偽SD戦国伝 『輝流螺斬琉(キルラキル)』編 (65)

このSSは『BB戦士 武者頑駄無』及び『SD戦国伝』シリーズのプラモデルに付属している説明書で展開された物語を
キルラキルのキャラでやってみた的な、なんだかよくわからないSSです

注意点

・漢字はSD戦国伝よろしく当て字です
・テンポはSD戦国伝よろしく早めです
・内容はSD戦国伝よろしく元となる作品(キルラキル)のストーリーと大きく異なります
・登場キャラのモチーフとなるMSはSD戦国伝よろしく本来の性能などを無視しています(強いMSが弱いキャラだったり)

・歴代のSD戦国伝に登場する専門用語や出来事を話に盛り込まれることもあるので、『これは何なの?』という点があればできる限りお答えします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405072651


 【 ―大将軍が統治する都・・・『天宮(アーク)』・・・ある日、大将軍の力の源と言える『結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)』が砕けてしまった・・・
   大将軍が不在となり不安定になっているこの時代において、天宮を補佐する形として強力な武者達を多く抱える新たな都市、『本能字ヶ区園(ほんのうじがくえん)』が組織された・・・
    その街に一人の女武者が足を踏み入れた・・・その女武者は大きな太刀を携えた・・・
                                        名を『流呼頑駄無(りゅうこガンダム)』!― 】



流呼「ここが・・・本能字ヶ区園か」ザッ



 【本能字ヶ区園は天宮の直属の街・・・遠方の地で問題が起こると使いとして強力な武者を送り、いざこざを治めていた・・・
   この街の武者はある特殊な鎧を着ることで通常以上の大きな力を引き出すことができる。・・・・・・その鎧とは『極星装(ごくせいそう)』!
    天宮にて製造されているこの特殊な鎧は、砕けた結晶鳳凰の力を浴びているという噂が流れていた・・・ 】

 ザッ!

武者A「貴様!それ以上この街に足を踏み入れるな!よそ者だな・・・武器を捨ててひざまずけ!」

流呼「・・・んえ?」

武者B「貴様だ貴様ァ!檸檬なんぞかじりおって!聞いているのか!」

流呼「・・・あたしに言ってんのか?」

武者B「貴様に言っているのだ!武器を捨てろ!逆らえば斬る!」チャキ

流呼「・・・」ス・・・

武者B「ほう、デカイ刀だな」

流呼「『片太刀鋏(かたたちばさみ)』だ。二本一対の太刀でね・・・もう片方を探してるとこさ」

武者A「そんなことは聞いていない!それを地面に捨てて膝をつけ!」チャキ

流呼「この本能字の統治者・・・『皐尽頑駄無(さつきガンダム)』に用があってここへ来た!」

武者A「!貴様!皐尽様の名を軽々しく口にするとは!この場で始末してくれる!」ジャキ!

流呼「先に抜いたのはてめーらだぜ・・・覚悟はいいか!」スラァ

武者A「フン!知らぬようだな!我らは皐尽様より『壱之星・極星装』を授かっているのだ!」ス!

武者B「着甲!」ピカッ!


 【 極星装とは、着甲することで姿と力を変化させる特殊な鎧であり、壱、弐、参と星の数によって強さが変わる。壱之星といえど並の武者を凌駕する力を得られるのだ! 】

流呼「へえ・・・そいつが極星装かい。姿が多少変わって見栄えを気にしたってしょうがないだろうに」

武者B「往生せいやあ!」グア!

 ズババ!



武者A「・・・グオ」ドサ

武者B「グアッ・・・」ドサ

流呼「ったく、チンピラ武者どもが」ス・・・

流呼「・・・父さんの仇をとるために・・・あたしは戻って来たんだ。かつてあたしと父さんが暮らしていた町を潰し、本能字なんて街に建て替えやがって!そして父さんを・・・・・・
     ・・・待ってろ!皐尽頑駄無!父さんの仇と、片太刀鋏のもう一対を取り返してみせる!」


 【 はたしてこの流呼頑駄無とは一体何者なのか!皐尽頑駄無とは一体何者なのか!そして・・・これが新たなる武者達の物語の幕開けとなるのだ! 】


 次回を待て!!

 【本能字ヶ区園に現れた女武者、流呼頑駄無・・・かつてはこの街で父、纏威頑駄無(まといガンダム)と共に暮らしていたが、ある日父親が何者かの手にかけられた!
   犯人は纏威頑駄無が隠し持っていた太刀鋏の片方を奪い去った。流呼は復讐を誓い、強くなるために街を出て修行の旅に出たのだった・・・
    そして今、かつての故郷の町が建て替えられた本能字ヶ区園の門を叩き、父と暮らしていた頃の家屋へと戻ってきていた・・・・・・ 】

流呼「・・・父さん・・・一体なぜ父さんがあんな目に・・・」

流呼「・・・片太刀鋏は地方領主である皐尽が手にしているという話を聞いた・・・おそらくは皐尽が父さんから奪ったもの!」

流呼「あたしは必ず父さんの仇をとる!たとえ本能字の支配者だろうと必ず!」

 ガタガタ・・・

流呼「極星装だか極星服だかなんだかしらねーが強くなったあたしの敵じゃあねー!ギッタンギッタンのケチョンケチョンにして――」

 ガタガタガタ・・・

流呼「ん?・・・今何かが動いて――」

 ピカーッ!

流呼「!?うわぁ!な、なんだぁ!?何か光ってるぞ!」


 〈驚くな流呼・・・君をここで待っていた・・・〉ペカー

流呼「!?・・・こ、こいつは・・・鎧か!?よ、鎧がしゃべった!?」


 〈私の名は『閃結(せんけつ)』・・・君の父、纏威博士によって作られた鎧だ〉

流呼「!」

閃結〈君はこれから本能字に牙を向くつもりだというのなら・・・私を纏え。極星装と戦うには私が必要となるはずだ〉

流呼「鎧にナンパされてしまった・・・」

閃結〈話を聞いていたのか!本能字と戦うのならば私無しでは不可能なのだ!〉

流呼「・・・何を言い出すかと思えば・・・あたしはあたしの力だけで復讐を遂げる!得体のしれないバケモノなんか着るかってんだ!」

閃結〈なれば力づくでも着られるまで!〉バッ

流呼「ゲッ!やめろー!近づくなー!」

閃結〈着る裸斬るー!〉ハチャメチャ

流呼「うぎゃあ!キルラキルー!」

 ドタバタドタバタ ギッタンバッタン



 「なんだか近所の空き家が騒がしいな~。長いこと誰も住んでいないはずなのに・・・あ!もしかしてドロボー!?」

 「おのれドロボーめ!この『漫勘飾射后(まんかんしょくシャッコー)』、略してマコが成敗いたす!」

マコ「でや~!空き巣野郎め!往生しなさい!」バッ

流呼「な、な、何しやがるこの鎧野郎~!勝手にあたしに着られるんじゃねー!」ジタバタ

閃結〈何を言う流呼。お前に合わせて私は作られたのだ。着心地は完璧のはずだぞ〉

流呼「む・・・た、たしかに・・・・・・おや?」

マコ「・・・」ポカーン

流呼「あ・・・いや、これはその・・・」

マコ「よ、鎧としゃべってる人がいるよ~!」

流呼「ゴカイだ!いや誤解じゃないけど!」

閃結〈騒ぐな女。私は悪い鎧じゃない〉

マコ「ゲー!私に話かけてるー!かっこいー!」

流呼「こいつの声はあたし以外にも聞こえるのか・・・い、いや!っつーかあんた誰だよ!」

マコ「私、漫勘飾射后。マコって呼んでね」ヨロピコ
   (モチーフ:シャッコー)

流呼「あ、アタシは流呼頑駄無・・・ってそういうことじゃなくってだな・・・ええっと――」

 ドガアン!

流呼「!マコ伏せろ!」

マコ「うひゃあ!おうちがとっ壊されたよー!」


 ゴガァン! パラパラパラ・・・・・・

流呼「あ、あたしの家が・・・本能字ヶ区園になった後でも残っていた大切な家が・・・」

 ザッ・・・

 「貴様か、この街の守人武者二人を退け、不法に街に入った女武者というのは・・・」

閃結〈敵襲だ〉

流呼「てめー・・・あたしのウチを!何もんだこらぁ!」


 「俺は本能字四天王が一人!『剣万磋(つるぎマンサ)』!皐尽頑駄無様のご命令で貴様を討伐に来た!覚悟!」


 次回を待て!!

 【 流呼は意志を持つ謎の鎧、閃結と出会い、友人となるマコこと漫勘飾射后と出会った矢先・・・本能字四天王を名乗る刺客、剣万磋と相対していた! 】


マコ「あわわ・・・本能字のお偉いさんの四天王がどうしてこんなところに・・・」

流呼「さがってなマコ、こんな緑野郎はあたしがやっつけてやるよ!」

剣「フ・・・壱之星・極星装を倒したらしいが、その程度でおごれるなよ!俺の極星装は参之星!文字通り格が違うのだよ格があ!」

剣「ゆくぞ!着甲!」

 カッ!ピョピョピョピョピョ!シューンチャキンッ!グワラキーン!


剣「これぞ我が極星装の真の姿だ!」バーン
  (モチーフ:クインマンサ)

マコ「で、デカイ!」

流呼「っへ!的がデカくなっただけだ!片太刀鋏でぶった斬ってやる!」バッ!

 ガガガガガ!シパパパパパパ!

流呼「な、何ィ!?」

剣「貴様程度の剣術の腕でこの俺に勝てると思うな!面!胴!小手!」バシバシバシ!

流呼「ぁぐあ!」

剣「俺の極星装の秘技を見せてやる!」

 シュババババ!

マコ「わ・・・虫みたいなのがたくさん飛びだした!」

剣「これぞ『風庵錬瑠(ファンネル)』!一つ一つの視神経が俺と直結している!相手を三百六十度全方位から監視するのだ!」

剣「そして相手の全身の動きを監視することで・・・その動きを先読みできる!これぞ秘技『天眼痛』!」

流呼「っく!こんなもん気にしてられっか!」グア!

剣「見切ったぞ!貴様の動きは読める!」

 ズバババァ!

流呼「うぐあああ!」

マコ「流呼ちゃーん!」

剣「面!胴!小手!面胴小手面胴小手面胴小手ェ!」バシバシバシバシバシ!

 ドバァーン!

流呼「ぐっ・・・」ドサッ・・・

マコ「流呼ちゃん!」

剣「おいおいこの程度かぁ?少しは楽しませてくれると思ったんだがな」

流呼「うぐ・・・」ザリ・・・

流呼「あたしは・・・こんな所で負ける訳には・・・」



閃結〈流呼・・・私を纏うのだ・・・〉

流呼「!?・・・なんだと・・・」

閃結〈私を纏えば、極星装にも勝てる。唱えるのだ・・・あの言葉を〉

流呼「あの言葉っつったって・・・なんだよそりゃあ」

閃結〈お前の心にその言葉は描かれているはずだ。唱えるのだ・・・私を着ろ!流呼!〉

流呼「・・・お前を・・・・・・纏う・・・閃結を・・・着る・・・」グググ・・・

閃結〈唱えるのだ!流呼!〉

流呼「閃結!」

閃結〈応!〉




流呼「『天来変幻』!!!」

 カッ!!!



マコ「!」

剣「!?な、なんだ!」



流呼「刃威一体!神武威・閃結!!!」バーン!


 次回をまて!!


 【 参之星・極星装を纏いし四天王、剣万磋を相手に苦戦する流呼・・・なす術がないかと思われたその時、閃結が流呼に語りかけた!
   そして流呼が『天来変幻』と唱えたその時!閃結は姿を変え、流呼と一体となったのだった! 】


流呼「刃威一体!神武威・閃結!!!」バーン!
   (モチーフ:ユニコーンガンダム二号機・バンシィ)

マコ「すごーい流呼ちゃん!かっこいー!」

剣「な、なんだと!その姿の変化・・・貴様も極星装を持っていたというのか!」

流呼「こ、これが閃結・・・力が溢れてくるみたいだ」

閃結〈当然だ。私は流呼のために作られた神武威(カムイ)・・・結晶鳳凰の欠片が埋め込まれた鎧なのだ〉

流呼「なんだって!?結晶鳳凰の欠片!?」

マコ「流呼ちゃん!まえまえー!」

流呼「!」

剣「何かしらんがくらえ面胴小手ェ!」ズア!

流呼「!」ズガガガ!

剣「!?何ィ!?お、俺の刀を捌いた!?」

流呼(す、すげえ!今までとまるで動きが違う!想像以上に身体が動かせる!これが閃結か!)

剣「ぬおおおおお!本能字四天王をナメるなあ!面胴小手面胴小手面胴小手面胴小手面胴小手ェェェ!」

流呼「くらえ!片太刀鋏!武津多斬猛弩(ぶったぎりモード)!!!」ブオ

剣「うおおおおおおおおおお!?」


流呼「天動奥義!!閃威装疾(せんいそうしつ)!!!」ズバァ!

 ズギャアアア!!!

剣「ぐああああああ!」グッパォォォーーーン!



マコ「すごいすごーい!流呼ちゃんあんなに大きな四天王の人をふっ飛ばしちゃったー!」

流呼「・・・これが・・・閃結の力か・・・」

閃結〈これだけが全てではない。今やつの極星装から『閃威(せんい)』を吸収した。私は閃威を吸収するほど強くなる〉

流呼「閃威?・・・一体なんなんだそりゃあ・・・それにお前、結晶鳳凰の欠片が埋め込まれてるって・・・」

閃結〈・・・実を言うと詳しいことはわからない。記憶喪失というもので・・・〉

流呼「気にさせといてそれはねーだろう!」

マコ「なんだかよくわかんないけど、魅騎杉(みきすぎ)先生に聞けば何かわかるかもしれないよ?」

流呼「ミキスギ?」

マコ「この辺の地区では有名ななんでも知ってるえらい先生だよ!閃結ちゃんのことも何かわかるかもしれない!」

流呼「・・・しかしあたしには復讐が・・・」

閃結〈流呼、今は復讐よりも我々がどれほどの力を持っているかを知るべきかもしれない。極星装についても調べなければ・・・〉

流呼「・・・・・・わぁーったよ。そんじゃマコ、そのミキスギってやつのとこへ連れてってくれ」

マコ「うん!」


 【 果たして極星装に隠された『閃威』とは何なのか・・・閃結が作られた理由とは・・・魅騎杉とは一体何者なのか! 】


 次回をまて!!

 【 神武威・閃結の謎、極星装に仕込まれている閃威の謎、あらゆる謎を知るために、流呼とマコは賢者、魅騎杉のもとへ急いだ! 】

流呼「そのミキスギってのはどこにいるんだよマコ?」

マコ「んーっとね、あの建物だよ!」マコッ

流呼「あれって・・・なんかの倉じゃねーのか?ホントにミキスギってやつは偉い先生なのかよ」

マコ「うん!どえらいよ!どえらいヘンタイさんだよ!」

流呼「え」

 バーン!

魅騎杉「ウェルカァム!」グア!

流呼「わー!」ボガ!

魅騎杉「ヌーディスッ!」ブー

閃結〈流呼、殴るのはまずい〉

流呼「な、なんじゃこいつはァー!フンドシ一丁のヘンタイ野郎が飛び出してきやがったぞ!」

マコ「この人が魅騎杉センセイだよ」

流呼「・・・何ィー!?」


魅騎杉「ッフ・・・いいパンティー持ってんじゃねぇか・・・気に入ったよ・・・私は魅騎杉参画足算(みきすぎデルタプラス)。私に会いにくるとは一体何の御用かな?」
   (モチーフ:デルタプラス)

 【 かくかくしかじか・・・・・・ 】


魅騎杉「なるほど・・・君はあの流呼君だったのか。いやはや、見違えたよ。立派な武者になったようだ」

マコ「ミキスギ先生流呼ちゃんのこと知ってるんですかぁ!?」

魅騎杉「まだ彼女が幼いころに会ったことがあるよ。彼女は当然覚えていないだろうけどね」

流呼「・・・」ムスッ

閃結〈どうした流呼。何をむくれている〉

流呼「これがむくれずにいられるか!ふんどし一丁の変人に話を聞くだぁ!?冗談じゃねぇよ!こんなことしてる間があれば私は皐月に復讐を――」

魅騎杉「流呼君、僕は君の父上、纏威頑駄無とは共に仕事をしていた者だ」

流呼「!・・・・・・なんだって!?」


魅騎杉「私は流呼君の父・・・纏威博士と共に『結晶鳳凰』や『閃威』について研究をしていた。閃威とはすなわち、結晶鳳凰の欠片から放たれる特殊なエネルギーのことだ」

流呼「結晶鳳凰から出るエネルギー?」

魅騎杉「ある日結晶鳳凰は突如として砕け、その欠片は方々に散り散りとなってしまった。天宮の歴史の中でも、同じように結晶鳳凰が砕けた事件があったという・・・」

魅騎杉「その当時は、砕けた結晶鳳凰は7つの欠片になり、閃光結晶(ビームクリスタル)と呼ばれ、七人の超将軍が所持していたとのことだ。つまり、結晶鳳凰が砕けるのは今回が初めてではない」

魅騎杉「だが今回は、砕けた結晶鳳凰の欠片は現在判明しているだけで3つ・・・・・・そのうちの一つは纏威博士と僕が発見することができた」

魅騎杉「だが残る結晶鳳凰は、天宮にいるある人物の手にある・・・」

流呼「ある人物?・・・」


魅騎杉「皐尽様の母親であり、前大将軍の妻である羅仰頑駄無(らぎょうガンダム)さ」

流呼「!・・・皐尽の母・・・」

マコ「らぎょうさま?」

魅騎杉「前大将軍が亡くなった後、後継の大将軍がいないままの現状で天宮を支配しているのは実質的に羅仰だ。彼女はその地位を利用して天宮をいいように支配している」

魅騎杉「そして専属の鍛冶師に鎧を作らせ、それに結晶鳳凰の欠片から放たれる光を浴びせることで極星装を作っているんだ。その結晶鳳凰から放たれる光こそが閃威なのだ」

魅騎杉「さらに羅仰は本能字ヶ区園を組織し、自分の子である皐尽に統治させることで自分の地位を揺るぎなく固めにかかった。刃向かう者は排除してね」

魅騎杉「極星装の鍛冶師は皐尽の下で極星装を量産し、皐尽がそれを部下に渡して強化武者を増やしているんだ。皐尽は羅仰のために本能字を統治し、強化している」

魅騎杉「羅仰は極星装を纏う武者の軍団で天宮だけでなく影武乱夢(エイブラム)や赤流火穏(アルビオン)といったこの全世界をも支配するつもりだ!」

魅騎杉「僕と纏威博士は羅仰の横暴をいち早く察知し、極星装と羅仰が支配する天宮に対抗すべく、結晶鳳凰の欠片を持つ鎧・・・閃結を作ったんだ」

マコ「グー・・・」Zzz

流呼「・・・つまり今の天宮は悪人に支配されてるってことでいいんだな」

閃結〈そして極星装は閃威・・・つまり結晶鳳凰の力をほんの少しとはいえ持っているということだな〉

魅騎杉「極星装に浴びせられた微量の閃威は閃結の中にある結晶鳳凰の欠片に吸収されるようになっている。君達が極星装を倒すたびにその力は増していくだろう」

流呼「・・・そうしていけば・・・皐突と戦えるんだな」

魅騎杉「皐突様と戦うにはまだまだ早すぎると思うね。何せ彼女も――」

 ドッゴォン!

流呼「!?なんだ!?」

マコ「わわっ!?また誰かが家をとっこわしてきちゃったよー!あ、倉か」


 パラパラパラ・・・

嚢打「俺っちの名は嚢打高値互具(ふくろだハイゴッグ)!弐之星・極星装の使い手だ!」バーン
   (モチーフ:ハイゴッグ)

歯呼伊達「そしてあたしは歯呼伊達鈴庭御(はこだてベルティゴ)!同じく弐之星・極星装の女だよ!」バーン
   (モチーフ:ベルティゴ)

舞孤「んでもって私は舞孤魚努霧(まいこウォドム)!本日付で弐之星・極星装に格上げしてもらったわ!」バーン
   (モチーフ:ウォドム)

嚢打「四天王、剣万磋様の仇を討つため!我ら弐之星・極星装参人衆が貴様を血祭りに上げてやる!」

マコ「ひえ~!3人も相手だなんてヤバイよヤバイよ!」

舞孤「ッハ!私達3人が相手にすればあんたらなんか――」

 ボガァン!

舞孤「ギャフン!」

歯呼伊達「舞孤ー!?」


魅騎杉「戦うのは僕じゃあない。用心棒の紡俱狼(つむぐウルフ)だ」

紡俱狼「二つ・・・良いことを教えてやろう。一つ、俺は大型の火縄銃を装備している。二つ、星が二つぐらいの極星装なら俺の相手にならん・・・三つ、土下座するなら勘弁してやる」
   (モチーフ:ドーベンウルフ)


 【 魅騎杉の用心棒、紡俱の実力やいかに!三つ言ってるけど気にするな!舞孤は出落ちだ! 】


 次回を待て!!

 【 突如襲ってきた弐之星・極星装参人衆!流呼の出る幕ではないと魅騎杉の用心棒、紡俱が武器を構えた!だがその先にさらなる影が・・・・・・ 】

嚢打「おのれ・・・よくもやってくれたな!」

歯呼伊達「だが不意打ちは不意打ちよ。正面から戦えば極星装も無い者が我々に勝つなど――」


 「笑止!たとえ極星装を着ているからといって甘く見るなど、三流武者のすることだぁ!」

嚢打「!?この声は・・・」

歯呼伊達「ま、まさか!?」

マコ「なに今のデッカイ声!」


 「フフハハハハハハハハハハハハ!」ズズーン!

流呼「!で、デッカイ武者が降ってきた!」

マコ「ひょえ~!」


 「我が名は縛磁雄(しばりジオ)!皐尽様に仕える本能字四天王の一人だあぁ!」バーン
   (モチーフ:ジ・O)

魅騎杉「まさか四天王もお出ましとは・・・」

流呼「わざわざこんなとこまで来るとはお暇そうで」

嚢打「縛磁雄様!ここは我々だけで十分です!何故ここへ?・・・」

縛「フヌケたことをぬかすな嚢打ぁ!相手は剣万磋を破った黒い武者だ!剣の話では極星装に似た鎧を着ているとのことだ・・・貴様らだけに任せられるかぁ!」

歯呼伊達「では私達にご協力をしていただけるということですか!」

縛「当然だ!俺は皐尽様のご命令で流呼頑駄無とやらを打ち倒すために来たのだ!」

流呼「・・・ったく、用心棒とやらが片づけてくれると思ってたけど私も戦わなくちゃならないみたいだね」

紡俱「俺は二人の雑魚を片づける。お前は四天王をやってくれ」

流呼「わぁーったよ」


嚢打「雑魚だと!?貴様ァ~!極星装も無しに我々に歯向かうなど!ふざけるな!」バッシィーン!

歯呼伊達「皐尽様の命のもと!敗れるわけにはいかないのだぁ~!」バゴバゴバゴ!

紡俱「っく!」

嚢打「世界を制する左ぃ~!ジャブジャブジャブ!かぁらぁのぉ!右アッパァー!」ブンドドグワシャー!

歯呼伊達「くらえぃ億千万兆サァーーーブゥ!」ドバババババババ!

紡俱「なめるなぁ!」ドバ!

嚢打「!?ナニッ!」

歯呼伊達「まだ動けるというのか!?」

紡俱「極星装だろうと俺は負けん!鉄機装甲起動!」ウィーン

流呼「な、なんじゃありゃあ!?」

魅騎杉「あれぞ僕が開発した鎧・・・鉄機武者に相当する力を得られる装甲!その名も!泥亭有(ディーティーアール)!」バーン

紡俱「まとめて片づけてやる!道頓堀一斉射ァ!」ズガガガガガガ!

嚢打「ボクシングゥーーー!」ドーン!

歯呼伊達「テニスゥーーー!」ドーン!

魅騎杉「泥亭有だ!」


 ペカァー・・・

マコ「あ、二人の極星装から光みたいなのが出てきて、閃結ちゃんの方に・・・」

閃結〈今の二人が倒れたことで極星装の閃威を吸収した。さあ流呼、今度は私達の番だ。四天王を倒せばさらに強力な閃威を吸収できる〉

流呼「ああ!やぁってやるぜ!」

縛磁雄「フン!剣を倒したからと言っていい気になるなよ。我が参之星・極星装の力を見せてくれる!着甲!」ピカッ!

流呼「いくぞ!閃結!天来変幻!」カッ!


流呼「刃威一体!神武威・閃結!!!」


 【 二人目の四天王、縛磁雄との戦いの火蓋が切って落とされた!果たして流呼は勝利することができるのか!? 】


 次回をまて!!

 【 二人目の四天王、縛磁雄を相手に神武威を纏う流呼!剣万磋に続いて二人目も撃破できるのだろうか! 】

縛「フフハハハ!それが神武威か!なるほど面白い!だが俺は剣のようにそう易々とやられはしないぞ!」

流呼「御託はいらねーんだよ!」バッ

 ガィン!

流呼「何ッ!?」

縛「我が極星装は何よりも硬い!貴様の太刀をも通さぬわ!」

閃結〈流呼、やみくもに攻撃するだけではダメージを与えられないぞ〉

流呼「だったらぶっ壊れるまでぶった切る!」ズガガガガガ!

縛「無駄だ無駄ァ!俺の攻撃を受けてみろ!螺振獅亜(ラフレシア)!」ババババババ!

マコ「うわー!へんな触手みたいなのがいっぱい飛び出したー!」

流呼「ぐっ!どっからそんなもんを・・・」

縛「どうした黒い武者よ!俺の螺振獅亜の前に手も足も出ぬか!」

 ビッシィ!

流呼「っ!縛られた!」

縛「このまま天高く放りあげ、地面に叩きつけてくれる!」

 グオオオオオ!

流呼「ま、まずい!」

マコ「流呼ちゃーん!」

縛「くらえぇい!」

 ズッパァァァン!」

縛「!?何ッ!」


流呼「閃結・戦刃!」バーン

魅騎杉「鎧から刃が無数に・・・こんな能力も持っていたのか、閃結」

マコ「すごいよ流呼ちゃん!ハリネズミみたいになって触手をちぎっちゃった!」

流呼「やるじゃねえか閃結!こんなこともできるなんてな!」

閃結〈閃威を吸収していけばさらなる変化も可能だ。そのためにも――〉

流呼「ああ、目の前のデカブツをぶったぎる!」

縛「っく!だが俺の装甲は決して突破できぬ!」

流呼「今度は全力全開だ!いくぞ武津多斬猛弩!!!」ズラァ!

流呼「閃結!戦刃の刃を腕に集めてくれ!」

閃結〈ああ!〉ジャキッ

流呼「天動奥義!!閃威装疾!!!」

 ズバラギャオオオンマットイーーー!

縛「っあぐがあッ・・・・・・ま・・・まさか・・・この俺が・・・」

 ズズーム・・・


魅騎杉「閃結・戦刃の刃と片太刀鋏の合わせ技で分厚い装甲を斬ったか・・・さすがだ」

マコ「すごいや流呼ちゃん!四天王を二人も倒しちゃったよー!」

紡俱「ふ・・・逆にいえばこれでもう後戻りはできんということだな。これから先どんどん皐尽から刺客が送られてくるぞ」

流呼「上等だ。向こうから来るってんならあたしから向かってってやるよ。待ちに回るのはごめんだからな」

魅騎杉「・・・まさか・・・」


流呼「ああ、乗り込んでやるぜ!皐尽が待つ本能字ヶ区園の中枢区に!」


 次回をまて!!

ひょっとしたら、>>1さんは以前號斗丸が主人公の女体化SD戦国伝書いていた人?

 本能字ヶ区園・中心部・・・


流呼「この城ん中に皐尽がいるんだな」

閃結〈そのようだ。気を引き締めろ流呼、おそらく残る2人の四天王も待ち構えているだろう〉

流呼「わぁーってるよ。それより・・・なんでマコまでついてきてんだよ!」

マコ「だって流呼ちゃんは私の友達だもん!放っておけないよ!」

流呼「だからってこんな危険な――」

 ボガアァン!

流呼「!さがってろマコ!」

マコ「ひえ~」


 「どうやら剣万磋も縛磁雄もやられたらしいね。まああの二人は脳筋タイプだから仕方がないか」

 「あんたみたいな田舎モンが皐尽様に逆らうなんて百億万年早いのよ。ここからは私達が通しはしないわ!」

流呼「・・・てめぇらが残りの四天王か」

>>23
違うッス。武者頑駄無すきだけどSSは初めて。ウケないかなーっていう不安と戦いつつとりあえずかけぬけろ青春の勢いで頑張る

 「そういうことだね。では、極星装・・・」

 「着甲!」

 カカッ!


 「探戯闇(さぐるギャン)」
   (モチーフ:ギャン)

 「奏矢九斗(かなでヤクト)!」
   (ヤクト・ドーガ)

流呼「天来変幻!」カッ!

流呼「刃威一体!神武威・閃結!!!」バーン

マコ「やっちゃえ流呼ちゃーん!」

流呼「てめーらも他の三人みてーに片太刀鋏の餌食にしてやるよ!」




 「ほう、それが貴様の神武威か」

流呼「!誰だッ!」ジャキ



 「なるほど、確かに着こなしているようだ。私は皐尽頑駄無。この本能字ヶ区園の支配者だ」

流呼「!」


 【 流呼の前に立ちふさがる二人の四天王!そして姿を見せる皐尽頑駄無!はたして流呼は皐尽と戦うことができるのか! 】


 次回をまて!!

 【 とうとう流呼の前に姿を見せた皐尽頑駄無・・・その目的とは・・・ 】

流呼「てめぇ皐尽!ついにシッポを出しやがったな!答えやがれ!お前が片太刀鋏のもう一方を持ってるのか!私の父さんを――」

 ゴガァン!

流呼「っぐ!?」

奏「気安く皐尽ちゃんに話しかけんじゃないわよこのメスカナブン!あんたの相手はこっちよ!」

探「と言っても僕ら二人を相手にすればさすがの君でも歯が立たないだろうけどね」

流呼「てめぇら・・・邪魔すんじゃねー!」ブオ!

探「おっと、危ないな」

奏「私の極星装は外装甲をさらに纏うことができるのよ!着装!羽琉刃炉装甲(ヴァルヴァロアーマー)!」ガコォン

マコ「うひゃー!こないだの四天王よりもおっきい!」

奏「しかも飛行できる!」ブアオー

流呼「なにぃ!」

奏「あんたが地面にいる限り、私は空から一気に叩いてあげるわ!」ボボボボボ!

流呼「っぐ!これじゃ爆撃の雨だ!・・・閃結、空は飛べるか?」

閃結〈努力しよう〉

探「ほらほら、よそ見は禁物だよ!」ブオ

流呼「閃結・疾楓!」バーン

 バシュゥーーー!

探「ナニッ!?データに無い変化だと!」

奏「ゲ!空も飛べんの!?」

流呼「うぅらああああああ!」バギャン!

 ズモモモモモモ・・・

奏「あー!ひ、飛行機能がー!」ゴゴゴゴゴ・・・

探「な!ちょ!こっちに来るな!」

 ズズゥゥゥゥゥム・・・・・・

閃結〈敵が一か所にまとまったぞ流呼〉

流呼「ああ!今がチャンス!地上に降りてからの片太刀鋏!武津多斬猛弩!!!」ズラアッ!

奏「いてて・・・もー!なんであたしがこんなメに!」

探「・・・君のせいで僕まで巻き添えだよ・・・とにかく早く僕の上からどいてくれ」

奏「わかってるわよ!・・・・・・あ、まずい」

流呼「天動奥義!閃威装疾!!!」

 ズババギャノノンムタァーーー!

 ドグアガモモヌグワラキーーーン!


皐尽「・・・」

マコ「すごいすごーい!一気に二人まとめてやっつけちゃったー!」

流呼「さあ出てきやがれ皐尽!四天王は全員倒した!今度はお前の番だ!」

皐尽「・・・いいだろう」

 ザッ


 【 とうとう相まみえる流呼と皐尽!宿命の対決が始まる! 】


 次回をまて!!

 【 本能字四天王を全員倒した流呼・・・ついに皐尽との戦いの幕が開ける! 】


流呼「教えてもらおうか!お前が父さんをやったのか!片太刀鋏の片方はどこにある!」

皐尽「それを教えてほしければ私に勝つことだな・・・流呼頑駄無」

流呼「・・・お前をぶっ飛ばしたら知ってることを全て話してもらうぜ」

皐尽「いいだろう。だが不可能だ」

流呼「ッハ!威勢だけはいいようだね。行くぞ閃結!天来変幻!」

 カッ!

流呼「刃威一体!神武威・閃結!」バーン

流呼「さあ、刀を抜きな!勝負だ!」

皐尽「いいだろう。その慢心をへし折ってくれる。神武威は一つだけではないということを知れ」


皐尽「天来変幻」

流呼「!!?なに!?」

 カッ!


皐尽「刃威圧倒!神武威・遵結!!!」バーン!
   (モチーフ:ユニコーンガンダム)



マコ「なんとぉー!皐尽さまも神武威を持っていたのですとー!」

流呼「まさか・・・閃結以外にも神武威があるなんて・・・」

閃結〈ということは・・・あれには結晶鳳凰の欠片が埋め込まれているというのか!〉

皐尽「我が刀、幕斬(バクザン)の露と消えよ・・・流呼頑駄無!」ザッ

流呼「・・・面白ぇ!やぁってやるぜ!皐尽頑駄無!」ザッ

 ガッキーーーン!


 【 もう一つの神武威、遵結を纏う皐尽に果たして流呼と閃結は勝利することができるのか! 】


 次回をまて!!

今回はここまでで。武者頑駄無で流子=バンシィ、皐月=ユニコーンにしたらイケんじゃね!?的な短絡的発想でスレ立てたけど書き手の実力が伴わないなんだかよくわからないものになってしまいました
SD好きだけど魅力が上手く引き出せなくてすんません・・・サムい感じのアオリはあれですよ、コミックワールドにもあったやつだから。自分で鼓舞してるとかじゃないから!

 【 皐尽頑駄無が『天来変幻』と唱えた時、その姿は神武威・遵結に包まれていた! ・・・二つの神武威を纏った武者の戦いが始まる! 】

 ガキィ! キィン! ズギャ!

流呼「っく!さすが神武威・・・今までの相手とはケタが違うね!」キィン!

皐尽「貴様も神武威を着こなしているつもりだろうが私には勝てん!貴様と私は覚悟が違うのだ!この鎧を纏う覚悟が!」

 ズバァン!

流呼「ぐあぁ!」

閃結〈流呼!相手の方が一枚上手だ!〉

流呼「あたしの味方なら応援くらいしろって!」

皐尽「ゆくぞ!秘技!鬼龍陰斬り!」ズガガァン!

流呼「ウグアァァ!」ズバババ!


マコ「流呼ちゃーん!ヤバイよヤバイよ!流呼ちゃんがピンチだよ~!」

流呼「っく・・・このやろー!片太刀鋏!武津多斬猛弩!!!」ズラァ!

流呼「うおおおおおおおお!」ズバァン!

皐尽「っ!うぐっ!なんという力だ・・・やはり神武威はダテではないか」

流呼「答えろ皐尽!父さんをどうした!本能字ヶ区園がやろうとしていることは何だ!」

皐尽「それを答えるには貴様はまだ力が足りていない!」ガギィ!

流呼「っく!閃結・戦刃!」ズババババ!

皐尽「!神武威の形態を変化させるとは・・・なるほど、学ばせてもらったよ」

流呼「!ナニ!」

皐尽「遵結・戦刃!」ズバババババ!

流呼「うぐああああ!な、何だってぇ!」

皐尽「利用できるものは全て使う。それが我が心情だ!」



流呼「この野郎・・・」グ・・・

皐尽「ほう・・・まだ立ち上がるか。なるほど貴様もダテに神武威を纏っている訳ではないようだな」

流呼「やかましい!今度こそぶった斬ってやる!」

皐尽(こいつなら・・・我が野望に――)

流呼「これで終わりにしてやる!天動奥義!閃威――」


 ズバ!

流呼「!?・・・うぐ・・・が・・・・・・」ガクッ

 「いけないな~皐尽ちゃん。こんな女と遊んでる場合じゃないよ~」

皐尽「!・・・・・・貴様・・・針芽頑駄無!」


針芽「羅仰様からお呼び出しだよ~。天宮に大至急来いってさ。この子はほっといてさっさと行こうよ。ネ」
   (モチーフ:ユニコーンガンダム三号機・フェネクス)

流呼「・・・こ・・・こいつ・・・・・・片太刀鋏?・・・まさか・・・・・・こいつ・・・」

皐尽「・・・わかった。四天王にも召集をかける。少し時間をもらうぞ」

針芽「早めにね~」



流呼「うぐ・・・・・・ハリメ・・・名前は覚えたぞ・・・」


 【 突如現れた謎の武者、針芽頑駄無!彼女が手に握っていたのはもう片方の片太刀鋏だった!果たして彼女は何者なのか!皐尽が天宮に呼ばれた理由とは! 】


 次回を待て!!

 【 突如として現れた謎の武者、針芽は皐尽と共に天宮へと戻って行く。深手を負った流呼はその後を追おうとするが・・・ 】

マコ「ムチャだよ流呼ちゃん!背中に大きなキズがパックリ開いてるんだよ!その状態で皐尽様を追っかけるなんてムチャだよ!」

流呼「皐尽だけじゃねぇ・・・あのハリメって奴・・・片太刀鋏の片方を持ってやがった・・・・・・父さんについて何か知っているかもしれない・・・」ズリ・・・

マコ「でもでも・・・天宮に乗り込むなんて危険で危ないよ!」

流呼「それでもあたしは・・・行かなくちゃならないんだ」

閃結〈流呼・・・〉


魅騎杉「やれやれ、ムチャをするお嬢さんだ。ほら、傷薬を持ってきたよ」ザッ

マコ「あっ!魅騎杉センセー!それに用心棒さん!」

紡?「お前が天宮に乗り込むというのなら俺達も行こう。羅仰が天宮を支配している限りこの地に平和はない。やつをなんとかしなければ」

流呼「・・・アンタらも来るってのか」

魅騎杉「心配するな。僕と紡?は鉄機装甲の泥亭有がある。足手まといにはならないよ」

流呼「・・・だったら話は早ぇ。皐尽とハリメをぶっとばして、ついでに羅仰もぶっとばそうじゃねぇか!」


 【 ・・・天宮の城、天地城内・・・ 】

皐尽「皐尽頑駄無、本能字四天王、参上しました、母上」


羅仰「来たか、我が子よ。ようやくこの日が来たのだ・・・」
   (モチーフ:シナンジュ)

針芽「なんで四天王の子達も一緒に連れてきたのさ?役に立つの?」

剣「我ら四天王は皐様の刃であり・・・」

縛「盾である。どこへ向かわれようと我らは常に従うのみ」

針芽「極星装もやられたって聞いてたけど~?」

探「ご安心を。僕達の仲間の極星装を作る匠に新たな極星装を作ってもらいましたので」

奏「準備はバッチリ・・・」

針芽「あそ。ま、極星装なんかを纏わないとマトモに戦えないんじゃたかが知れてるけどね~」

奏「・・・」

羅仰「やめろ針芽。今日お前達を呼びだしたのは他でもない・・・結晶鳳凰の欠片の最後の一つが見つかった。お前達も知っているだろう?」

剣「!・・・それはまさか・・・」

皐尽「・・・」

探「黒い武者・・・神武威を纏ったあの黒い女武者のことですね」

羅仰「左様。四つに砕けちった結晶鳳凰の欠片の最後の一つは、神武威となってあの武者の手に渡った。奴の神武威を奪えば全ての欠片が揃うことになる」

羅仰「皐尽、お前の神武威の中にある結晶鳳凰の欠片と・・・・・・針芽の身体の中に埋め込んだ欠片。そして」

 ドクン・・・ドクン・・・

羅仰「私の中に埋め込まれた欠片・・・この四つが揃えば、結晶鳳凰の欠片は全てそろう。さらに強力な極星装を作り、全てを支配できる!」

奏(針芽の中にも結晶鳳凰の欠片があったのね・・・きもちわるいったらありゃしないわ)


 コソッ・・・・・・

魅騎杉「見つけた。あそこにいるのが皐尽頑駄無達と羅仰だ・・・上手く忍びこめたな」

マコ「まるで忍者みたいだね」

流呼「マコまでついてくるこたないってのに・・・」

マコ「乗りかかったフネだよ!」

紡?「まて、奴らの会話を聞け・・・結晶鳳凰の話をしているぞ」



皐尽「では何故私をここへ呼んだのですか?ちょうどその黒い武者・・・流呼頑駄無と戦っていた最中です」

羅仰「うぬぼれるな皐尽・・・私が気づいていなかったとでも思うか?」

皐尽「・・・・・・」

羅仰「お前が神武威を纏った黒い武者を手にかけるはずがない。私に対抗しうる唯一の手段なのだからな」

皐尽「どうやら芝居もここまでのようだ」



 ザッ!

皐尽「羅仰頑駄無!いや、羅仰!先代大将軍を亡き者にし、天宮をいいように操る貴様に天誅を下す!」


流呼「!!?」



 【 母親である羅仰に反旗を翻した皐尽!その思惑とは一体! 】


 次回を待て!!

 【 天宮に赴いた皐尽と本能字四天王!それを追う流呼達!しかし流呼が見たのは、羅仰に刃を向ける皐尽の姿だった! 】


流呼「どうなってんだこりゃぁ・・・皐尽が羅仰にケンカ売ってるぞ!」

マコ「ひえ~!昼ドラも真っ青だよ~!」

魅騎杉「まさか皐尽くんが羅仰の支配体制に反感していたとは・・・」



羅仰「最初はお前を信用していたよ。本能字の領主とするほどにはね。だが不穏な動きをしているのは見えていた。いつかは飼い主の手に噛みつくだろうとは思っていたが・・・」

皐尽「貴様は我が父上、先代大将軍を手にかけ、その地位を奪うことで天宮を支配した!そのような女にだれが従うものか!」

剣「我ら四天王を始め、本能字の武者達はアンタを討つために日頃鍛えてきたのだ!」

探「黒い武者が現れた時、あなたが動きを見せるだろうことは目に見えていた。だから僕達は彼女を鍛える意味も込めて戦いを持ちこんだのさ」

奏「おかげで極星装は壊れちゃったけど、閃威を吸収させることはできたって訳よ」

針芽「へえ~、羅仰様とボクに歯向かうつもりなの?ちょっとやそっと閃威を吸収させた神武威と極星装程度で勝てると思ってたり?」

縛「当然だ。貴様らは結晶鳳凰の欠片をその身体に埋め込み狂気にとらわれた怪物・・・それを討つのは我らの役目!」


 【 天地城、城門 】

 ドゴォン!

天宮武者「うわぁ!」ズバァ

本能字武者「進め進め!皐尽様の志の下、天宮に平和を取り戻すのだぁ!」

 ドゴォン!



針芽「!」

皐尽「今の爆音は我が本能字の武者達が攻め入った合図だろう。本能字ヶ区園の者達は私の仲間だ!極星装を纏い、天宮に天誅を下すために集ったのだ!」

羅仰「天宮に攻め入るとは・・・いやはや、我が子ながら恐れいるよ」

皐尽「貴様に恐れるという感情がまだあるとはな。ゆくぞ!天来変幻!」カッ!

剣「俺達も行くぞ!」

縛「応!」

 剣&縛&探&奏『参之星・極星装!着甲!!!』カカカカッ!



剣「剣酉夜(つるぎトリヤ)!」
 (モチーフ:クシャトリヤ)

縛「縛阿磁井瑠(しばりアジール)!」
 (モチーフ:αアジール)

探「探賢封破亜(さぐるケンプファー)」
 (モチーフ:ケンプファー)

奏「奏香阿辺螺(かなでガーベラ)!」
 (モチーフ:ガーベラテトラ)

皐尽「刃威圧倒!神武威・遵結!!!」


羅仰「・・・・・・面白い。針芽、お前は四天王をやれ」

針芽「は~い。そんじゃ、この片太刀鋏でその鎧を綺麗に切断しちゃうよ!」

皐尽「来い!羅仰!」



流呼「ちょ~っと待ったぁ~!」バッ!

羅仰「!」

皐尽「!なに!?」



 流呼「天来変幻!」カッ!

 ザッ!

流呼「刃威一体!神武威・閃結!!!」バーン!

剣「黒い武者!?」

縛「なぜここに!」

流呼「何かしらねーけど、羅仰をぶった斬るには今が好機って訳だな!羅仰をやっつけた後で洗いざらい聞きだしてやるぜ!父さんのことをな!」


 次回を待て!!

 【 本能字ヶ区園による天地城攻略戦が幕を開けた!流呼は皐尽と共に羅仰の前に立ちふさがるのだった! 】

羅仰「ほおお、貴様の方から出向いてくれるとは・・・」

皐尽「流呼!なぜここに!」

流呼「じゃかぁしい!テメーを追ってきたんだ!私は父さんの仇をとるために片太刀鋏の持ち主を追っていた・・・皐尽、お前がそうだと思ったが違ったみたいだな」

針芽「あ、コレ?」

流呼「噂はアテにならないってこった。答えろハリメ!お前が父さんを――」

羅仰「待て・・・父さんだと?・・・・・・流呼と言ったな、お前の父とは・・・纏威頑駄無のことか?」

流呼「!?な、なぜそれを!」

羅仰「纏威は私に歯向かった男だ。・・・結晶鳳凰の欠片を私に渡すまいと神武威を作り、極星装をも切断する太刀鋏を作った忌々しい男・・・」

流呼「!」

羅仰「だから私が始末した」


 ドォーン!

天宮武者「な、なんだ貴様ら!」

 バキィ!

魅騎杉「まったく、流呼くんは母上と対決に、僕達は天地城内の者達を相手に戦うことになるとはね!」

紡?「あんたの着てる鉄機装甲は俺にくれたものとほとんど同じなんだな。使いこなせるのか?」

魅騎杉「そりゃそうさ!僕が設計したんだからね!」

 ドゴーン!

マコ「ひえ~・・・極星装もなにもなしでこんなとこに来ちゃったのは間違いだったかも・・・」

天宮武者「天宮にあだなす不届き者め!」チャキ

マコ「ゲゲーっ!」

天宮武者「覚悟!」

 バゴ!

天宮武者「グエ」

嚢打「皐尽様の大志のために突き進むのみ!・・・ん?貴様は黒い武者と一緒にいた女か?」

マコ「あ!流呼ちゃんにやられた人達!」

歯呼伊達「アンタがここにいるってことは、黒い武者もいるのね?つまりは羅仰を倒すために」

マコ「うん!でも私は極星装もないからどうしようかなーって」

舞孤「丸腰で来るんじゃないわよ」

 「話は聞かせてもらった!君には私が作った最新極星装を託そう!」

マコ「!?あ、あなたは?」

 「私は皐尽様の下で極星装を製造していた匠、誂藩磨(あつらえハンマ)!さあ、この極星装を着たまえ!」
   (モチーフ:ハンマハンマ)

マコ「こ、これが極星装!よーし!マコ着甲!」



マコ「弐之星極星装・万勘飾反対十字(まんかんしょくターンエックス)!!!」バーン
   (モチーフ:ターンX)

マコ「ッハ!これでは略してマコにならないよ~!マックスになっちゃうよ~!」

天宮武者「隙あり!」グオ

マコ「あ!そうはさせるもんか!でぇ~い!」

 ドワオ!


マコ「・・・おお・・・す、すごいパワーですよ!この極星装!よーし!ここは私が何とかするよー!流呼ちゃんの邪魔はさせないぞー!」


 【 極星装を纏ったマコをはじめとする本能字の武者達が天地城を荒らしに荒らす!そして流呼は羅仰の口から父の真相を知るのだった! 】


 次回を待て!!

 【 本能字ヶ区園の極星装武者達による天宮、天地城の襲撃!その中で流呼は皐尽と並んで羅仰に刃を向けていた!そして羅仰の口から語られる流呼の父とは・・・ 】


流呼「お前が・・・父さんを!」

羅仰「私の夫・・・前大将軍が亡くなった後、私はこの天宮の支配者となり、結晶鳳凰の欠片を集め、極星装を作るように部下に命じた・・・」

羅仰「集めた結晶鳳凰の欠片は2つ・・・一つは我が子、針芽の身体に、そしてもう一つは我が身体に埋めこんだ。だが残る2つは貴様の父が先に手に入れてしまった」

羅仰「貴様の父、纏威頑駄無は私の邪魔をするために結晶鳳凰を埋め込んだ鎧の神武威と、極星装をも切り裂く太刀鋏を作りだした。それを知った私はすぐに始末してやったさ・・・」

羅仰「神武威を回収し、皐尽に授けたのだが・・・もう一つの神武威はどこにあるのかわからずじまい・・・それを流呼!貴様がここへと着て来てくれた!」

羅仰「皐尽の神武威と貴様の神武威、両方を手に入れれば全ての結晶鳳凰の欠片が揃う!結晶鳳凰の真の力を得て全てを支配してくれよう!」

流呼「・・・てめぇ・・・羅仰!よくも父さんを!てめぇなんかにこの神武威はわたさねえ!あたしがお前の野望を断ち斬ってやるぜ!」

羅仰「フフ・・・この私に勝てると思うか・・・」


皐尽(・・・羅仰の背後に何か黒い霧のようなものを感じる・・・何だ?・・・羅仰の奥の手?・・・)


 ガキィ!

剣「っく!この剣酉夜の剣技をも受けるとは!やるな針芽!」

針芽「知ってるかな?この片太刀鋏って流呼ちゃんのお父上が極星装を断ち切るために作ったんだよ。結晶鳳凰の欠片から放たれる閃威を浴びた刀なんだ」

探「だから極星装を纏った僕達など相手ではないって言いたいのかい?だが誂が作ってくれたこの極星装はそう簡単にやられないよ」ガガガ!

針芽「それだけじゃないよ。ボクはこの身体に結晶鳳凰の欠片そのものを埋めこんであるんだ。神武威を纏った流呼ちゃん達ならまだしも君達なんて――」

縛「これでもそんな口が聞けるかぁ!」グオ!

針芽「ありゃ」

 バゴォーン!

奏「投げ飛ばした先に攻撃!」ドドドドド!

針芽「・・・・・・いった~い・・・よくもやってくれたね!今度はこっちの――」

 ヒュ

針芽「!?・・・か、片太刀鋏が・・・だ、誰だ!ボクの鋏を返してよ!」


 「いいや、これは私のだ。返してもらうぞ」


 ギャキィ!

羅仰「ハハハハハハ!この程度かい神武威は!たとえ欠片を埋め込んであろうと纏う者が未熟では話にならん!」

流呼「っくぅ!こいつ強い!」

皐尽「当たり前だ。欠片を直接体内に埋め込んだ化物だからな。しっかりしろ流呼、私に助力こそすれ足手まといになるな」チャキ

流呼「わぁーってるよ!いちいち指図すんな!羅仰が済んだらお前と決闘だからな!」

皐尽「ほう・・・面白い。ではまずは目の前の問題を解決しよう」

流呼「応!」

羅仰「たわごとを・・・私は貴様らなんぞに――」

 ズバァ!

羅仰「!?・・・っぐ・・・背後から・・・貴様は・・・」

 「さすが私が作った片太刀鋏だ・・・切れ味は申し分ないな」


流呼「!?な・・・・・・と・・・・・・父さん!?」


纏威「羅仰・・・いやさわが妻よ!今日こそお前を悪夢から解放してやろうぞ!」
   (モチーフ:シナンジュ・スタイン)


 次回を待て!!

 【 流呼の父、纏威頑駄無が生きていた!針芽より片太刀鋏を奪い返し、羅仰に斬りかかる!そしてその口から語られる真実とは・・・ 】

羅仰「・・・纏威・・・なぜ貴様が・・・」

纏威「私がそう簡単にやられると思うてか。姿を隠して機をうかがっていたのだ。己の妻の横暴を止めるためのな」

羅仰「妻?・・・・・・再婚した覚えはないがな」


纏威「まだ気づかぬか羅仰。私は前大将軍、輝龍隠大将軍(きりゅういんだいしょうぐん)!お前が暗殺したお前の夫だ!」バーン!

羅仰「!!?・・・なんだと・・・」

皐尽「・・・ということは・・・・・・私の・・・父上!?」

流呼「!?・・・???・・・」

閃結〈私を作った纏威博士は・・・前大将軍だったのか!〉



魅騎杉「その通り!輝龍隠大将軍は身分を隠し、纏威頑駄無として活動していたのだ!」バーン

マコ「流呼ちゃーん!かけつけたよー!」

流呼「マコ!お前ら今までどこに・・・」

紡俱「周りの衛兵武者達を始末してきた。もう邪魔者はいない。それより状況を詳しく説明してもらいたいな」

纏威「私が大将軍としてこの天地城に居た頃・・・突然羅仰の手によって暗殺された。世間的には突如病で亡くなったということになっているがな・・・」

纏威「だが私は生き延びた。大将軍は亡くなったこととし、纏威頑駄無として羅仰に対抗すべく神武威と太刀鋏を作っていたが・・・またしても羅仰の襲撃を受けた」

纏威「神武威を一着奪われたが・・・もう一着を守るために私は姿を隠し、神武威を着こなす武者・・・流呼を待ったのだ。そして、今日こそ全てに決着を付ける時!」

流呼「父さん!」ダッ

纏威「流呼・・・」

 バチコーン

纏威「あいた!」

流呼「ばかやろー!生きてたんならなんで言わなかったんだよ!」

纏威「・・・仕方がなかったのだ・・・全ては羅仰を止めるため・・・・・・私とてつらかったのだ。長女である皐尽は羅仰の手下とされ、二女のお前は旅に出て・・・」

纏威「そして三女の針芽と、妻である羅仰は結晶鳳凰の欠片を取り込んだ異質の存在になってしまった・・・・・・全ては『ヤツ』の・・・」

流呼「・・・ヤツ?」


羅仰「もはやこれまでだ!纏威・・・いやさ輝龍隠大将軍よ!貴様が生きていようと関係ない!私は2つの神武威を手に入れる!針芽!」ギュオ

針芽「!?わわ!ら、羅仰様!?なにを――」

羅仰「貴様の欠片をもらう!つまりは貴様自身をな!」ギュオオオ!

剣「!羅仰が針芽を取り込んだぞ!」

探「まずいね。これで欠片の2つ分の力を得ることになるぞ」

 グモモモモモモモ

マコ「あわわわわ・・・どんどんでっかくなってくよ~!」

纏威「とうとう本性を現したな・・・羅仰に取りついた悪夢め!」

皐尽「!?・・・父上・・・それはどういう・・・」

纏威「羅仰は操られていたのだ・・・遥か昔より結晶鳳凰を討ち滅ぼすことを目的とする闇の化身・・・『闇帝王』に!」

流呼「な、なんだと!?」



闇帝王『フハハハハ!今日こそ貴様らの最後だ!頑駄無達よ!』
   (モチーフ:ネオジオング)



 次回を待て!!

 【 ついに姿を見せた闇帝王・・・羅仰は闇帝王に心を操られていたのだ!針芽と融合し巨大な怪物となった闇帝王を倒す術はあるのか・・・ 】


マコ「でっかい!」バーン

奏「羅仰おばさまの面影が全然ないじゃない!」

魅騎杉「最悪だ・・・こうなる前に解決しようと纏威博士と頑張ってきたのに・・・」

流呼「ま、待てよ!羅仰を操ってたっていうその・・・ヤミテイオーとかいうのは何なんだよ!」

皐尽「遥か昔より・・・この地に住む頑駄無達と幾度となく戦い続けた闇の化身だ。天宮の者ならだれもが知っている・・・」

流呼「うぐ・・・」

皐尽「結晶鳳凰と対極に位置する闇帝王は時代を変えて、姿を変えて、名前を変えて何度も結晶鳳凰と頑駄無達を滅ぼそうとしてきた」

皐尽「そのたびに頑駄無達は力を合わせ、結晶鳳凰の導きのもと、闇帝王を倒してきたのだ・・・だが・・・・・・」

纏威「闇帝王は羅仰に取りつき、結晶鳳凰を砕いてその欠片を手の内に入れることでその力を自分のものとしようと画作したのだ!」



闇帝王『フフフ・・・結晶鳳凰の全てを取り込むのは私にとって危険なのでな・・・欠片となったものを徐々に取り込むことで完全に吸収してやるのよ』

纏威「そうはさせんぞ!この輝龍隠大将軍、貴様なんぞに結晶鳳凰と天宮を私はせんぞ!」

闇帝王『貴様に妻と子を討てるのかな?』

纏威「っぐ・・・」

闇帝王『そして何より・・・忌々しい結晶鳳凰はもはやいない。ヤツの力を我がものとした今・・・私に勝てる術は貴様らにはないのだ!』カッ!

 ド オ ワ !!!


紡俱「っぐ!野郎!この城ごと天宮を吹き飛ばすつもりか!」

剣「このままでは全て奴に破壊されてしまうぞ!何か策はないのか!」

皐尽「おのれ闇帝王!我が母上と妹を返せ!」バッ!

縛「皐尽様!」

闇帝王『こざかしいわ!』バゴォ!

皐尽「っぐぁ!」

魅騎杉「まずい!皐尽くんを助けなくては!」

闇帝王『邪魔をするな!』ズワワ!

探「っぐ!これでは皐尽様に近づけない!」

纏威「皐尽!」


闇帝王『来るがいい皐尽頑駄無・・・母と妹に会いたいのなら会わせてやろう。我が内でな!』

皐尽「っ・・・く・・・」

 ズバァ!

闇帝王『!?・・・ぐむぅ・・・・・・』

流呼「勝手に人の姉に手ェ出すんじゃねえ!」

皐尽「・・・流呼・・・」

流呼「私ぁ約束したんだよ!皐尽と決着を付けるってな!」

闇帝王『ぬう・・・貴様ら二人を一度に取り込むのは危険だ・・・一人ずつ取り込んでくれる!』グオ!

流呼「!」

皐尽「!」

 カッ!

闇帝王『!!?グアッ!?・・・何・・・神武威から光が・・・』

流呼「閃結!?」

閃結〈私の中に眠る結晶鳳凰の欠片が言っている・・・立ち向かえと・・・闇を打ち倒せと!〉

遵結〈私と閃結の中の結晶鳳凰の欠片が輝いている。皐尽・・・諦めるな〉

皐尽「遵結・・・・・・」

流呼「お前の神武威も話せるのか・・・まあこのさいどーでもいい!行くぞ皐尽!二人であいつを倒すんだ!」

皐尽「応!」ザッ


纏威「流呼!皐尽!我らも力を貸そう!お前達の神武威の内の結晶鳳凰の力を引き出す!」ザッ

魅騎杉「皆、陣形を組むんだ!」

剣&縛&探&奏&紡俱『応!!!』

マコ「なんだかわかんないけどやります!」

   カカカッ!

        《八紘の陣!!!》

魅騎杉「天界に座す武人よ!我が罪を許し、天上の力を降臨せしめたまえ!」

纏威「抜刀!」シャッ!


   《 鳳!天!雷!地!風!火!水!凰! 》

      ピカッッッ!!!



流呼「超将軍!流呼頑駄無!」バーン!

皐尽「超将軍!皐尽頑駄無!」バーン!


 次回を待て!!

 【 仲間達が組んだ『八紘の陣』により神武威の眠れる力を全て引き出した流呼と皐尽。神武威を纏いし二人の姉妹が闇帝王に立ち向かう! 】


闇帝王『青二才の女武者二人が闇帝王にたてつくとは!こざかしい!』ドワ!

流呼「当たるかこのやろー!くらえ!」ズバァ!

皐尽「母上と針芽を返してもらう!」ズバァ!

闇帝王『ぐぬ・・・こやつら・・・力を増しているのか!?』

流呼「うおおおお!閃結!疾楓戦刃!」バシュ!

皐尽「遵結!閃風斬艦!」バシュ!

闇帝王『飛行形態に刃を纏った姿・・・そこまで着こなすとは!』

流呼「つかまえてみろ闇帝王ー!」ズバババババ!

皐尽「貴様には捕えられぬ!くらえ!」ズバババババ!

闇帝王『おのれッ!うるさい虫め!」ズワワドワ!

流呼「当たらないねぇ!」ズバン!

闇帝王『っぐ・・・』グラ・・・



纏威「流呼!これを!」バッ!

流呼「!これは」

閃結〈片太刀鋏の片方だ。これで二つが一つになるな〉

流呼「ああ!やるよ!皐尽!」チャクチ!

皐尽「応!」チャクチ!

流呼「片太刀鋏、武津多斬猛弩!!!」ズラァ!

皐尽「幕斬、武津多斬猛弩!!!」ジャキィン!

闇帝王『!?』

流呼「天動奥義!閃威装疾!」ズア!

皐尽「天動奥義!閃威装疾!」ズア!

 ズバババァア!

闇帝王『グギャアアアアアア!!!』


縛「!見ろ!闇帝王の中から・・・」

探「羅仰と針芽だ!皐尽様達が助けだしたんだ!」

纏威「羅仰!針芽!」



羅仰「・・・・・・ぐう・・・」

針芽「・・・うぅ~ん・・・・・・」

流呼「羅仰!針芽!しっかりしろ!」

闇帝王『おのれ・・・忌々しい頑駄無どもが!』ズワ!

皐尽「!流呼!危ない!」バッ

 ドゴォン!

皐尽「グアアアッ!」

流呼「!皐尽!?」


闇帝王『貴様も結晶鳳凰ももろとも滅ぼしてくれる!頑駄無どもめが!』

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

剣「な、なんだ!?闇帝王の身体が・・・不定形なものになっていくぞ!」

纏威「羅仰と針芽が離れたことでやつの本来の姿になっていくのだ・・・闇の化身そのものに!」


流呼「皐尽!おい!しっかりしろ!」

皐尽「・・・うう・・・流呼・・・・・・私の神武威を・・・遵結を纏え・・・」

流呼「!」

皐尽「お前ならできる・・・そして・・・母上と針芽の中の欠片に呼び掛けるのだ・・・お前ならできる・・・」

流呼「・・・皐尽」

閃結〈流呼、結晶鳳凰の欠片全てと一つになれば、闇帝王を倒せる。私達ならできる〉

皐尽「・・・流呼・・・天宮を・・・この世界を救ってくれ!」

流呼「任せろ、姉上」ス・・・



 ッッッ!!!

流呼「我こそは輝流螺斬琉大将軍(キルラキルだいしょうぐん)!!!結晶鳳凰の輝きの力で闇を払う者なり!!!」


 次回を待て!!

 【 結晶鳳凰の欠片全てが揃い流呼と一つとなった時、光に包まれた流呼は大将軍となった!今こそ、闇と光の最後の戦いの時! 】


闇帝王『おのれ結晶鳳凰め!そんな女武者に力を与えるとは!今度こそ滅ぼしてくれる!』ズア!

流呼「そいつぁ無理な話だぜ闇帝王。これは羅仰と針芽・・・そして皐尽から授かった結晶鳳凰の欠片が一つになった力だ。お前に勝ち目はない!」

闇帝王『ほざけえぇ!』ズワ!

流呼「消えろ闇帝王!結晶鳳凰の輝きに照らされてっ!」

闇帝王「!!!」


 カッッッ!!!



 ド ワ オ !!!



闇帝王『グ・・・ズ・・・・・・ギャアアアアァァァム!!!』



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・・




纏威「終わった・・・闇帝王は倒された。流呼の・・・結晶鳳凰の輝きによって」

マコ「わ~、キレイな空になったー!今まで真っ暗だったのに」

縛「皐尽様は!?どうなったのだ!無事なんだろうな!」

奏「皐尽ちゃん!」ダッ


皐尽「・・・ああ、大丈夫だ。心配ない・・・」

剣「よかった、ご無事でなにより!」

探「まったくムチャをされる」

羅仰「・・・・・・う・・・く・・・・・・皐尽・・・」

皐尽「!母上!」

羅仰「・・・すまなかった・・・私は・・・今まで・・・・・・」

皐尽「よいのです母上・・・全ては闇帝王の仕業・・・あなたのせいではありません」

針芽「うう~ん・・・ッハ!く、結晶鳳凰の欠片がない!」

奏「そりゃそうよ。一つに戻ったんだからね」

針芽「トホホ・・・」

羅仰「針芽も・・・今まで私の命令を無理矢理聞かせていたな・・・すまない・・・お前にもつらい思いをさせてきただろう・・・」

針芽「・・・いいえ母上・・・ボクは母上のためならなんだって・・・」

探「操られていないのにあれだけ暴れる針芽もそうとうなものだよ」

マコ「あれ?ねえねえ流呼ちゃんは?どこ行っちゃったの?」


結晶鳳凰『私から説明いたしましょう』ピカァー

皐尽「!・・・結晶鳳凰」

マコ「わ・・・まぶしい鳥さんだ」

結晶鳳凰『流呼は旅に出ました。全ての戦いが終わった今、今一度自分を見つめ直すためにと・・・』

紡俱「なんだそりゃ・・・あいつも勝手なやつだな」

縛「だがそれもやつらしいと言えるな」

結晶鳳凰『それと、皐尽・・・あなたに返すものがあるとあずかっております』カァー

皐尽「!・・・遵結」ス・・・

結晶鳳凰『たしかに返しましたよ。と言っても、神武威の中にあった欠片は私に戻ったのでもうありませんが・・・』

皐尽「・・・遵結・・・」

遵結〈そう悲しい顔をするな皐尽。私は消えていない〉

皐尽「!」

マコ「遵結ちゃんがしゃべった!」

結晶鳳凰『欠片はなくなりましたが・・・私がある程度の力を与えておきました。遵結の意志を消さないためにも。もちろん、閃結の方も』

皐尽「よかった・・・遵結・・・」

遵結〈これからも一緒だ、皐尽・・・〉


結晶鳳凰『それと・・・針芽にはこれを』カァー

針芽「!これは片太刀鋏?流呼ちゃんが両方持ってたのに・・・」

結晶鳳凰『片方の方が性に合うから返すとのことです。妹によろしく伝えて渡してほしいと言われました』

針芽「・・・い、妹かぁ・・・へへへ」

結晶鳳凰『最後に羅仰』

羅仰「!」

結晶鳳凰『父と仲直りして平和に暮らしてくれとのことです』

羅仰「・・・流呼」

紡俱「結晶鳳凰を伝言係にするとはな・・・そんでもって自分は一人旅か」

魅騎杉「まあ、亡くなったと思っていた父親が戻ってきたり、仇と思っていた女が自分の姉だったりと色々ありすぎたからね。仕方ないさ」

皐尽「・・・」

探「色々と顔を合わせるのにはずかしいのもあるだろうね。とはいえ一言くらいあってもいいだろうに」

皐尽「・・・・・・では待つとしよう。流呼は必ず戻ってくる。いつか必ずな」

奏「どうして言い切れるの?」

皐尽「約束したからな」




 【 こうして天宮に平和が戻った・・・纏威はそのまま引退し、羅仰と共に天地城で隠居することなり、皐尽は親に代わって天宮を統治する大将軍となった・・・・・・
   マコは魅騎杉、紡俱らとともに本能字ヶ区園へ戻った。本能字は解体され、かつての町へと姿を変えて平和な町となった・・・
   かつての皐尽の部下達は、四天王と共に天宮の天地城で皐尽の下についた・・・・・・天宮は皐尽の統治の下、より平和に繁栄し、かつての輝きを取り戻してゆくのだった・・・・・・
      ・・・・・・そして・・・・・・ 】



 ザッ


流呼「久しぶりだね、皐尽頑駄無」


皐尽「待っていたぞ、流呼頑駄無」


流呼「約束通り決着をつけようじゃないか!行くぞ閃結!」

閃結〈応!〉


皐尽「やるぞ!潤結!」

潤結〈応!〉


流呼&皐尽『天来変幻!!!』




流呼「刃威一体!神武威・戦結!!!」


皐尽「刃威一体!神武威・潤結!!!」



流呼「でやあぁぁぁ!」



 【 ~偽SD戦国伝『輝流螺斬琉編~ 】

         【 ~完~ 】

キャラをSDガンダム風に置き換えてみたかっただけ。お目汚し失礼しました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom