「こちらスネーク。ロアナプラに潜入した」 (589)

オタコン「首尾はどうだい?」

スネーク「問題ない。中々活気のある街だ。しかしどこか妙な雰囲気がするな・・・」

オタコン「気を付けてくれよ?そこは世界でも指折りの、治安の悪い街だからね」

オタコン「世界中のマフィアがそこに集い、独自の法律「ルール」を作ってるんだ」

オタコン「その街では強盗、殺人、麻薬、売春、人身売買、ありとあらゆる犯罪行為が街の経済を支えている」

オタコン「当然警察組織は機能していない。一週間も滞在すれば、銃声が目覚まし代わりになるはずさ」

スネーク「なるほど、随分ホットだな」

オタコン「スネークももうトシだ。くれぐれもひったくりには合わないでくれよ?」

スネーク「・・・笑えないな」

オタコン「ははっ、ごめんごめん。じゃ、いつものように何かあったらSENDしてくれ」

オタコン「周波数は140,85だ」

スネーク「ああ」

オタコン「武器装備は情報提供者が用意してくれる手はずになってる」

オタコン「まずはイエローフラッグと言う酒場(サルーン)を目指してくれ」

オタコン「そこで情報提供者が待ってる」

オタコン「合言葉は「らりるれろ」だ。よろしく頼むよ、スネーク」

スネーク「了解。ではこれより 任務に戻る」

プツッ

わいわい がやがや

スネーク「・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406124653

二週間前 ノーマッド機内

オタコン「・・・くそっ!これもダメだ!」カタカタ

スネーク「見つかったか?」

オタコン「やはり・・・愛国者のリストは100年以上前の故人だよ」

オタコン「血縁者や親戚のセンで辿ってみたんだが・・・どれもハズレ。全くの手がかりゼロさ」

スネーク「しかし、リキッドは愛国者の手がかりを掴んだような素振りを見せていた・・・」

オタコン「RAYの中に何か重要な機密データが入っていたのか!?いやしかし、あれは元々海軍のだし・・・」

スネーク「リキッドは近々必ず動く。それまでにせめて尻尾は掴んでおきたい」

たばこに火をつけるスネーク

スネーク「ス~ッ  ・・・!」

スネーク「うごっ ゴホッ!ゴホォ!ゴホッ!・・・ウゴォォッ!」

オタコン「スネーク!大丈夫かい!」

スネーク「ゴホッ!ゴホッ!・・・大丈夫だ。少し吸い方を忘れただけだ」ゴホ

オタコン「スネーク・・・」

シュポッ ス~・・・

スネーク「体の事も、何とかしないとな」

オタコン「(やはりスネークには、急激に老化が始まっている)」

オタコン「(FOXDIEの影響によるものか、それとも別の要因か・・・)」

オタコン「(スネーク、そこまでして何故戦い続けるんだい?)」

オタコン「(正直・・・今の君は見ていられないよ)」

スネーク「・・・い、・・・おい!」

オタコン「えっ?あっ?何?」

スネーク「鳴ってるぞ」

プルルルルルル プルルルルル

オタコン「ごめんごめん、これは・・・キャンベルからだ」

スネーク「大佐から?」

オタコン「待って、今繋ぐ」カチ

モニターに映し出されるキャンベル

キャンベル「久しぶりだなスネーク。エメリッヒ博士。元気にしてたか?」

スネーク「あいにく、健康体とは言えないな」

オタコン「どうしたんだい?珍しいじゃないか。キャンベルからかけてくるなんて」

キャンベル「・・・実は、こちらでもリキッドの動きを追っていたのだが」

スネーク「何か見つかったのか?」

キャンベル「いや、残念ながらまだだ。しかしその過程で妙な情報をキャッチした」

キャンベル「正直リキッドとの関連は薄い。しかし私個人としては見過ごすにはいかん情報だ」

キャンベル「特にスネーク、君にはな」

スネーク「もったいぶるな、大佐。はやく要件を言え」ゴホ

キャンベル「これは私が軍のコネで得た情報なのだが・・・」

キャンベル「このあいだ、ベネズエラで起きた爆弾テロ事件を知っているか?」

オタコン「MVR(第五共和国運動)の結成祭典だね。党の要人を狙ったテロみたいだけど・・・」カタカタ

スネーク「そんなもの、南米じゃ天気の挨拶のような物だ。で、それがどうした?」シュポ

キャンベル「カルデラ政権の見解はFARC(コロンビア革命軍)右翼民兵組織(パラミリタリー)の仕業と見ているが」

キャンベル「それは世間を欺く為のカバーストーリーだ」

オタコン「どういう事?」

キャンベル「・・・アメリカだよ」

オタコン&スネーク「!?」

オタコン「ベネズエラのテロ事件に、アメリカが関与してるってのかい!」

スネーク「まさか、愛国者か?」

キャンベル「・・我々はその件に不信感を感じ独自に調べを勧めた」

キャンベル「その結果、現地スタッフの動きに妙な点がいくらか見つかった」

キャンベル「当日のスタッフの内6名が事件より数日、突然音信不通になった」

キャンベル「それも一斉にだ」

オタコン「・・・キナ臭いね」

キャンベル「その6名を改めて洗った結果、この6名にはある共通点があった」

キャンベル「全員、テロより二か月前に「DGIM」を退職していたのだ」

スネーク「国軍対外諜報部・・・政府お抱えの諜報部隊か」

キャンベル「これを見てくれ」

一枚の写真をモニターに映すキャンベル

キャンベル「この右端に写っている男はマルコス・ホセ・ルシエンデス少佐。この6名の上司だった男だ」

オタコン「ヒスパニック系だね。他の4名はホワイトだ」

キャンベル「そしてその隣に写っている白人男性が、サイモン・ディケンズ陸軍大佐」

キャンベル「NSA(国家安全保障局)の将校だ」

オタコン「NSAだって!?」

スネーク「NSAの将校がベネズエラに何の用だ・・・」

キャンベル「そしてここからが重要だ。よく聞いてくれ」

キャンベル「この情報を洗う過程で、いくつか不審な点が見られた」

キャンベル「アメリカはこの件に一切関与していない」

スネーク「なんだって?」

オタコン「キャンベル、何を言っているんだい?NSAが黒幕なんだろ?」

キャンベル「CIAその他政府筋に聞いて回ったが、誰もこの件を知らなかった」

スネーク「さけられてるんじゃぁないのか?」ハハッ

オタコン「スネーク、ちゃかすなよ。となると・・・考えられるのは」

スネーク「NSAの独断先行、か」

キャンベル「うむ、私も同じ意見だ。しかしこの残りの4名の消息がどうしても掴めないのだ」

スネーク「NSAの将校ときたら、そいつらはその部下だろう」

スネーク「この計画の用意周到さ、ターゲットを確実に爆[ピーーー]る技術、隠蔽用のカバーストーリー」

スネーク「現地民兵にしてはできすぎている。どう考えたって軍の人間しかありえん。しかもかなり場数を踏んでいるはずだ」

スネーク「さしずめその4名はテロの真犯人。写真はその打ち合わせ。って所だな」

オタコン「ディケンズ大佐の部下から洗えばよいのでは?」

キャンベル「・・・スネーク、エメリッヒ博士。よく聞いてくれ」

キャンベル「その4名は、ごく最近、ディケンズ大佐の部下になったようなのだ」

キャンベル「それ以前の経歴は硬いセキュリティに守られていて、私でもわからなかった」

スネーク「大佐でもか?相当だな」

キャンベル「ただしこの4名の動きはわかった。現在ある任務を遂行中だ」

キャンベル「この任務は軍の公式記録に記録されていない。非公式の極秘任務だ」

キャンベル「現在はタイ湾岸部に位置する都市「ロアナプラ」にて任務遂行中だ」

キャンベル「小隊のコードネームだが・・・」

キャンベル「・・・」

黙すキャンベル

オタコン「キャンベル?」

キャンベル「小隊のコードネームは・・・」

スネーク「小隊のコードネームは?」









キャンベル「 グ レ イ ・ フ ォ ッ ク ス 」

スネーク「!」ガタッ!

オタコン「グレイ・フォックス!?あのサイボーグ忍者がっ!」

スネーク「ありえん!奴はあの時、シャドーモセスで・・・!」

キャンベル「信じがたいが、事実だ、スネーク」

キャンベル「そして極めつけがこれだ」

オタコン「まだあるのか・・・」

キャンベル「つい先日入った情報だ。その通称『グレイ・フォックス』部隊を独自に追っている組織があるとの情報が入った」

スネーク「・・・」

キャンベル「詳細は不明だ。だがそれはこう呼ばれている」

キャンベル「かつて私と君が所属し、数々の功績をなしたハイテク特殊部隊。狐を狩る者(ry」

スネーク「ありえん! F O X H O U N D は な く な っ た は ず だ ! 」バン!

キャンベル「これは事実だ。受け止めてくれスネーク」

オタコン「それで、僕らに連絡を寄越したのか・・・」

キャンベル「ああ、偶然だと思いたいがこの件はどうにも引っかかる」

オタコン「なるほど、愛国者の可能性は十分あるね」

キャンベル「あるいはリキッドの・・・」

スネーク「・・・チッ」ガタ

キャンベル「スネーク、君に依頼する任務はこれだ」

キャンベル「タイ沿岸部湾岸都市「ロアナプラ」に潜入。詳細不明のアメリカ軍所属部隊『グレイ・フォックス』と接触及び詳細の調査」

キャンベル「ならびに謎の組織。『FOXHOUND』の追及。この二つだ」

キャンベル「もはや偶然とは思えん・・・頼む!君しかいないのだ!」

オタコン「スネーク、今までロクな情報がなかったんだ」

オタコン「ひょっとしたらリキッドの尻尾を掴めるかもしれない」

オタコン「やってみる価値はあると思う」

キャンベル「頼む!スネーク!」

スネーク「大佐、悪いが俺は軍を抜けた身だ。アメリカがどこで何をしようが俺には関係ない」

スネーク「だが親友の名を勝手に名乗られるのは気分が悪い」

キャンベル「スネーク・・・!」

スネーク「了解。これよりタイ沿岸部湾岸都市「ロアナプラ」に向かう」

スネーク「状況は追って連絡する」

キャンベル「ありがとう!スネーク・・・」

スネーク「ロアナプラに着くまで仮眠を取らせて貰う。最近体の調子が悪いんでな」

スネーク「ウッ、ゴホッ!ゴホッ!」

オタコン「(スネーク・・・)」



ロアナプラ 路上

トゥクトゥク屋「なあじいさん、辞めといた方がいいよ。俺の知り合いもあの店で腕を折られたんだ」

スネーク「大丈夫だ。これでも体は鍛えている」

トゥクトゥク屋「札付きの連中ばっかだぞ!十分気を(ry

スネーク「大丈夫だ」スタスタ


イエローフラッグ店内

ワイワイ ガヤガヤ

キィ

スネーク「・・・」

バオ「だからな?半壊の記録更新はここらで打ち止めにしたいんだよ。な?」

レヴィ「ご愁傷様。同情するぜwwww」

バオ「主にてめーに言ってんだよボケww」

スネーク「注文いいか」

バオ「逆恨みした客に狙われるわでもう散々・・・」

レヴィ「wwwwwwwwwwwwww」

スネーク「水をくれないか」

ロック「バオ、お客さん」

バオ「あ?いたの。はい水」バン

バオ「でよ~あのイカレメイドの野郎がよ~」

スネーク「・・・」イラ

グスターボ「よおお二人さん。バオ、あいつらにコロナ」

レヴィ「よおグスターボ。お前らもメイド絡みか?」

グスターボ「そうそう本部から直々でよぉ~っと、席が空いてねえな」

グスターボ「おいじじい!席譲れコラ」ガン

スネーク「・・・」イライラ

グスターボ「聞いてんのか?じじいコラ!頭にどでかい毛穴あけてやろうか!」ガンガン!

ロック「グスターボ、観光客に当たるなよ」

スネーク「(スタンナイフでも食らわせてやろうか)」

レヴィ「まあ聞けよ。教えてやるよ。あのメイドはな、頭がイカレてんだよ」

レヴィ「カビの生えたくせえトランクにLMGとグレネードを山ほど詰め込んでやがる。一人で小隊なみの火力だ」

グスターボ「げえ、マジか」

キィ

客「ッッッ!」

スネーク「(空気が変わった?)」

バオ「おいレヴィ!レヴィ!」

?「事務所の方に連絡を入れたのですがいずれも不在で、皆さまがこちらによく立ち寄る事は【若様】がご存じでしたので出向させていただいた次第でございます」

?「【婦長様】の件でサンカンバレスホテルにて若様がお待ちです。ご足労を願えますでしょうか」

スネーク「(このメイドが例の情報提供者か)」

スネーク「合言葉は(ry

レヴィ「でやがったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ざわつく店内

グスターボ「こいつはついてるぜ!よおメイド、俺らもお前らに用があるんだよ!」

ロック「グスターボ、その子はウチの客だ」

スネーク「(えっ)」

グスターボ「いいじゃねえかよ。なあお嬢ちゃん。俺らは御宅の婦長さんの大ファンでよ」

グスターボ「俺らは今から友達だ。だから俺らも婦長様を探すのを手伝ってやるよ!」ニカ

メイド「・・・もし私が助力を拒んだ場合、あなた方はどうする御積りで」

グスターボ「俺らが風呂にブチ込んでトースターを投げつける用に見えるか?友達にはそんなことしないさ」

メイド「なるほど」スッ!

ズドン!

手下の陰部を蹴り上げるメイド

客達「OH!」

手下「おああ・・・」プルプル

レヴィ「ww」

グスターボ「おいおいお嬢ちゃん友達に向かってひどいじゃないかww」

グスターボ「おい、ガキの蹴りでいつまで悶絶してやがる」

手下「兄貴違う・・・あのガキ、俺の金玉を・・・」

スネーク「(刺した・・・仕込み靴か!)」

あ、言い忘れました
時系列は4開始のちょっと前辺りです

グスターボ「・・・お嬢ちゃん、これはシャレにならねえぜ」ジャキ

ジャキジャキジャキジャキ!

メイドに銃を向けるグスターボと手下達

グスターボ「悪いが、無事に帰す理由がなくなったぜくそガキ」

グスターボ「おとなしく言う事を聞けば歯の2,3本で勘弁してやる。だが断るなら貧相なぱいおつがもっと貧相になるぜ」

レヴィ「♪」コツコツコツ

ロック「レヴィ?」

スネーク「(あの女、まさか)」

メイド「正当防衛には・・・なりませんね」

グスターボ「当たり前だ。おい、こいつの口縛ってホテルまで連れてけ」

レヴィ「~」コツコツコツ

酒瓶を肘で床に落とすレヴィ

レヴィ「 Let’s Roll ♪」

パリン

メイド「!」ジャキッ! 

全員「!?」

ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

「うああああああああああああああああああああ」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいい」
「ぎゃあああああああああああああああああああ」

ドガガガガガガガガガガガ!!

瓶の割れる音を皮切りにメイドは背中から銃を出し、グスターボ達に向けて銃撃戦を開始した
応戦する手下たち。が、メイドの身のこなしに押され次々とやられていく

バオ「レヴィ!てめえ仕掛けやがったな!」

レヴィ「面白くなっただろww」

スネーク「くそっ・・・オタコン!聞こえるか!応答しろ」

オタコン「どうしたんd・・・わ!何この音!交戦中かい!?」

スネーク「違う!話せば長くなるが、メイドとマフィアの痴話喧嘩に巻き込まれた!」

オタコン「メイドとマフィア?わお・・・そこはキューバよりホットだね」

スネーク「ああ、病み付きになりそうだ、だが残念な事に今は手持ちがない」

オタコン「情報提供者は?」

スネーク「来ていない。というよりもう来られないだろう」

オタコン「参ったな、こちらから情報提供者にはSEDできない」

オタコン「キャンベルに緊急無線を送ってみる!」

スネーク「なるべく早く頼む。俺の命が店ごと無くなる前にな」プツッ

電話を奪い合うバオとグスターボ

グスターボ「50口径の戦闘車両か!?でかした!店ごとぶっぱなせ!!」

バオ「やめろイカレメキシコ野郎!撃つんじゃねえええええええええええええ!!」

スネーク「(フィフティテクニカル!?本当に店ごと潰れるつもりか!?)」

レヴィ「ギャハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwwwww」

スネーク「(付き合ってられん。何か、武器は・・・ん?)」ハッ

ロック「全く、なんで毎回こんな・・・ん?」

スネーク「」ジャッ!

レヴィ「ギャハハハwwwwむがっ!」

レヴィにCQCをかけるスネーク

スネーク「動くな。悪いが、お前の銃を貸してもらう。」グッ!

ロック「レヴィ!」

スネーク「早くしろ。みんな死ぬぞ!」

レヴィ「れめえられにむがってもうほうしれんら!(てめえ誰に向かって強盗してんだ!)」フガッ

車両の手下「兄貴から連絡が途絶えた!?かまわねえ!全弾ぶっぱなせ!」ガチャ

メイド「!」

スネーク「発射態勢に・・・ちっ」ズドン!

レヴィ「ふぎゃ!」

レヴィを床に叩きつけ、カトラスを一丁奪うスネーク

レヴィ「じじい!てめー!」ガバッ!

スネーク「」スチャ


ズドン!


スネークの放った弾丸は戦闘車両の銃砲内部に突き刺さった


車両の手下「うおっ!?」


ドオォォォン!


内部で暴発した銃座は車両ごと黒こげになった

レヴィ「」ポカーン

スネーク「メイドォ!」

メイド「ハッ!」


ドン!


メイド「よく聞きな!チンピラ共!あんた達のボスはあんたらの事をなんとも思っちゃいない!」

メイド「忠義を立てても得はないよ!今のうちに怪我人を担いで裏から逃げろ!」

メイド「それでも居残るってんなら・・・私とここで心中だ!」ドン!


 わ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! !


メイド「ホント、最ッ低な場所!」

スネーク「まるでドラマの保安官だな。だが戦場では長生きはできないタイプだ」

メイド「・・・どうも」



バオ「よーじいさん!助かったぜ!おかげで立て直しは免れたぜww」

スネーク「いや、いい。火の粉を振り払っただけだ」

ロック「ごめんなさいね。巻き込んでしまって」

スネーク「気にするな。巻き込まれたのはお互い様だ。これを」

カトラスを返すスネーク

スネーク「君のだろう?無理矢理奪って悪かった。いい銃だ。これからも大事に使うといい」

レヴィ「・・・」

スネーク「どうした?うけとらないのか?」

レヴィ「F○UK YOU!」ジャキ

スネーク「!」

ロック「おいレヴィ!」

レヴィ「じじい、さっきはおもしろいハンド・マジックをありがとよ」

レヴィ「ただ残念だったな。アタシのカトラスは二丁あるんだよ。オーライ?」

スネーク「・・・」

レヴィ「芸のお礼に苦しまずに殺してやる。カトラスのレンタル料はお前の命だ」

グスターボ「おい待てレヴィ。俺もそのじじいには用がある」ジャキ

レヴィとグスターボに挟まれるスネーク

メイド「命の恩人に向かってなにを!」

グスターボ「黙れメイド!このじじいが邪魔をしなければ今頃お前をミート・パイにできたんだ!」

スネーク「ハハッ、フィフティテクニカルを乱射するだけでか?それは無理な話だ」

スネーク「銃撃戦の中、あの視界の悪さであんな反動の強い武器を使っては的は絞れない」

スネーク「おまけに射撃手は素人。彼女の身のこなしなら難なく躱しただろう」

スネーク「それに、あのテクニカルが与えたダメージはお前の所の手下に対してだけだ」

スネーク「でかい武器に頼ればいいってのんじゃない。あれはお前の虚栄心が生んだ」

スネーク「必然だ」

グスターボ「じじい・・・!」ピキッ!

レヴィ「おいグスターボ!アタシの獲物だぞ!」

スネーク「」キラン!

レヴィ グスターボ「!」

腕を掴まれ拳銃を無理矢理付き合わされる二人

スネーク「命のやり取りの最中に雑談は頂けない」

スネーク「銃を向けたら的に目を外すな。戦場で油断は命取りだ」

ロック「(このじいさん、元軍人か?)」

ロック「レヴィよせ。僕らはこんな所で遊んでいる場合じゃない」

スネーク「・・・」

レヴィ「・・・へーへー、わかったよ」スチャ

レヴィ「確かに、ここでブラッドバスをやらかす意味もねえ」

レヴィ「かわいいメイドがずっとアタシのケツを狙ってるしなww」チラ

メイド「・・・」ギロ

レヴィ「安心しろよ。勇敢なスーパーマンに手は出さねえ」

レヴィ「ただ、不意の事故であわやフォールアウトてのぁはあるかもしれねえがな」ニヤ

スネーク「・・・」

レヴィ「というわけでアタシは降りた。大将、おめえはどういう負け惜しみを言うつもりだ?」

グスターボ「・・・くっそ!てめえらまとめて顔覚えたからな!今日はこれで勘弁してやる!くそが!覚えてやがれ!」ダッ

バオ「ありったけの捨て台詞吐いてきやがった・・・」

レヴィ「ww」

メイド「本当に・・・最ッ低な場所!」

書き溜め終わり。ブラックラグーン風のセリフ回しって意外と難しい
息抜きに立てた程度なのでかなりダラダラした更新なると思いますが更新そのものは続けていく予定です
よろしくお願いします

乙したー

ブラクラ出てくるSS書くんならsageよりsaga付けないとね

>>16
あっすいません忘れてました。以後気を付けますm(__)m

車中

ダッチ「たまげたぜ。店がオープンカフェになっているならいざ知らず」

ダッチ「店にいたのはキリング・メイドのショートバージョンと西部開拓時代からタイムスリップしてきたじじいときやがった」

ベニー「未来の殺人マシーンの次は過去の英雄かい?タイムマシンがあるなら見せてもらいたいね」

ロック「レヴィ、よく我慢したね」

レヴィ「我慢?ちげーよ。見惚れてたんだよ」

レヴィ「知ってるか?たった一丁のハンドガンで戦闘車両を木端微塵にできるスーパーガンマンだ」

レヴィ「キット・ティルドンもアゴ割って見惚れらぁ」

ベニー「何者なんだい?そのじいさん」

レヴィ「知るかよ」

ロック「おそらくは元軍人だと思う。戦場がどうのこうの言ってたから・・・」

ダッチ「まさかそのじいさんも、キリングメイドの熱烈なおっかけって話じゃないだろうな?」

メイド「婦長様も私もそのような名前ではございません」

メイド「私はファビオラ。ラブレス家に使える女中でございます」

ファビオラ「以後お見知りおきを」

ダッチ「全く、得体の知れない連中ばかり増えやがる」

ダッチ「こりゃメンインブラックの助けが居るぜ」

レヴィ「あのじじいには機会があれば是非、チークでも踊っていただきたいね」ニヤ

ダッチ「そりゃあいい。ヨランダに頼んでSAAを持ってきてもらおう」

ダッチ「ついでにテキーラもあれば完璧に近い」

ファビオラ「・・・」

10分前 イエローフラッグ

ロック「それじゃあ僕たちはこれで」

スネーク「ああ。ついでに・・・かわいいお嬢さん」

レヴィ「あ?」

スネーク「お前じゃない」

バオ「w」

ファビオラ「私ですか?」

ファビオラ「きゃ!」

ファビオラの手を掴むスネーク

スネーク「・・・人を殺したのは初めてか」ボソ

ファビオラ「!」

スネーク「手が震えている。さっきもそうだ。空気が変わってもクズクズと問答をしていただろう」

スネーク「頭の片隅に平和な考えが残っている証拠だ。周りの殺気を読み取れ。でないとお前がやられる」

ファビオラ「・・・」

スネーク「「しかしあの早撃ちは見事だった」

スネーク「いいセンスだ」

レヴィ「ヘイヘイオールド・ジョー。ロリータ趣味なら娼館にでもいってくれ」

スネーク「ああ、すまない」

ファビオラ「あの、ぶしつけですが・・・お名前を聞かせてもらってもよろしいでしょうか」

スネーク「俺か?俺は・・・」

スネーク「プリスキン・・・イロコィ・プリスキンだ」

ファビオラ「セニョール・プリスキン・・・私はファビオラと申します。この度は本当にありがとうございました」ペコ

ロック「ダッチがきた。いこう」

去っていくラグーン商会

スネーク「・・・」スチャ

PRUUUUUUUU PRUUUUUUU

スネーク「オタコン、聞こえるか?」

オタコン「どうやら、災難は去ったようだね」

スネーク「ああ。飛んだとばっちりだった」

オタコン「そこではそれが日常なのさ。スネーク」

スネーク「ショッピングができる戦場と思えば、いくらか気が楽だ」

オタコン「ところで、キャンベルからさっき連絡があった」

オタコン「情報提供者はサルーン手前まで来ていたそうだが・・・」

スネーク「銃撃戦を見て引き返した、か」

オタコン「そういう事。こればっかりは仕方がない」

スネーク「で、次の接触ポイントは」

オタコン「向こうから指定があった。今度は街のはすれ、やや郊外に位置する教会」

オタコン「リッチオブチャーチ。地元の連中は『暴力教会』って呼んでるね」

スネーク「なんと背信的な名だ・・・」

オタコン「そういうノリなのさ。折角だからトゥクトゥクにでも乗って気長に行けばいい」

スネーク「そういう訳にもいかないさ。【街の外れの暴力教会】だな?了解した」

スネーク「ではこれより任務に戻る」

バオ「あのじじい、何を一人でぶつぶつ言ってやがるんだ?」




ロアナプラ郊外

トゥクトゥク屋2「お客さん、教会に用だなんて。クリスチャンかい?」

スネーク「ああ、そんな所だ」

トゥクトゥク屋2「この国では教会なんて数える程しかないからね。たまに観光客を乗せる事があるよ」

トゥクトゥク屋2「ま、みんなひどい目にあって半べそで帰っていくけどね」

スネーク「(だろうな)」

トゥクトゥク屋2「さて、ここまでくれば後少しだよ、お客さん」

スネーク「ん?」

不審な人影を見つけるスネーク

スネーク「オヤジ、済まないがここで降ろしてくれ」

トゥクトゥク屋2「ここでかい?構わないけどなんで?」

トゥクトゥク屋2「ここから歩きだとかなり遠いよ」

スネーク「気が変わった。構わないから降ろしてくれ」

スネーク「それとオヤジ、なるべくここから離れた方がいい」

トゥクトゥク屋2「わかったよ・・・それじゃ」

スネーク「・・・」スチャ

双眼鏡を構えるスネーク

prrrr prrrrrr

スネーク「オタコン、行く先にヒスパニック系の男が何人もうろついている・・・さっきのマフィアか?」

スネーク「装備はUZIにベレッタ。腰には無線機。こりゃどうみても完全に警戒態勢だ」

オタコン「何か怒らせる事した?」

スネーク「酒場で連中が話していたメイド絡みのトラブルとやらか?もしくは俺を探しているのか・・・」

スネーク「さっき奴らのテクニカルを一台丸焼きにしたからな」

オタコン「なるほど、そりゃカンカンだ」

オタコン「ちょっと待って、照会してみる。そいつらは・・・コロンビア・カルテルだね」カタカタ

オタコン「その街は色んな組織が入り乱れているんだ」

オタコン「ロシアの巨大シンジケート「ホテルモスクワ」中国系マフィア「三合会」を筆頭にそのコロンビアカルテル、後イタリア系マフィアもいるね」

オタコン「さらにそれらとは別に運び屋、バラシ屋、逃がし屋、誘拐屋、発破屋、等々・・・」

スネーク「まさに悪徳の街、だな」

オタコン「おそらくマフィア側に何かトラブルがあったんだろう。メイドの件が何かはわからないけど、時期が悪かったね」

スネーク「結局いつもの様になるわけか」

オタコン「よかったじゃないか。自分の土俵に持ち込めて」

スネーク「ハァ・・・」

オタコン「わかっているとは思うが、くれぐれも無用の戦闘は避けてくれよ?」

スネーク「わかっている。俺はテキサス決死隊じゃない」

スネーク「ロクな装備もないからな。そんな無茶はしないさ」

スネーク「ではこれより、任務に戻る」プツッ

スニーキングモードへの移行し、気配を殺し進んでいくスネーク

スネーク「・・・」サッ

カルテル1「しっかし兄貴も災難だな」

カルテル2「ああ、まさかこの街に2回もメイドが現れるなんてよ」

カルテル3「でもなんで俺らこんな所警戒してんだ?」

カルテル1「ばっか、しらねーのかよ」

カルテル1「さっき兄貴の邪魔をした変なじじいが暴力教会に向かってんだよ」

カルテル2「バオのやろーから直々の報告だ。その代わり修理費代わりの情報料ををふっかけられたらしいがな」

スネーク「(さっきの態度の悪い店主か・・・)」

カルテル2「じじいもメイドと関係があるかもしれねえ。怪しい奴は全員捕まえろってよ」

カルテル4「おいお前ら、持ち場に戻るぞ。交代だ」

カルテル123「へーい」

カルテル4「ふわぁ~・・・」

スネーク「」ザッ

カルテル「むがっ!?」

一人になったカルテルの一員をCQCで捕まえるスネーク

スネーク「言え」

カルテル4「お前、兄貴がいってたじじいか!?」

スネーク「何故俺を追う。メイドのトラブルとはなんだ」グッ

カルテル4「むががががが!言う!言うよ!言うからしめんな!」

カルテル4「ごほっごほっ!メイドの件ってのは前にこの街に来たキリング・マシーンだよ」

カルテル4「見た目はメイドだがやってる事はまるでスタローンだ」

カルテル4「あのイカレアマ、街でしこたま弾バラまいて気が済んだら勝手に消えやがった」

スネーク「そんな危ないメイドが再び街にやってきた、と?」

カルテル4「ああそうだ!ありゃハリケーンよりタチが悪い。そんなこんなでこの街はとっくに臨戦態勢に入ってるのさ!」

カルテル4「知らないのはのん気な観光客とお前くらいなもんだぜ!」

スネーク「言っておくが、俺はそのメイドとは一切関係ない」

スネーク「テクニカルを破壊したのもお前らが撃ってきたからだ。ただの正当防衛だ」

スネーク「お前らの親玉にそう言っておけ。そして俺に関わるなと」

カルテル4「うるせえ!カルテルがやられっぱなしで(ry

スタンナイフで電流を浴びせる

カルテル4「」ドサッ

スネーク「面倒なことになりそうだ」サッ

同時刻 サンカン・パレス前

ダッチ「この街じゃ一等豪華なホテルだ。羨ましいぜ。そう思わんか?ベニー」バン

ベニー「身分を知るのは大事さ、ダッチ」

ロック「ファビオラちゃん、案内頼むよ」

スイートルーム前

ファビオラ「ではこちらが、ラブレス家第十二代当主で在らせられます、ガルシア様の居所で御座います」

ファビオラ「どうぞ奥へ」


「遅い到着だな。ラグーン一行様」


ラグーンメンバー「チャン!?」

チャン「俺もご党首様に用があってな。ちょっと邪魔させてもらってるよ」

ファビオラ「このチンピラ!ガルシア様から離れろ!」

ガルシア「ファビオラ、やめるんだ。彼は話しをしに来ただけだ」

チャン「そういう訳だ。ちょうどいい。若様、この御一行に経緯の説明を・・・」

事の経緯を説明するガルシア


同時刻 ロアナプラ郊外

スネーク「言え」

カルテル「ここらの見張りは今言ったので全部だ!なあもういいだろう?勘弁し(ry

ビリビリビリ

カルテル「」ドサッ

スネーク「粗方、片付いたか?」

「いたぞー!」

【!】 危険フェイズ突入

スネーク「見つかった!?何故だ!?」

カルテル達「逃がすな!追えっ!」

スネーク「ふんっ!」

銃を発砲するカルテル達

スネーク「くっ!これじゃあ前に進めん!」

カルテル達「こっちだー!」バババババ

スネーク「新手か!」

しばらく逃げ続けるも、ついに囲まれるスネーク

カルテル達「はぁ・・・はぁ・・・手間かけさせやがってじじい」

スネーク「く、体力が・・・」ハァハァ

ブロロロロロロロロ ブォオン!

スネーク「!」

「オラオラオラー!邪魔だ!どけー!」

カルテル達「どああああ!!」ドン!

突如突っ込んできた車に引かれるカルテル達


?「よおじいさん、ピンチそうだな」ニヤニヤ


スネーク「何者だ!?」

?「ウチに用事があるんだろ?乗せてってやるよ」

カルテル「エダ!邪魔するな!」

エダ「マタイ第四章13節、うるせーボケ 黙ってろ だ!」ジャキ

銃を発砲するエダ

カルテル達「エダ!てめええええ!」

スネーク「くっ、乗せてくれ!」

エダ「いくら出す?」

スネーク「金をとるのか!?まあいい!後で好きなだけ請求しろ!」

エダ「おっしゃ契約成立!乗りな!じーさん!」ガチャ

スネーク「出せ!」

ブォオン! ブォオン! ブォオオオオオオオオオオオオオン!

カルテル達「待ちやがれ!エダーーーーーーーーーーーーー!」

エダ「ぎゃはははははwwwwあばよ!腐れキンタマ共wwwwwwwwww」


 ブォオオオオオオーーーーー・・・・・・・・オオオオオオオン・・・・・・

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・とりあえず助かった。礼を言う」

エダ「いいって事よ。主は全てを見ておられるって奴さ」

スネーク「悪いが俺はカトリックじゃない」

エダ「関係ねーよ」

スネーク「君はその、暴力教会の人間か?」

エダ「ああそうさ。哀れな子羊を迎えに来た神の使い、シスター・エダさ」

スネーク「EVA?」

エダ「E・D・Aだ!ボケるにはまだはやいぜ、じーさん。よろしくな」

スネーク「俺から見ればボケているのはこの街の住人の方だがな」

エダ「本当の意味でボケてるのさ。どいつもこいつもクスリと鉛ででラリってやがるw」

エダ「つうかよ、もっと若いと思ってたぜ」

エダ「アタシ好みの渋いオッサンって聞いてたが?」

スネーク「こう見えても俺は40代だ」

エダ「い!?まじかよ!どう見てもシスター・ヨランダとタメくらいだぜ!」

スネーク「俺は人より成長が速いんだ」

エダ「ヤーヤー、オーケーだ。ベトナムにはもっとすげえのがたくさんいる」

エダ「体がくっついた人間や目が一つしかない人間に比べれば、多少人より老けてるなんざ」

エダ「じじいでも、アソコが動けば上等だwwww」

スネーク「(下品な女だ・・・)」

本日の書き溜め終わり

エダ「さーて、一名様天国にご案内・・・ん?」

バックミラーに写る複数の車両

カルテル「エダーーーーーーーーーーーー!!!!!まちやがれーーーーーーーーーーー!!」

エダ「げ、まじかよ!またきやがった!」

スネーク「追手か!?」

エダ「てめえらしッッッつけえぞ!!!01さっさと帰っておうちでおとなしくコーヒー豆でも挽いてろ!ボケ!」

カルテル「うるせえ!このクソ売女!てめえが俺らにじじいの居所を売ったんだろうが!」

カルテル「金取った分際で後から獲物を攫っていくなんざどういう領分だ!!」

スネーク「・・・どういう事だ?」ギロ

エダ「え!?あ、いや、ちょっとした小遣い稼ぎをよ・・・w」

スネーク「「はぁ・・・突然奴らに見つかったのは君が原因か」

エダ「アタシだけじゃねーよ!バオも売ってたんだぜ!」

エダ「あいつの方がひでえだろ!命の恩人をよ!アタシはそれをちょっとばかし掘り下げただけだ!」

スネーク「もういい。過ぎた事は責めない。さっさと奴らを振り切ってくれ」

エダ「さすが年の功!信心深い甲斐もあるってもんだ!w」

カルテル「エダーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

見る見るうちに距離を詰められるエダの車

エダ「かー!こんなオンボロじゃ逃げ切れねえよ!」

エダ「よしじじい!テクニカルをロースト・ビーフに変えたハンドパワーとやらをもっかい奴らにかましてやれ!」

スネーク「悪いが、今の俺の獲物はこれだけだ」チキ

スタンナイフを見せるスネーク

エダ「・・・ は ぁ! ? 」

エダ「お前っ、こんなおもちゃ一本でっ!よくこの街にこれたな!?」

スネーク「武器はそっちががこさえると聞いていたが?」

エダ「だからって、おまっ、まあいい。マタイの書にこういう言葉がある」

スネーク「求めよ。さらば与えられん」

エダ「うるせえボケwほら、さっさと蹴散らして来い」ジャキ

銃を渡すエダ

スネーク「了解。これより殲滅する」ジャキ

カルテル1「エダの野郎~~~~~~!攫って十字の張り付けにしてやる!」

カルテル2「おい!見ろ!」

後部座席からハコ乗りをするスネーク

カルテル3「あのじじい、挑発してやがるw」

カルテル4「恐怖でボケたか?あのじじいw」

スネーク「(車両複数台を同時に無効化する必要がある・・・)」

カルテル5「へいアミーゴ。じじいはどうやら天国が待ちきれないらしい。よし!このまま突っ込んじまえ!」

体当たりを仕掛けるカルテルの車

スネーク「・・・」ジャキ

スネーク「!」

ズド ズド ズドドン!

カルテル「おあ!?」ギャギャギャ!!

比較的前方に位置する車両にのみ狙いを定め、的確にタイヤを撃ちぬいていくスネーク
コントロールを崩した車両は後続車を巻き込み次々とクラッシュしていく


ギャギャギャギャギャ! ドガ!ドガ!ドガガガガ!」


カルテル達「じじい~~~~~~~~~~~~~!!!!」



スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・」

エダ「ひゅ~~♪やるじゃんじじい」

スネーク「モーゼ程とは言えないがね・・・車の・・・群れを・・・割る程度なら俺でもできる・・・」

エダ「ルカ曰く【車は事故る為にある】だ。オーライだ。じじい。褒美に後でりんごをかじらせてやる」

スネーク「俺は・・・勧める側の人間だと思・・・うがね。うっ」

スネーク「げほっげほっ!うっ!ゴホッゴホッ!」

エダ「おいどうしたじじい!ついに迎えがきたか!?」

スネーク「ゲホゴホッ!はぁ・・・はぁ・・・うっ!」

苦しみ出すスネーク

スネーク「うごっ ゴホッ!ゴホォ!ゴホッ!・・・ウゴォォッ!」

エダ「おいおいまじかよ勘弁しろよ・・・トシの癖に無茶するからだ」

エダ「教会着くまで持ちこたえろよな!じじい!」

スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・」


数分後 暴力教会 個室

ベッドに横たわるスネーク

スネーク「・・・」

「気分はどうだい?」

スネーク「・・・大分楽になった。礼を言う」

「そいつァよかったねえ」

スネーク「失礼だが、あなたは?」

「おっと、こいつァ失礼」

「私はヨランダ。ここのしがないシスターさ」

スネーク「では、あなたが・・・」

ヨランダ「やっとお会いできたねぇ、ソリッド坊や」

スネーク「遅れた事を侘びよう。【ささいなトラブル】に巻き込まれてね」

ヨランダ「いいさ、この街は今『台風の目』のど真ん中にいるからね」

スネーク「例のメイドとやらか」

スネーク「その事も含め、この街の現状を把握しておきたい」

スネーク「何も知らないまま地雷を踏むのはごめんだからな」

ヨランダ「ここでの立ち話もなんだ、ついておいで、ソリッド坊や」



暴力教会 礼拝堂

スネーク「立派なもんだ」

ヨランダ「クソの掃き溜めのようなこの街で唯一の神聖な場所さ」

ヨランダ「で、ロアナプラの感想はどうだい?」

スネーク「刺激的なアトラクションが満載で退屈しない。まるで遊園地にでもいるようだ」

ヨランダ「そいつァよかった」

スネーク「で、一体この街で何が起こっている」

スネーク「場合によっては任務に支障が出る。台風の日に外をうろつきたくはないんでな。詳しくお聞かせ願いたい」

ヨランダ「・・・詳しい事はお宅の上司に聞いてると思うが」

ヨランダ「悲しいかな、お前さんはその『台風』にピクニックに出かけなきゃならないんだねェ」

スネーク「どういう事だ」

ヨランダ「坊やの目的とその『台風』は関係大アリなのさ」

スネーク「・・・聞かせてくれ


ヨランダ「爆殺された被害者の一人に、こんくらいの小さいご子息がいてねぇ」

ヨランダ「そのご子息が、過去にこの街に「誘拐」されてきたのさ」

ヨランダ「そのご子息を取り戻す為に、例のメイドが単身この街に乗り込んできてねぇ」

スネーク「勇ましいな」

ヨランダ「おかげで町中でメイド主菜のカーニバルが始まったのさ」

スネーク「さっき俺を狙ってきたカルテル共が同じ事を言ってたな」

スネーク「で、それが俺の任務になんの関係が?」

ヨランダ「メイドと坊やの目的が同じなのさ」

スネーク「!」

スネーク「やはり、この街に・・・」

ヨランダ「これを見な」

一人の女が映っている写真を見せるヨランダ

スネーク「こいつは・・・!」

ヨランダ「さすがに知ってるかい?そっちに関してはアンタの方が専門分野だろう」

スネーク「『フローレンシアの猟犬』・・・死んだと思っていたが」

ヨランダ「こいつが今回の台風の目さ」

スネーク「こいつの目的は?」

ヨランダ「大体察しがつくだろう」

スネーク「仇討か・・・」


同時刻 サンカンバレスホテル


ガルシア「ホセ少佐とディケンズ大佐は遺体で見つかりました。それも体中をひどく痛めつけられた状態で」

レヴィ「拷問をやったのさ。ゲシュタポが裸足で逃げ出す類のな」

チャン「たった一枚の写真でここまで割り出すとは。『猟犬』の面目躍如と言った所だな」

ガルシア「彼女は『猟犬』なんかじゃない!その言葉、慎んでいただきたい」

チャン「すまなかった。で・・・現職の軍人と言うのは確かなんだな」

ガルシア「間違いありません」

ロック「ちょっといいかい?」

ガルシア「はい」

ロック「この件に関して70代くらいの元軍人のおじいさん、何か心当たりはないかい?」

>>40
コピペミス

ヨランダ「ベネズエラのでの一件は知ってると思うが」

ヨランダ「爆殺された被害者の一人に、こんくらいの小さいご子息がいてねぇ」

ヨランダ「そのご子息が、過去にこの街に「誘拐」されてきたのさ」

ヨランダ「そのご子息を取り戻す為に、例のメイドが単身この街に乗り込んできてねぇ」

スネーク「勇ましいな」

ヨランダ「おかげで町中でメイド主菜のカーニバルが始まったのさ」

スネーク「さっき俺を狙ってきたカルテル共が同じ事を言ってたな」

スネーク「で、それが俺の任務になんの関係が?」

ヨランダ「メイドと坊やの目的が同じなのさ」

スネーク「!」

スネーク「やはり、この街に・・・」

ヨランダ「これを見な」

一人の女が映っている写真を見せるヨランダ

スネーク「こいつは・・・!」

ヨランダ「さすがに知ってるかい?そっちに関してはアンタの方が専門分野だろう」

スネーク「『フローレンシアの猟犬』・・・死んだと思っていたが」

ヨランダ「こいつが今回の台風の目さ」

スネーク「こいつの目的は?」

ヨランダ「大体察しがつくだろう」

スネーク「仇討か・・・」


同時刻 サンカンバレスホテル


ガルシア「ホセ少佐とディケンズ大佐は遺体で見つかりました。それも体中をひどく痛めつけられた状態で」

レヴィ「拷問をやったのさ。ゲシュタポが裸足で逃げ出す類のな」

チャン「たった一枚の写真でここまで割り出すとは。『猟犬』の面目躍如と言った所だな」

ガルシア「彼女は『猟犬』なんかじゃない!その言葉、慎んでいただきたい」

チャン「すまなかった。で・・・現職の軍人と言うのは確かなんだな」

ガルシア「間違いありません」

ロック「ちょっといいかい?」

ガルシア「はい」

ロック「この件に関して70代くらいの元軍人のおじいさん、何か心当たりはないかい?」

チャン「ん?なんだそれは。初耳だぞ」

ベニー「そりゃそうさ。ついさっきの出来事だからね」

ベニー「レヴィ曰くカート・ラッセルに激似らしい」

レヴィ「そーそー!さっきイエロースラッグであったんだ。車一台を極上のステーキに変えちまうウイザードマンさ」

ダッチ「俺はホグワーツから来たと睨んでいるがね。ロックはそのじいさんが偉くお気に入りらしい」

ロック「僕の推測でしかないが、彼もおそらくは軍関係者だ。それがこのタイミングで現れたと言うのがどうも引っかかる」

ガルシア「父の友人の可能性もありますが・・・申し訳ありません、存じておりません」

チャン「・・・その話、本当だな?」

レヴィ「間違いねえよ。リトル・メイドなんかナンパまでされたんだぜw」

ファビオラ「あれはそんな類の物じゃ!ただ、戦闘に関しては場数を踏んでいるのは確かかと」

ファビオラ「この街の方々、もしくは婦長様程度に・・・」

ダッチ「やれやれ、サイバーダイン社製メイドの次はサイバーダイン社製じじいか」ペチ

ファビオラ「どうか、婦長様の探索にご助力願いませんか。それなりの謝礼は用意しております。どうか・・・」

チャン「(こいつは・・・)」


同時刻 暴力教会 礼拝堂

ヨランダ「というわけさね」

スネーク「ではFOXHOUNDとは、『猟犬』についたただの仇名・・・」

ヨランダ「そうなるね」

スネーク「組織ではないんだな?」

ヨランダ「狐を狩る猟犬。そっくりそのままの意味だと思うがねェ」

スネーク「『グレイ・フォックス』については?」

ヨランダ「NSAに所属している事以外はわからないねェ。だが居所はわかるよ」

ヨランダ「奴らはバックパッカーを装い3つのホテルに別れてる、ほら」

印の付いた地図を渡すヨランダ

スネーク「こいつらの目的はなんだ」

ヨランダ「今調査中だよ。推測だが今【ステイツ】が推進してる麻薬撲滅運動、もしくは逃亡中の重大犯罪者の捕縛」

ヨランダ「ここはお尋ね者が大勢いる街だからねェ。ま、珍しい事でもないさ」

スネーク「なるほど、点数稼ぎには最適だ」

スネーク「街の動きは?」

ヨランダ「【コロンビア・カルテル】は一番メイドと因縁がある。この連中はまず動くだろうね」

ヨランダ「「【三合会】は街の維持を第一に考えてる。厄介者は追い出したいはずさ。何らかの手は打ってくると思うねェ」

ヨランダ「だが一番動くのは【ホテル・モスクワ】だろうね」

スネーク「ロシア人は一番関係ないだろう?何故だ」

ヨランダ「理由は簡単さ」

ヨランダ「イワンは戦争が大好きだ」

スネーク「なるほど、納得だ」

スネーク「思った以上にややこしい事になってるな」

ヨランダ「ここは日陰者の街さ。日向にいる人間は嫌いなのさ」

ヨランダ「あんただって、任務が終わればさっさとお引き取り願いたい。街の人間はそう考えるだろうねェ」

スネーク「安心しろ。俺も同意見だ。こんな街に長居をするつもりはない」


ドガアアアァァァン!!


スネーク「!」

ヨランダ「なんだい!?」


入口から突如聞こえる爆発音


カルテル「じじいいいいいいいいいい!出てきやがれ!!!」

カルテル「ここにいるのはわかってんぞ!!!」

スネーク「またか・・・」

ヨランダ「おやおや、噂をすればかい。エダ!」

エダ「ヤー、シスター!敵襲かい!?」ザッ

ヨランダ「お客さんだが今は取り込み中だ。お引き取り願う様言ってきな」

カルテル「エダ!!!!てめえもだ!!!よくもコケにしやがったな!!!」

ヨランダ「エダにもかい・・・あんた、連中に何したんだい?」

カルテル「エダアアアアアアア!金返せ!!!」

スネーク「アコギな商売するからだ」ハァ

ヨランダ「・・・どういう事だぃ?」

エダ「え!?いや、あわわわわ」

ヨランダ「まぁいい。その件は後だ。とりあえず、この不信心者共をベテシメシと同じ目に会わせなきゃねえ」

エダ「ヤーシスター!おいじじい!あんたも手伝いな!」

スネーク「連中、かなり頭数を揃えてきたな」チラ

何台もの車とカルテル達が教会を襲う


ズガァアアアン!ドン! ドン! ドン


スネーク「ミセス・ヨランダ。俺の装備は!」

ヨランダ「そっちさ」

スネーク「これは!」

そこには何種類もの銃火器が並んでいた

スネーク「何だこれは・・・ヨランダ!ここは一体」

ヨランダ「うちは副業で武器屋も営んでいてネェ。お代金はあんたの上司が持ってくれるから、好きなのを持ってきな」ニコ

スネーク「なるほど、暴力教会と呼ばれるわけか。だが今は助かる!」ガッ

【SOCOMピストル】【M16A1】【スモークグレネード】【グレネード】【C4】←New!!

ヨランダ「ああそうそう、依頼人からこれも渡すよう言われてたよ」

【スニーキングスーツ】←New!!

スネーク「スニーキングスーツまで・・・どうやって運んだ?」

ヨランダ「それは企業秘密さ。そのスーツ、あんたに合わせて改良されてるらしい」

ヨランダ「その辺はよくわからないからあんたのお仲間に聞いてくんな」

スニーキングスーツに着替えるスネーク


ドン!ドン!ドガガガガガガ!


エダ「じじい~~~~~!!まだか~~~~~~!!」チュン


スネーク「」チャキ ガチャ カチャカチャ カチン

スネーク「」シュルルルル ギュ





スネーク「待たせたな」

エダ「ぷっ」

 ぎ ゃ は は は は は は w wwwwwwwwwwww

エダ「おいじじいw誰がコスプレを披露しろっつったw」

カルテル達「おい見ろ!じじいがトーマス・アンダーソンに化けやがったwwww」

カルテル達「あいつはきっとゴッサムシティ出身だwww間違いねえwwwww」

スネーク「」イラ

スネーク「ちぃぇぇぇぇえりゃあああああああ!!」


ドガガガガガガガ!!


エダ「HAHAHA!乗ってきたなじじい!」

エダ「構わねえ。全員まとめて食っちまいな!」

M16で応戦するスネーク

「ぎゃ!」「ぐあっ!」「ぎっ!」

エダ「相変わらず正確な射撃だねえ。何を食ったらそうなるんだか」

ヨランダ「頃合いだね。ソリッド坊や、初回サービスだ。ほれ」

M16のグレネードランチャーパーツを渡すヨランダ


スネーク「!」ジャキ


ドオオオォォォン!!


エダ「ヤー!ロケット・マンだベイビー!」


カルテル「くそっあのじじい、やっぱり化け物だ・・・」

カルテル「【情報】は正しかった・・・」

カルテル「おいお前ら!何ボサとしてやがる!」

カルテル「出番だぞ!さっさと行ってこい」


?「あいや、やかましいですだよ。がなるないでも聞こえてるます」パタパタ

?「ジょうきょうハ カなり 押ザレてル みだイ」ガガッ

?「クールに登場できる場所は・・・どこだろうか」クイ

カルテル「うるせえ!急遽人手が必要になったんだ!ごちゃごちゃ言ってると金払わねーぞ!」

?「それは 困るます」

?「老人をいたぶるのは気が向かないが・・・」

?「ソろそロ・・・おしごト・・・始めル・・・」ガガッ

エダ「やったか?」

スネーク「・・・」スッ

歩を進めるスネーク

エダ「おいじじい!」

スネーク「まだ気配はある。気を抜くな」

スネーク「・・・」チラチラ

ヒュン

スネーク「!」

ガキン!

「あいや、完璧に取った。おもたが」

スネーク「グルカナイフ!ナイファーか」


「初めますた。おじいさん。あなた、中々鋭いな」


スネーク「新手か・・・」

「私、シェンホア。言います。そこでねっころがってる連中に雇われますだよ」ヒュンヒュン

スネーク「英語が変だぞ。ですだよ女」

シェンホア「私、本省人ね。お前まで、あいつと同じ事言うか!」ムカ

ヒュンヒュンヒュン

スネーク「・・・」チャキ

シェンホア「早く終わらせて、おうち帰る したいです!」


ビュォオン!


シェンホアのナイフを紙一重で躱すスネーク

スネーク「(速い!)」

シェンホア「じいさん。中々動きよいです。しかしあなた、年齢考えた事あるか」

シェンホア「腰を痛む、する前に 楽にするしてあげます」

スネーク「くっ」

スネーク「プロの殺し屋か!」

徐々に後ろに追いつめられるスネーク

シェンホア「じいさん。それ以上下がる。オススメないな」

シェンホア「後ろの車、燃えてますだよ」

スネーク「心配いらない。君の方が幾分ホットだ」

シェンホア「あいや、こんな所で告白か。照れるます」ヒュン、

シェンホア「でもそういう意味で言った。違うます」


ドルゥゥゥゥゥンン!


スネーク「!」

背後の車からチェーンソーが飛び出してくる


ガキィン!


スネーク「しまった!」

M16を落としてしまうスネーク

「イまの、避けられルなんテ」ガガ

シェンホア「このじいさん、反応だけはよいな」

スネーク「(今度はチェーンソー女!?なんなんだこいつらは!)」


ヒュンヒュンヒュン

ドルルルルルルル


シェンホア「ソーヤー、もう一度、二人で行くます」

ソーヤー「了解・・・」ガガ

スネーク「二人がかりか・・・エダ!援護しろ!」

カルテル達「金かえせええええエダああああああああ!!!!」ドンドンドン

エダ「うるせえええええええ死んでも返すかああああああああああああ!!!」パンパンパン

シェンホア「おう、あっちも盛り上がってます」

スネーク「・・・」ハァ

ソーヤー「死ヌ準備・・・できタ・・・?」ガガ

シェンホア「おとなしくする。ですたらば、一瞬で終わります」ヒュン

スネーク「・・・」スッ

SOCOMとナイフを両手で持ち構えるスネーク

ソーヤー「抵抗すル・・・?」ガガ

シェンホア「あいや、変わった構えか。中国拳法の使い手か?」

ソーヤー「行ク・・・」ダッ

ドルルルルルル!

スネーク「!」


ガキィン!ガキィン!ガキィン!


ソーヤー「当たらなイ・・・!:ガガ

ソーヤーのチェーンソーをナイフで弾く

シェンホア「ソーヤー!頭下げるます!」

スネーク「!」


ビュォン!


シェンホラ「あいや、これもハズレ」

シェンホア「これならどうか!」シャッ


二人の徐々に攻撃が激しくなるものの、全て弾かれる


シェンホア「~~~~~!なんて身のこなしですだよ!」

ソーヤー「・・・」ムフー!

スネーク「もう終わりか?」

シェンホア「まだまだでございますだよ!」ダッ!

?「そろそろ出番か・・・」

ソーヤー「・・・!」ダッ

スネーク「!」ジャキ!

二人の動きに合わせ発砲するスネーク


ガキィン!


シェンホア「私の獲物が!」

ソーヤー「!」ドルルルルル

スネーク「ハッ!」ガシッ

ソーヤー「!」

?「じいさん待て・・・」

スネーク「ちぇりゃああああああ!」

CQCで地面に叩きつけられるソーヤー


ズドン!


ソーヤー「!?」ガガッ

スネーク「次!」ダッ

?「訳合ってこの狩りに馳せ参じた・・・」

シェンホア「い!?」


ズドン!


シェンホア「ふぎゃ!」

?「俺の名はロットン・ウィザー(ry

スネーク「次!」

ロットン「!?」


ズドン!


ロットン「」ピクピク

シェンホア「あのアホちん、なんて役立たずか!」





スネーク「動くな」ジャキ

シェンホアに銃を突きつけるスネーク

シェンホア「・・・なぜ、撃ちませんか?」

スネーク「まだ一人残っているのでな」

ドルルルルルル!

シェンホア「ソーヤー!」

ソーヤー「ゼエ・・・ゼエ・・・」

スネーク「動くな。動くと仲間を撃つ」

シェンホア「ソーヤー!構う事ないです。このじいさんなます切りにしてやるいいね!」

ソーヤー「・・・」

シェンホア「ソーヤー?」

ソーヤー「・・・」ガサゴソ

シェンホア「ソーヤー・・・もしかして、「また」ですか?」

スネーク「?」

ソーヤー「・・・」ダラダラ

ドルルルルルル!

スネーク「うお!」

ソーヤー「~~~~~~~!」ムキー

チェーンソーを振り回すソーヤー

ソーヤー「・・・」ピタ

うずくまりだすソーヤー

スネーク「おい・・・どうした?」

シェンホア「あいつ、人口声帯落とすとああなるます。前も一回あるましたよ」

ロットン「あなたに投げられた時に落としたのだろう」ムク

スネーク「!」ジャキ

シェンホア「ロットン!無事でございますたか!」

スネーク「動くな!こいつの頭を撃ちぬくぞ!」

ロットン「その必要はないよ、じいさん」

ロットン「ほら」

ふと横を見ると、カルテル達が全滅していた

エダ「FUCK!!ここにブリッド打ち込んで五体満足で帰ろうなんざ虫が良すぎんだよ!!」ビシッ!!

スネーク「エダ・・・無事だったか」

ロットン「依頼人が全滅したからには、僕らにはもyあなたに用はない」

シェンホア「はぁ・・・ケチンボのコロンビア人にしてはペイのよい仕事と思うましたのに」

スネーク「君たちはカルテルの一味じゃないのか?」

シェンホア「ハッそんなわけないです。私達、フリーで「殺し」やってるます」

ロットン「僕は居候だ」

ソーヤー「・・・」ズーン

スネーク「いくらで雇われた?」

シェンホア「10万。じじいの首跳ねるだけでそんなに貰えるて、虫がイイおもたね」

ロットン「僕は暇だったから・・・」

スネーク「奴らは何故俺を追う」

シェンホア「知る無いね。そこの死体の山に聞いてみるよいな」

シェンホア「もしかしたら息がある奴がいるかもしるないな」

ロットン「じいさん、帰っていいか?」

スネーク「・・・危害を加えるなら構わんが」

スネーク「殺し屋としてそれでいいのか?」

シェンホア「いいわけないですだよ!飛んだ骨折り損でござるます!」ムキー

ソーヤー「・・・」ズーン

ロットン「じいさん、帰る前に一緒に人口声帯を探してくれないか」

シェンホア「あなたがブン投げしたからです。責任感じるよいな」

スネーク「・・・わかった」フウ


ガサゴソ ガサゴソ


ロットン「所でじいさん、さっきの技はなんだ?」

シェンホア「ニッポンのジュウドーか?」

スネーク「クローズクォーターズコンバット。CQCと呼ばれている」

スネーク「俺が軍にいた頃に会得した」

シェンホア「じーさん、軍人だったか。どうりで動きよいおもたな」

スネーク「君のナイフ捌きも中々のモノだった。いいセンスだ」

ロットン「退役軍人がこの街になんのようだ?」

スネーク「それは言えない。しかし『メイドのとばっちりを受けている』とだけ言っておこう」

シェンホア「オウ・・・それは災難ね」

スネーク「ほら、あったぞ」

シェンホア「おー!さすがもと軍人ですか!」

ロットン「じゃ、僕らはこれで」

シェンホア「次戦う時、もうジュウドー食らうおもうないな」

スネーク「CQCだ」

ロットン「では・・」

去っていく3人

>>53
誤字訂正

スネーク「・・・危害を加えるなら構わんが」→「危害を加えないなら」

エダ「へえ、あの3バカ共を返り討ちにするなんてな。やるじゃねえかじじい」

スネーク「手ごわい相手だった。名のある殺し屋の様だな」

エダ「腕の良さを頭の悪さでカバーしてるのさ。あの連中は」

カルテルの死体達を眺める二人

スネーク「しかし妙だな。いくらマフィアとはいえ、部外者一人の為にここまでするか?」

エダ「まぁやったらやり返すな連中だからなぁ」

スネーク「こいつらの動きが気になるな・・・ん?」

瀕死のカルテル「・・・」ピクピク

エダ「いけねえ、一人食い残しがいたか」ペチ

スネーク「エダ待て。おい、起きろ!」ガッ

カルテル「あう・・・」

スネーク「何故俺を狙う!俺はメイドと関係ないと言ったはずだ!」

カルテル「へへ・・・嘘こいてんじゃねえよじじい」

カルテル「関係ないどころかどっぷりじゃねえか・・・【本国】に直々に連絡が来たそうだ・・・」

カルテル「てめー、メイドも真っ青の[国際指名手配犯]らしいじゃねか・・・」ガフッ

※MGS2のタンカー編にて

カルテル「手配仲間のくそメイドを引き込もうとしてるんだろ?何企んでやがる・・・」

スネーク「俺はそんなもの知らん!どういう事だ!」

カルテル「お前らに裏切り者がいるんだ・・・お前の素性はとっくにバレてる・・・」

カルテル「俺らに頼んできたのはお前のお仲間さんだよ・・・」

カルテル「ざまぁねえな・・・へへっ、だろ?」

カルテル「フォ(ry


エダ「----!」ジャキ!



パン



カルテル「」ガク

スネーク「・・・エダ。どういうつもりだ」

エダ「別に。『御残しは許しません』ってママンにしつけられたんでな」

スネーク「わかった。質問を変えよう」

スネーク「『何を隠している』」

エダ「おいおいシスターを疑うのか?清廉潔白。神の名において(ry

スネーク「何を隠している!」

ヨランダ「話は済んだかい?」

ヨランダ「悪いが、用が済んだらさっさと出て行ってくれないかねェ」

ヨランダ「今から死体の葬儀で忙しくなるからね」

エダ「そゆこと♪」

スネーク「・・・わかった」

エダ「おっとじじいまて。忘れもんだ」サッ

【M9(麻酔銃)サイレンサー付き】←New!!

ヨランダ「後あんた、こいつらを取り忘れてるよ」

【サーマルゴーグル】【ナイトゴーグル】←New!!

ヨランダ「そのカスタムガン、お前さんの一番愛用する銃らしいじゃないか」

エダ「請求書には上様って書いとくぜ」

ヨランダ「この街の施設を使いたい場合はうちの名前を出すと言い」

ヨランダ「どこも基本、部外者は通さないからねぇ」

エダ「ここを通せばどこでもフリーパスさ」

スネーク「・・・恩に着る」

エダ「金払いがイイ客にはサービスするさ」

ヨランダ「これを機に是非、友好な関係を築きたいねェ」

スネーク「お前らが隠し事をしなければな」

エダ「まだ言うかい」

ヨランダ「さて、名残惜しいがそろそろお別れだ。じゃあ坊や、ご武運を祈ってるよ」

エダ「GOOD LUCK」

スネーク「・・・」

暴力教会を去るスネーク


エダ「ふう・・・」

エダ「シスター・ヨランダ、先ほどは助かりました」

ヨランダ「さすが伝説の傭兵だね。病的に察しがいい」

エダ「ええ。万が一に備え、あなたに代弁してもらって正解でした」

ヨランダ「ボロを出さなかった自分の名演に驚きだよ」

ヨランダ「あたしゃぁ【合衆国】の事なんて何にもわからないからねぇ」

エダ「彼なら私の素性に勘づく恐れがありましたので」

ヨランダ「しかし当初の情報と大分食い違ってるじゃないか」

ヨランダ「まさかあんなヨボヨボとはねェ。ありゃあ驚いた」

エダ「老化現象が始まっているとの情報は入っておりましたが、まさかあそこまでとは・・・」

ヨランダ「はは、でもありゃあおたくらの仕業だろ?」

エダ「Les Enfants Terriblesはステイツでもトップシークレット扱いでしたので、我々も・・・」

ヨランダ「まあ、あんたが生まれる前の話しだからねェ」

ヨランダ「さて、『蛇』『猟犬』二枚のカードはどう動くかね・・・全てはあんたの手のひらかい?」

エダ「我々はNSAのの計画を極めて不快に捉えている、よって我々は持ち得る全ての手段を使い、これを妨害する必要があります」

ヨランダ「NSAとCIAのショバ争いかい。大所帯はどこも大変だ」

ヨランダ「まあいい、CIAはそれなりにお得意さんだ。市内の情報を随時漁ってみるよ」

エダ「恐縮です」

ヨランダ「いいかいエダ。相手は『伝説の傭兵』と『勝手知ったる同郷の土』さ。気を付けるんだよ」

エダ「やー。シスター」

同時刻 サンカンバレスホテル 

チャン「ロック、よーく考えろ。あの調子じゃあの子は二十歳までに白髪になっちまう」

チャン「決まったら教えてくれ。それでは若様」

ロック「・・・」


車中(チャン側)

ビウ「奴は乗りますかね」

チャン「乗るさ。あいつはそういう奴さ」

ビウ「この街には珍しく世話好きというかなんと言うか・・・」

チャン「そんなんじゃねえよ。あいつは」

チャン「それよりも、連中は気になる事を話した」

ビウ「正体不明のじじいですかい?」

チャン「わざわざ出向いた甲斐があった。聞き逃せば俺達は大ポカをやらかす所だった」

ビウ「そこまでのもんですかい?」

チャン「俺の勘が正しければじじいはメイドともNSAとも違う。第三勢力の介入だ」

チャン「これ以上この街に日向の人間が荒らしまわるのは見ていられない」

チャン「ビウ、各勢力に[連絡会]の伝達を」


車中(ラグーン商会側)

ダッチ「ロック、一つだけ言っておこう」

ダッチ「もしメイドの方が速く追いつくようであれば」

ダッチ「このヤマからは絶対に手を引け」

ロック「でも」

ダッチ「俺がお前のボスである以上議論はなしだ」

ベニー「チャンさんも同じ事を考えてるだろうね」

レヴィ「みんな『メイド』と『じじい』に首ったけなのさ」

ダッチ「イーグル・サムが関わるととロクな事がねえ。奴らの内部事情は嫁をいびる姑よりドロドロだ」

ダッチ「そのじじいは別口で入ってきた可能性がある。しかも飛び切りのおまけを付けてな」

レヴィ「ガバメント共の小競り合いに関わるのはごめんだ。そう言いたいんだろ?ダッチ」

ダッチ「この件はメイドの私的復讐で済む話しじゃない。わかるな?ロック」

ダッチ「わからないならお前には金輪際俺の船から降りてもらう」

ロック「・・・」

prrrr prrrrr

スネーク「こちらスネーク。オタコン、聞こえるか」

オタコン「良好だスネーク。どうやら、無事情報提供者には会えたようだね」

スネーク「ああ、装備一式はこれで揃った、ついでにこの街の内部事情もな」

スネーク「そしてFOXHOUNDの正体が判明した。【フローレンシアの猟犬】だ」

オタコン「そいつは確かFARCの・・・ちょっと待って、調べて見る」カタカタ

オタコン「フローレンシアの猟犬・・・本名、ロザリタ・チスネロス」

オタコン「元FARCの筆頭ゲリラ。キューバで暗殺訓練を受けた後、思想に共鳴し革命軍に参加」

オタコン「そこで驚異的な戦闘能力を発揮し各地で目覚ましい戦績を残すも、突如として革命軍を脱走」

オタコン「現在は最重要テロリストとして国際指名手配。FARCからもインターポールからも二重に狙われている」

オタコン「大層な経歴だね・・・」

スネーク「俺も名前は聞いたことがある。女一人で大したもんだ」

スネーク「どうやら、ラブレス家が匿っていたらしい」

オタコン「例の爆破事件の・・・そうか、仇討ちか!」

スネーク「ついでに言うと奴は一度、この街に来たことがあるそうだ」

スネーク「誘拐された次期当主ガルシアを奪取する為、大層派手に暴れ回ったそうだ」

スネーク「地元情報筋曰く【サイバーダイン社製メイド】だそうだ。シャレが効いてるな」

オタコン「そんな女がまた現れれば、街の連中もピリピリするわけだ」

オタコン「コロンビア・カルテルが動くのも無理はない。こちらでも調べて見たんだが、FARCはごく最近カルテルと手を組んだ」

オタコン「カルテルの手でメイドの首を手土産にすることができれば、FARCとの関係はさらに良好になるだろう」

オタコン「なるほど、スネークが目を付けられるのも無理はない。奴らは今非常に敏感なのさ」

スネーク「それでか・・・だが奴らは気になる事を話した」

スネーク「最初は純粋にとばっちりだっただろう。しかし奴らは途中で明確に俺をターゲットにしてきた。腕利きの殺し屋まで雇ってな」

スネーク「どこかからカルテルにデマを吹き込んだ奴がいる。俺が、メイドを奪おうとしている。とな」

オタコン「一体誰が・・・」

スネーク「探りを入れようとしたら妨害された。しかも、よりにもよって情報提供者の女シスターにな!」

スネーク「暴力教会・・・あの連中もどうも臭う。オタコン、悪いが奴らも調べといてくれないか」

オタコン「わかった。キャンベルにも報告しとく」

スネーク「だがおかげで『グレイ・フォックス』の居所は掴んだ。これからそちらに向かう」

オタコン「地図を送ってくれ。マーキングしとく」

オタコン「よし、場所は【トカイーナホテル】【ブルームーンモーテル】【ランサップイン】の3つだ」

オタコン「街の中心街だね。本隊はトカイーナホテルにいる」

オタコン「くれぐれも用心してくれよ?街全体が不穏な空気に包まれてるようだからね」

スネーク「了解。ではこれより任務に戻る」

とりあえずここまで。しばらく書き溜めます

同日 夜 ロアナプラ某所

一人の女が車を降りる

「ようこそミスバラライカ。チェックを・・・・」

ピーッ

「失礼しました。それでは奥へ」


ロニー「ようバラライカ。今日はあんたの誕生会か?随分盛大だな」

バラライカ「イタ公の漫談を聞かされるのが今日の趣旨?震え上がる程寒いわね。帰っていいかしら」

アブレーゴ「へいアミーゴ、ジャレ合ってる所悪いが俺達は忙しい。さっさと話しを進めたい」

チャン「そのとおり、すみやかに処理すべき問題だ。過去この街で騒ぎを起こした例の女中の続報だ」

バラライカ「主人の仇討ちでしょ?いいじゃない。好きにさせれば」

ロニー「イワンは薄情だね、チャンはこういいたいのさ。俺達で仲直りパーティーを開いてやろうと」

ロニー「でっかいケーキに人類皆兄弟と書いてとなりにでかいパイオツの踊り子もつけて・・・」

チャン「悪くない案だ。あんたがトリに漫談をすれば完璧に近い」

チャン「だが招待状の送り先がわからない。残念ながらお流れだ」

バラライカ「招待してもこないわよ。誰もチーズ臭くなりたくないわ」

ロニー「イワンはファーストフードを食うのがステイタスなんだろ?ハンバーガーの包み紙が社会問題になってると聞いてるぜ」

ドン!

チャン「話を続ける」

チャン「メイドの主人を月の裏側まで吹っ飛ばしたのは、【合衆国の軍人】それも不正規任務専門の特殊部隊だ」

チャン「その連中がなんの用かこの街に滞在している。全く持って不愉快だ」

チャン「だがもう一つ不快な事実を述べるならば・・・」

チャン「奴らを追ってきた御仁がもう一人いる」

バラライカ「メイドの他にも?初耳ね」

チャン「アブレーゴ、お宅らは知っているはずだ」

グスターボ「?Usted es posiblemente ese abuelo!? 」

アブレーゴ「Tambien creo que si.」

ロニー「おいアブレーゴ、ここにいる全員が内緒話は嫌いだ。英語を話しな」

チャン「このヤマに最初に動いたのはお宅らだ。お宅らは俺達以上の物を知っていると期待するがね」

アブレーゴ「・・・爆破事件と俺達は無関係だ。グリンゴの兵隊の事もしらん」

アブレーゴ「だがそのじじいに関してはついさっき、本国から連絡があった」

アブレーゴ「そいつ曰く、元合衆国軍人で今は世界中でテロを起こしている最重要国際指名手配犯工作員」

アブレーゴ「そいつが新たに組織を立ち上げる為、優秀な人材をスカウトしに回っていると」

チャン「メイドを引き抜きに来たと?」

アブレーゴ「ああ」

ロニー「ヘイ、俺はいい加減Unknownは聞き飽きた。俺達で素敵なあだ名を付けてやる事を提案するね」

アブレーゴ「じじいの名前はわからんがそいつはこう名乗っていた」

アブレーゴ「FOXHOUNDと・・・」

バラライカ「・・・」

チャン「・・・なるほど」

チャン「ちなみにじじいはイロコィ・プリスキンと名乗っているらしい。俺が関係者に直接聞いた」

ロニー「パンプキン?おいおい、カボチャ大王かよ」

バラライカ「寒いのよイタ公。黙ってて」

アブレーゴ「言っておくが俺達はメイド狩りをやめねえぜ。本国の指示は絶対だ」

アブレーゴ「邪魔立てするならあんたらでも容赦はしねえ」

バラライカ「いいじゃないチャン。アメリカのヤンキー共が来た意図など知れている。麻薬撲滅作戦、シンジーゲートの要人の捕縛、もしくは暗殺その類だ」

バラライカ「じじいもメイドもヤンキーのオマケだ。お前らはオマケとじゃれあっていろ」

バラライカ「ヤンキー共が諜り事をなす前に【即時撃滅】これが最善だ」

ロニー「てめーはアメリカとドンパチしたいだけだろ。このアカが。迷惑だっつってんだよ」

バラライカ「枢軸国のお荷物は黙っていろ。三下のイタ公が」

チャン「・・・」


数分後 車中

ボリス「お疲れ様であります。大尉」

バラライカ「今夜は楽しい会合だったわ。軍曹」

ボリス「何か掴んだので?」

バラライカ「今思い出しても笑いが止まらないわ。フフ、フフフ」

バラライカ「フハハハハハハ!」

バラライカ「軍曹、聞いてくれ。特大の笑い話だ。コロンビアのアホ共は何もわかっちゃいない」

バラライカ「FOXHOUNDはいつから芸能事務所になったのかしら?奴ら、FOXがメイドのスカウトに来たと本気で信じてるのよ」

ボリス「FOXHOUND!あれは解体されたはずでは・・・!」

バラライカ「チャンが慌てふためくにも無理はない。ヤンキーどころかそれ以上のどでかい【災厄】がここに降ってきそうだからな」

バラライカ「軍曹、どう見る?」

ボリス「仮にFOXHOUNDが健在だったとして、メイドの私怨に介入する動機がありません」

ボリス「メイド、アメリカ軍、もしくはこの街そのもの、いずれかに連中が動くに足る重要なファクターがあると推測できます」

ボリス「現時点で一番濃厚なのはやはり合衆国部隊共の線が・・・」

バラライカ「上出来だ軍曹。リャザン空挺学校の教官共も喜ぶ」

バラライカ「FOXHOUNDから来たご老体、私は一人だけ思い当たる節があるがね」

ボリス「герой[ゲローイ]・・・」

バラライカ「会えるぞサラディンに・・・楽しみだ。実に楽しみだ・・・」

翌日 ロアナプラ 市街

prrrr prrrr

スネーク「こちらスネーク。オタコン、聞こえるか」

オタコン「ああ。何か進展はあったかい?」

スネーク「モーテルの居場所は突き止めた。だが肝心の連中が見当たらない」

オタコン「表向きははバックパッカーだ。腐っても現役、そうそう尻尾を掴ませる連中じゃないよ」

スネーク「だからメイドの線から探りを入れて見た。だがどいつもこいつもメイドの名を出した途端奥へと引っ込む」

オタコン「暴力教会の名前を出してもかい?」

スネーク「奴らのパスポートは買い物にしか使えない。弾薬をいくつか売ってもらっただけだ」

スネーク「しかも箱の中には麻薬が入っていた。特典のつもりか」

オタコン「やれやれ・・・ほんと、常識はずれの街だね」

prrrr prrrr

スネーク「通信?誰からだ」

オタコン「繋いでみて」


エダ「いよーーーーーーーーじいさん!ハッピーかい!?」


スネーク「エダ!」

エダ「ヤーヤーヤー!そろそろ操作が行き詰まる頃かと思ってよ!」

エダ「全く、14番目の弟子になれそうな善行ぷりだぜ!w」

オタコン「だ、だれ?」

エダ「ぬお、ベニー!?いや、似てるだけかw」

スネーク「シスター・エダ。情報提供者のシスターだ」

オタコン「どうやってこの通信を・・・」

エダ「あ?んなもん聞いたに決まってるじゃねえか」

スネーク「誰に?」

エダ「天に召します我らが主さ」

エダ「だははははははwwwwwww」

オタコン「なに、この人・・・」

エダ「で、じいさん。首尾はどうよ?」

エダ「どうせ誰も構ってくれなくてハー・ハー・ハーだろ」

スネーク「暴力教会の名を出せば情報が得られると、君が行ったんじゃないか」

エダ「あ?うちは武器屋だ。裏もんの店は紹介がいるんだ。精々銃器を売ってもらえるようになるだけさ」

エダ「つかよそもんに腹探られていい気分な奴がいるわけないだろ。ボケ」

エダ「おっと、お忍びで『ヤク』も扱ってるがなw」

オタコン「なんて教会だ・・・」

スネーク「で、何の用だ」

エダ「アタシ個人のコネでしょぉ~街にちょ~詳しい優良な案内屋がいるんだが・・・」

エダ「しかもなんと、都合のイイ事にそいつらの目的も『サムおじさん』だ」

スネーク「なんだと!」

エダ「徘徊癖の始まった痴呆じじいの為に、ヘルパーを紹介してやるってんだよ」

エダ「介護は疲れたろ?なあベニー・ボーイ」

オタコン「僕の名前はベニーじゃない」

スネーク「わかった。確かに俺は右も左もわからない。エダ、そいつらを紹介してくれ」

エダ「いくら出す?」

スネーク「またか・・・」

オタコン「なんて女だ!」

エダ「いーんだぜ?アタシはシスターだ。お前らの為に祈ってるだけでもよw」

スネーク「ハァ・・・オタコン」

オタコン「きっとキャンベルにどやされるな・・・」

エダ「オーライ、契約成立だな。案内屋は今発破屋トー・チーの根城に向かってる」

エダ「あっちはあっちで独自に調べてるみたいだな。向こうはあのエテ公がいるから順調そのものだぜ」

エダ「じじいもそこに寄してもらえ」

エダ「場所はここだ。ほら、ベニー」

オタコン「だからベニーじゃな・・・はい、マーキングしといたよ」

エダ「あーそうそう、情報ついでにマフィア共の動きを教えてやるよ」

エダ「三合会がお前らの事探ってたぜ」

オタコン「三合会?あの中国系マフィアの・・・」

エダ「アタシんトコに連絡が来たんだよ。じじいの事を教えろって」

スネーク「バラしたのか!?」

エダ「いくらアタシでも金貰ってる身でそこまでしねえ。情報代わりに一つジョークをかましてやったのさ」

エダ「なめるなよ、チンピラ。ってなw」

スネーク「・・・殺されてもしらんぞ」

エダ「じゃ、そーゆーわけだ!またなんかあったらSENDしてこいよ!」

エダ「周波数は142.52だ。ムラムラしてきたら手伝ってやるよw」

オタコン「下品な女だ・・・」

・無線リスト

【オタコン】 【エダ】←NEW!!

今日はここまでにします、お疲れ様でした

ロアナプラ トー・チー宅

スネーク「ここか」

階段を登ろうとするスネーク

prrrrrr

エダ「待ちな!じじい!」

スネーク「エダ?どうした急に・・・」

エダ「そこに階段があるだろう?よーく見て見な」

スネーク「階段を・・・?ん、これは!」

スネーク「ワイヤー・トラップ・・・しかも先には、クレイモア!」

エダ「やっぱりな。あのデブ、偏屈病に磨きがかかってやがる」

スネーク「どういう事だ」

エダ「ジェダイの騎士になっちまったのさ。ちなみにワイヤーの一歩先には散弾だ」

スネーク「どうしてこんな用心深い。要人か何かか?」

エダ「ある意味な。奴は銀河の希望だ」

エダ「奴にたどり着くにはいくつか関門がある。それは第一関門さ。オーライ?」

スネーク「よくわからんが、わかった。慎重に進む」

【クレイモア】←New!!

スネーク「尋常じゃないトラップの数だ。しかしなんとか登り切った」

エダ「よしじじい。第二関門だ。その扉を開けるには合言葉がいる」

スネーク「合言葉?」

エダ「ああ。え~っとそうだな。『我は共和国の使者なり。ジェダイの勇者チーよ、迎えに来た』だな」

スネーク「お前、今考えただろう」

エダ「いいんだよwいいからさっさとやれ!」

スネーク「・・・」ドンドン

スネーク「あ~、『我は共和国の使者なり。ジェダイの勇者チーよ、迎えに来た』」

シーン・・・・

スネーク「反応がないぞ」

エダ「開くまでやれ」

スネーク「コホン、『我は共和国の使者なり!ジェダイの勇者チーよ、迎えに来た!』ドンドン!


バァン!!!


レヴィ「ううううううるッせえんだよボケェ!!今取り込み中だ!!一人でデス・スターと踊ってろ!!」

全員「あっ」

エダ「第三関門 ジャバ・ザ・ハットを討ち取れだベイビー」

レヴィ「じ、じじい!?」

ファビオラ「セニョール!どうしてここへ・・・」

トーチー「はわわわわ、れ、れレヴィ!やっぱり俺をハメやがったな!!?」ガタッ

トーチー「ままま間違いねえ!ここいつは帝国から来た暗黒面だ!俺にはわかる!」

レヴィ「(やべっ)」

トーチー「やはり直接手を下しにきたわけだな!?オーケー!相手になってやるかかってこいファッカー!」ジャキ

スネーク「!?」サッ

レヴィ「ファビオラ!」

ファビオラ「違う!違うんです!彼も私の味方です!彼もギャラクシカの使者で火星と戦うべくこの地に馳せ参じた(ry」

レヴィ「(じじい!話を合わせろ!)」ボソ

スネーク「?」

レヴィ「(あいつはドラッガーなんだよ!見りゃわかるだろ!?早くしろ!)」ボソ

スネーク「あ、ああ」

ファビオラと二人で思いつく限りのSFネタを言うスネーク

スネーク「そうだ!俺は星の屑作戦成就の為にきた!『ソロモンよ!私は帰ってきた!』」

ファビオラ「彼は腐った連邦に喝を入れるべく立ち上がったデラーズ・フリートの(ry

トーチー「わ、わかった。とりあえず中に入れ・・・」

スネーク&ファビオラ「ぜえ・・・ぜえ・・・」

レヴィ「知らなかったぜじじい。お前がレイア姫と交流があったなんて」

スネーク「やかましい」

数分後

レヴィ「ドク、手間をかけたな」

ドク「いいって事よ。お前も怪我人を増やすなよ?仕事が面倒だ」

スネーク「あれは?」

ロック「闇医者ドク。モグリの医者です」

スネーク「奴はジェダイの騎士じゃないんだな」

ロック「まあ、一応医者ですから・・・」

レヴィ「ビンゴだ。リロイはここへも来た。間違いねえ。奴はくそメガネと通じてる」

ロック「奴は何故ここに?」

レヴィ「スピードだよ。沸き立つ血管に氷を流すにはアレが一等イイ」

スネーク「クスリを扱っているのか?」

レヴィ「そりゃ医者だからな。ヤクの付くもんならなんでも扱ってると思うぜ」

スネーク「ふむ・・・すまないが、俺にも薬をいくつか調達できないか?できれば注射型がいい」

ファビオラ「セニョール!あなたまで!?」

スネーク「ハハ、違う違う。最近歳のせいか発作がひどくてね」

スネーク「戦場で体調を崩したら一溜りもない。あらゆる事態を想定するのが戦場で生き残るコツさ」

ロック「・・・」

レヴィ「しゃーねえなぁ。ほら、ちょっと待ってろ」

【ジアゼパム】←New!!

レヴィ「しかしまたじじいと再会するとはなw」

スネーク「こちらも驚きだ。まさか案内人が君達だったなんて」

レヴィ「誰から聞いた?お前はここの人間じゃねえだろ」

スネーク「シスター・エダだ」

レヴィ「あのアバズレ、厄介なもん持ち込みやがって・・・」チッ

ロック「こちらも一つお伺いしたい」

スネーク「なんだ」

ロック「あなた、何者ですか?どうしてこの街に?」

スネーク「・・・」

レヴィ「エダに聞いたろ?おめー町中で噂になってるぜ」

レヴィ「やれホグワーツからやってきただの、やれLAからエスケープしてきただの」

レヴィ「このままだと最終的にゴジラになっちまうぜw」

ロック「やはり例の米兵を追って・・・ですか?」

スネーク「・・・極秘任務に付き言えない。しかし君達の推測はおおよそ当たっていると言っておこう」

ファビオラ「セニョールがついていれば百人力です!私達の味方になって頂いて本当に感謝しております」

スネーク「なに、こちらも情報を貰っている。利害が一致しているだけだ」

スネーク「ロザ、ロベルタ。彼女を追えば自然と奴らに行きつくはずだからな」

レヴィ「クールだねぇ」

ガルシア「・・・」

スネーク「ロザリタ・・・いや、ロベルタが気になるか」

ガルシア「はい。彼女は僕の家族です。彼女は必ず取り戻します」

ロック「彼女が米兵に追いついてしまったらジ・エンドだ。それまでになんとかしないと」

レヴィ「ふん。あいつはな。血と臓物が大好きなハウンド・ドッグだ」

レヴィ「遺伝子レベルでそう刻まれているんだ。だからいつもやりすぎる」

レヴィ「だから飼い主がきちんと鎖でつないとかねーといけねーんだよ。だろ?ビッグ・ボスw」


「殺戮を楽しんでいるんだよ!貴様は!

「お前はやりすぎた。やりすぎたのだ」

「運命に縛られてはいけない。遺伝子に支配されてはいけない。生き方を選ぶのは私達なのよ。重要なのは、あなたが選ぶ事、そして・・・生きる事。」


スネーク「・・・」チツ

ロック「君だけはしくじるわけにはいかない。わかるね?」

ガルシア「・・・」

スネーク「あーガルシアくん」

スネーク「俺達は、君とメイドを再会させるのに全力を尽くすつもりだ」

スネーク「だが彼女を捕まえる事ができるのは君だけだ」

スネーク「自分の生き方を選ぶのは自分自身だ。重要なのは、自分の意志で決め、自分の意志で生きる事だ。いいな?」

ガルシア「・・・お気使い感謝します。セニョール・プリスキン」

レヴィ「おーおー。リック・ブレインばりの名台詞だねえw」

レヴィ「さて、ベイビー達。バルカナ・スクエアだ。そこにリロイの事務所がある。そこが終点だ」

レヴィ「そこでこのツアーを打ち止めにしようじゃないか」


ブロロロロォォォォォォン・・・・

暴力教会

エダ「はい、はい、ええ。なるほど」

エダ「では私は『猟犬』のバックアップを・・・ええ」

エダ「ラグーン商会とソリッド・スネークを組ませました。もっとも、ラグーン側は一部だけですが」

エダ「『ホテル・モスクワ』の動きが懸念されますが・・・ええ。彼ならきっと」

エダ「いえ、三合会にはある程度利害の一致が見られますので」

エダ「彼らは街に波風立たせたくないだけ。あくまで中立の立場を貫くでしょう」

エダ「はい?カルテル共が・・・なるほど。ではそろそろ頃合いで」

エダ「了解。引き続き任務に当たります」ガチャ

ヨランダ「旦那方はなんと?」

エダ「グレイ・フォックスの殲滅は抜かりなく。ただし、市街地でこれを遂行するはよしとせず」

エダ「一回戦目はNSA側の勝利となるでしょう」

ヨランダ「ドンパチやるなら街の外でやれって事だね」

エダ「ええ。しかも、NSA側に協力する陣営も現れるでしょう」

ヨランダ「まあ、おおよそ予想はできるわね」

エダ「シスター、例の書類。よろしくお願いいたします」

エダ「私はこれより数日、ここを開ける事になりますので・・・」

ヨランダ「あいよ。この街最大のお祭りさ。しっかり楽しんでおいで」

エダ「恐縮です」


ロアナプラ 市街地

リロイ「あの腐れアマ!代金払わずにトンズラこきやがったんだよおおおおおおおおおお!!」

レヴィ「だとよ」

ロック「それは災難だったね・・・」

レヴィ「くそメガネにとっちゃあ体のイイパシリだったんだろ」

スネーク「どういう事だ」

ロック「リッチー・リロイ。街の情報屋さ」

レヴィ「腕はいいんだが戦闘は素人だ。くそめがねに無理矢理協力させられてたんだろ」

レヴィ「くそ、リロイが用済みになったとしたらもう間もなくおっぱじまるぞ」

ロック「時間がない・・・!」

prrrr prrrrrr

スネーク「ちょっと失礼」

スネーク「エダか」

エダ「ヤーじじい。ハッピーかい?」

スネーク「ああ、愉快な連中に巡り合えて幸せだ」

エダ「そいつはよかった。だがこっちはバッドニュースだ」

エダ「カルテルがそっちにFARCを送り込んだ。しかもキューバ帰りの精鋭どもだ」

スネーク「なんだと?」

エダ「連中はついさっき到着したようだ。奴ら、確実に猟犬の首を取るつもりだ。そっちの状況は」

スネーク「猟犬と繋がっていた情報屋に会った。金を払わずトンズラしたらしい」

エダ「リロイか。まあ、猟犬にとっちゃあパシリだったんだろ」

スネーク「ハハ、レヴィも同じ事を言っていた」

エダ「という事はもう間もなくだな?米部隊、FARC、猟犬の三つ巴になる」

エダ「レヴィとじじいとリトルメイドだけじゃいくらなんでも少なすぎる。あのエテ公に言って戦力を整えさせろ」

スネーク「了解だ」

レヴィ「エダか!?てめええええええええ!!アタシに無断で客押し付けてんじゃねえええええ!!!」

エダ「うるっせえな・・・仕事紹介してやってんだろがあのエテ公め」

スネーク「仲がいいんだな」

エダ「あ?猿回しにして遊んでやってるだけだ。んなこたどうでもいい」

エダ「いいかじじい、今回は不測の事態がいくつも起ると予想される」

エダ「猟犬が狐を殺したらそこでアウトだ。が、猟犬は生半可なもんじゃあ止まらない」

エダ「伝説の傭兵と呼ばれたその腕、見せてみな」

スネーク「安心しろ。これでも修羅場は潜り抜けている」

エダ「ヒュ~、頼もしいね」

スネーク「ではこれより、任務に戻る」

ロック「エダはなんと?」

スネーク「カルテルが猟犬抹殺の為にキューバの精鋭を送り込んだそうだ」

ロック「なんだって! それだとくそ、厳しいな・・・」ワシャワシャ

レヴィ「このアホ、ダッチに上等切ったもんだから今更あいつに頼れないんだよw」

スネーク「君が何とかするしかないだろう」

レヴィ「けっ、まあ今からじゃ間に合うかどうかだがな」

スネーク「だがやってみる価値はある」

ロック「アテはあるのか?」

レヴィ「はっ、いるだろうがよ。フリーで暇してる連中が!」ニヤ

レヴィ「よーシェンホア。よく生きてたなぁ感心するぜ!」

シェンホア「やかましいね、アバズレ。お前のせいで、最近まで病院の布団で寝てましたよ」

ソーヤー「てカ急すギ・・・」ガガ

レヴィ「あ?うるせえこっちも火急だったんだよ。それよりこないだみたいなヘマしたら承知しねえぞゴス女」

ソーヤー「下品ナ人・・・コれに変えたラ大丈夫」ガカ

シェンホア「首輪型人口声帯ね。もう落とす心配、ないよ」

ロットン「またあなたに会えるとはね」

スネーク「ああ、君達の助けがあれば心強い」

レヴィ「あ?会った事あんのか?」

シェンホア「やぼ用ね。お前に関係ないな」

ロック「レヴィ、急ごう」

レヴィ「よしてめーら、終着駅は【トカイーナ・ホテル】だ。向こうは向こうで事情があるみたいだが、アタシらには関係ねえ」

レヴィ「派手に行こうぜ!」

ブロオオオオオォオオオオオオオオン!






ロアナプラ 某所


「主は我が弱気を知り給う 聖龍によらざれば何事もかなわざるが故に 必要に応じてこれを施したまえ」

潮時だ。この一歩を踏み出せば君は


「主の戒め給う全ての悪を避け」

君はもうラブレス家のロベルタに戻れない


「命じ給う善を行い御摂理によりて」

血に飢えるただの狂犬だ


「我に与え給う数々の苦しみを」

誰も君に復讐など求めていない


「甘んじて耐え忍ぶ力を力を授けたまえ」

それでも君は・・・



「サンタ・マリアの名に誓い 全ての不義に 鉄槌を」






ボン

今日の書き溜め終わり

静寂を守っていた街が一変して轟音の鳴り響く戦場と化す

カマラサ「始まったか」

カマラサ「標的はロザリタ・チスネロス。奴を女と侮るな」

カマラサ「かつてはフローレンシアの猟犬と呼ばれ、我が共和国でも第二のカルロス・ザ・ジャッカルと呼ばれた筋金入りだ」

カマラサ「奴は人の皮を被った肉食獣だ。それを忘れるな」

カマラサ「仕事だ。行くぞ」

カマラサ「vamos!」

ドオォォン!ドオォォン!ゴオオオオオオオ!


キキィ!

レヴィ「くそ、完全に出遅れだ!ヴィンテージ物の鉄火場ができてやがる」

スネーク「各自装備の点検を怠るな」ガチャ

シェンホア「戦場になってるないか。終わったら絶対上乗せもらうよ」

ロック「「ここが分水嶺。ダッチはここで引き返せと・・・」パシ

レヴィ「ロック、お前まで手が回らねえ。お前はここで待ってろ」

prrrr prrrrr

スネーク「こちらスネーク。エダ、見ているか!」

エダ「しっかり見てるよくそじじい。派手な狼煙が上がったなw」

スネーク「戦況が知りたい。どうなっている」

エダ「どこかのアホが『サムおじさん』に突撃をかました。こいつらは街のチンピラだ」

スネーク「デコイ!」

エダ「相変わらず察しがいいねじじい。おそらくけしかけたのは『ブレン・ザ・ブラックデス』殺人代行組合さ。チンピラはそこの派遣社員ってとこだ」

スネーク「猟犬の仕業だな」

エダ「ご名答。部屋からいぶりだせりゃあそれでいいんだろう。連中、猟犬の思惑通りわらわらと湧いてきやがった」

スネーク「先行組は全員死んだな・・・で、米兵は?」

エダ「壁を破壊して屋上に上がった。そこに颯爽とヴァンパイア・ハンターの登場さ」

エダ「怒りで茹でエビみたいな色になってやがる。今ならこいつのデコでスクランブル・エッグができそうだ」

スネーク「戦況は大分悪いな・・・了解、これより突入する」

エダ「オーライ。哀れなじじいに神のご加護を・・・」プツッ

ゴオオオオオオオオオオ! ドン!ドン! ドオォォン!

スネーク「ガルシア君、覚悟はいいか?」」

ガルシア「・・・」ゴク

ロック「・・・プリスキンさん、ちょっといいですか」

スネーク「なんだ?」

ロック「この状況、経験豊富なあなたの意見が聞きたい。どう見ます?」

スネーク「・・・多数のイレギュラーが想定される。米軍が交戦の構えを見せるかもしれない」

ロック「・・・」パシッパシッ

スネーク「そうなれば猟犬といえど一溜りもない。無論米兵にも死傷者は出るだろう。その前にFARCが米軍とぶつかる可能性もある」

ロック「そこでガルシア君です。そうなる前にガルシア君とロベルタを引き合わせる事ができれば僕らの『勝ち』だ」

スネーク「待て。米兵の動きにもよるだろう。戦況は五分だ」

ロック「・・・米兵とFARCは戦いませんよ」パシッ

スネーク「何故そう言いきれる!FARCは反米思想だ。むしろこちらの可能性の方が高い!」

ロック「まだ役者は揃っていない。この件にはまだ「先」がある。分水嶺は過ぎたが、【消失点】はまだ先だ」

ロック「鍵はガルシア・・・それとじいさん。あなただ」パシッ!

スネーク「お前、何を・・・」

レヴィ「なーにごちゃごちゃ言ってんだ!ロック!」

レヴィ「戦況だぁ?そんなもんは「大・混・乱」この一言で片付く」

レヴィ「ぼっちゃまとくそメガネの感動のご対面プロデュース。それがアタシらの仕事だ」

レヴィ「単純明快。邪魔する奴は全員ぶっ殺す!以上だ!」

ファビオラ「みなさん!」

シェンホア「子供の仕事ね。ととと終わらせるよ」ジャキ

ロットン「今宵月夜に一匹の狼が放たれる・・・」

ソーヤー「コれ・・・モう、落とさない」ガガ

スネーク「・・・」ガチャ

ガルシア「(ロベルタ・・・)」グッ

レヴィ「舞台は揃った。顔も揃った。とっとと仕事を片付けようぜ。野郎ども!」

ロック「面白くなってきた・・・!」パシッ!

すいません突然なんですけど、筆者自身も混乱してきたので一旦まとめます

装備まとめ

【レヴィ】ソード・カトラス×2

【ファビオラ】PTY MAG-7 ポンポアクション式ショットガン

【シェンホア】ククリナイフ クナイ

【ソーヤー】チェーンソー

【ロットン】モーゼルM712×2


各陣営状況

【スネーク】米軍の正体が知りたい。その為に一番近い猟犬を追う。現在はレヴィ組と共に猟犬を追う

【米兵部隊】ホテルに宿泊中突如襲撃を受ける。現在は猟犬から逃亡中

【猟犬】米軍を抹殺するべく、襲撃をかけた張本人。現在は米軍を追う。邪魔する者は皆殺しスタンス

【FARC】猟犬の抹殺が目的。現在は猟犬を追う。しかし猟犬が何を追っているかは知らない

【レヴィ組】猟犬とガルシアを会わせるのが目的。現在は猟犬を追う。邪魔する者は皆殺しスタンス

【ガルシア&ファビオラ】猟犬を連れ帰るのが目的。現在はレヴィ組と共に猟犬を追う

カラマサ「猟犬が逃げた?そこまで追い詰めていたのか?」

FARC兵「いえ、むしろ我々の方が追いつめられていました!逃げる必要など・・・」

FARC兵「ハッ、奴は何かを追っています!先行する集団を追っています!」

カマラサ「妙だと思っていたが、そういう事か。やはりゴロツキは信用できん」

カマラサ「アブレーゴに連絡を取れ。奴らは我々に何かを隠している」

PRRRRRRR ガチャ

カマラサ「アブレーゴか、奴は何を追っている?答えろ」

「死ニユク オマエラニハ カンケイナイ」

ドゥ!

カマラサ「かっ・・・!」

後ろから不意の銃撃。咄嗟の反応でカマラサが後ろを見渡すと、周りにいた兵は全て床に『伏せて』いた

カマラサ「な、何者だ・・・!」

「・・・」

自身の兵の代わりに、兵とも人間ともわからない異形の外見の者達が辺りを囲んでいる

カマラサ「お、お前ら!まさか!ア(ry

ドゥ!ドゥ!ドゥ! バババ!

カマラサ「」ドサ

「FARC ハイジョ カンリョウ」

「ハイジョ カンリョウ」

「ハイジョ カンリョウ」

「ハイジョ カンリョウ」

「ツギノ ヒョウテキ 『ソリッド・スネーク』ノモトヘ ムカウ」サッ

「リョウカイ 『ソリッド・スネーク』ノモトヘ」サッ

「モトヘ」サッ

「モトヘ」サッ

異形達は『跳ね』去って行った

レヴィ「おいロリータ、一つ教えといてやる」

レヴィ「ロウライフ(安い命)その手の手合いと殺し合うコツはな、こっちも看板だと思う事だ。」

レヴィ「歩いてしゃべってるだけの腐った看板だ」

ファビオラ「・・・なぜ私にそれを?」

レヴィ「アタシが見抜いてないと思ったかベイビー。お前、処女切ったのあの酒場だな」

ファビオラ「人は人です。看板では・・・」

レヴィ「お前の価値観なんて聞いてないんだよ。心構えの問題だ」

レヴィ「だろ?じじい」

スネーク「・・・」

ソーヤー「前・・・」ガガ

前方にFARCの兵達

レヴィ「どうするよ?オフィサー」

スネーク「抜け道等ない。正面突破だ」

レヴィ「よく言った!遠慮せずにぶち込んでぶち込んでぶち込みまくってやれ!」

レヴィ「oh yeah!! LET'S ROLL!!」

FARC兵「!」

ドゥ!ズドン!ドンドンドン!

レヴィ「DEAD US Fucki'n Fried chikin BUSTER!!」ドン!ドン!ドン!

FARC兵「なんだこいつら!」

サクッ

シェンホア「どうか?気持ちいいか?男は刺される事に慣れてないね」

ソーヤー「・・・」

ヴィイイイイイイイイイイイン!ビチャビチャビチャ

レヴィ「血生ぐせえ!離れろソーヤー!」

ファビオラ「若様!私の後ろへ!」ダゥッ!

ガルシア「・・・!」クッ

スネーク「」タン タン タタン

FARC兵「こちらD3!敵襲だ!応援を(ry

スネーク「!」タタン

FARC兵「ぐあっ!」

レヴィ「乗ってるね!じじい!」

スネーク「一気に駆け抜ける!」

ダダダダダダ!

スネーク「猟犬までの距離は!」

レヴィ「まだだいぶ先だ!」

シェンホア「じいさん、頭下げるよろし」

スネーク「!」サッ

鉢合わせと気づく間もなくのど元を切られる兵

FARC兵「」ブシャア

レヴィ「yeeeeeeeeah! come on DANCE!!」ダンダンダン!

血しぶきが至る所から噴き出していく


RRRRRRR Pi

チャン「俺だ。間に合わなかったようだな。ロック」

チャン「賭けは終了だ。お前は店を畳め。ダッチもそろそろお冠だろう」

ロック「賭けはまだ終わってませんよ。チャンさん」

チャン「引き際は大事だぜ。お前は負けたんだ。事後は俺達が引きつく」

ロック「今回のヤマはイレギュラーが多数想定される・・・ミスター・プリスキンの言葉です」

チャン「例のじいさんが?ハッ、お前、おじいちゃん子だったのか?」

ロック「ここまでは予定通り、いや、予定通り過ぎるんだ。」

ロック「イレギュラーはまだ起きちゃいない」

チャン「番狂わせを期待してるのか?神頼みにすがるようになったらいよいよ潮時だぜ。ロック」

ロック「そんな類の物じゃない。的を狙った、確かな一手だ」

チャン「ではそのイレギュラーとはなんだ?聞かせろよ」

ロック「今にわかるさ。だから・・・」

チャン「だから?」

ロック「黙って見てろ。『 ク ソ 野 郎 』」

チャン「・・・」

ロック「・・・」

チャン「ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ !」

チャン「いいねロック。そんな言葉を投げかける奴は久しくいなかった。俺はお前のそういう所を気に入ってる」

チャン「まぁお前がこのゲームを続けたいなら勝手にすればいいさ。決して邪魔をしなければという注釈付きでだが」

チャン「まあ、今更何がどうひっくり返るとも思えんが、あれだけのタンカを切ったんだ。」

チャン「少しは骨のある所を見せてもらわんとな」ニヤ

ロック「(駒は揃っている・・・火は十分通った!後は・・・弾けるだけだ!)」パシッ!

ダダダダダダダ!

レヴィ「粗方片付いたか?」

シェンホア「少し様子おかしないな。私達のご存じない死体、増えてます」

レヴィ「くそメガネの仕業か?でも奴ぁヘルズ・ゲートの向こう側だ」

スネーク「止まれ!」

前方の階段から降りてくるFARC達

レヴィ「アホ共ががバカ面下げてきやがったw」ジャキ

スネーク「まて!何か様子がおかしい・・・」

FARC「ひいいいいいいいい」

FARC「なんなんだよお前ら!」

FARC「たたた助けてくれ~~~~~~!!」


「ぐあ!」「ぎゃっ!」「ぐえ!」


逃げる兵達の頭上に何かが降ってくる

スネーク「!」


ダン!ダン!ダン!シャッ!

タタタタタタタ!


落ちてきた「物」が兵達を撃ちぬく

レヴィ「なんだあいつら!」

ソーヤー「カえる・・・みたイ」ガガ

シーン・・・

カエル兵「!」ジャキ!

スネーク「見つかってるぞ!」

文字にするとすっごい伝わりにくいので参考画像をば

カエル兵
http://file.ph8.blog.shinobi.jp/mgs048s.jpg

今日はここまでにします
筆者の脳内もかなり混乱してますので更新が遅れる可能性があります。ご了承くださいm(__)m

てs

おおやっと書き込めた。さっきまで謎のエラーで書き込めなかったですすいません。
では本日分投下します

襲い掛かるカエル兵達

レヴィ「おいじじい!どうみてもキューバ人には見えないぜ!」

シェンホア「あいや、壁に張り付いてます!気功術を使いますか!?」

スネーク「くっ!」タタタタタ

予期せぬ軍勢、そしておおよそ人間の動きと逸脱したその動きに、次第に翻弄されていく一行

レヴィ「かってえ!何発撃ち込んでも全然くたばりやがらねえ!」バン!バン!

シェンホア「ぴょんぴょんはねて、狙い定めにくいます!」

カエル兵「」ダダダダダ

ファビオラ「セニョール!」

スネーク「ぬおおおおおおおおお!!」タタンタタンタタン!

カエル兵の進行をなんとか食い止めるスネーク

レヴィ「くそ、ファビオラ!ソーヤー!聞け!」

レヴィ「アタシとシェンホアの獲物じゃあいつらに不利だ!お前らが仕留めろ!」

ファビオラ「はい!」ガチャコン

ソーヤー「はこボレ・・・シんパイ」ガガ

レヴィ「くるぞ!」

カエル兵「」ジャッ!

フェビオラ「!」ジャキ

ドォゥン!

カエル兵「ガ!?」

ショットガンを食らい吹っ飛ぶカエル兵 

ソーヤー「・・・」ヴィイイイイイン

にすかさずソーヤーが切り込む

ドルルルルルルルルル!

カエル兵「アガガガガガガガガ!」

ドルルルルルルルルル! ビチャビチャビチャ

カエル兵「アアアアアアアアアアアア!!!!」

ドルルルルルルルルル! ドルゥン!


ブシャアアアアアアアア!


ソーヤー「カタい・・・けどキレなくハ、なイ・・・」ガガ

スネーク「ぬおおおおおおおお”」ドドドドドト

シェンホア「私、こいつら知ってます。映画に出てきた帝国軍ね」ヒュン

レヴィ「あの白いトルーパーかよwじゃあこれはルーカスが世界征服でも始めたのか?」゙ダンダン

ソーヤー「ちょっト・・・カっこイイ」ドルルルルル

スネーク「下がってろ!まとめて片付ける!」ガチャン

カエル兵「」シャッ

スネーク「!」

グレネードランチャーを放つスネーク


ズドオオオオォォォォオン! パラパラパラ・・・


レヴィ「YEAH!!そういやうちにはハン・ソロがいたなw」

シェンホア「だったらお前、チューバッカですね」

ソーヤー「ヤったノ?」ガガ

スネーク「ぜえ・・・・ぜえ・・・」ジャキ


バリィィィイン!


全員「!」

ガラスを割ってカエル兵が割って入る

スネーク「まだ残っていたか!」

レヴィ「ファビオラ!後ろだ!」

ガルシア「うわぁ!」

ファビオラ「若様!」

ガルシアを捕まえ逃げようとするカエル兵

スネーク「くそっ」ダダッ

レヴィ「追う気か!?じじい!」

ファビオラ「セニョール!」

スネーク「ぬおおおおおおおお!」バッ

ロアナプラ 路地裏

スネーク「はぁっ!はぁっ!」

ガルシア「セニョール!」

壁を交差しながら飛び進むカエル兵とそれを追うスネーク

prrrrr prrrrrr

スネーク「オタコン!聞こえるか!」

オタコン「どうしたスネーク」

スネーク「正体不明の連中に襲撃を受けた!奴らはFARC、それ以前にこの街の人間じゃない!」

スネーク「外見はアーセナルにいた天狗兵に酷似している。どういう事だ!」

オタコン「なんだって!じゃあそいつらまさか、愛国者・・・!」

スネーク「そいつらにガルシアを奪われた!今追跡中だ!」

オタコン「いよいよ怪しくなってきた・・・エダならなにか知ってるんじゃないか!?」

スネーク「繋いでみる!」

prrrrr prrrrrr

エダ「よーじじい!盛り上がってるかい?」

スネーク「エダ、正体不明の連中にガルシアが攫われた!どうなっている!?」

エダ「・・・あんだと?」

スネーク「アーマーを着込んでカエルのように飛び跳ねるトルーパーだ!何か知らないか!」

エダ「知るかんなもん!ピーター・パーカーを連れ込んだ覚えはねえ!」

スネーク「君でもわからないのか!?じゃあ奴らは一体・・・!」

エダ「FUCK!!誰かがあっしらの邪魔してやがんだ!」

スネーク「NSAか!?」

エダ「あのクソボケ共にそんな装備はねえよ!どこのどいつだくそがっ!FUCK!FUCK!FUUUUUCK!」ガシャン

エダ「いいかじじい!そいつらに関してはアタシが『どんな手を使ってでも』調べてやる!」

エダ「だからお前は絶対にガルシアを奪い返せ!絶対にだ!ミスったら尻をアリゾナまで吹っ飛ばしてやる!いいな!?」

スネーク「元よりここで逃がすつもりはない。了解、追跡を続行する!」プツン

カエル兵「」ピョンピョン

ガルシア「あなたは誰です!?放してください!」バタバタ

スネーク「ぜっ!ぜっ!」

体力の低下により思うように走れず、次第に離されていく

スネーク「このままでは!」ジャキ

オタコン「スネークだめだ!ガルシアにまで当たってしまう!」

スネーク「じゃあどうすれば・・・」

オタコン「麻酔銃だ!スネーク!」

スネーク「はぁっ・・・はぁっ・・・」ジャキ

横に縦にと飛び回る為思うように狙いが定まらない

スネーク「くそ・・・」ジャキ

ガルシア「セニョーーーール!!!」

スネーク「ガルシア!!」

カエル兵「!」


「今宵清らかな蒼月の夜に 幼子に禍き刃を向ける輩よ 俺の愛銃は狙う獲物を区別なく破砕する」

「神はおわしただ見守るのみ ならば 天に代わりて(ry


ゴツウゥン!


空中で方向変換できず、そのまま行く手を遮る人物の頭にぶつかってしまうカエル兵

カエル兵「ガ!」


スネーク「今だ!」ジャキ!!


バスッ


カエル「ふにゃぁ・・・」


ヒュウウウウウウ・・・ドン! ゴロゴロゴロ・・・

そのまま落下するカエル兵 と もう一人


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

カエル兵「zzz」

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・ん?」

ロットン「」ピクピク

スネーク「ロットン!」

ロットン「大丈夫かじいさん」ムク

スネーク「それはこっちのセリフだ。お前今、頭から落ちただろう」

ロットン「こんな事もあろうかと、こういう物を付けていた」バサ

【ウィッグ型ヘルメット(シルバー)】

スネーク「雷電かお前は・・・」

ロットン「じいさん安心しろ。ガルシアクンは無事だ。そこの建物に入って行った」

ロットン「外より屋内の方が隠れる場所が多い。そう思って俺が指示した」クイ

スネーク「的確な指示だロットン。いいセンスだ」

スネーク「しかし何故君がここにいる」

ロットン「クールに登場できる場所を探していたら、あのカエルがぶつかってきた・・・」クイ

スネーク「・・・いいセンスだ」

ロットン「こいつはどうする?」

スネーク「麻酔銃で眠らしただけだ。直起きる。縛って動かないようにしておけ」

スネーク「そしてこいつらの正体が気になる。できるなら情報を聞き出してくれ」

ロットン「わかった」

スネーク「俺はこれからガルシアを迎えに行く。後は頼む」

ロットン「ああ・・・」

ロアナプラ ロックの待機場所

日が沈み、辺りが暗闇に包まれる

ロック「・・・」

一台のバイクが近づく

エダ「こんな所でお留守番か?ロック」ドッドッド

ロック「あんたも狩りに?」

エダ「いや、山猿とじじいの助太刀に来たんだが・・・ムカツク事にアタシの邪魔をしようとしてる奴がいる」

ロック「ホテル・モスクワか?」シュポ

エダ「違うね。どこかのアホがマーベル社製の助っ人を呼び込みやがった」ジュ

エダ「お蔭で飛んだ道草を食うハメになっちまった。全く、サイコーにハイって奴さ」スパー

ロック「イレギュラー・・・」

エダ「あ?知ってるのか?」

ロック「いや、別に。不測の事態が多数起こるとミスター・プリスキンが言っていた」

エダ「プリスキン?ああ、あのじいさんか」

ロック「エダ、君はあのじいさんと最初から組んでいた。今何が起こっている?」

エダ「簡単な話だよ。じじいがガキ背負ってバンジージャンプしようとしたら横からドロップキックをかまされた。オーライ?」

ロック「・・・」パシ

エダ「謎の覆面レスラーがミリタリーにまで技をかけないように叱り飛ばしてやらにゃあならねえ。プロレス技は危険だからな」

エダ「サイコーにめんどくせえぜ。マジでよ」スパー

ロック「ホテル・モスクワはまだ動いていないんだな?」

エダ「あ?知るか。イカれたウォーマニアックスの考えてる事はさっぱりわかんねえよ」

エダ「動くかもしれねえし、おうちで仲良くボルシチ食ってるかもしれねえ。その二択だ。オーライ?」

ロック「・・・よし」パシ

ロック「エダ、今からいう事はこれは俺の独り言だ」

エダ「?」

ロック「あのじいさん。突入前にちゃんとイレギュラーの可能性を考慮してた。さすが元軍人だよ。それはイイ」

ロック「だが彼は最も重要な事に気づいていなかった」

ロック「【彼自身もイレギュラー】って事さ」

エダ「何が言いたい・・・」

ロック「舞台の配役は決まっているんだ。わかるか?例外なんてないんだ」

ロック「欠けていた【役】が今のUNKNOWNのおかげでぴったりハマった」

ロック「米兵達は生きて街を出る。間違いない。エダ。彼らは『足が』必要になる」

エダ「そうなれば、NSAが頭に藁でも詰めてない限り、必ず教会にやってくる」

ロック「メイド以外のすべての駒が俺に集まる・・・」パシ

ロック「やれるか?エダ」

エダ「やれるさ」ニヤ

ロック「謝礼はなんとかするよ。よろしく頼む」

エダ「オーライ。名舞台女優として、役目はキッチリ果たすさ」

ロック「エダ、最後に」

エダ「あ?」

ロック「じいさんは雲の上からやって来た。【アメリカよりも】高い雲の上から・・・違うか?」

エダ「・・・一つ訂正を加えるなら、雲は雲でもキノコ雲って事だな」ニヤ

ドルルルル ブオォォォォォォ・・・ンンン・・・

ソーヤー「~~~~♪」ガサゴソ

シェンホア「ソーヤー、何をしていますか?」

ソーヤー「こレ・・・着たイ・・・」ガガ

レヴィ「あ?なんだおめえ。インペリアル・ソルジャーになりてえのか?w」

ソーヤー「役立ツと思ウ・・・それニ、かっこイイ・・・」ワクワク

シェンホア「あいや、確かに、防弾チョッキ替わりにはなりますね」

レヴィ「おめーが着たら獲物が振れなくなるだろが。だがリサイクルはイイ心がけだぜ」ニヤ

フェビオラ「ちょっと!死体から漁るなんて・・・」

レヴィ「あ?モノは使ってこそ価値があるんだよ。てなわけでこれもーらい!」

P90を手に取るレヴィ

レヴィ「へへ、こんな上等な銃この街じゃあ手にはいんねーぜ」ジャキ

ファビオラ「不謹慎です!全く・・・」

レヴィ「お前も取っとけよ、大量にあるぜwん・・・あれ」カチカチ

レヴィ「撃てねえ・・・なんだこりゃ」

ブブーッ

シェンホア「ぷっ、銃が嫌がってますw」

ソーヤー「下品な人ニ・・・使われたクなイんでショ・・・w」ガガ

レヴィ「うるせえバカ!ちっ、撃てねえ銃なんていらねえよ!」ポイ

路地裏

カエル兵「・・・」ハッ

ロットン「目覚めたか」

カエル兵「!」モソモソ

ロットン「無駄だ。君は完全に拘束させてもらった」クイ

ロットン「さて、君達の目的を話してもらおうか」

カエル兵「・・・イウトオモウカ?チンピラフゼイガ」

ロットン「やれやれ、尋問はあまり得意じゃないんだが・・・」ジャキ

カエル兵「ムダダ。ワレワレハクチヲワラナイ」

ロットン「それはやってみなくちゃわからない」ジャキ


ドックン


カエル「・・・!」

カエル兵「ガ・・・ウガ・・・!」ドクン

ロットン「?」

突如苦しみ出すカエル兵

カエル兵「ウゴ・・・ガ・・・アアッ!」ドクンドクン

ロットン「おいどうした!?」

カエル兵「ウガ・・ア・・・」ドクンドクンドクン!


カエル兵「 ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! 」


カエル兵「」ガク

ロットン「死んだ・・・」

レヴィ「なんだ今の」

ソーヤー「しらナイ・・・」ガサゴソ


ロットン「突然なんだ・・・?」ス

ロットンが手を触れようとしたその時



ボォウ!



ロットン「!」

ソーヤー「キャ!?」ガガ



ゴオオオオオオオオ・・・



シェンホア「ソーヤー!」

ソーヤー「大丈ブ・・・デも、びっくリしタ・・・」ガガ

レヴィ「おい見ろ!」


カエル兵達の死骸が突如青い炎に包まれ、そして灰と化していった


ゴオオオオオオオ・・・


レヴィ「ッ・・・」タラ

ファビオラ「なによこれ・・・一体なんなのよ!」

シェンホア「オイアバズレ、これシャレにならないね。これ終わったら絶対上乗せしてもらうよ」

レヴィ「まるでジャパニーズホラーだな。あっちに行った時聞いたぜ。きっとこれは「ヒトダマ・ユーレイ・サラヤシキ」って奴だ」

シェンホア「ユーレイ相手とどうやって戦いますかこのアホちん!私ゴーストバスター違うます!」ムキー

ソーヤー「キレ・・・イ・・・」ガガ

本日分終わり

ロアナプラ 屋内

ギシ ギシ

ガルシア「はぁ・・・・はぁ・・・」

ガルシア「セニョール・・・ファビオラ・・・速くみんなと合流しないと・・・」

静まり返った暗闇の屋内。そこに耳を澄ませば微かに聞こえる人の声

ガルシア「ロベルタ・・・?」



あっ・・・ あっ・・・あっ・・・


ガルシア「・・・」

歩を進めるにつれ声は確かに鮮明になる

ガルシア「ロベルタなのかい・・・?」


あっ・・・あんっ あっあっあっ


床に伏せている死体には目も暮れず、歩を進める

ガルシア「ここだ・・・」

声のする場所にたどり着いたガルシアは身を潜め、顔を半分だけ声の先へと出した


あんっ あんっ あんっ


ガルシア「!」

ガルシア「うそだ・・・そんな・・」ガタガタ


あぐぅ!ぐあっ!んごぉ!ぐえ!ひぎぃ!


FARC兵「も、もうやめ・・・(ry


シャアアアアアアアアアアアアアア・・・


バキィ!バキ!バキ!ゴン!ゴン!

FARC兵「助け(ry


ロベルタ「」ニヤニヤ


ガン!ガン!



ガンガンガンガンガンガンガン・・・



ぶちゅっ


ガルシア「ッ!」


少年は思わず目を逸らす。そこには嬉々として獲物をいたぶる【猟犬】の姿があった

FARC兵「」ベチャ

ロベルタ「足りないわ・・・もっと、血と臓物を・・・」

 彼はすでに戦闘不能だった。君のやっている事は明らかに過剰行為だ

ロベルタ「あなたに言われたくないのよ・・・あなただって、散々人を殺した癖に」

 殺人に快楽性を求めた事はない

ロベルタ「笑わせないで。あなたこそ、血に飢えてわざわざ地獄から蘇ったそうじゃない」

 残したものがあっただけだ。唯一の友と、唯一の家族に

ロベルタ「じゃあ私に付きまとってるのは何故かしら。まだこの世に未練があるの?いい加減地獄の底でおとなしくしていて欲しいわ」

 俺が付きまとっているのではない。

 呼んだのは君だ

ロベルタ「・・・貴方なんて呼んでいない」

 君にも家族がいるだろう

ロベルタ「ええいるわ。あなたと違ってね。だから家族を殺したあいつらは許さない。絶対に」

 家族がそれを望んだのか?

ロベルタ「死人がしゃべれるわけないじゃない・・・だから私が殺す」

 家族が今の君を見てどう思う

ロベルタ「死人が見れるわけないじゃない・・・だから私が殺す」

ロベルタ「当主様は死ぬべき人じゃなかった。何時だって人を殺すのは人。だから私が殺す」

ロベルタ「死んだら何もない。だから私が、私の手で、やつらを同じ目に合せてやるのよ!」

 では生者は、何を思うか・・・

ロベルタ「」ハッ


ガルシア「ロベ・・・ルタ・・・?」

ロベルタ「わか・・・さま・・・?」

ロベルタの顔が一瞬にして強張る


 あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! 

全員「!」

ファビオラ「婦長様!」

レヴィ「くそメガネか!?」

シェンホア「おう、まるで狼の咆哮ね」

レヴィ「どこにいやがるくそメガネ!じじいも行ったっきり帰ってこねえし・・・くそっ」

ファビオラ「婦長様はすぐ近くにいらっしゃいます!はやく向かいましょう!」

ロットン「案内しよう」

全員「おわっ!」

シェンホア「ロットン!どこいってましたか!」

ソーヤー「途中から・・・イナくなっタ」ガガ

レヴィ「アタシはおめえが消えた事すら気づかなかったぜw」

ロットン「ガルシア君は無事だ。向こうの建物に隠れる用俺が案内した」

ロットン「じいさんも同じ場所だ」

ロットン「これから君達をそこへエスコートしよう・・・」

レヴィ「かっこつけんなロメオ。とっとといくぞ!」ゲシ

 あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! !


ロベルタ「わかさま・・・みないで!お願い・・・みないで!」

ガルシア「うぅ」ガク

ロベルタ「若様!?」

床に倒れるガルシア

ロベルタ「ああっ若様!どうしよう・・・若様が!どうしよう」

 それが君の望んだ結末か

ロベルタ「」

 君の内にある猟犬の顔に耐え切れなかったのだろう

 君は今、彼に決定的なトラウマを植え付けた

ロベルタ「」

 平穏な暮らしの中で痛みを感じる事のなかったその傷は

 どのように膿んで爛れていくか、若い君は気づけなかった

ロベルタ「」

 痛みは生きる実感だ。それを感じれない今の君は


 死人と同じだ


ロベルタ「フフ・・・フフフ」

ロベルタ「あ~・・・なんだ。フフ」

ロベルタ「こんなものまで見せつけて、そうまでして私をやっつけたいか」

ロベルタ「若様は今荘園で私が狐の首を取って帰るのを待っていらっしゃるわ」

ロベルタ「こんな所にいるはずないもの」

 彼は君を追ってきた。君を止める為に。家族を取り戻す為に

ロベルタ「だ・ま・れ。お前のいう事は嘘っぱちだ」

ロベルタ「お前も若様もここにはいない。それを今、確かめてやる」ジャキ

ガルシアに銃を向けるロベルタ

ガルシア「(ロベ・・・ルタ・・・)」










スネーク「動くな」

ロベルタ「・・・どちら様でしょうか」

スネーク「ロザリタ・チスネロスだな?」

スネーク「ラブレス家当主ガルシア当主の命で君を追ってきた」

ロベルタ「・・・で?」

スネーク「自分の主君を撃つつもりか!君は一体なんの為に戦っている!」ジャキ

ロベルタ「フフ、フフフ」

ロベルタ「どこのどなたか存じませんが、あなたに何の関係が?」

スネーク「ガルシアは君を止めに来た!彼は君を大事な家族だと」

ロベルタ「いいえ、これは天より授かりし天啓です。悪を滅ぼせと私に課せられた使命です」

ロベルタ「邪悪な者は忌々しくも、我が当主様の『幻影』を見せつけたあげく、こうして若様の苦しむ姿を私に見せつけている」

ロベルタ「このような幻惑に惑わされる事がないと証明すべく、若様の偽物に銃を向ける次第で御座います」

スネーク「お前の追っている連中は魔法使いじゃない。お前を惑わしているのはお前自身だ」

ロベルタ「・・・あなたも、ですか」

ロベルタ「そう、あなたも・・・匂うわ。とても匂う」

ロベルタ「血と臓物に塗れた殺戮の匂い」

ロベルタ「そんな汚らわしい輩が軽々しくも我が当主様の名を騙るなど・・・」プルプル

ロベルタの顔が見る見る険しくなる

ロベルタ「正義の為に剣を持ち、悪漢共には死の制裁を」



「サンタ・マリアの 名に誓い 全ての不義に 鉄槌を」




 S H Y A A A A A A A A A A A A A A ! !




スネーク「(くる!)」


【BOSS】ロザリタ・チスネロス

スネーク「!」ババババ!

ロベルタ「シャアアアアア!」ダッ

威嚇射撃をもろともせず、スネークに突っ込むロベルタ

スネーク「避けないのか!」

ロベルタ「」ニヤ

ロベルタの拳がスネークを襲う

スネーク「が・・・!」

ガラガラガシャァン!

スネーク「がはっ、なんてパワーだ・・・」

ロベルタ「」グッ!

スネーク「!」

追い打ちの拳を転がり避けるスネーク

スネーク「ちっ!」ジャキ

ロベルタ「シャアアアアアアア!」


ガン!ガン!ガン!


立て続けに振り下ろされる拳が、立ち上がる暇も与えてもらえない

スネーク「!」バババババ!

ロベルタ「シャア!」ガシッ!

発射しているにも関わらずM16の砲先が易々とロベルタの手のひらに収まる

ロベルタ「捕まえた」ニヤ

スネーク「!」

ロベルタ「シャアアアアア!」


ドゴォッ!


パラパラパラ


ロベルタ「・・・逃げたか」

手元には砲身の「曲がった」M16のみがあった

スネーク「ハァッ!ハァッ!」

prrrrrr

オタコン「スネーク!無事かい!?」

スネーク「無事とは言えないな。だが辛うじて生きている」

スネーク「!」

ロベルタ「ガアアアアアアアアアアア!」


ドゴォッ!


スネーク「くっ!」

繰り出される蹴り足の連弾がスネークを襲う

ロベルタ「」ブオンブオンブオン

スネーク「!」ジャキ

隙を見てSOCOMを構えるスネーク


パァン!


スネーク「・・・!」

ロベルタ「」ニヤ

猟犬を狙った筈の弾丸は、天井へと突き刺さっていた

スネーク「バカな!?」

ロベルタ「ジャッッッッ!!」

そこへロベルタの鋭い脚が腹に突き刺さる

スネーク「がはぁっ!」

ロベルタ「ふしゅるるるる・・・」

スネーク「がはっ!ぐ・・」ペッ

赤いツバが口から溢れる

オタコン「スネーク!」

スネーク「今のでアバラを何本かやられた・・・噂以上の化け物だ。奴は本当に一人で米軍を相手にするつもりらしい」

オタコン「スネーク、よく見るんだ!奴は銃器を使っていない!」

スネーク「老人一人、体一つで事足りるという事か・・・なめられたもんだ」

ロベルタ「そ こ か」

バアァァン!


ロベルタ「シィィィイィ!」

ロベルタ「!?」ガシ

スネークの手がロベルタの肩を掴む

スネーク「ふん!」

ロベルタ「ガッ!?」ズドン!

ロベルタ「」ギュルルルル

ロベルタ「シャアアア・・・・!」ストン

体を回し即座に起き上がり、間髪入れずに襲い掛かる

ロベルタ「戦いの基本は格闘、そう思わなて!?」ブオン

スネーク「俺は戦いにきたんじゃない!君を止めに来た!」

ロベルタ「 ま だ 言 う か ! 」


バキィ!


オタコン「スネーク違う!奴は発砲音を聞かれたくないんだ!」

スネーク「ステルス・キル・・・米軍か!」

オタコン「そう、猟犬は本来こんな所で油を売っている場合じゃない」

オタコン「奴の強さは尋常じゃない・・・だが、ハンデがある以上そこに勝機があるはずだ!」

スネーク「くっ!」


バシッ! バシッ! バシッ!


ロベルタ「!」ガシ

スネーク「ちぇりゃああああ!」


ロベルタ「それはもう効かない」ニヤ


スネークのCQCを力付くで投げ返すロベルタ

スネーク「!?」


ロベルタ「ガアアアアアアアアアアアアア!!!!」


ロベルタのパワーによりはるか向こうまで投げられる


パラパラパラ・・・


ロベルタ「もっと 遠くへ お逃げなさい」

ロベルタ「でないと 皮をはがされ 飾られてしまうから」

スネークを見失うロベルタ

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」ムク

スネーク「オタコン、どうやら・・・奴が銃器を使わないのはもう一つ理由がある」ハァハァ

オタコン「なんだい?」

スネーク「ガルシアだ・・・ガルシアがここにいるからだ」

オタコン「でも奴はさっきガルシアを撃とうと・・・」

トー・チー宅での出来事を思い出すスネーク

スネーク「奴は幻覚がどうこう言っていた・・・これは薬物の過剰摂取と症状が似ている」

オタコン「オーバードーズか!」

スネーク「言いようのない不安と恐怖が奴に内在しているのだろう。そうなれば、目に映る者がみな敵に見える」

オタコン「例え自分の主人でも、か・・・」

スネーク「だがまだかろうじて良心は残っているようだ。そこに勝機がある」

オタコン「賭けだね。随分危険な賭けだけど・・・」

スネーク「やってみる価値はある。ではこれより、猟犬狩りを再開する!」

オタコン「死ぬなよ、スネーク!」

ロベルタ「シャアアアアアアア!!!」バキ!ドガ!

壁や柱などを手当たり次第殴りつけるロベルタ

ロベルタ「フシュルルルルル・・・」クンクン

ロベルタ「匂う…匂うわ」ニヤ

ロベルタ「そっちね・・・ふふ、待っていらして」


バリィン!ガン!ガラガラガラ!


スネーク「匂いを辿ってくるとは・・・いよいよ人外染みてるな」

オタコン「いいかいスネーク、奴は『生きて』捕獲するんだ。絶対に殺しちゃあダメだよ!」

スネーク「奴相手に生け捕りはかなり厳しいが・・・一瞬でも隙を生む事ができれば!」ジャキ

ロベルタ「SYAAAAAAAAAAAA!!」ダダダダダ

スネーク「(動いた!)」

ロベルタ「ガアアアアアアアア!!」ダダダダダ


クンッ


ロベルタ「!?」

何かを踏むロベルタ。視線を足元に向けると、そこには薄らと一本の線が

スネーク「かかった!」

ロベルタ「(ワイヤー・トラップ!)」

ワイヤーの先には


ロベルタ「グレネー(ry



ズドォン!ズドォン!ズドドドドォン!



ロベルタ「がっ!」

爆風はわざと外れるように逸れていく

ロベルタ「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!」ガバッ

スネーク「ロザリタ!聞け!」

スネーク「今のトラップは建物が崩れるようにわざと支柱に配置した!」

スネーク「お前の「不注意」のせいで若様が死ぬ。それでもいいなら追って来い!」

ロベルタ「・・・」


ロベルタ「 あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! 」


ロベルタ「それはダメ!駄目!それだけはダメなのに・・・!」


ロベルタ「Ahhhhhhhhhhhh!!」


一目散へとガルシアの元へと向かうロベルタ

スネーク「・・・」ジャキ


ガシャアアアアアアン!


ロベルタ「若様!」

視線の先に横たわる人影

ロベルタ「若様!・・・じゃない!」

それは先ほどいたぶった猟犬の獲物だった


プシュ!ブワアアアアアアアアアアア!


ロベルタ「!?」

死体の中にスモークグレネード

スネーク「今だ!」バッ

ロベルタ「」ギロォ!

煙の立ち込める中、サーマルゴーグルを付けたスネークに対し、肉眼であるはずの猟犬の目は確実に相手を捕えた

ロベルタ「シャアアアアアアアアア!!」

スネーク「ふん!」パスパスパス

スネークの銃撃を全て【素手】で叩き落とすロベルタ


スネーク「-----!」パスパスパスパスパス!!


ロベルタ「SYAAAAAAAAA!!」パシパシパシパシ


パス パス! カチン


スネーク「弾切れ!」


ロベルタ「GAAAAAAAAAAAAAAA!!」


好機とばかりに突っ込むロベルタ


スネーク「!」

ロベルタ「aaaaaaaaaaaa!!」



ガクン



ロベルタ「!?」

ロベルタが突然膝から崩れ落ちる

スネーク「麻酔銃だ。いくら君でもあれだけ受ければ・・・」

ロベルタ「~~~~!」ピクピク


ガシッ!


スネーク「ちえぇぇりゃあああ!」


スネークのCQC一本背負いがロベルタを貫く


ズドン!


ロベルタ「ぎっ!」

スネーク「ふん!」


ロベルタにマウントを取り、首を絞めるスネーク


スネーク「君はおとなしく捕まりそうにない、そのまま落とさせてもらう」

ロベルタ「うう・・・」クラァ

ロベルタ「ギッ!」


ゴッ!


スネーク「うぐっ!」

ロベルタ「~~~~」クラクラ

抵抗を辞めないロベルタ

スネーク「まだ動けるのか!?」

ロベルタ「う・・・うう・・・」フラァ

ロベルタ「シャッ!」

スネーク「!」

マウントを交互に取りあう二人

ロベルタ「ぜえっ!ぜえっ!」ガン!ガン!

スネーク「く・・・ぬおおおおおおおおおお!」


ゴロゴロゴロ・・・


スネーク「まだ落ちないのか・・・!」

ロベルタ「ぜっ・・・ぜっ・・・」ヒューヒュー


ゴロゴロゴロ・・・


ロベルタ「ヒュー・・・ッ!ヒューッ・・・!」ガシッ

スネーク「ちぇぇい!」


ゴロゴロゴロ・・・

スネーク「諦めろロザリタ!これ以上は君が追い込まれるだけだ!」

ロベルタの腕から次第に力が抜けていく

スネーク「----」グググ


ロベルタ「・・・だ・・・い」


スネーク「!?」グググ


ロベルタ「ま・・・た・・・ない」


スネーク「ぬぐ・・・」グググ

ロベルタの腕から完全に力が抜ける







ロベルタ「まだ・・・足らナイ」




カチッ



スネーク「!?」









ズドォン!


スネークの腹部に突如衝撃が走った

スネーク「かはぁっ!」

ロベルタのベルトから硝煙が舞う

スネーク「ベルトに仕込み銃・・・だと・・・?」

ロベルタ「くく・・・まだ足らない・・・」

ロベルタ「もっともっと「用心」するべきだった・・・」

スネーク「ぐ・・・ごほっ!」

立ち上がる事ができないスネーク

ロベルタ「だがあなたが本当に用心しなくてなならなかったのは・・・」

ロベルタ「追い込まれた【ジャッカル】は狐より凶暴だと・・・言う事!」グッ

スネーク「(!?)」


バキィ!

バキィ!

バキィ!


スネークに乱打を浴びせるロベルタ


スネーク「ぐはぁ!」

ロベルタ「」ニヤニヤ


ドカ!バキ!ドム!グフ!ゴン!ガン!


ガルシア「(ロベ・・ルタ・・・)」

先ほど同様。スネークに嬉々として暴行を加えるロベルタ


スネーク「・・・」ピクピク

ロベルタ「あら・・・おもしろい物を持っているわね」


スタン・ナイフを手に取るロベルタ


ロベルタ「ふん!」グサ

スネーク「ぐはぁ!」

ロベルタ「スイッチは、ここかしら・・・」カチ


バリバリバリバリバリバリバリバリ


スネーク「ぐああああああああああ!」

ロベルタ「」ニヤニヤ

スネーク「・・・」プスプス

ロベルタ「」ポイ


スネークを投げ捨てるロベルタ


スネーク「かは・・・」ドサ


オタコン「スネーク!起きろ!起きるんだ!」


ロベルタ「セニョール、あなたがどこのどなたかご存じありませんが」

ロベルタ「私、今「狩り」の真っ最中でございまして」

ロベルタ「心残りながら、これ以上あなたに構う理由は消えました」


指を動かし麻酔の抜け具合を確かめるロベルタ


スネーク「う・・・」

ロベルタ「ではセニョール、これにて」

ロベルタ「御機嫌よう」ジャキ


オタコン「スネーーーーーーーーーーーーーーーーーーク!!!!!!!!」

本日分終了 ロベルタが原作以上の化け物になってしまいましたw

>>156
誤字訂正

ロベルタ「セニョール、あなたがどこのどなたかご存じありませんが」×

ロベルタ「セニョール、あなたがどこのどなたか存じ上げませんが」○

 F I R E ! !


ドガガガガガガガガ!


ロベルタ「!?」

突如多数の銃弾がロベルタを襲う


ドガガガガガガガガガ!

バン! バン! バン!

ドガガガガガガガガガ!


move!move!move!


ドガガガガガガガガ!


パシッ カラン シュルルルルル・・・

ブシュウウウウウウウウウウウウウ


再び辺りに煙が立ち上る


ロベルタ「ガアアアアアアア!」


猛るロベルタと裏腹に、弾薬は冷静ににかつ適格に運び込まれていく


「大丈夫かじいさん!」

スネーク「う・・・」


ドガガガガガガガガガ!


「こちらバロウズ二等軍曹!二階フロアにて銃撃に遭遇した老人を一名確保!」

「ホーナーです!同じく少年を一名確保!」

バロウズ「彼らはUNKNOWNに殺される寸前だった!ホーナー軍曹は正しい判断をしたと信じます!」

ホーナー「イレギュラーですが指示を!」


『曹長、その二名を保護した事で状況はさらにシビアになった』ザザ

『だがその老人と子供を見殺しにしていれば、私はお前を部隊から放り出していただろう』

『よくやった。感謝する』ザザ


ホーナー「これより所定位置に帰還する!サンチェス、バロウズ、行くぞ!」


muve! GO!GO!GO!


ドガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガ・・・


ロザルタ「あああああああああ・・・・」


猟犬の咆哮が薄らと消えていった

ロアナプラ 米軍部隊合流地点

「パッケージ二名の容体は?」

ホーナー「チャイルド・パッケージは外傷なし!しかし何らかのショックからか虚ろな状態です!」

サンチェス「こっちはひでえ!オールド・パッケージ、、打撲痕多数、左肩部に裂傷、腹部には広い擦過傷と見られる傷跡が!」

「ただちに応急処置だ。ご老体を押さえろ!」

サンチェス「じいさん、少し痛むぞ!」

スネーク「うっ!ぐ・・・」

消毒、縫合、傷薬等の医療処置を的確に行うサンチェス

スネーク「うがあっ!・・・ハァ・・・ハァ」

サンチェス「よし、もう大丈夫だ。ついでにこれも飲んでおきな」

【LIFE回復薬】←Use!

スネーク「ふう・・・」

ガルシア「うああああああ!」ジタバタ

バロウズ「少佐!子供が・・・」

ホーナー「坊や、落ち着け!俺達は味方だ!」

スネーク「ガルシア・・・無事だったか」


「二人とも聞いてくれ。我々は敵ではない。君達を助けに来た」


スネーク「(こいつら・・・まさか)」


「私はアメリカ合衆国不特殊作戦群少佐、シェーン・キャクストンだ」


ガルシア「(あ・・・あ・・・)」


「君たちが無事で本当によかった・・・」


スネーク「(グレイ・フォックス!)」

キャクストン「彼らは私の部下の・・・」

自己紹介を済ませるバロウズ、サンチェス、ホーナーと

レイ「レイモンド・マクドガル 。ここではレイと呼ばれている。よろしく頼む」

キャクストン「ところで、君達は地元の人間じゃないな?どうしてこんな所に・・・」

ガルシア「・・・」グッ

スネーク「・・・その質問に答えるにはこちらも一つ聞かねばならぬ事がある」

キャクストン「なんだ?」

スネーク「【グレイ・フォックス】の名はは米軍ではタブーのはずだ。何故その名を名乗る」

キャクストン・レイ「!!」

レイ「オヤジさん、何者だ。答えようによっては・・・」

キャクストン「レイ、よせ」

スネーク「俺はお前らに用があってここへ来た」

キャクストン「誰に頼まれた?」

スネーク「・・・」

キャクストン「まさかあなた、FOXHOUNDの(ry


ガルシア「うわあああああ!」ジャキ


スネークのSOCOMを米軍に向けて構えるガルシア

スネーク「ガルシア、いつの間に!」


米軍達「!!」ジャキ

キャクストン「よせ!子供に銃を向けるな!」

ホーナー「しかし少佐、あの子はあなたに!」

ガルシア「お前たちのせいで・・・お前たちさえいなければ・・・」

スネーク「ちっ」ガバッ


バァン!


ガルシアを捕え銃身を上に向けるスネーク


ガルシア「・・・ッ」

スネーク「落ち着けガルシア・・・銃は返してもらうぞ」ジャキ

キャクストン「銃を降ろせ!その子はもう銃を持っていない!」

ガルシア「・・・」

キャクストン「君たちは・・・偶然あの場所にいたんじゃないな?一体君たちは・・・」

スネーク「・・・」ドサ

スネーク「だれか、タバコをくれないか」

サンチェス「あ、ああ・・・」

スネーク「」シュポ フー

レイ「オヤジさん、俺が気になるのはお前だ。そのナリ、明らかに戦闘用兵装だ」

キャクストン「何者か・・・答えていただけないか」

スネーク「・・・俺は親友の名を勝手に名乗られるのが気に食わなかっただけだ」

レイ「! おいシェーン、こいつぁ・・・!」

キャクストン「やはり君は・・・なんという巡りあわせか・・・」

キャクストン「こんな場所でお会いできるとは思わなかった」




キャクストン「伝説の傭兵、ソリッド・スネーク・・・」


米兵達「!!」

ガルシア「(セニョールが・・・伝説の傭兵!?)」

スネーク「・・・」フー

レイ「しかし、こんなじいさんだったなんて」

スネーク「俺は人より成長が速いんだ」

キャクストン「我々を抹殺しに来たのか・・・?」

スネーク「俺の任務はお前らの追跡調査、それだけだ」

スネーク「用事が済めばお前らがどこで何をしようが知ったこっちゃない」

スネーク「だが、彼はそういう訳にもいかない」

ガルシア「・・・」

キャクストン「少年、君は一体・・・」

ガルシア「貴方たちが何もかも、僕の暮らしを、ロベルタを・・・」

ガルシア「僕らをめちゃくちゃにしたのはっ!あなた達じゃないかぁ!!!!」

スネーク「・・・」フー

キャクストン「我々は思ったよりひどい状況に置かれているようだ・・・」

キャクストン「君は一体、誰なんだ?ここで・・・何が起こっているんだ?」

ガルシア「・・・」

スネーク「彼は・・・ベネズエラから遥々この地にやってきた」

レイ「ベネズエラ・・・プラン117の・・・!」

キャクストン「では君は、あの時のターゲットの・・・」

ガルシア「あの爆破事件で命を落とした10名、そのうちの一人が」

ガルシア「僕の、父親だ」

静まり帰る米兵達

スネーク「少佐、事はそれだけじゃない」

スネーク「お前らの起こした発破が『凶暴な猟犬』にまで火を付つけた」

スネーク「フローレンシアの猟犬・・・それがお前らの言うUNKNOWNの正体だ」フー

ホーナー「あの国際指名手配犯の!」

サンチェス「なんてこった・・・」

スネーク「奴はラブレス家に匿われていたんだ。運が悪かったな、メイジャー」

ガルシア「僕の大切な人は・・・もう戻ってこない・・・」

キャクストン「・・・私は、あの作戦が正しかったのかどうか判断できない」

キャクストン「だが言い逃れをするつもりもない」

銃をガルシアに渡すキャクストン

レイ「シェーン!よせ!」

ホーナー「少佐!」

キャクストン「君は、私に復讐する【権利が】ある」

ガルシア「・・・」

亡き父の思い出がガルシアを巡る

スネーク「!」

ガルシアに銃を向ける米兵達

キャクストン「銃を降ろせ!」

サンチェス「少佐、その命令は聞けません!」ジャキ

ホーナー「もし撃てばその子を敵対勢力と見なします!」ジャキ

バロウズ「ああ・・・頼む、少佐・・・」ジャキ

スネーク「(やれやれ・・・)」

スネーク「」ガバッ

キャクストン「!」

キャクストンにCQCホールドを仕掛けるスネーク

ガルシア「セニョール!」

レイ「オヤジさん、なにを!」

スネーク「ガルシア、折角ここまで来たのにそれはないな」

スネーク「憎き仇が目の前にいる。これを逃せばもうチャンスはないぞ」チャキ

スタンナイフを突き立てるスネーク

ホーナー「じいさん!」ジャキ

スネーク「動くな!お前らが発砲するよりこいつの命が無くなる方が速い!」

サンチェス「助けてやったのに・・・このじじい!」ジャキ

スネーク「ガルシア、良い機会だ。一つこぼれ話しを聞かせてやろう」

スネーク「親に見捨てられた一人の哀れな男の話しだ」

ガルシア「・・・?」

スネーク「その男は当時新米兵士だった。先輩連中は皆名の通った兵士だった」

スネーク「自分もいつかそうなろうと、日々鍛錬を積む日々だった」

スネーク「ある日、その新米兵士にチャンスが巡ってきた・・・世界征服を企む大きなテロ組織に送り込む工作員に選ばれた」

スネーク「数々のトラップ、並み居る強敵を潜り抜け、仲間の助けを借り、ついに首謀者の元へたどり着いた」

スネーク「だがその首謀者は・・・兵士の父親だった」

キャクストン「・・・!」

スネーク「父親は世界を破壊しようとしていた。己の野心を世界にばら撒こうとした」

スネーク「父親は実の息子にたった一言こういった。「お前はやりすぎた」と」

スネーク「息子は憎んだ。自分を欺き、仲間を裏切ったその男が」

レイ「・・・」

スネーク「さあ、その兵士はその後どうしたと思う?」

ガルシア「・・・わかりかねます」

スネーク「正解は「殺した」だ。憎い裏切り者をこの手で撃ち殺した」

スネーク「兵士はその後、世界を救った英雄と称えられ、周りからもてはやされた」

スネーク「だが英雄には何も残らなかった。彼に残ったのは言いようのない喪失感。それだけだった」


キャクストン「(アウターヘブン騒乱・・・!)」

レイ「(間違いない・・・本物だ!)」


スネーク「こうして「英雄」になった「新米」は姿を眩まし、誰もいない場所で一人で余生をすごした。哀れな兵隊の話しだ」

ガルシア「・・・なぜ今それを?」

スネーク「君を見ていたら思い出した。今の君にはピッタリな話しだと思ってね」

スネーク「君がやらないのなら俺がやろう。そら」ググ

キャクストンをしめつけるスネーク

ホーナー「じいさん!いい加減にしないか!」ジャキ

スネーク「言ったはずだ。俺は、友の名を勝手に名乗るお前らが気に食わない、と」

スネーク「理由などどうでもいいんだ。わかるか、ガルシア」

ガルシア「・・・」

スネーク「殺し合う。理屈は後からついてくる。まるで終わらない舞踏会だ」

スネーク「この舞踏会に参加するかしないかはお前が決める事だ。自分の事は自分で決めろ。それが大人の証だ」

ガルシア「・・・わかりました」

銃を構えるガルシア


レイ「坊や!」ジャキ

米軍「!!」ジャキ





パァン!

ガルシアの放った弾丸は


スネーク「・・・」プスプス


スネークの頬を浅く削った


スネーク「それが君の意志か」

ガルシア「・・・はい」

キャクストンを放すスネーク

バロウズ「少佐!」

サンチェス「じじい・・・てめえ!」

キャクストン「よせ!私は無事だ!」

ガルシア「少佐、僕の意志はただ一つ」

ガルシア「大事な人を連れ戻す。それだけです」

ガルシア「だがロベルタがあなたを襲うのは、彼女がもう一つの結論を出した僕だからです」

ガルシア「だから、あなたにも、「責任」は取ってもらう」

キャクストン「甘んじて受けよう・・・男の約束だ」


prrrr prrrrr

スネーク「オタコンか」

「・・・ザザ・・・・ザザザザ・・・・ザザザ」


スネーク「オタコン、ノイズがひどくて聞こえない。音声をどうにかしてくれ」

キャクストン「(バースト通信・・・やはり彼は、我々以上の所から来たようだ)」


「ザザ・・・あ、あーあー・・・ザザ聞こえま・・ザザますかドウゾ・・ザザ」


スネーク「聞き取りにくいな・・・だがさっきよりマシだ」

スネーク「で、どうした?」


「ザザ・・えっ?いや・・・・ザザ今どんな状況かなぁ~、と・・・ザザ」


スネーク「猟犬にこっぴどくやられた・・・だがその代わり、グレイフォックスとの接触に成功した」

スネーク「今は彼らから話を聞いている途中だ」


「ザザ・・・メイドとやり合っ・・・ザザ・・・のかい!?・・・ザザ・・・よく無事デ・・・」


スネーク「米部隊共に助けられた。ダメージは残っているが、応急処置はしてもらった」


「アー・・・ザザそれはよかったデス・・・ザザ・・・えっとですね・・・ザザ・・・あー・・・ザザあなたはどこからきたのですか・・・ザザ」


スネーク「オタコン、さっきから様子が変だぞ。何かあったのか」


prrrrrrr

オタコン「スネーク!そいつは僕じゃない!」

スネーク「なんだって!?じゃあこいつは一体・・・お前は誰だ!!」


「・・・ザザ・・・やばっ・・ザザ・・・バレた!」


スネーク「何者だ!」


「ザザ・・・えっと・・・ザザファンの一人だよ・・・ザザ・・・それじゃ!」プツン

一応本日分終わり。でも明日休みだから夜中にもういっかい投稿するかも

ロアナプラ ラグーン商会事務所

ベニー「あっぶなかった!まさかこんなに速くバレるなんて・・・」

ダッチ「ケビン・ミトックの名が泣くぜ。ベニー・ボーイ」

ベニー「この僕を持ってしてもたった10秒程度が限界とは・・・連中、とんでもないセキュリティを持ってるね」

ダッチ「だがおかげで大体見えてきたわけだ」

ベニー「ああその通りだダッチ。この強固さは合衆国トップシークレットに匹敵するね」

ベニー「FBIのデータベースに侵入した時と同じ感じがしたよ」ハハ

ダッチ「それが理解できる時点でお前さんは間違いなく世界ランクのハッカーさ。オーライ?」

ダッチ「で、どこの貴族だあのじいさん?」

ベニー「そっちはばっちりだ。奴らの通信ログから発信元にたどり着いた」

ベニー「どうやら飛行船だね。機体照合「ノーマッド」。所属は「フィランソロピー」」

ダッチ「そいつは聞いたことあるぜベニー・ボーイ。この地球上でもっともお騒がせなNGO団体だ」

ベニー「オーライだダッチ。そして驚くなかれ、バックはなんと「国連」だ」

ダッチ「国連!じゃああのじいさん、皆でwe are the worldでも歌いに来たか?」

ベニー「そうだといいけどね。ただその場合曲目はマーチだと思うけど」

ダッチ「ハァ・・・やっぱりあのじいさん、パンドラの箱だったわけか・・・」ペチ

ベニー「事実、この街のありとあらゆる災厄が飛び出してるね」

ダッチ「希望はあるのかベニー・ボーイ。おっかなすぎてちびりそうだ」

PRRRRRRR PI

ロック「ベニー、首尾はどうだ」

ベニー「やあロック、あのじいさん、ついに猟犬にかち合ったようだよ」

ロック「どうなった!」

ベニー「こっぴどくやられたらしい。キリングマシーンは老人にも容赦ないね」

ベニー「だがギリギリの所で米兵に助けられたようだ。今は仲良く談笑中みたい」

ロック「ガルシアは?」

ベニー「さあ、そこまでは探れなかった」

ベニー「メイドがイカレっぱなしの所を見るとまだ会ってないんじゃないかな」

ロック「・・・」パシ

ベニー「そうそう、ついでにロック、じいさんの正体が割れたよ」

ロック「なんだって!」

ベニー「国連所属のNGO団体「フィランソロフィー」のエージェントさ」

ロック「国連・・・なるほど、通りで」

ロック「アメリカより上なわけだ」

ダッチ「ロックか?代われ」

ベニー「なぁロック、君は同僚として気に入っている、君がここを去るのは忍びない」

ベニー「うまくやってくれよ?」

ロック「ああ」

電話を代わるダッチ

ダッチ「・・・お前が何を謳うのか気になって眠れねえ」

ロック「まずは謝っておくよダッチ。だがその代わり仕事を持ってきた」

ロック「口入屋は暴力教会 依頼人はNSA ラグーン商会正規の仕事だ」

ロック「俺達の役は・・・最後の最後で厄介者を連れ出す役目だったのさ」

ダッチ「状況は何も変わってねえ。米兵もじじいも未だ地獄の底だ」

ダッチ「その上猟犬の獲物と仲良くクルーズだ?ご機嫌極まりない話しだな」

ロック「米兵は必ず帰ってくる。じいさんも死なない。ガルシアも無事だ」

ダッチ「何故そう言いきれる」

ロック「まだ出番がない役者がいるからさ」

ダッチ「・・・何を言ってるのかさっぱりだ。ライオン・キングはアニメでイイ」

ロック「魔よけの護符と聖なる剣が俺達の役に立つのさ」

ダッチ「で、その効果は?」

ロック「使ってみないとわからない」

ダッチ「話にならねえ。論外だ」

ロック「だが効き目があるのはその二つだけだ」

ダッチ「ハァ・・・最後の最後でまた、ビックトラブルを背負い込むハメになるのか」ペチ

ロック「ポジティブシンキンさダッチ。こうとも言えるだろ?」

ロック「最後の一番面白い部分を 俺達だけが楽しめる」

ダッチ「・・・」

ダッチ「くく、メイド以外に医者が必要なのは誰かよーくわかったぜ」

ダッチ「だがこの街にはいい煮え具合だ」ニヤ

ダッチ「なにがどうなってそうなるかわからんが、連中は生きて戻るんだな」

ダッチ「報酬で何を買おうか、カタログ持参で待っておくよ。ロック」

ガチャン

ロアナプラ 米兵合流地点

スネーク「ハッキングされたのか!」

オタコン「ほんの数秒だけだけど・・・どうやら、そこには腕利きのハッカーがいるみたいだね」

スネーク「発信源は?」

オタコン「すぐ逃げられたからね。特定はできなかった」

オタコン「だがその街からという事は確かだ」

スネーク「なんだと!くそ、この街はどうなっている」

オタコン「暴力にクスリ、おまけに電子世界にもワルが揃ってる」

スネーク「まさに最先端のソドムの街だな・・・」

オタコン「悪夢だよ。できる事ならはやくおいとましたい」

スネーク「同感だ。ここは住人以外が立ち寄っちゃいけない非緩衝中立地帯だ」

prrrrrrr

スネーク「エダ!」

エダ「じじいてめえええええどこで油売ってやがる!!!!

エダ「てめえがちんたらしてる間に猿が猟犬に襲われたぞ!!!」

スネーク「なんだと!」

エダ「見殺しにしてやりたい所だが、あのエテ公に死なれるとアタシも困るんだよ!!」

エダ「さっさと助けにいけ!!!」

スネーク「了解だ。これよりレヴィ達の救出に向かう!」


キャクストン「どこへ?」

スネーク「仲間が猟犬に襲われた。これより救助に向かう」

ガルシア「ファビオラが!」

キャクストン「・・・じいさん、いや、ソリッド・スネーク」

キャクストン「無理を承知で言うが、我々も同行させてくれないか」

レイ「おいシェーン!」

スネーク「どういうつもりだ」

キャクストン「事の発端は我々にある。これ以上無関係の者が傷つくのは見ていられない」

ガルシア「贖罪のつもりですか・・・」

キャクストン「どう捕えてもらっても構わない。だが私は自分に嘘はつきたくない」

スネーク「・・・いいだろう」

ガルシア「セニョール!」

スネーク「ガルシア、これを持っておけ」

SOCOMを渡すスネーク

スネーク「君の所のメイドは本当に強い。万が一の場合は君を守れる気がしない」

スネーク「もしもの場合は自分で自分の身を守ってくれ」

キャクストン「じいさんそれと、私の周波数も教えておこう」

キャクストン「周波数は【140.48】だ。はぐれたら連絡をくれ」

スネーク「了解だ。俺も聞きたい事はまだ残っている」

無線リスト

【オタコン】【エダ】【キャクストン】←New!

キャクストン「諸君、我々はこれより彼らの仲間の救出に向かう」

キャクストン「彼らは私のせいでこうなった・・・事の発端は私にある」

キャクストン「それ故に、私には彼らの命を救う義務がある」

キャクストン「私個人のワガママだ。ついて来てくれるか?」


米兵「もちろんだ!少佐!」


キャクストン「感謝する。相手は生半可な敵ではない」

キャクストン「度胸は十分か」


米兵「yeeeeeeeeeeeeeeah!!


スネーク「軍人は堅苦しいな」

キャクストン「では行こうか・・・」


キャクストン「GO!」


スネーク「」スチャ













「огонь(撃て!)」

突如夥しい数の弾丸に襲われる一行

スネーク「!?」

キャクストン「回避!」

スネーク「上か!」


「制圧射撃、撃ち方、始め!」



ドガガガガガガガガ!


スネーク「ぐっ!」

キャクストン「スネーク!」


不意に討たれた弾丸がスネークと米兵達を分かつ


スネーク「しまった!」


「彼我の間を分断しろ。撃ち方始め!」


ガルシア「セニョール!」

スネーク「ガルシア!無事か!」



「分断成功!」

「よし、二組を合流不可地点まで追い込む。射撃用意!」


「огонь(撃て!)」


ドガガガガガガガガ!


米兵と離れさせられるスネークと米兵達


キャクストン「くっ、何者だ!」

バロウズ「少佐!通信です!」

キャクストン「だれだ!」ガチャ


「私は、ソヴィエト連邦空挺軍所属 ジェーン・ドゥ大尉であります」

キャクストン「ソヴィエトだと・・・?何を言っている・・・これは何の真似だ!」


「貴隊の3区画以内にハウンドが迫っています。奴が追い付く前に分断、係留させるのが我々の目的であります。少佐殿」

「我々はしかる者との盟約の為、貴隊をこの血の混じった戦場から脱出させる。それが我々の任務であります」


キャクストン「我々の味方をするというのか?にしては随分手荒いな」


「我々ははあの人狼までも街から無事脱出させなければならない」

「本心を言うのであれば、我々は是非あなた方と一戦交えたかった。我々がアフガンでのたうちまわっていた頃からの悲願であります」

「死人は生者がいつまで経っても羨ましい。だがそれももはや適わぬ夢であります」


キャクストン「ドゥ大尉、君は一体・・・」


「だがサラディン、あれだけはダメだ!アレは我々の物だ!」


キャクストン「正体を知っているのか!」


「世界を救った伝説の英雄、どういうわけか彼が我々の街へとやってきた」

「この機会を逃さずして、一体どこで砲火を交える事ができましょうか」


キャクストン「我々の代わりにスネークを選んだのか・・・」


「今夜の戦争は我々だけの物だ。汚す事は断じて許さん」

「貴隊は任務があるはずだ。我々は手助けをしてやっている。だからー・・・」

「おとなしくすっこんでいろ。米帝」

キャクストン「スネーク!奴らは我々と君の分断が狙いだ!」

スネーク「ガルシアは無事か!」

キャクストン「ああ無事だ!連中は君の方が本命の様だ」

スネーク「狙いは俺か!」

キャクストン「奴らの指揮は完璧だ!そう多くない人員でこの街区すべてを殺傷区域に収めている!」

キャクストン「すまないが、君の手助けにいけそうにない!」

スネーク「ちっ、ご指名とあらば仕方がない」

スネーク「わかった。ガルシアを頼む!」ダッ!


「標的青は遭遇地点に留保!米軍は離脱!」

「よし、狙撃班!各ポイントに待機しろ!」


キャクストン「奴らはソ連軍を名乗っている!気を付けてくれ!」

スネーク「ふん!」


ドガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガ!

prrrrrr prrrrrr

スネーク「オタコン、襲撃だ!今度は自称「ソ連軍」だ」

オタコン「ホテル・モスクワだ!」

スネーク「どうやら奴らの狙いは俺らしい」

オタコン「全く・・・もう銃声は聞き飽きたよ」

スネーク「グレイフォックスと離されてしまった。だが周波数は教えてもらった」

スネーク「いつでも連絡は取れる」

オタコン「まずはそこからの離脱が最優先だね・・・」

オタコン「エダに繋いでみるんだ!」

prrrrrrr

スネーク「エダ!ホテル・モスクワが動いた!」

エダ「とうとう動きやがったか、フライフェイスめ」

スネーク「フライフェイス(火傷顔)?」

エダ「ああ、顔にでっかい火傷があるからそう呼ばれてる。あの女は三合会と違ってドンパチできれば満足なんだ」

スネーク「ソヴィエトの亡霊・・・」

エダ「今じじいを襲っているのは遊撃隊(ヴィソトキニ)あの女のアフガン時代からの同志だ」

エダ「しかも奴ら、頭の中は今だ戦時中だ。ある意味猟犬よりタチが悪い」

スネーク「どうすればいい?」

エダ「そいつらを掻い潜ってエテ公共を救出しなければならねえな。できるか!?」

スネーク「やるしかない」

エダ「オーライじじい!場所はベニー(オタコン)がマーキングしてる。頼むぜ!じじい!」

スネーク「了解。これよりレヴィ達の救出へ向かう」プツン



【BOSS】遊撃隊(ヴィソトニキ)

現時点でのスネークの装備

武器

【SOCOMピストル】ガルシアに譲渡

【M16A1】ロベルタにより破損放棄

【M9(麻酔銃サイレンサー付き】

【スタン・ナイフ】

【スモークグレネード】×2(ロベルタ戦にて一個使用)

【グレネード】×0(ロベルタ戦にて使い切る)

【C4】×3

装備

【サーマルゴーグル】

【ナイトゴーグル】


アイテム

【ジアゼパム】×3

今日はここまで
ちなみになんですが、>>47>>48のシェンホアとソーヤーも【BOSS】扱いという事で

誤字訂正

>>187
米兵と離れさせられるスネークと米兵達 ×

米兵と離れさせられるスネーク○

ロアナプラ 路地裏


遊撃隊兵「目標、терять(消失!)」

バラライカ「各分隊、想定ルート周辺を固めろ!」

バラライカ「ボリス軍曹、米軍共は?」

ボリス「順調に市外へと向かっております。猟犬は発見地点で係留。その後後退したのちロスト」

ボリス「身動きが取れず引いたと思われます」

バラライカ「上出来だ軍曹。よし、狙撃班!サラディンの退路を塞げ!」


スネーク「的確な動きだ・・・元ソ連兵と言うのは本当のようだな」

スネーク「だがステルスミッションなら俺の十八番だ・・・」ジャキ


遊撃隊兵「第三分隊、応答が取れません!」

バラライカ「場所は?」

遊撃隊兵「ポイントDであります!」

バラライカ「近くの分隊に周辺を制圧射撃させろ。サラディンをいぶり出す」

ボリス「よいルート選びです。短時間かつ隠れやすい、一番効率のよい道筋を選んでます」

バラライカ「さすがサラディンだよ軍曹。噂は伊達じゃないな」

バラライカ「若き日のシャラシャーシカが釘付けになるのもわかる」

ボリス「・・・」

バラライカ「さあ、はやくこいサラディン。私の元へ・・・」



ドガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガ!


スネーク「!」パスパス!

遊撃隊兵「ふあぁ・・・」zzz

遊撃隊兵「あそこだ!追え!」

スネーク「ハッ!」


ズキュゥゥン!


スネーク「狙撃兵!」

遊撃隊兵「奴を向こうに追い込め!」

スネーク「ちっ」


ズキュゥゥン! ズキュゥゥン! ズキュゥゥン!

スネーク「一個小隊丸々投入とは、随分な歓迎だな」

スネーク「なるべくなら見つからずに進みたいが・・・ん?」


遊撃隊兵「目標、再びтерять(消失!」

バラライカ「消失ポイント周辺を警戒 まだそう遠くへは行っていない」

遊撃隊兵「了解、周辺けいか・・・ふわっ」zzz

遊撃隊兵「目標より被弾、しかし奴の姿が見当たりません!」

バラライカ「どういう事だ・・・」


「ふえっ」「ふぁあぁ」「あっ・・・」


ボリス「どうした!戦況を報告しろ!」


「zzz」


バラライカ「全滅、だな」

ボリス「奴は一体どこに!」


スネーク「ふう」

スネーク「やはりこいつがあれば心強いな」ニヤ

【ダンボール】←new!!

遊撃隊と交戦しつつも確実に歩を進めるスネーク

ドン!ドン! パララララ・・・

バラライカ「音が近くなった」

バラライカ「状況は!」

遊撃隊兵「第四分隊連絡取れず!狙撃班、目標を再びтерять(消失!」

ボリス「奴は狙撃ポイントを確実に把握しているようですな」

バラライカ「狙撃班движение(移動)こちらまで戻ってこさせろ」

バラライカ「第一分隊は奴のルートをなぞれ。第二分隊最短ルートでポイントAに移動だ」

遊撃隊兵「目標、もうまもなくです!」

バラライカ「くるぞ軍曹。同志を整列させろ」

ボリス「了解であります。カピターン」


スネーク「ハァ、ハァ!」

オタコン「スネーク、そこだ!そこの建物にレヴィ達がいる!」

スネーク「!」パス!

遊撃隊兵「ふわ・・・」zzz

スネーク「オタコン、もたもたしてると包囲される。レヴィ達を発見次第即座に脱出する」

スネーク「逃走ルートを洗っといてくれ」

オタコン「OKスネーク。エダが回してくれる手はずになってる。さあ、いそげ!」

遊撃隊「逃がすな!追え!」

スネーク「ぬおおおおおおおおおお!」


ガシャアアアアアアアン


窓を突き破るスネーク

ロアナプラ 屋内

スネーク「レヴィ!どこだ!」


レヴィ「あああああああああいてえええええええええ!!いてえよちくしょおおおおおおおおおおお!!」


シェンホア「アバズレ、声大きいね!」

スネーク「そっちか!」


扉を蹴破るスネーク


スネーク「!」

レヴィ「エボバにでもなったつもりかあの野郎!ふっざけんなぁ!!」バン

ファビオラ「セニョール!」゙

シェンホア「やかましいですアバズレ!救助きましたですよ!」

スネーク「無事か・・・」フウ

レヴィ「どこほっつき歩いてやがったくそじじい!!お蔭でアタシらこれもんだよ!」

レヴィ「無事とは無縁なんだよボケェ!」


肩から血を流すレヴィと大腿から血を流すシェンホア


スネーク「何があった?」

ロットン「さっき猟犬に襲われたんだ」

スネーク「やはり!ではその傷は奴に・・・」

レヴィ「あー襲われたのは本当だ!だがな、アタシの商売道具にトンネル開けやがったのはバラライカのクソ野郎だ!」

スネーク「ホテル・モスクワだと!?何故奴らが君達を襲う」

シェンホア「簡単な話し、人質ね」

ソーヤー「あナたを・・・おびき寄せル・・・目的みたイ」ザザ

スネーク「俺が逃げないよう、保険を打っていたいたのか・・・」

レヴィ「いいか、あの野郎はな。じじいてめえが逃げねえ用にアタシらをしこたま痛めつけてここに放り込んだんだ!」


レヴィ「あああああああちくしょおおおおおおおおお!!FUCK!FUCK!FUUUUUUUUUCK!!」ガシャン


スネーク「随分荒れてるな・・・」

ファビオラ「セニョール!若様は・・・」

スネーク「彼は米軍が保護した。大丈夫、彼らは味方だ」

ファビオラ「しかし彼らは!」

スネーク「大丈夫、彼は分別を弁えている」

ファビオラ「さようで・・・」







バリィィィン!

全員「!」


窓から投げ込まれる無線機


遊撃隊兵「トゥーハンド!大尉からだ!」

レヴィ「んだ姉御ぉ!」

バラライカ「サラディンに代われ」ザザ

レヴィ「あ!?サラディンってなんだボケェ!てめえアタシにこん(ry

シェンホア「このアホちん!ホテル・モスクワに盾突いてこの街でどう過ごしますか!」

スネーク「貸せ!」ガバッ

スネーク「フライフェイスだな?」


バラライカ「・・・こうしてあなたと会話を交える事を心待ちにしておりました」ザザ


スネーク「俺が狙いなら初めからそういえばいい。彼らは無関係だ」

バラライカ「あなたはデートをすっぽかす常習犯と聞いておりましたので・・・」ザザ

シェンホア「おうじいさん、それはよくないな」

スネーク「・・・俺に何の用だ」


バラライカ「今宵私とダンスを踊って頂きたく、こうして舞台を用意した所存であります」ザザ

スネーク「俺と、決闘をしろと?」

バラライカ「あなたは狐を追ってきた。それを妨害せんとす我々」ザザ

バラライカ「答えは一つしかない。そうでありましょう」ニヤ

スネーク「どうやら、君を満足させるまで帰れないようだ」

バラライカ「外をご覧ください」ザザ


スネーク「・・・!」


屋上で整列している遊撃隊達


ボリス「Выравнивание(整列)!」


バラライカ「この戦いは我々が待ちに待った戦争だ。待って待って、恋い焦がれた戦争だ」

バラライカ「この聖戦、誰にも邪魔させない。誰にも穢させるわけにもいかない」


ボリス「用意!」


パン! パン! パン! パン! パン!


遊撃隊員達が空に向けて銃を放つ

バラライカ「貴殿の危機はまだ終わらない。礼砲を持って武運長久を祈ります」

スネーク「・・・」




バラライカ「さぁ、こい!」


【BOSS】遊撃隊(ヴィソトキニ) 2戦目

バババババ!


スネーク「ち!」

無数の弾薬がスネークを襲う


バリィィィン! ババババババ!


スネーク「手負いの君達はどこかへ隠れていろ!」

レヴィ「あ!?うるせえ!アタシは今テールライト並に真っ赤っ赤になる寸前なんだ!」

レヴィ「姉御に何かお返ししてやらねえと気が済まねえ!」

スネーク「しかしその怪我で・・・」

レヴィ「うるせええええええええええ!!!そいつが灯っちまった以上お前のケツの穴を増やすのに警告はしてやれねえ!わかるか!」

ソーヤー「相変わらズ、下品ナ人・・・」ガガ

スネーク「・・・わかった。じゃあ君にも協力してもらおう」

レヴィ「そうこなくっちゃなじじい!で、何人殺ればいい!?」

スネーク「その怪我では銃は握れないだろう。俺が合図をしたら・・・」ボソボソ

レヴィ「ちっ、しょぼい仕事だが今はこれしかできねえ。これで我慢してやるよ!」パシッ


ガシャアアアン!


グレネードが投げ込まれる

スネーク「伏せろ!」


ズドオオオォォン!


ファビオラ「うう・・・みなさんご無事で!?」

シェンホア「あいや・・・辛うじてまだ生きてるます」

ソーヤー「無茶苦茶・・・ネ」ザザ

ロットン「」ピクピク

レヴィ「こいつだけは全く・・・」

ファビオラ「セニョールは!」

レヴィ「行ったよロリータ。アリゾナに決闘しにな」

ロアナプラ 路地裏

バラライカ「撃ち方やめ!目標は!?」

ボリス「我々の制圧射撃に対し屋内から脱出。現在物陰から我々を狙っていると推測できます」

バラライカ「第二分隊、索敵開始!第一分隊は周辺を取り囲め!」

バラライカ「不用意に顔を出すな!地の利を生かせ!」


パスッ


遊撃隊兵「ふにゃあ」zzz


ボリス「一名やられた!」

バラライカ「南東の方角だ!射撃用意!」


バラライカ「огонь(撃て!)」



バババババババババ!!


スネーク「・・・」スチャ


バラライカ「狙撃班!」

遊撃隊狙撃兵「所定位置に到着しました!」

バラライカ「狙撃班散開!ただし各々の死角をカバーする位置取りを忘れるな!」

遊撃隊狙撃兵「了解!」


遊撃隊兵「あうぅ」zzz


ボリス「まただ!」

バラライカ「軍曹、どう見る」

ボリス「高低差を生かしたよい位置取りです。こちらから死角になる場所を転々としている」

バラライカ「よし、これよりグレネード投下を開始する。10秒起きに投げ入れろ!」

バラライカ「奴に時間を与えるな!」


バラライカ「Бросьте(投擲)!」



ズドォォォン! ドォォン!ドォオオン!



スネーク「ちっ、死角を封じるつもりか!」

バラライカ「これで一人ずつ確実に、というわけにもいくまい」

遊撃隊狙撃兵「目標、появление(出現!)」

バラライカ「不用意に近づくな!距離を取れ!」

バラライカ「第一分隊は陣形を維持しつつ包囲、奴の脚を止めろ!」


バラライカ「огонь(撃て!)」


ズキュゥゥゥゥン!



チュン!



スネーク「狙撃手か!これでは身動きが取れん!」

オタコン「スネーク!大丈夫かい!?」

スネーク「連中、相当な手練れだ。俺の行動も、間合いも、全て把握している」

オタコン「やはり、親玉を狙わないと・・・」

スネーク「俺もそう思っていた所だ」

オタコン「スネーク、遊撃隊は屋上の屋根伝いに位置している。そこのままじゃあ不利だ!」

スネーク「了解だ。なんとかして奴らと同じステージに立つ」

オタコン「死ぬなよ!スネーク!」プツン


遊撃隊兵「奴め、どこへ・・・」ザ

ボリス「身を出すな!」



パスッ



遊撃隊兵「ふわぁ」zzz



バラライカ「こちらの損害は」

ボリス「3名やられました。被害状況から我々の位置からちょうど大回りで一周している状態です」

バラライカ「そのままでは埒が明かないのは明白だ。奴はここまで上がってくる」

バラライカ「全分隊を集結させろ!徐々に範囲を狭めていけ!」

遊撃隊兵「目標、見当たりません!」


ボリス「感づかれましたかな?」

バラライカ「いいや軍曹、サラディンは動く」

バラライカ「問題はどこから来るかだが・・・」


遊撃隊兵「大尉、奴です!」

遊撃隊兵「まっすぐです!大尉の正面から真っ直ぐ突っ込んでいます!」


ボリス「正面突破!意外な結果ですな!」

バラライカ「そのままノコノコ蜂の巣にされるとは思えんが・・・いいだろう。乗ってやる」

バラライカ「目的は我々の正面だ!撃ち方始め!」


「огонь(撃て!)」



ババババババババババ!

ババババババババババ!

ババババババババババ!

ババババババババババ!




スネーク「」キン



プシュウウウウウウウウウウウウウウウ


バラライカ「Дым мяч(煙玉)!」

ボリス「まずい!我々の硝煙と相まって広範囲に視界悪化!」

バラライカ「ハッ!総員!下がれ!」



「ふえっ」「おあぁ」 「はわぁ」



バラライカ「今ので火線で位置が特定された・・・この程度で済んでむしろ上出来だ」

ボリス「この状況下で・・・信じられません」

バラライカ「相手は不可能を可能にする男だ。このくらいしてもらわないと困る」

バラライカ「奴は直接我々の所へ上がってくるつもりだ。総員、屋内戦用意!」





スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」

ロアナプラ 屋内

スネーク「!」


ババババババ!


スネーク「動きが速い。これも読まれていたか」サッ

遊撃隊兵1「Связаться(接触)!カピターン、指示を!」

バラライカ「慌てるな。焦らず徐々に詰めていけ」


ギシ・・・ギシ・・・


ゆっくりと歩を進める遊撃隊兵


遊撃隊兵2「そこだ!」ジャキ


シーン・・・


遊撃隊兵3「誰もいない・・・?」


スネーク「・・・」


ガバッ


ダンボールから姿を現すスネーク

遊撃隊兵1「後ろだ!」

スネーク「ちぇえりゃああ!」


ズドン!


遊撃隊兵3「ぐはぁ!」

遊撃隊兵2「!」ジャキ


スネーク「むん!」


CQCホールドで相対する兵の動きを止めるスネーク


遊撃兵1「・・・!」ジャキ

しばらく銃を構えたまま睨みあう、が、スネークが先手を打つ


ドッ


遊撃隊兵2「うあっ」


相手に向けてホールドした兵を突き飛ばす


遊撃隊兵1「!」


ガシッ


スネーク「ちぇりゃああ!」


ズドン!


スネーク「次!」


ズドン!


遊撃隊兵2「ぐはぁ!」



ボリス「大尉、屋内線では我々の方が不利です!」

バラライカ「やむをえまい。総員後退!奴を一旦上がらせる!」

ロアナプラ 屋上

スネーク「」チャキ


キィ・・


屋上への扉がゆっくりと開く


「огонь(撃て!)」


扉に向けて一斉射撃をする遊撃隊


バラライカ「撃ち方、辞め!」


硝煙が薄まり、穴だらけの扉が視界に入る

そこにスネークの姿はなかった


遊撃隊兵「これは・・・」


重りを扉に立てかけただけのチープ・トラップ



パスパスパス!



「ふあっ」 「あ・・・」 「くぉ」



遊撃隊狙撃兵「違う!奴は壁を伝って登ってきた!」ジャキ

スネーク「!」ジャキ


パス


遊撃隊狙撃兵「ふぅん」zzz

遊撃隊「そこだー!」


バババババババ!


スネーク「」ジャキ


パスパスパス!


バラライカ「正面からの撃ち合いは不利だ!Сюрприз(奇襲)の動きに切り替えろ!」

ボリス「信じられません・・・まさか我々相手に本当にここまで・・・」

バラライカ「・・・潮時だ。軍曹」

バラライカ「ヴィソトキニ全滅の汚名はなんとしても防がねばらなん」

バラライカ「兵を引かせろ。この状況、もはや消耗戦だ」

ボリス「Герой(英雄)がおとなしく下がらせてくれるかどうか・・・」

バラライカ「軍曹、殿を務めろ」

ボリス「構わないので?」

バラライカ「構わん。一足先に堪能してこい」

ボリス「・・・Да(はい)」

スネーク「むん!」パスパスパス


「ふえっ」「おあぁ」 「はわぁ」


遊撃隊兵「どこだ!どこにいる!」ジャキ

スネーク「動くな」チャキ

遊撃隊兵「!」

スネーク「フライフェイスはこの先か?」


遊撃隊兵「・・・Это не имеет значения для вас!」


スネークに殴り掛かる遊撃隊兵


スネーク「!」バシッ

スネーク「ちえぇりゃあ!」


ズドン!


遊撃隊兵「」ピクピク


チュン チュン


スネーク「!」サッ

スネーク「弾幕が大分薄まった。残りが見えてきたようだな」


ボリス「むぅん!」


スネーク「ぐはぁ!」

突如現れた大男の一撃に不覚にも吹き飛ばされる



ボリス「・・・」パキポキ

スネーク「ぐっ・・・」ムク

スネーク「今度はフランケン・シュタイナーか・・・やれやれ、イベントに事欠かないな」


ボリス「・・・」ゴキゴキ

スネーク「殴り合いがお望みか?大男」

ボリス「!」ジャキ

スネーク「!」


バン!バン!バン!


ボリスの銃撃を躱すスネーク

スネーク「顔に似合わず慎重だな。大男」

ボリス「・・・」

スネーク「だが早撃ちなら俺も負けん。足を見て見ろ」

ボリス「!」

ボリスの左脛に麻酔弾が刺さっている


スネーク「眠る前に、俺を倒せるか?」クイ

ボリス「ぐ・・・ああ!」ジャキ

スネーク「むん!」


ガシッ!バキバキ!


ボリス「銃が・・・!」

ボリスの銃が解体される

スネーク「これでお前はでくの坊だ」ニヤ


スネーク「ちぇりゃああああああ!」


ボリス「!」

ボリスの巨体を難なく投げ飛ばす


ズドォン!


ボリス「か・・・カピターン・・・」ガクッ

ボリス「」zzz


辺りが静寂に包まれる




スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・」ドサ


一息着こうとたばこに火をつけるスネーク


スネーク「・・・」シュポ


カツ カツ カツ・・・


スネーク「」フー


背後から近づく足音が止まる









バラライカ「いかがでしたか?私が育てた遊撃隊(ヴィソトニキ)は」

スネーク「・・・」フー

スネーク「射撃能力、索敵能力、個々の状況に応じた対応力、どれをとっても素晴らしい」

スネーク「だが特筆すべきは統率力だ」

バラライカ「ほう・・・」

スネーク「的確な指示、的確な動き。兵の士気を保つ管理能力、窮地に追い込まれても動じない冷静さ」

スネーク「この指揮官なくしてヴィソトキニは成り立たなかっただろう」

バラライカ「お褒めに預かり光栄であります・・・」

スネーク「」フー


バラライカ「・・・私の独白を聞いていただくお時間はおありでしょうか」

スネーク「もちろんだ」

バラライカ「我々はあの連邦が存在した頃から、同志と共に日々戦地にて命を削っておりました」

バラライカ「あの輝かしい、懐かしい記憶。アフガンの硝煙の匂いが私の全てでありました」

バラライカ「ですが。連邦は私から戦場を奪い、同志を奪い、そして連邦の崩壊と共に私は全てを失った」

スネーク「・・・病気除隊かなにかか?」

バラライカ「任意除隊であります。アフガン撤退完了の89年に」

バラライカ「ですが事実上は軍籍の剥奪でした。簡潔極まりない理由であります」

バラライカ「国際法違反の越境作戦中・・・」



バラライカ「敵勢力に対する【思想共鳴】 それが全てであります」



スネーク「お前・・・まさか!」


バラライカ「あの時あなたに出会ってしまったが為に、私は全てを失った」


スネーク「違う!俺はあの男ではない!」ガバッ


バラライカ「祖国に裏切り者の烙印を押されたのです」

バラライカ「あなたのせいで」


スネーク「違う!君が言っているのは・・・」


バラライカ「今の私は歩く死人、ジェーン・ドゥであります」

バラライカ「生者であった頃の私は『時代』という魔物に殺されました」

バラライカ「時代の流れに我々軍人は翻弄されるのであります」

バラライカ「そして死人は、いつまでも生者が妬ましい・・・」


スネーク「くっ」サッ

バラライカ「この火傷をご覧ください。私が生者であった証拠であります」

バラライカ「夜になるとじわじわと痛みが這いずり回る。体の中を、蛇のように」

スネーク「・・・」

バラライカ「こんなに自分の事を話したのは初めてだ・・・ありがとう。黙って聞いてくれて」

スネーク「違う!君は・・・」

バラライカ「もはや私の中には何も残っておりません・・・」カチ

何かを押すバラライカ


バラライカ「今この周辺に仕掛けた爆薬を作動した」

バラライカ「起爆は10分後。仕掛けた場所は人質のいる建物。爆破範囲はそこから半径約50mの地点」

スネーク「なんだと!?」

バラライカ「手負いの人質はまず逃げ切れない。解除をするにはこのスイッチをもう一度押さねばならない」


バキ


スネーク「貴様・・・!」

バラライカ「これでもう、解除はできない」パラパラ

バラライカ「これは私から戦場を奪ったあなたへの『復讐』だ」

バラライカ「あなたはもう、後戻りできない・・・」


スネーク「・・・」ジャキ


バラライカ「10分以内に私を倒せば、貴様達は逃げられる」ジャキ


バラライカの構えた銃に目を奪われるスネーク



スネーク「(バカな!あれは・・・)」



バラライカ「人生最高の10分間にしよう」

バラライカ「サラディン・・・!」






スネーク「(パトリオット・・・!)」










バラライカ「さあ、こい!」





【BOSS】バラライカ 【制限時間】10分

本日はここまでにします

バラライカ「むん!」

ドガガガガガガガガガガ!

スネーウ「くっ」サッ

物陰に隠れるスネーク


スネーク「何故君がパトリオットを持っている!」

バラライカ「力付くで聞き出したらどうだ!?」


ババババババババ!


チュンチュンチュン


パトリオットの火力に歩を進めれないスネーク

バラライカ「いつまで隠れているつもりだ!」


バババババババ!


スネーク「ちぃっ」


パスパスパス

カンカンカン


パトリオットの放つ弾幕に麻酔弾が全て弾かれる


バラライカ「こないなら、こちらから行くぞ!」

スネーク「まずい!」

スネークの隠れている場所に走り寄るバラライカ


バラライカ「そこだ!」


ドガガガガガガガガガ!


バラライカ「どこへ行った!」

スネーク「」ザッ!


バラライカにCQCを仕掛けるスネーク


スネーク「むん!」

バラライカ「!」バシッ


バシッ!ガッ!シュルル


バラライカ「甘い!」


CQCをCQC仕返すバラライカ


スネーク「ぐはぁ!」ズドン


追い打ち様にパトリオットが火を噴く

スネーク「ぐっ」

ドガガガガガガガガガ!

転がり避け伏せ状態から蹴りを繰り出すスネーク

ガバッ

バラライカ「ちぃ!」ガシッ

スネーク「ぬぁあ!」


起き抜けにパンチを叩きこむ

が、しかし


バラライカ「ふん!」バシッ

スネーク「!」


バシッ ガッ パシッ


バラライカ「」グワッ

スネーク「!」


拳を受け流され、同時にバラライカの鋭い蹴りがスネークを襲う

スネーク「 ぐ は  ぁ! 」

バラライカ「白兵戦は久しぶりだが、体は覚えている物だな!」ジャキ

再びパトリオットが火を噴く


ババババババババババ!


スネーク「くそっ!」

バラライカ「フハハハハハ!そらそら、逃げろ逃げろ!」バババババ

スネーク「ぬおおおお!」バッ

物陰に飛びつくスネーク

バラライカ「逃げているだけではどうにもならんぞ!サラディン!」ババババババ


prrrrrrrrr

オタコン「スネーク!無事か!?」

スネーク「バラライカ・・・ヴィソトキニを率いているだけある」

スネーク「体術も射撃も一級品だ。CQCも会得している!」

オタコン「さすが元軍人だけあるね・・・いいかいスネーク、彼女が元ソ連軍と言うのは本当だ」

オタコン「彼女の率いる遊撃隊は正式名称「第318後方撹乱旅団・第11支隊-遊撃隊」アフガンの激しい攻防を生き残った筋金入りだ!」

スネーク「スペツナズ!特殊部隊出身か・・・!」

オタコン「さらに彼女の射撃技術は、クレー射撃の名手としてオリンピックの選考に選ばれた程の腕前だ」

スネーク「まさに戦闘のサラブレッドだな・・・」

オタコン「幸いそこは物陰が多い。隠れるには絶好の場所だ!なんとかして隙を見つけるんだ!」

スネーク「奴がスペツナズなら俺は元グリーンベレーだ。いいだろう。東西冷戦の決着をここで付けてやる」

オタコン「死ぬなよ、スネーク!」プツン

バラライカ「出てこいサラディン!貴様の実力はそんな物か!」バババババ

スネーク「簡単に言ってくれる・・・むん!」

壁越しにM9を放つスネーク


バラライカ「そこか!」ババババババ!


パトリオットの弾幕にまたもや麻酔弾が弾かれる

スネーク「やはり正面からでは太刀打ちできない・・・」

辺りを見回すスネーク

スネーク「・・・よし!」

バラライカ「!」

スネーク「ぬおおおおお!」ダッ

姿を現し、全力で横切るスネーク


バラライカ「逃げれると思うな!」ババババババ!


スネーク「ぜえ、はぁ!」チュンチュンチュン


バラライカ「どこへ行く・・・!」ダダダダダ


ダッ!


バラライカ「!」


ゴウン ゴウン・・・


バラライカが追いついた先、目前には鈍い音を立てる空調設備が並んでいた。

イメージ図

http://www.early-one.co.jp/photo/p_case09-1.jpg

バラライカ「隠れたか・・・」ジャキ

バラライカ「ならば、いぶり出すまでだ!」


グレネードを投げるバラライカ


ズドオオォォン! ドゴオオオォォ! 


スネーク「くっ!」

バラライカ「!」


爆発の中に微かに映る人影をバラライカは見逃さない


バラライカ「そこだ!」バババババババ


バババババババ!

バババババババ!


スネーク「まずい!」サッ


バラライカ「終わりだ!」ダッ


人影に向かって全力で走るバラライカ


バラライカ「そこだ!」ジャキ

バラライカ「いない・・・!?」





スネーク「こっちだ!」


バラライカ「!」ジャキ

スネークは空調ダクトの『下』から現れた


スネーク「ぬぅあ!」バシッ

スネークの放つ蹴りが銃撃を許さない

バラライカ「ぐぅ・・・」ビリビリビリ


スネーク「ハッ!ハッ!ちぇりりゃあ!」


拳と足の三連撃がバラライカを襲う


バラライカ「ぐはぁ!」

スネーク「ぬうん!」


バラライカ「舐めるな!」グオ


頭突きで応戦するバラライカ


スネーク「ぬはあ!」

バラライカ「」ジャキ


スネーク「撃たせん!」

銃を持つ方の手を掴む


バラライカ「!」


もう片方は襟元に


スネーク「ちえぇりゃああ!」



ズドン!



バラライカ「ぐあっ!」


叩きつけられた衝撃でパトリオットがバラライカの手を離れる

スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・!」

バラライカ「」ジャキ


スネーク「!」

バラライカの懐から別の銃器が現れる

スネーク「(APS!)」



ババババババババ!


スネーク「ぐあ!」サッ

即座に物陰に隠れるも、左肩を弾丸が掠める


バラライカ「」ムク

バラライカ「フハ・・・フハハハハ!」

バラライカ「楽しい・・・こんな楽しい戦闘は初めてだ・・・」ハァハァ

バラライカ「こんな気持ちはアフガン以来だ・・・」

スネーク「俺はちっとも楽しくない・・・」ゼエゼエ

バラライカ「沸いてこないか!?命を削る事でしか知り得ない、無上の歓喜!」

バラライカ「サラディン、あなたならわかるはずだ!」

スネーク「一緒にするな・・・この狂人め・・・」ゼエゼエ


壁越しの銃撃戦が始まる


ババババババ! ダン!ダン!


バラライカ「聞かせてくれないか!サラディン!」

スネーク「何をだ!」

バラライカ「実の師を、この手で撃ち殺した感想だ!」

スネーク「・・・レディの割に、随分趣味が悪いな!」

スネーク「人のプライベートは覗くもんじゃない!」

バラライカ「いいじゃないか!折角だ!」

バラライカ「恋人でもあり、師でもあり、家族でもあった人間を、この手で殺すのはどんな気分だった!」

スネーク「(恋人・・・?)」

バラライカ「祖国を裏切り、世界を破滅に導くのはどんな気分だ!」

バラライカ「教えてくれ!いいだろうサラディン!」

スネーク「亡霊め・・・」


ババババババ! ダン!ダン!

バン!バン!ババババババ!


スネーク「ちぃ!」チュン


バラライカ「・・・!」ダッ

バラライカがパトリオットを拾おうと走り出す


スネーク「まずい!」


バババババ!


APSの弾幕がスネークを阻む


スネーク「くっ、これでは近づけん!」

オタコン「スネーク!パトリオットを取らせるな!」

スネーク「何か方法は・・・」ハッ


バラライカ「はぁッ!」ダッ

スネーク「させん!」


ブシュ


ブワアアアアアアアアアアアアアアアアア!



バラライカ「なんだ!」

バラライカの頭上に大量の水が降りかかる


スネーク「火傷には冷水がよく効くだろう」

バラライカ「給水塔を撃ちぬいたのか・・・サラディンめ!」


二人の頭上に水しぶきが舞う


スネーク「ぬおおおおおおお!」パスパスパス


M9を撃ちながら走り寄るスネーク


バラライカ「」ブワッ

スネーク「!」バサ

マントを放り、スネークの視界を防ぐ


バラライカ「はぁ!」

バラライカの脚がスネークの腹に刺さる

スネーク「ぐふ!」






バラライカ「!」

スネーク「」ニヤ


スネーク「ちえぇりゃああああ!」


足を掴まれたバラライカが放り投げられる

バラライカ「がはっ!」

スネーク「むん!」

バラライカ「ぐ・・・はぁ!」

蹴り脚と共に起き上がるバラライカ

スネーク「ぐは!」


バラライカ「ハア・・・ハア・・・」スチャ

スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・」スチャ


構え睨みあう二人



バラライカ「はぁ!」

スネーク「むん!」


バシ!バシ!ガッ!バサッ!ブオン!


お互いの手技を躱し合う


スネーク「むん!」

バラライカ「そこだ!」ガシッ

スネーク「!」

バラライカ「はあああ!」

スネーク「」ブオン


スネークを投げ飛ばそうとするものの、逆に勢いをつけこれを流される


バラライカ「!」ガシ


スネーク「ちぇぇりゃああ!」

スネークのカウンターCQCが決まる




ズドン!

バラライカ「ぐあ!」ドン


スネーク「動くな!」ジャキ


バラライカ「ぐ・・・」

スネーク「もう満足だろう・・・いい加減部下を連れて帰れ・・・」ハァハァ


バラライカ「後5分・・・」

スネーク「!」

バラライカ「後5分『も』ありますが?サラディン殿」ニヤ


バラライカ「」ジャッ

スネーク「!」


ガシッ

ガチャ ガチャガチャ!

バキッ!


スネーク「しまった!」

一瞬の不意を突かれ、M9を分解される


バラライカ「勿体ない、折角の死闘、時間ギリギリまで楽しまないと」

バラライカ「それともここで終わるか?だったらお仲間もろとも地獄で再会する事になるな!?」ジャキ


丸腰のスネークにAPSを向ける


バラライカ「」ニヤ

スネーク「ぬおおおおおおおおおおおお!」


バラライカ「なに!」

APSの発射をもろともせず、バラライカに体当たりするスネーク

バラライカ「ぐあっ・・・」


スネーク「ぬおおおおおおおりゃああああああ!!」


屋上の縁まで押し込むスネーク

イメージ図

http://diftion.com/0129/app/webroot/files/uploads/01__5.png

※ここまで高くはありません

ドン!

バラライカの半身が宙に浮く


バラライカ「ぎ・・・」

スネーク「ぬううううん!」グググ


バラライカ「・・・!」ジャキ

スネーク「!」パシッ


バラライカの手を掴み、握力をかける

スネーク「ぬお・・・」グググ

バラライカ「う・・・」


ポロッ


バラライカ「しまった!」


APSが手元を離れ、地上に落ちていく


スネーク「」グググ


さらにバラライカも同じ目に合さんとするスネーク


バラライカ「・・・!」

スネーク「ぬおおお・・・!」グググ


バラライカ「後3分・・・」ニヤ


バラライカ「ぬん!」


バラライカの肘がスネークの後頭部に刺さる


スネーク「ぐあ!」

バラライカ「ふん!ふん!」ドカ!ドカ!


スネーク「ぐ・・・」フラ

バラライカ「!」キラン


ガシッ パシッ ギュルル!


スネーク「ぐああ!」ドガ

バラライカ「形勢逆転だな・・」ニヤ


バラライカとスネークの位置が入れ替わる

スネーク「ぐ・・・」ジタバタ


バラライカ「終わらせたいなら終わらせてあげましょう・・・ただし・・・」

バラライカ「終了の合図は・・・貴様の骨が砕ける音だ・・・」グググ



スネークの半身が徐々に外側に滑っていく

スネーク「(まずい!)」



スネーク「ぐう・・・」

バラライカ「・・・」ニヤ


オタコン「スネーク!持ちこたえろ!スネーク!」






バラライカ「跪け・・・!」


ガシッ


バラライカを両の手で掴むスネーク

スネーク「悪いが・・・俺にはまだやらねばならん事がある・・・」

スネーク「少し卑怯な手を使わせてもらう・・・」


バラライカ「何を!?」


大きく息を吸い込むスネーク


スネーク「~~~」スゥゥ











スネーク「 レ ヴ ィ ! ! ! 」






レヴィ「yeah OK!! It's a Fall Down Baby!!」


カチッ














ズドドドドドドドォォォォォォン!!!!







バラライカ「うああああああああ!!」

スネーク「ぬおおおおおお!!」


二人のいた屋上は建物もろとも崩れ落ちていった

レヴィ「ざまあみやがれFUCKwwwwwアタシの体にトンネル開けた罰だ!!!」

ファビオラ「しかしセニョールまで!」

シェンホア「お前がじいさんにトドメ刺してどうしますか!このアホちん!」

ロットン「レヴィ、何をしたんだ?」

レヴィ「ハリー・フディーニが魔法の壺をちょいと振れば・・・」

【C4の起爆スイッチ】

レヴィ「ほれ、この通り」

ソーヤー「ソれ・・・爆弾ノ・・・」ザザ

シェンホア「あいや・・・さっき渡されてたのはそれでますか」

ファビオラ「セニョールは無事でしょうか」

レヴィ「自分でやれって言ってきたんだ。問題ねえよw」

ファビオラ「(あんたが無理矢理協力させたんでしょうが・・・)」




ロアナプラ 瓦礫の中


ゴオオオオオオオオオオ・・・・


爆発から生じた火が辺りを囲う


スネーク「う・・・」

ぼんやりした視界が徐々に鮮明になる

スネーク「・・・」ジロ

視線の先に人影が一人

スネーク「まだ立てるのか・・・」


バラライカ「・・・」

バラライカ「立て」


スネーク「ぐ・・」フラ

スネーク「さすがの君も・・・無事では済まなかったようだな」


バラライカの額から血が滴り落ちる

バラライカ「いつ仕掛けた」

スネーク「突入の時にね。保険代わりに仕掛けさせてもらった」

バラライカ「切り札まで同じとは・・・」

スネーク「似た者同士だな」

スネークの視線の先にねじ曲がったパトリオット

スネーク「あのパトリオットは・・・」

バラライカ「まがい物であります、サラディン」

バラライカ「カラシニコフの銃身を切り詰め、姿形を真似た偽者であります」

バラライカ「あなたと同じ愛銃の様に・・・」

スネーク「何故俺にそこまで、いや、あの男に拘る」

バラライカ「・・・裏切りの代償はでかい」

スネーク「俺は何も・・・」


ブオン


バラライカの拳がスネークの顔を打つ

スネーク「ぐはぁ・・・」


バラライカ「このままでは・・・終われない」

バラライカ「どちらかが死に・・・どちらかが生き残る・・・」

バラライカ「そして・・・生き残った者は死ぬまで戦い続ける・・・」


ブオン


スネーク「ぐあっ・・・」フラ

バラライカ「私は・・・戦士としての宿命を全うする・・・」


ブオン


ガシ


スネーク「ぬうん・・・!」ガン

バラライカ「がは・・・」フラァ


ブオン バシ ブオン ガン ブオン バシ・・・


弱弱しい拳が二人の間を交差する

スネーク「ぜえー・・・ぜえー・・・」

バラライカ「ハアー・・・ハアー・・・」


スネーク&バラライカ「むうん!」


ゴッ・・・!


スネーク&バラライカ「が・・・」


二人の拳がクロスする




ドサ


崩れ落ちたのは








バラライカ「」


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」


バラライカ「ま・・・て・・・」フラァ


スネーク「・・・!」


ブオン


ペチ


スネーク「・・・」

自分の拳の勢いに負けスネークにもたれかかるバラライカ

バラライカ「」ドサ


バラライカ「連邦の崩壊と共に・・・居場所がなくなり・・・」


バラライカ「この身を無頼に落としてもなお・・・我々は技術を磨き続けた・・・」


バラライカ「何故かわかるか・・・」



スネーク「・・・」



バラライカ「来るべき時の為に・・・いつかくる日の為だ・・・」


バラライカ「我々は待っていた・・・迎えが来るのを待っていた・・・」


バラライカ「いつまで待てば・・・いい・・・」

スネーク「フライフェイス、聞け。俺はあ(ry


バラライカ「何故です!何故!」ガシッ


バラライカ「何故我らを【アウター・ヘブン】へ呼んでくれなかったのです!」












バラライカ「 ビ ッ グ ・ ボ ス ! ! 」

スネーク「・・・ビッグボスは死んだ」

スネーク「俺がこの手で撃ち殺した」

スネーク「アウター・ヘブンもザンジバー・ランドも、俺が潰した」

スネーク「迎えは永遠にやってこない」

スネーク「そして俺は、ビッグボスじゃない」

スネーク「ソリッド・スネークだ」


バラライカ「」


すでに気を失っているバラライカ

スネーク「・・・」





ズキュゥゥン!


スネーク「!」


遊撃隊兵「大尉から離れろ!」

辺りにはいつの間にか遊撃隊兵が囲んでいた


スネーク「・・・」スゥ

ゆっくり手を上げるスネーク


ボリス「カピターン、そろそろ戻りましょう」ガシ

バラライカ「」

スネーク「いいのか?俺を殺らなくて」


ボリス「あなたとの対決は大尉の個人的な意向だ」

ボリス「我々はそれに従っただけにすぎません」

ボリス「それに自分が寝ている間に我々が手を下したとあっては、大尉が怒る」

スネーク「・・・」

ボリス「大尉は、イカレた狂人等ではない」

ボリス「あなたがビッグボスではない事は最初からご存じでありました」

ボリス「ただ、信じたくなかっただけであります」

ボリス「サラディンが死んだ、天国の外側が無くなった、など・・・」

スネーク「アフガンで何があった」

ボリス「それはあなたには関係のない事であります」

スネーク「・・・」


ボリス「Выравнивание(整列)!」


整列する遊撃隊兵達


ボリス「お手並み、見事でありました。さすが伝説の男」

ボリス「一戦を交える事ができて光栄であります」

スネーク「お誘いはこれっきりにしてほしいがね」

ボリス「そうそう、米兵共は無事戦闘区域から離脱しました」

ボリス「猟犬は一旦退避、次の機会を狙う物と思われます」

スネーク「・・・恩に着る」


ボリス「Салют(敬礼!)」


スネークに向けて敬礼する遊撃隊兵達


ボリス「もう会う事もないでしょうな。それでは・・・」

去っていくヴィソトキニ

prrrrr prrrrrr

オタコン「やったかい?」

スネーク「なんとかな。手ごわい相手だった」

オタコン「彼女達・・・遊撃隊の事なんだけど」

スネーク「ああ」

オタコン「気になって調べて見たんだ。何故彼女達が、軍籍をはく奪されるに至ったか」

スネーク「あれほどの手練れをソ連が簡単に手放すとは思えん。何があった」

オタコン「遊撃隊がアフガニスタンに派兵された当時、彼女の様子がある時を境におかしくなって行ったんだ」

オタコン「敵勢力を極力殺さず、捕虜にも随分情けをかけるようになったと」

スネーク「・・・」

オタコン「極めつけは越境作戦時だね。敵勢力との交戦中、とある村が戦闘に巻き込まれたんだ」

オタコン「村人が巻き込まれて、死んでいく中、彼女は助けたんだ」

オタコン「怯えきった、『村の子供』をね」

スネーク「ビッグ・ボスの影響か・・・」

オタコン「それまでの戦果から一片した彼女の行動は、軍上層部が危険視するには十分な理由だった」

スネーク「いつか自分に反旗を翻す可能性がある、か」

オタコン「特に当時のソ連ではね」

スネーク「彼女は時代に殺されたと言っていた。生まれる時代が違えば、ひょっとしたら・・・」

オタコン「スネーク、彼女はそう「ならなかった」」

スネーク「・・・ああ」

オタコン「さ、後はレヴィ達の救出が残ってる」

オタコン「爆破までもう時間がないよ。急いでくれ、スネーク」

スネーク「了解、これより救出を再開する」プツン

ゴオオオオオオオオオオオオオ・・・・

スネーク「行くか・・・」

スネーク「うっ!」ガク

膝をつくスネーク

スネーク「連戦はさすがに無茶だったな・・・年老いた体に響く」ハァハァ

再び歩き出すスネーク

スネーク「ハァ・・・ハァ・・」


ズドドドドドドド!


スネーク「うおっ!」

瓦礫が崩れ落ちる

スネーク「ぐはぁ!」ドサ


スネーク「ぜえ・・・ぜえ・・・」


視界がぼやけていく


スネーク「ま、まずい・・・」

オタコン「スネーク、大丈夫かい!?」

スネーク「大丈夫、少し足を滑らせただけだ・・・ウッ」ズザ

オタコン「スネーク!やはり連戦のダメージが・・・」

スネーク「・・・」

オタコン「スネーク!?返事をしろ!スネーク!」

スネーク「スネーーーーーーーーーーーーーク!」

スネーク「」

【残り時間】 0

ズドォ・・・ボォォオオン ガラガラガラ・・・

本日はここまで。戦闘の描写って難しいですね

ロアナプラ 三合会事務所

チャン「フライフェイスはやはり聖戦に走ったか」

チャン「憧れの男相手に我慢できるはずもない、か」

チャン「はん、センチな女だな」

チャン「だが、おかげでイーグルサムは無事街を脱出した」

チャン「奴が米軍を相手に選ばなくてホットしたよ」

チャン「坊ちゃまも無事か。ああ、なるほどな。ああ心配ない。奴は食いつくさ」

チャン「段取りが整ったら連絡をくれ。じゃあな」ポイ

ビウ「おっと!」バシ

携帯を投げるチャン

ビウ「チャン大兄、【金三角】へは通達を取りました。シェン・ヤンはなんと」

チャン「余裕ぶっこいてたよ。俺には【狐狩り】が付いてるってな」

ビウ「例のじじいはやはり・・・クン・サ将軍に連絡を取りますか?」

チャン「やめとけ。俺達がアレと関わってると知られたらまずい。あいつにはしばらくヤンゴン辺りで慎ましくしてもらわないとな」

ビウ「では、やはりあのメイドに?」

チャン「今し方ロックから電話を貰った。ラグーン商会は予定通り米軍を【金三角】へと引きずりだす」

チャン「後始末は猟犬にしてもらおう」

チャン「メイドへの伝言は?」

ビウ「仕込むように算段を・・・しかし美国人に追いつくかどうかはまた別の問題です」

チャン「追いつくさ。奴は徹底的にシンプルに動いている」

ビウ「遊撃隊はどうでますかね」

チャン「あいつらは一通り暴れてスッキリしただろ。俺との約束もちゃんと守ってたしな」

ビウ「しかし相手が【狐狩り】を名乗っている以上・・・」

チャン「心配性だな。速く老けるぞ」ニヤ

ビウ「そいつが俺の仕事ですよ、大兄」ハハ

チャン「・・・狐狩りはとっくの昔になくなった。どっかのアホが勝手に名乗って威厳を出してるだけだ」

チャン「まさに「虎の威を借る狐」って奴だな。その事に気づかない程あの女はバカじゃあるまい」

ビウ「ある意味じじいのおかげで街は守られた事になりますね」

チャン「さ、テーブルの上にカードはもう残っていない」

チャン「後は開いてみるだけさ」





※クン・サは実在する人物であり2007年に死亡しておりますがそこはフィクションという事でご了承下さい

ロアナプラ 瓦礫の中

スネーク「」



ズル        ズル



スネーク「」



ズル        ズルズル     べちゃ



スネーク「」



ズル    ズルズル     げしっ



スネーク「」  



ズル      ズルルルルルル



スネーク「(・・・)」


薄くぼんやりした意識の中で、微かに体が引きずられる感覚がする


スネーク「(・・・?)」



ズル ズル ズル



スネーク「(だ・・・れだ・・・)」



ズルルルルル ドサ



スネーク「・・・」




ズル ズル・・・



そのまま引きずられ、どこかへ運ばれていく

ロアナプラ 路地裏


スネーク「・・・」



「・・・え・・収・・・了し・・・した・・・」

「アウ・・ヘ・・・ンが・・・動・・・はい・・・」

「ま・・・生きて・・・無事・・・す・・・はい・・・」

「・・・解しま・・・た・・・こ・・・より教・・・へ・・・」



スネーク「・・・」



「」シュポ

「」フー



たばこのヤニ臭さが鼻をつんざく


スネーク「う・・・」


目の前で誰かが煙草を吹かしている


スネーク「だれ・・・だ・・・」



「お、起きたか」



スネーク「君は・・・?」



エダ「やあじじい、ハッピーかい?」

スネーク「エダ・・・」

エダ「しばらく見ない内に随分老けたな。あ、それは元からかw」

スネーク「俺を運んできたのか・・・」

エダ「我らが主が哀れなじじいのピンチを教えて下さったんだよ。シスター日和に尽きるね。ハレルヤ」フー

スネーク「・・・ぐっ」ズキ

エダ「無理スンナって。ほれ」


【LIFE回復薬】←use!

スネーク「ふう・・・」


スネーク「・・・ん?」

スネークの煙草がボロボロになっている

スネーク「お前、無理矢理引きずってきたな?」

エダ「お姫様だっこがよかったかい?じゃ今度からジェシー・ジェームズに来てもらう用手配しとくよ」

スネーク「まぁ、別に構わんが」ショボーン

エダ「わあったよwほれ」


【タバコ】←New!!


スネーク「」フー

エダ「全く、連絡がねえから来て見れば、火の海の中で爆睡とは豪快だね」

エダ「あたしゃリーガン・マクニールの再来かと思ったよ」

スネーク「そうだ、レヴィ達は!」

エダ「あ?あのエテ公共なら無事だ。ウチの若いのが回収した」

エダ「今頃ベッドで夢の中だろうよ。それか飼い主にひっぱたかれて泣いてるかのどっちかだな」

スネーク「」ホッ


エダ「で、近況は?」

スネーク「猟犬には逃げられた。しかし『グレイ・フォックス』との接触には成功した」

スネーク「ガルシアも無事だ。彼らが引き取った」

エダ「狐はなんと?」

スネーク「・・・何も聞き出せなかった。途中で遊撃隊の襲撃にあった」

エダ「あの戦争ヲタクめ・・・」

スネーク「しかし無線周波数は教えてもらった。いつでも連絡は取れる状態だ」

エダ「居留守されたらどうすんだよ」

スネーク「そんな事あるのか?」

エダ「・・・お前、相手が出るまで着信履歴大量に残すタイプだろ」

スネーク「別にそんな事は」

エダ「いーやあるね!その手のヤローは過去何人もいた!」

スネーク「経験あるのか?」

エダ「まぁな」

スネーク「で、どうした?」

エダ「ぶっ飛ばした」

スネーク「情熱的だな」ハハ

エダ「ふん、突然姿を眩ます奴よかマシだ」

スネーク「・・・」

エダ「会わないのか?」

スネーク「誰とだ」

エダ「とぼけんなよじじい。メリルとか言う女だ」

スネーク「随分調べてるじゃないか」

エダ「それが仕事だ」

スネーク「・・・彼女には戦いから離れ、幸せになって欲しい」

スネーク「俺がいると戦いに巻き込まれる。彼女にはそうなって欲しくない」

エダ「何目線かすらわかんねぇよ」

スネーク「君は恋人はいないのか」

エダ「いるよ。婚約者が何人もいる」

エダ「問題はどいつもこいつも名前が思い出せねえって事だがな」

スネーク「恋人なのかそれは・・・」

エダ「演技派なんだよアタシは」

スネーク「本性を知ったら驚くだろうな」ハハ

エダ「・・・なあじじい。1シスターとして忠告するぜ」

エダ「お前、今回のヤマが終わったら戦いを辞めろ」

スネーク「どうした突然」

エダ「見ろ」ペラ

【MGS2の頃の写真】

エダ「これがたった数年前のじじいだって、誰が信じる?どう見ても60年代のハリウッドスターだ」

エダ「それに体力だってもう限界なはずだ」

スネーク「・・・」

エダ「当時のじじいなら猟犬も、フライフェイスも、難なく倒せる相手だったんじゃないのか?」

スネーク「それは買い被りすぎだ」

エダ「単独潜入、並み居る超人をたった一人でぶっ飛ばしたじじいの戦歴はアタシもよーく知ってる」

エダ「それが見ろ、今はどうだ」

エダ「いちいち絡まれる度に死にかけやがって。さっきお前の体に触れて確信したね」

エダ「これは天啓だ。神が与えた休養期間だ。静かに余生を過ごせとのお達しだ」

スネーク「・・・悪いが、俺にはまだやるべきことがある」

エダ「何をだよ」

スネーク「神の目の届かない【天国の外側】で好き勝手に暴れてる奴がいる」

スネーク「俺はそいつと決着を付けるまで、ここで降りるわけにはいかない」

エダ「・・・」

スネーク「さてエダ、次はどうすればいい」

エダ「・・・」

prrrrr prrrrrrr

スネーク「こちらスネーク」

キャクストン「スネーク!無事だったか!」

スネーク「キャクストンか!そっちも無事で何よりだ」

キャクストン「例のソ連軍がナビゲートしてくれた。彼らにはシルバースターを推薦したいね」

スネーク「ガルシアも無事なんだな?」

キャクストン「ああ無事だ。代わるか?」

スネーク「ああ」

ガルシア「セニョール・・・」

スネーク「ガルシア、無事で何よりだ」

ガルシア「セニョール。知りませんでした。あなたが伝説の傭兵だったとは・・・」

スネーク「こんなじいさんで幻滅したか?」

ガルシア「いえ、そのような事は決して・・・」

スネーク「会えば伝説ではなくなる。現実に直面すれば、幻滅するものだ」

ガルシア「・・・ロベルタはどうなってしまうのでしょうか」

スネーク「彼女は・・・必ず俺が止める」

ガルシア「・・・」

スネーク「やられっぱなしでは終われない。力付くでも押さえつける」

スネーク「だがガルシア、最後に必要なのは君だ」

ガルシア「僕がですか?」

スネーク「力で押さえつけるのは簡単だ。だが心を変えるのは難しい」

スネーク「伝えるんだ。彼女に、君の意志を」

ガルシア「ありがとう・・・セニョール」

キャクストン「スネーク、今後の我々の行動だが」

スネーク「ああ」

キャクストン「NSAから指示があった。ラグーン商会とかいう運び屋と合流して【ゴールデン・トライアングル】に向かう事になった」

スネーク「メコン川の国境地帯・・・それが本来の目的か」

キャクストン「だが連中、どういうわけか君の分の準備までしているんだ」

スネーク「何故だ?」

キャクストン「若い日系人に念を押されてね。彼は必ずくると」

キャクストン「断るならこの話はナシだとまで言い放たれた」

スネーク「随分期待されてるな」

キャクストン「君も積る話しがあるだろう・・・話があるならそこで答えよう」

スネーク「わかった」

キャクストン「君はこれからどうする?」

スネーク「とりあえず猟犬対策が必要だな。一旦戻って装備を整えたい」

キャクストン「了解した。君が来るのを待っている・・・」

スネーク「こちらもだ。少佐」プツン

エダ「いつからウチはじじいのアジトになったんだよ」

スネーク「ん?まあ、アテもないし・・・」


スネーク「!」


何かが近づく気配を感じるスネーク


スネーク「・・・エダ」サッ

エダ「あー・・・じじい、このタイミングで言うのは非常に、非常に言いにくいんだが」

スネーク「なんだ?」

エダ「その、なんだ、連戦続きでお疲れって事はわかってるんだが・・・」

エダ「実は急遽、飛び入りゲストが入ってな」

スネーク「どういう事だ!」

エダ「どうしてもじじいと踊りたいって淑女達がな、さっきからしつこくてだな」




「止マレ!」ザッ




スネーク「!」

エダ「ハァ・・・やっぱりな」ペシ

スネーク「あれは・・・」



「ソリッド・スネーク、確認」

「確認」

「確認」

「コレヨリソリッド・スネークの排除を開始スル」

「リョウカイ」

「リョウカイ」



スネーク「さっきの・・・トルーパー!?」

エダ「まあ、という訳だw」

「撃テ!」


バババババ!


スネーク「くっ」チュン

エダ「やれやれ、モテる男はつらいねえ」

スネーク「エダ!」

エダ「あいよ。こっちだ着いてこい」ダッ


カエル兵「追エ!」


路地裏を逃げるスネークとエダ


カエル兵「逃ガスナ!」


スネーク「どうやって振り切る!」

エダ「こ・れ・だ」バサ


【ハーレーダビットソン】


スネーク「バイクチェイスか!いいだろう」


エンジンをかけるエダ


ドルゥン!ドルドルドルウゥゥゥン!

エダ「いいかじじい、これから奴らを振り切って【暴力教会】に戻る」

エダ「アタシは運転意外の事はできねえ。追手はじじいに任せたぞ!」ドルン

スネーク「悪いが、今の得物はこれしかない」チャキ

スタンナイフを見せるスネーク


エダ「・・・ は ぁ ! ? 」


エダ「お前っ!アタシが回してやった得物はどうした!?」

スネーク「M16は猟犬にへし折られた、M9はフライフェイスに分解された」

スネーク「SOCOMはガルシアに持たせた。丸腰は不安だったからな」

エダ「やってる場合じゃねえだろwお前が丸腰になってたら世話ねーよ!」

エダ「ったく世話のかかる・・・シスターからこっそりくすねといてよかったぜ」

エダ「ほれ」


【Vz.83】←New!!


スネーク「求めよ、さらば与えられん」

エダ「それはもういーんだよwほら、行くぞ!」ドルン



カエル「追エ!」



エダ「しっかり掴まってろよ!!!」パッ

クラッチを放すエダ


ドルゥン ドルゥン ドルゥゥゥゥン!


【バイクチェイス】カエル兵

現時点でのスネークの装備

武器

【Vz.83】エダから譲り受ける

【スタン・ナイフ】

【スモークグレネード】×1(ロベルタ戦にて一個、遊撃隊戦で一個使用)


装備

【サーマルゴーグル】

【ナイトゴーグル】


アイテム

【ジアゼパム】×3

【タバコ】吸いすぎ注意



破棄

【SOCOMピストル】ガルシアに譲渡

【M16A1】ロベルタにより破損放棄

【M9(麻酔銃サイレンサー付き】バラライカに分解される

【グレネード】ロベルタ戦にて使い切る

【C4】バラライカ戦で使い切る

今日はここまで。エダとの絡みは書いてて楽しいのでついつい多めに書いてしまいます(笑)

てs

今日はちょっとお遊びを入れて見ようと思います

ロアナプラ チャルクワン・ストリート


ドルウウウウウウウウウン!


エダ「いいかじじい、聞け!」

エダ「奴らは米軍でも、マフィアでも、ましてやこの街の人間ですらねえ!」

エダ「奴等は最近羽振りのイイ【民間の軍事派遣会社】の傭兵だ!」

スネーク「PMC!どうしてそんな連中がここに!?」

エダ「知るか!どうせお前が連れてきたんだろ!」

エダ「奴等の狙いは明らかにじじいだ!全く、近隣住民にとっちゃいい迷惑だぜ!」

スネーク「そいつは悪かったな」


「止マレ!」


エダ「そらきた!」ブオン

スネーク「!」チャキ


ここで安価。立ちふさがるカエル兵の排除を安価で決めます
コンマ二桁の右端の数字で決めます

0~4 全弾ヒット
5~7 部分ヒット(レス増加)
8~9 全弾ミス (レス増加)

【例】
01:27:45.90→ 成功。そのまま突破
00:13:52.67→ 撃ち漏らしアリ。回り道、小ダメージ等
22:46:55.29→ 失敗。エダ激怒


>>283

はい

スネーク「むん!」


タタン タタン タタタタタ!


「ぐあっ」 「ああっ!」


エダ「一匹漏れたぞ!」

スネーク「しまった!」


カエル兵「排除スル!」


ババババババ!


エダ「おあああ!」ギャギャギャ

エダ「しっかり狙え!じじい!」


カエル兵「待テ!」


ドルウウウウウウウウウン!


エダ「FUCK!アタシのバイクに傷が入りやがった!」

エダ「この請求はじじいに掛けとくからな!」

スネーク「・・・」




「停車シロ!」



エダ「またか!」

スネーク「!」ジャキ



安価↓

スネーク「むん!」


タタン タタン タタタタタ!

「うがっ!」 「ひぐっ」 「ぎゃうっ!」



スネーク「飛ばせ!」

エダ「ハーレルーヤ!ナイスだじじい!さすが歴戦の英雄だぜ!」

エダ「こりゃ背中を預けても安心だな!よし、ご褒美に後で乳揉ませてやるよw」

スネーク「・・・」ポッ   

【気力上昇】





「逃ガスナ!」


エダ「じじい、右だ!」

スネーク「!」ジャキ


安価↓

スネーク「むん!」


タタン タタン タタタタタ!


「うぐっ!」 「ああっ!」 「ぎえっ!」






スネーク「やったか!?」

エダ「一匹生きてんぞ!」


カエル兵「」ムク


バババババババ!


エダ「ひいいいいいいいい!」

スネーク「むん!」タタタタタ


「ああっ!」


エダ「あーーーーーー!アタシのグラサンにヒビが!」

エダ「てめえどうしてくれんだよボケェ!これ高かったんだぞ!?」

スネーク「すまん」

エダ「これも経費に上乗せだ!FUCK!」

スネーク「・・・」



「止マレ!」



エダ「前だ!」

スネーク「!」ジャキ


安価↓ ※後二回

スネーク「むん!」


タタン タタン タタタタタ!


「うがっ!」 「ひぐっ」 「ぎゃうっ!」



カエル兵「う・・・」ムク


スネーク「しまった!一人撃ち漏らした!」

エダ「オラアアアアアアア!どけどけどけーーーーー!」ブオン


カエル兵を轢くエダ


「ぐあぁ!」ドカ


エダ「ヒャッハーーーー!天下の大通りで寝っころがってんじゃねえよ!!w」

スネーク「容赦ないな」

エダ「イザヤ書41章10節『恐れるな。わたしはあなたとともにいる』だ」

エダ「そして『たじろぐな。わたしがあなたの神だから』この場合はじじいが神だな」

スネーク「俺は神か?」

エダ「神は神でも死神だなw」

スネーク「違いない」ハハ

【気力上昇】



「停車シロ!」


エダ「左だ!」

スネーク「!」ジャキ


安価↓ ※ラスト

スネーク「むん!」


タタン タタン タタタタタ!


「ああっ!」 「ぐぁっ!」 「うああっ!」


エダ「まだくるぞ!」

スネーク「!」ジャキ


カエル兵「逃スナ!」


タタン タタン タタタタタ!

タタン タタン タタタタタ!

タタン タタン タタタタタ!


カエル兵達「あああああああああ!」ブシュウ

カエル兵を一掃するスネーク


エダ「・・・」ポカーン

スネーク「どうしたエダ」

エダ「今日よりじじいを大したもんだと思った事はねえ」

スネーク「随分持ち上げるじゃないか」

エダ「さすが、伝説の英雄の肩書は伊達じゃねえな」

スネーク「そうか?」

エダ「ああ、今なら抱かれてやってもいい」

エダ「勃てばの話しだがな」ニヤ

スネーク「・・・」ショボーン

【気力低下】

エダ「おらあああああああどけどけどけえええええええええええ!」ブオン

カエル兵「グアッ!」

カエル兵を遠慮なく轢いていくエダ

エダ「HAHAHA、優先道路だバカヤロー!」


ブルウウウウウウウウウウウウウン!


エダ「ぬおっ!」

バイクに並走する軍用戦闘車両


スネーク「テクニカル!しかも今度は軍用だ!」


カエル兵「停車シロ!」


スネーク「押しつぶすつもりか!」

エダ「じじい!」

スネーク「ぬおおおおおおおおお!」タタタタタ


カエル兵「」ガク


キキィーーー!グワアアアアアアン!


エダ「アホめ、道交法をイチから学んで来やがれ!」

スネーク「(この街にそんな物あるのか?)」


ドルウウウウウウウウウン!

「停車シロ!」


エダ「い!?」


前方が車両で塞がれている

エダ「ちっ!」グン


ガチャ カチカチ キキィーーーーーーー!


ドリフトで曲がろうと試みる


エダ「おらああああああああ!」グググ

スネーク「」タタタタ!


「ぐあっ!」「あああ!」「ごはっ!」


キキキ ガチ ドルン!ドルウウウウウウウウウン!


エダ「検問まで張ってやがるのか・・・FUCK!」

スネーク「エダ!もっと飛ばせ!」


「待テ!」


後ろから追いかけてくる戦闘車両達


エダ「やべえ!じじい!なんとかしろ!」

スネーク「くっ!」タタタタタ


何台か潰すものの銃撃を回避できた車両が距離を詰めてくる


スネーク「ぬおおおおおおおおお!」タタタタタ!


バスッ キキイィ!ドガアアアアア!


ブオオオオオオオオオ!



スネーク「キリがないな・・・」

エダ「あああああ神様もうポーカーでイカサマしません猿をカモりません横流ししたりしません小麦粉をヤクと偽って売ったりしませ(ry

スネーク「(今までそんな事をしていたのか・・・)」

スネーク「!」


ワゴンが一台、戦闘車両の道を塞ぐ


カエル兵「!?」


キキィーーーーーー!ドガドガドガドガ!


スネーク「なんだ!?」



「姐さん、ご無事で!?」

エダ「リカルドか!?」キキィ

スネーク「味方か!」

リカルド「レヴィさん達は無事送り届けました!姐さんが心配で戻って・・・」

エダ「ナイイイスだリカルド!得物はあるか!?」ドッドッドッド

リカルド「はい!積んできました!」


【RPG-7】【M60】【スタングレネード】←New!!


エダ「リカルド、よくやった!よし、お前はさっさとここから逃げろ!」

エダ「アタシらは後から教会に向かう!」

エダ「後アタシを姐さんって呼ぶんじゃねえ!」

リカルド「姐さんの役に立てて光栄です・・・」テヘヘ


「止マレ!」


エダ「きやがった!リカルド、行け!」

リカルド「姐さん、ご無事で・・・」ガチャ


ブオンブオン!ブオオオオオオオオオオオオオオン!

ドルンドルン!ドルウウウウウウウウウン!


スネーク「優秀な部下を持っているじゃあないか」

エダ「あ?あれはただのパシリだ」

スネーク「(ひどい・・・)」

ロアナプラ サータナムストリート


スネーク「むん!」タタタタタ

「ぐはぁ!」「ひぎぃ!」「がはぁ!」


ブオオオオオオオオン!


戦闘車両の群れが引き続き追いかけてくる


エダ「だははははw哀れな子羊共がミート・パイにされにきやがったぜ!」

スネーク「」ガチャ

エダ「ヤーじじい、遠慮することはねえ。全員まとめて食っちまいな!」

スネーク「もとよりそのつもりだ」ジャキ

M60を構えるスネーク


スネーク「ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!」


ドガガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガガ!


ドゴオオオオオオオオオオオオ!ボオオオオオオオオオオン!バアアアアアアアアアアアン!


エダ「ハーレルーヤ!愉快&痛快ってか!w」

スネーク「さっきまで神にすがってた女とは思えんな」

エダ「シスターが神頼みしてなにが悪いんだよw」

エダ「ハッ!じじい!前だ!」


前方に検問


「止マレ!」


エダ「・・・突っ込んでいいよな?」ニヤ

スネーク「もちろんだ」ガッチャン

RPGを構えるスネーク

エダ「おらああああああああああああああああ!」ブオン

スネーク「」ジャキ


ズドン!


シュルルルルルルルルーーーーーー・・・・




ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!


カエル兵達「ああああああああああ!」


ドルウウウウウウウウウン


エダ「FOOOOOO!!まるでスタローンだなw」

スネーク「振り切ったか!?」

エダ「教会まであともう少しだ!飛ばすぜ!」


ドルンドルンドルウウゥゥゥゥゥ・・・・

ロアナプラ 郊外

エダ「追手がきやがらねえ。巻いたか!?」

スネーク「まだ油断はできん」

エダ「にしても街中で好き勝手しやがって・・・アタシの目を付けてたロメオが巻き込まれたらどうすんだ!」

スネーク「恋人か?」

エダ「あ?男娼だよ」

スネーク「・・・」


バラバラバラバラバラ・・・


スネーク「!」

ローターの空を切る音が耳に届く


エダ「・・・おいじじい、猛烈にイヤな予感がするのは気のせいか?」

スネーク「安心しろ。君の勘は正しい」

エダ「ソドムよろしく振り返ったら塩の柱になるってオチはねえよな」

スネーク「それはないな。なるのは肉塊だ」

エダ「・・・」チラ


ハインドが二人を追う


スネーク「ハインド・・・ロシアのガンシップが何故ここに?」

エダ「・・・」

スネーク「エダ?」

エダ「もおおおおおおしまいだあああああああ!!」

スネーク「エダ、落ち着け!」

エダ「ああーーーっこんな事ならエテ公からカモった金で男娼梯子するんだったああああああ!!」

スネーク「エダ!しっかりしろ!エダ!」

エダ「ああああああ!!!」アタフタ

スネーク「くっ、俺がなんとかするしか・・・」ジャキ

エダ「ああああああああ神よオオオオオ!」

スネーク「やかましいな・・・」

ハインドからミサイルが放たれる


ドォォオン!ドォォォォン!ズドォオォォォン!


エダ「うおおおおおお!」ギャギャ

エダ「じじい!どーすんだこれ!」

スネーク「俺が何とかする!」

エダ「どーするってどーすんのさ!どう見ても詰んだだろコレ!」

エダ「不能のじじいと心中なんてイヤだああああああああああああ!!」

スネーク「・・・わかった!わかったエダ!」

スネーク「これが終わったら知り合いの男を紹介してやる」

エダ「あんだと?」ピク

スネーク「容姿端麗な美青年だ。きっと気に入るぞ」ニヤ

エダ「どんなロメオだ?」

スネーク「銀髪セミロングにモデル体型。しかも剣の達人だ」

エダ「あっちのか?」

スネーク「それは知らん」

エダ「・・・本当だな」

スネーク「ここで死んだら色男に会えないぞ」

エダ「・・・」ブオン

スネーク「奴の動きは俺が見る。君は前だけ見ていろ」

スネーク「指示は俺が出す。あともう少しだ!がんばれ!」

エダ「・・・おらあああああああああ!死んでも死んでたまるかああああああああ!!」ブオオ!!

スネーク「(雷電、すまん)」



【BOSS】ハインド(カエル兵)

今日はここまで。安価協力ありがとうございました

prrrrrr prrrrrrr

オタコン「スネーク!」

スネーク「オタコン!」

オタコン「無事だったかい・・・連絡がないもんだからてっきり・・・」

スネーク「立て込んでてな。すまない」

スネーク「立て込みついでで悪いんだが、今ハインドに襲われている」

オタコン「ハインドだって!?全く、お誘いに事欠かないね、君は」

スネーク「どうやら、この街で俺は、誰もが振り返るジェントルメンらしい」

オタコン「弾丸にモテてもうれしくないよ、スネーク」

スネーク「そりゃそうだ。で、何か対策は?」

オタコン「ちょっと待って・・・オーケー、大体分かった」カタカタ

オタコン「どうやらそれは、ミャンマー空軍が使っていた物の型落ち品だね」

スネーク「PMCの所有物じゃないのか?」

オタコン「そこはロアナプラだよスネーク。ブラックマーケット経由で流れて来た物だろう」

スネーク「こんな物まで扱っているのか・・・」

オタコン「ミャンマー軍が使っているMi-24は比較的初期型の物だ」

オタコン「兵装は12.7mm4ガトリング機銃、スタブウイングにミサイルポッドを搭載した対地仕様を施してる」

オタコン「だが初期型は大型化した全長に対し出力が追い付かず、運動性に問題があるんだ」

オタコン「つまり、シャドーモセスでリキッドが乗っていた物よりも「ノロマ」って事さ」

スネーク「希望が湧いてきた」

オタコン「ただあくまでそれは兵器としてみた場合だからね?対人に対してはそれでも十分脅威だ。気を付けてくれ」

スネーク「了解だ。うるさいハエを落としてくる」プツン

バラバラバラバラバラ!


ボシュッボシュッ ヒュウウウウウウウウウウン


再びミサイルを放つハインド


エダ「じじいいいいいいなんとかしろよおおおおおお!」

スネーク「むん!」ジャキ


バババババババババ!


ドゴォドゴォドォオオオオオオン!


ミサイルをM60を撃ち落すスネーク


エダ「ひいえええええええ!」

スネーク「エダ、この辺に遮蔽物が多くある小道はないか!?」

エダ「メインストリートから外れた旧道がある!そっちは住宅街だ!」

スネーク「そっちに回り道しろ!ここでは不利だ!」

エダ「サー・イエッサー!」ドルン


ドルウウウウウウウウウン!


スネーク「いいかエダ、あのヘリは武装は十分だが小回りが利かない」

スネーク「敏捷性ならこちらが有利だ。なるべく細い道を使え」

エダ「オ・オーライ・・・」ゼエゼエ


バラバラバラバラバラ!


右対角から現れるハインド


スネーク「来たぞ!」


チュンチュンチュンチュン!


スネーク「機銃掃射!エダ!左だ!」

エダ「ya-!」

過ぎ去っていくハインド


バラバラバラバラバラ・・・


・・・

・・・


・・・バラバラバラバラバラ!


旋回して再び姿を現す


スネーク「ぬおおおおおおおおおおおおお!」


ドガガガガガガガガガガ!

チュンチュンチュンチュン!


スネーク「右だ!」

エダ「ハァー・・・ハァー・・・」グオン


バラバラバラバラバラ・・・


スネーク「やはり装甲は硬いな・・・」

エダ「じじい!住宅街を抜けたぞ!もう遮蔽物がねえ!」


・・・


・・・バラバラバラバラバラ!


今度は後方から現れる


チュンチュンチュンチュン!


スネーク「もっと飛ばせ!」

エダ「もう目一杯だよ!」


機銃の束が確実に迫ってくる

スネーク「」ピン

スネーク「エダ、合図したら一瞬だけ速度を落とせ」

スネーク「そして即座にフルスロットルだ。呼吸が大事だ。ミスれば死ぬ。いいな?」

エダ「オーライわかった・・・もうこうなりゃヤケだよ!」


チュンチュンチュンチュン!


チュンチュンチュンチュン!


ダラララララチュンチュンチュンチュン!


スネーク「エダ!」

エダ「!」グッ


ガクンッ


バイクの速度が一気に落ちる


スネーク「おおおおおおおおお!」ブオン


カエル兵「!?」


操縦席の目前に小さい粒が映る



 カッ



スネーク「飛ばせ!」

エダ「うらああああああああああ!!」グイ



 パ ァ ン !



カエル兵「ア”ーーーーーー!」


小さな粒は強烈に発光し鼓膜に響く爆音を放った


バラバラバラバラバラ・・・

スネーク「スタングレネードだ。こいつは効くだろう」

エダ「も、もういいか・・・」

スネーク「ああ、そろそろ仕上げに入る」ガッチャン

RPGを構えるスネーク


バラバラバラバラバラ・・・


操縦性を失ったハインドがぐるぐると回りながら横に並ぶ


スネーク「ーーー」


バラバラバラバラバラ!


スネーク「ーー!」カチ


ボッ・・・シュルルルルルルルルーーーーーー・・・・


カエル兵「!」


ドォォォォォォォン!


パラパラパラ・・・






ズドドドドドドォォォォォォォン!


スネーク「ふう」

エダ「ya-!ハーレルーヤ!マジでもう死んだかと思ったぜ!」

エダ「これぞ神のお導きだな!我らが主よマジで助かったぜサンキューアーメン」

スネーク「これに懲りて、アコギな商売は辞めるんだな」

エダ「あ?簡単に騙されるアホが悪いんだよ。アタシは何にも悪くねえ」

スネーク「いつか天罰が下るぞ」

エダ「大丈夫だよ。クソ礼拝を毎日欠かさずやってからなw」

スネーク「違いない」ハハ

ロアナプラ 路地裏

カエル兵1「ヤツハドコダ」

カエル兵2「バイクニノッテ、ニゲタ」

カエル兵3「ニガシテハナラン、ハヤクオワネバ」


「・・・」


暗い人影がカエル兵に忍び寄る


「・・・」ザッ


カエル兵1「ダレダ!」


ゴキッ・・・!


カエル兵1「」ガク

カエル兵2「!」ジャキ


・・・ゴッ! バキ!ゴキ!


カエル兵2「ウアッ」


カエル兵に乱打を浴びせる謎の人影


カエル兵「」ガク


ボオオオオオ・・・



「あら、キレイね。命の散り際は儚く美しいわ」


カエル兵3「キサマハダレダ!」


「それはこちらのセリフです。あなた方が騒がしくするので獲物を取り逃がしてしまった次第で」

「どう・・・責任を取って頂けるのでしょうか」ギリ


カエル兵3「邪魔ヲスルナラ、排除スル!」ジャキ















ぐちゃっ

カエル兵3「」ボオオオオオオ


ロベルタ「・・・」ポイ

 僥倖と思え。ロザリタ。ここは君の居場所じゃない

ロベルタ「」ジャキ


 バン!バン!バン!


ロベルタ「・・・」ギリ


カツ・・・カツ・・・カツ・・・


キィ


ロベルタ「・・・?」

扉の中に酒瓶と手紙が一枚

ロベルタ「・・・」ペラ


『狩りはまだまだ終わらない。狐の居場所を教えよう』


ロベルタ「くす・・・くすくすくす」

ロベルタ「主よ感謝します。これで奴らを八つ裂きにできますわ」ニヤ

ロアナプラ 暴力教会 礼拝堂

エダ「ぜえ・・・ぜえ・・・」バタ

スネーク「ハア・・・ハア・・・」

エダ「なんとか・・・生きて帰ってこれたな・・・」

スネーク「ああ・・・」

エダ「おいじじい・・・・」

スネーク「なんだ・・・」

エダ「このヤマが終わったら・・・・」

エダ「危険手当よこせ・・・」ガク

スネーク「またそれか・・・」

ヨランダ「エダ、礼拝堂で寝っころがるんじゃないよ」

エダ「いっシスター!」バサ

スネーク「またお会いできるとは思わなかった。シスター・ヨランダ」

ヨランダ「大変だったねソリッド坊や」

スネーク「ああ。この街にはどうやら俺の熱烈なファンがいるらしい」

ヨランダ「まぁ、あながち間違いでもないねえ」

ヨランダ「で、どうなった?」

スネーク「猟犬は取り逃がした・・・だがグレイフォックスの接触は成功した」

スネーク「行先も聞いた。ラグーン商会とやらの協力でゴールデントライアングルに向かうらしい」

ヨランダ「そこまで聞いてるなら話が速い」

ヨランダ「連中の目的が判明したよ。ソリッド坊や」

スネーク「なんだと!?」

ヨランダ「まあまずはその辺にお掛けよ」

ヨランダ「エダ、さっさと立ちな」

エダ「や、休みてえ・・・」

ヨランダ「いいかいソリッド坊や、事は思ったより大事だよ」

ヨランダ「まずはこいつをご覧」ペラ

写真を手渡すヨランダ

スネーク「なんだこれは」

ヨランダ「これは私があるツテで手に入れた写真なんだけどねえ」

ヨランダ「場所はゴールデン・トライアングル。奇しくもお前さんの次の目的と同じだ」

スネーク「それがどうかしたか?」

ヨランダ「ここをよーく見てごらん」

スネーク「?」

ヨランダが指差す先を注目するスネーク

スネーク「なんだこれは・・・?人工物の様だが」

ヨランダ「連中、どうやらここで『新型兵器』の開発を行ってるようなのさ」

スネーク「新型兵器?」

エダ「正確にはその新型の運用テストだな」

ヨランダ「ここは国境が重なる中立地帯だ。好き好んでこんな場所に行く奴ぁいない」

ヨランダ「軍も治安組織もそうそうこれる所じゃない。悪巧みにはもってこいの場所だねェ」

スネーク「確かここは、ケシの栽培地域では・・・」

ヨランダ「そこさソリッド坊や。私らも最初はそのセンで洗ってた」

ヨランダ「所がだ。引っかかったのはとんでもない大物だったわけだ」

スネーク「・・・」

ヨランダ「この新型は情報筋曰く【次世代戦場主流兵器】との事だ」

エダ「戦車やヘリに取ってかわるつもりらしい」

スネーク「次世代戦場主流兵器・・・」

ヨランダ「で、その開発コンセプトなんだが・・・」

スネーク「ああ」

ヨランダ「戦地歩兵支援用二足歩行兵器。別名【歩兵と兵器をつなぐ歯車】」


スネーク「 ま さ か !」


ヨランダ「そうさ。坊やはつくづくこいつと縁があるね」










スネーク「 メ タ ル ギ ア ! ! ! 」

スネーク「メタルギアが何故ここに!!」バン!!

ヨランダ「開発はアームズテック社。買い手は某民間軍事派遣会社」

エダ「さっき襲ってきた連中さ」

ヨランダ「ここらはシェン・ヤンの所有地域さ。シェン・ヤンも繋がってると見て間違いないだろうね」

スネーク「中国人・・・」

エダ「そ。つまり暗躍しているのは【三合会】さ」

スネーク「何て事だ・・・」

ヨランダ「AT社は最近落ち目だからね。起死回生を狙った意欲作さね」

エダ「落ち目なのはお前のせいだなw」

スネーク「・・・NSAが何故それを狙う」

ヨランダ「そこまではわからないねェ」

エダ「ぶんどって自分の物にしたいか。それか兵器開発を大義名分にシェン・ヤンをブタ箱にぶちこみたいか」

ヨランダ「ま、手柄が欲しいって事だろうねェ」

エダ「ムカツく連中だぜ」ペッ

スネーク「買い手のPMCについては?」

ヨランダ「これがまた巧妙でねェ。企業体系が分散複合型なんだ」

エダ「調べても蛸だの螳螂だの、よくわからない子会社しか出てこなかったんだよ」

ヨランダ「相当なキレ者みたいだねェ。そこの社長さんは」

エダ「あのトルーパーの奇抜なナリからして、新しい兵器の開発に力を入れてるみたいだな」

スネーク「・・・一人心当たりがある」

ヨランダ「おや、知り合いかい?だったら是非紹介しておくれよ」

ヨランダ「顧客の新規開拓を探してた所なんだ。最近ウチも不況でね」

エダ「ロメオの紹介も忘れんなよ?じじい」

スネーク「NSAの連中とは近々合流するつもりだ。ラグーン商会へはどうやっていけばいい」

エダ「もう会ってるじゃねえか」

スネーク「?」

ヨランダ「あの乱暴が息吸って歩いてるような嬢ちゃんさね」

スネーク「レヴィか!」

エダ「話しはついてるはずだぜ。向こうからアプローチがあったはずだ」

スネーク「そういえばキャクストンがそんな事を言っていた・・・」

ヨランダ「ま、向こうさんも準備があるだろ。連絡はこっちが受け持つから今日は此処へ泊まるとイイ」

エダ「街のホテルに泊まると必ず何か無くなってるからなw」

スネーク「ああ・・・」

暴力教会 個室


prrrrrr prrrrrrrrr

スネーク「オタコン、聞こえるか」

オタコン「スネーク、ハインドは巻いたようだね」

スネーク「ああ。RPGで叩き落としてやった。で、今暴力教会にいるのだが」

スネーク「グレイフォックスの目的が判明した」

オタコン「なんだって?」

スネーク「連中の目的はゴールデン・トライアングルだ」

オタコン「黄金の三角地帯・・・麻薬の密造で有名な所だね」

スネーク「そこで新型兵器の開発が行われているらしい」

オタコン「初耳だね・・・」

スネーク「新型の二足歩行兵器・・・メタルギアだ」

オタコン「なんだって!」

スネーク「AT社が三角地帯の機密性に目を付け極秘裏に運用テストを行っているらしい」

オタコン「アームズ・テックめ、まだメタルギアを・・・」

スネーク「NSAの狙いはそれだ」

オタコン「ふむ・・・ちょっと待って、調べて見る」カタカタ

オタコン「ゴールデントライアングルはメコン川流域のタイ、ミャンマー、ラオスの三国が国境を接する山岳地帯だ」

オタコン「麻薬で有名なのは元はミャンマーのモン・タイ軍の総司令、クン・サ将軍が資金繰りの為にケシの栽培を始めたのが始まりの用だね」

オタコン「三国の不安な政治情勢と、麻薬に関わる裏の人間が出入りするため、人目に付く事はほぼない」

スネーク「そこに目を付けたんだな」

オタコン「なるほど・・・内緒話にはうってつけだ」

スネーク「で、その買い手のPMCなんだが」

オタコン「ああ」

スネーク「・・・リキッドじゃないかと睨んでいる」

オタコン「なんだって!?」

スネーク「リキッドは愛国者を葬りに行くと言った。奴の事だ、必ず準備はしているはずだ」

スネーク「さっきのトルーパーもそうだ。あれも、対愛国者用の兵装なんじゃないか?」

オタコン「戦力の増強を図っているのか・・・」

オタコン「NSAが何故それを欲しがるのか気になる所だが」

スネーク「今はラグーン商会の連絡待ちだ。そこで連中と直接会う」

スネーク「こちらからも探りを入れておく。オタコン、そっちも頼む」

オタコン「了解だ。リキッドの尻尾、必ず掴んでみせるよ」プツン

スネーク「リキッド・・・」パシ








エダ「」

ロアナプラ 三合会事務所

チャン「ああ、じじいは逃げ切ったよ。近々そっちへいくだろう」

チャン「じじいの事だ。そろそろ俺達の素性が割れてもおかしくないな」

チャン「あー驚きだ。ベテラン軍人なのはわかっちゃいたがまさか伝説の英雄だったとはな」

チャン「あんなじいさんだったか?あれじゃあわからんはずだ」

チャン「ハハ、その辺はフライフェイスに感謝しねえとな」

チャン「・・・何故かって?俺はあんなでかいおもちゃ興味ない」

チャン「ロアナプラが戦場になるのはゴメンだ。奴の言葉を借りるなら、この街は俺達にとっての【アウター・ヘブン】だからな」

チャン「米軍も無事街を出る。そいつらに釣られて部外者も出ていく。俺はそれで万事OKだ」

チャン「まあ・・・お膳立てくらいはしてやるが・・・いちおー俺は米軍とは敵対する立場だ」

チャン「こちら側としては猟犬に米軍を皆殺しにして欲しいって所だな」

チャン「はは、そうだな。アホウな上司が付くと部下は大変だ」

チャン「シェン・ヤンも精々浮かれていればいい。「存在しない」FOXHOUNDに守られてると思ってな」

チャン「わかってる。俺は俺の『役』を演じるさ」

チャン「ああ、また何かあったら連絡をくれ。それじゃ」ピ

チャン「やれやれ、めんどくせえ・・・」

今日はここまでにします

翌日 昼

ロアナプラ 暴力教会

スネーク「世話になった」

ヨランダ「ああ。エダに挨拶させれなくて申し訳ないねェ」

スネーク「気にするな。彼女も仕事がある」

ヨランダ「悪いが、武器は装備から外させてもらったよ」

【RPG-7】【M60】←lost

ヨランダ「緊急事態だったとは言え、ありゃ商品だ。レンタル代はしっかり請求させてもらうよ」

スネーク「かまわんさ。じゃじゃ馬な部下がいると苦労するな」

ヨランダ「やる事やってりゃいいのさ」

ヨランダ「そうそう、その代わりと言ってはなんだが」

ヨランダ「あんたァ今得物がないんだろ?選別だ。受け取んな」


【M1911A1】←New!!


スネーク「いいのか?」

ヨランダ「ああかまわんよ。今後とも御贔屓に」

スネーク「(二度と戻らんがな)」

ヨランダ「あんたの新装備は【ラグーン商会】が用意してる。輸入品だからね。ここに現物はないのさ」

スネーク「助かる」

ヨランダ「しっかり気張っておいで。ソリッド坊や」

スネーク「ああ」


prrrrrr prrrrrrrr

オタコン「スネーク、首尾はどうだい?」

スネーク「まだ体の節々が痛む。随分痛めつけられたからな」

オタコン「無理もない・・・」

スネーク「だがここで折れるわけにもいかんさ」

スネーク「俺にはまだ、やらねばならん事がある」

オタコン「そうだね。せっかく掴んだリキッドの尻尾、ここで手放すわけにはいかない」

スネーク「ああ」

オタコン「あの猟犬も・・・」

スネーク「ああ、俺も奴には『用』がある」

オタコン「よしスネーク、まずは【ラグーン商会】と合流するんだ」

オタコン「落ち合う場所は【イエローフラッグ】だ。これはもうわかるね?」

スネーク「あんまりイイ思い出はないんだが」

オタコン「そう言うなよ。僕らはこの街の地理に明るくないんだから」

スネーク「了解、これより【イエローフラッグ】に向かう」プツン

ロアナプラ イエローフラッグ


カランカラン


「マスター、水を」


バオ「ここは酒場だ。酒を頼め」

スネーク「そういうな。俺とお前の仲じゃないか」

バオ「~~~~!」

スネーク「よう、しばらく」

バオ「な、何しにきやがった・・・!」ガタッ

スネーク「いや別に。俺を売った金から出る酒はさぞかしうまいんだろうと思ってな」ニヤ

バオ「ばっ!いや、あれはだな・・・」

スネーク「」ニヤニヤ

バオ「・・・もう撃ち合いはごめんだぜ。アンタはただでさえお尋ね者なんだからな」

スネーク「ほお」

バオ「お前がバラライカとヴィソトキニをぶっ飛ばした噂が街中に広がってるんだよ!」

バオ「それにあちこちでドンパチしやがって。何してくれてんだ全く、これだから余所もんは・・・」

スネーク「もうコロンビア人に襲われたりしないだろうな」

バオ「ああ、あの連中なら今てんやわんやだよ」

バオ「本国の精鋭部隊を皆殺しにされた上、ドン・アブレーゴまで誰かに殺されてな」

スネーク「なんだと」

バオ「もう猟犬所じゃねえんだよ、あいつらは」

スネーク「邪魔が入らなさそうで何よりだ」

バオ「つかよ。じじい、今度はどこで何をやらかそうってんだ」ヒソ

スネーク「どうしてだ」

バオ「もう店がボロボロになるのはごめんなんだよ!この疫病神が!」バン!

スネーク「安心しろ。俺はこれから街を出る所だ」

バオ「・・・」ホッ


バァン!

「じじい!迎えに来たぜ」

バオ「疫病神その2がきやがった・・・」

レヴィ「だーれが疫病神だ!このタコォ!」

スネーク「レヴィ!無事だったか・・・」

レヴィ「あ?全然無事じゃねえよ。これ見ろよ」

レヴィ「おかげでしばらくカトラスが振れねえ。全く、災難たらありゃしねえよ」

ロック「そういうなよ。彼のおかげで助かったんだろ?」

レヴィ「けっ」

スネーク「君も無事だったか」

ロック「僕は鉄火場に参加してませんでしたからね」

スネーク「キャクストンに聞いた。君の経っての指名だそうだな」

ロック「ええ、まぁ」

スネーク「君は俺を『鍵』だと言ったな。どうしてだ」

ロック「・・・まぁ」

ロック「今までの活躍を客観的に分析した結果、と言った所ですかね」

スネーク「買い被り過ぎだ」

レヴィ「ロック、さっさと船に戻ろうぜ」

スネーク「そういうなレヴィ。何か飲んでいけ」

スネーク「今日は彼のおごりらしい」ニヤ

レヴィ「まじかよバオ!太っ腹!」

ロック「いいのかい?バオ」

スネーク「」ニヤニヤ

バオ「疫病神め・・・」

ロアナプラ 港

スネーク「ほお・・・エルコ級か」

ロック「これが僕らの船です」

スネーク「メンテナンスも行き届いているようだ。いい船だ」

レヴィ「さっさと入れよ、じじい」


ブラックラグーン号 操舵室


ロック「ダッチ、戻ったよ」

スネーク「彼が船長か」

ダッチ「ようこそ我が船へ。俺はダッチだ。あんたが噂のレジェンドマンだな?」グッ

ダッチ「随分派手に暴れてるそうじゃねえか」

スネーク「イロコィ・プリスキンだ。よろしく頼む」グッ

ダッチ「プリスキン・・OK,じゃスネークだな」

スネーク「なんだと?」

ベニー「気にしなさんな。彼は仇名を付けるのが好きなんだ」

ダッチ「お気に召さないか?カート・ラッセルっぽかったからつけたんだが・・・」

スネーク「いや別に。よく呼ばれるから驚いただけだ」

ダッチ「そうかい。そっちのホワイトはベニーだ」

ベニー「やあおじいさん。噂は聞いてるよ。よろしく」

スネーク「オタコン!?いや、似てるだけか・・・」

ベニー「?」

ダッチ「ハハハベニー・ボーイ。お前はどうやらじいさんのかわいい孫にクリソツらしい」

ベニー「そ、そうなの・・・」

ダッチ「じいさん、経緯は聞いてるぜ。色々大変だったな」

スネーク「ああ大変だった。特にこの街に馴染むのにな」

ダッチ「ちと刺激が強い所以外は至って普通の街さ」

スネーク「刺激が強いのは女だけでイイ」

ダッチ「カマすねじいさん。おもしれえぜアンタ」

レヴィ「じじい、おめーにお客さんだ」クイ

ダッチ「今から出航しても合流地点までは大分かかる。ゆっくり話てきな」

スネーク「ああ」

ラグーン号 船室


ガルシア「セニョール・・・!」

スネーク「ガルシア!」

ガルシア「必ずお会いできると信じておりました・・・」

ファビオラ「よくご無事で・・・」

スネーク「二人とも、無事でよかった」

スネーク「米軍はどうした?」

ガルシア「ホテルまで送って頂いた後、別れました」

ファビオラ「彼らは彼らの部隊行動があるみたい」

スネーク「ふむ・・・で、君達がここにいるという事は」

ガルシア「ええ。僕らは・・・」

ファビオラ「若様は覚悟をお決めになられたの」

ファビオラ「何があっても、必ず二人で婦長様を取り戻そう、って・・・」

スネーク「そうか・・・」

ガルシア「・・・」

スネーク「迷いの吹っ切れた、イイ顔だ」


ダッチ『出航するぞ。ケツからひっくり返らねえよう気を付けな』ザザ


ドドドドドドドド・・・


スネーク「出たか・・・」

ファビオラ「アタシ、ちょっと風に当たってくる」

ガルシア「ああ、わかった」

ガルシア「セニョール、いいですか」

スネーク「どうした」

ガルシア「正直に言っていただきたい」

ガルシア「ロベルタは・・・元に戻るでしょうか」

スネーク「・・・」

ガルシア「お気使いは結構です。僕は真実が知りたい」

ガルシア「ここでロベルタとまともに会ったのは僕以外ではあなただけだ」

スネーク「・・・薬物の過剰摂取に似た症状が現れてる」

スネーク「解離性障害、記憶障害、必要以上の猟奇性、幻覚症状の類。事実あの場にいた君を「偽者」とのたまったあげく殺そうとした」

ガルシア「これだ・・・」

ビンを出すガルシア

スネーク「持ってきたのか!」

ガルシア「彼女が屋敷にいた頃から服用していたのと同じです」

スネーク「これは・・・精神薬だな。ベンゾジアゼピン系の抗不安剤だ」

スネーク「俺も似たような物を持っている。これだ」

ジアゼパムを見せるスネーク

スネーク「精神科でも処方している比較的手に入りやすい薬だ。俺も一時期は良く服用していた」

スネーク「もっとも、俺の場合は筋弛緩作用による狙撃時の手ブレ防止目的だがね」

ガルシア「抗不安剤・・・」

スネーク「元々の目的は鎮静剤だ。鬱やてんかん等の他に急激な発作を治める為に使う物だ」

スネーク「しかしこれは中毒性が高く、大量に服用したとなると易興奮性や突飛的な憤怒、暴力等の奇異反応が起こる」

スネーク「薬で無理矢理押さえつけた感情が一気に噴き出すんだ」

ガルシア「彼女は一体何が不安だったのでしょうか」

スネーク「・・・彼女の『過去』だな」

ガルシア「過去・・・」

スネーク「フローレンシアの猟犬。中南米を又にかけたテロリストだった過去だ」

スネーク「一度戦場の味を知ると、そう簡単には抜け出せない」

スネーク「俺の父親がそうだった」

ガルシア「その父君は今どうなさっているので?」

スネーク「・・・殺した。俺がこの手でな」

ガルシア「そんな!」

スネーク「俺はその方法しかわからなかった。今でもあの時、どうすべきだったかわからない」

スネーク「君はあの時に俺と同じだ。俺は戦う事しかできなかった」

スネーク「だが君には、君にしかできない事があるはずだ」

スネーク「それに賭けるしかない」

ロック「そう、賭けるしかない」

ガルシア「セニョール・ロック!」

スネーク「盗み聞きとは趣味が悪いな」

ロック「米軍との合流までまだ時間があるからね。ヒマ潰しにお話でもどうかなって」

スネーク「ガルシアや俺を船に乗せたのは君の口添えと聞いたが」

ロック「そうです。米軍と猟犬、彼らが出会えば次こそ決着を付けざるを得ない」

ロック「でも、あなた達だけがこいつを丸く収める事が出来る」

ガルシア「だからあなたは僕に電話をよこした」

スネーク「・・・」

ロック「そう、もうこれ以上「死なせはしない」」

ロック「君達が生き残って勝負は次へ持越しになった」

ロック「まだ勝負は終わっていない。そう考えなおしてピンポイントにベッドを当てる」

ロック「それが最良のあがりだ」ニヤ

スネーク「若いの、一つ言っておく」

スネーク「命はチップじゃない」

ロック「ふふ、ですね・・・」


ダッチ『じいさん、すっかり忘れてたぜ。甲板まで上がってきてくれ』ザザ


ロック「呼んでますよ」

スネーク「ああ・・・」

ラグーン号、甲板

ダッチ「歳は取りたくないもんだ。最近すっかり物忘れがひどくてね」

スネーク「イヤミか?」

ダッチ「おっと失礼。俺としたことが敬老精神を失念するとは」ペチ

スネーク「で、何の用だ」

ダッチ「こいつさ」ドサ


【mk22(麻酔銃)】【M4カービンCUSTOM】【M870 CUSTOM(ゴム弾)】←NEW!!


スネーク「俺の装備・・・よく揃えれたな」

ダッチ「それが仕事だ」

スネーク「このM870はゴム弾か。非殺傷武器が目立つな」

ダッチ「今回のじいさんはメイドをとっ捕まえるのが仕事だろ。情けにあふれた観音仕様って所だな」

スネーク「M4はランチャーパーツにスコープか・・・」

ダッチ「そいつは『最悪の場合』だな。誰かのケツの穴を増やしたい時に使ってくれ」

スネーク「ふむ・・・」チャキ

ダッチ「後こいつらだ。適当に一式持ってきた」


【グレネード】【スモークグレネード】【スタングレネード】【チャフグレネード】←NEW!!


スネーク「グレネード各種か・・・」

ダッチ「手が滑ってここでチャフを炸裂させたなんて辞めてくれよ?ベニーがストを起こす」

スネーク「ああ」

ダッチ「そ・れ・と・だ・な」

スネーク「まだあるのか」

ダッチ「こっちはお宅らが直々に送ってきた。そら」


【スニーキングスーツ(マッスルスーツ併用】←NEW!!


スネーク「スニーキングスーツ!これはありがたい」ガサガサ

ダッチ「老体に鞭打つお宅の為に急遽こさえてきたもんらしいぜ」

スネーク「連戦続きでボロボロだったからな・・・やはりこれがないと落ち着かん」

ダッチ「地球上で最もおっかない女上位三名の内二名を相手にしたんだ。首がもげてねえだけ幸運と見るべきだ」

スネーク「違いない」ハハ

ダッチ「ちなみに残りの一人はあいつだ」


レヴィ「姉御のアホッタレ、商売道具を撃ちやがって・・・」グチグチ

レヴィ「おいじじい!何見てやがる!?アタシの顔に何かついてるか!?」ギロ


ダッチ「な?」

スネーク「ああ・・・」

ダッチ「あいつは万年生理不順の呪いにかかってる。察してやってくれ」

スネーク「ああ・・・」


ベニー『ダッチ、川の本流に入ったよ。米兵との合流は日が暮れてからになる』ザザ


ダッチ「オーライベニー・ボーイ。さて、楽しいピクニックの始まりだ」


prrrrr prrrrrr

オタコン「スネーク、スニーキングスーツは受け取ったかい?」

スネーク「ああ。そろそろ化粧直しをしたいと思っていた所だ」

オタコン「そいつはよかった。着心地はどうだい?」

スネーク「かなり圧迫感が強いな。動きやすいが衣擦れを起こしそうだ」

オタコン「我慢してくれ。衰えた君の体力を補うためだ」

スネーク「・・・」

オタコン「そのスーツはマッスルスーツを兼ねててね、スーツ内面にいくつものセンサー網が張り巡らされてる」

オタコン「そのセンサーが筋収縮を関知して、スーツ内部の人工素材が筋動作に連動、補助する動きをする」

オタコン「つまり、若い頃の動きが取り戻せるってわけさ」

スネーク「随分な機能だな」

オタコン「ついでに先の戦闘を考慮して防弾機能も向上してる。そこは日用品すら弾が出るからね」

スネーク「ああ、嫌と言うほど堪能した」

オタコン「本当はもう一つ機能を付ける予定だったんだけど・・・今回は火急だからね」

オタコン「未完成だが我慢してくれ。完成するのはまだ先さ」

スネーク「まだ付け足すのか?楽しみにしておこう」

オタコン「で、状況はどうだい?」

スネーク「これより米兵と合流するようだ。合流すればいよいよ・・・」

オタコン「例の新兵器だね、それと・・」

スネーク「大丈夫、忘れちゃいない、いや、忘れるわけがない」

スネーク「奴とは必ず決着を付ける」

オタコン「ああ、彼女は止めなければ・・・」

スネーク「そうそう、お前のそっくりさんがいたぞ。世界には似た顔が3人はいると言うが・・・」ハハ

オタコン「ええっ!なんか、複雑な心境だね・・・」

スネーク「話しが合うかもな」

オタコン「彼も・・・オタクかい?」

スネーク「それは知らん。機会があったら聞いてみよう」

オタコン「一度是非会ってみたいね」ハハ

スネーク「よし、それでは任務に戻る」

オタコン「死ぬなよ、スネーク!」

ロアナプラ 空港

『本日はバンコック・エアーウェイズをご利用いただきーーーーーー・・・』

『本機はドンムアンを経由、ワッタイ国際空港へはーーーーー・・・』


ロベルタ「」ドサ

ロベルタ「・・・」


「ねえあなた、ひどい匂いだわ」

「狐が待ち遠しいのはわかるけど、シャワーを浴びる暇もなかったの?」


ロベルタ「」ギロ


「連中は36時間以内に目標へ到着するから注意してね?それと座標は・・・」


バキィ!


ロベルタ「!」

不意を狙ったはずが腕を抑えられる

ロベルタ「ギ・・・」ミシミシ

ロベルタ「お前は誰だ・・・アメリカの手先か・・・」ギリ


エダ「ごちゃごちゃうるせぇんだよ。黙って聞けビッチ!」ギロ

エダ「思っている以上に壊れてるんじゃ、ボランティアのし甲斐がねえんだよ」ギシギシ


ロベルタ「・・・世話になってる事は感謝するわ・・・グリンゴ」バッ

エダ「そんな言葉が聞けるとは思わなったわ」ドサ

ロベルタ「何故私に協力する」

エダ「貴方は悲劇のヒロイン気取りかもしれないけど、あなたは大きな陰謀に首を突っ込もうとしているの」

エダ「わかる?だからあなたには確実に、決められた役割を果たしてほしいのよ」

ロベルタ「・・・」

エダ「話を通したら向こう方はよろこんで了承してくれたわ」

エダ「『猟犬』が味方するなら心強いってね。再就職おめでとう」

ロベルタ「・・・」

エダ「ただでさえトチ狂ってるんですもの。手綱は握っておかなきゃね」

エダ「自慢していいわよ。我らの『最後の一役』に就任できたんですもの」

ロベルタ「陰謀とはなんだ・・・」

エダ「それはあなたに関係ない事。ただ一つヒントを与えるなら・・・」

エダ「あなたが完膚なきまでに叩きのめしたおじいさん。あれは地獄からやってきた悪霊よ」

ロベルタ「あの老人が・・・」

エダ「そ、ヘタに突っついて憑りつかれない用に注意して頂戴」

エダ「あれは「蛇」よ。いちど絡まると、しつこいわよ?」

ロベルタ「・・・邪魔をするなら殺す。老人だろうが関係ない」

エダ「言うと思ったわ。ま、こちらはあなたがちゃんと『役』を演じてくれれば問題ないわ」

ロベルタ「せいぜい楽しませてもらう。だから・・・」

ロベルタ「狩りの最後に、苦しまないように殺してやる」

エダ「」ニヤ


ゴオオオオオオオオ・・・

同日 夜

明かりの無い暗闇の中エンジン音が脈付くように呻き立てる


ゴオオオオオオオオオオオ・・・


スネーク「合流まであと少しだな・・・」

レヴィ「待てよじじい。素敵なスーツでどこへいく」

スネーク「レヴィ・・・」

レヴィ「対くそメガネ用の新兵器かい?まるでコミック・ヒーローだ」

レヴィ「イカすぜじじい。おニューのドレスを自慢したい気持ちはわかる」

スネーク「奴の尋常じゃない強さに対抗するにはこれくらいしないとな」

レヴィ「へえ・・・じゃあよりパワーアップしたわけだ」ニヤ

スネーク「そんな大層なもんじゃない。最近体の具合が悪いのでね。これは湿布みたいなもんさ」

レヴィ「ただの湿布が、くそメガネに通用するか、試したくないか?」

スネーク「さっきから何が言いたい」


レヴィ「ニュー・ウエポンの実験に付き合ってやるって言ってんだよ」ジャキ

カトラスを突きつけるレヴィ


スネーク「レヴィ・・・どういうつもりだ?」

レヴィ「退屈してんのさ。わかるか?」

レヴィ「このままちょい役で終わるのはしまらねえ。ただでさえ姉御のせいでイライラしてんだ。オーライ?」

スネーク「さっきから何を・・・」

レヴィ「鈍いぜじじい。アタシにも出番をくれよ」

レヴィ「イエローフラッグで会ったあの日から・・・チークを踊りたくてウズウズしてたのさ!」ジャキ

スネーク「・・・」

レヴィ「遊ぼうぜじじい。まだピクニックは始まったばっかだ」

スネーク「しかしその怪我で・・・」


レヴィ「抜けよ、じじい」ギロ


スネーク「・・・わかった」ジャキ

構えるスネーク


レヴィ「勝負はアンクル・サムが乗船するまで。オーライ?」

スネーク「ああ」







レヴィ「さあ、きやがれ!」






【BOSS】レヴィ

えらい早起きしてしまったのでとりあえずここまで
書き溜めて夜にまた投下するかも

ズドン!ドン!ドン!ドン!

ベニー「ダッチ、銃声だ!」

ダッチ「しっかり聞こえてるよベニー・ボーイ」

ベニー「どこのどいつだ・・・って、レヴィ!?:

ダッチ「やれやれ・・・あのじゃじゃ馬め」

ベニー「はやく止めなきゃ!」

ダッチ「構わんよベニー。好きにさせておけ」

ベニー「どうして!?これから米軍と合流するんだよ!?」

ダッチ「いいんだよベニー・ボーイ。これがあいつの役だ」

ベニー「ダッチ!?」

ダッチ「手負いのレヴィにやられるようじゃお話にならん。実力を試すいい機会だ」

ダッチ「ほっときゃ直に収まる。それまで気長に行こうぜベニ・ボーイ」

ベニー「ダッチがそういうなら・・・」

ダッチ「・・・」

ベニー「(ものすごい不安だけど)」


ドンドン! カンッ! ズドン!


レヴィ「ヘイヘイどうしたじじい!ブルっちまったのか!?」

レヴィ「一発ぐらい撃ち返してこいよ!」ドン!ドン!

物陰に隠れるスネーク

スネーク「片手でも器用なもんだ」チュン

レヴィ「アタシを誰だと思ってやがる!銃をもたせりゃ天下無敵の」

レヴィ「レベッカ姐さんだ、ぜ!」ズドン!

スネーク「むん!」バッ!

レヴィ「そこだぁ!」ズドン!


カンッ!


レヴィ「チッ、こそこそ物陰に隠れやがって」

レヴィ「やる気あんのかじじい!オラァ!」ズドン!

スネーク「・・・」


サッ ガシッ


レヴィ「・・・あれ?マジでじじいどこいった?」

シーーーン・・・


レヴィ「あっれ~?いねえ・・・」


ギシ ギシ


レヴィ「 ? ? ? 」


・・・ガバッ!


スネーク「むん!」ガシッ!

レヴィをCQCホールドするスネーク

レヴィ「げ・・・どこから沸いてきやがったてめえ!」グググ

スネーク「船のヘリをね。君が背中を向けるまでエルードしていた」

レヴィ「握力自慢かよ・・・クリスチャン・ベールかてめえは!」グググ

スネーク「ちぃええりゃああ!」


ズドン!


レヴィ「ふぎゃ!」

レヴィ「い、い で え え え え え え !き、傷口が・・・!」

スネーク「どうやら、その怪我ではそれ以上無理だな」

レヴィ「・・・てえい!」ブン!

スネーク「むぉ!」サッ


ダダダダダッ!


レヴィ「このじじい・・・風通しをよくしてやらぁ!」ガチャ

スネーク「あれは・・・ゲパード(対物ライフル)!」


レヴィ「 死 ね え え え え え え !ジャキ


スネーク「こんな場所で撃つつもりか!?まずい!」


「この」


スネーク「!」


「馬鹿もん!」


ゴチーーーーーン!


レヴィ「オ、オオオ・・・」ピクピク

ダッチ「このアホタレ。勢い余ってラグーン号をタイタニックに変えるつもりか」

レヴィ「あでで・・・ダッチ!」

ダッチ「ジャック・ドーソンの用にはいかねえぜレヴィ。ワニに食われて糞と化すのがオチだ」

レヴィ「だってよぉ・・・ダッチ・・・」

ファビオラ「さっきから騒がしいと思ったら・・・何やってんのアンタら」

スネーク「やんちゃ娘に絡まれただけだ」

ダッチ「業界初、客をミンチに変えるサービスを採用した覚えはねえよ」

ファビオラ「またアンタなの?いい加減にしてよね」

レヴィ「うるせえロリータ!アタシだってじじいとファックしてえんだよ!」

ダッチ「お前の役目は終わってんだよ。ワガママ抜かすな」コツン

ダッチ「見ろ。あそこの紳士が白い目で俺達を見てる」


スネーク「・・・」


レヴィ「じじい!何メンチきってんだコラァ!」ギャース

ダッチ「まだ言うか!オーケィ、泣きやむまで俺がみっちりファックしてやる」

ダッチ「こい!」グイ

レヴィ「あでででで!ダッチギブ!傷が!傷が開く・・・」ズルズル


スネーク「・・・」


ベニー『すまないねじいさん。少しやんちゃが過ぎたようだ』ザザ


スネーク「・・・」ハァ

ファビオラ「ほんと、野蛮な奴・・・」フウ

スネーク「しばらく見ないうちに感じが変わったな?」

ファビオラ「そお?」

スネーク「ああ、垢ぬけたというか吹っ切れたというか、そんな感じだ」ドサ

スネーク「人を撃ったからか?」シュポ

ファビオラ「そんなんじゃないよ・・・」

ファビオラ「ただ、気づいたんだ」

スネーク「何をだ」フー

ファビオラ「勝ち負けじゃないんだ。アタシ達が始めた事なんだ。だから、アタシ達には止める義務がある」

スネーク「・・・」

ファビオラ「協力してくれるのはうれしいよ?でも、あなたは何の為に戦っているの?」

スネーク「・・・生きて帰ったら答えを教えてやる」フー

ファビオラ「そう・・・」


ヒュオオオオオオ・・・


ファビオラ「婦長様は本当に強い方だ。たった一人で、全部背負い込んで」

スネーク「そうだな」カチ カチ

ファビオラ「そんな婦長様を。あんたはどうやって止めんのよ」

スネーク「さあな。あの若いのは勝算があるらしいが」カチ カチ

スネーク「俺には皆目見当がつかん」カチ カチ

ファビオラ「あんた、結構行きあったりばったりね」

スネーク「頭を使うのは俺の仕事じゃない」チッ

ファビオラ「・・・たばこ、辞めれば?」

スネーク「どうして」カチ カチ

ファビオラ「体に悪いから」

スネーク「俺には健康を気にするほど時間はない」カチ カチ

ファビオラ「あっそ」


カチ カチ


スネーク「悪いが、火を貸してくれないか」

ファビオラ「マッチしかないけど・・・」ガサゴソ

ファビオラ「はい」ポイ


マッチ箱が宙を舞う


スネーク「・・・」




パシッ





スネーク「今度は逃さない」

ロベルタ「」スタスタスタ


カエル兵「オマシテオリマシタ」


ロベルタ「・・・」スタスタスタ


カエル兵「シェン・ヤンショウグンハコチラデス」


ロベルタ「・・・」スタスタスタ



バァン!



シェン・ヤン「おお~お待ちしておりました!あなたがFOXHOUNDの(ry


ロベルタ「」










ゴッ・・・!

しまった!書き溜め途中で寝てしまったw
午前中までには投下したいと思います

ベニー「ダッチ、あれだ」

マングローブの密林からライトが点滅する

ダッチ「奴ら時間には正確だ。代わってくれ。出迎えに行ってくる」

スネーク「きたか・・・」


『乗船、開始!』


キャクストン「君が船長か。私はキャクストン。グループのリーダーだ。よろしく頼む」グッ

ダッチ「俺はダッチ。話は聞いてる。よろしく頼む」グッ

スネーク「よう、しばらく」

キャクストン「スネーク・・・」

ベニー「感動の再会中悪いが、キャビンに全員は入らない。一部はエンジンルームに入ってもらう。眠る時は交替してくれ」

キャクストン「了解した」

ダッチ「積る話しもあるだろう。恋人のように好きなだけ語らってくれ」

キャクストン「ああ、ありがとう」

ダッチ「さて。メンツも揃った事だし出航しようか」


ドドドドドドドド・・・


ラグーン号 船室

キャクストン「諸君、これより我々は目標ポイントに向かう」

キャクストン「船長の話では夜中中にはたどり着くとの事だ」

キャクストン「各員取れる者から交替で仮眠を取れ。、交替待ちの者は装備の点検だ」


米兵達「サーイエッサー!」


キャクストン「レイ、しばらくここを頼む」

レイ「どこへいく?」

キャクストン「彼と・・・スネークとの約束を果たさねばならない」

レイ「ああ・・・」

甲板

キャクストン「大勢押しかけてすまないね」

スネーク「別に、俺の船じゃない」

キャクストン「・・・」

スネーク「では、改めて聞かせてもらおうか」

スネーク「何故、【グレイフォックス】を名乗る。米軍でその名はタブーのはずだ」

キャクストン「・・・グレイ・フォックス、いや」

キャクストン「フランク・イエーガー・・・私は彼の部下だった」

スネーク「お前、元FOXHOUNDか?にしては知らない顔だな」

キャクストン「そうじゃない。私は、その・・・実は昔の君とも会っているんだ」

スネーク「お前・・・まさか」

キャクストン「ああそうだ。私は」

キャクストン「元ザンジバーランドの兵士だ」

スネーク「!!」

キャクストン「私は元々は今と同じ米軍だった」

キャクストン「そこでは当時の部下が、戦場で無関係な村を襲い、村人をシンパと偽り略奪行為を繰り返していた」

スネーク「戦場ではよくある話だな」

キャクストン「その部下を私は・・・」

スネーク「殺したのか!?」

キャクストン「・・・黙って見過ごせなかった」

スネーク「まるでローンレンジャーだな・・・」

キャクストン「私は、無辜の人々を守るガーディアンになりたかった」

キャクストン「戦争は必ずそのような残虐行為が横行する。全ては救えない。だがせめて無辜の人々だけは・・・」

スネーク「はん、大層ご立派だな」

スネーク「そんな男がどうしてザンジバーランドに?」

キャクストン「手引きをしてくれたのは、フランクだった」

スネーク「グレイフォックスが!?」

キャクストン「ザンジバーランドは単なる武装集団ではなかった」

キャクストン「戦争孤児やその他戦争に巻き込まれた無辜の人々。彼らに居場所を与え、そして養っていた」

スネーク「(そういえばそんな場所があったな・・・)」

キャクストン「フランクは彼らを守る為、必死に戦っていた。まるで過去の自分を見ているようだった」

キャクストン「そんなフランクをみな笑顔で向かえていた。私は、彼の様になりたかった・・・」

キャクストン「私はそんな光景を目の当たりにし、次第に自分の居るべき場所はここだと思うようになった」

スネーク「洗脳されたか」

キャクストン「第三者から見ればそうなるな。しかし、私は・・・」

キャクストン「そんな人々が見過ごせなかった・・・彼の様になりたかった・・・」

スネーク「・・・」

キャクストン「だが、ザンジバーランドも君の手で落ちることになる」

キャクストン「ザンジバーランドを失った私は地下に潜る事になり、しばらくは傭兵として過ごした」

スネーク「どうやって米軍に復帰した」

キャクストン「私は元々アメリカ籍だ。手続きもしっかり行っていたから、復帰はスムーズにいった」

キャクストン「復帰後はデルタフォースにいた。そこで戦果を挙げ、昇進していった」

キャクストン「そしてつい最近だ。ディケンズ大佐の部下に移籍され、私はNSAの不正規特殊部隊に移された」

キャクストン「そして今に至るわけだ」

スネーク「グレイフォックスの名を騙るのは、尊敬するフォックスにあやかって・・・か?」

キャクストン「それもある。だがこのコードネームが正式採用されたのは・・・実はつい最近の事なんだ」

スネーク「なんだと」

キャクストン「ベネズエラでのプラン117、ちょうどあの時だ。あの時ディケンズ大佐から直々に命名された」

キャクストン「何故今頃なのかは知らないが・・・」

スネーク「なるほど。ちゃんと手続きに乗っ取った名前なわけだ」

キャクストン「ちなみにレイも当時からの戦友だ」

スネーク「ああ、あのヒゲの」

キャクストン「ザンジバーランドを知る人間は、君を除くとレイと私だけになってしまった・・・」

スネーク「俺が、憎いか?」

キャクストン「・・・正直、思う所はある」

キャクストン「だが私は復讐の為に戦っているのではない。守るべき人々を、無辜の人々を守りたいからだ」

キャクストン「私怨で動いているわけではない。本当だ。信じてくれ」

スネーク「・・・わかった。信じよう」フウ


パチ パチ パチ


キャクストン「誰だ!」

ロック「ご立派です少佐。まさかそんないきさつがあったなんて・・・」

スネーク「・・・盗み聞きは関心しないと言っただろ。若いの」

ロック「いえ、僕は彼に会わせたい人がいるだけですよ」

キャクストン「どういう事だ?必要なら今すぐシージャックを始めるが」

ロック「大丈夫、相手は子供です。さ、おいで」

ガルシア「・・・」

キャクストン「君は!」

スネーク「ああ、彼なら最初から船に乗っていたぞ。知らなかったのか」

キャクストン「・・・聞いてないな」

ロック「心配いらない。彼は話しがしたいだけです」ニヤ

ロック「プリスキンさん、席を外しましょう。ここは彼らだけの問題だ」

スネーク「・・・」

ロック「盗み聞きはよくないんでしょ?さ、行きましょう・・・」

スネーク「・・・わかった」

スネーク「お前の仕業か」

ロック「何がです?」

スネーク「ガルシアを乗せたのは、お前の独断だな?」

ロック「まさか、ちゃんとダッチの許可を取りましたよ」

ロック「双方から報酬は貰ってます。これはラグーン商会正規の仕事だ」

スネーク「二人のいきさつは知ってるだろう!」

ロック「・・・僕はクライアントの要求を飲んだだけです」

ロック「二人の問題は二人の問題だ。僕らには関係がない」

スネーク「何を企んでいる」

ロック「あのメイド・・・正気じゃないのはご存じでしょう」

ロック「メイドは完璧に狂っている。誰もが正気に戻るのは不可能だと思う。だからです」

ロック「運以外のあらゆる定石を塗りつぶす。そうして隙間を埋めていく」

ロック「運だけが最後に残った時・・・それは最高の『賭け』になる」

スネーク「俺は、その隙間を塗りつぶす一部か」

ロック「ええ」

スネーク「若いの、もう一度だけ言うぞ」

スネーク「命はチップじゃない。命を弄んでいいのは神だけだ」

スネーク「そしてお前は神じゃない」

ロック「・・・」

スネーク「命には残り火がある。安易に命に触れる奴は、その残り火に燃やされる」

スネーク「お前もそうならんように気を付けろ」

ロック「ご忠告感謝します・・・」

チャン「・・・俺だ」

チャン「CIAの旦那から連絡があった。うまく猟犬を引き込んだらしい」

チャン「ああ、最も、自らの手で米軍を抹殺するのが絶対条件だがな」

チャン「構わんさ。クン・サは事実上の引退。後釜のシェン・ヤンはNSAに簡単に尻尾を掴ませるマヌケだ」

チャン「奴はもはや三合会のお荷物だ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」

チャン「ラグーン商会は美国人を乗せた。ああ、もうすぐだ」

チャン「一つ、聞かせろ・・・美国人は【奴等】の側じゃないのか?」

チャン「やはり・・・あのディケンズとか言う将校か?じゃあ、あの美国人共は実験台なわけか」

チャン「ふん、栄ある第一号ってわけだ。いつからだ?」

チャン「・・・なるほどな。通りで。じゃ今の所成果は上々なわけだ」

チャン「自分達の力と思ってるんだろ?哀れな連中だな。同情してやってもいい」

チャン「そうそう、CIAの女工作員の事なんだが」

チャン「いや、そうじゃない。ただ『ムカツク』だけだ」

チャン「どうにかならんのか?別にあいつじゃなくてもいいだろう。奴は人を苛立たせる天才だ」

チャン「個人的にはバラライカの方が・・・と、それはダメだな。あいつはすぐ開戦したがる」

チャン「ん?いやぁ別に。個人的な賭けをしてるだけだ」

チャン「いいじゃねえか。メイドなんてどうでもいいだろあんたにとっちゃあ」

チャン「・・・へえ。じゃあ若様をやっちまうしかねえな」

チャン「いやな、知り合いが一人『シロ』に賭けてるんだよ。アホだろ?」

チャン「お人よしの皮を被った悪党だよありゃあ。しかも自覚がねえからタチがわりぃ」

チャン「ああ、事後処理は任せろ。少なくともご婦人方の夕食の話題になる事はないと思うがね」

チャン「夜明けまでにはカタがつく。それまでじっとしてろよ。つか出てくんな。それじゃ・・・」ピ

チャン「・・・」

チャン「同時に世界の終わりが始まる、か・・・」ドサ

数時間後

ダッチ『そろそろ終点だぜ。お客さん』ザザ


「ATTENNTIONN!!」


キャクストン「状況は更新された。現状は極めて重要な関頭にさしかかっている。しいては諸君らの意見を求めたい」

スネーク「いよいよか」



ファビオラ「・・・」

ロック「ガルシア君は?」

ファビオラ「兵隊と一緒の部屋に入ってった。それ以降は知らない」

ロック「なるほど・・・そうきたか」

ロック「ファビオラ、聞いてくれ。ガルシアは彼らを巻き込むつもりだ」

ロック「だがまだ足らない。窓わかされたお姫様を正気に戻すには、まだ仕掛けが必要だ」



スネーク「オペレーション・チャイナピット。それが作戦名か」

キャクストン「ああそうだ。我々の目的はシェン・ヤンの捕縛及び、彼が秘密裏に行っているという新兵器のデータ奪取だ」

スネーク「データだけか?」

キャクストン「ああ、奪取はデータだけだ。そのものはいらない」

スネーク「何故NSAがメタルギアを欲しがる」

キャクストン「そこまでは・・・」

キャクストン「だがこの命令はメリーランド州からだと言っておこう」

スネーク「本部直々か。大層な物だ」

バロウズ「しかし例の猟犬はあの戦火で我々を単独で追跡し生き延びた。要素として不確定すぎます」

バロウズ「作戦の見直しもしくは無力化を・・・」

ガルシア「・・・」

レイ「おいやめろ!」

スネーク「・・・」

レイ「シェーン、彼にとってはひどい事になってしまったが、それでも俺達は」

レイ「正義の為に戦ってきた。これまでも、これからもだ」

レイ「やろう・・・シェーン」

ファビオラ「できるわけないでしょ!そんな事!」

ロック「他に方法があれば是非聞きたいね」

ファビオラ「一歩間違えれば人が死ぬんだ!それを」

ロック「逆に聞こうかお嬢さん。何かを賭けれないで通せる状況か?」

ファビオラ「まさかあんた、ここまで見越して・・・」

ロック「」ニヤ



スネーク「敵勢力はそれだけじゃないぞ」

スネーク「おそらく辺り一帯をPMCが警備している」

レイ「PMC?」

スネーク「ああ、お前らが狙う新兵器の正規の取引先だ」

スネーク「強化服を着込んでカエルのように跳び回るトルーパーだ」

スネーク「俺も何度か襲われた」

レイ「いよいよ厳しくなってきたな・・・」

キャクストン「貴重な情報ありがとう。知らずに突っ込むよりマシだ」

キャクストン「諸君、聞いての通りだ」

キャクストン「敵勢力はシェン・ヤン私兵部隊並びに奴が雇ったと見られるPMC」

キャクストン「並びにサブ・オプションのパッケージR」

キャクストン「行く手を阻む者は多い、しかし幾多の視線を潜り抜けた諸君らなら必ず完遂できると信じている」

キャクストン「今回は『伝説の英雄』もついている。腕に見惚れるなよ?」ハハ


キャクストン「諸君・・・度胸は十分か!」


米兵「yeeeeeeeeeeeeeeah!!


スネーク「・・・」

prrrrrr prrrrrrrr

スネーク「こちらスネーク」

オタコン「いよいよだね」

スネーク「ああ」

オタコン「この数時間の間に、こっちでも色々調べて見た」

オタコン「詳しくはキャンベルが話す」

スネーク「大佐が?」


キャンベル「スネーク、状況はどうだ」

スネーク「大佐、ここにはメタルギアがある。NSAの狙いはそれだ」

キャンベル「メタルギアが・・・」

スネーク「そして連中がグレイフォックスの名を騙るのは、リーダーが元ザンジバーランドの兵だったからだ」

キャンベル「ザンジバーランド!グレイ・フォックス・・・彼の意志はまだ生きていたと言うのか・・・」

スネーク「亡霊だ。奴本人はもうこの世にいない」

スネーク「だが奴は気になる事を話した」

スネーク「グレイフォックスの名を正式コードネームに採用されたのはつい最近だ」

スネーク「ベネズエラのテロ事件・・・連中はプラン117と呼んでいた。それからだ。それまではただの「あだ名」だったらしい」

キャンベル「その件についでだが、軍のコネで私も探りを入れて見た」

キャンベル「NSAが独断で動く理由、どうやらCIAとの権力争いらしい」

スネーク「くだらんな」

キャンベル「NSAの分野は本来電子機器を使った情報収集、シギントの分野だ」

スネーク「そうだ。実際の人間を派遣した諜報活動、ヒューミントはCIAの領分だ。連中は何故それを侵す」


キャンベル「・・・スネーク、聞いてくれ。私はエメリッヒ博士と共にある極秘情報を手に入れた」

キャンベル「アメリカは・・・近々戦争の仕組みそのものを変える用なのだ」

スネーク「戦争の仕組みを変える?どういう事だ」

キャンベル「強大な軍事力を持つ国はその強大さ故に身動きが取れず、軍を動かしにくい」

スネーク「確かにな、一個小隊を派兵するだけで膨大な書類がいるのは知っている」

キャンベル「アメリカの様な大国であればなおさらだ。世論の反発、外交問題、各国の動き」

キャンベル「それらを押しのけて戦闘行為を起こしたとしても、待っているのは大きすぎる「ツケ」だ」

スネーク「9・11・・・同時多発テロ・・・」

キャンベル「それもNSAを増長させる要因になっただろう。あの事件以降未然に防げなかったCIAの権威は失墜した」

スネーク「近々起こる大きな変革の為に、NSAは危険を冒して権益を広めようと?」

キャンベル「詳しいことは調査中だ。だがメタルギア奪取もその一環だろう」

スネーク「・・・メタルギア拡散を許すわけにはいかない」

キャンベル「同感だスネーク。なんとしても食い止めてくれ」

スネーク「ああ」

キャンベル「メタルギア開発に協力しているというPMCも調査しておこう」

スネーク「ヨランダは分散複合型企業と言っていた。随分骨が折れそうだ。できるか?」

キャンベル「やるしかないだろう。リキッドを止める糸口はそこにしかない」

オタコン「話し中すまないが、もう一つの任務も頼むよ、スネーク」

スネーク「ああ。奴の目的がNSAの抹殺なら、自然と衝突するだろう」

スネーク「フローレンシアの猟犬・・・借りは必ず返す」グッ

キャンベル「頼んだぞ、スネーク」


オタコン「よしスネーク、もう一度確認しよう」

オタコン「君はこれから【グレイフォックス部隊】と共にゴールデントライアングルに上陸、そこで開発されていると言う【新型メタルギア】の破壊だ」

オタコン「関わっているのは【PMC】だ。警備も厳重だろう。おそらく交戦は免れない」

オタコン「そしてそれとは別に【猟犬】も・・・」

スネーク「やれやれ、老体を酷使するのはこれっきりにしたい」

キャンベル「君に全てがかかっている。頼むぞ、スネーク!」

オタコン「スネーク、死ぬなよ!」


スネーク「了解、これより【グレイフォックス】と共に【新型メタルギア】の破壊、及びに【ロザリタ・チスロネス】の確保に当たる」

スネーク「状況は追って連絡する。では任務に戻る」プツン

状況まとめ

【グレイフォックス部隊】

メタルギアのデータ奪取、シェン・ヤンの捕縛が任務

・アルファ分隊 キャクストン、レイ、ホーナー、バロウズ、サンチェス、ボウマン

・デルタ分隊  ベケット、ライト、ギシュラー、LG

・エコー分隊  デカード、マドック、ギャラディ、グラント


※隊員名、各所属はめちゃくちゃ調べにくかったので原作と違うかもしれません。ご了承ください


【スネーク】

メタルギア破壊、ロベルタを止めるのが任務。アルファ分隊に同行


【ガルシア&ファビオラ】

ロベルタを止めるのが任務。ガルシアには何か策がある様子。アルファ分隊に同行

スネークの現在の装備

・銃器

【M1911A1】
【mk22】麻酔銃
【M4カービンCUSTOM】スコープ、ランチャーパーツ搭載
【M870 CUSTOM】ゴム弾のみ。実弾はなし
【スタンナイフ】

・投降、設置系

【グレネード】×3
【スモークグレネード】×3
【スタングレネード】×3
【チャフグレネード】×3
【クレイモア】×3 ※書き忘れ

・装備

【双眼鏡】※書き忘れ
【サーマルゴーグル】
【ナイトゴーグル】

・アイテム

【ジアゼパム】×3(注射型)
【タバコ】吸いすぎ注意

・その他

【新型スニーキングスーツ】マッスルスーツ併用。防弾性能向上

・備考

【Vz.83】エダに返却

※クレイモアと双眼鏡については書き忘れです。>>191の時点で持ってました

とりあえずここまで。そろそろ終わりが見えてきました

『上陸開始!』

ザッザッザッ・・・

ガルシア「セニョール、よろしくお願いします」

ファビオラ「しっかり守ってよね」

スネーク「ああ」


レヴィ「・・・」

ベニー「ロック、どこへ行ってた?」

ロック「ちょっと連絡をね。所でレヴィ」

ロック「ガルシアはじいさんから銃を受け取ったと聞いたが、本当か?」

レヴィ「みたいだな。まるで形見のように大事に持ってやがった」

ロック「・・・よし」パシ

ロック「よし、よし、ハマったぞ。カギが」パシ


ロック「ざまあ見ろだチャンさん。賭けは・・・僕の勝ちだ!」ニヤ

黄金三角 密林

ザッザッザッ・・・


『デルタよりアルファ。哨戒ポイントに到着』

『状況良し。座標に変更はなし』


キャクストン「アルファ了解、待機せよ」

スネーク「イヤに静かだな」

キャクストン「敵は我々の動きを察知しているだろう。まだ油断はできん」

キャクストン「状況はどうか」


『エコー哨戒ポイントに到着。トラップの類なし』


キャクストン「アルファ了解。両分隊は偵察を開始しろ。LUP到着は0300時だ」

キャクストン「ランデブー後は攻撃陣系で待機。0425時に突入する」

キャクストン「サブ・オプションのパッケージRが攻撃をしかけてきたら乱戦となる」

キャクストン「アルファ本隊が参戦と同時に囮になる。その後は状況に応じ各分隊は任意に行動しろ」


『デルタ了解』

『エコー了解』


スネーク「ん?」

何かを発見するスネーク

スネーク「これは・・・キャクストン」

キャクストン「なんだスネーク」

スネーク「周りを見て見ろ」


アルファ分隊「!」


木製の棒が至る所で突き刺さっている

キャクストン「なんだこれは・・・」

キャクストン「エコー、デルタ両分隊、周辺に木製の棒のような物ははないか」


『こちらエコー。あります少佐。辺り一面至る所に・・・』

『こちらデルタ、同様です。見渡す限り一面に・・・』

『ワイヤー、爆薬の類は見られません』

レイ「宗教オブジェかなんかか?」

スネーク「この辺の部族にそんな風習はない」

キャクストン「・・・各分隊、棒はよくわからんが危険性はないだろう」

キャクストン「引き続き偵察を続けろ。十分気を配れ」


『了解』

『了解』

ガルシア「彼女だ・・・彼女の仕業だ」

スネーク「どういう事だ?」

ガルシア「よくわかりません。ただ彼女がここにいるのは確かです」

スネーク「・・・」


『エコーよりアルファ。偵察区域に到着』


キャクストン「状況はどうか」


『無人です。動体が感知できません』

『こちらデルタ。デルタも同様、一切の生体反応なし』


キャクストン「どうなっている・・・」

レイ「まさか、取り逃がしたか?」

スネーク「俺が見てこよう」

キャクストン「頼めるか」

スネーク「ああ任せろ、潜入なら俺の十八番だ」

レイ「オヤジさん、次の提示報告までに終わらせなくてはこの村の異変がバレる」

レイ「そうなればミッションは失敗だ。急いでくれ」

スネーク「ああ、何かわかったら無線する」


黄金三角 麻薬プラント内


スネーク「・・・」スチャ

スネーク「外見は木造の古い小屋・・・高台も木製」

スネーク「村に偽装しているのか?しかしこの設備ではメタルギア等・・・」

奥へと進むスネーク

スネーク「・・・」スチャ

スネーク「・・・」ササ

スネーク「こちらスネーク。それらしき小屋を発見。これより潜入する」

キャクストン「了解だスネーク」


キィ


スネーク「暗くてよく見えんな・・・」スチャ

ナイトゴーグルを装備するスネーク

ギシ・・ギシ・・・


スネーク「・・・」

スネーク「(麻薬製造と思わしき設備だ・・・だが肝心のメタルギアに関係する物が見当たらん)」

スネーク「(ん・・・?)」

小屋の一室に人影を発見する

スネーク「これは・・・!」


シェン・ヤン「」



目前には椅子に縛り付けられ、目と口を塞がれたシェン・ヤンが

その周りには彼の安全を一切考慮しない配置でクレイモアが大量に設置されていた


スネーク「バカな!こいつは確か、このプラントの!」


「スネーーーーーーーーーーーーーーーク!」


 ダン! ダン! ダン!


スネーク「!」


頭上より振ってくる見覚えのある影


スネーク「トルーパー!」ジャキ


カエル兵「・・・」シーン

カエル兵「!」ジャキ


スネーク「くっ」ジャキ


不意に現れたカエルの銃撃がスネークを襲う


ババババババ!


スネーク「ここで銃撃線はまずい・・・」チラ


シェン・ヤン「」



ババババババ!


スネーク「くっ」バッ


バリィィィン!


カエル兵「マドカラニゲタゾ!」

カエル兵「オエ!」


ダダダダダ!

スネーク「ハッハッハッ・・・」

スネーク「こちらスネーク!キャクストン、聞こえるか!」

スネーク「こちらスネーク!キャクストン!応答しろ!」

スネーク「だめだ、繋がらない!」

オタコン「連中も、トルーパーに襲撃されてるんじゃ!?」

スネーク「その可能性が高い。一旦奴らの元へ戻る!」

オタコン「気を付けてくれ、スネーク!」


 ダン! ダン! ダン!


スネーク「!」


再び頭上から降ってくるカエル兵


カエル兵「ウテ!」

スネーク「ちぃ」ジャキ


ババババババ!

ガガガガガガ!



同刻

黄金三角 アルファ分隊


「こちらエコー!敵襲だ!」


レイ「オヤジさんの言ってたPMCか!?」


「違う!あれは・・・奴だ!」

「 パ ッ ケ ー ジ R だ ! 」

「ぐああああああああああああ!」


ザザーーーー・・・


キャクストン「エコーどうした!?状況を説明しろ!エコー分隊!」

レイ「奴が動き出した・・・シェーン!」

ガルシア「少佐」

キャクストン「わかっている・・・確保が先だ」

キャクストン「よし、これより我らはシェン・ヤン確保に向かう!」

キャクストン「パッケージRと交戦の可能性がある。各自陣形を崩すな」


アルファ分隊「サーイエッサー!」

スネーク「むん!」


ガガガガガガ!ガガガガガ!


「ぐあっ」「あおっ!」「ああああ!」


カエル「ウテ!」

スネーク「ちっ」サッ

壁に隠れるスネーク


チュンチュンチュン! バババババ!


オタコン「スネーク!」

スネーク「これでは埒が明かん・・・連中、かなりの大部隊だ」

オタコン「だがそれが、メタルギアがここにあるという事を示している・・・」

スネーク「だな」

オタコン「何とかして突破できないか!」

スネーク「やってみる!」ジャキ


カエル兵「オイツメロ!」


バババババ!バババババ!


スネーク「むん!」

グレネードランチャーを放つスネーク


ドガァァァァァ!


カエル兵「アアアアアアア!」ボオオオオ


スネーク「よし!突破する!」ザッ

スネーク「むん!」


ガガガガガガ!ガガガガガ!


「うがっ!」 「ひぐっ」 「ぎゃうっ!」


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・!」


ダダダダダッ!


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」

スネーク「!」

頭上より飛来する巨大な物体


ズドォォンン!

パラパラパラ・・・


スネーク「くっ!」

スネーク「・・・?」


「待テ!」


スネーク「これは・・・」

オタコン「パワードスーツ!連中、こんな物まで持ち込んできたのか!」


ウィィィィィン・・・

パワードスーツが機銃掃射の構えを見せる

スネーク「くっ!」ジャキ


【BOSS】パワードスーツ

ダララララララ!


バキバキバキバキ!


スネーク「くっ!」サッ

機銃の威力に木製の物が細切れにされていく

スネーク「あれは当たるとまずいな・・・」


ウイーン ウイーン ガシャン!


スネーク「むん!」バッ


ガガガガガガ! カンカンカンッ


M4の銃撃が厚い装甲に弾かれる


ボッボッボ・・・シュウウウウウウウウウ!


スネーク「ミサイル!?」


ドドドドガアアアアアアア!!


スネーク「まずい!」バッ


ドガアアアアアアアアア!


スネーク「ぐああ!」ズザザザザ

オタコン「スネーク!無事かい!?」

スネーク「なんとかな・・・オタコン、何か対策はないか!?」

オタコン「ちょっと待って!ええっと・・・」カタカタ


ダラララララララ!


スネーク「ちぃ!」チュンチュンチュン

スネーク「くっ」ガガガガガガ!


カンカンカンッ


「ムダダ!」


ダラララララ!


スネーク「オタコン、まだか!」

オタコン「OKスネーク!そのスーツはあくまで歩兵の動作補佐。可動性を持たせる為に、装甲は戦車等の兵器よりかは厚くない」

オタコン「そして一体型の構造だ。無人兵器じゃないから操縦者が丸見えのはずだが、どうだい?」

スネーク「確かに、ど真ん中にそれらしき人影が見える」、

オタコン「よしスネーク、、確かに装甲は厚いが見た目ほどじゃない。火力の大きい武器なら十分通用するはずだ!」

スネーク「了解だ。ここはマフィアの麻薬プラントだ。どこかに銃器の類があるだろう」

オタコン「どうにかして、火力の大きい武器を探すんだ!」


「ソコカ!」」


ダララララララララ!


スネーク「むん!」バッ


ダラララララ!ダラララララララ!


スネーク「」ピン

スモークグレネードを投げるスネーク


ボンッ ブシュゥゥゥゥゥ!


「ウワッ!」

「オノレコザカシイ!」


スネーク「ハァ・・・ハァ・・」キョロキョロ

スネーク「あれだ!」


ズドォォォォン!


「ニガサン!」


スネーク「ちっ」バッ


ダララララララララ!

チュンチュンチュン!


スネーク「オタコンあったぞ。固定銃座だ!いけそうか!?」

オタコン「十分だスネーク!食らわせてやれ!」

スネーク「まずは奴の動きを止めねば・・・」

ウイーン ガシャン ガシャン


「ドコヘイッタ!」



ウイーン ウイーン ガシャガシャ


「イッタイドコヘ・・・」


バッ!


スネーク「むん!ガガガガガ!


カンカンカンッ


「ソコカ!」

ダララララララ!


スネーク「」サッ

チュンチュンチュン


ウイーン グアッ

スネークのいた場所へ飛ぶパワードスーツ


ズドォォォン!


「イナイ・・・」


スネーク「!」ガガガガガ!


カンカンカンッ


「ソッチカ!」

ダララララララ!


スネーク「」サッ

チュンチュンチュン


「オノレチョコマカト!」

数発撃っては隠れ、また数発撃っては隠れるを繰り返すスネーク

「イクラヤッテモムダダ!」


ダララララララ!


「マルゴト、フキトバシテヤル!」


ボッボッボッ・・・シュウウウウウウウウウ!


ドドドガアアアアアアアン!


「フキトンダカ?」


パラパラパラ・・・


スネーク「」ガバッ!


「!」


スネーク「むん!」


ボッ


 パ ァ ン !


「ア”----------!」


スタングレネードをグレネードランシャーで発射するスネーク


「メガ、メガーーーーーー!」


ウインウイン、ガキョンガキョン


スネーク「今だ!」バッ

固定銃座を構えるスネーク


「ア”ウ・・・」


スネーク「」ガチャガチャ

スネーク「ぬおおおおおおおおおおおおお!!!!」


ドガガガガガガガガガ!


「!?」


スネーク「おおおおおおおお!!!!!」


ドガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガ!

パワードスーツから黒煙が上がり出す


オタコン「効いてるぞスネーク!後少しだ!」

スネーク「ぬおおおおおおおおおおお!!」




ドガガガガガガガガガ!

ドガガガガガガガガガ!


スネーク「おおおおおおお!!」




カッ





ズドォォォォォォォン!


パラパラパラ・・・



スネーク「よし・・・撃破した!」

オタコン「スネーク、キャクストン達が心配だ!早く彼らの元へ!」

スネーク「ああ!」バッ

ダダダダダッ!


スネーク「ハァ・・ハァ・・・」


「ニガスナ!」

再び迫りくるカエル兵


スネーク「むん!」


ガガガガガ!ガガガガガ!


「うがっ!」 「ひぐっ」 「ぎゃうっ!」


ダン! ダン! ダン!


「マテ!」


スネーク「次から次へと・・・」ジャキ

オタコン「スネーク!急げ!急ぐんだ!」






「エコー分隊FTL、アルファと共同し側面から援護しろ!」


デカード「エコーよりアルファ!パッケージRが確認できない!そちらから視認できますか!?」


「デルタFTL、そちらから観測できるか!?」

「エコー分隊聞こえるか!こちらデルタ・・・ああっ!」

「マドック!ギャラディ! 上 だ ! 」


マドック「!?」

ギャラディ「!?」



 ズ ド ォ ン !


マドック・ギャラディ「・・・ッ!」



ロベルタ「サンタ マリアの 名に誓い 全ての 不義に 鉄槌 を」


迷彩柄の人間は即座に肉塊と化した


ガサガサガサガサガサ!

エダ「私です、ええ、始まりました」

エダ「狩りは順調のようです。開始と同時に分隊が何名かやられたようで」

エダ「さすが猟犬です。この調子でいけば・・・」

エダ「ええ、いくつか保険は打ってます。蛇には想定外の身体機能低下がみられますので」

エダ「はい。内通者の確保に成功しました。状況はこちらでもリアルタイムで確認できます」」

エダ「しかし我々ができるのはここまでです。これ以上は本人が自力で生き残るより・・・」

エダ「・・・なるほど。言われてみればそうですね」

エダ「はい、チャン氏が?なるほど、少しキツくしすぎました」

エダ「いえ、別に。マフィアと言う物はメンツを第一に考えます。どちらが上かわからせる必要があったので」

エダ「そう、駒はどちらかという事を・・・」ニヤ

エダ「我々『CIA』としてはできる事はここまでです。すでに我々の目的は達している」

エダ「ええ、はい。さようで」

エダ「猟犬を?それは我々の与り知らない事です。ご自分でどうにかなさったら如何でしょう」

エダ「・・・まあ、一応仕掛けて起きましょう。幸い『若様』もその場所にいらっしゃるようなので」

エダ「そうそう、蛇のサポート中私の大事な【サングラス】が割れました」

エダ「ええ、愛用の【サングラス】です・・・いいじゃないですか。たかがサングラスくらい」

エダ「ふふ、感謝します。ここにはロクな品がない物で・・・」

エダ「ええ、状況は引き続き追って連絡します。では失礼します」

台風で一日中家にいたので結構進めれました
今日はここまでにします

黄金三角 密林

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」

スネーク「追手はもう・・・来ないようだな・・・」

オタコン「追跡を諦めた?」

スネーク「いや、わからん。どこかに潜んでいるかもしれん」

スネーク「油断はできん」ジャキ

歩を進めるスネーク


ザッザッザッ・・・


スネーク「・・・!」

スネーク「これは・・・!」

スネークの目線の先に米兵の死体

スネーク「おい!大丈夫か!・・・だめだ、死んでる」

オタコン「やはり彼らも襲撃されたんだ・・・」


ザザ・・・ザザザ・・・


『こちらエコー、デルタ、パッケージRを喪失した!』ザザ


スネーク「無線!回線は生きていたか!」


『こちらデルタ!デカード、随伴の兵がいないぞ!』ザザ


スネーク「こちらスネーク、応答しろ!何があった!?」ザザ


『じいさん!?無事だったか!』ザザ


スネーク「何があった!」


『今我々はパッケージRと交戦中だ!部下が3名やられた!』ザザ

『現在パッケージRをロスト!しかし奴は・・・ハッ!』ザザ


スネーク「おいどうした!応答しろ!」


『ザザ・・・ザザザザ・・・ガガ・・・』


『 ぐ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! 』


スネーク「おい!応答しろ!おい!」

スネーク「くそ、やられたか・・・」

『ザザ・・・ザザザザ・・・ガガ・・・』

『ふふ・・・くふふふ・・・』


スネーク「!?」


『どんどん死んでいくわよ・・・あなた達の子狐達が・・・』


スネーク「(ロザリタ・チスロネス!)」


『この森の全ての狐の皮を剥ぐまで・・・狩りは終わらない・・・』

『貴方の獲物は・・・「デスキマ」の手の内にある・・・』


スネーク「デスキマ・・・コロンビアに伝わる断罪の義賊・・・」

オタコン「まさか彼女、シェン・ヤンの元へ先回りして!」

スネーク「さっきのPMCは俺を止める陽動だった・・・?」

オタコン「PMCと組んだのか!?一体どうやって・・・」

スネーク「誰かが手引きしたんだ。奴一人でわかるはずがない」

オタコン「スネーク、まずいよ!」

スネーク「わかってる。おい、ロザリタ!」


『・・・どちら様でしょうか』ザザ


スネーク「俺だ。お前に借りを返しに来た」


『ああ、あの時の・・・』ザサ


スネーク「俺はお前を止めに来た。ガルシアもここにいる」

『・・・』ザザ

スネーク「狩りを続けたければまず俺を倒してからにしたらどうだ」

『・・・』ザザ

スネーク「おい、答えろ!」

『・・・』ザザ


『 お 断 り で す 』


パァン!

スネーク「 ! くそ!猟犬め・・・」


『あなたに用はありません・・・御用がおありでしたらあなたの方が・・・お越しになられれば如何でしょう・・・』ザザ


スネーク「・・・わかった。今から君の元へ向かおう」

スネーク「だから米兵を襲うのはやめろ!」


『・・・・あなたに何の権限が・・・先ほどから・・・失礼ではないでしょうか』ザザ

『・・・無礼な輩にこれ以上かける言葉はありません・・・ですので・・・最後に一言だけ』ザザ


『 止 め れ る モ ノ な ら 止 め て 見 ろ 』゙


パァン!


『ザザーーーーーーー・・・』


スネーク「・・・屈辱だ。奴にとって俺は眼中にないらしい」

オタコン「振り向かせてやればイイじゃない」

スネーク「ああ、飛び切りの口説き文句で奴のハートを射止めてやろう」

オタコン「スネーク、猟犬は動きだした。米兵と言えど彼女の戦闘能力には適わないだろう」

オタコン「これ以上被害が出る前に、一刻も早く追いついてくれ!」

スネーク「了解。これより「猟犬」狩りを開始する!」プツン

キャクストン「ベネット!兵員をつれて側面に回り込め!」

キャクストン「サンチェス上級軍曹とボウマン伍長が狙撃援護につく!」

キャクストン「それまで持ちこたえろ!」


パァン!


レイ「!」


『 ぐ あ あ あ あ あ あ ! ! 』


レイ「また一人・・・クソ!」

ガルシア「・・・」

キャクストン「サンチェス、ボウマン!所定位置についたか!」


『少佐!エコー分隊の遺体を確認!もう捕獲は無理です!』

『反撃の許可を!』


レイ「シェーン!」

キャクストン「・・・」タラ

レイ「もう状況は限界だ!俺達は奴を舐めてた!」


『少佐!反撃の許可を!』


ガルシア「・・・」


パァン!


レイ「・・・また!」

『少佐!指示を!反撃か、突入か、指示を!』


ファビオラ「」ジャキ

アルファ分隊「!」ジャキ

ファビオラ「・・・最後までやってもらうよ」

ファビオラ「『正義の味方』だろ?」

キャクストン「・・・」タラ


スネーク「こちらスネーク!キャクストン!応答しろ!」


レイ「オヤジさん・・・!」

キャクストン「スネーク!私だ」


スネーク「やっと繋がったか・・・猟犬に襲われているようだな。状況はどうだ!」


キャクストン「最悪の状況だ・・・部下が次々とやられている」


スネーク「今奴を追っている所だ!なんとか持ちこたえろ!」


キャクストン「ああ・・・」

ファビオラ「心強い味方がいて得したね」

ガルシア「これであなた方はまだ舞台を降りれない・・・」

キャクストン「・・・」

スネーク「キャクストン、聞け。シェン・ヤンは猟犬の手中にある」


キャクストン「なんだって!?」


スネーク「小屋の中に縛り付けられて、周りにはクレイモアが大量に置かれていた」

スネーク「発見直後に例のPMCに襲われた」


キャクストン「・・・!」


スネーク「奴は時間制限を設けたんだ。お前らが、後戻りできないように!」


キャクストン「・・・」


スネーク「部下を引き上げさせろ!このままでは猟犬に狩られるだけだ!」


キャクストン「・・・」チラ

ファビオラ「」ジャキ

キャクストン「・・・わかった。一旦引かせる」

キャクストン「スネーク、彼女を・・・頼めるか」


スネーク「ああ、任せろ」


キャクストン「恩に着る・・・」


ダダダダダッ!


スネーク「新しい死体が増えた・・・奴は近い!」


パァン!


スネーク「銃声!かなり近いぞ!」


「ぐああああああああ!!」


スネーク「!」


ザザッ


スネーク「あそこか!」

ボウマン「」

サンチェス「ハァ・・・ハァ・・・」


ガササササササ!


サンチェス「どこだ・・・どこにいやがる・・・」ハァハァ

『サンチェス上等軍曹!よせ!RPに戻れ!』


ガササササササ!

ガサッ!


サンチェス「う・・」

サンチェス「 あ あ あ あ あ あ あ ! ! 」ジャキ


スネーク「あれは・・・!」


サンチェス「あああああああああ!!!」ガガガガガガガ


スネーク「よせ!取り乱すな!」


サンチェス「あああああああああ!!!」ガガガガガガガ


 パ ァ ン !


サンチェス「」ガク

スネーク「おい!しっかりしろ!」ガバッ!

サンチェス「」

スネーク「間に合わなかった・・・くそ!」


ガサッ ガサッ ガサッ


スネーク「いるな・・・」ジャキ


木々が揺らぎ葉音が連続して鳴り響く


スネーク「・・・」


ガササッ! ガサッ! ガサッ!


ガサササササササ!


スネーク「!」バッ



 パ ァ ン ! 



スネーク「くっ」ザザザ

スネーク「上か!」ジャキ


ガガガガガガ!


バキバキバキッ


ロベルタ「!?」バキィ

スネークの銃撃により足場にしていた枝が折れる


ドン!


ロベルタ「・・・」

木宿宿とは違い、女中の姿を見せる猟犬がそこにいた

ロベルタ「・・・」

スネーク「君の言いつけどおりこちらから出向いた」ジャキ

ロベルタ「・・・」

スネーク「それが本来の姿か」

ロベルタ「・・・」

スネーク「その服装は戦場には似合わない。君には、君の帰る場所があるはずだ」

ロベルタ「・・・」

スネーク「戦いは君の勝ちだ・・・部隊にはもうほとんど兵は残っていない」

ロベルタ「・・・で?」

スネーク「もう十分だろう!君にとっては最良の結果なはずだ!」

ロベルタ「笑わせないで・・・お前たちの様な者を消し去るのが・・・私にとっての最良よ」

スネーク「その先に何がある。血に塗れた体で、農園に戻れるとでも?」

ロベルタ「・・・若様は私の帰りを荘園でお待ちです」

スネーク「違う!ガルシアはここにいる!」

ロベルタ「蘭の咲き乱れるあの屋敷で・・・嗚呼、早く帰ってコーヒーをお持ちしないと・・・」

オタコン「スネークだめだ!話が通じる状態じゃない!」

ロベルタ「血に塗れたこの体を・・・一刻も早く浄化しなくては・・・」

スネーク「!?」

ロベルタ「魂を浄化できるのは・・・蛇の血・・・のみ」

スネーク「何を言っている!?」

ロベルタ「はやく穢れた体をろ過して・・・若様の元へ帰らないと・・・」

スネーク「(ダメかっ・・・!)


ロベルタ「ふふ、ふふふふふ」


ロベルタ「 ふ ふ ふ ふ ふ ふ ふ ふ 」ズザ


オタコン「スネーク!くるぞ!」

スネーク「!」ジャキ


ロベルタ「私は・・・お前たちを・・・」


ロベルタ「 許 さ な い ! 」


スネーク「(くる・・・!)」



【BOSS】ロザリタ・チスロネス(2戦目)

今日はここまでにします。しばらく書き溜め期間に入ります

ロベルタ「」ジャキ

スネーク「(二丁拳銃!)」


ドドゥ!


スネーク「くっ!」サッ


ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ!


スネーク「今度は準備万端という訳か」サッ


 ザ ザ ザ ザ ザ ザ 


スネーク「!」


ガシィ!


スネーク「!」

ロベルタ「捕まえた・・・」ギリギリ


猟犬は草むらを利用し、視界に入らぬようスネークに近づき、そして捕えた


スネーク「速い・・・!」

ロベルタ「」ジャキ

スネーク「(ゼロ距離射撃!)」


パシッ ドドゥ!


ロベルタ「!」


猟犬の放った銃撃はスネークの機転により両手を掴まれ銃身を外へ向けられる


スネーク「ちぃえぇりゃあ!」

ロベルタ「ちっ」グオン


グルンッ


そしてそのまま投げを試みるが、猟犬は前転で投げを回避する


スネーク「抜けられた!」

ロベルタ「ギッ!」シャッ


ロベルタの鋭い蹴りがスネークに突き刺さる


スネーク「ぐはぁ!」

ロベルタ「」シャシャシャ

スネーク「待て!」


ザザザザザッ!


シーーーーン・・・

再び辺りが静寂に包まれる


スネーク「どこへ行った・・・!」


姿は見えずとも、木々の擦れる音がロベルタの位置を示している


ガサッ バサッ ガサッ


スネーク「上か!」


ドドゥ!


スネーク「くっ」バッ


頭上から猟犬の銃撃が襲う


オタコン「スネーク!奴は木の間を飛び回っている!」

スネーク「まるでムササビだな・・・」チュンチュン


ガサササッ バサッ


スネーク「むん!」


ガガ! ガガガ! ガガガガガ!


スネークの応戦も虚しく銃弾は空を切る


ロベルタ「ふふ、ふふふ」

ロベルタ「ダメよ蛇さん、ちゃんと狙わないと」

ロベルタ「はやくなんとかしないと・・・貴方が食べられちゃうわ」ジャキ


スネーク「まずい!」サッ


咄嗟に身の危険を察し木に身を隠すスネーク














 パ ァ ン !


スネーク「うがああ!」


猟犬の放つ銃弾は木を貫通し、そのままスネークの脇腹をかすめた


スネーク「なんだと・・・!?一体どうなっている!」


ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ!


スネーク「くっ」


猟犬の銃撃に追いつかず、逃げ纏うしかできないスネーク


スネーク「ダメだオタコン、奴が視認できない!」

オタコン「暗い木々の中を飛び回っているんだ・・・スネーク、ゴーグルを使え!」

スネーク「くっ・・・」カシャ


サーマルゴーグルを装備し、辺りを見回す


ロベルタ「」ジャキ


スネーク「いた!!」ガガガガガ


ロベルタ「」バッ


スネークの銃撃が虚しく空を切る


スネーク「これもダメか・・・ハッ!」



 パ ァ ン !



スネーク「!」プスプスプス


先ほど同様、ロベルタの放った弾丸は確かに木を貫通している


スネーク「くっ、わからん!奴は一体何を撃っている!」

オタコン「対物ライフルの類じゃないか!?」

スネーク「いいや、それにしては音が軽い。あれだけ飛び跳ねれば音が・・・」


 ザ ザ ザ ザ ザ ザ


スネーク「!」


ロベルタ「シャアアアアアアアア!」ドゥドゥドゥ!


猟犬が拳銃を撃ちながら走り寄ってくる


スネーク「ぬお!」

ロベルタ「」バッ


大きく跳ねた猟犬が頭上からスネークを狙う


ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ!


スネーク「ぬおおおお!」バッ


必死の回避行動がスネークの体制を崩す


スネーク「まずい!」ガク


パシッ シュルルルル スコン!


スネーク「(何をしている!?)」


 パ ァ ン !


プスプスプス・・・


猟犬の放った弾をある反応で躱し、反撃に転じる


スネーク「ぬおおおおお!」ガガガガガガ

ロベルタ「!」


ガサササササ チュンチュンチュン!


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」ジャキ


ザワザワザワザワ・・・


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」

スネーク「奴め・・・どこに!」


ロベルタ「」バッ


スネーク「がっ!」


スネークの警戒も虚しく、猟犬は蛇の真上に忍び寄り、絞首刑の如く脚部で首を絡め取る


スネーク「ぐ・・・」ジタバタ


ロベルタの強靭な脚力が次第にスネークの体を浮かす


スネーク「がは・・・う・・・」ジタバタ

ロベルタ「絞首刑は・・・いかがです・・・?」ググ


スネーク「オ・・・オ・・・」スチャ

スネーク「ぬおぁあ!」ズバ


スタンナイフの刃先が猟犬の脹脛を掠める


ロベルタ「ッ!」バッ

スネーク「かはぁ!」ドサ

ロベルタ「ちぃ・・・」


ガサササササ


ロベルタは再び葉音を立てながら去っていく


パシッ シュルルルル スコン!


スネーク「(またこの音!)」

ロベルタ「」ジャキ









 パ ァ ン !


スネーク「くっ!」バッ

ロベルタ「(躱された・・・?)」


自身の銃撃を幾度も躱された事に疑問を感じた猟犬は、本能的に聞きを感じ遠ざかっていく


ザザザザザザッ!


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・オタコン・・・!」

オタコン「スネーク、無事か!」

スネーク「なんとかな・・・奴に絞首刑にされそうになったが」

スネーク「だがおかげで奴の得物が分かった」

オタコン「なんだって!」

スネーク「マスケットだ・・・奴はマスケットで狩りに来た」

オタコン「マスケット!?飛んでもない骨董品じゃないか!」

スネーク「奴に絞められた時に一瞬見えた・・・間違いない」

スネーク「あの辺り一面に突き刺さっていた棒切れ・・・それで合点がいった」

オタコン「朔上か!」

スネーク「ああ、マスケット銃は構造が簡単だ。その為火薬さえあればどんな物でも弾丸にできる利点がある」

オタコン「しかし相当な年代物だ・・・専用の火薬が・・・ハッ!」

スネーク「あの発破屋か!」

オタコン「奴め・・・狂っているようで実に冷静だね」

スネーク「猟犬の面目躍如と言った所だな」



 ザ ザ ザ ザ ザ ザ !



スネーク「!」



 パ ァ ン !



スネーク「くっ」ササッ


一息つく間もなく猟犬が次の攻勢いに打って出る


ズザザザザザ!


猟犬がスネークに再び接近を試みる


スネーク「!」

ロベルタ「」ジャキ


ドドゥ!


スネーク「ぐあぁ!」

ロベルタ「(当たったはず・・・)」

スネーク「・・・ちぇい!」バッ

ロベルタ「!」


スネークの三連撃がロベルタを襲う


ロベルタ「くっ」

スネーク「ハッハッちぇりゃあ!」ブオン!


バキィ!


ロベルタ「がぁっ!」ドサ


地に伏せる猟犬に対しすかさずM870に持ち変える


スネーク「」ガチャコン

ロベルタ「ぐ!」バッ


 ズ ド ォ ン !


スネーク「かわされた!」


ドドゥ!


スネーク「くっ」サッ


互いの銃撃と怒気が混じり合った荒い葉音が辺りに響く


スネーク「やはりこの貫通性能・・・奴め、マスケットに何か細工したな?」

オタコン「米軍の防弾ベストを貫くくらいだ・・・AP弾か何かか・・・」

スネーク「俺の勘ではフレシェット弾だ。マスケット銃で防弾ベストを貫くならあれしかない」

オタコン「フレシェット弾か!確かに、構造上は可能だけど・・・」

オタコン「そもそもマスケット銃自体が旧世代の物だ。いくら弾丸を選ばないからと言っても、ライフリングもまともにないんだ」

オタコン「精度は通常のライフルより遥に劣るはずだ・・・」

スネーク「弘法は筆を選ばず。って奴だな。昔メイリンに教えてもらったことわざだ」

オタコン「つくづく、化け物染みてるね・・・」

スネーク「敵の出方は大体把握した。これより、反撃に移る!」

オタコン「死ぬなよ、スネーク!」


ザワザワザワザワ・・・


スネーク「・・・」ジャキ


薄暗い密林の中、身を隠しながらゆっくり、確実にと歩を進めるスネーク


スネーク「・・・」ササッ


ザワザワザワザワ・・・   ガサッ


スネーク「!」


ドドゥ! ドドゥ!


スネーク「(来た!)」


ガサササササ!


ドドゥ! ドドゥ! ドドゥ!


スネーク「奴め、また木の上から・・・」


ガガッ! ガガッ! ガガッ!


スネークの銃撃は空を切り続ける


ガササササ・・・バサッ!


パシッ シュルルルル 


スネーク「(この音!)」


スコン!


スネーク「(今だ!)」バッ


スネークはとある確信を元に行動を開始する


スネーク「ぬおおおおおお!」ガチャン


猟犬がマスケットを込めようと降りてきた所を狙い


ロベルタ「!」


走り寄るスネークが放ったのは


スネーク「おおおおおお!」


ボッ


ロベルタ「(グレネード!)」


ズドォォォォン!


ロベルタ「アアアアア”!」ザザ

ロベルタ「ぎぎっ!」スタ!


爆風に飛ばされた体を即座に整えた猟犬が見た物は


スネーク「おおおおおお!」ダダタッ


ロベルタ「くっ」ジャキ

ロベルタ「ハッ!」


グレネードで焼き払われた朔上の破片であった


スネーク「おおおおおおお!」ガシャコン

ロベルタ「くっ!」ジャキ


マスケットは使用不可と判断し、即座に拳銃に持ち替えるが


スネーク「遅い!」ジャキ






ロベルタ「-----!」








 ズ ド ォ ン ! 





ロベルタ「カッ・・・」メキィ




ゴムの散弾が猟犬に直撃した

本日はここまで。戦闘描写にはいつも苦労させられます


ロベルタ「ガハァッッ!」ドン


スネーク「もう一発!」ガチャコン


ロベルタ「ギィ・・・」ジャキ

スネーク「!」


トドメを刺そうと再び銃を構えるスネークに、猟犬の銃が火を噴く


スネーク「ぐあっ」サッ

スネーク「(まだ動けるのか!)」


ロベルタ「アガ・・・グフッ!!」ドサ


猟犬の口から鮮血が噴き出る


スネーク「だが無事では済まないだろう。直撃だ」

ロベルタ「ハァ・・・ハァ・・・」ペッ


ザッ!


スネーク「逃がさん!」ダッ


ダダダダダッ!

ザザザザザッ!


スネーク「あの体でどこへ・・・」


シーーーーーーーーーーーーン・・・


スネーク「!」


側面の枝から両膝が飛び出してくる


スネーク「ぐあっ!」ドサ


ロベルタ「ハァーーー、ハァーーーー」ジャキ

スネーク「させるか・・・むん!」


猟犬の拳銃を脚で払い落とす


ロベルタ「!」

スネーク「ちぇりゃあ!」


激しい体術の攻防が始まる


ビシ バシ パシ ガシ ササッ バシ


スネーク「ハァ・・ハァ・・」

ロベルタ「ハァーー・・ハァーーー・・」ゴフッ


ザザッ!


スネーく「むん!」 

ロベルタ「しゃあ!」


お互いがお互いの攻撃を捌き合い、有効打が当たらない状況が続く


スネーク「(なんてタフな女だ・・・)」

ロベルタ「~~~~」カァァ


 ペ ッ !


スネーク「ぐっ」ビチャ

スネーク「(まずい、視界が・・・!)」


ロベルタ「シャアアアアアア!」

スネーク「 ご は ぁ ! 」


赤い吐しゃ物に視界を奪われたスネークに鉄拳が突き刺さる


ロベルタ「・・・!?」ググ

スネーク「」ニヤ


スネークの手に猟犬の腕が収まる


ガバッ グキ グググ


スネーク「むん!」

ロベルタ「ぎっ!」


そして拘束された猟犬は身動きを取れなくなった


スネーク「いい加減にしろ・・・そろそろガルシアの所へ帰ったらどうだ・・・」グググ

ロベルタ「~~~」ブツブツ

スネーク「・・・?」


ロベルタ「川西能勢口絹延橋滝山鶯の森・・・」ブツブツ


ボキ


スネーク「---!」


鈍い音を立てスネークの指があらぬ方向へと向いている


ガン! ガン! ガン!


スネーク「ぐあっ!」


猟犬の頭突きがスネークの拘束を解かせる


ロベルタ「シャアアアアア!」ブオン!


解き放たれた猟犬の回し蹴りがスネークのこめかみに当たる


スネーク「 ぐ は ぁ ! 」ドサ

ロベルタ「ハァーー・・・ハァーーー・・・」


シュルルルルル スコン!


スネーク「まずい・・・」ピン


ロベルタ「!」ジャキ


マスケット銃を再び向ける猟犬に


ボンッ


シュウウウウウウウウウウ!


ロベルタ「(煙・・・!)」


スモークグレーネードを放ち、煙に乗じてもう一撃加えようとするが


ガチャコンッ


ロベルタ「!」



ズドォォン!

パラパラパラ・・・


スネーク「当たったか!?」


煙の立ち込める中、スネークが見た物は


シュウウウウ・・・


ブォッ!


スネーク「!」

ロベルタ「」ガシ


M870の銃身を脇に抱えたロベルタがそこにいた





ロベルタ「 シ ャ ア  ア ア ア  ア ! ! 」




力む猟犬をその目に捉えながら




スネーク「  お お お お お お お ! ? 」





スネークの体は銃身毎、空を舞った


ズザザザザザ! ドォォン!


スネーク「うぐ・・・」

オタコン「スネーク!応答しろ!スネーク!」

スネーク「オタコン・・・なんとか無事だ・・・」

オタコン「スネーク!よかった・・・」

スネーク「しかし、グフッ・・・奴は不死身か・・・?」

オタコン「僕も信じられないよ。生身であそこまでやる人間がいるなんて・・・」

スネーク「CQCも効かない。ショットガンの直撃も耐えた」

スネーク「これ以上どうしろと・・・ガハッ!」

オタコン「弱音を吐くな!スネーク!」

スネーク「歳を取ると愚痴っぽくなっていかんな・・・しかし、どうにもならんのも事実だ」

オタコン「役立つかどうかはわからないがスネーク、マスケット銃について情報がある」

オタコン「あのマスケットは・・・ラブレス家の物だ」

スネーク「なんだと!」

オタコン「こちらで調べてみたんだ。スネーク、初代ラブレスがアメリカ大陸に上陸した時に仕様した物みたいだ」

スネーク「何百年前の話しだそりゃ・・・」

オタコン「家宝として飾ってあったようだね。それをわざわざ持ち出したと言う事は・・・」

スネーク「主君への忠誠心か・・・」

オタコン「厄介だよスネーク。彼女を支えているのは「猟犬の本能」だ」

スネーク「歪んだ忠誠心だ・・・体も、心もボロボロにしてまでする事じゃない」

スネーク「ましてやガルシアを残して・・・グフッ」

オタコン「彼女がやっているのはまるでカミカゼ特攻だ。仮にここを凌いでも、いつまでも長持ちする物ではないよ・・・」

スネーク「カミカゼ特攻か・・・奴がそう来るなら、こちらも」

オタコン「ちょっと待ってスネーク!?どうするつもりだい!?」

スネーク「目には目をだ。オタコン」

オタコン「待ってスネーク!スネーク!」


スネーク「任務に戻る!」プツン


キャクストン「こちらアルファ!誰か!誰でもいい、応答しろ!」

キャクストン「だれか!誰か生き残っている者はいないか!」


ガルシア「・・・」


レイ「オヤジさんは!」

キャクストン「連絡が取れない・・・先刻から続く銃撃音、もしや・・・!」

レイ「そんな・・・伝説の英雄が!?」


ファビオラ「」ジャキ


ホーナー「ああ、頼む坊や、やめさせてくれ」ジャキ

バロウズ「もう十分だろう!?仲間が死んじまう!」ジャキ


ガルシア「・・・まだです」

ガルシア「まだ彼女はここまでたどり着いていない」


キャクストン「・・・」


ダッチ「・・・」

レヴィ「ちっ盛り上がりに欠ける。さっさと殺し合え」ザザ



レイ「シェーン!もう作戦続行は無理だ!」


レイ「 シ ェ ー ン ! 」


キャクストン「(スネーク・・・!)」


ロベルタ「~」フラフラ


枝を弱弱しく踏みつけ歩を進める音が鳴る


ロベルタ「~~~」ブツブツ


ガガガガガ! ガガガガ!


ロベルタ「!」シャ!

ロベルタ「・・・?」


猟犬の視界の先には


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」

スネーク「むん!」


ガガガガガ! ガガガガガガ!


ニ マ ァ


ロベルタ「シャアアアアアアア!!!」ダッ


スネークを見つけるや否や嬉々として動き出す


スネーク「くっ」バッ


ガガガガガ!ガガガガガ!


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」バッ

ロベルタ「ニげないで・・・らくにコロしてあげるから・・・」



スネーク「くっ!」ジャキ


ガガガガガ! ガガガガガ!


ロベルタ「」サッ


ジャキ



 パ ァ ン !



スネーク「うぐっ!」チュン

スネーク「奴め・・・ボロボロになりながら尚も精度が上がっている・・・」


ガガガガガ! ガガガガガ!



パ ァ ン パ ァ ン パ ァ ン !



スネーク「むん!」ガガガガガガ!

ロベルタ「はぁぁ・・・」チュンチュンチュン


銃撃を挟みながら逃げ続けるスネークに


ロベルタ「」バッ

スネーク「!」


ダンッ!


頭上より跳んできた猟犬が立ちふさがる


ロベルタ「おいカけっこは もうヲわり?」



スネーク「く・・・」

スネーク「ちぃえりゃあ!」ブオン


スネークの拳が易々と受け止められる


ロベルタ「」パシ

ロベルタ「シャアアアアアア!」


バキィ!


スネーク「 ぐ は ぁ ! 」ドサ

ロベルタ「デわそろそロ」

ロベルタ「天使をヨんデ アゲましょウ」ジャキ


マスケット銃の先がスネークに向けられる


スネーク「(これだ!)」


ロベルタ「」ニマァ


ロベルタが引き金を引くと同時に


スネーク「」ガバッ


 パ ァ ン !


スネーク「 ぐ あ あ っ ! 」

ロベルタ「・・・!?」


スネークは銃口を自らの肩に押しつけた


ロベルタ「???????????」


スネークの不可解な行動に混乱する猟犬に


スネーク「」グアッ


ガシッ パシッ


スネーク「ちぃえりゃぁあ!」


スネークの一本背負いが猟犬を貫く


ズドン!


ロベルタ「がはっ!」

ロベルタ「」ギュルルルル スタ

ロベルタ「ぐぅ・・・」ジャキ


スネーク「朔上を探してもムダだ・・・」


ロベルタ「!?」


辺りのマスケットの朔上が全て粉々に砕かれている


スネーク「悪いが、辺りの朔上は破壊させてもらった」

スネーク「俺が闇雲に逃げ回っていると思ったか・・・?」


ロベルタ「ぎ・・・」ピキ

ロベルタ「がああああああああ!!」


肉弾戦を仕掛ける猟犬に


スネーク「(きた!)」ガバッ


スネークは何かを手に掲げ、目を瞑った


ロベルタ「!?」






 パ ァ ン !





キィーーーーーンーーーー・・・・





ロベルタ「ア”--------!」



スネーク「あぐ・・・」キーン


キィーーーーー・・・ン・・・ グワァ・・・


オタコン「スネーク!自分ごとスタンを浴びせたのかい!?」

スネーク「ああ、こうでもしないと奴は止まらん・・・」

オタコン「しかしそれでは君まで!」

スネーク「ああ、地面がぐらついている・・・」フラ


ロベルタ「アぎ・・・」フラ


スネーク「これは・・・奴と俺の根競べだ・・・」

オタコン「スネーク!耐えろ!耐えるんだ!」


スタングレネードを至近距離で浴び、フラつく二人


スネーク「う・・おおっ」フラ

ロベルタ「ギ・・・」フラ

オタコン「スネーク!がんばれ!スネーーーーク!」


スネーク「う・・・おおおおおお!!!」


ドサッ


スネーク「ハァ・・・ハァ・・・」


猟犬に覆いかぶさるスネーク


ロベルタ「!」ジタバタ


もがく猟犬に


スネーク「ハァ・・ハァ・・・」

スネーク「むん!」


ザクッ!


ロベルタ「!?」


猟犬の手を握り、「自分ごと」スタンナイフを突き立てる


スネーク「これでお前は逃げられない・・・」ゼエゼエ

ロベルタ「!?!?!?!?!?」


スネーク「行くぞ・・・」



カチッ





バリバリバリバリバリ



スネーク「ぬおおおおおおおおおおおお!!!!」

ロベルタ「がああああああああああああ!!!!」


プスプスプス・・・


スネーク「まだまだいくぞ・・・」

ロベルタ「~~~~~!」


カチッ


バリバリバリバリバリ


スネーク「ぬおおおおおおおおおおおお!!!!」

ロベルタ「がああああああああああああ!!!!」


オタコン「スネーク!後少しだ!スネェェェェェク!!!!」



ぬおおおおおおお・・・

があああああああ・・・



バリバリバリ・・・


カチ・・・



ぉぉぉ・・・


ぁぁぁ・・・



ーー・・・


キャクストン「叫び声が・・・聞こえなくなった」

レイ「オヤジさんがやったのか!?」


ガルシア「・・・」

ファビオラ「・・・」


ザ・・・ザ・・・ザ・・


ホーナー「少佐!あれは・・・」


キャクストン達の前に弱弱しく歩いてくる人影が一人


キャクストン「スネーク・・・スネークなのか!?」

レイ「オヤジさん!」


フラ・・・フラ・・・


レイ「まずい!彼は重傷だ!」

ホーナー「ご老体でよくぞここまで・・・」

バロウズ「少佐!自分が迎えに行ってきます!」ダッ

レイ「助かった・・・のか・・・」


ダダダダダッ


バロウズ「おーい!スネ~~~ク!」

バロウズ「だいじょうぶか(ry







ガシッ















ロベルタ「」











ゴキッ・・・!


米軍「!!」

バロウズ「」ドサ


ロベルタ「」ザ・・・ザ・・・


ホーナー「ぱ、パッケージR・・・」

レイ「ウソだろ!?オヤジさんはどうした!!」

キャクストン「スネークは・・・」


キャクストン「 ス ネ ー ク は ど う し た ぁ ! ! 」



ロベルタ「・・・」


猟犬は人差し指と中指を立て、首元に当てた。そして


ロベルタ「」クイ




米軍「!!」


レイ「そ・・・んな・・・」

ホーナー「う、うそだ・・・」

キャクストン「・・・」グッ











オタコン「スネーク!立て!スネーク!」




オタコン「 ス ネ ェ ェ ェ ェ ェ ク ! ! ! 」














スネーク「」

本日はここまで。婦長様が脳内でおとなしくしてくれないよ(笑)

あっ、書き溜め尽きたんでまたしばらく間空きます。


スネーク「・・・」


 見ていられないな スネーク


スネーク「誰だ!?」


 歳を取ったな。あの時よりも


スネーク「お前は・・・」


 あの猟犬は・・・かつての俺と同じだ


スネーク「フォックス!グレイ・フォックスか!?」


 名前などない。ファンの一人だよ


スネーク「何故ここに!?」


 無様なお前の姿を見せられて、せっかく助けてやった甲斐がないと嘆いているだけだ

スネーク「・・・」


 あの猟犬に随分手こずっているようだな


スネーク「あれは化け物だ・・・手に追えん」


 諦めるのか?


スネーク「そういうわけではない。しかし、もう手が・・・」


 あの女も・・・戦っている


スネーク「誰とだ?」


 血に塗れた自分・・・お前にも覚えはあるだろう


スネーク「・・・」


 あの女は兵士として育てられた。その中で形成されたジャッカルが平穏な暮らしを拒否するのだ

 いくら主を変えた所で、己の本能には逆らえまい


スネーク「・・・かつての自分とダブったか?」


 そうかもな。あれと俺は似ている。

 どこへ行こうと、結局は戦場に戻ってくる・・・俺達はそういう風にできている


スネーク「・・・」


 ジャッカルとしての本能、ロザリタとラブレスの女中、ロベルタ。果たしてどちらが勝つか・・・

 いや、もう勝負は見えているな。あれはもはやただの『獣』だ


スネーク「俺達は政府や誰かの道具じゃない」


 そうだ。俺達はいつも、自分の意志で戦ってきた

 あの女は自分がなんで戦っているのか、それがわからないだけだ


スネーク「猟犬の中のメイドに、目覚めてもらうとでも?」


 本能のままに血を貪った結果、僅かながら芽生えて消えた後悔、懺悔、罪悪感
 
 それがあの平穏の中で、一気に膨らみ、そして爆発した

 あの女を縛り付けているのは俺ではない。あいつ自身だ


スネーク「・・・」


 薬物と血で押さえつけたのは自分自身、皮肉な物だ


スネーク「俺が解放しろと言うのか」


 ヒントはここまでだ。後は自分で考えるといい

 正真正銘、ディープスロート最後のプレゼントだ


スネーク「・・・」


prrrrrrrr prrrrrr


 ほら、目覚ましが鳴っている。そろそろ起きる時間だ


スネーク「・・・フォックス」


スネーク「ありがとう」


ザッザッザッザッザ・・・


ロベルタ「 」

レイ「おいシェーン・・・くるぞ」

キャクストン「・・・」

ガルシア「 」ス

キャクストン「おい、少年!」


ロベルタ「!」

ガルシア「・・・」


うすら寒い風が吹き荒れる中、かつての主と女中はお互い対峙し合う


ロベルタ「若・・・様?」

ガルシア「やっと追いついたよ。本当に、やっと・・・」

ロベルタ「あなたは・・・本当に若様なの?私にはわからないの」

ロベルタ「あなたが本当にいるのかどうか・・・フフ。おかしいでしょ?」

ロベルタ「あの日以来、生きているべき人間が死に、死んだ人間が語りかけてくるんです」

ロベルタ「時間ももう、曖昧で・・・」

ロベルタ「私自身、生きているのか、死んでいるのか・・・何が何だかもうわからなくなってしまっているんです」

ロベルタ「で、でも若様、これが終わればお屋敷に帰れます。あのカナイマの咲くお屋敷に・・・」

ガルシア「ロベルタ」

ガルシア「君の問いに答える事もできる。君の間違いも正すこともできる。でも」

ガルシア「本当はそんな事、どうでもイイ事だったんだ」


ギリッ!


ロベルタ「どうでも・・・どうでもよくなんかないわ!」

ロベルタ「貴方のお父さんが殺されたのよ!?私達の暮らしを奪ったのよ!?」

ロベルタ「貴方を苦しませて、私から何もかも奪おうとしたわ」

ロベルタ「許せない・・・許せないわ・・・!」

ロベルタ「だから若様、お願いですからただ一言」

ロベルタ「誅せよとおっしゃって。そうすれば今すぐにでも私は・・・」

ガルシア「君に始めさせたのは彼だ。そして終わらせるのも・・・」


ジャキ


ガルシア「彼だよ」


ド ン !


シュウウウウウウ・・・


キャクストン「ぐあああああ!!」ドサ


ロベルタ「あ・・・あ・・・」


ロベルタ「ああああああああああ!ダメ!それはダメなのに!!」

ロベルタ「なんてこと!嗚呼、なんて事を!」

ロベルタ「わ、わたしが・・・それは。わたしがやらなければならない事なのに!!」


ガルシア「ロベルタ違うよ。君が誰を罰しようと・・・」

ガルシア「君の罪は諍えない」

ガルシア「何も終わらないしすべてはもう終わってしまったんだ」


ロベルタ「お、おお、お前は若様じゃない!!若様はそんな事言わない!!」


ロベルタ「アア・・・」カタカタ


ガルシア「ですよね。セニョール・・・」



ロベルタ「!?」ガバッ!



不意に向けた猟犬の視線の先にいた物は





スネーク「・・・」ザ


スネーク「ガルシア・・・」

キャクストン「ス、スネーク・・・」ガハッ

ロベルタ「あいつ!?どうして!?今度こそ息の根を止めたはずなのに!?」

ガルシア「彼は蛇だ。一度絡まるとどこまでも追ってくる」

ロベルタ「ッ!?」


(あれは「蛇」よ。いちど絡まると、しつこいわよ?)


ロベルタ「~~~~!」ギリ


スネーク「それが君の出した答えか・・・」

ガルシア「はい」

スネーク「・・・」シュポ


ロベルタ「なんなのお前は!?何回殺せば死ぬの!!?」


スネーク「悪いが、俺にはまだやらねばならない事がある」

スネーク「ここで死ぬわけにはいかない」フー


ロベルタ「 あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! 」


オタコン「スネーク・・・」

スネーク「オタコン、心配をかけた」

オタコン「よく起きれたね。もうあの世へ行ってしまったのかと思ったよ」

スネーク「俺もそのつもりだったがな。とある奴に引き戻された」

オタコン「えっだれ?」

スネーク「古い友人さ」

オタコン「なんにせよ、よかったよ・・・」


スネーク「さて、仕上げが残っている。ご丁寧に若様が舞台を用意してくれた」

オタコン「断っては失礼だね」

スネーク「ああ。これでも社交は弁えているつもりだ」

オタコン「・・・ガルシアは、何を考えているんだろう」

スネーク「自分を人質にしたのさ」

オタコン「え?」

スネーク「ガルシアが米兵を殺してしまったら、ガルシアはアメリカから大罪人として狙われる事になる」

スネーク「回避するには俺がキャクストンを助けるしかない。しかし行方を阻むのは」

オタコン「猟犬・・・」

スネーク「彼は賭けたんだ。自分自身を。猟犬と一緒の罪を被る事で共に地獄に堕ちようとしている」

オタコン「・・・猟犬も黙っていないね」

スネーク「ああ、猟犬は罪は自分だけが被る物だと思っている」

スネーク「よく考えている・・・俺が猟犬を倒せばキャクストンは助かり、ガルシアも米兵殺しの汚名を免れる」

スネーク「しかし猟犬が勝てば・・・愛するメイドと同じ罪を被れるという訳だ」

スネーク「ガルシアに取ってはどっちに転んでも本望だろうな」

オタコン「狂気に満ちた主従関係だね・・・僕には理解できないよ」

スネーク「イカれた婦長様を元に戻すにはそれくらいやらないといけないと言うわけだ」


ロベルタ「ああ・・・ダメ・・・それだけはダメ・・・」カタカタカタ


スネーク「相当動揺しているな・・・どう出る?猟犬」


ロベルタ「あう・・・・あうう・・・」ガクガク


スネーク「お互い、譲れない物があるな」ザ

ロベルタ「!?」

スネーク「キャクストンは致命傷じゃない。まだしばらく意識はある」

スネーク「速くしないとあいつが死ぬぞ」

ロベルタ「・・・」

スネーク「やったのはお前じゃない。ガルシアが殺す事になるんだ」

スネーク「ガルシアも、お前と同じ、血で血を啜る化け物になるんだ」

ロベルタ「言うなァァァァァ!!それ以上言うと殺す・・・!」

スネーク「ガルシア、覚悟はできているんだな」

ガルシア「ええ」

スネーク「・・・いい目だ」

ロベルタ「殺してやる・・・殺してやるワお前・・・」ワナワナ


オタコン「スネーク!もう次はない・・・正真正銘最後だよ!」

スネーク「やはり最後は、いつもこうなるわけか」ス

オタコン「スネーク!がんばれ!」



ロベルタ「 シ ャ ア ア ア ア ア ア ! ! 」



スネーク「さあ、こい!」




【BOSS】ロザリタ・チスロネス(3戦目)

本日はここまで。大分間が空いてしまいました。
取りあえず落ちない程度には更新していく予定です。ダラダラしててすいません


スネーク「ぬおおおお!」

ロベルタ「キシャアアアア!」


夥しい拳打が二人の間を行き来する


スネーク「ぐあっ!」ドサ

ロベルタ「あぎっ!」ドサ


スネーク・ロベルタ「 あ あ あ あ あ ! 」


ガン! ゴリッ! ズゴッ! メキメキメキ・・・


スネーク「うぐっ!」

ロベルタ「ハァァ・・・」グググ


老人の白髪を鷲掴みにするロベルタに


ゴンッ!


ロベルタ「あああーーーッ!」


皺の混じった額が鼻の奥を貫いた


スネーク「う・・・おおッ!」


ガッ パシッ グッ


ロベルタ「!?」


ズドン!


ロベルタ「 」ギュルルル


幾度となく叩きつけられようと、ロベルタは力任せに起き上がってくる


ロベルタ「キシャーーーーーーーーー!」ブオン!


スネーク「(またか・・・!)」シュッ


バシッ! ガスッ! ガンッ! バキィッ! ゴンッ!


・・・・・・・・・・・・・


ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・



ベチャッ!


スネーク「おおおおお!」

ロベルタ「あああああーーーーーーーッ!」


いつしか二人の顔は、赤い鮮血に染まっていた


バキィッ・・・・・・・!


スネーク「お・・・!」

ロベルタ「・・・ッ!」


ガク


スネーク「ぐっ!」ドサ

ロベルタ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」フラフラ

スネーク「(ダ、ダメか・・・!)」


ザッ・・・・


スネーク「!?」


歩み寄るロベルタが差し出したのは


ロベルタ「・・・」


握りしめた拳ではなく、柔く開いた『手』であった


スネーク「・・・どういうつもりだ」

ロベルタ「生きてる実感がするの・・・」

スネーク「!?」

ロベルタ「この肉と肉のぶつかり合いが・・・私に生きる実感をくれる・・・」

スネーク「(こいつ・・・)」

ロベルタ「はやく私を・・・私に・・・生の充足を・・・」


ガシ


スネーク「ちえりぁぁぁぁ!」


ロベルタ「ギッ!」ズドン!

ロベルタ「ハァ・・・ハァ・・・」ニマァ


地に叩きつけられようとお構いなく立ち上がるロベルタ

しかし起き上がると同時にはひきつった笑みをうかべていた


スネーク「・・・」

ロベルタ「ああ・・・いい・・・」


シュシュシュッ! シュルルルル! シュバッ!


空に向かって空振りのような素振りを始めるロベルタ

その動きは先ほどよりもより一層鋭く、速く、そして懐かしさを感じる動きを見せていた


スネーク「(フォックス・・・?)」


(俺は死の囚人だ・・・お前だけが俺を解放してくれる)


スネーク「!?」


スネークの脳裏にかつての友が残した言葉が過る


ロベルタ「終わりにするなんていけないわ・・・」

ロベルタ「臓物を、血袋を、血涙の華を、もっと見せて頂ォ戴な・・・」

スネーク「(囚人・・・か・・・)」


(ここにはクレイモア地雷が仕掛けられている)

(敵でも味方でもない・・・)

(今だ!スティンガーを撃ちこめ!)


スネーク「・・・」


(無理やり蘇生させられたのよ。強化骨格と麻薬づけにされて)

(それから4年間、彼は死ぬことすら許されないまま、玩具のように弄ばれつづけた)

(兄は私の全てだった。私の存在を、私という個人を証明する唯一のより所だった)


スネーク「(そうだ・・・ナオミはフォックスの為に復讐を・・・)」


(ファンの・・・一人だよ・・・)

(そうだ!戦いの基本は格闘だ!)


ロベルタ「あがががががーーーーーーーッ!!」


スネーク「!?」


ロベルタ「もう・・・マデない・・・待ちきれナイ・・・」ヒューヒュー


ロベルタ「ア”ア”ア”ア”------!」



(薬がァァァァァァ!)



スネーク「ハッ!」


その瞬間、ロベルタは動いた


全員「スネーク!」


ガンッ!

スネーク「あぐっ!」

バキィ!

スネーク「ぐあっ!」

ゴスッ!

スネーク「うがああーーーー!」


ロベルタの乱打に防ぐことしかできないでいるスネーク


バキ! ガス! ゴス! ゴン! バシ! ガン!


ガキッ!


レイ「防戦一方じゃないか・・・」

キャクストン「スネーク・・・何故手を出さない!そのままではやられてしまうぞ!」


ロベルタ「ハァァァァ・・・」

スネーク「うぐっ・・・!」


ガンガンガンガンガンガンガンガン!


ガルシア「・・・」

ファビオラ「・・・」ジャキ


スネーク「ハァ・・・ガフッ!」ブッ!


ロベルタ「 ハ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ !」


ロベルタがトドメの一撃を加えんと大きく振りかざした


スネーク「!」


その時


ガッ パシッ グッ!


ロベルタ「ギッ!?」

スネーク「おおおッ!」グググ


ロベルタの体が蛇に絡められた


オタコン「こ、拘束・・・?しかし!彼女のパワーなら!」


ロベルタ「 ア ア ア ア ア ! ! 」


オタコンの予想は的中、ロベルタのパワーによりみるみる内に拘束が緩んでいく


スネーク「ぐっ!この!」グググ

ロベルタ「 シ ャ ァ ァ ァ ァ !!」

スネーク「ふんっ!」

ロベルタ「ハァァァァァァ・・・・!」

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・お前をそこまで駆り立てるのは・・・猟犬の血か・・・?」

ロベルタ「!?」

スネーク「猟犬だろうが・・・ジャッカルだろうが・・・誇りはあるだろう・・・」

ロベルタ「!!??」

スネーク「お前は飲まれているだけだ・・・その身に刷り込まれた、猟犬の血に・・・」


猟犬(そうよ、もっと血を・・・臓物を・・・血涙を・・・)


スネーク「お前は捕えられた囚人だ・・・」


猟犬(そう、あなたは私、あなたは私の物)


ロベルタ「アガガガガガーーーーー!」

スネーク「心配するな・・・囚人の解放は俺の得意分野だ・・・」

スネーク「俺が・・・今・・・」


ロベルタ「あ・・・ウ”?」


何かを握りしめるスネーク



スネーク「 解 放 し て や る ! 」 




ピスッ




ロベルタ「!!!」


ロベルタの首筋を小さな刺激が襲った


スネーク「流し込む!少し意識が飛ぶぞ!!」


ガルシア「あれは・・・」




【ジアゼパム(注射型)】


ロベルタ「ア”-----ッ!ア”ッア"ッ・・・」

スネーク「暴れると余計に速く回るぞ・・・!」


脈に続々と何かが入り込んでくるのを感じ取る


ロベルタ「 ア ” - - - - - ッ ! 」


グァァッ!


スネーク「うぐっ!」ドン!


ロベルタの必死の抵抗に拘束を引き外されてしまう

解放されたロベルタは即座に振り返り、年老いた蛇を視界に捕えようとする


しかし



ロベルタ「!?」



グワン・・・グワン・・・


ロベルタの視界には見る物全てが『歪んで』いた


スネーク「ジアゼパム・・・お前の服用していた薬と同じ物だ」チャリ

スネーク「お前の様に常用して飲み続けていると、やがて本来のは失われ易興奮性や突飛的な憤怒、暴力等の奇異反応が起こる」

スネーク「そして同時に筋弛緩作用もある。薬漬けのその体に一気に流されれば、いかにお前と言えどしばらくはまともに歩けなくなるだろう」

スネーク「どうだ?俺がまともに見えるか・・・?」ニヤ


ロベルタ「ッッ!」


悠長にまくしたてるスネークが徐々に歪みを増していき、さながら蛇のように見え始める


ロベルタ「ひぃっ!」ザザ


スネーク「動物は得体の知れない物に恐怖を感じる。何故なら身の危険を回避する為だ」

スネーク「お前には俺が何に見えているか・・・それは知らんが」

スネーク「さて、お薬の時間だ。猟犬には・・・お引き取り願おう」


ロベルタ「ア”ア”ア”ア”!」ザザザザ!


何度も聞いたロベルタの咆哮、しかし今度のそれは明らかに恐怖と不安の混じった悲痛な叫びであった


ロベルタ「ひぃぃぃぃ!」

スネーク「逃げるな!そら!」ガシ

ロベルタ「うわーーーーー!イヤァーーーーーーーー!」ジタバタ

スネーク「吐き出せ!お前の中にいる血と臓物に塗れた『猟犬』を・・・吐き出せ!」

ロベルタ「ア”--------ッ!」



ピスッ



ロベルタ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!」



ファビオラ「ッ!」サッ

ガルシア「戻っておいで・・・ロベルタ・・・」



ひくひくと痙攣を交えながら地に伏せるロベルタに容赦なく次の針が振りかざされる



スネーク「これで最後だ・・・」チャキ


猟犬(いやよ!ダメ!ロザリタは私・・・私はロザリタ・・・)


スネーク「違う!お前はロベルタじゃない!お前は・・・そう・・・」



スネーク「 猟 犬 だ ! 」



ロベルタ「!!!」



最後の針が猟犬に突き刺さった


サァァァ・・・・・・ザワ・・・ザワ・・・ザワ・・・


スネーク「・・・」

オタコン「終わった・・・のかい?」

スネーク「さあな」


ロベルタ「 」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ロベルタ(・・・)

猟犬(イヤよ!ダメ!せっかく見つけたのに・・・憎むべき『敵』に出会えたのにッッ!!)

ロベルタ(・・・)

猟犬(ロベルタ!!なんで何も言ってくれないの!?私はあなたなのよ!?ずっと今までいっしょだったじゃない!)

猟犬(そうよ、私はあなた。あなたは私。共に血を浴び、共に臓物を食らい合った・・・)

猟犬(誰かの命を奪って生きる実感を感じてきたじゃない!心の底から憎い相手を殺して!殺して!殺し続けて!)

猟犬(あなたもわかるでしょ・・・これまでもそう・・・そして・・・これからも!)

猟犬(そうでしょ!?なんとか言ってよ・・・ロザリタ!!)

ロベルタ(・・・あの人は、そんなあなたを憐れんで私の前に現れたんだと思います)

猟犬(!?)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ロベルタ「・・・」チラ

スネーク「・・・」


猟犬(あいつ!そうよあいつよ!いつもいつも私達の邪魔をする・・・憎い、憎い『蛇』・・・)

猟犬(蛇の皮を剥いで、なめしてあげましょうよ!剥がした皮を御屋敷に持って帰るの・・・どう?)

ロベルタ(蛇は・・・言葉巧みにエヴァをかどわかし、禁断の知恵実を食べさせたと言います)

猟犬(!?)

ロベルタ(そのせいでしょうか。その後蛇は生命の象徴として信仰されている事が多いです)

ロベルタ(もう一つの実。生命の実の事を言っているのでしょうか)

猟犬(何を・・・?)

ロベルタ(ともすれば・・・蛇には失われた生命をも宿す力があるのかもしれません)


ロベルタ(あのように)


猟犬(!?)


スネーク「・・・?」


ロベルタ「・・・」ジロ


ロベルタの目に映る蛇。それは再び形を変え、別の生き物へと変化していった


猟犬(あ、あいつ・・・!)





グレイ・フォックス(・・・)





ロベルタ(また、会えましたね)

グレイ・フォックス(随分迷ったな)


猟犬(ロザリタァーーーーー!なんで!なんでそいつと話しているの!?)

猟犬(お前!そうよお前もよ!死人の癖にいつもいつも私の前に現れて、ロザリタをかどわかして!!)

猟犬(一体何なのお前は!?何がしたいの!?私のロザリタに付きまとってこないで!)

猟犬(ガルルルルル・・・!)


グレイ・フォックス(お前は・・・一つ勘違いしている)


猟犬(!?)


グレイ・フォックス(彼女が血に塗れ、臓物を貪り、その身を傷付けながらそれでも戦い続けていたのは)

グレイ・フォックス(自分の信じる物・・・自身が忠を尽くした物の為だ)

グレイ・フォックス(決して快楽に沈んでいたのではない・・・)


猟犬(あのお坊ちゃま!?そんなのキッカケじゃない!殺しができるイイ口実じゃない!!)


グレイ・フォックス(キッカケ・・・そう、キッカケだ)

ロベルタ(・・・)

グレイ・フォックス(俺達は政府や誰かの道具じゃない。闘うことでしか自分を表現できなかったが、いつも自分の意志で闘ってきた)


猟犬(~~~~~~!!)


グレイ・フォックス(そう、だから・・俺がお前等に憑りついたのではない)

グレイ・フォックス(俺を呼び寄せたのは・・・お前の方だ)


スネーク「ロベルタ・・・?」


猟犬(・・・ッ!)ギリ


ムク・・・


ロベルタ「ア”-------!殺す!!殺す殺す殺ォォォォす!!!」


スネーク「まだ立ち上がれるのか!」サッ


ロベルタ「ア”ア”ア”ア”ア”ア”------!!ウガァ・・・ごろす・・・お前だけは・・・ころず・・・!」


フラッ ドサァ・・・


猟犬(起きるのよ!ロザリタ!あいつは殺さなきゃ!永遠につきまとわれるわ!絶対に殺さなきゃ!)

ロベルタ(・・・)

猟犬(ロザリタ・・・どうして何も言ってくれないのォーーーーーーーーー!!??)


ロベルタ「 」ピクピク

スネーク「大した精神力だ・・・しかしやはり、もうまともに歩く事すらできないようだ」サ


猟犬(汚らわしい手で触るなァーーーーーーー!殺す殺す殺す!蛇め!禁断の蛇!)

猟犬(よくも・・・私のロザリタを・・・殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!)


猟犬(殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す)


ロベルタ(もう、おやめなさい)

猟犬(!?)

ロベルタ(解放される時がきたのです。他者の命に依存する、一人では抗えない血の麻薬から・・・)


ザッ



スネーク「!」


ロベルタ(あなたは私。私はあなた。そう、だったらわかるはずです)

ロベルタ(あの方が一体誰なのか・・・を)

猟犬(!?)









ガルシア「ほら、生きてるよ」



ロベルタの唇を湿ったぬくもりが覆った

本日はここまで


ガルシア「~~~」

ロベルタ「~~~~~~!」ジタバタ

ガルシア「~~~」

ロベルタ「ん~~~~!ん~~~~!」パンパン


スネーク「・・・」

オタコン「うっわぁ~・・・」


パッ


ロベルタ「ぷはっ!」ハーハー

ガルシア「・・・」ハァハァ

ガルシア「ごめん、ロベルタ。こんな簡単な事に気づくのに」

ガルシア「時間をかけたね」

ロベルタ「わ、若様・・・?」

ガルシア「・・・」グラ


ドサ


ロベルタ「わ、若様!?」

スネーク「ガルシア!」

ガルシア「ゼエ・・・ゼエ・・・」

ロベルタ「若様!お気を確かに!」

スネーク「疲労が一気に押し寄せたのか・・・無理もない」

スネーク「彼はここまでずっと出ずっぱりだった。君を救う為に」

ロベルタ「わ、若様に触るな!」ジャキ!

スネーク「!」

ロベルタ「若様をこんな風にしたのはお前だ・・・許さないわ!」

ファビオラ「銃を下して!お願い婦長様!」ジャキ

ロベルタ「ダメよ!そいつは人をかどわかす蛇よ!若様もきっと惑わすつもりよ!」

ロベルタ「させないわ・・・絶対に!そんなマネ!」


キャクストン「銃を下すんだ。ロベルタ・・・」


ロベルタ「!?」


スネーク「キャクストン!無事だったのか!」


ロベルタ「・・・な・ん・で!その男が生きている!」ジャキ!

ファビオラ「あなたと同じ理由よ!」ジャキ!


キャクストン「私は最初から、銃弾など撃ちこまれていないよ・・・」

キャクストン「・・・空砲だ。ただそれなりの衝撃はあったがね」チャリ


ロベルタ「く、空ほ・・・」

スネーク「ブラフだったのか・・・」

オタコン「随分命がけのハッタリだね・・・」

ガルシア「ロベルタ、銃を降ろせ」

ロベルタ「若様!?」


ガルシア「彼は、僕に撃たれて死んだんだ」

ガルシア「君もセニョールにやられて死んだ。そして僕も・・・」

ガルシア「ここに勝者はいない。敗者もいない。誰も残らなければこの舞踏は終わりを告げるんだ」


ロベルタ「でも!若様!」


ガルシア「僕らが永遠に怨嗟の中で踊り続けても、君の罪も僕の痛みも消えることはない」

ガルシア「だからロベルタ、僕は君の背負った物を一緒に背負うよ」

ガルシア「君が僕を支えたように僕も君を支えて生きる」

ガルシア「そういう為に僕は君に会いに来たんだ」


スネーク「・・・」


スネークの脳裏に過った言葉はかつての自分の言葉であった


(人の為に生きるのも・・・いいかもしれない)


ロベルタ(お分かりいただけたでしょうか)

猟犬(・・・)

ロベルタ(若様はあなたも背負っていくと、そうおっしゃっておられます)

ロベルタ(何故ならあなたもまた、私ですから)

猟犬(私の大好きな生暖かい血・・・臓物・・・血涙・・・)

猟犬(けど・・・あの唇も・・・暖かかった・・・)


ロベルタ「・・・」


ガルシア「ロベルタ?」


ロベルタ「若様はもう、大人になってしまわれたのですね・・・」ギュ

ガルシア「違うよ。君の手を掴むために、背を伸ばしただけさ。届くように」


ロベルタ「・・・」


【CALL】

スネーク「殺気が完全に消えた」

オタコン「正気に、戻ったようだね」

スネーク「ああ・・・穏やかだがどこか悲しそうな顔をしている」

オタコン「色々あったからね・・・それも二人で支え合って行くんだろう」

スネーク「まるでおとぎ話だ。王子のキスで目覚めるとはな」

オタコン「愛の力は偉大だね」

オタコン「おっとスネーク、君はそのまま大団円ってわけにはいかないよ」

スネーク「ああわかっている。メタルギアだな?」

オタコン「お疲れの所悪いけど、もうひと踏ん張り頼むよ」

スネーク「ああ」

オタコン「彼女が何か知っているかもしれない。まずは彼女から何かを聞き出すんだ」



サァァァァ・・・・・


ホーナー「体力の低下が認められます。おそらく精神的な物でしょう」

ホーナー「ワ州連合との定時連絡時間も過ぎています。おそらく異変に気づきこちらへ向かっていると思われます」

ホーナー「継戦を?」

キャクストン「いや、現時刻をもって作戦は破棄。ORPで再編成後ラグーン号との交差地点へ全力移動」

ガルシア「・・・」

ホーナー「了解。ではガルシアの搬送を・・・」

キャクストン「まて。彼は・・・私と彼女で運ぶ、そうだな」

ロベルタ「・・・」

スネーク「ちょっといいか?ロベルタ」


ロベルタ「なんでしょう」

スネーク「ここにメタルギアが運び込まれているはずだ。何か知らないか?」

ロベルタ「ああ・・・シェンヤンがそのような事を言っていた記憶が」

スネーク「それらしき物は見当たらなかったのだが・・・」

ロベルタ「申し訳ありませんが私は存じ上げません。私はこの基地を掌握しにきたのですから」

スネーク「それもそうだな。しかしあの基地には妙なナリをしたトルーパーがいただろう」

ロベルタ「ああ。そういえば・・・」

スネーク「俺はこれからメタルギアを探し出さなければならない。なんでもいいから何か情報をくれないか」

ロベルタ「・・・確か、そちら側に動向を探るスパイを送り込んでいると言っておりました」

スネーク「スパイ?」

ロベルタ「どなたかは存じ上げません。しかし彼らはあなた方の動向を把握していたのは事実です」

オタコン「スパイ・・・キャクストンの部隊の中か?それともラグーン商会の面々の中?」

スネーク「犯人探しをしている暇はない。仕方ない・・・もう一度潜入して見つけ出すか」




ジャキッ




スネーク「!?」

オタコン「な・・・」

キャクストン「・・・」





レイ「退いてくれ。シェーン」ジャキ


不意に向けられた銃口。その先には迷彩服を纏ったヒゲの男が一人、こちらを覗いている


キャクストン「レイ・・・すべては終わったんだ。そいつを下せ」

レイ「シェーン、俺はお前の様な男になりたかった。でもダメだ」

レイ「その女だけが生きて帰るのなら・・・ここで死んでいった仲間の思いは・・・」

レイ「いったいどこへ葬ってやればいいんだ」

オタコン「まさか・・・彼が・・・?」

スネーク「俺達の情報を流していたのはお前か」

レイ「・・・ああ」

ホーナー「なんで・・・」

レイ「シェーン、俺はお前と言う男をよく知っている。あの日ラーキンのクソ野郎から女の子を助けたのも」

レイ「ザンジバーランドでいくらボロボロになりながらも、孤児たちの世話を欠かさず、面倒を見続けていたことも」

レイ「今回の作戦も・・・その女を殺す為ではなく、ガルシアを、そしてその女をも救おうと行動していた」

キャクストン「・・・彼らは我々が巻き込んでしまった。当然だ」

レイ「その為に自分が命を落としても・・・お前はそういう男だ。お前の事は良く知っている」

レイ「そう、よく知っている・・・誰かを助ける為に自分の命すら投げ出す事を・・・」

レイ「だから・・・俺は・・・そんなお前を助けてやりたかった・・・」ジャキ

スネーク「キャクストンに諦めさせるためにスパイを買って出たのか」

レイ「そういう事だ。親父さん、あんたに恨みはないが」

ガルシア「・・・」

レイ「坊主、おじさんにはわからん。最初に悪かったのは。一番悪かったのは・・・」

レイ「誰なんだ?」カチ


レイが押したボタン。その動作に呼応するかのように、黄金三角の大地に地響きが伝わる


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・


スネーク「何をした!?」

レイ「シェーンは助ける・・・だがその女はダメだ!そいつだけは・・・」

レイ「死んでいった仲間の恨み・・・思い知れ!」

ロベルタ「ハッ!?」


地響きは振動を増し、産声のようなおたけびをあげる



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



スネーク「やはりここにあったのか・・・」

オタコン「あれが・・・新型のメタル・・・ギア・・・」


ドッスゥゥゥゥゥン・・・・!


ブァァァァッ!



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



キャクストン「あれは、我々の破壊対象の・・・!」

レイ「戦場のバランスを崩す、次世代の主力兵器だそうだ」

キャクストン「レイ!自分が何をやったのかわかっているのか!」

レイ「わかっているよ!あれなら、あいつの力を使えばお前を助けられる!」

レイ「死んでいった仲間も浮かばれる!誰もお前を責めたりはしない!」

スネーク「違う!あれはそんなシロモノじゃない!お前もザンジバーランドにいたのならわかるだろう!」

レイ「かつてビッグ・ボスがメタルギアを使ったのは、支配から解放の為・・・」

レイ「同じだ!俺もメタルギアを使って、シェーンの責を・・・解放してやる!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


キュイーン カシャ カシャ カシャ


レイ「AT社が極秘裏に開発した量産型メタルギア。製品名は『IRVING』」

キャクストン「レイ・・・・!」

レイ「いけ・・・!IRVING!シェーンの罪を・・・解き放ってこい!」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



ドッドッドッドッドッドッドッド・・・!



スネーク「ち・・・がう・・・あれはそんな物じゃ・・・」

オタコン「スネーク!来るよ!」


スネーク「!」


巨体に似合わず空高く飛び上がったそれは、人の密集を着地点に選んだ


スネーク「ま、まずい!みんな逃げろ!」

ロベルタ「若様!ああ・・・体が痺れて・・・!」

ガルシア「・・・!」


グオッ


ドズゥゥゥゥン・・・!


パラパラパラ・・・



ファビオラ「みんな、無事!?」

ロベルタ「ファビオラ・・・よくやってくれました」

ガルシア「あれが戦争の・・・兵器?」

オタコン「巨体に似合わずものすごい跳躍力だね・・・」

スネーク「随分身軽な用だ」

オタコン「くっまずいね!大至急調べるよ!」

スネーク「頼む!」

キャクストン「レーーーーーイ!止めろ!今すぐそれを止めろォーーーー!」


レイ「ムダだシェーン。こいつは一度動き出すと標的を殲滅するまで止まらない」

レイ「こいつは機械だ。心のないマシーンだお前の要に情に揺られて手を止める事はない」

レイ「さあ行け!悪魔の兵器、メタルギアよ!」


ウイーン カシャカシャ カシャ


キュイーーーーーーーーーーン


搭載された視覚情報から標的を選別するメタルギア。その中にはロベルタとスネーク。そしてもう一人


レイ「!?」


グォッ


キャクストン「レーーーーーーーーーーーーーーーイッッッ!」


レイ「お、俺はお前を・・・守りたかっただけ・・・」




ゴシャッ


キャクストン「レ、レイ・・・?」


メタルギアの脚部に着いた鮮血。その足元には先ほどまで銃を構えていた男の肉塊があった


キャクストン「レイ!?レイ!?返事をしろ!レイ!!」

ホーナー「ダメです少佐!退却です!一旦逃げましょう!」

キャクストン「レ、レイ・・・」ワナワナ

ファビオラ「に、逃げなきゃ・・・でも」チラ

ロベルタ「う・・・」

ガルシア「・・・」ハァハァ

ファビオラ「婦長様は薬で動けないし、若様も・・・」

スネーク「くるぞ!」


ドガガガガガガガ! チュンチュンチュンチュンチュン!


ファビオラ「きゃああああああああ!」

スネーク「くっ」バッ!


シュウウウウ・・・


スネーク「ここへいても全員仲良く踏み潰されるのがオチだ。キャクストン!」

キャクストン「レイ・・・すまない・・・」

スネーク「しっかりしろ!退避地点はどこだ!」

キャクストン「ラグーン号・・・ラグーン号まで退避だ!」

スネーク「聞いたな!?全員ラグーン号まで全力で走れ!」

スネーク「キャクストンはガルシアを、ファビオラはロベルタを、さあ!」

ファビオラ「あんたはどうするの!?」

スネーク「俺はここで殿を務めよう・・・」

ホーナー「得物は!?」

スネーク「すまないが、少し借りるぞ!」ジャキ


【M4カービン(米軍仕様】


スネーク「さあ、いけ!」


スネークの掛け声と共に走り出す一行。それを察知したメタルギアは即座に追跡行動を取る


スネーク「お前の相手は俺だ・・・!」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』




【BOSS】メタルギア月光

本日はここまで。また書き溜めが尽きたのでしばらく空くかも


スネーク「むん!」ガガガガガガ

月光「・・・」カンカンカン

スネーク「ダメか・・・!」


月光「ン モ ” - - - - - - - - ! !」


スネーク「まずいっ!」


月光の巨体に似合わぬ俊敏な動きに咄嗟に回避で避けざるをえない


スネーク「は、はやいな・・・」


ウイーン カシャ カシャ


ドッドッドッドッドッド!


スネーク「ぬおおおおお!」ザッ!


シュウウウウウ・・・


スネーク「M2まで・・・食らうとまずいな・・・」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「!?」


月光の巨体がスネークを目がけて降下する


ズドォォォォォォン!


スネーク「くぉぉぉぉ!」

スネーク「ゼエ・・・ゼエ・・・老体に酷な兵器だな・・・」

スネーク「むん!」ドガガガガ!


M4の弾丸は月光の堅牢な装甲に傷一つつかず弾き飛ばされていく


スネーク「ダ、ダメか!」


【CALL】

オタコン「スネーク!わかったよそいつの事!」

スネーク「M4がまるで効かん・・・どうなっている」

オタコン「M4なんて無駄だよ!いいかいスネーク、そいつはね」

オタコン「AT社が次世代主力兵器になりうる事を想定して開発された、IRVING(アーヴィング)と呼ばれる物だ」

オタコン「二足歩行兵器による歩兵の支援がコンセプトだ。しかし」

オタコン「その技術にはかつて君が破壊したREXやRAY等の物が流用されている」

オタコン「つまり、立派な『メタルギア』の一種だって事さ」

スネーク「どうすればイイ!?」

オタコン「装甲はRPGの直撃にも耐えうるほど堅牢だ。まずM4は効かないね」


オタコン「そいつの装甲をぶち抜くにはアンチマテリアルライフルレベルの物を使わないと・・・」

スネーク「そんな物あるわけないだろう!?」

オタコン「さらにそいつにはREXやRAYとは違って、ナノマシンを使ったバイオテクノロジーが流用されている」

オタコン「脚部に人工筋肉が使われているんだ。これにより素早い動きと機敏な動きが再現されている」

オタコン「これによって猛スピードで走るだけでなく、ニッポンのカラテの様な蹴り技や機敏な大ジャンプができるという事さ」

スネーク「より生物に近くなったという事か・・・」

スネーク「で、どうすればイイ!?」

オタコン「かなり厳しいね・・・弱点と呼べる物は頭の上についている制御装置」

オタコン「これが各種センサーの役割を果たしているんだけど・・・」

スネーク「こんなでかいのをわざわざよじ登ってる暇はない」

オタコン「M2の装備、そして人工筋肉により機敏な動きで弱点をカバーしている」

オタコン「全く、よくできた兵器だよ」

スネーク「こんな物が量産されれば、戦争は大きく変わるぞ・・・」

オタコン「一家に一台の時代がくるかもね」

スネーク「それは夢のある話だ」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「く、また動き出した・・・」

オタコン「随時情報を漁ってみるよ!それまで持ちこたえて!スネーク!」

スネーク「急いでくれ!」


ブ オ ッ



ズドォォォォォォォォォン!


スネーク「でかい図体でよくもまぁ・・・」ササ

スネーク「むん!」ドガガガガガガ!


カンッ カンカンカンッ


スネーク「く、やはりダメか・・・」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「オ、オタコン・・・急いでくれ!」


--------------------------------------


ザッザッザッザッザッザッ!


キャクストン「追手は!?」

ホーナー「アンノウン兵器、未だ見えず!」

キャクストン「スネークが持ちこたえてくれているのか・・・」

ロベルタ「・・・」ゲフ

ガルシア「セニョール・・・」

ファビオラ「待って!誰かいる!」


ザッ!


全員「!?」


「こっちだ!急げ!」

--------------------------------------


スネーク「ぬおおおおおおおお!」ドガガガガガ!


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ドッドッドッドッドッド!


スネーク「おおおおッ!?」バッ!

スネーク「ハァ・・・ハァ・・・だ、ダメだ、まるで効いちゃいない」

スネーク「!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ダッダッダッダッダッダ!


スネーク「体当たりか!」


加速の付いた巨体がスネーク目がけて突進してくる


ズドォォォォォォン!


スネーク「ぐ・・・お・・・」ガフ


月光「ンモ”-----・・・」

スネーク「ぐ・・・ガフッ、かなり・・・厳しいな・・・」

スネーク「弱点は頭の上とか言ってたな・・・しかし・・・」


月光「・・・」ドシドシドシ


スネーク「どう見ても届きそうにないな・・・あれは・・・」

スネーク「頭をかがめて貰うか・・・もしくは・・・」

スネーク「転ばせる・・・?いや、どうやってだ?」

スネーク「ガフッ!そろそろお迎えが来たか・・・?」ハハ


【CALL】


『ザザーーーーピーーーー・・・お~いカ・・・゙ガ・・・・聞こえるか?』


スネーク「誰だ・・・?」


『おや・・・ザザ・・・俺をお忘れに・・・ガガー・・・なるとは・・・ガー・・・心外だね』

『ザザーーーー・・・おい、ベニ・ボーイ・・・ガガ・・・感度がわるぃ・・・ピーザザッ・・・上げてくれ』


スネーク「お前!」

ダッチ「やっと気づいたか。依頼人さんよ」ザザ

スネーク「ダッチ!何故この無線を!?」

ダッチ「うちにはFBIの連中をおかんむりにした優秀なハッカーがいるのさ」

スネーク「ベニーか・・・」

ダッチ「そんな事はどうだっていいぜ。それよりじいさん、今ゴキゲンだと聞いたが・・・」

スネーク「ああ、とてもクールな巨人がうめき声をあげながら俺をダンスに誘ってるんだ」

ダッチ「巨人・・・おやおや、俺はいつの間に中世ファンタジーの世界に迷い込んだかな?」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



スネーク「くそ、見つかったか!」

ダッチ「この鳴き声は・・・ハハ、オークにでも出くわしたかい?」

スネーク「そっちの方が幾分かマシだった」

ダッチ「そりゃそうだな。オーケイじいさん。キリング・メイドはなんとかなったんだな?」

スネーク「ああ。彼女はもう・・・無害だ」

ダッチ「オーライじいさん、だったら任務は達成だ」

ダッチ「そのファンタジーの世界の住人を船まで連れてきな。プリンストンよろしくレイテの海戦としゃれこもう」

スネーク「沈むだろそれは・・・」


ダッチ「これるか?」

スネーク「かなり際どいな。相手はバッファローが二足歩行で軍服を着てるようなヤツだ」

ダッチ「厳しいね。しかしお前さんは来るしかない」

スネーク「だな」

ダッチ「うちの社員が今ぼっちゃまとサムおじさん共を迎えに行ってる。残りはお前さんだ」

ダッチ「なんとか持ちこたえな。船の場所はわかってるな?」

スネーク「ああ」

ダッチ「オーライスネーク・・・カウント3で行こうか」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ドッドッドッドッドッド・・・!


ダッチ「3」


スネーク「2」


ダッチ「1」



ダッチ・スネーク「 G O ! ]



月光「!」


ウィーン カシャ カシャ


スネーク「おおおおおお!」ダダダダダ


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



スネークの移動速度を探知した月光は確実に得物を捕えるべく、太い脚を力強く踏みしめ、蹴り上げた


ドッドッドッドッドッド!


月光「ンモ”-----!」


スネーク「く、やはり速い!」

スネーク「追いつかれる・・・どうすればいい!?」


【CALL】

オタコン「スネーク!ごめんお待たせ!」

スネーク「オタコンか!今ダッチから連絡があった!」

オタコン「ダッチ・・・ラグーン商会の・・・」

スネーク「俺はこれからラグーンの船に戻る!そこで装備を整え船上で迎撃するつもりだ!」

オタコン「そうか・・・ラグーン号なら武器がたくさんある!」

スネーク「しかしたどり着くので精いっぱいだ。奴から逃げ切れる気がしない」

オタコン「なら都合がいいよ、スネーク」

スネーク「なんだと!?」

オタコン「そのメタルギア・・・やはりと言うか、自立プログラムによる無人機だ」

オタコン「倒すまではいかなくても、動きを止めるだけなら簡単なんじゃないかい?」

スネーク「 チ ャ フ か ! 」

オタコン「そういう事。そしてさらに耳よりな情報だ」

スネーク「なんだ!?」

オタコン「そいつの姿勢制御は、やはり大部分が脚部に依存してる」

オタコン「本来メタルギアのような巨大な質量を二足歩行で動かすにはかなりのバランス制御が必要なんだ」

オタコン「二足歩行って、実はすごい事なんだよ?知ってたスネーク?」

スネーク「という事は・・・脚部を集中して撃てばいいのか!」

オタコン「そういう事。どうだい?希望が湧いてきただろ?」

スネーク「ああ、まるでパンドラの箱のようだな」

オタコン「あらゆる災厄が降り注いだが、最後に「希望」が残っていた、か」

スネーク「なんとかなりそうだ。動きを止めるだけなら・・・!」

オタコン「気を付けてスネーク、そうは言っても新型機、機動性能は今までのメタルギアとは雲泥の差だ」

オタコン「油断するなよ!がんばれスネーク!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「いちいちやかましいなこいつは・・・なら、これで」ピン

スネーク「止まってろ!」サッ


コロコロコロ・・・


パ ァ ン !


月光「!?」


ピロリロピロリロ・・・


月光「!!!??!?!??!?!!?!?」


ウイーンウイーン! カシャカシャカシャカシャ!


無数の金属片に惑わされ月光は動きを鈍らせる


・密林

スネーク「オオオオオオ!」ダダダダダ!

オタコン「スネーク後少しだ!」


月光「ンモ”-------!」ドッドッドッドッド


スネーク「チャフが切れた!応戦するしかない!」ジャキ

オタコン「脚だ!足を狙うんだ!」


ドガガガガガガガガ!

ピスッ ブスッ ブシャァ


スネーク「足らないか!?」

オタコン「もっと!もっと撃って!」

スネーク「オオオオオオ!」ドガガガガガガ!


月光「ンモ”-------!」ドッドッドッドッド



スネーク「くっ、止まらん!」

オタコン「誤算だね・・・脚部の耐久性も十分だ」

スネーク「AT社が総力を挙げただけはある」


ザァァァァァン・・・ボッボッボッボッボ・・・・


スネーク「エンジン音・・・ラグーン号!」

オタコン「後もうちょっとだよ!スネーク!」

スネーク「オオオオオオオ!」



・ラグーン号

ダッチ「エンジンはいいか?」

ベニー「オーライだダッチ。いつでも出せるよ」

ダッチ「今レーダーに反応があった。レヴィいいな?」

ダッチ「モーリス・ホワイトを一曲聞き終える頃には新郎新婦のご登場だ。派手に迎えてやれ」

レヴィ「お熱いお二人からブーケを貰わないとな」ジャキ


全員「・・・」


羽音と川のせせらぎが混じり合った音の中。ラグーン号の面々はもう一つの音を感じ取る為

固唾を飲んでもう一人いる乗組員の帰りを待つ。

いつの間にか空は白み、鋭い光がちらちらを目に映りだしす


ロック「・・・」


・・・・・


ズズズズズ


ファビオラ「聞こえる・・・」

レヴィ「お前等は出るなよ?ケガ人にうろちょろされても邪魔なだけだ」バン

ロベルタ「・・・」

ガルシア「・・・」

キャクストン「スネーク・・・」


・・・・ォォォォォ


ロック「来た!」


ォォォォォオ!!



ズドォォォォォンン!



全員「い!?」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



レヴィ「ダーーーーーーッチ!来たぜ!まじででっけえ牛女だッッ!」

ダッチ「じいさんは!?」


スネーク「 オ オ オ オ オ オ ! ! 」


ロック「じいさん!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ベニー「やばいよダッチ!?まさかあんなの連れてくるなんて・・・!」

ダッチ「うろたえるなベニー・ボーイ。想定の範囲内だ」

レヴィ「ダーーッチ!・・・食うぜ?」ジャキ

ダッチ「間違ってじいさんに当てるなよ?」

レヴィ「それは保証で・き・ね・え・なッ!」ガッチャン


スネーク「オオオオオオ!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ロック「じいさん、掴まれ!」バッ

スネーク「オ・・・オオオオ!」ダッ

オタコン「飛べ!スネーク!」


スネーク「 オ オ オ オ ッ ! 」


バッ!


ロック「・・・ッ!」


スネーク「・・・」


宙を舞うスネークの視線の先には、必死の形相で手を差し伸べる若い男

と、もう一人。不吉な笑みを浮かべる女が一人


スネーク(ゲパード!)



レヴィ「yeah! L e t ’s  R o l l ッ 」




ズ ド ン ッ !


月光「!?」ガガガガガ


レヴィ「っしゃ!命中!」

ロック「ダッチ!出せ!」

ダッチ「じいさんは捕まえたな!?オーライ!しっかり掴まってな!」ガコ


エンジンをけたたましく鳴り響かせ、船は動き出す



月光「-----」ビビビビビ


スネーク「レヴィ!まだだ!もう一発撃てッ!」


月光は動き出す。小さな風穴を開けながらそれでも捕えた物を忠実に消す為に


レヴィ「ちっまだ動けたか!」ジャキ

ロック「レヴィ!起き上がったぞ!」

レヴィ「言われなくても・・・いちち、傷口が・・・」


月光「-----」グググ


ロック「レヴィーーーーー!急げェーーーーー!」

スネーク「レヴィ!頭部だ!頭部にあるセンサーを狙え!」

レヴィ「あん?頭のセンサー・・・?あれか!?」


月光「------」カチャカチャカチャ


スネーク「動き出すぞ!早く!」

レヴィ「こりゃもっかい傷口が開くな・・・おし!」

ダッチ「全速全身!カリブまでノンストップだ!」


ロック「レヴィーーーーーーーーーッ!」


レヴィ「オラァーーーーーーーーーー!!」



ズ ド ォ ン !



ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !



スネーク「やったか!?」

ロック「ふう・・・」

ベニー「なんとか・・・なったね」ドサ

ダッチ「日ごろの行いの差がでたな」


炎上する月光をしり目にブラック・ラグーンは動き出した

まるで地獄からの生還を祝うように、巨大な炎を背景にして


ロック「ほらじいさん。登りなよ」グイ

スネーク「すまないな・・・うぐ!」

ロック「随分こっぴどくやられましたね」

スネーク「まぁな・・・」

ロック「お疲れさん。ゆっくり休んでてください」

スネーク「ああ・・・悪いが、タバコをくれないか」

ロック「ん・・・いいけど・・・日本のでいいです?」

スネーク「何でもイイさ」


カチ シュポ


スネーク「・・・」フー

スネーク「・・・ん?」


レヴィ「お、おお・・・やっぱり傷が開きやがった・・・」ピクピク


スネーク「あの状態でゲパードを撃ったんだ。暫くは安静だな」


ガチャ


ガルシア「セニョール・・・」

スネーク「ガルシア・・・」

ガルシア「よくぞ、ご無事で」

スネーク「君もな。随分な賭けに出たな?」

ガルシア「覚悟は決めてましたから」

スネーク「ハハ、いい顔つきになったな」フー

ロック「みんな無事でよかったよ・・・本当に・・・」ニヤ

ガルシア「・・・」


『あーじいさん、お疲れの所悪いが、今すぐ操舵室まで来てくれ』

『是非ねぎらいの言葉をかけてやりたいんでね。俺達の行為を無駄にするなよ?』


スネーク「・・・」フゥ

ロック「肩、貸しますよ」ドサ

ガルシア「・・・」


『それとそこのバカ、はやく銃をしまえ。それ川に落としたらお前の給料から天引きするからな』


レヴィ「お、おお・・・」ピクピク


ダッチ「勇敢なスタローン様のご帰還だ」

スネーク「何の用だ?」

ダッチ「連れないね。これだけの大健闘だったんだ」

ダッチ「是非あんたの口から『帰還報告』が聞きたいんだが」

スネーク「俺は軍人じゃない。お前に帰還報告をする義務はない」

ダッチ「お堅いねえ・・・」

ベニー「悪いけど、それだと僕らが困るんだよ」

スネーク「?」

ダッチ「じいさん、サムおじさんは何人生き残った?」

スネーク「キャクストンと・・・ホーナーとか言うヤツの2人だ」

ダッチ「一個小隊が2名を残して全滅、ね。俺らはクライアントになんて言えばいいんだ」

ロック「僕らの依頼人はNSAでもあるから・・・それだとまずいんですよ」

ベニー「僕らにあらぬ疑いをかけられるかもしれないって事さ」

ダッチ「まさかじいさんに裏切られるとはね。あーやだね。年を取って情まで衰えたってのかい?」

スネーク「わかったよ・・・」フゥ

【説明中】

ダッチ「なるほど、ね」

スネーク「NSAにはありのままを報告しとけ。変な小細工をして困るのはお前等だ」

ロック「そりゃぁもう」

ダッチ「キスで目覚めるお姫様、ね。ウォルト・ディズニーが生きてたらハンカチ片手に大絶賛するエピソードだな」

ベニー「まぁ、これでNSAが僕らに粉をかけてくることはないでしょ」

ロック「ああ、僕らはあくまで運び屋・・・それ以外の一切を関与していない」

スネーク「メタルギアも破壊した・・・データの奪取はできなかったが」

ダッチ「今回ばかりはお前さんに手柄を譲ってやるよ。あれに関わるとロクな事がねえ」

スネーク「同意見だ」

ベニー「キャクストンとあのメイド・・・同じ部屋に入れといて大丈夫かい?」

ロック「その辺は心配ない・・・でしょ?じいさん」

スネーク「ああ・・・・」

ダッチ「あの連中の所にも行ってやんな。うちはアットホームな職場がモットーでね」

ダッチ「重苦しい空気は遠慮したいんだ」

スネーク「・・・」


・船室

ロベルタ「・・・」

キャクストン「・・・」

ガルシア「・・・」

ファビオラ「・・・」


キィ・・・


スネーク「よう」


ガルシア「セニョール・・・」

スネーク「残念ながらデータは奪えなかった」

キャクストン「十分だ。君が生きていてくれただけで・・・」

スネーク「多くの、犠牲が出たな」

キャクストン「我々は軍人だ。覚悟はできてた」

キャクストン「覚悟はできてたんだ・・・」

スネーク「レイ・・・あのヒゲの男だけは予想外だったか?」

キャクストン「ああ・・・正直心に響いた」

キャクストン「レイは・・・誰よりも私の事を理解していた・・・」

スネーク「だからこそ、お前を死なせたくはなかったのだろう」

スネーク「悪魔に耳を傾けて、でも」

キャクストン「レイ・・・」

ガルシア「そうして、死の輪廻は回っていく・・・」

スネーク「人を殺してショックを受けないのは異常者だけだ。 罪悪感のない殺人は新たな殺戮を生む」

スネーク「だから、君のような人がいるんだ。終わりのない輪廻を終わらせることのできる人間が」

スネーク「俺には、到底無理だがね」

ガルシア「・・・」

レヴィ「年寄りは説教くせえって本当だな」

スネーク「レヴィ・・・」

レヴィ「いいじゃねえかよ。人を撃てばそんな風になる」

レヴィ「ここで理屈を通すのは倫理や愛じゃねえ。暗くて丸い9ミリの弾だけだ」

レヴィ「起きた事しか起きねえのさ。人生は」ニヤ

スネーク「・・・」

ファビオラ「ディア・デ・ムエルトス」

レヴィ「あ?」

ファビオラ「あんたのその人を小馬鹿にしたような笑い方・・・」

ファビオラ「ディア・デ・ムエルトスのエスケレトにそっくりだ」

スネーク「死者の日の骸骨・・・」

ファビオラ「自分だけがお花畑から追い出されたと思っているから、妬んでるんだ」

ファビオラ「言うね、ゴミ溜め育ちの癖に。世の中がお花畑に見えてきたか?」

ファビオラ「私とあんた、確かに生い立ちは似てるけど」

ファビオラ「私とアンタの違いはそこだ。私はこの世をお花畑ともゴミ溜めとも思っていない」

ファビオラ「私とあんたの違いは・・・どんな人に往き合えたのか・・・それだけだ」

ファビオラ「あんただってもしかしたら・・・」

レヴィ「もしかの話は時間の無駄だ。だろ?じじい」

スネーク「・・・」

レヴィ「そうさお嬢ちゃん、アタシらは死者の国から、うすっくれえ墳墓の底からやってきた・・・」ニタニタ

レヴィ「銃を担いでやってきた。アタシも街の連中もこのじじいもクソメガネも、みぃぃぃぃんな」ニタニタ

レヴィ「だからよお嬢ちゃん、アタシらにセンパスチとクエルヴォを備えてくれよ」ニタニタ

レヴィ「そしたら・・・こんなアジアの外れでおっ死ぬお嬢ちゃんには、せめてチョコレートを供えてやるからよ」クカカカカ

コピペミスった。>>502の次



月光「-------」カシャカシャカシャ


スネーク「よし、成功だ!」

オタコン「今だ!走れスネーク!」


スネーク「 オ オ オ オ オ オ !」ダッ



・ラグーン号

ベニー「ダッチ、来たよ!」

ダッチ「ご苦労だったなレヴィ」

レヴィ「ボッコボコにやられたクソメガネを見てたら元気が出たぜw」

ロベルタ「・・・」

ロック「もう・・・大丈夫なんだね?」

レヴィ「クソメガネは今初夜を迎えたらしい。見ろロック、こりゃ女の顔だぜ」

ロベルタ「相変わらず・・・よく吠えます事・・・」

レヴィ「何とでも言えよ。ほら、さっさと乗れハード・ドラッガー」ゲシ

ロベルタ「・・・」ヨロ

キャクストン「船長・・・」

ダッチ「ようメイジャー、地獄からの生還、おめでとうと言っておくよ」

キャクストン「しかしスネークが・・・」

ダッチ「心配ないさ。あのじいさんは必ずくる」シュポ

キャクストン「どうしてそう言い切れる?」

ダッチ「船乗りの『カン』さ」フー

ファビオラ「若様、足元気を付けて」

ガルシア「あ、ああ・・・」ギシ


ロック「・・・」

ガルシア「・・・」


レヴィ「で、肝心のじじいはどこへ寄り道してやがんだ?」

ダッチ「ダンス会場で出会ったガタイのイイ牛女に猛アピールされているらしい」

レヴィ「ひゅ~♪女の誘いを断ったら紳士の名折れだなw」

ダッチ「連中はここでベッド・インするつもりらしい。暇ならシーツを変えといてくれ」

レヴィ「マガジンの変えなら大量にあるけどねえ・・・」ジャキ


スネーク「もういいだろ、やめろレヴィ」

レヴィ「はいはい、おおせのままに。なんてったってじじいは死者の国の大統領だからな」ニタァ

レヴィ「救われた何て思うんじゃねえぞ・・・このじじいはメイドと引き換えにサムおじさんを生贄に捧げろと言ってきたんだ」

レヴィ「次に犠牲になるのは・・・一体どこのどいつかな?」クカカカカ

スネーク「やめろ!」

レヴィ「エキセドリンを探してくらぁ・・・」ニタニタ

ファビオラ「趣味の悪いヤツ」

キャクストン「あの女は一体・・・」

ファビオラ「ただのイカれた殺人鬼」

ロベルタ(死者の国・・・)


『じいさん!悪いがまたこっちに上がってきてくれ!』


スネーク「やれやれ、休む暇もないな」


・操舵室

スネーク「なんだ」

ベニー「じいさん、確認したいんだ。あの巨大なマシーン、一体何機いるんだ?」

スネーク「何機・・・?一体だけではないのか?」

ベニー「レーダーに複数体映ってるんだ!こんな場所に漁船は入り込めないから・・・」

ベニー「さっきのと同じヤツだよ!僕らを追ってるんだ!」

スネーク「なんだと!?」

ダッチ「さっきから全速力で飛ばしてるんだが、まるで撒けねえ」

ベニー「対岸から陸伝いで追ってきているんだ!」


【CALL】

オタコン「スネーク、悪い知らせが入った」

スネーク「なんだ!?」

オタコン「あのメタルギア・・・正式名称はIRVINGだが、それとは別にコードネームが与えられてる」

スネーク「コードネーム?」

オタコン「月光・・・って言うらしい。大戦中のニッポンの軍用機の名前をもじったとか」

スネーク「GEKKO?ヤモリか?」

オタコン「月光だよ。日本語でムーンライトって意味かな?」

スネーク「・・・それがどうした」

オタコン「試作運用のテスト機にコードネームが与えられるなんて・・・妙と思わないか?」

スネーク「まさかっ!」

オタコン「こいつ、既に実戦配備しているんだよ!数はそう多くないけど、戦果も出てる!」

オタコン「だからこいつ・・・すでに量産されてるんだ!!」

スネーク「 な ん だ と ! ? 」


ダッチ「しっかり聞こえちまったよ、じいさん」

ベニー「じゃあやはりこの機影は・・・」

ロック「あんなのが大量にいるのか・・・」

スネーク「くそっ!なんて事だ!ヨランダの話では新型の試作運用だと!」ガン

ダッチ「ヨランダもついに痴呆が始まったか」

ベニー「彼女が情報を読み誤るなんて、珍しい事もあったね」

ロック「暴力教会がいくら武器流通に長けてると言っても、さすがに軍の新兵器の事まではわからないんじゃないか・・・?」

スネーク「迎撃だ!なんとかしてこの一体から脱出するぞ!」

ダッチ「ち・・・全く、いくら厄介事を持ちこめば気が済むのかね!」

ロック「逃げ切るしかない!」

スネーク「ゲパードを借りるぞ!」

ダッチ「あいよ。好きなだけ蜂の巣にしてくれ」


【ゲパード】←New!!


・甲板

スネーク「・・・」ジャキ

ファビオラ「あ・・・どうしたのさそんな怖い顔して」

スネーク「さっきのヤモリがまだ生きている・・・しかも、仲間を大勢連れてだ」

ファビオラ「なんだって!?」

スネーク「ここは危険だ。直戦場になる」

スネーク「船室に入ってろ!甲板に出てくるなとみんなに伝えるんだ!」

ファビオラ「わ、わかった!」ダッ

スネーク「どこだ・・・どこにいる・・・」


ザァァァァァァァ・・・


ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ


スネーク「!!」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



ベニー「ダッチ!来たよ!」

ダッチ「おお神よ、アーメンハレルヤピーナッツバター・・・」ペチ



スネーク「・・・くる!」



【BOSS】メタルギア月光(複数)

本日はここまで


ドスドスドスドスドス・・・


スネーク(数が多い・・・)


無数の月光が大地を響かせ、船の周りを取り囲む


スネーク「迎撃するッ!」ジャキ


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ズ ド ン ッ !


月光「!?」ビビビビ


ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


スネーク「まずは一匹!」

ダッチ「幸先いいな!じいさん!」

ベニー「まだだ!次が来るよ!」

スネーク「むんっ!」


ズ ド ン ッ !

ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


仲間の残骸から次の月光が続々と湧いてくる


スネーク「数が・・・多い!」ギリ

レヴィ「ちっきしょ・・・アタシの肩がこんなんじゃなけりゃあアタシがジルバを踊ったのに・・・」

ダッチ「じいさーーーん!そいつらを船に近寄らせるな!」

スネーク「やってみる!」ジャキ


スコープに映る機影と、重く響き渡る重低音を頼りに月光の位置を察知する


スネーク(9時の方向に一匹と、4時に2匹、そして後続が次々と・・・)

スネーク「船が逃げ切るまで、持ちこたえる!」ジャキ



ズ ド ン ッ !


月光「!!」


スネーク「次!」ダッ


ズ ド ン ッ !

ズ ド ン ッ !


ド ド ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


ベニー「本当にすごいねあのじいさん・・・」

スネーク「まずいッ!一匹逃した!」

スネーク「ダッチ!舵を切れ!」

ダッチ「なんだとぉ!?ちっくしょぉ!」ギュルルルル


月光「---」グオッ


接近する月光から逃れるように舵を切るラグーン号

しかし月光の跳躍はすでに船を捕えていた


スネーク「着陸される・・・!」

ベニー「みんな!衝撃がくるよ!何かに捕まるんだ!」

ダッチ「くっ。いつからここはノルマンディーになったんだ!」


ドォン! グラグラグラグラ・・・


スネーク「く・・・」


水しぶきと共に現れたそれは、ラグーン号の甲板にそびえ立つ月光の巨体であった


月光「---」カチャカチャ


ダッチ「近くで見ると・・・これまた壮大だね」


スネーク「動く!」


ズオッ!


月光の蹴り足が船の突き刺さった


ドォン!グラグラグラグラ・・・


スネーク「オオオオオオ!?」

ダッチ「カラテキック!?野郎!ラグーン号は瓦じゃないってんだ!」

スネーク「くそっ!」


ゲパードを構えるスネーク。しかし


スネーク(せ、狭すぎる!)


ライフルを構えるには少々窮屈すぎた


ドドドドドド!


ビスビスビスビスビス!


ベニー「うわあッ!撃ってる!アイツ撃ってるよ!」

ダッチ「俺の船を・・・こないだ修理したばっかだってのに・・・」

スネーク「オオオッ!」


ゲパードをM4に持ち替えるスネーク。しかし


スネーク「やはりM4ではダメか!」


月光「ンモ”---------!」


ブォン! ドォォォォン!


月光の蹴り足が再び船を揺らした


ベニー「うああっ!ぼ、僕の機材は大丈夫なのか!?」

ダッチ「まるでロデオだ・・・くそ、あのヤモリめ」

スネーク「ぐはぁ・・・」ドサ


月光「ンモ”---------!」


ボッ



スネーク「!?」



ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


ブワアアアアアアアア!


モワモワモワモワ・・・


スネーク「な、なんだ・・・?」


突然の爆発に思わず振り返るスネーク。その視線の先にいたのは


「いかに鉄騎兵と言えど、この砲撃には太刀打ちできないようで」


スネーク「お、お前っ!」


ロベルタ「・・・」


ロベルタの手には砲弾を失い硝煙を上げる筒があった


スネーク「ア、RPG!」

ロベルタ「船の奥にこのような物がありました故・・・撃たせていただいた次第です」

レヴィ「くぉらクソメガネ!それは客の商品だ!勝手に持ち出すんじゃねえ!」

ロベルタ「緊急事態故お許しを・・・」

レヴィ「ざっけんじゃねえぞてめええええええ!客にどう説明するんだよ!」

レヴィ「この稼業信用を失ったら終わりだぞ!?てめえ弁償してくれんのかよ!」

ロベルタ「事が済めばこれはお返しします。弾代の請求はベネズエラのラブレス家まで」

ロベルタ「できるものならば・・・」ニヤ

レヴィ「こ、このクソメガネ!ふざけんな!返せ!返せよぉ~~~~!」ジタバタ

ロック「レヴィじっとしてろ!この船がタイタニックに変わるよりかはマシだろ!?」

レヴィ「ガルルルルルル!」

スネーク「・・・大丈夫なのか?」

ロベルタ「まだ体中に痺れが残っておりますが・・・引き金を引く程度なら問題ないかと」

スネーク(どれだけタフなんだ・・・)

ロベルタ「よろしければそちらのライフルと交換して欲しいのですが」

スネーク「ゲパードと?構わんがどうしてだ」

ロベルタ「こちらの方が使い慣れています故」ニヤ

スネーク「恐ろしい女だな君は・・・」


【ロベルタ】ゲパード

【スネーク】RPG-7


月光「-----」ビビビビビ


スネーク「しまった!まだ動けたか!」

ロベルタ「・・・」


月光は息を吹き返したが、砲撃により頭が持ち上がらない」


ジャキ


月光「----」ビビビビビ


ロベルタ「怯えずとも・・・よろしゅうございますわ」


ズ ド ン ッ !


ロベルタ「・・・」


シュウウウウウ・・・・


スネーク「か、片手で・・・」

ロベルタ「さぁ、爆発をしてしまわぬ内に振り落してしまいましょう」

スネーク「・・・ダッチ!」

ダッチ「オーライ!マナー違反は乗車拒否だぜお客さん!」


ズアアアアアアアッ!


大きく舵を切ったラグーン号により、月光の巨体が振り落される



ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


スネーク「ッ!」パラパラパラ

ロベルタ「間一髪で御座いました」

スネーク「・・・ヤモリはまだ大量にいるぞ。大丈夫か?」

ロベルタ「全て食らいつくして見せましょう」

スネーク「頼もしいな・・・味方の内は」



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



スネーク「来るぞ!根競べだ!」

ロベルタ「サンタ・マリアの名に誓い、全ての不義に鉄槌を」


二人は背中を向けあった


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「むんっ!」ズドン!

ロベルタ「・・・」ドンッドンッドンッ


ズ ド ンッ ドンドンドンッ


ボ ッ シュゥゥゥゥゥゥ・・・



ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !

ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !

ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


沸いて来ては次々と駆逐される月光に、周囲は夕焼けの様な赤い風景に変貌する


ダッチ「知らなかったぜ。俺はいつの間にか灼熱地獄に来ていたらしい」

ベニー「次々に破壊されていくね・・・」

ダッチ「地獄の炎はああやって作られてたのか。じゃああの二人はエンマ様の使いか?」


ザァァァァァァッ!


ロベルタ「この鉄騎兵、どこのどなたがこさえたのか存じ上げませんが」ズドンドンッ

ロベルタ「動きは単調でございますわね。折角のご自慢の脚が勿体ないですわ」ドンドンッ

スネーク「だったらAT社に感想を送ってやれ。きっとお礼に粗品をくれるだろう」ボッ

ロベルタ「私はお屋敷の雑務に忙しいのでそのような暇は・・・」ジャキ

ロベルタ「おや?」


月光の動きに変化が見られ出す


スネーク「なんだ?ヤモリが離れていく」

ロベルタ「諦めたのでしょうか」

スネーク「そんなバカな・・・いや、これは」


ロック「ベニー!レーダーを見せろ!」

ベニー「どうしたんだい急に!?」

ロック「奴らの動きに変化があった・・・ああ、やっぱり・・」

ダッチ「?」

ロック「先回りだ・・・僕らの進路を読んで先回りするつもりだ!」

ダッチ「そんな事もできるのか!なんと便利なおもちゃだ」


スネーク・ロベルタ「!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


前方には月光の群れによる関所が作られていた


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


集まった月光が同時に咆哮をあげる


ダッチ「やかましいヤモリ共だな・・・」

ベニー「どどど、どうすんのさ!?」

ロック「このまま突っ込んでも・・・やられるだけだ」

ダッチ「じゃあUターンで進路変更するかい?後ろにも連中が控えてると思うが」

ロック「突破・・・するしかないね」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ロベルタ「中々かしこい鉄騎兵ですわね」

スネーク「・・・」

ロベルタ「如何なさいます?このまま体当たりをするのも手かと思われますが」

スネーク「・・・迂回をしている余裕はない。このまま突破だ」

ロベルタ「同感ですわ。でもどうやって?」

スネーク「ダッチ、少し減速してくれないか?」

ダッチ「ペースを落として、どうするつもりだ?」

スネーク「奴らの間合いに入る前に・・・こじ開ける!」

ダッチ「オーライ。じゃあ無事道が開いたら合図をくれ」

ダッチ「マイク・ホーソンばりのロケットスタートを見せてやるよ」

ベニー「正気かい!?無茶だそんなの!」

ダッチ「・・・俺は今日ほど信心深くなった事はない」

ベニー「え・・・」

ダッチ「・・・神よ」グッ

ベニー「やっぱり神頼み!?」


スネーク「いいかロベルタもう一度言う。奴らの弱点はあの頭についているセンサー類だ」

スネーク「あれと落とせばヤモリは止まる。わかったか?」

ロベルタ「動き回っているならともかく・・・待ち伏せているのならただの的ですわ」

スネーク「俺はRPGでひたすら砲撃する。お前は周りのヤモリを狙撃しろ」

スネーク「ミスは即命取りだ。失敗は許されない」

ロベルタ「愚問で御座いますわ」

スネーク「だな」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ロック「頼む二人とも!なんとか道を・・・開いてくれ!」


スネーク・ロベルタ「 オ オ ッ ! 」


ロベルタ「どのように?」

スネーク「なんでもイイ!とかく全弾発射だ!」

ロベルタ「・・・承りました」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


スネーク「オオオオオオオオ!」ボッ

ロベルタ「シャアアアアアアア!」スドンドンドンッ


ボッ・・・・シュウウウウウウウ!


スドンッ ズドンッ ズドンッ


スネーク・ロベルタ「 オ オ オ オ オ オ オ ! 」


ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !

ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !

ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


絶え間なく続く連射に月光は次々と朽ちていく

しかしそれを上回る速度でさらにヤモリの関所は増殖していく


スネーク「くっ」

ロベルタ「シャアアアアアア!」



ボッ・・・・シュウウウウウウウ!


スドンッ ズドンッ ズドンッ


ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



スネーク「だ、だめか!?」

ロベルタ「一体何匹いるのでございましょう」



次の発射態勢に入ろうとしたその時


カチン・・・


ロベルタ「弾切れ!」


ロベルタ「申し訳ありません。これにて終了のようです」

スネーク「こっちもだ!弾がもう残っていない!」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ベニー「ダァーーーーッチ!どうすんのさ!?」

ダッチ「ソールドアウトってか・・・客はまだわんさかいるってのに」

ロック「・・・」


スネーク「く・・・」ガク

ロベルタ「困りましたわ・・・」


『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』



ヤモリは徐々に増えて行き、船どころか人一人入る余地のないほど密集していく


スネーク「参ったな・・・」

ロベルタ「せ、せめて若様だけでも!」

ダッチ「おいおいいよいよだな・・・」

ベニー「あーーーーーッ!もう終わりだァーーーーー!」

ロック「・・・ダッチ」

ダッチ「あ?」

ロック「ここはメコン川だ・・・流木や鉄材法投棄が多い・・・」

ダッチ「今更観光案内かい?誰も喜ばねーぜロック」

ロック「川の流れは決して激しい方じゃない・・・浅瀬も所々ある・・・」ブツブツ

ロック「・・・何か乗り上げられる物はないか?」

ダッチ「お前、まさか!」

ロック「そのまさかさ。ダッチ」

ロック「もう一度・・・ファックしてやろうぜ」ニヤ


『じいさん!メイド!一旦中へ戻ってくれ!』


スネーク「・・・?」


『月の裏側までぶっとびたいのならそこへ残っててくれ。そうじゃないならはやくしな!』


ロベルタ「一体何を・・・」

スネーク「・・・戻ろう」


ロック「ベニー。ポイントはあるか?」

ベニー「ちょっと待って・・・ある」

ベニー「小さな岩礁がいくつかあるぞ!しかし、船を飛ばすほどの質量は・・・」

スネーク「どうしたんだ?」

ダッチ「ようじいさん。俺達はこれから月へと行く事になった」

スネーク「どういう事だ」

ロック「あるにはあるがどれに乗ればいいのかわからないな・・・クソ!」

ダッチ「岩礁をジャンプ台にして空をはばたこうって魂胆だ」

スネーク「できるのか!?」

ダッチ「実は一度経験がある。その辺は心配ご無用だ」

ベニー「でも、どの岩礁に乗ればいかわからないんだ」


ロック「レーダーだとどれがどのくらいかがわからない・・・」

ダッチ「レヴィは配置に着いたぞ。行動だけははやい女だ」

スネーク「・・・オタコン、聞いてたか」

オタコン「もちろん。すでに解析済みさ」

オタコン「岩礁が小粒なのは中国政府の岩礁除去作業のせいだね。かなり爆破したみたいだ」

オタコン「川の航路の確保が目的みたいだけど、まだ完全に除去しきれてないのが現状のようだね」

スネーク「船が乗り上げられそうなのはあるか?」

オタコン「エルコ級だからね・・・最大速力が41ノット前後か・・・」

オタコン「・・・あった。ここなんてどうだろう」

スネーク「ギリギリだな・・・」

オタコン「衛星写真を送るよ。彼らに見せてやってくれ」

スネーク「あったぞ」

ベニー「え!?」

スネーク「レーダーを見せろ。・・・これだ」

ベニー「キワドイね・・・」

スネーク「しかし船が乗り上げられるのはこれ以外ない」

ロック「ダッチ、どうする?」

ダッチ「やれやれ・・・前回よりかなりシビアな条件なようだが・・・」

ダッチ「イカれてるとしか思えねえが、だがおもしれえ」

ダッチ「おもしれえってのは重要な事だぜ」

ロック「じゃあ・・・」

ダッチ「いっちょやったろうじゃねえか」ニヤ



『 ン モ ” - - - - - - - - ! ! 』


ダッチ「全速全身!」ガコ

ロック「レヴィ!」


レヴィ「オーライッ!」ジポ

レヴィ「オラーーーーッ!」ブオン


月光「!」



スネーク「何を投げた!?」


【発煙筒】


スネーク「 発 煙 筒 か !」

ロック「一瞬でいいんだ!一瞬奴等の目を引き事が出来れば!」

ベニー「残り60フィート!レヴィ戻れ!」

レヴィ「よっと」ガチャ

ベニー「アンカー制御!体を固定しろ!」

ダッチ「しっかり掴まってな!」


ガッ


スネーク「!?」


岩礁に正面から突っ込んだラグーン号は、アンカーの動きに釣られ船首を持ち上げ


グ ワ ン ッ !


そして


ダッチ「 飛 べ ! 」


月光「!?」


月光の頭上を乗り越え、宙を舞った


ベニー「yeaaaah!!やった!超えた!!」



グ オ ッ



スネーク「いや、まだだ!」


スネーク「ヤモリが飛んできたぞ!」


頭上を乗り越えようとするラグーン号の行方を、月光の一機が『飛び』憚る


ベニー「想定の」

ダッチ「範囲だな」


スネーク「!?」


ガコッ



ダッチ・ロック・レヴィ・ベニー「いっけーーーーーーーーーーーーーーッ!」



船から切り離された魚雷管が


月光に突っ込んだ



スネーク「魚雷管を直接当てたのかッ!?」



ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !


グラグラグラグラ・・・


バ シ ャ ァ ァ ァ ァ ン !


スネーク「うおおおおおおおお!?」グラグラグラ



ロック「ファック・・・してやったぜ!」



ラグーン号は無事関所を乗り越えた


ダッチ「信じられねえ・・・首がもげてねえ」

ベニー「僕の機材が・・・またしても・・・」ガク

ロック「う・・・」

オタコン「ほんとに・・・やったね・・・」

スネーク「無茶する連中だな・・・」

オタコン「案外スネークと気が合うかもね」ハハ

スネーク「ごめんだな。こちらから願い下げだ」


月光「ンモ”-------!」


スネーク「さあ船長、ここからだ。残りのヤモリが追ってきている」

スネーク「武装はもうない。生きて帰れるかはお前次第だ」ポン

ダッチ「行ってくれるねじいさん・・・オーライ、こうなりゃやけだ」

ダッチ「ケツをローストされる前に全速力で逃げ切ってやらぁ!」ガコ


ブオオオオオオオオオオオオオ!


ンモ”------------!


ベニー「そろそろ通常航路だが・・・」

ダッチ「やっこさんしつこいね。ラグーン商会にヤモリを飼う余裕はねえ」

オタコン「海軍の巡航路までは入ってこないはずだ。メタルギアを衆目に晒すわけにはいかないからね」

スネーク「そこがゴールか」


ブオオオオオオオオオオオオオ!


オタコン「おし、逃げ切った!」グッ

ダッチ「本当か・・・?」


月光「ンモ”-------!」


スネーク「追ってきてるぞ!?」

オタコン「えっウソ!?」

ベニー「おいおい、人目についたらまずいんだろ?」

ダッチ「意外と目立ちたがりなのかもな。マイケル・ムーア張りに」


月光「ンモ”-------!」


ベニー「しつこいな・・・そんなに仲間をやられたのが癪に障ったのかい?」

ダッチ「絆の深さはピカイチってわけか。どうするよじいさん」

スネーク「・・・」


ザザッ ピーーーー ガガ


ベニー「ダッチ、無線だ!」

ダッチ「こんな時に誰からだ・・・」


スネーク「・・・?」

ベニー「繋ぐよ!」


ザザーーー キュゥーーーーン ガガガッ


『ラグーン号・・・聞こえるか?聞こえたら応答されたし』ザザ


ダッチ「こちらラグーン商会。悪いが今ランデブー中だ。要件は事務所に入れといてくれ」



『・・・こちらはソヴィエト連邦空挺軍所属。名前は・・・』ザザ

『ジェーン・ドゥ大尉であります』ザザ


スネーク「 バ ラ ラ イ カ !  」


ベニー「ホテル・モスクワ!?一体何の用だ!」

ダッチ「・・・俺らを笑いものにしに来たのか?」


バラライカ『そう邪険にしないでよ。楽しそうにдогонялки(鬼ごっこ)をしている様を見守るのも悪くないけど』ザザ

バラライカ『ロアナプラは猛獣の住処よ。爬虫類まで受け入れる余裕はないわ』ザザ


ダッチ「知らなかったぜ。いつからロアナプラはサーカス団に転身したんだい?」


バラライカ『バカ言ってんじゃないわよ。で・・・』

バラライカ『おじいさん、いる?』


ダッチ「じいさん。おめえにだ」

スネーク「・・・こちらスネーク。大尉、聞こえるか」


バラライカ『またお会いできましたね。サラディン』


スネーク「・・・何の用だ」


バラライカ『借りを返しに来た』


ベニー「ダッチ!前!」

全員「!!」


いつの間にかラグーン号の前方には船団が押し寄せていた


スネーク「遊撃隊・・・!」


ボリス「ラグーン号目視確認、波風は良好であります、大尉」

バラライカ「サラディンめ・・・さらにとんでもない物を連れてきおって」

ボリス「あれが、例の『メタルギア』とやらでしょうか」

バラライカ「だろうな。奴と歯車は昔から縁があるようだ」


スネーク「ヤモリを迎撃する気か!?」

バラライカ『これで双方貸し借りなしであります』ザザ

スネーク「・・・あれはただの兵器じゃないぞ」

バラライカ『分かっております。』ザザ

スネーク「・・・死ぬかもしれんぞ」

バラライカ『・・・ホテルモスクワは立ちはだかる全てを殲滅する』


月光「ンモ”--------!」


ボリス「総員、撃ち方用意!」


ジャキ!


ジャキジャキジャキジャキジャキ!


スネーク「・・・いいかバラライカ、聞け。あれの装甲はAKでは無理だ」

スネーク「脚を狙え。そうすればヤモリの動きを止められる」


バラライカ「お心遣い感謝します」


スネーク「・・・死ぬなよ」


バラライカ「あなたこそ」


ベニー「船団を横切るよ!後は遊撃隊に任せよう!」

ダッチ「不気味だな。イカれたウォーマニアが人命救助を買って出るとは」

ダッチ「神の教えに目覚めたか?どっちにしろ地獄行はもう決定だが」


バラライカ「敵機影、既存の兵器にあらず。次世代二足歩行兵器である」

バラライカ「よって今まで培ったどの定石も通用しないだろう」

バラライカ「しかし「ある兵士」より、有益な情報を得た。脚部の破壊により機能の大部分が停止するとの事だ」

バラライカ「よって我らはこれより『ヤモリ』の脚部に一点集中、これを殲滅する」

バラライカ「行動開始はラグーン号の通過を皮切りにする」

バラライカ「・・・行こう同志諸君」

バラライカ「撃鉄を起こせ」


遊撃隊「 オ オ オ ッ ! 」


ブオオオオオオオオオオオ!


ベニー「船団通過!」

ダッチ「・・・」

スネーク「ハッ!」


遊撃隊の船団を横切るスネークが見た物は


バラライカ「・・・」


【敬礼】


スネーク「・・・」


船は街へと帰って行った


ブオオオオ・・・・・



ボリス「行きましたな」

バラライカ「すまない曹長、私のワガママに付き合ってもらって」

ボリス「今更であります大尉。あれをロアナプラに上陸させるわけにはいかないのも事実であります」

バラライカ「それもそうだな・・・」



月光「ンモ”--------!」



バラライカ「あれが・・・メタルギア・・・」

バラライカ「・・・」







「огонь(撃て!)」


・ロアナプラ 港


ザザアァ・・・・チュンチュン


ベニー「つ、ついたぁ・・・」

ダッチ「すっかり朝だな。俺ともあろう者がコケコッコーに気づかなかったぜ」ペチ

オタコン「助かった・・・ね」

スネーク「ああ」

ダッチ「そういえばさっきからレヴィの奴が見えんが」

ベニー「確か船室に・・・あっ」


レヴィ「~~~~」(気絶)


オタコン「頭をぶつけたのかな・・・」

スネーク「最後まで落ち着かない奴だった」

ダッチ「さて、着いたぜお客さん。終点だ」

ダッチ「降りな」


ガチャ


ホーナー「生きて、帰ってこれましたね」

キャクストン「ああ・・・」

スネーク「・・・」

キャクストン「スネーク・・・」

ダッチ「お前等もだ」

ファビオラ「あたた・・・婦長様、若様、大丈夫?」

ロベルタ「若様、足元お気を付け下さい」

ガルシア「・・・」

ダッチ「派手に動かしたからなぁ。散らかり放題だな」

ベニー「機材新調してよ?じゃないとストを起こすぞ!」


キャクストン「スネーク・・・本当に、色々とありがとう」

スネーク「ヤモリのデータは取り逃がしてしまったな」

キャクストン「ああ、任務は失敗だ。これで私も降格だな」ハハ

スネーク「大丈夫・・・なのか?」

キャクストン「NSAはそこまで愚かではないよ。私はしばらく、雑務か士官学校の教官辺りだな」

スネーク「お前は教官には向いていない気がするがな」

キャクストン「だな」ハハ

キャクストン「そして、ガルシア君・・・」


ガルシア「・・・」

ロベルタ「・・・」

キャクストン「その、なんだ餞別ではないが」

キャクストン「この拳銃を君に・・・」ジャキ

ガルシア「・・・」

キャクストン「私が君のお父さんを殺してしまったのは紛れもない事実だ」

キャクストン「君の大事な人も、家も、何もかも・・・」

ガルシア「・・・」

キャクストン「だから、その、なんだ」

キャクストン「もし時が経って、それでも私を許せなかったら」

キャクストン「その銃で・・・私を殺しに来てくれ」

ホーナー「少佐、何を!?」

キャクストン「君には復讐する権利がある。私はそう思う」

スネーク「・・・」

オタコン「高潔な人だね・・・」

ガルシア「・・・わかりました」

ファビオラ「若様・・・」


ガルシア「うっ」ガク


ロベルタ「若様!」ガシ

キャクストン「ガルシア君!」ガシ

ガルシア「大丈夫です・・・少し、疲れただけですから」

スネーク「疲労が溜まっていたのだろう。無理もない」

ガルシア「少しがんばりすぎました・・・」ハハ

スネーク「・・・ガルシア、聞け」

スネーク「君はまぎれもなく善人で勇敢だった。しかし」

スネーク「正しい事が幸せな結末にいたるとは限らない」

ガルシア「・・・」

スネーク「これからの人生、君にとってははまだ長い・・・・じっくり時間をかけて考えろ」

スネーク「新しい道を見つけるんだ。新しい道、新しい目的」

ガルシア「新しい道・・・見つかりますかね・・・」

スネーク「見つかるとも」

スネーク「生きる物全てに春は来る。希望を持つ事だ」


ガルシア「・・・」

ダッチ「おーおー、じじいが言うと重みが違うね」シュポ

キャクストン「もう、会う事もないだろうな」

スネーク「ああ」

ガルシア「セニョール・・・」

ガルシア「僕、見つけて見せます。新しい道を」

スネーク「ああ」

スネーク「暇が出来たら遊びに行こう。是非君の家のコーヒーを淹れてくれ」

ガルシア「もちろんです!」

スネーク「・・・」フウ

ロベルタ「・・・」

スネーク「ロベルタ・・・」

ロベルタ「なんでしょう」

スネーク「フォックスは・・・何と言っていた?」

ロベルタ「・・・」

スネーク「いや、なんでもない。忘れてくれ」サ

ロベルタ「・・・」


「俺達は政府や誰かの道具じゃない。闘うことでしか自分を表現できなかったが、いつも自分の意志で闘ってきた」


スネーク「!?」

ロベルタ「そう、おっしゃられておりました」

スネーク「そうか・・・」

スネーク(フォックス・・・)


ダッチ「ついでだ。よければホテルまでお送りするが」

ガルシア「・・・お願いします」

ダッチ「あいよ。ベニー・ボーイ、悪いが事務所に戻って車を(ry















「本当によかった」


全員「!?」


ロック「君達ならきっと、戻ってくると思っていた」ニコニコ


ガルシア「・・・」


ロック「最上の結果だ。君のご主人様は予想通り事を運んでくれた」ニコニコ


ロベルタ「・・・」


ロック「君達ならできると思っていた」ニコニコ


ファビオラ「・・・」


ロック「俺も、君達を助ける事が出来て・・・」



ロック「本当によかった」ニコ






ズ ド ン ッ !





スネーク「!?」

ダッチ「お、おい!?」




ロック「うがぁっ!カハッ・・・ゴフッ!」ドサ


ロック「な、なんで・・・?」


ロックの問いかけには落ちた薬きょうが返事をした


ファビオラ「・・・あんたは、スリルのあるギャンブルがしたかっただけなんだ」

ファビオラ「自分の楽しみの為だけに、若様に命を張らせたんだ」


スネーク「・・・」


ファビオラ「それだけなら許せた。いや、許せないにしてもここまで頭に来なかった」

ファビオラ「でも」


スネーク「・・・」


ファビオラ「若様を駒にした「カンボジア式ルーレット」を、善意の人助けとのたまったんだ」

ファビオラ「私の落ち度はそれだ。私はあんたが悪党なのを最後まで見抜けたかった」


ロック「ガハッ!・・・ゴホッ・・・」ベチャ


ファビオラ「でももうわかった。あんたはこの街で一番の・・・」


ファビオラ「クソ野郎だ」


カラカラカラ・・・


スネーク「薬きょうが・・・」スチャ


薬きょうを拾い上げると


スネーク「これは・・・」チャリ


ファビオラ「空砲弾(ブランク)こけおどしの魔法で、まがい物の真鍮だ」


ロック「で、でも!君達は勝ったじゃないか・・・それが、全てじゃないのか?」


ガルシア「確かに、誰もが無傷ではなかったけれど・・・僕らは目的を果たした・・・」


ロベルタ「・・・」

キャクストン「・・・」


ガルシア「ですが、それが全てだと言い切るあなたは」


ガルシア「もう、この街の住人だ」



ロック「ち、ちがっ・・・俺は、本当に・・・本当に君達の事を・・・」



ファビオラ「いずれあんたらのバカげた騒ぎも、神様が飽きる時がやってくる」

ファビオラ「その時まで、アンタ達はこの穢れた街で、死人とワルツを踊り続ければいいさ」



ロック「ち、違う・・・違・・・う・・・!」



スネーク「若いの、だから言っただろう」

スネーク「命はチップじゃない。命を弄んでいいのは神だけだ」

スネーク「そしてお前は神じゃない」



ロック「・・・ッ!」ゲフ




~~~~~~~!




・・・・・・・・・・



聞こえない叫び声が聞こえた気がした


・まとめ


【スネーク】

無事ロベルタの正気を取り戻す。ならびにメタルギア月光の破壊に成功。グレイフォックスの正体も判明

ただしメタルギアのデータ奪取はならず


【グレイフォクス部隊】

部隊は壊滅。任務も達成できず。最も被害甚大


【ラグーン商会】

月光の思わぬ襲撃に会ったが、依頼人を無事送り届け帰還。ロックのみ軽傷


【ラブレス組】

ロベルタが戻って来た事により目的達成。ラブレス家へと戻る

ただしその後の事は誰にもわからない


【遊撃隊】

ラグーン一行を月光から逃がすべく防波堤になった。生死は不明


数日後

・ロアナプラ 海辺

カモメの鳴き声とさざ波の音が静かに寄せ返す、悪徳の街でも唯一の静かな場所

そこに煙草を吹かしながら黄昏るスーツの男が一人


ロック「・・・」


その背後に同じくスーツを着た男が忍び寄ってきた


チャン「よう、探したぜ」


ロック「チャンさん・・・」


チャン「レヴィに聞いたら最近は・・・ここで黄昏てンのがお気に入りだと聞いたが・・・」

チャン「本当のようだな」ニヤ


ロック「あの子になじられたよ。俺は人の命をチップに乗せる悪党だと:」

ロック「チャンさん、俺は悪党かな」


チャン「動機はどうあれ、結末は一つだ」

チャン「お前は痺れるようなギャンブルがやりたかっただけかもしれないし、あの子達を救ってやりたかったのかもしれない」

チャン「あるいはその両方かも」


ロック「俺は・・・本当に・・・」


チャン「ほら、受け取れ」ドサ


チャンが投げつけた鞄には札束が溢れる程入っていた


チャン「メイドの件の始末金だ。賭けはお前の勝ちだ」

ロック「金が欲しかったわけじゃありませんよ・・・」

チャン「結末の証だ、無意味なシロモノじゃない」

チャン「どうするかはお前の自由だが」

ロック「・・・あのじいさんにも言われたよ」

チャン「ん?」

ロック「人の命はチップじゃない。命を弄んでいいのは神だけだ」

ロック「そして俺は神じゃない、と」

チャン「ハハハ、違いない」

ロック「・・・」

チャン「で、そのじいさんだが」シュポ

チャン「今日、この街を経つそうだ」

ロック「・・・」

チャン「世話になったろう?見送らなくていいのか?」

ロック「合す顔がないよ・・・」

チャン「まぁ、それもお前さんの自由だ」


チャン「まぁ、修道層の生き方も一つの道だ」

チャン「だが善悪の海岸を見極めたいなら・・・とっくり時間をかけるのも悪くはないぜ」

ロック「・・・」

チャン「潮風がキツくなる。一杯どうだ?」

チャン「南米の果てで荒野に佇む彼氏彼女と・・・」

チャン「死ぬまで戦いつづける運命の老人に乾杯だ」

ロック「・・・」


PIRIRIRIRIRI


チャン「鳴ってるぞ」

ロック「ん・・・レヴィか」


ピッ


ロック「レヴィか。悪いが今一人に(ry」

ロック「・・・えっ飛び入りの仕事が入った?なんの仕事??」

ロック「イエローフラッグに集合・・・?事務所じゃないのか?」

ロック「なんの仕事だよ。・・・なんだよ最重要任務って!?」

ロック「5分以内って、できるわけないだろ!わかったよ、すぐ行くって!」

ロック「わかった!わかったよ!急ぐからちょっと待っててくれ!」


ピッ


チャン「火急か?」

ロック「悪いチャンさん、仕事が入った!」

ロック「レヴィがえらい剣幕でがなってる・・・速く行かないとどやされそうだ!」

チャン「・・・?」

ロック「一杯はまた今度にしよう!それじゃ!」ダッ!


チャン「はて・・・あの慌て振り、一体なんの仕事が?」

チャン「まぁ、俺には関係ない、か・・・」


チャン「あっ」


チャンの目の前には札束の入った鞄が佇んでいた



チャン(あの野郎!忘れていきやがった!)ガビーン






【 e pi l o g u e 】

本日はここまで。もうすぐ終わる


・暴力教会

スネーク「世話になった」

ヨランダ「色々大変だったねえ。坊や」

スネーク「ああ、お前等の協力がなければ俺は路頭に迷っていた所だ」

エダ「代金忘れんなよ」

スネーク「それは大佐に言ってくれ」

ヨランダ「伝説の英雄にお会いできてよかったよ」

エダ「じじいの活躍、この目にしかと焼き付けたぜ」

ヨランダ「気が向いたらまたおいで。VIP待遇で観光してやるさね」

エダ「娼婦1回サービスしてやるよw」

スネーク「いらん。二度と来るかこんな街」

ヨランダ「刺激が欲しけりゃまたおいで」

ヨランダ「ここは血と硝煙に退屈する事はないからねェ・・・」

スネーク「帰ったら治安維持部隊を送り込むように言っといてやる」

エダ「さて、と。じゃあ感動のお別れだ」

スネーク「・・・エダ、色々ありがとう」

エダ「いいって事よ。アタシらは神の使い。迷える子羊にはいつでも救いの導を・・・」

スネーク「お前等は崖から突き落とす側だろ」

ヨランダ「ハハ、ここでは鉛で撃たれるのが救いになるのさ」

エダ「天国に連れてってやってんだよ」

スネーク「もう・・・会う事もないな」

エダ「さみしいかい?寂しくなったらいつでもアタシが慰めてやるよ」

スネーク「事あるごとに金をせびられそうだから結構だ」

エダ「バレてたかw」

ヨランダ「迎えはうちが用意したよ。これもサービスさね」

スネーク「恩に着る。ここから空港に着くまでにいくら強盗されるかわからんからな」

エダ「わかってるじゃねえか」

スネーク「・・・」


一瞬の静寂。そして別れの時はやってきた


スネーク「では・・・」


ヨランダ「迷える子羊に神のご加護を・・・」

エダ「アーメンハレルヤピーナッツバター・・・」



スネークは暴力教会を後にした













エダ「・・・さて」ニヤ


ヨランダ「この街から無事帰れると思っている所がまだまだ甘いねェ」


エダ「迎えの人間を見たら腰抜かすだろうなw」


ヨランダ「ありゃどちらかと言うと死神に近いからねぇ・・・」


エダ「アタシは先回りしとくか!」


ヨランダ「日が暮れるまでには帰っておいで。まだまだ仕事は山積みだ」



エダ「ヤー・シスター」バサ


スネーク「遅いな・・・」


【CALL】

オタコン「全く、とんでもない街だったね」

スネーク「ああ、人としての在り方を考えさせられる街だ」

スネーク「悟りを開くにはちょうどイイかもしれん」

オタコン「にしても・・・あんなのが量産されていたなんて」

スネーク「あんな物が戦場に投入されれば・・・戦争は大きく変わるな」

スネーク「景気のイイ所はさらに有利になり、資金の乏しい民兵はさらに劣性に立たされる事になる」

オタコン「大きく・・・偏るね」

スネーク「今の内に対策を考えとかねばなるまい」

オタコン「それもある。けど・・・」

オタコン「あの二人は大丈夫だろうか」

スネーク「ガルシアか・・・正直、ハッピーエンドとは言えないな」

オタコン「元々落ち目の貴族だったからね・・・」

スネーク「あの子は間違いなく勇敢で正しかった。だが」

スネーク「待っているのは茨の道だ。正しい事が幸せな結末を迎えるとは限らない」

スネーク「だが・・・」

オタコン「だが?」

スネーク「生きる者すべてに春は来る。希望を持つ事だ」

スネーク「例えどんな困難で苦しい道が待っていようとも・・・」

オタコン(それは自分にも言っているのかい?スネーク・・・)

スネーク「・・・」


プップー


スネークの前に一台の車が止まる


スネーク「遅かったな」


車の扉が開くと同時に、その先にはスラリと長い美脚が覗く



「ごめんなさいね。お待たせしたかしら」



スネーク・オタコン「  」ブッ






バラライカ「はぁい」ニッコリ


スネーク「バ、バラライカ!」

オタコン「何故彼女が・・・!?」

バラライカ「お迎えに上がりましたわ。ミスター・プリスキン」ニコ

スネーク「・・・何の真似だ」

バラライカ「何って、迎えに来たんだけど」

スネーク「別に君じゃなくても・・・」

バラライカ「あら、心外ね」

バラライカ「これからも戦い続ける一人の老兵の門出を祝って、この悪徳の街から無事私が責任もって送り届けようっていう」

バラライカ「迷惑かしら?」

スネーク「いや・・・その・・・」

オタコン「ていうか、やはり生きてたんだね・・・」

ボリス「連れないですぞ!герой[ゲローイ]!」ガチャ

ボリス「よもや別れの時に我々に顔を見せずに去って行こうなどと・・・」

スネーク「お前もか・・・」

バラライカ「とりあえず、乗れば?」

スネーク「・・・毒ガスとか仕込んでないだろうな」

バラライカ「あるわけないじゃない自殺しに行くんじゃあるまいし」

ボリス「大尉自ら買って出た好意であります!ささ、どうぞ・・・!」ガチャ

バラライカ「お先にどうぞ」ニッコリ

スネーク「・・・」

オタコン「VIP待遇・・・だね」


・車中

バラライカ「何か飲みなさる?」ニヤ

スネーク「いらん。どうせ催眠薬でも入っているんだろう」

バラライカ「疑り深いわねぇ」ヤレヤレ

スネーク「・・・どうやって生き残った」

バラライカ「はい?」

スネーク「あのヤモリの群れ・・・いかに遊撃隊と言えど厳しかったはずだ」

バラライカ「ああ、それね」

バラライカ「あれ・・・適当に何匹か蹴散らしたら勝手に帰ってったわよ」

スネーク「何!?」

オタコン「ええっ!?」

バラライカ「ホントよ。ねえ?軍曹」

ボリス「折角ゲローイと会えたのに・・・もう別れの時とは・・・(感涙)」

スネーク「話を聞け」


バラライカ「いいじゃない。最後に顔を見せてくれたって」

バラライカ「知ってるわよ?あなた、デートをすっぽかす常習犯らしいじゃない」ニヤ

スネーク「別に君とデートの約束をした覚えはないが」

バラライカ「折角伝説の英雄に会えたんですもの。色々話を聞きたいわよ。ねえ?軍曹」

ボリス「ゲローイ・・・何故我らの元から去っていくのですか・・・」ウルウル

スネーク「ちゃんと運転しろ」

バラライカ「教えて頂戴な。あなたので・ん・せ・つ」ニヤ

オタコン「ああ言ってるし、話してあげれば?」

スネーク「・・・ハァ」


スネークは話した。アウターヘブンやザンジバーランド、シャドーモセス、ビックシェルでの出来事を

勿論幾ばくかかいつまんでだが、その物語はイワンを納得させるには十分な内容であった


バラライカ「すっごいわねぇ・・・」

ボリス「さすがであります!」

スネーク「本当はあまり昔の話はしたくないのだが・・・」

バラライカ「ふぅん、シャドーモセスの真実。買っといて正解だったわね」

ボリス「まさか本人から直接その話が聞けるとは、感涙であります・・・」

スネーク「買ったのか・・・」

バラライカ「なる・ほど。なるほど・・・そういう経緯だったの」

スネーク「・・・?」

バラライカ「・・・葉巻を吸ってもよろしくて?」

スネーク「ああ」

バラライカ「・・・」シュポ


バラライカは愛飲の葉巻に火をつけ、語り始めた


バラライカ「あの日・・・アフガンの戦地で私はサラディンに会ったわ」フー

スネーク「ビッグ・ボスか」

バラライカ「ふふ。当初は敵同士だったわ。最初はサラディンって知らなくてね」

バラライカ「何度も仕掛けて、尽く返り討ちにされたっけ・・・」

ボリス「・・・」

バラライカ「他の隊は諦めて敗走していく中、私達遊撃隊は最後まで戦う事を選んだ」

バラライカ「当時の上官に無理言ってね。何度も説得して無理矢理戦地に残してもらったの」

ボリス「あの時の大尉は鬼気迫る者がありました」

バラライカ「何度も何度も挑んで、そして負け・・・策を練り、また挑んで」

バラライカ「でもね、不思議と命は取られなかったの。こっぴどくやられるんだけど、みんなで揃ってズタボロに敗走したわ」

バラライカ「そしてまた策を練り挑んで・・・こう見えて最後の方は結構いいセン行ってたのよ?ビッグ・ボス相手に」

スネーク「・・・」

バラライカ「ある日、もう何回目かすら忘れたあの敗北の時・・・向こうの方から話しかけてきたの」

スネーク「ビッグ・ボスが!?」


バラライカ「そりゃもう驚いたわ。敵の大将が自分から近寄ってくるんですもの」

バラライカ「で、彼は我々にこう言うの」

ボリス「・・・」

バラライカ「俺達が目指すのは国家、組織、思想、イデオロギーに囚われることなく戦うために生きる者達の理想郷となる組織」

バラライカ「我々には君達のような戦士が必要だ。よければ来ないか。ってね」

スネーク(アウターヘブン・・・)

バラライカ「あの日、あの申し出を受けてればよかった」

スネーク「断ったのか?」

バラライカ「当時の私は空挺軍一個小隊を率いる身よ。そう簡単に寝返るなんてありえないわ」

オタコン「特に当時のソ連ではね」

バラライカ「でも・・・その日を境に彼は戦場から姿を消した」

バラライカ「その後は実に呆気なかったわ。あんなに何度挑んでも落とせなかった敵陣が、いとも容易くに制圧できたんですもの」ジジ

バラライカ「ほんと楽すぎて・・・虚しかったわ・・・」フー

ボリス「・・・」

バラライカ「次に会ったら今度こそ申し出を受けよう。そう思って待ってたんだけど」

バラライカ「こないのよ。全然。いくつ昼夜を重ねても」

バラライカ「制圧した地域から聞こえる話はサラディンの話ばかり・・・たまらないわよ?こっちはずっとそれを待ってるって言うのに」

スネーク「子供を助けたと聞いたが」

バラライカ「ああ、それね。あれこそ我が人生で最も無策な気まぐれだったわ」

バラライカ「サラディンがね・・・避難所を作っていたのよ。親を失った孤児達の為の」

スネーク「ザンジバーランドにもそんなのがあったな・・・」

バラライカ「それを見たらなんかね・・・マネしたくなっちゃったのよ」

スネーク「ガラじゃない事はする物じゃないな」

バラライカ「ほんとそれよね。おかげで軍を追われるハメになっちゃったわ」

バラライカ「もう・・・あなたを見てたら思い出しちゃうじゃない」

スネーク「人のせいにするな」

バラライカ「冗談キツいわ。あなた気づいてる?」

バラライカ「その老いた風貌・・・かつてのサラディンにそっくり」

スネーク(嬉しくない・・・)

バラライカ「眼帯でもかけてみたら?彼にあやかって」

スネーク「俺の両目は健在だ。それにビッグ・ボスはかつての敵」

スネーク「あやかるどころか祟られそうだ」

バラライカ「似合うと思うんだけどねえ・・・」


ボリス「大尉、そろそろ到着であります」

バラライカ「ご苦労軍曹。沢山話せてよかったわ」ニッコリ

スネーク「・・・」

バラライカ「そろそろ着くわよ。ほら」


・空港前

スネーク「やっとこの街からおさらばできるってわけだ」

バラライカ「最後の最後まで、つれないわねえ・・・」

オタコン「ノーマッドは国際空港の方に回しておくよ。そこからそっちへ飛んできてくれ」

スネーク「ああ」


バラライカ「・・・」


スネーク「・・・」


キキィーーーーーーッ!


ボリスは突然急ブレーキを踏んだ


スネーク「うおっ!ど、どうした!」

バラライカ「・・・あら?」


『あ~テステス、えー、ホテル・モスクワのみなさん。おはようございます・・・』ザザ


スネーク「・・・?」


車の前に立ちはだかる黒ずくめの男が拡声器越しに語りかけてくる


『えーー、突然の事ででまことに恐縮でありますが・・・』

『あなた方の身柄はですね、我が【ぶらっくらぐぅん団】が引き受けたいと思う次第でありまして・・・』

『私個人の意見としましてはわざわざ付き合っていただかなくとも結構なのですが・・・よろしいでしょうか?』


スネーク「強盗・・・か?にしては随分低姿勢だな」

オタコン「いや、ていうか・・・」



ボリス「うわああああああああああああ!」


スネーク「!?」


スネーク「どうした!?」


バラライカ「きゃー大変よー泣く子も黙るぶらっくらぐぅん団よー(棒)」


スネーク「!?」


ボリス「我々はもう・・・おしまいだぁぁぁぁぁぁ!(迫真)」


スネーク「な、なにを・・・」

バラライカ「彼らに狙われたらー私達もう生きて帰れないわー(棒)」

スネーク「いや、そんなもの・・・車から脱出すればいいだけだろ・・・」

ボリス「故郷に残したおっかさんに何て言えばいいんだぁぁぁぁぁ!(迫真)」

スネーク「うるさいな・・・ん?」


【ドアロック】


スネーク「ぬおっ!この扉!ロックがかかっている!?」ガチャガチャ

バラライカ「・・・」

スネーク「お前の仕業か!?一体俺をどうしたいんだ!」


バラライカ「ぶらっくらぐぅん団の前には遊撃隊も歯が立たないわーもうおしまいよー(棒)」


スネーク「くっ、この!開けろ!」ガチャガチャ


ボリス「我々をどうするつもりだぁぁぁ!(迫真)」

バラライカ「いやーだめー、ら~ち~ら~れ~る~(棒)」


『ロアナプラのみなさま、おはようございます。申し訳ありませんが緊急車両が通りますので道を御譲り下さい・・・』


スネーク「オイ!どこへ連れて行く気だ!?」ガチャガチャ


スネーク「オイ!なんとか言えよ!オイバラライカ!」ガチャガチャ



スネーク「 オ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ! ! 」




『緊急車両が通ります、道を御譲り下さい。




  緊急車両が通ります、道を御譲り下さい 




    緊急車両が・・・・・・・・・・』


・ロアナプラ 港



ザザァァァァァーーーーー・・・・




カァカァ・・・チュンチュン・・・




ギィーー・・・ ギィーーー・・・・





ダッチ「あー、なんだ、その、とりあえず謝っておこう」


ダッチ「すまん」ペチ



スネーク「すまんじゃないだろ・・・なんだこの茶番は」

スネーク「もう任務は終わっただろ。一体何の用だ?」

バラライカ「私達をーどうするつもりなのー(棒)」

ダッチ「姉御・・・」

スネーク「まるでやる気が感じられんぞこいつは。一体なんなんだ」

ボリス「帰せ!俺達を家に帰してくれェーーーーー!(迫真)」

スネーク(お前は気持ちがこもりすぎだ)


ロック「・・・」ダラダラ


スネーク「そして何よりもこいつ。こんな低姿勢な強盗がいるか。せめてもう少し演技の練習をしたらどうだ」

ダッチ「・・・」ジロ

スネーク「で?何の用だ?」

ダッチ「いやよじいさん。聞いてくれよ」

スネーク「?」

ダッチ「俺ら今、とんでもないヤツから脅されてるんだ」

スネーク「脅されている?お前らが?」

ダッチ「おっかなくてちびりそうだぜ。逆らえばこの街を火の海に変えると言いやがるんだ」

バラライカ「きゃーこわーい(棒)」

スネーク「・・・そのおっかない奴が俺を連れてこいと言ったのか?」

ダッチ「そうなんだよ。しかもロハでだ」

スネーク「・・・で、どこのどいつだ?俺に会いたがっているのは」


ダッチ「おーい、約束通りじいさんを連れてきたぞー」


バラライカ「・・・」ニヤニヤ


ロック「・・・」ダラダラ



「~~~~~~」ボソボソボソ

「~~~~~~」ボソボソボソ



スネーク「・・・?」

ダッチ「じいさん。こいつだよこいつ。こいつがじいさんと戦わせろってうるさいんだ」





ザッ





「待っていたぞスネーク!」




スネーク「な・・・ッ!?」ポロ


オタコン「ウソ・・・!」




スネークの眼前に現れたのは









サイボーグ忍者「見ていられないぞスネーク!貴様も年を取った物だ!」







スネーク「グレイ・フォックス!?」


オタコン「ウソだろ・・・なんでこいつがここに・・・」

スネーク「フォックス・・・生きていたのか!?」


サイボーグ忍者「・・・」


ロック「・・・」ダラダラ

ダッチ「・・・」トン


スネーク「フォックス・・・?」


サイボーグ忍者「・・・気を付けろスネーク。ここにはクレイモア地雷が仕掛けられている」


スネーク「ここにか!?」


ロック「バッ・・・!」

ダッチ「~~~」ペチ


サイボーグ忍者「~~~~おっ、おおおっ!追い込まれたつくねはジョックスよりもじょうとーだ!」ビシッ!


バラライカ「・・・」ハァ


スネーク「・・・」



サイボーグ忍者「・・・」ダラダラダラ



スネーク「・・・」



サイボーグ忍者「・・・」ダラダラダラ














サイボーグ忍者「・・・・・さぁ、こいッ!」






全員(強引に持ってったァーーーーーーーーッ!!)ガビーン




【BOSS】サイボーグ忍者

本日はここまで。そして次の投下で終わります


○遡る事数時間前

・イエローフラッグ

レヴィ「あ~、だりぃ~」ヒック

エダ「キシシシシ、結局お前だけ出番がなかったなw」

レヴィ「あ?表出ろアバズレ。アタシはただでさえイラついてんだよ」

レヴィ「どいつもこいつもよってたかってのけ者にしやがって・・・」ヒック

エダ「ヒッヒッヒ。イキんな山猿w酒でも飲んで忘れろよ」

ダッチ「お前まだ言ってるのか。人恋しいのはわかるがいい加減忘れろよ」グビ

ベニー「どうせ今日中には帰っちゃうんだからさぁ・・・」

レヴィ「そんなんで納得できるかぁ!アタシはあのじじいに借りがあるんだよ!」バン!

レヴィ「このままやられっぱなしで引き下がれるか!アタシらの世界は落としどころが大事、だろ!?」



「同感ね」



全員「!?」

エダ「わーお・・・」



バラライカ「はぁい」チュ



ダッチ「・・・何しに来た」

バラライカ「あら、冷たい言い草ねダッチ。わざわざ労いの言葉をかけに来てあげたのに」

ダッチ「お前、今回のヤマは一番関係なかっただろ。ムダに引っ掻き回しやがって・・・」

バラライカ「しょうがないじゃない。憧れの人が白馬に乗って私の前に現れたんですもの」

バラライカ「じっとしてろってのがどうかしてるわ」

エダ「・・・」

レヴィ「姉御~~~!姉御からもなんとか言ってやってくれよ!」

レヴィ「こいつら寄ってたかってアタシをハブにする気だ!ひでえぜ畜生!いつからそんな人間になりやがった~~!」

エダ「最初からだよ。バカ猿」

バラライカ「はいはい泣かないの。そうねえ。アタシもダンスを踊ってもらったんですもの」

バラライカ「レヴィだけ仲間外れってのも、ちょっとアレじゃない?」

ダッチ「じゃあどうしろってんだよ。チョコレートにリボンでも付けて叩きつけに行くか?」

バラライカ「それもいいけど・・・最後に見たくない?」

バラライカ「伝説の傭兵の戦いっぷり・・・」ニヤ


ベニー「伝説の傭兵?」

バラライカ「あら、ご存じない?あの人は軍人の中では知らぬ者はいない超が付くほどの大物よ」

バラライカ「アウターヘブン騒乱って、聞いたことない?」

ダッチ「アウターヘブン!ありゃ確かなんとかボスってのがトチ狂って大騒ぎしたとかなんとかの・・・」

バラライカ「そ。それそれ。」

バラライカ「で、それを止めたのが、カレ」

ダッチ「なんとまぁ・・・」

ベニー「どうりで・・・」

ダッチ「でもありゃ90年代の話だろ?見た目と年代が合わないだろ」

エダ「急激な老化が始まってんだとよ」

ベニー「え!?」

エダ「アタシはあのじじいとずっと一緒にいたからな。話は聞いてる」

エダ「アタシも最初はびっくりしたさ。やってくるのは40代のナイスミドルって聞いてたからな」グビ

レヴィ「エダてめえ!知ってるならなんで速く言わなかった!!」

エダ「うるせーなお前にゃ関係ねーだろ。ボケ。知りたきゃいくらか包んでこい」

ベニー「急激な老化・・・そういう病気、あるっちゃあるけど」

ダッチ「俺達とは違う世界に生きてるんだろうぜ。色んな意味で」グビ

バラライカ「と、言う訳で。その伝説に会えるのは今回が最後よ」

バラライカ「最後に是非見たいわぁ・・・サラディンの戦いっぷり」チラチラ

ダッチ「どうしろってんだよ・・・」

バラライカ「それを考えるのがあなたの役目よ?ダッチ」

ダッチ「・・・まるでやる気が起きねえ。あのじいさんに関わるとロクな事がねえからな」

レヴィ「ふざけんなよダッチ!何とかしろよ!何の為にエキセドリン飲み続けてきたと思ってんだ!」

レヴィ「私もあのじじいと戦わせろ~~~~~~~~~~~~~!!」ジタバタ

エダ「うるせーな。バオ、こいつ外へほっぽりだしてくれ」

バラライカ「・・・」フゥ


ドサ


ダッチ「ん・・・なんだこりゃ」ガサ

ベニー「わ!札束だ!」


バラライカ「じゃあこういうのはどうかしら?ダッチ」

バラライカ「ホテル・モスクワ正規の依頼として、レヴィをあのおじいさんの元へと運んで頂戴」


レヴィ「あ、姉御~~~~~!!」

エダ「・・・まじ?」


バラライカ「客は選ばないのがラグーン商会なんでしょ?それとも断るの?」

バラライカ「だったら次から運びの仕事は余所へと回っちゃおうかな~」チラ

ベニー「ど、どうするよダッチ」

エダ「・・・おもしろそうだな。アタシは乗った」

エダ「このエテ公がボッコボコにされる様をみんなで見物しようぜw」

レヴィ「ダッチ~~~~~!」

ダッチ「・・・わかったよ」ハァ

バラライカ「スマートな仕事って好きよ。ダッチ」ニコ

レヴィ「そうこなくちゃ!よし、だったらロックも呼ぶぜ!」

ベニー「ロックは最近ちょっとへこみ気味じゃん・・・」

レヴィ「あ?んなもん関係あるか!電話かせ!バオ!」ガシ


レヴィ「もしもし?ロック?アタシだ!飛び入りの仕事が入ったぜ!」

レヴィ「一人になりたい気分?知るかボケェ!!いいから今すぐイエローフラッグにこいッ!」

レヴィ「五分以内だ!こなけりゃお前のケツの穴をもう一個増やしてやるからな!いいな!」

レヴィ「最重要任務だ!いいな!?」

レヴィ「わかったらさっさと動け ボ ケ ェ ! ! 」ガチャンッ


エダ「じゃあアタシはシスターに報告してなんとかじじいを引き延ばしてみるわ」タ

ダッチ「でもどうやって連れてくる・・・?」

バラライカ「アタシから案があるわ。彼ね、親友がいるの」

バラライカ「だからそいつをこうこうこうしてこれを・・・」ゴニョゴニョ



○1時間後

ロック「・・・で?何この状況」

レヴィ「おせえぞロック!5分以内だっつっただろ!」

ロック「無茶言うなよ・・・これでも飛ばしてきたんだから」

ベニー「こらよそ見するな!・・・で、次のセリフ。さすがにもう覚えたでしょ?」

レヴィ「えっ、え~っと・・・懐かしい・・・名だ・・・えっと・・・」

レヴィ「デ、デ、デ・・・デープ・スペクターだっけ・・・」

ベニー「・・・覚える気ある?」

ロック「え~っと、仕事は?」


バラライカ「劇団を立ち上げる事になったの」


ロック「うわっ!バラライカさん!」

ダッチ「おかえり姉御。知らなかったぜ。ウチの社員から芸能デビューする程の逸材がいたなんて」

バラライカ「見る目は確かねダッチ。スカウトマンに転職したら?」

レヴィ「え、え~っと・・・俺ははクレイモアの囚人の実感だよ・・・だっけ」

ベニー「ごちゃ混ぜになってるよ・・・レヴィ」


ロック「なにそれ・・・」

ベニー「台本さ」

ロック「シャドーモセスの・・・真実?」

レヴィ「おいベニー。これ何て読むんだ?」

ベニー「字の読み書きを勉強してる暇はないよ」

ダッチ「おいレヴィ、冴えたおつむでお勉強もいいが、衣装合わせも忘れるな」

バラライカ「頼んでみる物ね。お願いしたらあっと言う間に仕立ててくれたわ」バサ

ロック「うわっ!何それ!」


【サイボーグ忍者スーツ(ラバー素材)】


ダッチ「これがじいさんの親友?昔あこがれてたマーベル・ヒーローの間違いだろ」

バラライカ「友情に国籍は関係ないのよ?」

レヴィ「うへぇ・・・すげえかっこ」スチャ

バラライカ「サイズはぴったりね。後はほら、このメットを被って・・・」

レヴィ「もごご・・・前が見にくい」スポ


【レヴィ】→【サイボーグ忍者】


ダッチ「こりゃあイイ、レヴィがロバート・ダウニーに化けやがった」

サイボーグ忍者「ホントにこんなんで食いついてくんのかァ?あのじじい」

バラライカ「大丈夫、きっとその姿を見せれば向こうから迫ってきてくれるわ」

ロック「・・・」

バラライカ「で、あなたの衣装はこっち」ガサ

ロック「え!?僕もですか!?」

バラライカ「もちろん。これはラグーン商会正規の仕事よ」

ダッチ「もう報酬貰っちまったよ。今更引けねえ」

ロック「・・・僕のだけちゃちくないですか」ガサ

バラライカ「あなたはそれで適当にアドリブ効かせてね」

ロック「え、ええ~・・・」


○そして再び同時刻


・ロアナプラ 港

スネーク「フォックス・・・生きていたのか!?」


ロック(うそぉ~、めっちゃ食いついてるよ)ダラダラ


サイボーグ忍者「・・・」


ロック(ベニーが付いてたとはいえ。レヴィの頭であの長いセリフを覚えられたのだろうか・・・?)ダラダラ

ダッチ(おいレヴィ、次のセリフ言えよ)トン


サイボーグ忍者(え、ちょ、なんだっけ・・・)

ロック(いやな予感がする・・・)


スネーク「フォックス・・・?」



サイボーグ忍者「・・・気を付けろスネーク。ここにはクレイモア地雷が仕掛けられている」


ロック「バッ・・・!」

ロック(それは全然関係ないセリフだったろ!?)

ダッチ(どこの誰が港に地雷を仕掛けるんだ・・・)ペチ


サイボーグ忍者(ややややっちまったぁ~~~~!ベニー!助けてくれ!)チラ


ベニー「・・・・」カンペ


サイボーグ忍者「~~~~おっ、おおおっ!追い込まれたつくねはジョックスよりもじょうとーだ!」ビシッ!


バラライカ(意外とあがり症ね・・・)ハァ


スネーク「・・・」ジロ


ロック(絶対バレてるでしょ・・・)

ダッチ(テンパりすぎだ。やっぱこいつに主演女優は無理だな)



サイボーグ忍者(あわわわ!だめだぁ!頭が真っ白だ!)ダラダラダラ

サイボーグ忍者(ちっくしょ・・・ええい!かくなる上は!)ダラダラダラ




サイボーグ忍者「・・・・・さぁ、こいッ!」




全員(強引に持ってったァーーーーーーーーッ!!)ガビーン




スネーク「・・・」ハァ


○数時間後


・ロアナプラ 港


ザザァァァァァーーーーー・・・・



カァカァ・・・チュンチュン・・・



ギィーー・・・ ギィーーー・・・・





レヴィ「ハッ!」



日は沈み空が暗闇の覆われる中、夕焼けの赤い光がレヴィの顔を照らし出した



レヴィ「あてててて・・・」


ロック「お~い、大丈夫か~」

ダッチ「お、やっと起きたか」

エダ「キシシシシ、随分派手にやられやがったw」


レヴィ「エダ!てめえ!・・・っつ!」ズキ


ベニー「じいさんはもう帰っちゃったよ。すごい剣幕でね」

バラライカ「そりゃそうよ。かつての親友を茶化すようなマネをしたんですもの」

バラライカ「全く、おふざけもいい加減にした方がいいわよあなた達」フゥ

ロック(あんたがやらせたんだろ・・・)

バラライカ「若いっていいわねー」ホホホ

レヴィ「・・・じじいはよ」

バラライカ「帰ったわよ。空港まで送ってくって言ったんだけど聞かなくって」

ダッチ「ありゃ相当おかんむりだな。俺たちゃ遺憾ながら完全に悪者だ」

レヴィ「くっそ~・・・全然記憶にねえ・・・」ズキズキ

エダ「頭強く撃ったか?ただでさえ足りない脳みそすり減らして大変だなw」

レヴィ「あのじじい・・・今度会ったら覚えてやがれ!」

ダッチ「さ、レヴィのワガママに付き合った所で諸君、明日からも仕事が入ってる」

ダッチ「労働は尊いぜ。ぐっすり休んで明日に備える事を提案するぜ」

ベニー「帰ろっか・・・」フワァ

エダ「どっかで一杯ひっかけてこうかな」

ロック「やれやれ、慌ただしい数日間だったね」

ダッチ「そりゃいつもの事さ。これであのじじいも街のサイバーダイン社入り確定だな」

バラライカ「是非また来て頂きたいわー」ホホホ

ロック「もうこないでしょ」



全員「・・・」



全員「帰るか・・・」



悪徳の街の住人は各々の帰路に着いて行った。

また明日からも、悪徳の歯車の一部として動く為に


・ノーマッド機内

スネーク「くそ、ラグーンの連中め、最後の最後に胸糞の悪い物を見せていきやがって・・・!」ドサ

オタコン「彼らなりの選別だったのさ。お疲れ様。色々大変だったね」

スネーク「ああ大変だった。あの街の連中と来たらどいつもこいつも・・・」

オタコン「それがあの街の姿なのさ。悪徳を美徳とし、悪徳の為に動く」

スネーク「ゴミ溜めとはよく言ったものだ。国連はあの街の清浄化に尽力を尽くすべきだ」

オタコン「それすらも悪徳に変えるさ。あの街の住人ならね」


【CALL】


オタコン「お、噂をすればキャンベルからだ」

キャンベル「スネーク、任務ご苦労だった」

キャンベル「早速だが報告を聞こう」

スネーク「・・・グレイフォックスの正体はNSAの不正規特殊作戦部隊と判明」

スネーク「内2名は元ザンジバーランドの兵士。グレイフォックスの名はNSAの将校が付けた物だそうだ」

スネーク「フォックスにあやかって付けたらしい。現在部隊は壊滅。生存者は2名。彼らは任務失敗に終わった」

キャンベル「ふむ・・・」

スネーク「FOXHOUNDはロザリタ・チスネロスに付けられたあだ名・・・猟犬をもじった、そのままの意味だ」

オタコン「猟犬はNSAの部隊を追っていたんだ。主君の仇討としてね」

スネーク「キャクストン達があの街にいたからロアナプラが戦場になった。それだけだ」

キャンベル「メタルギアについてはどうだ?」

スネーク「データの奪取には失敗した。しかし大体の事はわかった」

スネーク「幸いにも核は着いていない。しかしその戦闘能力は十分脅威レベルだ」

スネーク「すでに量産されているらしい。あんな物が戦場で溢れ返ったら・・・」

オタコン「その辺は後でデータを送るよ。おそらく今もどこかで実戦配備されてる」

スネーク「途中謎のトルーパーに襲撃を受けたが、こいつらについては今現在も消息不明。こいつらはそっちで調べてくれ」

キャンベル「ふむ・・・ではリキッドの痕跡は・・・」

スネーク「残念ながら見当たらなかった。報告は以上だ」

キャンベル「そうか・・・」

オタコン「またしても外れ、か」

スネーク「だが収穫はあった」

オタコン「と言うと?」

スネーク「悪徳の街には過去の亡霊が住み着いていた・・・それがわかっただけで十分だ」

オタコン「・・・なるほど」

キャンベル「御苦労だったスネーク」


スネーク「国連は何故あの街を放置する?はやく清浄化作戦でも実行しろ」

スネーク「手柄が欲しいなら、叩けばほこりがわんさか出てくるぞ」

キャンベル「その件も報告しておこう・・・代わりと言ってはなんだが」

スネーク「・・・?」

キャンベル「その、ロザリタとか言ったか。彼女の事はこちらでも調べて見た」

キャンベル「すると驚くべきことがわかった・・・いやはや、なんとも奇妙な巡りあわせだ」

スネーク「もったいぶるな。さっさと言ってくれ」

キャンベル「彼女はがFARCに参加した経緯だが・・・」

キャンベル「どうやら、手引きしたのはグレイ・フォックスらしい」

スネーク「なんだと!?」

オタコン「グレイフォックスが・・・」

キャンベル「まだFOXHOUNDがビッグ・ボスの時代だった頃だ。奴は任務でコロンビアに潜入していた」

キャンベル「そこには戦闘に巻き込まれ、両親を失い泣きわめいている少女がいたそうだ」

オタコン「それって・・・」

キャンベル「そうだ。その少女が後のロザリタ・チスネロスだ」

スネーク「・・・」

オタコン「なんでまたFARCに」

キャンベル「当時は革命軍優勢で戦闘が激化していたからな・・・FARCの方が安全だと考えたのかもしれん」

キャンベル「それに・・・フォックスの事だ。戦う事しか教えられなかったのだろう」

スネーク(痩せこけた良心を満足させるため・・・か?)

オタコン「なるほど・・・あの尋常じゃない強さの秘密がちょっとわかった気がするよ」

キャンベル「ある意味、フォックスの弟子と呼べる存在かもしれんな」

スネーク「バカを言うな。フォックスとジャッカルは別の生き物だ」

スネーク「あの女にフォックスの気配など・・・何も感じなかった」

オタコン「それ、、本当かい?」

スネーク「・・・」

キャンベル「そうか。君がそう言うのなら何も言うまい」

オタコン「リキッドの手がかり・・・調査を引き続き頼むよ」

キャンベル「わかった。何かあったら連絡しよう」

スネーク「よろしく頼む」

キャンベル「では・・・」プツン


オタコン「・・・あ、そうだ」

スネーク「ん?」

オタコン「さっき雷電から連絡があったんだ。無事オルガの娘を救出したそうだよ」

スネーク「雷電!ついにやってくれたか!」

オタコン「二日後に合流予定だ。これで機内が賑やかになるね」ハハ

スネーク「ここが託児所になるのか」

オタコン「たばこは控えてくれよ?子供が乗るんだからね」

スネーク「・・・」ゴロン

オタコン「ついでにもう禁煙したらどうだい?体に悪いしさ」

スネーク「・・・俺には健康を気にする余裕はない」

オタコン「そう・・・」

スネーク「で、その娘の名は?」

オタコン「サニー。サニー・ゴルルコビッチだ」

スネーク「サニー・・・太陽?」

オタコン「きっと太陽のように明るい子なんだよ」

スネーク「だと良いがな」

オタコン「さて、仕切り直しだ。また1から情報を探ってみるよ」

オタコン「はやくリキッドを見つけ出さなきゃ・・・」カタカタ


スネーク「・・・」チャリ


スネークは街で拾った空砲の薬きょうをひそかに持ち帰っていた

理由は特にない。あるとすればそれはただの気まぐれと呼ぶしかない些細な感情で


スネーク「・・・」チャリ



スネーク(ディア・デ・ムエルトス・・・死者の日・・・)



(そうさお嬢ちゃん、アタシらは死者の国から、うすっくれえ墳墓の底からやってきた・・・)



スネーク「死者の国・・・」


オタコン「何か言った?」

スネーク「いや、別に」


スネーク「・・・」



スネーク(悪徳の街、ロアナプラ。か・・・)





ゴォォォォォォォ・・・・・・






ノーマッドは雲海へと消えて行った








「こちらスネーク。ロアナプラに潜入した」




「こちらスネーク。ロアナプラに潜入した」







ZIRIRIRIRIRIRIRIRI 





ガチャ





「はいラg・・・ああ、あんたか」

「ああ終わったよ。あのじいさん・・・いや、ソリッド・スネークは昨日街を経った」

「ああ、ありゃ生粋のトラブルメーカーだな。またのご来訪は是非ご遠慮願いたいね」

「バラライカの動きが少し予想外だったが・・・まぁ、ありゃ筋金入りのウォーマニアだ。許してやってくれ」

「にしても・・・ここまで計画通りに動くとはな」

「ん?・・・へえ、操り慣れてると来たか」

「ああそうかい。猿回しならぬ蛇回し・・・」

「機会があればガンジス川で笛でも吹いてみたらどうだ?きっと一流のヘビ使いになれるぜ」

「ハハ、ジョークさ。で・・・ここまでやってあんたが知りたかった事・・・ソリッド・スネークはまだ戦えそうかい?」

「ああ、そうだな。いや十分すぎるだろ。さすが伝説の傭兵、俺はコミック・ヒーローが次元の壁を破ってやってきたと思ったね」

「ああ。ああ・・・にしても、最初に俺に話を持ちかけたのは大正解だったな」

「俺の提案したあだ名作戦。うまくいったろ?」


「そうだ。閉じこもってる奴を動かすならそいつの興味を引く事をしてやればいい。我ながら冴えたおつむに感心するね」

「別に。あだ名を付けるのが好きなだけだ。しかし・・・」

「結局、FOXHOUNDは俺達5人だったって事だな」

「言ってみるもんだぜ。俺、チャンさん、ヨランダ。メイド、そしてあんた・・・頭数はピッタリだ」

「ん?ヨランダは違う?じゃあ誰が・・・いや、どうでもいいか」

「・・・誰がタコだ。俺のポジションはレイブンだ。これだけは譲れんね」

「しかし、NSAの連中は災難だったな。あの連中には例の新システムを仕込んでたんだろ?」

「POPだかTAPだか・・・ああ、見事に全滅だったな」

「あのキリングメイドでは相手が悪すぎだ。奴はサイバーダイン社の新兵器だ」

「試すならもっと都合のイイ相手を・・・そうかい。NSAはただの実験かい」

「あんな所まで影響力があるとはね。いやはや、恐れ入ったよ」

「そうそう、キリングメイドを引き込もうとしたのは何故だ?あんな凶暴な奴入れたら、あんたその日から安心して眠れねえぜ」

「ん?・・・BB?なんだそりゃ?・・・ふぅん。あんた、ハーレムの王様になりたかったのかい」

「残念だったな。メイドは小さい王子様に夢中だぜ。・・・ハハ、フラれちまったな」

「・・・いやいや、こちらこそ。有益な情報はどんな大金より価値があるってもんだ」

「戦争経済に銃のID管理ねえ・・・・きっとロンダリング銃を運ぶ仕事が増えるだろうな」

「ハハ、ヨランダの奴は今頃大慌てで銃を買い漁ってる事だろうな。あの婆お礼に是非キスがしたいってよ」

「別にいいだろ。ベスト熟年カップルだぜあんたら。式には是非呼んでくれ」

「はいはい・・・ああ、そうだな。いやいや、楽しかったぜ。即席だがあのFOXHOUNDのメンバーになれてよ」

「おっと、報酬も忘れないでくれよ?・・・いやそっちじゃない。『フライアーズ・カンパニー』名義で頼む」

「んじゃまぁ、作戦が無事成功するよう祈っておいてやるよ。遠くアジアの外れの薄暗いゴミ溜めから・・・」

「あばよ山猫さん。・・・おっと失敬。俺としたことが名前を呼び間違えるなんて」ペチ



「ああ、じゃあな」











「リキッド・オセロット」










 【完】


以上で終了です。ここまで読んでいただきありがとうございした。

途中ちょっとダラけてしましたが、書いてて楽しかったです

では、お疲れ様でした

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月13日 (水) 21:41:19   ID: TBYp4snY

CQCはクロースクォータズコンバットだ!
間違えないで!(by MGSファンw)
ちなみにCQCはCQBの一部らしいよ!

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