長谷部遥「えっ?む、胸を大きくですか?」 原麗華「ええ」 (30)

遥「でも何故」

麗華「女子たる者やはり胸が大きい方がいいのかと」

遥「いや、でも麗華先輩は小さ」

麗華「それは貴女が胸の大きいから言える事です!」

麗華「考えても見てください、私のサイズを最近の小等部の子にも負ける有様!」

麗華「だから折り入って貴女に大きくなる秘訣を聞こうと」

遥「(憧れの麗華先輩からのお願いがまさか胸の事だなんて)それが麗華先輩の長所だと私は思ってます」

遥「胸が大きくても苦労するだけですよ?私は小さい方がいいんじゃないかなって思います」

麗華「・・・」

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遥「って言ってみたけど・・・」

遥「そもそも胸が大きくなる秘訣って何なのか。自然と育って行くそれが自然の摂理」

遥「最近もまた制服がキツくなってきて・・・はあ」

遥「でも麗華先輩の頼み。なるべく力になろう!」

遥「全ては麗華先輩のために」

遥「麗華先輩!持ってきましたよ!」

麗華「それは」

遥「牛乳です」

麗華「牛乳なら私も毎日」

遥「これは私が小さい頃から愛飲してる牛乳でして、あのミスティ・ローラも飲んでるらしいですよ!」

麗華「ミスティ・ローラがですか!?」

遥「はい!さあどんどん飲んでください!!」

麗華「うぐぐ」ブリブリ

遥「申し訳ありません!まさかお腹を壊すなんて」

麗華「き、気にしないでください・・・くっ・・・」

遥「ダメだこのままじゃ」

遥「思いの外お腹が弱いなんて」

遥「大丈夫ですか!大丈夫ですか!?」

麗華「だ、大丈夫・・・」

遥「うーん・・・他の方法を探さないと・・・」

遥「お腹を壊した先輩は一先ず休ませて胸の大きな人を観察しましょう」

遥「先ずはツァン先輩」

ツァン「って事があってね」

ゆま「本当ですかぁ!!」

遥「大きい・・・私と同じぐらいかな・・・」

ツァン「ん?」

ゆま「ツァンさん?」

ツァン「気のせいか、僕を誰かがつけてる気がしたんだけど」

ゆま「気のせいですよ」

遥「危ない危ない・・・」

遥「形はお椀型ですね」

遥「サイズはFぐらいですかね・・・」

ツァン「・・・」ジーッ

遥「あ、ははは」

ツァン「僕に何か用?」

遥「いやぁ・・・その」

遥「(ここは単刀直入に言おう!)ツァン先輩!ツァン先輩はどうして胸が大きいのですか!?」

ツァン「は?」

遥「お願いです!教えてください!!」

ツァン「何よいきなり失礼な、あんた一体何者なの?」

遥「私は長谷部遥です」

ツァン「長谷部遥?」

ゆま「ほら麗華さんと親しい子ですよ」

ツァン「ふーん」

遥「教えてください!秘訣を」

ツァン「教えるもの何も君だって相当だよ?」

遥「ええまあ・・・じゃなくて麗華先輩の悩みです!」

遥「是非ともツァン先輩の意見が聞きたくて」

ツァン「うーん」

ツァン「そういえばあの子、身体測定のときスポーツブラ着けてた」

遥「えーっ、見たかったです」

ゆま「えっ?」

遥「ではなくて、ツァン先輩から見て麗華先輩は成長するでしょうか?」

ツァン「無理だと思う。キツい言い方するけど」

ツァン「遥はまだ成長してるの?」

遥「今にも制服のボタンがはち切れそうです」

ツァン「そう・・・」

ゆま「私は止まっちゃいましたよー」

遥「それでも普通の高校生ぐらいはありますね。ちょっと失礼・・・」

遥「なるほどBですね。ツァン先輩はFですね?」

ツァン「当たり」

ゆま「うわぁ!凄いですね遥さん!」

遥「えへへ」

ツァン「まあ好き嫌いしない事かな、ちゃんと寝て」

遥「それは麗華先輩も規則正しくやってます」

ツァン「ゆま、お願い」

ゆま「私ですか?そうですね・・・」

ゆま「・・・」

遥「ゆま先輩」

ゆま「わかりません!」

ツァン「多分ね僕が思うに僕や遥ぐらいのサイズの子はザラに居ると思う」

ツァン「でも一人だけ規格外の子が居るんだ。多分あの子には誰も敵わない。ね?ゆま」

ゆま「驚きの大きさなのですよ!」

遥「その人は一体」

ツァン「十六夜アキ」

遥「ここが十六夜アキさんがよく訪れる場所」

クロウ「てめえジャック!またやりやがったな!」

ジャック「黙れクロウ!俺は俺の考えがあって」

遥「何か殺伐としてる」

遊星「ん?二人ともやめるんだ」

遊星「驚かしてすまない。何か用事でも」

遥「あ、いえ十六夜アキさんがいらっしゃると聞いて」

遊星「アキ?」

クロウ「今日は来てねえよな」

遊星「アキに何か用事か」

遥「いえ別に・・・失礼しました!」

クロウ「何だったんだあいつは」

遊星「二人が道端で喧嘩するから怯えて逃げてしまったんだろ。可哀想に」

遥「麗華先輩ー具合は」

麗華「大丈夫です。それより遥さん見てください」

遥「はい?」

麗華「少し大きくなった気がしませんか?」

遥「えっ・・・(何も変わってない)」

麗華「どうですか!?」

遥「は、はい!大きくなった気がします!」

麗華「やはりそうですか。お腹の痛みに耐え飲んだ甲斐がありましたね」

遥「・・・」

遥「何故こうも差が出るのでしょうか・・・麗華先輩」

ツァン「あ、ほら来たよ」

遥「!?」

アキ「・・・」

遥「な、何て大きさですか!?」

ツァン「凄い?」

遥「は、はい!あり得ない大きさですよ!」

ツァン「僕も始めてみた時は驚いたよ」

ツァン「何せあの大きさ・・・誰も見た事も聞いたこともない」

遥「なるほど!解りましたよ!!十六夜先輩ー!」

遥「何故貴女の胸はそんなに大きいのですか!」

アキ「な、何この子」

遥「教えてくださいお願いします!」

アキ「って言われても・・・あるのそんなの」

遥「ありますよね?」

ツァン「じゃあ遥はあるの大きくなった理由は」

遥「牛乳です」

アキ「ごめんなさいね答えられないわ」

遥「は、はい」

アキ「今のサイズでも十分だと思うけど」

遥「私では無く原麗華と言って私の先輩です」

遥「胸が小さいのが悩みで」

アキ「ほらでも成長期があるから」

アキ「たとえ今は小さくてもそのうち大きくなるかもしれないわ」

遥「はあ・・・やはり生まれ持った物なのでしょうね」

ツァン「十六夜さんは成長期がまだだって」

遥「ですよね!あの十六夜先輩いい人そうでしたし麗華先輩にはまだ成長期が来てないという事ですね!」

ツァン「運動させてみたら?あの子って勉強の虫みたいだし」

ツァン「やってみる価値があるかもしれない」

ゆま「スポーツですね!麗華さんを呼んできますね!」

遥「徹底的に鍛えましょう!ね?ツァン先輩!」

遥「はい!行きますよ麗華先輩!!」カキーン

麗華「ちょ、ちょっと待って」

遥「またお手玉ですか!?頑張ってください麗華先輩!!」

ツァン「野球?」

ゆま「ですね」

遥「もう一回!」カキーン

麗華「うっ・・・」

遥「大丈夫ですか」

麗華「待ってください。長谷部さん続けて」

遥「はい!」

麗華「ハァハァハァ・・・」

遥「疲れましたね。牛乳です」

麗華「ありがとうございます」

麗華「・・・胸が」

遥「はい」

麗華「ほんの少しだけ大きくなった気がします」

遥「確かに少しだけ大きくなった気がします」

麗華「帰りましょう。もう日が暮れて来ました」

遥「ですね」ブチッ

遥「あ、またボタンが」

麗華「・・・」

遥「それから数日後。麗華先輩の胸は日に1mmずつ成長していった」

麗華「この写真の人が私のお祖母様のお祖母様でこっちが」

遥「なるほど先祖代々胸が・・・す、すみません!」

麗華「いえ構いません。これが原家の運命。ですがその運命も私の代で変えてみせます!」

遥「麗華先輩ならきっとなれますよ」

麗華「ええ、そうするつもりです」

麗華「それが使命です。女子たるもの胸が大きくなければなりません!」

麗華「貴女には教えましょうご先祖の悲劇を・・・それは私の六代前の」

遥「ゴクッ」

雪乃「肩凝りが酷いのよね。その点、麗華は小さくて羨ましいわ」

麗華「くっ(いえ胸の大きさなど関係ない。先祖代々そうやって胸の無さを恨む事はなかった)」

十代「なあカイザー、俺とドローパン勝負しねえか?」

亮「いいだろう。たまにはこういう勝負も良かろう」

十代「じゃあ購買までダッシュな」

三沢「じゃあ位置について・・・よーいドン!」

十代「行くぜカイザー!」

亮「ああ」

隼人「十代たち元気なんだな」

翔「お兄さんもよく兄貴の勝負に乗ったよ」

十代「うおおおおおおおおおおおお」

雪乃「ふぅー、胸が無いのが羨ましいわ」

麗華「我慢我慢・・・」

十代「うわっ!あぶねえ!!」

麗華「きゃっ」

三沢「大丈夫か!十代!カイザー!」

亮「お、俺は大丈夫だ・・・それより彼女は」

十代「大丈夫か?」

麗華「は、はい大丈夫です」

三沢「カイザー、鼻血出てますよ」

亮「すまなかったな。俺の前方不注意だ」

十代「頑丈だなあの子、カイザー鼻血出してんのに」

万丈目「これが天上院くんの胸なら無事で済んだものの」

三沢「そういう言い方はやめろ万丈目!そりゃ真っ平らだけど非は完全に俺たちだ」

麗華「胸・・・また胸・・・」

麗華「こういう事があったので私は拘りたいのです」

遥「そうですか・・・」

麗華「さあ特訓です長谷部さん!」

遥「やりましょう麗華先輩!」

遥「はい、1、2、1、2」

遥「足腰を鍛えて反復横跳びです!」

麗華「つ、辛い」

遥「その次は腕立て伏せに腹筋に」

ツァン「頑張ってるなあの子たち」

ゆま「ですね」

ツァン「仕方ない」コトッ

ゆま「それは」

ツァン「お、お弁当よ。別にあの子達のためじゃないし」

ゆま「ツァンさん・・・」

遥「麗華先輩!私もお付き合いします!」

麗華「貴女はこれ以上大きくしても」

遥「辛さを共有する事で半減できますよ先輩!」

そして一年が過ぎ気がつけば麗華の胸も徐々に成長していった

遥「測りますね・・・うわぁ凄い・・・大体Hカップ・・・」

麗華「これでやっと貴女を超えましたね遥さん」

遥「凄いですよ麗華先輩!たった一年で!!」

遥「(一年前と比べて性格も若干砕けました。真面目なところは相変わらずですけど)」

遥「(でも麗華先輩は麗華先輩のままですね!)」

ツァン「まさか僕を超えるなんて・・・素直に凄い」

麗華「揺れる感覚がとても清々しいです。始めての経験といいますか」

遥「その体系を維持するため日夜特訓は欠かせませんね!」

麗華「今日も走りこみましょう遥さん!!」

「凄い揺れてるよあの子たち」

「あの人って原麗華さんだろ?デカいよなー」

麗華「視線を感じますね」

遥「はい、ですが視線ぐらいでは負けませんよ」

麗華「この先の人生垂れるかもしれません型崩れするかもしれません。ですが」

遥「日々の鍛錬を欠かさず日夜特訓の日々ですね麗華先輩!」

麗華「はい!どこまでもどこまでも進みましょう!」

遥「お供しますよ麗華先輩!!」

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