穂乃果「このリボンがもう可愛くて…うぅ～！」

穂乃果「海未ちゃんもそう思うよね！！」

海未「そうですね…可愛くて…とても輝いていると思います」

穂乃果「だよね～」

穂乃果「これで同い年なんだもんな～」

海未「同い年！？」

穂乃果「そうだよ」

穂乃果「現役高校生アイドルだもんね！」

海未「同い年…」

海未「同い年なのに…こんなに…輝いて…」ﾎﾞｿｯ

穂乃果「海未ちゃん？どうしたの？」

海未「え、ああ…いや、何も…」

穂乃果「そう？」

穂乃果「ああ～一回でいいから生でライブを見たいなぁ…」

海未「な、生ですか…」

穂乃果「そう！生！」

穂乃果「生のアイドルは違うよ～」

穂乃果「でも、チケット全然取れないんだよね…」

海未「そうなんですか」

穂乃果「大人気だからね」

穂乃果「今度の東京でやるライブのチケットも瞬殺だったらしいし…」

海未「なら、にこや花陽に頼んでみては？」

海未「そういうツテがあるんでしょう？」

穂乃果「穂乃果もそう思って聞いたんだけどね…」

穂乃果「無理だって…」

海未「あの二人でも無理なのですか…」

穂乃果「うん」

穂乃果「仕方ないから、穂乃果はビデオクリップで我慢するよ～」

海未「はぁ…」

海未「アイドルもいいですけど…」

海未「宿題もちゃんとしてくださいよ？」

穂乃果「うぐっ！？」

園田家

海未「ただいま帰りました」


海未「はぁ…中川…かのんですか」

海未「確かに歌も容姿も完璧でしたね」

海未「それに…とても輝いていました…」

海未「穂乃果が魅了されるのも分かります」

海未「きっとそういう才能を生まれもった完璧な方なのでしょうね」

海未「ん…？これは…チケット…ですか」

海未「中川…かのん…プレミアムライブチケット…」

海未「ええっ！？中川かのん！？」


うみママ「あら、海未さん」

うみママ「帰ってたの」

海未「ああ、お母さま」

海未「あの…これ…」

うみママ「ああ、それは…」

うみママ「五位堂さんっていう、名家の方に頂いたのよ」

うみママ「でも、それアイドルのチケットだし…私達はね…」

海未「あの！それならこれ…頂いても！」

うみママ「あら海未さん、興味が？」

海未「あっ…いや、その…穂乃果が…」

うみママ「ふふっ、そう」

うみママ「何時までも仲良しなのね、あなた達」

うみママ「あげるから、二人でいってらっしゃい」

海未「うぇ！？」

うみママ「使わないと勿体ないでしょう？」

海未「そ、そうですね…」

海未(なんという幸運…)

海未(穂乃果、喜んでくれますかね…)


・・・・・・


海未『その…来週の休みの日なんですけど…』

穂乃果『なあに？デートのお誘いかな？』

海未『で、デート…では…！///』

海未『ごほん…！いいですか！そのですね…』

海未『実は…手に入れちゃいまして…』

穂乃果『何を？』

海未『チケットを…中川かのん…のライブの…』

穂乃果『へぇ？かのんちゃんの？』

穂乃果『またまたぁ～』

海未『むっ！本当ですよ！』

穂乃果『うっそだ～！だってにこちゃんや花陽ちゃんだって手に入れられなかったのに！』

海未『だから本当ですって！』

海未『もうっ！別にいいんですよ？』

海未『信じないなら、このチケットは別の人にあげますから！』

穂乃果『うわー！うわー！』

穂乃果『信じるよー！信じるからー！』

穂乃果『海未ちゃんが嘘つくはず無いもんね！』

穂乃果『だから、お願い！穂乃果にっ！』

海未『よろしいです』

穂乃果『しっかしよく手に入ったね』

海未『ええ…母のツテで…』

穂乃果『海未ちゃんママの！？』

海未『名家に知り合いがいるらしくて…』

穂乃果『はえ～』

海未『まあ、とにかく次のお休みですよ』

穂乃果『うん！次のお休みだね！』

穂乃果『あはっ！楽しみだなぁー！』

穂乃果『かのんちゃん！かのんちゃん！』

海未『むぅ…』

穂乃果『あっ！海未ちゃんとデートっていうのも嬉しいからね！』

海未『はぁぁ？で、デート！』

海未『デートですか…ふふっ』

海未『デート…』

海未『私も楽しみですよ』

穂乃果『うん！』

某スタジオ・メイク室

メイク「かのんちゃん、また新しいCM決まったんだって？」

メイク「本当に凄いねぇ」

かのん「た、大したことないですよぉ」

かのん「えへへ…でも、ありがとうございます」

メイク「ふふふ、謙遜しないで」

メイク「最近…一段と輝いてるって皆言ってるよ」

かのん「そんな…」

メイク「そんなスーパーアイドルのメイクをしているんだって友達に自慢できるよ」

かのん「あはは」


『届けて切なさには～♪』

かのん「ん？」

かのん(そういえば…さっきからこの曲…)

かのん(素敵なメロディと素直な詞…)

かのん(いったい誰の歌だろ…)

メイク「どうしたの？かのんちゃん」

かのん「あの…この曲…」

メイク「ああ、この曲ね…」

メイク「最近ハマってるんだよね」

メイク「μ'sっていうグループの曲なんだけど」

メイク「知らない？」

かのん「知らないです」

メイク「そっか」

メイク「μ'sはね…東京のスクールアイドルグループの一つなんだけど…」

かのん「スクールアイドル…」

メイク「スクールアイドル知ってる？」

かのん「スクールアイドルですよね」

かのん「もちろん知ってますよ」

かのん「今、スッゴく流行ってますもんね」

メイク「そうそう」

メイク「それでμ'sは今、人気急上昇中の注目のグループなんだって」

メイク「曲もダンスもハイレベル！」

メイク「まあ、プロのかのんちゃんに比べたら、パフォーマンスの質も落ちるけどね」

かのん「そうなんですか…」

かみにーさまは出ますか？

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛ

メイク「あっ！ちょっと席はずすね～」ﾀﾀｯ

かのん「はーい」

かのん「ふぅ…」


～♪

かのん「それにしてもいい歌…」

ｷｨﾝ

『確かにこの歌はよい！愛に溢れとる！』

かのん「！」

アポロ『さすが女神の名を有してるだけあるぞよ！』

かのん「アポロ！」

アポロ『かっかっか！この曲を聴いてかのんの心も反応しておるぞよ』

かのん「なっ！」

アポロ『かつらぎの事が思い浮かんでおるのだろう？』

かのん「えっ/////」

アポロ『わらわは女神！お主の愛については全て把握しておるぞよ！』

>>10
ほぼ出ない予定ニコ
ネルソン

花陽「ええーっ！！？？」

花陽「かのんちゃんのライブのチケット手に入れちゃったのぉー！？」

にこ「嘘でしょ！？」

穂乃果「えっへーん！それが本当なんだな～」

穂乃果「なんとね…海未ちゃんがお家のツテで貰って、穂乃果を誘ってくれたんだよ！」

花陽「う、海未ちゃん…」

花陽「羨ましい…」

にこ「ずるいニコ！これだから名家は！！」

海未「そんな事言われましても…」

にこ「むぅー！グッズ買ってきてよね！」

穂乃果「あはは、わかってるよ」

花陽「花陽にも！」


ことり「うーみちゃん」ｺｿｺｿ

海未「はい？」

ことり「誘えてよかったね」

ことり「デート」

海未「ええっ！？」

海未「そんな…デートだなんて…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

ことり「デートのつもりじゃなかったの？」

海未「あ、ええっ…と」

ことり「海未ちゃん」

海未「はい？」

ことり「これは…大チャンスだよ！」

海未「チャンス…」

ことり「この機会に少しでも、穂乃果ちゃんに海未ちゃんの事を意識させるの！」

海未「ええっ…でも、穂乃果は…」ﾁﾗｯ


穂乃果「かのんちゃん、楽しみだなぁ…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

穂乃果「あー、この写真も可愛い！堪らないよぉー！」


海未「中川かのんに夢中で…私なんか…」

・・・・・・

かのん「μ'sかぁ…」

かのん「スクールアイドル…」

かのん「私と同じ高校生なんだよね…」

アポロ『何だ、少し寂しそうではないかの？』

かのん「寂しいっていうか…羨ましいかも…」

アポロ『羨ましい？』

かのん「うん」

かのん「だって、この人たちは皆で頑張って…作り上げて…」

かのん「笑って、泣いて…」

かのん「大切な人と自由に歩んでるんだって」

かのん「一人になっちゃった私とは違う」

かのん「でも別に、今のアイドル生活が不満な訳じゃ無いからね！」

かのん「支えてくれるファンの人たちやプロデューサーさんたちもいるし…」

アポロ『そうか…そうか…』

かのん「ただ…スクールアイドルっていうのに少し憧れがあるだけ」

かのん「…」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

かのん「今は来週のライブに向けて頑張らないと…」

かのん「明日から、東京入りだからね」

アポロ『忙しいやつよのう…』

かのん「仕方ないよ」

アポロ『このままでは、他の女神の宿主に遅れをとってしまう』

かのん「えっ？」

アポロ『桂木が他の女にとられると言ったのじゃ！』

かのん「と、とられ////」

アポロ『わらわの力のためにも、そっちのほうもよろしく頼むぞ』

かのん「し、しらないよ！」

・・・・・

『summer day～♪』

エルシィ「ほぁぁぁ！」

エルシィ「はぁぁぁ！いいです！」

エルシィ「素晴らしいです！μ's！」

エルシィ「さすが今、話題のスクールアイドル！」

エルシィ「かのんちゃんみたいなプロとはまた違って良いです！」

エルシィ「にーさまもそう思いますよね！」

桂馬「ぐふふ…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

エルシィ「にーさまー！」

桂馬「逃げたって無駄だよ…ふふ」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

エルシィ「神にーさまー！」ﾕｻﾕｻ

桂馬「エンディングはもう見えてる…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

エルシィ「聞いてくださいよー！」ﾄﾞｼｬ

ｸﾞｼｬ

桂馬「ぎゃああああああああああ！」

桂馬「ボクのPFPがぁぁぁぁぁぁ！」

桂馬「何すんだ！このバグ魔ぁ！」

エルシィ「だってにーさまが聞いてくれないんですもーん」

桂馬「はぁぁぁ…セーブデータは無事か！？」

エルシィ「にーさま！」

桂馬「なんだぁ！！」

エルシィ「このμ'sってスクールアイドル…良いと思いませんかぁ？」ｷﾗｷﾗ

桂馬「…スクールアイドル？」

エルシィ「えっ？」

桂馬「なんだそれ？」

エルシィ「にーさま、スクールアイドルを知らないんですかぁ！？」

エルシィ「いいですか！？」

エルシィ「スクールアイドルっていうのは！」

エルシィ「学校で結成されたアイドルグループの事です！」

桂馬「まんまだな」

エルシィ「最後まで聞いてください！」

エルシィ「このスクールアイドルっていうのは、自分たちで楽曲やダンスをプロデュースしているグループもあって…」



桂馬「…おっ、前回のセーブデータは無事か…よかった」ﾎｯ

エルシィ「って聞いてない！」ﾋﾞｭﾝ

桂馬「うわぁぁぁ！」ﾋｮｲ

桂馬「アホかぁぁぁぁ！またゲームを潰す気かぁぁぁ！」

エルシィ「聞いてくださいってば！」

桂馬「聞かなくも、もう大体わかった…そのスクールアイドルとかいうのは」

エルシィ「そうですか！」

エルシィ「それでですね！このμ'sっていうグループがですね！」

桂馬「ふんっ…リアルのアイドルなんて沈みゆく船だと、かのんの時に言ったじゃないか」

桂馬「プロのアイドルだろうと、スクールアイドルだろうと…リアルである限りそれは不完全」

桂馬「ボクは完全なものにしか興味はない」

桂馬「でもまあ、スクールアイドル自体はゲームの設定としてはアリだな」

エルシィ「またゲームですか！？」

エルシィ「一回PV見てみてくださいよー！」

桂馬「嫌だ」