【安価で】未来日記【オリジナル】 (336)

原作のキャラや町はほとんど出てこないと思います
完全な安価で物語を作っていく所存でございます

皆様奮ってご参加ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419129971

まずは日記を決めていきたいと思います
ここは原作を真似て12個の日記を募集させていただきます

それではこのレスの下から12の日記を募集します

レスには日記名と特徴と媒体を書いてください




【無差別日記】
自分の周りで起こる事を無差別に予知する

媒体 携帯

【天気日記】
日本各地の天気を一日三度シャッフル出来る

媒体 お守り

連絡

日記がすべて決まり次第、その後の設定は16時40分に取らせていただきます
その方が人多そうなので

それでは今までで把握している日記を

【観察日記】
【天気日記】
【夢日記】
【読書日記】
【はいぱーぴじょんだいありー まーく2】
【復讐日記】

残りの枠は6個となっております

日記全把握です

【観察日記】
【天気日記】
【夢日記】
【読書日記】
【はいぱーぴじょんだいありー まーく2】
【復讐日記】
【幸運日記】
【ボトルメール日記】
【噂日記】
【町日記】
【1/2日記】
【365ネットワーク】


それでは16時30分に入る前の安価を

主人公の所持日記だけ決めておきます

下2で

予定時刻を送れてしまい申し訳ない

物議を醸し出している天気日記ですが。少し改変を入れさせてもらいます
名の通りお天気を予知。お天気に関する自称を予知するに変更を入れます



○月○日(○)13:00

12時ごろから激しく雨が降り始めた
傘を持ってきていてよかった

○月○日(○)13:15

近くで落雷があって私はそれに巻き込まれた

【DEAD END】



このような形で行かせてもらいます
お天気のシャッフル機能…は申し訳ないですが廃止させてもらいますが

お天気に関する事象。落雷や雪崩などは
日記予知入る前にコンマで判定します
偶数なら雪崩 奇数なら何もない と言った様に





そしてもう一つ
60日制約についてですが
【365ネットワーク】に適応させていただき【60ネットワーク】に改編させてもらいます
安価主様申し訳ない…



そして話題に出てた【2/1日記】の運用方法ですが



○月○日

大変だ。私はAとBのどちらかを選ばなければならない
どうしよう…

【結果A】
Aを選んだ…怪我をした

【結果B】
Bを選んだ…無事だった



このように運用していきたいと思います

変更点は以上です
安価を曲げてしまう形になって申し訳ない…

なにか他にありましたらレスをください
無いようでしたら主人公を決めていきます

15分待たせていただきます…

別にかまわないと思いますよ。

それよりも、このスレはsage進行ですか?

>>41
sageでもageでもご自由なようにどうぞー

メ欄に1がsageって入れてると更新されたのがわかりませんよーってことですよー

>>43
あ…ご丁寧に。
気づきませんでした…

何もなさそうなので、主人公決めに移ります

まずは主人公のお名前と性別を
↓2で決めていこうと思います

それでは主人公の職業を

↓1

学生でもおkなん?
無理なら↓

>>54
学生でもOKです!

フリーターのチコさんですね
主人公の年齢はこちらで決めさせていただきます。

次は性格
↓3までを採用します

性格把握
次は特技や技能
↓3で

杉田 チコ 20才 職業:フリーター

人物像

正義感が強く困った人を見たら助けないと気が済まない!と言う女性
学生時代の文化祭で声帯模写を習得
合気道を習っていたこともあり、そこそこの立ち回りは出来る
だが、自分の事になると物凄く怠け者なのが玉に瑕…
歩くのが面倒と言う理由で早々にバイクの免許を取って乗りこなしている


所持日記【天気日記】


技能

バイクの運転
合気道
声帯模写

次に他の所持者の特徴も決めていきたいと思いますが
原作通り最初は素性を明かさない方がいいでしょうか?

性格や技能、職業や年齢だけを決めておくという形で…

↓5レスで多数決をとります

それでは2th【観察日記】所有者の性格を
↓3まで採用します

それでは職業と年齢
↓2で

技能
↓3まで採用

次3th【ボトルメール日記】所有者の性格を
↓3まで採用します

職業と年齢
↓2を採用

技能
↓3まで採用

4th【読書日記】所有者の性格を
↓3まで採用

職業と年齢
↓3を採用

技能
↓3までを採用

5th【幸運日記】所有者の性格を
↓3まで採用

それでは年齢と職業
↓3を採用

生主=ニコ生主?とりあえずネット配信者にしときます

技能
↓3まで採用

こうだらだら決めても仕方ないし程度で半分は1の考えるキャラクターにしたら?
いつまでたってもssに行かないんだし

次【はいぱーぴじょんだいありー まーく2】所有者の性格
↓3までを採用

>>164
そうですね。それでは数人自分で設定します
あと六人は流石に間延びするかもなので…

職業と年齢
↓3を採用

技能↓3までを採用

7th【夢日記】所有者の性格
↓3までを採用

職業と年齢
↓2を採用

技能 ↓3までを採用

【1/2日記】所有者の性格
↓3までを採用

職業と年齢
↓2を採用

技能
↓3までを採用

9th【60ネットワーク】所有者の性格

↓3まで採用

職業と年齢↓3を採用

矛盾している点についてですが、後から来たレスの下を採用します


技能↓3までを採用

よし。それでは残りの三人
【噂日記】
【復讐日記】
【町日記】
は自分で決めさせてもらいますね

別にこの三人に意味は無いですが…

一応謎を深めるために

それでは本編投下までしばしお待ちを

余計なお世話かもしれんが一応まとめてみた

>>239

助かります!

杉田「おかしい…おかしい…」

散らかった部屋の中、食べかけのカップラーメンがそこらじゅうに置かれている汚い部屋の中
下着姿の【杉田チコ】は一人お守りとにらめっこしていた

杉田「とりあえず中身を出そう」

彼女が中身を開いたのは古びた巾着のお守り。

『ボロンッ』

中から出てくる古びた紙。
だけどそれに何の変哲もなく

杉田「いやいやいや…」

でも彼女に聞こえる謎の声。
それは確かにお守りから聞こえてきていて―――――



『4月12日 12時 晴れ』

『曇ってたけど晴れた、洗濯物干せばよかったなぁ…』

聞こえてくるのは自分の声
幻聴?お酒の飲み過ぎ?そんな事を考えるが思い当たる節は無くて

杉田「気持ち悪ッ…寝よ」

こんな時は寝るに限ると思ったのか、思いっきり布団に潜り込む。
いつも通りの万年床、そこだけが彼女のお城で



――――――――――――――――――


眠った彼女は夢を見た

大きな鳥居

円形に並ぶ色とりどりの柱

その一つに佇む自分

そして同じように佇む真っ黒なシルエット

中心には巨大な生き物?とも取れる像?


杉田「…何これ……夢?」

伊弉諾『全員揃ったな』

10th「な…なによ…これ…」

5th「ん?なんだ?誰だオメェ?」

口々に言葉を発する黒いシルエット。
嗚呼…やけにリアルな夢を見ているな…なんて思ったり――――

――――――――――――――――

杉田「……」

久々にバイトが休みだから…そう思って寝てたのにさ…
アタシはおばあちゃんからもらったお守りに起こされた、何を言ってるか分かんないと思うけどさ。お守りが喋った
気持ち悪いからそのまんまもう一回寝ることにしたんだけどさ。寝たら寝たでこの夢。
明晰夢っていうの?やけにリアル


12th「皆真っ黒!」

人一倍頭の大きいシルエットはそう言った。
この夢、設定まできちんとしてる…。なんかちょっと楽しいかも

伊弉諾「無駄口はそこまでにしておけ」

伊弉諾「単刀直入に用件だけを話す」

伊弉諾「……一回しか言わんぞ」


真ん中の仏像?なんか知らないけど和風っぽい像が喋る

伊弉諾「万物はいつかは壊れ朽ち果てる」

伊弉諾「それは人も物も…そして神でさえも同じこと」

伊弉諾「だが、神が寿命を迎えればこの世界はどうなるか」

伊弉諾「どうなるか…。答えは単純。崩壊を迎える」

11th「え?なになに?難しい話系?」

2th「世界が崩壊…」

伊弉諾「気づいた者も居ろう。世界の崩壊、それは死」

伊弉諾「万物の死を意味する」

伊弉諾「そこで。私は他の神を立てることにした」

4th「他の神?」

伊弉諾「ああ…他の神…だ」

9th「それって俺様達に関係があるんだな」

伊弉諾「その通り」

伊弉諾「神はお前たちの中に居る」

伊弉諾「いや…お前たちの中の誰かが神になる」

6th「神に?」

伊弉諾「蠱毒…知っているか?」

2th「毒虫達による呪法…何かの本で読んだことが」

伊弉諾「お前たちにはそれを行ってもらう」

伊弉諾「現にお前たちには毒の代わりがあるはずだ」

毒の代わりって何よ?と言うより夢の中の登場人物話し過ぎでしょ
まあ面倒だから目が覚めるまでじっとしてるけど

伊弉諾「気づいている者…いや、もう全員が気づいているであろう」

伊弉諾「お前たちには未来を映す日記を授けてある」

日記?え?なにそれ?…あ。お守りの事?確かに未来のこと言ってたし…
でもさおかしいよね?蠱毒って何?夢の中なのに面倒なんだから…


伊弉諾「そこで…だ。私は最後に残った一人を神と認める」


4th「蠱毒のように食らい合え…と?」

伊弉諾「そう言う事だ」


伊弉諾「それでは健闘を」

――――――――――――――――――――――――

目を開けると見慣れた部屋の天井。
あー、目が覚めたのね。全然寝た気しないけど。



『4月12日 14時 雨』

『カレンダー見てたらシフト入ってた!やばい遅刻!!』
『バイク乗ってる最中に雨降ってきたし!!』
『傘持ってくればよかった!マジ最悪!』


杉田「!?!?」

急に響いた声にビックリ…。というより何この声?夢なの?これも夢なの?
もう一回寝よっかな…まだ12時だしさ。
あー…晴れてるじゃん。布団干せばよかったな


って…あれ?ん?なんかデジャヴ

杉田「ちょ!おかーさん!カレンダー見て!今日シフト入ってるっけ!?」

今の思考って今さっき寝る前にお守りから聞こえてきた声と一緒じゃん!
じゃあ…じゃあもしかして今の声も!?


母「入ってるわよ!14時から!」

やばい…アタシ超能力者になってる!!未来を予知してる!!

『ザザッ』

『4月12日 14時 雨』

『ぎりぎり十分前にバイト先に到着』
『雨降ってきたけど合羽も持ってきてるし』
『他の子たちは持ってきてないみたい…どうしよう。休憩時間に傘でも買ってきてあげようかなー』



バイト先↓2
A古本屋:稲葉書店
Bスーパーマーケット:ニコリンマート
Cデリカのお弁当屋さん:ひまわり

>>>>>>>ニコリンマート


杉田「ッセーフ!」

式部「はぁ…ぎりぎり出勤やめて頂戴って何回言えばいいのかしら」

中富「まあまあ、いいじゃあありませんか」

式部「店長が優しくするからこの子も怠けるんですヨっ!」

こっわ…いつも通り式部さんこっわ…。
それに比べて店長の優しい事優しい事…涙が出てきそうだわ


杉田「あ…皆さん傘持ってきました?」

式部「話題変えないでちょーだい!それに今日は晴れよ!降水確率はゼロ!」

式部「ほんっと!嫌な子なんだから!」

杉田「もうすぐで雨降りますよ?」

式部「そんなわけ――――」

『ティラリラリラリラー♪』

式部「ほんと…だわ」

この音楽。雨が降ってきたときに流れるって決まってる。
ふっ…未来予知者のアタシにとっては造作もない事よ

中富「急いで傘の販売だぁ…式部さん!傘出入口に移動させて!」

杉田「じゃ。店長!アタシは2番レジ立っとくんで」

居なくなった鬼式部と店長。雨が降ったら暇なのでレジとしては本当に助かる
それにこんな急な雨だから皆どこかで雨宿りするでしょ
あー…アタシの上りまでお客さん来なかったらいいなぁ

JK「あ…すみませーん。傘とぉ…あとこれ」

いまどきって感じのJKがレジに傘とピンクのブレスレットを持ってきた
何このブレスレット?こんなの売ってたっけ?

杉田「あ…はーい。じゃ。全部で715円でございます」

思い出した…。このブレスレット売れなさ過ぎて隅っこに追いやられた奴じゃん…
なんでこんなもん買うんだろう…


JK「おねーさんも持ってた方がいいよ。これ」

杉田「傘?」

JK「ブレスレット」

生憎傘は持ってるのよねー
って、ブレスレットを勧められた…なんで?そんなダサい!?

杉田「あー…はい。いらっしゃいませー」

DK「あ…すいません。えっと…これ」

そう言って男子高校生がレジに置いたのはブレスレット
またまた売れてない奴…ってか。あのJKの色違い…
最近の高校生に流行ってんの?


杉田「さっきもこれ買っていった子いたよー」

杉田「流行ってるの?」

気になる…気になる…気になり過ぎて接客中なのに聞いてしまった…
鬼式部に見られてたら、またどやされるよ…

DK「あー…流行るんです」

杉田「流行る?」

DK「あ…いや…じゃ。ありがとうございます」

何だあの子…変なのー…

杉田「予想に反して暇…暇すぎる…」

杉田「一人で歌ってもばれないんじゃないってくらい暇」

杉田「独り言話してしまうくらいに暇…」

もうすぐ上がり!それなのにその10分が嫌に長い…
あ…そっか。暇だからか

杉田「晴れないかなー」

杉田「未来変わんないかなー」

と言うより、今気づいた…
アタシの予知って天気に関係してない?え?じゃあ万馬券は?ロトは?


杉田「…未来予知……」

でも予知の方法はよくわかった。
お守りに触れば言葉が流れ込んでくる

試しに―――――

『4月12日 16時30分 雨』

『雨でバイクが横転!』
『そのままアタシ頭強く撃っちゃったよ!』

【DEAD END】

――――――ほらね?

って…ちょっと待って。DEADENDってなに?

死ぬの?アタシそんな間抜けな事故で死ぬの?!

杉田「いや…じゃあ帰る時間をずらせば……」

その時間にその道を通らなければいい話
それに他の道から帰る事もできるし

杉田「でも…時間ずらしてる間暇」

杉田「近くに遊べる場所…あったっけな」

美人店主の営む本屋…
ネカフェ
それかバイク押して別の道から帰るか…


はぁ……どうしよう


式部「あら?今日は残業してくれるのかしら?」

杉田「え?」

上り時間来てるじゃん!早く上がんないと式部に捕まる!!
とりあえず帰りながら考えよ!


DEADEND回避分岐 ↓2

A美人店主の営む 稲葉書店に行く
B中高生の穴場 ネットカフェに行く
C早く帰りたいからバイクを押しながら別の道を使って帰る

そうだ…見たい雑誌もあるし、本屋でも行こ

>>>>>>>>>>>>稲葉書店


職場では噂になってたけど、本当にボロいな…この書店
でも噂になってるのはこのボロさじゃなくて、店主の事

店主「いらっしゃいませ」

噂通り…美人

店主「…?」

まあ目的は店主じゃなくて雑誌。
こんな狭いのにその肝心の雑誌が見つからない…

杉田「あの」

店主「どうかしましたか?」

杉田「えっと…週刊誌探してるんですけど」

店主「あ…あらあら。ごめんなさい、うち古本屋だから…置いてないの」

杉田「あ…そうなんです…か」

はぁ…古本屋だったなんて知らないし……
立ち読みできる雰囲気でもないしなー…

店主「何かお探しの本でも?」

杉田「あ…はい、今日発売の――――」

店主「あら、それは置いてないですね」

杉田「ですよね」

『カシャッ』

杉田「…?」

なんか音が鳴った。携帯のカメラ?
それとも着信音?いったいなに?

杉田「…帰ります」

店主「…もうしわけありません」

杉田「あ…いえ…別に」

さて……帰ろ

杉田「…あ。あの子」

出入口でうろついて居たのは、さっきお店に来たJK
ブレスレットは付けてない

JK「…あ。レジの人」

杉田「さっきはどうも」

音楽聞いてるみたいだから素通りしようと思ったのに…
気づかれたよ、面倒くさい

杉田「買い物?」

JK「え…いや。ちょっと」

万引きか?だったらとっ捕まえないと

杉田「ちょっと?」

JK「別に何でもないし」

踏み込み過ぎたか…。あからさまに嫌な顔されたよ…。

JK「…じゃ」

そのままお店の中に入っていく女子高生
…なんか煮え切らないな

>>>>>>>>>>>>自宅

杉田「おかーさん。ご飯まだー?」

母「もう!外で食べて来てって言ったでしょ!」

杉田「えー…お金無ーい」

『4月12日 22時 曇り』
『雨降ってると思ってたら振ってなかった』
『お母さんもうるさいし、近くのファミレスでも行こう』
『…JKの集団煩い……』


杉田「ちょっと遠い所行こうかな…雨も止むみたいだし」

『ザッ』

『4月12日 22時 曇り』
『バイクに乗って遠くのファミレス』
『雨は降りそうで降らない』
『変な男と相席…面倒臭い』


杉田「やっぱ両方止めよう」

杉田「おかーさん、何でもいいから作って!」

母「もう!この子はほんとに!」

杉田「じゃあ出前とろ!」

母「動きなさい!」

杉田「動き過ぎてヘロヘロー」

部屋から降りるのも面倒だし…もう寝ようかな
そうだ。そうしよう寝よう


杉田「おかーさん!寝る!」

母「もう!勝手にして!」


明日は宝くじ買いに行こう、一発当てて大儲けしてやる


>>>>>4月12日<<<<<

     【終】

>>>>>>4月13日<<<<<<<



今日は正真正銘のお休み
よーし、これでゴロゴロできる!

母「ちょっと!チコ!買い物行って来てー!」

杉田「え…やだ」

母「おねがーい!」


こうなったらどう断っても無駄なのは知ってる…
行くしかないよね、仕方ないな


杉田「何買ってくればいいのー?」

母「きゅうりと白菜と…――――」

杉田「とりあえずお鍋の具材買ってくればいいんだよね?」


近くのスーパーまでお出かけ…と言うよりおつかい

あ…また雨降ってきたら嫌だし、ちょっと予知


『4月13日 11時 晴れ』
『そこそこ晴れててあったかい』
『ヒートテック脱いでくるんだったかな…』
『汗が止まらない、最悪』


『4月13日 11時10分 晴れ』
『またあの女子高生…よく会うな…』
『早く帰ってシャワー浴びたい』

また…あの女子高生?
全く知らない子に連続で会うなんて気持ち悪いな…

危害は無いわけだし行くけど。
その前にヒートテック脱ごう


『ザッ』

『4月13日 11時 晴れ』
『そこそこ晴れててあったかい』
『ヒートテック無しでちょうど良い位―――――『ザッ』



『4月13日 11時 晴れ』

『バイクから降りたところを刺される』

【DEAD END】



………え?刺されるって……誰に?


杉田「おかーさん!やっぱいけな―――」

『ザッ』

『4月13日 11時 晴れ』

『家に誰かが押し入って来て刺される』

【DEAD END】

―――――!?
ちょっと待って!どうあがいても刺される運命なの

とにかく家に居たらお母さんが危ない…。家でないと
でもスーパーに行っても刺されるし…

とにかく他の場所行かないと…―――――――――――



>>>>>>>>>>>>>続く

今日はココまでで
早速物語は動いていきます

幸運日記の安価出した者ですけど、よく考えたら今のままだと産廃すぎる気がするので、一日に数個という制限を無くしてもいいですか?
>>1の判断で決めてくださって構いませんので、どうか検討よろしくお願いします
あと、媒体のPCはノーパソでも構いません

>>275
まだキャラも出てきてないですし良いですよー

媒体に関してですがそれはまだ発表いたしません
少し考えてることがありますので

杉田「…ふう、ここならどう?」

『ザッ』

『4月13日 11時 晴れ』

『公園で着ぐるみに撲殺される』

【DEAD END】


杉田「着ぐるみ…!?」

『ザッ』

『4月13日 10時45分 晴れ』

『公園で着ぐるみに撲殺される』

【DEAD END】

杉田「…え?なんで?なんで変わった…し」


早まるアタシの死期、死に近づく?違う…死が近づいて来てる
あと数分でアタシは殺される運命?


着ぐるみ「――――――」


杉田「…」

死亡予定の数分前、ようやく現れた兎の着ぐるみ
持ってる看板は予想以上に重そう、これが凶器?


杉田「…」

まだ死亡時刻まで時間はある!
だとしたら逃げればいい話でしょ、それにこっちにはバイクだってある!



―――――――ダッ


急いでバイクに跨って、エンジンをかける


『ザッ』

『4月13日 11時10分 晴れ』

『今日もいい天気』
『こういう日は家で寝るに限る』


よし!DEADENDは回避されたみたいね!


>>>>>>稲葉書店前

何とか逃げ切った、だけど家に帰ろうとしたら予知が書き換わった
今は何とか書店前にたどり着き、止む無き感じ…


店主「あ…いらっしゃいませ」

バイクから降りると、昨日の店主が偶然外に出てきた
ゆるふわっていうのを体現したみたいな人
そりゃ男に人気出るわよね


店主「入ってください」

杉田「…え。あ…でも今日何も買わないんで

   財布も持ってきてないし」

店主「良いですよ、困ってるんでしょ?

   …これは予想だけど」


眼鏡の奥の目が一瞬だけ鋭くなった…
と言うより…なんで?


>>>>>>>>稲葉書店 


通される奥の部屋、5畳くらいの小さな和室
真ん中にはちゃぶ台が置かれてるだけで殺風景


杉田「あの…」

目の前に置かれるお茶、あと羊羹
小腹がすいてるし、今すぐ食べたいんだけど…
その前にどうして困ってると悟られたのか…それが気になる

店主「大丈夫よ。毒は入ってない

   心配なら予知…してみてください」


杉田「――――え?」


今『予知』って?確かにそう言ったよね?
でもなんで?アタシが予知者だって?え?



店主「おかしいなって…思ったんです

   昨日は雨だからお客さん来ない筈なのに、未来が変わった…貴方が来た

   それで気になって。」


未来が変わった?え?……もしかしてこの人

店主「…所持者ですよね?」

杉田「……日記?」

店主「ええ。何番目ですか?貴方は」

思い出した、あの像の言ってたこと…シルエットたちが言ってたこと
そうだ、予知できるのはアタシの他にも居るんだ

意味は分からないけど『蠱毒』だっけ?

杉田「1th」

店主「…そうですか」

杉田「でも…でもさ、どうしてアタシが1thだって?」

店主「貴方…DEADEND…今日で数回回避してませんか?」

確かにそうだけど…どうしてそんなこと分かるわけ?

店主「昨日の未来が変わったの、それだけなら確定は出来なかったんですけど

   数回DEADENDを回避したとなれば話は別です」

杉田「いや…その…え?そうじゃなくてさ、なんでアタシの事そんな詳しく知ってるの?」


店主「それが私の日記だから…です。

   お互いの日記については深く探らないようにしましょう」


杉田「蠱毒だから?」

店主「…ええ。いつ何時誰が裏切るか分かりません」

杉田「なのにアタシを匿った」

店主「『蠱毒』とは言いましたが、私は誰かを食らう…なんてつもりはございません

   皆さんで生き残れる方法、それを見つけ出したいのです」

杉田「へぇ…」

店主「無理を承知でお願いします。私と…組んでいただけませんか?」

成程ね、とにかくこの人は潰し合い反対って事
勿論そんなのアタシだってそう

だったら答えは決まってる


杉田「アタシは杉田チコ。アンタは?」

稲葉「稲葉白江(イナバ シロエ)と申します」



信じれるかどうかは別として、アタシを匿った、アタシに協力を要請してる
だったら断るわけないでしょ。

杉田「アンタの言った通り、アタシは今日で数回DEADENDを迎える羽目になってる。

   でもどうしてそれが分かったの?

   って…これは聞かない約束か」


稲葉「はい。そちらの質問にはお答えできません

   ですが刺殺、刺殺、撲殺、となれば狙ってる人物は二人居る…と考えた方が」


杉田「…そこまで分かるのね」


稲葉「ええ…一応。そう写ってましたから」


アタシのお天気予知日記と違って白江の日記は相当活用性が高そう…

稲葉「なにか日記所持者だと気づかれるような行動…取りませんでしたか?

   例えば未来を変えたとか、とるはずの行動を取らなかったとか」


杉田「…バイトに遅刻しなかった、だけかな」


未来を変えた?…昨日アタシが動いたのはバイトに遅刻しそうだったから…



―――――――――後は…

――――――――【DEAD END】を回避してる!

杉田「実は昨日、雨でスリップして【DEAD END】が出た!」

稲葉「それを回避するために取った行動は?」

杉田「この店に来た、それだけ」

稲葉「…私もそれで感づきましたから、もしかすると他に感づいた人が居るかも…

   最低でも一人は…」

杉田「でも事故を予知する日記…なんてある?」

稲葉「それは言及できませんが…

   今日立った【DEAD END】の内容を覚えていますか?覚えていたら教えてほしいのですが」


杉田「一回目はスーパーに向かおうとして…。その時に未来が変わって

   それから家で籠ってようと思ったら…二回目は家に襲撃

   三回目は公園で――――」


稲葉「…他に何か変わっていたところは?」

杉田「三回目は着ぐるみだった」

稲葉「着ぐるみ……。伊弉諾に召集された時に居ましたね…」

言われてみればやけに頭の大きいシルエットが居た気もしないわけではない…
何を言ってたか忘れたけど――――

稲葉「とりあえず暫くは家に籠ってください。

   いえ…家はバレているのでしたね、だったらウチにお泊り下さい」


杉田「…でも家を空けるのは、母親一人だしさ」

稲葉「狙われることは無いと思います。相手が未来を呼んで行動しているなら…狙いは杉田さん

   となればどこかに雲隠れしていれば…狙われる可能性は少ないかと」

杉田「それもそうね、分かった。

   でも、家に連絡だけ入れさせてくれない?」

稲葉「電話はあちらです」


未来も変わってないし、白江はまだ信用できそう
言葉に甘えて暫くはここで泊まらせてもらう事にしよう

そっちの方がバイトも通いやすいし

稲葉「夕飯は…作りますので」

杉田「あ…コンビニ行くしいいよ」

稲葉「一応客人ですから…御持て成し致します」

んー…どこまでもいい人だ。多分…


>>>>>>>>>>>>>>>所有者の間


立った瞬間景色ががらりと変わった。
一度夢で見た場所、いや…正確に言うと夢じゃなかったんだけど


4th「脱落者は…無しかい」

伊弉諾「そう言う事だ」

12th「どこかのホームレスさんが1thを逃すからぁ」

9th「ふ…雑魚どもが」

全員揃ってるけど…。え?なに?やっぱり狙われてたのアタシ?

2th「で?どうして私たちをまた呼び出したのですか?」

伊弉諾「……」

杉田「…ちょ。それよりどうしてアタシが狙われてるわけ!?」

4th「確定所持者だからじゃ…ひっ…」

12th「んーふん♪今の発言で私視点二人の所有者が確定いたしましたー」

11th「ぶっちゃけ私的にも一人黒。一人グレー」

5th「お!?なんだなんだ!?オメェら進みすぎだろ!」

10th「わ…わ…私をそうやっていじめるのね!」

2th「今回私たちを呼び出した。その理由は――――こう言う事ですか?」

9th「聞いてた通りだ。俺様には関係ないがな」

杉田「ど…どういう事。」

4th「分からないようじゃから教えてやろう。今回ワシらを呼び出した伊弉諾の魂胆
   
  それはターゲットを明確にするためじゃ」


8th「えっと…それって…えっと…」

6th「発言的にぃ。正体割れてる人が複数いるみたいだからぁ

  たぁぶぅん…みんなでフルボッコにしちゃおうって事かなぁ?」


12th「んー♪そだね、じゃあ実名公開しちゃう?

   1thか4th…どーちーらーに――――」

4th「黙っとれ!12th

  1thは【杉田 チコ】。日記所持者であることは間違いない!」


12th「ありゃ…言っちゃったよ」

11th「やっぱり。じゃあもう一人も限りなくクロって感じね」

9th「ほう…杉田は所有者か」

6rh「実名さらされたぁしぃ…こことりあえず狙っちゃう感じで☆」




やばい…やばい…やばい…
敵の姿が見えないのに…敵からは姿が丸見えになってる…


これって限りなく…マズイ。いや。限りなくDEAD ENDに近づいてる……


伊弉諾「それでは…健闘を祈る」


>>>>>続く

ここで連絡事項

この安価日記ですが毎週火曜と土曜に更新していきたいと思います

一応今回【続く】と入りましたが、もしかするとまた日付が変わる前に投下する可能性もあります
えっとその場合はまた投下する時間帯を書き込みますので…


とりあえず安価は安定して週二回取っていく形にします
更新が不安定になるのも申し訳ないですし…。余裕ができればそれ以外も取るかもしれませんが…
すいません振り回してしまって。

そして今から本編を投下していきます…安価はありませんが…

>>>>>>4月14日>>>>>>稲葉書店


稲葉「大変なことになりましたね」

本当にね、実名さらされるなんて予想外…
限りなく死に近づいた。

稲葉「大丈夫ですよ!こういう時は「あきらめない事」ですよ!

   有名なテニスプレーヤーさんの本にも書いてありました!」


必死で励ましてくれるのは嬉しいけど、諦めないって何をよ…

杉田「諦めるつもりは無い、けどさ一緒に居たら白江まで狙われるよ?」

稲葉「そんなのモチのロンで承知です!」

杉田「いや…迷惑かけたくないんだけど」

稲葉「迷惑?組んでくださいって言ったのは私の方です!迷惑をかけるのは私です!」

杉田「あー…うん。なんかあったら白江だけでも逃げな?」


『4月14日 11時 雨』

『予報通りの雨』

『4月14日 12時 雨』

『雨がちょっと弱くなってきたかな?』



予知をざっと漁ってみたけど幸運な事に【DEAD END】のフラグは立ってない

稲葉「今日はバイトですか?」

杉田「いや…違うけど」

稲葉「だったら私達も他の所持者の事考えましょうよ!」

え…ウソ。考えるの面倒…。その時になればその時だって
あー…バイトって言って断ろうかな

稲葉「一緒に考え下さい、お願いします」


杉田「…お願いされたら、まあ仕方ない…」

アタシの弱点であり欠点であり短所。
それって怠け者な所じゃなくて、きっと人をほっとけないところ…なんだろうな
いつもそれで貧乏くじ引くしね


稲葉「まず4th。あの人はシルエット的に小さいです!

   そして杉田さんの事を知っていました!」


杉田「知り合いにあんな感じのシルエットの奴はいないし…

   だとすればやっぱり事故回避と何か関わってくる?」


稲葉「あの人の日記が事故に関するもの…と言う仮説を立てまして

   4thはこれから起こる事件事故を予知する能力に長けているのでしょうか」

杉田「さあ?それはちょっと分からないけど」

稲葉「続いて着ぐるみ12th」

杉田「えっと…何て言ってたっけ?」

稲葉「えー。あの時の発言を引用すると「どこかのホームレスさんが1thを逃すからぁ」とか…

   「んーふん♪今の発言で私視点二人の所有者が確定いたしましたー」とかです」

杉田「分からない」


稲葉「簡単に推理してみますとですね、発言内容的に12thは杉田さんではなく4thの素性を知っていたのでしょう」

杉田「なるほど…。じゃあ…12thが4thの素性を握ってるのは確実なのね

   でもさ、12thはもう一人分かったって言ったんだよね?あと一人は?」

稲葉「4thの発言で確定したのなら杉田さんである可能性が非常に高いですね」

杉田「じゃあアタシは二人から狙われてるって事?」

稲葉「はい。そこで出てきますのは「9th」と「11th」の発言

   実名が公開された時の9thの反応と、11thが握っている二人の情報」

杉田「ごめん。覚えてない」

稲葉「まず実名公開された時の9thは「ほう…杉田は所有者か」と言う発言

   多分何らかで杉田さんと関わってる、それか関わる未来の人物…」

杉田「で?11thは?」

稲葉「えっと。11thも杉田さんの事は確定で知ってますね」

杉田「……じゃあアタシは四人に狙われてるって事?」

稲葉「そう言う事ですね」

杉田「…」

着ぐるみにホームレスにほか二名に狙われるアタシ…
正直ホームレス以外姿が分からない分厄介


JK「ども。1stと…多分2nd?」

入ってきたのは…昨日の女子高生。
というより今なんて?何て言ったよ?

『カシャッ』

JK「待って待って待って。そんな敵意剥き出しにすんなしー」

  てか写真も勝手に撮んなし」

稲葉「何のご用でしょうか…」

JK「いやいやいや。え?予知できてない感じ?うける」

稲葉「DEAD ENDフラグが立ってないので応戦は致さない所存ですが…

   わざわざご挨拶をしに来たわけでは…」


JK「モチ!あんたらにお願いがあってきたのよね」

杉田「あ?お願いって?」

やばいやばいやばい…面倒な臭いがプンプンする。
正直今すぐにでもこの場を立ち去りたい

JK「えっとさ。なんかぁ…ウチにさぁ【DEAD END】立っちゃって!ちょー困ってるわけ!

  んでさ、そこでなんだけど助けてくんない?」

稲葉「…嘘か真か……」

杉田「とりあえずさ、名乗りなよ」

JK「え?ウチ?ウチは【月野 姫】(ツキノ ヒメ)

  ふっつーのJKやってまっす」

こんなに軽くてちゃらちゃらしてる奴なのに…助けてやりたくなるアタシが悔しい…
でも話を聞いた以上無視するわけにも―――

稲葉「良いでしょう。ですが交換条件です」

月野「なによ?」

稲葉「日記を教えなさい」

月野「えっとぉ。ウチの持ってる日記は『ギャル文字日記』

   未来の出来事がギャル文字で記される手帳」

稲葉「ギャル文字…どこの言語ですか?」

杉田「白江、日本語だよ」

稲葉「まあ…何と珍妙な……」

月野「こんな感じ?」

差し出される目にも毒々しいキラキラの手帳
中身はよくわからない言語で埋め尽くされて、読みづらい


月野「んでさ、こっからが本題なんだけどー

   なんか。ウチさ4thにぶっ殺されるみたいなのねー」

稲葉「4th…と言うと。ホームレスの?」

杉田「アタシを狙ってる奴ね?」

月野「マジで!?じゃあお互いさ協力してぶっ潰そうよ!」

昨日はあんなにDEADENDフラグが立ってたのに、今日は…そしてこれからもまだ立ってない理由
それってこの子が居るから…か

稲葉「で…えっと…月野さんにDEADENDフラグが立ったのって?」

月野「三日後」

杉田「それまでに行動変えればいいでしょ?アタシもそれで大分回避してきたんだし…」

月野「だから協力を要請しに来た。みたいな?」

稲葉「取るはずない行動を取って。未来を変える…ですか」

月野「んまあそんな感じ」

まあ確かに言ってることは理に適ってる感じもするけどさ…

月野「んなわけで宜しくー」

稲葉「…仕方ないのですか」

アタシに確認を取るように目配せしてくる白江、とりあえず断る通りもないし…
i一応。頷いておいたけど

今回の投下はココまでとなります

次の安価までしばしお待ちくださいな

月野「んでさ、ウチは今組んだわけなんだけど

   やっぱりDEAD ENDは変わってないみたいだし」

稲葉「…どういたしましょう」

月野の言う日記に目を通しても未来は変わってない。
読みにくい字で
『ウチは 4th に 殺される』(意訳)

とでかでかと書かれてる


稲葉「今から乗り込みますか?多数ですし…」

月野「乗り込むの!?」

稲葉「何とかなると思いますが…」

杉田「いや…4thがどんな奴かもわからないんだし、やめといた方が」

稲葉「月野さん。貴方の日記は周りで起こることが記されているのですよね?

   でしたらこの後どのような行動を取って、どのような展開になるのか…」

月野「――――――――!!

   あ…えっとぉ。これ未来で習うギャル文字も書いてあってさ…よく読めないって言うか」

『ザッ』

『4月17日 19時10分 晴れ』

『アタシは後ろから殴り掛かられて殺される』

【DEAD END】



立った…。【DEAD END】フラグが立った…
でもいったいどうして?やっぱり組んだから?

杉田「…ねえ白江」 稲葉「…杉田さん」

白江とアタシの声が偶然にも重なる
表情も同じく硬く強張ってて…。これも偶然?

稲葉「これ…見てください」

『4月17日 稲葉白江は服毒し死亡する』

【DEAD END】

杉田「ウソ…白江も!?」

稲葉「え…杉田さんも?」

月野「…4thって相当なやり手って感じ?

   この場に居る二人にDEAD ENDフラグ立つって…

   常識的に考えてクッソやばいんだけど」


杉田「とりあえず三日後に備えて…準備するしか」

稲葉「ええ…。でもどうやって」

杉田「とりあえず白江はその日一日何も食べない。もちろんアタシから渡されたものも

   んでアタシは後ろ向かない!」

月野「なんかぁ…微妙に頭悪い作戦だよね」

杉田「頭悪いって言うな!そういうソッチはなんか作戦あるの?」

月野「とりあえず。身を隠す的な?」

稲葉「でもそれって根本的な解決になりませんよね……」

月野「んじゃあ…もう杉野の案でいいんじゃないの?」

杉田「すぎ〝た〟ね!」

杉田「えっと、でもさ…準備って何するの?」

稲葉「とりあえず血を見ることは確定ですし…何か武器を持っておく…とか?

   一応…私は弓を持っていくつもりですけれど」

杉田「弓!?」

稲葉「一応学生時代に県大会で優勝したことがありますので――――」

月野「意外とスペック高いんだ……

   でも、武器っつっても…無くない?ウチって結構非力な訳だし」

杉田「アタシはバイクかな…」

月野「轢いちゃう系?グッロ」

杉田「そういうアンタは?ただ見てるだけってのは無いよね?」

月野「とりあえずなんか適当に持っていくよ」

杉田「じゃあ。今日はこの辺でいいんじゃない?

   時間も時間だし、アンタまだ高校生でしょ?」

月野「門限とか…ねぇし。いつの時代だよ

   んま、とりあえずウチも4thの居場所探しとくわ」

>>>>>>4月15日>>>>>>稲葉書店

<<早朝>>

今日はバイトを休んだ。
理由?理由は4thを探しに行くため

白江はお店を開けとかないといけないし、月野は学校。

午前中に自由に動き回れるのはアタシしかいない


杉田「…眠たッ……」

眠い目をこすりながらもお店の前に止めてあるバイクに向かう

稲葉「あ…朝早くからご苦労様です。

   精が付くようにお弁当を作ったのでもっていってください」

後ろから白江がお弁当を持ってきてアタシに持たせる。

稲葉「ちゃんと朝食べれるように軽いモノを入れておきましたから!」

揺れるたびにカラカラ鳴るお弁当。いったい白江は何を入れたの…


杉田「ありがとね…」


4thはホームレスと言う事は分かってる。
けど…けどいったいどこに行けばいいんだろう


↓2

A 河川敷
B 公園
C 廃墟
D 高架下

>>>>>>>>公園


ホームレス!ホームレスと言えば公園。
と言うわけでここに来たわけだけど

凄い量の青テント。そしてブルーシート

量が多すぎて…正直どこに声をかけようか迷う


杉田「……」

よく見ればホームレスにも色々いるのね…
筋骨隆々からホームレスには見えない身なりの人、オーソドックスな汚いホームレス


杉田『ん?なんか違和感…

   …でも思い出せない。何だっけな?』

ホームレスA「なーにやってんのこんな朝早くに」

そんな時一人のホームレスが話しかけてきた。
結構年食ってる感じのオーソドックスな小汚いホームレス

杉田「人探し…です」

ホームレスA「人探してんの?その人ホームレスなのかい?」

杉田「え…ええ。まあ」

ホームレスA「オラが協力してやろっか?」

杉田「…それは助かります」

凄い助かる、助かるけど…なんでこんなに親切なの?

ホームレスA「その代り、それくれや」

指さしてきたのは白江が作ってくれたお弁当
等価交換って事か、まあ良いわ


杉田「最近妙に未来を予知する感じの人、おじさん知ってる?」

お弁当箱を渡すと同時に尋ねてみる。
アタシでもド直球ストレートな質問だと思うけど、他に言葉が見つからない

ホームレスA「未来を予知?んだそりゃ?」

杉田「すっごい先見の明がある!とか」

ホームレスA「先見の明があるホームレスは知っとるが…

       未来予知なんてそんな大層な事しとらんぞ?」

杉田「で?先見の明があるホームレスって?」

ホームレスA「尾白さんに伊座さん。武さんに――――」

ざっと出てくるホームレスの名前。約10数名
しかも先見の明があるってだけで、どの程度の物か分からない…
アタシ―――バカだな

杉田「…その中でいっちばん怖くない人って誰」

ホームレスA「男だったら尾白さん、女だったらお竹さんだな」

よし、とりあえずこの二人は一番最後に回しておこう。
だって4thはアタシたち多数を相手にして勝てるほどの人物
そんな人物怖いに決まってる

杉田「じゃあ逆に一番怖い人って?」

ホームレスA「んー…羽藤のおっさんかいな…」

名前からして怖そう…。なるほど…今の人はアタシの中のランキングで怪しい人トップだ

杉田「何処にいるか分かる?」

ホームレスA「あのおっきい青いテントで暮らしとる」

杉田「…青いテント」

指さされた方向。そこに有るのはひときわ大きな青いテント
確か…あのテントって、さっき筋骨隆々のホームレスが居た場所じゃ…


杉田「ありがと!おじさん!」

ホームレスA「おー。役に立てたみたいで良かったよ!。あとワシの事はイチさんと呼べ―!」

杉田「じゃあね!イチさん!」


どの人物の場所に行く?下1
A男ホームレスの中で一番優しい 尾白さん
B女ホームレスの中で一番優しい お竹さん
C行きたくないけど今のところ一番怪しい 羽藤さん

無理、あんな怖い人のところ行くなんて無理
それに仮にアイツが所持者だったとして、勝ち目なんてない

と言う事は…。とりあえず他の人にも情報をもらっておいて


杉田「あ。えっと!お竹さん?」

お竹「なんぞえ?若い娘がこんな早うに

   シロちゃんならまだ寝とるぞえ?」

杉田「シロ…ちゃん?」

お竹「ほう…シロちゃんに会いに来たんじゃなさそうじゃな。

   でもワシに何のようだい?」


干し柿ぶら下がるテントの前でお竹さんって呼ばれてるホームレスは不思議そうな顔をした

杉田「えっと…最近ホームレスで怪しい人って…」

お竹「なーに言うとる、ホームレスなんてみんな怪しい風貌の奴ばかりぞ」

杉田「そう言うのじゃなくてー…

   んー…何て言えばいいんだろう。なんかすっごい物知りな人って居る?

   それも未来読んじゃいます!ってくれい凄い人」


お竹「アンタ変わっとるねぇ」

うん、こんな質問アタシだってしたくないよ…
けど…これで皆助けられるんだし、ちょっとの我慢だ

お竹「この公園で物知りって言うたら、ワシとイチとシロちゃん…あとゴンちゃんじゃな」

またしても複数出てきた…
けどイチさんとは今さっき会ってるし、お竹さんとも今会ってる

日記の変動が何もない所から見るに、多分この二人は所持者じゃないと思うけど…

お竹「そんな事調べて何になる?」

杉田「あー…大学のレポート作ってて…」

こんなに大々的にこそこそ嗅ぎまわってたらさすがに怪しまれるよね

お竹「学生さんかえ、熱心だねぇ

   干し柿やるよ、持ってきな」

杉田「あ…ありがとうございます」

お竹さんが干し柿を一つもぎ取ってくれた。
意外とおいしそう…後で食べよう

どの人物のところに行く?↓2
A候補1 イチさん
B候補2 シロちゃん
C候補3 ゴンちゃん

次向かうのはシロちゃん…だっけ?
イチさんとお竹さんが指さしてた方向は同じテント
…シロちゃん。なんか可愛い人なのかな?


杉田「あのー!!すーいーまーせーん!」

三回目のテント訪問、もう慣れた…

尾白「…ほうほう。可愛いお客さんじゃの」


中から出てきたのはコロッとした感じの恵比須顔のおじいさん
見るからに優しそうで、ちょっと安心

杉田「…あの、ちょっと人探しをしてて」

尾白「人探し?」

杉田「はい。あの、大学のレポートで

   その生態調査って言うか…何て言うか…」


尾白「ほうほう…まあ、ここじゃなんだ、お入んなさい」


杉田「あ…ありがとうございます」

>>>>>>>>テント内部

杉田「で、凄い先見の明があるホームレスを探してまして」

尾白「ほう…そうかい」

杉田「その中にシロちゃん…えっと…尾白さんでしたっけ?の名前も挙がってて

   少しお話を聞きたいなと」


尾白「ほうほう…。でも話すことなんてないぞ?

   自然と共に生きて自然と共に行動をする、そうすることである程度の事は分かるさ」


杉田「そう…ですか」

違う違う、アタシが求めてるのはそんな野性的な事じゃなくて…
この公園のホームレスの中に日記所持者が居るかどうか…それを確かめたいだけなの!


尾白「お茶…飲むか?」

杉田「あ…いえ」

尾白「…他に聞きたいことは?」


他に聞きたいこと…無い。

やっぱり羽藤って言う人が一番怪しいのか?
だとしたらこんな所で悠長に過ごしてる暇はない…

杉田「すいません。お時間取らせてしまって」

尾白「いやいや。ワシら時間は無限にあるからな

   また暇になったらおいでな…。えー…」

杉田「あ。チコって言います」

尾白「そうかいそうかい…チコちゃんかい」

ニコッと笑って出口付近まで送ってくれるシロちゃん
なんかちょっとだけほっこりするよね、こういうの…


杉田「ふぅ…。行くか」


次は羽藤って言う人のテント…
あー…出来るなら、この公園の人が皆お竹さんとかシロちゃんみたいならいいのに――――

>>>>>>>>>羽藤のテント前

一際デカイテント、公園で一番目立ってる…

この中に羽藤が居るのか…。なんかもう帰りたいな


『ザッ』

『4月15日 13時00分 晴れ』

『杉田チコは死亡する』

【DEAD END】


…DEAD END!?それも理由が知らされてない…。
やっぱり羽藤が所有者だったの?


時間は……。
死亡時間まであと十数分…。じゃあここで羽藤に合わなかったら

合わずに帰ったら…。


帰ろう…。そうだ、帰ればいいんだ


フラグが立った、それならそれを覆すために未来を変えればいい話
羽藤のテント前から踵を返して、一目散にバイクの方に向かった


杉田「これで飛ばして帰れば、大丈夫でしょ」


『4月15日 13時00分 晴れ』

『杉田チコは死亡する』

【DEAD END】

杉田「…なんで……よ!?」


バイクに跨ったのに、もう発進できるのに…
それなのに…未来は変わってない

早くここから出ないと不味いって事!?



『ブルルルルル!!!』


エンジン全開でバイクを吹かす。




『シュンッ』


『プスゥッ』


杉田「―――――え?」

今日はココまでと言うことで

意外とミラクル連発してる主人公ですが、今回一筋縄ではいかなさそうです
他の所有者が絡んでるので…

稲葉「…良かった。間に合いましたね」

突き刺さる矢、止まるタイヤ、そして遠くの方に居るのは白江

杉田「…何?え…もしかして―――」

稲葉「バイクに乗らないでください!
  
   今乗ったら死んでしまいます!!」

ちょっと待って…。え?じゃあこのままバイクに乗って帰ってたら【DEAD END】だったって事?
でも未来が変わった。アタシの行動で?アタシが死を選んだってこと?
意味がよく分からない…

杉田「白江。でもなんでアタシがバイクに乗ったら危ないって?

   アタシの日記でもそこまで予知されなかったのに…」

稲葉「…えっと」

ああ…そっか、お互いの日記の事を詮索するのはご法度だっけ?
白江も答えに困ってるみたいだし、深くは聞かないでおこう


稲葉「…見えたんです、バイクがボロボロになるのが」

見える?…聞こえるじゃなくて?
月野みたいに文字で記される感じの日記なの?

>>>>>>>>>>>稲葉書店


稲葉「危険…でしたね。間一髪と言った所です」

ちゃぶ台に並べられるお茶と羊羹。
ほっと一息つくにはちょうどいい感じかな

杉田「…ありがとね、ほんと助かった」

稲葉「いえ…その。私そう言うの見過ごせないだけで

   それにほら、一応同盟組んでるじゃないですか!」

杉田「そうだね」

あの公園のホームレスに所有者が居て…それが未来を変えた。
いや…そうじゃないとしても、アタシ以外の所持者が動いて未来が変わったのは事実

分からないのは、変わった未来の結末…

アタシがバイクに乗って死ぬ、つまりアタシの行動を先読みしてた人物がいるって事?
バイクになんかの細工が施された?


駄目だ…白江に話してみよう

杉田「ねえ、実は公園でフラグが立った時なんだけど

   あの時すでにアタシがバイクに乗って帰るって知ってて、それで何か仕掛けてきた人物がいるんだよね?」

稲葉「そう言う事になりますね、逃げることを見越して逃げる道具に細工を施した…

   相当賢いですね」

杉田「きっと4thが仕掛けてきたんだよ」

稲葉「そう言う事…になりますね」

杉田「でも…所有者同士がさ、フラグの立て合いしてさ

   それでフラグが立つんだったら相当じゃない?」

稲葉「まるでチェスや将棋ですね、王手をかけられたら殆ど逃れれない」


その説明を聞いてアタシの背筋に少し冷たいものが走った。
今まで回避し続けてた【DEAD END】それがいかに奇跡だったか


稲葉「私が言うのも何ですが…杉田さんは相当なミラクルですね」

杉田「アタシも今言われて実感した…」

稲葉「私の予想なんですけど…多分これから皆さん本気で杉田さんを狙ってくると思います」

杉田「えっと…その…どういう意味?」

稲葉「どうもこうも…。これからフラグが立ったら、まず回避することは難しいかと…」

杉田「…なんでそんなこと言うわけ」

稲葉「注意喚起です」

確かに今までは運よく潜り抜けてきた感じが否めないけど…
そんな風に言われるとさすがにずしんと来る

杉田「でも。一つ分かったことがある」

稲葉「…?」

杉田「あの公園に4thは居る、確実にね」

稲葉「まあ…。ですが…他の所有者が何か仕掛けてきたって事も…」

杉田「ううん、それは無い

   だって公園に置いてあるバイクに細工して、それが偶然アタシのだったって事…あり得る?」

稲葉「…となれば、杉田さんがあのバイクに乗ってるところを見た人」

杉田「限りなくあの公園のホームレスたちに絞れる」

稲葉「まあ、可能性としてはね」

少ない投下ですが今回はココまでで
えー、今年の投下はココまでとなります…

不慣れな投下に付き合って下さった皆様、良ければ来年もよろしくお願い申し上げます
良いお年を

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