爽「天使な小生意気」 (28)
タイトルだけ借りた。
中身はただの波風のない咲-Saki-有珠山さわゆき、時々なるちかゆあSS。短い
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●ごろごろ
爽「なぁユキさんよ」ゴロゴロ
由暉子「なんですか?」パラ
爽「テスト前でもないのに聖書なんて読んで楽しいかい?」ゴロゴロ
由暉子「楽しいですよ」パラ
爽「…………」
由暉子「…………」パラ
爽「そぉい!!!」ゴロリン!
由暉子「きゃっ」
爽「膝枕の術!」ドヤァ
由暉子「………………」パラ
爽「…スルー検定なるものが存在すれば免許皆伝だねユキは」コロン
由暉子「そうですか?」パラ
爽「…………」
由暉子「…………」パラ
爽「(チチでけーな)」
由暉子「……………」パラ
爽「(下から見ると更に圧巻)」ゴクリ
爽「揉んだら怒るかな?でも怒った顔も見てみたいね」
爽「んー…んー」
由暉子「…お好きにどうぞ」
爽「いいのん!?てか聞こえてた?」
由暉子「口に出してましたよ」
爽「マジで!?」ガバッ
ポヨンッ
爽「おフッ!!?」バフン
由暉子「…………」パラ
爽「…ナイスパイ乙」b グッ
由暉子「それはどうも」
●右の頬をひねりきられたら
爽「ぐーぐー…」
由暉子「…先輩?」
爽「(-.-)Zzz・・・・」
由暉子「………寝てますよね?」
由暉子「…コホン」
由暉子「『眠れる赤獅子よ、今しがたそなたの力…今は安息させるがよい…来るべき運命(とき)のその日まで…!!』」カッ
爽「ブフォッ!!」
由暉子「」
爽「~~~!!!」ピクピク←笑いを堪えている
由暉子「………」ギュウウウウウ
爽「あ痛だだだだだだだ!!!」
●左の頬も差し出しなさい
爽「いたたた…」ヒリヒリ
由暉子「狸寝入りなんてひどいです」
爽「いや、マジで寝てたよ。寝てたんだけどさぁ…」ククク
由暉子「むぅ…」
爽「なぁなぁ赤獅子って私のこと?」
由暉子「…………」
爽「獅子原だけに…くくっw」
由暉子「片目…必要ないみたいですね」スゥッ
爽「おいおいおいーー!!何しようとしてくれていらっしゃる!!」
由暉子「過ぎ去った時間はもう戻らないのでせめて痛みによるショックでどうにか記憶を消せないかと…」
爽「消せるか!…別にバカにして笑ったんじゃないさ」
由暉子「ではどういう意図で?場合によっては…」
爽「物騒発言連発するんじゃないっての。…いやただね、」
爽「可愛いなぁ。って」
由暉子「…………」ギュウウウウウ!!
爽「なんでぇえええ痛だだだだだ!!!!」
●成香ちゃんは天使
爽「両ほっぺたパンパンやないかーい」ヒリヒリ
由暉子「片目を奪わなかっただけマシだと思ってください」
爽「んなことされたら成香みたいになっちゃうじゃん」
由暉子「…片目隠したくらいで成香先輩みたいな愛らしい人になれると本気でお思いで?」
爽「なんて辛辣な言葉と顔!」
●成香ちゃんは天s
爽「『素敵です!』」ナルカッ
由暉子「なんですそれ?」
爽「成香が愛らしいと聞いたので真似してみた」
由暉子「似てませんけど」
爽「『素敵ですか!?』」ナルカッ
由暉子「わざわざサイドテールを右目に無理矢理被せただけのお粗末な芸当で成香先輩語らないで下さい不快です死にます」
爽「成香と私とのこの評価の格差!」
由暉子「なにもしなくても先輩は素敵です!」ナルカッ
爽「…ありがとう」
由暉子「いえ」
爽「似てないな」
由暉子「そうですね」
●前言撤回
爽「今日はユキにまくられちゃったね」
由暉子「僅差ですけどね」
爽「僅差だろうと大差だろうと勝ちは勝ちさ」
由暉子「そうですか」
爽「ん~やっぱしあそこでリーチかけない方が良かったかなぁ…けどそれだと…」
由暉子「あの点差なら逆転の可能性も見えたのでリーチかけるか否かは確かに悩むところでしたね」
爽「まぁ次はダマでいってみるか。打点を抑えても鳴いて早上がりが必要な場面もあるしな」
由暉子「親の連荘が続いてればそれを阻止する意味でも必要ですね」
爽「成香や揺杏はまだそこら辺の判断をしかねるみたいだったね。明日はその辺を重視で練習するか」
由暉子「…………」
由暉子「真面目な話も出来るんですね」
爽「? 私はいつだって真面目だぴょん」☆ミ
由暉子「前言撤回します」
●たまには
爽「鳴きの使いどころはよく考えてな。構わずなんでも鳴きまくって気付いたらリーチかけられず役なし、なんてことにもなりかねん」
成香「はい!」パシッ
由暉子「(指導するときはちゃんとするんですよね)」タンッ
爽「主に順子系の役は一翻下がる。対子がいくつかあればチートイなんか狙ってみても面白いね」
揺杏「ふーむ」トン
爽「はいロン。12000」パラ
揺杏「おいぃ!」
爽「私の荷物持ち一週間な~」ゲヘヘヘ
揺杏「ふざけんな!」
誓子「ご愁傷様」アーメン
由暉子「(ふざける時と真面目な時の切り替えがまだまだ謎ですね)」フンフム
●静かな時もある
爽「…………」ペラ
由暉子「(珍しく静かだと思えば)」
由暉子「爽先輩」
爽「んー…?」ペラ
由暉子「なに読んでるんですか?」
爽「『マリア様がみてる』だってさ。チカに借りた」ペラ
由暉子「そうですか(誓子先輩…)」
爽「…………」ペラ
由暉子「面白いですか?」
爽「んー…」ペラ
由暉子「先輩?」
爽「んー…」ペラ
由暉子「…………」
由暉子「……」ドスッ!
爽「ふぬらっ!!」
由暉子「……フフン」
爽「いや、そんなドヤりながら膝に飛び乗ってこなくても…」
由暉子「読書の続きどうぞ?」
爽「えぇー…」
由暉子「どうぞ?」
爽「…は、はぁ…」ペラ
爽「…………」ペラ
由暉子「…………」
爽「……」パタン
爽「ユキはやっぱり柔らかいね」
由暉子「そうですか(勝った)」ドヤァ
●不平等
爽「この世界は不平等だ。理不尽だ。そう思わないか?なぜ同じくらいの幸せを全ての人間が与えられない」
由暉子「多少は仕方ないのでは」
爽「貧富の差があることで、それで均衡が保たれているって言いたいのか?」
由暉子「ええまぁ…」
爽「自分の胸に手を当ててみろ」
由暉子「………」スッ
爽「大きいだろう?」
由暉子「え、まぁそうですけど…」
爽「揺杏の胸を見てもう一度同じことが言えるのか!?」
由暉子「――――!!」ハッ
揺杏「ハッ倒すぞおめーら」
揺杏「あとおめーも変わらねーから」
爽「ん?」☆ミ
●じゃんけん
皆「じゃーんけんぽいっ!」
由暉子「負けました」
揺杏「じゃあユキ荷物持ちな~」ガサッ
成香「重いけどすみません」ガサッ
誓子「3週間ぶりに勝てたわ!」ガサッ
爽「荷物持ちによる筋力増加の一途を辿るところだったなチカ」ガサッ
由暉子「さすがに重いですね」ガサッ
爽「…………」
爽「半分持つよ」ガサッ
由暉子「いいんですか?」
揺杏「ひいきだひいきだー」
爽「だってな…」チラ
誓子・成香・揺杏「?」ペターン
由暉子「?」ボイーン
爽「ユキはもう充分重いもの持ってるから」
誓子・成香・揺杏「お前が言うな!!!」
揺杏「あと乳ネタ持ち越してんじゃねー!」
爽「ん?」☆ミ
●女子力
揺杏「今日は来るんだろ?」
爽「おうとも!」
成香「揺杏ちゃんのお家に行くんですか?」
爽「今日は両親遅いからな。揺杏ん家で晩ごはんさ」
揺杏「帰り買い物付き合えよ~」
爽「揺杏の飯は美味いからな。荷物持ちしてやるか」
誓子「揺杏って女子力高いわよね」
爽「胸の大きさを女子必須のスキルに全振りしたからな」
揺杏「お前の分は水と白飯に塩な」
爽「いやん!!」
由暉子「…………」
成香「胸の大きさを女子力に変換する方法ですか!?」
由暉子「…」コクン
●ものまね
成香「…………」ジーーー
鏡「」
成香「髪の毛針っ!!」シュバッ
成香「なーんちゃってえへへ」
揺杏「ぷぷっww」
成香「!?」
揺杏「鬼太郎wwwww」
成香「わぁぁぁぁあ!いつからそこに!?」
揺杏「鏡見てニヤつきながら鬼太郎のマネしてるとこから…ぷぷぷ」
成香「最初からじゃないですか!」
揺杏「オイ!ナルカ!(裏声)」
成香「やめてくださいぃ!」
揺杏「衣装も作ったから。夜なべして」つ黄色と黒のちゃんちゃんこ
成香「ここ最近目にクマが出来てたのはそのせいですか!?」
●お祈り
誓子「……………」←お祈り中
爽「…………」
爽「…………ちくわ大明神」ボソ
誓子「…ブフッ!」
ザワッ
爽「wwwww」
誓子「あとで磔にするわね」ボソ
爽「」
●居眠り
成香「すーすー」zzz
爽「ツモ!おやっぱねー!」
揺杏「げっろ…トビかァ」
誓子「マイナス6000点…痛いわ」
由暉子「交代しましょうか」ジャラ
揺杏「なるかー」
成香「すーすー」zzz
爽「寝てるな」
誓子「寝かせといてあげましょうか」
揺杏「遅くまで麻雀指南本読んでたみたいだしね」
爽「!」ピコーン
爽「なぁなぁ…」
由暉子「?」
成香「すーすー…」
成香「ん…ふわぁ」ムニャムニャ
爽「…」ジー
誓子「…」ジー
揺杏「…」ジー
由暉子「…」ジー
成香「!?な、なんですか!?」
爽「なにって」
揺杏「今日の部活は『成香の寝顔観賞会』に変更になったんだよ」
成香「なんですかそれ!」
誓子「安心してなるか。ちゃんとレポートも提出するから」
成香「怖いです!」ヒィ~
●アナログゲーム
爽「たたいてかぶってジャンケンポン!」グー
由暉子「ぽん」チョキ
爽「…!」
由暉子「?叩かないんですか?」
爽「可愛い後輩は叩けない」キリ
由暉子「先輩…」
爽「たたいてかぶってジャンケンポン!」グー
由暉子「ぽん」パー
由暉子「…」ブン!!
爽「あれぇ!?」バシーーン!!
●アナログゲーム②
揺杏「よっと!」グサッ
黒ひげ危機一髪『』しーん
揺杏「ありゃりゃだめか」
誓子「えい!」グサッ
黒ひげ『』しーん
誓子「わわっ残念」
成香「やぁ!」グサッ
黒ひげ『』スポーーン
ワーナルカノカチー
クロヒゲサンヲタスケダセマシタ!ステキデス!
キャッキャウフフ
モッカイヤロッカ
由暉子「黒ひげが飛び出したら勝ちじゃなかったですか?」
爽「旧式のルールではね。最近のはパッケージにも『飛び出させたら負け』って書いてあるよ」
爽「時代の流れには逆らえないのさ…」
爽「次黒ひげ吹っ飛ばしたら厳しい罰ゲームだからなっ!!!
行くぞ!黒ひげ!!」グサッ
黒ひげ『』スポーーン
爽「………」
由暉子「罰ゲームですね」
●はやりんの麻雀教室
テレビ(はやり)『はやりんの~…☆』
テレビ(はやり)&爽『「まーじゃん!だいすきーー!!」』イエーイ
テレビ(はやり)『みんなぁーこーんにちわぁ~☆』
爽「こーんにっちわぁ~!!」
テレビ(はやり)『今日もはやりおねえさんと麻雀で遊ぼうねぇーー!☆』
爽「イエーーーーはっやりーーん!!」
由暉子「(うるさい…)」
爽「なぁなぁユキも見ろよ。はやりんだぞはやりん」
由暉子「はいはい」
テレビ(はやり)『今日は混一色についてお勉強しようね!』
爽「ハーーーイ!!」
テレビ(はやり)『まず混一色はホンイーソーって言うんだけれど、ホンイツって呼ぶことの方が多いかな』
爽「知ってる」ドヤァ
テレビ(はやり)『おんなじ色の数牌さんと字牌さんで作る役だね!』
爽「…ζ( ゚∀゚)」ジー
由暉子「(すごく集中してる…)」
テレビ(はやり)『いわゆる染め手って言われるものだよ☆はやりも誰かの色に染まりたいなぁ☆』ドッアハハハハ
爽「…ふふっ」
由暉子「(ものすごくニヤついてる…)」
テレビ(はやり)『染め手には他にも、清一色、字一色、緑一色…ってお友だちがいて、すっごく高い点数がもらえちゃう役だよ☆』
爽「..._〆(゜▽゜*)」メモメモ
テレビ(はやり)『混一は面前…鳴かないことだね☆だと3翻なんだけれど、鳴いても2翻なんだ☆』
爽「ζ( ゚∀゚)」フンフム
テレビ(はやり)『混一はわりと作りやすくて他の役とも合わせちゃえる嬉しい役なんだよ☆どんどん鳴いてスピードでせめちゃえ☆ミ』
爽「ζ( *゚∀゚)」ナルホド!
由暉子「(静かだけど顔がうるさいってこういうことなんだろうな)」
●居眠り②
爽「ふがーー」zzz
揺杏「今日は成香じゃなくて爽が寝てんのか」
成香「かわいい寝顔ですね」
爽「ふがふが」zzz
誓子「(そうかしら…)」
由暉子「珍しく徹夜してたみたいですよ」
揺杏「あー対戦高の映像チェックするんだって言ってたな」
誓子「試験勉強もそれくらい頑張ってほしいものだけどね」
揺杏「でもなぜか赤点は免れてるから腹立つわコイツ」ツンツン
爽「ふげふげ」フガガ
誓子「じゃあ始めましょうか」
ジャラジャラジャラ
爽「くがーーーー」
成香「(通るかな?)」トン
爽「それポーーン!!」zzz
成香「!」ビクッ
由暉子「寝言…ですか」トン
爽「ロォーーーン!!8000オーール!!」zzz
由暉子「!?」
揺杏「寝ててもうるせーなコイツは」
誓子「しかも間違えてるし…」
由暉子「(獅子原騒に改名した方がいいんじゃないかな)」クス
成香「(なんだか知らないけどユキちゃんが笑ってて素敵です!)」
●だーれだ
誓子「……」パラッ ←読書中
成香「ち、ちーかちゃん」後ろからギュッ
誓子「!!」
誓子「(これは…!俗に言う『あすなろ抱き!!』)」
誓子「なるかったら今日はずいぶん積極的なの」
爽「ニヤニヤ」
誓子「…ね」ギリギリギリ
爽「ぐええええギブギブ!!」
揺杏「だからやめとけっつったのに」
成香「ち、ちかちゃん!死んじゃいますよ!」アワワ
由暉子「自業自得です」
誓子「揺杏は釘を、ユキとなるかは人が磔に出来るくらいの大きめの十字架を。大至急ね」ニコ
爽「なにする気!?」
●めがね
爽「うお~」クラクラ
由暉子「なにやってるんですか?」
爽「ユキの眼鏡かけて遊んでる」
由暉子「目が悪くなりますよ?」
爽「ずっとかけてるわけじゃないからだいじょーぶだいじょーぶ」クラクラ
由暉子「壊さないで下さいよ?」
爽「だいじょーぶだいじょーぶ…うおっ!?」クラッ
ドターーン!! ドサドサドサ!! ←よろついて本棚に激突して本が大量に落ちた音
爽「あたたたた…」
由暉子「大丈夫ですか!?」
爽「だいじょーぶだいじょーぶ…いやぁユキってすごい度数の眼鏡かけてたんだね。フラついちったよ」
爽「あ、眼鏡は無事だから!!」
由暉子「どうでもいいですよそんなの!それよりケガは…」
爽「だいじょーぶだいじょーぶ」ボロボロ
由暉子「(どうみても満身創痍なんですけど…)」
爽「子供の頃からなれてるから無問題!」b グッ
由暉子「どんな幼少期過ごしてきたんですか…」
●ふつうの子供のころ
揺杏「へ?うちらのガキの頃?」
由暉子「はい」コクコク
成香「ちかちゃんと3人、幼なじみだったんですよね? 私も聞きたいです」
揺杏「んー…別に普通だよ?」
揺杏「普通に避難車ぶっ飛ばして坂道転がしてそのまま川にスーパーダイブして死にかけたり」
揺杏「普通に肥溜めに爆竹仕掛けてウンコまみれになったり」
揺杏「普通にスケートだ!っつって凍った池で滑ってて氷が割れて危うく凍死しかけたり」
揺杏「普通に札幌雪まつりの滑り台でこれまた避難車で滑り降りて主催者からめっちゃ怒られたり」
揺杏「普通にヒグマの子供見つけて飼おうぜーってなったら親熊出てきて死にかけたり」
揺杏「有珠山噴火させんぞ!って着の身着のまま登山したら遭難して死にかけたり」
揺杏「他にも色々あるけど死にかけただけで別に大した事はしなかったよ」
揺杏「な、普通っしょ?」ケラケラ
成香「ふつう…?」
由暉子「普通の定義が崩れそうです…」
●ファンクラブ
誓子「うちの学校でユキのファンクラブが出来てるみたいよ」
揺杏「おお!」
成香「素敵ですね!」
誓子「全国で目立ったからかしら。よかったわね!」
由暉子「そうですか」
揺杏「どーしたぁ?もっと喜んでもいいんじゃね?」
由暉子「いえ…こんなものを拾ってしまったので」ピラ
揺杏「ん?カード?」
『真屋由暉子ファンクラブ会員証 会長番号001 獅子原爽(名誉会長)』
誓子「あのバカ…」
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