妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」兄「その2」(1000)



  ∧,,∧
 ( `・ω・) また会ったな!ようこそ、ID腹筋スレへ!
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 しー-J

ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。

例1 ID:wwh7KM12 の場合 712 なので712回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないですが今日は厳しくオナニー10回。

さあ、存分に腹筋するがよい。↓

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(  \ / _ノ |  |
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兄「この歳で、かあ……」

妹「やっぱりね、冷静に考えたんだけどね」

兄「うん」

妹「この歳で処女はもうヤバいっていうか、男の人に引かれちゃうっていうかぁー」

兄「……ていうかさ」

妹「んー?」

兄「……何?『その2』って」

妹「……今までは前戯だったって事、かな?」

兄「人生嫌になってくるぜ」

妹「やっぱパート2ではさ、今までとはちょっと変わるよね」

兄「ほお、変わるのか」

妹「ここから謎解明編スタートだよ!」

兄「……謎なんてあったか?この話」

妹「……えーっと……『なぜお兄ちゃんの周りには変な女の人ばっかり集まってくるのか?』とか」

兄「それ謎でもなんでもねえな」

(※一応、前スレです)

妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」
妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1394500038/l50)

(腹筋スレパート化ってなんやねん……まとめで長い長い叩かれとるやんけ……書くけど)

妹「うーあー……夏休み終わっちゃうよぉ……」グテーッ

兄「ああ、そうだな」

妹「結局夏休み、お祭り行っただけじゃん……あーもっとお休み欲しいよぉー。もっと遊びたいよぉー……」バタバタ

兄「……それはいいけど、妹」

妹「んあー?」

兄「お前……宿題終わったのか?」

妹「……はて?シュクダイン?全体攻撃はマハシュクダインかな?」

兄「誰がいつペルソナの話したよ」

・ ・ ・

兄「おまっ……宿題全然終わってねえじゃん!!」

妹「……てへぺろっ☆」

兄「うっわ信じらんねえー、終わってねえっつーか手ェつけてねえし」

妹「し、仕方なかったんだよ……はは……」

兄「お前なあ……夏休み一体何してたんだよ!?」

妹「お兄ちゃんを視姦してました」

兄「道理で視線を感じた訳だ」

兄「はぁー……夏休み最終日に溜め込みやがって……」

妹「いや、ほら、あたしさー、こういうの溜めちゃうタイプなんだよねー」アハハ

兄「俺には理解出来ない」

妹「いやいやお兄ちゃん、溜めるのも悪い事じゃないと思うよ?」

兄「どこがだ」

妹「ほら、口内射精された時、すぐに飲み込むより一回口の中に溜めた方がエロいじゃん?」

兄「おらさっさと宿題終わらせるぞアホ」

兄「まずは国語……小テストを解けばいいのか」

妹「えーっと……『次の文章を読んで問いに答えなさい』」

兄「わからない所あったら助けてやるから、解いてみな」

妹「……『下線部Aが指す、あれとは一体何の事ですか?』……アレっていったらち○ぽしかないよね」カリカリ

兄「……」

妹「『この時の太郎の気持ちを、十五文字以内で答えなさい』……んー、『正直むらむらしました』かな?」カリカリ

兄「お前真面目に答える気無いだろ」

兄「次は……算数の宿題か」

妹「あー、すっごいたくさーん、かけちゃうんだよね///」

兄「数字をな」

妹「……ま、まああたしは割り算解けるからこんなの簡単だしっ」

兄「ほーそうか」

妹「割り算が解けるあたしだけど……恋のかけひきは、苦手なのよねー……」ドヤアッ

兄(そんなにうまくない)

妹「ううー……つかれた」パタッ

兄「まだやり始めたばっかだろうが」

妹「あたしさ、根本的に勉強とか苦手なんだよね……」

兄「そんなんじゃ将来苦労するぞお前……」

妹「えー、けどさけどさ」

兄「うん?」

妹「何も知らない無垢な少女に遊びと称してヤっちゃうっていう、無知シチュってのがあるじゃん?」

兄「諦めろ。お前に無知シチュは無理だ」

兄「よーし、計算問題は終わったな」

妹「ぜー……ぜー……」グッタリ

兄「次は……読書感想文か。面倒くさいやつだな」

妹「あ、それはもう終わったよー」エッヘン

兄「あ、そうなのか?どれどれ……?」ペラッ

妹「タイトルは、『『イケナイ関係…背徳の兄妹』を読んで』」

兄「はい書き直しー」

兄「頼むから、普通の本読んで読書感想文書いてくれ」

妹「えー、これ普通だよ?マンガと違って文字ばっかだよ?」

兄「官能小説は普通と言わん」

妹「あ、じゃーこれは?アダルトコーナーじゃなくて普通のとこで買ったよ!」

兄「なんで普通にアダルトコーナーいるんだよ……で、なんて本?」

妹「夢野久作、瓶詰め地獄」

兄「……内容がアレなんで、だめです」

兄「俺が昔読んだ本やるから、それ読んで書きなさい」

妹「で、出来るだけ簡単なのでお願いします……」

兄「これとかどうだ?『船乗りクプクプの冒険』って本なんだけど。沖縄行った後だからこういうのいいと思うぞ」

妹「『船乗りくぱぁくぱぁ』?」

兄「名作台無しだな」

妹「ザ・速読術によって読み終わりました」

兄「なにそれチート」

妹「じゃ、さっそく感想文書いてこーっと」カキカキ

兄「頑張れよー」

妹「えーっと……『お兄ちゃんの激しい攻めのシーンがとてもエッチだと思いました』」

兄「お前本当は読んでねえだろ」

兄「あーもう、ちょっと原稿用紙貸せ」

妹「えっ?」

兄「俺が書くから、お前は他の宿題やってろ」

妹「カくってナニを!?」

兄「読書感想文だよ」

兄「はぁー……」カリカリカリカリ……

妹「ふふふっ、お兄ちゃんってぶっきらぼうなトコあるけど、やっぱ優しいよねーっ」

兄「黙ってろ」カリカリカリカリ……

妹「さーてっ!お兄ちゃんが読書感想文書いてくれてる間に……」

兄「……」カリカリカリカリ……

妹「ちょっと心愛ちゃんとこ行こう」

兄「宿題まだ残ってんだろうが!!」

妹「ち、違うよお兄ちゃん!ちょっと心愛ちゃんに聞きたい事あって!」

兄「聞きたい事?」

妹「美術の宿題についてなんだけどさ。『自分の身の回りの風景を写生しなさい』っていうの」

兄「……うん」

妹「けどあたしち○ぽ無いからしゃせい出来ないし……身の回りの風景をオカズっていうのもレベル高いよね。心愛ちゃんはどうしてるのかなーって思って」

兄「手垢まみれのネタ使いやがって」

兄「説明すんのもあれだけど、写生ってスケッチの事だから」

妹「エッチスケッチワンタッチ?」

兄「お前歳いくつだよ」

妹「なるほどなー。身の回りの風景スケッチすればいいんだね」

兄「そういう事だ」

妹「よーし、んじゃあ向かいの山スケッチしようっと」

兄「うん」

妹「二つ並んでておっぱいみたいだし」

兄「違うものを題材にしようか」

(※妹、一人外に出て美術の宿題……)

テクテク……

妹「んー、ここの風景でいいかなあ?描きやすそうだし……」ポスッ

……カキカキカキ……

妹(……描きやすいけど、少しつまんない風景だなー……)ウーン

女「あれっ?妹ちゃんじゃないの」ヒョコッ

妹「あ、女さんこんにちはー」ペコッ

女「何してるの?こんな所で」

妹「ちょっと、写生していまして……」

女「え!?妹ちゃんってふたなりだったの!!?」

妹(しまった、ツッコむ人がいない)

女「あー、なるほど。びじゅちゅの宿題ねー」

妹「はい。けどちょっと、風景が単調でつまんないなーって思ってまして……」

女「あ、それなら私いいポイント知ってるよ!」

妹「ほほーう、どんな所ですかー?」

女「となり町に近い林の中なんだけどね……」

妹「はい」

女「たまーに、露出狂の女の子が出て来るんだってー!」

妹「えーなにそれ面白そーう!」



(※ツッコミ不在)

ていうか女がナチュラルに噛んでた

妹「女さんに言われた林まで来たけど、結構地味なとこだなあ……」テクテク

ココア「……あら?妹さんではないですか」ヒョコッ

妹「あっ!心愛ちゃーん!!何してんのーこんな所で?」

ココア「少し散歩をしていまして。人があまりいなくて良い場所なんですよ、ここは」

妹「ほおー……でさ、心愛ちゃん」

ココア「はい?」

妹「……なんで裸なの?」

ココア「……なんで?と聞かれると困りますね……趣味と言いますか、ライフワークといいますか……」

妹「やっぱ心愛ちゃんはすごいなー」

ココア「ところで、妹さんは一体何をしているのです?」

妹「宿題だよー。美術の宿題。風景描けっていうやつ」

ココア「しゅくだい?……ああ、あれですか」

妹「心愛ちゃんもう終わったんでしょー?いいなーやっぱ心愛ちゃんは何でも出来てすごいよー」

ココア「……別に、やらなくてもいいのに……」

妹「えっ?」

ココア「あ、いえ。その……ほら、私の力でどうとでもなるじゃないですか」

妹「い、いや、さすがにそこはきちんとやりたいかなー……」

妹「そーだ!せっかくだから心愛ちゃんも絵に入れてあげるよー!」

ココア「おお、それは嬉しいですね!」

妹「さ、さ!じゃあそこの木の近くに行って!」

ココア「はい!……どのようなポーズを取れば良いでしょうか?」

妹「うーん、そうだねー……どうせだったら絵になるようなポーズがいいかなあ……」

ココア「わく、わく!」

妹「じゃあ、そこの木の根本でM字開脚!で、指でくぱぁってやってみて!」

ココア「もうっ!妹さんったらエッチスケッチワンタッチなんですからぁーっ……」クパァッ

妹「本当にやる心愛ちゃんの事、あたし好きだよーっ」カキカキ

…………

妹「と、いう訳で。しっかり宿題終わらせてきました、隊長!」ビシッ!

兄「……うん、そうみたいだな……」ジーッ

妹「もう、お兄ちゃん反応悪いよー?不感症?あ、もしかしてあたしの絵が上手でびっくりしちゃった?」

兄「……うん、普通にめちゃくちゃ上手くてびっくりしてるよ」

妹「おおー、お兄ちゃんが素直にホメるなんて、明日は雪が降るんじゃないかなー?あー怖いこわいっ!」

兄「……で、なんで全裸の心愛ちゃんを描いてるの?」

妹「あ、大丈夫。乳首とアソコは黒で塗りつぶしたよ!けど目を細めてじーっと見たら、中までしっかり書き込まれて――……」

兄(破り捨ててえ)

妹「よーし、残る宿題は自由研究だねっ!」

兄「……一日で研究って、何をすればいいんだよ」

妹「あ、これももう終わってるよー。あとはまとめるだけで完成っ!」

兄「ほお、何の研究したんだ?朝がおの観察とかか?」

妹「朝勃ちの観察。ゴミ箱にティッシュが捨てられてた次の日は、勃ちが悪かった」

兄「いつ観察しやがったぁぁアアア!!!?」

妹「これで夏休みの宿題はオッケーだねっ!」

兄「いやダメだろ色々と」

妹「大丈夫ダイジョーブ、モウマンタイ。なんとかなるってー」

兄「楽観的だな……」

妹「何かあったら、カラダでなんとかするから」

兄「自分を大切にしなさい」

数日後……



妹「ど、どうしようお兄ちゃん……」

兄「ん?どうした?」

妹「美術の宿題と自由研究……最優秀賞に選ばれちゃった」

兄「もう何て言ったらいいかわかんねえよ」

妹「うう、なんか寒くなってきたね……朝方とかすっごく冷えるよ」ブルブル

兄「まあ、もう9月だしな」

妹「そろそろ夏布団から分厚いのに変えようかなあ……」

兄「その方がいいかもな。風邪引いたらいけないし」

妹「あと、そろそろ寝るとき服着ようかなあ……」

兄「むしろ何で裸だったんだろう」

妹「9月、秋といったらいろいろな誘惑があるよね!」

兄「まあ、そうだな」

妹「秋ってホント、いろんな言葉で言われるし。スポーツの秋!読書の秋!食欲の秋!」

兄「うんうん」

妹「性欲の秋!」

兄「最後おかしい」

妹「秋といえばあたし、クリが好きでさ」

兄「へえー」

妹「いじるととっても気持ちよくなって……」

兄「秋関係ねえじゃん」

妹「モンブランも好きだよ!甘くて美味しくて!」

兄「ああ、ケーキのモンブランな」

妹「あれ食べると秋って感じするんだよねー」

兄「わかるわかる」

妹「あと、お兄ちゃんのブランとぶら下がってるのも好きです」

兄「お前の前でブランとさせた覚えは無い」

妹「栗といえばさ」

兄「うん」

妹「……リスっているじゃん?あの可愛い小動物」

兄「……うん?」

妹「リスって、漢字で書くと『栗鼠』って書くんだよね」

兄「……」

妹「栗とリス……昔の人は天才だったんじゃないかって思うよ」フムフム

兄「こいつ栗だけでよくここまでボケられるなあ」

妹「そうだお兄ちゃん!秋って事で、栗拾いにいかない?」

兄「……まだ栗ねえだろ」

妹「えー……あ、じゃあじゃあキノコ狩りは?」

兄「うーん、それも早くないか?」

妹「大丈夫だって!あたし手コキの練習してるし、お尻も指三本入るようになったよ!」

兄「ちょっと待って『キノコ狩り』ってどっちのキノコ?」

妹「太くてたくましい方」

兄「だからそれはどっちだ」

妹「じゃあ、明日の朝10時に駅前で待ち合わせねーっ」

兄「……いや、一緒に行けばいいじゃん」

妹「もうっ、お兄ちゃんったらーデリカシー無いよっ!女の子は用意に時間かかるんだから!」

兄「いや、それでも……」

妹「それに、待ち合わせにしといた方がデートっぽくていいでしょーっ?」

兄「……いや、キノコ狩りなんだよな?」

妹「うん、だからお兄ちゃんのキノコを――」

兄「普通のキノコ狩りなんだよなあ?」

次の日、駅前……

兄(妹の言ってた時間より早く来てしまった……仕方ない、待つか)

ザワザワ……

兄(……それにしても、駅前は人が多いな……色んな人がいる)



チャラ男「おねーさんっ!ちょっち俺らとメシ食わねえー?」

イン「いいですよ。食べるのは私だけですけどね。フフフ……」



兄(……俺は何も見ていない。何も見ていないぞ)

ザワザワ……

兄「……ん?(視線を感じる……?)」チラッ

ギャル娘「……」ジーッ……

兄(……なんだこの子……小学生っぽいけど、茶髪でつけまつ毛付けてすごいイケイケだな……)

ギャル娘「……」ジトーッ……

兄(……で、なんで俺はガンつけられてんだ……)

ギャル娘「……」テクテクテク……

兄(やべーこっち近づいてきた)

ギャル娘「……ねえ、お兄さん。ちょっといい?」

兄「え?あ、ああ。……何?」

ギャル娘「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど……」モジモジ

兄「?……」

ギャル娘「えっと……」

兄(……何だ?迷子になったとかか?歳相応な所もあるもんだなー……)

ギャル娘「お兄さんってさ……もしかして、童貞?」

兄「いきなり何!?」

兄「いや、もうなんかもう……何?何なんいきなり?」

ギャル娘「いや、なんかお兄さん、童貞くさかったから」

兄「初対面で失礼なガキだな」

ギャル娘「休日の朝から駅前で暇そうにしてるし」

兄「待ち合わせを暇と見られるとは心外だ」

ギャル娘「マカも今けっこー暇だし、おにーさんが良かったら、一緒に遊んであげてもいーよー♪」ニパッ

兄「……遊ぶって?」

ギャル娘「手が3000円でぇ、口が5000円。あ、ごっくんは倍ね。で、下のお口は――」

兄「あーもう喋らんでくれ」

兄「悪いけど俺暇じゃないから。今妹を待ってんだよ」

ギャル娘「いもーと?お兄さん妹いるの?」

兄「ああ、まあな」

ギャル娘「……ああ、なるほど。そういう事ね」

兄「?……何?」

ギャル娘「知ってるよー。そーいうプレイなんでしょー。マカもよく、知らないおじさんとかに『パパ♪』とか言ってあげたりするし」

兄「おい何だこの子今までのヤツと違ってガチだぞ」

タッタッタ……

妹「お兄ちゃーん、お待たせー……って……」ピタッ

兄「あ、来たか」

ギャル娘「んー?……あ!」

妹「あれっ?そこにいるのは……」

ギャル娘「妹ちゃん!?なんでこんなトコに……」

妹「摩可論(マカロン)ちゃん!?うわーどうしたの?こんな所でー!」

ギャル娘「ちょ、名前呼ぶなコラ」

妹「?……なんで?イヤなの?」

マカ「だって、変じゃん……マカの事はマカって呼んでよ。いつも言ってるじゃん……」

妹「えー、あたしは摩可論(マカロン)って名前好きだけどなー……」

兄「……なあ、妹。このギャルっ子は?」

妹「学校の友達の摩可論(マカロン)ちゃん」

兄「……一応聞くけど、本名は?」

妹「山田摩可論(マカロン)」

兄「……あー……(親が残念なのかあ……)」

マカ「ちょっとお兄さん、その目は何?文句あんの?」

兄「いや、別に……」

マカ「たしかにマカの親はちょっと、頭悪いかもしんないけど……マカは頭悪くないからねっ」

兄「あ、うん。そうだな。うん」

マカ「……信じてないでしょ?マカはお兄さんよりずーっと、物知りなんだからっ」

兄「あー……そうなの?」

マカ「なんと、この年で経験人数1-ピ――ッ!-人っ!すごいでしょっ!?」エッヘン!

兄「淫乱ビッチじゃあないですかあ……」(ドン引き)

妹「で、摩可ろ……マカちゃんは一体何してたの?」

マカ「暇だから、お金稼いでた」

兄「末恐ろしいな」

妹「マカちゃんって、心愛ちゃんに負けず劣らず大人だよねーっ!」

マカ「うん、まあそうかもね……っていうか、あのお嬢様はちょっと言ってる事おかしいから」

妹「え?どこが?心愛ちゃん物知りなんだよー。触手ち○ぽの事とか詳しいし」

マカ「いや、ち○ぽは触手にならないから」

兄(ああ、良かったこの子はまともだ……いやよく考えたら良くないぞ)

マカ「妹ちゃんは何?今からお兄さんとデート?」

妹「うんっ!キノコ狩りに行くんだー!」

マカ「へえー、いいなあ。楽しそうで……」

兄「あー……マカちゃんも来るか?」

マカ「いいの!?お兄さんやっさしー!」

兄「いや、別に……」

マカ「ついでにやっらしー!」

兄「やらしくねえよ」

マカ「あ、けどせっかくのお兄さんとのデートなのに、邪魔しちゃ悪いよね……」

妹「えーっ、いいよいいよ別に!あたしマカちゃんと一緒に遊びたいし!」

マカ「妹ちゃん……」キュンッ

妹「それに、3Pって興味あったんだよね!」

兄「何をする気だ」

マカ「あれ、男の方結構ゼツリンじゃないとキツいよー?あたしも何回か経験あるけど……」

兄「なあやっぱ遊ぶのやめにしない?」

妹「ところで、マカちゃんってキノコ狩りとか得意なの?」

マカ「マカ?得意も得意、大得意だよーっ!すっごい詳しいからね、マカは」エッヘン!

兄「……なあ、キノコの事だよな?」

マカ「?……うん、キノコの事だけど?」

兄「なら良いんだけど……」

マカ「あのね妹ちゃん、カリのとこいじるとすっごい気持ちいいらしいんだけど、なかなか射精は出来ないから攻めるのにはもってこいで――」

兄「もうキノコ狩り行くの嫌だよ俺」

(やっべえこっからどうしよ、俺キノコ詳しくねえよ。ホモでもねえし)

(ていうかマカロンちゃんとか名前だけの一発キャラだったのにどうしよ。ネタ考えます)

妹「と、言う訳で!公園までやって来ましたー!」

マカ「うわ、結構ジメジメしてるね……」

兄「おお、ここならキノコも生えてそうだな。良く知ってるな、こんな所……」

妹「いやー、偶然この場所見つけちゃってさー!」

兄「へえー」

妹「実はそこの公園のトイレ、ラッキーホールがあるっていう噂でー……」

マカ「え?ああそれマカのことかも」

兄「くそうツッコミが追いつかねえ」

兄「……っていうかマカちゃん、その格好……」

マカ「んー?何か変ー?」ギャルンギャルン

兄「……今から草むら入るのにミニスカートなんか穿いてたら、蚊に刺されるんじゃないか?」

マカ「ああ、大丈夫ダイジョウブー。モウマンタイー」

兄「……そう言うんならいいんだけど」

マカ「マカ、SMプレイとかにも慣れてるし」

兄「それって痒みとかも適用されんの?」

妹「お兄ちゃん、ここは男なら、自分の着てる服貸してあげるくらいしないと!」ヒソヒソ

兄「……ズボン貸したら俺、パンツ一丁になるんだけど」

妹「大丈夫、あたしは気にしないよ!」

兄「俺が気にするわ」

マカ「あ、じゃあいっそパンツも全部脱いじゃったら?」

兄「なんでそうなる」

マカ「マカが隠したげるよ。口で」

兄「キミけっこうグイグイ来るねー」

テクテク

兄「おお、結構そこら辺にキノコ生えてるなあ」

妹「あ、けど気を付けてよお兄ちゃん!キノコって毒持ってるヤツあるし」

兄「……そういえば、俺キノコに対する知識無かったな……」

マカ「ねえ妹ちゃん、キノコの毒ってさ」

妹「んー?」

マカ「やっぱり、梅毒のこと?」

兄「性病のことでは無いのは確かだ」

兄「うーん、どうしようか……適当に採って毒に当たったら怖いし……」ブツブツ

妹「ふふふ、こんな事もあろうかと!あたしは助っ人を呼んでおります!」

兄「助っ人?」

妹「では!お越しくださーい!どうぞっ!」

バッ!

イン「どうも、貴方の心の隙間の恋人……東恩納サヤカです」ジャーン!

兄「うわーついに来ちゃったよ」

兄「一応聞きますけど……なんでここにいるんですか?」

イン「兄さんを追って沖縄から出てきました」

兄「それ世間一般ではストーカーって言うんですよ」

妹「いやー、来てくれてありがとうございますっ。サヤカさん!」

サヤカ「いえいえ、そんな……」

妹「さすが未来の穴兄弟っ!」

サヤカ「妹さん、そこはサオ姉妹と言うのが正しいのではないでしょうか?」

兄「どうでもええわ」

マカ「初めまして、こんにちはーお姉さん。マカはマカっていうの」

イン「インストラクターと呼んで下さい。マカさん」ペコリ

兄「……しかし、インストラクターさん仕事どうしたんですか?」

イン「お休みをいただいております」

兄「へえ……結構簡単に休みくれるんですね」

イン「ええ。産休をもらいまして」

兄「産む予定無いのにか」

(途中インとサヤカ間違えましたすんません)

イン「ではでは、本日は私が、キノコについてレクチャーいたしましょう」

妹・マカ「「よろしくおねがいしまーす!」」

兄「インストラクターさん、キノコについても詳しいんですね」

イン「ええ。キノコ検定も二級を取りました。キノコマイスターと言っても過言ではありません」

兄「へえー」

イン「股間のキノコはもっと得意なんですけどね」

兄「いつまでそのネタ続ける気だ」

イン「キノコ狩りで重要なのは、キノコを取った場所です」ガサガサッ

兄「場所?」

イン「ええ。一見同じように見えるキノコでも、取った場所が違えば種類も違う事があるため、毒にあたる事があるんですよ」

妹「へえー」

マカ「……でも、場所とか言われてもピンと来ないなあ……」

イン「ほら、コンビニに置いてるエロ本買うよりも、河原に落ちてるエロ本の方が興奮するでしょう?」

妹・マカ「「なるほどー」」

兄「納得出来ない」

妹「うわっ、このキノコすっごい色してるよ……絶対毒だね」

イン「ええ。色が派手なものは毒キノコで、おとなしいものは毒がありません」

兄「へえー……」

イン「あと、虫に食われてるものは大丈夫であったり、裂いた時に綺麗に割れるキノコには毒がありません」

兄「ほおー。あ、このキノコ虫に食われてる……」スッ……

イン「……などと、言われておりますが!全部迷信です。信じてはいけません!」

兄「えっ」

イン「あと、兄さん。毒キノコの中には触れただけでアウトなのもありますから。注意して下さいね?」

兄「早く言えよおっ!!」サッ!

妹「ふ、触れただけでアウトなんて、そんな……言い過ぎでしょ~~。ねえ?」

イン「……カエンタケというキノコがありましてですね」

マカ「なにそれ、火炎?」

イン「http://lightrend.com/wp-content/uploads/2014/08/5cfd3c102086a939e9315501bf8535bb.jpg

兄「あっこれあかんやつや」

イン「致死量はわずか3グラムでして、なんと触っただけで皮膚がただれるというキノコです」

兄「殺す気満々じゃねえか」

妹「お兄ちゃんのキノコは触れただけで妊娠確実だから、ある意味アウトだよね」

兄「そこまで暴れん坊将軍になった覚えは無いな」

妹「あ、インストラクターさーん。すっごい綺麗なキノコ見つけたんですけどー」

イン「どれでしょうか?」


イン「……あー……」

マカ「へー、白くって綺麗ー。なんか天使さまみたい」

イン「ええ。合ってますよ。……これは別名『死の天使』と言われるキノコですから」

兄「何その厨二くさい異名」

イン「このキノコはドクツルタケ。名前からわかる通り毒キノコです」

兄「またか……これも触ったらヤバいんですか?」

イン「いえ。そんな事はありません。致死量も約1本分、8グラムといった所でしょうか……」

妹「あれ?カエンタケより毒性は低いんだ?」

兄「なんだ、『死の天使』とか言っときながら、カエンに負けてるんだ……」

イン「これを食すと下痢・嘔吐が止まらず、肝臓・腎臓がスポンジ状態に破壊され、一週間地獄のような苦しみを味わった後に死にます」

兄「妹、絶対に触るなよ」

兄「どいつもこいつも、殺意の波動に目覚めすぎじゃないっすかね?」

イン「そうとも言えませんよ?例えば、毒キノコとして有名なベニテングタケですが……」

マカ「これ?http://www.env.go.jp/park/towada/photo/files/a01_b02_p005.jpg

イン「そう、それです」

妹「マリオのキノコじゃん」

イン「実は、毒性はそう高いものではありません。さらに、このキノコの毒成分であるイボテン酸は、なんと強い旨味成分となっているのです」

兄「へえー」

イン「まあ、食ったら吐きますけどね」

兄「それ聞いたら食いたくないなあ」

イン「一本くらいなら普通に大丈夫ですよ?あと、食べると幻覚症状を引き起こしますね」

妹「?……それって、つまり?」

イン「早い話、めっちゃテンション上がってトリップします」

兄「もうそれヤバい薬じゃん」

イン「数年前、このキノコを食べた事がありますが……それはもう美味しくて、気持よくて凄いものでしたよ」

兄「……でも、吐くんですよね?」

イン「ええ。ですからその後嘔吐プレイを――」

兄「それ以上言うんじゃねえ」

(※絶対に、専門知識も無いのに野山で採ったキノコを勝手に食してはいけません)

(※もしもベニテングタケを食したいのであれば、専門家の指導の元で食して下さい。責任は負いません。……ジューシーでビックリするくらい美味しいけど、ゲロゲロ吐くよ)

沸騰したお湯でゆでれば毒が消えるキノコもあるで

>>221
シャグマアミガサタケだっけ?
けどあれ茹でた時に出る水蒸気が毒ガスになるからなぁ……

マカ「ねえインストラクターさん。このキノコはー?」

イン「ああ、これは食べられるキノコですね。ヒラタケといいまして――……」



…………

白茸「くそう、人間め……俺達をぜんぶ食っちまう気か?」

ぬめり茸「確かに、僕達のつとめは、一つは子孫を増やすこと。その次が人間に食べられる事だけど……」

松茸「私はまだ傘が開いていないというのに、食べられてしまうというのかえ?このままじゃあ根絶やしにされてしまうぞよ……」

「「「……ケラケラケラケラ……!」」」

キノコ達「「「?」」」

蠅取り茸(毒キノコ)「馬鹿かお前らは?お前らは美味しいから食われちまうんだよッ!」

紅茸(毒キノコ)「流石ですわ、お兄様」

霜降り茸「ど、どういう事だ?」

蠅取り茸(毒キノコ)「役に立たなけりゃあ、イジメられもしないし食われもしないんだよッ!俺らを見ろ、役に立つどころか毒持ってんだぜ?ハエだってイチコロよ、イチコロ」

紅茸(毒キノコ)「流石ですわ、お兄様。私はお兄様にイチコロです」

蠅取り茸(毒キノコ)「火炎茸や毒鶴茸なんかになると、人間だって毎年コロリだぜ?おめーらも毒キノコになれるように勉強しやがれッ」

紅茸(毒キノコ)「流石ですわ、お兄様。ぶっきらぼうながらも優しさが垣間見えて、私胞子をまき散らしてしまいそうです」

キノコ達「「「な……なるほどなあー……」」」

ガサガサガサ……

蠅取り茸(毒キノコ)「おっ、見ろよ!馬鹿な人間が来やがったぜ。ケラケラケラ……見てろ、毒持ってりゃあ安全なんだって教えてやるぜ!」

紅茸(毒キノコ)「流石ですわ、お兄様」



イン「あ、ここに生えてるのは全部毒キノコですね」

妹「なんだー、つまんないの。……このっ、気持ち悪い形しやがって」

グチャッ!

蠅取り茸(毒キノコ)「ぐぎゃあああああああああス!!」

紅茸(毒キノコ)「おにィ――さまァ――ッ!!??」ガビーン!



(※3レスでわかる、夢野久作『きのこ会議』……完)

兄「……思っていたより、毒キノコって多いんですね」

イン「ええ。ですからキノコ狩りをする時は、素人判断で触らない・食べない・調理しない・人にあげないという事を徹底して下さい。キノコに詳しく無いのであれば、保健所に相談するというのも手ですよ」

兄「……わかりました」ゴクッ

イン「まあ、今回はキノコに詳しい私がいるので大丈夫ですが……」

妹「インストラクターさーん、このキノコは何ですかー?」

イン「どれどれ?……」

兄(頼もしいなあ……妹が呼んでくれて、本当に助かったわ……)

イン「……はて?何でしょうこのキノコは……?」

兄「え、おい」

イン「見たこと無いキノコですね……毒は無さそうですけど……」

兄「インストラクターさん、キノコに詳しいんじゃ……?」

イン「ううん、どちらかと言うと股間のキノコの方が詳しいので」

兄「微妙に頼りにならねえな」

マカ「お兄さんが食べてみたら種類わかるんじゃない?」

兄「俺を殺す気か」

妹「はいお兄ちゃん、あーん♪」グイッ!

兄「もガッ!?」ゴクンッ

兄「おまッ……何すんだマジで!!く、く、く……食っちまったじゃん!しかも生で!!!」

妹「大丈夫!お兄ちゃんなら耐えられる!」

兄「何その根拠の無い自信!?」

マカ「キノコを頬張るお兄さん……うーん、マカBLはちょっと苦手かなあ」

兄「呑気な事言ってる場合かよ!?」

イン「兄さん……骨は拾ってあげますから」

兄「マジで助けて下さいアンタだけが頼りなんです」



(※絶対に種類のわからないキノコは食べないで下さい)

イン「兄さん、ドクササコという毒キノコがあるんですが」

兄「?……はあ」

イン「そのキノコは食べてもすぐに中毒症状が出ず、食してから4日から5日でやっと症状が出るのです」

兄「何故今そんな話をした」

イン「手足や股間の先等が赤く腫れ上がるのですが、その激痛は凄まじいものでして……なんと、史上最強の鎮痛剤であるモルヒネすら効かないのです」

兄「やめてそういう話するの」

イン「痛みは一ヶ月ほど続きますが、その間氷水に冷やして耐えるしかありません。そのうち患部が水でふやけてボロボロになり、菌が繁殖して二次感染症に――」

兄「やめろっつってんだろ」

イン「まぁ今のキノコはドクササコでは無いようでしたし、大丈夫でしょう。一応、今から病院へ行きましょうか」

兄「うう……もし死んだら化けて出てやるからな」

妹「それで寝込みを襲う訳だね!?」

兄「黙れ」

イン「兄さん、何処か痛かったりしませんか?気分が悪かったりなんかは?」

兄「いえ、今の所は……」

ドクンッ!

兄「……うっ!?」

イン「?……どうかしましたか?」

兄「い……いえ……」ダラダラダラ

兄(な……何でいきなり、こんな……!?)ダラダラ

マカ「お兄さん、うずくまってどうしたの?お腹痛いの?」

兄「だ、大丈夫……なんともないから……」

イン「もしかして……兄さん、中毒症状ですか!?痛む所を見せて下さい、お腹ですか?」

兄「ち、違います!いやもう本当マジで違うんで!大丈夫ですから!!」

妹「?……お兄ちゃん、どうしたのー?」

兄「い、いや別に何も……」

兄(……なんだよ……コレ……)

ボッキンキーン!

兄(……なんで俺のマリオがスーパーマリオになってんだ……!!)ダラダラダラ

兄「す、すみません……少しお手洗いに行かせてもらってもいいですか?」ヨロヨロ

妹「やっぱお腹痛いの?大丈夫?」

マカ「っていうか、もう結構山の中入っちゃったし、トイレ遠いよ?」

兄「ぐぬう……(マジヤバい……ていうか勃ちすぎて痛いんだけど)」プルプル

イン「仕方ありませんね……兄さん」

兄「は、はい?」

イン「私、兄さんのなら大でも受け止められますので」アーン

兄「こいつマジで死なねえかな」

兄「もういい、勝手に一人で行きますから」ヨロヨロッ

妹「あ、お兄ちゃん?……行っちゃった」

マカ「どうしたんだろうねー?お兄さん」

イン「……もしかして……」



イン「美人三人に囲まれて、勃ってしまったのではないでしょうか?」

妹「あははー、まっさかー!お兄ちゃんEDだよー!?」

マカ「ていうかそれなら、マカ達襲わないでトイレに逃げ込む意味もわかんないしー!」

(※インストラクターさん、ニアピン)

ガサガサッ

ココア「……あら?そちらにいるのは……」

妹「えっ?……あーっ!心愛ちゃん!?どうしたのーこんな所に!?」

マカ「ゲッ、お嬢……」

妹「もうっ、マカちゃん『ゲッ』なんて失礼だよー?」

マカ「いや、あはは……ちょっと、慣れなくってさ……お金持ちって」

ココア「大丈夫、慣れれば快感になりますわよ」

マカ「えーっと、それ何の話?」

イン「お嬢さん一人で山歩きなんて、危険ですよ?迷子ですか?」

ココア「ああいえ、実はこの山は私の家の所有地なのです」

マカ「金持ちってすごい」

妹「へえー、この山心愛ちゃんのお家のなんだー。あ……勝手にキノコ狩りしちゃってた……」

ココア「ああ、よろしいですよ。もっと奥ではキノコの栽培や品種改良もしているので」

マカ「金持ちってホントすごい」

ココア「奥の実験場では、毒のあるキノコを食べられるようにしたり、美味しいキノコを作ったりしています」

妹「すごーい、心愛ちゃんの家ってキノコも作ってるんだー」

ココア「ええ。元々は精力増強効果のあるキノコの、品種改良を行っていたのですが……」

マカ「さすが風俗業の大富豪」

ココア「今では様々なキノコを栽培していますね。その胞子がここまで飛んできて、沢山のキノコが生えているようです」

妹「そうなんだー」

イン「……では、こちらのキノコは品種改良したキノコという事ですか?私が知らない種類なのですが……」スッ

ココア「……あ、これ精力増強キノコですわ。しかもめっちゃ強いやつ」

妹「えっ」

マカ「えっ」

イン「えっ」

ココア「これを食べると一晩中勃起しっぱなし愛液流しっぱなしの万年発情期になりますわよ」

妹「えっ」

マカ「ほお」

イン「今すぐ兄さんを追わないと……」

…………

バタンッ!

兄「ハァー、ハァー……よ、ようやくトイレまで辿り着いた……」

兄「……」

兄「……っていうか、マジで何なの?これ……」

ボッキンキーン!

兄「……俺こういうキャラじゃねえだろ……」

兄(落ち着け……インストラクターさんもマカちゃんも俺の好みのタイプじゃねえ。ビッチ好きでもロリコンでもねえしな……妹は論外)

兄(そんな俺が、たとえ童貞とはいえ女三人に囲まれて勃つとか、無い。……さっきのキノコが原因か?いやいやいや……んなキノコ聞いたことねえよ)

兄(やっべー治まる気配ねえよ……ていうかなんか暑いし……クラクラする……)

兄「……クラクラっていうか、ムラムラ……?」

兄「……いやいやいやいや……ないないないない……」

兄(くっそ……これも全部妹が俺にキノコ食わせたせいだ……チクショー……妹のやつめ……)

兄「……妹、最近可愛くなったよな……」ボソッ

兄「…………」

兄「……何言ってんだ俺?いやいやいやいや……ないないないない……」

兄(っていうか、インストラクターさんがもっとキノコに詳しかったらこんな事にはならなかったんだよ……クソ……)

兄「……インストラクターさんって、胸大きいよな……」ボソッ

兄「…………」

兄「いやいやいやいやいやいやいやいや……どうした俺、何があった俺」

兄(ダメだ、さっきから何か変だ俺……頭がぼーっとしてる……)

兄(考えがまとまらねえ……あとチ○コ治まらねえ)

兄「…………っていうか……」

兄「……なんでこのトイレの個室、壁の下の方に穴が空いてんだよ……」

兄「……」

ゴソゴソ

ヂーッ

ボロンッ!

兄「っわ、何だこれ……え、自分で引くくらい凶悪な形なってんだけど……え?」

兄「いやこれ……え、どうすんのマジで。どうやったら治まるの?ヌくしか無いの?」

兄(……いや、男のオ○ニーシーンとか誰得だよ……)

兄「……となったら、ヤるしか……」

兄「……」

兄「……いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、誰とだよ。っていうかどうした俺マジで。発情期か?頭おかしくなってんじゃん。頑張れよこのスレ唯一の常識人だろうが」

兄「とりあえず、落ち着こう……ヒッヒッフー、ヒッヒッフー……」

コツッ!

兄「!?……」

コツ、コツ、コツ、コツ……

兄(足音……誰か来た……)

ガチャッ……バタンッ!

兄(と、隣の個室に……?)

『……』

兄(……なんか、気まずい……早く出て行ってくれないかな……)

『……』

コン、コンッ

兄「っ!?……え?」

『……』

コン、コンッ

兄(……え、何?)

『……ねえ……』

兄「え?……あ、アレ?」

『……お兄さん、だよね?……個室に入ってるの』

兄「……その声……え?……マカちゃん?」

『……ふふ、やっぱりお兄さんだ……』

兄「なんで、男子便所に……っていうか、他のみんなは?」

『妹ちゃんとインストラクターさんは、見当違いのトコ探してるよ』

兄「そ……そう……」

『みんな、お兄さんの心配してたよ。マカもね……心配だったから、様子見に来たの』

兄「あー……うん。ありがたいんだけど、今は、その……一人にしてくれたら助かるっつうか……」

兄(勃起して興奮治まらなくてヤバいです、とか口が裂けても言えん)

『……』

兄「っていうか、わざわざ個室に入らなくていいよな?何?女子トイレ混んでる……とか?」

『あはは、そんなワケないじゃん。……お兄さんって、可愛いね』

兄「……は?」

ボッキーン!

兄(反応すんなボケ)ペチッ

『お兄さんさ……辛いんでしょ?』

兄「え?あ、ああ……確かに辛いけど……」

『ふふふ……マカが、楽にしてあげよっか?』

兄「……えっと、それって……ああ、胃腸薬持ってるとかか?それは助かるけど、今は別にいいかなあ?あは、あはは……」

『……ね、お兄さん』

兄「な、何?」

兄(早く出て行ってくれえ……)ハァハァ

『……ちょっと、そこの壁の穴……覗いてみてよ』

兄「?……」

兄「……何だ?一体……」

ソーッ……

兄「?……」



マカ「あーん……♪」

ヌチャッ……

兄「!!……ん?……え?」

マカ「えへへ……見える?お兄さん……マカのお口の中……」

兄「……は、はい?」

マカ「キレーでしょー?毎日歯磨きしてるから、虫歯なんて一本も無いよ。歯医者さんにも褒められるくらい……」

ヌチャ……

兄「……」

マカ「舌もね、ブラシで毎日磨いてるからぁ、ピンクで綺麗っしょー?それにね、マカね……口の中でさくらんぼの茎を結べちゃうくらい、舌が器用なんだよー」

レロッ……

兄「……え?(何これ……え?)」

マカ「けどぉ、マカってお口がちっちゃいからぁ……おおきーいのを咥えるの、苦手なんだよね……」

兄「く、咥え……え?」

マカ「頬張るとね、先っぽの所がほっぺの内側に当たって気持ちいいんだってぇ……その状態で、舌先でちろちろーって……」

チロチロッ

マカ「……おちんぽの先っぽ舐めてあげると、すぐに出しちゃうの……濃ゆくって熱ーいの♪」

兄「……あの、ごめん……な、何の話……?」ハァハァ……

マカ「……さすがのお兄さんでも、わかるっしょー?」

兄「……え、いや……は?」ハァハァ

マカ「マカ、お兄さんのおちんぽ……舐めたいなぁ」

兄「……」ハァハァ

マカ「この……んっ、ちっちゃいお口で……お兄さんのたくましいのを、こうやって……」

ジュッポジュッポ……

マカ「んっ……はあっ……なめ回してぇ、白くって濃ゆいのを、いーっぱい……かけてもらいたいなあ……」

ペロペロ

兄「……」ハァハァ

マカ「ね?お兄さん……マカが指舐めてるの見るだけで、ガマン出来ないっしょー?……ガマン、しなくっても……いいんだよ?」

兄「……」ハァハァ……

マカ「それとも……お兄さんは……」

スッ……

兄「……?」

マカ「……こっちの方が、好みかな?」

ピラッ

兄「!!ブッ!?」

マカ「……ね?お兄さん……どう?どっちがいーい?」

兄「……あの、マカちゃん……?」

マカ「んー?」

兄「……どうしてパンツはいてないのかな?」

マカ「えへへ……脱いじゃった♪」

兄(……これマジでヤバい)ハァハァ

マカ「どう?お兄さん……ピンク色でプリプリしてるでしょ?」

兄「み、見せなくていいから……」

マカ「まだセーリ来てないよ?ふふふ……けど、もうエッチはいっぱいしちゃったぁ……ゴメンね?お兄さん」

兄「い、いや……」

マカ「初めては学校の先生でねー……大好きな先生のお家に遊びに行ったら、無理矢理やられちゃったんだ。……それが気持ちよかったんだよね。乱暴にされるのも良かったし、何より……男の人がマカで気持よくなってくれるのが嬉しかった」

兄「……」ハァハァ

マカ「……ほら、見て……」

ヌチャッ……

兄「!……う……」ハァハァ

マカ「……お兄さんのたくましいの、想像したら……もうこんなにビチョビチョになってる……」

マカ「ほらあ……目ぇそらさずに見てよー。ここに……」

クパァ……

兄「……」ハァハァ

マカ「……お兄さんの、挿れるんだよ?すっごくちっさくてキツいから、刺激が強いよー?……気持ちよすぎて、お兄さん……腰砕けになっちゃうかもね?」クスクス

兄「……」ハァハァ

マカ「お兄さんのを色んな所から、ギュウギュウに締め付けてぇ……いーっぱい、中出しさせてあげるよ?ふふふ……お兄さん、経験無いでしょ?そんなとろけるような快感……」

兄「……~~ッ……!」ハァハァ

マカ「……味わわせてあげるよ?マカが……お兄さんを楽にしてあげる……」

兄「……うう……」ハァハァ

マカ「ね?……来て……」クパァ……

兄「……うううううう……!!」ハァハァ

兄「う……うわあああああああああああああああ!!!」

ガチャァーン!!バタンッ!!

『あっ!?お兄さん!?』

兄「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ダダダダダダダダダーッ!!!

兄(ヤバい!!このままじゃあマジで一線超える!!それだけは……本気でそれだけはダメだ!!!)

ダダダダダダダダダーッ!!!

兄(小学生とかマジで手出したらダメだろ!!抑えろ俺!理性で本能ネジ伏せろ!!あ~~畜生っ!!)

ブルンブルンブルン!

兄(ち○こ勃起しすぎてどうにもならねーッ!!!)

兄「こ……このまま、小学生に手出して犯罪者になるくらいなら……いっそ……!!」

ピタッ!!

兄「いっそ……俺のスーパーマリオなんて……」

ボキンボキーン!

兄「……こうしてくれるわあああああああああっっっ!!!」

グオオッ――

(※兄の目の前にあるもの)

http://lightrend.com/wp-content/uploads/2014/08/5cfd3c102086a939e9315501bf8535bb.jpg

ズ ボ ッ








兄「あんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああス!!!!!!!」



ピーポーピーポー……

…………

病院――

妹「……ねえ、お兄ちゃん」

兄「…………」

妹「……キノコ狩りに行ってさ、変なキノコ食べちゃったから入院する、っていうのはわかるよ?」

兄「…………」

妹「……おちん○んをキノコに突っ込んで入院って……」

兄「…………」

妹「……学校に何て連絡すればいいの?」

兄「……すまん、今はそっとしといてくれ……」

…………

(書き忘れてた。絶対にカエンタケにちんこ突っ込まんで下さい。最悪モゲます)

…………

妹「ふーっ……」ガララッ

イン「あ、妹さん。兄さんの容態は?」

妹「とりあえず、面会謝絶だってー……命に別条はないらしいけど」

イン「……そうですか」

マカ「……」

妹「……大丈夫かな、お兄ちゃん」

イン「大丈夫ですよ……信じましょう、ね?」

妹「いや、そうじゃなくて。頭の方」

イン「……あー……」

妹「キノコに突っ込むって……ねえ?」

イン「確かに……少しアレですけど……」

マカ「……ふふっ」

ココア「?……どうかしましたか?マカさん」

マカ「いや?べっつにー……」

妹「……?」

マカ(……今までの男の人は、みんな……マカのことをいやらしー目でしか見なかったのに……)

マカ「……ふふふっ。ねえ、妹ちゃん」

妹「ん?なあに?」

マカ「……かっこいいじゃん。妹ちゃんの、お兄さん」

ニコッ♪

妹「……え、ち○こキノコに突っ込む人だよ……?」ドンビキ

(マカちゃんフラグ立った所で、キノコ狩り編終わりです。このスレエロってアリなん?)

(次、たぶんココアちゃんメインで書きます……たぶん)

執事長(……私は二代目執事長。とあるお屋敷のお嬢様に仕えている)

執事長(勉学を重ね、格闘術の訓練をし、血の滲むような努力の末……若くして執事長という立場になれた)

執事長(今の仕事には満足している。……ただ一つ、悩みがあるとすれば……)



ココア「執事長、執事ちょー」テコテコ

執事長「はい。お呼びでしょうか?お嬢様」スッ

ココア「あのね、純金でバイブを作ってみたんだけど」ヴヴヴーッ

執事長「お嬢様、無駄遣いはお止め下さい」



執事長(……ウチのお嬢様は、少しおかしい)

AM7:00――

コンコンッ

執事長「お目覚めの時間です、お嬢様」ギイッ

ココア「うう……ん……あさ?」ムクッ

執事長「はい。朝食の準備は出来ております。ご起床下さい」

ココア「ふわ……わかったわ。……ん?……あれ?」ゴソゴソ

執事長「?……如何なさいましたか?」

ココア「ねえ執事長、リモコンバイブのスイッチ知らないかしら?」ヴヴーッ

執事長「存じ上げませんね」

ココア「ふわー……まだ眠いわ、執事長」ゴシゴシ

執事長「スチュワート家のお嬢様が、そのようなはしたない行動お止め下さい」

ココア「うん、そうね……あくびなんてしちゃダメよね……」

執事長「ええ」

ココア「執事長に無理矢理ち○ぽ突っ込まれるかもしれないし」

執事長「お嬢様、私はそのような行動しませんし、朝早くからそのような話題は控えて下さい」

ココア「……むー……」

メイドA「お嬢様、お着替えのお手伝いをさせていただきます」

ココア「……一人で着られるのに」

メイドB「まあまあお嬢様、そう言わずに……では、脱がせますねー」シュルッ

ココア「んっ……」

執事長「オホン、お嬢様。お着替え中失礼します。……本日は7時間30分よりご家族揃ってのお食事、8時より通学、及び学業の予定となっております。3時45分頃ご帰宅の予定でして、ご帰宅後は――」

ココア「あ、メイド。そのコルセットは……んっ」ピクンッ

メイドB「あっ、キツかったですか?申し訳ありません、お嬢様」

ココア「いえ、もっとキツく締めなさい。その方が気持ちいいから」

メイドB「わっかりましたー!」ギューッ

執事長「……聞いておりますか?」

AM7:30――

執事長「お食事の時間です、お嬢様」

ココア「……あら?お父様とお母様は?」キョロキョロ

執事長「申し訳ございません。お二人はお仕事が忙しいらしく、急遽席を外されました」

ココア「……お仕事……か」フゥ

執事長(……お嬢様、悲しそうな顔をしていらっしゃる……)

ココア「……そんな事言って、弟を仕込んでいるんでしょ?朝からお盛んなんだから」

執事長「違うでしょうね」

ココア「もしかして……妹?」ハッ!

執事長「そういう事じゃなくて」

カチャカチャ……

ココア「うん、美味しいわね。料理長の作る食事は最高だわ」モグモグ

執事長「料理長もお喜びになるでしょう」

ココア「……ん?……あら?」

執事長「どうかしましたか?」

ココア「執事長、ジャムの中身がカラになってるわ」

執事長「失礼いたしました。すぐに取り替えて――」

ココア「代わりに執事長、ザーメンジャムを出しなさい」

執事長「お断りします」

ココア「むう……」ジーッ

執事長「お嬢様、好き嫌いはいけません。ピーマンもきちんと食べませんと」

ココア「どうにも苦手なのよね、ピーマンって」

執事長「そうなのですか」

ココア「だって、苦いじゃないの」

執事長「まあ、独特な苦味はありますね」

ココア「同じ苦味でも、精液なら大丈夫なのに……」

執事長「比べる所が違いますね」

ココア「あ、けど苦くてくさいのを嫌がる子に、無理矢理ごっくんさせるっていうのもシチュとしてアリよね」

執事長「学校遅刻しますよー」

AM8:00――

執事長「通学の時間です。お嬢様」

ココア「わかっているわ」

執事長「では、お車を用意しておりますので……」

ココア「いえ、執事長。今日は馬車で行きたいわ」

執事長「……馬なんて、このお屋敷にはおりませんが」

ガラガラガラ……

使用人A「お待たせしましたっひひーん!」

使用人B「ひひひーん!」

執事長「はい君たち仕事場戻ってー」

(なんか執事長とゴチャゴチャになる気がしたので、他の下っぱ執事は全部『使用人』で統一します)

執事長「まったく……お嬢様、使用人を勝手に仕事場から連れ出しては困ります」

ココア「あら、この方たちは自分の意思でここにいるのよ?」

使用人A「そいですよっひひーん!執事長様に指図されるいわれはありません!」

使用人B「さあ!ムチでこの下賎な馬めをしばいて下さい!さあさあ!」

執事長「……減給ですよ」

使用人s「「申し訳ありませんでした」」ペコリッ

執事長「この事は、次の査定で考える事にします」

使用人A「うう……おいら、田舎のおっかちゃんに仕送りしねぇどいげねえのに……」

執事長「田舎のお母様が今の貴方を見たら泣きますよ」

使用人B「ど、どうか減給だけは、ご勘弁を……」

執事長「そうもいきません。……貴方達、名前と担当は?」

使用人A「Aです。お嬢様の足拭きマットを担当してます」

使用人B「俺は靴置き担当です」

執事長「どういう事ですか……」

AM8:10――

ブゥーン……

執事長「お嬢様、勝手に使用人の仕事内容を変えるのはお止め下さい」

ココア「いいじゃないの、別に。お母様だって使用人の仕事を変えたりしてるわよ?」

執事長「私はそのような事、聞いたことがありませんが……」

ココア「例えば、今このリムジンを運転しているドライバー」

執事長「?……はい」

ココア「夜になったらお母様を上に乗せてるわよ?」

執事長「減給じゃあ済まされませんね……」

執事長「この事は、後でゆっくりとお話しましょうか……ねえ?」

ドライバー<フェェ……コワイヨォ……

ココア「あっ……執事長、ここで降ろして」

執事長「?……如何なさいましたか?」

ココア「友達がいたのよ。一緒に通学しようと思って」

執事長「……友達、ですか」

ココア「あ、大きいお友達じゃないわよ?」

執事長「そりゃあそうでしょう」

執事長「お嬢様、この様な言葉……本来は、申したく無いのですが」

ココア「なあに?」

執事長「……ご友人は、もう少しよく考えてお選び下さい。何も、このような所で友達なんぞ……」

ココア「……わかっているわ」

執事長「……」

ココア「……けど、それでも……さみしいの。こんな私でも……まだ、子供なんだから」

執事長「……わかっていただければ、良いのです」

ココア「……気が合うのよ、あの子は」

執事長「そうなのですか」

ココア「処女膜の形も同じだったみたいだし」

執事長「普段どんな話をしているのですか」

キイッ

ガチャッ

ココア「それじゃあ、執事長。行ってくるわ」

執事長「行ってらっしゃいませ」

ココア「コソコソついてこないでよ?通報するわよ」

執事長「了解しました」

タッタッタ……

執事長「……さて」

パンパンッ!

護衛A「お呼びでしょうか、執事長様」スッ

執事長「私は屋敷に戻って雑務をこなします。お嬢様の護衛、任せましたよ」

護衛B「はっ!」

護衛C「お任せ下さい」

執事長「くれぐれも、変質者には気をつけて下さい。最近多いようですから……」

護衛A「執事長様、お嬢様が可愛すぎて私達が変質者になりそうなのですが」ハァハァ

執事長「クビにしますよ」

タッタッタ……

ココア「お早うございます、妹さん」ニコッ

妹「あ、心愛ちゃん!おっはよーっ!」

ココア「今日も良い天気ですわねえ」

妹「そうだねー……ハァ……」

ココア「?……どうかしましたか?妹さん」

妹「え?」

ココア「今、あえぎ声が出ていましたよ?」

妹「えっ!?嘘!?エロかった!?」

(※妹、ツッコミは不慣れ)

妹「って、そうじゃないってー。今のはため息だよー」アハハ

ココア「ため息……悩み事でしょうか?」

妹「うーん、そんな所」

ココア「……もしや、入院なされてるお兄様が、心配で心配でたまらない、という事でしょうか……?」

妹「いや、そうじゃなくって……」



妹「タイトル的にあたしが主人公のはずなのに、最近なんか人気が低くなってる気がしてさー」

ココア「おお、それは噂の『めたはつげん』というヤツですね!?」

(※たぶん、ココアちゃん>>>インさん≧マカちゃん>>>母>>>>>(越えられない壁)>>>>>妹な気がする)

その頃病院――

父「仕事の合間をぬって、お見舞いに来てやったぞー」

母「……」コクッ

兄「うん、ありがとう。父さん、母さん」

父「母さんがお見舞いの品、持ってきたって」

母「……」ガサッ

兄「……ありがとう。……えっと、けど、そのー……」

母「……?」

兄「……なんで袋いっぱいにちくわ入ってんの?」

母「……???」ハテ?

兄「えっなんで不思議そうな顔すんの?」

母「……!!」ピキーン!

兄「え?……いきなり何?どうかした?」

父「むむ?」

母「!!……!!!……!……」

父「ほおほお、なるほど、ふーむふむ」

母「……///」ペコリ

父「なんか、恥ずかしいですけどありがとうございます、だって」

兄「最近普通にメタ発言するよね」

父「じゃあ、父さん仕事場戻るからー」

兄「んー。今日はありがとう」

父「しっかり休んでおけよ?それじゃあなー」

母「……」フリフリ

兄「……あれ?母さんは一緒に帰らないのか?」

父「ああ、なんか最近出番少ないし、この機会に母さんルート突入するって」

母「……///」

兄「勘弁して下さい」

AM8:40
お屋敷――

執事長「さて、お嬢様が勉学に励んでいる間に……掃除でもいたしましょうか」

メイドC「あれー?執事長様もお掃除ですかー?あたし達メイドだけで十分ですのにー」

執事長「そういう訳にもいきません。清い生活は清い家から。屋敷を隅々まで綺麗にしませんと」

メイドC「なるほどー、執事長様は綺麗好きなんですねー」

執事長「まあ、そうですね」

メイドC「それで、綺麗にしたものを自分のモノで汚したい、と?」

執事長「そのような性癖は持ちあわせておりません」

執事長「さて、まずは床掃除でも……」

使用人C「ふぅ、ふぅ……」ゴシゴシ

執事長「ああ、もう床掃除はしてくれているのですね。ご苦労様です」

使用人C「いえいえ、執事長様。ふぅ、ふぅ……」キュッキュッ

執事長「しかし……そのように、床にへばりつくようにしてまで床を磨かなくても良いのでは?」

使用人C「いえ、こうやって四つん這いになって磨いているとですね……はあはあ」

執事長「はい?」

使用人C「たまに、お嬢様が踏んで下さるのですよ……ハァハァ」

執事長「今お嬢様は学校ですよ。……あと、減給で良いですか?」

AM8:45――

キンコンカンコーン

妹「おっはよーみんなー」ガラッ

ココア「おはようございます」ペコリッ

マカ「あ、おはよう二人とも。……ふぁぁ……」

妹「マカちゃん朝から大あくびだねー。昨日夜更かしした?」

マカ「んん、まあね……」

ココア「ふふふ、きっと道行く知らないおじさまと、ベッドの上で激しい運動をしていたのですね?」

マカ(……どうしよう、その通りすぎてツッコめない)

AM9:00――

先生「おはようございます、皆さん」

オハヨウゴザイマース!

先生「では、さっそく授業を始めましょう。一時間目は社会……と、いう訳で」

妹「?……何だろ?」

先生「どうやったら私に素敵な彼氏が出来るのか、昨今の社会事情を取り入れて考えてみましょうか!!」

ココア「……どう思いますか?マカさん」

マカ「三十越えて色仕掛け一本っていうのはキツいと思う」

AM10:00――

先生「二時間目は、理科……少し遅くなりましたが、皆さんが行った夏休みの自由研究を、順番に発表していただきましょうか」

ハーイ!

先生「みなさん、一体何の研究をしましたかー?」

マカ「マカはあさがおの研究をしました!」

妹「あたしは朝勃ちの研究をしました!お兄ちゃんの」

ココア「私はGスポットへの刺激と潮吹きの関係について――」

マカ「せめて『朝』は関連付けようよ」

AM11:00――

先生「三時間目は、美術です。皆さんスケッチの宿題はしましたかー?」

ハーイ!

マカ「はーい」『普通の風景画』

妹「はいっ」『風景画(全裸M字開脚のココアちゃん入り)』

ココア「はい」『モザイク無し』

マカ「それもう犯罪だよね?」

先生「いやー、妹ちゃんとココアティアちゃんの宿題は、何度見ても素晴らしいですねー」

妹「そうですかー?えへへー」

先生「うん。すっごく子宮がうずくもの」ハァハァ

マカ(嗚呼……お兄さんのツッコミが恋しい)

その頃病院――

ガラッ

看護師「身体の具合はどうですかー?兄さーん」スタスタ

兄「あ、どうも……大丈夫です。もう痛みとかもないし……」

看護師「そうですか。……あまり無茶しちゃメッ、ですよ?若いとはいえ身体は大切にしないと」

兄「うっ……気をつけます……」

看護師「ふふっ、それじゃあ……」

ネトッ

看護師「お薬、ぬりぬりしましょうねー」

兄「……は?」

看護師「……え?」

兄「え?」

兄「いや、身体は普通に動くんで、薬自分で塗りますから結構ですよ」

看護師「……まあそう遠慮なさらずに」

兄「いやいや、遠慮とかじゃなくって」

看護師「まあまあまあまあ、そんな事言わずに看護させて下さいよっ」ガシッ!

兄「ちょ、腕掴むなマジで。いらねえっつってんだろコラ人呼ぶぞ」

看護師「そう言わずに!ちょこっとでいいから!!っていうか見せるだけでいいから!!!」

兄「だからしつこいっつってんだろうがッ!!何なんだアンタは!!」

看護師「お願い!先っちょだけ!!先っちょだけでいいから!!!」

兄「先っちょって何!!?」

…………

看護師「ふう、ふう……すみません、取り乱しました」

兄「うん、取り乱しすぎだね」

看護師「実は、もう20代も後半に差し掛かるというのに、まだ結婚はおろか彼氏すら出来ていない自分が怖くなりまして」

兄「俺もアンタが怖いよ」

看護師「専業主婦を目指したあげく独り身のパートとなった上の姉や、ショタコンこじらせて学校の先生になって完璧婚期を逃した下の姉のようにはなりたくなくって……」

兄「やっべー上の姉に心当たりがありすぎるわ」

看護師「なら、姉妹丼というのはどうでしょうか?」

兄「食指も動かねえな」

看護師「大丈夫、胃もたれしちゃっても私が看護しますから///」

兄「そもそも食わねえから」

AM12:30――

妹「んー、給食美味しいねー」モグモグ

ココア「そうですわねー」パクパク

マカ「……そういや、お嬢ってお金持ちなのに、給食はマカ達と同じの食べるんだね」モムモム

ココア「マカさん、偏見ですよ?私も皆さんと同じ、一人の小学生なのですから」

マカ「あー、うん。ごめん。なんかちょっと気になってさ……」

ココア「確かに、学校では食ザーが出来ないのは残念ですが……」

マカ「ごめん、食事中に下ネタはやめよう?」

妹「心愛ちゃん、そこらの男子から搾ったらー?」

ココア「すみません、私兄さんにしか興味なくって……」

妹「あー、小学生とかち○ぽちっこそうだしねー」アハハー

マカ「だからやめようってマジで」

妹「え?マカちゃんだって普段下ネタ言うじゃん?」

マカ「マカは時と場合と相手を選んでるよっ」

先生「……はぁ……」モグモグ

妹「?……せんせー、憂鬱そうな顔してどうしましたー?給食おいしくないの?」

先生「え?ああ、いや……こうしてご飯を食べてるとね」モグモグ

妹「はい」

先生「もっと別のモノを食べちゃいたいなあって思うのよ……」モッモッ

ココア「マカさん、別のモノって何でしょうか?」ヒソヒソ

マカ「マカに聞かないでよ……どうせロクなもんじゃないでしょ」ヒソヒソ

先生「失礼な!先生は小学生のち○ぽが食べたいだけです!!」クワッ

マカ「聞こえてたよ。そしてロクなもんじゃなかったよ」

先生「けどPTAって本気でシャレにならないのよね……何度解雇されそうになったか」フゥ

マカ「解雇されてないのがびっくりですけどねー」

PM1:00
お屋敷――

執事長「ふう……粗方掃除の方は終わりましたね。……さて」

スタスタ……

メイドC「あれ、執事長?どこ行くんですかー?」

執事長「少し、自分の部屋にこもって事務作業をこなします」

メイドC「こもって?……!……あ、ああハイ。わかりました!」

執事長「?……ええと、気が散るといけませんので、重要な事が無いかぎりは入らないで下さいね」

メイドC「そうですよね。気が散るとイけませんよね」

執事長「……何か勘違いしていませんか?」

バタンッ

執事長「……さてと」ペラッ

……カリカリカリカリ……

コンコンッ!

執事長「?……何ですか?」クルッ

ガチャッ

メイドB「失礼します。執事長……何書いてるんですか?」

執事長「旦那様の仕事関連の資料ですよ。私がまとめて――」

メイドB「もうっ執事長っ!そこは『マスかいてる』って言う所でしょーっ?」プンプン

執事長「……そんな下らない事言うために、私の仕事邪魔したんですか?」

執事長「ハァ、全く……」カリカリカリカリ……

コンコンッ!

執事長「……今度は何ですか?」

ガチャッ

メイドC「執事ちょーっ!他の使用人に言って、オ○ホ借りてきましたよー!」

執事長「自慰行為のために部屋こもってるんじゃないんですけど」

執事長「ああもう……他の使用人は暇なんですか、全く……」カリカリカリカリ……

コンコンッ!

執事長「……はい、何ですかっ?」イラッ

ガチャッ

メイドA「し、執事長……その、溜まっていらっしゃるのなら……わ、私で……///」モジモジ

執事長「だから自慰行為じゃあないと何度言わせれば……」

使用人A「執事長になら、俺……掘られても……///」ヒョコッ

使用人B「むしろ掘らせて下さい、俺両刀なんです」ヒョコッ

使用人C「っていうか踏んで下さい」ヒョコッ

執事長「全員仕事場戻れ」

PM2:00――

執事長「ふう……(疲れた……)」ポスッ

料理長「おう、執事長君じゃないか」

執事長「あ、料理長……お疲れ様です」ペコリ

料理長「どうした?ため息なんかついて」

執事長「いえ、実は……」

料理長「賢者タイムか?若いんだからまだまだイケるだろー?」

執事長「もうそろそろキレていいですかね?」

執事長「この屋敷の使用人……皆、少々その……個性的ではないですか」

料理長「うむ、そうだな」

執事長「それに少し疲れてしまって……あ、申し訳ありません。くだらない愚痴なんぞこぼしてしまって」

料理長「かまわないよ。そうだな……私からアドバイスをすると、だな」

執事長「はい」

料理長「思春期の気持ちを忘れない事かな。マンゴーやパインパンと聞くだけでフル勃起出来た頃を忘れなければ――」

執事長「何言ってんだこのハゲ」

執事長「申し訳ありません。少し言葉がすぎました」

料理長「いやいやいいよ。久々にキレのいいツッコミだった」

執事長「……そういえば、その……私のツッコミの事なんですが」

料理長「うむ?」

執事長「最近私がツッコミをすると、お嬢様が大変悲しそうな顔をするのです……どういう事なのでしょうか?」

料理長「便秘なんじゃねーの?」

執事長「真面目に答えて」

料理長「まあ、真面目に言うと……君のツッコミのレベルが低いからだろうねー」

執事長「……勉学に励み数々の格闘術を学んだ私ですが……お笑い芸人としての勉強はしていませんね」

料理長「けど、この屋敷にいたらその技術必須だよー?ましてや執事長ともなったらヤバイよー?」

執事長「……一応、頑張ってはいるのですが」

料理長「いやあ、ダメダメ。全っ然ダメ。子宮に響かないもん」

執事長「料理長、貴方男性ですよね?」

料理長「やっぱり……先代の執事長が凄すぎたんだよなあ……」フウ

執事長「先代……私はその方の事、詳しく知らないのですが」

料理長「うん……いやあ、いい人だったよ。若いのに大したもんでさあ」

執事長「……私より、全てにおいて上……だとでも?」

料理長「んー、いや?正直君の方がすごい所はあるよ。仕事熱心だし、細かい所に気が利くし」

執事長「……でしたら」

料理長「いや、ほら……先代はさ、すごかったのよ。……ツッコミ」

執事長「……」

料理長「あれは他の人敵わないんじゃないかなー。うん。すっごい常識人で、安心してボケられたねー」

執事長「……」

料理長「正直君のツッコミくどいし、危なっかしいよねー。キレが無いんだよ、キレが」

執事長「……」

料理長「いや、あれはお嬢様もホレてたわ、マジで。っていうかかなりイチャついてたし。……あ、この事ナイショな?あんま他の人に言うなよ?」

執事長「……ですが……」

料理長「……」

執事長「……死んだんですよね?……五年前に」

料理長「……うん……そういう事になってるよねー……」

執事長「……」

料理長「……だから、君がお嬢様のそばについてあげないと、駄目だよ?……お嬢様、ああ見えて寂しがりやだからねー」

執事長「……わかりました……」

料理長「あ、だからといって挿れるとか舐めるとかは普通にアウトだからね?」

執事長「主に対してそのような事行いません」

PM3:20
帰路――

テクテク……

妹「それでね、心愛ちゃん。この前マカちゃんがさー」

マカ「ちょっ、妹ちゃん!?それ言うの反則だってー!」

ココア「何の話ですか?私気になります」

ワイワイ……

ココア「……あっ」

妹「んー?」

ブゥゥウウン……キキッ!

執事長「お楽しみ中申し訳ありません、お嬢様。お迎えにあがりました」ガチャ

妹「えっ、何?新手のナンパ?」

執事長「違います」

ココア「もう、執事長。車で迎えに来ないでって言ってるでしょう?」

執事長「ですが、お嬢様が徒歩で帰宅するなど――」

ココア「お家にくらい、一人で帰れるわ。馬鹿にしないで」

執事長「……申し訳ありません」ペコリ

ココア「それに、リムジンなんて目立つ車で来るなんて……私がイジメにでもあったらどうする気?」

執事長「……気が付きませんでした」ペコリ

ココア「どうせならマジックミラー号で迎えに来なさい」

執事長「失礼ですが、もっといじめられるかと……」

妹「迎えに来るならハイエースがよくない?」

マカ「妹ちゃん、それたぶん一生帰ってこれない」

ブゥーン

キキッ

執事長「屋敷に到着いたしました、お嬢様」バタンッ

ココア「ええ」スッ

執事長「……先に屋敷内へと戻っていて下さい」

ココア「え?」

執事長「私は少し……用事がありますので」

ココア「なるほど、草むらでオ○ニーするのね?」

執事長「違います」

ココア「はやくしてね?執事長。あ、オカズいる?」

執事長「いりません」

ココア「そう……それじゃあ、また後でね」

テクテクテク……

執事長「……さて……」キョロキョロ

パンパンッ!

護衛A「お呼びでしょうか、執事長様」スッ

執事長「護衛、ご苦労様です。何か変わった事はありませんでしたか?」

護衛A「実は……お嬢様があんまりにも可愛いので興奮した奴らが、数人警察に捕まりまして」

執事長「……護衛って何でしたっけ」

PM4:00――

執事長「お勉強の時間です、お嬢様」

ココア「いやよ」ツーン

執事長「……はい?」

ココア「お勉強なんて、や。つまらないもの。やりたくないわ」

執事長「……ですが、スチュワート家のものとして学業は大切なもので――」

ココア「いやよ。いや、いや、やーっ」

執事長「しかし、お勉強をなさらない事には……」

ココア「……ねえ、執事長」

執事長「はい?」

ココア「ニッポンには『嫌よ嫌よも好きのうち』という言葉があってね」

執事長「いきなり何の話ですか」

ココア「つまり、私が言いたいのはね」

執事長「はい」

ココア「『へへへ……口では嫌がってても、ココ(脳)は正直だぜ……』って事よ」

執事長「……申し訳ありません、よく意味がわからないのですが……」

執事長「――という訳で、このyの数字にここの数を代入し――」

ココア「……むう……」ウツラウツラ

執事長「――……ですので、ここの計算式からyの数字がわかり、逆算すれば――」

ココア「……すぴー……」コックリコックリ

執事長「……聞いておりますか?お嬢様」

ココア「ふぁっ?……き、聞いてるわよ。馬鹿にしないで」ジュルッ

執事長「……では、今何の勉強をしていましたか?」

ココア「えっと……おしべとめしべが」

執事長「違いますね」

ココア「だいたい、執事長のお話はつまらないのよ」

執事長「……私のせいですか」

ココア「もっとドキドキするようなお話をしてちょうだい。例えば、怪談話とか」

執事長「……難しい注文ですね」

ココア「あ、ワイ談話でもいいわよ」

執事長「さらに難しくなりましたね」

コンコンッ

執事長「?……はい」

ガチャッ

メイドC「執事長様ー。お食事の準備、出来ましたよー」

執事長「ああ、もうそんな時間ですか。……では、この教科で終わりにしましょうか」

ココア「ううー……」グッタリ

メイドCあ、お勉強中だったんですね」

執事長「まあそんな所です」

メイドC「……性教育ですか?」

執事長「性じゃない教育です」

PM6:00――

カチャカチャ……

ココア「……むう……」ジーッ

執事長「お嬢様、また好き嫌いですか?」

ココア「苦手なのよ、トマト。むしろトマトが好きな人間っているのかしら?」

執事長「何人もいると思いますが」

ココア「ハリのある皮の下には、ねっちょりとした中身がつまっていて、歯で噛みしめると、どろりとした臭いものが口いっぱいに広がって……」

執事長「……」

ココア「……なんか、エロいわよね」

執事長「好き嫌いの話はどうしました?」

ココア「そうね……強いて好きな食べ物をあげるなら……」

執事長「はい」

ココア「……イカとかかしら」

執事長「深くは聞きませんよ」

PM6:30――

ココア「ご馳走様でした」

執事長「お粗末さまです」

ココア「美味しい食事だったわ。とくにこのおかずが……」

執事長「それはそれは。料理長も喜びます」ペコリ

メイドB「お嬢様ー。お風呂の準備出来ましたよー」ヒョコッ

ココア「なるほど、次のオカズは私という訳ね」チラッ

執事長「こっち見ないで下さい」

ココア「じゃあ、執事長。お風呂に入るわね」

執事長「はい。ごゆるりと」

ココア「……覗かないでね?絶対よ?」

執事長「そのような事行いません」

ココア「……絶対に絶対、覗かない?」

執事長「ええ」

ココア「……ちらっとも覗かないの?」

執事長「……覗いてほしいんですか?」

脱衣所――

メイドA「ではお嬢様、お召し物をお預かりします」

ココア「……だから、服脱ぐのくらい一人で……」

メイドB「まあまあお嬢様。こういう触れ合いもいいもんでしょう?」パチッ

ココア「……まあ、そうだけど……」シュルッ

メイドB「うわあ、お嬢様の肌キレイ~。白くってスベスベしてますねー!」

ココア「当然よ。執事長の精液を塗りこんでいるもの」

執事長『平然と嘘つくのやめて下さい』

シャアアァァ……

メイドA「ではお嬢様、お背中を綺麗にいたしますね」スッ

ココア「……優しくしてね?」

メイドB「当然ですよー。では失礼して……」ピトッ

ココア「んっ!」ビクッ!

メイドB「あっ、痛かったですか?ごめんなさい」

ココア「いえ……少し冷たくて驚いただけよ。続けて……」

メイドA「……では……」

ゴシゴシ……

ココア「……んっ……やっ!……少し、くすぐったいわ……あんっ!」ビクン!

メイドB「我慢して下さいねー」ゴシゴシ

ココア「あ、あうっ!そんな……激しく……やぁんっ!」ビクビク!

メイドA「少し、前も失礼します」サワッ……

ココア「そ、そんな……ダメ、ダメ!……そんな所、触っちゃ……あっ!あ……ああっ!もう、わ、たし……」

ビクッ!

ココア「~~っ……!!」ビクウッ!!

ココア「……はぁ、はぁ……すご……すごかったわ……」ビクビク

メイドA「……あの、お嬢様」



メイドA「毎日お風呂入るたびに、なんでそんな声を……?」

ココア「んー、廊下で私の裸想像してシコってる執事長に、オカズでもあげようかなって思って」

執事長『そんな行為しておりませんよ』

メイドB「……風呂場から廊下まで結構距離あるのに、よく会話出来るなあ。執事長……」

ココア「ふー……さっぱりしたわ」ホカホカ

メイドA「お嬢様、髪を乾かします。しばしお時間を……」ゴシゴシ

ココア「もう、過保護なんだから……」

メイドB「しかし、お嬢様って髪もすごく綺麗ですよねー」ゴォォーッ

ココア「ええ。いつでも髪コキ出来るようにね」

執事長「しないで下さい」

PM7:30――

執事長「では、お勉強の続きを行いましょうか」

ココア「……」ムスッ

執事長「……お嬢様、そのような顔をなさらないで下さい」

ココア「イヤよ、つまらないし、難しいんだもの」

執事長「スチュワート家のものとして、教育は質の高いものを――」

ココア「こんなにお勉強させられたら、無知ックスっていうシチュが出来ないじゃあないの!!」バンッ!

執事長「青筋立てて言う事ですか?」

執事長「では、英語のお勉強をしましょうか」

ココア「執事長、私をバカにしないでくれる?産まれた国の言葉くらい、勉強せずとも喋れるわ」フフン

執事長「お嬢様、より質の高い言語の習得には、勉強が不可欠でして……日本人も国語という授業を受けているではないですか」

ココア「大丈夫よ。私、英語は完璧にマスターしているから。……聞いてみる?」

執事長「……そこまで言うのなら、どうぞ」

ココア「コホン、では…………オーイエス!オーゥ!オーカミン!シーハーシーハーッ!ンハーッ!オマイガーッ!」

執事長「勉強しましょうか、お嬢様」

執事長「!……ああ、もうこんな時間ですか」

ココア「ハァ……ハァ……」グッタリ

執事長「お嬢様、本日のお勉強はここまでにしましょうか」

ココア「ね、ねえ執事長……」ハァハァ

執事長「何です?」

ココア「今の私……事後みたいじゃない?」ハァハァ

執事長「知りませんよ」

執事長「寝る前に歯を磨きましょう、お嬢様」

ココア「!……歯磨き、ですって?」

執事長「はい」

ココア「……棒を口に突っ込んで、上下に動かした末に、先から白くてドロドロしたものを出すなんて……!」

執事長「あー、はいはい」ハァ

ココア「……それを見て執事長は、今晩のオカズとして有効活用するつもりなのね……!」

執事長「微塵もそんなつもりありません」

ココア「むー……」シャコシャコ

執事長「しかし……お嬢様の歯は白くて綺麗ですね」

ココア「ぐちゅぐちゅ……ぺっ!……当然よ、毎日きちんと磨いているもの」ドヤッ!

執事長「良い心がけです」

ココア「やっぱり、歯は大切なものだから、虫歯一本無いようにしたいわね」

執事長「はい」

ココア「お口に出された時に『飲み込む前に口の中見せてよ』とか言われて、あーんってしたら虫歯だらけだと萎えるものね!」

執事長「あー……動機が不純ですけど、歯を綺麗にするならそれでいいです」

PM10:00――

執事長「ご就寝の時間です、お嬢様」

ココア「……ねえ、執事長。いつも思うのだけど……就寝時間、早くないかしら?」

執事長「そうでしょうか?」

ココア「だって、10時よ?10時。こんな時間に寝てる子供なんて、今頃いないわよ」

執事長「そんな事はないでしょう」

ココア「性の6時間は始まったばかりだというのに……」

執事長「子供はそんな事言いません」

ココア「……眠れないわ」ゴロゴロ

執事長「お嬢様、しっかり寝ないと身体に悪影響が出ますよ?」

ココア「例えば?」

執事長「……お嬢様の年頃ですと、夜10時くらいからが成長ホルモンが活発に分泌されます」

ココア「ふむふむ」

執事長「ですので早く寝ないと、いつまでたっても小さいままですよ?」

ココア「執事長、貧乳はステータスなのよ?」

執事長「身長の話をしたんですけど」

ココア「うー……ううー……」ゴロゴロ

執事長「……お嬢様」ハァ

ココア「目が冴えちゃってるのよ。私だって、早く寝たいわよ」ゴロゴロ

執事長「仕方ありませんね……お嬢様、目をつぶって」

ココア「むー」ギュッ

執事長「ゆっくり深呼吸をして、リラックスしましょう。息を吸って……吐いて……」

ココア「執事長……何故いきなり催眠オナニーを?」

執事長「グッスリ眠れるようにしたかっただけなのに……」

ココア「何かお話をしてよ、執事長」

執事長「……お話、ですか」

ココア「ニッポンの昔話とかを聞いたら、よく眠れるような気がするの」

執事長「そうですね……では、こちらの本を読みましょうか」ペラッ

ココア「わくわく」

執事長「『桃太郎』……昔々ある所に、おじいさんとおばあさんがいました」

ココア「二人の馴れ初めは?」

執事長「その話はいらないでしょう」

執事長「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ……」

ココア「洗濯へ行ったおばあさんの背後に、隣に住むいじわるじいさんが!『おばあさん……ワシはアンタの事を……』『やめて!私には夫がいるんです!』」

執事長「そんな話ではありません」

ココア「芝刈りへ行ったおじいさんの背後に、隣に住む性悪ばあさんが!『おじいさん……ふふ、可愛いわね……』『やめるんじゃ!わ、ワシには愛する妻が……』」

執事長「もう引っ越しした方がいいんじゃないですかね?」

執事長「おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が……」

ココア「桃尻!?」

執事長「普通の桃です」

ココア「なるほど、美尻じゃないという事ね……安産型?」

執事長「尻から離れましょう」

執事長「桃を家に持ち帰り、食べようと桃を切ってみると、なんと中から元気の良い男の子が……」

ココア「ねえ、執事長」

執事長「?……はい、なんでしょう」

ココア「……そんな事言うの、やめてくれないかしら?」

執事長「……どういう意味ですか?」

ココア「私、知ってるのよ?桃太郎って……本当は桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんが、夜にズッコンバッコン――」

執事長「二人はこの男の子を桃太郎と名付け、大切に育てました」

執事長「すくすくと育った桃太郎は、ある日、悪い鬼を退治しようと鬼ヶ島に行く事にしました」

ココア「鬼にとっては超迷惑ね」

執事長「まあ、悪いことしてますし……」

ココア「ニッポンでいう、インガオホー!ってヤツね」

執事長「えーっと、まあ、そうですね……」

ココア「そして鬼は桃太郎を見てこう言うのね……『アイエエエエ!モモタロウ!?モモタロウナンデ!?』」

執事長「うーん、やっぱり違いますね」

執事長「おばあさんから貰ったきびだんごを持って旅をする桃太郎。旅の途中で、イヌに出会いました」

ココア「『この駄犬を踏んで下さい桃太郎様、わんわんっ!』」

執事長「そういう意味のイヌじゃないです」

ココア「『この腰につけたきびだんご(意味深)を食べたら、オトモにしてやろう……』『わふぅ……桃太郎さんのきびだんご(意味深)、すっごくあったかぁい……』」

執事長「もう余計な茶々入れないで欲しいなぁ」

執事長「イヌ、サル、キジのオトモを引き連れ、鬼ヶ島へたどり着いた桃太郎」

ココア「なんとそこでは、鬼が酒池肉林の乱交パーティ中!」

執事長「そんな事はしていませんね」

ココア「颯爽と現れる桃太郎!鬼を退治するため、刀を振り回して大暴れ!」

執事長「おお、そうそうそんな感じです」

ココア「ちなみに対決方法はバトルファック」

執事長「振り回してはいけない刀だった」

執事長「オトモの活躍もあって、鬼を退治した桃太郎。金銀財宝を鬼から取り上げ、おじいさんとおばあさんの元へと帰りました」

ココア「はぁー。鬼さん可哀想ねー」

執事長「……まあ、悪い事してましたし。……おじいさんとおばあさんは桃太郎の元気な姿を見て大喜び。三人は、宝物のおかげでいつまでも幸せに暮らしましたとさ」

ココア「……」

執事長「……めでたし、めでたし……」パタンッ

ココア「私だったら、お宝独占して独り立ちするわね」

執事長「感動台無しですねー」

ココア「鬼から奪ったお宝を持って、遠い国まで行くんだけど」

執事長「はい」

ココア「その中には、綺麗な銀色の剣があったの」

執事長「……はい?」

ココア「気になってその剣を抜いてしまう桃太郎。すると、剣の鞘から黒い煙がモクモクと!」

執事長「……」

ココア「『莫迦もの!何故封印を解いてしまったのじゃ!あやつはかつて多元宇宙を支配し、7つの星々に悪名を轟かせた全ドラゴンの神王にして父!封印を解いてしまったからには、次元航行機を使い多元宇宙の果てまであやつを追い詰めなければならぬ!』突如現れた角の生えた幼女。先の戦いで力を失った鬼の姿であった!こうして桃太郎は、鬼娘と銀剣『アキュミナータ』と一緒に多元宇宙の旅へ――」

執事長「その話まだ続きますか?」

ココア「……そうして隣の世界へ桃太郎は降り立つんだけど、そこはなんとエルフが住まう森でね」

執事長「……はあ」

ココア「……で、弓矢を突きつけられて、今まさに放たれるその瞬間!銀剣『アキュミナータ』が共鳴し始めるの!」

執事長「……へえ」

ココア「……なんと!エルフの王女であるティタニアの心臓は、多元宇宙同士を繋ぐキー・パーツであるレガシー・オーブで出来ていたの!」

執事長「……ふーん」

ココア「それでね、それで……それで……」

執事長「……」

ココア「……」

執事長「……?……お嬢様?」



ココア「……すぅ、すぅ……」

執事長「……眠りましたか」

ココア「……すぅ、すぅ……」

執事長「……全く、眠っていればこんなにも大人しく、可愛らしいのに……本当、手のかかるお姫様ですね」

ココア「……ううん……」ゴロッ

執事長「……さて、そろそろ退散しますか……」

ギュッ!

執事長「!……」

ココア「……んー……」スゥスゥ……

執事長「……お嬢様、服の裾を掴まれては、動けません……」

ココア「……んー……」スヤスヤ……

執事長「……お嬢様?……寝ているのですか?」

ココア「…………ない、で……」ボソッ

執事長「……はい?」

ココア「……行か……ないで……執事長……んんー……」スゥスゥ……

執事長「……」

ココア「……しつじ……ちょぉ……」

ポロ……ポロ……

ココア「……どこ?……しつじちょう……どこ、いったの?……ううう……あいたい、あいたい……よぉ……執事長ぉ……」

ポロポロ……ポロ……

執事長「……」

ココア「……ぐすん……ううーっ……」スヤスヤ

執事長「……きっと……」

ココア「……すぅすぅ……」

執事長「……」

執事長(……きっと)

執事長(……お嬢様が夢の中で、会いたくて、愛焦がれ、相悲しくなっている人は……)

執事長(……私とは違う『執事長』なのでしょう。けれど……)

執事長(……)



執事長「……私が、います。……お嬢様」

ギュッ!

ココア「んっ……んー……」スゥスゥ……

執事長「……先代執事長の分まで、私が……私がいつまでも、お嬢様の側にいます」

ココア「……すぅすぅ……」

執事長「……だから……泣かないで下さい。夢の中でも、現実でも」

ココア「……ぐすん……すぅすぅ……」

執事長「……主にいつまでも従う者……それこそが、執事……なのですから」

ココア「……ふふっ……」スヤスヤ

執事長「……」

ココア「執事長のココ、すっごく……かたくなってるぅ……ふふふ……」スヤスヤ

執事長「夢の中で何を触ってやがる」



AM0:00――

お嬢様と執事長の、一日が終わる――……

今唐突にスレタイ思い出した。次から書こう

妹「お兄ちゃん、復・活ぅーっ!!」

バーン!

兄「ああ、うんただいま」

妹「退院おめでとーお兄ちゃん!もう大丈夫なの?」

兄「完治したよ。結構時間かかったけど……」

妹「じゃあ、本当におちん○ん治ったのか実技で確かめてみようか」カチャカチャ

兄「ズボンのベルトから手を放しやがれ」

妹「で、で、お兄ちゃん!入院生活どうだった?」

兄「どうって……まあ、看護師さんが少し変だったって以外は、普通だったけど」

妹「普通かあー」

兄「うん」

妹「……一応確認しとくけど」

兄「うん?」

妹「病院で『普通』って事は、ナースプレイだったって事だよね?」

兄「あーなんか家帰ってきたって感じするわー」

ビュゥゥウウ……

妹「うひー!寒いよぉーお兄ちゃん!」

兄「もうすっかり冬だな……」

妹「あたし寒いのって苦手なんだよねー」

兄「そうなのか?」

妹「全裸で寝てたら風邪ひいちゃうじゃん」

兄「服着ればいいじゃんか」

妹「お兄ちゃんも冬って嫌いでしょ?」

兄「いや?別にそこまで……」

妹「またまたぁー。女の子がみんな厚着しちゃって悲しく思ってるくせにぃ」

兄「普通に思ってないんですけど」

妹「あ、けどお兄ちゃんは北風でめくり上がるスカートとか、コート脱いだ時の腋汗染みとかに興奮するんだっけ?」

兄「そんな事言った覚え無いんですけど」

妹「まったく、お兄ちゃんはエロいねー」

兄「俺の言葉聞いてくれないかなぁ」

妹「うーっ、それにしてもさっむい!お兄ちゃん、何かあったかい飲み物ちょーだい」

兄「はいはい……何が欲しいんだ?」

妹「おち○ぽみるく」

兄「それ以外で」

妹「黄金水」

兄「それも除外で」

妹「えーっ……じゃあ体液なら何でもいいや」

兄「お前何なのマジで」

ビュゥゥウウ!

妹「ぎゃー!さむい!死ぬ!耳ちぎれるー!」

兄「風強いな……ちょっとコンビニであったかい物買うか」

妹「っていうかこんな寒い日に外出するなって感じだよねー」

兄「仕方ないだろ。晩御飯の買い出し行かないと、家に食材何も無いんだから」

妹「あたしはお兄ちゃんの精○あれば別にいいけど」

兄「俺はよくないよ」

ガーッ

ピンポンピンポン……

妹「ふぃー、あったかーい!」

兄「おお、暖房きいてるな……」

バイト「いらっしゃいませ……あっ!ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいっ!」ハワワワ

兄「はい?」

バイト「いや、実は……お客さん来なくて暇なんで、スカート脱いでプチ露出プレイしてたんで」ハキハキ

兄「あーカウンターあって良かったー」

兄「よーし、妹。何か欲しいのあるか?あったらカゴに入れろよー」

妹「おーっ、お兄ちゃん太っ腹ーっ」パチパチ

兄「まあ、兄貴だしちょっとくらいは何か買ってやらないとな……」

妹「じゃあお兄ちゃん、これ買ってー」

つコ○ドーム2箱

兄「戻してこい」

妹「そうだよね……やっぱ2つは多いよね……」

兄「全部戻してこい」

兄「……あ」

兄(俺の好きな漫画雑誌、新しいの出てる……)

兄「……買うか」ガサッ

…………

妹「……おっ」

妹(エロ本コーナー、結構充実してるなあ……)

妹「……けどコンビニのエロ本コーナーって、何故か熟女もの人妻ものが多いよね……ロリコンのお兄ちゃんには生きづらい世の中だよ」ハァー

兄「何言ってんだコイツ」

兄「買うの、このくらいでいいか?」

妹「あ、ポテチ買ってポテチー」

兄「はいはい……んじゃ、これでお会計お願いします」ゴトッ

バイト「はーい。こちらの商品もお会計ご一緒でよろしいですかー?」

兄「はい」

バイト「ついでに私と人生をご一緒する気は無いですかー?」

兄「毛頭ないですね」

ピッピッピ……

バイト「では、以上でお会計……」

妹「あ、肉まんください肉まーんっ」

兄「まだ買う気かよ……じゃあ、肉まん2つで」

バイト「肉まん……肉まんですか」

兄「はい」

バイト「そんなものより美味しいおまんじゅうが、私の胸に2つあるんですけど」

兄「いりませんね」

バイト「では、肉まん2つで……2890円のお買い上げですねー」

兄「おサイフケータイでお願いします」

妹「おおっ、お兄ちゃんハイテクだねー」

兄「そうか?普通だろ……っていうかあんまし財布持ち歩きたくないんだよ。邪魔くさいし」

バイト「そんなんだといざという時、ゴムが無くて苦労しますよー?」

兄「なんで財布ん中にコンドームある事前提なんだよ」

バイト「こちらに携帯を、音が鳴るまでお願いしまーす」

兄「はいはい」スッ……

・ ・ ・

妹「……鳴らないよ?お兄ちゃん」

兄「あ、あれ?おかしいな……」

バイト「あー、うちのレジちょっとマグロ気味な所ありましてー」

兄「普通に故障してるって言えよ」

バイト「ありがとうございましたー。またのお越しをー」

ピンポンピンポン……

妹「うーっ、やっぱ寒いっ!けどこの肉まんはあったかいねーっ」

兄「ああ……」

妹「?……どうかした?お兄ちゃん。なんか顔暗いよ?」

兄「……いや……なんかさ……」



兄「最近、変な人出てきてもあんまし驚かなくなったなあ……って思って」シミジミ

妹「……そーいや今のバイトさん、初めて会う人だったね」

パカッ!

妹「ふおぉ……美味しそうな肉まん……!」ホカホカ

兄「すごい湯気だな……こりゃ暖まりそうだ」

妹「いっただっきまーす!」パクッ!

兄「……うん、結構うまいな……」モグモグ

妹「だねーっ!この肉まん……コフッ!……肉まン……コッ!……肉まんコホッ!まんコホッ!コホッ!」ゲホゲホ

兄「湯気でむせるな放送禁止用語連発になってんだろうが」

妹「ぬう……肉まん食べて少しはあったまったけど……まだ寒い……」ブルルッ

兄「確かにな……もう身体が冷えてきた……」

妹「はあ……おしっこしたいなあ」

兄「あー、あったかいもの飲みたい……」

妹「なんと奇遇な」スルッ

兄「奇遇じゃねえよパンツ脱ぐな」

兄「そうだ。帰ったらこたつ出すか」

妹「おおっ、いいねーお兄ちゃん。あたしこたつ大好きー!」

兄「やっぱ冬といったらこたつだな。暖かくて心地いいし」

妹「こたつ隠れも出来るしね!」

兄「うん、それはやらないね」



(※こたつ隠れ……四十八手の一つ)

(っあー今生徒会役員共のネタ書いた。ごめん今気づいた)

ゴソゴソ……

兄「あれ?コタツ布団どこに仕舞ったっけ……?」ゴソゴソ

妹「もー、お兄ちゃん若いんだから、物忘れ激しいとかやめてよー?」

兄「いや、なんか押入れの中がさ、前見た時よりゴチャゴチャしてて……」ガサゴソ

妹「えー?なんでー?」

兄「……なんか、アダルトグッズ大量に出て来るし」ゴソゴソ

妹「あ、あたしが買ったヤツ適当に詰め込んだからか」

兄「原因お前じゃん」

兄「……おっ!コタツ布団あった」ゴソッ!

妹「エロ本は!?」

兄「無かったよ」

妹「ド○えもんは!?」

兄「いなかったよ。……何その夢のあるボケ」

ジャーン!

兄「よーし、セッティング出来たぞー」

妹「おおーっ!ねえねえ、入っていい?入っていいの?」

兄「ああ。よっこいしょっと……あーやっぱコタツって落ち着くなー」

妹「わーい!」ズボッ!

兄「ハハハ、こらこら頭からコタツに入るなよー」ハハハ……

妹「……ハァハァハァ……」カチャカチャ

兄「ハハハ、こらこら俺のズボンを脱がそうとするんじゃない」(半ギレ)

妹「うーっ、いいねーコタツ!すっごくあったかくって……」

・ ・ ・

妹「……って、寒っ!このコタツ寒いよ!?」

兄「あれ?……あ、コンセント入れてなかった……」

妹「えーっ……仕方ない。自家発電で電気起こすか……んっ///」クチュッ

兄「はいコンセント入れてスイッチオーン」カチッ

妹「ふぃー……コタツあったかーい」ヌクヌク

兄「ああ、そうだな……」ポカポカ

妹「あたし、もうコタツから出たくないよぉ……コタツムリだよぉ……」

兄「気持ちはわかる。あたたかくて、気持ちいいもんな」

妹「あたしの膣内(ナカ)と比べて、どっちがあたたかくて気持ちいい?」

兄「比べられねえんだけど」

妹「ううーん、本気で出たくなくなってきた」ポケーッ

兄「コタツの魔力だな」

妹「お兄ちゃん、ちょっとペットボトル無い?」

兄「どうした?ノド乾いたのか?」

妹「いや、トイレしたくなってきて」

兄「それはコタツから出ろ」

兄「そういやミカンがあったんだった」ジャン

妹「わー、食べよー食べよー」

ムキムキ……

兄「コタツとミカン……これほどまで相性の良いモンが他にあるだろうか……」シミジミ

妹「ドMにア○ルバイブくらい相性が良いよねー」

兄「その例えは必要だったかい?」

妹「ちなみにあたしとお兄ちゃんの身体の相性は――」

兄「最悪だね。最悪に決まってるね」

ピンポーン……

兄「ん?誰か来たみたいだな。……妹、出てくれないか?」

妹「えー……お兄ちゃんが出てよ。あたし出たくないよぉ……コタツから出られない……」

兄「俺も寒くて出たくないし……」

妹「……自分がイヤな事を他人に押し付けないでよ」

兄「まあ、そうなんだけどさ……」

妹「あたしがドMじゃなかったら嫌われてたよ?」

兄「嫌われてた方が良かったよ」

兄「じゃあ、妹。行ってくれ」

妹「……えっと、やっぱ寒いからムリ……」ヌクヌク

兄「えー……じゃあどうすんだよ」

妹「一度外に出たらたぶん大丈夫なんだろうけど……その踏ん切りが付かなくてさー」

兄「無理矢理にでも出してやろうか」

妹「あ、それいいかも。……出してっ!お願い……外に出してえッ!」



マカ「『イってくれ』とか『無理矢理にでも出す』とか『外に出して』とか、何言ってんの?」ガラッ

兄「不法侵入しながらツッコミ取らないでほしいなぁ」

妹「あ、インターホン鳴らしてたのマカちゃんだったんだ」

マカ「うん。開いてたから勝手に入ったよー」

兄「行動力あるなあこの子は」

マカ「あ、妹ちゃん家コタツ出したんだー」

妹「うん。あったかくって気持ちいいよーっ」

マカ「そうだねー。マカもよくコタツに隠れて足コキとかして、パパ達を気持ちよくさせてるよー」

兄「ツッコミキャラなのかボケキャラなのかハッキリさせろよ」

マカ「うーっさむさむっ!マカもコタツ入れてー」

妹「いいよーっ。はいどーぞっ」

マカ「ありがとーっ。……ふーっあったかーい」モゾモゾ

兄「外寒いもんなぁ」

マカ「うん。足とかすっごく冷たくなっちゃった」ゴソゴソ

兄「言いながら足の裏を俺の股間に伸ばすな」

妹「で、マカちゃん急にどうしたの?何か約束してたっけ?」

マカ「え?妹ちゃん、今日ご飯食べにおいでって言わなかったっけ?」

妹「……え?」

マカ「あれ?」

兄「……どういう事だ、妹」

妹「うーん、記憶に無い……」

兄「おい、さすがにひどくないか?」

妹「本当に覚えてないよ……これって若年性アルツハイマー?私の頭の中の消しゴム?……いつまでも初々しい気持ちでセクロス出来て最高じゃん」ハッ!

兄「話が脱線しとる」

妹「……あっ!思い出した!」

兄「本当か?」

妹「『一緒にご飯食べよう』じゃなくって……」

兄「うん」

妹「『一緒にお兄ちゃん食べよう』って言ったんだった!」

マカ「あ!言われてみればそーだったかもー!」

兄「俺に断りも無くか」

兄「まあ、晩御飯食べに来たなら仕方ない……何か準備するか」

マカ「え、お兄さんごはん作ってくれるの?」

兄「ああ。このまま返すのも可哀想だしな」

妹「おー、お兄ちゃんやっさしー」

兄「はいはい……」

マカ「お礼に一発ヤらせてあげよっか?」カパッ

兄「お断りします」

兄「で、何が食べたい?」

マカ「……何でもいいの?」

兄「まあ、出来る範囲だったらな」

マカ「じゃあ、マカはお兄さんが食べたいな♡」

兄「そのネタは聞き飽きたわ」

妹「じゃあじゃあ、あたし男体盛りがいい!!」

兄「レベル高すぎるわ」

妹「そーいや今日スーパー行った時は、お野菜とお肉買ったんだっけ?」

兄「ああ、そうだな」

マカ「お野菜とお肉……っていったら、うーん……」

兄「そうだな、冬だし……お鍋でも食べるか?」

妹「あ、お兄ちゃんってボーイッシュなのが好きなの?」

兄「オカマとかオナベだとかいう話じゃなくてだな……」

兄「そうと決まったら準備するか……よっこいしょっと」スック

妹「あれ?そーいやパパとママは?」

兄「今日は二人っきりでデートに行ったよ」

マカ「……ご都合主義だね、お兄さん」

兄「そう言うな」

妹「帰ってくる時は、三人になってるかもしれないね……?」ニヤリ

兄「妊娠早すぎるわ」

マカ「お兄さん、若干ツッコミ間違えてる」

兄「うーっ、キッチン寒っ!ぱっぱと準備しないとな……」

ガサゴソ

兄「えーっと、野菜は今日買った白菜があるだろ。あとはニンジンと……」

イン「キノコ類を入れると良い出汁が出るので、オススメしますよ」ヒョコッ

兄「……」

イン「……」

兄「うおおおおあああッ!!ビックリしたッ!!い、インストラクターさん!?」

イン「どうも、貴方の心の隙間の恋人……東恩納サヤカです」ドヤアッ

兄「それ流行らないと思いますよ?」

兄「インストラクターさん、一体どっからわいたんですか」

イン「人を虫みたいに言わないで下さい。ちゃんと窓から入りましたよ」

兄「それは世間一般では不法侵入と言うんですよ」

イン「冗談です。きちんと玄関から入りました」

兄「それでも不法侵入は変わんねえよ」

イン「鍵をかけないと不用心ですよ?変な人が入ってきたらどうするつもりですか?」

兄「アンタが一番変な人なんだよなー」

イン「それで、兄さん。今から鍋を行うのですね?」

兄「まあそうなんですけど……いきなり何ですか?」

イン「何を隠そう私は、鍋奉行でして。お鍋の気配を察したら動かずにはいられません」

兄「お鍋の気配って何やねん」

イン「私の作るお鍋は大変美味しくって……夕食はお鍋をつつきまわしてですね」

兄「はぁ」

イン「その後はペ○スをつつきまわすという訳です」

兄「どういう訳?」

妹「お兄ちゃん、何キッチンで騒いでるのー?」ヒョコッ

マカ「……って、あっ」

イン「あら、妹さんにマカさん。こんにちは」ペコリ

マカ「インストラクターさんだ。こんにちはー」

妹「サヤカさんお久しぶりですーっ。キノコ狩り以来ですねー」

イン「ええ。あの時は兄さんのキノコ、とっても美味しかったですねぇ」ニッコリ

兄「食わせた覚えが無いんだよなぁ」

イン「久しぶりの再開……嬉しいものですね」

マカ「いえーいっ、ハイターッチ!」スッ

イン「へーいっ」パチッ

妹「あ、じゃああたしも……いえーいっ、パイターッチ」スッ

イン「んっ……やあっ///」モミモミ

兄「いきなり何してんのお前ら」

イン「冗談はさておき……そろそろお鍋の準備をしましょうか」

兄「はあ……別にいいっすけど」

マカ「あ、ねえねえ妹ちゃん」

妹「んー?マカちゃんどーかしたー?」

マカ「せっかくこんなに人数集まったんだからさ、心愛ちゃんも呼んだらどう?」

妹「えー……これ以上心愛ちゃんが出てきたら、ホントに主役が誰かわかんなくなっちゃうしなぁ……」

兄「お前にとって『友情』って何なの?」

イン「兄さん、食材はどのような物を購入したのですか?」

兄「ああ、今日買ったんはこの袋のやつなんですけど」ガサッ

イン「ふむふむ」

兄「色々買ったんで、結構何でも作れると思うんですけど……どうですか」

イン「そうですねえ……」



イン「この鍋は出来損ないだ。食べられないよ」キリッ

兄「まだ作ってもいないのに!?」

イン「何なのですかこの食材は。こんなにひどい物、よくもまぁかき集めましたね」プンスカ

兄「えー何かいきなり俺怒られてるんだけどー」

イン「野菜もダメ、肉もダメ、調味料もダメ……良いのはこのビニール袋くらいですよ」

兄「それ良い所一個も無いって事じゃん」

イン「全く……そんなのでよく料理をしようと思いましたね」

兄「まあ、たしかにあんまし得意じゃあないけど……やらなきゃいけないからやってる訳で……」

イン「そんなんだから未だに童貞なんですよ」

兄「童貞関係ねえだろ」

イン「見て下さい、この白菜を」スッ

兄「はい?」

イン「しおしおに萎れていて、みずみずしさのカケラもありませんよ」

兄「あー……はい」

イン「例えば、しおしおに萎れている女性がいたとしたらどうですか?」

兄「……はい?」

イン「変に優しいチャラ男が現れて親切丁寧にお話をして悩みを解消なんかしちゃって、そんな優しさに触れたもんだからキュンと心にきちゃって、なんやかんやでその男と遊ぶようになっちゃって昔付き合ってた彼よりいいかなーとか思っちゃって、ある日男の強引な誘いを断れなくなっちゃって彼の家にお持ち帰りされちゃって流れで処女を散らす事になってしまうでしょうが!!」

兄「何が言いたいんだ何が」

イン「そして次に、この豚肉です」スッ

兄「……これが何か?」

イン「何か?じゃないですよ。アメリカ産じゃないですか、アメリカ産」

兄「……あー……」

イン「外国産の肉は美味しくないんですよ。やはり食材は国産が一番です」

兄「けど、こっちの方が安いですし……」

イン「白人は劣化が早いんですよ。やはり大和撫子に勝るものはありません」

兄「なんで今急に女の話になった?」

イン「いいですか?兄さん。白人女性を食うのなら早いのが一番です」

妹「あ、そういえば心愛ちゃんってイギリス人だったよね?」

イン「あら、良いじゃないですか。兄さん一発食っておきましょうよ」

マカ「お兄さんに食べられるんなら、マカでもいーよー♡」

兄「鍋の話は何処いった」

…………

ココア「へっくち!」

執事長「……風邪ですか?お嬢様」

ココア「ううん、急にくしゃみが出ただけよ。……ううーっ……」ズズッ

執事長「そうですか。一応、軽めの風邪薬を用意させましょう」

ココア「ううーん、急にくしゃみが出るなんて……もしかしてこれって……」

執事長「何です?」

ココア「お兄様が私の事を思ってオ○ニーをしているんじゃ……!?」ハッ!

執事長「ウワサ話じゃないんですか?」

…………

兄「インストラクターさん、何か美味しい鍋のレシピとか無いんですか?」

イン「まあ、無い事もないですが……ここにある食材で、となりますと……」ウーン

兄「……難しいですかね?」

イン「そうだ。豚肉と大根があったら出来る、簡単で美味しい鍋がありますよ」

兄「おー、教えてくださいよ」

イン「まず、大根を股間に突っ込みます。尻でも可」

兄「最初から難易度高いなー」

イン「いりこで出汁を取り、醤油・砂糖・塩・鷹の爪一本・にんにく一欠片を入れてひと煮立ちさせます」グツグツ

兄「はい」

イン「次に、大根をピーラーで薄く剥き、細く切ったお揚げさんと一緒に鍋に入れて、柔らかくなるまで煮ます」グツグツ

兄「はい」

イン「最後に、豚バラ肉を入れて火が通るまで加熱すると――……」

兄「おお……」



イン「お手軽美味しい、大根鍋の完成でーす」ジャーン!

兄「おおーっ、普通に美味しそう……!」

イン「……が、あまりに普通すぎてボケられないので、これはナシにしましょうか」

兄「何故作った!!?」

イン「何かありませんかね?ボケやすくて食欲も満たされるような鍋は」

兄「ボケの要素は必要ですかね?」

妹「あ、サヤカさんサヤカさーん」ハーイ

イン「はい、妹さん」

妹「闇鍋とかってどうかな?」

兄「何を言いだすんだお前は」

イン「いいですね……採用」グッ!

兄「何を言ってるんだお前は」

グツグツ……

イン「さて、良い出汁が取れましたよ。兄さん」ズズッ

兄「……本当に闇鍋するんスか」

妹「トーゼンだよっお兄ちゃんっ!据え膳食わぬは男の恥だよ?」

兄「それ何か意味違うくね?」

マカ「んー、なんかマカちょっとワクワクしてきたかも」ワクワク

イン「そうですね」ワクワク

兄「……俺は全くなんだけど」

イン「例えるなら、このワクワク感……初めてエロ本を買った時のようですよね?」

兄「いや知らんがな」

マカ「妹ちゃん、お兄さんってインターネットでえっちぃの集めるタイプ?」ヒソヒソ

妹「いや、妄想でイケるタイプだよ。たぶん」ヒソヒソ

兄「『知らん』ってそういう事じゃねえんだよ」

イン「では皆さん、準備する時間は短かったですが……食材はしっかり準備出来ましたね?」

妹「はーい。冷蔵庫から良さそうなの取ってきたよー」ハイ

マカ「マカも適当に色々とー」ハイ

兄「……ちゃんと食えるモンを用意したんだろうな?」

イン「大丈夫です。おかずになるようなものばかりですよ」

兄「……ならいいんだけど」

妹「もちろん性的な意味でね!!!」ドッヤアッ!

兄「こいつの準備したもの取り上げろ」

妹「じゃあ、電気消すねー」

マカ「オッケー!」

兄「ちょ、待……」

パチッ!

「……ってっつーのに……暗くて本当になんも見えねえぞ」

「うわー!なんかこーいうの、テンションあがるよねー!」

「わかるー!」

「……ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」

「おい一人変な方向にテンション上がってんぞ」

兄「……だんだん目が慣れてきたけど……やっぱ暗闇で鍋って結構危ないですよ」

イン「何を軟弱な。このくらい危険でも何でもありません」

妹「そうだよーお兄ちゃん」

兄「……と言ってもなあ……熱くなった鍋とか危険じゃねえか」

イン「兄さん、これは予行練習ですよ」

兄「……何の?」

イン「暗闇でもきちんとゴムつけて挿入出来るかという――」

兄「よーし食材入れちゃうぞー」

ポチャポチャ

兄「結構色々持ってきたもんだな」

ポトッポトッ

妹「いろんなもの入れるのが闇鍋の醍醐味だよー」

パチャパチャ

マカ「ふふっ、マカの食材で美味しいお鍋になるといーなー♪」

サラサラ……

イン「そうですね。楽しみです」

兄「今お前粉薬入れなかったか!?」

イン「さ、どうぞ兄さん。食材が煮えたようですよ」

兄「食える訳ねーだろ得体の知れない薬入った鍋なんか」

イン「おや?そんな事言っても良いのですか……?」

兄「なっ……何だよ」

イン「兄さんが食べないというのなら……私が全部食べますよ!?」

兄「……」

イン「本当に、良いのですか……?私、どうにかなっちゃいますよ……?」フフフ……

兄「何この最悪の二択ー」

コトコト……

イン「では、手を合わせて……いただきます」ペコッ

兄「……マジで食うのか……いただきます」ペコッ

マカ「うーん、けど……暗闇で具が見えないお鍋を食べるのって、結構怖いものだね……」

妹「そうだねー……暗闇で具をいじるのは怖いどころか気持ちいいのに」

マカ「むしろその快楽が怖いくらいだよねー」

兄「さっさと食えお前ら」

妹「うう……怖いなぁ……あーんっ」

パクッ!

妹「……ん?これは……」モグモグ

兄「……何だったんだ?」

妹「美味しい!これ、ソーセージだよね?」モグモグ

マカ「甘っ!これ、バナナじゃん。誰ーこんなの入れたのー?」モグモグ

イン「私のはきりたんぽですね。良く煮えていて美味しいです」チュパチュパ

兄「何で全部細長いものなんだろうね」

マカ「ほらほらお兄さんも、食べる食べる」

兄「仕方無いな……まあ、食べられないものは入ってないみたいだし」アーン

パクッ

兄「……ん?……んぎぎ……」グニーッ

イン「どうしました?兄さん」

兄「いや、なんか……これすっごく固くて噛みきれなくって……」グギギ……

妹「あ、それあたしのパンツかもー」

兄「何でそんなの入れてんだよおっ!!?」

兄「あーもうちょっと電気つけろ」

妹「えー?いきなりだねお兄ちゃん」

兄「鍋の具何入ってるか見たいんだよ。食えねえもん入ってるじゃねえか」

マカ「んー、じゃあ電気つけるよー」

イン「あ、ちょっと待って下さい兄さん」

兄「何です?」

イン「私今、全裸ですので……今電気をつけると私の具が丸見えですよ?」

兄「何でお前脱いでるんだ!」

兄「はあ……全く……」

ゴーン……

妹「あ、除夜の鐘が鳴ってる……」

兄「え?……ああ、今日って大晦日か」

マカ「え?そうだっけ?」

妹「たしかコンビニ行ったのって11月――」

兄「それ以上言ってはいけない」

妹「今年もいろいろな事があったねー」

兄「ああ、そうだな」

妹「沖縄に行ったり、夏祭りに行ったり!」

マカ「キノコ狩りもしたし、何よりお兄さんと親しくなれたし♪」

兄「まあ、な……」

イン「兄さんの初体験を奪ったのも今年の話でしたね」

兄「おかしいな、それは俺の記憶に無いぞ」

ゴーン……

妹「……それにしても、お兄ちゃん」

兄「何?」

妹「……あたしら、クリスマスパーティとかしたっけ?」

兄「……してないな」

妹「……」

兄「……」

妹「聖なる夜に性なる夜!っていう、とっておきのギャグ考えてたのに……」

兄「そんなコテコテのネタしか思い浮かばなかったからやらなかったんだろうなぁ」

TV『さあ、今年も残す所あと5分となりました……』

ゴーン……

マカ「……そういえば、除夜の鐘って108回鳴らすらしいけどさ」

兄「うん?」

マカ「なんでそんないっぱい叩くんだろうねー?しかも108回って中途半端だし」

兄「ああ、それはだな――」

イン「お硬く見えて、結構なドMなんですよ。鐘って」

兄「アンタはちょっと黙ってて」

兄「108という数字は特別な意味があって、一年を表すという説と、四苦八苦を表すという説……」

マカ「ふんふん」

兄「そして、煩悩を表すという説がある。この一年の煩悩の数だけ鐘を叩いて、綺麗な気持ちで新たな年を迎えよう……っていう事だな」

妹「へー……」

イン「私の煩悩の数……108で足りると思いますか?」ドヤア……

兄「だからアンタは黙ってろって」

ゴーン……

妹「!そうだお兄ちゃん!」

兄「今度は何だよ……」

妹「12時ちょうどにジャンプしてさ!新年迎えた時は空中で!っていうのやろうよ!」

兄「ああ……なんか子供ん時にそんなのやったわ……」

イン「では兄さん、今から私と繋がって、新年迎えた時はセックス中!ってヤりましょうよ」ハァハァ

兄「何アンタ酔ってんの?」

イン「ええ……酔ってるかもしれません。その……兄さんの色気に///」

兄「病院に行く事をおすすめします」

イン「さあ兄さん、今こそ私と一つになりましょう。さあさあ」ズイッ

兄「ちょ、近い近いちかい。何?一体どうしたの?」

イン「……もう、私には……時間がないんです……」

兄「……え?」

イン「来年で私は2X歳!三十路まで秒読み段階まで来ているんですよ!!」クワッ!

兄「いや知らんがな」

イン「さあ兄さん!私のお尻で除夜の鐘を鳴らしましょう!」ガバッ!

兄「ちょ、どけマジで!それ以上は普通にアウトだから!」

イン「なんですか服なんか着ちゃって。大晦日はふんどし一丁と相場は決まってるもんでしょう」カチャカチャ

兄「どこの修行僧だ俺は!脱がすなコラ本当いい加減にしろ!」バタバタ

イン「よいではないかよいではないかぁー」ハァハァ

兄「ちょ、待――誰か助けてくれぇーっ!!」



ゴーン……!

TV『新年、あけましておめでとうございます……』



マカ「あ、年明けた……」

妹「あけましておめでとーございますっ」ペコッ

マカ「うん。今年もよろしくねー妹ちゃんっ」ペコッ



イン「ふふふ……なかなか良い筋肉してるんですね……」ハァハァ

兄「挨拶はいいから!マジで助けてくれ二人共~~っ!!!」

(あけおまんこ。まんこまんこ)

兄「新年、明けましておめでとうございます」ペコリ

妹「おめでとーお兄ちゃん」ペコリ

兄「正月かあ……もうそんな時期なんだなあ」

妹「じゃあお兄ちゃん、さっそく正月らしく……」

兄「うん?」

妹「姫始めでもしよっか!?」

兄「新年一発目から下ネタかぁ……」

兄「もっとこう……何かないのかよ。正月っぽい事」

妹「えー……そんな事言われてもなー……」

兄「あー、じゃあアレだ。今年の抱負は?」

妹「抱負?」

兄「今年はあれがしたいとか、何か達成したいとか、そういうの無いのか?」

妹「処女を捨てる(真顔)」

兄「……まだ諦めてなかったのか」

妹「諦めるとかそういうんじゃなくて、もうライフワークだよね」

兄「イヤなライフワークだな」

妹「スレタイにもある通り、それが最終目標っていうかやるべき事なんですよ」

兄「メタ発言自重しような?」

妹「だってお兄ちゃん、あたしの初夢ってアレだよ?」

兄「何だ?縁起のいいものでも見たのか?」

妹「お兄ちゃんの気持ちがタカぶって、ブランとぶら下がったナスビが大きな富士山に……」

兄「よくそこまで最低な事考えつくなぁ」

父「おーい、おせち料理の用意出来たぞー」

母「……」ニコニコ

妹「あ、はーい」

兄「ああ、デートから帰ってきてたんだな、二人とも」

父「ああ。最高のデートだったよ」

母「……」ニコニコ

兄「そうか。そりゃあ良かっt」

父「ちなみに朝帰りで昨日はあまり寝ていません。……これがどういう意味かわかるかな……?」ニタリ

母「……///」ポッ

兄「そういう事を自分の息子に言ってどうしたいの?」

父「まあまあ、今日は正月だし。料理でも食べながら新年を祝おうじゃないか!」

妹「わー!すっごい豪華なおせちだねー!」

父「ふふふ、父さんの手作りだ。心して食べるがいいぞー」

兄「へえ……父さんハゲなのにやるなあ」

妹「ホントー。ハゲなのに料理上手いよねー」

父「おいハゲをバカにするんじゃない」

カチャカチャ……

妹「んー!おせちすっごく美味しいーっ!」モキュモキュ!

兄「本当にな……品数多いのに丁寧に作られてるよ」モグモグ

父「おせち料理にはキチーンと意味があるんだ。どれもしっかり食べないとダメだぞ」

妹「意味?」

父「例えば、黒豆は『マメに働けますように』っていう意味があるし、昆布巻きには『喜ぶ』という意味がある」

兄「ほおー」モグモグ

父「数の子には『子宝と子孫繁栄』という意味があって――」

妹「数の子どんぶりで下さい」

兄「落ち着け妹」

妹「あ、そうだーお兄ちゃん」モグモグ

兄「んー?」モクモク

妹「お正月だから、お年玉ちょーだい」

兄「……急に面倒くさい事言いやがって……」

妹「えへへー♪」

兄「ハァ……仕方ないな。けどあんまし期待すんなよ?」

妹「あ、お金じゃなくってお兄ちゃんの玉でもいいよ?」

兄「怖い事言うんじゃない」

妹「うふふー♪やっぱ正月はおせち食べながら正月特番見て、お年玉眺めてゴロゴロするんがサイキョーだよねー♪」ゴロゴロ

兄「別にそれでもいいけどさ……正月らしい遊びとかもしたらどうだ?」

妹「正月らしい……?」

兄「羽子板とか――」

妹「身体に墨で『あたしは卑しい雌豚です』って落書きするんだね!?」

兄「コマ回しとか――」

妹「着物の帯を引っ張って『あ~れ~』ってあたしをグルグル回すんだね!?」

兄「百人一首とか――」

妹「お兄ちゃん、あたし百人を相手にするより、お兄ちゃんの大きなカリ首がいいな///」

兄「ダメだ何言っても下ネタになる」

ピンポーン

兄「?……はいはーい」スタスタ

ガチャッ

ココア「お兄様、新年あけましておめでとうございます」ペコリ

兄「あ、心愛ちゃん。新年あけましておめでとう」ペコリ

ココア「英語で言うと、ハッピー・乳・いや~ん♡……ですわね」キュッ!

兄「……ああ、うん。……寄せてあげても『乳』が無いみたいだけどな……」

兄「妹へ新年の挨拶に来たのか?まあとりあえず入りなよ」スタスタ

ココア「お邪魔しますわ。……実は妹さんと、初詣に行こうというお話をしていたのです」

兄「へえー」

イン「実は私もお呼ばれされました」ズイッ

マカ「マカも一緒に初詣行く約束してたんだよねー」ズズイッ

兄「……お前らどっから出て来やがった」

イン「昨日の今日ですが、明けましておめでとう兄さん。挨拶に向かいました」ペコリ

兄「はあ……(来なくていいのになぁ……)」

マカ「わざわざ家帰って振り袖の準備したんだよ。どう?どう?お兄さんっ♪」

兄「ああ、うん。そういやみんな振り袖なんだな……その、良く似あってると思うけど」

ココア「ふふ、ありがとうございますわ。お兄様♡」

イン「けど兄さんは、振り袖のナカが気になるお年ごろなんですよね……?」チラッ

兄「この人万年発情期だなー」

ガラッ

兄「妹ー。心愛ちゃんとマカちゃんと、インストラクターさん来たぞー」

妹「おーおー待ってました~」ゴロゴロ

ココア「ふふ、あけおめこですわ。妹さん」ニコッ

マカ「妹ちゃん、すっごいゴロゴロしてるね……外出の準備出来てなくない?」

妹「そうなんだよねー……もうあたしこのコタツから出られないよ……正直言って外出面倒だよ……」ゴロゴロ

兄「人誘っておいて最悪だな」

イン「妹さん、そう言わず外に出ましょう。良い天気で気持ちがいいですよ?」

妹「うー、ヤダヤダー。ぜったい寒いもーん……」ゴロゴロ

兄「すまん皆、ちょっと待ってくれ。今すぐ殴ってでも初詣つれ出すから」

妹「むむむっ、お兄ちゃん……そう上手くいくかな?」ニタリ

兄「……は?」

妹「ふふふ……このあたしをコタツの外に出したいのならば……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……

妹「正月恒例!ボードゲームであたしに勝利することだなーっ!」バーン!

兄「あっこいつボードゲームやりたいだけだ」

ゴチャッ!

兄「……とりあえず、家にあるゲーム全部持ってきたけど」

マカ「結構色々持ってるんだねー。トランプにジェンガに、すごろく、モノポリー、ドンジャラに桃鉄……」

兄「妹、ボードゲームがやりたいんだっけ?」

妹「うーん、まあそうだけど……これだけあるなら軽ーく別のゲームやるのもいいかもねー」

ココア「では妹さん、このカードゲームなんてどうでしょう?」サッ

妹「お、いいねー心愛ちゃんっ」

…………

…………

妹「あたしの先攻っ!アンタップアップキープドロースキップ!」

ココア「はい」

妹「『水蓮の花びら』キャスト!即クラックして黒1マナ!1マナ使って『暗黒の儀式』キャスト!手札から『猿人の指導霊』を追放し4マナ――……」

ココア「むむ、コンボですわね……」

妹「『欄干のスパイ』キャストぉ!通るなら対象はあたし!あたしのデッキには土地が一枚も入ってないから、あたしのライブラリーは全て墓地に落ちるよ!」

ココア「うーん……通しです」

妹「じゃあじゃあ、墓地から『ナルコメーバ』を戦場に出して、それらを3体サクリファイス!墓地の『戦慄の復活』をフラッシュバックぅ!」

ココア「ではそれにレスポンス!『渦まく知識』を追放して『Force of Will』!!」

妹「甘いよ心愛ちゃん!『否定の契約』!!」

ココア「『秘密を掘り下げる者』を追放して『誤った指図』!!!」

妹「…………負けました」ガックリ

ココア「ふふ、良いゲームでしたわ」ニッコリ



兄「……えっ何今の?」

兄「ちょ……なんかわかんないままにゲーム始まって終わったんだけど……?」

マカ「妹ちゃん、今のはドレッドリターン撃つ前にセラピーFBすべきだったよ。まあそれでも結構キツい戦いだったけどさ……」

イン「心愛さんもそれを警戒して、スパイにwillを撃つべきでしたね……The Spyは初動を潰せば脆いデッキですから」

母「……」コクコク

兄「……なんでお前らわかるんだよ……」

兄「ちょっとそれは難しすぎるし全員では出来ないから……人生ゲームとかにしないか?」

妹「まあ正月ボードゲームの定番だねー」

イン「いいでしょう。受けて立ちますよ」

ココア「人生ゲーム……なんだか面白そうですわね!」

マカ「マカ、結構運悪いからな……大丈夫かなぁ……」

母「……」ニコニコ

妹「……ところでお兄ちゃん」

兄「何だ?」



妹「これだけ人数多いと、あたしのボケるタイミングが難しくってさ……」

兄「いや、無理しなくていいんだけど」

妹「よーし、んじゃあ始めよっか!えっと、お金の管理する銀行家の役は誰がするー?」

マカ「マカそーいうのは苦手かなー……」

ココア「お金の管理ですか……難しそうですね……」

ワイワイ……

父「……兄よ」コソコソ

兄「あ、父さん。……何でコソコソしてんの?」

父「いやな?楽しんでる所ジャマしちゃ悪いと思ってな。……父さん少し、新年のあいさつ回りに出かけてくるから」

兄「ああ、わかった……」

父「……いいか、きちんとゴムはつけるんだぞ?」

兄「そういうのはいいから」

イン「銀行家の役は私がやりましょう。一番お姉さんで、お金の扱いには慣れてますからね」ドヤッ

妹「おおーっ、サヤカさんかっこいー」パチパチ

母「……」ニコニコ

兄「……あれ?母さんは人生ゲームやらないのか?」

母「……」コクッ

妹「あー、ダメだよお兄ちゃん」

兄「え?」

妹「ママって基本的にルーレット10しか出さないし、職業は弁護士とかすごいヤツになるし、その上ヤバいマスには止まらないし人生最大の賭けには勝つし可愛いしエロいし絶対勝てないもん」

母「……」ドヤッ

兄「もう何も言うまい」

イン「では、まず皆さんに3000ドルずつ配ります」ピラッ

妹「はーい」ピラッ

マカ「……軽く3枚紙配られたけど……だいたい30万円かぁ。すごいなぁ……」

ココア「?……すごい、ですか?」ハテ?

マカ「だって30万円稼ごうと思ったら、何回股開けばいいのって話じゃん。最近ほーりつとかもうるさいから『バイト』もしづらいしぃ……」

兄(この子一体どういう家庭環境なんだろう……)

イン「はい、兄さんにも3000ドルです」ピラッ

兄「ああ、どうも……」

イン「……ふふっ、なんだか今のやりとりって……」

兄「はい?」

イン「パチンコ漬けで朝から打ちに行くのをやめられないダメ夫になけなしの生活費を切り崩してお金を渡す健気な新妻……みたいな感じじゃなかったですか?」

兄「妄想力すげえな」

イン「では皆さん、自動車保険に入るかどうか決めて下さい」

ココア「はーい」

マカ「マカは入っとこうかなー。何かあると怖いし」

兄「俺も……こういうのは無いよりある方がいいだろ」

妹「あ、あたしは入らないでおきまーす」

兄「え?いいのか?」

妹「うんっ!だって……何かあったら、お兄ちゃんが守ってくれるもんねっ?」ニコッ

兄「……いや、普通に無理なんですけど」

イン「では、ルーレットを回していきましょうか……」

マカ「あ、インストラクターさん。職業コースはどっちに行くの?」

ココア「……しょくぎょう……ですか?」ハテ?

兄「最初に、儲けは少ないけど手堅い『ビジネスコース』か、儲けはでかいけどばらつきのある『専門職コース』のどちらに進むか決めないといけないんだよ」

妹「もちろんあたしは専門職だよー!大金持ちになるんだからねっ!」

イン「では……私は『兄さんのお嫁さんコース』で///」ポッ

兄「そんなルートは無い」

イン「それではさっそく、私から……」グッ

カラカラカラカラ……

イン「8……ふむ、医者ですか。良い職業に就けましたね」

ココア「おおっ、すごくお給料がもらえるお仕事ですのね!」

イン「ふふ……何を隠そう、私は昔お医者さんを目指していた事があるんですよ」

兄「へえー」

イン「ほら、クスコってあるじゃないですか」

兄「うん、何かイヤな予感がしたからこの話やめよっか」

マカ「マカは手堅くサラリーマンになっとこっと……あ、親戚から就職祝いで1000ドルもらったよ!」

妹「フフフ……甘いねーマカちゃんは……」

兄「……何が?」

妹「女は度胸!しょーぶに出ないと勝てないモンなんだよっ人生ってヤツは!あたしの生き様……とくと見るがいいっ!ちぇりゃーっ!」

クァラカラカラカラーッ!

『1』

『英会話スクールに通う。2000ドル払う』

妹「……あ、今のはアレ……肩慣らしだから……ね?」ダラダラ

兄「さっさと金払え」

ココア「では次は私ですわね……とおーっ」

カラカラーッ

ココア「いち、に、さん……あ!アイドルになれる、ですって」

妹「おおーっ、いいなー心愛ちゃん。夢のある職業じゃん」

ココア「ふふ、アイドルはウンチなんてしません!というヤツですわね」

兄「ああ、まあそういうのだな」

ココア「ウンチの代わりに、赤黒いドロドロした半固形状の物体を背中から垂れ流します」

兄「それウンコの方がマシじゃね?」

兄「俺の職業は……プログラマーかあ。……うーん……」

マカ「へえー。なかなかお給料いいんじゃない?」

兄「けどなあ、プログラマーってよく、ブラック企業ー……とか聞くじゃん?」

妹「あー、なんか最近よく聞くよね。その言葉ー」

兄「人生ゲームとはいえ、そういう職業に就くのは……なんか抵抗があるなあ……」

イン「何を軟弱な。頭のなかは常にピンク色なくせに」

兄「俺は発情期か何かか」

イン「さて、次は私ですね……ほお、銀行強盗を捕まえて謝礼金をもらいましたよ」

マカ「マカはー……やった!車のレースで優勝だってー!うふふ、お金いっぱいだー♪」

妹「……ふ、ふふふふ……まーだまだ甘いねー、みんな!」ムフーッ!

兄「……今度は何だ」

妹「みんな大したことない職業に就いて、恥ずかしくないのー?目先のお金よりも生涯賃金だよ!今こそ!この頭脳メーセキなあたしが『弁護士』になってガッポガッポ稼ぎまくる時!ちょいやーっ!」

カラカラカラカラーッ!



『フリーターとして社会に出る』



妹「…………」

兄「……ど、ドンマイ」

イン「順調に稼いでいけてますね……正直人生イージーモードです」ドヤッ

ココア「インストラクターさん、そんな事を言っていると、足元をすくわれますわよ?」

イン「ふむ、そういうものですかね」グッ

カラカラカラカラ……

イン「……むっ。『恋人とデート。3000ドル払う』……ですか」

マカ「あーあ、言った側からだよ」

イン「全く……だからホテルじゃなくって家がいいって言ったんですよ、兄さん」チラッ

兄「何でデートの相手俺になってんの?」

カラカラカラカラ……

ココア「おお、結婚マスに止まっちゃいましたよ」

妹「結婚おめでとー心愛ちゃん!」パチパチ

イン「おめでとうございます」パチパチ

ココア「ふふ……幸せな家庭を築きましょうね、お兄様?」ニコッ

兄「いやだから何で俺?」

カラカラカラカラ……

マカ「よーしっ、マカも結婚したよー」

妹「おめでとーっ」パチパチ

ココア「おめでとうございますーっ」パチパチ

マカ「一夫多妻ってヤツだね……でも大丈夫っ。マカ、ベッドの上でならお兄さんの一番になれる自信があるからっ!」ニコッ

兄「何言ってんだコイツ」

カラカラカラカラ……

イン「……むっ、結婚マスの一マス前で止まってしまいました……」

兄「あーあ、ご愁傷さまです」

イン「仕方ありませんね。結婚前夜という事で、先にヤる事ヤっときましょうか」ガバチョッ

兄「何が仕方ないんだよおっ!!」バタバタ!

カラカラカラカラ……

妹「……20000ドル払うって、そんなお金持ってないんだけど……え、借金?」

(現在最下位……妹)

妹「うううう……みんなは順調に良い仕事就いて結婚して……あたしはなんでこんな……」ウジウジ

カラカラカラカラ……

兄「……おっ、結婚マスに止まったな」

妹「!!――お兄ちゃん、おめd」

ココア「ふつつかものですが、よろしくお願いしますわ」ニッコリ

マカ「これからよろしくねっ、おにーさんっ♡」

イン「ではさっそく、お母様に孫の顔を見せてあげましょうか」カパッ

兄「何やねんお前ら」



妹(……ボケに乗り遅れた……)ションボリ

妹「うー、うーっ……あたしなんて、あたしなんて……」グスッ

ココア「……妹さん、そう気を落とす事ありませんわ」

妹「え?……心愛ちゃん?」

ココア「人生とは、山あり谷あり……悪い事があれば、良い事もあるものなのですよ」スッ

カラカラカラカラ……

『宝くじが当たる。100000ドル貰う』

妹「……うんっ!そうだねっ!」スッ

カラカラカラカラ……

『交通事故に合う』

妹「人生マリアナ海溝かっ!!」バシッ!

兄「何そのツッコミ」

カラカラカラカラ……

イン「……おや、子供が産まれましたよ」

兄「へえー、おめでとうございます」

イン「ふふ、目元が貴方に似ていて、可愛い子ですね」ニコッ

兄「ピンを持って何言ってんの?」

イン「名前はどうしましょうか、兄さん」

兄「何で俺に聞くんだよ」

イン「やはりここは、兄さんの名前から――……」

兄「……どうかしましたか?」



イン「……そういえば、兄さんの名前って……?」ダラダラ

兄「……確かに名乗ってなかったけど、お前今まで名前も知らない相手にアタックしてたの?」

マカ「……しかし、インストラクターさんは良い人生歩んでるねー」

イン「そうでしょうか?」

マカ「うん。子供は二人で大きな家に住んで、お仕事も順調……マカは普通の会社員で、家もマンションで子供ナシ、かあ……」

ココア「ううん、仕事やお家はともかく、お子さんは欲しいですねえ……」

マカ「んー……けどマカ、娘は欲しくないかなあ……」

兄「?……なんで?」

マカ「……マカとおんなじような人生、歩んでほしくないし」

兄「重いよ」

兄「……妹の人生は……」

妹「……」

兄「……フリーターで借金まみれで、小さな家すら借金して買って、保険には入っておらず、そのくせ子供だけは異常なくらい多い……」

妹「子供が車に乗り切らないよぉ……」

兄「妹、あまり言いたくないが……お前の人生積んでるぞ」

妹「知らないの?お兄ちゃん」

兄「何が?」

妹「子供って、最後にはお金に変わるんだよ」

兄「お前最低だな」

カラカラカラカラ……

ココア「……しかし、人生ゲームって思っていたよりも平和ですのねぇ……」

兄「ん?」

ココア「ほら、人生って波瀾万丈ですし、もっととてつもないコマとかがあると思っていたのですよ」

マカ「あー、なんかわかるなー」

ココア「けど実際は、何か買ったり宝くじが当たったり旅行に行ってお金を払ったりするだけ……もっと、一家の危機とかがあるとスリリングで面白いのに」

兄「まあ、娯楽ゲームだしな。こういう平和なのが一番だよ……」スッ

カラカラカラカラ……



『浮気がバレる。関係を修復するため、インストラクターさんに中出しセックスを決め込む』



兄「…………」

イン「全く、私というものがありながら他の女に手を出すなんて……仕方ありません。一晩愛し合ってくれれば許してあげますよ///」

兄「スリリングでも面白くもねえな」

妹「セイセイセイセーイ、あたしの人生見てよ。借金してまで買った家が、火事で無くなっちゃったよ。これを見ても波瀾万丈じゃないと言えますか~?」

兄「諦めろお前もう最下位揺るぎねえぞ」

妹「……なんだかんだで、ゴール直前……決算日のマスまで来たね」

兄「ああ。お前以外はもうゴールしたけどな」

マカ「優勝はお嬢っぽいね。すっごい運が良くて、株で大当たりしまくってたし……」

イン「私は惜しかったですね……出目が悪くてゴールが遅れました」

ココア「ふふ……なかなか楽しいゲームですわね」ポワポワ

妹「むふふふ……まだだ、まだ終わっとらんよ!あたしの人生にはまだ一発逆転がある!」

兄「けどお前、子供の分だけお金貰ったけど、まだ借金まみれじゃん」

妹「お兄ちゃん、人生最大の賭け……っていうのが、人生ゲームにはあるんだよ」

兄「ほお」

妹「最後の最後で行える逆転の目!こいつにさえ勝てば、ドン底の人生でも一花咲かす事が出来る!」

兄「はあ」

妹「行くよお兄ちゃん……あたしは人生最大の賭けに勝って!億万長者になるからねっ!」

兄「……けどさ」

妹「あい?」

兄「……賭けに勝っても、まだ借金残るみたいなんだけど」

妹「……」

兄「……」

兄「まあいいや。一応、人生最大の賭けやってみ」

妹「うっす、恩にきます」ペコリ

マカ「な、なんだか可哀想だし……妹ちゃん、特別に数字二つ選んでルーレット回していいよ?」

妹「いいの!?んじゃあねー……うーん……1と9にする!!」

兄「ああ、1と9な……じゃあ回してみ」

カラカラーッ!

妹「1と9!19!!イチキュウ!イクッ!イクイクイクイクッ!イクゥーッ!」ハァハァ

兄「静かにしなさい」

カラッ……



『7』



妹「『7』ぁっ!?イク……なっ!?『イクな』!?まさかの寸止め!?ああんっけどそのじらしプレイも逆にイイっ///」

兄「はいお前開拓地行きなー」

イン「はい、これにてゲーム終了ですね」

マカ「お疲れ様でしたーっ」ペコッ

ココア「でしたーっ」ペコッ

イン「優勝は心愛さん、そして最下位は妹さんという事で……」

妹「…………」ズーン……

兄「……珍しく落ち込んでるのか?」

妹「ううん、惨敗して感じてる///」

兄「平常運転だな」

兄「よし、ボードゲームして満足したか?妹」

妹「うん……まあ、負けちゃったけど……満足した」

兄「だったら初詣に行くか。元々お前を初詣に連れ出すためにゲームしたんだからな」

妹「……うん、わかった」

兄「じゃあ早速準備して――」

妹「しかし!ワガハイを満足させた事で安心しないことだな!いずれ貴様の前には第二、第三の妹が……!!」ゴゴゴゴー

兄「おいそのネタ一年近く前に見たぞ」

(初詣でこのスレ完結させます。あと20~30くらいかな……埋めないでね)

(で、続きどうすんの?誰か勃てるの?)

…………

兄「おーい、準備出来たかー?」

妹「はーいっ、今行くーっ」

スタスタスタ……

妹「じゃーんっ!どうどう?晴れ着似合う?」

ココア「おお、可愛らしいですわ、妹さん」

マカ「ホントーッ。似合う似合うーっ」

妹「えへへー」テレテレ



イン「あら、服着るんですね……てっきり裸で来るかと思ったのに」

兄「アンタ俺の妹を何だと思ってんだ」

妹「ちなみに、着付けを手伝ってくれたママはご覧のとおりです」

母「……ヒィ、ヒィ……」グタッ

兄「毎度毎度お疲れ様です」

ガチャッ

兄「うーっ、寒っ……うわっ、いつの間にか雪が積もってるじゃん」

妹「えっ?あーっホントだーっ。どーりで寒い訳だね」

ココア「ふわぁ……綺麗ですわねえ……」

マカ「うん……真っ白……」

イン「まるで、集団レイプされた後のようですね」

兄「そういう事言うから俺アンタの事嫌いなんだよ」

サク、サク……

兄「滑らないように気をつけろよー」

妹「あーい」サクサクッ

マカ「マカ、雪の日って結構好きだなー」

ココア「わかります。とっても綺麗ですものね」

マカ「それもだけどさ、こうやって……足跡のついてない所を歩いて自分の足跡を残すっていうの。すっごく楽しくってさ」

兄「ああ、なんとなくわかるよ」

妹「お兄ちゃん処女厨だもんね」

兄「それは関係ねえだろ」

兄「そういや初詣って、一番近い神社でいいのか?」

イン「いえ、兄さん。少し歩きますが、北にある神社へ行きましょう」

兄「?……いいですけど、どうして?」

イン「ふふ、実は……向こうの神社は縁結びで有名なんですよ」ニコッ

兄「ああ、そういう……」

イン「あと青姦ポイントとしても有名でして」ニコッ

兄「その情報は死ぬほどいらなかった」

ガヤガヤガヤ……

イン「さあ、着きましたよ皆さん」

マカ「うわ、結構人多いね……」

兄「ああ、そうだな……皆はぐれないようにしろよ」

妹「お兄ちゃん、はぐれないように手ぇ握ってー」スッ

兄「はいはい」ギュッ

マカ「じゃあマカは左手でー」ギュッ

ココア「私はお兄様のココを握って」キュッ

イン「では私はお尻に手を突っ込みます」

兄「全員俺から離れろ」

ザワザワ……

兄「ふー……やっと賽銭箱の前まで来れたな」

イン「では、お参りしましょうか」

兄「はい。じゃあ、ご縁があるようにと思いを込めて、五円玉を……」スッ

妹「じゃああたしは、今年こそ貫通出来るようにと思いを込めて五円玉を……」

兄「お前10円にしとけ」

チャリンチャリーン

パンパンッ!

兄(……今年は平穏無事な毎日を送れますように……)

妹(今年こそお兄ちゃんとシッポリズッポリ出来ますように)

マカ(お兄さんと熱い夜を過ごせますようにっ)

イン「兄さんの童貞ち○ぽをバ○ュームフェラして濃厚白濁液をたっぷりいただいた後、赤面する兄さんをベッドへ押し倒してそのまま上に跨って――」

兄「声が出てる声が」

ココア(私は……私は、今年こそ……)

ココア(……いえ、もう私には……)

ココア「……叶わない夢……なのかも、しれませんね……」ボソッ

兄「?……どうかしたか、心愛ちゃん?」

ココア「えっ?あ、いいえっ!あの、その……」アタフタ

兄「うん?」

ココア「……今年こそは、お兄様を肉バ○ブに出来たらいいなぁ、と思いまして」ニコッ

兄「笑顔で何言ってやがる」

ワイワイガヤガヤ……

兄「……あ、おみくじ売ってるな……ちょっと引いてみるか」

マカ「今年初めての運試し、ってヤツだね」

イン「いいですね、私も引いてみましょう」

妹「ふふん、あたしなんか絶対大吉引いちゃうもんねーっ」フンスッ

兄(……お前は絶対大凶だろう……)

チャリンチャリンッ

ヂーッ……

兄「おみくじの自販機か……どれどれ」ガサガサ

妹「どう?どう?お兄ちゃんっ。何が出た?」

兄「……おっ、大吉だ。今年は良い事あるかもな……」

イン「あら、兄さんも大吉だったのですか」ガサッ

兄「へえ、インストラクターさんもですか」

イン「ああいえ、私のは『大乳』(ダイチチ)でした」

兄「何それ?」

マカ「マカは『胸』(キョウ)……うう、運悪いなぁ」

ココア「私は『ナイ乳』……ま、まだまだ成長しますからっ」

妹「えーっと、何々?……『マナイタが調子乗ってメインヒロイン面してんじゃねーよ』……?」

兄「最後のそれもうおみくじでも何でもねえだろ」

兄「何なんだよこのおみくじ……ちょっと文句言ってやるか。すみませーんっ」

巫女「はい?どうかしましたか?」

兄「あの、あそこにあるおみくじなんですけど……」

巫女「ああ、引いた人のバストサイズを正確に占う最新式おみくじですよ。お気に召しましたか?」

兄「いえ全然」

巫女「ちなみに隣にあるおみくじは、引いた人のチン長を正確に占いまして……」

兄「あーもう何なんこの神社」

兄「妹、帰るぞ。ろくでもねえ神社だここ」

妹「えーっ待ってよお兄ちゃん。まだ絵馬書いてないしっ」

ココア「そうだよーお兄さん。神社に来たら絵馬書かないと」

兄「……ハァ……仕方ないな……さっさと書いて帰るぞ」

イン「ナニをカくんですか?」

兄「絵馬だよ」

スタスタ……

イン「絵馬掛けはこちらの方にあったはずですよ……」スタスタ

兄「じゃあさっさと絵馬を掛けて、と……」

ココア「……あら?絵馬掛けの前に、どなたかいらっしゃるみたいですよ?」

兄「ん?ああ、普通に他の参拝客だろ。別にどうって事……」



美少女「…………」カチャッ……



兄「ッ!!」ドキッ!

妹「……あれ?あの人って……たしかお祭りで一瞬だけ出会った……?」

妹「ね、ね。心愛ちゃん。あの人お祭りん時にいた人だよねーっ?」

ココア「ああ、そうかもしれませんわね……お兄様が少しだけ、お話してましたよね?」

兄「あ、ああ……」ドキドキ

兄(……ビックリした……見た目だけは普通に可愛い人だよな、あの人……)



美少女「……」ペコッ

スタスタ……

イン「……絵馬を掛けて、帰って行きましたね」

妹「何を書いたんだろ。気になるねーっ」タタタッ

兄「馬鹿、勝手にそういうの見たらダメだろ」

マカ「……そんな事言ってさ、おにーさんも気になってるんじゃないの~?」ニマニマ

兄「なっ……ん、んな訳ねえだろうが……」チラッ……



『○○高校に合格して、兄先輩と濃密なア○ルセッ○スが出来ますようにっ///』



兄「…………」

妹「……○○高校って、お兄ちゃんの高校だよね?」

ココア「まあ、恋のライバル出現、ですねっ」フンスッ

兄(……なんで俺の周りこんなのばっかなの……)

兄「帰ろう、みんな……なんか俺もう疲れたよ……」ヨロヨロ……

妹「あ、もうちょっと待ってー」カチャカチャッ

マカ「これ、どう結んだらいいの?こう?」グッグッ

イン「こうですよ、マカさん。こっちを引っ張るんです」グイッ

ココア「よーしっ、これで……」ググッ

パンパンッ!

四人「「「「今年こそセッ○ス出来ますようにっ!!!」」」」

兄「お前ら全員絵馬外せ」

巫女「あ、みなさんここに居たんですねーっ」フリフリ

兄「あ、さっきの巫女さん……どうかしましたか?」

巫女「実は今から広場で、獅子舞が行われるんです。見て行かれませんかー?」

兄「いや、俺らもう帰ろうかと思って……」

妹「えーっ!お兄ちゃん、絶対見たい!獅子舞見たいよーあたしーっ!」

ココア「お兄様、私も気になりますわ。シシマイ、とは一体何なのでしょう?シュウマイの仲間ですか?」

マカ「マカも興味あるなーっ。せっかく来たんだから見ていこうよ、お兄さんっ」

兄「……って言われてもなあ……」ポリポリ

巫女「あ、安心して下さい。一応今年のはご家族で見ても大丈夫なようにしましたから」

兄「そんな心配してなかったよ」

ピーヒャラピーヒャラ~ッ♪

イン「笛の音が……もう始まっているのではないですか?」

マカ「えーっ!?早く行こっ、お兄さんっ!」タタッ

ココア「ではマカさん、広場まで競争といきましょうか?私負けませんよ」フンフンッ

マカ「おっ、そんな事言っちゃう?マカ結構運動神経バツグンだからねーっ?」

ココア「レッツゴー!ですわっ」タタタターッ

兄「おい、走ってこけるなよーっ?……まったく……」

妹「……」

兄「ほら、妹も行くぞ……」

妹「うん。……ねえ、お兄ちゃんっ」

兄「んー?」

ギュッ!

妹「……いつまで、この平凡な日常が続くか……」

妹「……あたしには、さっぱりわかんないんだけどさ……」

妹「けど、あたしは、いつまでも……今年も」

妹「……こんな日を、過ごせたらいいなって……そう思うんだっ」

妹「……だから……」

妹「……だから、今年こそ――……」




妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」

兄「ああ、はいはい。また今度な……」



おしまい。

最後までありがとうございました。
腹筋スレ2つ埋めるとか馬鹿かと思う。読んでくださった皆様のお陰だと思います。いえーいちんこちんこ
他にまだ書きかけのSS大量にあるんで、そっちも書きたいなあ……超能力学園とか腹筋乗っ取りとか
けど下ネタ考えついたらこっちにぶち込んじゃうんだよなあ。悔しいっビクンビクン

不二咲「…えっ……お、お尻の穴で……!?」
前乗っ取ったのこれだと思う……最近乗っ取りやってなくて忘れた
ちょっと2月からはSS書くの頑張ろうと思う。最近やってないけどまた乗っ取りもやろう、うん
では、長くなりましたがまた腹筋スレで……

>妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」
>兄「ああ、はいはい。また今度な……」

あれ?これ妹の処女を兄が奪うって約束したってことじゃね?

…………

妹「お兄ちゃん、まだあと15レスくらい残ってるよ」

兄「ああ、そうだな……」

妹「ね、ね。どうすんの?これ」

兄「……仕方ねえな……何か話して埋めるか」

妹「合点承知の助っ!」

兄「メタメタしくいくぞ」

妹「メタメタしくいこうね」

妹「しかし、こんなスレタイのがよくもまあ、3スレまで突入したよね……」

兄「初めてスレ立てした人にはなんか感謝してる。……俺、腹筋スレって大喜利みたいなモンだと思ってんだよね」

妹「大喜利?」

兄「エロい話書くかと見せかけて、全くエロくないギャグとかキチガイとか書くの」

妹「あー、スレタイから予想できないようなのをわざと書くんだ」

兄「っていうか、童貞だからセクロス書けない」

妹「下ネタ好きなのに致命的だよね」

兄「『安価で超能力学園トップを目指す』とか『妹「オナニー中だったか・・・失礼した」』と『国王「信じて送り出した巨乳勇者がアヘ顔ダブルピースなのじゃ」』とかでセクロスシーン書いたけど、恥ずかしくて見直す事が出来ないのよ」

妹「半分以上ギャグセクロスなんですけどそれは……」

兄「今回の、キノコ狩りのトイレでマカちゃん所とかも見直せない」

妹「童貞ってホント大変だね」

妹「正直、ここまで続くと思ってた?」

兄「思う訳ない。っていうか1スレ目の49あたりで本気で投げる気だった。ネタ思い浮かばなくて」

妹「結構早い段階だね」

兄「なんか上げられたから、書こうかな……って思って、今だよ」

妹「はるばる遠くまで来たもんだね……」

兄「心愛ちゃんとかも本当、何も考えずに出した名前だからね」

妹「やっぱそうなんだ」

兄「SSに名前付きオリキャラ出すとか本当死ねばいいと思う。そんなSSあったら俺読まないもん」

妹「ブーメラン刺さりまくってるんですけど」

兄「しかし、心愛ちゃんは良いキャラですっごいネタ書きやすくなったわ」

妹「うん。なんか普通に心愛ちゃん主役級だもんね」

兄「とりあえず俺が妹好きなのは周知の事実だと思うんだけど、その中でも敬語妹が好きでさー」

妹「あー、うん。そんな事知らないし興味も無いよ?」

兄「ちなみに心愛ちゃんの本名、ココアティア・M・スチュワートっていうのは、ジョジョ一部のメアリー・スチュアートから取った」

妹「……真面目につける気無かったんだね」

兄「名前に『M』が入ってるっていうボケがしたいだけで名前つけたからね」

妹「微妙にキャラに愛着無いんだね」

兄「そうでもないぞ?インストラクターさんの本名、東恩納サヤカは、生徒会役員共の出島サヤカから取ったし」

妹「パクリじゃん」

妹「インストラクターさんといえば、1スレ目の半分くらいは沖縄編だよね」

兄「その時期沖縄旅行行ったからね。仕事一週間休みもらって。ちなみに阿嘉島行った」

妹「結構人生エンジョイしてるね」

兄「彼女いない歴=年齢のブサメンキモオタで、趣味はちんこいじりと駄文書きとカードゲームな俺だけど、一応スキューバダイビングも趣味の一つでさ」

妹「もっと身の丈にあった趣味にすればいいのに」

兄「『ダイビングで10個くらいボケられるじゃん!』って思って、沖縄編書いた」

妹「沖縄県民の皆様、本当に申し訳ございません」

妹「……そういや、ママが沖縄編で出てきたけど、なんで無口キャラなの?」

兄「母親萌えとか全く理解出来ないから、じゃあ喋らなくていいかなって」

妹「本当キャラクターに愛無いよね」

兄「ていうかなんであんなに人気あるんかわからん。母親だぞ?血の繋がったおかんだぞ?」

妹「それは、まあ、その……ねえ?」

兄「脳内イメージはハルヒの長門で書いてるんだけどさ」

妹「そりゃ人気出るわ」

妹「あとメインキャラといえば、マカちゃん……2スレ目での登場だね」

兄「普通に名前だけの一発ギャグキャラだったのに、登場しちゃったね……ところ天の助みたいなキャラだな」

妹「えーっと……なんでビッチキャラにしたの?」

兄「キャラかぶりを防ぐためっていうのと、『お兄さん』って呼ぶキャラ欲しかったから」

妹「はあ、なるほど」

兄「幼女に『一発5000円でいーよっ、おにーさんっ♪』とか耳元で囁かれたらフル勃起してその場で射精する自信があるね」

妹「お兄ちゃん、今更だけどキャラおかしいよ」

兄「あ、ちなみに俺はロリコンですが、ストライクゾーンは4歳から40歳までです」

妹「聞いてないから」

妹「あと、最後の方に美少女ってキャラが再登場したけど……これは?」

兄「ぶっちゃけ次スレで使うために出した」

妹「あ、書く気満々だったんだ」

兄「いや、誰か立てたら書くし、勃たないならED(エンディング)でいいかなーって」

妹「やる気あるのか無いのかわかんないね」

兄「大切なのは需要です。レスある限りは書きます」

妹「わかりやすーい、かまってちゃんだね」

兄「レスあっても書けないのは仕事が忙しいからです」

妹「そして責任は丸投げする、と」

兄「といっても、美少女が本格的に出て来るのはまだまだ先かなー」

妹「あ、ざっとこれからの展開は考えてるんだ?」

兄「いや、正直全然……とりあえず節分とバレンタインでボケて、あとひな祭りと……」

妹「行事ばっかだね」

兄「取っ掛かりがある方がボケやすいからね……ボケは思いつくんだけど、ボケるためのネタが思い浮かばないんだよ」

妹「ああ、『沖縄』って言われたら沖縄に関するボケ出せるけど、『何でもいいからボケて』って言われると困るんだ」

兄「けどそのせいで長編ばっかになってるからなあ……次スレでは小ネタも何個か入れたい所……」

妹「けどもうすぐ節分だよね」

兄「長編決定だな」

妹「お兄ちゃん、このSSなんか延々と続きそうだけど……終わり方とか考えてるの?」

兄「最後に『妹「この歳で処女なの恥ずかしいから捨てさせて」』って言って終わりでいいじゃん」

妹「過去2つのスレそれだったよ。けど終わってないよ」

兄「……まあ、一応終わり方とか、色々考えていたんだけどさ」

妹「あ、そうなんだ?」

兄「処女喪失したい妹が、町中のチャラいDQNに誘われてフラフラ路地裏連れ込まれて、犯される寸前に兄が登場してDQNフルボッコ、妹救出してハッピーエンド。妹が兄に向かってスレタイ言って終了……」

妹「……」

兄「……っていうの考えて、すっげーしょうもないからボツにした」

妹「ギャグ以外書けないんだね……」

兄「まあ、一応着地点は考えてるんで、楽しんでもらえたらと思います」

妹「……本当に考えてるの?」

兄「……考えてるけど、その通り着地する予定は無い」

妹「じゃあダメじゃん」

兄「まあそれは3スレ目の流れ次第かな……3スレ目もよろしくって事で」

妹「結局適当なんだね」

妹「……所でお兄ちゃん、今更なんだけどさ」

兄「うん?」

妹「……深夜でこんなメッタメタなの書いたら、すっごい嫌がられると思うんだけど」

兄「いやもうホントそう思う。自分でも『あ、俺速報が合ってるなー』ってよく思う」

妹「けど書くんだ」

兄「所詮SSなんて趣味ですよ。好きなように書いて好きなようにやります」

妹「はいはい」

兄「まあ一応ね、もうみんな次スレ移っただろうしね、誰にも見られないようにsage進行でやってね、最低限叩かれないようにはしたんですけどね」

妹「うん」



兄「……誰だよ上げたヤツ……!」

妹「気付くの遅いよ、お兄ちゃん……」

終わりです
公開オナニーすんませんでした

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月03日 (土) 23:36:14   ID: nMMIdwv4

悪くない



2 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 05:14:21   ID: Xsosttty

なかなか将来有望な著者だ

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