タイトル通りGANTZ×艦これです。
注
・大阪弁は適当
・書き溜めは無し
・短い
・初ss
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この世界には、ごくわずかな人間しか知らない情報がある。それは自分の好きな人であったり、また国家機密であったり、人に害を及ぼすどころか殺してしまうものや、個人の感情だったりする。だがこれは違う。
ひょっとするとこれは国家機密と同等かそれ以上だろう。何故なら、死んだ筈の人間が行きかえり、異星人と戦っているのだ。
撃った箇所を爆破する銃、自由に伸び縮みする刀、動力不明のバイクのようなもの、身体能力を極限まで高める服まである。
ただしこのゲームには、命がかかっている。前述したスーツでも即死したりするような力を持つ異星人にも、勿論彼らは会ったことがある。だがそれでも、敵を倒し、生き残った者がいることも事実。それを繰り返すうち、楽しむようになった者も。
ここはでは「普通の人間」は、生き残れない。
マンションの一室のような所に、黒い球があった。それはゲームに参加するーー大阪のーー人間には、「黒アメちゃん」と呼ぶ。正式な名称なんてない。ただ安易に、誰かがつけただけのものだ。
黒服の女「黒アメちゃんや」
サラリーマン「はぁ? 黒アメちゃん??」
そりゃあ、いきなりそう言われればビックリするだろう。死んだと思ったら、自分と同じ境遇の人が沢山。マンションの一室のような部屋だが、ドアは何をしても開かず、鍵にも触ることができない。大抵の人間はいつも同じ反応をする。
太った男「だから一体、ここはどこだと・・・」
天然パーマの男「うッさいな~ホンマに~っ」
基本は状況を理解できずオロオロしている人が多い。中には黒スーツを纏った人間に聞いている者もいるが、誰一人として取り合わない。憤慨し、ドアを開けようとしたところで、やっと異常に気づくのだ。
金髪の女「おっ。でたでた!」
ストレートヘアの男「なんやこれ?しん・・かい・・・ぃ? わからへん!」
天然パーマの男「性感や!深海性感!」
黒人「お前の脳内じゃあ漢字は”性”と”感”やろ桑原?」
桑原「ん?性感?そう!大正解!」
ストレートヘアの男「わーったわーった」
黒スーツを着用している者は、このゲームで生き残ってきた猛者達だ。天然パーマの男は”桑原和男”。セックス依存症で、女の姿をしていれば異星人でも犯す。ストレートヘアの男を”木村進”という。仲間からは「ドSの三人」とよばれており、残りの二人のうち、坊主の男を”平参平”、癖毛の男を”原哲男”という。金髪の女は”中山美保”。このチームのリーダー格である”室屋信雄”と付き合っている。黒人は”島木”。名前は解らないが、「ジョージ」と呼ばれている。
黒スーツを着た地味な顔だが美人な女は”山咲杏”。他にもメンバーがいる。
青年「時間か」
子供「うわぁああぁ!! 頭が!」
主婦「えっウソ!ウソウソ!? あああぁ」
中年男「わぁあああああ!」
これもメンバーからすれば「お約束」や「テンプレ」と呼ばれるほどによくおこっていた。ただ頭からミッションの舞台となる場所へ転送されるだけだが、頭から消えていくため、「斬られた」と見間違ているのだろう。
暫くすると、この部屋の全員が「転送」された。
「黒アメちゃん」に数字が表示される。数字は段々減っていくため、すぐタイマーだとわるだろう。これが0になれば、生きている者はまたこの部屋に転送され、何れくらいの敵を倒したか、どんな敵を倒したかによって、点数が加点されていく。これが100になれば、100てんめにゅ~が出てくる。なにが出てくるかは、一度取ってみればわkるだろう。
そして、ミッションが始まった。
青年岡八郎は、コントローラーと呼ばれる機器を使ってすがたを文字通り消した。要は[たぬき]の「とうめいマント」と同じだ。
案の定、訳もわからずこミッションに参加し、数分と持たずに死んだ人間がわんさかいる。そこら辺の細長い岩に目と、人間のような口をつけた化け物が人間を喰らう。
この化け物は誰の目にも見えるため、興味本意で近づいて殺された一般人も、もう二桁を越えただろう。だが、見た感じ雑魚だろうと判断したかれは、強い標的を求め、この場を後にした。
桑原「お!あれボスかぁ?」
島木「ぽいな」
一方、島木桑原ペアは、人形の「深海棲艦」を見つけた二人は、そいつに向かって一直線に向かっていった。自分達は数多の敵を葬ってきた猛者とはいえ、よほどの強敵ならばエースの岡に任せるというスタンスをとっていた。
桑原「ダンナ」
島木「?」
桑原「あいつ、後で
島木「わかっとる。何時もの”アレ”やろ?」
桑原「さすがダンナや! てなわけでヨロシク」
どうやら桑原は、あのボスを欲望の捌け口にするようだ。島木もそれはわかっているし、リーダー気取りの室屋より、室屋に対し同じ考えを持っている桑原のほうが好きだ。
二人は銃ーーZガンと呼んでいるーーを構えてボスに向け、トリガーを引いた。
ドガン!
轟音。この銃は簡単に言えば「対象を圧[ピーーー]る」銃だ。名称は「Zガン」。トリガーをひくと「X」「Y」の字に展開される銃をそれぞれ「Xガン」「Yガン」と命名した。
じゃあこの銃は横から見ると「H」の形だからHガンにしようと話が決まろうとしたが、流れ的にZにしようということで、紆余曲折を経てこの名称になった「Hガン」と名付けようとした桑原は不満なのだそうだ。
桑原「どうや!」
島木「! まだや!ただ倒れただけや!しぶといなぁ」「やけどコイツがボスやろ・・・!」
Zガンの特性上、大抵の敵にとって一撃必殺だ。ミッションの中で一番強いボスでさえも即死させることもできるが、この深海棲艦は違うようだ。
此方に気付いたか、護衛の小さな黒い飛翔物体を従え、歩いてこちらに向かってくる。
真正面から向かい合って気付いたが、人間なら美人に入るだろう。頭に乗せた、口があるこれまた黒い帽子が吠える。どうやら両方に意思があるようだ。
桑原「さぁ来い”帽子”!」
Zガンを構えてトリガーをひく。また地面に叩き付けられる”帽子”。飛翔物体は全滅したようだが、立ち上がった”帽子”が手にした杖を振ると、その軌跡がぼうっと黒ずみ、また同じ物が現れた。かずはさっきの2、3倍以上ある。
島木「ちっ。せっこいやつ・・・」
桑原「あ? ちょっと待ってこっちきとる!?」
島木「あぁ!?」
振り替えって一目散に走る二人の側を、小さな光の粒が横切る。後ろからはガガガという音。
島木「! って! ああぁ!クソ!あれ銃弾かなんかか!?」
桑原「え!? うあわ!上着よう。 ダンナ!右に曲がって!」
島木「ああ」
余裕ぶっこいてる暇はないと感じたのか、数秒でスーツの上を着る桑原。その間島木はてきの特徴を整理していた。
島木(どっかで見たことあるなぁアイツ・・・。やたら美人やったし、オタクの気持ち悪いギャルゲーかなんかに出て・・・!)
島木「桑原!アイツ、”艦なんちゃら”! ”艦なんちゃら”や! オタクの好きそうな!!」
桑原「え。 アメちゃんもそういうの好きなん?」
島木「ちゃう! 星人の話! 確か船が擬人化したヤツやったハズ。 軍艦なら戦闘機とか・・・機銃?とか・・・ミサイルとか撃ってきたりするんちゃうか?」
桑原「あの光の粒が機銃なら、ポイント部分に当たらん限り脅威やないな。 ミサイルは・・・まぁ撃たれる前に刀で切り込みいれて潰せばええやろ」
何処からか機銃がアスファルトや車、コンクリートの壁を抉る音が聞こえてくる。
桑原「しっかしあんなちっちゃいのが一杯おったら迂闊に動けへんやん。機銃も目に当てられたらスーツがあるとはいえ潰れるやろうし・・・」
島木「あのちっちゃいのは戦闘機かなんかか? でもミサイルなかッたし・・・あ。」
桑原「ダンナ一人でブツブツ煩い」
島木「死にたいんやったらきかんでもええ」
桑原「・・・続きどーぞ」
島木「ミサイルがないって事は、多分昔の船がモチーフやろ・・・。 まだ勝機はあるで」
桑原「岡はぁ? くそぉ、コントローラー持ってきときゃよかった・・・」
島木「ほら、行くで。ぐずぐずしとったらいつかみつかる。 そしたら爆撃かなんかされて御陀仏や。とにかく移動や!」
息が整った二人は、此処から離れるために移動を開始した。
ところ変わって、雑魚を葬ってきた「ドSの三人」。流石に物足りなさを感じてきたようだ。
平「弱かぁ~」
原「やな」
木村「あら? アソコみてアソコ」
原「んあ? あれ、地面が・・・」
道路の舗装にヒビが入っている。地中から何かが出てくる予兆だろうか。
ドン!
木村が、出てきた棒のような細長い物体をZガンで潰した。
木村「んーーーーー」
原「なんや、盛り上がっただけか」
次の瞬間
原「ん?また、って此方向かってきとらへん?」
木村「逃げっか! とーーーーう」
平「あッ、待てや!」
三人が同時に道路の舗装にヒビと振動を残し、三軒先の居酒屋の屋根に着地した瞬間、
ボカン! バラバラ···
という爆音と共に、おくからボコンという音が。
木村「ん? ありゃあ・・・おお! ガスマスク貞子!」
原「はぁ? ぶははっはっは! バイバイサイボーグ貞子!」
原がすかさずZガンで潰す。敵は死んだのか、赤い円状の池ができた。
原「はは、あっけないなぁ。でもまぁ地中から来られたら厄介やなぁ」
原はそう呟いた。
今日はここまで。あと
・オリキャラが出るかも
・不定期更新
を注意書として追加。まだ増えるかもしれません。あとオチはギャグにしてます。
「短いのに1日でしあげられんのか」と思ったそこのあなた! 作者は受験生なンですよ!(小声
ではまた。
桑原「! 岡」
岡「! なんや?」
島木「岡。コイツらに元ネタ・・・って言っていーかわからんけど、そういうのがあるかもしれへん」
岡「・・・・・・第二次世界大戦らへんの船か?」
島木「あんなお化けみたいな船があってたまるか! ま、機銃撃ってきたクセにミサイルなかったしなァ。たぶんそこら辺の時代にあった武器しか使ってこんやろ」
何気に大阪チームは敵の特徴や攻撃方法、そのかわしかたなどを仲間に伝えることが多い(全員がそうではない)。
原「あッ、おった! おい!こっちや!」
平「ホンマ?」
木村「ホンマみたいやな」
原達ドSの三人も、潜水艦のような(といっても潜るのは地中だが)敵と交戦した旨を伝えた。
基本厄介な敵は岡にぶん投げるのがこの大阪チームだ。
岡「今回は厄介な敵が多いな。杖振った軌跡から航空機出したり、機銃での射撃や爆撃、おまけに潜水艦もおる」
桑原「と言うわけでボス撃破頼むわ」
岡「見つけたらな」
岡はそういうときびすを返し、この場から去っていった。
島木と桑原はその後も雑魚との交戦を繰り返し、ある程度の対処法を決めた。ドSの三人はいつの間にか居なくなっていた。まぁいつものことだ。
桑原「あーーーーーー・・・疲れた」
島木「あぁ? オイオイ此処でヘバンなや。 こう言うときこそ警戒を・・・あー言わんこっちゃない」
桑原「?」
桑原が振り向くと其処には、こちらを睨み付ける”帽子”がいた。
今日はここまで。ぶっちゃけこのあとどうするか迷ってます。”帽子”もといヲ級をちゃっちゃかカタしてオチに入るか、まだ続けるか。
最初に「短い」って注意書書いたのに・・・。
桑原「あーあ ちっ」
桑原は舌打ちする。そりゃあそうだ。できればもう少し敵の種類や特徴を見分け、じっくり対策を練って挑みたかった。いつもスーツの上を脱ぎ、余裕ぶっこいて戦っている彼がここまで慎重になると言うのは、はっきりいって余程油断ならない敵が現れたということを指す。まだ準備もままならないというのに、まさかすぐに再戦とは。
桑原「ダンナ! ダンナぁ!」
島木「うっさいもう気づいとる。 どうする? ”帽子”もこっち見るどklろかこっち向かってきよるで」
桑原「今逃げ切れ
島木「無理やな。 後ろは障害物多いし、横は建築物がある。跳んで向こう側に行こうとして、跳んだ瞬間やられる」
桑原「やるわけやね・・・あーあ」
武器を下げることができるホルスターのようなものがつけられた太股から、ソードの柄を抜く。程なくして刃が「シュンッ」と音を立てて伸びる。
”帽子”との距離は十メートル程。
島木「いくで」
二人は同時に走り出した。
島木「おお・・・!」
桑原「らッ」
帽子が杖を振るう。
刃と杖がぶつかり合い、耳障りな音をたてる。
桑原「こいつがボスで・・・間違いなさそうやな!」
島木「ああ。 ついてねーな」
帽子「ヲォ!」
島木&桑原「おおっ・・・と!」
”帽子”が振った杖がアスファルトを砕く。
何も知らない人間が居れば「勝てない」「もう死ぬしかない」などと弱音を吐く所だが、大阪チームはそんなものは居ない。数々の強敵を打ち倒し、今日まで生き延びてきたのだ(大半は岡の功績だが)。これくらいで驚いたり、腰を抜かしたりしない。
島木「ああっ!」
島木が再び前方に向かってステップ。真上から斬り掛かるが、”帽子”は動かずに杖を突き出してきた。
吸い込まれるように島木の腹部にヒット。数メートル吹っ飛ばされる。
桑原「ダ・・・っ!」
振り返りかけるが直ぐに目の前の敵に視線を戻すと、案の定また杖での突きを繰り出してきた。
ソードの側面でガードし、持ち手の角度を変えて袈裟懸けにソードを振る。微かな手応え。
見れば、”帽子”のあだ名の由来である、特徴的な帽子の白い触手のようなものが切断されていた。
帽子「ヲ・・・!」
”帽子”が眉をひそめる。
人間のように感情表現をするのなら、このソードでの一撃は”帽子”にとって良いものではないのだろう。
桑原のソードによる一撃で”帽子”が怯んでいる間、吹き飛ばされた島木は起き上がったが、間もなく嘔吐した。
島木(クソッ・・・!予想以上に速かった・・・!)
斬り掛かった直後、念のため腹をへこませていた島木は、腹部を貫かれることは免れたものの、辺りどころが悪かったらしい。吐いたあとも顔色は悪い。
島木「もう少ししたら行く・・・それまで死ぬなよ・・・桑原・・・」
島木は願うように呟いた。
島木が戻って来ない。死んだか、何かその場から動けないようなことが起こったのだろう。しかし、桑原は島木に死んでほしくなかった。リーダー気取りの室屋より「えええ人」だと思うし、何よりここで死なれたら自分も無傷ではすまないだろう。戦闘音で”帽子”の手下や仲間が現れれば桑原の生還率はぐっと低くなるし、もし敵にも派閥争いのようないさかいがあったとしたら、”帽子”に敵対する者、敵対する勢力が来るかも知れない。質、量共に、どちらか一方でも高い水準の敵が来れば、それだけで生還は絶望的だ。
桑原(岡! 来てくれてもええんやで・・・!)
杖とソードの刃がぶつかり合う音が響く、”帽子”、桑原共にその場を動いていない。動くのは、自分の足を狙われた時だけ。
感情があるかどうか解らない”帽子”はもとより、桑原も落ち着いているように見えて、実は焦っていた。
桑原(やべぇどーしよー! もうslろそろ限界なんやけど!?)
桑原は恐れていた。いつ”帽子”の振るった杖の軌跡から、あの飛行物体が出てくるか判らないからだ。恐らく杖を突いた時には飛行物体が顕現でっkるスペースがないために出現させられないのだろうが、ちょくちょく横に振るうことが増えている。これが桑原が焦る理由だ。
桑原「うおらあっ!!」
先手(?)必勝を体現するかのように、桑原は渾身の力を込めてソードを振った。
いきなり桑原の攻撃の”リズム”が崩れた為か、必要以上に距離を取る”帽子”の隙を突き、桑原はソードをホルスターに差し込み、変わりにXガンを握る。
そして連射速度が落ちるロックオン機能は敢えて使わず、上下のトリガーを同時に引く撃ち方でトリガーを連続で引きながら全速力で島木のとばされた方向へ駆け出した。
桑原「ああああぁぁああアアァァあアアァ!!!」
お前はメロスかと言われそうな程走る。トリガーを引くことも忘れない。
桑原「ごめぇええんダンナぁあああ! 俺一人じゃ無理や!」
島木「ハァ!!? 今俺は・・・
桑原「分かっとる! 逃げるでッ!!」
k島木が言い終わるか終わらないかの内に、桑原は問答無用で島木を抱えて逃走した。
今日はここまで。途中で何度も指が思った通りのキーに行かないでイライラしながら書くハメになりました・・・。誤字が多いのはそのせいです(やろうと思えば書き直せたけどね!)。最近寒い!
指の動きが寒さで遅い気がしてならない・・・。
あと今後の展開についてですが考えた末、折角の初ss、自分のやる気が出てきたことにより、もう少し続けようと思います。
相変わらず更新は不定期ですが。
桑原「あ! 助かった!」
島木「! 時間か・・・」
「黒アメちゃん」のミッションには、制限時間がある。どうやらその時間を迎えたようだ。恐らく他の生き残っている者、瀕死の者は、来たときと同じく頭から転送去れているだろう。
桑原「! ・・・アイツ・・・」
転送されていく中、桑原は見た。”帽子”が此方を睨んでいるのを。
桑原「シーユーアゲイン、ってか? まぁできるなら、もう会いとうないわ・・・」
1レスだけです。ハイ。更新終わりです。
チビ星人
>>25
あァ? なんやてェ? 日本語で言えやバァーーッカ
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転送が終わると、何時ものマンションの個室に彼らは居た。それぞれ「ちいてん」され、後は各自解散。
次に部屋へ来るのはいつになるのだろうか。
ジジジ・・・と音を立てて、またこの部屋へやって来た。因みに、前回のミッションから1日しか立っていない。塾が始まる前だったので、桑原は今日は休むという旨を伝えてここに来た。
桑原(思ったより早かったな)
やはり沢山の”初心者”がいる。徹底的に無視を決め込み、素早くスーツに着替えて待つこと数分。今回のミッションの標的が表示された。その相手は・・・
”深海棲艦”
桑原「またかい・・・。ま、いい。今度こそは・・・」
桑原は珍しく最初から上を着て、転送されていった。
島木「よう」
桑原「うす」
島木「また”深海棲艦”やッたな」
桑原「ああ。今度こそ、や」
島木「なんやエライ気合い入っとんなぁ」
無視して先へ進む。桑原は何時ものおちゃらけた雰囲気とは違い、凛々しかった。 が、それを見て不審に思った者も居たことは伏せておく。
コントローラーを除き混み、敵の赤い点を探す。
桑原「あ?」
此方に急速に接近してくる点が。
桑原「ダンナぁ!!敵がこっちきよる! 多分”帽子”や!」
島木へ叫び、コントローラーをしまってソードを構える。
程なくして、”帽子”が姿を現した。
桑原「先手必勝」
呟き、Zガンのトリガーを引く。”帽子”は護衛の艦上爆撃機で建物を破壊し、煙が収まらない内にその中へ飛び込んでZガンによる攻撃を回避。道路に大穴があく。
桑原「くそ、相手もバカやないってことか・・・。ちゃんとこっちの攻撃方法を覚えとる・・・」
島木「! 飛行機や!」
上空へと飛翔していく5つの黒点。それがある一定の高度で急に此方の方に曲がってきた。
桑原「マジかっ」
島木「うぉ」
Xガンで壁に穴をあけ、その穴へ飛び込む。
間一髪、ドサッと音を立てて地面に着地した直後、彼らが少し前なで居た道路が爆発した。
桑原「爆撃ッ・・・かッ・・・!」
島木「くそ、ホンマ厄介な奴やな」
桑原「まさか爆撃機まであるとかないわぁ」
ブウウウゥウゥウン
桑原「!」
島木「うぉ!?」
虫の羽音のような奇妙な音の方向へ振り替えると、また非行物体が現れた。今度のは彼ら二人が最初に遭遇した、戦闘機だ。
ガガガガガガ!
機銃の音を背に、更に建物の壁に連続でXガンを撃ち続け、その穴から出る。Zガンの方がトリガーを引く回数が少ないが、数秒時間が掛かる上、咄嗟に発射した場合効果範囲が分からないという欠点がある。その上、その大きさ故に取り回しが悪い。マウントしようにもZガンには使えない。こういう時はXガンの方が役に立つのだ。
煙を身体で切りながら、悠々と二人の方に向かってくる。護衛の戦闘機、艦上爆撃機はまだ健在。このまま顕現させられていれば、此方が不利になることは火を見るより明らかだ。
桑原「ハァッ、ハァッ、ハァッ!」
島木「んなろぉ!」
島木がXガンを乱射。油断していたのか、”帽子”はビックリしたような表情を浮かべた後、島木がトリガーを引ききる前に艦爆と戦闘機を盾にして後ろへ飛び退いた。
艦娘と戦闘機がボコボコ膨らみ破裂。
桑原「よし! ナイスやダンナ! 飛ぶ奴はそんな硬くないッてことか」
島木「みたいやな。Xガンでロックオンして・・・それか難しいやろーけどソードで斬るか。 まぁ撃った方が確実やろーな」
桑原「ダンナ」
島木「あ?」
桑原「この道路やったら街路樹やら車やらの影に隠れられて面倒や。広いとこにあいつらを誘き寄せて戦おうや」
島木「ああ、そうやな。そうしたほうが良さそうやな」
二人は”帽子”が飛び退いた方とは逆の方向に全速力で走った。
以上、更新終わり!
てかやけにレス少ないな・・・
二人は駐車場らしき場所に辿り着いた。近くに大きな建物が見える。おそらく大型ショッピングモールだろう。
島木「ふぅ」
桑原「はぁ、はっ、はぁ」
暫くして
桑原「何か、こンなに真面目になッてミッションに参加したのッて、久し振りやなぁ」
島木「なんや、いきなりどないした」
桑原「いやあ、なんとな~く」
島木「なんやったっけな、こういうの・・・」
桑原「? あのでかいt
島木「知っとる。あれがイオンだッてコトぐらい。 お前の台詞についてや」
桑原「ああ・・・”死亡フラグ”?」
島木「そう。それや」
桑原「いやでもあれって、”帰ったら云々”とか、・・・・・・そーゆーのちゃうか?」
島木「せやな」
ドォォォオオオオォン!! 爆音が辺りに響き渡った。
桑原「くそっ、もうちょい休憩したかッたのに」
島木「ぼやくな。準備せえ」
駐車場周辺は車がとまっている。そのせいで移動が阻害されるかもしれない。盾になるかと思ったが機銃や爆撃、実際は(地面ではなく海で)浅く潜航して目標へと向かっていく魚雷には無力だと判断した桑原。
桑原(邪魔にならなけりゃいいんやけど・・・しゃーない)
桑原「ダンナ。Zガンで車潰してくれへん?」
島木はなにかいいかけて、口を閉じて頷き、手近にあった車へZガンを乱射しはじめた。
同時に”帽子”の艦載機が到着。機銃を乱射する機体、爆撃で舗装を車ごと吹き飛ばす機体、そして二人に向かって魚雷を投下する機体・・・。
島木にアイコンタクトで注意を促し、自身は右手にZガン、左手にXガンを構える。
桑原「ここが勝負所・・・ぜってーお前の那珂にぶちこんでやる!」
クライマックスの場面に相応しくない台詞を吐きながら、桑原は決戦に備え、身構えた。
今日はここで終わり☆
冬休みが終わってしまう・・・宿題終わってないのにィ!
そええにしても俺、PS Vitaで書き込んでるんだけどこれ結構俺が知らない機能が付いてる・・・。
LとRでカーソル移動、STARTボタンで行変え、□でバックスペース。これ結構すごい!
"帽子"が杖を振るい、艦載幾が出現。また、今回は一度だけでなく、二度、三度と繰り返す。たちまち艦載機で"帽子"の体が覆われ、見えなくなる。
桑原「ハハ・・・うそやろ・・・」
思わず声が震える。島木も駐車場の車をZガンで潰していくが、驚きを隠せない。
島木(チクショウ・・・!おきの手を隠してやがッた!)「気ィつけろ!」
桑原「言われんでも!」
桑原が”帽子”に向かって突進。
”帽子”の艦載機が隊列を組終える前にガンツソードの刃を伸ばしながら、そして左手のXガンを乱射しながら走る。”帽子”は杖を降り続けている。
桑原「学習せぇ! もう遅いっつーの!」
これで終わらせると思っていた。だから、島木の「あっ」という声は聞こえなかった。
島木「バカ!翼をよく見ろ! ありゃあ・・・」
桑原「・・・う!」
慌てて両足でブレーキをかけえう桑原。なるべく勢いを殺し、回れ右。そして走る。
次の瞬間、”帽子”の前に出現した艦載機が一際大きむ爆発。
桑原「なっ、なんやぁ?!」
島木「魚雷か爆弾を載っけたやつやッた。 スーツあっても結構なダメージやったとおもうで」
”帽子”が「ちっ」と舌打ち。それを見た桑原は、
桑原「腹立つわぁ・・・。あんな解りやすい罠に引っ掛かるか!」
島木「・・・・・・・・・。」
桑原「あれ? ダンナー?ダンナー?」
なんか反応してくれてもええんちゃう? という桑原を無視し、”帽子”を睨み付ける。
島木「次は俺が行く」
桑原「あ・・・っ、ああ。わーった」
”帽子”が再び杖を振るう。
島木「よう考えたらなんも難しいことはなかったんや・・・」
Zガンで潰す。それを試していなかった。
島木「喰らえや!!」
カチッ
ドンッ
二人にとってお馴染みの、Zガンでの攻撃音。”帽子”は勿論、その艦載機と周りのアスファルトごと十数センチ円状に凹む。
島木「・・・どうや?」
桑原「! ムホッwwwww いいかんじ」
”帽子”は・・・大きなダメージを負っていた。人間で言うところの関節に異常は無さそうだが、あだ名の元となった「帽子」が無くなっている。艦載機を出すための杖も折れてしまっている。艦艇で言えば、良くて大破ーーーそれも限りなく轟沈に近いーーー状態。もう戦える力は残ってないだろう。
桑原「さて・・・」ボロン
島木(うえっ)
桑原「欲望の、ままに、イキます!!」ズチュ
ヲ級「ヲーーーー!」
~○ー~○ー~○ー~○自主規制ー~○ーー~○ー~○ー
桑原「うっ・・・ん・・・ふう」
もう流石に出ないし、スッキリした様子。
桑原「さて、さよならさんっ・・・と?」
回りを見渡す。何かへんだ。しばらく考え、結論に至る。
桑原「・・・皆おらへん・・・次巻か・・・」
ジジジ・・・という音が聞こえる。桑原の視界は、急に変わった。
採点をおえ、数日後の大阪。何時もと変わらない景色が目の前に広がっている。人々のこえと足音、車のエンジン音が鼓膜を叩く。
そんな中、桑原は勤め先へと向かっている。
桑原「はぁ・・・アイツ、良かったな・・・」
「アイツ」とは”帽子”のことである。通りすがりのサラリーマンが桑原をちらりと見るが、桑原は気にしない。
桑原「近年まれに見るベストな具合やった・・・またやりたいもんやな」
桑原は歩きつつ、ぼやく。この後の悲劇を考えずに。
不気味な集団がいた。全員女・・・それも超がつきそうな程の美人、美少女達だが、それを念頭においても近寄り難い。
まず最初に人々の目を引いたのは、そのはだの白さだった。まさに純白という表現がにあう。が、その肌のせいで不気味さ、冷たさを見るものに与える。
次に、身に付けている衣服、装飾品だ。深海魚を思わせる帽子、厳つい鉄塊のようなブーツ、何で出来ているのか解らない蛇・・・。
それは全て、最近巷で良く耳にする「艦隊これくしょん」の敵キャラクター、深海棲艦のようだった。偶々通り掛かったオタクっぽい男が高そうなカメラを構え、パシャパシャ撮影している。
桑原「」
角を曲がった瞬間、そんな連中とばったり会ってしまった。流石の桑原も、開いた口が塞がらない。
帽子が短く、「ヲッ」と鳴いた(?)。
途端、白い肌の連中の視線が桑原に集まる。
後ろのやたらごてごてした何かを着けたビキニの連中と何やら話している。
帽子が、杖を桑原へむけて降り下ろした。
次の瞬間、白肌の連中が、一斉に桑原へむかって駆け出した。
桑原「お・・・っ!?」
状況は理解出来ていないが、こんな異様な風貌の人間達に追い掛けられれば、誰だって逃げたくなるだろう。
桑原「うおおおぉおおぉおおぉぉぉおおぉーーーーーーー!!???」
訳もわからず走る桑原。
桑原「なんやなんやぁ!? まだあの部屋行っとらんぞ!」
そう言いながら振り替えると、奴等が口々に何か叫んでいる。
「ココデ···スルトハネ···イイデショウ···」「ワタシノ···チツデ···イキナサイ···」
「ニゲルナ···ト···イッテイル···ノニ···」 「ワタシノ···パイズリハ···ホンモノヨ···」
桑原「ああ! そういうことか!昨日のあれか」
納得の表情。しかし、
桑原「イヤ、でも無理!その人数無理! 一人ずつ来てや!」
果たして桑原は、この魔の膣から逃げ切れるのだろうか?
ーー完ーー
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