フランケンシュタインの怪物「仲間ニシテクレ」勇者「は?」(9)

フランケンシュタインの怪物(以下、フランケン「仲間ニシテクレ」

勇者「いや俺はお前を討伐しに来たんだけど……」

フランケン「ナゼダ」

勇者「近隣の村から依頼されたからさ」

フランケン「ソウカ」

勇者「そうだ」

フランケン「……」

勇者「……」

フランケン「…仲間ニシテクレ」

勇者「埒があかないな」

勇者「お前見たかんじ魔物だろ?何で勇者の仲間になりたがるんだよ?」

フランケン「オレ、マモノジャナイ」

勇者「じゃあ何なんだ?」

フランケン「バケモノ」

勇者「……あー…まぁいいや、それで、で、仲間になりたい理由は?」

フランケン「ジブンノソンザイリユウガホシイカラ、」

勇者「一気に重い話になった気がするなぁ……」

フランケン「オレ、世界デヒトリダケノバケモノ、ダカラ毎日サミシイ」

フランケン「オレ、人間トイッショニ暮ラシタイ、デモオレノ見タメハ異形ダ」

フランケン「人間ハ異形ヲ嫌ウ、オレハ迫害サレル」

フランケン「ダケド魔王ヲ倒セバ英雄トシテ人間カラ尊敬サレル、ダカラオマエノ仲間ニシテクレ」

勇者「うーん…まあそういう理由があるならいいぞ、ただまずはお前に何ができるか教えてくれないか?」

フランケン「ナゼダ?」

勇者「俺の旅もお遊びじゃないからさ当然危険も伴うわけですよ、魔王軍との死闘は避けて通れぬ道だしな」

勇者「その死闘の最中に仲間を守る暇なんてないと思う、だから足でまといになる奴は連れてけないんだ」

フランケン「ナルホド、ナルホド」

勇者「で、お前は何ができる?」

フランケン「パワート、ボディノ硬サニハジシンガアルゾ」

勇者「なるほどね、前線タイプってわけか」

フランケン「ドウダ?仲間ニシテクレルカ?」

勇者「うーん、とりあえず次の村に到着するまで試しに一緒に行ってみて考えることにするよ」

フランケン「ワカッタ」

ハッチャン…!

道中

盗賊「ケケケ!有り金全部置いてきな!!」シャキンッ

勇者「おっ、やっと敵が出てきたな」

フランケン「賊カ……オレノ力ヲアピールスルニハチョウドイイ相手ダ」ヌッ

盗賊「何だデカブツ?俺様とやるってのか?」

フランケン「捻リ潰ス……!」グワァ

盗賊「バラバラにしてやんよ!!」バッ

数分後

盗賊「ハァハァ……やるじゃないか……」

フランケン「ガガッ……貴様モナ……」

勇者「ちょっとちょっとフランケン君」

フランケン「ナンダ?」

勇者「いや、『盗賊程度余裕だぜ!』みたいなこと言ってたよね?」

フランケン「言ッテタナ」

勇者「だったら何で接戦してるのかなー?」

フランケン「コイツガ予想ヨリ強カッタダケダ、オレガ弱イワケジャナイ」

勇者「いやぁ……盗賊ごときに苦戦されてもなぁ……」

盗賊「あ?盗賊ディスってんのか?」

フランケン「落チ着ケ、我ガ好敵手ヨ、ココハ冷静ニ話シ合オウデハナイカ」

盗賊「チッ……お前がそこまで言うなら……」

勇者「変な友情育ててんじゃねーよ」

今日の模試はフランケンがでたなぁ…

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