剣心「パズドラ?」 (22)
剣心「最早ここまででござるか・・・」
???「にゃはは♪死ぬニャ♪」
剣心「はっ!?・・・夢・・・?」
剣心(頬の傷が・・・痛む・・・)
薫「もぉ~!またダメだった~」
弥彦「くっそ-!何度やってもクリアできねぇ!」
剣心「ん?何事でござろう?」
剣心「薫殿、弥彦、どうしたでござるか?」
薫「あ、剣心」
弥彦「天海神のネプチューンがどうしても倒せねぇんだ!」
剣心「天海神?ねぷちゅーん?」
薫「弥彦、剣心はスマホどころかガラケーも持ってないから・・・」
弥彦「わかんねぇか。まったく、時代遅れもいいとこだぜ!」
剣心「すまほ?がらけぇ?それはなんでござるか?」
薫・弥彦「え?」
弥彦「いや、あのさ、ケータイ位は知ってるよな?寝ぼけてんのか?」
剣心「けーたい?」
剣心(あの手に持っている物の事でござるか?)
剣心(あんな物は昨日まで持っていなかったはず・・・)
剣心(一体どうなっているんだ?)
薫「剣心?大丈夫?顔が怖いわよ?」
剣心「い、いや、大丈夫でござるよ、薫殿」
弥彦「いい加減、剣心もスマホ買ってパズドラ一緒にやろうぜ」
剣心「ぱずどら?」
弥彦「おう!パズドラ。みんなやってるんだぜ!」
薫「左之助や恵さん、操ちゃんなんかもやってるのよ?」
剣心「あの左之までやっているでござるか?」
剣心(本当にどうなっているでござるか?)
剣心「拙者、用を思い出したでござる。少し出掛けてくるでござる」
薫「あっ、剣心・・・」
弥彦「いっちまった・・・」
剣心(おかしい・・・この世が変わってしまったようでござる)
剣心(あのような物、昨日まで見た事がない。しかし・・・)
剣心(町中の者が皆持っているでござる!!)
剣心「おろ~」
蒼紫「・・・どうした抜刀斎?」
剣心「蒼紫!?」
蒼紫「なにやら間抜けな顔をしていたが・・・」
剣心(蒼紫なら何かわかるかも・・・)
剣心「実は・・・」
~説明中~
蒼紫「・・・お前もこちらの世界に飛ばされたのだな、抜刀斎」
剣心「こちらの世界?」
蒼紫「あぁ」
蒼紫「こっちの世界は元の世界と一見変わらん。」
蒼紫「しかし、携帯電話なる物が存在する。この一点だけが違う」
剣心「けいたいでんわ?」
蒼紫「あぁ。皆が手に持っているアレだ」
剣心「すまほやらがらけーでござるな?」
蒼紫「そうだ」
剣心「・・・」
蒼紫「・・・」
剣心「で、元の世界には戻れるでござるか?」
蒼紫「こちらの世界に飛ばされ三カ月」
蒼紫「・・・全く見当が付かん」
剣心「さ、三カ月!?」
剣心「どうりで最近見かけなかったのでござるか」
蒼紫「・・・」
剣心「・・・」
剣心「そ、そういえば、今朝、変な夢を見てからおかしくなったでござる」
蒼紫「夢・・・それはまさか!?」
剣心「変な化け猫に殺されそうになった夢でござる」
蒼紫「バステト・・・」
剣心「ばすてと?」
蒼紫「あぁ。俺もその夢を見た。」
蒼紫「その後、こちらの世界に飛ばされたようだった」
剣心「!?」
蒼紫「ちなみにバステトとはパズドラに出てくる者の事だ」
剣心「・・・」
蒼紫「・・・」
剣心「ぱずどら・・・元の世界に帰る『鍵』のようでござるな」
蒼紫「そのようだ・・・」
剣心「さて・・・ぱずどらが『鍵』なのはよいでござるが・・・」
回想蒼紫「俺は今から操にスマホをもらってくる」
回想蒼紫「抜刀斎もスマホをどうにかするんだな」
剣心「・・・どうしたものか・・・」
ドンッ!
剣心「っ!」
剣心「申し訳ござらん!?大丈夫で・・・!?」
斉藤「やれやれ・・・こんな街中で考え事とは」
剣心「斉藤っ!?」
斉藤「おおかた、この世界はどうなっているのか、スマホをどするかなどと考えていたのだろ?抜刀斎」
剣心「なっ!?」
斉藤「貴様の考えなどすぐわかる」
斉藤「しかし、パズドラが『鍵』だと気付いたことは誉めてやろう」
剣心「なぜそれを!?まさか・・・」
斉藤「まさか俺だけじゃなく、お前もとは・・・あの四乃森蒼紫もか」
剣心「という事は、お主は半年程前からでござるな?」
斉藤「まぁな・・・」
剣心「密偵かなにかで居なくなったと思っていたが・・・」
斉藤「ふんっ、細かい話は抜きだ」
斉藤「お前達の話は聞かせてもらった」
斉藤「あっちの世界とこっちの世界の違い」
斉藤「それは携帯電話。そして俺たちの共通点・・・」
剣心「バステト・・・でござるな?」
斉藤「そうだ」
剣心「やはりぱずどらをやってみるしかない。でござるな?」
斉藤「ふっ・・・お前にこれをやろう」
剣心「!?これは・・・」
斉藤「全職員に支給されるものだ」
斉藤「俺のは別にある」
剣心「お主が拙者に力を貸すとは・・・」
斉藤「別にお前のためじゃない」
斉藤「俺が元の世界に戻るためだ。勘違いするな」
斉藤「スマホはくれてやった。これからの事は自分でなんとかするんだな」
剣心「あぁ。感謝するでござる」
斉藤「感謝?それは元の世界に戻ったらにするんだな」
剣心「斉藤のおかげですまほは手に入った」
剣心(しかし・・・全く使い方がわからんでござる)
剣心(薫殿に聞くとするか)
~あれから数日後~
剣心「・・・っと」
薫「うんうん。これで剣心も何とかスマホを使いこなせるようになったわね」
剣心「これも薫殿のご指導のおかげでござる」
薫「お礼なんて~(はぁと)」
剣心「では薫殿、早速でござるがパズドラのやり方を・・・って」
薫「もぉ~剣心ったら(はぁと)私のおかげとか~(はぁと)・・・・・・」
剣心「・・・弥彦」
弥彦「・・・しょ~がねぇ・・・」
弥彦「よしっ」
弥彦「あとは名前と最初のドラゴンを決めるだけだ」
剣心「ふむふむ」
弥彦「ほらよっ、あとは画面に書かれてる通りすればいいだけさ」
剣心「済まぬな弥彦」
弥彦「わかんねぇ事があれば聞いてくれよ?剣心」
剣心「そうさせてもらうでござる」
剣心(やっとここまできた・・・)
剣心(パズドラ・・・元の世界に帰る『鍵』)
剣心(そしてバステト・・・あの者は、あの夢の意味は・・・)
剣心(ここからが本当の戦い・・・でござる)
第一部 完
~予告~
剣心「拙者には命を賭してでもやらねばならぬ事があるでござるよ」
迫りくる魔の手
薫「剣心っ!!」
薫「いっちゃ・・・ダメ---っ!!」
決して交わらぬ線
斉藤「覚悟がないなら邪魔だ。消えろ抜刀斎」
届かぬ想い
操「蒼紫様・・・」
そして・・・
剣心「拙者はもう二度と人斬りには戻らないと決めたでござる」
???「その意思いつまで貫き通せるかニャ?」
・・・別れ
薫「私、絶対に忘れない・・・っ!」
第二部 GF編 気が向いたらスタート
このSSまとめへのコメント
2部はよ!