ハリー「父さんが>>3も遺してくれたんだ」 (100)
ロン「透明マントと金貨の他に?」
ハリー「そうなんだ。これも役に立つと思う」
>>3
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ほとんど首無しニック
ハリー「そう。実は父さんはほとんど首無しニックの信頼を勝ち取って、彼を僕に遺してくれた」
ロン「それがどう役に立つんだろう?」
ハリー「ゴーストは物体に遮られずに、あらゆる場所を移動する」
ロン「そう聞くとすごそうだけど、実際は生前の記憶の痕跡だからそこまで自由じゃないよ」
ハリー「ホグワーツだけでも十分だよ。情報収集にはもってこいだ」
ロン「それはつまり、スリザリンのやつらの会話や教授の秘密もつかめるってこと?」
ハリー「女子の秘密もだよロン!」
ハーマイオニー
マルフォイ
ロン「ハーマイオニーがマルフォイだって…?」
ハリー「僕も耳を疑ったよ」
ロン「マルフォイってつまり、ドラコ・マルフォイがハーマイオニーの正体だったってこと?」
ハリー「いつからそうだったのかはわからない。でも、ポリジュース薬の定期摂取は確かに僕らを騙しうるだろう」
ロン「でも…ありえない! じゃあ僕らがスリザリンと一緒に受けた授業のときにいたマルフォイは一体誰なんだ!?」
ハリー「わからない。もしかすると、玉突き的にマルフォイ→ハーマイオニー、誰か→マルフォイという変化で、僕たちの気に留めない人物が消えていたのかも」
ロン「なんてことだ! じゃあ本物のハーマイオニーは今どこに!」
チョウチャン
マグルの大学生
ハリー「本物のハーマイオニーは、僕らがチョウ・チャンと認識している女性の姿をしていて、マグルの大学生として生活をしている」
ロン「つまり…どういうこと?」
ハリー「おそらく、マグル生まれのハーマイオニーはそのマグルの大学で知り合いと遭遇することを懸念したんだ」
ロン「魔法界での年月を誤魔化すことが難しいからってこと? でも、勉強好きだとは思ったけど、マグルの大学にまで行くとは…」
ハリー「そしておそらく、その為にホグワーツで髪を提供してくれたのがチョウ・チャンだ」
ロン「確か、チョウは今ホグワーツにいるよね。でも、いつの間にあの二人にそんな繋がりが出来たんだろう」
ハリー「女の仲はわからないね」
ロン「それはそうと、そんな情報をニックはどうやって掴んだんだ?」
ハリー「ふくろう小屋で>>23が話してたようだ」
ハグリッド
ハリー「ああ。ハグリッドが口に出してたみたいだ」
ロン「ハグリッドにはマグル留学のことを話してたのか。ハーマイオニーも水臭いな」
ハリー「ハグリッドも口が軽いところこそあれ、情に厚いし義理堅いからね」
休憩します
ハリー「多分、マルフォイはハグリッドからハーマイオニーの不在を知り得たんだ」
ロン「ハグリッドはお世辞にも嘘が上手くないしね」
ハリー「マルフォイはなんであんなイタズラを思いついたんだろう。完全に女子の振る舞いだと意識していたのに、中身がマルフォイだと思うとゾッとする」
ロン「うわー。変なこと言わないでくれ」
ロン「…ん? 待てよ」
ハリー「どうかした?」
ロン「あの野郎!! ハーマイオニーの身体の一部を定期摂取してたのか!?」
ハリー「ああ!! なんてことだ」
ロン「調べはついてる!?」
ハリー「ああ。マルフォイはハーマイオニーの>>34を、>>38 (手段・場所)で手に入れたんだ」
折れた歯
タイムターナー
ロン「あの前歯長い長いとは思ってたけど、折れちゃったのか」
ハリー「ハグリッドの小屋でハーマイオニーの前歯がもげたのを目撃したある夜、マルフォイは逆転時計によって寮から抜け出すアリバイ工作を設けた上で、ハグリッドの小屋に向かった」
ハリー「そして、マルフォイは小屋でハグリッドにカマをかけたか何かして、ハーマイオニーが不在になることを知った」
ロン「待てよ。それは原因と結果が逆だろ。ポリジュース薬を作るためにハグリッドの小屋に歯をとりに行ったはずだ」
ハリー「マルフォイのことだ。欠けた歯を拾っておけば、それだけでハーマイオニーをからかうネタになると踏んだんだろう」
ロン「確かにやるかもな」
ハリー「その歯でどうにかして十分なポリジュース薬を作ったマルフォイは、まんまとイタズラを遂行したってわけだ」
ロン「なんてやつだ。タイムターナーがあったなら、あいつの単独犯で説明がついちゃう」
ハリー「フレッドとジョージに並ぶ才能かもしれないな」
ロン「それにしても、マルフォイは逆転時計なんてどうやって手に入れたんだ」
ハリー「そこが肝心だ」
ハリー「証拠は掴みにくかったけど、>>41という経緯らしい」
故買屋
ハリー「故買屋ってことは、つまり盗品の取引で買ったらしい」
ロン「あいつならそれこそお得意様だろうさ」
ハリー「逆転時計を手に入れてこんなイタズラをするって、スケールがデカいんだか小さいんだか…」
ロン「とりあえずタネが割れて良かったじゃないか」
ハリー「せっかくだし、今度“ハーマイオニー”にあったら、こっちから何か驚かしてみない?」
ロン「せっかく本人じゃないんだ。尻でも揉んでみようよ」
ハリー「いいね」
ハーマイオニー「あら、二人ともここにいたの? 探したのよ」
ロン「……ふふふ」
ハリー「……へへ」
ハーマイオニー「どうかしたのかしら…」
ロン「まんまと来たな! こうだ!」
ハリー「うひゃー!」
ハーマイオニー「きゃーっ」
ハーマイオニー「インペディメンタ! インペディメンタ!」
ハーマイオニー「久しぶりに会ったのに酷い!! もう知らない!!」
ハリー(まさか…本当のハーマイオニーが戻って来てたとは)
ロン(マルフォイ許すまじ)
とりあえずおわり
ハリー「そういえば父さんが>>50も遺してくれた」
ロン「若気の至りを感じる」
パーティーメガネ
ハリー「これが父さんが遺したパーティメガネだ」
ロン「鼻眼鏡かと思ったら、口ひげと眉もついてるんだ」
ハリー「おっと。迂闊にかけない方がいいよ。>>55の呪いがかかってる」
ハリー「かけると女になってしまう」
ロン「こんなものかけたまま女になっちゃうと、なかなか忘れられない思い出がつくれそうだね」
ハリー「だからむしろ、誰かをそういう目に遭わせてみたいなら挑戦してみてもいいかもしれない」
ロン「>>59なんて似合うんじゃないかなあ」
ネビル
ロン「ネビルには似合うんじゃないかなあ」
ハリー「ネビルを騙すのは気が引けるし、普通に頼んでみようか」
ハリー「おーいネビル! 君に似合いそうなメガネがあるんだ」
ネビル「なにこれ」
ロン「女になれるんだ。話のタネにかけてみてよ」
ネビル「それじゃあ…」
ネビル子「…」
ハリー「!?」
ロン「!?」
ハリー(なんでローブの上からわかるぐらい豊満なんだ!?)
ロン(くそっ!! 顔もよく見たいのにメガネが邪魔だよ!!)
ハリー(まさか父さんはこのパラドックスを狙ってこんなものを!?)
ネビル子「あの……もういい?」
ハリー「あっ。うん」
ネビル「ふう」
ハリー(ネビルだ…)
ロン(うーん…)
ハリー「みぞの鏡に似た設計だったね」
ロン「そんな高尚なものでもないと思うけど」
ハリー「確かにパーティーグッズの域を出ないと思う」
ロン「他には何かないの?」
ハリー「>>64も遺されてた」
ドラゴンの卵
ハリー「ドラゴンの卵も遺されてた」
ロン「」
ハリー「どうやって孵すんだっけ」
ロン「」
ロン「バカな考えを起こさないうちに、早くチャーリーの所に送った方がいいよ」
ハリー「どうしてだい?」
ロン「ハグリッドにすら手に負えないんだ。君が孵して育てられるはずがない」
ハリー「はぁー」
ハリー「ロン。二つ言うことがある」
ハリー「まず、これは僕の親の数少ない形見なんだ」
ハリー「次に、男にはどんなに無理に思えても、やらなきゃいけないときがある」
ロン「」
ハリー「巨人をはじめ、ヴォルデモートは強力な魔法生物を味方につけ始めている」
ハリー「僕らにも反攻戦力が必要なんだよ!」
ロン「そういうなら…勝手にしてくれ。僕は手伝わない」
ハリー「アラゴグもバジリスクもホグワーツで育ったんだ。ドラゴンだって育つさ」
ハリー「談話室の暖炉で孵せるかな…」
結果↓
ハリー「ロン! 僕の卵を知らない!?」
ロン「知らないよ」
ハリー「どっかいったんだ!」
ロン「なんてこった。じゃあその辺をドラゴンの子供がフラフラしてるかもしれないって!?」
ハリー「いや、順調にいってもまだ孵る時期じゃない」
ロン「どこに置いてたのさ」
ハリー「談話室の暖炉の火にかけてたんだ。でも、寝室に上着をとりに行ってる間になくなってた」
ロン「そんな…」
ハリー「寮の生徒はみんなもう寝てるし、一体だれが…」
ロン「ハグリッドじゃないか? ドラゴンの卵について調べるハリーを見て感づいたとか」
ハリー「さすがにハグリッドの気配なら気付くよ」
ロン「それもそうか」
休憩します
犯人や手口を考えてお待ちください
ロン「一体誰が…」
ハリー「…」
ハリー「ドビー、来れる?」
ドビー「ハリー・ポッターはドビーをお呼びでしょうか」
ハリー「やっぱり…」
ロン「ホグワーツのしもべ妖精は談話室に入れるんだ…」
ハリー「ドビー……今夜はどのしもべ妖精が談話室の手入れをしていたかわかるかい?」
ドビー「ドビーは…ドビーは…答えられません…」
ロン「どうして!」
ハリー「いや、いいよ。ドビーは誰に従ってもいい。でも…」
ハリー「これは僕からのお願いだ。教えてほしい」
ドビー「……ドビーがこの談話室に入りました」
ドビー「ドビーはハリー・ポッターのご友人のルビウス・ハグリッドに頼まれたのです」
ドビー「卵をとってくることがハリー・ポッターの身のためだと……」
ドビー「ドビーは悪い子です!!! 泥棒かもしれないと思いながら、ドビーは卵をとってしまった!!」
ハリー「大丈夫だよドビー。僕たちをハグリッドのところに連れていって」
ハリー「そうすればドビーは悪い子じゃなくなる」
ドビー「ドビーは…」
ロン「ハリー自身が言うんだ。大丈夫だよ」
ドビー「ドビーはお二人をお連れします!」
ハグリッド「来なすったか」
ハリー「卵を返してよハグリッド」
ロン「いくらなんでも、ハグリッドが人のものを盗るとは思わなかったよ」
ハグリッド「俺は……これがハリーの父ちゃんのだってのは知ってたんだ」
ハリー「じゃあなぜ!」
ハグリッド「でも、この卵は>>82が>>86しなきゃなんねえ!!」
マクゴナガル
呪いを解く
ハグリッド「この卵の呪いをマクゴナガル先生に解いてもらわなきゃならねんだ」
ハリー「そういうことなら言ってくれても…」
ハグリッド「卵が無事に戻るかはわからねぇ」
ロン「そんな…」
ハリー「誰がどうしてそんな呪いを?」
ハグリッド「学生時代、ハリーの父ちゃんを妬む奴はぎょうさんいたもんだ。その誰かだろうさ…」
ロン「呪いを解かないとどうなるの?」
マクゴナガル「ドラゴンが既存種以上に手に負えなくなることを想像して御覧なさい!」
ハリー「マクゴナガル先生!」
マクゴナガル「幸いにして、私には動物や魔法生物への魔法の心得があります」
ハリー「…」
マクゴナガル「本来、ドラゴンの卵というだけで十分な没収の対象であるどころか、摘発されてもおかしくありません」
ハリー「では、卵は呪いが解けても…」
マクゴナガル「ええ。没収です」
ハリー「そんな…」
マクゴナガル「しかし、私は呪いを必ず解くつもりですし、首尾よくいけばその後この卵は『不死鳥の騎士団』の管理下に入ります」
ハリー「!!」
ロン「!!」
マクゴナガル「あのジェームズ・ポッターの遺産ですから、あてにしても良いだろうというのがダンブルドアのお考えです」
ロン「ダンブルドアのお墨付きだ。やったな!」
マクゴナガル「シリウス・ブラックも喜ぶでしょう」
ハリー「そっか…」
ハグリッド「そういうわけだ。済まんかったな」
ハリー「ううん。いいよ」
ハリー「じゃあ、あとはお願いします。マクゴナガル先生」
マクゴナガル「はい。確かに預かりました」
ロン「呪いがちゃんと解けるといいな」
ハリー「きっと大丈夫。良いドラゴンに育ってくれるさ」
完
ありがとうございました
これでこの企画は終わりです
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