勇者に転職

勇者「え」

側近「僕も勇者になれば魔王を倒せますよねー」

勇者「ハハ、まさか。この国の勇者は俺だかんね」

側近「しかし、国に勇者が一人だけなんて決まりはありませんよ」

勇者「そうなんだけどさー」

側近「それに僕にだって、勇者様の力に負けないくらいの>>6の力がありますしねー」

対魔王限定で遠距離から心臓を止める力

勇者「え」

側近「って言っても魔王って心臓一個だけじゃありませんしねー」

勇者「ちょちょちょっ、え！？俺それ初耳なんだけど！」

側近「坊っちゃんの側近になるためには対魔魔術に詳しくなければなりませんしねー」

勇者「やめろよぉ・・・その呼び方」

側近「あ、すいません、勇者様」

勇者「じゃあもう側近は心臓止め続けてくれよ」

側近「やですよ。あれ結構疲れるんですもん」

勇者「じゃあ使えないじゃん・・・」

側近「それくらい対魔魔術が得意ってことを言いたかったんです、僕は」

勇者「でも勇者になんなくたってさ、俺のパーティーに入ればいいじゃん」

側近「だめです。坊っちゃんは一人立ちしなきゃなりませんもん」

勇者「またそういう・・・」

側近「あはは。ま、そういうことで僕は>>10しますよ」

魔力で扱う武器を作る

側近「魔力武器を作って装備を整えて、ついでに王様に認めてもらいます」

側近「そういうことで勇者様、ここでさよならですねー」

勇者「えっ・・・ちょっ、ちょっとまてよぉ！」

側近「最初は仲間集めですよー勇者様ー」

勇者「・・・うん」

「・・・失礼致します」

「どうした」

「お呼びしたのは魔王様の方です・・・」

「フフフ・・・冗談じゃ」

「で、言わずとも、そちには分かっているであろう・・・？」

「はい・・・こちらです」


魔王「んほおおおぉぉおおおお！！」ﾌﾝｽ

魔王「あた、新しい勇者くんかわええおぉぉおおおぉぉぉ！！**」

執事「・・・お気に召されましたか」

魔王「なまえ！！名前なんていうの！？」

執事「たしか・・・ユウシャでしたか・・・」

魔王「ほぁぁああああぁぁああ*ゆ、ユウシャくんのおみみ！おみみぺろぺろしたいな！」

魔王「ああっちふぁうっ！はみゅはみゅやはみゅはみゅ**うへへ**」ﾊﾑﾊﾑ

執事「・・・耳が痛うございます・・・物理的に」

はるか昔、ここ『エウ・ロピア大陸』では大規模な戦争が行われていた。
大陸の東、イースト地方より自らを『魔王』と名乗る者が現れたことが事の発端である。
魔王とは魔人族の王のことであり、当時まだ数の少なかった魔人達は、人間と同等、もしくはそれ以上の立場に立つために魔王の配下についた。
そしてその魔人族と、魔物と呼ばれる魔王の手先となった大陸の生物に対抗するため、人間は一時的に同族どうしの争いをやめ、それぞれの力を合わせ魔人族と戦った・・・


勇者「昔は普通に戦ってなんとかなったらしいんだけどなぁ・・・」

勇者「えーっと、仲間を集めるには・・・」

マスター「んん？ガキに出す酒はねえぞ」

勇者「もう15だし！大人だし！」

マスター「まだまだヒヨコちゃんじゃねえか。どれ、一杯いってみるか？」

勇者「いや、俺もう旅に出るからさ」

マスター「ん？・・・おうおうおう、もしかしてお前、ユウシャか」

勇者「あれ、おっさんなんで俺の名前知ってんの？」

マスター「おじさんだガキ」

勇者「おっさんじゃん」

マスター「おじさんだっつってんだろ」

マスター「おめぇは国の勇者だからな・・・未熟とは聞いてたがここまでガキとは・・・」

勇者「だから大人だって！」

マスター「そのへんがガキなんだよ。ともかく、誰か仲間がいるんだろ？」

勇者「え、なんで分かったんだ？」

マスター「なんでもクソも、それで金とってっからに決まってんだろ」

勇者「へ？金払うの？おっさんに？」

マスター「おじさんな」

マスター「強えヤツはみーんな戦場にいっちまったからなぁ・・・ま、リクエストがあるなら聞くぜ？」

勇者「うーん・・・それじゃ>>20とか」

自殺する

がんばれ、支援

すまん、忘れてた
>>21支援どうも
投下します・・・

マスター「ん！？」

勇者「だってなんでもするって」

マスター「言ってねえよガキ！」ｸﾞｲ

勇者「いででで、うそだって」

マスター「ったく」ﾊﾟｯ

勇者「でもさ、どういうヤツ仲間にしたらいいかわかんねえよ」

マスター「そうか？大体勇者には初めは回復役の僧侶がつくもんだが・・・」

マスター「この辺は平和だからな、別に初めからいなくたってなんとかなりそうなもんだろ」

勇者「じゃあ、戦士とかでいいじゃん」

マスター「それもいいが、戦士こそ戦場じゃ数必要になってくるから、ロクなのは残ってねえ」

マスター「それにバランスが悪いしな・・・お前も見たとこ前衛向きだし、魔法がもう少し使えるヤツがいたほうがラクだろうな」

勇者「じゃあ魔法使い」

マスター「それはそれで、ひ弱な魔法使いを守りながら戦わなくちゃならねぇし、いろいろと金も使うしな」

マスター「それに魔法使いにもいろいろあるんだぜ？広い意味じゃ僧侶も白魔導士だし、よくいる黒魔導士とか保護役の赤魔導士や術士、その逆に青魔導士や呪術士・・・」

勇者「あああ、そんないっぺんに言ったらわかんない・・・」

マスター「細かいこと言えば得意系統も人で違うからな」

マスター「ま、焦ることはないだろ。どの選択肢も最善とは言えねぇ、自分で良いと思ったヤツにすればいい」

マスター「いろいろ考えるよりか、勘で言ったほうがいいって顔してるしな」

勇者「どういうことだよそれ・・・」

マスター「そのまんまだよ。お、勘定か？」

酔っ払い「おーいおい、まだ飲むに決まってんだろ！酒！」

マスター「あいあい。これだから酔っ払いはよ・・・」

「・・・」ｶﾞﾁｬ

「・・・」ﾎﾞﾌﾝ

「側近、どうしてるかなあ・・・」

「・・・」

「・・・」ｸﾞｽ

「・・・」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

「・・・オレ、勇者だもん」

側近「今ごろ坊っちゃん、あ、勇者様は仲間を見つけましたかねー」

側近「一人で泣いてたり、なんて」

側近「おっと、独り言が長いのが悪いクセでした」

側近「さて、魔力武器を作るワケですが、いつもは魔術だけであんまり武器は使いませんからねー」

側近「どうしましょう。できれば軽めで、片手があくものが欲しいですねー」

側近「それと、少しなら可変式にしたり付与効果を付けたりできますが・・・すると扱いづらくもなりますし」

側近「とりあえず、試作品を作りましょう」

>>28 何の武器にするか
>>30 何か効果をつけるなら・・・

毒針

毒針って言ったら攻撃した相手に毒食らわすしかないやん

側近「針！なるほど、それがありましたか」

側近「軽くて小さいし魔力も乗せられて、しかも遠くまで届く」

側近「しかし・・・どうやって飛ばしましょう」

1.銃。使いやすくて遠くまで届くが、複雑で場合によっては火薬も。音もする
2.ミニボウガン。使える針の大きさに幅がでる？連射はしづらい
3.吹き矢。小さな針で気づかれないうちに倒せる。実戦的ではないか
4.短剣並に大きくする。近距離をカバーできる。一応魔力で飛ばせるがそういうものではない
5.いっそ自分の魔力だけで飛ばしちゃう。

多数決かと思ったが選択肢多いので
>>35

1

側近「小型の銃にしましょう」

側近「しかし銃・・・さすがに一から作る技術はありませんしねー」

側近「そうだ、>>38に頼みましょうか」

側近「そうと決まれば早速出かけ・・・いや」

側近「もう夜中なのを忘れていました」

側近「明日訪ねることにしましょう」

錬金術師

錬金術師「・・・で、私のところに来た、というわけか」

側近「頼みましたよー」

錬金術師「待て」ｶﾞｼ

側近「なんです」

錬金術師「君ねぇ・・・私たち錬金術師は鍛治職人じゃないんだよ？」

錬金術師「そもそもある物体から別の物体を生み出すのが仕事で・・・」

側近「もう、僕はあなたの腕をかってるんですよ？」

錬金術師「だけどねぇ・・・専門外なわけだから、その道のプロに頼んだ方が・・・」

側近「今回は特殊なものですし、針の製造も併せてお願いしますよー」ﾊﾞ-ｲ

錬金術師「まったく・・・こうやって私に仕事を押し付けるから、たまったもんじゃないねぇ・・・」

錬金術師「で、これが設計図か」ﾋﾟﾗ

錬金術師「設計図まで作れるなら鍛冶屋に頼めばいいのに・・・」

勇者「・・・んー」

勇者「もうちょっと・・・」ｺﾞｿ

勇者「・・・」

勇者「・・・わっ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

勇者「なんで起こしてくれないんだよ～！！」ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ

勇者「・・・」

勇者「別に早起きしなくていいんだった」

勇者「いいや、顔あらお」

宿屋「行ってらっしゃーい」

勇者「んー・・・」

勇者「なかまなかま・・・どういうヤツがいいかなー」

マスター『そのへんがガキなんだよ。ともかく、誰か仲間がいるんだろ？』

勇者『え、なんで分かったんだ？』

マスター『なんでもクソも、それで金とってっからに決まってんだろ』

勇者「あっ！お金！」ｶﾞｻｺﾞｿ

財布「9800G」

勇者「・・・うん、まだ大丈夫」

勇者「えーっと、宿で100G、きのうの夕飯で40G」

勇者「あと60Gは薬草だった」

勇者「これなら仲間一人紹介してもらっても余裕だな」ﾃｸﾃｸ

ﾄﾞﾝｯ!

勇者「うわっ！？」ﾄﾞﾃｯ

勇者「いてて・・・何すんだよぉ」

ぶつかった相手>>44

女武闘家

女武闘家「あ、悪いね！でもぶつかったアンタだって悪いんだぜ？」

勇者「だって、ちょっと考え事してて」

女武闘家「アタシにぶつかっただけで倒れるようじゃ、まだまだだね」

勇者「こっ、これから強くなるんだ！俺だって、剣があれば」

女武闘家「ふーん・・・剣ねぇ」ﾆﾔﾆﾔ

勇者「な、なんだよ・・・あれ？」

勇者「あれっ？、あれ、あれ」

勇者「け、剣が無いっ！」ｶﾞ-ﾝ