エル「紙ヒコーキでゆく」ソフィ「リーゼ・マクシア旅行」(26)

エル「ルドガーが子ども扱いばっかりする」ソフィ「アスベルも」
エル「ルドガーが子ども扱いばっかりする」ソフィ「アスベルも」 - SSまとめ速報
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の続編です。

ラント邸

アスベル「ソフィ、忘れ物は無いか?お金は持ったか?救急箱は持ったか?爪切りは持ったか?後、それから…」

ソフィ「大丈夫。シェリアが必要な物は全部バッグに入れてくれたよ」

シェリア「ソフィ、毎朝毎晩歯磨きするのよ?後、夜ふかしもダメ。髪やお肌のお手入れも忘れずにね?」

ソフィ「うん。分かった」コクッ

ルドガー「エル、あっちで知らないおじさんに話しかけられても付いて行くなよ?ガイアスとローエン以外の大人には付いて行くなよ?無駄遣いもするなよ?後は……」

エル「ルドガーはカホゴすぎー!エルだってそんな事分かってるし!」

ミラ「まあ取り敢えず、はしゃぎ過ぎて転ばないようにしなさいよね」

エル「エルはそんなにコドモじゃないですー!」プンプクリンッ

ガイアス「もうそろそろ良いか?」

エル「あ、そうだ!ルドガー!ルルもつれてっていい?」ダキッ

ルル「ナァ~」

ルドガー「ああ、もちろん。ルル、、エルたちの事を頼むよ」ナデナデ

ルル「ナァ!」

エル「ねえ、王様!ルルもつれてっていい?」

ガイアス「ルル一匹ぐらいなら何の問題も無い」

ソフィ「ねえ、アスベル。ねこにんつれてっていい?」ダキッ

ねこにん「ニャ?」

アスベル「いや、流石にねこにんは無理だから」

ローエン「ガイアスさん、出航の準備が整いました」

ガイアス「うむ。では行くぞ、エル、ソフィ」

エル「うん!」

ソフィ「じゃあ行ってくるね、アスベル、シェリア」

アスベル「気を付けてな、ソフィ」

シェリア「怪我には気を付けてね」ギュッ

ソフィ「うん」ギュッ

エル「ルドガーとミラもエルが居なくて泣かないでよっ?」

ルドガー「な…泣かないし!」グスッ

ミラ「分かったから早く行きなさい」

エル「うんっ!いってきまーす!」

ガイアス「分かっているな、ローエン!」

ローエン「承知!」

ガイ・ロー「「デュアルカプリッツォ!」」

びゅおぉぉぉぉおおお!

シェリア「言っちゃったわね…」

アスベル「ルドガー、カメラの様子は?」

ルドガー「ああ、ルルがばっちり撮ってくれてるよ」

ミラ「あなた達、何してるのよ」

ルドガー「実はルルの鈴にカメラと盗聴器を仕込んであるんだ」

アスベル「パスカルに協力してもらったんだ」

シェリア「あの子ったら、もうっ」

ミラ「でも後を付けるって言い出すよりはマシよね」

ルドガー「は?何を言ってるんだ?」

アスベル「もちろん付けてくさ」

シェ・ミラ「「は?」」

シェリア「付けてくって…そのカメラがあれば十分じゃない!」

ミラ「どんだけ過保護なのよ!」

アスベル「父親ってのはそんなものさ」フッ

ルドガー「例え子供に嫌がられても、子供の修学旅行には保護者同伴。いつでも子供が目に付く所にいるものさ」フッ

アス・ルド「それが保護者の務め!」」ドンッ

シェ・ミラ「「………」」

ミラ「はぁ…。呆れて言葉も…」

シェリア「そうよね!保護者と言うのはそう言う者よね!」

ミラ「シェリア!?」

アスベル「分かってくれたか、シェリア!流石は俺の嫁!」ギュッ

シェリア「アスベル…///」ギュッ

アスベル「シェリア…」

ルドガー「………」チラッ

ミラ「わ…私はしないわよっ!?」

シェリア「それで、どうやって後を付けるの?まさかシャトル?」

アスベル「いや、流石にシャトルじゃ音で尾行がバレるだろ」

ルドガー「じゃあどうする?」

ミラ「私たちの世界でそんな音も小さい空飛ぶ乗り物なんて…」

アスベル「いや、一つだけ方法がある」

シェリア「そうなの?」

アスベル「ああ。ラムダ、頼む!」カッ

上空

びゅおぉぉぉぉおおお!!!

エル・ソフィ「「わあぁぁぁ」キラキラ

エル「高ーい!速ーい!すごーい!」キャッキャッ

ソフィ「風がビュービューするね!」キャッキャッ

ローエン「こほんっ。この度はリーゼ・マクシア航空、765便デュアルカプリッツォ号にご搭乗頂き、ありがとうございます」

ローエン「この度、僭越ながら副機長とガイドを兼任させてもらう、ローエン・J・イルベルトです」ペコッ

ガイアス「機長のアーストだ」

ローエン「今回のプランはこのデュアルカプリッツォで行く、三泊四日のリーゼ・マクシアの名所巡りの旅です」

ローエン「小さなお客様、楽しい思い出をいっぱい作って帰りましょうね?」

エル「ねえ、今どこにむかってるの?」

ローエン「今、現在はリーゼ・マクシアの首都、カン・バルクへと向かっております。カン・バルクは寒いので、厚着をして行きましょう」

エル・ソフィ「「はーい」」

ガイアス「何か質問は無いか?」

ソフィ「はい」サッ

ガイアス「ソフィか。どうした?」

ソフィ「ねえ、この紙飛行機、わたし達外にむき出しだけど、落ちちゃわない?」

ローエン「それは良い質問ですね」

ローエン「では試しにガイアスさんを紙飛行機から落としてみましょう」ドンッ

どんっ

ガイアス「………」ヒュー

ソフィ「あ、落ちちゃった」

エル「王様!?ローエンが王様を落とした!ヒトゴロシー!」

ローエン「ほっほっほ。大丈夫ですよ。こうやってちょちょいのちょいっと」フリフリッ

びゅおぉぉぉぉぉ!

ガイアス「………」スタッ

エル「チョクリツホドーで戻って来た!?」

ローエン「このように落ちてしまっても、私が風の精霊術を使い、上昇気流を起こして掬い上げますのでご安心を」

ローエン「かく言うこのデュアルカプリッツォも風の精霊術で風を操り、飛行しているのですよ」

ソフィ「へー」

ガイアス「ローエン、貴様…」ギロッ

ローエン「まあ無事なので良いではありませんか」

ローエン「まあ、ガイアスさんの場合、この高さから落ちても大丈夫だと思いますけど…」ボソッ

ガイアス「聞こえたぞ」

ローエン「これは失敬」

エル「エルもやってみたーい!ソフィもそう思うよね?」

ソフィ「………」

エル「ソフィ?」

ソフィ「えっあ、うん。わたしもやってみたいな」

エル「ボーっとしちゃって変なの」

ソフィ「うん、ごめんね?」

ソフィ(この感じ……ラムダ?)

ソフィ(ラムダ、目が覚めたんだ…)

ソフィ(ラムダ、アスベルと仲良くしてるかな?)

デュアルカプリッツォの後方

ラムベル「何故、我がこんな事を…」プカプカ

アスベル『まあいいじゃないか、ラムダ』

シェリア「ごめんなさい、ラムダ」プカプカ

ルドガー「まさかアスベルにこんな力があるなんて…。俺の骸殻の力よりも凄いかもしれないな」プカプカ

ミラ「どっちもどっちでしょ」プカプカ

ラムベル「ふん」

ミラ「それよりも遅いわね…。これじゃあエル達に追いつけないじゃない」

ラムベル「速度を上げれば、貴様等の身体が持たぬだろう」

ミラ「そう言って、本当は重くてスピードを上げれないんじゃないの?」

ラムベル「…」ピクッ

ミラ「ラムダって奴の力も大した事無いのね」

ルドガー「ちょっ、ミラ…」

ラムベル「………ふっ、良いだろう。ならば我がお前達人間には不可能な事を可能にする存在だとう言う事を教えてやろう…!」ゴオオォォォ

ぎゅうぅぅぅぅぅぅんっっ!

ルドガー「おっ、速度が上がったぞ」

ミラ「やれば出来るじゃない」

ラムベル「我を誰だと思っている?」

アス・シェリ(ラムダが手玉に取られている…)

一日目・カン・バルク

ローエン「エルさん、ソフィさん、カン・バルクに到着しました」

ソフィ「ここがカン・バルクなんだね」

ガイアス「ここが現在リーゼ・マクシアの首都にあたる街だ」

エル「エルが初めて来たときは分史世界だったけど」

ルル「ナァ~」ガクブル

エル「ルル、寒いならエルのリュックに入ってる?」

ルル「ナァ♪」モゾモゾ

ガイアス「お前達は平気か?」

ソフィ「うん。大丈夫」

エル「エルも平気だよ!約束のセーレーがくれた手袋があるし!」

ソフィ「約束のセーレー?」

エル「エルが良い子にしてたら約束のセーレーが帽子の中にプレゼントをくれるの!」

ソフィ「へー」

アスベル「ルドガー、約束の精霊って…」

ルドガー「多分エルのパパの事だよ」

ミラ「手袋の他にもエル用のティーカップとか綺麗なセミの抜け殻とかイベント限定カラーの3D万華鏡なんて物をくれるんですって」

シェリア「とっても優しいパパなのね」

ミラ「親バカなだけでしょ?一度どんな顔なのか拝んでみたいわね」

ルドガー「はは…」

シェリア「じゃあ今度ソフィがお手伝いしてくれたら手編みのセーターでも編んであげようかしら?」

アスベル「じゃあ俺は花の種と図鑑をプレゼントしてあげようかな。こっそりと」

ミラ「約束の精霊が増殖してる…」

ルドガー「そうだな」

雪まつり

エル・ソフィ「「わあぁぁぁぁっ!」」キラキラッ

エル「雪だるまがいっぱーい!」キャッキャッ

ソフィ「色んなのがたくさんあるねっ」キャッキャッ

ローエン「喜んでいただけましたか?」

エル「うん!」

ソフィ「この雪だるま達って誰が作ったの?」

ガイアス「団体から一般の者まで様々だ。ここカン・バルクでは一年に2、3回こうやって雪まつりで出来の良い雪像を展示している」

ローエン「雪国ならではの娯楽と言うものですよ」

ソフィ「へー」

エル「見て見て!王様の雪だるまがあるよっ!」ユビサシッ

ソフィ「本当だね。ガイアスにそっくり」

ローエン「これはこれは…中々完成度が高いですね…」

ガイアス「うむ、長刀・白夜の刃文や刀の反りも忠実に再現されている。実に見事だ」

エル「こっちの王様かわいいー!」

ソフィ「何だかガイアスまんじゅうみたいだね」

ローエン「どうやら保育園の子供達が作ったようですね」

ソフィ「じゃあコレは?」ユビサシッ

ローエン「これは四大精霊の雪像ですね。製作者はニ・アケリアの方のようです」

ガイアス「こっちのは氷の精霊セルシウスの雪像か」

エル「色んなのがいっぱいだね~」

シェリア「どの雪だるまも素敵ね」

アスベル「ああ。ラントでは中々雪が降らないからこう言うのは見れないもんな」

シェリア「フェンデルじゃ、こんな風に楽しめるような雰囲気じゃなかったものね」

ルドガー「トリグラフも似たような感じだったな。断界殻が開いてからはたまに雪も降るようになったけど」

ミラ「雪だるまって言っても、所詮雪の塊でしょ。大袈裟ね」

ルドガー「そう言うなって。ほら、雪のルル」

シェリア「あら。上手ね、ルドガー」

アスベル「大したものだな」

ミラ「な、何よ!そんな物私にだって作れるわよっ!見てなさいっ!」ゴソゴソッ

ルドガー(子供だなぁ)クスッ

アスベル「だけど、どの雪だるまも本当によく出来てるなぁ」

シェリア「ふふっ。二人でこう言う所を見て歩くのって何だかロマンチックね」

アスベル「ははっ。二人じゃないけどな…」

シェリア「だけどルドガーとミラはあそこで雪だるま作ってるから、今だけは、ね」ピトッ

アスベル「シェリア…///」

通行人1「おぉっ」

通行人2「凄いわね…」

アスベル「あっ、何だかあの辺りに人だかりが出来てるけど、行ってみないか?」

シェリア「そうね、一体どんな雪だるまがあるのか……し…ら………」

シェリアのヌードの雪像「」ドーンッ

ルドガー「うわっ何だコレ!?」

ミラ「作品名『戦場の天使』製作者『レイモン・オズウェル』ですって」

シェリア「」ワナワナ

通行人3「おぉっ。たまんねぇなぁ」ニマニマ

通行人「一体誰がモデルなんだ?」ニマニマ

シェリア「な…なぁ……///」ワナワナ

アスベル「…………違う」ボソッ

シェリア「へ?」

アスベル「こんなのシェリアじゃないっ!」ドンッ

シェリア「あ、アスベルっ!?」

アスベル「シェリアの胸はもっと大きいんだっ!後、尻はもっとエロいっ!それにシェリアの背中には小さなホクロが…」

アスベル「レイモンめ!所詮ストーカーに過ぎないなっ!シェリアの身体を知り尽くしている俺ならもっと完成度の高い女体を…」

シェリア「リリジャス!」ビシャァァァ

アスベル「グワアアアァァ!」バチバチバチッ

シェリア「こんな大勢の前でそんな事言うなんて、しんっじられないっ!」プンプンッ

アスベル「マモレナカッタ…」プスプス

ルドガー「アスベル…」ジトッ

ミラ「最低ね…」ジトッ

「ねえ、あっちに人がいっぱいいるよ?」

「何かあるかも!行ってみよ!」

ミラ「まずい、エルたちだわ!」

ルドガー「取り敢えず、ここから離れよう!」

シェリア「そうね!」ズルズルッ

アスベル「マモレ…ナ…」プスプス



ソフィ「これって、シェリア?」

エル「シェリアの雪だるま、ハダカンボだー!」

ガイアス「公衆の面々でこのような淫靡な雪像を展示するとは…」

ローエン「ですが、女性の裸体は芸術作品で多く登場します」

ガイアス「それもそうか…」

ソフィ「…………違う」ボソッ

エル「えっ、ソフィ?」

ソフィ「こんなのシェリアじゃないっ!」ドンッ

エル「いきなり大声あげないでよー!」

ガイアス「どうかしたのか、ソフィ」

ソフィ「だってシェリアのおっぱいもっと大きいよっ!お尻だってもっと桃みたいな形してるし、背中の小さなホクロもないっ!」

ガイアス「むっ…そうか…」

エル「ソフィってシェリアの事よく知ってるんだね」



シェリア「ソフィィ……///」カー

ルドガー「やっぱり親子だな」

ミラ「やっぱり親子よね」

ローエン「では、ある程度回ったところで、カン・バルクの氷柱キャンディーを買ってから、ガイアス城見学にいきましょうか」

エル「こんなに寒いのにアイスキャンディー食べるのっ!?カゼひいちゃうよっ!」

ガイアス「問題ない。ガイアス城の中ならば、暖房設備も整っている」

ソフィ「ガイアス城ってガイアスのお家だよね?」

ガイアス「そうだな」

ソフィ「お城に自分の名前をつけるなんて、自分の事が大好きなんだね」

ガイアス「………」

ソフィ「だってリチャードのお城はバロニア城だし…」

エル「じゃあ王様はナルシストなんだー!」

ガイアス「………子供は正直だな」フッ

ローエン「ええ。子供は正直が一番です」

ガイアス城

エル「お城の中はぽっかぽか~!」

ソフィ「もう上着もいらないね」ヌギッ

エル「ルルももう出ておいで」ゴソゴソッ

ルル「ナァ~♪」モゾモゾ

ソフィ「何だかバロニア城とは雰囲気が違うね」

ガイアス「そもそもの世界観が違うからな。御伽話に出て来る城としてならバロニア城の様式が王道だろう」

ソフィ「へー」

エル「ところでさ、王様が王様してる時のかっこってどんなの?」

ローエン「ガイアスさんが王様の時の衣装は、正しく覇王と言う言葉が相応しい燃え盛る炎のような威厳溢れる衣装ですよ」

エル「王冠とマントは?」

ローエン「はい?」

エル「王様は王冠と王様マントつけてるよね?王様はつけてないの?」

ガイアス「俺はそう言った物は付けていない」

ソフィ「私はリチャードが王冠と王様のマントつけてるの見た事あるよ」

エル「えーいいなー。エルも王様が王冠とマントつけてるとこ見てみたい」

ガイアス「………」

ローエン「ガイアスさん、コレを」スッ

ガイアス「………エル、ソフィ。少し待っていろ」

エル・ソフィ「「?」」

十分後

ガイアス「待たせたな」キラーンッ

エル・ソフィ「「王冠とマントだー!」」キラキラッ

ガイアス「似合っているか?」

エル「うんっ!王様、なんかホンモノの王様みたいっ!」

ソフィ「ガイアス、リチャードみたい」

ローエン「本当によくお似合いで」ププッ

ガイアス「ローエン。今直ぐに手に持っているGHSを下ろせ。さもなくば斬る」チャキッ

ローエン「これは失礼」スッ



ミラ「ぷっ…。ルドガー、この王様の映像ちゃんと録画してなさいよ」ププッ

ルドガー「お、おうっ。」ププッ

シェリア「二人とも、笑っちゃ陛下に失礼よ…。ふふっ」

アスベル「シェリアもだろ…」

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