【東京喰種】西尾「貴未とヤり放題な事に気付いた」 (22)


前置き

初投稿です
無印、reの単行本既刊分および小説版のネタバレが含まれます

地の文少しありますがエロはないです
書き溜めてます
短いので多分サクサク終わります
9巻、小説空白後の貴未さんの描写が0に等しいので結構明るめの子になっちゃいました
でも大学でヤるくらいだから意外にエロイと思うの


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あんていく

芳村「昔…功善という喰種がいた」

西尾(芳村のジーサン?話してる相手は…カネキか…?)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

芳村「彼女は彼を受け入れた……彼もまた……彼女を受け入れた」

西尾(クゼン…?ていうかこれ多分ジーサンの自分語りだよな)

芳村「「…憂那、僕も君との子供は夢に見た。しかし多分栄養が足りずに衰弱死する…」」

西尾(あのジジイやっぱタダモンじゃなかったんじゃねぇか…コエーコエー)

芳村「「…"喰種"と人間では子供は出来ないんだ」」

西尾(……)

芳村「「奇跡でも起こらない限り…」」

西尾(まぁこんだけ生物として違うんだ、そりゃーそうだよな)



西尾(生物系?医学系?上井のそっち系の知り合いに聞いてみりゃーわかるかね)

西尾(俺は専門薬学だし喰種につける薬はねぇかんな…)

西尾(白鳩どもならその辺のクソ趣味悪い研究もしてそうなもんだが)

西尾(憂那か…そこまでしてジーサンとの子供欲しかったんだな…)

西尾(つーかジーサンあんなキャラの癖にやることはやってんのな)

西尾(貴未…アイツならどうするかね…そこまで根性なさそうだな…ハハッ)

西尾(………)








西尾(あれ?これナマでヤり放題?)












金木「……あなたが…「功善」…?」

西尾(…っとまずいまずい立ち聞きしすぎたな、下のクソドンくさいロマにつかまる前に帰るとするか)

西尾(しっかしね、芳村のジーサン…ヒトにやけにこだわると思ったら)

西尾(貴未を[ピーーー]しかない時…?憂那はジーサンのために死んだ…貴未は俺を生かすために死のうとした…)

西尾(ハッ…考えるまでもねぇな)

西尾(『貴未以外…もう…何にもねえんだ』)


20区、歩道橋下

董香「カネキ」

金木「…!」

西尾(お、クソトーカ…イッチョマエに青春してんな)

金木「…………」

董香「……、…?」

西尾(この缶コーヒーいまいちだな…何の話してんのやら、ちょっと聞いてみっか)

金木「僕は僕の大事な人を奪われたくない。だから『摘むんだ』邪魔な芽を」

西尾(摘む…ねぇ…カネキもホント何があったんだ…)

西尾(まぁ喰種なんだ…人が変わる出来事なんざそう珍しいこっちゃない)

西尾(この距離で盗み聞き出来るくらいが取り柄のつまんねぇ生き物だよ)



だから…

貴未『
re:re:re:暇か?

わかったよ~
じゃあ上井の正門に集合ね!
でも講義のまとめだけさせて
医学部は大変なのだよ?
ってニシキ君頭良いモンね
少し分けて欲しいよ


こんなクソくだらないメールで喜ぶ

クソ単純な生き物でも、悪くは無い




貴未「ニシキくん?」

西尾「ん?わりいわりい、ボーっとしてたわ」

貴未「そっか、コーヒー飲むでしょ?淹れるね?」

西尾「挿れるねって良い響きだな、ちょっとまた上来てよ」

貴未「……バカッ!!!エロ眼鏡ッ!!!」

西尾「うわひでぇな、枕投げんな痛くねぇけど」

髪を簡単にまとめた下着姿の貴未を眺めているとコーヒーの豆の香りが漂ってくる

コーヒーはヒトとグールの共有できる「数少ない」モノだ


西尾(ジーサンが喫茶店やるのも、憂那との思い出があるのかもな…)

昼の話を思い出す、芳村の追憶

半年ほど前に貴未にグールと知られてからも幸いな事に周囲にトラブルはない

貴未「ニシキ君、少し顔色悪いんじゃない?無理してファミレスなんて行くから…」

西尾「いんだよ、そのほうが白鳩に目もつけられにくい
まさかグールと人間のカップルがまともに成立してるとは思わねーだろ
貴未が腹いっぱい食って人間だって判断されりゃ俺も隠れ蓑に出来る」

半分本音で半分悪態

貴未「ありがとう、ニシキ君は照れ屋だね
食べられないのに奢ってくれなくてもいいのに」

そして最近の貴未は悪態の裏を見透かしてくるものだから性質が悪い

西尾「ハッ、あんまり腹に肉つけると食っちまうぞ?」

貴未「…………」

西尾「………ゴメンナサイ」


貴未「デリカシーってモノがないのかな?西尾錦君?番号何番?減点だよぉ?」

西尾「何キャラだよ、仮に教授の物真似だとしても身内ネタは通じねぇっての」

貴未「もうキャンパス違うしねぇ
ニシキ君の勉強見守ることも出来なくなっちゃったよ
アタシあれ好きだったのになぁ」

西尾「別にあんなんいつだってできんだろ
医学部様はお忙しくて大変ですかねぇ?」

貴未「うわっ!!感じ悪い!!!腹黒インテリの癖に!!!
大学入ってからの成績だったら多分ニシキ君のほうが良いでしょ」

西尾「いんだよ俺は、やめろコーヒー零れる枕で叩くな
そもそも学部違うんだから比べようがねえだろ
…そーいや医学部でグールの生態はやんねーのか?」

昼の疑問、そういえばすぐ傍に適任がいたではないか


貴未「やらないよ…」

西尾「…ま、そりゃそーだよな、害虫生き延びさせようって変人いねーわ」

自虐的に吐き捨てる

貴未「せ、生物のほうとかだと少しやったりするらしいし一般教養の生物でも少し触れたよ?」

西尾「害虫駆除には生態知っとかねぇとだもんなぁ、つか俺もそれは知ってる」

貴未「……そんな…そんな言い方しないで…」

西尾「わりぃな、そんなつもりじゃねぇよ
害虫飼ってくれる変人様には感謝してるぜ」

貴未「………」

まったくこんなときばかり察しが悪い
どんなにかけがえが無いのか自覚していないのだから
照れ隠しに悪態をつくのが悪癖なのは自覚している


だから西尾錦はいつも誤魔化す

西尾「そんじゃ学籍番号何番かしんねーけど保健体育の授業だ西野貴未さん

グールと人間は奇跡でもおきねぇと子を成せないらしい

ってことでこんなぺらいの金の無駄なわけだ

やさしくするぜ?人間様は脆いからな」

貴未「……『バッカじゃないの』

大好き、ニシキ君」





"グール"と"ヒト"はほとんどなにも共有できない

どうやらコーヒーは同じ味を感じているらしい




だけど





滲むようなぬくもりは

赫灼と燃える愛しさは

眠りと、幸せな夢は



共に出来ていれば良いと、切に願う



20区、どこかのビルの上


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


金木「…西尾さんはどうするんですか?」

西尾「俺?バァカ、逃げるに決まってんだろ
これで"白鳩"の群れに突っ込んでったら
それこそじーさんたち犬死にだ」

西尾「クソ姉貴にも最後言われてっからなぁ

「生きろ」って



金木「……」

西尾「…だから最後に貴未に会ってから俺は行くわ」

金木「…大丈夫なんですか?」

西尾「黙っていけるか
ババアになるまで俺の事待たれちゃ困ンだろ?

それに







あんないい女



最後に抱いとかねーとな





~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして2年の時がたち…

蛇のマスクと蛇の舌を髣髴とさせる尾赫の喰種

「オロチ」と呼ばれそのレートはS以上

かつて人知れずヒトとグールをつないでいた
梟と呼ばれた喰種は悲恋と悲劇でその幕を閉じた

同じくヒトとともに生きようとした
彼の物語はまだ明かされない

to be continued to Tokyo Ghoul Re:

おしまいです
もしどなたかの目に留まって
『映像が頭で再生され』たら幸いです。

少し待ってHTML化依頼しようと思います

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