ラムザ「家畜に神はいないッ!!」 Chapter2 (137)

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ラムザ「家畜に神はいないッ!!」 ラムザ「家畜に神はいないッ!!」 - SSまとめ速報
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↑の続きとなっております。
恐らく不定期更新。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420719923

───前回までのあらすじ───

ひょんなことから騎士道の名門中の名門であるエリート貴族ことラムザ・ベオルブとディリータ・ベオルブ(旧姓ハイラル)に出会ったランベリー出身の一兵卒・アルガス。
その本人がいくら隠そうとしても隠し切れない程の余りあるエリート貴族オーラに圧倒され、感動のあまりはっちゃけた結果、上がり続けるボルテージに任せて所構わず火を放った放火魔アルガス。
その結果、ガリオンヌの領土であるスウィージの森を焼け野原になるまで焼き尽くしてしまった。

余所の領土、それも重要文化財に等しい貴重な森を焼き払った罰として、アルガスは孤島の砦に巣食う盗賊の掃討任務を言い渡される。
当然たかが一兵卒のアルガスには成す術もなく、死を覚悟せねばならないものと思われたが、エリート貴族ラムザ様のエリートだからこそ成せる人脈によってビッチ(フランソワ)の助力を得ることに成功。
ラムザ様の名門貴族ならではの智略によってビッチの育てたモンスターを活用し、盗賊どもを難なく殲滅。死の危険を回避することができた。

しかしその際、兵力の隙を突いて盗賊がベオルブ邸を襲撃。ディリータの最愛の妹・ティータが攫われ、ジークデン砦へと連れ去られてしまう。
アルガスはというと、恩知らず極まりないことにラムザ様から離反。
更には功績を得ようと独断で突っ走り、あろうことかティータを殺害する。

その際、実は義理の妹マニアだった聖騎士ザルバッグ将軍が発狂。
血迷った将軍によってジークデン砦は粉微塵に爆破され、アルガスは辛くも一命を取り留めたものの、一連の事件の責任を問われて一億ギルを超える借金を背負う事に。
担保として実家の父母親族の身柄はビッチ(フランソワ)に委ねられ、自身はガフガリオン率いる傭兵団の一員としてこき使われることとなった。

その後なんやかやあって、聖石を求めて機工都市ゴーグに向かうこととなったのだった。





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        / ̄ ̄ ̄\
        /  ラムザ   \
     /  ─   ─   ヽ
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     \  (__人__)   __,/
     /  ` ⌒´    \

   _/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/  /_________ヽ..  \

───主な登場人物───

ラムザ・ベオルブ……クズ
ディリータ・ベオルブ(ハイラル)……クズ
アルマ・ベオルブ……ブラコン兼レズビアン

ダイスダーグ・ベオルブ……守銭奴
ザルバッグ・ベオルブ……シスコン将軍
話術士(フランソワ)……ビッチ
バルバネス・ベオルブ……全ての元凶

ウィーグラフ・フォルズ……骸旅団の頭
ミルウーダ・フォルズ……豆のスープ
イブ&アリサ……白魔道士

ゴラグロス……盟友

アルガス・サダルファス……逆境にめげず今日も頑張る貴族の鏡



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      /\___/ヽ
     /  アルガス :::::::\
    .|          .::::|
    |  ''''''   ''''''   .:::|
    .|(●),   、(●)、::::|
     \ ,,ノ(、_, )ヽ、,,.:::::/
     /``ーニ=-'"一´\
   _/((┃))_____i |_ キュッキュッ

.. / /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ   \
/  /_________ヽ..  \

ラムザ「よし。準備が出来次第、ゴーグへ向かおう」

ムスタディオ「すまない、ラムザ。本来ならオレ一人で何とかするべき問題なのに……」

ラムザ「困った時はお互い様さ。君のお父さんを助けるためだ」

ムスタディオ「すまない……ありがとう」

ラムザ「(まあぶっちゃけwwwwwww君がお父さんから預かっているであろう聖石が目当てなんですけどねwwwwwwwwwww顔も知らないおっさんとか正直どうでもいいwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ムスタディオ「親父の事を抜きにしても、ルードヴィッヒの野郎にあの聖石を渡すわけにはいかない。あの石の持つ力は、正しい人間以外の手に渡っちゃならないものなんだ……!」

ラムザ「そうだね……何としてもバート商会を止めよう。そのためにも、ゴーグへ急がないと!」

ムスタディオ「ああ!」

ラムザ「(ごめん嘘ついたwwwwwwwwwwwwバート商会に高く売り付けるつもりですからwwwwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwwwwww)」



ムスタディオ「待っていろよ、親父……!必ず助け出してみせるからな……!」

ラムザ「(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

アルガス「……? おい、ラッドの野郎は何処に行ったんだ? さっきから姿が見当たらないんだが」

ラムザ「ああ、ラッドなら僕が少し頼み事をしていてね。暫く別行動をすることになったんだ」

アルガス「頼み事?こんなタイミングでか?」

ラムザ「それは後のお楽しみってことで。大丈夫、後から合流する手筈になっているから」

アルガス「……ま、オレは構わないけどな。枢機卿の助力も得たんだ、ゴーグへ向かうのにそこまでの戦力は必要ないだろ」

ラムザ「そういうこと。アグリアスさんたちもオヴェリア様の護衛に残るけど、幸いこっちにはすごい召喚魔法の使い手もいるわけだし、抜けた分の戦力は十分に補えるからね」

召喚士「えっ」

ラムザ「それにバート商会の相手はライオネルの精鋭(笑)がしてくれることになってるからね。大丈夫大丈夫」

アルガス「フン……。精々穏便に済むことを祈るぜ」


ラムザ「(枢機卿もグルなんだからそんなわけねーだろwwwwwwwwwwwwwwほんとおめでたいなーこいつwwwwwwwwwwwww頭にカエルでも詰まってるんじゃないのかなwwwwwwwwwwwwwwww)」

アルガス「(こいつの言う頼み事とやらが気になるが……どうせオレには関係のないことだ。クズが一人減る分、道中が気楽で助かるぜ。むしろそのまま帰って来るな)」

召喚士「(え、何……?私もゴーグまで行く流れになってるわけ……?まだ解放してくれないの……?私の人生どうなるの……?)」

召喚士「(というか何よ……さっきから黙って聞いてればバート商会の陰謀だの聖石だのって……話がどんどんヤバい方向に進んでるじゃない……)」

召喚士「(いつの間にか私もこの連中の一員みたいに数えられてるし……私はあのクズに脅されてるだけなのに……!)」

ゴブリン「ゴブゴブ」

ブラックゴブリン「ゴブ?ゴブゴブ」

ボコ「ク、クェェ~?」

ラムザ「(そういえばあの家畜たちも随分と仲良くなったなぁwwwwwwwwwwww家畜同士で通じ合うものがあるのかなwwwwwwwwwwwwwww)」


召喚士「(ああ……私の人生どこで狂っちゃったのよ……?こんな筈じゃなかったのに……)」

召喚士「(一生懸命覚えた魔法で、召喚士として活躍して……。素敵な人と出会って、素敵な恋をして、結婚して……)」

召喚士「(そんな、ささやかだけど幸せな人生を送りたかったのに……どうしてこんなクズ連中の片棒を担ぐような真似をしなくちゃならないの……!?誰か助けてよ……ッ!)」

召喚士「(白馬……いや、この際チョコボに乗った王子様でもいいわ。どうか私をこの地獄から連れ出して……!)」

ゴブリン「ゴブッ!」

ブラックゴブリン「ゴブーッ!ゴブゴブッ!」

ボコ「クェッ!クェェー!」

召喚士「うるさいわね!あんた達のことじゃないわよッ!!引っ込んでなさいよッ!!」

ゴブリン「ゴブッ!?」

ブラックゴブリン「ゴビャア!?」

ボコ「クェッ!?」

召喚士「あんた達だって、どうせあいつが言ったみたいに、私のことを好き勝手にしたいんでしょう!? このエロモンスターッ!!」

ゴブリン「ゴ、ゴブゥ……?」

ブラックゴブリン「ゴビャァ……」

召喚士「なによ!言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよッ!シヴァ呼ぶわよッ!?」

ボコ「ク、クェェ~……」

召喚士「うるさいわね!媚びたって無駄なんだからッ!!」

ラムザ「(いきなり何キレてんのあの女wwwwwwwwwwwww更年期かなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「それでは、僕たちはゴーグへ向かいます」

オヴェリア「何の力にもなれないけど……気を付けてくださいね」

ラムザ「ご心配なく。王女様のお言葉だけで十分です。 ……ところで、あれは一体」

オヴェリア「え?」


アリシア「ラムザ様!お願いします、私も御同行させてください!後生です!後生ですからぁッ!!」

ラヴィアン「アリシアッ!いい加減に諦めなさいッ!」

アリシア「せめてッ!せめてオヴェリア様の傍に控えるのは勘弁してくださいッ! 貞操ッ、私の貞操がッ!!」

ラヴィアン「よりにもよって何て事をッ!護衛がオヴェリア様のお傍を離れては本末転倒でしょう!任務を放棄するつもりなのッ!?」

アリシア「いやああああああッ!お嫁に行けなくなるぅぅぅぅッ!!」

ラムザ「………」

ラムザ「………」

オヴェリア「アリシアったら、急にどうしたのかしら? 今までこんな我儘を言うことはなかったのに……」

ラムザ「……オヴェリア様、ザランダでアリシアにしたことはお忘れですか?」

オヴェリア「え?ザランダ??」

ラムザ「ええ。偵察に行ったラッドを待っている時のことです。アリシアの態度に心当たりがあるのでは?」

オヴェリア「心当たりと言われても……私はアリシアにキスしただけよ?それがどうしたの?」

ラムザ「(自覚なしかよwwwwwwwwwwww天然ビッチこえぇwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

オヴェリア「それにさっきから貞操貞操って……ひょっとして、前に寝てる間に私が奪ったのがばれちゃったのかしら……?そうだとしたら大変だわ」

ラムザ「」


オヴェリア「やっぱり杖がまずかったのかしら……? でも、いやしの杖なら破れた瞬間に治るからばれないってあの子が……」

ラムザ「(アルマ……きみは友達に一体何を教えているんだい……?)」

オヴェリア「それともスリプル草の量が足りなくて、実は途中で目が覚めていたのかしら……?やだ、どうしましょう……?ちょっとした悪戯心だったのに……!」

ラムザ「………」

ラヴィアン「こらアリシアッ!逃げるんじゃないのッ!いい加減観念なさいッ!」

アリシア「嫌よッ!お嫁に行くまでは清い身体でいたいのッ!!」

ラヴィアン「何をわけのわからないことをッ!隊長から懲罰を受けることになりますよッ!?」

アリシア「構うものですか!私は騎士の名誉よりも貞操を守ることを選ぶわッ!!」

ラヴィアン「アリシアァァッ!!」

ラムザ「(アリシア……ッ!さすがの僕も同情を禁じ得ない……ッ!)」


ラヴィアン「アリシア!こんなことをしてただで済むと思ってるんですかッ!?オヴェリア様の御前でッ!!」

アリシア「いくらオヴェリア様だろうと嫌なものは嫌ッ!初めては大好きな人に捧げるって決めてるのッ!!」

ラヴィアン「は、はじめて、捧げ…っ!? なんて破廉恥なことを!不潔よ、アリシアッ!」

アリシア「不潔で結構ッ!このままオヴェリア様のなすがままにされるよりいいわよッ!!」

ラヴィアン「あなたという人はッ!!」

ラムザ「(もういい、休め……ッ!!)」

短いけどここまで。
長らく放置しまくってた上に初っ端から投稿短くてすまぬ……

待っててくれた人が意外と多くてちょっとびっくりしたよ!ありがとう!
時間できたら少しずつ更新していこうと思ってる。

アグリアス「何?アリシアを?」

ラムザ「ええ。オヴェリア様の身辺警護はアグリアスさんとラヴィアンがいますし、バート商会の有する戦力がどれほどのものか分からない以上、戦力は多いに越したことはないと思って」

アグリアス「……確かに、そうだが。しかし、おまえがそこまでする程のことなのか? いくら伝承に登場するような代物だとはいえ、実物を見た上でもただのクリスタルにしか見えないと枢機卿も言っていたではないか」

ラムザ「いいえ。確かに僕も話の信憑性を疑いましたが、ムスタディオの見たという聖石が本物にしろ偽物にしろ、最悪の事態を想定して動くべきでしょう」

アグリアス「というと……?」

ラムザ「万が一にも聖石の奪取に失敗してしまった場合、それが今後の世の中にどのような影響を及ぼすか見当もつきません。最悪の場合、ルードヴィッヒの目論む聖石の力を利用した新兵器が、ラーグ公やゴルターナ公の手にでも渡ろうものなら、その矛が向かう先は、なにも敵陣営だけとは限らないでしょう」

アグリアス「………」

ラムザ「ラーグ公やゴルターナ公の立場を踏まえた上で考えてみてください。ラーグ公にとっては邪魔者を抹消するという意味で、ゴルターナ公にとっては自身の立場を有利にするという意味で、目下、最優先で何とかしたい相手がいる」

アグリアス「オヴェリア様か……ッ!」

ラムザ「そうです。ラーグ公はオヴェリア様の存在を疎ましく思っているし、ゴルターナ公にとっては戦争の大義名分が欲しいところでしょう。生かすにしろ殺すにしろ、どちらもオヴェリア様の身柄を狙っているという点では変わりありません。そしてアグリアスさんは、オヴェリア様を守るために彼らと戦わなくてはならない。そうでしょう?」

アグリアス「当たり前だ……! オヴェリア様を護るのが私の使命、例え相手が何者であろうと、どんなに強大であろうとだッ!」

ラムザ「そうですね、野暮なことをお聞きしました。ですが、どうか気を悪くしないで聞いてください」

アグリアス「………」

ラムザ「アグリアスさんの力が頼りになることは、僕も十二分に承知しています。オヴェリア様にしてみれば、これほど心強い味方はいないでしょう。 ……でも、それは既存の兵力が相手であればの話です。その戦場にもし、聖石の力を使った未知の兵器が台頭してくれば……アグリアスさんは、オヴェリア様をお守りすることができると断言できますか?」

アグリアス「それは……」

ラムザ「僕が懸念していることは、その点です。聖石によってルードヴィッヒの新兵器が完成してしまえば、その矛先がオヴェリア様やアグリアスさんに向かう可能性は高い。そうなる前に、何としても彼らの手から聖石を死守しなければならない。それをより盤石とするために、今は少しでも戦力が欲しいんです」

アグリアス「………」





ラムザ「(ほんとはアリシアがあまりにも不憫で見ていられなかったからなんだけどwwwwwwwwwwwwwwww余計なことは言わんでもいいよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(ついでに言えば聖石はバート商会に売っちゃうつもりだけどwwwwwwwwwwwwwwどうせ新兵器とやらは全部没収するつもりでいるからwwwwwwwwwwwwwww別にいいよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

アグリアス「そういうことなら、反対するわけにもいかない……。アリシアを連れて行くといい」

ラムザ「ありがとうございます。すみません、アグリアスさんの部隊の人員を割くような形になってしまって」

アグリアス「オヴェリア様の為だ、何を謝ることがあるか。 ……無事に、帰ってくるのだぞ」

ラムザ「勿論です。アグリアスさんの部下をお借りする以上、何としてもバート商会の野望を阻止してみせますよ」

アグリアス「………」

ラムザ「? アグリアスさん?」

アグリアス「……その、なんだ。本来であれば、そのような危険な任務には是が非でも、私も同行したいところなのだが……」

ラムザ「それは仕方ないですよ。アグリアスさんはオヴェリア様の護衛という重役があるでしょう。そればかりは他の者では務まりませんから」

アグリアス「そ、それは、そうなのだが……」

ラムザ「……? 他に確認することがなければ、僕は行きますよ。みんなを待たせていることですし」

アグリアス「ま、待つのだ、ラムザッ!まだ話は終わっていない!」

ラムザ「何なんですかもうwwwwwwwwwwwwwwwwwはっきりしてくださいよwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「うっ……、その……」

ラムザ「(やっべwwwwwwwwwうっかり地が出ちゃったよwwwwwwwwwwwwせっかく今まで猫かぶってたのにwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(でも何なのこの空気wwwwwwwwwwwwwアグリアスさん何もじもじしてるんですかwwwwwwwwwwwwwwwwキャラ変わってますがなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

アグリアス「………」

ラムザ「(絡みづれええぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwこういう時どういう顔をすればいいのかわからないのwwwwwwwwwwwwwwwwwいっそ思いっ切り笑ってしまいたいwwwwwwwwwwwwwwwwwほんとどうしちゃったのこの人wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」


ラムザ「……もう、本当にどうしたんですか?」

アグリアス「いや、その……なんだ。こうしておまえと話をするのも、何だか久しぶりな気がするな……?」

ラムザ「それはそうですよ。最近の僕といえば、アグリアスさんから何故か毎回スルーされていましたからね。正直ちょっとへこみました」

アグリアス「うっ、すまない……」

ラムザ「(だから何なのこの態度はwwwwwwwwwwwwシカトが終わったと思ったら今度は会話不成立かよwwwwwwwwwwwwwしまいにはめんどくなってきそうだぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」


ラムザ「そもそも、どうして急に僕を避けるようになったんです? 僕が何かしたというのなら謝りますけど」

アグリアス「ッ!? さ、避けてなどいない!それは誤解だぞ、ラムザ!」

ラムザ「いや、ザランダを出発してから今日まで、どう考えても避けられていましたが……」

アグリアス「ザ、ザランダッ……!」

ラムザ「??」

ラムザ「ザランダがどうかしましたか、アグリアスさん?」

アグリアス「ザ、ざ、ざらんだ……ッ!」

ラムザ「(いい加減イラッとくるんですけどwwwwwwwwwwwwwwww埒が明かねええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」


ラムザ「アグリアスさん……申し訳ないんですが、そろそろ時間が」

アグリアス「だから待てと言っている!逃げるつもりなのかッ!?」

ラムザ「いやだからwwwwwwwwwwwwww逃げるも何もwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「だ、大体おまえが悪いのだ! ザランダで私に、あ、あんなことを……ッ!」

ラムザ「はい?」

アグリアス「は、初めてだったのだ、動揺して当然だろう!? 私ばかりが悪いわけではない!」

ラムザ「いやいやいやwwwwwwwwwwwwwwwwそもそもザランダで僕が何をしt

アグリアス「だというのに、どうしておまえはそう平然としていられる!? わ、私にせ、接吻をしてきたということは、その、つまり……そういうことなのだろうッ!? 私のことをそういう目で見ていたということなのだろう!! どうなのだ、ラムザッ!?」

ラムザ「」

ラムザ「ちょ、ちょっとアグリアスさんwwwwwwwwwwwwwwwあんなので何本気になっちゃってるんですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「いや、別に怒っているわけではない。咎めるつもりは微塵もないのだ。 ただ、あまりにも唐突だったものだから、なんと応えたらよいのか……」

ラムザ「いやいやいやwwwwwwwwwwwwwwwあんなのただのお遊びでしょうwwwwwwwwwwwwwwwそんなにマジになるようなもんじゃないでしょうにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「おまえの気持ちは嬉しく思う……。だが、オヴェリア様の立場が複雑なものとなってしまっている現状では、答えを出す余裕がなかった…、というか……」

ラムザ「いやwwwwwwwwwwwwwwですからねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「な、何も好き好んで、おまえを避けるという形を取ったわけではないのだぞ! ただ、その……私はだな、生まれてこの方、騎士となることだけを目標に掲げて生きてきた女だ。故に、こういった色恋沙汰には、とくと縁がなくて、だな……」

ラムザ「あのwwwwwwwwwwwwwwアグリアスさん?wwwwwwwwwwwwwww人の話聞いてますか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「あ、あんな風に求められたのも、無論、初めてのことだったのだ……! だから、そう……、おまえとどう接すればいいのかが、わからなくなってしまったんだッ!」

ラムザ「いやだからwwwwwwwwwwwあれはオヴェリア様への見本としてであってwwwwwwwwwwwwwwww特に深い意味はwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「結果的に避けるという形になってしまったことは、すまなかった……。だが、何も私はおまえを嫌っていたわけではない……嫌ってなどいるものか」

ラムザ「こいつ話聞かねえええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「確かに驚きはした。驚きはしたが……、不思議と、嫌だという気持ちは湧いてこなかった……。それどころか、異性からあれほど情熱的に求められたことが、少し嬉しくもあった……」

ラムザ「ちょっとwwwwwwwwwwwww何勝手に盛り上がっちゃってんですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwほんと勘弁してくださいよwwwwwwwwwwwwwwwwwメンヘラじゃあるまいしwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「だから、その……、おまえがアリシアを連れて行くことを希望した時、ほんの少しだけ……胸が痛くなった。オヴェリア様をお守りするという大役を仰せつかっておきながら、できることなら私が行きたいと……、アリシアではなく私を選んで欲しかったと、思ってしまったのだッ……!」

ラムザ「あのwwwwwwwwwwwwwwwだからwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アグリアス「……ッ!! そうだ、私はアリシアに嫉妬していたッ! おまえの愛を受けながら、肝心な時に共にゆくことができない自分が歯がゆかったのだッ! 羨ましかったのだ、おまえの傍に立つことのできるアリシアのことがッ!!」

ラムザ「いえ……あの……」

アグリアス「アリシアは大事な部下だ、もはや妹分といってもいい……にも関わらず! そんなつまらないことで妹を妬んでしまうほど、私はおまえのことばかり考えていたッ!」

ラムザ「あの……」

アグリアス「あの接吻を受けた時からッ!私はおまえのことしか考えられなくなっていたのだッ! ラムザッ!!」

ラムザ「」

─────────

ラムザ「」



アルガス「あ、いやがった」

召喚士「ほんとうね。少し様子がおかしいようだけど」

ラムザ「」

アルガス「おいラムザ、いつまで待たせるつもりだ。ゴーグへ行くんだろうが?」

召喚士「そうよ。どうせ行くならさっさと行ってさっさと済ませましょうよ。あなたといるとロクなことにならなさそうなんだから」

ラムザ「」

アルガス「おいラムザ!聞いてるのか!」

召喚士「ちょっと、無視するんじゃないわよ!あなたが勝手に決めたことじゃない!」

ラムザ「……ん、ああ……なんだアルガスか。それにゴブ便器も。もう出発の準備はできたのかい……?」

アルガス「おまえが一人で遊んでる間にな。こっちはいつでも出発できるぜ」

召喚士「ちょっと、誰がゴブ便器よッ!? いくらなんでも失礼すぎると思わないのッ!?」

ラムザ「いやあ……いい。いいね、その反応。そういう反応をする人が好きなんだよ、僕は」

アルガス「は?」

召喚士「……少し変ね? 頭でも打ったのかしら?」

ラムザ「僕はそういう、煽り甲斐のあるリアクションをしてくれる人が好きなのさ……一人で勝手に突っ走る人なんかじゃなくてね」

アルガス「何気に失礼なこと言ってくるんじゃねえよ。それに、誰のことを言ってるんだ?」

ラムザ「いやあ……純粋なのはいいことだよね……ほんと……僕から根こそぎ気力を奪ってくれちゃったもんだよ……まったく……お見事としか言いようがないよ……ははっ……」

アルガス「(どうやら本格的にイカれちまったらしいな)」

召喚士「(そのようね)」


ラムザ「信じられるか……? 僕、この騒動の間に、いつの間にか婚約しちゃったらしいぜ……?」

アルガス「えっ」

召喚士「えっ」

ラムザ「それも年上相手にだぜ……?僕より遥かに腕っ節の立つ姐さん女房だぜ……?反故にしたら身体の色々な部位を斬り落とされる可能性大だぜ……?どういうことなんだぜ……?」

アルガス「(なにそれざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

召喚士「(よくわからないけどざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

アルガス「それはそれはwwwwwwwwwwwwwww何とも災難だったなwwwwwwwwwwwwwww元気出せよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「そうよwwwwwwwwwwwwww許婚ができたのはいいことじゃないのwwwwwwwwwwwwもっと喜びなさいよwwwwwwwwwwっふwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「………」

アルガス「まあまあwwwwwwwwwwwwwwwしょげるなってwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「涙拭きなさいよwwwwwwwwwwwハンカチ貸すわよ?wwwwwwwwwwwwwwwwwっふふwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「」

アルガス「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラムザ「調子乗んなぼけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

アルガス「ぎぃァッ!!」

アルガス「ウオアアアアァァ……!」

召喚士「ちょ、ちょっと、大丈夫!?」

ラムザ「人が本気でへこんでる時につまんねー絡み方してくるんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwおまえもだゴブ便器wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「きゃっ!?」

ラムザ「平民の分際で調子ぶっこきやがってwwwwwwwwwwwwww本気でゴブリン専用便器に仕立て上げてやろうかwwwwwwwwwwwwwwwwwあぁん?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「ちょ……!それだけはやめて!お願いだからッ!!」

ラムザ「うっせーよwwwwwwwwwwなーにが『ハンカチ貸すわよ?』だwwwwwwwwwwwwwwwwwwいやしの杖で処女貫通させんぞこのクソアマwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「しょ、処女とか違うしッ!!」

ラムザ「うるせー馬鹿wwwwwwwwwwwwwそこに食いついてくんじゃねーよwwwwwwwwwwwwおまえの膜の有無なんざどうでもいいんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゲシッ

召喚士「きゃうっ!?」

ラムザ「あーむかつくわーwwwwwwwwwwww平民風情に好き勝手言われてストレスがマッハだわーwwwwwwwwwwwwwwwww憂さ晴らししたい気分だわーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ぐっ、クソッタレめ……!」


ラムザ「とりあえずおまえの母親wwwwwwwwwwwww娼館に売却決定なwwwwwwwwwwwwwwwww異議は認めませーんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「」

ラムザ「早速書簡を纏めてwwwwwwwwwwwwwジュラエイビスを呼んでっとwwwwwwwwwwwwwwwww行動は迅速じゃないとねwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「やめろォァァァァッ!!」

ラムザ「なーんてwwwwwwwwwうっそぴょーんwwwwwwwwwwwwwwwそんな残酷なことしませーんwwwwwwwwwwwwwwwwwww僕優しいからwwwwwwwwwwwwwwww人には優しくしないとねwwwwwwwwwwwwww偉いでしょ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス&召喚士「(どの口がッ!!)」

ラムザ「うんうんwwwwwwwwwwwやっぱ僕はこうでなくちゃねwwwwwwwwwwwwww落ち込むなんて性に合わないよwwwwwwwwwwwwwww元気が一番さwwwwwwwwwwwwwwwあいむふぁいんせんきゅーwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「(一生落ち込んでてほしかった)」

アルガス「(むしろそのまま死んでほしかった)」

ラムザ「さ、気を取り直してゴーグへ向かおうか。ほらアルガス、いつまでも床に寝そべってないで、早く行くよ?」ゲシッ

アルガス「あがッ!? こ、この野郎、撃たれたばっかの傷口を蹴るんじゃねぇよ……ッ!」

ラムザ「ほら起きてwwwwwwwwwwwwwwwほら早くぅーwwwwwwwwwwwwwガンバッテwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゲシゲシ

アルガス「ぐあああああッ!! こ、このゲス野郎ッ、いつか殺す……ッ!!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」パンッ

アルガス「ほあああああああッ!?」


召喚士「(わ、私もいずれはああいう扱いになるわけ……!? じょ、冗談じゃないわよ……ッ!)」

─────────

ラムザ「いやあ、こんな湿原でモンスターと出会うなんてツイてなかったね!そうは思わないかい、ムスタディオ!」

ムスタディオ「………」

ラムザ「足場が少ない上にこの雨だしね!戦いにくいことこの上なかったよ!いやー頑張った頑張った!自分に御褒美あげたいくらいだよ!ねぇムスタディオ!」

ムスタディオ「………」

ラムザ「敵もアンデッドばっかりで大変だったなぁ!ムスタディオの狙撃が大活躍だったね!邪心封印かっこいい!今日のMVPは文句なしに君で決まりだよ!よかったねムスタディオ!」

ムスタディオ「………」

ラムザ「でもその中にうりぼうが混ざってたのにはびっくりしたね!今日は珍しいモンスターに出会えてラッキー!?なーんてね!でも捕獲は失敗だったね!惜しかったねムスタディオ!」

ムスタディオ「………」

ラムザ「もーっwwwwwwwwwノリ悪いなーwwwwwwwwwwwwwそんなんじゃモテないぞwwwwwwwwwwwwwwwwwもっと明るく楽しくやらなきゃだめだよムスタディオwwwwwwwwwwwwwwwwwねっ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「……いや……」









アルガス「あと……ッ!何メートル……だ……!?」

召喚士「く、苦し……死ぬぅ……!死んじゃうぅぅ……ッ!」ゴボゴボ

アルガス「馬鹿野郎ッ、諦めるんじゃねぇ!人間はこれしきの毒で死にゃあしねぇよ!岸までもう少しだ、気力で何とかしろッ!!」

召喚士「もうイヤぁ……!!」


ムスタディオ「(無理だろ……ッ!この状況を楽しむとか……ッ!無理だろ……ッ!)」

ラムザ「へいへいムスタディオwwwwwwwwwwww暗い顔しちゃってどうしたのさwwwwwwwwwwwwwディリータやラッドならこういう時は楽しそうに相槌打ってくれるのにさwwwwwwwwwwwwwwwそんなんじゃ僕、退屈しちゃうよwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「いやいやいや……!そもそもこの状況はどうなってるんだよ!?」

ラムザ「え?wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「オレたちはゴーグへ向かう途中、この湿原でモンスターに遭遇した。そして戦って勝った。そこまではいい」

ラムザ「説明乙wwwwwwwwwwwwwwwwwそれがどうしたんだいwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「問題はここからだ! あの二人は何やってんだ!?こんな毒沼で寒中水泳するなんざ正気の沙汰じゃないぞ!?」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「おいおいおい!あっちの女の子なんてヤバいんじゃないのか!?助けなくていいのかよ!?」

ラムザ「いやーwwwwwwwwwwwww自分たちで勝手に泳ぎ始めたからさぁwwwwwwwwwwwwwwww別にいいんじゃないのwwwwwwwwwwwwwwwww泳ぎたかったんでしょ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「そ、そう……か……?」


アルガス「ぐ、う、おおおおおおおッ!あとッ、5メート、ル……ッ!」

召喚士「」


ムスタディオ「オレにはとても……そうは見えないんだが……」

ラムザ「そんなことないってwwwwwwwwwwww楽しそうじゃんwwwwwwwwwwwwwwwww邪魔するのは野暮ってものだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「」

ラムザ「いやーwwwwwwww二人ともよっぽど泳ぎたかったんだねwwwwwwwwwwwwww毒があるにも関わらずクロールで10往復するまで沼から上がらないって言い切るなんてさwwwwwwwwwwwwwwwwすごいなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「(よっぽど母親を娼館に売られるのもwwwwwwwwwwwゴブリンの肉便器になるのも嫌だったんだなぁwwwwwwwwwwwwwwwww毒沼でクロールとか正気の沙汰じゃないっすよwwwwwwwwwwwwwwクレイジーすぎますよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ここまで。
書くの久々すぎるせいでラムザの鬼畜度が5割減くらいになってるけど気にしないでおくれ

─────────

ラムザ「よし、今日のここまでにしよう。明日にはゴーグに着くだろうから、みんな、しっかり疲れを取っておくようにね」

アルガス「フン……」

召喚士「誰のせいで疲れてると思ってるのよ……!」

ラムザ「それじゃあはい、今夜の振り分けはこうなってるからね。みんなお疲れさまー」

召喚士「ちょ……!?私にあいつらと同じテントで寝ろっての!?あのエロモンスターたちと!? 冗談じゃないわよ!」

ラムザ「だって仕方ないじゃんwwwwwwwwwww腐っても女なんだからwwwwwwwwwwww男用のテントで寝かせるわけにはいかないだろwwwwwwwwww察しろよwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「モンスターと一緒のテントも御免よッ!!」

ラムザ「うっせ重りつけて湿原に沈めんぞwwwwwwwwwwww贅沢言うなwwwwwwwwwwwwwwwww」

召喚士「くっ……!この外道!」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


アリシア「……? あの、ラムザ様? この振り分け表、私の名前が見当たらないんですけど……」

ラムザ「アリシアは……うん……、僕用のテントを使わせてあげるよ……」

アリシア「えっ!? ラムザ様のテントって、あのすごく大きな個人用の……?あ、あれを使っていいんですか?私一人で!?」

ラムザ「うん……、まぁ。たまには君も一人の時間が欲しいんじゃないかって思ってさ……。僕に遠慮しなくていいから、ゆっくり休んでくれ……」

アリシア「あ、ありがとうございます!お言葉に甘えさせていただきます!」

ラムザ「うん、それじゃ……」


アリシア「(ラムザ様、なんていいお方なんだろう!アグリアス様がああなっちゃうのもわかる気がするな)」

ラムザ「(どうしよう不憫すぎて頭撫でてあげたい)」

召喚士「はぁぁぁぁ……最悪……ッ」

ゴブリン「ゴブッ?」

ブラックゴブリン「ゴブゴブー?」

召喚士「うるさいわね、近寄らないでよ!言っておくけど、寝てる間に私に変なコトするんじゃないわよ!?やったらイフリートに焼き殺してもらうんだからねッ!!」

ゴブリン「ゴビャァッ!?」

ブラックゴブリン「ゴブーッ……」

ラムザ「(うっわwwwwめっちゃしょげてるwwwwwwwwwwwwあいつやけに懐かれてんなーwwwwwwwwwwwwさすがゴブ便器wwwwwwwwwwwwwww家畜どもに永続チャームってかwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ボコ「クェェ~」

ラムザ「あ、おまえはこっちのテントだから。さりげなく逃げようとしてんじゃねーぞ」

ボコ「クェッ!?」

ラムザ「ここ寒いからwwwwwww僕風邪引いちゃいそうなんだよねwwwwwwwwwだからその羽毛よこせwwwwwwwwwwwいいよねwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「クェッ!?クェェーッ!?!?」

ラムザ「ほーらwwww久しぶりの丸刈りタイムだぜぇぇぇwwwwwwwwww嬉しかろう嬉しかろうwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ジョリッジョリッ

ボコ「ク、クェェ~ッ!!」

ラムザ「こらこらwwwwwwwwwそんなに全身を使って喜びを表現するなよーwwwwwwwwwwww手元が狂っちゃったら危ないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww あっ」ザクッ

ボコ「グェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ッ!!?」

ラムザ「ごめんごめんwwwwwwごめんごwwwwwwwwwwwwwでもほらwwwwさっぱりしたじゃないかwwwwwwwwチョコボといえども男ならさっぱり爽やかな髪型にしないとねwwwwwwwwwwwwwwww」

ボコ「」

ムスタディオ「………」

ラムザ「ん?ムスタディオ、どうかしたのかい?」

ムスタディオ「……! す、すまない。少し考え事をしていた……」

ラムザ「……?顔色が悪いようだけど、最近はちゃんと眠れているのかい?考え事もあまり根を詰めると、却って逆効果だっていうよ」

ムスタディオ「あ、ああ、そうだな。親父のことが気がかりなあまり、少し無理してたみたいだ……。悪いが先に休ませてもらうよ」

ラムザ「そうするといい。何かあったら遠慮なく呼んでくれ」

ムスタディオ「ああ。ありがとう、ラムザ」

ラムザ「………」

─────────

ムスタディオ「Zzz……」


………


ムスタディオ「………」


……よ……


ムスタディオ「(……!)」


……を…持つ者よ……


ムスタディオ「(クソッ、またか……! また、身体が動かない……ッ!)」


聖石を持つ者よ……


ムスタディオ「(一体何なんだ、この声は……!? 毎晩毎晩、いい加減にしてくれよ……ッ!)」


聖石を持つ者よ…… 我が力に身を委ねよ……


ムスタディオ「(よせ、やめろ……!オレに囁きかけるな……ッ!)」


聖石を持つ者よ…… 我が力に身を委ねよ……
  さすれば汝は、何者にも劣らぬ強大な力を得ることができよう……


ムスタディオ「(うるさい、黙れッ!オレはそんな力なんていらないッ! オレは親父を助けることができればそれでいいんだッ!)」


聖石を持つ者よ……
            聖石を持つ者よ……


ムスタディオ「(クソッ、畜生……!オレは一体、どうしちまったっていうんだ……!!)」

一瞬悪口言われてるのかと思ってビクッっとした
違うよー、影響受けてるのは否定しないけども

─────────

ラムザ「ゴーグに着いたのはいいけど……、バート商会のやつらの姿は見えないな……」

ムスタディオ「ああ……そうだな」

ラムザ「とはいえ、ライオネル騎士団と争ったようにも思えない……。何か様子がヘンだぞ……?」

ムスタディオ「………」

ラムザ「……? ちょっと、ムスタディオ、本当にどうしたんだい?昨日よりも顔色が悪いじゃないか!」

ムスタディオ「……いや。少し、寝不足でな。大丈夫だ、気にしないでくれ」

ラムザ「………」



ラムザ「……その様子じゃ、碌に動けなさそうだね。僕が探りを入れてくるから、君は安全な場所で待機しててくれ」

ムスタディオ「ま、待てッ!偵察ならオレが行く!」

ラムザ「そういうわけにもいかないだろう! 君のお父さんを助けようという時、そんな調子で戦えるのか!?お父さんの命がかかっているんだぞ!」

ムスタディオ「それは……ッ!」

ラムザ「大丈夫、無理はしない。幸いなことに、僕はルードヴィッヒには顔が割れていないからね。動くなら僕のほうが適任だろう」

ムスタディオ「ラムザ……」

ラムザ「君は少し休んで、いざという時のために体調を整えておいてくれ。後で落ち合おう」

ムスタディオ「わかった……。気を付けてくれ」

ラムザ「ああ、任せてくれ。みんな、ムスタディオのことを頼んだよ」

─────────

ムスタディオ「クソッ!何やってるんだ、オレは!今が肝心な時だってのに……!」

アリシア「まあまあ……。ラムザ様もあなたの事が心配なのよ、きっと」

ムスタディオ「し、しかし……。オレたち親子の問題なのに、ラムザにここまでしてもらうわけには……」

アルガス「フン。だったらさっさとヤツを追いかけて、自分で偵察を代わってこいよ。そのザマで出来るものならな」

召喚士「ちょっと、それは言いすぎよ」

アリシア「そうよ。体調が悪いものは仕方ないじゃない」

アルガス「ケッ、どいつもこいつも甘ちゃんだなぁ? 騎士団にいたオレに言わせれば、自己管理のできない兵なんざ使い物にもなりゃしない。騎士団の規律通りなら、除隊させられても文句は言えないぜ」

アリシア「………」

召喚士「………」

アルガス「もっとも、こんなクソッたれた軍に規律も何もあったもんじゃないだろうけどな。なんたって───」

召喚士「ちょっと。ここが敵の拠点だからってピリピリするのは貴方の勝手だけど、八つ当たりはよしてよね。私たちはみんな、あのクズに弱味を握られてる同志じゃない」

アルガス「……同志、だぁ?オレが?おまえたちと?」

召喚士「そうよ。大体、あなたが最初に言ったんじゃない。『あのクズどもに脅されてる者同士、お互い精々頑張ろうぜ』って」

アルガス「フン。あんな皮肉を本気にしていたとはな。とんだお笑い草だぜ」

召喚士「そう? その割には、あいつを倒すって話をしていた時、随分と本気で語っていたように見えたけど。私の勘違いだったのかしら」

アルガス「………」

アリシア「(クズって誰のことなんだろう……。ラムザ様?いや、まさかね)」


召喚士「何が何でも耐え抜いて、あのクズから家族を助けてやるんでしょう? だったら、私たちが仲違いしたって、あのクズの思う壺じゃない。むしろ日頃から同族意識を持って団結しておけば、いざという時、あいつを出し抜く機会だってあるかもしれない。そうは思わない?」

アルガス「………」

召喚士「わかったなら、少しは他人に優しくしなさい。あなたのそういう誰にでも突っかかるところ、自分から誤解されにいってるみたいで見てられないのよ」

アルガス「……チッ。とんだ同志があったもんだなぁ、おい?クソッタレにも程があるぜ」

召喚士「クソッタレで結構。あのクズに一生こき下ろされるくらいなら、クソッタレだろうが何だろうが下剋上の可能性に賭けるわ。あなたがあの時語ったことが全て口から出まかせたったというのなら、無理強いはしないけどね」

アルガス「……平民が、貴族にタメ口きいてんじゃねぇ」

召喚士「あら、こんなクソッたれた軍に平民も貴族もないわよ。みんな平等にあのクズに苦しめられている、身分なんてただそれだけ。違う?」

アルガス「………」

アルガス「……おまえ、性格変わったな。ここに連れてこられた当初はあんなにオドオドしてたってのに」

召喚士「お陰様でね。あのクズに一日中付き合わされてれば、誰だって強かにもなるわよ」

アルガス「………」

召喚士「そういうことだから。私はまだ諦めてないわよ。いつかあのクズに目にものを言わせてやるんだから、その時はあなたも協力しなさいよね」

アルガス「……ああ、くそッ、わかったよ!仲良くすればいいんだろッ、すればッ!」

召喚士「じゃあ早速だけど、ムスタディオに謝って。それが出来るまでは、今の言葉は信用しないから」

アルガス「」

召喚士「ほら、男らしく誠意を見せなさいよ。いっそのこと、東方の異国に古くから伝わるという伝統の謝罪姿勢を見せるのも───」

アルガス「誰がドゲザなんてするかよッ!!」

─────────

ラムザ「(さて……。ゴーグに潜入したのはいいけど、ここからが正念場だ)」

ラムザ「(バート商会の連中と枢機卿配下の騎士が戦った形成はない。それどころか、騎士らしき姿すら見えない。……これは、いよいよ真っ黒だなぁ?枢機卿様?)」

ラムザ「(だとすれば、奴らが仕掛けてくるのも時間の問題だ……。こっちの仕込みはもう十分だろうけど、ラッドは上手くやってくれただろうか)」

ラムザ「(聖石に僕の今後の命運が懸かっている以上、この作戦を失敗するわけにはいかない……。そうさ、聖石さえ手に入れば全てが変わるんだ)」



ラムザ「(……とはいえ、どうしたものかなぁ。偵察といっても、枢機卿とバート商会がグルなのは前々から感付いていたし……)」

ラムザ「(怪しまれるわけにもいかないから形だけでも偵察に来たものの、ルードヴィッヒが何らかの形で仕掛けてくることは分かっている以上、今更偵察するまでもないというか……)」

ラムザ「(ぶっちゃけ暇なんだよねwwwwwwwwwwwww時間までどうやって暇潰せばいいんだろうwwwwwwwwwwwwwwwww)」







???「おい」

ラムザ「はい?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww うっ」


ドサッ


ラムザ「」

???「……連れて行け。なるべく人目につかねぇようにな」

─────────

ムスタディオ「遅い……、遅すぎる……」

アルガス「確かに遅いな。あの野郎、いつまで待たせるつもりなんだ?」

召喚士「いっそのこと、そのままくたばっててくれれば万々歳なんだけど」

アルガス「ああ、まったくだ」

アリシア「二人とも、冗談にしてもそれは酷いんじゃ……」

アルガス&召喚士「(冗談じゃないんだけどな)」


ムスタディオ「ラムザのヤツ……、捕まったんじゃないのか……?」

アルガス「むしろ捕まっててほしいくらいだけどな」

召喚士「そうね。バート商会の連中に首でも斬られればいいのよ。当然の報いね」

アリシア「ふ、二人の冗談が怖い……。ラムザ様、早く戻ってきてぇ……」

アルガス&召喚士「(だから冗談じゃないんだけどな……)」

ムスタディオ「……ダメだ、遅すぎる!合流地点を離れることにはなるが、ラムザを捜しに───」

男の声「その必要はないぜ」

ムスタディオ「!!」


ムスタディオ「お、おまえは……!」

人相の悪い男「久しぶりだなぁ、ムスタディオ? 元気そうで何よりだぜ」

ムスタディオ「ルードヴィッヒ……!」

ルードヴィッヒ「何だぁ?その厭そうな顔は。 せっかくの再会なんだ、もう少し喜んだらどうだ」

ムスタディオ「おまえのツラなんか見て喜ぶヤツがいると思うのか……ッ!」

ルードヴィッヒ「ククク、そうかい。だがまぁ、少なくともオレは嬉しいぜ?ようやく聖石を手に入れる時が来たんだからなぁ!」

ムスタディオ「ふざけんな、この野郎ッ!親父は無事なんだろうなッ!!」

ルードヴィッヒ「ああ、無事だぜ。今のところはだけどな。まあ、それもおまえの態度次第ってところだなぁ?」

ムスタディオ「クッ……!」

ルードヴィッヒ「大人しく聖石を渡せば、おまえの親父を解放してやるよ。さあ、言えッ!どこに隠したッ! 白状するんだッ!」

ムスタディオ「………」

ルードヴィッヒ「だんまりか? だが、これを見てもそう黙っていられるかな?」

ムスタディオ「何だと……?」

ルードヴィッヒ「おいッ!連れて来いッ!」

ラムザ「ちょ、痛い痛いッ!縄が食い込んでるって! もう少し丁寧に扱ってよ!」

悪漢「うるせぇ!人質は人質らしくしやがれッ!」

ラムザ「そういう決め付けはよくないって父上が言ってた!人質だからって人質らしくしなきゃならないなんて法はないはずだ!人質差別反対!」

悪漢「黙れこの野郎ッ!!」


ムスタディオ「ラムザッ!?」

アリシア「ラムザ様ッ!!」

アルガス「(おいおいマジで捕まってたのかよwwwwwwwwwwwざまぁwwwwwwwwwwwwwww)」

召喚士「(ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」



ラムザ「やあ、ムスタディオ。ごめん、捕まっちゃったよ……」

ムスタディオ「そんなことはいいッ!それよりも大丈夫なのかッ!!」

ラムザ「いやー最悪だよwwwwwwwwwwなんせバート商会のごろつき連中ときたらwwwwwwwww臭い汚い気色悪いのトリプル3K揃ってますからねwwwwwwwwwwwwwwモルボルの巣穴に放り込まれたほうがよっぽどマシなレベルだわwwwwwwwwwwwwwwあまりにも醜すぎて気絶しちゃいそうだよwwwwwwwwwwwあー醜い醜いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ルードヴィッヒ「」

悪漢「」

ラムザ「ほんと人質とかやってらんないわーwwwwwwwwwwwwwないわーwwwwwwwwwwwwwwww精神的苦痛を受けたことに慰謝料請求したいわーwwwwwwwwwwwwwww1億ギルくらい請求したいわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ムスタディオ「(意外と平気そうだった)」

アルガス「(こいつ捕まっててもうぜぇな)」

召喚士「(そのまま殺されちゃえばいいのに)」

アリシア「(ラムザ様を助けるにはどうすれば……!)」

ルードヴィッヒ「……ど、どうだ、おとなしく白状する気になったか?」

ムスタディオ「クッ……!この卑怯者がッ……!」

ルードヴィッヒ「クククッ、何とでも言え。 さあ、聖石を渡すんだッ!」

アルガス「(聖石渡してまであいつを助けたいとは思えないけどなぁ)」


ラムザ「ダメだ、ムスタディオッ!渡すなッ!!」

ムスタディオ「ッ!?」

ラムザ「僕なら大丈夫だッ!いいかムスタディオ、聖石をルードヴィッヒに渡してはいけないッ!! 聖石の持つ力は、悪しき者の手に渡ってはならないんだッ!!」

ムスタディオ「ラムザ……!!」

アリシア「ラムザ様ッ!今お助けしますッ!」

ルードヴィッヒ「おっと、そこまでだ。それ以上、動くんじゃねぇ!」

アリシア「くッ、この……!!」

ルードヴィッヒ「向こうへ連れて行け!」


悪漢「おい、さっさと歩けッ!!」

ラムザ「ちょwwwwww汚い手で触んなwwwwwwwwwwバイキンが移るだろwwwwwwwwwwwwえんがちょえんがちょwwwwwwwwwwwwwww」

悪漢「うぜぇぇぇッ!!おまえほんと自分の置かれてる状況理解してんのか!?」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ルードヴィッヒ「………」

ルードヴィッヒ「フン、まったく強情な人質だぜ。あの様子じゃ人質としての効果は薄いかもしれねぇなぁ?」

ムスタディオ「ルードヴィッヒ、この野郎……ッ!」

ルードヴィッヒ「なら、おまえの踏ん切りがつくように手伝ってやろう。おい、もう一人を連れて来いッ!」

ムスタディオ「何ッ!?」


ベスロディオ「ム、ムスタディオ……」

ムスタディオ「お、親父……ッ!」

ベスロディオ「わしは…大丈夫だ……。聖石を渡してはならん……」

ルードヴィッヒ「中へ放り込めッ!」

ベスロディオ「ぐあッ!!」

ムスタディオ「親父ーッ!!」

ルードヴィッヒ「自分の置かれている立場は理解したか? 理解したなら、聖石の在処を吐いてもらおうか」

ムスタディオ「………」

ルードヴィッヒ「おっと、だんまりはよくねぇぜ。おまえがそういう態度を続けるなら、こっちにも考えがある。そのつもりで身の振り方を決めるんだなッ!」

ムスタディオ「……、そこの、煙突の中だ……!」

ルードヴィッヒ「ククッ……!ようやくその気になったか。 よし、貴様が拾え!二人の命を助けたいならな!」

ムスタディオ「わかった……」


ムスタディオ「………」

ルードヴィッヒ「どうした、早くしねぇか!!」

ムスタディオ「くそ……!」

ルードヴィッヒ「よし、その聖石をよこすんだ!」

ムスタディオ「二人を離せッ!!」

ルードヴィッヒ「その前に聖石をよこせ!」

ムスタディオ「二人が先だッ!!」

ルードヴィッヒ「聖石をこちらへ投げろ! そうしたら二人を解放しよう!」

ムスタディオ「くそッ、受け取りやがれッ!!」ヒュッ


パシッ


ルードヴィッヒ「これぞまさしくゾディアッk






















          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"

         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,

      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~

               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i

                 .i|          .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i

               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

「な、何が起こったんだッ!?」

「爆発だ!スラムのほうででかい爆発がッ!!」

「家に火が付いたぞッ!!早く消し止めろーッ!!」

「な、なんだよ、どうなってるんだよッ!!」

「誰か来てくれッ!飛んできた破片で怪我をしたヤツがいるんだッ!!畜生、血が止まらねぇッ!!」

「怖いよー!おかあさぁーん!!」



ムスタディオ「」

アルガス「な、なんだ……!? 何が起きやがったんだ!?」

召喚士「ムスタディオが聖石を渡した……、そうしたら、聖石が、爆発した……?」

アリシア「ま、街が火の海に……!ひ、酷い…、こんな……ッ!」

ムスタディオ「」

アルガス「おいムスタディオ!おまえ、一体何しやがったんだ!?」

ムスタディオ「お、オレは何も……ッ!!」

アルガス「何でもないわけあるかよ!おまえが渡した聖石が爆発したんだぞッ!!」

ムスタディオ「ち、違う……!あの聖石は……!」

アルガス「クソッ、何てことしてくれやがったんだ!こんな現場を誰かに見られてみろ、街一つ焼き払った罪で即座に異端者認定されちまうッ!!」

ムスタディオ「オ、オレは……、オレは何も……!」

アルガス「チッ!おい、撤収だ! もう聖石どころじゃない、いつまでもこんなところでグズグズしてたらお尋ね者にされるぞ!」

アリシア「でも、ラムザ様がッ!」

アルガス「ッ!ああ、そうだったな!そのまま焼け死んでてくれりゃあいいが、そうもいかねぇんだったな、畜生ッ!! おい、おまえの魔法で火を止められないのかッ!?」

召喚士「無理よ!火の勢いが強すぎる! シヴァじゃ凍らせた端から溶けちゃうし、リヴァイアサンじゃ街ごと沈めちゃうわッ!!」

アルガス「クソッ、クズの分際で手を焼かせやがって……ッ!こんなとろこであいつに死なれたら、オレの家族が皆殺しにされるんだよ……ッ! おい、行くぞッ!!」

ボコ「クェェーッ!」


アルガス「ラムザの野郎はオレが何とかする!他のヤツらはとっとと脱出しろッ!もたもたするなッ!!」

アリシア「私は街の人達を助けてから行きます!みんなは早く安全な場所へッ!!」

ゴブリン「ゴブッ!!」

ブラックゴブリン「ゴブゴブーッ!!」

召喚士「ほら、行くわよ! ……後で、ちゃんと説明してもらうから」

ムスタディオ「………」

─────────

ラムザ「………」

悪漢「ったく、手間かけさせやがって……!人質じゃなけりゃ、こんなヤツすぐにでもぶっ殺してやるんだがな……!」

ラムザ「……そろそろかな」

悪漢「おい、止まるな! とっとと歩───うおッ!?」





............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ  ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (.   (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
        ._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,

       ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ  ヾ
      ::( ( .     |:  !     )  )
        ヾ、 ⌒~'"|   |'⌒~'"´ ノ
          ""'''ー-┤. :|--~''""
              :|   |
              j   i
            ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、

      _,,  ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ



悪漢「な、なんだ、爆発!? スラム街からかッ!?」

ラムザ「──今だ、ラッドッ!!」

悪漢「なッ──!? あッ」

ザシュッ

悪漢「」



ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「待たせたなwwwwwwwwwwww満を満たしてオレ参上wwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ラッドかっけぇぇぇwwwwwwwwwwwwwww僕が女だったら即合体してるレベルwwwwwwwwwwwwwwwwイケメンの容疑で逮捕しますwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「サーセンwwwwwwwwwwwwwかっこよすぎてサーセンwwwwwwwwwwwwwwwwこれは修正されるねwwwwwwwwwwwwwwww間違いないwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



ラッド「それにしてもおまえwwwwwwwwwww何捕まってんのwwwwwwwwwwwwwww天下のベオルブ家の末弟が人質とかウケるんだけどwwwwwwwwwwwwwwwww末代まで語り継がれる失態ですわwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるさいなwwwwwwwwwwwwww僕だって予想外だったんだよwwwwwwwwwwwwwwwwまさか顔が割れてるとは思わなかったwwwwwwwwwwwwwww僕としたことがうっかりしてたぜwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「バリアスであんだけ派手にやっといてそれはねーよwwwwwwwwwwwwwwwwどんだけ相手を見くびってんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww馬鹿かwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いやーwwwwwwwwバート商会なんて所詮は小悪党だと思っててさぁwwwwwwwwwwwwwwでも意外と情報網はしっかりしてたらしいwwwwwwwwwwwwwwwwwちょっと見直したwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「その小悪党に捕まってんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwww間抜けすぎワロタァwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「うるせー馬鹿wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあまりにも暇すぎて注意力落ちてたんだよwwwwwwwwwwwwwww言わせんな恥ずかしいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「しっかし……、酷い爆発だったな。スラムどころか居住区まで飛び火してるじゃないか……」

ラムザ「ああ……。これは酷いね……」

ラッド「みんな、今頃スラム街にいるんだろ? 巻き込まれたんじゃないのか?」

ラムザ「いや、それは大丈夫だろう。ルードヴィッヒのことだ、不用意に相手に近付いたりはしないはず。爆発の時も、ある程度の距離は開けていたはずだ」

ラッド「最悪の事態は避けられたわけか。まあ、みんなに死なれたらオレたちも困るしな」

ラムザ「うん。とはいえ、いつまでもここにいるのはまずい。なにせ───」











ラムザ「聖石の偽物を爆弾とすり替えたのが僕たちだってバレたら、いくら仲間とはいえ集団リンチ待ったなしだろうからねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「いやーラッドがうまくやってくれてほんと助かったわーwwwwwwwwwwwwwwどうよこの威力wwwwwwwwwwwwwwwボムの指輪の原理を応用した自信作だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「正直運んでる最中に爆発しそうで気が気じゃなかったわwwwwwwwwwwwwwwwwおまえの銃みたいに暴発されたらたまんねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「失礼だなぁwwwwwwwwwwwwwwそんな頻繁に暴発させたりしないよーっwwwwwwwwwwwwwwwwwそれに強い衝撃を与えなければ大丈夫って言ったじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「それはそうだけどwwwwwwwwwwwwwwwwやっぱこえーじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まあねwwwwwwwwwwwwwwww僕なら絶対自分では持ち運びたくないねwwwwwwwwwwwwwwwwwこんな危ない物wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「それをオレにやらせるところが鬼畜だって言ってんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分が嫌なことは人にもやらせるんじゃないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「めんごめんごwwwwwwwwwwwwwwwごめんごめんごwwwwwwwwwwwwww許してチョコボールwwwwwwwwwwwwwwwクェェッwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「うぜえwwwwwwwwwwwwwうっぜええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww許さないぞwwwwwwwwww絶対ニダwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」







ゴーグ住人「ば、爆弾だって……? じゃ、じゃあ、さっきのはおまえたちの仕わz

ラムザ「おっと」パンッ

ゴーグ住人「」

ラッド「ヒューッ!」

ラムザ「あっぶねーwwwwwwwwwwwwもう盗み聞きされてるとかwwwwwwwwwwww壁に耳あり障子に目ありとはよくいったものだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「東方の諺だっけかwwwwwwwwwwwまさにその通りだったなwwwwwwwwwwwwwwwwww危うい危ういwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「しかしよくやってくれたねラッドwwwwwwwwwwwwwwwまさか本当に一晩でやってくれるとは思わなかったよwwwwwwwwwwwwwwww次はもっと難しい任務でもこなせるんじゃないですかwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「おまwwwwwwこれでも苦労したんだぞ?wwwwwwwwwwwwwこんだけ広い街から一晩で偽の聖石の隠し場所見つけて爆弾とすり替えろとかwwwwwwwwwwwwwwブラック騎士団も真っ青な任務だろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww少しは働く側のことも考えろよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「しかもすり替えたのがバレないように偽聖石に似せろとかwwwwwwwwwwwwwwwwwwどんだけ職人芸させるつもりなんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww手数料取るぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ごめんごめんwwwwwwwwwwwwwwwwでもうまくいってよかったよwwwwwwwwwwwww人質なんて間抜けな役を演じた甲斐はあったかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「それは演じてたんじゃなくてガチだったろwwwwwwwwwwwwwwwwww縄かけられて連行されてんの見て噴き出すところだったしwwwwwwwwwwwwwwwwwwww笑い死にさせるつもりなのかと思ったわwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「おまっwwwwwwwwwwwwwwwww仲間のピンチ見て噴き出すとかひどすぐるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこいつほんと鬼畜だわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「石ころ一つのために街を焼き払ったおまえに言われたくないわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww巻き添えで何人死んでるかわかんねーだろこれwwwwwwwwwwwwwwwwww捕まったら極刑確定レベルの被害出してんじゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでも平民の命よりその石ころのほうが価値あるんでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww物事には優先順位というものがあってだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「おまえほんと悪だよなwwwwwwwwwwwwwwwwバート商会が可愛く見えるぜwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「バート商会なんざ所詮はしみったれた小悪党じゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwルードヴィッヒも死んだしもう終わりだろwwwwwwwwwwwwwwwはい解散wwwwwwww解散決定wwwwwwwwwwwwwwばんざーいwwwwwwwwwwwwばんざーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「しかし困ったなwwwwwwwwwwwwまさかルードヴィッヒ自ら出張ってくるとは思わなかったからwwwwwwwwwwwwwwww爆死させちゃったのは予定外だよwwwwwwwwwwwwwwwwww100点満点中80点ってところかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「聖石売り付けるつもりだって言ってたもんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwどうすんだよこれwwwwwwwwwwwwwここまでやって買い手がつかないとか洒落にならないぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「だから渡すなって言ったのになーwwwwwwwwwwwwwwwwwwルードヴィッヒが離れたタイミングを見計らって爆破してほしかったんだけどなーwwwwwwwwwwwwwwwwwwムスタディオは人の話を聞かないなーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「人の忠告も聞かずに街一つ爆破するとか迷惑極まりないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwゴーグに住んでなくてよかったぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「まぁそうさせたのは僕なんですけどねwwwwwwwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「まさか自分の用意した偽物が爆弾になってるとは思わなかっただろうよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあいつの今の心境を思うと同情するぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「今頃真っ青になって震えてるかもねwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分のしでかしたことの重大さにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょっと可哀想になってきたなwwwwwwwwwwwwwwwwwラムザおまえ代わってやれよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「やだよwwwwwwwwwwwwwwwww爆弾は用意したけど爆発させたのはムスタディオだもんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww僕しーらないっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「おまwwwwwwwwwwwwwwwwひでぇぇぇwwwwwwwwwwwwwwwあんな大量殺戮兵器作っといてそれはねーだろwwwwwwwwwwwwwwwww責任取ってやれよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「………」

ラッド「……? ラムザ……?」

ラムザ「ねぇラッド……。僕は、前々から思っていたことがあるんだ」

ラッド「あ……?」

ラムザ「人を殺す剣を作った鍛冶師は悪人かい?いいや違う。 なら、戦争で用いられている魔法を生み出した魔術師は極刑に値するかい?いいや、それも違う」

ラッド「………」

ラムザ「結局のところ、力そのものに善悪は存在しないんだ。力の善し悪しとは、それを使う側の人間によって決定付けられるものだって……そう思うんだ、僕は」

ラッド「………」




















ラムザ「つまり僕は悪くないwwwwwwwwwwwwwww爆発させたヤツが悪いwwwwwwwwwwwwwwwwwはい論破wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「うぜぇぇぇwwwwwwwwwwwwおまえそれが言いたかっただけだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww頭いいヤツぶってんじゃねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「さてと……、そろそろ本当に逃げないとヤバそうだね」

ラッド「だな。いつまでもここにいたら、あらぬ疑いをかけられないとも限らないしな」

ラムザ「あらぬ疑いってわけでもないけどさwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分で撒いた種で足元掬われるのはごめんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「だなwwwwwwwwwwwwwwwさっさと逃げようずwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラムザ「っと、その前に体力を回復しておきたいな。ラッド、ポーションは持ってるかい?」

ラッド「そういやおまえ、よく見たら細かい傷だらけだな。ヤツらとの小競り合いで出来た傷か?」

ラムザ「そうそう。まあ大した傷でもないんだけど、念の為にね。なんせこれから火の海の中を全力で走らないといけないわけだし」

ラッド「なるほどな。ほらよ」

ラムザ「さんきゅー」


アルガス「……! ラムザ、こんなところにいやがったかッ!!」

ボコ「クェェーッ!!」


ラムザ「ッ!? ブフォッ!?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwきたねえwwwwwwwwwwwwwwwwwwいきなりポーション噴き出すんじゃねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ご、ごめんwwwwwwwwwwwwwwでもちょっと待ってwwwwwwwwwwwwwwあれ見てよあれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「あん?何言って……ブフォォッ!?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


ラッド「あwwwwwれwwwwwwwwはwwwwwwwwなwwwwwwwwwんwwwwwwwwwwwwだwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「丸刈りの毛なしチョコボに乗ったwwwwwwwwwwwwwwwアルガスでございますwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「なにあれwwwwwwwwwww何してんのアイツwwwwwwwwwwwwww絶対笑わせにかかってきてるだろwwwwwwwwwwwwwww何してんだよマジでwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「なんかめっちゃ必死の形相なんだけどwwwwwwwwwwwwwウケるwwwwwwwwwwwwww丸ハゲのチョコボと合わさって最強ユニットに見えるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「丸ハゲチョコボに乗ってくんのは卑怯だろwwwwwwwwwwwwwwwシリアスぶち壊しだろwwwwwwwwwwwwwww不謹慎にも程があるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



                         ;;;   ∧∧ ...__≡=-   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                       .ィ ;;;;.ィ;;;;(.;゚;Д;゚;.)  ヽ ≡=-  < ラムザァァァッ!!
                     /ノ;;;//::::i::::;;;    , 丿\≡=-   \ _______   ,; ,;
                    / ::::::::::...ノヽ,,,/:::丿\_/  / ,  ̄ ) ≡=-  .,;:: ;:.;..
                   ./ ゝ ... .ll::::::::巛\) _   ノ /  ノ ≡=-  ;::: ,;::,.
                   /´.::: :`:::::ll:::::::/:::::::ヽ;;;::  ̄;;::( ./;;; ̄ ̄) .....,_____  ;::::::;..
                  ヽ :::: .:::::::ll::::ノ ヽ ─\ \:: ̄ ̄ ̄丶.::::::::::::::; ̄::丶;;::::...

                  / :::: ::::::::// :丶\ \::     丶:::::::;; ::::\ ≡=-
                  /   :::: ◇:::::::::::::::.. ::..     :::::丶:\ \::_    丶:::;;: ::丶
                 / :::::...- ノ ヽ::::::::::::::::::.. ::::..     :::::::\  );:    i:;::::: ::::::|  ≡=-
                 ゝ ⌒)ノ     \:::::::::::. ::::::..    .: ::::::::iノ /:   オ‐ i;:::::::: ::::::|
                  \;;ノ      ヽ::::::::::..      ..:: :::::::i:し-\'::::: ラ ;--;::::: ::::::|   ≡=-



ラムザ「やっべこっちきたwwwwwwwwきもいwwwwwwwwwwwww逃げろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「ちょwwwwwwwwおまえ自分だけ逃げんなしwwwwwwwwwwwwwwちょ待てよwwwwwwwwwwww待ーてーよーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「やだよ怖いもんwwwwwwwwwwwwwwラッドが行ってあげればwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「オレだって嫌だわあんなんwwwwwwwwwwwwwwwこんな時に丸ハゲチョコボ乗り回してるようなヤツと関わりたくないwwwwwwwwwwwwwwwオレまで不謹慎だと思われるだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



アルガス「あ、あの野郎、逃げやがったッ!? 今がどういう状況かわかってんのかあの馬鹿ッ!!」

アルガス「それに、あいつ……!ラッドの野郎、どうしてここにッ!? まさか、この状況を作り出したのは……ッ!!」


ラッド「やべぇwwwwwwwwwwwwwなんかすっげー睨まれてるwwwwwwwwwwwwwwこええwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「振り向くなラッドwwwwwwwwwwwww全力で逃げるんだwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「イエスサーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


アルガス「このッ、待ちやがれド畜生がッ!!今まで何やってたか説明しろッ!!」

ラムザ「何言ってんのあの人?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「しらねwwwwwwwwwwwwwさっさと逃げようぜwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「了解だぜマイフレンドwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「走り出せーwwwwwwwwwwww走り出せーwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「明日をーwwwwwwwwwwww迎えに行こうーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「ラムザァァァァァッ!!!!」

─────────

アルガス「ぜぇ、はぁ……。こ、この馬鹿どもが……!チョコボでも追い付けない速さで逃げやがって……! ボコの野郎が完全に使い物にならなくなっちまったぞ……ッ!」

ボコ「」

ラムザ「いやーごめんごめんwwwwwwwwwwwww急にチョコボがきたのでwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「そうだぞアルガスwwwwwwwwwおまえが急に追いかけてきたのが悪いんだぞwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「そうそうwwwwwwwwwwwwてっきりバート商会に寝返って僕の首でも狙いにきたのかと思ってさぁwwwwwwwwwwwwwww紛らわしいことしないでよねwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「何言ってやがる、馬鹿が……! こっちは無理して助けにきてやったってのに、無駄に疲れさせやがって……!」

ラムザ「走るの久々だけど全然疲れてないわーwwwwwwwwwwwまだまだいけそうな気がするわーwwwwwwwwwwwwww久々なんだけどなーwwwwwwwwwwwwwwwブランクあるんだけどなーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラッド「でも全盛期ならもう少し速く走れたわーwwwwwwwwwwwwwwwww遅くなりすぎててやる気なくすわーwwwwwwwwwwwwwww引退レベルだわーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「イエーイwwwwwwwwwwwwwヘイスト最高デースwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「うるせぇ!とっととずらかるぞ!街の連中に顔を見られたら厄介だ!!」

ラッド「それ完全に悪役の台詞だろwwwwwwwwwwwwwwwwひょっとしておまえが主犯なのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ラムザ「ええーwwwwwwwwwwwwwwwいくらなんでもそれはないわーwwwwwwwwwwwwwww街中で爆破事件起こすとか引くわーwwwwwwwwwwwwwwww自首を勧めるわーwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アルガス「そんなわけねぇだろ馬鹿がッ!!おまえたちこそ、あんな所で何をコソコソやってたんだ!? それこそラムザ、これはおまえの仕業なんじゃないのかッ!!」


ラムザ「いやいや……そんなわけないじゃん。いくら僕でもこんなことして平気で笑っていられるわけないじゃん……」

ラッド「アルガス、おまえさぁ……。冗談にしても言っていいことと悪いことがあるだろ? こんな非人道的な事件の主犯として仲間を疑うのか? おまえには失望したぜ……」

アルガス「おまえらほんとどの口がそれを言うんだ? あ?」

ラムザ「アルガス……。僕たち、あの日マンダリア平原で出会ってからもう一年以上経ったよね。喧嘩する時もあったけど、君とはいい友人関係を築いてきたつもりだったんだよ」

アルガス「………」

ラムザ「途中でディリータはいなくなってしまったけれど、かわりにラッドが加わって……。僕たち三人、どんな時でも一緒だったよね」

アルガス「………」


ラムザ「三人で、色々なところに行ったよね。緑いっぱいのマンダリア平原……、一面砂だらけのゼクラス砂漠……」

ラッド「傭兵に襲われた、貿易都市ドーター。歴史のある建物が印象的だった、オーボンヌ修道院」

ラムザ「その一つ一つが、今となっては素晴らしい思い出です」

ラッド「オレたちは傭兵団を卒業してしまうけれど」

ラムザ「残ったアルガスは、傭兵の仕事を一生懸命頑張ってください」

ラッド「オレたちは聖石を追って、イヴァリース全土へと羽ばたきます」

ラムザ「アルガスも頑張って、兄さんに借金を返してください」

ラッド「そしてガフガリオンの魔剣を盗んだことを、オレたちのかわりに謝っておいてください」

ラムザ「今日、僕たち」

ラッド「オレたちは」





「「旅立ちます!」」







アルガス「(やべぇ……本格的に頭痛くなってきやがった……。こいつらが何を言ってるのか全然理解できねぇ……)」

─────────

使用人「旦那様ッ!一大事にございますッ!!」

ダイスダーグ「何事か、騒々しいッ!」

使用人「きっ、機工都市ゴーグにて、大規模な爆破テロが発生したようです!」

ダイスダーグ「何……?」

使用人「現場に居合わせた“草”からの情報によりますと、死傷者の数は住人だけでも数千人にまで及び、街は目も当てられない状況であると……!

ダイスダーグ「……ゴーグはライオネル領だったな。反枢機卿派ゲリラの仕業か?」

使用人「そ、それが……ッ」

ダイスダーグ「酷な事を言うようだが……、ライオネル領で起こった問題は、ライオネル領内で始末をつけるのが領主の務めというものであろう。ゴーグでいかな被害が出たとはいえ、我々には関係のないことだ」

使用人「で、ですが旦那様……」

ダイスダーグ「(しかし現状、オヴェリアの身柄を巡る問題については、我々と枢機卿とは協力関係にある……。その枢機卿の治めるライオネルの一大事に、ガリオンヌが無関心を決め込んだとなれば、教会の反感を買うこととなろう。いざゴルターナ軍と開戦したとして、ミュロンドがいつまでも中立を保っているとは限らぬ……。ここは被災者救援の為の人材を派遣し、教会と枢機卿に恩を売っておくのが得策か)」



ダイスダーグ「……わかった。被災者救援の為の人材を、北天騎士団から派遣するのだ。水や食糧を送ることも忘れるな」

使用人「だ、旦那様……」

ダイスダーグ「元よりライオネルは中立を主張する地。無論ゴルターナ公も黙ってはいるまいが、ここでガリオンヌ側から恩を売っておけば、枢機卿もどちらか片方に肩入れするということはなかろう」

使用人「し、しかし旦那様……!」

ダイスダーグ「何だ、まだ何かあるのかッ!はっきりと申さぬかッ!!」




使用人「“草”からの情報によりますと、爆発の際、現場から逃走するラムザ様らしき人物を目撃した、と……」

ダイスダーグ「」

ダイスダーグ「………」

使用人「だ、旦那様……」

ダイスダーグ「……ラムザが、いたのか? テロの起きた時分に、ゴーグに居合わせていたと……?」

使用人「そ、そのようにございます」

ダイスダーグ「確かか……? 見間違いでは、ないのか……?」

使用人「は、はい。なんでも、被災地にて逃げ回る住人の姿を眺めながら、心底楽しそうに笑っていらしたとのことで……。間違いは、ないかと……」

ダイスダーグ「………」

使用人「(だ、旦那様の御髪が……!)」


ダイスダーグ「……外せ……」

使用人「だ、旦那様……?」

ダイスダーグ「席を外せと、申しておるのだ……。二度とは言わんぞ、行け……ッ!」

使用人「は、はっ!失礼いたしました!!」

ダイスダーグ「………」

ダイスダーグ「………」

ダイスダーグ「………」

ダイスダーグ「……っふ」




ダイスダーグ「ふっひひひひ!ふはははははははははッ!!!ははは!ひゃはははははッ!!ひひひぁあははははッ!!!!!」




ダイスダーグ「………」




ダイスダーグ「ラァァァァムザァァアアアァァアアアアァァァァアァァァアアアァァアッッッッッッッ!!!!!111!!11!!11!!!」

そのあたり描写不足だったなすまぬ
爆弾については火傷とかの軽傷者も含めた数だから死亡者だけならもっと少ない
爆発時の火炎がボムの指輪効果で拡散→民家や旧文明の残骸に燃え移って延焼→上手に焼けました

ちなみに爆弾に使われてるボムの指輪は前スレでライオネルの騎士から巻き上げた宝石のことだったりするんだけど
間空きすぎてきっと誰も覚えてないよねごめん(^o^)

─────────

召喚士「………」

ムスタディオ「………」

召喚士「……それで、結局、何がどうなってあんな事態になったの? あなたがルードヴィッヒに渡した物は、一体何だったの?」

ムスタディオ「………」

召喚士「ねぇムスタディオ、お願いだから聞かせて。なにも私たちだって、あなたを疑っているわけじゃない。あれが故意に仕組まれたものじゃないことくらい、あなたの今の顔を見ていればわかるわよ。 ……ただ、少しでも原因を突き止めるための手掛かりが欲しいの。突然あんな規模の爆発が起こるなんて、どう考えても不自然だもの」

ムスタディオ「………」

召喚士「ムスタディオ。何か知っていることがあるなら話して。ちゃんと聞くから」

ムスタディオ「……オ、オレは、本当に、何も…、何も、仕組んじゃいなかった……。ルードヴィッヒのヤツに渡した聖石だって、いざという時のために用意しておいた、ただのニセモノで……」

召喚士「(ニセモノ?あの聖石はニセモノだったの? ……じゃあ、本物の聖石は今もムスタディオが?)」

ムスタディオ「だ、だけど、それを渡したら!アイツがニセモノの聖石を受け取った瞬間に、あの爆発がッ!! 爆風のせいで視界が悪かったけどッ!ルードヴィッヒの野郎が吹き飛ぶのか見えてッ!! ヤツのすぐ真下の部屋には、お、親父が……ッ!!」

召喚士「!!」

ムスタディオ「お、オレは、オレはッ!親父を助けたかった!親父を助ける為にここまで来たんだッ!! なのに、オレがッ!!オレがこの手で、親父をッ!!親父を……ッ!!」

召喚士「もういい、もういいわ、ムスタディオ! ムスタディオッ!!」

ムスタディオ「あ、あ……」

召喚士「ごめんねムスタディオ。今はこんな話、したくないよね。ごめん。ごめんね……」

ムスタディオ「あ…、う……。う、うわああああああああああああッ!!!!」



















ラムザ「(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(アカンwwwwwwwwwwwwwwムスタディオのお父さんのこと忘れてたwwwwwwwwwwwwwww完全に巻き添えくらわせてもーたwwwwwwwwwwwwwwwwwやべえwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(おまwwwwwwwwwwwwwwwww親父さんも近くにいたのかよwwwwwwwwwwwwwwww何やってんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(僕はうるさいからって違う場所へ連れて行かれたんだけどwwwwwwwwwwwwwwww彼のお父さんはルードヴィッヒの傍にいたっぽいwwwwwwwwwwwwwwwwwというかあの顔見てたらどう考えても巻き込まれてるってわかるでしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(おいどうすんだよwwwwwwwwwwwwwwwムスタディオのヤツ今にも死にそうな顔してんぞwwwwwwwwwwwwwwwwあれじゃ自殺しかねないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(っべーわまじwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそこまで考えてなかったwwwwwwwwwwwwwwwwwこの作戦は如何にムスタディオに爆弾を使わせることができるかが要だったからさwwwwwwwwwwwwwwww見ず知らずのおっさんのことまで頭に入ってなかったわwwwwwwwwwwwwwっべーわーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(これバレたらヤバいだろwwwwwwwwwwwwwおまえ殺されるんじゃね?wwwwwwwwwwwwwwwwww敵討ちされても文句言える立場じゃないだろwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(やばいわーwwwwwwwwwwwwwww復讐されちゃうわーwwwwwwwwwwww刺されるわーwwwwwwwwwwwwwwww猿蟹合戦されちゃうわーwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(余裕ぶっこいてる場合じゃねーだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwほんとどうすんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(大丈夫大丈夫wwwwwwwwwwwww例え裁判になってもベオルブ家の力で揉み消すからwwwwwwwwwwwwwwwwwテロなんてなかったんやwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(このクズwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(それにちゃんと考えがあるからねwwwwwwwwwwwwwwwww要はムスタディオの復讐心が満たせればいいわけでしょ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれならアテがあるから安心してよwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(ほんとかよwwwwwwwwwwww言っとくけどオレは知らないからなwwwwwwwwwwwwwwwオレの作った爆弾じゃねぇしwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(でも共犯だろwwwwwwwwwwww今更自分だけ逃げようとすんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(うはwwwwwwwwwwwwwwwオレってば損な役回りwwwwwwwwwwwwwwwwwやれやれだぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「だが甘んじて受け入れようwwwwwwwwwwwwww 懐の深さに定評のあるラッドです)」キリッ

ラムザ「(キャーラッドサンステキーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(もしかしてだけどwwwwwwwwwwwwwもしかしてだけどwwwwwwwwwwwwwwwwどいつもこいつも抱かれたいんじゃないのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(そんな君にはフランソワをプレゼントしようwwwwwwwwwwwwww君の大好きなロリフェイスの話術士だよwwwwwwwwwwwwwwありがたく受け取りたまえwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

ラッド「(いらねえええええwwwwwwwwwwwwwwwwそいつっておまえがよく話してたビッチだろwwwwwwwwwwwwwwww体よく押し付けたいだけじゃねーかwwwwwwwwwwwwオレは中古品回収は受け付けておりませーんwwwwwwwwwwwww廃棄回収業者に回してくださーいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」」

ラムザ「(はいラッド終了のお知らせwwwwwwwwwwwwww今のフランソワにチクってやるからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラッド「(ごめんwwwwwwwwwwwwオレが悪かったwwwwwwwwwwwwwwwそれだけは本気でやめてwwwwwwwwwwwwwwwww死んじゃうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

ラムザ「(wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

すまぬ引っ越しやら何やらでバタバタしてました……。
ようやく落ち着いたからそろそろ復活するよー。

─────────

ラムザ「みんな、無事だったかい?」

ラッド「よう、しばらくだな」

アリシア「ラムザ様! 御無事ですか!?」

ラムザ「ごめんアリシア、心配かけたね。僕はこの通り大丈夫だよ」

アリシア「よかった……。ラムザ様に万が一の事があれば、アグリアス様が悲しみますから」

ラムザ「」

アリシア「? ラムザ様、どうしました?ラムザ様?」

ラッド「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



召喚士「ちょっと……どういう事よ。いつの間にラッドのやつと合流したの?」

アルガス「知らん。オレが見つけた時にはもう合流済みだった」

召喚士「何それ……。ラッドは最初からゴーグにいたってこと?何のために?」

アルガス「さあな。オレがヤツらを見つけた時、ラムザを連れて行ったゴロツキが殺されてたから、大方、ピンチの時のために伏兵として先に潜入させておいたってとこじゃないのか?」

召喚士「そう……。なら、いいけど……」

アルガス「?」


アルガス「ま、何はともあれ……あのクズが無事だったお陰で、オレたちの首は繋がったってわけだ。なんとも複雑な気分だがな」

召喚士「そうね……。これであのクズが死んでくれたら万々歳と言いたいところだけど、よく考えたらあのエロモンスター達がいたのよね……」

アルガス「あぁ、あいつが死んだらゴブリンどもに好き放題されるんだったか。おまえも災難だな」

召喚士「まったくだわ……」


ラムザ「それにしても……酷い光景だね。僕が連れて行かれた後、ここで一体何があったんだい?」

ラッド「オレにも聞かせてくれ。まだ状況が把握できてないんだ」

アリシア「そ、それが、私たちにも何が何だか……」

召喚士「………」

召喚士「(ムスタディオがルードヴィッヒに聖石を渡した途端、この大参事が引き起こされた……)」

召喚士「(みんなは気付いていなかったみたいだけど……、あの爆発が起きた時、確かに魔力を感じたわ。すぐに爆発が起こったから、種類を特定してる暇まではなかったけど……)」

召喚士「(あの状況からして、聖石の力が暴走したと考えるのが普通なのだろうけど……。あのクリスタルに、そこまでの力が……?)」

召喚士「(ただのクリスタルにしか見えないと枢機卿は言っていたけれど、曲がりなりにも伝説上に登場した物なんだから、強力な力を秘めていても不思議ではないわ。聖石を近付けると機械がうなり始めるのも、聖石の力に共鳴していると考えれば納得がいく……)」

召喚士「(でも、そんなものが暴走したのなら、もっと強力な魔力を感じ取ってもおかしくないんじゃ……? あの時感じ取った魔力は、たまに発掘される魔法道具程度のものでしかなかった。それなのに、ここまで大規模な破壊を生み出せるものなの……?)」

召喚士「(………)」



アリシア「……と、いうわけなんです」

ラッド「なんだそりゃ……? さっぱりわからないな……」

ラムザ「ああ……。一体、何が起こったというんだ……?」

召喚士「………」



召喚士「(別行動していたラッドが、いつの間にか合流してた……。ということは、ラッドは私たちよりも大分早く、この街に着いていたってことになるわよね……)」

召喚士「(ムスタディオがルードヴィッヒに投げ渡したのは、彼が用意したニセモノ……。本当にそうだったら、あんな爆発が起こるはずがない。彼が用意したニセモノそのものが、事前にすり替えられてでもいない限りは……)」

召喚士「(………)」

召喚士「(……まさか、ね)」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月17日 (日) 11:27:55   ID: HLhspXey

作者自身が社畜で続きが遅いってのはブーメランみたいで面白いなw

2 :  SS好きの774さん   2019年02月14日 (木) 11:24:10   ID: liA4mh_u

続きもうでてんのかな?

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