シンジ「壁ドン?」 (17)

ー教室ー

ケンスケ「ああ。最近流行り始めてるらしいんだ」

トウジ「なんやそれ、うまいんか」

シンジ「たぶん食べ物じゃないよトウジ。あれだよね?アパートで隣の住人がうるさい時にするっていう・・・・」

ケンスケ「それは集合住宅地での壁ドンだな。流行ってるのはそっちの意味じゃない」

トウジ「なんや食べ物やあらへんのか。して、どういう意味や」

ケンスケ「男が女を壁際まで追い詰めて、壁を背にした女の横に手をついて『ドン』と音を発生させ、腕で覆うように顔を接近させたり、耳元で愛を囁くことだよ」

シンジ「何それ?そんなのが流行ろうとしてるの?」

トウジ「はーあほくさ。そんなことして何の得があるんや。仮にワイがそんなことされても全然嬉しゅうないで」

ケンスケ「でも女子はこのシチュエーションに弱いらしいぜ。コレで俺のモテモテ人世が始まるんだ!!」

トウジ「なんか色々と可哀想な奴やな・・・」

ケンスケ「トウジも委員長にやってみなよ。正直前から煮え切らない2人を見るのはイライラしてたんだ」

トウジ「何でそこでいいんちょが出てくるんや!何も関係ないやろ!」

シンジ「ははは」

トウジ「センセも笑っとらんと助けてくれや!だいたい、センセも試せる相手がおるんやないんか?」

?「あんた、バカぁ…?///」

冬月「ハァッ....ハァッ....」

シンジ「え?」

冬月「あぁ....ユイくん!!」ガバッ

シンジ「うわっ!ちょっと!!」

冬月「パクっ!ジュッポジュッポジュルルルル!!」

シンジ「ああああぁあぁぁあああ」

ケンスケ「確かにな。俺は碇にもイライラしていた」

シンジ「ええっ!?」

ケンスケ「いっつも俺たちの横で式波とイチャイチャされるのは正直勘弁してほしいんだ・・・そのくせそれを否定するし・・・もう早く決着つけちまえ!」

シンジ「何言ってるんだよ!だいたい、イチャイチャなんてしてな「・・・・・・・と、言いたいところだが」チラリ


アスカ「」キャッキャッ
ヒカリ「」ウフフ

ケンスケ「式波は、おそらく生半可な壁ドンでは攻略できない」ニヤ

トウジ「せやな、ヘタしたらこっちがノックアウトされるわ」

アスカ「ど、どきなさいよバカシンジぃ…///」

シンジ「そうだよ・・・・・。アスカは間違いなく怒ると思うよ」

ケンスケ「普通ならそうだろうな。だけど碇なら万一ってことがあるかもしれない」

トウジ「式波は毎日センセと熱い夫婦漫才見せてくれるしな」ニヤニヤ

シンジ「そ、そんなんじゃないよ!僕はただ、」

ケンスケ「まあそういうわけで、俺が放課後壁ドンの何たるかを叩き込んでやる!」

トウジ「センセ良い機会やで、頑張れ」

ケンスケ「トウジ、お前もだからな」

トウジ「ワイも結局やらなアカンのかい!」

ケンスケ「俺はお前の方がムカついてんだよ!」

トウジ「なんやと!」

ケンスケ「」ワーワー
トウジ「」ギャーギャー

シンジ「壁ドン・・・・か・・・」

シンジ(あの後なぜか2人ともケンスケにみっちり壁ドンの演技をさせられて、結局こんな時間になってしまった・・・)

シンジ「ただいまー」

アスカ「バカシンジおっそいわね!お腹空きすぎて死ぬかと思ったわよ!」

シンジ「ゴメン、今日の晩御飯の食材買ってたら遅くなっちゃって」

アスカ「どんだけ食材選びに時間かかってるのよ!本当にグズね!今度からグズシンジって呼ぼうかしら」

シンジ「そんな言い方しなくてもいいだろ・・・今から作るから」

アスカ「そ、じゃあ私はお風呂に行ってくるから早く作りなさいよねグズシンジ」

シンジ「はぁ・・・」

シンジ(早速呼んでるじゃないか・・・。やっぱりアスカに壁ドンなんてしたら・・・・・想像しただけで怖いや)




シンジ「よし、ハンバーグ完成」

(ケンスケ『トウジは未だに下手くそだけど、碇はほぼマスターしてきたな、男の俺でもときめいちまったよ』
トウジ『お前そっちのケがあったんかいな』)

シンジ「ケンスケはああ言ってたけど・・・壁ドンなんてほんとに女の人に喜ばれるのかな・・・・・」

シンジ(でも・・・アスカ僕の料理を食べてもいつも美味しいって言わないし、よく考えたら日常生活でアスカの嬉しそうな顔って見たことないな・・・・・・もしアスカが喜ばせられるなら僕は・・・・・)

アスカ「キャアッ!?」

シンジ「どうしたの!? アスカ大丈夫!?」サッ

アスカ「転んだのよ、いったーい・・・・・・・って、え?」スッポンポン

シンジ「」

アスカ「こぉぉぉのぉぉバカシンジ!!///早く出て行きなさいよ!エッチ!変態!!///」

シンジ「ご、ゴメン!!///今すぐ出ます!!!」

シンジ(はぁ・・・嫌われたかもしれないな・・・・こうなったら・・・・壁ドンで挽回するしかない!!!)

アスカ「あーいいお湯だった!・・・・途中で変態が入ってきたことを除けば」

シンジ「・・・・・・・」

アスカ「ちょっと!!聞こえなかったのこの変態!!エロシンジ!!」

シンジ「・・・・・・・」スタスタ

アスカ「め、目の前まで迫って来ないでよ・・・・・・・言いたいことがあるならはっきり言いなさいよね!」アトズサリ

アスカ(ど、どうしよ、壁際まで来てしまった・・・・・逃げ道は・・・・・)

シンジ「・・・・・・・・」ドンッ

アスカ「え・・・・・・?」

アスカ「ちょっ・・・・・エロシンジ、どきなさいよ!距離が近いわよ!///」

シンジ「アスカ・・・」

アスカ「なっ何よ!」

シンジ「目、閉じてくれる?」

アスカ「な・・・・!はぁ!?///どういう意味よそれ!!///」

シンジ「そのままの意味だよ」

アスカ(・・・・この状況で目閉じてっていったらすることは一つじゃないの!///で、でも・・・・・)

アスカ「しょ、しょうがないわね。何をするつもりか知らないけど、閉じてやるわよこのエロシンジ///」

アスカ(バカシンジにだったら、何をされてもいいかな・・・・・///)スッ

シンジ「・・・・・・・・」

アスカ「」プルプル

シンジ「・・・・・・・・」

アスカ「」プルプル

アスカ(バカシンジの息遣いが近くに聞こえる・・・・・・///)

シンジ「・・・・・アスカ」

アスカ「ひゃうっ!?」ビクッ

シンジ「まつ毛にゴミが付いてるよ」

アスカ「・・・・・・・へ?」

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