光実「コウタサンにボクの手料理を食べさせたい」 (28)


光実「クックックックッ…なんて完璧な計画なんだ、ニーサンでもこんな作戦は思いつかなかっただろう」


光実「…まずはこの大量にもいできたヘルヘイムの果実」ドサドサッ


光実「全部丁寧に葉っぱとヘタをとって下処理したあとボールに移し水に浸す」


光実「憎いあの人の顔を思い出しながらグチャヌチャに潰して………ゼンブ、ゼンブコウタサンノセイダ」グチャッグチャッ


光実「次に砂糖を「うそっ!」と言うほど投入してから鍋で火にかけて煮詰めれば……」



グツグツグツグツグツグツグツ



光実「…よし、思ったより量はできなかったけど完成だ!」


光実「名付けてヘルヘイムジャム、これをコウタサンに食べさせれば…たちどころにユウヤサンと、あとあの…誰かの、二の舞……クックックックッ」ハッハッハッ!



光実「ククッ…よし、念のため味見を」ペロッ


光実「ぐうおおおおおォォォォオオオオオオオッッ!!??」ビキビキビッキー






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ミッチインベス「グバァーッ!!」


コウタサン「どうしてなんだ……どうしてこんなことに、ミッチーーーーーーッ!!」カシュッ

\オレンジアームズ/


おわり


……
…………
……………………

光実「ククッ…どれ、念のため味m…」

パァァアアア


光実「な、なんですか?!」


謎の少女「…………」


光実「ま、舞さん!どうしてここに?!」


謎の少女「やめなさい………あなたは、それをするべきでないわ…」


光実「…えっ?い、一体どういう意味なんです舞さん!」



謎の少女「…………」

謎の少女(お願いミッチ!こんなこと馬鹿げてるって気づいて!お願い!!)


光実「………舞、さん?」


謎の少女「…」スゥッ



光実「き、消えた……今のは…?」


謎の少女「…ジー」コソコソ


光実「う~ん………ハッ!そうか、そうだよ!」


謎の少女「!」ミッチ



光実「危ないあぶない、危うくコウタサンの前にボクがインベスになってしまうところだった……ふぅ」


謎の少女「」ガクッ


光実「ありがとう、舞さんの幻……」


謎の少女「ジカンニハ…カテナカッタヨ」ズーン


光実「よーし!ジャムが冷めたらさっそくジャムサンドを作ってコウタサンの所に持っていこう」


光実「あの病原菌のことだ、きっと何も疑うことなくコレを食べてくれるに違いないぞ……そうしたら、クックックッ」ハッハッハッ



謎の少女「」


~高架下~


光実「あっ、こっちですコウタサン」


紘汰「よう、どうしたんだ?ミッチ、こんなところに呼び出して」


光実「いえ、実はですねその…」

光実(アナタにこの特製毒入りサンドイッチを食べさせるためですよォォ…)


光実「実は試しにジャムを作ってみたんですけど」


紘汰「へぇ、凄いじゃないかミッチ!お前料理も出来たんだな、流石だよ!」


光実「(ウザッ…)ええまあ、でもイマイチ一人じゃ自信なくて…もしよければなんですけど、味見してくれませんか?」


紘汰「ああいいぜ、俺でよければそれくらいいくらでも食ってやるよ!」


光実(チョロすぎますねぇww)


光実「それじゃあ、一応サンドイッチにして持ってきたんですけど」タパッ


紘汰「へえー、コレ変わった色してるな、何のジャムなんだ?」


光実「当ててみてくださいよコウタサン、きっとびっくりしますから」

光実(食べた後でまだ意識を保っていられたらな…ッ)


紘汰「そっかあ、じゃあまあ遠慮なく…」スッ


光実「…ゴクリ」ニヤリ


ラット「おおーいww何やってんだー?」


紘汰「ん?おぉラットじゃねーか!」


光実「なっ?!」

光実(クソォォ!誰だテメェェはぁあっ!!」


ラット「何だよw二人でコソコソして、オレは仲間はずれかww?んwww?」


紘汰「そんなわけねーだろラット、いやミッチがさぁ」


ラット「ミッチが?w」


光実(クソ、まさかこんなときに邪魔が入るなんて……どうする、こいつも消すか…?)


紘汰「コレこれこういうわけなんだよ」


光実(ダメだ、流石に予定外の人間は……それに舞さんのことを考えると…)


ラット「へぇ、なんか良さげだなwオレにも一口食わしてくれよwww」


光実(……まぁ、こんな大して掘り下げられてもないようなクズ、本当はどうでもいいんだけどねw)


光実「ッ…す、すみません…お二人とも、ちょっと」


紘汰「えっ?…ど、どうしたんだよミッチ………急に」

ラット「w」


光実「あの……お、お腹痛くなっちゃったんで、ちょっとトイレ行ってきてもいいですか?」


紘汰「あ、あぁ……そういうことなら仕方ないな…大丈夫か?」


光実「へ、平気ですよ」


紘汰「なんなら一緒についていってやっても」


光実「いいですから!二人はここで待っていてください、すぐ戻ってきますから!」タッタッタッタッ


紘汰「ああ、気をつけろよ!」



ラット「w」



紘汰「大丈夫かよ、ミッチのやつ…」


ラット「あれ?そういえばジャムパンはw?」


紘汰「え?ああ、そういえばミッチが持ってったまんまだ……まぁどの道あいつの前で食べなきゃ意味ないしな」



光実(………よし)

ジィーーーーーーーー


ザコインベス「グオオオオッ!!」ババッ


紘汰「な″っ!こんなところにインベスが!?」


ラット「やべえぞっw!!」


紘汰「おいラットお前はできるだけ遠くに逃げろ!ここは俺が何とかする!!」

ラット「分かったw!」ダッ



光実(……計画通り)ニヤッ


紘汰「チッ、なんて数だ!」


ザコインベス達「「グボバーッ」」


紘汰「変身っ!」オレンジ!

\ローックオーン/

\ソイヤッ/\オレンジアームズ/

\花道・オンステージ/


鎧武「ハッ!!」


ザコインベス「グボアッ?!」

ザンッザシュッ

鎧武「くそっ、キリがないぞ!」


龍玄「大丈夫ですかコウタサン!今こっちにインベスがハシッテ イクノガ ミエタンデス ケド」ハイーッ


鎧武「おおミッチ!腹痛いトコ悪いが手を貸してくれ!」


龍玄「分かりました」ニヤリ



鎧武「こいつで、最後だ!」ブンバッ

ザコインベス「グエェェ…」バシュー



紘汰「……ふう、やっと終わったか」


光実「はぁ…はぁ、ようやく片付きましたね」

光実(チッ、予想より沢山呼びだしすぎた……まあ邪魔者を追っ払えただけでも良しとするか」


紘汰「ん?何か言ったか?」


光実「いえ、何も」


紘汰「はぁー……それにしても、変身して闘ったら腹減ったな、ミッチ…どこか食べに行かないか?」


光実「えっ?!いやだからコウタサン、そうじゃなくてコレを」タパッ


紘汰「おっ!美味そうなサンドイッチじゃないか、これどうしたんだよミッチ」


光実「いや、だからコウタサンに味見して欲しくてですね…」


紘汰「おおっサンキューミッチ!ちょうど俺ハラが減っててさぁ」


光実「あ、はい…」


紘汰「んじゃ、いただきまーす」スッ


光実「…はぁ」

光実(……ようやくww)



紘汰「フンフフ~、あっ」


光実「ど、どうかしましたか?コウタサン」


紘汰「……いやぁ、なんか知らないけど喉乾いちまってさあ」


光実「ああはい、変身してかなり運動しましたからね、当然ですよ」


紘汰「いまサンドイッチなんて食ったらそれこそノド完全にやられちまうよな~、なんてっ」


光実「は、はぁ」

光実(クソが…いいからさっさと一口食べればいいものをこの人はぁあッ!)


紘汰「俺ちょっと走ってなんか買ってくるわ、なにかリクエストあるか?」


光実「あ、はい…なら適当なお茶で」


紘汰「オッケーすぐ行ってくるぜ!」


光実「……………………」





光実「」イラッ



光実「……遅い、どこまで買いに行ってるんだあの人は」


紘汰「おーっすただいま、戻ったぜミッチ」


光実「あぁ、コウタサ…」


戒斗「………よお」


光実「」


紘汰「いやあ、今ついそこで戒斗と会っちまってよ」

戒斗「…………」


光実「へ、へぇ…」

光実(だからって連れてくる奴があるか!この人はぁぁあっ!!!)



紘汰「美味いパン食わしてやるって言ったらついて来たんだ」

戒斗「………」グーー


光実(お腹鳴らしてるよこの人……)



紘汰「ほい、ミッチにはこれな」


光実「え?これ二本ともですか?こんなに飲めま…」

>烏"龍"茶
>"玄"米茶


紘汰「ふぷふっ」

光実「」イライラッ


紘汰「ほれ、戒斗にはバナジューな」


戒斗「……悪いな」プスッ

戒斗「」ジューーー


光実(吸ってるよ、この人…)


紘汰「うし、俺も麦茶飲もーっと」


光実「…………コウタサンはオレンジジュースじゃないんですね」


紘汰「…え、だってそんなの飲んだらまたノド渇いちまうだろ、何いってんだミッチ」カシュッゴクゴク

光実「………まあ、そうですけど」イライライラッ


紘汰「ぷはあっ、お茶うめえっ!!!!!!」


光実「………ハァ」



戒斗「………おい」


光実「はい?!な、なんですかカイトサン」


戒斗「それ」


光実「え?う、烏龍茶ですか?これが何か」


戒斗「……飲まないなら、くれ」

光実「……あ、はい…いいですけど」


戒斗「助かる」カシュッ

戒斗「」グビーー


光実(ノド渇いたのか、ならバナナジュース飲むなよクズが)


戒斗「」プハァ



紘汰「ふう、で?なんの話だったっけ?」

光実「」


戒斗「パンくれるって話だろ、早くよこせ」


紘汰「あそっか、ほらミッチ」

光実「え?!あ、あぁ……え?」


光実(やれるわけないだろっ!!ここで今もしもカイトサンが先に食ってしまった日には、ボクの信用が地に落ちるかもしれない………もしそうなったら)

o
O


紘汰『おい光実っ!お前なんてことしやがるっ!!』

舞『最低だよ、ミッチなんて大っ嫌い!』


カイトインベス『バロンダァァァァ…』



光実(くそっ!そうなれば、それ以上はNO More Chance!!なんとかしないと…)


戒斗「………」グーー


紘汰「あーあだいぶ腹空かしてんな、可哀想だよなあ?ミッチ」


戒斗「ああ」グーーーー


光実(このクズどもが!!)



光実「……はぁ……すみませんカイトサン、貴方にこのサンドイッチをあげることは出来ません」


戒斗「な、何故だ…貴様っ!!」グーーー!!


光実「スミマセン、このサンドイッチは…………ボクがコウタサンのために作った、た、大切なものなんです」


戒斗「………」

紘汰「?」


光実「わ、分かるで…しょう?この意味……貴方ほどの人なら」


光実(ぐぉぉぉおお、気持ちわりぃぃい!分かるな、分かってくれるな!!だが分かって貰わなければ……ッ!!)


戒斗「………ふむ」


光実「……っ」


戒斗「………そうか、わかった」


光実「か、カイトサン…」


戒斗「よく分からんが、仕方ない……」


光実「……は、はぁ」

光実(ん?ん?どういう意味だ?日本語が通じないぞ??)


紘汰「あれ?いいのかよ、戒斗」


戒斗「ああ……なんだかよく分からんが、食うのはやめておく」


光実「ホッ…」


紘汰「そうか……なら仕方ないな」


戒斗「なんか腕もズキズキするし……帰る」


紘汰「おう、じゃあな」


戒斗「……」テクテクテク



光実(よしっ!邪魔者はいなくなった今度こそ、今度こそ……ッ!)


紘汰「なんか戒斗の奴変だったな、なんだか…」


光実「そんなことよりコウタサン!サンド食べてくださいよ!」タパッ


紘汰「お?おお…そうだな、それじゃあ」スッ


光実(こい、こいこいこいこいこいこいこいコイコイコイコイコイコイコイコイコイコイ…っ!!」


紘汰(気合はいってるなあ、ミッチの奴…)

紘汰「んじゃま、いただきまー」


光実(キターーーっ!!と言ってやろうwww!)

紘汰「あーーん」


急行電車「」ガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンガタコンwwwwww


紘汰「うおっ!びっくりし
ポロッ

光実「ぁ?」


サンド「」ベチャ


光実「あ………あぁぁぉぁぁぁぁぁぁぉぉぉぁぁぁぉぉあああああああああああいあああえあああああああっっ!!!!!」


紘汰「わ、悪りいミッチ、電車が急に上通ったもんだからビビって落としちまった」


光実「……」


紘汰「ま、まだ拾えば………ぁ、あぁ……ジャムの面から落ちたから砂利で……」


光実「…」


紘汰「流石にコレは、食えねえか、なぁー………なんちゃって」


光実「」











光実「」


<カチッ

\ヨモツヘグリアームズ/
\冥/\界/
\黄泉/\黄泉/\黄泉/




龍玄黄泉「うおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!」
\冥/\界/
\黄泉/\黄泉/\黄泉/


紘汰「ぬおあっ?!なんだそのロックシードは!止めろ光実ぇえっ!!」


龍玄黄泉「やはり貴方は、ボクがこの手で直接ぅぅぅううううううっ!!!」

ぐさぁーーっ!


おわり

ジカンニハ、カテナカッタヨ…

何を考えて書き溜めたのか分からない
といえば許してもらえると思っている風潮
依頼出して消えます。

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