにな」

女『ん、そういう事だから。じゃ』ブツッ


俺「……またいつか会う、ねぇ……」

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俺「アミ持った、カゴ持った……」ワタワタ

ハエトリグモ「んー?どうしたんだー?」

俺「ん、ちょっと友と虫を……」

ハエトリグモ「おおー!後輩が増えるのか!よっしゃー!」ピョーンピョーン

俺「な……なんという可愛いさ………っとさっさと行かねえと友が……」ガチャ


ハエトリグモ「あっ!」

俺「ん?」


ハエトリグモ「……いってらっしゃい!」

俺「……おう!」

以上で後日談(?)完結です

蛇足だったかなーっとちょっと思ったり………

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