友「ツブヤイター始めたんだ」男「へえ」(242)

友「なんだよその興味ないよ的な反応は」

男「いや実際興味ないし。つーか、それをなぜ俺に話す」

友「一緒にやろうぜ!てことに決まってんだろ。友人は多いほうがいいし」

男「却下だね。やる意味が見当たらないし」

友「そういうなって。いろんな場所に友達できるぜ?楽しいぞ」

男「あーうるせえな。興味ないっての」

女「え?男、今時それはないよ。みんなやってるよ?」

男「んなあほな」

前スレ 女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」
女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」 - SSまとめ速報
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友「な?やろうぜ男!」

女「あたしともフレンド申請しようよ」

男「あー・・・。うるせえなわかったよ。携帯でできるんだろうな」

友「勿論だぜ。待ってろ、今メールおく、」

女「へへ、あたしが先に送っちゃったよ」

男「ああ着た着た・・・。このurlに繋げばいいのか?」

女「そ。あたしとは自動でフレンド状態になるからさ」

友「登録できたら、俺が申請送るぜ」

男「面どくせえな・・・」カチカチ・・・

友「これでフレンドが一人増えたぜ」

男「現金なやつだ・・・」

女「ん・・・。フレンドになってる。ちゃんとできたみたいだね」

男「まーな。で?これで何ができるんだよ」

友「まあいろんな人とコミュニケーションが取れるぜ。同年代から年上年下」

男「お前らはそんなことしてたのか?」

友「まあな。ほら、この子は宮崎の女子高生で、こっちが秋田の女子高生だ」

男「女の子ばっかりだな・・・」

友「当たり前だろ。知らない野郎と会話しても面白くねえ」

女「あたしも男のフレンドは少ないかな」

男「意味合いが違うと思うけどな・・・」

委員長「・・・」

友「お、もう一人やってなさそうなやつ見つけたぜ」

男「ってお前まさか・・・」

友「よう委員長!ツブヤイター始めないか!?」

男「やっぱり・・・」

委員長「・・・私は別に」

友「まあそういうなよ。この男も始めたことだし、ちょうどいいじゃんか」

委員長「・・・男が?」

男「あー・・・まあ成り行きで」

友「いいじゃんか、始めようぜ!今お誘いのメール送るから」

委員長「・・・いや、私は・・・」

友「はい送信完了!ちゃんと登録してくれよな!」

委員長「・・・」ジーッ・・・

男(そんな非難する目で俺を見るなよ・・・)

同日 夜
委員長『どういうつもりなのかしら。あの場面で友を止めないなんて』

男「いやそんな俺が無理に止めるのも変な状況じゃんかよ。つかそんな用件で電話してきたのか?」

委員長『当然じゃない。snsなんかに興味ないのだけれど』

男「俺もないし、今もないよ。昼間も言ったけど、成り行きなんだって」

委員長『はぁ・・・。仕方ないから登録こそしたけれど、使い道がないわ』

男「まー俺も似たようなもんだ。女も友もそれなりに更新してるみたいだけど」

委員長『あなたは?』

男「まず呟くほどのことがない」

委員長『あら。この前の七不思議騒ぎのことでも呟けばいいのに。きっと友達いっぱいできるわよ』

男「誰が信じるんだよあんなオカルト話」

前スレ読んでた大好きだ
頑張ってくれっ④

委員長『まあいいわ。ああ、後で気が向いたらフレンド申請してあげるけれど、どうかしら』

男「お好きに。どうせ放置だろうし、あんまり気にしねえよ」

委員長『正直、使い道があるとしたら・・・票数集めかしらね』

男「ああ、生徒会の役員選挙だっけか。もうすぐだよな」

委員長『そうね。生徒会長候補は私以外にも数人いるけれど、負ける気はしないわ。念には念を、ってやつよ』

男「生徒会長か・・・。これからは委員長じゃなくて会長って呼ぼうか?」

委員長『それこそ好きにしたらいいわ。ま、当選してから騒ぐことね』

男「へいへい・・・。で?その後幽霊騒ぎは?」

委員長『例の「全力疾走する人体模型」の噂は広まってるみたいね。ほかの七不思議も同じよう』

男「結構だな。あんな目にあうのは二度とごめんだ」

委員長『それは私の台詞のように思えるけれど』

男「もう一つの方はどうだ」

委員長『・・・七不思議を継承していた何者か、の話?』

男「ああ。七不思議を誰もが忘れたんなら、その七不思議が消えずに残っていることがおかしいって話さ」

委員長『その件はまったく不明。心当たりもないわ。生徒全員を洗い出すなんて不可能でしょうし』

男「・・・まあ、七不思議の呪いが消えた今となっちゃあんまり騒ぐような話でもないか」

委員長『・・・そうね』

男「っと、じゃあそろそろ風呂入るわ」

委員長『そう。じゃあ、おやすみなさい』ブツッ・・・

委員長(・・・。最大の誤算は、それにあなたが気がついた、ってことかしらね・・・)

数時間後
男「ふぁぁあ・・・。そろそろ寝るかな・・・」

男 携帯 バイブ音

男「メール・・・?ああ、委員長からのフレンド申請か・・・」

男「寝る前にちょっとツブヤイター覗いてみるか・・・」

ツブヤイター 画面

友:勉強挫折なう。いや、そもそも始められないわ re1

女:最近夢にお化け出てくるんだよね・・・。今日はゆっくり眠れますように re5

男「更新してるんだな二人とも・・・。reってのは、ああ、返信の数か。どれどれ・・・」

女:最近夢にお化け出てくるんだよね・・・。今日はゆっくり眠れますように

れいれい:なにそれ怖い・・・

友:女ちゃんらしいよねw

女:>>れいれいさん 最近ちょっと怖いことがあったせいかも。でももう解決したんだ!

女:>>友さん なにそれひどいw

友:ごめんwww

男「はー・・・。こんな感じなのか。つか友うぜえな」

男「で、友のほうの返信は・・・」

友:勉強挫折なう。いや、そもそも始められないわ

ちゅん:チ・ネ蝴ト・アワ・聾!ysネ・ル」20

男「・・・?文字化けしてるな。ちゅんって誰だ?」カチカチ

男「埼玉の女子高生って・・・。あいつ交友関係広すぎだろ。最終更新が・・・?二週間前になってる」

男「あー、自分では呟かないで、人の呟きに反応してるタイプか」

男「しかし友もかわいそうに。唯一ついたコメントが文字化けじゃ返しようがないよな・・・」

男「さて、俺は何も更新しないで寝ますかね・・・」

男「・・・そういえば、友と委員長ってフレンドなのか。・・・いや、どう考えても友達ではないよな・・・」

数日後 学校
友「男ー。お前ツブヤイターまったく更新してないだろ」

男「まあな。世界に向けて発信できるほど、俺の私生活面白くないし」

友「いやいや、おもしろくある必要がないんだっての。俺の呟きみたいなのでもコメントかえってくるから」

男「はぁ・・・。確かにお前の呟きは『だからどうした』レベルだけど」

友「それいっちゃお終いだ。ツブヤイターはそういうレベルでいいの」

男「へいへい・・・。じゃあ呟きますよ今」

友「お!よしきた、コメントしてやる」

ツブヤイター 画面

男:友がうざい

友「ひどい!!あまりにもあんまりだ!!」

男「事実だろうが」

友「俺も呟いてやるからな・・・」

ツブヤイター 画面

友:男がつれない(泣)

男「だからなんだってんだ」

友「このくらいの書き込みでもみんな反応してくれんだよ」

男「あ、俺の呟きにイイネきた。委員長だ」

友「委員長ーッ!!」

男「満足かよこれで」

友「あー・・・。もういいや。あ、俺にも返信着た・・・。げ、またかよ」

男「どうした?」

友「ほら、これ。ちゅんちゃんからのコメント、また文字化けしてる」

男「ああ、そういえば前もなってたな。知り合いか?」

友「ネット上でのな。会ったことはねえよ。ついこの前までは割りと仲良く会話してたんだぜ。ほら」

男「・・・。本当だ、数週間前のログではちゃんと表示されてるな」

友「どうしたのかなー。携帯故障か?それともツブヤイターのほうがおかしいのか?」

男「さあな。大方携帯の調子が悪いとかそんなんだろ」

友「ならいいんだけどさ。最近まったく更新してないしよー」

男「知るか。お前で調べろ」

女「あ、男。ツブヤイター更新してたね」

男「ああ。友がしろしろうるさいから、仕方なくな。お前もよく更新するよな」

女「うん。コメント返ってくるとうれしいしね。委員長はまったく更新してないみたいだけど」

男「ガラじゃないだろ、どう見ても」

女「あはは・・・。そうかもね。最近委員長としゃべった?」

男「いや、選挙活動で忙しいみたいだからな。明後日だろ、投票日」

友「委員長も大変だな。当選確実だと見てるけど」

女「なんてったって、あの委員長だからね」

男「なぜお前が威張る。・・・ま、とにかくツブヤイターはこんなもんでいいだろ、正直」

友「これ以上言っても無駄そうだしな・・・」

同じころ 生徒会室
生徒会長「・・・大まかな事情は知ってそうだね」

委員長「・・・わかっています。前任の会長にも聞いていました」

生徒会長「それでキミに何がおきたのかは聞かないけど。その様子じゃ、覚悟はできているみたいだね」

委員長「・・・はい。大丈夫です」

生徒会長「次の生徒会長はほぼキミで決まりだ。だからもう、その任を任せようかと思う。次の世代にね」

委員長「・・・」

数日後
女「おめでとう委員長!」

委員長「・・・ありがとう」

友「さすがだよな、圧倒的な票数じゃんか」

男「まああいつらしいといえばあいつらしいけど・・・。生徒会長になるとはなあ・・・」

女「晴れて生徒会長だね」

委員長「・・・重任」

男「今まで以上に大変になるんじゃないのか」

委員長「・・・責任重大。でもやりがいはある」

男「そりゃ何よりだ」

女「委員長携帯鳴ってるよ」

委員長「・・・また。さっきからツブヤイターの友人申請がとまらない」

男「大方この学校の連中だろうな。お前がツブヤイターやってるの知ったってとこだろ」

委員長「・・・少し面倒」

友「いーなー。俺にもそんな風に申請こねえかなあ」

男「お前は少し遠慮しとけ」

友「そうはいうけどよ。フレンドは大いに越したことないぜ?」

男「俺よりは多いだろ」

友「っと・・・。コメントに返信着た。・・・あー」

男「なんだよ」

友「見ろよ、まただ」

ツブヤイター 画面

友:投票結果すげえw 委員長圧倒的w

やまちん:これはひどいw

こー:役員選挙ですか?私は以前落ちました><

ちゅん:螽}[褊嗷tx畷�・50m

男「例の文字化けか」

友「いい加減うんざりしてきたしなあ・・・。フレンド切ろうかな」

男「現金だよお前は・・・」

友「まーいいや。じゃ、俺は先帰るわ」

男「ああ。また明日な」

女「でも生徒会長かあ。すごいなあ」

委員長「・・・そうでもない。ただの役職」

男「とはいえ生徒会長だからな、実際すごいんじゃねえの」

委員長「・・・褒めても何もでない」

男「期待してねえ」

女「それで、実際に生徒会長って何をするの?やっぱり得体の知れない悪の組織と戦うの?」

男「バカだろお前」

委員長「・・・言い得て妙」

男「え?」

委員長「・・・冗談」

帰り道
女「これから色々大変だね。予算とか、意見案とか」

委員長「そうでもないわ。今までのものを見てきているし、大まかのものはもう出来上がっているし」

男「相変わらず人目がないと巣に戻るのなお前」

委員長「素の私が見れるのだから、光栄に思うことね」

男「へいへい・・・」

女「でもこれが委員長の素だっていまだに信じられないかも」

委員長「成り行きで晒してしまったからあなたたちにはもういいのだけれど。何かとあのキャラのほうが便利なのよ」

男「まあともかく、生徒会業務があの七不思議事件よりも面倒なことはないだろ。どう考えても」

委員長「・・・。そうね。あれ以上に面倒なことは起きないでしょうよ」

同じころ 別の道
友「~♪」

友 携帯 バイブ音

友「っと?メール・・・?ああ、ツブヤイターのミニメールか・・・」カチカチ

友「ちゅんから?」

メール画面
from ちゅん
(無題)
タモカ・ナ・%ケs�rpチ・ネ蝴10

友「おいおい・・・。メールまで文字化けかよ。いいや無視しよ。つかそれしかないし」

・・・

友 携帯 バイブ音

友「?」

友 メール画面
from ちゅん
朧j螽}[褊嗷tx畷�3

友「またかよ・・・。いい加減にしないと着拒にするぞ」

友 携帯 バイブ音

友「また・・・」

メール画面
from ちゅん
オマエマデノコリ1

友「・・・は?」

翌日 朝
tv『昨日夕方、埼玉県の廃墟から見つかった遺体は近くに住む女子高生と見られ・・・』

男「ねむい・・・。母さん朝飯は」

母「そこにあるの適当に食べて。これから仕事だから。もしかしたら遅くなるかもしれない」

男「ああそう・・・。晩飯代くれ」

母「テーブルの上にある。あんたも気をつけなさいよ」

男「何に?」

母「このニュース。女子高生が変死だってさ」

男「殺されたんじゃないなら気をつけようがない」

母「そうだけど・・・。じゃ行くから」

男「へい・・・」

男(数週間前に死にかけた、なんていえねえよなあ・・・)

朝 教室
女「あ、男」

男「よお。早いな」

女「最近寝れてなかったから、昨日ご飯も食べずにばたんきゅーしちゃって」

男「ああ、夢がどうのって呟いてたな」

女「あんなことがあったばっかりだから、さすがにね・・・。もう大丈夫みたいだけど」

男「まあ無理ないわな・・・。俺も三日間くらいはそんなんだったし」

委員長「・・・おはよう」

男「よう」

女「おはよう!委員長さ、今朝ツブヤイターに呟いてたでしょ」

委員長「・・・まあ」

男「マジかよ。委員長らしくねえ」

委員長「・・・フレンドが増えたから。成り行きで」

男「どれどれ・・・」カチカチ

ツブヤイター画面

委員長:初書き込み。いまさらだけどよろしく re18

男「返信の数が多いな。18って」

女「さすが生徒会長」

委員長「・・・まだ返信の内容見ていない。そんなに来ていると思わなかった」

男「いろんなやつが書いてるみたいだな」

ツブヤイター 画面

 しゅー:よろしくお願いします先輩!

 あっこ:こっちこそよろしく^^

 女:委員長初書き込み!よろしくねー

男「・・・人気者だな」

女「知らないの?」ヒソヒソ

男「?何を」ヒソ

女「委員長って今すごい人気あるんだよ。可愛いし、そのくせ生徒会長だしで」

男「マジか?本性アレだぞ?」

女「むしろそっちはそっちで人気でそうだけど・・・」

男「え?」

女「とにかくそうなんだよ。ツブヤイター見てもわかるでしょ?」

男「まあ・・・」

委員長「?・・・何の話?」

女「ううん、なんでもないよ。・・・あれ」

男「どうした?」

女「えと、これ見て」

男「ツブヤイターの画面か?」

女「うん。これ」

ツブヤイター 画面

 しぶ:生徒会頑張れー^^

 友:生髏&ャ次・、ロャ舍贄100

 こう:申請承認ありがとです

男「文字化け・・・?友のやつだな」

委員長「・・・読めない。完全に化けてる」

女「どうしたんだろうね。文字化けなんて珍しい」

男「・・・そういえば友、ちゅんってやつの文字化けに霹靂してたけど・・・。まさか自分がなるとは」

女「そうなの?」

男「ああ。友のログ見ればわかるけど、そのちゅんって人の書き込みが化けちゃってるんだ」

女「そうなの?」

男「ああ。自分がそうなっちゃ話にならねえよな」

委員長「・・・面白い偶然」

男「あ。それよりもだ。いい事考えたぞ」

女「なに?」

男「ほら、例のあたらしい七不思議さ、ツブヤイターで拡散したらどうだ」

女「あーなるほど。それなら確かにいろんな人が見るね」

委員長「・・・ひとつの手段」

女「でも誰がやるの?」

男「委員長だ」

委員長「・・・なんで私が」

男「俺はフレンド少ないし、女よりお前のほうが色んな世代の生徒とフレンドだろ?この学校の生徒が知らないと意味ないし」

委員長「・・・面倒。けど一理ある」

男「だめか?」

委員長「・・・。少し考えさせて」

女「考える?」

委員長「・・・少し思うところがある」

男「・・・?まあそれはいいけど、いやなら別に無理しなくても」

委員長「・・・いやではない」

男(ますます意味わからん)

女「・・・まあ委員長にも考えがある、ってことかな?」

委員長「・・・そんなところ」

男「・・・」

女「まあまあいいじゃんいいじゃん。どっちにせよあの事件は終わったんだしさ」

男「それはそうだが・・・」

委員長「・・・話は後。先生が着た」

男(・・・?友のやつ来てないな。遅刻か?)

教師「友ー。?友は来てないな、遅刻か?連絡もきていないが・・・」

男(寝坊でもしたのか?あいつ・・・)

教師「まあいい。ではshrをはじめる。もう知っている者もいるかもしれないが、埼玉で女子高生が遺体で見つかった。変死だそうだ」

ざわざわ・・・

教師「まだ事故かどうか断定できないが、用心に越したことはない。みんなも気をつけるように」

委員長「・・・起立、礼。着席」

女「ねえ、友くんは遅刻?」

男「さあな。俺にも連絡ねえし・・・。あれ、でも委員長の呟きには反応してたよな」

女「そういえば・・・。あの文字化けしてたやつ」

男「起きてはいるのか・・・?じゃあなにやってんだあいつ」

女「あ、ツブヤイターニュースでさっきの先生がいってた事件の続報でてる。・・・死んだ女の子、携帯が見つからないんだって」

男「へえ・・・。いまどき携帯持ってないって事はないだろうから、盗まれたのかもな」

同日 昼休み 屋上
男「・・・ああ、いたいた」

委員長「・・・」

男「なんだよ、屋上なんかに呼び出して」

委員長「・・・数週間前だって言うのに、ずいぶん昔のように思えるわね」

男「え?・・・ああ、そうか。ここだったな、終わりにした場所は」

委員長「あそこで死ぬつもりだったのだけれど。まさか生徒会長になれるとは思わなかったわ」

男「七不思議を知ったものは死ぬ、か。妙な事件だったよな」

委員長「妙?」

男「そうだろ。七不思議を知ったら死ぬ。けど、それを誰かが語り継いできた。これじゃ毎年誰か死んでないとおかしいだろ」

委員長「・・・そうね」

男「先生が語ってた・・・てわけでもないだろうしなあ・・・」

男「ああ、なあ委員長。ちょっと聞きたいんだが」

委員長「なに」

男「確かお前は十三階段の化け物に呪い殺されそうになってたんだよな」

委員長「そうだけど」

男「で十三階段の化け物と取引して、延命したと」

委員長「そうよ」

男「・・・そうか。いやそれだけだ。ちょっと確認したかっただけだ」

委員長「・・・そう。それで本題だけれど」

男「ああ」

委員長「例のツブヤイターでの七不思議の拡散、あなたたちにも手伝ってほしいのよ」

男「?俺たちに?俺たちもやればいいのか」

委員長「そう。そうしてくれれば一番いいと思うのよ」

男「・・・?まあ俺はかまわないけど・・・。フレンド少ないぜ?」

委員長「なんでもいいわ。少しでも手伝ってくれないと、私が一人で負担するのは骨だもの」

同 教室

男「・・・てわけで、拡散を手伝ってほしいんだとさ」

女「うん、あたしは構わないよ。七不思議について呟けばいいんでしょ?」

委員長「・・・そう」

男「でも三人一気に同じようなこと呟くのはおかしくねえか」

女「じゃあ時間差にしたらいいよ。まず委員長、次あたし、最後男、みたいにさ」

委員長「・・・効果的」

男「じゃあそうするか。じゃあ最初は、」

教師「男。男はいるか?」

男「・・・?はい、ここにいますよ」

教師「ちょっと来てくれ。聞きたいことがある」

ざわざわ・・・

男「・・・。俺何かしましたか?」

教師「大丈夫だ、そういうことじゃない」

同 小会議室

教師「すまんな。少し聞きたいことがあるんだ」

男「なんでしょう」

教師「実は友についてなんだが。お前友に連絡つくか?」

男「?まあ携帯番号はわかりますけれど」

教師「電話してみてくれ。今だ」

男「??はい・・・」

男→友 コール音

男「・・・出ませんね」

教師「ふぅぅ・・・。そうか・・・」

男「あの・・・?」

教師「実はな、今朝から友に連絡がつかないんだ」

男「え・・・?」

教師「厳密に言えば昨日の夜からだ。家にも帰らなかったらしい」

男「それって・・・?」

教師「まあすぐに見つかるとは思うのだが。家出の原因も分からないとなるとなあ。昼前には親から警察に捜索願が出された」

男「行方不明ってことですか?」

教師「そんなに大事じゃない。だが昨日埼玉で女子高生が変死していた事件があったろ。ああいうのがあるから、一応な」

男「まさか」

教師「念のためだ。あいつのことだからあっさり現れて『すいませーん』とかいいそうなものだが」

男「事件に巻き込まれたかもしれないんですか」

教師「その可能性もあるさ。だが今はなんともいえないよ。お前からの連絡もつかないとなると、ふむ、これは警察を頼るしかないか。ありがとう、すまないね昼休みを潰してしまって」

男「いえ、平気ですから・・・」

教室
女「あお帰り男。さっきの話だけど、もう委員長が呟いたよ」

委員長「・・・何の話だった?」

男「それが・・・」

委員長「・・・友が行方不明?」

男「らしい。昨日から家に帰ってないとか」

女「何か事件に巻き込まれたってこと・・・?」

男「それはわかんねえけど。ほら、例の埼玉の女子高生の件があるから、先生も警察も過敏になってるのかも」

委員長「・・・ツブヤイター」

女「え?」

委員長「・・・確か私のコメントに返信があるといっていなかった?」

女「あ・・・あの文字化けの」

男「そうなんだが、文字化けしてる以上手がかりにはならないよな・・・」

女「で、でも怪我とかはしてないってことだよね。呟けるんだし」

男「だよな。何してんだかあいつ」

委員長「・・・文字化けを解読できればいいのだけど」

男「まあ無理だろうな。データがクラッシュしてるようなもんだろ?あれ」

女「詳しくは分からないけど・・・」

委員長「・・・いずれにせよ、警察に任せるしかない」

男「だな・・・。で?さっきの話、呟いたって?」

女「うん。最初は委員長、放課後にあたし、夜に男でどうかな」

男「了解。委員長の呟きに反応は?」

女「さすがにまだ早いよー」

委員長「・・・来てる」カチカチ

女「え?もう?」

委員長「・・・。しかも、意外な人物から」

ツブヤイター 画面
 友:?-鯨ノラt 撰{驃エ80

男「友・・・?」

女「また文字化けしてるけど、これ無事ってことだよね?」

委員長「・・・おそらく」

男「文字化けしてるからやっぱり読めないな・・・。はてなのくじらのらティーえらぶ・・・?」

女「暗号、じゃないよね?」

男「まさか。七不思議事件じゃあるまいし」

委員長「・・・意味のない文字の羅列。暗号ではない」

女「だよね・・・」

男「何してんだかあいつは。まあ無事みたいで何よりだけど。でも教師には説明しにくいよな」

委員長「・・・放課後まで進展がないなら、教えたほうがいいかもしれない」

女「だね。これがもしかしたら捜索の手がかりになるかもだし」

男「そうだな。っと、時間か。席つかねえと・・・」

授業中

男(しかしあいつ何してんだか・・・。せめて家にくらい連絡しろよ)

男(文字化けか・・・。七不思議ん時もあったなそんなの。あれは面倒だったなあ)カチカチ

男(っと、あった。友の呟きに返信してたちゅんて子のログ・・・。ある時から文字化けしてるみたいだな)

男(文字に記号に数字か。元はなんて書いてあったんだろ)

男(・・・あれ、これ全部、文末は数字だ。似たような言葉でも書いたのか・・・?)

男(そういえば友の書き込みも末は数字だったような・・・)

教師「じゃあこの問題、男やってみろ」

男「うえっ!?は、はい!」

委員長「・・・」

同日 放課後
女「男、帰るよー」

男「今行く。あれ、今日委員長は」

女「ああ、生徒会の集まりだって。引継ぎとか何とかで忙しいみたい」

男「大変だな生徒会長は」

女「よくわかんないけどね」

男「教室はもう誰もいない、か。・・・なあ女」

女「ん?」

男「ちょっと聞きたいんだけどさ。お前がもしすごい強大な力を持った悪魔だとしてさ、」

女「なにそれ」

男「たとえ話。まじめな話だ。そんな悪魔がさ、人間を殺そうとしてるわけよ」

女「・・・?まじめな話なら付き合うけど、それで?」

男「人間が『殺すのを待ってくれ』っていったら、お前待つか?」

女「・・・」

女「・・・うーん。個人的には待ってあげたいけど、あたし悪魔なんでしょ?」

男「ああ」

女「なら殺しちゃうかも。あー、でもその人間があたしにとっていいことをしてくれるならアレだけど」

男「いいこと?」

女「ためになることっていうのかな。ぎぶあんどていく?」

男「・・・だよな。やっぱりそうなるよな。あるいは、何か殺せない理由があったとかだよな」

女「けどなんでそんなこと聞くの?」

男「あー・・・。実はその、最近はまってる漫画の話なんだ」

女「えー。まじめな話だって言うから」

男「悪い悪い。でもそういわないとまじめに答えてくれないだろ」

女「そうかもしれないけど」

男「じゃあ行こうぜ。あ、途中職員室寄るぞ。ツブヤイターのこと知らせないとだ」

女「・・・そうだね。釈然としないけど、行こうか」

ねおちる
見てくれてた人いたらすまぬ
今日の昼間には再開したいとおもう

不幸の手紙のやつの続きがまさか深夜で読めるとは思わなかった

支援支援支援

|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'

| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ④ <コトッ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

| ミ  ピャッ!
|    ④


再開
って夕方やんorz

教師「・・・なるほど。そのなんとかっていうsnsに友が書き込んでいると」

男「ええ。もっとも、文字化けしちゃっててなんて書いてるのかは分かりません」

教師「いや安心したよ。とりあえずは無事なようだし、警察にも手がかりとして提出できる」

男「・・・そうですか。てことは、やっぱりまだ・・・」

教師「連絡はない。なに、あと数時間のうちに見つかるだろう」

男「・・・失礼します」

女「あ、終わった?」

男「ああ。大まかにだけど、説明してきた」

女「友くんどうしたんだろう」

男「さあな。何かに巻き込まれてなきゃいいけど」

女「・・・」

男「まあ心配すんな。あんな事件があってすぐに、俺たちの周りでまた何か起きてるなんてことあるはずないだろ」

女「だといいけど・・・」

同日 夜 男自宅
ツブヤイター 画面
委員長:生徒会業務お疲れ様。明日からもよろしくお願いします re3

女:例の女子高生の事件、気をつけないとね・・・ re6

男「友の更新はなし、か」

男「・・・けど、もしかして」

委員長:生徒会業務お疲れ様。明日からもよろしくお願いします

 まゆゆ:会長お疲れ様です!明日からも頑張ります!

 友:囎ac/fムlk�7u*ォb70

 きー:お疲れでしたー

男「・・・まさかと思ったが、マジかよ」

男「委員長の呟きに必ず反応してて、かつ常に文字化けとか・・・」

男 携帯 着信音

男「っと、着信?委員長・・・?」

委員長『起きていたかしら』

男「ああ。どうかしたのか」

委員長『察していたかと思ったけど、まあいいわ。ツブヤイターの友のことよ』

男「ああ。俺も今見てた。また文字化けしてるな」

委員長『そう。私の携帯がおかしいのではやはりないようね』

男「何か着になんのか」

委員長『気にもなるわ。行方不明のクラスメイトからのなぞのメッセージ。気にならないほうがおかしいわ』

男「それはそうだが・・・」

委員長『あなたも気になっているんじゃなくて?』

男「まあな。意味不明の文字に記号に数字。気にもなるさ」

委員長『気になるのは数字かしらね。今のところ、すべての書き込みの文末に書かれているわ』

男「ああ。気がついてたけど、何か意味があると思うか?」

委員長『どうかしらね。何らかの意味はあるように思えるのだけれど』

(つ・ω・)つ④

委員長『まあ気にしても仕方のないことかもしれないわね。いずれにしても、友が無事なことを祈るしかないわ』

男「そうだな。・・・なあ委員長」

委員長『何かしら』

男「前からひとつ、聞きたかったことがあるんだけど」

委員長『・・・。答える義務があるのかしら』

男「それはそうだけど。まあ聞くだけ、いいか」

委員長『ご自由に』

男「十三階段の化け物と、取引したんだよな。あの時」

委員長『ええ』

男「・・・延命を取引にした」

委員長『そうね』

男「お前、なんでそんな取引ができた?」

委員長『・・・』

男「そもそも十三階段からしたら、お前を延命させる確固とした理由がない。その場で殺してしまえば良いだけだ」

男「取引ってのはギブアンドテイクだ。つまりさ、十三階段がお前を生かしたのには、何か理由がないとおかしいだろ?」

これはなかなか怖いな

wktk

ごめ
なんかpcの調子がよろしくない

委員長『・・・何が言いたいのかしら』

男「・・・早い話が、なんでお前、十三階段と取引できたんだ、と・・・」

委員長『・・・』

男「ギブアンドテイク。お前を生かす代わりに、十三階段はお前に何を、」

委員長『それを気にしたところで、何か変わるのかしら』

男「・・・なに?」

委員長『すべては済んだ事よ。十三階段も、七不思議も終わったこと。そんなこと気にしてどうするのかしら』

男「・・・」

委員長『あなたが何に気がついて、何を思うのは勝手だけれど、余計な詮索はしないほうが良いわ。これは忠告よ。またあんなことに巻き込まれたくないなら、そうなさい』

男「またあんなことって、お前何を考えてるんだ。いや、何を抱えてんだ・・・?」

委員長『いったでしょう。余計な詮索はしない方が身のためよ』

男「・・・」

委員長『あなたが知る必要がないこともこの世界には多々ある。そういうことよ』

・・・
男(あいつ、一体何を隠してんだ・・・?)

男(十三階段との取引、延命、ギブアンドテイク、等価交換・・・。化け物と取引するって、それ自体おかしいだろ)

男「あーくそ、わかんねえ。七不思議に委員長に友って、何でこんな立て続けに問題ばっか起きるかな・・・」

男「・・・友、か。何してんだかあのやろう・・・」

男(文字化け、か。もしかしたら、ネットで検索すれば、解読法あるかもしれねえな)

男「でもそんな簡単にできるなら、とっくに警察がやってるか・・・。ま、調べてみるか」

男「ええと、『文字化け 解読』で検索・・・うわいっぱい出るな。どれどれ・・・」

④④

・・・
男「駄目だ・・・難解すぎてさっぱり分からん・・・」

男「まあ確かに一介の高校生には過ぎた知識だけどよ・・・。あー・・・頭いてえ」

男「・・・」

男「逆に、なんで文字化けしたのか調べてみるか・・・?」

男「ええと、『ツブヤイター 文字化け』っと・・・」カタカタ

男「うわ、これも意外といっぱい出てき・・・?」

男「・・・!?な、何だこの記事・・・」

同じころ 

委員長「・・・これでしばらくは電話してこないでしょう」

?「よかったのかい?その相手は、友達なんじゃないの?」

委員長「・・・どうかしら。念のためにしばらく着信拒否にしておきます。それで、会長。準備のほうは」

先輩「僕はもう会長じゃないよ。前任の会長で、今はただの生徒だ。一般のね。さて、準備はもう良いよ」

委員長「失礼しました。どうにもまだ慣れないので」

先輩「分かるよ。さて、じゃあいまさらだが形式がある、引継ぎを行おうか。まあ連中はずいぶん前から語り部をキミと認識していたようだけどね」

委員長「・・・始めてください」

同時刻 女自宅
女「はー、今日も疲れたなー・・・」

女(友くん、どうしただろ。見つかっていれば良いけど)

女(でも女子高生が見つかった日にいなくなっちゃうなんて、間が悪いって言うのかな)

女「・・・?」ザワッ・・・

女(なんだろう・・・。今何か、引っかかったような気がする・・・。しかも、すごく大変なこと・・・)

女(行方不明、変死、間が悪い・・・?何だろう、何か・・・)

女「うーん・・・。何か似たような感覚を知ってるような・・・」

女「・・・だめだわかんない。何がこんなに引っかかるんだろ・・・?」

男「これ・・・!?」

男 pc 画面
『ツブヤイターに呪いの書き込み!?』
『文字化けの恐怖!』
『snsで語られる都市伝説とは!?』 

男「なんだこれ・・・。ツブヤイターの文字化けに、なんで呪いとか都市伝説なんて言葉が・・・?」

男「いや、そんなはずないけど・・・。でも、一応・・・」カチカチ

pc 画面
『最近巷で噂になっている都市伝説がある。snsに呪いの書きこみがあるというものだ。
噂によると、それは人から人に伝染する呪いで、祟られた人の書き込みには文字化けしたコメントが寄せられるという。
そのコメントは、その前に犠牲になった人から寄せられ、その役割は次々に移り変わるというものだ。
最近インターネット上ではその噂が囁かれており、一部の人の興味を買っているようだ。・・・』

男「・・・」

男「偶然か・・・?確か友の書き込みには、ちゅんとかいう女子高生が文字化けで書き込んでたよな・・・」

男「・・・」

男「・・・女子、高生・・・?」

男(ちゅんとかいうやつはどこに住んでいるっていった・・・?まさか埼玉・・・?)

男(いや、あるわけない。呪いとか変死とか、そんな非現実的なこと・・・)

男「・・・七不思議は、存在した・・・。じゃあ呪いが存在しないなんて、どうして証明できるんだ・・・?」

男「確かツブヤイターには、プロフィールがあったはずだ。それを見れば出身地が・・・?」カチカチ

ツブヤイター 画面

name:ちゅん
コメント:○○中学→××高校。軽音部所属の女子高生です♪・・・

男「××高校・・・。これで検索すれば・・・」カタカタ・・・

pc 検索画面

『××高等学校 所在地は埼玉県・・・』

男「・・・おい嘘だろ・・・」

おもしれー

着信 男→女

女「え?男から・・・?もしもし?」

男『女か?すまん聞きたいことがあるんだが!』

女「え?どしたのそんな切羽詰った声出して」

男『例の女子高生の変死が見つかったって事件、何か続知らねえか!?』

女「えぇ?えと、ネットとかテレビとかでやってる程度なら・・・」

男『すまん、今別の件で手が離せないんだ。何か知ってたら教えてくれ!』

女「そ、そんなこといっても・・・。死後数週間が経過してたって、さっきニュースで・・・」

男『・・・死後数週間・・・?』

女「うん。なんだっけ、損傷具合?だかでそう判断したとかなんとか・・・」

男『おいおいマジか・・・?そんな、じゃあやっぱり・・・』

女「ど、どうしたの男・・・?」

男『・・・まだ確証を得たわけじゃないんだけど・・・』

女「呪い・・・?またそういう話なの・・・?」

男『ああ俺もうんざりだ。けど、そういう都市伝説があるってのは間違いないらしい。その死んだ子がちゅんなのかは分からんけど、彼女の更新は数週間前で止まってる』

女「え?でも友くんの書き込みには反応してたんだよね?それっておかしくない?」

男『おかしい。少なくとも友がいなくなるその日までやつの書き込みにはちゅんが反応してた』

女「・・・もし死んだ子がちゅんだとして、じゃあ誰が友くんの書き込みにコメントしてたの・・・?」

男『問題はそこだ。ツブヤイターはパスワードとidが必要だ。それを本人以外が知ってるてのは考えられん』

女「死んだはずの人間が書き込みをする・・・?」

男『都市伝説の概要はそんな感じだった。問題は死んだ子がちゅんなのかどうかで決まる』

女「もしそうなら、友くんは・・・?」

男『呪われてたのかもしれない。だとしたら、この失踪にも説明がつく』

女「で、でも待って。友くんはもう死んでるかもしれないって事・・・?」

男『分からん。けどこれが呪いだって言うなら、ここで食い止めないとまた誰かが死んじまう』

女「そんな・・・。文字化けのコメントが、呪いのコメントだなんて話、誰も信じないよ・・・」

男『だから俺たちで、―――!!』

女「男?」

お、七不思議の人か
前の面白かったよ

ささやかながら支援

男『しまった・・・!次の目標は、委員長かも知れねえ!!』

女「い、委員長が?」

男『あいつの書き込みにも文字化けのコメントがあっただろ!しかも友からだ!』

女「!!じゃ、じゃあ今呪いの対象になってるのは、委員長・・・!?」

男『もし友がちゅん経由で呪われたなら、そのフレンドだった委員長に伝染してもおかしくない・・・』

女「うそ・・・。あんなことがあって、やっと生き残ったのに・・・?」

男『とにかく俺は委員長に連絡してみる。すまんがお前はちゅんとかいうやつの情報集めてくれ!』

女「う、うん。何とかしてみる」ブツッ・・・

女「・・・急がなくちゃ。ちゅんって人のフレンドからあたってみよう・・・」

電話 男→委員長
『この番号からの通話は、設定でお受け取りできません』

男「んな!?あいつ着信拒否してる!?」

男「くそ、間が悪かったか・・・?さっきあんな会話したばっかりだから、怒らせちまったかよ・・・!?」

男「ならメールだ、頼むからすぐ読んでくれよ・・・!!」カチカチ・・・

同じころ

委員長 携帯 バイブ音

委員長「・・・」

先輩「いいのかい?出なくても」

委員長「ええ。それで、引継ぎはこれで終わりですか」

先輩「まあね。本当なら各七不思議を詳しく解説しなくちゃいけないんだけど、キミはもう知っているのだろう?」

委員長「・・・人並み程度には」

先輩「謙遜かい?まあいいけど。僕だってキミたちに何が起きたのか位見当がつくよ」

委員長「そうですか」

先輩「つれないね。そこは食いついてくれないと僕の気持ちが乗らない」

委員長「・・・一つ訊いても良いですか」

先輩「答えられることなら」

委員長「私の友人に、女という人がいますが。その子に不幸の手紙を渡したのは誰ですか」

先輩「僕を疑っているのかい?侵害だね、語り部以外に害をなす七不思議を、関係者以外に明かすほど僕は間抜けじゃないよ」

委員長「では誰が?生徒会にのみ語り継がれた七不思議を無関係な者に教え、あんな事件をおこしたのは?」

先輩「さあね。見当もつかないよ。ただそいつは、七不思議を女とやらに教えて何か利益がある人物だろう。筆跡鑑定でもすればいいのだろうが、あいにく原本がない」

委員長「・・・」

先輩「確か消えてしまった、そうじゃなかったかい?」

委員長「よくご存知ですね」

先輩「僕からも一つ訊いてもいいかい」

委員長「なんでしょう」

先輩「なぜキミは、その不幸の手紙の原本を回収して、隠したんだい?」

委員長「・・・」

先輩「とぼけても無駄だよ。物体が消えてなくなるほど、あの学校は狂っていないよ。キミがこっそり拾っておいたんじゃないのかな」

委員長「・・・あれをあそこに放置していたら、別の誰かに見られるかもしれないから」

先輩「賢明だね。例の七番目の呪いを受けるのは最終的にキミら三人だけだったのだから」

委員長「・・・」

先輩「はっきりさせようか。その手紙を書いたのは僕じゃないし、僕がそんなことをする必要もない。そうだろ?歴代の生徒会が隠していたものをなぜ僕が」

委員長「歴代の生徒会長は、」

先輩「歴代の先輩方は、七不思議が伝染しないよう、それでいて消えてしまわないよう密かに語り継いできた。ではなぜ彼らは殺されなかったのか?」

委員長「・・・彼らが死ねば、語る者も消えてしまうから。七番目の呪いの抜け穴」

先輩「そういうことさ。需要と供給に似ている。語る者を殺せば、自分たちの存在が危うくなる。一つの共存、契約の形さ」

委員長「・・・」

先輩「そう考えると、なぜキミが十三階段に殺されかけたとき、取引が出来たのかにも説明がつく。もうわかっているんじゃないか?」

委員長「・・・先代、いえ、先々代の会長は、こっそり私にも七不思議の伝承を教えていました。あなただけではなく」

先輩「そうさ。理由は知らないがキミを将来の生徒会長にしたかったのだろう。問題は、それによってか否か、彼女が自分で自分の腹を割いて死んでしまったことだが」

委員長「だから、私も語る者になっていた。だから、あの時十三階段は私に猶予を与え、次の『語る者』を作るよう促していた」

先輩「恐らくはそんなところだろうね。そしてキミはあの二人をそうしようとした。ところが、キミは生き残った」

委員長「でもわからないことが」

先輩「僕という『語る者』がすでにいるのに、なぜキミを生かしてまでそれを増やそうとしたか、かい?」

委員長「ご存知なのですか?」

先輩「予測は立てれるよ。元来、妖怪とか神とかいうものは、それを知る者の心やその数によって強弱が決まる。語り部が増えるということはそのまま、彼らの力に比例するのさ」

つ ④

先輩「語り手一人がもし事故にでもあって死んでしまったら、七不思議の伝承はそこで途切れる。それはつまり、彼らの消滅を意味する」

委員長「・・・」

先輩「だから語り手を増やそうとした、と考えれば自然だろう?誰もが忘れた七不思議の復活だ。彼らにとって、それは歓喜なのだろう。だから新しい七不思議を彼らは受け入れたんだ」

委員長「人体模型を・・・」

先輩「彼らにとっても不都合なんだろうね、それを知ったものは呪い殺される、なんていうのは。拡散してくれたほうが良いに決まっている」

委員長「そしていまや、そうなった・・・」

先輩「そうだめ。キミらがsnsで七不思議を拡散したのは知っている。だがよかったのかい?代々『語る者』はその性質上、七不思議の化け物の恩義を受けてきた。キミはその権利を放棄したに等しいよ」

委員長「必要ありませんよ。消えるくらいなら、こうして残っていたほうがいいと私は考えます」

先輩「ふふ・・・。先代がキミにも七不思議を語った理由がなんとなく分かる気がするよ」

委員長「・・・」

先輩「とにかく、これで引継ぎはすべて終了だ。ま、七不思議を語り継ぐ必要がなくなった以上、この慣例もこの代で終了だろうけどね」

委員長「何か思うところでも?」

先輩「ないね。それに、良し悪しを判断するのは僕じゃない。もっと後生の後輩たちだろう」

男 自宅

男「やっぱり繋がらないか?」

女『だめだよ、何回コールしても出てくれない』

男「くそ、メールも返ってこないし、急がないと手遅れにでもなったら・・・」

女『前はこっくりさんが助けてくれたけど、今回は・・・』

男「だめだろうな。助けてもらったけど、アレだって立派な化け物だ。今度は敵に回るかもしれない」

女『じゃああたしたちだけで何とかするしかない・・・』

男「ああ。文字化けコメントについて、調べてんだが・・・。やっぱりあの羅列に意味はないみたいだった」

女『手がかりなし・・・?』

男「一つだけ。友のとき、文字化けコメントの文末の数字。あれはあいつが失踪した日に向けてどんどん少なくなってた。委員長のも、少しずつ0に近づいてる」

女『どういうこと?』

男「もしかしたら、ゼロまでが呪いの猶予なのかも・・・」

女『じゃあ、もう委員長が呟かなければいいんじゃ?』

男「そんな簡単に済むとも思えねえぞ」

女『呟いた回数じゃなくて、時間ってこと・・・?』

男「ちゅんについては?」

女『それが・・・。仲良いみたいな人見つけたけど、お葬式とか、お墓とか、そういうコメントばっかりだった』

男「じゃあやっぱりちゅんが死んだ女子高生か・・・?」

女『そうかもしれない。もしそうなら、やっぱり・・・』

男「死んだはずの人間が、snsにコメントを残してる、ってことになるな。それも死んだ後に」

女『友くんも・・・?』

男「・・・。とにかくまずは委員長だ。友がもし呪われてたとしたら、次は多分委員長がやられる」

女『あたしもう一回電話してみるよ。もしかしたら繋がるかもしれないし』

男「ああ頼む。俺は友に電話してみる」ブツッ

男「委員長・・・。あのバカやろう」

ここまでが二部かな・・・
休憩する

楽しみに待つ

のんびり待つ
支援

続きが楽しみだ
支援

女「・・・だめだ、やっぱりつながらない」

女「委員長、どうしたんだろ・・・。まさか、もう何かに巻き込まれたとか、そんなんじゃ・・・」

女「・・・」

着信 男→女

男『どうだった?』

女「やっぱだめ。ぜんぜん繋がらない」

男『くそ。あいつの家わかれば突撃するんだが・・・』

女「突撃って」

男『もし呪いが本物なら、もう委員長には時間がねえ。それくらいしないと』

女「明日が学校ならまだよかったけど・・・。明日土曜日だし・・・」

男『とにかく連絡するしかない。友もやっぱり電話に出ないが・・・。俺たちで何とかするしかない』

女「なんとかって・・・。どうするの?相手は呪いかもしれないんだよ?」

男『それは・・・』

キタ

数十分後 委員長 自宅
委員長「ふぅ・・・。これで引継ぎは全部終了かしら」

委員長「・・・?女からいっぱい着信が・・・?何か緊急の用事でもあったのかしら」

電話 委員長→女
『ざ・・・ざざざざざざ・・・』

委員長「・・・ノイズ?電波が悪い?」

―――カタン

委員長「!」

委員長(物音・・・。家族は誰もいないのに。泥棒でも入ったかしら・・・?)

委員長(何にせよ、ここはおとなしくしてたほうがよさそうね・・・)

キタ―――――(゚∀゚)――――――!!

ぎし・・・・ぎし・・・

委員長(階段を上る音・・・。まずいわね・・・、いくら私でも成人男性相手では・・・)

・・・

委員長(・・・?やんだ?)

・・・

委員長「・・・」
ドア 開

委員長「・・・?誰もいない・・・。気のせいだった・・・?」

委員長(はぁ・・・。あんな話をしたばかりだから、さすがに考えすぎた・・・?)

委員長「今日は早めに寝たほうがいいかしらね・・・」

ぷつん

委員長「!停電?」

ぎし・・・・ぎし・・・

委員長(階段を上る音・・・。まずいわね・・・、いくら私でも成人男性相手では・・・)

・・・

委員長(・・・?やんだ?)

・・・

委員長「・・・」
ドア 開

委員長「・・・?誰もいない・・・。気のせいだった・・・?」

委員長(はぁ・・・。あんな話をしたばかりだから、さすがに考えすぎた・・・?)

委員長「今日は早めに寝たほうがいいかしらね・・・」

ぷつん

委員長「!停電?」

連投になったすまん
どうにもpcの調子がわるい

委員長(停電・・・。?この状況、前にどこかで聞いたような・・・?)

委員長(確か、あれは・・・)

「――――」

委員長「!」ぞわっ!!

・・・

委員長「・・・ぅ・・・?」

委員長「電気が戻ってる・・・?それより、どうして床に寝てるのかしら・・・?」

委員長(気絶・・・?今のは夢・・・?)

携帯(点滅)

委員長「メール・・・」

メール画面
from ツブヤイター 友さんからのショートメール
『も€朽沃・js€10』

男「繋がった!?」

女『うん、今さっき連絡繋がったんだけど、呪いの話は半信半疑みたい』

男「そうか、でも繋がったんだな」

女『一応は。でも、どうするの?今回はこっくりさんも頼れないんだよ?』

男「そこだよ。今回は俺たちだけで何とかしなきゃなんねえんだけど・・・。女、例のちゅんて子のツブヤイターのページ教えてくれ」

女『いいけど、どうするつもり?』

男「ちゅんがもし呪いで死んだんなら、彼女にそれを伝染させたやつがいるはずだ。それを辿る」

女『ちゅんの前に文字化けを起こしていた人を?』

男「ああ。そしてその元凶、最初に呪いをかけたやつを探し出す」

女『それで、見つけたら?』

男「取れる手段をとるさ。時間がない、電話切ったらすぐにメールくれ。あ、あと委員長に俺の着信拒否解くようにいっとけ!」

女『わかったけど・・・。何で着信拒否?』

男「・・・。まあそこはいいから。頼むな」ブツッ

・・・
男「着信拒否とはずいぶんじゃねえか?」

委員長『あら、あんな会話をした後によくもまあ電話なんてしようと思ったものね』

男「あのな、お前を心配したんだよ例の、」

委員長『呪いかもしれない、って話?どうかしら、突拍子もなく聞こえるけど』

男「友は行方不明で、友のツブヤイターに反応してたちゅんってやつが死んだ女子高生だとしたら、次はお前だ」

委員長『・・・信じたくないものね。次から次にやれ祟りだやれ呪いだと。でも、信じるしかないようね』

男「・・・?ずいぶんあっさり飲み込んだな」

委員長『まあね。私にも覚えがあるのよ少し。それより、さっき友からショートメールが来たわ』

男「友から!?」

委員長『相変わらず文字化けしてるけど。数字が10にまで減っているわ』

男「10・・・。もう時間が・・・」

委員長『それで、今回は私をどう助けてくれるのかしら。前みたいに手がかりはないわよ』

男「俺が助けるの前提なのかよ・・・」

委員長『少しは期待しているのよ、ありがたく思うことね。で?どうする気?』

委員長『・・・なるほど。諸悪の根源を探る気。確かにそうしたら、何か手がかりが見つかるかもしれない』

男「今電話しながらパソコンで文字化けを辿ってるんだが・・・。くそ、なかなか骨だ」

委員長『パソコンは苦手?』

男「違う、そうじゃない。文字化けっていっても、偶然そうなったものもけっこうあるみたいで・・・」

委員長『ああ、要は人手不足』

男「まあな。けど、ほかに方法が、」

委員長『手伝う、という表現はおかしいわね。本来自分のことなのだし。私もやるわ』

男「そいつはありがたいけど、どうやって」

委員長『問題ないわ、こんなこともあろうかとノートpcを持ってきたし。準備万端ね。もう着くわ』

男「着く?今外なのか?」

委員長『ええ。でも今着くわ』

男「どこに」

委員長『そこに』
ピンポーン

おいたんこれおもしろいお!

(つ・ω・)つ④



支援



おいたん…?

俺はいつまでも待つぞ、だから中途半端でいなくならんでんくれ…

支援

おいたん まら?



おいたーん…

もう一ヶ月たったよおいたん

④(´;ω;`)

次スレなんて合ったんだなあ
twitterっぽい名前だけどfacebookみたいな感じか

そろそろ決算も終わるし続きをたのむよー
呪いも委員長もメリーさん的だな

忙しいのかな…

おいたああああああん

本っっ当にすまん!!

体調回復につき近日中に再開します、突然消えてすまなかった

支援には心から感謝します
マジすまんかった

おいたん頑張ります
…なんでおいたん?w

おいたんきたああああ

またゾクッとするのを頼むるよ

きたああああ!待ってたよおおお

男「・・・イラッシャイ」

委員長「あら、どうしてそんな顔しているのかしら。まるで一ヶ月も玄関で待機していたみたいな顔よ」

男「・・・。で、わざわざうちにまで乗り込んできたのかよ」

委員長「もっと嬉しそうな顔をしてくれてもよさそうなものだけれど。こう見えて、今大人気売出し中の生徒会長よ」

男「自分で言うかね、それ」

委員長「時間がないのよ。むざむざ殺されるなんて真っ平ごめん。頼りにしてもいいのかしら?」

男「まあとりあえず上がれよ。さっき話したとおり、呪いの原点を探す」

委員長「それはいいのだけれど、あまり時間はない。もう10を切っているだろうし」

男「だから急がなきゃならねえ。あの時みたいに、こっくりさんの助けもないんだ。俺たちで何とかするしかない」

委員長「・・・拡散がここで裏目に出たようね・・・」

男「は?」

委員長「こっちの話よ。ともかく、ツブヤイターを辿りましょう」

男「ああ」

あぁ前作よんだよおもろかったわーーー


支援

男「くそ、これも外れだ、こいつは生きてるみたいだ」カタカタ・・・

委員長「案外文字化けするのも多いようね。こっちも違うわ」カチカチ

男「ちゅんや友に伝染したなら、そのルーツがあるはずなんだが・・・」

委員長「道理ね。問題は、いったいどこから沸いて出たのか分からないってところかしら」

男「ああ、それさえ分かれば対処法の一つや二つあるかもしれねえ」

委員長「今はそれに賭けるしかなさそうね」

カチカチ・・・カタカタ・・・

委員長「・・・ねえ」

男「なんだ、何か分かったか」カタカタ

委員長「いいえ。そうじゃないけれど、以前私がやったホラーゲームがあるのよ」

男「ホラーゲーム?」

委員長「今ふと思い出したのだけれど、そのゲームはね、主人公に呪いのゲエムが送信されて、その呪いから逃れるために呪いの核心に迫るものだったわ」

男「どっかで聞いたような状況だけど、これは現実だぞ。しかも狙われたのはお前だし」

委員長「・・・そうね、そうなのだけれど」

男「何だよ、もったいぶって」

委員長「そのゲエムでね、主人公は『ゲエムから見たら害悪』なわけで、幽霊みたいなのに襲われるのよ」

男「だからよ、そうならないために今、」

委員長「今私たちがやっていることって、それと同じじゃないかしら・・・?」

男「は?」

委員長「呪いから見たら私たちはウイルスも同じ・・・。当事者の私はともかく、あなたは、完全な排除対象・・・」

男「そ、れって、いや、まさか!そんなわけねえだろ、それはあくまでゲームの話だし!」

委員長「じゃああなたには何も起こっていないのね・・・?」

男「ああ、俺は平気だぞ。今のところ何も起きてないし、大丈夫だって。びびらせんなよ」

委員長「そう、ならほっとしたわ。そうね、私の考えすぎかしらね・・・」

男「ああ、とにかく作業を続けよう、時間がない」

委員長「そうしましょう」

男 携帯 着信音

男「電話・・・?」

女『もしもし男?あたしだけど』

男「女か、久しb・・・じゃなくて、どうかしたか?」

女『例のちゅんの前の文字化け、見つけた!』

男「見つけた!?ちゅんのフレンドか?」

女『うん、名前はみーな、山形の女子高校生だって書いてある』

男「最終更新は」

女『一ヶ月前!フレンドのコメント見る限りだと、今も行方不明!』

男「ビンゴだ、委員長、ちゅんのフレンドのみーながちゅんの前の被害者だ!」

委員長「確認したわ。最終更新は一ヶ月前。当たりのようね」

女『委員長・・・?委員長そこにいるの?』

男「ああ、成り行きで俺の家に一緒にいる。とにかくナイスだ女!」

女『・・・うん、ありがと』

男「こっちでも引き続き調べてみる、何か分かったらお互いに連絡しあおう」

女『・・・そうだね。じゃあまた何か分かったら、』ブツッ

男「あれ、もしもし?・・・切れちまった。電波悪いのか?」

委員長「電話は?」

男「切れちまった。電波のせいだと思うけど」

委員長「ともかく、みーなのさらに前を探す必要があるわね。なにぶん時間がないわ」

男「同感だ、少しづつでも根幹に近づかないと、お前が死んじまう」

委員長「あら、一応気にかけてはくれていたのね。感謝するべきかしら」

男「ふん。感謝ね。貸し一ってことでどうだよ」

委員長「天下の生徒会長に貸しだなんて。何でもひとつ言うことを聞かないといけないのかしら?恐ろしいわね」カチカチ

男「待て、お前何考えてんだ」カタカタ

委員長「あら、違った?てっきり剥かれてしまうのかと思ったけれど」カチカチ

男「ぶっ・・・!?お前何考えて、」

委員長「冗談よ、思春期丸出しね、顔真っ赤にしちゃって」カチカチ

男「っ・・・。まじめに調べろあほ」

委員長「そうね、でもこういう雰囲気は好きじゃないのよ」

同時刻 女 自宅
女(・・・今委員長男の家にいるんだよね。てことはやっぱり仲直りだよね。うん、よかったよ。喧嘩したと思ったらすぐ仲直りして、何してるんだか)

女(委員長がまた呪われたんなら、男は近くにいてあげなくちゃだよ。うん、それが一番だ。あたしはここでみーなのフレンドを・・・)

女(なんだろ、もやもやするなぁ。何かいやだな、こういうの・・・)

女「嫉妬、してるのかなあ」

パチ・・・パチ・・・(蛍光灯 明暗)

女「負けたままでいいの?」

女「・・・どうなんだろう。あたしって、男のこと好きなのかな」

女「それは自分にしか分からない」

女「そうなんだよね・・・」

おんな「男と委員長は今一緒にいる」

女「・・・うん」

おんナ「それでいいの?」

女「・・・嫌かも」

おン拿「それは嫌なんでショ?」

女「・・・うん」

オンナ「委員長ガ邪魔」

女「邪魔・・・?委員長が・・・」

オん閥「アの女がいなkれ御、男だっテ」

女「邪魔・・・」

怨・ッ「ソシテ、そ旧に気が嘯闢ない男も\ヲl」

女「・・・」

怨ネ、「薙↑縺ョ繧「繝ウ繝・リ繧」

女「・・・」

怨今$「不:ナn生不い個 滅・不?サ ジョ 垢不エœホ浄・不出所ォ?-増不減」

女「・・・」

怨今心「」

・・・

女「・・・そウだよ・・・。あた死だけ・・・。おjしいよ、い'も哩つも、二人だけで・・・s€居餓えwhェ」



文字化けの表現が上手だな

委員長「見つけた、こいつだわ」

男「見つかったか!?」

委員長「みーなのフレンドで、名前はアレアモ。最終更新は【一ヶ月以上】前。やっぱり行方不明みたいね、フレンドがそんなこと呟いてる」

男「アレアモ・・・?妙な名前だけど、まあいい、そいつが元凶か?」

委員長「違うわね、それまではちょくちょく更新していたみたいだし。でも段々限られてきたわ、ほら、おそらく彼が行方不明になったのが相当前だからだと思うけど、フレンドの数が極端に減ってる」

男「呪い相手も消えたんじゃ」

委員長「まさか。そこまで出来るなら、わざわざ文字化けしたメールなんて送ってこないわよ。問題は、期間が古くなってきたってことね」

男「辿りにくい?」

委員長「コメントが消えてたりするのが面倒。他は大した事ないけれど。男、女に連絡しなさい」

男「命令口調かよ・・・。とりあえずアレアモの件を伝えないとだな」

携帯電話 男→女
男「・・・あれ、妙だな」

委員長「どうかした?」

男「ノイズが入っちゃってさ、繋がらないわ。俺の携帯がおかしいのか?」

委員長「そういえば、さっきも突然切れたっていっていたわね」

男「俺の部屋の電波が悪いのか、女の部屋の電波が悪いのか・・・。仕方ない、連絡は後回しだ。とりあえず今はメールだけ送っておく」

おいたんまだあ?

俺待ってます

マウアー?

おーいいいい

???

「嫉妬、欲望、怨念、未練…。貴女も不思議な身体」

女「誰??」

「私たちのような存在を引き寄せすぎる。いや…この場合は私たちのせいか」

女「子供の声…」

「今、あなたは魂だけの存在。身体は他の意識の下にある。前回僕らがしたように」

女「どこかで聞いたような…」

「むしろ前回僕らがしてしまったからこそ、あなたの身体は簡単に他の意識を受け入れてしまった」

女「他の意識…??」

「このままじゃまずい。気をしっかりもって、戦わないと」

女「なんの話…??あなた誰??」

「僕らは一度会っている。きみたちに見つけてもらって感謝してるのはこっくりだけじゃないんだよ。でも人形の身じゃ僕らに出来ることは多くない」

女「人形…??」

「このままじゃ、男が殺されてしまう」

キテル――(゚∀゚)――!!

亀ですまぬ
近々一気に進めるから許して…

舞ってる

私まーつーわ

何時までもまーつーわ

委員長「…そういえば」

男「どうした??」カタカタ…

委員長「例のメールが来なくなったわね」

男「例の文字化けメール??」

委員長「ありがたい話だけど…少し妙ね」

男「妙??」

委員長「もし私が呪いにかかっているなら、何でさっさと殺さないのかしら」

男「そりゃ…確かに。わざわざメールを送るのも少し不思議だが…。わざわざ何を知らせようとしてるんだ??」

委員長「それが分からないわ」

男「…あ、もしかして……あった。有名な都市伝説だからすぐに出たよ。ほら」カタカタ

委員長「これ…メリーさん、てやつ??」

男「変則的だけど、これに似てないか??今回の件」

委員長「…私の知ってるメリーさんとは少し違うけど」

男「現代版に進化した、って考えたらどうだ??七不思議が変わったみたいに、都市伝説も変わった、とか」

委員長「どうかしら…。そういうものなのかもよくわからないわ」

委員長「仮にそうだとして、ここに至ってなぜメールが途絶えたのかしら」

男「分からねえな。それにメリーさんてのはメールより電話の方がメジャーだし」

委員長「どちらにせよ、ツブヤイターを辿るしか方法はないわ。それらしいやつは見つかったかしら??」

男「そう簡単にはみつかんねえよ。文字化けメールが来る前に見つけないとな」

委員長(…)

女「う…ぐ…??」

女「あれ、ここ…。あたしの部屋…??」

女「気持ち悪い…。誰かがあたしの中に入ったみたいに…」

カタン…

女「あれ、この人形…。学校にあったやつ、どうしてここに…??」

女「助けてくれた…??そうだ、男に伝えなきゃ…。幻覚じゃないなら、男が危ない…」

電話女→男

女「ダメ…ノイズがかかって繋がらない…」

女「ノイズ…??」

まだくる?

女「前もノイズがかかって繋がらないことがあった…。あたしの電話も、男のも委員長のも…」

女「そしてその時に不思議なことが起こってた…。じゃあ、何か起きる時にノイズがかかる…??」

女「あたしの身じゃなくて、もしかしたら二人に何かあったんじゃ…」

同じ頃

委員長「っ…」

男「どうした??具合でも悪いのか」

委員長「少し目眩がしただけよ。こんなに画面見るの久しぶりだからかしら」

男「あ、もうこんな時間だからな…。ベッド使っていいから少し寝たらどうだ。俺に任せてさ」

委員長「あら、もしかして襲われてしまうのかしら」

男「やかましい。さっさと寝ろ」

委員長「そうね…。少しお言葉に甘えようかしら。起こさない程度なら、何かしても構わないわよ。バレないようにね」

男「…」

つんつんさせてください

委員長(…男の匂い)

男「アレアモのフレンドでそれらしいやつは…」

委員長(文字化けメール…失踪した友…メリーさん…??)

委員長(ダメね…本当に疲れてるのかしら、頭がボーッとする…)

委員長(………)

男「こいつか…??『とろろ』、やっぱりこいつも文字化けしてやがる」

男「よし、だいぶフレンドが減ってきた。元凶に近づいてる証拠だろ」

男(そういえば女に連絡繋がらないままだが…さすがにもう寝てるよな)

男(さっさと終わらせないと…)

ppppp…

男「??家電??こんな時間に…??」チラ

委員長「…」

男「…出てみるか。リビング行かないと…」

男宅 リビング

男「…もしもし」

女『男!!よかった繋がった!!』

男「女??どうしたんだこっちに電話なんて」

女『そっちで何か起きてない!?二人とも無事なの!?』

男「な、なんだ突然。何が起きるっていうんだよ」

女『まだ起きてないの??でも注意して、これから何か起きるかもしれないの!!』

男「言ってる意味がさっぱり、」

女『ノイズがかかってる、何か起きるよちょ、』ブツッ

男「また切れた…。結局何が言いたかったんだ…??」

ガタッ

男「!?」

委員長「…」

男「ああ、なんだ委員長か。悪い、起こしちまったか」

委員長「…」

男「…??委員長、どうかしたか??」

男携帯 新着アリ

男「メール…??」

from 委員長
本文
いま オ舞え の 万江に いるヨ おまエまでアト0

男「!?」

委員長「」ガッ!!

男「が!?委員長…!?」ギリギリギリ…

男(また首締め…かよ…!?)

委員長「」

男(ならまた、腹を…!!すまねぇ委員長!!)ドカッ

委員長「」

男(!?怯まな…!?)

委員長「」ギリギリギリ…

男(ぐ…マジで…やばい…!!手加減してる場合じゃねぇ!!)ドゴッ!!

委員長「」ガシャーン!!

男「ゲホゲホ…い、委員長…」

委員長「」

男「何が、どうなって…。台所がめちゃくちゃに、」

委員長「」スクッ…

男「まだ終わりじゃないってか…」

委員長「」ギラッ

男「!!そ、その包丁は洒落にならねぇって…!!」

蛍光灯 明暗
tv 砂嵐

委員長「」ジリ…ジリ

男「くそ、こいつ俺を殺す気満々かよ…!!」

オイタああああああああん!




ドジュゥウウウウウ…!!!

イクサ「dqnの周りに黒いオーラが!」

龍騎「うァgaaa°・ァアアこ炉ス!」ゴゴゴゴ!

カイザ「ウラァ!!」キュイーン!

ガシッ!!

カイザ「ば、馬鹿な!!ゴルドスマッシュを受け止めただとっ!」

リュウガ「………」

>>144
ゴメン!誤爆!!

おい

>>144は龍騎ファンか・・・。そのうちライダーネタも書いてみたいな
てことで次から再開

男(どうする?このままじゃ絶対まずいが・・・下手に委員長殴るわけにも・・・)

委員長「」

男「・・・おい、てめえ誰だ。友を殺したのもてめえか」

委員長「」

男「聞く耳なしかよ・・・。こりゃいよいよ・・・!」

委員長「」グアッ!

男「くそ、化け物がそんな物理的な方法で人間殺していいのかよ!?」バッ

委員長「」ゆらぁ・・・

男(くそ、なんだっていきなり委員長に・・・。・・・というか、標的は委員長なんじゃないのか!?)

男「でもな、そういう物理系なら前よりは怖くないってな」

委員長「」

男(怖くは無いが・・・。刺されるのはごめんだぜ)

ゴルドスマッシュワロタwwwww

支援

女「ハァ・・・ハァ・・・」

女「男の家、少し、遠すぎ・・・。これじゃ、間に、合わないかも・・・」

女(でも、急がなきゃ・・・。何かあってからじゃ遅い・・・)

?「こんな夜更けに、何をそんなに急いでるのかな」

女「!?あなたは・・・!」

先輩「女性がそうも必死になる理由というのは、古今東西、男性のためと相場が決まっているものだよ。ただ僕の興味は、他ならぬキミが急いでいる理由さ」

女「先輩、すいません、私急いでいますから!」

先輩「大方、また何か不思議なことが起きたとかそんなところだろう?まったく、どうしてキミたちはそうなのかな」

女「え!?」

先輩「そういう話なら僕の専門でもある。さ、急ごうか。男君の家でいいのかい?」

女「・・・」

男「うお!?」バッ!

委員長「」

男(やばい、ジリ貧だ。このままじゃいつか刺されちまう・・・。けど、委員長を攻撃するわけにも)

委員長「」

男「おい、なんで俺を殺そうとする。俺には文字化けメールも着てねえぞ」

委員長「」

男「そういうルール違反は駄目だろ。俺を殺すならちゃんと前振りしてくんねえと」

委員長「・・・」

男(反応した・・・。これで時間を稼げるか・・・)

男「そもそも何で物理的に俺を殺そうとしてんだ。そういうことができるなら、不思議な力でさっさと俺を殺せばいいだろ」

男「標的をいきなり俺にしたことにも意味があるのかよ」

委員長「」スッ・・・

男(ナイフを逆手に持ち替えた・・・?)

委員長「」

男「!?ってめ、まさか!」

男(自分で自分を刺す気か!?)

委員長「」

男「させるかよ!!」ダッ!!


先輩「ここがそうかい?」

女「そうですけど・・・。何で分かるんです?」

先輩「まあなんとなくね。急いだ方がよさそうだ。手遅れじゃなければいいが」

女「手遅れって・・・」

先輩「そうでないことを祈ろう。行くよ、僕の後ろから来るといい。離れないようにね」

女「あ、ちょっと・・・」

男「っ、ぐ・・・」

委員長「・・・」

男「そうは問屋がおろさないってね・・・。俺を殺す前に委員長殺そうって腹か」

委員長「」

先輩「無茶なことを・・・!」

女「男っ!?」

男「女、それに生徒会長・・・!?」

先輩「元、をつけてもらおうかっ!」ガッ

委員長「!?」ガクン

男「っと・・・」

女「男、血が・・・!!」

男「ああ、刃のところ掴んでたからな・・・。いてて、少し痛いかも」

先輩「キミたちも懲りないね。七不思議の次にまたこんなことになるとは」

男「会長、じゃない、先輩、委員長は」

先輩「気絶したようだね。もっとも、中にいたやつは逃げていったみたいだけど」

男「というか、なぜあんたがここに」

女「ここに来る途中に会ったの」

先輩「よもや、彼女がこんなことに巻き込まれているとはね。まったく、次から次に」

女「先輩・・・」

先輩「なんだい」

女「あなた何者なんですか。さっきから何を言っているんです」

先輩「何者、か。僕は僕でしかないよ。ただ他の人とは少し違う感覚を持っているだけだ」

男「なに?」

先輩「僕のことはいい。それより、何が起きたのか聞かせてもらおうか。安心しろ、僕は敵じゃないよ」

龍騎ちらしまた食べたいなあ
あれで500円は超安かった

先輩「なるほど…。事情は大体わかった。そのツブヤイターの呪いと思われる現象でこの子は巻き込まれた…、そういうことだね」

男「あの…」

先輩「なんだい??」

男「あっさり信じましたけど…。普通信じるような話でもないですよね」

先輩「まあ、僕らは少し事情があるからね、七不思議関連で」

女「七不思議で??」

先輩「その話はあとで詳しく話そう。問題は、その現代版メリーさんにこの子とキミが狙われたという事実だ」

男「…」

先輩「キミたちの話によれば、その何かに狙われるのは文字化けフレンド、文字化けメールが着た人間だけのはずだ。しかしキミはこうして狙われた。興味深いのは、ずいぶん物理的な方法でキミを襲った、という点だ」

先輩「考えてもみるといい。キミたちの知る幽霊妖怪はそんなことをしなくとも、人間一人くらいは消せるんじゃないかな」

男「それは気になってましたが…。あの時…つまり七不思議の時、委員長や女はもっとこう、超常的なものがあったような…。まあ女は俺の首を物理的に締めましたけど」

女「!?」

先輩「首…理科室の呪いか。ということは首吊りを??」

男「ええ」

女「…」呆然

先輩「その時と今回は明らかに事情が違う。察するにキミが首吊りを止めようとしたところ襲われた、そういうことじゃないかい??」

まだ来る?

男「まあ…そんなところです」

先輩「今回は明らかにキミを殺しにかかっている。それもわざわざ彼女を使って」

男「委員長の体をわざわざ使って…。確かにそんなことが出来るのなら、何で物理的な方法で俺を…??」

女(体を使って…。もしかしたらあの夢も…??)

先輩「さて、しかし一番の問題は彼女だね。僕の力じゃ、彼女を抑えることは出来ても問題を解決することは出来ない。けど、僕が離れたらそれはそれで何が起きるか分からない」

女「力…??」

先輩「残念ながら僕は心霊探偵じゃないからね。あの人くらいの力があれば話は違ったかも知れないが」

男「え??」

先輩「独り言だよ。ところで、その呪いの調査状況はどうなんだい」

男「まだ核心には…。でもだいぶ進んでます」

先輩「それだよ。キミが物理的に襲われた理由は」

男「は??」

先輩「つまり呪いから見た場合、キミは非常に邪魔なのさ。自身が呪われているわけでもないのに、核心に迫ろうとするキミが」

男「だから俺を殺そうと??」

女「そうか、ルールだよ」

男「ルール??」

女「七不思議にも色んなルール、縛りがあった。もしかしてこのメリーさんにも、そういうルールがあるんだよ」

先輩「つまり??」

女「そう、例えば文字化けを受けた人以外には手出しできないルールとか」

先輩「なるほど、あり得る話だね。だから手出しできる彼女の体を使ってキミを殺しにかかったのかも」

男「なるほど…。あり得ない話ではねぇな…」

きたわーーーー

age

おいたんまだあ?

しぇえええん!

男「だとしたら、その呪いはまだ委員長を蝕んでるのか」

先輩「キミを物理的に殺害しようとするほどの影響力はあるようだね」

女「でもこのままじゃ委員長もそいつに…」

先輩「いずれにせよキミができること…いや、しなければならないことは変わらないよ。核心に迫られてこういう手段に出たんだ、そこに何かあると考えるのが自然だよ」

女「知られたくない何か…??」

男「それがわかればもしかして」

先輩「しかし問題は、キミらを守りながら彼女も守るなんての器用なマネは僕にもできない、ってことだね」

男「え??」

先輩「僕に出来るのはせいぜい彼女一人の身体を好き勝手にさせない程度さ。つまり、核心に迫るキミらを守ることはできない」

男「つまり…??」

先輩「今後何らかの手段で相手がキミらを攻撃した場合、自分たちで何とかするしかない」

女「そんな、また何かあるの…??」

先輩「ポルターガイストくらいは多いにあり得るね。それ以上の危険もあるかも知れない。それに対抗する手段を、僕は持っていない」

男「それじゃ、どうしようもないってことですか…!?」

先輩「キミの考えられうる最善の手段は、これ以上呪いに関わらないことさ」

男「な!?」

先輩「そうすれば少なくともこれ以上キミに危害が及ぶ心配はない。もちろんキミも」

女「そんな!!」

男「委員長を見捨てろってか!?」

先輩「いいかい、これ以上この件に関わればそれだけキミらは危険に晒される。その覚悟はあるのかと聞いているのさ。それに、キミらは呪いにどう対抗する気だい??」

男「…!!」

男「手段が…ない…」

女「そんな…」

先輩「…」

男「それでも…それでもここで委員長を見捨てられるかよ…」

先輩「恐らくキミを物理的、さらに精神的に殺しにかかる」

男「…こいつを見殺しにできねえ」

先輩「死ぬかも知れない」

男「そう…だけど」

先輩「なぜだい」

男「え」

先輩「キミはなぜそこまで必死になる??前回もそうだったのだろう??そんなに彼女が大事かい??」

男「じゃあアンタは、委員長を見捨てられるのか!?」

先輩「そうするしかないなら僕はそうするさ」

男「て、めえ…」

先輩「だが、方法があるなら足掻くだろうね。可能性が低かろうと、僕は仲間のためならそうする。それが人間の強さだと僕は思うよ」

女「でも方法は…」

先輩「そう、キミらは対抗する手段を持っていない。これが現実なのだろう??」

男「…」

先輩「だからこそもう一度聞くよ。キミに覚悟はあるのかい??彼女のために立ち上がる勇気が、あるかい??」

男「な、何か方法があるのか!?」

先輩「わからない。ただそれを聞くまでキミには何も言うつもりはないよ」

先輩「死ぬかも知れない。キミに危害が及ぶかも知れない。その覚悟はあるのかい??」

男「…」

男「俺は…」

女「…」

男「確かに死ぬのは怖いし、そもそも俺は呪いとかも怖い」

先輩「…」

男「でも…俺は…俺は死にません。死にませんし、委員長も死なせない」

先輩「それがキミの覚悟かい??」

男「覚悟なんて立派なものじゃないかも知れないけど…それでも俺は」

先輩「…漢としては落第な台詞だね。けど、嫌いじゃないよ」

男「…!!」

女「それなら…!!」

乙!?

先輩「もっとも、さっきも言った通り確実に方法があるかは僕にも分からないんだ」

男「それってどういう…??」

先輩「それを今から訊くのさ」スッ

女「でも誰に電話を??」

先輩「専門家、かな??」

携帯 電話 先輩→??

先輩「やあ、お久しぶりです」

??『珍しい番号だから誰かと思えば、キミか』

先輩「露骨に嫌な声を出さないで下さいよ。それと、番号を登録しておいて下さいって前から言ってるじゃないですか」

??『ふん。それで何の用だ。いや待てお前のことだ、どうせ厄介事だろう』

先輩「そんなところです。ちょっとアドバイスをと思いまして」

??『アドバイス??』

先輩「ええ。少々困ったことになってまして」

??『キミ以外の誰かが、だろう』

先輩「なぜそう思われるんです??」

??『もしキミが当事者なら、アドバイスで済むはずがない。私を引きずり込むだろう??』

先輩「そうかも知れませんね。ええ、お察しの通り、巻き込まれたのは僕ではありませんよ」

??『それを聞いて俄然やる気が出た』

先輩「つれないですねえ」


先輩「…と、まあ大まかにはそんな感じですね」

??『ふむ…。なるほど、それはまずいな』

先輩「やはり由々しき事態だと??」

??『少々癪だが、キミの言うとおりだろう。まず間違いなく排除に走ると思う』

先輩「それはつまり…」

??『うん。アプローチの仕方は正しい。辿った先に、知られたくない何かがあるはず』

先輩「となると、相手に妨害されないようにそれを辿るしかない」

??『なるほど、それで私に白羽の矢をたてたな』

先輩「さすが話が早い」

男「誰と話してるんだろ…」

女「わかんないけど…。相手が誰でも今は信じて待つしかないよ」

男「それは…そうだが」

女「話の断片しか分からないけど、希望はありそうだよ」

男「だといいが」

先輩「なるほど、そういう方法ですか。して、具体的には」

??『塩があれば一晩はもつはずだ。それ以上は保証しないが、その一晩で蹴りをつけろ』

先輩「やるのは僕ではありませんよ」

??『そうだったな』

先輩「通話終了っと」

男「それで…??」

先輩「結論から言えば、一晩くらいならキミの部屋をアイツから隔離することは可能だそうだよ」

男「一晩…」

先輩「逆に言えば、一晩で蹴りをつけないといけない。それ以上は僕にはどうしようもない」

女「あと一晩で核心に迫らないといけない…」

男「一晩でってことは、今…いや、もう朝だから今日の夜か」

先輩「そうだね。いくらなんでも真っ昼間から悪さはしないだろうさ。幽霊は夜と相場が決まっている」

男「丸一日…それなら余裕、」カクン

女「男!?」

男「あれ、足に力が入らね…」

先輩「無理もないだろう、キミは一日中ディスプレイに向き合った挙げ句、化け物に憑かれた知り合いに襲われ、あまつさえ徹夜だ。そろそろ限界だよ」

男「でも今休んでる暇は…」

先輩「キミ一人で気張っても仕方ないだろう。どのみちキミを守る…まあ結界のようなものを構築する時間が必要だからね」

女「あの…。その結界??は男しか入れないんですか」

先輩「具体的には、男くんの部屋を隔離することになるね。だから男くんをどうこうする話ではないよ」

女「なら、あたしも手伝います」

男「!?ば、バカいえ、そんな危険なマネさせられるか!!」

女「…無理だよ。男一人で全部背負うなんて、そんなの無理。あたしも嫌」

先輩「一理あるね。男くんと同じように、彼女にも覚悟を決める権利はある」

男「だからって!!」

女もいいよね

女「あたしにとっても委員長は大切だし、そんな危険なことを今更男一人に任せられないよ」

男「死ぬかも知れないんだぞ!?お前、」

女「そんなの男も同じだよ!!」

男「…!!」

女「…同じ、だよ」

先輩「キミの敗けだね。彼女を拒む理由がまだあるのなら、話は別だけど??」

男「っ…」

先輩「決まりだね。さて、僕はキミの部屋に結界を作るから、君たちは休んだ方がいい」

男「けど、」

先輩「泣いても笑っても、今夜しかないんだ。今夜最後のチャンスを逃したくないのなら、休んだ方がいい」

女「言うとおりにしよう。今は休まないとだよ」

男「…」

先輩「塩はあるかい??彼女曰く、塩が必要らしいからね。いわゆる盛り塩か」

男「…台所に。無事なら、ですが」

先輩「片付けが必要だね。ご両親は??」

男「今は中国に出張です。あと3日は帰りません」


男「委員長は??」

女「まだ眠ったまま」

男「そうか…。ちょっと強めに蹴ったから、心配かもしれん」

女「大丈夫だとは思うよ。苦しんでる様子もないし。それより男の怪我は??」

男「大したことない。タイピングする分には平気だ」

女「良かった…」

男「休むっていっても、なかなか寝付けない」

女「や、やっぱりわたしが床で寝るよ」

男「お前はソファーで寝ろ」

しえんするでごじゃるぅうんうぅんうん

このくらいのペースだといいなあ

しぇえええん!

変なメールが来たスレは>>1ではない人?

おいたん忙しいのん?

おいたんのツブヤイターに怪しげなメッセージがきたんじゃね?

おいたん、ここでツブヤイテー

まだかな?(´・ω・`)

おいたんまだあああああああああああ?
あ!?

おーいたん(´・ω・`)

おいたん?

おいたん…(´;ω;`)

おいたああああああああああああああん(^q^)

続きマダー

(´;ω;`)おいたんのとこにも文字化けメールが届いたんだお…
(´;ω;`)おいたんかわいそうだお…

おいたーん(´;ω;`)

続き読みたいぜよ

おいたーん
待ってるよ~(´;ω;`)

あれからひと月…
おいたんはどうしてるだろう…

>>89もこんな風になるとは思ってなかったろうな

オ膸汰ン「薙サ縺ョ繧「繝ウ那4繝ラ繧」

おいたん?(´;ω;`)

おいたん?

おいたん、いつまでも待つよ

おいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたんおいたん

おいたん、七月だね

半年位待つのなんざチョロイっすわ

おいたん、そろそろどうですか

おいたーんんん

おいたん
今日はとても暑いですよ

specか?と思ったら七不思議の人か



おい、いいかげんに続きを書
いてくれよ
ただ待ってるのが辛い
んだよ
しかも2ヶ月もま
えから更新されてないじゃ


そろそろー
そろそろー!

おいたんやばいって
もう8月ですから…
はやくはやく…

おいたn

ここってどのくらいスレ保つの?

test

:ルh;カ#・jf倆・・イ�z�・%gケxj・ャ�

きたか

おいたんきたあああああああああああ

おいたああああんん(`・ω・´)

9月だよおいたん

まぁ生きてるの分かればいいや

そのうち書いてくれる筈

黒雪姫「イケ!」

先輩「いずれにせよ、出来るのはここまでだ」

先輩「さあ、彼らは勝てるだろうか。これは立派な戦いだよ」

男「zzzzz…」

女「すぅ…」

先輩「今は寝るといい。勝負は明日の夜だよ…」

ちょっときた!!

きた!

支援!!

男「ん・・・」

先輩「起きたかい」

男「・・・結界、だかの準備は・・・」

先輩「問題ない。盛り塩とお手製の符を四箇所に作った。一晩しかもたないから、そのつもりでね」

男「・・・」

先輩「不安かい」

男「そりゃ・・・。ヘタすれば俺も女も委員長も、殺されちまうわけだし」

先輩「キミが失敗したら、キミら三人は間違いなく死ぬだろうね。でもキミは昨日、そうはさせないって啖呵をきった。そうだろう」

男「・・・ええ」

先輩「ならその覚悟を忘れないことだよ。キミらは一度、七不思議に勝っているのだしね」

男「あれは・・・。例外ですよ」

先輩「幸運は二度続かない・・・。しかし、仏の顔も三度までだ。何とかなるかもしれないじゃないか。キミ次第、だけどね」

男「・・・」

先輩「さて、僕の出来るのはここまでだ。この勝負がどう出るかは僕にも分からない」

男「・・・」

先輩「キミの部屋にキミと彼女が入ったら、ケリがつくまでドアを開けてはいけない。結界はドアを開けてしまったらそこで切れてしまう」

男「つまり、解決するまで部屋から出れない・・・?」

先輩「あるいは結界が破れるまではね」

男「明日の夜までもつ、のか」

先輩「いいや、恐らく明日の日が昇るくらいまでが限界だろうね。キミが寝てる間にもちょっと色々あったが、予想以上に相手の力が強い」

男「・・・じゃあ、実質半日・・・?」

先輩「おそらくは、ね。そこは僕にもよく分からないのが現実だよ」

男「・・・」

おいたああああん

支援あげ

男「さて、と。準備はいいか」

女「おっけー。ネットに繋がったよ」

先輩「もう一度言うけど、次にここを閉じたら当分開けることはできない。覚悟はいいね」

男「・・・はい」

先輩「部屋の隅に一つだけ盛り塩がしてある。それがすべて真っ黒に染まったとき、結界は破られてしまうからね。時計のようなものだと思ってくれ」

女「分かりました」

先輩「では僕は下で彼女の介抱を続けるよ。いいかい、何があっても絶対にドアや窓を開けてはいけない。そうなれば全て終わりだ」

男「・・・分かりました」

先輩「・・・幸運を祈るよ」

男「・・・さて。続きを探すか」

女「うん・・・。見つかるといいんだけど」

男「どの道今夜が最後の勝負になる。見つからなかったら、もうどうしようもない」

女「前回みたく、力を借りる相手もいないのに・・・」

男「ここまで何とかなったんだし、この部屋もどうやら守られているみたいだからな・・・。十分だろ」

女「・・・そうだね。じゃあ始めよう」

男「ああ。・・・始めよう」

来てたあああああ支援!



前回の作品からハマった面白かったよ支援

おいたんそろそろやってよ

おいたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんんんん!!!

まだかね?

おいたん...

(*゚-゚)つ④

おいたんクリスマスだよ

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