藤岡弘、『ふんっ!!』シャキーン
モブ『うわー!!』バタリ
レイ「・・・!」キラキラ
ミサト「レイちゃーん、わざわざここに来て何見てるのかな~?」
ミサト「って」
藤岡弘、『ぬん!!』ズバアァ
ミサト「・・・何これ」
レイ「・・・sfソードキル」
ミサト「映画?」
レイ「そう。加持さんが勧めてくれたから・・・」
ミサト「へぇ~、あいつがねぇ・・・」
レイ「・・・・・・」キラキラ
ミサト(えらく熱心に見てるわね・・・)
ミサト「これ、かなり古い映画でしょ?」
レイ「・・・そうね。そう言ってた」
レイ「最近、昔の映画を集めてるって言ってたわ」
ミサト「か~っ、畑仕事の次は昔の映画・・・好きよねぇ、あいつも」
ミサト「でも何で勧めたりしたのかしら」
レイ「・・・好きそうな顔してる、って言ってたわ」
ミサト「へぇ、じゃあ実際どうなの?」
レイ「・・・ぽかぽかする」
ミサト「ん?」
レイ「・・・刀、この辺りにあるの・・・?」
ミサト「えっ?」
レイ「振ってみたいって思うから・・・」
ミサト「ええっ!?」
シンジ「綾波、それ・・・」
レイ「木刀よ、碇君」
シンジ「それはわかるけど・・・」
アスカ「顔に似合わず物騒なもん引っ提げちゃって」
アスカ「いったいどーいう風のふきまわしなわけ?」
レイ「・・・これ」サッ
アスカ「ん?何これ」
レイ「これを見ればわかるわ」
レイ「私はこれからmagiに用事があるから」スタスタ
アスカ「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
シンジ「・・・行っちゃった」
<ネルフ>
レイ「・・・こんにちは」
リツコ「あら、今日は緊急召集がない限りお休みなのに、どうしたのかしら?」
レイ「これ」スッ
レイ「・・・magiに私に的確なフォームを研究してもらうの」
リツコ「抜刀術・・・剣術入門・・・?」
リツコ「・・・何故かは知らないけど、magiを私用に使う事は許されないわ」
レイ「エヴァに持たせればいいわ」
リツコ「え?」
レイ「エヴァにも刀を持たせればいいわ」
リツコ「珍しく押してくるわね」
リツコ「でも、それはここで決められる事では・・・」
ヌッ
ゲンドウ「・・・・・・」
リツコ「し、司令!?」
ゲンドウ「・・・何を揉めている」
リツコ「それが・・・」カクカクシカジカ
ゲンドウ「無理だ」
レイ「・・・・・・」
ゲンドウ「データも無しに実戦配備することは現時点では不可能だ」
レイ「・・・わかりました」クルッ
ゲンドウ「待て」
レイ「・・・?」ピタッ
ゲンドウ「私は、現時点では不可能だと言った」
リツコ「ということは・・・」
ゲンドウ「データさえ取れれば実戦配備も考慮する」
ゲンドウ「実戦で怪我でもされたら困るからな」
ゲンドウ「よってmagiの使用も一応許可する」
リツコ「司令、さっきの話聞いてましたね?」
ゲンドウ「・・・・・・」
リツコ「・・・・・・」
ゲンドウ「・・・すまん」
レイ「ありがとうございます」ペコリ
ゲンドウ「だが、レイ」
レイ「?」
ゲンドウ「これからお前が進む道は生半可なものではない」
ゲンドウ「精進しろ、レイ」スタスタ
リツコ「・・・?」
レイ「・・・・・・」
<シンジ宅>
藤岡弘、『ぬうん!』ズバッシュ
アスカ「へぇ、これがジャッパニーズサッムラーイってやつ?」
シンジ「それわざと言ってるの?」
アスカ「うっさい。まぁでも、こんなむさっ苦しいモンに影響されちゃうなんてね」
シンジ「武士道ってのに引かれたんじゃないかな」
シンジ「剣道とか、いろんな国でやられてたみたいだし」
アスカ「剣道ねぇ、聞いたことしかないわ」
シンジ「僕やってたよ、剣道」
アスカ「は?」
シンジ「ん?」
アスカ「ヘタレなアンタが武道やってたの!?」
シンジ「ヘタレってなんだよ・・・」
シンジ「・・・父さんが昔やってたみたいで、僕もやってたんだけど」
シンジ「あんまりためにはなってないかな」
アスカ「司令が剣道やってたの!?」
シンジ「う、うん。やりはじめた経緯は知らないけど」
アスカ「信じらんない・・・」
ミサト「二人仲良く何見てるのかしら~?」
アスカ「ミ、ミサト!?」
アスカ「どこら辺が仲良く見えんのよ!」
ミサト「あら、レイと同じもの見てるのねぇ」
アスカ「無視すんな!」
ミサト「それ流行ってるのかしらん?」
シンジ「レイが木刀持ってる理由聞いたら渡されて・・・」
ミサト「レイは加持からかしてもらったみたいだけど」
アスカ「しれっと又貸ししちゃってるじゃんアイツ」
シンジ「じゃあ一緒に返しに行こうか」
アスカ「はぁ?なんでアタシも入っちゃってるわけ?」
シンジ「アスカも見たからね。お礼は言わないと」
アスカ「そんな理由で休日にアタシを動かすとか・・・」
ミサト「どんな理由なら動いてくれるんでしょうねー」
アスカ「し、使徒が来るぐらいの大事だったら動かないでもないわよ」
ミサト「そうかしら?」
アスカ「ミサト!!」
シンジ「?」
シンジ「とにかく、使徒が来る来ない云々以前に人としての問題なんだから、ほら!」
アスカ「・・・ったく、行かないなんて行ってないんだから」スック
アスカ「まぁでもアンタの頼みを聞いて行ってあげるんだし?デザートの一つはあってもいいかもねー」
シンジ「はぁ、しょうがないなぁ・・・」
ミサト「いってらっしゃーい」フリフリ
<司令室>
加持「首尾はどうですかね?」
ゲンドウ「上々だ」
冬月「まさか興味を示すとは思っていなかったがね」
ゲンドウ「素質があると言ったのはどこのどいつだ?師匠・・・」
冬月「・・・ふん」
<ネルフ>
ピピピッ
レイ「・・・・・・」ジーッ
ピピッ
レイ「・・・・・・」グッ
リツコ「ちょっと!ここで振り回さないでちょうだい!」
レイ「・・・ごめんなさい」
リツコ「ほら、データならあげるから」ガサッ
リツコ「ここじゃなくて他所でやりなさい、いい?」
レイ「わかりました」
スタスタ
リツコ「はぁ・・・一人でやらせて大丈夫かしら?」
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