ブラック・ジャックの奇妙な診察 (23)


キキーッ!!!

ドンッ!!!



黒男「しまった!」ガチャッ


アセチレン・ランプ「うーん……」ピクピク


黒男「お前さん、しっかりしろ!」ペチペチ


ランプ「」グッタリ


黒男(まだ息はあるな……。とりあえず家に連れていくか)ズルズル



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***


ランプ「ハッ!」パチリ


ピノコ「ん! よかっや! 目を覚まちた!」


ランプ「?」キョロキョロ


ピノコ「ちぇんちぇー! 患者ちゃんが起きた!」パタパタ


ランプ「こ、ここは……」


黒男「起きたか」スタスタ


ランプ「あ、アンタは……?」


黒男「ブラック・ジャックだ。道路に寝てたあんたをここまで連れてきた(嘘)」


ランプ「そ、そうだったのか……。ありがとう……。私は何者かに轢かれたんだ」


黒男「轢き逃げってやつですかい。ま、手術料の1000万はしっかりいただきますよ」


ランプ「い、1000万!?」


黒男「ついこの間まで生死の境をさまよってたんですぜ? 1000万なんて安いもんだ(嘘)」

ランプ「……分かった。1000万は必ず払う」


ランプ「だが少しだけ待ってくれ。ちゃんと目途は立ってるんだ」


黒男「構いませんぜ。しかしどうやってそのお金を作るんです?」


ランプ「……ギャングスターになるのだ」


黒男「!?」

ランプ「パッショーネという組織を知ってるか?」


黒男「ええ。この辺一帯を取り仕切っているギャングでしょう。何人かメスで殺した」


ランプ「その入団試験を受けているのだ。この頭についてるろうそくの火を消さずに1週間過ごすという、えらく変わったものでな」


黒男「でも火、消えてますぜ?」


ランプ「へ?」

ピノコ「ちょれ、ベッドに寝かちぇるときに燃えたやいけないかや消ちたの」


ランプ「な、なんてことを! これではパッショーネに入れんではないか!」


黒男「仕方無いでしょう。何、再点火すればいいんです」シュッ シュボッ


ランプ「ダメだ! そんなことをしたらポルポのスタンドに……!!」


黒男「それ」ボッ





ブラック・サバス「お前、再点火したな」ニュリン


サバス「えい」ザクッ ⇒ランプ


ランプ「げええええ!!!」ドシャッ



黒男「な、何だ!? いきなり倒れたぞ?」

ピノコ「ちぇんちぇー! このおじちゃん、どうちたの?」


黒男「分からん。水疱瘡かもしれん(誤診)。すぐに手術の用意だ」


サバス「お前も再点火したな?」


サバス「それ」ザクッ ⇒黒男



黒男「ぐわあ!」ドッ

ピノコ「ちぇんちぇー!!」

サバス「それからお前だ」ザクッ ⇒ピノコ


ピノコ「きゃあああ!!」バタン



ランプ「」


黒男「」


ピノコ「」





サバス「……みんな死んじゃったのかな?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



サバス「!」


黒男「お前さんだな……。私らを刺したのは……」ドドドドドドドド


ピノコ「ちぇんちぇー、あたちから出てゆこの人、だえ?」ドドドドドドドド


☆☆☆

ピノコのスタンド

スタンド名:U2

能力:殴ったものを目視した空間に瞬間移動させる。

破壊力:A    スピード:A

射程距離:C   持続力:A

精密動作性:A  成長性:E


黒男「ん? 私からも何か変なのが……」


☆☆☆

ブラック・ジャックのスタンド

スタンド名:プライベート・アイズ

能力:一発ギャグ

腹筋破壊力:E    リアクションのスピード:D

ウケる年齢幅:E   ギャグの持続力:E

モノマネの細かさ:A 成長性:E

黒男「思い通りに動くぞ」アイーン カトチャンペッ


ピノコ「こえなやあの黒いのも倒せそう!」


ピノコ「U2!」ブンッ


ピノコ「あっちょんぶりけッ!!」ドゴオオオオオオオオオオオオオン


サバス「どべええええええ!!!」ブシャアアアアア



黒男「とどめだ! プライベート・アイズ!!」


プライベート・アイズ「ハイ、たこ焼きを崇める人」ウンダバウンダバ


サバス「」


ピノコ「」


黒男「」

ウンダバウンダバ


ピノコ「ちぇんちぇー、こえ、おもしよくない……」


黒男「ぷ、プライベート・アイズ!!」アセアセ


アイズ「ハイ、続きまして―、鼻から脳みそ出てきて次第にアホになる人」ホヘエホヘエ


サバス「」


ピノコ「」


黒男「」

ピノコ「……もういい」


ピノコ「オヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤ!!!!!!」ドドドドドドドドドドドドド


ピノコ「オヤアッ!!!!」ドゴオオオオオオオオオオオオオン


サバス「」バコオオオオオオオン


ブラック・サバス 再起不能  バァァァァァ――――――ン


***

ピノコ「ちぇんちぇー、このおじちゃん死んじゃったの?」


黒男「ああ。とにかくランプの死はポルポトか言う男に関係がありそうだ」


ピノコ「どうすゆの?」


黒男「人の命を軽々しく扱う奴は許せん。この新たに芽生えた能力で始末してくる」


ピノコ「そえで?」


黒男「さっきはまだ使い方がよく分かっていなかったから、きっと今度は上手くいく」


***


刑務所


ポルポ「……君らは誰だい?」


黒男「ブラック・ジャックだ。今からお前さんを牢獄のなかで笑い死にさせてやる」


ポルポ「?」


黒男「プライベート・アイズ!!」


アイズ「ハイ、どーもー!」パチパチパチパチ


ポルポ「」

アイズ「ショートコント、乳首星人」


ポルポ「」


黒男「」

アイズ「地球人めええ!! 乳首をよこせえええええ!!!!」ズンドコズンドコ


ポルポ「」


黒男「」


***

1時間後


アイズ「えー、続きまして―……」


ポルポ「もういい! もうやめろ! クスリとも来ん!!」


黒男「でも下痢の音マネは割と巧かった」


アイズ「あ、あれ、力んでたらホントに出ちゃって……」


ポルポ「やっぱりね! 臭いと思ってたもん!!」

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