どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです (989)

μ'sのメンバーのイメージ崩壊の可能性があります

あと主の勝手な妄想です。
期待はしないでね?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408880001

穂乃果「ここは……どこだろう?」

まわりには木、木、木。
森の中かなぁ?
なんで目が覚めたら森の中にいるんだろう?

穂乃果「っていうかなんでここにいるのかな?昨日何してたんだっけ……」

………

穂乃果「思い出せない……」

穂乃果「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……」

穂乃果「ぷはぁっ!ダメだ…何も思い出せないや昨日のこと」

服装も変な服装だし…
なんかゲームによく出てくる村人みたいな服装……
あ!もしかしたらゲームの中に入っちゃったのかな?

穂乃果「……そんなわけないよね」

グーーーッ

穂乃果「お腹鳴っちゃった…」

とりあえず食べ物探そう。
こんなに深そうな森だもん、食べ物の一つや二つあるよ!

穂乃果「そうと決まればレッツゴー!」

こういう時は歌を歌いながら歩こう!
そうしたら不安も吹っ飛んじゃうよね?

穂乃果「前向こう?上を向こう?何かを待たないで?」

ガサガサッ

穂乃果「? なんの音?」

目が覚めたら森の中にいた。

穂乃果「…どこ?ここ?」

昨日はいつも通り練習して、お風呂入ってご飯食べて、布団に入って寝たはずなのに……

穂乃果「どうして森の中にいるの?私」

怖い…
意味がわからない。
なぜかすごくお腹も空いてるし…
服だって変な服装。
なんというかゲームに出てくる村人みたいな服装…

ギュルルルルル

穂乃果「すごくお腹空いたよ…。死んじゃう…」

とりあえず歩こう。
歩いてれば、食べ物がなってる木も見つけれるかもしれないし、人にも会えるかもしれない。

穂乃果「うぅ…お腹すいた…お腹すいた…」

一歩が辛い。
歩けば歩くほどお腹がすく。

ガサガサッ

穂乃果「? なんの音?」

ミスにより重複してもうたw
後のほうで投稿したのが、本当のです

上のは……よくある予告みたいな感じで多めにみてください

m(_ _)m

音がしたほうを見ると、そこにはゼリーのようななにかがあった。

穂乃果「…食べ物?」

とりあえず今は何かを食べないと…

穂乃果「なんか美味しそう……海未ちゃんがいたら、食べてはいけません!とかいいそうだなぁ」

海未ちゃんのことを思い出すとより一層不安が重くなる。

穂乃果「ごめんね海未ちゃん…。いま、何かを食べないといけないんだ、私!」

そう心の中の海未ちゃんに告げて、そーっと恐る恐るゼリーのようなものに近づく。

穂乃果「食べれる…よね?」

するとその時、ゼリーのようなものがいきなり穂乃果の方に飛びかかってきた!

ドスッ

穂乃果「きゃっ!!」

ゼリーのようなものにお腹に体当たりされ、尻餅をつく。

穂乃果「いたい……なんなの?」

穂乃果がゼリーのようなものの方を見ると、ゼリーのようなものが3体もいた。

穂乃果「ふ、増えてる!?」

逃げなきゃ、そう悟ったけど足が動かない。

穂乃果「逃げなきゃ、逃げなきゃ…」

でも足が動かない。
震えてる。空腹と恐れからくる恐怖なのかな?
ゼリーのようなものはこちらに敵意を向けている気がする。

もう…だめだ。
諦めかけたその時

ズシュッ!

目の前でゼリーのようなものが弾け飛ぶ

穂乃果「な、なに!?」

続いて残りの2体も勢いよく弾け飛ぶ

穂乃果「矢?」

ゼリーのようなものには矢があたって弾け飛んだようだ。

穂乃果「よかった…助かった……」

恐怖から解放されていっきに脱力する。
目も自然につむる。

???「大丈夫ですか!?」

声……?
目を開けたかったが、穂乃果の意識は失われていった。

ここで用事ができました

いつ帰れるかはわかりませんがマターリと待っててください


質問どしどしお待ちしてます
意見もください!!!

どしどしってお前
ファンレターじゃねーんだから

>>10
ですよね申し訳ない…

穂乃果「ハッ!?」

目が覚めたらベッドの中にいた。
でも穂乃果の家じゃない……
木でできた家?

???「目が覚めましたか」

穂乃果「え?……ッ!!」

穂乃果「海未…ちゃん…?」

???「え…?ど、どうして私の名前を…?」

穂乃果「な~に言ってるの?海未ちゃん!穂乃果だよ!!」

海未「ほの…か?」

穂乃果「うんうん!」

服はゲームに出てくる山賊みたいなものだけど、この雰囲気、なにより外見!!
どこからどう見ても海未ちゃんだよ!

海未「…ごめんなさい。人違いかと……」

穂乃果「…え?」

穂乃果「な、なにいってるの?穂乃果だよ?忘れちゃったの!?」

海未「………」

海未「ごめんなさい。私に穂乃果という人物の記憶はありません……」

穂乃果「そ…そんな…」

穂乃果「じゃ、じゃあ!μ'sは!?μ'sは覚えてるよね!?」

海未「みゅーず?なんですかそれは?」

穂乃果「そんな……」

【見やすいように改行を二行にします】

穂乃果「な、なんで?μ'sだよ!?一緒に音ノ木坂を廃校から阻止しよう!ってがんばったでしょ!?ラブライブに出ようって頑張って、やっと本戦にでれるようになったじゃん!!」


海未「は、離してください…」


穂乃果「あ……ご、ごめん…」


海未「きっと、あなたは…穂乃果さんはスライムに襲われて動揺しているんです。もう一度横になって、落ち着いてください」


そう言って海未ちゃんは私を優しく寝かせ、布団をかけてくれた。

…穂乃果は落ち着いてるよ。
だって、この優しい雰囲気は海未ちゃんだもん……。


なのに……なのに……


穂乃果「ぐすっ…ぐすっ……」


海未「穂乃果さん…?」


穂乃果「うわーーん!!!どうなっちゃったの!?もうわからないよ!!」


泣き叫ぶ。
怖くて、今自分が何者なのかすらもわからなくなった。


ギュッ…


穂乃果「!?」


泣いていると、海未ちゃんが抱きしめてくれた。

海未「穂乃果さん、落ち着いてください。大丈夫です、大丈夫。とりあえず、私にあなたが何者であなたの言う海未が何者なのか、μ'sが何なのか、教えてくれますか?」


穂乃果「…うん」


海未ちゃんにたくさん話した、全部話すときりがないから、海未ちゃんと穂乃果の関係のこと、μ's結成の意味とその活動内容、μ'sの…仲間のこと。


海未「……非常に言いにくいのですが、私が知るかぎりこの世界にラブライブという行事はありませんしスクールアイドルもありません。そして、音ノ木坂学院というものも」


穂乃果「どういうこと?ここは東京じゃないの?」


海未「この世界は『ラシュータ』と言います」


穂乃果「ら、ラシュータ?」


海未「はい。ラシュータです。」


穂乃果「ど、どういうことなのかな?穂乃果は違う世界に来ちゃったってこと?」


海未「にわかには信じがたいですが、その可能性が高いかと」


穂乃果「じゃあどうして違う世界に…?」


海未「そこは私には……」


穂乃果「そ、そうだよね!ごめんね海未ちゃん」


海未「いえいえ、あ!お腹空いてますよね」


穂乃果「そ、そういえば…」

ギュゥルルルルルル


穂乃果「忘れてた…テヘヘ…」


海未「これを食べてください」


海未ちゃんはそう言ってあったかそうなスープを出してくれた


穂乃果「スープだ!!!スープだ!!!!」


海未「そんなに急いで食べなくても、おかわりはちゃんとありますよ?」


穂乃果「おかわり!」


海未「早いです」


そう言いながらもちゃんとついでくれる。
不思議と不安は薄れていった。





穂乃果「ふぅ~~美味しかった~!」


海未「みごとに全部食べてしまいましたね…」


穂乃果「美味しかったよ!ありがとね!海未ちゃん!」


海未「穂乃果さんこそ、顔色もすっかり良くなってますよ」


穂乃果「海未ちゃん……」


海未「なんですか?」


穂乃果「私のことは穂乃果って呼んで!」


海未「なっ!?初対面の人を呼び捨てなんて……」


穂乃果「お願い!」


海未「……わかりました、ほ、穂乃果」


穂乃果「うん!海未ちゃん!!」


海未「と、とりあえず日も沈んで来たので今日はここで寝てください」


穂乃果「いいの!?」


海未「当然です、今日は疲れたでしょう?寝てください」


穂乃果「ありがとう!」


やっぱり海未ちゃんだよ。
目の前にいるのは、園田海未ちゃんだよ。

チュン(・8・)チュン


穂乃果「ふわぁ~っよく寝た~!まさか本当ににわとりの声で目覚めるとはねぇ~」


海未「ふふっ、お婆さんみたいですよ?」


穂乃果「爺さんや、朝ごはんはあるかの?」


海未「誰がお爺さんですか!!」


穂乃果「ふふふっ」


昨日の夜、少しおしゃべりをしてこの海未ちゃんとより一層仲良くなった。
その代わり、この海未ちゃんは自分の知る海未ちゃんと違うんだな。って今一度思った。


朝ごはんのパンを食べていると海未ちゃんがあることを言った。


海未「私、昨日考えてたんです。穂乃果が寝てから、穂乃果がなぜこっちの世界に来たのか」


穂乃果「考えてくれてたんだ…」


海未「そこで思ったのですが、有名な占い師に一度診てもらったらどうかな、と思いまして」


穂乃果「それ名案だよ海未ちゃん!!」


穂乃果「あ…でもその人、どこにいるの?」


海未「この森を抜けた先の『オトノキザカ』という街にいます」


穂乃果「オトノキザカ…」


海未「はい、穂乃果の言う学院と同じ名前なんです。なので、行ってみるだけでもいいのでは?と思いまして」


穂乃果「でも行くって言っても、道中にあんな怖いの…スライムだっけ?そのスライムがいたら海未ちゃんは大丈夫でも穂乃果は無理だよ?」


海未「大丈夫です。あなたは私が連れて行きます」


穂乃果「え?」

海未「私があなたを守りながら連れて行きます」


穂乃果「う、海未ちゃん…」ジーン…


海未「ですが、もしものときに自分の身を守れるように最低限の装備はしていってもらいます」


穂乃果「えーっ!?海未ちゃんちゃんと守ってよーっ」


海未「もしものため、と言ったでしょう!」


穂乃果「はーい…」




早速オトノキザカへ行くための身支度をしていると、穂乃果はある物を見つけた。


穂乃果「わー!キレイ……これ、海未ちゃんの?」


穂乃果はそう言って、青色で少し透明な石がついたネックレスを海未に見せつける


海未「そうです。私の大切なものですよ」


海未はそう言って優しく受け取る。


海未「でも、穂乃果もこれと同じようなネックレスを持ってたじゃないですか、ほら、そこの机の上です」


机の上には、オレンジの石がついたネックレスがあった。


穂乃果「これ、穂乃果の?」


海未「はい、穂乃果がつけてたんでしょう?」


穂乃果「そ、そういえばつけてたような…」


海未「ほらほら、はやく用意してください」

穂乃果の装備↓
武器:どうのつるぎ←海未がくれた
防具:布の服
盾:木の盾←海未がくれた


海未の装備↓
武器:木製の弓矢
防具:レンジャーの服
盾:木の盾

海未「では、行きますよ?」


穂乃果「おーっ!!」


海未「気をつけてくださいよ?いつ、どこからモンスターが出てくるか…」


穂乃果「そういえばモンスターって、やっぱり人を襲うの?」


海未「昔は襲わなかったらしいのですが、魔王が復活してからモンスターが凶暴になったらしいです」


穂乃果「へーっ……海未ちゃんはなんでこんな森の中に住んでるの?」


海未「それは園田家の掟のようなものです」


穂乃果「掟?」


海未「はい、森の中でレンジャーとして生活する。それが園田家の掟」


穂乃果「だから弓もうまいの?」


海未「いえ、これは趣味ですよ」


そう言って海未ちゃんは弓を引く素振りを見せた。


穂乃果「かっこいいね…」


海未「いえ……私は2年前、父を救えませんでした。だから私は弓を覚えたのです」


穂乃果(お父さん……亡くなってたんだ…)


海未「困ってる人がいたら助ける、父の口癖でした」


穂乃果「はははっ海未ちゃんのお父さんらしいね!」


海未「…それは穂乃果の世界の海未の父のことですか?」


穂乃果「あ、えーっと……ど、どっちも!!」


海未「ふふっ変な人です、穂乃果は」


穂乃果「それほどでも~」


海未「褒めてませんよ?」


穂乃果「え?そうな 海未「静かに!」


いきなり海未ちゃんが手を穂乃果のまえにだして歩を止めた。
何かいるの?

海未「……」


海未ちゃんは静かに弓を引いて

パシュッ!

矢を放った!

ザシュッ!!

モンスター「キピィィィィ」


草むらの中にいたスライムは消滅した。


穂乃果「すごいね海未ちゃん…」


海未「いえ、レンジャーとしては当然です」


穂乃果「!! 海未ちゃん危ない!」


穂乃果はそう言って海未をよこき突き飛ばし、剣を抜いて海未を背後から襲おうとしていたスライムを斬り裂いた

ズシュッ!!


スライム「ぴぎぃぃぃぃっ」


スライムは消滅した。


海未「ありがとうございます穂乃果。私としたことが…」


穂乃果「いいんだよ海未ちゃん!でもこれであの時の借りは返せたかな?」


海未「ふふっ、そうですね」


海未ちゃんは服についた汚れをはらいながら立ち上がる。


海未「そういえば、穂乃果は剣を習っていましたか?」


穂乃果「え?習ってないよ?」


海未「では今の剣さばきはどうやって?」


穂乃果「うーん…わかんない、無意識かな」


海未「凄いですね、穂乃果は。さて、歩きますよ」


穂乃果「おーっ!!」

20分後


穂乃果「ねぇ海未ちゃん……まだつかないの……?」


穂乃果は息を切らしながら言う。


海未「もう疲れたのですか?」


穂乃果「だってー!あれから何匹もモンスターでてきたんだよ?そりゃ疲れるよー…」


海未「モンスターといってもスライムでしょう?スライムごときでそこまで疲れるとは、さきが思いやられます」


穂乃果「ねーねー海未ちゃん!休憩しようよ!」


海未「だめです!」


穂乃果「海未ちゃんのけーちー」


???「キャーッ!!!!」


穂乃果「悲鳴!?あっちからだ!」


海未「こ、こら穂乃果!単独行動はだめです!!」




穂乃果が辿り着いた場所には、小さな鬼のようなモンスターに襲われそうになっている少女の姿があった。


穂乃果「助けなきゃ!」


穂乃果は剣を抜いて3匹いるうちの1匹に斬りかかった。

サッ


穂乃果「よけられた!?」

穂乃果「おわっとと」


穂乃果は勢い良く斬りかかった反動でよろけてしまった


モンスター「キィィィッ!!」


穂乃果「!!」


モンスターの1匹は穂乃果を攻撃しにかかった!

グサッ!

そのモンスターの背中には矢が刺さっていた!モンスターはその場で消滅した。


穂乃果「海未ちゃん!」


海未「また一つ、貸しですね」


海未ちゃんはそう言って冷静にもう一匹を狙い…

シュッ

狙われたモンスターは消滅した。


海未「そのモンスターはゴブリンというモンスターです!素早い攻撃には反応できません!」


穂乃果「わかった!ありがとね海未ちゃん!」


ゴブリンの最後の1体は女の子を襲おうとしている。


穂乃果「させないよ!」


穂乃果はゴブリンの背中に斬りかかるが、ゴブリンは持っていた盾でそれを防ぐ。


ゴブリン「キェェェェ!」


ゴブリンは反撃をしてくるがその攻撃を穂乃果は盾で受け止める。


穂乃果「あまいよ!」


穂乃果は剣を素早く2度振りゴブリンを倒した。


海未(穂乃果の剣さばき…あれは初心者のそれじゃない…。一体…何者なんですか…?)


穂乃果「ふぅ……」


女の子「あ、あの!ありがとうございました!!!」


穂乃果「あ、大丈夫だっ………!!」


穂乃果「真姫ちゃん…」


助けた女の子は真姫ちゃんだった。

寝ます!
明日書けたらいいな!って思ってます!
ノシ

どうも>>1です。
帰還しました。
家事をしたり、シャンシャンしたり、穂乃果たちのステータスを考えたり、シャンシャンしてたらこんなに遅くなりました。

とりあえずステから
(2人の初期のステを晒しますよと)

高坂穂乃果

HP:22
MP:15
ちから:13
みのまもり:8
まりょく:7
すばやさ:13
ゆうき:15


園田海未

HP:17
MP:8
ちから:10
みのまもり:11
まりょく:4
すばやさ:12
かくれる力:13

では投下します

穂乃果「真姫ちゃん……真姫ちゃんなの…?」


真姫「ヴェェッ!?なんでわかったの?」


穂乃果「だって…真姫ちゃんは真姫ちゃんだもん」


真姫「助けてくれたことは感謝してるけど、あなた誰なの?」


穂乃果(そっか……真姫ちゃんも海未ちゃんと同じなのか…)


海未「ごめんなさい、真姫さん。怪我はありませんか?」


真姫「怪我はないけど、質問に答えてよ!」

海未「私は園田海未です。彼女は穂乃果です」


真姫「海未と穂乃果ね。とりあえずもう一度礼を言うわ。ありがとうね」


穂乃果「大丈夫だよ!真姫ちゃんはどうしてこんなところに?」


真姫「薬草を採りにきたのよ。この森の奥にあるでしょ?」


海未「でもいつも採りに来てるのなら、どうして襲われてたんです?いつもはモンスターから逃げながら採ってたんですが?」


真姫「それが……今日は扇を忘れて来ちゃったのよ…」


穂乃果「扇?せんすのこと?」


海未「扇は刃をしこんで武器としても使えるのですよ?そちらの世界ではそういう使い方をしなかったのですか?」


穂乃果「こっちの世界は平和だから武器として使おうなんて思わないんだよ」


海未「平和な世界…考えられないです…」


真姫「ちょっと!さっきからそちらの世界とかこっちの世界とか意味がわからないんだけど!?」


穂乃果「あ………」


どうしよう……

海未「…さっきの穂乃果から察するに、穂乃果が元いた世界に真姫さんがいるのでしょう?」


穂乃果「…うん」


海未「なら伝えたほうがいいですよ。ほら、彼女も私たちと同じようなネックレスを持っています」


確かに真姫ちゃんの首には赤いネックレスがあった。


穂乃果「…わかった」


穂乃果「真姫ちゃん…信じられないかもしれないけど、聞いてね?」


そこで、海未ちゃんにした話と同じ話をした。


真姫「……信じられない。けど、本当なんでしょ?」


穂乃果「うん、本当だよ」


海未「それの事実を確認するために、オトノキザカの占い師のところへ向かっているところなんです」


真姫「ふーん……じゃあ、頑張るのね」


穂乃果「えっ!?真姫ちゃん一緒に行かないの!?」


真姫「行かないわよ、薬草を採りにいっている最中よ?」


海未「あ、その薬草ならいくつか持ってますよ」


海未ちゃんはそう言って薬草のたばをひとつ取り出した。


海未「よければ差し上げますよ?」


真姫「いいの?」


海未「当然です。武器を持たないあなたがこれ以上奥へ行くのは危険ですから」


真姫「あ、ありがとう…」


真姫ちゃんは薬草を受け取った。


穂乃果「ならついて来てくれるよね!?」


真姫「まぁ…オトノキザカには私の家もあるし、いいわよ」


穂乃果「やったー!!」


西木乃真姫が仲間に加わった!

とりあえずここまで投下
また明日!ノシ

どうも主です
今日、というか明日の夜まで仕事のほうで投下できないかもです

気長に待っててください

お詫びといってはなんですが真姫ちゃんの初期ステータス公開

HP:14
MP:17
ちから:6
みのまもり:8
まりょく:12
すばやさ:11
???:13

???は秘密のステータスです。
穂乃果のゆうきや海未のかくれる力のようなものです。
おいおい明かされます
では!ノシ

明日の7時半すぎごろから投下

忙しすぎてここに投稿するのもやっと…

眠すぎシヌ…

あ、どうも>>1です

投下できなくてごめんなさい!
リアルの事情ェ…

ストーリーはできてるので、時間を見つけたら投下してく!

穂乃果「ふぅ…やっと森から出れた…」


森から出るまでにモンスターとの戦闘は数回あったが特に苦戦をすることはなく森から出ることができた。

森を抜けるとそこには大草原が広がっていた。


真姫「ごめんなさい。守ってもらって…」


海未「いいんですよ真姫、武器を持ってないのですから当然です」


海未ちゃんは森を抜けていく間に真姫ちゃんを「真姫」と呼ぶようになったんだけど、穂乃果的にはこっちのほうがしっくりくるから嬉しいんだけどね!


穂乃果「で、オトノキザカっていうのは?」


海未「向こうにあるお城がオトノキザカです」


穂乃果「えーっ!?あの小さいのが!?」


真姫「馬鹿ね…。あれは遠くにあるから小さく見えるのよ」


穂乃果「あ、そっか、あははっ!そうだよね・」


海未「あと30分ほど歩きますよ」


穂乃果「30分!?穂乃果しんじゃう!」


真姫「どれだけ貧弱なのよ穂乃果は」


穂乃果「あ!真姫ちゃん名前で呼んでくれた!」


真姫「あ…」


穂乃果「ありがとね!真姫ちゃん!」


真姫「自然と名前で呼んじゃった……」


海未「穂乃果と接してると不思議と初対面な感じがしませんよね」


真姫「穂乃果の心の大きさが穂乃果のいいところだと思うわ」


穂乃果「ありがと!真姫ちゃん!!」


海未「では、歩きますよ。モンスターも出て来るので注意してください」


穂乃果「れっつごー!」

穂乃果「はぁ…はぁ……た、タイム…」


海未「さっきまでの勢いはどうしたのです!?」


真姫「まだ歩いて15分程度よ?モンスターとの戦闘も少しあったけど……そんなに息が上がるほど動いてはいないと思うわよ?」


穂乃果「も、持ち物が……重い…」


海未「つべこべいわない!歩きますよ!」


穂乃果「海未ちゃんのおにー!」





穂乃果「も…もう無理……」


海未「ほら穂乃果、顔をあげてください」


真姫「ついたわよ、オトノキザカに」


穂乃果が顔を上げると、そこには城下町と、その奥に大きな城がどっしりと構えていた。


穂乃果「わぁー…これがオトノキザカ…」


真姫「奥の城がオトノキザカ。街がオトノキザカ城下町よ」


海未「久々に来ましたが、やはり賑わってますね。ここらでは1番人がいるのかと」


真姫「疲れたでしょう?私の家来ない?」


穂乃果「いいの!?」


真姫「もちろんよ」


穂乃果「いくいく!真姫ちゃんの家いくよ!」


海未「ありがとうございます、真姫」


真姫「さぁ、こっちよ」


穂乃果(どんな豪邸なんだろう…wkwk)

穂乃果「こ…ここ?」


真姫「そうだけど?」


真姫が案内してくれた家は、町の裏の方にあり、強い風が吹いたら壊れそうだった。


穂乃果「ご、豪邸は?」


真姫「豪邸?…あー、そういえば言ってたわね、穂乃果の世界の私は豪邸に住んでるって。ま、私の稼ぎじゃこれで精一杯よ」


海未「文句はだめですよ穂乃果」


穂乃果「文句じゃないもん!」


真姫「おしゃべりは中でしてちょうだい」


穂乃果「中入っていいの?」


真姫「ほら、どうぞ」


穂乃果「おじゃましまーす!」


海未「おじゃまします」


中は外観のイメージとは打って変わり、埃ひとつない、綺麗な部屋だった。


穂乃果「かたづいてるんだね!」


真姫「当然でしょ」


真姫はそう言ってパンを二つテーブルに置いた。


真姫「食べていいわよ」


穂乃果「本当!?ありがとう!いただきます!!」


海未「では…私も」


穂乃果「ん・っ!今日もパンが美味い!」


真姫「じゃあ、私仕事に行くからゆっくりしていって」


そう言い、真姫ちゃんは家を出て行った。


穂乃果「仕事って何してるのかな?」


海未「西木野真姫………」


穂乃果「? どうしたの海未ちゃん」


海未「いえ…なんでもありません」


穂乃果「…そう?」


海未「では、私は買い出しに行きます」


穂乃果「買い出し!?穂乃果も行くよ!」


海未「穂乃果はいてください。この家は真姫の家です。客人の私達が勝手にここを空き家にするのはいけないと思います」


穂乃果(それじゃ買い出しに行くのも失礼なんじゃ…)


穂乃果「わかった、穂乃果は留守番してるね」


海未「ありがとうございます、すぐ帰って来ますね」


穂乃果「いってらっしゃーい!」

3時間後、午後5時


海未「穂乃果!起きてください!穂乃果!」


穂乃果「んー…むにゃむにゃ…海未ちゃん??今日は学校休みだよ?」


海未「何を言っているのですか、さっさと起きてください」


穂乃果「え?…あ、そっか。真姫ちゃんの家だったね」


穂乃果「よっこいしょ……そういえば海未ちゃん、なんでそんなに慌ててるの?」


海未「思い出したんです!」


穂乃果「思い出した?」


海未「西木野真姫のことです!」


穂乃果「真姫ちゃんのこと?」


海未「はい……名前を聞いて、なにか思い出しそうでモヤモヤしていたのですが、先程思い出しました」


穂乃果「へぇ…どうだったの?」


海未「西木野真姫は……







オトノキザカのスターです」

ワイワイガヤガヤ


【オトノキザカの酒場】


海未「踊り子をしてると言ったらすぐに行くと言い出すとは……」


穂乃果「だって見たいでしょ?」


海未「それは…まぁ…」


客「踊り子が踊るぞ・!」

客「キャーッ!ルシアン様ーっ!」


穂乃果「すごく歓声が上がってるね」


海未「あれはルシアンという男の踊り子の方です、女性人気がありますね」


客「キャーッ!キャーッ!!!」


穂乃果「すごく盛り上がりだしたよ!?」


海未「ステージをみてください!」



Welcome song! ひとつになる心
だからここが私たちの
Never ending stage…


客「「「真姫ちゃーん!!!」」」


海未「さすが真姫ですね歓声がとてつもないですが、歌もうまいですね」


穂乃果「この曲は……」


海未「この曲は、Mu


穂乃果「Music S.T.A.R.T.…」

海未「知ってるじゃないですか…」


真姫「不思議たくさん見たいね
君と一緒に感じたい
そんな願いに奇跡とチャンスが La la la LoveLive!」


穂乃果(振り付けも歌詞もメロディも…全部同じ……)


真姫「素敵な出会いありがとう」


穂乃果「…」


海未「穂乃果…?」


真姫「信じるチカラありがとう」


穂乃果「…」


海未「ほ、穂乃果?」


穂乃果「海未ちゃん…私、歌いたい。踊りたい」


海未「穂乃果!?一体何を!?」


真姫ちゃんは踊り子の衣装を見にまとっている。首にはネックレスをつけており、胸には白いビキニ、右手には腕を覆い隠すような布?(Mスタの片腕についてるやつ)腰にはベルトを巻いていて、ズボンは腰のしたに少し下がっていてセクシー。丈は膝を隠すくらいのダボっとしたズボン。そして頭にはティアラ。


穂乃果「綺麗だなぁ…真姫ちゃん」


海未「ほ、穂乃果?穂乃果ー?」


穂乃果「私踊ってくる!」


海未「え!?ちょ、何を言って…」


穂乃果は武器を海未にあずけて走りだした。

穂乃果はステージに上がれるような格好じゃない。
でも、こんな世界に来てよくわからない時に知っているものに出会った。
しかもそれはμ'sの歌。
踊りも歌もメロディも同じ。

穂乃果は、歌いたい!踊りたい!という感情がこみ上げてきて、気付けばステージの前まで辿り着いた。


真姫「勇気で明日は変わるんだね」


穂乃果「なんで 今まで素直になれずにいたの?」


真姫ちゃんが唖然としてる。客もびっくりしてる。でも、歌いたい!これは…μ'sの歌だから。


穂乃果「Music!聞いてよ!!」


真姫「これからみんなでこれから踊ろう」


真姫ちゃんはこっちを見ながら歌った。


穂乃果・真姫「Let's go! 始めよう!!」


客は真姫ちゃんが歌い出して、穂乃果が完璧に踊って歌うからすぐに大盛り上がりとなった。



酒場からの帰り道。
8時半


真姫「まさか穂乃果が乱入してくるとはね…」


穂乃果「えへへ…いてもたってもいられなくなっちゃって…」


海未「まったく…ハラハラしました」


真姫「でもなんであんなに歌って踊れたの?あの曲、披露してから3回目よ?そもそもなんで私が踊り子ってわかったの?」


海未「それは私が知ってたからですよ」


穂乃果「乱入したのは、えーっとね…真姫ちゃんが歌った曲が、穂乃果がもといた世界でμ'sが歌ってた曲だったんだ。だからいてもたってもいられなくなって…」


真姫「まぁ盛り上がったし、これ」


真姫ちゃんは封筒を穂乃果に渡した。


穂乃果「なに?これ」


真姫「店長が、あの乱入してきた子にってくれたの」


穂乃果「これ……お金!?」


真姫「少しでごめんねって言ってたわよ」


海未「まさか乱入してお金を貰えるとは…」


穂乃果「じゃあこれ真姫ちゃんにあげるよ」


真姫「ええっ!?」


海未「いいのですか!?穂乃果!」


穂乃果「うん、もとは真姫ちゃんのおかげだし」


真姫「じゃあ…もらっておくわね」


真姫「…ねぇ穂乃果。あなたたち、占い師のところにはいかなくていいの?」


穂乃果「…」


海未「…」


穂乃果「…今から言っちゃだめかな?」


真姫「だめでしょうね」


海未「私としたことが…」


真姫「…あなたたち、私の家に泊まって行きなさいよ」


穂乃果「いいの!?」


真姫「ほら、はやく来なさい」


穂乃果「やったー!!」












チュン(・8・)チュン


海未「穂乃果!朝です!起きてください!」


穂乃果「んーー海未ちゃん…眠い…」


真姫「ほら穂乃果、はやく着替えて。行くわよ、占い師のところ」


穂乃果「え?真姫ちゃんも行くの…?」


真姫「なによ、行ったら悪いの?」


穂乃果「ううん、よし!行こう!」


穂乃果「ここが占い師の館?」


真姫「館というか、ただの家ね」


海未「というかテントですよね、これ」


オトノキザカ城下町のはずれにあるテント。ここが占い師の館らしい。


穂乃果「というかなんで真姫ちゃんは踊り子の服なの?」


真姫「これしか着るものがなかったの、洗濯してたのよ他のは」


穂乃果「案外ドジっ子だね」


海未「その格好、目立ちますよ?」


真姫「い、いいから入らないの?」


穂乃果「よし入ろう」

ガチャ

穂乃果「テントなのにドアがあるんだね…」


???「お客さん?」


穂乃果「希ちゃん…」


そこには巫女服とFF10のユウナの服を足して二で割ったような服を着た希ちゃんがいた。


希「やっぱうちの名前知っとるんね」


海未「なんでそのことを…」


希「これ」


希ちゃんはそう言ってカードを取り出した。


希「カードがそう告げるんや」


真姫「へぇ…占い師ってのは本当なのね」


希「穂乃果ちゃんが言いたいことはわかってるで、別の世界から来たんやろ?」


穂乃果「うん、そうなんだ」


希「で、どうしてこの世界に来たのか、うちに聞きに来たんやろ?」


穂乃果「そうそう!」


希「うちには、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、真姫ちゃんが来ることはわかってた」


穂乃果「…希ちゃん、私はこの後、なにをすればいいの?」


希「3人とも、城へ一緒に来てくれへんか?」

海未「ちょ、ちょっとまってください!私たちにはまだ理解が…」


希「うちは東条希。穂乃果ちゃんがもといた世界にもうちと同姓同名の女の子がμ'sをしてる。これで大丈夫?」


真姫「なんとか…」


海未「で、ですが、なぜ私達も行くのですか?」


希「言ったやろ?カードがうちにそう告げるんやって」






真姫「城には初めて入ったわ……希、あなた何者?」


希「ただの占い師。ただ、女王様と少し縁があるだけや」


海未「女王様と縁って……かなり大物じゃないですか…」


穂乃果「オトノキザカって王様いないの?」


真姫「王は不在がほとんど、らしいわよ」


希「はいはい、はよいくで」


3階


希「女王様・連れて来たで、女神を」


真姫「あれが女王様…」


海未「希さん…軽いですね…」


希「希でええで、真姫ちゃんもな。穂乃果ちゃんはそうやって呼んでくれなさそうやけど」


穂乃果「女王様が、ことりちゃんのお母さんだったなんて……」


女王「さぁ、四人ともそこに並んでください」




女王「3人がここに来るのは、希から聞いていました」

女王「はるか昔に魔王が復活したのは知っていると思います」


海未「はい。それでモンスターが凶暴になった、と」


女王「これから言うことは、少しの者しか知らないことです。心して聞いてください」


女王「一週間前、魔王が活発化しました。3つほど、国が滅ぼされています。このままでは、ラシュータは破滅への道を歩んでしまいます」


真姫「そんな……魔王が…」


海未「どうするんですか?」


女王「魔王を止めるには魔王を倒すしかないのです」


真姫「倒すと言っても…国を滅ぼせる存在をどうやって…」


女王「そうです。そこが重要になってきます」


女王「あなたたちはラシュータの女神の神話ん知っていますか?」


海未「はい、知っています」


真姫「私も知ってます」


穂乃果「私知らないです…」


希「ラシュータの女神の神話っていうのは、ラシュータに悪が訪れた時9人の女神
が悪を振り払うという神話や」


穂乃果「9人の…女神…」


希「その女神たちは神話の中では

『μ's』

と呼ばれとる」


穂乃果「μ's……」


希「神話には知らされていない続きがあるんよ」


海未「続き…ですか?」


真姫「なんなの?希」


希「神話には悪しき者が現れた時に、創世神によってμ'sを選別されるんやけど、選ばれた女神には透明な石がついたネックレスが渡されるんよ」


穂乃果「それって…」


穂乃果は首につけていたオレンジのネックレスを見せた。


穂乃果「これのこと?」


希「大正解」

海未「それと同じような物なら私も…」


真姫「あ、私も」


2人は青と赤のネックレスを見せる。


希「それが女神に選ばれた証や」


穂乃果「女神…」


海未「私が…女神?」


真姫「信じられない…」


希「でもそれが事実やで。3人とも、物心付いた頃にはネックレスをつけてたやろ?決まってたんよ、一週間前に悪が活性化すること、あなたたちが女神に選ばれることが」


海未「そんなことって…」


真姫「ってことは……私達が、魔王と戦わなきゃいけないの?」


女王「そうなります」


真姫「嫌よ!国一つ簡単に滅ぼせるような奴に私達が敵うわけないじゃない!」


海未「確かにそう思います。たまたま同じ色のネックレスを持ってたっていう可能性はないんですか?」


希「それは、穂乃果ちゃんが鍵になってくるんや」


海未「穂乃果が?」


希「穂乃果ちゃんは、うちの占いでも何者かわからへん。でも、違う世界から来た人間がオレンジのネックレスを持っていて海未ちゃんと真姫ちゃんと出会い、うちのところにまで来た。これは偶然とは呼べないやろ?」


海未「…たしかに」


希「国の兵が魔王軍に挑んで一晩で全滅させられてる…そんな相手に女性9人で勝てるかはわからへん。でも、でもこれしか術は無いんや」


真姫「…」


穂乃果「私、思うんだ」

穂乃果「希ちゃん、私が鍵って言ったよね?」


希「言うたな」


穂乃果「この世界の人間じゃない私が、この世界に連れて来られて、魔王を倒す女神とまで言われた。…希ちゃんの言うとおりきっと私たちにしかできないことだと思う」


海未「穂乃果…」


穂乃果「穂乃果は、もとの世界へ帰るためにこの街に来た。でも、もしも帰れるようになってそのまま帰ったら……」


穂乃果「私、スッキリしないかな」


真姫「スッキリって…」


穂乃果「穂乃果のこの世界での夢は、この世界を平和にすること!」


穂乃果「今の私ができること…やりきりたい!!」


希「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「私…魔王を倒す!」


海未「……フフッ、穂乃果は変ですね」


海未「私も付き合います。困ってる人は助ける、それが父の口癖でしたから」


真姫「…もう、この流れだと私も協力しないといけないみたいじゃない」


真姫「……やる、私もやるわよ。やればいいんでしょ?やれば」


穂乃果「海未ちゃん…真姫ちゃん…」

穂乃果「三人からのスタートだね!」


希「ウチをいれて四人や」


希ちゃんはそう言って紫の石がついたネックレスを見せつけた。


希「運命やからね、うちも協力するで」


穂乃果「希ちゃん……」


女王「決意は…固まったようですね」


女王「創世神に選ばれし女神達よ、まずは残りの女神を集めなさい。穂乃果さん、あなたならわかるはずです。残りが誰なのか」


穂乃果「はい、わかります」


女王「道は希が教えてくれるでしょう」


希「ウチにまかせとき」


女王「世界の命運をあなたたちに任せてしまって申し訳ありません」


海未「顔を上げてください女王様。これは運命なんですから」


女王「ありがとうございます…」


女王「困ったことがあったらいつでも戻ってきてください」


女王「では、よろしくお願いします」


穂乃果「まかせてください!」


穂乃果「よーし!私やる!!やるったらやる!!!」

【叶え!私たちの夢ーー】end

とりあえずここまで

西木野真姫

HP:14
MP:17
ちから:6
みのまもり:8
まりょく:12
すばやさ:11
おどり:13


東条希

職業:占い師&???

HP:16
MP:21
ちから:8
みのまもり:8
まりょく:14
すばやさ:6
うらない:13


パーティ
勇者:高坂穂乃果
レンジャー:園田海未
踊り子:西木野真姫
占い師:東条希


なにこのバランスの悪いパーティwww

次の投下はなるべくはやく投下できるよう努力します!

次は

【若葉の魔法使い】編です
お楽しみに!

では!!ノシ

どうも>>1です

期待に答えれるように頑張ります!


ここで毎回恒例(にしたい予定)の情報コーナー


戦闘は、パーティ全員で行います。
ですが、そればかりではテンプレになるので工夫をこらしていきたいです


BGMの設定なのですが、
自分の頭の中では
OP「START:DASH!!」
通常戦闘曲「Mermaid Festa vol.1」
街やフィールド「アニメのBGMで保管」
という形になっていますが
これはあくまで主、>>1の設定ですのでみなさんガンガン妄想ください

では少しばかり投下します

【前回のラブライブ!!】

目が覚めたら知らない世界にいた穂乃果。穂乃果は海未、真姫と出会うが、その2人は穂乃果が前いた世界の2人とはまったく別人だった。自分がなぜこの世界に来たのか、そのわけを知るべくオトノキザカへ向かった穂乃果たちだったが、オトノキザカの女王に魔王討伐の依頼をされてしまう。穂乃果は悩んだ挙句、魔王を倒すことを決意した。

穂乃果「私やる!やるったらやる!!」

(前回のラブライブ![LM15]を聞きながら穂乃果の声で脳内再生してください)



#2【若葉の魔法使い】


穂乃果「やる!って言って城を飛び出して来たけど、3人とも本当にいいの?」


海未「それが運命というのなら従います」


真姫「私達にしかできないのなら、やるしかないじゃない」


希「ウチもそう思うで、ウチらはμ'sの一員なんや。やるべきことはせなあかん」


穂乃果「みんな……」


海未「なぜか不満はありません。やらないといけない、そう思ったんです」


真姫「私も全く同じ」


希「当然ウチもな。穂乃果ちゃんもそう思ったんやろ?」


穂乃果「うん、やらなきゃ!って思ったんだ。でも、残りの5人を見つけるにしても道具とかどうしよう…」


希「こっちに来て」



連れて来られたところには道具屋があった。


希「ここの店長もウチの知り合いで、女王からたくされた贈り物を保管してくれてるんよ」


穂乃果「贈り物?」


希「失礼しまーす」


海未「ま、待ってください希!」


穂乃果「いつのまにか呼び捨て…」


店の中はごく普通の道具屋って雰囲気がする。


店長「おう希!そこの3人が例の?」


希「せやで、これから旅に出るんや。せやから、女王様から預けられとる物、欲しいんや」


店長「おやすい御用だ!ちょっとまってな!」

店長「これが全部だ!」


穂乃果「服と、バッグ?」


希「全部穂乃果ちゃんのやで?薬草や地図などの旅の必需品もある」


穂乃果「なんか、ゲームの勇者みたいな服だね」


希「穂乃果ちゃんは勇者なんよ?」


穂乃果「勇者…か…」


海未「とりあえず着てみては?」


穂乃果「そ、そうだね」





穂乃果「どうかな?」


赤いマント、勇者のような格好。(DQ3の勇者を思い浮かべてね)旅に出るんだと、改めて実感した。


真姫「似合ってるわよ」


穂乃果「真姫ちゃんはその踊り子の格好で行くの?」


真姫「ええ、これが私の1番好きな服だ物」


穂乃果「海未ちゃんは森の中の家に忘れ物は?」


海未「ありませんよ」


穂乃果「希ちゃん、はじめの目的地は?」


希「カードによると、ここから北へ3キロのところにある大門を通って、さらに北へ行ったところにある『ナイフル』っていう村が目的地や」


穂乃果「遠いね…でも、頑張るしかない!よーし!今から出発だ!!」

>>1です

今日は外せない用事がありました
明日、というか今日は投下します


サントラ買いたいけどどこもかしこも売り切れで疲労度がたまっている>>1でしたノシ

穂乃果「希ちゃん…まだつかないの…?」


希「あとちょっと、頑張ってな」


女王様から魔王討伐の依頼をうけてから真姫ちゃんの家で夜を越して、オトノキザカを出発した。


真姫「そういえば、その大門って通れるの?」


希「普通は通行証が無いと通れへん。でも、ウチらは魔王討伐隊μ'sとして通れるようになってるはずや」


海未「情報の伝わりは早いですからね」


真姫「魔王討伐隊μ'sね…」


穂乃果「いいじゃん!かっこいいじゃん!!」


穂乃果「…あ!もしかしてあのRPGに出てくるような大門!?」


海未「あ、あーる…?」


穂乃果「な、なんでもない!」


希「そーや。あの大門が目的地!さ、急ぐで」





兵士「現在通行止めとなっています」


穂乃果「通れないじゃん!」


海未「何があったんですか?この門が通行止めになるとは、かなり大きな問題があるのでしょう?」


兵士「それが、北の洞窟にモンスターが出現しまして…」


海未「北の洞窟に!?」


真姫「それは通行止めも納得ね…」


穂乃果「え?なになに?」


希「ナイフルがある地方に向かうためには北の洞窟を抜けないといけないんやけど、その北の洞窟には今までモンスターが住み着いたことは無いねん。でも、そこにモンスターが住み着くということは大問題なんよ」


海未「他の地方とオトノキザカ地方が繋がる道はここしかないんです」


真姫「他の地方から輸や他の地方へ輸出が一切できなくなってしまうのよ」


兵士「昨日からモンスターが出現していまして、現在調査中なので、今回はお引き取りください」


穂乃果「…モンスターがいるから通れないんだよね?」


穂乃果「だったらそのモンスターを私達で退治しようよ!」

穂乃果「私の夢は世界を平和にすること!!魔王を倒すだけじゃない。勇者なら困ってる人を助けないと!」


真姫「ってことは勇者様御一行の私達も手伝わないといけないのよね?はー…めんどくさいわ」


希「そう言って、真姫ちゃんノリノリなんやろ?」


真姫「そ、そんなわけないじゃない!」


海未「私もノリノリに見えます」


穂乃果「よーし!兵士さん!私達にその問題を解決させてください!」


兵士「……しばらくお待ちください」





兵士「お待たせしました。今、分隊長から、この件の手伝いをμ'sの皆様にお願いしたいと」


穂乃果「わかりました」


兵士「魔王討伐のために旅をしているのにこんなところで足止めをしてしまってすまない。と分隊長が言っておられました。洞窟の奥に先ほど向かわれたので会ったら声でもかけてあげてください」


希「わかりました。じゃあ、向かおっか」



穂乃果「綺麗な洞窟だね」


海未「一昨日までは人が安全に通れる洞窟でしたからね」


真姫「昨日いきなりモンスターが現れたということは、魔王もμ'sが旅立つのをわかってたのかしら?」


希「その可能性は高いな・」


調査兵「μ'sの皆様ですね、あの封鎖している道の奥にモンスターが出現します。気を付けてください」


穂乃果「ありがとうございます!」


穂乃果「みんな!気を引き締めて行こう!」



海未「穂乃果が先頭を歩いてください、その次が真姫、希、最後尾に私がつきます」


真姫「なるほど、確かにそれぞれのタイプ的にそれが妥当ね」


穂乃果「そういえば、真姫ちゃんと希ちゃんはどうやって戦うの?」


海未「穂乃果!前!!」


穂乃果が前を向くとそこにはコウモリのモンスターが3匹穂乃果に襲いかかった!


穂乃果「モンスター!?」


穂乃果が剣に手をかけようとするがそれよりもはやくコウモリの攻撃が穂乃果を襲うーー

ズバッ!

コウモリをカードが貫いた


穂乃果「希ちゃん!?」


希「穂乃果ちゃん、気ぃつけんとだめやろ?」


海未「第二波来ます!」


海未は弓でコウモリを一匹射抜く。
続いて穂乃果が残りの一匹を切り裂く。


真姫「今度は狼のモンスターが来たわ!」


穂乃果は盾を持ち戦闘態勢に入る。
狼は穂乃果に襲いかかるが穂乃果は軽い身のこなしで狼の攻撃を避けた。


穂乃果「でぇぇぇい!!」


穂乃果の攻撃も狼に避けられる


海未「だめです!私の弓も当たりません」


真姫「私に任せて!」


真姫は懐から扇を取り出して狼に切りかかった

真姫の扇の先には刃が付いており、十分武器になる。


真姫は軽い身のこなしで着実に狼にダメージを与え、狼を無傷で倒した。


真姫「ふぅ…ま、こんなものでしょ」


穂乃果「凄いね真姫ちゃん」


真姫「私、オトノキザカでお世話になっている人達のために薬草や果実を取りに行くために森へ行ってたの。その時、魔物に出くわすことが多かったから、その時のために戦う方法は身につけたわけ」

魔物ちゃんはクルッと一回転する。


真姫「肉弾戦に持ち込ませない一方的な肉弾戦。それを実現するために踊りを応用した戦い方を生み出したの。ちなみに踊りを応用した魔法もあるわよ」


希「…さすが天才って言われるだけはあるね真姫ちゃん」


真姫「それほどでも・」


穂乃果「希ちゃんはカードで戦うの?なんかこう占いとかして戦わないの?」


海未「占いで戦うって…どういうことですかそれ……」


希「もっと広いところなら本当の戦い方を知ってもらえるで」


穂乃果「へー…」


希「穂乃果ちゃんこそいい立ち回りだったなぁ。習ったん?」


穂乃果「これ、無意識なんだよね…体に染み込んでるっていうか…」


海未「不思議ですよね、穂乃果」


真姫「さすが勇者様だわ」


穂乃果「むー……よし!行くよ!!きっとモンスターの長がいるはず!!そのモンスターを退治すればいいんだよね?」


希「その通りや。モンスターが現れてから洞窟に新たな道が現れたんよ。そこの奥にモンスターの長がおるはず」


穂乃果「よーし!レッツゴー!!」


道中でモンスターとの戦闘があったが苦戦をすることはなく着々と進んで行った。


穂乃果「広い空間に出たね」


そこは学校の屋上のような広さで、天井は8mほどある広い部屋だった。


海未「…!上にいます!!」


そう言われて上を向くと、天井には3mほどのクモのモンスターがいた


穂乃果「クモ…」


希「あれが長や。カードがそう告げとる!あれを倒せば解決や!」


穂乃果「よし!行くよ!みんな!!」


まきうみのぞ「はい!」

四人が武器を抜くと同時にクモが天井から降り立つ。


(ボス戦闘曲は脳内保管で結構ですb
ちなみに主はここに投下する前から
「だってだって噫無情」で保管してます)


クモは穂乃果飛びかかるが穂乃果は回転してよける。


穂乃果「海未ちゃん!」


海未「わかってます!」


しかし海未の弓はクモにあたっても刺さらない。


海未「ダメです!効果ありません!」


真姫「私が行く!」


真姫がクモに攻撃しにかかるが真姫の扇の攻撃もクモの硬い皮膚には効かない

するとクモの足が真姫の腹部にヒットして、真姫は3mほど飛ばされる。


真姫「かはっ……」


穂乃果「真姫ちゃん!」


海未「穂乃果!気を付けてください!!」


穂乃果「まかせて!」


穂乃果はクモの足の攻撃を盾で受け止めたり避けたりして真姫のもとへ辿り着いた。


穂乃果「大丈夫!?」


真姫「かはっ……ほ、穂乃果、よく聞いて」


海未「希!さっきからなにしてるんですか!」


希「準備や!」


海未は矢を放ちながらカードを地面に並べている希を見つめる。


海未(あれは一体…)


穂乃果「海未ちゃん!弱点は関節だよ!」


海未「関節!?」


穂乃果「真姫ちゃんが、さっき攻撃を受けた時にチラッと見えた関節は比較的柔い部位だって!」


海未(さっきの一瞬でそこまで見抜くとは……真姫、あなたは一体…?)


海未「ですが、関節なんて見えませんよ!?」


穂乃果「私が攻撃を受け止める!」

クモの名前は
ギアントスパイダーです

穂乃果「私があのクモの動きをなんとかして止める!だから真姫ちゃん、力を貸して!」


真姫「貸して?」


真姫「なに言ってるの穂乃果は?私達は仲間でしょ、力を貸すんじゃない。一緒に戦うのよ」


穂乃果「真姫ちゃん……」


穂乃果「よし!!やるよ!!」


真姫「やるって言ってもどうやるの!?」


穂乃果「飛びついてクモの動きを止める」


真姫「飛びつく!?」


穂乃果「なんとかあのクモの力を弱められない?」


真姫「……やれないことはないかもしれないけど」


穂乃果「お願い!」


真姫「でもやるために、まず私一人に戦わせて。お願い」


穂乃果「…わかった」


穂乃果は真姫とクモからかなり距離をとって、海未にアイコンタクトをとる。


海未(わかりました)


海未は集中して弓を引いて狙いを絞る。


真姫「さぁて、はじめようかしら」


真姫は扇を開いてクモへ距離を詰める。

真姫は踊りを応用した動きをして攻撃を避けるのだが、この動きは違った。

踊り

踊りながらクモの攻撃をよけている。
踊っている真姫の体には赤い魔法のようなものがまとわりついている。


穂乃果「あれが、踊りを応用した魔法…?」


真姫が踊り続けるとクモの体には赤い魔法がまとわりついた。
真姫はクモから少し距離を取り穂乃果を見る


真姫「穂乃果!今よ!!」


穂乃果「ありがとう!!」


穂乃果は剣を強く握りしめてクモへ走り出す。


穂乃果「てやぁぁぁぁぁっ!!!」


穂乃果はジャンプしてクモの背中の関節に剣を上から突き刺す

クモ「キシャァァァァァッ!!」


クモは暴れるが真姫が魔法をつける前よりは力が弱い。

穂乃果は突き刺さった剣を使って関節が見える部分を増やしていく。


海未「……!!」


海未の矢がクモの関節に突き刺さる


クモ「キシャァァァァァ!!!!!」


しかしクモは穂乃果の剣を折り、穂乃果を突き飛ばす!


穂乃果「きゃっ!!」


穂乃果が弾き度ばされ、クモの関節が見える部分が狭まって行くその時ーーー


海未「………」


海未は目を閉じ、全神経を指先に集中させる。

関節が閉じる寸前、海未は目を開いて瞬時に弓を構える。


海未「ラブアローシュート!!」


海未が放った矢は青色に輝き、とてつもない速さでクモの関節を貫いた!


クモはその場に倒れこむ。


海未「あなたのハート打ち抜くぞ・??ばぁん」


穂乃果「か、かっこいい…」

あなたのハート打ち抜くぞのあとの・はハートです。
本当に申し訳ありませんでした

真姫「すごいわね、今の。はじめからそれをすればよかったんじゃない?」


海未「何度も打てませんよ。今の私では1日で最高2回ほどです」


穂乃果「みんな!クモはまだ生きてるよ!」


海未「しとめたとおもったのですが…まだでしたか……」


希「ふぅ…久々やからかなり手間取ったわ・」


希の足元には並べられたカードがあった


海未「希は何をしてるのですか!?戦いもせずに!」


希「あのギアントスパイダーは再生能力が高くてね、頭の中にある核を壊すしか倒す方法はないんよ。で、あのギアントスパイダーはメスや、卵がさっきからチラチラ見えとる。卵もまとめて壊さんとあいつらは増えてく一方なんよ」


真姫「…それとこのカードの並びになんの関係があるのよ」


希「ギアントスパイダーの卵は衝撃を吸収する特殊な卵。せやから燃やしつくすしかない」


希「ウチは占い師なんやけど、実はひとつの顔もある。よーく見とき」


3人はギアントスパイダーから距離をとって希を見つめる。


すると希は手を地面のカードにかざした。

希「…プラム!!」


そう叫ぶとカードで作られた陣の中から炎を見にまとった3mほどの鳥が姿を現した


海未「召喚獣…」


希「久しぶりやなプラム、久々でなんやけどチカラ、貸してくれへん?」


プラムと呼ばれている鳥は大声で鳴き、宙を舞いながら炎の竜巻を生み出してギアントスパイダーへ直撃させた!!

炎の竜巻が消え去るとそこには何もなかった。


希「久々にしては強力やったな・、ありがとう!プラム!」


プラムは希に答えるかのように大きく鳴いて、時空の裂け目をつくり、そこの中に消えて行った。


真姫「まさか、あなたが召喚師だったとはね。隠してるなんて酷いわ」


希「えへへ、隠してた気はなかったんよ?」


穂乃果「ど、どういうこと!?」


希「今のは召喚獣のチカラを借りたんよ」


穂乃果「召喚獣?」


希「幻獣って種で、今のプラムも幻獣の中の一匹。召喚師は幻獣と心を通わせることで召喚獣として共に戦えるんよ。まぁ召喚には結構体力使うから連続では使えへんけどね」


穂乃果「今のが召喚獣……きれいだった!」


海未「召喚師は希少ですからね、会えて光栄です」


隊長「はいはいとりあえずそこまで!」


隊長と思われしき人物が洞窟の奥から、兵士を三人ほど連れて歩いてきた。


隊長「今のギアントスパイダーが今回のモンスターの一件の長ですね。ギアントスパイダーを退治してくれて、本当に感謝しています。兵士を代表してお礼を言わせていただきます」


穂乃果「いや・お礼なんてそんな、私達は当然のことをしたまでです」


隊長「心が広い方ですね、ありがとうございます。折角会えたのですが、私達はまだ調査をしないといけないのでここらで失礼します。あなたたちはナイフルへ向かってください。この洞窟は明日には開通する予定ですが、急いでいるのでしょう?」


海未「ありがとうございます!!」


隊長「いえいえ、旅のご無事をお祈りいたします」




希「ふーっウチ疲れた・!パパッとナイフル向かおっか!」


真姫「そういえば、さっき洞窟を出ていく時にもらったものってなんなの?」


穂乃果「これ!」


穂乃果が見せつけたのは指輪だった。


真姫「なに?これ」


海未「私も気になっていました。なんなんですか?指輪なのは確かですが」


希「それは魔翌力がこもってる指輪や。魔法を頻繁に使うような人ならこの指輪の能力がわかると思うで」


穂乃果「希ちゃんはわかんないの?」


希「ウチが占いや召喚で使う魔法とは少し違う種類なんよ」


穂乃果「そっかぁ、隊長さんが帰り際に走って持ってきたからなんなのかモヤモヤしてたんだよね・スッキリした!」


海未「それより、穂乃果の剣が折れてしまったことにはモヤモヤしないのですか?」


穂乃果「……海未ちゃん。そのことは心の奥底に閉まってたのに…」


海未「あ、ご、ごめんなさ


穂乃果「海未ちゃぁぁぁん!!ごめんね!!海未ちゃんから貰った剣を!!折っちゃったよぉぉぉぉ」


海未「大丈夫ですよ穂乃果、さぁ穂乃果は先頭をしっかり歩いてください。ナイフルまではもう少しとさっき希か行ったでしょう?」


穂乃果「うん…わかった」


穂乃果(今回、洞窟を救おう!って私が言い出したのに私はなにも役に立たなかった……こんなんじゃ、勇者失格だよ…)


海未「……もしかして穂乃果、自分が役に立たなかったとか考えてたのでは?」


穂乃果「えっ!?…な、何故それを…」


真姫「すぐわかるわよ、顔に出やすい」


希「お見通しやね」


海未「穂乃果が洞窟を救うと言わなければこうはなりませんでしたし、穂乃果がみんなをまとめて戦ったから勝てたんですよ?そんなこともわからなかったのですか?」


穂乃果「海未ぢゃん…グスッ…」


海未「泣かないでください、泣くのは夢を叶えてからでしょう?世界を平和にする夢を」


穂乃果「……うん!穂乃果、バカみたいだったね!!落ち込んでちゃなにも始まらない……」


穂乃果「よーし!目指せナイフル!!みんな、ファイトだよっ!!」


みんな「おーっ!!」

sagaいれよ

これで【若葉の魔法使い】編の前座のようなものを終わります

次からいよいよ#2の本編ですよ!

だれか見てくれてるのか不安ですが…
頑張って書きます!

次、時間を見つけれたら投下します!

ガチもんの初心者で申し訳ありません!
sageについて調べてみたのですが、どうもよくわからなくて…どなたか教えて欲しいです!

本当にお手数かけて申し訳ない……

「sage」じゃなくて「saga」だけど
死 ねとか打つと[ピーーー]ってなるのを防げる
他にもいろいろな文字が[ピーーー]みたいになるから入れてもいいかも

>>90さん
こんな感じ?

成る程…
sagaは一応入れとく!
μ'sのメンバーにそーいうことは言わせたくないけど敵が言うかもしんないもんね!

メールの所にsageって毎回入れた方がいいの?

「しね」はいいとしても、「まりょく」とかが変な風に変換されたりしてるから入れた方がいいと思う

所々の「・」も多分そのせい

>>94
ありがとう!!

では!また時間を見つけれたら投下します!!

色々教えてくれた人たち!ありがとう!!

sageの方はこのSSをなるべく目立たせたくない、とかでない限り作者は入れなくていいかと

■ SS速報VIPに初めて来た方へ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406201788/)

sagaの説明などはこちらに

疑問なんだけどなんで穂乃果は女王である理事長にことりのことを聞かなかったの?

>>98
感謝します!

>>99

穂乃果は女王様に聞こうと思っていたのですが、先に女王様からμ'sを集めないといけないということを聞いて、何故ことりが今この場にいないのだろう?と疑問に思いましたが、もしかしたら複雑な状況なのかもしれない。と考えて女王様や希には聞かずに会える日を信じて待っている。

という感じですw
表現不足でした。
追い追いやろっかな?と思ってたのですが、やはり序盤で表現すべきでしたね…
力不足です…

真姫「これでおわりっ!」


真姫がモンスターを切り裂くとモンスターは消滅した。


穂乃果「ごめんね、守ってもらって」


海未「穂乃果は今武器を持ってないんですよ?守るのは当然です」


希「あ!見えたで!」


夜なのであたりは暗かったが、希が指差した方向には灯りがあった。


希「あれがナイフルや!いくで!」





穂乃果「結構小さい村なんだねー」


希「昔はもっと大きかったって話や」


海未「とりあえず宿屋で一泊しましょう」


真姫「賛成」




チュン(・8・)チュン


穂乃果「朝だーっ!」


海未「まずは宿屋から出ましょう」


ザッザッザッザッ←RPGの移動音


穂乃果「まずは情報収集だね!」


真姫「その前に武器でしょ?でも、小さい村だから武器屋はないかもね…」


希「あ!あそこにあるのってよろず屋やない?」


穂乃果「よろず屋?」


海未「道具の他に武器や防具も売ってます。こういう小さい村はよろず屋だけある場合が多いのですよ」


真姫「とりあえずいきましょう、海未も矢の補給しないとね」


海未「そうですね、余分に買っておきましょう」


穂乃果「よし!レッツゴー!」

店主「いらっしゃい旅の方!」


希「武器は売ってる?」


店主「あいよ、ここのこれが全部だよ」


穂乃果「予算は?……なるほど。じゃあ…これで!!」


店主「はがねのつるぎだね、1500Gだよ!」


海未「どうぞ」


店主「まいど!!」


海未「それと矢を30本ほど」


店主「あいよ!600Gね!」


海未「ありがとうございます!」


真姫「さてと、こっからどうすればいいの?希」


希「それなんやけど、カードもわからないって…」


海未「情報収集しかなさそうですね」


穂乃果「とりあえず村長さんのところ行ってみよう!」


真姫「それもそうね」


村長「よく参られたなの、旅の方。何のようでここに?」


穂乃果「私達は魔王を倒すために旅をしています」


村長「ほう…お主らがμ'sとやらか」


海未「有名人ですね、私達」


村長「そりゃあの、有名人じゃよお主らは」


穂乃果「それでですね、首にこのようなネックレスをつけた女性を知りませんか?」


村長「ふむ…この村にはおらんな…」


穂乃果「そうですか…」


村長「……ナイフルには女神の書という書物がありまして」


穂乃果「女神!?見せてもらえませんか!?」


村長「それが…モンスターにとられたのです」


海未「モンスターに?」


村長「ここの近くのナイフルの森に、魔法を使うモンスターが住み着きまして、そのモンスターの影響で他のモンスターが活性化してしもうた。そして一昨日、その魔法を持つモンスター『ヌベラス』が女神の書を盗んで行った」


穂乃果「ヌベラスっていうモンスターはナイフルの森にいるんだね?」


村長「そうです」


穂乃果「なら私達が奪還してきます!」


村長「本当ですか!?」

意外と金持ってるな

海未「穂乃果ならそう言うと思ってましたよ」


希「ウチらで奪還させてください!」


村長「ありがとうございますμ'sのみなさん!では、準備ができたらお声をー


穂乃果「今すぐ行こう!」


真姫「ヴェェェッ!?今!?」


穂乃果「今すぐいくよ!!真姫ちゃん!」


村長「森への案内人も必要でしょう?お待ちください」


そう言って村長は部屋から出ていき、しばらくすると女の子を1人連れて帰ってきた。


村長「この子がナイフルの森へ案内します」


???「よ、よろしくお願いします」


穂乃果「…花陽ちゃん」


花陽「えっ!?わ、私の名前を知ってるんですか?」


穂乃果「花陽ちゃん…よく聞いてね」


穂乃果はμ'sとして魔王を倒す件を伝えた。


花陽「わ、私もμ's!?あ、ありえないです!」


穂乃果「花陽ちゃんもこんなネックレス持ってるでしょ?」


花陽「も、持ってないですけど…」


穂乃果「え…?ほ、本当に!?」


花陽「本当です…持ってません…」


海未「…穂乃果、残念ですがネックレスが無いのならμ'sではないということです」


真姫「その花陽って子は違うってことよ」


穂乃果「……」


花陽「あ、あの…」


穂乃果「ごめんね!花陽ちゃん!さ、森へ行こう!」

>>105

真姫の貯金を使わせて頂いてたり、RPGでよくある、ボスを倒したら大量のお金が手に入るって奴ですww

花陽「こっちです」


花陽に連れられて村の外に出てきた。


海未「花陽さん、どうして女神の書が取られたんですか?村の状況を見た感じだと、襲われたが刃向かってはいないということですよね?」


花陽「花陽でいいですよみなさん。えーとヌベラスには刃向かえなかったんです」


真姫「どういうこと?力が及ばなかったの?それでも、普通は女神の書なんていうたいそれた物は取り返そうとするはずだけど?それとも、その書物は価値の無い物なの?」


花陽「女神の書は昔からナイフルに伝わる財宝です。ですが刃向かえない理由がありました」


希「理由?」


花陽「ナイフルは魔法を拒む村。魔法に恐怖を覚えている村です」


穂乃果「魔法に恐怖?なぜ?」


花陽「それがよくわからないんです。ですがナイフルのしきたりとして魔法は拒むようになっています」


穂乃果「そうなんだ…」


希「難しい村なんやね」


花陽「あ、あそこです」


気づけば目の前には森が広がっていた。


真姫「ここがナイフルの森ね…」


穂乃果「この森のどこにヌベラスが?」


花陽「私は森の奥地にいる、と言ったらしいです」


穂乃果「よし!行って取り返そう!花陽ちゃんはここでいいよ?」


花陽「だめです、知らない森に入るなんて自殺行為。私がナビゲートします」


希「……行こ?ウチらが守ればいいだけ」


海未「そうですね、これもμ'sの宿命」


真姫「魔法を使うモンスターだろうがなんだろうが蹴散らしてやるわ」


穂乃果「みんな、集中してこう!」


みんな「はいっ!!」

とりあえずここまで
疲れた……

やっと花陽出せた!
まだまだ【若葉の魔法使い】編は続きますよ!!

では、また時間を見つけたら投下します!

(ちなみに四人のレベルは10くらいです)

失踪はしてないよ!
でも投下してられる時間とれないよ!

リアルって辛いね

投下

穂乃果「うわぁーー…木がおっきい…」


海未「でもしっかり道はありますね」


花陽「分かれ道もそんなにないので迷うことはないと思うんですけど、一応ついていきなさい、と言われました」


真姫「花陽は安心して、守るから」


希「真姫ちゃん心強いなぁ~」


真姫「べ、別に…」


穂乃果「モンスターだよ!」


五人の前に人くらいの大きさのカマキリが立ちはだかった。


穂乃果「てやぁっ!!」


穂乃果が攻撃を入れ続ける。
カマキリは穂乃果の剣を受け止め続ける。


海未「穂乃果!よけてください!」


海未はカマキリに矢を放つ。カマキリは矢をくらってよろける


穂乃果「そこだあっ!!」


穂乃果はジャンプしてカマキリを切りつける。


カマキリ「キシャァァァァァッ!!」


カマキリは消滅する。


真姫「穂乃果、やるようになったじゃない」


希「やるなぁ」


花陽「すごい…」


穂乃果「よし!進もう!!」


投下できんくてほんとにごめん…
時間ェ…

なんで投下できないかって?

穂乃果イベェ………

てなわけですごめんなさい!
何度も言いますが失踪しません!

どもども、こっからは俺のターンです



~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私が見つめる先には闇に包まれて滅びゆくオトノキザカがあった。


穂乃果「そんな……」


穂乃果はなんとかしようとするが、体が傷だらけで動かない。


穂乃果「うそだっ…うそだ!うそだっ!!」


穂乃果は悔しさのあまり唇を噛み締めた。噛んだところからは血が出てきた。


穂乃果「みんな……ごめん…ごめんね……。私、オトノキザカを…守れなかったよう……」


闇に包まれ続けるオトノキザカだったものを見つめながら穂乃果はその生涯の幕を閉じた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果「はっ…!?」


穂乃果は目を覚ました。体の節々が痛い。周りを見ると川の近くにいた。


穂乃果「そういえば、カマキリを倒してから調子乗って走ったら足を踏み外して崖から落ちたんだっけ……森なのに崖があるなんて思わないよ…」


上を見るとかなり高い崖があった。


穂乃果「こ、ここから落ちて体が少し痛いだけ…?」


穂乃果「あ…ネックレスがあったかい…」


穂乃果「あなたが守ってくれたの?…なーんてね」


穂乃果はよっこいしょと立ち上がる。


穂乃果「とりあえず海未ちゃんたちと合流しなきゃ」

穂乃果「とは言ったものの…どこにどういけばいいんだろう…」




【のぞうみまきぱなサイド】


花陽「穂乃果さん…大丈夫でしょうか…?」


海未「崖の上から下を見れなかった以上、穂乃果となんとかして合流しないといけません」


花陽「なんとかって……この森は広いんですよ?」


真姫「それでもなんとかして会うのよ」


花陽「会えるんですか?なんとかして…」


希「不思議と会える気がするんよ」


花陽「不思議と…ですか」


海未「はい、とりあえず下のほうへ行きたいのですが、道を教えてもらえませんか?」


花陽「……」


真姫「花陽…?」


花陽「…この中で穂乃果といる時間が最も長い人は誰ですか?」


海未「私ですが」


花陽「では、そのネックレスを貸してくれますか?」


海未「ええ、大丈夫ですよ?」


真姫「そのネックレスをどうするの?」


花陽「……」


花陽はネックレスを握りしめて目を閉じる


花陽「…こっちです!こっちに穂乃果さんがいます!」


希「わかるの?」


花陽「…詳しくは言えません、でもこっちです!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果「みーんなー!!どこにいるのー!!?」


シーン…


穂乃果「どこー?…ねぇ?どこーー?」


ガサガサっ


穂乃果「!」


巨大なハチ「キィィッ!」


穂乃果「ハチっ!?3匹も!?」


巨大なハチが穂乃果に飛びかかる
(7daysなんちゃらのハチくらい)

穂乃果「わっ!?あぶなっ!」


穂乃果はスレスレでよけるが、その穂乃果に他のハチが飛びかかる


穂乃果(盾で防ぎきれないっ…)


ギィン!ギィン!!


穂乃果はハチの猛攻で弾き飛ばされた


穂乃果「あっ!!盾が!」


ハチの攻撃で盾が吹き飛んでしまい、穂乃果から6mくらいの場所に落ちる


穂乃果「っ……剣しかないか…」


穂乃果は剣を取り出して構える


穂乃果「あんなのに刺されたらひとたまりもない……」


ハチが穂乃果にまた飛びかかる


穂乃果はかわしつつ剣の一撃を与える
ハチはその攻撃で消滅した

穂乃果「あと二匹!」


かわして地面を回転して、構え直す。


ハチは自分の針を穂乃果に向けて飛ばした!


穂乃果「っ!?」


穂乃果はかろうじて避けることができた


穂乃果「これ避けれなかったら頭にあたってたよ!?」


ハチは針を飛ばし続けて、穂乃果はそれを避けるので精一杯。
ハチの猛攻を避けて、木の裏に隠れる


穂乃果「はぁっ…はあっ…」


穂乃果「ここで…負けられないの!!」


穂乃果「この世界を平和にして、戦ってきてよかったって…そう思いたいの…」


穂乃果は上を向いて息を大きく吸う


穂乃果「思いたいのー!!!!!」


穂乃果(…あ、そういえば初めてのライブの前に窓から叫んだっけ…、もう一回ラブライブに出る前にも叫んだよね…)


穂乃果「人間やる気になれば、なんだってできる……だもんね!」


穂乃果がそう呟くと、ネックレスが暖かくなる


穂乃果「でやぁぁぁっ!!」


穂乃果は剣を抜いて、2匹に飛びつく


穂乃果の剣はオレンジで輝き、ハチ2匹を切り裂くとオレンジの斬撃でハチはボロボロになり消滅した


穂乃果「い、今の何?」

穂乃果「まぁ倒せたからおっけーだね!よーし!再開しなきゃ!!」


海未「穂乃果ーっ!!」


穂乃果「みんな!!」


希「心配したんやで?ケガない?」


穂乃果「ちょっと節々が痛いかも…」


花陽「これ、飲んでください」


穂乃果「ドリンク?」


穂乃果はそれを飲み干す


穂乃果「あ…体の痛みが引いてく…」


真姫「ポーションね」


海未「初めて見ました……」


穂乃果「あ!そういえばどうやって穂乃果の場所がわかったの?」


海未「花陽が連れてきてくれたんです、まぁ穂乃果の声が聞こえたのですぐにこれましたが、花陽のおかげですよ」


穂乃果「そっか…花陽ちゃん!ありがとう!!」


花陽「い、いえいえ!」


穂乃果「どうやって場所がわかったの?」


花陽「あ…えっと……か、勘です!」


穂乃果「勘かぁ!すごいね!」


真姫「それでいいのね穂乃果は…」


穂乃果「ここからヌベラスまではどれくらい?」


花陽「すぐです」


穂乃果「よーし!!!頑張るぞーっ!!」


海未「集中してくださいね?」


穂乃果「は…はい…」


誰かまだ見てくれてるだろうか…

失踪してないよ!

でも今リアルが大事な時期なんです…


完結に導く!やるったらやる!

自然に再開…
ですがかなり日が空いたので恒例の…

前回のラブライブ!!


女神の書を取り返すために花陽とヌベラス討伐へと出かけたμ's。
花陽を先頭にナイフルの近くの森の中へと潜入していった。
順調かと思えたのだけれど、穂乃果が崖の下へとおちてしまった。
…のだけれど穂乃果は大きな怪我もなく助かって、さらに不思議な力も使っちゃった!
穂乃果と合流した私たちはヌベラスの元へとまた進みだした!!

(声:西木野真姫)
うまくいけば前回のラブライブ(LM15)とシンクロします

花陽「この道を真っ直ぐ行くとヌベラスがいます」


穂乃果「ついにヌベラスと戦うのかぁ…」


海未「私たちならできます!さぁ、行きましょう!」


希「あ、花陽ちゃんはどうするん?」


真姫「そうよね……花陽をここに1人にするわけにもいかないし…」


花陽「あの…私のことはお気になさらずに…」


穂乃果「んん~っ…どうすればいいんだろう…」


海未「……やはり花陽にはここで引き返してもらうのが一番良い判断だと思います」


真姫「まぁそうなるわよね…」


希「でもここから引き返すとなるとかなり危険が伴うよ?」


穂乃果「…花陽ちゃん」


花陽「は、はい?」


穂乃果「…花陽ちゃんにはついてきてもらおう」


海未「えっ…!?」


真姫「ちょ、穂乃果!あんた正気!?」


穂乃果「一緒に行って護る。簡単でしょ?」


希「穂乃果ちゃんらしいなぁ」


海未「まぁ確かに私たちが護ればそれで済むのですが…」


真姫「あんたそう簡単に言ってるけど大丈夫だと思ってる?」


穂乃果「私たちなら大丈夫だよ!」

穂乃果「花陽ちゃん、それでもいい?」


花陽「……はい!」


穂乃果「ありがとう!私たちを、信じて!!」


花陽「はい!!」


穂乃果「よーし!スッスメー!!」





穂乃果たちが辿り着いた場所は広い空間で周りは森。
真ん中にある丸太にローブの男性が座っていた。


穂乃果「あれ?男の人だ」


花陽「気をつけてください!あれが、ヌベラスです!!」


海未「彼が?」


真姫「人間じゃないの」


希「……人間の姿に化ける魔法を使っとるんやろうな」


花陽「その通りです。彼は正真正銘の魔物です」


ヌベラス「なにやらうるさいと思えば、女の子がなぜここまで?」


穂乃果「ヌベラス!女神の書を返して!」


ヌベラス「…やはりナイフルの遣いか



穂乃果「みんな!行くよっ!!」


みんな「はい!」


ヌベラス「死んでも知らんぞ?」


海未「ふっ!!」


海未は矢を放つがヌベラスは軽い身のこなしで避ける。



穂乃果「てやぁぁぁっ!!!」


穂乃果は斬りかかるがこれも躱される。


真姫「たあっ!」


真姫も加わり攻撃をしかけるが躱され続ける。

穂乃果と真姫は一旦距離を置く。


穂乃果「なかなか当たらないね…」


海未「私と希が遠距離から援護します!二人は近距離で!!」


海未「花陽は私の後ろにいてください」


希「いっくでー!」


希はカードに炎の魔法を添付し投げつけるがヌベラスには当たらない


穂乃果「はっ!はぁっ!!」


ヌベラスは軽やかに避けて、穂乃果と真姫に手に持っていた杖で攻撃して距離を置く。


ヌベラス「今のカード、魔法か?」


希「そうやけど?」


ヌベラス「成る程…」


海未(穂乃果!私が全力で射抜きます!穂乃果たちは動きを止めてください!)


穂乃果(わかった!)


穂乃果「真姫ちゃん!」


真姫「?」


穂乃果「ゴニョゴニョ」


真姫「ふふっおっけー!」


海未「希もお願いします!」


希「了解!」


海未は神経を集中して矢に力を込める


穂乃果「はあっ!」


穂乃果は体当たりのような攻撃でヌベラスの動きを封じ、真姫もヌベラスに負けぬ程の軽やかな動きでヌベラスを止める。
希は遠くから攻撃をすることで長距離の移動や距離を置くのを封じている。


花陽「すごい連携…」

海未「ふぅ………!!」


海未「ラブアローシュート!!!」


海未が放った矢は青い力を帯びてとてつもない速さでヌベラスへと向かった!


ヌベラス「!!」


ズドォッ!!!


海未「やりましたか!?………!!」


ヌベラス「いい攻撃だ、だが俺には無意味だ」


海未「無…傷…?」


希「海未ちゃんの攻撃が当たる直前になにかに拒まれるように攻撃が止められた…」


真姫「…攻撃を防ぐ魔法?」


ヌベラス「ご名答だ。村長から聞いてないのか?俺は魔法を得意としている。今、俺が使った魔法は『物理の攻撃を防ぐバリアを体にまとわせる魔法』だ」


真姫「そんな…」


希「ならこれどうや?」


希「プラム!!」


希がそう叫ぶと地面に置かれたカードの陣の中から火をまとった鳥が現れた。


穂乃果「希ちゃんの召喚獣!!」


希「プラム!!全力や!でも周りの木には影響ないように!」


プラムは炎を全開にしてヌベラスへ炎の竜巻の攻撃をした。


ヌベラス「召喚獣か……」


ヌベラスは杖で地面をコンと叩き、杖の先から氷の結晶を繰り出した

氷の結晶は炎の竜巻を消しとばしプラムに直撃した。


希「プラムっ!?」


プラムは陣の中へと消えていった。


ヌベラス「召喚獣を呼んだとしても召喚獣の力をどれだけ引き出せるかは術者による。お前の力ではあの幻獣の力を引き出しきれず、こんな氷の魔法に打ち砕かれる」

ヌベラス「つまらない。そんなものか?」


穂乃果「くっ……」


ヌベラス「そうか……なら終いにしようか」


ヌベラスはそう言って杖を希に向ける。


希「っ!!」


ヌベラスは希に向かって雷の魔法を放った。


希「あぁぁぁぁっ!!」


希に直撃して、希はその場に崩れ落ちる。


真姫「希!!」


ヌベラス「次はお前だぞ?」


真姫「っ!?きゃぁぁぁぁっ!!!」


真姫も雷の魔法でやられる。


穂乃果「真姫ちゃん!!」


海未「よくも!!」


海未は矢を放つがヌベラスにあたる前に弾かれる。


ヌベラス「次は貴様がいいんだな?」


ヌベラスは氷の魔法を繰り出し、海未に攻撃する。


海未「かはっ……」


海未は吹き飛ばされてその場に倒れこむ。


穂乃果「っ……あぁぁぁっ!!!!」


穂乃果は剣を握りしめてヌベラスに向かう。


ヌベラス「最後は貴様だ」


ヌベラスは穂乃果に氷の魔法を放つ
が、穂乃果は氷の魔法をスレスレでよけてヌベラスの懐に入り込んだ!


ヌベラス「なにっ!?」


穂乃果「てやぁぁぁっ!!!!」


穂乃果は全力で剣を振るう

ヌベラス「俺が魔法だけだと思うか?」


ヌベラスはそう言って穂乃果が剣を持っている手を掴み、体をひねって状態を崩して、杖で穂乃果の腹部に強烈な打撃攻撃をしかけた!


穂乃果「かはっ!?」


穂乃果は弾き飛ばされて倒れる。


ヌベラス「…さて、そこの女の子。君は戦っていないが、君も同じ目に合わせたほうがいいんだよね?」


花陽「っ…!」


花陽は後ずさりする。


ヌベラス「では、君も同じ目にあうといい」


ヌベラスは花陽に雷の魔法を放った。


バリバリバリッ!!!


が、花陽の身代わりに穂乃果が攻撃を受け止めた。


穂乃果「っ……」


魔法が直撃した穂乃果は倒れこむ。


ヌベラス「まさか、あの攻撃をくらってまだ動けるとはな」


花陽「ほ、穂乃果さん…」


穂乃果「花陽…ちゃん……逃げ…て…」


穂乃果はそう言って意識を失った。


ヌベラス「…花陽?」

ヌベラス「花陽……貴様、小泉花陽か?」


花陽「は、はい…」


ヌベラスはそれを聞いて笑みをうかべる


ヌベラス「そうかそうか!小泉家の末裔か!!」


花陽「っ…」


ヌベラス「なぜ戦わないんだ?ナイフルから追い出されたくないからか?」


花陽「…答えません」


ヌベラス「ほう……」


ヌベラスは花陽に近づく。


ヌベラス「まさかここであの貴族の末裔に出会えるとはな、思ってもいなかった」


ヌベラス「てっきり小泉家は俺が途絶えさせたと思ったのだが……ナイフルに末裔の花陽という女がいるっていう噂は本当だったんだな…」


花陽「………」


ヌベラス「………長距離移動魔法は使えるだろう?それを使ってナイフルに戻れ。そして二度とここへは立ち寄るな」


花陽「えっ…!?」


ヌベラス「小泉家の末裔と聞いて少しは期待したがその目は魔法使いの目ではない。ナイフルにマーキングくらいはしているだろう?さっさと長距離移動魔法で立ち去れ」


花陽「……」


ヌベラス「そして、二度と立ち寄るな」










穂乃果「はっ!?……こ、ここは?」

続きが遅れて申し訳ない!

なんども言いますが完結までは持って行きます!

…が、遅れすぎてまだ見てくれてるのかが心配ですw
初投稿なのでww

俺って恵まれてるよね?
こんな作品でも見てくれる人いるなんて……ありがとう!!

では、前回の修羅場の続きからいくよー

海未「ここはナイフルの宿です」


穂乃果「や、宿?」


真姫「そう、宿。私達はヌベラスに負けてここにいるの」


希「穂乃果ちゃんは一番傷が深かったからウチらよりも後に目が覚めたんや」


穂乃果「あと?」


海未「私と真姫と希もついさっき目が覚めたんですけどね」


穂乃果「……負けて、どうしてここに?」


海未「それは私達もわかりません…目が覚めたらここだったので」


村長「それは私が説明しよう」


村長がドアを開けて入ってきた


穂乃果「村長…」


村長「君たちはヌベラスに負けた後に小泉花陽に連れてこられた」


穂乃果「花陽ちゃんに?」


希「花陽ちゃんが一人でウチら3人を?」


村長「そうだ」


海未「それはありえないですよ!あの場から3人をここまで連れてくるなんて…」


穂乃果「そんなことできっこない…」


村長「だが、君たちを連れて来たのは小泉花陽だ」


希「そんな…どうやって…」


真姫「……魔法ね?」


穂乃果「ま、魔法!?」


村長「その通りだ。小泉花陽は移動の魔法でナイフルに来たと言っていた」


海未「移動魔法なんて、魔法を鍛錬しないとできないはずでは…?」


穂乃果「そうなの?」


希「移動の魔法はウチらが使ってる魔法とは桁違いの技術が必要なんよ」


海未「ですが尚更…」


真姫「海未、あなた気づいてるんでしょう?」

海未「っ…」


真姫「村長さん、花陽は魔法使いだったんでしょう?」


村長「その通りだ。君らを連れて来た小泉花陽は自分は魔法使いだと言った」


海未「……やはり」


穂乃果「その花陽ちゃんは!?」


村長「この村から出て行ってもらった。今まで我らを裏切っていたんだからな」


穂乃果「そ、そんな…」


希「魔法を拒むといってもそこまでせぇへんでも…」


真姫「だから、なんでしょ?」


村長「そうだ。ナイフルは魔法を拒み続けてきた、だから魔法使いなんてものを住ませるわけにはいかん」


穂乃果「花陽ちゃんはいつ出て行ったの!?」


村長「ついさっきだ。荷造りをして出て行った」


穂乃果「っ!!」


穂乃果は自分の荷物を持って走り出す。


海未「穂乃果っ!?」


穂乃果「みんなも!はやくいくよ!!」


村長「どこへ行くと言うのだ?」


穂乃果「花陽ちゃんのところ!」


村長「貴様ら、あの魔法使いに会いに行くのか?」


穂乃果「当然だよ!」


村長「それならば、貴様らもこの村から出て行ってもらう。魔法使いに肩入れするやつは何人たりとも村には入れん」


穂乃果「っ……」


希「行こう、穂乃果ちゃん」


μ'sはナイフルから出た。


真姫「まさか本当に魔法使いだったとはね」


海未「はい、私のネックレスを持ったら穂乃果の場所がわかるだなんて魔法以外のなんでもない。ですがあの村に魔法使いがいるとは思わなかったので…」


希「でも穂乃果ちゃん、花陽ちゃんの場所わかるん?」

穂乃果「わからないけど、さっきならきっと近くにいるよ!片っ端から探そう!!」


希「だと思った…」


穂乃果「さぁ!まずはこっちだよ!!」


海未「ふぅ……頑張りましょうか」


穂乃果「待っててね!花陽ちゃん!!」


真姫「それだと捕えられてるみたいよ」










時刻は夜


花陽「これからどうしよう……出たはいいけどどうすればいいかわからないままナイフルの周りをグルグル……」


花陽「…穂乃果ちゃんたち、大丈夫かな?」


花陽「ナイフルは、魔法を拒む村なんかじゃないのに………」


花陽「女神の書さえ取り返せれば……」


花陽「………」


花陽「ヌベラスは魔法使い、魔法を使う相手だから魔法使いがいないμ'sじゃ歯が立たない」


花陽「μ'sに魔法使いが居れば勝算もあったけど……」


花陽「私がμ'sに…?」


花陽「いや、だめだよね。μ'sはあのネックレスを持っているんだもんね。私は持ってないし……」


花陽「それに、私の実力じゃどのみちヌベラスには敵いっこない」


海未「っ…」


真姫「村長さん、花陽は魔法使いだったんでしょう?」


村長「その通りだ。君らを連れて来た小泉花陽は自分は魔法使いだと言った」


海未「……やはり」


穂乃果「その花陽ちゃんは!?」


村長「この村から出て行ってもらった。今まで我らを裏切っていたんだからな」


穂乃果「そ、そんな…」


希「魔法を拒むといってもそこまでせぇへんでも…」


真姫「だから、なんでしょ?」


村長「そうだ。ナイフルは魔法を拒み続けてきた、だから魔法使いなんてものを住ませるわけにはいかん」


穂乃果「花陽ちゃんはいつ出て行ったの!?」


村長「ついさっきだ。荷造りをして出て行った」


穂乃果「っ!!」


穂乃果は自分の荷物を持って走り出す。


海未「穂乃果っ!?」


穂乃果「みんなも!はやくいくよ!!」


村長「どこへ行くと言うのだ?」


穂乃果「花陽ちゃんのところ!」


村長「貴様ら、あの魔法使いに会いに行くのか?」


穂乃果「当然だよ!」


村長「それならば、貴様らもこの村から出て行ってもらう。魔法使いに肩入れするやつは何人たりとも村には入れん」


穂乃果「っ……」


希「行こう、穂乃果ちゃん」


μ'sはナイフルから出た。


真姫「まさか本当に魔法使いだったとはね」


海未「はい、私のネックレスを持ったら穂乃果の場所がわかるだなんて魔法以外のなんでもない。ですがあの村に魔法使いがいるとは思わなかったので…」


(ミスがあったので一応もう一度)

穂乃果「よし!探そう!!そう遠くには行ってないはずだよ!!片っ端から探したら見つかるよ!!」


海未「ふぅ……やりますか」


穂乃果「待っててね!!花陽ちゃん!!」








時刻は夜


花陽「はぁ……出たけどどうしよう?どうすればいいかわからないままナイフルの近くをフラフラと…」


花陽「穂乃果ちゃん達、大丈夫かな?」


花陽「私と一緒に移動魔法で来たから何かされてないかな…?大丈夫だといいけど」


花陽「何かされてたら顔会わせられないよ…」


花陽「ナイフルは本当は魔法使いの村だったのにあの村長になってから魔法を拒む村になっちゃって…」


花陽「女神の書さえ取り返せればなんとかなるのになぁ…」


花陽「μ'sのみんなじゃ魔法使いがいないからヌベラスには敵わない。せめてμ'sに魔法使いがいれば……」


花陽「私がμ'sに入る?」


花陽「いや、だめだよね。μ'sはあのネックレスを持ってるんだから…」

花陽「私が一人でヌベラスと戦う…?」


花陽「…だめだ。私なんかじゃヌベラスの魔法には敵いっこない」


花陽「……凛ちゃん。私、どうすればいいのかな??今何処にいるの?」


花陽「……やっぱり私が行くしかないよね」


花陽「私が一人で女神の書を取り返して真実を伝えなきゃ!」





【若葉の魔法使い】end

次回のラブライブーーーー


【孤独なHeaven】

9/29から10/2までいません…


キリのいいところで終われて良かったw
今回ミス多くてごめんなさい


みなさんのコメントですごくやる気が出てきますwww
だから投下した翌朝などにスレを見るのが楽しみで仕方ないですwww

ラブライブはみんなで叶える物語。


どう穂乃(勝手に略した)もみんなで作っていきましょう!!

164と165改善したものが166以降のものとなります

本当に申し訳ありません!

こうしてほしい!こういう展開希望!

などというコメント大歓迎です!


みんなで作っていきたいです!!!
(安価はできませんがwww)

【前回のラブライブ!】

ヌベラスにやられてしまったμ's。
目が覚めると、そこはナイフルの宿屋でした。訳を聞くと花陽が魔法使いで、魔法でナイフルまで運んでくれたとのことでしたがナイフルは魔法を拒む村、花陽は追放されてしまい、その花陽を心配していた私たちも追放されてしまいました。ですがこのままでは終われません!花陽を見つけて話を聞かないと!
(声:園田海未)

前回のラブライブ!LM15と共に読むことをお勧めします。

【孤独なHeaven】


穂乃果「花陽ちゃーーん!!!」


海未「もう夜ですね…昼の魔物は大丈夫でしたが夜の魔物は危険です」


真姫「そうよね」


希「ちょいまち」


真姫「どうしたのよ希」


希「なにか、音がせぇへんかった?」


穂乃果「音?」


海未「……!今もしました!」


真姫「聞こえないけど?」


海未「確かにしました!方向は……南でしょうか」


希「南で、そう遠くはない…」


穂乃果「南?」


全員が南を向くとナイフルの森の中が光った


穂乃果「光!?」


真姫「どうして光が…」


海未「まさか戦っているのでは?」


希「その可能性、あるで」


穂乃果「行こう!」

村長の喋り方完全に変わってました
(´・_・`)

気をつけます!
申し訳ありませんでした!!

海未「つきましたね」


希「夜だから魔物も強くなってるかもしれんし足場もよく見えんかもしれんから気をつけんと」


真姫「昼みたく突っ走らないでよ?穂乃果」


穂乃果「き、気をつけます…」


海未「でも急ぎますよ」


穂乃果「うん!」








10分程前の森の奥


ザッ


花陽「ヌベラス…」


ヌベラス「……どうしたんだこんな夜に」


花陽「女神の書を返してください、あれはナイフルの宝です!あれがあればナイフルの人たちにもわかってもらえる筈です!」


ヌベラス「だからって一人で来たのか?μ'sはどうした?」


花陽「……」


ヌベラス「ま、そうだよな。魔法を使えないあいつらじゃあただ殺されに来てるだけだ」


ヌベラス「だからってお前一人で来るのも殺されに来てるだけだと思うがな」


花陽「取り返します」


ヌベラス「……」


ヌベラスは花陽に向けて手をかざすとヌベラスの手から電撃が放たれた


花陽「っ!」


花陽は電撃を避ける

アニメロの放送見てきます!

ヌベラス「ほぅ、反応はいいな」


ヌベラスは連続して雷の魔法をくりだすが花陽は回避する。


花陽「はぁ…はぁ…」


ヌベラス「もう息切れか?」


ヌベラスはそう言ってもう一撃雷の魔法をくりだす


花陽「っ!(避けきれない!!」


花陽は持ってきた杖をまえに突き出した


花陽「リフレクト!!」


花陽がそう叫ぶと花陽の前にガラスのような板状の壁が出現し雷の魔法を弾いた。


ヌベラス「ほう…防御魔法を使えるのか」


ヌベラス「だが、この程度の強さは防げて当然だ」


ヌベラスは手を前に出す。
するとヌベラスの手に雷がまとった。


ヌベラス「はぁっ!!!」


ヌベラスの手から巨大な雷が放たれた。


花陽「リフレクト!」


ドォン!!!


花陽はリフレクトだけでは防ぎきれず、吹き飛ばされた


花陽「きゃあっ!!」


花陽「なんて威力……」


ヌベラス「これは防げないか」


花陽はフラフラと立ち上がる。


花陽「まだ…まだです!」


ヌベラス「ほう…」


ヌベラスは手に雷をまとってさっきと同じ魔法をくりだした!


ヌベラス「はぁぁっ!!!」


花陽「………」


花陽は目を閉じて神経を杖の先に集中する。


花陽「サンダー!!!」


花陽は杖の先から雷の魔法を放った!!


花陽とヌベラスの魔法は衝突したが、花陽の魔法がヌベラスの魔法を消し去ってヌベラスに直撃した!!


ヌベラス「ぐあぁぁぁっ!!!」


ヌベラスの着ていたフードは吹き飛び、人化の魔法がとけ、ゴブリンの本体があらわになった!ー


花陽「それが、正体ですか」


ヌベラス「ふっ……お前になら全力を出してもよさそうだな」


花陽は杖を握りしめて構える

ヌベラスはジャンプして、空中から氷の魔法を放った!


花陽「ブリザード!」


花陽も氷の魔法で反撃する!
両者の魔法は中で相殺され砕け散る


ヌベラス「やるな!小泉花陽!」


花陽「フレア!!」


花陽の杖の先から炎の魔法が放たれてヌベラスに向かう!


ヌベラス「リフレクト!」


ヌベラスは防御魔法で対応し着地する。


ヌベラスが手を振ると炎の魔法が放たれた、が


花陽「ウォータ!!」


花陽は杖から水の魔法を放ち炎をかき消してヌベラスに攻撃すると、ヌベラスは宙に弾き飛ばされた!


ヌベラス「ぐあぁっ!!!」


花陽(今だ!)


花陽「ウインド!!」


花陽は杖の先から風の魔法を放ち、風の刃でヌベラスを切り裂いた!!


ヌベラス「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」


ヌベラスは切り裂かされてさらに宙を舞う。


花陽「まだ終わりません!!」


花陽は杖の先端とは逆のはじを地面につける。


花陽「ブリザード!!」


花陽がそう唱えると杖から氷が生み出されて、地面を這いヌベラスの落下地点まで移動した。
そして氷は落下してくるヌベラスを串刺しにするかのようにヌベラスを攻撃した


グサッ!!!!


ヌベラスは氷の魔法で切り裂かれて地面倒れこむ


ヌベラス「はぁ…はぁ……」


ヌベラス「ここまでの実力者とはな」


花陽「さぁ!女神の書を返してください!!」


ヌベラス「………そうはいかん」


ヌベラスはゆっくりと立ち上がる


ヌベラス「ここからが本番だぞ?小泉花陽」


花陽「!」


ヌベラスは懐から短い杖を取り出して花陽に向ける


ヌベラス「ダーク!!!」


ヌベラスがそう叫ぶと杖から闇の魔法が放たれた


花陽「フレア!」


花陽が魔法で対抗するが闇の魔法はいとも簡単に花陽の魔法を打ち消して花陽に直撃する!


花陽「きゃぁぁぁぁっ!!!」


花陽は吹き飛ばされて木にぶつかる


花陽「かはっ…」


ドシャッ


ヌベラス「これが我が究極の魔法、闇の魔法だ」


花陽「…負けれないんです!」


花陽(やるしかない、小泉家の奥義を」


花陽は杖を自分の前にかざして集中する


ヌベラス「なんだ?」


すると花陽の周りに風の魔法が現れる


ヌベラス「風の魔法で自分の身を防いでいるのか?」


花陽が杖を天に伸ばすと風の魔法は天へ向かって放たれた!


ヌベラス「なんだ!?」


風は天に届き、雲を破り、破られたそこで大きな風が吹きすさぶ


花陽「これが、私の最強の魔法!小泉家の奥義!!」


花陽が天に伸ばしていた杖をヌベラスに振り下ろす!


花陽「ヘヴンストライク!!!」


天に留まっていた強力な風の魔法がヌベラスに超速で降り注いだ!!!


ドォォォォ!!!!!!!!


花陽「はっ…はっ……」


花陽はその場に座り込んでしまう。


花陽「はっ……はっ…」


花陽「これをまともに受けたらさすがにヌベラスでも…!!」


土煙が消えるとそこにはヌベラスがいた


ヌベラス「闇の魔法で受け止めてもこのダメージとはな……恐ろしい魔法だ…」


ヌベラス「だがお前がその魔法を使おうとしてる時に俺も魔法の力を溜めれたからお前の魔法では仕留めきれなかったんだ」


花陽「そん…な…」


ヌベラス「消耗が激しいらしいな」

花陽(この魔法を使ってしまうと少しの間動けない……)


ヌベラス「素晴らしかったぞ、君の魔法。だが、俺を倒すことはできなかったらしい」


ヌベラスは杖を花陽に向ける。


花陽「頑張ったけど…わたし一人じゃダメだったね……」


???「ちょっとまったーっ!!!」


森の奥から叫び声が聞こえると同時にヌベラスに矢が飛んできた!


ヌベラス「ぐあっ!」


海未「物理攻撃を防ぐバリアを体にまとわせる魔法をかけ忘れていますよ?」


ヌベラスは肩に刺さった矢を抜く


ヌベラス「貴様ら…」


するとヌベラスの背後からカードが飛んでくる


ヌベラスの背中に命中してヌベラスはよろめく


希「不意打ちはいつ来るかわからないんやで?」


ヌベラスの背後から真姫が現れてヌベラスを切り裂く

ヌベラス「ぐあっ!!!」


真姫「不意打ちっていうのはあんまり好きじゃないんだけどね」


ヌベラスが真姫のほうを向くと背後から穂乃果がジャンプで迫る!!


穂乃果「てーい!!!」


穂乃果の斬撃がヌベラスに命中してヌベラスは吹き飛ばされる


穂乃果「花陽ちゃん!大丈夫?」


花陽「みんな…どうして?」


真姫「花陽がいるからでしょ」


花陽「ですがみなさん傷が…」


海未「花陽がピンチなんですよ?傷なんて気にしてられません!」


花陽「みんな………」


穂乃果「一人じゃ、勝てないかもしれない。でも、今はみんないる!勝てるよ!!ヌベラスに!!」


希「そのためには花陽ちゃんの力がもう一回必要や、やってくれる?」


花陽「あたりまえですっ!」


花陽は力強く立ち上がる!


海未「私たちはあいにく魔法の知識はそこまでありません、なのでここは花陽に指示をお願いしたいです」


花陽「わかりました!」


ヌベラス「ぐうっ……不意打ちとは姑息な…」

花陽「ヌベラスを仕留めるにはヘヴンストライクしかありません」


穂乃果「さっきのすごいの!?」


花陽「見てたんですか!?」


穂乃果「遠くからね〜」


真姫「はいはい、それで?」


花陽「え、えーと、それで、ヘヴンストライクを撃つには力を溜めないといけないんです、そしてその一撃をヌベラスに当てないといけないんですけど、ヌベラスはさっき一度受けてるので簡単には当たらないと思うんです、なのでみなさんにはヌベラスに隙を作って欲しいんです」


穂乃果「隙、ね!了解!!」


真姫「簡単そうだけど難しいわね」


穂乃果「やるっきゃないない!いくよ!」


真姫「はいはい」


穂乃果と真姫がヌベラスに向かって走り出す!


ヌベラス「接近戦か?」


穂乃果「前見たくはならないよ!!」


ヌベラスは炎の魔法を放つが、穂乃果は剣で撃ち落とす


穂乃果「てやーっ!!」


穂乃果の斬撃がヌベラスに振り下ろされるがヌベラスはそれを躱す!

真姫「背後がまたガラ空きよ?」


真姫がヌベラスの背中に連続攻撃を叩き込む!!!!


ヌベラス「ぬぅっ!」


よろめいたヌベラスに海未と希が遠距離攻撃を浴びせる


ヌベラス「なんの!」


ヌベラスは氷の魔法で防ぐ。


真姫「氷…」


ヌベラスは氷の魔法を穂乃果に放った!


穂乃果「ぐっ!!」


穂乃果はかろうじて盾で受けきる


真姫「こっちよ!」


ヌベラスは真姫のほうを向くと真姫はダンスを踊っていた


真姫「灼熱の舞!」


真姫が扇をヌベラスに向けると炎の渦が放たれる!
ヌベラスはとっさに氷の魔法で受けるが氷を押しのけて炎の渦がヌベラスを襲う!


ヌベラス「ぐあぁっ!!!」

海未「次はこちらの番です!」


海未は希に合図する


希「了解!」


希は空へ向けてカードを3枚投げて
海未は目を閉じて神経を集中させて空へ3本の矢を放った!!


海未「ラブアローシュート!!!!」


放たれた矢は空へ向かって飛ぶ
が、途中で急にヌベラスへ向けて滑降した!!


ヌベラス「なにっ!?」


ヌベラス「空中にあったカードに当ててはね返らせたのか!」


ヌベラスは物理攻撃を防ぐ魔法をかける


穂乃果「そううまくいかないよ!!!」


穂乃果は走り込んでヌベラスの懐に瞬時に潜り込む
穂乃果が持つ剣には橙色のオーラがまとっていた!!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!!」


穂乃果の橙色のオーラの斬撃がヌベラスにクリーンヒットしてヌベラスは宙に浮く


ヌベラス(防御魔法を打ち破った…だと!?)


宙に浮いていたヌベラスにラブアローシュートが直撃してヌベラスは地面に叩きつけられる


ヌベラス「くっ……!!」


ヌベラスが空を見上げると天空に風が溜まっていた

ヌベラスは動こうとするが、よろめいて動けない


ヌベラス「何故…こんなにも強く…」


穂乃果「花陽ちゃんは1人じゃない!私たちがいる!!みんながいれば強くなれる!!!」」


穂乃果「花陽ちゃん!」


花陽「はい!」


花陽は天に掲げていた杖を握りしめる


花陽「ヌベラス!これが最後です!!」


そして杖を振り下ろす!!!!


花陽「ヘヴンストライク!!!」


ドォォォォォォッ!!!!!









土煙が消えると、そこには倒れたヌベラスがいた。


穂乃果「やったね!花陽ちゃん!!」


花陽は穂乃果に笑顔を向けて、ヌベラスのもとへ歩み寄る。μ'sも遅れて歩み寄る。


ヌベラス「…何故、こんな孤独な魔法使いを助ける?」


穂乃果は海未、真姫、希と一度顔を合わせてからヌベラスの方を向いて言い放つ。


穂乃果「仲間だからだよ」


ヌベラス「…仲間、か」

ヌベラス「俺は元はただのゴブリン。そんな俺にも仲間がいた。だが、そいつらは旅人にやられてしまって俺だけが生き残った。だから俺は復讐のために魔法を覚えて、魔王軍に仕えるようになった」


花陽「やっぱり、ただのゴブリンじゃなかったんですね?」


ヌベラス「魔王様から闇の力を頂いた。だから強くなれた」


ヌベラス「だが、それもここまでだ。俺が死ぬのももう時間の問題だ」


花陽「…」


ヌベラスは手を伸ばして力をこめると、女神の書が現れた!


ヌベラス「勝った者には約束を果たさないとな」


花陽「ヌベラス…」


ヌベラス「μ'sよ」


穂乃果「?」


ヌベラス「魔王様はお前達を徹底的にマークしている。生半可な気持ちじゃ魔王様のもとにすら辿り着けんぞ?」


海未「心配なんていりませんよ」


真姫「女神って言われて、みんなで旅に出てから覚悟はできてるわ」


希「ウチらはこの世界を守る」


穂乃果「そしてこの世界を平和にする!!」


ヌベラス「……ふっ、せいぜい抗ってみろ」


こう言ってヌベラスは消滅した。

【孤独なHeaven】 end

#4 【5人目】

ナイフルの村長の家


コンコン


村長「どうぞ」


ガチャ


ほのうみまきのぞはな「失礼します」


村長「さぁ、渡したいものとやらを置いてさっさと出て行ってくれないか?」


花陽「渡したいものはこれです」


花陽は女神の書を差し出す。


村長「こ、これは…」


花陽「ヌベラスを倒して、約束通り奪還しました」


穂乃果「花陽ちゃんも一緒にね〜」


村長「…」


花陽「私はこの本の中身が読めます、この本にはやはりナイフルの真実が書かれていました」


村長「言ってみたまえ」


花陽は本のとあるページを開く


花陽「このページにはμ'sのことが書かれています。『世界が危機の時に9人の女神が世界を救う』と書かれています」


海未「確かにそのような絵もありますね」


花陽「そして、こっちのページには…」


花陽「ナイフルの真実が載っています」

花陽「この絵を見てください。この絵はナイフルの初代の村長が魔法で狩りをしている絵です」


村長「!?」


花陽「ナイフルは魔法の村。優秀な魔法使いが生まれる村です。しかし何代か前に魔法を使った殺しが行われて、そこから村長は自分が殺されるのを恐れて魔法を拒絶したと書かれています」


村長「そんなことが…」


花陽「村長さん。もしかして、あなたも読めるんじゃないんですか?」


村長「………読める」


花陽「でも、村長として読めないふりをしていた、ですよね?」


村長「……それを初めて読み解けたのは22の時だ。それを読んだわしは当時の村長、わしの爺さんにこのことを聞いたのだが、この本の話はするな、と言われて一喝された。だからわしが村長になってから変えようと思ったが、簡単にはいかなかった」


海未「村長さんは本当は魔法に対して否定的ではないのですね」


村長「そうだ」


花陽「ならしっかり説明しましょう!村の人々に」


穂乃果「その方がいいと思います」


村長「……だが今更」


真姫「今ここに魔法使いがいるでしょう??信じない方が変よ、こんな凄い魔法使いが魔法を拒絶する村から生まれるわけないじゃない」


希「カードもやったほうがええっていっとるで?」


村長「………わかった」

翌日
ナイフルの宿


穂乃果「いやー!村の人たち信じてくれてよかったね!!おかげで夜遅くまでドンチャン騒ぎ」


希「でも、これでこの村の問題でウチらがしてやれることはなくなった。早く5人目を見つけないと」


海未「そうですよね、μ'sのメンバーを集めないと、花陽は違うのですから」


真姫「穂乃果はどう思う?」


穂乃果「……やっぱり、花陽ちゃんがμ'sじゃないのはおかしいよ」


穂乃果「…花陽ちゃんに会いに行こう!!」


海未「その必要はないようですよ」


穂乃果「え?」


コンコン


穂乃果「あ、はーい!」


ガチャ


花陽「ど、どうも。今日、発たれるんですよね?」


希「そーやで」



穂乃果「花陽ちゃん、ナイスタイミングだよ!」


花陽「え?え??」


穂乃果「やっぱり花陽ちゃんはμ'sだよ!」


花陽「えっ!?!?」


穂乃果「花陽ちゃんがμ'sじゃないなんてしんじられないよ…」


海未「穂乃果、花陽はネックレスがないのです。私たちだって残念ですけども」


花陽「あ、あの!」


希「どうしたの?そういえばやけにこれから旅に出ますって感じの格好だけど」


花陽は杖を背負い、カバンを持ち、魔法使いのユニフォームとも言うべきローブを着ていた。


花陽「え、えーっと、朝起きたら首にこれが…」


花陽が取り出したものはμ'sがつけているネックレスの緑色verだった


花陽「穂乃果さんたちのと似てたのでもしも!と思って来ちゃいました」


海未「それは間違いなくμ'sの証…」


真姫「……決まり、ね」


穂乃果「やっぱり!花陽ちゃんもμ'sだったんだよ!!選ばれし女神だったんだよ!!」


花陽「え、えーと!なので旅にお供させてください!!」


花陽は手を差し出す


穂乃果「よろしくお願いします!」


穂乃果はその手を握る。


海未「無事、5人目も見つかりましたね」


真姫「…希!次の目的地は?」


ピロッ


希「カードか、次はリムケトって言っとる」


花陽「リムケトですか…結構遠いですね」

穂乃果「5人目の女神、小泉花陽ちゃんも加わった!!目指せリムケト!!!」


穂乃果「よーし!!!れっつごーー!!!!」


みんな「おーっ!!」



【5人目】end


次回のラブライブ!

#5【大銀河宇宙No.1シーフ】

小泉花陽

職業:魔法使い
武器:杖


HP:10
MP:26
ちから:4
みのまもり:6
まりょく:15
すばやさ:12
おうよう:13
(おうようとは魔法を様々なことに応用する技能)


魔法
フレア(炎の魔法)
ウォータ(水の魔法)
サンダー(雷の魔法)
ウィンド(風の魔法)
ブリザード(氷の魔法)
ヘヴンストライク(天から風を呼び出して切り裂く上級魔法)
リフレクト(魔法を弾く魔法)

一旦ここまで!

ちなみにこれは花陽のレベル1のステータスです

今のみんなは15くらいだと思ってください

前回のラブライブ!


魔法を拒んでいた村の魔法使い、小泉花陽とμ'sの力で本来の姿へと戻ったナイフル!μ'sたちは宴を楽しみ、ナイフルから出発することにした、がその時、花陽ちゃんがμ'sの証であるネックレスを握りしめ旅に同行させて欲しいと頼みに来た!穂乃果ちゃんはは信じていたとでも言うように快く了承し、μ'sは5人となってリムケトへ旅立つ!
これから、なにが起きるんやろうね?
(声:東条希)
前回のラブ(ry

#5【大銀河宇宙No.1シーフ】



花陽「あれがリムケトですね!」


真姫「へぇ、海の街ってだけはあるわね。大きな船も停まってる」


穂乃果たちはナイフルを出て、一週間やっとリムケトが見えてきた。


穂乃果「も、もう歩けない…」


海未「確かに疲れましたね…」


希「オトノキザカに次いで大きな街、リムケト。これはオトノキザカより大きいんやないの?」


真姫「確かにそう見えなくもないわね」


穂乃果「は、はやくご飯食べようよ!!」


海未「それが好ましいです…」


希「二人とも情けないなぁ」


花陽「さすがにこの一週間、私の作ったおにぎりと現地調達した食料だけでは辛いですよね」


真姫「まぁもう日も暮れるし、食べましょうか」


穂乃果「やったー!!!!」




リムケト

穂乃果「人いっぱい…」


海未「失礼しますが、宿屋はどこにあるでしょうか?」


街の人「宿屋ならここをまっすぐ行けばつくよ」


穂乃果「よし!レッツゴー!!!」


真姫「ちょっ!走らないでよ!」


私達μ'sはこの一週間で花陽ちゃんとかなり打ち解けました!穂乃果は花陽ちゃんとパンかごはんかで言い合ったりもしたけど、楽しい一週間でした!!
花陽ちゃんが仲間に加ったことでかなり戦力が上がってここらの敵も軽く倒せるようになったんだよ?

…………


穂乃果「満室!?」


宿屋の店員「申し訳ありません…本日は全部屋が埋まっております」


穂乃果「そ、そんな…」


海未「こうなったらとりあえず食事だけでもしましょうか」


花陽「あ、あの!」


真姫「?」


花陽「い、行きたいところがあって…」






穂乃果「こ、ここ?」


花陽「はい!!」


『ごはんや 神秘の白』


花陽「ごはん専門店です!!さっき見かけて…」


海未「ご、ごはん専門店があるとは…」


希「ま、えーんやない?試しに」


穂乃果「そうだね!」









海未「本当にごはんしかありませんでしたね…」


真姫「私、あんまりお腹いっぱいになってないわよ」


花陽「とても美味しかったですね!!」


希「せ、せやね」


穂乃果「さてと、お腹もいっぱいになったとし、6人目を探そう!」


真姫「どこにいるのよ、この広い街の」


穂乃果「んー………とりあえずお金はあるからいろいろなところ回ってみるー?」


穂乃果は歩き回ってると誰かとぶつかった


穂乃果「あっ!ごめんなさい!!」


ぶつかられた人は黒いフードをかぶっていて顔は見えない。


タタタッ…


穂乃果の方など見向きもせずに走り去っていった。


真姫「大丈夫?」


穂乃果「大丈……」


海未「ど、どうしました?」


穂乃果「財布がない……」


希「えっ!?」


穂乃果「そ、そんな!今持ってたのに!!」


真姫「まさか、さっきの人に盗まれた!?」


穂乃果「きっとそう!!えーっと…さっきの人は……」


穂乃果はよく目を凝らすが見つからない


海未「その人ごみの中から探すのは不可能に近いかと…」


穂乃果「そ、そんな……これじゃあ私たち無一文………」


真姫「……なら稼ぎましょう」


花陽「稼ぐ?」


真姫「こっちよ」


花陽「ここは……酒場?え?私たち未成年ですよね?」


真姫「私の格好見てわからない?踊って稼ぐのよ」


穂乃果「その手があったね!」


真姫「音源はあるわ、任せなさい。がっぽり稼いであげるから!」


真姫がドアをあけると、そこには賑わった酒場があって、ステージを見ると1人の踊り子が踊っていた。


???「痛さも本気・悪いが本気さ それがにこの女子道・」


ステージの上の踊り子は踊っているが誰も見向きしていない。
曲が終了しても、誰も何も言わない。


真姫「準備してきたわ、ちょっと踊ってくるわね」


真姫がステージの上に上がると、酒場の人たちは少し意識を向けてくる。


???「な、なによアンタ」


真姫「どいて、踊り子さん。これから私が歌うの」


???「えっ!?そ、そんな、このステージは今日は貸切のはず…」


真姫「店長さんに聞いたら好きに使ってって」


すると曲が流れる、Mスタだ


真姫「Welcomesong.....」





真姫「一曲でがっぽり稼げたわね」


穂乃果「やっぱりすごいよ!真姫ちゃん!」


???「ちょっと!!」


μ'sは声のほうを見る


???「あんた勝手にステージ上がって、ふざけないでよ!!」


真姫「なによそれ、いいって言われたから使っただけよ。なにか疑問があるなら店長さんのところ行きなさいよ」


穂乃果「…見つけた」


???「え?」


穂乃果「にこちゃん!!!」


にこ「な、なんでにこの名前を…」


穂乃果「にこちゃんだ!にこちゃん!!」


にこ「あ、あんたら誰なの?」


穂乃果はμ'sのメンバー集めの旅をしてることと魔王を倒すこと、そしてにこがμ'sのネックレスを持ってないか?と説明した。


にこ「……あんたらが最近話題のμ'sってわけね、それでμ'sの証のネックレスを持つ女の子を探してる、と」


にこ「……とりあえずうち来なさい」


穂乃果「いいの!?」


にこ「今日宿が満員なんでしょ?だったらうちに泊まって行きなさい」


希「初対面の相手にそんなことしてええの?」


にこ「あんた達は天下のμ's様御一行でしょ、うちに泊まってくれるのなんて光栄よ」


海未「そういうものでしょうか?」


にこ「そういうものよ、来なさい」


にこの家は賑わっている通りの裏のぼろっちい家だった。


にこ「ただいまー」


μ's「お邪魔しまーす」


にこが玄関を開けると家の奥から女の子二人と男の子1人がきた。


こころ「おかえりなさい!お姉様!!」


ここあ「おかえりー!」


虎太朗「…」


穂乃果「妹さんたちだよね?」


にこ「そうよ、先に来た方から、こころ、ここあ、虎太朗よ」


こころ「よろしくお願いします!」


真姫「可愛い…」


希「癒されるね〜」


にこ「とりあえずリビングでくつろいでて、ぼろっちいから居心地はよくないかもしれないけど」


海未「では…」


花陽「お言葉に甘えます」






にこ「今日のご飯はカレーよ!」


こころ「カレー!」


虎太朗「カレー好きー」


穂乃果「ま、またごはん…」


海未「穂乃果…ファイトです…」


穂乃果「それは私のセリフだよ海未ちゃん、顔が引きつってるよ」


希「ちゃんと残さないで食べるんやで?」

リアルが忙しくて投下できてません!
ごめんなさい!!

もうすぐ忙しい時期終わります!

穂乃果「も、もう無理!本当に無理だよ!」


海未「でも美味しかったです」


にこ「ごはん食べてたなら言いなさいよバカ」


こころ「お姉様!とても美味しかったです!!」


虎太朗「眠いー」


にこ「もう10:00ね、じゃあ3人ともお布団に行こっか」


ここあ「はーい!虎太朗、行くよーっ」


虎太朗「眠いー」


にこと妹達は奥の部屋へ消えていった


真姫「賑やかな家族ね」


希「せやねー、妹ちゃんたち可愛いし」


穂乃果「穂乃果、限界ですっ…」


海未「限界とは越えるためにあるのですよ!」


花陽(自分に言い聞かせてるのかな…?)





10:15


にこ「ごめんなさいね、今寝かしつけてきたわ」

真姫「…なんで踊り子をしてるの?」


真姫の質問で空気は張り詰める


にこ「…」


にこ「決まってるじゃない、あの子達を育てるにはお金が足りないの。だから働いて稼いでるのよ、そしてなにより踊り子が昔からの夢だったの」


真姫「……でも稼げてないみたいだけど」


にこ「いいじゃない、生活はできてるんだし。あんたみたいな売れっ子にはわからないわよ、スター西木野真姫!!」


穂乃果「真姫ちゃんが何者か知ってたの?」


にこ「そりゃあ耳に入ってくるわよ、オトノキザカのスター西木野真姫の名前くらい。街の人は顔まではわからないみたいだけどね」


希「そーいや、にこちゃんはμ'sなん?答え聞いてないけど…」


にこ「…μ'sではないわ、そんなネックレスない」


穂乃果「そ、そんな…」


花陽「でも、穂乃果さんの元いた世界でにこさんがμ'sなら、私みたいにネックレスが出てくるんじゃ…?」(小声)


穂乃果「その可能性はあるね」(小声)

にこ「とりあえず寝なさい、疲れてるんでしょ?このリビング使っていいから」


海未「ありがとうございます!」


にこ「いーのよ、じゃあ私は自分の部屋で寝るわね。おやすみ」


穂乃果「おやすみにこちゃん!」


にこは自分の部屋に入っていった。


希「じゃあウチらも寝よ」


花陽「そうですね」









0:35


ガサゴソ…ガチャッ


真姫「ん……んんっ…何?」


真姫は謎の音で目を覚ます。

真姫は不思議に思い部屋を見渡すと、μ'sのみんなは全員寝ているし、妹達の部屋を覗いても三人とも寝ている


真姫「おかしいわね…」


真姫がにこの部屋をノックして入ると、


真姫「い、いない…?」


そこににこはいなかった。





真姫「星が綺麗…」


真姫は家から出て散歩をしていた。
歩いてるのはにこの家の近くの路地裏


???「うわっ!!」


路地裏の隅で声がした、そこを見ると男の人が困ってそうに立っていた。


真姫「どうかした?」


男「スリだ!やられた!!」


男はそう言って指を指した方向にはフードを被った何者かが走っていた


真姫「まかせて、捕まえるわ!」


真姫は追いかけるために走り出した!


真姫「待ちなさい!!」


スリ「…」


スリは無言で走り続ける


真姫とスリの間は徐々に縮まっていく、するとスリは3メートルはある壁をダッシュで駆け上がって、屋根の上を走り出した


真姫「ヴェェッ?!なんて運動神経…」


真姫は見失わないように視線をそらさないようにしつつ、走り続ける
するとスリは屋根から降りると、建物と建物の隙間の道に入った


真姫「そんな狭いとこ……」


真姫も後を追うが、狭い道のため走るのが遅くなってしまう。
だがスリは初めとまったく変わらないスピードで走っている

真姫「わかりきってるってわけね…」


真姫とスリの感覚は広がり続ける


スリが大きな道に出て、右へ走り出すと、スリが転んだ


真姫「えっ!?」


スリの足元にはカードが、どうやら飛んできたカードで転んだようだ


希「悪さはあかんで〜」


真姫「希…」


希「真姫ちゃんが外に行くからなにかと思えば、スリと鬼ごっことはね」


真姫「いいでしょ別に」


真姫「さて、スリさんあの人のものを返して」


そういって真姫がフードをめくると、



スリは矢澤にこだった

投下やで

にこの家
1:00


真姫「そこに座りなさい」


にこは真姫に座らせられる


穂乃果「んー?どーしたのー?」


それに気づいて寝ていたμ'sのみんなが起きた。


海未「一体何が?」


真姫「彼女が盗みを働いていたの」


花陽「ええっ!?」


穂乃果「本当なの?にこちゃん…」


にこ「…本当よ」


穂乃果「なんでそんなことしたの!?」


にこ「静かにしなさいよ、妹達が起きるでしょ」


真姫「で、どーなの?」


にこ「…あんたらに嘘は通用しないわよね」


にこ「盗みは三日に一回の感覚で夜中に行ってたわ」


海未「っ…」


真姫「踊り子として儲からないから?」


にこ「そうよ。踊り子だけじゃ家族四人で生きていけないの」

にこ「ママはよく出張に行く人だったから家にいなくてね、お金もなかったわ」


にこ「そしたら小さい頃に踊り子に憧れ出した。でもね、踊り子になるためにはお金が必要だった、だから盗みをしだした」


真姫「幼少期から盗みをしてたの?」


にこ「そうよ」


希「だからあんなに身体能力が高かったんやね」


にこ「…街の晒しものにでもなんにでもしなさい!盗みを働き続けてきた悪党の私を…」


穂乃果「にこちゃん…」


にこ「盗みをしなかったら妹達が生きていけないの、だから仕方なかったのよ」


パシィン!!!


真姫がにこの頬を叩いた。


にこ「っ……な、なにすん


真姫「ふざけないでよ!!そんなお金で妹達が喜ぶと思う!?思わないわよ!」


にこ「何度も言わせんじゃないわよ……仕方なかったの!!妹達を生活させるにはそれしかなかったの!!!私だってしたくなかったわよ!!」


ガラガラッ


戸が開いた


虎太朗「おねーちゃん、どーかしたー?」


虎太朗が寝ぼけながら言う


にこ「な、なんでもないよ虎太朗。起こしちゃってごめんね」


虎太朗「……仲良くね〜」


ガラガラッ


にこ「……ごめんね、虎太朗、こころ、ここあ………ダメなお姉ちゃんで…ごめんね……」


にこは崩れ落ちて泣く。
にこのかすれた泣き声だけが部屋に響く。


希「にこっち、泣かないで」


にこ「に、にこっち?」


希「ええやろ、そーやって呼んでも」


そう言って希はテーブルの上にとあるチラシを置く。


花陽「これは…?」

希「一週間後にリムケトで行われるリムケト祭のチラシや」


にこ「ここのステージで私を見世物にするの?」


希「ステージってとこはあっとるな」


穂乃果「え?」


希「このパフォーマンスの祭典の優勝賞金は50万Gなんよ」


穂乃果「ごっ…」


海未「50万…」


希「にこっち、これに出てみたらどうやろか」


にこ「はぁ!?あのね、リムケト祭は大きな大会だから地方からも有名パフォーマーが来るのよ!?しかも出場には有名なパフォーマーに渡されているチケットがないと出れないの!」


希「そこは、彼女がなんとかしてくれると思うで」


希は真姫の方を向く。

真姫はにこを見つめる


真姫「盗みをして後悔してるのなら、この大会で優勝して、胸を張って生活させてやりなさい」


にこ「また言わせる気?リムケト祭には


真姫「チケットならあるわ」


真姫はカバンからチケットを取り出す


にこ「なっ…!?」


真姫「オトノキザカにいた時に送られてきてたの、これで出場条件は満たされてると思うけど?」

にこ「…で、でも私じゃ優勝は…」


穂乃果「じゃあ私たちも出るよ!」


海未「えっ!?」


穂乃果「私達も一緒に出る!いいよね?真姫ちゃん!」


真姫「私のセリフ取らないでよ穂乃果…」


海未「みんなということは…わたしもですか!?」


穂乃果「海未ちゃんも花陽ちゃんも希ちゃんも!!」


花陽「で、できるかなぁ…でも、かんばります!」


海未「……そうですね、にこさんのためにも一肌脱ぎましょう!」


希「にこっちのためやしね」


真姫「当然私も参加よ」


穂乃果「穂乃果もねー!」


にこ「……どうしてあなたたちはそこまでできるのよ……こんな悪党に…」


穂乃果「困ってる人がいたら助ける、それがμ'sだよ」


μ'sのみんなが頷く。


にこ「μ's……」


にこ「……わたしなんかが言えることじゃないんだけど………一緒に出てください!」


穂乃果「もっちろん!!」



翌日


真姫「参加エントリーはしてきたわ、グループ名はμ's、ジャンルは踊り、代表者名は矢澤にこ」


にこ「ちょぉぉっとぉぉ!!なぁに人の名前勝手に使ってんのよ!」


真姫「もうエントリーしちゃったわ」


真姫はμ'sのみんなを連れてご飯屋に来ていた。


真姫「さてと、じゃあ早速どんなものにするか決めていきましょう」


穂乃果「おーっ!!」


真姫「とりあえずセンターはにこちゃんね」


にこ「し、仕方ないわねー」


花陽「にこちゃん声が震えてるよ…」


にこ「う、うるさい!花陽!!」


あれからみんな敬語は使ってないよ!凄いよね!!元いた世界みたいにすぐ打ち解けてるんだよ


真姫「はいはい、じゃあ作るわよ」















真姫「じゃあこの曲でいきましょう、振り付けは……穂乃果ね、私は曲を作るから」


穂乃果「………」


希「穂乃果ちゃん?」



穂乃果「えっ!?あ、うん!振り付けね!!まかせて!」


真姫「衣装はなんとかしておくわ、じゃあ練習しましょう」














そして、数日

リムケト祭前夜


穂乃果「ふいいい…練習疲れた…」


μ'sとにこは裏路地の広い場所でこの一週間練習してきた。


真姫「曲に歌も入れれたし、合わせもできたし、あとは本番だけね」


曲作ったり、歌を入れる機材は店から借りてるんだよ!





にこの家


こころ「おかえりなさい!」


にこ「ただいまー!いまご飯つくるね」


ここあ「実はもうつくってるんだよ!」


こころ「こころとここあで作りました!明日頑張ってほしくて…」


にこ「二人とも……ありがとう!!」


海未「いい妹達ですね」


穂乃果「うん!」


ガラガラッ


にこ「虎太朗…」


虎太朗「できたぁ」


虎太朗の手には絵があった


にこ「この6人って…」


虎太朗「みゅーずー」


にこ「虎太朗…」


虎太朗「明日がんばれー」


にこ「虎太朗も…ありがとう!」


にこ「よーし、ご飯にしよっか!!」


みんな「はーい!」


妹達が寝静まってから……


にこ「みんなに話があるの」


真姫「なに?」


花陽「どうしたの?」


にこ「この一週間ありがとう!私が盗みをしなくていいように迷惑かけて、ごめん」


真姫「何言ってんのよ、私たちはやりたくてやってるの、迷惑じゃない」


みんなも頷いてにこを暖かく見つめる


にこ「…みんなに、話さないといけないことがあるの」


にこはそう言って押し入れへ…
戻ってくると、手には小さなケースがあった。
にこはそれをテーブルに置いて、開けた。


穂乃果「こ、これは…」


ケースの中には、ピンクのμ'sの証のネックレスが入っていた。


海未「どういうことですか?ない筈では…」


にこ「本当はあったの、でもこれがあるって言ったら旅についていかなきゃならない、でもうちには妹達がいたからついていけないの、ごめんなさい」


穂乃果「…大丈夫だよ、にこちゃん!ありがとうね?話してくれて」


にこ「穂乃果…」


希「…これでらウチらは本当にμ'sやね」


花陽「そうだね、にこちゃんは6人目!」


海未「そうですよ、一緒に行けなくても、仲間です」


真姫「だから明日、全力でやりとげるわよ」


にこ「みんな……」


希「にこっち涙でとるよ?」


にこ「っ!?あ、汗よ!!」


にこは目をこすって立ち上がる


にこ「明日、絶対優勝するわよ!」


μ's「おーっ!!!」

#5【大銀河宇宙No.1シーフ】 end...

次回のラブライブ


#6【みんながセンター】

さて、戦闘という戦闘が何一つ無かった#5いかがでしたでしょうかw
RPGにもありますよね?
戦闘しないイベント。

転職イベントと合体技のことなのですが……
いいですねwwww
早速今あるプロットに捻り込み中ですw

みんなの感想やこーしたら良くなると思うよ!などのお言葉がエネルギーとなってやる気が出ますw
こまめにチェックして感想などがあったら嬉しいものですよwww

では、長々しく失礼しました!
(またリアル忙しくなりそう)

前回のラブライブ!

私が入って5人になったμ'sはついにリムケトに到着!!リムケトを巡っていると、踊り子をしていたにこちゃんを発見!にこちゃんは妹達を育てるために踊り子をしてたんだけど、お金が足りなくて盗みも働いていた。そこでμ'sはにこちゃんがセンターで、リムケト祭に参加して優勝し、50万Gを手にすることを決意した!しかもにこちゃんは6人目の女神だった!

(声:花陽)

当日


リムケト祭会場前


穂乃果「で、でかっ!」


にこ「ウェイスト大陸でも一番大きなアリーナよ、それくらい規模が大きいってことよ」


海未「各地からということは、ウェイスト大陸以外の大陸からも来るのですか?」


にこ「結構来るわよ」


にこ「でも


花陽「でもやることは変わらないよ!頑張ろうね!」


にこ「ちょっと花陽!私のセリフ取らないで!」


花陽「あっ!?ご、ごめん!にこちゃん!!」


真姫「さ、行くわよ」


希「そういえば真姫ちゃんはなんでそのチケット持ってきてたん?」


真姫「チケットは使えそうだったから持ってきたのよ、使わなくても売れるかもしれないし、他にもウェイスト大陸以外から来た招待状やチケットも持ってきてるわ」


海未「用意周到な訳ですね、さすが真姫」


真姫「べ、別に!」


こころ「お姉様方、頑張ってくださいね!」


虎太朗「ファイトー」


ここあ「おねーちゃんがセンターで歌うんだよね?楽しみ!」


にこ「んー、ちょっと違うかな」


ここあ「?」


にこはμ's全員の顔を見合わせて言う


にこ「μ'sはみんながセンターなのよ!」



#6 【みんながセンター】

司会「さて、今年も始まったリムケト祭!!今年も各地からパフォーマーをお呼びしています!!優勝したチームには50万G!!さぁみんな!用意はいいか!?」


会場「イエーーーイ!!!」


司会「それではまず一組目ーーー」


真姫「始まったわね」


にこ「緊張するわね」


真姫「あら、弱音?」


にこ「いい緊張よ、ワクワクするの」


真姫「…ふーん」


にこ「な、なによ!?」


真姫「いいえ別に、楽しみましょう」


にこ「…そうね!」


μ'sは最後の発表になるため、出番まではまだ時間があった。
にこと真姫以外は観客席に居る。


真姫「私たちも観客席に行きましょう」


にこ「そうね」










そして、

司会「さて!長きに渡ったリムケト祭のパフォーマーも次が最後だ!」


司会「次の組は、オトノキザカのスター西木野真姫が居る踊り子グループ、μ's!!!」


観客「yeah!!!!!!!!!」


μ'sのみんながステージの上に登る、真ん中のにこが一歩前に出る。
観客はそこで少しざわつく


にこ「みなさんこんにちわ!μ'sです!!」


にこ「私はこのリムケトでずっと踊り子をしてきましたが、中々人気が出ずにいました。でもそんな私にこの子たちが希望をくれました!」


にこ「私達μ'sはみんなを笑顔にさせます!!」


にこは一歩下がり、横のみんなと顔を合わせてから前を向く。


にこ「聞いてください


夏色えがおで1、2、Jump!」




μ'sが水着の衣装で夏色えがおで1、2、Jump!を歌いきると観客からの拍手が鳴り響いた!


観客「すげー!!すげぇよ!!!!」


観客「にこちゃんずっと応援してたよ!!可愛いよーー!!!」


観客「他のみんなも可愛いぞ!!」


観客「μ'sすげー!!!!」


μ's「ありがとうございました!」


するともう一度観客からの拍手が鳴り響いた……





控え室


μ'sのみんなは脱力していた。


にこ「成功…よね?」


花陽「大成功だよ!!やったねにこちゃん!」


希「すごい声援やったなぁ」


海未「初めてあんなに人から声援を貰いました」


真姫「私だってあんなに貰ったことはないわよ。……穂乃果、大丈夫?」


穂乃果「えっ!?だ、大丈夫だよ〜」


希「終わってからなんか心ここに在らずって感じやけど」


穂乃果「……懐かしいんだ、この感覚」


真姫「懐かしい?」


穂乃果「うん」


にこ「どういうこと?」


穂乃果「穂乃果が元いた世界では、μ'sはアイド…踊り子グループだったんだ。むこうのμ'sもにこちゃんをセンターにしてこの曲をやったんだよ〜、それが懐かしくなって…」


にこ「全く同じ曲なの?」


穂乃果「振り付けまでいっしょだよ〜」


花陽「これはもう偶然じゃないですよね…」


海未「穂乃果がなぜこっちに来たのか……未だに分からないんですよね」


穂乃果「うん…」


真姫「…私達の目標はμ'sを集めること、でも今は目の前のこと」


穂乃果「…うん、そうだね!」


アナウンス『出場者はステージに上がってください』


にこ「結果発表……行きましょう」








司会「今年のリムケト祭もかならレベルが高かったですね……では、これから結果発表です!!」


観客「まってましたー!!!」


司会「今年は激戦でしたが、そんな激戦を制したのは……」


にこ(お願い……)





司会「μ'sです!!」




μ'sが発表されると観客から凄まじい量の歓声と拍手が聞こえる


にこ「やった!!やったのよ!」


真姫「やったわね!にこちゃん!!」


他のμ'sのメンバーも喜んでいる。


司会「μ'sのみなさんは前へ」


司会「代表者2名前へ」


穂乃果「にこちゃんと真姫ちゃんだね!」


にこと真姫は前へ出る


真姫はトロフィーを、にこは賞金を受け取る
その時も観客からは歓声が。


司会「ではここで矢澤にこさん、お願いします」


にこはマイクを受け取って一歩前へ。


にこ「本当にありがとうございました!!優勝できたのはメンバーのみんながいたからです!」


にこはそう言うと観客席の妹達を見つめ、そして口を開いた。


にこ「…リムケトの夜に泥棒が出るのはご存知だと思います」


μ's「!?」


にこ「……その泥棒は、私です」


その瞬間会場はざわつく。


真姫「にこちゃん!?」


にこ「いいの、決めたことだから」


にこはもう一度前を向き、小声でつぶやく。


にこ「みんな、ごめん」


にこはマイクを強く握って喋る。


にこ「そこで盗んでしまったお金を、この賞金を使って返します!」


穂乃果「にこちゃん!?」


観客はざわざわしている。


にこ「私の家庭は貧しく、私の踊り子の仕事だけでは到底妹達を育てられず……生活のために盗みを働いていました。本当にごめんなさい!!」


こころ「お姉様!!」

こころとここあ、虎太朗はステージの上に上がっていた。

観客たちも驚く。


にこ「っ……」


こころ達はにこに迫る。


こころ「どうして言ってくれなかったのですか!?」


にこ「えっ…?」


ここあ「相談してほしかったよ!!」


虎太朗「おねえちゃんのばか」


こころ「相談しないで1人でなんとかしようとして……そんなの嬉しくないです!!」


にこ「…ごめんね」


こころ「おねえちゃん1人に大変な思いはさせたくないんです…」


ここあ「私達だって家のことはできるもん!」


虎太朗「無理はだめ」


にこ「許してくれるの…?私を」


こころ「許すも何も無いです!お姉様に自分のしたいことをして欲しいです!!私達はお姉様が大好きなんですから!」


ここあ「そうだよ!嫌いになるわけない!」


虎太朗「おねえちゃん好き〜」


にこ「み…みんな!」


にこは妹達を抱く。

すると観客から拍手が…


にこ「えっ…?」


観客「金なんて返さなくていいぞにこちゃーん!!」


観客「その通りだ!妹ちゃんたちのために使われてたんなら全然文句は無いぞ!!」


観客「むしろあげたいくらいだ!!」


にこ「みなさん……」


にこは涙を拭く。


にこ「本当にありがとうございます!!」


穂乃果「凄いね、にこちゃん」


希「せやなぁ」


真姫「…よかったじゃない」









帰り、着替えをしてアリーナの外に出たμ'sと妹達。


にこ「今日はご馳走ね!」


こころ「観客のみなさんからも色々貰いましたしね」


そう、あれを見た観客からお金や食べ物をたくさん貰っていた。


にこ「今夜はご馳走ね!」


にこ「あんたらも食べていくでしょ?」


穂乃果「もっちろん!」


海未「少しは遠慮してはどうなのですか…?」


ここあ「あ!ママだ!!」


ここあが指差した方にはにこの母が立っていた。


ここあ「ママーっ!!」


にこママ「あっ!みっけたーー!!」


にこママが駆け寄ってくる。


にこママ「お疲れ様、μ'sのみんな」



にこはμ'sの方を振り返る


にこ「ってなわけだから、にこも旅に同行させて頂戴!」


穂乃果「もちろん!」


海未「当然ですよ?」


希「断るわけないやーん」


花陽「これからもよろしくねっ」


真姫「……私が先輩よ?」


にこ「はぁっ!?歳は私が上よ!」


てなわけで、にこちゃんもμ'sとして旅に同行してくれるようになりました!!




#6【みんながセンター】end……

次回のラブライブ!


#7【6人目】

にこステ
(Lv1のステータスです)

矢澤にこ

職業:シーフ
武器:ナイフ(複数)


HP:12
MP:13
ちから:9
みのまもり:8
まりょく:7
すばやさ:13
にこにー:13


ではとりあえずここまで!

前回のラブライブ!

ついにリムケト祭当日を迎えたにこ達μ's。にこ達は夏色えがおで1、2、Jump!を歌いきって見事優勝!賞金の50万Gを手に入れたわ!!にこはそこで盗みのことをカミングアウトしたのだけれど、妹達の思いを感じて街の人たちは許してくれたの!そしてママも帰ってきて、にこはμ'sの旅についていくことを決めた!ラブリーにこにーが入ったら百人力にこ☆

真姫「気持ち悪い」


にこ「ちょっと!!」


(あらすじ:にこ、特別参加:真姫)

リムケト祭から2日……

夕方5時。


海未「だいたい買うものは買いましたね」


花陽「ポーションも買いましたし、踊り子大辞典も…」


真姫「花陽が隠れ踊り子オタクとはね」


花陽「好きなものは好きなんです!」


にこのぞほのは家で夕飯の用意、うみまきぱなは明日にリムケトから旅立つための準備をしていた。


海未「では帰りましょうか」


真姫「そうね」





ガラガラッ


海未「今帰りました!」


にこ「ちょうどいいわね、今夕飯ができたわよ」


真姫「にこちゃんのお母さんは?」


にこ「用事を済ませてくるって言って15分くらい前に出てったわよ」


花陽「そうなんだ……あれ?妹ちゃんたちは?」


穂乃果「えっ?花陽ちゃんたちと一緒じゃないの?」


海未「私たちは見てませんが……」


にこ「おかしいわね、夕飯の時間の15分前には帰ってくる子達なのに…」


希「…あれ、なんやろか?」


希が指差した場所には玄関ドアが、そのドアの隙間に紙が挟まっていた。

真姫「なにかしら?」


真姫は拾って読む


真姫「『妹達は預かった、19:00にリムケト西ブロックの廃墟倉庫にて待つ』、これは……」


希「誘拐、やな」


にこ「まさか洗濯物を干してる間に…!?」


真姫「まだ何か書いてるわ、『矢澤にこ一人で来ること』」


穂乃果「にこちゃん一人……」


にこ「…大丈夫よ、妹達のためよ。」


海未「ですがそれでは50万Gが……」


花陽「…奇襲というのはどうでしょう?」


海未「奇襲?」


花陽「にこちゃんが取引をしてる間に私達で奇襲して妹ちゃん達を取り返すんです!」


海未「…それしかありませんね〜」


真姫「…でもいいの?失敗したら妹ちゃんたちがどうなるかわからないのよ?」


にこ「……あんたたちを信じるわ、それでいきましょう」


ペラッ


希「カードも成功するっていっとるで」


穂乃果「……こんなことするなんて、許せない!」

19:00


リムケト西ブロックの廃墟倉庫


ガラガラッ


悪人A「しっかりと来たか、矢澤にこ」


にこが中を見渡すと、そこまで広くない倉庫だがその倉庫の中心に妹達がナイフを突きつけられており、悪人は全員で9人いる。


悪人A「しっかりと持ってきたか?」


にこ「その前に、妹達の安全を確認させて!」


悪人A「おい、喋っていいぞ」


こころ「お姉様!ダメです!それを渡しては!!!!」


ここあ「逃げておねーちゃん!」


虎太朗「…」


悪人A「元気だろ?」


にこ「……」


一方奇襲組


窓から潜入する作戦で、にこから見て右の窓にまきのぞ、左にうみほのぱながスタンバイしている。


希「中心かぁ……これは難しいね」


作戦では、窓から海未と花陽と希が悪人をスナイプ、穂乃果と真姫とにこがその隙に妹達を救出する手数だ。
スナイプ希タイミングは海未が出す。


海未(………悪人が妹達の周りに3人、にこに話しかけてる悪人が1人、にこを見張っている悪人が1人、各裏口を見張っている悪人が4人。中々厳重ですね)


すると悪人の1人が妹達から離れた


海未「!!」


海未は手を振り上げて合図を送る。
それと同時に矢とカードと魔法の氷が飛んできて妹達の護衛の二人とにこを見張っていた悪人をしとめた!
にこはそのチャンスを見てすかさず妹達に向かって走り出す、悪人Aはにこを捕まえようとするがにこの身のこなしには追いつけない!!

にこが走り出すと同時に真姫と穂乃果も突入して妹達の周りを陣取ろうとする!が、

穂乃果と真姫に木の棒が振り下ろされて穂乃果と真姫はその衝撃で倒れこんだ。


穂乃果「かはっ…」


2人を攻撃したのは隠れていた悪人、そして妹達の元へ向かうにこを捕まえたのはロープだった!そのロープを放ったのも隠れていた悪人だった!


にこ「しまっ!?」


バタッ!


にこは倒れこむ、窓から援護用としていたうみのぞぱなの背後には隠れていた悪人がいて、窓の外から倉庫の中へ放り込んだ!


ドサッ!!


そしてμ'sは取り押さえられる。


μ'sは妹達の前に連れられて、座らされる。
μ'sを取り囲む悪人はノックダウンしてる者を除いて11人。


にこ「不注意だったか…」


悪人A「もうキレたわ、このガキどもを殺してからお前らも殺す」


悪人Aはこころの首にナイフをつきたてる


にこ「こころ!!」


悪人A「お前らがそんなことするからだぜ?…くらえぇぇぇぇっ!!!」


悪人Aはナイフを振り下ろして、鈍い音と同時に赤い血しぶきが上がった。

全員が固まった。


血しぶきが上がったのは悪人Aの頭からだったのだ!!悪人Aの頭にはレンガが直撃しており、悪人Aは倒れこむ。それを見て妹達は気絶してしまった。


真姫「なに!?」


するとレンガが飛んできた方向にいた悪人3人が一瞬のうちに倒されてしまって気絶した。

なんとそれをやったのはにこの母だった。


にこママ「ふぅ…セーフセーフ」


悪人「何だテメェ!」


μ's達は悪人の隙を見逃さかった!
側の悪人を攻撃して気絶させる。


にこ「あんたらがそんなことするからこんなことになるのよ」


悪人は一掃された。
μ'sとにこママは妹達の元へ駆け寄る。


にこママ「気絶してるだけ、大丈夫よ」


海未「お強いのですね……」


にこママ「護身術を少しやっただけよ〜」


穂乃果(少しじゃないよ!絶対!!)


にこママ「対人戦闘は結構いけるのよ?」


悪人A「てめぇら……」


悪人Aが立ち上がっていた。

にこママ「レンガが頭にクリーンヒットしてすぐ立ち上がるとは……」


すると悪人Aの体から黒いオーラが漂い始めた。


花陽「…!!みなさん、気をつけてください!あれは闇の魔法です!!」


悪人Aの体の黒いオーラは悪人Aを包み込み、宙に浮く。
飛び出た黒いオーラは空中で具現化していき、最終的には3mはある、黒い大きな猿人になった!


海未「モンスター!?」


真姫「多分魔王からの刺客でしょうね」


穂乃果「にこちゃんのお母さん!妹ちゃん達を避難させてください!」


そう穂乃果が言うとμ'sは武器を構えて戦闘態勢に入る!


穂乃果「こういう敵は私たちμ'sの出番です!!」


にこママ「……わかったわ、気をつけてね」


にこママそう言って妹達を連れて外へ。


にこ「初めての魔物……」


真姫「にこちゃん、足引っ張らないでよ?」


にこ「それはこっちのセリフよ!全員、私の足引っ張るんじゃないわよ?」


猿人は大きな声で叫ぶと天井が破れて落ちてくる!
μ'sは当たらないように避ける。


海未「やる気満々みたいですね」


希「燃えるやん!」


花陽「頑張ります!」


穂乃果「よーし!あの魔物を倒して男の人を助け出すよ!!」

とりあえずここまで!
ここでパーティの確認!

高坂穂乃果【勇者】Lv17
園田海未【レンジャー】Lv20
西木野真姫【踊り子】Lv18
東条希【占い師兼召喚師】Lv21
小泉花陽【魔法使い】Lv19
矢澤にこ【シーフ】Lv23


ではまた!!

猿人「ヴォォォォォ!!!」


猿人はにこめがけて突進した!
にこは猿人を飛び越えて躱す。


希「かなり身軽やなぁにこっち」


真姫「希、行くわよ!」


希「はいはーい」


希はカードを真姫へ投げつけると真姫灼熱の舞を踊り、扇に火をまとわせてカードを猿人に向けて打ち返した!
猿人にクリーンヒットし、猿人は痛がる。


花陽「おそらく中の人を助けるには外側の邪気を断つしかないですね」


穂乃果「みんな!中の人を傷つけないようにね!」


海未「……」


海未は猿人の脛めがけて矢を放つ、猿人はその矢をうけてよろめく。


花陽「ウィンド!!」


花陽が放った風の魔法で猿人は切り裂かれる。


穂乃果「てぇい!!」


穂乃果はジャンプ斬りで猿人の頭を叩っ斬る。
だが猿人は穂乃果の攻撃はかろうじて受け止める。
猿人は力任せに穂乃果を吹き飛ばす!


穂乃果「きゃぁっ!!」


海未「力はある、ということですね」


猿人が姿勢を低くすると猿人の手のひらには黒いオーラが!
猿人はそのまま手を真姫の方に伸ばすと、猿人の手のひらから黒いオーラの気弾が放たれた!
気弾はかなり速く、真姫はよけれずに腹に受けた!

真姫「っ!?」


ドシャッ…

穂乃果「真姫ちゃん!」


真姫は立ち上がれない。


真姫「痛っ……」


希「大丈夫?」


真姫「なんとか……」


希は真姫にポーションを飲ませる。


花陽「今のは確実に闇の魔法です…しかも強力な」


猿人は急に振り向きにこに向けて気弾を放った!

しかし、にこは気弾を軽く躱す。
猿人は何度も連続で放つがにこはそれを躱し続ける。

穂乃果「にこちゃん凄い…」


にこ「なめないで!!」


にこはそのままナイフを2本とりだして猿人に向かって行く!
気弾を放って隙ができた猿人の懐に入り込み、ナイフで連続攻撃を放つ!!
すると猿人が切られた部分の黒いオーラが取り除かれて、悪人Aの顔が!


にこ「!!」


にこは手を突っ込んで一気に猿人から悪人Aを引っ張り出した!!


にこ「はぁぁぁっ!!!」


ズボッ!!


海未「ナイスですにこ!」


花陽「これで思う存分攻撃できます!」


穂乃果はもがいている猿人に突撃して攻撃する、攻撃は通っており、猿人は腕を振り回す!
穂乃果はその腕の攻撃を受けて地面に叩きつけられる!!
猿人はそのままもう片方の腕を振り下ろした!


花陽「リフレクト!!!!」


しかしその攻撃は穂乃果の前に張られた物理攻撃防御の魔法により止められた。


花陽「詠唱が間に合ってよかった…」


海未「こっちです!!」


海未は矢を放ち続ける

猿人は矢を腕で弾き飛ばし続ける。


真姫「束縛の踊り!!」


真姫が踊ると、猿人の周りに魔法陣が浮き出て猿人の動きを止めた!


真姫「今よ!希!!」


希「真姫ちゃんの束縛の踊り、いつぞやのギアントスパイダーの時よりも強化されてるやーん」


真姫「は、はやく…」


真姫は辛そうにしている、動きを止めるのが辛いのだろう。


希「まかしときー」


希「今回はキミや!アルファング!!」


そう言うと地面に並べられたカードの陣から白銀の狼が現れた!


希「アルファング、頼むで!」


アルファングは希を少し見つめてからジャンプして、氷を纏い、猿人に攻撃する!!


猿人「グァォォォォォォ!!」


猿人にかかっていた束縛の魔法は解けたが、猿人はその場に座り込んだ。


アルファングは陣の中へ帰っていった。


希「ありがとー!」

にこ「しょ、召喚術…」


猿人は立ち上がり、怒り狂ったように希の方へ突進した!
しかし、その前にはにこが立ちはだかった!


にこ「通さないわよ!」


にこも猿人に向かって走り出す!


真姫「馬鹿!体格差考えなさい!!」


にこ「まぁ見てなさい!!」


にこは猿人に突撃すると、衝突スフレ少し前にスライディングをして、手に持っていたフックを猿人の足にひっかけてスライディングで猿人の股をすり抜けた後に立ち上がり引っ張る!すると猿人はバランスを崩して倒れる!

にこはそのままジャンプして猿人の上に飛び上がり、ナイフを投げつけて猿人の背中に刺し、そのナイフの上に着地した


猿人「ギャオォォォォォォォォォ」


希「あっぱれやな…」


花陽「にこちゃん!どけて!!」


にこはそれを聞いて、ナイフを抜き取りバック宙で猿人の上からよける。


花陽は天に掲げていた杖を振り下ろした!!


花陽「ヘヴンストライク!!!!」


天高くから風の魔法が猿人に降り注ぎ、立ち上がろうとしていた猿人を切り裂き、地面に叩きつけた!!


ドォォン!!!


にこ「…すごっ」


しかし猿人は立ち上がろうとする。


海未「穂乃果!!」


穂乃果「うん!!」


海未は穂乃果が走り出して猿人に近くなるタイミングで矢に気を込め、ラブアローシュートを放った!!

穂乃果は剣に力を込めてジャンプし、猿人に向かうラブアローシュートに対してオレンジスプラッシュを放った!!


穂乃果・海未「ラブアロースプラッシュ!!!」


ラブアローシュートは橙色の斬撃波を纏って猿人を貫いた!!
猿人は倒れこみ、消滅した。

【翌日】


にこ「じゃあ、行ってくるね!」


にこママ「行ってらっしゃい、うちのことは安心しなさい」


こころ「行ってしまわれるのですね…」


ここあ「μ'sのみんなともっと遊びたかった!」


虎太朗「さみしい…」


にこ「あんた達は、もう悪人に捕まるんじゃないわよ?」


にこは妹達に目線の高さを合わせて言う。


妹達「うん!」


にこママ「みなさん」


にこママの言葉でにこ以外のμ's全員がにこママを見る。


にこママ「どうかお気をつけて…」


穂乃果「ありがとうございます!」


にこ「それじゃ、元気でね!お姉ちゃん世界救ってくるね!!」


妹達「ばいばーい!!!」


妹達とにこママはリムケトを出発するμ'sが見えなくなるまで手を振り続けた。


にこ「改めて、これからよろしくね」


真姫「改めすぎ」


にこ「なによ!?」


穂乃果「まぁまぁ〜」


花陽「希ちゃん、次は?」


希「次はレンドラスト大陸のマイルズやね」


海未「レンドラスト大陸といくことは、船に乗っていくということですか?と


希「せやね、だからこの先にある港町のオードランを目指すで」


真姫「リムケトから行けなかったの?」


にこ「リムケトからレンドラスト大陸に行く船は無いのよ」


真姫「不便ね…」

穂乃果「オードランまではどれくらい?」


希「徒歩なら2日くらいやね」


穂乃果「ふ、2日…」


花陽「大丈夫!おにぎりあるからね?」


にこ「はいはい、さっさと歩く」


穂乃果「…はーい」


こうしてμ'sは6人目の女神の『矢澤にこ』を仲間に加えてレンドラスト大陸のマイルズを目指す!!


#7【6人目】end………

次回のラブライブ

#8【ことりのおやつ】

にこ編終わったァァァァァァァァ!!!
疲れました|д・)


さて、次回も安定の仲間集め編なのですが、みなさんは次に出てくるキャラはわかったかな?ww

では、今回はこのへんで……

前回のラブライブコーナー割愛したいですすごくwwwwww

前回のラブライブ!

μ'sに入ることを決意したにこちゃん、でもそのにこちゃんの妹ちゃん達を誘拐してお金を得ようとする悪人が現れた!μ'sは力を合わせて、悪人から妹ちゃん達を助け出す!!でも、悪人の1人は闇の魔法で凶暴化してしまったのだけれど、μ'sが撃破!そして次の目的地はレンドラストへ行くためにオードランへ…


cv穂乃果

プロット作成中です!
ですが、リアルが忙しく…

これはかなり長編になりそうですw
なにか意見とかこうしたら?とかあったら書き込んでください!

とりあえずもうそろそろ落ち着く頃合いなので近日投下予定です。

あくまで予定です。

オードランに向かう途中の草原

真姫「そういえばにこちゃん」


にこ「何よ」


真姫「リムケトで私達のお金を盗んだのってにこちゃん?」


にこ「!!」


にこ「…ち、違うわよ〜そんなわけないじゃないの〜」


真姫「本心は?」


にこ「盗んでごめんなさい」


真姫「嘘つきは泥棒の始まりって昔からよく言うでしょ!?なんで嘘ついてるのよ!イミワカンナイ!!」


にこ「すでに泥棒だから〜にこにーはぜーんぜん気にしないんだもーん☆」


真姫「に、にこちゃん!!」


にこ「お、怒んないでよ真姫ちゃん!ごめん!ごめんってば!!」


真姫「謝って済むなら警備隊はいらない!!」


にこ「きゃぁぁぁぁぁっ!!??」


穂乃果「こっちだと、警備隊なんだね…」


海未「何か言いましたか?穂乃果」


穂乃果「なんでもないです…」


>>286
鳥とかドラゴンとかペガサスとかベッドとか島とか石とかね

>>288
ものすごくドラゴンなんちゃらですな

にこ「花陽、その指輪どうしたの?」


花陽「希ちゃんに貰ったんだよ〜」


にこ「ゆ、指輪を!?まさかそういう関係だったとは…」


希「ちゃうで!その指輪は魔法使い用の指輪で、オトノキザカからこっちに来る時に貰ったんよ!!変な誤解しないでよ!」


にこ「希慌て過ぎ、口調変わってるわよ?それにーー」


穂乃果「あれだ!!」
にこ「!?」


にこ「び、びっくりするじゃない!」


海未「あれがオードラン…」


真姫「とりあえず宿屋に止まりましょう?もう日が暮れるわ」


希「せやな」


穂乃果「よーし!ダーッシュ!」


穂乃果は走って行ってしまう。


にこ「穂乃果ってばよく疲れないわね」


海未「本当です、少し前まではすぐ弱音を吐いていたのに今では先頭を歩いてる。穂乃果の成長速度には度肝を抜かれますね」


穂乃果「おーい!はやくはやくー!」


にこ「今行くわよー!さ、いきましょ?」


真姫「は、走るの?何それイミワカンナイ!!」

翌日


穂乃果「オードランの宿屋、快適だったねー!」


にこ「あんたはのんびりしすぎなのよ?」


穂乃果「にこちゃんひどい…」


真姫「さ、クペリウへ行く船のチケットを購入しましょう?」


穂乃果「クペリウ?」


にこ「そういえば穂乃果はこの世界の人間じゃないんだったわね。ならいいわ!私が説明してあげる」


にこ「クペリウっていうのは、レンドラストの港街のなかでもかなり大きい街で、目的地のマイルズの近くにあるのよ。だから私達はそこを目指しているわけ、わかった?」


穂乃果「なんとなくわかった!」


花陽「あの…早く買わないと…」


海未「…!?船が出るまであと少ししかありません!!急ぎましょう!!」


穂乃果「ごーごー!」






船の上


船員「これから出発いたします」


希「なんとか乗れたなぁ…」


穂乃果「ギリギリセーフ……」


真姫「クペリウへの船は一本しかないからどうなるかと…」

穂乃果「でも無事乗れたね!よーし!!目指せレンドラント!」


海未「レンドラストですよ」


穂乃果「あれ…そうだっけ…?」





1時間後


穂乃果「まだつかないのー?」


海未「あと4時間はかかります」


穂乃果「花陽ちゃんと真姫ちゃんは船の中の売店にお弁当買いに行っちゃったし、にこちゃんと希ちゃんは眺めを満喫しにマストの上に行っちゃったし、海未ちゃんは矢の手入れしてるし……」


穂乃果「わーっ!暇暇暇ーっ!」


海未「穂乃果!騒いだら他のお客さんに迷惑ですよ」


穂乃果「ご、ごめんなさい」


穂乃果達以外にも30人くらいお客さんが乗ってるんだ、この船すごく大きくてまだまだ人は乗れそうなんだよね…


穂乃果「…寝るしかないね」


海未「着いたら起こします、風邪は引かないようにしてくださいよ?」


穂乃果「はーい!じゃあおやすみ!」


穂乃果は剣と盾を横に置いて柵によりかかる。柵はかなり丈夫で幅も狭く、高いから落ちる心配もない。


穂乃果「zzz…」


すると船が少し揺れる。
穂乃果は倒れる。


穂乃果「痛い…なんで揺れるの…」


海未「船ですからね」


穂乃果「寝るのやーめた!!揺れるんじゃあ寝れないもん」


穂乃果は遠くを眺める、太陽が眩しい。
すると海の中に大きな影を見つける。


穂乃果「太陽の影?」


海未「太陽の影なんてできませんよ」


海の中の影は船に近づいてくる。

ぐんぐん距離は縮まってくる。


穂乃果「海未ちゃん…あれ、なに?」


穂乃果が指差した方向には動く影が…


海未「……」


ぐんぐんぐんぐん近づいてくる。


海未「穂乃果!武器を取ってください!!」


穂乃果はそう言われると足元の剣と盾を装備して構える。
客たちはそんな2人を見てびっくりしている。


影は船の下に入っていった。


すると船の下から巨大なイカの足が出てきて船を包もうとする!


穂乃果「イカ!?う、海未ちゃん、大変だよ!船が!!」


海未「いえ、確かこの船には…」


すると船が大きく揺れ、海の底から咆哮が鳴り響く。


海未「この船には対巨大生物用の巨大な槍があるんです!」


にこ「なにごと!?」


にこと希が甲板に出てきて、続いて花陽と真姫も出てくる。


海未「あれが出ました…」


穂乃果「あれ?」


次の瞬間、船が大きく揺れて船の横に巨大なイカが姿を現した!


海未「…クラーケンです」


穂乃果「く、くく、クラーケン!?!?実際にいるなんて…」


クラーケンが甲板の人たちにむけて咆哮を放つ!


クラーケン「ギャオオオオオ!!」


海未「来ます!」


海未の言葉で全員構える。
客たちはパニックになっている。


穂乃果「みんな!安心して!!クラーケンは私たちがなんとかするから!!」



穂乃果「よーし!新生μ'sのお披露目だ!」

#8【ことりのおやつ】

クラーケンは足で客を3人つかむ!


客「う、うわぁぁぁぁぁ!?!?」


穂乃果「待ってて!今助ける!!」


穂乃果はそう言ってμ'sのみんなと一瞬目を合わせて甲板の柵に登り、ジャンプする!

穂乃果は足に届き、足を切断する!


客の一人は甲板の上に落下するがにこが受け止める。


穂乃果「にこちゃんナイス!」


にこ「結構力あるでしょ〜?」


もう2人も瞬時にμ'sのメンバーが助ける。


穂乃果「クラーケン!私たちが相手になるよ!!私たちだけを狙って!!」


クラーケン「ギャオオオオオ!!!」


???「あの!」


μ'sは声の方を向くと、そこにはフードの女性がいた。


???「怪我した人たちは私が直します!ここはお願いします!!」


穂乃果「わかった!よろしくね!!」


穂乃果の答えを聞くと、女性は他のお客さんと協力して怪我した客を甲板の下まで運んだ。


希「あとはこいつを倒すだけ!」


にこ「でも海の上よ…?」


海未「遠距離班がなんとかします!近距離班は襲いかかる足をなんとかしてください!」


真姫「オーケー!」


海未は矢をクラーケンの目に向けて放つ、クラーケンに命中する!

クラーケンは足を海未に振り下ろすが、それは穂乃果が防いで足を斬りつける!


穂乃果「てやっ!!」

ここで情報


高坂穂乃果 Lv24 鋼の剣
園田海未 Lv28 木製の弓
西木野真姫 Lv26 紅蓮の扇
東条希 Lv29 タロットカード
小泉花陽 Lv27 伝統の杖(北の洞窟で隊長に貰った指輪を装備してます)
矢澤にこ Lv 26 ナイフ(複数)

船の耐久度はあと95%程度
クペリウにつくまであと3時間40分

クラーケンの足の打撃攻撃でHPは5/1削れます(穂乃果の場合)

続いて花陽の雷撃魔法が襲いかかる!


希「やっぱ雷撃は効くんやな……なら!」


希は配置したカードに魔力を込める。


希「ヒュベリガル!!」


そう叫ぶと、顔は狼だが身体は獅子で、腕や脚は人のように発達しているイフ○ートのような、雷をまとった召喚獣が現れた。


希「ヒュベリガル!やって!!」


ヒュベリガルは拳に雷撃をまとわせてクラーケンに飛びつき、決定的な一打を放つ!!


クラーケンはよろめくが、ヒュベリガルを足で突き飛ばし、海の中へ落とした。


希「ヒュベリガル!?」


ヒュベリガルは海から出てこない。


希「!!ヒュベリガルが異次元に帰ってもうた……」


クラーケンは足を振り回す!!足は甲板のそこらを叩いて、μ'sのみんなにも直撃する。


穂乃果は近くにいた海を守ることはできたが、他のみんなは攻撃を受けた!

とりあえずここまで

>>297

穂乃果は近くにいる海を守ることはできたが

の部分の海は正しくは海未です
申し訳ありません

穂乃果「みんな!!」


花陽「いたた…」


真姫「こんなの何発も受けられないわよ…」


穂乃果「どう倒せばいいの…?」


海未「足では小さなダメージしか入りませんし、すぐに再生してしまいます…」


穂乃果「やっぱり本体に…?でもどうやって…魔法は足で防がれるんだよ!?」


にこ「こうするのよ!」


声の方を向くと、にこが甲板の上を走っていた。
端まで行くと勢いよくジャンプする!


穂乃果「にこちゃん!」


にこはナイフを二本取り出して、底の部分をくっつけ、両方の刃の部分にピンクの魔法の刃をまとわせた!
(FF9のジ○ンみたいな)

格闘術を利用してキックで足を弾き、ツインナイフをぐるぐると振り回しながら迫り来る足を跳ね除け、クラーケンの眼の間に回したツインナイフの強烈な斬撃を浴びせた!


にこ「スピン・ピーチフラワー!!」


桃色の斬撃はクラーケンの肉を削ぐ!
クラーケンはすぐに体を揺らすが、にこはクラーケンの皮膚に一度着地して、勢いよく後ろにジャンプし、甲板の上に着地した。

にこ「海に落ちたらそこまでよ!恐れてたら何も始まらない」


真姫「ふっ…にこちゃんらしいわね」


にこ「穂乃果も、行ける?」


穂乃果「まかせて!」


にこ「じゃあ遠距離班は足を跳ね除ける援護を!」


遠距離班「はい!!」


穂乃果「ゴーッ!」


三人は一斉に走り出す!


はじめに飛び出したのは真姫、空中で踊りを舞い、体のまわりに炎の渦を出現させて足をはねのける!
花陽の魔法も真姫を援護する!

続いてにこが飛び出して、ツインナイフと体術で足を弾く!
希も魔法をまとわせたカードで援護する


にこ「カードでも足をはねのけるものなのね」


真姫とにこは同時に強烈な一撃を与えて甲板へジャンプする!

入れ替わるように飛び出した穂乃果は剣で足を切り裂いて弾く!
穂乃果は剣にオレンジのオーラをまとわせた!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!!」


クラーケンの体に直撃してクラーケンはよろめく、海に落ちそうになるが穂乃果はなんとか耐える。


海未「穂乃果!」


海未と穂乃果がアイコンタクトで意識を通わせると、穂乃果は上にジャンプした!

海未は穂乃果に合わせてラブアローシュートを放つ!


穂乃果「場所もタイミングもばっちり!!」


穂乃果は空中で体制を整えて剣にオレンジのオーラをまとわせつつ、剣を手首を使って回転させながら肩の上に置き、海未の矢を待つ!
そしてーーー


穂乃果&海未「「ラブアロースプラッシュ!!」」


穂乃果はオレンジスプラッシュでラブアローシュートを撃ち落とし、2人の力が合わさった矢が、真下のクラーケンに命中した!!


にこ「真姫ちゃん!私たちもやるわよ!」


真姫「仕方ないわね」


にこと真姫は甲板から飛び出す!
クラーケンの足は襲ってこないため、空中で2人とも息ぴったりな舞をする!
すると2人の体のまわりに炎の渦が現れる!
にこと真姫は自身の武器に炎の渦をまとわせてクラーケンに攻撃する!!


にこ&真姫「「踊り子の舞!!」」

希「とどめはうちらやな!」


花陽「うん!」


希はカードの陣からヒュベリガルを呼び出す!


希「ヒュベリガル!もう一度力を貸して!」


ヒュベリガルは大きく吠えると、クラーケンの方へ雷を手のひらに纏わせながら走って、甲板を飛び出した!


希「今や!」


花陽は希の合図でヒュベリガルの手のひらにむけてサンダーの魔法を放つ!


花陽「サモンズチャージ!!」


ヒュベリガルの強化された雷撃の攻撃はクラーケンを倒すには十分な威力を持っていた。
隙が大きかったクラーケンにクリーンヒットし、クラーケンは消滅する……寸前に、空中にいる穂乃果を足で叩き、穂乃果は弾きとばされて甲板の上に倒れこむ。


ドシャッ


穂乃果「か……はっ……」


穂乃果はそこで気を失った。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


目の前には横たわる8人の女の子がいた。
一番近いところには、右腕が無い海未ちゃん。一度遠いところには下半身が無いにこちゃん。他の6人も悲惨な姿だった。


穂乃果「みん……な…」


穂乃果が上を向くと、上空に奴がいた。
奴のまわりを闇の竜巻が覆う。


海未「穂乃…果……逃げて…ください…」


穂乃果「で、でも……」


奴は上空から闇の上級雷魔法を放ち、海未を貫いた。


ドォォォォォォ


穂乃果は衝撃で弾き飛ばされる。
なんとか起き上がって海未の方を見ると、海未の上半身は無かった。

闇をまとった奴はそのまま、少し遠くにあるオトノキザカに向かっていき、その途中で、オトノキザカに黒い雷を落とす。オトノキザカはみるみるうちに破壊されていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とりあえずここまで

意味深なところで切りましたww

クラーケン戦では合体技がたくさん出ましたね。
では、現在までに公開されている合体技を紹介します。

【合体技】

穂乃果+海未
→ラブアロースプラッシュ
・海未が放ったラブアローシュートを穂乃果のオレンジスプラッシュで斬りつけ、威力とスピードを増幅させる。


花陽+希
→サモンズチャージ
・希が召喚した召喚獣に花陽が同属性の魔法をかけて強化する


真姫+にこ
→踊り子の舞
・真姫とにこの踊りで火炎の渦を生み出し、そこに真姫とにこの攻撃を放つ


こんな感じです。
次の投下でおそらく彼女が登場しますよ!
お楽しみに!!

倒れこんだ穂乃果の元へみんながかけよります。


海未「穂乃果!!」


にこ「穂乃果!穂乃果!!」


穂乃果は目をつむったまま返事をしません。


にこ「嘘……そんな…」


希「にこっち!少しどいて!」


希が穂乃果の胸に耳をつけます。


にこ「ちょっ!?あんたこんなときになにしてーー」


希「心臓は動いとるし、息もしとる。大丈夫や、生きとるよ」


にこ「あぁ……そういうことね…」


真姫「どういうことだと思ったの?」


にこ「ぬぁんでもないわよ!!」


???「大丈夫ですか!?」


そこに先ほど傷ついた客達の傷を治すと言っていた女性がきました。


海未「客たちは?」


???「今、みんな安静にしてますよ。ケガは大方治せましたので、一晩寝れば治ります」


???「それよりも、その人大丈夫なんですか?」


私は、彼女に頼みごとをしようと思いました。


海未「お願いです!穂乃果の傷を治してあげてください!!」


花陽「私たちからもよろしくお願いします!」


???「海未ちゃんの頼みごとを断れるわけないよ〜、私に任せてください!穂乃果さんを治します!」


海未「本当ですか!?」


???「ですが見たところ重症のようなので、刺激をあまり与えたくありません。なので穂乃果さんを見守る役はどなたが1人だけでお願いします」


希「なら海未ちゃん、お願いできる?」


私はみんなと顔を合わせて頷く。


???「ならこっち!」

他のμ'sのメンバーは傷ついた客たちがいる部屋に、女性と海未と傷ついた穂乃果は個室に。


希「じゃあ、よろしく頼むよ?」


???「はい!」


穂乃果を運ぶのを手伝ってくれた希はそう言って部屋を出た。

女性は腕をまくって手をかざし、出現した魔法のドームで穂乃果を包む。


???「他のみんなは本当に治さなくていいの?」


実は彼女に治しましょうか?と言われたのですが、穂乃果の回復を優先したかったため、みんな断りました。


海未「はい、穂乃果が優先です」


???「わかった」


少し間が空いて…


???「でもこんなところで再会するとはね〜、運命ってあるんだね!」


海未「やっぱり知り合いでしたか……さっきも私のことを海未ちゃんと呼んでいたのでもしかしたら、とは思っていたのですが…」


???「え、わからなかったの?んー、まぁフードかぶってるし仕方なかったかぁ……」


そう言って女性はフードを取りました。
フードの下には知った顔がありました。


海未「も、もしかして、ことりですか?」


ことり「うんっ!久しぶりだね!海未ちゃん!!」


海未「ごめんなさい…全く気付きませんでした…」


ことり「仕方ないよ〜、最後に会ったのは9歳の頃、7年前のことだもん」


海未「そんなに前になるんですね……って、魔法は大丈夫なのですか?」


ことり「うん!ドームは被せたからあとは私が近くにいれば大丈夫!!でもあんまり集中が切れるとドームが消えちゃうけどね」


海未「そうでしたか……」


海未「この7年かーー」


穂乃果「あんこっ!?!?」


穂乃果が起き上がりました。

穂乃果「あれ海未ちゃんとことりちゃんじゃん!ここは…?」


海未「穂乃果が気絶してたので、ことりに傷を治してもらっているんですよ、ほら!寝てください」


穂乃果は海未ちゃんに無理やり寝転がされた。


穂乃果「……ってことりちゃん!?」


ことり「ふぇっ!?」


穂乃果「ことりちゃんだ!やったよ海未ちゃん!いつもの三人が揃った!」


海未「こら穂乃果、また起きないでください、そして、ことりが困ってますよ?」


穂乃果「あ、そうだよね…こっちの世界では知り合いじゃないもんね」


海未「ことり、彼女は高坂穂乃果、なぜか他の世界からこの世界に来た子で、私たち『μ's』の一員です」


ことり「μ'sの高坂穂乃果さんは知ってるよ?」


穂乃果「え?」


ことり「リムケト祭で優勝したんでしょ?それだもんオードランにすぐ情報は回ってくるよ〜」


海未「そういえばことりはどうしてここに?」


ことり「私、本当はレンドラストのマイルズってところに住んでるんだけど、買い出しのためにオードランまで来てたの」


海未「そうでしたか…マイルズに……ん?マイルズ??」


穂乃果「マイルズ!穂乃果たちの目的地だよ!!」


ことり「そうなの?」


穂乃果「私たちもついていっていい??」


ことり「ぜ、全然いいけど…」


穂乃果「やったぁ!!」


海未「穂乃果、安静」


穂乃果「は、はぁーい…」

ことり「高坂さんはどうして私のことを知ってたの?」


穂乃果「穂乃果って呼んでよ〜。うーんと、私が元いた世界にμ'sのみんなと全く同じ顔、体型、声、性格、名前の子達がいて、そこにもことりちゃんがいるんだ!穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんはいっつも一緒にいて仲良しなんだよ!」


ことり「元いた世界……そんなことあるんだね…」


海未「これが本当なんです」


穂乃果「ことりちゃん、これと同じようなネックレス無い??」


ことり「家にあったかもしれない!」


穂乃果「やったぁ!」


海未「穂乃果」


穂乃果「あ、安静だよね?」


海未「わかってるならしてください」


ことり「高坂さ…穂乃果ちゃんは元気なんだね…」


海未「そうなんです」


穂乃果「海未ちゃん今ちょっと鼻で笑ったよね?ね??」


海未「笑ってません!!」


穂乃果「神に誓える?」


海未「………」


穂乃果「ほら笑ってたじゃん!」


ことり「ふふふっ、2人とも面白いね」


海未「こ、ことり…」


穂乃果「そういえばことりちゃんってオトノキザカに住んでないんだね」


ことり「っ!?……なんでそれを?」


穂乃果「え?だってことりちゃんのお母さんってオトノキザカの女王さまだよね??いや〜、女王さまにことりちゃんのこと聞き忘れてからモヤモヤしてて…」


海未「それは私も気になっていました。なんで7年前に急に居なくなったのか」


ことり「……わかった、言うね」

ことり「穂乃果ちゃんにもわかるように私と海未ちゃんとの関係から説明するね?」


穂乃果は横になりながら聞く。


ことり「私は以前はオトノキザカに住んでいて、私と海未ちゃんはいっつも一緒に遊んでたんだよ〜。海未ちゃんはレンジャーの一族だから体をつかった遊びを沢山知っててとっても楽しかったんだ!」


海未「ことりは自分が姫だと自覚してたのか心配でした」


穂乃果「そ、そっか。お姫様だもんね…」


ことり「でも、今から7年前に私は急にマイルズのおばあちゃんの家に引っ越すことになったの」


穂乃果「急に?」


ことり「おじいちゃんが死んじゃって、1人は寂しいだろうってことで一年だけね。はじめはおばあちゃんと私とメイドさんの3人の予定だったんだけどおばあちゃんのお願いで2人暮らしになったんだ」


海未「そうだったんですか…」


ことり「ママに明日行くからねって言われて海未ちゃんと会えないままマイルズに言っちゃったんだ」


海未「でも1年で帰って来ませんでしたよね?」


ことり「そうなの。1年後の10歳の時に同居してたおばあちゃんが死んじゃってね?そのお葬式をしたんだけど…」


穂乃果「ど?」


ことり「手紙を送ったはずなのにママは来なかった」


ことり「その後にいけない理由を述べた手紙が来ると思ったんだけど1年待っても来なくて…その間に私からも何通が送ったんだけど返事は来なかったんだ」


ことり「だからそれ以来ママが嫌いになってオトノキザカには帰らずにマイルズに残ろうって決めたの」


海未「…本当に返事は来なかったんですか?」


ことり「うん…」

ことり「でも今の暮らしは幸せだよ!ご近所さんとも仲良くなれてるし…」


海未「でも海未ちゃん、本当にごめんね。手紙出したかったんだけど、住所がわからなくて…」


穂乃果「……そんなことがあったんだね」


穂乃果(なんで、ことりちゃんのお母さんは返事をしなかったんだろう…?)


海未「でも今再会できて嬉しいです!」


ことり「私もだよ!!」


そのまま雑談云々をして穂乃果の傷はだいたい治って数時間後………

ステータス

高坂穂乃果 Lv27 鋼の剣
HP:568
MP:405
ちから:370
みのまもり:222
まりょく:189
すばやさ:356
ゆうき:405

園田海未 Lv28 木製の弓
HP:449
MP:224
ちから:293
みのまもり:309
まりょく:108
すばやさ:336
かくれる力:364

西木野真姫 Lv27 紅蓮の扇
HP:352
MP:459
ちから:174
みのまもり:217
まりょく:324
すばやさ:297
おどり351

東条希 Lv29 タロットカード
HP:436
MP:612
ちから:240
みのまもり:233
まりょく:406
すばやさ:174
うらない:377

小泉花陽 Lv27 伝統の杖(北の洞窟で隊長に貰った指輪を装備してます)
HP:244
MP:707
ちから:113
みのまもり:163
まりょく:405
すばやさ:324
てんくう:351
矢澤にこ Lv 28 ナイフ(複数)
HP:309
MP:364
ちから:265
みのまもり:225
まりょく:196
すばやさ:368
にこにー:364

穂乃果「こんにちわ!μ'sの高坂穂乃果です!2014年も終わっちゃうけどみんなは元気?」


海未「2014年?」


穂乃果「こっちの話だよ、っていうか海未ちゃん!あらすじに出て来ちゃダメだよー!」


海未「???」


穂乃果「ご、ごほん!いやはや時がすぎるのはあっという間ですなぁ」


海未「なんですかその喋り方」


穂乃果「もー!!海未ちゃんちょっと黙ってて!!」


海未「え、あ………はい」


穂乃果「えーっと、どこからだっけ…?あ、そうそう!時が過ぎていくのはあっという間って話だ!」


穂乃果「みんなはこのお話のタイトルとか覚えてるよね?この『どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです』は8月24日にスタートしたんだけど、主さんの投下ペースが遅いし更新ペースはバラバラ、本当にごめんなさい!」


穂乃果「みんなは内容とか覚えてる?読み返してくれたら穂乃果嬉しいな!」


穂乃果「主さんは、このストーリーのおおまかな内容は決めてある。あとは投下できる余裕を持つだけだ、って言ってたから完結はさせるからね!安心して!」


穂乃果「前回はことほのうみが揃って、ことりちゃんが7人目の可能性が高くなってさらにことりちゃんの住んでるところがマイルズだった、って話だったね!」


穂乃果「みんなはしっかり覚えてたかな?」


穂乃果「よーしそれじゃあ本編再開するよ!!年末年始忙しいかもしれないけどみんな、ファイトだよ!!」

>>317

は本編とはまったく関係ありませんので気にしないでください

穂乃果たち三人は他のみんなと合流して少し傷ついている甲板へ出た。


穂乃果「次は絶対にこの船を傷つけさせないからね!」


にこ「いきなりどうしたのよ」


穂乃果「自分に誓ってます!」


ちなみにことりちゃんのことはみんなに話したんだ。みんなわかってくれたよ!


ことり「見えてきましたよ!」


希「レンドラストやな!」


ことり「はい!レンドラストのクペリウです!」


穂乃果「新大陸だぁ!!」


にこ「にこ、実はウェイストから出るの初めてなのよ…」


真姫「普通はそうじゃない?」


にこ「そうなの?真姫ちゃんはどうなのよ?」


真姫「私は当然あるわ」


にこ「いつ行ったの?」


真姫「いいじゃない、別に。覚えてないわ」


にこ「ふーん…」


ことり「着いたら私についてきてください!マイルズへの馬車があります!」


希「了解したで〜ことりちゃん」


穂乃果「ここがレンドラスト大陸かぁ…」


海未「穂乃果、行きますよ?」


穂乃果「えーっ、もっとクペリウを満喫しようよ〜」


ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、寄り道してたら馬車の時間に間に合わないの…」


希「はいはい穂乃果ちゃん、ダッシュダッシュ!ファイトやで!」


穂乃果「は〜〜い」






ことり「マイルズ行きですよね?7人お願いします」


馬車の人「あいよ、乗ってね。走行中には勝手に外に出ないように。もし出たくなったら声をかけてね〜」


ことり「はーい!じゃあみんな乗って!結構広いからぎゅうぎゅうになならないと思うよ!」


穂乃果「穂乃果はじー!」


にこ「あ、ずるい!にこもそこが良かったのにー!」


真姫「ワガママ言わないで乗って」


にこ「ぶーぶー」




馬車の人「馬車が動きます」


そう言うと馬車が走り出した!


穂乃果「クペリウ…」


花陽「全てが終わったらまた来れるよ、ね?」


穂乃果「…うん!そうだね!」


穂乃果(全てが終わったら、か…。全てが終わったら穂乃果はどうなるんだろう…?)


ごめんなさい!明日というが今日も早いのでここでやめます!!

そろそろ武器かえたいっすね…世界樹の弓とか勇気の剣みたいなのに変えるイベントとかあるんすか?

>>322

はい!RPGなので一応考えてあります!!
まぁまだ先ですけれどもww

年越し前だけど投下しちゃうよ

ことり「もうつくよ!!」


馬車の旅で30分程度…
馬車から少し身を乗り出して見た先にはナイフルよりも少し大きな村があった。


穂乃果「あれがマイルズ??」


ことり「そうだよ〜」





馬車の人「馬車が止まりまーす」


馬車が止まるとみんながぞろぞろと降りていく。


馬車の人「54Gになります」


ことりちゃんにはお金を払ってくれると言われたけどしっかりと私たちが出しました!(すこし無理やりだったけどね)


希「ええ村やねー」


にこ「村ってあまり来たことがなくて新鮮なのよね〜」


穂乃果「とりあえずことりちゃんの家まで行っていい?」


ことりちゃんがちゃんとネックレスを持っているか確かめないとね!


ことり「あっ!!」


海未「どうかしましたか?」


ことり「お店に行かなきゃいけないの忘れてた…」


花陽「お店?」


ことり「ことりが働いているお店に1時間でいいから手を貸してくれって頼まれたの、忘れてた…」


穂乃果「じゃあみんなでそのお店行って待ってるよ!」


にこ「そうね、乗り物続きでかなり疲れてるし1時間くらい休憩したいわ」


真姫「いや、そもそもことりのお店ってどういうお店なのよ?」


真姫ちゃん早速『ことり』って呼んでる!!


ことり「軽食屋さんだよ〜」



軽食屋さん?ファストフードみたいなものなのかな?


真姫「なら大丈夫ね」

カランコロン


ことり「店長!来ましたよ〜」


店長「おおことりちゃん!ことりちゃんに会いたいって人がうるさくて困ってたんだ!!早く着替えて!」


店長「ん?後ろの子達は?」


ことり「私のお友達です!ご案内していいですか??」


店長「人数は……6人だね、奥の席空いてるよ」


ことり「私着替えないといけないからあの席で待っててくれる?」


海未「わかりました」





座って一息ついてから店内を見渡すと、内装は少し古いご飯屋さんって感じ!ウェイターさんの制服はメイド服に似てるデザインだよ!!


海未「あ、来ましたよ」


目を向けるとそこにはテクテクとドリンクを運んでいることりちゃんが!


穂乃果「ミ、ミナリンスキー…」


にこ「ミナリンスキー?何よそれ」


穂乃果「えっ!?いや、こっちの話だよ」


にこ「何よ、焦れったいわね〜」


ことりちゃんがせっせとお客さんと接客をし、ひと段落するとこちらへ歩いてきた。



ことり「ごめんね〜待たせちゃって」


穂乃果「全然大丈夫だよ!すごく可愛い!!」


ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん!」


希「ええやん」


にこ「すごく似合ってるわよ」


ことり「みんなありがとう!!」

ことり「待たせちゃって悪いからドリンク一杯奢るよ!」


穂乃果「え!?いいの!?やったぁ!!じゃあ穂乃果何にしよっかなぁ〜」


海未「穂乃果、遠慮というものを…」


ことり「いいんだよ海未ちゃん、遠慮されない方が嬉しいよ!」


海未「そ、そうですか??……ではお言葉に甘えて、いただくとします」


花陽「真姫ちゃんはどれがいい??」


真姫「…じゃあこれにするかしら」


花陽「それじゃあ花陽もそれにしよっと!」


にこ「やーん、にこにーが好きなものがたくさんあって決められないよぉ〜」


真姫「気持ち悪い」


にこ「ちょっとぉ!!」


μ's年越し特番見てきます!

あけましておめでとうございます!


2015年もどう穂乃をよろしくお願いします!!

ことり「ふぅ〜〜終わったぁ〜」


ことりちゃんが着替えてから穂乃果たちの席に来た。


穂乃果「あれ?ことりちゃんさっきと格好少し変わってない?」


ことり「うん!フードをとったんだ〜」


真姫「私服のセンスいいわね」


花陽「うん!すごくかわいい!」


ことり「ありがとう!」


海未「ではことり、行きましょう」


ことり「うん!」



移動中………



穂乃果「これ?」


ことり「ここだよ〜」


希「結構大きな家やなぁ」


ことり「船で言ったとおり、もとはおばあちゃんの家だからねー」


ことりちゃんの家は村の中心部から少し東へ進んだところにあった。


ことり「あがってあがって〜」


穂乃果「お邪魔しまーす!」


にこ「内装も綺麗ね…」


ことり「今探してくるね!みんなは好きなようにしててね」


と言ってことりちゃんはことりのへやと書かれた看板がついている部屋に入っていった。


希「それにしても、ことりちゃんが本当にμ'sの一人だとしたら凄いなぁ」


海未「そうですよね…まさか船で会うとは…」


真姫「それよりも凄いのは希じゃない?カードの占いで目的地がわかるなんて」


花陽「それは私も思ってました……」


にこ「ただ単に希がすごい占い師だからなんじゃないの?」

希「ふふっ、秘密やで〜」


真姫「ナニソレ、イミワカンナイ!」


海未「気になりますね…」


にこ「ていうか穂乃果、さっきから何やってるの?」


穂乃果はことりが部屋に入ってから椅子に座って窓の外を眺めていた。


穂乃果「えっ!?あっ、ごめん。ボーッとしてた」


海未「まぁ仕方ないですよね。穂乃果がこの世界に来てからずっと忙しかったんですから」


にこ「そういえば私、穂乃果が来てからどれくらい経つのか知らないわ」


穂乃果「んーと……3週間と2日だよ!」


海未「よく覚えてますね…」


穂乃果「覚えておいたらいいかな〜って思って!」


にこ「結構たつのね……」


真姫「で、今は何を考えていたの?」


穂乃果「んーと……最後には穂乃果はどうなっちゃうんだろうって考えてて…」


海未「最後??」


穂乃果「うん、魔王を倒したら穂乃果はどうなると思う?」


にこ「…」


穂乃果「希ちゃんはどう思う?」


希「うちもそれはわからへんなぁ」


穂乃果「……私が3週間と2日この世界で過ごしてて、やっとこれは現実なんだって心から理解できた」


にこ「じゃあいいじゃない」


穂乃果「でもそれなら私が元いた世界で私はどういう風になっているんだろう?って不安に思うんだ。みんなに迷惑かけてるんだろうな、って」


海未「穂乃果…」


穂乃果「だからって今すぐ帰りたい!って訳じゃないよ??帰るときはやることを全部やってから帰る」


真姫「…」


穂乃果「こうやって色々考えた上で、私はどういう風にこの世界と接すればいいのかわからなくなってきてるんだよね…」


花陽「穂乃果ちゃん…」

海未「…穂乃果、あなたの故郷はここではありません。だからこの世界の危機を命をかけて防ぐのはおかしいです」


海未「けれどあなたは、この世界を救うのが今の自分の夢だと言ってくれました。私はそんなあなたの姿を見て、心が揺さぶられたのですよ?他のみんなも同じです。」


穂乃果「海未ちゃん…」


海未「穂乃果、私たちはあなたを絶対にもとの世界に返します。だからあなたはもとの世界に戻ることを優先して考えてください」


穂乃果「…」


海未「一人で背負うなとよく言いますが、穂乃果でしか背負えないものもあります。それを私たちが代わりに背負うことはできません」


海未「それなら私たちは、穂乃果を支えます!だから穂乃果は、自分の意志を貫いてください」


海未「私たちはそんな穂乃果が大好きですよ」


穂乃果「………」


海未「ほ、穂乃果??」


穂乃果「うわぁぁぁぁぁん!海未ちゃぁぁぁぁぁん!!」


穂乃果は泣きながら海未に抱きつく。


希「μ'sは支え合ってここまでこれた。だからそのとおりこれからも進んでいけばええんよ」


みんなが頷く。


穂乃果「ぐすっ……みんな!ありがとうね!!」





ことり(…海未ちゃん、変わってないなぁ。μ'sってとっても仲が良いんだね…)


ことりはドアに寄りかかって話を聞いていた。


ことり(さてと、もうそろそろ行かないとね)


ガチャ

穂乃果「あ、ことりちゃん!あった??」


ことり「あったよー」


ことりちゃんの手には白のネックレスが握られていた。


穂乃果「やったぁ!!じゃあことーー


村の子供「ことり姉ちゃん!」


村の子供が窓の外から叫んできた。


ことり「どうしたの??」


村の子供「ショウヘイが大変なんだ!」


ことり「わかった!連れてって!」


ことり「みんな、ちょっとまってて!」


穂乃果「私たちも行く!」








子供「こっち!!」


子供は空き地へ連れて行く。
着いた場所には膝から血が出ていて立てなくなっている男の子がいた。


ことり「ショウヘイくん、今治すからね?」


ショウヘイ「痛い…痛いよぉ…」


ことり「もう、動いちゃだめだよ?」


ことりちゃんは優しい声でショウヘイくんを落ち着かせる。


穂乃果(小さい頃、怪我したときに治療してくれたことりちゃんにそっくり…)


ことり「もぉ〜、あんまり動くと、ことりのおやつにしちゃうぞ〜??」


そう言うとショウヘイくんは顔を赤くして動かなくなった。


ことり「よし!治ったよ」


ショウヘイ「あ、ありがとう。ことり姉ちゃん」


子供「よかったな!ショウヘイ!!いろんな意味で!!」


ショウヘイ「ちょっ、カズヤくん!!」

ちなみに子供は9歳程度です。

海未「ことりはいつもああやって治してあげているのですか?」


μ'sとことりはショウヘイとカズヤ、それと他の子供たちが鬼ごっこをしているのを眺めながら話を始めた。


ことり「うん、この街では魔法を使えるのが私しかいないから私が怪我を治してあげてるんだ〜」


穂乃果「凄いよことりちゃん!」


ことり「そんな、照れるよ穂乃果ちゃん」


真姫「これは……」


花陽「うん……」


ことり「あのね…」


穂乃果「??」


ことり「私、みんなと一緒行けない」


穂乃果「えっ…?」


ことり「私をμ'sに誘うつもりだったんだよね?」


穂乃果「う、うん…」


真姫「やっぱりこうなったか…」


花陽「そうだね…」


ことり「今見てもらった通り、私はこの街からいなくなれないの。だから、ごめんなさい」


お婆さん「ことりちゃんやい」


ことり「わあっ!!そ、村長さん!?」


気づいたらことりちゃんの後ろにいたお婆さんは村長と呼ばれていた。


村長さん「いやはや、カズヤが慌てて走っていたから何かと思えば、旅人さんとことりちゃんがおったんよ」


村長「それで、話を聞けばことりちやまんはこの村に必要だからこの村から出ていけない、とな?」

村長さん「馬鹿者」


村長さんは顔が一気に怖くなった。


ことり「え?」


村長さん「お主は確かにわしらを助けてくれておる。じゃがの、わしらはことりちゃんが進むべき道を進んで欲しいと思っておる」


ことり「…」


村長さん「何も村から出ていけというわけではない。ただ、いまのことりちゃんにしかできないことがあるのではないかと感じただけじゃ」


穂乃果「…ことりちゃん」


ことり「……穂乃果ちゃんたち、もう一回私の家に来て」






ことり「座って」


私たちは座って、立っていることりちゃんを見つめていた。


ことり「……私ね、みんなのことが嫌いな訳じゃないんだけど、ママによって旅だたされたμ'sの一員になる気は無いんだ。」


希「そういうことなんやね…」


海未「…そうだろうと思っていました」


海未ちゃんは立ち上がって歩き出した。
海未ちゃんは棚の上の青いクリスタルを手にとった。


海未「これは、ことりが昔から持っていたオトノキザカへの転送クリスタルですよね?」


海未「そして、あと1度しか使えない筈ですよね?」


ことり「…うん、10年前に使えなくなってそのままだよ」


海未「……私は、女王様がことりに手紙を返せなかったり、おばあさまの葬儀に来れなかったのは何か理由があるからだと思います。」


穂乃果「穂乃果もそう思う」


希「うちもや」


海未「………ことり」


ことり「…はい」

ここで一度切りまする

どうも!
新年早々飛ばしていきます!

これからことりちゃんルートがとても進んでいきます!

海未「これからオトノキザカに戻りませんか?」


ことり「え??」

海未「オトノキザカに戻って、女王様としっかりお話をしましょう」


ことり「ママと…?」


海未「穂乃果たちは進んでいってください。私とことりでオトノキザカに戻って、それから必ず追いつきます」


にこ「海未、あんた……」


海未「私のわがままのせいでμ'sに迷惑はかけられません」


ことり「ちょっと待ってよ海未ちゃん、まだ私は行くなんて一言も言ってないよ」


海未「ことり、正直になってください。女王様ともう一度話し合いたいのでしょう??そうでなければこのクリスタルを未だに保管していたり、ことりのおやつというフレーズを使うわけはありません」


真姫「ことりのおやつっていうフレーズに何か関係があるわけ?」


海未「私とことりがオトノキザカに居た時に、私が怪我をしたことがあったのですが、そこでことりが治療をしてくれた時に『ことりのおやつ』というフレーズを言っていたんです」


海未「私が不思議に思ってことりにそのことを聞いたら、女王様がことりを寝かしつける時に『早く寝ないとことりをおやつにしちゃうわよ』と言っていて、そのフレーズがお気に入りだったのでそこから取った、と言っていたんです」


ことり「…言ったね」


海未「本当に女王様が嫌いならそのフレーズを使うわけがありません」


真姫「確かにそうね」


海未「ことり、私はことりと女王様が昔のように仲が良い親子に戻って欲しいのです」


ことり「………海未ちゃんがそこまで言うなら、私行く」


海未「ことり…」


ことり「でも、ママを許したわけではないからね?」


海未「わかっていますよ」


海未「ではことり、出発の用意を」


ことり「うん」



海未「みんなはさきへーー


穂乃果「よし、みんな!私たちもオトノキザカへ向かう用意しよう!」


希「せやなぁ、じゃあちょっとだけ買い出し行っていてもいい?」


真姫「私も一緒に買い出しに行くわ、だから海未、少し待ってて?」


海未「ちょ、ちょっと待ってくださいみなさん、オトノキザカへは私とことりが…」


穂乃果「μ'sは支え合いだよ??それに、私はことりちゃんと海未ちゃん抜きでさきに進みたくないなぁ、みんなもそうだよね?」


花陽「当然です!」


にこ「あったりまえよ」


希「そーやで?」


真姫「私たちだけさきに進むっていう発想が意味わからないわよ」


穂乃果「ね?」


海未「みんな……」


ことり「本当にμ'sは凄いんだね」


穂乃果「へ?」


ことり「出会ってからまだ一ヶ月もたってないのにこんなに信じ合えてるんだもん」


穂乃果「えへへ、ありがとう!」


真姫「ほら、はやく買い出し行くわよ」


希「せやな、じゃあ行ってくるで」


希ちゃんと真姫ちゃんは家を出た。
海未ちゃんを見ると、海未ちゃんは緑色のクリスタルを取り出していた。


穂乃果「海未ちゃん、それは?」


海未「私の転送クリスタルです、このタイプは座標を選択すればそこに9人まで転送できる、というものです。まぁ距離の制限はありますがオトノキザカからマイルズまでならなんとかなるでしょう」


ことり「でも海未ちゃんのクリスタルってオトノキザカの奥の森の海未ちゃんの家に座標が選択されてるんじゃないの?なのにここに選択して大丈夫なの??それって一回使い切りのものでしょ?」


海未「これを使わないと戻ってくるまでにかなりの時間がかかりますからね」


ことり「ありがとう、海未ちゃん!」


海未ちゃんへ笑顔を向けていたことりちゃんは、心から笑顔にはなっていないって、穂乃果は感じました。

サイドストーリー
Side#1【クリスタルってなに?】

希と真姫の買い出しの帰りを待っている最中、穂乃果は気になったことを近くで暇そうにしていたある子に聞いてみた。


穂乃果「ねぇねぇにこちゃん、クリスタルってなに??」


にこ「ん、そういえば穂乃果はクリスタルを知らないのよね、それならにこが手取り足取り教えてあげるニコ!」


穂乃果「よろしくお願いします!」


にこ「まず、クリスタルっていうのはクリスタル原石から作られているニコ!」


穂乃果「原石?」


にこ「クリスタル原石っていうのは魔法を生み出す石のことで山の中や地中から採掘するの。原石には3種類あって、緑色がグリーンクリスタル原石、青色がブルークリスタル原石、赤色がレッドクリスタル原石なのよ!」


穂乃果「緑、青、赤。この色分けに何か意味があるの?」


にこ「グリーンクリスタル原石は世界各地で採掘できる原石で地上に露出していることもあるわ。クリスタルの中ではもっとも魔力を生み出す力と蓄える力が小さいんだけど、たくさん手に入ることと使い勝手がいいことから重宝されてるものニコ。転送クリスタルや機械の動力源として使われるニコ!」


穂乃果「使いやすいってことだね!」


にこ「まぁそんな感じニコ、海未の転送クリスタルもグリーンクリスタル原石から作られているの!まぁ、転送クリスタルについては後で説明するニコ!」


にこ「で、次はブルークリスタル原石なんだけど、このクリスタル原石はレンドラスト大陸、ゴールガン大陸、ノーヴァイアム大陸で採掘できる原石なの!グリーンクリスタル原石よりも生成される確率が低くて中々見つからない原石ニコ!でもでも、グリーンクリスタル原石よりも魔力を生み出す力と蓄える力が高いから、上級の転送クリスタルや大きな機械の動力源に使われてるニコよ!」


穂乃果「グリーンの上位互換ってことだね!!かっこいいー!」


にこ「そして、最後のレッドクリスタル原石はその希少性から最上級希少鉱石とされているニコ!!」


穂乃果「希少?どれくらい??」


にこ「50年に一度10kg取れるか取れないか。それくらい」


穂乃果「世界中でそれしか!?」


にこ「レッドクリスタル原石が生成されるのはゴールガンとウェイストだけなの」


穂乃果「へぇ〜…どれくらいすごいの??」


にこ「グリーンやブルーは魔力を生み出す力に限界があるの、消耗品ってことニコ!でもレッドは魔力を無限に生み出し続けることができるの!蓄えることのできる魔力も他とは桁違いの量なのよ!」


穂乃果「それは凄い!!」

にこ「レッドクリスタル原石は転送クリスタルやとても魔力を必要とする巨大な機械の動力源として使われるのニコ」


穂乃果「にこにー先生!クリスタル原石ってどのように生成されるんですか??」


にこ「クリスタル原石は山の中や地中で魔力が集まって作られるもので、その地面の性質や魔力の流れによって何色の原石が作られるのかが決まるニコ!ちなみに赤色のクリスタル原石その希少さから億単位の値段で取引されちゃうニコ!!」


穂乃果「お、億って……じゃ、じゃあ転送クリスタルってどういうものか詳しく説明して欲しいです!」


にこ「転送クリスタルっていうのは、クリスタル原石の魔力を利用して魔力を持つ者を転送魔法で任意の場所に移動させられるクリスタルニコ!!」


にこ「緑色の転送クリスタルは一回使ったら壊れて無くなっちゃうんだけど、座標を任意の場所にいつでも変えられるのよ!!けれど距離の制限があることは注意が必要ニコ」


穂乃果「だからさっきことりちゃんは一回使い切りって言ったんだね!」


にこ「青色の転送クリスタルは限度はあるけど繰り返し使用できるの!使用できる回数は大きさによって変わるニコ!でも、最初に決めた座標にしか転送できないからそこに注意が必要だよ!距離の制限はあるけど緑色よりは長距離の転送が可能ニコ!」


穂乃果「ことりちゃんの転送クリスタルだね!」


にこ「そして赤色の転送クリスタル!この転送クリスタルは無限に使用が可能なの!!そして座標を複数選択することが可能で、手のひらサイズなら10箇所まで座標を選択できるらしいニコ!さらに座標の消去もできる優れもの!!さらにさらに距離の制限も無いからビュンビュン飛び回れるニコ!!」


穂乃果「ひょえーっ!!凄く便利だね!」

にこ「ま、莫大な魔力を秘めたレッドクリスタル原石を転送クリスタルにすることなんてできっこない、そんなもの存在しない!っていうのがこの世界の人々の意見よ。私も、さすがにレッドクリスタル原石を転送クリスタルに変換するのは不可能だと思うわ」


穂乃果(素に戻ってる…)


穂乃果「転送クリスタルに変換ってどうやるの??」


にこ「やり方は単純、原石を転送クリスタルにしたい大きさで切り取って、そこに転送魔法を擦り込む、これで転送クリスタルになるんだって」


穂乃果「誰でもできるの??」


にこ「グリーンクリスタル原石を転送クリスタルにするのでもかなりの魔力が必要らしいわ」


穂乃果「そうなんだ……っていうかにこちゃん素に戻ってる」

にこ「もういいじゃない、終わったんだし」


穂乃果「んー、それもそうか。ありがとう!にこちゃん!!」


にこ「全然構わないわよ、また何かあったら聞きなさい」


穂乃果「はい!」


まだまだ聞きたいことがたくさんあるけど、言い出したらきりがないから今回はこれでいいかな??
また何かあったら、お言葉に甘えて聞いちゃおーっ
にこちゃんは向こうでもこっちでも面倒見が良くて頼れるお姉さんだね!


Side#1【クリスタルってなに?】end…

よくわからなかった人、ごめんなさい!

まだ本編には戻らんよ。



サイドストーリー
Side#2【希と真姫のお買い物】


Side#1と同時刻、マイルズでお店が多い場所に来ていた。


希「さてと、とりあえずポーションとか買っとこっか」


真姫「そうね、あとは武器の補充とかかしら?」


希「せやね!じゃあまずはアイテム類を買おっか!」





希「ポーションは1人2個として14個でいいかな??」


真姫「後衛の人たちにはもう一つずつくらい持たせたほうがいいと思うわ、やっぱり前衛の方がたくさん動くわけだから、前衛よりは動きが激しくない後衛が保険として余分に持っておいていいと思うの、どうかしら?」


希「ええやん!さすが真姫ちゃん!頼りになるわ〜」


真姫「あとはやっぱりエーテルもいると思うわ」


希「値段結構するけど大丈夫??」


真姫「お金のことは心配ないわよ、って言ってもたくさん買うのもなんだし、魔法をたくさん使う3人に一個ずつでいいと思うわ」


希「わかったよ〜、あとはー…毒消しとか??」


真姫「2つくらい買っておく??」


希「そうしよ!じゃあ店員さん、ポーション17個、エーテルが3個、毒消しを2個ください!」


店員「あいよ、1710Gね」


希はお金を渡す。


店員「まいどっ!」


希は荷物が入った袋を持ってせっせと歩く。


真姫「次は武器屋ね」


希「ちょ、ちょっと速いで真姫ちゃーん!」

真姫「とりあえず海未に矢をたくさん買って行ってあげましょう、50本くらいでいいわよね??」


希「50本って1000Gやん。ええの??」


真姫「どうってことないわよ、あとは、希のカードは?」


希「うちのカードは魔力で生成される特殊なカードなんよ!だから買う必要とかないん」


真姫「へぇー、知らなかったわ」


真姫「あっ」


希「どうしたの?」


真姫「これとかにこちゃん使いそうじゃない?」


希「それは、靴につけるナイフ??」


真姫「にこちゃん、体術得意って言ってたから」


希「ええんやない?買ってこ!」


真姫「じゃあこの二つください」










希「買い物楽しかったなぁ〜!」


真姫「ほら急ぐわよ、みんな待ってる」


真姫は矢とナイフをもって歩く。


希「まぁまぁ、急がば回れって言うやろ??」


希「真姫ちゃん、やっと馴染めてきたって感じやな」


真姫「別に…」


希「真姫ちゃんはみんなとワイワイやるの苦手なんやろなーって思ってたけど、今はすごく素の真姫ちゃん見れてる気がするよ??」


真姫「別に素じゃないわよ」


希「え、そーなん??ウチには素に近そうだったけどなぁ〜?にこっちとおしゃべりしてる時とか特に!」

真姫「あれは、同じ踊り子として話が少し噛み合ってるだけよ」


希「…真姫ちゃん、めんどくさい人やなぁ」


真姫「なによそれ。ほら希、遅いと置いてくわよ??」


希「あっ!だから待ってよ真姫ちゃん!!」


早足になった真姫ちゃんを追いかけるように早足になる。
でも本当に時間が経つにつれて真姫ちゃんは素を見せてくれてってると思うんやけど……それってウチだけかなぁ??
今度にこっちに聞いてみよか!
でもそれってウチのスピリチュアルパワーも何かしら関係してそうやない?
だって真姫ちゃんとは旅立つ時から一緒なんやし。

なーんて考えつつも、やっぱりウチが望んでいることは、μ'sが仲良くいれること、それだけやで。


Side#2【希と真姫のお買い物】end…

サイドストーリーいかがでしたか??
Side#1は穂乃果が居ましたが、Side#2は穂乃果は出てこないという新鮮な感じだったと思います!

これからもチョイチョイμ'sメンバーの小話を挟んでいけたらな〜とか考えてますww


次からはちゃんと本編に戻ります!
まだ#8【ことりのおやつ】の途中ですからね?

>>351
の、ウチには素に近そうやったけどなー

はウチには素に近そうに見えたけどなー
です!ごめんなさい!ー

真姫「ただいま〜」


真姫ちゃんと希ちゃんが買い出しから帰ってきた!


真姫「海未、補充分の矢」


そう言って真姫ちゃんは矢を海未ちゃんに渡す。


海未「ありがとうございます」


海未ちゃんは受け取って、ホルスターのようなところに矢を入れた。


真姫「にこちゃんにはこれ」


真姫ちゃんはナイフをにこちゃんに渡す。


にこ「これは?」


真姫「靴につけるの、にこちゃん肉弾戦する方だからあったら便利かな?って」


にこ「すごい!さっすが真姫ちゃんニコ!」


真姫「近い近い!」


希「ほんとに仲ええなぁ、羨ましくなってくる」


花陽「本当にそうだよね!にこちゃんと真姫ちゃん、いい夫婦になりそう!」


花陽ちゃんはそう言って希ちゃんの荷物を持つ。


希「あ、ありがと!」


希「夫婦かぁ〜…それなら真姫ちゃんが奥さん?いや、夫っていうのも……」


真姫「もう!何言ってるのよ!!」


真姫ちゃんはそう言って花陽ちゃんから荷物を受け取り、中のものを配る。


真姫「近距離で戦闘を行う穂乃果、にこちゃん、私、回復魔法を持っていることりは2個。近距離班よりも動きが少ない遠距離班の海未、花陽、希は3つ、一つ多いのは余分に持つ余裕が近距離班よりもあるからよ」


そう言ってポーションをそれぞれに渡していく。


真姫「次にエーテル。これは魔法を使う花陽、希、ことりに一つずつ渡しておくわ」


真姫ちゃんはエーテルを配る。
エーテルって確か魔力を回復させる薬だっけ??


真姫「そして最後に毒消し。近距離班と遠距離班に一つずつ渡しておくわ。近距離班は穂乃果、遠距離班は海未が管理しておいて。」


真姫ちゃんから変な形のビンを貰う。
これで本当に毒が消えるのかなぁ??


真姫「買ってきたものは以上よ」

海未「ではみなさん、準備は整っていますか??」


穂乃果「もちろん!」


ことり「行けるよ」


海未「では全員このクリスタルに触れてください」


海未ちゃんが差し出したクリスタルに全員が触れる。


海未「では、オトノキザカへ転送します、転送の魔法が発動されたら目を閉じてくださいね?」


そう言うと海未ちゃんのクリスタルを持つ手の周りに青いオーラが滲み出てきてーーー


海未「転送!オトノキザカ!!」


そう叫ぶとクリスタルが光り出した!
穂乃果は言われた通りに目を閉じる。
目を閉じてもすごい光だとわかるくらい光っている。少しすると体が浮く感覚がした、転送が始まってるんだ……そう思った。


穂乃果がこの世界に来て、オトノキザカに行って女王様がことりちゃんのお母さんだってわかった時に思ったこと、それはかなり複雑な状況だった。でも私たちはこれからそのよりを戻しに行く。
ことりちゃんはお母さんと仲良しなんだもん!!
お母さんが嫌いなことりちゃんなんてことりちゃんじゃない!!!
きっと一筋縄ではいかない。
でも、私は絶対に仲直りさせてみせる!!


#8【ことりのおやつ】end…

次回のラブライブ
#9【白い羽】

前回のラブライブ!

レンドラストへ渡るためにオードランからの船に乗ったμ's。船を襲ってきたクラーケンと死闘を繰り広げ、クラーケンを見事撃破!その時に出会った女の子、南ことりちゃんは辛い過去を背負っていた。彼女の住む町が偶然私たちの目的地だったんだけど、私たちはことりちゃんとお母さんを仲直りさせるためにオトノキザカへ戻ることを決意した!


声:高坂穂乃果


例のごとく前回のラブライブと合わせてお読みください

#9【白い羽】


光が弱まってきたかな?と感じていると体が浮く感覚がなくなって、立っている感覚が戻ってきた。


海未「もう目を開けても大丈夫ですよ」


目を開けるとそこは女王様からμ'sの話をされた場所、オトノキザカのお城の玉座の間だった。


にこ「わ、私、お城って初めて入ったわ…」


花陽「私もです……しかもここって玉座の間って感じしませんか?(震)」


ことり「玉座の間だよ」


花陽「エ゛エ゛エ゛ッ!?」


にこ「な、なんで玉座の間に転送されたわけ!?」


ことり「ちゃんと親の目に入るところに来るように、らしいよ」


穂乃果は周りを見渡す。でもイスには誰も座っていなかった。


海未「…いない?」


穂乃果「部屋にいるのかな?」


???「女王様は居られませぬぞ」


声がした方を向くと、そこには豪華な服を着たご老人がいた。


???「おや、ことりお嬢様ではありませぬか!!いやはや、よくお戻りになられましたの」


ことり「バリードさん、ママはどこへ?」


海未ちゃんの方へ近づいて小声で聞く。


穂乃果「海未ちゃん、バリードさんって誰??」


海未「彼はこの国のーーー


バリード「申し遅れましたな、私はこの国の大臣、バリードと申します。以後、お見知り置きを」


バリード「すまぬな、高坂さん」


き、聞こえたの!?

ことり「バリードさん、ママは??」


バリード「失礼しましたお嬢様、女王様は夜に日課の散歩をしておられましたらモンスターに誘拐されてしまわれました」


にこ「女王様が散歩!?」


バリード「その通りでございます、誘拐したモンスターは兵士の目撃情報からウォリザードだと思われます」


海未「ウォリザード、ですか…」


真姫「また厄介なモンスターね」


バリード「その通り、かなり厄介で手を焼いているところです。女王様が誘拐されたのは一昨日、このことをまだ街の者たちには伝えておりませぬ。知っておるのはこの城の者と、あなた方だけです」


穂乃果「ウォリザードって??」


花陽「私、聞いたことあります。確か、オトノキザカと昔から対立し続けているモンスターだとか…」


にこ「私も知ってるわ、でもオトノキザカ周辺にしか現れないらしいから見たことはないのよね」


バリード「その通りでございます。ウォリザードは古くからオトノキザカと戦争を続けてきたモンスター。何度倒しても数年したら大群を引き連れて攻めてくる奴らです。」


穂乃果「そんなモンスターがいたんだ……女王様はどうなったの??まさか…」


バリード「女王様は今のところ無事です、実はウォリザードから手紙が届いているのです」

バリード「オトノキザカに住んでいる人間全員が、武器を置いて街から去れば女王は返す。5日以内に去らなければ女王の首をオトノキザカに届ける。という内容でした」


真姫「でもそんなことをしたら…」


バリード「はい、生きていけなくなる者も出てきます。だから困っているのです」


穂乃果「…じゃあ私たちで助けに行こう!」



ことり「なら私は帰ります」


穂乃果「ことりちゃん!?」


ことり「ママが、女王なのにのんきに散歩をしているからこうなったんだよ?しかも、話をしようにも会えないならここにいる意味は無いよ。」


海未「ことり、それは本気でーー


穂乃果「それ本気?」


穂乃果は一歩ずつことりに近づいていく。


穂乃果「自分のお母さんを見捨てるの?」


穂乃果「そんなんじゃだめだよ、ことりちゃんは今帰っちゃだめなんだよ?」


穂乃果はことりちゃんの手前まで進む。


穂乃果「今の私達やこの街にはことりちゃんが必要なんだよ!!」


穂乃果は涙目で叫ぶ。
ことりちゃんは目をそらす。
こんなことりちゃん、向こうでは見たことない、初めて見たよ……。

バリード「みなさん、こちらへ」


バリードさんが全員をうながす。
穂乃果はことりちゃんの手を握ってついていく。ことりちゃんは引っ張られるようについてくる。


着いた場所はテーブルが並んでいる部屋。


バリード「ここは客間です、皆様お座りください。お嬢様も」


全員が着席する。


バリード「では、ここで私に少し話をさせてください。とても大切な話です。特にお嬢様、よくお聞きください」


ことりちゃんは少し涙目になりながら頷く。


バリード「女王様のお母様、お嬢様のお祖母様の葬儀に女王様が出られなかったのは理由があったからです。女王様は本来なら葬儀に行く予定だったのですが、その日に運悪くウォリザードが攻めてきたのです」


μ'sとことりちゃんが真剣に話を聞く。


バリード「女王様はクレリックとしての技術にとても長けております。なので女王様は戦いに赴くしかなかったのです。この国の未来のために」


穂乃果「あ、あの…クレリックって??」


希「ことりちゃんみたいな、回復魔法を得意とした職業のことを言うんやで。回復魔法を唱える時の姿から『白い羽』とも呼ばれとるん。平和の象徴なんよ〜」


穂乃果「ありがとう!」


バリード「話を続けるぞ?」


穂乃果「はい!」


バリード「それで、女王様が戦いに赴いたのだが、それでもギリギリの戦いじゃった。だが、オトノキザカは勝利を収め、ウォリザードの大群は撤退して行ったのじゃ。戦いが終わったのはお祖母様の葬儀の翌日じゃった。」


ことり「そんな……そんなことが…」


ことりちゃんの目からは涙が溢れ出ていた。


ことり「ママ…ごめんね…ママッ…」


μ'sのみんなも涙を流していた。
すると…


バタンッ!!


兵士「バリード大臣!ウォリザードのアジトを発見いたしました!!」


バリード「よくやったぞ兵長!よし、明日の早朝に兵を率いて迎うのじゃ、その用意をしろ!」


穂乃果「あの!」


穂乃果が立ち上がるとほかのみんなも立ち上がった。
バリードさんと兵長さんがこちらを見る。


穂乃果「私達も連れて行ってください!」

兵長「μ'sがですか!? なんとも、頼もしい限りです!」


ことり「私も行きます!」


兵長「お、お嬢様!?帰っていたのですkじゃなくて…お嬢様、ダメです。これから起きるのは命をかけた戦ーー


ことり「μ'sのみんなは私なんかのためにここまで来てくれた、μ'sのみんなが居なかったら事実を知れなかった。」


ことり「少しでもμ'sのみんなの力になりたいんです!!」


ことり「みんな……ダメ??」


海未「…ことり、本気なんですね?」


ことり「うん」


海未「それなら、断る理由がありませんね、そうでしょう??」


穂乃果「もちろん!」


希「ええやん!」


花陽「頼もしいです!」


真姫「クレリックが一人居るだけでかなり違うと思うから、助かるわ」


にこ「やるからには、覚悟しないとダメだからね?」


ことり「みんな……」


バリード「……とのことだ。兵長、明日はμ'sのみなさんとお嬢様を連れて行ってあげてくれ」


兵長「わかりました!」


そう言って兵長は退出した。


ことり「…バリードさん、ママはどうしてクレリックの技術に長けていたんですか?」


バリード「ふむ、これも少し長くなるから全員座りなさい」

バリード「あれはどれほど前のことだったか……」


バリードさんは窓の外を見つめながら喋り出した。


バリード「実は、女王様は元々貴族ではなかったのです。旅の途中にオトノキザカに立ち寄り、ウォリザードとの戦いに疲れていた兵士たちを癒してくれました。そのおかげで兵士たちはウォリザードに勝利、ウォリザードとの戦いの勝利に貢献したことがきっかけで、当時戦いの前線に赴いていた王子と仲が良くなり、交際して、ご結婚なされました」


穂乃果「な、なんかのすごいね」


にこ「そうね……」


バリード「王族と庶民の結婚という前代未聞の事態だったのですが、当時のオトノキザカの英雄の2人の結婚に反対する者なぞ居ませんでした」


希「運命的やねぇ」


バリード「しかし、ことりお嬢様をご出産されてから2年後に王様、お父様が病気で亡くなられたのです」


真姫「亡くなられていたのね…王様」


バリード「そしてその5年後にお祖母様が亡くなり、その葬儀に行けず、少し後にお嬢様から手紙が届いたのですが、女王様は罪悪感から手紙の返事が今に至るまで書けなかったのです」


ことり「ママ…」


バリード「先日、女王様はこうおっしゃりました。こんなダメな母親は生きる意味がないのではないか、と」


バリード「もしかしたら、生きる気力を失われていたから誘拐されても逃げられなかったのかもしれませぬな。本来なら誘拐してくる者を返り討ちに出来る程の実力を持っておられるのですが。」


ことりちゃんは立ち上がった。
目には涙が。


ことり「私、助けだしたらママを怒って、沢山怒って、そして、沢山謝る!」


穂乃果「ことりちゃん…」


穂乃果は、ふわわんとしてそうで芯はしっかりしている、そんないつものことりちゃんに戻ったような、そんなふうに感じました。
まぁ、いつものっていうのも変なんですけどね、エヘヘ。


#9【白の羽】end…

次回のラブライブ

#10【ことほのうみ】

前回のラブライブ!


割愛



(前回短かったので)

穂乃果「本当にそれで大丈夫なんですか?」


バリードさんと話をした翌日の早朝、バリードさんから作戦を言い渡された。


兵長「なるほど、我が国の女王様だからこそできる作戦ということですね?」


バリード「その通りじゃ」


にこ「でも、凄く失敗臭が…」


バリード「確認するぞ!作戦は正面から突っ込んで女王様を救出!!わざわざ誘拐して、攻めてきたから殺す何てことはないじゃろう。だが、もしものために、こちらの兵は精鋭50人で行くのだ。」


穂乃果「ねぇねぇことりちゃん、ウォリザードの軍ってどれくらいの数いるんだっけ?」


ことり「約150だよ」


花陽「150を50で…??えーっと、だとすると一人あたり倒さないといけない数が…4?5??」


真姫「3よ、花陽ったら焦りすぎ。あなたの実力なら大丈夫よ」


花陽「そう言われても、こっちは相手を見たことないんだよ!?」


真姫「向こうも同じでしょ」


花陽「そ、そうだけど…」


兵長「では、出発するぞ!!」


兵長さんが掛け声をあげるとほかの兵士さんたちがオーーッ!!って言う。


穂乃果「いかにも兵隊って感じだね」


ことり「兵隊だよ?この人達…」


ことりちゃんは家から持ってきたクレリックの服装に着替えていた、手にはロッド。


希「あれ、ことりちゃん緊張してる?」


ことり「え、う、うん…ちょっとだけ…」

希「よーし、うちに任しとき!」


ことり「え?何するの??」


希「こうするんよ!」


希ちゃんはそう言ってことりちゃんの背後に回り、ことりちゃんの胸をわしわしする。


ことり「きゃっ!?の、希ちゃん!?ひやっ///何するの?//」


希「ことりちゃんわしわししがいがある胸やなぁ〜」


真姫「ちょっと希!」


希「ごめんごめん」


希ちゃんはわしわしをやめる。


希「でもどうや?緊張ほぐれたやろ??」


ことり「あ、本当だ……ありがとう!」


真姫「希、どうかしてるわね……私も気をつけないと」


にこ「それよりも謝ることりもどうかしてるでしょう」


なんか私が知ってるμ'sの雰囲気に近づいてきてる感じがする!!
とにかく、女王様救出に出発!!


#10【ことほのうみ】

ウォリザードのアジトは、オトノキザカから少し離れた森の奥のお城の廃墟。兵隊とμ'sとことりは着々と歩を進めていた。


兵長「μ's、ウォリザードの情報を教え忘れてたな。よく聞いておけよ?」


μ'sは会話を中断して耳を傾ける。


兵長「ウォリザードは頭が良く、言葉を喋れるモンスターだ、さらに武器を使ってくる。身長は1.8m〜2.5mほど、ボスは3mという巨体だ。そして、集団で襲ってくる」
(ゼ◯ダに出てくるトカゲのような剣士のモンスターみたいなものです)


穂乃果「これって人間勝ち目ないんじゃ…」


兵長「大丈夫だ。なんとかなる」


花陽「なんとか……」


真姫「花陽ならできるわ、大丈夫よ」








兵長「見えたぞ、あそこだ」


森の木々の間から見える小さめの古びたお城。あそこがウォリザードのアジト…。


兵長「全員、戦いの用意をしろ」


穂乃果「始まるね」


ことり「う、うん…」


海未「大丈夫ですよことり。」


兵長「行くぞ!」


兵隊は城の門の前まで歩いていく。


兵長「最終確認だが、はじめに私たちがウォリザードと戦い城の中への道を作る、μ'sとお嬢様はそこをとおって中へ侵入だ。よし、行くぞ」


城の門の前まで行こうとするとそこへ大量のモンスターが城の屋根から飛び降りて道をふさいだ。


兵長「出たぞ!ウォリザードだ!」

ウォリザードA「のこのこと来やがって!その人数で何ができるんだ!?テメェラ!行くぞ!」


兵長「行けーーーっ!!!!」


合図と同時に両者が激突し合う!
激しい合戦だ。


海未「道ができたら全力で走りましょう!」


穂乃果「う、うん…」


穂乃果は戦いを見ていた。
やはりウォリザードは強敵で、一対一で戦えてもウォリザードが二体になると、攻撃を受けて血をながす兵士たち…。


真姫「道が開けそうよ!」


花陽「ほ、穂乃果ちゃん大丈夫?俯いてるけど…」


穂乃果「こんなの違う…」


穂乃果「ことりちゃん!」


穂乃果はことりちゃんの目を見つめる。


穂乃果「穂乃果、ことりちゃんのお母さんを早く助けたい……でも、兵士さんたちにも死んでほしくない!私たちだけ見てるなんて、こんなの間違ってるよ!」


穂乃果はそう言って剣と盾を構える。


穂乃果「私、兵士さんたちを助けてくる!」


穂乃果はそう言って走り出そうとするけど海未ちゃんに肩を掴まれる。


海未「……私も兵士の方々と共に!」


希「ウチもや!」


花陽「私も!」


真姫「私もよ!」


にこ「にこもよ!」


ことり「ことりだって!」


穂乃果「みんな……よし!行こう!!!」


μ'sはウォリザードと兵隊が戦っている中へ走っていく!

(このウォリザードたちは剣と盾を装備しています。剣のサイズは穂乃果の剣よりも少し大きめ)




兵士A「くっ…2匹同時はキツイ…」


ウォリザード二体が兵士Aに手持ちの剣をで斬りかかる!!

ギィィン!!

しかしその攻撃を穂乃果が剣と盾で受け止める!


穂乃果「せやぁぁっ!!」


穂乃果は剣と盾でウォリザード二体の剣をなぎ払って、素早いステップで華麗に二体に連続斬撃を叩き込んだ!!


ズババババッ!!


ウォリザード二体は消滅した。


兵士A「た、助かった…」


しかしそこにもまだウォリザードが襲いかかる!


穂乃果「穂乃果が相手するよ!!」


穂乃果はウォリザードの斬撃を避けて、ウォリザードの肋骨を斬りつける!


ウォリザード「ぐぁぁっ!!」


穂乃果はウォリザードの背中側からバック宙でジャンプしてウォリザードの真上まで飛び、そこから回転してウォリザードを斬りつけ、ウォリザードの正面に着地した。


ウォリザードは穂乃果が着地すると同時に消滅した。


一方、海未は襲いかかるウォリザードを弓で足止めしていた、よろめいているウォリザードに兵士たちが斬撃を入れて行っていた!


にこ「てぇーい!」


にこは靴についたナイフを利用してウォリザードに攻撃を与える!
にこは四体のウォリザードと同時に戦っていた!


にこ「にこは多数と戦うのが得意ニコッ」


ジャンプしてウォリザードを斬りつけると、斬りつけたウォリザードを足場にしてバック宙をしてほかのウォリザードの攻撃をかわしてそのまま蹴りを入れる。

ウォリザードたちは完全ににこの動きに翻弄されていた。


兵長「あいつら……でも、これなら行けそうだ!」


兵長「全軍、城内へ突っ込め!!!!」


穂乃果「すっすめー!!」

とりあえずここまで

城の一階にはウォリザードがたくさんいたが、μ'sのアシストもあってか、ガンガン倒していく!


兵長「前にいるものたちとμ'sとお嬢様は二階へ!!」


二階へ登ると、そこにはかなりの数のウォリザードがいた。


真姫「何匹居ようと倒すだけよ!」


真姫はウォリザードの攻撃を躱しながら
着々とダメージを与えていく。


兵士「うぁぁぁぁっ!!!」


兵士が三人ほど吹き飛ばされる。
穂乃果がそっちを見ると、そこには重装備で大剣を持ったウォリザードが一体いた。


穂乃果「っ!!」


穂乃果が走ろうとすると肩を誰かに掴まれる。


にこ「ここは私に任せて!」


穂乃果「に、にこちゃん!」


にこちゃんは重装備のウォリザードの方へ走っていった。
そんな穂乃果を後ろからウォリザードが斬りつけようとする!
が、ウォリザードは炎の魔法で吹き飛ばされる!


花陽「穂乃果ちゃん、大丈夫??」


穂乃果「ありがとう!花陽ちゃん!」


穂乃果はことりの方を見ると、ことりはロッドを軽々と振り回して戦っていた!


穂乃果「凄い……よし!私も!」


穂乃果が振り向くと、向いた先で希がウォリザードに迫られていた!

穂乃果は剣を肩に起いて構え、一呼吸置いてから走り出す!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!」


穂乃果はオレンジのオーラをまとった斬撃をウォリザードに放つ!ウォリザードはたまらず消滅した。


希「ありがとう、こんなに密度が高いと召喚の魔法陣を作れなくて…」


穂乃果「なら私が周りを相手するから希ちゃんは召喚して!」


希「ええの??周りを相手するって言ってもそんなに多く…」


穂乃果「やるったらやる!」


希は少し間を空けてーー


希「わかった!待っとって!」

μ'sメンバーとことりと兵士たちが激闘を繰り広げている中、にこはーー


にこ「鎧が硬いわね、ナイフじゃ歯が立たない…」


重装備(略してます)は大剣を振り回す!
にこはバク転で避ける!


にこ「ちょっと!少し広いからって、屋内でそれを振り回さないでよ!周りにあたるでしょ!」


重装備「避けない周りが悪いだろう」


重装備はそう言ってジャンプ斬りをしてくる!

ズガァッ!!

にこは横に回転することで避ける!


にこ「そういや喋れるのよね、ウォリザードって」


重装備が斬りつけた床はかなりへこんでいた。重装備はそのまま、刀身が床を這うように剣を振った!
にこはそれをジャンプで躱して腹部に蹴りを入れる!

ガンッ!!

しかし鎧が硬く、重量もあるため重装備はびくともしない。


にこ「足痛っ!」


重装備は大剣を振るう!
が、そこでにこは重装備の鎧のふちを掴んで重装備の上まで登る!
そして軽くジャンプをして、回転しながら頭部へ思いっきり蹴りを入れた!

ガンッ!!!!

その蹴りで重装備の兜は飛んでいった!


重装備「ぐあっ!」


にこは重装備の肩を蹴って真上にジャンプする!


重装備は大剣をにこの方へ振る!!


重装備「空中では避けられまい!!」


しかしにこは大剣の背(刀身の平らな部分)に手をつき、体を押して大剣を躱した!
そしてそのまま重装備の正面に着地する!


にこ「大剣を真上に振るなんて、隙が多すぎニコ!」


にこはジャンプして空中で靴のナイフを出す!
そしてそのまま回転しながら頭部を数回蹴りつけた!!

ドスドスドスドスッ!!

兜が無い重装備はガクッと膝をついてそのまま消滅した。


にこ「ふぅ〜、にこにー大勝利!」

にこ「でも、さっきの空中での回避は大剣が相手の時だけやることにしよう……死ぬかと思った…」


ドドドドドッ……


にこ「なんの音??」


音の方を見る。
なんと、階段を多数のウォリザードが駆け上がって来たのだ!!


にこ「援軍っ!?ちょっと休ませなさいよ…」


にこは周りを見渡すと元いたウォリザードはだいたい片付いていた。


にこ「チラチラ見えてたけど、希のプラムが大活躍してたわね……」


兵長「μ'sとお嬢様!援軍は私たちがなんかします!あなた方は三階へ!」


穂乃果「でも…」


兵長「私たちを信じて!!誰も死にません!!」


穂乃果「……わかった!」


ことり「気をつけてね!」


μ'sとことりは階段を駆け上がって、ドアを開けた!

そこは玉座で、かなり広い。
音ノ木坂の体育館よりもひと回り大きいくらいはある。
奥には檻があって、その横には巨大なウォリザード。
檻の中には手足が鎖で繋がれている女王がいた!!


ことり「ママ!!」


檻の中で俯いていた女王はことりの声にすぐ反応して顔を上げる。


女王「こ、ことり…」


ことり「待ってて!今助けるからね!」


ウォリザード「悪いが、それは無理だな」


穂乃果「なんで?」


ウォリザード「お前たちじゃあ俺には勝てないからだよ。俺はドン・ウォリザードだ、よろしくな」


穂乃果「あなたを倒して女王さまを助け出す!!みんな、行くよ!!」


みんな「おーっ!」


敵の情報
『ドン・ウォリザード』(以下ドンと表示)
・大きさは2.5m
・1.8mほどある太刀を使う


穂乃果は走り出した!他のみんなもばらけて陣形を整える!
まず、海未が矢を放つ!
ドンはそれを太刀ではねのける、その太刀の速度は大きさと不釣り合いでとても速かった。


穂乃果(剣の速度が速い…厄介だね…)


ドンは向かってくる穂乃果に太刀の素早い薙ぎ払いを放った!
穂乃果は速すぎて避けきれず、剣で受け止めるが、吹き飛ばされる!


穂乃果「きゃぁっ!!」

ドンはそのまま太刀を穂乃果に振るう!
穂乃果はなんとか体勢を立て直し、躱す!


花陽「ブリザード!」


花陽が氷の魔法を放つが、ドンは軽く避ける!


海未「かなりやり手のようですね…」


真姫が踊りを舞う。


真姫「灼熱の舞!」


真姫が扇を振るうとそこから火炎が放たれた!
ドンは剣を強く振って火炎を跳ね除ける!
穂乃果はその隙にドンの懐に入り込んで剣を振り上げた!
だが、ドンは一歩後ろに退いて躱し、蹴りをお見舞いする!

ドスッッ!!!!


穂乃果「かはっ!?ド」


穂乃果は吹き飛ばされてドアの横の壁に衝突する!!


ドンッ!
バタッ…


ことり「穂乃果ちゃん!!」


ことりはそう言ってロッドを掲げる。


ことり「ヒール!」


ことりがロッドを振るうとロッドから魔法が放たれて穂乃果にあたる!


穂乃果「痛みが引いてく…」


穂乃果はヒールで体力を回復させて立ち上がり、ことりと海未の元へ行く。


穂乃果「かなり強いよ…」


ドンはにこに突撃して薙ぎ払いを放つ!
にこは待ち構えていたため、躱すことが
できたが、ドンはその後に蹴りを放ってきた!にこは腕でガードして受け止めるが飛ばされる!


花陽「サンダー!!」


花陽のサンダーをドンは太刀で受け止める!


希「今や!アルファング!!」


希は氷の狼の召喚獣のアルファングを召喚する!アルファングはドンへ突撃して噛みつき攻撃を放つ!


ドン「ぐっ!?」


ドンはよろめくが、アルファングをパンチで跳ね除けて太刀で斬り裂く!!アルファングは異次元へと姿を消した…

希「召喚獣をあんなに軽く!?」


だが、その隙を真姫は見逃さなかった!
真姫は扇の攻撃でドンの背中を斬りつける!


ドン「ぐあっ!!」


ドンはよろめく。
真姫はドンから距離を置く!


真姫「1人の力で敵わなかったら、仲間と連携しながら戦えばいいのよ!」


穂乃果「うんっ!」


穂乃果は走り出す!にこも走る!


ことり「ママっ!」


女王さまはことりを見つめる。


ことり「バリードさんから聞いたよ?生きる意味が無いなんて言っちゃダメだよ!!」


女王「…ごめんね、ことり」


ことり「でも、私もごめんねママ!誤解をしてママを軽蔑してたの!本当にごめんなさい!!」


女王「ことり……」


ことり「絶対出してあげるからね!」


海未(ことり…)


女王さまは声を出して泣いていた。
ことりちゃんも涙目だった。


穂乃果「てやぁぁっ!!」


穂乃果は斬りつけるが太刀で受け止められる!!
しかし、そこに海未が矢を放ち、ドンに刺さる!


ドン「ぐっ!」


穂乃果はジャンプしてドンを斬りつけた!
ドンは後ずさりする、にこはそんなドンの背中に蹴りを入れた!


ドン「ぐぁぁっ!!」


ドンは太刀を振り回す!
穂乃果とにこは躱して後ろに下がる。


ドン「…本気で行くぞ?」


ドンはそう言って穂乃果とにこに向かって走り出した!

気になるだろうけどここまでにしとこうかな

>>381

穂乃果「かはっ!?ド」



穂乃果「かはっ!?」

です。
申し訳ありません。

>>1です。

身内の2人がインフルエンザにかかってしまって、色々忙しくて投下できてません……

時間があれば投下していきます!
申し訳ありません!

どうも>>1です。

インフルと戦い終えて、なんとか修羅場を乗り越えたので投下をぼちぼち再開していきます!

穂乃果「懲りずに突進??」


しかしドンは途中で加速した!
ドンはそのまま薙ぎ払った!

にこは予測していたので避けれたが、穂乃果は盾で受け止めた!


ガンッ!!


穂乃果はかなり飛ばされる。
着地するが、木の盾が壊れてしまった!


穂乃果「盾が…」


ドンはそのままにこに乱舞を放った!
にこは太刀は避けれるが、合間合間で放たれる蹴りやパンチはよけれず、直撃とはいかなくとも攻撃を受けていく。


にこ「っ……」


真姫「はぁぁっ!!」


真姫がその間へ入ってドンの攻撃を受け流していく。
だが、真姫も受け流しきれずに攻撃を受けていく。
にこは真姫の仲介で余裕ができたが、ドンの隙を見つけられない!


ドンは乱舞をやめて後ろへバックステップ。

すると、左手についていたボウガンを展開して、海未へ向けた。


ドン「お返しだ」


ドンはボウガンの矢を放つ!
ドンのボウガンは矢を一定量セットすれば自動でコッキングされるタイプだったので連射もできた!


海未「!?」


海未は回避する!


ドンはボウガンの先を花陽へ向けて放った!


花陽は魔法で弾こうとするがボウガンの矢が速く、魔法を放つ前に体に直撃する!


グサッ!!


花陽「あっ……」


矢は花陽の方に突き刺さった。


穂乃果「花陽ちゃん!!!」


真姫「花陽!」


ドン「よそ見していいのかい?」


ドンは真姫に薙ぎ払いを放つ!
真姫は完全に隙をつかれた!

にこ「真姫ちゃんっ!!」


にこが真姫に飛びついて薙ぎ払いをなんとか回避する!!


海未はその間にドンへ矢を放つ!
だがドンはボウガンで矢を撃ち落とす!


海未「なんてコントロール…」


にこはツインナイフにしてドンへ突っ込む!
太刀の攻撃を避けて懐に入ろうとするが蹴りで邪魔される!!
そのままドンは乱舞へ派生。
にこはなんとか避け続ける!


海未「っ……」


海未は神経を集中させる。


海未「ラブアローシュート!!」


放たれたラブアローシュートはドンへ一直線!!


ことり「やった!!」


だがドンは太刀の振り上げで弾く!


ギィン!!!


ドン「なかなかのものだが俺は倒せない」


にこは乱舞が止んだ隙にドンに飛びかかる!!
が、ドンの左フックで吹き飛ばされる!

ドスッ!!


にこ「きゃぁっ!!」


ドンは追い打ちおかけるかのように薙ぎ払いを放った!!

にこはツインナイフを二つのナイフに戻してナイフで受ける!
だが、腕には刃がめりこんで飛ばされる!


ズサァッ!!


にこ「かはっ……」


ドサッ…

ドンはその勢いで真姫にも回転斬りを放った!


真姫は不意を突かれ、受け流そうとするが受け流しきれずに斬撃を受けた!


真姫は吹っ飛ばされてことりの近くに倒れこむ。


ことり「真姫ちゃん、大丈夫だよ!傷は深くない!」


真姫「私よりも戦ってるみんなのサポートを…」


真姫はそう言ってポーションを飲む。




花陽はポーションを飲み終えて、肩の痛みが引いた頃に渾身の力を込めたウィンドを放った!


花陽「ウィンド!!」


風の魔法は凄まじい速さでドンを切り裂く!
だがドンは太刀を振るうことでウィンドをかき消した。


穂乃果「…っ!」


穂乃果はここだと思い突っ込む!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!!」


穂乃果のオレンジのオーラの斬撃をドンは太刀で受けて、弾く!!
穂乃果は飛ばされる!


希「ヒュベリガル!!」


ヒュベリガルを召喚した希は疲労から、その場に倒れこんだ。
ヒュベリガルは持ち前の雷パンチでドンを攻撃する!ドンは受け止めきれずにダメージを受ける!


ドン「ぐあっ!!」


ドンは踏ん張って、太刀に闇のオーラをまとわせてヒュベリガルを斬り裂いた!
ヒュベリガルは異次元へ消えていった…。


穂乃果「っ……」


穂乃果が周りを見渡すと、正面にはドン・ウォリザード。

少し遠くには傷口を抑えている花陽と倒れているにこ。遠くには疲労から倒れている希と傷ついた真姫とことり。反対側に海未。


穂乃果「動けるのは私と海未ちゃんとことりちゃんだけ……」


にこ「てやぁぁっ!!」


にこはツインナイフでドンへ突っ込む!
その時に穂乃果にアイコンタクト。


にこ(隙を作るから海未と協力しなさい!)


穂乃果は首を縦に降る!


にこは持ち前の軽やかさで攻撃を回避しつつ体術を放っていく。


それを見た海未は弓を引いて、ドンの少し上を狙う。
矢は蒼のオーラをまとっていて、穂乃果は体制を低くして剣にオーラをまとわせる!ことりは穂乃果に向けてロッドをかざす。


ことり「ファスティス!!」


ことりが放った魔法は穂乃果を包む。


ことり「素早さ増強魔法だよ!かけ続けている必要があるからずっとはできない!!」


穂乃果はことりに笑顔でピースする!


にこはツインナイフを回転させてピンクのオーラをまとわせドンに突っ込む!


にこ「スピン・ピーチフラワー!!」


ドンのガードを避けて腹に直撃させる!
ドンはダメージを受けてよろめいてる途中で蹴り上げを放ち、にこを吹き飛ばす!
顎を蹴られたにこは倒れこむと立ち上がれなくなる。


穂乃果(十分だよ、にこちゃん!!)


海未はラブアローシュートをドンの頭あたりに放つ!!


だが、ドンは体制をすぐさま立て直して太刀を振り上げる!


ドン「無意味だ!!」


太刀を振り下ろすその時!

ラブアローシュートの矢の真後ろへ穂乃果が跳ぶ!!


穂乃果「本当にそうかな?」


穂乃果はありったけの力でラブアローシュートを斬る!


穂乃果「ラブアロースプラッシュ!!」


ラブアロースプラッシュの矢はドンに直撃!!ドンを吹き飛ばした!


穂乃果「ふぅ、終わっーー


しかし!
ドンは踏ん張って着地し、ボウガンを海未に放つ!
海未は力を使い切って避けれず、腹に矢を受ける!!


グサッ


海未「穂乃果…あとは…お願いします…」


海未仰向けで倒れる。


穂乃果「海未ちゃん!!!」


ことり「海未ちゃん!!」


ことりは素早さ増強魔法を一旦切ろうとするが、


穂乃果「ことりちゃん!続けて!!」


ことりは穂乃果の方を向く。


穂乃果「すぐ終わらせるから」


穂乃果はそう言って走り出す!
ドンはボウガンの矢を放つが、穂乃果は走りながら矢を弾く!!


ドン「矢が無くなったか…」


ドンはボウガンを捨てて、腰から鉈を取り出す!!


穂乃果「二本!?」


穂乃果「でも、関係ない!!」


ファスティスの魔法で素早さが上がっている穂乃果はあっという間にドンの正面につく!


ドンは二本の武器で乱打を浴びせる!
穂乃果は増強された素早さのおかげで避けたり剣で受け流すことができていた!


が、


ヒュンッ…


穂乃果「魔法が切れた!?」


穂乃果にかかっていた素早さ増強魔法が切れて、穂乃果は太刀の斬撃を受ける!


ズバッ!!


穂乃果は吹き飛ばされて倒れこむ。


ことり「ごめん…穂乃果ちゃん……魔力切れ…」


ことりもその場に座り込む。
すかさずエーテルを飲むが、魔力が溜まるまで時間がかかる。


ドン「手こずらせやがって」


女王さまは涙目で見つめていた。


ドンがことりの方へ歩み寄っていくとーー


穂乃果「待って!」


穂乃果は立ち上がった。

ことり「穂乃果ちゃん…」


海未「穂乃…果…」


他のμ'sメンバーも見つめる。


ドン「その傷でか??」


穂乃果「負けられない。大切な人たちを死なせない!」


ドン「なら先にお前を楽にしてやる。」


ドンは穂乃果の方へ歩み寄っていく。


穂乃果は剣を握りしめて突っ込む!


ことり「あの傷で動けるなんて……魔力が溜まるまで耐えてっ……」


穂乃果は大きな傷を負っていても、ドンの攻撃を避けて受け流す!!


ドン「どこにそんな力がっ……」


だが、穂乃果はドンの蹴りを避けきれずに喰らってよろめく。
傷口からは血がドプドプと出る。


穂乃果「っ……絶対に、勝つんだから!!!」


ドンは鉈を振り上げて穂乃果に振り下ろす!


穂乃果は剣で受け流そうとするが間に合わない!!
その時!


ギィン!!

海未の矢が鉈の持ち手を弾いて攻撃を阻止した!!


その時、ことりは魔力が溜まりきり、穂乃果にファスティスをかける!


ドンはそのまま太刀を振り下ろす!穂乃果の剣は逆方向へ振り上げられており、普通じゃあ間に合わない!
だが、ファスティスをかけられた穂乃果は体を太刀がある方向へひねって剣を引き寄せそのままオレンジスプラッシュを放つ!!


ギィィン!!!


太刀を弾かれてドンは後ろに後ずさりするが、すぐに構えて闇のオーラをまとわせた縦切りを放つ!!


穂乃果は目を閉じ、少し膝を曲げた体勢になり、左手を前に出し、顔の横あたりに剣を横向きにして持ち上げる、突きの構えをとった。

そして太刀が振り下ろされた時、穂乃果は目を開き剣にオレンジのオーラをまとわせる!!


ことり「穂乃果ちゃん!!!」


海未「穂乃果っ!!!」


穂乃果は走り出し、そのまま突きを放った!!!


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!!」


ズバッ!!!!


穂乃果の突きはドン・ウォリザードを肋を斬り裂き、穂乃果はドン・ウォリザードの後ろで停止する。

穂乃果の剣の道筋はオレンジのオーラで彩られており、ドン・ウォリザードは傷口をオレンジのオーラで斬り裂かれる!!!


ズバババッッ!!!!


ドン・ウォリザードの太刀はスパイラル・オレンジの突きで折れてしまった。


ドンの手から太刀が滑り落ち、ドンはそのまま消滅した。


穂乃果はみんなを見つめて、ニコッと笑い、その場に倒れこんだ。

・スパイラル・オレンジ
オレンジ色のオーラを剣にまとわせて、とてつもない速さで敵に突きを放つ。突かれた敵は、傷口がオレンジのオーラで切り裂かれる。




今回はここまで。


時間を空けてしまって本当にごめんなさい!!

みなさんの感想やコメント大歓迎です!!

こうしてみたら??とかも歓迎してますよ!

熱い戦いだったな

けっこうみんなズバズバされちゃうんだな
なら負傷描写はリアルにお願い

>>400

ありがとうございます!
熱い戦いだとわかっていただけてとてもうれしいです!!


>>401

わかりました!
なるべくわかりやすく書きます!
ありがとうございました!

2/5を過ぎたら忙しくなくなるので
投下再開します!!

ごめんなさい!

中々時間がとれません……

投下!!!!





目がさめると、そこはベッドの上だった。
横を見るとことりちゃんがいた。


穂乃果「ことりちゃん…?」


ことり「目が覚めたのね !!よかった…本当によかった……」


穂乃果「こ、ここは!?」


ことり「ここはオトノキザカの客室だよ」


穂乃果「客室……!!ドン・ウォリザードは!?」


ことり「穂乃果ちゃんが倒した後にウォリザードを全滅させた兵隊のみんなが来て動けない私たちを運んでくれたの。真姫ちゃんは動けたみたいだったから状況を説明してくれてたらしいよ」


穂乃果「それでここに……みんなのケガは?」


ことり「ママが直してくれたよ!でも穂乃果ちゃんの傷は深くて、今のママの魔力じゃ完治はさせられなかったからこのベッドで安静にしてもらってたんだよ!」


穂乃果は掛け布団をめくると、確かに包帯が巻かれていた。ちなみに横のテーブルには服と剣と盾が置いてあった。


穂乃果「あれ?この盾、だれの??」


ことり「兵長さんから穂乃果ちゃんへの贈り物だよ」


穂乃果「そういえば盾壊れたもんね…」


穂乃果「壊れたといえば服は!?ボロボロなのに見た感じ新品みたいだけど…」

ことり「それは私が勝手ながら直させてもらっちゃった…」


穂乃果はベッドから立ち上がり服を取る。


ことり「だ、大丈夫なの??」


穂乃果はことりの言葉を聞いて頷き、口を開く。


穂乃果「すごい…やっぱりことりちゃんはことりちゃんだ!」


ことり「??」


穂乃果「みんなはどこにいるの??」


ことり「きっと玉座の間にいるよ、ママがもうすぐ目覚めるからここで待っててって待たせてるの」


穂乃果「よし!行こう!!」


ことり「本当に傷は大丈夫??」


穂乃果「もちろんっ!」


ことり「よかった、それじゃあ行こっか」


窓の外はもう夜だった。







ガチャ


海未「穂乃果!!」


にこ「やっとお目覚めね」


穂乃果「ごめんね、心配かけちゃって…」


女王さま「では全員揃ったところで、初対面の方もいるので自己紹介からさせていただきますね」


女王さまは立ち上がる。


女王さま「私は死んだ夫に代わりこのオトノキザカを治めています、気軽に接してくださいね。あなた方は私の命の恩人なんですから」


穂乃果(気軽に……)


女王さま「本当に、ありがとうございました」


女王さまは頭を下げる。


にこ「ちょ、ちょっと!女王さま!!頭あげてください!」


女王さま「命だけでなく、ことりとも再会できました。感謝でいっぱいです」

ことり「ママ、顔上げて??」


女王さまは顔を上げてこちらを見つめる。


ことり「ママ、お願いがあるの」


ことりはそう言って白のネックレスを取り出した。


ことり「私、μ'sのみんなと戦いたい、一緒にいたいんです!!旅に同行するのを許してください!!」


女王さまはそれを聞いて、少し目を細めてから口を開いた。


女王さま「わかりました。μ'sになるからには絶対に世界を救ってくるのですよ?」


ことり「はい!ママ!!」



ことりが仲間に加わった。



穂乃果「やったぁ!!」


希「ありがとうな、女王さま」


真姫「希と女王さまってどんな関係?」


希「ウチが以前占いをさせていただいただけやで」


花陽(それでこんなにフレンドリーになるのかなぁ…)


女王さま「ひとまず、もう夜遅いので食事を城でとってから客室でお眠りください」


海未「ありがとうございます!!」






城のベランダ的な所。

海未と穂乃果はことりに呼ばれてここまできた。


ことり「私、どうしても2人にお礼を言いたかったの。本当にありがとう!!海未ちゃんと穂乃果ちゃんが説得してくれてないとママと仲直りできなかった……本当にらありがとう!!」


海未「友として当然のことをしたまでですよ、そうでしょう?穂乃果」


穂乃果「もちろん!」


ことり「二人とも……」


ことりはペコペコお礼する。


そこから少し雑談をして……




ことり「ヘぇ〜…私たちって同年代なんだね!」


穂乃果「うん!」


海未「なんですか??いまさら気づいたのですか??」


穂乃果「うみちゃん言わないなんてことずるいよ!」


ことり「とりあえず、これからもよろしくね!ふたりとも!!」









翌日


女王さま「これを持っていって」


穂乃果は女王さまから転送クリスタルを、もらった。


穂乃果「ありがとうございます!」


女王さま「では、μ'sのみなさん。お気をつけて!」


ことり「うん!!」


ことり「転送!!」


キュイイイイン……

#11【7人目】


マイルズへ戻ったことりは村人を集めてとあることを言った。


ことり「私はこれから魔王討伐の旅に出ます!μ'sとして!!」


ことり「だから、この村からは長期ですが離れます…」


村長「したいこと、みつかったんじゃな?」


ことり「はい!」


村長はそれを聞いて振り向く。


村長「皆の衆!文句はないな!?」


みんな「とうぜんだぜー!応援してるぞー!!みゅーずー!!!」


ことり「みんな…」


ことりは涙を流して感動していた。
村長は剣を持ってきた。


村長「穂乃果さんだったかの、これを使っておくれ。この村の名剣じゃ。名は『フェアリー・エフェクト』じゃ」


穂乃果は受け取って深く礼をする。


穂乃果「大切にします!!」


ことり「絶対帰ってきます!」


話が終わったことりと合流して、身支度を済ませたメンバーはマイルズの出口に立つ。


希「次の目的地はアマノダケっていう山の上の方にあるアマノフモトって村や!」


穂乃果「よーし!新たなメンバーことりちゃんを加えたμ's、アマノフモトへ出発!!」


μ's「おーっ!!!」


#11【7人目】ena……



次回のラブライブ!

#12【YELLOW STAR】

とりあえずここまで


長く空いて申し訳ないです!
こんなペースで続く可能性高いですが、よければエンドまで一緒に歩んでいきましょう!!

前回のラブライブ!!

デェン!!

(ry

現在のステータス


高坂穂乃果 Lv29
フェアリー・エフェクト
HP:610
MP:435
ちから:407
みのまもり:238
まりょく:203
すばやさ:382
ゆうき:435

園田海未 Lv30
木製の弓
HP:481
MP:240
ちから:313
みのまもり:331
まりょく:120
すばやさ:360
かくれる力:390

西木野真姫 Lv29
紅蓮の扇
HP:378
MP:493
ちから:186
みのまもり:233
まりょく:348
すばやさ:319
おどり:377

東条希 Lv31
タロットカード
HP:466
MP:654
ちから:256
みのまもり:249
まりょく:434
すばやさ:186
うらない:403

小泉花陽 Lv29
伝統の杖
HP:262
MP:759
ちから:121
みのまもり:175
まりょく:435
すばやさ:348
てんくう:13

矢澤にこ Lv30
ナイフ
HP:331
MP:390
ちから:283
みのまもり:241
まりょく:210
すばやさ:395
にこにー:390

南ことり Lv30
聖なるロッド
HP:331
MP:543
ちから:222
みのまもり:301
まりょく:360
すばやさ:360
さいほう:390

#12【YELLOW STAR】


マイルズを出発したμ'sは次の目的地であるアマノダケを目指して着々と進んでいた。
アマノダケとはレンドラストの東にある山のこと。




希「ついたで!!」


穂乃果「遠くからは見えてけど、おっきいねぇ……」


ことり「これを登るんだよね…?」


花陽「大変ですね…」


真姫「そのアマノフモトっていうのはどこにあるの??」


希「230m地点やで」


海未「アマノダケ周辺は、アマノダケの中にあるブルークリスタル原石の力で気圧と酸素が高くても地表となんら変わらないんですよ」


穂乃果「クリスタル原石なんでもありだね…」


希「道はあるみたいやし、登るで!!」


にこ「覚悟…決めるわ……」





100m地点


にこ「ちょ…ちょっとストップ……休憩させて…」


穂乃果「まさかモンスターもいるなんて…想定外だよね…」


花陽「疲れましたね…」


希「せやね、少し休憩しよか」


μ'sメンバーはそこらの砂利や岩の上に座って休む。


真姫「疲れたわ…」

海未の

気圧と酸素が高くても

という言葉は、気圧と酸素は高さに関係なく地表と同量という意味です。
ミスでした、すみません

190m地点


花陽「あれなにかな??」


花陽が指をさした方向にはボロボロになった家があった。


穂乃果「家だね…ここがアマノフモト??」


海未「それはないでしょうね、アマノフモトは結構大きな村らしいので」


ことり「周りにそれらしいものも無いし、この家は孤立して建てられたんじゃないかなぁ??」


希「空き家みたいやね…」


穂乃果「そっかぁ……でもなんでこんなにボロボロなんだろう……?」


穂乃果が上を見上げるとあることに気づく。


穂乃果「山の頂上、なんとなく上がえぐりとられたような形してるね」


希「それは、本当にえぐりとられた跡なんや」


真姫「嘘でしょ?」


希「伝説によればアマノダケはもっと大きくて、遥か昔に何かが起きて260m地点より上は消えてしまったみたいや」


海未「それ、なんとなく耳にしたことはあります!」


希「よく童話に使われること伝説やな」


穂乃果「不思議だね……」





そこから少し歩いて…

希「もうつくで」


穂乃果「疲れたよ…登山…」


ことり「みんなクタクタだね…」


アマノフモトにあと少し歩けば着くというところで、モンスターが現れた!!
犬型のモンスターで少し強い。

μ'sメンバーは対峙するが、疲れから満足に戦えない。


穂乃果「疲れて力が出ない……」


穂乃果はそう言ってその場に座り込む。
他のメンバーもかなり疲れていて満足に戦えない。


海未「疲れさえなければ…」


にこ「もうだめ…足が動かない…」


犬型モンスターはにこに向かって襲いかかる!!

犬型のモンスターは普通に犬と同じサイズだと思ってください。

では投下

その時、犬型モンスターを何者かが蹴りで弾き飛ばしたのだ!!
μ'sメンバーがそちらを見ると、そこには武闘着を着た10人ほどの男性が居た。


男性「旅の方々を守れ!」


先頭にいて、モンスターを蹴り飛ばした男がそう言うと他の男たちが一斉にモンスターに襲いかかった!





あっという間にモンスターは全滅させられてしまった。
μ'sメンバーは立ち上がる。


海未「ありがとうございました、助かりました」


男「いえいえ、登山に疲れて満足に戦えなかったのでしょう?いやはや、たまたま通りかかってよかったですよ」


希「あなたたちは一体?」


男「私たちはアマノフモトの天ノ心(アマノココロ)という道場の門下生です。こっちへは見回りに来ていました。もう日も暮れますし、我らの道場に泊まって行かれては?」


穂乃果「いいんですか!?」


男「もちろん」


真姫「ここはお言葉に甘えるべきなのかしら??」


にこ「そうよ、アマノフモトにもしも宿屋が無かったらどうするつもりだったのよ」


真姫「無い村なんてあるのかしら…」


男「アマノフモトに宿屋はありません。訪れる人などほとんどいないので…」


にこ「ほらね」


花陽「ともかく、案内してもらってもいいですか??」


男「当然です、こちらです。」

男「つきました」


μ'sメンバーの目の前には、賑やかな村があった。


穂乃果「ここがアマノフモトかぁ…」


男「道場はこちらです」


アマノフモトの入り口の門をくぐって、少し歩いてから右側に存在する高台を階段を使って登る。かなり高いところにあるようだ。


穂乃果「ぜぇ…ぜぇ…階段疲れた…」


ことり「穂乃果ちゃん、もう着くからがんばって!」


穂乃果「つ、ついたぁ…」


男「こちらへどうぞ」


穂乃果「まだ歩くの!?」


海未「ごちゃごちゃ言わない!」


穂乃果「はい…」


天ノ心はの門をくぐると目の前には大きな庭が広がっており、地面は大体が石で埋め尽くされていた。左、左奥、正面、右に館がある。


男「左奥の館まで歩きます」

左奥の館に着いた。


男「この部屋をお使いください。布団は揃っていますし、部屋を出て右に曲がり突き当たりを右に曲がれば大浴場もあります。もちろん男女別なので安心ください。食事は出来しだい持ってきますので」


海未「あ、あの…なぜここまで??」


男「久々のアマノフモトへの客です、大歓迎ですよ。泊まる場所も無いのですし、ここは甘えてください」


穂乃果「じゃあ甘えちゃおうよ!穂乃果は少し寝たいなぁ…」


男「後ほど洗面用具と寝間着を持ってきますので、ではごゆっくり」


男たちは部屋から去っていった。

深夜
みんな布団に入った。

穂乃果「案外あっさりとついたよね、ここ」


ことり「確かなそうだね〜」


にこ「そうよ、隣で寝てるのが一国のお姫様だなんて信じられないわ」


ことり「そ、そんなぁ…」


希「え〜やん、お姫様と一緒に旅をするなんてすごくメルヘンチックやない??」


真姫「そうだけど……」


花陽「最初はお姫様だなんて思わなかったしね〜…あ、ご、ごめん…」


ことり「な、なんで謝るの??遠慮しないでよ花陽ちゃん〜」


海未「まったく…あなたたちは、深夜で助けてくれた方々の用意してもらった場所で寝ているのにもっと静かにはできないのですか??」


穂乃果「海未ちゃん、だからテンション上がっちゃうんだよ!?」


海未「そういうものなのでしょうか…」


真姫「……ねぇ、気づいたこと言っていいかしら??」


にこ「良いわよ??」

↑の
ことり「確かな



ことり「確かに

です

真姫「今日助けてくれた人たちの先頭にいた人…たしかここにくる途中で自分のことを『ヴェノル』って言ってたわよね?あの人のことなんだけど…」


穂乃果「ヴェノルさんがどうかしたの??」


真姫「彼の目の上に十字のキズがあったじゃない??」


海未「ありましたね、かなり前のものみたいでしたが…」


真姫「それで、彼の肌にもところどころキズが残ってたのよ」


希「稽古頑張ってただけやないの??それがどないしたん???」


真姫「いや…根拠は無いんだけど、なにか嫌な感じがしたの。彼だけから」


花陽「嫌な感じがかぁ…」


ことり「どんな風な??」


真姫「そうね…近いものは闇、かな」


海未「闇…」


穂乃果「一応意識しながら接してみよっか、人は見かけで判断しちゃいけないし!でも穂乃果は大丈夫だと思うけど…?」


真姫「なんとなくだからそんな意識するようなことでもないわよ、気にしないで」

海未「そうですか??ならいいのですが……あ、そういえば確認したかったことがあるんですよ穂乃果」


穂乃果「??」


海未「私たちが希の占いで行った街や村には選ばれし女神、μ'sの1人が必ずいました。この村にはそのような人を見かけましたか??」


穂乃果「いや、まだ見かけてないかなぁ…」


にこ「ちなみに、穂乃果の世界でいたμ'sは私たち以外にあと何人いるんだっけ?」


穂乃果「あと2人だよ、凛ちゃんと絵里ちゃん。凛ちゃんはショートカットの子で絵里ちゃんは金髪でとってもスタイルがいいの!」


ことり「へぇ〜…早く会いたいなぁ!ここではどっちに会えるんだろう?どっちもとか!?」


穂乃果「うーん、穂乃果はわかんないや…希ちゃんならわかるかもよ??」


そう言って希の方を見ると希はぐっすり寝ていた。


にこ「穂乃果と海未とことりとにこ以外は海未の少し長い言葉の途中ですぐに寝ちゃってたわよ」


海未「まぁ、今日はかなり疲れましたしね…」


穂乃果「うん、そうだね!ことりちゃん、とりあえずこの話はまたいつかしよ?」


ことり「うん!」


にこ「じゃあ寝ましょ??私もう限界よ」


穂乃果「それじゃあみんな、おやすみ!」







チュン(・8・)チュン


穂乃果「おはよ〜」


海未「穂乃果が早くに起きるなんて珍しですね」


真姫「まぁ私たちの中ではビリだけどね」


穂乃果「なんか落ち着かなくて〜」


にこ「子供かっ!」


コンコン


??「失礼していいかの??」


海未「あ、少し待っててください!ほら穂乃果、布団たたんで!」


穂乃果「あ、は、はい!!」


タタミタタミ…


希「どうぞー?」


襖が開くとそこにはおじいさんがいた。


???「門下生は稽古中故、師範である私が挨拶に参りました。」


花陽「し、師範さん!?」


ことり「お、お世話になってます!」


師範「そんな改まらないでください?」


師範さんはもう十分ご老人って感じだ。
師範さんの指示でテーブルを部屋の真ん中にセッティングさせられてその周りに人数分の座布団を置いた。


師範「改めまして、私がこの天ノ心の師範です。よろしくお願いいたします」


穂乃果「私たちはμ'sです!こちらこそよろしくお願いします!」


真姫「あの、ここはなにを教える道場なんですか??」


師範「その件で参りました、よければ見学でもなされますか??」


にこ「見学!?」


穂乃果「楽しそう!」


ことり「そうだね!」


希「花陽ちゃんは??」


花陽「私もワクワクするよ!」

全員はまず宿舎を出た。


師範「この道場一帯を私たちは『天ノ寺』と呼んでおります。天ノ寺には3つの稽古館と一つの宿舎があります。稽古館は門から見て正面が『拳の館』右が『弓の館』左が『斬の館』となっています、まずは一番近い斬の館に行きましょう」





ついたところは結構大きい館。
中からは木刀がぶつかる音と男の声が聞こえる。
師範が扉を開くと中には道着の男達がたくさんいた。


穂乃果「すごい…」


希「みんなすごい目やなぁ…」


師範「斬の館では剣術を教えています、どうです??試しに誰かと稽古してみますか?剣をお持ちですし。どなたかやりますか??」


と言って師範は木刀を一本差し出す。


にこ「どなたかって言っても…」


真姫「剣使えるのなんて…」

花陽「穂乃果ちゃんしかいないよ…」


穂乃果「じゃ、じゃあやってみる!少し怖いけど…」


師範「では、相手は最上級生でよろしいですな??」


穂乃果「さ、最上級生!?」


すると奥からゴツい男の人が来た。


師範「では試合を開始しましょう、こちらへ」


穂乃果(稽古から試合になってるんだけど…)


師範「ルールは簡単、どちらかがギプアップするかこの枠ないから出たら終了です。」


海未「場外ありということですね」


希「穂乃果ちゃん大丈夫やろか?あの男の人強そうやで??」


ことり「大丈夫だよ!……多分」


男の人(剣士と呼びます)と穂乃果が木刀を持って向き合う。
(穂乃果の剣はことりに預けてます)
斬の館の門下生も全員稽古をやめて注目する。


にこ「大丈夫ニコよ穂乃果!骨は拾うニコ〜」


穂乃果「え、縁起悪いとこ言わないでよっ!!」


師範「では、試合開始!」


剣士は木刀を構える。


穂乃果(こ、怖い…)


剣士「手加減、しますか??」


穂乃果「そ、そんな気を使われなくてもだだだ大丈夫ですよ!!」


剣士(手加減してあげよう……かるく押して場外でいいよな??)


剣士が軽く近づいて木刀で押そうとする。が、穂乃果は木刀を一振りして剣士の木刀を打ち付けて剣士を逆に押す。


剣士「!?」


穂乃果「え??えーっと……これって加減とかしないといけない感じなの??」


剣士(びっくりした…)「いえ、本気でいいですよ??」


剣士(びっくりしたなぁ……まぁ、木刀を弾いて外に出せばいいか)


穂乃果「じゃ、じゃあ本気で…」


希「なんや大丈夫そうやね」


海未「ですね」


穂乃果は木刀を構えて素早く剣士の懐に入り込んで連続斬りを放つ!
剣士はびっくりした顔で木刀でそれを受ける。


剣士(こ、この人…本気でやったほうが良さそうだ)


剣士はバッと後ろに下がってすぐさまステップを踏み穂乃果へ近づく!
が、穂乃果は斜め上へ前転ジャンプで軽くそれを避けて、空中で回転してる時に下にいる剣士を5回ほど木刀で斬りつける!


ズバババババッ!


剣士はその攻撃をうけてよろめくが、ターンして斬りおろしを放つ!
穂乃果はそれを受け止め、はじき返し、突きを一突き放った!


ドスッ!!


剣士は吹っ飛び、場外へ出た。

ラブライブ!サンシャイン!!
が発表されましたね

楽しみです。

あ、どうも>>1です

穂乃果は木刀をクルクルと回して肩にのせる。


穂乃果「穂乃果の勝ちだよね??」


そう言った瞬間斬の館の中がざわついた。


師範「あ、あっぱれじゃ……おぬし何者なのだ…??その剣術をどこで?」


穂乃果「こっちに来てから無意識に…」


師範「無意識…天性の才能というものなのかのぉ?まぁ次の館にでも行くかね、お前たち!稽古を再開しろ!」


門下生たちは剣術を再開する。
斬の館を出て行く穂乃果たちをすごく怪しげに見つめていた。
剣士は気絶してた。




次に着いたのが右側の弓の館。
穂乃果はなんで真ん中行かなかったのかと気になったが、言わないでおいた。


師範「ここでは弓の稽古をつけています。」


希「なら海未ちゃんやね」


海未「ちょ、ちょっと希!!」


門下生「少しやっていきますか?」


海未「…で、では少しだけ…」


海未は的に対して一番近いところまで連れて行かれた。


門下生「まず弓の射ち方はー」


海未「あの、一番奥のほうでもいいですか??早めに終わらせたいので……(恥ずかしすぎて倒れてしまいそうです///)」


門下生「い、いいですが一番奥は的まで120mはありますよ…??曲射をしても届くか届かないか…」


海未「この弓と矢を使えばいいのですよね??」


海未はそう言って一番奥まで進む。

花陽「海未ちゃん、大丈夫かなぁ?あんなに遠くに…」


希「普通は無理や、でも海未ちゃんは少なくとも普通やない」


海未は位置について弓を静かに引く。
引ききった後に瞬時に矢を斜め上に向け、矢を放った!

矢は綺麗な放物線を描き、遠く離れた的に命中した!


門下生「う、うっそぉ…??」


穂乃果「海未ちゃんすごい!!」


海未は矢と弓を門下生に返してみんなのもとへ戻る。


師範「お主も天才というものか…」


海未「いえ、私はそんな…」


ことり「そういえば海未ちゃんはどうして弓を??」


海未「父の死を防げなかった自分の不甲斐なさを克服するため、ですね」


ことり「な、なんかごめんね…?でも、お父さん亡くなってたんだ…」


師範「それは何歳の話じゃ?」


海未「11歳です」


師範(見た感じ16〜17といったところか?たった5年でここまで……やはり天才か)


師範「では次じゃ」

師範「ここは拳の館じゃ。ほれ!ヴェノル!!」


そう言うと、奥から筋肉ムキムキの男性が歩いてきた。
なんとその男性は昨日μ'sを救ってくれた男たちの先頭に立っていた、目の上に十字の傷の男だった!


ヴェノル「おぉ、みなさん!しっかり休めましたか??」


海未「はい、ありがとうございました!」


ヴェノル「いえいえ!それで師範、なんのご用ですか??私は稽古で忙しいのですが…」


師範「ヴェノルはこの天ノ心の中で最強の門下生だ。μ'sさん、あんたらは何か特別なようだ、だから誰かヴェノルとの組手を見せてくれんか??」


ヴェノル「ちょっと待ってくださいよ師範。私は女の子とは…」


師範「先程斬の館と弓の館にも行ってきたが、μ'sさんは度肝を抜いていたぞ??」


ことり(度肝を抜いてたのは穂乃果ちゃんと海未ちゃんだけどね……)


ヴェノル「ほう…中々面白いですね」

師範「組手じゃ、組手!別にマジでやり合えとは言っとらん!」


希(こっちの言い分は無しで話進んでる……まぁ、おもしそうだからええけどねっ)


ヴェノル「……わかりました。組手ですよ??」


師範「決まりじゃ!!ほれ、皆の者!組手の用意をしろ!」


ヴェノル「それで、どなたが…?」


穂乃果「どなた……拳ってことは武器はダメだし、このμ'sの中で武器や魔法がなくても戦えるのは…」


にこはえっへん!と、胸を張る。


真姫「いないわね」


にこ「ちょっとぉ!!」


穂乃果「にこちゃん、どうかした??」


にこ「にこが仕方ないから代表として戦ってあげよっかな〜??って言いたいのよ」


希「そんな無理せんでええでにこっち、うーん……他には…」


にこ「ちょ……は、はいはい!にこやる!!にこにやらせて!!!」


穂乃果「えっ!?いいの!?!?」


にこ「さっきからそう言ってるでしょうが!!」


ヴェノル(…コントか??)


ヴェノルとにこが畳の上に立つ。
ルールは斬の館と少し違って場外はこの部屋を出た場合となる。


にこ「…あんた、女の子相手には戦えませんみたいなこと言ってたわよね??」


ヴェノル「は、はい」


にこ「私を甘く見てると、痛い目に合うわよ!!覚悟しなさい!」


ヴェノル「……わかりました」

師範「開始!!」


開始の合図でにこはスタートダッシュを決める!


ヴェノル(速い!)


にこはそのまま正面にジャンプしてヴェノルに膝蹴りを放つ!
ヴェノルはガードして防ぐと、にこは着地して蹴りの乱舞を放つ!


にこ「にこにーは最初からクライマックスよ!!」


穂乃果「にこちゃんそれアウトだよ!!アウトォォッ!!!」


ヴェノル(この小娘……やりおる)


にこの乱舞はヴェノルに避けられたり防がれたりして大ダメージを与えられない!


ヴェノル「その程度ですか??」


にこ「えっ?」


ヴェノルはにこの蹴りを防いだあとににこの足をつかんで放り投げる!
にこは4mほど飛ばされるが回転して着地する。
にこはジグザグに移動しながら接近してジャンプサイドキックを放つ!
ヴェノルはガードする!
にこは着地してパンチとキックを連続で放つがヴェノルは防ぐ!


ヴェノル「今度はこっちの番ですね」


ヴェノルはパンチとキックを放つ!
ヴェノルのパンチやキックは一撃一撃がビシッとしていて避けるのも一苦労だ。


穂乃果「あの人、すごく強いよね…?」


師範「当然じゃ。天ノ心のエースだからの」


にこはパンチを避けた後に後ろ回し蹴りを放つ!

アクションの表現、伝わってますかね…?www

単調でつまんない!とかありませんかね…??ww


難しい!でも楽しい!!

ヴェノルの肋骨に命中してヴェノルはよろめく。

ヴェノルはステップを踏んでサイドキックを放つ!
にこは防ぐか吹き飛ばされてしまう!


にこ「がはっ…」


ヴェノル「あっ……だ、大丈夫ですか!?」


にこは跳ね起きで起き上がる。


にこ「馬鹿ね、それでいいのよ。組手よ!遠慮されたらこっちが困るわよ」


ヴェノル「!!……わかりました」


ヴェノルは瞬時ににこの正面にまで詰め寄り、拳の突きを3発放つ!


ドドドッ!!


にこは吹き飛ばされて倒れる。
ヴェノルはゆっくりと歩いて近寄る。


にこ「痛った…遠慮するなって言ったらこれよ……ワクワクするからいいけど!」


にこは立ち上がって低姿勢で走る!
ヴェノルは蹴りを放つがにこはジャンプで避けて蹴り放つ!ヴェノルは食らってよろめくがすぐに体勢を立て直して、右手のパンチを打つ!
にこはそれを空中で掴んで手を掴みながら体をひねって後ろ回し蹴りを放つ!!
ヴェノルはかなりよろめいて膝をつく。

にこは着地してからジグザグで走って詰め寄り、蹴りを連続で放つがヴェノルは回転蹴りを放って弾く!
にこはよろめき、ヴェノルはまた回転蹴りを放った!!


バシッ!!


にこ「きゃぁっ!!」


ヴェノルはにこの服の肩を掴んで引き寄せ、背負い投げを放った!


にこ「っ!!」

にこは投げられた後に体制を立てなおしてこらえる。


ズサァァァッ


にこ「……」


にこはグッと腰をおとして構える。
少し間を空けてから走り出す!


ヴェノル「同じこと!」


ヴェノルが凄まじい速さの蹴りを放つために構えると、にこはその瞬間、斜め前にジャンプする!ヴェノルは蹴りを放つと、にこはヴェノルの蹴りを放った足を掴んで、蹴りの速度に合わせて掴んだ足を軸にして横に回転した!


ヴェノル(なっ……!?)


にこは回転し終わると足を押しのけて蹴りを放つ!放つ放つ放つ!!
怒涛の連撃を受けてヴェノルは倒れる。


ドサッ!


ヴェノル「なんですか?今の動きは……ありえないですね、蹴りの足を掴んで蹴りの勢いに合わせて回転するなんて…」


にこは足を軸にするときに当てていた方の肋骨を抑えている。


にこ「回転するなんて、って言うけど、にこはこういう奇想天外?な動きをする戦い方が得意なのよ」


ヴェノル「一体その動きをどこで…」


にこ(盗みをするときに相手を少しからかってたらできるようになったなんて言えない…)


見てるμ's(絶対、盗みの時に覚えたな…)

にこ「でも、蹴りの威力を完全に流せなかったみたい……」


にこはその場に倒れこむ。


にこ「痛いわ、少し流せても………。私の負けね」


ヴェノルはゆっくりと立ち上がって礼をする。
μ'sメンバーはにこの方へ駆けていく!


ことり「動かないでね!?ヒール!」


ことりはにこに治癒魔法をかける。


にこ「痛みがひいてく……」


師範とヴェノルが歩み寄ってくる。


師範「素晴らしい勝負だった、ヴェノルを転倒させた者など、彼女以来見とらんな」


ヴェノル「まったくですよ、あなた方は何者ですか??」


にこはむくっと起き上がって言う。


にこ「踊り子兼勇者様御一行にこ!」


真姫「安静にしなさい」


真姫がにこの肋骨をパシッと叩く。


にこ「だぁぁぁぁおおおおっ……」


にこ、撃沈。

にこ「にこは多数と戦う方が得意なのよいたたたたたっ!?真姫ちゃん痛い!」


真姫「だだこねない」


ことり「ま、真姫ちゃん…そんなことしてたら治せないよ…?」


真姫「なんとかなるわ」


にこ「なるかアホーッ!!」


海未「そういえば先ほど、ヴェノルさんを転倒させたのは彼女以来とおっしゃっていましたが…?」


師範「そうじゃ、居たのじゃよ1人。拳の館の門下生なんじゃがの」


穂乃果「この中の誰かかぁ…」


穂乃果は見ていた門下生たちを見ながら言う。


ヴェノル「居ませんよ、そこには」


穂乃果「へ?」


ヴェノル「そうですねぇ…あなた方なら
『イエロースター』を連れて来てくれるかもしれない」


花陽「イエロースター??」


希「なんだかスピリチュアルな名前やね」


ヴェノル「彼女の二つ名のようなものです。まぁ私たちが勝手にそう呼んだのですが」


海未「詳しく聞かせてください、そのイエロースターについて」


ヴェノル「イエロースターはかなり強い女の子です。自分で言うのもなんですが実力は私と同等またはそれ以上です。私は彼女と戦ってどっちが強いかはっきりさせたかったのですが、2ヶ月前から彼女は天ノ心に来なくなったんです。彼女は宿舎で寝泊まりしていないようでしたので。私は決着をつけたい!なので、イエロースターを連れて来ていただけませんか??」


師範「わしも、彼女とヴェノルの戦いを今一度見たい。そしてなによりなぜ2ヶ月前から来なくなったか知りたいのじゃ。だからわしからもお願いしたい。」


真姫「どうする?穂乃果」


穂乃果「へっ??ほ、穂乃果が決めるの!?」


真姫「当たり前でしょ、次の候補は穂乃果しか顔がわからないんだから穂乃果がどうするか決めるのが一番いいのよ」


穂乃果「うーん………個人的にイエロースターに興味もあるし、天ノ心のみんなには恩があるから、手伝おう!」


にこ「穂乃果から恩って言葉が出てきて個人的にびっくりしてるわ」


穂乃果「えええっ!?」


海未「そのイエロースターの特徴は?」


ヴェノル「イエロースターは濃いオレンジの髪の毛でショートカット、語尾ににゃあがつき、ラーメン屋によくいます、そしてなにより運動能力がずば抜けて高い」


花陽「凛…ちゃん…?」


海未「どうかしましたか?花陽」


花陽「えっ?い、いや、なんでもないよ!」


海未と花陽が会話してる中で穂乃果は少しの間だけ目を閉じる。


穂乃果「……やっぱり、そうだったんだね」


海未「ほ、穂乃果??」


穂乃果は目を空けてヴェノルたちに一礼して道具をもって歩き出す。


穂乃果「色々と繋がったよ!よし、行こう!」


穂乃果に続いてμ'sメンバーも歩き出す、傷が治ったにこは遅れて走る。


にこ「ちょ、ちょっと!繋がったって何がよ!」

とりあえずここまで。


勘のいい方…というか大体の方は、ついにか!!となってると思います。


そうです、ついにです。
というわけで、また時間が取れたら投下します

サブタイトルの時点でわかってましたよ

>>456

ですよねw







穂乃果「とりあえず商店街でも歩こっか」


にこ「だーかーらー!何が繋がったのよ!」


穂乃果「えーとね…多分だけどそのイエロースターが8人目だと思う」


ことり「つまり…?」


希「穂乃果ちゃんが前いた世界のμ'sに居た1人にヴェノルさんの説明が当てはまるってことやろ?」


穂乃果「その通り!」


海未「でも商店街も人が結構いますね
ここは村って言うよりも小さな街って言う方があってる気がしますね」


花陽「とりあえず進んでみましょう?」

穂乃果「あっちのほうに人だかりできてるよ??」


海未「行ってみましょうか」


ザッザッザッザッ


なにやら小さな男の子がチャラ男3人に絡まれているようだった。


チャラ男A「おうおうおうなんだガキィ?てめぇアイスクリームを俺の足につけてタダで済むと思ってんのか?」


チャラ男B「この人が風邪引いたらどうすんだよオラァ!!」


チャラ男C「賠償じゃすまねぇぞグォラァ!!」


男の子は泣きわめいている。
そのやりとりを少し離れたところから大人たちは見つめていた。
この商店街は両サイドに店があって、真ん中が路地となっている
(江戸の街的な)
チャラ男と子供を挟んで少し離れた両サイドから大人たちがザワザワしながら見つめていた。


穂乃果「あの…助けないんですか??」


村人「助けたいが、彼らはこの街の不良だ…何をしでかすかわからん……」


穂乃果「………私、助けてくる」


ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?聞いてなかったの?今の話…」


穂乃果「で、でも…」


すると、そのチャラ男Bに少女がぶつかった。


チャラ男B「いてっ…」

少女「小銭小銭…」


少女はどうやら小銭を落として追いかけている途中でチャラ男Bにぶつかったようだ。
少女は男の子の前に転がった小銭を掴み取った。


チャラ男B「おいてめぇ!俺にぶつかってタダで済むと思ってんのか!?」


チャラ男C「俺らに喧嘩売ったのと同じだぞグォラァ!!」


少女「キミ、どうして泣いてるの?」


男の子「ひぐっ…うぐっ…この人たちがっ……謝っても許してぐれなくてっ…」


少女はチャラ男Aを見ると足にアイスがついていた。


少女「あの、足にアイスついてますよ?」


チャラ男A「そのことでそのガキに用があるんだよ!!そのガキよこせ!!」


チャラ男Aはそう言って足を振るってアイスをほろった。


チャラ男C「なんだテメェ!無視ばっかしやがって!」


チャラ男Cがそう言って少女に襲いかかると少女はチャラ男Cを掴んでクルッと進行方向を逆に回転させて押し返した。


チャラ男C「うおっ!?」


少女「キミ、少し下がってて?」


少女は男の子を少し下がらせる。


少女「あ、これも持っててね」


小銭も渡す。

チャラ男B「なんだとテメェ!」


チャラ男Bは少女に襲いかかる!
少女はチャラ男Bが蹴りを放った右足のつま先を片手で掴んで受け止めて、そのまま上に上げて手をひねった。
するとチャラ男Bはクルクルと回って首から落ちる。チャラ男B消沈。


チャラ男C「てっ、てめぇ!!」


チャラ男Cは近くの店にあった木の棒を掴んで襲いかかるが少女はそれも受け止めて棒の先を押し返すと、棒の後ろがチャラ男Cに突き刺さる
少女はそのまま棒を除けて、綺麗な上段蹴りを放つとチャラ男Cはそのまま消沈。


チャラ男A「ほぅ…こいつらをやるとはなかなかなもんだ」


チャラ男Aは構える。


チャラ男A「悪ぃな、俺は武術を遠い地で習ってたんだ。強いぜ?」


そう言ってチャラ男Aは凄まじい速さのパンチを放った!
が、それを少女は掴み取って受け止め、パンチを胸に二発と蹴りを胴体に一発放ってチャラ男Aをぶっ飛ばした。


チャラ男A「ギャァァァァッ!!」


チャラ男Aは転んだ勢いで立ち上がってBとCを起こすが、Cは起きない。AとBは逃げ去った。


少女「もう絡んじゃだめだよ〜っ」


少女は手を振る。
男の子が近づいてくる。


男の子「はいお姉ちゃん!ありがとう!」


少女は小銭を受け取って男の子の頭をなでなでする。


少女「ちゃんと気をつけるんだにゃ〜?」


そこでチャラ男Cがヒイッ!と言って立ち上がる。


チャラ男C「お前…イエロースターか…??そ、そりゃあ敵わねぇよ……お許しをーっ!!」


チャラ男Cは逃げ去る。

するとにこが大人たちの間をすり抜けて少女の前に行く。


にこ「オレンジの髪に凄まじい強さ、そして語尾のにゃあ!あんたがイエロースターね!!ヴェノルたちにあんたを天ノ心に連れ戻すように言われてるわ!一緒に来なさい!」


真姫「にこちゃんのバカ…」


穂乃果「にこちゃん…」


μ'sメンバーが大人たちの間を抜けようとしてると、少女はすごくやばそうな顔をして逃げ出した。


にこ「あーっ!ちょっと、待ちなさい!」


にこも追う。


真姫「ヴェノルに負けて、その悔しさを取り返したいって感じね。アレは」


希「にこっちは世話がかかるなぁ〜」


チャラ男Cが言っていた言葉。
天ノ心という言葉で逃げだす。
そしてなにより確かに見たその顔。


穂乃果はあの少女が彼女だと確かに確信した。
そして、彼女も同じ確信をしていたのだった。


#12【YELLOW STAR】end…

次回のラブライブ!

#13【星空凛】

とりあえずここまでです。
なにかあれば書き込んでください!
それがやる気に変わりますw

前回のラブライブ!

(ry

#12は>>422から

#13【星空凛】


少女は商店街を走っていく。
にこもそれを全速力で追う。
商店街の中心へ進むと人がたくさんいて走って逃げるのは難しいと少女は考え、店の屋根へジャンプで登った。


にこ(軽くジャンプで屋根の上に上がるんじゃないわよっ!)


にこはジャンプで登るよりも自分は物を伝って登る方がスムーズに進むと思い、店の前にある箱に登ってジャンプし、店の屋根の端をつかんで体をひねって屋根の上に登り、少女を追い続ける。


にこ「待ちなさぁぁい!!」


少女「待たないにゃあっ!」


少女は瓦を蹴り上げて二つ掴んで後ろのにこへ投げつける!
にこは瓦を二つとも蹴りで弾きかえす。


にこ「危ないでしょうが!」


少女「蹴りで除ける方が周りが危ないと思うにゃぁぁぁっ!!」


少女はそう言って商店街の店の屋根から屋根を飛ぶ!当然にこも追う。


少女はアマノフモトの中心にある高台に向かって走っていく。


にこ(何する気…??)


少女は高台の壁を走って駆け上がる!


にこ(ちょっ!?)

少女はそのまま高台のてっぺんに登る。


にこは少女が壁を駆け上がる途中に、走って高台に向かいながらかんがえていた。


にこ(あ、これにこには無理なやつね)


穂乃果「にこちゃん!!高台の上めがけて飛んでぇぇぇっ!!」


にこは走りながら穂乃果の声を聞いて、穂乃果の方を向いて確認する前に高台を見ると少女がてっぺんに着いた頃だった。
にこは穂乃果の声だけを信じて高台の上めがけてジャンプした!!
だが届くはずもなく最高到達点で高台の3分の1までしかいかない。


真姫「風の舞!!」


真姫は高台の下の店の屋根の上に登って踊りを舞い、にこめがけて扇をふるった!
すると真姫の扇から強烈な風が吹き上がりにこの体を上昇させていく!!


少女がてっぺんに登って安堵し、下を向こうと下を向くと、すぐ下に風の舞で舞い上がってきたにこがいた。

にこは少女の足を掴んで引きずり下ろす!
少女とにこは共に落下していく!!


にこ「きやぁぁぁぁぁぁっ!!」


少女「にゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」


にこは落下した時のことを考えてなかった。
少女は体をひねってひねってにこの拘束から逃れて高台の壁に手と足をついて落ちる速度を減少させていく!
にこはというと速度を減少させて上の方にいる少女の右足めがけてフック付きの縄を投げる!
少女の右足にフックが絡む!
にこは思いきり縄を引き寄せる!
にこは高台の下の店の屋根に落下するが少女も引っ張られて高台から少し離れた店の屋根に落下する。

下を向こうと下を向くと

下を向こうと振り向くと
です申し訳ない!

同じ屋根の上にいた真姫はにこに駆け寄る。
が、その時少女は
落下して屋根に激突したにもかかわらず走り出した。
にこはそれを見て屋根の上をまた走り出す!
真姫がにこに声をかける前ににこは走り出してしまった。



少女が走り続けると目の前には少し大きな建物があった。市民が自由に出入りできるホールのようだ。
少女は屋根の上を飛びホールの屋上の柵を飛びこえる。
それとほぼ同じタイミングでにこが柵を乗り越える。


にこと少女はホールの屋上でまた相対した。


にこ「もう逃がさないわよ?」


少女「ちからづくでも逃げるにゃ」


にこは少女へ飛びかかる!
少女は蹴りを放つ!にこは蹴りをガードして足を掴み引き寄せて逆に蹴りを放つ!
少女はそれを素手で掴んで防ぎにこに掴まれていない方の足を振り上げてにこに蹴り上げを放つ!


にこ「っ!?」


にこはふとももの裏を蹴られて地面に倒れこむ。


にこ(この娘……なんて蹴りの威力……初撃は軽く撃ったってこと…?)


少女はその隙に逃げ出した。

にこはしばらく起き上がれずにいたが、回復して起き上がり、屋上から降りるとそこには偶然通りかかったμ'sメンバーがいた。


希「お疲れさんにこっち」


にこ「追ってたの?」


海未「大変でしたよ??屋根の上を走るあなた方を追うのは、最後には見失ってしまって…まぁ合流できてよかったですが」


にこ「あの子、やるわ」


グゥゥゥ〜ッ


穂乃果のお腹が鳴った。


真姫「穂乃果……」


穂乃果「もうお昼すぎだよ…?どこでもいいからなにか食べれるところいこうよ…」


ことり「くんくん……いい匂いがするよ!」


穂乃果「あっ!本当だ!!これは…ラーメン!?こっちだね!行こう!!」

どうも主です
開けてしまって申し訳ありません

ここのスレや他のサイトでも気になっている人がいるようなので、凛までを含めた8人の説明を書きたいと思います

高坂穂乃果

ラシュータとは別の世界から来た少女。戦い方は、か弱い女の子とは思えないような戦いっぷりを見せる。当の本人は習ったということはなく、戦い方は覚えているような感覚らしい。
片手の剣で斬り、片手の盾で防ぐというバランスのとれた戦い方が可能。防御よりも攻撃型で、素早いスピードの移動と攻撃ができる。スピードは現時点のμ'sの7人の中では一番速い。μ'sの中では自然とリーダー的な立ち位置にいる。


園田海未

オトノキザカの近くの森の中で住んでいて、ラシュータに迷い込んだ穂乃果を最初にエスコートした人物。
清く正しい性格と行動からμ'sではかなりまともな人間。
弓がとても得意で、援護だけでなく致命的一撃を与えることも可能。
必殺技はラブアローシュート、矢に魔力を込めて強烈な一閃を放つ技なのだがなぜラブアローシュートという名前なのかはまだ不明である。

西木野真姫

オトノキザカで踊り子のスーパースターとして活躍していた少女。穂乃果たちとはオトノキザカ近くの森の中で出会った。
μ'sは踊り子としての一面も持っているが、その時に真姫は作曲の担当でちなみに作詞は海未、振り付けはみんなで考え、衣装はことりが先頭に立って行っている。
戦闘では扇を使い踊りのような流れる戦い方をする、舞を踊り特有の魔法を放てる。
敵の弱点を見抜くのが得意。
過去についてはかたくなに口を開かない。


東条希

オトノキザカで占い師をしていて、訪ねてきた穂乃果たちを女王の元へ導いた張本人。
目的地などは希の占いで知ることができる。
実は世界でも有数の召喚師という職業についていて、戦闘中には大きな魔力を使うが召喚獣を呼ぶことができる。タロットカードを使って魔法を使うことも可能。
μ'sの中ではお母さんのような立ち位置。なにやら女王と仲が良く、本人は占いをしてあげていたからだと言うが本当にそうなのかは不明。

矢澤にこ

リムケトで母、妹二人、弟1人と暮らしていた少女。
母は仕事の関係で家にいないことがほとんどだったので長女のにこが世話をしていた。
踊り子として活動していたが、なかなか売れなかった時にμ'sと出会い、μ'sとともにリムケト祭で踊り子として優勝する。
生活費が圧倒的に足りないためリムケトで人からの盗みを働いていていた、リムケト祭でカミングアウトするが事情を知った街の人は許してくれた、それ以来人から盗みは働いていない。
戦闘ではトリッキーな動きをして戦い、パンチよりも蹴りを多用する。相手の武器を盗んで戦うのも得意。
1対1よりも1対多数のほうが強い

矢澤にこ

リムケトで母、妹二人、弟1人と暮らしていた少女。
母は仕事の関係で家にいないことがほとんどだったので長女のにこが世話をしていた。
踊り子として活動していたが、なかなか売れなかった時にμ'sと出会い、μ'sとともにリムケト祭で踊り子として優勝する。
生活費が圧倒的に足りないためリムケトで人からの盗みを働いていていた、リムケト祭でカミングアウトするが事情を知った街の人は許してくれた、それ以来人から盗みは働いていない。
戦闘ではトリッキーな動きをして戦い、パンチよりも蹴りを多用する。相手の武器を盗んで戦うのも得意。
1対1よりも1対多数のほうが強い


南ことり

マイルズに住んでいたが実はオトノキザカのお姫様。
マイルズに向かう船でμ'sと出会った。海未とは古くからの付き合い。
白い羽と呼ばれるクレリックの職についており、回復・補助魔法が得意。だがロッドを棒のようにして戦うこともできる。


星空凛

アマノフモトで天ノ心に通っていたと思われる少女。
その正体は不明。
肉弾戦では一対一がとてもつよい(にこ談)

ガラガラガラッ


穂乃果「ごめんくださーい!」


海未「7人、大丈夫ですか??」


店長「どうぞ」


穂乃果「ラーメンだーっ!!」


にこ「待って、カウンターの奥の席見て」


カウンターの奥の席には、にこが追っかけて巻かれた少女がいた。


にこ「ちょっと、あんた!」


その少女はこっちを見る


少女「なんだにゃ?食事中だから後にしてほしいにゃ」


花陽「り、凛ちゃん!!」


凛「!?」


凛「か、かよちん…??」


花陽「うん!!そうだよ!花陽だよ!!」

ここで凛だと具体的に明かすつもりが、前の投稿で明かしてましたねw

凛「かよちん、なんでここに!?」


凛は立ち上がって花陽の手を握り言う。


花陽「みんなと旅をしてるんだ、凛ちゃんはどうして逃げるの??」


凛「っ…」


凛「みんなは、天ノ心の人たちじゃないの??」


穂乃果「うん、ヴェノルさんには頼まれたけど逃げる理由を知りたいな、無理やり連れてくなんてしたくないし」


凛「…わかった。かよちんたちになら言っても大丈夫そうだし、言うね」


凛「でもその前に!ラーメン完食させてにゃ!」


穂乃果「あっ!穂乃果もー!みんなも食べよ?」


希「食い意地働きすぎやぞ?」


真姫「そう言いながら座らないでよ希」


ことり「そういう真姫ちゃんも座ってるよね…」


穂乃果「凛ちゃん!みんなで食べよ??」


凛「…」


花陽「大丈夫だよ、凛ちゃん。この人たちはいい人だよ。花陽が信頼してる人たち」


凛「うん、そうみたいだね。えーっと…?」


穂乃果「穂乃果だよ!」


凛「穂乃果ちゃん、食べよ!」

完食後


凛「ここで大丈夫にゃ」


完食後、μ'sは凛に村の外れの崖まで連れてこられた。この崖には草や花が生えており空気も美味しくいい場所だった、近くに家も立っている。


凛「とりあえずみんな座ってにゃ」


μ'sと凛は崖近くにすわる。


海未「風が気持ちいいですね…眺めもいい」


希「ええとこやな、凛ちゃん」


凛「ありがとう!少し危ないけどね」


にこ「そろそろ話始めてよ」


凛「そうだね、じゃあ話すよ」


凛「まず、凛とかよちんの関係なんだけど、凛は10歳までナイフルに住んでたんだ。かよちんの秘密の魔法の練習にも付き合ったりしたよ。かよちんとはとーっても仲が良かったんだ!」


ことり「ことりと海未ちゃんみたいだね!」


海未「そうですね」


凛「それで凛は10歳の時にアマノダケ190m地点に建てた村まで引っ越してきたんだにゃ。アマノフモトには知り合いがいて、手伝わないといけないみたいでそこまで引っ越したんだ。190m地点っていうのは、アマノフモトに借りれる家がなかったから」


花陽「凛ちゃんのパパとママは武術の先生だったんだよね!」


凛「そうだにゃ!けど、引っ越してからわずか7ヶ月後に家に大男が来たんだにゃ。大男は凛たちを襲い出した、凛は地下に隠れるように言われたんだけど、とびらの隙間から覗いてたんだにゃ、パパママが大男と戦うのを」

凛「大男は凛のパパとママを殺した。パパとママは消滅して、大男は金目のものを全て盗んで出て行った。大男の目の上には十字の傷があったにゃ」


穂乃果「どうして消滅するの??ならお墓とか意味なくない?」


海未「この世界では、魔力の扱い方を習得した生命体は絶命すると消滅するんです」


穂乃果「そうなんだ…」


凛「そして凛がアマノフモトに行ったら、天ノ心って道場があって、あの大男に罪を償ってもらうために強くなろうと道場に入ったにゃ。そしたらその道場に大男はいたんだにゃ」


海未「まさか…」


凛「そのまさかにゃ、その大男がヴェノル。パパとママを殺した張本人にゃ」


花陽「そんな…」


凛「凛は力をつけながら、試合や組手を利用してヴェノルに挑み続けたにゃ。でも、勝てなかった。」


にこ「待って、その前に罪を償ってもらうってどういうこと??殺すわけ??」


凛「凛のパパとママが教えてくれた武術は大切なものを守るための武術。決して逆襲のために人を殺してはいけないと言っていたゃ。だから凛は謝ってほしいにゃ、それが一番パパとママが喜ぶ償いにゃ」


凛「15になったら、善戦できるまでになったにゃ。でも2ヶ月前、ヴェノルが村の隅で人を虐殺していたのをみてしまったにゃ。凛はそれを見て怖くなった。その残虐っぷりは道場で見せるそれには匹敵しないほど凄まじくて、今までやってきたものはなんだったんだろう、って思ったら体が恐怖で震えて…それで天ノ心に行けなくなったにゃ。」

凛は涙を流した。
少しの間の無音の中に凛の涙のすすり声だけが鳴り響いていた。


花陽「…凛ちゃんは、ヴェノルさんを殺めるわけではなく償ってほしいだけだって本当に誓える??」


凛「うん。誓えるよ…?」


花陽「……花陽はね、凛ちゃんに心から笑ってほしいんだ」


花陽「アマノフモトに来てから見た凛ちゃんの笑顔は、ナイフルにいた頃の笑顔とは違う、偽りの笑顔。花陽は、凛ちゃんが本当の笑顔を取り戻せるまで協力するよ!!間違った方向に進みそうになったら、止めるし、手助けする!」


真姫「私もやるわ、一人で背負うには辛すぎるもの。もちろん二人でもね」


穂乃果「私も協力する!!」


続いて、続々とμ'sメンバーか協力すると言う。
全員が協力すると言い終わる。


凛「ありがとにゃ…みんな、優しいにゃ!!」


穂乃果「当然だよ!……あれ、凛ちゃん首のそれは…?」


凛「これかにゃ??知らない間に首にかかってて、綺麗だからつけてたんだにゃ」


海未「ほ、穂乃果!」


穂乃果「そうだ!!私たちμ'sの話してなかった!!」






凛「それで、穂乃果ちゃんは本当に異世界から来た人で凛も選ばれし女神ってこと??」


穂乃果「そうなの!凛ちゃんお願い!仲間になって!!」


凛「うん!わかったよ!!でも、それは凛の問題が解決してからになっちゃうけど…」


穂乃果「ありがとう凛ちゃん!!私たち全力で協力するよ!!!」

とりあえずここまで。
ここで少し質問があるのですが、みなさんはどの話が一番好きでしょうか??

・スタートから花陽を仲間にするまで
・にこを仲間にするまで
・ことりを仲間にするまで

この3つの中から選んで、面白かったところも含めて投稿してくれると今後の参考になります!
あくまでも質問なので答えなくても全然OKです!
手間がかかるかもしれませんがやってくれる方はよろしくお願いします!

凛編はすでに全体像を作ったのですが、今後の展開に対する意見などもガンガンお待ちしますよ!

みんなで作る物語!!

花陽編人気ですねww
この先も花陽編に負けないくらい面白い展開にできるように努力します!

凛ちゃんとの話を一通り終えると、その後に一度天ノ心まで戻って明日また来ますと伝えてきました。


そして、μ'sは凛の家に泊まれることになり、夜中……


真姫「んっ…」


真姫「寝れないわね、少し風にあたろうかしら」


ガチャッ


真姫「…!!凛…?」


真姫が声をかけると崖の近くに立っていた凛が振り向く。


凛「真姫ちゃんも風に??」


真姫「ええ」


真姫はそう言って凛の隣に立った。




真姫「……ねぇ凛」


凛「なんだにゃ?」


真姫「殺さないのは親の武術の教えと言ってたけど、普通はそれでも殺意は湧くはずよ?」


凛「んー…パパとママが望んでないっていうのが大きいけど、殺意が湧いたとして、その殺意のままに行動してしまったらヴェノルと同じになっちゃうんじゃないかなっていうのもあるんた」


真姫「やっぱりね…ありがとう」


花陽「真姫ちゃんと凛ちゃん??」


振り向くと花陽が歩いてきていた。


花陽「二人も風にあたろうと思ってたの??偶然だね〜」


凛「すごい偶然だよ!!」


凛「あ、そういえば少し気になってたんだけど、真姫ちゃんって何歳なの??」


真姫「15よ」


凛「かよちんと凛と同い年だ!」


花陽「穂乃果ちゃんと海未ちゃんとことりちゃんも同年代で、希ちゃんとにこちゃんも同年代だよ」


凛「凄い!凛たちは一番最年少?」


真姫「そうね、次が穂乃果たちで、最年長がにこちゃんたち」


凛「てっきりにこちゃんは最年少かと…」


真姫「みんなそう思うはずだから気にしないで」


花陽「あ、あはは…」


凛「気になるといえばもうひとつ、μ'sは凛のためになんでここまでしてくれるの?」


真姫「そんなの、あなたの力になりたいってみんなが思ってるからよ?」


花陽「そうだよ凛ちゃん!」


凛「ふたりとも……」


凛「…凛!かよちんと真姫ちゃんのこと大好きだにゃ!」


そう言って2人に抱きつく。


凛「もちろんμ'sのみんなが大好きだよ!!」


真姫「凛…」


花陽「凛ちゃんっ…」


凛「凛、明日ヴェノルに挑む!!勝ってくるよ!」

今更だがことりちゃんのイメージカラーはグレーですぜ
あと東條希な

>>495

ことりのカラーに関してはグレーだとあまりピュアな感じはしないと思ったので自分の独断でホワイトにしました。
希の名字については、まったく気づいていませんでした、まことに申し訳ありません。
今後、修正していきます。
ご指摘ありがとうございました!

翌日


にこ「朝早くに話があるって言ったから起きたけど、一体どうしたの??」


凛はμ'sを前にして大きく深呼吸をして口を開く。


凛「私、今日ヴェノルに正々堂々試合を挑んで勝ちます!」


ことり「本当!?」


海未「大丈夫なのですか…?」


凛「うん、今日なら勝てそうなの」


にこ(凛それフラグ…)


希「今日なら…?」


凛「うん!なんとなくだにゃ!!」


真姫「私はいいと思うわよ」


花陽「私もそう思う!」


穂乃果「……勝てる??」


凛「勝つよ!」


穂乃果「だよね!凛ちゃんなら絶対に勝てるよ!!」


凛「みんなには見ててほしいんだ。凛の
戦いを」


穂乃果「まかせて!!」


他のメンバーも賛同する。


凛「ありがとう!!」

天ノ心……


μ'sと凛は拳の館の入り口へ来る。


凛「来たにゃ!」


師範「凛!そしてμ'sのみなさんも…」


門下生はイエロースターが来たとざわつく。


凛は師範の前まで行く。


凛「ヴェノルと試合をさせてほしいにゃ」


師範「ついにやる気になったか凛」


ヴェノル「待っていたよ、イエロースター」


凛「決着をつけるにゃ」






なにやら他の館の門下生もちらほら、全員ではないが試合をすると聞いて集まってきた。


ヴェノルと凛が館の真ん中に向かい合って立つ。


ヴェノル「決着をつけるくらいですし、場外は無しで戦闘する場所はこの天ノ心全域っていうのはどうですか?」


凛「望むところにゃ、場外なんかで終わってもこっちが満足しないにゃ!!」


凛の顔は強張る。


花陽「!」


花陽「凛ちゃん!」


凛は呼ばれて花陽の方を向く。


花陽「凛ちゃん!笑顔ね!!」


『……花陽はね、凛ちゃんに心から笑ってほしいんだ』


凛は言われて少ししてから両頬を叩き、よし!と喝を入れる。


その顔は笑顔で溢れていた。

穂乃果「大丈夫みたいだね」


希「せやね」


花陽「凛ちゃん……」


師範「では……組手、開始!!」


師範の合図とともに凛はヴェノルに近づいて右のパンチを放つ!
ヴェノルは手の平で受け止める。


凛「まだまだ!!」


凛はそのまま左のパンチも放つ!
ヴェノルはそれも手の平でうける!
ヴェノルは凛の両手をつかんでいる状態だ。
ヴェノルは引っ張って投げようとするが凛はぐっとこらえて、ヴェノルが驚いた隙に素早くヴェノルの手の平から逃れて逆に手首を掴み、手を横に開いてヴェノルの胸に両足で蹴りを放った!


ヴェノル「ぐあっ!!」


ヴェノルは衝撃でよろめくが倒れることはしなかった!
だが凛は休みなどしない。
両足空中蹴りを放った勢いでバック宙で着地しそのまままた距離をつめる!


ヴェノル(以前よりも速くなっているだと!?)


ヴェノルは凛に向かって鋭い横蹴りを放つが凛は立ち止まりガードで受け止める!
ドスッという音がするが凛はびくともしない。


師範「以前の凛ならこの蹴りを受けたら吹き飛んでいた…」


凛は足を払いのけ、ヴェノルのボディに凄まじい速度のパンチを3発放つ!
初撃と二度目はガードされるが、三度目はヴェノルのガードの隙をついた素晴らしいパンチでヘソの上にクリーンヒット!!
凛とヴェノルの体格差的には明らかだにヴェノルの方が有利だがそんなこともろともせず凛はその一撃でヴェノルを吹き飛ばした!

誤字脱字本当に申し訳ないです…

ヴェノルはかなり吹き飛び館の壁に激突した!!
距離的に10mは吹き飛んだ。


にこ「今のパンチ、とっても良いパンチね」


穂乃果「うん!穂乃果でもわかったよ!」


ヴェノルは立ち上がると凛は詰め寄って、ヴェノルが油断している隙にパンチを放つ!


ヴェノル「甘い!!」


ヴェノルはそれを横に避け、右のアッパーを放つ!
凛に直撃して凛は打ち上げられる!
そのまま4m弱はある高さの天井に激突!!


凛「かはっ…」


ヴェノルはすぐにジャンプして落下してくる凛の体をつかんで引き寄せて腹に膝蹴りを放つ!!


ドスッッ!!!


だが凛は膝を手で受け止めたので腹には当たらなかった!
ヴェノルはならば凛を地面に投げつけた!
凛は空中ですぐに体勢を立て直してなんとか着地する。
ヴェノルも続いて着地。


ヴェノル(力も強くなっている……)


師範「流星のように鋭くて尚速くそして力強いパンチを放つが故に呼ばれた名がイエロースター。その二つ名は伊達じゃないということかの」


真姫「凛…」


凛は顔をキッと上げてヴェノルに近づく!
ヴェノルはパンチを放つが凛は避けてパンチを放つ!

ヴェノルはそれを左手で受け止めるが、凛はすぐに逆の手でパンチを放ちヴェノルにヒット、さらに片方の手でまたパンチを放つ!
ヴェノルはまたガードするがあまりの威力にガードができずよろめく。
凛はさらにつめよる!
が、ヴェノルも黙ってはいない。
すぐに体勢を立て直し、凛に連続の攻撃を放つ!!
凛は腰にぐっと手を添えた状態でその攻撃をみるみるかわしていく。


ヴェノル(当たらない!?)


凛「……ここだっ!!」


凛はヴェノルの凄まじい速度の連続攻撃のほんの少しの隙を見つけ、ヴェノルからの顔へのパンチを体を低くして避け、そして添えていた拳をヴェノルの上半身の中心めがけて撃ち放つ!!


ドスッッッッ!!!!!


ヴェノル「がはっ!?」


ヴェノルはそのまま入り口の前で見ていた見ていた門下生の方へ吹き飛ぶ!
門下生はヴェノルの体を避けると、ヴェノルは入り口のドアに直撃し、ドアを打ち破って庭に転がった。


凛「師範代、後でなんとかするね」


ヴェノルを見ながら凛は言う。
凛はゆっくりと歩いて庭まで出た。
μ'sと師範、門下生も外へ出る。


凛「勝負ありでいい??」


うずくまって動かないヴェノルに凛は言う。

ヴェノル「どうしてここまで強く…」


凛「パパとママに教えてもらった拳術は
伊達じゃないってこと!」


ヴェノル「パパとママ…??」


凛「あなたが殺したパパとママのことだよ!!」


ヴェノル「……そうか、あの男と女の娘かお前は」


立ち上がったヴェノルの雰囲気が変わる。


ヴェノル「だからお前は俺に戦いを…なるほどな」


ヴェノル「お前は強いようだし、使っても大丈夫だな」


ヴェノルがそう言うと、いきなりヴェノルの体から強烈な闇のオーラが放たれた!


穂乃果「闇!?」


ヴェノル「本当は隙を見てμ'sを殺すときに使う予定だったんだがな」


穂乃果「どういうこと!?」


ヴェノル「俺は魔王様の遣いだ。この闇の魔力は魔王様から頂いたものだ」


真姫「魔王…」


ことり「ヴェノルさんが……」


ヴェノル「このアマノダケ付近で、万が一にも魔王様の恐怖になりうる存在を殺し続けてきたのさ俺は」


海未「なっ…!?」


ヴェノル「殺し損ねが居たとはな、俺としたことが大きなミスだ」


師範「ヴェノル、貴様…!」


穂乃果は剣に手をかける。
が、その時


凛「穂乃果ちゃん待って!!」


凛はそう叫ぶ。


穂乃果「凛ちゃん?」


凛「まだ凛の試合中だよ??」


穂乃果「でも…」


真姫「穂乃果、凛を信じなさい。もしも凛がダメだった時に私たちが出る。それでいいでしょ?今は凛に任せて」


穂乃果「…わかった」


穂乃果は剣から手を離す。

ヴェノル「なんだ??闇のオーラをまとった俺と戦う気か??」


凛「当然だにゃ、まだ試合中」


ヴェノル「ふん…いいだろう」


ヴェノルはそう言うと凄い速度で凛に詰め寄る!!


凛「!?」


ヴェノルはそのまま闇のオーラをまとったパンチを放つ!
凛は受け止めるが衝撃で少し体勢を崩すとその隙にヴェノルは闇のオーラをまとった蹴りを放った!
凛の体に直撃して凛は拳の館の屋根の上まで吹き飛ばされる!
凛は着地できずそのまま瓦の上を転がる。
ヴェノルはその場からジャンプして館の屋根の上に着地する。


師範「なんて力じゃ……」


希「闇の力で運動能力が大幅に強化されとるな…」


凛「かはっ…げほっ…」


ヴェノル「勝負ありでいいか??」


ヴェノルはニヤリとしながら言う。


凛「まだまだ…!」


凛は詰め寄ってパンチを放つがヴェノルは受け止めて闇のオーラをまとった蹴りを放つ、凛はガードするが4mほど吹っ飛ばされて倒れる。


凛「っ……」


ヴェノル「俺の攻撃やガードには闇のオーラが付きまとう。威力も防御力も上がってるんだ。諦めな」


凛「……諦めない!」

凛はまた詰め寄る!


ヴェノル「何度も同じことを!」


ヴェノルはパンチ(闇のオーラの表現は以下割愛)を放つが凛はそれに合わせてジャンプし空中でパンチを放つ!!


ヴェノル「お見通しだ」


ヴェノルはそのまま体を素早くぐるっと前転させてかかとで凛を蹴り、凛は上に吹っ飛ぶ。


凛「かはっ…」


ヴェノルは着地し、ジャンプして凛の足を掴みそのまま瓦へ叩き落す!
ガンッ!!
そして掴んだまま庭へ凛を投げた。
凛は庭に崩れ落ちる。
その額や腕からは瓦で擦り切った血が流れている。


凛「がはっ……ハァ…ハァ…」


ヴェノルは屋根の上から、立ち上がる凛を見下ろしながら言う。


ヴェノル「その程度か??イエロースター」


凛はそう言われてキッと睨む。


真姫「……花陽」


花陽は頷きーー


花陽「凛ちゃん!!笑顔を忘れないで!!!」


凛は驚いた顔をして下を向き、小声でーー


凛「ありがとう」


と言い、真剣な顔を上げる。
その顔はさっきとは違い、笑顔になっているようにも見えた。


花陽「凛ちゃん、頑張って……」


凛「その程度、かぁ」


凛はぐっと拳を握りしめ、スゥッと息を吸いーーー


凛「全ッ然まだまだだにゃーっ!!」


その声で空気はビリビリっと震えた。

とりあえず今日はもう遅いのでここまでです。

意見やアイディアなどガンガン募集します!
例えば次のライブパートでやってほしい曲などです!案として曲は物語の流れやバランスを考えていつやるかなど決めていきます!!

ちなみに凛のネックレスは黄色となっています。

ごめんなさい!
まだ続き待っててください!

ヴェノル「まだまだ、か」


ヴェノルはそう言って屋根の上から降りる。


ヴェノル「ならかかってこい、イエロースター。」


凛「凛の力、思い知るにゃ!!」


凛はそう言ってニヤッと笑いながらダッシュでヴェノルに接近する!!
凛が接近するとき、凛の足もとがかすかに黄色く光ったことを花陽は見逃さなかった。


花陽「これは…」


凛はすばやく接近するがヴェノルも接近して凄まじい速度と鋭さのパンチを放つ!!
だが凛はそれをすれすれで避けて、そのままパンチを打つ!!
ヴェノルはガードして受け止め、横蹴りを放つが凛もそれをなんとか受け止める!
凛はそのまま体制を低くしてパンチを下から放つ!!
その速度は周りを仰天させた。
ヴェノルはその速度を見切ることはできたが、小柄で小回りがきく凛のパンチを避けることはできずに顎にパンチを受けて吹っ飛ぶ!!
ヴェノルはそのまま館の木でできた壁に激突し壁に穴が開く。


穂乃果「速い……」


海未「穂乃果もかなり速いですが、凛のアレは穂乃果の上をいっているかもしれません…」


ヴェノルはぶつかって崩れた木の破片を握りしめて闇のオーラをまとわせて凛に投げつけた!!
凛はそれを蹴りで壊す!
ヴェノルはいくつか持ち、走って接近しながら連続で放つ!
凛はその場にとどまり蹴りやパンチで打ち壊していく。
ヴェノルは拳に闇のオーラを溜めて、そのままパンチを放つ!
凛と距離は離れていたが、ヴェノルのパンチから闇の魔法が放たれ、それが凛に向かって凄い速度で飛んでいく!

凛は闇魔法を蹴りで吹き飛ばそうとするが闇魔法の威力にかなわず吹っ飛ぶ。


凛「きゃっ!!」


凛は転がるがなんとか体制を立て直してすばやく立ち上がる。
ヴェノルは拳の闇魔法を何発も放ちながらまた接近する!
凛は自分の頬を二回叩いて気合を入れ、腰の横に右の拳を添えて走り出す!!
闇魔法を何度も避けていきヴェノルに接近する!!!
ヴェノルは渾身の闇魔法を込めて凛に右のパンチを放つ!!!!
凛もヴェノルの動きを察知して停止し、グッと力強く構えて右の拳を突き出す!


ヴェノル「はぁぁぁぁぁっ!!!!」


凛「たぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


両者のパンチは激突する!!!

ドォォッ!!!!

ヴェノルのパンチは凛のパンチに打ち負けて、ヴェノルは右腕に大きなダメージを受け体制を崩す!
凛はそのに左のパンチを放つ!!!!


ドスッッ!!!!!!


ヴェノルは吹っ飛び拳の館の壁をぶち破り、館の内側の壁に激突し倒れる。

少し待ってもヴェノルはびくともしない。門下生がヴェノルの元へ駆け寄るが完全に気絶しているようだ。


凛「はぁ…はぁ……やった…??」


師範「……ヴェノルの戦闘不能により凛の勝利!!」


凛「勝っ…た…??」


凛はその場に座り込む。


見てた門下生「おおーっ!!!」


ことりはすぐさま凛に向けて回復魔法を撃つ。
μ'sメンバーは凛に駆け寄る。


ことり「動いちゃダメだよ??」


凛「わかったにゃ」


花陽「凄い!凄いよ凛ちゃん!」


真姫「あっぱれね」


凛「嬉しいけど凛ボロボロだにゃ…」


希「そのために今ことりちゃんが回復魔法をかけてくれとるやろ??」


凛「これ、回復魔法だったの???」


穂乃果「凄いよ凛ちゃん!ヴェノルの闇魔法のこもったパンチに打ち勝つなんて!」


凛「あれ魔法だったのにゃ!?」


穂乃果「そうだよ!凛ちゃん凄いよ!!」


凛「そんな言われたら照れるにゃ…」


海未「後半の集中力、凄かったです!」


にこ「身のこなしも凄かったわ」


凛「力が湧いてきたんだにゃ、なんか心の奥から。よくわかんないんだけどね〜」


花陽「でも勝ったんだよ!!やったね!!」


花陽はそう言って凛に抱きつく!


凛「ありがとうかよちん、ありがとうみんな!勝てたのはみんなのおかげだにゃ!!」


その時、館の中から闇魔法の衝撃波が放たれ近くにいた門下生は吹っ飛び、館も崩れ吹き飛んだ!!

穂乃果とにこは飛んできた館の瓦礫を攻撃で跳ね除ける!


穂乃果「何なの!?」


すると館の瓦礫の中から闇の魔法が天まで駆け上がっていき闇の魔法の柱ができる。


海未「一件落着というわけにはいかないみたいですね」


館の方から放たれる禍々しい闇の魔力が物語っていた。
凛は傷が完治して立ち上がる。


すると天ノ心の入り口のほうから村人が走ってくる。


村人「師範さん!大変だ!!アマノフモトの入り口側からモンスターの大群が攻めてきてる!!あと10分もすればアマノフモトに到着してしまう!!」


師範「なんだって!?」


海未「村の人たちは避難できないのですか!?」


村人「ダメなんだ!アマノフモトは崖の近くにあるから山の中心側よ入り口側からしか外に出れないんだ!!」


師範「迎え討つしかないというわけじゃ」


師範「門下生たち!!行くぞ!!!」


師範「10人程はここに残れ!他の門下生はモンスターを撃退する!!」


穂乃果「私たちも行こう!」


希「せやね」


にこ「アマノダケのモンスターには借りがあるし行かないわけにはいけないわね」


すると闇の柱が弾ける!!


凛「なんだにゃ!?」


すると館の瓦礫をはねのけて何者かが瓦礫の下から現れた!!
立ち上がった何者かは10mはある巨人だった。


凛「まさか…ヴェノル!?」


真姫「あれが!?」


ヴェノル「大正解だ!!これが俺の真の姿!!!」


ヴェノルの体からは闇のオーラが放たれている。


ヴェノル「あの闇の柱を合図にモンスターの大群をこの村へ引き寄せた!!この村の消滅も時間の問題だ!」


ことり「そんな…」


ヴェノル「外から大群が攻め、中から俺が村をめちゃくちゃにする、っていう計画だ」

穂乃果「…させない!」


μ'sメンバーは武器を構える。


穂乃果「魔王の手先の好きにはさせない!!私たちがその計画を止める!」


ヴェノル「止める?見えないのか、攻めてきている大群が」


天ノ心は高台にあるため、村の方や村への道を見下ろせるのだがモンスターの大群が到着するまで持って2分というところだった。
さらにモンスターの数も尋常じゃない。


穂乃果「……何匹居ようと止める!誰も死なせない!」


凛「穂乃果ちゃん…」


凛はグッと拳を握って、首から下げてはいたが服の中にしまって置いたネックレスを服の外へ出す。


凛「ヴェノルは凛が相手をするにゃ!穂乃果ちゃんたちは大群を!!穂乃果ちゃんたちが戦わないとあの大変は倒せない!」


穂乃果「それは無茶だよ!1人で戦うのはーー」


花陽「なら私もここに残ります!凛ちゃんを助けます!」


凛「かよちん…」


真姫「なら私も残るわ、この2人だけだと心配だし」


凛「真姫ちゃん…」


花陽「みんな、行って!!」


穂乃果「……」


穂乃果は少し考えてーー


穂乃果「…わかった!!お願いね!!」


そう言ってモンスターの大群の来るアマノフモトの入り口に向かって走り出した!
μ'sメンバーと天ノ心の人たちも続く!

ヴェノル「いいのか??お前たち三人だけで」


真姫「十分すぎるわね」


花陽「負けません!」


凛「……ありがとう」


凛は小声でそう言ってーー


凛「さぁヴェノル!最後の決着は凛たち3人が相手になるにゃ!!」


ヴェノル「ふん、捻り潰してやろう」


凛「かよちん!真姫ちゃん!!」


花陽「うん!」


真姫「ええ!」


凛「行っくよーーっ!!」


まきぱな「はい!!!」



#13【星空凛】end…

次回のラブライブ!


#14【小さなシグナル】

もうこのSSもおよそ10ヶ月ほど続いていますがまだμ's揃ってませんねwww
この先もスロースペースですがお付き合い願います

ちなみに私、絵が下手でして……
キャラの衣装とかは決まってるので、うまければ描けるのですが妄想止まりってところですwwww



さて、今日はここまでですがついに凛編も完結へ向けて走っていきます!

サイドストーリー
Side#3【それはなんて曲??】


時間は凛ちゃんの決戦前夜にまで戻ります。
ことりたちμ'sは明日も早いからとおしゃべりもほどほどにして寝ようということになり、明かりを消しました。
そこで隣で寝ている穂乃果ちゃんから鼻歌が聞こえたの。
いい曲だったからついつい小声で穂乃果ちゃんに聞いちゃったんです。


ことり「穂乃果ちゃん、それなんて曲?」


穂乃果「今の?今のはWonderful rushって曲だよ。前の世界で穂乃果たちが歌った曲」


ことり「穂乃果ちゃんは前の世界で踊り子をしてたんだったね」


穂乃果「踊り子っていうかアイドルだけど…まぁそんな感じ!」


ことり「その曲好きになっちゃった!」


穂乃果「本当に!?実はこの曲はもといた世界ではことりちゃんがセンターとして歌ってたんだよ!」


ことり「そうなの!?」


ことり「このμ'sが踊り子として発表するときはことりも出たいな!」


海未「それはいいですね」


穂乃果「海未ちゃん、起きてたんだ?」


海未「はい、寝ようとしたらことりと穂乃果の会話が聞こえたので」


真姫「なに?まだ寝てないわけ??」


真姫ちゃんが眠そうにしながら顔をこっちに向けて喋りました。他のみんなも起きてこっちを見ていました。


ことり「みんな起きちゃったね」


にこ「そうね、なら丁度いいしまた話を進めましょうか?」


ことり「話?」


希「そうやね、ことりちゃんが仲間に加わってからみんなで話しとらんし」

ことり「なんの話なの??」


凛「凛も気になるにゃー」


にこ「次の曲についてよ」


真姫ちゃんはバッグの中から青色クリスタルを取り出しました。


凛「それは?」


真姫「こっちの大きいのがミュージッククリスタル。楽器による演奏を作成できるクリスタルなのよ。一定の知識が必要なんだけど私は一応、大体の楽器の音声を使用できるくらいの実力は持ってるわ。ミュージッククリスタルそのものには曲は100曲程度は保存できて、こっちのーー」


真姫ちゃんはそう言ってミュージッククリスタルよりも少し小さい青色クリスタルを取り出しました。


真姫「サウンドクリスタルに魔法で繋げて曲を再生すれば大音量で聞こえるのよ。ちなみにこっちのクリップがついてる小さいクリスタルはマイククリスタルと言ってサウンドクリスタルと繋げれば、声を拾ってサウンドクリスタルから大音量で再生できるの」


凛「便利なんだにゃぁ…」


にこ「リムケト祭以来移動時間や夜の合間で曲についての話し合いと練習をしてるのよ」


海未「確か今は歌う曲は決まったのでしたよね?」


花陽「うん!でもまだダンスが決まってなくて…」


ことり「そっか…ことりも一緒に考えていい??」


穂乃果「当たり前だよことりちゃん!」


凛「凛もするにゃーっ!!」


このようにして新たな曲が作られていく。

Side#3【それはなんて曲?】end…

ある程度話し合った後に海未に寝なさいと言われたのでみんな寝ますが、その中でも寝つけない凛と真姫と花陽の話へ繋がるんです

失踪していません!
ですが、今リアルがとても忙しいのでもう少し待っていてください


穂乃果たちがアマノフモトの入り口の前に着くと、少し離れたところにまでモンスターが迫ってきていた。


穂乃果「凛ちゃんたちは大丈夫。だから私たちはこのモンスターたちを全力で止めよう!!」


ことうみにこのぞ「はい!!」


師範「我らも全力で相手をするぞ!!」


門下生「オーッ!!」


μ'sが先陣をきってモンスターの大群へ走っていくーーー



#14【小さなシグナル】



凛「行くにゃ!!」


真姫「ちょっ!?」


凛は巨大化したヴェノルに向かって走っていく!
ヴェノルはその巨体から凄まじい速度のパンチを放った!
凛は反応しきれず、思わず反射的にパンチを放ってしまった!!
凛はヴェノルのパンチの圧倒的な威力で20mほど吹き飛ばされる!
花陽と真姫はすぐに駆け寄る。


真姫「何やってるのよ!あの巨体に力で勝てるわけないでしょ!!」


凛「痛いにゃ…」


花陽「来るよ!」


ヴェノルは接近してきて地面を這うようなパンチを放つ!
3人は軽やかに避けて、花陽は杖をヴェノルの顔に向けた!


花陽「メガフレア!!」


花陽はフレアの上位魔法をヴェノルに放つ!!
魔法はヴェノルに直撃する!


真姫「いい?凛」


凛「なに??」


真姫「ヴェノルの打撃の鋭さと素早さはあの巨体になっても健在のはずよ」


凛「うん、わかってるよ??」


真姫「でも、小回りは効かないはずよ」


凛「小回り??」

真姫「だから凛、あなたはそこを利用して戦うのよ」


ヴェノルは花陽に強烈なパンチを放ち続けるが花陽はなんとか避け続けるが、限界が近づいてきていた。


凛「ありがとう真姫ちゃん!」


凛は走り出す!


真姫「ちょ、ちょっと!まだ話は終わってないわよ!」


凛はヴェノルの懐に素早く入り込み腹あたりにパンチを放つ!!


凛「一撃じゃ通じなくてもっーーー」


凛は同じ部分にパンチを放ち続ける!!

凛の連打を受けて、ヴェノルは凛に向かってパンチやキックを放つ!!
凛は身のこなしで避けるが、避けきれずキックが直撃する!


花陽「凛ちゃんっ!!」


真姫「灼熱の舞!!」


真姫の舞で扇から炎が放たれる!!
ヴェノルは手のひらで受け止めるが少し押される。
そこに花陽は魔法を打ち込む!!


凛「っ…!!」


凛は走り、もう一度ヴェノルの懐に入る!


真姫「凛!にこちゃんの動きを思い出して!!」


真姫(凛はにこちゃんの動きを少ししか見てない……でも、凛なら…)


ヴェノルはまた凛に素早いパンチとキックを放つが、凛はパンチをトリッキーな動きと身のこなしで避けていく!
ヴェノルの鋭いパンチを体をひねって避けてヴェノルの腕を掴み腕の上に足をかけてジャンプしヴェノルの顔にパンチを放つ!!
ヴェノルは逆の腕で止めようとするが、真姫の灼熱の舞により逆の腕をはじかれ、ヴェノルに凛の攻撃が直撃する!!


ヴェノル「ぐっ!!」


そこで、花陽が天高く振り上げていた杖を振り下ろした!


花陽「ヘヴンストライク!!」


天からの風魔法がヴェノルに直撃してヴェノルは倒れる!!


凛「かよちんナイスだにゃー!!」


凛はそう言ってジャンプし仰向けで倒れたヴェノルの顔めがけてかかと落としを放つ!
ヴェノルにクリーンヒットするが、ヴェノルは凛を掴み寝たまま投げ飛ばした!
凛は瓦礫に突っ込む!


ズガァッ!!!


花陽「凛ちゃん!」


真姫「ヘヴンストライクを受けてすぐにあんな力を出せるとはね…」


凛は瓦礫を殴り飛ばして瓦礫の中から出てくる。


凛「でも力は弱まってるにゃ!」


ヴェノルはゆっくりと立ち上がる。


ヴェノル「ここまでは想定内だ。これがお前たちの前回と言うのならーー」


ヴェノルはそう言って体全身に力を込めると体から闇の魔法のオーラが発生する。


ヴェノル「残念だ。」


ヴェノルはそう言って高くジャンプする!


真姫「あの巨体であそこまで高く飛べるっていうのも不思議よね…」


花陽は真姫の方へ駆けてきて言う。


花陽「そんなこと言ってる場合じゃないんじゃないかな…」


ヴェノルは闇の魔法の球体を空中から地面の真姫たちに向けて投げ下ろす!


真姫「…そのようね」


真姫と花陽は横に動いてなんとか直撃は避けるが、球体が地面に接触すると球体は爆発してその衝撃で真姫と花陽は少し吹き飛ぶ

ヴェノルは着地してすぐに凛の方へ駆けていく!


凛「その巨体で速すぎだにゃ…」


ヴェノルの闇のパンチをなんとか避ける!追撃をなんとか避けて腕に乗ってジャンプしようとするが、ヴェノルは凛が乗るタイミングで腕を大きく振り上げ、凛はそのせいで上へ投げられる。

ヴェノルは拳に闇魔法を溜めて、拳を真上へ振り上げると、闇魔法弾が放たれ、空中の凛に直撃する!凛はまた上に打ち上げられて、落下する!
ヴェノルはまた闇魔法弾を溜める!


花陽「凛ちゃんが危ない!」


真姫は風の舞を放って凛を横に飛ばす!
花陽はメガサンダーを放って闇魔法弾を相殺する!
凛は地面に転げ落ちる。


ヴェノルは花陽に向かって闇魔法弾を放つ!
花陽はリフレクトで防ぐが、2発目3発目と続くにつれて押されていく。
真姫は灼熱の舞を放つが、ヴェノルは魔法を腕にまとって腕を振り、炎を打ち消す!


ヴェノルは花陽に接近していき、パンチを放つ!
花陽はメガサンダーを放つがヴェノルは闇魔法を腕にまとわせてメガサンダーを弾き飛ばしたためパンチはそのままヒットする!!


花陽は吹っ飛び、瓦礫に突っ込む。


真姫「花陽!」


ヴェノルは続いて真姫に攻撃を放つ!
真姫は舞の近接戦闘術で攻撃をなんとか受け流し続けるが、耐えきれず闇魔法をまとったパンチをくらって吹き飛び、館の壊れていない部分に衝突する!

凛「っ…」


凛はゆっくりと立ち上がる。


凛(このままだと、ヴェノルにやられる…)


凛「ヴェノルが真姫ちゃんとかよちんに攻撃しないように、凛がヴェノルを止めないと…」


凛はそのまま走り出す!
ヴェノルに突っ込み、攻撃を行わずにヴェノルの攻撃を回避し続けていく。


ヴェノル「避けるだけでは勝てんぞ?」


ヴェノルは攻撃のペースをどんどん速めていく。
凛はどんどん避けるのが厳しくなっていく。


凛(せめて…反撃できる強い力があれば……)


その時、ヴェノルに風魔法が炸裂する!


凛「かよちんの…!?」


魔法が飛んできた方を見ると、花陽が立っていた。


真姫「凛!!」


真姫が凛の名前を呼ぶ!凛が真姫の方を向くと、真姫は風の舞で凛をヴェノルの懐から吹き飛ばした!
凛は風に誘導されて花陽のもとまで飛ばされる。
真姫もそこへたどり着く。
ヴェノルは花陽の風魔法を受けて、体勢を崩し、ゆっくりと立ち上がっている。


凛「どうすれば勝てるのかな…」


真姫「きっと、ヴェノルを圧倒できる力があればなんとかなるわね…」


凛「でも今から穂乃果ちゃんたちを呼ぶわけにもいかないし…」


花陽「…あるよ。方法が」


りんまき「えっ!?」


そのタイミングでヴェノルが起き上がる。


凛「もう少しゆっくりしててもよかったのににゃ…」


花陽「…真姫ちゃん。1分程度、ヴェノルの相手をできる??」


真姫「…まぁ不可能ではないわね」


花陽は真姫を見つめる。
ヴェノルは闇魔法弾を溜めている。


凛「闇魔法が来るにゃ!!」


真姫「…わかったわ。持ちこたえる。」


真姫はクルリとヴェノルの方を向く。


真姫「でも、できるだけ早くしてよ??」

花陽「うん!!ありがとう!!」


ヴェノルは闇魔法弾を放つ!!
真姫は扇に炎の魔法をまとわせて、扇をふるい弾き飛ばす!
真姫はそのままヴェノルの方へ走っていく!!


真姫(ヴェノルは小回りが利かない…なら!)


真姫は扇に炎の魔法をまとわせて、ヴェノルめがけて投げつける!


真姫「灼熱飛翔扇(しゃくねつひしょうせん)!!」


ヴェノルは腕でガードするが、炎の威力に少し押される。
扇はヴェノルに直撃すると、ブーメランのように真姫のもとへ戻っていく!
真姫は扇をつかむと、まら灼熱飛翔扇を放つ!
ヴェノルはまた防ぎ、真姫は扇をキャッチする!
この2撃の間に真姫とヴェノルの間合いはかなり狭まっており、真姫はヴェノルの懐に入ろうと突っ込む!
ヴェノルもさせまいと反撃するが、真姫の舞のような動きについていけず、真姫にまんまと懐に入られてしまう。
真姫はジャンプし、扇に大きな炎をまとわせて、爪で切り裂くかのようにヴェノルの下腹部から胸にかけて扇をふるった!!


真姫「火炎扇爪(かえんせんそう)!!」


ヴェノルは炎の爪に切り裂かれて、大きくのけぞる!!


真姫が食い止めている間、花陽と凛はというとーーー


花陽「凛ちゃん、これからいうことをビックリせずに聞いてね?」


凛「うん」


花陽「凛ちゃんが、ヴェノルと試合しているときに気づいたんだけど…」


花陽「凛ちゃんには魔力があって、それはもう使える状態にあると思うんだ」


凛「り、凛に魔力!?」


花陽「うん、時間がないから魔力を使うコツだけ教えるよ??」


凛「う…うん…」


花陽「凛ちゃんはきっと放つ魔力というより、まとわせる魔力だと思う。」


花陽「花陽は、杖の先から魔法を放ってるんだけどね?」


花陽「放つときは、魔力を使う姿をイメージして、魔力を使いたい、まとわせたい場所に心を向けるの」


凛「な、なんだか哲学的だにゃ…」


花陽「そして魔力を使用するとき、花陽なら魔法を放つときに、魔力が放たれる部位に心を移動させるイメージだよ」


凛「心を移動…」


花陽「花陽が使っている魔法のほとんどが、世界的に有名な魔法だからやり方とかはあるんだけど、魔力を使う基本はこれだよ」


花陽「凛ちゃんの攻撃に魔力のサポートがあれば、ヴェノルの猛攻もしのげるはずだよ!」


真姫「ちょっと二人とも!!もう1分過ぎたんじゃない!?」


戦っている真姫が言う。

花陽「真姫ちゃんがピンチ…」


凛「そうだね、そろそろ戦いに参加しないと…」


花陽「凛ちゃん、難しく考えないでね??あと、魔力も無限には使えないから、魔力切れには気を付けて!!」


凛「…わかった!とにかくやってみる!!」


ヴェノルが真姫のバランスをくずし、闇魔法をまとわせたパンチを放とうとする!


花陽「メガウィンド!!」


風の上位魔法がヴェノルの腕に直撃するが、ヴェノルの振りかぶりは止まらない!!
そのとき、凛は花陽の魔法の発動と同じタイミングで走り出していた!!


花陽(もう一回魔法を放っても、パンチに間に合わない!!)


真姫(体勢を戻せない…!)


花陽(凛ちゃん、間に合って!!)


凛「イメージ、心の移動…」


凛は全力で走りながらグッと右のこぶしを構えて小声でつぶやく。


凛(ここでヴェノルのパンチをはじけないと、真姫ちゃんが致命傷を受けちゃう…)


凛「凛が…止めるんだ!!」


その時、凛のこぶしに黄色の雷がまとった!!


まきぱな「!!」


ヴェノルは闇魔法で強化したパンチを真姫に放つ!!


凛(走ったら間に合わない!!なら…)


凛は続いて、右足に黄色の雷をまとわせて、右足で踏み切り、前方へジャンプした!!
凛はジャンプしてからグングン距離を詰めていく!!


凛「届くにゃぁぁぁぁっ!!!!」


真姫にヴェノルのパンチが当たる寸前に、凛の雷魔法がまとったパンチがヴェノルのこぶしに炸裂し、ヴェノルのこぶしを弾き返す!!
真姫はパンチが当たらなかったことにより、体勢を立て直すことができ、その場からバックステップで少し離れる!
凛はパンチの衝突の反動で少し吹き飛ばされる!


ヴェノル「魔力!?」


ヴェノルは驚愕するが、今度は凛に向かって闇魔法で強化されたパンチを撃つ!
凛は着地して、ヴェノルのパンチを躱していき、隙を見つければ魔力をまとったパンチをヴェノルに放ち続けた!!

とりあえずここまで

ヴェノル「姑息なっ…!!」


ヴェノルは猛攻の中で魔力を溜めようとする!
だが、真姫が灼熱飛翔扇を放ちヴェノルを妨害する!!
花陽もエーテルを飲み魔力を回復させて、魔法を放ち妨害する。


凛「ありがとう!!」


凛は猛攻を続けてついにヴェノルを吹っ飛ばす!!
ヴェノルは倒れる。


真姫「あの巨体を吹っ飛ばせるだなんて…たまげたわ」


凛「まだ倒しきれてないよ真姫ちゃん!!」


ヴェノルはたちあがる。


ヴェノル「星空凛…貴様、魔力をつかえたのだな…」


凛「真姫ちゃんが持ちこたえてくれて、かよちんが教えてくれたからだよ!」


ヴェノル「小娘どもが…」


ヴェノルは闇魔法をこぶしに溜めて地面にパンチを放つ!!
するとパンチが当たった部分から地を這うように闇魔法の波が放たれる!!
凛たちはジャンプで回避するが、ヴェノルはその間に詰め寄ってきて凛にパンチを放つ!
凛はパンチを受けて吹っ飛ばされる!


真姫「強敵ね…」


真姫は着地して灼熱飛翔扇を放つ!!
ヴェノルは食らうがなんとか持ちこたえる!


凛(きっと真姫ちゃんもかよちんも限界が近いはず…)


凛は転がりながら体勢を立て直して、そのまま走り出す!!


花陽「メガウィンド!!」


ヴェノルは魔法を回避して真姫に接近し、蹴りをくりだす!!
真姫はなんとか回避!


真姫「早くて避けるだけでもかなり神経使うわね…」


凛は全力で走り、すさまじい速度でヴェノルに詰め寄る!
凛は魔力をまとった打撃を放ち続ける!!


ヴェノル「どうした!さっきより遅くなっていないか!?」


ヴェノルは凛の打撃を回避し、バックステップで下がる!


真姫(凛がかなり消耗してる…花陽!)


真姫は花陽の方を向き、アイコンタクトをとる。
花陽はコクリとうなずく。
真姫はいつもの魔法を放つ舞よりも少し長く舞う!


真姫「灼熱乱舞!!!」


真姫が舞ってる最中に真姫の扇から灼熱の炎が連続で放たれる!!

ヴェノルに直撃していき、ヴェノルはよろめく。
凛はその隙にヴェノルの胸に魔力のこもったとび蹴りを放ち、ヴェノルを後ずさりさせる!
そのタイミングで、力を溜めていた花陽が今出せる全力の魔法を放つ!!


花陽「ヘヴンストライク!!!」


とてつもない勢いの風の魔法がヴェノルを襲う!!
だが、ヴェノルは膝をつくが拳に闇魔法を溜める!


凛(ヴェノルもかなり消耗しているはず…この一撃で決めないと!)


凛は拳にありったけの魔力を込める!!
花陽はヘヴンストライクの反動で動けなくなっている。


真姫(ヘヴンストライクでヴェノルが消耗しててたとしても正面からぶつかったら凛が押し負ける…なら私ができることは…)


真姫は束縛の踊りを放つ!!
ヴェノルの動きが少し止まる!
だがヴェノルはすぐに束縛から逃れる!
凛はじっとこぶしを腰に添えて力を溜めている。


凛(あと少し…そんな感じがする…)


ヴェノル「くらえ!!星空凛!!」


ヴェノルは闇魔法のこもった全力パンチを凛に放つ!!!
その拳の闇魔法のオーラはヴェノルの体をつつみ、波のように地を這い真姫や花陽のもとにも届く!


真姫(この威力は危険!凛はなにをしているの!?)


凛はじっと構える。
その間にもパンチは迫ってくる!
そして、ヴェノルの拳が凛に直撃しようと迫るその時、凛の腰に添えていた右の拳にまとっていた黄色の雷の魔力が、急に凛の拳から消える。
消えた直後、鈴の音がチリンと鳴り凛の右の拳に強烈な雷の魔力が出現する!
凛はヴェノルのパンチをぎりぎりで屈みながら前進し回避をし、ジャンプする!!


真姫「凛!!!」


花陽「凛ちゃん!!!」


凛「くらうにゃ!!!!」


そして、そのまま右腰に添えていた拳を、ヴェノルのへその少し上のあたりめがけて全力で放つ!!!


凛「Ring a signal!!」


凛の雷のパンチはヴェノルに直撃し、ヴェノルを大きく吹き飛ばす!!
ヴェノルはそのまま地面に倒れ、ピクリとも動かなくなる。

「Ring a signal」はリンガベーみたいな感じで読んでいただければ幸いですw

凛「勝っ…た…?」


花陽「やったよ凛ちゃん!!!」


凛はその場に座り込む。


花陽「凛ちゃん!?」


真姫「きっと魔力が尽きたんだわ」


凛「魔力が尽きたら、こんなに疲れちゃうんだね…」


真姫「あなたは体力も消耗してるはずよ?いくらことりに治してもらったりポーションがあったとしても、根本的な疲れは癒せないのよ」


真姫「…まぁ、傷もあるみたいだしポーションは飲んだ方がいいのよね」


真姫は凛にポーションを差し出し、凛は受け取る。


花陽「ごめんね、エーテルは尽きちゃって…魔力は回復できないからその疲れはしばらく続くかも…」


真姫「少し休めば今みたいに疲れがどっと出たりはしなくなるわよ」


凛「ありがとう!」


花陽「…ヴェノル、動かないけど死んじゃったのかな…?」


真姫「どうでしょうね…」


穂乃果「みんなーー!!!」


穂乃果たちμ'sと天ノ心の人たちが階段をのぼって天ノ寺まで走ってくる。


凛「みんな!」


花陽「魔物たちは!?」


海未「魔物軍の侵攻をなんとか止めれました」


ことり「村の中には魔物さんは一匹も入り込んでないよ!」


にこ「しかも、こっちは大怪我をした人はいないわ」


希「完全勝利、ってところやね☆」


凛「よかったにゃ…」


穂乃果「ヴェノルは??」


真姫「あそこで倒れてるわ」


凛「こっちも完全勝利したにゃ!」


花陽「結構ぎりぎりだったけどね」


その時、ヴェノルの体が闇魔法で包まれる!!


にこ「まだあるわけ!?」

真姫「さすがに私たち三人はかなり消耗してるし、穂乃果たちも見たところ消耗してる感じよね…」


海未「はい、今また戦いが始まったら危険ですね…」


師範「待つのじゃ、様子が変じゃぞ??」


ヴェノルを覆っていた闇魔法はヴェノルをつつみ、そのままぐんぐん縮まっていく。
1.6m程度の大きさになると、闇魔法がとかれて消えていく…


中からは細い男性が出てきた。


凛「だれだにゃ…?」


男性は目を開ける。


穂乃果「敵?」


男性「…私はもうあなたたちの敵ではありませぬ」


真姫「…大きくなったら今度は小さくなるのね」


穂乃果「ってことは、あの人って…」


男性「はい、私の名はヴェノル。みなさん、本当に申し訳ありませんでした」


にこ「…いったいどういうこと??」


ヴェノル「私は長い間、魔王の闇の魔法の力に支配されていました。そのせいで本来の人格を失い……多くの人を殺してしまいました」


海未「そういうことだったのですね…」


希「確かに、今のあの人からは前のヴェノルのような怖さは感じないなぁ」


ヴェノル「…星空さん、あなたには謝らなければなりません。」


そういってヴェノルは凛の方へ歩みより、ある程度近づく。


ヴェノル「私は闇に支配されていた時の記憶を今も持っています。あなたには本当にひどいことをしました」


するとヴェノルは土下座をする。


ヴェノル「許してほしいとは微塵も思っていません。本当に、申し訳ありませんでした!」


ヴェノルは、泣いていた。


凛「…顔を上げてください」


ヴェノル「…え?」


凛「あなたがやったことではなかったんですから、気にかけないでください」


花陽「凛ちゃん…」


ヴェノル「ありがとうございます……」


ヴェノルは泣き崩れた。

そしてその後、ヴェノルは自らアマノフモトから旅立った。
「自分のしてきたことの償いを少しでもいいからしたい」と彼は言い残した。


そして夜、アマノフモトを守った英雄である凛とμ'sと天ノ心のみんなへの感謝の気持ちを込めた宴が開催されていた。


花陽「ごはんおいしいよ!!!」


真姫「食べ過ぎよ」


μ'sと凛は宴会場から少し退出して、凛の家の前の崖へ来ていた。


穂乃果「星空を見ながらのパンはおいしいね!」


海未「太りますよ??」


凛「…みんな、聞いて」


μ'sのみんなは食べる手を止めて、立ち上がった凛に注目する。


凛「凛は、魔王を許さない。ヴェノルさんみたいに魔王に苦しめられてる人が、まだたくさんいるんでしょ?」


海未「おそらく、いえきっといます」


凛「なら、凛はその人たちを助けたい!凛が、みんなに救われたように。凛たちがヴェノルさんを救えたように!」


花陽「凛ちゃん…」


凛「だから、凛もμ'sに加わりたいにゃ!!」


穂乃果はそれを聞いて立ち上がる。


穂乃果「もちろんだよ凛ちゃん!一緒にみんなを助けて笑顔にしよう!!」


μ'sメンバーも立ち上がって微笑む。


凛「ありがとう…みんな!!」



#14【小さなシグナル】end...

次回のラブライブ!


#15【8人目】

次の#15が凛編のエンディングになるって感じです!
完全にまきりんぱな(主に凛)が主役のアマノフモトですねww

さて、凛編が終わるとついに彼女の章に移ります!
感想など(ry

でもとりあえず今日のところはここまで。

#15【8人目】


ヴェノルと魔物軍の戦いから一夜明け……。


穂乃果「朝だーっ!」


海未「穂乃果が早くに起きるなんて珍しいですね?」


穂乃果たちは凛の家で一夜を過ごした。


ドンドンドン!!


凛「ノック?」


ガチャ


師範「失礼するぞい」


希「師範さんやん?」


師範「実はこれから稽古をするのだがの、凛の傷が完治するまで出発はしないと聞いたのでな。どうじゃ?共に館で稽古してみぬか??きっとこの先の戦いで役に立つぞ?」


にこ「面白そうね」


ことり「凛ちゃんの傷は今日の夜には完治するはずだから出発は明日になるし…昨日の戦いで見つけた課題点を克服するために稽古をつけてもらうのもいいかもね!」


穂乃果「よーし!そうと決まれば行こう!」


天ノ心に着くと、弓の館と斬の館では各門下生たちが、中庭では拳の館の門下生たちが稽古をしていた。


師範「みなに話はつけてあります。今日はみなさんの課題点を克服するための1日にしてくだされ!せめてものお礼です!そのために門下生たちはあなたたちを全力で稽古しますぞ!」


凛「凛は治療の関係で見て回ることしかできないけど、みんな頑張るにゃ!」


穂乃果「じゃあ穂乃果は斬の館に行こ〜っと!」


海未「では私は弓の館に…」


真姫「私は拳の館で学ぼうかしら」


希「ウチも拳の館で学ぶで〜」


花陽「わ、わたしも行きますっ!」


にこ「じゃあにこも拳の館で拳術を学ぶことにするわ」


ことり「ことりは…」


師範「ことりさんには、会わせたい人がおるから少し待ってくれるかの??」


ことり「??」

師範「みなさんはお行きくだされ」


ことり以外のみんなは各場所へ移動する。


師範「ことりさんに会わせたいのはこちらの我が天ノ心のクレリックじゃ」


師範が紹介したのは、白い服を着たおばあさんだった。


おばあさん「ことりちゃんには、回復魔法を教えようと思ってねぇ。小一時間で終わるから、そしたら稽古に行くといいわよ」


ことり「ありがたいです!!」









そして、稽古は進みあっという間に強くなるための稽古は終わりを告げた。

穂乃果は多数の魔物と同時に戦う時の体の動かし方と気の配り方を学んだ!

ことりは、全体回復魔法【小】を覚え、その後に斬の館で戦い方を学んだ!

海未は天ノ心に保管されていた「蒼天の弓」を貰い、修行にはげんだ!

真姫は天ノ心に保管されていた「舞姫の扇」(まいひめのおうぎ)を貰い、近接戦闘を修行した!

花陽は敵に接近された際の攻撃の避け方や身のこなし方を学んだ!

にこは拳術を学び、にこの近接攻撃の威力が上がった!

希は花陽と共に接近された際の対処の仕方を学んだ!


そして、凛の傷も完治し翌日……


師範「行くのですね?」


穂乃果「はい。凛ちゃんの傷も治りましたし、行かなきゃ!」


師範「次の目的地はお決まりですか?」


希「それが…占いをしてもわからへんのよ」


海未「とりあえずここから一番近い町に行こうと思っています」


師範「ほう、ならば【ネルカドム】ですかな??」


真姫「そうね」


師範「なにやらこれからネルカドムで踊り子の祭りが開かれるだとか。みなさんはそちらの方でも実力があると聞きましたぞ?参加してみてはいかがでしょうか」


穂乃果「面白そうだね!行ったら参加してみよう!!」


凛「じゃあ、そろそろ行くかにゃ?」


花陽「そうだね」


師範「みなさんは我らが村の英雄です!本当にありがとうございました!!みなさんが世界を平和にしてくれることを祈っています!」


穂乃果「ありがとうございます!」

μ'sたちはアマノフモトから出発する。


穂乃果「みんなが手を振ってくれてるよ!」


μ'sたちはアマノフモトのみんなにしっかりと手を振りかえす!


凛「みんな!本当にありがとうにゃー!!!」


こうしてμ'sは、新たな仲間である星空凛をメンバーに加えて、アマノダケから西にある街【ネルカドム】を目指す!
魔王の悪事を食い止めるμ'sの女神集めの旅は、8人の女神を集めてついに残り1人というところまで来た!
だが、9人目への道は、過酷な道へと変貌を遂げていたのだった……

#15【8人目】end…

次回のラブライブ!


#16【A-RISE】

μ'sたちがアマノダケを出て、草原の魔物たちと闘いながら歩いていると街が見えてきた。


穂乃果「あれがネルカドム!?」


にこ「遠いここから見てもわかるけど、まるで機械の城ね…」


希「ネルカドムはラシュータで一番大きな機械都市やからなぁ」


穂乃果「機械ってことは電気で動いてるの??」


にこ「こっちの世界ではクリスタルの魔力が動力なのよ」


穂乃果「電気代とかかからないんだね…」


凛「凛は大きな機械とか全然見たことないからすごくわくわくしてるにゃ!」


花陽「花陽も見たことないからドキドキしてるよ!」


真姫「あ、ちょっと!走ったら危ないわよ!!」


花陽と凛が結構走ってほかの6人との距離が離れたあとに、花陽と凛の前にモンスターが現れた!


にこ「花陽と凛がモンスターに見つかってるわよ!!!」


ことり「おちゃめで可愛いね」


海未「ことりは相変わらずマイペースですね…」


穂乃果「で、でもモンスターの数結構いるよね…?」


真姫「…助けに行った方がいいかもしれないわね」


凛「こんなのってないにゃーーっ!!!!」




#16【A-RISE】

高坂穂乃果
Lv35
フェアリー・エフェクト


園田海未
Lv39
蒼天の弓


西木野真姫
Lv36
舞姫の扇


東條希
Lv40
タロットカード


小泉花陽
Lv38
伝統の杖


矢澤にこ
Lv38
ナイフ


南ことり
Lv39
聖なるロッド


星空凛
Lv38
素手(武器装備無し)

モンスターとの戦闘後…
みんなはその場に座り込む。風が心地よい。


希「みんな、天ノ心でのたった一日の修行でかなりスキルが上がったなぁ」


海未「大勢の魔物たちと闘っても余裕をもって戦えるようになりましたね」


希「そういえば、ウチらがμ's集めの旅に出てからもう4週間程度経つんやなぁ…」


真姫「最初のころとは比べ物にならないほど強くなったわね」


穂乃果「そして、穂乃果がこっちに来てから4週間でもあるんだよね…」


にこ「穂乃果がこの世界の住人じゃないだなんて、いまだに信じられないときがあるくらいよ???」


穂乃果「穂乃果がこの世界に来たことにはきっと意味があるんだと思う。だから穂乃果のことは心配しないで!」


花陽「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「もう日も暮れるし、ネルカドムへ急ごう!」


ザッザッザッザッ


凛「す、すごいにゃ…」


ネルカドムに着くころには夜になっていたが、ネルカドムは常に機械がうごめく街で夜の暗さを機械たちの光が明るく照らしていた。


花陽「これ、全部機械なんだよね…」


希「ネルカドムは【中央区】【東区】【西区】ってわけられとるんよ」


希「【中央区】はネルカドム城と住宅街が広がってて、【東区】は工業がさかんに行われとる区。【西区】はお店や観光地がたくさんある区やね」


真姫「詳しいのね…」


希「まぁ、昔ちょこっと来たことあるだけやで」


海未「ということは宿屋は西区に??」


希「そうやね」


穂乃果「わぁぁぁぁぁっ!!!!」


海未「穂乃果!?」


穂乃果「ロボットだよ!!ロボット!!!」


穂乃果が指差した方には、路上を歩いている武装した人型ロボットがいた。


凛「か、かっこいいにゃーっ!!」


ことり「二人とも、あんまり騒いだら危ないよ…?」


希「そのロボは多分ネルカドムの警備ロボやね。クリスタル原石の力で動いてるんよ」


ロボット「ホンジツモ、ネルカドムハヘイワデス」

穂乃果「わっ!?しゃべったよ!?」


ロボット「アナタガタハ、タビノカタガタデスネ?セッカクコラレタノデスカラ、タノシンデイッテクダサイ」


そういってロボットは警備に戻る。


花陽「なんか、この街は平和そうだね…」


ことり「これ見て!」


ことりが指差した先には【ネルカドラム開催】と大きく書かれたポスターだった。


真姫「受付締切が明日の夜までよ??」


穂乃果「大変!行かないと!!」


真姫「受付時間が書いてあるけど、もう閉まっちゃってるわね」


海未「仕方ないですし明日行きましょう?」


穂乃果「そうだね…」


そして、西区の宿屋へ。


宿屋の主人「ようこそ旅の方々、1泊64Gになります」


真姫はGを渡す。


宿屋の主人「ごゆっくり」


μ'sは部屋に着いて休憩。


凛「真姫ちゃんがお金払ってたけど、どうして??」


穂乃果「そ、それはね…」


海未「真姫は貯金していたお金があって、旅に出るときにその中からお金を引き出して旅の費用にしてくれたんです」


海未「それで真姫がお金の管理をしてくれていたので、その流れで今でも管理してくれています」


真姫「旅に出るときに引き出したお金は結構前に無くなってて、今はみんなでモンスターを倒した時に落とすお金を使ってるけどね」


凛「真姫ちゃんはやっぱりしっかり者だにゃ!!」


真姫「ちょっ…凛!?」


凛「真姫ちゃん照れてるにゃーっ!」


真姫「も、もうっ!私お風呂行ってくるわ!!」


穂乃果「あ、穂乃果もーっ!」


ことり「私も行きたい!」


結局みんなでお風呂に行くことになっちゃいました。

カポーン


穂乃果「気持いいねぇ…」
ネルカドムの宿屋には大きな露天風呂があり、浴槽の中の入り口側にはことほのうみ外側にはのぞにこ、シャワーがあるところにはまきりんぱながいる。


にこ「…最後の9人目、どんな人なのかしらね?」


希「せやなぁ…」


のぞにこの会話はことほのうみには聞こえないようだ。


にこ「穂乃果も穂乃果よね。元居た世界のμ'sとこっちのμ'sが同じメンバーなら9人目の情報くらいくれてもいいと思うのよね…」


希「でも、先に聞いちゃうと面白くなくなるやろ??」


にこ「でも気になるのよ!そうだ希!占いでどうにかならないの??」


希「だめなんよ、ウチのこの特別な占いはμ'sをある程度導くためにしか効力を発揮しない。だからわからないん」


にこ「でも、希はオトノキザカで占い師やってたんでしょ??」


希「その時は自分で勉強した占いをしとるよ」


にこ「ふーん…。そういえばさっき言ってたけど、μ'sをある程度導くためってどういうこと??特別な占いって???」


希「んーーー…秘密や!」


にこ「秘密って…」


希「まだ言えないんよ。ごめんねにこっち」


にこ「いいわよ全然。その時が来たら言って」


希「ありがとう、にこっち」


にこ「どういたしまして」


希「…」


にこ「…なによ?こっち見つめて」


希「…にこっち、やっぱり胸無いんやなって考えとった」


にこ「なぁんですって!?アンタ、言っていいことと悪いことがあるでしょ!?」


バシャバシャ


海未「まったく、にこと希はなんで浴槽で騒ぐのですか…」


ことり「楽しそうだねっ」


穂乃果「…最後の一人だね」


海未「はい、最後の一人ですね。ついにここまで来ました」


ことり「海未ちゃん、最後のはもっと後に言わないと!」

海未「そうですね!」


穂乃果「…やっぱり、あなたが最後の一人に残るんだね」


ことり「どういうことなの穂乃果ちゃん?」


穂乃果「元居た世界でもμ'sは最初から9人じゃなかったんだ。穂乃果は海未ちゃんとことりちゃんと小さい時からずっと友達で、高校も同じなんだ」


海未「こうこう??」


穂乃果「あ、えーっと…私たちくらいの年齢の子供が通って勉強するところだよ!」


ことり「学校の大きな子供たち版みたいな感じかな?」


穂乃果「そんな感じ!それで、その高校の名前が【音ノ木坂学院】っていうんだ!」


海未「おとのきざか、ですか…」


穂乃果「その音ノ木坂がなくなっちゃうかも知れなくなって、元居た世界の私たち三人がスクールアイ…踊り子みたいな活動を始めたの!μ'sとして!」


ことり「穂乃果ちゃんの元居た世界の私たち、そんな大変なことを…」


穂乃果「それで、活動をしていくうちに花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃんがμ'sに入って…」


穂乃果「そして、希ちゃんともう1人が加わったんだ」


海未「…もうひとり、その方が私たちの世界でもいるのでしょうね」


穂乃果「今まで通りならそうだと思う」

穂乃果「っていうか、海未ちゃんには出会った時に話したよ!?」


海未「されましたが、おおまかにしかされなかったので…」


穂乃果「た、確かにすごくおおまかだったけど…」


海未「それにことりもいるのですし、改めて、と…」


穂乃果「ご、ごめんなさい…」


ことり「わざわざごめんね??」


穂乃果「……なんかしんみりしちゃったね…」


穂乃果「よーし!!新しい曲について考えよう!」


海未「そうしましょう」


ことり「そうだね!」


海未(まだ聞きたいことがありましたが…あまり聞き続けるのはなんですし、まぁいいでしょう)


あと2ヶ月ちょいで連載1年か
感慨深いね

その頃シャワーで体を洗っていたまきりんぱなは…


凛「凛、かよちんと真姫ちゃんについて知りたいにゃ!」


真姫「どういうこと?」


凛「かよちんと真姫ちゃんはどう生活してたのかなーって」


花陽「花陽は、凛ちゃんが知ってる通りずっとナイフルで生活してて、μ'sに入ったって感じだよ?」


凛「変化とかは??」


花陽「μ'sの活躍でナイフルが魔法の村に戻ったよ!」


凛「えっ!?あの魔法を拒絶してた村がかにゃ?」


花陽「実はナイフルは魔法の村だったんだけど、昔色々あって魔法を拒絶するようになったんだって。でも本来の姿に戻れたんだよ」


凛「へー…。今度遊びに行きたいにゃ!」


花陽「うん!行こうね!」


凛「真姫ちゃんもだよ?」


真姫「ヴェェッ!?私も!?」


凛「当然だにゃ!っというかみんなで行こう!!」


花陽「ふふっ、そうだね」


凛「次真姫ちゃん!」


真姫「…私は、とある事情があってお金が必要だったからオトノキザカで踊り子として仕事してたの。そしたら穂乃果たちが来てμ'sに入れられて…って感じね」


花陽「そのお金は今は大丈夫なの??窃盗とか」


真姫「オトノキザカの銀行に預けてるから大丈夫よ。今は部屋にあるんだけど、専用の転送クリスタルを使えば、大きな額は運べないけど小さい額なら遠距離でも引き出せるわ。預け入れはできないけどね」


凛「でもそのクリスタルを悪用されたら…?」


真姫「その点も大丈夫よ。そのクリスタルは持ち主の魔力を認証して使用可能な状態にするから私しか使えないわ」


凛「ってことは魔力が無いと使えないってことかにゃ!?少し前までの凛は使えなかったってことだにゃ…」


花陽「どうして真姫ちゃんはそんなにたくさんのクリスタルを持ってるの??踊り子としての発表に必要なクリスタル一式や道具の収納クリスタル、銀行専用クリスタルなんて…」


真姫「…親から結構な額を貰ってオトノキザカまで行ったから、そのお金で踊り子に必要なクリスタルは集めたわ。道具の収納クリスタルも親からの貰い物よ」


凛「真姫ちゃんはセレブなんだにゃ…」

真姫「そんなんじゃないわよ。もう、変な雰囲気になっちゃったじゃない!浴槽に行くわよ!!」


凛「あ、真姫ちゃん待って!!かよちんも早く!」


花陽「えへへっ、凛ちゃんと真姫ちゃん、すっかり仲良しでよかった」


真姫「花陽、来ないの??」


花陽「行くよーっ」


温泉のあとに食事を取り…


穂乃果「いいお湯と美味しい食事だったね!」


にこ「私は…疲れたわ……」


にこはぜぇぜぇしながら言う。


にこ「……寝る」


海未「私たちも寝ましょうか」


真姫「明日は早いのよ、しっかり寝るのよ?穂乃果」


穂乃果「なんで穂乃果を名指しするのっ!?」


そして、ネルカドム1日目は終わりを告げる。


穂乃果(踊り子の祭典…絶対に優勝する!)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果が目を覚ますと、そこは宿の中だった。部屋の中には穂乃果を抜いて7人の少女達。

海未「やっと目を覚ましましたか??」


穂乃果「あれ…?ここは…」


にこ「なぁに寝ぼけてんのよ、ここはオトノキザカの宿でしょ」


穂乃果「そうだった!穂乃果、寝ちゃったんだっけ??」


凛「そうだにゃ、宿に着いたらすぐに寝ちゃったんだにゃ」


真姫「明日はレディアフトとの決戦の日よ??ちゃんと覚悟はできてるの??」


穂乃果「うん、できてる」


真姫「最初からキリッとしなさいよ…」


ことり「でも、明日でおそらく私たちの旅は終わるんだよね」


海未「オトノキザカの北にある魔王レディアフトの城、そこに奴がいるんです」


希「あ、ちなみに道具を整えるために、穂乃果ちゃんが寝てる時に買い出しに行ってもらったんよ」


穂乃果は周りを確認して納得する。


希「もうすぐ帰ってくるはずやで?」


ことり「それにしても、この旅も長かったね…」

にこ「穂乃果が『私は創世神サクラコによってこの世界に送られてきた者で、魔王を倒す旅をしています。あなたも仲間になってくれませんか?』って言ってきたときはびっくりしたわよ?」


穂乃果以外のみんなが頷く。


穂乃果「ご、ごめん…」


花陽「でも、あの時に仲間に加わって良かった!」


海未「はい、加わらないとみんなと一緒に旅が出来なかったわけですし」


穂乃果「みんな……この世界を、フラリードを絶対に守ろう!」


希「そういうことは、買い出しから帰ってきてからせーへんの?」


穂乃果「ご、ごめん…勢いで…」


その時、バタン!と宿屋の玄関のドアが閉じた音がする。


にこ「帰ってきたわね」


ことり「なんだか、いよいよって感じするね…」


穂乃果(フラリードでの旅も終わるのかぁ…。絶対に魔王レディアフトを倒さなくちゃ!!その為に穂乃果はサクラコ様にフラリードとは違う世界のラシーーー


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「はっ!?」


穂乃果はガバッと起き上がる。
周りを見るとみんなは寝ていて、どうやらネルカドムの宿のようだ。


穂乃果(今、何か夢を見てたような……そして中途半端なところで終わってしまったような……)


穂乃果「気になる!!」


穂乃果はそう言ってもう一度布団に入る。


海未「穂乃果」


穂乃果は飛び上がって起きる。


穂乃果「は、はいっ!!」


海未「二度寝、しようとしましたね?」


穂乃果「し、してませーー


海未「嘘はいけません!」


穂乃果「ごっごめんなさいっ!!!」


にこ「なぁに…?朝から騒がしいわね…」


こうして、ネルカドム2日目が始まる!

ネルカドラム受付所にて…


穂乃果「ええっ!?ネルカドラムに参加できない!?」


受付嬢「μ'sの知名度ではネルカドラムには参加出来ません」


真姫「知名度っていうのなら仕方ないわね…」


???「その心配はありませんよ」


受付カウンターの奥から男性が出てきた。


男「私はネルカドラム実行委員長の一人です。μ's様ですよね??」


海未「はい、そうですが…」


男「リムケト祭での演舞、拝見いたしました。μ's様たちの演舞を、私は高く評価しています。あなたたちの知名度は確かに低いですが実力は確かです」


にこ「複雑だけどうれしいわね…」


男「なので、あなたがたを特別参加枠に招待したいのです。魔王討伐のための旅もしているμ's様ならGPをとれば好都合なのでは??」


真姫「どういうこと??」


男「ネルカドラムでGPを取ったグループには、ネルカドム王から希望のものが与えられます。ネルカドム王の情報網を使えば魔王について良い情報を得られるのでは???」


希「確かにネルカドム王の情報網は計り知れないといわれていたきがするで…」


穂乃果「これは参加するしかないよ!」


μ'sのみんなはうなずく。


男「では、手続きをしておくのでまた明日会いましょう」


穂乃果「明日…?」


海未「穂乃果、ポスターをしっかり見なかったのですか???」


ことり「ネルカドラムは明日だよ…?」


穂乃果「明日…??」







そして、翌日。
μ'sのみんなはネルカドラム会場の中央区スタジアムに着いた。


真姫「ネルカドラムは、その踊り子グループの発表の時までどんな踊り子が発表するのか明かされないそうよ」


ことり「ということは、私たち以外の通常参加グループがどんな子たちなのか分からないってこと??」


真姫「そうなるわね」


花陽「でも、そっちの方がワクワクするね!」


希「花陽ちゃんがそうやって言うんも珍しいなぁ」

真姫「参加グループは一般が14、特別参加枠が1。この特別参加枠っていうのは実行委員会の中で話し合って、その年のルーキーを招待して参加させるってしくみらしいわ。」


にこ「でも、その一般参加枠は凄腕揃いなんでしょ??」


真姫「そうなるわね」


凛「それって、凛たち完全アウェーじゃないかにゃ…」


穂乃果「大丈夫だよ!私たちならGPとれる!!」


海未「そうですね!いけます!!」


真姫「さ、受付を済ませたら控室まで行きましょう」


ザッザッザッザッ


控室について、道具を整理していると控室に手紙が届く。


ことり「なんの手紙かな?」


手紙を開くと、そこには自分たちの発表順について書かれていた。


ことり「…わたしたち、15組中14組目だって…」


凛「なんともいえない順番だにゃ…」


真姫「ほかのグループの発表を観てもいいらしいから、観に行きましょう」


ザッザッザッザッ


会場に着くと一グループ目が発表する前だった。観客はとてもたくさん居り、μ'sは席に着く。


司会「それでは、一組目の紹介だ!!一組目は、ミュータントガールズ!!」


ヒューヒュー!ワーッ!!


そして発表は続き、μ'sの出番まで迫ってきたため、μ'sは控室に戻り着替えることに。


花陽「…すごかったね」


凛「うん…」


ことり「私たち、GPなんて取れるのかな…」


穂乃果「…」


穂乃果「大丈夫だよ!!私たちなら!!」


にこ「穂乃果は見なかったの?あの会場の盛り上がり…」


穂乃果「見たけど…」


希「穂乃果ちゃんは元居た世界でいろいろ乗り越えてきてるから大丈夫かもしれないけど、ウチらは初めてなんやで?こういう状況」


にこ「リムケトとは比べ物にならない観客の量よ??」


海未「正直、GPを取れるのかどうか…」


穂乃果「…みんな」


穂乃果以外のみんなは穂乃果の方を向く。


穂乃果「GPを取るっていうことに縛られないようにしよう」


ことり「でも…」


穂乃果「考えても見てよ!結成してから少ししかたっていない私たちが、もはやこんな大舞台で演技できるんだよ??」


穂乃果「それってすごいことだよ!前居た世界ではそんなことなかった!」


海未「穂乃果…」


穂乃果「だから、みんなでこの最高の状況を楽しもう!!」


希「…ふふっ、さすが穂乃果ちゃんやね。いうことが違うやん」


真姫「穂乃果の言うとおりね、私すごくワクワクしてるし楽しみだもの」


にこ「そうね。客が何人いようと、私たちがやることは変わらないもの!みんなを、えが


花陽「笑顔にするんだよね??」


にこ「花陽!あなたリムケトでもにこのセリフとったわよね!?」


花陽「ご、ごめんね!」


凛「みんな、いつもの雰囲気に戻ったにゃ」


ことり「…」


穂乃果「ことりちゃん…」


穂乃果はことりのもとへ近づき、手を握る。


穂乃果「大丈夫だよ、ことりちゃん。私たちがついてる」


ことり「穂乃果ちゃん…。うん!ことり、頑張るよ!」


真姫「そろそろ時間ね」


穂乃果「よーし、みんな!この会場をもっと盛り上げて見せよう!!」


μ's「オーッ!!!」


司会「それでは、14組目に行ってみよう!」


客「ワーッ!!!」


司会「なんと、14組目は特別参加枠だ!!」


客「今年の特別参加枠は誰なんだ!?」


司会「今年の特別参加枠は、期待のルーキー『μ's』だー!!!」


キイタコトナイナ?ドンナヤツラダ??


そんな雰囲気の中μ'sがステージに上がる。
μ'sは並び、ことりが一歩前へでる。


ことり「みなさんこんにちは!μ'sです」


観客はざわつく。


ことり「それでは、聞いて下さい…」




ことり「Wonderful Rush!!」

曲が終わると、会場は一度シーンとなり、その後今日一番の歓声が上がった!!!


μ'sスゲーゾ!!サイコーッ!!


μ'sはステージに並んぶ。


穂乃果「ありがとうございました!!」


μ's「ありがとうございました!!」


ワーッ!!!ワーッ!!!ヒューヒュー!!!!!







控室にて…


穂乃果「やったね!みんな!!」


ことり「うん!!」


にこ「お客さんたち、すごく盛り上がってくれたわね」


海未「初めての曲でしたが成功して良かったです」


花陽「緊張したけど楽しかった…」


凛「凛もだにゃ!!」


希「最高やん♪」


真姫「さてと、着替えたら最後の組を観に行きましょう??」


穂乃果「そうだね!」




着替えてから会場の席に着くと、ちょうど最後の組の発表のときだった。


司会「さぁて、このネルカドラムも最後の組となってしまいました!!」


マジカヨー
モウカヨー


司会「では、最後の組に行ってみましょう!」


司会「彼女たちが最後の組になるのは偶然なのか…はたまた必然か!!」


司会「登場していただこう…踊り子のスーパースター『A-RISE』だーっ!!!!」


『A-RISE』という名が告げられた瞬間、会場はμ'sの発表後よりも大きな歓声に包まれた。


海未「な、名前だけでこの歓声…!?」


にこ「A-RISE…やっぱり出ていたのね」


真姫「…出ていないことを祈っていたのだけれ度…そう簡単には行かないみたいね」

ことり「A-RISE…聞いたことある名前…」


希「ウチもある…」


花陽「そんな…A-RISEが…」


凛「A-RISE…」


海未はわけもわからず穂乃果の方を向くと穂乃果は唖然としていた。


海未「穂乃果…」


そして、ステージに3人の少女が上がり曲がかかる。


客「Private Warsだーっ!!」


穂乃果「…この世界にも、A-RISEが…」


μ'sはA-RISEの演舞を、ただただ見つめていた。

今日はここまでです。

>>575

はい、とても感慨深いです…。
こんなに長い間、こんなSSを見てくださって皆さんにはとても感謝しています!
ありがとうございます!!

A-RISEの演舞が終わると、会場はこの日一番の歓声が上がった。
その後、踊り子たちが全員ステージに上がって、結果発表となった。


にこ「まさかA-RISEが出てくるとはね…」


真姫「とりあえず、私たちの今の実力を確認できるいい場だから、結果を待ちましょう」


海未「…穂乃果、大丈夫ですか??」


穂乃果は返事をせずに、並んでいるA-RISEのことを見つめていた。


司会「それでは、結果発表だ!!」


司会「今年のネルカドラムも素晴らしい演舞だらけでしたが、GPに輝いた踊り子は一体!?」


司会の一言一言に観客は大盛り上がり。


司会「じゃあ表彰される第3位から発表していこう!!」


凛「いきなり3位かにゃぁ…?」


花陽「緊張するね…」


司会「第三位は…Midnight cats!!」


観客は大きく盛り上がり、Midnight catsの踊り子たちは泣くほど喜ぶ。


真姫「ネルカドラム入賞はとても難しいということは、本当のようね」


ことり「…私たち、大丈夫かなぁ」


司会「Midnight catsのみなさんには、賞金のGが送られます!!」


観客はとにかく大盛り上がり。


司会「さて、続きまして準優勝、セミグランプリを発表します!!」


会場がシーンとなり、司会が少し間を開けて口を開く。


司会「セミグランプリは………









司会「μ's!!」


凛「みゅーず!?凛たちのμ'sなのかにゃ!?」


観客は大いに盛り上がる。


にこ「やった!やったわよ!!GPは取れなかったけど…でも、ネルカドラムでセミグランプリよ!!」


ことり「すごいよ!やったね海未ちゃん!!」


海未「はい!!やりましたよ穂乃果!!」

穂乃果「…うん!やったね!!」


司会「おそらく、μ'sのことは会場の中でも知らなかった人が多かっただろう!だが、彼女たちはやってくれた!」


司会「特別参加枠としては前代未聞の快挙!!セミグランプリの受賞だ!!」


観客は会場が壊れるほど歓声を上げる。


司会「そんなμ'sには、世界三大祭典のどれか一つに参加できるチケットを与えます!!」


にこ「世界三大祭典!?」


海未「…なんのことですか?」


にこ「ラシュータの大きな三つの踊り子の祭典、そのどれかに参加できるってことよ!」


真姫「私が管理するわね」


真姫は、商品を授与する人の前まで行き商品を受け取る。


穂乃果「世界三大祭典…」


司会「さて、それではGPの発表だ!!」


司会「栄えあるネルカドラムのGPは…」


司会「…A-RISEだ!!!」


観客は、ついに会場が壊れるなというくらいの歓声を上げる。


真姫「…やっぱりA-RISEね」


穂乃果「…うん。彼女たちは、この世界でもすごい」


μ'sの二位。そしてA-RISEの一位という形でネルカドラムは幕を閉じた。





μ'sは控室で着替えをしているときに、真姫がふと穂乃果に聞いてみた。


真姫「穂乃果、あなたさっき『この世界でも』って言ったけど、前居た世界でもA-RISEとなにかあったの??」


穂乃果「うーんと…A-RISEは、前居た世界でもトップのアイ…踊り子だったんだ。結成した時は、遥か彼方の存在だったの」


花陽「そんなに…」


穂乃果「うん。遥か、彼方」


海未「だから、A-RISEの名が告げられた時はあんなに驚いていたのですね」


穂乃果「びっくりしちゃったよ…外見も、歌も、そしてその凄さも、まったく前居た世界と変わらないんだもの」


希「結局前居た世界ではA-RISEさんたちを…?」


穂乃果「大会の決勝で、μ'sはA-RISEを破って本戦へ出場できるようになったの!」


にこ「そう…穂乃果の前居た世界のμ'sはあのA-RISEを破っているのね」

穂乃果「そして、本戦へ向けて練習してたらこっちに来ちゃったって感じだよ」


海未「そうだったのですか…」


凛「でも、確かに穂乃果ちゃんの動きのキレはすごかったにゃ…A-RISEにも引けず劣らずって感じで」


ツバサ「私たちがどうかした??」


声の方を向くと、控室のドアが開けられており、そこには普通の服装のA-RISEの三人が。


にこ「あ、A-RISE!?」


ツバサ「μ'sのみなさん、着替えがすんだら会場の入り口前まで来て頂戴」


海未「は、はい…」


A-RISEは部屋を出ていく。


希「…なんだったん??」


真姫「とりあえず、早く行った方がよさそうね」


穂乃果「ツバサちゃん…」


ザッザッザッザッ


会場の入り口まで行くと、そこにはA-RISEと実行委員と思われる男たちがいた。


ツバサ「来たわね」


穂乃果「は、はい…」


ツバサ「こうして話すのは初めてね。私たちはA-RISE、ということは知っているわよね?」


海未「はい」


ツバサ「私は綺羅ツバサ。A-RISEのリーダーをやっているわ」


後ろの二人も口を開ける。


英玲奈「私は統堂英玲奈」


あんじゅ「私は優木あんじゅよ、よろしくね♪」

ツバサ「ついてきて」





μ'sとA-RISE、そして実行委員の男たちは中央区の中を進んでいく。
周りの人々はA-RISEがいると気づいて歩く彼女らを見てひそひそ話をする。


にこ「有名人はすごいわね…」


希「それだけじゃないみたいやで?」


周りの人たちはμ'sにも気づき、話をしだす。


凛「凛たちの話もされてるにゃ!」


ツバサ「それはそうよ。今やμ'sは有名なのよ?それは有名になってるにきまってるわ」


真姫「A-RISEに言われるとすごくそうだと思えてきたわね…」


あんじゅ「私たちは、μ'sをとても気に入っているのよ??」


ことり「頑張って作った曲だったし、そういってもらえるとすごくうれしいね!」


英玲奈「踊り子としてのμ'sもだが、冒険者としてのμ'sもとても気に入っている」


花陽「えっ…?」


μ'sたちは歩を止める。A-RISEは少し進んでから止まって振り向く。


ツバサ「あるとき、偶然風のうわさであなたたちがリムケト祭で優勝したと聞いたの。それからμ'sという存在を調べていたらいろいろわかったのよ」


英玲奈「魔王討伐のための旅をしているのだろう?」


あんじゅ「私たちはあなたたちをライバルだと思ってるのよ?」


海未「ラ、ライバルだなんて…私たちとあなたがたではレベルが…」


ツバサ「あなたたちの成長も見越して、ライバルだと本気で思っているわ」


ツバサ「穂乃果さん、あなたがリーダーなのよね?」


穂乃果「えっ!?穂乃果が?」


真姫「穂乃果がリーダーなのは、μ's結成時からそうよ?」


穂乃果「穂乃果知らなかったよ!?」


ツバサ「お互いに、頑張りましょうね」


穂乃果「は、はい!!頑張りましょう!」


にこ「…それで、どこに向かっているのかを教えてほしいのだけれど?」


ツバサ「行けばわかるわ」


そういってA-RISEは振り向き、歩き出す。μ'sも追う。

着いた場所は、ネルカドム城の前だった。


ツバサ「ここよ」


花陽「…行く場所って、ここだったんですね」


ツバサ「これから王の間に行くわ」


にこ「なんで私たちが…」


ザッザッザッザッ


実行委員「失礼します。A-RISEをお連れしました」


ネルカドム王「入るがよい」


全員は入室し、ネルカドム王の前に並ぶ。


ネルカドム王「A-RISEと…」


穂乃果「みゅ、μ'sです!」


ネルカドム王「なぜμ'sが?」


ツバサ「私たちが連れてきました。だめでしたか??」


ネルカドム王「いや、全然大丈夫だ。さてと、では例のものを渡すとしよう」


ツバサはネルカドム王から紙切れを3枚もらう。


ツバサ「ありがとうございます」


A-RISEは礼をする。
そして、礼が終わるとツバサは穂乃果の前までくる。


ツバサ「穂乃果さん、あなたたちにこれを差し上げるわ」


ツバサはネルカドム王からもらった3枚の紙切れをそのまま渡す。


穂乃果「えっ!?」


ツバサ「王様に頼んだはいいけれど、もう必要なくなっちゃってね。だから、μ'sのみなさんにあげるの」


海未「これは一体…」


海未は穂乃果の横から顔をのぞかせて3枚の紙切れを見る。


海未「3枚とも"クロスシーラ闘技大会出場チケット"と書かれていますね…」


英玲奈「それは、ネルカドムから近くにある【クロスシーラ】という街で開催される闘技大会への出場チケットだ」


英玲奈「そのチケットはかなり貴重でね。君たちが持っている方が役に立つ」


あんじゅ「GPを取れなかったら大金で買う予定だったのよ~」


花陽「そんなに貴重なものなんですね…」

ツバサ「そういうことよ。その闘技大会で優勝すれば、クロスシーラの名鍛冶職人が作った剣か斧かツメが手に入るの」


あんじゅ「クロスシーラの名鍛冶職人の腕は一級品よ。きっとあなたたちの旅の助けになるわ」


英玲奈「…ツバサ、時間だ」


ツバサ「そう…。それじゃあこれで私たちは退出するわね」


穂乃果「えっ?」


ツバサ「王様、お待たせして申し訳ありません。彼女たちの話を少しでも聞いてあげてください」


そういってA-RISEの三人は退出した。


ネルカドム王「さて、μ'sよ。おぬしたちの話はオトノキザカの女王から聞いておる」


ことり「ママからですか?」


ネルカドム王「μ'sの助けになってほしいと頼まれていてな。彼女とは古い付き合いだからの、聞かぬわけにはいかぬというわけだ」


ネルカドム王「こちらから呼ぶつもりだったが、A-RISEが連れてきてちょうどよかったわい」


そういってネルカドム王は穂乃果に通行証を渡した。


ネルカドム王「それは、ゴールガン大陸にある【ジョカル神殿】へはいるためのパスだ。いずれ、必要になるであろう」


穂乃果「ありがとうございます!」


ネルカドム王「では、これからやらないといけないことが山積みでな。そろそろご退室願いたい」


穂乃果「わ、わかりました!」


μ'sは全員でお辞儀をして帰ろうとすると、王に呼び止められる。


ネルカドム王「μ'sよ」


ネルカドム王「おぬしらの活躍が私の耳に入ることを期待しているぞ」


穂乃果「はい!絶対に世界を平和にして見せます!!」


#16【A-RISE】end...

次回のラブライブ


#17【世界の救世主】

貰ったものは真姫の、道具収納クリスタルで保管しています。
感想や、こうするのは?などの意見、大歓迎です!

μ'sは城から出て、西区にある食事屋で食事をとっていた。


穂乃果「お城でクロスシーラとかゴールガンとか言われたけど、この世界の大陸名とか地名のことだよね??」


海未「穂乃果には今一度しっかりと伝えないといけないですね」


海未「まず、このラシュータには4つの大陸があります。西から【ゴールガン】【レンドラスト】【ウェイスト】【ノーヴァイアム】です」


ことり「大陸の大きさは、大きい順に【ゴールガン】【レンドラスト】【ウェイスト】【ノーヴァイアム】だよ」


穂乃果「今いるのが【レンドラスト】でオトノキザカがあるのが【ウェイスト】だね」


海未「そして、ジョカル神殿というものがあるのが【ゴールガン】です」


穂乃果「次の目的地はネルカドムから近くにあるクロスシーラっていう街なんだよね?」


海未「そうです」


花陽「クロスシーラって聞いたことないなぁ…」


にこ「闘技大会をやるのよね??」


希「しかもすごい武器がもらえるんやろ??」


真姫「チケットの裏に書いてある説明欄には、武器ありと無しの両種目に参加できるって書いてあるわね」


希「それなら三枚あるから、出てみたらええんやない??」


真姫「私はパスよ。武器ありといっても、私は一対一はそこまで得意ではないもの」


海未「私も遠慮しておきます。弓も一対一では苦労してしまいますから…」


花陽「闘技大会だし、魔法使いの花陽もパスするよ…」


凛「凛は出てみたいにゃ!!イエロースターの名をもっと有名にするにゃ!!」


ことり「ことりも出ないよ~」


にこ「天ノ心で習った武術を試してみたい気もあるし、にこも出てみたいわね」


希「あと1枚余ってるけど…穂乃果ちゃんどないする??」


穂乃果「えっ!?……穂乃果は参加しなくてもいいかなぁ」


にこ「穂乃果の実力ならいいとこいけそうなのに、いいの??」


穂乃果「えぇっ!?穂乃果は参加しないよ~!にこちゃんが武器ありと無し、どっちもに参加してみたら??」


にこ「むぅ…」


真姫「さてと、みんなちゃんと食べたでしょ?もうすぐ宿に戻りましょう」


花陽「満腹です…」





カランコロン  アザシターッ


穂乃果「おなかいっぱーい」


μ'sたちが外に出ると、街の中心街からなにやら人が走ってきた。


海未「どうかしたのでしょうか??」


ことりは、走ってくる人に話を聞いてみる。


ことり「どうかしましたか?」


街の人「ま、街の中央区で警備ロボットが暴れだしたんだ!!みんなあぶなくて逃げているのさ!!」


希「みんな、聞いてた??」


花陽「出番、ですね!」


にこ「中央区へ急ぐわよ!!」







中央区へ着くと、たくさんの警備ロボットたちが街の人たちを襲っていた!!


真姫「兵士たちはなにをしてるの!?」


希「おそらく、警備ロボットのせいでなまけたりしてたんやろな」


穂乃果「でもなんで警備ロボットが暴れているの!?」


海未「わかりませんが、とりあえず今は止めた方がよさそうです!」


穂乃果「みんな!止めるよ!!」


μ'sたちはいっせいに飛び出し、バラバラに分かれて警備ロボットを止めに行く!




#17【世界の救世主】



μ'sの全員が、ロボットと戦闘を繰り広げる!!


穂乃果は多数のロボットを相手にしているが、まったく苦戦していない!


穂乃果「てやーっ!!」


海未「穂乃果、最近とても調子いいですね」


海未は弓を放ちながらことりに話しかける。
ことりも闘いながら答える。


ことり「海未ちゃんも調子いいよね??」


海未「そうですか??」


ことり「うん!よーし、ことりも頑張るよ!!」

μ'sたちはロボットを完全に破壊しないように加減をしながら足止めしていくが、ロボットたちは何度も立ち上がる!


凛「ロボットを破壊するわけにもいかないし、でもそれだと逃げ切れてない街の人たちを守りきるにも限界が来ちゃうし…」


凛「もうどうすればいいのにゃーっ!!」


その時、城の方向から兵士団が来る。


兵士長「μ's様方、そのロボットは破壊してください!」


穂乃果「で、でも…」


兵士長「ロボットが誤作動を起こした原因が不明なのです!このままではいけません!!王様が直々に破壊命令を発令されました!」


穂乃果「わかりました!!」


凛「本気だすにゃーっ!!」


μ'sたちはその説明を聞いて、全開で戦いだす!!
ロボットたちはみりみるうちに破壊されていく。


兵士「何者ですか?あの少女たちは…」


兵士長「オトノキザカから旅立った魔王討伐隊だ。噂では、小さな国の兵団の戦力に匹敵、またはそれ以上といわれている」


兵士「8人の少女がですか!?」


兵士長「あぁ。そうだ」


μ'sはあっという間に警備ロボを全滅させる。


穂乃果「片付いたっと…」


海未「街のみなさんを避難させましょう」


街の人たちはμ'sのみんなにお礼を言いながら避難していく。


すると、城の方向から、4mほどの大きさの戦闘ロボットが3機飛んできて、中央区に降り立つ!!


兵士長「戦闘ロボットがどうしてここに!?」


穂乃果「私たちで何とかして止めよう!!」


兵士長「危険です!そのロボットは戦闘兵器!!うかつにーーーー


とある1機の戦闘ロボットはその話をさえぎるかのように、魔法の砲弾を兵士たちがいる方へ撃ちはなった!
砲弾は家に直撃し、爆風で兵士たちも数名飛ばされる!


花陽「なんて威力…」


穂乃果「みんなで手分けしてなんとかしてロボットを止めよう!!」


穂乃果「兵士さんたちはみんなの避難を急いで!!」


μ'sはそれぞれ、ほのことうみ、にこのぞ、まきりんぱなで分かれてロボットの前に立ちはだかる!!

ロボットは穂乃果に向けて魔法弾を撃つが、穂乃果は大きく動きなんとか躱し続ける!
海未は矢を放ち続けるが、装甲が固くて間接に入った場合にのみダメージが入る!
ことりは補助魔法でサポートする!
しかし、ロボットは剣を取り出して穂乃果に向けてふるう!!


穂乃果「うわぁっ!?」


穂乃果はなんとか避けるが、体勢を崩す!!
そこにロボットは魔法弾を放つ!
ことりが魔法を防ぐ魔法を穂乃果にかけるが、あまりの威力に耐え切れず穂乃果は吹き飛んでしまう!


海未「穂乃果っ!!」


海未は魔力をまとわせた矢をロボットの足に放つ!
うまく間接に当たり、ロボットは体勢を崩すが魔法弾一つのサイズを小さくして海未に連射して放った。
海未はよけきれずに数発を受けてしまう!!
ことりはすぐに海未に回復魔法を放つが、ロボットはすぐさまことりに接近し、剣を振り下ろした!!


ことり「避けきれないっ…!!」


しかし、そこに穂乃果がとびかかる!!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!!!」


穂乃果の魔力をまとった剣がロボットの剣を弾く!!


穂乃果「届いた…」


ことり「ありがとう穂乃果ちゃん!」


するとそのタイミングで海未がラブアローシュートをロボットに向けてうちはなった!!


ロボットは大ダメージを受ける!!

今日はここまでです。
忙しくて透過できてなくてごめんなさい

穂乃果「いまだっ!!」


穂乃果はロボットに斬りかかる!
ロボットは穂乃果の剣撃を受け止め続けるが、いくらよろけていたとはいえ力の強さは穂乃果の方が弱い。
しかし、穂乃果は絶えず攻撃を続ける!!

海未は矢を放つが防がれてしまう!
ロボットは魔法弾を連射し、海未の攻撃を妨害する。
穂乃果はロボットに攻撃を入れ続けて、足の関節を破壊することに成功し、さっきラブアローシュートが直撃したロボットの腹部にオレンジスプラッシュを叩き込むと、ロボットの腹部の装甲がはがれてコアのような青色の玉が露出してきた。


ことり「!」


ことり「それが動力源のクリスタルのはずだよ!!」


穂乃果「ここに、全開を叩き込むっ!!!」


穂乃果は、ロボットが少しよろめいているのを見逃さず、その隙に少しかがんで魔力を剣に溜める…


海未(あれはスパイラル・オレンジの構え!)


しかしロボットはグインと体勢を立て直して剣をふるう!!


ことり「あぶない!!!」


ことりはそこに飛び込むが、ことりの力では攻撃を弾くことなどできない!!!


穂乃果「!!」


ことり「タフェスト!!!」


ことりがそう叫ぶと、ことりのロッドのまわりに赤いオーラが漂う!!
そして、ことりはロボットの攻撃を受け止めて弾く!!
しかしことりも弾かれて打ち上げられる!


穂乃果「はあぁぁぁぁっ!!」


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!」


穂乃果の突きがコアに炸裂するが、コアのまわりに張られている防御壁魔法を破れない!!


穂乃果「かたいっ…!!」


ことりはその時空中で穂乃果を狙い、タフェストの魔法を放った!
穂乃果の剣には赤いオーラが漂う!!


穂乃果(!?なんだか、力が湧いてくる!!)


そのまま穂乃果の剣は魔法壁を打ち破ってコアに炸裂し、オレンジの魔力は炸裂すると同時にコアを切り裂きだす!!
ロボットの巨体がすこし吹き飛び、落下と同時にコアが粉々になる。


穂乃果「や、やった??」


ことりは地面に倒れこむ。


穂乃果「ことりちゃん!!」


穂乃果と海未は駆け寄る。


穂乃果「大丈夫??」

ことり「大丈夫だよ。大きなダメージはないよ」


穂乃果「ことりちゃん、さっきのは??」


ことり「ちから増強魔法だよ!かけられているものはちからが増強するの!」


海未「すごい魔法ですね…」


穂乃果「ロボット一体でこの力…ほかのみんなは!?」


その頃、まきりんぱなサイドは…


凛「にゃーっ!!」


凛はロボットに攻撃を打ち込むがなかなかダメージが入らない。


真姫「灼熱飛翔扇!」


真姫の扇がロボットに命中するが、これもあまりダメージがない。


凛「ぜんっぜん効いてないないにゃ…」


真姫「……あ」


真姫「なんで私こんなことに気付かなかったのかしら…」


花陽「ど、どうしたの!?」


真姫「花陽、凛!電撃よ!!」


凛「電気が効くの?」


真姫「いくらクリスタルで動いててもロボットはロボットよ!何度も撃ち込めば利くはず!」


凛「わかったにゃ!魔力を温存してたけど、全開でたたくにゃ!!」


花陽「花陽も援護するね!」


凛は拳に黄色の雷魔力をまとわせて打撃を打ち込む!!
ロボットは食らうが、そこまで怯みはしない!


花陽「メガサンダー!」


花陽の強力な電撃魔法が炸裂しても、ロボットはそこまでひるまない!


凛「真姫ちゃん!全然効いてないにゃーっ!!」


真姫「お、おかしいわね…」


真姫はじっとロボットを観察する。
その間にも凛と花陽は攻撃を続ける!

凛がパンチを放ったその時、ロボットは銃口の付いたアームを変形させて、ものがつかめるようなアームにした!

そして凛の胴体をつかみ、持ち上げる!


凛「あっ…いたいにゃっ…」


ロボットはギュウギュウと凛を締め付ける。

花陽「凛ちゃん!!」


花陽はロボットにメガサンダーを放つが、ロボは少しぐらつく程度だ。
ロボットはどんどん締め付けの力を強くしていく!!

メキメキッ

凛「かはっ…」


真姫「…!!花陽!」


真姫「間接よ!間接に撃つの!!」


花陽「間接…難しいけど、やってみる!!」


花陽の杖の先に雷がまとい、花陽が杖をロボットへ向ける!


花陽「メガサンダー!!!」


花陽の雷上級魔法はロボットの腕の関節にみごとに炸裂し間接はショートして、ロボットのアームの締め付けは止まる!
同時に真姫は走り出す!
だがロボットも黙っていない。
剣がついているアームの剣の部分を収納し、銃口へと変形させる!
そのまま小さな魔法弾の連撃を花陽と真姫へ向けて放ち続ける!


真姫「近寄れないっ…。凛!脱出できないの!?」


凛「したいけど…締め付けで右腕が折れちゃって、脱出できないにゃ!!」


花陽「腕が!?」


その時、ロボットの背後からにこが走ってくる!


真姫「にこちゃん!?」


にこはそのまま接近して前方へジャンプする!
空中で横に回転して、足にピンクの魔力をまとわせる!!


にこ「ツイン・ピーチテイル!!」


にこの強烈な回し蹴りの初撃は間接に炸裂して、ロボットの腕はガクンと下がる!
そのまま2撃目が間接に炸裂し、ロボットの関節の先は切断される!!


落ちたアームは地面に衝突し、破壊されて凛は放り出される!!

にこ「凛!!」


花陽「ポーションを使います!!」


凛「にこちゃん…ありがとうにゃ」


真姫「ロボットがまた動くわよ!!」


ロボットは大きなショックを受けて少しの間停止していたがまた作動する!


にこ「一気にたたみかけるわよ!!」


真姫「ええ!」


にこはすぐさまロボットに向けて攻撃を放つ!
打撃攻撃がロボットに効いていく!


真姫(耐久値が下がってきているってわけね…)


真姫も灼熱飛翔扇を放ち援護する。


にこ「真姫ちゃん!あれやってみるわよ!!」


真姫「わかったわ!!」


真姫とにこは互いに近寄りあい、同じ踊りを舞う!!


花陽「あれは…!」


にこ&真姫「踊り子の舞!!」


舞によりにこと真姫のまわりに現れた炎の魔法がロボットめがけて飛んでいく!!
ロボットに直撃!!


花陽「クラーケンと闘った時に使った合体技!」


凛「確かに協力だけど、まだ一押し足りないにゃ…凛の傷が治れば……」


にこ「まだよ!!」


真姫「ええ!!!」


真姫はロボットにめがけて走り出す!!
にこは動かずに体勢を低くする。

真姫がロボットに接近し、残り10m程度となったところで、真姫は走りながら新たな踊りを舞う!!
すると真姫はにこに向けて新たな踊りで扇にまとわせた魔法を放った!!
魔法がにこに直撃すると、にこは真姫に磁石で引き寄せられるかのように接近!!

そしてにこは足に魔力をまとわせ、真姫は扇に魔力をまとわせる!!

そのままにこと真姫が接触するその時に、互いに蹴りと扇の攻撃を放ちあう!!
にこの足と真姫の扇が衝突したその場所から、ピンクと赤の強烈な魔力弾が放たれる!!


にこまき「Magnetic blast!!」


その魔力弾はロボットに直撃しロボットは吹き飛ぶ。



そのままロボットはピクリとも動かなくなった。


凛「すごいにゃ!!」


にこ「り、凛…もう動いても大丈夫なの??」


凛「うん!ことりちゃんが来てくれたんだにゃ!」


凛が指をさした方向にはことほのうみが。


花陽「真姫ちゃんとにこちゃん、ずいぶん息が上がってるけど大丈夫なの??」


真姫「最後にやった方はまだうまく息が合うことが少ないし、強大な魔力を使うの。だから息も上がるわけなのよ…」


穂乃果「あっ!!にこちゃん!希ちゃんは!?」


にこ「ここはまかせてにこっちは向こうを助けに行って、って言ってたから走ってきたけど、おそらくまだ戦闘中よ」


穂乃果「一人で!?」


海未「大変です!!」


にこ「にこがこっちに来るときはヒュベリガル(雷の召喚獣)が闘っていたわ」


その時、上空からロボットが降ってきて穂乃果たちの近くに落ちる!!


ドォォォォン!!!


穂乃果「な、なに!?」


その後ヒュベリガルと、ヒュベリガルに乗っている希が落ちてきて着地する。


ロボットは破壊されていた。


にこ「希!」


希「にこっち、うまくいったみたいやね」


にこ「ヒュベリガルとこのロボットは相性がいいっていう希の読みはあっていたということよ」


海未「召喚獣の力には驚かされますね…」


しかし、希はヒュベリガルから降りると地面に座り込んでしまい、同時にヒュベリガルは魔法陣を出現させてそこに消えていく。


希「えへへ…やっぱり召喚獣を全力で召喚し続けると魔力がなくなるのもえらく早いってことやね」


ことり「アラウドヒール!」


ことりは、中央区の真ん中に集合していたμ's全員を覆うように魔法のドームを張り全体治癒魔法小を放った。


ことり「みんな傷だらけだから、すこしでも治すよ!」


海未「ありがとうございます、ことり」


穂乃果「街の人たちの避難も順調みたいだよ!」

そのとき、中央区真ん中の広場とその近くの建物の屋根の上に何かが降り立つ。


ズゥゥゥン…


穂乃果「…!!」


その降り立った2体はなんと、さきほど倒したロボットと同じ型のロボットだった。


海未「まだ…いたのですか…」


μ'sの八人は唖然とする。


にこ「…っ!!ロボットが魔法弾を放とうとしてるわ!!」


穂乃果「とりあえず、動ける人で止めよう!!」


穂乃果と海未と真姫とにこと花陽が駆け出す!
凛と希は戦える状態にはなく、ことりは治癒をしているが、ひとまず建物の陰に避難した。


穂乃果と海未は広場に、真姫とにこと花陽は建物の上に行く!!


希「あのロボットがさっき戦ったロボットと同じ強さ、またはそれ以上だったら、みんな大怪我じゃすまへん……」


凛「凛たちがまだ戦えれば…」


希「…それでも、消耗してるウチらで勝てるかわからへんで」


ことり「みんな…」


ズドォォォン!!!


穂乃果と海未が戦っているほうから大きな音がする!!
なんと、海未に魔法弾が直撃し海未が倒れてしまった!!


穂乃果「海未ちゃん!!」


海未は応答しない。仰向けで倒れたままピクリとも動かない。


希「ことりちゃん大変や!海未ちゃんが!!」


凛「ことりちゃん、ここは向こうへ!!」


ことり「わかった!!」


ことりがそう言って建物の陰から出ようとすると、宙からロボット兵が10体ほど降ってくる!!


希「ロボット兵!?まだ残っていたんか…」


ことりは希と凛を守りながらロボット兵と戦う!!
だがそのせいで海未のもとへ行けない!!


凛「希ちゃん、動ける」


希「タロットカードを投げつけてわずかに援護することくらいしか…」


凛「わかったにゃ!希ちゃんはそこから援護を…凛は戦うにゃ」

ことり「凛ちゃんダメだよ!まだ骨は完全に治ってない!!」


ことりはロボット兵に苦戦しながらも凛に声をかける。


凛「海未ちゃんを早く助けないと、さっき希ちゃんが言った通り大怪我じゃ済まなくなるにゃ!!」


凛はそういって右腕をかばいながらロボット兵へ突っ込み攻撃を放つ!


凛「ことりちゃんは海未ちゃんのもとへ!!」


ことり「…わかった!!」


ことりと凛はロボット兵と戦う!!
しかし、少し大きなロボット兵も出現!!!
それに妨害されて海未のもとへ駆けつけられない!


そうしている間、穂乃果サイドはというと…


穂乃果「海未ちゃん!!海未ちゃん!!!」


海未はやはり動かない。
あろうことかロボットは海未をもう一度狙う!


穂乃果「っ!!させない!!!!」


穂乃果はロボットのもとに突っ込み、何とか狙いをそらし、銃口がついたアームを破壊することに成功した!!
が、ロボットはすぐさま銃口を取り外し、中から剣を取り出す!
ロボットは二刀流になった!!

しかも穂乃果は突っ込んだためか体勢を崩している!


穂乃果「!!」


ロボットは穂乃果に向けて二本の剣同時攻撃を放ち、穂乃果はなんとか盾と剣で防ぐがあまりの衝撃に吹っ飛ばされる!!

そのまま穂乃果は民家の壁に突っ込み、民家の壁に穴が開き家の中に倒れこんだ!


穂乃果「ゲホッ…」


穂乃果「!!」


なんとその民家の中には母親と娘の二人がまだいたのだ!


穂乃果「た、大変…はやく逃げて!!」


そういって穂乃果はなんとか立ち上がり、避難させようとするがロボットはこちらへ接近してきて今穴が開いたところからでは避難させられない!
家の中を見回すが、玄関の扉は壊れておりその奥の道も瓦礫が転がっていて母親と娘が歩けるような場所ではない!


穂乃果「…ロボットをなんとかここから離さないと!!」


穂乃果「二人はここにいてください!!」


穂乃果はそういって走り出す!
剣に魔力を込めてロボットに攻撃するが、ロボットは完全近接型になっているため今の穂乃果では力で敵うはずもない!
スパイラル・オレンジも放つがロボットに弾かれて横に吹っ飛ばされる!

穂乃果は転がり、倒れる。

ロボットは民家へと進む。
穂乃果はちらりとまきにこぱなの方を見るが、屋根の上のそちらも苦戦しているようだった。


穂乃果「ぐっ…」

希の武器のタロットは材質というか、グレードが上がってるってことでいいかな?
初期装備…市販のタロットカード
護符のタロット、呪いのタロット、聖なるタロット、魔女のタロットetc…みたいな感じで

>>613
 希のタロットは運命のタロットと言って、腕についている腕輪からタロットを生成することができます。
 この運命のタロットをどこで入手したのかは、まだ秘密です

穂乃果「どうしようも…ないの…??」


ロボットが剣を引き、民家の中の母と娘に向けて放とうとしたその時!!
ロボットに何かが衝突し、そのままロボットは後ろへ吹き飛ぶ!!
同時に、屋根の上のロボットには巨大な雷魔法が放たれ、ことりたちを包んでいたロボット兵たちの前に巨大な攻撃防御魔法が張られてことりたちを守る!!


穂乃果「…な、なに??」


???「ありがとう、μ'sのみなさん」


屋根の上から何者かが穂乃果の正面にジャンプしてくる。
その恰好はいかにも冒険者という感じの格好をしていて逆手剣を1本持っていた。


穂乃果「ど…どうして…あなたが??」


???「あら、ひどく驚いているようだけれど…」


そういってその少女はロボットに投げつけて、反射で宙を舞っていた逆手剣を左手でキャッチする。


穂乃果「ツバサ…ちゃん…」


ツバサ「大丈夫かしら?高坂穂乃果さん」

花陽「どうして英玲奈さんがここに…?」


英玲奈「助けに来たんだ」


真姫「すさまじい魔法を放っていたけれど…」


英玲奈「あぁ、私は魔法を使って戦える。きみたちは戦えるかい?」


花陽「英玲奈さんも戦えるだなんて…」


英玲奈「ツバサとあんじゅも来ている」


攻撃防御魔法のドームに囲まれていることりたちの前にはあんじゅが現れた。
そのままあんじゅは治癒の魔法をことりと凛と希に放ち、希には上質そうなエーテルを差し出す。
ロボット兵たちは攻撃しようとするが、ドームの中にいる4人に向ける攻撃は防御魔法に弾かれる。


あんじゅ「みんな、持ちこたえてくれてありがとう。すぐに傷を治しましょう」


ことり(なんて回復魔法と防御魔法…。これはおそらくかなり上級の魔法…)


凛「ロボット兵たちは大丈夫なのかにゃ!?」


希「ほおっておいたらここから離れる可能性が…」


あんじゅ「そこも大丈夫よ♪」


あんじゅはそういって手に持っていた少し小さめのロッドを軽くふるう。
するとドームはいきなり外側に向けてはじけ飛び、その衝撃でロボット兵たちは全滅した。


あんじゅ「ね?」


凛「す、すごいにゃ…」


あんじゅ「さてと、傷が治るまで安静にね??」


穂乃果は英玲奈とあんじゅを見てからツバサに顔を向け直す。


穂乃果「英玲奈さんとあんじゅちゃんも…ってことはA-RISEみんなが戦えるってこと…?」


ツバサ「そうなるわ」


ツバサ「さてと、そろそろあのロボットもまた動き始めるし私は戦いに戻るわね。あの母親と娘も逃げられたようだし」


ツバサは逆手剣(大きさは普通の剣より少し短いくらい)を軽々しくくるくると回してキャッチする。
そして上質そうなポーションを穂乃果の前に置く。


ツバサ「まだ戦うか戦わないかは任せるわね」


ツバサはそういって軽く走り出す。
ロボットは向かってくるツバサを待ち構える。
ツバサは逆手剣に紫と黒と黄色の魔力をまとわせて投げつける!
すさまじい速度でロボットに向かって飛んでいき、ロボットに命中!ロボットは大きく体勢を崩す!

そのままツバサは走る速度を上げて正面に向かってジャンプし投げつけた逆手剣を回収。
その流れでロボットにむけて斬撃を空中から放つ!
ロボットは圧倒されていくが、剣を振り回す!

ツバサはロボットを足場にして真上へジャンプして回避!
そのまま宙で回転し、その勢いも込めて逆手剣を2本投げつける!
ロボットに命中し、ロボットは膝をつく。

ツバサは弾きかえってきた逆手剣を2本回収し、魔力を体にまとわせて急降下する!!

ツバサの放つ急降下斬撃はロボットを貫く!!

ロボットは爆発し完全に破壊される。


ツバサ「ふぅ、こんなところかしら?」


穂乃果「す、すごい…。戦いに参加する暇がなかった…」


その時、もう一体のロボットの方から巨大な雷音がする。
目を向けるとロボットが完全にショートして壊れていた。


ツバサ「まったく、英玲奈も手加減っていうことをしないのよね…」


穂乃果「英玲奈ちゃんが…?」


海未「穂乃果…」


穂乃果「海未ちゃん!?立てるの!?」


海未「はい、さきほどツバサさんからポーションをいただいたので・・・」


ツバサ「あんじゅのほうも済んだようね」


すると、遠くのほうの大きな建物が崩れた!
穂乃果がその下を見るとそこには子供が一人いた!!


穂乃果「大変っ!!」


ツバサ「!!」


穂乃果とツバサは向かおうとするがどう考えても間に合う距離ではない。
瓦礫は落ちていき、子供に覆いかぶさる…


ズガァァァァン!!!


子供に瓦礫が衝突しようとしたとき、何者かがその瓦礫を剣で弾き飛ばして子供を守った。
その後すぐに砂煙が上がり、その中からこちらへ走ってきたのは子供だけだった。


海未「だれかが助けてくれたようですね…」


ツバサ「あの子供は兵士たちが救助しているみたいね」


凛「穂乃果ちゃーん!」


他の場所で戦っていたみんなも中央へ集まる。


穂乃果「…今のって」


にこ「どうかしたの??」


穂乃果「う、ううん…遠くてよく見えなかったから、なんでもない」


希「…」


穂乃果「絵里…ちゃん…?」


穂乃果が瓦礫の間にかすかに見えた何者かとは、金髪の少女だった。
剣をふるった時にちらっと見えたその顔は、絢瀬絵里の顔のようだった。

その後、μ'sとA-RISEは兵士たちに呼ばれた。


兵士長「みなさんのおかげで死者も出ませんでした。本当にありがとうございました!」


にこ「まさかA-RISEも戦うとはね、英玲奈が来たときは驚いたわよ」


ツバサ「私たちも実は魔王を倒すために旅をしているのよ?ノーヴァイアム大陸のユートクロスという国から来たの」


ツバサ「あなたたちよりも早くに旅立っているのよ?」


真姫「踊り子としてもすさまじい技術を持っていて、戦いもできて強いだなんて…驚きね」


ツバサ「中央区で事件が起きていると聞いて、すぐに駆けつけたかったんだけどいろいろあってこれなかったの」


ツバサ「大丈夫かどうか心配だったけど、μ'sが応戦してくれているって聞いて安心したわ。今回の戦いはあなたたちが居なかったら被害は大きかったはずよ」


穂乃果「最後の2体には勝てませんでした。A-RISEのみんなが来なかったらと思うと…」


ツバサ「強くなればいいの。強くね」


英玲奈「ツバサ、時間だ」


ツバサ「わかったわ」


A-RISEたちは荷物を持つ。


花陽「もう行くんですか?」


ツバサ「ええ。さっきも言った通り、いろいろとあるのよ」


ツバサ「また会いましょう?その時は、強くなったあなたたちを楽しみにしているわね」


そういってA-RISEたちは去って行った。






【宿屋】


海未「A-RISE、すごかったですね」


真姫「宿屋の店主にA-RISEの話を聞いてみたの」


真姫「そしたら、A-RISEは現在魔王討伐のために旅に出ている冒険者たちの中で一番魔王を討伐できる可能性が高い。と言われているみたいよ」


真姫「そこから呼ばれた通り名が『救世主』」


凛「救世主だなんて…凛たちが空気みたいだにゃ…」


希「でも、その通り名がしっくりくるくらい圧倒的に強かった。そうやん?」


ことり「…負けてられないね」


にこ「踊り子としても、冒険者としてもにこたちより上か…」


穂乃果「けど、私たちがすることは何も変わらないよ!」


にこ「そんなことわかってるわよっ」


穂乃果「今、私とってもワクワクしてるんだ。もうすぐみんな揃う、きっと揃う!」


海未「アバウトですね…」


穂乃果「明日はクロスシーラへ向かうから、みんな早く寝よう!」


凛「なんだかいつもよりすごく生き生きとしてるにゃ…」


ことり「でも傷は治っても疲労はたまってるわけだから、寝たほうがいいと思うよ~」


にこ「なら寝ましょうか」


穂乃果「うん!みんな、おやすみ!!」


『救世主』A-RISEの圧倒的実力を目の当たりにしたμ's。
しかし歩を止めている暇はない。

そしてついに、μ'sは9人目の少女と対面することになる。
そこでも大波乱が待ち受けていた。


#17【世界の救世主】end...

次回のラブライブ!


#18【最後の一人】

これって、公式カプなのってあるのかな?
例えばことほのうみ、りんぱな、にこまき、のぞえりみたいな?

>>623

公式カプというかペアは、現段階では学年別で分けられていると考えてください。

前回のラブライブ!

>>566から>>621

ネルカドムを出発してから1日。
砂漠に囲まれた街に到着する。
砂漠に囲まれているが、街の中にはしっかりと水がある。
μ'sの面々はひとまず商店街で道具をそろえることにした。


海未「穂乃果の盾、かなり消耗してますよね??」


穂乃果「うん、かなり消耗してるね」


海未「では、ここで思い切って新しい盾に買い替えましょう」


そういって、海未は防具屋に入る。
穂乃果がついていって入ると、海未が一つの盾を穂乃果に渡す。


海未「これなんてどうですか??」


海未が渡した盾は、重さは穂乃果が使っていた盾と同じだ。


店主「それは風守の盾(かざもりのたて)っていうのさ。このクロスシーラの中では一番高価な軽量型の盾さ」


海未「では、今まで使っていた盾を売却してこの盾を購入しましょう」


穂乃果「えっ…お高いんじゃ…」


海未「大丈夫ですよ穂乃果。これ、ください」


穂乃果「う、海未ちゃぁぁぁん!?」





#18【最後の一人】


宿屋で一泊後…


真姫「じゃあ武闘大会の申し込みに行きましょうか??」


凛「いっくにゃーっ!!」


ザッザッザッザッ


武闘大会の受付は、クロスシーラ中央のコロシアムの正面で行っている。


真姫「まずは武器なしの部門に申し込みましょうか」


列は2列に分かれており、片方が武器あり、もう片方がなしとなっている。


花陽「すべての試合をここでやるのかなぁ??」


希「昨日買い物をしていた時に小さなコロシアムが2つあったから、そこで予選をやったりするんやろうなぁ??」


希「列の長さを見る限り、武器なしの部門は人数が多いから武器なしのほうだけを2つのコロシアムで予選するかもしれへんね」


凛「申し込みしたにゃー!1時間後に武器なし部門の説明会があるらしいにゃ」


にこ「さて、武器ありの部門にも申し込むわ。穂乃果来なさい」


にこは穂乃果だけ連れて列の最後尾に並ぶ。武器ありの部門は人数がかなり少ないため最後尾だがすぎに順番が回ってきた。
運がよく、後ろには誰も並んでいない。


にこ「さてと穂乃果。本当に出なくてもいいのね??」


穂乃果「うん、大丈夫!にこちゃん頑張って!!」


にこ「…本当に後悔とかないの??」


穂乃果「ないよーっ!!」


モタモタしていると何者かが割り込んできた。


穂乃果「…っ!?」


割り込んできた相手は金髪の女性だった。


にこ「ちょっと!なに割り込んでるのよ!」


???「あなたたちがモタモタしていたからよ」


そういって女性は受付を済ませる。


穂乃果「あ、あのっ…」


女性はそのままそそくさと立ち去ろうとする。
穂乃果は手をつかみ引き留める。


穂乃果「絵里ちゃん!!」

絵里「私に何か用??」


穂乃果「絵里ちゃんと、たくさん話したいことがあるの!」


絵里「ごめんなさい。私はあなたのことを知らないの。そして、私は今急いでいるの。ごめんなさいね」


絵里はそういって立ち去った。
穂乃果は呆然としていた。


にこ「穂乃果、なんであの女の人の名前知ってたわけ?」


穂乃果「…あの人が9人目だよ」


にこ「ええっ!?」


穂乃果「にこちゃん、チケット頂戴」


そういって穂乃果はにこの手からチケットを抜き取り、受付を済ませる。


受付を済ませると、μ'sメンバーのもとへ戻る。


ことり「あの人は…?」


穂乃果「彼女は9人目の選ばれし女神、絢瀬絵里ちゃん」


海未「彼女が…」


穂乃果「絵里ちゃんは武器ありの部門に参加する」


穂乃果「いまの絵里ちゃんは、元いた世界で初めて会った絵里ちゃんに似ている感じがするんだ」


穂乃果「…だから穂乃果も大会に参加して絵里ちゃんとしっかり話をする」


真姫「ってわけで受付をすませたわけね??」


凛「破天荒だにゃ…」


にこ「でも、にこ個人的には穂乃果が参加してくれて助かってるわ。近接武器を使わせたらμ'sの中ではおそらく穂乃果が一番強いわけだし」


海未「ですね」


凛「んーーっ!テンションあがるにゃーっ!!」


にこ「説明を聞くためにメインコロシアムの中に行きましょう??」


穂乃果「…待っててね、絵里ちゃん」


クロスシーラ武闘大会

【武器無し部門参加者】
 ・星空凛
 ・矢澤にこ

【武器あり部門参加者】
 ・高坂穂乃果


希「えりち…」


#18【最後の一人】end...

次回のラブライブ!


#19【彼女はイエロースター】

今回はここまでです

司会「これより武闘大会の武器なし部門開催式を行います!」


凛とにこはコロシアムの闘技場の中に、ほかのメンバーは客席にいた。


司会「武器なし部門は人数の関係上、二日に分けて行います!現在闘技場にいるのが参加者たちだ!!」


ことり「軽く200人はいるね…」


真姫「武器なしなら、武器を使った差別が起きないからでしょうね」


司会「まず今日は予選を行います!!参加者のみなさんには受付時に紙をお渡ししたと思いますが、その紙に南と書いている参加者は街の南の小会場で、北と書かれているのは北の小会場で行われます」


司会「南、北サイドでA~Fブロックに分けられます。そのブロックでトーナメント戦を行い、優勝した6名、合計して12名が翌日の本戦に参加できます」


司会「それでは、みなさん移動を開始しましょう!!あ、移動中に参加者同士でもめ事が起きたりしたらその方たちは参加できなくなるのでご注意を!!」


司会「では、武器無し部門予選会を開催します!!」


ワァァァァァァァァァァァァッ…


コロシアムの外でμ'sは一度集まった。


凛「凛は南って書いてあるにゃ」


にこ「私のは北よ」


海未「ということは二人は本戦に出ないとぶつからないということですね?」


にこ「そうなるわね…凛、絶対に本戦で戦って決着をつけましょう??」


凛「うん!にこちゃんも負けちゃだめだよ!!」


二人はそういって拳を軽くコツンとぶつけ合った。
ことのぞうみはにこの方へ、ほのまきぱなは凛のほうへ行くことにした。


【凛サイド】


凛、穂乃果、真姫、花陽は南の小会場に到着する。


花陽「凛ちゃん、頑張ってきてね!」


真姫「勝つのよ」


穂乃果「凛ちゃん、ファイトだよ!!」


凛「うん!頑張ってくるにゃ!!」


凛はそういって控室の方へ行く。
3人は観客席へ。


穂乃果「小会場なのにおっきいねぇ…体育館3つ分くらいあるよ…」


真姫「たいい…なんて??」


穂乃果「あ、なんでもない!!」


花陽「凛ちゃんはDブロックみたいだよ」

すると、3人の近くに一般の観客2人が座った。


客A「いやぁ、今年は偏ったよなぁ」


客B「ほんと仕組まれてるのか?って感じだったよなぁ」


穂乃果は気になったので二人に聞いてみた。


穂乃果「あの…それってどういうことですか??」


客A「えーと、あなたたちは今回が初めて?」


花陽「見るのが、ということですか??」


客A「そうだ」


花陽「はい、初めてです」


客A「ならわかりやすく説明するな?」


真姫「親切ね」


客A「今回、サイドと北サイドで分けられたわけだが、正直言うとこっちの南サイドのほうが激戦区だ」


客B「だから俺たちはこっちサイドに来たわけよ!」


穂乃果「激戦区って、つまり…?」


客B「武器なし部門本戦参加者常連たちが20人はいる」


真姫「20…」


客A「さらに、Dブロック。このブロックにはほとんど常連たちしかいない」


穂乃果「D!?」


客A「星空凛とかいう女の子がこのDブロックにいるんだが、手加減してもらえるといいけどな」


客B「だめだ、その子の初戦の相手『破壊のドリュク』だ」


客A「終わった…」


穂乃果「えっ?えっ!?」


真姫「凛の初戦の相手、そんなに強いの?」


客B「強い、常連の一人さ。しかもドリュクは相手を徹底的に痛めつける。女子供関係なくさ」


客A「俺、見てらんねぇよ…」


穂乃果「凛ちゃん…」


客B「あんたら、星空凛って子の知り合いなのか??残念だったな…病院送り決定だよ」


真姫「あら、そうとは限らないかもしれないわよ?」


客A「ドリュクの強さは確かなんだぜ…?おっ、噂をすれば、ドリュクと星空の試合が始まるぜ」

凛とかなりガタイがいい男がDブロック用の武闘場に入場し、向かい合う。


客A「星空って子、すごく小さいじゃねぇか!!」


客B「下手したら死んじまう!!!」


穂乃果「大丈夫!!」


客A「あんた、それ説得力なさすぎだよ!!」


真姫「いえ、凛なら大丈夫よ」


花陽「凛ちゃんがんばれー!」


凛はその声を聞き、武闘場の上から3人の方にガッツポーズする。


ドリュク「おい小娘、俺は女だろうが容赦しねぇぞ??」


凛「大丈夫だにゃ!全力でやるにゃ!」


審判「制限時間10分、場外あり、試合開始!」


6つの武闘場が一斉に試合を開始し、会場が盛り上がる。


ドリュクはムキムキの右腕で凛に向けてパンチを放つ!!


客A「ドリュクはええ!!もうだめだぁ!!」


凛「お手並み拝見…」


凛はそのパンチを避けもせずに受けて見せた!!


ズドォォン!!


客B「おわったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」


しかし、凛はその場から吹き飛ぶこともなくとどまっていた。


ドリュク「!?」


凛はドリュクのパンチをガードで防いでいた!!


凛「やっぱり痛いにゃ…」


ドリュクは凛から距離を取る。


ドリュク(全力のパンチだぞ!?なのに、吹き飛ばせなかった!?)


凛「次は凛の番だにゃ!!」


凛はそういって構え、バッと距離を詰める!


ドリュク「速い!?」


ドリュクは驚愕して隙だらけだ。
そこに凛は走った勢いをプラスした右の拳をお見舞いする!!
ドリュクは吹き飛び、リングから飛び出た。

審判「場外!星空凛の勝利!!」


その瞬間、会場がざわめきだした。


客A「お、おい…冗談だろ…?ドリュクを吹き飛ばしやがった…」


客B「しかも恐ろしく速かったぞ…?」


穂乃果「ね?」


穂乃果「大丈夫って言ったでしょ??」


凛は3人にむけてピースして控室へ戻っていった。


客A「俺、あの子のファンになっちまったよ…」


客B「ドリュクを一撃で沈めて見せるだなんて…」


真姫「なら一緒に応援しましょう?」


客A「是非!」


真姫「その代り、Dブロックの中でドリュクよりも強い参加者について説明してもらえる?」


花陽&穂乃果(真姫ちゃんぬかりない…)


客A&B「まかせとけ!!」


その後も凛はなんなく勝ち進んでいき、会場は星空凛の存在を徐々に意識しだしていった。
そして、凛は決勝まで勝ち進んだ!!


穂乃果「ついに決勝!!」


客A「決勝はA~Fのブロックの試合を順番に1試合ずつやっていくんだ」


真姫「なら凛は4番目ね」


花陽「凛ちゃんの相手はどんな相手なんですか??」


客B「次に戦うのは、昨年の武器なし部門本戦でベスト4にまで勝ち進んだ『ユーゴー』ってやつだ」


客A「ベスト4以上にまで勝ち進んだことのある奴らははっきり言ってレベルが違う」


穂乃果「そんなに強いんだね…」


花陽「凛ちゃんならきっと大丈夫!!」


真姫「あ、Aブロックの決勝が始まるわよ」


そして決勝戦は進んでいき…


司会「さぁて、決勝戦もDブロックに突入だ!!」

ワァァァァァァァァァァァッ

司会「観客のみんなはDブロックの試合をかなり楽しみにしてたんじゃないかぁ!?」

イェェェェェェェェェェェェェェェィ

司会「ではまずは選手を紹介しよう!」


司会「まずは、昨年武器なし部門本戦ベスト4!!ユーゴー!!!」


会場から見て東側の入場口から金髪の青年が入場する。
女性ファンがキャーキャー言っている。


客A「ユーゴーはかなり女性人気があるぞ…」


司会「さぁて、対戦相手は今大会のダークホースか!?武闘大会初参加にして予選決勝まで勝ち進んだ少女…」


司会「星空凛!!」


西側の入場口から凛が入場!


穂乃果「凛ちゃーん!」


真姫「凛頑張るのよー!!」


花陽「凛ちゃんファイトーっ!」


他の観客も凛を応援する(男性が多めな感じもなくはない)


司会「なんとこの凛選手、先日アマノフモトで起きた事件を解決させた一人なんだ!実は自分もそのときアマノフモトにいたのさ!」


司会「その街で彼女は『イエロースター』と呼ばれてたぜ!!その名をこの大会でさらに知らしめてくれるのかぁ!?」


凛「居たのかにゃ…」


司会「対するユーゴー、その強さとルックスからついたあだ名は『武術の貴公子』!!今年も本戦に進出するのか!?」


ファン「ユーゴー様ーっ」


客A「チッ。星空凛…徹底的にやっちまえ…」


司会「では、試合を始めよう!!制限時間10分、場外ありィ!!レディィィィィィィィ、ファイッ!!!!!」


ゴォォォォン


銅鑼の音が鳴り響くと同時にユーゴーは口を開く。


ユーゴー「レディファーストさ、君から来なよ」


凛「わかったにゃ!」


凛は素早く接近してパンチを放つがユーゴーはそれを回避!!
ユーゴーはそのまま体をひねって回し蹴りを放つ、凛は食らってよろめく。


ユーゴー「速いけど、反応できない速さじゃないよっ?」


ユーゴーはそのまま凛に詰め寄って素早いパンチを連続で放つ!!
凛は避けつづけるが、ユーゴーは凛の隙を見て蹴りを足に放ち、凛はそれを受けてしまって膝をつく!


ユーゴー「終わりさ!!」


ユーゴーは魔力を腕に込めて凛の顎めがけてアッパーを放つ!


客A「魔力を込めて攻撃するのはセーフだ!!こいつはやばい!!!」

凛はそのアッパーを、顔を後ろに引いてそのアッパーを避けてバク転をしつつ蹴りを放つ!ユーゴーはそれも回避!!

凛は距離を置いて、構える。


凛「魔力を込めて攻撃するのはセーフなのかにゃ?」


ユーゴー「放つのは駄目なのさ、ルールブック読まなかったのかい??」


凛「とにかく、いいことを知ったにゃ!」


凛はそういってユーゴーに接近し、パンチを放つ!
が、ユーゴーはやはり回避!!

しかし、凛は2撃目を放つときに拳に魔力を込めた!
魔力がこもったパンチは加速して、ユーゴーの脇腹にクリーンヒットする!!


ユーゴー「ぐぅっ!?」


ユーゴーはよろめいてしまう、凛はそこに追い打ちをかけに行く!
しかし、ユーゴーは足に魔力を込めて蹴りを放つが凛は屈んで回避!

そのまま魔力を込めたアッパーをユーゴーにお見舞いする!!


ズゥゥゥゥゥゥン!!!


ユーゴーは真上に撃ちあげられて、落下して倒れる。
ユーゴーは完全に気絶していた。


審判「ユーゴー戦闘不能により、星空凛の勝利!!」


会場はかなり盛り上がる!!


穂乃果「凛ちゃんすごい!!本戦参加を決めちゃった!!」


花陽「やったぁ!!」


真姫「さすがね」


客A「すげぇぇぇぇぇぇ!!」


客B「惚れちまった…」


司会「試合終了ゥゥゥゥゥゥ!!勝負を決めたのはイエロースターの強烈なアッパー!!」


司会「いったいどこまで上り詰めるんだぁ!?初参加にして前年ベスト4を破ったダークホース!!」


司会「みんなしっかりおぼえてるよなぁ!?そう、彼女はイエロースター、星空凛!!!」


#19【彼女はイエロースター】





こうして凛はみごとに本戦参加を決めたのだった。


そして、時間はすこしさかのぼり場面は北会場にへと移る…


#19【彼女はイエロースター】end...

次回のラブライブ!


#20【ダンシングシーフ】

【にこサイド】


にこ「北の小会場っていうけど大きいのねぇ…」


希「せやなぁ、緊張したらだめやで??」


にこ「しないわよっ!ネルカドムに比べたら全然大丈夫」


海未「慢心してはいけませんよ?」


にこ「まっかせなさい!!」


ことり「服とか破れてもことりが治すからね!!」


にこ(すごく頼もしい…)


にこ「じゃ、じゃあ私控室行くわね?」


【控え室前】


にこ「にこはBブロックか…Bブロックの控室ここね??」


ガチャ…


中にはごつい男がたくさんいた。


にこ(むさくるしいッ!!)


少年「あのぉ…」


にこ「??」


少年「矢澤にこさんですよね??」


にこ「そ、そうニコ☆」


少年「自分、リムケト祭のときからの大ファンなんです!!」


にこ「そうなの?うれしいニコー!」


にこ(いい時に出会えたわねファンに…。!!、そうだっ!)


にこ「確か、試合が始まる前までは控室から出てもいいんだよね~?」


少年「はい、そうです」


にこ「じゃあちょっと外でよっ」


少年「は、はいっ!///」


休憩室にて…


にこ「このBブロックで、強い人とか知りたいんだ~」


少年「あ、なるほど…。えっとですね、基本的に強い人たちは南会場のほうに行かれました。なので今年の北はそこまで激戦区ではないといわれています」


少年「けど、このBブロックは違います」


にこ「どうして??」


少年「このBブロックには、昨年武器なし部門優勝者の『ラッシュ』がいるんです」


にこ「優勝者…」


少年「トーナメント的にはにこさんは決勝まで行かないとラッシュとは当たりませんね」


にこ「本戦に行くための壁が思わぬ強敵になっちゃったニコ…」


少年「にこさんの初戦の相手は去年は確か予選で負けています」


にこ「なら大丈夫かな…。キミの初戦の相手は??」


少年「…ラッシュです」


にこ「昨年の優勝者か…」


少年「でも負ける気はありません!」


にこ「うん!頑張るニコ!」


放送『各ブロックの第一試合を始めます。該当する選手は入場口まで来てください』


にこ「呼ばれちゃった…。行ってくるニコ!」


少年「はい!頑張ってください!」


にこ「ありがとニコ~!」


にこ(…ラッシュか。優勝者っていうくらいだし、かなり強いんでしょうね…)


にこ(でも、勝つわ。凛と約束したんだもの)


にこ「そのためには…まず1勝!!」


こうして、にこの第一試合が始まった…

第一試合は、にこの圧勝で幕を閉じた。


にこは試合後、選手用の観客席に向かっていた。


にこ(初戦の相手、たいしたことなかったわね…)


にこ(はっ!!駄目よにこ!!慢心しちゃダメよ)


観客席に着くと、Bブロックのリングの近くで座る。

試合が進み、少年とラッシュの試合なった。
ラッシュと少年が入場する。


にこ「ラッシュってやつ、普通の筋肉質の男性って感じね…そんなに強そうにはみえないkーーー慢心しちゃだめよにこ!!」


試合が開始されると、少年はラッシュに向かって突っ込む、少年のパンチがラッシュの腹部にヒットするがラッシュはびくともしない。
そのままラッシュは虫を除けるかのように少年を手ではねのける。

少年は吹き飛び場外に出てしまう。


にこ「…強いわね」


少年はどうやら気絶してしまっているようだ。


にこ「あなたの分まで、勝ってみせる!」


思いを胸に、にこは勝ち進み続けた。


そして決勝に…


希「にこっち、順調に勝っていったやん」


ことり「さすがって感じだね!」


海未「ですが、決勝の相手が…」


希「うん、正念場やね」

今日はここまでです。
お声などガンガン待っています。

司会「さて、Bブロックの決勝だ!!」


司会「さて、まずはこの子の登場だ!」


司会「大会初参加にして決勝まで勝ち進んだ少女!実は彼女はμ'sという踊り子グループで踊り子もやってるんだぜ!!」


司会「そして、どこからそう呼ばれたのかはわからないがある人物たちの中で呼ばれている名前は『ダンシングシーフ』!!」


司会「さぁ、登場してもらおう!矢澤にこぉぉぉ!!!」


#20【ダンシングシーフ】


にこ(ダンシングシーフか…けっこういい呼び名ね)


にこはゆっくりとリングへ上がる。


司会「対するは、全大会の優勝者!彼をしらない奴はいないだろう!?」


司会「説明は不要だよな?ラッシュゥゥゥ!!!」


ラッシュもゆっくりとリングへ上がる。


司会「制限時間10分、場外あり、試合開始ィィィィィィィィィ!!!」


ゴォォォォォォォン


にこ(まずは様子見…!)


にこは銅鑼と同時にダッシュして詰め寄り、とび蹴りを放つ!
ラッシュはそれを右腕でガードする。

そのままラッシュはにこの足をつかむ!


にこ「っ!?」


ラッシュはすぐさま一回転して、にこが北方向へ投げ飛ばす!!


にこ(なんて力なの!?回されてる時に逃げれなかった!!)


にこ(でも高くは投げられなかったから、これなら…!)


にこは空中で足に魔力をまとわせて、体を全力でひねってリングの床めがけて蹴りを放つ!
その衝撃でにこの体は床に引っ張られるように接近して床に足が衝突する!
それにより、にこは飛ばされる勢いを殺して転がりながらリングギリギリのところで止まる。


にこ「セ、セーフね…」


観客からは歓声が!!


ことり「今のすごいね…」


希「にこっちのテクニックがあるからこそできるんやろうな…」


ラッシュ「矢澤にこ、なかなかやるんだな」


にこ「あなたも、女の子を軽々しく投げ飛ばしてくれたわね…」


にこ(あいつに掴まれたらかなりやばい…)

にこ「リムケトで長年やんちゃしたことを応用した戦い方、この観客に見せてあげないといけないニコね」


にこはラッシュにまた詰め寄る!
ラッシュは右のストレートをにこに放つが、にこはそのストレートを左手で受け流すとともに体勢をかなり低くするが、倒れこんでしまうほど低くなる!


ラッシュ「それでは転ぶぞ!」


しかし、にこは右手をついて弧を描き地面を這うように超低姿勢で走り抜けてラッシュの背後に瞬時に回る!


ラッシュ「なっ!?」


海未「なんですかあの動きは!?」


希「にこっちの体幹とトリッキーさがあるからこその動きやね、熟練された動きや」


にこは背後に回りきると、そのまま流れるようにジャンプしてラッシュに魔力のこもった左足の蹴りを放つ!
しかしラッシュはギリギリのところで体をすこし引いて回避する!
そしてすぐさま右手でにこの左足をつかもうとするが、にこはそれを見て左足を下に振り下ろしその反動で右足を振り上げてラッシュの腕の肘あたりを蹴りあげてラッシュをのけぞらせる!!
にこは着地して距離を置く。


にこ「うまく決定打にならないわね…ヒットしたとしてもうまくずらされてる…」


ラッシュは少し間をおいて瞬時に間合いを詰める!
ラッシュはパンチやキックを多用するがにこはそれを避けつづける!

しかし、ラッシュは魔力を右足に込めてにこの左わき腹を蹴り飛ばす!!
にこは吹っ飛ばされるが場外には出ない。


にこ「いっつ…なんて威力なの…」


にこ(おそらく一撃の威力ではラッシュに匹敵しない)


にこ(いや…撃てるといえば撃てるけれど、激しく動いてる時や、空中では撃てないから今は使えない)


にこ(だとしたら…)


ことり「残り時間も少なくなってくるよ!」


ラッシュは攻め続けるがにこは避けたりして耐え続ける!
しかし攻撃は順調に両者ともに放てているがにこの方がぼろぼろだ。


海未「大変です!残り時間が…」


司会「残り時間30秒!!」


そう告げられた時、にこはラッシュのパンチで吹っ飛ばされてリングの角付近まで飛ばされた。


希「あかん!角に飛ばされた!!」


にこ「…」


ラッシュは時間もあってか腕に全力で魔力をこめて走る!

にこはよろめきながら立ち上がる。


海未「にこがまだ構えれてません!このままではあの速さのパンチを避けれませんよ!!」


ラッシュはまだ構えてないにこに詰め寄って全開の右ストレートを放つ!!


ラッシュ「これで終わりだ!!」

にこ(まだ待つのよ…)


ラッシュの拳はにこの顔めがけて一直線!
にこの顔に直撃しようとするその時、にこは急に屈んでラッシュの懐に入る!!
その時にラッシュのパンチが頬をかすって血がでる!!


ラッシュ「!?」


にこ「この絶好のチャンス、無駄にはしない!!」


にこはラッシュの懐でグッと深く屈む!
ラッシュは足で攻撃しようと足を引く!
そのタイミングで、にこは勢いよくジャンプする!!

にこの足には強烈な魔力がまとっていた!!


ラッシュ(屈んだときはまとっていなかったのに!?)


にこはそのまま魔力をまとった右足でサマーソルトキックを放った!!!


にこ「ソニック・ラビット!!」


その強烈なピンクの魔力のサマーソルトキックはラッシュの顎をとらえて炸裂する!!
そのままにこはサマーソルトの反動で半回転して頭が下の状態で真上へと飛んでしまう!!

が、にこはキックで少し宙に浮いていたラッシュの服の肩をつかむことに成功する!!
にこはグッと体を引き寄せてラッシュの背後に体を持っていき、その勢いも込めて両足でラッシュの背中を蹴る!!


ラッシュは場外へと蹴り飛ばされる。


ドサッ…


司会「し、試合終了ォォ!!ラッシュの場外により『ダンシングシーフ』矢澤にこの勝利!!!」


観客は大いに盛り上がる。


にこ「ハァ…ハァ…時間を気にして詰め寄ってくれてよかった。冷静に攻められたら負けてたかもしれないわね…」


にこは観客席の3人に目を向ける。


希「にこっちお疲れーっ!!」


ことり「すごかったよーっ!!」


海未「さすがです!にこ!!」


にこ「…勝ったのよね」


にこはその場にへなへなと座り込んで上を向く。


にこ「ふぅ…」


にこ「凛、ちゃんと勝ったわよ」


こうして【ダンシングシーフ】という名前も有名になっていく。
そして無事、星空凛、矢澤にこ両者ともに決勝への進出を決めたのだった。


#20【ダンシングシーフ】end...


次回のラブライブ!


#21【決着をつけるとき】

今日もここまでです!

クロスシーラの宿にて…


穂乃果「それでは!凛ちゃんとにこちゃんの本戦進出を祝ってーーー」


みんな「かんぱーい!!!」


ふたつの会場での予選が終わって、見事本戦へ進出することになった二人を祝って酒場でパーティを行っている。
酒場の中にはほかの本戦出場者の身内たちもちらほらとパーティを行っているようだ。


凛「聞いたよ!にこちゃん、前大会優勝者とあたって勝ったんでしょ?」


にこ「そうよ!!」


にこはえっへんと胸を張る。


希「けど、立場的には凛ちゃんとなんら変わらないんだから威張れるほどじゃないで??」


にこ「うっ…」


海未「けれど、最後のはすごかったです」


穂乃果「私、にこちゃんの試合どんな感じだったのか聞きたい!!」


花陽「花陽も気になります!」


にこ「しょ、しょうがないわねぇ~」


希「客観的に見てたウチらが説明しよか」


にこ「ちょっとぉ!!」


真姫「にこちゃん、にこちゃんが頼んでたサラダ来たわよ」


にこ「ぐっ…説明まかせるわよ…」


希「最初はにこっちも攻めてたんや。持ち前の体幹とバランス感覚を生かして、常人じゃできないような動きをして相手を攻めてたんよ。けど相手も強いから攻め切れてなかったんよ」


海未「そしたら、途中からにこがあまり攻めなくなっていったんです」


花陽「えっ?どうして」


にこ「モグモグ…ゴックン。それはね、私の完璧な作戦にあったのよ」


花陽「作戦?」


真姫「にこちゃん、食べながらしゃべらないの」


にこ「ぐぬぬぬ…」


希「にこっちは、制限時間あと少しの時にリングの角に追いつめられるふりをして相手を角に誘い込んだんよ」


穂乃果「なるほど!!」


ことり「角だと場外も狙いやすいから、すごい作戦だったよ!」


希「そのまま相手の攻撃を常人離れな動きで避けて魔力のこもったサマーソルトキックを放ったん!!」

真姫「サマーソルトってことは、使ったのね??」


にこ「ええ!」


穂乃果「どういうこと??」


真姫「実は、私にこちゃんに魔力を使った戦い方を教えてたの。出会って少しした時からみんなにはバレないようにね」


海未「まったくわかりませんでした…」


希「ウチは知っとったけどな♪」


にこ「希…あんたほんと計り知れないわね…」


真姫「あのサマーソルトは隙がかなりできるから使いづらいと思ってたけれど、なにかしたの??」


にこ「コツをつかめたのよ。魔力をまとわせるタイミングを変えたらできたの」


真姫「そう。よかったじゃない」


にこ「そうなのよ!!!」


花陽「それで、そのあとはどうなったの??」


希「サマーソルトで宙に舞ったにこっちは、相手の肩をつかんで体を引き寄せて背後に回り込んで場外に蹴り飛ばしたん!!」


ことり「あの動きはかなり驚いたよね…」


海未「はい、あの決勝で一番といっていいほどすごい動きでした」


凛「やっぱり、空中戦ではにこちゃんにはかなわないかも…」


にこ「そういう凛はどうだったの??」


凛「うーん、凛は最初は苦戦するかと思ったけど、魔力をまとわせて戦ってもいいってそこで知って案外楽に勝てたよ?」


にこ「凛、しらなかったのね…」


花陽「私みたいに魔法を放って飛ばすのが駄目なんだよね」


にこ「ええ、そうよ」


凛「ともかく、二人して本戦に出れたんだし、できれば決勝で当たりたいにゃ!」


にこ「当然よ!絶対に決勝で当たりましょう」


穂乃果「よーっし!もっかい乾杯しよう!」


こうして本戦前夜は過ぎていき…


翌日、本戦の日を迎える!!


#21【決着をつけるとき】

この思いつきで始めたSSも、気づけば1年も続いていますね
続けられるのは、待っててくれている優しいみなさんとラブライブという素晴らしいコンテンツのおかげです!

相変わらずのスローペースですが、必ず完走するので、これからもよろしくお願いします!!!

本戦の会場はとても大きく、コロシアムの闘技場を二つに区切って一回戦から行われる。
本戦は場外はなく、制限時間15分で、ギブアップありとなっている。


穂乃果「にこちゃんと凛ちゃんは決勝までいかにと当たらないみたい」


花陽「はい、みんなに一つずつおにぎり買ってきたよ~」


真姫「おにぎり…」


穂乃果「さっき売店で売ってて、花陽ちゃんが食いついちゃって…」


希「でも、ええんちゃう??おにぎり」


ことり「うん!みんなで食べよう」


海未「見てください!第一試合が始まります!」


第一試合の選手が区切りされたコロシアムに入場する。


穂乃果「にこちゃんと男の人が出てきたよ!」


花陽「もう片方のリングからは凛ちゃんと男の人が出てきた!」


真姫「二人とも同じタイミングで試合するなんて、すごい偶然ね」


穂乃果「だ、大丈夫かなぁ…二人とも相手の男の人がすごく強そうだよ」


希「本戦に勝ち進んでるわけやし、強そうなのも仕方ないで」


真姫「でも、にこちゃんと凛もかなり注目されてるはずよ」


ことり「選手が位置に着いた!」


海未「見守りましょう!」


そして、一分もしないうちに試合終了のゴングが鳴り響き、同時に歓声が響き渡った。


なんと、凛とにこは試合が始まるとともにガンガン攻め込んで、対戦相手を気絶させて試合に勝利したのだ。


穂乃果「す、すごい!!!」


花陽「あっという間に勝負がついちゃった!」


真姫「これは、本当に決勝で当たるかもしれないわね」


試合は着々と進み続け、なんと凛もにこも決勝へ進出した!!


~控室~


ガチャ


凛「あ、にこちゃん」


にこ「なによ?にこがここにいたら悪いの??」


凛「違うにゃ!そうじゃないにゃ!」


にこ「もう、冗談よ。本気にするんじゃないわよ」


凛「びっくりしたにゃ…」


にこ「さてと、あと15分くらいしたら決勝よ?」


凛「うん、わかってるにゃ。だからにこちゃんを探してたの」


にこ「どうしたの??」


凛「少し話をしたくて…えへへ」


にこ「もう…少しよ??移動もあるんだし…」


凛「うん。ほんの少しでいいにゃ」


凛「…にこちゃんは、本気で戦える??」


にこ「…どういうこと??」


凛「仲間として、本気でぶつかれる??ってことだにゃ」


にこ「…えぇ、あるわよ」


にこ「絶対に手加減しないわ。決勝はどちらかが戦闘不能になるまで続くわけだから、手加減なんてしてられないもの」


凛「…わかったにゃ!それが確認できただけで満足!」


にこ「なら、凛も絶対に手加減するんじゃないわよ」


凛「うん!!」

司会「さぁぁぁて!!ついに武器なし部門の決勝だぁぁぁ!!!!」


会場は最高のボルテージに包まれる。


穂乃果「ついに始まるね!!」


司会「今年の決勝進出者はどちらも少女で、初参加者だ!!」


司会「まずは、イエロースター星空凛!!」


凛がコロシアムに入ると観客から大きな歓声が!


花陽「凛ちゃんがんばってー!!」


穂乃果「凛ちゃーん!!」


μ'sのみんなも声援を送る。


司会「対するはダンシングシーフ矢澤にこ!!」


にこの登場に対しても、観客は声援を送る。


希「がんばれー!」


穂乃果「にこちゃんファイトーっ!」


μ'sも同じく声援を送る。


司会「この二人はμ'sというグループのメンバーで、巨大な敵とともに戦ってきた仲だという!」


司会「そんな二人の決勝戦、場外はなく、制限時間も無し!!」


司会「戦闘不能になった方が負けっていう簡単なルールだ!!」


コロシアムは体育館を4つ並べたような大きさで、その周りに数万人と入る観客席がある。


司会「さて、観客のみんなも戦いが見たくてうずうずしてるだろう?」


司会「だから、とっとと試合を始めるぜぇ!!!」


観客はとても盛り上がる!!


司会「武器なし部門決勝、試合開始!!」


大きな銅鑼がなる!!


ゴォォォォォォン!!!


二人は見つめあって動かない。


穂乃果「どうしたのかな…?」


凛「…」


にこ「…」


まだ動かない。

とても時間が空きました。すみません…

リアルの方がとても忙しくて投稿する気力も起きないほど疲れる毎日でしたが、LIVEBDのせいでうずうずして仕方なかったので投稿再開します!

すると二人は同時にやっと笑ってすぐさま走り出した!
二人はそのまま急激に接近していく!!

凛はこぶしをグッと握りしめ魔力を込める。
にこは低い体勢で走り、凛とあと少しでぶつかるといったところで左足に魔力を込めて前方方向へジャンプ!!

そして、凛の右のパンチとにこの左のジャンプキックは衝突する!!


ドォォォォン!!!


二人の魔力は炸裂し合い、両者は後ろに吹っ飛ぶ!


凛「やっぱりにこちゃんのキックは強烈にゃ…」


にこ「凛のパンチ、魔力がなくても強いのに魔力を込めたらここまで強いのね…」


希「互いの攻撃で互いに吹っ飛ぶ…。これはかなり拮抗した勝負になりそうやね」


凛「じゃあ次はこっちから攻め込むにゃ!」


凛はにこに向かって全力で走り出す!


にこ(来る!)


にこは身構えるが、凛はすぐににこの正面までたどり着く!


凛は顔に右のパンチを放つがにこは顔を横にずらして回避。
そのままにこは凛の右腕を掴み、手前にグッと引いてそのままボディに蹴りを入れようとする!

が、しかし凛はグッとこらえて逆に右腕を手前に引いてにこを引き寄せて少し体勢を沈め、腹部に左のアッパーをぶちかます!!


にこ「がっ!?」


にこは吹き飛んで距離を離すために凛の右腕を手放すが、今度は凛がにこの右腕をがっちりとつかむ。
そのまま凛は体をよこにひねって後ろににこを投げ飛ばした!

にこは吹っ飛ばされて地面を転がる。


にこ「いててて…」


にこ(私と体格は同じくらいなのになんて力なの…)


にこ(でも、もう少しだけ力比べしてみたいわね)


今度はにこが凛に向かって走りだす!
凛はグッと身構える。

にこはそのまま凛に接近していき、体勢を低くする。


凛(ジャンプキック来る!)


凛がジャンプキックを避けるために体勢を低くして構える。
にこがジャンプをするために体勢を高くする!
凛もそれに合わせて少し体勢を浮かせる!

するとにこはそのままいきなり体勢を低くしてスライディングを放つ!

凛はそれに驚愕するが、反射神経でなんとか横に回避する!


にこ「避けるの!?」


しかしにこはスライディングの後にすぐさま後ろを向いて立ち上がりターンして、ジャンプキックをする!
凛はその動きにまで対応することができず、上半身に蹴りを受ける!
凛は吹っ飛ばされて倒れ込む。

凛はぱっと立ち上がるが、にこはそこにすぐさま追い打ちをかける!
にこは前方にジャンプをして距離を詰める!
凛は右の拳に魔力を込めて立ち上がる!
にこも右足に魔力を込め、蹴りを放つために足を振りかぶる!

凛はまっすぐに拳を突き出すが、にこは急に蹴りを鋭い横蹴りに変える!
凛の腕を横から弾く!
魔力を込めた蹴りの勢いで一回転して、左のかかとの魔力のこもった蹴りを放つ!

凛は左腕でとっさにガードするが、吹っ飛ばされて倒れ込む。


凛「痛いにゃ…。あの奇想天外な動きをなんとかしないと…」


凛「ジャンプキックの威力もすごい…。これはもうガンガン攻めていくしかない!」


凛はジャンプしてそのまま空中からにこに向かって下りていき、右のパンチを放つ!
にこは左横に避けて、流れるように蹴りを放つが凛はギリギリで躱して低い体制のままふとももに左フックを放つ!
ふとももに蹴りを受けたにこは、右ひざをついてしまうが逆にそれを利用して右ひざを軸にして地を這う左下段蹴りを放つ!
だが凛はその蹴りガード!
すこし体勢を崩すが、もう一度パンチを放つ!!

にこはそれを防げずに吹き飛ばされてしまう!

にこ「動きについてくる…これはもっと思い切らないとダメかしら…」


凛(にこちゃんは相手と体格差があればあるほど戦闘を自分のペースで進められる)


にこ(体格差がないから戦いづらい!!)


にこ「けどまぁ、まだまだいくわよ?」


にこはダッシュで詰め寄って右足の蹴り!
凛は回避して右のパンチを放つがにこはしゃがんで回避。
凛はそこからパンチの連続攻撃を放つがにこはその場で低い体制のまま回避し続ける!


凛(その体の使い方、どうやったらできるのか教えてほしいにゃーっ!!)


にこは隙を見つけて凛の懐まで詰め寄り、グッと屈む!


凛(すごいのが来そう!!)


凛はとっさにそう判断し、バッと後ろへジャンプする!
しかしにこはそれに合わせて前方にジャンプ!!


凛(読まれてたにゃ!?)


凛(空中ではにこちゃんのほうが…)


にこはニヤっと笑って、足に強烈な魔力を込める!!


希「あれって!」


にこはそのまま少し体を丸くした体勢で凛に接近!
凛は空中のためガードするために胸の前で手を組むことしかできない。
にこは思いっきり足を振り上げた!!


にこ「ソニックラビット!!」


にこの空中サマーソルトが決まって魔力が炸裂し、凛は真上に吹っ飛ばされる!!


凛「っ!!」


にこもソニックラビットの勢いで上へ移動し、凛に追いつく。


凛(体制を立て直せない…)


にこは空中で半回転して体勢を立て直して、蹴りを入れる!
凛は背中に受けて落下していき、地面に衝突する!
にこは着地する。


凛「うぅ…やっぱり空中じゃうまくいかないにゃ…」


海未「にこ、空中でもできるようになったのですね」


真姫「空中だと魔力は結構落ちてるように見えるわね。前は地上で放つのがやっとだったけど、予選決勝でコツを掴んだせいなのかしら…」


真姫「にこちゃんの空中のセンスには驚かされるわね」


穂乃果「穂乃果もあれくらい空中で自由に動きたい!!」


ことり「ことりもしたいなぁ」

花陽「凛ちゃん、空中での戦いはあまり得意でないのにさらににこちゃんということもあってすごく苦戦するかもって言ってたよ」


凛(これは、大きな一発を入れてみるしかない!)


凛はグッと構えてそのまま動かない。


にこ(なに?挑発??)


凛「…」


にこ「…その挑発、乗るわ!」


にこは全力で走り出す!その後ジャンプして、空中から魔力のこもった蹴りを撃つ!!


凛(きっとにこちゃんは空中で体勢を変えて凛の攻撃を避けようとする。)


凛(凛にそれを何とかする技術はない)


凛(それなら…)


なんと、凛は蹴りを避けようとしない!!ただにこに向けて左腕で防御の構えを取るだけ!!


にこ(凛!?なにを!?)


そして、蹴りは凛の左腕に直撃する!!


ズゥゥゥゥゥゥン!!!


凛「ぐぅっ!!」


なんと凛はそのまま耐えて、にこに向かって魔力を込めた右腕のパンチを繰り出すために右腕を腰に当てる!!


にこ(避けなきゃ!!)


にこは避けようとするが、凛はにこの足をとっさに掴んで引き離させない!!


凛「今度は凛の番だにゃ!!」


凛「Ring a signal!!」


にこはつかまれてないほうの足で申し訳程度に防ぐが、凛のパンチはその足をはねのけてにこの腹部にクリーンヒット!!


にこ「うぐっ!?」


凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」


凛は拳をにこの腹部に当てたまま、腕を振り下ろしてにこを地面にたたきつけた!!!


ドォォォォォォォン!!!!


にこは撃ちつけられて、衝撃で吹き飛び転がる。


凛「はぁ…はぁ…」


にこ「うっ…ぐぅっ…」


にこ(まさかそのまま受けるだなんて…)


凛(結構無茶だったけど成功して良かった…)


にこ(なんてことしてくれるのよ、もう…)


凛(おかげで左腕が結構動きづらい…)


にこ(すごい痛み…これは骨の一本か二本は持ってかれたかしら…)


凛(にこちゃんのキック、すごい威力のせいでRing a signalを全開で打てなかった…)


にこ「これは、隠し玉使うしかないわね…」


凛「隠し玉…?」



真姫「にこちゃん、隠し玉を使うのかしら」


ことり「隠し玉ってあのすごいサマーソルトじゃないの??」


真姫「もうひとつあるのよ。にこちゃんのすごい隠し玉」


花陽「ここまでとっておくってことは、すごい威力の技とかかな…」



にこ「お互いに体にボロが来てるけれど、にこはまだ攻撃の手を緩めないわよ?」


凛「凛も加減なんてしないにゃ!!」


にこ「じゃあ再開よ!!」


にこは全開でダッシュ!!
痛みもあるが、不思議と痛みをあまり感じない。


にこ(楽しい…あれをつかったら凛がどう対処してくるのか…)


にこ(とっても気になるわ!!)


にこは前方へジャンプ!!


凛(またジャンプキック!!)


凛(ジャンプキックには上段のパンチ!!)


凛が振りかぶってパンチを放つ!!
凛のパンチはにこに向かってぐんぐん伸びていく。

が、そのとき!!
空中にいるにこは足に魔力を込めて、そのまま足の魔力を炸裂させて空中で斜め上に跳ね上がる!!


凛「にゃっ!?」


にこはそのまま凛の後方へ飛び、凛の背中めがけて蹴りを放った!!
凛に直撃して凛は転がる。
にこは着地する。


にこ「ふぅ」


観客からすさまじい歓声が!!

穂乃果「にこちゃんすごい!!!」


ことり「空中で移動したよ!?」


希「空中で足にまとわせた魔力を特定の方向に向かって炸裂させることで、空中で移動するっていうことをやってのけたわけやね」


花陽「にこちゃんすごい!!」


海未「空中での体の使い方がずば抜けているにこにあの空中移動が加わったら、にこのトリッキーな動きはさらにキレを増しますね…」


海未「魔力を炸裂させて正確に移動するなんて、常人じゃとてもできないですよ…」



凛「いまのなんだにゃ!?」


にこ「エアスライドって私は呼んでいるわ」


凛「エアスライド…」


にこ「さ、また行くわよ!?」


にこはまた走りだす!!


凛(またエアスライド!?)


しかしにこはスライディングキック!!
凛はスライディングを頭に入れておらず、とっさに無理な体勢で避けた!

にこはスライディングで凛の背後にまで滑る!
凛はなんとか背後に振り向く!

にこはジャンプしてキックを放つ!
ガードする凛だが、手をはねのけられる!
そして空中でにこは右に向かってエアスライドを放ち、右に移動!!


凛(右!?)


にこは移動した流れで、左の横蹴りを凛の肩めがけて放つ!!
凛は体勢を完全に崩していて直撃!!そのまま吹っ飛び転がる。


凛「っ…」


凛(思った以上に厄介すぎる…)


凛(けれどまだなんとかなりそう!!)


凛は今度は自ら向かう!!
凛のパンチをにこは横に回避して蹴りを放つが凛はがっちりガード。

にこはそこから真上にジャンプして空中で蹴りを放つ!!
凛はまたガードするが少し押される!!


凛(にこちゃん、空中にいる方がキックの威力強くないかにゃ!?)


にこは次に左にエアスライド!!


凛(ここで!!)


凛は拳に魔力を込めてにこにめがけてパンチ!!


凛(魔力を込めたパンチなら直撃しなくても体勢を崩すくらいならできる!!)

だがしかし、にこはそこから斜め上にエアスライドしてパンチを回避!!


凛(二回目!?)


にこは蹴りを凛の肩に放って、凛はぐらつくが倒れない!
が、にこはさらに前方へエアスライド!!


凛(3回!?)


エアスライドの素早さによる勢いがプラスされ、さらに魔力のこもった横蹴りを凛に放つ!!
凛の腕に直撃!
さらににこは蹴りの勢いで回転して、もう片方の足に魔力を込めて蹴りを放った!!


にこ「ツイン・ピーチテイル!!」


凛の胸部に直撃して凛はかなり吹っ飛ぶ!!


凛「ぐっ…うっ…」


にこ「決めるわよ、凛!!」


凛「はぁ…はぁ…」


凛はよろよろと立つ。
にこはそんな凛に向かっていき、フェイントを左右の入れて翻弄して凛を思いっきり蹴りあげる!!

凛はガードするが、真上に飛ばされる!


凛「っ!!」


にこは真上にジャンプして、凛に接近する!!


希「空中に打ちあげて自分のペースに引き込む気やな?にこっち」


凛はなんとかにこに向かってパンチを打つが、にこはひらりと体を動かして躱して、下半身を引き寄せて凛の腹部に蹴りを放ちまた打ちあげる!!


凛「うっ!!」


そしてにこは真上にエアスライド!!
凛に急接近して、身構えれない凛の胸部にまた蹴りを放って打ちあげる!!


にこ「まだまだよ!!」


また真上にエアスライドからの腹部への蹴り!!
そしてまた凛にエアスライドで接近する!!


にこ「はぁぁぁぁぁぁ!!」


にこは凛の上へと飛び、そこから魔力のこもった全開のかかと落とし!!
凛は真下へふっとばされる!!

にこは、真下へ四度目のエアスライド!!


にこ「これが今連続でできる最後のエアスライド!!」


そのままにこは真下の凛めがけて魔力を込めた蹴りを放つ!!
凛に炸裂して、凛はコロシアムの地面に激突!!あまりの威力で、土煙が起きる。


にこ「まだ!!!」


にこは落下した凛めがけて、魔力を込めた右足の全力の蹴りを放つ!!

が、その時土煙がはじけ飛ぶ!!
中心には、右腕に魔力を込めて構えていた凛が!!


にこ(まだ立てるの!?)


にこ「でも手加減しないわ!!」


凛「…」


凛はボロボロだが、しっかりと構えてにこを待ち構える。


にこ「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


にこの蹴りは凛に直撃ーー
するかに見えたが、直撃する瞬間に凛は両手を前に出してにこの蹴りが当たるときに魔力を炸裂させて蹴りを受け流す!!
受け流されたにこは、その受け流しの反動ですこし撃ちあげられる。


海未「ここで受け流し!?なんて集中力なのですか!?」


にこ(受け流しの魔力の流れと方向が完璧すぎて体勢を立て直せない…)


凛はすぐさま腰に右手を当ててグッと構え、右手に魔力を込める。


にこ「完敗よ…凛…」


凛「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


凛「Ring a signal!!!!!」


Ring a signalはにこの胸部に直撃して、にこは吹っ飛ばされる。
にこは落下し、そのまま起き上がらない。


司会「し、試合終了ゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」


司会「勝利したのは、星空凛!!!!!!!!!!」


観客は二人に大きな歓声を送った。


凛「勝った…」


バタッ…


凛はそのまま尽き果てたかのように倒れ込む。


こうして、優勝は星空凛、準優勝は矢澤にこ、で武器なし部門は終わりを告げた…



二人は救護班に治療され、傷も大体は治療してもらえたので表彰を受け、夜を迎えた。


~~宿にて~~


穂乃果「二人とも、お疲れ様でした!!かんぱーい!!!」


宿の店主のおごりという形で、宴会を開かせてもらえた。


ことり「二人とも、本当にナイスファイトだったね!!」

・静鈴の構え(せいりんのかまえ)
→にこの最後の一撃を受け流したカウンター技。
強力な攻撃に対して、瞬間的に魔力を炸裂させて受け流す技。
使うためには静止している必要があるため何度も同じ相手には使えない。

凛「ありがとうにゃ!」


にこ「まさか最後の最後であんな受け流しをするなんてね…」


凛「最後はもうがむしゃらで…」


真姫「すごかったわよ、凛」


凛「ありがとう!!でもにこちゃんもエアスライドすごかったよ!!」


にこ「今はまだ空中で4回連続が限界なのよね…」


穂乃果「穂乃果じゃあんな動きされたら敵いそうにないです…」


にこ「ちょっと!あんた明日試合なんだからそんなネガティブになるんじゃないわよ!!」


穂乃果「ご、ごめんなさい!!」


花陽「凛ちゃんもにこちゃんも明日の試合見れるくらいに回復してよかったね!」


にこ「ことりも治療を手伝ってくれたから、安静っていう条件付きではあるけれど普通に観戦できるのよ。ことり、ありがとう」


ことり「そ、そんな!全然だよ!!」


海未「けれど、二人ともすごい試合でしたね…どちらが勝ってもおかしくありませんでした」


凛「うーん、今回は凛が勝ったけど、いつものようににこちゃんが武器を使って戦ってたとしたら勝てたかわからないにゃ…」


にこ「何言ってるのよ、武器があろうがなかろうが勝ったんだからいいじゃない?」


凛「そうかな…あっ!武器といえば、武闘大会終了後に鍛冶職人に武器を注文できる機会を得たよ!」


真姫「例の優勝景品のようなものね」


穂乃果「よぉぉぉし!!!穂乃果も明日優勝するぞーっ!!」


穂乃果「そして、絵里ちゃんとちゃんと話する!!」


穂乃果が気合を入れ、波乱の武器なし部門も終えて、この日も終わりを迎える。




~別の宿にて~


別の宿で、窓から星空を眺めている1人の少女がいた。


絵里「…」


絵里「武器なし部門の優勝者、たしかμ'sの一人だったかしら」


絵里「ということは、昨日会ったあの女の子がたちもμ'sということよね」


絵里「……」


絵里「希…」



#21【決着をつけるとき】end...

次回のラブライブ!


#22【エリーチカ】

やっと武器なし部門を書き終えれました!
時間がなく、かなり期間が開いてしまってごめんなさい…

期間が開いて投稿した後に、感想や応援のメッセージを書いてくださって本当に助かっています。
なので、時間もなんとか余裕を作れたので書き終えれました。


次回からは穂乃果と絵里の戦いです!
頑張って書くので、これからもよろしくお願いします!!


というわけで今日はここまでです

翌日…


武器有り部門の選手は少ないため、予選から本会場を使用する。
本会場を二つに区切って予選を行い、準決勝からはコロシアム全体で行う。


凛「穂乃果ちゃんがんばるにゃ!凛たちは客席でちゃんと応援してるにゃ!!」


穂乃果「うん!!がんばる!!」


花陽「トーナメントも、決勝まで絵里さんとは当たらない配置になってたから負けられないよっ!」


穂乃果「まかせて!!」


海未「穂乃果、もうすぐ控室まで行かなくては」


穂乃果「そうだね…。みんな、穂乃果頑張ってくるね!!」


穂乃果はそういって控室へ向かった。
μ'sたちも客席へ向かう。


一試合目、穂乃果の初戦。


海未「Bコロシアムで穂乃果の一回戦です!!」


花陽「Bってことはえーっと…」


真姫「西側、私たち側よ」


希「穂乃果ちゃんでてきたで!」


穂乃果の対戦相手は、ムキムキの男で盾と斧を持っている。


穂乃果(つ、強そう…)


男「女の子がどうしてこんな危険な大会に参加してるんだい??」


穂乃果「えっ!?ゆ、優勝するためです!!」


男「なら悪いことはいわねぇが棄権しろ」


穂乃果「棄権…」


男「武器有り部門は対戦相手が降参を宣言すればそこで試合を強制的に終了するっていうルールがある」


穂乃果「はい、わかってます」


男「なら意味することは分かるだろ??」


男は斧を穂乃果の方に向ける。


男「殺すのは禁止だが、瀕死にさせてしまうかもしれねぇ」


穂乃果「!!」


男「勝利こそがすべてだ。悪いことはいわねぇが早めに降参した方がいい」


にこ「何か喋ってるわね」

ことり「よくわからないけれど、すごくお約束な感じがするね…」


希「せやな♪」


審判「第一試合、開始!」


ごぉぉぉぉん


銅鑼がなって、A,B両コロシアムで試合が始まる!


男「いくぜ!!!」


男はジャンプして穂乃果に向かって剣を振り下ろす!


にこ「あの体の大きさでよく飛べるわね」


穂乃果は腰から盾を取出し、その斧の攻撃を盾で受け止める!!


ガキィィィィン!!!


なんと穂乃果はまったく体勢を崩さない!!


男「なっ!?」


穂乃果は盾で押して、男を少し飛ばして距離をとる。


穂乃果「海未ちゃんが買ってくれたこの風守の盾、キズひとつついてない!!」


男「な、なんだ…?」


男(あの小娘、攻撃を防いだかと思ったら盾を見てはしゃいでやがる…)


男(まぐれか…?それともあの盾がすさまじい盾なのか…)


男「もしすさまじい盾なのだとしても、盾で防がれなければいいんだよ!!」


男はダッシュ!!
穂乃果はそれに気づいて盾をバッと構える!
男は斧の横切りを放つ!!
穂乃果は盾で防ぐ!


男(やっぱり完全に受け止められる!この盾は危険だ!!)


男は盾で穂乃果に攻撃をして、穂乃果はその攻撃で後ろによろめく!


男「おらぁぁぁ!!」


男はガンガン攻撃を放つ!
穂乃果は盾で防ぎ続けるが、ときおりはさまれる盾の攻撃の衝撃でどんどん危うくなり、ついには盾を吹っ飛ばされた!!


穂乃果「あっ!!」


にこ「もう!!穂乃果は何をやってるの!?」


男「終わりだ!!」


男が斧の攻撃を放つが、穂乃果はそれをひょいっと避ける。

穂乃果は男の攻撃をよけ続け、距離をとった!


穂乃果「…」


男「くそっ!あたらねぇ!!」


穂乃果「人を斬る…」


穂乃果「やっぱりやるってなったらうまくできないな…」


穂乃果「でも、やらないと絵里ちゃんのところへ行けない」


穂乃果はそう覚悟を決めてから、背中に収めていたフェアリー・エフェクトを抜刀する。


剣を見つめて、もう一度覚悟を決める!!


穂乃果「次は穂乃果の番だよ!!」


男はぐっと構える。


穂乃果はダッシュ!その動きは初速から速い!!
すこし回り込んで、盾を素早くつかんでから一直線に男に向かっていく!


男「は、速い!?」


男は穂乃果の速さに驚愕するが、しっかりと接近してくる穂乃果に合わせて斧を振り下ろす!
が、穂乃果は停止し盾で斧を受け止め、剣で斧をたたく!!

男はその強い衝撃により斧を手放してしまい、斧は飛んでいく


男「斧が!!」


しかし男はしっかりと落着き、今度は盾による防御に徹することにする。
男の盾は金属製だ。


穂乃果「はぁぁぁぁ!!!」


穂乃果「オレンジ・スプラッシュ!!!」


穂乃果は剣にオレンジの魔力を込めて男の盾を全力で斬りつける!!


ガキィィィィィィン!!!!


あまりの威力のせいで、男はふっとび、さらに盾も砕ける!!!


男「なっ!?」


ズサァァッ


男は倒れこむが、立ち上がろうとする。
しかし、すでに穂乃果が接近しており穂乃果は男の顔の前に剣を突きつける。


男「っ…くそっ…」


男「降参だ」


審判「試合終了!!」


穂乃果「やったー!!」


観客は湧く!
どうやらAコロシアムの試合はすでに終わっていたらしい。


穂乃果は試合後少し休憩してから、次の試合まで時間があるので観客席のμ'sのもとへ。


ことり「穂乃果ちゃんおめでとう!!」


穂乃果「ありがとう!!」


にこ「まだ一回戦突破なわけだけど、大きな一歩よ?頑張りなさい」


穂乃果「うん!!」


にこ「でも穂乃果、最初斬ることをためらってたでしょ?」


穂乃果(ギクッ)


にこ「けどまぁ、ちゃんと覚悟できたみたいだからいいのだけれどね」


真姫「取り込み中悪いけれど、絢瀬さんの一回戦始まるわよ?」


絵里は騎士のような恰好をしており、しかし女性戦士らしさもありスカートをはいている。
(イメージとしてはSAOのアスナ)
左腕には顔から腰くらいの大きさがある細長く白い盾を持っている。真ん中には水色の十字の紋章が。
左腰には剣を添えている。

対戦相手はこれまた巨漢な男。観客の話し声からすると去年ベスト4らしい。
両手にはかぎづめがある。


穂乃果「絵里ちゃんの相手も強そう…」


試合開始の銅鑼が鳴ると男は絵里に突進してかぎづめで攻撃!
絵里は突進してくる合間に剣を腰から抜き取る。

絵里はかぎづめの攻撃を盾で防御!!
なんと絵里はびくともしない。

そのまま絵里は右手に持つ剣でカウンターの一撃を放つ!!


男は防具をつけていたが、それを砕かれ腹部を深く斬りつけられてかなり吹っ飛ぶ。


そのまま男は気絶し、勝負はつく。


海未「一撃…」


凛「なんて強さ…」


観客A「お、おい。あれって戦力国スクリオーネの兵士長じゃねぇか…?」


会場がざわつく


観客B「やっぱりあれ、スクリオーネの兵士長の絢瀬絵里だよ!!!」


真姫「スクリオーネっていったらラシュータでも屈指の戦力国じゃない…。それの兵士長…!?」


穂乃果「兵士…長…」


#22【エリーチカ】

真姫「スクリオーネっていったらレンドラストの戦力国じゃない」


穂乃果「レンドラストのせんりょくこく…?」


ことり「レンドラストで最も戦力が高い国、スクリオーネだよ。国の戦力はラシュータの中でもかなり高いみたい」


真姫「そこの兵士長さんがどうして武闘大会に出ているのかしら」


にこ「なにか事情があるからに決まってるでしょ」


にこ「穂乃果、あなたは集中しなさい」


穂乃果「う、うん…」


にこ「今は勝ち進むことだけを考えなさい」


真姫「そのことなのだけれど」


真姫「穂乃果、あなたは本当に斬る覚悟ができたの??」


穂乃果「できた…けれど、本心を言えば人を斬りたくはない…かな」


真姫「なら、相手の体を斬らずに勝ちたいっていうことね??」


花陽「むずかしいね…」


穂乃果「それに…この大会に出ている人たち相手にそういう態度で戦うのは悪いことだっていうのはわかってるよ」


穂乃果「けど、斬りたくない…」


真姫「それなら簡単よ」


真姫「相手を斬らなければいいの」


花陽「え”え”っ!?でもそれじゃ勝てないんじゃ…」


希「斬るなら相手の武器か防具、それと肉弾戦ってことやろ??」


海未「なるほど…けれどそれでは勝てないのでは…??」


真姫「勝つ方法としては、相手を戦闘不能にするか降参させるかどちらか」


希「それはそれは…厳しい戦いになりそうやね」


真姫「これが今できる最善の手、どうする??」


穂乃果「…わかった。それで行ってみる」


ことり「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「あっ控室行かなきゃ…」


タタタタタッ


にこ「…本当にあれでよかったの??」

真姫「そんなのわからないわ」


海未「…けれど、穂乃果は本気で人を斬りたくないと思っているでしょう…」


希「でも、絢瀬さんと決勝で当たった時にはそうはいかないし、この先旅をする中で人と戦う場面が何度も来るかもしれない」


希「そのときのために今、自分が元居た世界とラシュータの世界の壁を乗り越えないといけない。そういうことやろ??」


真姫「ええ。そういうこと」


凛「凛、難しくてよくわからないにゃ…」


海未「穂乃果…本当に大丈夫でしょうか…」


花陽「あっ!!出てきたよ!穂乃果ちゃん!!」


ことり「今度の穂乃果ちゃんの対戦相手は、若い男性だね」


凛「でも両腕にかぎ爪をつけてるにゃ!!」


にこ「それに体に防具をつけてないし上半身は裸…」


にこ「真姫、あなたこれを見越して条件だしたの??」


真姫「一応」


希「これじゃあ斬れるのはあのかぎ爪だけやね…」


海未「大丈夫です。穂乃果なら乗り越えれます!!」





穂乃果(相手の人、体に防具つけてないよ…穂乃果はちゃんと服着てるけれどあの人、上半身裸だし…)


穂乃果「けど…」


男「フゥーーッ…」


穂乃果(つ、強そう…)


穂乃果(なんだか、カンフー映画とかにでてきそうだよ…)


審判「試合開始ぃ!!」


ゴォォォォォォォン


穂乃果は剣を抜き取り盾も構える。


対戦相手の男は一礼。穂乃果は驚いたがすかさず一礼。


男「さきほどの勝負拝見いたしました。女の子でありながらお強い」


男「ですが、勝てない相手ではありません。勝たせていただきます」


穂乃果「っ…!わ、私も勝ちます!!」


にこ「穂乃果動揺してるじゃないの」

男「では、こちらから行かせていただきます」


穂乃果「は、はい!!」


にこ「はいってなんなのよ…」


ことり「き、緊張してるだけだよ!!…たぶん」


男はぐっと構える。
少し静寂が訪れるが、すぐさま穂乃果に接近!!


穂乃果(そこまで速くはない…)


男は接近すると、素早く右のかぎ爪で穂乃果を切り裂いた!!


穂乃果「っ!!」


穂乃果は盾で受け止めるが盾を弾かれて体勢を崩す。
男はそこに左のかぎ爪の切り上げを放つ!!

穂乃果は剣で受け止めて、後方にジャンプ!
4mほどジャンプして着地する。


男「結構身軽ですね」


穂乃果(一見速くないかと思ったけど、攻撃を放った時は速い…あぶなかった…)


男はまた接近する!
穂乃果はグッと身構えて、男の攻撃を弾いたり躱しだす!!
そして隙を見て穂乃果は盾で男の右のあばらを攻撃する!!

男は食らって体勢を崩す!


穂乃果(当たるか当たらないかって感じを狙って、当てないように…)


穂乃果「斬る!」


穂乃果は男の腹部めがけて剣を振る!!
しかし剣は男に触れずに振りぬかれる。

男はバックステップで距離を取る。


穂乃果(よかった、成功した…)


男「…」


男はまた詰め寄って、乱舞を繰り出す!
穂乃果はそれを受け流し続けて、また当たるか当たらないかの攻撃を放ち続けるがもちろん当てはしない。


男「……」


男はぎらっと穂乃果を睨むと、かぎ爪で攻撃すると見せかけて盾を掴み穂乃果を前方へ蹴飛ばす!!
穂乃果の手から盾はするりと抜けていく。


穂乃果「あっ!!」


男はそのまま穂乃果に接近して両方のかぎ爪で攻撃!!
穂乃果は剣で両方を受け止めるが弾かれて、回し蹴りを喰らい、ふっとばさせれしまう。

今日はここまでです。更新頻度が落ちてきていてすみません…
なんとか投下したいのですがなかなかうまくいかず…

さて、穂乃果の二回戦が始まりました。
はたして穂乃果は勝てるのか…?



頑張って書きたいと思います……。

男「…先ほどの戦いでも不思議に思っていました」


男「あなた、斬ることを恐れていますね…?」


穂乃果「っ…」


男「なめられたものですね…」


男はかぎ爪をかぎ爪で研ぐ。





選手専用の観戦席から絵里が見続ける。



絵里「斬ることを恐れて手加減をするのは、相手を侮辱するということにつながる」



男「あなたは私を斬ってもしものことがあったら、と思っているでしょう?」


男「ふざけるな!!!」


男はさらに素早く穂乃果に接近して乱舞を浴びせ続ける。


男「私は全力であなたを叩き潰す!!」


男「だからあなたも全力で来い!!!」


男はかぎ爪で穂乃果の脇腹を切り裂く!!


ズッ!!


穂乃果「うっ!!」


穂乃果は距離を置くが男はさらに詰め寄りかぎ爪で突きを放つ!
穂乃果は剣で防ぐが押されて倒れ込むが、すぐに体勢を治して両膝をついた状態で男を見つめる。
左手では左わき腹の傷を抑える。



絵里「この大会で一回戦を勝ち抜いた力ある者は、すくなくとも力加減をして勝てるような相手ではない」


絵里「彼女、このままでは負けるわね」



穂乃果「強い…」


男はかぎ爪に着いた血を振って払う。


男「今のは外した。次はずらさない」


穂乃果「っ…」


穂乃果(どうすれば…)


真姫「…いきなり壁にぶち当たったわね」


希「穂乃果ちゃん、大丈夫なんやろか…」


男はまた穂乃果に攻撃を仕掛ける!
穂乃果は弾いたり避けたりするが、避けつづけていると動きも遅くなり今度はかぎ爪が右肩を貫く!!


グサッ!!


穂乃果「っ!!!」


男はかぎ爪を引き抜き、穂乃果を蹴り飛ばす。


穂乃果「ぐぅっ!!」


穂乃果はまた転がるがなんとか体勢を直し、両膝をついた状態で右肩の刺し傷を左腕で抑える。


ことり「穂乃果ちゃん!!」


穂乃果「いっつ…」


男「まだ、全力ではありません」


男「斬る気がないのなら降参してはどうです??」


穂乃果「…しません」


穂乃果はよろよろと立ち上がる。


穂乃果「…そして負けません!!」


男「…なら、斬ります!!」


男はまた接近する。


穂乃果(相手に対して侮辱…。確かにそうだ)


穂乃果(ここは元居た世界とは違う…)


穂乃果(真姫ちゃんたちも気づいてたんだろうな、こうなること。でもあえて伝えなかったんだ…)


穂乃果(こうなることをわかってて、でも穂乃果自身に気付いてほしかったんだ)


男は穂乃果に向かって右のかぎ爪の攻撃を放つ!!


穂乃果(この世界を守るって夢を見たのなら、超えないといけない壁!!!)


男のかぎ爪は穂乃果の剣で弾かれる!!
その剣の威力はいままでと比べ物にならない威力。

男は逆のかぎ爪で穂乃果に斬りかかる!!

しかしかぎ爪はまた剣で弾かれる!!


男「速い!?」


さらに穂乃果は腰に剣を構えて、体ごと突っ込み一気に振りぬく!!


ズッ!!!


穂乃果は男の背後まで体を前進させ、剣は男の横っ腹を切り裂く!!


男「かはっ…」

穂乃果「はっ…はっ…」


穂乃果の肩の傷と脇腹の傷からは血がにじみ出続ける。


穂乃果「斬っ…た…」


穂乃果「しかもかなり強く…」


穂乃果はゆっくり振り向くと、目の前にはこちらに接近していた男が!!
男は右のかぎ爪で穂乃果の頭部を切り裂こうとする!!

穂乃果は間一髪で剣で受け止める!!


男「できるじゃないですか…攻撃…」


穂乃果(この人、まだこんな力が…)


男「ですが、あなたの斬撃を受けても、私はまだ動けますよ!!」


男は空いている方のかぎ爪で穂乃果の腹部を狙う!
穂乃果は剣で受けていたかぎ爪を弾いて横に回避する。


男「ですから全力で攻撃を続けてください!!」



絵里「…」



真姫「どうやら、なんとかなりそうね」



穂乃果「っ…はい!!」


穂乃果はステップで接近して斬りを放つ!
男は回避してかぎ爪で頭部を狙うが、穂乃果は素早く剣を戻してかぎ爪を弾く!!


男(やはり、この剣のスピード…反応速度からしてそうなのかと思っていましたが…)


男は少し距離を置いてから両方のかぎ爪で穂乃果を切り裂こうとする!!
穂乃果は剣をグッとつかみ、魔力を込める!!


穂乃果「オレンジ・スプラッシュ!!」


かぎ爪は粉々に砕かれる!!


男「っ!?」


穂乃果はそのまま男に接近して、男を押し倒し左手で右腕をしっかりと押さえ、剣を首元に近づようとする!
男は驚愕して押し倒されたが剣を持った右手は受け止める!


男「力でなら!!!」


が、しかし穂乃果は男の力を遥かに凌駕し押し返す!


男(なんて力だ!?)


穂乃果はそのまま首元に剣をつける。


男(これが、彼女の本当の強さ…)

穂乃果「降参…してください」


男「…」


男は剣を押しのけようとするが手はびくともしない。


男(傷ついた体でこれとは…あっぱれですね…)


男「…降参します」


審判「試合終了!!」





穂乃果は自分の控室でことりに回復してもらっていた。
部屋には穂乃果とことりだけ。


穂乃果「ありがとうことりちゃん」


ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫なの??」


穂乃果「うん!次の試合までには治るでしょ??」


ことり「うん!!」


穂乃果「…私、斬った」


ことり「うん。ちゃんと見てた」


穂乃果「私ね、ほんとは斬りたくない。けど、斬ることが決して悪いことではないってそう思った」


穂乃果「けどね、私誓う。わたしは人を絶対に死なせない。穂乃果の前で、誰も死なせない!!」


ことり「うんっ!穂乃果ちゃんならできるよ!!」


にこ「ならちゃんと次も勝ちなさいよ??」


穂乃果「にこちゃん!それにみんなも!!どこに行ってたの??」


花陽「絢瀬さんの試合を見てたの!」


凛「あれはすごかったにゃ!まぁた初撃を盾で防いでカウンターでノックアウト!!」


真姫「さすがは兵士長さんってところよね」


穂乃果「そっかぁ…強いのかぁ…」


真姫「穂乃果も、気づけてよかったわ」


穂乃果「うん!これもみんなのおかげ。ありがとう」


希「次の相手、ちゃんと戦えるんやろな~?」


穂乃果は立ち上がって剣と盾を取る。


穂乃果「まかせて!!」

次の試合は準決勝となり、穂乃果が先に行われる。

穂乃果と対戦相手が入場。
今度の対戦相手は凄まじい巨体。
今回は槍と巨大な盾を持っている。


海未「巨体ですね…」


審判「試合開始!!」


穂乃果はいきなり斬りかかるが、巨体は盾で防ぐ!


穂乃果「力じゃ勝てないよね…」


巨体は穂乃果に槍の突きさしを放つが、穂乃果は軽くジャンプして回避。
そのまま槍に乗って、槍の上を少し走り、巨体の肩めがけてジャンプ!

そのまま巨体の肩を斬りつける!


巨体「ぬぅっ!?」


巨体は背後にいる穂乃果に向かって槍の横切りを放つ!
穂乃果は空中にいるため回避できずに、剣で受け止めるが力負けして長距離吹っ飛ばされコロシアムの壁に衝突する!


ズガァァァン!!


巨体「ふぅ…素早かったが、これしきか」


と、その時!
砂煙の中から穂乃果が走り抜けてくる!!
穂乃果は速いスピードで巨体に接近!


巨体「ふぅん!!」


巨体は槍を振りかぶり、穂乃果めがけて突き刺す!
穂乃果は走りながら左手を前に出し、剣を横にして肩の上くらいの高さまで上げ魔力を込めて狙いを定める。


希「本当に大丈夫そうやね」


にこ「そうね」


海未「安心しました」


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


穂乃果の突きは槍を砕き、そのまま凄まじい速度で前進して巨体の脇腹を切り裂き、巨体の背後で停止する。
巨体の脇腹はオレンジの魔力で5回切り裂かれ、膝をつく。

穂乃果は巨体の肩に乗って、首に剣をつける。


穂乃果「勝負ありです」


巨体「…くそがっ」


巨体「降参する」


審判「試合終了!!」


観客は大いに沸く!!!

穂乃果が決勝進出を決めたところで今回はここまでです。

海未「やりましたね穂乃果!決勝進出ですね!」


穂乃果「うん!」


真姫「次は絢瀬さんの試合が始まるわよ」


コロシアムには絵里と対戦相手の全大会優勝者の男が出てきた。


にこ「前回の大会の優勝者とどんな戦いをするのか見ものね」


観客「出たぞスクリオーネの兵士長…」


観客「でも対戦相手は去年の優勝者のジャックでしょ??」


観客「そうだよなぁ…ジャックの粉砕斬撃、今年も出るのかなぁ」


審判「試合開始ぃ!!」


ジャックは大剣を構え、突っ込む!


ジャック「兵士長だろうがなんだろうが潰すだけだ!!」


絵里は剣を抜き、盾を構えて待ち構える。


ジャック「くらえっ!!」


ジャックの大剣の縦斬りが絵里を襲う!!


ギイィン!!!


しかし絵里は盾で剣を防ぐ。


ジャック「なっ!?防ぐだと!?」


絵里「…」


絵里は盾で大剣を横にずらし、一歩踏み出し懐に潜り込んで攻撃を放つ!!
しかし、男は大剣を地面に落として大剣を持ちながら体をひねって躱す!


絵里「!」


ジャック「お前のカウンターは分かってるんだよ!!」


ジャックはそういって足で大剣を蹴りあげて持ち上げ、横切りを放つ!

が、また絵里は盾で防ぐ!絵里はびくともしない。


ジャック(あのデカい盾でなんでも防ぎやがる!)


絵里は大剣を剣で横に弾く!


ジャック(なんて力だ!?大剣を細い剣で弾いたぞ!?)


そのまま一歩接近して切り上げを放つ!!
ジャックはステップを踏んで致命傷は避け、後ろにステップを踏む。
ジャックはステップを踏みながら追撃を警戒するが、絵里は動かず、踏み出した足を元に戻した。


ジャック「…何?」

ジャック「どういうつもりだ…?」


ジャック「なぜ追撃をしない」


絵里「これが私の戦い方よ。あなたがまた仕掛けてくるまで私からは仕掛けない」


ジャック「なるほどな。あくまでもカウンターが目的か」


ジャック(この金髪の娘、動いたとしても一歩しか踏み出していない。この近さならばその細い剣の方が圧倒的に有利なのに攻撃もしてこない)


ジャック(そして時間切れになっても、傷を負っている俺が判定負けする。)


ジャック「なめたことを…」


絵里「私はパラディン。あなたの力では私の守りを破れない」


ジャック「…ならば」


ジャックは大剣を振りかぶって、グッと溜める。


ジャック「俺の大剣のため攻撃は最大30秒間力を溜めることができる」


ジャック「そこまで言うなら俺の最強の攻撃で盾ごとお前の体を粉砕してやる!」


そういってジャックは目を閉じる。


絵里「…」


少しの間静寂が訪れる。


穂乃果「絵里ちゃん…」


真姫「あの戦い方、自分の防御力にさぞ自信があるのでしょうね」


そしてジャックは目を開く!
そのまま一気に大剣を振り落した!!


ズガァァァァァァァン!!!!!


盾と大剣の衝突のあまりの衝撃に、砂煙が舞う。


穂乃果「どうなったの!?」


ジャック「なん…だと…?」


砂煙の中からは盾で大剣を完全に防ぎ切っている絵里の姿が!


ジャック「膝すらつかないのかよ…」


絵里「弱い。」


絵里はそういって一歩踏み出し、ジャックを斬る!!


血が吹き出し、ジャックは倒れこむ。


審判「試合終了!!」

絵里は剣を振って血を取り、鞘に収める。


絵里「死にはしないわ」


ジャック「くそっ…」




穂乃果「…」


花陽「なんて強さ…」


凛「うん…」


真姫「…穂乃果、あなたはこれから彼女と戦うのよ」


穂乃果「…うん」


真姫「恐怖はあるかもしれない。でも戦わなければならない」


希「今絢瀬さんが戦っていたジャックっていう人、穂乃果ちゃんが戦ったとしても勝ててたと思うで」


にこ「恐れることはないわ、相手は同じ人間で女性よ?」


真姫「そこで、いろいろ考えたのだけれどーー」


穂乃果「あのカウンターを防ぎようがない。けど、見ていた限り避けられない速さではないよ」


真姫「…わかってるじゃないの」


真姫「そうよ。彼女の戦い方はあのカウンターの戦い方しかわかっていない」


希「けど、絢瀬さんはあれだけじゃないはずや。それも用心するんやで??」


穂乃果「うん!」


ことり「穂乃果ちゃんがどれだけ傷ついても、ことりが治すからね!」


海未「穂乃果、恐れることはありません。試合中はμ'sのことは忘れて、絢瀬絵里という強大な敵に挑み、そして勝ってください!」


穂乃果「うんっ!!みんな、ありがとう!!」




そして、試合開始前の待機場所に穂乃果は到着する。

穂乃果は絵里と目が合うが、話しかけはしない。
互いに少し見つめ合ってから横に並び、入場して互いに指定位置に着く。


観客「決勝かぁ…高坂も強いけど、おそらく兵士長にやられるだろうな」


観客「きっとそうよね」


海未「穂乃果、あなたの力を見せつけるんです!!」


そして今、穂乃果と絵里の決勝戦が始まる…




#22【エリーチカ】end...

次回のラブライブ!


#23【バーサクガーディアン】



#23【バーサクガーティアン】


審判「制限時間無制限!決勝戦、開始ィィ!!!」


観客は大いに盛り上がり、歓声を浴びせる!!

絵里は剣を抜き、盾を構えてから口を開ける。


絵里「高坂さんあなた、斬るのを迷っていたわよね?」


穂乃果「うん。けど、もう迷わないよ」


穂乃果も剣と盾を抜いて絵里に切っ先を向けてから言い放つ。


穂乃果「絵里ちゃん!私はあなたを倒す!!」


絵里「…来なさい」


穂乃果は絵里がそういうと、走り出す!
そのまま絵里に接近して、剣で攻撃する!!

絵里は攻撃を防ぎ、カウンターの突きを放つ!!


しかし、穂乃果はそのカウンターを完全に躱してもう一撃放つ!
絵里はまた防いでカウンターの横切りを放つが、穂乃果は今度は剣でそれを防ぐ!!

そのまま弾いて、剣で突きを放ち、絵里はそれを避けて後退する。


観客「絢瀬絵里が動いたぞ!?」


観客は気づき、大いに沸く。


絵里(速い…歩かされた…)


穂乃果「まだまだこんなんじゃないよ!絵里ちゃん!!」


穂乃果は突っ込んでまた斬るが、今度は防がれた盾に直撃した時剣を滑らせて盾から逃れる!
そのまま振り上げて攻撃!
絵里は剣で受け止め、盾で穂乃果をはねのけた!


穂乃果「わわっ!」


穂乃果はよろめくが、すぐに体勢を立て直して攻撃!!
絵里は躱して、バックステップ!!


穂乃果「絵里ちゃん、結構身軽なんだね」


絵里「…強いわね。一撃一撃もさっきの大剣使いの男性に負けず劣らずだけれど、なによりもその速さがやっかいだわ」


絵里「あなた、私がスクリオーネの兵士長だってことは知っているのでしょう??」


穂乃果「うん」


絵里「なら、私がほかの国になんて通称で呼ばれているか知っている??」


穂乃果「わ、わかんない…」

絵里「私はパラディン。パラディンというのは相手の攻撃を防ぐのが主な仕事よ」


絵里「でもね、私は違う」


そういって絵里は右足を2,3回弾ませて体勢を低くする。


穂乃果「来る…?」


すると絵里はいつの間にか穂乃果の目の前にいた!


穂乃果「!?」


絵里は駆け抜けながら剣で攻撃する!
穂乃果はかろうじて剣で防ぐことができた!

絵里は穂乃果の背後で止まる。


絵里「よく防げたわね」


穂乃果「速すぎて、一瞬何が起きたか分からなかった…」


絵里「わたしの二つ名はバーサクガーディアン。最前線で戦った私を見て、誰かがつけたらしいわ」


絵里「もう守りに徹するのは終わりよ。ここからが本当の勝負」


穂乃果「っ…」


絵里はまた右足を弾ませる。


穂乃果(あのすごい加速が来る!!)


絵里は走り出すと、凄まじい速さで接近!

穂乃果は身構えていたが、盾と剣を駆使して防ぐので精いっぱいだった。


穂乃果(わかってても防ぐだけでも厳しいくらいだよーっ!!)


絵里は振り向いてまた斬撃を浴びせる!
穂乃果は振り向いて盾で受け止める!
しかし攻撃の威力は高く、よろめいてしまう!

絵里はそこを見逃さずに斬りおろしを放つ!

穂乃果はすぐさま体勢を立て直してすれすれで回避し、切り上げを放つ!
が、絵里はそれを読んでいたかのように盾で軽く防ぐ。


穂乃果「っ!!」


絵里は剣を振り上げる。
穂乃果は盾で防ぐが、隙ができる。

そこに絵里は大きな盾での打撃攻撃を放ち、穂乃果を軽く吹っ飛ばす。


穂乃果が顔を上げると絵里は足を弾ませていた。


穂乃果(弾ませた足に…水色の魔力…!?)


そのまま絵里は超加速で接近して、穂乃果に攻撃!
穂乃果は剣で防げずに、避けようとするが脇腹を攻撃がかする。


絵里(また避けた…この距離で避けるだなんてなんて反射神経の持ち主なの…?)

今日はここまでです。
絵里と穂乃果の戦いが始まりましたね、頑張っていきます。

熱いな
このえりちヒースクリフみたいや

>>700
はい。このえりちはヒースクリフをかなりイメージしています

絵里「その反射神経、どこで培ったの??」


穂乃果「どこって……ラシュータに来たころの穂乃果じゃ今のは絶対避けれなかったから…」


穂乃果「今までの戦いの中で、かな」


絵里「どれくらいの期間?何年??」


穂乃果「えーっと…今日で1ヶ月と2週間くらい!」


絵里「っ!?」


絵里(μ'sっていうのは、化け物揃いなのかしら?)


絵里「希も強いの?」


穂乃果「希ちゃんもつよ……えっ?」


穂乃果「どうして…希ちゃんの名前を…?」


絵里「っ…!」


絵里はしまった、という顔をする。


絵里「…あなたには関係のない話よ」


穂乃果「か、関係なくないよ!!」


絵里は、穂乃果がそう言う間にまた右足を三回弾ませて超加速する!!
穂乃果はまたかろうじて弾く!

穂乃果は剣に魔力をまとわせてふるう!


穂乃果「オレンジ・スプラッシュ!」


絵里は盾で受け止める!


穂乃果「っ!?」


穂乃果(この技でもびくともしない…!)


絵里は穂乃果の頭部めがけて横切りを放つが、穂乃果はすこしかがんで躱して低い体勢からオレンジ・スプラッシュの切り上げを放つ!!
しかし絵里は盾で防ぐ!

そのまま絵里は穂乃果を盾で押し、足を弾ませる!


穂乃果(近距離であの超加速っ!?)


絵里「アクアブルーブースト!!」


絵里は穂乃果に急接近して穂乃果の右の脇腹を斬りつける!


ズッ!!!


穂乃果「ぐっ!!」


穂乃果は左横に転がって、一回転してから膝をついて停止する。

絵里は少し離れたところで止まる。

絵里「アクアブルーブーストは踏み込みの足を少し弾ませて魔力を込め、踏み出しを突発的に速くする技」


穂乃果の右わき腹から血が滲み出す。だが、そこまで傷は深くないようだ。


絵里「今は踏み出してから3歩目まで加速しているわ」


絵里(けど、彼女あの距離の攻撃を避けて傷を浅くした…。)


穂乃果(避けてなかったら負けてた…)


絵里「…」


絵里はまた右足を弾ませる!!


穂乃果「っ!!」


穂乃果は剣に魔力を込める!
絵里はまたアクアブルーブーストで加速!!

穂乃果は盾で剣をなんとか弾いてオレンジ・スプラッシュを放つ!

絵里は盾で防いでから盾で穂乃果を押して、剣で突きを放つ!
穂乃果は体をひねって一回転させ絵里の右横から横斬りを放つ!!
絵里は避けるが、脇腹をかすってしまう!


絵里「っ!?」


穂乃果「まだっ!!」


絵里は剣で穂乃果に斬りかかる。
穂乃果は盾で防いで、剣で突きを放つが絵里は顔を少しずらして顔に向けられた突きを避け、盾で穂乃果を全力でたたいた!


穂乃果「うっ!?」


穂乃果は吹っ飛ばされて転がるが、直ちに起き上がる。


穂乃果(吹っ飛ばされたけど、距離は保てた…。でも、この距離は3歩じゃ届かない…)


絵里は足を弾ませてから、アクアブルーブーストで加速!
3歩過ぎたころで加速は終わり、そこから走って斬りつける!穂乃果は横に回避!


絵里「いい読みしてるわね」


絵里はバックステップして、着地してから足を弾ませる。
そのまま加速!!


穂乃果(避けれるっ!)


穂乃果は絵里の剣を体をそらせて回避!
絵里はそのまま走り抜けて、穂乃果から少しよりを取る。

絵里は足を少し多く弾ませて、加速!!


穂乃果(4歩加速してる!?)


絵里は穂乃果にすさまじいスピードで斬り上げを放つ!
穂乃果は盾で防ぐが、盾を弾かれ、絵里はそこからもう一度盾に斬りおろし!!
盾は地面にたたきつけられ、穂乃果は絵里に剣で攻撃!
絵里は盾で防ぎ、穂乃果の盾を蹴りつける!!
穂乃果の盾は吹っ飛ぶ!!


穂乃果「なんてパワー…」

穂乃果はその隙に、バックステップを踏もうとするが絵里はすぐさま斬りおろしを放ち、穂乃果は横に回避するしかできなかった。


絵里「わたしのアクアブルーブーストは歩数が上がるほど速く、力強くなる」


穂乃果「っ…」


絵里「3歩を避けたのは素晴らしいわ。けど、まだ3歩よ??」


絵里はまた足を弾ませる。
足に魔力をまとわせて、そのままダッシュ!


穂乃果(加速してない!?)


絵里はそのまま接近し、穂乃果にあと1歩というところで加速する!!
穂乃果は剣でなんとか受け止める!
絵里はそのまま駆け抜けて、加速してから3歩進んで止まる。


穂乃果(絵里ちゃんは背後から斬ってくる!!すぐに振り向かないと!!)


穂乃果はふりむく!!

が、振り向くとすぐ目の前には絵里が!!


穂乃果(足に水色の魔力!?)


穂乃果は完全に隙を突かれたが、持ち前の反射神経でなんとか体をひねる!
しかし、絵里は体をひねった穂乃果の背中を的確に狙って斬りつける!!


ズッ!!!


穂乃果「きゃっ!!」


穂乃果はそのまま倒れ込む。
背中からは血が出て服ににじむ。


絵里「よくさっきのを避けたわね」


穂乃果「まさか、まだ加速できたなんて…」


絵里「私は足に最初に溜めた魔力を使い切るまで、加速にオンオフをつけることができるの」


絵里「そう、うまくはいかないわよ??」


穂乃果(さっきから攻められてばっかり…穂乃果も攻めなきゃ!!)


穂乃果はスパイラル・オレンジの構えをし、剣に魔力を込める!


絵里(攻めてくるのね?)


絵里(なら…次は5歩よ!)


絵里は足を弾ませて魔力を込め、加速!!!
穂乃果には3歩でたどり着く!!


絵里の攻撃に合わせて穂乃果はスパイラル・オレンジを放つ!
絵里は盾で受け流すが魔力で5回切り付けられて体勢を崩しながらも穂乃果の右腕を斬りつける!傷は浅い!!

絵里は止まって、瞬時に振り向くと穂乃果とは距離があったため数歩普通に走ってから加速!

穂乃果はまだ振り向いていないが、剣に魔力を込めた!!

絵里が近づいたのを感じると、穂乃果は振り向いてスパイラル・オレンジを放つ構えをする!!

穂乃果は、絵里は横切りをしてくるだろうと思い体勢を少し低くしていた。
が、絵里はそれを読んでおり、斬りおろしを放っていた!!


穂乃果「っ!?」


絵里の剣が穂乃果の頭部に近づく!
剣はぐんぐん近づく!!


絵里(終わりね…)


穂乃果「っ!!まだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


穂乃果の剣を包むようにまとっていた魔力は、はじけて刃の部分を軽く包む!!
そのまま穂乃果の剣は凄まじい速度で加速し、絵里の剣を横にはねのけた!!


絵里「なっ!?」


絵里はそのまま前進し、穂乃果は横に転がった!!


観客は大いに沸く!!!


にこ「今、穂乃果の剣すごく速くなかった!?」


真姫「スパイラル・オレンジではなかった…」


絵里(私の剣を弾いたあと魔力による追加攻撃はなかった…。ということは今のはあの突きの攻撃ではない…)


絵里「…隠し玉?それともこの逆境で新たな技を?」


穂乃果「はぁ…はぁ…あぶなかった…」


穂乃果「今、穂乃果はスパイラル・オレンジを打とうとした…。でも実際に放たれたのはすごく速い攻撃…」


穂乃果「これなら…まだ戦えるかもしれない!!」


絵里(あの様子だと、たまたまできたようね。なら、用心はしつつ変わらず力で叩き潰す!)


絵里はまた足を弾ませて加速!


穂乃果(この距離で最初から加速!?距離的には5歩くらいだから届いちゃう!)


穂乃果(とりあえず、やるしかない!!魔力がはじける感覚で!!)


穂乃果は剣に魔力を込めて攻撃を放つが、絵里は攻撃の途中でそれを剣で受け止める!


穂乃果(だめだっ!!いまのじゃオレンジ・スプラッシュ!!)


絵里は盾で穂乃果をはねのける!
穂乃果は後転して体勢を立て直す。


穂乃果(確か…さっきはスパイラル・オレンジからできた!!)


絵里は今度は普通に接近して剣で攻撃

すみません、ここらへんにしておきます!

穂乃果は回避し、剣を高く構えてスパイラル・オレンジの構えをし、絵里の追撃を迎え撃つかのように剣を振り下ろした!
しかし穂乃果が放ったのはスパイラル・オレンジで、絵里に回避されてしまう!
絵里はその穂乃果の右肩を斬りつける!


穂乃果「ぐっ!?」


穂乃果の右肩からは血が出る。


穂乃果(だめだ…何か足りないもの…)


穂乃果は絵里を見つめると、絵里は静かに穂乃果を見つめ続ける。
絵里の目からは、強靭な強さのようなものを感じた。


穂乃果「!!」


穂乃果「攻めるっていう強い意志…!!」


穂乃果は絵里に向かっていく!!


絵里「っ!!」


絵里(彼女から感じる…強い意志を!!)


穂乃果「たぁぁぁぁぁぁっ!!!」


絵里はグッと構えて待ち構える。
穂乃果は剣に魔力をまとわせるが、すぐにはじけて刃の部分を軽く包んだ!
そのまま穂乃果は凄まじい速度の右からの横切りを放つ!!


穂乃果「トリプルオレンジ!!」

ギィィン!!

絵里はなんとか盾で受け止める!


絵里(速いっ…)


穂乃果が振りぬいた剣はまだ魔力で包まれており、すぐさま左斜め上からの切りおろしを放つ!!
その速度も凄まじく速い!
絵里はたまたまそばに構えていた剣を穂乃果の剣の攻撃範囲に寄せて攻撃を防ぐ!

ガギィィィン!!

しかし、穂乃果の剣にはまだ魔力が!!


絵里(トリプル…ということは!!)


穂乃果は凄まじい速度の切り上げを放って、絵里の腹部から胸部にかけてを切り裂く!!
絵里は3撃にまったく反応できない!


絵里「うっ!!」


絵里は攻撃を受けてからバックステップで距離を取る!


穂乃果「できた…」


穂乃果が一撃目を放ってから三撃目を振りぬくまでの時間は、約一秒だった。


絵里「長足の三連撃…威力は通常攻撃よりも少し落ちてはいるけれど、これはやっかいね…」


絵里の傷は、腹部から胸にかけていったが、絵里には胸当てがあるため胸部への傷はない。

穂乃果(トリプルオレンジ…名前はぽっとできてきたけど…できて良かった!!)


絵里「…その速さ、潰すわよ?」


穂乃果「望むところだよ!!」


絵里はアクアブルーブーストで加速!
歩数は5歩!

穂乃果は剣で絵里の攻撃を受け流すが、威力にやられて弾かれる!
絵里は止まって、振り向いて攻撃する!

しかし穂乃果はにやっと笑いーー


穂乃果「トリプルオレンジ!」


魔力で刃を包んだ剣を振り下ろして絵里の攻撃をずらす!
そのまま2撃目、3撃目をに向かって放ち、絵里はかすかに体勢を後ろにずらすくらいしかできず、肩と胸当てを斬りつけられる!

しかし絵里は盾で穂乃果の横っ腹を殴り、穂乃果は軽く吹っ飛ぶ。
着地するが、正面には剣を振り下ろした絵里が!


穂乃果(アクアブルーブーストでの加速!?)


穂乃果は剣に魔力を込めて剣を振り上げるが、絵里の剣には届かず左肩を斬りつけられる!
穂乃果の攻撃は空振り、前転して距離を離す。


絵里「今のは、攻撃力効果の攻撃ね?」


穂乃果「…」


絵里「おそらく、あなたはあの素早い連撃を突発的に放てない」


穂乃果「…そうみたい」


穂乃果(さっき、トリプルオレンジをしようと思ったけど放ったのはオレンジ・スプラッシュ…)


穂乃果(絵里ちゃん、すぐに見抜いちゃた…)



海未「なにやら、穂乃果はあの3連撃を撃つには多少の準備が必要なようですね」


花陽「絢瀬さんもそれを見抜いたように見えますね」


真姫「決勝になってから二人だけの会話が聞こえなくなったのは少しもどかしいわね」


希「でも、絢瀬さんがどんどんワクワクしているように見えるやん」



穂乃果(傷は穂乃果が多い…)


絵里は足を弾ませて、最初は数歩走って、アクアブルーブースト!
歩数は4歩!!

絵里は横切りを放つ!
穂乃果は体をひねって回転して回避!
絵里は躱されたらすぐに立ち止まり、残りの1歩で急接近して斬りおろし!

しかし穂乃果は回転して避けてから片膝をついて構えており、絵里の攻撃を見極めて避けてスパイラル・オレンジを放った!!

絵里は盾でそれを弾いで滑らせる

穂乃果は絵里の背後まで、スパイラル・オレンジの反動で突っ込む!
絵里は魔力の5回の斬撃もすべて盾で持ちこたえる!

しかし穂乃果はそこからさらに振り向いてジャンプ!
絵里は穂乃果を目で追うが、穂乃果の剣には薄い魔力が!


絵里(来る!)


穂乃果「トリプルオレンジ!」


穂乃果の初撃の空中からの縦斬りを剣で弾く!
絵里は剣と盾をほぼ同じタイミングで穂乃果に向けており、穂乃果の2撃目を盾で防ぐ!
穂乃果はそこから3撃目を突きで放つ!

絵里の剣と盾の間をすり抜け、絵里の右肩に突き刺さる!


絵里「うっ!?」


絵里は体勢を屈ませて剣を引き抜く!
穂乃果は着地して、絵里に向けて攻撃!
絵里はそれを盾で弾いて反撃するも、穂乃果は躱してオレンジ・スプラッシュを放つ!
絵里の剣は弾かれて、飛ばされ少し離れたところに突き刺さる!

穂乃果はいまだ!と思い、突きを絵里に放つ!


絵里「…!」


絵里は突きを躱しきれずに、右わき腹を切り裂かれる!
刺さるのは回避できたようだ!

穂乃果は剣を引き寄せようとするが、そこで絵里は剣を右手でつかんだ!!
掴んだ手からは血が出る!
絵里は盾を少し振りかぶり、そのまま一気に盾の先を穂乃果に突出し、穂乃果は盾の突きで吹っ飛ばされる!

穂乃果は10m程度飛ばされ、落下する。


穂乃果「けほっ…」


絵里は自分の剣のところまで行き、剣を抜き取る。


絵里「私のつけている手袋は特殊な素材で、そこらの剣では裂けないのだけれど…その剣はすごいわね、裂けてしまったわ」


絵里「さてと、じゃああなたに私の全力の攻撃を見せてあげる」


穂乃果「全力の攻撃…」


絵里は穂乃果にアクアブルーブーストで接近!
歩数は6歩だ!!


穂乃果(6歩!!)


穂乃果は絵里の攻撃を受け止める準備ができていたのでオレンジスプラッシュで弾いた!
絵里はまた、立ち止まってから振り向き攻撃を放つ!


穂乃果(全力って、6歩のこと?)


穂乃果も同じく振り向いて絵里の剣を左横切りで弾く!
そのまま穂乃果はトリプルオレンジを放つために魔力を込める!
絵里は弾かれた剣でそのまま自分の盾を軽く打ち付ける!


穂乃果「トリプルオレンジ!」


穂乃果は超速の斬りおろしを放つ!

しかし、絵里の剣には水色の魔力がまとっていて、穂乃果の剣を横切りで斬りつける!
その威力は絶大で、穂乃果はそのまま胸部を切り裂かれて吹っ飛び倒れる。



にこ「今結構やばかったんじゃない!?」


ことり「穂乃果ちゃん!!!」



穂乃果(剣での攻撃と距離がなかったら確実にやられてた…下手したら死…)


穂乃果の傷は胸部を深く斬りつけられており、穂乃果はめまいがしてくる。


絵里「ディナイブルー。私の最強の攻撃技よ」


穂乃果「はっ…はっ…はぁっ…」


穂乃果「すごい攻撃だけど、負けるわけにはいかない!」


絵里「それは私だって同じよ?」


穂乃果は走り出す!


絵里(へぇ、まだ変わらない速さで動けるのね)


穂乃果はトリプルオレンジを放つ!


穂乃果「トリプルオレンジ!」


絵里は自分の盾を軽く打ち付け、魔力を込めてから剣を左から右に振りぬく。
剣の長さは魔力で増加しており、魔力の刃が穂乃果の右腹部を切り裂く!
穂乃果はかろうじて体をずらして致命傷は避けたが、吹っ飛んでまた倒れ込む。


穂乃果「かはっ!!」


血が飛び出す。


絵里「いくらあなたの攻撃が早くても、そこに強力な1撃を放つだけで対処できるわ」


絵里「限界みたいね?」


穂乃果「まだ…まだぁっ!!」


絵里「往生際が悪いわね」


絵里は足を弾ませてアクアブルーブースト!歩数は6!!
しかし穂乃果は避ける!
絵里は立ち止まって振り向き斬りをし、穂乃果の背中を斬りつける!


穂乃果「うっ!!!」


穂乃果はよろめくが、振り向いて絵里の体めがけて魔力のこもった突きを放つ!

気になると思いますがここまで

穂乃果「スパイラル・オレンジ!」


絵里は盾で防ごうとするが、その突きの速度は今までよりも上がっており、盾の隅を弾いて絵里の右腹部を切り裂く!
穂乃果はそのまま絵里の背後まで前進し、絵里には魔力の5連撃も直撃する!


絵里「ぐっ!?」


絵里(こんな状態でもまだ強くなるの!?)


穂乃果「はぁ…はぁ…」


穂乃果の体からは血が至る所から出ている。


絵里「…どうしてその体で戦えるの?」


穂乃果「勝つって、みんなに約束したから…」


穂乃果「勝って、絵里ちゃんと話をしたいから!!」


絵里「そこまでして何の話をするの??」


穂乃果「絵里ちゃんは、水色の石がついたネックレス持ってるよね?」


絵里「っ!!…どうしてそれを?」


穂乃果「それは、μ'sの証。絵里ちゃんは、μ'sの9人目なの!!μ'sのみんながそのネックレスを持ってる!!」


穂乃果はそういって、オレンジのネックレスを見せつける!


絵里「……たしかに、武器なし部門の優勝者と準優勝者もおなじネックレスをつけてたわね」


絵里「…けど、私がμ'sの一人だったとしてもーー



  
私はμ'sには入らないわ」




穂乃果「っ!!」


穂乃果「どうして…」


絵里「そこまでいう筋合いはないわ」


穂乃果「…なら、勝って…みんなでもっと話をする!!」


穂乃果はグッと力強く剣を構えると、剣に強大な魔力がまとう!!
絵里は剣で盾を軽く打ち付け、剣に水色の魔力を込める。


穂乃果「いくよ!!絵里ちゃん!!!」


絵里「来なさい、高坂穂乃果」


穂乃果は剣を高く、そして横に傾けて走る!
絵里も前進して走る!

絵里は剣を横から振りだし、穂乃果は走った勢いも合わせて強烈な突きを放った!!


絵里「ディナイブルー!!」


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


互いの剣は衝突して、強力な魔力の衝突が起きる!


ズォォォォォォッ!!!


穂乃果「あなたに、勝つために…!」


穂乃果は絵里の剣を押す!


絵里(すごい力…!)


穂乃果「あなたにはμ'sに必要なの!!!絵里ちゃん!!!」


穂乃果はぐんぐん押す!


絵里「…いくら必要だったとしても、入れないものは仕方ないじゃない!!!」


穂乃果「っ!?」


絵里は剣の魔力を強め、穂乃果の剣を押しのけて穂乃果の魔力を消しとばし穂乃果の腹部を深く切り裂く。


ズッ!!!!


穂乃果の腹部から血が噴き出ると同時に穂乃果の剣、フェアリーエフェクトの刃が折れる。


穂乃果「っ!!」


穂乃果は膝から崩れ落ちるが、倒れはせずに折れた剣を地面に突き立ててこらえる。
絵里は穂乃果の少し後ろから穂乃果を見つめる。


絵里「私の勝ちよ。高坂穂乃果」


穂乃果「絵里…ちゃん…」


穂乃果は崩れ落ち、意識を失った。

ことり「穂乃果ちゃん!!」


ことりは、穂乃果が崩れ落ちて試合終了の宣言がされるとともに穂乃果の運ばれる控室へ向かう。
大歓声の中、穂乃果は役員に担架で運ばれ、絵里は退場する。


海未「穂乃果…」


そして、穂乃果は治療中ということで不在のまま表彰がされる。


表彰後…


海未「ことりのもとへ行きましょう」


控室には回復ができることり以外は入れさせてもらえなかったが、表彰後には開くといわれていたので向かった。


花陽「あれ、希ちゃんは??」


にこ「そういえばいつの間にかいなくなったわね」





希「えりち!!」


帰ろうとしていた絵里を希が呼び止める。
場所は、人気の少ない、選手と選手関係者専用の通路。


絵里「…希」


希「今、みんなは穂乃果ちゃんの控室に行っとるで」


絵里「希は行かなくていいの?」


希「どうしても気になることがあって、探しておってきたんや」


絵里「そう…聞きたいことって?」


希「えりちは、どうしてこの大会に出たの?」


希「スクリオーネに、なんかあったんやろ??」


絵里「…お見通しなのね」


絵里「今、スクリオーネは襲われているの」


希「襲われ…?」


絵里「幻獣に、襲われているの」


希「幻獣!?」


絵里「幻獣のチカラを抑えられる『幻獣石のカケラ』をネルカドムまで取りに行き、クロスシーラの鍛冶職人にそのカケラの一部を使用した剣を撃ってもらうためにこの大会に出たわ」


希「幻獣って、2年前と同じ…!?」


絵里「ここまでしか言えないわ。あとは関係者ではないあなたには言えない。じゃあね希、剣を打ってもらわないといけないから行くわ」


希「ちょっ、えりち!!」

穂乃果「うーん…」


ことり「穂乃果ちゃん!!」


穂乃果「ここは…?」


ことり「控室だよ。安静にしててね??腹部の傷、深かったんだから」


花陽「おなかすいてたら言ってね!食べ物もあるよ!」


穂乃果「…大丈夫だよ、ありがとう」


穂乃果「…負けちゃった」


にこ「穂乃果…」


ガチャッ


希「ごめんね、遅れちゃった」


穂乃果「あ、希ちゃん…」


希「穂乃果ちゃん、今起きたん?」


穂乃果「うん…」


希「…みんなに話があるんやけど、いい??」


穂乃果「話?」


凛「みんなに??」


希「うん。ウチと絢瀬さんーーーいや」


希「えりちとの昔話」


穂乃果「えりち…!?」


久々に聞いたその単語、以前希が『えりち』と言いかけていたことを穂乃果は覚えてはいた。


穂乃果「昔話って…」


希「えりちとウチは、昔スクリオーネで服兵士長をやっとった」


花陽「えっ!?」


穂乃果は希のいつにも増した真剣な顔を見つめ続ける。


希「ウチとえりちとの始まりは12年前、ウチがオトノキザカに引っ越してから始まったんよ」


#23【バーサクガーディアン】end...

次回のラブライブ!


#24【召喚師の理由】

絵里と穂乃果の戦いが決着しました。
次回からは希と絵里の過去編となります。
では、今日はここまでです

~12年前~


父「この家だ」


希の前にはぼろっちくもなく、豪華でもない普通の家があった。


母「なかなかいい家ね」


父「交渉して安い家賃にしてもらえたんだ」


父「よし、荷物を運ぶぞ」


希は家から少し離れた場所にある広場で遊んでいた同年代くらいの子供たちを見つめていた。


父「どうした希?」


父「…子供たちか、早く友達になれるといいな」


希「…いいよ、なれなくても」


母「そんなこと言っちゃだめよ?さ、入りましょ?」


希はこうしてこの日からオトノキザカに移住することになった。


#24【召喚師の理由】


引っ越してきてから一週間後…
二階にある希の部屋の窓から毎日、本を読みながら広場で遊んでいる子供たちをちらちらと見つめていた。

希「…」


希の家には今親がいない。
すると、窓の前に少女が現れた!


希「っ!?」


希はびっくりして椅子から離れて部屋の隅まで行く。


少女「ちょっ、怖がらなくてもいいんだよ!?」


希「…」


少女「あなた、引っ越してきてからちっとも外に出てこないんだもん。気になってこっちから来ちゃった」


少女「登ろうと思ったら登れるんだね!家って!」


希「っ…」


少女「…そんなに怖がらないでよ」


少女はそういって、窓のふちに座る。


少女「私の名前は絢瀬絵里。あなたの名前は?」


希「…東條希」


絵里「希っていうのね?じゃあ希!私たちと一緒に遊びましょう!」


希「…嫌」


絵里「えっ!?どうして!?」


希「…」


希は窓に近づいて窓を閉める。


絵里「えっ!ちょっ!?」


バタン


絵里「うぅぅぅん…」


絵里はトンットンッ窓の近くから、突起を利用して降りてくる。


カズト「だめみたいだったね…」


アオト「やめとこうぜ?」


エマ「でも、女の子だし…」


絵里「よし、また今度誘おう!」


エマ「うん!そうしよう!!」


希は見つめ続ける。
希は恥ずかしさから、そのあと二年間誘われても誘われても断り続けた。


2年後…


希「今日は占いの本の続きでも読もうかな…」


希は、少し肌寒いので魔法で暖炉に軽く火をつける。


希「占いの本、読み始めてもう半年くらい…」


希は本を開いて椅子に座る。
いつも通り、広場では絵里たちが遊んでいた。


希(細いのがカズト、おっきいのがアオト、黒髪の女の子がエマで金髪の子が絵里…)


希(次誘われた時こそは、って思うけどなかなか言い出せない…)


希(2年も断り続けてたら、うんって言いにくい…)


希はそういって、本を読み続けた。


気づくと、外は暗くなっていた。


希「また没頭してた…あの子たちはもう家に帰ったのかな、居ないや…」


希は本棚に本をしまい、1階へと降りる。
すると、父と母が仕事から帰ってきた。


希「あ、おかえーー


父「希!!大変だ!ウォリザードという魔物がこの街を攻めてきた!」


希「…え?」


父「父さんはこれから兵士として戦いに行かなくちゃならない。だから希、おまえは家の地下に隠れてるんだ」


母「母さんも兵士たちの治療の手伝いをしなくちゃいけないの、ごめんね?」


母「終わったら迎えに来るから、地下にいて?食べ物や飲み物は地下に貯蔵してる分を使っていいわ」


希「やだよ…ひとりなんて…」


父「終わったら、家族で旅行にでも行こう」


母「いいわね、私温泉があるところがいいわ!」


父「…大変だ、もう行かないと!」


父「いいかい希、父さんと母さんが戻ってくるまで地下から出ちゃだめだぞ」


希「…うん、わかった」


そして希は本を5冊ほど取り出し、地下にこもった。
地下に外の光が入ってくる場所があるのだが、そこに朝日が入って来ても父と母は帰ってこなかった。

今日はここまでです
勝手に父と母を創作してしまいました…

今リアルの方が非常に忙しいので続きはまだ先になりそうです。

希「…朝?」


希は、外の朝日が差し込むのを確認し立ち上がる。


希「本を読んでたら寝ちゃったんだっけ…」


希は昨日のことを思い出す。


希「昨日の夜、大きな音とかしてたな…」


すると、上の方でなにかの音がする。


希「…お父さん?お母さん!?」


希は地下室から出る。


すると、目の前には剣と盾を持った緑のトカゲのような魔物が居た。


魔物「はずれのほうの家の中にまだガキが居たとはな…」


魔物はじりじりと近寄る。


希「や…やだっ…」


希はとっさに炎の魔法を放つ!


魔物「っ!?」


しかし魔物は剣で軽く振り払う。


魔物「魔法を使えるガキとはな」


希「っ…」


魔物は剣を振りかぶると!
そのまま前へ倒れ込んだ。


希「へっ…

希「なに…?」


倒れた魔物の首の後ろには槍が刺さっていた。
魔物の背後には絵里が。


絵里「やっぱり居た」


希「…」


絵里「ここにいたら危ない!一緒に来て!」


絵里はそういって希の手を引き、連れて行こうとする。


希「ま、まって!」


希はそういって、一度地下室に戻り本を持ってきた。


絵里「準備は大丈夫?行こう」


絵里は街の外れまで走り、大きな木の根元にあるドアを開けて入った。


絵里「この地下は私たちの秘密基地」


その中には、普通の部屋が。


希「…」


絵里「食料もあるし、ここならまずばれることはない」


希は椅子にエスコートされ、座る。
絵里もテーブルを挟んで向かいの椅子に座る。


絵里「危機一髪だったね…助けれてよかった」


希「…あ、あの」


絵里「?」


希「いま、どうなってるんですか?私、昨日の夜から襲われる直前までずっと地下にいて…」


絵里「…オトノキザカは、ウォリザードっていう魔物の大群に攻め込まれたんだ」


絵里「それで、兵も足りなくなって男性は戦いに参加させられ、女性は治療の手伝いをさせられたの」


絵里「私は家に居たんだけど、ウォリザードが攻めてきてお婆ちゃんは私をかばって…」


希「…」


絵里「それで、ここまで逃げてきたんだけれど一夜明けてもカズトもアオトもエマも来ないからどうしたんだろうって思って探しに行ったら、あなたの家の前を通りかかって、そこにウォリザードの残党が入っていったから追いかけたの」


希「あの槍は…?」


絵里「…兵士の死体から調達したの。」


希「死っ…!?」


絵里「この戦いで多くの兵士は…」

希「そんな…」


絵里「私はもう一度みんなを探しに行く。あなたはここにいて」


希「…私も、行く」


絵里「希…大丈夫なの?」


希(…つらい時こそ明るく振舞わなきゃ!)


希「わたしも……ウチも!みんなを探す!!」


絵里(空元気…。でも…)


絵里「わかった。行きましょう」


絵里「危険になったらすぐにここに戻るよ?」


希「うん!」


そこから希と絵里はウォリザードの残党の目からよけながら子供たちを探した。


希「いない…」


絵里「安全区間に逃げた人たちもいるからそこに紛れてるといいけど…」


希「安全区間はどこにあるのーーあ、あるん?」


絵里「…確か、城の中に」


希「お城って…そこい行くまでが危険なんじゃ…」


絵里「…でもオトノキザカの兵士たちなら大丈夫…だと信じたい」


絵里「もう日が暮れるね。戻ろう」


二人で秘密基地に戻って、その日はそこで一夜を越えた。


翌朝


絵里「希!起きて!!」


希「んん…絵里ちゃん…」


絵里「戦いが終わったみたい!城へ行きましょう!」


希「ほ、ほんと!?」


希(お父さんとお母さんにやっと会える…)

城に着くと、人だまりが。
そこには死者のリストが貼ってあった。


絵里「…」


希「…」


絵里「…そんな」


絵里は、カズト、アオト、エマの名前を見つけてしまった。


希「っ…」


希はそこから走り去ってしまう。


絵里「っ!?希!?」


絵里「…っ!!!」


絵里はもう一度表を見ると、そこには東條という名字の夫婦の名前があった。


絵里「…!!大変!!」


絵里は希が走って行った方へ走る!






絵里「希!!」


絵里は希の家にまで来た。
希の家は少しボロついていた。

家の中で希はナイフを首元に添えていた。


絵里「だめ!!!」


絵里はそういって希の持つナイフを取って遠くへ投げ飛ばす!


絵里「何やってるの希!?」


希「お父さんもお母さんも死んじゃったんだよ…」


希はそういって大声で叫びだす。


希「私はもう一人!生きてる意味なんてない!!!」


絵里「バカ!!そんなわけない!!!」


絵里「エマとカズトとアオトの名前もあそこにあったの見てた!?私も一人だと思った」


絵里「けど、希がいる。」


希「っ…」


絵里「希が死んじゃったら、私本当に一人になっちゃう…」


希「絵里…ちゃん…」

絵里「だから、誓おう」


希「誓う…?」


絵里「今回の戦いはオトノキザカの勝利という形だったけれど、こんなの勝利じゃない」


絵里「次にウォリザードがここに攻めてきたときは、私と希でオトノキザカを守ろう」


絵里「こんな思いをする子供たちがもう出ないように…私たちが戦おう」


絵里「そして生きよう?死んじゃった人たちの分まで…」


希「…うん」


希は涙を流して崩れ落ちる。


希「ごめんね…みんな…」


希「ごめんね…お父さん、お母さん…」


絵里も一緒に泣く。
絵里は希を抱きしめる。


絵里「ねぇ希」


希「グスッ…なに?絵里ちゃん…?」


絵里「私のこと、名前で呼んでよ。私も希ってちゃんと名前で呼ぶから」


希「わかった…絵里……………ち」


絵里「えっ?」


希「え、えりちじゃだめかな…?」


絵里「……しょうがないなぁ、いいよ」


希「ありがとう」


絵里「これから、頑張ろうね希」


希「うん、えりち」


今日はここまでです

6年後…


オトノキザカの町並みはすっかり再建し、ウォリザードとの戦争以来兵力の強化が進められてきて、若者が入隊志願する数も年々多くなってきていた。
そして今、オトノキザカの入隊志願者募集の時期となった。
入隊には13歳以上しか申し込めず、今年やっと二人は申し込めるようになった。


希「ほな、行こっか」


絵里「ええ」




入隊試験はオトノキザカの訓練場(グラウンドのようなところ)で行われた。


司令官「それでは、これより入隊区分試験を行う!」


司令官「今年の入隊者は150人だ」


司令官「この試験を通じて、どこの隊に配属されるか決まる」


司令官「だが、ここにいるほとんどの者は前線戦闘隊に配属されたいと思っているはずだ」


司令官「だが、現実は非道だ。前線戦闘隊には選ばれた15名しか入ることはできない」


司令官「死に物狂いで試験を受けろ!!それだけだ!!」


希「前線戦闘隊…絶対に行こうなえりち」


絵里「あたりまえよ。じゃあいきましょうか」


希「うん」


試験は単純な戦闘力によって判別される。
さまざまな試験を乗り越えて点数をつけられるのだ。
試験は着々と進み、最後の試験である実際の兵との戦闘の試験にまで来た。


司令官「最後の試練は腕の立つ兵との戦闘だ。では、初め!」


希「先にウチやね」


絵里「大丈夫??」


希「ウチにまかせとき」


希とムキムキの兵が相対する。
希は小さなステッキを持っていた。


兵「それでは戦闘開始!」


兵は剣と盾を持っている。
兵は希に接近して剣を振り下ろすと、希は軽くひょいと避け、兵士の盾にステッキをちょんとつける。


希「バッシュ!」


希のステッキの先から紫の魔法が飛び散り、打撃のような衝撃を与える魔法を放った!
兵は盾とともにふっとばされる。


希「まだやで~?」

希は倒れた兵に向けてステッキを向けてステッキを軽く横に振る。
すると兵の腕のまわりに氷の魔法が発生し、腕は地面と固定された。


希「ほな、おしまい♪」


周りの新人たちも「おぉ…」という。


絵里「おつかれさま」


希「えりち、負けて泣いちゃったらだめやで??」


絵里「泣かないわよっ!」


絵里は絵里の相手のごつい兵に接近する。


ごつい兵「俺はあいつみたいに軽くまけないぜ?お嬢ちゃん」


絵里「始めましょう」


ごつい兵「試験開始ぃ!!」


ごつい兵はごつい剣を振り下ろす!
絵里は持っていた少し大きめの盾でかるくいなし、剣をビッ、とのど元に突き立てる。


ごつい兵「いとも簡単に…!?」


絵里「私も終わりでいいですね」


絵里は剣を閉まって、希のもとへ。


ごつい兵「今年はバケモンが2人も…」







試験が終わり、司令官から前線戦闘隊へ送られる名前を述べられるとその中に絵里と希の名前があった。
そして、二人は無事に前線戦闘隊へ送られた。
この2か月後、オトノキザカを襲う大事件がーーーー



真姫「ちょっと待って!!」


希「ん??」


真姫「魔法、って…希召喚師でしょ??」


希「せっかちやなぁ真姫ちゃんも…まだ話は全然終わってないやん?序盤やで序盤」


にこ「真姫、黙って聞いてなさい」


真姫「……はい」


花陽(希ちゃんが魔法使い…)

今日はここまでです

絵里と希が前線戦闘隊に配属されて2か月が経過した頃…


兵士たちは収集された。
代表して、前線戦闘隊と各隊の幹部たちは玉座の間に収集される。


機動隊幹部「女王様へご報告です。いま、ウォリザードの大群がオトノキザカに向かってきています」


女王「そうですか…ありがとう」


女王「これより、ウォリザードとの全面戦争を開始します」


女王「6年前の屈辱を、晴らしてきなさい」


兵たちはそう命じられると、せっせと準備に取り掛かった。


絵里「…来たわね」


希「うん」


絵里「誰も…死なせない」


希「うん!!」


市民たちは避難させられ、兵たちは前線戦闘隊を先頭にウォリザードを迎え撃つ。
ウォリザードは正門の方角から来ている。


絵里「私たちは新人だから前線戦闘隊の中でも一番後ろの方ね…」


希「戦うってことは変わらへんよ。持ち場を守ろう」


絵里「ええ…」


絵里と希はかなり後ろの方だがウォリザードも数が多く、すぐに列の後ろにもやってくる。


絵里「戦闘、開始よ!」


絵里は剣を抜いて盾を構える。
希はステッキを取り出す。


絵里は立ち向かってくるウォリザードと戦う!
絵里の強さはその兵たちの中でも次元が違っており、次々にウォリザードを倒していく!
希は魔法を駆使してほかの兵たちも守りながら戦う。

絵里もウォリザードをほかの兵よりもたくさん倒すことでほかの兵を傷つけさせない。


他の兵A「す、すげぇ…」


他の兵B「あの二人の少女が戦ってからウォリザードが進めていない!!」


戦っている場所の通路は一本道のため希と絵里二人の前には進めない!!


絵里「希!!大丈夫!?」


希「えりちのほうこそ!!」


すると、最前線の方から爆発が!!


ドォォォォン!!

絵里「なに!?」


希「すごい爆発…」


絵里「はやくここを制圧して前線へ行かないと!!」






その頃前線では、魔法と剣術を巧みに扱って戦う大きなウォリザードと、太刀とクロスボウを使った少し小さなウォリザードが前線戦闘隊の最前線の幹部たちを圧倒していた。


幹部A「くっ…」


ドン「俺の名はドンウォリザード!!ウォリザードを統べるものだ!!」


大きなウォリザードがそう叫ぶ。


幹部B「強い…ドンウォリザードだけでなく、もう片方のウォリザードも…」


戦っていた兵たちはさすがはオトノキザカ最強の部隊というだけあって誰も死んではいない。


ドンJr「俺はドンウォリザードJr!ドンウォリザードの息子だ!!」


ドンJrはボウガンを放ち、太刀を振り回す!
幹部たちはなぎ倒されていく。


幹部C「くっ…全滅か…」


最前線に残っている他のウォリザードは倒したが、ドンとJrだけは最前線に残っていた。


ドン「オトノキザカ最強の部隊も潰した。あともうひと押しだな」


幹部A「このままでは…城が…」


幹部AはドンとJrの前にまた立ちはだかる!


幹部B「待て!!死ぬぞ!!!」


ドン「ほう…殺さないでおいてやったが……仕方ない」


ドンは剣を振り上げ、そして振り下ろす!!


幹部A「っ…」


しかし、ドンの腕には氷の魔法が直撃し腕をはねのけられる。


ドン「なっ!?」


続けてドンの腹部に雷の魔法が直撃!!
ドンはよろめく。


Jrが幹部Aを狙ってクロスボウを放つが今度は幹部Aの後ろから絵里が飛び込んできて盾で矢を防ぐ!!


幹部A「!?」


絵里「間に合いました…」

Jrが近くにいる幹部に斬りかかると、幹部の前には氷の大きな壁が魔法で生成され、太刀の攻撃を防ぐ!!
近くの家の屋根の上には希が!


希「みなさん!早くこの場から離れてください!!」


ドン「離れる…?そんなことをする暇を与えると思うか!?」


ドンは剣をほかの幹部の方へ向けて炎の魔法を放つ!
が、放たれるときに絵里はドンの剣を自分の剣で撃ちあげて魔法の軌道をそらした。


絵里「あなたの相手は私よ!」


ドン「姑息な!」


ドンは蹴りを放つが絵里は軽く避けて下がる。


希「さぁ!早く!!」


幹部たちは「不覚だがここは彼女たちに任せて、応援をよこそう」と言って退避していく。


希「みんな!うちらにまかしとき!!」


絵里「6年間で付けたチカラ…見せてあげるわ!」

今日はここまでです

ドンは絵里に対して剣を振り下ろすが、絵里は盾で弾いて脇腹を切り裂く!


ドン「ぐっ!?」


絵里はさらに斬りつけようとするが、ドンは足元から雷の魔法を放つ!
絵里は雷の魔法を受けてしまう!


絵里「っ!!」


しかし、絵里は攻撃をする!
ドンはまた腹部を斬りつけられた!!

ドンはよろめくが、絵里は魔法を受けながらもドンに接近!
ドンは雷の魔法を止めて、剣の先を絵里に向けて雷の魔法を放った!
絵里は盾で防ぐ!
ドンは何発も放つが、絵里は回避や盾での受け流しを多用して接近!
ドンは薙ぎ払いを放つ!
絵里は立ち止まってどっしりと構え、剣を盾で受け止めた!


ドン「なんだと!?」


絵里は剣で剣を弾きバックステップで距離を取る。


絵里「…」


絵里はその場で体勢を少し低くし右足を数回弾ませる。
すると絵里の右足に水色の魔力がまとった。


絵里「アクアブルーブースト!」


絵里は突発的に加速し、ドンに接近!
ドンは剣を振り下ろすが、絵里は加速中に横にステップを踏み左に回避してドンの左腹を全力で斬りつける!!

ズッ!!

ドンは衝撃を受けてよろめいてしまう!
ドンはすぐさま絵里から距離を離す。


絵里「どう?」


ドン「ガキが…」


Jr「ドン!!」


希「きみの相手はウチやで?」


希は家の上からジャンプで降りてきており、空中で氷の魔法をJrに放った!!
Jrは太刀を振りぬいて魔法を防ぐ!


Jr「姑息な女魔法使いがっ!!」


Jrはボウガンを4発乱射する!
希は空中でゆらゆらと動いてボウガンを回避する!


Jr「なっ!?」


希は着地して言う。


希「魔法使いともなれば魔法で空中で体勢少しを変えたりするくらいは簡単やで?」


Jr「なら近接はどうだ!」


Jrはボウガンを足元に放って接近!
希は足を下げてボウガンを回避!
Jrは太刀の突きを放つ!!

希は太刀を、横に動いて避けてステッキを太刀につける。


希「バッシュ!」


打撃の魔法で太刀は横に弾かれる、Jrは体勢が崩れるが、とっさにボウガンを希に放つ!


希「読めてるで?」


希はステッキを横に振り払って、ステッキの軌道上に魔法の壁を張った!


希「リフレクト!」


ボウガンは壁に阻まれ、希はJrに接近してJrの胸にステッキをつける。


Jr「っ!?!?」


希「メガフレア」


希のステッキからは激しい炎が放たれ、Jrは吹っ飛ばされる。


希「魔法使いだからってことで、こんなに近くに来ることは考えてなかったやろ?」


Jrは立ち上がる。


Jr「ただものじゃない…」


ドン「Jr!」


ドンがJrのもとへジャンプでやってくる。


ドン「相手を交換しろ」


Jr「…わかった!」


Jrはそのまま向かってくる絵里に向かう!


絵里「考えたわね…」


ドンは太刀を希に向け、強烈な雷魔法を放った!


ドン「メガサンダー!」


希はとっさに自分の前にステッキを構え、ステッキを両手で押さえてリフレクトを唱え防いだ!


希「ふぅ…魔法には魔法ってことやね…」


Jrは絵里に太刀で強烈な攻撃を放つ!
絵里は盾や回避で防ぐ

Jrはボウガンで絵里の腹部を狙った!
絵里は間一髪回避し、少しジャンプして盾でJrの頭部を殴りつけた!

Jrはよろめく。絵里は着地して足を弾ませる。
Jrは太刀の斬りおろしを放つが、絵里はアクアブルーブーストで加速して駆け抜け、Jrの胸部を斬りつけた!


Jr「ぐあっ!?」


絵里は停止するが、また足を弾ませて走り出す!
絵里は接近していく!


Jr「今度は加速しない!?」


絵里はJrにかなり接近したところで加速!
そのままJrの腹部から頭部にかけてを全力で斬りつけ、Jrは吹っ飛ばされた!


そのころ希はドンを圧倒していた!
希は上位魔法を何度も放ち、ドンを近づけない。


ドン「くっ…こんな子供にっ…」


その時、Jrが飛んできた。
Jrはドサっと落ちる。


ドン「!!」


Jrの頭部にはひどい傷があり、ほとんど瀕死の状態だ。


ドン「っ…」


ドンはJrに向けて緑色のクリスタルを投げつける。
クリスタルがJrにあたった時、Jrの体は光に包まれ、どこかへと飛んで行ってしまった。


希「転送クリスタル!?」


ドン「俺の息子はウォリザードの次期のドンだ。ここで死なせるわけにはいかん」


ドン「俺がきみたち二人を相手する」


絵里「…希!」


絵里は足を弾ませて魔力をまとわせる!
希はステッキを体の前に構えて集中する。するとステッキの先に氷の魔法がたまっていく!


ドンは希に向かって雷魔法を放つが、絵里がアクアブルーブーストで加速して車線上に入り、剣で魔法を弾く!


ドン「っ!?」


絵里は走って接近していく!
ドンは魔法を何度も放つが、絵里は弾き続ける!

絵里はドンに斬りかかるが、ドンは盾で防いで剣を薙ぎ払う!
絵里はそれも盾で防ぐが少しよろめいてしまう!


絵里は少し下がり、剣で盾を打ち付ける。
すると、剣に水色の魔力がまとう!!


ドン「くらえっ!!」


ドンは薙ぎ払いをまた放つ!
絵里は盾で防ぐが、なんと盾が破壊されてしまう!!

希「えりち!いけるで!!」


絵里それを聞いて、無理やり斬りを放つ!


絵里「ディナイブルー!!」


絵里の水色の一閃はドンの剣を砕き、腹部を深く斬りつけた!
絵里は斬りつけると、すぐさま横にステップを踏んで距離を取る。

ドンの視界から絵里が消えると、視線の奥に強烈な魔法を蓄えた希が映った。


ドン「…すまない、Jrよ」


希「ファイナルフリーズ!!!」


希がそう唱えると希のステッキから強烈な氷の魔法が放たれ、ドンを切り裂いた!
希の唱えた氷の魔法は大きな山のように積みあがる。


絵里「上位を越えた最上位魔法…すさまじい威力ね…」


氷が砕け、消滅するとドンが倒れ込み消滅した。

今日はここまでです。
おまけという感じで、現在までで登場した攻撃魔法を一挙公開します!


【有名魔法】
・フレア:炎の魔法
・ウォータ:水の魔法
・サンダー:雷の魔法
・ウィンド:風の魔法
・フリーズ:氷の魔法
・リフレクト:攻撃を防ぐ魔法

・上位になると、それぞれの名前の前に『メガ』がつきます。
ex)メガサンダー

・最上位になると、それぞれの名前の前に『ファイナル』がつきます。
ex)ファイナルフリーズ


【固有魔法】(特定の人物のみ使える魔法)
・ヘヴンストライク(花陽専用):天から風を呼び出して切り裂く魔法。その威力は上位魔法をも凌ぐ。
・闇の魔法(???):闇の魔法を普通は使うことができない。使える者たちはなぜ…?

希「そんなわけで、ウチとえりちは勝利に大きく貢献してなんと死者は0やったんよ。で、働きが認められて前線戦闘隊の幹部になったんやで」


真姫「最上位魔法まで使ってたなんて…」


希「今はもうそんな魔力ないで??」


花陽「すごい!希ちゃんすごいよ!!」


希「まぁ6年もあったし、あれでもまだまだやと思う」


穂乃果「ってことは、穂乃果たちが戦ったドンウォリザードって…」


希「多分、ウチとえりちがその時戦ったJrなんやと思う」


穂乃果「希ちゃん…その時そんなこと…」


希「あの時は、女王様を救うのに専念してほしかったし余計なことは言わないようにって思ったんやで」


ことり「希ちゃん、話の続きそろそろお願いしてもいい??」


希「ええで。脱線しすぎてもなんやしな」


希「さて、オトノキザカでの戦いを終えた3か月後ウチとえりちは女王様に呼ばれたんや…」









のぞえり「失礼します」


女王「二人とも、こちらへ」


女王「あなたたちにお願いがあります」


絵里「お願いですか?」


女王「レンドラスト大陸最西端にある戦力国スクリオーネとオトノキザカが古くからとても友好的であるとは知っていますね?」


希「はい」


女王「今、スクリオーネが謎の獣たちに襲われて、苦戦しています」


希「謎の獣?魔王の手先かなんかやろか??」


絵里「ラシュータでもかなり名の通る戦力国のスクリオーネが苦戦する相手だもの、そうだと考えていいと思うわ」


女王「理解が早くて助かるわ。そして、二人にはこれからスクリオーネに行ってもらいたいの」


絵里「私たちが??」


女王様「スクリオーネから、腕の立つものを派遣してほしいと連絡が来たの」


女王様「おそらく、この国で一番腕が立つのはあなたたち二人。だから呼んだのよ」


希「ウチらが行ってなにか変るんやろか…」

女王様「あなたたちなら変えれると信じているからこそ、スクリオーネは助けを求めてきたのよ?」


女王様「スクリオーネは3か月前の戦いの話を聞いて連絡をしてきたらしいわ」


絵里「そうですか…」


絵里「私たちが必要とされているのなら、行くしかないですね」


希「うん、せやね」


女王様「本当にいいのですか??」


絵里「構いません」


女王様「ありがとうございます。絢瀬さん、東條さん」




こうしてウチとえりちはスクリオーネに派遣されることになった。
向かうまでの移動手段は手配してもらえていた。

スクリオーネの現状について教えてもらえたことは、
・魔物の群を連れる4匹の魔物に襲われている
・その魔物たちはスクリオーネの南にある山にとどまっていて、その山は険しく頂上まで行くのにもある程度の実力者しかたどり着けない。
・4体の魔物たちは定期的に手下の魔物の軍をスクリオーネに送りつける
・4体の魔物は『幻獣』であるということがわかっており、炎の鳥、氷の狼、雷の獣、そしてその3体をも統べる龍の姿をした幻獣がいること。

のぞえりは着いたらすぐに前線に配属されるらしい。





絵里「希、ちょっと希!」


希「ん…」


絵里「もう着くわよ」


目を覚ましたら隣には絵里。馬車の中で寝てしまったようだ。


絵里「見えてきたわ。スクリオーネよ」


窓の外には、大きな城と城下町があった。
着くと、兵が集会をしていたのでそこに連れて行かれる。


兵長「君たちが超人少女たちか?」


絵里「超人少女…」


兵長「私がスクリオーネの兵長だ」


兵長「これからまた幻獣のもとへ戦いを挑みに行く。君たちも同行してくれるか?」


絵里「はい!私は絢瀬絵里です」


希「ウチ、東條希」


兵長「君たちは前線で戦ってくれ。では、行くぞ!」


こうして兵たちは出発した。
絵里の盾は新しいものを使っている。


ギブラ「よう少女たち、俺はギブラだ。一応前線でずっと戦ってきてるもんだ」


ギブラは若い青年だ。


絵里「私は絢瀬絵里、彼女は東條希」


ギブラ「あんたら、強いのか?」


希「向こうの方では幹部やってたで」


ギブラ「そうか…じゃあ幻獣との戦いについて俺が着くまでにできるだけアドバイスしてやる」


ギブラ「まず、幻獣はとても強い。単体でもかなりの強さなのにそれが4体もいるんだ。覚悟した方がいい」


希「詳しい情報を教えてもらえますか?」


ギブラ「炎の鳥の幻獣は戦場を縦横無尽に駆け巡る。そして炎の竜巻を引き起こしてきやがる」


希「なるほど…かなり厄介やね」


ギブラ「氷の狼は素早い動きで駆け回り、力強く正確な攻撃をしてくる。氷のキバを持っていて、それを地面に打ち付けたら地面を這う氷の魔法を放ってくる」


絵里「素早いとは、なかなか厳しいわね」


ギブラ「雷の獣は、二足歩行で結構大きい。拳で攻撃してくるがその攻撃には雷の魔法がまとっていて、一撃の威力はとてつもない」


絵里「私の防御で抑えきれるかしら…」

ギブラ「そして、その3体を統べる龍の幻獣。そいつは今までの戦いで一度しか戦闘に参加していないが、サイズは6m程度だが火炎のブレスで多くの兵があっという間にやられた。まさしく最強の幻獣だよ」


希「最強…」


絵里「なぜそれは幻獣だと分かったのですか?」


ギブラ「スクリオーネにいるとても頭がいい大臣が持つ書物に書いてあったんだ。そこに書いてある幻獣と一致していたため幻獣だと判断している」


ギブラ「幻獣は謎に包まれているが、人に危害は加えないらしいんだがな…」


絵里「なるほど…」


希「それに勝つ…か…」


ギブラ「勝たないと当然スクリオーネはやられるし、もしかしたらスクリオーネ以外の国が次の標的になるかもしれねぇ」


ギブラ「だから俺たちが勝たないといけないんだ」


絵里「…そうですね!絶対に勝ちましょう!」


希「全力で、叩きのめす!」


今日はここまでです。
過去編なので結構サクサクと進めています。申し訳ありません。

山の中腹にやってくると、魔物の群れが襲ってくる!


兵長「各班迎撃せよ!絢瀬と東條は俺の班に来い!」


絵里と希は兵長のいる班に加わって戦闘を開始する!
絵里と希はガンガン魔物を倒していき、スクリオーネ軍はどんどん山を登っていく!


兵士「さすが超人少女たちだ…強い…」


二人の強さは兵の中でもかなり強かった。
山を登っていくと、開けた場所に着く。
山にはある程度の道がある。
どうやらここを登ったらほとんど頂上のようだ。

魔物の群れを大体片づけたのでいったんそこで進軍をやめる。


兵長「二人とも、強いのは本当らしいな」


絵里「いえ…兵長の班にはとても強い方がたくさんいて、私たちも負けてられないです」


兵長「無理しすぎるんじゃないぞ?」


兵士「兵長!!」


兵長「どうした??」


兵士「魔物の軍が迫ってきています!その中には炎の鳥の幻獣が!!」


兵長「来たか……全軍武器を構えろ!!幻獣が来るぞ!ここで仕留めろ!!!」


希「来るで…」


絵里「危なくなったらすぐに呼んでよ?」


希「えりちもきぃつけて」


兵たちは魔物の群れに立ち向かっていく!
炎の鳥は上空から、炎の魔法を放ってくる!


兵長「上からの攻撃に気を付けろ!」


兵たちは炎の鳥の攻撃で大ダメージを受ける者もいる。


希「メガウォータ!!」


希のステッキから放たれる水の上位魔法を炎の鳥はいとも簡単に避け、希に向かって急降下してきた!


希「速っ!?」


希はなんとか回避するが、炎の鳥が攻撃したところにはなかなか大きなへこみができていた。


希「メガウォータ!」


希が地面に立っている炎の鳥にむけて魔法を放つが、炎の鳥は素早く体をひねって避け、高く舞い上がり翼をふるって炎の竜巻を希のまわりに発生させた!


希(あかん!!)


希はとっさに自分のまわりにメガウォータを張り巡らせる!

ズォォォォォォォォォォッ!!

希「かはっ…」


希は炎の竜巻の攻撃を受け、その場に崩れ落ちる。


絵里「希っ!?」


絵里は魔物たちを薙ぎ払って炎の鳥のもとへ行く!


しかし、魔物の群れの間から氷をまとった狼が突っ込んできた!!


絵里「っ!?」


絵里は狼の飛びつきの攻撃を盾で防ぐが吹っ飛んでしまう!
狼をなんとかはねのけるが、希のもとへ行くには狼をなんとかしなければならない。


絵里「氷の狼…幻獣ね」


氷の狼は牙を地面に打ち付ける!


絵里「っ!!」


絵里はとっさにジャンプする!
牙を打ち付けたところから氷の魔法が地面を這うように素早く絵里に向かう!

絵里のジャンプのタイミングはよかったが、氷の魔法は絵里の下に来ると急に真上へ氷が放たれる!
絵里に氷の魔法が直撃し、吹き飛ばされてしまった!


絵里「ぐうっ…」


絵里のもとへ兵長が来る。


兵長「大丈夫か?よく動きを見ろ。幻獣だからといって恐れるな」


兵長は氷の狼の方を向く。


兵長「俺があいつの相手をする。その間にお前は東條のところへ!」


兵長は氷の狼に向かって突っ込む!


絵里「ありがとうございます!」


絵里は魔物を薙ぎ払い、希のもとへたどり着く!


絵里「希!」


希はなんとか戦い続けていた!


希「最初は苦戦したけど、なんとか戦えてるで!」


希「ただ…常に魔力を全開で込め続けているみたいなものだから少し疲れが…」


絵里「私も戦うわ!」


絵里は炎の鳥を向く!
炎の鳥は上空から炎の魔法を放ってくる!

絵里は剣で薙ぎ払ったり、盾で防いだりして希を守る!

希「…」


希は魔力をステッキに込める…


希「メガウォータ!!」


希は魔法を連続で放つ!
炎の鳥は旋回するように飛び、水の魔法の連撃を避ける!
炎の鳥はその中で空中から魔法を放ってくる!
絵里はそれを止め続ける!


希「あたらへん!なんて身軽なんや!」


絵里「空を飛んでるから私じゃ戦えない…」


希「これからあまり得意じゃない魔法を使うから、えりちあとは頼むで」


絵里「ええ!」


希はステッキに魔力を込める…


希「マルチウォータ!!」


希のステッキから強大な水の魔法が複数に分かれて同時に放たれた!
炎の鳥は同時に全方向から来る魔法を避けれず直撃!
炎の鳥はその衝撃から落ちていく。
炎の鳥が体勢を立て直そうとしたとき、絵里は全力で助走をつけて地面を蹴った!
絵里は炎の鳥に飛び込み、盾に剣を打ちつけて魔力をまとわせる!


絵里「ディナイブルー!!」


絵里の一閃は炎の鳥を切り裂く!
炎の鳥は地面に落下。

絵里は着地してから追撃を図ると、自分の正面に炎の渦が発生!


絵里「なっ!?」


絵里は炎の渦の攻撃を喰らって吹き飛ばされる。


炎の鳥はまた飛び立つ!


すると、兵たちの一部が数人一気に吹っ飛ばされる!


希「何!?」


兵長も氷の狼と戦いながらそれを見つめる。


兵長「雷の獣か…」


目線の先には二足歩行で結構大きい雷をまとった獣がいて、不意をつかれた兵たちをなぎ倒していく。


絵里「大変!」


兵長「行くな絢瀬!ここにいるのはスクリオーネの中でも腕利きの者たちだ!おまえは正面の敵と戦え!」


希「うちらはあの炎の鳥を!」


絵里「そうね!もう一度さっきのをやりましょう!」

それから戦闘は続いた。
さすがはスクリオーネの兵、苦戦はするも退かずに戦い続ける!

しかし、そこで戦況を変える出来事が起きる。


絵里「強いわね…」


兵長「ぎりぎりまで戦うのだ!!」


兵長の一言で兵たちもモチベーションを上げる。


しかしその時、上空から強烈な炎の魔法が降ってくる!
兵たちの数人はその魔法を受けて完全に意識を失ってしまう。

その魔法はさらに複数振ってくる!


兵長「全員炎にあたるな!!」


全員はなんとか避ける。
落ちたところは大きなくぼみができている。


希「なんて魔力…」


絵里「上から何かが…」


上空から凄まじい速さで何かが落下してきて魔物の群れの中心に落ちる。


ズゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!


土煙が起きる。
その衝撃で雑魚の魔物は全滅したようだ。


兵長「常に集中しろ!!」


兵長「ついに出やがったか…」


すると、強い風が土煙の中から吹いてそれと共に土煙は完全になくなる。


希「これが…」


絵里「龍の幻獣…!!」


姿を現したのは大きな龍の幻獣。
体は赤みがかかった黒ベースの鱗で包まれており、背には大きな翼と大きなしっぽ。

龍の幻獣は地面をも揺らすような咆哮でを放つ!


絵里「っ!?」


希「なんて咆哮なんや!?」


龍の幻獣のまわりにほかの幻獣が集まる。


兵長「…全員!ここが勝負の時だ!!勝つぞ!!!」


希「勝つで!!」


絵里「はぁぁぁぁっ!!!」


兵たちは幻獣に向かって攻めていった。

今日はここまでです。
書いている自分もかなり舞い上がりながら書いています。
気づいている方もいるかもしれませんが、過去の希は花陽をも凌ぐ魔法の使い手です。
過去の絵里も希の強さを尊敬しています。
では現在の希に何があったのか?
このころの二人は14歳なんですよね……
複雑な戦闘の描写を上手に書けませんが伝わっているでしょうか…
ですが、みなさんの反応の言葉を見ながらニヤニヤしていますww
過去編全力で書いていきますので、楽しみにしていてくださいね!

絵里「っ!!」


絵里はベッドの上で目を覚ます。


絵里「いっつ…」


体の節々が痛い。体に包帯が巻かれている部位もある。


絵里「えっ…?」


兵長「起きたか」


絵里「兵長…」


兵長「何が何だかわかっていないだろう」


絵里「兵長…腕が…」


兵長の腕にはギプスが巻かれており、どうやら骨折したようだ。


兵長「後で治してもらえるさ。今、医師や魔法使いたちは傷ついた兵たちの治療で何日も寝れていないからね…」


絵里「あの…これは一体…」


兵長「…あの後、われらはあの幻獣たちにあっけなくやられた。4日ほど前のことだ」


絵里「4っ…!?」


兵長「私たちに攻撃をした後幻獣たちはなぜか帰って行ったから最悪の事態にはならなかったが、被害は大きい」


絵里「…4日も私は寝ていたんですか?」


兵長「そうだ。君と東條は特に傷が深かったからな…」


絵里「希……!!希は!?どこに!?」


兵長「昨日目が覚めた。今は治療を手伝っているよ」


絵里「よ、よかった…」


兵長「…今回の戦いで、私たちは力をつける必要があるとわかった。長い戦いになるぞ」


絵里「…はい!」


希「…」


希は部屋の外で話を聞いていた。


希「…もっと、力を」


それから、1年半が経過した。

希と絵里は副兵士長にまで出世していた。


スクリオーネの幹部、副兵士長、兵士長と大臣数人が集まって会議をしていた。


大臣A「一年半戦い続けて、倒せた幻獣は0。われらが軍の損失は回を重ねるごとに増えるばかり」


大臣A「確かに君たちは力をつけていっているが、まだ駄目だということだ」


大臣は3人、副兵士長には絵里、希、ギブラが就いており、兵士長は変わっていない。


希「いろんなことはしてきたけど倒せないんよね…」


大臣B「そこでだ、大臣Cが興味深い書物を発見した」


ギブラ「スクリオーネ一番の物知りのCさんが?」


絵里「興味深い書物ですか…」


大臣C「そうじゃ。幻獣に勝つ可能性が出てきたのじゃよ」


兵長「ほう…」


大臣C「君らは『召喚師』というのを知っているかの?」


希「聞いたことある、昔本で読んだで」


大臣C「その『召喚師』のことがこの古い書物に書いてあったのじゃ」


大臣C「…そちらの三人ははて?という感じの顔をしておるから説明するがのう?」


大臣C「召喚師とは幻獣を呼び出して戦う職業のことじゃ。強大な魔力を持つ者が特殊な魔法を幻獣に放ち、心を通わせることに成功すれば、強大な魔力と引き換えに召喚師になることができるのだ」


絵里「幻獣と心を通わせて戦う…今のスクリオーネには必要な存在ですね」


大臣C「じゃがの、さっき言った通り強大な魔力を持つ者が特殊な魔法を放たなければならぬのだ」


大臣C「…そこでじゃ」


大臣C「東條副兵士長、おぬしに召喚師になってもらいたいのだ」


希「…そんな気はしとった」


ギブラ「いいんじゃねぇか?東條ほどの魔法使いならできそうだろ!」


絵里「私もいいと思うわ、現状一番適任なのは希だもの」


兵長「…だが大臣C、そんなに深刻そうに頼むってことは東條に対してマイナスなことがあるってことじゃないのか?」


大臣C「そうじゃ。召喚師が特殊な魔法を放って幻獣と心を通わせた瞬間に、魔法使いとしての大きな魔力はほとんどなくなる」


絵里「えっ!?ということは…」


希「ウチの魔力がなくなる…?」


大臣C「魔法使いとしての、魔力がなくなる。潜在魔力は変わらないんじゃ」

大臣C「簡単に言うと攻撃魔法を今までと同じ威力で放てなくなるんじゃ」


絵里「そんな!希は今まですごく努力して魔力をつけて強くなったのに、そんなことしたら…」


ギブラ「俺も賛成できないっす。東條の魔法と魔法を使った絢瀬との連携はこの兵団に必要不可欠なんすよ?」


ギブラ「兵長はどう思うんすか!?」


兵長「俺は東條の判断に任せようと思っている」


希「…」


絵里「希…?」


希「…今のスクリオーネの力じゃあ幻獣四体には絶対勝てない」


希「それなら、ウチが希望にならんとあかん」


絵里「の、のぞみ…」


希「ウチ…私、やります。召喚師になります」


大臣C「そういってくれて助かるぞい東條副兵士長」


大臣C「さっそく訓練に入ってもらうがいいかの?」


希「はい」


兵長「東條」


希「は、はい?」


兵長「本当にいいのか?」


希「…はい!」


ギブラ「東條…めっちゃかっこいいぜ…」


絵里「…練習、私も付き合うわ」


希「えりちは自分の訓練をして、ウチは一人でできる」


絵里「希…」


こうして、希の召喚師になるための訓練が始まった。
召喚師の特殊な魔法を使えるようになるまで基本は1週間必要だ。


年末年始多忙が続くため投下できないかもしれません…

それでもいいよという方は来年もよろしくお願いします!

希が修行を初めて1日が経過したとき、炎の鳥が魔物を引き連れてスクリオーネに直接攻めてきた。


大臣C「東條副兵士長」


希「はぁ…はぁ……。あ、はい」


大臣C「大丈夫かの?かなり無茶な魔翌力の使い方をしているけれども」


希「大丈夫です!結構つかめてきてます!」


大臣C「そうかそうか」


希「それで、どうしたんですか?」


大臣C「おおそうじゃったそうじゃった。炎の鳥がスクリオーネに魔物を引き連れて攻めてきたのじゃよ」


希「えぇっ!?」


希「待っててください!今から準備します!」


大臣C「そこで、絢瀬副兵士長からの伝言があるんじゃよ」


希「えりちから…?」


大臣C「『希には何が何でも修行を続けさせてください。私たちを信じて』、じゃと」


希「えりち…」


大臣C「そういうことじゃ。おぬしはここで続けておれ」


大臣C「ここは城の地下。そう簡単に敵に潜入されることはない」


希「…わかりました!!」


大臣C「それとなにやら今回はこれからのことを見越して絢瀬副兵士長が隊を率いて戦うらしいぞい」


希「えりちが率いて戦う……これはすぐさま参加したいやん」


希「絶対にあと2日で習得してみせる!!」


大臣C(東條ほどの魔翌力と学習能力があればもしかしたら本当に3日で習得して今うかもしれんな)





そして2日が経過した。
絵里が率いる隊はみごとに戦い続けており炎の鳥を食い止めていた。


絵里「戦い続けるのよ!互いに協力し合って敵を薙ぎ払いなさい!」


ギブラ「絢瀬!炎の鳥がまたやってきた!」


絵里「休憩終了ってわけね…」


絵里「全軍!炎の鳥を全力で食い止めるのよ!!」


希「えりち!!!」


兵長「おや、結構早いな」


希が隊の中に加わった。


絵里「希…」


希「待たせてごめん!習得できたで!!」


絵里「3日で習得なんてさすが希ね!じゃあ下がってて!今食い止めるわ!」


希「大丈夫や!特殊な魔法を幻獣に放って心を通わせて本当に召喚師になるまで魔翌力は残る!」


絵里「魔法使いとしての最後の戦いってことね?」


希「そうなるで」


ギブラ「よっしゃ!なら絶対勝ちましょ!!」


兵長「炎の鳥を絶対に倒すぞ!」


兵士「オーーーーッ!!!!」


炎の鳥は滑空してくる!!


希「マルチウォータ!!」


希の水魔法を炎の鳥は旋回して回避する!
絵里はタイミングよくジャンプして炎の鳥に急接近!炎の鳥を斬りおろして撃ち落とした!


兵長は二人が戦いに専念できるように周りの魔物を片付けている、ギブラもそれに続いている。


希「えりち!ちょっとお願い!!」


希はそう言ってステッキを構えて魔翌力を込め続ける。


絵里「了解!」


絵里は落ちた炎の鳥のもとへ行く!
炎の鳥は連続で炎魔法を使ってくるが絵里はガンガン回避して炎の鳥を斬りつける!
炎の鳥は飛ぼうとして上昇するが、絵里はアクアブルーブーストで助走して最後の一歩でジャンプ!
それにより高く速いジャンプに成功した!!
絵里は盾に剣を打ち付けて魔翌力を込める!!


絵里「ディナイブルー!!!!!」


絵里はそのまま強烈な斬りを放って炎の鳥の体勢を空中で崩した!!!

希「いくでえりち!!!」


希「ファイナルフリーズ!!!」


希の最上位魔法が氷の山を作らせて炎の鳥を切り裂く!
希は続いて絵里の剣めがけて氷の魔法を放った!
それと同時に氷の山は砕かれる。

絵里は着地して盾に剣を打ち付ける!
その後希の氷の魔法を絵里の剣にまとわせる!!!


炎の鳥はなんとか体勢を直して炎の竜巻を絵里に向けて発生させる!!

しかし絵里は、押し固めた強力な氷の魔法と自分の強力な魔翌力がこもった剣で炎の竜巻を薙ぎ払う!


絵里(相手はかなり弱ってる!いける!!!)


絵里「これで決めるわ!!!」


絵里&希「硝子の花園!!!!!」


絵里は落下してくる炎の鳥をその剣で一閃。
剣を振ったところには強力な氷の魔法が発生して対象を斬りつける!!
炎の鳥は吹っ飛ばされる。空中にはまだ氷の魔法が発生し続けており、かなり透明で周りを映し出している。
まるで硝子のようだった。


絵里「希!」


希はステッキの先から特殊な魔法を倒れている炎の鳥めがけて放つ!!
特殊な魔法は炎の鳥にあたって、包み込む!

すると希の意識はぷっつりと切れて、目の前には暗い世界が広がっていた。


希「ここは…」


すると目の前に炎の鳥が姿を現した。
周りは暗いが見える。


炎の鳥「ありがとう、あなたのおかげで正気に戻れました」


希「正気?どういうことなん?ここは…?」


炎の鳥「ここはあなたの精神の中です」


希「心を通わせている最中ってところやろうか…」


炎の鳥「その通りです。まず自己紹介からしますね?私の名は『プラム』です」


希「うち、東條希!プラム、さっき正気に戻ったって言ってたけどどういうこと?」


プラム「今スクリオーネを攻めている幻獣たちは、みな魔王に操られています」


希「魔王ってはるか昔に復活したあの魔王?」


プラム「えぇ、そうです。そして希、お願いがあります」


希「お願い?」


プラム「ほかの幻獣たちとも心を通わせて正気に戻してあげてください」


希「うん!わかった!!!」

絵里「あの炎の鳥…プラムがそう言っていたのね?」


希「うん、本当はみんな優しいって」


兵長「これからの目的が変わったな、幻獣の討伐ではなく、幻獣を正気に戻すことが目的となる」


希「あの氷の狼の名前は『アルファング』」


希「雷の獣は『ヒュベリガル』」


希「そして龍の幻獣の名前は『バハムート』」


絵里「アルファングにヒュベリガル、そしてバハムートね」


兵長「よし!全兵に伝えろ、明日明朝に幻獣のもとへ戦闘に行く!!」



宿舎の二人の部屋にて…


絵里「ねぇ希」


希「んー?」


絵里「本当に、魔翌力がなくなったの?」


希「そうっぽいで、なんていうのかな…魔法使いの時にはあった内側からこみあげる魔翌力がなくなった感じ」


絵里「そう…」


希「そんな暗い顔しないでえりち!一緒には戦えるんだから」


絵里「そうよね…うん!明日頑張りましょう!」




こうして、スクリオーネの兵たちはアルファングを希の召喚獣にすることに成功した。
希も戦いを重ねるごとに召喚に慣れてきていた。

そんなとき事件が起きた。

ヒュベリガルを正気に戻そうと戦っていたときに兵長が重傷を負ってしまった。
なんとかヒュベリガルを希の召喚獣にできたが兵全体へのダメージは大きなものだった。


絵里「兵長…」


兵長は目を覚まさない。


医者「これは目を覚ますか覚まさないかもわからない。もし覚ましたとしても、もう一度戦場へは戻れないだろう」


絵里「そんな…」


希「……えりち、兵長の分まで頑張るしかないよ!あと一体やで!!」


ギブラ「あぁ、ここでこうやっていたら兵長に怒られちまうぜ」


絵里「…そうね。絶対にやりきるわよ!」





新年あけましたね、頑張って書き続けます。

ついに幻獣がしゃべったので性別について追記しておきます。
そちらのほうがイメージしやすいので!


プラム→♀
アルファング→♂
ヒュベリガル→♂
バハムート→♀

です!

軍は魔物をガンガン倒していき、前回バハムートと戦闘した場所までたどり着いた。


希「…たぶん来る」


絵里「えぇ、全軍警戒!!」


すると空から翼をふるう音がする。
そのまま上空から龍の幻獣、バハムートが地に降り立った。


絵里「あっちもここで勝負をつけたいみたいね」


希「最後や!全力で行くで!」


バハムートが咆哮を放つとどこからか魔物たちが押し寄せる!


ギブラ「前はこの咆哮でめっちゃビビったが今は大丈夫だな!」


希「見たところ、大丈夫そうなのはうちとえりちとギブラだけみたい」


絵里「なら……私とギブラでバハムートの相手をするわ!ほかのみんなは雑魚の処理をお願い!希は召喚を!」


そう言わると3人以外は散らばった。
希は少し下がる。


絵里「さて、行きましょうか!!」


絵里は剣と盾を、希は素手(魔法使い用のステッキはもう使えない)だが、ギブラは槍を構える。
バハムートは強力な火炎のブレスを放つ!
希にむけて放たれたが絵里がそれを盾で防ぐ!!


絵里「重たいっ…」


しかし防ぐことにはなんとか成功したようだ。


希は地面に指で特殊な魔方陣を描き、プラムを召喚した!
プラムはブレスをよけながら飛び、炎の竜巻を放つ!
しかしバハムートはすこしのけぞる程度だ。
絵里は接近して斬ろうとするが、バハムートの尻尾が絵里に振り下ろされる!
絵里はなんとか避けるが、尻尾はまたすぐに絵里に向かってきて絵里は吹っ飛ばされた!

ギブラも苦戦しているようだ!

希もプラムが傷つけばすぐにプラムを召喚から解いて戻らせアルファング、ヒュベリガルと順番に召喚していく。
絵里とギブラも全力で戦い続ける!
苦戦を強いられるが、バハムートにダメージは与えられていた。

雑魚は止まらず湧いてきている。


希「えりち!ギブラ!!」


希「プラム以外の2体もいっせいに召喚するから、二人も一緒に攻撃を!!プラムがバハムートがかなり弱ってるって言っとる!!!」


絵里「わかった!」


ギブラ「了解!!!」


希はアルファングとヒュベリガルを召喚する!
そのまま既にいたプラムと召喚されたアルファング、ヒュベリガルはバハムートに突っ込む!
絵里とギブラもともに突っ込む!

バハムートは大きな咆哮を放ち、火炎ブレスを連続で放つ!
しかし召喚獣と2人はひるまずに直進し、全員で攻撃を放った!
バハムートは大きくひるみ、たまらず上空へ飛ぶ。

希の召喚獣たちは、希の魔翌力切れなのか空中に発生した魔方陣の中へと消えていった。


バハムートは上空から滑空して絵里に尻尾攻撃を放った!
絵里は疲れからか立ち上がれなかった!


絵里「っ…」


当たりそうなとき、希が突っ込んできて絵里を突き飛ばして避けさせる!


絵里「のぞーー


ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥンン!!!!!!


バハムートの尻尾攻撃は放たれた!
絵里はぐっと剣を握り膝をパシッと叩いてバハムートの懐に入り込んだ!
剣で盾を打ち付けて、ディナイブルーを放つ!
斬りつけると、また盾を打ち付けてディナイブルー!
最後はディナイブルーで突きを放つ!!!

バハムートはその場に崩れ落ちる。


希はなんとか体を起こして、バハムートへ特殊な魔法を放ち崩れ落ちた。


絵里「希っ!!!」






希「…!」


バハムート「目が覚めましたか?」


希「ここは精神世界…」


周りにはほかの幻獣たちもいた。


バハムート「あなたがたには本当に礼を言います。ありがとう」


希「えへへ…バハムートってメスだったんやね…」


バハムート「あなたは急激に召喚師になったので、魔法使いとしての魔翌力の残りが召喚師の力の後押しをしていました。だから召喚獣たちを簡単に呼び出せた」


バハムート「でも、それもここまで。次に目を覚ますころには魔法使いとしての魔翌力は本当になくなるでしょう」


希「わかったで…。あなたたちは?」


バハムート「私たちはマスター希の召喚獣、あなたが呼び出されたのならしもべとなり戦います」


バハムート「それにはそれ相応の技術が要りますが…」


希「うん!頼りにしてる!」


バハムート「…本当に申し訳ありませんでした、そしてありがとう。そうスクリオーネの兵たちにお伝えください」


希「うん!みんな元気で!」




こうして希は精神世界でも意識を失った。

目を覚ますとそこはスクリオーネの医務室。
起き上がると目の前には絵里がいた。


絵里「起きたのね」


希「うん、みんなに伝言たくさんあるんやで??」


絵里「よかった…希…グスッ…」


希「えりち…泣かないでよ~」


絵里「のぞみぃぃぃぃぃぃ」



こうして意識を取り戻した希は歓迎され宴が行われた。
兵長も希より先に目を覚ましていた。
そして、宴から2日後…


ギブラ「どうしたんすかねぇ?副兵士長を玉座の間に集めるだなんて」


3人が玉座の間に入ると、王と兵士長がいた。


王「聞いてくれ3人とも」


王「たった今、オトノキザカの女王と会談を終えて帰ってきたところだ」


王「そこで決まったことがある」


王「…東條希の副兵士長を降板する」


絵里「えっ!?」


王「それとともに、東條希はオトノキザカへの帰還が決定した」


絵里「それってどういう!?」


王「大臣から聞いたが、召喚師になるには魔法使いの力を失わなければいけないらしいな」


ギブラ「そうっすけど…」


王「東條希が副兵士長に就いた段階ではまだ魔法使いだった。魔法使いとしての力を認められて副兵士長になったのだ」


希「…」


王「そして、東條希は召喚師としてもまだ未熟だ」


ギブラ「それは違いますよ!東條は召喚獣を呼び出して立派に戦ってくれた!」


王「…まだ、できるのか?」


希「……」


絵里「の、希?」


希「その時のうちは魔法使いの力の残りの影響で魔翌力をつかえただけで、今はもうできません。満足に召喚もできません」


ギブラ「っ…」

名前欄に何も記入しないで投下していましたwwwww
申し訳ない…
>>766からここまでちゃんと主です

sagaが入ってないのでかなり変な字になっているところもありますね…
気を付けていきます

希「戦力増加のために派遣されたのに、こんなじゃスクリオーネにいる意味がない…」


希「……わかりました。オトノキザカに戻ります」


絵里「希…」


希「体もかなりボロボロやし、休めるにはもってこいのタイミングや」


絵里「そ、それなら私もオトノキに!」


兵士長「絢瀬には、これから兵士長をやってもらいたい」


絵里「…兵士長!?」


兵士長「私はもう戦えない。だから次の兵士長が必要だ」


兵士長「バハムートとの戦いの話を聞いた。次の兵士長は君しかいない。みな君を待っているんだ」


絵里「けど…」


希「えりちは兵士長をやって。えりちにしかできないことやで?やらないとあかん」


絵里「でも…それでも私は!!」


希「えりち!!」


希「…うちが残っても足手まといになるだけやし、えりちはここを離れちゃだめや」


希「わかるやろ?」


絵里「っ…」


王「話は済んだな?移動手段はもう手配してある。準備しなさい」


希「はい」


希「…えりち、ずっとありがとう。たまに遊びに来るね!」


絵里「…うん」






希「馬車に荷物載せてっと…」


希「…さて、いこっかな」


絵里「希!!」


希「えりち~、お見送り来てくれたんやね?来てくれないとどうしようかと…」


絵里「これ、大臣から希に」


絵里は希に腕輪を渡す。


絵里「これを腕にはめて魔力を込めればタロットカードが生成されるって」

希は腕にはめて魔力を込めてみる。
すると手元にカードが生成された!


絵里「それ、大臣Cの宝物らしいわ。なんか女神様が作ったとか…。占い好きの東條に渡してって」


希「すごくうれしい!…あっ」


希「出たカード、旅立ちにはいいカードやね!」


絵里「…さみしくなるわ」


希「うちも」


絵里「さっき、遊びに来るって言ったでしょ?」


希「うん」


絵里「来ないで」


希「えっ!?」


絵里「次にスクリオーネに来るときには、ちゃんと戦えるようになってから来て」


希「…うん!わかった!!」


絵里「それで、スクリオーネがピンチなら尚更よ?兵士長として待ってる。副兵士長の座は開けておくから」


希「頑張って力つける!約束やで!」


絵里「ええ!約束!!」




こうして希はオトノキザカに戻っていった。













凛「いい話だにゃぁぁぁ」


真姫「あの兵長さんへのイメージすごく変わったわね」


希「そこからオトノキザカに戻って占い屋を開いたり、女王様とそれで仲良くなったり、トレーニングしたりしてた」


希「そこで、占いで急にμ'sについて出てあれよあれよと流されていったんよ」


にこ「…壮絶な過去ね」


希「そう、これがうちの召喚師の理由」

希「そして、この話をしたうえでみんなにお願いしたいんや」


希「一緒にスクリオーネに行ってえりちを手伝いたい!」


希「今、スクリオーネは幻獣に襲われとる、あの時と同じように…」


希「えりちもどこか余裕がなさげだった。だから大変なんだと思う」


海未「なるほど…」


希「だから、お願い!!μ'sの力が必要なんや!!」


穂乃果「顔をあげて希ちゃん」


穂乃果「みんな、答えは一つだよね?」


みな微笑む。


希「みんな…っ」


穂乃果「スクリオーネに行って、助けよう!今回がまた魔王の仕業だとしたらなおさらだよ!!」


ことり「行こう!!」


希「ありがとう…」


穂乃果「よーし!!!それじゃあ今すぐに、スクリオーネ向けてレッツゴーッ!!!」


海未「その前にやることはたくさんあります」


穂乃果「あっ…うん…」


真姫「締まらないわね…」


にこ「穂乃果らしいわね。ほら希、涙拭いて!行くわよ!」


希「…あったりまえやで!!」


#24【召喚師の理由】end...

次回のラブライブ!


#25【プライド】

よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
過去編書き終えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
長く待たせてしまってごめんなさい…
約2か月の過去編でした。すげぇなげぇ
このスレが立ったのは2014年です。もう1年半くらい経ちましたが、作品内では1か月と1週間半くらいしか進んでいません。
ちょうど一年前はことり編でサイドストーリーやってました。

ってことでサイドストーリーを久しぶりにやっていきます。
内容は海未の言っていた『たくさんあるやること』についてです。

それでは行ってみましょう↓

サイドストーリー
Side#4【今回はみんなでお買い物!】


穂乃果の傷を完治させ、スクリオーネに行くために必要なものを買いに来たμ's一行。


穂乃果「穂乃果の剣を買わないと!!」


にこ「それは、凛がもらった鍛冶屋に申し出れるチケットを使えばいいでしょ?…って何回言えば分るのよあんたは!!」


穂乃果「ひぃぃぃぃっ!!にこちゃん怖いっ!!」


海未「では先に必要な道具や、私の矢など買っておきましょう。無駄使いは禁止です!」






ことり「一通り物は買えたね!衣装の布も買えたし!」


花陽「だねぇ。ライブしたいなぁ」


海未「では、最後に穂乃果の武器を作ってもらいに行きましょう!」





にこ「多分ここよ」


全員はそれっぽい鍛冶屋に入る。


鍛冶師「おうおう、優勝者二人目か?」


希「…やっぱりえりちが作ってもらったんやね」


穂乃果「はい、武器を作ってほしいんです!この剣なんですけど…」


穂乃果は折れたフェアリー・エフェクトを渡す。


鍛冶師「うぉぉぉ…ひでぇなこりゃあ」


鍛冶師「でも、大丈夫だまかせとけ」


鍛冶師は全員を連れて奥へ進む。


鍛冶師「まず、この剣の話をするぜ?」


鍛冶師「こいつはどこで手に入れた?」


穂乃果「それはマイルズに代々伝わる剣みたいで…」


鍛冶師「代々伝わる剣か…だから…」


真姫「…つまりどういうことよ」


鍛冶師「この剣の鍔の部分についてるこの石、わかるだろ?」


穂乃果「はい、濃い赤の石です」


鍛冶師「これは、レッドクリスタルだ」

にこ「レッッッ!?!?!?」


鍛冶師「正確にはこの赤い石の一部にレッドクリスタルが使われてる。俺ほどの実力者なら見分けは簡単だ」


鍛冶師「でも少し混ざってる程度だがな、この剣は多分かなり昔に打たれた剣だ」


海未「そうなのですか?ことり」


ことり「そうかも…代々伝わってるって村長さんが言ってたから」


花陽「すごいですね…」


鍛冶師「でももうこの剣は死んでる。少なくとも100年は前にな」


凛「死…」


鍛冶師「だからあんたは死んだ剣を使ってたわけだ」


穂乃果「…」


鍛冶師「でもこの剣はすげぇ剣だぞ」


穂乃果「えっ?」


鍛冶師「この剣はボロボロの状態でもなお切れ味がよかったんだ。それは使ってたあんたが一番わかってるはずさ」


穂乃果「はい。この剣すごく使いやすくて、そしてなんだか暖かかったんです」


鍛冶師「そいつはあれだ。打ったやつがそういう気持ちを込めて打ったってとこだ」


希「マイルズを守るために、って思いなのかもしれんね」


鍛冶師「とまぁここまででいいだろ。じゃあ打ち直すぜ?」


鍛冶師「簡単に言うと、これからこの剣…名前は?」


穂乃果「フェアリー・エフェクトです!」


鍛冶師「そのフェアリー・エフェクトをこれから生まれ変わらせる。基盤はそのままでな」


穂乃果「生き返る…」


鍛冶師「そんじゃ打つぜ!!!」


カァン!!カァン!!


海未「まぶしくて見えませんね…」


カァン!!カァン!!キィィィィィィィィン


真姫「なんか光強くなってるわよ!?」


鍛冶師「うおっ!?うぉぉぉぉぉぉっ!??!?」


光が最大まで大きくなった後、徐々になくなっていく。

光が小さくなると、水桶の中に光に包まれたものがあった。


鍛冶師「こりゃすげぇや…」


鍛冶師「おい、あんた!こいつを引き抜け!魔力こめながらな?それで完成だ」


穂乃果「き、緊張する…」


穂乃果は光に包まれたものをつかみ、魔力を込めながら一気に引き上げる!!


ズォォォォォォォォォォッ!!!!!


そして、ものをふるうと包んでいた光は弾け剣が現れた。


穂乃果「フェアリー・エフェクト…?いや、ちがう…」


鍛冶師「フェアリー・エフェクトに溜まっていたあんたの魔力が解放されて光を放った」


鍛冶師「その剣の名は『フェアリー・サンシャイン』。生まれ変わったフェアリー・エフェクトだ!!」


凛「すごいにゃ!!!かっこいい!!!!」


穂乃果「…フェアリー・サンシャイン」


海未「みているだけで斬られそうな感じがしますね」


ことり「でも、暖かいね」


穂乃果「うん…すごくあったかい」


鍛冶師「そいつを打ち直すには上質なブルークリスタルをたくさん使った」


にこ「上質なブルークリスタル…とんでもなく高額よ…」


真姫「こんな時にお金の話しない」


にこ「はいっ」


鍛冶師「でもそれだけじゃねえぞ?」


鍛冶師「実は刀身打ち直す時にに、ブルークリスタルに加えて、一般の鍛冶で使える限界の量のレッドクリスタルを使った」


鍛冶師「世界のルールで、特例を除いた鍛冶で使えるレッドクリスタルの量は決まってるんだ。できれば全部レッド使いたかったけどな」


穂乃果「レッド!?」


鍛冶師「あぁ、そいつは俺が打ってきた中でもかなり良い剣だ!大切にしろよ?」


穂乃果「はい!!本当にありがとうございます!!でも…なんで貴重なレッドを…?」


鍛冶師「ははは!本当はつかわねぇって決めてるんだぜ?なんせめっちゃ貴重だからよ。でも、あんたらの活躍とその剣に心打たれたってわけよ!」


にこ「アバウトね…って、活躍?」


鍛冶師「あぁ、あんたらμ'sだろ?結構話に聞くんだ!そいつで世界救ってくれよ!」


にこ「私たち…有名人なのね…」

穂乃果「はい!頑張ります!!」


海未「これで戦力も増えましたね!」


希「スクリオーネに向けて、世界を救うのに向けて大きな一歩やね!」


穂乃果「よーっし!!次こそは、スクリオーネにレッツゴー!!」


みんな「おーっ!!!」


Side#4【今回はみんなでお買い物!】 end...

それでは今日はここまでです!
感想やら質問やらガンガンお待ちしてます!

現在のレベル

穂乃果Lv44
海未Lv47
真姫Lv44
希Lv48
花陽Lv46
にこLv47
ことりLv47
凛Lv47

μ'sは全員3ずつレベルが上がっていて、大会に出た3人だけ4上がっています。




ちなみに絵里のレベルは52となります。

#25【プライド】


午後にクロスシーラを出て、深夜にレンドラストで最も西にある国スクリオーネまで到着した一向。
基本夜だったので敵も強く、経験(値)も積めた。
スクリオーネは戦力国といわれるだけあって城下町は小さく、奥にある城やそこにあるであろう訓練用敷地の方がはるかに大きい。


希「このスクリオーネに住むことができるのは、兵たちの親族に限られるんよ」


穂乃果「へぇ~…でもこんな小さな城下町にたくさんの兵士さんの家族が?…」


希「多くの親族は故郷におるよ?でも、スクリオーネに来てでも家族と一緒に居たい!っておうちは来るん」


凛「希ちゃん…とりあえず凛もうボロボロにゃ…」


花陽「私も魔力切れです…」


希「じゃあ宿屋泊まろか?」


宿屋に移動…


宿屋店主「ようこそ旅の方、こんな夜更け…に…」


店主「希ちゃん!?どうしたのいきなり!?帰ってきたんだね!!いやぁ~成長しちゃって…」


希「店主さんお久しぶり~。一泊したいんやけど、8人でいくらやっけ?一人20G?」


店主「希ちゃんからお金はもらえないよ!そっちの方たちもだよ!希ちゃんの知り合いからもお金はもらえません」


希「ありがと!」


μ's「ありがとうございます!」


μ'sたちは疲れからかお風呂に入ってご飯を食べてすぐに寝てしまった。




翌朝


カァーンカァーンカァーン!!


鐘が鳴り響く音のせいでμ'sはみんな目を覚ます。


にこ「朝からうるさいわねぇ…」


主人「これから緊急の朝礼が始まる。みんなにも来てほしいんだ」


μ'sが外に出ると街の住人はもう並んでいた。
μ'sも並ぶ。

列の前には兵士が5人程度いて、その中で一番偉いであろう兵士が一日前に出て話し出す。


兵士「現在、スクリオーネは幻獣の影響でかなり厳しい状況だ。兵も半分は傷ついて動けない状態にいる」


兵士「最悪、この街からの移住も考えられます。そこを理解しておいてください」


そういって朝礼は終わった。街の人たちはざわつきながら戻っていった。

穂乃果「最悪…か…」


すると一人の男性がμ'sのもとへ来る。


男性「東條」


その男性の方へμ'sみんなが振り向く。


希「兵長っ…」


真姫「兵長ってことは…希が副兵士長の時の兵長?」


元兵長「今は元兵長だ」


元兵長「東條、帰ってたんだな?そっちの人たちは?」


希「えっと…」


元兵長「あ、待て。長いか…?」


希「た、多少は」


元兵長「ならみんなでうちに来てくれ」


こうしてμ'sは元兵長の家へ招待された。
家について、希は自分たちμ'sのことを話し出した。

今回も面白かった、スクリオーネ編は大長編になりそうな感じだな、楽しみ

今まで合体技はにこまきの『ずるいよ、Magneticpower』のぞえりの『硝子の花園』とデュオ曲だったけど、printemps、liliywhite、BiBiのユニット合体技、つまり3人以上で構成される合体技は出ますか?

>>790

はい!物語が進むにつれて出していきたいです!!
早めにだそっかな?って思ったんですけど、ユニットの曲名での技ってなかなか選びにくかったので渋っていましたw

海未と穂乃果のラブアロースプラッシュや、真姫とにこの踊り子の舞といったこの作品の技や特技の合体技も出していきます!

元兵長「そうなのか…」


元兵長「μ'sの名は聞いてはいたがまさかそこに東條がいるとはな」


穂乃果「希ちゃんから希ちゃんがここにいたころの話も聞きました」


元兵長「そうか、なら話をする必要もないな」


元兵長「それで、なぜここに?」


希「スクリオーネを助けに来たんです。でも昨日はみんなとても疲れていたので宿に泊まったんです」


元兵長「スクリオーネを助けにってことは、幻獣との戦いに参加するってことか?」


希「そうです」


元兵長「…東條、そしてμ's。この戦いには参加しない方がいい」


希「えっ…」


???「おっ!?」


声の方を向くと、扉を開けて立っている男性がいた。


???「おぉ!!東條!!帰ってたんだな!!」


希「なんであなたも…」


凛「だ、誰にゃ?」


元兵長「彼はギブラ、知ってるか?」


ことり「彼がギブラさん!?でも、彼は…」


元兵長「彼は大怪我を負ってな、肩に傷を負ってな。日常生活はできるが戦いに行くまでには回復していない」


ギブラ「えっ?ちょ兵長!東條だけでなくほかの女の子たちを家に連れ込んーー


元兵長は手元にあった木の皿をギブラの眼前めがけて投げつけた。


ギブラ「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!鼻が!!鼻が!!!!」







ギブラ「へぇ~…東條があのμ'sが」


ギブラ「で、スクリオーネを助けに来たと兵長に言ったら兵長が駄目って言ったと」


元兵長「俺はもう兵長じゃないと何度言えば…」


真姫「聞いてもいいかしら?どうしてだめなわけ?」


元兵長「…絢瀬は今兵長として孤独に戦い続けている。そして、東條が帰ってくるのを待っていたんだ」


穂乃果「絵里ちゃん…」

元兵長「しかし東條はμ'sとして活動した。それを知った絢瀬は…おそらくかなりショックを受けたと思うぞ」


元兵長「クロスシーラから帰ってきた絢瀬は、とても寂しそうな顔をしていた」


元兵長「確かに幻獣の猛威も原因ではあるが…」


希「えりち…」


穂乃果「…」


穂乃果「絵里ちゃんは、クロスシーラの決勝で絵里ちゃんと戦ってる時に『私がμ'sの一人だったとしても入ることはできない』って言ってた。」


穂乃果「しかも、『いくらμ'sに必要だったとしても入れないものは仕方ないじゃない』って言ってたの」


花陽「絢瀬さん…」


穂乃果「でもね?その時の絵里ちゃん、少し寂しそうだったんだ。すぐにわかった。もといた世界でも見たことのある顔をしてた…」


穂乃果「寂しそうな顔をして、その気持ちを力ずくで振り払うみたいに乱暴に攻撃してきたの」


穂乃果「穂乃果の勝手な考えだけど…絵里ちゃんはμ'sを完全に否定してはいないと思う」


希「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「だから…だから!もう一度会って確かめたい!」


穂乃果「絵里ちゃんと一緒にスクリオーネを守るために戦って、もう一回ちゃんと私たちで正面から話をして、絵里ちゃんの本当の気持ちを確かめたい!!」


穂乃果「そのために、私たちμ'sはスクリオーネに来たんです!!」


元兵長「っ!!」


海未「穂乃果…」


にこ「…えぇ、そうよ!私たちはμ'sよ!困っている人たちを助けたい!」


ギブラ「俺…なんか感動しました!」


元兵長「…みな、同じ気持ちなのか?」


μ's全員は「はい!」と即答。


元兵長「みんな、女の子とは思えない強い眼差しだな」


元兵長「…いいんじゃないか?そこまで強い気持ちがあるなら、突き進め!」


希「兵長っ…」


街の人「大変!!!」


家の外から街の人の声がする!


凛「なんだにゃ!?」


ことり「行ってみよう!」


μ'sは元兵長とギブラに一礼して、すぐさま家を出る。すると……

なんと!街に多くの魔物が攻めてきていた!!


にこ「魔物!?警備はどうしたの!?」


希「兵も半分は傷ついて動けず、えりちの本隊は今戦いに行ってる。それにこの量の魔物だと…警備を抜けられる!」


穂乃果「みんな!今μ'sがやるべきことは一つだよ!!」


全員、すでに武器を用意し終わっている。


穂乃果「よぉーし!みんな行くよ!!」


μ's「はい!!」


μ'sは攻めてきている魔物の方へ散らばる。


元兵長「俺たちは街の人たちを一番奥の家へ避難させる!」


穂乃果「お願いします!ありがとうございます!!」


穂乃果「絶対にそこまで魔物をたどり着かせません!!」


ギブラ「兵長…魔物の量かなりいますよ…?」


元兵長「どっちにしろ、彼女たちが駄目ならあとは本隊が帰ってくるのを待つか、危険な城下町外まで逃げるかしかないんだ」


元兵長「彼女たちを、μ'sを信じてみるのもいいだろう」


ギブラ「…!!うっす!!じゃあ俺向こう行ってきます!!」




穂乃果は魔物たちの前衛の真ん中へ突っ込んでいく!
剣を抜く。
剣は太陽の光できらめいている。


穂乃果「てやぁぁぁぁぁ!!!」


穂乃果は魔物たちの間にするっと入り込みながらフェアリー・サンシャインを斬り払っていく!
魔物たちは2撃程度でどんどん沈んでいく。
そんな時、魔物に囲まれながら夢想している穂乃果の背後に魔物が2体飛び込んでくる!

その魔物の片方のかぎ爪攻撃をサッと躱し、もう片方のかぎ爪攻撃は盾で完璧に防ぐ!
そのまま剣に魔力をまとわせてから、魔力ははじけて刃の部分を軽く包んだ!


穂乃果「トリプルオレンジ!」


穂乃果の超速の3連撃を放って片方をすぐさま倒し、すぐに剣を横にして体勢を低く構え剣に魔力をまとわせる。


穂乃果「てぇぇぇい!!!」


穂乃果の放った『スパイラル・オレンジ』で突進しは魔物たちを吹っ飛ばして倒していき、魔物に囲まれた状態から抜け出すことに成功した!!


穂乃果「抜けれた!あの中にいると神経が磨り減らされちゃう…」


そんな時、穂乃果の背後から隠れていた魔物が飛びかかってくる!
しかしそこに、魔力をまとった矢が飛んできて魔物を倒した。


穂乃果「海未ちゃん!ありがとーっ!!」

穂乃果は屋根に上っていた海未に手を振る。

海未「穂乃果、今の敵気づいててカウンターを決めようとしてましたね…」


すると、海未のまわりに大きなハチの魔物が複数、海未を囲むように現れる!


海未「この魔物は…ナイフルの近くの森に出てきた魔物に似てますね…」


ハチの魔物は自分の針を海未めがけて飛ばした!
海未は手に持っていた矢で針を弾く!

すると矢はすこし折れてしまった。
海未はその矢を、針を放った魔物に放つ!
折れているため倒しきれなかったが、その隙に屋根から降りる。


海未「4体…あの数を狭い屋根の上で倒すのは少し骨が折れますね」


ハチの魔物は海未を追ってくる!
海未は走り、屋根が少し広い家に向かって走る!
その間で、ぱっと振り向き矢を放って最初に攻撃したハチの魔物を倒す!


海未「あと3!」


海未は屋根が少し広い家にトントンッと登り、すぐに矢を構える。


海未「新技、使ってみましょうか」


矢を3本同時に持ち、構える。
3本に魔力を込める。
ハチの魔物は海未を追って飛んできており、そのうち一匹が針を放つ!


海未「マルチラブアロー!!」


海未は3本同時に放つ!
速度は上昇しており、ハチのうち2匹を貫いて倒し残りの一発は針を貫く!
余ったハチが海未に突撃してくる!
かなり至近距離に来ているが、海未は矢を一本取り出し魔力をまとわせる。

そのまま屋根からジャンプしてハチに向かって飛び込み、魔力をまとわせた矢を直接ハチに突き刺す!
ハチはたまらず消滅する。
海未は着地する。


海未「近接が駄目だと思ったら大間違いですよ?」


海未はすぐに次の射撃場所に移りだす。

そんな中、魔物はことりに群がっていく。


海未「ことりっ!」


ことり「大丈夫だよーっ!」


ことりは自分に『タフェスト』をかけてちからを増強させる。
そのままロッドで魔物をガンガン薙ぎ払っていった!
そこに突進してくる魔物が来る!


ことり「ここは…」


ことりはロッドを振りかぶり白い魔力をまとわせる。


ことり「ウィングスパイク!」


ことりは少しフワッと浮いて、そこから全力でロッドを振り下ろした!
魔物はたまらず消滅する。


ことり「ことりだって戦えるんだよっ」

今日はここまでです!
次回は、魔物と戦うμ'sの残り5人を書いていきます!

強くなったみんなの姿を見せれたらな、と思ってます!

街に次々と攻めてくる魔物たちをμ'sは薙ぎ払っていく。
その中でもかなり軽装の踊り子の服を着た少女は魔物の攻撃を次々と受け流しながら戦っていた。


真姫「この棍棒を持った魔物たち、ちからはあるけど動きは遅いわね。でも数がやっかいかしら」


真姫「…攻撃をしている中で脇腹をかばっているように見えるから、そこがウィークポイントかしら?」


真姫「試してるかしら」


真姫は周りを囲まれていて、魔物が次々と襲ってくるが、魔物が襲ってこないタイミングで扇を魔物の集まっているところへ投げつける!


真姫「灼熱飛翔扇!!」


真姫の投げた扇には炎の魔法が宿っており、魔物にあたると跳ね返ってピンボールのように何度も跳ね返る!
魔物のうち1匹は、武器を持ってない真姫へ攻撃するが、真姫はするっと攻撃を流れるように避けて、ちょうど手元に飛んできた扇を掴み後ろにいる攻撃してきた魔物に攻撃する!


真姫「せいっ!」


真姫の攻撃は魔物の脇腹を深くえぐって魔物は消滅。


真姫「私はちからが無いから、こうやって攻撃を受けないように攻撃しないといけないの」


真姫「でもね?ちからで押さないといけないときもあるのよ」


真姫「そこでこれよ?」


真姫は扇に炎の魔法をまとわせて、魔物へつっこんでいきどんどん攻撃!
魔物の攻撃はかわされたり受け流されたりしている。
真姫の攻撃は前の攻撃よりも重い。


真姫「私も強くなったから、扇に魔力を込め続けて戦うこともできるのよ?」


真姫はそういって、少しがっちりした魔物がいるほうへステップ!
扇の炎の魔法をかなり強くする!


真姫「これが私の近接系最強の攻撃よ!」


扇にまとった炎の魔法は大きな爪のような形になる!!


真姫「火炎扇爪(かえんせんそう)!!!」


魔物は炎の爪に切り裂かれて体は切り裂かれたところから切断されて消滅する。


真姫「そしてこれが…」


真姫は驚愕している魔物たちの隙に、少し舞う。
すると真姫のまわりに渦を巻くように炎の魔法が舞い上がっていき、真姫が扇を持つ手を上げるとそこを包むようにその炎の魔法は集まる!


真姫「新技よ!」


魔物たちは驚愕し終えたようで、真姫を囲んでいた状態から一斉に突っ込んでくる。
真姫は待っていたと言わんばかりに炎に包まれた扇を足もとに振りぬいた!!


真姫「情熱の炎風(じょうねつのえんぷう)!!」


炎の魔法は真姫の足元から周りに放たれ、周りの魔物たちを焼きつくす!
魔物はみな消滅する。


真姫「どう?焼き加減は。これ、一度に結構魔力を使うから貴重なのよ?」

凛「凛も負けてられないにゃーっ!」


凛はその拳で魔物をガンガン吹っ飛ばしていく。
凛はところどころ魔力を込めた拳で殴ってスペースを確保しているので余裕をもって戦っている。
入り口近くで戦っている凛のもとに、大きな剣を持った強そうなオークのような魔物が現れる。


魔物「グォォォォッ!!」


凛は周りの魔物をいったん一掃し、剣を持った魔物の方を向く。


凛「強そうな魔物だにゃ~。でも負けないよ!」


剣を持った魔物は剣を振り回して近づいてくる!
凛はタイミングを掴めずにいたが…


凛「…あ、そっか」


凛は近づいてくるのにもかかわらず静止する。
ふぅーーっと大きく息を吐いて腰を低くし、待ち構える。
魔物の剣はついに凛めがけて一直線に横切りが放たれた!!

しかし凛は一歩も動かずに両手を前に出し、剣が手に触れる寸前に手から魔力を炸裂させそのまま剣の攻撃をななめ上に受け流した!
剣の攻撃すらも受け流すカウンター技『静鈴の構え』。


魔物「グオォォッ!?」


凛は隙だらけの魔物の胸元にジャンプし、右手を深く構えて魔力を込める!
空中でチリンという鈴の音がし、凛の拳の雷魔法は強烈になる!!


凛「Ring a signal!!」


凛の強烈な一撃が魔物の胸をえぐり、魔物は吹っ飛び消滅する。
凛は着地。


凛「空中でだって使えるようになったんだよ!」


そのころ、住民が避難した家の前で花陽が戦っていた!
花陽は巧みに魔法を放ち、魔物を進軍させない!


花陽「ここは通しません!」


魔物の群れが少し激しくなったので、花陽は新技を放つ。


花陽「マルチウィンド!!」


花陽の風の上位魔法が分割されて複数はなたれ、魔物を貫いていく。


しかし魔物も攻めが強くなる!!
そこで花陽は、自分の周りに風を呼び起こして空へ向けて杖を上げると、風は空たたく舞い上がっていく。
魔物は突っ込んでくる!!
家の中からギブラが声をかける。


ギブラ「ま、魔法使いちゃん!魔物来るって!!」


花陽「大丈夫です!」


花陽は杖を弧を描くように上から振り下ろしながら横振りをすると、空から強烈な風魔法が放たれて地上へ近づくと地を薙ぎ払うように放たれる!


花陽「ヘヴンストライク!」


魔物はかなりの量吹っ飛ばされる。

魔物が吹っ飛ばされた後に、ハチの魔物が攻めてくる!!
しかし花陽は、ヘヴンストライク後の硬直時間を5秒から1秒にまで短縮できており、少しの停止だけで行動を再開できる!


花陽「マルチフレア!」


花陽の複数魔法でハチは焼け消滅。


にこ「へぇー、希から教えてもらってたことできるようになったのね」


にこ「さてと、にこも頑張らないといけないニコ♪」


にこは屋根の上からジャンプで地面に降り、魔物の集団の中にするりと入りこむ!
魔物はにこが入り込んできたことに気付かず、にこはその隙に魔物が持っていた人間からとったと思われるお金や道具を盗んでいく。

魔物の一匹がにこに気づき、腰につけていた鉈を手に取ろうとしたがなんとついていない!


にこ「それってこれニコ?」


魔物の背中をちょんちょんとつついて、にこは手に持った盗んだ鉈を見せる。
魔物が襲ってくると、にこはジャンプして集団の中から抜け出し空中でエアスライドをして集団の上から抜ける。
魔物もみな気づき、にこに襲いかかる!!

にこは鉈を魔物の一匹に投擲し、鉈が刺さる!
にこはその魔物に突っ込み、蹴りを決めていく。
魔物はにこを仕留めようとするが、にこは基本的に宙に浮いている状態で攻撃していて、そののトリッキーな動きに到底ついていけずにいた。


にこ「目が追いついてないニコ!」


にこは空中で敵に蹴りを放ち、エアスライドで別の敵の前まで行き蹴りを放ってその魔物を足場にもう一度ジャンプして攻撃…というように休憩がてら少し地に足をつけるくらいしか着地していなかった。
着地したかと思うと、魔物の持つ武器を奪ってしばしばそれで攻撃していた。

魔物の数が少なくなってくると、空中で腰のナイフを二本取り出して柄の後ろの部分をくっつけてツインナイフにする。
そのままツインナイフを回転させてピンクの魔力をまとわせて強力な斬撃を放った!


にこ「スピン・ピーチフラワー!!」


魔物は頭部をえぐられて、消滅。
にこは魔物が消滅する前に、その魔物を足場にしてジャンプし違う魔物2体に向かい魔力のこもった回し蹴り2連撃を放つ!


にこ「ツイン・ピーチテイル!」


にこの蹴りで魔物は二体ともすぐさま消滅。
にこは着地して残った魔物一匹の方を向く。


にこ「さてと、今のところにこの技オンパレードなんだけれど」


にこ「あなた、にこの一番強い技わかる~?」


魔物「…」


にこ「不正解!」


にこは少しジャンプしてから、魔物にむかってエアスライドを放ち、すぐさま魔物の懐に入る。
そして屈んで、右足に魔力をまとわせる。


にこ「正解はこの技ニコ!」


にこ「ソニック・ラビット!!」


にこの強烈なサマーソルトは魔物の顎の骨を砕き、魔物は消滅。
にこは空中でくるっと回転して着地。


にこ「希、召喚獣でこの数の魔物と戦いきれるのかしら…」

希は魔物に囲まれながらも、プラムとアルファングを同時に召喚して戦っていた。


希(ヒュベリガルは同時に召喚するのはまだ難しいかな…)


すると、召喚獣から抜け出してきた魔物が希へ襲いかかる!
希はなんとか避けて召喚獣に命ずるが、魔物の数が何とも多い。


希「…あれをやってみるしかないみたいやね」


希「アルファング!そのまま戦っていて!」


アルファングは吠えて返事をして魔物との戦いを再開する。


希「プラム!来て!!」


希が空中にタロットで魔法陣を作ると、プラムは炎の魔法に包まれて魔法陣の中に入る。
すると希の体から炎の魔法が蒸気のように浮かぶ。


希「サモンコネクト、プラム!」


にこ「ちょっと希!それ何…?」


希「あ、にこっち!そっち終わったん?」


にこ「ええ…で、それは?」


希「これは『サモンコネクト』と言って、召喚獣の力を宿して戦う技やで」


希「今はプラムの力を借りているから、炎の力やね」


にこ「へぇ~…」


希「なんだか、懐かしい感じや」


希はそういって、こちらへ魔物が向かってくるのでタロットカードを一枚生成して持つ。


希「にこっちは見ててくれる?」


にこ「ええ…」


希はタロットカードを魔物の一体に向かって投げつけると同時にとある言葉を発する!


希「フレア!」


タロットカードは炎の魔法に包まれて飛んでいき、魔物を貫く!
その魔物はよろめく。


にこ「魔法!?」


希「これだけやないで?」


希はまたタロットカードを魔物に投げつけた。


希「メガフレア!!」


その上位魔法は魔物に直撃して、魔物は消滅。


希「この状態では、プラムやから炎属性の魔法を使えるんよ。まぁ、今の力だと上位までやけどね」

にこ「それって、魔法使いってこと?」


希「ううん。これはあくまでプラムの力を借りてるだけやで?うちはれっきとした召喚師」


にこ「そうよね…あ、希!また来るわよ!」


希はタロットカードを一枚生成して投げつける。


希「マルチフレア!」


上位魔法が分割されたそれは複数の魔物に直撃!
そのあと、またマルチフレアを放って魔物を倒した。


希「でもこの状態だと使える魔力に限度があって…今のウチの力だとその限度の魔力も十分とはいかないん」


魔物はまたぞろぞろ来る。
そこにアルファングが突っ込んできて魔物を攻撃して倒していく。


にこ(召喚獣の力も強くなってる…希の成長が召喚獣の力をもっと引き出せるのね)


希「アルファング!大技いくで!」


アルファングはそう聞いて、魔物の群れから一時的に離れる。
希はタロットカードを3枚重ねて投げつける!


希「プラムフレア!!」


タロットカードは炎の魔法に包まれると、そのまま竜巻のように渦を周りに描きながら強大な魔法になっていく!
そのまま魔物たちの真ん中に直撃し、周りの魔物たちを炎の竜巻で焼きつくす。
どうやらこれで最後で、スクリオーネに襲ってきていた魔物は一掃できたようだ。


にこ「すご…」


希「ありがとうアルファング!」


アルファングは自分で作った魔法陣の中に帰って行った。


希「ありがとう、プラム」


そういうと、希の周りにあったオーラのような炎の魔法がスーッっと消えていった。


にこ「プラムが帰ったの?」


希「せやで、初めてのサモンコネクトだったから少し疲れてたみたい」


μ'sメンバーも希のもとへ集まってくる。


穂乃果「みんなお疲れ様!」


すると、城下町の人たちが集まってきてμ'sにお礼を言う!


元兵長「まさか、ここまで腕が立つとは…」


ギブラ「東條すげぇ!最後のあれ見たら、なんだかあのころを思い出したよ…」


街の人「見て!兵団が帰ってきたわ!」


兵団は傷ついている者もいるが、基本はみんな立って歩けていた。
どうやら兵団たちはμ'sの戦いの終盤を見ていたようだった。


兵士A「助けに入ろうと思ったけど、気づいたら終わってたよ!すげぇなあんたら!」


兵士B「あんたら何者だ!?」


穂乃果「私たちはμ'sです!スクリオーネが困っていると聞いたので、助けに来ました!」


兵士C「助けに来ました!なんて、偉そうに聞こえるけどあの実力を見せられたらなんか納得しちゃうな!」


兵士D「それに、東條さん!!帰ってたんですね!」


希「みんな、久しぶり~」


兵士E「助けてくれるなんて頼もしいですね!そうですよね?兵長!」


絵里「彼女たちに手伝ってもらう気はないわ」


兵士A「なんでですか!?助けてくれていると言っているのに…」


絵里「彼女たちは部外者よ?そんな者たちに助けてもらう義理はない」


兵士D「で、でも、東條さんがいるんですよ!?それにあのμ'sです!」


絵里「……全員、兵舎に戻りなさい」


そういって絵里は城に向かって歩く。


穂乃果「え、絵里ちゃん!」


絵里「あなたたちにはすぐにこの国を出て行ってもらうわ」


希は駆け寄って絵里の前まで行く。


希「えりち…」


絵里「だめよ」


希「でも…」


絵里「私は今精一杯なの!!お願いだからこれ以上、私の考え事を増やさないでよ!!」


穂乃果「…っ!!」


穂乃果が口を開こうとすると、先に希が口を開いた、


希「そんなえりちを手助けするためにうちらμ'sは来たんや!!うち自身もこの国のために戦いたい!!」


絵里「…」


元兵長「絢瀬、いいんじゃないのか?実際、手を借りたいくらい大変な状況なんだろ?」


絵里「……わかったわ。μ'sの参加を許可します。ただし、列の一番後ろからよ」


こうしてμ'sの参戦が認められたのだった。

#25【プライド】end...

次回のラブライブ!


#26【ディアボロス】





今日はここまでです!
強くなったみんなをなんとなくわかってもらえたでしょうか…
一応、みんなの変化を書いていきます!


・穂乃果
→フェアリー・サンシャインを手に入れて豪快さが増し、囲まれたとしてもバッサバッサ敵を倒せるようになった。

・海未
→身軽さが増して、『マルチラブアロー』を使えるようになる。
 さらに、近接攻撃も強化された。

・ことり
→実はことりも結構戦えるということがわかる。『ウィングスパイク』という技を初公開。

・真姫
→敵の弱点を見破る力が増え、近接戦闘がさらに得意になる。
 新技として『情熱の炎風』も使えるように。

・凛
→静鈴の構えで武器も受け流せるようになり、空中である程度体勢が整っていればRing a signalを使えるようになる。

・花陽
→希にやり方を習ったので、『マルチ』の魔法を使えるようになる。ヘヴンストライクもある程度は軌道を操作できるようになり発動後の硬直時間も1秒に減少。

・にこ
→『盗む』を利用した戦いをもっと得意になり、『エアスライド』の習得により空中でもっと長く戦えるようになる。

・希
→プラムとアルファングなら同時に召喚できるようになる。そしてサモンコネクトも初披露。


です!
質問・その他はいつも待ってます!

憑依召喚もといサモンコネクトは術者(希)以外を対象に使用出来ない感じ?

>>804
そうです!サモンコネクトは希のみが対象となり召喚獣の力を宿します

#26【ディアボロス】


翌日、μ'sを含めた兵たちはまた山に向かって歩みだした。


凛「昨日はよく眠れなかったにゃ…」


最後尾を歩いているμ's。


花陽「凛ちゃん、定期的に起きてお手洗いに行ってたもんね…」


真姫「ってことは花陽も寝れなかったのね」


花陽「だ、だって幻獣と戦うんだよ!?」


真姫「確かに希の召喚獣たちをよく見ているから、そう思ってしまうのも仕方ないかもしれないわね…」


希「今回の幻獣も、できれば仲間にしたいと思っとる」


ことり「大丈夫なの?」


希「わからへん…。バハムートでさえまだ召喚できないけど、魔王に操られている幻獣なら正気に戻してあげないと」


穂乃果「あっ!見て見て!山だーっ!!」


海未「っ…」


穂乃果「さ、山頂アタック?」


海未「え?なんと言ったのですか??」


穂乃果「なんでもないよっ!!」


海未「…?」


兵は山に入ると、魔物たちが襲ってくる!
最後尾にいるμ'sたちは魔物たちを圧倒する!


兵士F「彼女たちが居れば俺らいらないんじゃ…」


ことり「みなさんも頑張ってくださいね?傷ついたらことりが治します!」


兵士F「……俺、魔物にやられてこようかな」


兵士G「俺も…」


希「ちょっとみんな~~??」


兵士F&G「ご、ごめんなさい!!東條さん!!」





頂上付近までたどり着きそうになると、伝達が入る。
どうやら先頭からの伝達のようだ。


兵士F「どうやら、幻獣に挑むようです!」


兵士G「本気で!?」

にこ「大丈夫なの?今の状態で幻獣に挑みに行って…」


希「…わからへん。今の兵の中に昔からの知り合いがいると言えばいるけど、知らない人もいるからどれだけの戦力なのか」


希「えりち、剣を作ってもらうって言ってた。幻獣に効力のある剣。もしかしたらその剣がとても効果があるのかもしれんけど…」


真姫「…けど?」


希「きっとそんな簡単に行かへん。嫌な予感がする」


兵士H「先頭で戦いが始まったみたいだ!」


海未「…胸騒ぎがします」


穂乃果「…行かせてもらおう!!先頭まで!!」


兵士G「俺もそれがいいと思うぜ!行ってくれ!!俺がこっちの部隊の責任者なんだ!」


穂乃果「ありがとうございます!!」


真姫「責任者だったの…」


μ'sは先頭に全力で走っていく、どうやら精鋭たちは頂上で戦っておりそれ以外は頂上から降りて少し行った場所で待機していた。
頂上に着かづくにつれて空気のまがまがしさが増す。
頂上にμ'sが着くとそこには驚くべき光景が…


穂乃果「っ…」


そこには、やられて倒れ込んでいたりうずくまっている兵士たちと奥には少しの兵と絵里。
それが戦っているのは大きな悪魔のような魔物がいた。


穂乃果「ことりちゃんと真姫ちゃん、にこちゃんは兵士さんたちを回復させて!」


穂乃果「海未ちゃんと花陽ちゃん、希ちゃんは遠距離と中距離から援護!」


穂乃果「凛ちゃんは穂乃果と一緒に突っ込むよ!!」


全員穂乃果の指示を聞いてすぐさま動き出す。
穂乃果と凛は並んで一緒に走っていく!


絵里「っ!?あなたたち!!?」


悪魔の魔物が兵たちを攻撃すると、立っていた兵たちは躱しきれず攻撃を受けてしまう!
残ったのは絵里のみ。


凛「凛が先に攻撃するにゃ!」


凛は突っ込んでジャンプし、悪魔の魔物に不意打ち!!
悪魔の魔物は攻撃で少しよろめくが長くて強靭なしっぽをシュッと凛に向けて伸ばし、凛はその攻撃で吹っ飛ばされる!


凛「ぁっ!?」


穂乃果「凛ちゃん!!」


凛は地面に転がるがすぐさま体勢を立て直す。


凛「その魔物すごく速くて力が強いにゃ!しっぽに気を付けて!」


穂乃果はコクリとうなずき、魔物に向かって走り込む!

悪魔の魔物はしっぽを槍のように穂乃果に放つ!
穂乃果は走りながら躱すが、しっぽが地面に衝突するとくぼみができる。


穂乃果「あれは喰らえないよ…」


悪魔の魔物はしっぽを薙ぎ払う!
穂乃果はジャンプしてすれすれでその薙ぎ払いを躱し、そのまま着地して走り込み、魔物の懐まで入り込む!


穂乃果「オレンジ・スプラッシュ!!」


穂乃果の魔力のこもった斬り上げを放つ!
悪魔の魔物はそれでのけぞるが、爪を振り下ろして攻撃!
穂乃果は盾で防ぐが、衝撃で膝をつく!
そのまま悪魔の魔物は蹴りを放つ!
穂乃果は避けることはできず、直撃してしまう!

が、そのとき絵里が穂乃果の前に立ちはだかり盾で防ぐ!


穂乃果「絵里ちゃん!」


絵里「何やってるのよ!!」


悪魔の魔物がもう片方の爪で振り下ろしを行おうとしたとき、凛が飛び込んできてRing a signalを魔物の胸部に放つ!
魔物はかなりよろめいてしまい、距離ができる。


凛「あぶなかったにゃ~」


凛は着地して穂乃果と絵里と並ぶ。
すると魔物は口を開く。


魔物「なかなかやる人間もそこの騎士の女以外にいたようだな」


魔物「わが名はディアボロス。魔王様に仕える幻獣だ」


ディアボロス「奥にもまだいるようだな……8人…」

ディアボロス「…そうか、貴様たちはμ'sか」


ディアボロス「なるほど。なるほどな」


ディアボロスは爪に闇の魔力をまとわせ、爪をふるうと斬撃波のように闇の魔法が放たれる!


ディアボロス「ディアスクロー」


その闇魔法はことりたちの方へ飛んでいく!


穂乃果「ことりちゃん!!」


ことり「っ!?」


すると、ことりの前にリフレクトの魔法が張られる!!
しかしリフレクトは砕かれる!
ディアスクローは威力が弱まるが、ことりや倒れている兵たちを襲う!


ことり「きゃぁぁっ!!」


穂乃果「あの技を何とか止めないと!」


絵里「それよりも…うっ…」


凛「大丈夫かにゃ!?」


絵里「少し…傷が…」


絵里はそこに膝をつく。


穂乃果「ここにいるとまずい!」


すると、ヒュベリガルがディアボロスに正面から組み付く!


穂乃果「ヒュベリガル!」


希が走ってくる!
穂乃果は絵里の肩を支え、希の元まで連れて行く。


希「えりちは任せて!」


凛「うん!」


ズガァァン!!という大きな音ともに砂煙が来る!
どうやらヒュベリガルが力ずくで投げられた衝撃のようだ。


穂乃果「っ!!」


穂乃果は走り出して攻撃を始める!
回避しながら攻撃していくが、途中でしっぽが振り下ろされ、穂乃果は叩き潰される!

ズガァァァン!!

穂乃果「がはっ…」


穂乃果はうずくまる。
ハイポーションを取り出して飲みだす。


穂乃果「なんて…威力…」

今日はここまでです!

海未「穂乃果っ!!」


海未はマルチラブアローでディアボロスを攻撃!
ディアボロスは少しよろめく。

真姫は風の舞で動けない穂乃果をディアボロスの足元から動かす!


穂乃果(痛い…もう少しかかる…)


凛「にゃーっ!」


凛はスライディングで懐にするっと入り、魔力を込めた拳でジャンプアッパーを放つ!
ディアボロスは顔がぐらっと揺れる!
凛は空中でディアボロスの体を蹴って距離を取る。


花陽「…」


花陽「みんな!撃ちます!!」


凛はそう聞いてまた距離を放つ。


花陽「ヘヴンストライク!」


花陽の風魔法がディアボロスに向けて放たれる!
ディアボロスはとっさに避ける!
翼に少し受けてしまうが、避けてから一度飛ぼうとする!

すると、ヒュベリガルがジャンプしてディアボロスのしっぽをつかみ、電撃を放ってよろめかせ地上に引きずりおろした!
落ちて砂煙が舞う。


穂乃果「さすがヒュベリガルだよ…体格差があっても力で持って行った…」


砂煙がいきなり吹き飛んだかと思うと、闇の魔法の柱が砂煙の中から放たれる!
その中からディアボロスが立ち上がる。


ディアボロス「正直見くびっていた」


砂煙がすべてなくなり、ディアボロスの前進を見れるようになるとそこには驚くべき光景が…

なんと、ディアボロスはヒュベリガルの首をつかんで持ち上げていたのだ。
ヒュベリガルの右足には穴が開いており、さっきの闇魔法で受けた傷だろう。


希「ヒュベリガル!!」


ディアボロスはしっぽに闇魔法をまとわせてヒュベリガルの胸を貫いた。
ヒュベリガルは刺されると少しもがいて、そのまま動かなくなった。


穂乃果「っ!!!!」


穂乃果はたまらず走り出す!


海未「穂乃果!!」


ヒュベリガルの体からしっぽを抜き、そのまましっぽを穂乃果に向けて槍のように放った!
そのスピードはさっきよりも早く、穂乃果は躱しつつ盾で防ぐがあまりの威力のせいで防ぎきれずに転倒してしまう。

凛も穂乃果に続いて走る!
ディアボロスはディアスクローを何度も放つが凛はなんとか避ける。
ディアスクローの速さと威力もさっきより増していた。


凛「Ring a signal!!」


凛はRing a signalを放つが、ディアボロスは持っているヒュベリガルを凛に向けて振るう!
凛はヒュベリガルに向けて攻撃を放つわけにもいかなかったため、ヒュベリガルに直撃し吹っ飛ぶ。


穂乃果「たぁぁぁぁぁぁ!!!」


穂乃果は海未をちら見して、剣に魔力を込めて走る!
ヒュベリガルはしっぽをふるうが、穂乃果は全力のオレンジ・スプラッシュでなんとか弾く!
そのまままた魔力を込めて、ディアボロスの少し前までたどり着く!
剣を振りかぶる!しかしそこでは届くはずもなく、ディアボロスはまた持っているヒュベリガルを振りかぶる。


凛「あれじゃ攻撃できない…」


ディアボロスがヒュベリガルを振り下ろそうとしたとき、穂乃果が一歩踏み出す!
すると穂乃果の後ろから超速で青い魔力に包まれた矢が飛んでくる!
その矢は海未が放ったラブアローシュートだった!
穂乃果はそれをわかっていたかのように前を向いたまま躱し、躱したまま剣を矢に向けて放つ!


穂乃果「ラブアロースプラッシュ!!」


二人の魔力がこもった矢は軌道を変えてヒュベリガルを持っている方のディアボロスの腕に直撃!
ディアボロスはたまらずヒュベリガルを離す。
すると希は魔法陣をヒュベリガルが落ちるところへ張り、ヒュベリガルを帰らせた。


ヒュベリガル「姑息な!!」


ヒュベリガルはしっぽに魔力を込めて薙ぎ払う!
ヒュベリガルが帰るのを確認していた穂乃果はそれを躱せない!!

すると上空から強烈な風魔法が地を薙ぎ払うように飛んできてしっぽを弾き飛ばす!


穂乃果「花陽ちゃん!」


それはタイミングを見計らっていた花陽の二発目のヘヴンストライクだった!
穂乃果はバックステップで離れる。
すると凛は背後からディアボロスの方へ詰め、ディアボロスの背中にRing a signalを放つ!
ディアボロスはその連撃でよろめいてしまう。


絵里「兵に連絡!!全員転送クリスタルで国へ戻りなさい!今すぐよ!!」


ことり、真姫、にこの働きで意識を取り戻し安全だった兵たちはそれを聞いて懐からクリスタルを取り出す。

ディアボロスは背後の凛をとっさに掴んで、前方へ投げつける!
凛は地面に打ち付けられる。
が、距離は取れた。


絵里「魔法使いのあなた!」


花陽「わ、わたし?」


絵里「転送魔法は使えるの?」


花陽「はい…10人まででそう遠くないならなんとか…」


絵里「なら、あなたたち8人はそれでスクリオーネに戻って。私には自分のクリスタルがある」


希「えりちも行けばいいんやないの!?」


絵里「私は奴を食い止めるわ」


絵里はそういって走る!


希「そんなの無茶や…」

真姫「でも、ここは退却した方がいいわよ。あの人もクリスタルがあるならなんとかできる考えがあるからでしょう?」


にこ「そう思うわ。兵たちはみな転送し終わったみたいだし」


希「……えりちなら帰ってくる。行こう」


花陽「これから魔法のドームを張るので魔法を唱えれ終わるまで中に入っててください!」


8人は集まって花陽はみんなを包むようにドームを張る。
絵里はディアボロスと戦っている!


ことり「兵長さん、傷が完治していないんだ…なのにみんなのために…」


ドームの魔力はどんどん増えていく!


花陽「もうすぐ唱え終わります!」


花陽「転移!!スクリーー


花陽が場所を言い終わる前に…


穂乃果「私…やっぱり残る!!」


穂乃果はドームの中から出て、絵里とディアボロスの方へ走り出した!


希「穂乃果ちゃん!?」


希は穂乃果を追おうとドームから出ようとするが花陽は途中で魔法を止めることができず、希が出る前に転移魔法が発動してドームは飛んで行った…


絵里(体が痛い……。魔法は発動したみたいだからなんとか隙を見てクリスタルを…)


絵里(でも、クリスタルを取り出して発動できるほど大きな隙が無い…)


その時、ディアボロスはしっぽを槍のように放つ!
絵里は大きな盾で防ぐ!


絵里(傷が開いて、うまく力が…)


絵里は吹っ飛ばされて倒れ込む。


絵里「っ……!?」


ディアボロスはディアスクローを放つ!
絵里は倒れ込んでいたため躱せず、そのままーーー


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!」


絵里の背後から穂乃果が飛び込んできてディアスクローを打ち砕く!


絵里「あなた…どうして!?」


穂乃果「絵里ちゃんを放っておけない!」


絵里「っ…」


絵里「あなたどうやって帰る気?」


穂乃果「………あっ」

絵里「……なんとか隙を作りましょう」


絵里「その隙に私のクリスタルで帰るのよ。」


穂乃果「わかった!」


ディアボロスはジャンプしてかぎ爪攻撃を振り下ろす!


絵里「高坂さん!私の後ろに!」


穂乃果はそういわれて絵里の後ろにまわる。
絵里はかぎ爪攻撃を盾で防ぐ。


絵里「今よ!」


穂乃果はそういわれて、絵里の後ろから飛び込み近距離にいたディアボロスに剣で攻撃!
ディアボロスは腕を斬られたのですこしひるむが、すぐに逆のかぎ爪で攻撃!
すると絵里が穂乃果の前に出て攻撃を防ぐ!
その絵里は剣をさやに閉まっており、両手で盾を持っていた。


穂乃果(剣を閉まった…ってことは、剣を持っていた右手で…!)


穂乃果は絵里のガードに合わせて前方に出てオレンジ・スプラッシュを放つ!
ディアボロスはまたひるむが、今度はしっぽをふるう!
しかし絵里はこれをがっちりを防いで、穂乃果はオレンジ・スプラッシュでしっぽを斬り上げた!
しっぽは少し浮くが、すぐにディアボロスはかぎ爪で穂乃果を狙う!

しかし、穂乃果は後ろに下がり絵里が前に出てすぐさまその攻撃をガード!
穂乃果はそのあとにジャンプして絵里を飛び越え、トリプルオレンジでかぎ爪を一本斬り落とす!


ディアボロス「ぐぅっ!?」


ディアボロスはそこでかなりひるむ!


絵里「高坂さん!もう一撃お願い!!」


絵里は右腕にクリスタルを握りしめて言う!
そのクリスタルには魔力がまとっていた

穂乃果は瞬時に距離を詰めてディアボロスの腹部に全力の攻撃を放つ!


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!」


穂乃果の強力な突きが放たれ、完全にディアボロスはよろめく!


絵里「今よ高坂さんこっち!!」


穂乃果「はい!」


穂乃果は絵里に近づいて、盾をしまってから絵里に触れる!


絵里「転送!スクリオーネ!!」


ディアボロスはとっさにディアスクローを放つが、二人は転送されて当たらなかった。


ディアボロス「…μ'sめ」


するとディアボロスのもとへ声が響き渡る。


???「ディアボロス。俺のかわいいペットよ」


ディアボロス「ま、マスター!」


「お前の魔力が揺れたから心配していたんだ。何があった?」


ディアボロス「μ'sがスクリオーネの兵とともに戦いに来ました」


???「μ'sか。それでどうだった?」


ディアボロス「全員で一斉に攻撃してきたわけではなく、前衛の者たちが攻撃してきました」


ディアボロス「個々の力はそこそこといったところでしょうか」


???「でもお前、魔力揺れていたろう。案外苦戦したんじゃないのか?」


ディアボロス「…申し訳ありません。多少は苦戦を強いられました」


???「そうかそうか。で、勝ったのか?」


ディアボロス「はい、勝ちました。奴らは傷ついた兵を連れて逃げました」


???「でもμ'sもスクリオーネの兵どももみな生きているんだろ?ならそれは勝利ではない」


ディアボロス「は、はい!申し訳ありません……」


???「μ's……。やつらは闇を恐れない。特殊な人間だ」


???「スクリオーネの兵も、あの金髪の兵士長以外は皆闇を恐れている」


ディアボロス「金髪…ということは、マスター実は見ていたのでしょう?」


???「ははは!ばれたか!勘が鋭いな」


???「…で、だ。このままではお前を俺のペットから追放しなければならない」


ディアボロス「追放!?」


???「俺もそんなことはしたくないさ。だから、チャンスをやろう」


???「俺たちは完全に悪だ、悪は最後は正義にやられる。これはこの世界以外でも最後にはこうなる」


???「だが、俺の場合は違う。正義にやられる悪は不完全な悪だ。しかし、俺は完璧な悪だ。神を超えた存在だ」


???「…そんな、完璧な悪をお前に貸してやる」


???「それで完璧な悪になって結果を出してみろ。駄目な場合、お前は死ぬ」


ディアボロス「は、はい!!」


???「…わかればいいんだ!お前を手放したくないんだから、頑張れよ~??」


ディアボロス「はい!必ずあの小娘どもとあの国を破壊します!」

???「おう!その意気だ!頑張れよーーじゃーな!」


こうして声は消えた。
それとともにディアボロスの闇の魔力がどんどん力を増していった。


ディアボロス「すごいぞ…これが完全なる悪、完全な闇の力!!」


ディアボロス「見ていてくださいレディアフト様!我が真の覚悟を!!!」


#26【ディアボロス】end...

次回のラブライブ!


#27【やりたいことは】

#27【やりたいことは】


スクリオーネに無事戻った穂乃果と絵里はそのまま崩れ落ちて意識を失った。意識を取り戻したのはその夜。


穂乃果「ハッ!!」


にこ「目が覚めたわね」


穂乃果「うん…」


にこ「お疲れ様」


穂乃果「ここは?」


にこ「スクリオーネの城の中の病室」


穂乃果「みんなは…?」


にこ「ご飯を食べてたり、お風呂に入ったり…各々で今日の疲れを取ってる」


穂乃果「今、夜だよね…?」


にこ「ええ、私たちが戻ってからは傷ついた兵の治療を手伝っていたわ。ほかの兵が山から帰ってきたら、その兵たちも傷ついていてね」


にこ「どうやら、強い魔物に襲われていたみたい」


穂乃果「大変だったんだね…ごめん」


にこ「あんたが誤ることないわよ。逆に胸を張りなさい」


穂乃果「絵里ちゃんは?」


絵里「起きてるわよ」


隣のカーテンの向こうから声がする。


穂乃果「よかった…」


絵里「…あなた、よくわかったわね。剣をしまうことがスイッチして戦うということとクリスタルを準備するという合図だって」


穂乃果「なんとなくだけどわかったよ!」


絵里「……そう」


絵里はそういって、カーテンを開けて部屋を出て行った。


穂乃果「絵里ちゃん!」


にこ「あ、希」


部屋を出る絵里と希が入れ違いで交差する。


希「えりち…?」


希はにこにお見舞い品のパンを渡して絵里を追う。


にこ「みんなあの兵長さんが好きね…」ワーッ!パンダーッ!ノゾミチャンアリガトー!

希「えりち!」


絵里は城のベランダのようなところに居た。


絵里「希…」


希「…えりち、ごめんね」


希「何も伝えずにμ'sとして活動しちゃって…」


絵里「…」


希「μ'sとして入ったことにはちゃんと理由があるんよ」


希は穂乃果が別の世界から来て、μ'sとして選ばれてから今に至るまでの話をした。


希「……とまぁ、こんな感じ」


絵里「希が選ばれし女神…」


希「これがそのネックレス、えりちも持ってるんちゃうの?」


絵里「……あるわ」


希「えりちも感じなかったかな…あのね?ウチ、μ'sのみんなと戦うと、とても力がみなぎってきて心の中に暖かいものを感じるん」


希「この世界を救うためにはμ'sは必要不可欠。だからμ'sに入って後悔はないよ」


絵里「……わかったわ。話してくれてありがとう」


そういって絵里は自分の部屋に戻っていった。


希「…」





にこ「そうだ、穂乃果もう傷自体は治ってるでしょう?」


にこ「それで再戦は4日後に決まったわ」


穂乃果「4日後…ほかの兵たちは?」


にこ「4日後には治るって」


穂乃果「そっか……私、いい考えがあるの!」


にこ「いい考え?」







翌日、μ'sの8人は兵長室を訪れた。


真姫「…ねぇ、ほんとにやるの?」


穂乃果「うん!」


にこ「真姫ちゃん…昨日は結構ノリノリだったのに」


真姫「そ、そんなことないわよっ!」


海未「ほら二人とも静かに」


コンコン


穂乃果「失礼します」


絵里「…あら、なに?」


穂乃果「私たちに、戦いを教えてください!」


絵里「…戦い?」


穂乃果「はい!!」

今日はここまで!

絵里「戦いを教えてって…つまりどういうことよ」


穂乃果「次の戦いに向けて、私たちの戦いを位置から見直してください!」


絵里「……」


穂乃果「次の戦いで絶対に勝つために!」


絵里(今は兵もみな傷ついている……少しなら、いいかしら)


絵里「…わかりました。今すぐ訓練場に来なさい」


穂乃果「っ!!ありがとうございます!!」


μ's「ありがとうございます!」


μ'sは絵里についていき、スクリオーネの広大な訓練場へ来る。
そこはグラウンド2つ分くらいある敷地だ。
訓練用のラインや道具もおいてある。

時間は朝早い。


絵里「…まず、あなたたちの基礎能力を見ます」


絵里「全員、持っている重いものを取ってちょうだい」


穂乃果なら剣、海未なら担いでいる弓矢のセットなど主に武器を取る。穂乃果はマントもとる。


絵里「まずは柔軟よ」


絵里は凛の背後に回り込み、凛の足を開かせて背中を倒すように押す。
しかし…


凛「いたたたたたたたたた」


凛は顎が地面に着く結構前にギブギブと地面をたたく。


絵里「あなた、体を使って戦うのに体が固いのね」


凛「だって、こんなに足を開いて柔軟なんてやったことないにゃーっ!!」


絵里「ほら、みんなもやって」


みんなやるが、顎がつく者はいない。


絵里「各自柔軟が終わったらやるわよ」


絵里主催の訓練が始まった。


訓練はとても厳しいもので、まずお昼まで続いた。


絵里「じゃ、ここでご飯にしましょうか。ご飯は持ってきてもらっているわ」


穂乃果「ふええええ…疲れたぁぁ…」


海未「はい…正直かなり体が震えています…」


穂乃果「ご飯食べてくる!!」


海未「私も行きます!!」


希は絵里のもとへ。


絵里「希…」


希「ふぅ……どう?ウチら」


絵里「…正直驚いているわ」


絵里「確実に朝よりも能力が上がっているの」


絵里「普通はこんな短時間じゃ上がらないと思っていたのだけれど…」


希「確かに、訓練場一周に8分くらいかかっていた花陽ちゃんがさっきの一周で5分前に戻って来てたもんね」


絵里「あなたたち…何者なの…?」


希「うーん…ラシュータの女神さまの加護を受けているとかやない?♪」


絵里「その中でも高坂穂乃果…彼女はあの中でもかなり成長が早いわよ…」


希「穂乃果ちゃんはこれまでの旅でも成長スピードが群を抜けとるんよ…」


絵里「…本当、恐ろしいわ」


希「えりちも正式にμ'sになったらそうなるかもしれへんね!」


絵里「もう…」


希「それに、久しぶりにこうやって二人で話しとるね」


絵里「っ……」


絵里「さぁ!再開よ!」


希「えりち…」


練習が再開される。
また走り、へとへとな状態で少し休んでから体幹。
泣きそうな顔をしている者もいた。
今やっているのは片足を上げて両手も上げ、そのまま体勢をキープする体幹。

やっていると花陽はふらふらしだして、ついに倒れ込んだ。


凛「かよちん!」


花陽「うう…ごめんなさい…」

絵里「…もういいわ。ここまで」


絵里「もしも、無理そうなら早めに言って。時間がもったいないから」


穂乃果「ありがとうございました!明日もよろしくお願いします!」


μ's全員が並んで言う。


μ's「明日もよろしくお願いします!」


絵里「っ……」


絵里は戻っていった。
気づくともう夕方だった。





夜、絵里が兵長室にいるとギブラがやってきた。


ギブラ「よ、今大丈夫か?」


絵里「ええ…なに?」


ギブラ「見てたぜ?お前とあの子たちが練習してるとこ」


絵里「そう…それで?」


ギブラ「言いたいことがあったんだよ」


絵里「何?文句かしら?」


ギブラ「いいや、世間話だ」


絵里「そう……。どうぞ」


ギブラ「俺は、あいつらμ'sのこの街での戦いを見ていた」


ギブラ「あいつら、この街にきて間もないはずなのに東條以外の奴らもこの街のために全力で戦っていたんだ」


ギブラ「それを見てよ、街の奴らもみんなあいつらを応援してたんだ」


ギブラ「あいつらの戦いに対する思いを見て、なんか胸が熱くなってな……」


ギブラ「それでな?俺の勘違いかもしれねぇけど、あんなことがあったのに街の奴ら元気なんだよ」


絵里「…つまり何が言いたいの?」


ギブラ「うーん…なんだろうな」


ギブラ「まぁ、そういうことだ!俺はもう帰るぜ!」


絵里「えっ!?ちょっと!!」


ギブラは行ってしまった。


絵里「……」

翌日。


穂乃果「おはよー!今日もがんばろーっ!」


μ'sは早朝から訓練場で練習を始めるらしい。
今はことほのうみがそろっている。

絵里は、陰から覗き見していた。


絵里「……」


真姫「のぞき見ですか?」


絵里「っ!?」


訓練場に向かってきていた真姫が絵里の横から話しかける。


凛「あっ!兵長さん!」


凛は絵里の背中を押して無理やりことほのうみの前に連れてきた。
後ろから花陽、真姫、にこがやってくる。


絵里「ちょ、ちょっと…」


絵里「…」


絵里「辛くないの?昨日あんなにやって今日もまたやるし、スクリオーネはあなた達にとってなんら思い入れのない国でしょ?」


穂乃果「っ……」


穂乃果はなにかをふと思い出す。
周りのみんなは気づかないが、穂乃果にとっては懐かしい感覚。
穂乃果は過去の思いに今の気持ちをかぶせて言葉をぶつける。


穂乃果「やりたいからです!」


穂乃果「この国を救いたい気持ちは、絵里ちゃんと同じくらい大きいです!」


穂乃果「だから今日も、よろしくお願いします!」


絵里は驚愕したような表情をして、それからそこから戻っていった。



絵里はそれから城に入り、廊下を歩いていた。
すると、希が目の前に現れる。


希「うちな、μ'sになってえりちと会ってからずーっと思ってたことあるんや」


希「えりちは本当は何がしたいんだろうって」


希「いつもなにかを我慢しているようで…」


希「えりちは、スクリオーネに残されて兵長をやってて本当の気持ちを押し殺してるんちゃうの?」


絵里「何よ…何とかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!私だって、好きなことだやってなんとかなるならそうしたいわよ!」


絵里「今更、μ'sに入って世界を一緒に救いたいだなんて…私が言えると思う?」


絵里はそう言ってまた廊下を歩きだした…。

その眼には、涙がたまっていた。


希「…」






絵里は談話室の窓際座っていた。
絵里以外は誰もいない。


絵里「……」


絵里は窓の外を見つめる。


絵里「私のやりたいこと…そんなもの…」


すると、絵里の前に手が差し出される。
絵里が驚いて手の方を向くと、そこには手を差し出した穂乃果とその後ろにはμ'sが全員居た。


穂乃果「絵里ちゃん!お願いがあります!」


絵里「練習?なら昨日言った課題を全部…」


穂乃果「絵里ちゃん!μ'sに入ってください!」


絵里は驚く。完全に断って、さらには冷たく接したのにまた誘われるとは思っていなかったからだ。


穂乃果「一緒に、戦ってほしいです!」


穂乃果は、その言葉の中でスクールアイドルグループμ'sに絵里を誘うときを思い出して少し感慨深い表情をちらりと浮かべた。


絵里「私は兵長よ?なのにμ'sに入って戦うだなんてそんな…」


希「後任が心配なら、この戦いでスクリオーネを守って平和にすればええんちゃうん?」


希「それなら、えりちも安心して旅立てるやん?信頼、しとるんやろ?兵士のみんなに」


希「やりたいからやってみる…。本当にやりたいことって、そんな感じで始まるんやない?」


絵里はそういわれて、μ's全員を見るとみな笑顔で絵里を歓迎しているようだった。


絵里は立ち上がって穂乃果の手を握り、優しく微笑んだ。


穂乃果「っ…」


穂乃果「これで…9人!!」


絵里は穂乃果の横を通り過ぎる。


海未「どこへ…?」


絵里「決まってるでしょ?」


絵里「練習よ!」


絵里以外のμ'sメンバーはみな、笑顔で絵里とともに練習へ向かった。


#27【やりたいことは】end...

これにより絵里は水色のネックレスを常に身に着けるようになります。

てなわけで9人そろいました!
今日はここまでにします!!
そして絵里の能力値を公開したいと思います!


絢瀬絵里

職業:パラディン
武器:片手剣と大きく細長い盾

HP:24
MP:4
ちから:12
みのまもり:15
まりょく:6
すばやさ:9
ふせぐ:13
※レベル1の初期値


残りの8人を見たい場合はこちらへ↓


・穂乃果&海未
>>29

・真姫&希
>>59

・花陽
>>203

・にこ
>>249

・ことり
※初期値がなかったのでここで
職業:クレリック
HP:12
MP:18
ちから:7
みのまもり:10
まりょく:12
すばやさ:14
さいほう:13

・凛
※凛もここで
職業:武闘家
HP:15
MP:2
ちから:13
みのまもり:7
まりょく:2
すばやさ:15
ぶどう:13


質問・感想もいつでも待ってます!
そして、次回は…





次回のラブライブ!


#28【μ's】




海未「穂乃果!起きてください!」


穂乃果「んん…むにゃむにゃ…」


穂乃果「もう朝…?」


海未「はい、もうみんな行ってますよ」


穂乃果「そっか!んーーっ!いい朝だね!」


日差しが差して気持ちがいい。
絵里が仲間に入ってくれてから2日練習をして、今日に至る。

穂乃果が装備や道具を用意していると、真姫が扉を開けて入ってくる!


バタン!!


海未「真姫!?」


真姫「大変よ!早く用意をして兵士舎の大広間へ来て!」


穂乃果「な、なんだろう…?」


穂乃果と海未が用意をして部屋を出て兵士舎の大広間へ行くと、そこにはほかのμ'sメンバーしかいなかった。


穂乃果「あれ…?ほかの兵士さんたちは?」


絵里「…それが、傷が完治しなかったのよ」


穂乃果「兵士さんたちの?」


絵里「ええ…。治った兵たちにも、激しい戦闘をしたら傷が悪化する者たちが多いの」


ことり「私も見てきたけど、あれじゃあ戦えないよ…」


海未「じゃあどうするのですか…?」


絵里「兵たちは行けないわ。行けるのは私たちだけ」


穂乃果「…じゃあ、答えは一つだね」


にこ「大体わかるけど、一応聞くわよ」


穂乃果「……私たちでディアボロスを倒そう!」


穂乃果「スクリオーネのみんなの思いを無駄にしたくない」


凛「そういうと思ったにゃ!」


希「ディアボロスを、こらしめんとね!」


絵里「…でも、危険よ?」


穂乃果「大丈夫だよ!9人なら!!」


絵里「……わかったわ。ではこれより、ディアボロス討伐に向かいます!!」

μ'sが用意をして、スクリオーネを出ようとすると兵士たちがμ'sのもとへ来る。


絵里「あなたたち…」


兵士D「もしこの街に魔物が襲ってきても、動ける兵が全力で守ります!」


ギブラ「街は任せろ!俺も守るぜ!」


兵士A「ディアボロスを…倒してください!」


絵里「っ…ええ!絶対に奴を倒してこの国を平和にするわ!」


μ'sはスクリオーネの兵たちの思いを背に歩を進めた。






山に着くと、絵里が口を開く。


絵里「私たちは、厳しい練習を積んだけれど…」


絵里「短時間だったとはいえ、その成果は確かにあなたたちに現れてる」


絵里「前回ここに来た時とは、比べ物にならないくらいあなたたちは強くなっている」


凛「うん!それは思うにゃ!」


絵里「それじゃあ!穂乃果!」


穂乃果「うん!みんな、行くよ!!」


一行は山へ入っていった・・・
μ'sメンバーはLvが3ずつ上がっています。絵里のみ1アップです。


高坂穂乃果
職業:???
Lv47

園田海未
職業:レンジャー
Lv50

西木野真姫
職業:踊り子
Lv47

東條希
職業:召喚師
Lv52

小泉花陽
職業:魔法使い
Lv49

矢澤にこ
職業:シーフ
Lv50

南ことり
職業:クレリック
Lv50

星空凛
職業:武闘家
Lv50

絢瀬絵里
職業:パラディン
Lv53

μ'sは特に大きなダメージも無く、頂上へたどり着く。


絵里「ディアボロス!!」


前回戦ったところに、ディアボロスは飛んできて降り立った。


ディアボロス「来ると思っていたよ。遅くてこちらから行こうかと思った」


真姫「あら、ごめんなさい。準備がいろいろあったのよ」


凛「強くなった凛たちの力、とくと受けるにゃ!」


ディアボロス「強くなった…?」


ディアボロス「お前たちが用意をする時間で私も力を用意できたということを忘れるなよ?」


にこ「何言ってるのよ。そんなことわかってるわ」


にこ「それも踏まえて、とくと受けなさいって言ってるのよ」


ディアボロス「フッ、まぁいい。8人の少女たち『μ's』とスクリオーネの兵士長。新たな力の相手に不足はない」


穂乃果「少し違うよ!ディアボロス!!」


ディアボロス「何…?」


穂乃果「8人じゃないよ」


全員が武器を構える。
ディアボロスもそれに合わせて構える。


穂乃果「私たち…」


穂乃果はそういいながらみんなと目を合わせてから、大きく息を吸いーーー


穂乃果「…9人が!!!!



#28【μ's】

今日はここまでです!

リアルが忙しく、全然書き込めません…
時間をなんとか見つけて書き込みたいと思っています!

ディアボロス「9人…。その兵士長もμ'sだったのか」


絵里「しかも、私が修行を面倒見たのよ?一皮むけたμ'sを見なさい!」


ディアボロス「…そんなのは」


ディアボロスは爪に魔力を溜める。


ディアボロス「まったく関係ないんだがな!!」


ディアボロスはディアスクローを放つ!
その威力は前回戦った時よりも上がっている!


穂乃果「来るよ!散って!!」


μ'sは2方向に散る!
絵里だけは前方に走ってディアスクローを盾で受け止める!
完全に受け止めきり、どっしりと構える。
そのまま再び前方へダッシュ!

先にディアボロスのもとへたどり着いたのは凛。

凛はこぶしをグッと構えてディアボロスに突っ込む!
ディアボロスはしっぽで凛を薙ぎ払おうとするが、そのしっぽに向かって花陽の上位風魔法が直撃する。
凛はディアボロスの足に魔力を込めたパンチを放つ!
ディアボロスはたまらず膝をついてしまった。
続いてにこがジャンプしてからエアスライドでディアボロスの頭部に接近し、靴の仕込みナイフの威力も足された強烈な魔力蹴りを放つ!


ディアボロス「ぐぅっ!?」


にこはエアスライドでまた蹴りを入れる!
ディアボロスはにこの足を掴み、横に投げ飛ばす!
にこは投げ飛ばされている中、空中でエアスライドで回転して体勢を立て直して着地。


ディアボロス「ぬぅあっ!!」


ディアボロスはしっぽで薙ぎ払いを行う!
しかし凛とにこはジャンプで回避する!
その時ディアボロスの翼めがけて炎をまとった扇が飛んでくる!
ディアボロスの翼に直撃してディアボロスはよろめく!


真姫「灼熱飛翔扇。どうかしら?」


真姫は手元に帰ってきた扇をキャッチして言う。
ディアボロスが真姫に注意を向けると、今度は正面から魔力をまとった矢が複数飛んでくる!


海未「マルチラブアロー!」


その矢をディアボロスは魔力をまとわせた爪で薙ぎ払うが、数本が直撃する!
ディアボロスがその攻撃にばかり注目していると、横から何者かが飛び込んでくる!
それは希で、体の周りには氷の魔法がまとわされている。


希「サモンコネクト、アルファング!!」


希「ファングフリーズ!!」


希がまとっていたアルファングの氷を手に凝縮して氷の爪のようにして、ディアボロスの首の横に放つ!
ディアボロスはその威力のせいでよろめく。


ことり「タフェスト!!」


ことりがロッドの先から放った魔法は、ディアボロスから少し離れたところで力を溜めていた穂乃果の剣に当たる。
体勢を少し低くして、剣を顔の横に水平に添えている穂乃果は力強くディアボロスを見つめる。
ディアボロスがよろめいている時、全力で剣に魔力を込めて走り出す!

その穂乃果の走る速度はかなり速い。


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


穂乃果の強烈な突きは、ディアボロスの腹部に強烈な一撃を与える!!
穂乃果は突きを放ったあと、そのまま後ろにステップで下がる!
するとその横から絵里が飛び込んできて、アクアブルーブーストで加速してディアボロスの体に斬りを数回放つ!
穂乃果も横からオレンジ・スプラッシュを放つ!
二人が交互に攻撃して、ディアボロスはたまらず体から闇魔法を放出させる!
激しい風圧が発生する!
しかし、穂乃果は絵里の後ろに入り込み、絵里はどっしり構えてその衝撃を耐え抜く!
闇魔法がなくなると、穂乃果はジャンプしてディアボロスの顔にオレンジ・スプラッシュを叩き込む!


ディアボロス「ぐあぁぁぁぁ!!」


穂乃果の新しい武器『フェアリー・サンシャイン』の効力により、穂乃果の光属性の魔力が強化される。


ディアボロス「ぐぅぅぅ……なぜこの短期間でここまで強く…」


穂乃果「これが私たちの実力だよ!」


μ'sは全員適度な距離感を保ちながら集まる。


ディアボロス「……これが、μ'sの力か」


すると、ディアボロスの体からにじみ出る闇の魔力が多くなる。
そう思った途端、ディアボロスの目が赤くなる!
ディアボロスが手を横にふるうと、体から闇の魔力が風のように放たれる!


真姫「強くなったわね…魔力が」


絵里「ええ…」


ディアボロス「…これがμ'sのチカラなら、俺の完全な闇の力で粉砕してやろう!!」


ディアボロスはジャンプして、μ'sの前に降り立ちかぎ爪を振り下ろす!
全員が散って躱すが、ディアボロスのスピードは明らかに増している!
凛とにこは接近攻撃をするために距離をあまり離さなかった結果、ディアボロスのしっぽの薙ぎ払いを受けてしまう!


にこ「くっ!?」


凛とにこは吹っ飛んで転がる。
ディアボロスは真姫の方に突っ込んでかぎ爪攻撃を放つが、真姫はなんとか扇と魔力で受け流す!
ディアボロスのかぎ爪は地面をえぐる。
真姫はバク転のようなバク宙をしながら、扇を真上にあるディアボロスの顎めがけて投げつける!
扇は炎の魔力をまとっており、顎を攻撃してから、バク宙した後の真姫の手元に帰る!
ディアボロスがまたかぎ爪で斬ると、真姫は舞うかのようにくるりと回転しかながら攻撃を避ける!


真姫「私の爪も喰らいなさい!」


真姫「火炎扇爪!」


真姫の扇がまとった炎のかぎ爪はディアボロスの腕を切り裂く!
すると、ディアボロスは一回転して周りのものを薙ぎ払い、ジャンプして後退する。
真姫はその一回転で薙ぎ払われて吹っ飛ぶ!

ジャンプ中のディアボロスに召喚されたヒュベリガルが飛びついて、雷をまとったパンチを放つ!


希「ヒュベリガル!全力で攻撃や!」


花陽「援護します!」


花陽は炎の上位魔法を連続で放つ!

ディアボロスはディアスクローでヒュベリガルを空中で吹っ飛ばすと、宙を舞っているヒュベリガルに向かって飛ぶ!
空中で炎の魔法を躱し、ヒュベリガルを掴んで空高く舞い上がる!


希「ヒュベリガル!!」


ことり「あんなに高くから落ちたとしたら、地面にいる私たちも大ダメージを受けちゃう!」


凛「けほっ…凛たちも飛べれば…」


絵里「とりあえず、みんな私の近くに来て!もし落ちてきたら衝撃を受け止める!」


穂乃果「希ちゃん!プラムは?」


希「プラムを召喚して戦わせることはできひん…ヒュベリガルを召喚するのに結構魔力を使うから、プラムを同時召喚は難しいんや」


希「魔力を溜めればできるかもしれへんけど、溜めてる間に攻撃が…」


海未「私の攻撃も届きません…。届いたとしてもなんとかできる攻撃では…」


花陽「私もあんなに高いのは狙えません…」


にこ「…そうだ!サモンコネクトは?」


希「やったことないけど…もしかしたらプラムのサモンコネクトなら飛べるかもしれへん!」


真姫「大変よ!ディアボロスの上昇が止まった!まだヒュベリガルを掴んでるから、あのまま急降下する気よ!」


希「とりあえずやってみる!」


希はタロットを上空に投げつけると、タロットは炎の魔法を浴びて希に向かってくる!
希に触れると、タロットははじけて希の体を包む!


希「サモンコネクト、プラム!」


希「さぁ、いくでプラム!」


そういうと希は背中に炎の魔法の翼を生成する!
それと同時にかなり高いところからディアボロスが降下してきた!


希「にこっち、凛ちゃん!全速力で行くで!」


にこ「一番軽い2人ってことね。いいわよ!」


凛「ぶちかますにゃ!」


絵里「地上はまかせなさい!」


二人は希の腕に掴まる。
希はそのまま上空に飛ぶ!


凛「にゃぁぁぁぁぁっ」


希「ディアボロスは落ちてきてるから、計算して上に投げる!そしたらなんとかしてディアボロスを攻撃して!」


にこ「まかせなさい!ヒュベリガルはどうするの?」


希「ウチが受け止める!考えはあるで!!」

真姫「どんどん距離が縮まってるわね」


花陽「だいじょうぶかな…」


絵里「信じるしかないわ」




希「多分もうすぐ衝突するで!」


ディアボロスは頭を下にしてヒュベリガルの魔力を吸い取りながら降下している。


希「二人とも、用意はいい?」


凛「まかせるにゃ!!」


にこ「全力で蹴りいれるわ」


希「よっし!いっけぇぇぇぇ!!!」


希は魔力で腕を強化させて飛んでいる勢いをプラスして、真上へ二人を投げ飛ばした!


ディアボロスはそのまま降下してくる!


にこ「先に私が行く!!」


にこはエアスライドでさらに上昇!
ディアボロスはヒュベリガルを掴んでいない方の腕を伸ばしてにこを薙ぎ払おうとする。

にこはひきつけてひきつけて、手に当たりそうなときにエアスライドで軌道を変えてドリルのように回転しながら避ける!
そのままディアボロスの顔に急接近!


にこ「ソニックラビット!!」


顔をピンクの魔力で蹴る!
ディアボロスはたまらず、ヒュベリガルを掴む力を緩めてしまう!
するとそこでヒュベリガルは体から雷を放出させて、ディアボロスから離れる!
そこに凛が全力のパンチをぶちかます!


凛「Ring a signal!!」


凛のパンチはディアボロスの肩をえぐり、ディアボロスは空中で体勢を崩す!
しかし闇の魔力を放出し、凛とにこを吹き飛ばした!
ヒュベリガルも落ちていく。


希「ヒュベリガル!来るんや!!」


希はヒュベリガルの下に来ると、サモンコネクトを解除する。


希「サモンコネクト、ヒュベリガル!!」


ヒュベリガルは希が張った魔法陣に入り、希とコネクトした。


にこ「なるほどね、あれならヒュベリガルをキャッチしたみたいなものよね」


凛「でも、凛たちどうするにゃ!?高いにゃ!!」


にこ「…そのこと忘れてたわね」


凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

今日はここまで

凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


にこ「案外着地できるかもしれないわよ?」


凛「無理に決まってるニャーっ!」


希「二人ともーっ!プラムに乗って!!」


希はサモンコネクトしている状態でプラムを召喚!
プラムはにこと凛に向かって飛んでいき、二人はうまくプラムの背中に乗る。


にこ「危なかったわね…」


プラムは速度を落として地上に降りていく。
ディアボロスが体勢をなんとか立て直そうとすると、ディアボロスに希が魔法で降下速度を落とし、上位雷魔法を連続で放った!


希「マルチサンダー!!」


ディアボロスはそれを闇魔法で相殺していく!
しかしディアボロスはそのせいで体勢を完全に立て直せないが、なんとか立て直せた分落ちる速度を落としている。
希もディアボロスも落ちる速度は同じくらい落ちている。


凛「召喚獣って、完全に希ちゃんの指示で動いてるの?」


にこ「希が指示を出したら、召喚獣はその指示に従うらしいわよ」


凛「ってことなら……」


凛「プラム!ディアボロスに近づいてほしいにゃ!」


プラムは空中で一度頷くと、飛ぶ速度を上げてディアボロスに接近する!!


にこ「何する気!?」


凛「凛がディアボロスに飛び移るにゃ!にこちゃんは凛をディアボロスに投げつけてほしいにゃ!」


にこ「無茶するわね…でも、何かしないと希が危ないわね」


凛「にこちゃん!もうすぐディアボロスに近づくよ!」


ディアボロスはプラムに気づいて、闇魔法をプラムに連続で放つ!
プラムは旋回して避ける。
凛とにこはうまく掴まって振り落されないようにする!


にこ「急がないと地面に落ちるわよ!」


凛「こうなったら……にこちゃん!ここから凛を投げるにゃ!」


にこ「バカね!こんなにプラムが動いてて、結構距離があるディアボロスに向かって凛を投げれるわけないでしょ!」


凛「じゃあ凛がジャンプするにゃ!」


にこ「届かないわよ!プラムもこの魔法の嵐を切り抜けられないみたいだし…」


凛「じゃあどうするにゃ!!」


にこ「……私の足にあなたが足を乗せなさい。乗ったら全力でキックを放つからその勢いと一緒にジャンプして飛ぶのよ!」


にこ「うまく狙わないといけないけれど、多分これが一番速いわ!」

にこ「さ、そうと決まれば行くわよ!」


凛「プラム!少し上昇して!」


プラムはそう聞くと、避けながら上昇していく!


にこ「凛、覚悟を決めるのよ」


凛「凛なら大丈夫!」


ディアボロスの希に対する魔法が雷魔法をはねのけ初め、希にかすりだした!


凛「……よし!」


プラムが上昇するとプラムは一旦上昇をやめる、すると凛はプラムの上で少し高く真上にジャンプ。
にこはそれに合わせて、右足に魔力を込めて凛の後ろに着くようにジャンプ。
凛は頭を下に、足を上にする。
にこは凛の足の裏に自分の右足を添えて、魔力を強める!


にこ「いっけーーーっ!!!」


にこは全力で足を振り、凛はそれに合わせてジャンプするように体を使って加速しながら落ちていく!
闇魔法の連弾の間をすり抜けていく!
そんな中ディアボロスは凛に向けて闇魔法を放つ!
凛は拳に雷の魔力を込めて闇魔法をパンチで吹っ飛ばす!
ディアボロスは希の攻撃も防がないといけないため、凛にばかり気を向けてられない!
凛はぐんぐんすり抜けていき、自分に当たりそうならパンチで吹き飛ばし、ついにはディアボロスに接近!


にこ「凛!」


凛は拳に全力で魔力を込めて、ディアボロスの体に全力でパンチを打ちこむ!


凛「Ring a signal!!」


雷の魔法は大きく炸裂し、ディアボロスは希に対する攻撃を中断してしまう。
希はそこを狙っていたかのように特殊魔法を打ち込む!


希「ヒュベリサンダー!!」


希の投げたタロットはヒュベリガルの拳のような大きな雷魔法を放つ!
凛はディアボロスを足場にしてジャンプし、ディアボロスから離れる。


ズゥゥゥゥゥゥゥンン


ディアボロスはたまらず落ちていく。

今日はここまでです

リアルが忙しいのですが、28日の夜もしくは29日から一気に書き進めていこうと思います

申し訳ない。
どうしても書くことができないので、もう少し待ってください…

遅れている理由としては、リアルで大切なイベントがありまして、長時間パソコンに向かっている暇がないんです。
予定が長引いていますが、何度も言いますが失踪はしません。
申し訳ないです

凛「やったにゃ!」


希「にこっち!凛ちゃん!ありがとう!!」


空中の凛をプラムは迎えに行き、凛をうまく乗せる。
次にプラムは、サモンコネクトを解除した希を迎えに行く。
希は、魔法使いの時にやっていた、落下速度を落とす魔力の使い方をして、ゆらゆらと傘のように落ちていく。
プラムは当然希を乗せる。


にこ「でも、ディアボロスが落下するのってみんながいるところじゃない!?」


凛「巻き込まれたら大変だにゃ!」


ディアボロスは体勢を立て直せない状態のまま落下していく。


真姫「落ちてくるわね…もしもディアボロスが落ちるときに魔力を体から放っていた場合、私たちにその魔力が届くかも…」


ことり「落下するところから少しは離れたけど、これ以上離れたら落下した後に相手に一呼吸つかせちゃうし…」


絵里「まかせなさい」


絵里は剣を鞘にしまい、盾を両手で持つ。


絵里「みんな、私の周りに近寄って」


少し離れた場所にいたメンバーも集まる。
すると、盾を地面に打ち付けて、魔力を込める!


絵里「ドームシールド!」


すると、みんなの周りにドーム状の半透明な魔力の壁が現れた!

ディアボロスが地面に落下すると、案の定ディアボロスの体から放たれていた闇魔力が地を這って広がっていく。


しかし、絵里のドームシールドが全員をその魔力から守る!
周りにあった木は、中には折れるものもあった。


真姫「危なかったわね…」


穂乃果「でも、これならすぐに戦いに行けるよ!」


絵里がドームシールドを解くと、穂乃果は剣を握りしめて飛び出した!


海未「援護します!」


絵里と真姫も穂乃果に続いて走り出す!


穂乃果「てやぁぁっ!」


穂乃果はジャンプして、ディアボロスに斬りを放つ!
ディアボロスは体勢を立て直したばかりのため、攻撃をかわせずに腕で受け止めるが、腕からは出血する。


真姫「灼熱飛翔扇!」


真姫の投げた扇も、立とうとしているディアボロスの足をえぐって、立つのを阻止!
そこに穂乃果が地上から足に追撃!
ディアボロスは腕でたたきつけ攻撃を放とうとすると、海未の矢がその腕に直撃して攻撃を防ぐ!

ディアボロスはよろめくが、体から闇魔法を放って穂乃果を吹き飛ばす!
ダメージはないが、風圧のようなものなので穂乃果はとんでしまう!

穂乃果はうまく着地すると、ディアボロスは両手でディアスクローを放つ!
穂乃果に向かって飛んでいくが、絵里が穂乃果の前に立ちはだかり停止し、ずっしりと盾を構える。
絵里の盾が魔力をまとって、ディアスクローを完全に防ぐ!


穂乃果「すごい!」


絵里「これでもパラディンだから」


真姫「ほら、たたみかけるわよ!


穂乃果「ラジャー!」


絵里「穂乃果、『あれ』やりましょう」


穂乃果「『あれ』だね?」


真姫「じゃあ私さきに行くわよ」


真姫は走り出す!
ディアボロスはジャンプして真姫に対して空中から闇魔法弾を放つ!
しかし真姫は舞うかのように避けていく。
ディアボロスは落下して、真姫に向かってしっぽ振り下ろしをする!


真姫「火炎扇爪!」


真姫はゆるりと避けて、しっぽに炎の爪の攻撃をする!


ディアボロス「ぐぅぅぅっ!!」


ディアボロスは口から闇魔法のブレスを放つ!
すると、真姫の正面にはバリアが張られて闇魔法を防ぐ!


真姫「花陽のリフレクトね?」


花陽の方を見ると花陽が杖をこちらに向けていた。


花陽「メガウォータ!」


花陽の杖からは、太い矢のような水魔法が放たれ、ディアボロスの羽に直撃する!


ディアボロス「っ…!」


ディアボロスが気をそらすと、穂乃果と絵里が突っ込んできていた!
ディアボロスがしっぽ攻撃をするが、絵里がそれを防ぎ、穂乃果がその隙にしっぽに斬り上げ攻撃!


穂乃果「行くよ絵里ちゃん!」


穂乃果が自分の剣に魔力を込めて、絵里の盾を打ち付ける。
すると穂乃果の剣には自身と絵里の二人分の魔力が込められていて、それを地面に向かって振り払った!


穂乃果「ブーストスプラッシュ!」


穂乃果の剣の軌道に合わせて、剣の衝撃波が地面を這って飛んでいく!
ディアボロスは離れた距離から攻撃が来るとは思ってもいなく、攻撃が直撃する!


ディアボロス「ぐっっ…くそっ!!!」


ディアボロスは手に闇魔法を込めて、自分の真上に放つ!
放たれた闇魔法は空中ですぐに炸裂して、ディアボロスの周辺に雨のように降り注いだ!

真姫には闇魔法が直撃!
絵里も、ドームシールドをしようとするが剣を鞘にしまう暇もなく、穂乃果と絵里二人に直撃した!

その場に膝をつく。
3人はディアボロスのそばに少し離れて入るが固まっていた。


ディアボロスが接近して、攻撃しようとする!


海未「ことり!」


海未がことりにむかって矢を差し出す!
ことりはロッドを矢に接触させ、祈りを込めるように、ロッドを通して魔力を矢に込める。
海未はその矢に魔力がこもったことを確認すると、自分の魔力も込めてすぐさま矢を放つ!


海未・ことり「Anemone heart!」


海未が放った矢はディアボロスめがけて一直線!
ディアボロスは3人にかなり接近しており、先に矢を撃ち落とそうとする!

しかし、ことりがロッドを握りしめて魔力を込めながら横にふるう。
すると矢は急にはじけて、矢がまとっていた青と白の魔力のうち、白い魔力が花の形を空中で作る。
それに合わせて青の魔力が花のまわりに魔力による風圧を作って、ディアボロスをのけぞらせる。

花の形をした魔法は、下に向かって回復魔法を放つ。
花の下にいた3人はその回復魔法で傷を治した!


のけぞったディアボロスは、3人に向かってもう一回攻撃しようとするが3人は回復したため、散ることで攻撃を避けた。
そんなディアボロスに向かって花陽がメガウィンドを放つ!
ディアボロスに直撃する!

3人は距離を保ちながら武器を構える。
そのタイミングで、ディアボロスから少し離れたところに希と凛とにこが降り立つ。


ディアボロス「なぜ……ここまで…」


ディアボロス「私には確かに…完全な闇の力が…」


すると、ディアボロスの体から闇魔力があふれだす。


穂乃果「攻撃!?」


真姫「待って、様子が変よ」


ディアボロス「な、なんだ…!?闇の魔力が勝手に…」


どんどん闇の魔力はディアボロスの体を包む!


ディアボロス「これは…これはなんですか!?レディアフト様!!」


ディアボロス「こ、このままでは…」


ディアボロスは闇の魔力に完全に包まれて、そのまま動かなくなる。


絵里「…闇の魔力の暴走かしら…?」


真姫「わからないけど、その可能性が高いわよ。構えを崩さないで」


少しの間。
そのあとに急に、闇に包まれたディアボロスから闇魔法が放たれて、凄まじいスピードで真姫めがけて飛んでいき、腹部に直撃!


穂乃果「真姫ちゃん!」


真姫は4m程度吹き飛ばされて地面を転がって倒れ込む。

真姫「くっ…気をつけて!この攻撃、結構重い…」


真姫の腹部からは出血が。

続いて同じ攻撃が穂乃果と絵里に向かって放たれる。
穂乃果は盾を使って弾くが、その衝撃で体勢を少し崩す。
絵里はがっちりと防ぐ。
そうすると、今度は連続で放たれる!
穂乃果は盾で弾いたり、剣で弾いたり躱したりするが、盾で弾いたときに無茶な体勢で防ぎ体勢を崩して、右肩に次弾が直撃してふっとぶ。
絵里は攻撃を連続で防ぐが、盾を構えていなかった足に攻撃が直撃して、膝をついてしまい、その時にを持つ位置がずれて左からに直撃する。


穂乃果「痛い…」


二人の直撃部位からは出血する。


すると、ディアボロスを包んでいた闇魔法が炸裂してはがれる。
中からは、黒くなったディアボロスが現れた。


真姫「闇魔法に完全に包まれてる…」


ディアボロス「ガァァァァァァァァァァァァァッ!!!」


にこ「空気が震えてる…」


ディアボロスはジャンプして、空中から先ほど放った闇魔法を希たちに連続で放つ!
避けれるものは避けれるが、避けきれないものは避けきれずに直撃する。

にこは避けることに成功しており、エアスライドで空中のディアボロスに接近する!
ディアボロスはそんなにこに向かってしっぽの振り下ろし攻撃を放って打ち落とす。


ズガァァァッ


凛「にこちゃん!」


避けれた凛は、着地したディアボロスに向かっていく!
ディアボロスは片手を振りかざし、そこから闇魔法を連続で放つ!

凛はそれを走りながら避ける!
接近して、魔力を込めた攻撃を放つがディアボロスは翼でそれを防いで、そのまま翼を伸ばして凛を吹っ飛ばす。


希「ハァッ…ハァッ…明らかに強くなっとる…」


ディアボロスは倒れているにこに接近する。
にこはダメージから立ち上がれない。


にこ「……っ?!」


ディアボロスは足を振り上げて、うつぶせのにこを踏みつぶす!
地面はへこむ!


花陽「にこちゃん!!」


ディアボロスが足を上げると、にこはうつぶせのまま動かない。


希「あれはアカン…。ことりちゃん!すぐに回復を!」


ことりは希たちの回復を中断して、にこに向かって回復魔法を放とうとする!
しかし、ディアボロスはことりがいる方向に闇魔法の大きな弾を放つ!
希、海未、ことり、花陽は散ってそれを避ける!


ディアボロスはことりの方に歩き出す。
そんなディアボロスのしっぽを凛はつかむ!


凛「行かせないにゃ!!」

花陽「メガウィンド!」


海未「ラブアローシュート!」


二人の攻撃がディアボロスに直撃して、ディアボロスはのけぞる。
凛がしっぽをつかんでいるためディアボロスは動けない。


凛(なんて力…持ち上げられないようにするのも精一杯…)


ディアボロスはしっぽに魔力を込めて凛の掴んでいる、しっぽの先の方で炸裂させる!
凛はその衝撃でしっぽから手をはねのけられ、そのまましっぽの薙ぎ払い攻撃を喰らう!


凛「がはっ…」


凛はかなり吹っ飛んで、木に直撃。


穂乃果「強くなってるけど…」


穂乃果「なんとかして勝たなきゃ!」

合体技が二つ出てきました。

・ブーストスプラッシュ
・Anemone heart

の二つです!
アネモネに関しては、来てほしいというコメントがあったので出しちゃいました!
個人的にも、そろそろ出したかったところだったのですが…w


ディアボロスが闇に呑み込まれてしまいました。
ここから戦いはさらに激化します!

待たせてごめんなさい…。
今回はここまでです!
「こうしてみたら?」などという声は、見つけ次第作品に今組み込めるか考えているのでガンガン考えを出しちゃってください!

【状況】
※ディアボロスから遠い順に説明します。
真姫、穂乃果、絵里はディアボロスの闇魔法の攻撃を受けて、痛みから動くことができずにいる。
凛はディアボロスのしっぽをつかんでいたが吹っ飛ばされて気に激突。
にこはディアボロスに踏みつぶされて重傷。
希、ことり、花陽、海未はディアボロスの攻撃を避けた時に散った。
ことりの回復魔法はまだ発動できていない。




真姫「かなり攻撃力も速さも上がってるわ。うかつに近づけない」


穂乃果「…けど、今ディアボロスの注意をひかないとみんなが危ない!」


絵里「真姫はみんなの治療を手伝って!穂乃果は私の後に続いて」


穂乃果「わかった!」


絵里はディアボロスに向かって全力で走り出す!穂乃果もそれに続く。


ディアボロス「グギャァァァァァァァァァァァァァァ」


絵里「てやぁぁぁっ!」


絵里がアクアブルーブーストで加速してディアボロスの意表をついて攻撃!
絵里の剣がディアボロスの体にめり込んで右足を切り裂く!
ディアボロスが腕で振り下ろし攻撃をするが、絵里は盾でガード!
穂乃果はそこに飛び込んで素早い剣撃を連続でディアボロスの体に浴びせる!


真姫「ことり!今のうちににこちゃんの回復を!」


真姫がそう言うと、ことりは頷いてにこの治療に行く!
真姫は凛の方へと走る。


真姫「凛!大丈夫!?」


凛「いたたたた…」


真姫「これ、ハイポーション飲んで」


凛「ありがとう…真姫ちゃん…」


真姫「凛、ちゃんと動けるようになるまで来ちゃだめよ?」


真姫はそういって、予備のハイポーションを凛の前に置いてからディアボロスの方へ走る。


海未と花陽、希は遠距離攻撃の準備をしていた。


海未「花陽!ヘヴンストライクの用意をお願いします!」


海未「私は二人をなんとかして援護します!」


希「ウチはサモンコネクトで応戦する!」


海未「希は今日魔力を使いすぎです。無茶はしないでください」


希「うん!まかしとき!」


希はヒュベリガルとコネクトして、走り出す。

海未は矢に魔力を込めてから引く。
花陽は魔力を杖に集中しだす。


ことり「にこちゃん!」


ことりはにこのもとへ行き、屈んでからロッドを地面に置いてにこを抱きかかえる。
にこは目を閉じて返事をしない。


ことり「息は…ある!でもボロボロ…」


ことりはにこを地面に寝かせて、ロッドを手に取る。


ことり「まだ、うまくできるか分からないけど…今はやるしかない!」


ことり「エンジェリックヒール!」


ことりはにこに向けて上位治癒魔法を唱える!
集中してかけ続けているとにこが目を開ける。


にこ「こ…とり……ありが…とう…」


ことり「にこちゃん、今は安静にしてて?みんななら大丈夫だから」


穂乃果と絵里はディアボロスに対して応戦していた。
ディアボロスはジャンプして翼を羽ばかせて宙に滞在し、上から多数の闇魔法を二人に放つ!


絵里「ドームシールド!」


絵里は穂乃果と自身をドーム状の魔力の盾で覆い、闇魔法を防ぐ!


穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん」


絵里「大丈夫だけど、ディアボロスが攻撃を一時中断した時にシールドを解くわよ!」


穂乃果「うん!」


ディアボロスが闇魔法の連続発射を一時中断すると、絵里はドームシールドを解く!
絵里と穂乃果はそのタイミングで離れる。
ディアボロスが穂乃果に対して急降下攻撃を放つと、穂乃果は大きく前転して攻撃を回避。
しかしディアボロスは着地してからしっぽを振りかぶって攻撃しようとする!

そこに、多数の炎がディアボロスを襲う!


真姫「灼熱乱舞!舞う時間は十分あったから、結構効くわよ?」


その威力は高く、ディアボロスは攻撃を中断。
その隙をついて、穂乃果は前進!


穂乃果「フェアリー・サンシャインの力、今こそ最大限に発揮させる!」


穂乃果のその心に反応したかのように、穂乃果の剣の力が剣にまとわせた魔を増大させる!


穂乃果「きた!!」


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!」


穂乃果の強化された光属性攻撃がディアボロスの体をえぐり、さらに傷痕に残った魔力が切り裂く!!
ディアボロスはたまらずかなり後ずさりする!

今日はここまで

絵里「はぁっ!!」


絵里もディナイブルーをディアボロスの背中に放つ!
ディアボロスは前と後ろから強力な攻撃を受けて、たまらず真上へ飛ぶ。

しかし、ヒュベリガルとサモンコネクトした希は、雷の魔力を足に込めて炸裂させ凛や穂乃果に匹敵するくらいの大ジャンプ!
宙に浮くディアボロスに突っ込んでいき、タロットを一枚生成して右手で掴み、雷魔法を込める!

接近して、パンチを放つようにディアボロスに打ち込む!


希「はぁぁぁっ!!」


ヒュベリガルのパンチのような攻撃は、ディアボロスを宙でのけぞらせて少し吹っ飛ばした!
ディアボロスはたまらず地上に落ちる。
そこまで高いところにはいなかったので、落下ダメージは無いようだ。


穂乃果「希ちゃんナイス!」


立ち上がったディアボロスに、すぐさま海未が魔力を込めた矢を放つ!
ディアボロスは翼に闇魔法をまとわせて、矢を弾く!
その時、上空から薙ぎ払うかのように強力な風魔法がディアボロスを襲う!


花陽「ヘヴンストライク!」


ディアボロスは、闇魔法をまとわせた翼で防ぐが咄嗟のできごとだったため完全に防げずに穂乃果たちのいる方向へ薙ぎ払われる。


穂乃果「ここだよ!みんな叩き込もう!!」


穂乃果の合図で、前衛にいた穂乃果、絵里、希、真姫が突っ込む!


ディアボロス「グギャオオオオオオ!!」


ディアボロスは両手に闇魔法を込めて、地面に両手を叩き込める!
すると、闇魔法は地面を広がって後衛の海未と花陽のところまで広がる!
ことり、にこ、凛のところまでは広がらなかった。
その闇魔法の広がる速さは尋常じゃない速さだった。
そのままじゅうたんのように地面の上に張られていく。
足元を通過したかと思ったが、ダメージは無い。


真姫「これ自体にダメージは無い……みんな、気を付けて!」


真姫の声に合わせて武器を構えてディアボロスの方をじっと見つめる。
するとディアボロスは地面につけていた両手を真上へ振り上げる!
その瞬間、地面の闇魔法はその手の軌道に合わせて空へと炸裂!


穂乃果「何!?……きゃっ!?」


全員が闇魔法に目を取られていると、浮遊するかのように上空に浮きだした!


海未「なんですか!?」


花陽「これは…強力な浮遊波!?」


ことにこりん以外の6人は浮遊波の影響でどんどん宙へ浮いていく。
浮くのが停止したかと思うと、なんと空中に立っていた!


真姫「闇魔法が空中に足場を作ってる…」


希「このままだと…」


ディアボロスは宙にいる6人に向かって飛びかかる!
6人は魔法の足場の下から来るディアボロスの攻撃を回避!

穂乃果「うわぁっ!」


ディアボロスは空中でUターンして、絵里に飛びかかる!
絵里は盾をがっちり構えてガードするが、あまりの威力にしりもちをついてしまう。


希「やっぱり…。ディアボロスは飛べるわけやから、攻撃の威力も速さも増しとる」


海未「速くて狙えません…」


花陽「私もです…」


ディアボロスはまたUターンして、空中から闇魔法を連続で放つ!
闇魔法は、魔法の足場で爆発する!
全員避けつづけるが、避けていた花陽に向かってディアボロスは急接近!


花陽「っ!!」


しかし、海未がディアボロスに向かって魔力を込めた矢を放ったためディアボロスの近接攻撃は花陽にうまく当たらなかった。
ディアボロスは魔法の足場に着地して、海未へ飛びかかる!


真姫「私たちは動ける範囲も決められているし、飛び降りたとしてもこの高さだと宙にいる間にディアボロスにやられる…」


宙の足場と地面は20mくらいはあるだろうか。と真姫は下を見つめながら考える。

ディアボロスは海未に対して爪で攻撃!
海未は素早く前転して回避。
そこに穂乃果が走って飛びかかる!


穂乃果「オレンジスプラッシュ!」


穂乃果のオレンジの魔力の攻撃はディアボロスの翼を切り裂く!
ディアボロスは痛みから、大きく翼を羽ばたかせて飛び、距離を置く。
ディアボロスは離れたところにいる絵里に向かって飛び込む!
絵里は大きく横っ飛びをして回避!


絵里「ほんと速いわね…そっちは飛べるからいいけど…」


そんなディアボロスに希が接近!!
希はプラムとサモンコネクトしていた。
希の上位炎魔法がディアボロスの左腕に直撃!
絵里は直撃するタイミングに合わせて接近し、ジャンプして足に斬り上げ攻撃!
ディアボロスは攻撃されるが、まだ宙に滞在しており、横に1回転して絵里をふっとばす!
希は飛び込んで絵里をキャッチし、なんとか魔法の足場の端の方に投げ込む!


希「あぶないっ!!」


絵里「ありがとう希!」


ディアボロスはまた上へ飛んだ。
希は魔法の足場へ着地してサモンコネクトを解く。


希「あかん…結構魔力がない…」


希はその場に膝をつく。


絵里「希…」


希「ディアボロス…また上からなんかしてくるで…」


ディアボロスはいきなり急降下して、ドリルのように回転。
そのまま闇魔法を複数放ち、その闇魔法は大きな弾で、魔法の足場の上に居た6人に降り注ぐ!
絵里と希以外は比較的真ん中にいたので避けれたが、端の方にいた希と絵里に向かって場所的に避けることができないような攻撃が来る!
希は絵里の前に立ち、盾をずっしり構える。
闇魔法は絵里には直撃せず、ぎりぎり絵里の前に落ち、爆発してその衝撃で希と絵里は魔法の足場の上からはじき出される!

表現力がいまいちだがストーリーはむちゃくちゃ面白いな

支援

そういやAAだったら扇持ってるよな?技で使えんじゃね?

>>868
表現は自分の完全に力不足です…
どうにか上手に表現しようと思うのですが、自分が頭に思い浮かべた映像を字にするのが中々上手くできないんです…
なんとか伝わるように書いていきますので、よろしくお願いします!
支援助かります!

>>869
そこは見落としてました!
早速使いたいところなんですが、この穂乃果はラブライブ本戦でキラセンを歌う少し前の穂乃果なので、入れるタイミングは考えないといけませんね…

穂乃果「二人とも!!」


絵里と希はぐんぐん落ちていく。
ディアボロスは魔法の足場の上に着地し、穂乃果をギロリと睨んでからまた翼をひるがえし、飛んで接近!


絵里「っ!!」


絵里は剣を鞘にしまい、希の手をなんとか掴む!
そのまま希を引き寄せて、抱きかかえる。
ぐんぐん二人は落ちていく。絵里は自分が希のクッションになるように希を上にする。
そのまま落下!


穂乃果「大変っ!」


ディアボロスは穂乃果に向かって、しっぽ攻撃を放つ!
穂乃果は盾で防ぐが、衝撃で吹っ飛ばされる!
魔法の足場からは飛び出ていない。


真姫「穂乃果!今は目の前に集中!」


穂乃果「ぐっ…うん!」


海未「援護です!」


花陽「はい!」


海未は弓を引いて何本も矢を放つ!
花陽も上位魔法を、残りの魔力を気にしつつ放つ!

ディアボロスは攻撃を受けるが、ひるむことなく穂乃果に飛んで突進!


穂乃果「どうしても穂乃果と戦いたいんだね…!」


穂乃果「なら、こっちだって!」


そう言って、向かってくるディアボロスを見つめながら盾を腰にしまう。
剣を片手に攻撃を躱すもしくは剣で受け流すことにのみ集中する。

ディアボロスは突進しながら超速の闇魔法を複数放つ!
穂乃果は一度深呼吸してから、体の動きを最小限に抑えつつその闇魔法を次々と躱していく。


穂乃果(大丈夫…落ち着けば見える!)


避けているとディアボロスは穂乃果に接近しきり、爪で連続攻撃!
右の爪の斬りおろしを穂乃果は体をそらして避けて、ディアボロスの懐に接近!
トリプルオレンジで足を連続攻撃!
ディアボロスはその攻撃を受けてから足で蹴りを放つ!
しかし穂乃果はそれを予測しており、バックステップでなんとか蹴りを回避!

一度下がったかと思うと、また急接近してオレンジスプラッシュで足に攻撃!!
ディアボロスはたまらず、一度上昇!
穂乃果がその動きを目で追うと、ディアボロスはすぐに上昇を止め、急降下!


穂乃果「なっ?!」


ディアボロスは穂乃果を押しつぶそうとするが、海未と花陽の攻撃がちょうど直撃して、ディアボロスの落下地点が穂乃果のいる場所から少しそれてしまう。


穂乃果「あぶないっ!」


ディアボロスは腕に闇魔力をまとわせて、超速の闇魔法を海未と花陽に向けて放つ!
海未と花陽は回避に成功!
穂乃果はこの隙に攻撃しようとすると、ディアボロスはその穂乃果の動きを読んでおり、振りむいて口からの闇ブレスを穂乃果に放つ!


穂乃果「しまっーー」

穂乃果に闇ブレスが直撃して穂乃果は吹っ飛ばされる。落ちはしなかったがディアボロスとの距離も離れた。
闇ブレスは闇魔法弾のようになっており、大きさは穂乃果の上半身くらいで、とっさに穂乃果自身の光属性魔力を剣にまとわせてそれで受け止めていたのでダメージはそこまで大きくはない。


海未「こっちです!」


海未はラブアローシュートを放って、ディアボロスに直撃させる!
ディアボロスはひるんで動きが止まる。


花陽「メガウィンド!」


花陽の上位風魔法もディアボロスの体をえぐる!
海未と花陽は魔力が尽きてきたようで、攻撃をいったん止める。


海未「はぁ…はぁ…」


海未「私の攻撃では一撃一撃に魔力を込めないとダメージがないので、魔力が減るのは仕方ないことですがもう少し最大魔力を増やさなければ…」


花陽「私も上位魔法の攻撃でなければ意味がないので上位魔法を唱えますが、魔力がすぐなくなってしまいます…」


真姫「二人とも魔力が……」


真姫はそれを見て、自分で踊りを舞い始める。
すると真姫の周りに炎の魔力がゆらゆらと浮き始める。

ディアボロスはそんな真姫を発見し、穂乃果に向けて闇魔法を何発も放つ!
闇魔法は穂乃果の目の前に直撃し、穂乃果はディアボロスに近づけなくなった。
ディアボロスはそうしてから真姫に向かって突っ込む!


真姫「やっぱりこっちに来るのね…」


ディアボロスは真姫に向けて鎖のような闇魔法攻撃を放つ!
鎖はかなりの速さで飛び、真姫は扇で受け流そうとする。
しかしその鎖は扇に接触すると、真姫の体を縛り上げる!


真姫「バインド攻撃!?」


真姫は動けなくなり、その場でもがき続ける。
ディアボロスは真姫に近づき、真姫を両手でつかみあげる。


真姫「うっ…」


ディアボロスはぎりぎりと真姫を掴む力を強める!


穂乃果「真姫ちゃん!」


真姫「ぐっ…残念ねディアボロス」


真姫は扇に魔力を全力で込める。


真姫「舞はもう終わってるのよ!」


真姫が舞って高めた魔力を扇にそそぎきり、力を込めると真姫の周りが爆発する!
ディアボロスはたまらず真姫を手放す!
真姫はそのまま魔力の足場から落ちていった。


穂乃果「真姫ちゃん!!!」


穂乃果は突っ込んでジャンプし、ジャンプ斬りを行うがしっぽで攻撃されて空中で撃ち落とされ、魔力の足場の上に落ちる。
真姫は体勢を立て直すことができず、そのまま落ちていく。

真姫「風の舞!!」


真姫は扇を持っておらず、腕でなびくような舞をして自分の落下するところに風を起こす!
その風で落下速度はかなり減少し、落下。


真姫「ぐっ…」


すると、真姫のもとに絵里が走ってくる。


絵里「真姫!受け止めようとしたけれどち治療中で間に合わなくて…」


真姫「絵里、やっぱり無事だったのね」


絵里「ええ。希は今魔力を回復している途中よ」


真姫は絵里と希が落ちたあとに、2人がなんとか立ち上がったのを確認していた。


絵里「上の三人は?下からじゃあの魔力の足場の上が見えないのよ」


真姫がそういわれて上を見ると、たしかに魔力の足場は真っ黒で上で何が起きているのかわからない。


絵里「…あら?真姫、扇は?」


真姫「おいてきたわ」


絵里「えっ!?」


絵里「と、とりあえず回復しましょう」


すると、魔力の足場の上から海未が落ちてきた!


絵里「海未よ!大変!」


絵里は盾をその場に置いて、海未が落ちてくるところへ走る。


絵里「今度は受け止めるわ!」


絵里はジャンプして、海未をキャッチ!
そのまま地面に着地した!


海未「絵里…花陽が!」


絵里「花陽!?」


絵里が上を向くと、ディアボロスが魔力の足場の上から飛び出た!
ディアボロスは花陽を掴んでおり、そのまま飛んでいた!


真姫「あんな高さから落とされたらひとたまりもない…。このために海未を落としたのね…」


真姫「…でも、そう好きにさせない!」


真姫が両手をディアボロスの方に向けて、ぐっと握りしめる!
すると、ディアボロスの右足がいきなり炎の魔力で爆発した!
その衝撃で花陽はディアボロスの手から花陽がするりと落ちる。
爆発したディアボロスの足元を見ると、そこには真姫の扇があった。

真姫は、ディアボロスに掴まれて炎の魔法を解き放った時に扇をディアボロスの足に設置した。
魔力で絡み付いているため、外れることがなかった。


真姫「扇に魔力を込めて好きなタイミングで扇の魔力を解き放つ攻撃、炎爆の舞(えんばくのまい)よ。さて、行きなさい凛」


落下する花陽を何者かが超スピードで接近してキャッチ!
なんとそれは凛で、回復が終わったので動けるようになっていた。
真姫は動けるようになっている凛を確認したうえで、ディアボロスの足についていた扇を起爆したのだ。
凛は軽く着地。


花陽「凛ちゃん、ありがとう…」


凛「かよちん、はやくことりちゃんに治してもらお?」


ディアボロスは空中で大きく咆哮を放った!


ディアボロス「グォォォォォォォォォォォォォ!!!」


ディアボロスは、空中で両手を大きく振り上げて闇魔法を集めようとする!


真姫「闇魔法が来る!みんな!避ける準備を!!」


ディアボロスは闇魔法を溜め始める。少し離れたところに浮いていた魔力の足場も崩れて、ディアボロスに吸収されていく。
ゆっくりと集められている闇魔法の色は、今までとはケタ違いに黒い。


希「すごい闇魔力、もしかしたらウチラがいるここを吹き飛ばす威力かもしれへん…」


にこ「ぐっ…攻撃も届かないし…どうすればいいのよ…」


ことり「にこちゃん!まだしゃべっちゃだめ!」


絵里「絶体絶命…」


海未「いえ、大丈夫です」


すると、崩れきろうとしていた魔力の足場の上から穂乃果がジャンプしてディアボロスに接近!
ジャンプした穂乃果は剣を横に構えて魔力を込めており、ディアボロスにぐんぐん接近していく!


ことり「穂乃果ちゃん!!」


希「けど、あれじゃすこし届かないで!!」


ディアボロスは穂乃果がこの距離を飛べると思っておらず油断していて、対応できていない。
完全に隙だ。しかし、穂乃果のジャンプもむなしく少しだけ届きそうにない。


穂乃果「まだっ!!!」


なんと、穂乃果はそこで剣に込めていた魔力を解き放って空中で突きを放つ!!


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!」


スパイラル・オレンジを放った穂乃果は、剣を突き出したその勢いでさらに飛距離を伸ばしてディアボロスの腹部に直撃する!
穂乃果は直撃しても剣をずっと押し込み続ける!
ディアボロスは大ダメージにたまらず闇魔法を集めるのをやめてしまう。
さらにスパイラル・オレンジの威力のせいで完全に空中で体勢を崩し、下へと落下していく!


穂乃果「てやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


穂乃果の剣はディアボロスに深く刺さりながら、魔力で切り裂き続ける!
そのままディアボロスと穂乃果は、ディアボロスが下になっている状態で森の中に落下する。

ズゥゥン…


全員が一瞬静まり返る。


希「やったんたろか…」


絵里「とりあえず、穂乃果を探してくるわ。みんなは治療を」


絵里がそう言って落ちたほうへ歩こうとしたその時、森の中から木がなぎ倒される音がする。


絵里「みんな!気を付けて!」


絵里が目を凝らすと、うっすらと黒いものが向かってきていた。


絵里「ディアボロスが接近してるわ!」


凛「もう勘弁してほしいにゃ…」


その接近している者はまさしくディアボロスで木を突き抜けて、みんないる広場に飛び出る!
そのまま右手でつかんでいた穂乃果を地面にたたきつける!
穂乃果はそのままことりの近くまで吹っ飛ばされる。


ことり「穂乃果ちゃん、すごい傷…」


穂乃果「ディア…ボロス……タフすぎるよ…」


ことり「ひとまず治すよ!穂乃果ちゃん!」


ディアボロスは着地する。
ディアボロスの腹部はえぐられているが、ディアボロスは動けている。


絵里「行くわよ!みんな!!」


にことことりと穂乃果と希以外の5人が戦闘を再開する!


希(みんなかなり消耗しとる…傷が治っていても体力自体は回復していない…)


希(……今しかない)


希「今しか、ないの」


希「チカラを貸して…」


希は目を閉じて手を胸元へ添える。

戦っている5人はかなり苦戦しており、まったく攻撃を当てられない状態。防戦一方だ。


ことり「みんな…頑張って…」


にこ「にこも行くわ」


ことり「もう大丈夫なの?」


にこ「ええ。十分動ける」


にこはそう言って走り出した。


ことり「嘘だよにこちゃん…。まだ傷は全然治ってないのに…」

にこはディアボロスに向かって全力で走る!


にこ(体がまだ痛い。でも、みんな戦ってるのににこだけ見てるなんてそんなの嫌!)


にこ「真姫ちゃん!」


真姫「にこちゃん!?」


にこ「あれやるよ!」


真姫「了解!」


真姫は先ほど拾っておいた扇をひるがえし、舞う。
そしてにこに向けて魔法を放ち、にこに直撃する。
するとにこは真姫に引き寄せられていく!
にこは足に魔力を込めて蹴りを放ち、真姫は扇に魔力を込めて振るう!
その二人の攻撃が衝突したところから強烈な魔法弾が放たれた!


にこ・真姫「Magnetic blast!!」


その魔法弾はディアボロスの腹部をえぐる!
凛はその隙をついて足に向けて魔力を込めた連続パンチを放った!
ディアボロスは攻撃を受け続けるが、口から闇ブレスを放ち凛を吹っ飛ばす!

凛が吹き飛ばされるのと同じタイミングでにこが地面に崩れ落ちる。


真姫「にこちゃん!?やっぱり治りきってなかったのね!?」


にこ「っ…ごめん…」


絵里「ディアボロス…ここまで強いのね…」


ディアボロスは闇魔法を何発も放ち、海未と花陽と真姫を吹き飛ばし、絵里は盾で防ぎ続ける。


絵里「くっ…」


ディアボロス「ヤミ…ヤミノチカラ…」


ディアボロス「スベテヲ……コロス!!」


希「そんなことさせない!!」


希はタロットの魔法陣を作っており、魔法陣の中心にタロットを一枚投げ込む。


希「行くで?」


魔法陣からは紫の魔力が噴き出る!


希「バハムート!!」

魔法陣の中から龍の幻獣が召喚されて、紫の魔力を振り払う。


絵里「バハムート!?」


希(魔力の圧が多すぎて立ってられない…)


希はその場に膝をついて座り込む。
右手をバハムートの方に向ける。
バハムートは希の方をじっと見つめる。


希「大丈夫、耐えれとるよ」


バハムートはこくりと頷いてディアボロスを見つめる。


ディアボロス「バハムート…」


希はなんとか立ち上がる。
そして、ディアボロスをぎろりと睨む。


希「お願い!バハムート!」


バハムートは希の合図に従って、ディアボロスに向かって突っ込む!
どちらも6mくらいの大きさなので迫力は満載。

海未と花陽が希のもとへ近寄り、倒れそうな希を支える。


希「二人とも…」


絵里は凛を連れて希のもとへ駆け寄り、真姫もにこを連れて駆け寄る。

バハムートはディアボロスの頭部を、魔力を込めた拳で殴る!
ディアボロスはよろめき、しっぽで薙ぎ払うがバハムートは口から大きな火炎弾を放ってディアボロスを吹っ飛ばす!


にこ「すごいわね…」


希「バハムートを召喚するにはかなりの技術が必要だったから、今まで召喚できんかった」


希「でも、ディアボロスと戦ってる中で自分の中で不思議な感覚があって…」


希「それがさっき、何か分かったって感じ」


にこ「…そ、そうなのね」


真姫「わかってないなら肯定しなければいいのに…」


海未「でも、あれなら勝てますよ!」


花陽「私たちが加わる隙もない…」


希「みんなは休んでいて?限界なのは見ててすぐわかる」


真姫「確かに、もう立っているので精一杯…」


絵里「私は行くわ」


凛「大丈夫なの?絵里ちゃん…」





とりあえずここまで

絵里「タフさがパラディンの取り柄だから」


真姫「回復する道具も切れたし、ことりの魔力も底が見えてきてるのは見ればわかる。気をつけなさいよ」


穂乃果「ことり…ちゃん…回復もういいよ…」


絵里「いえ、ことりは穂乃果の回復をしていて。穂乃果が一番重傷よ」


絵里はそう言って走り出す!


バハムートは絶えずディアボロスを圧倒し続ける!
バハムートの腕から放たれる火炎弾がディアボロスに命中して、ディアボロスはよろめく!
しかしディアボロスは地面を這うように闇魔法弾を放った!
バハムートは反応が遅れ、直撃するかと思ったその時!
その闇魔法弾を絵里が盾で受け止める!


絵里「ふぅ…間に合ったわね」


絵里はバハムートを見上げる。


絵里「久しぶりね。まさか共闘することになるとは思ってもいなかったわ」


絵里「今は仲間よ。信じてるわ」


バハムートはゆっくりと頷いてからディアボロスを見つめる。
絵里は深呼吸をしてディアボロスをにらむ。

ディアボロスは静寂を破るようにディアスクローを連続で放つ!
バハムートは前進して、自分の爪に炎の魔力を込めてディアスクローを相殺!

絵里はその間にディアボロスに向かって走る!
ディアボロスは絵里を見て、少しジャンプしてから空中からしっぽ叩き付けを放つ!
絵里はしっかりと見て、横にステップを踏むことでしっぽを避ける!

ディアボロスは着地して絵里を追おうとするが、ディアボロスの背中にバハムートの炎魔法が直撃する!
絵里はそれを見て、ディアボロスに急接近しディアボロスの足に自分の剣をめり込ませ振りぬく。

たまらず膝をつくディアボロスだったが、すぐさま絵里を叩き潰すように手を振り下ろす。
絵里は足に魔力を込めて、アクアブルーブーストで加速してなんとか回避!ディアボロスの懐から離れた。


希「えりち離れて!!」


絵里はそう聞いてバハムートからディアボロスからかなり離れる。
その絵里を見て、希は目を閉じてバハムートとのつながりを強める。

バハムートは希からの指示を察知し、口に炎の魔力を込める。
そして、少し真上に上昇し口から凄まじい密度の炎魔法の塊をディアボロスめがけて放つ!
その魔法をディアボロスは体を後ろにずらして避ける。
が、炎魔法は落下点で炸裂し炎の大爆発を起こす!
ディアボロスは大ダメージを受ける。


絵里「すごい…」


希「っ…」


希は魔力がかなりなくなっていく。


海未「希…」


花陽「かなり顔色が悪いよ…?」


希「バハムートの召喚・維持に必要な魔力は、ほかの召喚獣とはケタ違いなんよ…」

海未「でも、これでやりましたか…?」


希「多分…この攻撃はかなりの威力だから…」


バハムートはゆっくりと地面に降り立つ。


絵里「なんて威力…まだ砂煙が消えてない…」


すると、砂煙を振り払って中からディアボロスが咆哮を上げる!


希「そんな…」


ディアボロスの体にはヒビが入っており、ヒビの中からは紫の闇魔法がにじみ出ている。
翼はボロボロでもう飛べそうにはない。
ディアボロスはそんな中、走ってバハムートに接近!
バハムートは、希の魔力が落ちてきていることから動きが鈍くなっていてうまく反応できていない!
ディアボロスは闇魔法を腕に込めてバハムートに突き出す!
バハムートは衝撃でよろめき、ディアボロスはそこに追い打ちのタックル!
たまらずバハムートは転倒した。


絵里「まだ動くのね…」


絵里はディアボロスのほうに向かって走っていく!
剣をグッと握りしめて接近!
ディアボロスは振り向いて、闇魔法を手のひらから放つ!
絵里は盾で防ぐが、前進は止まってしまう。
すると、ディアボロスのしっぽの付け根の上が裂けて、中から2つ目のしっぽが生えてくる!


真姫「しっぽ!?」


にこ「絵里一人じゃ大変よ…」


希「…バハムート!!」


バハムートはなんとか立ち上がり、ディアボロスに突進!
ディアボロスは2つのしっぽをふるい、突進してくるバハムートの両脇腹を強打!
バハムートの突進は止まり、ディアボロスはしっぽをいったん引き、そして片方のしっぽで突きを放ちバハムートを吹っ飛ばした!
しかも、その攻撃の最中ずっとディアボロスは闇魔法を連続で放ち続け、絵里を近寄らせなかった。


絵里「近づくには、魔力をかなり使うけど……」


絵里は闇魔法をまた盾で防ぎ、次の闇魔法が放たれる間にアクアブルーブーストで6歩加速して横に動く!
それによりディアボロスの闇魔法は絵里にはあたらず空を切る。
ディアボロスはそれを見て絵里に接近!


絵里「この接近戦が、勝負を分ける!」


ディアボロスの右爪の振り下ろし攻撃を絵里は体をそらして回避!
ステップを踏んでディアボロスに接近して腹部に一閃!
攻撃した部位はひび割れるように砕け、中には闇魔法がゆらめいている。


絵里「なによこれ…」


ディアボロスは左腕を、絵里を叩き潰すように振り下ろす!
絵里は右にステップを踏んで、斬りながら回避!
すると、片方のしっぽが足の横から飛び出てきて絵里を襲う!
しかし絵里は盾でそれを防ぐ!
威力が大きく、絵里は後退してしまう。
そこにディアボロスは右爪の振りおろし!
絵里は盾で受け流しながらなんとか防ぐ!

にこ「あんなの長続きするわけないわよ…」


希「ハァ…ハァ…」


花陽「希ちゃん…もう限界だよ…」


凛「バハムートもギリギリだし、絵里ちゃんもあれは無謀…」


海未「状況を打破する何かがあれば…」


穂乃果「穂乃果が行くよ」


海未「穂乃果!?もう動けるのですか!?」


穂乃果「うん、なんとかね。ことりちゃんのおかげ」


ことり「穂乃果ちゃん、完治はしていないんだよ?たくさん動くことはできない」


穂乃果「わかってる。でも、ディアボロスも限界が来てると思う…だから動ける穂乃果が行かなきゃ」


凛「でも、ディアボロスに近づこうとしても気づかれるよ!」


希「それなら……いい考えがあるで」





絵里はディアボロスと接近戦を続けている。


絵里(体が重い…攻撃も避けきれずかすり始めてる…)


ディアボロスは攻撃を中断してバックステップを一歩踏む。


絵里「っ!?」


そしてディアボロスは回転してしっぽ薙ぎ払い攻撃を放つ!
しっぽは2本を積み上げるようにして振っており、絵里は盾で防ぐがすさまじい威力と疲労から少し吹っ飛ばされてしまい尻餅をつく!

そんなディアボロスの背後からバハムートが力を振り絞って飛びつく!
ディアボロスは振り向くと、バハムートはディアボロスの両手を掴んでホールド!
しかしバハムートの力は弱く、ディアボロスは手を振り払った!

そこへ、バハムートの背中から穂乃果が飛びついてきた!


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


穂乃果の強力な突きは、高さもありディアボロスの頭部にクリーンヒット!
ディアボロスはバランスを崩されて重心が後ろに!
そこへバハムートの胸部への魔力をまとわせたパンチ!!
そして穂乃果もスパイラル・オレンジを放ち続けており、ディアボロスは完全に後ろに倒れていく。


絵里「待ってたわよ、穂乃果!」


絵里はバハムートが組み付いた時から走り出しており、倒れていくディアボロスに接近!
アクアブルーブーストで急接近しつつ盾に剣を打ちつけて魔力を込める。
そのまま倒れていくディアボロスの下にギリギリ入り込む!
頭のてっぺんとディアボロスのうなじとの距離は1mもない。
そこで絵里は剣を右肩の上に担ぎ、真上のディアボロスのうなじを深く斬りながら駆け抜ける!!


絵里「ディナイブルー!!」


絵里はディアボロスに潰されずに駆け抜けきる。
そして穂乃果はディアボロスの頭部に足を乗せて、魔力の込めた剣を押しこみながら、ディアボロスは倒れる。

穂乃果はディアボロスの頭部から剣を抜いて離れる。
ディアボロスの頭部、ほかにも体はひび割れてボロボロになり闇魔法がにじみ出ている。
すると、胸部から闇魔法が噴き出る!


ディアボロス「グガァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


そしてディアボロスの体はガラスのように粉々に砕け散り、魔力のチリとなって宙に舞い、そして消滅していった。
希がバハムートを見ると、バハムートはディアボロスの消滅をじっと見つめて、悲しそうな顔をした。

ディアボロスの消滅と同時に山を覆っていた闇の魔力は消え去り、太陽の光がμ'sの勝利を祝うかのように9人のいる広場を照らした。


凛「やったにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


凛が最初に飛びあがると、全員も勝ったことを確信する。


にこ「やったのね!!!」


花陽「勝ったよ!希ちゃん!!」


希「うん…本当に大変な戦いやった…」


希は手をバハムートの方に向ける。


希「ありがとう、ゆっくり休んで?」


バハムートは一回頷き、魔法陣を自分で上空に作って消えていった。


真姫「ことり、大丈夫?」


ことり「うん。大丈夫だよ!」


海未「希、ひとまず座りましょう?」


希「ありがとう海未ちゃん、本当にお姉さんやね♪」


海未「もう!こんなときまで茶々を入れないでください!」




穂乃果はその場に座り込み、深く深呼吸する。


穂乃果「ふぅ~~……勝ったね」


絵里「ええ、なんとかなったわね」


穂乃果「…絵里ちゃん、穂乃果が来るのわかってたの?」


絵里「なんとなく、ね」


穂乃果「えへへ…すごいね、絵里ちゃん」


絵里「さてと、帰りましょうか?」


絵里は穂乃果に手を差し出し、穂乃果は手を取り立ち上がって7人のもとへ歩く。


絵里「私の転送クリスタルで戻りましょう」


全員がギリギリの状態で勝利した。
この勝利は、μ'sとしての本当の最初の勝利となったのだ。

μ'sがスクリオーネの前に転送されると、真姫はすぐに異変に気付く。


真姫「朝はなかった足跡が今はたくさんある……大変よみんな!」


穂乃果「どうしたの真姫ちゃん」


真姫「このたくさんの足跡が街へと続いてる。ということは、街が魔物に襲われてるってことよ!」


にこ「それってすごく大変じゃないの!!」


μ'sはボロボロの体で急いで街に向かう。
するとーー


ギブラ「おうみんなお帰り!!」


元兵長「遅かったな」


穂乃果「…あれ?」


街には、武器を持ったギブラと元兵長、そして少数の兵士がいた。
奥からは村人が出てくる。


ギブラ「なんでそんな顔してんだよ」


兵士D「動ける兵が守ると言ったでしょう?」


絵里「みんな…」


元兵長「それで、一応聞くが結果は?」


絵里「……勝ったわ」


ギブラ「っ……しゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


兵士たち「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


街の人「やったぞおおおお!!!!!」


穂乃果「よかった…」


絵里「…みんな」


絵里は他のμ'sの8人の方を向く。


絵里「みんなのおかげでこの街を守れた。本当にありがとう!」


絵里は深く頭を下げる。


希「…もう、えりち。ウチラは仲間やろ?顔上げて」


絵里「希…」


希「さてと、それじゃあみんなで休もう?」


凛「疲れたにゃー!!」


にこ「まだお昼だけどたくさん寝たいわ…」

今日はここまでです

全員は城で治療を受け、絵里はギブラに会いに元兵長の家へ来ていた。


ギブラ「おぉ、絢瀬。どうした?」


絵里「兵長は?」


ギブラ「壊れた街の修復をしに行ってる。」


絵里「あなたはしなくていいの?」


ギブラ「俺はもうしてきて休憩中なんだよ」


絵里「…そう」


絵里は椅子に座っていたギブラの向かいに座る。


ギブラ「おうおう、絢瀬から会いに来るとはどうした?」


絵里「肩の傷、大丈夫なの?」


ギブラ「あぁ、今回戦ってみてなんとかなったしな!ギブラの復活は近いぜ」


絵里「そうなのね…よかった」


ギブラ「…おまえ変わったな」


絵里「えっ

絵里「どういうこと?」


ギブラ「変わったってのは間違ってるか…?戻ったってほうがあってるかな」


絵里「だから、どういうことよ」


ギブラ「気づいてねぇと思うが、みんなお前と接するときの表情や気持ちが変わって来てるんだ。お前がμ'sと共に鍛えだしたあたりからな」


絵里「…それに関しては感じてたわ。どうしてかわからなかったけど…」


ギブラ「お前は、以前東條と一緒にここに来たときみたいになってきてる。だからみんな接しやすいって感じてるんだ」


絵里「そうなのかしら…」


ギブラ「そうだっつーの。街を治しながら街の人たちはお前は変わったって言ってる」


絵里「…多分、μ'sのおかげね」


ギブラ「多分じゃねぇよ、ぜってーそうだ」


ギブラ「でも、本当に自分が変わったことに気づいてなかったのか?」


絵里「え、ええ…まぁ…」


ギブラ「ハハハッ、やっぱお前賢くないな」


絵里「な、なによもう!」


ギブラ「それで、何の用で来たんだ?」


絵里「…これからのこの国についてよ」


ギブラ「これから、か」






穂乃果「ふぅーーーーっ!!」


穂乃果はベッドから起き上がり、体を伸ばす。


兵士「お疲れ様でした、治療は終了です」


穂乃果「ありがとう!」


穂乃果は荷物を持って治療室を出る。


海未「穂乃果!」


穂乃果「海未ちゃん!待ってたの?」


海未「はい、待つついでに読書をしていました」


穂乃果「ありがとね海未ちゃん!」


海未「いえ、穂乃果の前が私だったということもありましたし…」

穂乃果「えへへ……あ!もう夕方!」


海未「そうですね。あの戦いは午前中に起きたことなんですよね…もっと前のことだと感じてしまいます」


穂乃果「みんなは?」


海未「街に出て復旧の手伝いをしています」


海未「街の人に止められたのですが、みな考えを曲げずに…。なので、穂乃果を待っていたというのも、私だけ残っている理由ではありますね」


穂乃果「そっか…」


穂乃果はつかつかと歩き出す。


海未「穂乃果、どこへ?」


穂乃果「決まってるでしょ?街だよ!私たちも行かなきゃ!」


穂乃果は走り出す。


海未「ふふっ…予想通りですね」


穂乃果「ほーら海未ちゃん!はやくー!」


海未「今行きます!…というか穂乃果!廊下をあまり思いっきり走らないでください!」






にこ「これ、どこに置けばいい?」


街の人「その木材の横にたのむ」


ドサッ


にこ「ふぅ……重いわね…」


街の人A「いやいや、あんたすごいよ。ぱっと見はただの少女なのに一般男性でも苦労するくらい思い物を持てちまうんだからな」


にこ「いやいや、私なんてμ'sの中ではかなり非力な方よ」


にこ「私の得意なのは足技だし…」


にこはそう言って違う家を治している方を指差す。


にこ「あれがμ'sの中で一番力がある子」


指差した先では、凛が自分より大きい、軽自動車より少し小さいくらいの大きさの岩を両手で持ち上げている。
とてもじゃないが一般男性じゃピクリともしないだろう。


凛「これ、どこ置くにゃ?」


街の人B「そ、そこらへん…」


凛「おっけーにゃ!」


ズゥゥゥゥゥン…

今日はここまでです

そういや神モブとか妹達は出ないのかね?

>>895
出す気満々です。
が、いまだに考えがしっかりしていないのでタイミングを計って出します!

ことり「この破れた服も直しておきますね~」


母A「あらまぁ!?それでもう50着目じゃないの!」


ことり「私はそこまで力がないので、これで力になりたいんです」


真姫「嘘ね。ことりは私よりもちからはあるのに…」


真姫は木材を運びながらそばの希に話す。


希「せやねぇ…でも、真姫ちゃんはことりちゃんみたいに凄い速さで裁縫できないやろ?」


真姫「そうだけど…」


希と真姫は決められた場所に木材を置く。


希「まぁ、ウチらで一番力がない花陽ちゃんでも一般男性に負けないくらいちからがあると思うで」


※この世界の一般男性がよわっちいわけではないです。


穂乃果「おーい!みんなー!!」


ことり「穂乃果ちゃん!」


真姫「もう傷は大丈夫なの?」


穂乃果「大丈夫だよ!私も手伝う!」


海未「ハァ…ハァ…穂乃果…速いです…」


すると、少し離れたところからにこが見つめて言う。


にこ「あー、もう一人来たわね。一番力がある子」


穂乃果「チカラ仕事頑張るぞー!」


そう張り切ると、元兵長の家からギブラと絵里が出てくる。


絵里「穂乃果!もう大丈夫なのね」


穂乃果「あ、絵里ちゃん!一緒に手伝お!」


絵里「ええ!」








手伝いを終えたμ'sは城の大浴場を貸切にして入っていた。


サイドストーリー
Side#5【激戦のあとで】


ちゃぷん


穂乃果「あぁぁぁ…いい湯だね…」


ことり「もう、穂乃果ちゃんおじいちゃんみたいだよ」


真姫「さてと、それじゃあ今回の戦いについておさらいしていきましょうか?」


穂乃果「ええ…穂乃果もうちょっとゆっくりしたいよ…」


にこ「もう、さっきみんなで十分ゆっくりしたでしょ…」


花陽「私は寝ちゃいそうです…」


真姫「それじゃあぱっぱとやりましょうか」


真姫「まず、今回の敵のディアボロスについてね」


希「ディアボロスは幻獣だけど、完全に魔王側についてた幻獣だってバハムートが言ってた」


絵里「魔王の優秀な部下だったってことかしら?」


真姫「それはわからないけど、今まで戦ってきたどんな敵よりも強かったのは事実よ」


海未「今まで戦ってきた敵…魔王に操られていたというとネルカドムのロボット以外の敵はすべてそうでしょうか?」


穂乃果「北の洞窟のクモのモンスターも魔王の遣いかなぁ?」


真姫「ずっと魔物がいなかった洞窟に急に魔物がたくさん出てくるなんてそうとしか思えないわよ」


花陽「ナイフルのヌベラスもですね」


にこ「ウェイストのオードランからレンドラストのクペリウに行くまでの船で戦ったクラーケンもそうなのかしら…?」


にこ「安全だった海域にクラーケンが出てきたのよね」


ことり「オトノキザカから少し離れた森の廃墟にいたドン・ウォリザードもそうだと思う。闇魔力を使ってたから…」


絵里「ドン・ウォリザード!?」


希「そう、ドン。でも、ウチラが倒したドンとは違うと思う。あのときに転送クリスタルでどこかへ逃がしたJrがドンになってウチらと戦ったんよ」


絵里「そうなのね…」


花陽「闇の魔力は本来は存在しなかったものですもんね」


穂乃果「それなんだけど、詳しく説明してくれない?なんとなくだったから少しピンと来なくて…」


花陽「このラシュータには『闇の魔力』が存在していなかったみたいなんです」


花陽「でも、昔に魔王が復活してから世界各地で『闇の魔力』がチラホラと確認されていきました」


花陽「それから『闇の魔力』は魔王からあふれ出たものだと言われ続けているんです」

穂乃果「そうなんだ…ありがとう花陽ちゃん!」


凛「話を戻すにゃ!」


凛「かよちんの話を聞いて確認するけど、ヴェノルも魔王に操られてたんだよね」


希「それから1週間と1日くらいは魔王関係の敵との戦いはなかったのかな…」


真姫「でも、ネルカドムのロボットがあんなにたくさん一斉にあのタイミングで暴走するなんて偶然にもほどがあるわよ?」


希「確かにそういわれればそうやね…」


絵里「そして、今回のディアボロス……」


穂乃果「思い返すと、私たちμ'sって魔王軍とずっと戦ってるんだね…」


穂乃果「その中でも、一番強かったのはディアボロスだよね」


真姫「ディアボロスは途中で闇魔力に包まれて体が黒くなってから急にグッと強くなったわよね」


絵里「強くなる前だったらここまで苦労しなかったかもしれないわね」


穂乃果「そういえば、その時にディアボロスが『レディアフト様』って言ってたよね」


真姫「やっぱり穂乃果も聞こえてた?」


絵里「私もよ」


真姫「そこなのよね。『レディアフト』なんて名前聞いたことすらない」


希「でも、ディアボロスが『様』をつけるってことは魔王軍のかなり上のクラスの者かそれとも…」


にこ「魔王本人の名か、ってことね」


真姫「『これはなんですか、レディアフト様』って言ったわ、確か。『これはなんですか』ってことはつまり、自分がパニックになることが起きて思わず聞いてしまったってことよね」


真姫「ここから予想するに、レディアフトという存在から何かを貰っていた。ってことになるわよね」


絵里「だとすると、レディアフトがディアボロスに渡していたものは…闇の魔力かしら?」


真姫「その可能性が高いと思う」


海未「なるほど。それならあの言動と前後の行動、そして急に理性がなくなったかのように喋らなくなったディアボロスを見ても納得できます」


ことり「だとしたら、レディアフトはディアボロスにあんなにすごい闇魔力を渡したの!?」


希「ディアボロスを内側から壊してしまうほど強力な闇魔力やね」


真姫「そして、ディアボロスはその闇魔力を使いこなせてなかったみたいね。そのせいで暴走した、と」


にこ「だとしたら、よ?魔王軍にまだまだ強いのがたくさんいてあの闇魔力を使いこなせるようなやつがいたら…」


穂乃果「想像するだけでゾッとするね…」


凛「この話、難しくてよくわからないことがたくさんあるけどそこだけはわかるにゃ…」


真姫「でも、勝のが無理ではないはずよ」

(訂正)真姫「でも、勝つのが無理ではないはずよ」


穂乃果「うん!私たちは魔王を倒すって決めたんだもん!!」


海未「これからどんなに強い敵が来ても、勝たなければなりませんしね」


ことり「そのために、みんなで頑張って強くならなきゃね!」


凛「それなら、もう一回みんなで自己紹介しようよ!改めてってことで!」


にこ「いいわね!」


絵里「それなら、私からでいいかしら?」


μ'sは浴槽の端に並んで、喋る人だけ全員の前に出る。


絵里「さてと…それじゃあ私ね」


絵里「私は絢瀬絵里、職業はパラディンよ。なにやらバーサクガーディアンだなんて言われてるわ」


絵里「魔力は氷がベースね。得意なのはなにより防ぐこと。よろしくね」


パチパチパチ!!


穂乃果「魔力が氷ベースって…?」


花陽「人には生まれた時からベースの魔力があるんです。私なら風のように…」


穂乃果「なるほど…」


希「よーし!それじゃあ次ウチ!」


希「ウチ、東條希!職業は占い師やけどまぁ最近はずっと召喚師やで」


希「魔力は氷がベースだった。みんな知っての通り昔は魔法使いをしててその時は氷ベースだったんよ。でも召喚師になってからはよくわかってません!」


希「けど、魔法使いだった時の戦い方を生かしてこれからの戦いに応用していきたいです!よろしく!」


パチパチパチ!!


にこ「次はわたしニコ!」


にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこニコ~!あなたのハートを盗むニコっ♪」


真姫「気持ち悪い」


にこ「ちょっと!!まだ途中よ!!」


にこ「ゴ、ゴホン。魔力は風がベースよ。相手の道具を盗んで戦ったり、多数の相手と一気に戦うのが得意よ!よろしくニコ!」


穂乃果「にこちゃんこっちでも大事な時はすごいね…」


にこ「なに?」


穂乃果「なんでもないです!」


凛「次は凛にゃーっ!」

今日はここまで!

凛「星空凛だにゃ!職業は武闘家!アマノフモトではイエロースターって言われてたにゃ」


絵里「イエロースター?」


海未「アマノフモトで、その実力から言われていた呼び名です」


絵里「なるほど…その強さなら納得ね」


凛「武器は全然使えないです!魔力は雷!たくさんの敵と一度に戦うのは苦手にゃ!よろしく!」


パチパチパチ!!


花陽「次は私が…」


花陽「小泉花陽です、職業は魔法使い。お父さんとお母さんの顔は知りません…」


穂乃果「それ、ずっと気になってたんだけど…」


花陽「生まれがどこか知らないんです。物心ついたころにはナイフルで一人暮らしで…凛ちゃんのおうちに結構お世話になってました。凛ちゃんの親もナイフルで生まれて育ったわけではなく転々としていた家庭なので私がナイフルで一人暮らしなのか知りませんでした。村の人に聞いても特に何も…」


花陽「でも、ヌベラスが「小泉家は俺が途絶えさせた」と言っていました。これが本当ならさらに謎ですが…」


凛「それで、凛はかよちんの秘密の魔法の特訓を手伝ってたんだにゃ!」


花陽「ナイフルの家に魔法の本があったのでそれで覚えました。小泉家の奥義と記されていたページを見てヘヴンストライクは覚えたんです」


希「あれを初めて見たときは驚いたで。魔法使いだったからこそ言うけど、あんな風魔法は見たことも聞いたこともなかったんやから」


ことり「小泉家…謎に包まれてるね。旅を通じて真相を知れればいいね!」


花陽「はい!魔力は風ベースです。よろしくお願いします!」


パチパチパチ!!


真姫「じゃあ次は私ね」


真姫「西木野真姫、職業は踊り子よ。踊り子だけど、戦う踊り子。オトノキザカでは一応適度に人気があった踊り子よ」


真姫「魔力のベースは炎、舞を応用させた魔法を使うわ。攻撃を受け流すのが得意、それと相手の考察も得意よ」


穂乃果「真姫ちゃんのアドバイスで何度も助かってます…」


真姫「踊り子グループμ'sとしての曲も作曲してるわ」


絵里「あの曲、作ったのは真姫だったのね」


真姫「そうよ、結構大変なんだから……。とりあえず、よろしくね」


ことり「それじゃあ次は私がいくね~」


ことり「南ことりです。職業はクレリックやってます!」


ことり「だけど、ロッドを使った接近戦も最近練習してます!」


穂乃果「ことりちゃんのお母さんはオトノキザカの女王様なんだよ!」


絵里「やっぱり…」

絵里「女王様に似ていると思ったらやっぱり娘さんだったのね…」


絵里「…え?大丈夫なの!?お姫様でしょう!?」


ことり「大丈夫だよ!ちゃんと了解は得てます!」


絵里「そ、そうよね…」


希(賢くないえりちもかわいい!)


真姫「魔力のベースは?」


ことり「……言わなきゃだめ?」


真姫「む、無理はしなくていいけれど…」


ことり「ううん…駄目だよね!みんな言ってるんだもん!」


ことり「魔力のベースは土です」


にこ「土!?」


ことり「う、うん…」


ことり「クレリックって魔力のベースじゃないから…恥ずかしくて…」


穂乃果「全然恥ずかしくないよ??」


にこ「ご、ごめん…ただ、ことりって感じじゃなくて」


ことり「回復だけじゃなくて近接戦もこれから頑張ります…」


ことり「でも、サポートはばっちりまかせてね!」


パチパチパチ!!


海未「次は私ですね?園田海未です。職業はレンジャーです」


海未「出身はオトノキザカで、ことりとは9歳のころまで一緒に遊んでました」


ことり「昔から体を使った遊びをたくさんできて、うれしかったんだよ!」


海未「お姫様をあんなに動きまわさせて…ごめんなさい…」


ことり「ううん!そのおかげである程度運動はできるようになったんだから!」


絵里「やっぱり、森で遊んでたのはレンジャーの海未のせいだったのね…」


真姫「ずっと気になってたんだけど、どうして海未は弓があんなにうまいの?」


海未「私は2年前に父を失いました。その時何もできなかった無力な自分に力をつけるために、私の一族が昔から扱う弓矢を必死に修行しました」


凛「海未ちゃんの一族?」


海未「私の一族は弓矢を扱う一族だったと父に聞きました。ですが、弓矢は大人になってから習うので使えなかったんです」


にこ「海未の一族っていうけど、家はオトノキザカの近くの森にあるんでしょう?どうして一族と一緒に住まないの?」

海未「私の生まれた村が魔物に襲われて、生まれてすぐにオトノキザカの近くに避難したと聞きました」


にこ「そうなのね…ごめんなさい」


海未「いえ、にこが謝ることじゃないですよ。ええと、魔力は水ベースです。遠距離は任せてください!」


パチパチパチ!!


穂乃果「よーし!最後は私!」


凛「なぜだか9人の紹介だけなのにすごく時間がかかった感覚だにゃ…」


希「実際とても時間かかっとるもん」


にこ「ど、どういうこと…?」


真姫「はいはいそういう話は極力しないで」


穂乃果「私、高坂穂乃果!高校2年!」


花陽「こ…こうこう?」


穂乃果「あっ…ごめん…癖で…」


穂乃果「高坂穂乃果です!職業は………」


にこ「……職業は?」


穂乃果「…わかりません!職業ってどうやって決まるのーっ!?」


絵里「ラシュータの人々はみな、生き方や能力によって分類できるの。それが通常職よ」


穂乃果「通常…?」


絵里「正直なところ、通常職は無限にあるわ。誰に決められるわけではないからね」


絵里「でも、一応おおまかな通常職の分類は存在していて一般的にはその職業に自分を当てはめていることが多いわね」


凛「凛は武術を習ってたから武闘家!」


花陽「私は攻撃魔法を練習してきたので魔法使いです」


希「戦うもの以外にも、ウチの占い師っていう職業もあるで!」


絵里「でも、戦闘職には上級職というのがあるの」


絵里「その上級職になるには神殿に行って力を授かるんだけど…そこはまた今度ね」


穂乃果「もうちんぷんかんぷんだよ…」


絵里「穂乃果はおそらくソードマンやウォリアーじゃないかと思うわ」


穂乃果「とりあえず職業のところは置いておこう…。魔力のベースは………」


穂乃果「……オレンジ?」


ことり「穂乃果ちゃん、それ色だよ…」

真姫「まぁ、見たところ穂乃果の魔力のベースは光かしら?」


花陽「そうだと思うよ」


穂乃果「光…それじゃあ穂乃果の魔力のベースは光です!」


穂乃果「剣の使い方や体の使い方は、この世界に来てからなぜかできてるの」


穂乃果「とても不思議だけど…」


穂乃果「夢は、この世界を平和にすること!!みんながんばろうね!」


パチパチパチ!!


絵里「平和に…」


穂乃果「私たちμ'sには、これからたくさん困難なことが待ってると思う」


穂乃果「でも、私たちならその困難を乗り越えられる!!」


ザパァン!!!


その場で立ち上がって、窓の外の夜の空を見つめながら言う。


穂乃果「叶え!私たちの夢!!」










にこ「………穂乃果、裸でそれはどうリアクションすればいいのかわからないわ」


穂乃果「あ、そうだ!!ライブやろう!」


にこ「無視!?」


真姫「ヴェェ!?」


ことり「穂乃果ちゃん、やるっていつ…」


穂乃果「明日の夜から宴をやるっていう話を作業中に小耳に挟んだんだ!そこでやろう!」


海未「明日ですか!?」


花陽「まだ9人で合わせてないんだよ!?」


絵里「あんなに綺麗な踊りを…1日で!?」


凛「凛はいいと思うよ!楽しそうにゃ!」


希「なら、やるっきゃないやん♪」

穂乃果「真姫ちゃん!前に頼んでおいた曲ってできてる?」


真姫「できてるけど…」


穂乃果「なら、お風呂から上がったらさっそく練習!!」


絵里「きゅ、急よ!?」


希「まぁまぁえりち、これがμ's」


絵里「う、うう…」


穂乃果「μ'sファーストライブ!がんばるぞー!」


おーっ!!


Side#5【激戦のあとで】 end...



#28【μ's】の続きから再開します




翌日、μ'sはアップとして国の近くを走っていた。


絵里「あら?新聞ね」


新聞配達の業者が荷物運び用のモンスターを連れてやってきた。
絵里が新聞配達業者の人から新聞を一枚もらって、読む。
希も隣から顔をのぞかせる。


希「うわぁ!すごいやん!」


そんな希を見て、他のメンバーも近寄る。


海未「『スクリオーネをμ'sが救う』…って新聞に載ってますね」


にこ「これって、ゴールガンとレンドラストの西ラシュータに発行されてる新聞じゃないの!!すごい!にこたち有名人!」


真姫「『スクリオーネを救った英雄』って書かれてるわよ」


穂乃果「スクリオーネを救ったのは私たちだけの力じゃないのに…」


海未「…って、全員アップを再開しますよ!」


花陽「ごはん…」

今日はここまで

夜の宴の時間がやってきた!


王「今回の戦いを祝って、全員盛り上がるように!」


ワァァァァァ!!


海未「王様…いたのですね」


絵里「体調がよくなくって…めったに人前に出ないの」


穂乃果「みんな!たくさん食べよう!!」


真姫「もう…食べ過ぎないようにね?」


花陽「ごはん!!」


凛「かよちん、目がすごいことになってるにゃ!」


ギブラ「よぉー!μ'sからなんか出し物があるんだって?漫才か?ハハハハ」


絵里「もう酔ってるの?もう…」


元兵長「まぁまぁ、ギブラは東條が帰ってきて、絢瀬がμ'sの一員になったことがうれしいのさ」


希「ウチもお酒のんじゃおっかなー♪」


ことり「希ちゃん、これから踊るんだよ?」


希「冗談やって~♪」


にこ「ただいま~」


穂乃果「にこちゃん、どこ行ってたの?」


にこ「この宴の食事であまった食料の一部をリムケトに送ってもらえることになったの」


穂乃果「こころちゃんたちに!?」


にこ「ええ、その手続きみたいなことをしてきたのよ」


花陽「リムケト…μ'sのファーストライブを行った街…」


穂乃果「うん…でも、今日もファーストライブになる!μ's9人の!」


真姫「ふふっ、それじゃあ行きましょうか?」


司会「それじゃあ、もうすぐ始めるよ?」


穂乃果「よーしもうすぐ始まるよー!」


にこ「舞台袖って一番緊張するわよね…」


絵里「私が一番緊張してるわよ…」


海未「というか…心なしか観客が増えている気が…」


真姫「あの新聞あったでしょ?それに私たちがライブをすることも書いてあって、それを見たマスコミや踊り子好きたちが集まったのよ」


真姫「かなりね」


花陽「かなり……ほんとだ!すごくたくさんいる!今も増え続けてるよ!」


絵里「き、緊張する…」


穂乃果「大丈夫だよ絵里ちゃん!楽しもう?」


穂乃果「さてと、それじゃあ打ち合わせ通りのあれやろっか!」


μ'sは穂乃果の合図で、円にを作る。
そして手をピースにして円の中心でみんなで指先を合わせる。


穂乃果「ついにここまで来た。そしてここから始まるよ!」


穂乃果「μ'sファーストライブ…全力で楽しもう!」


穂乃果「1」


ことり「2」


海未「3」


真姫「4」


凛「5」


花陽「6」


にこ「7」


希「8」


絵里「9」


穂乃果「μ's!」


μ's「ミュージックスタート!」


ステージが暗転し、会場となっている城下町が静寂に包まれる。

すると、照明が明転するとともに曲が流れる!
それはラシュータで穂乃果が出会ったμ'sの最初の曲だった。

【Music S.T.A.R.T.】




μ'sが歌って踊り終わると、観客から大歓声が!


客「すげぇぞー!!」


客「よかったぞμ's!!」


μ'sは横一列に並んで、穂乃果がしゃべりだす。


穂乃果「みなさんこんにちわ、私たちは」


μ's「μ'sです!」


客「Foooooooo!!!!!」


穂乃果「このライブが、私たち9人の最初のライブになります!」


穂乃果「μ'sの本当の始まりのライブです!」


穂乃果「これから歌う曲は、μ'sの始まりの曲です。聞いてください!」


穂乃果「僕らのLIVE 君とのLIFE!」



今日はここまでです
最近ちまちまでごめんなさい…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


世界樹の祭壇の前で村人が全員集まっている。
穂乃果は荷造りを終え、愛用の剣を背に携えてきりっと前を向く。


お母さん「穂乃果…気を付けるのよ」


穂乃果「うん!絶対帰ってくる!」


村人A「頑張ってこいよ!」


穂乃果の父さんは穂乃果に向けて親指を立ててエールを送る。


穂乃果「うん…行ってくるよお父さん」


穂乃果はみなに背を向けてゆっくりと歩みだした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果「ふあっ!!」


海未「起きましたか穂乃果」


穂乃果「…変な夢を見てた」


海未「どんな?」


穂乃果「…よく覚えてないけど、すごく胸が苦しくなる夢」


海未「そうなのですか…でも、今日は出発の日です。元気を出しましょう」


穂乃果「…そうだね!」


にこ「用意できた?そろそろ出発よ!」


にこが部屋に二人を呼びに来る。






穂乃果「あ、みんな集まってる!」


μ'sの他の7人はもう城の前に集まっていて、街の人や王や兵たちも集まっていた。


希「さてと、それじゃあそろそろ行かんとね」


絵里「…本当にいいんですか?王様」


王「当然だ。これがおぬしの使命であろう」


絵里「感謝します!」


ギブラ「俺が兵長代理として仕事してるからよ、お前はお前のことを全力でやってこい!」


王「おお、そうじゃ。大臣Cからμ'sに話があるそうじゃ」


大臣Cはμ'sの前に歩いてくる。

大臣C「以前東條に渡した腕輪を覚えているかの?」


希「タロットを作れる腕輪ですね」


大臣C「わしはもともとゴールガン大陸の『ジーズ』という村の学者なんじゃ」


大臣C「その『ジーズ』は女神、正しくは創世神と深く関わってきた村なんじゃ」


凛「創世神?女神??」


大臣C「みな、この世界の神を女神と呼ぶが、創世神と呼ぶのが正しいんじゃよ」


大臣C「コホン。それでの、そのタロットの腕輪はわしが村を出るときにお守りとしてもらったもので、創世神が遥か昔に『ジーズ』の住民に預けたものらしいんじゃ」


穂乃果「だから、これからの行方がわかったんだね!その占いで」


希「けど、もう見えなくなったんよ。占いでも」


穂乃果「えっ!?」


大臣C「それでこれからどうすればいいか困っておったのだろう?」


大臣C「そこでじゃ、ひとまず『ジーズ』に向かってみるのはどうじゃろうか?」


ことり「いいかもしれないね。創世神様と私たちの関係をもっとちゃんと知るいい機会!」


絵里「それに、『ジーズ』に向かう途中で『ジョカル神殿』に立ち寄れるしね」


穂乃果「ジョカル神殿…?」


絵里「ええそうよ。通行証もっているのでしょう?」


真姫「あるわよ、ネルカドムでもらったわ」


穂乃果「よ、よくわからないけどこれからの目的は決まったね!」


穂乃果「まず目指すは『ジョカル神殿』!」


大臣C「できれば、よろしく伝えてくれぬか?」


穂乃果「はい!伝えます!」


穂乃果「それじゃあ、出発!」


μ'sはスクリオーネの人たちに見送られながら、ゴールガンへと渡るための船が出ている、スクリオーネ領地の港へ向かう。
ついに9人がそろった、『選ばれし女神たちμ'sの物語』はここから始まっていく。


#28【μ's】end...

次回のラブライブ!


#29【転職を始めよう!】





ついに9人の物語が始まりました!
めっちゃ長かったですね。この段階で第1章が終わって、次から第2章といったところでしょうか。
みなさんの意見ももらいつつ、ここまでやってこれました。
次回からゴールガン大陸に渡って物語が始まっていきます。

みなさんの意見もガンガン募集しています!
それでは今回はここまでです!

???「レディアフト様、ディアボロスが…」


レディアフト「わかってるよ」


レディアフト「あいつには俺の闇を貸してやったんだけどな」


レディアフト「…それでμ'sはどうなった?」


???「はい、情報によるとゴールガンに向かったとのこと」


レディアフト「ゴールガンか…行くとしたらあそこだな…」


レディアフト「よし、お前行って来い」


???「かしこまりました」


レディアフト「明日の午後出発しろ、それまでに入れるようにしておく」


???「我が全軍に連絡します!」


レディアフト「気をつけろよ。μ'sには毎度驚かされるんだからな」


レディアフト「コウサカホノカ……」






#29【転職を始めよう!】


μ'sはスクリオーネ領地の港で船に乗った。


絵里「それじゃあ、ここでゴールガンでまず何をするのか伝えておこうかしら」


穂乃果「気になってたよ!」


絵里「この前の戦いで分かったと思うけれど、このままではもっと強い敵と戦う場合危険よ」


絵里「だからここでみんなには上級職に就いてもらおうかと思って」


絵里「そのための、ジョカル神殿よ」


穂乃果「そのジョカル神殿で上級職に就けるの?」


絵里「その通り」


絵里「ジョカル神殿は世界で唯一転職ができる場所」


穂乃果「そういえばスクリオーネのお風呂で言ってたね!上級職になるには神殿で力を授かるとか…」


絵里「その上級職に就くためには、神官ジョカルから職業の力を与えられないといけないってこと」


穂乃果「そうだったんだ…みんなは知ってた?」


全員が頷く。


穂乃果「穂乃果だけ!?」

海未「ジョカル神殿は世界的に有名ですからね…」


絵里「みんなには上級職を与えられる力は十分にある。だからここで上級職に就こうと思うわ」


にこ「ワクワクするわね!」


花陽「上級職に就くことで自分の成長度合いや能力が変わるからね…」


穂乃果「楽しみだなぁ…」





夕方、船はゴールガン大陸の港町であるトリブライドに着いた。


凛「凛疲れたにゃー!宿屋さがそうよー」


ことり「そうだね!」


μ'sは一泊しようとトリブライドの街を歩いて宿屋を探す。


真姫「そういえば道具が不足しているわよね、補充しておきましょうか」


不足していた道具を買い、宿屋を発見して宿泊した。
部屋で皆が寝静まった頃、穂乃果は寝ずにあることを思い出していた。


穂乃果「……みんな、どうしてるのかなぁ」


穂乃果「もう今日でこっちに来てから6週間と5日…」


穂乃果「全国で捜索願とか出てるのかなぁ」


穂乃果「ごめんねみんな。もう少しだけ待ってね。」


穂乃果「穂乃果はこっちの世界でやらないといけないこと、夢を見つけたの」


穂乃果「絶対に魔王に勝って、この世界を平和にして見せる!μ'sのみんなでやり遂げる!」


穂乃果は勝利を心に誓い、眠りについた。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果は平原を歩いていた。
そんな穂乃果の前に魔物が3体現れた!狼の魔物が3体。


穂乃果「こっちに来てからの初戦闘が手ごたえのありそうな相手!」


穂乃果は背中から剣を二本抜き、構える。


穂乃果「びっくりしてる?穂乃果は2本使うんだよ!」


狼の魔物は今にも飛びついてきそうだ!


穂乃果「それじゃあ、やろっか!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


穂乃果「っ…」


穂乃果は目が覚める。


穂乃果「……フラ…リード…?」


海未「穂乃果、起きて早々何を言ってるんですか?」


穂乃果は自分の剣を見つめる。
クロスシーラで手に入れたフェアリー・サンシャインが立てかけてある。
そして穂乃果は次に自分の左手を見つめる。


海未「穂乃果…?」


穂乃果「うーん…なんでもないや」


海未「また変な夢ですか?」


穂乃果「そうなんだけど、今回はぼやっとだけ映像が頭に残ってる」


海未「どんな?」


穂乃果「平原、魔物、自分、2本の剣…」


海未「??」


穂乃果「ごめん、本当にぼやっとだけなの」


海未「何か変な病気でしょうか?」


穂乃果「違うと思う…」


真姫「ほら、穂乃果!行くわよ」


穂乃果「あ、うん」


早朝、μ'sはトリブライドを出発してジョカル神殿へ向かった。

【ウソ次回のラブライブ!】

穂乃果「今度は何?あなたが親玉?」

3体の狼を退けたμ'sの前に現れたのは獣人だった。

フラリード「我が名はフラリード。さっきの3体はほんの小手調べ、だが、手の内は見せてもらったよ」

フラリード「さぁ、バトルスタートだ!」

その瞬間、フラリードの周囲で爆発的に魔力が展開する。その形は目に見えないものの、花陽だけは気配を感じ取っていた。

花陽「魔力の、鎧?こんな使い方...器用すぎます...」

絵里「なんにせよ、一発入れてみないと『鎧』の力は計れないわね、っと!」

絵里のアクアブルーブーストによる加速からの先制!しかし、その切先は空を切っていた。

フラリード「その程度か」

フラリードは絵里の一撃を回避するために自ら生み出した距離を瞬時に詰め、右手の長い爪で絵里を切り裂いた。

絵里「っ!速い!」

盾の防御も間に合わず、左腕を切られ持っていた盾を落としてしまう。

海未「ラブアローシュート!」

花陽「メガ・ウィンド!」

海未、花陽も追撃を狙うが、こちらもなんなくかわされてしまう。

絵里「今まで見てきた何よりも速い…。でも読めたわ!あれ、風魔法よね、花陽?」

花陽「はい!体表に展開した風魔法の一部を発動させることで瞬時に移動してます!でもこんな使い方、かなり扱いに慣れてる・・・」

フラリード「正解だ。だが、わかったところで。 追いつけるか?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

圧倒的な速さを見せ付けすべての攻撃を回避するフラリード。
フラリードの一撃、一撃の威力は大したことはないものの、確実にダメージを蓄積させる。
μ'sの消耗は激しかった。

穂乃果「トリプル・オレンジの速さでもかわされちゃう」

花陽「雷属性の魔法の追加効果で感電させることが出来れば、速度を落とせるんだけど・・・速すぎて狙えません」

絵里「一旦退きましょう!このままじゃ、いずれみんな・・・」

凛「凛が行くにゃ!!」

希「確かに雷魔法といえば凛ちゃんやけど・・・Ring a signalだって全然通用してなかったんとちゃう?ここはやっぱり退いt・・・」

凛「試したい技があるにゃ!まだ未完成だけど...にこちゃんとかよちんからもらった、新技にゃ」

にこ「アンタ、ソニック・ラビットできるようになったの?」

花陽「魔法弾の飛ばし方、だよね?コツは教えたけど、そんな簡単にはできるはず・・・」

凛「分かってるにゃ!だから、凛なりの、凛が得意なようにアレンジしてみたにゃ!やらせてほしいにゃ!!」

穂乃果「んー、分かったよ。凛ちゃんの新技に、かけてみよう」

絵里「ただし、無理はしないで。だめだったら退いて体制を立て直す。いいわね?」

凛「わかったにゃ」

凛は腕を引いて正拳を繰り出す構えのまま雷魔法を練る。
右腕がバチバチ音を立て始めたとき、凛は目を開き、フラリードに向かって高速の拳を繰り出した。

にこ「ソニック・ラビットの動きを腕で!?…っ!速い!」

音速を超える凛の一突きで周囲の空気が軋み、その乱れは衝撃波となってフラリードに襲い掛かる。

花陽「あれは!ただの衝撃波じゃないです!雷属性の魔法が付与されてます!!」

凛「こうすれば、凛でも魔法を飛ばせるにゃ!!みんなは、凛が守るにゃ!」

凛「いっけええええええ!!かよちんとにこちゃんにもらった大切な技!!」

凛「『ぱな・ソニック』!!!」


穂乃果「でもその技名アカンやつや!!!!」

1レスで済ませたかったので読みにくくなってしまいました。パナソニックがやりたかっただけです、 >>1さんごめんなさい。

>>928
ウソ予告とは予想していませんでした
文章の表現の豊かさを参考にさせていただきます!
というか、やりたかったネタがやられてしまいましたww

【ここからはウソじゃないラブライブ】


μ'sは自然に列を作って平原を歩いていた。
天気は曇りで、なんとも憂鬱な気分だ。


穂乃果「気分が乗らないね」


希「魔物たちはノってるみたいやけどね…」


どこからともなく、巨漢な獣の魔物が6匹現れる。
μ'sは魔物とゴールガン初の戦闘を始めた!


穂乃果「みんな、行くよ!」


まず穂乃果が先陣を切って獣の魔物Aに接近!
接近したスピードに乗り、盾を左手で持ち、背中から剣を抜刀してそのまま獣の胸めがけて振り下ろす!


希「やっぱり穂乃果ちゃん速いね」


凛「凛も負けないにゃッ!」


しかし、穂乃果の攻撃は軽く避けられる。
獣の魔物Aは穂乃果の攻撃のリーチを見切り、体を少し後ろに傾けることで避けたのだ。
そして、体の傾きを戻す勢いで驚いている穂乃果の左肩めがけて右ストレートを放つ!
穂乃果はとっさに盾を構えてそのパンチを防ぐが、あまりの勢いで3m程度吹っ飛ばされ、背中から落ちる。


海未「なんてパワー!?」


真姫「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!早く攻めないと穂乃果が集中してやられる!」


真姫が走り出すのに合わせて凛も後をついていくように走り出し、真姫を抜いて戦闘を走る!


真姫「凛!無茶するんじゃないわよ!」


凛「わかってる!」


凛と真姫は、魔物Aの近くにいたBとCに接近していく!
絵里とにこはDとEに接近し、Fの前には希が立ちはだかる。
遠距離の海未と花陽はそれぞれ固まって、臨機応変に攻撃の構え。
ことりは治癒も補助もできるように、海未と花陽の近くで構える。

凛は魔物Bから少し離れたところで止まり、Bを見つめる。


凛「…行くにゃ!」


凛はそう言って、ダッシュ!魔物Bにぐんぐん近づく!
魔物Bは応戦しようと左の大振りを放つが、凛は停止し体を屈めて回避!
そのまま魔物の腹部に右の正拳!
しかし、魔物Bはそれを予想していたようで右腕で凛の攻撃を防ぐ!


凛「っ!!」


魔物Bはとび膝蹴りを放つ!
凛は胸の前で腕をクロスに組みなんとがガード!
しかし体勢を崩されてしまう。
魔物Bは空中で体勢を変えて、右の拳を振り下ろした!


凛「避けれなーー


真姫「風の舞!」


真姫が起こした風が凛を吹き飛ばし、凛は魔物Bの落下点から外れた!

凛「真姫ちゃんありがとう!」


真姫「油断したらすぐにやられるわよ!」


他の魔物と戦っているメンバーも中々苦戦している。
その中で、絵里だけはあまり苦戦せずに順調に戦えている。


絵里(やはりゴールガン大陸の魔物は強い…私はなんとかなってるけどみんなの個々の力じゃ苦戦は必須!)


絵里「全員、なるべく一人で戦わないで!そして全力を出して戦って!」


絵里「じゃないと最悪全滅するわ!」


にこ「っ…悔しいけど1対1じゃこちらにもダメージは大きいわね」


絵里「にこ!こっちに来て!連携して戦うわよ!」


真姫「凛は私とよ!」


海未「私は穂乃果を援護します!」


花陽「私は希ちゃんと共闘するよ!」


絵里「じゃあ、戦闘再開!!」













最後まで残っていた魔物Eが絵里の斬撃で消滅し、戦闘は終わる。
終わったとたんにμ'sメンバーはその場に座り込む。


穂乃果「ハァ…ハァ…」


海未「共闘してからスムーズに戦えましたが、相手の実力もあってかかなり疲れました」


絵里「そうね…」


凛「今のが平原の敵でしょ!?そんなのってないにゃ…」


真姫「とりあえず、全員回復したら歩きましょう。ここで止まってたらまた襲われるわ」


その後移動を続けるμ'sだったが、魔物と多くエンカウントしてしまい、消耗しながら戦っていった。

そして昼過ぎ、ついにジョカル神殿に着いたのだった。


ことり「早朝に出て、昼過ぎに着いた…」


にこ「今までの旅の中で一番辛い移動だったわ…」


ジョカル神殿は平原にぽつんと建っており、結構大きな建物で周りには池や木もあり綺麗な場所だ。


絵里「中に宿屋があるわ。まずはそこで休みましょう」


神殿の中はいかにも神殿といった感じだが、宿や道具やもあったりして旅人にも優しい。

μ'sは夕方まで宿で休憩することで、疲れは取れて体力も回復した。


絵里「それじゃあそろそろ転職に向かいましょう」


神殿の中心にある台座に上るために、階段を上がっていき上がりきるとそこには老人が立っていた。


絵里「お久しぶりです、神官ジョカル」


ジョカル「お主はスクリオーネの兵士長。パラディンに転職させてからぶりかの」


ジョカル「おや?後ろの子たちは新人の兵士かい?」


絵里「いえ、私たちはμ'sです。今回は上級職に就かせてもらいたく来ました」


ジョカル「μ's…噂には聞いておるぞ。少女たちのつわものの集団と聞いておる。まさか兵士長殿がおるとは」


絵里「いえ、μ'sは個々の能力も高いですよ。ですが、これからの戦いで勝っていくには上級職は必須だと思ったんです」


ジョカル「…ということは、彼女たちは上級職に就く力があるということでいいのじゃな?」


絵里「はい」


にこ「凄まじい即答ね」


ジョカル「よかろう、ならばさっそく始めるがよいか?」


絵里「もちろんです」


にこ「心の準備もさせてもらえないのね」


真姫「にこちゃんうるさい」


絵里「まず誰からやろうかしら」


希「μ'sに加わった順でええんやない?」


穂乃果「ならまず穂乃果だ!」


希「穂乃果ちゃんは最後やで」


穂乃果「えーっ!?」


希「最後までお楽しみはとっておかんと♪」


海未「なら、私ですね」


ジョカル「よいか?では、この魔法陣の中心に立ちなさい」


海未は床に書かれた魔法陣の中心に立つ。上からはガラス越しに日差しが降り注ぎ魔法陣の中を照らしている。
神官ジョカルは、書物を取り出して左手で持つ。
そして右の手のひらを海未に向けて魔力を込める。
海未の足元の魔法陣が輝きだす。


ことり「なんだかとってもワクワクするね!」


花陽「うん!とっても!」

ジョカル「お主の現在の職業は『レンジャー』のようじゃ。弓の扱いに長けておるようじゃな」


ジョカル「では、転職を始める!」


ジョカルが魔力を強めると、魔法陣の輝きがぐんぐん増していき海未を包む。
そしてうっすらと輝きがなくなっていき、最終的には光は消えた。


ジョカル「終了じゃ」


穂乃果「これだけ!?」


ジョカル「そうじゃよ。どうじゃ?上級職は?」


海未「…自分の体とは思えません。力があふれてくるような…」


ジョカル「お主に与えられた職業は『アーチャー』のようじゃ」


・アーチャー【上級職】
弓の能力が高い者がなれる上級職。弓の能力が上がるのはもちろんのこと、一般的な運動能力も上がる。


真姫「本当に転職できたの…?」


海未「おそらく…技術不足でできなかったいろんなことができそうです」


ことり「次はことりだね」


ことりは魔法陣の中心に立つ。


ジョカル「今のおぬしの職業は『クレリック』のようじゃな」


ジョカル「では、転職を始める!」


ことりは海未と同じように光に包まれ、その光は徐々に消えていった。


ジョカル「終わったぞい」


ことり「本当だ…力があふれてくる…」


ジョカル「お主は…『プリースト』のようじゃな」


・プリースト【上級職】
…回復魔法力と近接戦闘能力も高いものがなれる上級職。回復魔法の扱いがうまくなり、近接戦闘力も上がる。


ことり「できなかった魔法が今ならできそう!」


真姫「次は私ね…」


ジョカル「今のおぬしは『踊り子』のようじゃのう」


真姫は魔法陣の中心に立つ。
ジョカルが転職を始めると、光に包まれていく。


穂乃果「ずっと見てるとまぶしさにも慣れたかも…」


ジョカル「終了じゃ。お主は『スーパースター』に転職したぞい」


真姫「魔力があふれ出てくるみたい…すごいわね」

・スーパースター【上級職】
…踊りがうまく魔力の扱いに長けた者がなれる上級職。舞を応用した魔法の能力が向上し、動きの軽やかさが上がる。


凛「次は凛!」


ジョカル「今のお主は……『武闘家』のようじゃな。では始めるぞ」


ジョカルが転職をはじめ、凛が光に包まれそして光が消える。


凛「爽快感がすごいにゃ!!」


ジョカル「お主は『グラップラー』のようじゃ」


・グラップラー【上級職】
…素手の戦闘力が高い者がなれる上級職。単純な攻撃力とスピードが上昇する。魔力の扱いも上手くなる。


花陽「なら、次は花陽だね」


ジョカル「今のお主は…『魔法使い』じゃな。ではやるぞい」


ジョカルが転職の一連の流れを行い、花陽を転職させた。


にこ「もうまぶしいという感覚もなくなってきたわね」


花陽「魔力が…こみあげてきます」


ジョカル「お主は『魔導師』のようじゃのう」


・魔導師【上級職】
…攻撃魔法の扱いが長けた者がなれる上級職。魔力の扱いの上手さが上昇し、さらに強力な攻撃魔法が使えるようになる。


にこ「次はにこよ♪」


ジョカル「今のおぬしは…ほほう、『シーフ』のようじゃな」


にこ「ほほうって何よ…」


ジョカルは転職の一連の流れを行って、転職させた。


にこ「これ、やっぱりまぶしいわね…」


ジョカル「転職したぞい。お主は『アサシン』じゃ」


・アサシン【上級職】
…シーフとしての実力が高いものがなれる上級職。隠密行動や戦闘能力が上昇しており、フィールドの状況に臨機応変に対応できる。


希「次ウチー!」


ジョカル「お主は…なんとも珍しい。『召喚師』じゃのう」


ジョカルが転職の一連の流れを行う。


希「こんな感じなんやね♪上級職って」


ジョカル「お主は『大召喚師』じゃ」




μ'sに加入順ならこの世界だと順番違くね?

>>937
そう思ったのですが、μ'sのコールはこの順番しかないと思ったのでそのままで行きました

>>937
違いましたね。自分のミスです。申し訳ない




・大召喚師【上級職】
…召喚師がなれる上級職。純粋に召喚に関する能力が向上する。


穂乃果「大召喚師…すごい…」


海未「ほら、最後は穂乃果ですよ」


穂乃果「う、うん!」


穂乃果が魔法陣の中心に立つ。


ジョカル「……おや?」


絵里「どうかしたんですか?」


ジョカル「おかしい…」


穂乃果「何か変なものでも食べちゃったのかな…?」


ジョカル「いや、食べ物などは関係ない。ただ、お主から職業を感じないのだ」


真姫「職業を感じない?」


ジョカル「人間に自然と宿る職業。それを感じないなど、前代未聞…」


ジョカル「この世界の人間なら、職業を感じ取れるはず…」


海未「…もしかしたら、穂乃果がこの世界の人間じゃないからかもしれませんね」


ジョカル「…どういうことじゃ?」


海未「穂乃果はこの世界に入り込んだんです。なぜかはよくわかりませんが…」


穂乃果「夜寝て、起きたらこの世界にいて…」


穂乃果「…転職できないんですか?」


ジョカル「なんとも言えぬ。今までのジョカル神殿の歴史の中でも、職業を宿っていない者を転職させた記録がないのじゃ」


穂乃果「できなくは無いってことですよね?」


ジョカル「そうじゃが、どうるかはわからぬ。おぬしは今剣が得意な用じゃが、真逆の魔法を使う職に就き、戦闘能力が大幅に低下してしまう可能性もある」


花陽「そんな…穂乃果ちゃん、とっても強くなったのに」


絵里「クロスシーラで戦った時も、とても強かった…」


穂乃果「…私、転職する」


真姫「穂乃果…」


穂乃果「みんな、とっても強くなってる、それは雰囲気で分かる。穂乃果にも強くなれる可能性があるのなら…穂乃果はやるよ」

穂乃果「ジョカルさん!お願いします!」


ジョカル「いいのじゃな?」


穂乃果「はい!」


ジョカルは魔法陣に対して魔力を込める。
魔法陣からの輝きは最高潮を迎え、穂乃果を包みきる。
そして輝きはなくなっていった。


ジョカル「…」


穂乃果は目を開けて、自分の体と感覚を確認する。
ジョカルは魔法陣にまだ魔力を込め続けており、穂乃果にも動かないでくれと手でサインする。

μ's全員が静寂の中待ち続ける。
そして、ついにジョカルが口を開く。


ジョカル「…お主がなった職業は、上級職と言っていいものか分からぬ」


穂乃果「えっ?」


ジョカル「お主がなった職業、何かわからぬのだ」


凛「そんなのってありかにゃ!?」


ジョカル「初めて観測された職業なのじゃ」


ことり「それってつまり?」


ジョカル「どんな職業でどんな点に長けているのか、わからぬ」


海未「穂乃果は、どうなのですか?」


穂乃果「…力がこみあげてくる」


穂乃果「驚いてる。自分の力に…」


ことり「穂乃果ちゃんから感じる魔力とか雰囲気が全然違うよ…」


にこ「かなり質が高くなってるわね…」


花陽「成功ってことでいいのかな…?」


宿屋の主人「大変だ!!」


ジョカル「どうしたのじゃ?」


宿屋の主人「魔物の大群が攻めてきたんだ!」


ジョカル「な…!?なんじゃと!?」


ジョカル「ジョカル神殿は神聖な場所であるがゆえに、強力な結界が張っており魔物は寄りつけないはず…」


穂乃果「みんな、行こう!」


μ'sは急いでジョカル神殿の外に出た。


穂乃果「っ…!?」

ジョカル神殿の前の平原に魔物の群れが!
数はざっと100以上はあるであろう。
その魔物はゴールガン大陸に入ってから苦戦した魔物だらけ。
その先頭に巨漢で灰色の肌の人型の魔物が居た。


にこ「すごい数の魔物ね…」


ことり「私たち9人に対して、相手は100体以上…」


凛「かかって来いって感じだにゃ!なぎ倒してやるにゃ!」


希「せやね!新生μ'sの力を思い知らせたる!」


穂乃果「みんな、行くよ!」


新生μ'sと魔物の軍との戦いが、始まる。


#29【転職を始めよう!】end...





次回のラブライブ!


#30【魔王軍の幹部】

リアルが立て込んでおり、まだ投下できていません
のんびり待っていてもらえると幸いです

#30【魔王軍の幹部】


穂乃果「全員散って!魔物を神殿に近づけないようにしよう!」


穂乃果「μ'sファイッオー!」


9人全員がばらけて走り出してから魔物たちも前進してくる。


ジョカル「頼むぞ、μ's…」




海未は魔物に突っ込んでいく。
さまざまな魔物10体程度が海未の前に立ちはだかる。

海未は前進をやめ、魔物3体を狙って矢を放つ!
その矢は魔物の固い皮膚を貫いて致命的なダメージを与え、魔物は息絶えた。

他の魔物が接近して攻撃してくる!
しかし海未は回避しながら超近距離で攻撃する!
矢の超ダメージを受けた魔物はたまらず消滅する。


海未「なるほど、なかなか攻撃力が上がっていますね…」


次々と魔物を倒していく海未。
使った矢も拾って再利用している。
魔物が残り3体になった頃に、一体の魔物が海未に飛びかかる!


海未「やってみましょうか…」


海未は矢を矢筒にしまい、さらに矢筒から矢と同じ長さの日本刀を取り出して抜刀してから敵を斬る!
海未は躱しながら攻撃したので攻撃を喰らわず、逆に魔物の脇腹は切り裂かれる。


海未「弓だけだと思ったら、大間違いですよ?」


海未は右手に、矢と同じくらいの長さの刀を持っていた。


ことり「海未ちゃんが持ってるの…刀!?」


真姫「びっくりしちゃうわね…」


攻撃された魔物がまた飛びついてくるが、海未は矢筒に仕込んでいる鞘に刀をしまった。
魔物のひっかき攻撃を屈んで回避し、刀に魔力を込めながら抜刀して切り裂いた!


海未「海鳴斬」


魔物はたまらず消滅した。
残りの二体の魔物の片方が海未に向かって走っていく!


海未「…」


海未は納刀し、矢を一本引き抜いて静かに構える。
矢にはどんどん魔力が渦を巻いて添えられていく。


海未「ラブアローストライク!」


海未が放ったそれはラブアローシュートの完全上位互換技。
矢は魔力の渦を巻いてドリルのように魔物に向かっていく。
魔物の体を簡単に貫いて矢は前進していく。魔物は簡単に消滅した。
そのままもう一体の魔物をドリルの魔力でだけで吹き飛ばして倒していく。
その矢は他の魔物の群れにまで飛んで行って倒していく。


海未「ふぅ…できるとは思っていませんでした」

海未「魔力の消費がとても大きいですね…ここぞというときに使いましょうか」


ことり「ことりも頑張るぞー!」


ことりはロッドを構えて魔物を薙ぎ払うように攻撃していく。


ことり「そうだなぁ…ヒールポイント!!」


ことりがロッドの先から魔力の玉を放ち、戦闘している場所から離れたところに着弾させる。
弾けた弾はそのまま地面に水たまりのように広がる。


ことり「そこの中からは治癒魔法がにじみ出てるよ!魔物には効かないから安心してね!」


希「ことりちゃんすごい魔法つかうなぁ」


すると、狼の魔物がことりに飛びつく!
ことりはそれに気づいて、後ろにジャンプして避ける。
そのままふわっと魔力で浮き、ロッドに白い魔力を込めて魔物に振り下ろす。


ことり「ウィングスタンプ!」


ことりのロッド攻撃は魔物の腹部を砕き、魔物は消滅した。
すると、全方向から魔物たちが走って突っ込んでくる!


ことり「新技いくよ!」


ことりはロッドに白い魔力を込めて、魔力で自身をかなり浮かせる。
魔物たちはことりの下に集まってくる。
そのままことりはロッドを振り上げて落下と共に全力でたたき落とした!


ことり「ウィングスタンプ!」


地面にたたきつけられた衝撃で直撃した魔物は消滅した。
さらに、白い魔力が地上に衝撃波を放って魔物たちを吹っ飛ばし、倒した。


にこ「あれがクレリック上がりのすること…?」


花陽「魔物との戦闘力が最近で一番上がったのはことりかもしれないね…」


すると、魔物が花陽を包囲しだす。


花陽「今度は私の番ですね」


花陽は杖の先から軽く炎の魔法を放つ。
その炎は魔物たちを包み、倒す。


穂乃果「あれって、メガフレア?すごく簡単に撃ったように見えたけど」


希「いいや、あれはフレアや」


穂乃果「えっ!?」


穂乃果と希は戦いながら会話をする。


花陽「いい感触です。もう少し強めてみようかな」


花陽は少しグッと構えて炎の魔力を杖の先に集中。


花陽「フレア!」

>>947
で、花陽がことりのことを呼び捨てにしていました。ミスです。



花陽が放った全力の『フレア』は、魔法に弱い魔物を一撃で沈める。
そこに、盾を持った魔物が接近してくる。
魔物は大きな剣を振りかぶり、横斬りを放つ!
花陽はそれを見て、魔力を利用して3m程度フワッとジャンプして回避。

魔物は落下してくるであろう花陽に対して剣を振り上げようとしたが、花陽は落ちてこない。

花陽は魔力を体の周りにまとわせて、空中でふわっと浮いている。
よく注目すると、すごくゆっくりと落下しているのだ。


花陽「こんなこともできるようになったんですよ」


魔物はジャンプして剣を振り上げる。
花陽は魔力を利用して、空中で横に移動。
そして空中で魔力を杖の先に溜める。


花陽「メガウィンド!!」


花陽が放った上位風魔法は風の刃となって、花陽に攻撃してきた魔物を激しく切り裂く。
魔物はやられて消滅する。花陽は魔物が居た位置に着地する。


凛「凛も負けらんないにゃー!!」


凛は魔物をばったばった殴り倒していく。
凛は魔物の攻撃を回避して、以前よりも明らかに速いスピードで魔物にパンチを連続で入れていく。
魔物も凛の速さについていけないのが大多数。
巨漢の魔物が凛に棍棒を振り下ろす。


凛「遅いにゃ!!」


凛はステップを踏んで横に動いて棍棒を回避。
そのまま魔力を右の拳にまとわせて、魔物の腹部めがけて拳を突き出す!


凛「Ring a signal!!」


攻撃を受けた巨漢の魔物は大ダメージを受けるが、凄まじいタフさから消滅はしない。
しかし、凛は左の拳にも瞬時に魔力をまとわせて、もう一撃Ring a signalを放った!


凛「もう一発にゃ!!」


魔物の体はねじれて切れて、消滅する。
すると、大きなハチの魔物が3匹凛の周りを飛んで攻撃の隙をうかがってくる。


凛「近接のグラップラーには中距離からってこと?」


凛「今の凛には通用しないよ」


凛は右の拳に魔力をまとわせる。雷の魔力はバチバチと音を上げる。


凛「Ring a spark!!」


右の拳を突き出すと、拳がまとっていた電撃の魔力がハチの魔物めがけて飛んでいき直撃!魔物は消滅。
さらに残りの2匹にもRing a sparkを放ち、倒す。


凛「これの欠点は何度も使えないことにゃ…まだ数回しか使えないにゃ…」


真姫「やるわね凛。スーパースターも負けられないわね」

真姫「…職業のことだけど、自分をスーパースターっていうの恥ずかしいわね」


真姫はそういいながら、扇と舞で魔物の攻撃を受け流しつつ攻撃している。


真姫「灼熱の舞!」


真姫は少しの舞をするだけで灼熱の舞を放ち、弱い魔物を焼き尽くす。
真姫は戦いの中で、技の威力はそのままで舞を簡略化することに努力している。


真姫「それにしても魔物の数多いわね…みんなこの数を相手にあんなにサクサク戦えるなんて…」


真姫「私も頑張らないとね」


真姫は初めて見せる踊りを舞う。


真姫「新技よ!爆熱演舞!」


そう言うと、扇に炎の魔力がまとわりつく。そして真姫が舞いながら扇をふるうと、そこから扇サイズの強力な炎の魔法が放たれる。
真姫が扇をふるうたびに魔法が放たれるので、真姫から連続で炎の魔法が放たれる。
しかも舞いながらのため、魔物は攻撃を見分けれずに喰らい続ける。

そんな中、素早い獣の魔物が真姫めがけて全方向から突っ込んでくる。


真姫(1方向にしか撃てないから全方向からってことかしら?)


真姫(でも、そんなのはお見通しよ)


真姫は炎を放つための舞の中で次の技の舞も組み込んでいた。
素早い獣の魔物がかなり近い距離に来た時に、思い切り一回転しながら扇を円を描くようにふるう。


真姫「鎖錠の舞!」


真姫が描いた円から黄色い魔力が放たれて全方向の魔物に当たる。
その魔法は、魔物に当たると鎖となって魔物を締め付ける。
魔物は束縛されて動くことができていない。


真姫「さてと、これでみんな射程範囲内よ」


真姫は円を描いた後も舞い続けており、その舞の魔力を地面にむけて放つ。


真姫「情熱の炎風!!」


地面を這うように炎の風が全方向に放たれる。
束縛されていた魔物すべてに直撃し、消滅する。
転職してから、舞のコンボがかなりできるようになった。


にこ「にこも行くわよ!」


真姫から適度に離れた位置で多くの魔物と戦っているにこ。
多対1が得意なためか、安定感は一番だ。
両手にナイフを持って、得意の体幹を利用したトリッキーな蹴りも織り交ぜて戦い続ける。

剣を持った獣の魔物がにこに横切りで斬りかかる。
にこはジャンプして剣をひょいっと避けて、エアスライドで空中で前進して獣の顔に靴の仕込みナイフ付き蹴りを入れる。
もう一体の剣を持った獣の魔物がにこに左下から剣を振り上げて斬りかかるが、にこはまたエアスライドで斜め後ろに飛んで回避。
獣の魔物の頭上をバク宙で超えて、魔物の背中に蹴りを放つ。
次々に魔物が攻めてくるが、エアスライドで避けて空中で攻撃を繰り返す。

にこのエアスライドは転職してから、速度と距離が増し、連続でできる回数も5回と増えた。
にこは着地して、今度は地上で戦い続ける。


にこ「ずっとってやっぱりきついわね…」

にこ「ちょっと大技やってみるにこ!」


にこはバク転で下がって、少し体勢を低くして右足に魔力を込める。
そのまま魔物がたくさんいる方向にダッシュ!
ジャンプして前進しながら空中でとび蹴りの構えをして、グッと溜める。


にこ「ピーチランサー!!」


にこが槍のような突きの蹴りを放つと、あまりの威力に喰らった魔物は吹っ飛ぶ。
さらに、魔力も蹴りに合わせて炸裂するので周りの魔物も多数吹っ飛ぶ。


にこ「どう?上のソニック・ラビットと横のピーチランサーにこ♪」


希「にこっちやるやん!」


にこの上を飛んで話しかける希が居た。


にこ「あんたはなんでちゃっかりと飛んでるのよ!」


希「ディアボロスとの戦いから、プラムとのサモンコネクトならちゃんと飛べるようになったんやで!」


希「小回りも中々効くようになった!」


そう言いながら飛んでいる希を、空を飛ぶ獣のような魔物が追っかける。
希はそれを見て、またプラムの力で飛んでいく。

希はそんな中、魔物の群れが集まっているところを見つける。
そこにはどのメンバーも居ないため、魔物は進軍し放題だった。


希「アカンなぁ」


希は空中でサモンコネクトを切って、その魔物の群れに落下していく。
サモンコネクトが切断されたプラムはそのまま空中に召喚され、希が連れてきていた魔物と空中で戦う。
希はヒュベリガルと空中でコネクトして、落下していく。


希「メガサンダー!」


群れの真ん中に上位雷魔法を放って魔物を吹っ飛ばし、そこに着地する。


希「アルファング!君もお願い!」


ヒュベリガルとコネクトしながらも、アルファングを召喚して戦いだす。
召喚獣は魔物をばったばったとなぎ倒していく。


希「多重召喚すると、個々の力は落ちるけど今は数が必要や」


希はヒュベリガルの雷の力を借りて、魔物に対して雷魔法を放ち続ける。
プラムは空中で戦い、アルファングは地上で戦い、サモンコネクトしている希が地上で臨機応変に戦っていた。

そんな中、巨漢の魔物が希に殴りにかかる。


希「魔法使いには近距離?」


希は巨漢の攻撃をするっと回避して、タロットを生成。


希「残念。ウチは召喚師や」


手に持ったタロットを巨漢の腹につける。


希「バッシュ!」

打撃のような衝撃を放つ近距離魔法が放たれるが、その威力は武闘家顔負けの威力で雷の魔力も付加されている。


希「ヒュベリガルの真骨頂は魔力の強さじゃなくて、打撃力の強さやで?」


巨漢の魔物はずっしりと倒れ込むが、もう一度立ち上がって突っ込んでくる。
さらに周りの魔物も突っ込んでくる。


希「アルファング!」


そういうと、戦っていたアルファングが猛スピードで希のもとまで戻る。
アルファングは氷の魔力を自分の周りに展開して、魔物に突進!
希はアルファングと交差するようにしてその場から一旦非難。

少し落ち着いた希は、タロットを三枚重ねて雷の魔力を込める。


希「アルファングどいて!」


アルファングが退避すると、希はタロットを三枚魔物に投げつける。


希「ヒュベリサンダー!!」


タロットは魔物にあたると雷魔法が炸裂して、周りの魔物を吹き飛ばす。


絵里「やってるわねみんな…私も調子上げていくわよ!」


絵里は持ち前の安定感からなんなく戦う。


絵里「ゴールガン大陸の平原でこの魔物たちと戦っておいてよかったわ。パターンもよく見える!」


絵里は盾で防いでカウンター攻撃。時には自分からガンガン攻めて攻撃を繰り返す。


巨漢の魔物の攻撃を避けつつ剣を盾に打ち付ける。
剣には水色の魔力が込められる!!


絵里「ディナイブルー!」


巨漢の腹部に一閃。たまらず消滅する。
獣の魔物が突っ込んでくるが、絵里は盾で打撃攻撃を放つ。
獣の魔物は攻撃を受けてよろめく。すかさずそこに斬撃。


絵里「新技もやろうかしら?」


絵里はアクアブルーブーストのように加速して突進!
しかし、アクアブルーブーストと違って足元に氷の魔力がちらついて足を踏み出したところも氷がちらつく。
そのまま魔物が群がっているところまで行って剣で突きを放つ。
切先から氷の魔力が放たれて周りの魔物にもダメージを与える。


絵里「フローズンブースト!」


ジョカル「なんなんじゃ…あの強さは…」


ジョカル「特に、あのリーダーのような魔物と戦っている少女…」

パラディンは既に上級職?

>>956
パラディンは既に上級職です


神殿にみなが避難した中、神殿内からジョカルが見つめる先には穂乃果が居た。
穂乃果は周りの魔物と戦いつつも、灰色の巨漢の魔物とも戦う。

魔物が穂乃果に攻撃しようとするが、転職してから増したスピードのせいでとらえられず、逆に穂乃果の力強い反撃を受けて消滅してしまう。


巨漢の魔物「さすがμ'sだ。やりおる」


巨漢の魔物「ここは…」


巨漢の魔物は大ジャンプをして戦いの群れを飛び越えて外れたところに着地。


穂乃果「あっ!?」


巨漢の魔物はそのまま神殿に向かっていく。
そのスピードは速い。


ジョカル「魔物が一体こっちに来ているぞい!!全員地下室に避難するんじゃ!!」


海未「行ってください!」


穂乃果「海未ちゃん!?」


海未「ことりも穂乃果と一緒に行ってください!神殿の中でけが人が出るかもしれません!」


ことり「わかった!」


海未「よろしくお願いします!穂乃果!」


海未の言葉は力強く、穂乃果を信頼しているからこそ出せる言葉だった。
他のメンバーもこちらに注目して、行ってきなさい、とか、まかせて、などと伝えるようなジェスチャーをする。


穂乃果「…行ってくる!」


穂乃果とことりは神殿に向かって走り出した。
魔物は穂乃果とことりを追うが、魔物の前に希と海未が立ちはだかる。


海未「行かせません!」


希「ことりちゃんのヒールポイントもあるし、魔物さんたちを止める自信満々やで!」







巨漢の魔物が入った少しあとに穂乃果が入る!
そして少し遅れてことりも入る。
神殿の中では地下室への非難が続く中、魔物が今にも神殿の人たちに襲いかかろうとしていた!


穂乃果「ことりちゃん!ファスティス!」


ことり「はい!」


ことりが素早さ増強魔法を穂乃果に使うと、穂乃果は剣をぎゅっと握りしめて走り出す。
そのスピードは、驚異的なまでに速い。


巨漢の魔物「!」


穂乃果は巨漢の魔物の前に回り込んで、立ち止まる。

穂乃果「ことりちゃん!もう大丈夫だよ!みんなを安全に避難させて!」


ことり「うん!回復が必要になったら言ってね!」


ことりは避難を指示している神官ジョカルのもとへ走り出した。

巨漢の魔物はかぎ爪を装備して、ずっしりと構える。


穂乃果「…避難している人たちを襲わないの?」


巨漢の魔物「お前を倒してからにしようと思ってな」


巨漢の魔物「俺の名はゴッザス。魔王軍幹部の一人だ」


穂乃果「私は高坂ーー


ゴッザス「穂乃果だろ?知ってるぜ」


ゴッザス「血みどろの殺し合いと行こうぜ?高坂!」


穂乃果「っ!!」



ことり「大丈夫ですか?」


ジョカル「ああ、大丈夫じゃ。職員もほとんど避難し終わっておる」


ジョカル「それよりも、あの少女は大丈夫なのかの?」


ことり「穂乃果ちゃんが大丈夫って言ってました。私はそれに従うだけです」


ジョカル「言いなりということかの?」


ことり「ちがいますよ。穂乃果ちゃんを信じているだけです」


ことり「それより、ジョカルさんはここにいていいんですか?避難した方が…」


ジョカル「わしはこの戦いを見届けたい」


ことり「…わかりました。ことりが守りますね!」


ジョカル「すまぬ…本当に危険になったら避難するから安心してくれ」



ゴッザスは穂乃果に向けて、かぎ爪を装備した拳を繰り出し続ける。
穂乃果はその攻撃を体をそらして避けつづける。


ゴッザス「さすがに速いな!」


ゴッザスは急にかぎ爪の攻撃を中断し、右のとび膝蹴りを放つ!
穂乃果は盾で攻撃を防ぐが、衝撃で吹っ飛ばされる。
地面に落ちるときに受け身を取って、瞬時に立ち上がりまた構える。
ゴッザスは穂乃果を追うように走っていたが、立ち上がった穂乃果を見て右の拳をぐっと握る。


穂乃果(来る!)


穂乃果は剣に魔翌力を込めて、グッと深く構える。
ゴッザスの右のかぎ爪の攻撃に合わせて少し屈み、下からかぎ爪を斬り上げる。


穂乃果「オレンジ・スプラッシュ!」

かぎ爪は撃ちあげられるが、ゴッザスはそれを読んでおり、攻撃しながらゴッザスから見て右にそれていく穂乃果に向けて、闇魔力を込めた左のかぎ爪攻撃を放つ!


穂乃果「っ!」


穂乃果は体をひねって盾で防ごうとする。


ゴッザス「ドスールレイズ!!」


ゴッザスのかぎ爪は盾に直撃する。
すると、かぎ爪に込められていた闇魔力が炸裂して複数の斬撃となる。
その斬撃が穂乃果に猛威をふるい、穂乃果は防ぎきれずに吹っ飛ばされる。
今度は受け身は取れずに落下する。


穂乃果「何今の…」


ゴッザスはジャンプしており、起き上がる穂乃果の真上から落下していく。


ことり「穂乃果ちゃん!上!」


穂乃果はよろよろと起き上がって、ことりの声に反応しない。


ことり「穂乃果ちゃん!?」


ゴッザス「もらった!」


ゴッザスは右のかぎ爪に魔力を込めて、穂乃果の頭上から振り下ろす!


穂乃果「大丈夫だよ…ことりちゃん」


穂乃果はかぎ爪攻撃を瞬時に前転して回避!
かぎ爪は神殿の床をえぐる。
ゴッザスはそれも読んでいたといわんばかりにすぐさま左のかぎ爪で突きを放つ!
近距離に居た穂乃果は、剣を顔の横に持ってきて、水平に構え魔力を込める。


ゴッザス「ドスールレイズ!」


穂乃果はゴッザスのかぎ爪を顔面直撃すれすれで回避して、低い姿勢のままゴッザスの胸部に向けて突きを放った!


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」


穂乃果の突きはゴッザスに直撃!ゴッザスは吹き飛ばされるが、空中でオレンジの魔力に切り裂かれてさらに吹き飛ぶ。
ゴッザスは地面に転がり落ちる。


穂乃果「ふぅ…」


穂乃果(少ししか刺さらなかった…完全に突き刺さってもよかったのに…)


ゴッザス「痛ェなぁ…この強靭な肉体に刺さるとはよ…その体のどこにそんな力があるんだよ」


ゴッザスの胸部からは確かに血が流れている。


穂乃果「やっぱり幹部は強い…」


ゴッザス「反撃と、行くぜ?」


ゴッザスは闇魔力を利用してダッシュの速度を強化して、穂乃果に接近!
穂乃果は剣を構える、ゴッザスの連続攻撃を回避していく。

そしてゴッザスは両方のかぎ爪闇魔力を込めて同時に振り下ろす!
穂乃果はとっさに盾と剣で受け止める!

ゴッザス「喰らえ!ドスールレイズ!」


ゴッザスのかぎ爪から炸裂した闇魔法の連続斬撃は、盾では防げたものの剣では防げずに穂乃果を切り裂く。


穂乃果「うっ…」


穂乃果の腕から胸部にかけて切り裂かれる。
切り裂かれてからすぐさま手を避けたのでダメージは少しですんだ。


ゴッザス「攻撃の手は緩めねぇぞ!」


ゴッザスはドスールレイズを連続で放ち続ける!
穂乃果は直撃は避けているものの、じわじわとダメージを受け続ける。


穂乃果「攻撃が…きつい…」


ゴッザス「ここだ!!」


ゴッザスのかぎ爪の攻撃が穂乃果の脇腹を切り裂いて、さらに闇魔法の斬撃が穂乃果の脇腹を裂く。


穂乃果「ぐっ…」


穂乃果はとっさにゴッザスの足元にオレンジスプラッシュを撃ってゴッザスの動きを止め、パックステップでゴッザスと距離を取る。


穂乃果「やられた…」


ことり「エンジェリックヒール!」


ことりの上位治癒魔法が穂乃果を包み、穂乃果の傷が回復していく。


ゴッザス「ちっ…目障りだな」


ゴッザスはことりの方へ走り出す。


穂乃果「ことりちゃん!」


ことり「ジョカルさん!」


ジョカル「わ、わかった!」


ジョカルは地下室へ向かおうとする。
ゴッザスはかぎ爪でことりを襲おうとする。


ことり「ここは通しません!」


ゴッザスの右のかぎ爪攻撃を放つ!


ことり「リフレクト!」


ことりの前に張られた防御魔法の盾がかぎ爪攻撃を防ぐ!


ゴッザス「2撃目はどうだ!?」


ゴッザスは左のかぎ爪を振りかぶって、リフレクトに向けて放つ!
その攻撃でことりのリフレクトは破られてしまう。


ことり「うっ…」

ゴッザス「喰らいやがれ!」


ゴッザスは少しジャンプして、ことりにかぎ爪振り下ろし攻撃を放つ!


穂乃果「てやぁぁぁぁ!!」


穂乃果は走ってきており、スパイラル・オレンジをゴッザスの脇腹めがけて放つ!


ゴッザス「わかっているぞ高坂!」


ゴッザスは着地してことりへの攻撃をやめ、周り蹴りを放ち穂乃果を吹っ飛ばす。


穂乃果「うあっ!」


ことり「ウィングスパイク!」


ことりが白い魔力をロッドにまとわせて振り下ろすが、ゴッザスはステップして回避。


ゴッザス「お前のは遅いからな。気づいてからでも回避できる」


そう言ってゴッザスはことりに向けてかぎ爪攻撃!
かぎ爪はことりの右肩に刺さり、ゴッザスはそのまま引き抜いてことりを蹴り飛ばす。


穂乃果「ことりちゃん!!」


ことりは倒れ込んで右肩を抑える。
そこからは血がドバドバ流れており、ことりの息も荒い。

ゴッザスはかぎ爪を振って血を払う。


穂乃果「あなたの相手は私!」


穂乃果はジャンプしてゴッザスに斬りかかる!


ゴッザス「ドスールレイズ!!」


ゴッザスは両手でドスールレイズを放つことで、穂乃果を薙ぎ払う。
穂乃果はまた切り裂かれて吹き飛ばされる。


穂乃果「あれをなんとかしなきゃ…」


ジョカルはことりのもとへ走り寄り、治癒魔法をかける。


ことり「ジョカルさん…」


ジョカル「わしも神官じゃ。治癒魔法くらいは使えるわい」


ことり「こ、ことりが自分で回復できるようになるまで…お願いできますか…?」


ジョカル「任せい」


ことり「穂乃果ちゃん…他のみんなと違って…大きな変化が…ない…」


ジョカル「…それもそうじゃ。どんな職業になったのかわからないのだから、イメージもつかないじゃろう」


ことり「そんな…」


穂乃果は盾をしまう。

穂乃果「…やってみようかな」


穂乃果は両手で剣を握りしめ、ゴッザスの攻撃を待つ。


ゴッザス「なんだ?挑発してんのか?」


ゴッザスはニヤリと笑い、突っ込む。


ゴッザス「なら両手のドスールレイズを止めてみろや!!」


穂乃果は剣に魔力を込める。


ゴッザス「オレンジスプラッシュか?それじゃドスールレイズを防げねぇよ!」


両手のかぎ爪を穂乃果に向けて振り下ろす!
穂乃果は剣を両手で振りかぶり、かぎ爪二つに対して振り下ろす!直撃させる。
穂乃果の剣に渦を巻いて込められていたオレンジの魔力は、穂乃果の斬撃に合わせて剣から放たれる。
しかし、その魔力だけじゃドスールレイズの怒涛の闇魔法斬撃を止められない!
闇魔法斬撃が穂乃果を襲う!


穂乃果「オレンジ・ストーム!!」


穂乃果の剣から放たれたオレンジの魔力は地面から斬撃波の竜巻を起こす!
その魔力の竜巻は光属性のため、闇魔法斬撃を軽く吹き飛ばし、さらにはゴッザスを切り裂く!


ゴッザス「ぐおおおっ!?」


ゴッザスは竜巻に完全に呑み込まれて、竜巻が炸裂するとともに吹っ飛ばされた。


穂乃果「で、できた!」


ゴッザス「俺のドスールレイズを吹っ飛ばしやがった…あんな技があったとはな…」


穂乃果(ドスールレイズは何か物体に当たらないと発動しない技…つまりこそ接近しないとできない技!)


穂乃果(それを吹っ飛ばすために、竜巻を起こして攻撃する)


ゴッザス「まったく、姑息だなァ…」


ゴッザス「だが、2度も喰らわねぇ!!」


ゴッザスはまた接近していく。


ゴッザス(盾をしまったってことは、あの技を両手じゃないと使えねぇってことだ)


穂乃果は攻撃を防ぎ、避ける。
ゴッザスは今度は闇魔法を爪に込めていないためドスールレイズを使わない。


穂乃果「っ!!」


穂乃果はゴッザスの攻撃を屈んで避けて素早く接近し、腹部を切り裂く。


ゴッザス「ぐあっ!?」


腹部からは血が噴き出す。
皮膚が固いためそこまで深くはないが、確かに大きなダメージを与えた。


ゴッザス「くっ!!」

ゴッザスは穂乃果を振り払うために、穂乃果に向けて系上げを放つ。

しかし穂乃果はそれを体をそらして回避し、脇腹を切り裂く。


ゴッザス「ぐおっ!?」


ゴッザスは最終手段で、大きくジャンプしてなんとか抜け出す。


ゴッザス「速い…化け物かよ」


ゴッザス「しかたねぇな…」


ゴッザスがかぎ爪に魔力を込めると、かぎ爪の先に闇魔力がまとわされて、かぎ爪のリーチが短剣くらいの長さになる。


穂乃果「リーチがかなり伸びた…!?」


ゴッザス「【ダーククロー】って技だ。行くぜ高坂。今まで通りのやり方じゃあ俺の攻撃は防げねぇ!」


ゴッザスは穂乃果に向かって突っ込んでいく!


穂乃果(あんなにリーチが伸びたら、剣だけじゃ防げない…)


穂乃果はそう思って、左手で盾を構えなおす。


ゴッザス「そうだろォ!それじゃああの竜巻攻撃はできねぇぞ!!」


穂乃果「くっ…」


ことり「穂乃果ちゃんのオレンジ・ストームはおそらく両手でのみ放てる技…確かに剣だけじゃあのリーチの攻撃を防ぎ続けるのは無理…」


ジョカル「もう大丈夫なのかの?」


ことり「はい…なんとか…」


ジョカル「嘘を言うな。まだ傷がかろうじてふさがったくらいじゃろう」


ことり「…はい」


ジョカル「あの少女…」


穂乃果はゴッザスの連撃を受け止め続けるが、やはりリーチが伸びているのは防ぎにくく、切り裂かれる。


穂乃果「うっ…」


ゴッザス(やはり、こいつ立ち回りが良い。決定打を与えられねェ。しかも、この状態でドスールレイズを使えないのに気付いているように見える)


穂乃果(守り続けることしかできない…攻めれないとスタミナ切れで負けちゃう…)


ゴッザスは一度かぎ爪攻撃をやめて、強烈な回し蹴りを穂乃果の右脇腹に打ち込む!
穂乃果に直撃して穂乃果はかなりの距離を吹っ飛ばされ、壁に衝突し床に倒れ込む。


穂乃果「ハァ…ハァ…ゲホッ…」


穂乃果の口からは血が噴き出て、穂乃果は右脇腹に激痛を感じる。


穂乃果(骨、折れてるかも…)


ゴッザス(気がそれたところに打ったから、かなり手ごたえがあった。)

穂乃果はぐっと唇をかみしめて、立ち上がる。


ゴッザス「ほう、立つか」


ことり「穂乃果ちゃん、きっと大きなダメージを受けてる…早く回復してあげないと…」


ジョカル「まだ待つんじゃ!傷がかなり深いし、あのかぎ爪には元から闇魔力が少し込められていたようじゃ、じゃから回復に時間がかかるのじゃ!」


ことり「っ…」


ジョカル「じゃがあの少女、外の仲間に助けを呼んだ方がいいんじゃないのかの?」


ことり「穂乃果ちゃんは、助けを呼ばないと思います」


ジョカル「なぜじゃ?」


ことり「外ではみんなが戦っています…いくら強くなったとしてもあの数相手では消耗も大きいでしょう。そのみんなに迷惑をかけないようにしているんです」


ジョカル「じゃが、あの強敵にあんな傷で一人で挑むなど…並の人間では逃げ出してしまうぞ…」


ことり「…穂乃果ちゃんは、初めて出会った時から決断力ががあるなって思っていたんです」


ジョカル「それとこれに何の関係が?」


ことり「でもきっと、それは間違いで…穂乃果ちゃんには勇気があるんです」


ジョカル「勇気?」


ことり「はい、普通の人にはないほどの勇気です。この世界を救うと決めた勇気、困っている人がいたら守る勇気、強敵にも臆せず立ち向かう勇気」


ことり「勇気がある人なんです。穂乃果ちゃんは」


ジョカル「勇気ある者…」


そんな会話をしていると、穂乃果が吹っ飛ばされて柱に激突し、倒れ込む。
ふとももを切り裂かれており、血がどぷどぷと流れていた。


穂乃果(まずい…右の脇腹の傷が想像以上に大きい…)


穂乃果(ことりちゃんに治してもらおうにも、まだことりちゃんは回復していないし安易に回復してもらったらことりちゃんに攻撃が行くかも…)


穂乃果(ジョカル神殿に来るまでの戦いで回復の道具も切れた…)


穂乃果「これ、まずいかも…」


ゴッザス「どうした?立たねぇのか?」


ゴッザスはゆっくりと穂乃果に近いていく。


穂乃果(ダーククローがつらい…剣一本じゃ防げないし、反撃もできない。守ってたら隙を突かれて打撃を入れられる)


穂乃果(でもっ…!!)


穂乃果は立ち上がって、剣を構える。


穂乃果「まだ…負けない!」

穂乃果(剣一本じゃだめだから盾を使っていたけれど…これじゃあ逆効果かも。こっちから攻めないとだめだ!)


穂乃果は走り出した。


ゴッザス「その傷でまだその速さでるのかよ」


ゴッザスは構える。

穂乃果は、近づいていくと突然盾を手放した。


ゴッザス「!?」


穂乃果は両手で剣に魔力を込めて、ゴッザスの攻撃がギリギリ届かない距離に到達したタイミングで剣の魔力をゴッザスの足元に放つ!


穂乃果「オレンジ・ストーム!」


穂乃果のオレンジの魔力は斬撃の竜巻を起こしてゴッザスを襲う!


ゴッザス「ぐっ!!」


ゴッザスは体を切り裂かれる。
が、しかし

ゴッザスはオレンジ・ストームを予測していたので少し攻撃を受けたふりをしてから、竜巻に呑み込まれる前に離れて穂乃果の横に回り込む。


穂乃果「なっ!?」


ゴッザスはリーチの伸びたかぎ爪で、回避しようとした穂乃果の左わき腹を突き刺す。


穂乃果「うぐっ!?」


ゴッザスはそのままかぎ爪を引き抜いて、穂乃果の腹部から肩にかけて斬り上げる!
穂乃果の体からは大量に出血し、ゴッザスに蹴り飛ばされて倒れ込む。

今回はここまで

ことり「穂乃果ちゃんっ…」


ジョカル「だめじゃ…」


穂乃果はそのまま起き上がらない。
だが仰向けで倒れており、目は開いている。


ことり「まだ生きてる…」


穂乃果(立たなきゃ…)


穂乃果(なんで…なんで体が動かないの…?)


ゴッザス「確かにお前は強かった」


ゴッザス「だが、それよりも俺の方が強かったってわけだ」


ゴッザス「この神殿の中にいる他の奴を潰してから、外にいるやつらを潰す」


穂乃果(意識が…遠く…)


穂乃果が握っていた剣が手から滑り落ちるとともに、穂乃果の目は閉じられた。


ことり「ジョカルさん!回復はもういいです!!」


ジョカル「な!?まだ魔法を使えるほど回復しておらんぞ!」


ことり「このくらいの傷…我慢できます!」


ことりがロッドを右手で取って立ち上がると、回復魔法を放つために魔力を溜める。
しかし、溜める途中で右肩の傷が開いて血が噴き出る。


ことり「うっ…」


ことりは右手に力が入らなくなり、ロッドを落としてしまう。


ゴッザス「そうあわてるなよ。すぐに潰してやる」


ことり「くっ…」


ゴッザスはそう言ってことりの方へ走る!
ジャンプして反動をつけ、ダーククローを振り下ろす!


ガキンッ!!


ダーククローはことりの前に張られた防御魔法に防がれた。


ことり「えっ!?」


ことりが後ろを振り向くと、ジョカルが魔法を放っていた。


ジョカル「魔力をありったけ使う結界魔法じゃ!今のうちにやるのじゃ!!」


ことり「はい!!」


ことりがなんとか右手でロッドを掴み、立ち上がる。
そしてまた魔力を込める。

ゴッザス「こんなもの!」


ゴッザスは何度も結界魔法をダーククローで攻撃し続ける。


ゴッザス「やぶれねぇ…」


ことり「あと、ちょっと…」


ゴッザス「……そうか」


ゴッザスはダーククローの状態を解く。


ジョカル「気づいたか…」


ゴッザスはそのままかぎ爪で結界を攻撃した!
すると結界は耐え切れず壊される!


ゴッザス「やはりな!闇魔法をはじく結界だもんなァ!」


ことり「間に合わないっ…」


ジョカル「くそっ…」


ジョカルは魔力が尽きて倒れ込む。
ゴッザスは爪を振り上げる。


そんな中、穂乃果は意識はあり生きていた。

穂乃果(ことりちゃん…ジョカルさん…)


穂乃果(戦ってる。声が、音が聞こえる)


穂乃果(でも、体中痛いし力が入らない。目も開けれない)


穂乃果は意識の中、その真っ暗闇の中心に光を見つける。


穂乃果(光…?)


その光に向かって手を伸ばすが、その光は遠く届かない。


穂乃果(届かない…)


すると、穂乃果は背中を何かに押される。
穂乃果はぐんぐん闇の中を進み、光に近づく。


穂乃果(誰かわからないけど、ありがとう!これなら……届く!)


穂乃果は光に手を突っ込み、何かを掴んだ!


その瞬間、穂乃果のネックレスから、オレンジのまばゆい光が放たれる!


ゴッザス「なんだ!?」


ゴッザスは攻撃をやめて、穂乃果の方を振り向く。


穂乃果は立ち上がっており、ネックレスはオレンジの光に包まれていた。


ゴッザス「な…!?あの傷で生きているだと!?」

穂乃果は右手でフェアリーサンシャインを握りしめている。
穂乃果は目をつむったまま、左手に力を込める。
すると、ネックレスを包んでいた光が左手に集まり、魔力の剣を作った。


穂乃果「シャイニーブレイド」


その剣はフェアリーエフェクトのような形をしている。
2つの剣を打ち合わせて構える。


ゴッザス「魔力の…剣だと!?」


ことり「ここだ!!」


ことりは少し横に動いて、右手で持っていたロッドを構える。
そのまま、ずっと魔力を込め続けていた左手をロッドに添える!


ジョカル「わしが回復している時からずっと左手を使っていなかったのはこのためか…」


ことり「エンジェリックヒール!!」


ことりは傷ついた体でありながらも、なんとか上位治癒魔法を放つ!
魔法は穂乃果を包み、穂乃果の傷を治していく。
完治とはいかないが、確かに回復している。


穂乃果「ありがとう!ことりちゃん!!」


穂乃果は全力で走る!
ゴッザスはダーククローを発動し、リーチを伸ばす!
そのままダーククローで迎撃!

穂乃果は2つの剣でダーククローを完全に防いでいく。


ゴッザス「そんな隠し玉があったとはな!」


穂乃果「隠してたわけじゃないよ!」


穂乃果はそう言って、剣を振り上げてかぎ爪を弾く。
そのままゴッザスの腹部を連続で切り裂いた!


ゴッザス「ぐあっ!?」


ゴッザスはステップで距離を取る。


ゴッザス「隠してなかったらなんで使わなかった!」


穂乃果「穂乃果自身もどうやるのかわかってないの!」


ゴッザス「チッ…」


ことりはよろよろとジョカルのもとへ寄る。


ジョカル「安心せい。魔力が切れただけじゃ」


ことり「よかった…」


ジョカル「あの技、なんじゃ?」


ことり「ことりもわかりません…初めて見ます。きっと新技です」


ジョカル「ふぅむ…」

ゴッザス(どうする…あの2本の剣での攻撃をどう防ぐ…)


穂乃果「休憩は無しだよ!」


穂乃果はいつの間にかゴッザスの至近距離にまで接近していた!


ゴッザス「くっ…」


穂乃果は2本の剣で華麗に連続攻撃を放ち続ける。
ゴッザスは切り裂かれ続ける。


ゴッザス(こうなったら…)


ゴッザスはバックステップを踏んで距離を少し空け、すぐにタックル!
ゴッザスの体は穂乃果にクリーンヒット!
しかし穂乃果は吹っ飛ばない。

穂乃果は2つの剣でゴッザスの体を受け止めており、グッとこらえていた。


ゴッザス「なっ!?」


ゴッザス(こいつ、力も上がってやがるのか!?いや、速さも…)


穂乃果「てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


穂乃果は剣で押してゴッザスの体勢を崩す。
そして2本の剣にオレンジの魔力を込めて深く構える。

少し間を開けてから、穂乃果は凄まじい速さでゴッザスに接近!


穂乃果「オレンジクロス!!」


穂乃果は2本の剣でオレンジスプラッシュを放つ!
その斬撃はゴッザスをXの字で切り裂く。
そしてXを描いた魔力はゴッザスの体で炸裂した。


ゴッザス「ぐあぁぁっ!!」


ゴッザスは吹き飛んで倒れ込む。


穂乃果「ハァ…ハァ…」


穂乃果はゴッザスを見つめる。


ゴッザス「すげぇよ高坂…他の奴らもお前くらいしぶといのか…?」


穂乃果「しぶといというか…魔王軍に負けません」


ゴッザス「…ヘッ。そうかよ」


ゴッザス「せいぜい…あっけなく死んじまわねぇように…頑張るんだな」


ゴッザス「…レディアフト…様…」


ゴッザスはそう言って消滅していった。


穂乃果「…か、勝った」


穂乃果はそう言って膝をつく。
魔力の剣は消滅する。

ことり「穂乃果ちゃん!!」


ジョカル「やりおった…あの強敵を…ほとんど一人で…」


ジョカル「なんなのだ…あの勇気は…」


ことりは穂乃果の方へよろよろと駆け寄っていく。


ジョカル「…『勇者』とでも言うべきなのかの」


海未「穂乃果!」


穂乃果「海未ちゃん…?」


真姫「待ってて!今治すわ」


穂乃果「真姫ちゃん…それにみんなも…」


扉からμ'sメンバーが入ってくる。
真姫は凛にポーションを渡して、真姫は穂乃果とことりのもとに、凛はジョカルのもとに駆け寄る。


ことり「みんないるってことは、勝ったんだね!?」


絵里「ええ。ついさっき魔物たちが逃げて行ったの」


希「ほとんど倒したんやけどね♪」


花陽「それで、もしかしたら穂乃果ちゃんが勝ったからじゃ?って思ってきたんだ!」


にこ「それで、勝ったのよね?」


穂乃果「うん!なんとかなった!」


にこ「お疲れ様」


穂乃果の服の破れ具合と付着している血、神殿内の崩れ加減を見れば激戦だったということはすぐにわかる。


ジョカル「魔王軍に9人で勝つとは…μ's…」


神殿の地下からは職員が出てきて勝利を祝う。
そんな中で穂乃果は、自分が立ち上がった時のことを思い出していた。
なにがあったのかよく覚えておらず、みなと話すうちにその疑問はなくなっていった。
勝利を祝い喜ぶ人々の声が神殿の中に響き渡っていた。


#30【魔王軍の幹部】end...

次回のラブライブ!


#31【勇気ある者たち】

どうも>>1です。
やっと一区切りついたのでここで2スレ目に移ろうと思います。
ここから先には、感想やアイデアなどを書いちゃってください!
初SSでしたがありがとうございました。
2スレ目からもよろしくお願いします!

2スレ目↓
どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467465807/)

区切りがわかりやすいようにしようと思います。
※サイドストーリーは割愛します。

<プロローグ・オトノキザカ編>
#1【叶え!私たちの夢ーーー】
>>02>>58

<ナイフル編>
#3【若葉の魔法使い】
#4【5人目】
>>68>>202

<リムケト編>
#5【大銀河宇宙No.1シーフ】
#6【みんながセンター】
#7【6人目】
>>208>>271

<マイルズ編>
#8【ことりのおやつ】
#9【白い羽】
#10【ことほのうみ】
#11【7人目】
>>287>>415

<アマノフモト編>
#12【YELLOW STAR】
#13【星空凛】
#14【小さなシグナル】
#15【8人目】
>>422>>561

<ネルカドム編>
#16【A-RISE】
#17【世界の救世主】
>>566>>621

<クロスシーラ編>
#18【最後の一人】
#19【彼女はイエロースター】
#20【ダンシングシーフ】
#21【決着をつけるとき】
#22【エリーチカ】
#23【バーサクガーディアン】
>>626>>717

<過去編>
#24【召喚師の理由】
>>720>>779

<スクリオーネ編>
#25【プライド】
#26【ディアボロス】
#27【やりたいことは】
#28【μ's】
>>788>>917

<ジョカル神殿編>
#29【転職を始めよう!】
#30【魔王軍の幹部】
#31【勇気ある者たち】
>>923 ~ 2スレ目の>>15

2スレ目へ物語は続く

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 00:42:23   ID: p3GsE5c4

楽しみに待ってる
がんばって!

2 :  SS好きの774さん   2014年09月17日 (水) 17:20:15   ID: UE2G_ZlT

見てるよー

3 :  SS好きの774さん   2014年09月18日 (木) 01:02:31   ID: YvjHmo1S

ゆっくりでも全然大丈夫ですよ!
続きを楽しみに待ってます!

4 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 12:07:06   ID: wmWW0I-7

久々の良長編。
投げ出さずに続けて欲しい。

5 :  SS好きの774さん   2014年09月23日 (火) 00:14:19   ID: wSv0kdYv

良作最後まで頑張れ

6 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 08:43:53   ID: tGkl3G2c

どう穂乃応援してます!
いつまでも待つから気楽に!

7 :  SS好きの774さん   2014年10月02日 (木) 15:41:46   ID: NNZm3h_h

面白い!続き期待!

8 :  SS好きの774さん   2014年10月03日 (金) 15:28:03   ID: fsvqrxub

ことりちゅんの出番まだー?

9 :  SS好きの774さん   2014年10月19日 (日) 09:15:51   ID: AekSbEF1

頑張って下さい!

10 :  SS好きの774さん   2014年10月26日 (日) 01:53:47   ID: ch0uaHN9

ひさしぶりに面白い長編だ期待

11 :  SS好きの774さん   2014年10月26日 (日) 23:20:46   ID: pusQ17pr

穗乃果じゃなくて海未ちゃんが主役だったらもっと面白かったのに
そこが惜しいな

12 :  SS好きの774さん   2014年12月07日 (日) 00:43:43   ID: Lf3s04MH

続き楽しみにしてます!

13 :  SS好きの774さん   2014年12月16日 (火) 04:45:42   ID: XQnU4FZX

こういうファンタジー系待ってた!続き気になる

14 :  SS好きの774さん   2014年12月31日 (水) 19:47:37   ID: VKqeDOqH

はよ

15 :  SS好きの774さん   2015年01月10日 (土) 13:07:32   ID: rDZo_l_Q

16 :  SS好きの774さん   2015年01月21日 (水) 19:10:57   ID: E7sH8_1d

待ってますよ

17 :  SS好きの774さん   2015年02月12日 (木) 14:09:00   ID: UsyvBkgF

すごく面白いです。
応援してます!

18 :  SS好きの774さん   2015年03月14日 (土) 12:05:25   ID: KY_tROe0

頑張って下さい。 あと、ワロタタグをつけてしまったのは私です。期待タグと間違えてしまい、大変申し訳ありません。

19 :  SS好きの774さん   2015年03月18日 (水) 20:29:03   ID: bHPggB-g

おもろいわ〜〜

20 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 06:59:07   ID: Yy7BLRtq

にこにーアサシン?なのに恐らく拳闘士の凛ちゃんに唯一の取り柄の身軽さで負けててわろた

21 :  SS好きの774さん   2015年04月09日 (木) 17:25:39   ID: hUvy8t_k

1万PVキターッ

22 :  SS好きの774さん   2015年05月04日 (月) 21:45:37   ID: 10YMgFu-

※21
逆にこれだけやって一万いかないってなるとな

23 :  SS好きの774さん   2015年08月30日 (日) 00:04:46   ID: Pz3wHCKA

遅れましたが、一周年おめでとうございます!!
これからも応援してます!

24 :  SS好きの774さん   2015年10月02日 (金) 22:52:01   ID: G15ZmseV

待ってたよ

25 :  SS好きの774さん   2015年10月06日 (火) 20:31:10   ID: dqXDs9hL

待ってました!

26 :  SS好きの774さん   2015年12月29日 (火) 01:22:25   ID: 9Tk-BtwY

来年か…

27 :  SS好きの774さん   2016年01月17日 (日) 23:28:51   ID: Pbe5Wh9s

合体技でAnemone heartくるの期待してます

28 :  SS好きの774さん   2016年03月24日 (木) 17:10:57   ID: oi0KAbLd

storm in lover とbeat in angel出して欲しいなぁ

29 :  SS好きの774さん   2016年04月03日 (日) 19:22:25   ID: fsuMPaER

ところどころ日本語おかしい点が見受けられるが、
その発想や、物語のプロット自体は秀逸。
ラブライブのキャラたちが、見事にrpgの世界観に馴染んでいる。

30 :  SS好きの774さん   2016年05月09日 (月) 03:47:43   ID: tzbAL4N7

せっかく上級職になるんだし日本刀とか使ってる海未ちゃんみたいな
隠し武器的な感じで

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom