シンジ「綾波ってば、テレビに影響されすぎだよ」(14)

藤岡弘、『ふんっ!!』シャキーン

モブ『うわー!!』バタリ

レイ「・・・!」キラキラ

ミサト「レイちゃーん、わざわざここに来て何見てるのかな~?」

ミサト「って」

藤岡弘、『ぬん!!』ズバアァ

ミサト「・・・何これ」

レイ「・・・sfソードキル」

ミサト「映画?」

レイ「そう。加持さんが勧めてくれたから・・・」

ミサト「へぇ~、あいつがねぇ・・・」

レイ「・・・・・・」キラキラ

ミサト(えらく熱心に見てるわね・・・)

ミサト「これ、かなり古い映画でしょ?」

レイ「・・・そうね。そう言ってた」

レイ「最近、昔の映画を集めてるって言ってたわ」

ミサト「か~っ、畑仕事の次は昔の映画・・・好きよねぇ、あいつも」

ミサト「でも何で勧めたりしたのかしら」

レイ「・・・好きそうな顔してる、って言ってたわ」

ミサト「へぇ、じゃあ実際どうなの?」

レイ「・・・ぽかぽかする」

ミサト「ん?」

レイ「・・・刀、この辺りにあるの・・・?」

ミサト「えっ?」

レイ「振ってみたいって思うから・・・」

ミサト「ええっ!?」

シンジ「綾波、それ・・・」

レイ「木刀よ、碇君」

シンジ「それはわかるけど・・・」

アスカ「顔に似合わず物騒なもん引っ提げちゃって」

アスカ「いったいどーいう風のふきまわしなわけ?」

レイ「・・・これ」サッ

アスカ「ん?何これ」

レイ「これを見ればわかるわ」

レイ「私はこれからmagiに用事があるから」スタスタ

アスカ「あ、ちょっと待ちなさいよ!」

シンジ「・・・行っちゃった」

<ネルフ>

レイ「・・・こんにちは」

リツコ「あら、今日は緊急召集がない限りお休みなのに、どうしたのかしら?」

レイ「これ」スッ

レイ「・・・magiに私に的確なフォームを研究してもらうの」

リツコ「抜刀術・・・剣術入門・・・?」

リツコ「・・・何故かは知らないけど、magiを私用に使う事は許されないわ」

レイ「エヴァに持たせればいいわ」

リツコ「え?」

レイ「エヴァにも刀を持たせればいいわ」

リツコ「珍しく押してくるわね」

リツコ「でも、それはここで決められる事では・・・」

ヌッ

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「し、司令!?」

ゲンドウ「・・・何を揉めている」

リツコ「それが・・・」カクカクシカジカ



ゲンドウ「無理だ」

レイ「・・・・・・」

ゲンドウ「データも無しに実戦配備することは現時点では不可能だ」

レイ「・・・わかりました」クルッ

ゲンドウ「待て」

レイ「・・・?」ピタッ

ゲンドウ「私は、現時点では不可能だと言った」

リツコ「ということは・・・」

ゲンドウ「データさえ取れれば実戦配備も考慮する」

ゲンドウ「実戦で怪我でもされたら困るからな」

ゲンドウ「よってmagiの使用も一応許可する」

リツコ「司令、さっきの話聞いてましたね?」

ゲンドウ「・・・・・・」

リツコ「・・・・・・」

ゲンドウ「・・・すまん」

レイ「ありがとうございます」ペコリ

ゲンドウ「だが、レイ」

レイ「?」

ゲンドウ「これからお前が進む道は生半可なものではない」

ゲンドウ「精進しろ、レイ」スタスタ

リツコ「・・・?」

レイ「・・・・・・」

<シンジ宅>

藤岡弘、『ぬうん!』ズバッシュ

アスカ「へぇ、これがジャッパニーズサッムラーイってやつ?」

シンジ「それわざと言ってるの?」

アスカ「うっさい。まぁでも、こんなむさっ苦しいモンに影響されちゃうなんてね」

シンジ「武士道ってのに引かれたんじゃないかな」

シンジ「剣道とか、いろんな国でやられてたみたいだし」

アスカ「剣道ねぇ、聞いたことしかないわ」

シンジ「僕やってたよ、剣道」

アスカ「は?」

シンジ「ん?」

アスカ「ヘタレなアンタが武道やってたの!?」

シンジ「ヘタレってなんだよ・・・」

シンジ「・・・父さんが昔やってたみたいで、僕もやってたんだけど」

シンジ「あんまりためにはなってないかな」

アスカ「司令が剣道やってたの!?」

シンジ「う、うん。やりはじめた経緯は知らないけど」

アスカ「信じらんない・・・」

ミサト「二人仲良く何見てるのかしら~?」

アスカ「ミ、ミサト!?」

アスカ「どこら辺が仲良く見えんのよ!」

ミサト「あら、レイと同じもの見てるのねぇ」

アスカ「無視すんな!」

ミサト「それ流行ってるのかしらん?」

シンジ「レイが木刀持ってる理由聞いたら渡されて・・・」

ミサト「レイは加持からかしてもらったみたいだけど」

アスカ「しれっと又貸ししちゃってるじゃんアイツ」

シンジ「じゃあ一緒に返しに行こうか」

アスカ「はぁ?なんでアタシも入っちゃってるわけ?」

シンジ「アスカも見たからね。お礼は言わないと」

アスカ「そんな理由で休日にアタシを動かすとか・・・」

ミサト「どんな理由なら動いてくれるんでしょうねー」

アスカ「し、使徒が来るぐらいの大事だったら動かないでもないわよ」

ミサト「そうかしら?」

アスカ「ミサト!!」

シンジ「?」

シンジ「とにかく、使徒が来る来ない云々以前に人としての問題なんだから、ほら!」

アスカ「・・・ったく、行かないなんて行ってないんだから」スック

アスカ「まぁでもアンタの頼みを聞いて行ってあげるんだし?デザートの一つはあってもいいかもねー」

シンジ「はぁ、しょうがないなぁ・・・」

ミサト「いってらっしゃーい」フリフリ



<司令室>

加持「首尾はどうですかね?」

ゲンドウ「上々だ」

冬月「まさか興味を示すとは思っていなかったがね」

ゲンドウ「素質があると言ったのはどこのどいつだ?師匠・・・」

冬月「・・・ふん」

<ネルフ>

ピピピッ

レイ「・・・・・・」ジーッ

ピピッ

レイ「・・・・・・」グッ

リツコ「ちょっと!ここで振り回さないでちょうだい!」

レイ「・・・ごめんなさい」

リツコ「ほら、データならあげるから」ガサッ

リツコ「ここじゃなくて他所でやりなさい、いい?」

レイ「わかりました」

スタスタ

リツコ「はぁ・・・一人でやらせて大丈夫かしら?」

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