【安価&コンマ】あかり「艦娘?」【ゆるゆり×艦これ】 (1000)

ゆるゆり×艦これのクロスSSです
時々安価とコンマを使用させていただきます
安価スレはじめてなんで至らぬところあるかと思いますがどうかよろしくお願いいたします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407415762

京子「今日は軍艦を擬人化して遊ぶぞ!」

あかり「軍艦巻き?」

ちなつ「お寿司おごってくれるんですか、ありがとうございます」

京子「ちが~う! 巻いてない方の軍艦!」

結衣「巻いてない方って」

ちなつ「興味ないんですけど」

京子「興味ないだろうから持たせようとしてるんだよ! ほらっ、これ見なさい!」

あかり「わぁ、船の写真がいっぱい」

京子「軍艦これくしょんっていう軍艦の資料集だよ。定価三千円もしたんだぞ!」

ちなつ「誰も買ってきてくれなんて頼んでませんよ」

結衣「なんでわざわざ高いお金出してこんなものを」

京子「こんなものとか言うな! 擬人化するにしたって元のイメージがなきゃしにくいじゃん」

ちなつ「擬人化って意味がわからないんですけど。いや、京子先輩が意味わからないのはいつものことですが」

京子「いつにも増して毒舌だねちなつちゃん。いやね、最近何かと擬人化って多いじゃん?」

あかり「そうなの?」

結衣「あ~、そうかもね。ゲームハード擬人化したゲームとかあるし」

京子「そしてミリタリーと美少女の組み合わせは最強だという事実!」

ちなつ「そうなんですか?」

結衣「う~ん、女の子が大きな武器を振り回すのはよくあるかもね」

京子「だから私は考えた、軍艦を美少女に擬人化すればいいと! これは大ヒット待ったなしだよ!」

ちなつ「そんな安易な発想で売れるわけがないですよ」

京子「ふっふっふ、甘いなちなつちゃん。大ヒット商品っていうのは案外そういう安易な発想から生まれるものなんだよ」

結衣「……そういえばもうすぐミラクるんのBD-BOX発売日だったっけ」

京子「べ、別に予約してるのにラムレーズン毎日買ってたらお金足りなくなったとかそんなことないし!」

ちなつ「それで金策ですか。苦し紛れにもほどがありますよ」

結衣「仮に当たったとしてもそんなにすぐにお金が入ってくるわけじゃないだろ」

京子「だったらどうすればいいんだ! 結衣がくれるのか!?」

結衣「やらねぇよ! せめて貸してくれるって言えよ!」

ちなつ「大体戦艦を美少女に擬人化なんて、こんなゴツいのに」

京子「そんなことないよ! 軍艦に限らず船って大体女として扱われてるんだよ。英語でもSheって呼ばれてるらしいし、女っぽい名前の船多いでしょ?」

あかり「そうなんだぁ」

ちなつ「白雪とか深雪とか確かに字面は可愛らしい名前のもありますけど、雷や電なんて女の子っぽくないですよ」

結衣「武蔵なんて完全に男の名前だし」

京子「もう! 名前なんて気にしちゃだめ! 可愛けりゃいいでしょ大丈夫!」

ちなつ「全然可愛くないんですけど」

結衣「そっち系の趣味はないからなぁ」

京子「はぁ、これだから最近の若者は。創造力が足りんよ」

結衣「同い年だよ」

あかり(こう見えても女の子なんだね。もし本当に人間になったらどんなふうになるのかな?)

次の日

あかり「ふあ~、よく眠ったよぉ」

あかり「あれっ? なんであかり椅子で寝てるんだろ? 昨日お勉強してて眠っちゃったっけ?」

あかり「ん? なにこの高そうな椅子!? これあかりの椅子じゃない!」

あかり「椅子だけじゃなくて机もこんなに大きくないし! っていうかあかりの部屋じゃない!?」

あかり「えっ、えっ? どこなのここ? なんだか映画で見た偉い軍人さんのお部屋みたいだけど」

 コンコン

あかり「わぁっ! いきなりでびっくりしたけど、誰かがお部屋のドアをノックしたみたいだよぉ」

あかり「は~い」

下1 初期艦の内の誰か

叢雲「本日付けでこの鎮守府配属になった特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ。よろしく」

あかり「……」

叢雲「あんたが司令官? まだ子供じゃないのよ。大丈夫なのこの鎮守府?」

あかり「えっ? 待って、ちょっと待って!」

叢雲「うるさいわね、なんなのよ?」

あかり「あなたは一体だれ? 駆逐艦って? ここはどこ? 司令官って?」

叢雲「ああもう! 質問が多い! いっぺんに聞かないでよ!」

あかり「ご、ごめんなさい……」

叢雲「ったく、数々の作戦に参加した名艦の私を知らないなんてあんた、もぐりでしょ!」

叢雲「さっきも名乗ったとおり、私は駆逐艦叢雲よ。今日付けであんた部下になるの、不本意だけどね」

あかり「ぶ、部下? それより駆逐艦って軍艦の一種だって昨日京子ちゃんが言ってたけど、あなたはどう見ても人間だよ?」

叢雲「はぁ? 私は艦娘よ。人間に見えて当たり前じゃない」

あかり「艦娘?」

叢雲「ちょっと待って、あんたそんなことも知らないの!?」

あかり「し、知らないよぉ」

叢雲「あっきれた。こんな無知な子供が司令官なんて」

あかり「あかりが司令官!?」

叢雲「なんか驚いてるし。もしかしてあんた司令官の娘か何かなの?」

あかり「い、いや、あかりのお父さんとお母さんは軍人さんじゃないけど」

叢雲「ここの司令官は赤座あかりって名前だって聞いてるけど」

あかり「……あかりと同じ名前なんだ」

叢雲「同じ名前じゃなくて本人でしょ。なによここ本当に大丈夫なの?

叢雲「……あんたの言い分をまとめると、朝起きたら知らない場所にいて勝手に司令官にされてた。自分は何も知らない中学生だってこと?」

あかり「うん、あかりにはもうなにがなんだかわからなくて」

叢雲「寝ぼけてるなら酸素魚雷食らわせようか?」

あかり「ひえええ! 銃口をこっちに向けないでよ!」

あかり(偽物でもすごいリアルだから怖いよぉ!)

叢雲「ったく、どうなってんのよもう、新人とは聞いてたけどここまでアレな奴とは聞いてないわよ」

あかり「むっ、アレってそれを言うなら叢雲ちゃんの方がアレだよ! コスプレして自分のこと駆逐艦だなんて!」

叢雲「コスプレぇ? 言うにことかいて私のこの艤装をコスプレですって!? あんた本気で魚雷食らいたいらしいわね」

あかり「ふ、ふんっ! どうせ偽物でしょ! 怖くなんかないもん!」

叢雲「ふっ!」ドンッ!

あかり「……えっ?」

叢雲「ずいぶんと風通しのいい指令室になったわね。潮風が気持ちいいわ」

あかり「え~っと、本物?」

叢雲「少なくとも壁をぶち破るくらいの威力はあることはわかったでしょ?」

あかり「ひいいいいい! お、お化けぇ!?」

叢雲「誰がお化けよ! いやまあ突き詰めればお化けと言ってもいいかもしれないけど」

あかり「うえええん、お母さ~ん! お姉ちゃ~ん!」

叢雲「な、泣かないでよ! ああもうっ! 一体なんなのよぉ!?」



あかり「……つまり艦娘っていうのは、昔の戦争で使われてた軍艦が女の子になったものってことでいいの?」

叢雲「おおむねその解釈でいいわよ。本当に何も知らないのね。そんなの軍学校の初期も初期でやる勉強でしょうに」

あかり「だってあかりが通ってる学校って軍学校じゃないし」

叢雲「……うん、なんか嘘言ってるようにも見えないし本当にただの子供?」

あかり「そうだよぉ! 艦娘も司令官も知らないよぉ!」

叢雲「それならなんでここにいるのよ?」

あかり「だからお家で寝てたらここで目が覚めたんだってば!」

叢雲「私はあんたが司令官だって辞令受けてるんだけど?」

あかり「そんなの知らないよぉ!」

叢雲「さっきから知らない知らないって、じゃあなんなら知ってるのよ!?」

あかり「逆ギレ!?」

叢雲「ちっ、私だってはじめての配属だってのにどうしてこんなことに」

あかり(ううっ、昨日軍艦の擬人化なんて考えたからこんな夢見てるのかな? 夢なら早くさめてよぉ)

叢雲「いいわ。あんたのこと信じてあげる」

あかり「ほ、ほんと!?」

叢雲「ここまで知識も威厳もないんじゃ信じざるを得ないしね」

あかり「ありがとう叢雲ちゃん!」

叢雲「だけど私にはどうすることもできないし、とりあえずあんたは司令官やりなさい」

あかり「ええっ!? どうしてそうなるの!?」

叢雲「しょうがないじゃない私にだってなにがなんだかわからないんだから。でもあんたがここの司令官だってことだけは確定してるんだし、それに従うしかないでしょ」

あかり「確定してるって……」

叢雲「軍からの命令よ。あんたの補佐を任されてんの」

あかり「そんなぁ……」

叢雲「心配しなくてもいいわよ。この私がついてるのよ、あんたにいかに知識が無かろうがここを日本一の鎮守府にすることなんてたやすいわよ」

あかり「叢雲ちゃんさっき配属はじめてって言ってなかった?」

叢雲「う、うるさい! シミュレーションは完ぺきなのよ!」

あかり「>>13

1 そうなんだ、じゃあ安心だよぉ
2 はじめて同士なんだね。一緒にがんばろう
3 不安だよぉ。
4 その他自由(あんまりなのは安価下です)

安価ミス↓1で

あかり「はじめて同士なんだね。一緒にがんばろう」

叢雲「……ふん、言われなくたってがんばるわよ。あんたもせいぜいがんばって私に迷惑かけないようにね」

あかり「うん、これからよろしくね叢雲ちゃん!」

叢雲「……よろしく」

あかり(なんだかわけがわからない内に大変なことになっちゃったなぁ。艦娘に日本軍。これが夢じゃないならあかりは別の世界に迷い込んじゃったのかな?)

あかり(しょうじきあかりに司令官さんなんてつとまるのか不安だけど、叢雲ちゃんはしっかりしてそうだしきっと大丈夫だよね)

あかり「それじゃ先ず最初に」

ヒューヒュー

あかり「……あの穴どうするか考えよっか」

叢雲「わ、悪かったわよ」

あかり「ううん、あかりが叢雲ちゃんのことコスプレなんて言っちゃったのがいけないんだよぉ。ごめんね」

叢雲「う、うん」

叢雲(なんで私が罪悪感抱かなきゃいけないのよ! 昨日寝ないで考えた完璧な秘書としてのシミュレーションが台無しよ!)

叢雲(けど、悪いやつじゃないみたいでよかった)

今回はここまでです。
どうでもいいことですが私も初期艦は叢雲にしたのでなんとなく感慨深いです

投下開始します

叢雲「なんとか応急処置はできたわね」

あかり「ありがとう叢雲ちゃん」

叢雲「初仕事がまさか壁に板を張り付ける作業とはね。自業自得とはいえなんかむなしい」

あかり「ちょっとまだすきま風が吹いてるけどそれはあとでどうにかするとして、あかりはこれからなにをすればいいの?」

叢雲「そうね、先ずは鎮守府の設備を把握することね。これからここが私達の仕事場兼家になるんだから」

あかり「そっか、あかりこれからここに住むんだ」

あかり(お母さんもお父さんもお姉ちゃんも、京子ちゃん達もいないここに……)

叢雲「そんな顔しないでよ。こっちまで気分が落ち込むわ」

あかり「そうだよね、ごめんね叢雲ちゃん」

叢雲「さっ、行くわよ」

あかり(よぉ~し、ここは元気に!)

あかり「了解であります!」

叢雲「……あのね、司令官はあんたなのよ?」

あかり「……そうでした」

叢雲「ここが工廠ね。新しい艦娘や兵装を製造する場所よ」

あかり「艦娘って作れるの!?」

叢雲「当たり前でしょ。こんな見た目だけど私達は軍艦なのよ」

あかり「そうなんだ……」

叢雲「気持ち悪い?」

あかり「へっ?」

叢雲「っ! なんでもないわよ!」

あかり(どうしたのかないきなり気持ち悪いかなんて。あっ、もしかしてお化けって言っちゃったこと気にしてる?)

あかり「気持ち悪くなんかないよ。ちょっと人と違う生れかたしたり大砲撃てたりしたって、叢雲ちゃんはあかりと同じ女の子だよ。お化けじゃないよ」

叢雲「ふんっ、知ったようなことを。私は誇り高い名艦叢雲なんだから、あんたと一緒にしないでよね!」

あかり「う、うん」

叢雲「……ありがと」

あかり「今なにか言った?」

叢雲「別になにも!」

ワーワーワー

あかり「わっ、あれ小人さん?」

叢雲「妖精よ。鎮守府での主な雑務はこの子達がやってくれるの。要するにあんたの部下よ」

あかり「へぇ~、はじめまして赤座あかりです。これからよろしくお願いします」

妖精「……」ケイレイッ

あかり「可愛い! あかりも敬礼!」

叢雲「適当な敬礼ね。妖精の方がまだまともな敬礼してるわよ」

あかり「敬礼にも作法があるの?」

叢雲「あるわよ。けどそれはまた今度。今は妖精に新しい艦娘を作ってもらいましょう」

あかり「か、艦娘を?」

叢雲「ええ、さすがに所属する艦娘が一人だけってわけにはいかないし」

あかり「そうだよね、叢雲ちゃんも寂しいよね」

叢雲「寂しくなんかないわよ! 戦闘面でのこととか色々あるでしょうが!」

あかり「どうすれば作ってもらえるの?」

叢雲「妖精にいくつの資源を使って作ってって頼めば勝手にやってくれるわよ」

あかり「資源?」

叢雲「ああそうか知らないわよね。私達が言う資源は主に燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトの四つのことよ。艦娘や兵装の製造、私達の艤装の補給、修理にも使われるのよ」

あかり「あかりそんなの持ってないけど」

叢雲「それ専門の妖精が二十四時間採取、生産を行ってくれるてるからそれなりに備蓄はあるはずよ。あとは任務を達成すれば大本営から支給されるわ」

あかり「任務?」

叢雲「大本営から色々とお達しが来るのよ。一日一隻艦娘を建造しろとか、週に何隻の敵艦を撃沈しろとか。一日になにをしろなんて任務はほとんど物資支給の口実みたいなもんよ」

あかり「わざわざ口実を作らなきゃいけないの?」

叢雲「大きな組織が個人を優遇するためには建前ってもんが必要になってくるのよ。個人って言っても艦娘を運用する鎮守府ならどこでもだけどね」

あかり「色々大変なんだね軍人さんって」

叢雲「艦娘を建造しろって任務があったから受けときなさい。事後報告はなしらしいから」

あかり「は~い」

叢雲「次は資源の量を妖精に指示」

あかり「どれくらいでお願いしようかな? やっぱりいっぱい使った方がいい?」

叢雲「あんまり建造に割きすぎると補給や修理もままならなくなるわよ。ほどほどにしなさい」

あかり「わかったよぉ。これくらいでお願いね妖精さん」

妖精「……」ケイレイッ

叢雲「あとは時間が経つのを待つだけよ」

あかり「どんな子ができるのかな。楽しみだよぉ」

叢雲(こいつやっぱり自分が司令官だってこと忘れてるわよね?)

妖精「……」バンザイ!

叢雲「できたみたいよ」

あかり「カード?」

叢雲「艦娘は最初カードとして作られて、司令官が触れることによって実体化するのよ」

あかり「なんか急にSFチックなお話になってきたよぉ」

叢雲「艦娘のカードにも位があって、下から青、水色、銀、金、虹があるのよ。厳密に言えば虹にも三段階くらいあるんだけど」

あかり「カードゲームみたいだね。ちなみに叢雲ちゃんは何色なの?」

叢雲「……およ」

あかり「およ?」

叢雲「青よ! 悪い!? 勘違いしないでもらいたいんだけど、別に位が低いからって弱いわけじゃないんだから!」

あかり「お、怒らないでよぉ! 叢雲ちゃんが強いのはあかりわかってるから」

叢雲「ならいいけど。さっ、さっさとあの艦娘を実体化させなさい」

あかり「うん!」

カードの位 ↓×1のコンマ

1~20 青
21~40 水色
41~60 銀
60~80 金
81~98 虹
ぞろ目 自由

通常のコンマはそのランクの通常建造で出る艦娘を安価で決めます
ぞろ目の場合はランク関係なしに、大型、未建造落ち、メンタルモデル以外のイベント限定艦含めて自由です

あかり「青だよぉ」

叢雲「最初はそんなもんよ」

あかり「えっと、触ればいいんだよね?」

↓1 青背景の艦娘

文月「あたし、文月っていうの、よろしくぅ~」

あかり「文月ちゃんっていうんだ。はじめまして赤座あかりだよ」

文月「う~ん? 赤座とあかりどっちが名前なのぉ?」

あかり「いや、赤座が名字であかりが名前だよ」

文月「艦娘なのに名字があるの?」

あかり「あかりは艦娘じゃないよぉ!」

文月「え~? じゃあおっきな妖精さん?」

あかり「あかりは人間だよぉ!」

文月「じゃあじゃあ、あなたがこの鎮守府の司令官なのぉ?」

あかり「うん、なりゆきでそうなっちゃった」

文月「なりゆきぃ?」

あかり「うん、なりゆき」

文月「そうなんだ~大変だね~」

あかり「大変だよぉ~」

叢雲「ああもう、あんた達その間延びした声で話すのやめなさいよ! 力が抜けてくるじゃないのよ!」

文月「へ~司令官は別の世界から来たんだ~」

あかり「文月ちゃんは信じてくれるの?」

文月「信じるよぉ。だって司令官嘘つかなそうだもん」

あかり「文月ちゃん……!」

叢雲「悪かったわね信用しなくて」

あかり「そ、その、別に叢雲ちゃんが悪いわけじゃなくて」

文月「でもぉ、それなら司令官は軍のお仕事のこととかなにも知らないんだよね?」

あかり「ごめんね頼りない司令官で」

文月「ううん、あたしは助かったよぉ。厳しい司令官だったらお昼寝できないから~」

叢雲「サボるつもり!?」

文月「お昼寝して英気をやしなうんだよ~」

あかり「↓×1」

1 う~ん、ちょっとだけなら
2 ちゃんと働かなきゃだめだよぉ!
3 あかりも一緒にお昼寝していい?
4 その他自由に

あかり「う~ん、ちょっとだけなら」

文月「やったぁ!」

叢雲「そんな甘いこと言って、ここは一応軍の基地なのよ?」

あかり「でも眠たいなら寝かせてあげないと可哀想だよぉ」

文月「うんうん、司令官はわかってる~、軍規とかはわからなくてもそういうことがわかってれば立派な司令官になれるよ~」

あかり「えへへそうかな?」

叢雲「なわけないでしょうが! なによもう、まとまな艦娘が増えればちょっとはマシな雰囲気になると思ったのに余計ひどくなったじゃないのよ!」

文月「あたしがまともじゃないみたいな言い方は傷つくよぉ」

あかり「だめだよ叢雲ちゃん、これから一緒に暮らすんだから仲良くしなきゃ」

叢雲「ぐっ、なんで私が責められるのよ!?」

妖精「……」ヤレヤレ

文月「司令官達は鎮守府の設備確認してるところだったんだぁ。じゃああたしもついてく~」

あかり「うん! 人数が多い方が楽しいよ」

叢雲「遊びじゃない……んだけどもういいわ疲れた」

文月「次はどこ行くの~?」

あかり「えっと、どこ行くの?」

叢雲「はぁ、ドックよ。艤装や私達自身の傷を治す場所」

文月「あたしまだ無傷だよ?」

叢雲「私だって無傷よ。確認って言ったでしょいいからとっとと行くわよ」

文月「あ~、ひっぱらないで~」

あかり「妖精さんまたね~」

妖精「……」バイバイ

叢雲「着いたわよ」

あかり「ドックって、どう見てもお風呂場だよ!?」

文月「ここで艤装と服を妖精さんに預けて、お風呂で傷をなおすの。気持ちいいんだよぉ~」

あかり「お風呂で傷がなおるって艦娘の生態が更にわけがわからなくなったよぉ」

叢雲「深く気にしない方がいいわ。今のところ鎮守府にお風呂場はここしかないから、あんたもここを使うことになるでしょうね」

あかり「あかりが入っても大丈夫なの?」

文月「大丈夫だよ~、一緒に背中あらいっこしようね~」

叢雲「少なくとも死ぬことはないわ安心なさい」

あかり「なんか不安だけどお風呂入れないのはいやだししょうがないかぁ」

数時間後

叢雲「さてと、主だった施設は見て回ったわね」

文月「くたくたぁ~」

あかり「あかりも足が痛いよぉ」

叢雲「だらしないわね、そんなんじゃ敵と戦えないわよ」

あかり「敵……」

あかり(軍、だもんね。叢雲ちゃん達は戦うためにここにいるんだし、あかりも戦って人をころ……)

文月「司令官どうしたの~なんだか顔色が悪いよぉ?」

あかり「う、ううん、なんでもないの」

叢雲「……で? これからどうするの?」

文月「出撃する~?」

あかり「↓1」

1 出撃しよう
2 お風呂入ろう
3 ごはん食べよう
4 新しい艦娘建造しに行こう

あかり「新しい艦娘を建造しに行こう。二人だけじゃ危ないよ」

文月「あたしは二人でも充分だと思うけど~」

あかり「それでもやっぱり駄目! あかりは素人だから万が一のことがあったらいけないよ」

あかり(それにまだあかりには覚悟がないから)

文月「そうだね~、文月もまだ艦娘としての実践ははじめてだし仲間は多い方がいいかも」

あかり「でしょ? じゃあ工廠へ行こう!」

文月「お~!」

叢雲「……」

あかり「叢雲ちゃん?」

叢雲「初日には無理だろうとは考えてた。けどね、すぐにやらなきゃいけなくなるわ。あなたは鎮守府の司令官、軍人なんだから」

あかり「……っ!」

叢雲「覚悟はつけときなさい。覚悟もない司令官の命令には従えないからね」

あかり「うん……」

あかり「さっきも頼んだのにごめんね。もう一回お願い妖精さん」

妖精「……」ケイレイッ

文月「誰がくるかな~」

叢雲「お願いだからまともな性格したのがきてよ」

あかり(覚悟かぁ。あかり自身は戦わないかもしれないけど、叢雲ちゃんと文月ちゃん、それに今作ってる子にも命令して戦わせなきゃいけないんだよね)

あかり(司令官なんてやっていける気がしないよぉ)


妖精「……」バンザイ

文月「新しい仲間が来たよ~。どんな娘だろ~?」

あかり「カードの色は――」

>>26参照

↓1 

あかり「あれっ、色がついてないよ?」

文月「ほんとだ~」

叢雲「どうなってるの? もしかして失敗しちゃった?」

妖精「……」フルフル

文月「艦娘の建造が失敗するなんて聞いたことないよ~」

叢雲「よね、まあとにかく実体化させてみればわかるわ」

あかり「ちゃんと出てきてくれますように~」

↓1 自由に

大和「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」

あかり「わっ、綺麗なお姉さんが出てきた!」

文月「大和ってあの大和~?」

叢雲「これはまたずいぶんとビッグネームが来たものね」

あかり「大和ならあかりも名前だけは聞いたことがあるよ!」

大和「あの、提督はどちらに?」

あかり「てーとくって海軍の偉い人だよね?」

叢雲「そうよ。海軍の司令官、つまりあんたよ」

あかり「ええっ!」

大和「この子が提督なんですか!?」

叢雲「残念ながらね」

文月「こう見えてお昼寝も許してくれる優秀な司令官なんだよ~」

大和「私はてっきり駆逐艦の艦娘かと。失礼いたしました、提督。本日よりあなたの部下となります大和です。どうぞよろしくお願い致します」

あかり「こ、こちらこそよろしくお願いします大和さん」

叢雲(うん、さすがビッグネームだけあってしっかりしてる。これで私の負担も軽くなるわ)

大和「大和さんだなんて、部下に敬称、敬語は必要ありませんよ。どうぞ大和と呼び捨てにしてください」

あかり「そんなことできませんよ! あかりの方が年下なのに」

文月「あたしも司令官より何倍も年上なんだけどね~」

叢雲「何十年も前だしね」

あかり「確かに!」

文月「あっ、でも~生れてからすぐに沈んじゃったからむしろずっと年下かも~」

あかり「……」

叢雲「空気が重くなるようなこと言わないでくれない?」

大和「この世界の人間じゃない?」

あかり「はい。あかりはただの中学生で提督のことなんて何にも知らないんです」

叢雲「けど辞令は出てるし当面は司令官ってことで通すことにしたのよ」

大和「そうだったんですね。心中お察しいたします。さぞや心細い想いをしていらっしゃるでしょう」

あかり「えっと、はい。でも叢雲ちゃんと文月ちゃんもいますしそこまで寂しいことはないですよ」

叢雲「こっちは先行きが不安不安で仕方ないけど」

文月「厳しい司令官じゃなくてよかった~」

大和「そうですか。ではこの大和、提督が一日でも早く元の世界への帰還出来るように粉骨砕身させていただきます」

あかり(会ったばっかりなのにこんなに親身になってくれる人がいるんだ。あかりだってがんばらなきゃ!)

あかり「はい! あかりもまだ未熟ですけどきっと立派な提督になってみせます!」

大和「その意気です提督!」

文月「立派になっても厳しくはならないでね~」

叢雲「まっ、使えるようにならなきゃ困るのは私だし、しょうがないから鍛えてやるわよ」

あかり(艦娘。提督。敵。何もかもが急で今はまだ頭の整理も追いつかないけど、これがきっと夢じゃないことだけははっきりしてる)

あかり(なんでこうなったのか、どうしたら戻れるのかもわからない)

あかり(だから元に世界に帰る方法を探すためにも、あかりはここで提督として生きていくしかないんだ)

あかり(覚悟なんてまだないけど)

――文月「生まれてからすぐに沈んじゃったから~」

あかり(文月ちゃんだけじゃなくて、叢雲ちゃんも大和さんもきっと同じ想いをしてきてる)

あかり(こんなあかりを支えようとしてくれてる人達に、もう二度とそんな想いをさせたくない。だからあかりはやるよ、提督として皆を守れるようになる!)

あかり(そして絶対元の世界に、みんなのところに帰ってみせる!)

あかり「よしっ、やるぞ~!」

大和「……大変いいお顔になられましたがその、服装が」

文月「異世界の人ってみんなそんな服着てるの~?」

叢雲「それでよく人のことコスプレとか言えたわね」

あかり「服? ああっ! 着替えてないからきぐるみパジャマのまま!?」

あかり(ううっ、幸先が悪いよぉ)

今回はここまでです。
まさかしっぱなからぞろ目が出るとは、うちの鎮守府にもそろそろ実装されないかな大和

次の展開を決めておこう

1 出撃する
2 艦娘達と親交を深める
3 勉強する

↓1

投下開始します

あかり「どうかな?」

叢雲「馬子にも衣装、ね」

大和「そんなことはありません。とてもお似合いですよ」

文月「司令官っぽい~」

あかり「えへへ、軍服だけどちゃんと着替えの服があってよかったよぉ。サイズもぴったりだし」

叢雲「服のサイズも合うなんて、やっぱりあんた妄想と現実の区別がつかなくなってるだけじゃないの?」

あかり「そ、そんなことないよぉ!」

大和「叢雲さん、あまりに突拍子もない話ですから信用できないのはわかりますが、そういうことを言うものではありませんよ」

叢雲「うっ、わかってるわよ」

文月「あはは~、叢雲ちゃん怒られてる~」

叢雲「文月うるさい。いいわよ、どっちにしたってあんたが司令官としての知識もなにもないことに変わりないんだし」

あかり「精進します~」

大和「大和がついていますから心配ありませんよ提督」

あかり「大和さんはどうしてそんなにあかりに優しくしてくれるんですか? 怒られたってしかたないのに」

大和「あなたが提督だからです。たとえどのような提督であろうと、全力でお仕えし、支えるのが大和の使命ですから」

あかり「なにも知らない提督でもですか?」

大和「なにも知らない提督でもです。はじめは誰もなにも知らないんです。これからゆっくり覚えていけばいいんですよ」

叢雲「なるだけ早い方が嬉しいけどね」

文月「あたしもゆっくりするよ~」

大和「大和達はゆっくりしてる暇はありませんよ。稼働を始めたばかりの鎮守府ですからやることはたくさんあるんです」

文月「ふええ~」

叢雲「そうね、拡張工事もしなきゃいけないし任務も大量に来てるわ。バリバリ働くわよ!」

文月「やだ~」

あかり「えっとね、あかりも今日は仕事よりもみんなのことを知りたいなって思ってたんだけど」

叢雲「さっきのやるぞはなんだったのよ!」

あかり「あはは、明日からはちゃんと仕事するから、ね?」

文月「やったぁ~お昼寝する~」

大和「そうですね隊員の和を成すのも提督の務めですから」

叢雲(なによ、一緒に頑張ろうって言ったくせに)

あかり「ずっと気になってたんだけど、叢雲ちゃんが持ってるそれなに?」

叢雲「ああこれ? マストよ」

あかり「マスト? なんでマストを持ってるの?」

叢雲「武器にするために決まってるじゃない」

あかり「大砲付けてるのに?」

叢雲「懐に入られたら大砲じゃとり回しづらいでしょ。まあ懐になんて入らせないんだけど」

あかり「そうなんだちゃんと意味があったんだね」

叢雲「意味もなく無駄な物を持って戦いになんて出るわけないわよ」

大和「……」

あかり「じゃあ大和さんの傘も武器なんですね」

叢雲「そりゃそうよ。なんたって日本の最終兵器よ? きっと波動砲とか撃てるのよ」

文月「ふわぁ、すっごい~」

大和「えっ? え、ええ、もちろん。この傘でばっさばっさと敵を斬り裂くんです。砲で沈めた敵艦よりも斬り裂いた敵艦の方が多いくらいですよ!」

あかり「傘で切り裂くんですか!?」

文月「きっと仕込み刀ってやつだよ~」

叢雲「さすが大和ほどの艦になると違うわね」

大和「そ、それほどでも」

大和(言えない、爆撃が怖いから差してるなんて)

あかり「文月ちゃんはあかりより下くらい。叢雲ちゃんが同じ。大和さんは年上。艦娘の年齢って艦の種類によって変わるんですか?」

大和「そうですね。大体駆逐艦と潜水艦が提督と同じか下くらい。軽巡洋艦、軽空母は提督より少し大きいくらいです。戦艦と重巡洋艦、正規空母はそれよりも上くらいなことが多いですね」

叢雲「あくまでもそんな傾向があるってだけよ。それに文月がさっき言ってたみたいに実年齢はみんなあんたの遥か上よ」

あかり「そうなんだろうけど……」

文月「どうしたの司令官、あたしの顔になにかついてる~?」

叢雲「身体の年齢に引っ張られてるのかしらね?」

大和「前は喋ることもできませんでしたしね」

文月「あ~、あたしのこと子供扱いしてる~! あたし子供じゃないよ~」

叢雲「子供っぽいって言ってるのよ」

文月「そんなことないもん~」

大和「まあ、同世代の子がいた方が提督も安心できるでしょうから」

文月「ぶ~、同世代じゃないのに~」

あかり「あははは」

あかり(みんなとも打ち解けられてきた気がするよぉ)

あかり(次はだれとお話しようかな?)

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和

あかり「叢雲ちゃん」

叢雲「なによ」

↓1

1 初配属なのにめちゃくちゃにしちゃってごめんね
2 マスト持たせてくれないかな

あかり「マスト持たせてくれないかな?」

叢雲「は? なんでよ?」

あかり「えっと、カッコいいからあかりも持ってみたいな~って」

叢雲「ったく、おもちゃじゃないのよ。はい」

あかり「ありがとう――おもっ!?」

叢雲「だからおもちゃじゃないって言ったでしょ」

あかり「うぐぐ、持ちあげられない~」

叢雲「人間が持てる物じゃないのよ」

あかり「すごい普通の棒みたいに持ちあげてる」

叢雲「ああ、床に傷ついちゃってるじゃない。妖精の仕事を増やさないの」

あかり「マストじゃなくて床に傷つくんだ」

叢雲「床に落としたくらいで傷つくんじゃ敵の装甲なんて貫けないわ」

あかり(やっぱり艦娘は力も強いんだ。真の姿になったらボディビルダーさんみたいにムキムキになったりして)

叢雲「なにか失礼なこと考えなかった?」

あかり「う、ううん、なにも考えてないよなにも」

叢雲「それならいいけど」

あかり「叢雲ちゃんも大和さんみたいにそのマストで敵を殴り倒していくんだね。ムラクモ・ドンキって」

叢雲「なによそれ。あくまでこれは緊急用、普通に砲で沈めるわ」

あかり「大砲の方も重たいの?」

叢雲「あんたにはね。私にとっては軽いものよ」

あかり「それならマストじゃなくて手についてる大砲で殴ればいいんじゃないかな?」

叢雲「……」

あかり「……」

叢雲「り、リーチとかあるでしょ! それに砲で殴ったりしたら砲塔が折れるし!」

あかり「ご、ごめんね余計なこと言って」

あかり(懐に入られたらあのマストでもとり回しづらそうっていうのは言わない方がいいよね)

あかり「そんなこんなで日がくれたよぉ」

叢雲「結局話してるだけで一日が終わったわね」

文月「初日から本気出してたらあとが辛いからこれでいいの~」

大和「資源がたまらないうちに大和を運用すると悲惨なことになりますしね」

叢雲「みんな甘いんだから」

あかり「明日からがんばるよぉ」

叢雲「ほんとかしら?」

文月「だめな人のじょ~と~くみたいだね」

大和「信じてあげましょうよ」

あかり「ふあ、もうこんな時間だ。そろそろ寝ないと」

大和「まだ2100ですが?」

あかり「あかりはいつも九時に寝てるんですよ」

叢雲「早すぎでしょ!?」

文月「そうかな~?」

大和「お休みなさいませ提督」

文月「おやすみ~」

叢雲「明日からはこの時間に眠れるとは思わないことね」

あかり「みんなもおやすみなさい」

あかり「……着替えて寝よう」


ヒューヒュー

あかり「ひっ、ただのすきま風かぁ」

あかり「寒いよぉ。お布団も固いし、なんだか海のにおいがするし眠れないよぉ」

あかり「お姉ちゃんの添い寝が懐かしいなぁ」

あかり「帰りたいよぉ、みんなぁ」

コンコン

あかり「わぁっ!? ノック? 誰?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和

あかり「叢雲ちゃん、どうしたの?」

叢雲「あ、あんたが泣いてんじゃないかと思ってきてあげたのよ。案の定ね」

あかり「心配してくれたんだ」

叢雲「心配なんかしてない! ただ脱走とかされたら困るし、見張りよ見張り!」

あかり「ありがとう叢雲ちゃん」

叢雲「み、見張りだって言ってるでしょ! 礼なんか言われる筋合いないわよ!」

あかり「ううん、見張りでも来てくれてうれしかったから、だからありがとう」

叢雲「ふ、ふんっ、そこまで言うならもらっといてあげるわ」

あかり「えへへ、ありがとう」

叢雲「もう! そうやってたら永遠にありがとうって言いづけることになるわよ! 礼の安売りはしない!」

あかり「ご、ごめんね」

叢雲「謝罪も!」

あかり「う、うん分かったよぉ」

叢雲「ったく、どこまでも世話が焼けるんだから」

あかり「あのね叢雲ちゃん」

叢雲「なに?」

あかり「あかりね、一人ぼっちだったらもしかすると寂しくて、わけがわからなくて、朝からずっとこの部屋で泣いてたかもしれない」

叢雲「容易に想像できるわ」

あかり「でもすぐに叢雲ちゃんが来てくれたから、泣かないでいられたんだと思う」

叢雲「……私が壁破ったとき泣いたじゃない」

あかり「あ、あれはびっくりしたからで! とにかく、あかりがここで前を向いていられるのも叢雲ちゃんのおかげなの! だから、もう一回だけお礼を言わせて」

叢雲「……言葉よりも行動で示してほしいわね」

あかり「行動で?」

↓1

1 頭をなでてあげる
2 提督として一人前になるってことだね
3 ご褒美が欲しいのかな?
4 キスする

あかり「ありがとね叢雲ちゃん」ナデナデ

叢雲「あっ……な、なにすんのよ!」

あかり「行動で示せっていうから。あかりもよくお姉ちゃんとかちなつちゃんのお姉ちゃんに頭をなでてもらうけど、気持ちいいよね~」

叢雲「行動で示せってそういう意味じゃないわよ!」

あかり「じゃあどういう意味だったの?」

叢雲「司令官として一人前になれってことよ! 何度も言ったでしょうに!」

あかり「それはあかりが絶対にやらなきゃいけないことだからお礼にならないよぉ」

叢雲「だからって急に頭っ、なでるとか!」

あかり「いやだった?」

叢雲「いや、なわけじゃない」

あかり「よかったぁ。じゃあもう少しなでてるね。叢雲ちゃんの髪サラサラであかりも気持ちいい」

叢雲「わ、私へのお礼なのにあんたまで楽しんでんじゃないわよ!」

叢雲「もう脱走の危険もなさそうだし私は部屋に帰るわ」

あかり「ま、待って!」

叢雲「どうしたのよ?」

あかり「一緒に寝よう?」

叢雲「ねっ……ばっ、馬鹿じゃないの!?」

あかり「だってお布団が寒くて。それにすきま風と海のにおいが」

叢雲「ぐっ、それを持ち出されたら断れないじゃないのよ」

あかり「一緒に寝てくれるの!?」

叢雲「今日だけだからね」

あかり「わぁい!」

叢雲「ちょっと、くっつかないで」

あかり「狭いし寒いからくっつかせてよぉ」

叢雲「ああちょっとって、本当に寒いわね。これは人間には厳しいか」

あかり「叢雲ちゃんあったか~い」

叢雲「あんた、の服はやわらかいわね。寝やすそう」

あかり「友達からもらった大切なパジャマだから。あかりの宝物だよ」

叢雲「友達、か」

あかり「あかり帰れるかな?」

叢雲「帰れる。だから帰るために、生きるために強くなりなさい」

あかり「う……ん、叢雲ちゃん……」

叢雲「寝ちゃったか。不安で寝られなかっただけで本当はもうへとへとだったんでしょうね」

叢雲(なにも知らない子供に司令官なんて重すぎるってことはわかってる。けれど、私はこの子が司令官だって辞令を受けてここに来た)

叢雲(きっとこの子がここで司令官をしていけば何かが掴めるはず)

あかり「一緒にがんばろうね……」ムニャムニャ

叢雲「……! ちゃんと覚えてたか約束。ええ、一緒にがんばりましょうね、司令官」クスッ



あかり「ZZZ……」

叢雲「こわっ!? なんで半目開けてんのよ!?」

叢雲(やっぱり、こんな司令官いやだ!)

次の日のあかりの行動
↓1

1 出撃
2 艦娘建造
3 勉強
4 艦娘との交流

次の日は勉強からはじめることになります

今回はここまでです

安価受けてから書くまでに時間がかかるのをなんとかしたい

乙。
京子ちゃんと綾乃先輩に似た声のかんむす出た時の反応が楽しみよ。


既に花子とみらくるんの声に似た艦娘は出てるんだよな

ところで青と水色の違いがわからんのだが…

投下開始します

>>83
>>85
ちなみに>>61で大和を選んでいたらミラクるんと声が似ているという話をする予定でした

>>86
@wikiの方の基礎知識の中のレアリティの項のSCが水色となっています(wikiには青緑って書いてますけど分かりづらいかと思って)
吹雪と同じ背景の艦ですね

あかり「んう……」

叢雲「……」ZZZ

あかり「叢雲ちゃん」

あかり(また眠ったらもしかしてと思ったけど、だめだったみたいだね)

叢雲「ん~……」ZZZ

あかり「なんとかなるよねきっと」

あかり「ふふっ、やっぱり普通の女の子と変わらないよぉ」ナデナデ

叢雲「ん……?」

あかり「おはよう叢雲ちゃん」

叢雲「ああ、おはよう。って、なんで髪なでてんのよ!」

あかり「えへへ、寝顔が可愛かったからつい」

叢雲「かわっ!?」

あかり「寝てるときは普通の女の子だね」

叢雲「……戦ってるところ見たわけでもないくせに。さあ、さっさと着替えてごはん食べに行くわよ」

あかり「は~い」

大和「おはようございます提督、叢雲さん」

文月「おはよ~」

あかり「おはよう大和さん、文月ちゃん」

叢雲「おはよう」

大和「朝餉をご用意していますのでどうぞ」

あかり「大和さんが作ってくれたんですか?」

大和「お口に合うとよろしいのですが」

文月「おいしいよ~」

あかり「わぁ、ほんとうにおいしそう。これはコンソメスープ? 大和さん料理上手なんですね」

大和「そ、それほどでも」

叢雲「日本の最終兵器である大和は各種設備も最上級の物を備えていたのよ。食事とか当時としては破格のものが出されてたらしいわ」

文月「でもぉ~、全然出撃する機会がなかったんだよ~」

叢雲「それでついたあだ名は――」

大和「ほ、ホテル呼ばわりはやめてください!」

あかり「おいしい!」

大和「お口に合ったようでなによりです」

文月「大和さんを建造できてよかったね~」

叢雲「おいしい食事は士気の向上に繋がるわ」

大和「嬉しいですが料理の腕だけを褒められましても」

叢雲「わかってる。戦闘でも頼りにしてるわよ」

文月「46cm砲の威力が楽しみだよ~」

あかり「やっぱりみんなから頼りにされるくらい強いんですね大和さん」

大和「いえ、私の力なんて微力ですよ」

叢雲「謙遜はやめなさいよ。文月が言った46cm砲っていうのはね、艦船が装備した砲で言えば日本どころか世界最大のものなの。そしてそれを装備した艦っていうのが大和型よ」

文月「撃つときに甲板にいたら死んじゃうくらいなんだよ~」

あかり「えっ」

大和「ああ、距離をとらないでください提督! 警告もなしに撃ちませんから!」

あかり「ごちそうさまでした」

大和「お粗末さまでした」

あかり「よ~し、お腹もいっぱいになったし今日もがんばるぞ~!」

叢雲「今日は、でしょ」

文月「お腹いっぱいになったら眠くなっちゃった~」

大和「さっき起きたばかりじゃないですか。いけませんよ食べてすぐ寝ると太りますから」

叢雲「そういう問題じゃない。で、今日は何をがんばるの?」

あかり「えっとね、あかりに今必要なのは知識だと思うの」

大和「そうですね。今のままで出撃するのは危険すぎます」

叢雲「壊滅は必至ね」

文月「沈むのやだ~!」

あかり「だからお勉強しようと思うんだ。先ずなにから勉強したらいいかな?」

叢雲「そうね……」

1 艦娘について
2 陣形について
3 深海棲艦について

安価投げてなかった
↓1

叢雲「深海棲艦について勉強しましょうか」

あかり「深海棲艦? なにそれ?」

文月「あたし達の敵だよ~」

あかり「えっ? 敵ってどこかの国じゃないの?」

文月「違うよ~」

大和「もしかして提督、どこかの国と戦争していると思っていたのですか?」

あかり「は、はい」

叢雲「今は戦争なんてしてない。いえ、している余裕がないと言った方が正しいわね」

大和「深海棲艦というのは文字通り深海から現れる大砲や機銃などの兵器で武装し、鋼鉄の装甲を持つ謎の生命体です」

叢雲「奴らは突如として現れて人を襲い始めた。軍隊も対抗したけれど現行の兵器じゃ奴らに傷一つ負わせることができなかったの」

文月「それに対抗するために生れたのがあたし達艦娘なの~」

あかり「そうだったんだね」

あかり(そんな怪物と戦うんだ。怖いけど、人間が相手じゃなくてよかった)

叢雲「今じゃ海は深海棲艦と艦娘の戦場。奴らの侵攻を抑えるために各国で協力して戦ってるってわけ」

大和「戦争といえば戦争なのかもしれません。人類と未知の生物との」

文月「こう見えて結構大変なんだよ~」

あかり「深海棲艦はどうして人間を襲うの?」

叢雲「まったくの謎よ。深海棲艦についてはその目的も出自も一切わかっていないわ」

文月「沈んだ艦娘のなれの果てって噂もあるね~」

あかり「えっ……」

大和「深海棲艦も強力な個体になると艦娘のように人間に艤装を装備したような姿になるんです。いくつかの艦娘と面影が似ている個体もいるそうで」

叢雲「実際のところはわからないんだけどね。ただまあ正体が艦娘だっていうなら少しだけ気持ちがわかるかもしれない」

文月「叢雲ちゃん?」

叢雲「戦争でたくさん傷ついて傷つけられて、最後には沈んで静かに眠っていたところをたたき起こされて、また戦わさせられて沈められた。人間の身勝手さに怒ってるのよ」

大和「叢雲さん……」

叢雲「ごめん忘れて。私達は兵器だから、戦うために生れたんだからそうやって生きていく運命だもの」

あかり「……」

↓1

1 そんなことない!
2 (そんなことないって言いたいけど、なにも知らないのに偉そうなこと言えないよぉ)
3 叢雲ちゃんも怒ってるの?

あかり「そんなことない!」

文月「ふわぁ!? びっくりしたぁ~」

あかり「そんなことないよ叢雲ちゃん! 叢雲ちゃんはただの兵器じゃないよ!」

叢雲「あんたは私達が戦うところを見てないからそんなことが言えるのよ」

あかり「見たって変わらないよ!」

叢雲「なんでそんなことが言えるのよ?」

あかり「だってあったかかったもん叢雲ちゃんの身体!」

叢雲「なっ!?」

あかり「それにとってもやわらかかったし、髪の毛はサラサラだった!」

叢雲「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!」

文月「はわぁ~昨日お部屋にいないと思ったら~」

大和「提督はそちらの趣味がおありだったのですね」

叢雲「違う! 添い寝、添い寝しただけだから!」

あかり「どんなに大砲を撃ったり、マストを振り回したりしたってあかりは忘れないよ。叢雲ちゃんのぬくもりはお姉ちゃんに添い寝してもらってた頃に感じてたのと同じだった」

あかり「それに叢雲ちゃんは口では厳しいこと言うけどあかりのこと気にかけてくれてる優しい心も持ってる!」

叢雲「持ってない! あんたなんか気にかけてないわよ!」

あかり「だからね、叢雲ちゃんは兵器かもしれないけど人間だよ。ずっと戦うだけの運命なんかじゃない」

叢雲「私が人間……」

あかり「うん、軍艦が人間だっていいじゃない。ほら、人間兵器なんて言葉もあるし」

大和「今使うのは違うような気がしますよ」

あかり「だからねもうあんな悲しいこと言わないで。あかりが絶対叢雲ちゃんも文月ちゃんも大和さんも戦うだけで終わらせたりしないから」

文月「あたし達も?」

あかり「うん! これから仲間になる艦娘みんなだよ!」

大和「それはつまり提督がこの戦いを終わらせると?」

あかり「はい! あかりが必ず深海棲艦をやっつけてみんなが戦わなくてよくなる世界にしてみせます!」

叢雲「そんなの無理よ」

あかり「やってみなきゃわからないよぉ」

叢雲「相手の規模も本拠地もわかってないのよ!? やっつけた、全滅させたかどうかの判断だってままならないのに!」

あかり「それでもやるの」

叢雲「なんでよ!? あんたは帰る方法を探して元の世界に帰ればそれでいいしょ!?」

あかり「よくないよ。そしたらあかり叢雲ちゃんに恩を返せなくなっちゃう」

あかり「あかりは叢雲ちゃんのおかげで安心できた。だからあかりも叢雲ちゃんが心から安心できるようにしてあげなきゃいけないんだよぉ」

叢雲「……あんた、自分が言ってることがどれだけ無謀なことかわかってるの?」

あかり「あかりなりにわかってるつもりだよ」

叢雲「戦いに出れば怖い目にあうわよ。あんたの部屋の壁に穴をあけたのと同じものかそれ以上の威力を持った弾が、あんためがけて飛んでくるかもしれない」

あかり「うん」

叢雲「死ぬかもしれないって言ってるのよ!? それが――」

大和「叢雲さん」

叢雲「なによ大和!?」

大和「戦いの矢面に立つのは提督ではありません。大和達なのですよ?」

叢雲「……っ!」

大和「あなたが言うように戦場には多くの危険がつきまといます。ですがそんな危険から提督をお守りするのが大和達の使命ではありませんか」

文月「そうだよ~司令官はあたしが守ってあげるの~」

大和「提督も先ほどの物言いではまるでご自分だけで深海棲艦と戦うかのように感じられました」

大和「提督は人間です深海棲艦と直接戦うことはできません」

文月「だからあたし達がいるんだよ~」

大和「ええ、大和達が提督の剣となり盾となり共に戦うのです。ですから自分が深海棲艦をやっつける、ではなく」

あかり「そうだね、一緒に戦おうみんな!」

文月「りょうか~い!」

大和「はい。平和のためこの大和の力を存分にお使いください!」

叢雲「……」

あかり「叢雲ちゃんもあかりと一緒に戦ってくれる?」

叢雲「……大口叩くのはいいけど今のままじゃ駄目なんだからね?」

あかり「行動で示すだよね?」

叢雲「ふっ、ええそうよ。示してみせなさい、あんたがこの戦いを終わらせられるくらい強くなるってこと」

あかり「うん! 絶対叢雲ちゃん達が笑って暮らせる世界にしてみせるから!」

叢雲「ふんっ、期待しないで待っててあげるわよ」

あかり「それじゃあ改めて、よろしくお願いいしますみんな!」

文月「よろしくぅ~」

大和「よろしくお願いいします提督」

叢雲「よろしく、司令官」

あかり「もうお昼になっちゃったね」

叢雲「あんたが無駄話するからまともに勉強できなかったじゃない」

文月「もとはと言えば叢雲ちゃんが変なこと言うから悪いんだよ~」

大和「厳密に元をただせば文月さんの言葉がきっかけだったような」

あかり「まあまあ、それでこれからどうしようかな?」

↓1

1 勉強を続ける
2 艦娘を建造する
3 艦娘と交流する
4 昼食を食べる

あかり「ごはん食べに行こう」

文月「さんせ~い。お腹ぺこぺこだよ~」

叢雲「私は別に」ぐぅ~

あかり「あはは、やっぱり叢雲ちゃんは人間だよぉ」

叢雲「う、うるさいっ!」

大和「ふふっ、それではお昼も腕によりをかけて料理しますから期待しててくださいね」

あかり・文月「わぁい!」

叢雲(ほんとに想像してた鎮守府生活と全然違うわね。あんな言い争いなんてしちゃって私らしくもない))

叢雲(けど、なんでかな悪い気がしない)

叢雲(人間、か。こんな感じなのかな普通の人間の気持ちって)

今回はここまでです。
大淀さんの台詞をよく見ずに主力艦隊をAL作戦に突っ込んでしまいました。
せめて春雨だけでもほしいなぁ

投下開始します

あかり「はぁ~、やっぱり大和さんのお料理はおいしいよぉ」

大和「ふふふ、なんたって大和ホテル自慢のって、すいませんなんでもありません」

叢雲「大和、あなたホテルって呼ばれてること実は自慢してない?」

大和「そそ、そんなことはありません!」

あかり「でも大和さんがいなかったからどうなってたんだろう。あかりお料理なんて結衣ちゃんのお手伝いくらいしかできないのに」

文月「あたしもできな~い」

叢雲「できなくたって妖精が作ってくれるから問題ないし」

大和「いけませんよみなさん。女子たるもの料理の一つもできずになんとしますか。嫁の貰い手が見つかりませんよ」

あかり「あかりはまだ結婚できる年齢じゃないですよぉ」

文月「でもケッコンか~、憧れるよね~」

叢雲「そうね、早くしたいわ」

大和「そうですね」

あかり(なんだみんなそういうところは人間らしいんだ)

叢雲「限界まで強くなりたいものね」

文月「ちょっと打たれ強くなるんだよね~」

大和「大和としましては燃費がよくなることが大きいですね」

あかり「んん!? ま、待って! なんの話してるの!?」

文月「ケッコンの話だよ~?」

あかり「い、いや、燃費とか打たれ強くなるとかって」

叢雲「ああ、私達が言ってるケッコンっていうのは、艦娘を強くする儀式みたいなもののことよ」

あかり「ぎ、儀式?」

大和「はい。大和達の艤装は敵との戦いや改修によってその能力を成長させることができるのですが、それにも限界があるんです」

文月「その限界を上げるのがケッコンカッコカリなの~」

あかり「ケッコンカッコカリって、なんでそんな名前を?」

叢雲「儀式っていうのが司令官と成長限界に達した艦娘が書類に名前を書いて、特別な指輪を艦娘がはめることだからよ」

文月「結婚するみたいでしょ~?」

あかり「そ、そうだね。ロマンチック、なのかな?」

叢雲「ロマンもなにもないわよ。ちょっと特殊な改装みたいなもんなんだから」

大和「ですがケッコンを申し込まれるということは高い信頼の証なのですから、喜ばしいことですよ」

文月「あたしがケッコンできるようになったらケッコンしようね司令官」

あかり「い、いや、あかり達女の子同士だからできないよぉ」

叢雲「普通の結婚じゃないっての。カッコカリよカッコカリ。年齢も性別も関係ないの!」

大和「戦力の向上にもなりますしできるならしてくださると嬉しいです」

あかり「う、うん、考えておきます」

叢雲「まだ遠い話だけどね。私達まだ出撃すらしてないんですもの」

あかり「成長限界に達するまでどれくらい戦う必要があるの?」

大和「敵個体の強さにも寄るのですが、ざっと千は下らないかと」

あかり「せ、千!? 気が遠くなるよぉ」

文月「あたしとケッコンするためにがんばってね司令官」

叢雲「私達ががんばらなきゃ練度上がらないでしょ」

あかり「この世界がSFなのかファンタジーなのかわからなくなってきたよぉ」

叢雲「どうでもいいこと気にしないであるがままを受け入れなさい」

あかり「それもそっか。じゃあごはんも食べたしこれからなにしよう」

↓1

1 出撃する
2 艦娘の建造
3 艦娘との交流
4 勉強の続き

あかり「出撃しよう」

叢雲「あんた、いいの?」

あかり「うん、この世界を平和にするって決めたんだもん」

大和「無理はなさらないでくださいね提督」

文月「帰りたくなったらすぐに言ってね~」

あかり「ありがとうみんな。みんながいれば大丈夫だよ」

叢雲(本当は陣形とか最低限のことを学んでからの方がよかったんだけど、せっかくやる気になってるんだから止めるのは野暮よね)

あかり「よ~し、全軍出撃~!」

文月「待って~、まだ艦隊の編成が終わってないよ~」

あかり「編成ってこのみんなで行くんじゃないの?」

叢雲「それはそうなるでしょうけど、色々と決めなきゃいけないことがあるのよ」

大和「旗艦が誰であるか、どのような配置にするのかなどですね」

叢雲「特に旗艦に関しては未熟なあんたに変わって実質の指揮官になるでしょうから、重要になってくるわよ」

あかり「そっか、準備は大事だよね」

文月「誰を旗艦にするの~?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和

あかり「大和さんお願いします」

大和「お任せください提督」

叢雲「まあこの中ならその選択が妥当ね」

文月「大和が旗艦なら安心だよね~」

あかり「配置はどうしたらいいんでしょうか?」

大和「配置については時々の陣形によって変わります。提督はまだ陣形についてはご存じないでしょうから、大和の方で指示を出させていただけるとありがたいのですが」

あかり「わかりましたお願いします大和さん」

大和「はい、必ずや勝利をおさめてみせます」

あかり「これで出撃できるんだよね?」

叢雲「ええ、けど確か艦隊を編成しろって任務があったはずよ。先にそれを受領して達成しておきましょう」

あかり「わかったよぉ」

あかり「任務達成しましたっと」

叢雲「これで大本営から資源が届くはず。これから出撃して消費するからありがたくもらっておきましょう」

文月「簡単な任務だとあんまりもらえないけどね~」

大和「仕方ありませんよ」

あかり「それじゃあ気を取り直して出撃――」

妖精「……」ビシッ

あかり「どうしたの妖精さん?」

叢雲「どうやら物資が届いたみたいね」

あかり「ええっ!? もう届いたの!?」

文月「一瞬で届くんだよ~すごいよね~」

あかり「ワープ装置でも使ってるのかな?」

大和「提督、これを」

あかり「これって艦娘のカード?」

大和「任務の報酬として送られてきたようです」

叢雲「いいタイミングね。戦力は多い方が好ましいわ」

あかり「よ~し、実体化させるよぉ」

白雪「白雪です。よろしくお願いします。」

あかり「白雪ちゃんって言うんだね。はじめまして赤座あかりです」

白雪「え、えっと、司令官ですか?」

叢雲「ええ、そうは見えないでしょうけど」

白雪「あなたは叢雲ちゃん?」

叢雲「そうよ。お姉ちゃんとでも呼んだ方がいいかしら?」

白雪「い、いいよ、呼び捨てで」

あかり「叢雲ちゃんと白雪ちゃんは姉妹なの?」

白雪「同じ特型駆逐艦なんです。私が二番艦で叢雲ちゃんが五番艦です」

大和「姉妹艦ですね。大和にも武蔵や信濃がいます。信濃はまだ艦娘として目覚めていないと聞きますが」

文月「あたしにもいっぱいいるよ~」

あかり「そうだったんだ。会えてよかったね」

白雪「は、はい」

叢雲「ま、まあ同じ型の艦がいるのは心強いわね」

あかり「でも姉妹なのにあんまり似てないね」

叢雲「よ、よその子じゃないからね! 私だって吹雪型なんだから!」

あかり「ごめんね白雪ちゃん、来て早々なんだけど出撃してくれるかな?」

白雪「は、はい。私でよろしければ」

叢雲「これで四隻。とれる陣形も増えましたね」

文月「仲間が増えて心強いよ~」

あかり「そういえば一度に出撃できる人数は何人までにしておいた方がいいとかってあるの?」

叢雲「消費資源の問題とか出撃用艦の収容数から考えると、六隻までが限度ね」

あかり「六人、か」

↓1

1 あと二人建造しよう
2 このまま出撃しよう

あかり(このまま出撃しよう。出撃するから資源使うって叢雲ちゃんも言ってたし)

あかり「とりあえず今はこの四人で出撃しよう」

文月「うん~、これから行くところはそんなに深海棲艦もいないからそれでいいと思う~」

白雪「過剰に戦力を投入して資源を浪費するのは控えた方がいいですからね」

叢雲「まっ、大和一隻だけでも十分過剰だけどね」

大和「で、できるだけ消費は抑えます」

あかり「それじゃあ出撃しよう!」

>叢雲「これで四隻。とれる陣形も増えましたね」

この台詞は大和かな?

大和「出撃にはこの船を使います。この船で深海棲艦が出没する海域まで向かい討伐するんです」

叢雲「私達はある程度海域に近づいたら自分で航行するから、あんたはこの船から指示を飛ばすのよ」

あかり「あ、あかり船の操縦なんてできないんだけど」

妖精(魔女っ子みたいなの)「それは私達に任せて」

妖精(ぬいぐるみ持ってるの)「めんどくさいけど操縦する~」

妖精(ひよこを頭に乗せてるの)「進路も私達にお任せ」

妖精(アホ毛が生えてるの)「羅針盤回すよ~」

あかり「ここでも妖精さんが働いてくれてるんだ。ほんと万能だね」

文月「いつか妖精さんにとって代わられて人類が衰退しちゃうかもね~」

白雪「まさかそんなことないですよ」

>>131
はい、そうです。ご指摘ありがとうございます。


船上

あかり「これから戦いになるんだ。文月ちゃんはあんまり深海棲艦はいないって言ってたけど、やっぱり怖いよぉ」

あかり「誰かとお話して気を紛らわせよう」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪

あかり「大和さん」

大和「提督、いかがなさいました?」

あかり「えっと、その、準備のお邪魔じゃなければお話してもいいですか?」

大和「ええ、かまいませんよ」

あかり「ありがとうございます」

大和「いえ、準備などそんなにかかるものでもありませんから」

あかり「そうなんですか?」

大和「はい。念じれば瞬間的に着脱可能なんですよこの艤装」

あかり「すごい! まるで変身してるみたいですね」

大和「変身、ですか。そうとも言えるかもしれません」

あかり「変身といえばずっと思ってたんですけど、あかり大和さんの声とそっくりな声を元の世界で聞いたことがあるんです」

大和「声ですか?」

あかり「はい。魔女っ娘ミラクるんっていうんですけど」

大和「マジョッコミラクルンさん? それはなんというかすごい名前ですね」

あかり「あっ、えっと、実在する人間じゃないんです。アニメのキャラクターで本当は胡桃っていう女の子なんですけど、変身して魔女っ娘ミラクるんになるんです」

大和「なるほど、それで変身で思い出したんですね」

あかり「はい。あかりの幼馴染が自分で本を書いちゃうくらいですっごく好きなんです。それにあかりの友達に見た目がそっくりな子がいて……」

大和「提督?」

あかり「京子ちゃん、ちなつちゃん、結衣ちゃん……みんなあかりがいなくなって心配してるかな……」

大和「提督……」

あかり「あっ、ごめんなさい大和さん。ちょっと友達のこと思い出しちゃって」

大和「あのっ! そのミラクるんがアニメのキャラクターなのでしたら、決め台詞などはあるんでしょうか?」

あかり「決め台詞ですかありますけど」

大和「お教えいただけますか? 声が似ているということですし少しモノマネなんてしてみようかと思いまして」

あかり「えっと、愛と正義の魔女っ娘ミラクるん! 華麗に登場! きゃるる~ん! って変身したときに言います」

大和「あいっ!?」

大和(思っていたよりはずかしい台詞!? け、けど提督を元気づけるためなら!)

大和「あ、愛と正義の魔女っ娘ミラクるん……華麗にと、登場……きゃ、きゃるる~ん……」

あかり「すごいすごい! 本物みたいだよぉ!」

大和(よ、よかった。元気になってくれた)

あかり「ありがとうございます大和さん。あかりを元気づけようとしてくれたんですよね?」

大和「大和にはこのようなことしかできませんが」

あかり「ううん、とっても元気が出ましたよぉ。ほんとうは提督のあかりが大和さんを元気づけなきゃいけない立場なのに」

大和「大和はその笑顔だけで十分元気をいただきましたよ」

あかり「あかりの笑顔なんていつでも、いくらでも見せてあげますよぉ」

大和「ふふっ、その笑顔が絶えぬよう必ず帰って参ります」

あかり「はい! それじゃああかりはこれで」

大和「ふぅ、はずかしかったけど言ってよかった」

白雪「……」

大和「し、白雪さん!?」

白雪「わ、私わかってますから。司令官を元気づけるためだってわかってますから~!」

大和「ああっ、待ってください白雪さん! 白雪さ~ん!」

妖精(魔)「もうすぐ深海棲艦の出没海域だよ」

叢雲「それじゃあそろそろ私達は出ようかしら」

文月「久しぶりの航海だよ~」

大和「白雪さん、内緒ですからね?」

白雪「は、はい、内緒です」

あかり「そういえば艦娘ってどうやって海で移動するの? 泳ぐの?」

大和「足についた主機で海上を滑るんです」

文月「スケートみたいにね~」

あかり(海の上だと水上スキーみたいな感じかな?)

叢雲「実際に見た方が早いでしょ」

あかり「あっ、すごい海の上に立ってる」

白雪「行って参ります司令官」

文月「行ってきま~す」

大和「戦艦大和、推して参ります!」

あかり「みんな~! 無理しちゃだめだよ~! 絶対に帰ってきてね~!」

イ級「……」

あかり「あ、あれが深海棲艦……」

大和「駆逐イ級、現在確認されている深海棲艦の中では最弱の個体です」

文月「だから怖がらなくて大丈夫~」

叢雲「さっさと片付けるわよ!」

白雪「が、がんばります!」

大和「陣形は単縦陣でいきます!」

あかり「け、怪我しないでくださいね!」

大和「了解いたしました! さあ、やるわ。砲雷撃戦、用意!」

叢雲・文月・白雪「了解!」

今回はここまでです。
次回は戦闘からはじまります

開始します

戦闘でのダメージ計算は
http://kancollecalc.web.fc2.com/damage.html

深海棲艦のステータスは
http://susumekankore.doorblog.jp/archives/37705773.html

艦娘のステータスは攻略wikiから参照させていただきます

各作成者様に感謝

叢雲「この距離だと私達の砲撃は当たらないわ」

白雪「大和さんお願いします!」

文月「いっちゃえ~!」

大和「わかっています! 第一、第二主砲。斉射、始め!」

イ級回避 14なので↓1が14以上で命中

ドン!

あかり「ひえええ! すごい音だよぉ!」

イ級「……」ヒョイ

大和「よ、避けられた!?」

叢雲「ちょっと大和、なにやってんのよ!」

大和「す、すいません!」

白雪「ですが私達の射程圏内まで近づくことができました!」

文月「やっちゃうよ~! これでもくらえ~!」

↓1 14以上で命中

イ級「……!」

文月「やったぁ! 着弾確認~!」

あかり「水柱で見えなくなっちゃったよぉ」

叢雲「今ので倒せたかしら?」

↓1 14以下でカス当たり(三分の一ダメージ) 15以上28以下で通常 29以上orぞろ目でクリティカル

カス当たり3ダメージ イ級 耐久 20→17

イ級「……」

文月「ふええ全然きいてないよ~」

白雪「着弾点が少しずれてしまったみたいですね」

叢雲「もう! 大和も文月もだらしないわよ!」

大和「面目ございません……」

イ級「……!」

あかり「みんな! 深海棲艦が撃ってきたよ!」

狙われた艦
↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪

あかり「大和さん!」

大和「この程度!」

大和回避 27なので↓1 27以下で命中

あかり「大和さん、大丈夫ですか!?」

大和「避けましたので心配ありません提督!」

あかり「よかったぁ」

叢雲「次は私の攻撃よ! 沈みなさい!」

↓1 14以上で命中

イ級「……!」

叢雲「よし命中!」

↓1 14以下でカス当たり 15以上28以下で通常 29以上orぞろ目でクリティカル

通常ダメージ11 イ級 耐久 17→6

イ級「……」

叢雲「まだ健在か!」

白雪「けど動きがぎこちないです、もうすぐ倒せますよ!」

大和「まだ次弾装填が終わっていません」

文月「白雪ちゃんお願い~」

白雪「りょ、了解! 主砲で弾幕はります」

↓1 14以上で命中

イ級「……」

白雪「ああっ! 外してしまいました!」

叢雲「ったく! なんでこんな雑魚相手に!」

文月「ううぅ~上手くいかない~」

大和「装填完了、これで沈めます!」

↓1 14以上で命中

カス当たりでも沈むので沈んだことに

イ級「!!!」

大和「やりました!」

文月「ふわぁ! バラバラになっちゃった~!」

白雪「す、少し可哀想になってきますね」

叢雲「あれが46cm砲の威力か、恐ろしいわね」

大和「残存敵戦力なし、戦闘終了です」

あかり「みんなお疲れさま」

大和「提督、ふがいないところをお見せして申し訳ございません」

白雪「す、すいませんでした、外してしまって」

あかり「ううん、二人のせいじゃない。あかりがなにも指示を出せなかったせいですよぉ」

大和「そのようなことは……」

叢雲「まあ、それもあるでしょうね」

あかり「とにかくみんな無事でほんとによかった」

文月「今のMVPは叢雲ちゃんだね~」

叢雲「ま、当然の結果よね」

あかり「深海棲艦の残骸はあのままでいいの?」

叢雲「できれば回収した方がいいんでしょうけど、この船にそんな機能ついてないからね。ほっとくしかないわ」

文月「勝手に再生したりしないから大丈夫~」

あかり「そっか……」

あかり(あれがもし沈んじゃった艦娘なら、持って帰ってお墓立ててあげたかったけど)

白雪「そういえば、深海棲艦は時々艦娘のカードを持っていることがあるんですよ」

あかり「そうなの?」

叢雲「まあね。それも元の艦娘のカードってことで艦娘のなれの果てって説の根拠の一つなんだけど」

文月「沈めた艦娘のカードを持ってるって説が多いかな~」

大和「今回は……」

↓1 偶数 ドロップ

大和「ありました!」

文月「新しい仲間だね~」

あかり「どんな子かな~?」

↓1 1-Aでドロップする艦娘

神通「あの……軽巡洋艦、神通です。どうか、よろしくお願い致します…」

あかり「神通さん! はじめまして赤座あかりです」

神通「は、はじめまして。あの、提督?」

あかり「こんな子供ですけど提督です」

神通「お若いのに提督だなんて、優秀なんですね」

叢雲「いいえ、全然よ。優秀とかどうとか以前の問題」

神通「そうなのですか?」

大和「提督には特別な事情がありまして」

文月「信じられないかもしれないけど~、司令官は別の世界の人間なの~」

神通・白雪「えっ?」

あかり「そういえば白雪ちゃんにも話してなかったね。実は……」

あかり「……というわけなんです」

白雪「そんなことが……」

神通「不思議なことがあるものですね」

叢雲「だから軍略のぐの字も知らないど素人だけど、司令官やらせてるというわけなのよ」

あかり「頼りないかもしれないですけど、せいいっぱいがんばりますのでどうかよろしくお願いします」

神通「た、頼りないのは私も同じですから。提督が元の世界に帰還できるようせいいっぱい働かせていただきます」

白雪「私も無事に帰れるその日まで司令官をお守りいたします」

あかり「神通さん、白雪さんありがとうございます!」

文月「話もまとまったところで~、このまま進軍する~?」

叢雲「私達は無傷だから進軍に問題はないわ」

大和「ですが提督にとってはじめての戦闘です。気持ちの整理をつけるために一度帰投するのもよろしいかと」

あかり「……」

↓1

1 進軍
2 帰投

あかり「一度鎮守府に帰ろう」

大和「賢明なご判断です」

文月「なんだか今日は調子よくないからね~」

白雪「神通さんも仲間入りしたことですからね」

神通「編成されていない艦が作戦途中で参戦するのは、混乱の元ですから私は出られなかったんです」

あかり「そうだったんですか」

叢雲「情けないわね」

あかり「ご、ごめんね叢雲ちゃん」

叢雲「まあいいわ。帰るわよ妖精」

妖精(アホ毛)「りょ~か~い」

あかり「ただいま~」

妖精「……」ペコリ

文月「ふ~、疲れたぁ~」

神通「ここがこれから私がお世話になる鎮守府……」

あかり「ううっ、潮風で服と髪がべたべただよぉ」

文月「お風呂行ってきたら~?」

大和「それがいいでしょう」

あかり「あの、みんなは?」

叢雲「私達は傷ついてないんだから入らないわよ」

文月「弾薬と燃料の補給をしに行かなきゃいけないから~」

神通「できれば鎮守府の中を把握しておきたいのですが」

白雪「わ、私もです」

大和「では補給後にはお二方のために鎮守府の案内をしましょう」

神通「お、おねがいします」

ドック

あかり「はあ~」

あかり「おっきなお風呂だけど、一人ぼっちだとちょっとさびしいかな」

あかり「……」

あかり(耳が痛くなるくらいの音とあかりの何倍も高い水柱。あれが戦闘……)

あかり(想像してたよりもずっと怖かった。あれは一番弱い相手だって言ってたから、これからもっと激しくなるんだよね)

あかり(あかり、やっていけるのかな?)

ガラガラ

あかり「えっ、誰か来た?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通

文月「司令官まだいる~?」

あかり「文月ちゃん? どうしたの?」

文月「背中あらいっこしにきたよ~」

あかり「ああ、そういえばそんなこと言ってたっけ」

文月「司令官石鹸ちょうだ~い」

あかり「いいけどなにするの?」

文月「ふっふっふ~、こうやって足に付けて、すい~」

あかり「あ、危ないよ文月ちゃん!」

文月「滑るのは得意だから大丈夫~、あっ」ツルッ

あかり「きゃっ!」

文月「失敗失敗~、ごめんね司令官大丈夫?」

あかり「う、うん。文月ちゃんも怪我ない?」

文月「な~い」

あかり(文月ちゃんにのしかかられる形になってる。裸でこれはちょっとはずかしい)

文月「ねえ司令官?」

あかり「なに文月ちゃん」

文月「怖かった?」

あかり「戦いが?」

文月「それもだけど~あたし達のこと」

あかり「文月ちゃん達のこと?」

文月「だって~あたし達が撃ってたんだよ司令官を怖がらせた大砲~」

あかり「それは……」

文月「叢雲ちゃんが撃ってるところ見たことあるみたいだけど~、実戦のときとは全然違ったよね?」

あかり「うん……」

文月「怖くなっちゃった? あたし達のこと」

↓1

1 全然怖くないよ
2 ちょっとだけ

あかり「全然怖くないよ」

文月「ほんとう~?」

あかり「ほんとうだよ。文月ちゃんの体のあったかさもやわらかさも今こうして感じてるもん。文月ちゃん達のことは怖くない」

文月「でも戦闘は怖い~?」

あかり「怖いよ。おっきな音もするし高い水柱も立つし、けどなによりみんなが怪我するかもしれないことが怖い」

文月「……」

あかり「今日は大丈夫だった。けど今度はみんながひどい怪我をしちゃうかもしれない。もしかしたら、あの深海棲艦みたいにっ!」

あかり「怖い、怖いよ。せっかく会えたみんなが……死んじゃうかもしれないって考えたらどうしようもなく怖いよぉ」

文月「……泣かないで司令官」

あかり「ごめんね、でも……」

文月「あたし達が情けない姿を見せたから怖がらせちゃったんだね」

あかり「それは、あかりのせいだって!」

文月「ううん、あんなの司令官の指示がなくたって倒せるくらいじゃなきゃいけないもん。あたしは艦娘失格だよ~」

あかり「そんなことないよ」

文月「そんなことあるの~! だけど、絶対もう怖がらせないから~。絶対強くなって司令官が安心して見てられる戦いをする~!」

文月「だからね、司令官も強くなってね。あたし達が怪我せず戦えるようになるためにはそうなる必要があるから~」

あかり「文月ちゃん……」

文月「もう聞きあきちゃったかなこれ~?」

あかり「ううん、今のあかりは何回でもそれを聞かなきゃいけないし、言わないといけないと思う」

文月「大丈夫、強くなれるよ司令官なら~。あたしが見込んだんだから~」

あかり「文月ちゃんが見込んだのってあかりが規律に厳しくないところだったよね?」

文月「それ以外も見込んでたの~」

あかり「ええ~どうかな~?」

文月「見込んでたの~!」

あかり「えへへ、ありがとう文月ちゃん」

文月「どういたしまして~」

文月「ばしゃ~!」

あかり「ふう~、べたべたしたの取れたよぉ」

文月「もう出る?」

あかり「そうだね、みんなに合流しよう」

文月「じゃあこれで競争しよ~」

あかり「石鹸? また転んじゃうよ」

文月「次は大丈夫~それじゃスタート~!」

あかり「ああ待って文月ちゃん!」

文月「あたしが勝ったら夕食のデザートはあたしのだからね~」

あかり「ちょっ! んも~!」

文月「すいすい~」

あかり「わっ、こ、これ難し……きゃあ!?」ツルッ

文月「あっ、司令官!」

あかり「あ、ありがとう、だいじょうぶ文月ちゃん?」

文月「大丈夫~」

あかり「今度はさっきと逆になっちゃったね」

文月「司令官が上だね~」

叢雲「ここがドックよ」

大和「文月さん、提督、まだいらっしゃ……」

神通「きゃっ!?」

白雪「し、司令官、なにをなさって!?」

あかり「ち、違うの! これはただすべっただけで!」

大和「提督、やはりそちらの趣味が……」

白雪「やはりって!?」

神通「はうう、私もいつかお相手をしなければいけないでしょうか?」

文月「神通はしなくていいんだよ~、司令官はあたしとケッコンの約束してるから~」

神通「け、ケッコン!」

あかり「ふ、文月ちゃん!?」

叢雲「……はぁ、馬鹿やってないでさっさと出なさいよ。ほら、文月も」

あかり「む、叢雲ちゃん」

文月「は~い」

叢雲「……元気になったみたいじゃない」

あかり「えっ?」

叢雲「なんでもないわ。早く服着ないと風邪ひくわよ」

あかり「う、うん」

文月「わ~い、あたしの勝ち~! 司令官のデザートはあたしの~!」

あかり「い、いつの間に! 文月ちゃん! これはなしだよぉ!」

今回はここまでです
図らずも素人らしい初陣となったような気がします

開始します

あかり「もう寝る時間だけど」

ヒューヒュー

あかり「あれやっぱりなんとかしないといけないね」

あかり「ううっ、寒い。布団被って寝よう」

コンコン

あかり「ノックだ。は~い」

来た艦娘 ↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通

叢雲「今日は泣いてないみたいね」

あかり「叢雲ちゃん、今日も来てくれたの?」

叢雲「ふ、ふんっ! よく考えたら壁の穴は私のせいなんだし、塞がるまで一緒にいてあげる責任があると思っただけよ!」

あかり「ありがとう! 叢雲ちゃんも寒いでしょ? 早くこっちきなよ」

叢雲「勘違いしないでよ、一緒に寝たいだけじゃないからね!」

あかり「うん、わかってるよぉ。だから早く~」

叢雲(見透かしたよう笑顔がムカつくわね)

叢雲「じゃあお邪魔するわよ」

あかり「いらっしゃいませ~」

叢雲「ほんと肌触りいいわねその服」

あかり「そういえば叢雲ちゃん達はパジャマどうしてるの?」

叢雲「私は軍支給の寝巻があるけど他の子はどうなのかしらね」

あかり「そっか、じゃあ服とか買いに行かなきゃね」

叢雲「そういうのは間宮さんに頼むのよ」

あかり「間宮さん?」

叢雲「給糧艦……補給とかを担当してる艦よ。彼女も艦娘として色んな鎮守府への物資搬送の任務に就いてるわ」

あかり「物資搬送って資源はすぐに届くのに」

叢雲「細かいこと気にしないの」

あかり「叢雲ちゃんもこれ着てみる?」

叢雲「はっ!? い、いいわよ!」

あかり「あかりと同じくらいだし着られると思うんだけど」

叢雲「い、いいって言ってるでしょ! それにあんたが着る服がなくなるじゃない」

あかり「叢雲ちゃんのパジャマを着るよぉ」

叢雲「なんで寝巻交換なんてしないといけないのよ!」

あかり「でも着てみたいでしょ?」

叢雲「着て……みたくないっ!」

あかり「こんなにやわらかいんだよ~、ほらほら~」

叢雲「ああもう、うっとうしいくっつくな!」

あかり「むう~強情だね」

あかり「あっ、じゃあねあかりが叢雲ちゃんのパジャマ着てみたいから交換しよ?」

叢雲「じゃあってなによじゃあって……まあ、そこまで言うならしかたない」

あかり「わぁい、じゃあ着替えよう」



叢雲「それなに?」

あかり「それって?」

叢雲「あんたの下着に描いてるの絵」

あかり「きゃあ! み、見ないでよぉ!」

叢雲「女同士じゃないの。で、なんなの?」

あかり「う~、くらげさん」

叢雲「くらげ? それのどこがくらげなのよ?」

あかり「え~っと、足がいっぱいあるとこ?」

叢雲「たこだっていっぱいあるわよ。まったく、そんな下着はいてるなんて子供ねぇ」

あかり「もう~、まじまじと見ないでよぉ!」

叢雲「ど、どうよ?」

あかり「わぁ、似合ってる。可愛いよぉ叢雲ちゃん」

叢雲「そ、そう。ほんとやわらかいし、あったかいわねこれ」

あかり「わんわんだからね」

叢雲「わんわんってあんた」

あかり「お手!」

叢雲「は?」

あかり「今叢雲ちゃんはわんわんだから、お手!」

叢雲「す、するわけないでしょ! ばっかじゃないの!」

あかり「な~んだ、残念」

叢雲「……」

あかり「……」チラッ

叢雲「ううう、わかったわよ! やればいいんでしょ!?」

あかり「やったぁ! じゃあはい、お手」

叢雲「わ、わん……」

あかり「よくできました~」ナデナデ

叢雲「~~~っ! もう寝るっ!」

あかり「ふふふ、おやすみ叢雲ちゃん……ありがとう」

叢雲「……どういたしまして」

あかり「ZZZ……」

叢雲「起きろ!」ドン!

あかり「ひえええ! な、なに!? 敵襲!?」

大和「叢雲さん空砲とはいえ執務室で発砲は……」

叢雲「うるさい! こいつのせいで恥かいたんだから!」

あかり「叢雲ちゃんと大和さん?」

大和「恥だなんて、可愛らしいじゃないですか」

叢雲「笑いながら言うな~!」

あかり「なんで叢雲ちゃん怒ってるんですか?」

大和「その、私が叢雲さんが提督のパジャマを着ているところを見てしまったからです」

あかり「なんだそんなことか~」

叢雲「そんなことじゃないわよ! 大和だったからよかったものの!」

あかり「可愛いのに」

大和「ええ、そうやってはずかしがっているところも愛らしいですよ」

叢雲「う、あ、ああああ! さっさと着替えて仕事しなさい! マストのさびにするわよ!?」

あかり「は~い」

あかり「大和さんはあかりを起こしに来てくれたんですか?」

大和「はい、秘書艦ですから」

あかり「秘書艦?」

大和「その鎮守府の第一艦隊の旗艦が提督の執務を補佐する秘書として働く慣習となっているんです」

あかり「大和さんが旗艦だから秘書艦なんですね」

大和「はい、どうぞよろしくお願いします」

あかり「お願いします大和さん」

叢雲「あんまり大和に迷惑かけるんじゃないわよ」

あかり「ぜ、善処します」

大和「本日はなにからはじめましょうか?」

あかり「そうですね」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 朝ごはん

あかり「今日はみんなと交流を深めます!」

叢雲「堂々とサボり宣言してんじゃないわよ!」

あかり「さ、サボりじゃないよぉ! 神通さんとか白雪ちゃんとかあんまりお話できなかったから」

大和「大和達とてまだ会って三日。親交を深めるのはそれほど悪い手ではありませんよ」

叢雲「そうかもしれないけど」

あかり「誰とお話しに行こうかな?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通

あかり「神通さんとお話に行こう。大和さん、神通さんがどこにいるかわかります?」

大和「神通さんでしたら外で風に当たってくるとおっしゃってましたが」

あかり「わかりました! それじゃあ行ってきます!」

大和「行ってらっしゃいませ提督」

叢雲「大和はあいつに甘いのよ」

大和「そうでしょうか? 大和はただ提督になるべく負担がかからないようにと行動しているだけなのですが」

叢雲「無駄に甘くして調子に乗らせても面倒よ」

大和「提督はそのようなお人ではないと大和は見込んでおります」

叢雲「見込み違いだと思うわよ。私の見立てではあいつは結構調子に乗るタイプ」

大和「そのときはお諫めすればいいだけのことです。それに提督に甘いというなら叢雲さんが一番じゃありませんか?」

叢雲「なっ!?」

大和「さあ、提督の代わりに書類の整理をしましょうか」

叢雲「待ちなさいよ! 私はあいつに甘くなんかないんだから! ちょっと聞いてるの!?」

あかり「神通さん」

神通「あっ、提督。おはようございます」

あかり「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」

神通「はい、おかげさまで」

あかり「よかったです。この鎮守府はどうですか?」

神通「いいところだと思います。大和さんのお料理はおいしいですから」

あかり「あはは、そうですね」

神通「りょ、料理だけじゃありませんよ! その、綺麗ですし、仲間も優しい方達ばかりですし!」

あかり「そんなに必死にならなくていいですよぉ」

神通「あの、えっと、すいません……」

あかり「あ、謝らなくてもいいです!」

神通「……」

あかり「……」

あかり(か、会話が途切れちゃった)

神通「……」チラッ

あかり(あれ? 神通さんあかりのお団子を見てる?)

あかり「あの」

神通「は、はい!」

あかり「あかりのお団子がどうかしましたか?」

神通「き、気づいてたんですか。その、妹に似ていて」

あかり「妹?」

神通「川内型三番艦、那珂。私が二番艦なので妹にあたります」

あかり「那珂さん、ですか。那珂さんもお団子なんですか?」

神通「はい。髪の色は違いますが」

あかり「そうなんですか、いつか会ってみたいな~」

神通「いつか会えますよきっと。そのときは重用してあげてください」

あかり「はい」

神通「私と違って明るくていい子ですから」

あかり「神通さんと違ってなんて、年下のあかりが言うのもなんですけど神通さんはいい子ですよ」

神通「いえ、私なんて。引っ込み思案なのに訓練だけはやる気出すからひかれちゃって、だめだなぁ」

あかり「……」

↓1

1 引っ込み思案でもいいと思います
2 じゃあ明るくなる練習しましょう

あかり「引っ込み思案でもいいと思います」

神通「そうでしょうか?」

あかり「はい。それが神通さんなら無理に取り繕う必要ありませんよぉ」

神通「取り繕わなくてもいい、ですか」

あかり「引っ込み思案でも訓練好きだっていいんです。訓練しないよりはずっといいんですから」

神通「そ、そうですけど」

あかり「どんな神通さんでもあかりはひいたりしませんよ」

神通「提督……ありがとうございます」

あかり「えへへ、まだあんまり神通さんのこと知らないのに偉そうに言っちゃいました」

神通「いいえ、気分が軽くなりました。そうですよね、私にアイドルなんて無理ですし」

あかり「アイドル!?」

神通「そろそろ部屋に戻ります。ご用がありましたらお呼びくださいね」

あかり「は、はい」

あかり(アイドルって、どんな人なんだろう那珂さん)

あかり「ただいま戻りました」

大和「お帰りなさいませ提督。書類の整理は終わりました」

あかり「あっ、すいません大和さん仕事任せちゃって」

大和「構いませんよ。神通さんとは仲良くなれましたか?」

あかり「少しだけ神通さんの姉妹のお話を聞かせていただきました」

大和「それはよかったです」

あかり「この世界にもアイドルっているんですね」

大和「アイドル?」

あかり「なんでもないです。お昼ごはん食べに行きましょう」

大和「あら、もうこんな時間ですか。急いで準備させていただきますね」

あかり「いつもすいません大和さん」

大和「いいえ。昼食後はなにをなさいます?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強

あかり「勉強します」

大和「そうですね、知識をつけることは大切です。なにについて学ばれます?」

↓1

1 艦娘について
2 陣形について
3 深海棲艦について

あかり「みんなについて、艦娘について学ぶよぉ」

大和「大和達について、ですか。どなたについて学びます?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通

あかり「叢雲ちゃんについて学びます」

大和「叢雲さんですね。では準備するように伝えておきましょう」

あかり「お願いします」

大和「かしこまりました」

あかり「ほんとうに秘書みたいですね」

大和「ほんとうに秘書ですから」

あかり「なんだか偉くなった気分です」

大和「偉いんですよ提督なんですから」

あかり「でも名ばかりです。いつか大和さんのフォローができるくらいになってみせます!」

大和「それでは立場が逆転していますよ提督。ですがお心遣いありがとうございます」

今回はここまでです。
イベント全然進まなくて泣きそう

開始します

>>1が進まなくて泣いてるのは艦これのイベントの方でこのSSはだいぶ長期を見越しているのでできれば長くお付き合いいただけると嬉しいです
安価が冗長だとは>>1自身も思っていたので少し考えますレスありがとうございました

叢雲「私のこと勉強しようって?」

あかり「うん、あかりは軍艦としてのみんなのことなにも知らないから」

叢雲「いい心がけね。けど私を選んだのはなぜ?」

あかり「叢雲ちゃんのことが一番知りたかったから、かな」

叢雲「微妙に答えになってなってないけどいいわ。教えてあげるわよ」

叢雲「私は特型駆逐艦五番艦として建造されたわ。その――」

あかり「待って」

叢雲「なによ?」

あかり「えっと、駆逐艦ってどんな艦なのかなって」

叢雲「はぁ!? そこからぁ!?」

あかり「ごめんね、あかりあんまり軍艦に興味なかったから。こっちに来る前の日に友達とお話してたから名前だけ知ってたけど」

叢雲「ほんっと、なにも知らないんだから。いいわよ、駆逐艦についてからみっちり勉強なさい」

あかり「お願いします叢雲先生!」

叢雲(せ、先生か、悪くないわね)

叢雲「こほん。え~っと、駆逐艦っていうのはね、そもそも水雷艇駆逐艦っていう名称で名前の通り水雷艇を駆逐するために作られたの」

あかり「水雷艇って?」

叢雲「あんたにもわかりやすく言えば魚雷を主兵装とした小型高速船のことよ。戦艦は大きくて大火力だけど小回りのきく相手に対しては不向きなのよ」

あかり「ふむふむ」

叢雲「で、水雷艇から戦艦を守るために作られたのが、水雷艇よりも大きくなおかつ水雷艇と同等の早さを誇る水雷艇駆逐艦なの」

あかり「なるほど~」

叢雲「そんな目的で開発された水雷艇駆逐艦だけど、対水雷艇だけでなく様々な用途に使えたの」

叢雲「水雷艇は小型さゆえに長距離航行能力に乏しかったの。けど水雷艇駆逐艦はそれよりも大きいから他の艦船に随伴して外洋航行することができた」

叢雲「更には速力の高さでもって斥候役、護衛役、攻撃役、なにをやらせるにしても役に立つ汎用性があった」

叢雲「極めつけは水雷艇と同等の早さで魚雷を装備できるんだから水雷艇と同じ役割までできたのよ」

叢雲「そんなわけで水雷艇は水雷艇駆逐艦にとって代わられ戦場から姿を消した」

あかり「そういった意味でも駆逐されちゃったんだね」

叢雲「そういうこと。で、水雷艇がいないんだから水雷艇って冠詞はいらないだろうって単に駆逐艦って呼ばれるようになったのよ」

あかり「そうだったんだ。すごいんだね駆逐艦って」

叢雲「そうよ、駆逐艦こそ海軍の要なのよ!」

あかり「勉強になったよぉ」

叢雲「こんなのはまださわりよ。これからもっともっと面白い話を――」

大和「提督、叢雲さん、そろそろ夕食のお時間です」

あかり「あれ? もうそんな時間経ってたんだ」

叢雲「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! まだ私自身については何も話せてない!」

大和「そうおっしゃられましても時間ですし」

あかり「えっと、また今度お願いね叢雲ちゃん」

叢雲「むぅ、あんたがなにも知らないのが悪いのよ! 基本的なことを全部覚えてから個人を呼びつけなさい!」

あかり「そうだね、まだ基本的なことわかってなかったらみんなのことちゃんと理解してあげられないしね」

大和「確かにそのようにするべきでした。すいません提督、大和がどなたについて勉強するかなどと聞いてしまったから」

あかり「ううん、大和さんのせいじゃないです」

叢雲「……なによ、私のこともっと知ってもらおうと思ったのに」

あかり「叢雲ちゃんどうかしたの?」

叢雲「なんでもないわよ! さあ、冷める前にごはん食べるわよ!」

大和「今晩は当ホテル自慢のフルコースですよ」

あかり「わぁい!」

叢雲(また自分でホテルって言ってるし)

あかり「今日は自分の知識不足を思い知らされました」

大和「仕方のないことです。女の子の趣味ではありませんからね軍艦の知識なんて」

あかり「あかりはもっと知らなきゃいけないですね。みんな個人のこともですけど、艦娘そのものことや深海棲艦についてももっと知識をつけないと」

大和「軍事の知識もですね」

あかり「うう~、京子ちゃんならすぐに覚えられそうだけど」

大和「先は長いです、ご自身のペースでゆっくり覚えていってください」

あかり「はい。でもなるべく早く覚えるようにします」

大和「無理はなさらないでくださいね」

あかり「わかってますよぉ」

大和「いいお返事です。それでは提督、本日の執務はこれまでにしましょう」

あかり「なにからなにまでありがとうございました大和さん」

大和「秘書として当然の仕事をしたまでです。それではおやすみなさい提督」

あかり「大和さん」

↓1

1 一緒に寝てくれませんか?
2 大和さんもおやすみなさい
3 艦娘の誰かを連れてきてくれませんか?(大和以外の誰かを指定してください)

大和「はい?」

あかり「大和さんもおやすみなさい」

大和「はい、また明日もよろしくお願いします提督。それでは」

あかり「ただでさえ迷惑かけてばかりなんだもん、一緒に寝てほしいなんてわがまま言えないよね」



あかり「ううぅ、けど一人だとやっぱり寒いよぉ」

あかり「暖房とかついてないし、ついてても穴のすきまがあるからだめだし」

あかり「ストーブとか置いちゃだめかな? いや、この執務室殺風景だし暖炉の方がいいかな?」

あかり「ひっちゅ! 変なくしゃみ出ちゃった。どうしよう?」

↓1

1 我慢しよう
2 誰かのお部屋で寝かせてもらおう
3 夜のお散歩に出よう

あかり「すきま風が寒いんだからお部屋から出ればいいんだよね! お散歩に行こう」



工廠

妖精「……」エッサホイサ

あかり「妖精さんまだ働いてる。もう寝てもいいんだよ?」

妖精「……」フルフル

あかり「眠くないの?」

妖精(猫吊るし)「その子達は夜勤の子ですから」

妖精(お茶飲んでるの)「今が働く時間ですからいいんですよ」

あかり「妖精さんにもシフトってあるんですね」

妖精(猫)「そりゃありますよ」

妖精(茶)「ちゃんと週休二日制です。労働基準法は守ってます。ブラックじゃないです」

あかり「生々しいというかなんというか」

妖精(猫)「提督はなんでここにいるんですか?」

妖精(茶)「寝ないとだめですよ。18歳以下の子供は10時以降働いたらいけないんです」

あかり「その、執務室が寒くて眠れないないんです」

妖精(茶)「大きな穴が空いてましたからね」

妖精(猫)「叢雲さんが補修してましたけどだめだったんですか?」

あかり「すきま風が吹いてて寒いんですよ」

妖精(猫)「海に面してますからね~」

妖精(茶)「風はどうしようもないですね。明日私達で補修しておきます」

あかり「お願いします妖精さん」

あかり「もう少しお話してもいいですか?」

妖精(猫)「いいですよ~」

妖精(茶)「業務時間外ですけど時間外労働の請求はしませんので~」

あかり(なにを話そうかな?)

↓1

1 猫について
2 あかりもお茶飲みたいな

あかり「その猫さん飼ってるんですか?」

妖精(猫)「この子ですか? そういうわけじゃないんですけど」

妖精(茶)「よくわからないんですけどこの鎮守府猫がよく集まるんです」

あかり「猫さんが?」

妖精(猫)「そうなんです。重機に挟まれちゃったりしたら可哀想なので保護してあげてるんです」

あかり「なんで集まるんでしょうか?」

妖精(茶)「さあ、えさなんてあげてないんですけどね」

妖精(猫)「猫が入ってくると作業が滞ってしまいますので困るんですが。最近は少しマシになりましたけど」

妖精(茶)「三味線屋に売って臨時収入を得ていたんですけどね~」

あかり「えっ」

妖精(茶)「冗談です」

妖精(猫)「ちっちゃすぎて買ってくれませんでした」

あかり「なんだ冗談か……うん? なんか違和感が」

あかり「ZZZ……」

妖精(猫)「提督寝ちゃいましたね」

妖精(茶)「そうだね」

妖精(猫)「なにかかける物持って来なきゃ」

妖精「……」ビシッ

妖精(茶)「準備してたんだ、さすがだね」

妖精「……」エッヘン

妖精(猫)「それじゃ提督にかけてあげよう。そっち持って」

妖精(茶)「は~い。あなた達は下を引っ張っててね」

妖精「……」ビシッ

大和「提督、提督」

あかり「んう……あれ、大和さん」

大和「おはようございます。なぜこのような場所で眠っていらしたんですか?」

あかり「おはようございます。執務室が寒かったんでここで妖精さんとお話してんです」

大和「それで眠ってしまったんですね。いけませんよ、風邪をひいてしまいます」

あかり「すいません。でもこの毛布あったかいので大丈夫です。妖精さん達がかけてくれたのかな?」

大和「妖精達に感謝しなければいけませんね」

あかり「ありがとう妖精さん」

妖精「……」フルフル

あかり「そっか、夜勤の子達だよね。夜勤の子達と猫の子とお茶の子にもありがとうって伝えてくれる?」

妖精「……」ビシッ

あかり「お願いね妖精さん」

大和「それでは食堂に行きましょうか」

あかり「は~い」

あかり「ある意味で妖精さん達は艦娘以上に謎の存在な気がするよぉ」

大和「そうかもしれませんね、彼らについては大和達もよく知りませんし」

あかり「艦娘の艤装にもいるんですよね?」

大和「はい、様々なところにいますね」

あかり「謎は深まるばかりだよぉ」

大和「研究は専門家に任せて、大和達は業務に入りましょう」

あかり「なにをしようかな?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強

あかり「↓1について勉強します」

1 艦娘について
2 陣形について
3 深海棲艦について

今回はここまでです。
次回は艦娘について勉強するところからはじまります。

ここまで来てなんですが艦娘や深海棲艦についてオリジナル設定がありますのでご注意ください

開始します
長々設定語りますが活かされるかどうかは安価次第といったところです

大和「艦娘についての勉強ですか?」

あかり「はい。妖精さんの生態も気になりますけど艦娘のことも気になります」

大和「わかりました、ではこの大和が艦娘についてご講義させていただきます」

あかり「お願いします大和さん」

大和「艦娘とはそもそもなんなのかと申しますと、かつての大戦時に運用されていた軍艦の魂といったところでしょうか」

あかり「魂?」

大和「そうです。船霊という言葉をご存知でしょうか?」

あかり「ふなだま?」

大和「船に宿るとされる神のことです。軍艦の中には小さな神社があって船霊を祀っているんですよ。女性の人格を持つ神なので大和達も女としての人格を得たのだと思います」

あかり「じゃあ、艦娘は女神様なんですね」

大和「め、女神だなんて恐れ多いです。それらしいことはなにもできませんし。軽空母の中には紙の人型を戦闘機に変えることができる者もいるそうですが」

大和「ともかくです。その船霊を妖精が作り出したカードに呼び出し、実体化させたものが大和達艦娘なんです」

あかり「へぇ~、どうりでみんな綺麗だし可愛いと思った。女神様なら納得ですよぉ」

大和「め、女神様はやめてください。はずかしいですから」

あかり「大和さん綺麗だし優しいしお料理上手だし女神様そのものだと思いますよ?」

大和「お料理が入ると女神というよりお母さんみたいですね。それはそれとして、大和達は自分を船霊ではなく軍艦であると認識しておりますので、女神様という呼称はおやめください」

あかり「軍艦よりは女神様の方がいいと思うんですけど」

大和「それでもです。大和達にも軍艦としてのプライドというものがあります。どうかご理解ください」

あかり「わかりました。でもあかりは大和さん達のことただの軍艦とは思いませんから」

大和「わかっておりますとも」

あかり「それにしても妖精さんが呼び出してるんですね。あかりの中で妖精さんの万能さと謎が更に深まりました」

大和「いくら妖精でもカードに呼び出す魂の指定まではできないようですけどね」

大和「もう一つ艦娘についてお話しておかなければならないことがあります。分霊というものは、ご存じありませんよね?」

あかり「ご存じないです」

大和「神の魂はいくら分けても元の魂になんら影響を与えません。神社の分社というものは本社から分けられた神霊を祀っているんです。その分けられた神霊のことを分霊といいます」

あかり「神様は何人にでも分身できるっていうことですか?」

大和「ざっくりと言えばそんな感じです。それで実は大和達は大本の船霊から分かれた分霊なんです」

あかり「大和さん達は分身なんですか?」

大和「そうなりますね。ですが分霊も元の神霊と同じ力を持っているのでご心配には及びません。ここで重要なのは分霊はいくつでも作れるということです」

あかり「つまり?」

大和「『大和』という艦娘は複数いるということです」

あかり「……!」

大和「同じ船霊の艦娘は同じ姿に同じ艦の記憶を持って実体化します。もしまた別の『大和』と会ったときに混乱しないようにお伝えしておきます」

あかり「別の大和さんに……」

大和「……提督は大和達を人間として見てくださっているので言っておきます。艦娘は近代化改修や解体によって元の神霊へ帰りますが、艦娘としての記憶は神霊に反映はされません」

あかり「えっと?」

大和「『私』の予備はいないということです」

あかり「……っ!」

大和「もし大和が轟沈してしまった後に新たに『大和』を建造したとしても、それは『私』ではありません。それを忘れないでください」

あかり「……はい」

大和「重たい話をしてしまってすいません。しかし、考えておかなければいけないことですので」

あかり「……あかりは誰も沈めませんよ」

大和「ええ、わかっていますよ」

大和(ですが提督、ときには沈めと命令する覚悟を持つことも立派な提督に必要なことなんですよ)

大和「さてお昼です。沈んだ気分をふっとばしてしまうくらいおいしい料理をご用意しますね」

あかり「……楽しみです」

大和(お話するにはまだ少し早かったでしょうか?)

大和「お昼が終わりましたらなにをなさいます?」

あかり「お昼からは――」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務

あかり「書類とか溜まってますよね? それを片付けます」

大和「執務ですね、かしこまりました」

大和(しかし今の提督に書類の意味がわかるんでしょうか?)



あかり「す、すいません大和さん。ここなんて読むんですか?」

大和「ほうしょう、ですね」

あかり「ほうしょう、漢字から見るとご褒美とかそんな意味みたいですけど」

大和「はい、白雪さんのカードと一緒に送られてきた資源の受領証です」

あかり「うう~、漢字難しいしカタカナばっかりで読みづらいよぉ」

大和「公文書ですからね、かしこまった表現を使わざるを得ないんです」

あかり「はぁ、国語も勉強しないといけないのかなぁ?」

あかり「すいませんここは――」

大和「ここはですね――」

あかり「あの、これは――」

大和「これはこのような意味で――」

あかり「すいません大和さんの仕事が全然進みませんよね?」

大和「いいえ、大和の仕事は書類の整理ですから。最後は提督の確認が必要になりますので」

あかり「まだあんなにいっぱいあるんだ」

大和「これも提督の仕事です。がんばってください」

あかり「あう~」

あかり「やっと半分くらいですか?」

大和「半分くらいです。この山は、ですが」

あかり「うええ~」

大和「ふふふ、1500。提督、ラムネでも飲まれますか?」

あかり「ラムネ! 飲みます!」

大和「はいどうぞ」

あかり「冷た~い!」

大和「書類にこぼさないようにお飲みください」

あかり「は~い」

大和(甘いものを好むのは軍人も子供も変わりませんね)

あかり「今日も夕陽が綺麗ですね~」

大和「提督、現実逃避はやめてください」

あかり「夕陽と一緒に書類も沈めちゃだめですか?」

大和「沈めてもまた登りますよ。催促状のおまけつきで」

あかり「何度でも、沈めて、あげる……」

大和「て、提督? 目を覚ましてください!」

あかり「はっ!? あかりはなにを?」

大和(もっと提督をお労りしなければ!)

大和「提督、夕飯は今日もフルコースに加えてデザートもありますよ!」

あかり「ここのところ毎日ですけど大丈夫ですか?」

大和「大丈夫です、大和にお任せください!」

あかり(あかりの体重が大丈夫じゃなくなりそうなんだけど)

文月「ふぇ~、豪華な食事もいいけどそろそろ飽きてきちゃった~」

大和「えっ!?」

叢雲「大和、あなた資源だけじゃなくて食料の消費も超弩級ね」

大和「はうっ!?」

神通「お、お二人とも!」

白雪「けど、確かにこんなに豪勢な食事ばかりしてていいんでしょうか? 私達まだなんの戦果も上げてないのに」

叢雲「これじゃ海軍のごく潰しだわ」

大和「て、提督……」

あかり「そういえば書類の中に食材の消費が激しいって妖精さんからの報告書があったような」

大和「提督までぇ」

あかり「ああ、違います! 大和さんを責めてるわけじゃなくてなんとかしなきゃって」

叢雲「なんとかって?」

↓1

1 戦果をあげる
2 食材を買いに行く
3 食材を調達しに行く

あかり「戦果を上げよう。そうすれば豪華な食事してたって怒られないし、補給もしてくれるよね」

叢雲「あくまで豪華な食事はやめないわけね……」

文月「でもそろそろ戦果上げなきゃいけないのは確かだよ~」

白雪「おいしいごはんが食べられなくなるのはいやですし、がんばりましょう!」

神通「戦果、上げられるでしょうか?」

あかり「大丈夫ですよぉ。みんながいればきっとやれます!」

叢雲「根拠のない自信ねぇ」

あかり「だってあかり達には大和さんがついてるんだよ?」

大和「えっ?」

文月「そっか~大和がいるもんね~」

叢雲「そうね、大和がいるなら」

白雪「心強いです」

神通「はい、安心できます」

大和「みなさん……!」

あかり(よかった、大和さん元気出たみたいだよぉ)

叢雲「まあこの前もそんなこと言ってたら初っ端から外してくれたんだけど」

大和「……」ズーン

あかり「叢雲ちゃん!」

あかり「んも~叢雲ちゃんったら~!」

大和「いえ、大和が外してしまったのは事実ですから。この汚名必ずや雪いで見せます!」

あかり「汚名だなんて、あんまり気にしないでくださいね」

大和「はい! では提督、また明日お会いしましょう」

あかり「おやすみなさい大和さん」

あかり「働かざるもの食うべからず、だよね。明日はがんばろう」

あかり「これからどうしようかな?」

↓1

1 寝る
2 艦娘の部屋に行く(艦娘指定)
3 散歩

あかり「白雪ちゃんのお部屋に行こう」



あかり「白雪ちゃんいる?」

白雪「し、司令官!?」

白雪(よ、夜這いなの!? やだ、まだ心の準備が!)

白雪「よばっ、夜這いですか!?」

白雪(わぁ~、なに直球で聞いてるの私!?)

あかり「よばい? なぁにそれ?」

白雪「えっ? えっと違うんですか?」

あかり「う~んと、あかりはそのよばいを知らないから違うとも言えないよぉ」

白雪(こ、これは知らないふりして私にはずかしいことを言わせようとしている!?)

白雪「よ、夜這いというのは……」

あかり「夜這いというのは?」

白雪「夜這いというのは……その、同衾することです」

あかり「どうきん?」

白雪「そ、その、床を共に……一緒に寝るということです……」

あかり「そうなんだ。じゃああかりはよばいに来たんだよぉ~」

白雪(やっぱり~!)

あかり(なんだかすごい顔してるけど、あかりと一緒に寝るのいやなのかな?)

白雪「か、考えなおしてください! 艦娘に、よ、夜這いなんて……」

あかり「白雪ちゃんもそういうこと言うの? あかりは艦娘だって人間と変わらないと思ってるんだよ」

白雪「わ、私はそうは思いません!」

あかり「そういうこと言う子にはこうだよぉ!」ダキッ

白雪「ひゃっ……」

白雪(だ、抱きつかれてっ!?)

あかり「あかりのあたたかさ感じてる?」

白雪「は、はひ……」

あかり「あかりも白雪ちゃんのあたたかさを感じてるよ。白雪ちゃんはあかりと変わらない、あったかくてやわらかい肌を持った人間なの」

白雪「し、司令官……」

あかり「だから、あかりとよばいしよう?」

白雪「……ご命令とあらば」

あかり「ZZZ……」

白雪「……最後の夜這いの使い方からもしかしてとは思いましたが」

白雪「はぁ~、勘違いだったんだ、よかったぁ」

白雪「……私のあたたかさ、か」

白雪(司令官の体はとってもあたたかかった。私もあんなあたたかさを持ってるのかな? 自分じゃあんまりわからないけど……)

あかり「ZZZ……」

白雪「ねえ司令官、私の体抱いてて気持ちよかった?」

白雪「……」

白雪「~~~っ! 寝よう、明日は出撃なんだから」

白雪(明日活躍できたら、また抱きしめてくれるかな?)

今回はここまでです
ようやくE-1のゲージ一回削れました

開始します

白雪「司令官起きてください」

あかり「ふあ……おはよう白雪ちゃん」

白雪「おはようございます。よく眠れたようで」

あかり「うん。白雪ちゃんがいたからね」

白雪「私が、ですか?」

あかり「白雪ちゃんがあったかいから体がぽかぽかしてよく眠れたんだよぉ」

白雪「そ、そうですか」

白雪(そんなはずかしいことをおしげもなくよく言えますね)

あかり「昔はお姉ちゃんが添い寝してくれないと眠れなかったの。今は大丈夫だけどやっぱり誰かがいてくれた方が眠りやすいかな」

あかり「だからまたよばいしてくれる?」

白雪「えっ! あ、あの」

あかり「だめ?」

白雪「いや、その」

白雪(どうしよう訂正したいけど、だったら夜這いってなんなのって聞かれたら困るし)

白雪「……司令官がしたいとおっしゃるなら」

あかり「ありがとう白雪ちゃん!」

白雪(すいません司令官)

あかり「よ~し! 今日は戦果を上げるよぉ!」

叢雲「気合は十分だけどどうやったら戦果を上げられるかわかってるの?」

あかり「え、え~っと」

大和「深海棲艦は一定の海域に複数の艦隊として出没します。その中には必ず主力艦隊がいますのでそれを撃滅すればしばらくその海域に深海棲艦が現れなくなるんです」

あかり「じゃあその主力艦隊を倒せば戦果は上げられるってことですね」

文月「少ししたらまた出ちゃうんだけどね~、ただ一回倒すと主力艦隊の編成が変わって倒しやすくなったりすることもあるから無意味じゃないんだよ~」

神通「立派な戦果というわけです」

白雪「ただ主力艦隊の元に辿りつけるかは妖精が回す羅針盤次第なんです」

あかり「羅針盤って回すものだったっけ?」

叢雲「普通は違うわ。けど妖精達は羅針盤を使って主力艦隊がいる方向を占ってるみたいなの」

あかり「占いだから外れちゃうこともあるんだ」

文月「そういうこと~」

あかり(神様の魂を呼び出したり占いしたり、妖精さんって巫女さんみたいなものなのかな?)

大和「現在私達に出撃許可が下りている海域は狭いのでそれなりの確率で主力艦隊とぶつかることができると思います」

あかり「そっかじゃあ――」

↓1

1 出撃だよ
2 建造しよう

あかり「新しい艦娘を建造しに行こう。確か六人まで連れて行っていいんだよね?」

神通「はい。出撃は最大六隻までがちょうどいいかと」

叢雲「最初は練習みたいなもんだし、この人数でも多いくらいだと思うんだけど」

文月「でもこの前はだめだめだったし~」

大和「す、すいません……」

白雪「や、大和さんのせいじゃありませんよ。私も外しましたし」

叢雲「文月も当てたはいいけど有効打を与えられなかったでしょ」

文月「当てたからいいんだも~ん」

あかり「まあまあ、あかりはまだまだ未熟だしできるだけ多くいた方が安心だから、ね?」

叢雲「別に反対はしてないわよ。じゃあはやく建造しに行きましょう、時間かかるんだから」



妖精「……」バンザイ

あかり「できたみたい」

↓1のコンマ

>>26参照

あかり「金色だ~」

叢雲「それなりに高いじゃない」

文月「どんな子かな~?」

↓1 通常建造で出る金背景の艦娘

蒼龍「航空母艦、蒼龍です。空母機動部隊を編成するなら、私もぜひ入れてね」

あかり「蒼龍さんですね。はじめまして、赤座あかりです」

蒼龍「はじめまして、てい、とく?」

あかり「こんなですけど提督です」

叢雲「色々あるのよ」

蒼龍「色々……まあいいか。よろしくお願いします提督」

あかり「よろしくお願いします!」

大和「これで艦隊に空母が加わりましたね」

文月「索敵が楽になるよ~」

白雪「そして艦隊が六隻になりました」

神通「一度に出撃できる最大数ですね。編成はどうなさいます? 旗艦は大和さんのままにしておきますか?」

あかり「う~ん」

↓1

1 このまま
2 別の艦娘を旗艦にする(艦娘名指定)

あかり「神通さんに旗艦をお願いします」

神通「えっ、私ですか?」

あかり「はい、落ち着いててしっかり指揮をしてくれそうですから」

叢雲「う~ん、まあ神通ならいいか」

文月「お願いね~」

蒼龍「来て早々だけどよろしくね」

白雪「お願いします神通さん」

大和「神通さん、よろしくお願いしますね」

神通「わ、私にできるでしょうか?」

あかり「大丈夫です、神通さんならやれます!」

神通「て、提督の期待に応えられるようがんばりましゅ!」

神通「~~~っ! がんばります……」

あかり「あははは、じゃあ出撃だよ!」

妖精(アホ毛)「よーそろー」

あかり「深海棲艦が出没する海域まではちょっとあるし誰かとお話しようかな?」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通
6 蒼龍

あかり「蒼龍さん」

蒼龍「提督、なにか用ですか?」

あかり「お話してもいいですか?」

蒼龍「構いませんよ」

あかり「ありがとうございます」

あかり(なにを話そう?)

↓1

1 自分の事情について
2 弓で戦うんですか?

あかり「蒼龍さんは弓で戦うんですか?」

蒼龍「弓で戦う、というよりは矢を戦闘機に変えて戦うと言った方が正しいですね」

あかり「えっ、戦闘機になるんですかその矢」

蒼龍「はい、私の大切な艦載機達です」

あかり「わぁ~、魔法みたいですね」

蒼龍「魔法、ですか」

あかり「紙を戦闘機に変えることができる人もいるって聞きましたし、空母さんが一番神秘的な力を持ってるんですね」

蒼龍「神秘的な力だなんて、少し気恥ずかしいです」

あかり「あかりが撃っても変わらないんですよね?」

蒼龍「変わりませんね。その前に提督には射ることができないと思います」

あかり「その弓も叢雲ちゃんのマストみたいに重いんですか?」

蒼龍「それほどでもないんですが、失礼ですが提督は弓の心得があるようには見えませんので」

あかり「確かにあかりは弓を使ったことありませんけど」

蒼龍「和弓は弓の中でも特に扱いが難しい部類に入りますから、はじめてですと射るどころか引くこともできない人が多いんですよ」

あかり「あかり、持ってみてもいいですか?」

蒼龍「……いいですよ。そんな簡単に壊れませんし。はい」

あかり「んぐ、持ってみるとちょっと重たいし、大きいですね」

蒼龍「一応軍艦の兵装ですから」

あかり「うう、片手じゃ持ちあげられない~」

蒼龍「提督にはまだ早かったみたいですね。また今度教えてあげますよ。素手だと危ないですしね」

あかり「は~い……」

あかり(あれが撃てたらあかりもみんなと一緒に戦えるかと思ったんだけどなぁ)

蒼龍「偵察に向かわせた飛行部隊が深海棲艦を発見しました」

叢雲「ふふっ。いよいよ戦場ね」

文月「やっちゃおう~!」

大和「今回こそ必ず!」

白雪「みなさん、ご一緒にがんばりましょう」

神通(ああ、上手く指揮がとれるでしょうか?)

あかり「神通さん、あかりまだ陣形のこととかわからないですから、神通さんにお任せしますね」

神通「は、はい!」

あかり「ふがいない提督ですいませんがよろしくお願いいします」

神通「い、いえ、私、旗艦としてのお勤め立派に果たしてみせますから!」

あかり「はい! じゃあみんな怪我しないでね!」

神通「了解です! 行って参ります!」

イ級「……」

大和「またイ級ですね」

叢雲「あんな雑魚すぐに蹴散らすわ!」

蒼龍「私の飛行部隊で先制します!」

神通「お、お願いします!」

↓1 コンマ

イ級回避 14なので

1~7 回避 8~14 カス当たり(3分の1ダメージ) 14~28 通常 29~98orぞろ目クリティカル

クリティカル 82ダメージ イ級 耐久 20→0

イ級「!!!」

蒼龍「あ~、先制爆撃だけで沈んじゃいましたね」

あかり「こ、こんなあっさりと」

叢雲「普通ならこれくらいの相手だってことよ」

文月「ちょっと物足りな~い」

大和「汚名を雪ぐ機会が……」

白雪「ま、まだありますから落ち込まないでください!」

神通(あんなに緊張してたのがはずかしくなってきてしまいました)

叢雲「無傷だしこのまま行くわよね?」

あかり「うん、主力艦隊を倒さなきゃ。妖精さん」

妖精(ぬいぐるみ)「らしんばん回すの~?」

↓1

0~30 B方面 31~99 C方面(主力艦隊)

妖精(ぬいぐるみ)「あい~」

妖精(魔)「あっちだね~」

あかり「こっちであってるのかな?」

叢雲「さあね、行ってみるしかないわよ」



蒼龍「敵部隊を発見。どうやら主力艦隊ではないようです」

文月「外れちゃった~」

妖精(ぬいぐるみ)「ごめんなさい~」

あかり「ううん、仕方ないよ。またお願いね」

妖精(ぬいぐるみ)「あい~」

大和「今は目の前の敵に集中しましょう」

白雪「ハ級が二隻、先ほどよりは手ごわい相手です!」

叢雲「雑魚には変わりないわよ」

神通「蒼龍さんお願いします!」

蒼龍「任せて。攻撃隊、発艦はじめ!」

↓1

ハ級 回避16なので

1~8 回避 9~16 カス当たり 17~32 通常 33~98orぞろ目 クリティカル
50以上で二体同時に爆撃

クリティカル×2 80×2 ハ級×2 24→0

ハ級×2「!!!」

蒼龍「あ~、またですね」

叢雲「も~、なんなのよ私達出た意味ないじゃない!」

文月「ぶ~、つまんな~い」

大和「お、汚名が……」

白雪「げ、元気出してください大和さん」

神通(指揮する以前の問題でしたね)

あかり「な、なんにせよみんな無事でよかったよぉ。さあ妖精さん、また羅針盤お願い」

叢雲「待ちなさい。今からだと遅くなるわ。一度鎮守府に帰投した方が賢明よ」

蒼龍「夜戦では私の艦載機達は飛ばせませんからね」

あかり「う~ん、戦果は上げられなかったけどしょうがないよね。一度帰ろう」

あかり「ただいま~」

妖精「……」ビシッ

あかり「お出迎えありがとね妖精さん」

叢雲「で、どうする? 戦果上げられなかったわけだけど」

文月「あたしはおいしいごはん食べられればそれでいいけど~」

大和「やはり倹約した方が?」

↓1

1 そうですねちょっと節約しましょう
2 残念会ということで豪華な食事にしましょう
3 しょうがないから自分達で食材を調達しましょう

あかり「しょうがないから自分達で食材を調達しましょう」

白雪「自分達で?」

神通「そうは言いましてもここは海ですし、海産物くらいしか」

叢雲「いえ、少し足を伸ばせば山があるわ。軍の土地だから妖精が畑を作ってくれてるし、山菜や果物なんかも採っていいそうよ」

文月「山におでかけするの~?」

大和「ここは海で調達する班と山で調達する班に分かれましょう」

あかり「それがいいですね」

神通「提督はどちらの班に?」

↓1

1 海班
2 山班

あかり「あかりは山に行くことにします」

神通「でしたら私達はどう分かれましょうか?」

叢雲「ちょうど六隻だし3:3で分かれればいいんじゃない?」

白雪「そう分かれるのが無難ですね」

蒼龍「提督は誰とご一緒したいですか?」


あかり「そうですね……」

↓1~3
山班になる艦娘

あかり「叢雲ちゃんと大和ちゃんと蒼龍さんお願いできますか?」

叢雲「まあ、詳しい場所は私しか知らないわけだし妥当よね」

大和「提督のご命令とあらばどこへでも」

蒼龍「山かぁ、この服だとちょっと汚れそうだけどいけますよね」

神通「では残りの三隻で海の食材を手に入れておきます」

あかり「お願いねみんな」

白雪「お任せください」

文月「司令官よりおっきな魚釣り上げてあげる~」

あかり「それじゃあ、食材調達に出発だよ!」

今回はここまでです
>>307の最初の台詞は大和ちゃんではなく大和さんです

開始します

あかり「山ってあそこの山のこと?」

叢雲「ええ、そうよ」

あかり「と、遠くない?」

叢雲「ちょっと足を伸ばすって言ったじゃない」

あかり「ちょっとどころじゃないような」

大和「心配いりませんよ提督。妖精が車で送ってくれますから」

あかり「妖精さんって車の運転もできるんですか!?」

蒼龍「工廠での作業や母港の拡張に重機を使うこともありますし」

あかり「ほんとうに謎の存在だよ妖精さん」

あかり「着いた~」

叢雲「さて、ここからは歩きよ。畑は上の方だし食料探しながら登るから余計に体力使うけど、へばるんじゃないわよ」

あかり「う、うん」

大和「キツかったらすぐに言ってください」

蒼龍「私達が背負いますので」

あかり「だ、大丈夫です! そんなご迷惑はかけられません!」

叢雲「そうよ。へばったら私がマストにひっかけて運ぶから」

あかり「そっちもやだよぉ! が、がんばらなきゃ」

あかり「でもあかり果物ならともかく、食べられる山菜やきのこなんて区別できないよ?」

蒼龍「私もそちらの知識はあまり……」

大和「多くの食材を目にはしてきましたが、区別と言われますと少々難しいかもしれません」

叢雲「私達そもそも軍艦だから山の知識はあんまりないのよね」

あかり「みんなで海に行った方がよかったんじゃないかな?」

叢雲「せっかく軍が山一つ借り上げてくれてんだから、使わなきゃ損じゃないの」

大和「魚ばかりでは栄養が偏ってしまいますよ」

蒼龍「野菜もしっかり食べなきゃだめですよ提督」

あかり「お野菜を食べるのがいやなわけじゃないんですが……」

あかり「あっ、野苺だ」

大和「どうやらヘビイチゴではないようですね。食べられる品種ですよ」

あかり「じゃあ」

↓1

1 自分で食べる
2 叢雲に食べさせる
3 大和に食べさせる
4 蒼龍に食べさせる

あかり「蒼龍さんにあげます」

蒼龍「えっ、私ですか?」

あかり「はい。さっきがんばってくれたご褒美です」

蒼龍「私は当然のことをしたまでですが、褒美を頂けるというのなら嬉しいです」

あかり「じゃあ屈んでください」

蒼龍「はい?」

あかり「あかりが食べさせてあげます」

蒼龍「い、いいです! 自分で食べます!」

あかり「野苺だけじゃさっきの活躍に見合いませんよぉ。だから食べさせてあげることで少しだけランクアップです」

蒼龍「そ、そういうことでしたら」

あかり「はい、あ~ん」

蒼龍「あ、あ~ん」

あかり「どうですか?」

蒼龍「お、おいしいです」

あかり「よかったぁ。ごめんなさい、今はこんなご褒美しかあげられませんけど帰ったらちゃんとしたものを用意しますね」

蒼龍「いえ、提督手ずから食べさせていただくなんて誉れ高いことです。私はこれで十分ですよ」

あかり「そうですか? だったら夕飯もあ~んってしてあげますね」

蒼龍「あの、いえ、それはやめてください、はずかしいので」

叢雲(私が活躍してたらあいつにあ~んってされてたのか……べ、別に羨ましくなんか!)

大和(雪辱をはらせていれば大和があそこに。無念です)

あかり「はぁ、はぁ」

大和「提督、お疲れのようですが大丈夫でしょうか?」

あかり「だ、大丈夫です……だからおもむろにマスト振り上げるのはやめて叢雲ちゃん!」

叢雲「ちっ」

蒼龍「先ほど出撃されたばかりですしお疲れもたまっているのでしょう。おあつらえ向きに広い場所ですし少し休んでいきませんか?」

あかり「い、いいんですか?」

大和「提督のお体が第一です」

叢雲「まっ、しょうがないわね」

あかり「じゃ、じゃあ、ちょっと休憩しよう」



あかり「はぁ~、疲れたぁ。やっぱり山登りは楽じゃないよぉ」

あかり「みんなはなにしてるのかな?」

↓1

1 近くの川へ行った叢雲のところへ
2 近くの木陰に座っている大和のところへ
3 森の中に入った蒼龍のところへ

あかり「叢雲ちゃ~ん」

叢雲「ん? もう加減はいいの?」

あかり「ちょっと休んだから。叢雲ちゃんはなにしてるの?」

叢雲「休憩よ休憩」

あかり(叢雲ちゃん靴とタイツ脱いで裸足で川に足を入れてる?)

叢雲「冷たくて気持ちいいわここの水。すごい綺麗だし」

あかり「うんとっても透明だね。叢雲ちゃんの足がちゃんと見えるよぉ」

叢雲「じ、じろじろ見ないでよ!」

あかり「叢雲ちゃんの足も綺麗だね。すらっとしててうらやましいよぉ」

叢雲「う、あんたのだって、その、綺麗じゃないのよ」

あかり「そうかな~? 並べて見たら……あっ、つめた」

叢雲「だから冷たいって言ったでしょ」

あかり「でも、うん、気持ちいいね。ほら、やっぱり叢雲ちゃんの方が綺麗」

叢雲「ほらって、私はあんたの方が……」

あかり「う~ん、いくら叢雲ちゃんでも自分で自分の足綺麗なんて思えないか」

叢雲「いくら私でもってなによ!」

あかり「でも叢雲ちゃんの足が綺麗なことはあかりが保証するからね」

叢雲「……ふん、じゃああんたの足が綺麗なことは私が保証するわよ」

あかり「ここの水って飲めるのかな?」

叢雲「飲めるみたいよ。妖精が飲み水に使ってるみたいだわ」

妖精「……」ミズクミチュウ

あかり「じゃあちょっと飲んでみよう……おいしい! 叢雲ちゃんも飲んでみなよ、はい」

叢雲「いやはいってあんた」

あかり「どうしたの?」

叢雲「なんでもないわよ」

叢雲(さっきのあ~んといい、ほんとうこいつそういう距離感が近いのよね)

叢雲「……おいしい」

あかり「でしょ~! ここのお水使ったらもっとお料理もおいしくなるかなぁ?」

叢雲(この距離感、嫌いじゃないけどね)

あかり「そろそろもどろっか」

叢雲「そうね」

あかり「ん?」

叢雲「どうかした?」

あかり「川の中に光るものが見えた気がしたんだけど」

↓1 コンマ

0~30 気のせい
31~60 ダメコンのカード
61~99 艦娘のカード

あかり「あれ艦娘のカードだよぉ!」

叢雲「なんでこんなところに!?」

妖精「……」アセアセ

叢雲「どうやらさっきの妖精が落としたみたいね」

あかり「なんで艦娘のカード持ってたんだろう?」

叢雲「なんでもいいからとっとと拾いなさい、流されるわよ」

あかり「う、うん」



あかり「もう落としちゃだめだよ?」

妖精「……」ペコリ

叢雲「大和のときと同じで色のないカードね」

あかり「どんな子が出てくるのかな?」

↓1 自由

熊野「ごきげんよう、わたくしが重巡、熊野ですわ!」

あかり「はじめまして熊野さん。赤座あかりです」

熊野「あら、あなたが提督? 子供じゃないですの」

叢雲「まあね、頼りないけどよろしくしてやって」

熊野「まあ子供でも趣味がよろしいのであればかまいませんわ」

あかり「趣味?」

熊野「はい。軍人といえども美容やファッションには気を配りませんと」

あかり「え、ええ~っと」

熊野「さっそくエステに向かいたいのですが、案内してくださる?」

叢雲「あのね、ここ山の中なんだけど?」

熊野「はい?」

あかり「ここは山の中であかり達は今から畑にお野菜をとりに行くところなんですけど……」

熊野「山の中? えっ? 畑?」

叢雲「つまりエステなんか行ってる暇はないってことよ」

熊野「ああ、ありえませんわ~!」

あかり「ただいま戻りました」

大和「おかえりなさいませ提督」

蒼龍「おかえりなさい提督。果物見つけましたので取っておきました」

あかり「わぁ、ありがとうございます蒼龍さん!」

叢雲「こっちの成果は重巡洋艦一隻よ」

熊野「わたくしが畑仕事だなんてありえませんわ……」

大和・蒼龍「……ええっ!?」

その頃の海班

文月「一番おっきな魚釣り上げた人が勝ちだよ~」

白雪「勝ちということはなにかを賭けるんですか?」

文月「う~んと、司令官になんでも一つ命令できる権利!」

神通「あの、それ提督に了解は取ってあるんですか?」

文月「ないよ~」

白雪「いいんですか勝手にそんな賭けして」

文月「いいのいいの~」

神通「よくないと思いますけど……」

文月「ケッコンの約束はしたから~、強い兵装開発して載せてもらおっかな~」

白雪(また抱きしめて……い、いや、近代化改修をお願いしよう)

神通(もし許しが出たなら私の訓練メニューで訓練させてもらえるように頼んでみましょう)

今回はここまでです

開始します

熊野「出てきて早々服を汚すはめになるなんて……」

叢雲「いつまで文句言ってんのよ。どうせ鎮守府に帰れば妖精がすぐに洗ってくれるでしょ」

熊野「ですがまだ帰らないのでしょう?」

大和「畑のお野菜を採りに来たんですからね」

熊野「はぁ、もっと汚れるじゃありませんの」

蒼龍「そう気を落とさないでください、おいしいごはんのためですから」

熊野「こういうことは妖精に任せていればいいんですのよ」

あかり「ごめんなさい熊野さん、だけど自分で採ったお野菜なら普通よりずっとおいしく感じるはずですよぉ」

熊野「料理してしまえばどれが自分が採ったかなんてわからなくなるじゃありませんの」

あかり「そ、そうですけど……」

熊野「でもまあ叢雲さんの言うとおり文句ばかり言っていてもはじまりませんわね。よろしいですわ、わたくしが全て掘り返してさしあげましょう!」

大和「少しは残さないとだめですからね?」

叢雲「ここが畑ね」

あかり「うわぁ、ひろ~い!」

蒼龍「色んな野菜を栽培してるみたいですね」

大和「レシピも考えなくてはいけませんね」

熊野「一捻りで更地に変えてやりますわ!」



あかり「みんなそれぞれ手分けして別の畑に行ったみたい」

あかり「あかりは誰のところに行こうかな?」

↓1

1 叢雲
2 大和
3 蒼龍
4 熊野

あかり「熊野さ――」

熊野「とおおおう!」

あかり「うわっ! な、なに!?」

熊野「あら提督、そんなところでひっくり返ってどうされたんです?」

あかり「い、いえ、びっくりしちゃって」

熊野「なににですか?」

あかり「えっと、熊野さんの声にですけど」

熊野「わたくしなにか言いましたか?」

あかり「えっ?」

あかり(もしかして無意識に言ってたの?)

あかり「おっきな大根ですね」

熊野「妖精が管理しているだけあって土壌がいいようですわ。どれもよく育っていますわ」

あかり「ほんとうだミミズさんがいる」

熊野「ひ、ひっ!」ダキッ

あかり「むぐっ! 熊野さん?」

熊野「こ、これだから山は嫌なんですの! 提督、あちらに行きますわよ!」

あかり「熊野さんはミミズ苦手なんですか?」

熊野「当然ですわ! にょろにょろしてて気味が悪い!」

あかり「にょろにょろ嫌いなんですか?」

熊野「嫌いですわ!」

あかり「あかりのお友達にはヘビさんが嫌いな子がいるんです。そういえば喋り方とかなんとなく熊野さんに似てるかもしれません」

熊野「わたくしに似ている子ですか? それは将来有望ですわね」

あかり「あれで将来有望なら将来どうなっちゃうんだろう……」

熊野「なにかおっしゃられまして?」

あかり「ああ、いえ、なんでもないです」

あかり(そういえばさっきから抱きつかれてるけど……向日葵ちゃんと比べちゃだめだよね)

熊野「ひゃああ!」

あかり「わぁ!?」

熊野「大丈夫ですか提督?」

あかり「あ、あかりは大丈夫ですけど、熊野さんの方こそ大丈夫ですか?」

熊野「はい?」

あかり「なんでもありません」

熊野「それにしても提督、さっきから一つも抜けてないじゃありませんの」

あかり「だって大きいから重たいんですよぉ」

熊野「仕方ありませんわね、私が一緒に引っ張ってさしあげますわ」

あかり「いいんですか?」

熊野「ご自分で収穫なさるのでしょう?」

あかり「はい!」

熊野「ではいきますわよ」ダキッ

あかり「よろしくおねがいします!」

熊野「せ~の!」

あかり・熊野「とおおおう!」

あかり「抜けたっ、とっ、きゃ!」

熊野「きゃあ!」

あかり「ご、ごめんなさい熊野さん、大丈夫ですか!」

熊野「いたた、もう~髪の毛まで土まみれなったじゃありませんの! 提督が変な声出すから!」

あかり「ええっ自分のこと棚にあげて!?」

熊野「はやくどいてください、わたくしを尻にしくなんて許されざることですわよ」

あかり「今どきます、あっ、熊野さんの顔の横にミミズさんが」

熊野「ひゃああ!」ガバッ

あかり「むぎゅ」

あかり(今度はあかりが熊野さんにのしかかられちゃったよぉ!)

あかり「ぐわのわんぐむしい(熊野さん苦しい)!」

熊野「ひいい! 大きなミミズがわたくしの下で暴れていますわ!?」

あかり「ん~!」

あかり(錯乱しちゃってるよぉ!?)

あかり(な、なんとか顔は脱出できたよぉ)

あかり「く、熊野さん」

熊野「とおおう! ひゃあああ!」

あかり「だめだ全然聞こえてない、ここは……」

↓1

1 耳に息を吹きかける
2 耳たぶを甘噛みする
3 強く抱きしめ返す

あかり「熊野さん!」ダキッ

熊野「ひゃっ!」

あかり「落ちついてください、あかりはミミズさんじゃありません。ほらっ、ちゃんとこうやって手足がついてます」

熊野「……そうですわね、すいません取り乱してしまいましたわ」

あかり「落ち着いたみたいでよかったです」

熊野「提督の御髪を土塗れにしてしまいましたね」

あかり「熊野さんもですよぉ」

熊野「帰ったらお風呂に入りませんとね。はぁ……」

あかり「もしかしてお風呂も嫌いなんですか?」

熊野「嫌いではないけれど……」

あかり「あかりも一緒ですから心配ないですよ」

熊野「一人で入るのが怖いんじゃありませんわよ!」

熊野「散々な目にあいましたわ……」

あかり「でもたくさん収穫できましたよ」

叢雲「うわっ、あんた達汚れすぎでしょ」

蒼龍「変な声が声が聞こえてましたけどなにしてたんですか?」

熊野「普通に収穫してましたわよ。もう充分でしょう? 早く帰りましょう」

大和「そうですね、これだけあればだいぶ持ちます」

叢雲「じゃあ下りましょうか。そろそろ日が暮れるしね」

熊野「最大戦速で帰りますわよ」

蒼龍「海の方も大量だといいですね」

あかり「今日はありがとね妖精さん。また今度採らせてね」

妖精「……」ヒョイ

あかり「なぁにこれ? きのこ?」

妖精「……」ミブリテブリ

あかり「食べていいのは一人だけ? どうして?」

妖精「……」クラクラ

あかり「混乱するから? なんだか危なそうだけどとりあえずもらっておくね。ありがとう」

妖精「……」ペコリ

あかり「えっ、車に乗れない?」

大和「はい、この車は六人乗りなので増えた熊野さんを含めましても余裕があるはずなのですが」

蒼龍「収穫物がスペースを取ってしまって詰めても運転手を除いて四人までしか乗りそうにないです」

叢雲「まさか山で仲間が増えるとは思わないから完全に想定外よ」

熊野「わ、わたくしは悪くありませんわよ!」

あかり「どうしましょう?」

大和「往復すると時間がかかりますしどうしたらいいでしょうか?」

蒼龍「そうだ、私達の誰かが提督を膝に抱けばいいんじゃないですか?」

大和「確かに、そうすれば全員乗れますね」

蒼龍「提督くらいの身長なら膝に抱いても問題ないですからね」

叢雲「私同じくらいの身長なんだけど」

熊野「なんでもいいからはやく帰りたいですわ」

大和「提督、誰にしますか?」

あかり「え~、ちょっとはずかしいけど……」

↓1

1 叢雲
2 大和
3 蒼龍
4 熊野

あかり「叢雲ちゃん、お願い」

叢雲「なんでこの中で私を選ぶのよ?」

あかり「その、一番安心するから、かな?」

叢雲「……ふ、ふんっ!」

あかり「だめかな?」

叢雲「……いいわよ、はやく乗りなさい」

あかり「ありがとう」

叢雲「ほんとうドロドロに汚れてるわね」

あかり「こけちゃったからね」

叢雲「ったく、怪我してないでしょうね?」

あかり「たぶんしてないと思うけど」

叢雲「たぶんってあんたね、もう」ナデナデ

あかり「ちょ、ちょっと叢雲ちゃん!?」

叢雲「怪我してるとこないか探してんのよ。こんな泥だらけで危ないでしょうが」

あかり「で、でもくすぐったいよぉ」

叢雲「破傷風になるよりマシでしょ、我慢なさい」

あかり「んっ……!」

叢雲「……」

あかり「んんっ……!」

叢雲「へ、変な声出すな!」

あかり「だってぇ」

叢雲「もういいわ。帰ったらドックで確認するから」

あかり「お風呂なら自分でわかるよぉ」

熊野「ずいぶん仲がよろしいんですのね」

叢雲「私がこいつと? よくなんかないわよ」

大和「そんなことないですよ。少なくとも我が鎮守府で一番提督と仲がいいのは叢雲さんですよ」

蒼龍「まだ会って間もないですが、提督も叢雲さんと一緒のときが一番笑顔を見せていらっしゃいますしね」

あかり「そうでしょうか?」

大和「はい。叢雲さんの方もですね」

叢雲「な、なに意味わかんないこと言ってんのよ! そんなわけないでしょ!」

あかり「あかり、叢雲ちゃんの嘲笑以外の笑顔を見たことないんですけど」

大和「恥ずかしがり屋さんですからね。提督が顔を逸らした隙にふと微笑んでいらっしゃるときがありますよ」

叢雲「は、はぁ!? 大和の見間違いでしょ! それかあれよ、光の加減とか!」

熊野「恥ずかしがり屋なのは当たりみたいですわね」

蒼龍「ですね」

叢雲「なによあんた達まで!」

あかり「ふふふ、叢雲ちゃんがあかりに笑顔を見せてくれなくても、あかりは叢雲ちゃんにいつでも笑顔見せてあげるからね」

叢雲「あ、あんたの笑顔なんか見飽きたのよ!」

あかり「そう? 叢雲ちゃんが笑顔見せてくれたらきっと今まで違う、とびっきりの笑顔を見せてあげられると思うんだけどなぁ」

叢雲「み、見たくないわよそんなの!」

あかり「あかりは見せてあげたい。だからいつか叢雲ちゃんも見せてねあかりに笑顔を」

叢雲「絶対見せないっ!」

あかり「そんなこと言わずに~」

叢雲「一人で勝手に笑ってなさい」

大和(まったくの未知の世界へなんの知識もないままに放り出されて、命をかけた戦いを強いられて。それでも明るさを失わないのは提督の元々の気質もあるのでしょうが)

大和(きっと叢雲さんがいるということも大きな要因なのでしょうね。大和もいつかそのように思ってもらえる日がくるのでしょうか?)

今回はここまでです。
ちなみに今回のドロップアイテム

なぞのきのこ
妖精からもらった見たことのないきのこ
食べられるようだが一人にしか食べさせてはいけないらしい


確かに熊野は向日葵と似てるところもあるな
似てないところももちろんあるけどww

あときのこネタ(>>315)拾ってくれてサンクス

開始します

>>361
引き出し少ないので拾えるネタはありがたく拾わせていただきます

あかり「ようやく帰ってこれたよぉ」

叢雲「ほらっ、さっさとどきなさい」

文月「お~、司令官泥だらけ~、いっぱい遊んできたんだね~」

白雪「お怪我はしていませんか司令官?」

神通「ドックは空いていますのではやく泥を落としませんと」

あかり「みんな、ただいま」

熊野「ドックはわたくしが先に使いますわよ」

白雪「え、えっと、艦娘?」

神通「なぜ山に艦娘が?」

文月「きっと妖精が栽培してたんだよ~」

熊野「人を野菜みたいに言わないでいただけます!?」

大和「妖精が落としたのを拾ったそうです」

蒼龍「提督が来るとわかって準備していたそうですよ」

文月「そうだったんだ~、地面から生えてくるわけじゃないんだね~」

熊野「当たり前ですわよ!」

神通「大きなお野菜がこんなにたくさん!」

あかり「神通さんすごい喜んでるね」

白雪「新鮮な野菜なんて船上ではあまり目にしませんからね」

叢雲「私達の成果はこれとあれ(熊野)よ。白雪達はどうなの?」

白雪「私達は……」

↓1~3 コンマ
文月、白雪、神通の順でコンマが大きいほど大きな魚を釣り上げた
ぞろ目の場合艦娘のカードを釣った

文月「う~、司令官より大きなのは釣れなかった~」

白雪「私は小さい魚しか釣れませんでした。一番大きなのは文月ちゃんと同じくらいですけど」

文月「あたしの方が尾びれ数ミリ長いの~」

白雪「わかりませんよそんなの……」

大和「神通さんはまた見事な大物を釣り上げましたね」

神通「い、いえ、これだけが大きくて、他に釣った魚は小さかったですから」

あかり「これだけ大きな魚を釣ってくれたんだからそれだけ十分ですよぉ。ありがとうございます。白雪ちゃんと文月ちゃんもね」

神通「お、お褒めいただきありがとうございます」

白雪「次はもっと大物を狙いますよ」

文月「あ~あ、司令官からのご褒美は神通のものか~」

あかり「ご褒美?」

文月「一番大きな魚釣った人が司令官に何度も一つ命令できる権利を賭けてたんだよ~」

あかり「本人の了承なしで!?」

神通「あの、無理にとは言いませんから」

あかり「い、いえ、神通さんがんばってくれたんですからそれくらいいいですよ」

叢雲「また安請け合いして」

あかり「さあ神通さん、どうぞ。あかりなんでもしますから!」

神通「そ、それでは……」

↓1 神通の命令なんでも

神通「夜戦」

あかり「はい?」

神通「夜戦がしたいです」

白雪(や、夜戦ってもしかして、あ、あれの隠語ですか!?)

あかり「夜戦って夜に戦うことですよね?」

熊野「やっぱりあなたもあのバカの妹なんですのね」

神通「し、沈む夕日を見ていたらふと姉さまのことを思い出してしまっただけです!」

あかり「お姉ちゃん、ですか?」

神通「は、はい。川内型一番艦の川内です」

熊野「特に夜戦に関してバカなバカですわ」

神通「あ、あまり姉さまのことを悪く言わないでください。私もあの夜戦への拘りようはどうかと思いますけど……」

白雪(な、なんだ、普通にそのままの意味なんだ)

あかり(この前は妹さんのこと思い出してたし、もしかして神通さん姉妹が恋しいのかな?)

叢雲「夜戦ねぇ、こいつにはまだ早いんじゃないの?」

大和「昼間の戦闘よりも危険が伴いますからね」

蒼龍「空母はあまりお役に立てなくなりますし」

文月「でも駆逐艦は大活躍できるんだよ~」

白雪「そうですねなにか夜戦のときは力がみなぎる気がします」

熊野「わたくしは嫌いですわ。夜更かしは美容の大敵ですもの」

神通「そ、その、さっきも言いましたけど無理にとは言いませんから……」

あかり「う~ん」

↓1

1 する
2 しない
3 代わりに夜二人で遊ぶ

あかり「すいません、ただでさえみんなに頼りっきりなのにそんな危ないことさせられませんよぉ」

熊野「賢明な判断ですわね」

神通「そ、そうですか……」

あかり「その代わり、今日の夜一緒に遊びましょう」

神通「えっ?」

あかり「今日の夜、あかりと二人で遊びましょう。夜にできることは夜戦だけじゃないですから」

神通「提督と二人でですか?」

あかり「はい、二人でです!」

文月「あたしも一緒に遊びたい~」

あかり「ごめんね文月ちゃん、神通さんへのご褒美だから」

叢雲「自分と遊ぶのがご褒美って大した自信ね」

あかり「そ、それは言わないでよぉ!」

神通「あ、あの、光栄です。ぜひご一緒させてください」

あかり「はい! 神通さんが楽しめるようにがんばりますね」

文月「はぁ~、いい兵装載せてもらうチャンスだったのに~」

白雪「よく考えればまだ近代化改修ができる余裕はありませんし、これでよかったんですよね」

熊野「お話は纏まりました? でははやくお風呂に向かいましょう」

あかり「そうですね、今日の夜のために疲れと汚れをしっかり取っておかないと!」

神通「私達も入りましょうか。潮風でべたついてしまいましたし」

文月「みんなでお風呂だね~」

大和「これを料理場まで運んでおいてもらえますか?」

妖精「……」ビシッ

白雪「こっちの魚もお願いします」

蒼龍「みんなで仲良くお風呂のあとにごはんだなんて、なんだか楽しいですね」

叢雲「……果てしなく軍属としての生活からは遠のいているけどね」

文月「おっふろ~」

あかり「あんまりはしゃぐとこの前みたいにこけちゃうよ文月ちゃん」

蒼龍「広いドックですね~」

叢雲「そういえばドックは広めに作ったとかここに来る前に聞いた気がするわ。司令官があんなのだから傷つく艦娘も多くなることを見越してたのかしらね」

白雪「これなら入渠待ちに悩まされることはなさそうですよね」

大和(ば、バレてないですよね九一式徹甲弾のことは……)

熊野「中々いい趣味をしていらっしゃいますわ。これなら毎日入ってもいいかもしれませんわね」



あかり「泥はもう落ちちゃったかな? よし、せっかくだし誰かとお話しにいこう」

↓1

1 叢雲
2 文月
3 大和
4 白雪
5 神通
6 蒼龍
7 熊野

あかり「蒼龍さん、お湯加減はどうですか?」

蒼龍「調度いいくらいの温度かと。私はもう少し熱い方が好みですけど」

あかり「お隣いいですか?」

蒼龍「どうぞ」

あかり「失礼します。はふぅ~、いいお湯だよぉ」

蒼龍「ふふ、お風呂に使ってため息なんてお年寄りくさいですよ提督」

あかり「き、気持ちよかったら声くらい出ますよぉ!」

蒼龍「そうですね、とても気持ちがいいです。冷たい海水とは違うあたたかな湯船の中は」

あかり「……」

蒼龍「すいません暗いこと言ってしまいましたね」

あかり「蒼龍さん髪解くと印象変わりますね」

蒼龍「そうですか?」

あかり「はい。どっちもお綺麗ですけど」

蒼龍「提督もお団子を解くと印象が薄くなりますね」

あかり「あかりのトレードマーク……ん!?」

蒼龍「冗談です。どちらのお姿も愛らしいですよ」

蒼龍(けどお団子分の髪はどこに消えてるんだろう)

あかり「そうだ、あかりのお友達にも蒼龍さんみたいに髪を結ってる子がいるんですよぉ」

蒼龍「へぇ~、奇遇ですね」

あかり「でもボリュームはその子の方がありますね。ピンポン玉を食べちゃうくらいありますから」

蒼龍「触ると気持ち良さそうですね」

あかり「もふもふです!」

蒼龍「もふもふですかいいですね~、私もそれくらい髪伸ばしてみようかな?」

あかり「もふもふになったら触らせてくださいね」

蒼龍「ええ」

蒼龍(まあ、艦娘の髪が伸びるのかどうかはわからないんですけどね)

あかり「ほかほかだよぉ」

文月「楽しかったぁ~、また一緒に入ろうね熊野」

熊野「次は負けませんことよ!」

叢雲「いや、次は石鹸で遊ぶのやめなさいよ。床がすべって危ないじゃない」

大和(誰にも気づかれずにすみましたね、よかった)

白雪(大和さんずっと胸を気にしてたけどなんだったんだろう。あんなに大きいのに)

蒼龍「さてと、次は夕飯ですね」

大和「この大和が腕によりをかけてお料理いたします!」

熊野「名に聞く大和ホテルのフルコース、期待していますわよ」

あかり「とってもおいしいですよぉ!」

大和「提督達は座って待っていてくださいね」

叢雲(もうホテル呼ばわりにツッコミは入れないのね)

あかり「ううん……」コツン

神通「ん? どうなさいました提督?」

あかり「あっ、すいません神通さん。ちょっと眠くて」

神通「無理もありません。今日は出撃した後に山を登って畑仕事をしたんですから。少しお休みになられてください」

あかり「はい、神通さんとの約束もありますから。神通さんも疲れてませんか?」

神通「私は平気です。どうぞ、私の膝でよければお貸しします」

あかり「でしたら夜は大丈夫ですよね。じゃあちょっとだけ、おやすみなさい……」

神通「おやすみなさい提督」

叢雲「あんたの方が夜大丈夫かって心配になるわね」

文月「無理して今日じゃなくてもいいのにね~」

神通「無理そうでしたら日を改めてもらいますよ。ところで提督の髪、まだかわいていないのですが」

蒼龍「ほんとう、このままだと風邪をひいてしまいますね」

白雪「私タオル取ってきますね」

神通「お願いしますね白雪さん」

叢雲「世話がやけるわね」

神通「ふふっ、手のかかる子ほど可愛いと言いますから」

神通「提督、起きてください。夕飯の用意ができたようです」

あかり「ん~……はい」

文月「司令官はやくはやく~」

熊野「提督が食べなければわたくし達が食べられませんわ」

あかり「お刺身に煮物にサラダに……すごいよりどりみどりだよぉ!」

大和「大和の料理、どうぞご賞味ください」

あかり「いただきます!」

大和「どうですか?」

あかり「もちろん、とってもおいしいですよぉ!」

文月「司令官が食べたからもういいよね~いただきま~す!」

熊野「お上品な味ですわ。これで神戸牛もあれば言うことなしだったのですが」

白雪「こ、神戸牛はさすがに……」

蒼龍「ううむ、この味はどうやって出してるんですか大和さん」

大和「企業秘密です」

神通「ご自分で採ったお野菜のお味はどうですか提督?」

あかり「今まで食べた中でも一番おいしいくらいです!」

神通「それはよかったです」

あかり「自分で採ってきたことと、みんなが笑顔なこと。それがこのお野菜がおいしい理由です。あっ、もちろん大和さんがおいしく料理してくれたのもありますけど」

神通「ふふ、みんなの笑顔ですか」

あかり「そうです。このおいしい料理とみんなの笑顔があるなら、きっとこれからもがんばっていけます」

神通「はいっ!」

あかり「よ~し、明日も山登りがんばるぞ!」

叢雲「って、本業を忘れてんじゃないわよ!」

今回はここまでです
安価の際にキャラを書き連ねるのもそろそろきびしいかな

開始します

あかり「神通さん、そろそろ遊びに行きましょうか」

神通「お体は大丈夫ですか?」

あかり「ちょっと寝ましたし、おいしいごはんも食べて元気出ました!」

神通「それはよかったです。では参りましょうか」

大和「遊ぶのもいいですが、明日の業務のこともお忘れなく」

叢雲「神通がいれば大丈夫でしょ」

文月「いってらっしゃ~い」

蒼龍「お気をつけて」

熊野「おみやげはハーブティーにしてくださいね」

白雪(夜中に二人で遊びになんて、字面だけ見るとちょっと怪しいですね)

あかり「おみやげってそんなに遠くに行くつもりなかったんだけどなぁ」

神通「提督はなにをして遊ぶおつもりなのですか?」

↓1

1 那珂ちゃんの真似(想像)
2 浜辺を散歩
3 熊野のおみやげを買いに街に出る

あかり「少しこの辺りを歩きましょう。お散歩です」

神通「散歩ですか、はい承知いたしました」




あかり「すいません、夜戦とはほど遠いですよね」

神通「いいえ、夜戦のことは姉さまを思い出しただけですから。ほんとうはこんなふうに静かに夕涼みする方が好きなんです」

あかり「ほんとうに静かですね。聞こえるのは波の音くらいです」

神通「とても心地のいい音色です。気分が落ち着きます」

あかり「今日は忙しかったですからね」

神通「ですが、とても充実した一日でした」

あかり「明日もそんな日になるといいですね」

神通「そうですね……」

あかり「座ります?」

神通「そうしましょう」

あかり「……」

神通「……」

あかり(前にみたいに会話が途切れちゃった。ええっと、なにを話そう)

↓1 自由

あかり「あの、神通さん」

神通「なんでしょう提督?」

あかり「川内さんと那珂さんのことはちょっとだけですけどわかりました。だから今度は神通さん自身の事も教えてください」

神通「私自身のこと、ですか?」

あかり「はい。今ここにいるのは川内さんでも那珂さんでもなく、神通さんなんですから」

神通「わかりました。私は川内型軽巡洋艦神通、第二水雷戦隊の旗艦も務めて――」

あかり「そうじゃなくって! あかりは神通さんの経歴が知りたいわけじゃないんです!」

神通「そ、それではなにを話せば……」

あかり「そうですね、なにが好きだとか」

神通「私の好きなもの……」

↓1 神通の好きなもの、こと

神通「訓練が好きだとこの前申し上げましたが……」

あかり「えっ? 確かに訓練好きって言ってましたけどそんなに好きなんですか?」

神通「そんなに好きです」

あかり「じゃあ今から訓練しましょう!」

神通「いいんですか、お疲れでしょう?」

あかり「神通さんへのご褒美なんですから遠慮しないでください!」

神通「では、お言葉に甘えて……」

あかり「わっ、なんでいきなり目隠しするんですか?」

神通「そこを動かないでくださいね」

あかり「どんな訓練するつもりなんだろう?」

神通「今から私は提督に向かって走ります。提督も私に向かって走ってきてください。あっ、目隠しか目を瞑るかどちらかで視界を無くしてですよ?」

あかり「ええっ!? なんの訓練なんですかそれ!?」

神通「最も効果的な襲撃方法を学ぶための訓練です」

神通「行きますよ!」

あかり「わわ、ま、待ってください!」

神通「待ったはなしです!」

あかり「ちょ、ちょっと!」

あかり(少し坂になってるところからだからめちゃくちゃはやい!?)

神通「これでも速度は落としているほうです」

あかり「で、でももうぶつかる~!」

あかり(ええい、もうどっちにでもいいからとりあえずジャンプで回避!)ピョン

神通「きゃっ!」

あかり「あうっ!」

あかり(避けたのにぶつかっちゃった!? なんで!?)

あかり「すいません! 大丈夫ですか!?」

神通「い、いえ、こちらこそすいません」

あかり「けどなんでぶつかちゃったんですか? あかりちゃんと避けましたよね?」

神通「私と同じ方向に避けてしまったんですよ」

あかり「神通さんあかりにそのまま突っ込むかと思いました」

神通「でしたら提督に走れなんて言いませんよ。正面から一気に近付きすれ違いざまに至近距離からの魚雷を撃ちこむ。これこそが我が艦隊に伝わる逆落し戦法です」

あかり「あ、危なくないんですか?」

神通「危ないです。ですが効果的です」

あかり「失敗したら衝突しちゃいますよね」

神通「だから衝突しないように訓練するんです。たゆまぬ訓練こそが戦果に繋がるんです!」

あかり「そ、そうですか」

あかり(神通さんのいきいきした声はじめて聞いたよぉ)

神通「ですがさすがに陸上で提督相手にやるのは無理がありましたね」

あかり「そうですね。人数も増えましたしみんなで訓練するようにしましょうか」

神通「は、はい! 私、訓練メニューも考えてるんですよ!」

あかり(なんだか思ってた感じと違うけど、神通さん楽しそうだしまあいっか)

神通「では訓練のことは私に一任してくださるんですね?」

あかり「あかりは効率のいい訓練方法なんて知りませんし、神通さんになら任せられます」

神通「その期待に応えられるよう、全力で訓練に励みます! では!」

あかり「おやすみなさい。まさか神通さんがあそこまで訓練好きだなんて思わなかったよぉ」

あかり「誰にでも意外な一面ってあるんだね……」

あかり「今日はもう寝よう」




あかり「ん~、いい朝だよぉ。潮風と海鳥の鳴き声と――」

神通「回避が早すぎます! もっと近付かなければ超弩級戦艦にはききませんよ!」

叢雲「これ以上近付いたら衝突するわよ!」

神通「現に私はしていませんよ。叢雲さんは駆逐艦なのですから私よりもさらに近付けるはずですよね?」

叢雲「ぐっ、正論だけどさ」

大和「模擬弾とはいえ魚雷に晒され続けるのは精神的にこたえますね……」

熊野「寝不足も美容の大敵ですのに……」

蒼龍「うう、もう弓が引けません……」

白雪「誰ですか神通さんを焚きつけた人は……」

文月「ふええ~ん、もう疲れた~!」

あかり「文月ちゃんの泣き声……」

あかり(あかりもしかして余計なことしちゃったかなぁ?)

次の展開を決めて今日は終わりにします
↓1

1 出撃
2 建造
3 勉強
4 艦娘との交流
5 なぞのきのこを使う

次回は勉強するところからはじめます

にわかなのに無理に史実ネタ組み込もうとして失敗した感が

開始します

神通「はぁ、いい汗をかきました」

あかり「お、おかえりなさい神通さん」

神通「提督、朝の訓練無事終了いたしました」

あかり「う、うん。って朝の?」

神通「はい。これから半刻ほど後に昼の訓練を開始します」

あかり「いや三十分経ってもまだ朝ですよ!?」

叢雲「ツッコミどころが、ちがう、でしょ……」

あかり「叢雲ちゃん、お疲れだね」

叢雲「疲れたなんてもんじゃないわよ」

神通「こんなものまだまだ優しいですよ」

叢雲「……神通、あんた第一艦隊の旗艦だからこいつの秘書艦でしょ。ほったらかしにしてるんじゃないわよ」

あかり「ああそういえばこの前大和さんから変えたんだっけ」

神通「忘れていました。ではあとは各自で自主訓練という形でお願いします」

叢雲「そうさせてもらうわ。それと、神通を焚きつけた落とし前はあとできっちりつけるからね覚悟なさい」

あかり「こんなことになるなんて思わなかったの~!」

神通「それでは提督、本日はいかがいたします?」

あかり「先ずは勉強です。今一番足りないものですから」

神通「知識も力ですからね。なにの勉強をなさいます?」

↓1

1 艦の種類の違いについて
2 陣形について
3 深海棲艦について
4 漢字

安価近すぎィ

>>414
見てくれている人が何人いるのかわかりませんからとりあえず直下固定にしてます


あかり「陣形について勉強します」

神通「艦隊戦において最も重要ともいえることですからね」

あかり「陣形って要するに並び方ってことでいいんですよね?」

神通「ざっくりと言えばそうです。私達は最大六隻まで出撃できるので取れる陣形は五つです」

あかり「五つ……」

神通「単縦陣、複縦陣、輪形陣、梯形陣、単横陣。それぞれにそれぞれの特性があります」

あかり「はい」

神通「あまり細かく言っても難しいでしょうから簡潔に述べますと、攻撃型、バランス型、対空型、カッコいい、対潜型となっています」

あかり「ふむふむ……えっ、なんか一つおかしなの混ざってなかった?」

神通「それぞれの特色を把握して場合に応じて使い分けることこそが、提督の言う立派な提督への必須条件ですよ」

あかり「あっ、はい」

あかり(なんだかひっかかるけど、これからはあかりが陣形の指示を出すようにしよう)

あかり「もやもやしつつもお昼だよぉ」

神通「昼食のあとはなにをなさいます? 訓練ですか?」

熊野「やっぱり血は争えませんのね」

文月「血は繋がってないけどね~、実の姉妹だけど~」

あかり「なんかややこしいですね」

文月「あたしは訓練いやだからね~、わかってるよね司令官~」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強の続き
5 執務
6 なぞのきのこを使う

あかり「熊野さんとか蒼龍さんとか会ったばかりの人もいるし、少しお話したいと思います」

神通「そうですね、部下との良好な関係を築くことも上官の務めですね」

熊野「ナイスアイデアですわ。今から明日まで語り明かしましょう」

文月「ずるい~、あたしとも話そう司令官~」

神通「すでにとても良好な関係を築けているようですね」

あかり「あはは……」

あかり(二人とも訓練したくないだけだと思うなぁ)

あかり「じゃああかりは――」


↓1 交流する艦娘(複数でも可)

あかり「熊野さん、いいですか?」

熊野「喜んで!」

文月「司令官~」

あかり「ご、ごめんね文月ちゃん。でも熊野さんが一番会ってから時間が経ってないから」

熊野「わたくしの部屋でお話しいたしましょう。さあ提督、こちらへ」

あかり「じ、神通さん、あんまり無茶な訓練は勘弁してあげてくださいね」

神通「かしこまりました。文月さん」

文月「な、なぁに?」

神通「朝はすいませんでした」

文月「へっ?」

神通「なんでも押し付けるのはよくありませんよね。ご自分のペースで訓練なさってください」

文月「う、うん」

神通(提督はどんな私でもひいたりしないと言ってくださいましたけど、やっぱりだめみたいですね……)

あかり「ここが熊野さんのお部屋ですか。えっと、解放感があっていいですね」

熊野「しょ、しょうがないじゃありませんの! 昨日来たばかりなんですのよ!?」

あかり「そ、そうですよね、いきなりでしたもんね」

熊野「すぐにでもわたくしにふさわしい部屋へ改装させていただきますが、よろしくて?」

あかり「どうぞ、ここはもう熊野さんのお部屋ですから自由にしちゃってください」

熊野「ふふ、物分かりのいい子は好きですわよ。そうだ提督、わたくしの髪、梳くってくださる?」

あかり「髪ですか? そういえばちょっとぼさぼさですね」

熊野「整えている暇がありませんでしたから」

あかり「すいません、神通さんも悪気があったわけじゃないはずですので許してあげてください」

熊野「悪気はないのはわかりますし、軍属としてはあれくらいが正しい姿だとは思いますけども、せっかくですからもっと楽しく生きたいですわ」

あかり「熊野さんの髪、綺麗ですね。枝毛が一本もないです」

熊野「髪は女の命ですもの手入れは欠かせませんわ。提督もちゃんと手入れしませんと痛んでしまいますわよ?」

あかり「ちゃんとやってますよぉ」

熊野「ほんとうですの?」

あかり「ああ、動いちゃだめですよ」

熊野「ふむ、なかなか綺麗ですわね。指にひっかかりませんし、提督も枝毛はないようですわ」

あかり(髪の毛手ぐしで梳くってもらってると、頭なでられてるみたいでちょっと気持ちいいな)

熊野「ギリギリ合格点をさしあげますわ。わたくしの提督としてふさわしいかどうかの判定、髪部門では」

あかり「ありがとうございます熊野さん。でも髪部門だけですか?」

熊野「ええ、わたくしの提督なんですもの。身だしなみや部屋のセンスがよくなければ認められませんわ」

あかり「作戦指揮が上手いとかじゃないんですね」

あかり「はい、できましたよ」

熊野「どうも。髪を結うのお得意なんですのね」

あかり「いつもお団子結ってますから」

熊野「髪を結う技術部門でも合格ですわ」

あかり「こまかっ!」

熊野「さて、これからいかがなさいます?」

↓1

1 熊野さんって叢雲ちゃんに比べて考えた方が人間らしいですね
2 街に出かけませんか?
3 執務室のセンスを見てください

あかり「執務室のセンスを見てください」

熊野「執務室のセンスですの? いいですわ行きましょう」



あかり「どうですか?」

熊野「論外」

あかり「ですよね~」

熊野「ファッションの欠片もないじゃありませんの。これでよくセンスを見てほしいなんて頼めましたわね」

あかり「あかりはよくわからないから熊野さんにここのコーディネートをしてほしいなと思ったんです。熊野さんなら素敵なお部屋にしてくれそうですから」

熊野「当然ですわ。わたくしにかかればたとえ廃屋でさえも高級ホテルの一室に様変わりさせられますもの!」

あかり「すご~い! じゃあ先ずはなにからはじめればいいですか?」

熊野「ともかく先ずは家具をそろえることですわね。家具コインはいくらありますの?」

あかり「家具コイン?」

熊野「……もしかしてお持ちでない?」

あかり「おもちでないです」

熊野「家具コインとは軍内で流通している家具を買うための通貨ですわ。任務や遠征をこなすと大本営から支給されます」

あかり「へぇ~そうなんですね」

熊野「そうなんですねじゃありませんわ! それがなければ家具が買えないと言っているんですのよ!」

あかり「普通の家具屋さんで買えばいいんじゃ」

熊野「鎮守府にみだりに一般業者を入れるわけにはまいりませんので、規則で禁止となっているんですのよ」

あかり「そ、そんな」

熊野「というかわたくしの部屋の家具も買わなきゃいけないんですのよ! 提督の執務室はその後ですわ!」

あかり「ええ~!」

熊野「ええ~と言いたいのはこちらの方ですわ! これからわたくし好みの部屋にするのにどれだけ時間がかかることやら」

あかり(しばらくは机とお布団だけで過ごさなきゃいけないみたいだね)

あかり「はぁ、こんなに物がないと寂しさが余計強くなっちゃうからなんとかしたかったのになぁ」

あかり「もうこんな遅い時間だけど、どうしようかな」

↓1

1 寝る
2 誰かの部屋へ行く
3 散歩する

あかり「少し散歩して気分を紛らわせよう」


浜辺

あかり「家具コインを集めて、深海棲艦をやっつけて、帰る方法を見つけて、提督って大変だよぉ」

あかり「帰る方法……」

あかり(もし帰る方法を見つけたとして、あかり帰れるかな? 艦娘のみんなとたぶんもう二度と会えなくなるのに)

あかり(でも帰らないと京子ちゃん達ともう二度と会えなくなる。それもいやだよぉ)

あかり「あかり、どうすればいいのかな?」

あかり「……まあ、まだ遠い話なんだけどね」

あかり(その前にみんなが戦わなくていいように深海棲艦を全部やっつけないといけないし、そもそも帰る方法自体見つけなきゃいけないし)

あかり「まだ、考えなくていいよね?」

散歩先で会うキャラを決めて今回は終わりにします

↓1

次回は蒼龍と会うところから開始します

ちなみに現在の艦娘達のあかりへの好感度表

叢雲 15

神通  9
大和  7
蒼龍  7
熊野  6
文月  4
白雪  2

開始します

蒼龍「提督? なにをしていらっしゃるんですか?」

あかり「あっ、蒼龍さんこんばんは。特になにをというわけじゃないんですけど、部屋がさびしいので散歩してます」

蒼龍「部屋がさびしい?」

あかり「机と布団しかないんです」

蒼龍「あはは、それはさびしいですね」

あかり「家具コインというのも持ってませんから、家具も買えませんし」

蒼龍「あ~、まだ遠征できませんからね」

あかり「それに家具コインが溜まっても熊野さんのお部屋用に使いますから、あかりのお部屋の飾りつけはだいぶ先になりそうです」

蒼龍「普通は部下の部屋が後回しだと思うんですけどね」

あかり「あかりなんてなにもできませんし、直接深海棲艦と戦う熊野さんの方が優先ですよぉ」

蒼龍「部下を労ってくれることは嬉しいのですが……」

あかり「そういえば蒼龍さんのお部屋もなにもないってことですよね。すいません、貧乏で」

蒼龍「いえ、私は特にほしい物とかありませんし、結構ですよ」

あかり「遠慮しなくていいんですよ、あかりがんばってコイン集めますので」

蒼龍「でしたら、強いて言えば……」

↓1 蒼龍のほしいもの(家具じゃなくてもok)

蒼龍「提督が身につけていらっしゃる物をなにか一ついただけませんか?」

あかり「あかりが身につけてる物? いいですけどどうしてですか?」

蒼龍「家具をねだるのは恐れ多いですし、提督に身銭を切らせるわけにはいきませんので」

あかり「別にいいんですよ、昨日たくさんがんばってもらったんですし」

蒼龍「その褒美はもう受けましたよ。あの野苺とてもおいしかったです」

あかり「じゃあまた山に行ったら探しておきますね」

蒼龍(また山に行くつもりなんですね)

あかり「でもあかりの身につけてるものですか、あかり今軍服だからあげられそうなのは、手袋か帽子くらいですけど」

↓1

1 手袋
2 帽子
3 別のもの(なにをあげるか書いてください)

あかり「じゃあこの手袋をさしあげます」

蒼龍「頂戴いたします」

あかり「でもほんとうにいいんですか? 手袋なんて置いてても部屋の飾りになりませんよ?」

蒼龍「部屋の飾りにはしませんよ。これはお守りにします」

あかり「お守りですか? あかり運悪いんで逆効果かもしれませんよぉ」

蒼龍「そうなのですか? 私はとても幸多い方だとお見受けしたのですが」

あかり「自分で言うのもなんですけど色々と不憫な目にあうことが多いんです」

蒼龍「でしたら私がこれをお守りにして戦いぬくことができれば、提督が不憫なだけではないということが証明できますよね」

あかり「そうかもしれませんね」

蒼龍「でしたら私はこの手袋に誓いましょう。必ずこの戦いを生きぬくことを」

あかり「蒼龍さん……」

あかり(その手袋まだ使い始めてそんなに経ってないからあんまりあかりのだって印象ないんだけど、水差しちゃいけないよね)

蒼龍「それでは提督、おやすみなさい」

あかり「蒼龍さんもおやすみなさい」

あかり「どうせならもっといいものをあげたかったなぁ」

あかり「そうだ、ちっちゃな物なら業者さん入れる必要ないし、なにか買いに行けばいいんだ!」

あかり「この世界の街の中見てみたいし、一回街中に出るのもいいかもしれないね」

あかり「ふぁ……眠くなってきたし、今日はもう着替えて寝よう」



あかり「んう……もう朝?」

あかり「ん~、天気もいいし、風が気持ちいいし、文月ちゃんも泣いてないし、今日こそいい朝だよぉ」

神通「提督、起きていらっしゃいますか?」

あかり「神通さん、おはようございます」

神通「犬……」

あかり「はい?」

神通「ああいえ、とても可愛らしい寝巻だったので」

あかり「お気に入りなんです。それにあかりがこっちの世界に持ってきたというか、着てきた唯一のものなんで大事にしてます」

神通「提督が元居た世界の物なんですね」

神通(私も着てみたいですけど、サイズが合いませんよね)

神通「本日はどうされます?」

あかり「そうですね……」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

あかり「今日もみなさんと少しお話させてください」

神通「はい、提督のご随意に」

あかり「誰とお話しようかな?」

↓1 交流する艦娘(複数可)

あかり「文月ちゃん」

文月「あ~、司令官~おはよ~」

あかり「おはよう。今日は元気だね」

文月「うん~、おいしいごはん食べて元気出たよ~」

あかり「大和さんに感謝だね」

文月「大感謝だよ~、足向けて眠れないよ~」

あかり「あはは、そうだね」

文月「ところで司令官はあたしになにかよう~?」

あかり「文月ちゃんと仲良くなりにきたんだよぉ」

文月「ん~? あたし司令官と仲いいつもりだよ~?」

あかり「もっと仲良くなりにきたの」

文月「そっか~、じゃあなにする~?」

↓1 文月となにをするか

あかり「一緒にお風呂入ろっか」

文月「裸の付き合いってやつだね~、いいよ~」



文月「提督は朝もお風呂入る派なの~?」

あかり「そうだね~、お風呂好きだけど学校行かなきゃいけなかったから」

文月「湯冷めしちゃうね~」

あかり「だからお休みの日とかは入るときもあるかな」

文月「じゃあこっちにいる間は学校ないから毎日朝風呂に入れるね~」

あかり「いや、学校はないけどお仕事があるから」

文月「あんまり真面目にやってるふうに見えないよ~」

あかり「うっ、まあ、そうだけど」

文月「いいんだよ~気楽にいこ~」

文月「あたしはね~お風呂でお茶を飲むが好きなの~」

あかり「お風呂でお茶飲むの?」

文月「そうだよ~、今度司令官も一緒に飲もうよ~」

あかり「うん、ちょっとやってみたい」

文月「お風呂でリラックスしてるときにリラックス効果のあるお茶を飲むとすっごい気持ちいいんだよ~」

あかり「そうなんだ~」

文月「たまに寝ちゃうくらいなんだから」

あかり「いや、危ないよそれ!」

文月「大丈夫大丈夫~あたし溺れないから~」

あかり「あかりは溺れちゃうかもしれないから、リラックス効果はなくていいかも」

文月「溺れてもあたしが助けてあげるから気にしないでいいのに~、人工呼吸もしてあげるよ~ちゅ~って」

あかり「い、いや、人工呼吸はいいかな、うん」

文月(ちゅ~にトラウマでもあるのかな~?)

文月「だからね、色んなお茶を用意してくれてるとあたしと熊野が喜ぶかも~」

あかり「わかったよぉお茶用意しておくね」

文月「じゃあね~お茶会するならお風呂場でなくても呼んでね~」

あかり「うん、またね文月ちゃん」



あかり「ただいま戻りました」

神通「おかえりなさい提督。お風呂に入ってらしたんですか?」

あかり「はい、文月ちゃんと一緒に」

神通「文月さんと……」

神通(もしかするとまたあのときみたいに重なりあって……)

あかり「どうしました神通さん? 顔赤いですけど」

神通「な、なんでもないです! お、お昼からはどうなされますか?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

あかり「お昼からは外出します」

神通「街へ行かれるということでしょうか?」

あかり「はい、買わなきゃいけないものとかたくさんありますし、この世界の街を見てみたいんです」

神通「かしこまりました。お一人は危険ですので誰かを護衛につけてください」

↓1 誰と行くか(複数可)

熊野「お出かけですの?」

白雪「街へ行かれるんですね」

あかり「はい、それに熊野さんと白雪ちゃんにつき合っていただきたくて」

熊野「ええよろしくてよ」

白雪「私でよろしいのであればご一緒させていただきます」

あかり「じゃあ三人で一緒におでかけしましょう!」

熊野「お金の方はちゃんとあるんですの?」

あかり「普通のお金ならそれなりにあるみたいです。妖精さんがカードをくれました」

白雪「鎮守府の運用資金ですから無駄遣いはだめですよ」

熊野「エステの予約をしにいきますわ!」

あかり「お部屋を飾る小物がほしいなぁ」

白雪(これもしかして私が二人のおもり役にならなければいけないのでは?)

今回はここまでです

書き忘れてました
明日は夜用事があるので昼に更新するかもしれません

開始します

あかり「ここがこの世界の街、元の世界とあんまり変わらないなぁ」

白雪「もっと未来的なものを想像してましたか?」

あかり「ううん、深海棲艦がいるからもっと荒れた感じなのかなって思ってたんだけど」

熊野「深海棲艦との戦いはそこまで激化しておりませんわ。今は空路で物資の運搬もできますし」

白雪「深海棲艦の中には陸上で行動できるものもいますが、数が少ないので土地が占領されることもありませんので物資不足には陥ってません」

熊野「今は枢軸国、連合国関係なしに人類で一丸となって戦っておりますし、発展はすれど衰退することはまずありえませんわ」

あかり「そうなんだ、ちょっと安心したよぉ」

白雪「では司令官、どちらへ行きましょうか?」

↓1

1 服屋
2 アクセサリーショップ
3 茶葉屋
4 その他店や施設(指定)

あかり「アクセサリーショップに行きたいな」

熊野「いいですわね、その服は飾り気にかけますもの」

白雪「軍服ですからね。妖精さんにいただいた地図によると、こちらですね」

熊野「当然わたくしもほしいもの買わせていただけるんですわよね?」

あかり「はい、好きなもの買っちゃってください」

白雪「あまり高いものはだめですよ」



あかり「わぁ~、可愛いのもいっぱいあるし、高そうなのもいっぱいある~」

白雪「結構有名なところらしいですよ」

熊野「なかなか感じがいい店ですわね。わたくしあちらの方を見てまいりますわ!」

白雪「あっ、熊野さん。もう、私達は護衛なのに」

あかり「熊野さんこういうの好きそうだし許してあげて。それに白雪ちゃんがついてくれてるから護衛は大丈夫だよぉ」

白雪「そうですが……」

あかり「あかりはどうしようかな?」

↓1

1 白雪になにか買ってあげる
2 熊野のところへ行く
3 他の艦娘になにかを買う

あかり「でもあかりもあっち気になるし、熊野さんのとこ行こっか」

白雪「そうしましょう」



熊野「どちらにしましょうか……」

あかり「熊野さんお悩み中ですか?」

熊野「あら提督もこちらへ来ましたの?」

白雪「ここは髪留めの棚ですか」

熊野「この髪留めは華に欠けますので新調したくて」

あかり「そうですか? 可愛いと思いますけど」

白雪「司令官の言うとおりですよ、とても可愛らしいです」

熊野「そうですか? でもたまには別のものをつけてみたいですわ。この櫛とリボンどちらがよろしいでしょうか?」

↓1

1 櫛
2 リボン
3 そのままが一番ですよ
4 髪を結わずにいるのもいいんじゃないですか?

あかり「こんなに綺麗でサラサラしてるんですし、髪を結わずにいるのもいいんじゃないですか?」

熊野「結わずにいる、それは考えていませんでしたわ」

あかり「風でふわってなったりしたら、きっとすごい絵になると思うんです!」

白雪「そうですね、風に髪をなびかせて歩くのって少し憧れます」

熊野「ふむ、想像してみるとそんなに悪くないような気がしますわ」

あかり「それに髪が広がってたら触りやすいですしね」

熊野「もう提督、あまり気安く触らないでくださいます?」

あかり「だって触ってたらほんとに気持ちいいからつい」

熊野「まったく、自分が触りたいから結うなとおっしゃってましたの?」

あかり「そ、そういうわけじゃないですよぉ! 髪を下ろした熊野さんが綺麗なのは昨日見て知ってましたし!」

熊野「まあいいですわ、たまには髪を下ろして過ごすのもいいかもしれませんね」

あかり「それがいいですよぉ」

白雪(髪か、海辺で暮らしてるし私も手入れしなきゃなぁ)

熊野「結局なにも買わずに出てきてしまいましたわね」

白雪「お金を使わずにすんだのですからいいじゃないですか」

あかり「次はどうしようかな?」

↓1

1 帰る
2 別の場所へ(指定してください)

あかり「服屋さんに行きましょうか」

熊野「服もほしかったところですわ! 早速参りましょう!」

白雪「こっちですね」



あかり「ここもすごい品揃えだね」

白雪「ほとんどコスプレみたいな服もありますね」

熊野「すばらしいですわ! 可愛らしい服がこんなにも! あちらを見てまいりますわ~!」

白雪「あっ、熊野さん」

あかり「あんなにはしゃいで、連れてきてよかったよぉ」

白雪「護衛なんですけどね」

あかり「けどあかりは楽しんでほしくて連れてきたんだからこれでいいの。白雪ちゃんも好きなところ見に行っていいんだよ?」

白雪「私はその、正直ファッションのことはよくわかりませんので……」

あかり「自分が可愛いと思った服を着ればいいんだよ」

白雪「う~ん、可愛い、ですか」

あかり「あかりはどうしようかな?」

↓1

1 白雪の服選びを手伝う
2 熊野のところへ行く

そろそろ時間なので今回はここまでです
次は白雪の服選びを手伝うところからです

こういうビジュアル面の話はSSだと想像力任せになってしまうので難しいですね

開始します

あかり「白雪ちゃんがわからないならあかりが決めてあげよっか?」

白雪「い、いえ、司令官の手を煩わせるわけには」

あかり「気にしないでいいよぉ。服選ぶのって楽しいもん」

白雪「で、では、お願いします」

あかり「じゃあ……」

↓1

1 白いワンピース
2 ゴスロリ
3 服交換してみる?

あかり「あかりと服交換してみる?」

白雪「ええっ!? わ、私と司令官の服をですか!?」

あかり「うん。サイズは同じくらいでしょ?」

白雪「い、いけません! 私なんかがそんな!」

あかり「遠慮しないでいいから」

白雪「い、いえ、そんなだめです!」

あかり「そう? あかりセーラー服着てみたかったんだけどなぁ」

白雪「え、えっと」

あかり「無理やりはいけないよね、じゃあこっちのネコ耳とメイド服を」

白雪「交換しましょう今すぐにでも!」

あかり「でもどうしようか、試着室二つ使うのは行儀悪いよね」

白雪「そもそも密室ですから隣に服は渡せないようになってますよ」

あかり「一緒の試着室使うしかないね」

白雪「そ、そのようですね」



あかり「二人だとちょっと狭いね」

白雪「は、はい」

あかり「とりあえずまずは服を脱がなきゃね」

白雪「あ、あの、司令官……」

あかり「あかりはあっちを向いてるよぉ」

白雪「す、すいません」

あかり「ううん、あかりもちょっとはずかしいもん。一緒にお風呂にも入ったのに不思議だね」

白雪「な、なんででしょうかね、裸を見られるよりも脱いでるところを見られるほうがはずかしい気持ちになるのは」

あかり「なんでなのかな~」

あかり「やっぱりこの服脱ぎづらいよぉ」

白雪(見ないなら見ないで声や音が気になってしまう。ううん、女同士だしそもそも私艦娘なんだから気にしないでいいんだ!)

白雪(早く脱いでしまおう)

あかり「ひゃんっ!」

白雪(し、しまった! 狭いから司令官に手が当たって!?)

白雪「すすす、すいません司令官!」

あかり「う、ううん、だいじょうぶ。ちょっとびっくりしただけだから」

白雪(今私はどこを触ってしまったんだろう? あのやわらかさするとおし……いいや、どこでもいい関係ないでしょ!)

白雪(いや、けどもしそうなら司令官はもう下を脱いでいらっしゃるので下着越しにっ!?)

あかり「ご、ごめん今度はあかりがやっちゃった! だいじょうぶ!?」

白雪「だ、だいじょうぶです。気にせずどうぞ」

あかり「あの、白雪ちゃん、もしかして今あかり白雪ちゃんの胸を――」

白雪「ち、ちがいます! お腹です、お腹ですから!」

あかり「そ、そうなんだ。白雪ちゃん結構着やせするタイプなんだね」

白雪「は、はい、よく言われます……」

あかり「やっぱり向き合ってた方がいいね」

白雪「い、いえ、私はもう脱ぎ終わりましたので! 端の椅子に座ってます!」

あかり「そ、そう? じゃああかりが脱ぎ終わるまで待っててね」

白雪「了解いたしました」

あかり「……」

白雪(司令官の下着に描いてある絵なんなんだろう)

あかり「あの、白雪ちゃん。そんなにじっと見てられるとはずかしい、かな」

白雪「し、失礼いたしました! し、しかし、なぜ私が見ているとわかったんですか?」

あかり「そこの鏡に映ってるからからだよぉ」

白雪「ほんとうですね。えっ、ということ司令官はさっき私が脱いでいるところも?」

あかり「見てない見てない! ちゃんと目をつむってたよぉ!」

白雪「な、ならよかったです」

白雪(とはいえ他に目のやり場もなくて)

あかり「脱げない~」

白雪(自分も下着姿で司令官が服を脱いでいるところを眺めてるなんて、なんなんでしょうかこの状況は。変な気分になってしまいます)

あかり「白雪ちゃん似合ってるよぉ」

白雪「そ、そうでしょうか?」

あかり「あかりよりよっぽど軍人さんっぽいよ!」

白雪「そのようなことは……ですが、お褒めいただきありがとうございます」

あかり「あかりはどうかな?」

白雪「とてもよくお似合いですよ」

あかり「ほんとう? やっぱりセーラー服もいいなぁ、七森中の制服も可愛いんだけど」

白雪(司令官の服、まだほんの数回しか着てないでしょうにしっかり司令官のにおいがしますね)

あかり「帰るまでこのままでいよっか?」

白雪「い、一応身分を表すものですから」

あかり「そっか、じゃあまた着替えなきゃね」

白雪「う、は、はい」

白雪(こ、今度は私が司令官から見られるんですね。顔から火が出るとはこのことですよ)

あかり「ちょっと暑かったね、汗だいじょうぶ?」

白雪「平気ですが、服を汚してしまってはいないでしょうか?」

あかり「どこも汚れてないよ」

白雪「安心しました」

熊野「あら提督と白雪さん、どうなさいましたの?」

あかり「熊野さん。ちょっと服を交換して遊んでたんです」

熊野「服を交換ですか。同じくらいの背丈だからこそできる遊びですわね」

あかり「熊野さんはうちですと蒼龍さんか大和さんとならできるかもしれませんね」

熊野「背は合うかもしれませんが、バス……なんでもありませんわ!」

あかり「ん? まあいいです。もうそれで十分ですか?」

熊野「今日のところはこれくらいにしておきますわ」

白雪「で、ではそろそろ帰りましょう」

あかり「はい!」

あかり「他の人達にも服買ってあげようと思ったんだけど、サイズ聞くの忘れちゃってたからね」

白雪「また来ればいいですよ」

熊野「そうですわ! 結局エステは行けませんでしたし」

あかり「そうですね、また来ましょう! でもお土産にお菓子くらいは買ったほうがいいですよね」

熊野「わたくしは自分の分を買いますわ!」

白雪「ではお菓子屋さんに寄ってから帰りましょう」



あかり「ただいま戻りました~」

神通「お帰りなさいませ提督」

叢雲「やっと帰ってきたわね」

あかり「神通さん、叢雲ちゃん」

叢雲「買出しするなら間宮さんに頼めって言ったのに」

あかり「自分で見てみたかったのこの世界の街のこと」

叢雲「……まあそう言うんなら仕方ないけど」

叢雲「けど仕事も勉強もしないで遊びに行くのはどうかと思うけどね!」

あかり「うう~」

熊野「そうカリカリしていてはお肌も荒れてしまいますわよ。甘いものでも食べて機嫌を直しなさいな」

白雪「お土産のお菓子です。皆さんの分買っていますので、叢雲さんもどうぞ」

叢雲「も、物で釣ろうたって」

熊野「いらないのならわたくしがいただきますわ」

叢雲「いらないとは言ってないでしょ!」

あかり「はい、神通さんも」

神通「ありがとうございます。夕食後にいただきます」

あかり「今食べちゃったら夕ご飯が食べられなくなっちゃいますからね」

大和「提督、お二人もお帰りなさい」

あかり「大和さん、ただいま」

大和「夕餉のご用意ができましたので食堂までお越しください」

あかり「は~い」

熊野「せっかくですから外で食べてくればよかったですわ」

あかり「でも大和さんのお料理よりおいしいところはそうそう見つかりませんよぉ」

大和「提督っ!」

白雪「手を洗ってから夕食をいただきましょう」

あかり「うん、皆にもお土産あげないとね!」

あかり(なんだか普通の家族みたい。こんな日が続けばいいな)

あかり「すいません神通さん、執務押し付けちゃって」

神通「いいえ、書類の整理をしていただけですので」

あかり「また明日もお願いしますね」

神通「はい。では提督、また明日」

あかり「おやすみなさい」

あかり「今日は楽しかったなぁ。こっちの世界で暮らしていくのも悪くないかも」

あかり「でも、やっぱり一回はお家に帰らなきゃ。みんな心配してるだろうし」

あかり「これからどうしようかな?」

↓1

1 寝る
2 誰かの部屋へ行く(キャラ指定)
3 書類を片付ける

あかり「書類を片付けよう。少しでも神通さんの苦労を減らさなきゃ!」

あかり「けど書類が難しくて読めないんだよね」

あかり「誰かに手伝って……いや、神通さん以外なら苦労させていいわけじゃないし、自分でやらなきゃ!」

あかり「辞書とかどこかに置いてないかな?」

あかり「机の中にはないし、妖精さんなら持ってるかな?」



あかり「妖精さん」

妖精(猫)「こんばんは提督」

妖精(茶)「こんばんは~」

あかり「お茶してるところごめんね。辞書って持ってない?」

妖精(猫)「辞書ですか? ありますけど」

妖精(茶)「妖精サイズですよ?」

あかり「あっそっか! そりゃそうだよね。どうしよう」

妖精(猫)「なんに使うつもりだったんですか?」

あかり「書類を片付けようと思ってたんだけど、あかり書類の漢字が読めなくて」

妖精(茶)「あ~、難しいですもんね」

妖精(猫)「それでしたら私達が読みますよ」

あかり「いいの?」

妖精(猫)「いいですよ」

妖精(茶)「夜勤手当は今日買ってきたお菓子でお願いします~」

あかり「うん! じゃあお願いね」

妖精(猫)「山のようですね~」

あかり「いやぁ、あははは」

妖精(茶)「執務も提督のお仕事ですよ」

あかり「ううっ、反省します」

妖精(猫)「これは朝までやっても終わりませんね」

妖精(茶)「ちょっとずつ片していこう」

あかり「ごめんね妖精さん」

妖精(猫)「いえいえ、提督の補佐をするのが私達の仕事ですので」

妖精(茶)「お菓子食べれるならいつでも呼んでください」

あかり「それじゃ先ずはこれからだよぉ」

妖精(猫)「これは……」

↓1

1 出撃要請
2 艦娘着任の知らせ
3 家具コイン支給の知らせ
4 他の提督の情報

妖精(猫)「これは他の提督の情報ですね。どこの海域の主力艦隊を撃破したかという報告が上がってくるんです」

あかり「そういえば主力艦隊を倒すとしばらくそこには深海棲艦が出なくなるんだったよね」

妖精(茶)「深海棲艦が出ない時期にその海域に出撃して無駄な燃料を使われるのは大本営からしても望むことではないですから」

あかり「だからこうやって情報が届くんだね」

妖精(猫)「そういうことです。え~っとなになに、西京極ラム子提督、鎮守府近海対潜哨戒作戦ヲ遂行、敵主力艦隊ヲ撃滅ス。ソノ功績ヲ称エ勲章ヲ授与スとのことです」

あかり「勲章なんてもらえるんだね」

妖精(茶)「むずかしい作戦を達成するともらえるんですよ。たくさん集めると艦娘を改造する設計図と交換してもらえます」

あかり「そうなんだ、あかりもがんばらなきゃ」

妖精(猫)「それにしてもすごい名前の提督ですね」

あかり「西京極ラム子、なんだかどこかで聞いたことがあるような気がするよぉ」

妖精(茶)「気のせいじゃないですか? 提督はこの世界に知り合いはいないはずですし」

あかり「そうだね。たぶん気のせいだよね」

あかり「今日はこれくらいにしよっか」

妖精(猫)「あんまり進んでませんけどね」

あかり「あ、明日があるから」

妖精(茶)「明日やろうは馬鹿野郎という言葉もありますけど」

あかり「あかりは野郎じゃないからいいの!」

妖精(猫)「そういう問題ではありませんが、まあいいでしょう」

あかり「今日はありがとね。はい、お菓子」

妖精(茶)「お茶請けゲット~」

妖精(猫)「これで飲みなおそう」

あかり「おやすみ妖精さん」

妖精(猫・茶)「おやすみなさい提督」

神通「提督、朝ですよ」

あかり「んう、おはようございます神通さん」

神通「おはようございます。昨夜は執務をなさっていたようですね」

あかり「少しだけですけど」

神通「それでもしっかりお仕事をなさって、自覚が出てきたみたいでうれしいです」

あかり「えへへ、叢雲ちゃんにも怒られちゃいましたから」

神通「では着替えて朝餉としましょう」

あかり「はい! それからなにをしようかな?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 外出
6 執務
7 なぞのきのこを使う

誰と交流するか決めて今日は終わりにします
↓1

今回はここまでです
次は熊野と交流するところからはじめます

開始します

あかり「熊野さんいますか?」

熊野「提督? わたくしになにかご用ですの?」

あかり「特にはないんですけど、熊野さんとお話したくて」

熊野「まあいいでしょう。お入りなさいな」

あかり「おじゃまします」

熊野「相変わらずの殺風景ですいませんね。提督の責任ですが」

あかり「も、もうちょっと待ってください。あっ、熊野さん髪下ろしてますね」

熊野「言われたことは即実行いたしますわ。どうです?」

あかり「すっごい綺麗です!」

熊野「……なにやらいつもの姿が綺麗でないと言われているような気分ですわね」

あかり「ああっ、そんなことはないですよ。いつもの格好も綺麗ですけど、タイプが違うんですよぉ!」

熊野「それならいいんですけど。で、なにをしますの?」

↓1 熊野となにをするか

あかり「海水浴に行きましょう、すぐそこに海がありますし」

熊野「はぁ?」

あかり「な、なんですかその呆れたような顔は?」

熊野「いえ、まあ、海水浴はやぶさかではありませんけども、なにも持ってないじゃありませんの」

あかり「なにもって?」

熊野「日焼け止めやらなにやらですわよ! というか一番肝心の水着すらありませんわ!」

あかり「そ、そういえば……」

熊野「わたくしは別に着衣水泳でもかまいませんわ。どうせ出撃すればびしょぬれになりますので慣れてますし。けど提督は違うでしょう?」

あかり「これ着て泳ぐのはちょっと無理ですね」

熊野「でしょう。遊ぶのにも準備というものが必要ですわ」

あかり「じゃあ……」

↓1

1 別のことしましょう(なにをするか指定)
2 水着買いに行きましょう
3 裸でいいんじゃないですか?

あかり「そうだ裸でいいんじゃないですか?」

熊野「そうだじゃありませんわよ! なに言ってますの!?」

あかり「近所には妖精さんと艦娘のみんなしかいませんし」

熊野「だからって裸で外になんて、頭がおかしくなったと思われますわよ!」

あかり「でも海外にはそういうところがあるらしいじゃないですか」

熊野「ここの海はそういうところじゃありません! 馬鹿なこと言う暇があったら執務でもやっててくださいな!」

あかり「わあっ! 追い出されちゃった」

あかり「うん、自分で言ったけど裸はさすがにないよね」

熊野「裸で外に? お風呂のようなものと思えば……無理ですわ!」

熊野「無邪気な方だとは思っていましたが、そちらの教育もしてさしあげたほうがいいのかもしれませんわね」

あかり「おとなしく神通さんと執務をして過ごしたよぉ」

神通「誰に話しかけてるんですか?」

あかり「なんでもないです」

大和「昼食のご用意ができましたよ~」

あかり「は~い」

神通「では昼休憩としましょうか。お昼からはどうなさいます?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

あかり「昼からもみんなと少しお話します」

神通「朝は熊野さんに変なことを言って追い出されたんですよね? くれぐれもくり返さないようにしてください」

あかり「わかってますよぉ。お昼は誰とお話しようかな?」

↓1 交流する艦娘(複数可)

あかり「叢雲ちゃんと熊野さんとお話しよう。特に熊野さんには朝のこと謝らなきゃ」



熊野「……ということなんですわ」

叢雲「そう、そんなことが」

あかり「叢雲ちゃん、熊野さん」

熊野「て、提督!」

あかり「熊野さん、朝はどうもすいま――」

叢雲「ちょっとあんた!」

あかり「な、なに叢雲ちゃん?」

叢雲「あんたってさ、その、露出癖とかあるわけ?」

あかり「へっ?」

叢雲「だから、人に裸を見られるのが好きなのかって聞いてるの!」

あかり「ええっ!? そんなことない、ないよぉ! なんでそんなこと聞くの!?」

熊野「朝の言動からすれば当然の結論ですわ」

叢雲「だから私と一緒に寝たときにパジャマ着たがったのは、着替えてるとこ見せたかったのかなって」

あかり「ち、違うよぉ! 朝はその、よく考えずに口に出しちゃっただけで!」

叢雲「そ、そう、ならいいのよ。親からもらった体なんだから大切にしなさいよ」

熊野「レディなのですから下品な発言は控えるように!」

あかり「わ、わかりました……」

あかり(うぅ、考えなしに言うんじゃなかったよぉ)

叢雲「で、なんかよう?」

あかり「二人と一緒に遊ぼうと思って」

熊野「またですの? 執務は?」

あかり「朝ちゃんとやりましたから!」

叢雲「朝やって終わる量とは思えないけど、いいわ付き合ってあげる」

熊野「もう変なこと言わないでくださいよ?」

あかり「ありがとう! それじゃあ……」

↓1 二人となにをするか

あかり「一緒に執務しよう!」

叢雲「……」ピト

あかり「ど、どうしたの叢雲ちゃん、いきなりおでこくっつけたりして」

叢雲「いや、熱でもあるのかと思って」

熊野「朝からおかしいですわよ提督。なにか悪い物でも食べました?」

あかり「あかりが真面目に仕事するっていうのそんなにおかしい!?」

叢雲「それはいいんだけど」

熊野「一緒に遊ぶっておっしゃってましたわよね?」

あかり「一緒にお喋りしながらしたら楽しく執務できるかなって思ったの! だめなら別のこと考えるけど」

叢雲「いいって言ったでしょ」

熊野「仕方ありませんわ、手伝ってさしあげます」

あかり「ありがとう二人とも!」

叢雲「神通助っ人に来てあげたわよ」

熊野「うわっ、すごい量ですわね」

神通「お二人とも、どうもすいません」

叢雲「神通が謝ることじゃないでしょ」

熊野「遊んでばかりなのは感心しませんわよ提督」

あかり「すいません、漢字が難しくて」

神通「あまり責めないでください、昨日は夜遅くまで書類と格闘なさっていたようですから」

熊野「あらそうなんですの。少しは提督としての自覚がお有りのようですわね」

叢雲「溜まった仕事を寝ないで片付けるのなんて当たり前のことじゃない。わざわざ褒めることないわ」

あかり「叢雲ちゃんは相変わらず手厳しいよぉ」

あかり「神通さんこれって」

神通「それはこう読みます」

あかり「すいません熊野さん」

熊野「それはこういう意味ですわよ」

あかり「ねえ叢雲ちゃん」

叢雲「はぁ、またなの?」




あかり「あの~神通さん」

叢雲「ああもううっとうしい! 一々聞かなきゃわからないの!?」

あかり「ご、ごめん……」

叢雲「うっ……」

熊野「まあ、たしかに何度も呼ばれていると手が進みませんわね。提督の元まで移動するのも面倒ですし」

あかり「でしたら……」

↓1 

1 ここで終わりにしましょう
2 あかりが誰かの膝の上に座ればいいんです

あかり「あかりが誰かの膝の上に座ればいいんです」

叢雲「なんでそうなるのよ」

神通「けれど移動する手間も省けますし、提督が読み間違えているときもすぐに教えてさしあげることができますので合理的です」

熊野「一人分手が減りますが、どうせ整理しか出来ませんものね」

あかり「お願いしてもいいですか?」

叢雲「いいけど誰に頼むのよ?」

↓1

1 叢雲
2 神通
3 熊野

あかり「神通さんお願いできますか?」

神通「私ですか? はい、喜んで」

あかり「ありがとうございます!」

叢雲(あの時私が一番落ち着くって言ってたのはあの中ではってことだったのかしら? もしかして神通が一番なの?)

叢雲(べ、別にいいけどっ! 悔しくなんかないし!)

熊野(叢雲さんがとても悔しそうな顔をしていますわ)



あかり「あかり重くないですか?」

神通「いいえ、とても軽いです。提督は手を動かしづらかったりしませんか?」

あかり「全然動かせますよぉ!」

神通「では、はじめましょう」

あかり「よいしょっ」

神通「んうっ」

あかり「あっ、すいません神通さん。お団子が顔に当たっちゃいましたか?」

神通「私は平気ですから」

あかり「そういえば、那珂さんが小さいときにもこうやって抱っこしたりしてあげてたんですか?」

神通「それは、えっと」

叢雲「私達に小さいときなんてないわよ。生れたときからこの姿なんだからね」

熊野「そもそも『その』神通さんは艦娘としての馬鹿姉や妹とは直接会ったことがないんじゃありませんの?」

神通「そういうことなんですすいません提督」

あかり「そうですか……」

あかり「会ったことがないのに髪型わかるんですね」

神通「カードから実体化する際にある程度の知識は与えられますので」

叢雲「でなければ私達生れたての赤ん坊に軍艦としての記憶があるだけの状態になっちゃうでしょ」

あかり「なんだか悲しいですね」

熊野「それがわたくし達艦娘というものですわ」

叢雲「人間とは違うのよ」

あかり「……」

神通「で、ですが、今こうして提督をお膝に抱かせていただいて、少しだけ普通の人間の妹がいる気分が味わえていますので」

神通「提督に対して失礼ではありますが」

あかり「そんなことない。これからも味わってください。普通の人間らしい感情をいっぱい」

あかり「ううん、あかりがいっぱい味あわせてあげます、神通お姉ちゃん!」

神通「お、お姉ちゃん……」

あかり「はい、お姉ちゃんです!」

神通「あの、その、きょ、恐縮です!」

あかり「だめですよお姉ちゃんなんですから、妹に敬語なんて使っちゃ」

神通「そ、それは、私は部下ですので」

あかり「部下でもお姉ちゃんです。ほら、あかりって呼んでみてください」

神通「あかっ! む、無理です!」

あかり「むぅ~、強情なお姉ちゃんだよぉ」

あかり(いきなりはむずかしいかな?)

あかり「今はそれでいいけど、ちょっとずつがんばろうねお姉ちゃん」

神通「しょ、精進します」

神通(なんだろう、提督にお姉ちゃんと呼ばれると身体が火照ってきてしまいます)

叢雲(なによ、お姉ちゃんなんて呼んじゃってさ。あんたほんとうのお姉ちゃんいるくせに!)

熊野(ふふ、叢雲さん案外感情を顔に出すタイプなんですのね)

あかり「じゃあまた明日ねお姉ちゃん!」

神通「お、お姉ちゃんはやめてくださいっ!」

あかり「今日は失敗もしちゃったけど、しっかり挽回できたからよかったよぉ」

あかり「これからどうしようかな?」

↓1

1 寝る
2 誰かの部屋へ行く(指定)
3 執務

あかり「文月ちゃんまだ起きてる?」

文月「ん~、だれ~?」

あかり「あかりだよぉ」

文月「あかりなんて艦娘いたっけ~?」

あかり「司令官だよぉ!」

文月「そっか~そんな名前だったっけ~」

あかり「あかり自分の名前を言うときはあかりってずっと言ってる気がするんだけど」

文月「自分で呼ばないから忘れちゃうの~、入っていいよ~」

あかり「おじゃましま~す」

あかり「もしかして起しちゃった?」

文月「ううん~、お布団の中で目を瞑ってたけど寝てはなかったよ~」

あかり「寝るの邪魔しちゃったね」

文月「司令官が遊びに来てくれたんなら寝るのやめる~」

あかり「眠たいなら寝てもいいんだよ?」

文月「眠たくないよ~、司令官こそ大丈夫~?」

あかり「あかりもまだ眠くはないよぉ」

文月「そっか~、んふふ~、じゃあ今日は寝かさないよ~」

あかり「なにするの?」

↓1

文月「お話~」

あかり「なんのお話する?」

↓1

文月「恋人にしたい人について~」

あかり「ええっ!?」

文月「司令官くらいの歳なら一人や二人くらいいるでしょ~?」

あかり「いや二人いちゃだめだよぉ。あかりは……まだそういうのよくわからないから」

文月「お子ちゃまだね~」

あかり「だって女子校だから男の人なんて先生くらいしか会わないんだもん」

文月「女の子とはいっぱい会うんでしょ~?」

あかり「会うけど、あかりだって女の子だし」

文月「あたしは別にいいと思うけどな~、まあそこはいいや~。じゃあね、司令官の好きなタイプの人は?」

あかり「あかりの好きなタイプ?」

↓1

1 優しくて料理上手な人
2 表面的には厳しいけど根は思いやりのある人
3 上品で気品のある人
4 おとなしいけど芯の強い人
5 目立たないけどしっかり者な人
6 包容力のある優しいお姉さんみたいな人
7 話していて落ち着く人

あかり「なんていうかね、包み込んでくれるような優しい人がいいな」

文月「包み込んでくれるね~」

あかり「お姉ちゃんがよく抱きしめてくれてたから、安心するの。だからそんなお姉ちゃんみたいな人がいいなって」

文月「うちで一番包容力ありそうって言ったら~、蒼龍かな?」

あかり「蒼龍さんかぁ、確かにお姉ちゃんって感じするもんね」

文月「あとは大和かな~、でもあれなんか固そう~」

あかり「あれってなんのこと言ってるの?」

文月「ん~、なんでもな~い。じゃあね、蒼龍が恋人で想像してみよう~」

あかり「え~、あかり恋人さんできたことないからわからないよぉ」

文月「小説とか漫画とかで見たことあるでしょ~?」

あかり「う~ん」

あかり『ただいま~』

蒼龍『おかえりなさい提督』

あかり『もう、提督じゃないでしょ』

蒼龍『そうでした。おかえりなさい、あかり』

あかり『はい、蒼龍さん』

蒼龍『そっちこそさんはいらないですよ』

あかり『蒼龍さんだって敬語使ってるじゃないですか』

蒼龍『じゃあ私があかりさんって呼んでもいいんですか?』

あかり『それはちょっといやです』

蒼龍『じゃあ、はい』

あかり『そ、蒼龍……』

蒼龍『はい、よくできました』ダキッ

あかり『むにゅ、いきなり抱きしめるとびっくりしますよぉ』

蒼龍『可愛かったのでつい』

あかり『でも、いやじゃないです。蒼龍さ……蒼龍に抱きしめられてると安心しますから』

蒼龍『私もあかりを抱いてるととても安心しますよ』

あかり『もうちょっとこのまま抱いててもらってもいいですか?』

蒼龍『ええ、いつまででも、いつでも、私はあかりの恋人なんですから』

あかり(京子ちゃんから借りた同人誌にこんな内容の本があったなぁ。次のページは読ませてくれなかったけど、このあとどうなるんだろう)

文月「司令官~どうだった~?」

あかり「あっ、うん。どうって言われても、悪いような気はしないけど」

文月「じゃあ蒼龍に告白してみる~?」

あかり「そ、それはいきなりすぎだよぉ! それに別にあかりは蒼龍さんをそういうふうには……」

文月「ふ~ん、司令官はそんなに惚れっぽいタイプじゃないんだね~」

あかり「そもそも惚れるっていうのがどういうのかわからないし」

文月「じゃああたしが教えてあげるよ~」

あかり「ほんとう? どんな感じなの?」

文月「ん~と、口で説明するって意味で言ったんじゃないんだけど~」

あかり「ん?」

文月(こういうところあんまりからかいがいないというか、かかってくれないんだよね~)

あかり「文月ちゃんはどんな人が好きなの?」

文月「あたしは~、先ずは優しくて、料理が上手で、一緒にお茶が飲めて、あたしのお世話してくれて」

あかり「の、望み高いね」

文月「でも一番は話してて楽しい人かな~」

あかり「けっこう重要だよねそれは」

文月「その点で言えば司令官はあたしの好みのタイプだよ~」

あかり「えへへ、嬉しいよぉ」

文月「なんなら付き合っちゃう?」

あかり「そ、それは無理、かな」

文月「うえ~ん、ふられちゃった~」

あかり「な、泣かないでよぉ」

文月「と見せかけてと~う!」

あかり「きゃあ!」

あかり(ベットに押し倒されちゃったよぉ)

文月「ふっふ~ん、これで逃げられないよ~」

あかり「な、なにする気?」

あかり(い、いつかのちなつちゃんを思い出すよぉ)

文月「寝かさないって言ったでしょ~」

あかり「い、言ったけど」

文月「そう、司令官はあたしの抱きまくらになるのだ~」

あかり「えっ?」

文月「司令官の体あったかいし抱き心地いいから抱き枕にするの~、えい~」ダキッ

あかり「なんだ、そんなこと」

文月「そんなこととか言ってられないよ~」コチョコチョ

あかり「あははは! や、やめてよぉ!」

文月「あたしのことふった罰だよ~」

あかり「そ、そんな、ごめんってば~!」

文月(やっぱり司令官はこうやって直接触っていじってあげた方が面白い~)

次の日のあかりの行動を決めて今日は終わりにします

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

今回はここまでです
次は出撃するところからはじめます

ちなみに裸云々のところは原作でも京子に暑いときは全裸で川に飛び込めばいいと言われてそっかぁと感心したように言ってるシーンがあったりします

開始します

文月「司令官朝だよ~」コチョコチョ

あかり「んひゃっ!? 文月ちゃん!」

文月「だって呼んでも起きないんだもん~」

あかり「んもぉ~」

文月「ごめんね司令官~、今度はわき腹じゃなくて足の裏にするから~」

あかり「くすぐる場所の問題じゃないよぉ!」

文月「それで~、今日はどうするの~?」

あかり「完全にスルーされた!? ええっと、今日は出撃しようと思う」

文月「そうだね~そろそろ戦果上げないと大本営から怒られちゃうもんね~」

あかり「うん、危ないかもしれないけどやらなきゃ」

叢雲「出撃ですって?」

熊野「ふふん、やっとわたくしの出番ですのね」

蒼龍「腕がなりますね」

大和「次こそは必ず汚名を雪いでみせます!」

白雪「が、がんばりましょう」

文月「あたしも本領発揮してみせる~」

神通「あの提督、現在私達は七隻いますが、一度に出撃できる艦娘は六隻までと言いましたよね?」

あかり「そっか、一人お留守番しなきゃいけないんだ」

神通「どなたに残っていただきます?」

↓1

あかり「叢雲ちゃんに残ってもらおうかな」

叢雲「待ちなさいよ! 私が頼りないってわけ!?」

あかり「そうじゃなくて、叢雲ちゃんが怪我したらいやだなって思って」

叢雲「そう、私があの海域に出るような雑魚相手に怪我を負うほど弱いって思ってるってことね」

あかり「ち、ちがっ」

叢雲「いいわよ、どうせ一隻外れなきゃいけないのは事実だし。喜んで居残りさせていただきますよ司令官どの」

あかり「む、叢雲ちゃん……」

叢雲「ふんっ!」

あかり「ま、待って!」

蒼龍「提督、今はなにを言っても無駄ですよ」

あかり「でも!」

蒼龍「叢雲さんもわかっているはずですから、今は敵との戦いに集中しましょう」

あかり「……はい」

神通「で、では、旗艦はどうなされます?」

↓1 神通のままか他の艦娘に変えるか

あかり「大和さんにお願いします」

大和「再び旗艦の大任をお任せいただきありがとうございます。必ずやご期待に応えてみせますので!」

神通「では私は大和さんの旗下に入ることになりますね」

あかり「じゃあ、出撃しましょう」



あかり「叢雲ちゃん、なんで怒らせちゃったんだろう。あかりは叢雲ちゃんのことを考えて残ってもらったのに」

あかり「もしかして叢雲ちゃんは戦うことが好きなのかな?」

――叢雲「私達は兵器だから、戦うために生れたんだからそうやって生きていく運命だもの」

あかり「あのときはあんなに悲しそうな顔してたのに……」

蒼龍「提督、敵艦隊を補足いたしました」

あかり「あ、はい今行きます」

あかり(帰ったら謝らなきゃね)

神通「最低限陣形のことはお伝えしましたが、ご自身で指示を出されますか?」

大和「差し支えなければ私が判断いたしますが?」

あかり「あかりは自分で指示するつもりでしたが……」

↓1

1 指示する
2 指示しない(>>1が適当に決めます)

あかり「やっぱりあかりが指示を出します。せっかく学んだんですから大和さんに負担はかけられません」

大和「この程度負担でもありませんが、提督のご配慮痛み入ります」

文月「じゃあどんな陣形で行く~?」

↓1 陣形

あかり「複縦陣で行きます!」

神通「バランス型ですね。提督らしいご判断です」

大和「それでは各員複縦陣にて敵艦隊に攻撃を仕掛けます!」

熊野「一捻りで黙らせてやりますわ!」

文月「やっちゃうよ~」

白雪「ご一緒にがんばりましょう!」

神通「了解しました」

蒼龍「先陣は私がきりますので各自はその後の対応をお願いします」

大和「では提督、行ってまいります!」

あかり「はい、怪我しないで……」

大和「提督?」

あかり「いえ、怪我しないでくださいね」

大和「かしこまりました!」

あかり(怪我しないでほしいと思ってるのはみんなに対してなのに、一人だけ特別扱いしたらいやな気分になるのは当然だよね)

あかり(謝らなきゃいけないのは叢雲ちゃんだけじゃないみたいだよぉ)

イ級「……」

蒼龍「敵艦隊見えました! 艦載機を飛ばします!」

大和「お願いします蒼龍さん!」

↓1 コンマ

イ級 回避 14なので

0~7 回避 8~14 カス当たり(ダメージ3分の1) 15~28 通常 それ以上 クリティカル

クリティカル イ級 耐久 20→0

イ級「!!!」

蒼龍「撃沈確認!」

熊野「これ、わたくし達が出た意味ありますの?」

大和「蒼龍さんが撃ち漏らしたときの対応がありますので」

文月「またなの~つまんな~い!」

白雪「ちょっと拍子抜けしますね」

神通「この辺りに出る深海棲艦はあまり大規模な艦隊を組みませんからね」

あかり「と、とりあえず怪我がなくてよかったよぉ」

↓1 コンマ偶数で艦娘ドロップ

大和「今回はカードは持っていなかったようですね」

熊野「はぁ、早く船に戻って服を乾かしませんと」

白雪「戦わなくとも移動時に起きる波で濡れてしまいますからね」

文月「もう船から蒼龍が艦載機飛ばすだけでいいんじゃないの~?」

蒼龍「それはさすがに……提督が危ないですし」

神通「ともあれ次の戦いに備えておきましょう」

妖精(魔)「二回目だからちょっと主力艦隊の方角がわかりやすくなった気がする!」

あかり「羅針盤がそっちを刺せばいいんだけど……えい!」

↓1 コンマ15以上で主力艦隊方面

妖精(魔)「あっちだよ~」

あかり「よ~し、あっちに向けて出発だよ~!」

妖精(アホ毛)「ずいぶんアバウトな指示ですね」



ハ級「……」×2

蒼龍「敵艦隊見えました! どうやら主力艦隊ではなさそうです」

妖精(魔)「ごめんなさい~」

あかり「外れちゃったものはしょうがないよぉ。次がんばろうね」

大和「正直蒼龍さんの艦爆で片付いてしまいそうですが、一応陣形はどうなさいます?」

↓1 陣形

あかり「単縦陣でお願いします」

大和「了解です。各員、単縦陣にて出撃!」

白雪「了解しました!」

神通「了解です。単縦陣ですね」

文月「ぷ~、主力艦隊ならちょっとはやる気出たのに~」

熊野「はぁ、服が汚れてしまいますわ」

蒼龍「やる気出してください二人とも。ほら、私が外すかもしれないでしょう?」

あかり「わ、わざと外さないでくださいね?」

蒼龍「それはしませんよ」

あかり「その、蒼龍さんがいるからこんなにゆるい空気でいられるんです。あかりとっても感謝してますから」

蒼龍「はい、ではできるだけ長くこの空気でいられるように尽力いたしますよ」

蒼龍「攻撃隊、発艦はじめっ!」

↓1 コンマ

ハ級 回避16なので

0~8 回避 9~16 カス当たり 17~32 通常 それ以上クリティカル 50以上で二体同時に爆撃

クリティカル ハ級A 耐久 24→0

ハ級「!!!」

蒼龍「一体撃沈しました!」

大和「しかしまだもう一体残っています!」

蒼龍「こちらにもまだ艦攻隊の子達が残っています!」

↓1

ハ級 回避16なので

0~8 回避 9~16 カス当たり 17~32 通常 それ以上クリティカル 50以上で二体同時に攻撃

クリティカル ハ級B 耐久 24→0

ハ級「!!!」

蒼龍「もう一体も撃沈です!」

熊野「わたくしが一捻りも加えてさしあげることができませんでしたわね」

文月「やっぱり出なくてよかったじゃない~!」

白雪「ま、まあまあ」

神通「無事に済んでよかったじゃないですか」

大和「私はいつになったら汚名を雪ぐことが……」

あかり「そ、その、カードはありましたか?」

↓1 コンマ偶数で艦娘ドロップ

大和「見当たりませんね」

文月「なんの収穫もないじゃない~!」

熊野「無駄に燃料を使っただけでしたわね」

白雪「た、たまにはこんな日もありますよ」

神通「は、はい、きっとたまたまです、たまたま運が悪かっただけで」

蒼龍(提督の運の悪さを見くびっていたかもしれませんね)

あかり「つ、次は当ててみせるから。妖精さん!」

妖精(アホ毛)「一回帰投した方がいいですよ。みなさんの燃料の問題がありますので」

あかり「ううっ、じゃあ一回もどろっか」

あかり「ただいま~」

叢雲「……」

あかり「あっ、叢雲ちゃん」

叢雲「戦果は?」

大和「すいません」

叢雲「だろうと思ってたわよ」

あかり「あのね、叢雲ちゃん――」

叢雲「見たところみんな無傷だしまた蒼龍が全部片付けたんでしょ?」

蒼龍「ええ、まあはい」

叢雲「だったらそんなに疲れてないでしょ? 昼からも出撃しましょう」

あかり「えっと、その前にみんなに話を聞いてほしいんだけど」

羅針盤くらいゲーム要素無くしてもいいんじゃない?流石に話が進まなすぎる

叢雲「なによ? 下らない話だったら怒るわよ?」

あかり「ごめんなさい!」

叢雲「い、いきなりどうしたのよ!?」

あかり「さっき叢雲ちゃんを艦隊から外したとき、怪我したらいやだからって言ったでしょ?」

あかり「それは叢雲ちゃんに対してだけ思ってることじゃなくて、みんなに対してそう思ってるのに叢雲ちゃんだけ特別扱いするようなこと言っちゃった」

あかり「それってひいきしてるようなものですよね。叢雲ちゃんもみんなもいやな気分にさせちゃいました。だから、ごめんなさい!」

大和「い、いやな気分になどなっていませんよ!」

文月「そ、そうだよ~、あたしは気にしてないよ~!」

白雪「そうです! ひいきだなんて」

神通「艦隊編成の都合上の問題でもありましたし!」

蒼龍「ですからもう頭をお上げください!」

叢雲「……」

あかり「叢雲ちゃん」

叢雲「あ~! わかってるわよ! 私がすねちゃったのがいけないんでしょ! 大人げなかったって反省してるわよ!」

叢雲「あんたは別に私のこと頼りないとか、信用できないと思って艦隊から外したわけじゃない。さっき言ったことは謝るわ。ごめん」

あかり「許してくれるの?」

叢雲「許すもなにも、あんたは悪いことしてないんだから」

あかり「ありがとう叢雲ちゃん、みんな!」

叢雲「ったく、オーバーなのよあんたは」

叢雲(それに鈍感なんだから。私があのとき怒ってたのはひいきされたからじゃないわよ)

>>602 羅針盤は何回か同じところで詰まると難易度が下がって最終的に自動で行くようになると設定してます



叢雲「話を戻すわよ。昼からの出撃、どうするの?」

あかり「そうだね、戦果あげられなかったし……」

↓1

1 出撃する
2 出撃しない

あかり「今日はやめておこうかな。なんだか今日は運が悪い日な気がする」

熊野「運がいい日がありまして?」

あかり「ありますよぉ。オムライス食べたいなって思ったら夕飯がそうだったりする日とか」

叢雲「ちっさ」

あかり「あかりのなけなしの運なのに!」

蒼龍(それでなけなしとは普段は一体どのような目にあっていらっしゃるんでしょうか?)

文月「次出撃するにしても少し編成する数減らした方がいいかもね~」

白雪「一隻だけで突破できるというのであれば、一隻だけで出撃した方が資源の節約になります」

神通「出撃するだけでも燃料は使ってしまいますからね」

大和「大型の船は動かすだけでも莫大な資源が必要です。大和を重用していただけるのは嬉しいですが、計画的に運用してください」

あかり「大勢で行けばその分だけ安全ですけど、資源のことも考えなきゃいけないんですね」

大和「資源のやりくりも提督の仕事ですから」

長く戦果をあげられないと大本営からせっつかれて強制出撃になるようにとは考えていましたけどどうしましょうか
とりあえず次のあかりの行動を決めて今回は終わりにします

↓1

1 やっぱり出撃する
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 外出
6 執務
7 なぞのきのこを使う

今回はここまでです
次は艦娘と交流するところからはじめます

>>1がもっと早く書けるようになれればそれが一番いいんですけどね

開始します

大和「さて出撃はされないとのことですが、お昼からはどうなされるのでしょうか?」

あかり「誰かとお話しに行きます」

大和「それがいいでしょう。ちょっとよくない雰囲気になってしまいましたからね。ご自身でお収めくださいましたが」

あかり「あかりにはやっぱりまだ覚悟とか色んなものが足りてないことがわかりましたよぉ」

大和「それを認めることができたのであれば、克服することもできますよ。がんばってください」

あかり「はい。それで、誰のところに行こうかな?」

↓1 誰のところに行くか(複数可)

叢雲「まだなんか用なの?」

あかり「特に用はないけど、さっきは置いていっちゃったから今度は近くにいようかなって」

叢雲「なっ!?」

あかり「一人ぼっちにしちゃってごめんね」

叢雲「ばっ、馬鹿じゃないの!? 別に寂しくなんかないしむしろ一人の方が気楽なんだから!」

あかり「でも出撃艇の格納庫で待ってたよね?」

叢雲「うっ、あれは別にそろそろ帰ってくるだろうと思って出向いてやっただけよ!」

あかり「そういうことにしておいてあげるよぉ」

叢雲「なによその言い方! ほんとうに寂しくなんかなかったんだからね!」

あかり「さて、叢雲ちゃんとなにしようかな?」

↓1 叢雲となにをするか

あかり「天気もいいしこういう日は縁側でお昼寝するにかぎるよぉ」

叢雲「いや、ここ縁側なんてないし」

あかり「それでも日当たりのいいところでのんびりしてたら、きっと気持ちよく眠れると思うよ」

叢雲「あんた大和に執務押しつけといて……まあいいわ隊の空気乱しちゃったし今回は付き合ってあげる」

あかり「じゃあ行こう~!」



あかり「お日様がぽかぽかして気持ちいいね~」

叢雲「そうね」

あかり「ずっとこんな天気だったらいいのにね」

叢雲「山の妖精達が困るわよ。雨降らなきゃ畑に水がやれないわ」

あかり「そっかぁ、雨が降らないと農家の人が困っちゃうのか」

叢雲「農家じゃなくて一応軍属だからねあの妖精達も」

あかり「次に山に行くときは野菜採りじゃなくてピクニックがしたいな~」

叢雲「ピクニックねぇ、ほんとのんきなんだから。こうして付き合ってる私に言えたことじゃないけどさ」

あかり「叢雲ちゃんも行きたいでしょ?」

叢雲「行きたいわけないでしょ。山の前に海に連れて行きなさい」

あかり「海水浴するなら水着買いに行かなきゃね。裸はだめだもん」

叢雲「だれが海水浴したいなんて言ったのよ?」

あかり「だって海に連れてけって」

叢雲「はぁ、もういいわよ」

あかり「こうやってのんびりしてるといやなこと全部忘れられるよぉ」

叢雲「あんたはいつだって能天気じゃないの」

あかり「こう見えて色々悩み事あるんだから!」

叢雲「例えば?」

あかり「胸が大きくならないとか、ブラックコーヒーが飲めないとか!」

叢雲「ちっさ」

あかり「胸が!?」

叢雲「悩みが。あと人としての器が」

あかり「そこまで否定される!?」

叢雲「ある意味うらやましいわ。私もあんたみたいに悩みなんかなく生きてみたいわ」

あかり「だから色々悩んでるって!」

あかり「けど寝て起きれば大抵の悩み事なんか忘れちゃうよね」

叢雲「あんたは忘れちゃいけないことまで忘れてそうだけど」

あかり「叢雲ちゃんは普段どんな夢を見たりするの?」

叢雲「夢? 見ないわよそんなもの」

あかり「ええっ? 夢見ないの?」

叢雲「見ないもんは見ないの」

あかり「あかりはよく見るよぉ。オムライス食べてる夢とか、あとみんなに……」

叢雲「みんなに?」

あかり「ううん、なんでもない」

あかり(あのみんなにモテモテになる夢は人に話すのはさすがにはずかしいよぉ)

あかり「でもあかりがいつも夢を見てるのはほんとうだよ、だから」

叢雲「だから?」

あかり「こうやってくっついて寝ればあかりの夢を叢雲ちゃんも見れるよ」

叢雲「いやあんたと一緒に寝たときも夢見なかったし」

あかり「きっと、密着度が足りなかったんだよぉ。こうやって抱きついて寝れば……」ダキッ

叢雲「ああん、もう、うっとうしい!」

あかり「これだけくっついてれば夢で会えるかもね」

叢雲「夢でまであんたと会いたくないわね」

あかり「ええっ!?」

叢雲「まったく、それじゃ寝づらいでしょうが。膝貸してあげるから抱きつくのやめなさい」

あかり「わ~い、叢雲ちゃんのお膝冷たくて気持ちいい~」

叢雲「こら、変なことしたら速攻で振り払うからね!」

あかり「お日様のぽかぽかと叢雲ちゃんのお膝の冷たさで気持ち良さが二倍だよぉ。これは真冬にこたつでアイスを食べるとおいしいということと同じ理屈だと思う」

叢雲「なにわけわかんないこと言ってんのよ」

あかり「なんだかふわふわして夢見てる……みた、い……」

叢雲「ほんとう、子供みたいに寝付きいいんだから」

叢雲「夢見てるみたい、か。それは私の台詞よ」

叢雲(ただの軍艦でしかなかった私にとってこんな生活、夢みたいよ。寝て起きたら海の底なんじゃいかって不安になるくらいに)

叢雲「……ん? 結局私も寝ちゃったのか」

あかり「ZZZ……」

叢雲「こいつのアホ面があるってことはまだ夢は覚めてないってことみたいね」

あかり「叢雲ちゃん……」

叢雲「結局会うどころか夢も見なかったわよ、馬鹿司令官」

叢雲(でも『夢』は見させてもらってるから)

叢雲「……ありがとう」

あかり「めっちゃイボイボ……」

叢雲「イボイボ!? 待ってあんたどんな夢見てんの!? 見せなさいよ、ちょっと!」

あかり「夢の内容? 忘れちゃったよぉ。夢って大抵すぐ忘れちゃうんだよね」

叢雲「ああそう、いいわよ。私だってこんな夢すぐ忘れてやるんだから」

あかり「叢雲ちゃんも夢見てたの?」

叢雲「見ないって言ってるでしょうが!」

あかり「う~ん? よくわからないけど気持ちよく眠れたよぉ。また一緒にお昼寝しようね」

叢雲「もう二度としない!」



あかり「さてと夜だよぉ」

あかり「壁の穴がふさがって小さくなったとはいえ、もうずいぶん波の音にもなれてきちゃったなぁ」

あかり「……これからどうしよう?」

↓1

1 寝る
2 誰かのところへ行く
3 執務

あかり「白雪ちゃ~ん、よばいしに来たよ~」

白雪「し、司令官! あまり大きな声でそんなこと言わないでください!」

あかり「恥ずかしがることないよぉ。今日のお昼だってあかりは叢雲ちゃんとよばいしてたんだから!」

白雪「昼なのに夜這いとは……いえ、ともかくあまり夜這いという言葉をみだりに使ってはいけませんよ」

あかり「よくわからないけどわかったよぉ。白雪ちゃんにしかよばいは使わないようにする」

白雪(なにやら意味深な発言に聞こえてしまいますね)

あかり「さてと、眠る前になにかしようよ」

↓1

あかり「陣形のこと聞いてもいいかな?」

白雪「司令官がお勉強とは珍しいですね」

あかり「あかりそんなに不真面目に思われてるの?」

白雪「では私でよろしければ少しお話させていただきましょう」

あかり「無視しないでよぉ!」

白雪「司令官は陣形のことはどれだけお聞きしたんですか?」

あかり「陣形は五つあって、単縦陣は攻撃型、複縦陣はバランス型、輪形陣は対空型、梯形陣はカッコいい、単横陣は対潜型の陣形だって言うのは神通さんに教えてもらったよ」

白雪「おおむねそれであってます」

あかり「……梯形陣は?」

白雪「カッコいいです」

あかり「……そっか」

白雪「ではあまり詳しくはお聞きしてないようですので、今回はデメリットについてお話しますね」

あかり「そうだね、それも知っておかないと」

白雪「先ずは単縦陣ですが、確かに砲雷撃戦が行いやすく艦隊運動もしやすいですが、対潜戦闘では全く効果を発揮しません」

あかり「そうなんだ~」

白雪「また、縦一列に並んでいますので旗艦を庇いづらいという点もありますね」

あかり「指揮する人は守らなきゃだもんね」

白雪「はい。旗艦が大破すれば作戦はそこで中止し帰投するのが一般的です。僚艦ならば大破していても場合によっては進撃することもあるでしょう」

あかり「あかりは誰が怪我してもすぐ帰るよぉ!」

白雪「それではいつまでたっても進めませんよ。少しくらいの怪我ならドックですぐ治せますので戦果を優先してください」

あかり「む~」

白雪「複縦陣、輪形陣については両者バランス型なのでデメリットは少ないです。後者は対空型とおっしゃってましたが、対空重視のバランス型ですね」

あかり「じゃあその二つを選んでいればいいんだ」

白雪「そういうわけでもありませんよ。強力な敵に対しては単縦陣を用いなければ倒しきれないこともありますし、潜水艦相手には単横陣で当たるのがベタです」

白雪「ときにはデメリットも飲みこんでことに当たらなければいけないときもあるんですよ」

あかり「バランスを追い求めてるだけじゃだめなんだね」

白雪「そういうことです。最後に単横陣ですがこちらは単縦陣とは逆に対潜に強く、他の艦種への攻撃能力に劣っています」

あかり「ナチュラルに梯形陣を省いたね」

白雪「デメリットの説明はこれで終わりです。今日はここまでにしておきましょう」

あかり「うん、教えてくれてありがとね白雪ちゃん」

白雪「いえ、私にも関わってくることですので」

あかり「じゃあよばいしよっか~」

白雪「私の前でもあまり夜這いを使わないでいただけると嬉しいんですが」

あかり「……ねえ白雪ちゃん。もしかしてよばいってはずかしい言葉なの?」

白雪「うえっ!?」

あかり「白雪ちゃんなんだかよばいっていうと顔赤くするし、もしかしてあかり勘違いしちゃってる?」

白雪「そそそ、そんなことはないですよ?」

あかり「それならいいんだけど」

白雪「よ、夜も遅いですしもう寝ましょう!」

あかり「うん、おやすみ白雪ちゃん」

白雪「おやすみなさいませ」

白雪(やっぱり説明した方がいいですよね? 夜這いとは、夜這いとは……)

白雪(無理無理無理です! そんなの言えません!)

白雪(ああ、なんで司令官が最初にここに来たときあんなこと言っちゃったんだろう。私の馬鹿)

妖精「……」ユサユサ

あかり「んう? 妖精さんどうしたの?」

妖精「……」ヒョイ

あかり「お手紙? えっとなになに、早急ニ戦果ヲアゲラレタシ?」

白雪「ふあ、おはようございます司令官」

あかり「おはよう白雪ちゃん。あのね、今妖精さんから手紙をもらったんだけど」

白雪「……これ、大本営からの手紙ですね。なかなか戦果があげられないので早くあげろとのお達しです」

あかり「やっぱりあげなきゃだめ?」

白雪「それが仕事ですから。妖精の回す羅針盤にもよるので少し理不尽かもしれませんが」

あかり「ううん、あかりの運が悪いのがいけないんだよぉ。今日から戦果を上げられるまで出撃することにするよぉ」

あかり(そういえば一緒に出撃する人を少なくした方がいいって言われてたんだっけ。とりあえず半分の三人で)

↓1~3 出撃する艦娘

↓1 旗艦を上三人の中から

今回はここまでです
次は出撃するところからはじめます

結局梯形陣ってどんな効果があるんだろう

開始します

叢雲「大本営から出撃命令が出たって?」

文月「さすがにサボりすぎちゃったかも~」

あかり「だから今日は出撃するよ!」

大和「編成はどうなさいます?」

あかり「叢雲ちゃんを旗艦に白雪ちゃんと熊野さんに来てもらうことにしました」

叢雲「私が旗艦……」

白雪「よろしくおねがいしますね叢雲さん」

熊野「今回はお譲りいたしますわ」

あかり「残りのみんなはすいませんけどお留守番をお願いします」

大和「かしこまりました」

神通「提督のお留守の間は私達がしっかりとお守りいたしますから」

蒼龍「どうか気負わずに戦ってきてください」

文月「今日はなにしてあそぼっかな~」

あかり「お任せしました! それじゃあいってきます!」

熊野「それにしてもなぜこの編成にいたしましたの?」

あかり「そうですね、叢雲ちゃんは昨日出なかったから一番疲れてないかなと思って旗艦にしました」

叢雲「まあね、元気もやる気も満ち足りてるわ!」

あかり「白雪ちゃんとは昨日戦闘に関わる陣形のお話しをしたので来てもらったの」

白雪「せいいっぱい働かせていただきます」

あかり「それで熊野さんに来てもらったのは熊野さんが重巡洋艦だからです」

熊野「重巡洋艦だから? この海域には艦種によって進めなくなるような場所はありませんよ?」

あかり「いえ、強そうじゃないですか重巡洋艦。重ってところが特に」

熊野「……確かに駆逐艦より火力はありますけど」

叢雲「駆逐艦が弱いわけじゃないんだから!」

あかり「それはわかってるよぉ。けどやっぱり強そうな人がいたら安心するからね。だから熊野さんにはとっても期待してます」

熊野「では、ご期待にそえるよう尽力いたしましょう」

妖精(ぬいぐるみ)「敵艦発見した~」

叢雲「さあ出番ね」

熊野「今日こそ一捻りですわ!」

白雪「私も今度こそ外しません!」

あかり「陣形は……」

叢雲「三隻しかいないから単縦陣だけよ」

あかり「そ、そうだったっけ」

叢雲「しっかりなさい、イ級一匹程度にビビってんじゃないわよ」

あかり「う、うん、みんながんばって、絶対帰ってきてね」

叢雲「言われるまでもないわ。出撃するわ!」

イ級「……」

熊野「はじめはわたくしからですわね。提督、重巡洋艦の力、ごらんあそばせ!」

↓1 コンマ

イ級 回避 14なので

0~7 回避 8~14 カス当たり(ダメージ3分の1) 14~28 通常 それ以上クリティカル

カス当たり 14ダメージ イ級 耐久 20→6

イ級「!!」

熊野「くっ、狙いがそれましたわ!」

白雪「それでももう虫の息のですよ!」

叢雲「あと一撃当てれば……沈め!」

↓1 コンマ さっきと同じ判定

クリティカル ダメージ 22 イ級 耐久 6→0

イ級「!!!」

叢雲「よしっ! 私の前を遮るからよ、愚か者め!」

熊野「ナイスですわ叢雲さん!」

白雪「さすがです!」

あかり「すごいよぉ叢雲ちゃん!」

叢雲「イ級一匹倒したくらいで、お、大げさなんだから!」

熊野(ほんとう、顔に出ますわね叢雲さん)

白雪「今回はカードは……」

↓1 コンマ 偶数でドロップ

白雪「ありましたよ司令官! 艦娘のカードです!」

あかり「これでまた新しい仲間が増えるんだね!」

叢雲「その分食費やらで消費も増えるけどね」

熊野「そういうのは今は言わないでおきましょう」

白雪「どうぞ」

あかり「どんな子かなぁ?」

↓1 1‐1‐Aでドロップする艦娘

三日月「三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします。」

あかり「三日月ちゃん? ちょっと文月ちゃんに似てるかも」

三日月「文月? 同じ睦月型ですからね」

あかり「そうなんだぁ」

三日月「あの、あなたは何型の駆逐艦なんですか?」

あかり「あかり艦娘じゃないよぉ!」

三日月「えっ? もしかして司令官なんですか!? も、申し訳ありませんでした!」

あかり「あかりそんなに提督っぽくないかなぁ?」

叢雲「ない」

あかり「断言しなくても!」

三日月「はじめから粗相してしまいましたが、改めてお手柔らかにお願いしますね」

あかり「うん! これからよろしくね三日月ちゃん!」

妖精(アホ毛)「もう三回目だからね絶対はずさないよ~」

あかり「三度目の正直だね」

妖精(アホ毛)「あっち!」

あかり「よ~し! あっちに向けて出発進行!」

三日月「方向指示ってあんなにアバウトでいいんでしょうか?」

叢雲「よくないけど妖精がわかるんなら、まあ」

ホ級「……」

イ級「……」×2

熊野「どうやら当たりを引いたようですわね」

白雪「あれが主力艦隊です!」

叢雲「軽巡がいるわね」

あかり「なんだか人になりかけてるって感じだね、ちょっと怖い……」

三日月「大丈夫です三日月がお側についていますから!」

叢雲「そう、三日月はそいつについてて! 私達は討って出る!」

熊野「次こそは重巡洋艦の真の実力を見せてさしあげます!」

白雪「必ず倒します!」

熊野「さて、どなたから落としてさしあげましょうか!」

↓1 コンマ

0~35 イ級A 36~70 イ級B 71~99 ホ級

熊野「先ずは僚艦から落としていきますわ! ひゃあああ!」

叢雲「今の警報なに!?」

白雪「司令官の船になにか!?」

三日月「ひゃあ!?」

あかり「怖がらなくて大丈夫だよ三日月ちゃん、熊野さん気合入れるとああなっちゃうみたいだから」

三日月「そ、そうなんですか。お見苦しいところをお見せしてすいません」

↓1 コンマ さっきのイ級の判定と同じ

クリティカル 74ダメージ イ級A 耐久 20→0

イ級A「!!!」

熊野「ごらんになりまして? これが重巡洋艦、いえ、わたくしの真の実力!」

あかり「すごい、一撃で!」

叢雲「熊野、よそ見しない!」

白雪「軽巡型が撃ってきましたよ!」

↓1 コンマ

0~35 白雪 36~70 熊野 71~99 叢雲

三日月「白雪さん!」

白雪「避けてみせます!」

↓1 コンマ 

白雪の回避40なので

0~20 回避 21~40 カス当たり 41~80 通常 81~99 クリティカル

クリティカル 24ダメージ 白雪 耐久 15→1 大破

白雪「うっ、くっ……」

あかり「白雪ちゃん!」

三日月「ああっ!」

叢雲「白雪! 大丈夫!?」

白雪「だ、大丈夫です、まだ行けます……」

熊野「無茶は禁物ですわよ!」

白雪「や、やれます……!」

叢雲「こうなったらさっさと終わらせる!」

↓1 叢雲が狙う艦

0~50 イ級B 51~99 ホ級

叢雲「旗艦を潰すわ! 沈みなさい!」

↓1 コンマ

ホ級 回避15なので

0~7 回避 8~15 カス当たり 16~30 通常 それ以上クリティカル

クリティカル 15ダメージ ホ級 耐久 33→18 小破

ホ級「!」

叢雲「まともに当たったのに!」

三日月「駆逐艦の火力では厳しいということなんですか……!」

熊野「わたくしの判断ミスですわ!」

あかり「みんな気をつけて! 深海棲艦の攻撃が来るよ!」

白雪「ううっ……」

↓1 コンマ

0~35 白雪 36~70 熊野 71~99 叢雲

あかり「白雪ちゃん!」

熊野「庇うのは……間に合わないっ!」

白雪「こ、これくらい……!」

↓1 コンマ >>676参照

クリティカル 9ダメージ 白雪 耐久 1→1 大破

白雪「きゃあああ!」

叢雲「白雪ぃ!」

熊野「無事ですの!?」

白雪「まだ……やれます……!」

あかり「もう、もうやめて! 撤退しよう!」

三日月「それは彼らが許してくれないでしょう」

イ級「……」

ホ級「……」

あかり「そんなっ!」

白雪「倒して帰ればいいだけです……」

↓1 白雪が狙う艦 >>680参照

白雪「旗艦を倒せば……!」

叢雲「無茶そんな身体で!」

熊野「下手をすれば暴発しますわよ!?」

あかり「やめて白雪ちゃん!」

白雪「撃ち方はじめ……!」

↓1 コンマ >>682参照

クリティカル 3ダメージ ホ級 耐久 18→15 中破

ホ級「!!」

白雪「やった……!」フラッ

叢雲「バカ! 自分の砲の反動で倒れそうになってるじゃないの!」

熊野「まさに執念の一撃ですわね、奴の動きが鈍りましたわ」

あかり「叢雲ちゃん、早く撤退を!」

イ級「……」

三日月「まだです! 奴らが魚雷発射態勢に入りました!」

叢雲「白雪のおかげで軽巡型は撃てないみたいね」

白雪「お役に立てて、よかった……」

叢雲「私達も応戦よ!」

熊野「必ず落としますわ!」

↓1 叢雲 2 熊野 3 イ級

それぞれの狙う艦

>>680 >>674 参照

叢雲「よくも白雪を!」

熊野「沈みなさいな!」

イ級「!」

三日月「あの敵の狙いは、熊野さん!」

あかり「熊野さん逃げて!」

↓1 叢雲 2 熊野 3 イ級の攻撃

叢雲と熊野は>>682参照

イ級の攻撃は熊野の回避31なので

0~16 回避 17~31 カス当たり 32~62 通常 それ以上 クリティカル

クリティカル×2 38+24=62 ホ級 耐久 15→0

ホ級「!!!」

叢雲「ざまあみなさい!」

熊野「海の藻屑となるがいいですわ!」

三日月「どうやら熊野さんへの魚雷は外れたようです」

あかり「よかった、よかったよぉ」

イ級「……」

白雪「まだ敵は残ってます……」

叢雲「なに言ってんの! もうすぐ夜になるのよ!?」

熊野「そんなボロボロの身体と艤装では夜戦は不可能ですわ!」

白雪「でも、まだお二人は、無傷じゃないですか……」

熊野「だからって!」

白雪「司令官、夜戦はどうされます?」

↓1

1 する
2 しない

あかり「するわけないよぉ! 二人とも早く白雪ちゃんを船に連れて帰って!」

叢雲「わかってる! ほら、帰るわよ」

白雪「ここまで来ておめおめと……」

熊野「旗艦も倒しましたしわたくし達の勝利ですわよ! 奴らもしばらくは出てきませんわ」

イ級「……」スッ

三日月「海に潜っていきました……」

白雪「カード、探さないと……」

叢雲「そんなのどうだっていいじゃないの!」

白雪「こんな海の上に、放置しちゃったら可哀想です……」

熊野「わかりましたわよ! 叢雲さん、白雪さんをお願いしますわ」

叢雲「ったく、もう!」

↓1 偶数 艦娘ドロップ

熊野「ありましたわ」

白雪「ううっ……」

あかり「白雪ちゃん! 白雪ちゃん!」

白雪「私は大丈夫です、早くその子を……」

あかり「でも!」

白雪「いいんです、ドックに行けばすぐに治る傷ですから……」

熊野「提督、お願いしますわ」

あかり「……うん」

↓1 1‐1ボスでドロップする艦娘

天龍「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」

あかり「……はじめまして天龍さん、赤座あかりです」

天龍「なんだぁ、お前が提督なのかよ? 大丈夫かよこんなちんちくりんな奴でよぉ」

あかり「……」

天龍「フフフ、オレの怖さに声も出ねぇか」

あかり「いえ、よろしくおねがいします」

天龍「おう、よろしくってなんだおい、大破してる奴がいるじゃねぇか」

白雪「ふっ、うっ……」

天龍「おいおいなんだよ、こんなとこで艦娘大破させちまうなんて、ど素人じゃねぇかお前」

あかり「っ!」

天龍「まあ安心しな、お前がどんだけ素人だろうとオレがいりゃ安泰……」

あかり「ううっ、うわぁあああん!」

天龍「な、なんだよ!? なんで泣くんだよ!? おい、誰か止めろよ! なあオレが悪いみたいじゃねぇか!」

叢雲「天龍が悪いわけじゃないけど」

熊野「強いて言えば間が悪かったですわ……」

三日月「司令官……」

あかり「ごめんねぇ白雪ちゃん、ごめんねぇ!」

白雪「私は、平気ですから、泣かないでください……」

あかり「ごめんね、ごめんねぇ!」

文月「戻ってきたよ~」

大和「提督、ご無事で、白雪さん!?」

蒼龍「ひどい怪我ですね……」

白雪「ご迷惑をおかけしてすみません……私、少しの間、お休み致します……」

熊野「わたくしがドックに連れてまいりますわ」

三日月「お願いします、熊野さん」

文月「ね、ねえ、戦果はあげられたの~?」

叢雲「なんとかね。壊滅はさせられなかったけど当分は出て来られないでしょ」

大和「そうですか、それならよかった――」

あかり「よくない!」

蒼龍「提督?」

あかり「よくないです! 白雪ちゃんがあんなに傷ついたのによくなんて!」

天龍「あのなぁ、オレ達艦娘の傷はドックに入ってりゃ数十分、遅くても数時間で治るんだぞ?」

あかり「治るからいいって話じゃないです!」

叢雲「待ちなさい!」

文月「行っちゃった~」

三日月「もしかして司令官初出撃だったりしますか?」

大和「そうではないんですが、今まで私達は無傷で作戦を終えていましたから」

天龍「あんな練習航海するような海域に大和や蒼龍を連れてきゃそうなんだろ」

文月「司令官あたし達が傷つくことすっごい怖がってたから~」

天龍「はんっ! 素人なだけならまだしも覚悟もねぇってのかよ。呆れたぜ」

叢雲「あいつは、特殊なのよ」

三日月「特殊と言いますと?」

大和「実は提督はただの中学生で、戦闘訓練や軍事知識の勉強などは一切行っていらっしゃらないのです」

三日月「ええっ!? な、なんでそんな人が司令官に!?」

叢雲「それは本人も知らないらしいわ。けど私があいつが司令官だって辞令をもらってきたから、その立場にあることだけは事実よ」

天龍「どうなってんだこの時代の大本営はよ」

神通「大本営と言えば一応戦果をあげたようですし、報告しなければいけないのでは」

叢雲「私がやっとくわ。臨時編成とはいえ、第一艦隊の旗艦だしね」

天龍「はぁ、ちょ~っとばかし心配になってきたぜ」

三日月「歓迎ムードでお出迎えとはいかないようですね」

大和「すいません、お夕飯は腕によりをかけますので」

叢雲(これくらいで潰れないわよね? 戦うって言ったんだからさ)

??の鎮守府

??「いや~そろそろ置き場がなくなってきたし片付けようと思ったけど、改めて見るとすんごい量」

??「いい紙質だけど漫画描くには向かないね~。まっ、落書きするくらいには使えるか」

??「さあてと、お仕事しますか」

??「うんうん、読みづらっ! なんで一々難しい漢字使おうとすんのかな~、大本営は厨二病か!」

??「あれ、これって……」

??「ふ~ん、なんだこっちに来たの私だけじゃなかったんだ」

??「私が恋しくて泣いてるだろうし、しょうがない会いに行ってやるか!」

??「そうと決まれば執務はやめて、準備準備っと! ラムレーズン買いためて航海に備えよう! 間宮さ~ん!」

今回はここまでです

まさか1‐1でここまで苦戦するとは
面倒だから改造と改修だけで能力上げようと思ってたけどレベルアップ分も含めないとだめな感じですね
命中判定とかももう少し練った方がいいかもしれないです

急な予定が入ったので今日は更新できません
なので↓1~3で小ネタ募集します

開始します
小ネタは鋭意制作中なので今しばらくお待ちください
お祭りネタはかなり後にルート分岐次第では本編で回収できると思います

叢雲(結局朝まで部屋に引きこもって出て来なかったけど、大丈夫かしら?)コンコン

叢雲「……反応ないわね」

叢雲(もうどこかに出て行った? いや、もしかして中で首括って……!)

叢雲「入るわよ!」

あかり「叢雲ちゃん?」

叢雲(よかったちゃんといた。けど)

叢雲「ひっどい顔ね、なによそのクマ」

あかり「えっ、クマさん? どこにいるの?」

叢雲「……それに目も赤いわよ、ずっと泣いてたの?」

あかり「だって、白雪ちゃんがあんな大怪我しちゃって、あかりが上手く指揮とってあげられなかったから……」

叢雲「白雪はもう治ったわ」

あかり「ほんとうに!?」

叢雲「自分の目で確かめに行く?」

↓1

1 行く
2 行かない

あかり「行く、行くよぉ!」

叢雲「そう、じゃあ食堂に行ってきなさい。たぶんまだそこにいるから」

あかり「うん!」

叢雲「その前に着替えて、あと顔洗いなさい。そんな顔で行ったら逆に白雪に心配されるわよ」

あかり「わかったよぉ! ありがとう叢雲ちゃん!」



あかり「白雪ちゃん!」

白雪「司令官、おはようございます」

あかり「もうほんとうにどこも怪我してないの?」

白雪「ドックで治療いたしましたから。艤装の方も完全に修理できました。申し訳ありませんふがいなくて」

あかり「ふがいないのはあかりの方だよ!」

あかり「ごめんね、あかりがちゃんとした司令官なら白雪ちゃんに怪我なんかさせなかったのに」

白雪「いいえ、あれは私の未熟さゆえの失態です。司令官のせいではありませんよ」

あかり「違うよぉ! だって白雪ちゃんはあんなにボロボロになってもがんばって敵を撃ってた! けどあかりはそれを見てるだけだった!」

あかり「ほんとうあかりが指示を出さなきゃいけないのに、司令官失格だよぉ」

白雪「司令官の未熟さを補うことができない私が悪いんです。もう気にやまないでください」

あかり「そんなの……!」

白雪「こんなに目を赤くして、一晩中泣いていたんですか? ありがとうございます、私なんかのために」

白雪「次こそは必ず大戦果を司令官に捧げてみせますから」

あかり「次!? 次なんてもう、あかりは――」

天龍「いい加減にしろ!」

あかり「て、天龍さん?」

天龍「さっきから聞いてりゃ女々しいことばかり言いやがって。飯がまずくなんだろうが!」

あかり「ご、ごめんなさい、でも」

天龍「でもじゃねぇ! 白雪がいいって言ってんだろうが、いつまでもぐちぐち言ってんじゃねぇ!」

白雪「天龍さん、司令官にそんな乱暴な口は……」

天龍「怪我が治ってんだ、なにを気にすることがあるってんだよ!」

あかり「怪我が治ったって、痛かったって記憶がなくなるわけじゃありません!」

天龍「痛かった記憶だぁ?」

あかり「そうです! あんなにいっぱい大砲を当てられて、ボロボロになって、痛くて怖かった記憶は怪我が治ったってずっと残るんですよ!」

白雪「司令官……」

天龍「だったらどうした! オレ達はそうなることくらい覚悟して戦ってんだ! 白雪だってそうだろ!?」

白雪「そ、それは、はい」

天龍「大体な、オレ達はもう一度沈んでんだ、今さらなんだよそんなこと」

あかり「……っ!」

天龍「終戦まで生き残った艦だって大体はもう沈んだ。慣れてんだよ、だから黙って戦わせろ」

あかり「知ってるなら、余計に怖くないんですか? もう一度沈んじゃったらどうしようとか思わないんですか?」

天龍「オレは沈むつもりなんざねぇよ。大体怖いからいやだなんて言える立場じゃねぇだろ。オレもそしてお前もな」

あかり「あかりは……」

天龍「お前の事情は聞いた。望んで提督になったわけじゃねぇってこともな。けどなんでも望み通りなんていくわけがねぇ」

天龍「自分が望んでねぇいやなことだってやらなきゃいけねぇことだってあるだろ。歯ぁ食いしばって耐えなきゃどうしようもねぇことがよ」

天龍「それができねぇってんならここから出ていけ」

白雪「天龍さん!」

天龍「ここに必要なのは兵士と兵器だ。兵器が傷つくこと恐れて戦えねぇような兵士はいらねぇんだよ」

あかり「……あかりには行く場所なんてありませんよ」

天龍「そんなもんオレが知るか。なんなら海に身投げでもすりゃいいだろ」

白雪「天龍さん! それ以上の暴言は許しませんよ!」

天龍「へいへい。さて、飯も食ったしオレは鎮守府内でも見て回るとするか」

あかり「……」

天龍「……お前が傷つけたって気にやんでるこいつは、今でもこうやって慕ってくれてんだろうが」

あかり「えっ?」

天龍「なんでもねぇよ。ここで逃げたらオレはお前を一生腰ぬけだと軽蔑してやる。それがいやなら覚悟決めろ。じゃあな」

白雪「まったく! すいません司令官、あのような暴言を許してしまって」

あかり「ううん、天龍さんが言ったことはきっと正しいんだよ」

白雪「正しいからってなんでも言っていいわけじゃありません! あんな乱暴な言い方、上官への口の聞きかたを指導しなければいけないようですね!」

あかり「今回は許してあげてよ、ね?」

白雪「司令官がそう言うなら……」

あかり(そう、白雪ちゃんはこうやってあかりのことをまだ司令官だって呼んでくれてる)

あかり(あかりはそれらしいことなに一つしてあげられないのに。あかりはほんとうにここにいていいのかな?)

あかり(あかりは、どうすればいいのかな?)

あかり「ただいま」

叢雲「お帰りなさい。どう、傷一つなかったでしょ?」

あかり「うん」

叢雲「大型の船だとちょっと傷ついてもかなり時間がかかったりするけど、駆逐艦くらいならそんなに時間もかけずに治すことができるのよ」

叢雲「ただまあ錬度が上がるとその分長くなったりもするんだけどね」

あかり「うん」

叢雲「しゃきっとしなさい! あんたがそうやっていつまでもくよくよしてたら、白雪に心配かけるわよ」

あかり「そう、だね」

叢雲「あんたがそこに座ってるかぎり、耐えていかなきゃいけことよ」

あかり「わかってる、さっき天龍さんからも言われたから」

叢雲「……で、これからどうするの?」

↓1

1 艦娘との交流
2 建造
3 勉強
4 外出
5 執務

あかり「誰かとお話しに行ってくる」

叢雲「そう、誰のところに行くの?」

↓1 誰のところに行くか

あかり「熊野さんのところに行ってくるよぉ」

叢雲「わかったわ。昼には戻ってきなさいよ」

あかり「うん、行ってきます叢雲ちゃん」

叢雲「行ってらっしゃい」

叢雲「……約束、忘れないでよ」



あかり「熊野さんいますか?」

熊野「提督? お加減はもうよろしいんですの?」

あかり「はい、もう大丈夫です」

熊野「そうですか、安心しましたわ」

あかり「ごめんなさい、心配かけてしまって」

熊野「いいえ、元はといえば白雪さんがああなってしまったのはわたくしの判断ミスですから」

熊野「先に軽巡型を潰しておけば同じ駆逐艦同士であれほどの怪我を負うことはなかったですのに」

あかり「熊野さんのせいじゃないです、気にしないでください」

熊野「はい、わかりましたわ」

熊野「それで、なにをしましょうか?」

あかり「そうですね……」

↓1 熊野となにをするか

あかり「お料理しませんか?」

熊野「お料理ですの?」

あかり「はい、実はあかり食堂には行きましたけど朝ごはんまだ食べてなくてお腹が」グゥ

熊野「昨日の夕飯も食べていらっしゃらないですし、お腹も減りますわよね。いいですわ、厨房を貸してもらいましょう」

あかり「はい!」

熊野(おいしいごはんを食べれば少しは気分も晴れるかもしれませんわ)

あかり(なにかやってたら気分もまぎれるかな?)



熊野「さあ、はじめますわよ!」

あかり「エプロンよく似合ってますね」

熊野「大和さんのものをお借りしたんですけどね」

あかり「じゃあ今度街に行ったときは熊野さんのエプロンも買わないといけませんね」

熊野「わたくしお料理はじめてですのよ? 素直に大和さんに任せた方がよろしいですわ」

あかり「はじめてなんですか?」

熊野「ええ、初挑戦ですの」

あかり「えっと、あかりが主導したほうが」

熊野「提督が食べるお料理なんですから、わたくし主導で作りますわ!」

あかり「だ、大丈夫かな?」

熊野「安心なさいな、エプロンと一緒にレシピも教えていただきましたわ。オムライスでいいんですわよね?」

あかり「はい!」

熊野「ではお料理開始ですわ!」

↓1 コンマ 料理の出来

0~30 比叡カレーレベル 31~60 普通 61~99 プロレベル ぞろ目 結衣が作ったものと同じ味

熊野「え~っと、先ずはチキンライスから作らなければいけないのですわね」

あかり「お肉と玉ねぎを切らなきゃいけませんね」

熊野「玉ねぎを切ると涙が出るんでしたわよね?」

あかり「はい、すごい目にしみちゃいます」

熊野「眼鏡をかけていれば平気なんですの?」

あかり「えっと、目じゃなくて鼻の問題らしいです」

熊野「なるほど、では鼻をふさいでいればって、そんな美しくない真似できませんわ!」

あかり「こればっかりはしょうがないですよぉ。諦めてそのまま切りましょう」

熊野「ですわね。ではわたくしが玉ねぎを切りますので、お肉をお任せしますわ」

あかり「いいんですか?」

熊野「わたくしが主導ですもの」

熊野「くっ、ほんとうにきますわね」

あかり「やっぱり代わりましょうか?」

熊野「それに及びませんわ! この程度わたくしの手にかかれば!」

あかり「無理はしないでくださいね」

熊野「提督こそ指を切ったりしないようにお願いしますわ」

あかり「それよりもさっきの話です。鼻をふさぐのはともかく、眼鏡は似合うと思いますよ」

熊野「そうですか?」

あかり「落ち着いたお姉さんって雰囲気が出そうな気がします」

熊野「まるで普段は出ていないかのような言い草ですわね」

あかり「そ、そんなことは、いたっ!」

熊野「言ったそばからこれですわ」

あかり「すいません」

熊野「少し見せてみなさいな」

あかり「そんなに深くはないですよぉ」

熊野「そうですわね、この程度でしたら舐めていれば治りますわ」パクッ

あかり「く、熊野さん!? くすぐったいですよぉ」

熊野「ん~、ん。これくらいで十分ですわよね」

あかり「すぐそこに水道あるのに舐めてもらわなくても」

熊野「唾液には傷の治りを促進する成分が含まれているのですわ。水道水をかけるよりも効果的ですの」

あかり「でも自分でできますから」

熊野「わたくしの言葉で動揺したせいで切ってしまったのでしょう? ご自身が引き金とはいえ責任がありますので」

あかり「でも生肉触った手でしたし」

熊野「とってもおいしかったですわよ」

あかり「ふえっ!?」

熊野「お肉のタレが」

あかり「も、もう~! はずかしいから変なこと言わないでください!」

熊野「ふふ、では絆創膏をとってきますわ。料理に血が入ったら大変ですものね」

熊野「完成ですわ!」

あかり「わぁいオムライス、あかりオムライス大好き!」

熊野「作っている間にお昼ごはんになってしまいましたわね」

あかり「二人分大和さんの手間が省けたからいいじゃないですか」

熊野「借りた分のお返しにはまだ足りないですけどね」

あかり「じゃあ冷めないうちに食べましょう!」

熊野「ええ、いただきます」

あかり「いただきます!」

あかり「おいしい!」

熊野「はじめてにしては上々といったところですわね」

あかり「はじめてでこれだけ作れるならきっと才能があるんですよぉ」

熊野「大和さんのレシピに従っただけですので。それに提督が手伝ってくれたからですわ」

あかり「あかりが手伝ったのはちょっとだけですよぉ。それに怪我してご迷惑をおかけしてしまいましたし」

熊野「いいえ、とても助かりましたわ。ありがとうございます」

あかり「いえ、あかりのためにお料理してくださったんですし、こちらこそありがとうございます」

熊野「……提督は提督としては未熟かもしれませんが、まるっきり役に立たないんてことありませんわ」

あかり「なんですか? もう一回言ってください」

熊野「いいえ、なんでもありませんわ」

あかり「戻ったよ~」

叢雲「お帰りなさい」

叢雲(ちょっとは元気出たみたいね)

あかり「お昼ごはんも食べたしお昼からは働いて――」

蒼龍「失礼します!」

あかり「蒼龍さん、どうかしましたか?」

蒼龍「偵察に出していた私の船達がこの鎮守府に近づく不審な船を発見いたしました!」

あかり「ええっ!?」

叢雲「船ってなに!? 深海棲艦じゃないの!?」

蒼龍「深海棲艦ではありませんが、出撃艇に似ています。おそらくは他の鎮守府の船かと」

あかり「他の鎮守府の船がなんで?」

蒼龍「わかりません。とにかくこちらへ!」

文月「なんで別の鎮守府の船がここにくるの~?」

三日月「さ、さあ? 私は来たばかりだしさっぱり」

白雪「もしかしてあそこの海域に出撃していた他の提督が、先に戦果をあげられて怒ってるとか?」

天龍「殴りこみか? 腕がなるぜ!」

神通「もめ事にならなければいいんですけど」

熊野「眼鏡のカタログでもゆっくり見ていようと思っていたところですのに」

蒼龍「提督と叢雲さんをお連れしました!」

大和「ありがとうございます蒼龍さん」

叢雲「どういうことなの?」

大和「わたしにもわかりません。ですが何者かがこちらへ近づいているとだけ」

あかり「ど、どうすれば」

天龍「決まってんだろ、迎撃だ!」

白雪「まだ敵と決まったわけじゃありませんよ」

蒼龍「見えてきました、あれです!」

文月「こっちに向かってくるね~」

三日月「船体になにか書いてある?」

蒼龍「女の子の絵ですよ」

叢雲「はぁ!? 女の子の絵!?」

大和「なぜそんなものを船体に?」

妖精「……」ヒョイ

あかり「これ双眼鏡? ありがとう妖精さん」

天龍「オレが行って確かめて来てやるってのに」

白雪「未知の存在に対して不用意な行動はとれませんよ」

あかり「えっ、あ、あれって!」

神通「どうなさいました提督?」

熊野「その女の子の絵を知っているんですの?」

あかり「は、はい、あれミラクるんです!」

大和「ミラクるんと言いますと確か、提督の世界のアニメの登場人物でしたよね?」

熊野「提督の世界のアニメということは」

文月「あれに乗ってるの司令官と同じ世界から来た人なの~?」

神通「よかったですね提督!」

あかり「は、はい!」

あかり(それにあの絵、もしかしてあれに乗ってるのって)



叢雲「うわっ、近くで見るとすごいインパクトね」

熊野「可愛らしいですがなんというか」

天龍「一応軍艦だってのに、なんてことしやがんだ!」

三日月「アニメの絵も昔とずいぶんと変わったんですね」

あかり「やっぱり、この絵って!」

??「最大戦速でぶっ飛ばしてきたからこんなに早く着いちゃったよ~。意外にご近所さんだったのね」

あかり「京子ちゃん!」

京子「よう、お久~、元気にしてたかあかり?」

↓1~6で京子の艦隊を決めて今回は終わりにします
改、改二の指定もOKです

京子艦隊は 榛名改二 漣 伊19 不知火 赤城 龍田に決定しました
今回はここで終わりです
安価少なめで申し訳ない

開始します
ちなみに榛名の改二は名前を書く際には省略させていただきます

あかり「京子ちゃんどうしてここに?」

京子「ん~、久しぶりに執務やってたらあかりが戦果あげたって報告書があったからさ」

あかり「あかりまだ大本営さんに伝えてないんだけど」

叢雲「私が出しておいたわ。大本営が出撃しろって命令してきたんだし、出しとかないとやっかいでしょ」

あかり「そうだったんだ、ごめんね叢雲ちゃん」

京子「ふ~ん、あかりは叢雲を秘書にしてんのか」

あかり「えっ? 京子ちゃん叢雲ちゃんを知ってるの?」

京子「知ってるよ~、ていうかうちにもいるし」

あかり「ええっ!?」

大和「提督、この前お話したと思いますが私達は分霊によって別の場所に偏在できるのです」

あかり「そ、そうでしたね、ほんとうに分身できるんだ」

京子「うちの中でもダブってるからさ、時々どっちがどっちかわかんなくなるときあんだよね」

京子「千歳と千鶴は見分けられるようになってきてたんだけど、こっちはほんとにそっくりそのままだから困るわ~」

蒼龍「千歳はわかりますが千鶴? 彼女はまだ艦娘になったと聞いてはいませんが」

京子「艦娘じゃないんだけどな~」

榛名「提督、榛名達も出てよろしいでしょうか?」

京子「おおごめんごめん。うちの第一艦隊を紹介するよ」

榛名「高速戦艦、榛名です。はじめまして」

大和「彼女、幾度か改造を経ていますね」

京子「あっ、わかる? 二回くらい改造してもらったんだよ。改二って言うんだっけ? うちのエース」

榛名「エースだなんて、榛名は自分にできることをせいいっぱいやっているだけですから」

漣「漣で~す。はじめましてご主人さまのお友達さん」

あかり「ご、ご主人さま!?」

京子「私がそう呼ばせてるわけじゃないからね」

漣「漣の趣味でございます~」

京子「なんとなくちなつちゃんに似てるでしょ?」

あかり「そういえばなんとなく」

京子「ちなつちゃんがご主人さまって言ってくれてるみたいで正直興奮する」

漣「やだ~ご主人さまったら~、調子に乗ってるとぶっ飛ばしますよ?」

京子「ねっ? こういうとことかもそっくり」

あかり「う、うん」

神通(どんな人なんでしょうそのちなつさんは)

伊19「次はイクの紹介をするの!」

京子「あいよ。この子は伊19、潜水艦だよ」

伊19「イクって呼んでいいのね!」

あかり「潜水艦なんだ。だから水着なの?」

伊19「そうなのね。水に潜らなきゃいけないから大変なのね」

京子「戦艦とか潜水艦に攻撃できないからね。いてくれると結構助かるよ」

伊19「んふ~、提督はもうイクなしじゃ生きられないのね」

京子「いや別にはっちゃんとかゴーヤでもいいけど」

伊19「そんなこと言うとまたおしおきするの!」

京子「ふっふ~ん、今度は私も黙ってやられたりしないからね」

白雪(い、一体何をしたんでしょうか)

不知火「不知火です。よろしくです」

京子「不知火は見ての通り冷静沈着な参謀役って感じだね。戦隊で言うブルーとかブラック」

不知火「水雷戦隊にそのような分け方は存在しませんが」

京子「あといつも執務片付けてもらってる! どっちかというと不知火がいなきゃ私は提督として生きていけないかな」

不知火「不備を不知火の落ち度にされても困りますのでね」

あかり「す、すいません、京子ちゃんがご迷惑をおかけして」

不知火「いいえ、気になさらずに」

京子「それでこっちが赤城」

赤城「航空母艦、赤城です。お初にお目にかかります」

京子「あかりんとこにも蒼龍がいるならわかると思うけど、空母いると安定するんだよね」

あかり「そうだね、とっても頼りになるね」

赤城「あまり私にばかり頼らないでいただけると嬉しいのですが」

京子「そんなこと言って、出撃したらお腹いっぱい食べられるからうれしいんだろ~?」

赤城「私を食いしん坊みたいに言うのはやめてもらえますか? 艦載機の整備と修理に資源がかかるだけですから」

京子「ごはんだっていっぱい食べるくせに」

赤城「あ、あれはお腹が空いていては戦はできぬといいますから!」

京子「はいはい、わかってますよ~」

赤城「ほんとうなんですからね!」

あかり(そういえば不知火さんと赤城さんの声、なんとなく杉浦先輩に似てるような)

龍田「最後は私ね~」

天龍「お前、龍田!?」

龍田「あら~、こっちにも天龍ちゃんがいるのね~。はじめまして天龍型二番艦の龍田です」

あかり「二番艦ということは天龍さんの妹さんなんですか?」

龍田「そうねぇ~、竣工は私の方が早いから私がお姉さんでもいいのだけど、天龍ちゃんはどっちがいい?」

天龍「オレが姉に決まってんだろ!」

龍田「だって~。うちの天龍ちゃんも同じこと言ってたわ~」

京子「こう見えて凶暴だから気をつけろよ」

龍田「あら~、そんなことありませんよ。提督、お友達に根も葉もない嘘を吹き込むのは感心しませんよ」

京子「私が抱きつこうとしたらすぐその槍で刺そうとしてくるから、うかつに抱きつけないんだよ」

龍田「おさわりは禁止されています~」

あかり「それは抱きつこうとする方が悪いと思うよぉ」

京子「だって包容力ありそうなんだもん!」

龍田「どこ見て言ってます~? 同じ女ですけどセクハラですよ~」

京子「だからいつも天龍で我慢してる」

天龍「おいこら! テメェそっちのオレになにしてんだ!」

龍田「そう、ちょ~っと提督とお話しなきゃいけないみたいね」

京子「おわ~、だから槍むけるのやめてって!」

文月「なんだか面白い人だね~」

三日月「そうですね楽しそうです」

叢雲「提督らしいかって言われたらそうでもないけど」

白雪「まだ司令官とそう変わらない年齢みたいですから」

京子「あかりんとこのは大体見たことあるけど、このお姉さんだけ見たことないな」

大和「大和と申します」

京子「や、大和!? すげぇ! めちゃくちゃ綺麗じゃん!」

大和「お、恐れ入ります」

京子「すごい強いんだろうな~。なああかり、うちの榛名と交換しようぜ」

榛名「て、提督!?」

あかり「そんなのだめだよぉ! ごはん作る人がいなくなっちゃう!」

大和「あの提督、私は料理人じゃないんですが」

榛名「ひどいです提督! 交換だなんて榛名は大丈夫じゃないですよ!」

京子「冗談だって。がんばって建造するからさ」

不知火「それも大丈夫じゃありません」

赤城「提督が後先考えずに建造するせいでうちはいつも資材不足なんですよ!」

漣「ちょっとは自重を覚えてください」

京子「いや~、私カードゲーとかやるとコンプしたくなるからさ~」

伊19「出撃して集めればいいの!」

龍田「そうですよ~、潜水艦を沈めて新しい子見つければいいんですよ~」

京子「やだめんどい」

赤城「めんどいじゃありません! 大体提督は――」

神通「お説教が始まってしまいました」

蒼龍「あちらはあちらで苦労なさっているんですね」

大和「結局私はホテルの料理長でしかないんですね……」

あかり「ち、違います! あかりのも冗談ですから、元気出してください大和さん!」

叢雲「こっちもこっちで苦労してるけどね」

白雪「あははは……」

あかり「それで、京子ちゃんも知らない間にこの世界に?」

京子「うん。あかり達と軍艦擬人化の話した次の日の朝にね」

あかり「やっぱり理由はわからない?」

京子「さっぱり」

あかり「そっか……」

京子「いや~しかし、手間が省けてよかったよ。軍艦っつってもいっぱいあるからね。デザイン考えるの大変だったんだ」

京子「だからあかり達に手伝ってもらおうと思ってたんだけど、本物に会えたしよかったよかった」

榛名「漫画になるなんて少しはずかしいですけど」

漣「可愛く書いてね」

伊19「イクを大活躍させるの!」

不知火「不知火も活躍させていただければうれしいです」

赤城「私を大食いキャラにするのだけはやめてくださいよ!」

龍田「できれば天龍ちゃんと一緒に描いてもらいたいわ~」

京子「ま~、こうやってモデルから要望がくるから別の意味で面倒にもなったけど」

京子「しかしまさか私が提督になるなんてね~。あんな話したときは全然想像もしてなかったよ」

あかり「そういえば、京子ちゃんがはじめに会った艦娘は誰なの?」

京子「私の最初の艦娘?」

↓1 京子艦隊の誰か

京子「榛名だよ」

榛名「はい、榛名がはじめて提督とお会いいたしました」

京子「最初は自分のこと高速戦艦だとか艦娘だとか意味わかんないこと言ってて、綺麗だけど危ないお姉さんだと思ってたんだけど」

榛名「榛名が艤装を出したら認めてくださいました」

京子「だっていきなり出てくんだもん。魔法少女かスーパーヒーローじゃなきゃ無理だよあんなの」

叢雲「あんたよりは物分かりがいいみたいね」

あかり「だ、だって、叢雲ちゃんは最初から付けてたし」

京子「ふ~ん、あかりは叢雲が最初だったんだ」

あかり「そうだよぉ。あかりも最初はわけがわからなかったけど、叢雲ちゃんが全部説明してくれたんだぁ」

京子「そっかぁ。じゃあさ」

↓1

1 もうケッコンしてんの?
2 もう改造くらいした?
3 実はその子二代目だったり?

京子「もう改造くらいはした?」

あかり「改造? そういえばさっきも改造したとか改二がどうとか言ってたけどなんなの?」

叢雲「私達の艤装は戦うことによって錬度を上げられるって言ったわよね? ある一定まで錬度を上げると艤装を改造して更に強力な物へと変えることができるのよ」

京子「中には改造した後、更に錬度を上げるともう一回改造できる艦娘もいて、それで二回改造された艦娘を改二って呼ぶんだ」

あかり「へぇ~、そうだったんだ」

文月「私達はまだそこまで錬度高くないから~」

白雪「そうですね、あまり出撃していませんので」

神通「改二はおろか改も遠いです」

京子「ありゃま、だめだぞあかり。ちゃんと出撃しなきゃ」

あかり「う、うん、でも……」チラッ

白雪「……」

京子(ふ~ん、なんかわけありっぽい? さしづめ前に出撃したときに誰かが大破して怖くなったとかそんなとこかな)

京子「よ~し!それじゃ私の艦隊と演習しよう!」

あかり「演習って?」

京子「だから、うちの艦隊とあかりの艦隊で戦うの」

あかり「そんな! そんなことだめだよ!」

京子「いやもちろん訓練弾でだよ? 怪我もしないから大丈夫だって」

あかり「だけど……」

神通「提督、これは喜ばしい申し出ですよ」

叢雲「演習だと沈むことはないから自分の限界まで出しきって戦うことができるわ」

三日月「はい、艤装の錬度も上がりやいんです」

大和「弾薬や燃料の消費も抑えられますので、大和が出ても問題はないです」

京子「そうそう、軽い気持ちでやればいいんだよ。な?」

あかり「う~ん」

↓1

1 やる
2 やらない

あかり「危なくないなら」

京子「よっしゃ! じゃあこっちも準備してくるから、あかり達も準備してね」

あかり「う、うん」

京子「さあ野郎ども戦の準備じゃ~!」

漣「お~!」

不知火「野郎は一人もいませんが」

京子「女の場合なんて言うの?」

榛名「女郎です」

京子「わかった。いくぞメロンども!」

伊19「お~!」

赤城「メロンじゃなくてメロウです!」

京子「いやイクと龍田は赤城はメロンでいいと思うけど」

龍田「あら~、今日はやけに胸に拘りますね。削ぎますよ?」

不知火「不知火に落ち度でも?」

漣「漣はまだ発展途上でなので~」

榛名「は、榛名だってちゃんとあります! お見せしましょうか!?」

京子「いやもう見たから知ってるし。何度一緒にお風呂入ったと思ってんの。いいからメロンもまな板も行くよ」

蒼龍「元気のいい方ですね」

叢雲「いいのようるさいって言って」

三日月「他の鎮守府の司令官とはいえそれはちょっと」

天龍「ふっ、戦えるんならなんだっていい。実弾撃てねぇのが残念だが」

あかり「実弾は、だめです」

天龍「へいへい、わかってますよ」

白雪「しかし私達で勝てるでしょうか。他の方はともかく榛名さんは改二にまでなっていますよ」

大和「私ならば撃ち合えるはずです。ですが」

文月「司令官がどういう編成にするかだね~」

神通「どうなさいます提督?」

熊野「編成をお決めくださいな」

↓1~6 演習に出す艦娘

あかり「大和さん」

大和「はい!」

あかり「ムラクモちゃん」

叢雲「これでよいわ」

あかり「天龍さん」

天龍「おっしゃ!」

あかり「白雪ちゃん」

白雪「わかりました!」

あかり「蒼龍さん」

蒼龍「了解いたしました」

あかり「あと一人は……」

↓1 あと一人

あかり「熊野さんです」

熊野「お任せくださいませ!」

あかり「文月ちゃんと三日月ちゃんと神通さんは申し訳ありませんが」

文月「ん~、結構強そうだったしあたしはいいかな~」

三日月「艦娘になってはじめての戦闘が演習というのもしまりませんので」

神通「演習……いえ、提督のご判断に従います」

あかり「じゃあ演習に出るみんなは準備しましょうか」

大和「先ずは演習弾の装填からですね」

白雪「司令官、私を出してくださってありがとうございます」

あかり「ほんとうに大丈夫?」

白雪「大丈夫です。もうあまり心配しないでください」

あかり「危なそうだったらすぐにやめるよ?」

白雪「ええ、それでかまいませんよ」

白雪(これほど心配してくださっているんだ、もうあんな無様な真似を晒さないよう、強くならなきゃ)

今回はここまでです
演習くらいまでいけると思いましたけど進みませんでしたし安価も少なくてすいません
次回は京子艦隊と演習するところからはじめます

開始します

京子「とりあえず夜戦はなしな~」

あかり「うん、危ないからね」

京子「いやあんま長引いても面倒だからなんだけどまあいいや」

京子「そんじゃあかりの第一艦隊と京子ちゃん親衛隊の演習はじめるよ!」

赤城「いい加減その名前変えていただけませんか?」

京子「京子ちゃん近衛兵団に変えようか?」

赤城「もういいです」

あかり「みんながんばってね」

大和「はい! 必ずや旗艦の任はたしてみせます!」

京子「だめだなあかり。がんばってとか曖昧すぎるだろ」

あかり「そ、そう?」

京子「こういうときはな」

京子「お前ら! 買ったら間宮さんのラムレーズンだぞ!」

赤城「……! 必ず勝ちましょうみなさん!」

榛名「はい、勝利を提督に!」

伊19「ラムレーズンおいしいの! イクがんばっちゃうから!」

龍田「あら~、あれがかかってるなら天龍ちゃんが相手でも手は抜けないわね」

漣「言質は取りましたよご主人さま」

不知火「嘘だったら徹底的に追い詰めてやるわ」

あかり「京子ちゃんの艦隊、すごいやる気出してる!」

文月「ごほ~びもらえたらやる気も出るよ~」

三日月「あの、こちらもなにか褒章を出してみては?」

↓1

1 間宮のアイス
2 休暇
3 なんでも言うこと聞く

あかり「みんな! 勝ったら、えっと、あかりがなんでも言うこと聞くよ!」

大和「ほんとうですか提督?」

叢雲「あとでなしとか言ったら執務室蜂の巣にするわよ?」

天龍「ああん? んなことでやる気なんざでねぇよ」

白雪「な、なんでも言うことを聞くなんて……」

蒼龍(思い切った発言のような気がしますが)

熊野(大抵頼めばいつもなんでもしてくれますわよね)

あかり「あ、あれ? あんまり効果ない?」

京子「だから曖昧なのはだめだって言っただろ。物で釣るのよ物で」

榛名「提督、下品な発言はお控えください」

京子「この隙に行けぇ赤城!」

赤城「ラムレーズンのためならば卑怯な手も辞しません」

あかり「あっ、ずるいよ京子ちゃん!」

京子「勝てばいいんだよ勝てば!」

蒼龍「こちらも応戦します!」

↓1 コンマ

0~30 制空権喪失 31~50 航空劣勢 51~75 航空優勢  76~99 制空権確保

蒼龍「航空戦はこちらに軍配が上がりました!」

赤城「くっ!」

京子「こら~! なにやってんだ赤城! お前のだけラム抜くぞラム!」

榛名「提督、ラムレーズンのラムはレーズンに染み込んでいるので抜けませんよ」

蒼龍「行きなさい爆撃機達!」

↓1 コンマ

0~20 榛名 21~40 赤城 41~60 漣 61~80 不知火 81~99 龍田

漣「え~、漣ですか~」

京子「漣避けて!」

↓1 コンマ

漣 回避41から航空優勢で5引いて36なので

0~18 回避 19~38 カス当たり(三分の一ダメージ)  39~76 通常 それ以上 クリティカル

カス当たり ダメージ16 漣 耐久 15 → 1 大破

漣「はにゃ~!」

あかり「……!? 漣ちゃんの服が!」

京子「なんか知らんけど服だけはボロボロになるんだよね。どんな技術使ってんだろ」

漣「なんも言えね~」

京子「漣はバニラ決定として赤城!」

赤城「わかっています! 狙いは……」

大和「大和ですか!?」

京子「一番厄介だからね。大和さえ潰せばこっちの勝ちだよ」

↓1 コンマ

大和 回避 27に航空優勢で5足して32なので

0~16 回避 17~32 カス当たり 32~64 通常 それ以上 クリティカル

クリティカル 10ダメージ 大和 耐久 93→83

大和「くう!」

蒼龍「すいません! 全て撃墜できませんでした!」

大和「いえ、この程度!」

赤城「まともに受けたというのに!」

京子「あれが日本最大の戦艦の力か。やっぱりほしい~!」

あかり「大和さん大丈夫ですか!?」

大和「平気です! 提督、陣形の指示を!」

京子「こっちも陣形組むぞ!」

↓1 あかり艦隊の陣形 ↓2 京子艦隊の陣形

あかり「単縦陣で!」

京子「輪形陣だ! 榛名を囲め~!」

榛名「みなさん!」

不知火「了解です」

叢雲「くっ、やっぱりあっちの方が早い!」

天龍「オレが前だ!」

白雪「私です!」

熊野「なにをやっていますのお二人とも!」

京子「今のうちに場所取り!」

榛名「はい!」

叢雲「させな――」

京子「イク! 大和に撃て!」

伊19「はいなのね!」

↓1 コンマ

>>822と同じ判定

クリティカル 11ダメージ 大和 耐久 83→72

大和「きゃあ!」

叢雲「大和!」

伊19「これでもだめなの!?」

京子「どんだけ固いんだよ~!」

榛名「けれどこれで有利な位置取りができましたよ!」

天龍「ちっ!」

白雪「すいません、私が下らない争いをしていたせいで」

蒼龍「反省は後です! 砲雷撃戦に移りますよ!」

大和「第一、第二主砲。斉射、始め!」

↓1 コンマ

>>818と同じ判定

大和「さっきのお返しですよ!」

京子「赤城が動けなくなったら榛名しか大和の相手できなくなるじゃん! 避けて!」

赤城「無茶をおっしゃいます……!」

↓1 コンマ

赤城 回避28から航空優勢で5引いて23なので

0~11 回避 12~23 カス当たり 23~46 通常 それ以上 クリティカル

通常 ダメージ 77 赤城 耐久 69→1 大破

赤城「一航戦の誇り、こんなところで失うわけには……」

京子「お~い!」

あかり「す、すごい、一撃で」

天龍「オレも積みてぇなあんな砲」

京子「ちくしょう! 赤城と漣の仇を討て榛名!」

赤城「死んでませんって!」

漣「ちょっとそれベタすぎですよご主人さま」

榛名「主砲、砲撃開始!」

大和「先ほどから大和ばかり……!」

↓1 コンマ

>>822と同じ判定

クリティカル 69 ダメージ 大和 耐久 72→3 大破

大和「くっ、こんなところで……!」

榛名「やりました! 榛名はやりましたよ提督!」

京子「でかした榛名! 漣と赤城の分のラムレーズン食っていいぞ!」

漣「ちょっとちょっと~!」

赤城「それはあまりにも、あんまりじゃありませんか!?」

叢雲「まさか大和の装甲ぶち抜くなんて……!」

天龍「旗艦がボロボロだからってどうした! まだオレがいる!」

あかり「大和さん! あれ? 大和さん、胸からなにか……」

大和「み、見ないでください!」

京子「あ~、大和ってば上げ底してたんだ~」

文月「やっぱり、固そうだと思ってたもん~」

大和「こ、こんな、屈辱です……!」

あかり「だ、大丈夫ですよ、元から大きいじゃないですか!」

熊野「それだけ大きくてなぜ上げ底なんてなさっているのでしょう?」

天龍「んなこたどうだっていい! いくぜ、そのまま海の底まで潜ってな!」

伊19「私狙ってる?」

↓1 コンマ

伊19 回避 14から航空優勢5引いて9なので

0~18 回避 19~36 カス当たり 37~72 通常 それ以上 クリティカル

クリティカル 8ダメージ 伊19 耐久 14→6 中破

天龍「はっ! 見たか潜水艦!」

伊19「くぅっ! 生意気なのね!」

龍田「潜水艦は苦手だけどイクちゃんは一応仲間だからね~、ちゃ~んと仕返しするわよ~」

京子「天龍には攻撃したくないんじゃなかったの?」

龍田「ラムレーズンがかかってますもの~」

伊19「イク関係ないの!?」

天龍「やりづれぇがこいよ龍田!」

龍田「遠慮なく~」

↓1 コンマ

天龍 回避 35に航空優勢5足して40なので

0~20 回避 21~40 カス当たり 41~80 通常 それ以上 クリティカル

通常 9ダメージ 天龍 耐久 24→15 小破

天龍「くそっよけきれねぇか!」

龍田「だめねぇ。やっぱり天龍ちゃん相手には本気出せないわ」

神通「しっかり小破させてますが……」

熊野「お次はわたくしですわ!」

↓1 コンマ

0~35 榛名 36~70 不知火 71~99 龍田

熊野「不知火さん、あなたにしますわ!」

不知火「いい度胸です」

京子「相手は重巡、当たれば中破はするだろうから絶対避けてよ!」

不知火「言われるまでもありません」

あかり「熊野さん、お願いします!」

熊野「お任せください! とおおう!」

↓1 コンマ

不知火 回避 44から航空優勢5引いて39なので

0~19 回避 20~39 カス当たり 40~78 通常 それ以上 クリティカル

通常 27ダメージ 不知火 耐久 16→1 大破

不知火「フフ……不知火を怒らせたわね!」

熊野「あなたはもう撃沈判定の大破ですから動いちゃだめですわよ」

不知火「うっ」

あかり「このままやれば勝てるよね?」

三日月「おそらくは、ただ榛名さんが健在ですので」

蒼龍「私がなんとかします!」

叢雲「その前に私達よ! さあ沈みなさいイク!」

伊19「潜水艦がいるからってイクばっか狙わなくてもいいの!」

↓1 コンマ

>>839と同じ判定

クリティカル 9ダメージ 伊19 耐久 6→0 大破

伊19「う~、水着がボロボロなのね」

叢雲「やったわ! 潜水艦はこれで沈めた!」

京子「充分役目は果たしてくれたよありがとうイク」

伊19「提督……」

京子「なんて言うと思ったか! お前もバニラ決定だ!」

伊19「鬼! 悪魔! まな板!」

白雪「……潜水艦がいない今なら他の艦を狙えますね!」

↓1 コンマ

偶数 榛名 奇数 龍田

白雪「榛名さん、覚悟!」

榛名「望むところです!」

↓1 コンマ

榛名 回避 67から航空優勢5引いて62なので

0~31 回避 32~62 カス当たり 63~86 通常 それ以上 クリティカル

榛名「遅いです!」

白雪「そんな!」

京子「ま~当たってても大したダメージ与えらんなかっただろうけどね~」

蒼龍「次は私が――」

京子「ちょっち待って。えっとあれがこうでこうだから……うん、降参」

あかり「えっ!?」

榛名「待ってください提督、榛名はまだ戦えます!」

京子「そりゃ榛名と龍田は戦えるだろうけどさ、他がねぇ」

赤城「面目ございません」

不知火「一生の不覚です」

漣「早く服きた~い!」

伊19「イクだけ海に浸かってるから寒いのね……」

龍田「まあ~、潮時かもしれませんね~」

京子「あっちは大和が大破してるけど他はまだ無傷だしさ、もうこれ以上戦っても無駄だよ」

榛名「くっ、榛名がもっと早く大和さんを落としていれば!」

京子「榛名は一番頑張ってくれたって。んじゃあそういうことであかりの勝ちね」

あかり「えっ? う、うん」

天龍「おい! 無傷ってオレが小破してんだろ!」

京子「あり、そうだったっけ。地味すぎて忘れてた」

天龍「地味ってなんだよおい! ふざけんな、戦え!」

京子「や~だよ」

天龍「人をおちょくりやがって!」

大和「ですが、要所要所で的確に指示を出していました」

叢雲「たぶん最初から作戦決めてたんでしょうね。大和を落とそうって」

白雪「陣形を組むスピード、位置取り、どれも迅速でした」

熊野「わたくし達が勝てたのは……」

蒼龍「純粋に大和さんの性能のおかげ、ですね」

文月「こっちはだめだめだったね~」

あかり「あかり、ほんとうに見てるだけでした……」

神通「そ、そんなことはありませんよ、ほらっ! 陣形の指示を出したじゃありませんか」

三日月「それに士気を上げるために身を削りましたし!」

あかり「あかりやっぱりだめな提督さんだよぉ」

叢雲「ああもう! せっかく勝ったんだから暗い顔しない!」

天龍「ただでさえ、むしゃくしゃしてんのにしんきくせぇこと言うなよ!」

あかり「ご、ごめんなさい……」

大和「やめてくださいお二人とも!」

熊野「戦勝ムードとはいきませんわね」

蒼龍「力の差を見せつけられてしまいましたから」

白雪(結局、私は勝利に貢献できませんでした。これじゃいつまで経っても司令官のお役に立てない……!)



京子「ぱ~っと勝たせてやって調子づけてやろうと思ったんだけどなぁ」

榛名「すいません、もう少し手加減出来ればよかったんですけど」

京子「しゃ~ない。ちょっとはずかしいけど直球で伝えるしかないか。あ~あ、こういうの私じゃなくて結衣の役目なんだけどな~」

今回はこれで終わりです
どうにもgdgdになってしまいすいませんでした

コンマで勝利判定だけでは味気ないと思っていましたがここまで長くなるならそうした方がいいでしょうか
見てくださっている方がいれば意見を聞かせていただけると幸いです

これからあかりが指揮を執ってみるってことにして
標的は安価取ったやつに選ばせて、そのレスのコンマで攻撃判定も取るとか
深海の攻撃は1レスにいくつか詰め込むとか

イ級Aのこうげき >>○○
イ級Bのこうげき >>××  
みたいな、でも安価の数は変わらんね

とりあえずは>>867さんの仕様でやってみてそれでもgdるようならもう少し戦闘を簡略化してみます
ご意見ありがとうございました

というわけで開始します
ちなみに榛名のレベルが高い理由はそんなドラマチックなものではありません期待?してる方がいたらすいません

京子「ええ~、なにこのドック広すぎない?」

あかり「そうなの? 前にも言われたけど他のところ見たことないからわからないよぉ」

京子「うちなんて最大拡張しても艦娘四人と私一人が限度なのにさ。あかりと私と二人の艦隊全員入ってもまだ余裕あるじゃん」

あかり「そんなに狭いんだ」

京子「狭いよ! しかも赤城が一日中入ってるから余計に!」

赤城「し、仕方ないじゃないですか! 正規空母は修理に時間がかかるんです!」

京子「あと資材もね。ああ、ただでさえ資材不足で困ってるのに」

不知火「それは自業自得です」

伊19「建造しすぎなの」

京子「だってあと一回やればレアな子出るような気がするんだもん!」

漣「完全にガチャ中毒者すね~」

叢雲「もしかして榛名しか改造してないのって」

白雪「資材が足りないからなんですか?」

榛名「お恥ずかしい話ですが……」

京子「頼むあかり、ちょっとだけでいいから資材めぐんで」

あかり「う~ん、ちょっとだけだよ?」

京子「やた~、さあこれで大和建造すんぞ!」

龍田「その前に提督の頭にたんこぶ建造しちゃいましょうか~」

京子「あっごめん、グーはやめてグーは」

榛名「少しは自重してください提督」

京子「ごめんな榛名~、大和が出るまでだから、な?」

榛名「はぁ、しょうがないんですから」

熊野「ギャンブル狂いのヒモとそれを見捨てられずに破滅する彼女の様相を呈していますわ」

天龍「大丈夫かよこいつら」

蒼龍「ま、まあなんとかやっていけてるみたいですから」

大和「大和を建造するには相応の資材が必要ですが」

京子「もうちょっとの辛抱だから、大和が出たら伊19達オリョールに連れてくからさ」

榛名「はい、榛名は大丈夫です!」

伊19「イクは大丈夫じゃないのね!」

あかり「こんなに大人数でお風呂なんて旅行みたいだね」

京子「ある意味旅行してるようなもんだけどね。じゃあ、この旅でのあかりの成長を見せてもらおうかな」モミッ

あかり「んう、京子ちゃん!」

京子「なんだ全然成長してないじゃん! こんなんじゃひまっちゃんに勝てないぞ!」モミモミ

あかり「もう、くすぐったいよぉ!」

赤城「楽しそうですね提督」

榛名「そうですね……」

伊19「イクの方が絶対もみごこちいいのに」

龍田「あら~、今度から提督避けは赤座提督にお任せしようかしら」

不知火「……」ブクブク

漣「お風呂では定番のイベントですよね~」

あかり「そんなにすぐに大きくなるわけないよぉ!」

京子「いや~、半年もあれば1cmくらい大きくなるでしょ」

あかり「ならないから困って……えっ、半年?」

京子「ん? なんかおかしなこと言った?」モミモミ

あかり「京子ちゃん提督になって半年経ってるの?」

京子「ん~、正確に言えばまだ経ってないけどもうすぐ経つね」モミモミ

あかり「あかりはまだこっちに来て十日くらいしか経ってないけど」

京子「そうなの?」モミモミ

叢雲「ええ、私がここに来た日の朝にここにいたらしいから」

京子「う~ん、これはもしかして」モミモミ

あかり「ね、ねえ京子ちゃん、そろそろあかりのお胸もむのやめてくれない?」

京子「ああごめん、結衣よりもみごこち悪いから一回じゃ満足できなかった」

あかり「いいもん、お姉ちゃん大きいからあかりも大きくなるもん……そのうち」

京子「たぶん私達はこの世界に来ると同時にタイムスリップしちゃったんだよ」

あかり「タイムスリップ?」

京子「そう。あかりがこっちに来たのって私が軍艦擬人化の話した次の日だよね?」

あかり「うん」

京子「私もその日にこっちに来た。けど私は確かにこっちで半年暮らしてきたんだ」

榛名「榛名が共におりましたので間違いありません」

京子「だから私はあかりよりも半年過去の時間のこの世界に来ちゃったんだよ」

あかり「う~ん、お話がむずかしくてよくわからないけど、京子ちゃんはあかりの知ってる京子ちゃんなんだよね?」

京子「こんな美少女他にいるわけないだろ」

あかり「だったらなんでもいいよぉ」

天龍「てきとうだな~」

白雪「司令官は元からこうでしたから」

京子「けどラッキーだね。タイムスリップもできるっていうなら私達がこっちに来た少し後とかに帰れるってことじゃん」

あかり「そっか、お姉ちゃん達心配させなくてすむんだね」

京子「ま~、ナイスバディに成長した私の姿を見て驚くかもしれないけど」

あかり「ナイスバディ?」

京子「なんだその不審げな目は~、そんなやつはこうだ~!」ダキッ

あかり「むぎゅ、京子ちゃん」

京子「失われた半年分の若さをあかりから吸い取ってやる~」スリスリ

あかり「そんなに変わってないよぉ」

叢雲「……さっきは落ち込んでたくせに」

天龍「しんきくせぇ顔されるよりマシだろ」

熊野「ああやって笑顔でいてくれるのが一番ですわ」

大和「歳納提督に感謝しなければいけませんね」

白雪「はい、私では司令官をあんなふうに笑顔にしてさしあげることができません」

蒼龍(白雪さん、なにか思いつめているような?)

あかり「でも京子ちゃん、半年も戦ってたんだね。強くなるはずだよぉ」

京子「私は元から強かったぞ、なあ榛名?」

榛名「えっ? え、ええ!」

蒼龍「あからさまに動揺していますね」

あかり「怖くなかった?」

京子「ん?」

あかり「京子ちゃんは怖くなかったの? 戦うことが」

京子「全然! って言いたいけど最初はちょっと怖かったね。けどすぐに怖くなくなったよ」

あかり「どうして?」

京子「榛名がいるから」

京子「榛名が深海棲艦なんかみんなやっつけてくれるから、別に怖がる必要なんかないってわかったんだ」

赤城「……榛名さんだけですか?」

京子「もちろん赤城達もだよ。私はみんなが負けないって信じてるから戦うのは怖くない」

あかり「そっか……」

京子「あかりはみんなのこと信じられない? 大和なんかあんなにボコボコ食らってたのにほとんど無傷だったじゃん。上げ底のおかげで」

大和「上げ底のおかげじゃありません!」

あかり「みんなのことは信じてるよぉ。けど、みんなが戦って怪我するのが怖いの」

白雪「……」

榛名(白雪さん、あの顔は危ういですね)

京子「私はみんなが沈まないって信じてる。怪我しても痛くても、また戦える強さを持ってるって」

京子「信じてあげなよみんなの強さをさ」

あかり「あかりは……」

叢雲「歳納司令官の言うとおりよ」

大和「そうです、大和達はどれだけ傷だらけになろうが、必ずまた提督のために立ち上がります!」

熊野「ええ、何度だってわたくしは戦いますわ!」

あかり「けどあかりは、そんなみんなになにもしてあげることができません!」

あかり「京子ちゃんみたいに上手く指揮なんてできません! みんなが痛い思いをしてるときもただ見てるだけで!」

白雪「そんなことはありません! 司令官は私のために泣いてくださいました! 怪我はしていないかもしれませんが、確かに傷ついていました!」

蒼龍「そうやって私達を思いやってくださる心がなにより私達を支える力になるんです」

叢雲「あんたは一緒に戦ってくれてるわよ。いつか、自分で言ってたみたいにね」

あかり「……!」

あかり(そうだ、叢雲ちゃんに艦娘はただの兵器じゃないって言ったときにあかり自分で言ったんだ、一緒に戦おうって)

あかり(それがあんまりにもあかりにできることがないから、みんなだけを戦わせてる気持ちになっちゃってたんだ)

あかり(みんなはそんなこと思ってなかったのに。あかりも一緒に戦ってるって思ってくれてたのに)

あかり「みんなががんばってるのに、一人だけ泣いてちゃいけないよね」

叢雲「ええ、みんな必死で戦ってんのに一人だけめそめそ泣いてちゃ士気がた落ちってもんじゃないわよ」

あかり「ごめんねみんな。あかり、みんなのこと信じるから。痛いのにも怖いのにも負けない強い人達なんだって、絶対沈まないんだって」

あかり「あかりもみんなから信じてもらえるくらい強くなるから」

天龍「今日のあの体たらくじゃそれもいつになることやら」

あかり「うっ」

白雪「天龍さん! せっかくいい感じに収まりそうだったところを!」

天龍「別にこういうのも嫌いじゃねぇが、気持ちだけでどうにかなるもんじゃねぇだろ、提督の仕事ってのはよ」

白雪「そうですが!」

天龍「テメェがいくらオレ達を思いやって信じようが沈むときゃ沈む。その可能性をできるだけ低くすんのが提督による的確な指揮だ」

天龍「提督に必要な強さってのは気持ちの強さだけじゃねぇんだよ。それはわかってるな?」

あかり「はい!」

天龍「ふっ、ならいい。お前が言った信じてもらえるくらい強くなるって言葉の意味、はき違えんじゃねぇぞ」

白雪「まったく、なんなんですかあの人は!」

叢雲「けど正論ね。こいつが信用に足る司令官かどうかって言われたら頷けないでしょ?」

白雪「そ、それは……」

蒼龍「心だけでなく戦術面でも支えられるようになって一人前ですね」

大和「それは天龍さんの言うとおりまだ遠い話になりそうですね」

熊野「真面目に勉強しませんものね」

あかり「こ、これからは真面目に勉強しますから~!」

叢雲「まっ、しばらくは心の支えだけで許してあげるわよ。なんでも言うこと聞いてもらえる権利もあるしね」

あかり「そ、そういえば!」

叢雲「さ~て、なにしてもらおうかしらね~」

熊野「わたくし、ジュークボックスという家具が気になりますの」

大和「そろそろ汚名を晴らす機会をいただければ」

白雪「わ、私は、その、えっと」

蒼龍「こんどは野苺ではなく苺狩りにでも連れて行ってもらいましょうか?」

あかり「あ、あんまり無茶はさせないでくださいね?」

あかり(うぅ、なんだか締まらないよぉ)

榛名「お疲れ様です提督」

京子「あ~はずい! こういうのキャラじゃないって~!」

伊19「それでもちゃ~んとやったの」

京子「まあ、あかりのためだから」

不知火「赤座指令のこと大切に思ってらっしゃるんですね」

京子「こう見えてちっちゃい頃には色々助けてもらったからね。借りは返す主義なのさ~」

龍田「あらあら~、ほんとう大好きなくせにそういうこと言うんだから~」

京子「べ、べつにあかりのことなんか好きじゃないんだからね!」

漣「ツンデレ乙」

京子「あかりはヘビ踏んだらヘビに痛い思いさせたって泣きだすような子だから、ほんとうは戦いなんかできる性格じゃないんだよ」

赤城「それはその優しいというか感受性が豊かというか」

京子「だからさ、なるべくあかりが戦わなくていいように私達が戦おう。いいよね?」

榛名「それが提督のご判断ならば、榛名はどこまでもお供します!」

赤城「……資材は?」

京子「建造に!」

伊19「がんばってなのね赤座提督」

大和「できましたよ~」

京子「うおおお! すげぇ!」

赤城「これを大和さんがお一人で?」

大和「いえ、さすがに数が数ですので妖精にも手伝っていただきました」

妖精「……」エッヘン

あかり「いつもありがとね妖精さん」

叢雲「けど大和がいなきゃ作れないのは確かね」

京子「いいな~いいな~、なあやっぱり交換しようぜあかり」

あかり「だめだよぉ。大和さんは物じゃないんだよ?」

京子「ちぇっ、仕方ない今度来たとき矢矧とすり替えるか」

不知火「能代さんに怒られますよ」

三日月「わ、私なにもしてないのにこんなに豪華な食事いいのかな?」

文月「気にしないで食べよ~」

神通「演習、次に機会があるのなら出たいです」

龍田「はい、天龍ちゃんあ~ん」

天龍「一人で食えるっての! ったく、あ~ん」

伊19「イクは少食だからちょっとだけでいいの」

漣「漣もマシュマロ系女子(笑)にはなりたくないので~」

大和「作りすぎてしまいましたか?」

赤城「私が食べきります。一航戦の誇りにかけて」

蒼龍「二航戦の誇りもかけた方がいいでしょうか?」

叢雲「大食いキャラいやなんじゃなかったの?」

京子「ん~、やっぱり熊野ってさ、ひまっちゃんっぽいけど胸ないよね」

熊野「んな!?」

あかり「京子ちゃん、あかりがあえて言わなかったことを!」

熊野「提督もそう思ってらしたのね! お二人ともそこになおりなさい!」

榛名「白雪さん」

白雪「なんでしょう榛名さん?」

榛名「赤座提督があそこまで誰かが傷つくのを恐れていた理由、もしかして」

白雪「お察しの通り、先日の出撃で私が大破してしまったせいです」

榛名「やはりそうですか」

白雪「それまでは出撃しても普通にしていらっしゃいました。けど私があんな姿を見せてしまったから……!」

白雪「私はもうあんな司令官を見たくありません。もう私は司令官を傷つけたくありません!」

榛名「傷つけたくない、ですか。そうですね、できればその方がいいです。けれど、いつもそのようにはいきません」

白雪「榛名さんぐらい強くてもですか?」

榛名「ええ、榛名なんて一撃で大破させられるような強力な深海棲艦もこの世にはいるんですよ」

白雪「そう、なんですか」

榛名「榛名の提督も普段はああやってふざけていますが、榛名達の痛みを自分の痛みと思ってくださる方です」

榛名「できれば榛名だって提督を傷つけたくありませんが、それでも榛名は傷つくことを、傷つけることを恐れません」

白雪「それはなぜですか?」

榛名「榛名は提督のパートナーですから」

白雪「パートナー?」

榛名「はい。ただ盲目的に従う部下ではなく、榛名は提督をお支えするパートナーであることを自負しています」

榛名「ただ従うだけでなく、ときにはお諫めしてよりよい方向へ導いてあげることができる存在」

白雪「榛名さんが歳納司令官にとってのそんな存在であると?」

榛名「そうです。そして榛名にとっての提督も同様に」

白雪「互いがパートナーだと思いあっている?」

榛名「少なくとも榛名はそうだと信じています。提督ははずかしがって言葉にはしてくださいませんが」

榛名「白雪さんもきっと赤座提督とそのようになりたいのだと榛名はお見受けしました」

白雪「そんなふうになれたら素敵ですね」

榛名「でしたら相手を傷つける勇気を持つことも重要ですよ」

白雪「傷つける勇気……」

榛名「もっと簡単に言えばパートナーを頼れるようになることです」

榛名「ほんとうにどうしようもないときに頼ることができない相手は、信頼している相手とはいえません」

榛名「そしてきっとその相手がほんとうにどうしようもないときに、頼ってきてくれることもないでしょう。相手も自分のことを信頼していないのですから」

榛名「白雪さんがもしほんとうに赤座提督に信頼してほしいと思っているのなら、傷つくことを恐れてはいけないんです」

白雪「司令官は繊細な方です、耐えられるかどうか」

榛名「そう思うことがすでに信頼していない証です」

白雪「……」

榛名「まあ仕方のないことですね。白雪さんがいつからいるのかは存じませんが、まだ長くて十日弱。それで信頼し合う仲になれなんて無理です」

榛名「ですから、これから信頼を得て、信頼していく中で、榛名の言葉を思い出してくだされば幸いです。では、長々と余計なことを失礼しました」

白雪「パートナーか。なれるかな私に」

ちょっと長めなうえ安価なしで恐縮ですが今回はここまでです
いい話を書こうとすると説教臭くなるのをどうにかしたい

開始します
小ネタは明日辺り投下できるかと思います

京子「じゃあ私はそろそろ帰るよ」

あかり「京子ちゃんはなにか帰れる方法見つけられた?」

京子「全然」

あかり「だよねぇ」

京子「まっ、たぶん結衣とちなつちゃんも来てるだろうし、二人を探しながら帰る方法も探すよ」

あかり「どうして二人も来てるってわかるの?」

京子「お約束だからだよ」

あかり「お約束って」

京子「私はちなつちゃんが私に会えない寂しさで艦娘に手を出してないか心配で夜も眠れないんだよ! なんか私とめっちゃ声そっくりな艦娘いるし」

あかり「どっちかというと結衣ちゃんに会えなくて寂しがってそうだよぉ」

京子「ともかく二人を見つけたらまた連絡するよ」

あかり「うん、またね京子ちゃん」

叢雲「行っちゃったわね」

あかり「ちょっと寂しくなるよぉ」

大和「場所を教えていただきましたので、また演習にでも遊びにでも行けますよ」

白雪「榛名さん、また会いたいです」

文月「次はあたしも演習する~」

神通「私もしたいです」

大和「また今度ですね。それでは提督、今日はどのようにしましょう」

あかり「あっ、秘書艦は大和さんでしたね。今日は……」

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

あかり「勉強します、早くみんなに信頼してもらえるようになりたいので!」

大和「さっそくですね」

天龍「有言実行するのはいい心がけだな」

あかり「天龍さんにも早く信じてもらいたいですから」

天龍「オレはそう易い女じゃねぇぞ?」

あかり「それでもがんばります!」

天龍「口だけじゃねぇことを期待してるぜ」

大和「では参りましょうか提督」

あかり「はい!」



大和「本日はなにについて学びましょう?」

1 艦の種類について
2 深海棲艦について
3 国語

あかり「艦の種類について教えていただけますか?」

大和「以前は叢雲さんから駆逐艦の成り立ちを学んだのでしたね」

あかり「はい。水雷艇駆逐艦が変わって行ったと聞きました」

大和「その辺りの知識もつけておいて損はありませんが、やはり提督としては運用方法を知るべきでしょうね」

あかり「そうですね、今のあかりはみんながどんなふうなことが得意かなんて全然わかりませんから」

大和「では大和が駆逐艦の一般的な運用法についてお教えしましょう」

あかり「お願いします!」

↓1 コンマ

0~30 居眠りする 31~60 わからないながらも最後まで聞く 61~99 理解して最後まで聞く

大和「駆逐艦の特徴はなんといってもその素早さです。素早い動きで敵を翻弄しつつ肉薄し、雷撃を撃ちこむ。これが駆逐艦の戦闘での仕事ですね」

あかり「雷撃……魚雷ですよね?」

大和「そうです。雷撃でならば戦艦の厚い装甲も貫くことができるでしょう」

大和「反面、積める砲は小さな物になってしまいます。高威力の砲を積んでその重みで足が遅くなっては意味がありませんからね」

大和「なので砲雷撃戦においては戦艦や巡洋艦に譲る形となってしまいますね」

あかり「砲雷撃戦はだめっと」

大和「しかし夜戦では違います。夜戦の駆逐艦は砲雷撃戦においても戦艦や巡洋艦を凌駕することがあります」

あかり「えっ? なんでですか?」

大和「それはよくわかりません。艦娘の特徴なのかもしれませんが、雷撃と砲撃が重なったかのような力が発揮できると」

あかり「うう~ん、やっぱり謎の存在だよぉ」

大和「それと駆逐艦は小型ですのでやはり撃たれ弱いところがあります。装甲も耐久力もですね」

大和「なので激しい戦闘が予想される海域に連れて行くのであれば、相応に錬度をあげなければなりません」

あかり「錬度をあげれば大丈夫なんですか?」

大和「大丈夫、とは言えませんが連れて行くならば必要なことです。雷撃と夜戦の火力は魅力的ですからね」

あかり「ん~、なんだかわかったようなわからなかったような?」

大和「これから何度でもお教えいたしますので、今は頭に止めおくだけでも結構ですよ」


駆逐艦指揮能力(駆逐艦に関わる判定に補正がかかる)が+1された

大和「もうこんな時間ですね。講義はこれまでにしてお昼にしましょうか」

あかり「あう~頭が~」

大和「一度に詰め込もうとしなくてもいいんですよ。あせらずゆっくりと行きましょう」

あかり「でもあかりは早くみんなに信頼してもらいたいです」

大和「無理して体調をくずすようでは信頼を失ってしまいますよ。急いてはだめです」

あかり「は~い……」

大和「つまらない話を居眠りせずに聞いてくださいましたのででちょっと信頼度アップしましたよ」

あかり「ほんとうですか!? やったぁ!」

大和(ふふ、ほんとうに無邪気な方です)

あかり「この調子でお昼もがんばるよ!」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 なぞのきのこを使う

あかり「お昼からは↓1のところに行ってきます」

大和「わかりました。では大和は執務を」

あかり「いつもすいません大和さん」

大和「いいえ、今回は大和が無理をするなと言ったのですから」

熊野「ポニーテールが揺れるのもいいと思うのですけど」クルクル

あかり「熊野さんいらっしゃいます?」

熊野「……! な、なんですの提督!?」

あかり「いえ遊ぼうと思って来たんですけど、どうかしましたか?」

熊野「な、なんでもありませんわ!」

あかり「それならいいんですけど。えっと、時間があるなら↓1しません?」

熊野「お買い物ですの?」

あかり「どうですか?」

熊野「家具コイン溜まりましたの?」

あかり「それは0枚ですけど……」

熊野「はぁ、まあ暇していたところですし付き合ってあげてもいいですわ」

あかり「わぁい! じゃあ妖精さんにお願いして車出してもらいましょう!」



熊野「なにか買いたい物でもありますの?」

あかり「ん~、特にはないですけどウィンドウショッピングでも楽しいですよ、熊野さんと一緒なら」

熊野「ウィンドウショッピングもいいですけどせっかく街まで出るのですからなにか買いたいですわ」

あかり「それじゃあ」

↓1 なにを買うか

あかり「シャンプーとか石鹸とかお風呂に使う道具買いましょう」

熊野「ああ、歳納提督達も使ったのでなくなったんでしたわね」

あかり「特にすべって遊んだから石鹸が」

熊野「結局歳納提督に勝てませんでしたわ! 次に会ったら必ず勝ちます!」

あかり(こっちだと叢雲ちゃんに怒られるけど、京子ちゃんのとこだと誰に怒られるのかな? 不知火ちゃん?)

熊野「それに以前は備えつけの安物でしたし、これを機に高い物へ変えるのもいいですわね」

あかり「あんまり無駄遣いすると怒られますけど」

熊野「わたくしの髪のためですわ。これが無駄ならば他のなにが有益な使い方だと言うのです」

熊野「提督も気をつけないとだめですわよ。あまりごわごわにしてますとお団子が結えなくなりますわよ」

あかり「それは困ります! あかりお団子なくなったら個性が!」

熊野「心配せずともずいぶん個性的な性格していらっしゃいますので大丈夫ですよ」

あかり「ほめてます?」

熊野「さあ、ご自分でお考えくださいまし」

あかり「お風呂グッズ専門店なんてあるんだ」

熊野「専門にするほど種類があるとは思えませんが」

あかり「でも専門だけあってすごい量ですね。シャンプーだけでもこんなに」

熊野「連装砲ノズルって、絶対出しにくいですわ」

あかり「わぁ~、これ可愛い!」

熊野「お湯に浮かべるおもちゃですの? 連装砲に顔がついてる?」

あかり「連装砲ちゃんっていうみたいですね。買っちゃっていいですか?」

熊野「提督の好きにすればいいですわ」

あかり「えへへ、可愛いなぁ。あっ、これおしりのスクリューで動くみたいですよ」

熊野「無駄に高性能ですわね」

あかり「いい風来てます~」

熊野「……ポータブル扇風機として使えそうですわね」

あかり「こんなにいっぱいあると迷っちゃうな~」

熊野(専門店に置いてあるのですからきっとどれもいいものに違いありませんわよね?)

あかり「熊野さんはどれがほしいんです?」

熊野「わ、わたくしは……」

熊野(実はそこまで詳しくないなんて言えませんわ。ええい、こうなったら適当に!)

↓1 コンマ 熊野が取ったもの

0~30 粉せっけん 31~60 普通のシャンプー 61~99 高級シャンプー

熊野「これですわ!」

あかり「えっと、キラ付けに悩むあなたへ、これで洗えば赤疲労のあの子も一瞬でキラキラに? なんか凄そう」

熊野「ふ、ふふふ、ここの品の中ではそれが最高級品であることは間違いないですわ」

あかり「お値段はちょっと高いけど熊野さんが選んでくれたんですしこれにしますね」

熊野(よくわかりませんけどキラキラとか言ってますし、大丈夫ですわよね?)



あかり「いいお買い物ができました」

熊野「わたくしのおかげですわよ、感謝しなさい」

あかり「はい! 熊野さんのおかげです!」

熊野(ここまで純粋な笑顔を見せられると少し罪悪感ですわ)

あかり「あっそういえば、昨日の演習のごほうび」

熊野「ああそういえばそんなものもありましたわね」

あかり「あんまり遅くなってもいけませんし、今聞かせてもらってもいいですか?」

熊野「じゃあ↓1」

熊野「提督の髪を触らせてほしいですわ」

あかり「そんなことでいいんですか? そんなのご褒美じゃなくても触らせてあげますけど」

熊野「触るというのはただ触るだけではなく、髪型を変えたりして遊ばせてほしいということですわ」

あかり「いいですけどあかり髪短いですからきっと面白くありませんよ?」

熊野「短い? そのお団子で?」

あかり「このお団子でです」

熊野「と、とにかく、提督だけわたくしの髪を触って楽しむのは不公平ですわ! わたくしも提督の髪をいじらせていただきますので」

あかり「わかりました。それだったら鏡があるところの方がいいですよね?」

熊野「ええ、うちの鎮守府でドレッサー代わりになる鏡がある場所と言えば……」

↓1

1 ドック
2 熊野の部屋
3 執務室

今回はここまでです
次は小ネタのあと熊野がドックであかりをいじるところからはじめます

筆が乗らないのは暑さのせいですかね

開始します
先ずは小ネタから

向日葵「またクッキーを焼いてきたのでみなさんで――」

櫻子「も~らいっと! からぁ!?」

向日葵「かかりましたわね。このクッキーにはわさびが入れてありますの。あなたがいつも勝手に取っていくから、仕返しですわ」

櫻子「ちくしょ~! 食べ物粗末にすんな!」

向日葵「あなたが意地きたないのが悪いんですわ!」

ちなつ「それでちゃんと食べられるのもあるんだよね?」

向日葵「ええこちらに」

櫻子「口直しに寄こせ!」

向日葵「ああこら!」

櫻子「うめ~!」

向日葵「櫻子、こぼれていますわよ! もう、ほんとうに行儀が悪いんですから」

ちなつ「まあまあ、いつものことだから。こっちのお味もいつも通りおいしいね」

あかり「向日葵ちゃんに教わって作ってクッキー、お姉ちゃんにも大好評だったんだよぉ。食べるの遅くなりすぎるくらいだったもん」

向日葵「それは嬉しいですわ。赤座さんはとてもおいしそうに食べてくださいますから、見ていて気持ちいいですわ」

あかり「えへへ、そうかな」

向日葵「これからも私のお菓子を食べてくださいね」

あかり「うん!」

あかり「んん、夢かぁ」

あかり「みんなのこと懐かしいって思えてきちゃったよぉ。まだそんなに経ってないのにね」

あかり「ううん、暗くなっちゃだめ。元気でいなきゃ!」

熊野「失礼しますわ」

あかり「熊野さん、その箱は?」

熊野「戦果をあげた祝いに間宮さんから頂いた物ですわ。提督に届けてほしいと頼まれまして」

あかり「間宮さんって食べ物の補給とかしてくれてる艦娘さんでしたよね? あかりまだ一度もお会いしてないのにお祝いしてくれるなんて、優しい人なんですね」

熊野「ええそれはもう。間宮さんを嫌っている人などいないと言っても過言ではありませんのよ」

あかり「今度一回お礼言いに行かないと」

あかり「中身なにかな~」

熊野「間宮さんのことですからおそらくは甘味、お菓子かと」

あかり「あっ、クッキー」

熊野「まあ、おいしそうですわ」

あかり(クッキーを食べる夢見たからかなぁ?)

あかり「朝ごはん前だけど一個だけ」

熊野「一回くらいならともかく、毎日やっているとデブまっしぐらですわよ」

あかり(とってもおいしい。なんだか向日葵ちゃんのクッキーの味を思い出すよぉ。もう一度食べたいなぁ)

熊野「ふふ、提督はほんとうにおいしそうに食事をなさいますね」

あかり「っ!」

熊野「見ていて気持ちいいですわ」

あかり「……」ポロポロ

熊野「なっ!? なぜ泣きますの!? 感動するほどおいしかったんですの!?」

あかり「違います、友達のこと思い出してしまって」

熊野「お友達ですか?」

あかり「はい、その友達もよくクッキーを作ってきてくれてたんです」

熊野「そうでしたか」

あかり「ちょうど今朝その夢を見てて、さっきの熊野さんと同じことを言われたことを思い出しちゃっていたから」

熊野「あっ」

あかり「すいません、熊野さんのせいじゃありませんから気にしないでください」

熊野「……」

あかり「あかり朝ごはん食べに行ってきますね。これは他のみんなと一緒に分けて食べてください」

熊野「行ってらっしゃいませ」

熊野「はぁ、ようやく元気を出していただいた矢先にまたこれですか」

熊野「わたくしのせいではないとはいえ、責任はありますわね。どうにかしてお慰めしませんと」

熊野「ですがどうやって?」



あかり「ただいま~」

熊野「お帰りなさいませ」

あかり「あれ熊野さん? まだあかりになにか用ですか?」

熊野「本日は叢雲さんに代わりわたくしが秘書艦を務めさせていただきますわ」

あかり「どうしてですか?」

熊野「そ、それは、て、提督のおそばにいたいからですわ!」

あかり「はぁ、まあ、よろしくおねがいします」

熊野(ともかくおそばにいてなにくれなくお世話してさしあげることにしましょう)

あかり「う~、やっぱりむずかしいよぉ」

熊野「ほとんど定型文なのですからそろそろ覚えてもよろしいのではなくて?」

あかり「そんな簡単に覚えられませんよぉ」

熊野「仕方ありませんわね。ほら、今度はわたくしがお膝を貸してさしあげますわ」

あかり「ありがとうございます熊野さん」

熊野「これも秘書の務めですわ」

あかり「よいしょっと」

熊野「座り心地はいかがですの?」

あかり「座り心地ですか? えっと、普通に椅子に座るよりはやわらかいですけど」

熊野「そうですか、それはよかったですわ」

あかり「つらかったら言ってくださいね、すぐに下りますから」

熊野「提督の程度の重みでしたら何時間だって載せていられますわ」

熊野「お昼ですわ」

あかり「お腹ぺこぺこだよぉ」

熊野「大和さんにサンドイッチを作っていただきましたわ」

あかり「わ~、大和さんほんとなんでも作れますね」

熊野「はい提督、お口を開けてください」

あかり「ええっと?」

熊野「わたくしが食べさせてさしあげますわ」

あかり「い、いいですよぉ。それだと熊野さんが食べられないじゃないですか」

熊野「わたくしのサンドイッチが食べられないとおっしゃいますの?」

あかり「そ、それはないです!」

熊野「では、はい」

あかり「わかりましたよぉ。あ~ん」

熊野「おいしいです?」

あかり「とっても」

熊野「それはよかったですわ!」

あかり(作ったの大和さんだよね?)

熊野「……」ユラユラ

あかり(さっきからああやってポニーテールを揺らしてるけど、なんなんだろう?)

熊野(わたくしが見たところ提督は髪フェチなはず。本来ならばこんなことしませんが、慰めるためですので仕方ありません)

熊野(さあ存分に触るといいですわ!)

あかり(熊野さんの方ばっかり見てないで執務しなきゃ)

熊野(なっ!? わたくしの髪に誘われないですって!? それならば!)

熊野「……」フリフリ

あかり(今度は手に持って揺らしはじめた? あっ、これって)

あかり「にゃ~」パシッ

熊野(かかった! ですが、にゃ~?)

あかり(ねこじゃらしだよね。熊野さん猫好きなのかな?)

熊野(むっ、もう離していますわね。ならばもう一度)フリフリ

あかり「にゃっ」パシッ

熊野(むう~、なぜそのまま触っていませんの? それにさっきからなぜ猫のような泣き声を?)フリフリ

あかり「にゃあ!」パシッ

あかり「もう満足したんですか?」

熊野「わたくしは提督を満足させたかったのですが」

あかり「あかりも楽しかったですよ?」

熊野「ほんとうですの?」

あかり「ほんとうですって。それじゃあ仕事しましょう」

熊野(ここまで仕事に熱心だなんてやはり寂しさを紛らわせたいのでしょうね)

あかり(少しでも減らしとかないと。叢雲ちゃん、神通さんや大和さんと違って許してくれそうにないもんね)

熊野(こうなれば他の方の手もお借りすることにしますわ!)



あかり「怪談?」

熊野「はい。せっかく三日月さんと天龍さんという仲間も加わったことですし、親睦を深めようと提案させていただきましたわ」

あかり「親睦会で怪談はどうかと思いますよ」

熊野「天龍さんがしたいとおっしゃってましたので」

あかり「それならいいですけどね。怪談かぁ、お姉ちゃんが怖いDVDとかよく借りてたなぁ」

熊野(また故郷を思い出させてしまいましたか? もう、天龍さんなにしてるんですの!)

天龍「フフフ、こうやって暗くしてると雰囲気出るじゃねぇか」

叢雲「怪談ねぇ。私達自身がオカルト染みた存在だっていうのに」

大和「せめてファンタジーかSFって言いましょうよ」

三日月「こ、怖い話は苦手です」

白雪「わ、私も」

文月「じゃあいっぱい怖がらせちゃうからね~」

神通「怖い話、蕨さんとのことをお話すればいいのでしょうか?」

蒼龍「それは怪談じゃありませんよ、怖いですけど」

熊野「提督をお連れいたしましたわ」

あかり「わぁ~、けっこう本格的だね」

天龍「さっさと座ってはじめようぜ」

文月「はいは~い、あたしが最初に話す~」

叢雲「文月ならそこまで怖くないでしょうし、はじめとしてはいいんじゃない?」

文月「あ~、そんなこと言って~、夜に一人でおトイレ行けなくなっちゃうんだから~」

文月「――で、その子は二度と帰ってくることはなかったの~。どう? 怖かったでしょ~」

蒼龍(話自体はそれなりに怖かったですが)

大和(文月さんの喋り方では怖さも半減ですね)

天龍「ふ、フフフ、中々やるじゃねぇか文月」

三日月(もしかして天龍さん怖がってる? 今ので?)

あかり「うえ~ん、最初からとばしすぎだよ文月ちゃ~ん」

熊野「泣かないでくださいませ提督」ナデナデ

叢雲「あれで怖がってるくらいじゃ私の話聞いたら気絶するかもね」

神通「ええっ!?」

叢雲「えっ? 嘘でしょ、神通あなたも?」

神通「い、いえ、怖くなんかありませんよ?」

白雪「お疲れさまでした文月さん」

文月「んふふ~、とっておきの話だもんね~」

大和「では次は私がお話しましょう」

あかり「大和さんあんまり怖い話やめてくださいね」

大和「では怖いというより不思議な話をしましょう」

天龍「怪談の趣旨わかってんのか?」

大和「寒くはなると思いますよ。私がお夜食を作ろうと夜中に調理場に立っていたときの話です」

蒼龍「大和さん、夜食なんて食べてたんですね」

大和「も、もちろん自分のためではなく、提督のためですよ!?」

あかり(お夜食なんてもらったことあったっけ?)

大和「ともかく、夜中の調理場のことです。大和が野菜を切っていますと、食材置き場の方から物音ががさごそと音が聞こえたんです」

天龍「油虫か!?」

三日月「ひっ!」

白雪「やめてくださいよいきなり! というかなんでちょっとうれしそうなんですか」

大和「虫ではなく人でした。赤い髪の小柄な人影が食材を漁っていたんです」

熊野「せっかく大和さんがお料理してくださっているのに待てなかったんですか?」

叢雲「なんで食材漁るのよ。せめてつまみ食いにしないさいよ」

あかり「あかりじゃないよぉ!」

大和「大和も一瞬提督かと思ったのですが、その人影は大和を見ると逃げ出したんです。もしや不審者が鎮守府に侵入したのかと、大和も追いかけました」

あかり「そういえばここの警備ってどうなってるの?」

叢雲「妖精がやってくれてるみたいよ」

大和「大和は追いかけながらその人を行きどまりへと誘導しました。果たしてそれは成功して、行き止まりの方向へ曲がった人を追って大和が角を曲がると」

天龍「曲がると?」

大和「その人の姿はどこにもなかったんです」

あかり「ええ? どうしてですか?」

大和「わかりません。そこは完全に行き止まりのはずなんですが。その人は忽然と消えてしまったんですよ」

叢雲「やっぱりこいつなんじゃないの? なんか時々見えなくなるときあるし」

あかり「だ、だから、あかりそんなことしてないってば!」

大和「問題はその後。ひとしきりそこを調べましたがなにも見つけられず、しょうがないので戻ることにした大和の耳に確かに聞こえてきたんです」

白雪「なにがですか?」

大和「怨念がおんねん、という声が」

「……」

叢雲「さむっ!」

大和「ええ、大和も背筋が凍る思いでした。今でもなぜあんな寒いギャグを言い残したのか不思議でなりません」

白雪「不思議な話ってそこですか!?」

文月「でもある意味怖いね~」

三日月「私も会ってしまったらどうしよう」

天龍「オレの前に現れたらなますにしてやるからな、覚悟しろよ」

あかり「なんであかりに言うんですか!?」

神通「怨念がおんねん……」

熊野「神通さん? 気に入ったんですか?」

神通「た、ただ言ってみただけです……」

蒼龍「じゃあ会場もいい感じに冷えたところで次は私がお話しますね。ゼロ置いてけという妖怪の話なんですが――」

蒼龍「――明くる日の朝、鎮守府近くの浜辺に独特なシルエットにされた軽空母が打ち揚げられていたそうです」

文月「ふええ~ん、やだ~!」

三日月「ううっ……」グスッ

天龍「ふ、フフフ、フフフフフ……」

白雪「じ、自分から怪談を提案してなんですかそのざまは」

叢雲「そういう白雪も声が震えてるわよ」

あかり「……」ギュ

熊野「提督、もう終わりましたよ」

あかり「終わったんですか? 怖かったですよぉ~!」

熊野「はいはい」ナデナデ

神通「ぜ、ゼロ用意しなきゃ。独特なシルエットにされるのはいやです!」

大和(これって深海棲艦の話なのでは?)

蒼龍「さて、次は誰が話します?」

叢雲「誰がやっても蒼龍を超えられそうにないけどね」

叢雲「さって、全員終わったけど」

文月「蒼龍の話が怖すぎたよ~!」

三日月「正直あのあとの話が怖くなくなってしまいました」

神通「ゼロとは何なんでしょうか?」

蒼龍「零戦のゼロだと思われます」

あかり「た、たしか武器も作れるんでしたよね!? 作りましょう、零戦いっぱい!」

熊野「落ち着いてくださいませ提督」

天龍「怪談したいなんて言うんじゃなかった、なんだよゼロ置いてけってやべぇよ……」

白雪「だ、だらしないですよ。発言には責任を持ってください」

大和「みなさんそれなりに楽しんだみたいですね」

叢雲「そうみたいね。じゃあこれでお開きとしましょうか」

文月「しれいか~ん、一緒に寝よ~」

あかり「う、うん、あかりも誰かと一緒がいいと思ってたところだよぉ」

三日月「あ、あの、私もご一緒しても?」

白雪「すいません私も」

神通「その、お恥ずかしい話ですが」

天龍「お、オレが一緒についててやるよ。感謝しろよな!」

大和「これは、どうしましょう?」

蒼龍「せっかくですからみんなで一緒に寝ましょうか」

叢雲「それもいいかもしれないわね」

熊野(……まあみなさんがいる方が提督も安心できますか)

大和「相当な大河になってしまいましたね」

叢雲「この人数じゃそうなるわよ」

あかり「でもこれだけ大人数だと安心できますよぉ。みんなでよばいするのってわくわくするね」

蒼龍「はい?」

熊野「提督、今なんとおっしゃいました?」

白雪「わぁ~! 司令官!」

あかり「あっ、えっと、みんなで一緒に寝るのって楽しいですねって言ったんです」

叢雲「確実に不穏当な発言があったわよ」

文月「白雪ちゃんが教えたの~?」

白雪「ご、誤解なんです……」

天龍「なんでもいいからさっさと寝ちまおうぜ、じゃねぇと夢に見ちまいそうだ」

三日月「そ、そうですね、早く寝て忘れてしまいましょう」

神通「出るにしてもゼロ置いてけじゃなくて、怨念の方にしてください……」

天龍(ちくしょう、寝つけねぇ)

文月「天龍~、抱きついていい~?」

天龍「……ちっ、今日だけだぞ」

文月「わ~い。ふかふか~」ムニュ

天龍「んう、こらやめろバカ」

三日月「あ、あの天龍さん、私も」

天龍「ああん? しゃ~ねぇな」

三日月「ありがとうございます」ダキッ

天龍「背中じゃかてぇだろ? おい、文月一回離れろ。おら、仰向けになってやっから」

三日月「すいません天龍さん」

文月「やわらか~い」

天龍「ったく、オレの胸は枕じゃねぇってのに」

白雪「……」

蒼龍「白雪さんもどうぞ」

白雪「えっと、よろしいんでしょうか?」

蒼龍「怖がらせたのは私ですからね」

白雪「それじゃあ失礼しますね」

蒼龍「どうですか?」

白雪「はい、怖かったものが溶けていってしまうようです」

蒼龍「そのまま眠ってしまっていいですからね」

白雪「はい、いい夢が見られるような気がします」

大和「叢雲さんもやりますか?」

叢雲「遠慮しとく。頭痛くなりそうだし」

大和「い、今は付けてませんよ!」

神通「あ、あの、大和さん」

大和「神通さんは必要ですか?」

神通「く、駆逐艦じゃありませんけど」

大和「大和からすれば軽巡洋艦も小さい方ですよ」ダキッ

神通「ふぁ……あたたかいです」

大和「居住性には自信がありますので」

神通「これならすぐに眠れそうです……」

大和「おやすみなさいませ神通さん」

叢雲「十分大きいくせにあんなずるいことしてさ、いやみなの?」

大和「ち、違いますからね!? あれは別に胸囲を誤魔化そうとしているわけではなくて!」

熊野「提督もいらっしゃいます?」

あかり「お願いします熊野さん」

熊野「他の方より少し固いかもしれませんが」ダキッ

あかり「そんなことないです、とってもいい気持ちですよぉ」

熊野「お世辞はいいですわ。どうせわたくしは胸が小さいですもの、ひまっちゃんさんの代わりにはなれませんわ」

あかり「なんの話ですか?」

熊野「あっ、な、なんでもありませんわ!」

あかり「……もしかして熊野さん、朝あかりが向日葵ちゃんのことを思い出して泣いてたから色々してくれてたんですか?」

熊野「せ、せっかく元気を出した矢先ですので、また落ち込まれてはたまりませんし……」

あかり「ありがとうございます熊野さん。でもあかりは大丈夫です、向日葵ちゃんはいませんけど熊野さんがいますから」

熊野「それはわたくしにひまっちゃ――向日葵さんの代わりが務まっているということですの?」

あかり「違いますよぉ。確かに向日葵ちゃんと熊野さんは似ているところもありますけど別人です」

あかり「向日葵ちゃんの代わりにはなれませんけど、熊野さんは熊野さんとしてあかりの大切な人なんです」

熊野「た、大切な人……」

あかり「はい。叢雲ちゃんも文月ちゃんも大和さんも、みんなそれぞれ本人として大切な人です」

あかり「だから無理に向日葵ちゃんの代わりをしようとなんてしなくていいんです。熊野さんがいてくれたらあかり寂しいのもへっちゃらです」

熊野「……わかりましたわ。そうですわね、無理に誰かになろうとなんてしなくていいんですわよね」

あかり「そうです、熊野さんは熊野さんでいればいいんですよ」

熊野「ええ、そうすることにしましたわ」

あかり「ふぁ、もう眠くなっちゃいました」

熊野「今日はずっと執務をしていらっしゃいましたからね。このままおやすみくださいな」

あかり「はい、おやすみなさい、熊野さん」

熊野「おやすみなさいませ提督」

熊野(大切な人、ですの。特別な人になりたい、だなんてそんなこと思ってないんですから)

小ネタはここまでです
まとめられそうなんでまとめてやってみました
時系列的にいえば京子達と出会った後のいつかの一日です

熊野「それにしても髪をいじるのにお風呂場に行かなければならないなんて」

あかり「しょうがないですよぉ、座って見れる鏡なんてここくらいにしかありませんし」

熊野「やはり早く家具コインを集めなければ、乙女として由々しき事態ですわよ」

あかり「確かにちょっと辛いですけど洗面所の鏡で髪のセットはできますし」

熊野「わたくしはできませんわ!」

あかり「熊野さんは長いですもんね。そっかきっと叢雲ちゃんとか大和さんも苦労してるんだ」

熊野「はやいところ遠征に出せる第二艦隊を編成いたしませんと」

あかり「第二艦隊かぁ、第一艦隊も上手く指揮できないのに大丈夫かなぁ?」

熊野「遠征には提督はついて行きませんので大丈夫ですわよ」

あかり「そうなんですね。でも艦娘のみんなだけで行かせるのも心配ですよぉ」

熊野「そんなに危ないことはさせられませんので安心してくださいな」

熊野「さて、でははじめますわよ」

あかり「好きにやっちゃってください!」

熊野(とは言ったものの、ほんとうに短いですわ。これでどうやってあのお団子を作ってるんですの?)

熊野(こんなに短いとやれることは限られますし、どうしたものですか)

↓1

1 できるだけ編んでみる
2 お湯をかけてめちゃくちゃにしてみる
3 お団子を結えるか試してみる

熊野(お団子が作れるか試してみますわ)

熊野(えっと先ずは髪を留めなければいけないのですわよね?)

あかり(あっ、もしかしてお団子作ろうとしてるかな?)

熊野(いやおかしいですわよ! なんでなにも道具を使わずにお団子ができていますの!?)

あかり(あれの作り方はコツがいるから難しいんだよぉ)

熊野(とりあえずわたくしの髪留めを使いますわ)

あかり(髪留めを外した? 最初は道具を使った方がやりやすいもんね)

熊野(ここで留めて、次はこれを団子状にまとめて……)

あかり(やっぱり髪が長いとこういう遊びもできていいのかなぁ?)

熊野(こんの! ふんの! とおおう!)

あかり「いたたた! いたい、いたいです!」

熊野(サイドが無理なら後ろでならば)

あかり(いたた、あんな無理しなくてもできるのに)

熊野(ここで留めて、束ねた髪をまとめて結って)

熊野「できるわけありませんわ!」

あかり「わっぷ、いきなりシャワーはやめてください熊野さん!」

熊野「こうなったらさっき買ったシャンプーで泡のお団子を作りますわ!」

あかり「ひゃん! シャンプーが冷たい!」

熊野「ついでに提督の髪をお洗いしてさしあげましょう」

あかり「ああうう、あんまり揺らさないで~」

熊野「すごい、ほんとうにキラキラしていますわ!」

あかり「う~、頭揺らされて気持ち悪い」

熊野「提督! わたくしの髪も洗ってくださいな!」

あかり「う~、いいですよぉ」

↓1 あかりの洗髪の腕前

0~30 所詮素人 31~60 床屋レベル 61~99 プロエステティシャンレベル

あかり「じゃあシャンプーしますよ~」ゴシゴシ

熊野「ああん、提督もっと優しくしてくださらないと髪が傷みますわ」

あかり「えっと、これくらいですか?」

熊野「それではシャンプーをなすりつけてるだけじゃありませんの。いつも自分でなさるのと同じ感覚でいいんですのよ」

あかり「やっぱり美容師さんみたいに上手くいきませんね」

熊野「素人が簡単に真似できるのであれば、職業にはなっていませんよ」

あかり「それもそうですよね」

熊野「提督、ちゃんと髪の先まで洗ってくださいね」

あかり「こんなに長いと洗うのも大変なんですね。やっぱりあかりは短いままでいいかな」

熊野「提督の髪だって伸ばせば映えるでしょうに、残念ですわ」

熊野「おお~、わたくし輝いていますわ!」

あかり「キラキラしてますね」

熊野「なにやらパワーがみなぎってきますわ! 今すぐ出撃いたしましょう!」

あかり「も、もう夜ですよぉ」

熊野「夜戦ですわ! そろそろ提督も経験しておかなければいけません!」

あかり「でもお風呂入っちゃったから湯冷めしますよぉ」

熊野「むう~、欲求不満ですわ」

あかり「ごめんなさい」

熊野「まあいいですわ。出ないのであればゆっくり湯殿を楽しみます」

あかり「百まで数えましょう!」

あかり「ふえ~、のぼせちゃいそうです」

大和「ずいぶんと長い間お風呂に入っていましたね」

あかり「大和さん」

大和「どうぞ、アイスです」

あかり「わぁい! 冷たくておいしいです~!」

大和「あっ、アイスをそんなに一気に食べると」

あかり「うっ!」

大和「ふふっ、大丈夫ですか?」

あかり「うう、久しぶりの痛みだよぉ」

大和「いきなり身体を冷やすのも毒ですから、溶けない程度にゆっくりお食べください」

あかり「は~い。そうだ大和さん」

大和「はい、なんでしょう?」

あかり「大和さんは演習のご褒美どうします?」

大和「大和はなくてもかまいませんよ」

あかり「だめです。もう熊野さんのお願いは聞いちゃいましたので、一番活躍した大和さんのお願いを聞かないわけにはいきません」

大和「そこまで言うのでしたら↓1」

大和「一緒に料理してくださいませんか?」

あかり「お料理ですか?」

大和「はい。いつもは一人か妖精とだけですので、話し相手がいるとはかどりますので」

あかり「わかりました! じゃあ明日はあかりも大和さんと一緒にお料理しますね」

大和「楽しみです。それではまた明日」

あかり「おやすみなさい大和さん」

大和「おやすみなさいませ提督」

あかり「お料理かぁ。大和さんのお料理を手伝ってたらあかりも上手くなれるかな?」

あかり「さて、これからどうしようかな?」

↓1

1 寝る
2 誰かの部屋へ行く(キャラ指定)
3 散歩
4 執務

今回はここまでです
次回は熊野の部屋へ行くところからはじめます

後一回くらいはここで投下できるでしょうか
テンプレの用意はしておかなくては

開始します

あかり「熊野さんまだ起きてますか?」

熊野「提督? どうかしましたの?」

あかり「なんとなく熊野さんのところに来たくなったので来ちゃいました」

熊野「なんとなく、ですの。夜更かしは美容の大敵ですのに」

あかり「一日くらいでくずれたりしませんよぉ」

熊野「そうやって慢心していると、気がついたら荒れ果ててしまうんですのよ」

あかり「今だってシミ一つないのに。気にしすぎですよぉ」

熊野「こと美容に関してはどれだけ気にしてもしすぎということはありませんの」

あかり「そういうもんですか?」

熊野「そういうもんですわ。さて、なにをいたしますの?」

↓1 なにをするか

あかり「熊野さんをマッサージしてあげます!」

熊野「マッサージですの?」

あかり「昨日の演習で疲れたでしょうし、あかりが疲れを癒してあげます!」

熊野「疲れるどころかキラキラで元気が有り余っているくらいなのですが、やってくださると言うならお願いしますわ」

あかり「じゃあ横になってください」

熊野「はい、これでよろしくて?」

あかり「よいしょっと」

熊野「マッサージされるとはいえ、馬乗りになられるのはあまりいい気はしませんわ」

あかり「その分あかりが気持ちよくさせてあげますから」

熊野「こう見えてわたくしの採点は辛口ですわよ?」

あかり「望むところですよぉ!」

↓1 コンマ

0~30 ちなつと同レベル 31~60 そこそこ上手い 61~99 プロマッサージ師レベル

あかり(とりあえずちなつちゃんを反面教師にして)ギュッギュッ

熊野(ほう、上手じゃありませんの)

あかり(熊野さん痛がってないしちゃんとやれてるみたいだね)

熊野(髪の洗い方はなってませんでしたが、こちらは中々どうして気持ちいいですわ)

あかり(ここ、こってそうだから力を入れて)ギュッ

熊野「ひゃぁ~」

あかり「あっ、ごめんなさい痛かったですか?」

熊野「ち、違いますわ! その、逆ですわ。気持ちよかったですから」

あかり「じゃあもっとやりますね!」ギュッギュッ

熊野「ひゃっ……」

熊野(いけませんわ、口を押さえておかないと声が)

あかり「ふんふ~ん」ギュッギュッ

熊野(はぁ、まさに至福ですわ……)

あかり「どうでしたあかりのマッサージ?」

熊野「ま、まあ、素人にしては上手かった方ですわね」

熊野(正直もっとやっていてほしかったですけど)

あかり「熊野さんの疲れとれました?」

熊野「元から疲れてなどいませんわ。けれどそうですね、もっと元気が出ましたわ」

あかり「よかったです。髪は上手くできませんでしたから。それじゃああんまり長居して夜更かしさせちゃいけないので、あかりはこれで」

熊野「あっ、提督」

あかり「はい、なんでしょう?」

熊野「……またやっていただけますか?」

あかり「はい! またいつでも熊野さんの疲れをとりに来ますよ!」

熊野「ありがとうございますわ、提督」

大和「提督、提督」

あかり「んう~、なんですかぁ大和さん?」

大和「おやすみのところ申し訳ありませんが、そろそろ朝食を作る時間ですので」

あかり「あ~、そういえば今日は一緒にお料理するんでしたね~今着替えます~」

大和「ちゃんと顔と手を洗ってきてくださいね」

あかり「ふわぁ~い」



あかり「今日の朝ごはんなんですか~?」

大和「今日は焼き魚とほうれん草のおひたし、それにお味噌汁です」

あかり「おいしそう~!」

大和「そうなるかは提督次第でもありますよ」

あかり「そうですね、よしっがんばるぞ!」

大和「やる気十分ですね。ではお味噌汁をお願いしますね」

↓1 コンマ

0~30 下水かと見紛うほどの不味さ 31~60 普通のみそ汁 61~99 大和も納得のおいしさ

あかり「煮立つ前にちゃんと火を止めて……」

大和「どうですか提督?」

あかり「自分ではよくできたと思いますけど、大和さん味見してみてください」

大和「どれどれ……こ、これは!?」

あかり「おしくなかったですか?」

大和「いえ、おいしいですとっても」

あかり「ほんとうですか!?」

大和「はい、これだったら毎日飲みたいくらいっ!?」

あかり「大和さん?」

大和「い、いや、あの、今のは違いますよ? 純粋に毎日提督のお味噌汁を飲みたいと言っただけで、それ以上の意味はありませんから!」

あかり「それ以上の意味? なんだかわかりませんけどそんなにおいしくできてるならよかったです。あかりも味見しよう」

大和「あっ」

あかり「ん?」

大和「い、いえ、なんでもないです」

大和(提督が口をつけていらっしゃるところ、先ほど大和が口をつけたところと同じ。き、気にすることありませんよね!)

あかり「豆腐を掌に乗せて切るのって怖くないですか?」

大和「そっとやれば心配いりませんよ」

あかり「お、脅かしたりしないでくださいね?」

大和「わかっています」

あかり「そ~っと、そ~っと」

大和(ふふ、戦闘時よりもよっぽど震えていますね)

あかり「よ、よし! あとはこれにかつお節を乗せて、できました!」

大和「冷ややっこですね」

あかり「大和さんの手を借りずにあかりだけで作りましたよ!」

大和「はい、上出来ですよ」

大和(自分だけで作ってみたいと言うので一品足しましたが、お豆腐を切っただけなんですよね。それにお味噌汁の具と被ってますし)

あかり「形もくずれてないし、完璧ですね!」

大和(でも、あれだけはしゃいでいらっしゃいますし、よしとしましょうか)

あかり「みんな驚いてましたね」

大和「はい。お味噌汁なくなってしまうくらい大好評でしたね」

あかり「でもあかりが作ったって言っても信じてくれないんだもん。失礼だよぉ!」

大和「あまりお料理をされている印象がありませんから仕方ないですよ」

あかり「いいです、まだお昼ごはんと夜ごはんがありますから」

大和「ええ、がんばってみなさんに認めてもらいましょう」

あかり「お昼が待ち遠しいなぁ。それまでなにしてよっかな?」

↓1

1 出撃
2 建造
3 艦娘との交流
4 勉強
5 執務
6 外出
7 アイテムを使う

あかり「出撃しましょう」

大和「よろしいのですか?」

あかり「お腹を空かせてた方がおいしく感じてくれるはずですから!」

大和「あまり無理はなさらないでくださいね。撤退したいのであればすぐに撤退してもかまいません」

あかり「行けるところまで行きます。みんなに気持ち良くごはんを食べてもらいたいですから」

大和「でしたらこの大和が必ずや敵主力部隊の元へ提督を導いてみせます」

あかり「頼りにしています大和さん」

大和「お任せください。編成はどういたしますか?」

現在の編成

大和
叢雲
白雪
天龍
蒼龍
熊野

↓1

1 このまま
2 変える

あかり「変えてもいいでしょうか?」

大和「どのようにいたしましょう?」

↓1~6 編成する艦娘

まだテンプレ作り終えてないですけど
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」 叢雲「その2」 【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409927222/)

余裕を持って作っておくべきでしたね

次スレの方で安価をとってくださった方がいるのでここでしめます

編成は

三日月
熊野
神通
白雪
文月
叢雲

となりました。

とりあえずテンプレを完成させないといけないのでここで終わります。
パートスレ素人丸出しでお恥ずかしい


埋めていいのかな?

>>996
かまいません
お約束なので>>1000の小ネタもどうぞ

熊野と姉妹ごっこ

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