剣士「勇者ってうらやましいな」(322)

僧侶「まあ、魔王を倒すって宿命さえなければですがね」

剣士「宿は泊まり放題、女にはモテモテ、王族には無条件で信用されてる、運がよければ玉の輿。すげー羨ましいよ」

僧侶「他所は他所、自分は自分でいいじゃないですか?」

剣士「でも、俺らは宿は自腹、女は風俗、王族には路傍の石ころ程度の認識で、運がよくても何もおこらない」

僧侶「殆どの人がそうですけど」

剣士「あー、魔王とは関わりたくないけど勇者の恩恵は受けたいな」

僧侶「それは働きたくないといってる人と同じ思考ですね」

剣士「いっそのこと、自称勇者で街とかで好き勝手な事できないかな?」

僧侶「勇者偽装罪で捕まりますよ」

僧侶「その場合、殆どの国は片腕切断と罪人の焼印がおもな罰ですが、国によっては終身禁固刑とか処刑される事もありますよ」

僧侶「昔は自称勇者もかなり多かったみたいですし」

剣士「なんで、俺勇者じゃないなんだろ?」

僧侶「知りませんよ、そんな事」

剣士「そういや、今勇者一向ってどのあたりなんだろ?」

僧侶「勇者マップによれば今頃は白銀王国付近じゃないですか?」

剣士「あー、あの寒い国?」

僧侶「はい。多少の情報の誤差はあると思いますが、国王達による勇者保護のネットワークは中々のものですからね」

剣士「俺も保護されてぇ」

僧侶「しかし、魔物の多い地域や、魔族に支配されてる国だと勇者保護は使えませんしね。国王たちの自己満足に過ぎませんよ、国王オナニーという奴ですね」

剣士「そうだなぁ。魔王に近づけば近づくほど危険度も増すし、フォローも減るんだよな」

剣士「勇者もそう考えれば環境の落差が激しいから大変なんだな」

剣士「そういや、今の勇者ってどんなやつだっけ?」

僧侶「卑屈そうな表情のブサメンですね。よく隣に住んでた未亡人の娘の世話を進んでしていたとか」

剣士「顔が悪くても、性格がよければ勇者に選ばれるって事だな」

僧侶「まぁ、その勇者はロリコンで、世話をしていた娘によく性的悪戯をしていたそうです」

僧侶「もう、光の加護を受けてなかったら性犯罪者として世界に羽ばたいていたんじゃないかと、思えるくらいの」

剣士「何それ、なんでそんなのが勇者なの?」

僧侶「しりませんよ。女神様が光の加護でも大安売りしてたんじゃないですか?」

剣士「だったら、俺でよくないか?俺の方が絶対人格がいいよ」

剣士「で、そのロリコン勇者のパーティーってどんなの?」

僧侶「確か、肉体派の豪腕男戦士と幼女賢者と幼女魔法使いでしたかね」

剣士「趣味丸出しだな、そのロリコン勇者。唯一の救いは戦士が幼女じゃないくらいか」

僧侶「でも、その戦士には8歳になる娘がいて、勇者の指示で旅に同行してるそうですよ」

剣士「マジ腐ってんじゃね、その勇者」

僧侶「私もそう思います」

剣士「でも、勇者って、大体全ての国を回るよな。魔物の脅威に晒されてる国ならともかく、安全そうな国でも律儀に行ってるしな」

僧侶「まぁ、勇者の任務を終えた後を考えての品定めですよね。自分の好みの子がいたらチェックするみたいな」

剣士「なんだよ、勇者。全然駄目だろ」

僧侶「勇者が本当の勇者だった時代はとうの昔に終わっています。今の勇者は欲望に囚われたクズみたいな人間の方が圧倒的に多いです」

剣士「なんでそうなったんだろ?」

僧侶「さぁ?光の加護を与える女神が心変わりでもしたんじゃないですか?」

剣士「ところで俺達はどこに向かってんだ?」

僧侶「そのくらい理解していてくださいよ。私達が向かっているのは黄金王国です」

剣士「あー、そこか。あそこ、暑いんだよな、確か」

僧侶「少し進路をずらせば白銀王国にもいけますが?」

剣士「その程度の知識は知ってる。でも、暑い国と寒い国が隣同士で存在するって、どうよ」

僧侶「国境辺りが一番過ごし易いですがね」

剣士「なぁ、僧侶」

僧侶「なんです、剣士さん」

剣士「黄金王国に着いたら風俗行こうぜ」

僧侶「お断りします」

剣士「なんでよ、一緒に行こうぜ」

僧侶「あんな暑い国で女性を抱く気にはなれませんよ」

僧侶「高級風俗なら冷暖房完備ですが、普通の風俗だと室内の温度は40度を超えますよ」

剣士「だが、それがいい」

剣士「まどろむ様な暑さの中で抱く女なんて、最高だろ」

僧侶「私はそういう変な性癖はありません。しかし高級風俗なら付き合いますよ」

剣士「じゃあ、もういい一人で行く」

僧侶「そうですか。私は教会でシスターの汗で張り付く髪や修道服でも見て、それを思い出しながら一人で自慰行為に耽る事にしましょう」

僧侶「同僚の女性の何気ないエロスは興奮しますからね」

剣士「お前の性癖もたいがいだ」

剣士「暑い。汗がとまらねぇ」

僧侶「気温の高さで今にも倒れそうです」

剣士「黄金王国の城下町はもっと暑いんだっけ?」

僧侶「はい」

剣士「近くの町で水を補充していこう」

僧侶「この辺りは水の物価が異常に高いですよ。多分、高級風俗くらいのお金は取られますよ」

剣士「そいつは困ったな」

僧侶「魔法使いがいれば水の魔法とか氷の魔法で暑さ対策も出来ますけどね」

剣士「ん?」

僧侶「どうしました?」

剣士「ほら、そこ。誰か倒れてる」

僧侶「本当ですね。この暑さであんな砂原で倒れてたら、火傷だけじゃ済みませんよ」

剣士「とにかく見てしまった以上、ほっとくわけにもいかないからな」

剣士「おい、大丈夫か?しっかりしろ」

幼女魔法使い「ん、…んあ、…」

僧侶「脱水症状を起こしてますね」

剣士「ほら、水だ。飲めるか?」

幼女魔法使い「はっ!?…んぐんぐんぐっ」

剣士「それにしても何でこんな所で倒れてるんだ?こんな小さな女の子の一人旅なんてどう考えても危険だろ」

幼女魔法使い「……」

僧侶「話したくありませんか?まあ、いいですけど」

剣士「とりあえず街まで行こう。歩けるか?」

幼女魔法使い「……」フルフル

剣士「じゃあ、俺が背負ってやる。よっ、と」

幼女魔法使い「……」

僧侶「さて、あと2時間も歩けば町に着くでしょう」

剣士「なぁ、僧侶」

僧侶「なんですか?」

剣士「この子を背負うの1時間で交代しないか?」

僧侶「お断りします。私はあなたと違って、頭脳労働派なので」

剣士「チッ」

僧侶男かよ チッ

>>12
俺はまだレズっ娘の可能性を捨ててはいないぞ

剣士「あっついな~」

僧侶「少し黙っててください。こっちまで暑くなってきます」

幼女魔法使い「!!」ビクッ

剣士「どうした?」

幼女魔法使い「あ、…ああっ」ガタガタ

勇者「見つけたでふよ」

剣士「なに、あの変態っぽい奴?」

僧侶「あれは…あの首飾りは開始王国から貰える勇者の証ですね」

剣士「じゃあ、アレが勇者!?」

勇者「お前ら、その子を返すでふよ」

剣士「あんた、この子の保護者か?」

勇者「げひひひっ、そうでふよ」

幼女魔法使い「いやっ!!もう、あなたと一緒には旅をしたくない!!」

勇者「我が侭言うなでふ。勇者の旅に同行できるお前らは幸せなんでふよ」

剣士「俺がパーティーに誘われたら断固拒否しそうだ」

僧侶「大丈夫じゃないですか?あの勇者はロリコンですから」

幼女賢者「……」

豪腕戦士「…はぁはぁ」

豪腕戦士の娘「ぅぅっ」

僧侶(それにしても勇者のパーティの皆さんは酷く疲労してますし、勇者に対しての信頼感とかはあまりなさそうに見えますね)

僧侶「すみません、勇者様」

勇者「あんだ、お前は?おでは13歳以上には興味がないんでふ」

僧侶「勇者様のパーティーの方達の健康状態がよろしくありません。このままでは近いうちに倒れてしまいますよ」

勇者「黙るでふ!!勇者に指図するなでふ!!」

剣士「こっちが心配してやってんのに…ムカつくな、てめぇ」

勇者「何、粋がってるでふか?言っとくでふが勇者に逆らったら勇者反逆罪でふよ?国家反逆罪と同等の罪でふよ。それも一国が対象じゃなくて、ほぼ全国に適用されるでふ」

勇者「今謝ればおでは優しい勇者だから許してやるでふよ」

剣士「この…!!」

僧侶「申し訳ありませんでした、勇者様」

剣士「おいっ!!僧侶!?」

勇者「わかればいいんでふよ。さあ、幼女魔法使いをこっちに渡すでふ」

僧侶「はい」

幼女魔法使い「やだっ!!あんな目にはもうあいたくない!!いや、いやぁっ!!」

剣士「僧侶!!」

僧侶「剣士さん。勇者のパーティーにも勇者法は適用されます。このままこの少女を勇者に返さなければ勇者拉致罪に問われます」

僧侶「そして、勇者法に関わる罪を犯した犯罪者は通常の犯罪者と違い、お金で罪を軽減する事はできません」

僧侶「剣士さんはあまり詳しくないようなので教えておきますが、過去に勇者から毒消し草を盗んだ盗賊がいました。捕まえられた時に執行された罰が盗賊の歯を全て砕くというものです」

僧侶「たかが10ゴールド程度のものを盗んだだけでここまでされるのです」

僧侶「我々のようなただの冒険者が勇者のパーティーに関わる事がどれだけ危険な事かわかるでしょう?」

剣士「だけど、ほっとけるかよ!!勇者の所に戻るの、すげぇ嫌がってんだろ!!」

僧侶「では、あなたはこの少女のために自分の人生を終わらせる気はありますか?」

僧侶「申し訳ありませんが、私にはありません」

この勇者は紳士じゃないな

僧侶「さぁ、勇者様の元へ行ってください」グイッ

幼女魔法使い「い、…いやっ、放して…お願い…」ポロポロ

剣士「……」

勇者「げふふっ、手間をかけさせるでないでふっ。さあ、今日の夜はお仕置きするでふ」

剣士「…このっ!!」

僧侶「剣士さん」

勇者「まあ、こいつらを勇者不敬罪でチクってやってもいいでふが、おでは心優しいから許してやるでふ」

僧侶「お心遣い感謝いたします」

剣士「……」ギリッ

勇者「さあ、みんな行くでふよ」

幼女賢者「……」

豪腕戦士「…はぁはぁ」

豪腕戦士の娘「…ぅぅっ」

幼女魔法使い「やだ…やだよぉ」

剣士「くそっ!!なんだよ、あのクソ野郎!!想像以上のカス勇者じゃねえか!!」

僧侶「我慢してもらえて何よりです。では、私達も元の目的地へ向かいましょう」

剣士「なあ、…」

僧侶「無理ですね」

剣士「まだ喋ってないだろ」

僧侶「勇者のパーティーを何とかしたい、そう思ってるんでしょう?」

剣士「そうだよ」

僧侶「だから、無理って答えたんです」

僧侶「まあ、手はない事もないですが可能性は限りなく低いですね」

剣士「!?助けられる方法があるのか!!」

僧侶「まあ、すぐには無理ですし、見つけられるとも思えませんが…」

剣士「どうすればいい!?どうすればあのクソ勇者からあいつらを助けられるんだ!?」

僧侶「まともな勇者を見つければいいのです」

剣士「まともな勇者?」

僧侶「勇者法で保護されるのは全ての勇者と全ての勇者のパーティーです。勇者と勇者の争いに限り、その法は適応されません」

剣士「あ、ああ、確かにそうだな」

僧侶「ですが、相当な対立がない限りは勇者同士は基本協力し合うもので、普通に頼んでもあのロリコン勇者からパーティーを解放するのは無理でしょう」

僧侶「何故なら私の知る限り18人ほど勇者を見てきましたが、全て性格に難のある勇者ばかりでしたからね」

僧侶「そんな勇者に依頼したら勇者反逆罪で私達は死刑ですよ、きっと」

剣士「…だから、まともな勇者が必要なんだな」

僧侶「まあ、大量の砂糖に混じった一粒の塩を見つけるくらい難易度が高いですが」

剣士「それよりまともな勇者っているのか?最近は全然いないんだろ?」

僧侶「まあ、ここ20年で出会った中には1人もいませんでしたね」

剣士「でも、探すしかないか…」

僧侶「死ぬまで見つからないかもしれませんがね」

剣士「……」

クソみたいな勇者しかいないのか…

嫌な世界だな(;´д`)

剣士「他に方法はないのか?」

僧侶「ないこともないですよ。この方法は難易度が高いですが、確実に勇者のパーティーを助けられます」

剣士「どういう方法だ!?」

僧侶「女神を探し出し、あなたが光の加護を受ければいい。そうすれば比較的まともな勇者の誕生です」

剣士「ちょ、そんな事が可能なのか!?」

僧侶「はい。火炎神殿、氷河神殿、疾風神殿、大地神殿の4ヵ所に守護女神がいます。守護女神全てに許可を貰えば光の加護を与える女神に会う事が出来ます」

剣士「それで光の加護を貰うという事か…」

僧侶「はい。ただし、二日や三日でどうにかなるものではないので、どれだけ上手くいけたとしても半年くらいはかかるでしょうね」

剣士「なんとかならないか?」

僧侶「私達には足がありませんから。そうですね、技量の高い移動系の魔術に優れた魔法使いでもいれば一ヶ月くらいで何とかなるかもしれません」

剣士「確かに今の俺達は徒歩だもんな。馬車や移動魔法があればそれだけ時間を短縮できるって事か」

剣士「移動手段か」

剣士「移動手段があればいいんだな?」

僧侶「まあ、そうですね。どの神殿も近くまで行ってから神殿に到着するのが大変なので、一概に移動手段だけあればというわけではなくて」

剣士「よし、まずは地図を確認しよう」

僧侶「?」

剣士「あったあった。ここに行くにはこの方角で、…このルートか」

僧侶「…どうしたんですか?地図を再確認して」

剣士「僧侶。俺は勇者になるぜ」

僧侶「はい、わかりました。わたしも出来る限り協力しましょう」

剣士「そのために俺達は爆炎竜の洞窟を目指す」

僧侶「ちょっと、本気ですか、剣士」

僧侶「爆炎竜はこの黄金王国の騎士団が100人がかりでも倒せなかったほどの強力な竜ですよ」

剣士「俺は竜の弱点を知っている」

僧侶「弱点ですか?」

剣士「竜は逆鱗に触れられると弱体化する」

僧侶「…そうでしたっけ?」

剣士「俺のじいちゃんが言ってたから間違いない」

僧侶「本当に?」

剣士「俺は俺を信じるじいちゃんを信じる!!だから俺はじいちゃんを信じる俺を信じる!!」

僧侶「意味がわかりません」

剣士「とりあえずここから二日くらいで爆炎竜の洞窟があるから、行くぞ」

僧侶「わかりました。ついていきましょう」

---二日後、爆炎竜の洞窟

剣士「ここか。なんか洞窟内は凄い熱気だな」

僧侶「そうですね。黄金王国の異常な暑さは爆炎竜の魔力により発生しているという事らしいですから、洞窟の奥に進めば進むほど体力が奪われていきますよ」

剣士「でも、松明がいらない程度に明るいのはありがたいな」

僧侶「とりあえず今のうちに武器の柄を分厚い布で巻いておいた方がいいでしょう。中の温度は50度近くあるでしょうし、いざという時武器が熱くてもてませんじゃ話しにならないですからね」

剣士「ああ」マキマキ

剣士「行くか」

僧侶「はい」

剣士「……」テクテク

僧侶「……」テクテク

剣士「ふっ…ふふっ」ハァハァ

僧侶「どうしました?暑さで頭でもやられましたか?」

剣士「い、いや、こんだけ暑いと女を抱きたいなって思ってさ」ハァハァ

僧侶「は、はあ」

剣士「ケツでいいから貸してくれね?」ハァハァ

僧侶「お断りです」

剣士「いいじゃん。優しくするからさ」ハァハァ

僧侶「目が怖いです、剣士さん。それに私は男ですよ」

剣士「こんだけ暑けりゃ男でもいいよ」ハァハァ

僧侶「意味がわかりません。やめてください、近づかないでください」

剣士「もうすげー濃いのを出してやるから、いいだろ?」ハァハァ

僧侶「なんでズボンに手をかけようとするんですか、ちょ、杖でぶん殴りますよ」

剣士「……」ハァハァ

剣士「ぶち込まれるのは嫌だ。ぶち込みたい」ハァハァ

僧侶「私はぶち込まれるのもぶち込むのも嫌ですよ」

爆炎竜「そんな所で何をしておるのじゃ」ドドーン

僧侶男だった(´・ω・`)

僧侶「助けて、爆炎竜!!」

剣士「なんで逃げるんだよ!!」ハァハァ

僧侶「今の剣士さんは私にとって貞操の敵!!どうせ死ぬなら綺麗な身体で死にたいのです!!」

剣士「大丈夫!!優しくするから!!」ハァハァ

僧侶「自分の倍以上に年齢の離れた男性にかける言葉とは到底思えません!!」

爆炎竜「ええい、なんじゃお前らは!?何しに来た!?」

僧侶「あの剣士さんが爆炎竜さんを捕まえて足代わりにしようと企んでいるのです!!」

爆炎竜「ほう。いい度胸じゃのう」

剣士「僧侶!!先っぽだけ、先っぽだけでいいから!!」ハァハァ

爆炎竜「ええい消し炭にしてくれるのじゃ」ボボボボボーッ

剣士「熱い!?ハッ!!爆炎竜!?いつの間に…」

剣士「不意打ちとは竜族の風上にも置けない奴だな!!」

爆炎竜「何を言っとるんじゃ!!」

剣士「そんな腐った根性の竜は俺のこの剣の錆にしてやる!!」スチャン

僧侶(剣の錆にするのは駄目でしょう。ここにきた目的を忘れてるのですか、彼は)

剣士「このっ!!このっ!!」ギィン

爆炎竜「ふん。その程度ではワシの鱗一枚すら傷つけることは出来んぞ」

剣士「くそっ!!」ギィン

剣士(なんて硬さだ!!このままじゃ武器の方が持たない…)ギィン

剣士(そうだ!!逆鱗だ!!逆鱗に拳の一撃を食らわせれば竜は弱体化するってじいちゃんが言ってたっ!!)ギィン

剣士(どこだっ!?逆鱗は…ハッ、あのうっすら透明感のある薄く赤い輝き…他の鱗とは違う。あれが逆鱗か!!)ギィン

剣士「いっくぜーーーーーっ」ゴッ

爆炎竜「ああんっ!!」ビクン

僧侶「え?」

剣士「まだだ、もっともっと弱体化させてやる!!」オラオラオラオラ

爆炎竜「あっ、ああっ、いぎぃ、ひぃ…ひゃああああっ」ビクビクビクン

爆炎竜「はぁ、はぁ、もう、駄目ぇ」ボウン

僧侶「何が起きたのですか!?」

剣士「爆炎竜のいた場所に…女!?」

女「あ、…ふあっ、ふゥ」ハァハァ

剣士「爆炎竜はどこにいった!?くそっ、弱らせ過ぎたせいで逃げられたか!!」

女「…こ、こんなに激しく触れられたのは初めてじゃ」ハァハァ

剣士「おい、大丈夫か、あんた」グィ

女「ひゃあああっ!!」ビクゥン

女「ちょっと待つのじゃ!!逆鱗攻めにあったばかりですぐには立つ事ができん!!」ハァハァ

剣士「だけど、こんな所で座ってたら爆炎竜に踏み潰されるぞ」

女「それはないから安心するのじゃ」ハァハァ

剣士「それはどういう意味だ?」

僧侶「…もしかして、この女が爆炎竜か?入れ替わるようにその場所にいた事を考えれば確かに納得は出来ないことはないですが…」

女「いかにも。ワシが爆炎竜じゃ」

剣士「竜が人間になるだと?そんなオカルト信じられるか!!」

女「証拠を見せてやろう。ほれ、口から火炎じゃ」ボボボボボッ

剣士「魔法使いでも出来そうだ」

女「ぬぐぅっ、…ならばこのワシの爪で洞窟の壁を切り裂いてくれよう」ジャキン

剣士「武闘家ならそのくらいは出来る」

女「ならばさっき貴様が攻めたワシの逆鱗を見せてやる。見るのじゃ」ペロン クパァ

剣士「ふぅむ。うっすら透明感のある薄く赤い輝きのクリトリスか。どうやら爆炎竜で間違いないようだな」ペロペロ

女(以下、爆炎竜)「あひゃああっ!?や、やめるのじゃ!!」ガクガクハァハァ

剣士「そういえば俺、暑かったから女を抱きたかったんだけど、今の爆炎竜なら抱けるんじゃね?つーか、抱くだろ、普通」ガバッ ペロペロペロペロリン

爆炎竜「ひああああっ、駄目じゃ駄目じゃ!!逆鱗ばっか攻めるでない!!」ビクビクハァアハァ

剣士「じゃあ、俺の逆鱗も舐めてくれよ」ボロン

爆炎竜「いいじゃろう。ワシの逆鱗攻めに耐えられるかの?」ンーッペロ

剣士「おおうっ」ムクムク

爆炎竜「中々強力な逆鱗じゃの。これはワシも本気でかからねばの」チュプチュッチュッ

剣士「おほおぉぉぉっ!!」ボキーン

僧侶「すいません、剣士さん」

剣士「どどど、どうした?」ハァハァ

僧侶「ここ暑いんで、私、洞窟の外に出て涼んできていいですか?」

剣士「おおう、行ってくれ。俺も後でイく」ハァハァ

爆炎竜「こんなに巨大な逆鱗は初めて見るのじゃ!!ワシのとは全然違うのぉ」ペロペロ

剣士「なあ、もっと唾液まみれにして、いやらしく舐めてくれよ」

爆炎竜「こうかの?」ベチャベチャ ンー、ジュボジュボ

剣士「たまんね。その上目使いいいな」ジュボッジュボッ

爆炎竜「もがっ!?んーっんんーーーっ!!!」ジュボジュボ

爆炎竜「ごふっ、…はぁはぁ、頭を押さえつける出ないわ!!息が出来んじゃろ!!」ハァハァ

剣士「イマラチオは無理か。まあ、無理矢理ってのは趣味じゃねぇからこれ以上はやめとくか」ナデナデ

爆炎竜「だが、この逆鱗は…なんとも禍々しくも惹きつけられる、そんな逆鱗じゃな」

剣士「まあな。一発やった女はだいたい俺に墜とされるか、壊されるかどっちかだ。影じゃミスターntrとかふざけた陰口まで叩かれてるからな」

剣士「そんな事はどうでもいいからせめてイかせてくれよ。これじゃ生殺しだ」

爆炎竜「そうは言っても、このサイズを咥えるのは顎が疲れるのじゃ」ペロペロ

爆炎竜「そうじゃ、竜の形態に戻れば楽にしゃぶってやれるぞ」ピチャピチャ

剣士「その大きさだとチンコどころか、俺自身が食い殺される」

剣士「しょうがねぇ、あとは自分でしごいて出すか」シュッシュッ

爆炎竜「なな、なんじゃ、逆鱗が凄い膨張しとるぞ」

剣士「口を開けろ!!出すぞ!!」シュシュシュシュシュッ

爆炎竜「あ、ああ」アーン

剣士「うぅっ、ん!」ドビュルルルッ

爆炎竜「うぶぶっ、…な、なんという量じゃ、目が開けられんではないか」ネバネバ

剣士「はぁ。5%くらいは満足したなぁ」

爆炎竜「なんじゃと!?ワシの逆鱗攻めで5%しかやられておらんじゃと!?」

剣士「そりゃ、中途半端なフェラチオで、最後は手扱きだからな。満足なんか出来るか」

爆炎竜「ぐっ、…ワシなぞ七割近くは貴様の逆鱗攻めで弱体化したというのに…」

剣士「さて、とりあえずこれで俺の勝ちだから俺のいう事は聞いてくれるよな」

爆炎竜「何をくそ戯けた事をぬかしておるのじゃ。何故、ワシが人間に従わねばならん」

剣士「お前、逆鱗勝負で負けたじゃん!!」

爆炎竜「なんじゃ逆鱗勝負って?アホなのか、貴様は」

逆鱗=クリトリス
だったのか…

( ・ω・)っ④"

剣士「ぐっ…俺は高速移動できる足が必要なんだよ!!だから、お前を利用しようと思ったのに、なんで言う事聞かないんだよ!!」

爆炎竜「ワシは竜じゃからの」ツーン

剣士「くそっ、無駄骨かよ」ズーン

爆炎竜「じゃが、貴様をワシのペットとしてなら、ここにおいてやってもいいぞ」

剣士「しょうがねぇ、もうこんな場所には用はない。次は白銀王国の吹雪竜の所に行くとするか」

爆炎竜「ちょっと待つのじゃ!!」

剣士「なんだよ。俺は忙しいの。力になってくれない爆炎竜の所でダラダラしてる時間はないんだよ」

爆炎竜「じゃ、じゃが、吹雪竜はアレじゃぞ、冷たい奴じゃぞ!!きっと、貴様らなんぞ相手にされんぞ」

爆炎竜「その点、ワシはペットには優しいからの!!食事も三食与えるし、いつ寝ても構わんぞ。もちろん、ワシと一緒に寝ても構わんぞ」

爆炎竜「そして、何より貴様の安全を保障してやるぞ。ワシの逆鱗を狙ってくる無謀な人間はここ百年近くおらんかったしの。安心して、ここに棲め。な?」

剣士「悪いがそれは出来ない。俺には目的があるからな」

爆炎竜「ワシを足に使うと言っておったがその事に関係するのか?」

剣士「いや、別に説明とかはしないぞ。どうせ手伝う気がないんだろ?じゃあ、説明するだけ無駄だしな」

爆炎竜「え、ちょ…」

剣士「じゃあ、俺は行くわ。竜が人型になるのを知ったのはここに来た唯一の収穫だったな」スタスタスタ

僧侶「ようやく戻ってきましたか」

剣士「……」

僧侶「その様子では爆炎竜に協力を得られなかったみたいですね」

剣士「ああ。それで、次は白銀王国の吹雪竜の根城に向かおうと思う」

僧侶「確かにここからだと一週間程度で着くでしょうから、さほど遠くありませんが、いいのですか?その分、勇者になるのは遅くなりますが」

剣士「だけど、竜で移動するのと自分の足で移動するんじゃ全然違うからな」

僧侶「それに白銀王国にはロリコン勇者達も到着してる頃でしょう。次にであった時にあなたは自分をこらえる事が出来ますか?」

剣士「正直、自信はねぇ」

僧侶「でしょうね。なので、まずは黄金王国で腕の立つ魔法使いを探しましょう」

僧侶「運がよければ移動魔法で神殿のそこそこ近くまではいけるでしょうし」

剣士「ああ」

僧侶「そして、行く前に剥き出しのチンコはしまってください」

剣士「ああ」イソイソ

---翌日、黄金王国王都

剣士「いや~、心地いいくらいに暑いな。マジ、暑いわ」ハァハァ

僧侶「ハァハァ言わないでください。あの洞窟の出来事は私にとって軽くトラウマですから」

剣士「すまん。じゃあ、とりあえず風俗に行って、一発抜いてこよう」

僧侶「待ちなさい。ここに着た目的を忘れたのですか?」

剣士「えっと…風俗のついでに魔法使い探しだっけ?」

僧侶「風俗は元から予定に入ってません。ほら、魔術師ギルドに行きますよ」ズルズル

剣士「せ、せめて、一抜きだけでも…」ズルズル

僧侶「魔法使いが先です。そして、腕の立つ魔法使いがいたらこの国にそれ以外の用はありません」ズルズル

剣士「ひ、ひどい。一回ぐらい風俗に行かせてくれても…」ズルズル

僧侶「あなた、一発で満足しないでしょう。ほら、自分の足で歩きなさい」ズルズル

剣士「あ~も~わかったから、わかったから、引っ張るな」

---魔術師ギルド・中

ギルドマスター「あんたら、この辺じゃ見かけない顔だね。何の用だい」

僧侶「すいません。移動魔法に長けた腕の立つ魔術師を探してるのですが、ここの魔術師さんでそういう方はいらっしゃいませんか?」

ギルドマスター「ああ、魔術師ねぇ。ここにはそんなのはいないねぇ」

僧侶「そうですか」

ギルドマスター「だが、今この街に滞在してる勇者様のパーティーに入るみたいだよ」

僧侶「勇者様の…ですか」

ギルドマスター「なんでもこの王都に滞在中の勇者様は『竜殺しの紋章』の称号を手に入れるために色んな所で竜族を倒して回ってるそうだよ」

僧侶「そうですか。わかりました、ありがとうございました」

---魔術師ギルド・外

剣士「『竜殺しの紋章』の称号って、どっかの国が始めた、ただの名誉称号だろ?」

僧侶「はい。確か紋章王国でしたかね。ここ数十年で称号の多い勇者ほど有能という風潮になりつつありますね」

剣士「なんだよ、称号のためだけに戦うって。引き篭もりの竜を狩ってまわるくらいなら世界に実害のある魔王でもさっさと倒しに行けっての」

僧侶「そうかもしれませんね。最近の魔王は勇者達に見逃されてる感がものすごいですからね」

剣士「勇者って性格悪いわ、働かないわ、ホント最悪だな」

ビッチ勇者「はぁ?あんた、何、勇者ディスってんの?勇者舐めてんの?」

イケメン戦士「どうしました、勇者様」

イケメン魔法使い「何かありましたか?」

イケメン商人「勇者様に楯突くゴミクズでもいましたか?」

ビッチ勇者「ああ、このブサメンとオッサンがアタシの事不愉快にさせてんのよ。チョームカつく」

ビッチ勇者「こっちの方が超胸糞悪いっての」

イケメン戦士「斬り殺しましょうか?殴り殺しましょうか?」

イケメン魔法使い「それなら僕が海底1万メートル下か岩の中にでも転送させますよ」

イケメン商人「こんな奴ら殺しても1gの得にもなりませんが勇者様に楯突くアホは死なせた方がいいでしょう」

ビッチ勇者「でもまぁ、アタシって心広い美少女勇者だから謝れば許してあげるわよ」

僧侶「申し訳ありませんでした」

剣士「美少女って、自分の歳と顔見た事あんのかよ」ボソッ

ビッチ勇者「はい、死刑決定。もう殺す、超殺す、すぐ殺す」

ビッチ勇者「靴の裏舐めても許さない。土下座しても頭を踏み抜く、マジでぶち殺す」

剣士「思わず本音が出たけど謝らねぇよ。俺は悪くねぇ」

僧侶「剣士さん!!」

イケメン戦士「そちらのあなたも同罪ですよ。勇者様を侮辱した奴の仲間が無事で住むとは思わないでください」

僧侶「…!!」

ビッチ勇者「とりあえず五体バラバラに引き千切って魚の餌にしてやる」

剣士「とても勇者とは思えない言葉だな。顔も言葉も汚すぎて修正必要個所が多すぎんぞ、おめー」

ボウン!

剣士「がはっごほっ!?」

ビッチ勇者「な、なんだ!?」

イケメン戦士「煙玉!?」

イケメン魔術師「ごほっごほっ、め、目にしみる!!」

イケメン商人「ぐあっ、…げふっげほっ」

ビッチ勇者「ちッ、あのクソどもどこへ逃げやがった!?」

イケメン戦士「勇者様、奴らを探しますか?」

ビッチ勇者「いんや。もういいわ。それよりムカついたから宿屋でセックスするわ。ついといで」

イケメン軍団「「「御意!!」」」

---???

剣士「…ここは?」

僧侶「地下道です」

剣士「なんでここに?」

盗賊「ああ、あんたらが勇者に絡まれてたから俺が助けた」

剣士「あんたは?」

盗賊「俺は盗賊。この街で生計を立ててるケチな盗賊だ」

剣士「俺は剣士。悪かったな、助けてもらって」

盗賊「着にすんな。世の中には腐った勇者が多すぎる。だから俺やあんたみたいに勇者嫌いな奴も結構多いさ」

剣士「そっか」

セリフが無駄に長い箇所が多すぎてダレるな

竜殺しって…爆炎竜危ねぇんじゃね?

盗賊「ここからしばらく進むと上に出られる」

盗賊「そこからだと王都から脱出し易い場所に出られるぞ」

盗賊「だが、動くなら夜の方がいい。昼は目立つ」

剣士「……」

僧侶「…何を考えてるのか大体わかりますが、自分の関わった誰かを助けるために動いてたら、命がいくつあっても足りませんよ」

僧侶「大事のために小事を斬り捨てる判断が出来なければいつか殺されますよ。勇者に」

剣士「勇者って、何なんなんだろうな」

剣士「自分の欲望のため、自分の見栄のため、…まともな奴は一人もいないのかよ」

剣士「世の中、どんだけ腐ってんだよ」

盗賊「さぁな。俺なんか生まれたころから世の中腐ってたから、まともな世の中なんて想像もつかねぇよ」

剣士「ハッ。そういやそうだな」

僧侶「……」

剣士「僧侶。俺、爆炎竜の洞窟に戻るわ」

剣士「あのクソ女勇者が竜を倒して回ってる奴なら、せめてそこは危険だって事を伝えてくる」

剣士「逆鱗いじくりまわして弱らせたのは俺だし」

僧侶「わかりました。では私もついていきましょう」

剣士「すまねぇ」

盗賊「爆炎竜の洞窟?あんたら、そんなとこまで行くんだ?」

剣士「まあ、避難勧告にな」

盗賊「お宝とか、あるかな?」

僧侶「まあ、竜族は光物が好きといわれていますしね。あるかもしれません」

盗賊「じゃあさ、俺もついていっていいか?」

剣士「それはかまわねぇけど、本当に宝があるかなんて知らないぞ」

盗賊「いーの、いーの。なかったらなかったで諦めるって」

盗賊「お宝があるかもしれないなら、行かねー手はないからな」

僧侶「では、夜まで待ってから行動しましょう」

盗賊「おう!」

---二日後、爆炎竜の洞窟付近

剣士「……」

盗賊「この辺、かなり暑いって聞いたけどそうでもないんだな」

僧侶「剣士さん」

剣士「…ああ、わかってる。見に行くよ」

盗賊「?」

剣士「……」ギリッ

僧侶「…さあ、確認しに行きましょう」

盗賊「うえっ、なんだ、この臭い!?焦げたような腐ったような…酷い臭いだ」

剣士「……」

盗賊「洞窟の中は結構ひんやりしてるよな」

剣士「……」ギリギリッ

僧侶「…爆炎竜」

盗賊「え?これが!?うわっ、すげー、首がないうえに体とか翼とかボロボロだな」

盗賊「切り傷と雷で焦げたような痕と、なんか腐食性の毒も喰らってるのか?」

盗賊「こんなでかいドラゴンをここまで出来るなんて、マジで勇者はこえーな」

剣士「…俺のせいか」

僧侶「……。剣士さん」

剣士「俺があいつを弱らせたから…」

剣士「すまなかったな、爆炎竜」

剣士「きっと仇を取る。クソ女勇者は俺が勇者になってから殺すから」

僧侶「…剣士さん」

剣士「俺は決めた」

剣士「大事の前の小事にこだわらない事にした。目的のためなら、悪魔にでも魂を売ってやる」

僧侶「その考えは駄目です、剣士さん…」

剣士「じゃあ、腐った勇者どもをほっといた方がいいのか?」

剣士「酷い目に会ってる奴を片っ端から見捨てたらいいのか?」

剣士「俺はそんな事したくないから勇者を目指すんだよ!!」

剣士「クズみたいな勇者を許せないから勇者になるんだよ!!それが駄目な事なのか!?」

盗賊「ま、まあ、俺は関係ないから、好きにしてくれ。俺はここでお宝でも探して帰るからよ」

僧侶「そうですか。ではここで」

(´;ω;`)ブワッ

続き待ってる(・∀・)ワクテカ

剣士「……」

僧侶「……」

剣士「俺、何してんだろ」

僧侶「…剣士さん」

剣士「俺が爆炎竜を弱らせなかったらもしかしたら殺されなかったんじゃないかって」

剣士「そう思うと、勇者以上に俺自身が許せねぇよ」

僧侶「そんなに自分を責めない方がいいですよ剣士さん」

剣士「だけどよぉ…」

僧侶「……」

僧侶「…!」

剣士「…俺があの時、爆炎竜を無理にでも連れ出してれば、こんな事にはならなかったと思うと…」

爆炎竜「こんな事とはどんな事じゃ?」

剣士「首は斬られ、雷で打たれ、毒や打撃でボロボロになって…」

爆炎竜「それは惨いの」

僧侶「本当ですねぇ」

剣士「俺が…俺のせいで…」

爆炎竜「本当に駄目な男じゃのう」

僧侶「まあ、いきあたりばったりなのがこの人のアイデンティティですからね」

爆炎竜「そんなアイデンティティ嫌じゃな」

剣士「……」

剣士「…あれ?」

爆炎竜「よう、逆鱗男」

剣士「なんで生きてるんだ、お前?」

爆炎竜「失礼な奴じゃな。噛み砕くぞ、お前の逆鱗を」

剣士「それは歯を立てずに甘咬みでお願いします」

爆炎竜「歯を立てずにどうやって噛めというのじゃ!!馬鹿なのか、お前は!!」

僧侶「それはともかく幾つか聞きたい事があるんですがよろしいですか?」

爆炎竜「なんじゃ?」

僧侶「あなたは洞窟の奥で死体になっていましたが、何故無事なんです?」

剣士「ああ。全く持ってその通りだ。生きてる理由がわからない」

爆炎竜「失礼な奴らじゃな。ワシが生きてたらおかしいみたいじゃないか」

僧侶「あの無残な死体があったら誰だってそう思いますが」

爆炎竜「あれは死体じゃなくて脱皮の殻じゃ」

剣士「脱皮の殻?」

爆炎竜「ワシら古竜はだいたい200年に一度くらい脱皮するのじゃ」

爆炎竜「今回は…予想外の脱皮じゃッたが…、まぁ、たまにあるんじゃ」////

僧侶「この反応はたまたまじゃなさそうですね」

爆炎竜「この逆鱗男がワシの逆鱗を弄りすぎたから思わず脱皮したのじゃ!!」////

剣士「でも、無事でよかったよ。てっきりあの勇者達に殺されたと思ったから…」

爆炎竜「ははは。そんな事あるわけなかろう」

爆炎竜「ん?なんじゃ、お前、泣いておるのか?」

剣士「泣いてねーよ!!」

僧侶「爆炎竜が生きていてよほど安心したのでしょう。嬉し泣きというやつですね」

剣士「ふざけた事言ってんじゃねー。俺は泣いてねぇ」

爆炎竜「まぁ、良いではないか。嬉しい時は素直に泣いておけば」

剣士「泣いてねぇって言ってんだろ」

爆炎竜「まあ、そもそも人間なんぞ、逆鱗に触られなかったらどのレベルでもワシにとったら瞬殺じゃぞ」

剣士「はいはい」

爆炎竜「ぬっ、信じておらんな」

僧侶「それはともかく爆炎竜さん。お願いがあるのですが、聞いていただけませんか?」

爆炎竜「なんじゃ?数日前のワシを足にする話か?」

剣士「ああ。やっぱり、魔法使いとか探したけど、いなくてさ。頼むから力を貸してほしいんだ」

爆炎竜「とりあえず聞いておくが、どこへ行くつもりじゃ?場所によってはワシは行けんところがあるぞ」

剣士「えっと、神殿4ヶ所を回るんだっけ?」

僧侶「はい。火炎神殿、氷河神殿、疾風神殿、大地神殿の4ヵ所です」

爆炎竜「あ、ワシ、疾風神殿は無理じゃ。あれは高い場所にあるからな、うん、無理じゃ」

剣士「竜が高いところ駄目って、それでも竜かよ」

爆炎竜「あほか、お前は。あそこの高さはハンパじゃないのじゃぞ。あれは死ねる、あの高さは死ねる高さじゃ」

剣士「他の三箇所は大丈夫か?」

爆炎竜「まあ、高さ的にはな。氷河神殿は寒いからあんまり近づきたくないんじゃが…」

剣士「じゃあ、爆炎竜から吹雪竜に協力を頼んでくれない?」

爆炎竜「何でワシが!?あいつは駄目じゃ」

爆炎竜「冷たい奴じゃ。他人には無関心じゃしな」

剣士「でも、その疾風神殿が高すぎていけないなら、それをなんとかクリアできそうな奴に頼みたいんだけど…」

爆炎竜「仕方ないのお。聞くだけなら聞いてやろう。どうせ無理だと思うがの」

来てた


---一時間後、吹雪竜の根城

僧侶「さすがに竜の速さは違いますね。歩けば一週間はかかりそうな距離をこの短時間で飛ぶとは」

爆炎竜人間態(以下、爆炎)「褒めても何もやらんぞ。それにしてもここら一帯は寒過ぎじゃ」サムイノジャ

剣士「防寒着がねぇ」サムイヨー

僧侶「そんなところで踊ってないで先に進みますよ」スタスタ

剣士「踊ってねーよ!!」ガクガクブルブル

爆炎「寒すぎてガクブルなのじゃ」ガクガクブルブル

僧侶「吹雪竜はこの奥にいるのですね」テクテク

剣士「なんでお前はそんな平気そうなんだよ。寒いだろ、凍えるだろ!!」ダキッ

爆炎「そ、そうじゃ、この寒さは死ぬぞ。ワシの逆鱗も凍りつくぞ」ダキッ

僧侶「そんな所で乳繰り合ってないで先に進みましょう」テクテク

剣士「暑いのはいいけど寒いのは嫌だ~」ブルブル

爆炎「あの冷血竜め。これだけ冷えとったら客の体に悪影響を及ぼすと何故わからんのじゃ」ブルブル

僧侶「客じゃないですけどね」テクテク

僧侶「それにしても氷の城というのは透明感に溢れ幻想的で美しいですね」テクテク

剣士「寒いだけじゃねーか!!」

爆炎「城の造りと違って、奴の腹は真っ黒じゃぞ!!」

吹雪竜「誰の腹が真っ黒ですって?豚炎竜さん」

爆炎「誰が豚じゃ!!」

剣士「うおっ!?この白い竜が…」

爆炎「ああ、吹雪竜じゃ。ワシほどではないが、まあ、そこそこ強い方じゃ」

吹雪竜「貴方程ではない?私が?貴方の冗談は笑えませんわ」

僧侶「でも、吹雪竜もかなりの大きさですね。竜の大きさと強さは比例するといいますからね」

吹雪竜「私の方が強く大きいですけどね」

爆炎「人間態の乳は貧相で小さいがのう」

吹雪竜「下品な豚が何を仰ってるのやら」

爆炎「あと、竜の身体になっても実際はワシの方がでかいぞ」

爆炎竜「7回目の脱皮もすんだし」

吹雪竜「嘘!?6回目までの脱皮は全て私の方が早かったのに…」

俺のおちんちんは何度でも脱皮できるぜ!

爆炎「言っとくがワシが貴様と同じ場所に根城をかまえたら、ここは吹雪の国から炎天下の砂漠の国に早変わりじゃぞ」

吹雪竜「…ぐぐっ」

剣士「なあ、爆炎竜」

爆炎「なんじゃ、逆鱗男」

剣士「オメーらって脱皮すると強くなるのか?あと、逆鱗男て呼ぶな」

爆炎「そうじゃな。多少の個体差はあるが、200年で一度くらいは脱皮するんじゃ」

爆炎「ちなみに最初の脱皮は生後1000年くらいかかるから、ワシの生後2100年での7回目の脱皮は異例の速さじゃ」

僧侶「それだけエロかったわけですね」

爆炎「エロ言うな」

爆炎「それで、じゃ。脱皮するとどのくらい強くなるかというと、鋼の剣がオリハルコンの剣に変わるくらい強さが変化するのじゃ」

剣士「そりゃ、すげぇ」

爆炎「と、いうわけじゃ。貧弱で無力な吹雪竜よ、ワシに力を貸せい」

吹雪竜「あ、貴方が7回目の脱皮をしたなんて信じられません!!証拠を見せてください!!」

爆炎「ほう。いいじゃろう。貴様の命と引き換えに証拠を見せてやろう」ニヤァ

吹雪竜「くっ!!」ビクゥッ

吹雪竜(人間態でこの魔力…。確かに少し前までの爆炎竜とは違う…)ガタガタ

爆炎「ほう?寒いのか?吹雪竜ともあろうものが何に対して震えておるのかのう」ニヤニヤ

僧侶(ドsな人、いえドsな竜ですね)

爆炎「地面に額をこすりつけて命乞いするなら消し炭にするのは許してやらん事もないんじゃが?」ニマァ

吹雪竜(こいつ、なんでこんな短期間で強くなってるのよ!?)ウルウル

爆炎「ハハッ、涙目じゃないか。情けないのぉ」

爆炎「死にたくなかったら這いつくばって地面を舐めるんじゃ、ハハハハハッ」

剣士「おい、爆炎竜」ムキッ

爆炎「ほにゃあああああああっ!!!?」ビクンッ

吹雪竜「!?」

爆炎「げ、逆鱗を摘むな、この逆鱗男!!」ハァハァ

剣士「俺の目的を無視して話を変な方向に持ってった罰だ。とりあえずこのまましばらくクリクリ弄ってやる」クリクリ

爆炎「ひやあああああっ!!や、やめぇええええっ!!!」

僧侶「ただセクハラしてるようにしか見えませんが…」

剣士「いいんだよ。こいつは気持ちいい、俺は楽しい、win&winの関係だ」

爆炎「あひゃっ、あひゃあああっ」ビクンビクン

僧侶「とてもそうは見えませんが…」

爆炎「あ、く、くる、ら、らめらろぉ~」ビクゥッ、ニュポン

僧侶「おや?爆炎竜の身体が…」

剣士「分裂した?」

吹雪竜「脱皮したですって!?これで8回目!?」

僧侶「これが脱皮ですか?」

剣士「すげー。なんていうか衝撃的瞬間を目撃したみたいだ」

爆炎(殻)「」

剣士「こいつは凄いな。人間に変身してる時は人間の身体で脱皮するんだ」

僧侶「それに脱皮の殻のこの弾力。普通の人間と変わりませんよ」

剣士「マジだ。これ、貴族とかだったら絶対に高く買うよな?」

爆炎「何、気持ち悪い話をしておるんじゃ!!貴様らは」

剣士「それにしても何でまた脱皮してるんだ、お前は」

爆炎「お主のせいじゃろが!!この逆鱗男!!」////

剣士「なんで俺のせいなんだよ」

爆炎「ワシらは逆鱗に触れられる事は滅多にないのじゃ!!それを何度も何度も弄るから、体が活性化して脱皮するんじゃろが!!」

剣士「しらねーよ。そう言いながらも顔や身体はツヤツヤしてんじゃねーか」

剣士「逆鱗弄られてよがってるド変態竜がガタガタ抜かすなよ」

爆炎「いいのか?そんな口を利いて!!ワシが本気になったら、貴様らは消し炭で、この辺りは焦土と化すのじゃぞ!!」

剣士「よし、やってみろ。竜に変化した時点で逆鱗弾き10時間耐久レースの始まりだ、コラ」

爆炎「10時間!?」

爆炎「そ、そんなにやられたらワシは悶絶死ぬぞ!!」

剣士「だったら俺に逆らうなよ」

爆炎「わ、わかったのじゃ…」

僧侶(逆鱗で人間と竜の力関係が変わるとは…これが世間に知られていたら今頃、竜は完全に人間の支配下に置かれますね)

吹雪竜「ハッハハハッ…爆炎竜よ、自分の強さを誇示していながらも貴方は人間の従属となったようですね」

吹雪竜「数少ない古竜でありながら、その体たらく。人間に媚び諂うその姿は酷い有様としか言いようがありませんね」

爆炎「ムカつくのじゃ!!こいつ、超ムカつくのじゃ!!もう、奴を丸焼きにするのじゃ!!」

剣士「爆炎竜。逆鱗目一杯にひねるぞ」

爆炎「じょ、冗談じゃ。ドラゴンジョークに決まっておるのじゃ。だから、ワシの逆鱗はそっとしておいて欲しいのじゃ」

剣士「全く。とりあえず俺の話が終わるまでは黙ってろ。いいな?」

爆炎「わかったのじゃ」

剣士「というわけで、吹雪竜。あんたに話がある」

吹雪竜「爆炎竜を支配下に置いて図に乗ってるようですが、私は爆炎竜ほど人間に寛大ではありませんよ」

剣士「正直な話、あんたの都合はどうでもいいんだ。とりあえず俺の都合で動いてほしいだけだから」

吹雪竜「人間如きが!!いいでしょう、この永久凍土で永遠に眠らせてあげましょう!!」コオオオオオオオッ

剣士「ブレスか!?」ダダダダッ

吹雪竜「逃げるのは得意なようですね。しかし、いつまでも逃げられると思わない方がいいですよ」コオオオオオオオッ

剣士「逃げてるんじゃねぇ」ダダダダッ

剣士(くそっ!!こいつの逆鱗はどこだ?)

剣士(爆炎竜のはすぐに見つかったのに…まさか、竜の固体によって逆鱗の位置が違うのか?)

剣士(……!!あのかすかに赤く光る極小の鱗)

剣士「見つけた!!」

吹雪竜「そこは…貴様!!」

剣士「どっせーーーーいっ!!」ゴッ

吹雪竜「いぎぃぃぃぃっ!!」ジタバタ

剣士「ん?爆炎竜の時と反応が違うな」

吹雪竜「き、貴様ぁぁっ!!!」

剣士「こうか?」ペタッ

吹雪竜「あがががががが」ジタバタ

剣士「やはり爆炎竜とは反応が違うな。どうやら少し敏感すぎる感じがするな」

剣士「なら、逆鱗周りから攻めてみるか」ゴッゴッゴッ

吹雪竜「ひいいいいっ!?な、なんだ、この感覚は!?妙な…気分に…」ハァハァ

剣士「そろそろ気分も高まってきたか?だったらとどめの一撃をくれてやる」

吹雪竜「はっ!?」

剣士「おらぁっ!!」ゴッ

吹雪竜「ああんっ!!」ボウン

吹雪竜人間態(以下、吹雪)「あ、…うぁっ」ビクンビクン

剣士「ほう。胸は控えめだが色白の銀髪美人か」

爆炎「ワシの方が美人じゃろ!!胸もでかいし」

剣士「確かに褐色の肌とでかい胸はそそるけどな。まあ、顔も悪くないし」

爆炎竜「悪くない事ない。超美人じゃ!!」

剣士「どうでもいいよ、今はそんなの」

爆炎竜「どうでもいい事ないのじゃ!!」

僧侶「それで剣士さん、吹雪竜をどうします?」

僧侶「彼女、今は動けないでしょうけど、動けるようになったらどう動くかわかりませんよ?」

剣士「そうだな。ここから一番近い神殿ってどこになるんだっけ?」

僧侶「ここからだと最北端にある砂塵王国の大地神殿が一番近いですね」

僧侶「ですが、我々人間の足では二週間かかってしまいますね」

剣士「よし、爆炎竜。俺と僧侶と、吹雪竜を乗せて砂塵王国に行ってくれ」

爆炎「ちょ、ちょっと待つんじゃ!!剣士と僧侶はともかく、なんでその性悪女までワシが乗せてやらねばならんのじゃ?」

爆炎「そいつは空を飛べるんじゃぞ!!」

剣士「まあ、空は飛べるかもしれないけど、このままじゃ俺達のいう事は聞いてくれないだろ」

爆炎「そりゃ、そうじゃろ。弱いくせにプライドが高いからの、吹雪竜は」

剣士「だから、砂塵王国に向かうまでの間、俺に逆らう気が起きないようにミッチリ調教してやるんだよ」

吹雪「…お、おのれ」ハァーハァー

人間態のときの逆鱗ってどこについてんだよ
やっぱマンコ?

いや、アナルのしわの一本一本が………ゴクリ…

何がマンコだアナルだ!
どう考えても乳首だろぉが!

逆鱗は基本一つしかないんだぞ

乳首じゃ数が足りねーだろ!
だからクリだっ!!!

ヽ人人人人人人人人ノ
<そんなに見たいか?>
<私の逆鱗を……ッ! >
ノyyyyyyyyヽ

     __
    /_(s)\
   // ∧∧\\
   \\(゚д゚)/ /
    \⌒ ⌒ /
     l_人_ノ
    /   /
  ∧_∧ ■□(  ))

 (  ;)□■  ̄ヽ
/⌒  ⌒ヽ ̄ ̄| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|




剣士「吹雪竜の逆鱗は爆炎竜のと違って、皮に埋もれて全然姿を見せてないからな」

剣士「とりあえずさっきの様子だと逆鱗が空気が触れるだけでも感じる状態だろう」

剣士「だから泣いて許しを請うまで剥いて弾いて舐めて調教し続ける」

爆炎「あいかわらず酷い奴じゃのお」

僧侶「そういいながらも顔は笑っているようですが?」

爆炎「そりゃあの。ワシを小バカにした性悪女が泣き叫ぶ姿が見られると思うと楽しくて仕方ないわ」

僧侶「そ、そうですか」

爆炎「それじゃあ、ワシは竜に戻って砂塵王国とやらに向かえばいいのじゃな?」ボウン

剣士「ああ、頼む」

爆炎竜「任せておくのじゃ」

---

剣士「空って気持ちいいもんだな」ナデナデ

吹雪「うあっ…ううっ」ビクンビクン

僧侶「そうですね。特に風が冷たく感じられるのがいいですね」

剣士「そういえばあんまり使ってないのに剣がボロボロになっててさ」フーッ

吹雪「ひゃああああっ!!」ビクビクン

僧侶「まあ、古竜にたいして、あれだけ攻撃をくわえれば剣も傷んでしまう」

剣士「中々丈夫な剣だけど、ただの市販品だしな」ピン

吹雪「あぎゅううっ!!」ジタバタ

僧侶「市販品だったんですか、それ」

僧侶「ずっと使ってるから、てっきりそれなりの名剣だと思ってましたが」

剣士「僧侶に会う少し前に買ったんだよ。一応、旅に出てから2本目だ」ペロペロ

吹雪「あう、ああああぁぁん!!」ビクン、ジョバーッ

剣士「うわっ!!こいつ、また漏らしやがった」

爆炎竜「な、なんじゃと!?これで何回目じゃ!!」

剣士「知らんけど10回くらいじゃねーの」

僧侶「盛大に漏らす前から濡れまくっていましたけどね」

爆炎竜「最悪じゃ…」

剣士「でも、そろそろ新しい剣でも買うか」クチュクチュ

吹雪「も、…もうやめ…て」ビクッビクッ

僧侶「砂塵王国の周囲は斬撃の効かないモンスターが多数いるせいか、剣や槍、斧などの武器は殆ど売ってないらしいですよ」

剣士「それは困ったな」ピンッ

吹雪「ひぎゃあああっ!!」ジタバタ

僧侶「この際、武器をハンマーかメイスの打撃系に変えてしまいますか?」

剣士「俺、剣士なんだけど」

吹雪「はぁ…はぁ…」

剣士「まあ、いつ折れるかわからないし、武器屋によって予備になりそうな武器は買った方がいいよな」コネクリ

吹雪「ひいいいいいんっ!!」ビクンッ!

僧侶「もうすぐ砂塵王国ですね。さすが爆炎竜、人の足なら二週間かかる所をたった12時間で着くとは」

爆炎竜「ふむ。8回脱皮を終えたせいか、これだけ長時間の飛行を続けてもまだまだ体力はあり余っとるの」

剣士「こっちは息も絶え絶えだけどな」

吹雪「…やめれ…もう…むりぃ」ハァハァ

僧侶「食事中以外、ずっと弄ってましたからね」

吹雪「…はぅんっ!!」ニュポン

剣士「お、2回目の脱皮だ」

僧侶「それにしても同じ身体が三つ並んでるとさすがに不気味ですね」

爆炎竜「これで吹雪竜も8回脱皮しおったか」

剣士「この脱皮の殻、ダッチワイフとかに使えねーかな?爆炎竜のも込みで」

僧侶「これだけ精巧な人形なら相当な人気商品になりそうですね」

爆炎竜「その殻はあとでワシが燃やしておく。古竜の殻は高い魔力が残存するからの」

爆炎竜「人間どもに悪用されても困るからの」

僧侶「じゃあ、洞窟に残してきた7回目の脱皮の残骸も始末した方がよかったのでは?」

爆炎竜「あれは勇者どもによって魔力も破壊されたし、完全にただの抜け殻じゃ。問題はない」

剣士「ふぅん」

僧侶「とりあえず、目立たないようにそこの森の中に降りましょうか」

爆炎竜「わかったのじゃ」バッサバッサ

吹雪「…はぁ…もう、らめぇ…」ハァハァ

爆炎「じゃあ、この辺りでいいかの」ポイポイ

ボオオオオオオオオッ

剣士「おーおー、殻が派手に燃えてるな」

僧侶「しかし、人間が焼かれてるようで見ていてあまり気分のいいものではありませんね」

爆炎「魔力を破壊する武器があれば、焼き尽くす必要もないんじゃがの」

剣士「そんなもん持ってないしな」

僧侶「勇者とかならあたりまえのように持ってるんでしょうね」

爆炎「それにしても…吹雪竜のせいで背中がびしょ濡れなのじゃ」

吹雪「…ひゃあん」ガクガク

剣士「なんだよ、立てないのか。じゃあ爆炎竜、おぶってやれよ」

爆炎「なんでワシが!?」

剣士「友達だろ?」

爆炎「古竜同士ってだけでこんなん友達じゃないわ!!」

剣士「いいから背負えって。俺は逆鱗弄りすぎて指が疲れてんだよ」

爆炎「ワシは12時間ずっと飛びっぱなしじゃったぞ」

剣士「そんなのはしらねーよ」

爆炎「ぐぬぬ…古竜に対しての扱いが酷くないか、おぬし」

僧侶「おや?向こうから誰か近づいてきますね」

剣士「そりゃ、夜遅くに森の中でこれだけ盛大に火を燃やしてれば、誰か来るか」

美少女勇者「あれ?いないね」

魔法戦士「どうやら逃げられたか」

清楚僧侶「まだこの近くに潜んでいる可能性もありますよ」

少年魔法使い「強大な魔力はもう感じない。この付近にはいないと思う」

僧侶「あなた方は?」

美少女勇者「僕達は勇者だよ。古竜がこの森に来るのが見えたから、急いでやってきたんだけど」

爆炎「……」

剣士「そうか。悪いが、俺達は見てないな」

魔法戦士「本当か?我々より先にこの場にいて、古竜を本当に見ていないというのか?」

魔法戦士「勇者に嘘をつくと罪に問われるのだぞ」

美少女勇者「ちょっと、魔法戦士君は人を疑いすぎだよ。駄目だぞ、そんなんじゃ」

魔法戦士「すまない」

少年魔法使い「…で、この焚き火は君達が?」

剣士「いや。俺達がここに来る頃には燃えてた」

剣士「夜も遅いし、野宿するのに最適だから、この焚き火を使わせてもらおうかなって」

少年魔法使い「ふぅん。ま、なるほどね。君達の言い分はわかったよ」

美少女勇者「ちょっと、少年魔法使い君も駄目じゃないか。年上の人にそんな偉そうにしちゃ」

少年魔法使い「僕は馬鹿な奴に敬意を払うつもりはない。こいつらが僕より賢そうには見えないから、敬意を払うつもりはない」

美少女勇者「もう!!ごめんね、みんな悪い人じゃないんだけど」

僧侶「我々は気にしていませんよ」

剣士「こっちは疲労困憊の仲間がいるから、もう話を切り上げてもいいか?」

吹雪「…はぁ…はぁ…」

美少女勇者「あ、うん、ごめんね」

清楚僧侶「もしよろしければ彼女に疲労回復の術を使いましょうか?」

剣士「いらね」

美少女勇者「でも、彼女、結構辛そうだよ。大丈夫、清楚僧侶さんの術は本当によく効くんだから」

剣士「いいって言ってるだろ」

魔法戦士「貴様!!勇者様に対してその暴言、許されると思うな!!」

少年魔法使い「人の好意を素直に受け取れない愚かなタイプの人間か」

剣士「はあ…、全く」

剣士「あんたらがどっかにいかないなら、俺達が移動するわ。僧侶、そいつ背負ってやってくれ」

僧侶「お断りします。私は頭脳労働派なので」

剣士「チッ」

剣士「しょうがねぇ。俺が背負うか」グイッ

吹雪「あぅん!!」

美少女勇者「あ、待って!!僕達がここからいなくなるから!!君達はここで休んでいけばいいと思うよ」

美少女勇者「みんな、行こう!!」

魔法戦士「…わかった」

僧侶「あの勇者さんたち、行っちゃいましたね」

僧侶「彼女達は稀に見る性格のいい勇者たちに思えたのですが、剣士さんは何故あのような態度をとられたのですか?」

僧侶「それに彼女なら事情を話せば変態勇者から少女達を救ってくれるかもしれませんよ」

剣士「どうだろうな。あいつらが古竜を見かけてこの辺りに来たなら、見せ掛けだけのクソ勇者かもしれないだろ」

僧侶「剣士さんはすっかり勇者を嫌ってますよね」

剣士「あいつら、好かれる要素ないだろ」

剣士「それにあーいうのに限って裏で何考えてるかわかんねぇもんなんだよ」

僧侶「まあ、今までまともな勇者を見ていませんからね。その考えも仕方ないかもしれませんが…」

僧侶「とにかく、今日はもう夜も遅いので野宿でもしますか」

剣士「そうだな。吹雪竜も自力で歩けるくらいには回復してもらわないと困るしな」

僧侶「では、前半は私が見張りに立つ事にしましょう。剣士さんは休んでください」

剣士「わかった。爆炎竜、寝るからこっちに来い」

爆炎「なんでじゃ?」

僧侶「…ほどほどにしてくださいよ」

剣士「わかってるって」

光の女神が魔王とか?

ただでさえ屑な勇者しかいないのに下手に恩を作っても碌なことは無さそうだな

「ちょ、何で服を脱ぐんじゃ?」

「なんでワシの服も脱がすんじゃ?」

「うひゃあっ!?胸を揉むんじゃない!!」

「…あっ」

「んんっ…はぁん!!」

「お、おぬし、その逆鱗をどうするつもりなんじゃ!?」

「む、無理じゃ!!そんな所には入らんぞ!!」

「ぎ…ぐうぅっ」

「…い、痛い…のじゃ…」

「も、もっと優しくするのじゃ」

「はぁ…はぁ…」

「な、なんとか痛みも引いてきたぞ」

「は、激しくするな!!まだ痛いのじゃ!!」

僧侶「……」

僧侶「はぁ。さすがに見張り中に自慰するわけにはいきませんね」

僧侶「これじゃあ生殺しですよ、全く」

僧侶「……。それにしても人間と似ているからといって古竜と交尾できるとは思いませんでしたが…」

「な、中に何を出したのじゃ!?」

「白いのがこんなに?…なんじゃ、これは」

「…苦いのじゃ」

僧侶「せめて静かにして欲しいものです」

「わ、ワシはイったばかりじゃから…やめ、動くなぁあん」

僧侶「砂塵王国に着いたら私も風俗に行くとしましょう」

僧侶「というか、早く寝てくださいよ。全く」



僧侶が辛過ぎる…

---

僧侶「ようやく静かになりましたか。全く」

僧侶「……」

僧侶「砂塵王国の地下迷宮にある大地神殿。今も無事だといいんですがね…」

僧侶「もうあれから20年になるんですね…」

僧侶「初代勇者さん。…あなたのおかげで今、世界はこんな風になってますよ」

僧侶「いま、あなたの見てる景色はどういう景色なんでしょうね」

僧侶「私達の見ている景色と同じなんですかね?」

僧侶「……」

---

僧侶「……」ムクッ

剣士「よお、起きたか。僧侶」

僧侶「おはようございます」

爆炎「あしが…こしが…」ヨロヨロ

僧侶「うわっ!!なんですか、ちょっと、二人ともすごく臭いですよ!!」

剣士「昨日、見張りを交代してからずっとヤってたからな」

爆炎「身体中こやつの体液まみれじゃ…」ヨロヨロ

僧侶「というか、爆炎竜が疲労困憊なのに、なんで剣士さんはそんな元気なんですか?」

剣士「さあ?さすがにアレだけやれば俺でも疲れるはずなんだが、何でだろ?」

吹雪「古竜水でしょう」

僧侶「古竜水?」

吹雪「古竜の体液は飲む事で人間の力を何倍にも高めるのです」

剣士「そんなもん飲んでねーよ」

吹雪「な、舐めたでしょう!!私の…逆鱗を…」ゴニョゴニョ

剣士「そういうやお前、潮噴いたし、盛大に漏らしたもんな。ああ、言われてみれば確かに舐めてるわ」

吹雪「くっ」////

爆炎「そういう意味ではおぬしはワシのもかなり舐めてるの」

僧侶「そういえば竜の血を浴びた人間は驚異的な力を得ると、そんな伝承もありましたね」

剣士「じゃあ、僧侶も舐めてみるか?どうせタダだし」

爆炎「何を言っとるんじゃ、お主は!!」

吹雪「誰が人間なんかに舐めさせるもんですか!!」

剣士「いいだろ。別に減るもんでもないし」

僧侶「私は遠慮しておきましょう。そもそも強くなる事に興味がないので」

剣士「ふーん。まあ、いいけど」

僧侶「それよりも途中で川があったら3人とも身体を拭いてください」

剣士「え?そんなに臭うか?」

僧侶「臭い過ぎですよ。特に股間が」

爆炎「う…」////

吹雪「わ、私は無理矢理やられただけなのに…」////

剣士「そういや、手持ちの水がなくなってるな」

剣士「移動が楽になったせいか水とか食料とか補充してないからな」

僧侶「ですが、私達の目的地である大地神殿は地下迷宮の最下層にあるので、食料をちゃんと補充していかないと死にますよ」

剣士「マジでか?」

僧侶「迷わなくても三日と半日、往復で一週間くらいかかると思っていてください」

僧侶「迷えば一ヶ月経っても出られない事も充分にありえます」

来てた④

剣士「というか、クソ勇者どもは全員それをクリアしてんのか」

剣士「そう思うと、一応勇者になるだけはあるなって、ちょっと感心するわ」

僧侶「違いますよ、剣士さん」

僧侶「殆どの勇者は基本、光の女神がやってきて、直接、信託を受けて勇者になってるんです」

僧侶「わざわざこんな面倒な手順を踏んで勇者になった人は初代勇者以外にはいませんからね」

剣士「マジか?勇者に感心して損した!!」

爆炎「初代勇者…そういえばそんなんもおったの」

吹雪「魔王が沈静化したその頃も確か20年ほど前でしたわね」

剣士「初代勇者か…」

剣士「そういや、初代勇者ってどうなったんだっけ?」

僧侶「さあ?私も彼の事はよく知らないので…」

僧侶「とにかく砂塵王国の首都に入る前に消臭だけはお願いしますね」

剣士「おう」



僧侶もやっとけばいいのに

僧侶はおっさんなのかな?
40歳くらい?

とりあえず主要メンバーの年齢&風貌&股間

剣士
20代前半。
高身長の細身で筋肉質。金髪。目つきが悪い。無精ひげが生えてる。
股間はエクスカリバー級(まさしく聖剣)。強度はオリハルコン。高い持久力を誇る。

僧侶
40代前半。
中肉中背。黒髪。真面目で人の良さそうな感じの顔。
股間はロングソード級(一般的)。強度は普通。早いのが特徴。

爆炎
見た目は10代後半。
身長は一般的。褐色。赤髪。爆乳。
逆鱗は少し大きめ。よく自分でも弄る。

吹雪
見た目は20代前半。
身長は爆炎より少し高い。色白。銀髪。貧乳。
逆鱗は小さめ。基本、自分では触らない。

---砂塵王国首都

剣士「よっしゃ、首都に着いたぜ」

爆炎「人間どもがウジャウジャと鬱陶しいのお」

僧侶「この辺りは商人の出入りも多く、活気に溢れていますからね」

吹雪「冷たい飲み物が欲しいわ」ダラダラ

僧侶「とりあえず今日はここで一泊しましょう」

僧侶「宿は取っておきましたので、剣士さんは買物を済ませて、夜までには戻ってきてくださいね」

剣士「おう。僧侶、お前はどこに行くんだ?」

僧侶「風俗ですよ。ここ最近、全然発散する機会がなかったので」

剣士「じゃあ、俺も行くわ」

僧侶「…あなたはまだヤる気ですか」

剣士「風俗は別腹だ」

僧侶「ですが、あなたが風俗に行ってる間、爆炎竜や吹雪竜はどうするつもりですか?」

僧侶「爆炎竜はあなたになついたみたいですが、吹雪竜はそうではないでしょう」

剣士「まあ、確かに」

僧侶「という事で剣士さんは留守番をお願いします」

剣士「それだと俺が可哀想だ!!俺も風俗行きたい!!」

僧侶「駄目です。買物だけ済ませて三人で宿にでも篭っていてください」イラッ

剣士「し、しかたねぇ。わかったよ」

僧侶「わかっていただけましたか。では、のちほど」

剣士「おう」

剣士「おい、そこのドラゴンズ」

爆炎「誰がドラゴンズじゃ」

吹雪「こんな能天気馬鹿女と一緒にしないでくださる?」ダラダラ

剣士「とりあえず予備武器買ったら宿屋に戻るからはぐれたり、迷子になんなよ」

爆炎「ワシを馬鹿にするな!!」

吹雪「なんで私がこんな事に付き合わなければならないのかしら」ダラダラ

吹雪(無理矢理連れてこられただけだし、隙を見て逃げ出した方が良さそうね…)

剣士「おい、吹雪竜」

吹雪「な、何かしら?」ダラダラ

剣士「逃げてもいいけど、発見したらその場で24時間逆鱗弄りまわすからな」

吹雪「ひぃっ!!」ビクゥッ

吹雪「…あ、あれを24時間なんて耐えられるわけが…」

剣士「まあ、12時間中8時間は白目むいて痙攣してたしな」

剣士「逃げても見つからない自信があるなら逃げてもいいぞ」

吹雪「……」チラッ

爆炎「どうしたんじゃ?」ニヤッ

吹雪(こいつら絶対連携してますわ!!)

吹雪(人間はともかく、今はほぼ互角の爆炎竜相手に逃げ切るなんて絶対に無理!!)

剣士「じゃ、露店の武器屋を見に行くか」

爆炎「わかったのじゃ」

吹雪「行けばいいんでしょ、行けば…」ダラダラ

爆炎「それにしてもいい天気じゃな。あったかいしの」

吹雪「これは蒸し暑いって言うんですわ」ダラダラ

剣士「まあ、慣れてない奴にはちょいと厳しい気候かもな」

剣士「俺は暑い国で生まれたから気にならんが、無理な奴には結構辛いだろうな」

爆炎「まあ、わしらは古竜じゃし、気候なんぞ関係はないがの」

吹雪「…白銀王国でガタガタ震えてたのはどこの誰かしら?」ダラダラ

爆炎「そんな昔の事は覚えておらんの」

吹雪「その若さでボケましたか?」

爆炎「殴るぞ、貴様」

剣士「まずはこの店に入るか」

爆炎「ここは雑貨屋じゃぞ」

剣士「ん、ああ」

剣士「これでいいか。親父、このローブをくれ」

雑貨屋の店主「あんたら旅の人だね。3つで150gになるよ」

剣士「いや、買うのは1つだけだから」

雑貨屋の店主「そうかい。じゃあ、50gになるよ」

剣士「ほらっ」チャリン

雑貨屋の店主「毎度あり」

吹雪「買物は終わりましたか?じゃあ、早く宿屋に行きましょう」ダラダラ

剣士「まだ終わってねーよ」

バサッ

吹雪「え?」フワッ

剣士「暑さ対策くらいはしとかないとな」

吹雪「こ、こんな布切れ1枚で私を懐柔できると思わないでくださいね」

剣士「思わねーよ」

爆炎「ワシの分は?」

剣士「お前、汗一つかいてないだろ」

剣士「そんな奴に暑さ対策は必要ないだろ」

爆炎「ずるいのじゃ!!冷血女にはプレゼントをやって、ワシにはくれんのか!?」

剣士「プレゼントって程のもんじゃねーだろ。ほら、さっさと行くぞ」

爆炎「ぐぬぬ…」

吹雪「行きますわよ、無駄乳女さん」

---

剣士「何ヶ所か見て回ったけど、やっぱり剣は全然ないな。というか、斬撃系の武器が殆どないな」

吹雪「そこに剣がありますわ」

剣士「ありゃ、訓練用の木刀だ。全く意味がねぇ」

爆炎「もう木槌でいいじゃろ」

剣士「そうだなぁ。予備の武器だし、木刀よりはマシかもな」

武器屋の店主「なんだ、あんた。斬撃系の武器が欲しいのか?」

剣士「ああ。この店にはないけどな」

武器屋の店主「そりゃあ、ないさ。ここらでは不人気だからな」

武器屋の店主「10年以上売れ残ってる武器でよければ倉庫から持ってくるけどどうする?」

剣士「じゃあ、一応見せてくれるか?」

武器屋の店主「ほらっ、これだ」ボロッ

剣士「滅茶苦茶錆びてるな。それに見た目以上に重いぞ…」ブンッ

武器屋の店主「錆びはすぐに落せるし、その剣は打撃にも耐えられるように重く強度のある金属を使ってるからな」

剣士「…なるほど」

剣士「じゃあ、これにするか」

武器屋の店主「毎度有り。2000gになります」

剣士「高いな、おい」

武器屋の店主「元々は2500gだったから2000gなら破格の安さですぜ、旦那」

剣士「…まけてくれよ」

武器屋の店主「一応、希望価格を聞かせてもらえますか?」

剣士「200g」

武器屋の店主「帰れ」

剣士「冗談だ。1割ほど」

武器屋の店主「ほぼ本気じゃないですか、旦那」

剣士「とりあえず錆び落しをしてくれ。悪い剣じゃなさそうだし、2000gも払うよ」

武器屋の店主「毎度有り」

吹雪竜「あんな鉄の棒みたいな武器でいいの?」

剣士「ああ。問題ない」

剣士「強度はありそうだし、今使ってる武器が折れた時ようの保険だからな」

剣士「重いのだけが欠点だ」

爆炎「おい、剣士」

剣士「なんだ、爆炎竜」

爆炎「ワシもプレゼントが欲しい」

剣士「まだ、言ってんのか、お前は」

剣士「仕方ねぇからあとで飛び切りのプレゼントくれてやるよ」

爆炎「本当か!!」

剣士「ああ」

吹雪「…むっ」

武器屋の店主「旦那。錆び落し終わりましたよ」

剣士「ああ」ブン、ブン、ブン

剣士「やっぱ片手だと腕が少し持ってかれるな」

武器屋の店主「いや、それ両手用ですよ」

剣士「あ?」

武器屋の店主「そもそもこの剣は打ち下ろしが基本の武器で、左右に振ったり、切り上げたりなんて使い方はしませんよ。普通」

剣士「打ち下ろしだけなんて、そんな武器の使い方しか出来ない奴は剣士じゃねぇ」

剣士「とりあえず慣れれば片手でも楽に使えそうだし、問題はないな」

剣士「親父、ありがとよ」チャリチャリン

武器屋の店主「ま、毎度あり」

武器屋の店主(なんで自分の身長近くある大剣を片手で振るえるんだ、あの旦那は)

剣士「じゃあ、帰るぞ」

爆炎「わかったのじゃ」

吹雪「…わかりましたわ」

爆炎「ところでプレゼントはいつくれるのじゃ?」

剣士「あせんなって。とりあえず宿屋に帰ってからだ」

爆炎「楽しみじゃの~」

プレゼント…ね

ローブがロープに見えた
sm行くのかと

ずっとロープで読んでた

---宿屋

剣士「206号室は…ここだな」

爆炎「ほう。せまいの」

吹雪「小汚いですわね」

剣士「文句言うんじゃねぇ。宿屋は周りを気にせず泊まれるだけで充分なんだよ」

爆炎「そんなもんかの」

剣士「そんなもんだ」

爆炎「よし!じゃあ、プレゼントをよこすんじゃ」

剣士「じゃあ、そこのベッドに寝ろ」

爆炎「ベッド?」

剣士「ああ。そこの床から一段高くなってる、そう、それだ」

爆炎「まだ眠くないんじゃが?」

剣士「いいから寝てろ」

爆炎「しょうがないのお」

剣士「吹雪竜。お前も空いてる方のベッドに寝ろ」

吹雪「この汚いシーツの上に?」

剣士「多分洗ってあるから、多分汚くねぇよ」

吹雪「嫌だけど、仕方ありませんね。寝転がればいいんでしょう」

剣士「おう」

剣士「じゃあ、出かけてくるわ」

爆炎「はあっ!?何を言っとるんじゃ、おぬしは!!」

剣士「プレゼントが欲しいなら黙って寝てろ」

剣士「あと、扉の外で俺か僧侶以外から声を掛けられても決して反応するな」

剣士「いいな」ワキワキ

爆炎「…わ、わかったのじゃ」

剣士「吹雪竜は?」

吹雪「わかった、と答えるしかないんでしょう?」

剣士「物分りのいい女は嫌いじゃねぇよ」

吹雪「貴方に好かれたいとは思わないわ」

剣士「ハッ。可愛くねぇなあ」

---

剣士「爆炎竜はプレゼントを期待してるから、まあ、大人しくしてるだろう」

剣士「吹雪竜は逆鱗24時間耐久に脅えてるから、これも逃げたりはしないだろう」

剣士「さて……、風俗でも行くか」

美少女勇者「あ…」

剣士「あん?」

美少女勇者「えっと、こ、こんにちわ」

剣士「……」

剣士「俺に言ってんのか?」

美少女勇者「う、うん。独り言とかじゃないから」

剣士「あっそ」

美少女勇者「あのさ、銀髪の彼女、大丈夫だった?」

剣士「…お前には関係ないだろ」

美少女勇者「ま、まあ、関係ないんだけど、ほら、心配だったしさ」

美少女勇者「けっして何か恩に着せようとしてるとか、そんなんじゃないんだよ」

剣士「あんた…」

美少女勇者「な、何?」

剣士「ウザイ」

美少女勇者「う、ウザイかな?」

剣士「俺とあんたは赤の他人。馴れ馴れしいのや優しいのは裏があるとしか思えないし、思われない」

美少女勇者「そ、そんなつもりじゃなかったんだけど、ゴメンね」

剣士「悪いと思うなら、俺の目の前から消えてくれりゃ、それでいい」

美少女勇者「…じゃ、じゃあ、僕はいくね」

剣士「好きな所に行ってらっしゃいっと」

美少女勇者「……」トボトボ

剣士(なんだよ、あんなわかりやすい落胆した顔されると俺が悪いみたいじゃねぇかよ)

剣士「……」

剣士「おい」

美少女勇者「な、なに?」クルッ

剣士(こいつ、すぐに反応しやがった。さては声掛けられるのをまってやがったのか?)

剣士「いや、何でもねーわ」

美少女勇者「…あ、そうなんだ」ズーン

剣士「……」

剣士「なんでそんなに俺に絡んでくるんだよ」

美少女勇者「あのさ、えっとね、…」

美少女勇者「うちの魔法戦士君がさ、君には関わるなって言ってたから」

剣士「意味がわかんねぇ」

剣士「仲間が関わるなって言ってんのに、なんでチョッカイかけてくんだよ」

美少女勇者「君、強いんだよね」

美少女勇者「魔法戦士君が言ってた。多分、強いだろうって」

剣士「ハズレだ、馬鹿野郎。俺は、弱ぇよ」

剣士「目の前に助けを求めてる奴がいても、そいつを救えない貧弱弱虫野郎だ」

美少女勇者「あ、じゃあ、僕とお揃いだね」

剣士「何、言ってんだ。お前は勇者だろ」

美少女勇者「僕は力がないからね」

美少女勇者「勇者に選ばれたのが不思議なくらいに弱くてさ」

剣士「何、勝手に身の上話をはじめてんだよ」

美少女勇者「あ、ごめん」

美少女勇者「……」チラッ

剣士「……」

剣士(あからさまにこっちをチラチラ見てやがる)

剣士「聞けばいいんだろ。聞けば」

美少女勇者「うん!ありがと」パアッ

剣士(なんだよ、こいつ。調子が狂うな)

最初はもっとエロふざけた話だと思ってたのに…

( ・ω・)っ④"

キタ



剣士「立ち話はだるいから酒場に移動すんぞ」

美少女勇者「うん!!」パタパタ

剣士(犬っころみてぇだ)

剣士「それにしても仲間が関わるなって言うような奴に、なんでテメェは話しかけて来るんだよ」

美少女勇者「僕が弱いからだよ」

美少女勇者「僕の仲間は本当に勇者の仲間に相応しいんだけど、僕が勇者に相応しくないんだ」

美少女勇者「いまだに使ってる武器はショートソードで、盾なんか持ってても重くて邪魔になるだけ」

美少女勇者「その点、君は凄いよね」

美少女勇者「魔法戦士君も言ってたけど、やりあえば勝つのは自分だけど互角くらいには強いだろうって」

剣士「ああ、そうですか」

美少女勇者「だから僕はいつも強そうな人を見かけたら、どうしたらそんな風になれるのかを聞いてるんだ」

剣士「それを俺に答えろと?」

美少女勇者「大体、返ってくる答えは一緒なんだけどね」

剣士「努力、経験、才能くらいか?」

美少女勇者「あとは強くなる目的を明確に、守りたいものを持つ、くらいかな」

剣士「じゃあ、俺はそれ以外の答えを言った方がいいのか?」

美少女勇者「それ以外に方法があればぜひ教えてほしいな」

剣士「じゃあ、簡単だ」

美少女勇者「うん」

剣士「俺は女を抱いて強くなった」

美少女勇者「ななな、何を言ってるんだよ!?君は!?」////

剣士「最初は12歳くらいの時、隣に住んでた7つくらい年上の姉ちゃんを抱いた」

剣士「ああ、勘違いするなよ」

剣士「抱かれたのはその半年くらい前だが、自分で抱いたのがそん時だったって事だ」

美少女勇者「え、えっと、抱くっていうのは抱きしめる、って事だよね?」////

剣士「ちげーよ。抱くってのはセックス、動物的に言えば交尾の事だ」

剣士「女を裸に引ん剥いて、チンコ立てて、マンコに突っ込んで、膣内か肛門か口かぶっかけか、とりあえず最後は好きな場所に出せばいい」

美少女勇者「そ、それで強くなれるとは、お、思えないかな~。なんて…」

剣士「そりゃ、そうだ。普通はそんなんで劇的に強くなれるわけはねぇ」

美少女勇者「ちょ、僕の事、からかったの!?」

剣士「あー、違う違う」

剣士「これは俺の場合だからだ」

美少女勇者「ど、どういう事?」

剣士「無理矢理ヤってやったんだよ」

剣士「嫌がる姉ちゃんを押さえつけて、自分の思うがままに蹂躙して、な」

剣士「そん時、泣き叫ぶ姉ちゃん見て、気分が高揚してきたわけだ」

美少女勇者「……」

剣士「人を苦しめるのが楽しいってな思ってさ」ズイッ

剣士「それがいつの間にか力になっててな」ズズイッ

美少女勇者「な、なんで近づいてくるのかな~」

剣士「お前を蹂躙したら、どんな声で泣いてくれんのかねぇ」ニヤァ

美少女優者「や、やだっ!!」ダダダダッ

剣士「……」

剣士「…行ったか」

剣士「馬鹿な奴だな。こんな与太話で強くなれるかよ」

剣士「そもそも勇者を襲って一生を棒に振るなんて、今は出来ねぇしな」

剣士「さて、邪魔者もいなくなったし、風俗に行くか」

剣士「ふんふふん~♪」テクテク

僧侶「…何してるんですか、剣士さん」

剣士「げっ!?僧侶」

剣士「なんで、お前がこんな所にいるんだよ!!」

僧侶「私は高級風俗で1時間女体を堪能してきたので宿屋に戻ろうと思っていたんです」

僧侶「それよりも、逆になんであなたが外を一人でうろついてるんですか」

剣士「い、いや、それは、その…」

僧侶「爆炎竜と吹雪竜はどうしました?」

剣士「や、宿屋に置いてきた」

僧侶「全く…」

僧侶「逃げられたらどうするつもりです?この辺りであれほど高性能な移動手段は無いんですよ」

剣士「あ、ああ。すまん」

僧侶「とにかく一緒に宿屋に戻りますよ」

剣士「俺もか!?」

僧侶「当たり前でしょう」

剣士「ひどいな、お前」

僧侶「ひどくありません」

剣士「クソッ。じゃあ、その前に少しだけ買物してくわ」

剣士「でないと爆炎竜が駄々こねるだろうし…」

僧侶「まあ、そのくらいなら構いませんが、すぐに済ませてくださいね」

剣士「ああ」

美少女勇者「な、なんか、悪い人だったな、あの人」トボトボ

美少女勇者「魔法戦士君の言う事をちゃんと聞いて、近寄らなければよかったよ…」トボトボ

美少女勇者「そ、それにしてもせ、セッ…、セッ……で強くなるなんて、そんなのあるわけないのに…」////

美少女勇者「魔法戦士君や清楚僧侶さんはち、違うよね」

美少女勇者「そ、そういえば、あの二人は結構お似合いだけど、つ、付き合ってたりするのかなぁ」テクテク

魔法戦士「勇者様!?…」ヨロッ

美少女勇者「あ、魔法戦士君…って、すごい怪我してる!!その怪我どうしたの!?」

魔法戦士「こ、この国にいた勇者にやられました…」

美少女勇者「そ、それって、どういう事!?」

魔法戦士「わ、私にもわかりませんが、いきなり襲ってきて、清楚僧侶と少年魔法使いはさらわれてしまいました…」

美少女勇者「な、なんで、そんな事に…?」

魔法戦士「や、奴らの、勇者の力は特に凄まじく、私でさえ、一太刀も浴びせる事ができませんでした…」

魔法戦士「勇者様はお逃げください!!奴らの狙いは勇者様なのです!!」

美少女勇者「そ、それってどういう…?」

砂塵の勇者「へー、あんたがこいつらの勇者ちゃんか」

美少女勇者「!?…き、君は誰なんだい!!」

砂塵の勇者「ああ、俺?俺はこの国でダラダラ過ごしてるごく普通の勇者さ」

砂塵魔道士「げひひっ。ダラダラっつーかドロドロ、いやエロエロかぁ?」

砂塵の勇者「うっせーな、魔道士」

砂塵の勇者「それにしても可愛らしー顔してんじゃないの、この勇者ちゃんは」

美少女勇者「…き、君は何が目的で、僕の仲間に手を上げたんだい!!」

砂塵の勇者「そこの戦士野郎が言ってじゃねーか」

砂塵の勇者「あんたが目的だって」

砂塵戦士「あーっ、あの女僧侶、もう壊れやがった」ドスドス

砂塵魔道士「げひひっ。お前さんのグログロな巨根をぶち込まれりゃ、そりゃすぐに壊れるっての」

砂塵戦士「おっ。この女勇者も可愛らしいじゃねぇか」

砂塵の勇者「言っとくけど、最初は俺だからな。おめーの後じゃ、反応がうすいわ、締まりも緩いわで最悪だからな」

美少女勇者「…な、何の事…を」

魔法戦士「に、逃げてください!!勇者様!!」

砂塵武闘家「逃がすわけないだろう」ブンッ

魔法戦士「ぐあっ!?」ドガッ

美少女勇者「魔法戦士君!!大丈夫!?」

魔法戦士「」ピクピクッ

砂塵武闘家「急所に一撃を入れた。体力の消耗具合から考えて、あと半日は目は覚めん」

美少女勇者「な、なんで…?」

砂塵の勇者「あれー?わっかんねーかなー?」

砂塵の勇者「まー、わかんなくてもいーけどなー。俺のやる事にかわりはねーんだし」

砂塵の勇者「そーいや、武闘家。あのガキの魔法使いはどーした?」

砂塵武闘家「某(それがし)があの少年の肛門を犯し続けていたが、気付いたら舌を噛み切ろうとしていたので、昏倒させて縛ってきた」

砂塵の勇者「男のケツのどこがいーのか俺にはわっかんねーわ」

砂塵武闘家「某は未熟な少年少女が嗜好なだけだ。成熟した人間の身体に興味はない」

砂塵魔道士「げひひっ。どっちにしろロリロリの変態じゃないか」

美少女勇者(この人達…危険だ!!魔法戦士君が適わない相手じゃ僕が敵うはずもない…)

美少女勇者(一旦ここから逃げて勇者ネットワークに連絡しないと…)

美少女勇者「…くっ!!」

砂塵の勇者「おーっと、逃がしはしねーよ」グイッ

美少女勇者「は、放して…!!」

砂塵の勇者「放すわけねーだろ」

剣士「……」チッ

砂塵戦士「あん?なんだ、お前ら」

砂塵戦士「おい。何、見てんだ?」

砂塵戦士「俺達は勇者一行だぞ。酷い目にあわされたくなかったら、とっとと消えな」

砂塵の勇者「あー、そこのにーちゃんら、そいつの言った事は気にすんなよ」

砂塵の勇者「俺はどっちかってーと見られた方が燃えるタイプなんだよ。勇者だけに」

砂塵魔道士「げひひっ。勇者もノリノリだねえ」

砂塵武闘家「女勇者があともう少し若ければ某も参戦したのだが、未熟と成熟の中間の肉体は欲情するに値しない」

砂塵の勇者「うっせーロリコン」

砂塵戦士「お前ら、見たいならもっと近寄って見ればいいぞ。勇者がいいって言ったからな」

砂塵の勇者「なんなら俺と勇者ちゃんのセックス見ながらのオナニーくらいは許可してやんぞ」

剣士「気遣いはありがてぇけど、オナニーは趣味じゃねぇ」

僧侶「私も風俗で出してきたばかりなので、ご遠慮させていただきましょう」

砂塵の勇者「あー、そーかい」

美少女勇者「…あっ」

美少女勇者(さっきの悪い人…)

剣士「買物なんてせずにさっさと帰れば、こういう場面に遭遇せずにすんだんだけどな」

僧侶「で、どうするつもりです?勇者に関わるとろくな事がない事は知っていますよね?」

砂塵魔道士「げひひっ。お前ら、用がないなら帰れ帰れ」

剣士「そういや、勇者の仲間ってのは勇者のみに決定権があったんだよな?」

僧侶「ええ。勇者が仲間にしたいと思えば1人でも10人でも仲間に出来ますね」

砂塵戦士「なんだ、お前ら。俺達の仲間になりたいのか?」

砂塵の勇者「パッと見、なかなか強そうじゃねーか」

砂塵の勇者「だが、俺は仲間増やす気はねーんだよ」

砂塵戦士「残念だったな。まあ、俺達は強いから欠員も出ないし、よその国の勇者にでもアピールしてこいや」

剣士「おい、そこの女勇者」

美少女勇者「…な、なに?」

剣士「今ならテメェの周りの下品な敵を全員ぶっ潰してくれる、すっげえ強い俺を仲間に誘っていいんだぜ」

美少女勇者「え?」

砂塵の勇者「あーん?」

剣士「さっきテメェに言った貧弱弱虫野郎は訂正だ」

剣士「俺は激強最強剣士さんだ」

剣士「テメェが昨日お節介にも声を掛けてくれたから、俺もお節介で声を掛けてやったんだ」

剣士「さあ、早く勧誘しないと帰るぞ」

美少女勇者「…む、無理だよ、魔法戦士君と同じくらいに強い人じゃ…この勇者達には勝てないから…」

美少女勇者「だから…僕は…君たちを…仲間にしない」

剣士「……」

砂塵の勇者「はっはーっ。残念だったなー」

砂塵の勇者「女勇者ちゃんのピンチにかっこよく登場した割にフラれちゃってさー」

砂塵の勇者「はっずかしーなー、なっさけねーなー、おい」

剣士「…そっか。じゃあ、帰るわ」

美少女勇者「…君もお節介なんだから…」

美少女勇者(悪い人なんだろうけど、僕を助けようとしたって事は根はいい人なんだろうね)

美少女勇者(だからこそ、勇者とのいざこざには、こんな事には巻き込みたくないよ…)

砂塵戦士「おい、勇者。こいつら、帰していいのか?」

砂塵の勇者「かまわねーよ。俺、男にきょーみねーし」

砂塵の勇者「とりあえず広場まで連れてって勇者ちゃんの公開レイプショーといっちゃいますか」

美少女勇者「…ひぃっ!!」

砂塵魔道士「げひひっ。公開レイプレイプ」

砂塵武闘家「それがしは見物料金を入れる箱を用意してこよう」

砂塵戦士「はやくやりてぇなぁ」

剣士「……」

砂塵戦士「あぁん。何、突っ立ってるんだ?お前」

砂塵戦士「さっきまでは勇者の好意で無料見学キャンペーン中だったが、公開レイプを見たいなら見物料払えよ」

剣士「見たくねぇよ」

おっ、今日は長いな

剣士「まあ、女勇者に振られたし、ここにいる意味はないか」

剣士「帰るとするか。僧侶」スタスタ

僧侶「…わかりました」スタスタ

美少女勇者「…うぅっ…」

美少女勇者「みんな…僕のせいで…ごめん」

砂塵魔道士「げひひっ。広場はちょうどいい具合に空き空きだ」

砂塵戦士「まあ、あっという間に観衆で埋め尽くされるだろうけどな」

砂塵の勇者「いやー、この勇者ちゃんがどんな風に淫れてくれるのか楽しみだわ」

美少女勇者「……」グッ

砂塵の勇者「おっ、覚悟を決めちゃった顔だよねー」

砂塵の勇者「悪には屈しませんっていう正義の勇者の顔だなー」

砂塵の勇者「でも、残念」

美少女勇者「…!?」

砂塵魔道士「げひひっ。このワシが調合した魔法の媚薬でどんな処女も一発で淫乱女に変身だ」

砂塵の勇者「膜の確認ついでに俺が丹念に練りこんでやるから期待しとけなー」

美少女勇者「…ひっ」

美少女勇者(こんなのって…ないよ)

美少女勇者(この人こんなに強いのに…、勇者同士で戦うなんて間違ってるのに…)

美少女勇者(僕が…僕がもっと強ければこんな事には…)

砂塵戦士「さあ、今から余所者の女勇者の公開レイプが始まるぜぇ」

砂塵魔道士「げひひっ。10メートルまでなら3g、5メートルまでなら10g、2メートルまでなら50gの大特価だ」

砂塵王国の市民「「「おおおおおおおっ!!!」」」

砂塵王国の市民「俺は50g払うぜ」

砂塵王国の市民「俺もだ!!」

砂塵王国の市民「うおおおっ!!脅えた表情がすげぇそそるじゃねぁか」

砂塵武闘家「今日の酒代にしかなりそうにないな」

砂塵の勇者「俺達は勇者だからよ。民衆から金毟り取ったらわりーじゃん?だから、娯楽はみんなで楽しみてーんだよ」

砂塵魔道士「げひひっ。この国に来たせいでこんな目に遭うとはこの娘も悲惨悲惨だな」

wktkな展開だがここからどうなるかで燃えるか鬱になるか決まるな

砂塵の勇者「あと、先着4名様まで500gで俺の後にこの場でレイプできる権利を売りまーす」

砂塵王国の市民「「「おおおおおおおっ!!!」」」

砂塵王国の市民「俺、500g払うぜ!!」

砂塵王国の市民「俺は1000g払うから二回やらせてくれよ!!」

砂塵王国の市民「だったら、俺は2000g払うから4回やらせてくれ!!」

美少女勇者「な、…なんなの、これ…!?おかしいよ、こんなの…」

砂塵の勇者「この国は馬鹿が多いんだよ」

砂塵の勇者「勇者様には絶対っていう意識が根付いてるってゆーか、狂信的ってゆーか」

砂塵の勇者「ああ。勇者様ってーのは俺の事な」

砂塵の勇者「他所の国から来た勇者はただの他所者だし」

砂塵の勇者「つーわけでお客さんも集まってきたし、そろそろ引ん剥いちゃいますかー?」

砂塵王国の市民「「「おおおおおおおっ!!!」」」

この引きで今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

乙 盛り上がってきたたた

じらすねぇ

ここまででか

期待&④

焦らすなァ

待ってる。

続きはよ

>>1 です。

つい昨日まで伏字を気にしてませんでした。
ssは中途半端なところですが、これ以降は伏字ありで勧めます。

まあ、だから何ってわけでもありませんが。

美少女勇者「いやあああああああっ!!!」

砂塵の勇者「それじゃあ、戦士。勇者ちゃんを大股開きで抱えてちょーだい」

砂塵戦士「わかったぜ!!」グイッ

砂塵王国の市民「「「おおおおおおおっ!!!」」」

美少女勇者「や、やだぁっ!!こんな格好…」////

砂塵の勇者「パンツだけ脱がすかー?全裸にするかー?靴下以外全裸にするかー?」

砂塵王国の市民「「「pnt!pnt!pnt!」」」

砂塵王国の市民「「「全裸!全裸!全裸!」」」

砂塵王国の市民「「「靴下ぁっ!!勇者様、靴下は残してくださいっ!!」」」

砂塵の勇者「じゃー、リクエストに答えて、1発目はパンツのみ剥いで、レイプいくぜー」

砂塵王国の市民「「「pnt!pnt!pnt!」」」

美少女勇者「い、いやああっ!!」

砂塵の勇者「じゃあ、この色気のない白のパンツを…って、あれれー?ちょ、これ濡れてんじゃねー?」

美少女勇者「!?ち、違う…」

砂塵の勇者「なんだよ、勇者ちゃん。なんだかんだ言って、レイプされたがってたのかよ」

美少女勇者「違う!!違う、違う!!僕はそんな事、思ってない!!」

砂塵の勇者「そのわりにはパンツに薄っすら染みつくってんじゃねーの」

砂塵の勇者「こんな可愛い顔して、レイプされたがるなんて、とんだド変態勇者じゃねーか」

美少女勇者「ぼ、僕は…」////

砂塵の勇者「それじゃー、あれだなー」

砂塵の勇者「最初は媚薬を使わずにマジレイプいっとくかー」

砂塵魔道士「げひひっ。そりゃ、いいねいいね」

砂塵戦士「おいおい、勇者よ。この女、暴れさすのかよ」

砂塵武闘家「ならば某が抵抗できない程度に痛めつけるとしようか?」

砂塵の勇者「おいおい、わかってねーなー」

砂塵の勇者「こーいうのは抵抗されんのがいーんだろーが」

砂塵の勇者「ま。まずはパンツを剥いで、マ○コのご開帳といきますか」

砂塵の勇者「みなさーん。パンツを剥いだら、360度回して見せるんでもう少しお待ちをー」

砂塵王国の市民「「「おおおおおおおっ!!!」」」

砂塵王国の市民「ん?」

砂塵王国の市民「うわっ!?」

白い外套の男「……」ダダダダッ

砂塵王国の市民「なんだ、こいつ!?」

砂塵の勇者「あーん?」

白い外套の男「……」ズシャアッ

砂塵王国の市民「おいおい、そこに立つなよ、女のパンツが見えないだろ」

砂塵戦士「なんだ、てめぇ?金も払ってねぇのに割り込みはいけねえな」

砂塵戦士「こんなに近距離に来られたんじゃ、他のお客さんにも迷惑なんだよ」

白い外套の男「…悪いが、その女は俺が貰う」

砂塵の勇者「あーん?おめー、いきなり何言ってくれちゃってんのー?」

砂塵戦士「とりあえず勇者に逆らったお前は公開処刑だな」ズイッ

白い外套の男「……」スチャッ

砂塵武闘家「長剣か。斬撃系の武器という事は、どうやらこの男、余所者のようだな」

美少女勇者(あれ?あの柄のところの紋章…魔法戦士君の…魔法の剣だ)

これは…燃える展開かっ!

白い外套の男「お前ら全員、死にたくなければ女を置いて消えろ」

砂塵戦士「はああっ?バッカじゃねぇの、お前!!」ブゥン

美少女勇者(凄い巨大なハンマーを振り回して…!!当たったらひとたまりもないよ!!)

砂塵戦士「死ねえええっ!!」ドガシャアッ

白い外套の男「どこを狙っている」

砂塵戦士「な!?」

砂塵の勇者「やるー。スピードだけなら武闘家くらいにははえーんじゃねーの?」

砂塵武闘家「いや、某の方がまだ速いな」

白い外套の男「フッ!!」ズバズバァッ

砂塵戦士「ぎゃああああっ!!う、腕が、俺の腕がぁっ!!!」ブシャアアアアアッ、ゴロゴロ

砂塵王国の市民「「「うわああっ!?勇者様の仲間が斬られたぁ!?」」」

砂塵の勇者「それに容赦もねーな。こりゃあ、俺が相手をしてやらねーと無理っぽいかー?」

砂塵武闘家「待たれよ、勇者。ここは某が引き受けよう」

砂塵の勇者「いけんのか?」

砂塵武闘家「あの程度なら某の拳で死に至らしめ、正体を暴いてみせよう」

砂塵の勇者「じゃー、頑張ってちょー」

白い外套の男「どうやら全員死にたいらしいな?」

砂塵の勇者「他の奴等は知らねーが、俺は死なねーよ」

砂塵の勇者「言っとくが、俺はおめー程度ならこれまでも相手にしてきてるし、全員ぶち殺してきてるんだぜー」

白い外套の男「…そうか」シュンッ

砂塵武闘家「むっ!!後ろか!?」

白い外套の男「残念。正解だ」ズバァッ、ズバァッ

砂塵魔道士「げひゃあああっ!?う、腕ぎゃああああっ!?」ブシャアアアアアッ

砂塵の勇者「へー。本当にやるー」

砂塵の勇者「あの一瞬で武闘家を置いてきぼりにして、魔道士の背後に回って、斬り捨てるかー」

白い外套の男「…次はテメェの番だ」

砂塵武闘家「某を虚仮にして生きて逃げられると思うな」

砂塵の勇者(あー、白いのマジでつえーわ。こりゃあ、俺も本気ださねーと怪我するかもなー)

白い外套の剣士「…はっ!!」ブンッ

砂塵武闘家「甘い!!後ろが隙だらけだ!!」ゴキャッ

砂塵の勇者(武闘家の渾身の一撃が決まったか。こいつにあれが耐えられるか?)

白い外套の男「……」

砂塵武闘家「ぐあああああっ!?」ブシャアアアアッ

砂塵の勇者「!?」

砂塵の勇者(鋼をも打ち抜く武闘家の拳が割れただと!?こいつ、どんな鎧着てやがるんだー?)

砂塵武闘家「き、貴様、その外套の中に何を仕込んでいる!?」

白い外套の男「俺はこの中に鎧を着ているに過ぎない。仕込んでいるとすれば、この鎧の事か?」

砂塵武闘家「許さん!!貴様は絶対に殺す!!」

砂塵武闘家「我が巨人をも一撃で仕留めるこの蹴りで死ぬがいい!!」ブン

砂塵の勇者(鎧が危険なら顔を狙えばいい。その発想は間違っちゃいないが…)

白い外套の男「悪いが今着てるのは全身鎧だ」

砂塵武闘家「あ、脚がぁっ!?某の脚があぁぁっ!!」ゴキッ

砂塵の勇者(鎧で武闘家の蹴りは潰せても衝撃は逃がせねー。とにかく、白い奴の強さがハンパじゃねーのはわかるわ)

白い外套の男「で、残ったのはお前1人だがどうする?」

砂塵の勇者「そーだなー」

砂塵の勇者「どー考えても駄目だなー。勝てそーにねーわ」

砂塵の勇者「こっちは丸腰であんたはフル装備。オマケにメチャクチャ硬そーだし、本気でやってもちょっと無理っぽいわー」

砂塵の勇者「まー俺が丸腰だって所を強調しとくけどさー」

白い外套の男「ならこの女は俺が貰うぞ」

砂塵の勇者「ま、しゃーねーわな」

砂塵の勇者「世の中はひれーわ。勇者様もびっくりってな」

砂塵の勇者「市民の皆さーん。ごめんなさーい」

砂漠の勇者「公開レイプが出来なくなったんでお金は返しまーす」

砂塵王国の市民「「「残念ーーっ!!!」」」ザワザワ

白い外套の男「…立てるか?」

美少女勇者「あ、…は、はい」

砂塵の勇者「なー、あんた」

白い外套の男「…なんだ?」

砂塵の勇者「おめーはさー、勇者なのかい?」

白い外套の男「……」

砂塵の勇者(その沈黙は肯定の沈黙か?それとも否定の沈黙か?)

砂塵の勇者(まーでも、どっちでもいいけどなー)

砂塵の勇者(勇者じゃないにしても、こいつは勇者ネットワークを使っても多分、捕まえられないし、殺せないんだろー)

砂塵の勇者(まー、俺以外にはなー)

砂塵の勇者(ほんじゃ俺は新しい仲間でも募って、こいつをぶっ殺す旅にでも出るかなー)

砂塵の勇者(次会った時はフル装備のガチ勝負してやんよー)

白い外套の男「おい、お前。この女の仲間はどこだ?」

砂塵の勇者「んー、戦士野郎は路地裏で倒れてるんじゃねー?」

砂塵の勇者「あと、女僧侶と魔法使いのガキは俺らの根城、そこの奥の方の赤い屋根の一際でけー建物にいるんじゃねーか?」

砂塵の勇者「逃げてなきゃーな」

白い外套の剣士「…そうか」

美少女勇者「あ、ありがとうございました。お、お蔭で、助かりました…」

白い外套の男「礼は全員の無事を確認してからでいい」

砂塵の勇者(油断した所を不意打ちとかっていけんのかなー?武器の無い俺じゃ失敗しそーな気もすっけど)

白い外套の男「来い!!爆炎竜!!」

美少女勇者「え?」

砂塵の勇者「は?」

爆炎竜「ゴオオオッ!!」バッサバッサ

砂塵の勇者「ちょ、これ古竜じゃねーか。ひょっとしてこいつ、竜騎士ってやつかー?」

こんな強かったんだ

キタ④

>>176
そりゃ古竜を手込めにする位だからな

白い外套の男「乗れ」グイッ

美少女勇者「ええっ!?」

砂塵の勇者「つー事は中に着てる鎧は竜鱗鎧か。そりゃ、武闘家の拳も脚も通じないわけだなー」

砂塵の勇者「てーか、あんなもん着られちゃ俺の普段持ってる武器でもダメージでねーだろ」

白い外套の男「しっかり掴まっておけ」

美少女勇者「う、…うん」ギュウウッ

砂塵の勇者「竜騎士に不意打ちとかぜってー無理」

砂塵の勇者「あれ、中身ぜってー人間じゃねーわ」

砂塵の勇者「…とりあえず勇者ネットワークに俺、敗北の報告入れとくかー」

砂塵の勇者「あー。俺よりよえー連中から陰口とか叩かれて馬鹿にされるんだろうなー」

砂塵の勇者「めっさムカつくわー」

砂塵の勇者「まー、負けは負けだし、しゃーねーかー」

―――

白い外套の男「ここがあのクソ勇者が言ってた赤い屋根の建物か」

白い外套の男「爆炎竜。爪で屋根を引っぺがしてくれ」

爆炎竜「面倒じゃのお」ボソッ

美少女勇者「え!?りゅ、竜が喋った?」

白い外套の男「喋んな。捻るぞ」ボソッ

爆炎竜「むっ…、ごおおおっ」バリィッ

白い外套の男(チッ。こいつ、面倒くさがってんな)

白い外套の男「おっ、あそこに女とガキが倒れてるな」

美少女勇者「ひどい…」

清楚僧侶「」

少年魔法使い「」

白い外套の男「降りるぞ」

美少女勇者「う、うん…」

白い外套の男「身体が精液でグチャグチャのドロドロだな。おい、生きてるか?」

清楚僧侶「…うあぁ?」

白い外套の男「おう、こっちの女は目は死んでるけど、一応は生きてるな。そっちはどうだ?」

美少女勇者「ひ、酷いよ…なんでみんながこんな目に…」

白い外套の男「……。チッ、聞いちゃいねえか」

白い外套の男「おい、ガキ、生きてっか?」

少年魔法使い「…や、やめ…もう、馬鹿にしないから、これ以上はやめて…」

白い外套の男「だいぶ参ってるみたいだが、一応は生きてるな」

美少女勇者「酷い…酷すぎるよ。こんなの人間のやることじゃないよ…」

白い外套の男「とりあえず砂塵王国のネットワーク外に出ないと追手が来る可能性もある」

白い外套の男「その辺に散らばってるそいつらの服を掻き集めろ」

美少女勇者「……。え?」

白い外套の男「ちゃんと聞けよ。だからそいつらの服掻き集めろって」

美少女勇者「…あ、うん。ごめんなさい…」

白い外套の男「全く…」

白い外套の男「とりあえず俺はこの二人を担ぐから、お前はしっかり捕まってろよ」

白い外套の男「途中で力尽きたら落下して死ぬからな」

美少女勇者「う、うん…」

白い外套の男「行くぞ。爆炎竜」

爆炎竜「ごおお~~じゃ」バッサバッサ

白い外套の男(こいつ…。あとで逆鱗弄繰り回してやる)

---

美少女勇者「ここは…昨日来た森…」

僧侶「お疲れ様です」

美少女勇者「あ。君…え?じゃあ、この人は…まさか」

白い外套の男「……着慣れない鎧なんて着るもんじゃねぇな」

僧侶「ですが、そのお蔭で正体もばれずにすんだわけですから、文句は言えないでしょう」

白い外套の男「まあ、そうなんだけどよぉ」ガシャッ

剣士「そしてそのお蔭で汗だくにもなった」

美少女勇者「悪い人!!」

剣士「なんだよ、悪い人って…」

砂塵の勇者「なんだよ。中身はあんただったのかよ」

剣士「!?」

僧侶「……!!」

美少女勇者「え!?いつの間に!?」

砂塵の勇者「竜鱗鎧の中身に興味があったけど、ネタバレでガッカリしたわー」

剣士「何しにきた?」

砂塵の勇者「いやー。俺があんたを殺すにあたって、正体ぐらいはつかんどかねーと、手間がかかると思ってさー」

砂塵の勇者「追跡魔法であんたの竜鱗鎧から出てる竜の魔力を追ってきたんだわー」

剣士「…見られたからにはここでお前を生かして返すわけにはいかないな」

砂塵の勇者「今はやめてくれよー。それに俺、別にあんたの正体をばらす気はねーからさー」

剣士「…どういう事だ?」

砂塵の勇者「えーっとなー、俺はそのうちオメーを殺す」

砂塵の勇者「それまでは生かしといてやるし、エセ竜騎士の正体も勇者ネットワークにばらさねー」

砂塵の勇者「そっちの勇者ちゃんがばらさねー限りはオメーの正体は謎のままだ」

僧侶「どうして…見逃してくれるのですか?」

砂塵の勇者「そりゃあ、あれだ。どうであれ俺を負けさせた紛い物の竜騎士を、俺自身の手でぶっ殺してーからだ」

砂塵の勇者「ようするに宣戦布告って事だ」

砂塵の勇者「今の武具はお世辞にもいいとは言えねーもんだし、とにかくつえー武器防具揃えてリベンジしてやんよ」

剣士「俺の正体を…勇者ネットワークにばらさなくていいのか?」

砂塵の勇者「そんな事したら面白くねーだろ。おもに俺が」

砂塵の勇者「とにかく1ヶ月くれーはこっちも準備期間だ」

砂塵の勇者「準備が整ったら殺しに行くから連絡くれよなー」

剣士「…断ったら?」

砂塵の勇者「勇者ネットワークってさー、勇者ならともかく、ただの冒険者を偽装してる連中を見つけんのはむずかしーんだよ」

砂塵の勇者「うーん。そーだなー…」

砂塵の勇者「よし。連絡を断ったら、この勇者ちゃんを見つけてレイプするわ」

美少女勇者「えぇっ!?」

剣士「こいつは何も関係ないだろ」

砂塵の勇者「オメーはアレだ。お人よし、って奴だ」

砂塵の勇者「そんな奴は、自分の保身で他人を見捨てんのはつれーとか思うタイプだ」

砂塵の勇者「だから、連絡が無かったら俺は勇者ちゃんをレイプする」

剣士「最悪だな、お前」

砂塵の勇者「はははっ。そりゃ、褒め言葉だってーの」

僧侶「では、どのような方法でご連絡を取ればよろしいのですか?」

砂塵の勇者「そうだなー。1ヵ月後、どっかの街で待ち合わせってのはどーだ?」

剣士「殺す相手と待ち合わせか。とことんふざけた奴だな、テメェは」

砂塵の勇者「まー、俺は移動魔法持ってるし、場所くれーはオメーらに任せてやるよ」

僧侶「では、1ヵ月後、凍土王国付近にあるクリスタルキングダムで」

剣士「おい!!僧侶!!俺はやるなんていってないぞ!!」

僧侶「どうせこの勇者様にはあなたも私も顔バレしてるんです」

僧侶「それにやらなければ彼女がまた襲われてしまいますよ。今度はあなたのせいで」

砂塵の勇者「そーいう事だ」

美少女勇者「ぼ、僕は…」

僧侶「あなたは気にしなくて構いませんよ」

僧侶「そうですね、しいて言うなら二人の男があなたのために戦うわけですから、ヒロインっぽく振舞ってみるのもありかと」

砂塵の勇者「色気がたりねーけどな」

剣士「俺はロリコンじゃねぇ」

美少女勇者「なんか酷い!!」

砂塵の勇者「とにかく、俺は負けっぱなしが性に合わねーんだ」

砂塵の勇者「次、会った時に決着つけてやるから覚悟しとけ。お人よしヤロー」

剣士「クソッ!!こんな事なら、もっと前から勇者倒してきてりゃよかった」

砂塵の勇者「あ?何の話だー」

僧侶「いえいえ。こちらの話ですから」

砂塵の勇者「ふーん。じゃあ、1ヵ月後、クリキンでな」ビュン

僧侶「…彼の魔力がこの辺りから完全に消えましたね」

美少女勇者「…ご、ごめん。僕のせいでなんか命を狙われる事になったみたいで…」

剣士「全くだ」

美少女勇者「うう…」

僧侶「さて、それでは私もあの戦士さんに回復魔法をかけるとしましょうか」

吹雪「貴様に言われたとおり、さっき連れてきた人間の女と人間の子供を川で洗ってきてあげたわ」

僧侶「ありがとうございます、吹雪竜」

爆炎「ううっ…そういえばワシの背中も白いのできちゃないのじゃ」

剣士「そういえば俺もあの二人掴んで腕がベトベトだな。よし、爆炎竜、一緒に身体を洗いに行くぞ」

爆炎「わかったのじゃ…」

美少女勇者「あ。ど、どうも」

吹雪「誰かしら?」

僧侶「吹雪竜が知らないのは無理もないでしょう」

僧侶「彼女は昨日、吹雪竜が剣士さんにイかされ続けて、意識が朦朧としてる時に出会った人なので」

吹雪「黙りなさい、人間。彼はともかく、貴様に愚弄される覚えはないわ」

僧侶(相変わらず剣士さんは古竜に人気ですね)

僧侶(もう吹雪竜も剣士さんだけには気を許しているようにも見えますしね)

美少女勇者「…この声は」

「うわっ…ベタベタだなぁ」

「おい、爆炎竜。洗ってやるからこっちに来い」

「わかったのじゃ」

「ちょ…そこは汚れておらんのじゃ!!」

「汚れてねぇけど、濡れてんじゃねぇか。精液の臭い嗅いで欲情したんだろ、この変態が」

「わ、ワシは変態じゃないぞ!!」

「いいからそこでケツ突き出せ。俺は欲情してんだからよ」

「だ、駄目じゃ、そこは違う穴じゃ!!」

「いいんだよ。突っ込めれば、どこでもよ」

「や…うあああっ!!い、痛い、お尻の穴が痛いのじゃ!!」

僧侶「……」

吹雪「……」

美少女勇者「…え?」

僧侶「さて私は戦士さんの回復を始めましょう」

吹雪「お、お尻…」////

美少女勇者「こ、これって…」

「ああっ!!な、なんか、変な気分なのじゃ!!い、痛いのに…」

「気持ちよくなってきたか?」

「…そ、そうじゃ、…あああん!!」

「よーし、そろそろ出すぞ!!」

「あっ!!あっ!!あああああっ!!!」

「ふ~。出した出した」

「つーか、尻の穴がだらしなく開いてんな、テメェは」

「お主のせいじゃろが!!」

「うおっ!!めっちゃたれてきてるな。我ながらいっぱい出したなぁ」

美少女勇者「うう…何やってるんだよ、あの人はもう…」////

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。

あと、次回からはこの酉つけます。
自分の他のssも読んでもらえるように願って。

他に何書いてるのか教えてくれ

同時進行で
男「…泉の中からキモいオッサンがベルトと銃を持って出てきた」←これ、今投下中
男「彼女が欲しい」女教師「なんで私に相談しに来た?」
王様「勇者よ!衣服を身につけているとは何事じゃ!!」勇者「は?」←思いつきで更新
一夏「週刊is?」←更新遅い

あと、若干停滞気味なのが
一夏「隣人部?」←第2部まで完結
ハンター「ジンオウガを倒してほしい?」←ネタが出ない

あと挫折しかけが1本ありますが、それは挫折しなければ酉つけて書きます。

>>193
タイトル間違えた。

ハンター「ジンオウガを倒してほしい?」

村長「ジンオウガを倒してほしい」ハンター「ジンオウガですか?」

全部見てるぜ

>>193
ジンオウガと女教師もお前だったのか!

俺の好きなssばかりじゃないか

俺の楽しみを増やしやがって




感謝するぞこの野郎



はよ

遅くなりました。

読んでくれてる人がちゃんといるみたいで嬉しいです。

やる気が出てきました。

剣士「で、これからどうするんだ?」

僧侶「剣士さん、もう忘れたのですか?」

僧侶「私達の目的は大地神殿に向かい、守護女神に光の女神に謁見する許可を貰いに行くに決まってるじゃないですか」

剣士「いや、そうじゃなくて、お前だ」

美少女勇者「ぼ、僕!?」

剣士「当たり前だろ。そもそもお前は成り行きでここにいるに過ぎないだろ」

美少女勇者「それはそうだけど、僕も魔法戦士君も助けてもらって、お礼を出来てないから、何かお礼をしたいと思うんだけど」

剣士「じゃあ、お礼は金でいいや。10ゴールドでかまわねぇから、そんだけ置いたらさっさと帰れな?」

美少女勇者「う…。なんか僕、邪魔者扱いされてる?」

剣士「邪魔者扱いじゃなくて、完全な邪魔者だけどな」

美少女剣士「ひ、酷い…」

剣士「酷くねーよ」

剣士「危険を冒してまで助けてやったんだぜ」

剣士「なのに、テメェのせいで1ヵ月後の再戦まで予約取り付けられて、俺の方が愚痴こぼしたいっての」

きちんと見てるから安心して書いてくれ

おかえり

美少女勇者「ご、ごめん」

剣士「…チッ、冗談だ。気にすんな」

剣士「まあ、フルフェイスの竜鱗鎧で正体は一応バレてねぇんだ」

剣士「あのクソ勇者は信用できないが、たぶん大丈夫だろ」

剣士「それに、次にあのクソ勇者に会った時に、俺が奴をぶっ殺せばいいだけの話だからな」

僧侶「そういえば、あれほどの短時間でよくあなたのサイズにピッタリな竜鱗鎧を作れましたよね」

僧侶「私はその工程を見ていないのですが、一体どのような感じだったのですか?」

剣士「じいちゃんの話だと、人間の鍛冶屋は竜の鱗を1枚使って、それを叩いて伸ばして、加工して、鎧にするらしい」

僧侶「それは私も聞いた事があります」

僧侶「生きてるときに剥がした竜の鱗は、死んだ竜から剥がした鱗と比べて、何倍もの硬度と魔力を秘めているらしく高価なものなんですよね」

剣士「で、竜鱗鎧の作り方だが、俺の知ってるのとは全然違った」

僧侶「ほほう」

剣士「なんて言うか、すげぇグロかった。使い込んだ女のマ○コ以上にグロかった」

僧侶「その例えはいりませんが」

剣士「そうか。えっと、まずあいつらは自分の竜の鱗を剥がして、俺の身体にペタペタと10枚くらい貼り付けて、なんか呪文唱えてた」

剣士「すると、その鱗が勝手に形を変えて、俺の全身を包んでいくんだよ」

剣士「正直な話、俺の身体が竜の鱗に食われるんじゃないかと思った」

剣士「あれはおぞましいとか、気持ち悪いとか、そんなチャチなモンじゃねぇ」

剣士「全てを奪われる。そんな感じだ」

僧侶「それは…凄まじいですね」

爆炎「失敬な」

吹雪「本当ですわ」

爆炎「普通に考えれば古竜の鱗1枚だけでも人間の手には余る代物なんじゃぞ」

吹雪「それを私とこの豚の鱗で合計10枚も使ったお蔭で地上最強の竜鱗鎧の完成ですわ」

これって美少女勇者が勇者ネットワークに報告したら砂塵の勇者はどうなるのかな?

剣士「まあ、確かにあの鎧はすげぇけど、凄すぎて逆に引くわ」

爆炎「な、なんじゃと!?」

吹雪「あれは地上には2つと存在しない究極の竜鱗鎧ですのよ!!」

爆炎「あれの何が不服じゃというのじゃ!!」

剣士「正体隠すどころか、メチャクチャ目立ったのが不服だ。コラ」

僧侶「暴れたのは剣士さんですし、そもそもあの状況で目立たないというのは無理ではないですか?」

吹雪「そ、そうですわ。それは仕方のない事ですわ。目立ってしまったのは言うなら強者の定めです」

爆炎「そ、そうじゃ!!強いのはいい事に決まっておるじゃろ!!」

剣士「ほう…強いのはいい事、だと?」

爆炎「そ、そうじゃ!!」

吹雪「あ…」ササッ

爆炎「ん?」

>>207
勇者同士及び勇者の仲間の争い事には首を突っ込まないのが勇者ネットワーク。
なので砂塵の勇者は無罪放免。

勇者以外に厳しいのも勇者ネットワーク。

剣士「えーっと、アレだ。俺はおめぇらとやりあって1回も負けてねぇ」

剣士「という事は俺は強いよな?」ジトー

吹雪「……」

爆炎「馬鹿ぬかせ。ワシが本気ならお主なんぞ消し炭じゃぞ」

剣士「おい、吹雪竜。お前も同じ意見か?」

吹雪「わ、私は…」

剣士「言っとくが、俺はお前らが同時にかかってきても押し倒す自身はあるんだぜ」ワキワキ

爆炎「お、お主!!そ、それは駄目じゃ!!言っておくがワシが言っておるのはそっちの勝負じゃないぞ!!」

剣士「ちょっと黙ってろ。爆炎竜」

剣士「で、お前はどうなんだ?吹雪竜」

吹雪「……」

吹雪「私は貴方に敵わないわ。あなたより弱いから」

剣士「オーケー。吹雪竜は素直で可愛いな。爆炎竜と違って」

吹雪「か、可愛いだと!?こ、この私が…」

爆炎「ま、待つんじゃ!!可愛さでいえばワシの方が可愛いじゃろ!?」

剣士「素直じゃねぇ女は可愛くねえ。とりあえずお前、今日は夜通し逆鱗責めな」

爆炎「い、嫌じゃあああっ!!い、嫌じゃないけど、夜通しは嫌じゃああっ!!」

剣士「で、そっちの可愛くねぇ勇者は結局どうするんだよ」

美少女勇者「自分で可愛くないのはわかってるけど、そんな風に言わなくてもいいじゃないか」

剣士「いいからとっととどうするかを言え」

美少女勇者「むっ」ムスッ

美少女勇者「とにかく、魔法戦士くんの回復を待って、清楚僧侶さんと少年魔法使いくんのなんとかアレを忘れてもらうよう頑張るつもりだよ」

剣士「なんとかアレってなんだよ」

美少女勇者「きょ、今日の…あの勇者たちにされた事だよ!!もう」////

剣士「ああ。そういや、女もガキもレイプされてたな」

剣士「男のア○ルのどこがいいんだか。俺にはさっぱりわからねぇ」

僧侶「爆炎竜の巣で私をレイプしようとした人が何を言いますか」

剣士「ありゃ、暑さで欲情しての出来心だ」

僧侶「出来心でレイプされそうになった私はたまったものではありませんがね」

美少女勇者「そ、そんな事するなんて、き、君も、あの勇者達と、い、一緒じゃないか!!」

爆炎「お主は同属の同性にまで手を出すのか!?」

吹雪「人間界で言う所の変態というやつですわね」

剣士「だから未遂だって言ってんだろ。それに男相手に本気になるわけねぇだろ」

剣士「普通に考えればわかるだろ?」

爆炎「そ、そう言われれば確かにそうじゃの」

吹雪「ま、まあ、私はわかっていましたけどね」

美少女勇者「きみ、見た目ほど悪い人じゃないもんね。勘違いしてゴメンね」

僧侶(まあ、あの時の剣士さんは間違いなく本気だったと思いますが、話を拗らせるつもりもありませんし、黙っておく事にしましょう)

魔法戦士「ん…ぅうん…、はっ!?」

美少女勇者「あ、魔法戦士くん!!目が覚めたんだね」

剣士「よお、兄ちゃん。ようやくお目覚めか」

僧侶「まあ、多少の怪我はあるものの、一流の戦士のようですし、回復も早いのでしょう」

魔法戦士「…ここは?」

美少女勇者「え、えっと、この人達が助けてくれて、今は砂塵王国王都の南側の森、昨日の場所にいるんだけど…」

魔法戦士「清楚僧侶殿と少年魔法使い殿は?」

美少女勇者「そこに一応はいるんだけど、ショックが酷くて…」

魔法戦士「そうですか…自分の力が及ばないせいで彼女たちに辛い思いをさせてしまって申し訳ありません」

美少女勇者「ううん!!ぼ、僕も全然役に立てなかったわけだし…」

魔法戦士「それにしても貴殿らにもなんとお礼を言ったらいいのか」

魔法戦士「勇者様を助けていただいて、ありがとうございます」

剣士「いや、お礼とかいいから」

剣士「とりあえずあの国に常駐してる勇者には金輪際近づかない方がいい。これは忠告だ」

魔法戦士「そうですね。酷い勇者が存在するという話は聞いていたのですが、あそこまでとは思いませんでした」

剣士「あのさ。なんでオメェ敬語なの?」

魔法戦士「勇者様や我々の恩人である貴殿らに対して、当たり前の事ではないですか」

剣士(うぜぇ)

僧侶「そういえば剣士さん。彼の武器、返しておかなくてよかったのですか?」

剣士「……」チッ

僧侶「……」

剣士「ああ、そういやすっかり忘れてた」

剣士「あまりにもすげぇ斬れ味だったから、思わず借りパクしようと思ってたんだが」

剣士「こいつは返しとくわ。残念だけど」

魔法戦士「はあ」

僧侶「もろ確信犯じゃないですか」

剣士「気にすんな。結果的には返したし、いいじゃねぇか」

僧侶「では、魔法戦士さんも目覚めたようなので、我々はそろそろ行くとしましょうか」

剣士「そうだな。あとは2人で頑張ってくれ」

美少女勇者「う、うん」

魔法戦士「わかりました。このご恩は一生忘れません」

魔法戦士「もし、私に何かできる事があればぜひ仰ってください」

剣士「その剣がほし…」

僧侶「気にしないでください。何もありませんから」

剣士「…この野郎」

美少女勇者「そ、それじゃあね」

僧侶「あなた方もお元気で」

少年魔法使い「お尻が…痛い…もうやめてください…おチ○チンを…しゃぶるから…これ以上は…」

清楚僧侶「あー、…うー…」

魔法戦士「勇者様。清楚僧侶と少年魔法使いはどうしましょう?」

美少女勇者「2人とも精神的にかなり参っているよね。あんな事があったわけだし…」

魔法戦士「元に戻るかわかりませんが、一度薬師ギルドで精神安定剤をもらってきましょうか?」

美少女勇者「で、でも、薬師ギルドの薬は負担がきついのが多いから、今の2人に使うのはちょっと…」

魔法戦士「ですが、このままでは旅に支障をきたしてしまいます」

美少女勇者「わかってるけど…」

剣士「……」チッ

剣士「おい、お前ら」

美少女勇者「えっと…悪い人」

剣士「助けてもらって悪い人扱いかよ。俺は剣士、あいつは僧侶」

美少女勇者「ご、ごめん、剣士くん」

剣士「その2人、精神を安定させたいならいい方法があるぜ」

美少女勇者「ほんと!?」

剣士「ああ。とりあえずこっちの女、借りるぞ」

魔法戦士「疑うわけではないのですが、本当にそんな事が?」

剣士「ガキの方は俺には無理だが、女の方は問題ない。いや、どっちかって言うと得意分野だ」

僧侶・爆炎・吹雪「……」

剣士「じゃあ、川の方に行くぞ」グイッ

清楚僧侶「うあー?」ズルズル

美少女勇者「な、何をするつもりかわかんないけど、大丈夫かな…」

魔法戦士「我々を助けてくれた剣士さんを信じましょう」

僧侶(たった今、人が判断を間違える瞬間を目撃してしまいました)

「いい乳、してんじゃねぇか」

「あうー?」

「とりあえず服は脱ごうか」

「う、う、うあっ、いやああっ!!」

「やっぱ服を脱がされるのは、レイプされたせいで過剰に反応するみたいだな」

「やああっ!!やめー、やめれー!!」

僧侶(やっぱりこうなりましたか)

美少女勇者「……」////

魔法戦士「あ、あれ?」

「んっ」

「んーーーっ、んんんーーっ!!」

「気持ちよくしてやんぜ」

「やああっ、やめ、むりいーーっ」

「ちょっと大きく広がってるが、この程度なら全然問題ないな」

「ぎゃああああっ!?き、きつ…」

「出血大サービスだ。優しく抱いてやるからよ」

「うあ、あぁ、あん!!やぁん!!」

「こんなのはどうだ?」

「ひゃあぅっ!!な、なに?奥まで届いてる!?」

「ふん!ふん!ふん!」

「あっ!あっ!あんっ!!いいっ!!」

「どうだ?気持ちいいか」

「いいのっ!!こんなの初めて!!セッ○スがこんなに気持ちいいだなんて…」

「俺が全てを忘れさせてやる!!安心してイッちまいな!!」

「イくっ!!イッちゃう!!イッちゃうのぉぉぉっ!!」

「派手に潮吹きしやがったな」

「ご、ごめんなさい…」

「気にすんな。肉体が素直な女は嫌いじゃねぇよ」

「わ、私も貴方の事、好きになってしまいました」

爆炎「……」

吹雪「……」

美少女勇者「……」

剣士すげぇな

「それじゃあ2回戦、行くぜ!!」

「ま、まって、私、さっきので足腰が立たないのですけど…」

「安心しろ。今度はこう両足を抱えて、この状態でやってやるから」

「い、いやっ!!こんなの、恥ずかしいです!!男達に汚されて歪んだ私のアソコを見られるようで…」

「安心しろ。短小野郎どもに変えられたマ○コを俺のチ○コでさらに形に変えてやる。俺、専用にな」

「それは嬉しいですけど、でも…」

「それに俺はまだイッてないんだぜ」

「……」

「お前のマ○コでイカせてくれよ」

「じゃ、じゃあ、もう一回だけ…」

僧侶「……」

魔法戦士「……」

「そぉれっと」

「ひゃふっ!!おっきぃのが入ってきゅる~」

「どこに何が入ってんだ?」

「あ、…アソコです。アソコに貴方のモノが…」

「アソコってどこだよ?俺のモノってなんだよ」

「……。…お、おマ○コです!!私のおマ○コに貴方のおっきいチ○ポがジュボジュボ入ってきてましゅうっ!!」

「気持ちいいか?」

「いいのっ!!おマ○コ、気持ちいいの!!このおチ○ポ様、最高でしゅのっ!!」

「おっ。そろそろイキそうだ」

「中に、中に出してくだしゃい!!貴方のチ○ポの精液を私のおマ○コにいっぱい浴びせてくだしゃい!!」

「よっしゃ!!出すぞ」

「きてぇ!!」

「ふんっ!!」

「あああああっ、出てるぅっ!!神チ○ポから熱い聖水が出てるぅ!!私のおマ○コが清められてくぅっ!!!」

僧侶「…ようやく終わりましたか」

美少女勇者「あ、あれで、精神が安定したの?」

爆炎「ぐぬぬっ」

吹雪「何故か少しイライラします」

魔法戦士「…な、なんだ、これは…」

「おっ、久しぶりにいっぱい出したな」

「素敵でした。貴方様のおチ○ポ」

「じゃあ、舐めて綺麗にしてくれよ」

「はいっ!!」

「こういうのは嫌がらないのか?」

「今日、無理矢理やらされた時は苦痛でしたけど、貴方の神チ○ポなら全然嫌じゃないです。むしろ、進んで奉仕させていただきますわ」

「オメェ、嬉しい事、言ってくれるじゃねぇか」

「きゃっ。口の中で大きくなってきましたわ」

「オメェが素直で可愛い事言ってくれるからな。俺は素直な女は大好きなんだよ」

「あ、あの、本当ですか?」

「んっ。嘘はつかねぇよ」

「優しいキス…。神に仕える私がこんなに満たされて、いいんでしょうか?」

「いいんだよ」

「あっ…そこは…」

「こいよ。今度は激しく、そして優しく抱いてやる」

「嬉しい!!」

僧侶「3回戦が始まりましたね」

美少女勇者「えっと…もう、清楚僧侶さんは大丈夫、なんだよね?」

僧侶「まあ、レイプされたショックからは立ち直っているでしょう」

僧侶「聞こえる会話から、自分の意識もちゃんと自覚しているようですし」

美少女勇者「で、でも、普段の清楚僧侶さんはあんな事、絶対に言わないよ!!」

僧侶「そう言われましても…」

魔法戦士「すいません。小用で一時この場を離れます」

僧侶「いってらっしゃい」

美少女勇者「……」

僧侶(すごい勢いで離れていきましたね)

僧侶(まあ、あれほど美人な仲間の痴態を想像させる声を、これだけ長時間聞かせられれば、そうなるでしょう)

僧侶(あの清楚僧侶さん、何気にスタイルは抜群でしたからね)

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。



次が待ち遠しいな

乙 支援

おもしろい



ツヅキマダー?( ・∀・)

ツヅキマダー?( ・∀・)

剣士さんカッケーっす!

支援

―――

魔法戦士「ただいま戻りました」

僧侶「お疲れ様です」

美少女勇者「結構遅かったね。お腹の調子でも悪いの?」

魔法戦士「い、いえ、気にしないでください」

魔法戦士(溜まっていた分を出していたら、下着が汚れて洗っていたとは言えませんね)

僧侶(こちらの勇者さんは本気でお腹の調子を心配しているのでしょうね)

僧侶(こういう純粋な勇者さんはこの時代において中々稀少ですね)

魔法戦士「で、清楚僧侶殿と剣士殿はどうされました?」

僧侶「4回戦が終わり、インターバルを取っているようですが、まもなく戻ってくると思います」

爆炎「アホ!!あのアホ!!」

吹雪「私とあの人間の雌豚…、何が違うというのですか、くぅぅっ」

魔法戦士「こ、これは…」

僧侶「ああ。二人とも剣士さんと清楚僧侶さんの4回戦の優しさ重点プレイを僻んでるだけです」

剣士「ちぇーっす」テクテク

清楚僧侶「美少女勇者様、魔法戦士さん、ただいま戻りました」シズシズ

美少女勇者「え、えっと、清楚僧侶さん、だ、大丈夫なの?」

清楚僧侶「大丈夫とは何のことでしょう?」

美少女勇者「あの、その、…」

清楚僧侶「もしかして、砂塵王国にいた勇者達にされたことの事でしょうか?」

美少女勇者「……。…う、うん」

剣士「せっかく忘れさせてやったのに、そこを穿り返すか、このバカガキは」

美少女勇者「ご、ごめん」

清楚僧侶「気になさらないでください、美少女勇者様」

清楚僧侶「彼らに受けた仕打ちは酷く辛いものでしたが、もう大丈夫です」

清楚僧侶「あの時は、処女を奪われ、人に対する扱いを受けず、何度も穢され、神に見捨てられたのだと絶望しました」

清楚僧侶「ですが、神は私を見捨てていませんでした」////

清楚僧侶「さきほど天に昇るという気持ちを初めて体感しました」

清楚僧侶「あんな素晴らしい世界を何度も見られるとは思いませんでした」

清楚僧侶「それも全て剣士様のおかげです」

剣士「抱いた女は不幸にしないのが俺の主義だ」

爆炎「不幸じゃ!!ワシは今、不幸じゃ!!」

吹雪「わ、私も彼に抱かれたら、幸せになれるのかしら?」////

美少女勇者「へ、へぇー」////

僧侶「剣士さん。そろそろ…」

剣士「ああ。それじゃあ、やる事やったし、俺らは行くわ」

清楚僧侶「あ、あの…」////

剣士「あん?」

清楚僧侶「もう、会えないのでしょうか?」

剣士「そりゃ、知らん。俺らもお前らもそれぞれの目的のために旅をしてるわけだからな」

清楚僧侶「そ、そうですよね」ショボン

剣士「ガッカリするなって。運がよければまた逢えるだろ」ナデナデ

清楚僧侶「……」ショボーン

美少女勇者「……」

美少女勇者「で、でも、剣士くんは1ヵ月後に砂塵王国にいた勇者と戦うんだよね!!クリスタルキングダムで」

清楚僧侶「1ヵ月後にクリスタルキングダム…」

清楚僧侶「そこに行けば貴方様とまた会えるのですね」パァッ

美少女勇者(清楚僧侶さんが悲しそうにしたから、来月の事喋ったけど…元々は僕のせいでもあるし、僕らも行った方がいいんだよね、きっと)

魔法戦士「あの砂塵王国の勇者と戦う!?それは本当なのですか」

剣士「俺は嫌だけど、やらねぇと駄目な事情があるから、渋々な」

魔法戦士「ま、まさか我々を助けたせいなのですか!?」

剣士「関係ねぇよ。あのクソ勇者が勝手に仕掛けてきただけだ」

魔法戦士「ですが、一般の冒険者である剣士殿が勇者と私闘を行うと、剣士殿は勇者暴行罪に問われてしまいます」

僧侶「勇者暴行罪。確かそれで捕まると、勇者に一太刀浴びせれば、百太刀の傷を負わされる刑が執行されるのですよね」

剣士「普通に死ぬだろ、それ」

清楚僧侶「ですが、死なないように専用の魔術師や僧侶による強制回復や、薬物による痛覚遮断などが行われるらしいです」

僧侶「死にたいのに死ねない、悲惨ですね」

剣士「何、お前ら?みんなで俺を脅してんの?」

魔法戦士「命の恩人である剣士殿が勇者罪に問われるのは美少女勇者殿もよしとされませんよね」

美少女勇者「それは、僕だってそう思うよ」

清楚僧侶「で、では!!剣士様達を私達のパーティに加えてはどうでしょうか?」////

爆炎(この女、なんだかんだ言って剣士の逆鱗目当てじゃな)

吹雪(厭らしい雌豚がこんな所にも!!)

僧侶「剣士さん。これは都合がいいじゃないですか」

剣士「あん?」

僧侶「剣士さんの目的は最初に出会った勇者を倒し、彼に虐げられている仲間を助けたいのでしょう」

剣士「……」

僧侶「この勇者様達のパーティに加われば、あなたの実力と竜鱗鎧があれば目的も簡単に達成できますよ」

剣士「そうだな」

美少女勇者「僕はまだ弱いから、剣士くんや僧侶くんがパーティに加わってくれるならありがたいけど…」

清楚僧侶「では、そうしましょう。剣士さん、これからもよろしくお願いします」////

剣士「悪いが、俺はオメェらの仲間になる気はねぇから」

清楚僧侶「えええっ!?」ガビーン

美少女勇者「え!?で、でも、さっき、僕を助けようとしてくれた時は…」

剣士「あん時はあのクソ勇者をぶちのめしたかっただけだ」

剣士「勇者の仲間って肩書きがなければ犯罪者の仲間入りだったしな」

魔法戦士「では、今は何故我々の仲間に入ってもらえないのでしょうか?」

剣士「一応、教えといてやるが、俺は今、勇者になるため、光の女神に会いに行くための試練を受けようとしてるんだ」

剣士「で、光の女神に会って勇者になっても、俺は魔王を倒す気はねぇ」

剣士「そんな面倒な事はお前らとか、ごく稀にいる真面目な勇者に丸投げだ」

剣士「俺は勇者になって、クズ勇者どもを片っ端から潰してく」

剣士「ようするに俺とお前らじゃ目的が違うんだ」

美少女勇者「そっか…。剣士くんにはやる事があったんだね」

清楚僧侶「剣士様が勇者に…」

魔法戦士「確かにあの砂塵王国の勇者を退けた剣士殿でしたら勇者としての適正は申し分ないでしょう」

剣士「それにアレだ」

剣士「俺は気楽に旅がしたいのに、真面目な奴とか空気読めないガキとか生意気なガキが仲間に増えるのは嫌だ」

美少女勇者「ちょっと、空気読めないガキって僕の事!?」

剣士「自分の事をちゃんとわかってるみたいで何よりだ」

美少女勇者「むぅっ」

剣士「それに、そっちの戦士と女僧侶も何気にうちの僧侶とキャラ被ってるしな」

僧侶「なんの心配をしているのですか、剣士さんは」

剣士「別に」

爆炎「うむ。運ぶ人数が増えても面倒じゃしの」

吹雪「それに人間など10人増えても100人増えても、無力で役に立たないのには変わりがありませんわ」

剣士「とりあえず、俺達は自由にやりてぇから仲間にはならねぇ。理由はそれだけだ」

美少女勇者「で、でも…」

魔法戦士「美少女勇者殿。ここは剣士殿の意思を尊重しましょう」

魔法戦士「剣士殿が勇者になれば、この世界もきっと良い方向に傾くはずです」

剣士「そんなたいそうなモンじゃねぇだろ」

清楚僧侶「剣士様…」

剣士「泣きそうなツラすんなよ。一ヵ月後に会えれば、また抱いてやるよ」

清楚僧侶「本当ですか?」

剣士「俺は可愛い女に嘘はつかねぇよ」ナデナデ

清楚僧侶「ん。嬉しい…」////

爆炎「ワシの方が絶対可愛いのに…」

吹雪「雌豚が物欲しそうな目で剣士を見て…」

僧侶(爆炎竜と吹雪竜のそれは完全にただの嫉妬ですね)

剣士「それじゃあな」

美少女勇者「う、うん。それじゃあ、ここでお別れだね」

僧侶「みなさんもお元気で。そこの少年魔法使いも早く回復するように祈ってますよ」

美少女勇者「ありがとう、僧侶くん」

魔法戦士「……」

魔法戦士「…剣士殿」

剣士「あ?」

魔法戦士「光の女神に会うという事は4つの神殿を廻る、という事ですよね」

剣士「ああ」

魔法戦士「聞いた所によると、この近くにある大地神殿は砂塵王国の地下迷宮にあり、神殿に辿り着くだけでも相当困難とのこと」

剣士「俺も詳しくは知らんけど」

魔法戦士「もし、よろしければ美少女勇者殿だけでも地下迷宮に同行させてもらえませんか?」

剣士「あぁっ!?」

美少女勇者「ええっ!?」

魔法戦士「美少女勇者殿は私や他の仲間に比べ、圧倒的な経験不足。そして何より自分に自信を持てていないのです」

美少女勇者「それはそうだけど…」

剣士「経験不足って言うか、未経験。処女だろコイツ」

美少女勇者「なな、何言ってるんだよ、君は!!」

剣士「え?処女じゃないのか?」

美少女勇者「…!!ちが、しょ、処女だけどって…そういう事じゃなくて!!」

魔法戦士「…剣士殿。美少女勇者殿の経験不足はそちらの方面ではなく、モンスターとの戦闘や旅に関することです」

剣士「いや、わかってるよ。そんなもん」

美少女勇者「…ううっ」

魔法戦士「自分と清楚僧侶で少年魔法使いを回復に力を尽くしますが、その少しの時間だけでも剣士殿に美少女勇者殿を鍛えていただければと思いまして」

剣士「面倒くせぇな」

魔法戦士「そこを何とかお願いします!!」

清楚僧侶「剣士様…」

美少女勇者(で、でも、剣士くんはあの砂塵王国の勇者みたいに悪い人じゃないし、僕自身のパワーアップのためにも魔法戦士くんの言うとおりにした方がいいのかなぁ)

僧侶「剣士さん。別に1人や2人同行者が増えるくらいは構わないのではないですか?」

剣士「お前はそう言うけどよぉ。こんなガキ連れてって、往復で最低1週間だろ?」

剣士「爆炎竜や吹雪竜とヤってる間にギャーギャー言われてもうぜぇし」

僧侶「は?何を言ってるんですか」

僧侶「地下迷宮内での交尾は禁止ですよ」

剣士「は!?」

剣士「いやいや、言ってる意味がわかんねぇんだけど」

僧侶「当たり前でしょう。まさか私や美少女勇者さんの前で交尾する気ですか?」

剣士「俺は全然平気だけど。ていうか見られてた方が燃えねぇか?」

僧侶「それは個人差があります」

僧侶「それに剣士さんが交尾にうつつを抜かして、戦闘や周囲の警戒が疎かになっても困ります」

僧侶「とにかく一度地下迷宮に入ったら、外に出るまでは交尾を禁止します」

剣士「ひでぇ!!」

僧侶「酷くありません」

美少女勇者「えっと、結局、僕は同行していいのかな?」

僧侶「はい。かまいません」

剣士「一週間も…ひでぇ」

魔法戦士「では、僧侶殿、剣士殿。美少女勇者殿をよろしくお願いします」

僧侶「任せてください」

魔法戦士「美少女勇者殿も地下迷宮から出られたら勇者ネットワークを使い、一度我々に連絡をください」

美少女勇者「うん。わかったよ」

剣士「こうなったら、地下迷宮に入る寸前にセッ○スしてやる」

剣士「体力を使いきるまでガンガンにヤりまくってやる」

僧侶「体力は使いきらないでください」

―――砂塵王国・地下迷宮入口前

剣士「よぉし、そんじゃ行くか」

爆炎「」グター

吹雪「」グター

美少女勇者「……」////

僧侶「…剣士さん」

剣士「あ?」

僧侶「あなたが青姦をヤリ過ぎたせいで爆炎竜と吹雪竜が動けなくなってるじゃないですか」

剣士「そんな事言われてもなぁ」

剣士「一応、俺はまだ全然イけるんだが…」

僧侶(なんで古竜より体力があるんですか。この人は)

僧侶「とにかく、この2人をここに放置するわけには行かないので、剣士さんと美少女勇者さん」

剣士「あん?」

美少女勇者「う、うん」

僧侶「地下迷宮はあなた達2人でクリアしてきてください」

剣士「はぁっ!?」

美少女勇者「け、剣士くんと2人きりで!?」

僧侶「私はその間にこちらのくたびれた2人を近くの宿屋で面倒を見ておきますので」

剣士「いやいや、それならこのガキにやらせればいいだろ!!僧侶は俺と一緒に来いよ!!」

僧侶「何を言ってるんですか」

僧侶「魔法戦士さんたちから美少女勇者さんを同行させてくれと頼まれたのですから、地下迷宮には2人でいってもらいますよ」

剣士「だ、だったら、こいつらの回復を待ってから中に入ろうぜ!!」

僧侶「回復したら、また交尾を始めるでしょう。あなたは」

剣士「う…」

僧侶「守護女神に会って許可を貰うだけの簡単な仕事です。あなたたちお2人ならきっと問題ありませんよ」

美少女勇者「で、でも、僧侶くんがいなかったら、僕…」

美少女勇者「剣士くんに、え、エッチな事されちゃうんじゃ…」

剣士「なんだお前、セッ○スしてほしいのか?」

美少女勇者「し、してほしくないよ!!」////

僧侶「とにかく2人とも文句を言わずさっさと行ってください」

剣士「でもよぉ」

僧侶「いいからさっさと行きなさい。今すぐに行かないと蹴り倒しますよ」

剣士「…わ、わかったよ!!行けばいいんだろ、行けば」

僧侶「そういう事です」

剣士「……。仕方ねぇか」

剣士「おい、ガキ。ついてこい」スタスタ

美少女勇者「が、ガキって言わないでよ。僕にもちゃんと名前があるんだからね!!」

剣士「一人前になったら名前で呼んでやるよ。お嬢ちゃん」スタスタ

美少女勇者「むぅっ」テクテク

僧侶「さて、剣士さんのお蔭で大地神殿には行かなくて済みましたね」

僧侶「それにしても、中で迷子にならなければいいのですが…2人とも」

僧侶「……」

僧侶「気にしても仕方ありませんね」

僧侶「とりあえず爆炎竜と吹雪竜を近くの村の宿屋に運びますか」

僧侶「…う、む。やはり二人担ぐのは大変ですね」

僧侶「……」

僧侶「そういえば大地神殿の守護女神はタチの悪い悪戯が大好きでしたね」

僧侶「剣士さんがどういう反応をするのか見てみたかったのですが、今回ばかりは仕方ありませんね」

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。


また楽しみにしてる

乙です

おつ



乙です。
悪戯に期待



―――地下迷宮・1f

剣士「……」スタスタ

美少女勇者「……」テクテク

ゾンビ「……」アー

剣士「……」スタスタ

美少女勇者(え?素通り)

美少女勇者「け、剣士くん!!ゾンビが出たよ!!」

剣士「そうだな」スタスタ

美少女勇者「えいっ!!」ブン

ゾンビ「……!!」ザシュッ

ゾンビ「……」アー

美少女勇者「このっ!!」ブン

ゾンビ「……!!」ザシュッ

ゾンビ「……」アー

美少女勇者「ま、まだ倒れないの!?」ブン

ゾンビ「……!!」ザシュッ

ゾンビ「……」アー

美少女勇者「もおっ!!」ブン!ブン!ブン!

ザシュッ!ザシュッザシュッ!

ゾンビ「……」バタッ

ゾンビ「……」モゾモゾ

美少女勇者「ひぃっ!!あ、頭だけが動いてる!!」ザシュッ!

ゾンビ「」

美少女勇者「…はぁ、…はぁ」

美少女勇者「な、なんとか勝った…」

剣士「……」スタスタ

美少女勇者「け、剣士くんはモンスターを倒すの、手伝ってくれないんだね」

剣士「お前が勝てないって泣きついてきたら、手伝ってやるよ」

美少女勇者「ぼ、僕だって勇者の端くれだから、泣きついたりなんかはしないんだからね!!」

剣士(すでに半泣きだけどな)

剣士「そりゃ、手間がかからなくて助かる」スタスタ

美少女勇者「ま、待ってよ」テテテテッ

―――地下迷宮・b1

剣士「……」スタスタピタ

美少女勇者「……」テクテクドン

美少女勇者「な、なんで急に立ち止まるんだよ!!」

剣士「……」

剣士「この通路、…最近、誰かが歩いてるな」

美少女勇者「え?」

剣士「俺達以外にも新しい足跡がある」

剣士「ここにあるのは大地神殿だけのはずだろ?」

剣士「俺以外にも大地神殿を目指してる奴がいるってことか?」

美少女勇者「えっと、この地下迷宮なら、大地神殿以外が目的の人もいるんじゃないかな」

剣士「どういう事だ?」

美少女勇者「この砂塵王国の地下迷宮は元々古代王国の大魔道士が人との接触を嫌って、造られたって言われてるんだよ」

美少女勇者「それで、大きく造りすぎた迷宮に大魔道士は自分の弟子の魔道士や錬金術師、守護女神に地下迷宮の一部を開放したらしいんだ」

美少女勇者「で、大魔道士やその弟子の魔道士、錬金術師は寿命で死んで、守護女神だけが地下迷宮の最奥に大地神殿を構えてると」

美少女勇者「だけど、大魔道士や魔道士、錬金術師の残したマジックアイテムなんかを手に入れようと、幾多の冒険者たちが挑んでるって話を聞いたことがあるよ」

剣士「へえ。だが、そんな昔の話ならマジックアイテムとやらも盗みつくされてるんじゃねぇのか」

美少女勇者「よくわからないけど地下10階以下は殆どの侵入者を許してないらしいよ」

剣士「ふぅん。で、ここは地下何階まであるんだ?」

美少女勇者「わかんないけど…」

剣士「役にたたねぇガキだな」

美少女勇者「むっ!!そうは言うけど、剣士くんなんて、何も知らないじゃないか!!」

剣士「俺は頭、使うのは苦手なんだよ」

剣士「とにかく足跡とは逆の方向に進むぞ」

美少女勇者「え?なんで?」

剣士「なんとなくだ」

美少女勇者「……」ジトー

剣士「なんだよ」

美少女勇者「…まあ、別にいいんだけどね」

―――

美少女勇者「……」

剣士「…行き止まりか」

美少女勇者「結構、歩いたのにね」

剣士「愚痴るな」

美少女勇者「とりあえず、さっきの場所まで戻って、あの足跡についていくしかないみたいだね」

剣士「…そうだな」

―――地下迷宮・b2

剣士「…ゾンビがたくさん倒されてるな」

美少女勇者「ぜ、全部、頭が破壊されてるね」

剣士「…そういえばお前が倒したゾンビは、行動を完全停止するのにかなりの時間がかかっていたな」

美少女勇者「う、うん。どこを攻撃しても全然、動きを止めてくれなくて、結局、四肢を完全破壊して、首まではねる事になったけど」

剣士「その首だけが最後はモゾモゾと動いてたな」

美少女勇者「今思い出しても気持ち悪いよ、あの光景は」

剣士「とりあえず次にゾンビが出てきたら頭だけを弾き飛ばしてみろ」

美少女勇者「う、うん」

―――地下迷宮・b5

剣士「この足跡の通りに歩いてきたが、すげぇ順調に進んでるな」

美少女勇者「この足跡の人、結構、この地下迷宮に何度も来てる人なのかもしれないね」

剣士「とりあえずこの調子で、この足跡が大地神殿まで続いてれば楽チンなんだがな」

美少女勇者「活動してるゾンビも全然遭遇しないし、先行してる人が倒してるんだろうね」

剣士「だが、この階はさっきまでしてたゾンビ特有の腐臭が全くないな」

美少女勇者「この階にゾンビはいないのかな?」

剣士「もしくは、地下迷宮の別の番人がいるか、だな」

ギィン!

剣士「!!」

美少女勇者「剣士君!!奥から剣撃の音が聞こえるよ!!」

剣士「だったら俺達の先を進んでる奴だろうな」

美少女勇者「それじゃあ、助けてあげた方がいいよね!!」

剣士「そいつが大地神殿までの行き方を知ってるなら助けてやってもいいけど、そうじゃないならどうでもいいわ」

美少女勇者「もう!!なんでそういう事を言うかな、剣士くんは!!」

美少女勇者「僕は先に行って助けてくるからね!!」

剣士「足手纏いになったりするんじゃねぇぞ」

美少女勇者「うぐっ。だ、大丈夫だよ、きっと!!」タタタタッ

剣士「はぁ、全く面倒くせぇ」スタスタ

剣士「……」スタスタ

剣士「ん?…あれは…ゴーレムか」スタスタ

剣士「あそこで戦ってる奴…。おいおい、なんであいつがいるんだよ」

美少女勇者「……」ボーゼン

砂塵の勇者「ハイ。いっちょーあがりーっと」

剣士「なんで、ここにいるんだよ。オメェは」

砂塵の勇者「おっ。似非竜騎士に勇者ちゃんじゃねーの」

剣士「お前の出番は終わっただろ。少なくとも一ヵ月後までは会わないはずだろ」

剣士「なんで次の日に会ってんだよ。バカか、オメェは」

砂塵の勇者「何言ってんだ。俺がここにいるのはテメーを殺すための武器探しに来たに決まってんだろー」

砂塵の勇者「オメーがバカだ。俺に会いに来てんじゃねーよ、このストーカーヤローが」

剣士「誰がテメェに会いに来るか、ボケが」

砂塵の勇者「はっ!?」

砂塵の勇者「実はやっぱ勇者ちゃんが俺に抱かれたくてやって来たのか」クイクイ

美少女勇者「なな、何言ってるんだよ、君は!!」

美少女勇者「僕はそんな事のために来たんじゃないよ!!」

砂塵の勇者「なんだよ。俺、ガッカリだわ」

剣士「テメェは武器を探しに来たって事は、大地神殿までの行き方を知ってるわけじゃないのか?」

砂塵の勇者「大地神殿?ああ、あの地下100階のクソふざけた女がいるところか」

剣士「知ってんのかよ」

砂塵の勇者「一応な。最奥に何があるかくらいは知っとかなきゃ駄目だろ、地元勇者としては」

剣士「じゃあ、俺達をそこに案内してくれよ」

剣士「この地下迷宮が複雑すぎて、お前の足跡以外のルートを辿ると大体迷うし」

砂塵の勇者「はあー?何、言ってんの、オメー」

砂塵の勇者「なんで、俺がそんなめんどくせー事しなきゃならねーんだ」

剣士「ついでだ、ついで」

砂塵の勇者「いやいや、ついでとかねーし」

砂塵の勇者「俺、地下50階にある錬金術師の部屋を漁りに行くだけだから」

剣士「じゃあ、その地下50階まででいいや。後は自力で行くわ」

砂塵の勇者「まー、ついてくるだけならかまわねーけど、大地神殿なんか何しに行くんだ?」

剣士「勇者になるための許可を貰いに行くんだよ」

砂塵の勇者「うっは。マジか、オメー」

砂塵の勇者「似非竜騎士なうえに勇者になるって、どんだけ貪欲なんだよ」

剣士「その似非竜騎士はやめろ。俺は似非でも竜騎士でもねぇから」

砂塵の勇者「オメーの名前、知らねーし」

剣士「そうだったか?」

美少女勇者(戦う約束は取り付けてるのにまだお互いの名前も知らないんだよね、この人たち)

砂塵の勇者「俺の名前は砂塵の勇者。お前は?」

剣士「俺は剣士だ」

砂塵の勇者「じゃー、剣士。オメーはなんで勇者になりたがる?」

砂塵の勇者「勇者なんて、国や国民の期待に応えなきゃいけねーし、面倒だぞ」

砂塵の勇者「面倒な事がきれーだから、俺は魔王退治には出ねーんだけどな」

剣士「俺だって面倒な事は好きじゃねぇよ」

砂塵の勇者「ああ、そうか。そういや、オメー、お人よしだったな」

剣士「お人よしじゃねぇよ」

砂塵の勇者「どーせ、アレなんじゃねーの?カスみたいな勇者に困らされてる人を助けてーなんて、考えてたりよ」

剣士「……」

砂塵の勇者「なんだ、図星かよ」

砂塵の勇者「オメー、マジでお人よしヤローかよ」

砂塵の勇者「ま、オメーの事情ーはどーでもいーわ」

砂塵の勇者「とりあえずこの地下迷宮で新しい武器と防具を手に入れるまではやりあわねーって決めたんだしな」

砂塵の勇者「そーいや、おめーの仲間はどうしたんだ?死んだんか?」

剣士「死んでねぇよ。勝手に殺すな」

剣士「僧侶は別の仲間とお留守番中だ」

砂塵の勇者「ふーん。ま、それもどーでもいーんだけどな」

砂塵の勇者「俺はてっきり、おっさん僧侶捨てて、勇者ちゃんパーティーに鞍替えしたかと思ったんだけど、違うみたいだな」

剣士「誰がこんなガキの仲間になるかよ。面倒くせぇ」

美少女勇者「酷い言われようだね。僕、これでも勇者なのに」

剣士「はいはい、そうでしたね」

美少女勇者「もう!!なんだよ、その言い方は」

砂塵の勇者「で、そっちの勇者ちゃんは何しに来たんだ?剣士の性処理要員か」

美少女勇者「せ、性処理要員!?」

剣士「こいつはただのオマケだ」

美少女勇者「お、オマケじゃないよ!!」

美少女勇者「ぼ、僕は強くなるために剣士くんと一緒に来たんだから!!」

砂塵の勇者「なんだ。生オナホールじゃねーのかよ」

砂塵の勇者「オナホールなら貸してもらおうと思ったのに」

美少女勇者「うううっ。なんか色々と酷すぎる」

砂塵の勇者「そう睨むなよ。勇者ちゃんには何もしてねーだろ」

美少女勇者「ま、街の広場で僕の脚を広げて、パ、…下着を見せびらかしたのに!!何もしてない事ないじゃないか!!」

砂塵の勇者「そんだけじゃねーか。俺のパンツ見せてやっからそれでおあいこにしよーぜ」

美少女勇者「そんなのであいこになるわけないだろ!!」モー

砂塵の勇者「それで不服なら、チ○コ見せてやるよ」

美少女勇者「や、やだよ!!見たくないよ!!ちょ、なんでズボンを下ろしてるんだよ!!」

剣士「おい、クズ勇者」

砂塵の勇者「は?」ピクッ

剣士「セクハラはやめてやれ。こいつは処女なうえにガキなんだからよ」

砂塵の勇者「おい、テメー。誰がクズ勇者だよ。一介の剣士風情が勇者様と対等のつもりでいてるんじゃねーぞ」

剣士「あん?」ピクッ

砂塵の勇者「様をつけろ、様を」

剣士「わかったよ、クズ様」

砂塵の勇者「テメー、殺すぞ」

剣士「やってみろ。言っとくが、竜鱗鎧なんかなくても俺は強いからな」

砂塵の勇者「ほー。だったら、ここで勝負すっか」

砂塵の勇者「俺が勝ったら、オメーらは俺に様付けで、剣士は荷物持ちで、勇者ちゃんは性処理要員な」

美少女勇者「え!?」

剣士「問題ない」

美少女勇者「なな、何言ってるんだよ!!問題、大有りだよ!!」

剣士「じゃあ俺が勝ったら、お前は地下100階までの大地神殿の案内と荷物持ち、ガキは性処理要員だ」

砂塵の勇者「その勝負。乗った」

美少女勇者「ちょ、剣士くんが勝っても負けても、僕は性処理要員なの!?」

剣士「安心しろ。3ヶ所の処女はちゃんと残しといてやる」

剣士「やらせるのは手コキと足コキ、あとは腋コキくれぇだ」

美少女勇者「安心できない!!何も安心できないよ!!」

砂塵の勇者「なんだ。口、ケツ、マ○コは使用禁止か」

砂塵の勇者「だったら、俺は髪コキ、太ももコキ、貧乳パイズリで勘弁してやるよ」

美少女勇者「ど、どっちも酷いよ!!」

剣士「すまん。足コキを太ももコキにチェンジで」

美少女勇者「駄目だ。剣士くんもこっちの勇者も僕の意思を完全無視だよ」

剣士「じゃあ、俺と野郎が戦ったあとの勝者と戦って、そいつに勝てば性処理は勘弁してやる」

砂塵の勇者「オーケー。俺もそれでいーぜ」

美少女勇者「ぼ、僕が君達に勝てるわけないじゃないか!!」

砂塵の勇者「ま。そりゃそーだろ」

砂塵の勇者「俺の仲間よりよえー勇者ちゃんが俺やそいつに勝てるはずねーからな」

剣士「……」

剣士「最初から諦めるなら、わざわざ俺についてくるんじゃねーよ」

美少女勇者「…え?」

剣士「諦めねぇ心ってのが勇者の本質だろ」

砂塵の勇者「……」

剣士「自分で自分の道を決めようとしないなら、さっさと帰れ」

剣士「ここまでは大した距離じゃねぇし、モンスターが出てきても1人でも帰れるだろ」

美少女勇者「…ぼ、僕は…」

剣士「なんのためにここまで来たんだよ?」

剣士「魔法戦士や清楚僧侶はお前に何を託したんだよ?」

美少女勇者「わ、わかったよ!!ぼ、僕も戦う!!」

美少女勇者「僕が勝ったら、剣士くんもそっちの勇者も僕の指示には従ってもらうよ!!」

砂塵の勇者「オーケー。荷物持ちでも乳首当てゲームでも好きにしてくれりゃいーぜ」

剣士「ああ。荷物持ちでもオッパイもみもみでも何でもやってやるぜ」

美少女勇者「ち、乳首当てゲームもオッパイモミモミもいらないから…」

剣士「それじゃあ、クズ勇者。さっそくはじめようか」スチャッ

砂塵の勇者「来いよ。似非竜騎士野郎」チャキン

剣士「……」

砂塵の勇者「……」

美少女勇者(二人とも剣を構えたまま動かない。…お互いの付け入る隙を探してるんだ)ジリッ

剣士「…!!」ブンッ

砂塵の勇者「…!!」ブンッ

美少女勇者(動いた!!)

ギィン!ガキンッ!ギィン!

美少女勇者(剣士くんの強さは見てわかってたけど、こっちの勇者も強い…)

剣士「はっ!!」ブンッ

砂塵の勇者「あめーよっ!!」ブンッ

ガッ!ギリギリギリギリ!ガキィン!

美少女勇者(あの勇者は光の女神から勇者の加護を受けてるお蔭で、身体能力が跳ね上がってるけど、それを差し引いても全然強い)

美少女勇者(剣士くんは勇者の加護を受けていないのに、砂塵の勇者くんにパワーもスピードも全然負けてない。二人とも凄すぎるよ!!)

砂塵の勇者「おいおい、竜鱗鎧つけてなくて、この強さって、ありえねーだろ」

剣士「さすが腐っても勇者だな。腕を斬りおとすつもりの一撃が全く通用しないとはな」

ギィン!ガキンッ!ギィン!

美少女勇者(ん?あれ…?勇者の動き方が少し変だな)

美少女勇者(まるで意図的に場所を変えてる…)

美少女勇者(あっ!!あのままだと剣士くんは後ろに下がれなくなる!!彼、それを狙ってたんだ!!)

砂塵の勇者「とりあえず長期戦は好きじゃねーし、引き篭もり勇者様の底力、見せてやろーか」

剣士「ハッ。見せてみろよ」

砂塵の勇者「大爆裂魔法!!魔法付与剣!!」ゴウッ

剣士「!!」

美少女勇者「魔法付与剣…?」

砂塵の勇者「ここの地下20階の魔道士の部屋で見つけた古文書を解析して俺が復活させた魔法だ」

砂塵の勇者「魔法を武器に付与させて、通常の武器を少し弱い魔剣レベルまで引き上げる事ができる」

砂塵の勇者「ちなみにこの魔法剣は剣に衝撃を与えるたびに、前方1メートル付近に殺傷力抜群の衝撃の爆発を発生させる」

砂塵の勇者「そしてオメーはそれ以上、後ろに下がれねー」

剣士「……」

砂塵の勇者「逃げ場を失った。負けを認めるなら、爆殺は許してやるぜ」

剣士「爆裂の魔法付与剣か…」

剣士「それを使って、戦った事はあるのか?」

砂塵の勇者「試し撃ちでサイクロプスを一撃で葬ったけど」

剣士「そいつはすげぇな」

剣士「だが、俺はサイクロプスよりは強いぜ」

砂塵の勇者「あー、そーかよ!!」ブゥン!

ギィン!ドカァァァァン!

砂塵の勇者「俺だってサイクロプスよりつえーっての」

美少女勇者「…け、剣士くん…?」

砂塵の勇者「跡形もなく吹き飛んだか…」

美少女勇者「いやああああっ!!!」

砂塵の勇者「…!!」

剣士「残念。後ろだ」

砂塵の勇者「な…にっ!?」

剣士「爆発の瞬間、地面擦れ擦れまでしゃがんで、お前の背後に回りこんだ」

美少女勇者「剣士くん!!」

砂塵の勇者「う、嘘だろ。マジかよ…」

剣士「さて。お前が振り返って、その剣を俺に振るうのが早いか」

剣士「俺がこのままお前の背中に突き立てた剣で抉るのが早いか、勝負するか?」

砂塵の勇者「……」

砂塵の勇者「…俺の…負けか」

美少女勇者「け、剣士…くん…よかった、無事だったんだね」

剣士「……」

パキィン!

砂塵の勇者「!?」

美少女勇者「!!」

剣士「……」

美少女勇者「剣士くんの剣が…」

砂塵の勇者「折れた…?」

剣士「俺の剣(二代目)もここまでか…」

剣士「武器が折れたんじゃ、俺も勝ったとは言えねぇな」

砂塵の勇者「……」

美少女勇者「…え?」

剣士「砂塵の勇者。ここまで俺を追い詰めたのはお前が初めてだよ」

砂塵の勇者「慰めてんじゃねーよ。結局は俺の負けじゃねーか」

砂塵の勇者「あーあ。相手が竜騎士だから負けたんだって思ってた、俺のプライドがズタボロじゃねーかよ」

剣士「気にすんな。俺も、俺より強い奴には会った事ねぇからよ」

砂塵の勇者「オメー、自慢してんじゃねーよ。ムカつくわー」

砂塵の勇者「とりあえず勝負前に決めた約束だからな。仕方ねーから地下100階までは案内してやるよ」

剣士「ありがとうよ、砂塵の勇者」

砂塵の勇者「様はつけねーのか?」

剣士「1ヵ月後、クリスタルキングダムでお前が勝ったら様つけて呼んでやるよ」

砂塵の勇者「あー、そーかい」

美少女勇者「え、えっと、僕はどっちと戦えばいいんだろう…」

砂塵の勇者「俺は見ての通り、剣士に負けた。勇者ちゃんに勝負する権利はねーな」

剣士「俺は剣(三代目)があるけど、まだ手に馴染んでないし、勝てる自信はねぇな」

砂塵の勇者(こいつ、いけしゃーしゃーとぬかしやがる…)

剣士「それに勝負には勝ったが、殺し合いなら負けてたし、完全に勝ったとは言い切れねぇな」

剣士「てなわけで不戦勝で最終勝者、チャンピオンはオメェだ。ガキ」パチパチ

砂塵の勇者「オメーがそれでいいなら、敗者の俺も文句は言わねーけどよ」

砂塵の勇者「それじゃあ、おめでとう、勇者ちゃん」パチパチ

美少女勇者「え!?は?」

剣士「じゃあ、チャンピオンも決まったし、さっさと下の階に行くか」スタスタ

砂塵の勇者「そーだな」スタスタ

美少女勇者「え?え?」

剣士「何、ボーっとしてるんだ。置いてくぞ。チャンピオン」スタスタ

砂塵の勇者「なんでオメーが先頭を歩いてるんだよ。道案内は俺がするんだろ」スタスタ

美少女勇者「ちょ、ちょっと待ってよぉ!!」テテテテッ

今日はここまでです。

また、そのうち投下します。


砂塵の勇者も割とまともだな

けっこういい奴だな
あ、わりぃ 公開レイプしてたわ





次が楽しみだな



多少まともなところあっても所詮は下種
このダンジョンで消えないかな





待ってる。④

まだか ④

半年くらい待つくらいのつもりでいろよ。
あんまり>>1をせかすな

>>292
おまえいい加減sageるの覚えろ

支援

頼むから完結はさせてくれ ④



あんましつこいと>>1が嫌気を刺すこともある

やたらめったら④すればいいわけじゃねえよ少し自重しとけよ

>>297
後sageろ



待ってる

すいませんが、暫くまとまった時間がとれないので
少しの間、放置させてください。

報告乙

おk、舞ってる

夏休みデビューっていう感じからして学生っぽいからなあ

支援

次は冬休みか

俺「学生ってうらやましいな」



ほしゅ

ほしゅ

何がほしゅだよ
おちるわけねーだろ

1ヶ月ほどで落ちるで

もうこないかね

面白い。帰ってきてほちい。

ここまで一気に読んだ。
続き待ってる。

もう落ちるし来なさそうだね

終わり・・・か、
途中でいなくなっちゃうのはモゾモゾするぞ

いや、諦めるのはまだ早い

一年は待ってみよう

まだかな

早く続きが読みたい

まだだ、まだ終わらんよ

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