勇者「家族三人で」狼少女「ほのぼの」狼娘「ライフ」(128)

※狼少女「その言葉の意味はわからない」の後日談
※地の文無しのほのぼのでいきます


勇者「………釣れないな」

狼少女「………うん」

狼娘「………うん」

狼少女「と、いうことで」

狼娘「と、ゆーことで!」

勇者「と、いうことで?」

狼少女「えいっ」

狼娘「やあっ」

勇者「おいっ!!」




狼少女「つっひゃ」

狼娘「あひゃしもー」

勇者「いや釣ってないからな」


狼少女「私達一匹ずつ釣った。よってこの勝負、勇者の負け」

狼娘「パパ罰ゲームぅー!何か一つお願いごとね!」

勇者「だからお前らのは釣りじゃない!」

狼少女「私達ちゃんと釣った」

狼娘「つったー」

勇者「釣りとは糸や餌を使って魚を釣り上げること。口での直獲りは釣りとは言わない!」

勇者「フッ…どうだ?これでもお前らは釣ったと言えるのか?」

狼娘「ぐぬぬ~」

狼少女「ドヤ顔はムカツク。だけど勇者正しい」


勇者「よし、じゃあ釣り勝負再開だな」

狼少女「これをこーしてっと…」

狼娘「いーとーぐるぐる~」

勇者「……何してんだお前ら」

狼少女「私釣り人」

狼娘「あたしエサー」

勇者「おいマジやめろ」


狼少女「ドワーフさん曰く、この近くで家ぐらい大きな魚を釣ったらしい」

狼娘「あたし達もつるー!」

勇者「無理無理無理!絶対に無理だから!お前ら一口で食われちゃうから!」

狼娘「じゃあいってきまーす!」

狼少女「いってらっしゃい」

勇者「もう俺の負けでいいからやめてくれ!!」

とりあえずスレ立てしました



ではまた


狼少女「勇者歩くの遅い」

勇者「しょうがないだろ。お前をおんぶ+狼娘を抱っこして歩いてるんだから。てか一人降りろ」

狼娘「罰ゲームだもーん」

狼少女「約束は破っちゃ駄目」

勇者「ぐっ…そ、そもそも大事な娘を餌にするなよ!」

狼少女「うん。勇者の言うとおり、私達の大事な娘を餌にするわけない」

勇者「えっ?」

狼少女「あれは勇者におぶってもらう為の演技。考えればわかる」

勇者「ぐぬぬぬ…!背負ってるからわからないけど、お前今絶対にドヤ顔してるだろ!」

狼少女「うん」


狼娘「えへへ~嬉しいなぁ。パパとママに大事ってゆってもらえて」

勇者「なに当たり前なこと言ってんだよ」

狼少女「…勇者があまり家居なかったから愛されてるか不安だった?」

狼娘「うん…」

勇者「そっか…ごめんな、今まで傍にいてやれなかったせいでお前を不安にさせちゃって…」

勇者「でももう絶対にそんなことさせない。ちゃんとお前を愛してやるからな」

狼娘「うん!」

狼少女「私は?」

勇者「はいはい。もちろんお前もたっぷり愛してやるよ」


船長「ハッハッハ!奥さんと娘さんに挟まれて羨ましい限りだな勇者様!」

勇者「めっちゃ重いけどな」

勇者「それよりほい。運賃の魚」

船長「おっ!…って二匹だけじゃん」

狼少女「私と」

狼娘「あたしがつったー!」

勇者「釣ってない。口で直獲り。だから歯形残ってるぞ」

船長「んじゃ勇者様達の晩飯にでも出すよ。じゃあそろそろ出航するから乗っててくれ」


狼娘「わくわく」

勇者「ハハッ、そんなに楽しみか?」

狼娘「うん!だってあたし船乗るのはじめてだもん!」

狼娘「楽しみだなぁ~♪」

狼少女「…多分今日は楽しめないと思う」

狼娘「えっ?」

船長「じゃあ出航するぞー!」


【海上】


狼娘「うっぷ…きもぢわるい…」

狼少女「私も船酔い苦しんだ。明日には慣れると思うから我慢して」

狼娘「うぇっ…」

勇者「こればっかしはどうしようもないからなぁ…」

船長「ほい、この薬草を煎じたお茶を飲んで部屋で休んでな。あっ、部屋は家族だし一部屋で良いんだよな?」

狼少女「うん」

勇者「…いや、二部屋用意出来るか?」


船長「勇者様達以外客居ないから用意出来るっちゃ出来るが…」

勇者「じゃあ二部屋で」

狼少女「どうして二部屋?」

勇者「まぁ…その、あれだ。これからは俺も一緒に居られるから子供がもう一人に増えてもいいかなぁって」

狼少女「…うん」

船長「おーおー盛んだなぁ。ホント羨ましいぜ!」

勇者(俺だって二ヶ月以上もお前達に会えなくさみしかったんだ…もう我慢なんか出来るか!たっぷり愛してヤる!)


―翌日


狼娘「ふっかぁーーーつ!」

勇者「船酔い治ってよかったな…」

狼娘「あれ?元気ないけどパパも船酔いしてたの?」

勇者「まぁそんな感じだ…船(乗られてた)側だったけどな…」

狼少女「勇者の乗り心地は最高だった」

狼娘「??」


勇者「マジで疲れた…お前手加減してくれよ」

狼少女「何だかんだ旅から帰ってきたばっかだからちゃんと手加減してた」

勇者「あれで?」

狼少女「あれで」

勇者「マジかよ…」

狼少女「経験数違うから勇者が疲れるのしょうがない」

勇者「その自虐ネタは重すぎるからやめろ」


狼娘「ねぇー今日こそ釣り対決の決着つけよーよ」

勇者「そうだな…釣りならのんびり休めるし」

狼少女「じゃあ糸を巻きつけてと…」

狼娘「いーとーぐるぐる~」

勇者「じょ、冗談だよな?」

狼少女「今回は私餌だから本気」

狼娘「ママでおっきなお魚つるぞー!」

勇者「釣るなー!!」


―人間界―

【港町 港】


狼娘「人間界にじょーりくー!」

勇者「そ、そうだな……」

狼娘「何かパパ、日に日に疲れてってない?」

勇者「うん…まぁ…さすがに二日連続朝までは…キツイわ」

狼少女「たっぷり愛してくれるって約束した」

勇者「い、言ったけどさ…」

狼少女「それに…私の身体、疼きやすいって知ってるのに二ヶ月も我慢させる勇者が悪い」

勇者「……そうだよな、ごめん」


勇者「これからも頑張ってちゃんと愛すよ」

狼少女「うん。いっぱい愛して」

狼娘「ママばっかりずるーい!あたしもあたしもー」

勇者「ハハッ、もちろんお前も愛してるよ」

狼少女「勇者はロリコンだから心配ない」

勇者「おい、いい加減ロリコンのレッテル剥がしてくれ」

今日はここまで

ではまた


たしか人間寄りはレアだから狼娘は動物寄りなのだろうか

狼娘は勇者の子供じゃないんだっけ?

>>27
勇者の子かもしれないし、そうじゃないかもしれない

>>25、26
狼少女と大体同じで人間寄りの狼人です(正直あまり考えてなかったなんて言えない…)

>>27
まさに>>28の通りで、そこはこれからも明確にするつもりはありません


では投下します


『家族団欒中申し訳ないのですが…少しいいですか?』

勇者「ん?誰も居ないのに声が…」

狼少女「この声…シルフ様?」

『はい、私です。二人ともお久しぶりですね』

『その場所では姿を現すことが出来ないので、今は妖精界から風を送ったり受けたりして会話しています』

狼娘「シルフ?」

勇者「風妖精達の守り神様だ。それでシルフ様、俺達に何か用ですか?」

『三日後にドワーフ姫と剣士さんの結婚式が開かれるそうです。今日はその招待状をお渡ししに来ました……本当はその場に来てませんけど』

狼娘「あっ、海からお手紙が飛んできたよ!」

勇者(てか守り神を郵便代わりに使うなよ…しかも他種族の)


勇者「よっと。たしかに受け取りました」

『それとちょうど三日後に海が荒れるので今のうちに妖精界に戻った方がいいですよ』

『ではそろそろ会話すら出来なくなるのでこの辺で失礼します…』

勇者「今着いたばっかなのにな…しょうがない、引き返すか」

狼少女「でも出発前の挨拶では何も言ってなかった。いきなり結婚式をあげるのはおかしい」

勇者「土妖精達の行動は予測不能だからなぁ…」

狼娘「せっかく人間界に来れたのに…」

勇者「耳垂らして落ち込むなって。俺達にはたっぷり時間があるんだから焦らずのんびり行こうぜ」

勇者「じゃあ港町で何かお土産買ってから戻るか」


【港町 商店街】


「あっ、勇者様じゃねぇですか!勇者様が海賊をとっ捕まえてくれたおかげで粋のイイ魚がいっぱい取れるんすよ!一匹持ってってくだせえ」

勇者「前に貰ったばっかだしいいって」

「家畜を荒らしていた魔物を勇者様が退治してくれたおかげでうちの店も無事に立て直せました。ぜひうちで食べてってください。もちろん私達のおごりです」

勇者「ごめんな、適当に買い食いする予定なんだ。また今度よるよ」

「勇者様!あなたがくれたお金のおかげで無事に妻の病気も治りました!ぜひお礼をさせてください!」

勇者「礼はいいって…それよりこの貝殻で作った工芸品いくら?」

「お、お金なんていりませんよ!」

勇者「タダは悪いって…ん?」


狼娘「…パパって人気者なんだ。すごい…」

狼少女「当たり前。勇者は『勇者』なのだから」

狼少女「あなたはその勇者の娘。誇っていい」

狼娘「うん!」

勇者「おーい、お土産買うから金くれー」


勇者「よし、ドワーフ達へのお土産も買ったしそろそろ船に戻るか」

狼娘「むしゃむしゃ」

勇者「何食ってんだ?」

狼少女「何かの炭火焼。はい、これ勇者の分。もぐもぐ」

勇者「おう…って何の炭火焼だよ。こえーよ」


勇者「じゃあ俺からもお前らにプレゼントだ。ほい」

狼娘「あっ、麦わらぼーしだー!」

勇者「工芸品をタダで貰うのは悪いからちゃんと買うって言ったら、七割引きにしてくれたんだ」

勇者「で、ついでに麦わら帽子と水滴の形した藍水晶のペンダントを買ったんだ」

勇者「前買ったネックレスは…色々あって無くしちまったからな。はい、狼少女」

狼少女「…ありがとうございますご主人様」

勇者「へっ?何でご主人様?」

狼少女「首輪をくれたらそう言えって魔女が」

勇者「マジで何教えてんだあのアマ」

狼少女「これは首輪じゃないから今のは冗談」

勇者「首輪でもそういうこと言うな。てか首輪なんて絶対にやらないぞ」

狼少女「勇者は放し飼い派」

勇者「そもそも飼ってない!俺達は夫婦だ!」


狼娘「パパ耳用の穴あけてー」

勇者「ほいよ」

狼娘「わぁい!ママ似合ってるー?」

狼少女「うん。とっても似合ってる」

狼娘「えへへ~パパから貰っちゃったぁ~♪」

勇者(めっちゃ尻尾振って喜んでる…ほんと狼少女にそっくりでかわいいなぁ)


船長「おっ、遅いぞお前ら。今回は遅刻だ」

勇者「わ、悪い。久々に家族三人で買い物したもんだから嬉しくてつい…」

勇者「これ、お詫びと運賃代。(俺の)何かの炭火焼」

船長「何の炭火焼だよ。黒くて見た目分からないからこえーよ」

勇者「だろ?」

狼少女「船長、また二部屋で」

船長「おう。可愛い顔して底無しだね~」

狼少女「それほどでも」

勇者「…やっべ、完璧に忘れてた」

今日はここまで



ではまた

何かの炭火焼き食ってた方がよかったんじゃないか?

>>40
指摘ありがとうございます、たしかにそっちの方がいいですね
>>37の(俺の)は無視してください


―妖精界―

【ドワーフ王国 王城】


剣士「いやーごめんね勇者様、狼少女ちゃん。三日前にいきなりドワーフさんの親から婿修行を終わりにしていいって言われてさ。で、即結婚式よ」

勇者「マジか…そっちも大変だな」

剣士「勇者様も違う意味で大変そうだなぁ…めっちゃやつれてるぞ」

勇者「四日連続だからな……昨日は家に帰ってさすがに三人で寝たから休めたけど」

剣士「何だったら夜の相手たまに代わってあげようか?」

勇者「ふざけんな。殺すぞ」

剣士「うおっ、今勇者様の目マジだったぜ…」


勇者「てかこれから結婚式あげる奴の台詞じゃないぞ」

剣士「しょーがないじゃん!告白してから6年だぞ!?確かに駆け落ちしたって嘘ついちゃった俺が悪いんだけどさ!6年も婿修行はなくない!?」

狼少女「その間一回もドワーフさん抱いてない?」

剣士「そーなんだよ!毎日同じベッドで寝てるからもうただの拷問!」

剣士「そんな状況で俺童貞なのに6年も我慢したんだぞぉ~俺を褒めてくれよぉ~」

勇者「荒れてるなぁ…」

狼娘「よくわからないけど、よしよし」

剣士「マジ癒されるわぁ~抱きついてモフモフしていい?」

勇者・狼少女「駄目」

剣士「ちぇっ、まぁでも自分達で可愛い子供を作ればいっか」

「婿殿、そろそろ王室の方へ」

剣士「ああ、ありがとさん。じゃあ今日は楽しんでってくれよ!あとお土産ありがとなー!」

勇者「おう、おめでとうってドワーフにも言っといてくれ」


【ドワーフ王国 城下町】


「そこのお兄さん!燃えるほど美味!火の国産、火鳥ケバブはどう?」

「口の中で味が七変化する森の妖精特製、七色フルーツジュースはいかがですかー」

狼娘「わぁー!お店がいっぱい並んでるー!」

勇者「土妖精達の結婚式はまるでお祭だな。それとも王族だからか?」

勇者「洞窟内に出店ってだけでも驚きなのに、他種族の妖精達までを出店を開いてて面白いなぁ」

勇者「ほら、迷子になるといけないから手を繋ぐぞ」

狼娘「うん!」

狼少女「勇者、私も」

勇者「…普通は娘が真ん中だぞ」

狼少女「私達は普通じゃない。よって勇者真ん中」

勇者「はいはい、わかりましたよ」


勇者「買いたい物があったら遠慮せず言えよ。ま、俺金持ってないけどさ」


『火鳥ケバブ』『七色フルーツジュース』
『ミミズ焼きそば』『鉄砲魚射的』


狼娘「どれにしようかな~」

勇者「変なのも混ざってるな…」

狼少女「まずは…あれ食べたい」

狼少女「ちっちゃい土妖精のオジさん。ミミズ焼きそば三つ」

勇者「ちょっと待て」


狼少女「何で?」

勇者「逆に何でこのラインナップの中からミミズ焼きそばを選んだんだ?」

狼少女「おいしそうだったから」

狼娘「おいしそー!」

勇者「マジかよ…見た目最悪だぞ。隣の火鳥ケバブにしようぜ」

「噛めば噛むほど肉汁が口の中いっぱいに広がる新鮮なミミズ、隠し味にガリッとピリッとする土胡椒!まさに絶品じゃぞ!」

勇者「より食う気が失せたわ」

狼少女「じゃああらためて、ミミズ焼きそばみっt―「せめて二つにしてくれ」


狼娘「もぐもぐ♪」

狼少女「うん、おいしい!」

勇者「そ、そっか…それはよかったな」

狼娘「パパ、他のも食べたいから残り食べてー」

勇者「えっ!?い、いや俺は…」

狼娘「はいあーん!」

勇者(めっちゃ食いたくない…けどさすがに娘のあーんを無視できるわけがないよなぁ…)

勇者「あ…あーん」

狼娘「おいしい?」

勇者「あ、ああ…めっちゃうまいよ。食わせてくれてありがとな…」

狼娘「えへへ~」

勇者(噛むたびにミミズが口の中でプチプチと潰れ、さらに土胡椒が貝の砂みたいにガリッとする…)

勇者(驚くことに味は美味いんだが……噛むたびに精神が削られていく…)


狼少女「勇者、私も少し多い。あーん」

勇者「えっ!?」

狼少女「あーん」

勇者「……あ、あーん」

狼少女「おいしい?」

勇者「…ああ、最高だよ」

狼少女「泣くほど喜んでくれて私も嬉しい」


勇者(うっぷ…全部食べたら吐き気が…)

狼娘「次は何食べようかなぁ~」

勇者「た、食べる前に何か飲まないか?…何でもいいから口の中を洗いたい」

狼少女「あれおいしそう。蕗を持った妖精さん、しゃぼんジュース三つ」

「はいどうぞ。尖った物で突かないようにしてくださいね」

勇者「おおっ、普通に美味しそう。てかしゃぼん玉にストロー刺して大丈夫なのか?」

「水妖精さんが作ってくれた特殊な水膜で包んでいるので齧らない限り破れません」

「それと中身が全部飲み終わったら、味のついた水膜を甘蕗の茎(ストロー)と一緒に食べるのが主流です」

勇者「へぇー容器もストローも食べられて無駄がないんだな」


勇者「ちゅー」

狼少女「ちゅー」

狼娘「ちゅー♪」

勇者「うん、これは美味いな!何とかテンションを持ち直したぜ!」

狼少女「勇者、そっちは何味?」

勇者「バナナ味だ。飲むか?」

狼少女「うん。ちょっと味見させて」

狼少女「ちゅー」

勇者「ストローを抜いても割れずにそのまま上空に浮いてる…すげぇなこのしゃぼん玉」


狼娘「…あむっ」


パァンッ!


狼娘「うひゃっ!…顔がベトベトになっちゃった」

勇者「何してんだよ。噛み付いたら割れるって言ってただろ?」

狼娘「でもどうしてもやりたくなっちゃったんだもん…」

勇者「まぁやるなって言われてもやるのが子供だからしょうがないか…ん?」

狼少女「………」

勇者「…やるなよ?」

狼少女「う、うん……我慢する」

勇者(めっちゃ尻尾を振ってる…そんなに割りたいのか)


狼娘「でもパパから貰った麦わらぼーし被ってなくてよかったぁ」

勇者「ほら、タオルで顔拭くから目を瞑れ」

狼娘「むぐー」

勇者「はい、おしまい。あと俺のしゃぼん玉半分残ってるから飲んでいいぞ」

狼娘「ありがとパパ!」

狼少女「じゃあ勇者、私のを一緒に飲も」

勇者「おう、サンキュ」


狼娘「ちゅー♪」

勇者「ちゅー」

狼少女「ちゅー」

勇者(…やっぱ公衆の面前だからか、向かい合って飲んでるだけなのにめっちゃ恥ずかしい///)

狼少女「…ぶくぶく」

勇者「ぶっ!な、なに汚いことしてんだよ!」

狼少女「だって勇者、私から目線逸らした」

勇者「うっ…は、恥ずかしいんだからしょうがないだろ///周りもジロジロ見てたし……ん?」

エルフ「相変わらずイチャイチャしてるね」

シルフ「仲睦まじい限りです」


勇者「エルフにシルフ様も来てたのか」

エルフ「当たり前だよ。ドワーフさんのお父さんドワーフ王は僕の可愛い後輩だし、シルフ様は言うまでもないでしょ」

シルフ「王族の結婚式、さらに他種族との結婚ですからね。他の三方と一緒に儀式をしないといけないのです」

狼娘「他の三方?」

勇者「妖精達は大きく分けて四種族居るんだ。風妖精、土妖精、火妖精、水妖精」

勇者「そしてそれぞれの種族に四大精霊と言われる守り神が存在している」

シルフ「私はその内の一人、風精霊。エルフ率いる風妖精達の母親です」

狼娘「へぇー」


エルフ「それにしても…狼少女ちゃんと狼娘ちゃん、さらに僕にシルフ様まで…」

エルフ「やったね勇者様!夢のロリコンハーレムの完成だよ!」

勇者「黙れロリババァ」

シルフ「不束者ですがよろしくお願い致します」

勇者「シルフ様も乗らなくていいですから!」


狼少女「がうっ」

勇者「うおっ!?」

狼少女「驚いた?今お面屋さんで買ってきた」

勇者「りゅ、竜のお面か。さすが土妖精クオリティ…めっちゃリアルだな」

エルフ「火精霊サラマンダー様のお面だね。そのお面は男の子達に大人気なんだよ」

シルフ「ちなみに私もお面を買いました。どうですか?」

勇者「いや、自分のお面をつけても意味ないですよシルフ様」


狼娘「あたしもこのお面欲しぃー」

勇者「はいはい。土妖精のオジさん、このお面一つください」

「水精霊ウンディーネ様のお面じゃな。はいよ」

狼娘「わぁい!どう?」

勇者「ハハ、似合ってるぞ。それにしても綺麗な女性だな、そのお面」

シルフ「ウンディーネは妖精界一の美女と言われていますからね。ただ性格が…」

勇者「性格悪いのか?」

エルフ「これから始まる結婚の儀式を見てればわかるよ…」

シルフ「そろそろ始まりますね。では皆さん、後でまた会いましょう」

狼娘「あっ、風になって消えちゃった」

エルフ「じゃあ僕も里の長として来賓で呼ばれちゃってるから行くね」

狼少女「ばいばいエルフさん」

勇者「じゃあ俺達ももう少し見やすい場所に移動するか」


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【ドワーフ王国 王室】


剣士(あーマジで緊張するわ。俺ってこーゆーピリッとした空気苦手なんだよなぁ~)

剣士(正直逃げ出してぇー)

「おい」

剣士「あっ、ドワーフ…さん?」

ドワーフ「何故疑問形なんだ?」

剣士「いや…綺麗過ぎて一瞬わからなかったよ…そのウエディングドレス本当に似合ってる」

ドワーフ「そ、そうか…///」


剣士「…ドワーフさん、結婚しよう」

ドワーフ「だから今から結婚式だ。何馬鹿なこと言っとるんだ」

剣士「あっ、そっか…俺、やっとドワーフさんと結婚できるんだな」

ドワーフ「ああ…この婚礼の儀式さえ無事に乗り切ればな」

剣士「………」

ドワーフ王「そろそろ開けるぞ。心の準備はよいか?」

剣士「…はい」

今日はここまで


ではまた


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ドワーフ王「これより!新郎剣士と新婦我らドワーフ王国の姫ドワーフ!二人の婚礼の儀式を始める!」

剣士(うっわ!上(バルコニー)から見たらすげぇな!城下町を妖精達が埋め尽くしてるよ)

ドワーフ「(おい、集中して聞いてろ。これは由緒ある儀式なのだから)」

剣士「(ご、ごめん)」


ドワーフ王「―――」



勇者「いい場所取れなかったからよく聞こえないな」

狼少女「今はこの王国の歴史を話してる」

狼娘「あたしも聞こえるよー」

勇者「さすがは聴覚が発達した狼人族だな」


__________
_____
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ドワーフ王「――次に新郎が我が娘ドワーフに相応しい男なのか四大精霊様に見極めてもらう!」

剣士(きた!お義兄さん達によるとかなり過酷だという最後にして最大の試練!これを無事に抜ければドワーフさんと…)

ドワーフ(頑張れ剣士)

剣士(…ドワーフさんの為にも絶対にこの試練を突破してみせる!)

ドワーフ王「では初めに風精霊シルフ様!よろしくお願い致します!」

剣士(目の前の空間に風が集まっていく…)

シルフ「…では始めます」

剣士(シルフちゃん…彼女は一体何をしてくるんだ?)


シルフ「剣士さん、貴方は姫君を愛していますか?」

剣士「はい、愛してます」

シルフ「これから先彼女だけを愛すると誓えますか?」

剣士「もちろんです。死ぬまでドワーフさんだけを愛し続けます」

ドワーフ(剣士…)

シルフ「子供は何人欲しいですか?」

剣士「そうですね…最低でもドワーフさんのお義兄さん達ぐらいは欲しいです!」

ドワーフ(ろ、六人も!?///)

シルフ「そうですか…では子供が出来たら私にも見せてくださいね」

剣士「はい!」

シルフ「では私の見極めは終わりです」

剣士「はいぃ!?」


剣士(えっ!?これだけ!?)

シルフ「私は貴方と顔見知りですし、それに今の貴方の発言は全て嘘偽りがありませんでした」

シルフ「よって貴方が信頼出来る人物だとわかったので私の見極めは終わりです」

シルフ「お二人とも、幸せになってくださいね」

剣士(シルフちゃん…マジ天使!)


「相変わらずシルフは甘いわね」

剣士「えっ?」

剣士(シルフちゃんの横の空間に水が集まって……ええっ!?めっちゃ綺麗な女性が現れた!?)

ウンディーネ「次は私。水精霊ウンディーネの番よ」

ウンディーネ「いつものやるからシルフも少し手伝いなさい」

シルフ「はぁ…わかりました。ほどほどにしてくださいね」

ウンディーネ「じゃあさっそく…」

剣士(何が来ようと絶対に切り抜けてみせる!)





ウンディーネ「私の脚を舐めなさい」

剣士「よろこんで!」

ドワーフ「おい」


ドワーフ「貴様って奴は!!」

剣士「イテテテテ!じょ、冗談だって!あまりにも変なこと言われたからついボケちゃっただけだよ!」

ウンディーネ「ちょっとドワーフ姫。これはちゃんとした試練よ。貴女は手出ししないでちょうだい」

ドワーフ「は…はい。失礼なことをしてしまい申し訳ありませんでしたウンディーネ様」

ドワーフ(剣士はハッキリ言って変態だ。しかも5年も生殺しにされかなり溜まってるはず)

ドワーフ(さらにこれは媚薬効果のある花の花粉をシルフ様が嗅がせて、ウンディーネ様の美貌で誘惑し新郎の欲望を曝け出す恐ろしい試練。この試練に耐えた者は一握りと言われている)

ドワーフ(今の剣士では…不可能だ)

ウンディーネ「さあもう一度言うわ。私の脚をお舐めなさい」

剣士「よろこんで!」

ドワーフ(…終わってしまった。やっと愛する者と一緒になれると思ったのに…)

剣士「…と、言いたいとこだけどすみません。無理です」

ドワーフ(えっ?)


ウンディーネ「…どうしてかしら?」

剣士「さっきも言いましたが俺が愛してるのはドワーフさんだけです」

剣士「俺は愛するドワーフさん以外の女性の脚は絶対に舐めないっ!!」

ドワーフ「ワシの脚も舐めるな」

ドワーフ(……ま、まぁ少しぐらいなら許してやるか///)

剣士「なので本当にすみまs―「なに断ってるの?」

剣士(えっ?何かよくわからないけど、頭つかまれて顔を足に押し付けられてるんですけど…)

ウンディーネ「ほら、舐めなさい」

剣士「だ、だから舐めませn―「舐めなさいって言ってるのが聞こえないのかしら?」

剣士「ちょっ!?」

ウンディーネ「ほら、口を開けて私の足の指を隅々までお舐め」

剣士「ん、んむ~~~~!(い、嫌だぁ~~~~~!)」


勇者「こっからじゃ何をしてるかさっぱりなんだけど…」

狼少女「ウンディーネ様が剣士の口に足を捻じ込もうとしてる…あっ、水の縄で亀甲縛りし始めたみたい」

勇者「はあ!?今結婚式なんじゃないのか!?」

狼娘「えっとね…『ほら、早くお舐め。それともこうやって私にお仕置きされるのが好みなのかしr―「ちょっと待てぇい!」

狼娘「パパー耳塞いだら聞こえないよー」

勇者「聞かなくていい!それとそのお面も捨てろ!悪影響だ!」

狼少女「ちなみに今強制クンニさせようとしてる」

勇者「マジで何してんのあいつら!?」


ウンディーネ「媚薬効果で爆発寸前のクセに…あなたも粘るわね」

剣士「はぁ…はぁ……もう、ホント、やめてください…」

剣士「お、俺は…どんなプレイも…ドワーフさんとしかしません!」

ドワーフ(わ、私とだったらどんなプレイもするつもりなのか!?///)

ウンディーネ「…まぁこれぐらいにしておきましょうか」

シルフ「まったく…やり過ぎですよウンディーネ」

ウンディーネ「そうかしら?これから本格的に始めるとこだったのよ」

ウンディーネ「穴という穴を水の触手で犯し、最終的には私の言葉責めだけでイクぐらいまで躾たかったのだけれど…」

シルフ「やめなさい」

ウンディーネ「何はともあれあなたは見事私の誘惑に打ち勝った。彼の姫君への想いは本物で、さらに一途で誠実な男だと証明されたわ」

ドワーフ「あ、ありがとうございます!」

ウンディーネ「(ちなみにだけどシルフが嗅がせた媚薬効果は今一時的に切れてるけど…日付が変わる頃になるとまた効きだすからたっぷりと楽しみなさい)」

ドワーフ「…はい///」


ドワーフ王「次は火精霊サラマンダー様なのだが…サラマンダー様はこの洞窟に入れない為事前に見極めを行ってもらった!」

剣士(あれはさすがに死を覚悟した…でっかい竜にニオイを嗅がれ、普通に食われたからな)

剣士(まぁそのサラマンダー様に味を確かめられ、善人と判断され無事に吐き出されたから良かったけど…)

ドワーフ王「我ドワーフ王がそれをしかと見届けた!彼は恐怖にも臆せず立ち向かう勇敢なる戦士だ!」

ドワーフ王「よって最後の我ら土妖精の守り神、土精霊ノーム様がお認めになれば二人の婚約を許すこととなる!」

ドワーフ王「ではノーム様!お願い致します!」

剣士(いよいよ最後…今度はどこから現れるんだ?)

ドワーフ「…どこを見ている剣士。父上の掌を見ろ」

剣士「えっ?」

ノーム「………」

剣士(ちっちゃ!?まさかの土妖精達の掌サイズ!?)


ノーム「…おっぷぁい」

剣士「…へ?」

ノーム「おっぷぁい」

剣士「……おっぱい?」

ドワーフ「(ば、馬鹿!ノーム様の前で何て下品なことを!?)」

剣士「(いやだってノーム様がおっぱいって…)」

ドワーフ「(『おっぱい』じゃなくて『おっぷぁい』だ!意味が全然違う!)」

剣士(そ、そうなの?)


剣士「お…おっぷぁい?」

ノーム「おっぷぁい!?…おっぷぁい!!」

剣士「お…おっぷぁい!!」

ノーム「っ………おっっっぷぁい!!」

ドワーフ王「おおっ!皆の者よく聞け!!ノーム様がお認めになられた!!」

剣士「そうなの!?」

ノーム「おっぷぁい!!おっぷぁい!!」

ドワーフ王「おっぷぁい!!おっぷぁい!!」

ドワーフ「おっぷぁい!!おっぷぁい!!」

「「「「「「おっぷぁい!!おっぷぁい!!」」」」」」

剣士(何これ)



狼少女「おっぷぁい!おっぷぁい!」

狼娘「おっぷぁい!おっぷぁい!」

勇者(マジで何これ)

今日はここまで


正直言って二人の結婚式なんてどうでもよくて適当に終わらせました


ではまた


ドワーフ王「この時を以って、新郎剣士と新婦ドワーフを正式に夫婦として認める!!」

ドワーフ「剣士、よく頑張った!」

剣士「う、うん…正直何もしてないけどね」

剣士「まぁでもこれで正式にドワーフさんの夫を名乗れるんだな」

ドワーフ「ああ…ちゃんとワシを幸せにしてくれよ」

剣士「ああ、約束する。必ずドワーフさんを幸せにするよ……ん」





狼少女「…キスしてる」

勇者「ああ、さすがにわかるよ…幸せそうだな、二人とも」

狼娘「ねーパパとママも結婚式あげたの?」

勇者「いや、俺達は色々と忙しかったしあげてないんだ」

狼少女「…あたしもやりたい」

勇者「そっか…じゃあこんな大規模は無理だけど、この旅が終わったら魔女達呼んで家で式をあげるか」

狼少女「うん!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



勇者「な、何だ!?地震か!?」



ノーム「おっぷぁい」

ドワーフ王「なんと!?サラマンダー様がそんなことを!?」

剣士(どんなこと!?)

ドワーフ王「皆の者!急いで洞窟の外に出るんだ!」


【ドワーフ王国 洞窟入口】


狼少女「勇者、あの山の頂上見て」

勇者「と、遠目からでもわかる。山の火口に大きな竜が……あれが火精霊サラマンダー」


サラマンダー「………」


ドワーフ王「これよりサラマンダー様が二人の門出を祝福してくれるそうだ!」

サラマンダー「ガアア!」

剣士「か、火口の中に入ってったぞ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


勇者「ま、また地震?い…いや、これは…噴火だ!!」


剣士「に、逃げるぞドワーフさん!!岩石が降ってくる!!」

ドワーフ「逃げなくても大丈夫だ。サラマンダー様は風妖精達の森を焼いたり、皆に危険が及ぶことをするわけが無いからな」

剣士「えっ?」


ドオオオオオオオオン!!


狼少女「が、岩石じゃない…炎の塊が空で弾けてまるで花みたい…綺麗」

狼娘「わぁ~!」

勇者「空に咲く花……前に父さんから聞いた花火ってヤツか?」

エルフ「うん…僕も昔人間界にある東の国でこの花火を見たことがあるよ。さすがはサラマンダー様…やることが憎いなぁ」

ドワーフ王「皆の者!宴じゃ!!酒を用意しろーー!!」

「「「「「「「ラリホーーー!!」」」」」」」


勇者「凄い勢いで土妖精達が皆にビールを配ってるなぁ」

「おぬしらも飲まんか!」

狼娘「ありがとー!」

勇者「こらこら、お前はまだ早いぞ。飲んじゃ駄目だ」

狼娘「えーあたしもシュワシュワ飲みたーい!」

勇者「もしお前がこれを飲んだら俺はお前を嫌いになっちゃうけど…それでもいいのか?」

狼娘「じゃあ飲まない!」

勇者「よし、良い子だなお前は」

狼娘「えへへ~じゃあパパ肩車してー!お空のお花をもっと近くで見たい!」

勇者「はいはい、よいしょっと」

狼娘「わぁ~…ホントに綺麗だね」

勇者「そうだなぁ…」

勇者(父さん…いつか花火を家族で見ようって約束したよな)

勇者(結局父さん達とは見れなかったけど…俺、今こうして家族と花火を見てるよ)


勇者「ん?…お前飲んでるのか?」

狼少女「うん…ごくごく」

勇者「…飲むとこ初めて見たけどお前って酒に強いのか?」

狼少女「うん…ごくごく」

剣士「あっ、勇者様に狼少女ちゃん!今日はありがとなー!」

勇者「おう、二人もおめでとうな」

ドワーフ「来てくれたこともそうだが…勇者には本当に感謝している。ワシも剣士も勇者が居なかったら幸せになれなかったからな…」

勇者「もうそれは聞き飽きたって」

狼少女「うん…ごくごく」

勇者「ん?」

狼娘「ママ顔赤ーい」

狼少女「うん…ごくごく」

勇者「ちょっと待て!さっきから同じ台詞しか言ってないぞ!」


__________
_____
_


勇者(で、結局狼娘を肩車、狼少女を抱っこというあまりいつもと変わらないスタイルに…)

狼娘「パパお家まだー?」

勇者「もう少しだぞー」

狼少女「……ゆうしゃ」

勇者「ん?どうかしたか?」

狼少女「……きもちわるい…は、はきそう」

勇者「えっ!?」

勇者「ちょ、ちょっと待て!今すぐに降ろしてやるかr――」

狼少女「おっ…おえっ――」



《《しばらくお待ちください》》


【勇者達の家 風呂場】


勇者「どうだ?念入りに洗ったんだが…ニオイ取れたか?」

狼娘「くんくん…うん、もうだいじょーぶだよ」

勇者「ほっ…散々な目に合ったな」

勇者「じゃあ体も洗ったし湯船に入るか」

狼娘「うん!」


勇者「ふぅ~極楽極楽」

狼娘「とうっ!」

勇者「こらこら、飛び込むんじゃない。湯船のお湯が少なくなるだろ」

狼娘「えへへ~パパとおっふろ~♪」

勇者「ハハ、そんなに嬉しいか?」

狼娘「うん!パパもあたしとおふろに入れて嬉しい?」

勇者「ああ、嬉しいよ」

狼娘「それはロリコンさんだから?」

勇者「しつこい。俺は断じてロリコンじゃない」

勇者「いいか?お前は確かにロリに入るが狼少女はロリに入らない。ロリ体型なだけだ」

勇者「つまり狼少女が好きだからと言って俺がロリコンである証明にはならない!」

狼娘「へぇー」

勇者「いや待てよ…考えてみれば合法ロリはロリコンに入るのか?う~む…」

勇者(…ってなに娘にロリコンについて熱弁してんだ俺)

今日はここまで

ではまた


勇者「はぁ…」

狼娘「どうしたのパパ?」

勇者「だいま猛反省中…気にしないでくれ」

狼娘「ッ!…パパ、少し足広げて」

勇者「ん?」

狼娘「んしょ、んしょ」

勇者「おいおい、いくらなんでもくっ付き過ぎじゃないか?」

勇者「さっきも言ったように俺はロリコンじゃないからお前には欲情しない…っ!」

勇者(また変なことを娘に言ってしまった。俺は親失格だぁ…)

狼娘「パパ落ち込んでないでもっとつめてよー」

勇者「お、おう…でも何でこんなに詰めるんだ?」

狼娘「だってこーしないとママが入れないもーん」

勇者「へっ?」

狼少女「えいっ」

勇者「おい!」


狼少女「ふぅ…スッキリ」

勇者「まったく…娘に叱ったばっかりなのに母親がやるなよ」

勇者「それに吐いたとは言え、飲んだあとの入浴はあまり良くないんだぞ」

勇者「まぁ入っちまったししょうがないけど…で、もう大丈夫なのか?」

狼少女「うん、大丈夫。私勇者の妻だから」

勇者「大丈夫な理由になってないからな」


狼少女「勇者…さっきはごめんなさい」

勇者「謝るなよ。気にしてないからさ」

狼少女「私が気にする。だからお詫びに…」

狼少女「耳はむはむして」

勇者「ぶふっ」

勇者「お…お前まだ酔ってるのか?」

狼少女「酔ってない、正常。ただ今はそういう気分なだけ」

勇者「娘と入浴中にそういう気分になるな!」


勇者「……娘の前で変なことばっかり言ってた俺じゃ言えないか」

狼少女「勇者どうして落ち込んでる?」

狼娘「ただいま反省ちゅーだって」

狼娘「それよりママ、耳はむはむされるとくすぐったくないの?」

狼少女「大丈夫。それがのちに快感になるから」

勇者「や め ろ !!娘の前でそういうのはもう少し控えなくちゃ駄目だろ!!……俺もだけど」

狼少女「また落ち込んだ。今日の勇者、感情の変化激しい」

狼少女「こういう時は気分転換。私の耳はむはむするべき」

勇者「だからしない。そもそもお前がしてもらったらお詫びにならないだろ?」

狼少女「いつも夢中になって私の耳はみはみしてくるクセに」

勇者「う、うるさい!///」


狼少女「耳はむはむ要求」

勇者「しつこい!耳を向けるな!」

狼娘「パパあたしも耳はむはむぅー」

勇者「ぐはっ!お、お前の場合、頭突きになってるからな!」

狼少女「むぅ…仕方ない。私達が勇者の耳はむはむしよう」

狼娘「オーっ!」

勇者「えっ!?」

狼少女「はむっ」

狼娘「あむっ!」

勇者「ちょっ、やめっ!///」

狼少女「はむはむ♪」

狼娘「あむあむ♪」

勇者「くっ……い、いい加減にしろ!!」


ゴツンッ! ゴツンッ!


【寝室】


狼娘「たんこぶできちゃった…」

勇者「耳はむはむしてきたお前らが悪い」

狼少女「私だけ拳骨の後沈めようとした。差別良くない」

勇者「それはお前が拳骨してもやめなかったからだろ!」

狼少女「そもそも勇者の耳おいしいのが一番悪い」

勇者「あれ?いつの間にか俺のせいにされてる!?」


狼娘「ねー今日はパパ真ん中で寝よーよ」

勇者「何でだよ。昨日と同じでお前が真ん中でいいだろ」

狼娘「それじゃママがかわいそーだもん。パパが居なくてさびしかったのはママも同じなんだよ」

狼少女「…ありがと狼娘」

狼娘「どーいたしまして」

狼少女「お礼にモフモフしながらはむはむしてあげる」

狼少女「モフモフ。はむはむ」

狼娘「きゃははは!耳くすぐったいよママ~」

勇者(微笑ましいなぁ…めっちゃ和む)

狼少女「そして尻尾を擦りながら耳の中を…ぺろぺろ」

狼娘「んんっ!マ…ママぁなんだかゾクゾクしゅるよぉ…///」

勇者「さっきまでの空気ぶち壊しだな!!」


狼少女(頭痛い…)←拳骨された

勇者「俺が真ん中で眠ってもいいが条件が二つある」

勇者「まず一つ、さっきみたいな行為は絶対に禁止すること。わかったか?」

狼少女「うん、善処する」

勇者「必ずやれ」

狼娘「二つめはー?」

勇者「二つ目は裸で寝るの禁止な」

狼少女・狼娘「ッ!?」

勇者「いや、そんなビックリすることでもないだろ」


狼少女「勇者、それは横暴!」

狼娘「おーぼー!」

勇者「横暴じゃない。てか狼少女はしょうがないとしても、何で狼娘まで裸で寝る習慣がついているんだ?」

狼娘「それが普通じゃないの?毎日ママとハダカでぎゅ~ってしながら寝てたよ」

勇者「普通じゃない普通じゃない」


狼少女「それは私の疼きを抑える為でもあった。しょうがない」

勇者(ぐっ…ていうことは傍に居られなかった俺のせいでもあるか)

勇者「…いや、でも!ここは譲れない!」

勇者「昨日みたいに俺がサイドならまだしも、俺が真ん中で両サイド裸はさすがに――」

狼少女・狼娘「ヌギヌギ」

勇者「ってもう脱いでる!?」

狼娘「もう少しあたしのおっぱい大きくならないかなぁ~」

狼少女「ごめんなさい。私の遺伝でそこまで大きくならないと思う…」

狼少女「でも大丈夫。ちっぱいは勇者の大好物だから」

勇者「これ以上俺に変なレッテルを貼るな!」

今日はここまで


巨乳キャラが居ないからどうしてもロリ推しになってしまう…
あといつもレスありがとうございます。乙だけでも励みになってます


ではまた

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