ニート「世界最高の宝くじとやらが当たった…」(17)

母「あんたが家の子で良かった…」ウッウッ

ニート「母ちゃん…」

父「よし…今日はお祝いだな…」

妹「お兄ちゃんすごーい!」

【世界最高の宝くじ the best (ryとは】
一口10万円で買える国際的な宝くじである。
しかも1等1つしかないので当選確率はとんでもなく低い。
今回の当選者は”ニート”の23歳の青年。
自殺する前の最後の賭けというので貯金全てを賭けた。
なんと奇跡的に見事当選した。

そして当選金額は何と…

いくらだ…

ニート「当選金額はいくらですか?」

ニートは銀行へ行った。当選金額は本人も分からない。

銀行員「あ、はい…えっとぉ…」

この銀行員は若い新人さんのようだ。可愛いしこの子でも
手始めに犯そうかとニートは思った。金はあるんだ。

銀行員「当選金額はあなたの年収×100000000倍です」

ニートは凍り付いた。

ワロタ

銀行員「それではこちらの用紙にお客様の役職と
年収を御書き願います。情報はご内密にします」⊃用紙

ニート「…」

ニートは考えた。何と書けば良いのか…。
しかしそれは実に簡単である。何を書けば良いのかは。

【役職】ニート
【年収】小遣い月20000円

ニート(書くのか…書かないのか…)ザワザワ ザワザワ

追記:
この宝くじは成人男女が購入可能。
また65歳以上の方は最終年収が適用される。
各国別にルールあり。上記は日本。

銀行員「しかし、嬉しいですよね~。年収1億年分ですよ」キラキラ

そうですね。

銀行員「いいなぁ…私もそんなに合ったらなぁ…」

何を言い出すこの小娘。

銀行員「あ。すいません!ちょっと余計な事を…」アタフタ

可愛いなぁ~ ニタァ~

銀行員「お客様!表情に現れ過ぎですよ!!」

あぁ…何を考えてんだ…俺…

と、その時…俺はある策を思い付いた…。

そうだ!親父だ!親父の名前を使えばいいんだ!
え…でも待てよ…購入した時に…俺の名前…あ。
親父と俺は同じ名前じゃないか。ははっ!感謝するぜ!

【名前】功鶴野 弐威斗
【役職】詐欺師
【年収】0~300000000円

銀行員「え…」

ニート「あ」

年収\120000でも一億倍だからなぁ…

12兆と言えばちょっとした国の国家予算以上だ

ニート「あぁ!これは最近捕まった友達でぇえ!
あ…ああ!緊張しすぎて名前も忘れるなんてえ」(棒) ヒヤヒヤ

銀行員「あ…ぁあ!そそ、そうですよね!ああ…びっくりしました。
ハハッ…詐欺師なんかが、普通自分から詐欺師何て
言いませんよね。しかも銀行なんかで!!」

ニート「そそ、そうですよね…」(親父ぃぃ!!)

【自宅】

父「ウフェックション!!…クション…クション」(噂か?詐欺師もいやね)



ニート(くそ…もう実名を書いてしまったし友達の名前と
言ってしまったなぁ…どうしよっかなぁ……)

銀行員「……」(早くしろよ~)

ニート「すいません!明日また来ます!!」御辞儀!

銀行員「はぁ!?フザケンなよ!こっちの迷惑考えろ…」

ニート「ふぇ?」ビクッ

銀行員「ぁ…あぁ!すいません!!」

ニート(何だ…ただのブリッ娘か…)

【自宅】

ガラッ

母「お帰り!!私のかわいいかわいい弐威斗ちゃん!」$∀$

ニート「…」

妹「お兄ちゃぁ~ん…私…ずっと待ってたんだよぉ…」$∞$

ニート「…」

父「うっほーい!はよ金!」ピョンピョン

ニート(最悪だ…)

その後…ニートは袋叩きにされた。

そして父親は逮捕され、一家は壊滅。

宝くじなんぞに頼ってはいけなかったと反省した。



つまらんち( ´∀`)

終わっちゃったよ…

まぁ……………意外性……そう、意外性が良かった!!

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