集められた100人が与えられた異能力を使い、最後の1人になるまで戦い続けます。
【現在11日目】
【残り64人】
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409147320
現在、名前と性格、能力が分かっている生存者(登場順)
葛木(男 19)
体力4/8 精神力4/4
能力:口から飲んだ物を『穴』から出せる
佐々木(女 15)
体力3/3 精神力8/8
能力:触れた相手の体に住める(憑依)
一二三四五六(男 90)
能力:上に投げたものを指定した場所に吹き飛ばす
鹿島(女 17)
体力5/5 精神力4/4
能力:触れた草木を毒蛇に変える
櫻井(女 25)
体力5/5 精神力2/2
能力:トーテムポールを召還する(大きさは自由)
セガール(男 62)
体力5/5 精神力2/2
能力:足場をコンベアのように動かす
黒峰(男 29)
能力:自分の身体能力が『元々の身体能力×ここに来てから経過した日数』になる
久我(女 10)
能力:自身の半径50m以内ならどこでも一瞬で移動できる
貫井(女 10)
体力1/1 精神力1/1
能力:半径50m以内の生命力を操作する
百地(男 40)
体力4/4 精神力10/10
能力:髪型を変え、そのイメージに合った能力を得る
水谷(女 12)
体力2/2 精神力1/1
能力:ぬいぐるみまたは死体を操る
宇田川(女 24)
体力8/8 精神力6/6
能力:蝶を模した劇薬を飛ばす
赤井(女 18)
体力3/3 精神力7/7
能力:触れた相手の感覚器を一時的に破壊する
柊(女 17)
体力2/2 精神力5/5
能力:脱いだ素肌に5分以上穿いていたパンツを投げ当てると、魔法(のようなランダム性の強いもの)が発生する
長島(男 40)
体力7/9 精神力7/7
能力:仲間と仲間の能力の発動体を強化する
雑魚田(男 49)
体力4/4 精神力7/7
能力:自分の体内にある便を相手に下痢便として転移する
西田(男 26)
体力10/10 精神力3/3
能力:風船を操る
山城(男 17)
体力2/2 精神力10/10
能力:指一本に付き、一つだけ(大きさの上限は軽自動車程の)ものを収納できる。
武藤(男 50)
能力:目を見た相手の異能力を5分間奪う(一度に奪える能力は1つのみ)
その他、名前のみ分かっている生存者
珊瑚
城川
(合計21人)
こんなところか。他にあった方がよい物はあるかな
前スレはこ↑こ↓
【安価で】あなた「異能力サバイバル?」【1人になるまで戦え】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1407676086/)
能力の制限書かなくてよかったのか?
何分経たないと使えないとか精神力の数値に依存するとか
>>12
いいかな、と
【11日目:夜】
フィールド内の東側にある樹海に雑魚田と西田は身を隠していた。格上の相手を見て恐怖のあまり逃げてしまい、山城を置いてきぼりにしてしまったことを僅かながら後悔する。
雑魚田「おい西田ァ……」
西田「分かってますよ雑魚田さん。俺たち山城を見殺しにしたんスよね……?」
雑魚田「あんな強そうな女初めて見たよ。うちのカーチャン以来だ」
西田「山城ィ……あいつはもう……」
雑魚田「考えていても仕方ねぇ、これもバトルロイヤルの定めだ。生き残ったら俺は西田とも戦わなきゃないんだぜ?」フフ
西田「雑魚田さんの能力で人を殺せるとは思えないッスけど」
雑魚田「うるせぇ俺だってn」
???「雑魚田さん」
2人の背後で声が聞こえた。
???「西田さん」
2人はこの男の声を覚えている。西田の背中に嫌な汗が伝う。しかし、アイツは――
雑魚田は振り返らずに声かける。
雑魚田「おい、お、おま、お前よお……や、やま、やまやまやまやま」
西田「やまァーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
山城「ええ、山城です」
雑魚田「お、おめー敵はどうしたんだ!?」
山城「しまっちゃいました」
西田「しまっちゃいました、ってお前俺たちにだって自分の異能力を教えなかったんだから何をしてたか分からねーけど……助かったんだな!?」
雑魚田「い、いやあ良かった良かった……ハハ」
内心、2人は山城が恐ろしかった。どこかフワフワした雰囲気で掴みどころのない奴。天然ぶっているが、実際こいつがどんな人間なのか分かっていなかった。
雑魚田(正直、こいつがいなくなってくれて安心してはいたが……)
西田(まさか生きてるだなんて……。も、もしかして『よくも俺を置き去りにしたな!』とか言って攻撃されたり……)
山城「お2人を見つけるの大変でしたよおー」ヘラヘラ
雑魚田「お、おう悪かった、悪かったよ! だから、だからさぁ!! こ、ころ、ころ」
西田「殺さないでくれェェェェェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーィッ!!」ウワーン
山城「何言ってるんスか、西田さん」ヘラヘラ
西田「え、え?」
山城「俺、そんなことしませんよ?」
西田「ほんとォ?」グスン
山城「ホントホント、ホントですよォー。俺、皆さんのこと心配してたんだからさァ~」
山城「ね? だから、こんなところ隠れてないで行きましょうよ」
雑魚田「へ? どこにだ?」
山城「行くあてがあるんですよ。貢ぎ物も捕まえたし、暫く安全でしょうから」
西田「み、貢ぎ物?」
雑魚田「安全? じゃあ……」
山城「さすが雑魚田さん。物わかりが良くて助かります! 早速ショッピングモールへ!」
西田「しょ、ショッピングモール? あすこにはヤバい奴らがいるから絶対近寄らないって決めてただろうが!!」
山城「大丈夫大丈夫、飯もありますよ。肉食いたくないッスか?」
雑魚田「く、食いたい……。俺たちここ来てから雑草しか食ってないし……。ショッピングモールにあてって、何かあるのか?」
山城「そりゃあ黒峰さんッスよォー」
前スレの980は手術で動けなかった間の情報交換的な意味だったんだけどまあいいや
雑魚田「黒峰ェ? 知らねーな……なんで」
山城「声に聞いたんスよ、これから一番強くなる奴は誰ですかーって。そしたら黒峰さんの名前が出てきてー」
西田「話が読めないんだが……」
山城「要するに、これから俺たち黒峰さんの下に付こうってことッスよ」
雑魚田「そ、そんなうまく行くものか?」
山城「行きますって大丈夫ッスよ。『貢ぎ物』もあるしー」
西田「さっきからその『貢ぎ物』ってなんのことを言ってるんだ?」
山城「俺たちに攻撃してきた女たちっすよ。仲間になるフリして全員しまっちゃいました。あ、俺の能力って『指一本に付き1つだけものを収納できる』ってやつなんスけどォ」
山城「言ってませんでしたっけ?」
結局、雑魚田と西田は山城に言われるがままショッピングモールに着いていく他なかった。
長島と水谷が病院に帰ってきた。水谷のバクくんにはぐったりとした城川が乗せられている。
セガール「お帰りなさい、ミスター長島。この方が……」
長島「ええ、彼が城川くんです。この間よりも状態が悪い……。百地先生はどこにいますか?」
セガール「彼は病室にいますよ。オペの準備はできているようです。早く連れて行ってあげてください!」
長島「は、はい!」
手術室のランプが点灯する。ここからは昨日と同じく、手術室を守らなければいけない。
長島「手術は明日の午前に終わるそうです」
セガール「昨日はお二人に助けていただきました。今夜は……」
葛木「俺も戦いますよ」
セガール「ミスター葛木! あなたはまだ……」
葛木「俺もう動けます。大丈夫ですから! 俺にもやらせてください!」
水谷「ふーん、結構頼もしいじゃない……」
セガール「……分かりました。ミス貫井はまだ眠っているので昨日とは作戦が変わってくるので、色々と練り直して置かなければならないデスがどうしましょう?」
↓3
病院を中心に渦巻状にベルトコンベアを配置し、外側に向けて最大速度で動かし続けて侵入者を防ぐ
長島と水谷は一階で待機 セガールは病院内の見回り
飛行系能力者など屋上からの侵入を防ぐため、葛木が屋上から外の監視
空から敵が現れたら三人に持たせた穴の開いたスーパーボールから水を出して知らせる
>>22
セガール「病院を中心に渦巻状にコンベアを配置します。昨日のようにそれを高速で動かし続ければ敵を退けることができるでしょう」
長島「わ、我々(私と水谷さん)はどうすれば?」
セガール「ミスター長島とミス水谷は一階で待機していてください。そして、ミスター葛木、昨日は屋上から敵を侵入させてしまいました。あなたには屋上で監視をしてもらいます」
葛木「任せてください! 敵が来たときには……これで知らせます」
水谷「スーパーボール?」
葛木「ああ、これを皆に持っていて欲しい。ここから水を出すんだ」
水谷「へぇ、考えたじゃない。手術も始まったことだし、あたしたちも早く始めましょうよ」
セガール「ええ。では、ミスター葛木、屋上は頼みましたよ?」
葛木「はい!」
直下コンマ下一桁判定
0:「その能力、変えてあげよう」
98:珊瑚「フフ……見つけたよ」
765:久我「おなかすいた」
4321:新しい能力者の襲来(コンマの数分……)
葛木「な、なんだあいつ……」
葛木が屋上まで行くと、その集団は既に病院前に集結していた。何故か全員、海パンにゴーグル姿。
珊瑚「フフ……見つけた。ついに見つけたよ!」
珊瑚「このボクが見つけたものはぜーったいに逃がさないッ! 今イくよ鬼山ァァァッ! ボクのハーレムに入れてアゲるっ」
妙に声がデカい。独り言のようで演説のようでもある。リーダー格の男、珊瑚に跪き話を聞く能力者達はまるで信者。
葛木「屋上からもこんなに目立つなんてな……。何人いるんだろ、えーと」
直下コンマ下一桁判定
0:10人
987654321:5人
葛木は全員に敵の存在を知らせた。だが、まだ相手は行動を開始していない。
葛木「セガールさんの異能力で地面は動き始めたようだし、出方を窺おう……」
一方、珊瑚らはグループのメンバーの点呼を始めていた。
珊瑚「番号ォーッ」
「1」「2」「3」「4」「5!」
珊瑚「全員いるね。地面が動いていることが分かる。ボクたちを意地でもこの病院に入れるつもりがないみたい」
珊瑚「で・も!」
↓2(珊瑚の異能力)
自分を中心として最大で半径25メートル以内を水で満たす能力
自分が移動すると水も一緒に付いて来るため泳いで水中(空中)を移動できる
能力を解除すると空中に存在する水は消えるが、人や物に触れて浸透した水は消えない
>>36
珊瑚「泳ぐよっ! イケるかい?」
「「「「「Evidemment!」」」」」
珊瑚「よおし、イくよォォォォー」
珊瑚を中心に空間がぐにゃりと歪む。その瞬間、大量の水がどこかから溢れ出した。海パン軍団は水の中に消え、葛木は目を疑う。
葛木「み、水? 水を召喚する能力か?」
水は動きだした。珊瑚の能力は「自分を中心として最大半径25m以内を水に満たす」というもの。彼が動けば水もついてくる。屋上目指し、空中を泳ぎながら近づいてくるのだ。
珊瑚「フフ、屋上に見張りが1人いたようだがボクには関係ないっ! 鬼山以外全員洗い流してやるっ!」
↓1~5(鬼山と一緒にいる能力者の名前、年齢、能力 ※全員男なので性別を書く必要はない)
葛木「近づいて来る!? あの量の水が来たら病院が!」
珊瑚「ホホホホホ……流されておしまいなさーい!」
葛木「俺もここにいたら危険かもしれない。セガールさん達もこれを見てるだろうけど、この事態、どうすればいいか……」
↓3
葛木「院内に戻って防火扉を閉めるんだ! そうすれば水をいくらか抑えることができるはず!?」
階段を駆け下りる葛木。病院は全部で三階。一階には長島、水谷、病室には貫井が眠っている。手術室は二階。セガールは院内を巡回しているので、居る場所は一定はしていない。
葛木「1人で防火扉を閉めるのには無理があるかもしれない……。でも、失敗すれば手術は失敗し、みんなが溺れてしまうかもしれない」
葛木「だから……俺がやるしかない!」
コンマ下一桁判定
↓1(セガールの現在所在地)
0:葛木を助けに屋上まで来てくれた
987:3階
654:2階
321:1階
↓2(3階の防火扉)
0987654:全て閉めた
321:閉め切れなかった
↓3(2階の防火扉)
098765:全て閉めた
4321:閉め切れなかった
↓4(1階の防火扉)
09876:全て閉めた
54321:閉め切れなかった
葛木は勢いに任せて、防火扉を閉めに走った。そして、一階に着く頃――
葛木「ハァ……ハァ……」
セガール「ミスター葛木! 敵ですね……防火扉を閉め始めたのは……」
葛木「水です! 水に注意してください!」
水が建物の中に勢い良く流れ込む音が聞こえる。電線がショートした焦げ臭い匂いも漂う。
葛木「に、二階の防火扉を閉め切れなかった……?」
長島「なんだって!? 二階には手術室があるじゃないか……!」
葛木「……敵もこっちに向かって来ているだろうし、二階が心配だ。とりあえず今ここ(一階)と三階は安全だけどこれから何をすればいいんだ!?」
↓3
長島と水谷は2階の防火扉を閉めに
葛木とセガールは電気ショックの装置を探して3階に持っていき罠として設置する
>>62
セガール「落ち着くのデス、ミスター葛木。相手は水を使う能力なのデスね?」
葛木「は、はい」
セガール「ミスター長島とミス水谷はこれ以上水が流れ込まないように二階の防火扉閉めに」
水谷「分かったわ。 あのヤブ大丈夫かしら……」
葛木「お、俺は!?」
セガール「あなたは私と三階へ……。電気ショックを起こす電極パッドを持って行くのデス」
葛木「それを持って何を……」
セガール「罠デス。罠を作るのデス」
長島と水谷は水をかき分けながら、防火扉を閉めることに成功した。
長島「よし、次は手術室を見に行こう……城川くんは……」
手術室のランプは水によってショートしたのか、チカチカと点灯していた。
長島「先生! 百地先生!」
百地「……なんだ」
百地はずぶ濡れの服のままで現れた。何やら複雑表情をしている。
直下コンマ下一桁判定
0987:「突貫作業だが成功した。見てみるかい?」
654:百地「やるだけやった。しかし、もう一度治療が必要だ」
321:百地「……」
百地「水が来た時は急いださ。やはりボクは天才だね」
百地「体内にある毒の全摘出完了。成功だ」
長島「や、やった!!」
百地「まだ麻酔が利いてる。ベッドは静かに動かせよ」
水谷「バクくん!」
水谷がバクくんを呼ぶと、城川を守るようにベッドに寄り添った。
水谷「オッサン達、城川は任せて! 葛木たちのところに行って!」
長島「そんなダメだ! 子供の君を置いていくなんて……」
水谷「だいじょーぶよ! 長島……さんのおかげでバクくんは皮膚は銃弾も防げるようになってるし!」
長島「いや、ダメd」
百地「子供の言うことは聞くもんだ。あの娘が大丈夫だっていうなら大丈夫だろ」
水谷「そーよ!」
長島「う……」
百地「女王様の命令通り、ボクらは葛木達を助けに参りましょう。さ、行くぞハゲ」
長島(あなたもハゲって……)
三階。葛木とセガールが少し大きめの装置を運んでいる。除細動器だ。
セガール「ふぅ、階段は腰に響きますね」
葛木「辛い時は退いてけださい。後は俺がやりますよ!」
セガール「いえいえ、まだまだ若い者には負けませんよ!」
多くの水は鍵の付いた部屋の穴から落ち、二階へ溜まっている為、三階の浸水は足首程度に留まっている。
葛木「電極を水に垂らして……」
機械が作動しアナウンスが流れる。そして、足音。
珊瑚「どこに隠れてるんだろうなぁぁぁ~ッ。鬼山くぅーん!」
十時「先生、下の階に降りて探しましょう」
小石川「俺、火、吹いて、探す」
葛木「セガールさん! あいつらが近づいて来ます」コソコソ
セガール「5人いるようですね。院内は暗くて助かりました。まだ見つかってはいないようです」コソコソ
コンマ下二桁判定:十の位は体力 一の位は精神力 ※0は10とする
↓1 珊瑚
↓2 十時
↓3 小石川
↓4 阿部
↓5 桃堀
↓6 図錦
珊瑚
体力1/1 精神力5/5
十時
体力1/1 精神力9/9
小石川
体力4/4 精神力9/9
阿部
体力10/10 精神力10/10
桃堀
体力6/6 精神力5/5
図錦
体力7/7 精神力6/6
除細動器のカウントダウンが静かに始まった。
「電気が流れます 離れてください」
セガール「一度階段まで逃げますよ!」
葛木「は、はいっ!」
「3」
小石川「ん? どこかから、声、聞こえる、な」
「2」
珊瑚「図錦、桃堀のケツを蹴るんだ。桃堀、ボク達を飛ばせ」
図錦「えぇ~っおれェ~ん? 分かったよォー蹴りますよぉ~ん」ドガッ
桃堀「アレですね、先生。分かりました。この桃堀甘んじて図錦に蹴られましょう」
「1」
桃堀「ん、図錦ィィィィィーッ!!」
水の上を電流が走り青く輝く。階段下からその様子を眺めている葛木達。何が起きているかは全く分からない。
コンマ下二桁判定:???
↓1~5
【桃堀の体力が3減った 3/6】
珊瑚一派が1人桃堀の感電する手の中に一枚の紙が握られていた。その紙は葛木ら異能力者に渡された、自分の能力が書かれたもののようだ。
その紙には
『半径50mより外に任意の人物をランダムでコンマ分引き離す』
桃堀「50m+8mに+49m、+50m、+50m、+34mか……ふふ。相変わらず加減の仕方は分からないが、図錦の奴の能力も悪くない……」
桃堀「珊瑚様! 桃堀めはやりましたぞ! やりましたぞおおおおお」
葛木(なんだこいつ)
葛木が三階に戻って来た頃、先ほどまでいた5人が消えていた。電流によって倒れている訳でもない。
葛木「あいつら、どこにいった?」
セガール「あの海パン、他の5人に何をしたのでしょうか?」
桃堀「そこォッ! 何を隠れているのだ!?」
葛木「あぁっ! バレてた! こうなったら……」
セガール「落ち着くのデス、ミスター葛木!」
↓3
コンベアで桃堀を引き離す
>>93
セガール「コンベアで引き離しマス!」
桃堀「ぬ、ぬぅっ!!」
桃堀の足下の床が回転を始め動き出す。高速で動くコンベアに抗えず壁に叩きつけられた。
桃堀「ぐ、ハァッ! なんのこれしき……珊瑚様の愛に比べればッ」
【桃堀の体力が1減った 2/6】
桃堀「貴様らも……飛んでしまえッ!」
セガール「ミスター葛木ッ! 危ないッ」
コンマ下二桁判定
↓1(葛木)
↓2(セガール)
閃光が走る。廊下には桃堀しか残っていない。
桃堀「50m+50mに+28mか……。+50mであれば2人いるな。奴らに始末されるだろう」
桃堀「フハハハハハハハ!」
長島「み、見つけました!」
百地「楽勝だ。さっさと来い、雑魚が」
オールバックの男とハゲの男が葛木らを追って三階へ上がって来る。
桃堀「フ、貴様らも飛ばされたいか? ぬぅんっ!!」
百地「ハゲ、僕の後ろに隠れろッ!」
今の桃堀にとって敵はいない。桃堀の異能力で、閃光が2人を襲う……はずだった。
桃堀「な、何故だ? 何故……」
桃堀「消えないっ!?」
桃堀の目の前に立つ男、百地。髪型は……ちょうどウニのようなツンツンヘアーになっていた。
百地「ちょいとお前の異能力を消しただけさ!」
桃堀「な……貴様……!」
桃堀「さ、珊瑚様……万、歳……」
桃堀「」
瞬間、髪型をオールバックに戻した百地の左手に握られていたのは拳銃。一発。軽い音の後に倒れたのは桃堀。
百地「コンマ1秒怯んで隙を見せたお前の負けだね」
長島(異能力を消す能力に銃を召喚する能力!? こいつ一体何個能力を持っているんだ!?)
【桃堀の体力が3減った 0/6】
【桃堀 死亡】
百地「僕のオペを邪魔した罰だ。これでも軽い方なんだぜ?」
百地「もう敵はこの院内にはいないようだ。いなくなった2人を探そう。葛木も僕の大事な患者(クランケ)だ。医者ならアフターケアもしっかりしないと、ネ?」
【12日目:朝】
目を覚ました葛木。昨日のことを思い出す。
葛木「昨日海パン能力者と戦っているうちに、強い光みたいなのを浴びた後……」
葛木「そこから思い出せない。ここは……どこだ?」
少し辺りを見回してみると病院が見えた。ここは病院から約100m程離れた↓3だ。
池
>>105
院内にある公園の中の小さな池だった。
葛木「池か……。最初にここに初めて来た時の湖を思い出す」
『皆さん、おはようございまーす! おや、葛木さんお早いですね』
葛木「まあね。池の周りを色々調べてみようかな」
『声も戻って良かったですね』
葛木「本調子じゃあないけどな。ええと……」
↓1~2(池の周りで見つけたもの、気づいたこと)
小舟
セガールの持っていたバールのようなもの
>>107
葛木「小舟か……」
『我々もなんとなく池には小舟だろ! という具合で配置してしまいましたが、誰も乗りませんね』
葛木「こんな時に乗る奴なんかいないだろ」
『そうですかね? 良いデートスポットになると思いましたが』
葛木「ふざけたことを……ってあれ? 小舟に誰か乗ってないか? というか倒れてるのか?」
直下コンマ下一桁判定:小舟に乗っている人?
0:葛木「見たことない娘だぞ……?」
98:葛木「セガールさん!?」
765:葛木「あいつ昨日の!」
4321:葛木「気のせいだった。疲れてるな、俺」
葛木「あ、気のせいだった。気のせいだったわ」
『お疲れのようですね?』
葛木「お前らのせいだぞ」
『そう言われると思いました』
>>108
葛木「セガールさんの持っていたバールのようなもの」
『ショッピングモールから持ち出したアレですね』
葛木「なぜこんなところに……」
葛木(あまり使ってなかったから捨ててったのかも。……ということはセガールさんも近くにいるかな)
『では、そろそろ前日の脱落者を発表したいと思います』
コンマ下一桁判定:前日の脱落者
↓1
偶数:『1人(桃堀)でしたー』
奇数:『〇〇人でーす』
↓2【↓1で出たコンマが奇数の場合、出たコンマ数+1人(桃堀)分の脱落者が出る ※0は10とする】
『1人だけでしたー。なんだー、みんなどしたー?』
葛木「好き好んで人なんて殺すものかよ。1人でも多いくらいだ」
『そうですかね~? ともあれ残り63人。皆さん頑張って戦ってくださいね!』
『何か聞きたいことはありますか?』
↓2
能力変えの能力を持つ奴の居場所
>>117
葛木「異能力を変える能力者っているのか?」
『ええまあ』
葛木「へー、異能力を変えるだけの能力なんてハズレもあるんだな」
『あなたが言えたことですか』
葛木「どこにいるか教えてくれよ」
『その能力者さんは現在↓2を移動中です』
あなたの後ろ
>>123
『ほら、あなたの後ろに立ってますよ?』
葛木「えっ」
『では、我々はこれで失礼します』
背後に気配は感じなかった。しかし、確かに誰かいる。恐る恐る振り向くと――
???「……」
葛木(い、いる……っ!? の、能力を変えられちまったら俺、一体どうなるんだ!?)
???「……」
葛木(何か仕掛けてくる様子もないが……動きづらいことは確か……ッ)
葛木(クソ……朝からツイてねえ)
【残り63人】
↓2(異能力を変える能力者の名前、性別、年齢)
【12日目:午前】
一道「……」
葛木(あいつ俺の背後にずっとべったりだ。少し動いても付いて来る)
葛木(セガールさんも心配だ、長島さん達も……)
一道「……」ボソボソ
葛木(何か言ったか? よく分からない……。今の状況では何とも……)
↓1~3(一道の設定)
一道は葛木の耳元でボソボソと呟いている。最初のうちは何を言っているかも分からなかったが、慣れていくうち聞き取れるようになってきた。
一道「僕はこの異能力をもらってから神にでもなったつもりでいた」ボソボソ
一道「『能力を変える能力』それが僕の能力。ふふ、おもしろいだろ?」ボソボソ
一道「突然自分の能力が変わることに驚き、慌て、能力を暴走させる。そういうのを見るのが楽しい」ボソボソ
一道「異能力を変えて、相手が勝手に自滅するのを待つのが僕の戦闘スタイル」ボソボソ
一道「仲間にも入れずにここまで生きてきた。寂しいけどこれが僕のやり方」ボソボソ
一道「キミは僕の気持ち、わかるかな?」ボソボソ
葛木(分かるも何もどうやって答えればいいのやら……。まぁ)
葛木「↓3」
今の能力より使いづらい能力なんてなさそうだしなぁ、変えてみてくれよ
>>132
葛木「うーん……」
葛木「今より使いづらい能力もなさそうだしなぁ、変えてみてくれよ」
一道「……ふふ、そういうと思った」ボソボソ
一道はおもむろに葛木の頭を掴んだ。葛木の身体が何かが溢れ出すような感覚に襲われる。
葛木「う、わ……なんだ……これ、目が回るというか妙に冴える、とい、う、か、あ、あああ」
一道「ふふ、やっぱりね。やっぱり。僕は便利な能力者……ふふ」
一道「後数秒で能力は全く違うものに変わる。そうなったら……そうなったら……」
葛木「ぐ、ああぁ……あ゛あ゛」
↓3(葛木の新異能力 ※コンマ下一桁が0987の場合……?)
無機物を勢いよく前方に飛ばす能力
スピードは軽いものほど速く、重いものほど遅い
>>140
葛木「うぐあ゛……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
一道「ふ……あはっ……ははっ」
葛木が突然苦しみ出した。強力な力に抵抗することができない。そして、それと同時に一道の表情が豹変する。本性を現した訳ではない、これは彼のもう一つの人格なのだ。
一道「ひ、ひははっ! ヒヒハハハハハハっ! 便利な能力者だと思って使いやがって! ハズレだか何だか知らねーが、こいつら皆俺にこんなこと頼んで、暴走して死にやがったんだぜえ? 人を利用するだけ利用したらポイするつもるなんだろォ? 見え見えなんだよ魂胆がさあああああああ」
葛木(ぐ、あ゛あ゛、身体の自由が利かない! クソ、このままじゃ……)
葛木自身はまだ知らないが、今の能力は『無機物を勢いよく前方に飛ばす』というもの。ポケットに入っていたスーパーボールが勝手に動き出し、前方に吹き飛んだ。凄まじい破壊力を持ったそれは、池の周りの木々を抉りながら暴れまわる。
葛木(口だけは自由が利きそうだ。思うように行動するのが無理なら……。あの男に『コレ』を止めてもらわないと……)
葛木「↓3」
こんなもんなのか? お前の能力も大したことないな
>>146
葛木「……は、ははは、ぐ、ぁあ゛……」
一道「何がおかしいんだよ? 気でも触れちまったかァ?」
葛木「こんな、もん、なのか? ん゛ぐぶぁっ……あ゛ぁ」
葛木「お前の能力も……大したこと、ない、な!」
一道「……な、なんだと!?」
一道はまんまと葛木の挑発に乗った。実際一道自身、能力の暴走を止めることはできない。暴走を止める為には異能力を再び『リセット』するしかないのだ。
一道「ちくしょう……テメーは黙ってろ一道! 俺は、俺は!」
一道は見えない誰かに悪態を突きながら、再び葛木の頭を掴む。
↓3(葛木の新能力 ※コンマ下一桁に098が出た場合暴走)
葛木の頭の中に文字が流れ出した。自分の意識の外から溢れ出したもののようだ、と冷静に予想する。
葛木(冷静に分析できる……ってことは暴走してないってことだな?)
葛木(この文字は……)
『最も近い距離にいる者と同じ能力になる
能力が変更されると脳内にその内容が流れる』
『最も近い距離にいる者と同じ能力になる
能力が変更されると脳内にその内容が流れる』
『最も近い距離にいる者と同じ能力になる
能力が変更されると脳内にその内容が流れる』
葛木(まるで電光掲示板みたいだな……)
一道「お、おい。暴走……しないのか? まさか……『適応』しちまったっていうのかよ!!」
一道は何かに怯えるように後ずさる。
葛木「↓3」
能力を変える能力だなんて可哀想だな。お礼にお前の能力も変えてやるよ
>>164
葛木「能力を変える能力だなんて可哀想だな。お礼にお前の能力も変えてやるよ」
葛木の脳に流れていた文字が突然変化する。
『頭に触れた能力者の能力を変える(能力の内容は選ぶことはできない)。一定確率で変更された能力は暴走する。一度暴走した後、能力に適応した能力者にはこの能力は効かない』
葛木は自分の能力を瞬時に理解した。何故か前より頭が回る。そして、お返しだ、とばかりに葛木は一道の頭を掴んだ。
一道「や、や、やめろ! やめてください、おねがいしま、あ゛、あ゛」
一道は自分の能力の強さを十分に知っている。だからこそ、恐れていた。最悪の結末。
一道「そ、そんな。そんな……」ボソボソ
↓3(一道の新能力 ※コンマ下一桁0987の場合暴走)
自身から半径50m以内を能力無効化空間に出来る
>>168
一道「……はっ! 暴走……してない。助かったのか? 僕は……」ボソボソ
葛木「運がいいな。お前、さっきの暴走ってのはかなり苦しかったぞ?」
能力を変える能力の弱点は『自分が今、何の異能力を使えるのか分からない』というところ。異能力というものは能力を発動させるイメージができてこそ、真価を発揮するもの。今の一道は自分が何の能力を持っているのか分かっていない。
葛木(だが、今の俺は相手が何の異能力を持っているか分かる!)
『自身から半径50m以内を能力無効化空間に出来る』
葛木(アドバンテージはある。厄介な能力だが今は1対1の状況。奴が能力を発動しても効果はあまりない……)
葛木(それなら……!)
↓3 ※連投は控えてくれるとうれしい
上
>>172
葛木「こういうのはなぁ……」
一道「へ?」
葛木「先手必勝って言うんだよォッ!」
お互い頭に触れることができる距離だ。葛木は素早く後ろに回り込み、一道の首を後ろから絞めた。空いた手は逃げられないように首を絞めている自分の腕にかけ、ガッチリとロック。
一道「な、なんのつもりだ……っ!」
葛木「チョークスリーパーするつもりなんだよォォォォォォォ」
本人でさえも忘れていたが、葛木の趣味は格闘技。サブミッションの類は得意なのだ。
一道「く、くる……し」
一道の細い身体に抵抗は不可能。気道が塞がりやがて失神する。
葛木「……落ちたか」
↓3
バールのようなものを一道の心臓に突き刺して、ひと思いに[ピーーー]
>>175
手にはバール。目の前には倒れている人間。敵は減らしておいた方が良い。
葛木(バールで胸を一突き……か)
葛木自身相手に直接手を下した経験は少ない。バールを持ち、構えた手が震える。身体が殺人を拒むのだ。しかし、いつかはやらねばならぬこと。
葛木(い、嫌だ……。俺にはっ)
ここまで来れば、振り下ろすだけ。簡単なことだ。頭が回るからこそ、辛い。運に任せて目を閉じた。
直下コンマ下一桁判定
098:海パン男「見つけたぞ!」
765:セガール「やっと見つけましたよ、ミスター葛木!」
4321:葛木「や、やっちまったあ……」
(良心を持つキャラに、抵抗できない相手、無抵抗な相手、情が移っている相手、子供、仲間etcを『直接的に殺す』という安価が出た場合、コンマによって彼がその相手を殺せたか殺せないか決めるようにする)
(他のキャラも同様)
(例外として、よっぽど許せない相手の場合。仲間を傷つけられた、殺されたなどの場合は別ということ)
(『殺せた』場合、そのキャラには相応の『精神的』ダメージを受ける。およそ2くらい)
(ご了承くだちい)
>>1今葛木&百地&長島チームで良心を持たないのは誰?
>>184
(皆そこそこ持ってる。敢えて言うなら柊か。敵を倒すことを割り切った状態、または相手を完全な悪だと思いこんでる状態なら精神にダメージは加わらない、という設定)
(割り切っているシーンを例に出すと、病院に侵入した珊瑚一派のところ。手術室を守る為に、侵入者の犠牲はやむなしといったところか。この場合葛木らが、敵を殺害しても精神的ダメージは発生しない)
(また、物事の分別が付かない。ことの重大さを分からずに殺害を繰り返してるキャラには精神的ダメージは加わらない。久我ちゃんとかね)
セガール「ミスター葛木!」
聞き覚えのある声が、葛木のバールを持つ手を緩めさせた。
葛木「セガール……さん?」
セガール「ええ、探しましたよ。この方は……?」
葛木「能力を変える能力者です。俺、能力変えられちゃって大変だったんですよ!」
バールを地面へ捨てごまかした。
葛木「こいつは俺が気絶させました。さ、今のうちに病院へ戻りましょう!」
【12日目:午後】
病院前に着くと貫井と長島と水谷、城川、そして百地が立っていた。どうやら探してくれていたらしい。
貫井「おきたら水浸しになっててびっくりしました!」
長島「いやあお二人が見つかって良かった良かった……」
城川「キミが……葛木くんか」
葛木「はい」
城川「昨晩は病院を守ってくれたんだってね。ありがとう、おかげで元気になったよ」
葛木「い、いやあ……ハハ」
水谷「あんた達には世話になったけど、もうお別れね。城川も元気になったことだし病院にも用はないわ。できればアンタ達とは戦いたくないわね……」
いつもキツい物言いをする水谷にしてはやけに寂しげな言い方だった。
セガール「結局ミス佐々木達は帰って来ませんでしたね……」
長島「あの三人組にやられたとは思いませんが、いつ誰にやられるか分からない戦いです。もう覚悟はできてます……」
水谷「敢えて探さないの。それがあたし達の『ルール』」
葛木「お、俺たちは……」
セガール「今は別れの挨拶デスよ、ミスター葛木」
葛木「そ、そうですね!」
軽い別れの挨拶もそこそこに、長島達は病院を後にした。
何故か帰らないのは百地。貫井の側を離れない。
葛木「おい、ロリコン。もういいだろ、離れてやれよ」
貫井「ふぇ?」
百地「ダメだ。君達は彼女のことを何も知らなさすぎる」
百地「君達には教えておかなければならないことがある」
百地「彼女の異能力は彼女自身に負担を与えている。これは命の問題だ」
葛木「そ、そんな……」
百地「知らなかったとは言わせないぞ。制御できない力は彼女の寿命を縮めている」
セガール「……」
百地「診察したときは驚かされたよ。こんなにも身体が衰弱してるなんてね……」
貫井「わ、わたしは元気ですけど!」
百地「よく元気に『振る舞っている』、そう思うよ。葛木、君達『仲間』という心の支えがあるからだね」
百地「ここは戦いの場だ。自己防衛の為にも、能力を使うなとは言えない。だが、止めておけとは言える。これは忠告だ。覚えておきたまえ」
百地「言いたいことは言った。君達の方から何か僕に言っておきたいことはあるかな?」
葛木「↓3」
手術と忠告への感謝、また何かあったら頼ってもいいか
>>192
葛木「……手術、引き受けてくれてありがとう」
百地「怪我人病人はほっとけないものでね。当たり前のことをしたまでさ」
葛木「忠告したことは……忘れない。気をつける、なんて口約束だけど」
百地「信じよう。この戦いの中で珍しく君達は信用に値する存在らしい」
葛木「また何かあったら頼ってもいいか?」
百地「……約束はできない。忘れてはいけないのは、僕らは皆敵同士だということだ」
葛木「……」
百地「だが、貫井ちゃんの願いとあっては話は別さ。また、治してもらいたい時は探すと良い。あいにく病院の施設は水浸しだ、使える機器は限られてくるだろうが医者の名誉にかけて助けよう」ナデナデ
貫井「頭なでるのやめてくださいっ」
百地「暫くは君達に銃口を向けることはないだろうしな。共通の敵は同じ……この話はやめよう」
百地「ここにいるとまた狙われそうだ……。カモン、僕のマシン!」パチン
百地の髪型がリーゼントに変わったと共に、どこからかバイクのエンジン音が聞こえてきた。道路の向こう側を走って来るのは人が乗っていないバイクだ。
百地「来た来た」
葛木「あれは……無人のバイク」
百地「これも僕の能力だよ」
バイクは百地の前まで来るとおとなしくなり、飼い主が乗ってくれるのを待っている。
百地「じゃ、僕はこれで」
百地はバイクに跨がると走り去っていった。
【12日目:夜】
葛木「あいつ……」
セガール「面白い方でしたね。ですが、腕は確かデス」
貫井「からだをベタベタさわられてヤでした! でも」
貫井「わたしを心配してくれました……」
セガール「もう日も暮れます。今夜の隠れ場所を探しましょう。話はそれから」
葛木「病院は……止めておいた方がいいかな。敵が戻って来るかもしれないし」
↓3
病院の近くには学校がある。葛木達はここで一晩を過ごすことにした。
葛木「無人の場所に病院に学校かぁ……」
セガール「不思議なものですね。木のタイルが落ち着きます。ベッドがある保健室で休むとしましょう」
寝場所は保健室に。
貫井「学校ですか! わたし学校大好きです! みんなと……あそんで……」
この場所に来て一週間以上は経過している。貫井はその間、自分が元々いた『居場所』はどうなっているか考えなかった日はない。夜の校舎、保健室。寂しさがこみ上げてくる。
セガール「さ、もう寝ましょう! ミス貫井、寝る子は育ちますよ!」
貫井「は、はい! もう寝ます! おやすみなさい」
もちろん眠れる訳はない。だが、少し目を瞑るだけで心は安定した。
葛木「……貫井ちゃんも小学生だったんだよなぁ。辛いよな……悲しいよな……」
葛木「疲れてるだろうし、今夜はゆっくり休めればいいけど……」
直下コンマ下一桁判定
偶数:能力者の奇襲
奇数:葛木「眠れないな……」
葛木「今夜は眠れそうにないや。少し歩いてこよう」
新しい能力のおかげか、妙に目が冴える。気分転換に葛木は休んでいる2人を保健室に置いて、校内の見回りを始めた。
それから30分後
葛木「敵影無し。今夜はゆっくりと休めそうだな」
???「……」
葛木「あれっ、↓2。起こしちゃいましたか?」
↓2(セガールか貫井、どちらか選ぶ)
葛木「貫井ちゃん? ごめん、起こしちゃったかな?」
貫井「いえ、さいしょからねむれてませんでしたし。すこし起きよっかなって」
葛木「そっか……。やっぱり眠れない?」
貫井「はい……。わたし夜ふかしするわるい子ですね。ママにおこられちゃいます」
葛木「佐々木さんか……。今は……」
貫井「明日、ママを探しに行きたいです。きっと大丈夫でしょうけど……。1人でさびしいと思います」
葛木「そうだね。明日――」
貫井「はい!」
葛木(他に何を話そうかな)
↓2
葛木「佐々木さんとの話が聞きたいな」
貫井「葛木さんももの好きですね。いいですよ、お話します」
葛木「ママとはしせつに入る前から顔見知りでした。わたしはそのころパパと……本当のママとくらしてましたし、別にお話するような感じではなかったんですけど」
貫井「ママはいつもちっちゃい子たちと公園であそんでいたんです。……それをずっと遠くからながめてました」
貫井「ひとりで遊ぶことはきらいじゃありません。でも……」
貫井「みんなとあそびたかった……あの中にわたしもまざりたかったんです……」
貫井「それからしばらくして本当のママとパパはいなくなりました。理由は聞かないでください、とにかくいなくなっちゃったんです」
貫井「すぐにしせつに入れられました。そこには……ママがいて、みんながいました」
貫井「でも最初はなじめなくて……」
貫井「最初に声をかけてくれたのはママの方でした」
佐々木『あなた、公園に子だよね? ね、いっしょにみんなと遊ばない?』
貫井『え……わたしが見てたの気づいてたんですか?』
貫井「わたし、一人っ子だったから兄弟が欲しかったんです。だから嬉しかった……。わたしのことを知っててくれて、わたしに手をさしのべてくれて」
葛木「でも……『ママ』?」
貫井「ママはママです」
貫井「今日はここまで! わたしもうねむくなっちゃいました」
葛木「えっ、ちょっと、まだ……」
貫井「女の子は昔のことにはこだわらないんです。これい上はブスイですよ!」
葛木(意味分かって言ってるのかなぁ……)
貫井「でも、それでも聞きたいなら……考えなくもないですよっ」
貫井「じゃ、おやすみなさい!」
葛木「お、おやすみなさい……」
セガール「………」
セガール「……」
セガール「…」
セガール「ふふっ」クスクス
葛木「セガールさん起きてるなら言ってくださいよ!」
【13日目:朝】
『皆さん、おはようございまーす!』
葛木「ああ……朝か」
セガール「おはようございマス」
貫井「おはようございます!」
『元気で大変よろしい! では張り切って前日の脱落者人数の発表をしまーす』
コンマ下一桁判定
↓1 偶数:『0人でしたー、残念』
奇数:『〇〇人でーす』
↓2(↓1が奇数の場合、コンマ人数分脱落者が発生する ※0の場合は10人とする)
『0人でしたー、残念』
貫井「みんな生きるのでせいいっぱいなんですよ!」
『ほう、なるほど』
貫井「です!」
『脱落者が出なくても、我々としては戦いが面白くなりさえすれば良いのです』
『さて、何か我々に聞きたいことや知りたい情報はありますか? 本日もできる限りお答えしましょう』
↓1~3
佐々木の状況
R-18は書けますか?
今生きている海パン連中の能力を教えてくれ
最後の一人になる以外で脱出する方法
>>214
葛木「佐々木さんの状況を教えてくれ」
『またまたお仲間の心配ですか。ええ、まぁいいでしょう。教えられる情報を伝えるのが我々の仕事ですから……』
葛木「貫井ちゃんが心配している早く知っておいた方がいい」
『はぁ……。あなたも鬼山さんも……。これが『絆』とかいうやつなんですか?』
『現在、佐々木さんはですね……。またしても、さらわれてしまいました。よく狙われますね~』
葛木「……」
『えーと、そしてですね』
直下コンマ下一桁判定
0:『え、あ、あれ?』
987:『こちらに向かっていますよ』
654:『元気です』
321:『毒に冒され、非常に危険な状態です』
『えーと……生命反応が、ありません』
葛木「……は?」
『佐々木さんが居る場所に生命反応がありません』
『と、いうかその場所にいるはずの能力者が全員……まさか!?』
『その企みは面白いとは思いますが、我々にとっては非常に不都合な結果を!』
葛木「お、おい! 独り言かよ、意味わかんねェぞ!」
『…………』
『……』
葛木「くそっ、だんまりかよ!」
>>215
(できるだけがんばる)
>>216
セガール「先日現れた海パンの能力者一派のことですが」
『……』ガヤガヤ
セガール「聞いていますカ?」
『は、はいっ! 海パン能力者のことですね!』
セガール「今生きている海パン一派の能力者の能力を教えてください」
『はい、分かりました(能力者の名前まで教えてとは言ってないので、あくまで能力だけお教えしましょう)』
『まず1人目は『自分を中心として最大で半径25メートル以内を水で満たす能力』』
『次に『怪我人一人を治癒状態にし、軽重問わずどんな傷でも五分かけて完治させる』』
『そして『口から火を噴く』』
『『自分に敵意を向けた者の能力をあべこべにする能力』。最後に『任意の対象の下着以外の身に付けているもの(装備含む)を消滅させる』……です』
セガール「今回も不親切な教え方ですネ……」
『我々は聞かれたことしか答えません』
>>217
貫井「最後の1人になる以外でここから出る方法は……ありますか?」
『ありません。最後の1人になるまで殺し合ってください……と言いたいところですが状況が変わりました』
貫井「じょうきょうとはなんですか?」
『後で皆さんにもお伝えしますね。もしかしたら帰れるかもしれません』
貫井「しんじて……いいんですか?」
『はい! 楽しいイベントなので、是非とも参加してくださいね!』
『えー、葛木さんのおかげで我々の『プログラム』の欠陥を発見することができました。ありがとうございます』
葛木「え、いや、はぁ」
『これは次回の大会にも活かされることとなるでしょう』
葛木(次回って……次もあるのかよ)
『では、我々はこれで失礼します。午前中にも放送があるので聞いてくださいね』
セガール「放送……?」
【残り63人】
【13日目:午前】
『ピンポンパンポーン』
『皆さん、改めておはようございます』
セガール「おはようございマス」
『今回は皆さんにお伝えしなければならないことがあります』
葛木「さっきからなんなんだよ、もったいぶりやがって!」
『ええとですね……』
『ショッピングモールが占拠されました』
『異能力を使い、モール内を我々の監視下外に置いてしまった可能性があります』
『現状20人程の生命反応が確認されていないということは確かです』
『いや、我々も迂闊でした。我々の監視下外での行動を制限する、というルールを明言して置けば良かったのです』
『……我々はこれを主催者側への挑戦と受け取りました。監視下外から何らかの方法で外界へ勝手脱出されては困るのです』
『勝手な真似は許されません。反逆を企てた彼らには、厳しい処罰を受けてもらいます。よって、これより皆さんには――』
『ショッピングモールに立てこもる能力者全員の殲滅をしてもらいまーす』
『今回その報酬として、標的を1人でも殺害した方には特別に『棄権』する権限を与えます』
貫井「それが……最後の1人になる以外での脱出方法……」
『と、いうことです』
葛木「と、いうことですって……」
『ここまでで何か質問はありますか?』
↓2
棄権の内容について詳しく(ここから自力で歩いて帰れとか記憶は消すとかあるかもしれない)
>>235
葛木「棄権について詳しく教えてくれ」
『この場所は元々我々が『隔離』した場所です。棄権する場合は、記憶を保持した状態で今までいた場所に安全に戻しましょう』
葛木「記憶を保持した状態……?」
『ええ、ここで行われていたことを他の方にもお話してもいいですよ。ただ、それを他の方が信じてくださるかは分かりませんが……』
『他に何かありますか? なければ次に、標的の名前の発表に移ります』
↓1
『あくまで棄権する『権限』なので、断ることもできます』
『では、次に皆さんに殲滅してもらう標的の能力者の名前を発表しまーす』
『黒峰さん、一二三さん、櫻井さん、鹿島さん、……』
葛木(聞いたことがある名前だ。黒峰グループは黒峰含め15人……)
『雑魚田さん、西田さん、山城さん』
セガール(病院へ向かう際に現れた3人デシタカ。まだ生き残っていたということは、彼らが佐々木さんを連れ去った……)
『佐々木さん』
葛木「!?」
セガール「……」
貫井「ママ……?」
『宇田川さん、柊さん、赤井さん、以上の22名です。皆さん、頑張って倒してくださいね。それでは……』
葛木「な、なんで佐々木さん達がいるんだよ!」
『我々の監視下外にいる時点で問題なのです。せっかく特典を用意したので、戦うことを拒否している皆さんには頑張ってもらわないと!』
『では失礼します』
貫井「ママ……」
セガール「今までのようにはいきまセン。普段戦うことを拒否し続けてきた能力者達は『棄権』の権限を狙い、ショッピングモールへ集結するでしょう」
葛木「佐々木さんを早く助けに行かないと……!」
葛木「何からすればいいんだ!?」
↓3
急いで飯を食べてショッピングモール近くに行く
>>252
セガール「今は何かを食べることが先決デス。昔の人も『腹が減っては戦はできぬ』と言いマシタネ!」
葛木「そうですね、まずは飯。すいません、少しパニックになっていました」
貫井「わたしも頑張ります!」
セガール「食料は今持っている分で最後デス。これからの戦いはより厳しいものになるでしょうけれど、とにかく……生き抜きましょう」
葛木「はい! 絶対にみんなで生き残りましょう……」
【葛木の体力が2回復した】
【13日目:午後】
葛木らがショッピングモール側の駐車場に着く頃、もう戦いは始まっていた。
葛木「も、もう人が……」
セガール「ええ、もうここからは『戦場』デス。流れ弾に当たらぬよう気をつけて進みまショウ」
葛木「巻き込まれなければいいけど……。今すぐモール内へ突入するべきか? それとも……」
↓3
>>257+そこら辺にある車をセガールとセガールの能力をコピーした葛木が左右のタイヤ下にベルトコンベア発動させショッピングモール内に突っ込ませ、その混乱の隙にショッピングモールに入る
>>258
葛木「俺の新しい能力の説明を忘れていたな。俺の新しい能力は『最も近い距離にいる者と同じ能力になる』っていうやつです」
セガール「なるほど、コピー能力ですか、心強い。お互いの能力は把握しているので、突入する準備は完了ですカナ?」
葛木「ええと、武器の確認がまだでしたね。小池で見つけたセガールさんのバールのようなものは……置いて来ちゃったんだったな」
セガール「今なら少し探せば何か武器のようなものが見つかるかもしれませんよ?」
葛木「何か拾えるかな……?」
コンマ下一桁判定
↓1
偶数:武器になるようなものを拾えた
奇数:何も拾えなかった
↓3(↓1が偶数の場合、葛木が拾った武器になるようなもの ※極端に大きいものや、銃器はなし)
葛木「見つからなかった……」
セガール「もう時間がない、武器を探している余裕はありまセン! 攻撃される前に突入してしまいましょう!」
葛木「はい! 貫井ちゃんは危ないから少し下がっていて!」
葛木ら駐車場に放置されている車を見つけた。
セガール「能力で発生した物でしょうか? とにかくあれを……」
葛木「動かすんですね?」
セガール「ええ、あれをショッピングモール内に突っ込ませて周りが混乱混乱ところで……」
葛木「セガールさん、できるだけ俺に近づいてください。能力をコピーして車を動かすのを手伝いますから!」
セガール「分かりました! ではタイヤの下に……」
車のタイヤ下の地面がコンベアに変わる。元々セガールだけでも、コンベアを複数設置が可能な為、車を動かすことは容易い。だが、葛木が『同じ能力』を『同じ目的』に使うことで、その精密動作性は格段に上がってくる。
「な、なんだ!?」
「車が動いているぞ! 新手の能力者か!?」
ガラスを突き破る音が周囲に響く。車は見事モールに突入、目論見通り他の能力者の視線は車にだけ浴びせられている。
セガール「今です! 周囲の攻撃が止まっている今のうちにモールに入るのデス!」
貫井「はいっ!」
【13日目:夜】
葛木らは薄暗いモール内、比較的能力者の目が及ばないトイレ内に隠れていた。
セガール「1日かけてやっとここに来ることができましたが……」
葛木「電気も点いていないし薄暗いですね……。どんな能力者がいるか分からないから、動かない方がいいかもしれません」
貫井「でもママが……」
セガール「確かにミス佐々木も心配デス。常に狙われている状態なのデスから……」
貫井「葛木さん……わたしたちはどうすればいいんですか……」
葛木「どこかに身を潜めて一晩過ごすか、ここから出て佐々木さん達を探すか、か。どちらがいいんだ……?」
↓3
(遠いか。踏み台)
服屋の試着室で一晩過ごす
>>265
葛木「そうだ、試着室! 服売場の試着室の中なら誰も探してこないだろうし!」
貫井「……」
セガール「……」
葛木「いや、あの、俺、何か変なこと言ってますか?」
セガール「い、いえ。行ってみまショウ」
セガール(冗談だと思いましタ……。どうやら本気のようデスね)
3人は気づかれぬようトイレを出、静かに服屋コーナーへと向かった。
直下コンマ下一桁判定
0:葛木「あ、あれは……!」
987:能力者の奇襲!(黒峰グループ)
654:能力者の奇襲!
321:葛木「無事に朝まで隠れることができた……」
【14日目:朝】
毎朝聞いていたいつもの声が聞こえない。それが、このモール内が監視下に置かれていないという何よりの証拠だった。
葛木「朝まで無事に隠れられた!」
セガール「本当に良かった……」
セガール(服売場は燃えやすい布が多くある場所。炎を操る能力者、またはライターだけであっという間に火に巻かれやすい)
セガール(トイレは面積が狭い分、私の異能力を使えば相手を引き離すことも可能でした……が)
セガール(きっとミスター葛木には考えがあったのでしょう)
セガール(それにしても……)
貫井「むぅ……」
貫井「せまいです! むさいです! かんづめです!」
セガール(個室で一人一人休むのは危ないからって、何もこの狭い試着室の中3人で入ることになるとは……)
コンマ下一桁判定:前日の脱落者
↓1 0987:0人
654321:〇〇人
↓2(↓1のコンマが6、5、4、3、2、1だった場合、コンマ分脱落者が出る ※0は10とする)
モール内ではあちこちで戦闘が起きていた。数分おきにズズンと地面が揺れる。
貫井「外の音がすごいですね……」
葛木「まだ、駐車場で戦っている奴らがいるんだよ。とにかく今の俺たちはそいつらにかまってる暇はないんだ、早く佐々木さんを助けに行かないと」
セガール「朝の内に午前何をするか決めてしまいまショウ」
【残り53人】
↓3
武器を探しに行く
【14日目:午前】
>>278
葛木「まず、武器になりそうなものを探しに行きましょう。俺の能力は一定していないから、スーパーボールじゃあちょっと心細いし」
葛木(そういやスーパーボールのほとんどは病院で長島さん達に渡しちゃってたんだな。一個しかない)
セガール「いいでショウ。武器については、私はローション一本で十分です」
貫井「わたしもいりません。危ないですし……」
葛木「2人には悪いけれど、一緒に着いてきてくれますか……?」
セガール「もちロン!」
貫井「着いていきますよ!」
直下コンマ下一桁判定
0:葛木「あ、あなたは!」
9876:能力者と遭遇!(黒峰グループ)
543:能力者と遭遇!
21:葛木「な、何故か誰とも遭遇しなかった」
3人が家具売場側まで来たその時、1人の能力者が立ちふさがる。
???「……」
葛木「おい、俺達は標的じゃないぞ」
???「……」
セガール「言っても無駄でしょうが、我々はあなたと戦っている暇はないのデス」
???「……!」
能力者は眉をつり上げこちらを睨みつけた。自分がコケにされたと思って怒っているのだろう。
貫井「う……」
↓2(能力者の名前、性別、年齢)
↓3~5(能力者の設定)
とゆうかなんでスーパーボール?
能力変わったよね?
>>288
(スーパーボールは葛木の異能力によって出現したものではなく、所持品)
スラリとした長い足に整った顔立ちをした女能力者、舞扇。その美しい顔は怒りに満ちていた。
舞扇「……今」
葛木「……は?」
舞扇「今」
貫井「はい?」
舞扇「あんた今、うちをコケにしたんやね」
舞扇「この辺りの能力者を一通り品定めしてみたんやけど……どれもダメ」
舞扇「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ」
舞扇「どいつもこいつもうちの前に跪かん豚ばっかりや。豚のくせに生意気やって」
↓2(舞扇の能力)
足首より上の部分の身体をあらゆる物質が透過出来るようになる能力
>>292
舞扇「あんたらに価値があるかはうちが見極める。うちの異能力は最強。誰にも止められへん」
葛木「……武器も持ってないくせに大きく出たもんだな。おばさん」
舞扇「……」ピクピク
セガール「ミスター葛木、相手は挑発に乗りやすい性格のようです。何の能力か分からないうちはそんなこと」
舞扇「……させたる」
貫井「な、なんですか」
舞扇「後悔させたる言うてるんやッ! 跪けッ、アホんだらがあああああーッ!」
舞扇は怒りに身体を任せ、3人めがけ走り出した。
直下コンマ下一桁判定:第一に攻撃を受けたのは……
0:???
987:葛木
654:セガール
321:貫井
舞扇「まずは爺さんからあッ!」
セガール「くッ!」
セガールは咄嗟に床をコンベアにしたが、僅かに間に合わない! 舞扇の接近を許してしまった。
舞扇「しめたっ、チェストォッ!」
直下コンマ下一桁判定:セガールの回避行動
0987:成功
654321:失敗
ほい
>>297
舞扇は何故かセガールの胸目掛けて手を伸ばした。
セガール「は、早いッ」
セガール(しかしこちらも負けてばかりはいられまセン!)
セガールは舞扇を引き離す為、自分と彼女の足下にコンベアを引いた。磁石が反発するように互いに後方へ移動を始める。
舞扇「ぐっ……爺さんやるぅ……。どう? うちの奴隷にならへん?」
セガール「……ミスター葛木、次はこちらの番デス!」
葛木「はい!」
舞扇(無視しやがってェ……)
↓2
一瞬近づいて能力コピー
能力の正体と使い方を知ったら間合いをとる
>>300
葛木(俺の異能力は『最も近い距離にいる者と同じ能力になる』能力)
葛木(俺も最初は、相手の異能力をコピーして攻撃できるのが最大の強みだと思っていた)
葛木(しかし、使い道は他にもあった。それがこの異能力の真の使い道)
葛木(それは『敵の能力の把握』ができること。接近しなければならないデメリットがあるが、それも一瞬で済む話。ならば……)
葛木「セガールさん! 俺、奴に近づきます! 一瞬で良いんでコンベアを!」
セガール「任せてください!」
葛木の足下が自動的に動き出す。共に葛木も走り出した。
葛木「おおおおおッ!」
舞扇「何をぉっ!?」
コンベアの速さに葛木の走るスピードが上乗せされ、舞扇へと近づく。近づくだけでいい、『距離の最も近い能力者』というシチュエーションさえ作れば勝手に葛木の脳に情報が流れ込んで来るのだから。
『足首より上の部分の身体をあらゆる物質が透過出来るようになる能力』
異能力の分析が終わった瞬間、葛木はセガールに合図を送りコンベアを止めてもらった。
葛木(しめたっ、これがあの女の能力! まだ、相手の攻撃範囲内ではない。もう少し俺に何かできることはあるかな?)
↓2
相手の能力を口に出してゆさぶりをかけよう
>>303
葛木(ここは相手の能力口に出して揺さぶりをかけてやろう)
葛木「『足首より上の部分の身体をあらゆる物質が透過出来るようになる』能力」
舞扇「!!」
葛木「それがお前の異能力。だろ?」
舞扇「な、なぜ……うちの能力を!?」
舞扇(この数分間、うちは自分の能力を悟られるなんてヘマはしてへん。ほんならあいつの能力は『相手の能力を知ることができる』能力の類か……)
葛木(効いている……か?)
舞扇(けど、まだうちがどんな風に攻撃をするかは分かってへんやろ。しかし、能力の分かってない時点でギリギリまで近付いて来るあいつの大胆さ……侮れへん)
舞扇(なら……)
直下コンマ下一桁判定:能力を知られてしまった舞扇の反応
0:舞扇「あーあ。手の内が知られてしもたら、うちの負けや」
98:舞扇「知られたところでどないやっちゅうねん! ここで全員始末するだけや!」
7654321:舞扇「逃げるッ」
舞扇「うちかて死に急ぐつもりはない!!」
『勝てない』と悟るや否や、舞扇は踵を返し逃げ出した。
葛木「あ、あいつ自分から喧嘩売っておいて逃げていきますよ! 一発殴っ」
セガール「深追いはいけません、ミスター葛木。彼女以外の能力者だってモール内にうようよいるのですから!」
葛木「で、でも……」
↓1
1、追う
2、舞扇を見逃して、再び武器になりそうなものをを探す
葛木「そうですね。引き続き武器になりそうなものを探します」
セガール「ええ、それが良いでショウ」
葛木は辺りを物色し始める。
葛木「見つからないなぁ……」
貫井「これなんかどうですか?」
葛木「こ、これは!」
↓2(武器になりそうなもの)
貫井が持ってきたものは木刀だった。
葛木「木刀か……」
貫井「ど、どうですか?」
葛木「いいね、これを使おう」
セガール「片手または両手がふさがってしまうこともあるので、扱う際は気をつけてくだサイネ」
葛木は木刀を手に入れた!
↓2:14日目:午後の行動
食料補給後、佐々木を探す
>>317
セガール「食糧を確保しに行きましょう。それからミス佐々木を探しに行くのデス」
葛木「ええ、やっぱり食糧がないと不安ですからね」
食料品売り場へ向かった3人。そこでは……
直下コンマ下一桁判定
09:見覚えのある人が!
876:見覚えのある人影が何者かと戦闘中だった。
543:能力者同士の戦闘の真っ只中だった。(黒峰派vsそれを狙う能力者)
21:「やっぱり来るとは思ってたんだけどね、マヂで」
見覚えのある能力者が、初めて見る能力者を相手に戦っている。
貫井「あれは……!」
葛木「ええと……長島さん達のグループにいた人だ。なんて人だったかな?」
セガール「彼女も他の参加者に狙われていることは確かデス! 助けに行かないといけませんネ!」
葛木「戦況は……」
コンマ下一桁判定
↓1:見覚えのある能力者の正体
0:赤井と……
987:赤井
654:宇田川
321:柊
↓2:戦況
09:『見覚えのある能力者』の一方的な攻撃状態
876:『見覚えのある能力者』が優勢
543:『見覚えのある能力者』が劣勢
21:『見覚えのある能力者』は重傷を負っている!
柊「えへへぇ、パンツはまだいっぱい持ってるんですよぉ?」
???「くっ……ここで死んでたまるか!」
葛木(そうだ、あの娘は柊。どんな異能力を持つかは全く分からないけど、パンツを相手ちらつかせてるのを見ると……)
貫井「は、はれんちです……」
柊「あはっ」
現在、柊は相手に対して優勢。相手の能力者は右足を怪我をしているのか、そこを庇いながら後退りをしている。
セガール「ミスター葛木、ここはどうしマスか?」
↓3
柊に加勢する
近くの階段かエスカレーターに向かってベルトコンベアを起動
???を最高速度で落下させる
>>329
葛木「ここは柊さんに加勢しましょう、セガールさん。長島さんグループの人だからきっと分かってくれますよ!」
セガール「ええ、分かりましタ。では」
葛木「ここは柊さんに加勢しましょう、セガールさん。長島さんグループの人だからきっと分かってくれますよ!」
セガール「ええ、分かりましタ。では……」
セガールの能力によって床が動き出す。能力者は満身創痍。逃げることもできず、階段へ向かって引きずりこまれている。
???「……!」
コンベアの行く先はモール地下へと続く大階段。高速落下すれば命はない。
セガール「我々の勝ち……です」
直下コンマ下一桁判定
偶数:???死亡
奇数:???気絶
???「……ッ!」
階段を転がり落ちた能力者は全身を叩きつけられてもなお、死ぬことはなかった。
葛木「こ、こいつまだ立ち上がるのか……」
セガール「しぶとい奴デスね……」
能力者は階段を上ることを試みたが、失敗。力無く倒れ込み意識を失った。
柊「あらあ? あそこにいるのはぁ……ええと」
葛木「あ、やっと気づいた! 俺達、佐々木さんの仲間の葛木です!」
柊「はあ」
↓2:以下から選んで行動
1:柊に話しかける ※内容も含めて
2:???に近寄る
1 一体別行動してから何があったんですか?
>>335
葛木「柊さん、一体別行動してから何があったんですか?」
柊「ええとですねえ」
柊は腕組みし、こめかみを叩いて思い出しながら話しだす。
柊「わたしたち、葛木さんたちがいなくなった後さらわれたんですよお」
貫井「さらわれたんですか!?」
柊「はい~。『指の中に収納』されちゃったんです。それで、ここに連れて来られてぇ。黒峰さまに会ったんですう」
葛木(黒峰さま? 初めて聞く名前だ)
セガール「それで?」
柊「ええとお……」
柊「……」
柊「あ、さっきの人にトドメ刺しちゃっていいですかあ? その後で相手しますから……」
貫井(なんだかおかしいような気がするんですが……)
葛木「↓2」
俺たちは佐々木さんを助けに来たんだ。佐々木さんは無事なのか? どこにいるんだ?
>>337
葛木「トドメを刺す前に教えてくれ、俺達は佐々木さんを助けに来たんだ」
柊「……知ってますよ」
葛木「佐々木さんは無事なのか? どこにいるんだ?」
柊「……」
柊「……佐々木さんも、黒峰さまに付けば良かったのに。そしたらあんな目に合わなくても済んだの……」
セガール「ミス柊? あなたもしや……」
柊「……ええとですねえ。わたし、実は今葛木さん達の敵なんです。敵になっちゃったんです」
貫井「え?」
葛木「そんな……」
柊「わたしあんまり頭良くないんですけど、考えたんです。『強い人の下で働いた方がいいや』って。今までもそんな理由で長島さんたちに着いてきていたんですけど……」
柊「もう用はありませんね。長島さんも宇田川さんもみーんな黒峰さんにヤラれちゃうんですから」
葛木「そんな、じゃあ佐々木さん達は……」
柊「今のわたしは黒峰さんの部下。命令内容は『一階にいる能力者の殲滅』と『葛木、セガールの殺害』。その情報はわたしを倒すことができたら教えてあげましょうねっ」
↓2:???の名前、性別、年齢
↓4:???の能力
矢城、女、19歳
>>341
柊の裏切り。唖然とする葛木の背後から、足音が聞こえた。
貫井(なんの音ですか……?)
足に何か鎖でも繋がれているかのように重い足音だ。その音を聞いて柊は厄介そうに首を振る。
柊「意識が戻っちゃったみたいですねえ。トドメを刺し損なっちゃった……」
初めにその足音の主を見たのは貫井だった。
貫井「お、おば、おばけ!」
その身体は塗りつぶしたかのように黒に染まっていた。人の形はしているものの、そのシルエットは何故か虚ろで歪んでいる。
階段下で倒れていた能力者、矢城は自分の身体の下にある『影』を確かに掴んでいた。影は形を変え実体を得、現れたのだ。
葛木「か、影人間……」
矢城の能力、それは『触れた人影を実体化して操る』というもの。
本体が動ける状態になくとも、『影』を使い戦う意志を反映させることができる力を持っている。
↓1~3:矢城の設定
矢城(く……。アタシはまだ死ぬ訳には……)
薄れ行く意識を奮い立たせながら、影を一歩また一歩と柊へ近付けていく。
影「……」ズ
セガール「ミスター葛木、あなたはミス柊の能力を知っていマスか?」
葛木「いや、全然」
セガール「あの謎の影ぼうしが、先ほど私が階段から落とした能力者の能力によるものだとすると……」
貫井「柊さんはわたしたちよりも先に『本体』へこうげきをしかけてくるかもしれません」
葛木「相手が何か仕掛けてくる前に、俺達も何かした方がいいでしょう。何をすれば……↓2」
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