春香「仮面ライダー!」 本郷「正義の系譜!」 (914)

「仮面ライダー 正義の系譜」と「アイマス」のクロスです。

昭和ライダー&平成のアギトの知識が無い方にはあまりお楽しみ頂けないかもしれません。

※一部に選択肢が有ります。皆様の選択により展開が変わります。


プロローグ

‐1972年 採石場‐


ショッカー戦闘員「イーッ!」

仮面ライダー1号「待て!ここで何をしている!」

戦闘員「イッ!イー!」


一斉に襲いかかる戦闘員達であったが、1号の拳により全て地面に沈む。


ドガガッ!

1号「!?」ダッ

1号「お前は…ドクガンダー!また再生していたのか!」

ドクガンダー「仮面ライダー…今に我々の本当の力、思い知らせてやる!」

1号「貴様が何度再生しようと、お前達ショッカーの野望は俺が打ち砕く!」

ドクガンダー「ショッカー…?俺はもはやショッカーの一員ではない!」

1号「何だと!?」

ドクガンダー「俺は邪悪な力に導かれし…闇の世界の創造者となったのだ!」ドガガガ

1号「くっ!」


そう言い残し、飛び去るドクガンダー。


1号「ショッカーとは別の存在だと…一体何が…」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415878629

‐20XX年 765プロ事務所‐


春香「おはようございまーす!」

P「おう。おはようさん」

雪歩「春香ちゃんおはよう。今お茶淹れるね」

春香「あっ雪歩ありがとう!今日はクッキー作ってきたからそれも一緒に!」

美希「あふぅ…今日はじゃなくて、今日も…だと思うの…」

春香「美希酷い!だったら食べなくていいですよーだ!」

律子「まあまあ春香。ところで今日のクッキーはいつもと違う香りがするようだけど?」

春香「さすが律子さん!今日はオレンジピールとシュールスt…」

伊織「ブホッ!」

亜美「あーっ!いおりんがクッキー噴き出してるーっ!」

真美「食べ物を粗末にしたらダメじゃん!いおりーん?」

伊織「ゲホゲホ…ちょっと春香!これ何入れたのよ!?」

春香「あー…やっぱダメだったか…隠し味にシュールストレミング入れてみたんだけど…」

伊織「こんなもの食べられる訳ないじゃない!」

千早「春香…お菓子の作り過ぎで味覚が変になってしまったのね…」

真「春香…可哀そうな子…」

P「匂い嗅いでみるか…グッ!何だこれ!Pヘッド着けてなかったら即死レベルだぞ!?」

P「で、何でこんなゲテモノ作ったのか説明しなさい」

春香「いやー最近話題の千味ビーンズの鼻くそ味を再現してみようかと…」セイザ

やよい「うっうー!食べ物で遊ぶ下郎は許せないかなーって」

あずさ「あらあら~」

響「ハム蔵もそっぽ向いてるぞ…」

ハム蔵「ヂュイ…」

貴音「意外と美味ですよ?」ボリボリ

春香「ほら!さすが貴音さん!違いのわかる女!」

P「こら貴音!そんなばっちいモノ食べてはいけません!これは没収!」バッ

貴音「あなた様はいけずです…」シュン

P「さて…今日の仕事にかかりますか」

律子「そうですね。竜宮はブーブーエスで収録よ。準備お願い」

伊織「全く…ヒドい目にあったわ…」


(感じる…感じるぞ…強大な力を…)ズズ


P「ん?何か言ったか?」

律子「いえ…何も言ってませんが…」


(この力…欲しい…欲しい…寄越せ!寄越せ!寄越せェ!!!)ズズズ


P「!」

アイドル達「!」

(クク…時空の歪みを感じ探っておれば、まさかこのような力に出会えるとは…我が成長の糧としてくれる!)


春香「な、何あの巨大な渦!」

雪歩「きゃああー!」

P「皆!俺の近くに集まれ!これh」


バリバリバリ!

全員「うわあああああああ!」




……

………。

第1章

‐2004年 原子力発電所‐


アンノウンとの戦いから3ヶ月…

平和な生活を送っていた津上翔一であったが、邪悪な気配に気付き、建設間もない原子力発電所を訪れていた…


[発電所 エントランス]

津上「この感覚…アンノウンじゃ無い!?」

戦闘員「イーッ!」

戦闘員「イーッ!」

津上「な、なんだあんた達!?」


津上の前に現れたのは、黒覆面の男達であった。


津上「発電所の職員じゃ…なさそうd」

戦闘員「イーッ!」バッ


突如として黒覆面の男達は津上に襲いかかる!


津上「!」ドゴッ


津上は覆面男の攻撃を軽々と回避し、その鳩尾に拳を叩き込んだ。


戦闘員「」

戦闘員「」ドサッ

津上「アンノウンではないにしろ…こいつらは敵のようだな…」

津上「まずは情報を確保しないと。警備員室へ行こう」ツカツカ

ドア「」ゴソゴソ

津上「…中に誰か居るな。おい!誰だ!」ガチャ

千早「ひっ!」

美希「Zzz…」

貴音「何者!」

津上「あれ?女の子?」



……

………。

津上「脅かしてごめんね。僕は津上翔一。一応レストランでオーナーシェフをやってます」

千早「いえそんな…私は如月千早、765プロダクション所属のアイドルです」

貴音「同じく四条貴音と申します。」

美希「ミキはミキなの。おにぎりとハニーが大好きなの」

津上「765プロ…聞いたこと無いなぁ。何でそのアイドルさん達が発電所に?」

千早「それが良くわからなくて…事務所で渦に吸い込まれて気付いたらここに…」

津上「うーむ。何か奇妙な事件に巻き込まれたようだね。本来なら氷川さん…警察の人に聞きたいところなんだけど…」

貴音「その氷川殿?と連絡がとれない…と」

津上「ああ。この通り携帯が通じなくて。」

美希「あれ?津上さんの持ってるケータイ、とっても古いの」

津上「え?一応最新式だと思うんだけど…もう新しいのがあるんだ」

美希「時代はスマホ一択なの!」スマホダシー

津上「すまほ?すまほもう一回…なんちゃって」

千早「くっ…スマホとすまんが…おかしい…プフ…堪えられないっ!」プルプル

貴音「千早…面妖な…」

美希「全然かかってないと思うの。ミキ全然おもしろくないって思うな」

津上「あははは…」

千早「コホン。私達を知らない…のは私達の努力が足りないからだとして、スマホを知らないというのは…」

美希「千早さんも最近ケータイ買ったところだけどね。しかもガラケーなの」

貴音「プロデューサー殿とお揃いと聞きましたが…」

千早「そ、それは別にお揃いというか…業務連絡用に必要だからってプロデューサーが無理矢理//」ゴニョゴニョ

千早「ちょうど買い替えるからって、一緒に設定したら通話料も無料になるし、ぴこにゃんぷちストラップもおまけで…うぅ//」カアー

津上(かわいい)

貴音(真に可愛らしい姿です)

美希(とってもかわいいの)

千早「それより!津上さん。今のやりとりで一つ気になる事が有ります」

津上「何ですか?如月さん」




千早「今は 何年 ですか?」


津上「!」

貴音「!」

美希「?」



津上「今は…








   2004年です」




千早「やっぱり!」

貴音「面妖な!」

美希「?」

千早「私達は20XX年の世界に住んでいて、どうやら過去、この2004年に飛ばされたようです…信じられないかもしれませんが」

津上「いや、僕は信じるよ。僕もこれまで幾度となく不思議な経験をしてきたからね…」

千早「あ、ありがとう御座います!」パア

津上「さて本題だが…どうもこの発電所は下界と隔絶されていて、出られないようだ」

千早「ええ。空の色も何だか変…まるでオーロラ?」

津上「このまま君達をここに残したら、さっきの奴らが来るかもしれないし…僕と一緒に来てくれるかい?」

千早「…わかりました。宜しくお願いしますね」

貴音「津上殿、宜しくお願いします」

美希「お願いしますなの」

津上「じゃあ出発しようか!」

美希「あ、少し待って欲しいの!」

津上「ん?星井さん、どうしたんだい?」

美希「その前にこの『おにぎり 限定いちごババロア味』を食べておくの!」

津上「おにぎりの…いちごババロア味…未来の食は進んでるんだな…」

千早「いや。別に流行している訳では…」

美希「まだたくさん有るから、皆にもあげるの!津上さんもはい!」

津上「モグモグ…これは…その…斬新だな…」モグモグ


津上のライダーエネルギーが少量回復した。

貴音「真美味で御座います」モキュモキュ

千早「………」チビッ

津上「よし。ごちそう様!店に戻ったら試作してみるよ!」

美希「それは良かったの!この勢いでいちごババロア党員を増やすの!」

千早「津上さんはレストランをやっておられるんでしたよね?」

津上「ああ。最近独立したばっかだけど。良かったら来てね」

貴音「れすとらん…料理…」グギュルル

津上「あ、あれ…?今食べたところでは…」

貴音「お腹が空きました…ハッ!あんなところにかっぷらぁめんが!」

千早「ああ…警備員さんの夜食用でしょうけど…勝手に食べたらダメじゃないの?」

貴音「何か言いましたか?」オユソソギー

津上「はは…まぁ緊急事態だし、良いんじゃないかな?腹が減っては戦は出来ぬ!とも言うし」

貴音「津上殿はわかっておられますね」

美希「おにぎり美味しいの!」

千早(…このメンバーだと、私がしっかりしないとダメね…)

千早「あら…これは警備マニュアルかしら…」パサッ

【警備マニュアル】

……各ドアのセキュリティは一括管理中…

専用キーの使用により、ドア開閉を遠隔操作可能…

尚、倉庫エレベーターは、一定の機密レベルを有する者のみ使用可…

………良い子の皆は1時間読んだら10分お休みしよう。


千早「なるほど。ここから幾つかのドア開閉を管理しているのね」

津上「ああ。まずは…中央制御室を目指したい。流石に制御室には誰かいるだろうしね」

千早「そうですね。ですが肝心の開閉キーが刺さっていません」

津上「困ったな…取りあえず進みながら探そうか」

貴音「ひゃるほりょ」ズゾゾゾー

[発電所 煙突]


津上「とおっ!でりゃっ!!」ドカッバキッ

戦闘員「イー…」グチャ

戦闘員「ィィ…」ボコッ


発電所内を捜索する津上達の前に、戦闘員達が幾度となく襲いかかる。

だが、津上の拳の前に敢え無く散っていく。

千早「あの…この人達って人間じゃ…ないんですか?人殺しになるのでは…」

津上「ああ。僕も最初はテロリストか何かだと思ったんだけど…見てごらん」

戦闘員「」ブジュー

戦闘員「」ブクブク

千早「!」

津上「溶けていってるだろ?つまりこいつらは…」

千早「人の姿を模した…化け物?」

津上「恐らく、ね。僕は以前にもこうした手合いとやりあった事が有るし…」

千早「そうなんですか…2004年というとほんの数年前なのに、私全然知らなかった…」

津上「そりゃああんな化け物がウヨウヨしてるなんて世間に知られたら大パニックだからね」

千早「そうですね…」

貴音「…」

貴音(先程から襲いくる異形の者共…怪しき気配と共に人の気配もまた感じます…)

貴音(果たして本当に…人ではないのでしょうか…或いは…)

美希「何か武器になりそうなものを探すの…あっこれちょうどいいの!」


美希は『何かのレバー』を手に入れた。


美希「これでヘンな人達をぶっとばすの!」フンス

津上「アイドルの君達に戦わせる事はないと思うけど…一応用意しておいてくれるといいかも」

貴音「なれば私は…」スッ


つ 割り箸


千早「…」


つ ハンドマイク


津上「!?」

[発電所 送電設備]


津上「うーん…この先に進みたいんだが、電気が通っていないみたいだ」

千早「ここは送電設備のようですから、何かをいじればもしかしたら…」

津上「この装置…何かはめられそうだな」

美希「どっからでもかかってこいなの!」ブンブン

津上・千早「あ」

美希「?」

美希「ヤ!」

津上「そこを何とか…」

千早「先に進まないとプロデューサーにも会えないわよ?」

美希「それはもっとヤなの…はいこれ」スッ

津上「よっと」ガチャ


ヴイイイイーン


変電室への扉が開いたようだ…


津上「先を急ごう!」

千早「はい!」

美希「代わりにこれを持って行くの!」

つ 鉄パイプ

[発電所 B2通路]

津上「何も無いな…ん?」

科学戦闘員「ィ!?イイー!」ダッ

津上「白衣の男!?待て!」ダッ

美希「喰らえなの!」ブンッ

科学戦闘員「ギィー…」バタッ

千早「美希!大丈夫!?」

美希「ヤってやったの!悪い親玉をやっつけたの!」ムフー

津上「どうやら連中の研究員だったようだな…」

美希「ミキの大手柄なの!これでハニーに一歩近づいたの!」ブンブン

津上「ありがとう。だけどあんまり無茶はしないでくれよ?」

千早(これなら私達でも…って研究員だからあんなに弱かったハズ。油断は禁物だわ)

貴音「これは何でしょうか?」


貴音は『ロック解除キー』を手に入れた。

キーには『中央制御室』と書かれている。


津上「お手柄だよ!じゃあ警備員室で起動して、制御室に入ろうか」

美希「はいなの!」

………。


[発電所 中央制御室]


津上「うーん。ここも無人かぁ。発電所なのに大丈夫なのか?」

千早「えっと…画面には自動管理中、とありますね」

津上「だったら取りあえずは大丈夫かな。」

貴音「津上殿…こちらに妙な機械が…」

津上「これは…」


ディスプレイには奇妙な線と共に、いくつかの数字が浮かび上がっている。


津上「AD.2004…AD.1988…何の数字だ?」

千早「年号じゃないですか?ちょうど現在は2004年だそうですし」

津上「この機械は一体…」

貴音(!怪しき気配が…)ハッ


ズルリ…ズルリ…バッ!


津上「!」

千早「!」

美希「!」


???「ミィーン!」

津上「新しいアンノウン!?」

???「それを見たからには死んでもらう!」


まるで巨大なセミのような姿をした生物が津上達の後ろに降り立った。

左手は鋭く尖っており、腰には何か鳥の紋章の入ったベルトを装着している。

津上「皆は下がってて! 変 身 !」キュイーンキュイーン


アギト・グランドフォーム!


アギト「さぁかかってこい!」

千早「津上さんの姿が!」

貴音「面妖な!」

アギト「説明は後!今はコイツを倒さなきゃ!」

???「仮面ライダー!?この時代にも仮面ライダーがいるのか!」

アギト「仮面…ライダー?この時代だと?」

千早「あ、貴方は何者なの!答えなさい!」

???「死ぬ前に教えてやろう!」ミミミン

???「2004年の現在、そしてお前の手の届かない過去3つの年…」ミミミン

???「我々はその全てで同時に計画を実行しているのだ!」ウーサミン

千早「!?」

???「何れか1つの時代でも計画が成功すれば、歴史が塗り替わる!」

???「我々の世界が到来するのだ!」

貴音「なんと…」

セミミンガ「俺は怪人セミミンガ!死ね!仮面ライダー!」ダッ

VS 怪人 セミミンガ


アギト「ふっ!とりゃあ!」シュッ


アギトのパンチがセミミンガの頭部にヒットする。


セミミンガ「ぐっ!お返しだ!」ブン


セミミンガも負けじと左手のハサミを振り回す。


アギト「そんな攻撃!当たるわけないだろうが!」スッ

セミミンガ「ぐぬぬぬ…ならば!喰らえ!殺人音波!」ミミミーン


ギュイーン


アギト「おっと!」


セミミンガから放たれた怪音波がアギトを掠める。


アギト「今のはビックリしたぜ!だがそんな単調な攻撃…」



グチャッ


アギト「!」

千早「!」

貴音「!」












美希「え…」ドサッ


美希はその場に崩れ落ちた。


アギト「星井さん!」

千早「嘘…そんな…美希…」ガクガク

貴音「何という…むごい…」

セミミンガ「スキ有り!」ブスッ

アギト「しまっ」


セミミンガのストローの如く細く尖った口がアギトに突き刺さる。


アギト「ぐわああああああ!!」

千早「津上さん!」

セミミンガ「ミミーン!これでお前のエネルギーは頂いた!もうまともに戦えまい!」

アギト「力が…入らない…」

セミミンガ「ミミ!これなら避けられまい!殺人音波!」ミミミーン

アギト「ぐっ…くそっ!頭が割れそうだ!」


殺人音波の直撃を受け、アギトは苦しむ。


アギト「くそ!このままでは…!」


一方、物陰に隠れた千早と貴音…


千早「…」

貴音「千早…私達はどうすれば…」ブルブル

千早「私が…私が何とかしなきゃ…せめて貴音だけでも守らないと…」

貴音「千早…」

セミミンガ「どうだ!仮面ライダー!このまま俺の殺人音波で爆死しろぉ!」

千早「音波…特殊な音で攻撃してきているのね…だったら」スッ

貴音「千早!?」

アギト「如月さん!?ダメだ!君は隠れていてくれっ!」

セミミンガ「ミミーン!お前も俺の美しき調べで爆死したいのかぁ!貧乳だが気にいったぞ!娘!」

千早「プロデューサー…貴方が見出してくれたこの力…きっと皆の為に…!」


千早はハンドマイクを手に、大きく息を吸う。


千早「…」スウーッ




千早「 イ ン フ ェ ル ノ !!!」キーン


セミミンガ「!」

アギト「!」


千早の発した大声が殺人音波とぶつかり合う!

セミミンガ「馬鹿な!俺の殺人音波が!」

アギト「!相殺とまではいかないようだけど、これなら動ける!!」

セミミンガ「馬鹿な…滝の小僧の時と同じ…この俺様の殺人音波が…こんな小娘に…!?」

アギト「今だ!」グッ



アギト「 ラ イ ダ ー キ ッ ク !」


アギト渾身の蹴りが、セミミンガの胴体に炸裂する!


千早「決まった!」

貴音「!」

セミミンガ「ギギ…わ、我々の時空を超えた計画…お前には止められん!」ミンミンミー


ドカーン!

セミミンガはそう言い残すと爆散した。


アギト「時空を超えた計画…」




……

………。

津上「何とか勝てたよ…如月さんのおかげかな…」

千早「…」

貴音「…」

美希「…」


津上・千早・貴音「!?」

美希「あれ?どしたの?」

千早「美希!無事だったのね!」ダキッ

貴音「美希!」ダキッ

美希「千早さんも貴音も苦しいの…」

津上「これは…おにぎり?」

美希「そうなの!おにぎりが潰れちゃってミキびっくりしてたの!」

千早「もう…でも本当に良かった…」

津上「ああ。取りあえず制御室の安全は確保出来たな!」

【怪人ファイル】①

・セミミンガ

登場作品:仮面ライダー
初登場 :第64話「怪人セミミンガ みな殺しのうた!」

飛騨山中に生息するミンミンゼミを改造した音波怪人。

背中の羽を振るわせて発生させる『殺人音波』は広範囲へと広がり、その攻撃から逃れるのは困難を極める。

また、鋭く尖った口は、相手のエネルギーを吸い取る力が有る。

原作では電波塔(ショッカ―タワー)を用いて、東京中の人間を皆殺しにしようと企んだが、
滝和也の妨害音波により失敗、最期は1号のライダーキックで爆散した。

実はモバマス事務所のウサミン星人(17)のファンらしい。

津上「さて。何か有用なものは…」

貴音「機械と、もにたぁばかりでよくわかりませんね…」

千早「これは何でしょうか?」スッ


【貯水プールマニュアル】


…緊急時における対応

燃料プールの水温が、基準値より上昇している場合、次の対応を行って下さい。

対応措置1 貯水冷却システムの起動

水温が上昇しイエローゾーンに達した場合、システムを起動して水温を下げて下さい。

水温が下がり安全基準値に到達するには数時間を要します。

安全基準値に達すると自動的に解除されます。

但し、現時点ではただちに悪影響は有りません。



対応措置2 貯水の強制入れ替え作業

水温がレッドゾーンに達した場合、燃料プール内の水を入れ替える必要があります。

入れ替え作業中、キャスクからもれる放射線に対し安全対策が必要である。防護服と放射線検知バッヂ着用を義務付ける。

この作業は危険を伴う為、所長の許可が必要である。

このレベルに達した場合、作業は必須である。

津上「どうやら発電用貯水プールのマニュアルだね。一応見ておくとしよう」

貴音「あらかた見終えたでしょうか…」

美希「奥に部屋が有るの!」

[発電所 所長室]


千早「ここは所長室みたいね」

美希「机の上がゴチャゴチャしてるの!ハニーの机みたいだね!」

貴音「らぁめんは置いていないでしょうか…」ゴソゴソ

千早「壁の金庫は…反応がないわね」

津上「このパソコン、電源が着いてるな」カチャカチャ


パソコンの画面には様々なウインドウが開きっぱなしになっている…

津上「えーっと」カチャ


『HS-184』

『MAKE BARCODE 103223』

『日高舞&オザリン パンチラ画像集』


津上「この辺は関係無いな…?」


『UNLOCK OPR』


津上「これは?」カチカチ


SEARCH…

画面に制御室の様子が映し出される。


OK!


ガコン!

…制御室にエレベーターが出現したようだ。


津上「隠しエレベーターだなんて…いよいよ怪しいぞ」

千早「…行きましょう」

[アジト 通路]


津上「驚いた。発電所の地下にこんな空間が…」

美希「エレベーターが隠れちゃったの!」

千早「先に進むしかないようね…」



部屋には大きな水槽が置いてある。

中では何かがうごめいているようだ…


貴音「食べられるものは入っていないでしょうか…」

美希「流石にこの水槽の中身は食べたくないの…」

貴音「フフッ冗談です」

千早(半分くらい本気な気がする…)

[アジト 兵器庫]


津上「武器がこんなにたくさん…警視庁のG3隊が居てくれたら敵無しだっただろうに…」

美希「これ!映画の撮影で使った事あるの!」スチャ

千早「ちょっと!扱いには気をつけてね!」

美希「大丈夫なの!…あっ」ツルッ


ズガガガガガガ!!


津上「…」

千早「…」

貴音「…」

美希「快・感…なの☆」フー

美希「千早さんのゲンコツ貰ったの…」ションボリ

津上「流石に銃器は危ないから置いていこうか。ね?」

美希「千早さんが律子…さんみたいなの…」

貴音(この 『えむ63』 とやらを撃ちたかったのですが…)ションボリ

[発電所 燃料プール]


津上「これは…報告書か」


【作業報告書】


2003年11月27日

所長の指示により燃料プール内の貯水入れ替え作業を行いました。

プール制御装置の制御用データスティックは所定の場所に返却済みです。

                              以上

津上(報告書を見る限り、スイッチを押すだけで起動するみたいだな…)

千早「津上さん。これを」

モニターに何かが表示されている。

『水温がイエローゾーンに到達、システムに従い貯水の冷却を…』


津上「制御室で見たシステムだな。」

貴音「いえろぉぞーん とやらになっているという事は、すぐに対応すべきなのでしょうか?」

美希「レッドゾーンじゃないから、別にしなくても大丈夫なの。下手に触ったら危ないかも」

津上「どちらの言い分も一理有るな…如月さんはどう思う?」

千早(普通に考えたらマニュアルに従って起動するべきよね…でも迂闊に動かしたらダメな気も…)

千早「そうですね。私は…」


以下↓5まで多い方の番号 ※選択肢によって展開が変わります。

①冷却システムを起動する

②冷却システムを起動しない

パターン①

千早「やはり冷却システムは起動すべきだと思います」

津上「わかった。起動するね」カチッ


冷却システムの作動を確認…終了まであと…


津上「よし。先を急ごう」

美希「何か落ちてるの」スッ


美希は『エレベーター起動キー』を手に入れた。

[アジト 兵器庫]

美希「やっぱりおにぎりは最高の食べ物なの!」

津上「あはは。星井さんはおにぎりが好きなんだね」

美希「ハニーが握ってくれるおにぎりが特に好きなの!」


バリバリバリバリ!!

津上達の前を、激しい電撃が遮る!


津上「変身!」キュイーン

千早「また!?」

美希「来るなら来いなの!」ブンブン

貴音「!」

???「俺の名はカミキリキッド!」

カミキリキッド「我々のアジトを見た奴は生かしておけん!死ねぇ!!」

黄色い体に長い角を持つ怪人はそう叫ぶと、アギトに襲い掛かる!


バチバチバチ!

VS 怪人 カミキリキッド



カミキリキッド「キーリー!燃えろ!」ブボボ


カミキリキッドの口から火炎放射が放たれる。


アギト「あち、あちちち!」

千早「津上さん!」

アギト「このくらいなら大丈夫!それより下がってて!」

カミキリキッド「キリー!お前達を放っておくと思ったか!?やれ!」

戦闘員「イー!」

戦闘員「イー!」

戦闘員「イー!」


千早達の背後に戦闘員達が現れた。

カミキリキッド「小娘どもを捕まえろ!人質…その後は生贄だァ!」

戦闘員「イー!」ジリジリ

美希「そうはさせないの!」バキッ


美希は鉄パイプで戦闘員達を次々に殴打していく。


美希「えい!えいなの!」バキッドゴッ

戦闘員「イー…」バタッ

千早「すごい…運動神経が良いのは分かってたけど、ここまでとは…」

美希「律子のシゴキに比べたら、こんな奴らメじゃないの!」ブン

アギト(アイドルってすごい)

カミキリキッド「信じられん!だがライダーを倒せばいいだけの話!くらえ!」ビリビリ


カミキリキッドは頭部の角から再び電撃を放つ。

放たれた電撃は全方位へと飛び散る!


アギト「うおっ!このっ!」シュッ


アギトは電撃を回避するものの、怪人に近づく事が出来ない。


カミキリキッド「どうした!この光線は地球上の全ての物質を破壊する!いつまで避けていられるかな!キーリー!」

アギト「あの電撃、何とか止められないかな…」

貴音「私も何か手助けを…」キョロキョロ

貴音「!このぼぉるのようなものなら投げられますね!」カナグピーン

貴音「えい!えい!」ポイポイ


カミキリキッド「どうしたライダー!キーリキリキリ…ん?」ポイッ


つ M67破片手榴弾


カミキリキッド「!?」


ズガーン!!

カミキリキッド「キリー!俺の角が!」ボロボロ

アギト「これで電撃は使えないな!とどめだ!」ダッ


アギト「 ラ イ ダ ー キ ッ ク !」


カミキリキッド「ぐえ!キリ…キリ…」ドカーン


カミキリキッドは爆散した。


アギト「よし!」

【怪人ファイル】②

・カミキリキッド

登場作品:仮面ライダー
初登場:第66話「ショッカ―墓場 よみがえる怪人たち」

富士山麓の樹海で採取したカミキリムシを改造した怪人。

口から火炎放射を行う。

また頭部触覚から出す強力な稲妻光線は、地球上のあらゆるものを破壊する威力がある。

倒された怪人達を復活させる『悪魔祭り』において指揮を執る。

1号の仲間達を怪人復活用の生贄に使う事で、一石二鳥を狙ったが、結局失敗に終わりライダーきりもみシュートで爆散

本来劇場版での主役怪人になる予定が、トラブルにより出演前倒しになった可哀想な奴でもある。

津上「ふう。終わったようだね」

千早「突然爆発が起きて驚いたわ」

美希「ミキも頑張ったの!」

貴音「何やらぼぉるのようなものを投げていたら爆発したのです」

津上「あははは(手榴弾か…女の子に持たせるものでは…兵器庫に長居するのは良くないな)」

津上「よし!先に進もう!」

[アジト 培養装置室]

美希「これ何なのなの!」


培養室には様々なカプセルが並んでいる。


『スタドリEx』

『釘宮菌(試験用)』

『湯の花』

『はるちは成分』


千早「何だか気味の悪い物体が浮いているわ…」


中央の大きなカプセルの中には、奇妙な生物が入っている。

生物は小さく、バリアに守られている。


津上「何だろう…いやな気配がするけど、バリアが有るし後回しだね」

貴音(この気配…事務所で感じた…?)

美希「こっちにファイルが有るの!」

【?????】


……私が復活するまで誰にも邪魔はさせぬ。

…我が下僕どもにはしっかり働いて貰わねば…

……

………

…これは私だけのものだ!無能な人間達になどに触らせてなるものか…

!『バリア』と『時空転移制御装置』を連結すれば、私だけが30年という時を超え、触れていられる!



……

バリア解除用のパスワードを、緊急時用に書き留めておく。


『パスワード』

1.全てを理解した年

2.真の支配者の証

3.私の愛する弟子

4.遺伝子融合の触媒となった素体


私の夢の実現までもう少し……あと少し…


津上「…」

千早「何か良くない事が起きているみたいですね」

美希「それよりここ気持ち悪いから早く行くの!」スタスタ

[アジト 指令室]


千早「いかにも悪の親玉の居場所って感じね」

美希「内装が古くさいの!昭和って感じなの!」

貴音「津上殿、あちらを」スッ


貴音が指差した先には、中央制御室で見かけたものと同型の通信機が有った。


津上「過去の陰謀…過去の世界にも、アギトの力を持つ人がきっといる筈!だったら!」ポチポチ

津上「誰か…誰か聞こえますか!…応答願います!」ザザ

千早(春香…プロデューサー…もしかして皆も違う時代に…?)



第1章 完

津上翔一・仮面ライダーアギト


異形の怪物アンノウンとの戦いを繰り広げた青年。現在はレストランを経営している。

ギャグを放つ場合もあるが、周囲には不評である。

(仮面ライダー)アギトとして悪と戦う。状況に応じてフォームチェンジも可能。


如月千早

765プロ所属のアイドル。3人の中では頭脳的役割を果たす。

装備品はハンドマイク。その声量は怪人をも圧倒する程。



星井美希

765プロ所属のアイドル。ハニーに会うため敵に俄然として立ち向かう。

装備品は鉄パイプ・おにぎり(いちごババロア味)。抜群の運動神経で戦闘員をぶちのめす。


四条貴音

765プロ所属のアイドル。マイペースな行動で予想外の結果を引き起こす事も。

装備品は割り箸。

以上で第1章は終わりです。

やはり選択肢選んで貰う部分は、安価数減らした方がいいのかな…

ネタがマイナーすぎて人が集まらない気がする…

第2章

‐1988年 荒廃した地熱発電所‐


[発電所 エントランス]


宿敵シャドームーンの復活から2ヵ月…

ゴルゴムとの激戦を繰り広げる南光太郎=仮面ライダーブラック。

ただならぬ悪意を感じた彼は、稼働を止め荒廃した地熱発電所に来ていた…



光太郎「これは…ゴルゴムの仕業か!?」


バッ!


ゲルショッカ―戦闘員「ギー!」

光太郎「何だお前達は!!」

驚く光太郎の前に、青いスーツに黄色い手袋とブーツを身にまとった男達が現れた。


戦闘員「ギー!」

戦闘員「ギー!」


光太郎「何者かは知らんが、降りかかる火の粉は払うまで!」バキッ


光太郎の拳が戦闘員を吹き飛ばす!


戦闘員「ギー…」バタッ

光太郎「何だったんだ…ん?向こうが騒がしいな…」

真「ふん!どりゃあ!」ドゴッ

戦闘員「ギー!」バタッ

伊織「アンタの馬鹿力に助けられたわね…」

真「何だよ伊織!そんな言い草はないだろ!?」

伊織「事実じゃないの!」


ワーワーギャーギャー!


光太郎「…」

光太郎「お前達!ゴルゴムか!」

真・伊織「!?」

……

………。

光太郎「なるほど。君達はアイドルで、タイムスリップしてここに来た…と」

伊織「そうよ。私の事は伊織でいいわ」

真「ボクも真でいいですよ!」

光太郎「にわかには信じられないが…まぁいい。女の子をおいていく訳にはいかん。着いてきてくれるな?」

伊織「こっちも状況がつかめないし、着いて行くわ。」

真「レッツゴー!」マコリーン

光太郎「まずは情報収集からだな」

伊織「これは?」


【新聞の切り抜き】


1974年7月20日

…本日未明、葛義村の海岸で白衣を着た男性3人の遺体が発見された。

うち1名は「ピピン板橋」と書かれた名札を所持しており、警察では本人の名前とみて確認を急いでいる。


真「死体とか物騒だなー」



【保管記録の紙片】


1980年2月4日

管理室にて私が管理していたA6の鍵は、田所所長が持っていってしまった。

今後行われる拡張工事と何か関係があるのだろうか?


………。

[発電所 送電設備]


光太郎「廃墟と化しているはずだが…電気設備は生きているようだ」

伊織「そうね。さっきの変態達が動かしているのかも」

真「ボクあんまり暗いのはいやですからね!」

光太郎「そうだな」


[発電所 変電室]


真「さっきから全然敵が出なくて拍子抜けだよ!」

伊織(そりゃ出てくる傍から瞬殺してるからでしょ…)

光太郎「ゴルゴムの連中に比べたら大した事は無い」

伊織「…脳筋コンビ」ボソッ

真「何か言った?」

伊織「いーえー何もー」



真「~♪」


ヌチャ…


光太郎「危ない!」ドン


ブン!

直前まで真が居た空間が切り裂かれる。

ブチッ!

背後の電気ケーブルが切断され、辺りが暗闇に包まれる。



???「ソーリー!命拾いしたな!」


左半身は赤いサソリのような形状、右半身はトカゲのような鱗の怪人が立ちはだかった。

伊織「何コイツ!気持ち悪い!」

真「出たな!悪の手先!」バッ

光太郎「お前は!先程までの連中とは違う…ハッ!ゴルゴムのサソリ怪人だな!?」

サソリトカゲス「ゴルゴム…?何だそれは…俺はサソリトカゲス!死ね!」

光太郎「ゴルゴムは… ゆ゙ る゙ ざ ん゙ !!!」カッ

光太郎「変身!」ギュルルル



BLACK「仮面ライダー…」プシュー

BLACK「ブラック!」ジャキーン!


VS 怪人 サソリトカゲス


サソリトカゲス「ソーリー!」ブシュー


サソリトカゲスの放ったガスがBLACKを包む!


BLACK「ぐっ…息が…出来ない!」

真「ああっ!光太郎さん!」

伊織「ちょっと!しっかりしなさいよ!(姿が妙になってるのはこの際目を瞑るわ…)」

サソリトカゲス「ソーリー!俺の酸欠ガスはどうだ!」

BLACK「ぐ…ゴルゴムには…負けん!」

サソリトカゲス「酸欠は苦しいだろう!嬲り殺しだ!仮面ライダー!」

真「光太郎さん!今助太刀を!」ダッ

伊織「ちょっと!いくら何でも無茶よ!」ガシッ

真「離してよ伊織!」

伊織「私達がどうこう出来る相手じゃないわよ!」

真「それは…でも…」

BLACK「…」

真「ええと…ヒーローものとかでああいう敵の弱点は…えーっと…」

伊織「どこなのよ!早くしないと!」

真「今考えてるんだってば!」

BLACK「うおおおおおおおおお!」

サソリトカゲス「!いくら仮面ライダーでも効いていないはずは!」

BLACK「ゴチャゴチャ五月蠅い!くらえ!サソリ怪人!」ギリリ





BLACK「!」バイタルチャージ


BLACK「 BLACK パンチ !」ドグシャア


BLACKの必殺の拳が、怪人の胴体に風穴を空ける!


サソリトカゲス「ソーリー…俺はゴルゴムじゃ…無い…ぞ…」ドサッ

真「…」

伊織「…」

光太郎「ゴルゴムの小細工など俺には聞かん!」キリッ



【怪人ファイル】③

・サソリトカゲス

登場作品:仮面ライダー
初登場:第81話「仮面ライダーは二度死ぬ!!」

サハラ砂漠で採取したサソリにトカゲを組み合わせた合成怪人。

大気中の酸素を消滅させる『酸欠ガス』を口から吐き出し敵を窒息死させる。

たった50グラム有るだけで東京中の酸素を消滅させてしまう程の威力を持つ。

原作ではショッカ―を離脱しようとする科学者達を、解放すると偽り酸欠ガスで殺害した。

病み上がりの1号を苦しめるが、生き残った科学者に「背中が弱点」という事を暴露され、ライダー反転キックで爆死。

光太郎にはゴルゴム怪人と断言されてしまったが、ゲルショッカ―の所属でゴルゴムとは一切の無関係である。

真「光太郎さん!」クワッ

光太郎「な、何かな?」タジッ

真「今のは何だったんですか!?変身!変身ですよね!?」キラキラ

光太郎「ああ…そうだ。俺は仮面ライダー。改造人間なんだ…」

真「くぅ~っ!仮面ライダーってのは初めて聞きますけど、ヒーローですね!」ワクワク

光太郎「…そんなもんじゃ…ないさ…」

伊織(バッタのような姿…水瀬の研究ラボで見た戦闘スーツに似てるわね…)

伊織(確か新堂が装備していたわよね…元気にしてるかしら?)ハア…

光太郎「しかし困ったな…」


電気ケーブルが切断されている…

このままでは捜索に支障が出るだろう。


真「暗いのは勘弁ですよ」

光太郎「進めない場所があるのは困るな」

伊織「こっちに何か落ちてるわよ」


伊織は『発電所IDカード Lv1』を手に入れた。

【変電器の修理報告】

……1987年6月25日

一部施設内への送電がストップした件の調査報告。

変電器のケーブルが金属疲労により断線した事が主因と…

…タービン室倉庫の補修用ケーブルで修理済み…


光太郎「成程。タービン室に換えのケーブルが有るようだな」

伊織「とにかくそれを取りにいかないと」




[発電所 B1通路]


光太郎「ここの扉、先程のカードキーで開くようだな」


光太郎はカードキーを使った。


真「よっし!行きますよ!」

伊織「…(ちょうど良すぎな気もするわ…)」

[発電所 タービン室]


戦闘員「ギー!」

真「ああもう!面倒だな!」バキッ

戦闘員「ギー…」バタッ

光太郎「どりゃあ!」ブン

戦闘員「ギ」バタッ

伊織「アンタ達探す気有る…?」


伊織は『ジャンパーケーブル』を手に入れた。



[発電所 変電室]

光太郎「これを取り付けたら良いんだな?」

真「流石光太郎さん!電気工事も出来るんですね!?」

伊織「ただはめるだけじゃないの…」


電気ケーブルを付け替えた。

捜索範囲が広がったようだ…


光太郎「先に進もう!」

真「はい!」

[発電所 所長室]


伊織「所長室ね。何か有用なものが見つかるといいのだけど」


【所長のメモ1】

…今までアレから得られる情報を元に、実験を繰り返してきたが、全てが失敗に終わった。

私の夢実現の為には、全ての情報を取り出す必要が…

明日の実験が成功すれば、それは叶う!

…失敗すれば全て終わる事になるが………


伊織「何かの実験を行っていたのね…」

真「悪の組織かな!かな!」

光太郎「こっちにはパソコンが有るな」カチカチ


『HS-184』

『MAKE BARCODE 103223』

『ドランゴクエストⅢ発売に関する経済への影響 報告書』

『UNLOCK OPR』


光太郎「これは?」カチカチ

ガコン!

…制御室にエレベーターが出現したようだ。

[発電所 中央制御室]


光太郎「エレベーターが出現しているようだが…」

真「いよいよ敵の本拠地ですかね!さっそく行きましょう!」

光太郎「だが罠の可能性も捨てきれん…迂回路は先程の探索で発見済みだ」

伊織「そちらだと遠回りだし、また連中と出くわす可能性もあるのよね…」

真「ええー!ここはまっすぐ突入ですよ!」

光太郎「伊織はどう考える?」

伊織「私は…」

以下↓3まで多い方の番号 ※選択肢によって展開が変わります。

①このままエレベーターを利用する。

②迂回して別ルートから侵入する。

パターン①

伊織「このまま使いましょう。正直またあの長い通路を歩くのはゴメンだわ」

真「よーし!腕がなるぞー!」バギボギ

光太郎「わかった。ここからが本番だな」ゴギゴギ

伊織(これが罠だとしても、この2人には関係なさそうでしょうし)

[アジト 通路]


伊織「これは…」


【遺伝子総合実験の記録】

1984年10月5日

新型酵素を使用する事で、3種類の生物遺伝子の融合実験を行う。

DNAリガーゼの耐久不足により、実験体は全滅。改良が必要。


1986年6月23日

DNAリガーゼの改良を行うも、未だ不足である。


1986年12月14日

アレの情報を再解析した結果、リガーゼの改良自体に問題が有る事が判明した。


1987年5月29日

まだだ!まだ足りない!アレからの情報がもっと必要だ!




伊織「…さっぱりわからない…アレって何よ」

光太郎「同感だな」

真「同じく」

[アジト ガス実験室]


真「何だろうここ」

伊織「変な場所…キャア!」


いくつもの通風口が開いた部屋の両端には、人らしき物体が転がっている…


光太郎「見ちゃいけない!」

伊織「…」

真「う、うっぷ…」


トントントン…

何かを叩く音が聞こえる。


光太郎「!」


光太郎達が前を向くと、前方に一人の男が佇んでいた。


???「よく来たな…フフ」


軍服を来た男は、サーベルをこちらに向けながら続ける。


???「お前達の名を聞いておこう」

光太郎「俺は南…いや、仮面ライダーBLACK!」ビシッ

真「ボクは菊地真!お前がコレをやったのか!悪の親玉!」クワッ

伊織「…水瀬伊織よ。普通聞く前に名乗るべきだと思うわよ?貴方が誇りある紳士なら、ね?」

???「ハハ!一理有るなお嬢さん!我輩の名前はブラック!ブラック将軍閣下と呼べ!そしてそこに跪け!」ハールカッカー

光太郎「何!?」

伊織「春香と誰かさんのキャラと被ってるわね」カッカー

ブラック将軍「まさか仮面ライダーにも我輩と同じ名の者がいるとはな!」

ブラック将軍「貴様の事は良く知らんが…」




ブラック将軍「この世に!ブラックの!名を持つ者は!」


ブラック将軍「 1 人 で 十 分 だ ! 」


ブオオオオオオ


光太郎「!」

光太郎達の背後に、ウネウネとした触手を持つ怪人が現れた!

???「俺はイソギンジャガー!俺の姿を見たな!死ね!」ウネウネ

伊織「見ないわよー」マガオー

光太郎「おのれゴルゴム!」

真「よくも罪の無い人達を!」

伊織「だからゴルゴムって名乗ってないんだってば…」


真・光太郎「 ゆ゙ る゙ ざ ん゙ !!」カッ

VS 怪人 イソギンジャガー


イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

BLACK「ぐああ!」


イソギンジャガーの触手が、BLACKの首を締め上げる!


真「光太郎さん!」

伊織「イソギンチャクの怪人ね…これは厄介だわ」

真「何でさ!?あんなウネウネ、ボッコボコにしてしまえば!」

伊織「いい?イソギンチャクは(種類によるけど)毒を持ってるの。だから」

真「?」

伊織「だ・か・ら!直接の打撃は控えた方が良いって言ってるの!」

真「だったらどうしたらいいのさ!?」

伊織「それは…」

イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

BLACK「ぐ…」

ブラック将軍「ウィ!いいぞ!もっとだ!」

イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

真「うー…」

BLACK「ぐ…ぐぎ…」

イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

イソギンジャガー「必殺!触手締めぇ!」ギリギリ

真「ちょっと!さっきから同じ技ばっかりずるいぞ!」

ブラック将軍「何がずるい。勝てる技を連発して何がおかしい?ん?下手に余裕かまして負けては意味がなかろう?んん?」

真「ぐぬぬ」

伊織「…ちょっとアンタ!そこのイソギンチャク!」

イソギンジャガー「ギリギリ…ん?何だ娘?」

伊織「アンタそればっかりだけど、もしかしてそれしか使えないの?」

伊織「名前からしてジャガー?も有るようだけど、全然使えないとか?」

伊織「イソギンチャクにしても毒も使えないみたいだし。中途半端でダッサいにも程が有るわ」プークスクス

イソギンジャガー「何を!?人間風情が俺を馬鹿にするか!」

ブラック将軍「よせ!挑発に乗るな!」

イソギンジャガー「俺の真の実力、見せてやるわ!溶解液で溶けて死ね!」ブシュッ

BLACK「今だ!」

BLACK「!」ピカッ


BLACK「キ ン グ ス ト ー ン フ ラ ッ シ ュ !! 」カッ


BLACKのベルトから放たれた光が、怪人に直撃する!


イソギンジャガー「…」バタッ


ブラック将軍「ええい!使えない奴だ!かまわん!やれ!」ウィ

科学戦闘員「イー!」ポチ


科学戦闘員がボタンを押すと、隔壁が降り、同時に通風口からガスが噴出され始めた!

BLACK「2人共!息を止めろ!」

真「!」

伊織「!」

ブラック将軍「フハハハ!このまま毒s」ウィ

イソギンジャガー「俺…まだ…中に…クロチャン…」ウネウネ


ドカーン!

その時、未だ息の有ったイソギンジャガーが爆散し、隔壁が破壊された!


科学戦闘員「ギャー!」バタッ

ブラック将軍「うぬぬ!覚えておれ!」ゼンリョクダッシュ

BLACK「部屋から出るぞ!」

伊織(あの将軍、格好は整ってるけどアホね)

【怪人ファイル】④

・イソギンジャガー

登場作品:仮面ライダー
初登場:第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」

房総半島行川にて採取したイソギンチャクにヒョウを組み合わせた合成怪人。やっぱりゴルゴムでは無い。

イソギンチャクの吸引力とヒョウの敏捷性を併せ持つ。

口の触手をロープにように伸ばして敵を縛り上げる『触手締め』が必殺技。

原作では頭部に変身装置がついており、1号のキックで破壊され元の姿に戻った。

ちなみに第84話には、仮面ライダー原作者の石ノ森先生がゲスト出演しているのでファン必見だ!

……

………。


光太郎「厄介な相手だったな。伊織、援護感謝する」

伊織「別にいいわよ。アンタがやられたらこっちも危ないんだから」

真「今回は活躍出来なかった…」ショボーン

光太郎「そんな事ないさ。次に行こう」

伊織「あの将軍が残したファイルが有るわ(ホントにアホねアイツ)」

【ブラック将軍の作戦計画書】

<人間ガス殺戮計画>

・作戦目的

「釘宮病ガス」を散布して世界中の人類どもを(社会的に)抹殺する。

ガス大量生産の為の巨大プラントを建設する。

場所はA6トンネル奥に発見された鍾乳洞とする。

・Aプラン

プラント直結の装置から地上へと散布を行う。
散布装置は計5基建造するものとする。

各装置の名称はそれぞれ、『ルイズ』、『シャナ』、『カグラ』、『アルフォンス』、『メンタマル』とする。


・Bプラン

さらに高出力の装置により、ジェット気流にもガスを到達させる。
これにより世界中に散布を実現する。

・訓示

我々を闇の中から復活させてくれた新しい首領の為にも、絶対に成功させるべし。

この計画の成功を、来るべき怪人世界への布石とするのだ。くぎゅう。


光太郎「釘宮病とは何だろうか…」

真「悪いガスに決まってます!人類が滅びる代物ですよ!絶対許せません!最低です!」

伊織「真の言い方だと何か腹立つわね…」


[アジト 培養装置室]


光太郎「何も無いな」

伊織「これだけの規模なのに空っぽ…怪しいわね」

真「こういう場所にくると背中が痒くなっちゃいますよ!」

[アジト 指令室]


伊織「ここが指令室ね…誰もいないけど」

真「…」ワクワク

光太郎「あの機械は何だ?」


ザ…ザザザ…ザザ……


伊織(やよい…無事かしら…)



第2章 完

南光太郎・仮面ライダーBLACK

暗黒結社ゴルゴムと激しい戦いを繰り広げる青年。

日食発生時に生まれた事から、同時刻に生まれ、養子先の息子で親友の秋月信彦と共に誘拐される。

改造手術により、世紀王ブラックサンとされてしまうが脱出。以後ゴルゴムとの戦いが始まる。

一方の信彦は記憶を失い、ゴルゴムの世紀王シャドームーンとして創世王となるべくBLACKと戦う。



水瀬伊織

765プロ所属のアイドル。冷静な判断とツッコミで仲間をまとめる。

装備品はシャルル(ぬいぐるみ)。

水瀬の研究ラボで、仮面ライダーのような戦闘スーツを開発中らしい。


菊地真

765プロ所属のアイドル。道場で鍛えた肉体で戦う。

装備品は無し(素手)。下手な武器を持つよりも強力である。まこりんマジ撲殺天使。

以上で第2章終了となります。

見て下さっている方、ありがとうございます。

第3章

-1974年 地熱発電所-


デストロン・ヨロイ元帥の撃破から2週間。

最終決戦を控えた風見志郎=仮面ライダーV3は、悪の気配を察知し、人影の無い地熱発電所に来ていた…



[発電所 搬入口]


風見「この感覚は…」

戦闘員「イー!」

赤戦闘員「イー!」

風見「貴様ら!」


風見の前に戦闘員が現れた。

風見「ふん!どりゃ」

戦闘員「ギー…」


風見「こんな連中が何故ここに…あれは?」



……

亜美「うあうあー何この化け物ー!」ダッシュ

雪歩「ひーん!助けて下さいですぅ~!」ダッシュ

律子「ちょっと!私を置いていかないで!」ダッシュ

???「待て!待たんか!」ダッシュ

風見「一般人が襲われている!?こっちだ!」

???「お前は…V3!来ていたのか!?」

風見「ザンジオー!デストロンは何を企んでいる!」

ザンジオー「そんな組織にはもはや所属していないわ!」

風見「!?」

ザンジオー「やがてお前達の世界は大地の叫びと共に終わりを告げる!」

ザンジオー「せいぜいあがけ!フフフフ」ズルリ


そう告げるとザンジオーは去っていった。


風見「新たな勢力が誕生しているのか?…ところで貴方達は?」

律子「私達は…」



……

………。

[発電所 煙突]


風見「何か異変を見つけたら教えてくれ」

律子「わかりました」

雪歩「は、はい」

亜美「おっけー!」



……

亜美「あっ!キラカードめっけ!」

律子「それは…」


亜美は『発電所IDカード Lv2』を手に入れた。


律子「よくやったわ!」

亜美「んっふっふ~!じゃあ明日のレッスンは無しで~」

律子「それとこれは別よ」

雪歩(明日…明日には戻れるんでしょうか…)

???「おおっと!それを渡すわけにはいかん!カー!」ブンブン


カラスのような姿をした怪人が、薙刀を振り回しながら立ちはだかる。


風見「怪人か!」

律子「化け物!」

亜美「お化け!」

ギルガラス「俺は怪鳥人ギルガラス!俺様のデッドマンガスであの世に送ってやるわ!」

風見「行くぞ!」


VS 怪人 ギルガラス


風見「変身!ブイスリャー!!」カッ

ギルガラス「来い!仮面ライダー!」

V3「トオッ!」

律子「赤い!?」

雪歩「仮面の?」

亜美「ブイスリー!!」

ギルガラス「カー!切り裂いてくれる!」ブン


ギルガラスは空を滑空しながら薙刀を振り回す。


V3「ハッ!!」

律子「わっ!わわっ!」

亜美「危ないよカラスさん!」

雪歩「ひ~ん!」

ギルガラス「ちょこまかと…ならばこれだ!デッドマンガス!」ブシュー

V3「こ、これは!」ボー

律子「風見さん!うっ…」

亜美「わー!」

雪歩「きゃあ!」


亜美「…律っちゃんの馬鹿メガネ!いっつもレッスンばっかり入れてさ!」

律子「何ですって!誰にモノ言ってるの!?あぁん?」キー

亜美「エビフライつけた人の指図は受けないもんねー」ベー

律子「表に出なさい!」

亜美「もうここ外なんですけどー?バカなの?」ケラケラ

ワーワー


V3「体が…動かん!それに彼女達の様子が!」

ギルガラス「俺のデッドマンガスは改造人間の動きを止める!そしてそれだけではない」

ギルガラス「ガスを吸った人間は凶暴になり、互いに殺しあう!カカカ―!」

V3「くそ!」

ギルガラス「憎しみ合え!いがみ合え!そして地獄に堕ちろぉ!」

V3「コイツ…強い!」

ギルガラス「流石のライダーも形無しだな!貴様はこのまま薙刀で真っ二つにしてくれる!」

雪歩「…」

ギルガラス「ん?娘!お前もはやくあっちに混ざって殺しあえ!」

亜美「リッチャンハ、カワイイデスヨ(笑)」プゲラ

律子「秘技!から揚げクン百烈投げ!」シュバババババ

雪歩「…」

雪歩「…」スチャ

ギルガラス「ほぉ!スコップなど持っていたのか!良いぞ!殴りあってこい!」

V3「ダメだ!しっかりしてくれ!」

雪歩「…」ブン


雪歩は隠し持っていたスコップを振り上げると、渾身の力で殴りつけた!

ドゴッ!
















ギルガラス「な、何…!?」ボゴッ

雪歩はギルガラスをスコップで殴りつけた!

雪歩「…」

ギルガラス「ど、どういう事だ!貧相な娘のどこにこんな力が!?」フラッ

V3「萩原…さん?」



雪歩「














   













    ワレァ!ワシのツレに何さらしとんじゃボケェ!!」



ギルガラス「えっ」

V3「えっ」

※あくまで超科学の技術を持つ怪人のガスの影響です。本来の雪歩とは無関係です。


雪歩?「けったいな羽バッサバッサしよってからに!邪魔くさんじゃオラ!」ドゴッバキッ

ギルガラス「ぐお!ぐわ!」

雪歩?「怪人だかなんや知らんが、ツレに手ェ出すアホにゃオトシマエつけて貰うぞコラ!」ドゴッメキャッ

ギルガラス「ちょ、やめ」

雪歩?「ワシを誰や思とんじゃい!萩原組の雪乃丞ナメとったらあかんぞ!」バキッグチャ

ギルガラス「」

雪歩?「いつもやったらこのままコンクリ詰めて湾流すとこやけど、お前トリやしのぉ…」

雪歩?「ワシ焼き肉好きやけェ、お前は焼いて食うたるわ」ケラケラ

V3「…」ガクブル

※本来の雪歩では有りません。実家はカタギの会社です。

ギルガラス「…」ボロボロ

V3「と、とどめだ!」



V3「V3チョップ!」ベシッ

ギルガラス「ギャー」

ドカーン!


ギルガラスは爆散した。

V3「何とか倒せたな」

雪歩「あれ…私…何を?」

V3「君はそこで気を失っていたんだよ…(これは流石に言えない)」

雪歩「うぅ…私ダメダメですぅ…」ハア

V3「…」

亜美「やーい律っちゃんちローソン!」

律子「…」

亜美「小言ばっかり言ってるから、兄ちゃんデートに誘っても『忙しい』ってオッケー貰えないんだyo-!」

律子「…」

亜美「髪の毛グチャグチャ、ヒールも折れてんじゃないのー?」

風見「…亜美君。ガスの効果はもう切れてるハズなんだが…」

亜美「えっ」

律子「…」ピクピク

【怪人ファイル】⑤

・ギルガラス

登場作品:仮面ライダー
初登場:第52話「おれの名は怪鳥人ギルガラスだ!」

群馬県浅間山麓に生息するハシブトガラスを改造した怪人。

飛行能力を有しており、口から吐く『デッドマンガス』は人を凶暴にし、かつ改造人間を麻痺させる。

また薙刀の名手でもある。

原作では、多くの市民にガスを浴びせ、殺し合いを行わせた。その威力は2号を戦闘不能に追い込むほど。

肉弾戦においても相当な強さを見せつけたが、ダブルライダーの前に散った。

繰り返すが、雪歩の豹変は怪人のガス直撃による人格で、本来のものではない。雪歩Pの方は何卒ご容赦をば。

風見「さて。情報の捜索だ」

律子「了解です」

雪歩「はいですぅ」

亜美「あい」ボロボロ

[発電所 所長室]

風見「ん!」

律子「あれは?」

???「博士…何故…うう…」

風見「ライダーマン!君はさそり谷で…無事だったのか…」

ライダーマン「!…関係ないことだ…それよりその連中は?」

風見「アイドルだそうだ。途中で出会ってから行動を共にしている」

ライダーマン「そうか…そんな女連れでは探索もはかどるまい。お前達は安全な所長室にでも隠れているんだな」

亜美「そんな言い方ないじゃん!」プクー

風見「お前も力を貸してくれないのか?」

ライダーマン「頼む…俺に構わないでくれ…」スタスタ


ライダーマンと呼ばれた男は去って行った。

雪歩「今の人はどなたですか?」

風見「ライダーマン…いや、結城と言った方が良いのか」

律子「結城…?」

風見「彼は元デストロンの科学者で、今は復讐…いや、正義の為に戦う男だ。」

亜美「さっきの失礼な発言といー悪い人なんじゃないのー?」

風見「まあそう言ってくれるな。にしても今日は特に無愛想だったな…」

雪歩(さっきのは乱暴な言い方だったけど、ここが安全だって教えてくれてた…)

律子「…」


風見「ん?」


机の上に写真立てが立てかけてある。

だが中の写真は抜き取られている…


律子「色々重要そうなものが揃ってるわね」


律子は『送電切り替え装置の鍵』を手に入れた。
    
   『結城からの手紙』を手に入れた。


雪歩「こっちにも」


雪歩は『書きかけの手紙』を手に入れた。



【結城からの手紙】

お久しぶりです。

博士の研究チームを離れてからもう3ヵ月…如何お過ごしでしょうか?

僕は新しく設立される研究機関に誘われているところです。

ショッカ―とは違って、平和の為の研究をする機関だということです。

僕の研究が世界平和の役に立つなら、これ以上の喜びはありません。

また先生とお会い出来るのを楽しみにしています。
                       
                       YUUKI

【書きかけの手紙】

…『TIERRA』とのシンクロ実験を行ってから、博士は人が変わってしまったようだ。

……博士はこの実験に命をかけている節が見受けられる。このままでは…

ボクやピピン板橋が何度忠告しても聞いてくれない。結城さんからも言ってやってくれないでしょうか。

次に行われる実チャオ



律子「…」

雪歩「…」

風見「これは所長のメモだな」


風見『所長のメモ-2-』を手に入れた。


【所長のメモ-2-】

…ゲルショッカ―が壊滅した………

だが私は研究を続ける!完全なる生命体の創造は我が宿願!

何が有っても止める訳には…

助手の中には手伝ってくれる者もいる。

結城君が居ないのは残念だが…


風見「結城…」

律子「完全なる生命体!?」

亜美「スターとったマ●オみたいなもんかな?」

[発電所 中央制御室]

律子「そういえば先程の鍵で、電気制御が変更出来るのでは?」

風見「成程。これで別ルートの探索を行うとしよう」


電力ラインを付け替えた。

通行可能エリアが変わったようだ…


[発電所 送電設備]

雪歩「さっき画面に出た説明だと、ここのレバーも変更するんでしたよね」

亜美「うえー…このレバー、ご飯粒ついてるyo」

律子「よいしょっ」ガチャ



……

???「アラララララ!」ビリビリ


その時!風見達の背後に怪しい人影が降り立った!


亜美「あずさ姉ちゃん!?」

雪歩「あずささん?」

???「俺はナマズギラー!この電磁ムチで黒コゲになるがよい!」アラアラウフフー

風見「何だ知り合いなのか」

律子「いや違うから」

VS 怪人 ナマズギラー


ナマズギラー「アラララ!」ビリビリ

V3「ぬ、ぬおおおお!」ビリビリ


ナマズギラーの電磁ムチがV3に叩きつけられる!


律子「風見さん!」

雪歩「律子さん!近くにいたら危ないですぅ!」

亜美「チョービリビリしてるー!」

V3(く…距離をとって空中戦法で…)ダッ

ナマズギラー「アララララ!それで避けたつもりか!?」ビリビリ


ナマズギラーはムチを設備の手すりに巻きつけた。


V3「な!」ビリビリ

ナマズギラー「周囲は全て金属!360度全てが俺の武器となる!」ビリビリ

V3「ぐああああ!」

雪歩「うぅ…私のスコップも金属だから近づけないし…」

律子「何か…何か考えるのよ律子!どんな強敵にも必ず弱点は有るわ!」メガネクイッ

亜美「…」

ナマズギラー「俺は南米の過酷な環境で生き抜く電気ナマズが素体!そこらの怪人とは違うのだ!」

V3「ぬおおお」ビリビリ

ナマズギラー「一気にカタをつけてやる!出力全開!リミッター解除!」ビリビリ

律子「ど、どうすれば」オロオロ

雪歩「うぅ…」オロオロ

亜美「ナマズ?」

亜美「ねー律っちゃーん?」

律子「何よ!」

亜美「電気ナマズとかウナギって、どうやって電気出してるの?」

律子「体内で電気作ってて、それを貯め込んでるんでしょ!?」

亜美「ふーん。じゃあ無敵だねー」

律子「ええそうね!今考えてるんだから静かにして!」

亜美「でもさーでもさー」

律子「亜美!」ウガー

亜美「だったら何で電気出しっぱなしにしないのかなー?」

律子「え?」

亜美「だってさー電気出してたら無敵なんだったら、出しっぱなしにすれば鳥にも捕まらないし、エサも食べ放題じゃん!」

律子「そりゃ電気にだって限りは有るわよ!常に出してたら電気は尽き…!」ハッ

雪歩「!」

V3「!」

ナマズギラー「!」ギクッ

V3「成程。考えれば簡単な話だ」

雪歩「これだけ強力な電気」

律子「出し続けていたら」

亜美「電気無くなっちゃうyo-!」

ナマズギラー「…」タラタラ

ナマズギラー「だっだが!この電撃は超強力!電気が尽きる前に貴様を倒せば良いだけの話!」

V3「…」

雪歩「あの…」

律子「何でわざわざ電気ある状態で戦わないといけないのよ?」

ナマズギラー「へ?」

V3「男としては少し不満が残るが…電気が切れるまで全力で逃げ続ければ良いのだろう?」

ナマズギラー「え?いや、あの…」

律子「さっきリミッター解除だか何だか言ってたし、どうせ切れるまで止められないんでしょ?」

ナマズギラー「…」

…5分後。

ナマズギラー「…」シュン

亜美「あ、ビリビリ消えた」

雪歩「さて」

律子「お仕置きの」

V3「時間だな」

ナマズギラー「ア、アララ…」


V3「 V3 ス カ イ キ ッ ク !! 」ドガッ


ナマズギラー「アリャリーン…」ドカーン


ナマズギラーは爆散した。


V3「よし!」

【怪人ファイル】⑥

・ナマズギラー

登場作品:仮面ライダー
初登場:第61話「怪人ナマズギラーの電気地獄」

アンデス山奥の沼で捕獲した電気ナマズを改造した放電怪人。

体内に蓄えた10万ボルトの電気をヒゲに通し、敵を感電死させる。

原作ではライダーの仲間を電気人間に仕立て上げ、襲わせるが失敗。

直接対決においてライダーを苦しめるも、開発者の話を聞いていなかったダメ上司の命令で電気切れに。

緊急用の充電設備も抑えられ、そのままライダー反転キックで爆散。

例え無謀でも上司の命令は聞かなければならず、責任は自身でとらされる。まるで社会人。

[発電所 タービン室]


ゴゴゴゴ!


風見「揺れている!?」

律子「だいぶ近いですね…」

雪歩「先を急ぎましょう!」


[アジト 坑井]


亜美「真っ赤なドロドロ?」

雪歩「あれはマグマですね。掘ってるとたまに出くわしますぅ」

律子「えっ」

風見「誰かいるな…」

戦闘員「イー?」

風見「トゥ!」ベシッ

戦闘員「イー」バタッ


マグマ口の近くには、怪しげな機械が置いてある…


風見「これは…コバルト爆弾!これの爆発で地震を起こしているのか!?」

律子「こんなものどこから…」

雪歩「こっちにファイルが置いてありましたよ?」

【死神博士の作戦計画所-1-】

<地殻変動作戦>

・作戦目的

地殻に強い刺激を与えて、温泉を大量発生させ人類文明を混乱、破壊する。

地殻下マントルの粘性流動に刺激を与え、挙動を変化、温泉を噴出させる。

これにより人類は温泉に浸かり続け、経済活動は停滞。人間社会は崩壊する。

起爆剤となるコバルト爆弾は、岬地下の工場から支給する。


律子「…」

風見「…」

雪歩「…」

亜美「…」

[発電所 燃料貯蔵庫]


風見「あれは…」


戦闘員達がトラックに乗り込み、何処かに出発しようとしている。


律子「もしかして…さっきの爆弾を搬送するつもりかしら」

風見「追ってみよう!俺はバイクが有るが、君達はどうする?」

律子「私達も着いていきます。そこのトラックなら動かせるはずです」

雪歩「あれMT車だと思いますけど…大丈夫ですか?」

律子「これでもプロデューサーよ?両方運転出来るに決まってるじゃない」フンス

風見(未来では女性もガンガン車を運転するのか…)

…キキーッ

……ウワー マタヤリナオシ セーブサセロー

………コノカメラメセンデ ショウガイブツ ヨケレルワケネーダロ テストシテネーノカヨー

[アジト 灯台]

風見「ここが爆弾製造工場のようだな」ゼイゼイ

律子「何十回もループしてたような疲れっぷりだわ…」ハア

雪歩「酔ったですぅ…」ヨロヨロ

亜美「昔ってこんなに道路悪かったんだねー」ウエー



[アジト 灯台入口]

???「よくここまで来られたな!」


カメのような姿をした怪人が現れた。


風見「全くだ…」

???「だがここがお前達の墓場だ!」

亜美「カメだね」

律子「カメね」

雪歩「カメですぅ」

???「俺は怪人カメストーン!死ねぇ!ライダー!」

VS 怪人 カメストーン


カメストーン「どりゃあ!」ブン

V3「むん!」ドガッ


怪人とV3の戦いが始まる。が、戦いはV3が圧倒的に有利であった。


カメストーン「ぐぅ」ズザザ

律子「カメだからトロいわね。もう結果は見えてるわ」

雪歩「そうですね」

カメストーン「ぐ…まだ終わらんぞ!くらえ!」ビビビー


カメストーンが右手を突き出すと、その指先から七色の光線が放たれた!


V3「何だこれは…!目が!目がぁ!」ノタウチ

亜美「風見っちどうしたのー?」

カメストーン「俺の殺人オーロラ光線は見たものの目を腐らせ、そして死に至らしめる!」

雪歩「ひい!」

V3「くっ…目が見えん!」

カメストーン「全員ここで死んでもらうぞ!」

亜美「うわうわー!」

カメストーン「くらえ!オーロラ光線!」ビビビー

律子「二人とも!目をつぶりなさい!キャッ!」

雪歩「」

亜美「」

カメストーン「まずは1人!」

律子「…」

律子「…ん?効かないわ?」

カメストーン「なっ!」

雪歩「律子さん!?」

律子「…メガネのおかげとか?」

亜美「ええ~っ!?」

カメストーン「お前のメガネ!まさか特別製の!?」

律子「特別製かどうかは知らないけど、このメガネは20XX年製よ!」ビシッ

カメストーン「20XX年だと!?未来の技術をどうやって!?」

V3「これならいける!律子さん!ナビゲートを頼む!」

律子「了解よ!」



……

カメストーン「ぐぬぬぅ…」ヨロヨロ

V3「そろそろ終わりだな!」

カメストーン「まだだ!最後にして最強の技が残っている!」


カメストーン「必殺!甲羅飛ばし!!!」ブーン


律子「正面まっすぐ」

V3「よっと」シュッ


甲羅はそのまま岩にめり込んで動かなくなった。

カメストーン「あ」


V3「V3 き り も み チ ョ ッ プ !! 」ズバア


カメストーン「ぐああ!」

律子「最大の利点である甲羅飛ばしてどうするのよ…」

カメストーン「おのれ…だがこの工場を失ったとしても…計画は止められんぞ…」ドカーン


カメストーンは爆散した。

【怪人ファイル】⑦

・カメストーン

登場作品:仮面ライダー
初登場:第50話「怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」


マダガスカル島で捕獲したカメを改造したオーロラ怪人。

背中の甲羅を投げつけて攻撃を行う。

また、右手から照射する『殺人オーロラ光線』は、相手の目を徐々に腐らせる効果が有る。

原作では目の見えない2号を遊園地のアトラクションで翻弄したが、協力者にスイッチを切られ居場所に気付かれる。

必殺の甲羅を投げつけるも、投げ返され、そのスキを突いたライダーキックで爆散。

ちなみにこの怪人は「ちび●る子」にもカードのキャラとして出演しているらしい。

風見「さて、俺は工場をぶっ壊してくる。少し時間をくれ」スタスタ

律子「2人共、いつでも出られるように準備しといてね」

亜美「せっかく海に来たのに入らないの~?」

律子「キレイな海だけど…そんな場合じゃないでしょ?」

亜美「帰ったらまた皆で海行きたいね!」

律子「そうね…」

雪歩「真ちゃんの水着…ウヘヘ…ってそういえばコレ…」ゴソゴソ

風見「爆弾の自爆装置を起動してきた。すぐに出発しよう」

律子「了解です。さぁ!行くわよ!」

亜美「アイアイサ~!」

雪歩「あ、だったらあの…コレも持って行きたいのですが…」

風見「これは…」

[車内 移動中]


律子「雪歩ったらかなり器用なのね…」

雪歩「こういうバラシとかは、家の関係で良くやってますので」ゴリゴリ

亜美「それってさっきのカメの甲羅でしょ?臭くないの?」

雪歩「別に臭わない…って亜美ちゃん、聞くところそこ?」チュイーンカチャカチャ

律子「それを何に使うつもりなの?」

雪歩「えっと…かなり硬くて丈夫そうだったので…」ジュージュー

[発電所 搬入口]


雪歩「出来ました!」テッテレテッテテー

風見「それは…もしかして」

雪歩「はい!さっきの甲羅の一部を、スコップの先端部分に取り付けましたぁ!」ニパー

風見「なるほど。これなら攻撃力・耐久性ともに格段に上昇するだろう!」

雪歩「あと、残りの甲羅は盾に加工しました!」ジャーン

律子「ベタだけど固そうね」

雪歩「これを『ティンベー』と名付けるですぅ!!」ジャジャーン

亜美「ンフンフンフ…」

[発電所 タービン室]


???「仮面ライダー!これ以上邪魔はさせんぞ!」

V3「ザンジオー!」

律子「爆弾はもう使えないわよ!」

亜美「残念だったねー!」

ザンジオー「爆弾だけが作戦の全てでは無い!が、詳しくはお前達が知る必要は無い!死ねぇ!!」

VS 怪人 ザンジオー


ザンジオー「喰らえ!」ボボボボ


ザンジオーの火炎放射がV3に襲いかかる。


V3「くっ…」

ザンジオー「次はこれだ!!」


そう言うと、ザンジオーはドロドロの液状になって移動を始める。

律子「液状化!?」

亜美「これならドコでも入れるじゃん!」

雪歩「すごい能力ですぅ」

ザンジオー「わはは!この状態の俺は無敵だぞ!どうする!」



V3「それでザンジオー!」

ザンジオー「何だ?」

V3「その状態からどうやって俺に攻撃するんだ?」

ザンジオー「それは…!お、お前の死角から攻撃に決まっているだろう!」

律子「こんな隠れるモノも無い場所で?」

ザンジオー「…」



……

ザンジオー「ギャー!」ドカーン


ザンジオーは爆散した。


律子「見かけ倒しというか…こっちに来て初めて会った相手だし、てっきり凄い奴かと思ったのに…」

風見「一応エリートらしいぞ…」

【怪人ファイル】⑧

・ザンジオー

登場作品:仮面ライダー
初登場:映画「仮面ライダー対ショッカ―」

日本アルプスに生息するサンショウウオを改造した怪人。

液化能力を持ち、口から強力な火炎を放射する。

原作では人工重力装置の奪取を狙うが、ダブルライダーのキックで爆散。

人喰いサンショウウオとは何なのだろうか。

律子「あのサンショウウオ、カード落としていったわよ」


律子は『隔壁の鍵』を手に入れた。


風見「この鍵が有れば、坑井に有った扉が開くはずだ。だがその前に」

律子「どうかしましたか?」

風見「灯台から戻ったばかりで疲れてないかい?」

律子「い、いえそんな…」

風見「頑張ってくれているが、やはり女の子だ。3人とも疲れがみてとれるぞ?」

雪歩「うぅ…」

風見「爆弾工場は破壊した。少し休憩をとってもバチはあたるまい。」

律子「それもそうですが…」

風見「一度所長室で休憩をとるというのもアリだ。ライダーマンが安全だと教えてくれた場所だな」

亜美「正直疲れちゃったyo!所長室で休もー!」フリフリ

雪歩「だ、大丈夫ですぅ…」ギュッ

風見「律子さんはどう考える?」

律子(休んでいいのかしら…でも色々有りすぎて疲れてるのも事実…疲労状態では命に関わるケガの可能性も…)

律子「私は…」


以下↓3まで多い方の番号 ※選択肢によって展開が変わります。

①一度所長室で休憩をとり、その後先に進む。

②探索を強行する。

と、選択肢出したところで今日はこの辺で失礼させて頂きます。

見て下さっている方、有難う御座います。

終盤まで書き貯めが有るので、また明日以降。

再開します。

パターン①

律子「そうですね。ではお言葉に甘えて」

亜美「やったー!」

雪歩「正直ほっとしました」

風見「よし。じゃあ休憩しようか」







[研究所 所長室]


亜美「冷蔵庫に何か入ってる!えーと…『新発売!ルマソド』?」

雪歩「こっちの瓶は…『紅茶キノコ』…?」

風見「ああそれか。どっちも流行ってるんだ。美味しいぞ?」

律子「…」

風見「どうした?」

律子「さっきも気になっていたんですが…この写真立て、どうして中身が無いんでしょう?」

風見「そういえば…誰かが見られたくない写真でもあったのかな?」

律子「…」

[アジト 指令室]


律子「ここが指令室?」

亜美「ダッサいねー?」

雪歩「お父さんが好きそうですぅ」

風見「この機械は何だ…?」


ザザ…ザザザ……


第3章 完


風見志郎・仮面ライダーV3

立花レーシングチームで活躍するモトクロスレーサー。

デストロンに家族(両親・妹)を皆殺しにされ、自身も瀕死の重傷を負うが、

大学研究室の先輩である本郷達により改造手術を施され、仮面ライダーとして生還。

1号・2号の技とパワーを受け継ぐダブルタイフーンを有する。

当初は復讐の為に戦う戦士であったが、その後正義の為に戦う事に。


結城・ライダーマン

元デストロンの科学者。科学チームを率い、様々な怪人を造り上げた。

大幹部候補であったが、讒言により反逆者とされ部下は皆殺し、自身も瀕死の重傷を負う。

世界平和の為の組織と騙され研究を行っており、脱出後に真実を知った彼は復讐の鬼と化した。

右腕は義手・アタッチメントであり、用途に応じて装備を変更して戦うが、ほぼ人間体なので戦闘力はあまり高くない。

秋月律子

765プロ所属のプロデューサー。冷静な判断で皆を導く。

装備品はメガネ(20XX年製)。怪人の光線もなんのその。



萩原雪歩

765プロ所属のアイドル。弱気な少女だが、内に強い闘志を燃やす。

装備品はスコップ・甲羅盾(ティンベー)。スコップ・盾、共に怪人のパーツで補強されており、装備「だけ」見れば怪人とも互角にやり合える。

ちなみに雪歩曰く、強さは  戦闘員<怪人<お弟子さん=大怪人<<<<お父さん<お母さん  らしい。


双海亜美

765プロ所属のアイドル。天真爛漫な性格で周囲を元気づける。

装備品はネズミ花火。何気ない一言が状況突破の鍵となる事も。

蘭「…」

コナン「ストーカー女の毛利蘭死ね!」

蘭「…」

コナン「付き合ってもないくせに彼女気取りのブサイク毛利蘭死ね!」

蘭「…」

コナン「頭にツノドリルつけてる空手ゴリラの毛利蘭死ね!」

蘭「…」

第4章


-1972年 地熱発電所-


ゲルショッカ―誕生から1ヵ月、謎の言葉を残して逃走したドクガンダー。

怪人を追う本郷猛=仮面ライダー1号は、地熱発電所に来ていた…


[発電所 エントランス]


本郷「妙な気配だな…!」


作業員「ガチャ…ガチャヲセネバ…」


虚ろな目をした作業員と思われる人物が、突然本郷に襲いかかる。

本郷「無益な殺生はいかんな。手加減せねば」ハラパン

作業員「うっ…ここは?」

本郷「大丈夫か?」

作業員「あ、ありがとう御座います。変な女が現れて、我々を…」

本郷「(怪人の仕業だな…)貴方は外に避難して下さい」

作業員「まだたくさんの同僚が捕まっています!どうか彼らを!」

本郷「ああ。任せろ!」

作業員「スタドリ…スタドリイッパイ…ホシイ…」

作業員「オニ…アクマ…チヒ…」

作業員「10レンガチャ…20レンガチャ…」

作業員「エスレア…ゼッタイ…テニイレテミセル…」

本郷「えい!とう!」



……。

本郷「だいたいこんなものか…」

春香「あの…」

本郷「君は?」

春香「天海春香!アイドルです!」

響「はいさい!自分は我那覇響!こっちはハム蔵だぞ!」

ハム蔵「ヂュイ!」

本郷「がなは…珍しい名字だな」

響「自分沖縄から来たさー!向こうじゃ普通の名字だぞ?」

本郷「沖縄…?沖縄は米軍に占領されたままのハズだが…」

響「えっ」

本郷「えっ」

本郷「密入国者か…君、そういう事はやっちゃいけないよ?」

あずさ「あらあら~」

春香「響…一緒に入国管理局行ってあげるよ…?」

真美「だって私達!」


春香・真美・あずさ「仲間だもんね(げ)!!」


響「うがー!違うぞー!」

本郷「嗚呼…友情とは素晴らしい。美しいものだ」

……

………。

[発電所 搬入口]


本郷「まさかアイドルと出会えるなんて驚きだよ」ハッハッハッ

春香「私達も、突然こんな所、しかもタイムスリップ?まで体験するなんて…」

響「うう…自分密入国なんかしてないぞ…確かにパスポートは持ってないけど…」

春香「大丈夫だよ響!だって響って本当は横浜出身でしょ?」

本郷「何だそうだったのか」

響「うぎゃー!それも違うさー!」







「 走 れ ! イ ナ ズ マ ァ ー !! 」




本郷「危ない!」ドン

真美「へ?」


何かに気付いた本郷が、真美を突き飛ばす。

ズドン!!!


本郷「ぬぅ…」バタッ

春香「本郷さん!」

???「グフフ…どうだ仮面ライダー!」

本郷「今のは…効いたな…ぐっ」フラフラ

春香「な、何あの化け物!」

響「う、うぎゃー!」

真美「本郷兄ちゃん!」

あずさ「…」

???「俺はエイキング!貴様など俺の電流でイチコロだ!」

あずさ「…」

VS 怪人 エイキング


エイキング「走れ!稲妻!」ビリビリビリ




本郷「くっ… 変 身 !」ピカー




1号「とおっ!!」

春香「本郷さんが!」

響「変身?」

1号「いくぞ!怪人!」

エイキング「走れ!稲妻!」ビリビリ


エイキングの雷撃がそこかしこに降り注ぐ!

ズドン!ズドン!


1号「くっ…絶え間ない連撃…」

エイキング「ぶははは!どうした!」

春香「あわわわ」

響「ど、どうしよう」

真美「こーいう時こそ落ち着くんだyo!」

あずさ「…」

エイキング「わははは」

あずさ「」スッ


と、エイキングの背後に突然あずさが現れた。


エイキング「なっ」

あずさ「…」






あずさ「…エイひれ?」ボソッ

エイキング「」ビクウ!

1号「今だ!」

エイキング「しまった!ええい!走れ!稲妻!」ビリビリ

1号「遅い!くらえ!」



1号「 ラ イ ダ ー キ ッ ク ! ! 」ドカッ


エイキング「無念…ぐふっ」バタッ


エイキングは倒れた。


本郷は『パンチカード 赤』を手に入れた。

【怪人ファイル】⑨

・エイキング

登場作品:仮面ライダー
登場話:第38話「稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦」

日本海溝で捕獲したエイを改造した稲妻怪人。

「走れ!稲妻」の掛け声と共に、100万ボルトの稲妻を発生させる。

また左手はナイフ状になっており、突き刺し攻撃を行う。

原作では脱走したエイキング開発者を捕える為、開発者の娘を誘拐しようとする。

その際2号と戦闘になり、一度は2号を撃退。再戦時には、決意新たな2号にあっけなく敗れた。

雷撃で電気塔を破壊すればいいのに、何故か爆弾を用いようとするうっかり屋さん。

本郷「何とか撃退出来たな」

春香「本郷さんすごく強いんですね!」

真美「ほんとだねー!」

本郷「いやいや、あずささんがスキを作ってくれたからだよ」

あずさ「あらあら~」ウフフ

春香「あの怪人、電撃を放つ度に叫んでましたし、そこが狙い目でしたね!」

本郷「では行こうか!」

春香「はい!」































ハム蔵「…」バリッ…ベリッ…モグモグ…




響「どうしたんだハム蔵?行くぞー?」

ハム蔵「ヂュイ!」トテテテ

[発電所 中央制御室]


作業員「リンチャン…ペロペロ…」


作業員「カワイイサチコ…スカイダイビングノジカンダヨ…」


作業員「ワクイサン…ボクト…コドモヲ…ツクッテワクワク…」


本郷「まだこんなに居たのか…」

春香「目が虚ろですね…大丈夫でしょうか?」

本郷「まだ大丈夫だろう。まだ正気に戻れるはず。君達も起こすのを手伝ってくれるか?」

響「わかったぞ!」

真美「おっけー!」

あずさ「は~い」



……

本郷「ふぅ」

春香「さっきの作業員さんから鍵を借りました」


春香は『ロック解除キー』を手に入れた。


真美「警備室で使うんだってさー」

あずさ「じゃあ私が行ってきましょう」

春香・響・真美「それはダメ(だぞ)!」

本郷「?」





……

………

[発電所 変電室]


作業員「カコ…オレハ…キミトイラレルコトガ…ナニヨリノシアワセダゾ…」

春香「とても幸せそうな顔してますが…」

本郷「このままにしておくのは危険だ。気の毒だが起こしてやろう」

作業員「ハッ…!茄子!愛しい彼女はどこに…?」

真美「大丈夫ー?」

作業員「ああ…緑色の悪魔に襲われて…」

あずさ「だいぶ混乱してますね~」


あずさは『パンチカード 青』を手に入れた。

あずさは『タービン室の鍵』を手に入れた。

[発電所 タービン室]


本郷「!?」


本郷達の足元の通路を、何者かが歩いている。


作業員「ルキトレ…カワイイ…」

作業員「マストレ…イイ…」

作業員「ドッチモ…カワイイ…」

???「ほら!とっとと進みなさい!そして私の為にがっぽり稼ぐのよ!」

本郷「あの女が操っているようだな…」

響「うがー!許せないぞ!今すぐとっちめるか?」

本郷「いや…もう少し泳がせておこう」

春香「どうしてです?」

本郷「我々の知らない場所に作業員がもし居た場合、洗脳が解けた際に危険だ」

あずさ「なるほど~」

真美「本郷兄ちゃん頭良い~」

春香「あれ?さっきの作業員さんが何か落としましたよ?」


春香は『パンチカード 緑』を手に入れた。


本郷「この3枚が有れば、さっきの制御室奥に入れるかもしれんな」

真美「れっつごー!」

[発電所 所長室]


春香「これは何でしょう?」


春香は『乱数表』を手に入れた。


本郷「暗号等に用いるものだ。一応持っていくとしよう」


あずさ「こっちにはパソコン…随分古いようですが」

真美「ピヨちゃんのみたいに、ムフフな画像入ってるかなー」

春香「いや、無いでしょ…」

響「ピヨ子といえばこの前Pに、『ズバリ!片栗粉X、作った事有りますか!?』って聞いてたけど、何なんだろ?」

春香「それは知らない方がいいと思うよ?」

響「Pも同じ事言ってたな…ピヨ子にキャメルクラッチやりながら」


本郷「…色々なデータが有るな」カチカチ

『HS-184』

『MAKE BARCODE 103223』

『新開発 オールレーズソ の栄養に関する研究』

『下野動物園パンダ データ集』

『UNLOCK OPR』


本郷「これは?」カチカチ

ガコン!

…制御室にエレベーターが出現したようだ。

[アジト 通路]

本郷「やはり発電所はダミーだったか…」

春香「じゃあ作業員さん達も?」

本郷「いや、彼らは普通の人だ。恐らく建設を推進した政治家に、ショッカ―の息のかかった連中が…」

ハム蔵「ヂュイ!」

本郷「お、これは…ありがとうなハム蔵君」


ハム蔵は『研究レポート』を手に入れた。


【研究レポート】


…究極の生命体創造の為、様々な生物遺伝子の解析を実行。

結果、素体コード『HS-184』に興味深い点を発見。

……異なる遺伝子の同一部分の同時切断…あらゆる生物の融合……

将来的に、万能細胞の生成も可能となる…病気の根絶が可能…

…田所研究チーム 結城。

本郷「究極の生命体…か」

春香「私達の時代でも、ようやく万能細胞が生成に成功したところなのに…」

あずさ「秘密組織の科学力ってすごいのね~」

真美「IPSおもち棒だっけ?」

響「それもピヨ子が言ってたな。『裂×長閑、最高!』って」

春香「律子さんにお説教してもらわなきゃ…」ハア

本郷「こ、これは!」


本郷は【ショッカー首領よりの指示書】を手に入れた。


【ショッカ―首領よりの指示書】


…秘密基地建設中に発見された物体は、約5万年前のものと推定される。

つまり5万年前にこのような複雑な形状を造る生命体がいた事になる。

よって、科学班 田所博士に命じる。この物体を研究し、新技術を開発せよ。


本郷「なるほど…そういう事か」

春香「5万年前って凄いですね!宇宙人とか?」

真美「ゆーふぉーのパーツだったりして!」

あずさ「運命の人が宇宙人…そんなのもロマンチックよね~」

[アジト 指令室]


壇上に女が佇んでいる…


本郷「作業員を操っているのはお前か!」

春香「お前か!」フンス

???「もう来たの…?せっかくお友達勧誘キャンペーンを始めるところだったのに」ホホホ

本郷「蜂女!お前も復活していたのか!」

真美「せくちーな衣装だねー」ジロジロ

響「流石にあれを着るのは恥ずかしいぞ…」ジロジロ

春香「あずささんなら似合うと思いますよ?」ジロジロ

あずさ「そんな事ないわよ~」テレテレ

蜂女「ジロジロ見るんじゃないわよ!見たいならスタドリ買いなさい!」キー

蜂女「まぁ何でもいいわ。怪人軍団の前にはお前など無力!」

本郷「何だと!?」

蜂女「更にこの計画は未来でも同時に進められている…もう諦めてしまいなさい?」

春香「そんな!」


        カキンジゴク
蜂女「私はね… 地  獄 でも決して忘れなかった…お前に倒された」


蜂女「 こ の 悔 し さ を ね !! 」カッ



VS 怪人 蜂女


蜂女「ホホホ!」ダダダダ


蜂女の剣先から無数の針が放たれる。


春香「わっわっ!危ないじゃないですか!」

真美「危ないよコスプレおばさん!」

蜂女「おば…!?決めた。まずはお前から殺す。小娘ぇ!」クワッ

1号「お前の相手はこっちだ!蜂女!」ゲシッ

蜂女「ホホホ!確かに貴方とまともに遣り合っては不利…だけどこれならどうかしら?」ブーンブーン

蜂女は背中の羽根を振るわせ始めた。

ブーンブーン


1号「!」

春香「…」ユラユラ

真美「…」トタトタ

響「…」テクテク

あずさ「…」ポヨポヨ


操られたアイドル達が蜂女を守るように陣形を組んだ!


蜂女「私を倒したいなら好きにしなさい?その時はこの子達も道連れよ!」

1号「くっ…催眠音波か…」

蜂女「ホホホ!この毒針でじっくりいたぶってあげる…もっと悲鳴を聞かせなさい!」ダダダ

1号「おのれ…」

ハム蔵「ヂュイ!」トテテ

ハム蔵「ヂュ!」カプッ

響「痛っ…!」ハッ

蜂女「ホホホ!ホホ…」








響「『サンゴを折ってはいけません!』」バキッ


ベリベリッ!


蜂女「ギャアアアァ!!」


何と!蜂女の羽根が引きちぎられた!

1号「!」

響「虫の扱いには昔から慣れてるさー!」

春香「響!」



蜂女「おのれぇ…おのれぇ…」

1号「催眠の使えないお前など、今の俺の相手では無い!くらえ!」ダッ


1号「ラ イ ダ ー 月 面 キ ッ ク !!! 」

蜂女「ギャアアアアアァ」


蜂女は倒れた。

【怪人ファイル】⑩

・蜂女

登場作品:仮面ライダー
初登場:第8話「怪異!蜂女」

スペイン原野に生息する蜂を改造した怪人。

フェンシングの名手で、剣先に麻酔や毒を仕込んでいる。

また、羽を振るわせ催眠音波で人間を操る。

原作ではメガネに催眠装置をつけて販売、人々を使役しようとした。

最後は1号のライダーキックにより爆散。催眠こそ強力ではあるが、戦闘力は他より低い。

この怪人の転生体が、現代においても催眠を用いたアイドル事務所の経営を行っているとかいないとか。


本郷「皆無事か?」

真美「何とか~」

あずさ「はい~」

春香「響、さっきの何?」

響「あれは自然流琉球空手さー!昔、寿司屋やってる人に教えてもらったさー!」

春香「寿司屋から学んだ空手…通信教育の空手並みに胡散臭い…」

本郷「…こっちに何か置いてあるな」

TIERRA移送計画】

秘密基地建設中に発見されたオーパーツ『TIERRA』の移送が完了。

田所研究チームによる調査開始。


本郷「先程読んだファイルのブツの事を指しているようだな」

春香「TIERRA…」

真美「こっちに変な機械有るyo!」

本郷「通信機のようだな…ん?何か通信が入っている…」


ザザ…こちら…72…壁…おにぎ…麺…

春香「?」

本郷「周波を調整する…よし」カチャカチャ

???『こちら2004年!誰か!誰か聞こえますか?』

全員「!」

本郷「こちらは1972年!聞こえているぞ!」

春香「未来との通信…!」





























ハム蔵「…」モグモグ…グチャ…ペッ


第4章 完

本郷猛・仮面ライダー1号

世界的なオートレーサーの顔も持つ天才青年科学者。

その才能故にショッカ―により誘拐、改造人間手術(バッタ)を施される。

脳手術の寸前、恩師である緑川博士の決死の行動により救出される。

その後、仮面ライダーとしてショッカ―との戦いに身を投じる事となる。

敵の強化に応じて自身も特訓を繰り返し、多彩な技を習得している。

その為、『技の1号』と呼ばれる事もある。

天海春香

765プロ所属のアイドル。ボケとツッコミ両方をこなす万能手。

装備品はリボン・暗黒物質クッキー(鼻くそ味)。

Pに、『Pヘッド着けてなかったら即死』と匂いだけで言わしめた逸品である。



我那覇響

765プロ所属のアイドル。完璧な存在(本人談)

装備品は救急スプレー。寿司屋の青年から習った琉球空手とダンスを組み合わせて戦う。

得意技は『ワイドー!ウツボ!』。正真正銘の沖縄出身である。



双海真美

765プロ所属のアイドル。イタズラ好き。

装備品は???。双子の亜美に比べるとちょっぴり大人な部分も。


三浦あずさ

765プロ所属のアイドル。最年長であるが少し天然。どたぷーん。

装備品はGPS。律子のポケットマネーで購入された。

周囲がどんなに気をつけていても、すぐ迷子になってしまう才能の持ち主。


ハム蔵

響のペットのハムスター。

いたって普通のハムスターである。

第5章

-2004年 アジト-

[アジト 指令室]


津上「こちら2004年!誰か!誰か聞こえますか?」

本郷『ああ!こちら1972年!聞こえるぞ!』

津上「繋がった!」


本郷『私は仮面ライダー1号!君は?』


津上「僕は…仮面ライダー…仮面ライダーアギト!」


光太郎『こちらは1988年!俺の名は仮面ライダーBLACK!』


???『本郷先輩。こちら1974年、仮面ライダーV3です!』


本郷『その声…風見!?』

風見『先輩、お久しぶりです…これで全ての時代の仮面ライダーが揃ったようですね』

本郷『風見!お前が…仮面ライダー!?どういう事だ!?』

風見(そうか…この時代の先輩はまだ…)

風見『詳しい話は後にしましょう。それより今やるべきは…』

???『ヘーックション!コラアミ!ハナシシテルトコロデショ!?』

美希「この声!律子!律子なの!」

律子『チョットシツレイ…律子さん、でしょ!』

真『ボクも無事だよ!』

春香『皆!やっぱり皆も飛ばされてたんだね!』

光太郎『各時代に…バラバラになっていたのか』

津上「全員無事で良かったね!」

伊織『いえ…やよいが居ないわ…』

真美『兄ちゃんも居ないよー』

本郷『その人達も探していこう。そしてやるべき事は…』

津上「それぞれの時代の計画、どれか一つでも成功すれば歴史が変わるって」

光太郎『待って下さい。もし過去の計画が成功していたら、今の俺の時代は存在しないのでは…』

津上「何か原因…あのオーロラか!?」

千早「確かに。ケータイも繋がらないし、何かの可能性はありますね」

光太郎『時空を超えた通信…オーロラ…タイムスリップしたアイドル…』

光太郎『この空間が他と隔絶されている…としたら?』

本郷『成程。下界と違う時間が流れているのなら、話は通る』

風見『この空間は連中が力を蓄え、準備する場所か…』

津上「ではどういう計画が…」


ドクン!!


千早「!」

伊織「!」

律子「!」

春香「!」


指令室の頭上に、巨大な目玉の怪物が出現した。

???「時は来た…」

本郷『何者だ!』




???「我が計画を邪魔するのは貴様らか…」

光太郎「!」

???「空間は完成した…そこの娘どもの力もいずれ…」スウ


目玉の怪物は消え去った。


風見『今のは!?』

津上「こっちにも!」

本郷『おそらく奴がこの計画の黒幕…アイドル達の転移も奴の仕業だろう…』

風見『まずは全時代の計画を潰す事を考えましょう!』

本郷『ああ…だが我々は時代ごとにバラバラ…果たして…』

光太郎『誰か一人でも失敗すれば…』

津上「…」

本郷『隔離された空間…時間軸…もしかしたら我々も利用出来るかもしれない!』

風見『と、いうと…』

本郷『皆、足元を見ていてくれ…ナニカオケルモノハナイカ?…ウッ…コレデイイカ…』


-1988年-

光太郎「ん?これはっ!」

つ クッキー

伊織「げえっ!またこれ!?」


-2004年-

津上「うわっ!」

つ クッキー

美希「春香の…すごい匂いなの…」


-1974年-

風見「なるほど…うっぷ…」

つ クッキー

律子「突然クッキーが!!」

-1972年-

本郷「この空間で行った事は、この時間軸の中で影響がすぐ出るに違いない」

津上『なるほど。僕達は時代は違うけど』

光太郎『同じ場所にいる』

風見『これを利用すれば…』

本郷「協力しあえる!!」








風見『ところで先輩…そろそろクッキーしまってもらえませんか…』ウップ

本郷「あ、ああ…」

響(本郷さん、絶対誰かが拾ってくれるの待ってたぞ…)

光太郎(良かった…)

津上(風見さん、ナイスです!)

光太郎『僕らは1人きりな訳じゃない!』

伊織『当たり前でしょ!私達もいるんだから!』

律子『そうよ!正直怖いけど、世界が滅びるのを黙って見てられないわ!』

本郷「俺達の力を合わせれば、きっと奴らの計画を阻止出来る!」

……

………

戦闘員『…』ジリジリ

律子『!…どうやら戦闘開始みたいですよ!』

光太郎『そのようだな…』

千早『春香!』

春香「わかってる千早ちゃん!」

雪歩『真ちゃん…』

真『大丈夫だよ雪歩!きっと会える!』

伊織『アンタ達!やよいを探すのも忘れないでよ!』

亜美『真美!俺、この戦いが終わったら兄ちゃんと結婚するんだ…』

真美「おうよ!…えっ!?」

美希『ハニーと結婚するのはミキなの!』

あずさ「あらあら~」ゴゴゴゴ

響「貴音!ラーメンの食べすぎはダメだぞ!」

貴音『分かっています…響も無事で…』


本郷「皆…死ぬんじゃないぞ!」

全員「はい!!」

蘇った怪人軍団…その背後に蠢く新たなる敵…


それぞれの時代で歴史を塗り替えようと目論む!


迎え撃つは、仮面ライダー1号!V3!BLACK!アギト!そして765プロダクション!!


…今、時空攻防戦の火蓋が切って落とされた!


戦え!仮面ライダー!生き残れ!アイドル達!!

今日はこのあたりで。

次の更新あたりから、時代・場所がコロコロ変わる事になります。

見づらいかもしれませんが、ご了承下さい。

アイマス知らんけど正義の系譜はやり倒したから期待

ていうか>>1よ、怒らないから正直に言おうか。
てつをの「ゆ" る" さ" ん" !」をやりまくりたかっただけな部分あるだろw

>>238
何のことやら(すっとぼけ

正義の系譜の愛好家がいて何より。

再開します。

‐1988年‐

[アジト 指令室]

光太郎「さて…では行動を開始しようか」

真「はい!正義のため!ボク頑張ります!」フンス

戦闘員「」ブジュー

戦闘員「」ピクピク

伊織「相手が悪かったわね…」


伊織は『エレベータ起動キー』を手に入れた。

伊織は『科学員のメモ』を手に入れた。

【科学員のメモ】

…計画室にある博士の研究室から、うめき声が聞こえてくる。

ティンと来ない…ティンと来ない…と毎晩だ。

一体ナニをしているのだろうか。気になってしょうがない。

中に入るには専用の鍵が必要な為、覗く事は出来ない。

博士がこの間持っていた『バーコード』がプリントされたカード。

あれが怪しいと思うのだが…バーコードバトラーでもやっているのだろうか?



伊織「バーコードね…」

光太郎「それが手に入ればいいのだが…」

[アジト 培養装置室]


部屋の中央に大きなカプセルが設置されている…


真「これ!」

伊織「さっき通った時には何もなかったのに!」

光太郎「中を見ろ!何かあるぞ!」


中には奇妙な生物が入っている。生物は少し小さく、バリアに守られている…


伊織「とても気になるけど…バリアが有るんじゃ手出し出来ないわね…」

真「そもそもコレって生き物なんですかね?」

光太郎「伊織の言うとおり、今は放っておくしかあるまい。先に進むぞ!」

[アジト 通路]


光太郎「確かこのあたりにキー管理室があったはずだが…」

伊織「こっちの部屋だったわ」ツカツカ



……

光太郎「これか」ガチャ


通路のエレベーターが起動したようだ…


ブチッ!

ケーブルが1本破損してしまったようだ…


光太郎「ケーブルが破損したようだな…」

伊織「幸いエレベータは大丈夫みたいだし、先に進みましょ」

真「ゴー!」ブンブン

‐1974年‐

[アジト 指令室]


風見「よし、出発だ」

律子「貴方達、忘れ物は無いわね?」

亜美「ガンガン行こうぜぃ!」

雪歩「だ、大丈夫です!」

[アジト 通路]


風見「ん?エレベーターが起動してるな」

律子「他の時代の人が起動してくれたんでしょうか」

亜美「おおーたいむぱらどっくすだねー!」

雪歩「ちょっと意味が違うような…」

[アジト 兵器庫]

律子「あら…このファイルを見て下さい」


律子は『入室許可コード変更指示書』を手に入れた。


【入室許可コード変更指示書】

作戦計画室への入室コードを次のように変更せよ

1…-

2…+

3…-

4…+

5…+

6…+


なお、入室用の電磁キーは兵器庫にある専用の設備にて生成する事

風見「許可コードの変更書か…」

雪歩「だけどそれを打ち込む機械が見当たらないですぅ…」

律子「無いハズはないんだけど…隠されているのかしら」

風見「この周辺に有るのは確かだ。ならばこのファイルはここに置いておこう」

亜美「何でー?」

律子「他の時代なら、その設備を発見出来るかもしれないでしょ?」

雪歩「一度入手したものなら、他の時代にも見えるようになるはずですぅ!」

風見「一旦指令室に戻ろう。何か変化があるかもしれん」



……

………

‐1972年‐


[アジト 指令室]


本郷「さて、行くか」

春香「私も頑張っちゃいます!」

響「自分カンペキだからな!きっと大活躍するさー!」

真美「大人の魅力で敵をユーワクしちゃうぜー!」

あずさ「皆元気で良いわね~」ウフフ

ハム蔵「ヂュイ!」

[アジト 通路]


春香「はい!はい!さっそく何か見つけましたよ!さすがトップアイドル天海春香さん!」

響「うぎゃー!負けたさー!」

真美「真美のせくちーがーっ!」

あずさ(…何の勝負してるのかしら)

春香「これはきっと重要な情報ですよ!ええ!」フフーン


春香は『ショッカ―科学部員の名簿』を手に入れた。

【ショッカ―科学員の名簿】

<ショッカ―科学部構成メンバー>


・幹部

緑川博士

ハインリヒ博士

綾小路博士

田所博士

ディー博士


・科学員

………、田所研究チーム:結城……伊集院…御手洗…

……ピピン板橋…

本郷「緑川博士…」

響「ん?知り合いか?」

本郷「ああ…私の恩師で…そして命の恩人でもある…」

あずさ「今もお元気で?」

本郷「いや…私を救出する際に…」

あずさ「…」

響「…」

真美「…」

ハム蔵「…」

春香(うわっ…すごい悪い事したっぽい…えっ何この空気)ガビーン

[アジト 兵器庫]


本郷「ん?このファイルは」


本郷は『入室許可コード変更指示書』を手に入れた。


真美「あっ!」

春香「どうしたの?」

真美「このファイル、亜美の落書きがあるよ!」


ファイルには小さく落書きが残されている。

『あさぽん参上!』


響「?」

あずさ「なるほど~。この字は亜美ちゃんの字ね」

本郷「ふむ…風見のメモも残っているな」

春香「この近くに電磁キーを生成する設備が有るはず…ですか」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「あっハム蔵…もしかしてコレの事じゃないのか?」

本郷「ファイルのコードの通りに…-、+、-、+、+、+…」


本郷は『電磁キー』を手に入れた。


春香「やりました!」

響「お手柄だったぞ!ハム蔵!」

あずさ「立派よ~」

ハム蔵「ヂュイ!」テレテレ

本郷「作戦室に行こう!」

[アジト 作戦室]


???「貴様がうわさの仮面ライダー第1号か」

本郷「そうd」

春香「いかにも!そしてお前は何者だ!名乗れ!」

響「食い気味過ぎだぞ…」


???「俺の名はゾル!ゾル大佐!」


真美「何だ大佐かー。ショボいねー」

あずさ「佐官如きが偉そうにしないで欲しいわー」

春香「この元帥、春閣下を前に大佐って」プッ

ゾル大佐「くっ!貴様ら!馬鹿にしよって!!」

本郷「春香君はアイドル兼元帥なのか…」

響(ゲーセンでの話なのに…)

ゾル大佐「フフ…そう粋がっていられるのも今のうちだ…」パッ


作戦室奥の空間の照明が付いた。

部屋の中には無数のケースが並んでいる…


本郷「!」

春香「これ!」

響「人がいっぱい入ってるさー!」

真美「量産型?」

ゾル大佐「生体改造を受ける者は頭脳、体力共に優れた者でなければならん!」

本郷「…」

ゾル大佐「不完全な人間なんぞに、その資質を求める事が正しいか?否!」

ゾル大佐「ならば完全な存在を造ってしまえばいい!」

響「人を造るだなんて!そんな事許される事じゃないさー!」

春香「真理の門がひらく!?」

真美「肉体持っていかれちゃうyo!」

本郷「何の話だ?」トウカコウカン?

ゾル大佐「ここまで来れた褒美だ。これを見せてやろう」ピッ


スクリーンに何かが映った。

…作業員達が部屋に閉じ込められているようだ。


ゾル大佐「間もなくこいつらで実験を行う。これが成功すれば、我が計画の本格始動だ!」

本郷「そうはさせんぞ!貴様はここで倒す! 変 身!」カッ


ゾル大佐「やる気か?良いだろう。お前達にウロウロされていては厄介だしな」

春香「やってやりますよ!」

響「自分の琉球空手で仕留めてやるさー!」

真美「おっちゃんなんて、皆でかかればイチコロじゃん!」

ハム蔵「ヂュイ…!」


ガチャ


科学員「」

ゾル大佐「ちょうどいい。お前は実験の確認をしておけ!俺はこいつらを始末する!」カッ

1号「来るぞ!!」

VS 大怪人 ゾルt… 



科学員「」ドサッ

ゾル大佐「!?」


???「ゾル!何度蘇ろうと…」





















仮面ライダー2号「お前の望みは何ひとつ叶わない!」グッ



ゾル「一文字ィ!!」

1号「一文字!来てくれたか!」

春香「2人目の!」

真美「仮面ライダー!?」

響「グローブとブーツが赤いさー!」

ゾル大佐「(流石にダブルライダー相手は分が悪いか…)また会おう!!」ダッシュ

春香「あ、逃げた」

響「ずるいぞ!戦え!!」

真美(人数的にはこっちが多いんだけどね…)

2号「逃げたか…ここで仕留めておきたかったのだが…」



……

本郷「しかし、よく来てくれた」

一文字「おやっさんに頼まれてな。妙な気配を探ってここまで来たんだ」

春香「あの、この方は?」

一文字「初めまして。俺は一文字隼人。フリーのカメラマンさ!」ニコニコ

春香「私、天海春香です!アイドルやってます!」

本郷「ちょうどいい。後で写真撮らせてもらったらどうだ?」

一文字「それは有り難いが、事務所の許可とか色々有るからな…」

響「自分、我那覇響!こっちはハム蔵!」

ハム蔵「ヂュイ!」

真美「んっふっふ~!真美だよ!」

春香「で、こっちが三浦あずささ…あれ?」

本郷「消えた!?」

一文字「ショッカ―の誘拐!?」

響「いや、多分…」

春香「ただの迷子かと…」

本郷「えっ」

本郷「あずささんを探さないと…だが捕らわれた作業員も救出せねば!」

一文字「…ならば俺が作業員を救出に行こう!任せてくれ!」

本郷「すまん。一文字はあずささんの顔を知らないしな…」

春香「私達は一文字さんについていきます!」

真美「人質かいほーには人手が必要でしょ?」

響「そうだぞ!」

本郷「頼んだ!!」



本郷猛が春香達と別れた。

一文字隼人が春香達と合流した。

三浦あずさが行方不明になった…

一文字隼人・仮面ライダー2号

フリーのカメラマン。柔道6段、空手5段のガチムチカメラマン。

ショッカ―により誘拐、対1号の切り札として改造人間手術(バッタ)を施される。

が、やっぱり脳手術直前に1号により救出され、ショッカ―と戦う事に。

ショッカ―・ヨーロッパ支部と戦う為に旅立った1号の代わりに日本で戦う。

その力を活かしたパワフルな戦いを披露する事から『力の2号』と呼ばれる事も。

ちなみに2号が登場した元々の理由は、1号役の藤岡氏が撮影中に大ケガを負ったからである。

藤岡氏の復帰後は、役を奪う事になるからと主役を返す佐々木氏。マジイイ漢。

一文字「さて。そろそろ行くか?」

春香「さっきの大佐(笑)が何か置いていきましたよ?」


春香は『ゾル大佐の作戦計画書』を手に入れた。



【ゾル大佐の作戦計画書】

<怪人軍団製造計画>


‐作戦目的‐

開発された「素体製造システム」を使い、怪人軍団を造り出す。

世界各地に送り込み、人類を『酒と女と男と泪』に溺れさせて破滅させる。


・素体製造システム

怪人にもっとも適した遺伝子を培養し、多数の素体を造り出す。

これにより、下戸遺伝子を持たない怪人を製造する。


・怪人軍団製造

上記システムで培養した素体に、『ウルフビール酵母』を注入。

大量の酒豪怪人を製造する。この方法で酒豪怪人軍団を完成する。


・ウルフビール酵母

送り狼の遺伝子コードを組み込んだ『ウルフビール酵母』を浴びた酒好きは、酒豪怪人に変貌する。

また夜間に於いては送り狼となり、他者を本能のままに襲い喰らいつくす。そして激しく後悔する。

この手法をとる事により、大半はアルコール中毒となり制御不能。

そうでない場合、男性は飲み潰れるまで飲んで睡眠、女は泣き疲れて睡眠状態となる。

一文字「…」

春香「…」

響「…」

真美「…」

ハム蔵「…」






























全員(お酒飲まない人とかどうするんだろ…)

‐2004年‐

[アジト 指令室]


津上「先輩方に負けちゃいられない!僕達も行こう!」

千早「はい!」

美希「ハニーを探すの!」

貴音「頑張りましょう」



[アジト 作戦室]


津上「何か模型がおいてあるな…」


作戦室の中央には巨大な模型が設置されている。


千早「基地のようですね…」

美希「こっちにファイルが有るの!」


美希は『地獄大使の作戦計画書』を手に入れた。


津上「そうか!これが各時代の計画の一つ!」

貴音「これを阻止する事が我々の任務…」

【地獄大使の作戦計画書】


<日本列島総アロハビーチ作戦計画>


‐作戦目的‐


磁場フィールド発生装置を利用して海面上昇・気温上昇を発生させ、日本列島の海岸をアロハビーチ化する。

国民を海に誘引しその労働意欲を減退、長期滞在(バカンス)を実行させ社会の崩壊を引き起こす。

日本列島が完了次第、他国においても実行する。

尚、その建設費用は国民の当施設及び関連企業における消費を利用する。


・磁場フィールド発生装置

海中に巨大磁場フィールド発生装置を建造、装置を中心に海底基地を建設する。


・海底基地

基地は葛義村沖に建設。

内部には貸しボート、浮き輪、シャワー等を設置。

同時にレストラン、宿泊施設、遊園地等も設置する。尚、ライブ会場の設置は必須である。

上記完了後、シネコン、アウトレットモールの誘致も行う。


・作戦スケジュール

第一段階

2004年4月30日までに海底基地建設を完了する。

第二段階

2004年5月10日までに磁場フィールドを調整、水温上昇実験を行う。

第三段階

2004年5月15日、本施設プレオープン。

本オープンには『ゴールドプレート』が必要である。

津上「…」

千早「…」

美希「…」

貴音「…」













津上・千早・美希(絶対成功しないって…!)

貴音「何と恐ろしい計画!貴方様…私はどうすれば…」ガタガタ

津上・千早・美希「!?」

短いですが、今日はここまで。

この辺りは色々と難しい…

何とか明日は計画阻止まで行きたいところ…

再開します。

選択肢でどうなるかは内緒です。

[発電所 タービン室]


津上「い、一応計画は阻止しなくては…」

千早「これで人類が破滅するとは思えませんが…」

美希「けど、こーいうバカバカしいのが以外と怖かったりするの」

貴音「早く何とかせねば!」キョロキョロ



……

貴音「!こちらの小部屋にぱそこんが置いてあります!」

津上「えーと…」カチャカチャ

『HS-184』

『MAKE BARCODE         』

『日高舞&オザリン パンモロ画像集』


津上「これはどこかで見たような…」

千早「確か…所長室のパソコンでは?」

美希「これ!番号が抜けてるの!」

津上「本当だ。番号は…えっと」






貴音「1 0 3 2 2 3 です」

千早「…合ってる」カチャカチャ

津上「よく覚えていたね…」

貴音「ひんとのきーわー…いえ、とっぷしーくれっとです」クスッ

美希「都合が良すぎとか別に気にしないの!」

千早「…突っ込んだら負けな気がするわ…」


千早は『バーコードキー』を手に入れた。

津上「こっちにメモが落ちているな。…持ち主がどうなったかは言及出来ないが」


津上は『血濡れたメモ』を手に入れた。



【血濡れたメモ】


やった!やったぞ!ようやく計画室内の研究室への入室方法が分かった!

たまたま所長室に入った時、目についたバーコード。あの数字が鍵に違いない!

発見するまでに10年の時を費やしてしまったが、それだけの価値は有る筈。

所長のうめき声はとっくに聞こえないが、中には何かすばらなもの

……ここから先は血に染まって読めない。

[アジト 計画室]


バーコードキーを使った。

研究室の扉が開いたようだ。


津上「中は雑然としているな…」

千早「私達でも分かりそうなものといえば…このレコーダーくらいでしょうか?」


千早は『ICレコーダー』を手に入れた。


津上「所長?の声が録音されているようだね」

美希「ナルシストなの」

千早「っ…もしかしたら、何かを起動する為に必要なのかもしれないわ」

貴音「ひらけ!ごま!」

津上「…」

貴音「//」

【ICレコーダー】


博士の声が録音されているようだ。


おおっ!遂に…遂に出来たぞ!

これこそ我が完全なる究極生命体の遺伝子設計図!

これで私の長年の夢が…叶う!フハハハハ!!





-1972年-

[アジト 作戦室]


ガコッ


一文字「おや?」

春香「部屋のどこかでドアが開いたっぽいですね」

真美「下でドアが開いてるyo!」

響「見つけるの早いぞ…」


真美は『所長の手記-1-』を手に入れた。

【所長の手記-1-】


『TIERRA』から送られてくる情報。鮮明にしない事には研究が進まない。

その為には、素体のエネルギーを増幅させる事が必要だろう。

培養装置完成まであと少しである。ショッカ―もといゲルショッカ―には頑張って貰わねば。

悪の組織だの世界征服なぞどうでもいい。私は私の研究が出来ればそれでいい。

緑川君が造り出した『バッタ型怪人』が反乱を起こしたようだが、困ったものだ。

組織が壊滅させられては研究が進まない。そろそろ仕留めて欲しいところだが…

-1974年-


[アジト 作戦室]


風見「指令室に戻ってみれば、隣の作戦室が開いているとはな」

律子「戻って良かったですね。先程から他の時代さまさまです」

雪歩「それにしても…この部屋薄気味悪いですぅ」



部屋には多数の培養ケースが並んでいる。

中には見覚えのある怪人が眠っている…



風見「ザンジオー!?」

律子「こんなにたくさん…」

雪歩「一斉に起動されたらどうなるんでしょう…」


風見は『死神博士の作戦計画書-2-』を手に入れた。

【死神博士の作戦計画書-2-】


<地殻変動最終計画>


-作戦目的-

地殻変動による温泉の湧出に関連して、人類の完全な抹殺を行う。


・地殻変動最終作戦

地殻マントル内を行動可能な怪人『ゴースター』が、地殻マントル内の各所に『コバルト爆弾』を設置、爆発させる。

世界各地に本格温泉を湧出させる。


・強化改造計画

温泉湧出後の劇的温泉施設の増加に対応出来る怪人、銭湯員を開発。

液化能力の所有から、量産モデルには怪人『ザンジオー』を採用。

その能力により女性更衣室および浴場に潜入、盗撮を行う。

この情報を発売、公開する事により、男女間での騒乱を誘引、社会問題とする。

温泉増加による経済活動の停滞と併せて実行。我々の温泉帝国を築く。


・訓示

この最終計画により『新たな首領』の指令である『闇のまの世界』の礎を築くものとする。

風見「…」

律子「…」ゴゴゴゴ

雪歩「…」ゴゴゴゴ







律子・雪歩「 絶 対 潰 す(ですぅ) ! ! 」

風見「」ビクッ


亜美「律っちゃーん!」

律子「どうしたの亜美?さっきまで姿が見えなかったけど」

亜美「下に隠しダンジョンが有ったyo!」


雪歩「ダンジョンというか…研究室ですぅ」

風見「博士の研究室のようだな」


風見は『カセットレコーダー』を手に入れた。



……

???「こんな所にまで来ていたのか…」

風見「ライダーマン!」


ライダーマン「女は所長室に居ろと忠告した筈だが…」


亜美「誰が悪者の言う事なんか聞くか!男と日曜に買う肉の鮮度は信用出来ないですぅ!このケダモノ!……って雪ぴょんが」


雪歩「ええっ!わ、私そんな事言ってないですぅ!」ブルブル

ライダーマン「…」

風見「ライダーマン。君は田所博士を知っているのか?」

ライダーマン「俺は…デストロンが組織されるまでは田所博士の下で働いていた…」

亜美「敵は地獄のデストロン?」

ライダーマン「あの頃は…充実していた。ピピン板橋や他の同僚もいて…」

風見「博士は一体何者なんだ?何をしようとしていたんだ?」

ライダーマン「博士の研究は、遺伝子合成による究極の人工生命体の完成…」

律子「究極の生命体…」

ライダーマン「だが…今の博士はもう俺の知っている博士では無い…」

風見「どういう事だ?」

ライダーマン「来るのが…戻って来るのが遅すぎたんだ…」

風見「君は何か知っているんだろう?頼む!教えてくれ!」

ライダーマン「…俺は博士を助ける為にここに戻ってきた…そのハズなんだ。」

風見「苦しむ人が居るのなら、それを助けるのがライダーの使命だ!協力すれば…!」

ライダーマン「お前に協力する筋合いは無い!俺は俺の意志で戦う!邪魔をするな!」


ライダーマンは去っていった。



風見「ライダーマン…」

律子「…」

亜美「何さ!感じ悪いー!!」

雪歩「怖かったですぅ…」

【カセットレコーダー】


博士の声が録音されているようだ…


ザザ…これは!遺伝子の配列情報ではないのか!?

一体なぜこんな情報が『TIERRA』から流れ込んでくる!

…いや、理由などどうでも良い。それよりこの情報からどんな生物が創り出せるのか!フフフ

この情報を利用すれば、究極の生命体を生みだす事が!…ハアハア

-1988年-

[アジト 坑井]


光太郎「しかしマグマの上を歩く事になるとは…」

伊織「いくら落ちない足場が有るからって、長居出来る場所じゃないわね」アチチ

真「ねぇねぇ伊織!」

伊織「何よ」

真「こーいう場所って、こう…マグマな怪人!とか出たりするのかな?」キラキラ

光太郎「ゴルゴムの技術なら十分有り得る話だ。警戒しよう」グッ

伊織「何で嬉しそうなのよ…そんな熱い相手だと直接攻撃が出来ないじゃない」

真「で、でもさ!炎属性の相手と戦うのって王道じゃない!くぅ~っ!見てみたいなぁ!」

伊織「そんな相手とやり合う事になる時代が有れば最悪ね…うちじゃない事を祈るわ」ハア

[発電所 タービン室]



……


光太郎「ん!前方で戦闘が発生している!」ハッ

真「ええっ!?」

伊織「そんなハズは…だって仮面ライダーは全員別々の時代に…」














強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

ワシカマギリ「ギーワー!侵入者め!このワシカマギリ様率いる最強の『ライダー抹殺隊』に出会ったのが運の尽きよ!!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」

強化戦闘員「ギー!」




















???「ふふっ。弱い犬ほど良く吠えるのかなーって」ニコニコ

???「雑魚は俺が始末する。デカイのはお前に譲ってやろう」ガシャ



伊織「!?」

光太郎「!?」

ワシカマギリ「言ってくれるわ!俺はワシとカマキリの合成怪人!近距離では全てを切り裂くこの刃!上空からは羽根ミサイル!更に口k」


???「御託は良いから、とっととかかってきて良いですよ?だって…」


ワシカマギリ「馬鹿にしよって!ライダー抹殺の準備運動だ!お前達!八つ裂きにしろ!」


強化戦闘員「ギー!」バッ



強化戦闘員達が一斉に謎の人物に襲いかかる!


???「どうせ…」


強化戦闘員「ギー!」バッ























???「皆さんすぐ死ぬんですからぁ♪」ニコ



ザシュッ!

伊織は思わず目を瞑っていた。姿は敵に隠れて良く見えなかったが、あの声は、あの少し舌っ足らずの愛らしい声は間違えようが無い。


どうしてあんな事を彼女が言ったのか。それは分からないが結果は明らかだった。

周囲にいた戦闘員達、あれはこれまで自分達が戦ってきた連中とは全く異なっていた。

異常なまでに肥大した筋肉、その肉体を抑制するための拘束器具。恐らく拘束しないと命令に従わない程に凶暴なのだろう。

そして手には槍やハンマー、両刃剣を持つ者も見受けられた。

相手を捕縛する事など考えず、ただひたすら対象をミンチにするべく動く『狂気の塊』。

怪人の方もかなりの手練れであるようであった。伊織は戦闘経験は無い。

最低限の護身術は新堂から学んでいたが、実戦経験はまず無い。強いて挙げるなら、悪戯をする双子相手に立ち回りを演じるぐらいである。


その伊織ですら感じる。あの怪人は強い。自身が言っていたように、近~遠まで全ての距離に対応出来るのだろう。

更に飛行能力。ライダーは高い跳躍力を活かした空中戦法を用いるが、空を飛べる訳では無い。ライダー…バッタの天敵『鳥類』。


彼女は死んだ。伊織が、事務所の中で最も親しくしていた少女。彼女は…
































???「うっうー!流石ですー!瞬殺でしたねーっ!」ニコー

???「話にならん。これで最強の部隊とは笑わせる」カチャカチャ


伊織「!」

伊織が目を開くと、そこには信じられない光景が広がっていた。


肉塊。恐らくそう表現するしかない『何か』が10個、転がっていたのだ。

幸い戦闘員という分類には該当していたようで、血は流れていない。いずれ溶けて無くなるのだろう。

だがしかし、そこには先程まで威勢の良い声を挙げていた戦闘員達の『なれの果て』が確かに存在していた。



ワシカマギリ「ば、ば、馬鹿なぁ!!ブラック将軍直属の親衛隊だぞ!?それが!?」

???「えっと、貴方は来ないんですかー?」キョトン

ワシカマギリ「そ、そっちの奴は厳しいが、小娘なら仕留められる!」

???「随分舐められたものだな」

???「仕方ないです。『りきりょーのさ』?っていうのを見せつけてやります!」ピース

VS 怪人 ワシカマギリ


ワシカマギリ「出し惜しみはしていられん!こいつで真っ二つにしてくれる!!」ブーン


ワシカマギリはそう叫ぶと、左手の刃を勢いよく飛ばした!!


ワシカマギリ「この刃は敵を追尾し、全てを切り裂く!!どうだ!」

???「全てですかー?うーん。だったら…」スッ

ワシカマギリ「!?」


少女はワシカマギリの目の前まで歩いていく。


ワシカマギリ「血迷ったか!!俺の泡で溶け」




スパッ




ワシ「て」 


カマギリ「」




ドサッ


???「自分の刃で自滅だなんて。私が手を下すまでもない敵でしたー!」ガルーン


【怪人ファイル】⑪

・ワシカマギリ

登場作品:仮面ライダー
初登場:第86話「怪人ワシカマギリの人間狩り」

東伊豆の山中で捕獲したワシにカマキリを組み合わせた合成怪人。

飛行能力を持ち、翼からは『羽ミサイル』を発射する。

また、左手の大ガマを取り外してブーメランのように投げつけ攻撃を行う。

原作では温泉に来た人々を捕獲、改造人間とする事で戦力の増強を図った。

だが運悪く本郷達一行も全員来ており、計画が発覚。

最後は放った大カマを1号に蹴り返され、自身の刃で真っ二つとなった。

???「やりました!いぇい!ハーイタッチ!!」ハイ

???「…」タッチ



伊織「ねぇ…どうしてなの…」

光太郎「お前だったのか…」



















伊織「やよい!」

光太郎「シャドームーン!!」

シャドームーン「何の用だ。ブラックサン」

光太郎「お前はここで何をしていると聞いている!!これはゴルゴムの仕業なのか!」

シャドームーン「私が動くのはただ一つ…創世王になる為のみだ」

光太郎「俺は…お前とは戦いたくないんだ!シャドームーン…いや、信彦!」

シャドームーン「…ならばおとなしく私に殺されるんだな」



伊織「やよい!アンタその格好はどうしたのよ!無事なの?ケガはしてない?」

???「っ…だ、誰の事ですか?」

伊織「何を言ってるの?もしかして銀色のアイツに洗脳されてるとか!?」

???「うっうー!それは違います!私は…私の名前は…」















???「剣聖もやしゲニアです!!」バーン

伊織「」


剣聖もやし「私は高槻やよいなんかじゃありませんよ?人違いです!」

伊織「…」

シャドームーン「今は見逃してやろう。こちらも探るべき事があるからな」

光太郎「…」ギリッ

シャドームーン「さらばだ。世紀王ブラックサン。次に有った時が…」

剣聖もやし「さらばだ!金満王デコ・サン!次に有った時がきさまのめいにちですー!」ガルーン



シャドームーンと剣聖もやしゲニアは去っていった…




光太郎「信彦…」

伊織「…」

……

………

光太郎「さっきの子が、探していた最後の1人だったんだね…」

伊織「そうよ…私にとって、いえ、事務所の皆にとって大切な子…」

光太郎「様子を見ていたが、洗脳の気配は無かった。彼女は自分の意志で…」

伊織「わかってるわよ!それぐらい話せばわかるわ!」

光太郎「そうか…すまなかった」

伊織「いえ、私こそ…それよりアンタもあの銀色のライダーとは…」

光太郎「ああ。前に話していた信彦…それが彼だ」

伊織「お互い大変ね…」

光太郎「ああ…」





真「…」


光太郎「彼が来ているという事は、何か創世王に関わる情報が有るという事…」

伊織「それにアイツをならせちゃいけないんでしょ?だったらへこんでられないわ」

光太郎「すまないな…敵の計画も阻止しなくてはいけないのに…」

伊織「やよいの事もあるしね。さ!行きましょ!真?行くわよ?…真?」



真「グスッ…」

伊織「ど、どうしたのよ真!」

真「ゴメン伊織…ボク…ボク怖くて…」ポロポロ

光太郎「真…」

真「だって…グスッ…あんなの見て…」ポロポロ

伊織「…」

真「ここに来てから…ずっと怖くて…プロデューサーも居ないし…暗いし…」グスッ

真「強がってきたけど…ボ、ボクだって…一応女の子だから…ごめんね…伊織…」

伊織「真…アンタはよく頑張ったわ」

真「ありがと…ヒクッ…」


光太郎「…一度外の空気を吸いに行こう。少しは落ち着くだろう」

伊織「そうね…私も…少し気持ちを整理したいわ…」

シャドームーン・(秋月信彦)


暗黒結社ゴルゴム所属の仮面ライダー。銀色のメカボディとサタンサーベルが特徴的。

日食発生時に生まれた事から、同時刻に生まれ、養子に来ていた親友の南光太郎と共に誘拐される。

改造手術により、世紀王シャドームーンとされてしまう。光太郎は脱出に成功するが、彼は昏睡中のダメージにより放置される。

その後時を経て復活。記憶を失い、次期創世王となるべくBLACKと戦う。



剣聖もやしゲニア

暗黒結社ゴルゴム所属の大怪人? 古代甲冑魚の怪人である。

3万年前の日食発生時に生まれたが、時期ではなかった為世紀王になれなかった。

その悔しさから、キングストーンを奪い世紀王になろうとする。

装備品はもやしセイバー・もやしテクター。剣と盾を用いて戦う。

BLACKと激戦の末敗北し、その直後の戦闘でシャドームーンにより処刑されたはずだが…

-1972年-


[発電所 中央制御室]

本郷「さて…あずささんを探してここまで来たが…」

本郷「ここからは行き先が2つ有るな…」


以下↓5まで多い方の番号 ※選択肢によって展開が変わります。

①変電室方面を探す。

②エントランス方面を探す。

集まるまで時間かかりそうなので今日はこれにて。

安価してくださった方、待っていただいていたら申し訳ない。

進まなすぎるので自己加速…

パターン①

本郷「変電室方面を探そう。あっちは入り組んでいるからな…」


変電室方面を捜索する事にした…


本郷「そういえば先程所長室で入手したテープレコーダー、後で一文字達に渡さないとな…」


???「1号はエントランスに行ったか…フフフ」





【テープレコーダー】

…この『TIERRA』は脳波に反応して微弱な波長を放出している事、

および生物の思考能力を高める効果が有る事が…ザザ調査で判明している。

しかし、これらが…ザザ…人間にどのような影響を与えるのか、それは不明である。

よって自身を披験体とし、この臨床実験を行う。

これは、私自らの脳波と『TIERRA』のエネルギーを融合させるという事…

…ザザ…何だこれは…何かの映像と…声が…これは…女の子?ザザザ…

-1974年-

[発電所 燃料貯蔵庫]

風見「とにかく情報を集めないと」ヒヒヒ

律子「これまで行ったところももう一度あたってみましょう」ヒヒヒヒ

雪歩「色んな事がわかった今なら、新しい発見があるかもしれないですぅ」ヒヒヒヒヒ

亜美「あのさー」

律子「どうしたのよ亜美」ヒヒヒヒヒヒヒ

亜美「さっきから何か聞こえてるんだけどー」

律子「…亜美」

雪歩「…」

風見「…」

亜美「何ー?」

律子「こういう後ろに何かいる時の鉄則はね…」

風見「気付いていないフリをして歩き去るのが」

雪歩「一番ですぅ」

亜美「え゙」

???「ヒヒヒ!気付かれていたのなら仕方ない!お前達の血、全て吸い取ってくれる!」

VS 怪人 ヒルゲリラ


ヒルゲリラ「ヒヒヒヒヒ!」ブンブン


ヒルゲリラはゆっくりと前進しながら手の鞭を振り回す。


V3「…」

律子「…」

雪歩「…」

亜美「…」


全員「動き遅っ!てか射程短っ!!」


ヒルゲリラ「ヒヒヒ!」


ヒルゲリラの鞭が燃料の入ったドラム缶を粉砕する。


ドカン!


ドラム缶は爆発し、ヒルゲリラは火炎を浴びる!

ヒルゲリラ「ヒヒ!」


ヒルゲリラは火炎に包まれのたうち回る!



律子「ひどくやられているわね…」

雪歩「ヒルは火とかに弱いんですぅ。」

V3「山で体にくっついた時なんかに、ライターで炙ったりして落とすんだったか」


ヒルゲリラ「ヒ…ヒヒ…」バタッ


V3「何で火に弱いのに燃料貯蔵庫なんかで襲ってきたんだ…」

律子「暗いからでしょうか…」

雪歩「後ろからヒタヒタつけてきたのだけは怖かったですぅ」

亜美「勉強になったー」

【怪人ファイル】⑫

・ヒルゲリラ

登場作品:仮面ライダー
初登場:第48話「吸血沼のヒルゲリラ」


コンゴ川付近の沼底で採取した血吸いヒルを改造した吸血怪人。

左手の吸盤を吸い付かせて相手の血液を吸い取る。

また、鞭による攻撃も得意としている。

原作では捕えた人間の血を吸い、代わりに薬物を注入して使役していた。

一文字を一度は捕えるが、解毒剤を服用され復活。ライダーキックに加えて高圧電流を受け爆散。

正義の系譜中最弱の怪人。(体感)

[発電所 所長室]


風見「少し休憩していくかい?」

律子「いえ、さっきのは疲れる要素が無かったので…」

亜美「確かに」

雪歩「じゃあお茶だけ淹れますね。水分補給は大事ですぅ」


風見は『所長の手記-2-』を手に入れた。





【所長の手記-2-】

…今日も気を失っていたようだ。

アレから情報を得る時、決まって意識を失ってしまうようだ。

私は疲れているのか?自分では何が起きているのか…

-1988年-

[発電所 エントランス]


光太郎「さぁ。外の空気でも吸おう」

真「…うん」

伊織「このまま外に出たらいつもの風景…だといいんだけど」

???「おおっと!逃げるつもりか?そうはさせん!」


怪人が光太郎達の前に立ちはだかる。


ハエトリバチ「俺はハエトリバチ!逃がしはせんぞ!!」

伊織「…」

ハエトリバチ「そっちの男…あー女?何で泣いてるのかねぇ?ん?」

真「…グスッ」

ハエトリバチ「そんな男みたいなナリして怖がりってか!こいつは傑作だ!」

伊織「なっ!」

ハエトリバチ「おおかた死体でも見て萎えたってとこだろ!植物だけに!」ワハハハ

真「…」ビクッ

光太郎「…変身」

BLACK「…」

ハエトリバチ「お?やる気か?俺の性能は完ぜうぐぇあああああ」グチャ


次の瞬間、ハエトリバチの頭部は吹き飛んでいた。

















BLACK「女を泣かせる奴は…許さん」

【怪人ファイル】⑬

・ハエトリバチ

登場作品:仮面ライダー
初登場:第92話「凶悪!にせ仮面ライダー」


バルバドス島で採取したハエトリソウに蜂を組み合わせた合成怪人。

右手の針には猛毒が仕込まれており、その針を敵に突き刺し攻撃をする。

顔面のハエトリソウからは人間を溶解する強力な酸を吐き出す。

原作ではショッカ―ライダーの性能テストの相手として登場。

その後ショッカ―ライダー1号と共闘し、本物の1号と戦うが海中に転落して死亡。

性能テストで上記のように互角に戦っていた事から、ライダーと同等程度の能力が有ったハズだが…

[発電所 所長室]

光太郎「さっきは邪魔が入ったが、大丈夫か?」

真「ええ。もう大丈夫です。」

伊織「ホント空気読めない怪人だったわね」

光太郎「全くだ…」

真「さっきはありがとう御座いました」

光太郎「ん?」

真「その…ちゃんと女の子って言ってくれて…」

光太郎「…事実を言ったまでだ」

真「へへっ!もっとたくさんの人に、ボクのカワイイところ分かって貰わないと!」

真「きゃぴぴ~~ん!菊地真ちゃんナリよ~♪…どうですか?結構自信有るんですけど!?」キラキラ

光太郎「…」

伊織「…金庫が開いてたわよ」


伊織は『小型カセットレコーダー』を手に入れた。

伊織は『所長の手記-3-』を手に入れた。

【小型カセットレコーダー】

博士?の声が録音されている。


ザザ成功だ!融合は成功だ!これで全てが上手くいく!



……

ふ、ふふ、ふはははは!

これで究極の生命体が!肉体が手に入る!!

後は『キングストーン』さえ有れば!我が全てを従える王となる日は近い!

……

………




【所長の手記-3-】

何が起こったのか…

実験室の惨状は一体…実験で意識を失っている間に何が…



-2004年-

[アジト 通路]


津上「あれ?こんなところにエレベーターなんか有ったっけ?」


通路の端に小さなエレベーターが出現している。


千早「誰かが起動したのでしょうか…でも動く気配が無いですね」

美希「ボタンのそばに何かあるの!」


ボタンのそばには小さなマイクがついている。


美希「わかったの!きっと歌が上手なら起動する仕組みなの!」

千早「ええ!?」

美希「ここは千早さんに譲るの!さあ!聞かせて欲しいの!」フンス

津上「おおっ。アイドルの生歌が聞けるなんて…」

貴音「千早、歌うのです」

千早「…分かったわよ。そこまで言うなら」

千早「…泣く事ならたやすいけれど…♪」


…♪

……♪

………♪


津上「素晴らしい!さすがだね!」

美希「やっぱり千早さんは凄いの!」

貴音「真、良い歌声でした…」

千早「いえ//」







しかし何も起きなかった。







千早「…」イラッ

美希「…」

貴音「…」

津上「ほ、ほら!きっと歌じゃなくて、特定人物の音声認証だよ!」

千早「それなら早く言って下さいよ!!」


津上は『ICレコーダー』を使った。

エレベーターが起動した…

[研究所 所長室]


津上「所長室に繋がっていたのか…」

美希「千早さん。そろそろ機嫌直してほしいの」アセアセ

貴音「そうです。拗ねていても何も始まりません」アセアセ

千早「」プイッ

美希(かわいいの)

貴音(かわいいものです)

津上「あはは…探し物は僕がやっておくよ…」



津上は『所長の手記-4-』を手に入れた。






【所長の手記-4-】

2001年…

何ということだ。全てが分かったというのに、まさかこんな事に…

時間だ…時間が足りない…





究極の生命体を造る為に『30年』という時間が必要とは…

[発電所 中央制御室]



津上「ん?」

千早「どうしました?」

津上「いや…向こうの床に、何かが…」


床の上で何か赤いシミのような物体が蠢いている…


美希「カビか何かなの?」


赤いシミはいつのまにか消え去った…


貴音「面妖な…」

津上「何だったんだろう?」

ゲゲゲゲゲ

津上「?」

千早「津上さん!後ろ!!」

???「ゲゲゲゲ!」ブンッ

津上「うわわっ!」

???「ここがお前達の墓場になりそうだ!」ゲゲゲ

千早「なりそうって何よ…」

???「俺の事はイモリゲスと呼んでもらおう!!」ゲゲ

美希「すごく気持ち悪いの…」

イモリゲス「アジト拡張の為の労働力が欲しい…よって女はいらん!死ね!!!」

津上「とんだ問題発言野郎だ…倒す!」

VS 怪人 イモリゲス


イモリゲス「ゲゲゲ!」ブン

アギト「よっ!ほっ!」


アギトは流れるような動きで、イモリゲスの攻撃を回避する。


千早「津上さんの動きがいいわね」

美希「これまでいっぱい戦ってきたから、あんなキモいの楽勝なの!」

貴音「格が違いますね」


アギト「うおおおおっ!!」ドコドコ


アギトの連打がイモリゲスの腹部にヒットする。


イモリゲス「ゲッ…ゲゲ…」

千早「効いてます!」

アギト「これで決める!!」グッ


アギトの足元にクロスホーンが展開される!





アギト「ラ イ ダ ー シ ュ ー ト ! ! 」ドガッ





イモリゲス「ゲゲーッ!」ドサッ




千早「やったわ!」

美希「楽勝だったの!」

貴音「ホッとしたらお腹が空きました…」

アギト「ふぅ」




アギト「終わったね!怪我は無いかい?」

千早「ええ。大丈夫です」

美希「とっとと先に進むの!」

貴音「そう致しまs…」
























イモリゲス「ゲゲーッ!あんな技でやられたと思ったか!」


何と!イモリゲスが立ち上がった!



アギト「そ、そんな!あの技が!?」

千早「!」

イモリゲス「ゲゲ!こいつを喰らえ!」ビュッ


イモリゲスはその長い舌を勢いよく伸ばす!



貴音「ひいいぃ!!」ガシッ


アギト「!?」

千早「四条さん!」

美希「貴音!」



イモリゲスの舌に捕らわれる貴音。





イモリゲス「レロレロ…ゲゲ、俺の舌の感触はどうだ?気持ちいいだろう?」


イモリゲスの舌が貴音の体中を弄りだす。


貴音「んっ…これは…な…ん…んあっ//」


アギト「くっ!」

千早「何てこと…うっ…こんな光景どこかで見たような…」ンアー

美希「///」

イモリゲス「ほれ!ここか?ここがええのんか?」レロレロ

イモリゲスの舌は貴音の首から鎖骨、腋…と徐々に下へと迫っていく…


貴音「あ、貴方様…助け…んんっ…こんな…」ゾクゾク

アギト「どうする…うかつに近寄って、四条さんの首でも折られたら…」

千早「」ンアー

美希「…」

イモリゲス「ほほう…ヘソの方もなかなか…」レロレロ

貴音「だ、誰か…ああっ」ビクッ

イモリゲス「この魅力的な尻もレロレロしてやりたいところだが…」ギルガメッシュナメナメ

貴音「あ、んあっ…あひゃっ//」

イモリゲス「そろそろ~



















       







       殺すか」



貴音「!?」

アギト「!?」

美希「!?」

千早「んあー…!?」ハッ

イモリゲス「ゲゲ!俺は労働力が欲しくて来ているんだからな。遊びはここまでだ」グググッ

アギト「やめろ!その子は関係ない!」

イモリゲス「関係ない?知っているぞ?お前達がずっと一緒に行動しているのを!我が部下も散々やってくれたなぁ!!」

アギト「なっ」

イモリゲス「人間とは何と愚かで醜い存在だ!優位にあると思えば平気で殺し、滅ぼし、それを笑う!」

イモリゲス「そのくせ立場が悪くなると必死で涙を流して命乞い!!」


アギト「…」


イモリゲス「どうだ!これまで醜く弱い存在だと思っていた怪人に怯え竦む気分は!」

貴音「ぐっ…苦し…」ギュウウウ

千早「四条さん!!」

イモリゲス「安心しろ。縊り殺すなんてベタな殺し方はしない。なにせ俺の体内にはな…」ポトッ




ブジュウウウウウウ



イモリゲスの口から零れた液体が床を溶かす。


イモリゲス「全てを溶かす溶解液が入っている…これでゆっくり溶かしてやる」


アギト「そんな!」



イモリゲス「ゲゲ!こいつを舌から垂らしてやれば…」ツツツ

千早「いやぁ!!」

イモリゲス「溶けて死ぬのは痛いらしいぞぉ…苦しいらしいぞ…」ニヤニヤ

貴音「嫌!嫌です!!そんなのは!」ジタバタ

イモリゲス「ああもう暴れるなよ。首の骨折るぞ?」ギュウウ

貴音「ぐぎ…」グッタリ

アギト「おのれ…!」

イモリゲス「あと少し…あと少し…皮膚の溶ける香りが嗅げる…」ドロドロ


イモリゲスの舌の上を溶解液が流れていく…


アギト(このままではっ)

千早「…」

貴音「」ブクブク

美希「貴音はやらせないの!」ダッ



美希が走り出す!


イモリゲス「ん?おいおいさっきの話を聞いてなかったのか?」ギュウウ

アギト「星井さん!奴に近づいたら四条さんが!」

美希「わかってる!ミキが狙うのは…!」ブン







ドシュッ!!




アギト「!」

千早「!」

イモリゲス「ぎゃああああああああああああああああ」バッ







アギト「こ、これは!」





美希の鉄パイプがイモリゲスの舌に突き刺さっている!




美希「近づいたら舌で絞め殺す。そのままでも舌から溶かす…だったら」



美希「舌そのものを潰せばいいじゃない。でしょ?」


イモリゲス「ああああ!!舌!俺の舌ぁ!!!」


千早(美希の口調が…本気で怒ってる)

貴音「」グッタリ

美希「貴音…良く頑張ったね…」ダキッ

イモリゲス「おあああああ!よくも!舌!自慢の舌を!!」

アギト「遺言はそれで大丈夫だな?」

イモリゲス「あ?」



アギトの姿が赤く変化していく…


アギト バーニングフォーム!





アギト「 バ ー ニ ン グ  パ ン チ !! 」ドグシャア




アギトの炎を纏った拳が、イモリゲスの頭部に直撃する!


イモリゲス「ぎいえあああああああ!」ドカーン



イモリゲスは塵一つ残さず消し炭となった。



美希「閻魔様に舌抜いてもらう手間を省いたの。あはっ」

【怪人ファイル】⑭

イモリゲス

登場作品:仮面ライダー
初登場:第77話「怪人イモリゲスじごく牧場の決闘!」

印旛沼で捕獲したイモリを改造した死霊怪人。

長い舌で敵を縛り上げ、その舌先から溶解液を流し込む攻撃を得意としている。

また、体を液化させ移動する能力を持つ。

原作では、伊香保温泉の牧場地下に飛行場を建設する為暗躍。周囲の人間を拉致していた。

1号への奇襲に成功するが撃破には至らず。ライダーキックを受けるも一度は耐える根性っぷり。

自慢の舌で足を掴むが逆に踏みつぶされ、最後はライダースクリューキックで爆散。

地獄牧場とは何なのか。死霊怪人とはどういう所以なのか。謎は多い。

-1972年-

[発電所 タービン室]


春香「にしてもビールばら撒くって…」

響「お酒って怖いんだな…」

真美「お酒は二十歳になってから!だよね?」

一文字「勿論。テレビの前の良い子の皆!仮面ライダーとの約束だ!」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「テレビ?」




……


???「どこへ行く気だ?仮面ライダー」バシュッ

一文字「!」ハッ


緑色の怪人が頭上から奇襲を仕掛けてきた!


???「貴様は仮面ライダー2号!?貴様も邪魔しに来たか…」バッ

一文字「お前は…誰だ?」

???「なっ!」

春香「響知ってる?」

響「うーん…流石の自分も知らないぞ」

真美「何こいつー」

???「お前ら…俺の名前は怪人サラセニアン!どうだ!聞き覚えが有るだろう!」

一文字「うーむ。すまん、知らないな」

春香「晒しタマネギアンだって。響知ってる?」

響「血液がサラサラになるのか?」

真美「玉葱はオニオングラタンスープにするのが好きだなー」

一文字「はっはっはっ。だ、そうだ」


サラセニアン「ぐぬぬぬぬ!」


春香「あーオニオングラタンスープね!昔国語の教科書で読んだような…」

真美「あれ読んでてお腹空いちゃうんだyo!」

響「自分も冬になると作るぞ!こっちの冬は寒いからなー」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「なになに…ハム蔵が言うには、アメリカにキングサラセニアンって植物が自生しているって!」

一文字「そうなのか。いやはや物知りだなハム蔵君」

ハム蔵「ヂュイ!」


アハハハハ


サラセニアン「おのれ!俺の怖さを知るが良い!」ダッ

VS 怪人 サラセニアン



サラセニアン「エケケケケ!」ブンブン


サラセニアンは右手のツタの鞭を振り回す。


2号「トアッ!」


2号はそれをジャンプで飛び越し、その背中にキックを叩き込む。


サラセニアン「ぐぐ…」


春香「しかしあれだね」

響「?」

春香「本郷さんと一文字さん、同じような姿に変身するけどさ」


2号『おらっ!』ドゴッ


響「良く見たら微妙に違うけどな」

春香「うん。でももっと顕著に違うのがさ」


サラセニアン『ぬぬっ!これでどうだ!』

2号『これは!』


春香「戦い方が違うよね。本郷さんの方はこう…」


サラセニアン『エケケ!鞭で締めあげ、溶解液で溶かす!これが俺の必殺!』


真美「一文字の兄ちゃんガンバー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

春香「色々冷静に敵の弱点とかを見極めて戦ってる感じあるよね」

響「あー。何かわかるぞそれ」


2号『くっ!その腹から溶解液が出るのか!』


春香「凄いワイルドな格好してるけど、落ち着いてるっていうかー」

響「さっき聞いたんだけど、本郷さんって科学者らしいぞ」


サラセニアン『エケケケ!このまま死ね!』


春香「え、凄い!科学者?」

響「うん。城南大学の研究室に居るんだって」

春香「確かウチの社長も城南大学の出身らしいよ!凄い頭良いトコ!」

響「そうなのか…自分沖縄から出てきたばかりだから、良く分からなかったさー」

真美「ああ!兄ちゃん!」

ハム蔵「ヂュイヂュイ!!」

春香「凄いな…そういえば私達も進路そろそろ考えないとね…」

響「春香は大学とか考えてるのか?」

春香「それなんだよねー…アイドル活動しながら出来るかなーって」

響「親御さんは何て言ってるの?」

春香「出来れば大学には行って欲しいって。でもトップアイドル目指すには、今頑張らないと…」


2号『こんなツタなど!うおおおおお!!』ブチブチ


響「難しいさー…」

春香「響はどうするの?」

響「自分は…正直まだ考えてないさー」


サラセニアン『なっ!俺の鞭を腕力だけで!?』


春香「そうなんだ…お兄さんは?」

響「自分の好きなようにやれーって。自分なら大丈夫だからって」

春香「えへへ。信頼されてるんだね」

響「うぅ…//」

真美「いけー!そこだー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

春香「そういえば、この前のロケの話なんだけど…」

響「うんうん」


2号『 ラ イ ダ ー 月 面 キ ッ ク ! ! 』ドガア


響「あははは!それ!おかしいぞ!」

春香「でしょ?頭の上にタライ乗せて歩いてるだけでもアレなのに…」


サラセニアン『ウゲァアアアアア!』バタッ


響「その理由が傑作さー!まさか…あれ?もう終わった?」

2号「ああ。終わったぞ!ケガは無いか?」

真美「大丈夫だyo!」

春香「あっお疲れ様でーす」

2号「ところでさっきの話は?」

春香「えっと、この話はですね…」























ハム蔵「…」モキュモキュ…ゴックン

【怪人ファイル】⑮

・サラセニアン

登場作品:仮面ライダー
初登場:第4話「人喰いサラセニアン」


北米大陸に生息する食虫植物キングサラセニアンを改造した人喰い怪人。

ツタ状の鞭を使った攻撃を得意とし、その鞭で敵を締めあげ腹部の葉の部分からエネルギーを徐々に吸い取る。

原作では植物園のサラセニアに擬態し近寄った人間を捕獲、改造人間にしようと企む。

が、同じ場所で6回も誘拐を繰り返したせいか1号に気付かれ戦闘、ライダーキックで溶解。

劇中では「サラセニア人間」と呼ばれている。目力が凄い。

ちなみに中の人は2号のスーツアクターを後に担当している。

[アジト ガス実験室]


一文字「ここだな!」

春香「今開けます!」グイッ


作業員「た、助かったよ!」

作業員「有難う!有難う!」

作業員「おい!早く出ないとスタドリの特売が!!」

作業員「やべぇ!おまえら!行くぞ!」ドタドタ


ウオオースタドリー マッテテヨナターリアー ブヒートキコサマー


春香「ええー…」

響「洗脳されててもされてなくても、あんまり変わらない気が…」

真美「だねー」

一文字「…」

春香「一文字さん?」

一文字「…居るのはわかっている!出てこい!」カッ


スタッ


???「ほほう。流石だな!一文字ィ!」

一文字「貴様!」

アルマジロング「俺はショッカ―南米支部出身!アルマジロング!覚悟!」

VS 怪人 アルマジロング



アルマジロング「弾丸スクリューボール!」ギュルル


アルマジロングは体を丸め、回転しながら突っ込んでくる!


ギュルルル!ドガッ!


実験室の床が抉れている…


春香「コ、コンクリに穴が…」ヒイイ

真美「うあうあー!」

2号「まともに受けてはひとたまりも無いな…」

響「皆びっくりしすぎさー!これまでだって色んな怪人と戦ってきたじゃない!」

アルマジロング「ほほう。えらく自信があるようだな!」

響「ここは自分に任せて欲しいぞ!」フンス

春香「響!アレをやるのね!?」

真美「期待しちゃうじゃーん?」

2号「アレ?」

響「行くぞ!自分の最強技で決める!」


響「はあああああぁ!」キュイーンキュイーン


ゴゴゴゴゴ!


アルマジロング(…!防御態勢を!)ググッ


響「自然流琉球空手奥義…!」キラーン






響「 ワ イ ド ー ! ウ ツ ボ ! 」ガッ






アルマジロング「!」

2号「!」

春香「!」

真美「!」







ゴキッ。

響「ぎにゃーーーー!」ノタウチマワリ


春香「だと思ったよ…」

真美「やっぱひびきんが気合い入れるとこうなるよねー」

2号(攻撃の瞬間、奴が態勢を変えた…?)

響「突き指した…救急スプレー持っててよかったぞ…」ヒリヒリ


アルマジロング「…」フウ


春香「…よくも響を!」

真美「ひびきんのカタキ!死んだ彼女のPへの想い…俺が受け継ぐ!」クワッ

アルマジロング「いや…自滅だろう…」

響「自分死んでないぞ!あとPへの想いって何なのさー!」ウギャー

アルマジロング「ま、まぁ良い。なかなかの突き技だったな。誉めてやろう」

響「当たり前さー!あれは寿司屋の人から学んだ最強の空手なんだ!」

春香「やっぱり寿司屋なんだ…」

真美「そもそも沖縄で寿司屋ってのがアレだよねー」

春香「シイラの握りとか有るのかな?」

2号「マヒマヒの事か?あっさりしているし、揚げたりした方が美味いのでは?」

真美「あー!それ良いねー!フライにタルタルかけてー!」

春香「柔らかい腹身の部分に小麦粉つけてムニエル…」

2号「!」

2号「春香!今なんと…」

春香「え?ムニエルにもタルタルつけて…」

2号「その前!その前だ!」

響「柔らかい腹身…?」

真美「それが?」

2号「響の攻撃の瞬間、奴は防御態勢をとっていた」

アルマジロング「…」

2号「いくら空手を習っているとはいえ、たかが少女の攻撃にそこまで用心するものか?」

響「たかがって言うな!…でも事実だぞ」ショボーン

春香「そこまで過剰反応する!つまり!」

真美「あのお腹が!」

2号「奴の弱点だ!」



……

2号「 ラ イ ダ ー 回 転 キ ッ ク ! 」ドゴッ


アルマジロング「ぐおおおっ!」バタッ


春香「やりました!」

真美「ひびきん…カタキ、討ったよ…どうか安らかに…」ヨヨヨ

響「うぎゃー!だから生きてるってば!指ももう大丈夫だからー!」ギャー

2号「ともあれ良かった。作業員達も救出できたしね」

























ハム蔵「…」モグ…ゲプッ

【怪人ファイル】⑯

・アルマジロング

登場作品:仮面ライダー
初登場:第33話「鋼鉄怪人アルマジロング」

ブラジルで捕獲したアルマジロを改造した鋼鉄怪人。

皮膚を覆う装甲は鋼鉄並の硬度を誇り、身体を丸め繰り出す『弾丸スクリューボール』は岩をも砕く破壊力。

原作ではブラジルでの実績を買われ来日。東京・大阪のガスタンク爆破を目論む。

鋼鉄の身体で2号のライダーキックを弾き返すものの、弱点の腹部を突かれ爆散。

怪人より33話ゲスト、コニー山田の奇抜な衣装の方が気になる。

本郷「一文字!」

一文字「本郷!作業員は無事救助した!そっちは?」

あずさ「皆ごめんね~?」ニコニコ

春香「あずささん!」

本郷「と、こういう訳だ」

一文字「良かった…」

本郷「だが、あずささんを探すうちに気になる事が有ってな…」

響「?」

本郷「作戦室に怪人の素体が有ったろう?あれを完成させるビールなんだが…」

一文字「ビール?ああ。あれか」

本郷「アジト内部の貯蔵量が、明らかに不足している」

春香「って事は、もしかしたら他の場所に隠してるとか?」

真美「他の場所?」

本郷「採石場に…ドクガンダーが居た。もしかすると…」

一文字「心当たりが有るんだな」

本郷「ああ。俺はそっちに向かう。君は?」

一文字「俺は作業員の脱出を確認し次第、後を追う!」

春香「私達は…どうしましょうか」

一文字「作業員達と一緒に脱出するか?それなら俺と一緒に!」

響「自分達はまだやる事があるさー!」グッ

真美「他の時代の皆も頑張ってるし!」ブンブン

あずさ「迷惑かけちゃったし、頑張りますよ?」ウフフ

春香「私達は本郷さんと行きます!世界の平和の為に、天海春香!戦います!」ビシッ

本郷「君達…」

一文字「わかった!だが無理はするなよ?」

本郷「ところで、着いて来てくれるのは助かるんだが…誰か車は運転出来るのか?」

春香「あ゙」

響「うぎゃー忘れてたぞ!」

真美「どーしよー」アセアセ

あずさ「あのー…私、一応免許持ってますよ?」



……

………


一文字隼人が春香達と別れた。

本郷猛が春香達と合流した。

三浦あずさが春香達と合流した。

[車内 移動中]


あずさ「うふふ。実はこっそり免許とってたの~」ブーン

春香「」

あずさ「いつもPさんや律子さんに迎えにきてもらってばっかりだから…」ドギャギャギャ

響「」

あずさ「これなら運命の人も迎えにいける…ってキャ///」ギュオオオオオオキキーッ

真美「」

あずさ「それにね、皆を乗せて運転してみたくて。嬉しい♪」ギュギギギギギギ

ハム蔵「」

あずさ「あらあら。皆寝ちゃって。疲れてたのね…ところで」ブボボボボボ












あずさ「ここどこかしら?」アラアラ


…キキーッ ダカラコノカメラメセン ヤメロッテイッテルダロウガ ミエネエンダヨ

……テカナンダヨ グルグルアカセントウイン サガスッテ コレホントフザケンナ ヤッテミ? カイハツチームヤッテミ?

………モウサイクロンゴウカラ オロシテ タタカワセロ ソノホウガ アキラカハヤイ

…………シカモ コノキチクバイクメンモ ソウゴウSランクト カイジンファイルニュウシュニ カカワルトカ モウナニカンガエテルノ

[採石場]


本郷「ふ、ふざけるな!やっとたどり着いたぞ…」ゼイゼイ

本郷「復活怪人10体とまとめて戦った方がよっぽど楽だった…」ハアハア

本郷「そしてあずささん達のトラックが来ていない…ほぼ1本道だったと思うんだが…」





……



???「仮面ライダー!やはりこの場所に気づいていたか!」

本郷「お前は…!」

サボテグロン「俺の名はサボテグロン!お前達!戦闘員の意地を見せろ!突撃!」バッ


戦闘員「イー!」

戦闘員「イー!」

戦闘員「イー!」


本郷「移動のうっ憤を晴らしたいと思っていたところだ!来い!」


本郷に次々と襲いかかる戦闘員達。しかし、悪とバイクの理不尽さに怒る本郷の敵ではなかった。


戦闘員「イー…」バタッ

サボテグロン「そうでなくてはな!噂の1号とは生前から戦ってみたかったのだ!」バッ

本郷「 変 身 !」カッ

[???]


あずさ「本当に、何から何まですいません~」

ゴニョゴニョ

あずさ「この地図の通りにいけば発電所ですね?はい♪」

ゴニョニョ

あずさ「えっ?私をチームにスカウトしたい?」

ゴニョゴニョ

あずさ「ごめんなさい…私、アイドルとして頑張らないといけないので…」

ゴニョ…

あずさ「運命の人を見つけた後なら…うふふ」

ゴニョゴニョ

あずさ「ではそろそろ失礼しますね。あっ、そういえば貴方のお名前は…?」

あずさ「はい!じゃあ立花さんもお達者で~♪」ブロロロ

[採石場]

VS 怪人 サボテグロン


1号「ぐっ!」

サボテグロン「どうした1号!そんなものか!」

1号(一文字からショッカー幹部だと聞いていたが、ここまでやるとは…)

サボテグロン「喰らえ!」ブン


サボテグロンの棍棒が1号の胴にめり込む。


1号「ぐわっ!」バシュウウ

サボテグロン「ダメージを負いすぎたようだな!変身が解けているぞ!」

本郷「くっ…移動で体力を消耗していたのが仇となったか…」

サボテグロン「1号!この高性能爆弾『メキシコの花』で吹き飛べ!」ブンッ


サボテンそっくりの爆弾が投げ落とされる。


本郷「ここまでか…」クッ


???「トオッ!」ゲシッ

爆弾は蹴り飛ばされ、空中で爆発した。


サボテグロン「貴様は!」

一文字「また会ったな!サボテグロン!」

本郷「一文字!」

一文字「大丈夫か?」

本郷「ああ。もう大丈夫だ!やれるさ!」

一文字「ところで春香達は…?」

本郷「それが…また行方不明で…」

一文字「…今は奴を倒す事が最優先だ!奴を放っておくとヤバい!」

本郷「おう!」


本郷・一文字「 変 身 ! ! 」


サボテグロン「2人同時か!面白い!全部隊集結!総攻撃をかける!」

1号・2号「行くぞ!」



……

………


1号「トォ!」ドガッ

2号「でりゃあ!」バギッ

サボテグロン「うぐっ!」

1号「2人なら!」

2号「サボテグロン!これで終わりだ!」

サボテグロン「!」




1号・2号「 ラ イ ダ ー ダ ブ ル キ ッ ク ! 」ドガッ




サボテグロン「ぐおおおっ!」ズザザ

1号「まだ立っているのか!?」

サボテグロン「お、おのれ…もはやこれまでか…」

2号「しぶといな…」

サボテグロン「だが!ただでは死なんぞ!お前達は道連れだぁ!!」バッ


そう叫ぶと、サボテグロンは全身に大量の『メキシコの花』を装着した!

1号「特攻だと!?」

2号「しまった!今のキックの反動で動きが…!」

サボテグロン「ぐふっ…や、闇の世界の到来の為に!我が名誉の為に!」ダッ



ライダー達に走り寄るサボテグロン!!



サボテグロン「ハーッハハハ!ハハ…ハ?」ププー プップー



キキーッ ドグシャア!



サボテグロン「ぬ、ぬわああああ!!」ヒューン…ドカーン


突如として現れたトラックに、サボテグロンは吹き飛ばされていった…


1号「!?」

2号「!?」


???「あらあら~」









あずさ「発電所に向かっていたハズなのに…ここは何処でしょうか…?」ドタプーン

【怪人ファイル】⑰

・サボテグロン

登場作品:仮面ライダー
初登場:第14話「魔人サボテグロンの襲来」

メキシコにて採取したサボテンを改造した怪人。

原作ではショッカ―・メキシコ支部の幹部として登場。

高い指揮能力を持ち、メキシコ征服計画を90%まで達成。首都以外を手中に収める。

首領直々の要請により来日、全国のダムを爆破しその混乱に乗じて制圧を行う『ショッカ―Z作戦』を計画する。

追ってきたFBI捜査官を殺害、成りすまして滝に接近するなど頭脳プレイも見せる。

武装も豊富で、サボテン状の棍棒、指仕込みのミサイル、高性能爆弾『メキシコの花』などがある。

初登場の2号に作戦を阻止され、名誉を守る為に自爆特攻を試みるもジャンプで回避され一人爆散。

捕らわれた戦闘員を自ら救出、その失態を許す幹部の鑑。羨ましい。

1号「あずささん…無事でしたか…」

2号「助かりました…」

あずさ「え?私、何かしましたか?」キョトン

1号「いや、何でもない…」

あずさ「私ったらまた迷っちゃって…しかもタイヤがパンクまでして」

2号「で、どうやってここまで?」

あずさ「それが優しいおじさんが無料で修理して下さって…立花レーシングクラブってところで」ウフフ

1号(おやっさん…)

2号(無料…)


ゴソゴソ


春香「やっと着いたんですね…」ウップ

響「初っ端のドリフトから記憶がないさー」ウウー

真美「」ガクブル

ハム蔵「!」トテテテ

1号「皆も無事…ではなさそうだな」

???「何をごちゃごちゃ言っている!仮面ライダー!」


春香「!?」

響「あれは!」

1号「ドクガンダー!?」

ドクガンダー「しつこいぞ!ライダー!」

2号「お前達を復活させたのは誰だ!」

春香「あの目玉の化け物は何だこのやろー!おらっ!降りてこい!」ブンブン

真美「降りてこいー」

ドクガンダー「…まぁいい。あのお方は、遥かなる時を越え蘇りし闇の支配者!」

1号「!?」

ドクガンダー「それを知った所で、もう遅い!ここはもうすぐ他の世界から切り離される!」

2号「だがここのビールは全て押さえた!今さら何を…」

ドクガンダー「本当にそうかな?ここにあるだけが全てだと?」

1号「なっ!」

2号「本郷!こいつは俺が引き受ける!お前は戻って計画の阻止を!」

1号「頼んだぞ!一文字!」ダッ

ドクガンダー「行かせるかよ!」バッ


2号「ラ イ ダ ー チ ョ ッ プ ! 」ズバッ


ドクガンダー「おっと」スッ


春香「一文字さん!」

2号「俺なら大丈夫!それより、戻ったら写真撮らせてくれよ?」

春香「は、はいっ!どうかご無事で!」


2号「さぁ…お前の相手は俺だ!来い!」



……

1号「俺達は発電所に戻ろう!」

春香「で、でも一文字さんが…」

1号「あいつなら大丈夫だ!信じてくれ!」

春香「はい…」

あずさ「じゃあ皆乗ってね~?」ウフフ

響「」ビクウ

真美「」ガクガク

1号「い、いやここは俺が運転しよう…あずささんも疲れているだろうし」

あずさ「あらあら。ではお言葉に甘えて~」

春香「ふぅ…助かった」

1号「俺のサイクロン号は荷台に一緒に入れておいてくれ」

真美「ばっちし押さえとくyo!」

響「あれ?ハム蔵?」

1号「よし!隔離される前に脱出だ!」























ハム蔵「」クンカクンカ…ガジガジ


オーイ ハムゾウ イクゾー


ハム蔵「ヂュイ!」トテテテ


5章前半 完

前回から随分間が開いてしまいましたが、今日はここまで。

安価・選択肢は最終局面にて2個考えていたのですが、自分で入れないと進まない程なので通常進行にしときます…


-1974年-

[アジト 坑井]


亜美「全く!あのライダーモドキ、思い返すだけでも腹八分目って感じ?」

雪歩「それを言うなら腹が立つですぅ…」

律子「…」

風見「まぁまぁ…」

亜美「もうこれはアレだね!これでスッキリしちゃおうyo!」ゴソゴソ


亜美は???を取り出した。


風見「それは?」

亜美「んっふっふ~!これは貴重なブツ…さ!」ニヤリ

風見「!?」

亜美「雪ぴょんの実家から仕入れてきたるこの上物…」

律子「ちょ、ちょっと!?そんなものここで使うつもり?」

亜美「風見っち…火、貸してくんな?炙って一発キメとこうや…」

風見「あ、ああ…」シュボッ

亜美「んふふふふ…」ジュウウウ

風見「おお…これは





















   花火か?」

亜美「いえす!ざっつらいとっ!!」

律子「こんなマグマの近くで使うなんて…危ないからすぐ消しなさい!!」

亜美「えー律っちゃんのケチー!」ブー

雪歩「ビックリしました…まさかルートが漏れてるのかと…」ボソッ

風見「ん?」

律子「え?」

亜美「雪ぴょん家でやった焼き肉パーティの余りだよ?」

雪歩「そうですよ~」ニコニコ

亜美「わーいわーい」ブンブン

律子「ちょっと!早く消しなさい!あっ!」


ポトッ ブジュウウ


亜美「あ。マグマに落ちちゃった…勿体ないー」ガーン

風見「そんなに動き回るもの使うから…」

雪歩「何でネズミ花火持ってるのかというツッコミは無いんですね…」




ゴゴゴゴ




???「貴方が落としたのは…」



亜美「ん?」

風見「!」

律子「!」

雪歩「!」

???「貴方が落としたのは…」


律子「何?」

雪歩「どこから!?」

亜美「どっかで見た事ある話じゃん!」ムフー




???「この…










   













   溶岩弾ですかぁーーーー!!」ドドドド



風見「ぬ、ぬわああ!!」ブジュウウ

律子「風見さん!」

風見「ぐっ…大丈夫だ。俺は改造人間、このくらい…」フラフラ

雪歩「無茶はいけません!早く手当てを…!」


???「それとも…この…













   





   地獄の炎ですかぁーーーー!!」ブボボボボ



風見「ぐ、ぐおお…」ズザザ

律子「どこなの!姿を見せなさい!」

亜美「どっちでも無いyo!」

律子「バカ!それを答えたら…」


???「正直者には…両方差し上げようじゃないか!溶岩弾と火炎をな!」ザバー


雪歩「マ、マグマの中に!」



???「俺の名はゴースター!計画を邪魔する貴様らには、ここで消えて貰う!」




VS 怪人 ゴースター



ゴースター「うははは!!」ドドドド



ゴースターから大量の溶岩弾が撃ち出される!


V3「ぐっ…」

雪歩「よ、溶岩がこんなに…」

律子「風見さん!しっかり!」

V3「ああ!大丈夫だ!」

亜美「熱い―!」


ゴースター「強がっていられるのも今のうちだ!」ブボボボボ


ゴースターの火炎放射がV3を包む!


V3「これは…少々厳しいな…」グラッ

ゴースター「うはは!ここでお前を倒せば…我らが温泉帝国の成就は確実!」

V3「お前達の計画は…絶対に阻止するッ!この命に換えても!!」

律子「温泉…」

雪歩「帝国…?」ハッ

亜美「あー温泉いっぱい湧かせて覗きしよーって計画でしょ?」




ゴースター「その通り!コバルト爆弾は失ったが、計画の中核を担うのはそもそもこのオレ!」




V3「計画書の怪人か…」

律子「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

雪歩「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴースター「!?」






律子・雪歩「お前だったのかアァァ!!」



V3(女性って怖い)

亜美「?」

律子「雪歩!あの変態の溶岩弾はホーミングが無いわ!落ち着けば回避可能よ!」メガネクイッ

雪歩「了解ですぅ!」


次々に繰り出される溶岩弾、そしてそれを回避する雪歩。


ゴースター「な、何だと!」


V3「!」

律子「火炎放射は範囲が狭いわ!ほら!そこでバックステップ!」

雪歩「はいっ!」

ゴースター「な、な、なァッ!?」

律子「フン!こっちは厳しいレッスン積んだアイドルよ?」

雪歩「こんな単調な攻撃!振付けに比べたら!!」

亜美「ひょえー…律っちゃんが指導モードだ…」オヨヨ

律子「こら!風見ッ!何ぼさっとしてるの!?戦うのは貴方でしょ!」ウガー

V3「あ、いや自分は普通に戦k…」


律子「は・や・く!」

V3「…ハイ」

亜美「怒られてやんのー」ププ

律子「亜美?」

亜美「あ、ハイ。ついでにレッスンやります」

律子「右!左キック!右回避!はい!そこ真っすぐパンチ!」パンパンパン

V3「トオッ!でやっ!」


ゴースター「ぐほっ!攻撃が全て…全て回避されるなど…そんな事が…」


V3「こっちも不思議だ…指示通りに動けば上手く行く…何故だ…」

亜美「律っちゃんの操り人形と化す風見っち…」

雪歩「マリオネットですぅ!」

律子「言っとくけど、消えてしまったら地獄の底まで探し尽くしてお仕置きよ?」

亜美「心が壊れそうだょ…」

雪歩「涙も枯れそうですぅ…」


ゴースター「俺は博士の最高傑作のハズ!計画の如何は俺にかかっている…!こんなところで…」

V3「最高傑作といえど、女性の怒りにはかなわないという事だな!」

ゴースター「ぐぬう…」

律子「風見さん!ちょっとこっちへ!亜美!あいつと遊んでて!」

亜美「全くアイドル使いが荒いんだからー」ホイホイ

ゴースター「完全に遊ばれている…だと…」

律子「…デ…ヲ…」

V3「なるほど。素晴らしい観察力だ!」

雪歩「?」



V3「これで仕留める!必殺!!」






V3「 V 3 き り も み 反 転 キ ッ ク ! ! 」ズガッ






ゴースター「ぐおおおっ!」

亜美「じゃすとみーとっ!」

雪歩「変態に天誅ですぅ!」ビシッ

ゴースター「く、そ…だが」ニヤリ


ゴースターはマグマに飛び込んだ!


亜美「あっ!」

雪歩「まさか!」


ゴースター「クク…マグマの中から攻撃すれば無敵ではないか!」


律子「!」


ゴースター「貴方が落としたのは何ですか~ってな!」


V3「残念だが、落とすのはお前だ…」フッ


ゴースター「何を言っている?…ぬ、これは!」ボオオ



何と!ゴースターの身体が燃え始めている!!


ゴースター「そ、そんなバカな!俺の耐熱器官が!?」

律子「いくら改造人間といえども、何もつけないでマグマになんか入れない。でしょ?」

雪歩「!さっきの攻撃で耐熱器官を狙って…!?」

律子「そういう事。風見さんの力、そして技ならいけると判断したの」




ゴースター「あああ!熱い!熱い!誰かァ…誰…」ジュウウ



ゴースターはマグマの海に沈んでいった…



亜美「あいるびーばっく」

雪歩「とは全然違ったね。かっこ悪い最期…」


V3「落としたのはお前の命…だったな」

【怪人ファイル】⑱

・ゴースター

登場作品:仮面ライダー
初登場:第41話「マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦」


九州桜島火口のマグマから産み出された耐熱怪人。

5千度の高熱の中でも自由に活動出来る身体は高い防御力を備えている。

また、体内のマグマを使い溶岩弾や炎を吐き出す。

原作では九州一帯の火山を一気に噴火させる計画に参加、1号と戦闘。これを破り捕獲する。

死神博士により洗脳された1号は、2号と戦わせられる事に。

が、2号のテレパシーにより洗脳は解け、最期はライダーダブルキックで爆散。

中の人が負傷していた1号・2号の初共演となった記念すべき回である。

風見「終わったな…」

律子「これでこの時代の計画は阻止したわね!」

雪歩「やっぱり男の人は苦手ですぅ…」

亜美「で、これからどうすんの?」

風見「ひとまず指令室に戻ろう。他の時代に連絡すr」












???「やはり不完全であったか…」

風見「!」

律子「!」

雪歩「!」

亜美「花火…」


風見「お前は…死神博士!?」

死神博士「フフフ…」

死神博士「ライダーV3…今の出来そこないのクズだけが我が計画では無い」

風見「何だと!?」

律子「部下を出来そこないだなんて!何て言い草よ!」

死神博士「部下?フフ…こいつらは私の作品、実験体にすぎん。クズはクズなのだ」

律子「なっ」

死神博士「私の作品はソレだけではない…死ぬ前に見せてやろう」バッ


シュタッ


強化戦闘員「ギー!」


風見「こいつは!?」


死神博士「ただの戦闘員と見くびるなよ?我らが温泉帝国の主力、並みの者では歯が立つまい」

亜美「デカイねー」

強化戦闘員「ギー!」バッ


強化戦闘員の激しい攻撃が風見を襲う!


風見「ぐっ!くそっ!」ドカッ

律子「そ、そんな!」

雪歩「風見さんが押されている!?」

風見「戦闘員でこの強さだと!」バキッ

死神博士「フフフ…楽しんでもらえて何よりだ」

律子「流石にこれは手出し出来ないわ…」

死神博士「改造に手間がかかるのでな。まだ各幹部の護衛用程度にしか数が揃っていないが…」

雪歩「これが複数!?」


強化戦闘員「ギー!」ブン

風見「ゴースターの直後に…コイツはっ!厳しいなっ!!」ホッ

死神博士「ブラック将軍め、その大半を持っていきよって…何が『セレブな我輩には相応の部下を』だ!」

死神博士「まぁ良い…奴が担当の時代は不運だな…もう皆殺しかもしれんぞ」ワハハハ

律子「そんなはずは…!」

死神博士「さて、私はそろそろ行くとしよう。目的は達成したしな」

風見「何!?」




亜美「ん゙!んん゙!!」ジタバタ


何と!亜美が科学戦闘員に捕まっている!


律子「いつの間に!」

雪歩「亜美ちゃん!!」

死神博士「ではさらばだ。もっとも、もう二度と会う事はないだろうがな…」スタスタ

科学戦闘員「イー!」ガシッ

亜美「~!~~!」ジタバタ

律子「亜美ぃーーーー!!」

雪歩「あ、ああ…そんな…」フラッ








双海亜美が風見達と別れた…

-1972年-


[発電所 エントランス]


本郷「やっと戻ってこれたな」

春香「とても快適なドライブでした!」

響「自分達は荷台だったけどな…幌付きだからマシだけど」

真美「流石レスラーだね!」

あずさ「あらあら~本郷さんって力道山の知り合いなんですか?」

本郷「え!?いや…俺はオートレーサーであって、レスラーでは…」

春香「真のお父さんもレーサーだっけ?」

響「そうそう。でもバイクじゃなかったような気もするぞ」


本郷「ほう。君達の仲間のお父上もレーサーなのか」

春香「そうなんです!菊地真一って言って、凄くカッコいいんですよ!」

本郷「菊地真一…か。その名前、覚えておこう」

ハム蔵「ヂュイ!」

[発電所 B1F通路]



本郷「あれは!」



作業員が何者かに襲われている!


???「おう。あくしろよ」

作業員「…」


本郷「 ラ イ ダ ー チ ョ ッ プ ! 」ドガッ


???「アッー」ダッシュ


本郷「待て!」


キャー!


本郷「何!?」


春香「ちょ、ちょっと!何するんですか!」

作業員「うへへ…うへへへ」ダキツキ

作業員?「お嬢ちゃん…部屋まで送っていくで…」ガシッ

春香「や、止めて下さい!」


???「実験は成功だ!これで世界は我々のものだ!ハッハッハッ!」


本郷「ゾル!貴様か!」

ゾル大佐「この者達は、我がウルフビールを服用している!つまり!」

作業員?「なぁ、ええやろ?別にやましい気持ちなんて無いからさ…」ニタア

真美「う、うあうあー!」

作業員?「ちょっとトイレ貸して貰うだけだから!すぐ帰るから!」テニギリ

あずさ「あ、貴方は運命の人じゃないと思うので…ごめんなさい」



ゾル大佐「送り狼と化したのだ!ハハハ!っとケツが痛い…後はごゆっくり…」スタスタ


本郷「待て!…くそっ!逃げたか…」

送り狼「お前地味だけど、結構スタイル良いのな…俺の物にしてやるよ」ダキッ

春香「嫌!そんな軽くて名前も良く分からないキモオタとは絶対!」

送り狼「一緒に大人の階段登ろうや…良いだろ?可愛いエンジェルちゃん?」

真美「大人…って冗談じゃないyo!離して!」

送り狼「いやそんな一夜限りとかじゃないから!俺本気だから!マジ責任とるから!」テスリスリ

あずさ「ちょっ…いい加減怒りますよ?」



本郷「くっ!密着しすぎて攻撃出来ん!」
















響「ちょっと!自分には来ないのか!いや、来て欲しくは無いけど…」ウガー

ハム蔵「ヂュイ…」ポンポン

送り狼「おっ向こうの小さい娘もなかなか…」ヌフフ

送り狼「ボクのエンジェルにしちゃおう!」キラーン

送り狼「いいねぇ!いいねぇ!」シタナメズリ


響「もう怒ったさー!自分の自然流琉球空手、今度こそ見せてやるさー!」カマエ


本郷「響!」



響「 沖 縄 の ~ 」



送り狼「ゥヒョー!行くぜぇ!!」トビコミ





響「 ウ ミ ガ メ ! 」ジャキーン




響は自身の両手両足を広げ、カメの如き体勢をとっている!



ガッ ガッ!


送り狼「な、何だこの体勢は!」

送り狼「抱きつけないよ!」


響「ガジュマル!ガジュマル!」バキッ


響の首刀が狼達を振り払う!


送り狼「ぐおっ!」


響「イリオモテヤマネコ!」ダッ


送り狼「ま、まだまだ!」

響「サンゴを折ってはいけません!」バキバキ


送り狼「う、うぎゃあああ!」バキボキ

送り狼「ちょっ!エンジェルちゃん!?」


響「まだまだ!ヤシ!ガニガニガニ!」ズドドド

送り狼「あばばば!」


響「タツノオトシゴッ!」ズドン


送り狼「た、助け…」


響「ワイドー!ウツボ!」ガッ


送り狼「こめかみが…潰れる…」メキメキ

響「これでフィニッシュ!」キュイーン






響「 帰 れ ! サ シ バ ! ! 」ピカッ




送り狼「」

送り狼「」

送り狼「」



本郷「…」

春香「響…」

真美「珍しいねー。ひびきんが上手くいくなんて」

あずさ「凄いわねー」

送り狼「ま、まだだ…こっちの娘達とイイ事を…」

春香「凄い性欲…童●なのかな?」

真美「ひいっ!」ポロッ


送り狼「ん?これは…エロ本か!?」ガバッ


真美「あ゙!それはダメ!」


送り狼「ムフフ…えっと『逃げてはダメだよ君ィ!社長の命令は絶対だよ?』」

送り狼「『や、止めて下さい!僕はそういう趣味では…』」

送り狼「『おやおや…君もティンと来ているのではないのか?ん?』」


送り狼s「お、おええええーっ!!た、助けてくれ!何でもするからーッ!!」ダッシュ


送り狼達は逃げ去った…


本郷「…」

春香「真美?」

真美「いやーひびきんの空手は見事でしたなー!」クチブエー

響「真美…」

真美「真美も空手習っちゃおうかなーなんてー!」

あずさ「真美ちゃん?」

真美「~♪」ピューピュピュー


春香「正座」

真美「あい…」




……


春香「なるほど。それは小鳥さんの持ち物なのね」

真美「うん…ピヨちゃんが『とってもオススメだから!自慢の逸品だ!』って…」セイザ

響「ピヨ子…」

あずさ「もう…困ったものね~」

春香「戻ったら説教ですよ説教!!」

響「Pが知ったら、きっと次はパロスペシャルだぞ…」

真美「取りあえずこれはポイしちゃうね…真美は普通のが…な、何でもない!」ポイッ


真美は装備品、『小鳥の薄い本』を捨てた。


本郷「…な、何はともあれ撃退出来て良かった…」

春香「でも、あんなのが世界中に溢れたら…」

響「世界征服されちゃう!?」

あずさ「この発電所にもまだ居るかもしれませんね…」

本郷「だな…一文字の協力が欲しいところだ」

春香「一文字さん、大丈夫でしょうか?」

本郷「大丈夫だ!きっとすぐに駆けつけてくれるさ!」

響「すごいパワーだったし、あんな蛾なんかイチコロさー!」







……

………

-採石場-



ドクガンダー「わっははははは!!仮面ライダー2号!敗れたり!」


























2号「」ドサッ

今日はここまでです。

また明日以降に。

-1988年-


[発電所 タービン室]


光太郎「奴らの気配が無いな…」

伊織「シャドームーン達がやったんじゃない?」

真「凄く強そうだったしね…」



……

伊織「そういえばずっと気になってたんだけど」

光太郎「何だ?」

伊織「ゴルゴムって…そんなに凄いの?」

真「そういえばそうだね」

光太郎「当たり前だ!」クワッ

伊織「うわっ!」

光太郎「奴ら、暗黒結社ゴルゴムは人類文明が発達する以前から地球で暗躍していたのだ!」

伊織「あ、そうなの…」

光太郎「5万年に一度、奴らは創世王を決める儀式を行う。それが…」

真「光太郎さんとあの人…ですよね?」

光太郎「ああ。何故俺達は日食の時に生まれてしまったのか…」

伊織「運命って…いや、そんなものは無いわ!人生は自分で切り開くもの!」

光太郎「ああ!その通りだ!俺は創世王になどならん!俺は俺だ!!」グッ

真「あれ?じゃあさ」

伊織「何よ?」

真「今の創世王?ってのも昔は…えっと…」

光太郎「ああ。俺と同じように、世紀王として戦い、勝利したのだろうな」

伊織「なるほどね…まるで蟲術みたいね」

真「その時負けた方はどうなったんだろう…」

光太郎「さぁな…」

伊織「死んだか、生き残ったとしても無事じゃないでしょうね…」

真「何かヤだな…」

光太郎「ん?これは…」


タービン室の天井に、太いパイプが設置されている…


真「?別に普通のパイプなんじゃないですか?」

光太郎「いや、良く見てくれ…」

伊織「!成程ね」

真「だから伊織!何なのさ!」イラッ

伊織「良く見なさい?この発電所、ボロボロなのに…」

真「あっ!このパイプだけ新しい!?」

光太郎「恐らくこれが奴らの計画に関係するもの…」

伊織「これを辿って行けば、元凶が見つかるって訳ね!行きましょう!」ダッ

[発電所 ???]


シャドームーン「!」ズバッ


戦闘員「ギー…」ズバシュッ


シャドームーン「この周辺の戦闘員は粗方片付いたな」

剣聖もやし「…」

シャドームーン「どうした?剣聖もやしゲニア?」

剣聖もやし「シャドームーンさんは…昔の記憶が無いんですよね?」

シャドームーン「ああ。それがどうした」

剣聖もやし「でもあっちの…光太郎さんとは兄弟同然に育ったって」

シャドームーン「例えそうだとしても…今の俺には関係無い話だ」

剣聖もやし「それは…」

剣聖もやし「そんなの…そんなのおかしいです!」ガシッ

シャドームーン「何がおかしい?」

剣聖もやし「家族はっ!もっと仲良くしないとダメなんです!」

シャドームーン「…」

剣聖もやし「例え記憶を失ったとしても、本当に血が繋がっていなかったとしても!」




剣聖もやし「過ごした時は!思い出は!決して失われる事はないんですっ!」




剣聖もやし「何が有っても、家族の絆は!大切に!しな…しないと…」グスッ

シャドームーン「どうした…」

剣聖もやし「…家族の事、思い出しちゃって…」グスッ

シャドームーン「家族…」

剣聖もやし「皆、ちゃんとご飯食べてるかな…」

シャドームーン「…」

剣聖もやし「私は…その事を分かって貰いたくて…貴方と一緒に居るんですっ!」

シャドームーン「私は…私は…ブラックサンを倒して創世王になる。それが定め…」




剣聖もやし(こんな時…伊織ちゃんなら…きっと上手く言えるんだろうな…)










シャドームーン「…」

[アジト 地下通路]


???「ここから先へは行かせん!」シュタッ

戦闘員「ギー!」

戦闘員「ギー!」



光太郎「!?」


光太郎達の前に、巨大な甲羅を背負った怪人達が立ちはだかった。


真「カメの怪人!」

伊織「やっぱりこの先にガスの散布装置が!」

???「俺は怪人ウツボガメス!ブラックの野郎からここの守備を任されている!」

光太郎「アイツの部下か!と、いう事は…」

真「つまりゴルゴムの仕業だな!!」

光太郎「ゴルゴムはッ!」









真・光太郎「 ゆ゙ る゙ ざ ん゙ !!! 」


伊織「…」ハア

VS 怪人 ウツボガメス



ウツボガメス「グハハ!俺の殺人スモッグの餌食となれぇ!」ブホー



ウツボガメスの口から不気味なスモッグが吐き出される!



BLACK「!」シュバッ

真「うわっ!」

伊織「何よ!このスモッグ!」


ウツボガメス「教えてやろう!この殺人スモッグに触れた者は…」ブホー

戦闘員「ギ?」ブジュウウウ



戦闘員は一瞬のうちに白骨となり果てた…


BLACK「何だと!?」

伊織「そんな!自分の部下を!?」

真「むごい…」


ウツボガメス「グフフ…こいつらなど部下ではない!」


BLACK「何を言っている…」


ウツボガメス「そもそも俺はブラック将軍の部下でもないわ!上質なヘドロの為、手伝ってやっているだけよ!」


BLACK「流石ゴルゴム、血も涙もないとはこの事か…」

真「何て奴だ!ボクがその根性!叩きなおしてやる!」ムフー

戦闘員「ギ、ギギー!」ダッ

伊織「あ!もう1人が逃げるわよ!」

BLACK「放っておけ。わざわざ倒す事も無いだろう」


ウツボガメス「おおっとぉ!何逃げてるんだぁ?」ブホー


戦闘員「ギ、ギギ…」ブジュウウウ


逃げ出そうとした戦闘員もまた、白骨となってしまった…


ウツボガメス「将軍に報告されたら面倒だからな!死んでもらったのよぉ!」バッ


伊織「コイツの性根…どこまで腐ってるのよ!?」

ウツボガメス「おらおらー!どうした!俺を倒すんじゃないのか?」ブホー


BLACK「あのスモッグ、流石に触れる訳にはいかん…」

真「ボクに任せて下さい!」バッ


スモッグを掻い潜り、怪人に急接近する真!


真「まっこまっこ…」グググッ



ドゴオッ!!



真「りーん!」


ウツボガメス「ぐおおっ!」ズザザ

ウツボガメス「ほほう!お前!なかなかのスピード、そしてパワーだな!」


真「へへっ!やーりぃ!」ガッツポーズ

伊織「ちょっと!あんまり無茶するんじゃないわよ!」

真「大丈夫だよ伊織。ボクはもう、目の前の現実から目を背けたりしない!」

伊織「真…アンタ…」

真「悪い奴らは全部やっつけちゃうんだから!」キラーン

BLACK「女の子にばかり戦わせる訳にはいかんな!俺も行くぞ!」ダッ


ウツボガメス「何だかアツい熱血漫画みたいになってるが…俺はそーいうの…」


BLACK「うおおおっ!」

真「でりゃああっ!」


ウツボガメス「大ッ嫌いなんだよぉ!!」バシュッ

伊織「!?」

BLACK「ぐ、ぐおおおっ!」

真「光太郎さん!?」

伊織「何よあれ!そんなのアリなの!?」


ウツボ「俺はウツボとウミガメの合成怪人!そしてその首は…」




ウツボ「胴体から分離して飛ばす事が出来る!」バーン


ガメス「…」ソウダゾー


BLACKの首筋に、ウツボガメスの首が噛みついている!


伊織「胴体だけで立ってるって、凄いシュールね…」

ウツボ「グヒヒ…このまま首を噛み千切ってくれようか…?」グググッ

BLACK「ぬおおおっ!」

真「光太郎さんから離れろッ!」ブン


ウツボ「おっと、そんな大ぶり当たらないぜ?」ヒョイ

ガメス「…」


真「くそっ!フワフワ動いて全然当たらない!」ブンブン

BLACK「マズイな…ヒット&アウェイ戦法か」

伊織「このままだとジリ貧よ!」

ウツボ「グハハハ!おら!当ててみろよ!仮面ライダー!そして怪力娘!」

真「誰が力持ちだけど可愛すぎるアイドルだ!」

伊織「そんな事言ってないわよ…」

BLACK「あの動き、一瞬でもいい。止める事が出来れば…」


ウツボ「このままだと全員白骨化しちまうぞ?なあおい!」ビューン


伊織「ああもう…仕方ないわね。あんまりやりたくないんだけど…」

伊織「ちょっとアンタ!そこのウツボ!」

ウツボ「何だデコ娘!」

真「ブフッ」

伊織「…」ピクピク

伊織「ゴホン…このスーパーアイドル伊織ちゃんが、アンタの相手してあげるわ!」バーン

ウツボ「何?そんなに死にたいのか!デコ広娘!」ビューン


ウツボガメスの首が伊織のデコ目掛けて飛んでいく!!


真「アハハハ…って伊織!危ないって!」

BLACK「く!間に合わん!」


ウツボ「死ねぇーーー!!」ガバア

伊織「一直線…ホント単純ね。これなら!」

伊織「 シ ャ ル ル ! 力を貸して!」バッ






ドカバキィッ!

























伊織「オォォル・ハイィル・ブリタァァニアァァァ!!」ウオオオッ


BLACK「」

真「」

ウツボ「な、なんだ!?」グラッ


伊織「…人は平等ではないわ。富める者、貧しい者、人間は皆違いが有る…」ブンブン

BLACK「ぬいぐるみで殴りつけている…」

伊織「だからこそ人は争い!競い合い!そこに進化が生まれる!」ズビシッ

真「…」

伊織「つまり不平等は悪では無い!平等こそが悪なのよ!」ドガバキ


ウツボ「痛い!痛いって!お嬢ちゃん!」


伊織「東豪寺財閥はどう!?社員の労働時間は全員同じ?下らない!」ブン

伊織「会長以外の給料を一律にした千川コンツェルンは社員の目が死んでるわ!」


ウツボ「ちょ、ちょいタンマ!」


伊織「だが!我が水瀬財閥はそうじゃない!争い競い、常に進化を続けている!」

伊織「闘いなさい!競い!奪い!獲得し!支配するのよ!その果てに…」グググッ






伊織「未来が有るんだから!!」ズシャア


ウツボ「」ピクピク

BLACK「奴の首が地面に落ちた!これなら!」


BLACK「 ラ イ ダ ー ダ ブ ル チ ョ ッ プ ! 」ズバッ


ウツボ「ア、アギャーーー!!」ドカーン


ウツボガメスの首は爆発四散した。


真「やった!」

BLACK「さて…残りは」バキボキ

真「あの!」ムフフ

伊織「胴体だけね!」ニヤリ


ガメス「!」ドキッ








~!~!


ドカーン!

【怪人ファイル】⑲


・ウツボガメス

登場作品:仮面ライダー
初登場:第85話「ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ」

インド洋で捕獲したウツボに海亀を組み合わせた合成怪人。

頭部を分離させて独自に攻撃を行う事が出来る。

また、体内に蓄えたヘドロにより『殺人スモッグ』を吐き出し、敵を白骨化させる。

原作ではチンピラを素体にしたためか柄が悪く、ブラック将軍にもタメ口。

本郷の友人である公害の研究者を誘拐し、強力なヘドロを得てパワーアップ。

団地の住人を白骨化させるなど暴れまわったが、分離した頭部を仕留められ無力化。

残った胴体も、あっけなく仕留められた。

余談であるが、皆殺しにされた団地の名前は『白百合団地』である。

伊織「さ。次行きましょ?」

真「い、伊織…伊織さん?」

伊織「何よいきなり敬称なんてつけて」

真「さっきのは…なんでしょうか…」

光太郎「…」

伊織「さっきの?水瀬財閥の訓示よ。おじい様から叩き込まれているから…」

真「そ、そうなんだー」アハハ

伊織「アレって結構疲れるのよ…でも何というか…力がわくのよね」

真「で、さ。そのぬいぐるみって…いつものと…違うような…」


伊織「シャルル(ぬいぐるみ)とは言ったけど、シャルル(うさぎ)とは一言も言ってないわよ?」


真「…」

光太郎(縦ロール…)

光太郎「配置図によると、この先に『釘宮病ガス』の散布装置が有るようだな」

伊織「全部で5基、それぞれバラバラに配置されているのね」

真「うーん。どうしましょうか?」

光太郎「よし。ここに爆薬が有る。これを手分けして設置していこう!」

伊織「で、割り振りは?」


光太郎「俺が『ルイズ』『シャナ』を、伊織が『カグラ』、真は『アルフォンス』を頼む」

真「『メンタマル』はどうするんです?」

光太郎「それは一番奥にあるな…しかも一番大型だ。これは全員でかかろう」

伊織「じゃあ各自設置完了したらそこに集合ね!」

真「よっし!分かったよ!」ムフー

光太郎「では行動開始!」






……

………

[散布装置『メンタマル』前]


光太郎「二人とも、大丈夫だったか?」

真「はい!ばっちしですよ!」

伊織「護衛が全くいなくて良かったわ」

光太郎「よし。では最後の仕事だ…」


バリバリバリ!


???「仮面ライダーBLACK…」


光太郎「お前は!」


光太郎達の頭上に、指令室で遭遇した目玉の化け物が出現した!

???「成程…我が求めるもの…貴様が持っていたのだな…」ズズズ

光太郎「何を言っている!お前の目的は何だ!」

真「そんなとこに浮かんでないで、戦え!」

伊織「真、止めときなさい。挑発したって無駄よ」

???「そして…小娘達…お前達もまた…我が糧となるべき…」

伊織「!」


シュバッ


???「グルルル…」


光太郎「お前は!」


怪人サソリトカゲス?「グルルルルル!」

???「我が…闇の力で…転生させたものだ…」


サソリトカゲス転生体「ウガァアア!」


光太郎「ゴルゴムの再生技術かッ!」

真「姿が前より禍々しいよ!凄い殺気を感じる!」

伊織「二人とも話は後!」


サソリトカゲス転生体「ウオオオオ!」ダッ


伊織「来るわよ!」

真「くっ!」

光太郎「ゴルゴムの計画阻止まであと少しだ! 変 身 !!」カッ

-1974年-


[アジト 作戦室]


死神博士「…という訳でだ。君には私の特訓の手伝いをして貰いたいのだよ」

亜美「えー!そーいうの面倒くさいyo!」

死神博士「そこを何とか。君は我が作品『ナマズギラー』の弱点を見抜いた素晴らしい才能の持ち主!」

亜美「あ!あのナマズって、おじいちゃんが作ったんだ!凄いじゃーん!」

死神博士「お、おじい!?…ゴホン。勿論ただでとは言わん。報酬なら払うぞ?」ゴソゴソ

亜美「こっ!これは!」ゴクリ

死神博士「手伝って貰えるかな?」

亜美「おっけー!亜美頑張っちゃうからね!」


死神博士「フフフ…これでライダーV3など…」

亜美「ほら!やるんなら早く!こっちこっち!」グイグイ

死神博士「こ、こら!あんまりマントを引っ張るんじゃない!」

短いですが、今日はここまでです。

なかなか話が進まない…

再開します。

-2004年-


[発電所 中央制御室]


津上「四条さん。大丈夫?」

貴音「はい。何とか…」

美希「無理はキンモツなの。辛くなったらすぐに言うんだよ?」

千早「とんでもない怪人でした…」

津上「無事で良かった…」

貴音「それより、お腹が空きました//」

美希「はい!おにぎりなの!」スッ

貴音「これは…感謝致します」モグモグ

津上「さて、奴らの計画を阻止しないといけない訳だが…」


ビーッ!ビーッ!ビーッ!


千早「!?」



津上「な、何だ!?」

美希「敵襲なの!?」

貴音「あっ…」ポロッ


貴音はおにぎりを落としてしまった…

千早「えっと…モニターによると、燃料プールへの扉が開きっぱなしだそうです!」

津上「罠か…?」

美希「だけど手がかりはここしかないの!」

津上「そうだよね…よし、行ってみよう!」

千早「はい!」



貴音「おにぎり…」ショボーン

[発電所 燃料プール]


津上「うーん。特に怪しいところはないけど」

千早「水温の方も安定しているようですし…」


モニターには『水温は基準値以下です』と表示されている。


美希「前に来た時に調整したんだっけ?」

津上「ああ。イエローゾーンのうちに対応したよね」

貴音「おにぎり…」ウツロ


???「ヒャヒャ!」

津上「誰だ!」

???「俺の名前はミミズ男!」

津上「ミミズ…」

千早「確かにミミズに見えなくも…」

美希「名前がシンプルなの!昭和なの!懐古なの!」

貴音「おにぎり…」


ミミズ男「貴様たち!この先に地獄大使様の海底基地への入り口が有ると知って来たのか!?」


津上「この先に有るんだな!」

千早「全部ペラペラと喋っちゃったわね…」

美希「あふぅ…この人バカなのかなって」

津上「で、基地にはどう入るんだ?」


ミミズ男「な、何故基地の事を!だが所長室に保管されたデータスティックが無ければ開かんぞ!」アセアセ


千早「そもそもドア開けっ放しにしたりするからバレたんじゃない」ハア

美希「しっかり必要なものまで教えてくれたの。ご都合主義なの」


ミミズ男「おのれ!『日本列島総アロハビーチ作戦』は絶対に阻止させん!」


津上「そういえばそんな計画だったね」ヘンシン

VS 怪人 ミミズ男



ミミズ男「うりゃっ!そりゃっ!」ブンブン


ミミズ男の鞭がアギトに襲い掛かる!


アギト「だからっ!今更っ!こんな!鞭攻撃なんかっ!」ヒョイヒョイ


千早「もう…時間の無駄じゃないかしら」

美希「単調すぎて眠くなっちゃうの」アフウ

貴音「おにぎり…おにぎり…何か食すもの…」

アギト「うおおっ!」

ミミズ男「単調と言ったか!だがシンプルこそ強力なのだ!これで思い知れ!」

アギト「何をする気だ!」


ミミズ男「 殺 人 リ ン グ ! !」ブーン


ミミズ男の手から放たれた巨大なリングがアギトの首を締め上げる!


アギト「ぐっ!拘束具!?」

ミミズ男「どうだ!俺の殺人リングは!このまま絞め殺す!」ドヤガオ

千早「津上さん!」

美希「ちょっとバカにしすぎたの!結構強力なの!」アセアセ

アギト「く、苦しい…」ギュウウ

千早「落ち着いて考えなくちゃ!」

美希「でも津上さんの力でも外れないんだよ?どうすれば…」

ミミズ男「お前達はそこで傍観していろ!捕まえて俺のペットにでもしてやろう!」

千早「なっ!」

ミミズ男「このリングを首輪にして…グフフ!」ポワポワ


~ミミズ男妄想~


犬千早「わ、わんわん//」フリフリ

猫美希「あふぅ…」

ウサギ貴音「餌を所望します」

独身小鳥「ピヨ!ピヨ!」

千早「ちょっと!何変な妄想してるんですか!」

美希「ミキはハニーのお嫁さんになるから、猫にはならないの!」

千早「そういう問題じゃないでしょ!?」

アギト「今何か知らない女性がいたような…」

ミミズ男「どうだ?仮面ライダー?羨ましかろう?」


アギト「そりゃ勿論…って何を言わせる!」


貴音「…」

千早「津上さん…」ジトー

美希「そこの人、ミキに近づかないで欲しいの」

アギト「そんな…」

ミミズ男「だが残念だったな!お前は夢の光景を見る事無く、ここで死ぬ!」

アギト「何とかこのリングを…」グググ

千早「津上さん!今外します!」グイグイ

美希「おにぎりを褒めてくれたから、今回だけは助けてあげるの」グイグイ


しかしリングはびくともしない!


アギト「く…」

千早「ど、どうして!こんなに固いの!?」

美希「どんどん首に食い込んでるの!」

ミミズ男「だから言っただろう!シンプルなものこそ強力だと!」

ミミズ男「はっはっ!」

アギト「うおおっ!」

千早「くっ!」

美希「ふんぬぬぬ~!」


ワイワイ ギャーギャー ンッフッフー


貴音「あれは…」スッ

美希「貴音も手伝うの!早く!」

貴音「…」スタスタ

貴音「皆様だけで…ずるい」


アギト達に近づく貴音。


貴音「このような…このような…」

千早「は、早く!」




貴音「まこと大きな うぃんなー を食しているとは!」クワッ


アギト「え?」

貴音「私も…頂きます!」グイグイ

千早「い、いやこれはウィンナーじゃないわよ!?」

美希「これはそこのミミズさんの輪っかなの!」アセアセ

貴音「全く美希達ときたら…ちゃんと皆様の分も残します故…」グイグイ

ミミズ男「お、おい!ってあっ!」ブチイ


なんと!アギトの首に巻きついていたリングが引きちぎられた!


アギト「っ!ゲホゲホ…」

千早「ええー…」

美希「貴音は食べ物が絡むと強いの…」

ミミズ男「ウソだろ…」

アギト「さっきはよくもやってくれたな!こいつでお返しだ!」ダッ

千早「あれは!?」


アギトの身体が青く染まっていく…


アギト ストームフォーム!



アギト「 ハ ル バ ー ト ス ピ ン ! ! 」ズバッ



ミミズ男「お、俺のハーレムがアァ!」グチャッ


ミミズ男は原形を留めぬほどに切り刻まれた…


千早「良かった…」ホッ

美希「ミキ的には千早さんの犬姿、見てみたかったの」

【怪人ファイル】⑳

・ミミズ男

登場作品:仮面ライダー
初登場:第59話「底なし沼の怪人ミミズ男!」


ビキニ諸島で行われた水爆実験で生き残ったシマミミズを採取、改造したリング怪人。

頭部から『殺人リング』を投げつけ敵を締めあげる。また、放射能に対し強い耐性を持っている。

原作では秘密基地の有る沼地を防衛しており、釣り人等を殺害。

更には、放射性爆弾を使った作戦を実行しようとしたが、ライダーキックにより爆散。

殺人リングはどうみてもウィンナーである。

津上「助かったよ。3人とも有難う!」

千早「いえ。当たり前の事をしたまでです」

美希「そこの人、さっさとデータスティックを使うの」プイ

津上「あ、あはは…」


津上は『データスティック』を使った。

新しい通路が出現したようだ…


貴音「うぃんなーが…私のうぃんなーが…」オロオロ


千早「それは絶対食べちゃいけないから!」

津上「ここから出られたら、好きなだけごちそうするから!ね?」

貴音「むぅ」

[アジト 地下搬送路]


…通路には線路が敷設されている。奥にはトロッコが準備されているようだ。


津上「やっぱり、この先に基地が!」

千早「看板に何か書いてありますね…『おいでませ葛義村、おいでませアロハビーチ』」

美希「『ナウでヤングな若者来たれ!ポロリも有るよ?』だって」

津上「センスが古すぎる…」

千早「考案者が年配なんでしょうか?」

貴音「いよいよ悪の根源との対決です!気合を入れて参りましょう」ゴクリ

津上・千早・美希「…」

[海岸]


美希「凄いの!海が有るの!」ニパー

津上「ずっと建物や洞窟の中だったからね。リフレッシュ出来そうだ」

美希「神サマーなの!また皆で海に来たいね!?」ポヨン

千早「くっ…」

貴音「敵はどこです!基地は!」キョロキョロ

津上「きっとこの線路の先だろうね。海底基地というぐらいだし」


ガシッ


津上「うわわっ!」ザプーン

美希「皆忙しくなったから、なかなか一緒に遊ぶ時間も無くなって…」

千早「そうね…また全員で遊びに行けるといいわね…」

貴音「索敵を怠ってはなりません!いつどこから敵が襲いくるか…」

千早「あら?津上さんは?」


オーイ コッチー


千早「下から声が…って津上さん!?」


アギト「いきなりは…ないんじゃないの!?」グググッ

???「アビー!アビアビー!」

貴音「カニ!カニですよ千早!」ブンブン

VS 怪人 シオマネキング



シオマネキング「アビー!」ブクブク

アギト「泡!?」


シオマネキングの口から吐き出された無数の泡が、アギトを包む!


ボッ!


アギト「あち!あちちち!!」ボオオ

美希「そこの人が燃えてるの!」

千早「そろそろ許してあげたら?」

美希「千早さんがそういうなら…でもアドバイスは千早さんに任せるの!」

千早「私が?」

千早「うーん…」

アギト「あちちっ!」ボオオ

シオマネキング「アビビー!」

アギト「こ、このっ!」ブン


火炎に包まれつつも、アギトは果敢に攻撃を仕掛ける!


シオマネキング「アビー!」ヒョイヒョイ

アギト「ダメだ!水場では動きが制限されてッ!」ブン

貴音「津上殿!」

シオマネキング「アービ!アビアビ!」

アギト「こうなったら!速効で決めてしまうしか!」グググッ



アギト「 ラ イ ダ ー ア タ ッ ク ! 」ヒュン



ズルッ


アギト「!」ドガッ

シオマネキング「アビ!?」ズザザザ


美希「ダメなの!水の抵抗で技の威力が出てないの!」

アギト「万事休すか!?」ボオオ

アギト「くっ…ただの火炎ならまだしも、泡だから身体にまとわりついて!」ボオ

美希「ミキ達も手伝った方がいいのかな?」

貴音「ですが私達もまた、水中では上手く動けないでしょう」


シオマネキング「アビー!」


千早「もう!皆何で気付かないのよ!簡単な話でしょ?」

美希「?」

アギト「?」

貴音「?」

千早「炎なら消せばいいでしょ?貴方どこで戦ってるのよ!」

アギト「どこって、ここは海…あ。」

千早「水中が戦い辛いなら、こっちの陸地で戦ったらいい話よ!」クワッ

美希「…」

貴音「…」

アギト「…」







美希・貴音・アギト「その発想は無かった(の)」

千早「やっぱり、私がしっかりしないといけないのよね…」ハア

アギト バーニングフォーム!


アギト「 バ ー ニ ン グ ! ボ ン バ ー ! 」ザシュッ


シオマネキング「アヘアへーッ!?」ドカーン


シオマネキングは燃え尽きた。


千早「どうしてこんな簡単な話がわからないんですか。いい大人でしょう?」ヒヤヤカ

アギト「いや、何というか…海の敵だから海で戦わないといけないのかなーって」

美希「お約束ってやつなの。千早さんはそーいう柔軟性をもう少し身につけるべきなの」

千早「貴方達!それで負けてたら世話ないでしょう!」ガミガミ

貴音「おや…これは?」


貴音は『ゴールドプレート』を手に入れた。

【怪人ファイル】(21)

・シオマネキング

登場作品:仮面ライダー
初登場:第72話「吸血モスキラス対二人ライダー」 ※主役回は第73話「ダブルライダー 倒せ!!シオマネキング」

ミンダナオ島に生息するシオマネキを改造した怪人。

水中での戦闘に長けており、口から白い発火性の泡を吹き出し相手を燃やす。

左手の電磁バサミは人間の首などを簡単にはさみ斬る。

原作では紀伊半島沖への海底基地建設任務を担当、関係する海洋学者を襲う。

ダブルライダーと戦うも、力及ばず敗北。最期は自身の泡で焼死。

「一応」シリーズ初の視聴者デザイン公募によって誕生した怪人でもある。

[アジト 海底基地]


津上「ここか!」

千早「凄い…海中にこんなに色々…」

美希「映画館に遊園地!ホテルも建ってるの!」

貴音「壁ががらす張りになっていて、まるで水族館のよう…」

千早「ずっと向こうの方に見えるのは…ライブ会場かしら」

津上「何でも揃ってるみたいだ!これは流行りそう…だけど」

貴音「あちらに、ますこっと人形が置いてあります」スッ


マスコット人形『だいしゅりょう君』


全員(センスが絶望的ッ!!)

美希「だけどこれって、悪い奴らの基地なの!」

千早「そ、そういえばそうだったわね」

貴音「見事すぎて忘れておりました」

津上「と、とりあえず奥に進もう!施設はともかく、海水温の変化は止めなきゃ!」

美希「はいなの!」




千早「…」




映画館の前には映画の看板が立っている。



【劇場版 ふたりは大使!】


…光の勢力の攻撃からプリズムストーンと闇の世界を守る2人の男の娘の物語のようだ。

妖魔から力を授けられた『美墨ダモン』『雪城ガモン』がそれぞれ『キュア地獄』『キュア暗闇』に変身し戦う作品。

互いに憎みあい、光の勢力を倒すついでに巻き添えにしようと画策する2人の心理描写が人気らしい。



「大使の美しき魂が! 正義の心を打ち砕く!」    2004年5月15日!待望の公開!





千早「…」



……

津上「ここが制御室のようだね」

千早「海水の変化を止めるには…」

美希「とりあえず適当にポチポチすれば良いと思うの!」

貴音「いえ。ここは慎重に参りましょう。何としてもこの邪悪な計画を阻止するのです!」

津上「あ、ああ。そうだね…」

千早「えっと、計画書によると…ゴールドプレートで営業、操作が可能との事ですが…」


千早はゴールドプレートを使った。

ゴゴゴゴゴ!ウィーン!


津上「!」

美希「!」

貴音「!」




放送「ゴールドプレートを確認…当施設の管理システムを起動します…」キュイーン

千早「動いたわ!」

貴音「ぶち壊すのです!自爆すいっちを!」ムフー

津上「うーん…流石にそんなスイッチは見つからないね」

美希「磁場発生装置さえ止めれば大丈夫なの。自爆なんかしたらミキ達も危ないの!」

津上「よし。なら…」カタカタ


放送「…磁場発生装置の停止を確認、システムへのアクセスをロックします…」キュイーン


千早「これで妙な活動は出来ないハズよね」

美希「残ったのは巨大なレジャー施設だけなの!」

貴音「凄まじい大爆発が見たかったのですが…」ショボーン

???『お前達!よくもやってくれたな!』ブン

津上「!?」

千早「モ、モニターに人が!」

美希「変な格好してるの」


制御室のモニターに、怪しげな男が映し出された!


???『磁場発生装置が無くては…アロハビーチにならんではないか!』

津上「残念だったな!この時代の計画は終わりだ!」

美希「それよりその被り物はどこで売ってるのか教えるの!」

???『ぐぬぬ…!だが、これで終わりと思うなよ!?』

千早「どういう事!?」

???『基地ならまた造れば良い!次は…紀伊半島沖にでも建造するか!』

津上「そうか…奴が居る限り、計画は終わらない!」


???『中国支部にパンダを密猟させ、それを目玉に集客するとしよう…フフフ』


千早「Always Together…?」ボソッ

美希「答えるの!その被り物が気になるの!」クワッ

貴音「貴方の邪なる計画…必ず阻止致します!」


???『そうはさせん!お前達をただで出すと思うか?』ポチッ

放送「ザザ…ゲストが多数お越しの為、緊急オープンを行います」

津上「なっ!」

千早「そんな!ゴールドプレートはこっちに有るのに!?」

???『緊急時は別だ!それよりゆっくりしていて良いのか?』

放送「オープン完了後、入場料の徴収を開始します…徴収システムを起動中…」ウィーン

???『この徴収システムは最強だ!入場料を支払わぬ者は絶対に逃がさん!』

美希「何なのなの!何なのなの!」

???『それにな!もし踏み倒せたとして、それはどうなんだろうな?ええ?』










???『正義の味方が入場料踏み倒しってのはマズイだろう!な?』

津上「くそっ!」

???「入場料は大人1000円だが…ワシの気に入らない奴からは6000円頂戴する事になっている!」

津上「!」

美希「それでフリーパスならまだマシだけど、ここって中でもお金必要なの!ぼったくりなの!」

千早「あなた経営の事全然わかってないわね。すぐに客が来なくなるわよ」

???『建設費用が回収出来れば無料にするわい!とにかく!あと3分だ!3分後、施設内にいたら…フフ』ブツン


モニターは映らなくなった。


津上「み、皆!所持金を確認するんだ!」 つ 2000円

千早「ごめんなさい…あまり買い物をしないもので」 つ 720円

美希「…」 つ 13000円

貴音「昨日らぁめんを食し過ぎて…」 つ 20円

津上「た、足りない!マズイよこれ!」

千早「どうしましょう!時間以内に出られなければ…」

美希「それより津上さんのサイフの中身が少なすぎるの!」

津上「え!?あ、いや…良い食材を見るとつい買っちゃって…」


美希「…イイ大人なのにその中身はどうなのかなって。」ジトー


津上「面目ない…」

千早「何でもいいから早く脱出を!」ダッ

貴音「急ぎましょう!」



……

放送「オープンまで残り1分30秒…」

津上「ハアハア…くっ!このゲートもダメか!」

千早「どんどんシステムが起動しています!」

美希「急がないと!」

貴音「はやく!」








放送「ザザー…86番ゲートに急げ!」ブツン

津上「今のは!?」

千早「行きましょう!」

[海岸]



……

………


津上「何とか脱出出来たね…」

千早「ええ。施設は健在ですが、ゴールドプレートはこちらに」

美希「海への影響はもう与えられないの!」

貴音「それよりあの男を追わねばなりません!行きましょう!」








津上(さっきの声、どこかで聞いた気が…)

‐1972年‐


[採石場]


ドクガンダー「わっははははは!!仮面ライダー2号!敗れたり!」


2号「」ドサッ


ドクガンダー「手間をかけよって…さて、外の世界と切り離される前に出るとしよう」スッ















2号「ま、待て…俺はまだ…負けてはいないッ!!」スクッ

ドクガンダー「まだ息が有ったか!しぶとい野郎だ!」

2号「約束…したからな!あの子の写真、撮らせてもらうって!」

ドクガンダー「このまま捨ておこうかと思ったが…やめだ!お前の息の根、止めてやる!」ダッ


2号に飛びかかるドクガンダー!


2号(よし!かかったな!)ググッ


ドクガンダー「死ねえぇ!!」ドガガガ







2号「 ラ イ ダ ー ! 卍 キ ッ ク ! ! 」ドガッ






2号渾身の一撃がドクガンダーに命中する!!



ドクガンダー「ゲゲッ!?」ズガン

ドクガンダー「ぬ、ぬおおおおっ!貴様!そんな力を残していたとは!」

2号「終わりだな!ドクガンダー!」ハアハア

ドクガンダー「バ、バカめ!お前なんぞと死ぬまで戦っていられるかよ!」バッ



採石場から飛び去ろうとするドクガンダー。



ドクガンダー「ふぅ…危なかったな…だがこれで良い!流石の奴も、空は…」ブイーン


ブイーン!


ドクガンダー「な、何だ!?」

何と!2号の乗ったサイクロン号がクレーンの梯子部分を疾走している!


ドクガンダー「う、嘘だろ!?ジャンプ台にでもするつもりか!?」



2号「 サ イ ク ロ ー ン …」





ドクガンダー「や、止めろぉ!来るな!来ないでくれえぇ!!!」






2号「 ア タ ッ ク  ! ! 」ドグシャア



サイクロン号による強烈な体当たりがドクガンダーを吹き飛ばす!

ドクガンダー「ぎいええええ!」ドカーン


ドクガンダーは空中で爆散した。



ズザザザ!



2号「本郷…あとは頼ん…だ…ぞ…」ドサッ









ズズ…

採石場が外の世界から切り離された…

【怪人ファイル】(22)

・ドクガンダー(成虫)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第21話「ドクガンダー 大阪城の対決!」

富士山麓で採取した毒蛾を改造した毒蛾怪人。

飛行能力を持ち、羽根からは猛毒の殺人銀粉を撒く。また、指先からはロケット弾を発射する。

原作では、20話「火を吹く毛虫怪人ドクガンダー」で毛虫怪人として登場。

仮面ライダーに敗北し、死んだかと思われていたが21話で孵化、逆襲を行う。

大阪城にてライダーとの決戦に臨み、激戦の末敗北。

毒蛾の改造人間ではあるが、別に火星探索メンバーに選ばれてはいない。じょうじ。



……

[発電所 B1F通路]


本郷「しかし送り狼とは恐ろしいものだな」

春香「ちょっぴり雪歩の気持ちがわかったかも…」

真美「痴漢アカン!って昔流行ったよね?」

響「ん?さっきの大佐が何か落としていったぞ?」ヒョイ


響は『グリーンプレート』を手に入れた。


本郷「ううむ…何か重要なものなのは確かだ。持っていこう」

あずさ「そういえば友美、ああいうプレイは燃えるって言ってたわね…」

春香「え゙」

本郷「さて、逃げたゾルを追わねば!」

春香「ええ!大佐(笑)なんかボッコボコですよボッコボコ!」

真美「階級詐欺って煽ってやんよ!」ンッフッフッー

あずさ「あらあら~。覚醒落ち狙いですか~?」ウフフ

響「皆何の話してるんだ?」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「え?ハム蔵はコスモバビロニア主義?…ってそれ何なのさー」



本郷「作戦室に急ごう!奴を倒して、残りのウルフビールも処分する!」グッ

‐1988年‐



……


サソリトカゲス転生体「グオオオオ!」ドカーン


転生体は爆散した。


BLACK「ハァ…ハァ…」

真「やっぱり…強かったね…」

伊織「でも所詮は二番煎じ、戦い方は変わらない分楽なほうよ」

BLACK「電撃が追加されていたのは焦ったな。ゴルゴムめ!」

伊織「さ、爆弾を設置したら早く出ましょ」スタスタ


散布装置を破壊した!

【怪人ファイル】(23)

・サソリトカゲス転生体

登場作品:仮面ライダー正義の系譜
初登場:第5章後半 アジト 作戦室

転生し、サソリとトカゲの遺伝子が本来持つ能力が覚醒した姿。

人としての理性を失い、異常なまでの破壊衝動によってのみ動く。

左腕の爪はより巨大に強化、右腕には放電能力が加わった。

ゲームオリジナルの怪人であり、禍々しい様相を呈している。

酸欠ガス→全範囲電撃のコンボは回避が極めて難しい。

[アジト 地下通路]


真「これでゴルゴムもお終いだよね!」

光太郎「いや、まだだ!」

伊織「散布装置は破壊したけど、例の将軍が残ってるわ」

光太郎「それに、あの目玉…奴の事も考えないと…」

真「あーもう!まだ戦わないといけないのかーっ!」ムー

伊織「だけど、もう終わりは見えているわ。あと少し、頑張っていきましょ」



光太郎「ああ!ゴルゴムの野望!必ず打ち砕く!!」

[アジト ガス実験室]


伊織「って言ったそばから…」


実験室の扉は閉鎖されている…


光太郎「ここを通らないと、奥には進めないのだが…」

真「そういえば、アジトの扉が結構開かなくなってるよね?」

光太郎「閉鎖の赤ランプが付いているならともかく、無反応というのは…」

伊織「…もしかして」

~伊織回想~

>光太郎「これか」ガチャ


>通路のエレベーターが起動したようだ…


>ブチッ!

>ケーブルが1本破損してしまったようだ…


>光太郎「ケーブルが破損したようだな…」

>伊織「幸いエレベータは大丈夫みたいだし、先に進みましょ」

>真「ゴー!」ブンブン

伊織「あの時のケーブル破損のせいじゃ…」

真「そんな事有ったっけ?」

光太郎「あれか…と、いってもケーブルの換えなど…」

伊織「やむを得ないわ。変電室のケーブル、アレを使いましょう」

光太郎「それしか無いな。とりに行くか」

真「でもさ!それとっちゃうと、発電所側の電気が消えるんじゃ?」

伊織「でしょうね。だけどココが通れないと、他の時代も先に進めないのよ?」

光太郎「一部のドアが開閉不能になるだろうが、電磁ロックでないドアも有ったハズだ」

真「うーん…暗いのはヤダなァ…」ショボーン



……

[発電所 変電室]


光太郎「これだな」グイッ


光太郎は『ジャンパーケーブル』を手に入れた。


ブツン


真「うわっ!電気が!」

伊織「テレビの前の良い子はマネしちゃだめよ?伊織ちゃんとの約束なんだから!」ニヒヒ

光太郎「さぁ、先を急ごう」

真「うう…」

-1974年-

[アジト 坑井]


律子「亜美…」グスッ

雪歩「亜美ちゃん…」ウルウル

風見「しっかりするんだ!2人共!まだ諦める必要は無い!」

律子「え?」

風見「殺すつもりなら、その場でやっていたハズ。だが死神は連れ去った!つまり!」

雪歩「まだ無事?」

風見「そうだ!今ならまだ間に合う!奴らはおそらく作戦室にいる!急ごう!」

雪歩「は、はい!」

律子「!」

風見「ん?これは…」


風見は『ショッカ―メダル』を手に入れた。


雪歩「メダル?ですか?」

風見「死神が落としていったのだろう…カギの一種になるやもしれないな」

雪歩「とにかく、急ぎましょう!」

風見「ああ!」






律子(亜美…最後に会話したのがお説教だなんて…そんなのイヤよ…)



律子「無事でいて!亜美!絶対助けるから!!」グッ

[アジト 作戦室]


死神博士「よっ!ほおっ!」

亜美「うん!イイ感じだyo!」

死神博士「おお!なるほど!素晴らしい発想力だ!流石私が見込んだ娘よな!」

亜美「良いって事よ!オイラと爺ちゃんの仲じゃーん?」イエイ

死神博士「わっはははは!」

亜美「ぬふふふふ!」





亜美・死神博士「目指せ!トップ怪人!」ガッツポーズ

-2004年-

[発電所 B2F通路]


津上「さて…さっきの男を探さないとね」

千早「あの男が基地建設の要という事でしたし…」

美希「とっととぶちのめすの!」


ガチャ


???「うはははは!」

先程モニターに映っていた男が現れた!

津上「!」

貴音「探す手間が省けました。御覚悟!」サッ

???「わしの名は地獄大使!入場料の徴収に出向いてやったぞ!!!」

地獄大使「ビタ一文まけはせぬ…払ってもらう!」バッ

???「イィーチ!」

???「ニイィーチ!」

???「タァーツッ!」


何と!同じ姿をした怪人が3体現れた!


地獄大使「そやつらは怪人シードラゴン!入場料の徴収部隊よ!」ドーン

津上「3体もっ!」

美希「どうでもいいけど3体目の台詞が気になるの」

千早「そこは『サアァーン!』よね」


シードラゴンⅢ世「」ショボーン

地獄大使「ここがお前達のお会計の場だ!やってしまえ!」

シードラゴンⅠ世「払えぇ!」

シードラゴンⅡ世「毎度有り!」

シードラゴンⅢ世「バカにするなよ!」ビシュ


シードラゴンⅢ世の鞭が津上の首に巻きつけられる!!


津上「しまった!」

シードラゴンⅢ世「ターッツ!金が無いならその命で贖ってもらう!」ビリビリ

津上「う、うわあああ!」

千早「津上さん!」

地獄大使「わははは!これで仮面ライダーもお終いだな!わーっはっはっ!」

津上「うわあああああ!」ビリビリ

美希「ダメなの!囲まれてて動けないの!」

貴音「くっ」






















「 ヒ ー ル ク ロ ウ ! ! 」ズガン

シードラゴンⅢ世「ギャアアアァ!」ドカーン


シードラゴンⅢ世は爆散した。


津上「!」

千早「!」



爆炎の中、何者かがこちらに歩いてくる…



地獄大使「な、何だ!?」










???「おい!津上!何なんだこの化け物どもは!」

津上「ギルス…いや、葦原さん!」

千早「緑色の…新しい仮面ライダー!?」

美希「何だかワイルドなの!野生っぽさを感じるの!」

貴音「面妖な…」

津上「さっきの放送…やっぱり葦原さんだったんですね!?」

ギルス「妙な気配を感じたもんでn…おっと!」

シードラゴンⅡ世「よくも兄弟を!」ダッ


シードラゴンⅡ世がギルスに襲いかかる!


地獄大使「こ、この時代にも2人の仮面ライダー!?くっ!ここは退かねば…」ダッシュ


地獄大使は逃げだした!


津上「あっ!」

ギルス「お前は奴を追え!俺はこいつらを仕留める!」グイッ

シードラゴンⅠ世「ターッツ!!」

シードラゴンⅡ世「ターッツ!!」


津上「わかりました!葦原さん!また後で!」

千早「えっと…葦原?さん、どうかご無事で!」

美希「よろしくなの!」


ギルス「うおおおおおっ!」

シードラゴンⅠ世「こいつ!やりやがる!!」

シードラゴンⅡ世「電撃だ!電撃で仕留めろ!」



……

地獄大使「ハァハァ…危なかった。ここまでくれば…」

津上「安全、なのか?」

地獄大使「!?」

千早「逃がすと思った?」

美希「その被り物、どこで買ったか教えるの!」

貴音「ふふふ…」


地獄大使「ええい!しつこい奴らだ!後で覚えていろ!」ガチャガチャ


地獄大使「ん?」

ガチャガチャ


地獄大使「ど、どうなっている!ドアが開かん!」


ドアのランプが消滅している。どうやら電気が通っていないようだ…


津上「地獄大使さん?」ニヤリ

千早「後で…何でしたっけ?」ニヤリ

貴音「面妖な…」ニタア

美希「被り物…」ニコッ


地獄大使「」






アッー!

地獄大使「ち、違うのだ!わしはただのお飾りにすぎん!別に悪い事はしていないのだ!」セイザ

津上「本当かい?」

地獄大使「ああ!わしは脅され、代表者にされていただけで…」セイザ

千早「うーん…」


地獄大使「わし、一番悪い奴を知ってます!怪人の『ガラガランダ』って奴です!ハイ!」セイザ


美希「何かうさんくさいの…」

貴音「ですが、このような御老人に悪事など行えるでしょうか…」


地獄大使「ガラガランダめ!あ奴は許せませんぞ!ホント今日はチョベリバで…」ウルウル

津上「なら、その怪人の居場所は知ってるのかい?」

地獄大使「勿論ですとも!奴は今、作戦室にこもっているとの事!ご案内します!」

美希「じゃあ任せるの!」

貴音「行きましょう」

津上「変な動きしたら…わかってるね?」

地獄大使「も、勿論ですとも!ささ、こちらへ…」ススス






千早「…」




地獄大使が仲間に加わった!

【怪人ファイル】(24)

・シードラゴン(Ⅰ世・Ⅱ世・Ⅲ世)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第76話「三匹の発電怪人シードラゴン!!」


グアム近海に棲息するタツノオトシゴを改造した発電怪人。

1万2000ボルトもの高圧電流を持つ右手の触手を操り攻撃を行う。

Ⅰ世とは左腕の形状が異なるⅡ世・Ⅲ世が存在する。

原作では『怪獣缶詰』(200円)の中身として販売され各家庭にて誕生、暴れ回る。

が、Ⅰ世はビルから投げ落とされ、Ⅱ世は電気ドリル、Ⅲ世はライダーパンチで爆散。

3体同時にかかればよかったのに!とか言ってはいけない。大人の事情だ。

-1988年-

[アジト 小部屋]


光太郎「よし…これで!」ガチャ


光太郎は『ジャンバーケーブル』を使った。

……、電源が入り始めたようだ。


真「よっし!じゃあ先に進みましょう!」

光太郎「ああ!」

伊織「あと少しよ!」

[アジト 兵器庫]


光太郎「さて…ブラック将軍がいそうなところ…か」

伊織「偉そうにしていたし、指令室か、作戦室にでもいるんじゃない?」

光太郎「そうだろうな。ん?真、どうした?」

真「何かさっきから…気配がするんですよ。何というか…」


バリバリバリ!


真「!」

光太郎「またお前か!」


目玉の化け物が現れた!

???「貴様らは…逃がさんぞ」


ダッ


???「グルルルル!」


光太郎達の前に、見覚えのある怪人が立ちはだかる!


伊織「ア、アンタは…」

真「ゴルゴムめ!性懲りもなく!」

光太郎「ゴルゴム怪人の…イソギンジャガー!?」


イソギンジャガー転生体「ウガァアアァ!!」

???「我がしもべよ…奴の力…身体に埋め込まれた『キングストーン』を奪うのだ」

光太郎「な、何だと!」

真「それって!」

伊織「まさか…」

イソギンジャガー転生体「ウグルルル…」





光太郎「おのれ!ゴルゴムめ!」

真「限りある命を愚弄するその技術!絶対に!」





真・光太郎「 ゆ゙ る゙ ざ ん゙ ! 」


伊織「それはいいから、早く変身しなさいよ…」

VS 怪人 イソギンジャガー転生体


BLACK「うおおおおっ!」ドカ

真「でやあああっ!」バキ


イソギンジャガー転生体に挑みかかる2人!


伊織「ホントに真っすぐなんだから…」

イソギンジャガー転生体「グォオオオオ!」ビシュ


イソギンジャガーの触手が硬化し、BLACKを串刺しにすべく繰り出される!


BLACK「くっ!」

真「うわわっ!」

イソギンジャガー転生体「ウガアア!」ビシュビシュ

BLACK「以前よりも素早くなっているな!」

真「だけど!その動きは!」



真・BLACK「 既 に 見 切 った ! 」ガシッ



イソギンジャガー転生体「!?」


真「伊織!今だよ!」

BLACK「今こそ必殺のアレだ!」






伊織「はい!?」

真「何って!アレだよ!シャルルアタックだよ!」

BLACK「その縦ロールな髪型の人形で、相手を叩き潰すあの技!」

伊織「あ、アレはやらないわよ!そんな技名でもないし!」

真「ええーっ!」


伊織「そんなウネウネ気持ち悪い怪人、シャルルに触れさせたくないわよ!」


イソギンジャガー転生体「ウガアアアア!」ウネウネ

真「ケチー!」ブー


BLACK(お嬢様のセンス…わからん)

BLACK「仕方あるまい!ならば俺が!」カッ


BLACK「!」バイタルチャージ

真「いっけえぇぇ!」








BLACK「 ラ イ ダ ー ! パ ワ ー フ ラ ッ シ ュ ! 」ピカッ






イソギンジャガー転生体「ウガァアアァ!」ドカーン





転生体は爆散した。

光太郎「やはり再生怪人など敵ではないな!」

真「ちょっと強化されたぐらいじゃ、ボク達は止められませんよ!」ムフー

伊織「もう…イソギンチャクの毒とか気にしないの!?」

光太郎「?」キョトン

真「?」キョトン


伊織「ハァ…もういいわ…」スッ


伊織は『ブラックプレート』を手に入れた。


光太郎「奥に進むぞ!」

真「おーっ!」


伊織(『キングストーン』、所長の手記にも記載されていた…究極の生命体に必要…まさか!?)

【怪人ファイル】(25)

・イソギンジャガー転生体

登場作品:仮面ライダー 正義の系譜
初登場:第5章後半 アジト 兵器庫

闇の力により転生、イソギンチャクや豹の遺伝子が覚醒、強化された怪人。

人としての理性を失い、異常なまでの破壊衝動のみによって動く。

敏捷性が更に強化され、爪状に伸びた右腕の触手で攻撃を行う。

触手の横振り等、動きは素早くなったが、『必殺!触手締め』を行わない分弱い。

-2004年-


[アジト 作戦室前]


津上「この奥に怪人『ガラガランダ』が…」

美希「決戦なの!ハニーに会うまであと少しなの!」

貴音「早く戻って、らぁめんを食すのです!」

千早「だけど、ドアにロックがかかっているみたい…」


ドアには大型の仕掛けが設置されている。


津上「さっきは指令室から入れた訳だけど、そっちも開かないし…」

貴音「大使殿、これは…?」

地獄大使「フム…これは多重ロックのようですな」

美希「多重?」

地獄大使「良く見て下され。何色か色がついておるでしょう?」


仕掛けにはそれぞれ、『緑』『黒』『金』、そして丸い穴が開いた部分がある。


地獄大使「ここにプレートを使うそうです」

津上「なるほどな。よし、これを…」ガチャ


津上はゴールドプレートを使った。


千早「で、後のプレートは?」

地獄大使「うーむ…わしが預かっていたのはゴールドプレートのみ。後は…」

津上「…」

千早「恐らくですが、残りは他の時代にあるのでは?」

津上「成程。奴らは各時代にいる。それならば話は通る!」

美希「じゃあミキ達はもう何も出来ないの!」

貴音「後は皆様の無事を祈るしか…」


地獄大使「いや、まだ出来る事は有りますぞ!」


千早「と、いうと?」

地獄大使「この空間はそれぞれ繋がっておるのでしたな?」

津上「…そうか!メッセージを残せば!このロックの解除方法を教えられる!」

美希「皆…信じてるの!」

-1988年-

[アジト 作戦室前]


光太郎「ドアが閉まっているな」

伊織「このメモを見て!」

真「へへっ!他の時代の皆も頑張ってるんだね!」

光太郎「我々の持っているプレート、これを使うんだな!」


光太郎はブラックプレートを使った。


伊織「これで後は…」

-1974年-

[アジト 作戦室前]


風見「我々の使うべきものは…」

雪歩「プレート?は持っていなかったハズですぅ…」

律子「さっき拾ったメダル、アレでは?」


風見はショッカ―メダルを使った。


雪歩「後は待つだけですぅ」


律子「亜美…絶対助けるから!」

-1972年-

[アジト 作戦室前]


本郷「うむ。ここにプレートをはめるようだな」

春香「私達が一番最後のようですね」


本郷はグリーンプレートを使った。


ガコン!


真美「ロックが…」

あずさ「開いたわね…」ゴクリ

本郷「行こう!ゾルとの決着をつけるぞ!」

響「ちばりよーっ!」

ハム蔵「ヂュイ!ヂュイ!」

遂に開かれた作戦室への扉。 大幹部達との最終決戦が今、始まる。  

果たして仮面ライダー、そしてアイドル達は邪悪なる闇の計画を阻止出来るのか。

戦え!仮面ライダー!諦めるな!765プロダクション!


第5章 完

仮面ライダーギルス(葦原涼)

異形の怪物アンノウンとの戦いを繰り広げた青年。

アギトと同様光の力により変身したものだが、アギトの不完全体である。

野獣の如き戦闘スタイルをとり、圧倒的な力を誇るものの身体への負担は大きい。

なお『ギルス』という呼称は敵から呼ばれたもので、本人達は最終局面まで知らなかった。




地獄大使

元ショッカ―日本支部の大幹部であり、最高幹部の1人。

闇の勢力に脅され名目上の代表とされていたが、アギト達と遭遇した際に帰順、以後仲間となる。

曰く、「自分が忠誠を誓うのは偉大なる『ショッカ―』であり、連中では無い」との事。

装備品は電磁鞭・アイアンクロー、指揮官であるが戦闘も一応可能である。

今日はここまで。

見て下さっている方、ありがとうございます。

おつ

イソギンジャガーって系譜でもリメイクされてたのか
1000回記念と元のをあわせて合計三回作られたのか、愛されてるな

>>543

イソギンジャガー放送回の脚本を石ノ森先生が担当されたって事も有り、
何か特別な意味合いが有るのかもしれませんね。

第6章

‐1972年‐

[アジト 作戦室]


本郷「奴はどこだ!」

春香「ここに居ないハズないんですけど…」

真美「出てこい!この階級詐欺!」

あずさ「ガン逃げですか~?」

響「いや、この匂い…近くにいるぞ!」クンクン

ハム蔵「ヂュイ!」

春香「えっ自分の匂いじゃなくて?」

響「うぎゃー!自分臭くないぞ!」






ゾル大佐「フッフッフ…見事な嗅覚だ。人間にしては見事だな」バッ

春香「もー響ったら冗談に決まってるでしょ?」ダキツキ

真美「ひびきんは太陽の良い香りがするー!」ダキツキ

あずさ「本当ね~」ウフフ

響「ほ、本当か?自分臭くない?」ウルウル


ゾル大佐「おい聞いているのか」


本郷「大丈夫だ。変な匂いなどしないぞ」

春香「って本郷さんが言ったら何かやらしー」アハハ

真美「やらちー」

響「へ、変態はヤダぞ!」ウギャー

本郷「いや!他意は無い!無いからな!」アセアセ

あずさ「うふふふふ」


ゾル大佐「おい」

ゾル大佐「貴様ら!俺を無視するな!俺を探しに来たのだろう!」

春香「ん?ああ…『銀プレ』か」フッ

真美「…っ」ププ

あずさ「元帥同士の会話に割り込んでくるなんて~めっ!ですよ?」

本郷「良くわからんが、ゾルに精神的ダメージを与えられたようだな」

響「うーん…大佐って結構な腕前じゃないのか?」

ハム蔵「ヂュイ!」ウンウン


ゾル大佐「ぐぬぬぬ!!貴様ら!ナチス出身の俺を!バカにするのか!?」

ゾル大佐「本郷!貴様がライダー第1号に変身するように!俺もまた変身する!」

本郷「貴様…貴様もk」

春香「強化人間なのね!?」

真美「空が落ちてくるッ!」ロザミアー

響「だから喰い気味過ぎだぞ…」

ゾル大佐「改造人間だっ!か・い・ぞ・う!」

春香「何だ違うの。チッ」


ゾル大佐「お見せしよう!」ビシッ



ズズズズズ…



本郷「!」

春香「!」

???「ワオーン!」


響「あれは!?」


???「これが俺の真の姿!黄金狼男よ!」ガルル


何と!ゾル大佐の正体は黄金狼男だった!


真美「そ、そんな…」

あずさ「あらあら…」

春香「黄金聖闘士だったなんて…青銅アイドルの私じゃ…勝てない…」ガクッ




黄金狼男「貴様らなど!バラバラに引き裂いてやるわ!死ねぇ!!」バッ

VS 大怪人 黄金狼男(ゾル大佐)


黄金狼男「ウオゥ!!」ダダダダダ


黄金狼男の指先からロケット弾が発射される!


春香「わ!わわっ!」

あずさ「引き裂くって言ってたのに~」

真美「こうなったら!ひびきんガード!」ガシッ

響「うぎゃー!自分を盾にするなーっ!」


1号「皆!」

ハム蔵「ヂュイ!」

1号「くっ!連射が利く割に高威力だな!」


春香「きっと奴のメイン武器はアレですよ!狼男なのにっていうギャップ!」

真美「オオカミ少年的な!?」

あずさ「だったら近づけばいいんですね?」

響「っていうか、前にあいつと戦ってないのか?」

1号「残念ながら、奴と戦ったのは一文字だ…だから能力がはっきりとは…」


黄金狼男「どうだ!俺の最大の武器!この銃撃は改造人間であろうと貫く!」

1号「一気に距離を詰める!」ダッ

春香「いっけえええ!」

真美「やっちまえ!そんなケダモノぶっとばしちゃいなyo!」

あずさ「ケガしないように頑張って~」

1号「うおおおっ!」


黄金狼男に接近する1号!


響「何だろう…この感じ…」

ハム蔵「!」

響「ハッ!だ、ダメ~っ!!」


黄金狼男「…」ニヤリ


















ザシュッ!

1号「ぐ、ぐふっ…」ヨロ


1号の胴に深い切り傷が刻まれている!


春香「爪攻撃!?」


黄金狼男「ワオーン!さっき銃撃が最大の武器と言ったな!あれは…嘘だ」ニヤリ


真美「ヤロー!騙したな!」

あずさ「狼…狡猾な怪人ね…」ゴクリ

響「よくも!」

ハム蔵「ヂュ!」

黄金狼男「俺の最大の武器!それは!この鋭い爪と!」ヒュン

春香「消えた!?」

響「そうじゃないぞ!これは!」


黄金狼男「この素早い動きよぉ!!」ズバッ


再び切り裂かれる1号!


1号「ぐああああっ!」

真美「本郷兄ちゃん!」

あずさ「このままだとマズイわ!」

黄金狼男「どうした!この速さには手も足も出ないか!」ヒュンヒュン

1号「ぐっ」

春香「ど、どうしよう…」

響「…」

黄金狼男「ウオゥ!!」ザシュ


鋭い斬撃が1号を襲う!


1号「み、皆は…下がっていてくれ…せめて君達だけでも…逃げるんだ…」

あずさ「何言ってるんですか!そんな事出来ません!」

黄金狼男「ウオゥ!」ダダダダ


激しい銃撃に、周囲の機器が破壊されていく。

煙を上げて燃えるモニター。蒸気の漏れ出すパイプ。ガラスが割れ、中の素体が飛び出したケース。



1号「…」ドサッ



春香「本郷さん!」

あずさ「イ、イヤアアァー!」

真美「嘘だよね?本郷兄ちゃんが死ぬなんて!そんなの!ねぇ!」

響「!」

ハム蔵「ヂュイ…」

黄金狼男「これで終わりか!あっけないものだな!ウオオオーン!」


1号「」



あずさ「うう…本郷さん…」ポロポロ

黄金狼男「さて…先ほどの約束がまだだったな。本郷!その死体、八つ裂きにしてくれる!」ワオーン

春香「もう!もう良いでしょう!まだするつもりなの!?」

真美「止めてよ!兄ちゃんをこれ以上…傷つけないで!」グスッ


黄金狼男「ワオーン!いいぞ!その顔!絶望に染まるその顔!ゾクゾクする!」

響「…許さない」

黄金狼男「ああん?許さない?」

響「お前は!絶対に許さないぞ!」カッ

春香「ひ、響!止めて!私達が敵う相手じゃないよ!」

あずさ「そうよ!これまでだって、私達は戦いの手助けこそ出来たけど、それだけ!」

真美「決定打は全部本郷兄ちゃんが決めてきたんだよ!真美達じゃ!」


響「例え勝てないと分かっている時でも…」













響「それでも戦わなくちゃいけない時があるさー!」



春香「!」

真美「!」

あずさ「!」

響「それは…今!今以外に無い!そうでしょ!?」

春香「もう…本当に響は…」

真美「ひびきんはひびきんだねー」

あずさ「最年長者としては…止めないといけないのでしょうけど…でも…」

春香「本郷さんを助けないと…だって…私達…」













全員「 仲 間 だ も ん ね ! 」

春香「やい!毛むくじゃら!この春閣下が相手ですよ!」

真美「お前の母ちゃん雌犬~!」

響「自分の琉球空手が火を噴くさー!」グッ

あずさ「おすわり」ボソッ


黄金狼男「そうか…そこまでして先に死にたいか…」グルルル


春香「えっ?何だって?毛玉が詰まって聞こえないよ」(のワの)?

真美「お前の父ちゃん雄犬~!」

ハム蔵「ヂュイ(笑)」

あずさ「お手」ボソッ


黄金狼男「グルアアアアアア!」バッ

黄金狼男が春香達に襲いかかる!


春香「わっ来た!」ダッシュ

真美「こっち!こっちに早く!」ダッシュ

黄金狼男「ウオゥ!」ザシュ


バキッ!


黄金狼男の爪はガラスケースに阻まれた!


黄金狼男「ちいっ!」

春香「いくら素早くたって!」

響「障害物はすり抜けられないさー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

黄金狼男「ちょこまかと!五月蠅い蝿どもめが!!」ザシュ

春香「何とでも言いなさい!」

真美「鬼さんこーちらっ!手のなる方へっ!」


響「ワイドー!ウツボ!」ガッ


障害物を破壊した一瞬の隙を突き、響が攻撃を加えていく!


黄金狼男「おのれ…何故だ!何故貴様は俺の動きに対応出来る!」

春香「響は沖縄育ちだから!」

真美「完璧だからー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「そんなの簡単さー!お前の匂いは強烈!だから簡単に居場所が分かる!」ビシッ

春香「流石に私達は分からないけどね…」

真美「だねー」

黄金狼男「ワオーン!あまり調子に乗るなよ…何が何でも八つ裂きにしてやる!」ヒュンヒュン


黄金狼男が再び襲いかかる!


響「隠れて!」ヒュッ


が、春香達もケースの影に隠れて回避する!


春香「何度やっても無駄ですよ無駄!」

黄金狼男「おのれええ!」

あずさ「皆…」

1号「あ、あずささん…」

あずさ「本郷さん!まだ動いちゃダメです!」

1号「た、頼みが有る…」ボソボソ

あずさ「!」

あずさ「…分かりました」


黄金狼男「ワオゥ!」ザシュ


春香「無駄無駄~ッ!」

響「イリオモテヤマネコッ!」バババッ

真美「ひびきんの攻撃がヒット!」

ハム蔵「ヂュイ!」

黄金狼男「絶対に!八つ裂き!小娘のはらわた!八つ裂きだぁ!」シュンシュン

響「くっ!」

黄金狼男「ワオーン!」ザシュ


ガラスケースが粉砕されていく!


春香(マズイ…そろそろ隠れるモノが…)

響(攻撃は当てられているけど…全くダメージが入って無いぞ…)ハアハア

真美(挑発しまくってるけど、この後どうすれば…)


黄金狼男「ウオゥ!」

春香「ハァハァ…」

真美「うう…」

響「何か…何か策は…」

春香「こっちだ!かかってきやがれ…ってうわわっ」ドンガラガッシャーン


春香はケースの破片に躓き、盛大に転倒した!


春香「たはは…春香さん失敗しちゃいましたよ…」エヘヘ


黄金狼男「そこだァ!」シュン









ザシュッ!!








春香「 皆 g 」


春香「」グチャッ

春香「」


真美「あ、ああ…」

響「え…」

黄金狼男「グルルル!やっと一人目ェ!」








言えない言葉が ずっとあったの…

皆に私 いつも…




ありがとう。








765プロ所属アイドル、天海春香の無残な死体が…そこには転がっていた…

真美「ねぇ…起きてよ…起きてってば…」ユサユサ

春香「」

響「真美!早く離れるさー!」

真美「冗談だよね?はるるんが転ぶのってわざとだもんね?ねぇ?」ユサユサ

春香「」

真美「全くもう~!ホントにあざといんだから~!」ユサユサ

春香「」

響「真美!早く!」

真美「あ!そうだ!真美達のパパってお医者さんなんだyo!こんな傷…」




響「 真 美 ! 」ガシッ


真美「うわああああああああああああ!」

響「こっちに来るさー!」グイグイ

真美「ああ…あああ…」

黄金狼男「ワオーン!散々手こずらせおって…こうしてやるわ!」ザシュザシュ


春香「」グチャァ


春香の死体が切り刻まれていく…


真美「う、うえぇ…」ゲホゲホ

響「くっ…」

黄金狼男「ウオオオオ!」

響「…」

真美「…」

黄金狼男「ワオーン!次は右腕!その次は左足!順番に引き裂いてくれる!」グフフ


春香の死体が引き裂かれている…


真美「!」ダッ

響「行っちゃダメ!」ガシッ

真美「離して!アイツをやっつけるんだから!」ジタバタ

ハム蔵「ヂュイ!」ガシッ

黄金狼男「ウオオォーン!後は腹を食いちぎって…」ムシャムシャ



ムシャムシャ…ビリッ、サクッ。


黄金狼男「何だ?袋が破けたか?」モグモグ


黄金狼男「!」



















黄金狼男「お、おぅえろろろろ!!」ゲロゲロゲロ

響「!」

真美「!」

黄金狼男「な、何だこの臭いはああああ!」オロロロロ


黄金狼男は苦しみ悶えている!


響「ま、まさか…」

真美「!」

響「春香が作った…暗黒物質クッキーか!?」

真美「はるるんの…」

黄金狼男「お、おのれええ…臭いが…口から!鼻から抜けん!」ヨロヨロ

黄金狼男はよろけながら壁際に移動していく。


響「どうする…自分の打撃じゃダメージが…」

真美「うう…」

黄金狼男「ぐおおおおっ!死んでなお俺を愚弄するかァ!小娘ェ!!」ガルルル

響「来るか!?」

黄金狼男「安心しろ…お前の仲間もすぐ地獄に送って…」








1号「地獄に落ちるのはお前だ!ゾル!」

あずさ「よくも春香ちゃんの事を…!」

黄金狼男「1号!?まだ生きていたか!」ワオーン

響「本郷さん!」

真美「あずさお姉ちゃん!?」


あずさの肩を借りた1号が、黄金狼男の頭上…作戦室内の高台に立っている!


黄金狼男「貴様!」

1号「落下の速度を!風の力をベルトにっ…!」ダッ


高台から飛び降りつつ構えをとる1号!


響「狼…動物は鼻が弱点!そこを突くんだ!!」


1号「!」グググッ











1号「 フ ラ イ ン グ ラ イ ダ ー パ ン チ ! ! 」ドン!







ドグシャア!!

1号渾身の拳が黄金狼男の顔面を打ち砕く!


黄金狼男「ウ、ウオオオオオォ!」ズザザザ

響「!」

真美「!」


黄金狼男「ウ、ウウウゥ…」ドシャッ

黄金狼男「」


黄金狼男…ゾル大佐は倒れた。




1号「ゾル…敗れたり!」グッ

響「やった…やったんだぞ…」

真美「うん…」

あずさ「…」

ハム蔵「…」

1号「ゾルは倒した…君達の協力のおかげだ」

響「…」





1号「春香君の…天海春香君の尊い犠牲のおかげで…」


【怪人ファイル】(26)

・黄金狼男(ゾル大佐)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」

ゾル大佐が変身した姿。蒙古の荒野に棲息する狼を改造したもので、黄金の体毛を持つ。

素早い動きと瞬発力を駆使し、敵を引き裂く。また、指からはロケット弾を放ち攻撃する。

原作では、第26話からショッカ―日本支部の初代大幹部として登場。数々の作戦指揮を執る。

元ナチス軍人であり、規律に厳しく性格も冷酷で残虐。来日前は中近東支部所属。

2号の奮闘で悉く作戦を阻止され、最後の策として旧ナチス時代からの中堅部下達を召集、ウルフビールスによる『狼作戦』を計画する。

計画は2号や滝らの活躍により失敗。激戦の末、最期はフライングライダーパンチで爆散。

本名『バカラシン・イイノデビッチ・ゾル』、ドイツ人で狼男なのに蒙古の狼を改造したという部分は突っ込んではいけない。

1号「これで…この時代の計画は阻止したな」


バリバリバリ!


響「!」


1号達の前に、目玉の怪物が現れた。


???「無駄なあがきを…」

あずさ「時間を…時空を超えてまで…貴方は何を!」

真美「はるるんを…返せ!」

響「目的を言え!」

???「完全なる…復活…」


響「復活!?」

1号「!」

1号「お前と同時に出現した…あの培養装置!まさか!?」

あずさ「それを使って…復活を!?」


???「時は来た…」スウ


怪物は消え去った…


1号「待て!」


あずさ「どうしましょうか…」

響「まずは他の時代に連絡さー。計画を阻止した事と…」

1号「天海春香の戦死を…」

真美「…」

ハム蔵「ヂュイ…」

















美少女「え?誰が死んだって!?」

1号「誰だ!」

響「作業員か!?」

真美「大丈夫?」

あずさ「あらあら~」


美少女「いやいやいや!私!皆のアイドル天海春香さんですよ!」バーン


響「おい!こっちは大切な仲間が死んで大変なんだ!」

あずさ「言っていい冗談と悪い冗談が有るのよ?」

真美「真美、本気でぶっ飛ばすから」

1号「連中の仲間かもしれん!油断するな!」

美少女「ちょ、ちょいタンマ!えっと…」ゴソゴソ


何と!美少女は春香の死体を漁っている!


1号「貴様ァ!」

響「自然流琉球空手奥義!」バッ

美少女「うわー…グチャグチャだな…っと有った有った♪」スチャ


響「 ヤ シ ガ ニ ッ ! 」ガシッ


春香「ほら!これで私ってわk…痛い痛い痛い!!」ギリギリギリ


真美「はるるん!?」

あずさ「ええっ!?」



……

………


春香「…という訳で、とっさに倒れてた怪人の『素体』にリボンを巻きつけたって事。」

本郷「なるほど…今見てみると確かにバラバラなのは素体だな…」ウーム

春香「いっつも『無個性』、『リボンが本体』とか言われてるから…もしかしてと思って」エヘヘ

響「うう…仲間を間違えるなんて、自分全然完璧じゃないぞ…」


真美「はるるん…」ギュウウウウ


春香「あの狼男も、袋から漏れ出すクッキーの臭いで正確な位置が掴めてなかったんだと思う」

本郷「ともあれすまなかった。俺が不甲斐ないばかりに…」ドゲザ

春香「ああもう!そんなの良いですから!慣れてますから!頭上げて下さい!」

あずさ「本当に、無事で良かった」ギュウウウ

真美「うん」ギュウウウ

響「そうだぞ」ギュウウウ

春香「えへへ。ちょっと苦しいかな」


本郷「…他の時代に知らせてくる。後はゆっくり休んでくれ」スタスタ




こうして1972年、ゾル大佐による『怪人軍団製造計画』は阻止されたのであった。




















ハム蔵「…」モグモグモグ …ウオウ

-1974年-


[アジト 作戦室]


部屋の中央に、黒マントの男達が立っている…



風見「死神!また会ったな!」

死神博士「おおう。これはこれは…」

雪歩「覚悟して下さい!」

律子「亜美!亜美はどこなの!」


死神博士「まぁそんなに慌てるでない。紹介しよう。ほら、御挨拶を」


スッ

死神博士の横に並んでいた人物がこちらに振り向く。


???「…」

風見「!」

律子「!」

???「んっふっふ~!初めまして~!私の名前は…」





















???「ドクトル『A』だyo!」


律子「何ふざけてるの!亜美!」

ドクトルA「もー律っちゃんノリ悪いー!私は死神博士の第一助手!ドクトルAだってば!」プリプリ

風見「死神!貴様何をした!」

死神博士「別に何も?彼女とは意気投合してね。わしの助手を務めてもらっている」

雪歩「そんな…」

ドクトルA「利害の意地ってやつ?」

死神博士「それを言うなら利害の一致だ」


ドクトルA・死神博士「わははははは!」

死神博士「そしてもう一つ…たった今、私の最高傑作が完成したのだ」ニヤリ

風見「何だと!?」


スタッ


???「グフ…グフフフ…」ゴゴゴゴゴ

ドクトルA「ザンジオー強化体!お前の秘めたる想い…じゃなくて、力!試すがいい!」

ザンジオー強化体「グェゲゲゲ!!」

律子「!」

雪歩「ガラスケースに入っていた怪人!」

死神博士「我々を追いたければ、まずはザンジオーに勝利するのだな…フフ」ガチャ

ドクトルA「仮面ラーイダ!」

風見「何だ!」

ドクトルA「言ってみただけー!じゃねー」ガチャ


死神博士達は隣の指令室へと入っていった…


律子「亜美…何やってるのよ…」

雪歩「でも、無事で何よりですぅ…」


風見「変身!ブイスリャー!」カッ


ザンジオー強化体「グォオオオオオォ!!!」ボボボボ

[アジト 指令室]


死神博士「さて…ザンジオーが連中を仕留めるまで、お茶でも飲んで待とうか」

ドクトルA「じゃあお茶菓子用意するー!」トテテ


V3「死神ィ!」ガチャ


死神博士「ブーッ!」

ドクトルA「うえええっ!早い!早いよ!」ガビーン


指令室にV3達が駆け込んでくる。


死神博士「わ、私のザンジオーを倒したのか!もう!?」

律子「お前の計画も終わりだァ!」ブチギレ

【怪人ファイル】(27)

・ザンジオー強化体

登場作品:仮面ライダー 正義の系譜
初登場:第5章後半 アジト 作戦室

死神博士とドクトルAが特別な改造を施した強化怪人。

強化改造により、溶岩弾を発射する能力が備わっている。

それ以外はザンジオーと大差ない。それだけ。

死神博士「おのれェ…こうなれば…」



ズズズズズズ…







イカデビル「うはははは!」


何と!死神博士の正体はイカデビルだった!


V3「行くぞ!」ダッ

雪歩「はい!」

律子「亜美ィ!!!!!!」ガルルル

VS 大怪人 イカデビル



イカデビル「イカァ!」ブンブン


イカデビルの鞭が激しく振り回される!


V3「くっ!」ヒョイ

律子「何してるの!そんな鞭程度に!」

V3「す、すまない…だがこの火力、侮れんぞ!」


鞭の当たった床には、無数のヒビが入っている…


雪歩「…」ゴクリ

イカデビル「どうした!ライダー!」

ドクトルA「ラーイダ!」

V3「少しづつだが…鞭の軌道が読めてきた…」

雪歩「わ、私はもうバッチリですぅ!」ダッ

律子「雪歩!」


イカデビル「んん~?何だ小娘!」ブンブン


雪歩(手の内を知られる前に…一気に攻めますぅ!!)バッ






雪歩「 宝 掘 宝 玉 百 花 繚 乱 ! 」ドガガガガ!





イカデビル「!」

雪歩の高速連撃がイカデビルに直撃する!


V3「よしっ!」

律子「これが雪歩の…全力よ…」


雪歩(ポケットに入ってた、解体用鉄球のサンプル…これの投擲と同時に高速で殴打を繰り返す…)

雪歩(その様相…お父さんの背中に乱れ咲く花の如し!ですぅ!)


シュウウウゥ…


イカデビル「」


ドクトルA「えっとぉ…」ムフフ

雪歩「ハァハァ…」

律子「亜美!それを言っては!」

V3「!」














ドクトルA「 『 や っ た か ? 』 」バーン

律子「!」

V3「何!」

イカデビル「ンフフフ…わしの身体に傷をつけるとは…やるではないか」スクッ

雪歩「そんな!アレだけ喰らって、か、かすり傷…!?」

ドクトルA「んっふっふ~!フラグ建てならお任せ~!」


ドクトルAは喜びの舞を踊っている。


V3「流石大幹部といったところか…」

律子「亜美ィ!帰ったらタダじゃすまないから!」ガルルル

ドクトルA「え゙」

イカデビル「さて…お遊びはここまでだ。そろそろ…」ヒュッ


イカデビルは天に向かって両手を掲げた!



ズズズズ!

指令室の天井に漆黒の空間が出現した!


V3「あれは何だ!?」

律子「闇?」


雪歩(闇の中に…煌めく無数の光…もしかして…)










雪歩「宇宙!?」


イカデビル「その通り!この指令室に小宇宙を呼び出した!そして…」




ゴゴゴゴゴ!



V3「なっ!」

律子「冗談でしょ!?」


V3達の頭上に、無数の隕石が降り注ぐ!


雪歩「!」

ドクトルA「お、おおー!」

V3「う、うおおおおっ!」シュッ

律子「きゃあ!」ヒュン

雪歩「ひゃああっ!」ヒョイ


次々に降り注ぐ隕石。その勢いは時間を経る毎に激しくなっていく!


イカデビル「おっとぉ!わしを忘れてはいないか!」ブンブン


イカデビルの鞭がV3に襲いかかる!


V3「ぐあああっ!」ズザザ

雪歩「風見さん!」

律子「何よこれ…こんなの…どう戦うのよ!?」

雪歩「隕石を回避しながら戦うなんて…うぅ…」


V3(このまま時間をかければ、2人が危険か…)


V3「イカデビル!この一撃!受けてみよ!」バッ


イカデビル「良いだろう!こちらも必殺ッ!」バッ





V3「 V 3 き り も み 反 転 … 」















V3「 キ ィ ー ッ ク  ! ! ! 」ドガア


イカデビル「 キ ッ ク 殺 し ィ ! 」ヒュルヒュル



バキイッ!


V3「な、何!?」ドチャッ


キックが命中する寸前、イカデビルは自身を空中できりもみ回転させ、攻撃を回避していた!


律子「風見さんのキックが!」

雪歩「避けられた!?」

イカデビル「イカァ!これがドクトルAとの特訓で編み出した!必殺!」



ドクトルA「キック殺し!」ムフー


V3「カ、カウンターまで決められてしまうとは…ぐっ…」フラフラ


イカデビル「わはははは!貴様のキックは通じん!」

律子「風見さん!どうすれば…」


V3「キックがダメならパンチで!」ダッ


V3が頭上高く跳び上がる!




V3「 V 3  ビ ッ グ ス カ イ パ ン チ ! 」バッ




イカデビル「イカァ!わしがキック対策のみ習得していたとでも思ったか!」



ギン!

イカデビルの鞭が刀の如く硬質化する!


律子「!?」






















イカデビル「 ゲ ソ 突 ! 参 式 ィ ! 」ザシュッ!


イカデビルの刀による斬り上げが、V3を弾き飛ばす!


V3「ぐおおっ!」

律子「その技は!?」

イカデビル「ンフンフンフ…これもドクトルAから伝授されし秘技…」





ドクトルA「牙tゲフンゲフン…ゲソ突!」バーン

雪歩「!」

イカデビル「どうだ!十分な修行を積んだわしに弱点など無い!」

ドクトルA「ンフンフ…」




律子「…」

雪歩「…」

V3「2人とも…聞いてくれ」

律子「風見さん?」

V3「奴の技は強力…生半可な力ではパンチもキックも通じないだろう…」


イカデビル「スルメイカはどこでも買える!ホタルイカは北陸で買える!だが!」

ドクトルA「サモアのダイオウイカを買う事は何人にも出来んのだーっ!」キリッ


律子「ならどうすれば!」

V3「奴の技を打ち破る圧倒的な力…一つだけ手段が有る…だがそれには時間が…」

雪歩「…わかりました。私、頑張りますから」ニコッ

律子「雪歩…」

V3「すまない…」


ザッ!


雪歩「ィ、イカデビル!私が相手ですぅ!」グッ

ドクトルA「ゆきぴょん!止めといた方が良いってー!」アセアセ

イカデビル「ほほう!何と殊勝な娘だ!涙がでそうイカ―!」


雪歩「やあああああっ!!」ブンブン


雪歩はスコップを構え、イカデビルに突撃する!


イカデビル「イカァ!」ザシュザシュ

雪歩「っ!このくらい!」ブンッ

イカデビル「フハハハハ!」ザシュ


雪歩とイカデビルの壮絶な戦闘が続く。


律子「雪歩…」


ゴゴゴゴゴ!


小宇宙から飛来する無数の隕石が、雪歩の頭上に降り注ぐ!


雪歩「やあっ!」ブン


跳び出してゆく 無限と宇宙の彼方。


イカデビル「イカァ!」


もう戻れない スピード踏み込んで。 ヒラリ…フラリ… 惑星と巡る極彩色。


雪歩「 宝 掘 宝 玉 百 花 繚 乱 !」ドガガガ


イカデビル「そうだ!もっと来い!」 




イカデビル「 ゲ ソ 突 ! 壱 式 ! 」ザンッ


雪歩「ティンベーで防ぎ…!」ガッ


イカデビルの強烈な刺突! 雪歩は手に装備したティンベーでそれを弾く!


雪歩「スコップで殴る!」ブンッ


イカデビル「ぐっ!」ズザザザ


律子「新しい戦い方!?」



雪歩「いつまでも…真ちゃんに…プロデューサーに…守って貰うばかりじゃ…いけないって!」

V3「萩原さん…」


雪歩「だから、私…戦うんです!」ガッガッ


イカデビル「 ゲ ソ 突 ! 弐 式 ! 」ヒュン


雪歩「ティンベー!」ガキッ


律子「雪歩…すっかり成長して…」

ドクトルA「ゆきぴょん…」

イカデビル「そのスコップに甲羅盾…カメストーンの一部を使ったな!」

雪歩「えいやあああっ!」ブンッ

イカデビル「なるほど…わしと互角に戦えるのも納得だ!だが!」


イカデビルは攻勢を強める!


雪歩「まだっ!まだいけますぅ!!」ガッ

律子「しっかり!」


V3「あと少し…耐えてくれ!」グググ


イカデビル「その装備は素晴らしい!だが!」グッ


イカデビル「 ゲ ソ 突 ! 壱 式 ! 」ザシュ


雪歩「あうっ!ティ、ティンベー!」ガキン


イカデビル「使う者が小娘ではなァ!」


雪歩「ハァハァ…」

律子「マズイわね…雪歩の体力が…」

雪歩「まだ…まだですぅ…」ハアハア


イカデビル「イカァ!」

雪歩「ハァハァ…ティンベーは…攻撃を防ぐだけじゃないですぅ!」ダッ


雪歩はティンベーを全面に構え、イカデビルに肉薄する!


イカデビル「!」

雪歩「バッシュ!」バキイッ


雪歩はティンベーでイカデビルにタックルを仕掛けた!


律子「!」

雪歩「これだけ接近すれば…構えの必要なゲソ突は使えないですぅ!」ハアハア

V3「なるほど!これなら!」

イカデビル「ンフンフンフ…」

雪歩「な、何が可笑しいんですか!」

イカデビル「いやなに…ドクトルAの言った通りに事が進むものでな」ンフンフ

律子「!?」

イカデビル「わしの奥の手…刮目して見よ!」カッ
















イカデビル「 ゲ ソ 突  零 式 ! 」バシュッ





雪歩「キャアアアアッ!」ドサッ


バキッ!


雪歩の装備していたティンベーが砕け散る!


律子「ゆ、雪歩!」

ドクトルA「ゆきぴょん!」

雪歩「ハァハァ…」

イカデビル「イカァ!良いセンスをしていたが、それもここまで!」

V3「くっ!」

イカデビル「見事な戦いぶりだった!その礼として…」

雪歩「ま、まだ…戦えますぅ!」

律子「雪歩!もう大丈夫よ!だから!」















イカデビル「素晴らしい死を贈ってやろう…フフフ」

ドクトルA「えっ」

イカデビル「フフ…フフフ…」

ドクトルA「ねぇ、死神爺ちゃん?」

イカデビル「何だねドクトルA?」

ドクトルA「ゆきぴょんを殺すとかさ…冗談だよねー?」

イカデビル「本気も本気に決まっておろうが!」


ドクトルA「は、話が違うじゃん!これって律っちゃん達を驚かせてドッキリでした~!で終わりなんじゃ!」

律子「!?」

イカデビル「わははは!少しは賢い娘と思っていたが、やはりお子様よな!そんな訳あるまいて!」


ドクトルA「騙してたの…?亜美に嘘ついてたの!?」

ドクトルA「そんな…やめて!やめてってば!」グイグイ


ドクトルAはイカデビルに掴みかかる。


ドクトルA「だったら秘密言っちゃうよ!あのね!イカさんの頭には隕石の誘導装置が…!」

V3「!」

イカデビル「やかましいぞクソガキィ!」バキッ

ドクトルA「あうっ!」ドサッ


イカデビルに殴り飛ばされ、壁に激突するドクトルA!


律子「亜美!」

ドクトルA「うぅ…」

雪歩「亜美ちゃん…」

ドクトルA「律っちゃん…ゆきぴょん…ゴメンね…亜美…亜美…」フラッ

律子「もう良いから!もう喋っちゃダメ!」

雪歩「ハァハァ…」


イカデビル「わしは女やら子どもでも容赦せぬ!泣こうが喚こうがな!」


律子「っ!イカデビル!貴方に聞きたい事が有るわ!」スッ

イカデビル「ん?問答か?…まぁいい。暇つぶしにはなるだろう。フフ…特別に隕石も止めてやろうか」スッ

律子「!」

律子「貴方の温泉帝国計画!あんなモノがこのまま本当に成功すると思ってるの!」

イカデビル「何?」

律子「世界中の人間が!温泉が湧いたからって、皆入るとでも!?」

イカデビル「当たり前だ!温泉は地球の至宝!全ての人類が喜んで入るわ!」

律子「そもそも温泉に入る文化が有るのは日本やイタリア等、火山の近くに限られる!」

イカデビル「下らん!昨今の健康ブームは世界を席巻している!問題では無い!」

律子「それと更衣室の覗き!?アンタ何考えてるの!?」


イカデビル「己の欲望に忠実に生きる!何が悪い!」

律子「!?そんな考えでこの計画を!?」

イカデビル「黙れ!貴様に何が分かる!」

律子「下らない!そんな理由で!そんな理由で亜美を!」

イカデビル「黙れ!黙れ!話は終わりだ!死ねぇ!」


V3「そこまでだ!」ザッ


律子「風見さん!」

V3「遅くなってすまん…行くぞ!」

雪歩「…」グッタリ

ドクトルA「…」グッタリ

イカデビル「イカァ!何度来ようと同じ事!」バッ


V3「俺の全エネルギーをこの一撃に!」

律子「!」


V3の右脚が熱を帯び、真っ赤に輝く!


イカデビル「必殺!」

V3「必殺!」















V3「 V 3 火 柱 キ ッ ク ! ! 」


イカデビル「 キ ッ ク 殺 し ! ! 」



ドガッ!!

V3「…」

イカデビル「…」


律子「!」



何と!イカデビルの頭部が大きく抉れている!


イカデビル「ば、バカな…キック殺しが敗れるなど…」ヨロヨロ


ゴゴゴゴゴ!


律子「あれは!」

イカデビル「!」

ゴゴゴゴゴ!


特大の隕石が落下してくる!


イカデビル「せ、制御を…制御!?…制御装置が!!」

律子「風見さん!皆!こっちよ!」グイグイ


ゴゴゴゴゴ!


イカデビル「身体が動か…た、助けて!助けてくれぇ!助k」



ズン!   グチャッ

ピシ…ピシ…


律子「ハッ!床が…崩れる!?」


ピシッ…ガラガラガラ!!


律子「キャアアァ!」

V3「」

雪歩「」

亜美「」



[アジト ???]


律子「痛たたた…皆大丈夫?」

雪歩「何とか…」

風見「すまない、助かった…」

亜美「うぅ…」


指令室の地下には謎の空間が存在していた…


律子「あれは!?」


部屋の奥には大型の機械が並んでいる。

その中央には…


風見「人間…か?」

機械に取り込まれるような形で、白衣を着た男がうなだれている…


律子「この人…」


バリバリバリ!

律子達の頭上に、巨大な目玉が出現した!


風見「ここは何だ!この人は!!」

???「…ここは我が復活の祭壇…つかの間の命、好きにするが良い…」スウ


目玉は消滅した…

律子「もしかして…この人…」


律子は機械にとりこまれた男に近づく。


律子「やっぱり。この人が、田所博士!」

風見「とにかく!皆、本郷先輩に…ッ」フラッ

律子「風見さん!」

風見「すまない…さっきの技は…負担が大きい…暫く…休まないと…」ガクッ

亜美「スゥー…スゥー…」zzz

雪歩「亜美ちゃん…」


律子「雪歩。亜美を頼むわ!私と風見さんは他の時代に連絡をしてくる!」




こうして1974年、死神博士の『地殻変動 温泉帝国計画』は阻止されたのであった。

【怪人ファイル】(28)

・イカデビル(死神博士)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第68話「死神博士 恐怖の正体?」

死神博士が変身した姿。南太平洋サモア諸島沖で捕獲したイカを改造したもの。

ゲソ状の鞭を操り攻撃を行う。単純であるが火力は絶大。

また、隕石を操る誘導装置を頭部に内蔵しており、頭上の小宇宙から降らせ続ける。

原作では、戦死したゾル大佐に代わる2代目大幹部として登場。それ以前はスイス支部所属。

天才的な頭脳を持ち、多数の怪人を生みだした改造人間研究のプロフェッショナル。ナチスとの関わりも深い。

作戦の失敗が重なり一時期南米に更迭されていたが、その後復帰。無数の流星で都市を破壊する『流れ星作戦』を決行する。

立花藤兵衛の誘拐による特訓や、キック殺し等によって1号を圧倒。初戦は完勝を収める。

が、立花に頭部の誘導装置の事をうっかり喋ってしまった事から弱点が露呈、最期は制御不能となった自身の隕石で爆死。

本名『イワン・タワノビッチ』、日本とロシアのハーフである。その強さとキャラのインパクトから人気が高いゲソ。

今日はここまでです。

また明日以降…

-1988年-

[アジト 作戦室]


光太郎「ブラック将軍!」

真「もう逃げ場は無いぞ!」

伊織「これで終わりね?将軍閣下?」



ブラック将軍と対峙する光太郎達。


ブラック将軍「ククク…この俺が終わる?なかなか面白いジョークだな」ウィ

光太郎「既に散布装置は破壊した!お前の計画もここまでだ!」


ブラック将軍「クククク…」

真「何がおかしい!」

ブラック将軍「これを見たまえ!」ピッ


ゴゴゴゴゴ!

作戦室の床が動き出し、内部から巨大なタンクがせり上がってくる。


伊織「それは!」

ブラック将軍「まさか一ヶ所のみで保管しているとでも思ったか!?バカめ!」

光太郎「こちらにも用意していたのか!」

真「そんな!」

伊織「計画書にも書いていなかった…一杯喰わされたようね!」クッ

ブラック将軍「作戦というものは二重三重に用意しておくもの…良く覚えておくのだな」

真「そんなまどろっこしい事!ボク達が正面から打ち破る!」

光太郎「その通り!お前達の野望…必ず!」

伊織「ちょっとは頭使いなさいよ…」ハア

ブラック将軍「フハハハハハ!お前も苦労しているようだな!」

伊織「そうね。でも…」

ブラック将軍「でも?」





伊織「こういうのも…悪くないわね」ニコッ

ブラック将軍「さて…下らんお喋りはここまでだ。そろそろ決着をつけようではないか」

光太郎「良いだろう!」

真「ゴクリ」

伊織「遂に始まるのね…」


ブラック将軍「むん!」



ズズズズズ…



光太郎「!」

真「げえっ!」

伊織「うっ…」

???「キイーッ!これが我が真の姿よ!」

真「き、気持ち悪い…」



何と!ブラック将軍の正体は怪人ヒルカメレオンだった!



伊織「何て醜悪な姿なの…」

ヒルカメレオン「前にも言った事だが…」







ヒルカメレオン「 この世に! ブラックの名を持つ者は! 1人で十分だ! 」バッ


光太郎「暗黒結社ゴルゴム…」

真「極悪非道の悪の組織!」

伊織「…」

光太郎「犠牲になった人々の為にも!」

真「お前はここで必ず倒す!」


光太郎「伊織?」

真「ね?」

伊織「ハァ…今回だけなんだから♪」


光太郎「 ゴ ル ゴ ム は ! 」














伊織・真・光太郎「 ゆ゙ る゙ ざ ん゙ !! 」

VS 大怪人 ヒルカメレオン



光太郎「変…s」スッ


ヒルカメレオン「キキーッ!そうはさせるかよ!」ピッ



ブシュウウウウゥ!

部屋に備え付けられたホースから、大量の冷却ガスが光太郎に浴びせかけられる!



伊織「っ!変身ベルトが!」

真「凍りついてる!?」

光太郎「ぐっ…これでは変身出来ない!」

ヒルカメレオン「どうだ!変身出来なければ貴様など!敵ではないわ!」ウィ

真「卑怯だぞ!ヒーローの変身中に襲うなんて!」ギリギリ

ヒルカメレオン「何だ?その理屈は?スキだらけなのが悪い。何か問題が?んん?んんん?」

真「ぐぬぬぬぬ!」

伊織「落ち着きなさい!相手のペースに乗ってはダメよ!」

真「だって!だってぇ~!」プンプン


ヒルカメレオン「先手必勝、出前迅速落書無用…古来より伝わる用兵の極意だ!」


真「むー!」プクー

伊織「コイツ…ただのアホじゃないようね…」

ヒルカメレオン「キキーッ!奴が変身出来ない間に、小娘どもを始末する!」バッ

伊織「!」


ヒルカメレオンの触腕が伊織に迫る!


光太郎「うおおおおっ!」バキッ

真「!」

ヒルカメレオン「な、何!?」

伊織「あ、アンタ!」





光太郎「変身出来ない?それがどうした!たとえ生身であろうとも!ゴルゴムになど、絶対に負けん!」バーン

ヒルカメレオン「ウィ…予想外だ…ここまで馬鹿だとはな…」

真「ヒューッ!流石です!光太郎さん!」

光太郎「うおおおっ!」ガッ

ヒルカメレオン「キキーッ!」ガッ


光太郎達の激しい攻撃の応酬が続く!


伊織「生身で戦う気!?」

光太郎「俺は改造手術を受けた改造人間…この程度!」

光太郎「それに…レディが襲われるのを、指を咥えて見ている訳にもいくまい!」ガッ

伊織「…言ってくれるじゃない」ニヤリ

ヒルカメレオン「ならばこれでどうだ!」バラバラ


ウゾウゾ…ウゾウゾ


真「う、うぎゃああああ!」ダキッ

伊織「ちょっ!真!くっつかないでよ!動けないじゃない!」グイグイ


作戦室の床に大量のヒルが撒き散らされた!


光太郎「!」

ヒルカメレオン「よーしよし良い子だ!奴の血を全て吸いつくせぇ!」

無数のヒルが光太郎に襲いかかる!


光太郎「うっ…こいつ!」グシャグシャ


迫りくるヒルを踏みつぶす光太郎!だが…その量は余りに膨大であった!


光太郎「う、うおおぉぉ…」ウゾウゾ

真「光太郎さん!?」

伊織「うっ…ヒルに取り込まれてる…」

ヒルカメレオン「ワハハハ!そうだ!それで良い!」


光太郎「」ウゾウゾ


光太郎は大量のヒルに包まれ、動かなくなった…

光太郎「」ウゾウゾ

ヒルカメレオン「ベルトを凍結させ力を削ぎ、そこに圧倒的戦力を正面からぶつける!」

真「よくもぉっ!!」ブンッ

ヒルカメレオン「あとは残った雑魚をゆっくり始末するだけよ」バギイッ


殴り飛ばされる真。


真「ぐはっ!」ズザザ

伊織「真っ!」


ヒルカメレオン「我がセレブでエレガントで至高の計略の前に死ね。ライダー達よ」

真「うっ…ゲホッ!ゲホッ!」

伊織「ちょっと!大丈夫!?」

真「こ、このぐらい平気だってば!こんなところで!負けてられない!」


ヒルカメレオン「無駄なあがきを…」


真「無駄?それは違うね!」ハアハア

ヒルカメレオン「戦力はどう分析してもこちらが圧倒的に上…逆らうだけ無駄な話だ」

真「確かにお前は強い…それに思ってた以上に頭もキレる。だけど!」






真「勝利は!最後まで諦めない者が!全力を尽くし続ける者が手に入れるもの!」

伊織「真…」


真「だからボク達は諦めない!最後の!最後の瞬間まで戦い続ける!」グッ

ヒルカメレオン「キキーッ!何と愚かな…そのような精神論など!」

真「うおおおーっ!」ダッ


再びヒルカメレオンに挑みかかる真!


ヒルカメレオン「圧倒的な力の前には無力!」ダッ

伊織「真ーっ!」

真「でりゃあああああ!」ブン


もっと 高めて果てなく 心の奥まで


ヒルカメレオン「キキーッ!」


あなただけが使えるテクニックで 溶かしつくして


真「ぐっ…まだまだーっ!」


今宵だけの夢、踊るわ 激しく…


ヒルカメレオン「吹き飛べぇ!」ブン

真「きゃあああっ」ズシャ


ヒルカメレオン「ウィ?どうした?もう終わりか?」

真「くっ…」

伊織「こ、今度は私が相手よ!」ズッ

ヒルカメレオン「止めておけ…足が震えているではないか?」

伊織「ッ!」

真「伊織…」

ヒルカメレオン「まぁどうしてもというなら…私のヒル達と遊んでくれても良いぞ?」バラバラ

伊織「や、止めて…こっちに来ないで!」

ヒルカメレオン「フフフ…そう言うな…すぐに楽にしてやるから…」ウゾウゾ




ピカッ!

真「!」

伊織「!」

ヒルカメレオン「!」



そのとき ふしぎなことが おこった!



???「ゴルゴム…これ以上の狼藉は…」スクッ

ヒルカメレオン「バ、バカな!お前のベルトは確かに封じたハズ!」

真「光太郎さん!」

伊織「もう!遅いわよ!」




BLACK「 絶 対 に ! ゆ゙ る゙ ざ ん゙ ! 」シュタッ

ヒルカメレオン「何故だ!確かに冷却ガスは効いていたハズ!何故!?」

BLACK「言ったハズだ!ゴルゴムは許さんとな!」

真「信じてましたよ!光太郎さん!」

伊織「全然訳がわからないけど…もういいわこの際!とっととやっつけてしまいなさい!」


BLACK「ライダーパンチ! ライダーパンチ! ライダーパンチ!」ドガガガガ


ヒルカメレオン「お、おぶう!おぼ!あば!ぐべぇ!」ボロボロ


BLACKの連打に、またたく間に追い詰められるヒルカメレオン!


真「す、凄い!奴を圧倒している!」

ヒルカメレオン「そんなハズは…私の計略は完璧だったハズ…」ヨロッ

BLACK「世の中にはな!」

真「予想や計算を超越した何かが!」


BLACK・真「有るんだ!」バーン


伊織「何この熱血展開…」

ヒルカメレオン「こうなったら…これでどうだ!」スウ


何と!ヒルカメレオンの姿が透明になっていく!!


BLACK「!」

「フフフ…どうだ!この姿!貴様らには見えまい!」


伊織「透明化!?」

真「カメレオンの能力か!」


「この私に本気を出させるとは…流石ブラックの名を冠するだけはある…」ハアハア


BLACK「!」


「キキーッ!死ね!仮面ライダー!」ブン


BLACK「ぐおっ!」ズザザ


(素早い移動が出来なくなるのが欠点な上…エレガントでないからな…あまり使いたくは無かったのだが…)

BLACK「この部屋の何処かに潜んでいるという訳だな」

真「ど、どうしましょう!」

BLACK「俺に一計が有る。伊織…」ゴニョゴニョ



……


伊織「ハイ!?そんなの絶対嫌よ!真に笑われるじゃない!」

真「大丈夫だって!プフ…誰にも言わないから!」

BLACK「トンデモ作戦なのは百も承知だ。だが、これしかないんだ!」

伊織「~~ッ!絶対に誰にも言うんじゃないわよ!」

真「ブフッ…勿論!絶対言わないキュフフフ…からっ!」

「ウィ…どこに隠れた。この状態だと…動き辛くて…捜索に手間取るな…」ゴソゴソ


辺りには徐々に白いガスが充満しつつある…


「視界も遮られてきたな…ん?このガスは何だ?」


部屋の中は白いガスに包まれている…


「煙幕弾を使ったのか?目くらましのつもりか…?」


部屋の様子が良く見えない…


「無駄な事を…私にはヒルの『熱を感知する能力』が有る…むしろ貴様らの方が困るだけよ…」


「ん?…フフ…」ニヤリ


(前方に熱源反応…それに…)


キラッ


(微かに光るあれは…ライダーのベルト!)


「いったいどこにいるのだー?」ニヤニヤ


…。


「なんてな!居場所がバレバレだぞ!死ねぇ!!!」バッ


…!





???「残念だったわね!こっちはハズレよ!」バサッ


「な、小娘!?」


伊織「アンタが見たのは…わ、私の…ゴニョゴニョ」













伊織「おデコに反射した光よ!」バーン


「な、な、なあッ!?」


伊織「ほら!早くしなさいよ//」カアアアア

BLACK「良くやってくれた!」バサッ

真「~!~!」プルプル


「後ろだと!?貴様らの熱反応は無かったはず!」


BLACK「まだ気付かんか!このガスはな…」


「ハッ…!冷却ガス!冷却ガスのせいで熱反応に気付けなかったのか!」


真「二人共、ガスを直接浴びてたからね!うぅ…出力下げたとはいえ、寒かった~!」ブルブル


「お、おのれぇ!」

BLACK「観念するんだな!ブラック将軍!」


「だ、だが!私の姿は見えていないハズ!このまま逃げ切れば…!」アセアセ



BLACK「!」バイタルチャージ














BLACK「 ラ イ ダ ー ! 2 段 キ ッ ク ! ! ! 」ドガッ




「ウ、ウゲエエエェェ!!」ドガガッ

ヒルカメレオン「な、何故俺の居場所が…」ズズズズ

伊織「アンタわからないの?周りを見てごらんなさいよ?」


ヒルカメレオン「…!」


真「いくら透明になっても、充満したガスの中で動けば!」

BLACK「ガスの流れで居場所が分かるという事だ!」

伊織「こっちも追っかけて動いたらわからなくなるから、この作戦だった訳よ!」


ヒルカメレオン「グ、グフッ…」

伊織「自分の用意した冷却ガスが裏目に出るなんてね…」

真「策士策に溺れるって奴だね!」



ヒルカメレオン「キ、キイーッ…俺に…俺にもう一度…力をォ…」クギュウウウウ




ヒルカメレオンは爆散した。




BLACK「俺達の勝利だ!」

【怪人ファイル】(29)


・ヒルカメレオン(ブラック将軍)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第97話「本郷猛 変身不可能!!」

ブラック将軍が変身した姿。北アフリカのジャングルで採取したヒルに、カメレオンを合わせた合成怪人。

身体から伸びる管や『血吸いヒル』を大量に飛ばす事で敵の血を吸い上げる。また、保護色を用いて姿を消す能力も有する。

原作では第80話から登場。秘密結社ショッカ―を見限った大首領と結託し、新組織ゲルショッカ―を編成する。

その際、旧ショッカ―戦闘員を全員粛清するなど性格は冷酷。組織は旧ゲルダム団が主導権を握る事に。

高い作戦立案能力を誇り、度々ライダー達を苦しめた。冷却ガスで変身ベルトを凍結させる等、かなり秀逸である。

第98話「ゲルショッカ―全滅!首領の最後!」※最終回 にて自身を囮に再生怪人を大量復活させる。

圧倒的な物量でダブルライダーに挑んだが、敢え無く全滅。最期はライダーダブルチョップで爆散。

元は帝政ロシアの将軍。帝国崩壊後、アフリカに渡ったという経歴が有る。転職先はもう少し慎重に。

光太郎「ようやく終わったか…」

伊織「良いわね!絶対言うんじゃないわよ!」プンスカ

真「う、うん!わかってるってば!」ニヤニヤ


バリバリバリ!


光太郎「目玉…」


???「しもべがまたやられたか…」ズズズ

真「お前は何者だ!」

伊織「アンタがキングストーンを狙う目的は何なの!田所博士の研究と関係が!?」

???「キングストーン…我が力の…世紀王の証…」

光太郎「お前…やはりゴルゴムだったのか!」

伊織「ホントに合ってたの…」

???「長き時を経て…我は目覚めた…2つのキングストーンを手に入れ…」





???「全ての支配者、新たなる創世王となるため…」

光太郎「!」

???「我こそが正当なる…継承者…そのキングストーンを持つべき者…」スウウ

光太郎「くっ…また消えたか!」

真「あれが…」

伊織「長き時を経た…創世王の継承者…なるほどね…」

真「どういう事?」

伊織「アンタが前に言ってた事よ。」



~真 回想~


>真「今の創世王?ってのも昔は…えっと…」

>光太郎「ああ。俺と同じように、世紀王として戦い、勝利したのだろうな」

>伊織「なるほどね…まるで蟲術みたいね」

>真「その時負けた方はどうなったんだろう…」

>光太郎「さぁな…」

>伊織「死んだか、生き残ったとしても無事じゃないでしょうね…」

>真「何かヤだな…」

真「ああっ!そうか!あいつは昔、後継者争いで負けた方の!」

光太郎「かつての世紀王…だろうな」

伊織「これで敵の正体が掴めたわね。だけど…田所博士の研究との繋がりが…」

光太郎「一旦指令室に戻ろう。まずは計画を阻止した事を知らせなければ…」

真「そうか…ボク達やったんですね!」ガッツポーズ


伊織「キングストーン…創世王になる為、そして博士の研究の為、必要…」





こうして1988年、ブラック将軍による『人間ガス殺戮計画』は阻止されたのだった。くぎゅう。



再開します。

-2004年-


[アジト 作戦室]


津上「えっと…ガラガランダ!どこにいる!」

美希「はやく勝負するの!」

貴音「見当たりませんね…」


作戦室の中には誰もいない。


千早「油断してはいけません!警戒を!」

津上「うーん…中にいるって話だったけど…」



地獄大使「う、うわああああっ!止めろ!止めんか!」ブンブン

津上「!」


何と!地獄大使が戦闘員に襲われている!


貴音「大使殿!」ハッ

戦闘員「イー!」

津上「おりゃあ!」ブン


戦闘員「イー…」バタッ


美希「大使さん!大丈夫なの!」

地獄大使「うぅ…腰が…」サスサス

津上「それで、地獄大使さん。ガラガランダの姿が見えませんが…?」

千早「ええ。どういう事ですか?」

地獄大使「あぁ。それはですな…」

美希「どこなの!」

地獄大使「ガラガランダは今…

















       


      お 前 の 後 ろ に い る ぞ ォ !!! 」ガブッ



津上「う、うわああああああっ!!」ズザザ

貴音「面妖なあああああぁ!」ビクウ

美希「どういう事なの!」

千早「やっぱり…何かおかしいと思ったのよ!」


ズズズズズズ…


???「ガラー!わしこそが偉大なる大幹部!ガラガランダ様よ!」


何と!ガラガランダの正体は地獄大使だった!

津上「ぐっ…騙されていたのか」

ガラガランダ「ゴールドプレートを取り返す必要があったからな!それに!」

ガラガランダ「お前達ライダーを引き込み、始末する策でもある!」

千早「まさか!」


ガラガランダ「フフフ…今頃は他の時代のライダー共も、大幹部と戦い敗北した頃であろうな!」


美希「許せないの!嘘つきは許せないの!」プンスカ

貴音「…」

津上「四条さん?」

貴音「へ、蛇…蛇…」ガクブル

美希「!貴音は蛇が苦手なの!」

千早「これは…」

津上「早めに倒す必要がありそうだね…」



ガラガランダ「ガーラー!お前達は!絶対に入場料を払って貰う!」ババッ


津上「 変 身 ! 」キュイーンキュイーン


アギト「ハアッ!」

VS 大怪人 ガラガランダ



アギト「うおおおおっ!」

ガラガランダ「ガラー!」


アギトとガラガランダ、実力者2人が激突する!


千早「頑張って!」

美希「貴音!しっかりするの!」

貴音「蛇…」ブルブル

美希「ダメなの…すっかり気力が無くなってるの…」

ガラガランダ「ええい!とっとと払えぇ!」ブンブン


ガラガランダは右手の鞭を激しく振り回す!


アギト「ちいっ!また鞭か!」ブンッ

千早「鞭の敵ばっかり…間合いに入る時には注意して下さい!」

美希「飛び道具とか持ってないの!?」

アギト「残念ながらッ…僕は…持ってないんだッ!」



……

………

拮抗した戦闘を続けるアギト・ガラガランダ。だが、その形勢も徐々に変化を見せ始めていた…


ガラガランダ「ぐうっ…!」フラフラ

アギト「ハァハァ…」

美希「津上さんが押してるの!」

千早「相手の様子がおかしいわ…」


ガラガランダ「く、くそ…予想外であったわ…!」

アギト「悪いけど!僕達には時間が無いんだ!全力でいく!」

貴音「…」


ガラガランダ「まさか…まさか…」
















ガラガランダ「作戦室の床がこれ程までに硬いとは!」ガビーン



アギト「え?」

千早「はい?」

美希「なの?」

ガラガランダ「わしの得意技は地中に潜り、足元から奇襲を行う事!だが…」


アギト「硬すぎる…と?」


ガラガランダ「床がこんなに硬いなど聞いておらんぞ!これでは潜れんわい!」


美希「…」

千早「…最近の建築技術は進歩が速いですから…」

アギト「なるほど…30年以上前と同じつもりで来ていたのか…」

貴音「…」


ガラガランダ「おい!場所を換えろ!外の砂地で戦おうではないか!」

アギト「ええー…」

千早「自分がここに連れ込んだんじゃない…」

美希「ちょっと自分勝手だと思うの」

ガラガランダ「おのれ…鬼!悪魔!それでも正義の味方か!」


美希「ミキ達別に正義の味方じゃないの。アイドルなの」

ガラガランダ「ア、アイドルだと?お前達が?」

千早「そうですが…それが何か?」

ガラガランダ「わっはははは!冗談はよせ!」

美希「何で?」



ガラガランダ「お前のような『胸の薄い』アイドルがいるわけがない!」キリッ



アギト「あっ」

美希「あっ」

貴音「あっ」




























千早「は?」


ガラガランダ「アイドルとは!ビジュアルは勿論の事!ダンス!ボーカル全てが揃った究極の存在!」

ガラガランダ「その点…そこの青髪はダメだな。顔は整っているが、やはり『薄い胸』がネック…」


美希「…」


ガラガランダ「そこの金髪は…うーむ…条件は満たしていそうだが…」


アギト「…」


ガラガランダ「素行に問題アリと見た。居眠りが多いとか、部屋が汚いとか」


美希「…」ピクッ


ガラガランダ「銀髪は…うーむ…ミステリアスな雰囲気、慎ましい態度、素晴らしい」

貴音「…」

ガラガランダ「だが…少々…」












ガラガランダ「尻が大きすぎるな」ボソッ

貴音「…」ピクッ


ガラガランダ「お前達全然なっておらんぞ!全くどんなレッスンを受けたらこんな結果に…」

千早「おい」

ガラガランダ「最近のアイドルってのはホントにダメじゃな…嘆かわしい事だ」

美希「なの」

ガラガランダ「テンション管理がなってないんじゃないか…?全く…」ブツブツ

貴音「そこの痴れ者」

ガラガランダ「Pがきっとダメなんだな。うむ。どうせティンと来た程度で入社した素人であろう…」





千早・美希・貴音「ちょっとこっち来い(なの)」


バッドコミュニケーション!


※千早の素晴らしい歌声をお聞きしながら、しばらくお待ち下さい。


ガラガランダ「ガラー!な、何をする…う、うぎゃああああ!」


サア イッパイ タベヨウヨ


千早「…」ドスッドスッ


ハヤオキ デキタ ゴホウビ


ガラガランダ「指先はダメ!指先は!」


ホラ ミンナデ タベヨウヨ


美希「フルスイングなの」ゴスッバキッ


オヒルマデ モツヨウー♪


ガラガランダ「地中に逃げ…逃げられない!」


貴音「…」モキュモキュ


ガラガランダ「…」ドサッ


床に倒れ伏すガラガランダ。



アギト「」ガクブル


千早「津上」

アギト「ヒィ!は、はい!」

美希「とっとと地獄に送るの」

貴音「蛇は苦手です」モグモグ



アギト「わ、わかった…」スタスタ


ガラガランダ「ま、待ってくれ!さっきのは冗談!わしも最近闇の勢力のやり方に疑問を…」

アギト「…どうします?」

千早「…」



















千早「全力で」

アギト「はい」ブルブル


アギトの姿が白く輝く…


アギト シャイニングフォーム!


ガラガランダ「ま、待て!後生だ!待ってくれ!」



空中に巨大なクロスホーンが展開される!










アギト「 シ ャ イ ニ ン グ ラ イ ダ ー キ ッ ク ! 」ドガッ





ガラガランダ「ガラー!?」


ガラガランダ「う、ううう…」ズズズズ…


怪人の姿が元に戻っていく…


地獄大使「わしの…わしの夢が…」ヨロヨロ

アギト「…」



















地獄大使「わしの夢…伝説のアイドル…日高…舞ちゃんの…ライブ…」ヨロヨロ




千早「…」

美希「…」

貴音「…」


地獄大使「わしはただ…海底基地で…ライブ…呼びたかったのだ…舞ちゃんを…」ヨロロ

アギト「地獄大使…お前、本当は…既に悪の心を…」

地獄大使「言うな!それは…言ってはならぬ!」

千早「…」

地獄大使「お前達のガッツ…見事だった…お前達なら…きっと…いつか、トップアイドルに…」

美希「大使、さん…」

地獄大使「フフ…765プロのアイドル…か…また転生する事があれば…ファンになってやっても…いいやもしれぬな…」
















地獄大使「 偉 大 な る ア イ ド ル ! バ ン ザ ー イ ! 」ドカーン



地獄大使は爆散した。

【怪人ファイル】(30)


・ガラガランダ(地獄大使)

登場作品:仮面ライダー
初登場:第79話「地獄大使!!恐怖の正体?」

地獄大使が変身した姿。シエラネバダ山脈に棲息するガラガラヘビを改造した怪人。

地中を自在に移動出来る能力を持つ。また、右手の鞭を使った攻撃を得意としている。

原作では第53話から、ショッカ―日本支部3代目大幹部として登場。自ら陣頭指揮を執る姿がよく見られた。

激情型の性格という事もあり、死神博士とは仲が良くない。そのせいで勝機を失う事も度々。(ナマズギラー等)

悉く作戦に失敗、配下の怪人も全滅した彼は、やがて組織内でも冷遇されるようになり、遂には処刑宣告まで受けてしまう。

その際、ライダー側に寝返る芝居を打つ事で砂丘に誘引し、単独で最後の決戦を挑む。

激戦の末、ライダーキックに敗北。「ショッカ―軍団!万歳!」と組織を称えた後、散った。ショッカ―最後の怪人。

ゲルショッカ―に招かれず処刑寸前、捨て駒にされたにも関わらず、首領への忠誠が揺らぐ事は最期まで無かった…

本名「ダモン」、アメリカのスラム街の出身。いとこの「ガモン」は「仮面ライダーZX」にて暗闇大使として登場する。


津上「地獄大使…」

美希「…」

貴音「…」

千早「行きましょう。そして、元の時代に戻ったら…」

美希「うん。目指すんだよね?」

貴音「とっぷあいどる…必ずなってみせます…」


津上「三人とも…」


バリバリバリ!


津上「お前!」

美希「目玉先生なの!」

千早「先生って何よ…」


???「この時代に出現した…闇の力により…我は目覚めた…」


津上「アンノウンの影響か!?」


???「お前達人類も…元は闇の子…だが…我が世界に忌まわしき力を宿す者は要らぬ…」


津上「忌まわしき力…アギトの力の事か?」

千早「時空を操る、その目的は何!?」


???「闇の世界…怪人世界の…創造だ…」


美希「!?」


???「人類よ…我の復活と共に滅ぶがいい…」スウ


貴音「復活…?」

千早「どういう事でしょうか…あれはまだ、復活していないというの?」


津上「とにかく、この事を知らせなければ!通信機に!」

千早「はい!」




こうして2004年、地獄大使による『日本列島総アロハビーチ計画』は阻止されたのであった。







[アジト作戦室内 研究室]


…培養プログラム…コンプリート。

蘇生プロセス…実行開始…。


第6章 完

今日はここまでです。

再開します。


第7章(最終章)


‐1974年‐


[アジト 指令室]


風見「奴のあの姿…そして邪悪な意志…あえて呼ぶなら…」

真『タイタン!』

春香『the目!』

貴音『味玉…』

あずさ『バックベアード』


本郷『…』

光太郎『…』

津上『…』


風見「う、うーん…」

津上『その中だと…バックベアードかな…良くわかんないけど』

真美『このロリコンどもめッ!』

津上『!?』


律子「…邪眼というのはどうでしょうか?」


本郷『なるほど。それだな』

光太郎『ああ。』

津上(バックベアード…)


本郷『ゴホン…その邪眼が、5万年前の世紀王…だと?』

光太郎『邪眼は世紀王から、闇の支配者…創生王になろうとしています!』

風見「この歪んだ時空も、奴の仕業…」

津上『奴が復活、創生王になったら人類を…アギトの力を持つ人類を滅ぼすつもりです!』

風見「復活…奴のあの姿、あれは実体ではないようだが…」


本郷『…皆の時代に、不気味な生物が入ったカプセルは無かったか?』


津上『あ、ありました!培養実験室?の中に…』

光太郎『この歪んだ時空の中で…肉体を成長させているのか!?』

風見「!?」

千早『そういえば、所長の手記の中にありました…30年の時が必要って…』

本郷『なるほどな…奴はまだ精神エネルギーの状態、今のうちに肉体を破壊すれば…』

光太郎『奴の実体化を防ぐ事が出来る!』

風見「!」

本郷『一番古い年代である、俺が奴の肉体を破壊する!皆は自分の時代の様子を確認してくれ!』

津上『連動しているなら、それで全てが消滅する!』

春香『勝利ですよ勝利!』


風見「しかし、奴はバリアに守られていたのでは…」

光太郎『そ、そういえば…』

風見『あれをどうにかしないと、奴の肉体は破壊出来ない…』

真美『えーダメじゃーん?』

響『ぬか喜びさー!』


貴音『バリア…どこかで見覚えが有るきーわーどですね』


津上『…あっ!そうか!あの時のファイルは、この時の為の!』ハッ

本郷『どういう事だ?』

津上『僕達の時代に、バリアと時空間制御に関するファイルが有ったんです!』

千早『作戦室内の装置で入力するようで…』

津上『ええと…パスワードは各時代毎に設定されているようでして』

光太郎『ふむ』

美希『2004年は…「全てを理解した年」だって!』

貴音『1988年は…「真の支配者の証」』

千早『1974年、「私の愛する弟子」』

津上『そして1972年は「遺伝子融合の触媒となった素体」です!』


本郷『なるほど…それを打ち込めばいいのだな!』


津上『申し訳ないですが、自分の年代のパスワードしか見当がつかないので…』

光太郎『問題無い。それだけわかれば十分だ』

風見「うむ…」

本郷『では今度こそ!皆、頼んだぞ!』




全員「はいっ!」オーッ


‐2004年‐


[アジト作戦室内 研究室]


津上「さて…パスワードを入れてしまおうか」

千早「えっと…『全てを理解した年』ですか?」

美希「ミキはこの年にして、ハニーとの永遠の愛を理解したの!」

千早「…」イラッ

貴音「らぁめんの素晴らしさに気付いたのは…そう、1年前のあの冬…」

千早「…」ゴゴゴゴ


津上「ファ、ファイルを調べよう!きっと答えがあるハズだって!」


千早「…これですね。30年の時間が必要っていうファイル…」

美希「なになに…2001年なの!」

貴音「2001年…『あるぜんちん』が『でふぉると』を起こした年ですね」

千早「またマニアックな話題を…」

津上「…っと。これで良いんだよね」カチカチ


『2001』


ウィーン…ロック1 解除しました…


‐1988年‐


[アジト作戦室内 研究室]


真「えっと、パスワードは」

伊織「『真の支配者の証』よ。これはもう調べるまでもないわよね」

真「?」

光太郎「ああ。これは…」カチカチ


『KINGSTONE』


ウィーン…ロック2 解除しました…


‐1974年‐


[アジト作戦室内 研究室]


風見「さて、パスワードだが…」

律子「『私の愛する弟子』ですか」

雪歩「お弟子さんですか?やっぱりお弟子さんへの愛は大切ですよね」ポエ

ドクトルA「ゆきぴょんが言うと、何か硝煙の匂いがするyo!」

律子「アンタいつまでその妙な鎧着てるのよ」グリグリ


亜美「いたたたた」サスサス

風見「恐らく、研究チームの一員だと思うのだが…」

雪歩「ピピン…」

律子「えっ?」

雪歩「ピピン板橋じゃないでしょうか…」

風見「えっ」

雪歩「ライダーマンさんの話の中に、そういう人が居たんです。研究チームの…」


亜美「鬼ヶ島…羅刹…か…」ウムウム


風見「…」カチカチ


『PIPIN ITABASI』


ウィーン…パスワードが違います。


雪歩「あれ?」

風見「違うようだな」

亜美「愛されてなかったんだね…」ヨヨヨ

律子「雪歩のボケなんて珍しいわね…」



風見「恐らく…こっちだろう」カチカチ



『YUUKI』


ウィーン…ロック3 解除しました…

‐1972年‐


[アジト作戦室内 研究室]


本郷「『遺伝子融合の触媒となった素体』か」

春香「うーん…何度も見た記憶が有るんですがー」

真美「全然覚えてないー」

あずさ「私も…」


ハム蔵「ヂュイ!」


響「えっ?所長室のパソコンに映ってた?」

ハム蔵「ヂュイ!」カチカチ


『HS-184』


ウィーン…ロック4 解除しました…


春香「ヴァイ!?」

あずさ「すごいわね…」

本郷「と、ともかく、これでバリアは解除した!培養室に急ごう!」


[アジト 培養実験室]



本郷「邪眼!お前の野望もここまでだ!」グッ

真美「年貢の納め時だァ!」

響「プカプカ浮いてるぞ…」


邪眼の肉体はケース内にプカプカ浮かんでいる…


本郷「ライダァーー…」ダッ













春香「はるる~ん! 稲 妻 キ ー ッ ク !! 」バリーン

本郷「!?」


あずさ「ちょ、ちょっと春香ちゃん?」

春香「いやー相手が動けないって分かってたし、一回やってみたかったんですよー」エヘヘ

響「美味しいところを持っていったぞ…流石春香…」


本郷「…テレビの前の良い子の皆は絶対マネしないでくれよ!」


真美「ライダーキックは厳しいトレーニングを積んだ者しか出来ない、危険な技なんだyo!」

春香「私はハードなレッスンを受けているから大丈夫なだけだよ!」


‐1974年‐


[アジト 培養実験室]


バリーン!


ケースは砕け散った。


風見「よし!」

律子「やりました!」

雪歩「これで!」

亜美「勝ち!?」


‐1988年‐


[アジト 培養実験室]


バリーン!


ケースは砕け散った。


光太郎「破壊成功だ!」

真「くうぅ~っ!やりました!」

伊織「ええ…これで終わりね…」


-2004年-


[アジト 培養実験室]


スゥ…


ケースは消え去った…


津上「!?」

千早「き、消えた!?」

美希「間に合わなかったの!?」

貴音「面妖な…」ガクッ


津上「くっ…急いで指令室に!」ダッ


-1972年-

[アジト 指令室]


本郷「何!中身が空に!?」

津上『はい!突然消え去ってしまい…』

本郷「ううむ…」

律子『邪眼が復活してしまうという事ですか!?』


春香「そんな…必殺!はるるん稲妻キックが…」ガクッ


美希『春香がやったからダメになったんじゃないの?』ジトー

春香「ヴァイ!?」

千早『有り得るわね…春香なら』

春香「あうっ…千早ちゃんまで…」

雪歩『あんまりそんな事言っちゃダメですぅ』

本郷「ま、まぁまぁその辺で」

津上『しかし…復活したとすると、一体どこに…』

あずさ「うーん」

風見『ちょっと待って下さい』












風見『さっきから…1988年、BLACKと連絡がとれません!』

-1988年-


[アジト ???]



BLACK「ぐ、ぐあああああっ!」バリバリバリ

伊織「キャアアァ!」バリバリバリ

真「うわあああああっ!」バリバリバリ


鉄柱より放たれた電流に囚われる3人。


BLACK「ぐっ…指令室に戻ってみれば…」

伊織「待ち伏せ…だなんて!」

真「あああああああっ!」

「キングストーンを奪うのだ!」ズズズ


シュタッ!


BLACK「き、貴様…!」

真「何かの冗談でしょ!?」

伊織「…」













ヒルカメレオン転生体「フシュー…フシュー…」

囚われたBLACK達に近づくヒルカメレオン転生体。


真「こ、こっちに来るよ!」

伊織「邪眼は倒したハズじゃ…!」

BLACK「分からん!だがこのままでは!」


ヒルカメレオン転生体「コォォォ…」


真「動け!動けよ!ボクの身体!」

BLACK「う、うおおおおおっ!」


伊織「イヤァアア!」









???「…!」

ヒルカメレオン転生体「オォォォ!」


???「行くぞ」

???「はいっ!」























「 サ タ ン ク ロ ス ! ! 」ピカッ


ヒルカメレオン転生体「」バジュウウウウ

BLACK「!」


何と!ヒルカメレオン転生体の胴体に大穴が空いている!


ヒルカメレオン転生体「」ドカーン


怪人は爆散した…


真「今の光線は!?」

伊織「…やっぱり来たのね」













伊織「やよい!」

剣聖もやしゲニア「うっうー!だから違うって言ってるですーっ!」ガルーン

シャドームーン「…」ガシャガシャ

BLACK「信彦…」

シャドームーン「勘違いするな」

剣聖もやしゲニア「別におまえを助けた訳じゃないのかなーって」


シャドームーン「キングストーンを狙う者は、俺にとっても敵…」


剣聖もやしゲニア「それだけですーっ!」

伊織「そう…でも、感謝するわ。ありがとう。剣聖さん」


剣聖もやしゲニア「っ…えへへ」

【怪人ファイル】(31)


・ヒルカメレオン転生体

登場作品:仮面ライダー 正義の系譜
初登場:第6章 アジト ???

邪眼の力によって転生し、ヒルとカメレオンの遺伝子が強化された怪人。

その影響により理性を失い、ただ本能のまま全てを破壊する。

姿もより禍々しくなり怪奇性が増している。転生体全てに言える事だが、かなり良デザイン。

…が、シャドームーンが『ブン投げた』サタンサーベルが刺さり一撃死するという出オチ要員。

怪人ミュージアムでも戦えない不遇っぷり。強化能力は不明のまま。映った時間は約30秒。

ついでに原作では、通常のヒルカメレオンも大幹部で唯一作戦室での決戦ではなく、5章前半の中ボス扱い。

開発者はヒルカメレオン・ブラック将軍に恨みでもあるのだろうか。

シャドームーン「奴の正体は、5万年前の世紀王…奴は新たなる世紀王になろうとしている」

BLACK「やはりそうか…!」

シャドームーン「次期創世王の座をかけた戦いは、俺とお前のもの!誰にも邪魔はさせん!」



バリバリバリ!


真「!」

伊織「あれは!」




???「…」

BLACK「お前は!まさか!」


異空間から出現した巨大な怪物は自身の身体を確認している…


???「ウム…素晴らしい。この肉体こそ我が器に相応しい」

シャドームーン「ちっ!」


怪物の右腕は大きく肥大し、そこには鋭い爪が見受けられる。


伊織「培養室で見た…その時よりずっと大きい…」

真「…!」


その眼、巨大な単眼。


剣聖もやしゲニア「凄い気です…」

???「さて、待たせたな。現代の世紀王達よ」

シャドームーン「…!」














BLACK「邪眼!」

邪眼「その剣…サタンサーベル…創世王の証…」

シャドームーン「そうだ。私こそが創世王になる者!」

BLACK「貴様!」


邪眼「これで2つのキングストーンが揃った…何と運の良い事か…」ドスドス


真「コイツこそ、本当の親玉!」

伊織「奴を倒せば、人類は救われる!」

剣聖もやしゲニア「うっうー!」


ズズ…


シャドームーン「!」

BLACK「貴様の野望、今度こそ止めてみせる!」

シャドームーン「…ブラックサン。お前達との戦いは一旦お預けだ」

BLACK「何!?」

シャドームーン「そのような過去の産物、私が戦うまでもあるまい」

伊織「ちょ、ちょっと!こんな時ぐらい協力しなさいよ!」

シャドームーン「…そいつ如きに負けるようでは、私には勝てんと思え」ガシャガシャ

真「やい!逃げるのか!」


シャドームーン「剣聖もやしゲニア。お前との同行も終わりだ」


剣聖もやしゲニア「えっ」

シャドームーン「世紀王ブラックサン、金満王デコ・サンに加勢するのも自由だ。好きにしろ」ガシャガシャ


シャドームーンは去って行った…


BLACK「どういうつもりだ!」

剣聖もやしゲニア「…金満王デコ・サン!」

伊織「何?」


剣聖もやしゲニア「私は彼の後を追います!だから…お別れですーっ!」ダッシュ


伊織「ちょ、ちょっと!」

真「えっ!ドコ行くのさ!?」


剣聖もやしゲニアは走り去った…

伊織「うーん…」

BLACK「これで良かったのか?」

伊織「あの子がそれで良いんなら…って、え?」


何者かがこちらに走ってくる。


???「うっうー!真さん!伊織ちゃん!やっと会えたね!」ガルーン


BLACK「…」アゼン

伊織「…」アングリ

真「…」ビックリ




やよい「えっと、BLACKさん!初めまして!高槻やよいと言います!」

BLACK「あ、ああ…初めまして」

真「う、うん…ずっと探してたんだよ?」ボウヨミ

やよい「ごめんなさい…道に迷ってまして…」

伊織「無事で良かったわ…」ギュッ

やよい「えへへ」ギュッ










伊織(顔に塗っていた白塗り…まだ少し残ってるじゃないの…)フキフキ



高槻やよいが仲間に加わった!

BLACK「さぁ、話はこのぐらいにしておこう!」グッ


伊織「奴を…邪眼を倒さないと!」ギュ

真「まさかボク達が戦う事になるなんてね!ラスボスと!」ムン

やよい「よくわかんないですけど、やってやりますー」スチャ




ゴゴゴゴゴゴ!





邪眼「我を倒すなど、不可能…キングストーンを奪い、究極の存在に…」ゴゴゴゴ


BLACK「いくぞ!邪眼!」


伊織「シャルル…私に勇気を…」

真「うおおおっ!」

やよい「うなれ!もやしセイバー!」カッ

-1974年-


[アジト 指令室]


風見「恐らく、彼の時代に邪眼が…」

本郷『だが、奴の実体は2004年のものを使っているハズ。だとすると…』

津上『邪眼は肉体ごと時空を移動出来る!?』

春香『ええっ!』

千早『真達…大丈夫かしら』


本郷『しかし、我々に時空を超える事は…』


風見「先輩。この指令室の地下の巨大な装置。あれが恐らく…」

本郷『時空の制御装置か!そしてあの機械に繋がれているのは…』


律子「田所博士、ですね」

本郷『奴は時空制御装置、そして田所博士の脳波を操り、時空の移動を行っているのだろう…』

津上『だったら、僕達はどうすれば…』

真美『タイムスリップ?うーん…』

響『そんなの…どうやれば良いさー!』ウギャー

風見「だとすると、我々に出来る事は…」


本郷『…いや、方法は有るかもしれん!』


あずさ『えっ!』

雪歩「それは?」

亜美「なんじゃろほい!」

本郷『田所博士だ!』

津上『!?』

風見「えっ!」

本郷『邪眼と接触し、時空の移動を制御した田所博士ならきっと!』

貴音『なるほど…』

春香『おおー!』


風見「ですが先輩…あの状態の博士と、どうやって会話を…」










「それは…俺にやらせてくれ」スッ


律子「ライダーマン!?」



……


[アジト ???]


風見「本当に…博士と話が出来るのか?」

ライダーマン「博士の意識はこの時空転送装置の中にある…」

雪歩「と、いう事は…?」

ライダーマン「例え邪眼に操られていたとしても、きっと俺や仲間達に分かる何かを残してくれているはず…」カタカタ

風見「結城…」

ライダーマン「博士は…孤児だった俺に…人としての愛情を注いでくれた…唯一の人…」カタカタ

律子「…」

ライダーマン「俺は…博士のチームを抜けた後も…連絡だけはとっていた…」

亜美「うーんむずかちい話だね…」

ライダーマン「博士にも…悪の組織と手を切って貰いたかったが…」カタカタ


ウィーン…!

制御装置が動き始めた!


ライダーマン「博士!田所博士!」


田所「…その声…君ィ…結城…結城君か…」


ライダーマン「博士…何故こんな事を!」バンッ


田所「私は…どうしても研究を成功させたかったのだ…例え、悪魔に魂を売る事になろうとも…」


律子「科学者の定め…というやつかしら…」

風見「あぁ…」

田所「だが、その悪魔の脅威…気付くのが遅かった…まさかこんな事になろうとは」

ライダーマン「博士!その悪魔、止める事は!?」


田所「奴は肉体を手に入れ、既に時空を超えてしまった…」


律子「そんな!だったらどうすれば!」


田所「この声…そうか、結城のご知り合いだね。良かった…お前にも大切な人が出来て…」


律子「なっ!ち、違います!私達はタイムスリップしてきただけで!」

風見「奴を…邪眼を止めないと、人類が滅びる!何とか!何とか方法は無いのか!」


田所「…良く聞いてくれ」

田所「この制御装置は、邪眼の生み出した時空の歪みと連動している」

風見「と、いうと?」


田所「邪眼の力と同様、異なる時代に物質を転移する事が可能だ…」


雪歩「じゃ、じゃあ!1988年に行く事も…!」

田所「だが…身体への影響など…一体どうなるか…それに…」


風見「邪眼を…悪を倒せるのならば!この命、惜しくはない!」バッ


ライダーマン「風見…」

律子「風見さん…」

田所「それに…この力、使えるのは一度きりだろう。どう使うかは…君達の判断に任せるよ」

風見「!」

ライダーマン「!」

律子「…」

雪歩「…」

亜美「?」






風見「…少し時間をくれ。一度他の時代とも話をしなければ…」

[アジト 指令室]


本郷『うむ…時空を超える力、それが使える、と』

津上『だけど、その力を使えるのは…一度きり』

風見「…」

美希『どうしたの?』


本郷『…時空を超える事が出来る…という事は…』





















本郷『君達アイドルを、元の時代に帰してあげる事が出来る…という事…』

律子「なっ!」

千早『だけどそれじゃ!津上さん達を1988年に送れなくなります!』


本郷『だが…この機会を逃せば、二度と戻る事は出来ないだろう…』


亜美「や、やだよ…そんなの、やだよ!」

響『自分…向こうに家族をいっぱい残してる…だから…放っておけないぞ…』

美希『ハニー…』


あずさ『だけど…このまま1988年のライダーさんに任せて大丈夫でしょうか…』

律子「伊織達も向こうに…」

雪歩「真ちゃん…」

風見「その点は大丈夫だろう。同じ時代から来たアイドル達なら、まとめて転移させる事が可能だ」

貴音『しかし…』

本郷『我々を、BLACKを信じてくれ!』

律子「!」

津上『そうですよ!あの人なら大丈夫です!』

風見「それに、万が一彼がダメだったとしても、まだ我々がいる」












本郷・風見・津上『俺達が!絶対に世界の平和、守ってみせる!』

あずさ『私達はどうすれば…』

雪歩『…』

千早『…』


律子「春香。貴方の意見は…?」




















春香『私は…私は…』スッ





……

………

‐20XX年‐


[765プロ事務所]



亜美「やっほう!戻ってきた!戻ってこれたyo!」

真「ふぅ…一時はどうなる事かと思ったけど…」

あずさ「あらあら~。ちょうど飛ばされた時刻に戻ってこれたのね~」

響「やったな!ハム蔵!」

ハム蔵「ヂュイ!」

美希「ハニー!どこなのーっ!」ドタドタ


ワイワイ ガヤガヤ


千早「本当に…良かったのかしら」

伊織「大丈夫に決まってるでしょ!光太郎って尋常じゃないぐらい強いんだから!」フンス

やよい「そうですよー?シャドームーンさんも居ますし、問題ありませんよ!」

千早「高槻さんがそう言うのなら…」

伊織「あら?何でやよいは『シャドームーン』を知ってるのかしら?」

やよい「はわっ!?な、何ででしょうねー」エヘヘ

真美「あー!何かアヤシ―!」ンッフッフー

亜美「こいつァ嘘を吐いている味がするぜい!」ペロペロ


ワー ナニナメテンノヨー タカツキサンヲ ペロペロ スルノハ ワタシデス


律子「…これで良かったのよね?」

貴音「信じましょう…」

雪歩「うん!」





春香「はい!信じましょう!彼らの…仮面ライダーの力を!」グッ



















ガチャ

















小鳥「皆!な、何でまだここに居るんですか!」ハッ

律子「え?」

響「ピヨ子…?まだ仕事の時間じゃないと思うんだけど…」


小鳥「何を寝ぼけた事を!!テレビを見なさい!」ガッ
























『ザザザ…緊急事態です!これは訓練では有りません!緊急事態!緊急…』


春香「え?」

『突如として現れた怪物達は…世界中の主要都市に次々と襲来し、多数の被害が…』


雪歩「何…これ…」

千早「…わからないわよ。何なのこれ…」


『政府は非常事態宣言を発令し、自衛隊の出動を…ヒッな、何だお前は!ギャアアアァァアアァアア!』ブツン


テレビは映らなくなった…


律子「どうなってるの…」

貴音「面妖な…面妖な…」ガクッ

真美「ま、窓の外を見て!」

千早「うっ…これは!」

春香「!」




窓の外に待ちうけていたのは、いつもの風景では無かった。


燃え上がる家屋、根元から崩れ落ちる高層ビル、そこかしこから聞こえる叫び声。


空は暗闇に覆われ、翼の生えた何者かが大量に飛び交っている。そして墜落するヘリ。


タンクにでも引火したのであろう。大きな爆発が幾度も発生している。



まさに地獄。 阿鼻叫喚の地獄が、窓の向こうには広がっていた…。



律子「何故…こんな事に!?」

ガチャ

事務所奥、トイレのドアが開く。



亜美「あっ!」


見慣れたスーツ。悪戯の度に抱きついた、少しくたびれた黒のスーツ。


千早「!」


人指し指には、絆創膏が一つ。1人暮らしの千早に料理を教える際、ケガをしたものだ。


美希「ハニー!」





現れたのは、確かに765プロ所属のプロデューサーであった。しかし…























彼には、『首』が無かった。

P「」ドシャッ

美希「ィ、イヤァアアアアアアアアアア!」

律子「プロデューサー殿!プロデューサー殿!」

雪歩「キャアアアアアア!」


首の無い胴体から流れ出る鮮血。その真っ赤な血は、事務所の床を赤く染め上げていく…


春香「あ、ああ…ああああ…」


???「ウヒャヒャ!こんなに人間が居るぞ!」ヌッ


Pの死体の向こうから、怪物が近づいてくる。


あずさ「そんな…!」

現れたのは見覚えのない怪人であった。


怪人「しかも女だらけだ!こいつは食べ応えがありそうだァ!」ジュルリ


律子「怪人!?」

真「そんな!何故この時代に!」


怪人「何をごちゃごちゃと…下の階のオヤジ、さっきの奴と男ばっかりでウンザリしてたが…」


美希「」バタッ

伊織「美希!」

響「た、たるき亭の人まで…」

怪人「死ねぇ!」バッ


茫然としたアイドル達に襲いかかる怪人!


律子「!」






ガシッ!









社長「貴様…ウチの社員に何をしている!」ガシッ

あずさ「しゃ、社長!」

社長「すまない…もう少し早く気付ければ…彼を死なせずに…」グググ

怪人「このジジイ!やりやがるな!」







キキーッ! プップー! プップー!


事務所前に数台の大型車が停車した。








黒井「貴様ら!何をボーっとしている!」

春香「黒井社長!?」

律子「961プロの人達がどうして…」


黒井「グズグズするな!とっとと乗れ!」

冬馬「テメエら!死にたいのか!」

北斗「早くこっちに!」

雪歩「で、でも…」チラッ


黒井「高木ィ!」


社長「黒井…この子達を頼む!」グググ

律子「しゃ、社長!」

真「そんなの!」


黒井「早く乗れと言ってるだろうが!こんな所に長居n…!」ハッ


ピカッ!

…次の瞬間、黒井社長らの乗った車は爆発炎上していた…


貴音「黒井殿!黒井殿!」

社長「すまん…黒井…」

真美「そんな!」


怪人「おいおい!こっちを忘れてもらっちゃあ困るぜ!」グイグイ


社長「ぐ、ぐううう…」

律子「社長!」

春香「あ、あああああ…」

社長「音無君!律子君!アイドル達を連れて避難したまえ!」

律子「社長をおいてなんて…いけません!」

響「そうだぞ!おいていくなんて…」



社長「君ィ!これは社長命令だ!ここにいても危険なだけだ!さぁ!早く!」グググ


律子「!」

小鳥「行きましょう…」

伊織「…」



小鳥「 早 く ! ! 」




律子「分かりました。どうか社長も無事で…!」ダッ




ドタドタドタ…

社長「やっと行ってくれたか…」フウ


怪人「本当に良かったのか?お前一人で!」スッ


ゾロゾロ

事務所に続々と怪人達が侵入してくる…


社長「ふむ…これはこれは。ファンの方々が大勢でお越しで。765プロを宜しく!」グググ

怪人「ああっ?何言ってやがるテメエ!」

怪人「温泉!温泉!温泉!」

怪人「良いから俺に送らせろ!部屋には上がらないから!な!な!」

怪人「むふぅ…やよいちゃんは…大天使やよいちゃんはどこでござるか?」デュフフ

怪人「くぎゅうううううううー!」

社長「まぁまぁ落ち着いて…それよりお茶とお菓子でも…あいにく飴しか用意出来ないが…」グググ


怪人「んなもんいらねえよ!それよりてめえら!とっとと加勢しろ!」グググ

怪人「ミンチにしてやるぜー!」バッ

怪人「ヒューッ!」バッ


社長に飛びかかる怪人達!


社長「仕方ないか…あぁ、そうだ。最初に言っておく。私は…」ズズズ






社長の姿が変化していく…




















デネブ「かーなーり! 強い!!!」ドガガガガ



……

………


春香「ハァハァ…」

真「社長、大丈夫かな?」

あずさ「信じましょう。きっと無事で、また会えるわ!」


ザッ!


怪人「ガルルルル!」

怪人「ウガァアアァ!!」

怪人「ゲゲゲゲゲゲ!」


やよい「ひっ!ま、また出ました!」

雪歩「こっちにも…!」

響「た、戦うしか!」スッ

ハム蔵「ヂュイ!」


小鳥「待ちなさい」


真美「ピ、ピヨちゃん?」


小鳥が怪人達の前に立ちはだかる。


千早「何を!」


小鳥「ここは私が食いとめます。だから皆は…先に行きなさい」


貴音「そんな…無茶です!」


小鳥「…律子さん。彼女達を…宜しくお願いしますね♪」ニコッ

律子「皆!行くわよ!」ダッ

亜美「ピ、ピヨちゃん!」

美希「小鳥…」

千早「…行きましょう。せっかくの時間…無駄に出来ないわ」ダッ


ドタドタドタ…


小鳥「はぁ…一度は言ってみたいセリフだからって、思わず…」ハア

怪人「ウガァアア!」

怪人「グフウウ!グフウ!」

怪人「ガルルルルルルル!」


小鳥「こんな姿見られたら、お嫁にいけないだろうけど…でもやるしか…」

怪人「フシャアアアア!」

小鳥「幾度となく通販を繰り返すうち…身に着いたこの力…ハズレ商品に怒りし時、発現した力…」


小鳥「ギギのインカムよ!ガガのカチューシャよ!私に力を!」バッ


























小鳥「アー・マー・ゾーン!!!」ピカッ

怪人「グルアア!」バッ

アマゾン「!」








ザシュッ!









アマゾン「 大 切 断 ! ! 」グッチャア



怪 / 人「」


小鳥?に襲いかかった怪人が、真っ二つに引き裂かれる!


アマゾン「ウオオオオオォオオォォォ!」バッ

[千川コンツェルン 会長室]


ちひろ「うふふふ…こんなに上手くいくとはね」

モバP「…」


ちひろ「我が傘下のモバマス事務所の新企画、『ボイス争奪総選挙』…」


ちひろ「一番人気のアイドルに新作アニメの声優を任せるとし、ファンの投票を促し…」

モバP「集まった欲望、他人を蹴落とす邪悪な精神エネルギーを媒介に、邪眼様をお呼びする…」

ちひろ「あっははははは!これで!これで私の時代よ!あははははは!!」





モバP「…」

ちひろ「あはははは!勝利!ちひろちゃん大勝利!あははははh」




グサッ





ちひろ「ははは…え?」フラッ


モバPの右腕が千川ちひろの胴体を貫いている。



ちひろ「な、何を…」グッ


モバP「お前の役目は終わった。蜂女転生体よ」スッ

ちひろ「う、嘘よ…約束した…じゃない…私と…貴方で…この世界を…」ハアハア

ちひろ「貴方を…愛s…」バタッ


モバP「邪眼様が到来された今、お前のような雑魚はいらん」スタスタ



ガチャ



きらり「あ、Pチャン!ちひろチャンへの『はぴはぴ』終わったにぃ?」

モバP「ああ。終わったぞ」

凛「あっそ。じゃあ、さっさと行こ?」スタスタ




モバP「ああ…我々の…闇の世界へな」ニタア



……


あずさ「ハァハァ…どこに逃げれば…」

春香「わかりませんが、今は止まってちゃダメです!頑張って!」



キキーッ!


ドタドタドタ…


響「な、何だお前達は!?」


アイドル達の前に、巨大な装甲トレーラーが停車した。



???「伊織お嬢様!」ガシャガシャ

伊織「その声…新堂!?」


新堂?「ご無事で何よりです!GPSを頼りに何とかここまで…」

伊織「それよりアンタ、その格好は…」


新堂達は、銀色に光る機械のような装甲スーツを身にまとっている!


真「その装備…どこかで!?」

新堂「これは研究ラボで開発していたライダースーツです。それよりお怪我は?」

伊織「私達は大丈夫よ。でも社長や小鳥が…」

律子「…」

新堂「そうですか…」



隊員「た、隊長!敵がなおも増加中です!これ以上もちません!」

新堂「くっ…撤退します!皆様も乗車を!」

ブロロロロロ…


車内は静まり返り、誰も声を発そうとしない。 ただ、無線の声だけが響いていた。



『警視庁・G5ユニット、壊滅!尾室隊長も戦死した模様!』

『自衛隊の防衛ラインが突破されました!海上からも敵が接近中!』

『スマートブレイン社の私設部隊、ライオトルーパー隊から入電!支援要請です!』

『都内にて暴れ回るライダータイプを確認!周囲の怪人達を…うっ…次々に引き裂いています!』

『…こちら水瀬本邸、機甲隊のガテゾーンだ!新堂隊長よォ!こっちはもうもたねぇ!早く援護を!!』


春香「どうして…どうしてこんな事に…」

響「ごめん…自分が帰りたいって決めたから…きっと、本郷さん達が負けてしまったんだぞ…」



私達はこれからどうなるのか。人類は生き残る事が出来るのか。

答えを誰も出せないまま、地獄と化した都市を車は走り続ける…










BAD END































‐1972年‐


[アジト 指令室]


春香「『地獄と化した都市を…』」ムフー

本郷「…」

真美「…」

あずさ「…」

響「…」

春香「むせる…」

春香「冗談です…ずみ゙ま゙ぜん゙でした…」ボロボロ

あずさ「ちょっとお痛が過ぎるわね~」

響「っていうか最後、何自分が決めた事にしてるんだ!春香が決めたって事じゃなかったのか!」

津上『あ、あはは…』

律子『…』


本郷「では、答えを聞こうか」

風見『そんな事にはならんと思うのだが…』



春香「勿論!元の時代にm」

律子『春香?』




春香「1988年に行きましょう!邪眼の野望、必ず阻止します!」キリッ

‐1974年‐


[アジト ???]


田所「そうか…邪眼を倒す為、この力を使う…と」

律子「はい。世界が滅びてしまったら、アイドルの活動も何も無いですから!」

雪歩「正直怖いけど…でも、死んじゃう訳じゃありませんし…」

亜美「らいむぱーかっしょんの危険性もあるけどねー」

風見「タイムパラドックスだな」


田所「分かった…この発電所の全ての電力を使えば…一度だけなら…私の意志で、時空の移動が可能だろう…」


ライダーマン「しかし!それでは博士の身体に負担が!もちません!」

田所「構わんさ…装置に繋がれた私は…私がしでかした事の重大さを理解している…」

風見「…」

田所「それに、もう私は機械の一部…人間に戻る事は出来ない」

田所「結城…この装置を起動させてくれ。頼む…」

ライダーマン「博士…」カチカチ


ライダーマンは装置を操作し始めた。


田所「私は…自分の研究全てが間違っていたとは思っていない…」

律子「…」

田所「私の夢…人工生命体との融合は…人類の為、必ず必要になるものだった…」

田所「だが…それを急ぎすぎたのだ。そこに歪んだ思想が生じてしまった…」

風見「…」

雪歩「…」

田所「私の過ちから出来たこの時空の歪みが…人類の未来を歪ませてしまうのなら…」

田所「この時空も…私も…全てを消滅させてくれ…」


キュイーン!

装置が起動を始めた!


風見「よし、これで…」

亜美「決戦だね」

雪歩「はいですぅ」

律子「ええ…!?」



シュタッ!



???「グルルル!」バシュッ

風見「何!」

雪歩「か、怪人ですか!?」


見覚えの有る怪人達が装置を取り囲む!


風見「話に聞いていた、転生怪人という奴らか!」


転生怪人「カー!」

転生怪人「アラララララ…」

転生怪人「ゲソー!」バシュッ


怪人の攻撃が、律子に迫る!


律子「しまっt!」




















ライダーマン「 ロ ー プ ア ー ム ! ! 」ヒュン

律子「!」ガシッ


風見達の背後から放たれたロープが、律子を捕え怪人の攻撃を回避する!


ポスッ


律子「あ、有難う御座います…ライダーマンさん…」ポス

風見「ライダーマン!」

亜美「あーっ!律っちゃんお姫様だっこー!」ニヤニヤ

雪歩「大胆ですぅ//」

律子「ちょっ!何言ってるの!あと早く降ろしなさい!変なトコ触らないで//」ジタバタ

ライダーマン「誤解だ…」ストッ


装置の起動音が大きくなっていく…

ライダーマン「装置は…博士は俺が守る!お前達は行け!」

律子「大丈夫なの!?」

ライダーマン「カセットチェンジ、マシンガンアーム!」ガチャ


風見「頼んだぞ!ライダーマン…いや、仮面ライダー4号!」


装置が大きな音を出しながら、眩しく輝き始める!


田所「もう一度…お前の顔を…しっかりと…見たかった………丈二…」ウィーン




風見達は光に包まれ、そして消え去った。







ライダーマン「博士…俺は…うおおおおっ!」ドガガガガ

-2004年-


[アジト ???]


津上「くっ!こいつら!」



転生怪人「ミンミンミー!」

転生怪人「キーリー!」

転生怪人「ソーセージ!ウィンナー!」


千早「こんな奴ら、相手にしてる場合じゃないのに!」

美希「もう!なんなのなの!」

貴音「面妖な…」









ギルス「津上!お困りのようだな!」ザッ

津上「葦原さん!」

千早「無事だったんですね?」

ギルス「話は良くわからんが、ようはこの装置に近づけなきゃいいんだろ!?俺に任せろ!」



怪人達に向かっていくギルス!



美希「頼んだのー!」ブンブン

貴音「ぎるす殿…頼みます」




ギルス「 ギ ル ス テ ィ ン ガ ー ! 」バシュッ


-1988年-


[アジト 通路]



転生怪人「グルルルル!」

転生怪人「ヒョー!」

転生怪人「ギーワー!」



カツン、カツン…




転生怪人「!」














シャドームーン「創世王を決める戦い…邪魔する者は全て消す」ガシャガシャ

-1972年-


[アジト ???]


転生怪人「グオォオォ!」

転生怪人「ガァアアアアァ!」

転生怪人「ポウ!」


本郷「来たか!」

春香「か、怪人ですよ怪人!」アワアワ

あずさ「どうしましょう…」

真美「転送中に襲われたらヤバいじゃん!」

響「マズイさー!」


ハム蔵「…」

ハム蔵「…ヂュイ」スタッ

春香「ハム蔵?」


響「『ここは俺に任せて行きな』…?な、何言ってるさー!」


本郷「!?」

真美「うええっ!」

あずさ「何を…」


ハム蔵「ヂュイ!ヂュヂュヂュイ!」シュッシュッ


本郷「…彼も立派な戦士だ。彼を、ハム蔵を信じよう」

春香「っていうか、どうしようもないというか…」

あずさ「ま、まぁ戦うって訳じゃないでしょうし…」

響「いや、そんな訳にいかないさー!」

ハム蔵「ヂュイ!」コオオオオ

響「あっ!待って!ハムz…」シュン


本郷達は光に包まれ、そして消え去った。


転生怪人「グルルルル!」

転生怪人「ガアアアアァアア!」

転生怪人「シャー!」



ハム蔵「…」







ハム蔵「 走 れ ! イ ナ ズ マ ァ ー !! 」バッ

怪人達の頭上に無数の雷が降り注ぐ!


転生怪人「!?」バリバリバリ


ハム蔵「ヂュイ!」ザシュッ


ハム蔵のヒゲが蔓の如く伸びると同時に、転生怪人の身体を縛り付ける!


転生怪人「グガァ!」


ハム蔵「 弾 丸 ス ク リ ュ ー ボ ー ル !」ズガッ


高速回転するハム蔵の身体が、怪人の眉間に風穴を空ける!


転生怪人「」ガスッ

ハム蔵「ヂュイ!」ドガガガ


ハム蔵の指先からロケット弾が放たれる!!


転生怪人「」バタッ



ハム蔵「ヂューイ!(倒れし怪人どもを喰らい、得たこの力…今こそ発揮する時!)」


ゾロゾロゾロ






ハム蔵「ウオゥ!ヂュイ!(さぁ!死にたい奴からかかってこい!)」ツメジャキーン


-1988年-


[アジト ???]


BLACK「ぐあああっ!」ズザザザ


邪眼「何と脆弱…それで世紀王を名乗るとは…」ゴゴゴゴ


真「」ピク…ピク…

伊織「」グッタリ

やよい「」ハアハア


BLACK「ま、負けるわけには…俺が負けたら…」フラフラ

邪眼「出来そこないの人類が…忌まわしき光の力宿したとしても…」


ドス…ドス…


邪眼「闇の支配者、創世王の我には勝てん!死ねぇ!!!」ブン

そのとき ふしぎなことが おこった!!







突如として光り輝くキングストーン!


邪眼「ぐゥ…おのれ…出来そこないの…人類がァ!!!」







ピカッ!!








V3「その人類は!」グッ



アギト「お前の恐れる…光の力を秘めている!」



BLACK「これが…光…」グッ



1号「これが…闇を打ち砕く!正義の力だ!」


春香「私達もいますよ!」


律子「えぇ!」


真「皆…」スクッ


千早「これで…765プロアイドル!全員集合ね!」


真美「おやおやー?千早お姉ちゃんのテンション高いー!」ニヤニヤ

千早「も、もう!!」

亜美「おやおやー?」

響「さぁ!話はここまでさー!」グッ

美希「あふぅ…とっととぶっ飛ばすの!」グッ

貴音「えぇ…」ジュルリ

雪歩「スコップがうなりますぅ!」ブンッ

伊織「行きましょ!」ニヒヒ

やよい「りべんじまっちですーっ!」ムフー

あずさ「あらあら…皆凄い気合いね~」ゴゴゴゴ




春香「765プロ~!」



アイドル「ファイトーーーーー!!!」オーッ

今日はここまでです。
読んで下さっている方、有難うございます。

再開します。

VS 邪眼 完全体



BLACK「気をつけて下さい!奴は左腕から電撃を放ちます!」バッ

V3「電撃だな!よし!」

1号「それがわかっているなら!」

アギト「こんなデカブツ!敵じゃない!」


邪眼「…」


春香「成程っ!これは全員でタコ殴りですね!タコ殴り!」

雪歩「ボッコボコですぅ!」

真「腕がなりますね!」

美希「直ぐにカタしてやるの」


邪眼「ぬん!」ビリビリビリ

1号「来たか!」バッ


邪眼の左腕から電撃が放たれる!


BLACK「そんな直線攻撃!」

V3「うおおおっ!」バッ


一斉に飛びかかるライダー達!


邪眼「愚かな…」






バリバリバリ!


アギト「う、うわああああっ!」バリバリバリ

BLACK「何だっ!これは!」バリバリバリ

1号「ぐおおおっ!」

V3「ぬわあああっ!」


鉄柱により反射した電撃がライダー達を背後から襲う!


千早「っ!」

伊織「電撃が蛇のように動いている!?」

律子「無数に張り巡らされた鉄柱…マズイわね…」


邪眼「どうした…全員でかかってこれか…?」バリバリ

1号「バ、バカな!」

真美「うあうあー!動きが全然見えないyo!」

響「どうしたら…」


鉄柱の間を幾重にも電撃が張り巡らされる!


V3「くっ…」

春香「17対1ですよ!野郎共!包んでヤっちまいな!!」ビシッ

亜美「アイアイサー!」


BLACK「人海戦術…!?」


1号「確かに…それは一理有るかもしれんな」

千早「ええっ!?春香の策ですよ?」

真「春香の策ですよね…」

律子「春香の…」

あずさ「春香ちゃんの…?」


ウーン…


春香「ちょ、ちょっと!私の扱いヒドくないですか!!」

アギト「あ、あははは…」

響「前科が有るから仕方ないと思うぞ…」

V3「そうなのか?」


1号「勿論、ただ闇雲に突っ込んでもダメだろう。奴の電撃を良く見るんだ!」

亜美「んー?」ジー

貴音「ふむ…」

春香「…」チョイチョイ


邪眼の放った電撃が鉄柱の間を移動している!


V3「そうか!」ハッ

美希「ミキ分かったの!」

BLACK「ああ!」

春香「あばばばば」ビリビリ


やよい「えーっと…どういう事ですか?」キョトン

伊織「アイツの放っている電撃…あれは非常に強力よね」

律子「バラエティで電気慣れしてる春香が痺れるぐらいだもの…」


春香が電撃に触れ悶絶している…


千早「コホン…確かに強力な電撃だけど…あの動き…」

雪歩「規則性が有ります!」

アギト「複数の集団に分かれ、攻撃を絶え間なく仕掛ける!」

春香「」プスプス


アギト「まずは僕達だ!」ダッ

美希「フル…スイングなの!」ブンッ


鉄パイプの強烈な一撃が邪眼に叩き込まれる!


邪眼「…」

貴音「やあっ!」ブンッ


投げつけられる割り箸!


邪眼「…」ベシッ

千早「次の電撃変化まであと5秒!」

アギト「うおおっ!」


アギト「 バ ー ニ ン グ ボ ン バ ー ! 」ザシュッ


邪眼「…!」

千早「離れて!」サッ


邪眼から離れるアギト達!


BLACK「このタイミング、次は俺達だな!」

伊織「ええ!」

真「やってやりますよ!」

やよい「ひきにくにしてやりますーっ!」


BLACK「 ラ イ ダ ー 2 段 キ ッ ク ! 」ドガッ


邪眼「…!」


真「まっこまっこ…りーん!」ドガッ


全身全霊をかけた鉄拳が邪眼に打ち込まれる!


やよい「 サ タ ン ク ロ ス !!」ピカー


伊織「オォォル・ハイィル・ブリタァァニアァァァ!!」


邪眼「…」ズズズズ


律子「次はこっちよ!」


ドクトルA「頑張れー!」


雪歩「 宝 掘 宝 玉 百 花 繚 乱 !!」ドガガガ


雪歩の連撃が邪眼に命中する!


V3「 V 3 フ ル 回 転 キ ッ ク !! 」ドガッ


邪眼「…!」ズズ


あずさ「今度はこっちね~」ウフフ

真美「いけ!ひびえもん!はるえもん!」


響「 帰 れ ! サ シ バ ! 」カッ


春香「 は る る ー ん ! 反 転 ! キ ー ッ ク ! 」


邪眼「…」


1号「ラ イ ダ ー ! ダ ブ ル ク ラ ッ シ ャ ー チ ョ ッ プ ! 」


1号のチョップが邪眼の首筋にヒットする!


アギト「どうだ!」

真「ボク達の連携プレー!」





ゴゴゴゴゴゴ…





邪眼「何だ今のは…実にくだらぬ…」スウ


BLACK「何!?」

1号「効いていないだと!」


美希「そんな!17人で総攻撃したんだよ!?」

V3「ぐっ…」

アギト「どうしたら…」



















響「まともな攻撃はライダー達だけだけどな…」ウウー


春香「ふ、ふふ…だから言わんこっちゃない…」ヨロヨロ

千早「春香?」

1号「君が言ったんじゃないか…」


邪眼「むん!」ブンッ


BLACK「何をッ!」

アギト「喰らえ! ラ イ ダ ー シ ュ ー ト ! 」シュバッ

真「でやああああっ!」


雪歩「やああっ!」


春香「んっふっふ~!ど~しよっかな~?言っちゃおっかな~?」ダンシング

真美「ちょっ!パクらないで!」


邪眼「何度も何度も…羽虫どもが!」ドガッ


響「うぎゃー!」

V3「ひるむな!一気に畳みかける!」

美希「むふー!」


春香「えーそれモノ聞く人の態度ー?」ニヤニヤ


千早「早く言いなさいよ…」

春香「もう!千早ちゃんったら!あ・わ・て・ん・ぼ・う さんなんだからっ」テヘ



律子「」ブン



ゴ ツ ン !



春香「ハイ言います全部話します」ヒリヒリ

あずさ「あらあら~」


邪眼「むおおおん!」ビリビリ


春香「では!ホントにホントにばっちしな作戦を伝授してしんぜよう!」


律子「それは!?」

あずさ「…」ゴクリ
















春香「必殺技を連発してしまうんです!」ドヤア




律子「は?」


春香「だから、ライダーさん達の必殺技を連発してしまえば良いんですってば」

律子「…?」

春香「さっきから邪眼にダメージ与えられてるのは必殺技のみでしょ?」

1号「ま、まぁそうだが…」


邪眼「グォオオオオ!」バリバリバリ

BLACK「ぬおおおっ!」ガッ


伊織「電撃よ!」

響「鉄柱の周囲に気をつけろ!背後から襲ってくるさー!」

雪歩「既に通過した電撃の傍なら、大丈夫ですぅ!」バッ


春香「私達が攻撃してもさ…」ホレ


美希「フルスイングなの!後頭部にフルスイングなの!」バキイッ


グニャ!


美希「て、鉄パイプが曲がっちゃったの!」ガーン

やよい「うっうー!もやしセイバーで『いっとーりょうだん』しちゃいますよー!」ザシュッ


ガキン!


やよい「っ!刃が通らない!?」


律子「確かに全然効いてないけど…」

千早「ええ…」

春香「ライダーさんの打撃も、ほら」スッ


V3「うおおー!」ブン

邪眼「!」


V3の拳が邪眼の胴体にヒットする! しかし…


邪眼「むおおおん!」バキッ

V3「う、うわああっ!」ドサッ


春香「通常の攻撃じゃあダメです。カウンター決められてジリ貧ですよジリ貧!」


1号「確かに…これまでの怪人達と違い、圧倒的な防御力…」


真美「あーいうのゲームで見た事あるyo!」

亜美「スープアームって奴じゃん!ズルイ!」


律子「それを言うならスーパーアーマーでしょ?」


千早「殆ど怯んでいる様子が見られないわね…これは厳しいわ…」

春香「だからこそ!必殺技を連発です!もう間髪入れずにボッコボコですよ!」ムフー





伊織「ちょっとアンタ達!のんびり会話なんてしてないで加勢しなさいよ!」キー


1号「確かに我々の必殺技は威力が高い…が、そう連発出来る訳ではない…」

律子「と言うと…?」

1号「自身のエネルギーを大きく消費するし、力を溜める時間が必要だ」


アギト「 セ イ バ ー ス ラ ッ シ ュ ! 」ザシュッ


邪眼「!」ズザザ


V3「連続で襲いくる電撃の中、そこまでの力を溜める余裕は無いだろう!」

1号「仮にエネルギーをフルに使えても、倒せるかどうか…」

律子「もし倒しきれなかったら…変身が解けてしまう…そうなったらもう…」

千早「ではどうしたら…」






春香「別に高火力じゃなくても構わないんです」


BLACK「どういう事だ?高火力の必殺技で沈めるという作戦ではないのか?」

V3「詳しい説明を頼む!」

春香「勿論、必殺技の高い威力も頼りにしていますが、真の狙いは…」


貴音「割り箸投げ!割り箸投げ!」ヒョイヒョイ

邪眼「…?」ペチペチ












春香「 奴 に 何 も さ せ な い と い う 事 ! 」


律子「な!」

美希「ハァハァ…律子、どういう意味なの?」

律子「律子さん!でしょ!」

春香「邪眼は高い防御力を持ち、そして所謂スーパーアーマー状態!」

真「それがどうしたのさ!」

1号「通常の攻撃ではすぐに反撃を貰い…」


邪眼「死ねぇ!」バキッ

アギト「うっ…」


千早「まともに殴り合えば、こちらの体力が先に尽きる…」


春香「だけど唯一奴の動きを止める、怯ませる攻撃が有ります!それが…」


響「必殺技!」

春香「ああっ!一番良いところを~っ!」ガビーン


BLACK「つまり、必殺技を連続して放つ事で…」

V3「邪眼を怯ませ続け、そのまま撃破する!?」

真美「ずっと真美のターン!」


亜美「止めて!もう雪ぴょんのライフはゼロよ!」


雪歩「ふえっ!私!?」


1号「だが待ってくれ…先程も話した事だが…」

千早「力を溜める時間、どうするの?流石に私達で時間稼ぎってのは無理よ…」

伊織「それにエネルギーを消費するのよ?そんなに連発出来る訳がないじゃない!」


アギト「だ、誰か援護を…!」ゴホッ

邪眼「うおおおおっ!」バリバリバリ


美希「津上さん!今大事な話してるから、もう少し頑張るのー!」フリフリ

アギト「ぐっ…大事な話なら、なんで僕抜きで話すの…っ!」


ドクトルA「おいおい~!新人ラーイダ!が文句言っておりますぜ~?」

真美「君ィ!一番の若手なんだから、もっと頑張りたまえよ~?」シガレットスパー


春香「いえ!別に一発毎に大量のエネルギーを込める必要は有りません!」

1号「何?」

春香「重要なのは邪眼を怯ませる事!威力は二の次!」

律子「確かに…言われてみれば…」

V3「発動出来る最小限の力で技を放ち…」

BLACK「邪眼の動きを止める!」

千早「これを4人で繰り返し続ける!?」



春香「そういう事!最小限の力でも、必殺技は必殺技!威力はそれなりに保障出来るしね!」


1号「よし!」ザッ

V3「やってみましょう!本郷先輩!」バッ

BLACK「打って打って打ちまくればいいんだな!」ググッ

アギト「ハァハァ…よし、こっちも了解です!」ハアッ



邪眼「フフフ…最期のお祈りは済んだか?」ズズズズ



美希「最期の祈りを捧げるのは!」

真「お前の方だ!邪眼ッ!」

律子「もう一度地獄に堕ちなさい!」


春香「いっけええ~!!!」


1号「 ラ イ ダ ー パ ン チ ! 」


邪眼「!」ズズ


V3「 V 3 き り も み チ ョ ッ プ ! 」


邪眼「ええい!猪口才な!」


BLACK「 BLACK パ ン チ !! 」


邪眼「そのような攻撃…ッ!?」


アギト「 ラ イ ダ ー ア タ ッ ク ! 」


邪眼「!?」ズズ


1号「 ラ イ ダ ー ! 反 転 ダ ブ ル ッ ! パ ン チ ! 」


邪眼「グゥ…!」


V3「 V 3 マ ッ ハ キ ッ ク ! 」


邪眼「ググ…」


BLACK「 キ ン グ ス ト ー ン フ ラ ッ シ ュ ! 」


邪眼「おのれ…ならばk」


アギト「 ダ ブ ル セ イ バ ー ス ラ ッ シ ュ ! 」


邪眼「」ズザザ


律子「予想通り!確かに効いてるわ!」

伊織「一発の威力は小さくても…」

あずさ「動きを止め、命中させ続けられれば!」

やよい「どんな敵でも、体力は無限じゃありません!」ガルーン


1号「よし、いけるぞ!」

アギト「エネルギーを抑えながら戦うなんて…予想外ですよ!」

V3「技は互いにタイミングを見て放つんだ!邪眼が動けるスキを作らない様に!」


BLACK「キングストーンフラッシュ!キングストーンフラッシュ!キングストーンフラッシュ!キングストーンフラッシュ!キン…」


響「1人だけチャージ速度が尋常じゃないぞ…」

貴音「面妖な…」


邪眼「お、おのれぇ…」ヨロ


大きくよろめきながらも、邪眼はなお立ち続けている!


千早「何てタフさなのよ!?」

美希「皆!これを食べて元気出すの!」ポイッ

アギト「これは!」モグモグ


ライダー達は、おにぎり(いちごババロア味)を手に入れた!


1号「力が…」

V3「湧いてくる!?」

BLACK「うおおおおおおっ!」


何と!ライダー達のエネルギーが回復した!


貴音「ああっ!おにぎり!?」

真「げっ…あれ食べるの…?」

美希「これが今持ってる最後のおにぎりなの!」


1号「感謝するぞ!星井さん!」


亜美「そのマスクでどうやって食べ…モゴッ」

律子「さ、さぁ!邪眼がふらついてます!今なら最大威力の技が!」


V3「ああ!」

BLACK「応!」

アギト「はいっ!」

1号「とうっ!」


邪眼「むおおおおおお!」バリバリ



1号「 電 光 ラ イ ダ ー !」


V3「 V 3 回 転 三 段 ! 」


BLACK「 ラ イ ダ ー  BLACK ! 」


アギト「 シ ャ イ ニ ン グ ラ イ ダ ー ! 」

























1号・V3・BLACK・アギト「 キ イ ィ ーーー ッ ク !!!! 」ズガン!


邪眼「グオォオォ!」ヨロ…ヨロ…


1号「ハァハァ…」

BLACK「これで…終わりだっ!」

V3「ああ…」


邪眼「このような…貧弱な者どもに…この…我が…」ヨロ


春香「 は る る ー ん ! 」ダッ













春香「 き り も み シ ュ ー ト ! 」ビュン


邪眼「」


ドスン…!


邪眼は倒れた。


春香「いぇい!邪眼はこの天海春香さんが倒しましたっ!」ブイッ

千早「どう考えても今のは関係無いでしょ…」

律子「倒れていく邪眼にちょっかいかけただけじゃないの…」

やよい「ぎょふのり?って奴ですか?」

真「ズルいよ春香ーっ!ボクもトドメの一撃狙ってたのに!!」


アギト「ま、まぁまぁ…」アハハ

あずさ「これで!」

伊織「全てが終わったのね…?」



アイドル達「やったあーーーっ!!!」




















「 こ こ ま で は か つ て の 戦 い と 同 じ 。 だ が … 」





1号「!?」

V3「!?」

BLACK「!?」

アギト「!?」


邪眼「闇が光に負けるなど…二度は有りえん!!」ズリッ




春香「なっ!」

美希「立ちあがった!?」

真美「冗談キツいyo!」



邪眼「古の創世王を決める戦い…我は光の力を拒絶し、そして敗れた…」



ゴゴゴゴゴ!



邪眼「だが今は違う…その忌まわしき光の力も…闇も…全て我がものよ…」


アギト「何!?」


邪眼「長き時を経て…我は光の力をも取り込む事に成功した…」


雪歩「ええっ!」

亜美「光と闇の合体!?」


邪眼「もはや貴様ら小娘程度の光…何の脅威にもならぬ」ズズズズ



その醜悪な肉体が収縮していく…



V3「な…!」

BLACK「何だと!」

1号「くっ…」


邪眼「お前達の大仰な掛け声…『 変 身 』といったか?」



ズズズズズ!!



邪眼「そのようなもの…闇と光を統べる我にとって…」


アギト「そ、そんな…」




ズズズズズ!!






邪眼?「…ただの戯れよ」


律子「巨大な肉体が…」

伊織「人間大に…変化、いえ…『変身』した…」


春香「その姿…まるで…」


















春香「仮面ライダー!」


邪眼?「さぁ、始めようか。新たなる世紀王の力 見せてやろう 」スタッ

今日はここまでです。見て下さっている方、マイナーなネタにも関わらず有難うございます。

次回の更新で完結出来れば…と考えています。

おにぎりが伏線になっていたとは…
>>16
↑コレ

再開します。

>>853
随分前の事覚えて頂いていて恐縮です。


VS 邪眼 究極体!



邪眼「…」スタスタ


1号「くっ!」

V3「奴も変身能力を!?」

BLACK「おのれゴルゴム!こんな力までっ!」

アギト「その姿…木野さんの…もう1人のアギトか!?」


邪眼「話は良い。さっさと来い」クイッ


春香「慌てちゃダメですよ!」

千早「姿が小さくなろうとも!あの戦法ならっ!」

律子「頑張って下さい!」


アギト「ああ! バ ー ニ ン グ …! 」バッ



シュン!



アギト「!?」

邪眼「遅い」ザシュッ



胴を切り裂かれるアギト!



アギト「ぐわあああっ!」ズザザ


伊織「は、速い!」

真「そんな!」


アギト「」ドサッ


美希「凄まじい速さなの!」

BLACK「ならば!これで範囲攻撃をッ!!」ピカッ



BLACK「 キ ン グ ス ト ー ン フ ラ ッ シ ュ ! 」



邪眼「!」ズザザ


貴音「動きを封じました!」

雪歩「八つ裂きにしてやるですぅー!」バッ

やよい「うっうー!」バッ


邪眼「むん!」バキイッ


BLACK「ぐああああっ!」

雪歩「きゃああっ!」ドサッ

やよい「もやしテクター!」バギイッ


邪眼の攻撃に吹き飛ばされるBLACK達!


律子「防御力、そしてあの強靭度は健在という事ね…」

千早「くっ…」

亜美「う、うあうあー!」

真美「あの硬さで素早いとか!そんなのチートじゃん!!」


BLACK「」ドサッ


1号「風見!行くぞ!」ダッ

V3「はいっ!」ダッ









1号・V3「 ラ イ ダ ー ! ダ ブ ル キ ッ ク ! ! 」ドガッ








邪眼「うおおおおっ!」バリバリバリ

春香「電撃の発動が速い!?」


1号「ぐおおおっ!」ビリビリ

V3「ぬわあああっ!」ビリビリ




ドサッ



邪眼「実に下らぬ余興であったな。仮面ライダーとやら」




千早「そんな…」

律子「…」




1号「」

V3「」


亜美「ライダーが!」

あずさ「全滅…!?」

響「くっ…」



邪眼「さて…お前達はどうする。我に従うならば、しもべとして遣ってやっても…」









春香「 だ が 断 る ! ! 」


邪眼「…」


律子「そうよ!」

伊織「アンタみたいなのに従う伊織ちゃんだと思う!?」

響「世界征服したいなら、まずは自分達を倒してからにするんだな!」ムフー



邪眼「愚かな…人類とは…何と愚かな存在なのか…」



千早「何とでも言いなさい!」

やよい「うっうー!寝言は寝て言えばいいかなーって」

亜美「そーだそーだ!」

真美「同上!」




春香「人類…ナメんなよ!このライダーもどきがぁ!!」バッ


亜美「必殺!ネズミ花火投げ!」

雪歩「ティンベーが無くとも!まだスコップが有りますぅ!」バッ

響「自然流琉球空手 究極奥義! ウ オ ノ メ ! ! 」ギョギョッ

美希「今度は脊髄の部分を狙うの!」ブンッ




邪眼「むん!」バリバリ




亜美「」

雪歩「」

響「」

美希「」


真「まだまだーっ!」ダッ

伊織「シャルル!」バッ

やよい「もやしセイバー! 全 開 ! ! 」ザシュッ

貴音「割り箸投げ!爪楊枝投げ!」ポイポイ





邪眼「言ったはずだ…貴様ら小娘など…無力、と」バギイッ






真「」

伊織「」

やよい「」

貴音「」


律子「わ、私達だって!」ガシッ

あずさ「武器は無くとも!」ガシッ

千早「掴みかかって動きを封じる事ぐらいは!」クッ

真美「はるるん!今だyo!」ガシッ





邪眼「…」ガシッ






春香「この暗黒物質クッキー!味と臭いは最悪!だけど薬効は…オエッ…絶大なんだから!」ボリボリ

あずさ「ゾ、ゾル大佐が悶絶したあのクッキーを!?」


邪眼「何をしている…」ズズズ

春香「『赤心寺』由来の秘薬配合!漲るパワー!…チャージアップ!」ギュイーン

真美「あ、あれは!」


何と!春香のリボンが回転している!


千早「その姿は!?」


春香「こ、この状態が保つのは…約30秒ッ…!それ以上は…気持ち悪くて…吐く!」ウップ












律子「アイドルとしてどうなのよソレ…」


春香「さぁ!超リボン人間となった私、チャージアップ春香さんの一撃!受けてみよ!!」ダッ


律子「これで決めて!」グイッ

千早「春香!頼むわよ!」ガシッ










春香「 超 リ ボ ン ド リ ル キ ッ ク ! ! ! 」ゲシッ












邪眼「…!」


春香「…」シュタッ

邪眼「…」





辺りを静寂が包む…





律子「…」

千早「…」

あずさ「…」

真美「…」








春香「ォ、オエェェェ…」バタッ


邪眼「さて、外の世界へと出るとしようか。そろそろ我が分身が準備を終えた頃であろう…」スタスタ






ガシッ





邪眼「?」








真「ま、まだ…ボク達はまだ…」ヨロッ

律子「戦えるわ…」


邪眼「何だと?」



千早「私達を倒さないと…」ガシッ

響「先には…進ませない…ぞ…」ガシッ

あずさ「この命失おうとも…絶対に…放さない!」ガシッ





邪眼の脚にしがみつくアイドル達!





美希「ハ、ハニーと出会う未来…絶対に守るの!」ガシッ

真美「ここは真美に…任せちゃいな…ょ…」ガシッ



邪眼「解せぬ…何故抗う?下等な人類如きが、何故…」


春香「何故かって…?それは」ゲホゲホ

やよい「それは…」















アイドル達「…正義の力を信じているから!」

邪眼「!?」


伊織「例え今は勝てなくても…」


貴音「いつかきっと…最後には…」


律子「正義の勝利が!世界の平和が未来に待っている!」


千早「その為なら…どんな事でもしてみせる!」





スクッ





春香「私達はアイドル!全ては皆の…笑顔の為に!精一杯頑張ります!」




邪眼「下らぬ…実に下らぬ…」


亜美「へへっ…そーいう事!」

伊織「正義は勝つのよ!」





邪眼「その希望…すぐに叩き潰してくれる…!」ゴゴゴ



















「 待 て ! 」


邪眼「!?」


あずさ「良かった…無事で本当に…」

雪歩「が、頑張って下さい!」

真「くぅ~!やっぱりヒーローって凄いや!」

美希「もう!遅いの!」








ザッ!









1号「信じてくれる人がいる限り…」


V3「応援してくれる人がいる限り!」


BLACK「この世に悪が有る限り!」


アギト「正義の心は!正義の系譜は終わらない!!」


邪眼「おのれぇ!おのれぇぇ!!!」バリバリバリ






1号「我々の全ての力を!この一撃に込めるんだ!」グググッ


V3「トゥ!」


BLACK「トゥア!」


アギト「ハアッ!!」






千早「いけ!」


伊織「いきなさい!」


律子「いって!」


春香「いっけえぇーー!!」


1号・V3・BLACK・アギト「 ラ イ ダ ァ ーーーー ! 」












ダッ!













1号・V3・BLACK・アギト「 キ ィ ィ ー ッ ク ! ! 」ドガッ!


邪眼「グ、グォオオオオオ!!」ヨロッ




フラ…フラ…




邪眼「グ…フフ…これで…終わったと…思うな…」


アギト「負け惜しみを!」


邪眼「闇は…永遠に…滅びぬ…光の力も…いずれ全て飲み込む!」


1号「何度闇が襲いこようとも!」


V3「その野望、俺達が阻止してみせる!」


BLACK「悪は許さん!絶対にだ!!」


邪眼「ワハハハ!ハハハ!ハハハハ…」ドカーン





邪眼は爆散した!





1号「これで…ようやく終わりだな」


春香「はい…これで…」












全員「今度こそ!勝利だ!」


【怪人ファイル】(32)


・邪眼 完全体

登場作品:仮面ライダー 正義の系譜
初登場:第6章 アジト ???

本作のラスボス。

田所博士らにより30年の年月をかけ、あらゆる生物の遺伝子を組み合わせて完成された肉体。

その精神・正体は、かつてゴルゴムの創世王を選ぶ争いに敗れた世紀王である。

敗れた後、地中深くにて眠っていた所をショッカ―が発掘、田所博士らによって研究されていた。

アギトと戦った闇の力の影響により覚醒、田所博士や怪人軍団を操り、自身の肉体を完成させた。

圧倒的な防御力・強靭を誇り、肥大化した右腕での薙ぎ払い、左腕からの電撃放射を得意とする。

動きは緩慢なものの、スーパーアーマーと糞カメラワークの鬼畜コンボでライダーを苦しめる。

…ギミックも微妙で、正直戦っていても面白みが少ない。


【怪人ファイル】(33)


・邪眼 究極体

登場作品:仮面ライダー 正義の系譜
初登場:第6章 アジト ??? ※2周目以降限定

本作の真のラスボス。

この(色々な意味で)クリアの難しい本作で、2周目以降戦う事が出来る。完全体からの連戦となる為、自身の体力の残り具合に注意が必要。

身体が人間大にまで「変身」し、まるで「仮面ライダー」のような形態となった。

ライダーと同等の速度で全力疾走を行いつつも、その攻撃力・防御力は健在である。強靭度は若干下がっている模様。

パンチ・キック3連コンボや超高確率でのカウンター、バクステ緊急回避等を軽々と行う恐怖の存在。

「ヒーローとして」まともに殴りあえば、勝つ見込みはほぼ無い。せめて4人がかりで戦わせて下さい。

負けると完全体との戦闘前のムービー(約15分)からまたやり直し。スキップ機能も無い。素直に最小チャージの必殺技連打で倒すのが吉。

怪人ファイル入手で何時でも戦闘可能…が、その際回復アイテムは無い。ファイル入手条件は総合クリアランクS。え?バイク面も評価に入る?


千早「やった!やりました!」

真「うおーっ!ボク達…勝った!勝ったんだ!」

律子「長かったわ…本当に…」

春香「はいっ!」




スゥ…





アギト「あっ!」

BLACK「皆さんの姿が!」

V3「透けていく…」

1号「もしや…」

やよい「っ」タタタ


真美「わっ!わわっ!」

1号「邪眼を倒した事で…この空間…歪んだ時空が消滅しようとしているのだろう…」

雪歩「と、いう事は!」


V3「ああ。君達も元の時代に戻れるはず!」


あずさ「皆さんに出会えて…本当に良かったです」

アギト「ほんの僅かな時間でしたけど…」

1号「いや、いつかきっと…また会えるさ」

BLACK「また…お会いしましょう!」










ピカッ!




‐1972年‐

[アジト ???]



1号「…いつかまた、きっと会える…」


1号「未来にも、俺と志を同じくする仲間がいる…俺の戦いは…無駄じゃなかった…」




スタッ



  
2号「本郷、終わったんだな…」

1号「ああ…終わった…」

2号「さぁ、戻ろう。おやっさん達が心配してる!」


1号「そうだな。俺達は…俺達の戦いに…!」グッ



‐1974年‐

[アジト ???]


V3「終わったんだな…」


ライダーマン「…」


V3「これからいよいよデストロンとの最終決戦だ。君も協力してくれないか?」


ライダーマン「それは…出来ない。俺には…やらねばならん事が有る」


V3「そうか…ならば仕方ない。君が無事だったという事だけでも、分かって良かった」


ライダーマン「博士が世話になった…感謝する。が、もう会う事は無いだろう…」スウ


V3「ああ。お前は…お前のやるべき事を…俺は俺の…やるべき事を!」


‐1988年‐

[アジト ???]


BLACK「…」


カツン…カツン


シャドームーン「奴を倒せたようだな。それでこそ倒しがいが有るというもの…」

BLACK「どうしても、戦うというのか!?」

シャドームーン「創世王を目指し、戦う。これが我々世紀王の運命…」ガチャガチャ

BLACK「…ん?その首にかけているのは…一体?」


シャドームーン「…剣聖もやしゲニアが寄越してきたモノだ。『べろちょろ』といったか」


BLACK「信彦…」

シャドームーン「…次に会う時は敵同士だ。ブラックサン」ガチャガチャ


BLACK「必ず…必ずお前を救って見せる…信彦!」


‐2004年‐

[アジト ???]


ギルス「終わったようだな!連中スーッと消えちまったぜ?」

アギト「えぇ!終わりました!」



スタスタ




アギト「そうだ!葦原さん!実は過去の世界にも、アギトの力を持つ人達が居たんです!」

ギルス「何?」

アギト「彼らの頑張りのおかげで、今の我々の時代は成り立っている…だから!」

ギルス「俺達も次の時代の為、未来の為に戦おう…ってか?」


アギト「はい!これこそ僕らの…運命!」


‐20XX年‐

[765プロ事務所]



亜美「やっほう!戻ってきた!戻ってこれたyo!」

真「ふぅ…一時はどうなる事かと思ったけど…」

あずさ「あらあら~。ちょうど飛ばされた時刻に戻ってこれたのね~」

響「やったな!ハム蔵!」

ハム蔵「ヂュイ!」

美希「ハニー!どこなのーっ!」ドタドタ


ワイワイ ガヤガヤ


千早「これで…終わりよね?」

伊織「終わりに決まってるでしょ!完全にぶっ倒したんだから!」フンス

やよい「そうですよー?悪い奴が来ても、またシャドームーンさん達がやっつけてくれます!」

千早「高槻さんがそう言うのなら…」


伊織「あら?何でやよいは『シャドームーン』を知ってるのかしら?」

やよい「はわっ!?な、何ででしょうねー」エヘヘ

亜美「あー!何かアヤシ―!」ンッフッフー

真美「こいつァ嘘を吐いている味がするぜい!」ペロペロ


ワー ナニナメテンノヨー タカツキサンヲ ペロペロ スルノハ ワタシデス


律子「信じてるわ…」

貴音「ええ…」

雪歩「うん!」





春香「はい!信じましょう!彼らの…仮面ライダーの力を!」グッ












ガチャ




















小鳥「あー今日は便秘だなこりゃー」ブツブツ

響「ピヨ子…」


ガチャ

事務所奥、トイレのドアが開く。



亜美「あっ!」


見慣れたスーツ。悪戯の度に抱きついた、少しくたびれた黒のスーツ。


千早「!」


人指し指には、絆創膏が一つ。1人暮らしの千早に料理を教える際、ケガをしたものだ。


美希「ハニー!」









P「いやーホントびっくりしたなー」テクテク


律子「プ…」

アイドル達「プロデューサー(さん)!?」


千早「だ、大丈夫だったんですか?ていうか今までどこに!?」

P「え?ああ。何か突然変な所に飛ばされるわ、全身黒タイツの不審者どもに追われるしさ!もうホント焦ったよー!」

美希「ハニー!」ダキッ


P「おわっ!で、トイレの個室にずっと隠れてたんだ。そしたら邪眼が倒されて元の時代に戻った…って訳」


伊織「アンタ…皆が頑張ってた時に…」プルプル

響「うぎゃー!それはヒドいぞプロデューサー!」ウギャー


ワーワー ギャーギャー ヂュイ!


P「ご、ゴメンゴメン!今度ゴージャスセレブプリン買ってくるからさ!許して!」





社長「おはよう諸君!朝から元気だねぇ!」ガチャ


律子「…あ、社長!」


社長「最初に言っておく!今日は君達にビッグニュースが有るんだよ!」


真「ビッグニュース?」






社長「ああ!葛義村に総合レジャー施設が有るだろう!海底に建設されたあの!」


千早「!」

美希「!」

貴音「!」



社長「そこで大規模なイベントが実施されるんだが、その目玉として我ら765プロのライブを行いたいとの事なんだよ!!!」



律子「は、はぁ…」


社長「葛義村は良いぞぉ!天然温泉も湧いてるし、大人組には地ビールが有る!」


P「よし!じゃあ早速準備に入ろう!皆!大丈夫だな?」




アイドル達「はいっ!」


‐数日後‐

[星井家 リビング]



美希「暇なの…」ボケー



テレビではグルメ特集が放送されている。



『…次は、今大人気のレストラン!「おにぎりいちごババロア味」発祥の店!』



美希「あっ!」



『今日は本店から生中継しちゃいます!おや…何やら凄まじい食べっぷりの女性が…』




美希「お姉ちゃん!こっちに来てほしいの!あのね!あのねっ!」ドタドタドタ


[レストラン 店内]



貴音「ふむ…これもなかなか美味ですね」モグモグ


ザワザワ…オイ、スゲエ クイップリダナ 


店員「あ、あの…大丈夫ですか?」


…アレ アイドルノ シジョウサンジャネ?


貴音「おかわりは…まだでしょうか…?」


店員「は、はい!ただいま!」ダッシュ



ガチャ



店員「ああっ!オーナー!今までどこ行ってたんですか!お知り合い?の方がお越しなんですが…」


貴音「おや…お久しぶりで御座います。約束通り、ご馳走になるべく参りました」クスッ


[映画館]


男「なぁ聞いたか!?今度の新作、あのアイドルが声優に挑戦してるんだってよ!」

女「知ってる!何でも原作者が大ファンなんだって!」

男「しかも娘との共演だろ?豪華すぎる!」

千早「…」


映画館の前には大きな看板が設置されている…



【劇場版 ハピネスチャージ大使!GODの国の秘密警察!】


大人気の『ふたりは大使!シリーズ』の最新作。

既に大使は2名のみならず、世界中に大使が存在する…という世界設定のようだ。

世界中で壮絶な殺し合いを繰り返す大使達。そんな中、とある大国の秘密警察局長が助けを求めるが…

キャッチフレーズは『憎しみと悲しみの連鎖が奇跡を起こす!』


主題歌『ハピネスチャージ大使!WOW!』 歌:日高 愛



千早「あ、すいません。高校生1枚で…」


[菊地家 玄関]


真「たっだいまーっ!」ガチャ

真一「おお。ちょうどいいところに帰ってきたな」

真「どうしたの?スーツなんか着てさっ」


真一「今からレーシングクラブの祝勝会なんだが…お前も来るか?BLACKステーキってのが名物の店なんだが…」


真「ステーキ!?行きたい行きたい!」

真一「分かった。ならすぐに着替えてくるんだ。ちゃんとした服装で頼むぞ?」

真「何で?この格好じゃダメ?」つ ジャージ

真一「ああ。今日は本郷会長も来られるから。失礼のないようにな」

真「えっ?」


真一「全く会長には頭が上がらないよ…全然活躍出来なかった俺を、何故か拾ってくれたんだからな」

真「くぅ~っ!ボク、今から楽しみだよ!!」


[高槻家 居間]


やよい「さぁ皆!ご飯の時間ですよー!」


長介「ヒャッハー!飯だァ!飯の時間だァ!!!」ヒュッ

かすみ「ヒューッ!」バッ

浩太郎「オラー!」ババッ


やよい「 サ タ ン ク ロ ス ! 」ビビビーッ


長介「」プスプス

浩太郎「」プスプス

かすみ「いつのまに、せーきおうのちからを…」ボソッ


やよい「もう!まずは頂きますでしょ?」プンスカ


ワイワイギャーギャー



やよい(家族って…いいものですよね…信彦さんも…きっと…どこかで…)


[水瀬家 研究ラボ]


伊織「これ、アンタにあげるわ」ヒョイ

新堂「このデータは…?」

伊織「私の知り合いの戦闘記録よ。開発に必要でしょ?」

新堂「助かります。すぐに解析を…」


伊織「ところで…このライダースーツ…見覚えが有るのだけれど」


新堂「このスーツはかつて旦那様…伊織お嬢様のお父上が出会った『ヒーロー』をモデルにしておりまして」

伊織「お父様が?」

新堂「えぇ。旦那様が幼少の頃、悪の組織からその命と引き換えに救い出してくれた方を…」

伊織「…」


新堂「名前は…確か…」



















新堂「シャドームーン…と」


[野外競技場 放送席]


雪歩「…リポーターの萩原雪歩ですぅ!」


ウオー オジョウー ガンバッテー


司会「えー今日はモトクロスの世界大会決勝なんですが、萩原さんっ!」

雪歩「はいっ!本日は解説として特別ゲストをお呼びしています!」


カワイイヨー ユキホタンー フタエノキワミー


司会「ゴ、ゴホン…では改めてご紹介をお願いします」

雪歩「えーと…解説はモトクロス元日本代表の…ええっ!?」

司会「萩原さん?」



ドウシター オジョウヲ コマラセルノハ ダレダコラー



雪歩「し、失礼しましたぁ!それではご紹介します!元日本代表の…」


[双海家 亜美&真美の部屋]


亜美「あ゙~~!退屈だね~!」

真美「だね~!」

亜美「あ、そうだ!」ゴソゴソ


真美「何?」

亜美「えっとね!死神爺ってのから貰ったモノが有るんだyo!」ゴソゴソ

真美「それって悪い奴じゃなかったっけ?」

亜美「モノに罪はないのだ!」キリッ

真美「ならちかたないね」ウンウン


亜美「押し入れの中に…あ!有った!」ジャキーン

真美「な、何その鎧!」


亜美「死神特製!日本一!えーっと…『GANGAN・G』?だって!」


真美「おおーっ!亜美はドクトルAの鎧が有るし、こっちは真美が着たい!」

亜美「よかろう!じゃあ早速着替えようか!」


[葛義村 民宿]



あずさ「ウィスキーも良いけど、葛義に来たならウルフビール!皆さんも是非♪」



スタッフ「…はい!オッケー!以上で撮影は終了です。お疲れ様でしたー!」

あずさ「お疲れ様でした~」ウフフ


監督「じゃあこのまま打ち上げやっちゃうか!」

スタッフ「やっほーい!」




ワイワイ ガヤガヤ




あずさ「この辺りはあんまり昔と変わってないのね…」ウフフ

スタッフ「三浦さんもー!はやくはやく!」




あずさ「は~い!」トテトテ


[テレビ局 控え室]


響「ええっ!自分の冠番組!?」


ディレクター「ああ。前任者から是非君に!と言われてね」

響「うぅー…自分で大丈夫かな…」

ディレクター「大丈夫だって!響チャレンジの延長みたいなもんだから!はいこれ企画書ね」スッ

響「ふむふむ…」ピラッ



【水曜スペシャル:我那覇響 探検隊!】


衝撃!南米アマゾンの密林に眠る秘宝の正体!?3代目隊長 我那覇響が挑む!

800年前に創造されたという究極の秘宝、オーメダルの真実に迫る!

原住民に伝わる恐怖の怪物グリードとは!血塗られた欲望の歴史が今明らかに!?

隊長の運命は果たしてどうなるのか! 頑張れ!我那覇響探検隊!


ハム蔵「チュチューン!」ニヤリ

響「え?『世界に良き終わりを…』?何言ってるんだハム蔵…」


[高校 教室]


担任「じゃあ第一志望は…城南大学で良いんだな?」

春香「はいっ!」

担任「しかし、芸能活動を行いながら目指すには…少し厳しいと思うぞ?」

春香「それでも…絶対に諦めたくないんです」

担任「?」


春香「どんな時でも諦めない!最後の最後まで全力で戦いぬく!」


担任「ふむ…」











春香「そう。あの時出会った…彼らのように!」グッ


エピローグ


‐深夜‐

[765プロ事務所]


P「…」カタカタ


律子「お疲れ様です。プロデューサー殿」ガチャ

P「おぅ。お疲れさん」カタカタ

律子「今日も残業ですか?」

P「そうだな…ま、忙しいのは良い事なんだがな」ノビー

律子「これ、差し入れです」コトッ


P「!」



















P「紅茶きのこ…」


律子「お好きでしょ?」ニコッ


P「…」ズズ

律子「皆の為に、頑張ってくれたお礼です」

P「俺は…」

律子「大丈夫。言わなくても…判ってますから」

P「すまん…」



律子「あなたはもう、1人じゃないんだから」



P「ああ…ありがとう」

律子「じゃあ、少し休んでは?」


P「そうさせて貰おうかな」


P「ふぅ。美味しかったよ」

律子「良かったです。あ、あとこれは…」スッ









チュッ









P「!?」


律子「こっちは個人的なお礼です♪」


P「ハハ…出来ればPヘッドの中にして欲しかったんだがな」


律子「もう!あんまり調子にのらない!」


P「チェーッ」


律子「…プロデューサー殿?」

P「どうした?」

律子「悪は…闇の力は本当に消滅したんでしょうか」

P「人類が存在する限り、闇が無くなる事はないだろう」

律子「じゃあ!」


P「だが闇の脅威が迫る時、そこには必ず現れるはずだ」


律子「…そうですね」

P「人々の称賛を受ける事なく、影で戦い続ける…アイドルとは真逆の存在…」


P「彼の…彼らの名は…」











[都内 港湾施設]


???「ドライブ!タァイプ スピードッ!!」


怪人「な、何者だ!?」




???「俺の名前は…仮面ライダー!ドライブ!」


THE END


【選ばれなかった選択肢について】


選択肢1(第1章) >>52


②冷却システムを起動しない→ミミズ男戦がギリザメス戦に >>459

アギト負傷


選択肢2(第2章) >>94


②迂回して別ルートから侵入する→ワシカマギリ戦がガニコウモル戦に >>296

BLACK負傷


選択肢3(第3章) >>175


②探索を強行する→ヒルゲリラ戦がナメクジラ戦に >>319

V3負傷、エピローグ変化


選択肢4(第5章) >>306


②エントランス方面を探す→アルマジロング戦が蜘蛛男戦に >>354

1号負傷



3人以上負傷の場合、BADENDで終了予定でした。

以上で終了となります。

随分と時間がかかってしまいましたが、ようやく完結出来ました。

見て下さっていた方、本当に有難う御座いました。

何か疑問等有りましたらお知らせ下さい。

乙でした

プロデューサーって何してたの?エピローグそこだけわからんかった

>>911
Pを良く知る同僚であり、冷静で有り続けた律子のみ幾つかの条件から気付いた…という設定です。


①死んだはずの人物の出現

②写真立ての中身は誰が持っていったのか?

③風見との会話、田所博士最期の言葉

④トイレにずっとこもっていたはずのPが知り得ないはずの事を…


後は様々な言動等を加味して考察した結果、とある結論に至りました。少々無理があるかもですが…

そして「紅茶キノコ」を出した事で、Pも律子が気付いた事を把握しました。

蛇足かもしれませんが、「時空の歪みは強大なエネルギーの影響で発生している」という事です。

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