コエンマ「神崎かおりのAVが盗まれただと!?」(10)

コエンマ「あんなものが人間界に出回ったら大変な事になるぞ!」

ぼたん「どうするんですかコエンマ様!?」

コエンマ「霊界探偵の・・・アイツに任せるしかないな」

ぼたん「では、呼び出しますね」

コエンマ「ああ。アイツが神崎かおりのavを取り戻せなかったら・・・」

ぼたん「取り戻せなかったら?」

コエンマ「その時は、人間界が終わる・・・!」





仙水忍「霊界探偵・仙水忍、参りました」

コエンマ「おお、来たか仙水!」

仙水「何でも、人間界にとってマズイ映像が盗まれたとか?」

コエンマ「そうなんだ。お前には必ずやそのdvdを奪い返してもらいたい!」

仙水「お任せくださいコエンマ様」

コエンマ「頼んだぞ!」

コエンマ「それとな仙水」

仙水「・・・何か?」

コエンマ「dvdを取り戻した場合、絶対に中身を見るんじゃないぞ」

仙水「それは何故ですか?コエンマ様」

コエンマ「アレは人間が見るべきものじゃないからだ・・・!」

仙水「・・・わかりました」





妖怪「ぐぁー!!」

仙水「追い詰めたぞ、盗賊め!!」

妖怪「ま、待ってくれ!dvdの場所は言う!だ、だから・・・!」

仙水「・・・案内しろ」

妖怪「ここだ、この屋敷の中だ」

ギィ・・・

仙水「お前が先に入るんだ」


妖怪「へ、へへっ、お前見たら驚くぜ。霊界探偵さんよぉ」

仙水「どういう意味だ?」

妖怪「・・・この部屋だ」

ガチャ

仙水「!!!」

仙水忍が見た光景はおぞましいものであった

神崎かおりのあられもない姿と、それを鑑賞する多くの人間たち

そのどちらもが醜悪で、仙水のこれまでの価値観を覆すには充分なものであった


彼はその場にいた人間、妖怪を皆殺しにしてどこかへと消えた


神崎かおりのdvdは後に『黒の書』と呼ばれるようになり、その行方はわからない
だが、おそらくは仙水が持ち去ったものと思われる


コエンマはやむなく仙水忍を霊界探偵から解任
黒の書の存在を秘匿し、捜索することも禁じた



元霊界探偵・仙水忍の消息は、今もなお掴めていない

終わり

^p^…

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