もし昔話の動物が絶滅動物だったら(46)










第1話 うさぎとかめ







海・・・

ザパァーーーン… ザパァーーーン…

オドントケリス「・・・」ザパァーーーン…

オドントケリス「う・・・」ザパァーーーン…

ザパァーーーン… ザパァーーーン…

ヌララグス「」ヒョコ…

ヌララグス「さて、海の近くにはいい草があるんだよな・・・」ノソ ノソ

ヌララグス「・・・ン?」

オドントケリス「・・・」ザパァーーーン… ザパァーーーン…

ヌララグス(何かいた)

ヌララグス「ねえねえカメさん」ノソ ノソ

オドントケリス「ア・・・?」ピク…

ヌララグス「・・・どうしたの?」

オドントケリス「・・・見ての通り、砂浜に打ち上げられた」

ヌララグス「・・・戻れないの?」

オドンドケリス「・・・ここまで海から離れたら難しいわ」ペッ

ヌララグス「性格悪いねカメさん」

オドントケリス「黙れ」

ヌララグス「カメさんカメさん、君はどうして歩けないの」

オドントケリス「」カチン

オドントケリス「馬鹿にすんなよ餓鬼がァァァァアアアッ!!!」

ヌララグス「」ビクゥッ

オドントケリス「たかが500万年ぽっちしか生きてねぇくせによォォォォォ!!!あァ?何だその態度はッ!!」

ヌララグス(性格悪ッ・・・)

オドントケリス「そこまで言うなら勝負してやらァッ!!」

ヌララグス「・・・勝負?」

オドントケリス「向こうのカレドニア山脈の頂上まで競走じゃゴルァァアアッ!!!」

ヌララグス「え・・・歩けないのに?」

オドントケリス「黙れ餓鬼ャァッ!」

オドントケリス「3、2、1でスタートだコラッ!!準備せんかいッ!」

ヌララグス「わ、わかったよ・・・」

オドントケリス「オルァッ!3ンッ!2ィィッ!」

オドントケリス「1ィィッ!」

オドントケリス「ドン!!!」

ヌララグス「」バッ!

ヌララグス「」トテトテトテトテ…

オドントケリス「・・・」

オドントケリス「」ググ…

オドントケリス「・・・」

オドントケリス(やべえ)

オドントケリス(よく考えれば動けねェじゃあねえかッ!クソッ!!)

オドントケリス「クソッタレェーーーーーッ!!!」バタバタバタバタ

クソッタレェーーーーーッ クソッタレェーーーーーッ… クソッタレェーーーーーー…

ヌララグス「・・・」トテトテトテ クソッタレーーーー…

ヌララグス(勝ったッ!!)ニヤッ

ヌララグス「ヘヘ、やっぱカメはカメ・・・」

ディロング「」ヌッ

ヌララグス「・・・」

ディロング「」ペロ…

ヌララグス「・・・えッ?」

ディロング「・・・」フシュゥゥーーー…

ヌララグス「」ゾッ…

ディロング「」カパァ…















      い      た      だ      き      ま      す

オドントケリス「ぐッ・・・!!」ジタバタ ジタバタ

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

オドントケリス「!?」ビックゥゥゥウウ!!

ウギャアアアアアアアアア イギッ!イギィィィァァアアアアア ウグアアアアアアアアアアアアアアア

オドントケリス「・・・!!」アアアアアアアアアア… ウゴォォォォオオオオオ…

オドントケリス「や・・・やべえ!!」ジタバタ ジタバタ

オステオドントルニス「おッ」バサァアッ!!

オステオドントルニス「ラッキィィーーーー・・・」ゴォォッ!!!

オドントケリス「・・・」

オトンドケリス「・・・えッ?」

オステオドントルニス「」ギュォォッ!!!

オドントケリス「!!!」バシィィイッ!!!

オステオドントルニス「まさかオドントケリスが陸をうろついてるとはなァー・・・思いもしなかったぜッ!」バサッ バサァアッ

オドントケリス「な・・・ッ!放・・・」

オステオドントルニス「ああ、放すぜ」パッ

オドントケリス「・・・」ポイッ

オドントケリス(・・・え?)

ヒルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…

オドントケリス「や、やべェ!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーッ!!!落ちるッ!」ヒルルルルルルルルルルルルルル…

オドントケリス「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ヒュ――

…ドゴォッ!!!!!



オドントケリス「・・・」

オドントケリス「」…ガクッ

…バサッ バサッ バサッ

オステオドントルニス「」バサッ バサッ バサッ

オステオドントルニス「」ストッ…

オステオドントルニス「ッしゃあ、いただきィィ・・・」ガパァ…

ガツガツ バクバク ベロンッ ムシャムシャ バリボリ…

ディロング「これだから馬鹿は助かるぜ」ベリベリィィイッ!

オステオドントルニス「マジ、馬鹿に感謝だぜ」バクゥッ





周りの状況を見ずに遊び呆ければ

2度と現実を見ることはできなくなる







第1話 うさぎとかめ   ――完――

ヌララグス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/nuraragusu.html

オドントケリス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/odontokerisu.html

オステオドントルニス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/osuteodontorunisu.html

ディロング
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/dhirongu.html










第2話 利口なにわとり







ザッ ザッ ザッ…

フォルスラコス「・・・なあダイアウルフ」

ダイアウルフ「あ?」

フォルスラコス「そこの木で寝るとしよう。お前は木のうろで寝ろ。俺はその近くで寝る」

ダイアウルフ「いいな。そうしよう」

ダイアウルフ「お休み・・・」スタスタスタ

スタスタスタスタ…

フォルスラコス「・・・さて、寝るか」ググ…

フォルスラコス「」スト

フォルスラコス「」ファァァーーー…

フォルスラコス「」ムニャムニャ…

「・・・」

ボルヒエナ(フォルスラコスか・・・)

ボルヒエナ(丁度腹が減ってたところだ。卵でも奪ってやろうかね・・・)ニヤニヤ

ボルヒエナ(俺のアゴなら卵の殻なんざ簡単に・・・)

ダイアウルフ「ZZZZZ・・・」

ボルヒエナ「!!!」

ボルヒエナ(木のうろから・・・いびきが!)

ボルヒエナ(ハハーン・・・このフォルスラコス、仲間がいたのか)

ボルヒエナ(しかも、木のうろに入れるってことは違う種類の小さい鳥か、子どもか・・・)

ボルヒエナ(卵を食うより、そっちの方がいいな。やっぱ肉がBESTだぜッ!)

フォルスラコス「」スヤスヤ…

ボルヒエナ(うろの中ならフォルスラコスは入ってこれねえ・・・できたとしても頭だけだ)

ボルヒエナ(仲間を殺されて怒っても、じきに諦める。そのタイミングで脱出してやらァ!へへッ!!)

ボルヒエナ(早速食うぜッ!)シュバッ









ガブッ!!!!!!!

ボルヒエナ「ギ、ギャァァアアアアアアアアッ!!!」ダッ!!

フォルスラコス「」ピクッ

ボルヒエナ「アヒッ!アヒッ!!咬まれたッ!!何だったんだ今のは――」













ドギャァァアアッ!!!!

ヒュウウウウウウウウウウウウウ…

ボルヒエナ「」ドチャッ

フォルスラコス「・・・夜食といくか!ダイアウルフ」

ダイアウルフ「そうだな・・・飯に襲われる役もそろそろ飽きてきたがな」

フォルスラコス「まあ、そう言うな」



物事を確認せず実行に移った者は

取り返しのつかない事態に巻き込まれる



第2話 利口なにわとり   ――完――

フォルスラコス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/forusurakosu.html

ダイアウルフ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95

ボルヒエナ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%92%E3%82%A8%E3%83%8A










第3話 ずるい狐







ボルヒエナ「ルン♪ルン♪ルン♪何かいいことがありそうな気がするぞォ」テクテクテク

ギャーギャー ガルルルル グルルルル

ボルヒエナ「・・・ん?」

ボルヒエナ「向こうから声が・・・」ヒョイ

ダイアウルフ「これは俺が見つけた鳥だッ!!」

ホプロフォネウス「いいや!俺が見つけた鳥だッ!!イヌ科の腑抜け野郎は引っ込んでいろッ!」

ダイアウルフ「何だとこのチビのネコ科ごときがァーーーッ!!!」

ホプロフォネウス「フン!ネコ科は偉大な、洗練されたハンターだッ!イヌ科なんぞに屈するいわれはないッ!」

ダイアウルフ「チームプレーでイヌ科に劣るクセに何を言ってんだァアーーッ!?このド低能がァーーーッ!」

ボルヒエナ「お、おいおいどうしたんだ」ダッ

ダイアウルフ「このクソ猫が!俺の拾った鳥を奪おうとしたんだッ」

始祖鳥「」

ホプロフォネウス「あァ!?テメェが横取りしようとしたんだろうがッ!」

ダイアウルフ「進化途中のチビは黙ってろッ!」

ホプロフォネウス「お前みたいなヤツのことを何て言うか知ってるか?『ウドの大木』って言うんだぜーーッ」

ダイアウルフ「喧嘩売ってんのかテメェエーーーーッ!!」ガル!

ホプロフォネウス「何だとやるかァアーーーーーーッ!!」ゴア!

ボルヒエナ「まあ待て待て。いい考えがある」

2人「・・・あ?」

始祖鳥「」

ボルヒエナ「それ」ガブッ

始祖鳥「」ブヂッ!!

ボルヒエナ「ここに天秤があるから乗せて・・・と。丁度半分ずつに分けようじゃあないか」

ホプロフォネウス「・・・」

ダイアウルフ「・・・」

ボルヒエナ「どれ・・・あれれ?右の方が少し重いぞ」

ボルヒエナ「」ヒョイ パクッ

ボルヒエナ「これでちょうど半分になったかな・・・」スト

ボルヒエナ「あらら。今度は左が重くなってしまった」

ボルヒエナ「また合わせないとな」ヒョイ パクッ

ボルヒエナ「おやおや。また右が重くなってしまった・・・」ヒョイ パク

ボルヒエナ「今度は左か」ヒョイ パク

ボルヒエナ「右か」ヒョイ パク

ボルヒエナ「左」ヒョイ パク

ボルヒエナ「右」パク

ボルヒエナ「左」パク

ボルヒエナ「右」パク

ボルヒエナ「左」パク

ボルヒエナ「右」パク

2人「・・・」

ボルヒエナ「おしまい・・・っとォ♪」パクッ

ボルヒエナ「あー、美味かったぜ。また肉を拾ったら喧嘩してくれよな」ゲプ

ボルヒエナ「じゃーなー」スタスタスタスタ

2人「・・・」

2人「」カチンッ

ホプロフォネウス「・・・ダイアウルフ」

ダイアウルフ「・・・ああ」

ホプロフォネウス「『ブッ殺す』と心の中で思った時には・・・」

ダイアウルフ「既に行動は・・・」

2人「終わっているッッッ!!!!!!!!!!」ダッッッ!!!!!!!!!!

ボルヒエナ「・・・ン?」クルッ…

ホプロフォネウス「」ヒュッ

ボルヒエナ「ッ!?」ズバァァアアアアアッ!!!!!

ダイアウルフ「」ギュアッ!!

ボルヒエナ「ッ・・・!!!」ブヂィィィイイイッ!!!!

ボルヒエナ「何が・・・ッ!!!」バギィッ!! ブヂィィッ! バギョォ!!! ザグッ!!!

メギャァ! ドギャッ! ゴシャァ! ドグチア マギィ グシャ ズバッ…



ホプロフォネウス「」ハァ ハァ

ダイアウルフ「」ハァ ハァ

ホプロフォネウス「ハー・・・」

ダイアウルフ「フー・・・」

2人「・・・」

ダイアウルフ「・・・仲良く分けて食おうぜ」

ホプロフォネウス「・・・ああ」コクッ



相手との力量の差を見ずに調子に乗るのは

自殺と変わらない



第3話 ずるい狐   ――完――

ホプロフォネウス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/hopurofoneusu.html

始祖鳥(アーケオプテリクス)
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/sisotyou.html










第4話 桃太郎







※桃太郎は人間。これ以降も人間キャラはそのまま

桃太郎「いざ、鬼退治!」

ダイアウルフ「腰に付けたきび団子よこしな」

桃太郎「仲間になってくれたらいいよ」

ダイアウルフ「・・・ハァ?」

桃太郎「・・・いや、仲間になってくれるだけでいいって・・・」

ダイウルフ「人間の分際でッ!!」ダッ!!!

桃太郎「う、うわあッ!」ジャキ…ッ

ヒュ…

ズバァアアッ!!!!

桃太郎「・・・ごぼッ」ドグッ!

桃太郎「・・・ッ」ガク…

桃太郎「」ドチャァッ…

ダイアウルフ「・・・ヘッ」ペッ

ガツガツ… バキボキ…



この世には人間の哲学では計り知れないことがある

人間は、この地球の全ては理解できていない、ちっぽけな存在である



第4話 桃太郎   ――完――










第4.5話 桃太郎take2







桃太郎「なんとか仲間を手に入れたぞ!」

ギガントピテクス「おう、力を貸してやる!鬼を倒そうぜッ!」

ダイアウルフ「もう鬼ヶ島が見えてきたな・・・」

オステオドントルニス「じゃあ、俺が偵察へ行ってくる。桃太郎さんたちはここで待っているんだ」バサッ バサッ!!

桃太郎「頼んだぞ」

オステオドントルニス「はいッ!」バサァアアアッ!!!

バサッ バサッ…

3人「・・・」

ギガントピテクス「俺の握力なら鬼なんて一捻りなんだがなァ」パキポキ

ダイアウルフ「鬼の数なんかは確認しておかないとな。俺だって牙で切り裂いてブッ倒してえぜ」グルル…

数時間後――

ダイアウルフ「・・・帰ってこないな」

桃太郎「やられたか・・・ッ!」

桃太郎「もう駄目だッ!!鬼ヶ島に乗り込むぞッ!!」ガタッ!!

ギガントピテクス「おうッ!!」グッ…

ガコンッ!!!!

船「」ギュゴォォオッ!!!

3人「う、うおおおおおおおおおおおおおおッ!!」ゴォォオオオ!!!

船「」ドギャァアアッ!!!

3人「うわあああああああああああああああああああああ」ドゴォーーーーーーン!!

ギガントピテクス「くおうッ!」ドザァ!!

桃太郎「うぐッ」ドサッ!

ダイアウルフ「チッ・・・」ズザザザザザザッ!!!

ダイアウルフ「乗り上げたな・・・とにかく、鬼ヶ島には上陸――」











バグンッ

ギガントピテクス「・・・」

ギガントピテクス「・・・は?」



カルノタウルス「・・・」ドォオーーーーーーーーーーーーーーン!!

桃太郎「お・・・鬼ッ!!」

ギガントピテクス「な・・・なんつーデカさッ!」

カルノタウルス「・・・」

カルノタウルス「」ゴリッ!! ゴリュッ バキッ メキッ ゴキュッ…

カルノタウルス「フン!」ペッ!

ダイアウルフ「」ベチャァッ!!!

ダイアウルフ「」グチャア…

桃太郎「・・・!!!」

カルノタウルス「・・・」

カルノタウルス「死ね。島に敬意を払わない愚か者が」ズン ズン

ギガントピテクス「・・・ッ!!」ギリ…!

ギガントピテクス「死ねェェーーーーーーーーーーーーッ!!!」ダッ!!!

桃太郎「ま、待てギガント・・・ッ」





ボギャァアアアアッ!!!

ギガントピテクス「」グラ…

ギガントピテクス「」ズン!!!

ズズ…ン…

桃太郎「・・・!!!」

カルノタウルス「行くぞッ!貴様を惨殺処刑してくれようッ!!」ゴォッ!!!!

桃太郎「ヒ」

バグゥウッ!!!

桃太郎「ぎ・・・ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

桃太郎「や・・・やめてくれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

ベリィィィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!

桃太郎「」ボドボドッボド…

オステオドントルニス「・・・!」ハァ ハァ

オステオドントルニス「ゆ・・・」

オステオドントルニス「許してください・・・桃太郎さんッ!」バッ!!!

オステオドントルニス(このことを外に・・・伝えなくてはッ!!)バサッ バサッ



立ち向かう勇気だけではなく

『退く勇気』も重要である



第4.5話 桃太郎take2   ――完――

ギガントピテクス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/giganto.html

カルノタウルス
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/karunotaurusu.html

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