長谷「安価で藤宮さんか山岸さんを攻略してみるか」山岸沙希編 (430)

※一週間フレンズ。のSSです。ドラゴンボール、北斗の拳、リトルバスターズ!、君と紙ヒコーキと。がクロスオーバーしています。細かいことはつっこまないで!
※山岸沙希ルートなので安価少なめ&選択肢です。
※安価次第で話の展開は若干変わります。多分

前スレ※共通ルート編※
長谷「安価で藤宮さんか山岸さんを攻略してみる」
長谷「安価で藤宮さんか山岸さんを攻略してみるか」 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404993190

【9月29日 月曜日 朝】

長谷「文化祭から一週間近くが経った。沙希は先週倒れてからずっと学校を休んでいる」

桐生「誰に向かって喋っているんだ」

長谷「将吾、俺はどうすればいいと思う?」

桐生「どうするもこうするも山岸が戻ってこんことにはどうしようもないな」

長谷「沙希のこと、心配だなぁ」

藤宮「長谷くん」

長谷「あれ、藤宮さん、記憶は……?」

藤宮「うん、少しずつだけどいろんなことを思い出せるようになったみたい」

長谷「そうなんだ、良かったぁ」

藤宮「うん……」

【9月29日 月曜日 朝のSHR】

井上「今日は皆に良いようで悪い知らせがある。……山岸が今日から学校に復帰する」

長谷「!」

井上「ただ、原因不明の発作を発症していてな、あまりにも酷いようならしばらくは別室で授業を受けさそうとも考えている」

藤宮「そんな……、沙希ちゃん」

井上「今日はそういった判断も兼ねて皆と一緒に授業を受けさせる。……みんな、ちょっと気を使ってやってくれ」

井上「……それじゃ、山岸。入って来ていいぞ」

山岸「……」スタスタ

芹澤「沙希!大丈夫?」スッ

山岸「ひっ!」パシンッ

芹澤「ちょっと、何するの?」

西村「舞子、ちょっと……」

芹澤「……」

山岸「こ、怖い……」ガクガク ブルブル

長谷「沙希……」スタッ

桐生「おい、やめとけって!」

山岸「祐樹……くん?」

長谷「そうだよ、長谷祐樹だ」

山岸「うっ……祐樹くうううううん!!」ガバッ

長谷(突然山岸さんが僕に抱きついてきた)

山岸「祐樹くん、私、一人で怖かったよぅ」

長谷「……あ、えっと……」

井上「……驚いた。山岸のお母さんからは同世代の子に対して強い恐れを抱いていると聞いていたんだ。長谷、お前一体山岸の何なんだ?」

長谷「えっと、なんて答えようかな」>>7

1友達です
2友達以上恋人未満の関係です
3クラスメイトです
4その他(自由回答)

2

長谷「友達以上恋人未満の関係です」

井上「なるほどな。それなら山岸が長谷にだけ心を開く理由が分かるような気がする。……山岸、そろそろ長谷から離れて自分の席に……」

山岸「嫌だ!嫌だよぅ!」ブルブル

井上「うむぅ、やっぱり別室か……」

藤宮「あの、井上先生。私と沙希……山岸さんと席を変えるのはどうでしょうか?」

井上「いいのか、藤宮?」

藤宮「はい。それで沙希ちゃんがみんなと授業受けられるなら、私は喜んで席を変わります」

長谷「藤宮さん……」

井上「わかった、じゃあ今回は特別に藤宮と山岸の席を入れ替える。みんな、異論はないな?」

長谷(こうして、唐突に俺の隣の席が沙希となった)

【9月29日 月曜日 昼】

長谷「藤宮さん、屋上でご飯食べたいんだけど、沙希も一緒でいいかな?」

藤宮「うん、もちろんいいよ」

山岸「」ギュッ

長谷「ほら沙希、藤宮さんだよ。何も怖くなんかないよ」

山岸「香織ちゃんのことは分かるけど、怖い……。2年になったすぐは無愛想だったもん」

藤宮「そ、そんなこともあったね」アセアセ

山岸「祐樹くん、怖いから2人で食べよう?」

長谷「沙希……。藤宮さん、ごめん!やっぱり俺、今日は沙希と2人で食べるよ!」

藤宮「長谷くん……」

長谷(沙希が人を怖がる以上は誰かとくっつけないほうがいいんだろうか……)

【9月29日 月曜日 放課後】

西村「沙希、帰ろ?」

山岸「ひっ、あ、藍ちゃん……」

西村「あ、そうだ。私の家に寄っていかない?来週から中間テストだし、勉強教えてあげる」

山岸「な、なんで?」

西村「なんでって言われても……。沙希も勉強しないと中間テストヤバイんじゃない?」

山岸「いやぁ、誰か助けて……」オロオロ

西村「そんな、そんなこと言ったらまるで私が悪い人みたいじゃない」

長谷「西村さん!」

西村「長谷くん?」

長谷「俺が沙希を家まで送っていくよ。だから、沙希のこと、嫌いにならないであげて」

西村「長谷くん、今日1日沙希に付きっきりじゃない?無理してない?」

長谷「大丈夫だよ。俺と沙希の中の良さは西村さんも知ってるよね?」

西村「そりゃそうだけど……」

長谷「それじゃあまたね、西村さん」

西村「……納得いかない」

【9月29日 月曜日 夜】

長谷「しばらくは俺がなるべく沙希の隣にいるようにしよう。それしか今の俺にできることがないから……」

【10月3日 金曜日 午後】

長谷(あれから俺はずっと沙希のそばにいた。沙希が同世代で普通に対話が出来るのは俺だけだった。一体何がこうさせたのか、俺にはまだわからなかった)

井上「ホームルーム始めるぞー」

ワイワイガヤガヤ

井上「お前らもう分かってると思うが、10月18日から21日まで修学旅行だ。今回はその話をするぞ​」

長谷(そういえばもうすぐ修学旅行なんだ。来週は中間テストがあるけど。修学旅行に沙紀のこと、どうにかできないかなあ……)

井上「えっと、行き先は確か京都大阪のはずだったんだが、最近憲法改正とか紛争とか物騒だから平和について考えようってことで広島方面になったんだよな」

悟空「うあああああああ!!」

井上「どうした、孫!」

悟空「広島とか何もねぇじゃねぇか!おめぇら、広島といえば何があるか答えてみてくれよ」

芹澤「厳島神社でしょ?」

西村「しまねっこ」

ケン「砂漠だな」

井ノ原「きびだんごだろ」

藤宮「えっと、ふぐとかおいしいよね!」

長谷(なんか、いろいろ混ざってないかな?)

悟空「あんな何もないところ、オラ行きたくねぇぞ!」

井上「そりゃ先生だって大阪のほう行く方が良かったが、でももう決定事項なんだ」

グスッ エッグ ウワアアアン

桐生「行き先ひとつでみんな大袈裟だろ」

ケン「まあ中国地方は修学旅行で行くところではないな」

山岸「祐樹くん、広島って悲しいところ?」クイクイ

長谷「……トラウマができるところ、かな」

山岸「怖いところ、やだよぉ」グスン

井上「まあ自由行動多いし、班分けとかないから、各自で楽しめるよう工夫してくれ」

芹澤「あ、じゃあ私野球見に行きたい!」

男子C「呉のほうとか行ってみたい、ぶひひ」

西村「広島焼き食べてみたいな。広島にはあそこならではの変わったお好み焼きがあるらしいわ」

井ノ原「俺たちが食べてるお好み焼きと違うのか?」

西村「なんかそば入ってるらしいよ」

井ノ原「なんだよ、そりゃ。焼きそばじゃねぇか。広島人ってお好み焼きに焼きそば入れて食べるのが好きなのか?」

芹澤「お好み焼きそばとかチョー食べてみたいんだけど!」

桐生「国鉄の古い電車も沢山走っているらしいな」

藤宮「私、広島市は都心部と駅が離れているって聞いたよ。どんな風になってるのかな?」

山岸「祐樹くんと一緒ならどこでもいいかなぁ」エヘヘ

長谷(どうやらみんなポジティブに考え直してくれたようだ)

【10月3日 金曜日 放課後】

藤宮「沙希ちゃん!」

山岸「ひっ!」

藤宮「あっ……」

山岸「こ、怖い……」ギュッ

長谷「あ、こら、俺の後ろに隠れちゃダメだって」

桐生「そんなびびりで大丈夫かよ。平和資料館に行ったら失神するぞ」

山岸「桐生くんも怖い、広島行きたくないよぅ」

桐生「俺と修学旅行の行き先がどう関係あるんだよ?」

長谷「……沙希。よしよし」ナデナデ

桐生「もうお前山岸のお兄ちゃんみたいだな」

長谷「しょうがないよ、こうしないとなかなか落ち着いてくれないんだ」

桐生「……」

藤宮「沙希ちゃん、本当にどうしちゃったんだろう」

長谷「ねぇ将吾。本当はなにか知ってるんじゃないの?」

桐生「……」

長谷「>>19

1だんまりか。将吾らしくないね。
2知ってることがあるなら教えろよな。
3もしかしてお腹痛いの?さすってあげようか?
4自由回答

4教えてくれ(鼻がくっつきそうな近さで)

長谷「教えてくれ」

桐生「顔が近い」

長谷「教えてくれ」

桐生「……ダメだ、確かに山岸の過去については俺が一番知っているだろう。けど、山岸がこんな状態で話しても、きっと更に混乱するだけだ」

長谷「……」

桐生「山岸」

山岸「ひぃ!ごめんなさい!な、なんですか?」

桐生「このクラスに昔のようなことをするやつはいない。だから、早くなれろ」スタスタ

長谷「あいつ、言いたいことだけ言って逃げたな!」

山岸「桐生くん……」

【10月3日 金曜日 夜】

長谷「大好きなゲームを我慢して勉強していたら西村さんから今から会えないかと電話がきた。俺は西村さんちの近くにある公園で待ち合わせることにした」

長谷「それで公園についたけど」

西村「あ、長谷くん!ここだよ!」

長谷「西村さん、こんな夜に呼び出してどうしたの?」

西村「その、沙希のことでちょっと相談があって……」

ブランコ キーコキーコ

西村「出会ったときから沙希は忘れんぼさんでちっちゃくてかわいくて、どこか放っておけない子だった。だけど、とても素直で私のことはすぐに覚えてくれたの」

長谷「そうだったんだ。沙希、本当に仲良くならないとなかなか名前、覚えてくれないね」

西村「ずっと友達だと思ってた。何があっても仲良くしていけるって。でも、文化祭の日に沙希が倒れてからなにかが大きく変わった。沙希はずっと仲良くしてきた私を拒絶するようになった」

長谷「西村さん……」

西村「私、友達が苦しんでいるのになにもできないの。沙希の力になりたいのに、無力な私が嫌なの」グスッ

長谷「>>24

1しばらく関わるのやめたら?
2沙希のことを信じることくらいはできるはずだよ
3力になりたいって思うのは誰だって同じだよ
4その他(自由回答)

3しかないだろこれ

長谷「力になりたいって思うのは誰だって同じだよ」

西村「長谷くん……」

長谷「西村さん。やっぱ、俺一人じゃ沙希は支えられないよ。元の沙希に戻ってもらうためには、西村さんの助けが必要なんだ」

西村「……」

長谷「俺達みんなで沙希を助けよう」

西村「長谷……くん……。……うんっ!」

【10月4日 土曜日 午後】

長谷(今日は沙希の家で勉強会をすることにした。修学旅行前に赤点で追試だけはなんとしても避けたいと思ったからだ)

ピンポーン ガチャ

山岸「あ、祐樹くん。来てくれたんだね」

長谷「うん」

山岸「ささ、上がって上がって?」

山岸「全然わかんない」

長谷「ですよねー」

長谷(沙希の数学ノートは真っ白だった。さすがに俺ですら赤点避けるために無理して頑張っているけど、これはちょっと今から頑張っても厳しいんじゃないかと思った)

山岸「祐樹くん、勉強教えて?」キラキラ

長谷「よーし、俺、頑張るぞー!」

長谷(その後、やる気の入った俺の指導で多少は沙希の力になれた。夕方、沙希の提案で俺たちは休憩を入れた)

山岸「あのね、祐樹くん」

長谷「なぁに?」

山岸「私、本当は皆と仲良くしたい」

長谷「うん」

山岸「でも、文化祭で昔のことを思い出してからなんだか皆が怖くなったの」

長谷「そうだね。ん、じゃあなんで俺は大丈夫なの?」

山岸「よく分からないけど、祐樹くんなら安心できるー」

長谷「そうなんだ、僕たち本格的に仲良くなってから1ヶ月くらいしか経ってないのに」

山岸「そうだっけ?」

長谷「西村さんや芹澤さんと比べたら俺なんてほんとちっぽけな存在だよ」

山岸「そ、そんなことない!」

長谷「……」

山岸「祐樹くんはとっても頼りになるし、本当に安心できるの。私の旦那さんになってほしいくらい!」

長谷「そっか……。そう言ってくれると嬉しいよ、沙希」

長谷(旦那さん……か。もし文化祭の時に沙希が倒れてなかったら、今頃……。って、なに考えてんだ俺!浮かれすぎっ!)

【10月5日 日曜日 午前】

長谷「流石に今日は大好きなゲームを我慢し、集中してテスト対策をした。目標は全教科追試を避けること。修学旅行に向けて頑張ろう」

【10月6日 月曜日 テスト時間】

長谷(昨日頑張ったおかげで、今日の科目はなんとかなりそう!)カキカキ


【10月6日 月曜日 昼】

長谷「ふぅ、テスト終わったー!って言ってもまだ2日残っているんだけどね」

??「あの、長谷くん」

長谷「えっと、確かあなたは……>>32

※話の展開には関係ないので運試ししてみてください!※
1藤宮さん
2松野さん
3デブデ・キッモーイネさん
4その他(自由回答)

1

長谷「藤宮さん」

??「ふふ、私、藤宮さんじゃないよ、えいっ」ブンッ

長谷「おっと!これは、紙ヒコーキ?」

松野「開けてみて?」

長谷「」ピラッ

『私、松野鈴です☆クラスの子の名前くらい覚えないとだめだよ?』

長谷「松野さん、俺に何か用?」

松野「最近、元気ないね」

長谷「そうかな?俺、元気だよ」ブンブンブン

松野「そんなに広島行くの嫌なの?」

長谷「……」

長谷「俺さ、広島行くの楽しみだよ。日本史好きだし、広島は日本史でも何度か登場する場所だからね」

松野「毛利家のお城もあったんだっけ?」

長谷「そうそう。平家とか戦争とか……。俺、今回の修学旅行、正直結構楽しみにしてるんだよ」

松野「え、じゃあ何でそんなに元気がないの?」

長谷「……実は、沙希……山岸さんのことでちょっとね」

松野「あ、あのぼんやりしてる子のこと?」

長谷「うん」

長谷(俺は松野鈴というクラスメイトに沙希のことを話した)

松野「なるほどー。山岸さんかぁ。過去に何かあったとか?」

長谷「桐生っていう僕らのクラスメイトが何か知ってそうなんだけど、今はまだ……とか言って教えてくれないんだよなぁ」

高崎「おやおや、神妙そうな顔をしてますね」

長谷「高崎竜介……」

松野「あ、りゅーくんだ!」

高崎「長谷くんの話題になっている山岸さんは今日はどうしたんッスか?」

長谷「今日は沙希のお母さんが迎えに来ていて、そのまま連れて帰ったんだ」

高崎「今日のテスト大丈夫だったんッスかね」

長谷「俺はどちらかというと高崎自身の心配をしたほうがいいかと」

高崎「それは言わない約束っスよ」

長谷(いつ約束したっけ……?)

西村「あれ、珍しい組合せだね」

松野「あ、えっと、こんにちは」

西村「うん、こんにちは。長谷くんと鈴ちゃんが話しているところなんて始めてみたかも」

長谷「松野さんはあんまり自分から絡むような人じゃないからね」

松野「あれ、長谷くん。なんで私が内気なこと知ってるの?」

長谷「なんでって、だからメッセージ付きの紙ひこうき飛ばしているんでしょ?」

松野「……うんっ!」ニコッ

高崎(この男、なかなかやりますね)

長谷「松野さんは違うクラスに幼馴染がいるんだっけ?」

松野「そうだよ。けーちゃんっていうんだよ」

長谷「……松野さんが飛ばしている紙ひこうきはいつもそのけーちゃんって人にメッセージを届けるためなの?」

松野「ううん、仲のいい人になら誰にだって紙ヒコーキ飛ばせるよ」スチャッ

長谷(早速紙ひこうき構えてる!?)

松野「あ、そうだ!私、けーちゃん待たせてるから、これで!ばいばい!」スッ

長谷(去り際に紙ひこうき。どれどれ、中身は……)ピラッ

『長谷くん、またお話ししようね☆』←☆はちゅーりっぷ無かったのでそれの代わり

長谷(うん……もちろんだよ!)

西村「長谷くんが久しぶりに素で笑ったかも」

長谷「え、そうかな?」

西村「あはは、沙希のことがあるからそう思っても無理ないだろうけど、最近の長谷くんはいろいろ思いつめている雰囲気があったのは確かよ」

長谷(もしかして、松野さんはそれを知っててわざわざ気にかけてくれたのかな?優しいなぁ)

【10月8日 水曜日 昼】

長谷「終わったぁ!!」

山岸「祐樹くんお疲れ様ぁ」

長谷「おつかれ!」

山岸「お昼、どこかで食べよう?」

西村「あ、あのぉ……」

芹澤「私たちも一緒にいいかな?なんて……」

山岸「怖い……」ブルブル

西村「あーいや!別に並んで食べようとかそんなんじゃなくていいから!!」

芹澤「そうそう!ただなるべく近くで食べたいなーってのはあるけどね!!」

山岸「……何かされそう」ボソリ

西村(私たちってそんな風に見られてたの!?)ショボーン

芹澤(もしかして、いつしかどさくさにまみれて無いおっぱい揉んだこと根に持ってる!?)ガーン

西村「と、とりあえずさ、食べる場所決めましょ?」

長谷「それもそうだね」

山岸「」ブルブル

長谷(どこで食べようか。場所によっては誰かいそうだなぁ)>>42

1屋上(藤宮がいる)
2教室
3食堂(松野がいる)
4自由回答

2

長谷(あんまり人を増やし過ぎないほうがいいかな。将吾は寝てるし、教室ならこの4人で食べられそうだ)

長谷「教室で食べようか」

山岸「」コクリ

西村「やった、沙希から許可が出た!」

芹澤「それじゃあこの辺の机くっつけてお昼にしましょ!」






長谷「いただきまーす」

山岸「」ブルブル

長谷「沙希、西村さんたちとはずっと友達だったじゃないか」

山岸「そ、それは分かってるんだけど、どうしても怖くて……」

芹澤「……」ムッ

山岸「あ、ご、ごめんなさい!」ビクッ

長谷「芹澤さん!今の顔はちょっと怖かったよ?」

芹澤「あ、ごめん。別にそういうつもりじゃなかったんだけど……もうずっと怖くない顔しとこうっと」

芹澤「(´・ω・`)」

西村「うーん、どうやったらいいんだろう?」

芹澤「(´・ω・`)ネー」

長谷(沙希の同世代に対する恐怖心を取っ払う方法、かぁ。よし、こここそ安価の出番だ!頼むぞ、安価!何か名案を俺にください!!>>44

頭を撫でて落ち着かせる

長谷「そうだ、頭を撫でて落ち着かせればいいんだ!」

芹澤「(´・ω・`)?」

西村「頭を撫でる、ねぇ」ソー

山岸「にゃあ!」キョゼツ

西村「うーん。えいっ、やぁっ、とうっ!」シュッシュッ

山岸「うわ!きゃっ!やんっ!」サッサッ

芹澤「(´・ω・`)ガンバレー」

長谷「西村さん頑張って!沙希、もう諦めて!」

桐生(何やってんだ、あいつら)

長谷(頭なでなで攻防戦が始まってから10分……)

芹澤「( ˘ω˘)スヤァ」

西村「はぁはぁ……」

山岸「」ビクビク

西村「スキあり!」ガタッ

長谷(西村さんが立ちあがって沙希に迫った!)

芹澤「( ˘ω˘)オオー」

長谷(沙希、突然の接近に身体が動かない!)

芹澤「( ˘ω˘)グヘヘ」






西村「やっと捕まえた!」ギュッ

山岸「!?」ビクッ






西村「沙希……、私たち、友達だよ?私、沙希に怖がられてとっても辛かった。だけど、沙希はもっと怖い思いをしてたんだよね?」

山岸「……」グスン

西村「もう……大丈夫だから……。やっと、沙希に触ることが出来たから……」ナデナデ

山岸「あい……ちゃん……」ウグッ ヒック

西村「沙希……」グズッ

長谷(……沙希ももう震えてない。とりあえずこれで沙希のことは大丈夫かな?後は……)

将吾「」zzz

長谷「将吾、机の上で伏せて寝たって無駄だよ。本当は起きているんでしょ?」

将吾「……はぁ」ムクッ

長谷「将吾なら知ってるよね?沙希の過去のこと。もう逃がさないよ……」

将吾「はぁ。まったく、お前といると疲れることばかりだ」





眠くなったので寝ます。
続きはまた明日!
おやすみなさい☆

【10月8日 水曜日 夕方】

長谷「河川敷に将吾は……いた」

桐生「……」ヒュッ ポチャン

長谷「将吾!……最近らしくないよね」

桐生「来たか。らしくないってなんだよ」

長谷「なんていうかさ、今までだったらほら、何があっても自分の言いたいこと、はっきり言ってたじゃん!でも、沙希がおかしくなってから、将吾は何かを隠しているみたいだった」

桐生「……みたいじゃなくて、そうなんだよ」

長谷「どうして?」

桐生「なあ、おまえはさ、山岸のこと、どこまで知ってるんだ?」

長谷「どこまでって……」

桐生「山岸とおまえが知り合うきっかけとなったのは、あいつが藤宮に声をかけたことだ。あの時、俺言ったよな?山岸はいじめられていたって。おまえさ、そのことどこまで知ってるんだ?」

長谷「それは……」

桐生「……教科書破られたり上靴ゴミ箱に捨てられたり、それくらいで済むなら山岸も今みたいにはならなかっただろうよ。でも、あいつへのいじめはそれだけでは済まなかった」

長谷「将吾……」

桐生「ある男子が言ったんだ。『山岸に束の間の希望を持たせてやろうぜ』って。クラスのみんながそれに賛同して、一番見た目が優しそうなやつが山岸の仮の彼氏役として選ばれた」

長谷「そんなことまでやったの?それで、その人は……」

桐生「すぐに山岸にアプローチをかけた。山岸もあの時は本当に辛い思いをしていたから、あっという間にそいつに惚れたんだ。やがて、2人は恋人関係になった」

桐生「恋人関係になってからもあいつは山岸に優しく接していたんだ。だけど、裏では明らかに不気味な笑みを浮かべて、クラスの奴らと次の計画を練っていた……」

【?月?日 昼】

山岸「うっ、ぐすっ……。私の靴箱にミミズの死骸がたくさん……」

彼氏「沙希、どうしたの?」

山岸「あ、ええっと……」

彼氏「またやられたの?」

山岸「うん……」

山岸(いつもみたいに、今日も慰めてくれるのかな……?)

彼氏「沙希……今日やられたのってこういうことかな?」サッ グチャ

山岸「……え?」

彼氏「こんなふうにさ、ミミズの死骸を靴箱に入れたのって、実は俺なんだよね」

山岸「何を言ってるの?」

彼氏「ちょっとこいよ」グイッ

山岸「え?ど、どこへいくの……?」

彼氏「約束通り、体育館裏へ連れてきたよ」

小坊A「おせぇぞ、俺たち待ちくたびれたんだけど」

山岸「これって、どういうこと……?」

彼氏「どういうことって、こういうことだよ!」ドンッ

山岸「いたっ!」

小坊B「へへ、御開帳~。……ガキくせぇパンツだな」ガバッ

山岸「いやぁ、やめてよぉ。助けてぇ!」

彼氏「ぎゃーぎゃーわめくなよな。あ、そうそう、俺たちの恋人関係、今日で終わりだから」

山岸「えっ……?」

彼氏「俺さ、お前のこと大嫌いだから」

山岸「なん……で?あのとき好きって!」

彼氏「ああ、あれ?あれは嘘だから。全部お前を徹底的に突き落すための罠だったわけ!分かる?」

山岸「嘘だよね……嘘だって言ってよ……」

小坊C「「それ、服をぬがせちまえよ」

小坊D「脱げ脱げー!おら、桐生も手伝えよ」ビリッ

桐生「……俺は……いい……」

山岸「嘘……こんなの嘘だよ……」

彼氏「お前ってさ、ほんと忘れっぽくてボーっとしててさ、見てるだけで腹が立ってたんだよね。そして付き合ったら付き合ったで俺にべったりでさぁ」

桐生「……」

小坊D「桐生、ここにいるってことはお前も同犯だからな。チクったらお前も山岸と一緒に陥れてやる」

桐生「……無理やり、連れてこさせたくせに……」

彼氏「馴れ馴れしいんだよ。キモイ口で気安く俺の名前を呼びやがって。ちゃんと歯磨きしてんのかよ?お前のくっさい口にはお前が履いているのパンツでもつっこんどいてやるよ!」ググッ

山岸「んーっ!んーっ!」

小坊A「へっへっへ。くんくん、小便くせぇあそこだ。おい、例の物あるだろうな?」

小坊B「ラムネビン?持ってきたけど、マジでやるのか?」

小坊A「あったりめぇだろ!これのために今日まで山岸にぶつけるはずだったイライラをおさえてきたんだからな!」

山岸「んーっ!!んーっ!!」ブンブン

彼氏「あばれるなっつてんだろうが!!」パシンッ

山岸「!!??」ジンジン

小坊C「女の子の頬を叩くなんて、お前も優しそうな面してなかなかやるね!」

彼氏「お前の初めてはラムネビンだな」ガシッ

山岸「……」ジワッ

桐生「山岸……」

山岸「……っ!」グスン

桐生「山岸、ごめんな」

小坊D「それじゃあ入れるぞぉー」

ワー パチパチパチ

山岸「……っ!……っ!……!!!???んんーっ!!!んんーっ!!!」

【10月8日 水曜日 夜】

桐生「……あの後、山岸は数日学校を休んだ。流石にクラスの奴らもこの時ばかりはまずいと思っていたようだった。クラスに戻ってきた山岸は極端に人を怖がるようになったが、それすらもやがて忘れてしまったんだ。クラスのみんなはもう山岸に関わらなくなった」

長谷「変に関わって沙希がクラスメイトからやられたことを思い出すのを恐れたから?」

桐生「多分な……。今回の山岸の様子がおかしくなったのは、多分そのことを思い出したからだと思う。お前の姿があの時の彼氏とちょっとかぶって見えたのかもしれないな」

長谷「あのさ、ひとつ聞かせてよ。なんでさ……なんで助けなかったんだよ……!将吾はさ、目の前で襲われている女の子がいたら、それを放っておくような薄情なやつだったのかよ!!」ガシッ

桐生「……」

長谷「沙希が何をしたっていうんだよ!たしかに忘れっぽくてどこかぼんやりしている子だけど、それでもみんなと同じ生活を送ろうといつも必死だったじゃないか!それを……それを……!」

桐生「……俺だってな」




桐生「俺だって、なんとかしてやりたかったんだよ!」


長谷「将吾……?」

桐生「夏休みに一度、夏休みの宿題の答えを書いてやったことがあって、あれで山岸は変わると思っていたんだ。だけど、結局肝心な時に俺は何も行動できなかった。人目につかないようにこっそりと行動を起こすのがあの時の俺の限界だったんだ」

長谷「……」

桐生「俺も結局、弱い人間なんだろうよ。高校2年になって山岸と喋るようになって、あいつは夏休みの宿題の答えは覚えていたけど、あの暴行を受けたことは忘れているようだった。それで俺、どこかで安心しきっていたんだ」

長谷「……そう、だったんだ……」

桐生「正直、俺は今のお前が羨ましい」

長谷「え?」

桐生「西村も芹澤も藤宮もいる。お前はいろんな人から支持されているからこそ山岸のことを助けてやれるんだ」

長谷「将吾。俺、そんなこと言われたって分かんないよ。将吾だっていろいろ思うところはあるかもしれないけど、俺は沙希を助けたいんだ」

桐生「……そうだな。だからさ、俺からも頼む。山岸をお前の力で支えてやってくれ」ペコリ

長谷「……」

桐生「お前はさ、俺の希望なんだ。俺があの時できなかったことをお前ならやりそうな気がしてさ、他力本願になるのもどうかと思うが、もう俺には山岸にしてやれることは何もないから、お前に賭けるしかないんだ」

長谷「将吾……」

桐生「ちょっと長く話し過ぎたな。身体も冷えてきたし、俺はもう帰るわ」

長谷「……将吾!俺、絶対沙希を支えるから!だから、将吾も沙希と仲良くしてあげてよ!」

桐生「……」

長谷「何もできないなんて言わないで。きっと友達は多い方がいいだろうから!」ニコッ

桐生「……ああ、そうだな」フッ スタスタ

長谷(今、ちょっと笑ってた?)

【10月9日 木曜日 朝】

長谷(俺は学校に着いて最初に沙希に挨拶をした)

山岸「あ、おはよう、祐希くん」

西村「おはよう、長谷くん」

芹澤「(´・ω・`)オハヨー」

長谷「芹澤さん、まだやってたんだ」

西村「うん、まだ沙希も完全に私たちに慣れたわけじゃないから」

芹澤「(´・ω・`)ソウナノヨネー」

山岸「でも、ちょっとはなれた!」プルプル

芹澤「(´・ω・`)テガフルエテルヨー」

西村「こればかりは少しずつ慣らしていくしかないのかなぁ」

長谷(うーん、何か山岸さんが同世代に慣れるためにいい方法はないかな?誰かに相談してみようか)

1松野さんに相談しよう!
2藤宮さんに相談しよう!
3井上先生に相談しよう!
4その他(自由回答)

>>65

2

長谷「藤宮さんに相談しよう」





【10月9日 木曜日 昼休み】

長谷(藤宮さんと屋上で昼食を取った)

長谷「ごちそうさま。藤宮さん、沙希のことでちょっと相談してもいいかな?」

藤宮「うん、いいよ。どうしたの?」

長谷「沙希の同世代への恐怖心を取っ払いたいんだけど、何かいい方法はないかな?」

藤宮「うーん……。みんなでどこか遊びに行くとか?ほら、テストも丁度終わったし!」

長谷「そっか、やっぱり慣れが大事だね」

藤宮「今日の放課後、みんなを集めて遊びに行くルート決める?」

長谷「うん、いいね!そうしよう!」

【10月9日 木曜日 放課後】

長谷「将吾、日曜日俺達とどっか遊びに行こうよ」

桐生「めんどい……」

長谷「昨日沙希の話をしたばかりじゃないか」

桐生「……はぁ。お前の誘いってほぼ100%断れないよな」






芹澤「あ、長谷くん!桐生くん連れてきてくれた?」

長谷「あれ、表情元に戻したんだね」

芹澤「ずっとあの顔はさすがに疲れる!」

西村「とりあえず、みんなどこ行きたいか言ってもらって、多数決かあるいは推薦で決めましょう」

山岸「私のために、みんなごめんねぇ?」プルプル

藤宮「沙希ちゃん、そんな怖がらなくても大丈夫だよ?」

山岸「おでこ怖い」ガクブル

藤宮「」

長谷「あはは、ごめんね。藤宮さん」

藤宮「ううん、大丈夫!」

藤宮(庇うのは沙希ちゃんのほう……かぁ)

長谷「それじゃあ俺からどこへ行きたいか言わせてもらうね。みんなその後に続いて」

長谷「>>69

藤宮「>>70

桐生「>>71

山岸「>>72

西村「>>73

芹澤「>>74

遊園地

動物園

メイド喫茶

祐樹君のお家

学校

長谷くんち

長谷「やっぱり遊園地行きたいよね」

藤宮「私、動物園行きたい!」

桐生「……メイド喫茶」ボソッ

長谷「将吾ってそういうのに興味があったんだ」

芹澤「へぇ、なるほどねぇ」メモメモ

桐生「芹澤、それ燃やしていいか?」ハア

芹澤「(´・ω・`)」ショボーン

山岸「私、祐樹くんのお家がいいなぁ」

西村「もういっそ学校でいいじゃない。テニスコートでも借りて、何かしましょうよ」

芹澤「私も長谷くんちがいい」

西村「2人ともそんなに長谷くんちが好きなの?」

芹澤「ベッドの下が凄いって噂で聞いたの!」

長谷「どこから!?」

西村「……まあベッドの下は来たときにチェックするとして、長谷くんちで何して遊ぶの?」

長谷「チェックするの!?」

桐生「俺、もう安価に振り回されるのごめんだから先に行っとくわ。修学旅行でまわるところ決めようぜ」

芹澤(なんだ、今の桐生くん本心から言ったわけじゃないんだ。メイド好きの井ノ原くんや男子Cに話そうと思ったのに)

藤宮「それじゃあ、私から>>77

山岸「>>78

西村「>>79

芹澤「>>80

長谷「>>81

それ以外>>81以降、次の私のレスまで
(ここまで安価が来た場合とあるキャラが乱入してきます)

沙希の件……煮え切らないなぁ……長谷とかケンとかみんなでぶっ飛ばしに行って欲しいわ

安価なら広島焼き

>>77

あ、安価の内容は長谷くんの家で何をするか、です。
紛らわしかったですね、ごめんなさい。

藤宮さん>>82
山岸さん>>83
でお願いします!

なんだそうだったのか

漫画を持ち寄る、漫画をダラダラと読む

オセロ

勉強会

人生ゲーム

祐樹くんと一緒ならなんでもいい

西村「みんなで漫画を持ち寄って読みましょうよ。どうせ長谷くんち、R指定のものしかなさそうだし」

長谷「そんなことないよ!!」

桐生「R指定の本があることは否定しないんだな」

長谷「それも否定するよ!!」

芹澤「オセロしましょう?リーグ戦やるの!」

長谷「結構本格的だね。俺は今度の広島観光へ向けて、勉強会なんていいかなって思ったんだけど。俺、日本史得意だし」

西村「私、地理得意だよ?」

芹澤「2人は当日ガイドになってくれればそれでいいよ。今から私たちが知識詰め込む必要ないと思いまーす」

藤宮「じゃあここはみんなで仲良く人生ゲームってのはどうかな?」

桐生「お前らさ、見事に意見バラバラだな」

長谷「そ、そうだね……」

山岸「私は祐樹くんと一緒ならなんでもいいよ」

長谷「……沙希。よし、日曜日はいろんなことしよう!俺んち、オセロも人生ゲームもあるから手ぶらで来てよ、待ってるから!」

桐生「結局そうなるのかよ」

【10月9日 金曜日 放課後】

長谷「沙希、1人で帰れる?大丈夫?」

山岸「うん。祐樹くん、いつも心配してくれてありがとう。祐樹くんは頼りになるね」

長谷「……うん」

山岸「それじゃあ、ばいばい」

長谷「また日曜日ね!」

西村「長谷くん、ちょっといいかな?」クイッ

長谷「え?ど、どうしたの、西村さん」

西村「この後、時間ある?ちょっと、私に付き合ってほしいの」

ガタンゴトン ガタンゴトン

長谷「電車に乗ってどこへ行くの?」

西村「行けば分かるわ……」





長谷(駅から降りて人混みをかき分けるようにして進んでいった。しばらくすると公園が見えてきて、時計台の前でケンシロウさんが俺達を待っていた)

ケン「……西村!長谷!」

西村「ケンシロウ!」

長谷「ケンシロウさん、どうしてここに?」

ケン「ん、長谷にはまだ何も話していないのか?」

西村「うん。ケンシロウさんと合流してからのほうがいいと思ってね」

ケン「早い話、山岸にトラウマを植え付けたやつにお灸を据えようと思ってな」

西村「できれば責任も取ってほしいんだけど、まあそれは後考えるとして」

長谷「2人もなんだか物騒だね……」

ケン「長谷、お前は悔しくないのか?」

長谷「悔しいさ。悔しいけど、もし変に俺達が手を出して、それが暴力行為とみなされて停学処分でも出されたら、それこそ沙希が悲しむと思うんだ」

西村「長谷くん」

長谷「俺も頭に血が上ったからって感情のままに動くわけじゃないよ。そんな熱い展開を繰り広げても現実は非情だと思う」

ケン「……分かった、じゃあ長谷の意見も取り入れた上で今日は観察だけにしておこう」

長谷「へ?観察って」

ケン「山岸に性的いじめをした連中だ。実は山岸がおかしくなってから西村と独自に原因を探っていたんだ。山岸と同じ学校出身の奴を探していろいろ聞き込みをして、そしてようやくあいつらが今どこでどうしているのかを掴むことが出来たんだ」

西村「長谷くんは桐生くんから聞いたみたいだけど」

長谷「あれ、そんなことまえ知ってるの?」

×長谷「あれ、そんなことまえ知ってるの?」
○長谷「あれ、そんなことまで知ってるの?」



西村「桐生くん、私たちにも沙希のこと話してくれようとしたの。まあその時には既に彼が話そうとしていたことは全部知っていたけど」

長谷「そうなんだ。それでここにいるってことは、その沙希に性的ないじめを加えたやつらはここに来るってこと?」

ケン「そういうことだ。ああ、噂をしていたら来たぞ」

西村「私たちは目立たないように公園の隅の方で雑談しているふりをしましょう」






DQN1「ぐへへ~、今日も来たぜぇ」ブロオオオオン

DQN2「ヒャアアアアアアアハアアアアアアアアアアアア!!」ブロオオオオン

長谷(完全に落ちぶれてたぁー!!)ガーン

ケン「噂通りの荒れた連中だな」

長谷「え?……え?」

西村「あんな奴らに沙希の身体と心が傷つけられたなんて……!」

長谷「あの、本当にあれなの?」

ケン「うむ。あいつら、中学校でも問題行動を起こして出席停止にあって、結局高校へは進学せずにただのヤンキーと化して東京都内を暴れ回っているらしい。あれで間違いないだろう、噂通りの連中だ」

長谷「……あんなのに、沙希は……」

ケン「早まるなよ、長谷。お前が言ったのだからな。変に手を出したら沙希が悲しむって」

長谷「分かってる……」






DQN3「今日はどこ暴れるよ?」

DQN4「あ、俺いい場所知ってるッすよ。若い女も釣り放題ですぜ!」

BOSS「集まったか?」

長谷「あれ、他の不良はいかにもって感じのカジュアルな格好なのに、1人だけ学ラン?」

西村「あれはどう見てもコスプレ用の学ランだよ」

ケン「あいつがボスか……」

西村「そうね、あのグループの中で唯一学校へ通っている奴、そして沙希の元カレ……」

長谷「あいつが……!」

長谷(この時、俺は猛烈に怒りが込み上げてきた。沙希が一時期でも好きになった男は今じゃ無法者で、そいつとその仲間に沙希の心と体は傷つけられた。生まれて初めて俺は本気で人を殴りたい気分になっていた)



続きます。
今日はもう寝ますね。
おやすみなさいです。

今日は他に作業しながら更新します。
のんびり更新するので30分から1時間に1度くらいの間隔でチェックしていただければ、
それほど時間を無駄にせずに読めるかと思います。

ブロオオオオオン

DQN1「ヒャアアアアアアアハアアアアアアアア!!今日も夜の街を駆け巡るぜぇ!!」

DQN2「ついでに女をナンパしてホテルへGOだ!!」

BOSS「野郎ども!行くぞ!」

ブロオオオオオオオン

長谷「行っちゃった……」

ケン「……とんでもない奴らだったな。あいつらは警察が怖くないのか?」

西村「あんなのに沙希は……沙希は……!」グスッ

長谷「西村さん!」ガシッ

西村「長谷くん」

長谷「俺が……あいつらにお灸を据える。絶対に!そして、みんな笑顔で広島へ行くんだ!」

西村「はせ……くんっ……!」ガバッ ウエエエエン

ケン(長谷、お前すっかり性格変わったよな……。安価に鍛えられたか)

【10月10日 土曜日 午後】

長谷(俺は西村さんからの電話で彼女の家に行った。西村さんの家にはケンと桐生が居て、あのDQN達への報復作戦を練っていた)

ケン「もしあいつらに暴力で立ち向かうことになったらこっちもタダでは済まんかもしれん。下手をすれば警察沙汰だ」

桐生「警察は厄介だな」

ケン「確実なのはどこか狭い場所へおびき寄せて各個撃破することだろう。あいつらとて無法者。大きな騒ぎにならなければ警察も動かないだろう」

西村「本気の殴り合いは避けたいところね。まあ、それは向こうも同じでしょうけど。あっちのBOSSはあれでも一応学生。派手に傷つくようなことは好まないはず」

長谷(この場で俺は何か意見、あるいは質問を言ったほうがいいだろうか?)

>>96
(なければ『特にないか』とお答えください)

訂正)日にちを間違えていました
【10月9日 金曜日】→【10月10日 金曜日】
【10月10日 土曜日】→【10月11日 土曜日】

安価は>>97でお願いします。

BOSSにはどうやって報復するのか

長谷「BOSSにはどうやって報復するの?」

西村「派手にやり合うわけにはいかないもんね」

長谷「そこで考えたんだけどさ、取り敢えず拉致して、どこかに監禁するのはどうだろう?もちろんあいつらには目隠しをつけるなり何なりして、誰がやってるのかわからないようにしてさ」

ケン「BOSSは無理だな。あいつはああ見えて学生だ。何日もいなくなれば、流石に被害届が出るだろう」

西村「他の無法者にはそれでいいかもしれないけどね。ただ修学旅行まであと1週間ってことを忘れないでね?」

長谷(無法者なのに警察の手を借りるってそれはそれで恥ずかしいような……)

ケン「長谷の意見を取り入れたところで考えるなら、密室に追い込んで袋のネズミにするってところか」

西村「じゃあ廃墟の建物を探してそこにうまく誘導しましょう」

長谷「そういえば、ケンシロウさんは北斗神拳が使えるんだよね?」

ケン「ああ。だが、今は平和な世だ。俺の持つ殺人拳法は下手に使えん」

西村(平和な世なのになんで殺人拳法なんて学んだんだろう?)

長谷(それから30分、いろんな意見を出し合ったが、BOSSに報復する手段で俺達の討論は行き詰っていた)

ケン「いろいろ考えたが、一番厄介なのはBOSSかもしれんな」

西村「他の無法者はそれこそこちらが怪我さえしなければ多少荒事になっても大丈夫だけど、BOSSだけはそうもいかないよね。少なくともむやみに外傷は与えられないわ」

ケン「山岸は性的ないじめを受けたのだろう?それならあいつにも性的な暴行を加えるか?」

長谷「たとえば?」

ケン「それは長谷が詳しいだろう?ほら、答えてみろ」

長谷(男に加える性的暴行?これとか?>>101

乳首引きちぎり

長谷「乳首引きちぎりかな」

西村「想像しただけで胸の先が痛くなってきたわ」

ケン「ふむ」

長谷「それかもういっそケンシロウさんの技で自殺させるのはどうかな?」

ケン「北斗残悔積歩拳で地獄の底まで自分の足で歩いていかせる、か。こんなこというのもアレだが、山岸への性的暴行は死に値するほど大きいものなのか?」

長谷「安価取ったらきっと『もちろん!』『汚物は消毒だ~!』などのレスで埋まりますよ」

ケン「ふむ、出来ればそこまでいってほしくないのだがな……」

長谷「……」

西村「まあ、一応袋のネズミにすることくらいは固まってきたわね。私、ジュース取ってくるから待ってて」

桐生「じゃあ俺はコンビニでお菓子でも買ってくるわ」






長谷(ケンシロウさんと2人きりだ)

ケン「長谷、山岸のことは好きか?」

長谷「え?……うん」

ケン「俺も、ひとりの女のためだけに生きている」

長谷「ケンシロウさんって彼女がいるんですか?」

ケン「ああ。まああいつはまだ中学生だが」

長谷「中学生!?」

ケン「ついでに幼馴染だ」

長谷「はぁ……」

長谷(色恋とは無縁そうな身体なのに、やることやってるんだなぁ)

ケン「長谷、お前は愛のために闘える男になれ」

長谷「ケンシロウさん」

ケン「特別な力など要らぬ。ただ、愛する者を守りたい、助けたいと思う気持ちが、お前を自然と強くしてくれるのだ。現にお前は山岸を好きになってから強くなった。藤宮と仲良くしていた頃のお前は、どうも優柔不断で決断力にかけているように見えたが、今のお前は違う」

長谷「……」

ケン「山岸の傍にいたい。彼女を守りたい。その思いがお前を強くしているのだ。長谷、愛を忘れるな。絶対にだ」

長谷「……うん、分かってるよ、ケンシロウ。俺、もう迷わない。何があっても沙希を守る。ケンシロウ……」スッ

ケン「どうした、握手か?」

長谷「俺に力を貸してくれてありがとう。もう少しだけ、俺に力を貸してくれないかな?」

ケン「……ああ、最初からそのつもりだ」ギュッ

【10月11日 日曜日 午後】

山岸「祐樹くんの部屋って意外と広いんだね」

長谷「あはは、まあ適当に座ってよ」

桐生「ゲームしかない家だな」

芹澤「ベッドの下にあるの、普通の漫画ばかりでつまらないね。『ふたりエッチ』は私でも持ってるし」

藤宮「えっと、男の子の部屋に入るのってなんだか緊張するね」

西村「シンプルな部屋ねぇ」

長谷「みんな、最初はオセロでいいかな?」

山岸「え、2人で向き合って見つめ合いながらゲームするの……?」ブルブル

長谷「それじゃあオセロ盤が見えないよ……」

西村「時間なくなるから早くやろう!はい、トーナメント表!」

[1回戦 藤宮vs芹澤]

藤宮「えっと、私、オセロほとんどしたことないんだけど……」

芹澤「大丈夫!適当に打っていればなんとかなるから!」

山岸「」ドキドキ

長谷(沙希、ちょっと楽しそう)

コンマ勝負
奇数なら藤宮さんの勝ち
偶数なら芹澤さんの勝ち
>>107

へい

藤宮「やった!私が勝った!」

芹澤「しまった、中盤で端っこ取られたのが痛かったかぁ……」






[1回戦第2試合 桐生vs西村]

桐生「こんなゲーム、とっとと終わらせよう」

西村「桐生くん、絶対に負けないから!」

コンマ勝負
奇数なら桐生くん
偶数なら西村さん
>>110

 

桐生「まあこんなもんだろ」

西村「うわぁ……負けた……」ガックシ

芹澤「藍ちゃん、私たちはこっちでマリカでもやってよう」

西村「そうだね」






[2回戦第1試合]

藤宮「今度はシードの長谷くんと対戦だね。私、負けないから!」

長谷(ゲーム初心者の藤宮さんなら俺でも勝てるはず!)

コンマ勝負
奇数なら藤宮さん
偶数なら長谷くん

>>112

 

長谷「あ、勝った!」

藤宮「負けちゃった……」

長谷(すごい、オセロって結構頭使うから正直藤宮さんに勝てる気しなかったけど、本当に勝っちゃった!)

山岸「わぁ、祐樹くんすごーい」パチパチ

長谷「」ドヤッ

[2回戦第2試合]

桐生「第2シードは山岸か。さっさと終わらせるぞ」

山岸「私も頑張ろう」

コンマ勝負
奇数なら桐生くん
偶数なら山岸さん

>>114

山岸「わぁい、勝った!」

桐生「この俺が負けた……?い、一体何がお前をそこまで強くさせるんだよ?」

山岸「……愛の力?」

桐生(まあでも山岸も結構俺達に慣れてきたか)






[決勝戦]

長谷「まさかこんな対戦カードになるとは」

芹澤「もう突きあっちゃえばいいのに」

西村「漢字が違うわ、それじゃあ意味深よ」

藤宮「どういうこと?」

桐生「藤宮は知らなくていい」

山岸「祐樹くん、私、負けないから!」

長谷(よし、勝負だ)

コンマ勝負
奇数なら長谷くん
偶数なら山岸さん

>>116

不敗神話

長谷「うー。1個差で負けたぁ……」

山岸「まさかまさかの私の優勝だぁ~……あ」

桐生「」

西村「」

山岸「ご、ごめんなさい……」ビクビク

桐生「」パチパチパチ

西村「」パチパチパチ

山岸「!?」

桐生「へぇ、すごいじゃん。山岸でもやれば出来るんだな」

西村「いつもぼんやりしていると思っていたけど、やるときはやるんだね。さっすが沙希!」ギュッ

山岸「桐生くん……藍ちゃん……」

桐生「そうビクビクするな。……俺も含めてここにいるのは、みんな山岸の友達だ」



桐生「友達は信用しないとできないぞ」ナデナデ



山岸「桐生くん……。うん、ありがとう……」

長谷「……」

長谷「よし、遊ぼう!」

長谷「人生ゲームをしよう!」

芹澤「よーし、はりきっちゃうぞ!」

藤宮「わぁ、楽しそうだね!私、こんなの初めて!」

西村「よし、次こそ勝つよ!」

桐生「……」

山岸(みんなといると、怖いより楽しい……!)



優勝は誰だ!?コンマで決めよう!
00~20長谷
20~40山岸
40~60藤宮
60~80桐生
80~95西村
95~99芹澤

>>119

芹澤「(´・ω・`)」

てす

桐生「あ、俺が1位か」

西村「私2位ね」

芹澤「3位になった」

長谷「4位……まあまあかな」

山岸「びりにはならなかった」

藤宮「あらら、最後は私だね」

長谷「俺んち、ゲームあるから夕方までまだまだ遊ぼう!」






【10月12日 日曜日 夜】※前の日にち表示また間違えてました。こっちが正解です。

長谷「今日は楽しかった!」

長谷「……」

長谷「沙希……」

【10月13日 月曜日 昼休憩】

山岸「あははー」

西村「うふふ」

芹澤「(^ω^ ≡ ^ω^)」

長谷「ふふっ」

スコーン

長谷「紙ひこうき?どれどれ」ピラッ

『女の子見てにやにやするの、危ない人みたいだよ?』

松野「こんにちは、長谷くん」

長谷「松野さん」

松野「山岸さん見てにやにやしてたの?」

長谷「あーうん。やっと沙希が西村さん達と笑えるようになったなって思ってね」

松野「山岸さんが倒れたって聞いたときはびっくりしたよ。しかも急に私たちを怯えるようになっちゃって」

長谷「うん、本当に良かった」

松野「……」スチャ ピュー

長谷「ん?」

『どうして肩に力が入ってるの?』

長谷「……まだ終わってないんだ」

松野「そうなの?」

長谷「うん。沙希はもう大丈夫だと思う。だけど、沙希をここまで苦しめたあいつらをこのまま野放しにしておくわけにはいかない」

松野「そっかぁ」

長谷「あ、ごめんね。急にこんな話をして」

松野「長谷くん、紙ひこうきって真っ直ぐ飛ばすの、難しいよね」

長谷「え?う、うん、そうだね」

松野「だけど、長谷くんはいつも飛ばす先を見ていて、真っ直ぐ飛ばそうとしている」

長谷「……」

松野「私も真っ直ぐ飛ばせるようになりたいな」

長谷「……飛ばせるよ」カキカキ

松野「長谷くん?」

長谷「1回じゃ無理かもしれない」オリオリ

長谷「だけど、何度もやれば」シュッ

山岸「おっ?」スッ

長谷「いつか真っ直ぐ届くんじゃないかな?」ニコッ

松野「……うん!ありがとう」ニコッ

松野「よし、そうと決まればさっそくけーちゃんのところに行かなきゃ!」スタスタ

長谷「がんばってね!」







山岸「えっと、なんだろう?」ピラッ

『沙希、西村さん達とまた話せるようになって良かったね』ニコッ

【10月13日 月曜日 放課後】

長谷「沙希、一緒に帰ろう?」

山岸「うん、いいよ」






長谷「」スタスタ

山岸「」スタスタ

山岸「祐樹くんのおかげで、私、またみんなと仲良くなれた気がする」

長谷「俺はそんなに大したことしてないよ」

山岸「……あのね、祐樹くん。私、言いたかったことがあるの……」

長谷「ん?」

山岸「私、祐樹くんのことが―」

ブロロロロロロロ

長谷「ん?」

DQN1「ヒャアアアアアアアアアアアッハアアアアアアアアアア!!」

DQN2「オラオラオラァ!!」

長谷(こっちにくる!?)

山岸「祐樹くん?」

長谷「逃げよう!」

DQN1「あん?おい、そこの学生とまれや!!」ブロオオオオン

長谷(しまった、逃げれなかったか)

DQN2「あれれー?そこの女、どっかで見たことあるぞー?」

山岸「え……?」

DQN1「もしかして、山岸沙希じゃね?ほら、あんときの」

DQN2「あー、小学生の時の!」

山岸「あ……」

長谷「逃げよう!」

DQN1「ごらァ!!にがすか!!」

※戦闘イベント※

「戦う」「防御」などコマンドを使い分けてDQN達に対抗しましょう!
戦うを選んだ場合、コンマでダメージが決まります!
防御を選んだ場合、攻撃は出来ませんがコンマの数だけ相手のダメージを減らします。
相手の攻撃は私の直前のレスのコンマで決まります。

DQN1(HP500)、DQN2(HP500)が現れた!
長谷(HP100)どうする?

1戦う
2防御
>>127

1

長谷の攻撃!長谷は飛びついた!
DQN1にダメージはない。

DQN1の攻撃!長谷に68ダメージ!
DQN2の攻撃!長谷に68ダメージ!

長谷は倒れた。






長谷「ぐっ……」

DQN1「ふん、口ほどにもないやつめ。戦利品としてこの女は頂いていくぜ」

DQN2「オラァ!!さっさと乗れや!!」

山岸「祐樹くん!祐樹くん!!」

DQN2「乗れっつってんだろうが!!ぶっ殺すぞ!!」

山岸「……」

ブロロロロロロロ

長谷「くそっ……沙希……!!」

芹澤「波動球って女子でも打てると思う?」

西村「井ノ原くんくらい筋肉あればいけるんじゃ……あれ、長谷くん」

長谷「」

芹澤「ま、まさか……。死んでる……!」

西村「いや、死んでないよ!長谷くん!長谷くん!!」

長谷「……西村さん!ごめん、俺……沙希を守れなかった……」

西村「……」

【10月13日 月曜日 夜】

山岸「……」

BOSS「これは、山岸沙希……」

DQN1「気弱そうな男と歩いているところを捕まえたぜ」

DQN2「どれ、早速やっちゃいます?」

BOSS「いや、1日寝かせておこう。こういうのは極限まで怖がらせてから頂くのがおいしいのだ」

DQN3「へっ、こんな使われなくなった廃墟なら人も寄りつかねぇ。BOSSの指示に従いますぜ」

DQN4「なんたって俺達のアジトだからな」

BOSS「山岸……」

【10月14日 火曜日 昼】

長谷(昼休憩。俺や西村さん達は屋上に集まっていた)

長谷「……」

藤宮「そんな、沙希ちゃんが……」

ケン「まさか向こうから動いてくるとは思わなかったな」

芹澤「早く助けに行きましょ!!」

西村「待って。アイツらがどこに沙希を連れて行ったか分からないわ」

桐生「公園で待ち伏せるか」

西村「公園で待ち伏せてもアイツらすぐにどっか行っちゃう。拠点の場所までは分からないわ」

長谷「くそぉ!!」ガシャン

芹澤「金網叩いたって沙希は戻らないわ」

長谷「分かってる!俺、悔しいんだ!!沙希を守るって言ったのに!!俺、何も出来なかった!!」

藤宮「長谷くん……」スッ

長谷「藤宮さん!」

藤宮「!?」ビクッ

長谷「ごめん……ちょっとトイレ行ってくる」スタスタ バタン

藤宮「長谷くん……」

ケン「……そうだ!孫だ!」

芹澤「え?」

桐生「孫悟空、あいつは瞬間移動が使える上、スカウターという生物が放つ気を測る機械を持っている」

西村「そっか!孫くんに手伝ってもらえば!そうと決まればさっそく私、頼んでくる!」

藤宮「私、長谷くんのところに行ってくる!」






長谷「……授業サボって、気づけば河川敷まで来てた……」

長谷「はぁ、俺、何やってんだろう」

藤宮「長谷くん」

長谷「え?藤宮さん!?どうしてここに?」

藤宮「授業サボって早退しちゃった」

長谷「……」

藤宮「長谷くん、覚えてる?私が日記帳を無くしたとき、長谷くんがここで一生懸命探してくれたよね?」

長谷「覚えてるよ」

藤宮「最初の長谷くんはいつだって私のために必死だった。今は沙希ちゃんのために必死だよね」

長谷「……」

藤宮「まだ、絶望するには早いんじゃないかな?」

長谷「……」

藤宮「長谷くん、藍ちゃんに言ったんだよね?みんな笑顔で広島へ行くんだって」

長谷「……」

藤宮「行こうよ。沙希ちゃんを助けて、みんなで修学旅行を楽しみましょう!」

長谷「……そうだね。うん、藤宮さんのいうとおりだ!まだ絶望するには早すぎる。俺にはやらなければいけないことがあるんだ!よし、そうと決まれば、行こう!藤宮さん!」

藤宮「うん!」

【10月14日 火曜日 放課後】

長谷(藤宮さんを連れて例の公園にやってきた。すると、そこには悟空さんがいた)

悟空「おっす、長谷と藤宮。話は全部聞いたぞ。他の奴らは学校で待機してるぞ」

長谷「藤宮さん、俺達は茂みの中に隠れていよう」

藤宮「うん……」






ブロオオオオオオオオン

DQN3「よう、今日は2人か」

DQN4「ああ。適当にバイク乗り回してからアジトに戻ろうぜ!」

DQN3「そうだな、帰ったら山岸の身体をたあああああああああっぷりなめまわしてるぜ!グヘヘ!!」

ブロロロロロロロ

悟空「よし、スカウターつけて奴らを追いかけるか」

長谷「……」

藤宮「……」

藤宮(長谷くんってこんなに頼もしかったっけ……)ドキン

藤宮(私、やっぱりまだ……)

【10月14日 火曜日 夜】

悟空「すまねぇ、遅くなったな」

長谷「悟空さん!」

藤宮「大丈夫ですか?」

悟空「山岸が捕まっている廃墟が分かった!他のみんなは既に向かっている!オラ達は瞬間移動でいくぞ」

長谷「ど、どうやって!?」

悟空「オラの手に捕まってくれ!」

長谷「う、うん!藤宮さん!」ギュッ

藤宮「うん」ギュッ

藤宮(長谷くんの手、温かい……)

悟空「よし、行くぞ!」シュン

DQN1「なんで俺が廃墟入り口の見張りなんだよ……」

DQN1「まあ流石に被害届が出たのか警察が動き出したからなぁ」

DQN1「ふふっ、でもここは分からないだろうよ。ただでさえ、人が立ち寄らない場所だからな!」

悟空「あ」シュン

DQN1「あ」

長谷「……」

悟空「かかれー!」






DQN1(HP500)がおそいかかってきた!
悟空(HP350)長谷(HP200)藤宮(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
3防御

>>140

1

悟空「オラの3連続攻撃だあああああああ!!」

長谷(×3ってそういうこと!?)

DQN1「ぐはあああああ!!」

DQN1に219ダメージ!(残り281)

DQN1「ぐへへー、死ねやぁ!!」

DQN1は悟空の頭をガラス瓶で殴りつけた。

悟空「いてっ」パリーン

悟空に25ダメージ(残り325)

長谷(ガラス瓶で殴られていてっで済むの?)




DQN1(HP281)は長谷達を睨みつけている!
悟空(HP325)長谷(HP200)藤宮(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
3防御

>>142

 

攻撃ってことでいいのかな?

悟空「もう一度、3連続攻撃だああああああ!!」

DQN1「ちいい!」

悟空「くっ、あまり効果的なダメージは与えられなかったみてぇだ!」

DQN1に81ダメージ!(残り200)

DQN1「しねやぁ!!」ブンッ

藤宮「きゃっ!!」

長谷「危ない!藤宮さん!!」ガバッ

DQN1は藤宮に向けて鉄パイプを振りかぶる。

しかし、寸前のところで長谷がかばう!

長谷に41ダメージ!(残り159)






DQN1(HP200)は力を溜めている!
悟空(HP325)長谷(HP159)藤宮(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
3防御

>>144

悟空「うおりゃあああああああ!!」

DQN1「ヒャアアアアアアアアハアアアアアアアアアアア!!もうお前の動きは完全に読めた!!」

悟空「かわされた!?」

DQN1「へっ、チャンスだ!くらえっ!!」シュッ

悟空「ぐふぅ!!」

DQN1はナイフを投げて孫悟空の肩に突き刺した!

孫悟空に36ダメージ(残り289)






DQN1(HP200)は力を溜めきったようだ。

孫悟空「次は強烈な攻撃がきそうだ!気ぃつけるぞ!」


悟空(HP289)長谷(HP159)藤宮(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
3防御

>>148

DQN1「ジャアアアアアア!かする程度しかダメージが来ないぞ!!」

孫悟空「ぐっ……!」

DQN1に18ダメージ(残り182)

DQN1「くらえ!俺の強烈な一撃パンチを!!」

長谷「ぐっ!!」ガバッ

DQN1「うおりゃああああああ!!」

長谷「あ、藤宮さん!危ない!!」

藤宮「えっ!?」

DQN1「ふんっ」!!ドゴオ

藤宮「カハッ……」バタリ

DQN1の必殺技は藤宮に命中!藤宮は戦闘不能になった。

孫悟空「すまねぇ、オラがこいつ倒すのに手間取っていたばかりに!」






DQN1(HP200)は長谷を睨みつけている
悟空(HP289)長谷(HP159)はどうする?
1攻撃(コンマ×2)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
4防御

>>152

 

長谷「そうだ、これでもくらえ!!」ヒュッ

長谷は近くにあった石をDQN1に投げた。

DQN1「いてっ!!」

孫悟空「今だぁ!!」シュ ドゴオ

孫悟空は瞬間移動でDQN1との間合いを詰め、DQN1の腹を思い切り殴った。

DQN1「ぐはぁ……」

DQN1に172ダメージを与えた。(残り28)






DQN1は怯んでいる!
悟空(HP289)長谷(HP159)はどうする?
1攻撃(コンマ×2)
2瞬間移動(相手の攻撃無効化・1度のみ使用可)
3防御

>>155

1

孫悟空「長谷ぇ!コンビネーション攻撃だ!」

長谷「え?初耳なんだけど!」

孫悟空「頼んだぞ!」

長谷(頼んだぞ!と言われても……。……でも、これも沙希を救うためだ!)

DQN1「ぐ、ぐう……」

長谷「もうどうにでもなれええええ!!」

DQN1「ぐっ!突っ込んでくるとは愚かな……」

長谷「……今だ!」サッ

DQN1(なに!?右へ転がり込んだだと!?)

孫悟空「うおおおおお!!界王拳だあああああああああ!!」ゴオオオオ

孫悟空は界王拳アタックを繰り出した!

DQN1に188ダメージを与えた!

DQN1「ぐふぅ……」

DQN1は倒れた!

長谷達は戦闘に勝利した!

長谷「藤宮さん……!」ダッ

藤宮「長谷……くん……」

長谷「う、嘘だ……こんな、こんなことになるなんて」

藤宮「私ね……長谷くんと友達になれて良かった……。楽しいことたくさんできて、日記を読むのがとっても楽しみで、私ほんとうに幸せだったよ……」

長谷「藤宮さん……」

藤宮「私……長谷くんのこと……好き……」

孫悟空「……」

藤宮「もうちょっと、早くこの気持ちに……気づいていたら……長谷くんとの時間……もっと過ごせたの……かな……」グッタリ

長谷「藤宮さん!?藤宮さん!!……ヴアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

孫悟空「……」

桐生「遅かったか……」

西村「え、香織ちゃん?」

芹澤「どうして……どうして横たわっているの?」

ケン「……」

長谷「……俺は……何も守れないのか……、クソッ!!」ダンッ

孫悟空「おめぇら、藤宮はまだ生きてっぞ」

長谷「……へ?」

孫悟空「腹に重い一撃食らって気絶しているだけだ。桐生、おめぇ藤宮を家まで届けてくれねぇか?理由は……まあてきとうに考えてくれ」

桐生「俺、振り回されてばかりなんだけど」

孫悟空「警察も動いてる。面倒なことになる前にさっさとケリつけてぇんだ。頼むよ、な?」

芹澤「桐生くん、私も手伝うよ!」

桐生「……はぁ、おいしいところは全部お前が取っていくのか」

長谷「将吾、戦う気なんて最初からないでしょ?」

桐生「……」

長谷「暴力ふるいたくないのに殴る必要はないと思う。ここは俺に任せてくれ。桐生は沙希の大事な友達を救ってあげてほしいんだ」

桐生「なあ、祐樹」

長谷「将吾?俺の名前を呼ぶなんて珍しいね」

桐生「山岸のこと、頼む。お前は俺の希望なんだ。必ず、助けてやってくれ」

長谷「……ああ!」

ケン「長谷……」

長谷「分かってる。やっぱり、怪我をせずに沙希を助けようなんて初めから無理だったんだよね」

西村「長谷くん……」

長谷「だけど、だからってここで逃げるわけにはいかない。あいつらがいつ、沙希に暴行を加えるか分からない!」

孫悟空「長谷……」

長谷「みんなで助けに行こう!沙希を助けて、みんなで笑いながら、広島へ行くんだ!!必ず!!」スッ

西村「私も、みんな笑顔で広島へ行きたい!」スッ

ケン「愛のために闘う男を俺は最後まで助けよう」スッ

孫悟空「オラも友達のために一緒に戦うぞ!」スッ

長谷(俺達は互いに手を合わせて心をひとつにした)

長谷「よし、行こう!!」

長谷(俺達の戦いは、まだまだ始まったばかりだ!)






読み切り漫画の最後のページみたいな台詞を吐いて終わりましたが、まだつづきます。
最初は藤宮さんが死んだかもって思わせるところで寝るつもりだったけど、
さすがに藤宮ファンのみなさんが悪夢にうなされるだろうと思って頑張ってここまで書きました。
眠気の限界なのでもう寝ます。
おやすみなさい☆

長谷(俺達は暗い廃墟の中を西村さんが持ってきた懐中電灯を頼りに進んでいった)ダッダッダ

孫悟空「むっ!ここは二手に分かれてるな!左右どちらに進んでも1人と遭遇するみてぇだ!オラは左を行くから右は頼んだぞ!」

ケン「分かった!俺達はこっちだ!!」

長谷「悟空さん!1人で大丈夫ですか?」

悟空「へっ、こんなこともあろうかと助っ人を呼んで正解だったぞ!」

??「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

長谷「」

西村「」

ケン「なんだそいつは?化け物か?」

悟空「伽椰子っていう奴だ。この前戦って仲良くなった」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

ケン「ほう」

悟空「伽椰子、殺さない程度に頼むぞ」ダッダッダ

伽椰子「あ゛!」カサカサカサ

長谷「」

西村「」

ケン「おい、何をかたまっている?俺達も先を急ぐぞ」

DQN2「貴様ら~、どうしてここが分かった?」

ケン「貴様のような外道に答える義理はない」

西村「ケンシロウさん、大丈夫なんですか?相手、滅茶苦茶やる気満々ですけど!」

DQN2「ぐへへ、女がいるじゃねえか!そうかそうか!お前ら、俺に女を献上しに来たのだな?」

長谷「西村さんは俺の友達だ!お前のような悪いやつには渡さない!」ガクガク

西村(足、震えてる……)

DQN2「なんだぁ、てめぇは?さっさと女をよこしてここから出て行きやがれ!!」

ケン「おい、死にたくなければやめておけ。おまえと俺とでは格がちがいすぎる」

DQN2「な、舐めやがってぇ~!!ぜってぇボコボコにして二度と表を歩けない顔にしてやるぜぇ!!」

DQN2(HP400)がおそいかかってきた!
悟空(HP100)長谷(HP100)西村(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2界王拳アタック(コンマ×4・一度のみ)
3防御

>>168

おっと、ミスった。
さっきのはバグでこっちが正しい表記。

DQN2(HP400)がおそいかかってきた!
ケンシロウ(HP100)長谷(HP100)西村(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2北斗百裂拳(コンマ×4・一度のみ)
3防御

>>169

1!

西村「長谷くん、これでガツンとやっちゃえ!」

長谷「プラスチックバット?さすがにそれでダメージは……」

西村「本気で殴り合いしたら停学だよ!?」

長谷(その台詞、なんかもういろいろと手遅れな気がするんだけど!!)

DQN2「そっちがやらねぇなら、こっちからいくぜ!おらよっ!!」ガツン

DQN2は鉄パイプでケンシロウを殴った!

ケンシロウに63ダメージ!(残り37)

ケンシロウ「……ほぅ!てりゃぁ!!あたぁ!!」ボコボコ

ケンシロウは反撃に出た!

DQN2に186ダメージを与えた!(残り214)






DQN2(HP214)は長谷を見ている!
ケンシロウ(HP37)長谷(HP100)西村(HP50)はどうする?
1攻撃(コンマ×3)
2北斗百裂拳(コンマ×4・一度のみ)
3かばう(HPが一番多い人が狙われている人をかばいます)
4防御

>>171

1で

長谷「はっ!」ボコン

DQN2「そんなへなちょこバットで殴ってダメージが来るわけ……」

ケン「言い残すことはそれだけか」

DQN2「なっ!!」

ケン「ホワタァ!!」バキイ

DQN2「かはっ……」バタン

長谷「し、死んじゃったの?」

ケン「いや、骨に軽くヒビがいった程度だ。流石に殺しはしない」

西村(それでも十分傷害罪ね)

ケン「さあ、先へ行くぞ!」

西村「ええ!」

長谷(……待っててね、沙希!)

キー バタン

BOSS「ふっふっふ、沙希ぃ……」

BOSS(手足をベッドに縛り付けてやった)

山岸「うっ……」グイッグイッ

BOSS「無駄だ」

山岸「私を……どうするの……?」

BOSS「ほう、昔のように泣かないんだな」

山岸「……こんな人に流す涙なんてないもん」

BOSS「へぇ、どれどれ?」サッ

山岸「やめて、シャツをめくらないで」

BOSS「ふふっ、かわいいおへそだ」

山岸「何を……するの……?」

BOSS「じゅぶっ!!んんっ!!べろべろっ!!はああっ!!」ジュルッジュルッ

山岸「うっ……ひゃっ……!」

BOSS「れろれろ!!じゅるりじゅるり!!んはぁ!!」ジュルルッ

山岸「やめて……くうんっ……」

BOSS「じゅぼおおおお!!どうだ!!元カレにへそをペロペロされる気分は!?」ペロペロ

山岸「……やめて……」





山岸「どうして……こんなこと……」

BOSS「お前が嫌いだからだよ。ガキの頃はチキンだったからお前の初めてを瓶で奪うことしかできなかった!だが、もっともっと性的暴行を加えて、貴様が二度と人間社会に復帰できないほどのトラウマを植え付けるべきだった!!」

山岸「……!」

BOSS「中学生になって進学先が分かれて、お前の行方を見失っていたが、仲間と一緒にこの時をずっと待ち望んでいた」

山岸「……学生だよね……?学生がこんなことしていいと思っているの?」

BOSS「ははっ!問題ない!お前はもう二度と外の空気を吸うことが出来ない!マヌケな警察はここを突き止めることは無理だ。貴様はずっとここで俺のおもちゃになるのだ!俺はな、常に優等生であり続けた!本物の悪は頭も良くならなければいかんのだ!!そのためだけに俺は学生をやっている!!」

山岸「……さい……てい……だよぉ……」

BOSS「なんとでもいうがいい!貴様のような馬鹿は大嫌いなんでな!身も心もボロボロにしてやらないと気が済まない!さあ、おへそペロペロの次は……俺のロケット花火を味わってもらおうか!!」ボロン

山岸「長谷くん……助けて……」






ケン「おい……汚ねぇウインナーを露出するな」

BOSS「なっ!くっ!他の仲間は!?」

長谷「今頃悟空さん達がやっつけてくれてるよ」

西村「そうよ、あなたもこれまでって……きゃっ!!」

長谷「西村さん!?」

西村「私、お父さんのしか見たことないの///」

BOSS「くっくっく、こいつを出せばその女は身動き取れないようだな」ジャキーン

ケン「貴様ァ、卑怯だぞ!」

BOSS「ふん、予定は変更だ。ここでこの女は殺す」ナイフー

山岸「きゃっ!」

BOSS「手足の紐を切って……おら、さっさと来い!」

ケン「あいつら屋上へ上がっていくぞ!」

西村「だめ!あいつのチョークが頭から離れなくて動けない///」

長谷「……ケンシロウは西村さんを頼む!」ダッダッダ

ケン「長谷!待て!一人じゃ危ない!!」

ビュオオオオ

山岸「ここは……屋上……?」

BOSS「ふふっ、ふははっ!」

BOSS「ここから落ちたらどうなると思う?」

山岸(高い……それに下は真っ暗……)

BOSS「ふっ、ここからでもスカイツリーが見える……か」

バタンッ ダッダッダ

長谷「お前……沙希を離せ!!」

BOSS「来たか。そんなに沙希を返してほしいか?」

長谷「当たり前だろ!お前なんかに沙希は殺させない!!」

BOSS「ほう、そうか……」スッ

長谷(鉄パイプ?)

BOSS「ならば沙希をかけて1対1で勝負だ!戦う前に何か一言、言い残すがいい!」

長谷「>>179

しねええぇぇ!

長谷「しねええぇぇ!!」

BOSS「死ぬのは貴様だァ!!」

山岸「祐樹くん、気をつけて!」

https://www.youtube.com/watch?v=J1MIjGOu9so&list=PL0uauj_OTNydxkrchog4cLoYwzipBAi1E

BOSS(HP300)がおそいかかってきた!
長谷(HP300)はどうする?
1攻撃する
2近くに転がっている道具を使う
3防御

BOSSは鉄パイプで長谷を殴りつける。

長谷「ぐっ!」

BOSS「腕で防ごうがダメージは蓄積されているはずだ!」

長谷に86ダメージ!(残りHP214)

長谷「くそう!」ダッダッダ

BOSS「待て!」

長谷「物置場だ!あそこなら何かあるかも!」

BOSS「逃がさんぞ!」

長谷「誰が逃げるものか!エアガンでもくらえ!!」パンパン

BOSS「ぐっ!顔にっ!!」ピチピチ

BOSSに94ダメージ!(残りHP206)






BOSS(HP206)は間合いを取っている!
長谷(HP214)はどうする?
1攻撃する
2近くに転がっている道具を使う
3防御
4その他(自由回答)

>>183

1

長谷「今だ!」

長谷はBOSSに飛びつき、髪の毛を引っ張る。

BOSSに44ダメージ!(残りHP162)

BOSS「ぐっ、いたたたっ!!でぇい!!」

BOSSは長谷を振り払った!

長谷に1ダメージ!(残りHP213)

BOSS「おのれ、無防備にも俺に飛び込んでくるとは……」

長谷(少々無謀だったけど、効果あったようだ)








BOSS(HP162)は鉄パイプを構えている!
長谷(HP213)はどうする?
1攻撃する
2近くに転がっている道具を使う
3防御
4その他(自由回答)

>>185

4 北斗残悔積歩拳で倒す

長谷「うおおおおお」

BOSS「かかったな!」パラパラ

長谷(ビー玉!?)ステーン

山岸「祐樹くん!!」

BOSS「ははは、貴様もここまでだ!安心しろ、お前の死は俺とこいつと、あそこに見えるスカイツリーが見届けてくれるわ!」

長谷(くっ……ここまでか……)

長谷「ごめん、沙希……。俺、結局最後まで沙希を……」

ケン「よく頑張った、長谷」

西村「長谷くん!沙希!大丈夫?」

悟空「またせたな!」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

長谷「みんな!」

山岸「私のために……みんな、ありがとう……」グスン

BOSS「くはっ、くははははは!!お前ら、俺の仲間に手ェ出したのか!?ならお前らは全員停学処分だな!!そして単位が取れなくて留年、退学!!たった1人の女のためにお前らは落ちこぼれ人生だ!!俺は例え問題になって退学になろうがこれまで培った頭脳で悪の支配者として何度でもやり直すのだー!!」

山岸「ここまで堕ちるなんて……」

ケン「貴様は長く生きすぎた……!」バキボキ

BOSS「バカが!貴様ごときにこの俺が倒せるかー!!」

ケン「」サッ

BOSS「なっ!!」

ケン「あたたたたたたたたたた!!ほわたぁ!!」ボコボコボコボコ

BOSS「えびゃ!!」

ケン「北斗神拳奥義!残悔積歩拳!!」ブシャア

西村「つ、強い……」

BOSS「ぐっ、ぐふぅ……!」

ケン「秘孔膝限を突いた!貴様の足は意思と無関係に後ろに進む!地獄まで自分の足で歩いていけ!」

BOSS「うっ!足が勝手に……!この先は手すり……!」

長谷「ケンシロウ、殺しちゃうの?」

BOSS「俺が死んだらお前は立派な殺人者だ。自分の人生を捨ててまでそんなにこの女が大事か!」

ケン「安心して落ちろ。貴様のせいで人生を棒に振られるような俺ではない!」

BOSS「俺は……俺は……!」



BOSSの母『もっと勉強しなさい!あなたに学年首位以外は無意味よ!!』

塾の先生『お前には期待している。将来の日本を背負う逸材間違いなしだ』

JS1『山岸さん、いっつもぼんやりしてる。頭もあんまり良くないのよね~』

JS2『きっと家でも勉強しなさいとか言われないのよ』

小坊A『あいつ発達障害なんじゃねえの?』

BOSS『俺はこんなに必死に頑張ってるのに!あいつはのんびりしやがって!絶対に陥れてやる!』

小坊B『山岸ってむかつくからさぁ、いじめてやろうぜ』

山岸『好きだよ、周りのことは気にしないで、いつまでも一緒に……』



BOSS「ただ……沙希のことが……羨ましかっただけなんだ……うああああああ!!」ヒュー

長谷「手すりを越えて落ちていっちゃった……」

西村「これで良かったの?」

ケン「……」

山岸「祐樹くん!!」タッタッタ

長谷「沙希!!」ガバッ

山岸「怖かった……。でも、絶対に助けに来てくれるって信じてた!」ギュッ

長谷「沙希、良かった。本当に……ひっく」ポロポロ

西村「まったく、長谷くんのほうが泣いてどうするのよ?せっかくかっこよかったのに最後が男泣きだなんて台無しだわ。……でも、本当に沙希が無事で良かった」グスン

孫悟空「ったく、西村も泣いてんじゃねえか」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

孫悟空「ん?羨ましいって?おめぇも早く新しい男見つけろよな?あの世にだっていい男はたくさんいっぞ!」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ブンブン

孫悟空「ワガママだなぁ。そんなに小林が好きなんかぁ。でもあいつ、おめぇが殺した女と仲良さそうじゃねえか」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ブンブン

孫悟空「……こりゃ、今度ドラゴンボール集めてこいつの記憶消してもらったほうがよさそうだなぁ」

ケン「……あとはお願いします」







BOSS「ああああああああああ!!」

ドサッ

BOSS「おお、助けてくれたの……か?」

ラオウ「」ドドーン

BOSS「えっと……」

ラオウ「」ガサゴソ ボロン

BOSS「な、俺を降ろして、俺のマグナムを取り出して、どうするんです?」

ラオウ「我が弟、ケンシロウの仲間を苦しめた代償は高くつくと思え、ふんっ!」グサッ

BOSS「はぁん♪」

ラオウ「性感帯がむき出しになる秘孔を突いた。これでお前の身体はこれまで以上に敏感になる!!」

BOSS「あ、あの、俺、そんな趣味ないんで」

ラオウ「まずはおへそペロペロからだ……。んっ!!じゅぶっ!!レロレロ!!」ジュルル

BOSS「あはぁん///うっ……はぁはぁ……いやぁ///」

ラオウ「へそを舐めながら貴様の憎たらしい肉棒を刺激してやる!!」シッコシッコ ジュルル

BOSS「あ、いやん///ああんっ///あーっ!もうだめぇ!!逝っちゃう!!俺、逝っちゃう!!うっ!!」ビュルビュル

ラオウ「……」

BOSS「……」

ラオウ「まだだ、こんなもので罪を償えたと思うなよ。んっ!!はぁ!!じゅるるるる!!」シコシコ チュッパチュッパ

BOSS「いやぁ!!俺、1回イッたのに!!おかしくなっちゃう!!俺、おかしくなっちゃうううううう///」

ラオウ「神はすでにきさまに快楽を与えていたのだ!」

BOSS「いや、与えているのあなたですからー!アッー♂」

【10月16日 木曜日 朝】

長谷(あの後、俺達は沙希を連れて廃墟を脱出した。途中で沙希を捜索中の警察に保護された。事情聴取の後、BOSS達のいた廃墟の調査もしたが、BOSS達が見つかることはなかった)テクテク

藤宮「おはよう、長谷くん」テクテク

長谷「藤宮さん、もう身体のほうは大丈夫?」

藤宮「うん、ちょっと痣が出来たくらいで後は何ともないよ」

長谷「そっか、良かった。沙希も今日から学校来るみたいだし、これで一件落着かな」

藤宮「……うん」

長谷「どうしたの?ちょっと元気なさそうだけど」

藤宮「長谷くん、好きだよ」

長谷「……俺も藤宮さんのこと好きだよ」

藤宮「え……」

長谷「大事な友達だって思ってる」

藤宮「……そっか」

長谷「藤宮さん?」

藤宮「そうだね、私たち友達だもんね!これからもよろしくね、長谷くん!」

長谷「……」

長谷(ごめんね、藤宮さん)

長谷「無想転生界王拳!!」

【10月16日 木曜日 昼】

長谷「ケンシロウ、悟空さん、井ノ原!」

井ノ原「今、ケンシロウと腕相撲しているんだ……!邪魔すんなよ!」

孫悟空「昼飯、誰が奢るか勝負しているんだ」

ケン「まあ大体井ノ原が負けるんだがな」ドンッ

井ノ原「くぅー、鍛えようが足りないか!」

長谷「あはは……」

スコーン

長谷「ん、紙ひこうき?」

『長谷くん、私やったよ!メッセージ真っ直ぐ届いた!☆』

長谷「松野さん!」クルッ

松野「長谷くん、こんにちは」

高崎「俺もいるッスよ」

松野「長谷くん、今度けーちゃんと2人で遊びに行くことになったの!」

高崎「2人きりとか幼馴染なんだし珍しいことじゃないと思うんですけどね」

松野「その、デートだって思うと、普段よりも緊張しちゃって……。そういうわけだからまたね!」

長谷「松野さん……。良かったぁ」

桐生「はぁ、相変わらず賑やかな連中だな」

長谷「将吾!」

桐生「……まあこの賑やかな連中がいなかったら、山岸のことも解決しなかったわけだが」

長谷「将吾……」

芹澤「あ、桐生くん!」

将吾「どうした、芹澤」

芹澤「先生が配りもの運べっていうんだけどちょっと手伝ってくれる?」

将吾「……分かった」

長谷「行っちゃった」

【10月16日 木曜日 放課後】

西村「ねぇねぇ、長谷くん」

長谷「あ、西村さん」

西村「沙希が屋上で待ってるって!」

長谷「あっ……」

西村「さすがに分かってるみたいね。……しっかりね」

長谷「うん、行ってくる」スタッ

藤宮「……」スタッ

長谷(屋上に行くと、そこにはあの時と同じように沙希が待っていた)

山岸「藍ちゃんの伝言、ちゃんと届いたんだね」

長谷「うん、ちゃんと届いたよ。……あの時と一緒だけど、覚えてる?」

山岸「私も覚えてたよ。すごいでしょ?」

長谷「うん、沙希。本当に……すごいよ」

長谷(この光景をもう一度見られて良かった)

山岸「今後こそ……言うね?」

長谷「うん」

山岸「祐樹くん。大事なお話があります」





長谷「私、祐樹くんのことが好き。だから、私の旦那さんになってもらえませんか?」



長谷「……よろこんで!」ニコッ

山岸「やった……」ウルウル

長谷「沙希?」

山岸「やっと気持ち、伝えられたぁ~」ガバッ

長谷「あはは。沙希、これからは恋人としてよろしくね?」

山岸「うん、祐樹くん。好きだよ///」

長谷「俺も……沙希のことが好きだ///」

チュッ






藤宮「……」

桐生「あいつら恋人になったけど、これで満足か?」

藤宮「……相思相愛だもの。当然の結果だよね」

桐生「隠れて見ないほうが良かったんじゃないのか?」

藤宮「ううん、これでやっと諦められる。でも……ちょっとだけ胸貸してくれないかな?」

桐生「……はぁ。俺なんかで良ければ」

藤宮「ありがとう」ボフッ

桐生「……」

藤宮「ぐすっ……ひっく……」グスン

桐生「……」ヨシヨシ

>>199
×長谷「私、祐樹くんのことが好き。だから、私の旦那さんになってもらえませんか?」
○山岸「私、祐樹くんのことが好き。だから、私の旦那さんになってもらえませんか?」

https://www.youtube.com/watch?v=oMI1l6vgdhI

長谷(たった1ヶ月半の出来事)

長谷(だけど俺と沙希にとっては一生忘れられない思い出がたくさんできた)

長谷(これからも苦労することや大変なことはたくさん待ち受けているだろうけど、そのたびに乗り越えていく)

長谷(もう友達じゃなくて恋人だから、もっとお互いのことを信じて、俺達は2人でこの先の人生を歩んでいくんだ)

~ハッピーエンド・トラウマの果てに~


???「さあ、お行きなさい。そしてその目で直にご覧になるといい。貴方が最後に勝ち取った”世界”がどのような素晴らしき明日であるかを・・・」

とりあえず本編は終わりです
修学旅行あるじゃん?と思った方
祐樹は沙希と2人で生きていく道を、香織は祐樹を諦めて違う生き方を探す道と2人が別々の方へ歩いていく場面で止めたらアニメの主題歌の雰囲気とちょっとは合うかなって思って一先ずここで一区切りをつけました
肝心なところで致命的なミスをしてしまいましたが、とりあえず最後まで書けて良かったです

さて、この後はどうしましょうか?
修学旅行編へ進むか、もう修学旅行はいいよって思うならまたなにか別の話を考えようかなぁ
ちょっと考えます
何か意見がありましたらどんどん言ってみてください
それではまた後ほど

やっとつかみとった平穏、イチャラブを見ずして終われない!!

修学旅行の日程表出来たので、修学旅行編書きます。
一応、本編の続きってことでよろしくお願いします。

【10月18日 土曜日 06:00】

アナウンス「今日も新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。この列車は博多行です。途中の停車駅は品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸、岡山、福山です。続いて車内のご案内を―」






長谷「くう~、いよいよ修学旅行が始まったぁ!!」

桐生「お前は朝から興奮しっぱなしだな」

山岸「どこ行こうかな?なに食べようかな?」

藤宮「あ、私広島県のガイドブック買ってきたよ。これ見ながらどこ行くか決めようよ!」






芹澤「むさくるしいのが目の前に2人……」

ケン「」ギロッ

西村「舞子、そんなこと言っちゃダメだって」

井ノ原「へへっ、むさくるしいってのは褒め言葉だぜ。ありがとな」






孫悟空「おめぇ、新幹線の中でも紙ひこうき作ってるんかぁ」

松野「けーちゃんへの想い、たくさん込めなきゃ!」

高崎「クラス違うから一緒にまわることありませんけどね」

男子C「広島よりも秋葉原行きたいぶひぃ」

【10月18日 土曜日 07:30】

アナウンス「まもなく名古屋です―」

長谷「さすが新幹線、早いなぁ。もう名古屋まで来ちゃった」

山岸「名古屋って何があるんだっけ?プロサッカーチームあるよね」

桐生「味噌カツとかきしめんとか」

藤宮「えっと、名古屋行かないから分かんないなぁ。長谷くんは何か知ってる?」

長谷「お、俺?ええっと、>>215

TOYOTAとか?

×アナウンス「今日も新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。この列車は博多行です。途中の停車駅は品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸、岡山、福山です。続いて車内のご案内を―」
○アナウンス「今日も新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。この列車は博多行です。途中の停車駅は品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸、岡山、福山、広島、小倉です。続いて車内のご案内を―」

長谷「TOYOTAとか?」

藤宮「車のメーカー?」

桐生「それなら広島にもMazdaという自動車メーカーがある」

長谷「へぇ、さすが将吾。物知りなんだね」

【10月18日 土曜日 08:30】

芹澤「あー、トランプ飽きちゃった!今どの辺走ってるのー?」

ケン「さっき新大阪を停車したばかりだ」

井ノ原「物騒な世の中じゃなきゃ、今頃京都で金閣寺とか見ていたに違いねぇ」

西村「叶わない話を考えるのはやめようよ。広島にもきっといいところいっぱいあるわよ」

井ノ原「県民はみんなそう言うんだよ。どうあがいたって遊園地のある東京や大阪には勝てないんだよ」

西村「いや、私、東京都民なんですけど!」

芹澤「野球シーズンならプロ野球見ようと思ったのに今はシーズンじゃないしぃ……がっくし」

西村「みんな、もうちょっと修学旅行の意味考えようよー!」

長谷(あっちの席は苦労してるね……)

【10月18日 土曜日 09:15】

孫悟空「もう岡山かぁ。案外早いじゃねぇか。おい、男子C。到着予定時刻は何時なんだ?」

男子C「えっと修学旅行のしおりによると9:56だね」

高崎「あと40分で着くッスね」

松野「早く着かないかなぁ。紙ヒコーキ飛ばしたい!」

高崎「いくらなんでも街中で飛ばすのはよくないッス」

松野「え?だって、駅の周辺何もないんでしょ?」

男子C「あの、何もないくらいド田舎という意味ではなく、観光者が行くような場所が無いという意味では?」

松野「そっかぁ」

男子C「この面子、大丈夫じゃなさそうなんだけど」

【10月18日 土曜日 09:50】

ピンポンパンポーン

アナウンス「まもなく広島です。山陽線、呉線、可部線、芸備線はお乗換えです。お降りのときは足元にご注意ください。今日も―」

山岸「」zzz

長谷「」zzz

桐生「朝っぱらから片寄せあって寝るなよ」

藤宮「2人は本当に仲良しさんだね」

芹澤「あ、野球場が見える!」

ケン「生で見るのは初めてだな」

井ノ原「なんか東京駅と比べるとかなり寂しいな」

西村「広島市の都心部はここじゃないしね」

松野「え、着くの?」

孫悟空「そうだぞ、そろそろ降りる準備しねぇと乗り過ごしちまうぞ」

男子C「ぶひぃ、いいところなのにィ」パラッ

高崎(ライトノベルッスか)

~広島駅~

井上「この後は自由行動だ。だが、午後6時にはかならず広電宮島口周辺に集まること!絶対に遅れるなよ?後がめんどくさいからな」

一同「はーい!」

井ノ原「はーいって小学生かよ」

ケン「まあ本物の小学生ならこんな見ず知らずの街に来た途端に放り出したりしないだろうがな」

藤宮「夕方には宮島口に行かなきゃいけないなら今日の観光は広島市内をめぐる旅になるそうだね」

桐生「なら、平和記念公園周辺を散策して、高速船でそのまま宮島へ渡っていくルートが効率よく観光できそうだな」

藤宮「そっか、午後5時くらいに船に乗れば十分集合時間に間に合うね」

長谷(桐生の言うとおりのルートでいいのかな?それとも別のルートを提案しようか?どこへ行くとかお昼ご飯は何にするかも提案したほうがいいかも)

長谷「>>222以降」

※次の私のレスまで有効です。

広島とかわからんから
桐生ルート

タイトル的にこのまま桐生ルートはないかなぁ
もうおまけに入っているんで思いつくままに書いてみます

【10月18日 土曜日 11:00】

~平和記念公園~

長谷「着いた!」

藤宮「あ、あれも修学旅行生かな?」

山岸「みんな団体で行動してるねぇ」

西村「むしろ私たちが自由すぎるのよ。不真面目なやつなんて観光なんかすっぽかして今頃ゲーセンで遊んでいるに違いないわ」

桐生「男子Cも真っ先にオタクショップ行ったしな」

芹澤「そりゃ私だって遊園地が近くにあったら遊園地行きたいわよ……」

孫悟空「あのでっけぇ廃墟はなんだ?」

桐生「原爆ドームだ。元は広島県物産陳列館として開館していたが、原子爆弾でああなって、当時の惨禍を今に伝える被爆建造物として今もここに残っているんだ」

井ノ原「じゃあこっちの人の名前がたくさん書いてある石碑はなんだ?」

桐生「それは被爆者リストだろう。原爆で亡くなった人の名前を書いて慰霊しているんだ」

芹澤「……」シンミリ

長谷「しんみりしてもしょうがないよ!あっちのほうへ行ってみよう!」タッタッタ

藤宮「あ、待って、長谷くん……あっ」ヨロッ

桐生「おっと」ドサッ

藤宮「桐生くん……」

桐生「……だ、大丈夫か?///」

藤宮「う、うん」

桐生「良かった……」




~平和資料館~

長谷「1人30円だって」

孫悟空「うんめぇ棒3本分か」

長谷「そのたとえはどうかと思うけど……」

桐生「俺がまとめて買ってくるから後で金払ってくれ」スタスタ

藤宮「あ、わ、私も行く」スタスタ

芹澤「なんか、藤宮さん、桐生くんに急接近してない?」

西村(長谷くんを失ってできた穴を桐生くんでふさごうとしているのかしら?)





松野「こ、怖い~」ダッダッダ

高崎「あ、鈴ちゃん!すいません、俺、鈴ちゃん追いかけます!」

長谷「あっ、行っちゃった……」

山岸「」ジー

長谷「沙希、大丈夫?」

山岸「うん、この蝋人形、本当にいたんだよね」

長谷「……うん」

長谷(ゾンビのような皮膚がずる剥けて着物が破れた人形が飾ってある……)

山岸「私たちも爆弾くらったらこうなるの?」

長谷「……うん」

山岸「そっか……私、死ぬのは嫌だなぁ」

長谷「死なないよ。今の平和が続く限り、こんな悲しい事にはならないはずだ」


藤宮「……」ビクビク

桐生「怖いか?」

藤宮「うん、少し。だって、これが実際に人が住んでる街に落ちたんだよね?怖いに決まってるよ……」

桐生「……いつ、またこうなるかなんて分かったもんじゃない」

藤宮「……」

桐生「だから、怖いんだ」

藤宮「……そうだね」





【10月18日 土曜日 12:00】

~平和記念公園~

芹澤「」グスン

西村「……」

ケン「……」

孫悟空「なぁ」

松野「」ウエーン

高崎「……」

井ノ原「おーい」

藤宮「……」グスッ

桐生「……」

長谷「くっ……」

山岸「ありゃりゃ、思ったよりみんなの心に響いた?」

井ノ原「俺、今日から命大切にするわ。Gも殺さねぇ」

孫悟空「おめぇ、部屋がGだらけになってもいいっていうのか?」

井ノ原「うるせぇ!てめぇ、さっきの資料館で何見てきたんだよ!!」ガシッ

孫悟空「そう怒るなって!たしかにオラもさっき見たのは衝撃的だったけど、だからっていつまでも引きずってても仕方ねぇだろ」

井ノ原「お前は分かってない!そういう些細なことが戦争や爆弾投下に繋がるんだ!!」

長谷(どっちかっていうと井ノ原のほうが戦争起こしそうなんだけど!)

井ノ原「ふんっ、俺はもう別行動をとる!!」スタスタ

長谷「ま、待ってよ!」

桐生「……長谷、悪いが俺もちょっと別行動をとらせてもらう。藤宮、行こう」

藤宮「でも……。……ごめんね」

桐生(しんみりし過ぎているな。これは落ち着くまで別々に動いた方がいいだろう)

松野「ううっ……早く集合場所へ行きたい……」

高崎「俺、鈴ちゃんを落ち着かせてきます。みなさんは先行っててください」

孫悟空「なんだよ、どいつもこいつも。ケンシロウ、オラ達も別行動取ろうぜ」

ケン「どうした、急に?」

孫悟空「いいから行くぞ」

ケン「分かった」

長谷「えー、なんでみんな行っちゃうの?」

西村「というか平和教育してどうして仲違いになっちゃうのよ」

山岸「私達、団結力ないね」

西村「……はぁ、仕方ないから私たちは3人だけで観光しましょう」

芹澤「いやいや、いくら団結力ないからって私を忘れないでー!」





【10月18日 土曜日 13:00】

~本通り~

西村「あの、すいません!」

社会人「……ちっ」スタスタ

西村「すいませーん」

ババア「なんねぇ?わしゃいそがしいんじゃけぇ、声かけてきんさんなや!」スタスタ

西村「すいませーん」

フリーザー「ほーほっほっほー」スタスタ

西村「すいませーん」

ジャギ「あん?俺様の名前を言ってみろ!」

西村「え、えっと……」

ジャギ「ふん、用のない奴が声をかけてくるな!」スタスタ

西村「な、なんで東京の人みたいに誰も相手にしてくれないのかしら?」

長谷「というか、西村さん。声をかける相手が悪いんだよ。すいませーん」

オカマ「なにかしら~♪(裏声」

長谷「」

西村「人のこと言えないじゃない!」

山岸「この辺でおいしい広島焼き知りませんか?」

オカマ「広島焼き……?」

山岸「あれ?」

オカマ「oh-!広島風お好み焼きのことね!?嬢ちゃんたち、ここでは『広島風お好み焼き』って言わなきゃだめよ?じゃないと、し・ぬ・わ・よ♪(裏声」

長谷(ヒイイイイイイイイ)

オカマ「あっはっは、なーんてね♪お姉さんがとってもいいところ連れて行ってアゲル♪」

長谷(嫌な予感しかしないよぉ……)





ガラガラガラ

おっさん「おお、純一郎!久しぶりじゃのう!!」ジュー

オカマ「おじさん、こんにちは♪今日はお客さんを連れてきたの~(裏声」

長谷「どうも、こんにちは……」

おっさん「お、制服姿。もしかして修学旅行生?」

長谷「はい、東京から来ました!」

山岸「おいしい広島焼きがあると聞いて」

おっさん「は?広島焼き?何いっとるん?そんな名前のもん、うちにはありゃーせんよ!!」

山岸「え、あ、ご、ごめんなさい……」

オカマ「……おじさん、この人たち東京の人よ?言動には気を付けてっていつも言ってるじゃない?それと広島焼きは広島風お好み焼きのことよ。少しは大目に見てあげてね♡(裏声」

山岸「」シュン

おっさん「……あー悪かった悪かった。嬢ちゃん、別におじさん怒ってるわけじゃないんだ。広島人の日常会話は関東の人には少しきつすぎたかな」

山岸「……怒ってない?」

おっさん「怒ってない怒ってない!君たちに悪いことをしたお詫びに、通常料金でとびっきり大きくておいしい広島風お好み焼きを作ってあげよう!」

山岸「うわーい、やったぁ!」

芹澤「ただじゃないんだ。あとあくまでも広島風お好み焼きなんだ」

西村「しっ!」

長谷(沙希は人の顔色を気にする子だから一時期はどうなるかと思ったよ)

オカマ「……やれやれだわ(裏声」





おっさん「はいよ!」ジュー

長谷「わぁ、本当に大きいね!」

西村「うん、いただきます!」

芹澤「おじさん、広島の人って『地元愛が強く閉鎖的』って聞いたんだけど、それって本当?」

おっさん「そうじゃねぇ、わしも広島は好きじゃ。気候も穏やかで過ごしやすいし、都会過ぎず田舎過ぎないところが素晴らしい。それでもって中国地方の中心地じゃけん、わしはここで一生暮らしと思うくらい広島が好きじゃ」

オカマ「まあ、会社で県外に飛ばされそうになって仕事辞めたくらいだもんねぇ」

おっさん「まあな。もちろん、わしのような人ばかりじゃないが、少なくともわしはそうじゃけん。こういうのを閉鎖的っていうのかもしれんな」

芹澤「へぇ、私は別に東京から離れてもそれはそれで別にいいかなって思うわ。別になんのこだわりもないしね」

西村「まあ地元愛も大事だと思うわ。特に広島のような歴史を重んじるような場所はね」

おっさん「そうじゃな。わしの祖父母は原爆で死んだからのう」

長谷「……」

おっさん「あ、すまんすまん。まあゆっくり食べていきんさい」

長谷「あの!」

おっさん「ん?」





長谷「俺、ここで学んだこと、忘れません!平和な日本がいつまでも続くように、東京に帰っても、この修学旅行で起きたことは忘れませんから!」


おっさん「……そ、そうか」スッ

オカマ「まったくシャイなんだから。素直にありがとうくらい言えばいいのにね(裏声」

山岸「祐樹くん、食べよう?」

長谷「うん、そうだね。それじゃあ」

一同「いっただきまーす!」


【10月18日 土曜日 14:00】

ブオオオオオオ

長谷(俺たちはおじさんの家で『広島風お好み焼き』を食べたあと、『ひろしま世界遺産航路』で船旅をしながら、宮島へ向かっていた)

山岸「東京と違って穏やかだねぇ」

長谷「そうだね」フワア

山岸「祐樹くん、眠たいの?」

長谷「うん……ちょっとね」

山岸「それじゃあ私の膝の上で寝る?」

長谷「そうしようかなぁ……」

西村「長谷くん、ここでいちゃつかない!恥ずかしいでしょ?」

芹澤「あ、藍!見てみて!広島港があんなに小さくなっちゃった!」

西村「もう、はしゃぎ過ぎだよ……。他の乗客に迷惑でしょう?」

芹澤「だって高速船乗ったの初めてなんだもん!高速船ってこんなに早いんだね!」キラキラ

長谷「沙希の膝はすべすべだなぁ」zzz

山岸「」zzz

西村「なんか、私って保護者みたい……」

【10月18日 土曜日 15:00】

~宮島~

長谷「宮島に着いたよ」

山岸「海の上に鳥居が立ってる!すごいねぇ」

芹澤「あれって潮の流れとかで倒れないのよね。すごいよね」

西村「みんな、お土産見ながら歩いてみましょうよ」





ジュー

芹澤「焼き牡蠣1個250円だって!」

西村「おいしそうね」

山岸「みんな1個ずつ買う?」

長谷「うん、買って食べよう!」

ラッシャーイ マイドー

長谷「うーん、海の味って感じでおいしい」モグモグ

芹澤「思ったほどじゃなーい」

山岸「同じくー」

西村「そう?おいしいよね?」

長谷「うん!もう1個食べてもいいくらい!」

芹澤「牡蠣って好みが分かれそうな味よねぇ」

山岸「ねー」






テクテク

長谷「広島には弥山っていう山があるらしく、ロープウェーを使えば簡単に頂上まで登れるみたいだよ」

西村「あれ?あそこにいるのは悟空くんと井ノ原くんじゃない?」

井ノ原「おい、悟空。何の真似だ?」

孫悟空「いい加減、おちつけよぉ。G殺したくれぇで戦争なんておきっかよ」

井ノ原「馬鹿かてめえは!G1匹殺しただけで戦争が起きる可能性がゼロとはいえないんだぞ!」

孫悟空「あちゃ、もうこりゃ口で何言ってもダメそうだ」

井ノ原「ああ!だから勝負だ!!ここから走ってどっちが先に弥山を登り切れるか勝負だ!!」

孫悟空「分かったよ、何がおめぇをそこまで動かすのかしらねえが、その勝負、受けて立つぞ!」

長谷「2人とも今から1時間半かかる弥山を登るのは無謀じゃ……」

西村「長谷くん、馬鹿につける薬は無いわ。放っておきましょ」

井ノ原「よおおおおおおおおうい!!どおおおおおおおん!!」ダッダッダ

孫悟空「はっ!!」ダッダッダ

芹澤「男ってバカね」

山岸「バカだねぇ」

http://www.youtube.com/watch?v=OXc8ea36kkc

孫悟空「うおおおおおおおお!!」ダッダッダ

若い女「わっ!きゃっ!?何事!?」

若い男「は、早い!もしや、あれが9秒台に最も近い日本の陸上選手!?」

井ノ原「オラオラオラオラ!!待ちやがれ!!」ダッダッダ

孫悟空「井ノ原、おめぇ意外とはえぇじゃねえか!」ダッダッダ

井ノ原「当たり前だ!俺が上半身しか鍛えていないと思ったら大間違いだぜ!」ダッダッダ

孫悟空「へへっ、なんだかワクワクしてきたぞ!」

老人「こりゃあ!そんなに急ぐと危ないぞ!」

孫悟空「悪いな、じっちゃん。そういうわけにはいかねぇんだ」ダッダッダ

井ノ原「じじいはおとなしく山登ってな!」ダッダッダ

サタン「ぜぇぜぇ、はぁはぁ。こ、これも世界チャンピオンになるためには必要なトレーニング……」ダッダッダ

孫悟空「おっちゃん、そこをどいてくえぇ!」ダッダッダッダッダ

サタン「なんd……ひい!!」サッ

井ノ原「もたもたしてると怪我するぜ!!」ダッダッダッダッダ






クド「理樹、こんなところでするのですか?」

理樹「ごめんもう我慢できないんだ!」

孫悟空「うおおおおおおお!!」

クド「きゃあああああああああ!!」

理樹「わああああ!!ごめんなさいごめんなさいけっしてそんなあのくどとこんなところでえっちなことしようとしたわけではなくてそのなんというかついくどがかわいすぎてもうこころがきゅんっきゅんっしちゃってついおしたおしちゃったっていうかあでもそれいじょうのことはしようとしてなくてですねそのあっとえっと」

孫悟空「どうでもいいけど、えっちするならこんな観光地でするんじゃねーぞ」ダッダッダッダッダ

クド「」

理樹「」

井ノ原「待ちやがれ!孫悟空!!」ダッダッダッダッダ

理樹「あれ、真人?なにやっているんだろう?」

クド「もう表をあるけましぇん……」

孫悟空(まずいな、このままじゃ井ノ原に追いつかれちまう。……あまり汚ねぇ手は使いたくなかったが、仕方ねぇ!!)

孫悟空「これだぁ!!」シュッ

井ノ原「ちっ!石を投げてくるとは卑怯だぞ!!」サッ

孫悟空「わりぃが負けるわけにはいかねぇんだ!!」ダッダッダ

井ノ原「こうなったら俺も反撃だ!!テニスボールで転びやがれ!!」ポイッ

孫悟空「なっ!!」ズル ステーン

井ノ原「へへーっ!お先にィ!!」ダッダッダ

孫悟空「そうはさせるか!!」ガシッ ズルッ

井ノ原「」ステーン

井ノ原「ぐっ、俺のズボンをずらすなん……」ボロン

孫悟空「わわっ!間違えてパンツまでずらしちまった!」

藤宮「」

桐生「」

井ノ原「」ボッキーン

孫悟空「よ、よお、おめぇらも山登ってたのか。ははっ、走り過ぎて気づかなかった……」

井ノ原「へ、へへ……」ブンブン

藤宮「……いやああああああああああああああああああああああ!!」

孫悟空「やべっ、逃げるぞ井ノ原!!」ダッダッダ

井ノ原「お、おい、ちょっと待ってくれよ!!くそ、俺のロケットランチャーが引っ掛かってズボンがはけねぇ」アセアセ

井ノ原「よし、やっと履けた!とっとと逃げるぞ!!」ダッダッダ


藤宮「変態変態変態!!」

桐生「落ち着け、藤宮!!」

藤宮「ぐすん、桐生くん。もう山おりたい……」

桐生「山頂へ行かなくていいのか?」

藤宮「うん、もういい。桐生くんといる……」ギュッ

桐生「……」

桐生(あざとい)





~ロープウェー内部~

ゴー

山岸「おおー、高いー」

長谷「今頃、悟空さんと井ノ原達、どこ走ってるんだろうね」

芹澤「案外私たちが着いたころにはゴールしてたりして!」

西村「まさかぁ。さすがに超人並の身体能力を持つあの2人でもそれはないわよ」

芹澤「あ、そろそろ着くんじゃない?」






【10月18日 土曜日 16:00】

西村「んんーっ!山頂の空気は気持ちいいわねぇ」

孫悟空「はあはあ」

井ノ原「ぜえぜえ」

西村(なんかむさくるしいのが2体横たわってる!?)

孫悟空「井ノ原、おめぇすげえじゃねえか」

井ノ原「へっ、悟空。お前もな。この俺の筋肉がこんな強敵にあえたことを喜んでやがるぜ」

孫悟空「ははっ」

井ノ原「へへっ」

アハハハハハハハ

芹澤「男って単純ねぇ」

長谷「Gのことで喧嘩して、走って仲直り。男って本当に単純だなぁ」

山岸「ま、それがいいんだけどねぇ」

西村「とりあえず通路の邪魔だからそこどいたほうがいいんじゃない?」

【10月18日 土曜日 17:30】

~フェリー~

ブオオオオオオ

長谷「結局、お土産見てたらギリギリになっちゃったね」

山岸「」モグモグ

長谷「何食べてるの?」

山岸「紅葉の形をしたお饅頭。カスタードクリーム味おいしいよ?」

長谷「そうなんだ、ちょっと頂戴?」

山岸「はい」スッ

長谷「え、これって……///」


山岸「いいからいいから」ニコッ

長谷「それじゃあいただきます」パクッ

山岸「どう?」

長谷「うん、おいしい!」

山岸「ふふっ」

長谷「ははっ」

山岸「ねぇ祐樹くん、しゃがんで?」

長谷「う、うん……」スッ

長谷(沙希の顔が目の前に……俺、なんでどきどきしているんだろう?)

山岸「目、閉じて……?」

長谷「うん……」

チュ

長谷(このとき、俺は確かに柔らかい唇の感触を感じた)ドキドキ







芹澤「沙希ったらぁ~。私ですらキスしたことないのに~」

西村「まあまあ、友達が幸せになるのはいいことじゃない?」

芹澤「(´・ω・`)」ショボーン

西村「よしよし、舞子」ナデナデ

芹澤「(´・ω・`)」ハクバノオウジサマトカコナイカナー

井ノ原「筋肉っ!筋肉っ!呼んだか?」フンッフンッ

芹澤「」

芹澤「いいいいいいいやああああああああああ!!」ボコッ

井ノ原「なんでぇー!?」グハー

【10月18日 土曜日 18:00】

井上「みんな集まったな。それじゃあバスに乗ろう」

ゾロゾロ

山岸「バスに乗ってどこへ行くんだっけ?」

長谷「旅館だよ。山の方にある静かな温泉だって」

山岸「そっかぁ。あ、香織ちゃんだ」

藤宮「……」

井ノ原「あの、藤宮……」

藤宮「」フンッ

井ノ原「あっ……」

長谷「どうしたんだろう?」

西村「何が起きたか分からないけど、一難去ってまた一難ね」

長谷「?」






【10月18日 土曜日 19:00】

~旅館・長谷達の部屋~

長谷「おおー和室だぁ!」

男子C「いかにもTHE・旅館って感じですなぁ、ぶひい」

桐生「なんだよ、それ」

井ノ原「……」

長谷「井ノ原……」

井ノ原「どうした、長谷?俺の筋肉に異常でも起きたか?」

長谷「藤宮さんと何かあったの?」

井ノ原「……えっと、何のことかなぁー?」

長谷「井ノ原って顔に出やすいからすぐ分かるんだよ」

井ノ原「いや、ホントなんでもないんだ。俺のことは気にしないでくれよ」

長谷「嫌だめだ。あの様子は藤宮さんとなんかあった感じだった」

井ノ原「……だああああああああ!!」

長谷「!?」

井ノ原「俺に、藤宮の前でビッグウインナーさらけ出したって言えっていうのかあああああああ!?」

長谷「ええええええええ!?てかもう言ってるうううううう!!」

桐生「……なるほどな、あれは孫のせいだったのか」

井ノ原「不可抗力なんだって!このままじゃ俺、藤宮に『THE・変態』の称号をつけられちまうよぉ~」ウワアアアン

男子C「いっそTHE・変態・井ノ原に名前を変えたらどうぶひ?」

井ノ原「やめろおおおおおおおお!!」

桐生(騒がしい奴らと同じ部屋になったな……)

長谷「……藤宮さん」






【10月18日 土曜日 19:30】

~食事会場~

西村「あ、長谷く~ん!こっちこっち!」

長谷「西村さん達。席は?」

西村「自由だよ。だからここ、座って座って!」

長谷「あ、西村さん、ちょっと」ゴニョゴニョ

西村「え?なんだって?それはまた彼もやらかしたものね」ゴニョゴニョ

西村「分かった、私も協力するわ!」

長谷「ありがとう、頼りになるよ!」

山岸「さてと、座ろうっと」トテトテ

西村「ああ、沙希!井ノ原くんと席変わってくれないかな?」

山岸「え、なんでー?」

西村「ええっと、ううんっと……そ、そう!男女固まり過ぎると楽しくないでしょ!?こういう時こそ男女の仲を深めるべきなのよ!だからお願い!ついでに舞子も!」

舞子「え、別にいいけど」

山岸「分かったー」

藤宮「」ズーン

西村(あからさまに嫌そうな顔してるー……)

長谷(右に沙希、左に芹澤さん、正面には将吾)

桐生(なんでこいつは両手に花状態なんだ?)

井ノ原「……」

藤宮「……」

西村(さすがにこの2人を並べたのは失敗だったかな?)

井ノ原「あ、あの、しょうゆを……」

藤宮「はい」スッ

西村(なんだかなぁ……さすがに男性器を見せたのはまずかったよね)

孫悟空「藤宮……おめぇよう」

藤宮「……」


孫悟空「井ノ原のちんこ見たぐれぇでなにオドオドしてんだ?」

藤宮「!?」ゴホゴホ

井ノ原「おまっ、それはさすがにだめだろ!?食事中だぞ!?」

孫悟空「だってよぉ、おめぇらギクシャクしすぎなんだよ。飯はみんなで楽しくくわねえとおいしくねぇぞ!」

西村「孫くん、さすがに女の子の前でストレートに言うのは……」

孫悟空「じゃあなんていえばいいんだ?」

西村「うっ……」

男子C「ぶひゃあ、いろんな表現ありますよぉ。肉棒とか夜のバットとかス○イツリーとかぁ」


芹澤「あんたはちょっと黙っていようか?」ギリギリ

男子C「あい、しゅんましぇん」

藤宮「私……気分悪いから、先に部屋に戻るね。先生がもし来たらそう伝えといて」ガタッ

井ノ原「待て藤宮!!これで許してくれ!!」ドゲザー

藤宮「……井ノ原くん?」

井ノ原「悪かった。故意とはいえ、女の子に不快な思いをさせちまった」

藤宮「……ふふっ」

井ノ原「お?」

藤宮「井ノ原くんがそんな頭を下げるなんて思わなかった。なんだかあなたのアレみたくらい、別にどうでもよくなっちゃった」

井ノ原「許してくれるのか?」

藤宮「うん!」

井ノ原「天使だ……!」

藤宮「さ、みんな、食べましょ!」

【10月18日 土曜日 20:00】

長谷「ふぅ、お腹いっぱい」

桐生「やたらたくさん料理が出てきたな」

井ノ原「女性陣は最後のほう全然手をつけていなかったな」

男子C「ぶひひ~、とりあえずお風呂行きましょうよ」

長谷「そうだね」

桐生「絶対やましいこと考えてるだろ」

井ノ原「さあ、筋肉をぴかぴかに磨きにいこうぜ!」

~女湯~

ザバーン

西村「ふぅ、極楽極楽~」

山岸「露天風呂までついてるってすごいねー」

藤宮「広いお風呂は落ち着くね」

芹澤「……ん?声が聞こえる」

男子C『女湯と隣り合わせなので声が聞こえるんだよ、ぶひぃ』

長谷『またまたそんなことー』

山岸「男湯の声がまる聞こえだね」

西村「男子たち大声でしゃべり過ぎよぉ」

井ノ原『ふんっ!ふんっ!筋肉っ!筋肉っ!』

芹澤「なんかボイスドラマCDみたい」

孫悟空『オラも筋トレすっぞ!ふんっ!ふんっ!』

長谷『ああ、もう!みんな何やってんの?』

山岸「男湯ドラマボイスって誰が欲しがるのかなぁ」

女子A「あ、私欲しいかも!」

女子B「私もー!桐生くんの声聞きながら眠りたーい!」

藤宮「桐生くんはだめー!」

西村「あらら、必死になっちゃって」

~男湯~

男子E「俺、発情期。お前のおへそ、ぺろぺろするわ」

男子F「おう、どんとこいや!」

男子E「んはー!!じゅぱぱー!!くっせ!!でも最高!!」ジュルッジュルッ

男子F「アッー///♪」

長谷(うちのクラスにホモがいたんだ……)

孫悟空「おめぇら、我慢大会しようぜ!」

桐生「お前はまたくだらんことを」

孫悟空「問答無用。それともなんかぁ?桐生は負けるのが怖いんかぁ?」

桐生「ああ。……じゃあな」ザバー

孫悟空「……付き合い悪いやつだ」

長谷「」ソー

孫悟空「長谷はオラの遊びに付き合ってくれるよなぁ?俺達友達だもんなぁ?」ギュー

長谷「わかったわかったから!俺のウインナーさん掴んで引き止めるのやめて!!」







~旅館の廊下~

桐生「はぁ……浴衣姿じゃ歩きにくいな」スタスタ

藤宮「……あ、桐生くん」

桐生「藤宮か、1人で歩いてどこか行くのか?」

藤宮「うん、売店でカフェオレ買おうと思って」

桐生「そうか。俺も行っていいか?」

藤宮「え?う、うん、もちろん!」

ハイ マイドー

藤宮「……」プスッ チューチュー

桐生「……」

藤宮「……」

桐生「なあ、藤宮」

藤宮「どうしたの?」

桐生「お前にひとつ言っておくことがある」

藤宮「うん」

桐生「失恋を俺でごまかすのは好きにすればいい。でも、いつかは自分の足で立てるようになれ」

藤宮「わ、私はそんな……!」

桐生「……俺、山岸のこと好きだったんだ。だから、藤宮のことは好きになれない」



藤宮「えっ……」


藤宮「桐生くん!」

桐生「……」

藤宮「そんなの初耳だよっ!今までそんなこと一度も言わなかったじゃない!!」

桐生「長谷と山岸がくっついたからな。それに……小学生の頃のことがあったから、俺は自分からは山岸にアプローチかけないって決めていたんだ。俺じゃ山岸は守れないからな」

藤宮「私……今度こそ……好きな人と一緒にいられると思ったのに……!」

桐生「藤宮、お前さぁ本当に俺のことが好きなの?」

藤宮「そうだよ!私は桐生くんのことが好き!この気持ちに嘘はないもん!」

桐生「……分かった、じゃあ付き合おう。ただし一つ条件だ」

藤宮「条件……」

桐生「一週間限定。俺とお前は今日から一週間だけ恋人だ」

藤宮「……分かった。それでも、いいよ」

桐生(断らないか。やはり藤宮は俺のことを本気で好いているわけじゃなさそうだ。ただ、失った代わりの居場所が欲しいだけなんだ……)

【10月18日 土曜日 21:00】

~旅館・長谷達の部屋~

長谷「危なかったなぁ。まさか我慢大会の罰ゲームがホモとじゃれ合うだなんて。冗談じゃないよ」

井ノ原「……もう何も出ません……」

男子C「まだ男のごっつごつの手とざらざらの舌の感覚がするぶひぃ」

ケン「ふう、久しぶりに俺のテクニックを披露することになるとはな」

孫悟空「ケンシロウすごかったじゃねぇか。おめぇ、彼女いるんじゃねぇのかよ」

ケン「そういう孫こそ」

孫悟空「へへっ、本当にモテる男は男女問わず食えちまうもんなのさ」

長谷(ひぃ、このまま寝るのが怖い……)

桐生「……」

桐生(ちょっと冷たくし過ぎたかもな。でも、こんな形で本気で付き合っても誰も幸せになんてならない。俺も藤宮も時間が必要なんだ……。そう、これは、所詮応急処置なん……だ……)

長谷「あれ、将吾?」

桐生「」zzz

井ノ原「寝ちまったのか」

孫悟空「桐生、今日はずっと藤宮と一緒にいたな」

ケン「なんだ、桐生と藤宮はできていたのか?」

長谷「……違うよ」

井ノ原「違うのか?」

長谷「将吾も藤宮さんも……失った何かを埋めるかのように、互いに寄り添ってるだけなんだよ……」

男子C「……」

長谷「こればかりは時間が解決してくれるのを待つしかないかなって思ってる」

男子C「いいんじゃないぶひか」

長谷「男子C……」

男子C「傷が増えるのは辛いけど、癒えた傷の分だけ人は強くなれるぶひよ。だから、長谷。あまり周囲に気を取られて乱心だけはするんじゃないぶひよ。長谷にはもう山岸がいるんだから、何があっても彼女を最優先で守るぶひ!」

長谷「……うん、ありがとう」

井ノ原(……誰だおまえ?)

眠いので今日はこれくらいにして寝ます。
明日は夜のお楽しみタイムから再開します。
誰とのお楽しみタイムが見たいか教えてください!
ちなみにナニをするかはこちらで考えてあるので予めご了承くださいね。
>>274以降、次の私のレスまで有効です。

それではおやすみなさい。

男子Cかっこいいなww
とりあえず芹沢さんで

【どうでもいいおまけ】

山岸「祐樹くん、誕生日おめでとう!私、何買っていいか分からなくてとりあえず井ノ原くんに相談したらこれがいいって言われたから」ハイッ

長谷(Ama○onの箱……)

山岸「開けてみて?」

長谷(中にはPCゲーム『Theガッツ!』が入っていた)

山岸「祐樹くんってそういうのに興味あったんだねぇ」

長谷「相談する人絶対間違えるからあああああああ!!」

長谷(今日も一日平和だった)

【10月19日 日曜日 01:00】

モゾモゾ

長谷「うーん……」zzz

西村「長谷くん///」

長谷「あれ……?西村さん?こんな夜中にどうしたの?」

西村「それはね、夜這いだよ♪」

長谷「夜這い?一体どうい(ry」チュ

西村「長谷くん、修学旅行のお楽しみといえばやっぱりこれだよね?」

長谷「だ、だめだよ、俺には沙希がいるんだから……」

西村「だから、今日だけ。みんな寝てるしいいでしょ?」

長谷「そんな、俺たちまだ学生……」

西村「ここ、おっきくしててまだそんなこというの?」クニクニ

長谷「ひゃうん!だめだよ、西村さん!沙希に見つかったら……」

西村「だから、私の方から来たんでしょ?」ヌギヌギ

長谷(西村さんが脱いで白の下着が露になった……)

西村「大丈夫、私が全部教えてあげるから」クニクニ

長谷「だめだよ、西村さん……あっ///」

西村「かわいい声出しちゃって……もう我慢できないから下着も取っちゃお……」

長谷「あ、西村さんのあまり大きくはないけど張りのある乳房が……」

西村「ふふ、もうおっきくなってきた……。私に触られて気持ちいいんだね」クニクニ

長谷「ふっ……くうん……」

西村「ねぇ、69しようよ。長谷くん、私の股に顔近づけて?」スッ

長谷(ああ、西邨さんの豊かなアソコの茂みが俺の目の前に。このアマゾンを越えた先にはオアシスがあるのだろうか)

長谷「これぞ秘境……!!じゅるっ!んぶっ!!れろれろ!!」

西村「やぁん、長谷くん激しい///よーし、私も頑張らないと!!」ジュッポジュッポ

長谷「西村さんのフェラ気持ちいい……!ぐう、このままじゃすぐにいっちゃいそうだ。俺も負けられない!」ジュルジュル

西村「うっ……な、なかなかやるわね……!でも、負けない……///」ジュッポジュッポ

長谷(西村さんの声が高くなってきた。感じているのだろうか……)

西村「くっ……やんっ///長谷くん、そろそろ止めて……?」

長谷「ここまで来てやめられないよ!!じゅるっ!!」ジュルジュル

西村「はぁはぁ……、や、やばい……」クニクニ

長谷「ううっ、俺……」ジュップジュップ

西村「長谷くんのおち○ちん、びくびくしてるね。ああっ、やばっ……イク……!」

長谷「ううっ……!あ~、出る出る出る、出るぅ!!」ビュルッビュルッ

西村「イクっ!!」ビックンビックン

長谷「はぁはぁ……すごい、アソコがひくひく痙攣してる……」

西村「長谷くんも……いっぱい出たね……」







長谷(西村さんが俺の上にまたがっている)

西村「ふふっ、一度でいいから主導権握ってみたかったのよね」

長谷(ごめん、沙希。俺、沙希よりも先に西村さんとえっちしちゃった……)

西村「長谷くん、これは私が遊びでやっていることなんだから、あんまり罪悪感抱いちゃだめよ?」スー

長谷「あー、ぬるっとした感覚……あったかい……」クチュ

西村「全部入っちゃった……。それじゃあ動くね?」

長谷「うん……」

長谷(幸せだなぁ。女の子とこんなことができるだなんて夢にも思っていなかったよ)





20分後

西村「あはは、気持ちいい!」

長谷「西村さん、俺もう出そう……」

西村「うん、私もそろそろ……」

長谷(西村さんの腰を振るスピードが速くなった)

長谷「あー、俺もうダメだぁ!!西村さん、どいて!!」

西村「ふふっ、今日は安全日だから中に出していいよ♪」

長谷「まじっすか!藤宮さんより天使だ……!」

西村「ううっ、私、またイキそう……!」

長谷「あああああああっ!いっちゃう!!俺、いっちゃう!!」

西村「くうっ……イク……!!」ビックンビックン

長谷「うっ……!!」ビュルッビュルッ

西村「はぁーはぁー」

長谷「はぁはぁ、最高だよ西村さん」

西村「長谷くんも良かったよ。これで私たちセックスフレン(ry」







【10月19日 日曜日 02:00】

モゾモゾ

長谷「――あれ、夢?でもなんか気持ちいい」ジュッポジュッポ

男子C「zzz」ジュッポジュッポ

長谷「」

男子C「zzz」ジュッポジュッポ

長谷(男子Cが俺のアソコをフェラしてるうううううう!?)

男子C「ふたなり女子も……いいね……」zzz

長谷「俺、ふたなりじゃないから!ってちょっと待って!出そうなんだけど!!

男子C「アソコが膨らんできたね。いいぶひ、オイラの口の中に出すぶひっ!」ジュッポジュッポ

長谷「いやいやいや!!まじで出るから!!アッー!もうだめだぁ、うっ!!」ビュルッビュルッ

男子C「これが女の射精……ぺろっ、男の精液みたいな味がするねぇ……」zzz

長谷(不覚だ……!さっきの風呂場といい今といい、この俺が男にイカされるなんて……!)

男子C「ぶひひ、これで終わると思うなよぉ……」ジュッポジュッポ

長谷(もうやめてええええええええええ!!)



桐生(何やってんだ、あの変態共。これじゃあトイレに行けん……)

思った以上に更新が遅くなったので続きはまた明日~。
おやすみなさい!

┌(┌ ^o^)┐ハア ドスコイ

┌(┌ ^o^)┐ドスコドスコイ!!

┌(┌ ^o^)┐ホモオ アッー!!






【10月19日 日曜日 05:30】

長谷「うー、眠れなかった……」

ケン「長谷、朝食は何時からだ?」

長谷「6時だよ。早すぎるんじゃないかね」

ケン「まあ8時にはここ出るからな」

長谷「基本自由行動なのはいいけど、これじゃあ帰る頃にはくたくただね」

ブルルルル

長谷「内線だ、フロントからかな?」ガチャ

西村『おはよう、長谷くん』

長谷「西村……さん……」

長谷(やばい、昨日の思い出してドキドキする!)

西村『長谷くん、今日の自由行動なんだけどさ、宮島口、広島城、呉駅のどこからで降ろしてくれるじゃん?私達は広島城で降りましょうよ』

長谷「そういえば昨日行かなかったね。集合は18:00に呉駅だったっけ」

西村『そう。だから、昼から電車で呉に移動しましょ。東京と違ってここは路線数が少ないから迷うことはないよ』

長谷「了解、みんなにもそう伝えとくよ」ガチャリ

ケン「なんだって?」

長谷「広島城で降りようって西村さんが」

ケン「分かった」

【10月19日 日曜日 06:10】

長谷(俺たちは昨日夕食のときと同じ場所で朝食を食べた)

芹澤「朝食とか久しぶりに食べたわ」

西村「和食……。旅館らしいね」

孫悟空「これじゃあ全然足りねぇぞ!」

ケン「孫、お前は食い過ぎだ!」

井ノ原「白飯くらいおかわりさせろ!」

桐生「朝から元気だな」

藤宮「朝から食べ過ぎると後が辛いよ?」

男子C「ぶひゃあ!くっちゃくっちゃ、げぷー」

松野「あ、お手拭きで紙ヒコーキ作ろう!」

高崎「へにゃへにゃじゃないっスか」

井上(あいつらのところだけ妙に賑やかだな)







【10月19日 日曜日 09:00】

井上「18時には呉駅に集まっとけよ。呉に行くには広島駅から呉線に乗って行けばいい」

西村「大丈夫です!私達、広島城見たらちょっと買い物して呉に行くんで!」

ブロオオオオオオオ

長谷「まさか広島城で降りるのが俺たちだけだなんてね」

山岸「みんな昨日の間にこの辺まわっちゃったんだよー」

井ノ原「宮島で降りるやつが多かったな」

ケン「俺たちも広島城まわったらすぐに呉に移動か?」

西村「いや、近くに地下街があるから、ちょっとそこ寄ってから広島駅へ向かおう」

芹澤「なーんか、高校生らしくないわね。計画がきっちりしすぎて探検しようって気がないのかしら?」

桐生「まあこの団体仕切ってるのしっかり者の西村だしな」

藤宮「桐生くん、今日も一緒にまわってくれるよね?」

桐生「ああ、もちろん」

芹澤「あら、仲良いのね」

桐生「訳ありだかな」

芹澤「?」

~広島城内部~

長谷「広島城は原爆により吹き飛んで崩壊されたと長年思われていたけど、ここ最近実は低層階の柱が破壊されたために自らの重さで崩壊したんじゃないかって説が有力になっているんだ」

西村「さすが長谷くん。日本史のプロフェッショナルだね。まあいずれにしても原爆が落ちて無くなった城なのよね」

山岸「じゃあ今私たちがいるお城ってなんなの?」

長谷「これは復元された城なんだよ。だから築100年も経っていない新しい城なんだよ」

芹澤「新広島城的な?」

長谷「これでも一応日本100名城には制定されているんだ」

西村「まあ広島県にはあと2つ日本100名城に入っている城があるけどね」

孫悟空「おめぇら詳しいなぁ。もうバスガイドじゃねえか」

西村「長谷くんは日本史が得意で私は地理が得意だからね。それに殆どがガイドブックに載ってることよ」チラッ

桐生「そんなもんいつの間に買ってたんだよ」

【10月19日 日曜日 10:00】

~紙屋町地下街~

長谷「アストラムラインって地下鉄なの?」

西村「途中までね。殆ど高架線だわ。アストラムラインはアジア大会の会場となったスタジアムまで続いてるみたいね」

桐生「地形的に地下鉄伸ばすのは難しいらしいな」

芹澤「記念地下鉄みたいな?広島で地下鉄が体験できる!って感じの」

長谷「アトラクションじゃあるまいし……」

お姉さん「こんにちは、クリームパンはいかがですかー?」

山岸「わぁ、クリームパン売ってるー」

井ノ原「そんなもんどこでも買えるじゃねえか」

山岸「三原発の限定パンって書いてあるよー」

芹澤「ああ、足が勝手に~」スタスタ

藤宮「あ、私も一個買っていこうかな」

孫悟空「わぁ、おめぇいたのか。影薄いから気がつかなかったぞ」

藤宮「」

桐生「気にするな、藤宮」







【10月19日 日曜日 11:00】

~広島駅~

長谷「さて、お土産も買ったし、呉線行の電車に乗ろう」

井ノ原「乗るのはいいけど迷うなよ」

長谷「東京と比べたら線路少なすぎてしょぼいくらいだよ」

西村「電車もしょぼいから」

長谷「103系、115系、キハ58系とか、どれも国鉄時代の電車なんだよなぁ」

西村「でも、新車227系が導入されるらしく、約30年停滞していた国鉄広島にも大きな転換期が来るそうよ」

井ノ原「まあ東京から住んでる俺らからすればやっとかって感じかもな」

西村「まあ、今回は歴史を感じながら古い電車での旅を楽しみましょう」

https://www.youtube.com/watch?v=oGfxnAuRfEQ


【10月19日 日曜日 11:31】

アナウンス「この列車は呉線、矢野・呉方面、安芸路ライナー、広行です―」

井ノ原「あー電車の音が東京の列車とは全然違うな」

ケン「時代を感じる音だ」

山岸「東京の電車の音ってどんなのだったー?」

長谷「えっとなんて表現していいのか……」






西村「まあたまにはいいじゃない、こういう列車も」

藤宮「」zzz

芹澤「香織ちゃん、桐生くんに寄りかかって寝ているね」

桐生「ん、ああ……」






男子C「ぶひっ、なんでオイラ、悟空さんと2人きりで座っているぶひ?」

孫悟空「オラ達余り物なんだよ、我慢しろよな」

幼女「見て見てママー、あそこにホモがいるよー」

ママ「見ちゃダメ!」

孫悟空「」

男子C「ホモじゃないぶひぃ!!」

幼女「ねぇねぇ、『アッー!』とか言ってみてー」

ママ「そんな言葉どこで覚えたの?やめなさい!」

孫悟空「アッー!」

男子C「アッー!」

幼女「キモッ」

孫悟空「」

男子C「」

西村(あそこのバカ2人は何をやってんのかしら?)


西村「トランプするわよ」

桐生「持ってきたのか」

芹澤「うん、そういうわけで香織ちゃん早く起きて」シュッ ピチッ

藤宮「いたっ!あれ、私寝てた?」

西村「私のトランプ投げないでよー」

芹澤「ごめん藍ちゃん!つい出来心で!」

桐生「まあなんでもいいから早くやろうぜ」

芹澤「負けたら駅につくまで孫くんと男子Cの面倒を見るっていう罰ゲームでいきましょ」

孫悟空(オラ達の存在って一体……)

男子C(乗客にも白い目で見られてるぶひぃ。もういっそ首輪で繋がれて家畜のフリしているほうがマシだぶひぃ)

藤宮「わ、私、孫くんとお話しするのはいいけど、でも負けたくないから頑張るね!」

孫悟空(天使だぁ)

男子C(お、オイラの股間踏んでほしいくらい天使だぶひぃ~)

芹澤「ふっふっふ、テニス部の合宿で鍛えた私の本気、見せてあげるから!」

桐生「なんでもいいからとっととやろうぜ」

西村「よし、負けないよ!!」





今日はここまでです。
安価でコンマが一番高かった人の勝ち!

西村>>307

芹澤>>308

桐生>>309

藤宮>>310

はい

そい

きりゅー!

【10月19日 日曜日 12:00】

藤宮「あ、私勝っちゃった!」

西村「さすが香織ちゃん。吸収が早いね」

芹澤「私も香織ちゃんくらい何でも出来る子なら今頃男の子からモッテモテなのになぁ」

藤宮「そんなことないよ」

西村「……」

桐生「長谷と山岸が付き合ったのがほんとふしぎだな。一体何にひかれてあの2人は付き合ったんだ?」

西村「さぁ?まあでもひとつ思うのはアプローチを積極的にしかけた結果じゃない?」

芹澤「というわけで、ビリの桐生くんは罰ゲームね、頑張って!」

孫悟空「……」

男子C「ぶひ!ぶひひ!」

車掌「あのぉ、人間みたいな豚さんの乗り入れはご遠慮いただけないでしょうか?」

孫悟空「おめぇ、オラのクラスメイトを豚呼ばわりとかひでぇな」

車掌「じゃあなんで首輪つけてるんですか?」

男子C「」ブー

車掌「くっさ!めっちゃくっさ!豚のアナルの臭いがしやがる!」

桐生(早く駅につかないかな)







【10月19日 日曜日 12:15】

呉駅前

西村「ここが日本でも有数の軍備都市呉ね」

孫悟空「平和都市の次に軍備都市かぁ。でも今は軍隊ねぇんだし軍備都市とはいわないんじゃねぇのか?」

長谷「そうかもしれないけど、日本の軍事力って世界でも上位に入るくらい高いらしいよ。詳しくは知らないけど、もし今パッと戦争になっても互角にやりあえるくらいの力はあると思うよ」

ケン「日本が再び武器を振る時代もいつかやってくるだろう。平和の在り方が変わりつつある今、何だかんだ理由つけて行くとこまで行きそうだ」


井ノ原「最後にはその代償を国民の血で払うことになるのか。まさに平和(笑)じゃねぇか」

孫悟空「世界は核の炎に包まれた!」

ケン「冗談じゃない。そんなことになったらジャンプ買えないじゃないか」

長谷(ケンシロウってジャンプ買ってたんだ)

西村「まあそんな暗い話はそれくらいにして今は修学旅行を楽しみましょうよ!」

長谷「どこへ行く?」

西村「てつのくじら館行きましょう。実際に使われていた潜水艦が飾ってあるらしいわ」

藤宮「どこに飾ってあるの?」

西村「行けばわかるよ」​​





孫悟空「うひょお、でっけぇー!」

長谷「潜水艦ってこんなに大きかったんだね」

藤宮「こんなのに乗って戦うんだ」

西村「海上自衛隊呉史料館が隣接しているから、そっちを見学していきましょう」





【10月19日 日曜日 13:00】

大和ミュージアム館内

長谷「日本一の海軍工廠の街、呉の歴史ってこんな感じなんだ」

西村「今もあんまり変わらない気がしないでもないけど。あ、海軍ではないか」

藤宮「井ノ原くんは何をしているの?」

井ノ原「ふっふ!筋肉!筋肉!藤宮、見てわからないのか!?筋トレだよ!!」

桐生「スクリューバイクか。プロペラの角度の違いによる推進力の違いが比較体験できるという。少なくともお前の筋トレ道具ではないな」

井ノ原「そこにあったら使う。それが俺のやり方だ」シャー

藤宮「だから筋トレ道具じゃないよ」

孫悟空「パワーカッシャー?こんなもの使わなくてもこれぐらいオラなら楽勝に持ち上げられっぞ」

ケン「孫、あまりやりすぎるなよ。注目の的だ」

孫悟空「へへっ、さすがに館のルールはやぶらねぇから心配すんな」

ケン「それならいいんだがな」

男子C「大和ちゅああああん!結婚ちてくれええええええええ!!」ベロベロ

西村「なんでこの面子で動くとこんなにも賑やかになるのかしら」

長谷「あはははは」

芹澤「そして私が完全空気な件」

山岸「右に同じくー」







【10月19日 日曜日 14:00】

大和ミュージアム外

長谷「そういえば、お昼食べてなかったねー」

山岸「スーパーならそこにあるよー」

西村「さすがに修学旅行でお昼をスーパーの弁当で済ませるのはなしね」

桐生「ならこいわし料理扱ってる店でも探すか」

藤宮「桐生くんの意見に賛成!」

孫悟空「たくさんくえるとこならどこでもいいぞ」

井ノ原「俺たちが満足できる店じゃねえと筋肉の糧にしちまうからな」





ラッシャイマセー ハーイドウゾー

長谷「わあ美味しそうないわし丼!」

西村「それにしてもテーブル席空いていて良かったわ」

山岸「いっただきまーす♪」

芹澤「この組み合わせ、そろそろ定着してきそうね」





孫悟空「」

ケン「」

井ノ原「筋肉!」

男子C「ぶひゃ、むさ苦しいぶひ!」

孫悟空「筋肉がいっぱいで余計に暑苦しいぞぉ」

ケン「どうしてこうなった」

井ノ原「筋肉が共鳴しあった結果さ」

男子C「キモッ!」

井ノ原「」

井ノ原「お前に言われると倍傷つくぜ」





藤宮「私達だけカウンター席だね」

桐生「そうだな」モグモグ

藤宮「」モグモグ

桐生「」モグモグ





アリガトウゴザイマシター

桐生「このあとどうするよ?」

長谷「近くに観光地ないの?」

西村「んー、ちょっと待ってて。今ガイドブック見てるから」

芹澤「なーんか遊園地とか派手に遊びたいね」

藤宮「最終日は遊園地あるらしいよ。福山駅で希望者降ろして、あとは遊園地行くって言ってたよ」

山岸「ほとんどの人が遊園地行きそうだね。男子C、バイバイ」

男子C「なんででぶひか!?」

山岸「ぼっちそうだから一人で福山市散策するのかと」

男子C「ひどいぶひー!オイラも一緒に遊園地まわらせてよー」

西村「はいはい」

【10月19日 日曜日 15:30】

中央公園

孫悟空「うめぇ、めっちゃうんめ。このフライケーキおいしいなぁ」モグモグ

芹澤「んー、このメロンパンおっきくて甘くておいしい♪」モグモグ

井ノ原「甘いもんばっかり食べてたら筋肉つかねぇぞ」モグモグ

桐生「そういう井ノ原もきんぎょ焼き食べてるじゃないか」

長谷「ふう、やっと一息つけるー」

西村「さっきから歩いてばかりだったもんね。私が運動苦手っていう設定忘れてるでしょ?」

山岸「忘れちゃったー」

西村「もう沙希は可愛いなぁー」

男子C「ぶひぃ、西村さんっていざって時はブラジルまで追ってきそうだぶひぃ」

西村「なんだとコラ」ゲシゲシ

男子C「アッー!ぎもぢいい!!もっど、もっどおおおお!!」ブヒブヒ

長谷「あはは、漫才みたい」

山岸「あははー」

藤宮(メロンパンおいしいなぁ)モグモグ

藤宮「……」

藤宮(私、最近影薄くない!?)メインヒロインナノニ

【10月19日 日曜日 16:30】

呉市入船山記念館

西村「私は思うのです」

長谷「うん?」

西村「こうやって資料館めぐりするのはいいけれど、そもそも呉市と縁もゆかりもない人間がここまで歴史教育に力をいれるのはいかがなものかと」

長谷「はぁ、それでつまりどういうこと?」

西村「私は……もっと遊べるところに行きたい!」

長谷「最初からそれを言おうよ!?」

山岸「でも他に行く場所もないんでしょ?午後6時には呉駅に集まってなきゃいけないし」

西村「それはそうだけどさすがに私も飽きちゃったわ」

山岸「あっちを見てよー」ピッ






孫悟空「オラ、一度でいいからここで訓練していた軍人さんと勝負してみたかったぞ」

ケン「自衛隊員と武術で勝負したら勝てるだろうか」

井ノ原「お前の得意技は暗殺拳法だろうが」

ケン「大丈夫だ、平和利用するさ。こんな風にな」グサッ

男子C「アアッー!全身が性感帯に///」クネクネ

芹澤「すごく……キモいわ」

藤宮「舞子ちゃん、そんなこと言ったら豚さん、間違えた男子Cくんにかわいそうだよ」

桐生「遂に藤宮に間違えられたぞ」






山岸「あっちのみんな凄く楽しそうだよー」

西村「あの人達なら、どんな苦痛も楽しいことに変えそうね」

長谷「俺達、ちょっと早めに出ていようか。俺、ケンシロウに一言伝えてくるよ」ダッダッダ

西村(私が退屈なのに気を遣ってくれたのかな?)

山岸(途中でプリン買って食べたいなー)






【10月19日 日曜日 17:00】

呉駅近くのスーパーのフードコート

長谷(俺と西村さんと沙希の3人はケンシロウ達と別行動を取り、スーパーのフードコートでジュースを飲んでいた)

西村「そもそも徒歩で済まそうと思ったのが間違いだわ。バスとか使えばもっといろんなところに行けたかも」

長谷「明日は尾道だっけ?船で島に渡ってサイクリングとかどう?」

西村「長谷くんって私に喧嘩売ってるの?」

山岸「藍ちゃん、たまには運動しないと早く老けちゃうよ」

西村「……もう沙希はかわいいな。沙希のためだったらブラジルまで頑張っちゃう!」

長谷「いや、尾道サイクリングしてもブラジルにはいかないよ!?」

西村「そういえばさ、2人は恋人なのよね?」

長谷「そうだよ」

山岸「もちろん」

西村「あのさ、付き合ってみてさ、楽しい?まあ今回の旅行も私たちがずっと一緒にいるからあんまり恋人らしいことで来ていないのかもしれないけど」

長谷「恋人らしいってなにさ?」

西村「え、女の子の口から言わせるとか最低ね!」

長谷(なに想像してたんだろう?)

山岸「んー、まあ時間ならいくらでもあるし、その気になれば後日祐樹くんと2人きりで旅行に行けばいいから。今はみんなと一緒にいられるのが楽しいよ」

長谷「確かにそうだね、今度どっか行く?」

西村「ふふっ、なんか将来を約束し合った仲みたい。学生なのに」

山岸「し合ったというか、私の中では最初からそのつもりだよ。祐樹くんは私の将来の旦那さんだよ」

西村「沙希らしいね。あーあ、私も恋人の1人や2人欲しいな」

長谷(え?2人以上はちょっと……)

西村「長谷くん、いい人がいたら私にも紹介してよ」

長谷「え、じゃあ>>327とか>>328は?」

もういっちょ俺

長谷「じゃあ俺とかもういっちょ俺とかは?」

山岸「」

西村「」

長谷(あれ、何この空気……)

自衛隊「長谷祐樹!遂に見つけたぞ!」

長谷「!?」

客「わーわー」

客2「きゃーきゃー」

自衛隊B「貴様ァ、女をたぶらかすとは許せねぇ!!」

長谷「いやいや、呉って海上自衛隊でしょ?どうして陸上自衛隊が来るの?」

自衛隊C「問答無用、打つぞ!」ババババババ

長谷「いやいやもう撃ってるし」

山岸「祐樹くんが悪いんだよ」

長谷「え?」

山岸「女の子の心を弄ぶから。長谷くんなんてもう嫌い。ついでに327と328には呪いかけとくから。おつかれさま」

長谷(なんだかとんでもないことになったー!?)

自衛隊D「うおー!」ババババババ

長谷「くっ、にげっ!ぐふう!!」バキューン

長谷(意識が朦朧とする中、最後に目に飛び込んできたのは沙希が呪文を唱える姿だ……た……)

山岸「」

西村「」

長谷(―てなことになったらどうしよう?)モウソウチュウ

西村「あはは、長谷くんもおませさんね。でも、沙希がいるんだからそういうことは程々にしとかなきゃだめだよ」

長谷「正直俺が安価を取る限り、この癖は直らないかと」

山岸「」

長谷(沙希が本気で悲しそうな顔をしている。恋する女の子って怖いなぁ。セックスすればご機嫌になる男のようにはいかないか)

西村「でも長谷くんはちょっと好みとは外れてるかなぁ」

長谷「え、じゃあ西村さんはどういうのが好きなの?」

西村「さぁ……分かんない。結局、私も学生恋愛には興味があるけど、それだけなんだよ。誰が好きとかどういうのが好みとかそこまで頭がまわんない。私、さめてるのかもね」

長谷「西村さん……。西村さんにもきっといつかいい出会いがあるよ!」

西村「長谷くん」

長谷「だから今は修学旅行を楽しもう!」

山岸「」

西村「あの、いいこと言ってくれるのは嬉しいんだけど、沙希のフォローもしてあげて?」

今日はここまでです。
女の子の心を弄ぶ長谷くんには妄想の世界で酷い目に遭ってもらいました。
ちなみに安価の内容は沙希ちゃんのフォローはしないという形で反映させています。
次は旅館の話で、1日目よりラッキーイベント増える予定なので楽しみにしておいてください!
それではおつかれさまでした☆

【10月19日 日曜日 17:50】

呉駅周辺

ゾロゾロ

長谷「みんなぞろぞろと集まってきたね」

山岸「うちのクラスだけ?」

西村「クラスごとに観光ルートや集合場所が若干違うからね」

ケン「おーい、長谷ー!」ブンブン

長谷「あ、ケンシロウ!」

ケン「ちょっとギリギリになったな」

長谷「お土産買う時間ないね」

ケン「いや、大和ミュージアムで済ませてきた」

長谷「なるほど、そっか」

西村「あ、バスが来たみたいよ」

井上「2年4組集まれー。あー、数えるのめんどくさいから誰か一緒にまわってたグループで代表者1人知らせに来てくれ」

西村「私が行ってくる。みんないるよね?」

長谷「1!」

山岸「2!」

ケン「そういうノリなのか?3!」

孫悟空「4!」

井ノ原「5!」

桐生「6!」

藤宮「な、7!」

西村「よし、全員ね」

芹澤「」

男子C「」

長谷「待って!忘れてるから!2人ほど忘れてるから!!」

西村「先生、私たちのグループは全員います。メンバーは長谷くん、西村、山岸さん……」

井ノ原「そういえば俺らってグループだったんだな」

長谷「これまで一緒に行動してきて何を今更」

井ノ原「まあなんか知らないうちにこの面子が当たり前になってきてさ。当たり前なことほど意外と気づかないよな」

長谷「……そうだね!」

井ノ原「俺、バカだけど絶対退屈だけはさせねぇからこれからもよろしく頼むぜ!」スッ

長谷「もちろん!」アクシュ







【10月19日 日曜日 19:10】

旅館・長谷達の部屋

長谷「ふぅ、やっと旅館に着いたー!」

桐生「昨日とは違う旅館か」

男子C「ぶっひょ!3人部屋!」

長谷(うわぁ、そういえば男子Cも一緒だった)

桐生「おっと、ゆっくりしている時間はないな。午後7時半から夕食だ」

長谷「バタバタするね」

桐生「これが午後8時とかだったら、逆に中途半端に時間ありすぎて寝てしまいそうな気もするがな」

長谷「それはそうかもしれないね」

男子C「まあなんにせよ、とっとと行こうぶひ!」






【10月19日 日曜日 19:30】

校長「代々続いている自由をモットーにした我が校の修学旅行、皆の協力のお陰で今年も順調だ。皆の者、乾杯しよう。乾杯!」

一同「乾杯!」

長谷「なんか会社の社員旅行みたいなノリなんだけど」

山岸「祐樹くん、いったことあるの?」

長谷「うん、子供の頃お父さんに連れられてね」

山岸「私も社員旅行行ってみたいなぁ」

長谷「あんまりいい旅行じゃないよ。接待旅行だわ、あれは」

井ノ原「お前らの場合、社員旅行より新婚旅行のほうが気になるんじゃないのか?」

山岸「新婚旅行///」

芹澤「いい、そもそも最近の男は女はめんどくさいとか女は欲張りだとか女をなんだと思ってるの?美人なおねーちゃん見てすぐちんちんおったてるような男だって似たようなもんじゃない?ねぇ?」

西村「とりあえず今は食事中だから後にしようね、舞子ちゃん」

長谷「最近、みんなのキャラが変わってきたよね」

桐生「全ての始まりはお前だがな」

藤宮「ぶれない桐生くんかっこいいね」

井ノ原「下ネタいってねぇで飯食えよな。筋肉が泣いてるぜ」ガツガツ

孫悟空「うっめ!めっちゃうっめ!ぱねぇ!!」ガツガツ

ケン「孫はもう少し落ちついて食べた方がいい」

男子C「今日豚肉料理とかまじひどいっす!ぶひ!」

芹澤「香織ちゃん、Dくらいあるよね?」

藤宮「えーっと、そ、それくらい、かなぁ」

芹澤「ちょっとだけ触らせてよー」

西村「これスイッチ入ったかもね」

山岸「舞子ちゃんだけずるいー!私も私もー」

藤宮「ええっ!?ちょっと、やめてよー」

芹澤「友達ならみんなしていることよ?」

西村(うそー!絶対うそだから!)

藤宮「そういえば、少女漫画でも……」

西村(ええええええ!?どんな本読んでるのおおおお!?)

山岸「へへー、本が薄くなりますなー」

芹澤「香織ちゃん、感度がいいねぇ。もしかして意外にお盛ん?」

藤宮「ふぅ……だって……少女漫画見てたら、アソコが熱くなってくるの……あん……///」

山岸「香織ちゃん、お腹引き締まってて綺麗だねぇ。じゅぶ!ちゅっぷ!れろれろ!」

藤宮「いや、おへそ舐めないで///」

西村(……)

西村「長谷くん助けてー!」バタン ダッダッダ

芹澤「ふふっ、このまま逝ってみようか?」

藤宮「ええっ!?」

山岸「大丈夫、私達も一緒だよ……」

西村「長谷くん、ちょっとロビーに行かない?外に出なければ大丈夫らしいから」

長谷「あ、いくいく!」

井ノ原「おまえ、にげるのか?」

長谷「!?」

井ノ原「にげるなんてゆるさないゾ!」

長谷「」ダッダッダ

男子C「」

井ノ原「」

桐生「……寝るか」パタン





旅館・ロビー

井上「あれ、西村と長谷か。どこへ行くんだ?」

西村「ここです。男女で話せる場所といえばここしかないので」

井上「そうか。……座るか?ここのソファー、気持ちいいぞ」

長谷「えっと、じゃあせっかくなんでお邪魔します」スッ

西村「失礼します」スッ

井上「なあ、お前らさ、修学旅行楽しいか?」

西村「はい、おかげさまで」

井上「そっか、そいつは良かった。長谷、お前はもっと数学の成績上げろ」

長谷「先生、旅行中なのにそんなこと言うんですか?」

井上「お前らは旅行でも俺からすれば仕事なんだよ。……ってのはおいといて、俺さ、お前には期待しているんだよ」

長谷「期待……?」

井上「ここだけの話だが、お前はどうも昔の俺に似ている。優柔不断で女々しいが、根はまっすぐで優しい」

西村「今の先生からそんなの微塵も感じられないです」

井上「人間、いろいろあると変わるもんだ。長谷、お前の周りには素晴らしい仲間達がいる。俺が高校生の頃欲しかったものがお前にはある」

長谷「先生……」

井上「俺だって天才じゃない。今の仕事に就くのにそれ相当の努力はしてきた。……だからこそ長谷も頑張って俺以上の人間になってほしいんだ」

西村(井上先生が妙に先生っぽい。明日は嵐ね)

井上「西村、お前もだぞ」

西村「え、私!?」

井上「2人とも、いろんなことを吸収して、自分の夢をしっかりと見据えて、どうか努力を続けていってほしい。自己実現を果たしてほしいんだ。それが先生の教え子に対する期待だ」

長谷「俺……がんばります!先生がそこまで期待してくれているなんて思ってもいませんでした!」

井上「ああ。……っと少々お喋りが過ぎたようだ。あんまり個人で関わっていると保護者からクレームが来そうだ。まあこのことはあんまり友達との話題で出すなよ。じゃ」テクテク

西村「井上先生どうしちゃったのかしら?」

長谷「なんだかんだでいい先生なんだね」

西村「まあ香織ちゃんに屋上の鍵を貸したくらいだしね」

長谷「西村さん、いつも僕らを取りまとめてくれてありがとう」

西村「えっ……///」

長谷「俺、西村さんと仲良くなれて良かった。今がこんなに楽しいのはみんなのお陰だけど、それを取りまとめてくれる西村さんにそれとは別にお礼がいいたいんだ」

西村「……///」

西村(やだ、私、何をドキドキしているの?)

長谷「西村さん?」

西村「長谷くんが……沙希と付き合ってなかったら……」

長谷「ん?」

西村「ううん、なんでもない!それよりさ、さっきの夕食でね……」

すいません昨日の文章見返したら、途中から文章おかしくなってました。
>>345までは食事会場でのやりとりですが、
>>346からは西村さん達の部屋でのやりとりになっています。
ちゃんと途中の会話を更新したつもりでしたが、ちゃんと反映されていませんでした。
大した内容ではないのでこのまま話を続けますが、以後気をつけます。

【10月19日 日曜日 23:00】

旅館・西村さん達の部屋

山岸「ふぅ、熱かったねぇ」

藤宮「私、なんてことを///」

芹澤「いくとこまでいっちゃったのよ。ようこそ私たちの世界へ」

西村「……」

芹澤「藍ちゃんも来る?」

西村「いや、私、えっちなことに興味ないから」

芹澤「あーこれはガチなパターンですわ」

山岸「まあ香織ちゃん落としたんだから良しとしようよ」

芹澤「そうねぇ。それじゃあ寝ましょうか♪」

西村(この部屋汗臭い……)

藤宮「」zzz

山岸「寝るの早いねぇ」

西村(早く寝ようっと)

ラッキーイベント発動!
組合せは誰と誰?
>>355
>>356

西村さん

寝ぼけて部屋に来たってことで長谷

【10月20日 月曜日 02:00】

西村「……」モゾモゾ

西村「?」

長谷「じゅっぶ!れろれろ!!じゅばば!!」ジュッブジュッブ

西村「長谷くん!?どうして私のおへそを舐め(ry」ガバッ

長谷「しゃべらないでよ」

西村(タオルみたいなのを口にねじ込まされた!?)

長谷「ふふっ、あそこは既にぬるぬるじゃないか」

西村「んんー!!んんー!!」

長谷「こっちはどうかな……?日本人の平均よりちょっと足りないくらいの胸だなぁ」

西村(どうして長谷くんがこんな……)

長谷「西村さん、ずっとこうされたいって思ってたんでしょ?」ボロン

西村(な、なにあれ?)

長谷「お望みどおりにぶっといの突っ込んであげるよ!!」ズブリ

西村「ー!?ー!?」

西村(い、痛いっ!何かが入ってきて!?)

長谷「オラオラオラオラ!!」ドピュ

西村(ううっ……どうして……どうしてこんなことに……)

長谷「気持ち良かったー。まだまだいくね?」ズブリ パンパン

西村(酷い……男の人って最低……)

男子C「穴があったら入れる!?」

長谷「な、おまえどこから」ズブリ

男子C「アッー!男のケツは筋肉が発達していてよく締まるわぁ」スパンスパン

長谷「ちょっと待って!俺、ノンケだから!」

男子C「俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」スパンスパン

長谷「あう……ケツがむずむずしてきたぁ……」

男子C「おほぉ、熱いのがこみ上がってきた!オイラの息子達が長谷のケツの中に入りたいってせり上がってくるわ」スパンスパン

長谷「だめだ!中はだめだ!!妊娠しないけどなんかだめだ!!」

男子C「いくぜ!!これが長谷の!!初・中出しだあああああああ!!」ドゴーン

長谷「あああああああああああ!!」








西村「……あれ」

藤宮「」zzz

山岸「」zzz

西村「夢か……。ふう、びっくりした~」

西村「あんな夢を見るなんて私もまだまだ自分に甘いのかしらね、ん?」モゾモゾ

芹澤「いやん、湿ってきたぁ」zzz

西村「……どこ触ってんのよ、この変態!」ポカッ

芹澤「あいたっ!」

【10月20日 月曜日 09:00】

尾道駅

井上「午後6時にはここに戻ってこいよ」

西村「ねむい……」

山岸「藍ちゃん大丈夫?」

桐生「疲れが溜まっているのか?」

西村「いろんな意味でね……」

芹澤「?」←昨日の夜中のことを覚えていない

井ノ原「尾道といえばやっぱサイクリングだな」

孫悟空「身体動かせるんかぁ、わくわくすっぞ」

ケン「瀬戸田サイクリングなんかいいんじゃないか?」

山岸「と、筋肉トリオが言ってるけどどうする?」

井ノ原「長谷、お前は来い。強制だ」

長谷「えー」

山岸「じゃあ私も祐樹くんと同じくサイクリングする」

芹澤「私も身体動かすの好きだから井ノ原くんたちについていこうかな」

桐生「俺と藤宮は尾道市内行くか」

藤宮「うん!」

松野「りゅーくん、私たちも桐生くんたちに着いていこう?」

高崎「そーッスね。鈴ちゃんの意見に賛成ッス」

西村「私、運動苦手だから桐生くんに……」

孫悟空「ちょっと待てよ、西村。おめぇいつもの2人組がサイクリング行くって言ってるのにおめぇだけサイクリング行かねぇのかよ」

西村「それは……」

孫悟空「おめぇせっかく出番貰ってんのにここでサイクリング行かなかったら藤宮と同じ道を辿ることになっぞ!」

藤宮「」

山岸「一応メインヒロイン私なんですけどねぇ」

孫悟空「めぇ覚ませよ、西村。夢を叶えるためにはな、苦手なことから逃げてちゃだめなんだぞ!向き合う強さが必要なんだ!」

長谷(え、出番ひとつでそこまで話が進展するの?)

西村「……私だって女よ!そこまで言われちゃ引き下がるわけにはいかないわ。それに、この面子じゃ心配だもの。面倒見のいい人が1人は必要だよね」

井ノ原「まさにレギュラー組か脇役組かに分かれる大きな分かれ道だったな」

芹澤「藍ちゃんは、今自分の力で出番を確立させたのよ」

桐生「こいつら失礼だな」

藤宮「桐生くん、行こう?」

桐生「ああ」スタスタ







【10月20日 月曜日 11:00】

瀬戸田町・美術館

長谷「サイクリング、の前に美術館」

西村「ガイドブックに載ってるモデルコースに沿って動いてるから、まずはここね」

井ノ原「瀬戸内海は波が少なくて、高速船で島へ渡るときも快適だったな」

芹澤「何もここで美術館行かなくても……」

ケン「まあ場所によって展示しているものは違うしな。美術鑑賞も大事なことだ」

芹澤「筋肉バカなのに妙に芸術精神あるのね」

ケン「文武両道だ」

山岸「祐樹くん、ここ観終わったらご飯食べたい」

長谷「うん、どこかご飯も食べに行こう!」







【10月20日 月曜日 14:00】

西村「んー、疲れている時のはっさく大福おいしー」

長谷「ずっと自転車走らせるのも疲れるね」

孫悟空「そうか?」

長谷「いや、あの悟空さん達と一緒にしないでよ」

井ノ原「長谷、お前もそんなひょろひょろした身体じゃ彼女守れねぇぞ」

山岸「筋肉ばっかりついても暑苦しいだけかもー」

井ノ原「」

ケン「傷ついたか?」

井ノ原「ああ、俺ナイーブなんだ。ティッシュで優しく包み込むように丁寧に扱ってくれねぇと辛いぜ」

西村「その割に思ったこと何でも言うのよねぇ」

芹澤「なんだかんだで藍もまだまだ元気そうね」

西村「もうしばらく体育以外で運動しないわ」

芹澤「そうやって藍は早く老けていくのね、かわいそうに」

西村「それ言われると何も言い返せないじゃない」







【10月20日 月曜日 15:00】

長谷「島を一周まわって港に戻ってきた」

西村「見て、時刻表。私たち15:30の高速船に乗らないと18:00までに尾道駅に戻れなかったところね」

山岸「ほんとだー。ギリギリに戻ったら怒られそうだもんね」

長谷「尾道駅に着くのが16:09かぁ。中途半端に時間が余っちゃうね」

ケン「尾道市内軽く歩くのはどうだ?土産に尾道ラーメンを買って帰りたい」

井ノ原「桐生に携帯で連絡入れてみたが、駅からちょっと離れたところをまわっているらしいから合流は無理らしい」

長谷「どこまで行っているんだろう」

西村「まあ私たちは私たちで楽しみましょうよ」

山岸「無理にみんな集まる必要はないよ」ギュー

長谷「わわ、腕にしがみつかないで!」






【10月20日 月曜日 16:00】

ブオオオオオオ

長谷(みんなサイクリングで疲れて寝ているみたい)

長谷(隣では沙希がぐうぐう寝ている)

山岸「むにゃ」ギュッ

長谷「お?」

山岸「1人にしないで……酷いことしないで……」

長谷「……」

長谷「俺がいるから、もう1人にしないよ」ナデナデ

西村「……」

西村(もう3日目の夕方かぁ。修学旅行もあっという間ね)

西村(旅行が終わったら受験勉強でも始めようかな)

孫悟空「ぐごおおおお」zzz

井ノ原「ガーガー」zzz

セル(うるさい、これでは寝られんではないか)

マミヤ(よくもまあこんな公共の場でいびきかいて寝られるものね)







【10月20日 月曜日 17:00】

長谷(尾道に戻ってからは、町を散策しながら土産を買っていた)

西村「結構いっぱい買ったわねえ」

孫悟空「いやぁ、知り合いにって土産考えたてたらすげえ量になっちまった!」ドッサリ

ケン「そんなに知り合いいたのか?」

孫悟空「まあな。ちょっと瞬間移動でお土産家に置いてくるわ」シュン

芹澤「もはや旅行気分の欠片もないわね」

西村「ついでに私たちの荷物もどこか預かってくれないかしら?」ジー

長谷「ええ、俺んち?」

山岸「じゃあ……」ジー

井ノ原「いいぜ。俺の部屋筋トレ道具しかないけどな!」

山岸「汗臭くなりそうだからやめとく」

今日はここまでです。
明日、明後日も1日かけてだらだら更新していきます。
この3連休中に終わるといいなぁ。
ちなみに3日目の夜もラッキーイベントあります!
沙希は確定で、それ以外でもう1人、誰がいいですか?
>>370以降、次の私のレスまで有効です。
ちなみにシチュエーションは既に決めてあります。
おやすみなさい!

西村さん





【10月20日 月曜日 18:00】

山岸「バス来ないね」

西村「桐生くんたちもまだ戻ってこないわね」

孫悟空「どっかで遅れてんじゃないのか?」

桐生「はぁはぁ」ダッダッダ

藤宮「はぁはぁ、ごめんね。遅くなっちゃった」ダッダッダ

松野「りゅーくんの腕時計がまさか1時間も遅れているなんて」

高崎「まじすいませんッス」

長谷「バスも遅れているから大丈夫だよ」

西村(バス遅れてなかったら大問題だったけどね)






長谷(10分後、ようやくバスが来た)

井上「いやぁすまんすまん。途中で事故が遭ったらしくて渋滞くらっていたんだ。みんな集まってるか?グループの代表、誰でもいいから点呼してくれ」

西村「それじゃあいつもの―」

孫悟空「子!」

ケン「丑!」

井ノ原「寅!」

長谷「ええ?そういうノリ?えっと、卯!次、辰ね」

山岸「辰!」

桐生「巳」

藤宮「午!」

松野「未!」

高崎「申ッス」

西村「よし、全員ね!」

芹澤「」

男子C「」

長谷(あっ……)

長谷「せ、芹澤さんと男子C忘れてるよっ!」

西村「え?……?……あ、ホントだ」

芹澤「藍ちゃん、私たち友達だよね?友達だよね!?」

男子C「ぶひぃ、マジ酷いぶひぃ」







【10月20日 月曜日 19:30】

ブロオオオオオ

校長「おお、ようやく2年4組が旅館に到着しましたな」

井上「すいません、校長」

校長「いやいや交通渋滞なら止むを得ん。緊急連絡ご苦労だった。君も何だかんだ言ってやるときはやるんだな」

井上「一応教師ですし」

校長「これからも期待しているよ」

ゾロゾロ

長谷「ふぅ、今日は疲れたね」

山岸「うん……」

長谷「しおりの予定じゃすぐにご飯だね」

山岸「うん……」

長谷「沙希、いっしょにすわ……」

山岸「」フッ バタン

芹澤「きゃっ!!」

長谷「沙希!?沙希!!」ユサユサ

山岸「……」

長谷「しっかりしてよ!!沙希!!」







???

BOSS「俺さ、お前のこと大嫌いだから」

山岸「なん……で?あのとき好きって!」

BOSS「ああ、あれ?あれは嘘だから。全部お前を徹底的に突き落すための罠だったわけ!分かる?」

山岸「嘘だよね……こんなの嘘だよ……」

BOSS「お前ってさ、ほんと忘れっぽくてボーっとしててさ、見てるだけで腹が立ってたんだよね。そして付き合ったら付き合ったで俺にべったりでさぁ」

山岸「私がいけないの……?小学生の時、夏休みの解答が靴箱の中に入っていて、それで私誰かに頼って生きていこうと思った」

BOSS「だからお前は虐められるんだ。人にばかり頼ろうとして自分では何もしない。あの男もいずれはお前を捨てて他の女の元へ行くだろうよ」

山岸「……いいよ、それでも」

BOSS「あ?」

山岸「祐樹くんがね、もしも私のお世話に疲れてどこか行っちゃっても、私、祐樹くんのこと恨んだり妬んだりしないよ。だって祐樹くんは私に大事なものをくれたんだもん」

BOSS「……おまえ……」

BOSS「く、くそがあああああ!!」ダッダッダ ブンッ

桐生「ふっ!!」ガシッ

長谷「おまたせ!!」

山岸「桐生くん!?祐樹くん!?」

桐生「俺はさ、めんどくさいことは嫌いなんだよ。でも、俺はあの頃とは違う。山岸のことは長谷に任せればいいが、俺は一回お前の顔を殴らないと気が済まないんだ」

長谷「沙希の夢の中に出てきてまだ沙希を苦しめるの?そんなのは、俺が許さない!」

BOSS「貴様ら!ここでぶっ倒して山岸の記憶から抹消してやるわー!!」ダッダッダ ブンッ

桐生「」ガシッ

BOSS「……なっ!?俺の拳が、貴様の掴む手から逃れられん……!!」

桐生「これがあの時何も出来なかった俺の分!」ブンッ

BOSS「ぐふっ!!」ボコッ

桐生「これがあの時お前達に無理矢理連れてこられたクラスメイト達の分!」ブンッ

BOSS「がはぁ!!」ボコッ

桐生「そして……これがお前に酷いことをされた山岸の分だあああああ!!」ブンッ

BOSS「ぐはぁ!!」ドゴーン ズササー

桐生「はぁはぁ」

長谷「将吾……」

桐生「俺が生涯で誰かを殴るのはきっとこれが最初で最後だろうな。これでようやく、俺の肩の荷もおりる。山岸、長谷と幸せになれよ」

山岸「桐生くん」

桐生「もう俺の手を煩わせるな。めんどくさいことは嫌いなんだよ」

山岸「うん、ありがとね、桐生くん……」スッ

桐生「握手か……。……ああ、どういたしまして」ガシッ






【10月20日 月曜日 22:00】

旅館・井上先生の部屋

長谷「―き!沙希!!」

山岸「……ん?あれ、ここは!?」ガバッ

長谷「あ、沙希!!」ガバッ ギュー

山岸「く、苦しいよぉ、祐樹くん」

長谷「良かった……!倒れたときはどうなるかと思った……!」

山岸「あれ、私倒れてたの?」

長谷「うん、それで巡回しながら沙希が目を覚ますのを待っていたんだ」

山岸「そうだったんだ」

長谷「あはは、なんか他のクラスでも高熱で倒れた人がいてもう旅館中が大パニックで、先生や筋肉トリオ達と巡回したけど、抑えつけるの大変だったよ」

山岸「ごめんねぇ、私のせいで」

長谷「……でも、沙希が目を覚ましてくれて良かったよ」ニコッ

カチャ

井上「山岸、目を覚ましたか。どこか痛いとかはないか?」

山岸「大丈夫です。ご迷惑をおかけしてすいませんでした」

井上「まあ大丈夫ならいい。それと、長谷、ありがとな。もう休んでいいぞ。後は俺と筋肉トリオで見回りする」

長谷「はい」

井上「ああ、そうだ。風呂、本当は修学旅行生が入っていい時間は過ぎているんだが、お前達2人だけまだ入っていないから特別に今から入ってもいいぞ。消灯時間もお前達のいる部屋だけは特別に無視することを許す」






旅館・長谷の部屋

長谷「―というわけなんだ」

桐生「ああ、それなら0時くらいまでは電気つけとくけど、あまりにも遅かったら先に電気消して寝るからな」

男子C「今からナニするんです?」

高崎「ナニってなんッスか?」

長谷「何もしないよ……」

長谷(男湯でオナニーとかそこらのホモでもやらないと思うんだけど)

旅館・西村たちの部屋

山岸「―というわけなの」

芹澤「そうなんだ」

藤宮「」zzz

西村「まあゆっくりしといでよ。あんまり遅いと寝ちゃうかもしれないけど」

芹澤「もう1人寝てるしね」

藤宮「」zzz






旅館・浴槽前

長谷「あ、沙希」

山岸「祐樹くん。もうお風呂に入るの?」

長谷「うん、それじゃあまた後で」

山岸「待って」

長谷「ん?」

山岸「ここに貸切の札がある」

長谷「そんなどっかの体験談じゃあるまいし……ってホントにあるぅ!?」

山岸「これ下げたら、誰も入ってこないよね?」

長谷「そりゃ、そうだと思うけど……」

山岸「ふふっ」スッ ブラーン

山岸「あのさ、私、祐樹くんと一緒にお風呂入りたい」

長谷「……」ポッポッポ チーン!

長谷「ええええええ!?」







山岸「女湯はまだ誰か入ってるみたい」

長谷「えっと、男湯なら誰もいないよ」

山岸「それじゃあこの貸切の札は男湯の方にかけておくね」

長谷「……」ドキドキ

山岸「祐樹くん、入ろう?」ジー

長谷(ここで上目遣いとか反則だぁ)






男湯・脱衣所

長谷(えっとこれはそのえっとなんだっけ?)ヌギヌギ

山岸「///」ヌギヌギ

長谷(緊張して心臓がどこかへ飛んでいっちゃいそうだ)

山岸「あ、祐樹くん」

長谷「え?」ドキッ

長谷(上下白の下着……。対する俺のアレはパンツの上から分かるくらい硬く大きくなっていた)

山岸「祐樹くんの下着、私が脱がせてあげるね」

長谷「沙希……いいの?まだ昔の事が……」

山岸「……」

山岸「もう大丈夫!それにお風呂入るだけだし」ズルッ ボロン

長谷「う、うあ!///」

山岸「わぁ、おっきい……」

長谷「うっ……こうなったら俺だって!」ガッ

山岸「あっ……優しくしてね……?」

長谷「えっと、あれ、ブラどうやって取るんだ?えい、このこの!」

山岸「言ってるそばから乱暴だよぉ」

長谷「……よし、やっと外れた!」

山岸「えっと……あまり、見ないでくださぃ……」

長谷(夢が凝縮されたような小さな膨らみ。ツンと勃起している乳首。そして、あそこの毛は薄めだ)

山岸「祐樹くん、早く入ろう?あんまりもたもたしていると、先生か誰かに気づかれちゃうかも」

長谷「う、うん……」






男湯・中浴場

長谷「小さな旅館だからお風呂もあまり大きくないね」

山岸「だからこそ人がいないんだよ。早く身体洗って入ろう?」

長谷「う、うん」

長谷(なんだか落ち着かないなぁ)

ゴシゴシ

長谷(ん?顔を洗っていると背中に何やら感じたことの無い触感が……)

山岸「祐樹くん、私がお背中流してあげるね♪」

長谷「さ、沙希、それは……」

山岸「一度やってみたかったの。男の人はこうして女の子のおむねで背中洗われるの好きなんだよね?」

長谷「う、うう~」

長谷(何も言い返せない!)

ゴシゴシ

長谷(ん、スポンジで前も洗ってくれるのってそこは!)ボキーン

山岸「祐樹くん、ここ、ぴくぴくしてるねぇ」

山岸「ねぇ、こっち向いて?」

長谷「」クルッ

長谷(さ、沙希の裸が、め、目の前に……!)

山岸「すごい、びくびく跳ねてる……」ギュッ

長谷「ひやああああん……」

山岸「女の子みたいな声出して……かわいい///」

長谷(沙希の手で触られるって思っただけで、俺の中の息子達が祭りのように出口を求めてせり上がってくる!)

山岸「男の人って興奮するとこうなるんだね///」

長谷「ぐっ……うおっ……ああ!もうだめだ!出るぅ!!」

山岸「え?わ、きゃっ!!」ビュルッビュルッ

長谷「ふぅ~」

山岸「これが祐樹くんが出した……赤ちゃんの素?」クンクン

長谷「うん……」

山岸「なんだか、えっちな匂いがするね……」

長谷「沙希、今度は俺に洗わせてよ」

長谷(沙希の身体、すべすべだなぁ)ゴシゴシ

山岸「祐樹くん、もっと優しくして?」

長谷「あ、うん、ごめん……」ゴシゴシ

山岸「~♪」

長谷「沙希、怖くない?」ゴシゴシ

山岸「うん、大丈夫」

長谷「……」

山岸「あ、頭洗わないと」ゴシゴシ

長谷(本当に誰も入ってこないんだな。いや、入ってきちゃ困るんだけどね)

長谷(もしかしたら先生に見つかってたりして)

長谷(まあ、その時はその時でいいや。沙希が一緒だから、もう何も怖くない)






旅館・浴槽前

井上「あれ、今日貸切なしって聞いてたんだが……」

井上「まさかとは思うが長谷か?」

井上「……」

井上「ま、いいや。30分後くらいにまた来るか」スタスタ







男湯・中浴場

長谷(沙希……華奢な身体だ……。抱きたい……抱きたい抱きたい抱きたい!)ギュッ

山岸「祐樹くん?後ろから抱きしめてきてどうしたの?」

長谷「沙希……したい……」

山岸「……」

長谷「分かってる、沙希の過去のこと。でもしたいんだ……」

山岸「……いいよ、祐樹くん」

長谷「ほんと?」

山岸「うん、その代わり優しくしてね?」

長谷「もちろん!」

山岸(祐樹くんにあおむけになれって言われてあおむけになって、そして今、見られているんだ……)

長谷「……沙希のあそこ、きれいだね」

長谷(ジャングルのオアシス……はちょっと萎えそうだからやめておこう)

山岸「そうかな?変じゃない?私、もう汚されちゃってるし……」

長谷「全然。むしろ俺も沙希もこれが初体験なんだよ」

山岸「え?」

長谷「沙希の初めては俺がもらうから、ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね?」

山岸「……ふふ、祐樹くんは優しいね」

長谷「沙希とのいい思い出にしたいんだ。修学旅行で混浴してえっちだなんてきっと日本中どこ探しても俺達だけだよ」

山岸「うん……」

長谷「それじゃあいくね」ズブッ

山岸「う……ん……」

長谷「処女の子は一気に入れたほうが苦痛は少なくて済むらしいね。それじゃあ、一気にいくよ!」ズボボボ

山岸「ひゃうん!?」

長谷「は、入った……気持ちいい……。沙希、痛くない?」

山岸「うん、大丈夫。やっと、これで私も処女卒業だね」

長谷「うん、そうだよ。沙希の初めては俺がもらったんだ」ナデナデ

山岸「うれしい……」グスン







長谷「はぁはぁ」スパンスパンスパン

山岸「うっ、やんっ、ああっ」スパンスパンスパン

長谷(正直、オナニーのほうが気持ちいいけど、沙希としているっていうシチュエーションが最高に萌えて気持ちいい!)

山岸(なんなの、これ?私、祐樹くんとしてすごく気持ちいい……)

山岸「ああ、なんか……こわいかも……!」

長谷「怖い?大丈夫?」

山岸「うん、大丈夫……///」

長谷「ぐっ、はぁはぁ」スパンスパン

山岸「う、やあああん!私、そろそろ……」スパンスパン

長谷「俺ももう少し……」

山岸「ううっ、はぁはぁ。ああ、もうだめ!いきそう……!!」

長谷「フー!!フー!!」スパンスパン

山岸「あああああ!!だめえええ!!いっちゃうううううう!!」ビックンビックン

長谷「うお!?締め付けられる!!俺もいっちゃう!!出るううううう!!」スポン ビュルッビュルッ

山岸「あ……お腹の上に出しちゃった。中に出しても良かったのに」

長谷「あはは、さすがに赤ちゃんはまだ早いよ」

山岸「ふふっ、ほんとに祐樹くんって頼りになるんだね。……ありがとう、私の初めてを奪ってくれて」

長谷「……うん!沙希、キスしよう」

山岸「うん」チュ ジュブ チュパパ

長谷「んっ……」ジュブ チャップ

長谷(これで、沙希のトラウマも少しは解消されるといいんだけど)







【10月20日 月曜日 23:00】

旅館・西村達の部屋

芹澤「いえーい、大勝利!」

西村「また負けたぁ……」

芹澤「今日はついてるわ~。私、ポーカーで5連勝したの人生初だわ!」

西村「ううっ……」

西村(香織ちゃん寝てるし、沙希はお風呂だし、2人で遊ぼうと言って始めたのがポーカーだった。ちなみにこれで通算3勝10敗)

芹澤「私が10勝したから、藍には罰ゲームを受けて貰おう」ブイーン

西村「え?なに!?そのこけしみたいなの!?」

芹澤「マッサージ機だよ。最近買ったんだけど、まだ試してなくてね」

西村「私を被験者にしないでよー」

芹澤「問答無用!とうっ!!」ガシッ

西村「いや~」

芹澤「(゜ё゜*)」グヘヘ

芹澤「藍、気持ちいい?(甘い声」ブイーン

西村「いや、そこ、おしっこ出るところじゃない!」

芹澤「そりゃそうよ。そういう機械だもの」ブイーン

西村「あ、いや、止めてよ!香織ちゃんが起きたらどうするの?」

芹澤「その時はその時!きっと沙希も今頃長谷くんとぬっぷぬっぷやってるわよ」

西村「修学旅行でそんなことするわけないじゃない!」






旅館・休憩室

長谷「ブエックション!!」

山岸「祐樹くん、風邪?」

長谷「大丈夫だよ」

長谷(お風呂の後は貸切の札を元に戻して、沙希と2人浴衣姿で休憩室に来て談笑していた)






旅館・西村たちの部屋

西村(なんなの、これ……。あそこが痒くて、なんだか熱い……)

芹澤「これは来たかな///」

西村「ちょっと、舞子!いい加減にやめて……!」

芹澤「お客さん、マッサージの効果が出てきたようですねぇ(甘い声」ブイーン

西村「あ……ああ……!いや、だめ……!!」

藤宮「」zzz

芹澤「ほら、イきそうなんでしょ?我慢しなくていいよ?」ブイーン

西村「だめだって!お願い止めて!!もう、本当にだめなの!!ああ、あああああ!!」

芹澤「藍、えっちなことに興味ないって言ってたのにこんなに乱れるなんて。それじゃあこれが初イキだね」

西村「イク……?どこに?」

芹澤「ふふっ、もうすぐ分かるよ。ほーら、いっちゃえ!」ブイーン

西村「もうだめ!!止めて止めて止めて……きゃあああああ!!」ビクンビクン

芹澤「やった!遂に藍ちゃんがイった!」

西村(ううっ、なんなのこれ?なんかまるで内臓が浮き上がったみたいな感覚……怖かったけど、すっごく気持ち良かった……)

芹澤「すごいびくびくしてる!よし、もう一度イッてみようか!?」ブイーン

西村「やだぁ!!変になっちゃう!!うっ!!あああああ、怖い、怖いの~!!」

芹澤「その恐怖を越えた先に楽園があるのよ!」ブイーン

西村「やだ!!怖い!!怖い!!ああーーーーー!!」ビックンビックン

藤宮「むにゃむにゃ……楽園はあるよ……むにゃむにゃ」zzz







【10月21日 火曜日 00:00】

長谷「ただいまー」

男子C「ぶひぃ、ぶひょお」zzz

桐生「おかえり、遅かったな」

長谷「沙希とゆっくり休憩室で喋ってた」トンッ

桐生「今から寝ようってときにコーヒー飲むのか」

長谷「ううん、これは朝起きたときのだよ」ドサッ

長谷「なあ将吾、それでお前はどうするの?」

桐生「は?」

長谷「藤宮さんと期間限定で付き合っているんでしょ?……藤宮さんのフォローをしてあげなかった俺がいえた立場じゃないけどさ、このまま誤魔化して付き合っていても、藤宮さんは余計に傷つくだけだと思うんだ」

桐生「お前、本当に藤宮のこと、興味なくなったんだな」

長谷「……そうかもしれない。今の俺には、やるべきことがはっきりしている。沙希と一緒にこの先も二人三脚で生きていきたいんだ。藤宮さんが悲しむ姿は俺も嫌だけど、でも、それ以上に沙希のことが大事になったんだ」

桐生「……はぁ、まさかお前に心配されるとはな」

長谷「え、なんだよ将吾!せっかく人が心配してやってんのに!」

桐生「いや、お前は強くなったなって思ってさ。本当にお前は俺を頼らなくなった。まあ俺からすれば面倒事に巻き込まれなくて済むから嬉しいんだけど、沙希がお前を変えたんだと俺は思ったんだ」

長谷「……」




長谷(俺は……藤宮さんとどうなりたかったんだろう?友達も恋人も違う。恋人なら沙希がいる。俺がかつて求めていたもの、今はもう,それがなんだったのか分からない……)








【10月21日 火曜日 09:30】

バスの中・福山駅前

井上「福山駅到着だ。ここで降りる奴は16:40までに福山駅に戻ってこいよ」

一部の生徒「はーい」

山岸「みんな遊園地に行くわけじゃないんだね」

長谷「そうだね」

松野「りゅーくん、降りよう!けーちゃん達が待ってるよ!」

高崎「わわ、待ってくださいよ~」

長谷「あの2人もおりちゃった」





【10月21日 火曜日 10:00】

孫悟空「うっひょおおおおお!!遊園地だああああああ!!」

井ノ原「いやっほおおおおおおおおおう!!」

芹澤「(^ω^三^ω^)」オッオッオ

桐生「お前らはしゃぎ過ぎ。一緒にいる俺達が恥ずかしいぞ」

藤宮「わぁ、遊園地だ!私、友達と一緒に遊園地行くの、夢だったの!」

長谷「……」

長谷(どうしよう!?沙希と2人きりでまわりたかったけど、とてもそんなこと言える空気じゃない!!)

西村「何から乗ろうか?」

山岸「じゃああれ行こう!!」

お化け屋敷・入口

長谷「は?まじっすか?え、ちょ?沙希?」

山岸「怖くなったら祐樹くんの腕にしがみついちゃうので!」

長谷(やっべー、これむしろ俺のほうが沙希にしがみついちゃうんじゃね?)

長谷(そうだ、誰か連れて行こう!で、その人を盾に進めば怖くないぞ!)ガクガク

藤宮「足震えているけど大丈夫?」

沙希ともう1人誰を連れて行く?

>>398

西村

長谷「西村さん!一緒に行こう!」

西村「え、沙希と2人で行って来ればいいのに」

長谷「いや、こういうのはみんなでわーきゃーいいながら言ったほうがいいよ!」

西村「んー、まあそこまでいうなら……」

ケン(なるほど西村を盾に)

桐生(なるほどな、西村を盾にするのか)





お化け屋敷内部

ゾンビ「うおがあああああああああ!!」

長谷「んぎゃああああああああ!!」

長谷(なんてこった、西村さん、俺達の後ろを歩くのか。沙希は俺の腕にべったりだし、これって事実上俺が盾になってるんじゃ……)

西村「さあさあ、進んだ進んだ!」

山岸「♪」ウットリ

長谷「ええーい!俺も男だ!!どうにでもなれえ!!」

ろくろ首「首がのびたあああああああああああ!!」

長谷「ぎょほおおおおおおおおお!!」

怪物「ぐぼぼぼぼぼ!!」

長谷「んぎょへええええええええ!!」

おばQ「おらー怖いだろー?」

長谷「ぎゃあああああああああああああ!!」

青狸「僕、ドラえ(ry」

長谷「うああああああああああああああ!!」

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

長谷「くぁwせdrftgyふじこlp!!」

西村「あ、バイト中なんですか、お疲れ様です」



長谷「も、もももももうお化け屋敷はいい……です……」

山岸「ありゃりゃ、大丈夫?ごめんねぇ、祐樹くん怖いのが苦手なこと忘れてたよ」テヘヘ

西村「情けないわねぇ。それでも男?しっかりしてよぉ」

桐生「次、どこ行く?」

孫悟空「じゃあ急流すべり行こうぜ!!」

芹澤「おー!!」

桐生「テンション高い奴らだな」






スイー

長谷「俺、沙希、西村さん、芹澤さんが縦に1人ずつ乗った」

山岸「おお。上がる上がる」

西村「これっていきなり落ちるパターン?」

芹澤「いっかいぐるっと曲がるみたいよ」

グイーン

長谷「おお、いよいよ」

山岸「きたー!!」

芹澤「きゃー!!」

西村「……」

ザブーン

長谷「んー、なんていうか大したことなかったね」

西村「これだけ?って感じだった」

芹澤「わーわーきゃーきゃー」

山岸「うう、ちょっと怖かった……」







【10月21日 火曜日 11:00】

長谷「さあ、飯だ飯!!」

ケン「ちょっと早いが混まないうちに食べたほうがよさそうだな」

長谷(俺達は昼食を楽しんだ)






【10月21日 火曜日 12:00】

孫悟空「ふう、食った食った!そんじゃあジェットコースター行くか!」

長谷「ええ、食べたあとなのに!?」

藤宮「私、ジェットコースター乗りたいな!」

長谷「えっと人数は俺、沙希、西村さん、芹澤さん、将吾、藤宮さん、悟空さん、井ノ原、ケンシロウ。人数奇数になるから1人になる人が出ちゃうね」

男子C「いやいや、一人忘れてるぶひ」

長谷「あれ、いたの!?」

男子C「酷いぶひぃ!!」

長谷「ごめんごめん!それじゃあ組合せどうしよう。俺と沙希は一緒で決定だね」

山岸「もちろん!」

西村「じゃあ舞子と一緒にのろう」

芹澤「オッケー」

藤宮「桐生くん」

桐生「ああ、いいよ」

井ノ原「ケンシロウ、乗ろうぜ」

ケン「ああ」

孫悟空「」

男子C「オイラたち、完全に余り物っすね」

孫悟空「まあしかたねぇか」







ジェットコースター

男子C「ぶっひゃあああ!!怖いいいいいいい!!しぬううううううう!!」

孫悟空「なんでおめぇ乗ったんだよ!?」

ケン「まだ動いてすらいないぞ」

長谷「後ろは賑やかだねぇ」

芹澤「ねぇねぇ、知ってる長谷くん?いつしかジェットコースター、点検不足で落ちてたよね?」

長谷(精神攻撃……だと……?くそ、負けるな俺!)

長谷「あはは、さすがにそこまで運悪くはないよ」

芹澤「へぇ、長谷くん。自分が本当に運がいいと思っているの?ほんっとおおおおおおおおおおおおおおおに、運がいいと思っているの?」

長谷(ぐっ、そんな繰り返し言われたら……)






長谷『ああ、犬のうんこ踏んじゃったああああああ!!』

長谷『うわああああ!!パジャマ脱いでくるの忘れたあああああ!!』

長谷『うわああああああ!!髪の毛跳ねたままだったああああ!!』

長谷『うわあああああ!!100円玉が自販機の下にはいったあああああああああ!!』

長谷『うわあああああ!!藤宮さんのピンクのパンツが見えちまったあああああああ!!』






長谷「うわあああああ!!怖いよおおおおおおおおお!!ママあああああああああ!!」

芹澤「いっちょあがり♪」

西村「もう、たちが悪いんだから」

芹澤「あら、藍。昨日のこと、忘れたとは言わせないわよ」

西村「昨日のこと……」







西村『イク……?どこに?』

西村『やだぁ!!変になっちゃう!!うっ!!あああああ、怖い、怖いの~!!』

西村『やだ!!怖い!!怖い!!ああーーーーー!!』ビックンビックン





西村「あ、身体が熱く……やだああああああ!!かんじちゃうううううう!!」ビクビク

山岸「舞子ちゃん、さすがにやりすぎだよ。そんな舞子ちゃん、嫌いだよ」

芹澤「……」ガーン

芹澤「う、うああああああああああああああああん!!沙希に嫌われたあああああああああ!!」

桐生「うるせぇ、動物園かよ」

藤宮「うふふ、みんなと遊園地行くのってこんなに楽しいんだね」

桐生「……」

桐生「疲れるだけだよ、いい意味でも悪い意味でも」






ゴオオオオオオ

孫悟空「うっひょおおおおおおおお!!」

男子C「ぶひいいいいいいいいいいい!!」

藤宮「あはは、たのしーい!」

長谷「ママあああああああああああああ!!」

西村「やだあああああああ!!いくうううううううううう!!」

芹澤「うわああああああああああああああん!!」

山岸「あはは、みんなおもしろーい♪」

桐生(やっぱ、うるせぇ……)

【10月21日 火曜日 13:00】

山岸「楽しかったぁ」

長谷「俺はものすごく恥をかいた気がする」

西村「ううっ……下着濡れちゃった……」

芹澤「ぐすんっ、えっぐっ」

孫悟空「じゃあ次はスーパーバイキング行こうぜ!」

男子C「オイラ、もうだめ……」ゲロゲロ

孫悟空「おめぇ根性ねえな。しっかりしろよ」

藤宮「孫くん!駄目だよ。苦手なものを無理強いしちゃだめ!ごめんね、男子C」

男子C「天使が見えるぶひぃ」ゲロゲロ

孫「……オラがわるかったよ……。藤宮は優しいんだな」

藤宮「そうかな?」

孫「オラ、ちと自分の事ばかり考え過ぎた。少しは反省しねぇとだめだな」

藤宮「そんな、私こそちょっと言い方強すぎたよね、ごめんね」

長谷(ふふ、今日は藤宮さん楽しそう)

桐生「……」







スーパーバイキング

桐生「なあ」

長谷「なに?」

長谷(スーパーバイキングの両隣は沙希と将吾だ)

桐生「藤宮、遊園地に来て元気になったな」

長谷「そうだね」

桐生「お前も春先は藤宮藤宮だったのに、いつの間にか沙希沙希って変わったな」

長谷「んーまあ……」

ゴオオオオオ キャーキャー

長谷「確かに春先こそ藤宮さんのことが気になっていたけどさ」

ゴオオオオオ キャーキャー

長谷「秋から沙希と仲良くなって、沙希のほうが気になるようになったんだ」

ゴオオオオオ キャーキャー

長谷「まあひとつ思うのは藤宮さんに対して友達以上の関係は望んでいなかったってことだと思う」

シュウリョウデース オツカレサマデシター

長谷「で、ちゃんと人の話聞いてたの?」

桐生「お前の精神力に脱帽するわ」







【10月21日 火曜日 14:00】

長谷「昼すぎると、結構混んできたね」

ケン「この調子じゃあと2つぐらいしかまわれそうにないな」

西村「じゃあこの後観覧車乗ったらいい時間になるね。お土産も見たいし」

山岸「じゃあコーヒーカップ乗ろう!!」

桐生「三組に分かれるか」

長谷「それじゃあ、ぐっちょきぱーで分かれましょ!!」






コーヒーカップ

孫悟空「」

男子C「」






桐生「やっと落ち着けそうだな」

藤宮「楽しみー」

西村「舞子、調子に乗ってまわさないでね?」

芹澤「」ギクッ

西村「舞子は真ん中のテーブルに触らないで!」

芹澤「はい……」シュン







ゴウン ゴウン

長谷「あはは、楽しいー」

山岸「祐樹くん祐樹くん、思いきりまわしちゃおー」

長谷「え、目がまわるよ?」

井ノ原「よし来た!!」

長谷(うわぁ、これは嫌な予感!)

山岸「井ノ原くん、ギネスに載るくらい思いっきりまわしちゃってください!」

井ノ原「しかたねぇな、ケンシロウ!俺の秘孔をついて筋肉を倍増してくれ!!」

ケン「分かった!」

https://www.youtube.com/watch?v=avceH9LjtUs

ケン「はあああああああ!!あーったたたたたたたたたたたたああああ!!」ズブズブズブズブ

井ノ原「うお!?うおおおおおおおお!!力がみなぎってくるぜええええええ!!」

山岸「いっけー!」

長谷「やめてええええええ!!」

井ノ原「うおおおおおおおおおおお!!」

井ノ原がパワーを溜めはじめた!!
原作くらいの速さをコーヒーカップを出すには80%くらいの力が必要だ!!
>>408のコンマ

ほい

井ノ原「うおおおおお!!89%パワーだああああああああ!!いくぜいくぜいくぜ!!」ガッ グググ

山岸「わーい、楽しいー」

長谷「うわあああ!降りるうううううう!降ろしてええええええ!!」

ケン「ふっお前達といるとどうも飽きんな」

井ノ原「おらおらおらおらおらあああああああ!!」






藤宮「あははー」

芹澤「うふふー」

ザワザワ

桐生「なんか騒がしいな?」

西村「ん?」

ギューン

西村「あそこやばい!まじでやばい!!」

藤宮「え、あれなに!?」

芹澤「めちゃくちゃまわってるじゃん!」

桐生「……ぷっ」





山岸「う~」

長谷「だ、大丈夫!?」

山岸「大丈夫れふ~」ヒャー

長谷「……ぷふっ!あはははは!!」

山岸「あ、祐樹くん、笑ったねぇ。井ノ原くん、もっともっとやっちゃってください!!」

井ノ原「あいよ!!うおおおおおおおおお!!」

ギューン

長谷「うわあああああ」

山岸「笑った罰だよ~」

長谷「わ、笑ってないよ、うわああああああ!!」

ケン「楽しい奴らだ。今が平和な世で良かった!」






アハハー ウワアアア

孫悟空「」

男子C「」








山岸「う~」フラフラ

西村「沙希、大丈夫?」

山岸「な、なんとか~」

芹澤「まあまあ、それじゃあ次はメリーゴーランドでも乗って一休みしましょうよ。あそこなら人いないからすぐに乗れそうよ」

長谷「……あ、俺ちょっと買いたいものがあるからメリーゴーランドパス!」

桐生「山岸ときゃっきゃうふふしないのか?」

長谷「いや、いいや。それじゃあ」ダッダッダ

孫悟空「さあみんな乗るぞ」

桐生「俺はいい」

孫悟空「連れねぇことをいうなよ。井ノ原やケンシロウも乗ると言ってんだぞ」

桐生「お前、さっき藤宮に怒られたばかりだろうに。はぁ、まあ付き合ってやるけどさ」

孫悟空「さすが桐生。オラ、桐生のこと好きだぞ!」

桐生「はいはい」






長谷「……っとあったあった。値段はちょっと高いけど、大事なものだから出し渋っている場合じゃないね」







【10月21日 火曜日 14:30】

大観覧車内部

孫悟空「うっひょおおおおお!!透明ゴンドラマジでこええええええ」

男子C「な、ななななんでオイラ達透明ゴンドラなんかにしたんだぶひ?」

井ノ原「孫がおもしろそうって言ったからに決まってるじぇねぇか!」

男子C「こわいいいいいいい!!」

孫悟空「お、男子C、恐怖のあまり、おめぇのポークピッツがウインナーになってっぞ!」

男子C「ぶひいいいいい!!なんでぶー!?」

孫悟空「ほら、出してみろよ。オラのテクですぐにポークピッツに戻してやっからよ」

男子C「やめるぶひぃ!!アッー!!」

ギー ギー

井ノ原「揺れるから大人しくやってくれってかおまらのその行為、下から丸見えなんじゃないか?」






芹澤「うわぁ、辺り一面山ねぇ」

ケン「これはこれでいいもんだな。東京とはまたちがった景色が楽しめる」

西村「ケンシロウさん、今回の修学旅行楽しかった?」

ケン「もちろん、これほど楽しい思いをしたのは生まれて初めてだ」

西村「子どもの頃は北斗神拳の継承者として厳しい訓練を受けてきたんだってね」

ケン「ああ。だが、こんな殺人拳法も平和な世じゃただのお飾りだ。……このままずっとお飾りのままでいられたら、いいんだがな」

西村「そうだね」







藤宮「……」

桐生「……」

藤宮「桐生くん、2人きりだね」

桐生「ああ」

藤宮「……」

桐生「……」

藤宮「あのね、私……この観覧車を桐生くんとの最後の思い出にしようと思うの」

桐生「……そっか」

藤宮「ずっと隠してたことがあるんだけど、私ね、記憶が少しずつだけど一週間過ぎても憶えていられるようになったの。今は日記見なくてもある程度みんなことが分かるくらい」

桐生「……」

藤宮「……北海道に転校していった小学生の頃の友達から電話が来たのがきっかけでね、何度か電話でお話ししていたらまた仲良くなっちゃって向こうがぜひ高校卒業したら大学に来てほしいって」

桐生「行くのか?」

藤宮「うん、私、高校卒業したら北海道に行く。本当に彼に会えるかどうか分からないけど、ここにはあんまりいい思い出がないから思い切って環境変えてみようかなって思って!」

桐生「いいんじゃないか。……俺、藤宮と過ごした修学旅行楽しかったよ。でも、やっぱり恋人として好きにはなれなかった」

藤宮「そっか……。……ありがとう、桐生くん。そしてごめんね」

桐生「……」

藤宮「……」

桐生「よし、ちょっと揺らすか」ギー ギー

藤宮「え、あ、ちょっと!危ないよ!」

桐生「たまにはこういうのもいいな」ギー ギー

藤宮「きゃー、怖いー!」

桐生(……俺も高校卒業したら東京を出てどこか地方に行こうかな)





長谷「沙希……」

山岸「2人きりだね」

長谷「……」モジモジ

山岸「……」モジモジ

長谷・山岸「あ、あのさ(ね)」!

長谷「えっと、先どうぞ」

山岸「あ、うん。祐樹くんは今回の修学旅行楽しかった?」

長谷「もちろんだよ、沙希やみんなと行った修学旅行。きっといつまでも忘れないよ」

山岸「うん、私もね、修学旅行、楽しかった!また、いつか、みんなで遊びに行けるといいなぁ」

長谷「それは難しいんじゃないかな。俺もみんなとまた遊びに行きたいけど、だけど受験勉強もあるし、今までのようにはいかないと思うんだ」

山岸「そっかぁ……」

長谷「あ、それで沙希、これ」スッ

山岸「このラッピングされた箱は?」

長谷「開けてみて?」

山岸「うん」ガサガサ

山岸「あっ……ネックレス……」

長谷「その、さっきメリーゴーランド行かなかったの、それを買うためだったんだ。遊園地のだから安物だけど、良かったら受け取ってくれないかな?」

山岸「ほんとにくれるの?」

長谷「もちろん!」

山岸「私、こんなに幸せでいいのかな?旅行と祐樹くんとの思い出が詰まったネックレス、一生大事にするね!」

長谷「うん……」スッ

山岸「祐樹くん、立ち上がってどうしたの?」



長谷「沙希、好きだよ。これまでも、そしてこれからも。ずっと、ずっとね」



山岸「祐樹くん、ずっと私の傍に居てくれる?たとえ、喧嘩しようが愛情がさめようが、それでも私をお世話してくれますか?」

長谷「もちろんだよ。じゃなかったらここまで好きにならないよ」

山岸「うれしい……私、グスン、本当にうれしいの……」グスン

長谷「沙希……キスを……」

山岸「うん……」

チュッ

長谷(俺は沙希の唇にそっとキスをした。沙希は一度恋人に裏切られて傷ついている。きっとこれからもいろんな待ち受けているだろう。でも、それでも俺は沙希と一緒に生きていく。たとえどんな困難が来ても負けない。俺と沙希は愛よりも強い絆で繋がれているから……)






山岸「祐樹くん、私を幸せにしてね?約束だよ……」

【エンディング】
https://www.youtube.com/watch?v=4d-_vcCAIgc

主な登場人物(沙希編で名前が出てきた回数)



長谷(981)祐樹(83)



山岸(440)沙希(229)



西村(450)藍(19)



桐生(275)将吾(37)



藤宮(293)香織(15)



芹澤(178)舞子(14)



悟空(163)



ケン(152)



井ノ原(138)



男子C(79)



松野(55)



高崎(22)



【エピローグ】

長谷(修学旅行が終わって数日が経った)

山岸「祐樹くんの様子がおかしい。香織ちゃんもそう思わない?」

藤宮「えっそうなのかな?」

山岸「修学旅行終わってからなんかぼーっとしていることが多くなった気がするの。そうだよね、祐樹くん!」

長谷「え、なに!?」

山岸「なんか最近ぼーっとしてない?」

長谷「俺?そんなことないよ。めっちゃ元気だよ!」

山岸「……嘘。私、祐樹くんの彼女だから、祐樹くんが無理している時ぐらい見ていたらなんとなく分かるもん!」

長谷「あはは……さすがに隠せないか……。それじゃあお昼食べながら話すよ」

山岸「食堂へ行こう!」スタスタ

藤宮「……」

桐生「おまえさ、修学旅行終わってからずっと1人で弁当食べてるの?」

藤宮「屋上の鍵は、もう先生に返したよ。今はね、1人じゃないから」

芹澤「もう、沙希はまた愛しの彼氏さんとお昼?私たちも混ぜてくれたっていいじゃない、ねー」

西村「まあまあ。香織ちゃん、今日も一緒にお昼食べよう?」

藤宮「うん!」

西村「香織ちゃんって卵焼き綺麗に作るよね、今度私にも作り方を……」

桐生「……」






桐生「今日も平和だな」






END

【変態向けのおまけ】

放課後・長谷の家

山岸「まさか祐樹くんの悩みがおへそペロペロだったなんて」

長谷「よく考えたら俺、沙希のおへそを舐めてないってことに気がついたんだ。それでずっといつやるか悩んでいたんだよ」

山岸「」ジトー

長谷「うっ……ごめん……」

山岸「しょうがないなぁ」ペロッ

長谷「うほぉ!沙希のおへそだ!相変わらず可愛らしい」

山岸「ちょっとだけだよ?」

長谷「うん、それじゃあいただきます!prprprprprpr!!」

山岸「う、きゃっ、くすぐったい///」

長谷「あむっ!!じゅぶる!!じゅるるるるる!!」

山岸「うっ、や、あっ、やあん///」

長谷「じゅっぷじゅっぷ!!」

山岸「もう、祐樹くん、おっぱい吸ってる赤ちゃんみたいだよ、あっ///」

長谷(ああ、今日も平和だなぁ)ジュップジュップ ボロン ズブリ ドゴーン

今度こそ完結!

ご愛読ありがとうございました!!

さあ、アニメの終わりから原作第6巻発売までの繋ぎとして書きましたがいかがだったでしょうか?
終盤頃はとにかく21日までに終わらせたくて焦っていたので、安価が少なめになってしまいました、ごめんなさい
あと、原作が大分ドロドロした雰囲気に流れていっているので、最後は丸く収まるように意識して書きました

明日原作第6巻の発売日ですし、
しばらくはssから離れると思いますが、
次回作の要望などなんかあれば教えてください

それではみなさん、ごきげんよう、さようなら

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 15:10:01   ID: KlXOVAPq

めっちゃ面白いですよ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 22:00:26   ID: OsjD7tfz

期待!

3 :  SS好き   2014年07月14日 (月) 00:03:57   ID: Q5qQNgog

続編を期待

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