【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその8】 (1000)

このスレはスレタイ通り
ブラック・ブレットを安価で生き残っていくスレです


基本的にコンマと安価で進めていく
選択肢を出してそこから選んでもらう感じですが
選択肢の中には自由安価があります
自由安価は脈絡のないもの、不自然なものは却下させていただく場合があります
現在、安価の連続取得(コンマは除く)は禁止になっています


基本的なシステムなどは全て【http://goo.gl/5Gbakx】このsswikiに


前スレ
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその7】
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【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその6】
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【安価で】ブラック・ブレット【生き残れ】
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れ】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409657453


→ 12日目  夜  司馬重工特殊訓練施設


未織「ほな……はじめるよー?」

花菜「ええ」

香織「……すごいのね。こんな設備を借りられるなんて」

お姉ちゃんは嬉々とした表情で

精巧な作りのバーチャル映像を見つめる

もちろん、触れた感触も反映される優れものである

陽羽「花菜と香織だし、大丈夫だとは思うけど……やりすぎないよーに」

ぴんっと人差し指を立てた陽羽は

私とお姉ちゃんを凝視して「絶対に」と、何度か繰り返して告げる

香織「やりすぎるもなにも、私……あまり好きじゃないわ」

花菜「私も戦い自体は好きじゃないわ。対人戦なんて特に」

香織「だったらなんで」

花菜「確かめたいのよ……記憶がなくても、私を屈服させる技量が未だに生きているかどうか」


・戦闘を開始します

・VS山科香織


1ターン目

花菜HP1210/1210 筋力:326 防力:316 脚力:410 知力:270 視力:300 直感:517 射撃:428 物理:216

香織HP1600/2000

花菜:前衛  香織:前衛  前衛+前衛=近距離(近:1.0倍 中:0.8倍 遠:0.0倍  命中計算追加)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―




1、近・物:CQC   威力50
2、近・物:パンチ  威力10
3、待機


安価下

216+300=516x1.0=516-675=-159%

安価下コンマ 01~10であたり

ほかはミス


安価下2ダメージ追加判定(反転 12→21)


→ミス!


花菜「……手始めに」

ふっと息を吐いて

全身の神経がしっかりと働いてることを瞬時に確認

左手を前に突き出す殴打の構え

本気で殴るつもりはないけれど

それでも……簡単にはよけられないはず

花菜「は――っ!」

力任せに拳を振るう

けれどそれは空気を殴り飛ばしただけで

お姉ちゃんの髪にすら触れなかった

香織「……………………すぅ」

お姉ちゃんの静かな呼吸

それが聞こえた瞬間、お姉ちゃんの左腕が私のお腹に触れる

その感触を感じた時にはもう

しゃがんだ状態のお姉ちゃんの足が

曲がった状態から一気に伸びていた


480+250=730x1.0=730-927=-197%  ただしスキルで+10%


安価下コンマ 01~20であたり

ほかはミス


安価下2ダメージ追加判定(反転 12→21)


→回避!


花菜「ッ!」

力の限り地面を蹴り飛ばして後ろに飛んだ瞬間

お姉ちゃんの拳が第4くらいのボタンを掠めたけれど

ギリギリ体には当たらずに済んだ

花菜「危な……、かった」

直感で動いてなければ

おそらく直撃してたほどの切り返しの速さ

強引に動かした足がちょっとだけ痛い

ただの模擬戦なのに

溢れ出す緊張感から呼吸が荒くなる

香織「……体が軽い。私、意外と動けるのかしらね」

意外にどころじゃないかな……

そうふざける余裕もなく、にらみ合う

初撃決着というルールで良かったわ

こんな極度の緊張感、模擬戦でなんてやってられない


今日はここまで
ありがとうございました


判定は判定だけにして
描写は判定後に突っ込むスタイル

この方が見やすいかな……描写力はともかく


2ターン目

花菜HP1210/1210 筋力:326 防力:316 脚力:410 知力:270 視力:300 直感:517 射撃:428 物理:216

香織HP1600/2000 筋力:??? 防力:??? 脚力:(300) 知力:??? 視力:250 直感:(375) 射撃:??? 物理:(480)

花菜:前衛  香織:前衛  前衛+前衛=近距離(近:1.0倍 中:0.8倍 遠:0.0倍  命中計算追加)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―




1、近・物:CQC   威力50
2、近・物:パンチ  威力10
3、待機
4、防御(あえて攻撃を受けます)


安価下

216+300=516x1.0=516-675=-159%

安価下コンマ 01~10であたり

ほかはミス


安価下2ダメージ追加判定(反転 12→21)


→ミス!



花菜「……まぁ、この距離なら行けるかしらね」

CQC、クロース・クォーターズ・コンバット

近接格闘術

お姉ちゃんも扱える戦闘術

ゆえに、動作でバレバレ、でしょうね

香織「…………?」

花菜「あー……そっか」

見ただけでは解らないかな

この予備動作が何を意味するのかも……でも、行くわ

花菜「っ――!」

全力で踏み込み、お姉ちゃんの腕を掴んでひく

ここで【本来なら】抵抗しようと踏ん張るにもかかわらず

お姉ちゃんはあろうことかそのまま私に任せて体を浮かせる

花菜「ちょっ……」

浮いた足を引っ掛けようにも

私までバランスが崩され、2人分を支えている足は動かせない

花菜「もうッ!」

自分の足を軸に一回転

強引にお姉ちゃんの体を投げ飛ばす

香織「――っと」

投げ飛ばすだけでは無意味で

華麗に受身をとったお姉ちゃんは流れるように立ち上がる

香織「驚いた……でも、覚えたわ」


花菜「覚えた……って」

本能というか

体ではきっと覚えていたと思う

だからこそ本来の流れを的確に断ち切って対処した

私の一挙一動がおねえちゃんの体だけでなく

頭に前でそれを覚えさせてしまってる

香織「次、良いかしら?」

花菜「え?」

香織「ぼーっとしてたら怪我するわよ」

にやっとお姉ちゃんは笑って

ほんの少し開いていた距離を一気に詰める

花菜「っ!」

近距離じゃない――これ、まずっ


ゼロ距離戦闘


480+250=730x1.0=730-829=-99%  ただしスキルで+10%


安価下コンマ 01~21であたり

ほかはミス


安価下2ダメージ追加判定(反転 12→21)


→命中! 255+66+48+88=457-316=141x1.5=211


香織「手加減するから安心してね」

花菜「てか――」

冗談じゃないわ

受けられるわけがない

避けなきゃ……避け

視線で右への回避だと誘導しながら全力で左に飛ぶ

けれど、お姉ちゃんは全く騙されずに

私がいた地面を躊躇なく蹴って私へと向かう

どう見てもこれは八極拳の応用しかもデタラメな

香織「無駄」

花菜「えー……」

飛び上がってる状態、今更地面を蹴ったところで回避は望めない

万事休す

香織「せ――」

胸のあたりの防御に回した腕の下、腹部に強い打撃がめり込み

花菜「ぐっ……」

香織「はぁっ!」

そのまま打ち抜かれた


香織「立てる?」

花菜「問題ないわ」

そう言いながらも

差し出されたお姉ちゃんの手を受け取って立ち上がる

飛び上がっていたおかげか

衝撃は後方へと逃げて、幸いにもダメージ的にはそれほどでもなかった

とはいえ……痛かった

それにしても

花菜「なんで打ち落とさなかったの?」

香織「ん?」

花菜「あれ、本当は下方向に拳を打ち抜く叩きつける技でしょ?」

お姉ちゃんが私のお腹にめり込ませ、真っ直ぐに打ち込んだのは技の中断

体を地面に叩きつけ相手の次の動作を遅らせて、連撃を加えるのこそお姉ちゃんの技

その疑問に対してお姉ちゃんは満足げに笑みを浮かべる

香織「だから言ったでしょ? 手加減するって」


・敗北!(初撃決着のため)


未織「花菜ちゃんが負けた……やと?」

陽羽「あっははー、近接格闘なんて無茶だったねー」

花菜「一応、相方がやられたんだけど」

ニコニコと嬉しそうなのはなんでなのかしらね

まぁ……言いたいことも思ってることもわかるけど

花菜「上には上がいる……そこまで気にしなくたって、無茶はしないわよ」

陽羽「陽羽の経験的に、無茶しないことは無理だと思うんだよねー?」

花菜「そ、そんなことないわ」

陽羽「はいはい、何回聞いたんだろうねー」

茶化すように陽羽は苦笑して

お姉ちゃんのお腹のあたりをつつく

陽羽「ナイスファイト、香織」

香織「ええ、ありがとう」

未織「……近距離と遠距離の姉妹って、組んだら面白いことになりそうやな」


全くもう……陽羽も未織ちゃんも勝手なことばかり言ってくれちゃうんだから

陽羽に至っては否定できないからタチが悪いし

花菜「悪いのは自分なんだけど」

戦闘力は全く衰えてない

むしろ、余計なことを考えず

体に任せてるからか動きは素早く感じる

香織「良い運動になったわ。これから時々相手してくれる?」

花菜「……私はサンドバッグじゃないんだけど」

香織「そんなこと思ってないわ。パートナーよ」

一方的に殴られるだけになりそうなんだもの

パートナーというよりサンドバッグのような気がするんだけどね

未織「それで、花菜ちゃん」

花菜「なに?」

未織「力試ししてどうしたかったん?」



1、子供たちを守れるかどうか、試したのよ
2、……民警に入れるかどうか。知りたくてね
3、別にどうこうするつもりはないの。ただ、したかっただけ
4、その他



安価下


花菜「……民警に入れるかどうか。知りたくてね」

陽羽「花菜っ、それは!」

心配事が増えると察したのかしら

陽羽は大反対らしい

花菜「でも正直、一緒にいてくれた方が良いと思わない?」

陽羽「陽――……いや、憩?」

花菜「そう」

民警ですらない憩ちゃんを私達は戦いに連れ出すことにしてしまった

もしもお姉ちゃんが民警として働いてくれるなら

憩ちゃんのパートナーをお願いしたいわね……

香織「民間警備会社ね……それって簡単になれるようなものなの?」

花菜「資格……ライセンスの方が正しい呼び方かしら。それを取るテストがあるのよ。そんなに難しくないけどね」


未織「花菜ちゃんの簡単は宛にならへんけど、里見ちゃんでも取れるみたいやし、取れそうやね」

花菜「蓮太郎くんに対してそれは酷いと思うわ」

未織「ふふっ、冗談やって」

冗談にしても

里見くんだって頑張ってるんだし、ちょっと……

でもそれに関係なく

お姉ちゃんなら取ることはそう難しくないと思う

なにせ、警察官になるための色々な勉強、訓練

そういうのを全部こなしてきてるんだから

陽羽「香織はどう? やってみたい?」

香織「私は……私に出来ることがあるなら、何もしないよりいいしやりたいわ」

花菜「……そう」

私としても

お姉ちゃんを戦力として加えたい気持ちがある

だから

花菜「取るだけ取ってみよっか……ライセンス」


・香織が民警のライセンスを取得します(次の月で取得)
・自宅に戻ります


とりあえず今日はここまで
ありがとうございました


香織ねーちんのとりあえず用意してたステータス(仮)


・香織

 HP2000/2000 筋力:255     防力:240 脚力:200(300) 知力:330
 視力:250    直感:250(375) 射撃:260 物理:380(480)

 (武術の達人 脚力直感に1.5補正 物理技量に+100  体術使い:体術命中+10%・体術の威力+20%)


→12日目  夜  自宅


行動選択




1、電話
2、香織と交流
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、憩と交流


安価下


→憩と交流


花菜「ごめんね? もう寝たいでしょうに」

憩「んーん。平気」

憩ちゃんに招かれた自室のベッドの脇には

昨日手に入れたばかりのアサルトライフルが壁に立てかけられていた

ちゃんとバッグにしまってと言ったのに

憩「それで? どうかしたの? 陽羽が五月蝿いからあたしと一緒に寝たいの?」

陽羽「あらあら……そういうこと言う子とはダメかなぁ」

憩「ちぇっ」

冗談……よね?

なんだか本気の舌打ちに聞こえたんだけど

憩「じゃぁなんで来たの?」



1、貴女も民警として戦って貰うことになると思うわ
2、別に意味はないわよ。ただ、なんとなくね
3、陽羽と仲が悪かったりするの?
4、お姉ちゃんとはどう? 仲良くできる?
5、その他


安価下


花菜「ねぇ……」

憩「なに?」

花菜「陽羽と仲が悪かったりするの?」

結構真面目な質問だったのに

憩ちゃんは「えっ」と驚いてくすくすと笑う

憩「まさか、そんなことあるわけないじゃん」

花菜「でもさっき……」

憩「あれは別に陽羽が嫌いだからとか、そういう理由じゃないよ。お姉ちゃんってば心配性なんだから」

嘘をついてる反応じゃないっていうのは見て分かる

ならどういう理由?

なにか険悪なことがあるっていう雰囲気じゃないみたいだけど……

花菜「心配になるわよ……家族のことなんだから」

憩「あはは、心配はいらないよ。家族だからこその取り合いっていうやつだからさ」

花菜「取り合いって、なにを?」

憩「さぁね。それは禁則事項です! ってやつかな」


花菜「禁則事項って、貴女」

憩「気になる?」

花菜「それは……」

正直に言えば気になる

というより、そう言われて気にならない人がいるのかしら?

でも、禁則事項って言うことは

つまり言いたくはないことだと思う

でも、知りたいって言えば教えてくれそうね

花菜「………………」


1、いいわ。貴女が言いたくないなら聞かない
2、気になるわ。教えて憩ちゃん
3、まったく……だいぶ遠慮ない子になっちゃったわね
4、その他


安価下


花菜「いいわ。貴女が言いたくないなら聞かない」

憩「そっか、別に深い意味はないから言っても良いんだけどね」

深い意味のありそうなことを言っておきながら

そんなことはないだなんて

他人とかなら全く信じられないけど

花菜「信じるわ。憩ちゃんがそう言うなら」

憩「あたしも信じてるよ。花菜だけじゃない……みんなのこと」

花菜「うん。私もよ」

最初はあんなに否定的で、拒絶するような子だったのに

話してみれば、触れ合ってみれば

とてもいい子だと解って

今ではみんなを信じると言うようになった

憩「お姉ちゃん?」

花菜「ふふっ」

憩「ちょ、あの……」

思わず抱きしめて小さな体は

言葉でだけ抵抗してきたけれどそれもすぐ止んで

ぎゅっと……抱きしめ返してきた


・夜を終わります

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 12日目 現在

  山科 陽羽 (91/97  絶対に失いたくない人) 交流+1
  山科 憩   (55/62  信頼する家族)  交流+1
  山科 真希 (58/58  優しいお姉さん)
  山科 真望 (58/58  優しいお姉さん)
  山科 香織 (13/13   妹であろう人)  戦闘+2
  天童 木更 (36/37  ………………) 交流+0

  里見 蓮太郎(32/34  言動を躊躇う異性)
  藍原 延珠 (21/23  仕事仲間)
  司馬 未織 (39/36  告白が変に気になる相手) 
  巳継 悠河 (??/??  女性で女の子な理想の異性)

  室戸 菫   (20/21  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (16/17   興味)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(18/23  少し特別な民警)
      ティナ(-11/-12  畏怖) 
  斉武 宗玄 (50/40   固執)



           序列:363番  所持金 3168.7万円

────────────────────────────────────────


安価下コンマ判定一桁

20xコンマ一桁=香織からの経験値

ティナの経験値は120


20+120=140

花菜

1、H P:1210
2、筋力:226
3、防力:216
4、脚力:310
5、知力:270
6、視力:300
7、直感:517
8、射撃:428
9、物理:216



安価下で振込先を選択


140Pあるので、全部で14箇所に振り込めます

同じ箇所に複数回振り込む場合
下記のようにしてもらえれば

例:1111(40P振込) 11(20P振込)  となります


────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 花菜  21  優しいプロモーター(天童)  侵食率:00.00%

 【ステータス】(個人力2783 平均348(小数点切り上げ) )
  HP1210/1210 筋力:226/326 防力:216/316
  脚力:350/360・450/460 知力:270 視力:330 直感:547
  射撃:458 物理:216

 【装備】
  頭:なし 胴:外骨格 右手:ソドミー 左手:ゴスペル
  予備(4/5):ハンドカノン、対物ライフル、スナイパーライフル、逆刃刀  総重量  69/226

 【技】
  中・射:ソドミー    威力350 装弾10
  中・射:ゴスペル   威力300 装弾15
  遠・射:スナイパー  威力400 装弾10 命中+15 被弾でキャンセル 連続使用不可

  遠・射:ライフル    威力664 装弾5 命中+5  連続使用不可
  遠・射:ハンドカノン  威力1000 装弾1 1回の戦闘につき1度のみ
  近・特:ガンカタ    威力216 装弾25  耐久減少 両武器40 
  近・物:CQC      威力50

  近・物:斬撃      威力180/360 耐久減少(8)
  近・物:剣の舞     威力330/510 耐久減少(15)


 【スキル】
  銃器使い:射撃命中+15%・銃器の改造可・銃器の威力+30%

 【所持】
    スパンキング・ソドミー(重:3 装:10 弾:30/30 耐:250/250 威:350)
   サイケデリック・ゴスペル(重:3 装:15 弾:45/45 耐:250/250 威:300)
      スナイパーライフル(重:10 装:10 弾:30/30 威:380 命+15  連2/4 脚-10)
           ハンドガン(重:1 装:23 弾:42/42 威:400)
        対物ライフル改(重:32 装:4 弾:20/20 威:531 命+5)
          ハンドカノン(重:2 装:1 弾:10/10 威:1000)
           軍用ナイフ(重:1 耐:50/50 威:100)
             逆刃刀(重:1 耐:500/500 威:180/360)
             外骨格(筋力・防力・脚力を+100)

────────────────────────────────────────

ステータス変更完了

少し中断

22時までに戻れなければ今日は終わりです

仮に木更がティナをヘッドハンティングできたとしても・・・
ティナが花菜と香織を見た瞬間おおう・・・もう・・・(絶望)ってなりそう

>>93

どんっ

ティナ「あ、すみませ……」

香織「平気よ。貴女こそ大丈夫?」

ティナ「」


HP上げやすいとHPが跳ね上がって化物化するからね……今のままでも化m

スキルは現在


・銃器使い
 射撃命中+15%・銃器の改造可・銃器の威力+30%
・抑止力
 全能力半減(解除は自由に可)・侵食率上昇を抑える
・エコロケーション
 不意打ちなどを阻止。逆に反撃が可能
・義眼開放
 知力・視力・直感を1.5倍
・義肢開放
 筋力・防力・脚力を1.5倍、カートリッジ使用可
・因子・ラビット
 脚力+100 物理技の威力を2倍
・因子・プラナリア
 回復力8倍

だけど
イニシエーターのやつ忘れてたので

・ガストレア因子L1(侵食1~25)
 毎ターンHP+150

・ガストレア因子L2(侵食26~49)
 毎ターンHP+300

を追加

他の面子って強くなってるの?それともそういう処理はしてない?

>>99
影胤&小比奈とかこんな感じ
前に言ったけれど、こちらの取得Pに応じて適度に上昇させてる


前:影胤HP1800/1800 筋力:270 防力:265 脚力:250 知力:290 視力:285 直感:320 射撃:330 物理:300
後:影胤HP2100/2100 筋力:300 防力:275 脚力:310 知力:290 視力:285 直感:340 射撃:380 物理:350

前:小比奈HP2500/2500 筋力:290 防力:230 脚力:275 知力:200 視力:280 直感:300 射撃:000 物理:550
後:小比奈HP2700/2700 筋力:310 防力:250 脚力:295 知力:200 視力:310 直感:350 射撃:000 物理:610


→ 13日目 朝 自宅


イベント判定安価下コンマ一桁



1 陽羽 
3 香織
5 影胤
7 未織


安価したコンマ判定 一桁


お姉ちゃんの料理スキル

0最低  9最大   ゾロ目 プロ


→ 13日目 朝 自宅


起きてからリビングに向かうと

カチャカチャと作業する音が聞こえる

花菜「あら」

香織「もうちょっと待っててね、朝食できるから」

花菜「ふぅん……」

お姉ちゃんが自主的にやってくれることは嬉しい

目を盗んで一口いただく

花菜「ん?」

香織「あ……食べたわね貴女」

花菜「………………」

原型崩壊してるわけじゃないし

まぁ、多少見た目がアレなくらいはいいかしらね

って、言えるような味でもないけど

境遇を考えたら食べられない味ではないだけましよね


花菜「ねぇ、お姉ちゃん」

香織「ん?」

律儀に塩、砂糖だなんて分け方はしてない

つまり、見ただけで判別はできないのに

お姉ちゃんはしっかりと使い分けてる

花菜「砂糖と塩の見分けはどうつけたの?」

香織「それってこの白い粉のことでしょう? 調理器具の傍にあるから調味料だと仮定して舐めただけよ」

にこっと子供みたいな無邪気な笑み

精神年齢まで下がったんだっけ?

花菜「大丈夫だった? 甘くて塩っぱかったと思うんだけど」

お姉ちゃんは「全然平気」と手をパタパタと振る

記憶はなくなった

でも、また経験していけばいいって感じなのね

花菜「憩ちゃん達の舌はもしかしたら肥えてるかもしれない。だから――」

香織「うん。美味しくないって言われるかなって覚悟はしてるわ。でもね、病院食よりは絶対美味しんだからっ!」


自信たっぷり

探究心豊かな女の子らしい笑み

花菜「………ねぇ」

香織「うん?」

本当に民警にさせていいの?

このまま普通の女の子で居させるのはダメなの?

誘ったのは自分なのに

なんでだろう、気持ちが揺らぐ

花菜「お姉ちゃん」

香織「なに? どうかしたの?」



1、本当に……民警になるの?
2、なんでもない。みんなを起こしてくるわね
3、ぎゅっとする
4、お姉ちゃんは、女の子みたいなのね
5、その他


安価下


首をかしげながら調理へと戻ったお姉ちゃんに

後ろからぎゅっと抱きつく

香織「ちょっ……」

花菜「ちょっとだけ」

香織「ん?」

花菜「ちょっとだけ……このまま」

調理が殆ど終わってるって解ってる

でもたぶん、わかってなくてもやってたかも

花菜「……ダメ?」

お姉ちゃんの優しい感触

でも、腕は回ってこない

香織「別に……良いけど。私は違うわよ? 貴女の知る。お姉さんとは、違うわよ?」

お姉ちゃんはさっきまでの子供らしさを無くして真剣な声色で言う

一つ一つを区切り言葉に深みを持たせる

香織「貴女の期待にはきっと答えられない……それでも良い?」


別に言わなくてもいいようなことなのに

敢えて言うのはお姉ちゃんの優しさかしら

花菜「……生き延びるって期待にも?」

香織「私はガストレアと戦った記憶なんてないから……応えられないかもね」

お姉ちゃんはクスッと笑って

そんな冗談にならないことを言う

花菜「そんな人ごとみたいにっ!」

香織「正直他人だわ。だって、貴女は山科香織ですって言われてそれを鵜呑みにしたのが今の私だもの」

楽しげな声から一転

悲しそうな声に切り替わる

感情に切り替えが早い……それとも、起伏が激しいだけ?

花菜「でも……」

香織「私はじつは精神が入れ替わった別人……なーんて」

クスクスと笑いながら

お姉ちゃんはいつの間にか体を反転させ、私の体を抱きしめる

香織「そんなことはありえないわよね。流石に」

……殴って、いいかな


ありえないというのはありえない

今はもうそんな時代なのよ。お姉ちゃん

花菜「そういう冗談やめて」

香織「別に冗談っていうわけじゃないのよ……真面目な話ね」

冗談みたいな言い方だったくせに?

なんなのよ……一体

花菜「あのねお姉ちゃん、私は」

香織「正直怖いのよ。本当の私がなんなのか解らなくて」

お姉ちゃんは私の言葉を遮って

抱きしめたまま紡ぐ

香織「今の私が知らない私が、じつは悪い人間で……なんてこともありえないわけじゃないでしょ?」

花菜「……………………」

香織「そうだったら貴女にこうしていることでさえ……なんだか、ダメなような気がするのよ」

お姉ちゃんが悪い組織に入っていたのは事実だけど

それは多分……


1、気にしすぎよ
2、今のお姉ちゃんは敵なの?
3、確かに、お姉ちゃんは悪い組織の一員だったわ
4、その他

安価下


花菜「気にしすぎよ」

香織「でも…………」

お姉ちゃんは何か言いたげに呟く

でも。それは否定するときの言葉

花菜「気にしすぎじゃないって言いたいの?」

香織「………………」

お姉ちゃんはそっと脇腹に触れる

確か……あの紋章がある場所

香織「私も貴女も知らない謎の紋章。検索してもね……何も出てこないのよ」

花菜「星に羽根だし、ただの刺青なんじゃないの?」

香織「女性で警察官でもあるはずなのに脇腹に刺青なんてそんなことないと思う」

お姉ちゃんは不安なのね……その謎の刺青が

検索しても出てこないような気味の悪いものかもしれないって

否定はできない

香織「だから…………」

花菜「お姉ちゃん?」

香織「何か解ったら教えてね?」

お姉ちゃんは笑みを浮かべる

何かわかったら……か

そんな時が来たらそれはきっと……戦いの始まりだわ


・朝行動に移ります


中断


22時に戻れなければ今回は終わります


ティナと香織で民警ペア組ませるのも面白そうですね


15時10分くらいに再開します


朝行動選択


1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連


安価下


→陽羽と交流


陽羽「のんびりできる時間って貴重だよね」

花菜「そうね」

陽羽「ずっとこうならいいのにねー」

そんなこと

ガストレアが全ていなくなるまでは叶わないって解ってるくせに

花菜「そんなことになったら、私仕事失くなっちゃうわ」

陽羽「そうなったら両人でもやれば良いんじゃない? お父さんの所とかでね」

花菜「ふふっ、それもアリね」

皮肉なことだけど

この戦争があるからこそイニシエーターの存在が認められている

それがなくなれば、歴史に習えば不要となって消される

花菜「……まぁ、しばらくは無理よ」


陽羽「このまま停滞しててくれれば良いんだけどね、ガストレア」

花菜「してくれると思う?」

陽羽「どうかなー。元々さ、動物と人間って共存できてる部類と出来てない部類があったんでしょ?」

花菜「……………………」

陽羽みたいな子供が何を言ってるのか

経験はあっても、長く生きたわけでもなんでもないのに

陽羽「鳥とか蝶蝶とか、人間に対して手を出さない生物がいる一方で、トラやワニの人を襲う生物がいたって聞いてる」

花菜「襲いかかるかどうかは別だけど、そうね」

陽羽「ガストレアがその前者でいてくれれば……もしかしたら戦わなくて済むかもしれない」

相手が襲ってこないなら確かに命の危険はなくなる

でもそれはモノリスの外には手を出せないということで

この限られたエリアの中で生きていくということ

それはつまり

花菜「人類に敗北しろって?」

陽羽「相手が襲ってこないなら、それだけで花菜達人間は生きていけるはずだよ」


陽羽「領地を広げたい、場所を取り戻したい……それは多分、人類には贅沢な望みなんだ」

花菜「貴女……」

陽羽が言いたいことは分からないでもない

ううん、実際に攻めてこないガストレアのみになって

抵抗しようとする人間がいなくなれば

それはきっと完全な共存とはならないかもしれないけど

擬似的な共存となるでしょうね。でも――

陽羽「とは言ったってそんなの無理だよね。ガストレアだって……ただ移動するだけで人類に多大な影響を及ぼすのだっているし」

ため息

私が言おうとしたことをそのまま言うなんて

花菜「わかってるなら無駄なこと言わないでよ」

陽羽「あはは……まぁ、陽羽は気になったことを言ってみただけだから気にしないで」

陽羽は楽しそうに笑ってベッドに横たわる

ただの気まぐれ? それとも、戦いは嫌なの?

……それとも



1、来るべき日に備えて特訓する?
2、ねぇ陽羽。貴女、さっきなんで陽羽達じゃなく花菜達って言ったの?
3、陽羽……戦いが嫌なら嫌って言っても良いのよ?
4、こっそりと隣に寝る
5、お姉ちゃんね、少し不安みたいなの。自分がなんなのか解らなくて
6、その他


安価下


横になった陽羽の隣にこっそりと近づく

ベッドに膝をおいたところで残念ながらキシ……っと音がなる

花菜「あっ……」

陽羽「んー? 何しようとしてるの?」

さてなんと言い訳しよう

そう逡巡している間に陽羽の腕が私の首に回る

陽羽「花菜」

花菜「なに?」

陽羽が目を細める

何をしようっていうのかしらね

花菜「陽羽?」

陽羽「ふふっ――それっ!」

ニコッと笑った表情の中、真っ赤な瞳が妙に映える

危ないと思った時には視界が反転、背中が羽毛布団に押し付けられていた


ぼふっと一瞬だけ含んだ空気が爆発する

舞った埃に咳き込む――余裕はない

花菜「な、なんなの?」

陽羽「花菜が最初にしようとしたんだし。せーとーぼーえーってやつで?」

花菜「子供っぽく崩さないで言えるくせに……」

しかもなぜ疑問?

というか……この状況って

花菜「陽羽、私はただ横に寝ようとしただけなのよ?」

陽羽「だから?」

花菜「だからって……」

そんなの関係ないとでも言いたそうな陽羽の目

私何か嫌なことでもしたっけ?

……したわね。しかも一番嫌なこと


距離が思った以上に近くて陽羽とのキスの記憶が蘇る

ただの友好の証だったけど

あれも……まぁ、キスと言えばキス

花菜「陽羽……私」

陽羽「……なに、照れてんの?」

そういう陽羽だって

自分から持ち込んだくせに照れくさそうにほほ染めてるじゃない

陽羽「………………」

何考えてるか全然わからない

というか、自分自身の頭の中でさえ解らない

今の陽羽の瞳は普通の色

簡単に退かすことできるのに……


1、貴女がしたいなら……別に
2、良いわ。好きにして。貴女には迷惑も心配も、沢山かけちゃったし
3、ごめん。退いてくれる?
4、する……? 貴女の反対押し切った裏切り者私だけど……もう一度、改めるために
5、巳継くん、どこ行っちゃったのかしらね
6、その他


安価下


なかなか動かず、展開することのない流れ

何がしたかったんだかね

私も変なこと考えてバカみたい

花菜「陽羽」

そっと名前を呼んでぎゅっとする

恥ずかしがってるからか、ちょっと熱い

それに……強ばってる?

花菜「どうしたの?」

陽羽「………………」

返事なし

怒られるとでも思ったのかしら?

花菜「陽――」

陽羽「……キスしてくるかと思った」

花菜「え?」

陽羽「なんか、変な空気だったし」


抱きしめた腕の中で陽羽がプイッと顔を背ける

キス……ね

花菜「私は貴女がしてくるかと」

陽羽「陽羽が? あはは……そっか」

照れた笑い

胸に埋まったままだからか擽ったい

陽羽「陽羽は多分……そんなことできないよ」

花菜「どうして? ただの友好なんでしょ?」

陽羽「そう、なんだけどさー……なんていうか、なんだろうね。変わったんだ色々と」

キスには様々な意味があるけど

唇へのキスが愛情だということに気づいたのかしら?

花菜「……あんまり気にしなくていいのよ? あれはほら、勘違いしてただけだし」

陽羽「勘違い……? ごめん、意味わかんない」

人がせっかく気遣ったのに

なんていう言い方なのよ……もうっ


陽羽「勘違いじゃないよ。勘違いじゃ――」

言いながら陽羽は私の体に手を当てて

不意に言葉を止める

花菜「陽羽? ねぇ……ちょっと」

陽羽「………………」

心臓マッサージも普通のマッサージも

どっちも必要ないんだけど……

花菜「擽ったいわ」

陽羽「ごめん」

恥ずかしそうにそう言って私の腕の中から抜け出す

何かあったの?

勘違いじゃないって……何が?

花菜「陽羽、私は貴女の家族なんだから。何かあるなら――」

平気。と、陽羽は笑う

聞ききる前に「平気」ね

まぁ、本人がそう言うなら今はそっとしておこう

それからは大した会話もせずに静かで休まる時間に身を預ける

何もない時間……長ければ長いほど。きっと



・昼行動に移ります


→13日目 昼 自宅


行動選択


1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連



安価下


→陽羽交流


さっきの陽羽は様子が変だった

胸……いや、あれは置いておくとしても

陽羽らしさに欠けていたような気がする

花菜「ねぇ陽羽」

陽羽「なに?」

返事する声に変わりはない

でも

花菜「なんで離れるのよ」

陽羽「別に」

別に何でもないって?

そんなわけ無いでしょ

貴女がそんな余所余所しくするなんて――はっきり言って異常だわ


花菜「どうしたのよ一体」

陽羽「なんでもないってば、陽羽はただ、そのさ……一人にして欲しいんだ」

あははっと苦笑しながら頬を掻く

一人にして欲しい……ね

あなたの口からそんな言葉が出るとは思わなかった

花菜「……私を一人にしたがらなかったのは貴女じゃない」

なんなのよ

子供だし我侭を言うのも解る

それを全部却下しようとは思わない

言ってくれれば少なくとも考えてあげられるのに

花菜「……同室喜んでたのに」

ぼそぼそと独り言

情けないわね……私



1、ねぇ、誰かと部屋を換える?
2、何かあるなら遠慮なく言ってね……私は家族なんだから
3、解ったわ。ごめんね、気づいてあげられなくて。貴女は私のために自分の時間削っててくれたんだものね
4、……したいの? キス
5、その他


安価下


昨日の今日でこの違い

したこと、しなかったこと

今はまだお昼なんだから……したことはあのベッドでの掛け合い

しなかったのは、その先の事

花菜「……したいの? キス」

ごんっと痛い音がして

言ったらダメなことを言ったのだと……直感した

花菜「は、陽羽。あのね――」

陽羽「花菜はさ……誰にだって抱きつくでしょ?」

頭をに手を当てながらも体育座りの姿勢を崩さず

私のことも見ようとしない陽羽は言う

陽羽「キスだって……誰にでもできちゃうの?」

花菜「それは」

私のことのはずなのに

なんで、貴女が悲しそうなのよ


陽羽「未織達ともしたし……平気なんだよね」

花菜「あれはしたというよりされたって言って欲しいんだけど」

憩ちゃんと陽羽は受け入れたとも言えるけれど

未織ちゃんに至っては完全に強奪された

花菜「抱きしめるのは否定できないわ。実際してるし……これからもきっと」

陽羽「………………」

花菜「でも、キスはするつもりはないわよ。抱きしめるみたいに易々と、誰にでも……なんてね」

唇になんてなおのこと

近しい異性の巳継くんや里見くんにだってそんなこと無理

たとえ女性でなくとも、女の子でなくとも

花菜「ファーストキスは奪われてしまったけれど……でもね、一応大事なのよ」

なんだか女みたいって思った

そして同時に

やっぱり自分には似合わないと……思った


陽羽「じゃぁさ」

花菜「なに?」

陽羽「なんでしたいか聞いたの? 陽羽に」

大事にしてるとか言いながら

したいかどうか聞く

したいって言ったところで意味ないって言ってるようなものよね。それ

陽羽「人の為なら自分の唇くらい安いって考えてるの? 慰めるためなら別にいいやって考えてるの?」

花菜「陽羽……」

陽羽「そうなの? 花菜は結局、人の為に自分の全てを差し出せちゃう……馬鹿な王女様なの?」

あれは王子様の話じゃなかったっけ? なんて

場違いな思考

冗談でも考えていないと……なんだか辛い


1、そうだって言ったら?
2、誰にでもなんてしないわ。私は私が好きな人にするのよ……キスって、そういうものでしょう?
3、答えない
4、違うわ。そうじゃない……でも、貴女がしたそうだったから
5、その他


安価下


花菜「誰にでもなんてしないわ。私は私が好きな人にするのよ……キスって、そういうものでしょう?」

陽羽「誰でも好きなくせに」

花菜「そんなことないわよ」

確かに無差別に手を差し伸べるかもしれないけど

誰も彼も好きになるなんて流石にないわ……多分ね

花菜「だから……貴女は特別」

陽羽「……キスなんてさ」

陽羽はベッドを軋ませながらゆっくりと降りて

椅子に座る私の方へと近づく

らしからぬ異質な空気に思わずドキっとする

何するつもりなの?

避けるべき? 受け入れるべき?

判断に迷ううちに陽羽の手が私の頬に触れる

陽羽「もう……私含めて3人にはしてる」

花菜「それはそうだけど」

陽羽「でもさ……何回もしてるのはきっと――」

柔らかいのが当たったと感じた時にはもう

陽羽は自分の唇をぺろっと舐めて「にひひっ」と笑う

陽羽「私だけだよねー?」

子供のくせに……なんて悪態付きながら

照れ隠しに顔をそらす

別に良いじゃない……キスの経験少なくたって

相手が女の子しかいないことは、あえて考えないようにした


・夕方行動に移ります


ここまで
今日は終わりです、ありがとうございました





花菜「どうしよう……女の子としかキスしてない」

陽羽「そう仕向けてるからね」

花菜「え……?」

理樹・佳奈多「「メル友?」」真人・葉留佳「「おう(うん)」」

理樹・佳奈多「「メル友?」」真人・葉留佳「「おう(うん)」」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410004413/)

理樹(バスの事故から3ヶ月、

もう雪が降る季節だ。

僕らは悪夢のような出来事から目を覚まし、

今をこうして悠々と過ごしている)

日常系リトバスSSです!

亀更新ですがよろしくお願いします。


→13日目 夕方 自宅


行動選択


1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連


安価下


相手選択


1、蓮太郎
2、延珠
3、木更
4、未織
5、影胤
6、美菜
8、弘一
9、小比奈
0、ちょーろー
11、聖天子(繋がらない可能性もあります)



安価下


安価下コンマ判定 一桁

奇数で聖天子

偶数でなし


→交流失敗


花菜「あら……ダメなのね」

聖天子様も忙しい身

かかるのは運がよければと思ってたけどやっぱりダメみたい

花菜「まぁ急用でもないし」

あったとしてティナの件

斉武さんとの話には私は関わるべきじゃない

なにせ、勧誘されてお断りしちゃったんだから

花菜「確実に話を面倒くさくさせるだろうし」

……さて、じゃぁどうしようかしら

陽羽はなんだか不自然に上機嫌だし

憩ちゃんとお姉ちゃんは一緒に家の荷物整理について行くつもりらしい

真望ちゃんと真希ちゃんは部屋でゴロゴロしてるみたいだけど


陽羽はのんびりできる時間が貴重だと言った

今でこそそれはそうだけど

それが長引けば人は平穏を退屈だという

子供の頃、まだガストレアなんて影も形もなかった頃

私も良く何もない時間を退屈だと、暇だと

文句を言ってた覚えがある

花菜「今の戦いを楽しんでる人は少なからずいるのよね」

もしも平和になったら

その人たちは一体、何をしだすのだろう?

影胤さんのように暴動を起こす?

その平穏な世界に馴染んで消えていく?

花菜「分断された狭い領地、それを広げるには……戦争しかない」

同じ領地に王は何人もいらないから

ガストレアから人間を守っているのはモノリス

人間から人間を守っているのは……ガストレア

なんて、考えたくないことね


行動選択


1、電話
2、移動
3、香織、憩と香織の家へ
4、陽羽と交流
5、真希、真望と交流
6、特訓
7、武器関連


安価下


香織「じゃぁ、ちょっと行ってくるわね」

憩「行ってくる」

花菜「本当に平気なの? 私も――」

心配だから言ってるのに

お姉ちゃんは「平気、平気」と笑う

まったくもう……記憶喪失っていうことを忘れたわけじゃないわよね?

花菜「本当に気をつけてね? 一応……敵はいないと思うけど」

香織「解ってるわよ」

花菜「憩ちゃんもお姉ちゃんをよろしくね」

憩「まっかせておいて」

張り切られると不安なんだけど

まぁ……今のお姉ちゃんは無茶することもないだろうから

問題はないわよね

花菜「じゃぁ行ってらっしゃい」


→ 真希・真望と交流


真望「お姉さん、どうかしたの?」

真希「お姉さんじゃなくて陽羽ちゃんのことだけど」

数時間程度の間に起きた何かで

陽羽の期限が180度変われば気になるわよね

花菜「色々とあったのよ」

真望「ふぅん」

真希「そっか」

2人とも自分のことのように嬉しそう

いつの間にか本当の家族みたい

私もなんだか嬉しくなるわ

真希「ところでお姉さん」

花菜「……なに?」

真望「ちょっと聞きたいこと……? したいこと、かな?」

真希「とりあえずそういうのがあるの」

>>186訂正


→ 真希・真望と交流


真望「お姉さん、どうかしたの?」

真希「お姉さんじゃなくて陽羽ちゃんのことだけど」

数時間程度の間に起きた何かで

陽羽の機嫌が180度変われば気になるわよね

花菜「色々とあったのよ」

真望「ふぅん」

真希「そっか」

2人とも自分のことのように嬉しそう

いつの間にか本当の家族みたい

私もなんだか嬉しくなるわ

真希「ところでお姉さん」

花菜「……なに?」

真望「ちょっと聞きたいこと……? したいこと、かな?」

真希「とりあえずそういうのがあるの」


花菜「したいこと?」

真望ちゃん達から願い出てくるなんて珍しい

押し殺してるわけではないと思うけど

何でもかんでも楽しんでいて、何かねだるなんて必要ない

そんな感じだったものね

花菜「言ってごらん」

真望「言ってと言われても」

真希「どう言ったら良いか解らないんだよね」

2人で顔を見合わせて悩ましげに顰める

言葉にし難いことなのかしら?

嫌な予感しかしないじゃない。そんなの

そんな私の直感は精度を増したのか見事的中した

真希「陽羽ちゃんにしたことをわたし達にもして欲しいなって」

真望「陽羽ちゃんがあんなに機嫌良くなることだもん」

真希「わたし」

真望「気になります!」

キラキラした目……ごまかして逃げるべきかな……これ


1、添い寝しただけよ
2、ぎゅっとしてあげただけ
3、頭を撫でてあげたのよ
4、……キスしたのよ
5、も、もっとこう……ほら。別のこととか、ね?
6、その他



安価下


花菜「……キスしたのよ」

バカ正直に言う必要なかったような

でも……陽羽があの調子だと言っちゃいそうだし

お、男の子とならともかく

女の子。しかも自分の娘レベルの子とのキスだもの

恥ずかしくなんて……

真望「……お姉さん」

真希「顔赤いよ? お熱?」

花菜「べ、別に……そんなことは」

カァァァっと

変な擬音が聞こえそうなほど急激な熱を頬に感じる

なによ私……確かにキスはキスかもしれないけど……

花菜「………………」

真希「キスって熱いの?」

真望「わたしに聞かないでよ、真希」


声は聞こえるけど顔が見えない

と思ったら自分が顔をそらしてた

花菜「……そ、そういうわけだから」

真希「ポカポカなんだね」

真望「お姉さん、わたし達もして良い?」

花菜「へっ!?」

し、して良いって……なに?

まさかキスを? 真希ちゃん達と?

花菜「な、何言ってるのよ!」

真望「ダメなの?」

真希「お姉さんはわたし達とはポカポカしたくないの?」

そんな逃げちゃダメだって暗に示すようなこと言われても

どうしよう……これはきっと子供の好奇心でしかない

だから駄目なものは駄目って言えば諦めてくれるでしょうけど……



1、み、みんなには内緒よ?
2、あのね? キスはね? そう簡単にするものじゃないよ……解って?
3、代わりにギュってしてあげるわ
4、駄目よ。もう少し大人になったらね
5、駄目よ。恥ずかしいから
6、その他


安価下


花菜「……み、みんなには内緒よ?」

真希「やったね。真望」

真望「ポカポカできるよ!」

両手をギュッと締めて

真希ちゃん達は嬉しそうに笑う

ポカポカじゃないんだけど

花菜「えっと……じゃぁ」

真希「わたしの準備はいいよ。いつでもして」

そう言いながら、目を見開いたままの真希ちゃん

そんな状態でなんて出来るわけないわよ

花菜「ほら……目を閉じて」

真希「うん」

ぎゅっと目を瞑る真希ちゃん

真望ちゃんの双子の姉である真希ちゃんだけど

こうして間近で見つめると眉毛が少し長いような気がする

花菜「短く済ませるわよ」

真希「ん……」

そっと触れ合わせるだけ

唇の質感を確かめるような軽いキス

フレンチではなくプレッシャーなキス

……真希ちゃんの唇は陽羽よりも簡単に押し潰れる

どちらかといえばグミを唇で噛むような感じがした


真希「お姉さんの唇柔らかい」

ぼーっとしていた真希ちゃんは

思い出したように唇に手を触れてそんなことを言う

花菜「そ、そういう感想言わないの!」

考えないようにしてたのに

言われたせいでとたんに恥ずかしくなってきた

花菜「っ……」

真望「お姉さん、平気?」

花菜「あ、う、うん……平気よ。ぜ、全然」

とは言いつつも

触れた胸から伝わる振動は変に大きく

凄くドキドキしてるんだって解った

花菜「真望ちゃんも目を瞑ってね」

真望「うん」

きゅっと目を瞑った真望ちゃんは

普段もだけどそれ以上に可愛らしく見える


そっと顔を近づけていくと

それは段々と激しさを増して痛みを伴う

痛い……苦しい

そう感じながらも距離は離れるどころか近づく

吹きかけないように押さえ込んだ呼吸

入り込む真望ちゃんの匂いはこの家全員共通したシャンプーの匂い

でも、そこに隠れ潜む真望ちゃんののんびりとした空気はしっかりと感じる

花菜「真望ちゃん……」

真望「…………お姉さん」

熱に当てられたのか、頭がボーっとする

真望ちゃんも心なしか頬が赤く見える

そっと真望ちゃんの頬に手を宛てがって、唇を触れ合わせる

真希ちゃんと同じく押し付けるだけのキス

真望「ん……っ」

花菜「……っ!」

離れたあとの真望ちゃんの恥じらう姿を見て思う

女の子が女の子を同性として見るように見ているのか

男の子が女の子を異性として見るように見ているのか

花菜「……………………」

どちらかは解らない

でも……私は真望ちゃんだけでなく子供達みんなを可愛いと思ってる

それだけは間違いなかった


・夜に移ります


とりあえずここまでお疲れ様でした
なんでキスするだけのイベントに変な力を……



真望の部分はプレッシャーからディープに移る嫌なイベントにしようかと考えてしまった



明日(月曜日)は可能なら昼頃(11時頃) 無理ならまた夜(21時頃)です 


花菜さんはきっと母親的な意味で好きなだけですよ。きっと


SSwiki修正……花菜さんの欄が長くなったので見辛いかもしれません
テキスト確認して見やすくできるものがあれば時間使って何とかしてみます



再開は19時くらいを予定してます


→ 13日目 夜 自宅


安価下コンマ判定


1 香織
3 憩
5 お届けもの
7 美菜電話

4 9 別イベント



1、電話
2、香織と交流
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、憩と交流
7、イベント待機


安価下


→憩と交流


花菜「あら、もう寝るの?」

憩「疲れたよ……あたし」

元気なく言うあたり

荷物整理が相当大変だったのね

……お疲れ様

そう思いながら憩ちゃんの頭を撫でると

ベッドに横たわりながらも身動ぎする

花菜「擽ったい?」

憩「そんなことないから続けてもいいよ」

花菜「あらあら……」

布団をかけるかのように

あるいは頬を撫でる風のように

眠気を妨げない程度の優しさで髪に触れる


子守歌でも唄うべき?

それとも黙ってるべき?

憩ちゃんの場合だと黙ってていいと思うんだけど……

憩「……お姉ちゃん」

寝そべったままの憩ちゃんが口を開く

擽ったかった?

もう少し優しくやるべきだったかしら

花菜「ご――」

憩「香織がさ」

花菜「?」

憩「香織がさ……悲しそうだった」

ギュッと、掴まれた布団が皺を寄せていく

憩「写真とか見ててさ……みんな笑顔でさ、嬉しそうでさ。だからこそ……自分が欠けたことで悲しませるんじゃないかって」

花菜「…………………」

憩「あたし……香織に何も言えなかった。あたしは捨てた親を憎んだから。もしかしたら写真の子達も憎むだけなんじゃないかって」

花菜「憩ちゃん」

憩「それくらいしか……思いつかなかった。言っちゃいけないことしか、思いつかなかったんだ」


握り締める拳に引かれていく布団が擦れ合う

憩ちゃんの悔しがる姿が目に映る

言っちゃいけないことだって解って

言わずに済んだだけよかったじゃないなんて

逆撫でするようなことは言えない

花菜「憩ちゃん……」

なでていた手で震える肩に触れようとして……止まる

何もできなかったことが悔しいのね

悪いことしか思いつけなかった自分が嫌なのね

花菜「……………………」

ここで取るべき行動は…………


1、私だって最初はそうだったわ。何も出来なかった……でもだからこそ、何か出来るように努力をしたわ
2、仕方がないわ……憩ちゃんとお姉ちゃんの付き合いは長いわけじゃないんだから
3、ふふっ……次頑張ればいいじゃない。お姉ちゃんはこの家にいるんだから。いつだって声をかけられるんだから
4、その他


安価下


花菜「私だって最初はそうだったわ。何も出来なかった……でもだからこそ、何か出来るように努力をしたわ」

憩「花菜が……?」

言いつつ私を見る憩ちゃんに「なによ」と、目を向ける

そんな疑うように見られるのは嫌……というわけでもないけど

なんだかあれだわ

花菜「当たり前でしょう? 他人に言葉をぶつけるのは簡単じゃないわ。落ち込んでいたりするなら尚の事よ」

君の気持ちは解るとか

大丈夫? だとか

正直言われたくない言葉が一番言いやすいくらいだもの

花菜「同じ立場でもないのに何が解るのよ。目に見えて大丈夫じゃないでしょってね」

憩「それは……」

目を伏せる憩ちゃんから察するに

そういうのも言おうとしたのね……きっと


まともに会話したりしたのは

つい最近からだっていうのにそこまで気遣ってくれるなんて

お姉ちゃんは幸せ者だわ

花菜「ふふっ……次頑張ればいいじゃない。お姉ちゃんはこの家にいるんだから。いつだって声をかけられるんだから」

頭を撫でて心を落ち着けながら憩ちゃんの耳元でそっと囁く

もしあれなら私がなんとかしようとも思ったけど

この調子なら任せてしまってもいいかもしれない

二人が民警としてペアを組むのならね

憩「でもあたし……何もできなかったんだよ?」

花菜「だから努力するのよ。相手を知るのよ。世界の色んな事を知るのよ」

慰めればいいのか、叱ればいいのか、気持ちを受け止めてあげればいいのか

相手に対して無数にある選択肢の中から知識を総動員して絞って、触れる

自分じゃない誰かのことは

こうだって決めつけられるものじゃないから

花菜「出来るか出来ないかは努力次第」

あえて怒らせて「なに悩んでたんだろう」って冷めさせる正解もあるくらいだもの

ほんと……人って掴めないのよね


憩「……努力だね。解った」

うんうんと頷いた憩ちゃんは

おもむろにベッドから降りて布団を丸めて抱える

花菜「憩ちゃん?」

憩「香織と一緒に寝る」

花菜「え?」

憩「まずは近づくことからしてみる」

ニコッと笑って憩ちゃんは部屋を出ていく

間違ってはない……のかしら?

お姉ちゃんのことだから

門前払いとかはしないと思うけど

花菜「……ふふっ」

お姉ちゃんのことよろしくね、憩ちゃん


・夜を終わります
・一日を終了します

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 13日目 現在

  山科 陽羽 (95/99  複雑な意味で意識する相手) 交流+1/+0 交流+3/+2
  山科 憩   (56/64  信頼する家族)  交流+1/+2
  山科 真希 (60/60  柔らかい唇) 交流+2
  山科 真望 (60/60  ちょっと恥ずかしい相手) 交流+2

  山科 香織 (13/13   妹であろう人) 
  天童 木更 (36/37  ………………) 
  里見 蓮太郎(32/34  言動を躊躇う異性)
  藍原 延珠 (21/23  仕事仲間)
  司馬 未織 (39/36  告白が変に気になる相手) 
  巳継 悠河 (??/??  女性で女の子な理想の異性)

  室戸 菫   (20/21  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (16/17   興味)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(18/23  少し特別な民警)
      ティナ(-11/-12  畏怖) 
  斉武 宗玄 (50/40   固執)



           序列:363番  所持金 3168.7万円

────────────────────────────────────────


→14日目 朝 自宅




安価下コンマ判定


3 聖天子
5 お届けもの
7 美菜電話

4 9 別イベント


→14日目 朝 自宅



1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連



安価下


相手選択


1、蓮太郎
2、延珠
3、木更
4、未織
5、影胤
6、美菜
8、弘一
9、小比奈
0、ちょーろー
11、聖天子(繋がらない可能性もあります)



安価下


安価下コンマ判定 一桁

偶数で聖天子

奇数でなし


ゾロ目で聖天子ただしイベント


→ 失敗


花菜「やっぱりダメ……ね」

聖天子様の状況聞いたりするなら

里見くんに電話したほうがよさそうね

花菜「……話が纏まるといいけど」

なんて叶うはずもない願いを口にしてみる

さて、どうしたものかしらね

憩ちゃんとお姉ちゃんは格闘術の特訓するらしい

陽羽は部屋に戻って……何してるのかしらね

真希ちゃんと真望ちゃんはテレビを見てる……と

ニュースを見る限り

聖天子様に電話がつながらないのは事件ではなさそう

まぁ、聖天子様が事件にあったなんて報道規制の対象になりそうだけど

それならそれで木更ちゃんたちから連絡が来るはずだものね


1、電話
2、移動
3、香織・憩と特訓
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、特訓
9、武器関連



安価下


相手選択


1、蓮太郎
2、延珠
3、木更
4、未織
5、影胤
6、美菜
8、弘一
9、小比奈
0、ちょーろー
11、聖天子(繋がらない可能性もあります)



安価下


→延珠に電話


延珠『花菜が電話してくるとは珍しいではないか』

花菜「延珠ちゃん、貴女今一人?」

延珠『うむ。妾だけ車の中で待っておれと……まったく、酷いとは思わぬか?』

花菜「ふふっ、そうね」

ということは今はいないのね

ティナちゃんの件ででも話していたりするのかしら?

でも延珠ちゃんとだけ話したいことがあるなら好都合

といっても話すことなんてあったかしら

あの危ない時期の子とはちょっと話したわけだし

掘り返すとまた変に拗れそう

延珠『それはそうと花菜。お主の姉上……香織は平気か?』

姉上って……

どちらかといえば姉御よ……とは言わずにクスクスと笑う

花菜「平気。全然元気よ」

延珠『そうか。きおくそーしつとやらだから、元気ないかもしれぬと思ったのだがな』


花菜「あら、元気がなかったらどうするつもりだったの?」

延珠『今夜あたりにお邪魔するつまりだったのだ』

延珠ちゃんはきっと電話の奥で笑顔なのだろう

声が不思議に踊ってる

ふっと息を吐いてソファの子供たちを一目見る

花菜「………………」

言うまでもないでしょうね

真希ちゃんたちはみんな大歓迎すると思う

里見くんを……とは言い切れないけどね

延珠『ところで何の用だったのだ? 妾に電話してきたのには理由があるのだろう?』



1、今日のお夕飯に招待しようと思ったのよ
2、理由がないとダメ……かしら?
3、貴女が憩ちゃんたちにキスは友好の証とか言うから大変なのよ私
4、蓮太郎くんと話そうと思ったのよ
5、ねぇ……貴女は今でも私と仲良くできると思ってる?
6、その他


安価下


了解、1で
今日はここまでにします、お疲れ様でした



明日と明後日はは可能なら20時 無理なら多分なしです 

そこまで電話したかったなんて思わなかった

人物紹介読んでて思ったんだがパートナーとの出会いが陽羽が殺されかけてたときに助けたとある
カタログスペックお化けの陽羽を殺しかける相手ってなんだ(なんだ)

>>257
最初は生きる理由もなにもなくて
されるがままで殺されても良いって無抵抗だったんじゃない?
つまり非処女の可能性が微レ存

陽羽「別に良いよ……どうでも良い。気が済むなら殺しても良いよ」
このくらいは良いそうである
おじさんのフランクフルト(意味深)をお嬢ちゃんのパンの隙間(意味深)に入れて良いかなって言っても許可してくれそう
小学生は最高だぜ!

>>261
香織「くるみ割りは得意なの」
花菜「(股座を蹴り上げる音)」
ご褒美だな(目逸らし)

>>261香菜さんがそっち行ったぞ

>>263
武術の達人+体術使い+銃器使い持ちのHP2000+基礎340クラス(近接・射撃は500近い)の万能キャラになりそう


花菜「今日のお夕飯に招待しようと思ったのよ」

延珠『後でやっぱり無しはダメだぞ?』

単調な声色でそう言った延珠ちゃんは

電話の奥で嬉しそうに笑う

延珠ちゃんは食べに来たがってるのかもと思ったけど

やっぱりそうだったのね……ふふっ

花菜「じゃぁ……延珠ちゃん達には食材提供をたのもうかしらね」

延珠『妾は別に構わんが、蓮太郎には少し厳しいと思うぞ?』

花菜「……蓮太郎くんってそんなにお金に乏しいの?」

延珠『花菜たちと違って蓮太郎は依頼料をもらえないことが多いからな。仕方がないのだ』

とは言うけれど

その相棒は延珠ちゃんなのよね……悲しいことに

花菜「貴女が代わりに受け取って上げればいいのに」

延珠『そう出来る時があればな』

……ないのね

というか、ないわよね。確かに

もらい忘れるより、依頼相手を殴り飛ばしたりすることの方が多いものね


花菜「じゃぁ、食材は良いから蓮太郎くんにちゃんと伝えておいてね?」

延珠『うむ、任せておけ!』

元気な延珠ちゃんの返事

あのことはもう悪い夢だとでもして

完全に忘れてくれているのか

それとも……いや、それは考えることじゃないかな

花菜「よろしくね」

延珠ちゃんが自分の中でそれを処理して

こうやって変わらない態度で接してくれているんだから

花菜「……さて、と。真希ちゃん真望ちゃん。今日は延珠ちゃん達を招待するからあまり汚さないようにしてね」

電話を終えて目にしたテーブル上の酷い有様に

怒る――ことはなく注意する

限度はあるけれど、おもちゃで少し散らかしてしまう程度なら怒る必要はない

真希「はーい」

2人は笑顔で頷いて片付けを始める

私のやり方が良いというよりは、この子達が素直なだけな気がする

……子供達の先生、上手くできるかしら?

すごく不安だわ



・昼に移ります



安価下コンマ判定


1 聖天子
6 お届けもの
3 美菜電話

4 9 別イベント


ふむ……回避必須かな



1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連



安価下


1、未織のところ
2、外周区
3、事務所
4、デパート
5、不動産
6、外周区の青空教室
7、香織の家
8、実家
9、適当な散歩



安価下


連れて行くメンバーを選択

複数可能・ただし、陽羽は強制です


1、憩
2、真希
3、真望
4、香織
5、全員



安価下

この安価は>>279の安価を取った人でも選択可です


※今日はまだ依頼開始日ではありません


→憩・陽羽を連れて青空教室へ


イベント判定 安価下


1 3 接触M
5   接触C


花菜「と、いうわけで憩ちゃん。貴女も通う学校よ」

憩「あたしも……?」

野晒しのお世辞にも教室とは言えない教室

右も左もがれきの山

何とかしてあげたいとは思うけど

そう簡単にしてあげられないのが辛いところよね

陽羽「真希と真望はよかったのー? 連れてこなくて」

花菜「お姉ちゃん一人にするのもあれかなと思ったからね……」

お姉ちゃんを一人家に置いて子供達連れて行くか

お姉ちゃんも一緒にみんなで行くか

まだ考える時間はある

「せんせーこんにちはー」

花菜「こんにちは」

ここの子供たちには関係ないことだけど、今日は日曜日

でもどうやら授業はないらしく、子供達はまばらだった


「あっれー? せんせーと一緒にいたんだね」

憩「……久しぶり」

「あれから見なかったからもしかしたらって……さ。心配して損したね」

言葉が照れ臭さに隠される中

表情に嬉しさがにじみ出る

仲の良いお友達がいたのね

憩ちゃんは憩ちゃんで照れ隠しに目をそらしてるし

「ねぇせんせー」

花菜「うん?」

「この子って扱い面倒くさくない?」

憩「なっ……」

「んふふ、意地張ったり強がったりしてさ~?」

憩「それはあんたの方でしょ!」

「いーや、私なんか比べ物にならないくらいだよ」


そこかしこにいた子供たちが憩ちゃんの声に反応してか

続々と集まってくる

いなくなってしまった子は戻ってこない

それがこの子達の中での当たり前なのかしら

いや、それは世界の当たり前かしらね

少しだけ気が滅入って、風に流される髪を抑えて目を閉じる

ここの空気はあまり綺麗じゃない

子供たちには毒になり得る要素を持ってる

……どうしたものかな

花菜「………………」

はしゃぐ子供達を尻目に

私を見上げる陽羽と目が合う

陽羽「……花菜、何しに来たの?」

花菜「えっと――」



1、子供達に香織について話す
2、子供達に学校の現状について聞く
3、憩ちゃんにここを見せに来ただけよ
4、そうそう。机と椅子を集めようと思ったのよ
5、別に……特に意味はないわ
6、その他


安価下

2+3


時間なのでここまで
ありがとうございました


>>293
憩に見せるついでに聞きに来たってことでいいかな



コンマイベントを回避することで裏で話が進んでいく意地悪なシステムであるかはともかく
完結してないからオリジナル要素が必要になるし
その部分はコンマなしの強制イベントで突っ込んでいこうと思ってます

性天使「何が国ですか! クンニしなさい! 山科花菜!」

花菜「っ!?」

性天使「しないならティナ・スプラウトは処刑ですよ?」

花菜「……わ、解ったわ」

性天使「ふふっ……みなから好かれる貴女を好きに出来る
    権力とは何と素晴らしいものでしょうか」


花菜「憩ちゃんにここを教えるついでに、現状について色々と聞こうかなと思ったのよ」

青空教室の場合

雨が降ったりしたら色々と大変だし

確実に何かできるという保証はないけれど

でも、何かを聞かないことにはできるかできないかの判断さえできない

花菜「ねぇ、ちょっといいかな」

憩ちゃんを囲む女の子たちのハズレにいる子供の肩を叩く

一瞬ビクッとした女の子は私を見てほっと息を吐いた

流石に後ろから突然には怖かったわね。ごめんね

「なんですか?」

花菜「今の学校についてどう思う?」

んーっと唸った女の子はその表情のままに首を振る

「楽しいです」

みんなと集まって何かするだけで楽しい

そんな年頃の女の子らしい回答

勉強が楽しいとは言わないあたりが実に子供らしい


でもそれじゃ困るのよね

楽しいと言ってくれることが嬉しい子とは変わりないんだけど

花菜「不満はない? こうして欲しいとか、ああして欲しいだとか」

「虫が良くよってくるのが嫌です……私達がその、あれだからかもしれないですけど」

遠慮がちに言うと女の子は自分の襟首を鼻下まで引っ張って顔を顰める

薄汚れた服

清潔とはとても言えない髪の乱れ

花菜「別に引かなくてもいいわよ?」

「で、でも……せんせーに臭いついちゃう」

花菜「平気よ。別に」

昔、水浴びすら出来ない日が続いたことはあるけど

あの酷さといったらない……というほどでもなく

3日目くらいまでは痒みを感じたり、異臭を感じたりするけども

5日目くらいになるとそれが断続的ではなく永続的になって違和感を感じなくなる

――とは言ってもそれは自分のものだけであり、他人のは正直耐え難い

けれどそれが醜悪な現実を強く知らしめるものであるなら、我慢ではなく受け入れることは簡単だった


花菜「虫が寄ってくる……ねぇ」

今でもどこかで蚊だかハエだかが耳障りな音を立てる

陽羽もそれに気づいて目を真っ赤に染めると

目にも止まらぬ速さでパンチ――ではなく虫を捕まえた

陽羽「まったく……あっち行っててよ」

4、5回握り拳のまま激しく動かして投げる動作で虫を逃がす

陽羽が虫を殺さないのは

今自分が虫に抱いている感情を、そっくりそのまま自分自身も受けたことがあるからなのよね

……邪魔だから、目障りだから、嫌いだから、気持ちが悪いからそんな理由で

人は呪われた子供たちを傷つける。ガストレアの血が混ざっているそれだけの理由で……忌み嫌う

「せんせー」

沈んだ気持ちに別の子の声が響く

嫌な目にあいながらも、生きる気力を失わない純朴な赤い瞳

それに対して私は笑みを浮かべる

花菜「なぁに?」

「学校にシャワー室が欲しい」

ちょっと贅沢なお願いだった

ある場所にはあるけど

少なくとも私が通っていた小学校にはシャワー室なんてついてなかったんだけどなぁ


その女の子の希望に続いて

ご意見箱よろしく意見なのか不満なのか愚痴なのか

とにもかくにも大量の言葉が私の頭の中に投げ込まれる

花菜「うーん……」

子供達の元気良さについていけなくなったかもしれない

……もしかしなくてもこれが歳をとるということなの?

なんだか憂鬱な気分になった

花菜「まとめると……」

・虫が寄ってくる・シャワー室が欲しい・机とかが欲しい

・運動会がやってみたい・別にみんながいれば良い

・せんせーにずっといて欲しい・給食というのを食べてみたい・遠足したい

他にも色々あったけど

あまり関係ないことだから省くことにして……と

花菜「…………………………」


一つ一つ紙に書いて答えてみる


1・虫が寄ってくる→虫除けアイテムの使用

2・シャワー室が欲しい→自宅のものを貸し出す

3・机とかが欲しい→後で収拾

4・運動会がやってみたい→時間があったら

5・せんせーにずっといて欲しい→週5日で我慢してね

6・給食というのを食べてみたい→私が作ってあげる?

7・遠足したい→時間と場所があれば


陽羽「……ねぇ花菜」

花菜「ん?」

陽羽「少なくても7分の4は解決できる方法を見つけた」

見つけたという割にはあまり嬉しそうじゃない

見つめてくる陽羽の目は「花菜ならどーせこうしよーとか言うんだろうなぁ」みたいな諦めが混じる

一体なんなのかしら


陽羽「家に連れて行けばいいんだよ。そーすればほとんど解決だよね」

花菜「………………」

それは確かに考えたわ

でもね、残念ながら……というべきか

この場にいる20人あまりの子供たちを招く余裕は我が家にはないのよね

未織ちゃんレベルの豪邸ならそれで即決できるのだけど

花菜「無理よ。今でも狭いんだから」

憩「今でも陽羽とお姉ちゃん同室でやっとだし。無理だね」

きっぱりと言い切った憩ちゃん

変な期待はさせるのは好ましくない……といったところかな

花菜「……………………」



1、虫が寄ってくるを対処する(虫除けアイテム1万円相当を購入)
2、シャワー室が欲しい(自宅のシャワー室を貸し出す。周りの一般人に嫌われます)
3、机とかが欲しい (夕方行動を消費)
4、運動会がやってみたい(選択した日を朝昼消費)
5、せんせーにずっといて欲しい(1日だけ野宿)
6、給食というのを食べてみたい(今日の夕方を消費)
7、遠足したい(選択した日を朝昼消費)
8、……そうだわ。新しい家を買いましょう
9、その他


安価下2


花菜「……そうだわ。新しい家を買いましょう」

憩「えっ?」

陽羽「そーきたかー」

驚く憩ちゃんと驚きつつも納得がいくという陽羽

里見くんに言ったら馬鹿っていうかな

お姉ちゃんは止めた方が良いって止めるかな

そう考えながらも私は考えを改めずに答えを大きく紙に書く

憩「ほ、本気っ!?」

花菜「ええ。できる限り広いところを……」

「おうち買うの?」

「センセーお引越ししちゃうの?」

花菜「そうじゃないわ。ほら、みんなのお願いの叶えられるところを叶えてあげようかなって思って」

憩「おね――」

陽羽「花菜がしたいならすると良いよ。陽羽はそれ、悪いとは思わないからさー」

にこっと笑いながら

陽羽は憩ちゃんを押さえ込む

花菜「ふふっ、ありがとう」

言われなくても……するけどね


「でも、せんせー」

花菜「ん?」

「私達お金ないよ? お家なんて買えないよ」

子供達は無いポケットに手を入れながら

あるはずのないものを握り締める

花菜「貴女たちは子供なんだから、自分たちでやろうなんて考えなくていいのよ」

「でもわたし達はダメな子だからパパもママも置いて行っちゃったんでしょ?」

寂しそうに女の子は言う

それには同情なんてできなかった

私はその【捨てられる】という気持ちを知らないから

解らない事が申し訳なくて目を伏せる

陽羽「そんなことないよー。理由は知らないけど、ないよ。それはさ」

「どうして?」

陽羽「人が何かを捨てるのはさ。それが使えないからじゃなくて、人がそれを上手く扱えないからなんだ」

だからみんなは優秀すぎたんだよ。と

陽羽は目の前にいた女の子の頭を撫でる

疑うということを得意としない子供達は

陽羽の言葉を信じたのか嬉しそうに笑う

私より陽羽の方が先生に向いてたりするのかな……


・夕方に移ります


再開位置選択


1、自宅
2、不動産
3、外周区



安価下



安価下コンマ判定


3 聖天子から電話
5 お届けもの
7 美菜電話
4 電話


この回避率は直感が高いからいけないんだと思い始めたところでここまで

ありがとうございました


明日は可能ならお昼くらいからやりたいです



イベントを色々と考えておきます
ブラブレ世界に相応しい暗いイベント……>兄弟子の代わりにお姉ちゃん特攻とか


→ 14日目 夕方  自宅


香織「それ……貴女がしなければいけないことなの?」

花菜「私がやらなければ誰もやらないことなのよ」

お姉ちゃんが記憶を失っていなければやってくれてたかもしれない

でも、それはもう、選択肢としては失った

任せることはできなくなった

香織「国は? そういうのって普通、国がするべきことのはずよ」

花菜「言ったでしょ。私がやらなければ誰もやらないって」

今でさえ聖天子様の因子を持つ子供達についての政策は風当たりが強いし

私なんかが頼んでも何もできはしないでしょうね

それでもいつかはやると思う

いつかはやってくれると思う

でもね……そのいつかじゃ遅いのよ。お姉ちゃん

香織「聖天子様のことは得られる情報でしか知らない。そういう子供たちのことも、世間がその子達に対してどう思ってるかもね」

花菜「それだけでも解るでしょ? 誰かが何かをしてくれるなんて期待出来ないってことは」


私が言葉を遮ったからか

お姉ちゃんは少しだけ戸惑ってから答える

香織「そうだけど……でも」

お姉ちゃんは一瞬だけ目を逸らして

もう一度私を見る

その目は細められていて、怒っているようにも感じた

香織「だからってそこまでする必要はあるの? 今でさえ貴女は十分してるじゃない」

花菜「あるわ」

香織「……………………」

お姉ちゃんが子供を助けることに消極的すぎる

それは仕方がないんだってわかるけど

でもなんか……っ

陽羽「花菜がしたいって言ってるし、全部自分のお金でやるんだよ? なのにダメなの?」

聞くだけだった陽羽が言う

それはそうかもしれないけど、お姉ちゃんには通じない

そう思った通りに

お姉ちゃんは「そうね……」と言いながらも首を振った


香織「でも、許可は出来ないわ……貴女のそばにいる人間としてね」

花菜「っ……」

お姉ちゃんの悲しそうな顔が見える

きっと、鏡写のように私も同じ顔なのね

子供たちを助けることを許可してくれないこともそうだけど

姉として……ではなく、そばにいる人間という立ち位置だったのが

思った以上に辛かった

陽羽「なんで?」

香織「花菜がする必要はないと思うのよ。それにね、ただの一般人が無償でなんてただの馬鹿だわ」

陽羽「そんな言い方ッ!」

香織「だってそうでしょ? 数人なら一家と言えるし解る。でも……20人あまりの子供だなんてありえない」

お姉ちゃんは強く否定する

ありえない。おかしい。する必要はないって

それに対して怒りは感じない。だって、その反応が普通だもの

はいそうですかと受け入れてくれる人なんて、普通はいないのが現実だもの

でもなんでかな……

花菜「っ……………………」

泣きそうだ……私



1、それでも私はするよ。お姉ちゃんの許可なんて取るつもりないから
2、お姉ちゃんなら。以前のお姉ちゃんなら、そんなことは言わないよ
3、無償じゃない……きっと、私の育てた子供達が未来の日本を助ける力になってくれるわ
4、ありえないとか、おかしいとか、そうやって否定しかしないのはおかしいわ
5、その他



その他


花菜「屋根のない子に屋根を与えるぐらいいいでしょ」

香織「それを貴女がしなければいけない理由はないでしょう?」

花菜「屋根のない子がいるということを知ってる」

あえて言葉を止めつつお姉ちゃんを見つめる

それだけで充分動く理由になるのよ。私は

馬鹿らしいかもしれない

偽善者だって思うかもしれない

花菜「でも、私は見捨てるなんてことをしたくないわ」

香織「………………」

黙り込んだままだったお姉ちゃんは

不意にくすっと笑って「なんなのかしらね……もう」とため息をつく

香織「……筋金入りのお人好しなのね。私の妹っていう子は」

そうだよ。お姉ちゃん

だなんて答えはしないけど「ごめんね」と呟く


香織「言いたいことはたくさんあるけど……」

お姉ちゃんは「でも」と呆れたようなため息をつく

……諦められちゃたのね。私

行為を認められたとも言えるんだけど

ちょっと複雑な気分だわ

香織「言うだけ無駄なんでしょうね……どうやっても勝手にしそうな気がするし」

花菜「そんなこと……なくはない。かもしれない、けど……」

陽羽「うんうん。ないねー」

花菜「陽羽っ!」

事実でしょーと笑う陽羽

そうだけど

たしかにそうだけど断言されるとなんか嫌だわ

まるで子供みたいじゃない……そんなの


香織「けどね花菜。一つだけ聞かせて」

そういったお姉ちゃんは

崩れた空気を張り詰めさせるほどの

神妙な面持ちで続ける

香織「貴女のそれは貴女がしたいと思っていることなのよね? 本当に、心から……思っていることなのよね?」

花菜「……どういうこと?」

香織「貴女のそれは病的といっても過言じゃないと思う。そういうのって自然と抱くものじゃないはずだわ」

花菜「……………………」

私がどうして人を助けるのか

得なんてしないであろうことを

なぜ、反対を押し切ってまでしようとするのか……か

お姉ちゃんは聞く必要のないことなのに

そういうのまで忘れちゃうなんて……まぁ

背負うべきだったのは私なんだから責めることでもないよね


香織「どうなの?」

花菜「どうって……聞かれても」

改めてお姉ちゃんに教えて

その罪をまた背負わせろと言うの?

貴女はそれを望んでるの?

聞いたって答えなんて返ってきはしない

花菜「………………」

視線は自然と下に落ち

夜みたいに暗い床に目が奪われる

香織「貴女がもしも何かに掻き立てられているだけならもう止めて欲しいのよ」

花菜「どうして?」

香織「貴女の心が休まることがないからよ……そんなのあまりにも酷いわ」



1、私はただ子供の笑顔が見たいだけよ
2、……私は酷いことをし続けてきたのよ。これはその罰
3、私達のお友達の遺言よ
4、別に私の勝手でしょう?
5、その他


安価下


花菜「正直なところ自分から発生したものかはわからないわ」

香織「なら――」

花菜「でも、現状それをしたいと思ってる、だからするのよ」

自分からかも解らないのに

それをしたいと思ってるだなんて……まるで洗脳されてるみたいだわ

でもあながちそれは間違ってないかな

香織「……人の行動は必ず何かしらの影響を受けてるはずよ」

花菜「解らないものは解らないのよ」

香織「なのにそこまで人救いをしようとするなんて……」

お姉ちゃんは私を見つめると

それ以上は何も言わないと察したのか

ソファから立ち上がり、私の横を通る

香織「悪いとは思うわ……でもね花菜」

花菜「…………………………」

香織「私にはそれ……正直言って理解ができないわ」

言い残して、お姉ちゃんは部屋へと入っていってしまった

正直に言うべきだった?

それとも、嘘でも良いから

その行為で得られるものを挙げておくべきだったのかな……


陽羽「んー……花菜が香織を守ろうとしたのはわかったよ。陽羽はね」

花菜「……お姉ちゃんはせっかく忘れることができたんだもの。もう、背負わせたくない」

陽羽「だからって花菜が一人ぼっちになるのは間違いだよ」

立ち尽くす私を陽羽が抱きしめる

身長が低いからか

子供である陽羽でも胸の辺りまで届く

その暖かさを抱き、髪の中に顔を埋める

花菜「……お姉ちゃんに嫌われちゃったかな。気味悪がられちゃったかな」

陽羽「そんな薄情じゃないよ。きっと、香織なら」

花菜「でも、記憶を失ってるのよ?」

陽羽「記憶が無くなったからって……根本的な部分はきっと変わらないよ。あれは紛れもなく、山科香織なんだから」

どこから来るのかわからない陽羽の自信たっぷりの言葉

抱いた不安が拭えたわけではないけれど

そうだったらいいな……なんて思った



・夜に移ります


中断

21:30までには戻りたいけど、戻れなければこのまま終わります

終わりか?
自分からか他人からか解らないものをしたいと思うって
異常者だと思うんだが

終わりかな
わりとそんなものだと思うけどなあ
電車でお年寄りに席譲るとか自分から生じてるのか他人から生じてるのかいまだにわからん

>>360
それは「そうするべき」って子供の頃とかに
他人から言われてたり
そうするのを見たりして相手が感謝(喜ぶ)することだと
思ってるからだろうな
そういうのは『他人』から影響を受けて生じてるってやつ

言われてないし、見たことねーけど
困ってるみたいだししてやるか
こんな感じなのが『自分』からだな


短くなると思いますが再開します


→ 14日目  夜  自宅


1、電話
2、香織と交流
3、陽羽と交流
4、真希・真望と交流
5、憩と交流
6、イベント待機


安価下


→香織と交流


花菜「お姉ちゃん、入っていいかな」

返事はない

寝ちゃったのかな?

ううん、違うよね

怒らせた私が言うのも変だけど

お姉ちゃんはこういう時決まってすぐには寝れなくなるんだもの

花菜「入るからね」

鍵の無い部屋は私を簡単に招き入れてくれたのに

その中は真っ暗で

まるで開いてはいけなかったかのようにも思わせる

花菜「………………やっぱり」

ぎゅっと枕を抱きしめながら

お姉ちゃんはベッドに横たわるだけで

寝てなんかいなかった


香織「何しに来たの?」

花菜「……ちゃんと話さないとお姉ちゃんが体調崩しちゃうと思ったの」

香織「………………」

真っ暗な中、きらっと光るお姉ちゃんの瞳がじぃっと私を見つめる

白い寝巻きが暗い中でも不思議と光を集めて

自然と目もそこに行き着く

花菜「別に……嘘は言ってないからね」

香織「別に疑ったつもりはないわよ……」

ふいっと顔を背けたのがわかった

目が慣れてきたのかな

物寂しい部屋にポツンと置き去りにされたベッドの上の小さな体

……ちっちゃい

って、それは私もだよね

花菜「……あのさ」



1、私、もしかしたら駆り立てられてるのかもしれない……でもね、そうすることで見られる幸せな笑顔に私は救われてるよ
2、お姉ちゃんは自分の過去が知りたい? 良い事だけじゃなくて、悪いこととかも
3、今日は一緒にいてもいいかな
4、子供に見返りなんて求めずになにかするのってダメかな。おかしいかな?
5、好きなのよ、子供が。なんでかな、解らないけど……好き。何に影響されたのかも、自分でかも解らないけど好きなんだ
6、その他



安価下


花菜「好きなのよ、子供が。なんでかな、解らないけど……」

陽羽を想う

憩ちゃんを想う

真希ちゃんを想う

真望ちゃんを想う

延珠ちゃんを、あの外周区の子供達を想う

ふと胸元にあてがった手からドキドキと振動が伝わってくる

花菜「好き。何に影響されたのかも、自分でかも解らないけど好きなんだ」

普段は落ち着けるはずの静寂も今は不安しか与えてはくれない

その不安はきっと、私が否定されることを恐れているからで

それは多分私が子供達が好きであるということの現れだったり……するのかもしれない

香織「……それは貴女が女だからじゃないの?」

花菜「え?」

香織「人によって差はあると思うけれど……母性本能とかいうものじゃないかしら」


香織「水のように変幻自在な言葉でね。貴女の病的な献身もそれで説明しようと思えばできなくもない」

花菜「そうなの?」

香織「我が身よりも子の命そういった自己犠牲も一応含まれてはいるからね……」

お姉ちゃんはため息をつきながら体を起こす

自己犠牲も含むって付け加えるってことは

私のそれにも含まれているって言いたんだね

否定なんてできないけど

香織「花菜の言葉を疑うなんて私はしたくないから、花菜がそう言うならそうなんだろうって信じるわ」

じゃないと……と

お姉ちゃんがぼそっと呟いたのが聞こえた

でも、あえて聞かなかったことにする

だって続く言葉は分かるもの

香織「……だから、花菜が本当に子供が好きで守り育てたいと思ってるんだって信じるし、それなら」

まぁ……と

認めてるとはちょっと言えないような口ぶりで呟き、クスッと笑う

香織「なんの得も見返りも求めない行為だって別に良いと思う。親が子供に見返りを期待しながらする子育てなんてまともな教育できないと思うし」


花菜「……認めてくれるの?」

香織「私が気に入らなかったのは、貴女の気持ちが不鮮明だったからよ」

私の気持ちが不鮮明

たしかにお姉ちゃんに伝わっていたのは

私がただただ、無償で他人に尽くすだけの人間だってことくらいだったよね

香織「妄執に囚われてるようにしか見えなくて心配だったわ。だから私は聞いたのに貴女は解らないけどしたいだなんて言って」

枕と寝巻きが擦れ合う

ぎゅぅぅっと、力強く抱きしめられているのが音で伝わってくる

香織「どうしようかと思った……正直……怖かった」

お姉ちゃんの瞳が見えなったのが

枕に顔を埋めたからだと判断するのに少し時間がかかった

香織「私の記憶からだけでなく、目の前からも消えてしまうかもしれないって……」

花菜「……………………」

だってまさか

あのお姉ちゃんがここまで弱気な姿見せるとは思わなかったんだもの……




1、ごめんね、ありがとう
2、ぎゅっとする
3、そっとしておいて部屋を出ていく
4、大丈夫よ。私は死なないわ。だって……一人じゃないもの
5、その他


安価下


花菜「大丈夫よ。私は死なないわ。だって……一人じゃないもの」

香織「そういう問題じゃないわよ……」

お姉ちゃんが怖い気持ちもわかるけど

それ、記憶喪失前のお姉ちゃんに対して

私が抱いていた気持ちでもあるんだからね……?

花菜「大丈夫よ」

香織「………………」

花菜「大丈夫だから」

宥めるように優しく繰り返す

これじゃどっちがお姉ちゃんか解らなくなっちゃっているような……でも

私たちにはそういうのは関係ないのよね

香織「私に負けてるような人の大丈夫だなんて安心できないわよ」

花菜「得意分野だったからって……もうっ」

記憶喪失前のお姉ちゃんと話しているかのようで

少し嬉しい

でも……寂しくも悲しくもあった


安価下コンマ


1 5 9  継続

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 14日目 現在

  山科 陽羽 (95/99  複雑な意味で意識する相手)

  山科 憩   (57/65  信頼する家族)  交流+1
  山科 真希 (60/60  柔らかい唇) 
  山科 真望 (60/60  ちょっと恥ずかしい相手) 
  山科 香織 (15/15   無茶っ子) 交流+0 交流+2
  天童 木更 (36/37  ………………) 
  里見 蓮太郎(32/34  言動を躊躇う異性)
  藍原 延珠 (22/24  仕事仲間) 交流+1
  司馬 未織 (39/36  告白が変に気になる相手) 
  巳継 悠河 (??/??  女性で女の子な理想の異性)

  室戸 菫   (20/21  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (16/17   興味)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(18/23  少し特別な民警)
      ティナ(-11/-12  畏怖) 
  斉武 宗玄 (50/40   固執)

 外周区子供達(??/??   せんせーッ!)

           序列:363番  所持金 3168.7万円

────────────────────────────────────────


今日はとりあえずここまで。ありがとうございました


蓮太郎と延珠が夜に来なかったのは
忘れてたんじゃなく、聖天子様に監禁されてたから……ダメですよね
明日再開した時にお姉ちゃんとの交流後イベントとしていれます


女の子+女性2人しかいないところに男の子1人とはまた
ギャルゲーのような状態ですね


安価下コンマ判定


1 4 8 0  イベントに付属


→蓮太郎&延珠


蓮太郎「本当は聖天子様も来たがってたんだけどよ……政務があるってさ」

花菜「どうして聖天子様が来たがるの? 一般家庭の平凡な夕食よ?」

聖天子様が普段食べているであろう

豪華な食事とは比べ物にはならないだろうし

そうでなくてもこの家には……ね

人が多くて狭いし

延珠「妾が誘ったのだ! 人は多い方が楽しく美味しいであろう?」

真希「普通」

真望「誘わないと思う」

真望ちゃん達が私の心を代弁する

でもそういうのって大人ではしづらいものだし

子供の特権ってものかしら?

蓮太郎「まぁ、延珠が花菜さんに誘われたっつー話を俺にしたのを聞いて興味あるみたいだったからな」

憩「そうなんだ。聖天子様はなんて言ってたの?」


延珠「上手いかどうか聞かれたから、100点満点中120点と言っておいたぞ」

花菜「それは言いすぎよ。私より上手な人なんて沢山いるわ」

蓮太郎「どうだろうな。実際うめーだろ?」

褒められて悪い気はしないけど

自分の感覚ではそれが普通みたいなものだし

あまりにも言われると恥ずかしいわ

香織「そうね、美味しいわね」

陽羽「だねー」

みんなしてニコニコと笑いながら褒め出す

あぁもう恥ずかしい

部屋に逃げ帰りたい

花菜「もうっ……みんなのお夕飯抜きにするわよ!」

延珠「むっ。誘っておいてそれは許さぬぞ!」

蓮太郎「たくさん食べるために昼は少しにしてたからな。延珠は」

憩「巻き込みは勘弁してよ」

真希「いただきます」

真望「いただきます」

陽羽「ちょっ、真希真望!」


騒がしい夕食になった


1、電話
2、香織と交流
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、憩と交流
7、蓮太郎と交流
8、延珠と交流



安価下


→蓮太郎と交流


花菜「今日は聖天子様となんの為に――」

蓮太郎「その前に聞かせてくれ」

肌寒さと蒸し暑さの混在する夏の夜のベランダ

蚊取り線香のむせそうな匂いを感じながら里見くんと目を合わせる

花菜「なに?」

蓮太郎「ティナのこと……あんたどう思ってるんだ?」

里見くんの強い声は思った以上に響く

そんな怖い顔されるとなんだか私が敵みたい

でも、そうよね

……甘んじて受けなくちゃ

花菜「どうって?」

蓮太郎「あんたの姉はティナのせいで記憶を失った」

花菜「そうね」

蓮太郎「恨んでないのか? 憎くないのか? 次出会ったら殺そうとか……考えてないか?」


花菜「……………」

どうなのかな?

私はあの子のしたことを許せてる?

減刑を願い出たのはティナのためであって私達のためではない

ティナのためにそんなことが出来るのなら

許せているのかもしれない……でも

花菜「不安?」

蓮太郎「俺にとってあんたは大事な仲間だ。ティナには色々されたが……ダチだとは思ってる。だから争うのは見たくねぇんだ」

里見くんは本当に嫌そうな顔をする

私のことも考えてくれてるから?

それとも、ティナのことを考えているから?

……どっちの方が重く考えてるのなんて馬鹿ね、私


1、別に……どうこうしようとなんて思わないわ
2、むしろあの子がどう思っているのか気になるわ
3、甘いのね……蓮太郎くん
4、お姉ちゃんの記憶奪った相手をそう簡単に許せるって……蓮太郎くん本気で思ってる?
5、私は充分借りを返したわ。そのあとティナが五体満足だったり、どこかに出没したとしてももう関係ないわ
6、その他


安価下


花菜「むしろあの子がどう思っているのか気になるわ」

蓮太郎「ティナは……」

花菜「私は基本的に専守防衛みたいな姿勢だから……何もしてこないならする気はないし」

それに。と

里見くんが言う前に続ける

花菜「私は私でやりすぎたと思ってるわ。体に穴を開けちゃったわけだし」

あの時は一生懸命というか

追い詰められていたというか

気が気でなかったというか

お姉ちゃんだけでなく、

信じてた里見くんを襲ったということが許せなかったっていうのもあるものね

花菜「私について何か言ってなかった?」

蓮太郎「申し訳ないことをしたって言ってたよ……良くわかんねーけどさ」


ポリポリと頭を掻きながら

里見くんは私のことを見つめる

良く解らないってどういうことなのかしら?

何かおかしな事でもあったのかな?

花菜「どうして?」

蓮太郎「いや、それがよ……聖天子様と話したあとなんだけど、どうして? とか、なぜ? とか疑問ばっかでさ」

聖天子様と話したあとってことは多分

私がティナの扱いについて優しくしてくれるよう頼んだって話したのかもしれないわね

言わないでとは言わなかったけど

だからって言っちゃうなんて

蓮太郎「そのあと、あの人には本当に申し訳ないことをしてしまった。って」

花菜「……お姉ちゃんが無事だったことは?」

蓮太郎「伝わってるよ。記憶喪失のこともな……謝っても許されないけど謝りたいってさ」


花菜「謝られたってどうにもならないわ」

私に謝られたって困るし

今のお姉ちゃんに謝られても困る

だって……なぜ謝られているのかが解らないんだもの

記憶喪失になった経緯は話した

無茶してそうなったんだって。でも……

蓮太郎「それは分かってんよ……言ってたことを伝えただけだ」

花菜「……………………」

それと……と

思わせぶりに間を空けた里見くんはベランダから見える暗い東京を見つめる

蓮太郎「ティナのこと……どうするかはあんたに任せるそうだ。訴えたりしたいならしてもいいってよ」

花菜「……そう」

ベランダの手すりに腕を敷き、顔を乗せる

なるほど……あの質問はだからなのね

ようやく最初の会話に戻ったことに気づいて……笑わずにふっと息を吐く


手すりを支えにしながら

足を縦に開いて窓側に腰を突き出してぐーっと背中を伸ばす

あまり動かしていないからかちょっとだけ気持ちが良かった

それにしてもどうするかは任せる……ね

聖天子様は私がティナを好き放題嬲り殺しにするとは考えなかったのね

……まぁ、するつもりなんてないけど

どうしたものかしら

蓮太郎「……あのさ」

花菜「ん?」

蓮太郎「悪いようにはしないでやってくれ」

里見くんは頼み事をしているにも関わらず

私を見ようとはせず

どこか気恥かしそうに頬を掻く

……タバコを吸ってたら景色にぴったりかも

花菜「…………………」


1、それは人にものを頼む態度ではないんじゃないかしら
2、嫌だって言ったら?
3、なら蓮太郎くんが預かる?
4、その他


安価下


花菜「当たり前でしょ……もうお返しはしたもの。これ以上はまた争いになるだけだわ」

蓮太郎「……なら、いいけど」

里見くんは安心したように声を漏らす

そんなに心配するなんて

里見くんは延珠ちゃんよりもティナちゃんの方が大事なのかしら? なんて

それはさすがにないわよね。きっと

花菜「ねぇ蓮太郎くん」

蓮太郎「なんだ?」

花菜「……………………」

木更ちゃんのことを言おうかどうか迷って

里見くんなら言うまでもないんだろうと首を振る

花菜「延珠ちゃんから余計な知恵が子供達に回らないように気をつけてね?」

蓮太郎「9割は先生のせいなんだよ……俺に言わないでくれ」


その言い方からして

相当苦労させられているんだろうなってことは解った

思えばいろいろと良くない話を聞くのよね。里見くん

花菜「……ねぇ知ってる? 私、キャバクラで働いてるらしいわよ?」

蓮太郎「奇遇だな。俺はゲイバーだ」

花菜「全部あの立地のせいよね……もうっ、酷い噂だわ」

別に気にすることはないのかもしれない

でも、他の民警にそんな風に伝わってるかもしれないと思うと

いい気は全くしない

花菜「そろそろ戻りましょ?」

蓮太郎「ん?」

花菜「延珠ちゃんだって待ってるだろうしね」

手すりから離れて里見くんへと笑みを浮かべる

身長差から生み出される視界には、蓮太郎くんに重なって月が見えた


安価下コンマ判定


1 3 8  またはゾロ目で   継続!


当たったところで今日はここまで
お疲れ様でした



主人公:蓮太郎  ヒロイン:花菜
好感度もそこそこのイベントだ、頑張れ蓮太郎
ということで蓮太郎が操作キャラです。もちろん嘘ですが


→継続!


蓮太郎「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

里見くんが慌てた様子で声を張り上げる

虫がいるのかと見渡すけど何もいない

どうかしたのかしら?

花菜「なに?」

蓮太郎「別に……そんな急がなくても良いだろ?」

急ぐ?

なにか急いでたわけでもないし

何が言いたいのかしら里見くん

……ティナちゃんの話かな?

ほら、判断は急がなくていいとも言うし

花菜「ティナちゃんのことなら別に――」

蓮太郎「そうじゃねぇって……」

花菜「?」

そっぽを向いた里見くんは

蓮太郎「もう少しくらい……ここにいたって良いだろ」

少し間を空けてからボソッとそう言った


花菜「……別に良いけれど」

適温とはちょっと言い難いけど

時々吹く風は心地良いって私も思うし

花菜「風邪ひかないようにね?」

里見くんは丈夫だし大丈夫かしらね?

ううん、病み上がりではあるんだもの

気をつけたほうがいいわ

花菜「あと、戻る時はちゃんと鍵を閉めてね」

蓮太郎「おう」

花菜「それじゃ――」

蓮太郎「そうじゃねぇよ!」

今度こそとガラス戸に触れた手を

里見くんがぎゅっと掴む

突然のことで戸惑って私たちの空気が止まり

それを読めない車のクラクションが闇夜に響いた


花菜「れ、蓮太郎……くん?」

蓮太郎「わ、わりぃ」

ぱっと手は放されたものの、不自然に空中で留まったままで

視線は里見くんへと向かう

掴まれた……

里見くんに、ぎゅって

自分の手で触れるだけでは感じないものを感じた気がする

なーんて、私には変な話ね

なんて平静を保とうとする心とは裏腹に

表情は正直に呆然としてしまう

花菜「ど、どうしたの?」

蓮太郎「ぁ、あんたも付き合ってくれよ……嫌ってんなら別に良いけど」

嫌と言って欲しいって感じの付け加え

こんな変な空気だし……そうもなるわよね


花菜「………………」

陽羽から催促されているわけでもないし

中からは楽しげな会話が聞こえてくる

べつに……平気かな

蓮太郎「戻らないのか?」

花菜「蓮太郎くんからのお誘いだもの」

苦笑しながら答える

本当は逃げ帰るって言い方はあれだけど

部屋に戻りたいなって気持ちは少しあった

でも……言った通りせっかく里見くんがもう少しって言ってくれたのだから

それには答えてあげないといけないなって思った



1、蓮太郎の動きを待つ
2、それで? どうしたの?
3、ねぇ蓮太郎くん……貴方にとって私って女の子?
4、ねぇ、木更ちゃんの事なんだけど
5、その他


安価下

花菜さん落とすには容姿よりも性格よりも財力よりも制圧前進求愛が必要なのかもしれない


花菜「ねぇ、木更ちゃんのことなんだけど……」

蓮太郎「……こういう時って他の異性の話は禁句なんじゃねーのかよ」

花菜「そうなの?」

蓮太郎「俺に聞き返すなよ……あんただろ。女なのは」

呆れたように言いながら里見くんはため息をつく

なんかがっかりさせちゃったみたい……

正直男女2人きりでの会話での注意点とか

そういうの良くわからないし

花菜「蓮太郎くんが誰から聞いたのかしらないけど、多分……私には適さないだけだと思うわ」

蓮太郎「は?」

花菜「ほら、私ってそういうことに疎いじゃない? だから普通は――って言われても困るのよ」

私に対してダメだった

あるいは大丈夫だったのだとしても

ほかの人に対して同じようにいくとは限らない……まぁ、それって当たり前よね


蓮太郎「そうかよ……で、木更さんがどうかしたのか?」

花菜「うん……」

さて、どうしようかしら

里見くんはきっと知ってると思う

木更ちゃんが心の内に宿すあの危険な感情を

蓮太郎「花菜さん?」

花菜「…………………」

自分から切り出したんだから

ちゃんと……


1、木更ちゃんがもしも私みたいなことをしようとしたら、貴方は止めることができる?
2、私はきっとあの子の敵になるわ
3、私と木更ちゃんは一番合ってはならない部分が似てるわ
4、木更ちゃんのこと、好き?
5、……木更ちゃんってなにか良くない過去があるの?
6、その他


安価下


花菜「私と木更ちゃんは一番合ってはならない部分が似てるわ」

蓮太郎「一番合ってはならない部分……?」

花菜「容赦なく人を殺せるような部分よ」

何もおかしくないただの言葉のように

私は平然と言いながら里見くんへと目を向ける

花菜「木更ちゃんがもしも私みたいなことをしようとしたら、貴方は止めることができる?」

蓮太郎「……………………」

花菜「できれば止めてあげて欲しい……殺しさえしなければ戻ることはできる。でもね、殺したら終わりなの」

自分の言葉にどれほどの重みがあるのかは私では分からなかったけど

里見くんの瞳が見開かれて

私のことを畏怖――ではなく悲しげに見て来たのでなんとなく察した

そっか……結構、重みのある言葉なのね

花菜「お願いね、蓮太郎くん」

これ以上はまずいと思って笑みと共に告げて身を翻した

安価下コンマ判定


2 5 9  またはゾロ目で   継続!


→終了!


里見くんからの返事は返っては来なかった

もしかしたら直ぐに出て行ったから

答える暇がなかっただけかもしれない

花菜「……里見くん」

貴方が木更ちゃんを止めず

それどころか加担してしまうのだとしたら

私は貴方を、貴方達を……敵としてしまうかもしれない

同じ過ちを繰り返そうとする人を見逃すなんてできないもの

お前が言うなって思うかもしれない。でも

犯したからこそ私は止めたいと思う

花菜「木更ちゃん」

いつ、どこで、何が引き金になるかわからない

お願いだから……早まらないでね



・夜を終わります
・蓮太郎、延珠は帰宅しました


いつの間にかこの時間
今日は終わりです、ありがとうございました


コンマが当たれば主人公の蓮太郎くんがギュってしてくれたのに
かわいそうなヒロインの花菜さん
主人公がヘタレてるなんて……何してるんですか蓮太郎くん


修正後

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 14日目 現在

  山科 陽羽 (95/99  複雑な意味で意識する相手)

  山科 憩   (57/65  信頼する家族)  交流+1
  山科 真希 (60/60  柔らかい唇) 
  山科 真望 (60/60  ちょっと恥ずかしい相手) 
  山科 香織 (15/15   無茶っ子) 交流+0 交流+2
  天童 木更 (36/37  ………………) 
  里見 蓮太郎(34/36  言動を躊躇う異性) 交流+1 交流+1
  藍原 延珠 (22/24  仕事仲間) 交流+1
  司馬 未織 (39/36  告白が変に気になる相手) 
  巳継 悠河 (??/??  女性で女の子な理想の異性)

  室戸 菫   (20/21  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (16/17   興味)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(18/23  少し特別な民警)
      ティナ(-11/-12  畏怖) 
  斉武 宗玄 (50/40   固執)

 外周区子供達(??/??   せんせーッ!)

           序列:363番  所持金 3168.7万円

────────────────────────────────────────


→15日目 朝 自宅


イベント判定


1 聖天子
3 蓮太郎


そのほかは無し

ほい


安価下で


着てれば>>478


花菜「えーっと」

今日のお昼は外周区に行かないといけないわね

行くのは……どうしようかしら

陽羽と憩ちゃんは確定として

お姉ちゃん次第で真希ちゃんと真望ちゃんかしらね

お姉ちゃんがもしもあの子供たちと会いたいって言うのなら

説明した上で、、みんなで行く

それはともかく

朝はどうしようかしら



1、電話
2、移動
3、香織と交流
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、特訓
9、武器関連



安価下


→陽羽と交流


花菜「陽羽、今日はお昼に学校だからね?」

陽羽「解ってるよー」

陽羽の返事は少し上機嫌で

学校に行けることが嬉しいんだって

言われなくても解った

陽羽「ところで花菜」

花菜「うん?」

陽羽「新しい場所を買うっていう話はどうなったの?」

花菜「お姉ちゃんとの話は付いたわ」

あとは私の手持ちのお金で

購入後も生活はしていける程度に残せる物件……というか

土地を探すだけなのよね

陽羽「車も変えたほうがいいんじゃないかな? 今のままだと、みんなで乗れないよー?」


花菜「それもそうね……」

車……かぁ

あれは私のお気に入りだし

あまり買い換えたりはしたくない

手元に残しておいて

個人用にすればいいかしら

でも、それだと駐車場が二つ必要になるわよね

花菜「けど、一気にやろうとしても中途半端になっちゃうし、まずは場所で良いでしょ?」

陽羽「そうだねー、そういうのは花菜に任せるよー」

そういった陽羽は手櫛で髪を梳いて

それじゃぁ。と、ベッドから跳ねるように降りる

陽羽「準備してくるねー」



1、待って……陽羽。貴女に木更ちゃんのことで話があるのよ
2、待って、ティナの事。私に任されたらしいの
3、ねえ……陽羽。女の子って男の子と2人きりの時、別の人の話されるの嫌なの?
4、もう少し時間はあるし、ゆっくりしましょ
5、その他


安価下


花菜「ねえ……陽羽。女の子って男の子と2人きりの時、別の人の話されるの嫌なの?」

陽羽「………………」

陽羽がぼーっと私を見て

身じろぎせずに瞬きして首をかしげる

陽羽「何の話?」

花菜「私も良く解らないけど蓮太郎くんが言ってたのよ。そうじゃないのかって」

陽羽「……昨日の夜2人でベランダにいた時の話?」

ちょっとだけ怖い顔をしたけど

すぐに溜息とともに表情を変えた陽羽は「そうだねー」と、

ぶっきらぼうに答える

やっぱり、気に入らないことなのかしら?

陽羽「例えば、花菜の手料理を食べてるとするよ?」

花菜「ええ」

陽羽「別の人の料理が美味しかったんだーっていう話されたらどう思う?」

花菜「……食べてみたいって思う?」

陽羽「えー……」


花菜「何か変?」

陽羽「えっと……んー……」

一旦ドアの近くまで進んでいた体をベッドに戻し

私の隣に座った陽羽は困ったように切り出す

陽羽「花菜の手料理を食べてる最中に別の人の料理の話だよ? 嫌じゃない?」

花菜「どうして嫌になるの? 食事中にこの料理も美味しかったんだってだけの話でしょ?」

いうなれば

食事中にテレビでお食事レポート番組見てるようなものよね?

何かおかしいのかしら

陽羽「そうだけど違うっていうか……自分の料理食べてる時くらい、自分以外の人の料理の話はして欲しくなくない?」

花菜「ううん。 人によって味付けが違うから、もしかしたらそれで新しいお料理が思いつくかもしれないもの」

陽羽「そうだねー、あははっ」

はぁ……っと

深い溜息を付いた陽羽はベッドに倒れこんでしまった


陽羽「あのさ」

花菜「うん?」

陽羽「花菜にとって大事な人っている?」

花菜「そんなの――」

当たり前って答えようとしたところで

陽羽は「そうじゃなくて」と聞かずに否定する

陽羽「例えばさ……こう。他の誰にも取られたくないなって人」

花菜「誰にも取られたくない人?」

陽羽「そうだよ。たとえほかの人が望んでても、自分も一緒がいいって譲れないような相手」

花菜「それは……」

ほかの誰かが望んでいるなら

もし、私がそれに反して貫き通したことで

その誰かが嫌な思いをするのなら

花菜「……多分、譲っちゃうわ」

陽羽「だよね」

わかりきってるよって言いたそうで

どこか冷たい返しだった


それが悪いことだなんて思えない

自分が引き下がれば

その相手が幸せになれるんでしょう?

だったら別に引き下がったって良いじゃない

花菜「ダメだって言いたいの?」

陽羽「ダメっていうかさ……なんだろう」

子供だからいい言葉が思いつかない

そんな前置きをして、陽羽は続ける

陽羽「花菜って欲がないよね」

花菜「そうかしら?」

陽羽「そうだよ」

そのあまりの早い返しに戸惑う

なに……? なにか怒ってるの?

別におかしなことなんて言ってないはずなのに……

原因はなんとなく解っていてもその理由が解らなくて

少しだけ怖かった


花菜「私だって何かをしたいって欲を持つくらい――」

陽羽「ないよ」

花菜「そんなこと――」

陽羽「ないよ」

漂う神経質な空気を気にせず

ベッドに大の字に寝転がったまま陽羽は言う

陽羽の言葉は私に投げつけられ、瞳はただ天井を見つめていた

陽羽「……ないよ」

何も言ってないのに

なのに陽羽は追い剥ぎみたいにしつこく否定する



1、いくら陽羽でも……怒るわよ?
2、どうしてそう言えるのよ
3、なんなのよ……なんなの? 私、そんな嫌なこと言った?
4、黙り込む
5、部屋を出る
6、その他


安価下


花菜「どうしてそう言えるのよ」

陽羽「花菜は色々と欲を出してるよね」

花菜「何言ってるの? 貴女がそれはないって言ったじゃない」

正反対なことを言いだした陽羽に跨って

その顔とまっすぐ見つめ合う

意味が解らないわよ……陽羽

花菜「適当なこと言わないで。冗談だったならそう言って」

陽羽「話は最後まで聞こうよ。花菜」

花菜「…………………」

語尾を伸ばさない

真面目な時の陽羽……なら、そういうことなのね?

本気で、私はそうじゃないって思ってるのね……?

花菜「言って」

陽羽「……花菜が言うああしたい、こうしたいって欲は全てさ。誰かの為にっていうのが頭につくよね」

ようするにと言いながら

陽羽の瞳がギョロッと動いて私を睨む

陽羽「自分のためにって欲が花菜にはない……違うって言える?」

その最後の一言は変に寂しく響いた


短いけどここまでにします
ありがとうございました



花菜のそれは
過小評価とか謙遜ってレベルではなく
比較以前に自分を圏外としてる

だから意外と>>454が正しい攻略法かもしれないです


私は自分よりも相手を優先してる

それは解ってる……そうしようとしているんだから

花菜「…………っ」

でも、自分の欲がないだなんて

流石にそんなこと――ないって、言えるのかな

自己否定が始まり

だんだんと解らなくなっていって

痛く感じて触れた額は汗で濡れていた

陽羽「誰にも取られたくないって思う人がいても譲れるってさ……」

陽羽が悲しそうに切り出す

不自然な暗さが陽羽の表情を覆い隠すのは

私なりの逃避のようにも感じた

陽羽「それってさ、譲れないものがないってことだよね? 生きるか死ぬかそれさえも」

花菜「そこまで――」

陽羽「花菜と戦ってる相手は死にたくないって言うでも、どちらかが死なないとダメだって言う。その状況下で、花菜は自分を守れる?」


花菜「べ、別の方法を」

陽羽「じゃぁ……制限時間は1分。どちらかが死なないと両方死ぬ。それなら?」

花菜「そんなの……私はっ」

目を閉じても落ち着けない

それどころか言われた通りの情景が思い浮かんでくる

正方形の部屋

私と誰かの間にたった一つの銃弾が入った拳銃

どちらかが死ねば、残りを解放するという言葉

死にたくない。と、相手が言う

ポロポロと涙をこぼして、体を震わせて

帰りたいと、助けてと、大切な誰かの名前を呼びながら膝を抱える

花菜「私はきっと…………」


1、殺してと言う
2、自殺する


花菜「…………………」

相手に罪があるのなら

私がその銃口を向け、引き金を引くに足る人物なのなら殺すこともできる

でも、何の罪もない捕われただけの人だとしたら

私は……自分を守れないと思う


陽羽「花菜」

花菜「………………」

陽羽「意地悪な質問だったね」

陽羽はゆっくりと体を起こし、そのまま項垂れる

きっと答えて欲しかったんだと思う

自分のことを守るって……自分を優先できるって

気まずい沈黙

まとわりつく様な嫌な空気が体の中に入り込んで

気分が悪くなっていく

花菜「……………………」


1、何も言わない
2、いるわよ……譲れない人
3、ごめん
4、私の命は何よりも軽い……何よりも安い。だから、私を優先することはできない
5、その他


安価下


花菜「そんな状況にならないようにしたいものね……」

ぼそっと呟くように言う

布団が握り締められたのをかすかに感じながら続ける

花菜「そうなったら多分……迷わない、ごめんね」

陽羽「…………………」

ごめんね、陽羽

私は自分を優先するなんてできない

誰かと自分

比べるには私の命はあまりにも安すぎる

そう思う私と黙り込む私を包むのは

まるで世界には私達二人しかいないというような静けさ

そんな中で陽羽の手が私の手に触れる


陽羽「陽羽が守るよ」

花菜「………………」

陽羽「そんなことには陽羽が絶対にさせない」

ぎゅっと握り締められた手

ほんの少し痛みを感じる

でも、痛いから放してなんて言えなかった

陽羽「陽羽……私にとってはさ。譲れないんだ」

花菜「……何を?」

陽羽「…………………あはは」

不自然な場面での苦笑にビクッと体が揺れる

私に向いた陽羽の表情は悲しいというよりは……呆れ返ってる?

どうしたのかしら、急に

陽羽「今みたいな日常……かな」

ちょっとだけ元気を取り戻したような笑みを浮かべた


・昼に移ります
・学校です




1、お姉ちゃんを連れて行く(真希真望も)
2、真希真望のみ連れて行く
3、お姉ちゃんも真希真望も置いていく



安価下


ちょっとテスト


行けた

ごめん、投下用の方がシステムエラーでダメになったから
ちょっと中断します


修復間に合わなければ今日はここまでになります


通りました
ただトリップ入れると変なのが入ってるみたいです……気にせずいきます


→イベント判定


135 蓮太郎達

79 聖天子&……


→聖天子とティナ



場違いなドレス

その肌は白く煌びやかで

女の子だったら憧れるんじゃないかと思うほど整った容姿

白っぽい髪は日傘と大きい帽子の下でも光って見える

それらを併せ持つ聖天子様……と

ティナ「…………………」

縮こまった女の子

知らないはずはない

私が大怪我を負わせた暗殺者のイニシエーター、ティナ・スプラウト

学校に向かった私が見たのは

子供達の輪の中……とは流石にいかなかったみたいだけれど

その2人が端っこの方で佇んでいる姿だった


花菜「……こんなところで何を?」

聖天子「山科さんがこちらで教鞭を取ると伺ったものですから」

木更ちゃんか里見くんから聞いたのかしら?

それにしてもティナまで連れてくるなんて

里見くんが言っていたこと……早速引き継げってこと?

ティナ「………………」

陽羽「取って食うわけじゃないし……というより、聖天子様の影は色んな意味でだめだと思うよー?」

ティナ「それは……解っています。ですが、その……」

聖天子様のドレスの裾をティナはぎゅっと掴む

それだけで護衛の人達はそれぞれの拳銃に手を忍ばせたものの

聖天子様がさっと手を振るとすぐに緊張を解く

聖天子「ほら、そのままではいけませんよ」

ティナ「………………っ、山科、さん」

花菜「うん?」

ティナ「ッ!」

返事しただけで驚かられるのってなんだか複雑

当然なんだけど……うーん


ティナ「本当に……申し訳ありませんでした」

意を決したのか、聖天子様の影から出たティナは

私たちに向かって頭を下げて、そう言った

謝罪されたところでなにか変わるのかな

その程度で記憶が戻ってくれるなら苦労はしないわ……なんて

意地悪なことを言うのが普通なのかしら?

そうさせないために聖天子様が同伴してたり……するのかしら

花菜「………………」

真希ちゃん達も何か言いたそうだけど

どうするべき……?



1、別に良いわ。貴女はもう、私が殺したのだから
2、子供たちにお任せ
3、それで許せるものじゃないけれど……でも、良いわ。仕方がないもの
4、その他


安価下


花菜「別に良いわ。貴女はもう、私が殺したのだから」

ティナ「いえ、私は生きて……」

陽羽「それはティナが因子を持っているからだね」

ティナ「?」

陽羽「んーつまり、”人間なら死んでる”って言ってるんだよ。解るかな?」

陽羽は言いながら私を見てそうでしょ? と聞く

確信してから言いなさいよ……もうっ

別に間違ってはいないけど

ティナ「山科さん……」

花菜「私は因子を持ってるからって蔑視するつもりはないわよ。同じ人間として見る……嫌かしら?」

ティナ「そんなことは……で、ですがその」

花菜「なに?」

ティナ「っ、い、いえっ! なんでもありません!」

明らかに怯えたわよね今

言ったら殺されるとか考えたでしょ……絶対


真希「お姉さんは優しいよ?」

真望「怒る事もあるけど……でも、全部優しさだから」

ティナ「……………………」

憩「お姉ちゃんは身内を傷つけられるのは大嫌いらしいからさ。それさえなければ平気だと思うよ……多分」

憩ちゃんもこの前の事がまだ少し引っかかってるのか

ちょっとだけ不安そうに付け加える

陽羽「もう平気なんだよねー? 嫌なこと、しなくていいんだよね?」

ティナ「はい」

陽羽「そっか……ならいいよ。いう事はない」

そう言い捨てて

陽羽は適当なところに座り込む

花菜「………………」

ティナ「………………」


1、とりあえずぎゅっとする
2、貴女は聖天子様のそばにいなさい
3、貴女は私の上司に預けるわ
4、貴女は里見くんに預けるわ
5、貴女は私と一緒に居て貰うわ。いいわね?
6、その他


安価下


花菜「貴女は私の上司に預けるわ」

聖天子「上司……というと天童社長ですか?」

花菜「ええ。こんな怯えた子をそばに置くわけにもいきませんし」

きっとストレスが大変なことになっちゃうわ

だって

殺しかけた相手と

殺されかけた相手が2人とも揃っているんだもの

気が気じゃないでしょうし

花菜「でもとりあえず今は授業を受けていきなさい」

ティナ「は、はい」

やっぱり怯えてる

いつかはなんとかしないとダメよね……これは

花菜「……聖天子様、わざわざありがとうございました」

聖天子「いえ、個人的にお会いしたいと思っていたところですから」


花菜「聖天子様が私に?」

聖天子「率直に申します。今夜のわたくしの夕食を貴女にお任せしたいのです」

花菜「……え?」

聖天子様の夕食が私?

冗談にも程があると思うわ

専属の人がいるはずだし

その人の栄養管理がなければ体の維持だって……

聖天子「里見さん達からお料理の話を伺って是非。と」

花菜「そんなこと私がお願いされて平気なのですか?」

聖天子「一般の方やお店には無理でしょう。ですが、貴女でしたら問題はありません」

花菜「…………………」



1、断る
2、請け負う(夜固定)


安価下


花菜「解りました。いいですよ……でも、子供達の担当をしてるのは私ですので――」

聖天子「それは問題ありません。お願いしてるのはわたくしですから」

ほとんど無表情だった聖天子様は少しだけ顔を綻ばせる

政治的緊張の無い場においては女の子らしさも見せられる。ね

花菜「ありがとうございます」

聖天子「いえ……よろしくお願いしますね。山科さん」

花菜「はい」

一礼して聖天子様は停まっていたリムジンへと向かい

乗り込む前にもう一度一礼して去っていく

私が聖天子様のお料理を作るなんてね

嫌っていうわけではないけどちょっと怖いわ

私自身、そんな高貴な人の舌に適うものが作れているなんて思えないし

そんな不安を抱く私に向かって陽羽は無邪気な笑みを浮かべる

陽羽「へーきへーき」

どこからか来る謎の自信が少しだけ羨ましかった


今日はここまで
ありがとうございました



花菜「同じ人間として見る……嫌かしら?」

ティナ(つまり、人間の少女にもあんな銃を撃てると……悪魔ですか!?)


陽羽「陽羽は山科陽羽、9歳。趣味は読書かなー、嫌いなものは嫌いだなーって思ったもの」

憩「あたしは山科憩、10歳。趣味はメンテ、嫌いなのは嫌いな人」

真希「真希です」

真望「真望です」

真希「わたし達は双子だよ。同じく8歳、趣味はテレビを見ること」

真望「好きなのは楽しいこと、嫌いなのはつまらないことと悲しいこと」

とりあえず初めてということで挨拶を交わした子供達

元々の生徒たちの反応を見る限り

簡単に受け入れてもらえそう……なんだけど

ティナ「……ティナ、スプラウトです」

「ティナちゃーん。趣味とか、好きなものとかは?」

ティナ「それは……」

子供達の一人、ササナちゃんの問いかけに

ティナは答えを見つけられずに黙り込んでしまった


花菜「ティナちゃんはまだあんまりこういうところに慣れていないの。だから、仲良くしてあげてね」

「はーい!」

元気のいい返事

ここにいる子供たちはみんな捨てられてしまった子供たち

だから、完璧なまでに理解はできなくても

言えるような事が少ないような過去を歩んできているとしても

「よろしくね、ティナちゃん!」

ティナ「ぁ……」

子供たちは受け入れる

貴女がないと思うであろう居場所を

この子達は作ってくれる。与えてくれる

花菜「よろしくってそれだけでいいのよ。今はね」

戸惑うティナの耳元でそう囁く

ティナ「よろしく……お願いします」

この子はもうきっと平気だ

この子達を失わない限り、居場所を奪われない限り

きっと……優しい子でいられる

そんな気がした


→ 15日目  夕方  外周区


「せんせー達さようならー?」

陽羽「ううん、またね。だよー」

「またね?」

憩「また会おうねってこと……あたし達はまた来るからさ」

「そっかぁ……じゃぁまたね。陽羽ちゃん、憩ちゃん、真希ちゃん、真望ちゃん」

「またねー!」

子供達はまた会えるっていうのが嬉しかったのか

満面の笑みで手を振る

花菜「……夕方」

私の仕事は終わってるし

もう別の場所に行くのも、別のことをすることもできる



1、移動
2、香織と交流
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、憩と交流
7、子供達と交流
8、特訓
9、武器関連


安価下


8、9は場所も移動します


→ 15日目 夕方 事務所




花菜「――ここよ」

ティナ「ここ……ですか?」

怪しげなお店が入っているビルの3階

ティナはどうやらもっと凄い所を予想してたらしく

唖然と建物を見上げた

陽羽「ありえないって思うだろうけど事実なんだよねー……木更が意地張るせいでこんなだよ」

花菜「ふふっ、それは言っちゃダメよ」

ティナ「……あの、本当に私」

憩「くどいってば。ティナは今日からここの社長にお世話になるんだ……料理という名の拷問に遭うといいよ」

ティナ「りょ、料理と言う名の……拷問?」

木更ちゃんに関してまで恐怖を与えちゃってどうするのよ……

というか、木更ちゃんの料理を拷問っていうのはなんかダメだと思うわ

……あながち間違ってない気もするけれど


狭い階段に私と陽羽とティナ、3人分の足音が響く

なにかしら……不快だわ

聴き馴染んだ音のはずなのに変に気になる

悪いことが起こったりする前の静けさ

そんな気がしてならない

花菜「社長」

木更「………………花菜」

木更ちゃんの瞳が私を捉える

あまり会いたくなかったって感情が透けて見えてるわ

木更「里見くんから話は聞いてるけど……その子を私に預かれって言いに来たのかしら?」

それとも。と

木更ちゃんは続けて言い放つ

木更「私を監視したい?」

花菜「……貴女」


何かがきっかけで生まれた闇

それを木更ちゃんは隠していて

私があの時に余計な刺激を与えたせいでそれが……隠しきれなくなった

いや、もしかしたらもっと別の起因があるのかもしれないけど

今の木更ちゃんは私を警戒してる

自分のそれの邪魔になる存在になるのではないのかと

陽羽「……何があったの?」

木更「貴女のパートナーに少し嫌な事をされた。なんてねー冗談よ」

言葉を笑わせて表情は一切笑わない

それで騙せるのは一般人だけ

この場にいる私たちには通用しないわよ。木更ちゃん

陽羽「あー……なに? 口説いたの?」

花菜「違うわよ」

陽羽「あはは、笑う余裕はないかー……嫌だな。そー言うの」


微かな苦笑

陽羽まで真面目な空気を醸し出す

不安、恐怖、怒り、嘆き、悲しみ

そんな良くない感情ばかりを織り交ぜる木更ちゃん

そんな私達を見ながら困惑の色を浮かべるティナ

普段から私達が利用している事務所だということを考慮しなくても

この澱んだ空気は好きじゃないわ

木更「貴女の言葉に答えるわ」

花菜「………………」

木更「私は止まる気はない」

木更ちゃんの手に握られた刀……嫌な感じがする

あれはまるで……

陽羽「木更、それ……1ミリでも動かすつもりなら斬るからね」

木更「……………………」

陽羽もすでに臨戦態勢で

その手には小太刀がしっかりと握られてる

このままじゃ全部壊れる

ううんもう遅い、遅かった……これはもう、ダメかもしれない


木更「大事な事務所だから……ここでやろうだなんて思わないわよ」

陽羽「じゃぁさ……その危なそうなのしまってよ。刀のことじゃないって……言う必要はないよね?」

木更「なら陽羽ちゃんも止めてくれないかしら」

木更ちゃんは陽羽の実力をすみずみまで知ってるわけではない

だとしても今までの戦績を考慮すれば

いくら天童流免許皆伝でも敵わないであろうことは理解できるはず……なのに

なのになんで退く気を一切見せてくれないのよ

それじゃまるで死んでも復讐を遂げたいって言ってるようなものなのに

木更「花菜」

花菜「木更ちゃん……」

木更「私は絶対に復讐を遂げる。それは誰にも邪魔させない……認められないなら出て行って頂戴。この事務所から」

陽羽「それはなんでも――」

木更「ここは私の会社よ。陽羽ちゃん」



1、解ったわ……出ていく
2、貴女の復讐が正しい方法なら認めてもいい……でも違うなら、私は認められない
3、私も同じ世界の人間よ。その気持ち、理解できるわ
4、その他


安価下

※同レスコンマ判定(一桁が 3 7 0 またはゾロ目で蓮太郎)


とりあえずここまでにします
ありがとうございました
里見くんは大事な時にいない主人公である







木更「私は復讐を止める気はないわ」

花菜「私も同じ世界の人間よ。その気持ち、理解できるわ」

ティナ(なんなんですか、なんなんですかこの人たち……助けて、助けて蓮太郎さんっ)グスッ


少しやろうと思ったんですが時間がなさそうなので無しです。すみません
明日というか今日はお昼頃からやる予定です


花菜「私も同じ世界の人間よ。その気持ち、理解できるわ」

木更「知ってるわ。この前貴女が言ったじゃない。同じくって」

花菜「ええ、言ったわよ。よく考えて……ともね」

木更「その結果、私は絶対に復讐をすると決めたのよ」

木更ちゃんは一歩も譲らないでそう答えて

柄に触れていた手をティナちゃんへと向ける

その目は少なくとも今までの木更ちゃんからは想像できないほど

鋭く、厳しく、怖いものだった

木更「お姉さんをその子が殺してても、貴女はそうやって平然と連れ添える?」

花菜「それは……」

木更「無理でしょ? だって記憶を奪ったってだけで半殺しにするんだもの」

否定はできない

半殺しで済んだのは小比奈ちゃんが止めに来たからであって

そうじゃなかったら私はこの子の首を落としてたわよね……


ティナちゃんを見ると、その時の影響か

自分で自分の体を抱きしめながら俯向き

体をガタガタと震わせる

花菜「……ごめんね」

ティナ「…………っ」

木更「ねぇ、花菜。花菜だって復讐をした事あるんでしょ? それで人を殺したこと、あるんでしょう?」

花菜「………………」

復讐での人殺しは……ないといえばないかもしれない

襲ってきた男性を殺したのは復讐とは違う

それ以降襲いかかってきた人とかを殺したのは

復讐じゃなくて八つ当たりだったし

どちらかといえば復讐される方の人間だったと思うから

多分……本当の意味で復讐で人を殺そうとしたのはティナちゃんが初めて

陽羽「花菜を巻き込もうとしないでよ。私達は木更の復讐劇の脇役にはならない!」


木更「陽羽ちゃんはどう?」

陽羽「私は木更の話に答えるつもりはないよ……無駄だし」

木更「あら……どうして?」

陽羽「花菜は私が守るからだよ。死なせたりなんかしない。誰にも……誰からも。私が守るから」

陽羽が小太刀を鞘から抜いて木更ちゃんに向ける

完全な敵対意識

もう一色どころか一動即発って感じね

木更「って言ってるわよ。花菜」

花菜「……そうね」

木更「私の手伝いをしてとは言わないわ。邪魔しないで欲しいだけ……それが約束できる?」

花菜「復讐を知りながら傍観してろってことでしょう……それ」

木更「ええ。それが出来るなら……今まで通りここにいてくれて構わないわ」

復讐の傍観者になるか

復讐の邪魔者になるかの二択

私は



1、傍観者になる
2、邪魔者になる
3、協力者になる



安価下

復讐心が鈍ってしまうのも邪魔判定になりそうだし
花菜さんはどうあがいても傍観者になれそうな性格してないし2


花菜「私は木更ちゃんを止めるわ」

木更「……そっか。花菜は私達の敵になるのね」

木更ちゃんは本当に残念そうに言いながらも

それも仕方がないと割り切って笑う

木更「さようなら、今まで助かったわ」

花菜「木更ちゃん、考え直すっていう選択肢はないの?」

木更「ないわ」

はっきりと、間を空けることもなく

木更ちゃんは答えを返す

それほど本気だっていうことね

わかってはいたけど私にはなにも出来なかったみたい

ごめんね……里見くん

陽羽「ティナ……悪いけど私達と来てもらうよ。木更には預けられない」

ティナ「……はい」

ティナちゃんは少し怯えた様子で私たちについてくる

余計なこと……しなければよかったかな



・天童民間警備会社から外れます
・夜に移ります


15日目 夜  再開位置判定


1、自宅
2、実家
3、司馬邸
4、外周区
5、不動産
6、里見宅


安価下



同時にコンマ判定

一桁  1359 で蓮太郎

ん?聖天子様のお願いは今日じゃないってことか?


……聖天子様忘れてました

コンマも引っかからなかったことだし
約束通りそっち行くことにします

安価とってくれた人はすみません

真っ白すぎてステルス率が高い聖天子様(不敬)


→15日目 夜  某所


聖天子「みなさん、今日はよく居らしてくださいました」

香織「聖天子……様? ね、ねぇ花菜貴女一体……」

聖天子「今日はわたくしが山科花菜さんのお料理のお話を伺ってどうしてもとお願いしたのです」

香織「一介の民警でしかない人の話に聖天子様が興味を持つのですか?」

聖天子「ええ、個人的にお二人には興味を抱いていますから」

聖天子様に興味を抱いて貰えて嬉しいんですが

ついさっき民警ではなくなりました

……なんて言わなくちゃいけないのかしら?

一応個人での山科民間警備会社としての籍は一応残ってはいるから

その枠でも続けられはするんだけど

そんな会社名は消えたも同然よね……きっと、天童民間警備会社以上に

みんなの記憶にはない名前だと思う

「貴女が山科さん。よね」

花菜「ええ」

「じゃぁこっちに来てくれる?」

普段聖天子様の料理担当である女の人に呼ばれてついていく

その先にあった調理場は私の家のものよりも最新式で最先端のものだった


「聖天子様がどうしてもと言われたのでお菓子するだけですからね」

花菜「……悪いわね」

「そう思うなら断って欲しかったのですが」

花菜「……私が嫌い?」

「……ガストレアの臭いがするのでこういう場には絶対に連れて来たくないですね」

花菜「……………」

なんていい笑顔で拒絶をするのかしら

どれだけ嫌っているのかが見て取れるわ

家族、恋人、友人……何かを失ったのか

それともその全てを奪われたのか

……かわいそうに



1、そんな貴女がなぜ、聖居で仕事を?
2、貴女……子供たちも嫌い?
3、私はガストレアでもなければ因子も持っていないわよ
4、悪いわね……聖天子様に頼まれてしまったのよ
5、貴女は何を失ったの?
6、その他


安価下


お菓子→お貸し




花菜「貴女は何を失ったの?」

「人生そのものを奪われたわ。周りにあったもの全てなんだもの。同じでしょ?」

花菜「………………」

私は周りにあったものは友人以外は守れた

この人は周りにあったもの全てを奪われた

その違いは戦ったか、戦わなかったかだと思う

「だから私はガストレアが嫌いなのよ」

花菜「私も好きではないわ」

「呪われた子供達も……嫌い」

花菜「それは」

「だから貴女はガストレア臭いのよ。だから、私は貴女が嫌いなのよ」

女の人の声色が変わったのを感じて空気が嫌な静寂を生み出す

このピリピリとした感じ

怒りとか憎しみとか……そういう感情が滲み出てる時のだわ


おもむろに手を止めて

背後に立つ女の人の動きに神経を集中させる

呼吸が聞こえる

腕を上げた時の布の僅かに擦れる音が聞こえる

花菜「……緊張してるの?」

「な、なんで?」

花菜「声がわずかに上ずったわね。そうじゃなくても呼吸が荒いわよ」

「……解るの?」

花菜「解るわ。人を殺そうとする時って……緊張するものだから」

それはもう確定していた

もちろん、この人がって思っていたわけじゃない

今この場でこの状態に置かれて初めてそうだと解った

花菜「……貴女なのね。聖天子様の護衛経路をリークしてたのって」

「……………………」


花菜「菊之丞さんと秘書を置いて最も接近しやすいのが貴女だわ」

「だからってどうして決まるのかしら?」

花菜「子供たちの味方でさえ嫌い。貴女はそう言ったわ」

子供達の味方である民警

その私をこの女の人はガストレア臭いと言い、嫌いだと言った

花菜「それは聖天子様にも当てはまるものでしょう? 違う?」

「……動かないで」

振り向こうとしただけで

背中に何かが押し当てられる

……外骨格があるからただの包丁は無意味だなんていうのは可哀想よね

「貴女を殺せって言われたわ」

花菜「……じゃぁ、貴女が聖天子様に頼んだの?」

「これはたまたまよ。道中でも家ででもどこでも良かった」

花菜「家?」

「貴方の家の合鍵を私は持ってるわ」

ただの疑問に答えるなんて素人だわ

こんな人で私が殺せるわけがない


どうやって私の家の合鍵を手に入れたのか

誰に指示をされているのか

気になることもあるんだけれど

できれば荒っぽいことはしたくない

この人だって利用されているだけ

ガストレアへの憎しみを

ガストレアへの怒りを

悲しい記憶を……利用されているだけ

花菜「………………」



1、民警である私には勝てないわ
2、なぜ私なの? なぜ、聖天子様ではないの?
3、貴女の雇い主は?
4、仕方なく制圧
5、その他


安価下


花菜「貴女の雇い主は?」

「それを言う必要はある?」

花菜「冥土の土産っていうものよ」

あんまり期待していたわけではなかったけれど

女の人は「詳しくは知らない」としか言わず

グッと力強く刃を押し込んできた

花菜「っ……ちょっとッ!」

「死んで!」

体が押されて調理台に手をつき

ぶつかったボウルから食べ物が散らばる

花菜「それ以上はダメ……貴女が危な――」

軽い音がした

パキッ……とか、ピキッ……とか、パキンとかピキンとか

薄い金属が折れる音

そしてそれに続いたのは女の人の悲鳴だった

折れた刃が刺さるぐらいならまだマシだな


「あっ……あぁっ……目……あっ……」

花菜「馬鹿ッ!」

崩れ落ちた女の人の顔の影の部分に血が滴り落ちる

外骨格はただの包丁程度では貫けない

なのに強引に押し込もうとすれば当然刃は折れて跳ね返る

呪い返しのように簡単に……

「目……あっ……痛い……熱いっ……!」

花菜「だからこんなこと……」

陽羽「花菜!」

香織「どうしたの!?」

勢いよく扉を開け放って2人が私達に駆け寄る

簡潔に状況を説明して

救急車の要請とガーゼや刺さった刃ごと目を覆えるものと包帯を持ってきて貰って軽く処置を施す

花菜「痛いくらい我慢しなさい……無理した貴女がいけないんだから」

「っ……」


聖天子「こちらです!」

花菜「聖天子様?」

お姉ちゃんに救急車を呼ばせたはずなのに

聖天子様はやや急ぎ足で私たちの部屋を覗くと

数人の医師や看護師を招く

花菜「この人たちは……?」

聖天子「万が一のために常に控えているお医者さん達です」

そんな人たちまでいる……のよね

国家元首だもの

そのくらい即対応できるようにしておかなきゃダメよね

聖天子「………………」

花菜「………………」

女の人が運ばれていく中

心配そうな表情の奥に悲しそうな感情を隠した聖天子様を

私は見逃さなかった


15日 夜  某所



行動選択



1、電話
2、陽羽と交流
3、真希と交流
4、真望と交流
5、香織と交流
6、憩と交流
7、聖天子と交流


安価下

一同「どうしてこうなった」なんだよな・・・


→聖天子様と交流



花菜「聖天子様」

聖天子「……山科さん。先ほどは失礼いたしました」

花菜「いえ……それは」

私の服の背中の部分が裂かれたくらいで外傷は一切なく

別に謝る必要なんてない

花菜「あの」

聖天子「まさかわたくしの側にいた人がこのようなことをするとは思いませんでした」

花菜「……誰にだって隠していることはあります」

聖天子「貴女にも。ですか?」

聖天子様の顔がゆっくりと動き

私のことを見つめる

いくら国家元首として精神的な耐性を持っているとしても

自分の体に直接関わる部分を任せていた相手がこんなことになって

平然としていられるわけがない

……国家元首といえど、女の子なのだから


聖天子「彼女はわたくしの事をどうしたら良いか解らなかった。と」

花菜「………………」

麻酔を打たれて眠る前

あの女の人が聖天子様と一言二言話したのは見ていたけれど

そんなことを言っていたなんてね……ううん

そうだろうとは予想がついたはず

ガストレアは憎い。だから子供たちも憎く、それを擁護する人も憎い

でも、本気で聖天子様を憎いとは思えなかったんだと思う

だから迷った。苦しんだ。辛かった

そしてそれを誰かに漬け込まれて……情報を漏らしてしまった

自分が直接手を下すわけではない

そういうのは憎いけど殺せないそういう心理状態の人には最も甘い果実のようなものだから

その人の死を聞いて、その人の遺体を見て我に返ったとき

とてつもない反動が襲うことなんて露も知らずに


聖天子「わたくしには何も出来なかったのでしょうか……彼女に対して。わたくしは」

花菜「聖天子様……」

聖天子「身近な存在ですらこんなことになってしまう様では何者も救えないとは思えませんか?」

花菜「身近だからこそ気づけないこともあると思います」

少なくとも私はそうだったもの

お姉ちゃんの変化を目の当たりにするまで気づくことができなかったんだからね

聖天子「国家元首たるもの、そのような妥協は許されません」

花菜「そうかもしれないですが……」

聖天子「わたくしは無力です。あまりにも……」

聖天子様は抱え込むしかない

愚痴なんて軽々しく言えるようなものではないし

毎日毎日積み重なっていくそれはきっと投げ出したくなる程に重いと思う



1、頭を撫でる
2、抱きしめてあげる
3、愚痴くらいなら……私でいいなら聞きますよ。もちろん、2人の秘密です
4、辛いのであれば……退任してしまえばいいのでは?
5、国家元首であれば天秤をお忘れなきようお願いいたします。すべてを救うことなんて、不可能ですから
6、その他




安価下


とりあえずここまでにします
もしかしたら戻れますが、戻れなければこのまま終わります







2が先か4が先かで展開が180度変わります

書かれてる通り  2→4

書かれてるとは逆 4→2

どっちのほうがいいですか?

一旦乙
聖天子様に母性(ぬくもり)を伝えようとする花菜さん、なお成功しても失敗しても不敬である模様
花菜さんに「もっと私を頼っていいのよ?」とか言われたら駄目になりそう


花菜「辛いのであれば……退任してしまえばいいのでは?」

聖天子「冗談にはなりませんよ。山科さん」

花菜「……聖天子様が言えないことを提言したまでです」

聖天子「そのようなことは思ってはいません」

聖天子様は言いながらも少しだけ表情を暗くする

どこかでそう思っているのね

だから……いつもの凛々しい表情では言えない

でもこの前のことで分かっているけれど

追求したところで聖天子様は絶対に認めないのよね

変に頑固というか、なんというか

言葉通り身を粉にしながら、孤軍奮闘……と言った所の聖天子様

花菜「………………」

聖天子「山科さん……?」

私は何も言わずに近づいて

不敬罪を承知で聖天子様の華奢すぎる体を抱きしめた


柔らかいし、細い

少し力を入れれば小枝みたいに折れそう……冗談ではなく、例えでもなく

本当に簡単に壊せてしまいそう

聖天子「山科さん、いけません。誰かに見られでもしたら――」

花菜「私は言いました。頼っても良いと」

聖天子「………………」

花菜「その相手は言いました。貴女にでも? と」

辛いことも苦しいことも、悲しいことも嫌なことも

何もかもを受けるには……聖天子様、貴女は綺麗すぎる

……だから

花菜「私は訂正します……私で良ければ。と」

聖天子様がその心を開いてくれるのなら

私は全部を受け止めますよ。聖天子様

聖天子「そのようなことをするわけにはいきません……わたくしは国家元首なのですよ?」

花菜「今……仕事をしていますか?」


聖天子「仕事はしていません……ですが」

花菜「なら今はそれを忘れてもいいと思います」

聖天子「良いわけがありません。わたくしは」

花菜「貴女は女の子です。少なくとも私の前ではそれでいてください……これからも、国家元首でいるために」

壊してしまわないように

ほんの少しだけ強く体を抱く

背中に回した右手は簡単に頭へと届いて

軽く抑えると、私の肩の辺りに聖天子様の顔が埋まる

聖天子様は国家元首

でも、家系はともかく聖天子様自身は普通の女の子との違いは意外と些細なものでしかない

聖天子「……貴女がいなければわたくしは国家元首ではいられなくなる。そう仰っているように聞こえますが」

花菜「今の聖天子様の理想をそのまま叶えるのであれば……私でなくても誰かが必要です」

聖天子「なぜです?」

花菜「抱えているものが爆発したら……聖天子様はご自身の手で理想を壊すことになるからです」


やり場の無いものが積み重なった結果

その理想を叶えるためになんでもするようになって

最終的に叶えられないままに終わるというはよくある話

花菜「私ではなくても結構です。菊之丞さんや秘書の方でも良いです。だから」

聖天子「菊之丞さんに弱いところを見せては叱られるだけです……国家元首たるもの強くあれと」

今まで何もしてこなかった聖天子様が初めて私の服をぎゅっと掴む

その力はやっぱり弱くて

簡単に振りほどけてしまいそうなものだったけれど

そんなことはしない。誰かに引っ張られたとしても離れないように抱きしめる

花菜「ふふっ……そうですか」

聖天子「ええ」

私の腕の中にいるのは聖天子様

聖天子様という責任を背負った16歳の女の子だった


安価下コンマ一桁


1 7 9  ゾロ目で 継続! 


聖天子「……山科さん。断られることを承知でお尋ねしても?」

花菜「?」

断られることは承知?

断られるのが当たり前ってことよね?

……気になる。というより断りづらくなるわ

花菜「なんでしょうか?」

聖天子「わたくし直属の者となる気はありませんか?」

花菜「というと?」

聖天子「わたくしの護衛として、側近として、料理人として……傍に居て頂きたいのです」

花菜「半分は菊之丞さんがいると思いますけど……」

聖天子「菊之丞さんでは守りきれないところもあります。それに……今のように菊之丞さんがいない時もあるのです」

花菜「………………」

悩む私に対して

聖天子様は「無理ですよね」と、当然のことのように苦笑した



1、私は構いませんよ(天童民警はクビだと報告)
2、ええ……ごめんなさい。それは出来ません
3、直属の民警としてなら構いません。聖天子様の連絡一つで私は駆けつけますよ(天童民警はクビだと報告)
4、その他


安価下


花菜「私は構いませんよ」

聖天子「……なぜです? 天童社長のところで」

花菜「天童民間警備会社は退職しました。良くある方向性の違いというもので」

出来る限り平然と答えて

その理由の追求がしづらくなるように笑みを浮かべる

聖天子「山科さんはこの東京エリアで5本の指に入る実力者です……それを許可するなんて」

花菜「木更ちゃんは無理強いするような人ではないですから」

ただし、里見くんには結構無茶な要求をするみたいだけど

それだけ信頼しているってことなのよね

聖天子様は納得いかないという顔をしながらも

それ以上は聞いては来なかった

花菜「ただお昼だけは先約があるんです。それでも平気ですか?」

聖天子「子供達から山科さんを奪うほど、わたくしは意地の悪い性格ではありませんよ」

花菜「それじゃぁ……」

聖天子「ええ、問題はありません。菊之丞さんもいてくださいますから」


聖天子「問題は山科さんの住んでいただく場所です」

花菜「私の?」

聖天子「可能なら、わたくしのもっとも近くに居て頂きたいのです。呼べばすぐさま駆けつけられるほどに」

花菜「でも、子供たちがいるからそれはできないんですね?」

ガストレアの因子を持つ子供たちが聖天子様のそばで暮らしてるなんて

絶対とは言わないけれどあまりして良いものじゃない

聖天子様は軽く頷いてそのまま続ける

聖天子「ですので、山科さんには聖居の可能な限り近い場所に住んでいただきます」

花菜「……それしかないですね」

自由な場所に住むのは流石に難しいわよね

呼ばれてすぐには行けませんなんて場所に住んでるなんて

護衛としては最低だもの

聖天子「山科さん。貴女は少なくとも東京エリアで最強の民警ペアであるとわたくしは思っています」

花菜「……………………」

聖天子「しかしそれは序列という影に隠されてしまっています」

ですから……と聖天子様は間髪いれずに言う

聖天子「国家元首である聖天子の名の元に、貴女には現場の指揮権を得る権利を差し上げましょう」

花菜「それは……」

聖天子「貴女に現場を託します。必要とあれば名乗りなさい。聖天子直轄のペアだと」

私は聖天子様の護衛その他色々の任務を与えられたことで

国警であり国警ではなく民警であり民警ではない特殊な立ち位置のペアとなった



・民警ライセンスが更新され、特殊ライセンスとなります
・聖天子様のお付きになりました
・夜を終わります

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 15日目 現在

  山科 陽羽 (96/101  複雑な意味で意識する相手) 交流-1/+0 交流+2
  山科 憩   (58/66  信頼する家族)  交流+1
  山科 真希 (61/61  柔らかい唇) 交流+1
  山科 真望 (61/61  ちょっと恥ずかしい相手) 交流+1
  山科 香織 (15/15   無茶っ子) 
  天童 木更 (26/27  排除すべき敵)  敵対-10

  里見 蓮太郎(34/36  言動を躊躇う異性) 
  藍原 延珠 (22/24  仕事仲間) 
  司馬 未織 (39/36  告白が変に気になる相手) 
  巳継 悠河 (??/??  女性で女の子な理想の異性)

  室戸 菫   (20/21  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (16/17   興味)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(26/30  少女でいられる相手) 交流+2  交流+3/+2  特殊+3
      ティナ(-09/-10  保護者) 保護+2

  斉武 宗玄 (50/40   固執)
 外周区子供達(??/??   せんせーッ!) 交流+1

           序列:363番  所持金 3168.7万円

────────────────────────────────────────


とりあえずここまでお疲れ様でした






特殊ライセンスの名称が浮かばなかった
特殊ライセンスは例えるなら【FAITH】みたいなものです
……いっそ【FAITH】で良いのかな

聖天子「山科さんをお慕いしています。一人の女として」

菊之丞「」

聖天子「同性愛をわたくしは差別いたしません!」

国民「」

元序列98位が生徒兼警備員をしている呪われた子供達の為の学校が出来るらしい

>>732
元序列98位の生徒(ティナ)
序列二桁前半レベルの生徒(陽羽)
序列98位を生身で仕留めた先生(花菜)
その先生に体術で勝てる体育教師(香織)

……軍学校かなにかですか?(震え声)


少女に与えられたのは大きな銃と長い刀……


とりあえず 3ヶ月目を開始する前に選択



1、学校作成済み
2、学校は作成されていない


安価下


※作成済みの場合

場所は固定で外周区、1200万を消費
建物及び机などは確保済み
防衛設備は一切なし


→校舎なし


安価下イベント判定


138  で陽羽がキャッチ


→3ヶ月目  0日目  深夜   自宅



東京エリア第一区の聖居その近くに用意された私達の家

意外に広いその家の中には

私と陽羽、お姉ちゃんに、憩、真希ちゃんと真望ちゃん

そして……一応ティナがいる

というのも木更ちゃんに預けるのは失敗したし

私達の学校に通わせるのは

天童民間警備会社社員である里見くんの手元では無理だからだ

花菜「……仕方がないって割り切れないわよ。木更ちゃん」

子供たちが寝たあとのリビングに私の声が響く

絶対的不可侵条約……なんてものがあるわけじゃないけれど

延珠ちゃんから聞いた話、私達に関わるには会社から出ていかなければいけないみたいなのよね

花菜「……早く何とかしないとね」

とはいえどうしたものか……と

悩む思考を遮って陽羽が部屋から飛び出してきた


陽羽「花菜!」

花菜「しっ。みんな寝てるんだから」

陽羽「それどころじゃないよ……どこかで嫌な音が響いてる。絶対に聞こえちゃいけない、嫌な音が」

月明かりの下の陽羽の瞳は血のように赤く

その表情には焦りの色が見える

嫌な音と言われて思い浮かぶのは

悲鳴や銃声、爆発音など被害の出るものの類

でも、絶対に聞こえちゃいけないって言うってことは

花菜「……ガストレア?」

最悪の予想を先に出す

最悪が否定されれば少しは救われる……けど

陽羽は首を横に振る

陽羽「多分ガストレア……色んな音が混ざって聞こえるけど。ガストレアだ」

花菜「っ……」


1、聖天子様に連絡
2、香織&憩を起こして直行
3、二人で直行


安価下


時間的に寝ているなんてことは無視して聖天子様への緊急連絡を使う

1、2、3コール目でガチャッと音が鳴ってようやく聖天子様の声

遅いだなんていうこともなく単刀直入に要件を伝えた

聖天子「すぐに確認してみます」

花菜「お願い……ここからじゃ正確な情報は得られない。でも、無視はできないから」

陽羽がいくら音を捉えるのに特化しているとは言え

遠く離れたものを100%完璧には捉えられない

夜で無風だとしても離れれば離れるほど正確さは減っていく

予測位置である第40区付近が実際にどうなっているかは解らない

陽羽「……花菜、多分。多分だけど」

花菜「?」

聖天子「山科さん」

陽羽の悲しそうな表情に加えて

聖天子様の動揺を隠せない声が聞こえる

聖天子「……確認が取れませんでした」

つまり。と聖天子様が続ける

聖天子「現在、第40区には連絡を取れる隊員がいないということです」


花菜「まさか……モノリスは」

聖天子「モノリスが倒壊するなんてありえません。ステージⅤ以外は磁場の影響で近づくことはできないはずなのですから」

花菜「空からの襲来?」

陽羽「……………」

花菜「陽羽?」

現状で唯一確認ができる陽羽は私のことを見上げて黙ったまま

おそらく、先に全滅したのだと理解したんでしょうね

……連絡を先延ばしにしてとりあえずにでも向かっておけば

全員は無理でも何人かは救えた?

花菜「…………」

聖天子「山科さん、すえに緊急で40区付近の自衛隊の部隊及び無人機などを緊急で出動させています」

花菜「はい」

聖天子「山科さんは……命令はいたしません。するべきと思ったことをお願いいたします」


1、内部待機して不測の事態に備える
2、40区に向かう(香織&憩も)


安価下


安価下到着時経過判定(反転 21→12)


01~10 先遣隊全滅
11~20 先遣隊半壊
21~30 先遣隊同着
31~40 先遣隊全滅
41~50 先遣隊半壊
51~60 先遣隊同着
61~70 先遣隊全滅
71~80 先遣隊半壊
81~90 先遣隊同着
91~00 先遣隊全滅


※先遣隊同着時は敵は100%(100匹)状態です

半壊、全滅時は

コンマの一桁x10%が敵の残りです


ごめんなさい、0は100%換算だから敵に被害なしでスタート
戦闘は団体戦用システムを試運転してみる予定です


だけど
いろいろミスが目立つので今日はもう止めておきます
ありがとうございました

────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 香織  21  記憶喪失の強いお姉ちゃん(山科民警)  侵食率:00.00%

 【ステータス】(個人力4205/4880 平均467/542(小数点切り上げ) )
  HP2000/2000 筋力:255/355 防力:240/340 脚力:200/300(300/450)
  知力:330 視力:250 直感:250(375) 射撃:300 物理:380(480)

 【装備】
  頭:なし 胴:外骨格 右手:  左手:  
  予備(0/5):ハンドガン  総重量  00/355

 【技】
  中・射単:ハンドガン  威力200 装弾25

  近・特単:ガンカタ    威力216 装弾25  耐久減少 武器40 
  近・物単:格闘術     威力150
  近・物単:格闘術弐式 威力200

  近・物単:格闘術参式 威力250


 【スキル】
  武術の達人 脚力、直感に1.5補正 物理技量に+100
  体術使い   体術命中+10%・体術の威力+20%

 【所持】
   ハンドガン(重:1 装:25 弾:250/250 威:200)
   外骨格(筋力・防力・脚力を+100)

────────────────────────────────────────
────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 憩  10   気の強いイニシエーター(山科民警)  侵食率:23.00%

 【ステータス】(個人力4205/4880 平均467/542(小数点切り上げ) )
  HP1200/1200 筋力:200/300 防力:200/300 脚力:200/300 知力:200
  視力:200 直感:200 射撃:200 物理:200

 【装備】
  頭:なし 胴:なし 右手:Aライフル 左手:なし 予備(0/5):なし  総重量  31/300

 【技】
  中・射:アサルトライフル 威力:16x16(256) 装弾:172 命中+5%
  近・物全:回し蹴 威力100
  近・物単:踵落し 威力120
  中・物単:飛び蹴 威力200


 【スキル】
  因子(プラナリア):回復力8倍
  ガストレア因子L1(侵食1~25):毎ターンHP150回復

 【所持】
  アサルトライフル(重:31 装:172 弾:1720/1720 耐:234/234 威:16 連:16 命+5)
  外骨格(筋力・防力・脚力を+100)

────────────────────────────────────────


お姉ちゃんペアを作成
お姉ちゃんの装備も技も思いつかなかった
技の名前はテイルズとかからパクるしかないかな……


憩に今までの獲得SPの100%を振ってもらいます
香織は敵として増やし続けてたので無しで

お姉ちゃんに魔改造ハンドガン渡してガンカタやってもらいたいな
あと憩ちゃん花菜さんからもらった小型化対物ライフル装備してない感じか


1、H P:1200
2、筋力:200
3、防力:200
4、脚力:200
5、知力:200
6、視力:200
7、直感:200
8、射撃:200
9、物理:200


安価下


全部で760P=76箇所に振り込めます

同じ箇所に複数回振り込む場合
下記のようにしてもらえれば

例:1111(40P振込) 11(20P振込)  となります


>>782
単純に忘れてただけなので追加しておきました

香織ねーちんのバラニウム装備……
格闘主体のキャラなので近接武器から自由選択
その装備によって技の追加と威力の変更をします



香織のバラニウム装備 安価下

────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 香織  21  記憶喪失の強いお姉ちゃん(山科民警)  侵食率:00.00%

 【ステータス】(個人力4205/4880 平均467/542(小数点切り上げ) )
  HP2000/2000 筋力:255/355 防力:240/340 脚力:200/300(300/450)
  知力:330 視力:250 直感:250(375) 射撃:300 物理:380(480)

 【装備】
  頭:なし 胴:外骨格 右手:ナックルダスター  左手:ナックルダスター  
  予備(0/5):  総重量  00/355

 【技】
  中・射単:ハンドガン  威力200 装弾25
  近・特単:ガンカタ    威力216 装弾25  耐久減少 武器40 
  近・物単:格闘術    威力450
  近・物単:格闘術弐式 威力500
  近・物単:格闘術参式 威力550


 【スキル】
  武術の達人 脚力、直感に1.5補正 物理技量に+100
  体術使い   体術命中+10%・体術の威力+20%

 【所持】
   ハンドガン(重:1 装:25 弾:250/250 威:200)
   外骨格(筋力・防力・脚力を+100)
   ナックルダスター(重:3 耐:550/550 威:300)
   ナックルダスター(重:3 耐:550/550 威:300)

────────────────────────────────────────
────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 憩  10   気の強いイニシエーター(山科民警)  侵食率:23.00%

 【ステータス】(個人力3560/3860 平均396/429(小数点切り上げ) )
  HP1200/1200 筋力:300/400 防力:200/300 脚力:350/450 知力:250
  視力:300 直感:300 射撃:350 物理:310

 【装備】
  頭:なし 胴:なし 右手:Aライフル 左手:なし 予備(0/5):なし  総重量  31/300

 【技】
  中・射:アサルトライフル 威力:16x16(256) 装弾:172 命中+5%
  近・物全:回し蹴 威力100
  近・物単:踵落し 威力120
  中・物単:飛び蹴 威力200
  遠・射単:対物ライフル改 威力531 装弾:4 命中+5%

 【スキル】
  因子(プラナリア):回復力8倍
  ガストレア因子L1(侵食1~25):毎ターンHP150回復

 【所持】
  アサルトライフル(重:31 装:172 弾:1720/1720 耐:234/234 威:16 連:16 命+5)
  外骨格(筋力・防力・脚力を+100)
  対物ライフル改(重:32 装:4 弾:20/20 威:531 命+5)
────────────────────────────────────────


修正完了……だと思います
格闘技は武器威力完全依存して元の技威力に武器威力追加する感じで


→先遣隊全滅  敵は100%(100匹)




交戦している音は聞こえない

生存者、負傷者……その声も

聞こえるのは巨大昆虫と化した蟻の足音

花菜「………………」

陽羽「花菜、悔やんでる暇はないよ」

花菜「解ってるわ。言われなくたって」

暗闇の中で光るガストレアの無数の瞳

これが仮に蜘蛛だとしても

その数はたった4人で相手するような数ではない

香織「大きい蟻ね……私と同じくらいかしら」

憩「呑気なこと言ってると殺されるよ。香織」

香織「かもしれないわね……ねぇ花菜。正直言ってこの多勢に無勢は厳しいと思わない?」

花菜「でもここで逃せば東京エリアが終わる可能性があるから」

だから戦う

私達の生きていく場所を、聖天子様の理想を叶えるための始まりの街を、すべてを守るために


・戦闘開始。団体専用システムを使います


ガストレアステージⅠ100x100=10000(部隊総合力)

花菜(4,133)+陽羽(9,023)+香織(4,880)+憩(3,860)=21896(部隊総合力)

※味方被害判定を省略(圧倒的戦力差)

花菜(リーダー)への好感と信頼

陽羽(96/101)=197÷2=99 憩(58/66)=124÷2=62 香織(15/15)=30÷2=15

=99+62+15=176÷3=59

コンマ判定に補正+59

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 


安価下コンマ判定(反転  12→21)

ゾロ目は関係なし

00=100


コンマ62+59=121=討伐数150匹

花菜の討伐数に個人力(459)10%の45匹
陽羽の討伐数に個人力(1003)10%の100匹
香織の討伐数に個人力(542)10%の54匹
憩の討伐数に個人力(429)10%の42匹

を追加

=150+45+100+54+42=391匹討伐(291匹オーバー)


※戦闘を終了します

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


全員で協力しつつ殲滅し、生存者ではなく遺体を捜索

でも……それも多分

滅入る私に陽羽は「そういえば」と、声をかけてきた

陽羽「全部ステージⅠのモデルアントだったね」

花菜「そうね……」

モデルアントは考えるまでもなく陸のガストレア

それがモノリス付近に来るどころか

中にまで来てるなんて……

憩「お姉ちゃん!」

花菜「綺麗な遺体はあった?」

憩「それは……えっと、その。これ見て」

花菜「なに……?」

憩ちゃんが手渡してきたカメラは赤黒く汚れていて

馴染み深い人間の血の匂いを漂わせる

花菜「……これがどうかしたの?」

香織「問題はその中身よ。画像……見てみて」

ついさっき撮られたであろう画像は3枚

見辛い2枚の画像のあとに続いた最後の画像はサーチライトのおかげでよく撮れていた

香織「それ、貴女は解る?」

花菜「……解るわ。実物はないけど写真とかでは見たことある。これは」

ステージⅣ――アルデバラン。話によれば

唯一バラニウムに対抗できる能力を持つガストレアだわ


陽羽「花菜、それって不味いんじゃないの?」

花菜「不味いわ。思っているよりも……」

可能なら今すぐにでも闇の中に駆け込んでアルデバランを討伐したい

けど……ステージⅣはアルデバラン以外にもいるし

ステージⅠ100匹なんて優しかったって思うほど数に囲まれる可能性が高い

それにガストレアの行動に違和感もあるし

花菜「でも無理はできないわ。最悪誰か死ぬわよ……この四人でも」

憩「死……? このチームでも?」

香織「さっきのが1000匹いる可能性だってあるでしょ? 怪我すれば動きも鈍るし可能性はあるわ」

花菜「お姉ちゃんの言う通りよ。それに、こんな視界の悪い場所でまともに戦えそうもないし」

陽羽「そっか、なら自衛隊が来るかわからないけど呼んで交代しよっか」

そう言いながら陽羽はしゃがんで地面に手を当てると

敵も近くにはいないみたいだし。と安心したように笑う

花菜「ならそれまで遺体を整理しておくわ。みんなは休んでていいからね」

生存者ゼロ

遺体と言える遺体も数は少なく

部分的に欠けていたり、大部分が欠けていたり

悲惨なものばかりだった


安価下コンマ判定


奇数で香織

偶数で陽羽


→香織



香織「花菜」

花菜「お姉ちゃん? 何しに来たの?」

香織「私も手伝うわ」

花菜「何言ってるのよ……無理だわ」

香織「ううん、出来る。私には出来る……平気なの。全然。悲しいとは思うけどでも」

お姉ちゃんは悲しそうに口元を動かして

引きつった笑みを浮かべる

から元気ではないそれは私の作業を止めた

香織「死体弄りに嫌悪感を感じないのよ……私、慣れているみたいなの。そういうことするの」

花菜「………………」

香織「警察ではあっても鑑識とかではなかったのに……なんでかしらね」

誰のものか判別不可能な手足を拾うお姉ちゃんは全く動じない

過去にたくさんの死体を見た

過去にたくさんの遺体を作った

過去にたくさんの遺体を弄ってきた

……なんて言えるわけないわ


花菜「お姉ちゃん、それは……」

香織「気にするわ。するに決まってる……私がどんな人間なのか余計に解らなくなったのよ?」

花菜「っ……」

香織「私は人殺しだったりするの?」

単刀直入なその質問に安易な答えは返せない

真実を告げればイエスだけれど

それを今のお姉ちゃんに伝えたらどうなるか想像もつかない

でもいま嘘をついて

あとで真実が明らかになった際にどうなるのかも解らない

香織「花菜……貴女は知らない?」


1、知ってるわ。人殺しよ
2、ううん。違うわ
3、ごめんね……知らない
4、私はそうよ。お姉ちゃんはいつも……その私を止めようとする人だった
5、その他


安価下


花菜「知ってるわ。人殺しよ」

嘘も誤魔化しもなく

記憶喪失であるお姉ちゃんに真実を告げる

そんな記憶からは守りたいと思った

でも、ガストレアとの戦いに巻き込んだ

そうすれば嫌でも死と巡り合い、遺体なんてたくさん見てしまうなんて分かっていたのに

香織「……そっか」

顔を顰めたお姉ちゃんはそうだと覚悟していたらしく

驚いた様子はなく、むしろやっぱりねと納得したような感じだった

香織「覚えていないなんて最低ね……私」

花菜「脳が傷ついた結果の喪失に責任を感じる必要なんてないわ」

香織「どうしてそう簡単に言えるの? 人を殺したのよ?」

花菜「ならお姉ちゃんは今まで食べたお肉や野菜のことも全部覚えてるの?」

香織「それとこれとは話が――」

花菜「一緒だよ。人も野菜も豚も鳥も牛も……全部生きてるんだから。一緒だよ」


花菜「なのに記憶喪失も何も関係なく忘れてる。ううん、それどころか記憶すらしてない」

香織「それは……」

花菜「生きるためにしてること……人を殺したのだって同じだったわ。少なくともお姉ちゃんは」

私は……違った

苦痛に歪む表情

恐怖に怯える表情

死を目前にして尊厳も捨てて命乞いをする姿

それらを見て楽しんでいた

香織「花菜、貴女もなの?」

花菜「……どうかしらね。どう思う? どう見える?」

香織「………………」

お姉ちゃんは私のことを見つめて

ためらいながらもそれを口にする

香織「こういう場にその表情は不適切だと思うわ」

花菜「……私はその不適切なことが出来るような人間だっていうことよ。質問の答えにはなるかしら?」


なぜだか自分が止められなかった

そんなことを言う必要なんてなかったのに

そんな表情をするつもりもなかったのに

香織「人殺しの姉妹だったのね?」

花菜「……そうね」

香織「私は貴女のように遺体の中で笑える人間だったの?」

花菜「遺体を見て感じたのが答えよ。記憶にないとしても、それは変わらないはずだわ」

どこを見ても視界に映る凄惨な戦いの痕

そこから流れるように視線を動かしたお姉ちゃんは

転がる遺体を見つけて手を触れる

香織「……それが本当なら、私は笑えない人間だったのね」

花菜「そうなるわね」

香織「………………………」

頭で覚えてなくても心では覚えてる

それで納得して……とは言わないけれど。でも

花菜「あまり気に病んだりしないでね……記憶がないことを」


花菜「忘れたのは仕方がない事なんだから」

香織「………………」

花菜「無理に山科香織を演じなくていい……思ったままでいい。それがお姉ちゃんなんだし」

そこまで言い切って

私は足元に転がる誰かの体の一部を手に取る

赤黒い液体に塗れたそれはぬちゃっと不気味な音をたてて

この状態になってから時間が経ったせいかわずかに腐敗した臭いが鼻をつく

香織「花菜」

花菜「なに?」

香織「………………」

私のことを見るお姉ちゃんの瞳は憂いを帯びていて

可哀想なものを見ているようでなんだか複雑な気分になる

花菜「なんなの?」

催促するように強く聞いた私に向けて

お姉ちゃんはようやく続けた

香織「私のことよりも、貴女は貴女のことを考えるべきだわ」

そこでお姉ちゃんは言うのを止めたけれど

心の中で続いたであろう言葉は予想がついた

花菜「…………」

笑えるなんて狂ってる

そう言いたかったんだよね? お姉ちゃん

でもね――

懐かしい匂いと感触を感じながら

お姉ちゃんには見えないように笑みを浮かべる

――それが私なのよ。お姉ちゃん


・0日目終了


とりあえずここまでにします



今日は絶不調……書いてることが解らなくなった
簡潔に現すと
花菜さんが悪い方向にいくフラグ……みたいなものです

幼く感じたのは
花菜「~よ」
じゃなく
花菜「~だよ」
って言ったからだと思う
子供目線の台詞っぽくない?

……一瞬殺戮幼女に戻ったのかと


→  1日目  朝  



安価下再開位置


1、聖居
2、自宅
3、外周区


→聖居



花菜「聖天子様、休まないとモノリスの前に貴女が倒れてしまいますよ」

聖天子「……………………」

聖天子様は疲れきった表情で私を見ると

今気づいたかのように「山科さんですか」と呟く

その声には元気も何もない

アルデバランがきたっていうこともだけど

モノリスがあと一週間で倒壊することが確定

その上新しいモノリスができるまでは倒壊から三日間も間が空いてしまう

そうなったらエリア代表としては気が気じゃないわよね……

聖天子「……山科さん、アジュバントの結成をお願いします」

花菜「それはもう聞いたわ」

聖天子「……では行動をしてください。一刻を争う事態なのです」

聖天子様は疲れた体を寄せるように私へと倒れ掛かりながら

静かに口を開く

聖天子「東京エリアをどうか救ってください。ガストレアによるエリアの壊滅は……あってはならないのです」


花菜「……それも聞いたわ」

聖天子「………………」

聖天子様からの答えは言葉ではなく小さな寝息

このまま寝てしまっていいの? 聖天子様

少しいたずらされても文句は言えないわよ?

なんて下らない事を思いながらこの先のことに思考を回す

花菜「……アジュバント。どうしようかしら」

プロモーター3人、イニシエーター3人

合計6人で3組が一つのアジュバントとなる

私と陽羽、お姉ちゃんと憩ちゃんが組むのは確定として

あとひと組必要になる

……それをどうするかよね


1、そんなことより聖天子様に悪戯
2、そんなことより聖天子様をベッドへ
3、組んでくれる民警を探しに行こう
4、その他


安価下


花菜「……軽い」

羽毛布団をベランダに運んでいるのかと勘違いするほど

聖天子様の体は軽い

私の力があるだけなのかしら?

それなら良いけどそうじゃないなら

不健康すぎるわよ聖天子様

肌も白すぎるし……崇め奉られるための石像みたい

花菜「………………」

聖天子「……………」

聖天子様をそっとベッドに横にさせて

その綺麗な寝顔を見下ろす

花菜「……貴女の命令、承ったわ聖天子様」

聖天子「んっ……」

花菜「っと」

起こさないように囁いたつもりだったけれど

聖天子様は少しだけくすぐったそうに呻いた


安価下コンマ一桁


1  3  8  ゾロ目で  継続


→移動


1、三島ロイヤルガーター
2、天童民間警備会社
3、弓月民間警備会社
4、山科民間警備会社
5、司馬重工警備会社
6、外周区
7、その他



安価下


片桐だった……弓月しか記憶になかった


→天童民間警備会社




安価下コンマ判定

奇数 木更

偶数 れんたろー


→蓮太郎


アジュバントを結成して欲しいという聖天子様のお願いを伝えるために

天童民間警備会社へと向かう

公的な理由があれば行くことくらいは許される……わよね?

まぁ、アジュバントを組ませては貰えないだろうけれど

花菜「…………………」

軋む階段をゆっくりと駆け上がり

懐かしいドアを静かに開ける

花菜「……あら」

蓮太郎「……花菜さん」

花菜「久しぶりね蓮太郎くん」

蓮太郎「久しぶりね。じゃねーよ」

ごく普通の挨拶のそれに対してきつく言い放った里見くんは

さらに目を細めてキッと睨む

そんな怖い顔しなくてもいいじゃない


蓮太郎「何してんだよあんた……なんで勝手にいなくなってんだよ!」

花菜「で、電話とかメールはしてるし……」

蓮太郎「それだけしてればいいって訳じゃねぇんだよ……こっちは」

里見くんは伏し目がちに言うと

大きくため息をついて社長の机を見つめる

蓮太郎「見てわかるだろうが社長はいねーぞ」

花菜「延珠ちゃんは?」

蓮太郎「向こうのソファにいるぞ」

里見くんの頭越しに見えたソファでは

いつもの服装の延珠ちゃんがぐっすりと眠っていた

花菜「……あぁ、寝てるのね」

蓮太郎「消えた稼ぎ頭の分こっちは必死なんだよ」

花菜「ごめんね」

蓮太郎「謝られたって納得いくかよ」


里見くんは相変わらず厳しく言う

でも木更ちゃんみたいに敵視してるってわけではないみたい

どちらかというと物寂しさを感じるというかなんというか

……私に会えなくなって寂しかった? なんて

そんなことあるわけないわよね

せいぜい料理が食べれなくなったのが残念ってところかしら

花菜「納得いかないって言われても……木更ちゃんから聞いてるんでしょ?」

蓮太郎「復讐の敵になるからだろ? なんでそんな話になったんだよ。なんでそんなことになっちまったんだよ」

花菜「……………………」

蓮太郎「仲良くやれてたはずなのによ……なんで、なんでそうなっちまったんだよアンタ達は!」



1、ごめんね
2、私が木更ちゃんの闇に踏み込んでしまっただけのことよ
3、貴方は木更ちゃんの傍に居てあげてね
4、いつかはなっていたことが今起きただけよ……そういう性分だもの。仕方がないでしょう?
5、その他



安価下


とりあえずここまでにします。ありがとうございました

明日は可能ならお昼から……





花菜「私に会えなくて寂しかった?」

蓮太郎「…………」

花菜「ふふっ、なんてじょうだ――」

蓮太郎「そうだよ。寂しかったよ。会いたくてたまらなかったよ。わりぃか?」

花菜「」

……という展開も考えてた


さいかいします


花菜「……ごめんね」

蓮太郎「俺が聞きたいのはあんたの謝罪じゃねぇって言ってんだろ」

花菜「そう言われても困るのよ……そんな話になったからこうなったってだけの話なんだから」

蓮太郎「っ……」

私が余計に首を突っ込んだだけだけれど

それを言ったところで何も変わりはしないだろうしね

花菜「貴方は木更ちゃんの傍にいてあげてね」

蓮太郎「嫌だって言ったら?」

花菜「蓮太郎くんはそんなこと言わないわ。だって、今までずっと木更ちゃんの傍にいてあげたんだもの」

蓮太郎「…………」

里見くんは何かを言いたそうに社長の机から私へと

流れるように視線を移動する

蓮太郎「俺はあんたとは戦いたくねーよ。力量差があってもなくても」

花菜「………………」

蓮太郎「でも、木更さんとも戦いたくねーんだよ。俺は」


花菜「別に木更ちゃんのそばにいるから私と戦うなんてことは――」

蓮太郎「木更さんは少なくともそのつもりだ。あんたが邪魔するって言うなら殺すって宣言したんだよ」

花菜「…………そう」

蓮太郎「里見くんも協力してくれるわよね。ともな」

里見くんはその時のことを思い出したのか

苦虫を潰したかのような苦悶の表情を浮かべる

邪魔するなら里見くんでも殺す

そんな最悪の台詞を言ったりはしなかった

そんなことに安堵してる私はちょっとズレてるのかしら

花菜「蓮太郎くんはそれに答えたの?」

蓮太郎「……考え直してくれって言ったさ。でも無駄だった」

花菜「………………」

里見くんの物憂げな表情は見ていて悲しくなる

悪いことをしちゃったわね……本当



1、……そういえばね。話があるのよ(アジュバントの件を話す)
2、悪いのは私だから……当たるなら私にね? 蓮太郎くんが望むこと、出来るならなんでもしてあげるから
3、ごめんね
4、ぎゅっとする
5、木更ちゃんが復讐のあとにではなく、その前に気づくことができればきっとまた戻れるわ
6、その他



安価下


花菜「そういえばね。聞いてる?」

蓮太郎「聞いてるって?」

花菜「三十二号モノリスの件よ。一応……ニュースはやったと思うけど」

蓮太郎「聞いてるよ。でも追い払ったんだろ? あんたが」

ニュースでは自衛隊という話になっていたはずなのに

里見くんはまったく疑いもせずに私だと言い放つ

花菜「そうよ」

蓮太郎「じゃぁなんだ? あんたのことだガストレア感染者をエリア内に逃したなんてことはねーだろ?」

花菜「……ガストレアの集団が再度侵攻してくるわ」

蓮太郎「はぁっ!?」

バンッと机を叩きそうになった里見くんの手を寸前で掴む

花菜「延珠ちゃんが起きるわよ」

蓮太郎「……………っ」

様子を見てみると

里見君の大声で延珠ちゃんは身動ぎしただけでそのまま静かに寝息を立てる

……相当疲れてるのかしらね


蓮太郎「……それで?」

花菜「民警はアジュバント……わかりやすく言うと民警同士で隊を組み、軍隊のような組織的戦闘に参加して欲しいって」

蓮太郎「……なんで言い直したんだよ」

花菜「連太郎くんはどうせ座学なんて記憶にないと思ったから。かしら?」

重苦しい空気を振り払うように笑っては見たものの

全然効果はなかったらしく

里見くんは私から目をそらし「勝手に決めんなよ」って呟く

怒らせちゃったかしら

花菜「つまり、あと六日でモノリスが倒壊しガストレアの集団が押し寄せるから、民警は隊を結成してそれを阻止してって事よ」

蓮太郎「で、あんたは俺達と」

花菜「ごめんね、それは無理だわ」

蓮太郎「……わかってるから言うなよ」

残念そうに言う里見くんの顔を下から見上げるように見つめながら

少しでも和らげばと言葉を紡ぐ

花菜「悪いのは私だから……当たるなら私にね? 蓮太郎くんが望むこと、出来るならなんでもしてあげるから」


里見くんはその言葉が気に入らなかったのか

表情を軽くするどころかきつい視線に戻ってしまった

花菜「れ、蓮太郎くん?」

蓮太郎「そういうこと軽々しく言うんじゃねぇよ」

花菜「そんなつもりは……」

蓮太郎「じゃぁどういうつもりだよ。なんでもするって」

決して軽い気持ちではなかったんだけどな……

里見くんが悲しそうで寂しそうで

その気持ちを少しでも和らげてあげらればって思っただけで

花菜「……………………」

蓮太郎「俺が望めばなんでもしてくれんのかよ。戻ってきてくれって望みも叶えてくれるのかよ!」

花菜「……ごめんなさい。出来ることなら。だから」

蓮太郎「出来ることって……なんなら出来るんだよ。何ができるんだよ。あんたに」


花菜「出来ること……」

里見くんに私がしてあげられること?

アジュバントは組んであげられないし

今さっき言われて断った通り

この事務所に戻ってくることだって無理

蓮太郎「木更さんからはあんたには関わるなって言われてるんだ」

花菜「………………」

蓮太郎「延珠なんかはあんたの料理が食べたいって言う。俺のじゃ美味しくないって文句を言う時だってある」

延珠ちゃん……

そうよね、寂しいわよね

大人である私や、高校生である里見くんならまだ割り切れるかもしれない

でも子供の延珠ちゃんにとっては

花菜「じゃぁ……毎日お料理を作って送ってあげる。それでいい?」

蓮太郎「……良いわけないだろ。そんなのわりぃよ。嬉しいけど」


花菜「でもだったらどうして欲しいの?」

蓮太郎「っ……だからそういう命令待ちみたいな言い方やめろって言ってるんだよ」

花菜「だ、だって蓮太郎くんには迷惑かけちゃったし……」

なんだか寂しそうだったから

なんて言ったらまた怒られそうだから控える

花菜「そのお詫びにでもなればって思ったのよ。なにかダメなの?」

蓮太郎「…………ダメに決まってんだろ」

花菜「どうして?」

首をかしげて尋ねた私に対して

里見くんはバッと顔を横に傾けながら答える

蓮太郎「あんたは少し無警戒すぎんよ……」

花菜「そうかしら? 殺気とかには敏感なつもりなんだけど」

蓮太郎「そっちじゃねーよ」

花菜「?」


花菜「良く解らないわ」

蓮太郎「だから、俺みたいな異性に出来ることならなんでもする。みてーなのはさ……」

里見くんはポリポリと頭を掻きながら呆れたように呟く

それがいけなかったってことなのね

それが気に入らなかった……と

花菜「それは連太郎くんを信頼してるからよ。いくら私でも、誰彼構わずそんなこと言わないわ」

蓮太郎「……………………」

花菜「心配してくれてありがとうね。蓮太郎くん」

ふふっと笑いながらそういうと

里見くんはちょっとだけ顔を赤くしながら

心配なんてしてねーよ! と抑え気味に怒鳴る

人を心配したことを恥ずかしいだなんて思う必要なんてないのに赤くなっちゃって

里見くんってばやっぱり面白い子だわ



1、それじゃぁね。里見くん
2、ほほにキスしてあげる
3、ぎゅっとしてあげる
4、頭を撫でてあげる
5、その他


安価下


花菜「蓮太郎くん」

蓮太郎「なん――」

また何かいうのかと

目を細めようとした里見くんの胸に飛び込むように抱きつく

延珠ちゃんのように軽くはない私によるそれは

さすがの里見くんも耐え切れずに倒れこむ

蓮太郎「な、なにすんだよ……」

花菜「たまに子供たちがこうやってせーぶん補給! ってしてくるのよ」

蓮太郎「だ、だからって俺にやることはねぇだろ!?」

里見くんの体に顔を埋めているからか

ドキドキと平常心ではない鼓動が聞こえる

押し倒した形になったからかな……ふふっ、驚いたわよね

花菜「そうねぇ……れんたろーくんせーぶん補給。っていうことで」

蓮太郎「ば、馬鹿言ってるんじゃねぇよ」

花菜「あら、別に蓮太郎くんがせーぶん補給してもいいのよ?」



安価下コンマ判定


1327  またはゾロ目で  継続!


花菜「……なんてね。私なんか抱きしめたところで嬉しくないわよね」

自分の体に魅力なんて全くないことは解ってた

だから最初から最後まで全部冗談、戯れ合いのつもりだった

いつもの里見くんらしく

わかってんならやんなよなとか

悪態を付くのを期待した

けれど里見くんは離れようとした私の体をそのまま押さえ込んで

離れるのを許してはくれなかった

花菜「ちょ、ちょっと……なに?」

蓮太郎「あんたが言った通りだよ。感じてるんだ。あんたのこと」

花菜「……………………」

少しだけ浮き上がっていた顔を

また里見くんの胸の中へと埋める

花菜「私なんかを感じてどうするのよ。男の子を抱いてるのと変わらないでしょ?」


蓮太郎「そう思ってんのはあんただけだよ」

花菜「……煽てたって変わらないわよ?」

蓮太郎「一々うるせぇんだよあんたは。黙って抱かれててくれ」

里見くんはそう言いながら腕の力を少しだけ強くする

そんなことしても私の体は軋まない

痛いだなんて思いもしない

花菜「……蓮」

蓮太郎「あんたは女だよ。こうしてても」

花菜「………………」

蓮太郎「……柔らかいし、あったけぇし、小さいし。なにより優しいからな」

また一段と強く抱きしめてきた里見くんの体が静かに上下する

驚いた……まさか里見くんがそんな風に思ってたなんてね

文字通り思いもしなかったわよ、里見くん

花菜「…………………」


1、なに恥ずかしいこと言っちゃってるのよ
2、別に……私でいいなら好きなだけ抱いててもいいわよ
3、ありがとう、里見くん
4、その他


安価下


花菜「ありがとう、蓮太郎くん」

里見くんに体を預けて

里見くんのいろいろなものを直接感じ取る

体温とか、鼓動とか

抱きしめる腕の強さもその優しさも

蓮太郎「……もう少しだけこうしていたいって願いは聞けるか?」

花菜「……うん」

里見くんの優しい声色の問いかけに対して

私は静かに答える

私達が黙り込み、静けさに包まれる事務所には

延珠ちゃんの可愛らしい寝息が聞こえる

花菜「……これ、みんなには秘密にしてね?」

蓮太郎「あんたが人に抱きつくのなんて秘密にする意味ねーだろ」


確かにその通りだった




・お昼に移ります


再開位置固定→学校


イベント判定 安価した一桁


1 美菜
3 香織
5 子供連合軍
7 聖天子
9 面倒くさそうな人たち


→1日目  昼  外周区学校


「勝負しようよせんせー!」

私達が学校に向かうと

子供たちは急にそんなことを言いだして

近くの瓦礫を壁にして身を潜めてしまった

花菜「……なに?」

陽羽「勝負って言ってるんだから勝負なんじゃないのかなー?」

憩「なん――」

憩ちゃんが何かを言おうとした瞬間

ひゅっと音がしたかと思えばベチャッと音がして

真希ちゃんの悲鳴が上がった

真希「わたしの服がぁっ!」

真望「どろ……?」

花菜「……泥合戦でもしようっていうこと?」  


ちょっと中断します


真希「不意打ちとは卑怯だよ」

真望「卑怯だよ!」

「真希ちゃんは当たったからゲームオーバーだよ」

真希「むぅ……」

どこからともない声に

真希ちゃんが悔しそうに唸る

不意打ちでゲームオーバーだなんて

すごく不親切なゲームだけど……

真希「真望、任せたよ」

真望「うん、任せて」

ぐっと拳を作ってみせた真望ちゃんは

適当な砂を握って子供達が隠れたであろう場所に駆け込んでいく

真望「せーばい!」

「天誅!」

瓦礫の山のところから聞こえてきたその声に続く

2回のバシャバシャっという音

真望「……天誅された」

帰ってきたのは泥だらけの真望ちゃんだった


陽羽「まぁ砂を握って行った時点でわかってたかなぁ」

花菜「そうね……」

陽羽「雨降ったわけでもなく泥ってことは用意して――っと」

飛んできた泥団子を陽羽は軽々しく避けつつ

鞘に収めたままの刀を握る

まさかそれで叩くわけじゃないわよね?

痛いわよ絶対

なんて考えを読んでか陽羽はニヤリと笑う

陽羽「用意してたってことだし、陽羽たちも用意してたもので戦って良いってことだよねー?」

ティナ「そうとは言い切れませんよ?」

憩「だからって何もなしに突っ込んだら真希真望の二の舞でしょ? あたしは賛成だね」

花菜「実弾なんて許可しないわよ。憩ちゃん」

憩「それは持ってきてないよ。あるのは靴……あたしには香織直伝の必殺キックがあるからね」


花菜「授業しに来たつもりだったんだけれど……」

陽羽「体育ってことでいいんじゃないかな?」

花菜「うーん……」

お姉ちゃんも似たようなことやっていたんだったっけ

これはその名残みたいなものでしょうね

ティナ「体育という授業はこういうことをするものだったんですね」

憩「さぁね。あたしは普通の学校は知らないし。どんなことしてるのかなんて知らないね」

ティナ「そうですか」

花菜「………………」

たまにはこういうのも悪くはないわよね

ティナもちょっとは馴染んできているとは言え

まだまだ硬い感じがするし

ここら辺でこういう遊び……っていうのはアレだけれど

こういったみんなで楽しむようなことをするのも……悪くはないだろうしね




1、陽羽
2、憩
3、ティナ
4、真希
5、真望


安価下(交流)


→真希


ティナも気になるけれど

服を汚しちゃってちょっと残念そうな真希ちゃんに話しかけようかしらね

花菜「真希ちゃん」

真希「お姉さん……ごめんね、お洋服汚しちゃったよー」

花菜「ふふっ、別に良いのよ? 子供だもの。汚してくれないと困っちゃうかな」

真希「汚れがおちなくなっても?」

花菜「そうね……汚れが落ちなくなったら困るけど、そうならないように洗うから」

……機械が。だけど

もちろん、必要なら手洗いもするけど基本的には洗濯機だもの

真希「お姉さんが大変になっちゃうね」

花菜「そういうことは子供が気にすることじゃないわよ」

真希「お姉さんがわたしのお母さん……かぁ」

花菜「なぁに? 妹ちゃんの方が嬉しいの?」


なんの気なしに聞いたその言葉に対して可笑しそうに笑うと

それはないかなーと呟く

花菜「じゃぁどうしたの?」

真希「……お姉さんはお姉さんなんだけど。もしもわたし達のお母さんだって思ってくれてるなら」

花菜「うん?」

真希「……………………」

真希ちゃんは言うのを少し躊躇って

浮かない表情で私を見る

私がお母さんでいいならってことよね?

そんなことは全然構わない

というか

明確に決めたことなんてなかった

ただただ家族だって思ってただけで……

悩む私に向かって真希ちゃんはそれを口にした

真希「わたし達のママのお墓参りに一緒に来て欲しい」

花菜「……お墓参り?」

真希「うん。今でも時々行ってるんだけどね。ママに新しいお母さん見せてあげたいかなって」



1、いいよ
2、それは……お母さんに悪いんじゃない?
3、ごめんね、知っての通り時間はないの
4、その他



安価下


花菜「いいよ」

真希「ほんと? じゃぁさ、明日の朝にいこ!」

明日の朝……

なにか予定は――ないわね

アジュバント結成が優先事項だけど

それよりも子供のことを優先したって別に良いわよね?

花菜「そうしましょうか」

真希「えへへっ、ありがとうお姉さん!」

嬉しそうな真希ちゃんの笑顔

でも……お墓参りって

お墓を作ってくれたの? 誰が?

花菜「………………」

わかりきった自分の問は口にはせずに飲みこんで

真希ちゃんの頭を撫でた



・昼を終わります


再開して直ぐですが、今日はここまでにします
ありがとうございました




真希真望一歩進展です
お姉さんからお母さんに昇格?
でも、お姉さんと言いつつ自分が妹ちゃんには「それはないかなー」と言う……


安価下再開位置選択  夕方


1、三島ロイヤルガーター
2、弓月民間警備会社
3、山科民間警備会社
4、司馬重工警備会社
5、自宅
6、商店街
7、聖居
8、その他


安価下


千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
伊熊 将監 (-29/-14  敵)

-29-14+7+7=-29


安価下コンマ判定

01~29で張り詰める緊張感



13 夏世

24 将監

78 両方

569 三島さん!


→話すべき相手がいないようだ



「なにかご用でしょうか?」

花菜「三島さんはいらっしゃいますか?」

「いえ、現在社長は居りませんが、よろしければご用件をお伝えしましょうか?」

花菜「うーん……将監さんとか、夏世ちゃんもいませんか?」

もういっそ単刀直入にと思った問に

受付の女の人はいません。と首を振る

花菜「……なぜ」

私はことごとく避けられてると?

そういうことなの?

まぁ、里見くんには会えたけれど……

花菜「……そうじゃなくて」

余計なことを考える頭を振ってアジュバントのことを考える

どうしようかしら

話だけでも通しておいてもらうべきかしら?


社長である三島さんに話しておくべき?

それとも、将監さんに直接伝えてもらう?

……でも、将監さんって私の事大嫌いよね?

話を通したところで聞いてくれるかしら?

花菜「………………」

社長からの指示でならあの会議場での言動を見るに

仕方がないって協力してはくれそう



1、三島さんに伝えてもらう
2、将監にアジュバント申請
3、少し待ってみる
4、移動
5、その他



安価下


花菜「では、将監さんに……」

アジュバントを組んではくれませんか?

山科民間警備会社の山科花菜からのお願いです

と、要件だけをまとめて伝言をお願いする

三島社長がいないのはそこらへんの情報を集めているからだろうし

アジュバントを組まなければいけない理由まで話す必要はないと思う

花菜「では、お願いします」

「承りました。山科民間警備会社様ですね」

そう言った女の人は何かの資料を見て

不意に顔をしかめた

「あの」

花菜「?」

「失礼ですが会社の電話番号の方を控えさせて頂いても宜しいでしょうか? ちょっとこちらの情報にはないので」

花菜「……その程度なのね。今の私の会社」


・伝言をお願いしました
・今日の夜または明日の朝に電話がなければ決裂です。確率は信頼度、好感度に依存します
・夜に移行します

あれ?
所属山科民間警備会社になるんだ、てっきり聖天子預かりの身なのかと思った


>>973
特殊ライセンスは効力が高すぎるので
公的には山科民間警備会社で通し
必要であれば聖天子様預かりの特殊ライセンスを行使します



再開位置選択


1、自宅
2、聖居
3、商店街


安価下


安価下イベント判定 コンマ一桁

現在メンバー は花菜と陽羽です


1 歌が聞こえる 
2 聖天子様 
4 争いごと

9 悠河


ゾロ目で将監からの返事(好感信頼ともにマイナスのため最低値)


→商店街


陽羽「報道のおかげか、混乱はしてないみたいだねー」

花菜「そうね」

今はまだ混乱させたくないっていう聖天子様の判断は正しかったと思う

ギリギリになって情報を開示するのは

避難しようとする側からしたら酷い話にだけれど

自力での移動手段が徒歩しかないわけだし避難しようにも避難できないから

下手に混乱させるよりは幾分マシだもの

花菜「……守らなきゃね」

陽羽「そだねー、頑張らないと」

気合を入れて鼻を鳴らした陽羽は笑みを浮かべる

それが失われてしまう万が一もあり得ると考えると

少しだけ不安になってしまった


陽羽「そんな顔しなくても陽羽は平気だよ。強いからね」

花菜「………………」

強いからこそ不安なのよ

陽羽は自分がイニシエーターだからって

私よりも無茶な戦い方とかすることもあるし

……ティナと単身で戦闘した私が言えたことじゃないけど

花菜「私も平気だから――」

陽羽「ううん、花菜はヘーきじゃないでしょ。誰彼構わず盾になりそうだし」

花菜「盾って」

陽羽「私はその剣になるからね。ナイトは剣と盾持ちじゃなくちゃ」

なんの話なのか分からず首をかしげると

陽羽はゲームの話だからね。と苦笑した


陽羽「ところで、ここには何しに来たの?」

花菜「えっとね……」

商店街に来たのは……


1、裏路地の調査
2、デパート
3、武器屋
4、不動産



安価下


スレ立てとかも必要そうなので
今日はここまでにします、お疲れ様でした



……ちなみに夜です


再開します。次スレで

【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその9】
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその9】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411994317/l50)


補足と訂正

ひと月経過の補正を好感度と信頼度に足します(関係が悪くないキャラのみ)

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