男「SS深夜VIP?」 幼馴染「そう」(72)

男「何それ?」

幼「む…男、ssって読んだ事無い?」

男「無い…てい言うか、まずssって何だよ」

幼「う…そこからか…」

男「どこから?」

幼「最初から…だね」

幼「じゃあ、ちょっと説明するから!」

男「お、おう、宜しくお願いします」

幼「男、2ちゃんねる見てたっけ?」

男「昔はちょっと見てたけど、最近は全然だなぁ」

幼「それじゃニュー速vipって知ってる?」

男「知らないなぁ」

幼「ssって言うのはね」

幼「簡単に言うと、ショートストーリーの略です」

男「ショートストーリー?」

幼「短い物語」

男「おう、そのまんまだな」

幼「たまに長いのもあるんだけど、大体短いよ」

男「そのssをどうするんだ?」

幼「その短い物語を2ちゃんとかに投稿するんだよ」

幼「基本的に台本形式で話しが進むんだけど」

幼「たまに地の文があるssもあるよ」

男「台本?地の文?」

幼「台本形式って言うのはね」

幼「例えば、私と男の会話だけを抜き出すみたいな感じ」

男「会話だけ…ふむふむ」

幼「地の文って言うのは、小説みたいな感じで」

幼「登場人物の会話の他に」

幼「周囲の情景や起こった事をそのまま文章にするの」

幼「表現力がしっかりしてる書き手さんは」

幼「地の文有りで面白い物を書くんだけど」

幼「まぁ、基本的には台本形式がお手軽で主流です」

男「ふむふむ?」

幼「元々は2ちゃんのニュー速vipから始まったらしいんだけど」

幼「その辺の所は私も良く知らないので良いや」

男「知らないのかよ」

幼「そこは重要じゃないからね、良いんだよ」

幼「取り敢えずここまでオッケー?」

男「ssって言うのがあると言う事は解った」

幼「それで十分」

男「で?そのssが何だ?」

幼「実は私、ssを書いてるの」

男「はぁ…てか、まだ2ちゃんとかやってるんだな」

幼「前みたいにどっぷりとはやってないよ!」

男「なら良いけど…」

幼「それに、今私がss書いてるのは正式には2ちゃんじゃないんだよ」

男「あ、そうなのか」

幼「そこで出てくるのがさっき言った…」

男「ss深夜vip?」

幼「そう!正解!その通り!」

男「イェーイ!正解したー!」

幼「とまぁ、そんな訳でね」

男「どんな訳?」

幼「私がssを書いてるって訳」

男「へぇー。幼、そんな事してるのかー」

幼「ふふふ。実は去年の6月くらいから書いてるんだよ」

男「6月?あぁそう言えば、去年一ヶ月位何かに没頭してたよね」

幼「ss書いてみたら、楽しくなっちゃってね」

男「そうなのかー」

幼「人が書いてるの読んでたら」

幼「自分でも書きたくなっちゃってね」

男「幼、飽きっぽい凝り性だもんな」

男「て言うかちょっと興味出てきた!」

男「幼が書いたss、読ませてくれよ」

幼「そう!今日はそれを言いに来たんだよ!」

男「そうなのか?ゲームしに来ただけかと思ってた」

幼「ゲームもしたけど、本当の目的はssの事でした!」

男「んじゃ、pc起動するか」

幼「あ、それには及ばず!」

男「ん?」

幼「スマホで見れるから」

男「でも家に居るんだからpcで見たいぜ」

幼「…まぁ良いか」

男「んじゃ、起動っと」
ピッ



男「んで?何て検索すれば良い?」

幼「まずはまとめサイトを見て欲しい」

男「あぁ、まとめサイトは見てるから知ってるぞ」

幼「男が普段見てるニュースのまとめじゃないよ」

男「あ、そうか。ssのまとめサイトがあるって事だな?」

幼「何?今日の男は鋭いね?」

幼「ひょっとして中身別人?」

男「何だよ、中身って…」

男「て言うか、普段は鈍感みたいに言うなよ」

幼「普段は鈍感でしょ?」

男「そんな事言われた事無いわ!」

幼「本当は皆がそう思ってるかもよ?」

男「皆ってどこの皆だよ」

幼「友君とか」

男「他には?」

幼「…」

男「思い浮かばないのかよ!」

男「話し広がらないなら、最初からネタ的な事言うなよ!」

男「ノープランで走り出すの、幼の悪い癖だぞ?」

幼「計算された人生なんて、糞食らえー!」

男「おい、言葉遣いが下品だぞ?」

幼「もう!話し脱線しまくりじゃんか!」

男「原因は幼の発言からだと思うんだけど」

幼「話し戻すよ!」

男「おう」

幼「私は自分が書いたssを」

幼「ss深夜vipって言う匿名掲示板に投稿してるんだけども」

幼「たまにまとめサイトにまとめられるんだー」

男「それは凄い事なのか?」

幼「まぁ、私が書いたssを読んで、まとめてくれたって言うのは」

幼「まとめサイトの管理人さんに認められた感じで、ちょっと嬉しいよ」

男「そうか」

幼「でもまぁ、まとめられるのが目的で書いてる訳じゃないからね」

男「そうなのか」

幼「取り敢えず…」
カチカチッ

幼「このサイト見てみて」

男「どれが幼が書いたssなんだ?」

幼「コレ」
カチッ

男「…」

幼「何よ」

男「いや、何でも無い」

男「ちょっと読んで見る」

幼「じゃ、じゃあ、私帰るね!」

男「ん?短い話しなんだろ?」

男「すぐ読んじまうからちょっと待ってろよ」

幼「良いから!今日は帰るから!」

幼「感想は明日聞かせて?」

男「お、おうよ…」

幼「ちゃんと!読んでね!」

男(何だこの威圧感…)




ガラッ
スタッ
幼「おっはよう、男!」

男「…おはよう」

幼「何?元気無いね?」

男「あぁ…ほとんど寝てないんだ…」

幼「え?それはひょっとして?」

男「あぁ、明け方近くまで、ss読んでたわー」

幼「そ、それで、どうだった?」

男「面白かったわー」

幼「マ、マジで?」

男「あー。黒髪娘が幸せになって良かったわー」

幼「は?」

男「すげー長かったけど、読んで良かったぜー」

男「ssって面白いな」

幼「…それ『そんなにじろじろ見るものではないぞ』ってss?」

男「そう、それそれ」

幼「何でそんな大長編読んでんのよ!」

男「なんか、教えてもらったss読み終わったら」

男「ちょっと他のssが気になって…」

男「色々読んでたら、黒髪娘にたどり着いて…」

男「…頑張って読んじゃった」

幼「そりゃあ頑張ったでしょうね!」

幼「…それで?」

男「ん?」

幼「私のssは?読んだ?」

男「あ、あぁ、最初に教えてくれたやつはちゃんと読んだよ」

幼「で、どうたった?」

男「ごめん、黒髪娘のssが面白すぎて、覚えてない」

幼「まぁ、あのssと比べたら私のなんて…」

幼「そもそも、比べる事自体が大変失礼な事で…」

男「マジごめん!今から!今から読むから!」

幼「ちょっと待ってて!」

男「う?」



幼「これ、私のノートpc」

男「わざわざ取ってこなくても…」

カチカチッ
幼「コレ!もうまとめサイトじゃなくて、ss深夜vipで読んで!」

男「あぁ、読むよ」

幼「この開いてるタブが全部」

幼「私の書いたssだから、上から順番に読んで!」

男「解った」

幼「じゃ、私は自分の部屋に戻るから」

幼「読み終わったら、声かけてね?」

男「ん?解った。読み終わったら呼べば良いんだな?」

幼「そう。待ってるからね?」

男「あいよー」


男(正直眠い…)

男(でも読まなかったら、怒るだろうなぁ)

男(取り敢えず、読んでみるか…)
カチカチッ




幼「男、遅いな…」

幼「もう夜だけど…」

幼「まさかもう寝てるとか?」

幼「でも、部屋の電気は付いてるしなぁ…」

幼「ちょっと覗いて見ようかな?」

幼「いやでもそれはいくら親しい幼馴染でもなぁー」

幼「…」

幼「うー…気になる…」

幼「…上手く行くかな」

幼「…駄目かもしれない」

幼「はぁ…」

幼「…」

幼「駄目だ駄目だ!最初からこんなネガティブじゃ!」

幼「私はやれば出来る子!」

幼「きっと上手く行く!」

幼「頑張れワタクシ!」

幼「おーーーー!」

幼「…」

幼「ちょっと切ない…」

幼「ソワソワしちゃうなぁ」

幼「まだかなぁ」

幼「…」

幼「これがssなら、自分で展開考えられるのになー」

幼「幼馴染が一人でブツブツ言ってたら」

幼「急に窓が開いて、男が入って来て…」

幼「俺、お前の事が好きだ!何て言っちゃったりして」

幼「…」

幼「…そんな都合良くは行かないか」

幼「今、窓が開くかも?」

幼「…って、開かないか、うん。そんな事ある訳ないよね」

幼「ってフラグを立てておいて…」

幼「ガラっと!」

幼「…無いですよねー」

幼「…それにしても遅い」

幼「また別のss読んでるのかな」

幼「まおゆうとか読んでたりして」

幼「…」

幼「大丈夫!大人な私は我慢出来る子!」

幼「じっと我慢っ!」



5分後
幼「やっぱもう我慢出来ない!」

幼「突撃する!」

幼「男!入るよ!」
ガラッ

男「!!!!!!」

幼「何でそんなにびっくりするの?」

男「お、お前、せめてノックくらいしろ!」

幼「何よ、今までそんな事言わなかったでしょ?」

男「それでもだ!今後、窓から入ってくる時はノックするように!」

幼「解ったわよ…で!」

男「お、おう、何?」

幼「ss読んでくれたんだよね?」

男「一応…」

幼「順にたどって行った?」

男「おう」

幼「最後のスレッドは?」

男「これ」

幼「ん?あぁ、ちゃんと最後に投稿した分まで読んでくれたんだね」

男「読んだ」

幼「…じゃあ何で声かけてくれなかったの?」

男「うぅーん…その、俺が感じた事をさ」

幼「うん」

男「言葉で上手く伝える自信が無くて」

男「色々考えてたら、こんな時間に…」

幼「上手くなくて良いから」

幼「思った事言ってみて?」

男「じゃあ正直に言うけどよ」

幼「うん」

男「幼馴染のssしかなかったな」

幼「そうだね。それしか書いてないからね」

男「微妙なのもあったけど、概ねオチが一緒な?」

幼「そう意識して書いてるからね」

幼「そんで?」

男「あのー…」

男「自意識過剰だったら超恥ずかしいんだけどさ」

幼「え、何?何?言ってみ?」

男「ひょっとして幼って俺の事好き?」

幼「…何でそう言う結論になったの?」

男「そうなんじゃないかなーと思っただけなんだけど」

幼「理由を説明してほしいんだけど」

男「えーっとですね」

男「『男』と『幼馴染』が、両想いになって…」

男「最後にチュッてキスして終わる話しが多かったじゃん?」

幼「うん」

男「それで、想像するにですね」

幼「うん」

男「幼が俺に自分の書いたssを読ませたのは…」

男「ひょっとして、物語の中の『男』と『幼馴染』を通して」

男「自分の気持ちに気付いて欲しいからかなーと」

男「思った訳であります」

男「…どうだろうか?」

幼「…ン」

男「ん?何て?」

幼「百点!百点満点だよ、男!」

幼「私はそれが伝えたかったんだよ!」

幼「私、今までに49本のssを書いたんだけど」

幼「50本目のssは自分自身の事を書きたいと思ってね」

男「そ、そうなのか」

幼「もう、妄想の中だけじゃなくてね」

幼「リアルで男と付き合いたいの!」

幼「そのきっかけになれば良いなと思って!」

幼「私が書いたssを読んでって頼んだの!」

男「じゃあ…」

幼「ssでなら何回でも好きな様に書けるけど」

幼「リアルではずっと言えずに居たこの想い、今こそ伝えたい!」

幼「私、男の事が好き!大好き!」

幼「私とお付き合いして下さいっ」
ペコッ

男「あ、あの…顔上げてくれよ、幼」

男「俺も…その、幼の事、ずっと好きだったからさ」

幼「え!マジで?」

男「マジですよ、うん」

幼「嘘だっ!」

男「何でだよ!」

幼「そんなssみたいな事、ある訳ない!」

幼「大体、窓越しに突撃してくる幼馴染なんて、都市伝説でしょ?」

男「お前、自分の行動をちゃんと振り返ってから言えよな」

男「お前は俺の部屋にどうやって入って来たんだよ」

幼「…これは夢に違いない」

男「夢じゃねーよ、馬鹿め!」
ぎゅっ

幼「わっ!?」

男「この体温も嘘なのか?」

幼「し、死ぬ間際に見るアレだ、これは」

幼「わ、私はきっと交通事故かなんかで、死にかけてて…」

男「走馬灯の事か?」

幼「…それだ、きっと」

幼「こんな事がリアルである訳ない…」

男「んじゃ、夢から覚めるまで、ずっと勘違いしとけよ」

男「…俺の傍でずっと」

幼「マジですか…?」

男「マジですよ」

幼「で、でも…」

男「いい加減、観念しろよ、幼」

男「もう夢でも良いだろ」

男「俺と付き合ってほしい」

男「返事は?」

幼「ぁぅ…」

男「無理矢理キスするぞ?チュッて」

幼「そ、それでも良いけど」

男「いや、ちゃんと返事を聞かせてくれよ」

幼「う、うん…私で良ければ、お付き合いさせて下さい」

男「よ、よし。それじゃあ今この瞬間から幼は俺の彼女って事で」

幼「うん!今後とも宜しくお願いします!」
ぎゅうっ

男「おう…人生初の彼女が幼で嬉しい」

幼「私も嬉しいよ」

男「あと、言っておくけどもだな」

幼「な、何?」

男「俺はssの中の鈍感な男とは違うぞ?」

幼「…」

男「違うからな?」

幼「そんなに言わなくても解ってるから」

男「だから小さい時にした約束だってちゃんと覚えてるからな?」

幼「約束?」

男「え?幼、覚えてない?」

幼「何が?何を約束したっけ?」

男「まぁそんな事もあるわな…」

幼「まさか結婚の約束をした!とか、ベタな…」

男「そのベタな約束をしたんだぜ、俺たち」

幼「!!!」

男「リアクションに困る顔だな」

幼「マジで?」

男「証拠あるぞ」

幼「マジで!?」

男「ちょっと待ってろよ」



男「それではこちらの映像をご覧頂こう」
ピッ

小さい頃の男「やっぱりはずかしいんだけど…」

小さい頃の幼「いいからはやくはやく!」

小さい頃の男「え?もうビデオとってるの?」

小さい頃の男「そうだよ!もう、ろくがしてるんだから!」

小さい頃の男「はやく!さっきのいって!」

小さい頃の男「わかったよー」

小さい頃の幼「はやく!」

小さい頃の男「えーっと…」

小さい頃の男「ぼくはおおきくなったら」

小さい頃の男「おさななじみちゃんとけっこんします!」

小さい頃の男「けっこんしてずーっといっしょにいます!」

小さい頃の幼「わたしはおとこちゃんのおよめさんになります!」

小さい頃の幼「ずっとずっといっしょです!」

小さい頃の幼「ね?」

小さい頃の男「う、うんっ」

小さい頃の幼「おとうさん、ちゃんととれた?」

小さい頃の男「なんかはずかしいんだけど…」

小さい頃の幼「おおきくなったら、けっこんね!」

小さい頃の男「うん」

小さい頃の幼「このビデオがしょうこだからね!」

小さい頃の幼「やくそく、わすれないでよ?」

小さい頃の男「ぜったいわすれないよ!」

小さい頃の幼「ぜったいだからね!」

ピッ

男「お解り頂けただろうか?」

幼「…」

男「お解り頂けなかったのか?」

男「それではもう一度ご覧頂こう」

幼「いや、いいから」

男「このビデオ、俺がおじさんから預かってたんだ」

幼「ち、ちゃんと覚えてたし」

男「そうか、それは良かった」

男「なら、結婚を前提に付き合うって事で良いよな?」

幼「と、当然じゃん!」

男「それは良かった」

男「幼が忘れてたらどうしようかと思ってたぜ」

幼「そ、そんな訳ないじゃないか、ハハハ」

男「ところで幼はもうss書かないのか?」

幼「え?何で?」

男「あれって俺に想いを伝える為に書いてたんだろ?」

男「想いは伝わったんだから、もう書かないのかなーって」

幼「確かにそれもあったけど」

幼「今はssを書く事自体が楽しいから」

幼「飽きるまでは続けるよ」

男「そっか。じゃあ100本目位には俺たちのその後を書いてくれよ」

幼「考えておくよ」

男「それじゃ…付き合った記念にキスでもしてみるか?」

幼「う、うん」

幼「あぁ…これが夢ならもうしばらく覚めませんように…」

男「現実逃避止めろ!」

チュッ






幼「チューしたらおわりって書いて、終わるんだけどなぁ」

男「お前の書くssならな?」

男「俺たちの旅は始まったばかりだからな?」


おわり

これで終わりです
誰か読んでくれたら嬉しいです
本当は11日頃に立てたかったスレでした

次スレは
幼馴染「次回作にご期待下さい!」 男「無茶言うな」
ってタイトルで立てると思います
では。

おつー

ssについて語る系の話かと思ったら違った

おつ

相変わらず面白かった
最初のssから見てるけど、最近はひねり方がうまくて面白い!

ブラボー

おつです

おつです
ssネタ良かった
これ見たら、もう>>1さんに幼馴染がいるようにしか思えない

楽しかった!>>1乙!


かなり昔に似たような設定のやつ見たことあるな、なんだっけなあれ

読んでくれた人ホントにありがとうございます
乙の文字を見る度、ありがたいと思います
幼馴染ssだけ書き続けて50本目ですよ
アホの子ですよホントに

>>65
ふふふ。幼馴染なんて都市伝説ですよ、都市伝説

>>67
自分で書くようになってからまとめサイトとかを見なくなったので
もし似たのがあったらすんません


是非100本記念にまた2人の話を!

50か
全部まとめられてるのかな?
読んでないあるかな

たしかかぎまとめで全部まとめられてたんじゃないか
それにしても50本か
色んな意味ですげーな
>>1乙です

http://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-4321.html
まとめだとこれが一番最初だな

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