P「俺も昔は”ワル”だったなぁ」律子(また始まった……)【安価】 (95)

多分短いです

P「道路に普通にガム吐き捨てたりしてましたもん」

小鳥「えぇ~、ひどいですね~」

高木「それはいかんよ、君ぃ」

P「いやだなぁ、昔ですよ、昔」

律子(しょっぱいなぁ……この人達の『武勇伝』)

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律子(いっつも飲みにくると始めるけど内容はいつも小学生の悪戯レベルだし)

律子(最初ネタだと思ってたけど毎回真面目な顔で話してるんだよなぁ)

P「どうした律子?押し黙って」

小鳥「プロデューサーさんの話聞いて引いちゃったんですよ。ねぇ?」

律子(たしかに違う意味で引きましたよ……)

律子(自分達は飲んで盛り上がってるかもしれないけど私は未成年だし……)

高木「それじゃあ次は私の懺悔を聞いて貰う番だったね……」

高木「あれは忘れもしない、18の頃停めてあった自転車のサドルを――」

P「ひぇ~~~~……」

小鳥「じゃあその人、まさか帰る時ずっと立ち漕ぎだったんじゃ……」

律子「……ハァ」

P「律子?」

高木「す、すまん律子くん。未成年に話す内容ではなかったな、飲みすぎたようだ」

小鳥「大丈夫ですか……?お水もらいましょうか」

律子「あ、大丈夫です。それより――」

小鳥「?」

律子「皆さんの本当に話せないような事とか……ありますか?」

 いい加減あなた達のやった『悪』はイタズラレベルだって切り出すつもりだった。

P「……」

小鳥「……」

高木「……」

律子「……え?」

 ――でも、その私の一言で明らかに場の雰囲気が変わった。

P「ここで皆押し黙ったって事は……」

小鳥「三者三様……それぞれ“抱えてる”ってことですよね、やっぱり」

高木「やはりそうか……いつか、こんな日が来ると思ってはいたが……」

律子「え?え?」

P「で、誰から話しますか?」

P、小鳥、高木から選んでください

安価↓2

高木「私から、話そうか」

P「社長、いいんですか……?」

高木「フ……こういうことは上の者から話したほうが後に続きやすいだろう?」

 社長は私が今まで見た事もないほど悲しい顔で笑った。
まるで、教会で懺悔する罪人そのものだった。

律子「あ、あの私が悪かったです。誰にだって黙っていたい過去はありますよ」

高木「いや、きっと私は誰かにあのことを話して楽になりたいのだろう」

高木「さぁ、聞いてくれ、私は>>16をしたことを」

中学時代イジメの主犯格を自殺に見せかけて殺した

高木「中学時代イジメの主犯格を自殺に見せかけて殺したんだ……」

 場が一瞬で凍った。
 何?どういうこと?社長が……人殺し……?

律子「あ……あァ!」ガシャン!

 手が震えるあまりコップを落としてしまう……。
 
小鳥「……律子さん」

P「律子、落ち着け」

律子「お……落ち着いてなんかいられませんよ!」

律子「社長も変な冗談辞めてくださいよ!私が悪かったですから!」

P「律子」

律子「た、たしかにみんなのしょぼい話にあきあきしてましたよ?」

律子「だからあんなこと言っちゃいましたけど、その仕返しがこれって――」

P「律子っ!!」

律子「!」ビクッ!

P「――黙って社長の話を聞くんだ」

律子「……え?」

 そこで私は社長を見た。顔はさっきの様に笑っているが真っ青に。
手は私よりずっと震えていた。

小鳥「社長、続きを……楽になるまで」

高木「すまないね……本当に」

高木「当時、私には親友がいた。>>27、彼がいじめの被害者だった

961

高木「中学時代、私と黒井はまだお互い親友と呼びあうほどの仲でね……」

~~~~~~~~~

黒井「ウィ、高木。この前貸したゲームはもうプレイしたか?」

高木「ああ、デスクリムゾンか。したよ」

黒井「そろそろ返してくれんか?」

高木「すまない……我に返ったときソフトはもう割れていたんだ……」

黒井「」

高木「黒井、私は将来アイドル事務所を立ち上げるのが夢なんだ」

黒井「あいどる~~?ハン!どうせお前がアイドルにセクハラしたいだけだろう?」

高木「な!?ち、違うぞ!私は『アイドルに成りたい』そう思う少女の輝きのまぶしさに――」

黒井「言い分がもはや援交したおっさんの言い訳みたいではないか」

高木「こ、こいつ!」

黒井「ワハハハハ!」

~~~~~~~~~~~~

高木「楽しかったよ、本当にね」

小鳥「黒井社長とそんな時が……」

高木「だがあいつが、あいつが現れてからは……」

~~~~~~~~~

高木『あるときは――』

高木「く、黒井、どうしたんだ!?なぜお前の自転車のサドルが!?」

黒井「フン、くだらん嫌がらせだ。立ち漕ぎでいい運動になるさ」

高木『またあるときは――』

高木「な、なぜお前の内履きにロールパンが!?」

黒井「……フン」

~~~~~~~~~

高木「日に日に、奴の顔から笑顔が消えていったよ……」

高木「あいつの……>>35のせいで……!」

コンバット越前

ゲームが原因かよっ!
ってか自殺に追い込んだってそれただ
ゲームオーバーにしただけじゃねーか!

小鳥「コンバット……越前……」

P「そいつが社長の……?」

高木「ああ、殺した相手の名だ」

律子「……え?」

~~~~~~~

高木「おい、コンバット!」

越前「なんだぁ?このおっさん顔はぁ!?」

やっぱりギャグじゃないか(歓喜)

高木「貴様だな!黒井に嫌がらせをしているのは!?」

越前「クリムゾンに興味があるのか? 」

高木「誰もそんな話はしていない!いますぐくだらん行いをやめろ!」

越前「やめておけ、この銃に関わると、不幸が襲う!!」

高木「く、貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」

~~~~~~~~~

高木「奴との話し合いは無意味だったよ……」

高木「その時決心した。殺すしかない、と」

高木「そしてあの夜……」

~~~~~~~~~~

越前「こんな夜には、命を落とす奴が多いぃ……!!」

男子生徒「越前、何肝試しにビビってんの?」

越前「上から来るぞ!気をつけろ!」

女子生徒「やだ、越前くんおもしろ~い!」


高木『私は、奴が階段を登っているところを……』

越前「なんだこの階段はぁ!?」

~~~~~~~~~~

高木「それが、奴の最後の言葉だった……」

高木「周囲は『元からおかしい奴だった』『笑いをとろうとしたらスベッて死んだんだろう』と笑っていたよ」

高木「だが黒井だけは私の様子に気付いたようでね、それ以来奴とは……」

高木「奴がデスクリムゾン3の開発に乗り出したのは供養でもあるんだろうな」

高木「コンバットとあの日までの友情への……」

小鳥「社長……もういいですよ」

P「もう、時効なんですから……」

すいません、今日はここまでにします
お付き合いくださりありがとうございました

再開します。

律子「……ふざけた名前の人でしたけど」

高木「……ああ、罪は罪だ」

律子「殺人は、殺人……」








高木「んん?」

律子「え?」

小鳥「さ、殺人って?」

P「話聞いてたか律子?」

律子「え?え?聞いてましたよ!コンバット越前さんを社長が……」

高木「ああ、殺した。奴が階段に登っているシーンでソフトを粉々にしてやった」

律子「……は?」

小鳥「あ、あの律子さん」

小鳥「コンバット越前っていうのはデスクリムゾンってゲームの主人公でして」

P「そんなふざけた名前の奴が現実にいるわけないだろ」

律子「は……?はぁ!?だ、だって>>41>>42で話してるじゃないですか!?」

P「誰か一人でも会話が成立してるか?」

律子「>>40で社長と……!」

高木「あれは画面に向かって話してた」

律子「オッサン顔って……!」

高木「こいつならこう言うかなって……」

律子「それでもおかしいですよ!?

律子「皆『おかしい奴だった』とか『階段から滑って』とか言ってるじゃないですか?」

高木「『階段から滑って』はソフトを壊した私に怒る黒井に皆がフォローしてくれたこと」

高木「『元からおかしい奴だった』は黒井のサドル盗んだりしていた私の事をイジメではないと庇ったときのことだ」

律子「じゃあイジメの主犯格お前じゃん!!」

高木「ああ、だから黒井は気付いたんだろうね。私の様子に」

高木「だが私は日に日に許せなくなっていたんだ」

高木「クソゲーを得意顔で勧めてくる黒井に……」

高木「そんな奴をイジメたのは確かに私だが、果たしてそれは私が望んだことか?」

高木「いいや、コンバット越前……奴が黒井を唆さなければ……!」

小鳥「社長……もういいんですって」

P「もう、時効なんですから……」

律子「あんたらの労わりもさっきと重み全然違って聞こえますよ!!」

P「ったく、うるせぇなぁ」

律子「無理矢理で雑すぎるんですよ!話の持っていき方が!」

高木「す、すまないね……」

小鳥「まぁまぁ律子さん。次は私の番……」

小鳥「驚かないで……ってのは無理ですね。でもそのつもりで聞いて下さい」

律子「え……小鳥さん?」

小鳥「私は>>66をしてしまったんですよ」

盗撮

小鳥「盗撮をしてしまったんですよ……」

P「ひ……」

高木「そんな……音無くん……」

 再び凍る一同……。プロデューサーさんは恐怖に、社長は悲しみに顔を歪ませた。
 私は――――






  

 知ってた。

律子「一応聞きますけど、何を盗撮したんですか?」

小鳥「聞きます?ここでやめておいたほうが……」

律子「ああ、まぁ何かもう、それでもいいですけど」

小鳥「そこまで言うなら話しますか……私の罪を」

律子「あ、はい」

小鳥「私は>>73>>76を盗撮したんです」

P「ひ、ひょえ~~……」

P

風呂

小鳥「プロデューサーさんの家のお風呂を撮ったんです……」

P「ひ、ひょえ~~……」

高木「ふ……風呂を!」

律子「ああ、こじらせちゃったんですね……」

小鳥「勘違いしないでくださいね。入浴シーンじゃありません」

小鳥「お風呂場の写真を色んな角度で撮ったんですよ!」ドン!

P「ひ、ひょえ~~、俺んちの風呂場の色んな風景が……!戸締りはしてたのに……」

高木「恐ろしい……執念は人をここまで変えるのか?」

律子「何に使うんですかこれ?」

小鳥「プロデューサーさんの同人誌描くときの資料に」

高木「知らない間にそんな物まで……あ、ここの天井痛んでるね」

P「うそ、どこどこ?」

律子「はぁ……今日はもうお開きにしません?疲れましたよ」

P「おい、俺がまだ残ってるんだけど」

律子「いえ、もう皆さんがどれだけ“ワル”かはわかりましたから、明日も早いんで」

P「どれだけ“悪”か……わかった?」

P「クックック……」

律子「プロデューサー?」

P「まぁ最後に聞いて行けよ、俺の『罪』を」

 私はその時の彼の顔に正直、恐怖を覚えた。
 先程までの「ひょえ~」とか抜かしてたプロデューサーはどこに行ったんだろう?
 いや、目の前の醜悪な笑顔こそが彼の本性なのだとしたら――――

P「俺はな……>>82したんだよ」

13股(小鳥以外と)

P「アイドルとし13股したんだよ」

律子「しょぼ」

小鳥「え?」

P「いや、しょぼって。13股よ13股。ウチのアイドル全員よ?」

律子「ああ、通りで予定合わない日があったんだ……」

小鳥「え?え?」










小鳥「え?」

高木「いや、私には君の恐ろしさがわかるよ……」

P「社長……」

高木「そんなことを公表されたら自分ばかりか、あの子達もうちの会社も終わる……」

律子「あ、諭吉置いときますね」スッ

高木「しかしその中の一人である律子くんに堂々とそのことを話すとは……」

高木「その心胆までは読みきれん……」

P「“悪”の誇りですよ……」

高木「!」

P「律子みたいなパンピーになめられちゃ――悪の名折れですからね!!」ドン!

高木「まさに君こそ、惡の華……」

律子「お疲れ様でした。お先に失礼します」ガラガラ

P「いいえ、俺達3人全員が悪人……言うなれば――」

P・高木「アウトレイジ!!」――全員悪人――






小鳥「え?」

P・高木「アウトレイジ!!」――全員悪人、完結。――


ちなみにデスクリムゾン3は全然売れずに961プロは倒産しました。

お付き合いくださりありがとうございました。

一点、高木社長の安価は本当にすみません!
最初は普通に殺人で考えてたんですけど
>>36さんの発言で「あ、そっちのほうがいいじゃん」と思い
無理矢理あんな雑な流れにしてしまいました。

不快になった方は誠に申し訳ありませんでした。

それでもこのような駄文を読んでくださった方、安価に参加してくださった方。

本当にありがとうございました。

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