三歩「ヤマノススメ?」 (15)

ヤマノススメ×岳 みんなの山のクロスssです。

岳って何ぞやという人は書店にでも行けば漫画が売ってると思うのでそちらを手にとって頂ければ幸いです…

http://big-3.jp/bigoriginal/rensai/gaku/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411739323





あおい「アニメセカンドシーズン10話で富士山登頂に失敗した私、
そんな私を励ますために楓さんがある山へ連れて行ってくれました。
その山はなんと…」



~槍ヶ岳~


楓「今日登る山はここよ!この日本のマッターホルンと呼ばれる長野県北アルプスの槍ヶ岳よ!!」


ひなた「うわぁ!この前の富士山よりも緑が生い茂ってますね!」


あおい「え~と…楓さん…私高山病発したんですけど…」


楓「大丈夫大丈夫!これssだし高山病なんて発症しないから!」


あおい「なんと身も蓋もない…
あれ?そういえばひなたは何処に行ったんだろ?さっきから姿が見えないような…?」


ここな「ひなたさんはお寝坊のため今日は欠席すると言ってましたよ。」


ひなた『サーセン!テヘペロ!』


あおい「あいつ…逃げたな…!」





楓「今回私たちが挑戦する槍ヶ岳のルートは勿論…!」


あおい「楓さん…出来れば楽なルートをチョイスしてくださいね…」


楓「裏銀座コースよ!!」


あおい、ここな「「裏銀座コース?」」



??「説明しよう!裏銀座コースとは…?
この槍ヶ岳には大きく5つのコースがあり、
『表銀座コース』『上高地コース』『日本アルプス槍・穂高縦走路』『新穂高コース』
そして『裏銀座コース』に分かれているんだ!
中でもこの裏銀座コースは玄人好みの長距離コースでもあるんだよ!」


あおい「へぇ~、玄人好みの…玄人!?楓さん!私まだ初心者!若葉マークの付いた初心者だから!!??」


楓「何言ってんのあおいちゃん?
あおいちゃんは既に富士山を登ったのよ、もう立派なクライマーよ!!」


あおい「いやいや…私途中でギブアップしましたからね!
ちゃんと登ったのはひなたとここなちゃんだけだから!?
素人の実力を過信させちゃいけないのが玄人の役割じゃないんですか!?」


ここな「あおいさん今日はかなり必死に食いつきますね。」


あおい「そりゃそうだよ!命が掛かっているんだからね!?」



楓「フフ、私もそこまで能天気じゃないわ。
そこで今回は特別にこの北アルプスの山をガイドしてくれる人を呼んであるの。
それがこの人…!」


三歩「どうも!ガールズ&ガールズ!俺、島崎三歩!!よろしくね!!」


あおい「うわ、大きな男の人!まさに山男!?」


ここな「今さっき私たちに裏銀座コースについて教えてくれたお兄さんですね!」


楓「三歩さんはこの北アルプスの山岳遭難防止対策協会でボランティアの救助隊員をしているの。
だから槍ヶ岳なんて三歩さんにしてみれば庭みたいなモノよ!」


三歩「HAHAHAHA!庭なんて大げさだよ!ここは俺の家みたいなモンだよ!」


あおい「この人全然自重してないんだけど…」


ここな「ところで裏銀座コースってどんなルートなんですか?」



三歩「OK!それじゃあ簡単に説明するよ。
裏銀座縦走コースとはまず高瀬ダムブナ立尾根登り口を起点として、
烏帽子岳・野口五郎岳・鷲羽岳・双六岳、そして西鎌尾根を経て槍ヶ岳へ至る登山ルートなんだ!
確かに他のルートと比べると行程が長いかもしれないが、
その分他の登山者が少ないから静かな登山を楽しむ人にはお勧めだよ!」


楓「…というわけよ!さあ、さっそく出発しましょう!」


三歩、楓、ここな「「オ―――――――ッ!!」」


あおい「不安だ…不安しかないよ!?
こうしてそんなこんなで不安に満ちた私たちの槍ヶ岳裏銀座コースでの登山が始まったのです…」



~烏帽子岳~


三歩「よ~し!まずは最初の休憩地点である烏帽子小屋だぞ!
ちなみにここは標高2,066mだからちょっと耳がキンキンするかもねー!」


ここな「本当ですね、耳がキンキン響きます。」


あおい「そんな…事より…休憩所は何処~?」


楓「見えてきたわ、あそこよ。あの青い屋根の建物が烏帽子小屋よ!」


あおい「やっと休憩できる~!はぁ…生き返ったぁ…♪」


三歩「HAHAHA!お疲れさま!
ここまで大体4時間か、うん!みんな若いから順調なペースだ!」



あおい「ここまで4時間!?槍ヶ岳に着くにはあとどのくらい掛かるんですか!?」


楓「確か平均で990分掛かる計算のはずよ?」


あおい「990分!?」


ここな「時間に直すと16時間30分ですね。」


あおい「16時間30分!?…うぅ…いきなり心が折れそうになってきたよ…」


楓「大袈裟よあおいちゃん、この前の富士山だって似たようなモノじゃない!」


三歩「なあに!登ってしまえばあっという間だよ!さぁ、そろそろ出発しようか!」


あおい「えぇ~、私まだろくに休憩してないんだけど…」



~野口五郎岳~


楓「三ツ岳を越えてついに野口五郎岳よ!」


あおい「野口五郎って千円札の人だっけ?」


三歩「Non!Non!それは野口英世!
野口五郎というのはこの山が属する長野県大町市の野口っていう集落に由来しているんだよ!」


ここな「なるほど、それじゃあ『五郎』は?」



楓「それはね、この辺大きな石がいっぱいあるでしょう。」


あおい「本当だ、何処も石だらけだ!」


三歩「そう、五郎ってのは大きな石が転がっている場所を表す『ゴーロ』の当て字って訳さ!」


ここな「それじゃあ人の名前じゃないんですね!」


楓「ちなみに歌手の野口五郎さんはこの野口五郎岳が芸名の由来なのよ。」


あおい「野口五郎ってそんな歌手知らないよ…」


三歩「まあ今時の若い子にはちょっとわからないよね。」



三歩「よし、見えてきたぞ!野口五郎小屋だ、ここで休憩しよう。」


あおい「うわっ!ここも青い屋根に恐らく突風で屋根が飛ばされないように石を重りにしたりと…
おまけに何故か青いドラム缶が小屋を覆うように置いてある…」


ここな「あはっ!五郎池や山頂の景色が凄くキレイですね♪」


楓「本当、ここまで来た甲斐があったわね!」


あおい「ていうかもうヘトヘトで限界です!今日はここで休みましょう…」



三歩「そうだね、もう辺りも暗くなってきたしこのペースなら今日はここで一泊するのがいいかもしれないな。
ちなみにこの野口五郎小屋の料金は一泊二食付9,000円、素泊まりなら6,000円だよ。」


楓「私たちは食事付きで、出来るだけ手持ちの食料は節約したいしそれに…」


ここな「こういう山小屋でのお食事を楽しみたいですからね♪」


あおい「こうして無事、半分近くまで順調にルートを登れた私たち。
このまま何事もなく進むのかと思っていたんだけどssの都合上そうも行かない訳で…」

とりあえずここまで

同じ登山漫画なんでコラボできるかなと思って書いてみました。

ちなみに作者は槍ヶ岳に行った事ないんで所々おかしな点があるかもしれませんがそれは暖かい目で見てやってください…

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