【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその5】 (1000)


このスレはスレタイ通り
ブラック・ブレットを安価で生き残っていくスレです


基本的にコンマと安価で進めていく
選択肢を出してそこから選んでもらう感じですが
選択肢の中には自由安価があります
自由安価は脈絡のないもの、不自然なものは却下させていただく場合があります
このスレからは
安価の連続取得(コンマは除く)は禁止にする予定です


基本的なシステムなどは全て【http://goo.gl/5Gbakx】このsswikiに


前スレ
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその4】
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【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその3】
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【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその2】
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【安価で】ブラック・ブレット【生き残れ】
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403779440


花菜「何が目的なのよ。陽羽……そんなに怒らせたい!?」

陽羽「うん?」

花菜「わざと反論してるんでしょ? 写真見て、気絶して、吐いちゃうような私のこと、褒めてるんでしょ!」

静寂を打ち破る怒鳴り声をあげ

握り締めたシーツの悲鳴を聞きながら

陽羽の顔を睨む

それはきっと修羅の顔だったに違いない

今まで私を見て怯えた人が見たものよりも

ずっと恐ろしいものだったに違いない

にも関わらず……陽羽は微笑む

陽羽「やっと見たね……花菜」

花菜「ッ」

陽羽「ひどい顔……そんなの他の誰にも見せられないよ」

花菜「…………いい加減に」

陽羽「だから洗ってきた方がいいよ。目は覚ました方がいい」


陽羽「ほら、ニオイもついちゃってるし」

花菜「………………」

陽羽「……陽羽が舐めても良いんだよ?」

花菜「なんでそうなるのよ……酷い選択肢ね」

陽羽「いつか誰かが言った怪しい女に着いていくか、野垂れ死ぬか選べって選択肢。あれよりマシだと思う」

花菜「怪しい女じゃないわ。怖いお姉さんよ」

陽羽「そうだったっけ」

陽羽は声には出さずに笑いながら

小さく息を吐く

陽羽「確かに怖かったよ。でも、怖いけど安心できたんだ……この人は優しい人なんだって。冷たくない。温かい人なんだって」

花菜「……幻想だわ。貴女は人の命を奪うとき、笑顔だった頃の私を知らないんだもの」

陽羽「でも、その過去があっての花菜の瞳を見て、陽羽は確かにそう感じたんだ。だからそれは幻想なんかじゃない」


花菜「快楽殺人者である私の本性を見抜けていなかっただけだわ」

陽羽「それは違う」

花菜「何も違ってないわ」

陽羽「ううん……違う。花菜の本性は紛れもなく優しい花菜だよ。快楽殺人者はただ、望まれずに生まれてきただけなんだよ」

陽羽はそう言いながら

なんの許可もなく、私の体を抱きしめる

花菜「何して……ッ」

陽羽「呪われた子供達である陽羽達のようにさ」

花菜「貴女達は全然違うわ」

陽羽「ううん、一緒だよ。だって望まれて生まれたわけでもなく普通じゃない力もある……ほら、ね?」

陽羽はクスクスと笑うと

私から少しだけ離れて

正面にその顔を移し、見つめ合う

陽羽「……その一面が嫌いなら、陽羽達も嫌いだってことだよ」

花菜「ば、馬鹿なこと言わないで! おかしいわ……そんな、同じ天秤にかけるようなものじゃないわ」

陽羽「陽羽達が嫌い? それとも……好き?」

花菜「ッ…………」


1、大好き
2、好き
3、嫌い
4、大嫌い
5、答えられない
6、その他


安価下


花菜「大好きに決まってるじゃない!」

思わず怒鳴って

陽羽の体を抱きしめる

理不尽だわ

最低だわ

こんな選択肢……

初めから選べるものなんて一つしかない

醜悪なものだわ

花菜「そこで嫌いなんて――」

陽羽「だったら花菜は今までの花菜だよ。壊れた花菜じゃない。他人を愛せる……優しい人」

花菜「ッ…………」

自分よりもずっと年下の女の子に慰められるなんて

馬鹿みたいだと……見た人聞いた人は嘲笑するだろうか

でも、私は凄く嬉しかった

自分が何者なのか解らなくなっていく中で

ちゃんと言い定めてくれる人がいてくれるということが

小さい女の子にしがみついて泣く

そんな惨めとも思える姿を……陽羽は笑うこともなく静かに抱きしめてくれた


・一日を終わります
・花菜(狂人)には堕ちませんでした

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 1日目 現在

  山科 陽羽 (72/77  親愛なる家族) 依頼+1 交流+2/+3

  山科 憩   (45/47  信頼する家族) 
  山科 真希 (50/50  優しいお姉さん) 
  山科 真望 (50/50  優しいお姉さん) 
  山科 香織 (60/63  大切な双子の妹)
  天童 木更 (34/35  死なせたくない人)

  里見 蓮太郎(24/24  擬似母親) 
  藍原 延珠 (22/22  仕事仲間) 
  司馬 未織 (33/32  ちょっとした好意)

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵) 交流-1 
  蛭子 影胤 (13/14   護衛対象) 
  蛭子 小比奈(07/07 料理当番)

  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(14/16  気になる民警)


           序列:920番  所持金 1555.7万円

────────────────────────────────────────


キリもいいから今日はここまで
ありがとうございました


陽羽が幼女らしくないけど
延珠だって妾だし……セーフ


将監さんは一日経過ごとに-1という特性がありまして……→修正済み


再開します

再開位置 固定(病院)


1 蓮太郎+木更
3 未織+小比奈
5 香織
7 美菜


安価下コンマ一桁判定


→ 2日目  朝  病院


真希「おはよう、お姉さん」

真望「もう平気?」

目を覚ました矢先

視界に飛び込んできた瓜二つの少女達は

私に対して心配そうに問う

花菜「……ええ。心配かけてごめんね」

憩「本当……心配したんだ」

花菜「あらあら……」

ただ倒れただけ

それだけのことで涙ぐむ憩の頭を優しく撫でる

陽羽「花菜が泣かせたー」

真望「泣かせたねー」

真希「いけない子だー」

花菜「はいはい、おいで」

ふざけて笑う3人も含めた4人をその腕に抱く

その暖かさは心に沁みた


真希「そういえばだけど」

真望「木更お姉さんから伝言があるよ」

花菜「伝言?」

思い出したように言いながら

もう一度顎に指を当て

真希ちゃんが続けた

真希「無理しなくても良い」

真望「夕方の話には里見君をいかせるからって」

憩「逆じゃなかった? 夕方の話は里見くんを行かせられるから休んでても良いって」

聖天子様の護衛

里見くんには荷が重いと言うわけじゃないけれど

重要な任務を直接指名されておいて他の人に任せるのはなんというか……けど

陽羽「どちらにしても、連絡はした方が良いんじゃないかな?」

花菜「………………」


1、蓮太郎に任せる
2、蓮太郎と一緒に行く
3、やっぱり自分だけで請け負う


安価下


花菜「悪いけれど……里見くんにお願いしましょう」

陽羽「良いの?」

花菜「まぁ……私ってどちらかといえばされる側だから」

陽羽「あぁ……確かに」

陽羽は納得しつつ

呆れたようにため息をついて首を振る

陽羽「聖天子様に流れ弾当たったりしたら大変だもんねー」

花菜「冗談にならないわ」

陽羽「うん。だからこそそれでいいと思う。狙われてる人が護衛なんておかしいもんね」

花菜「……そうね」

静かに答えて窓の外を眺める

ごめんなさい、聖天子様

お願いを聞いて貰いながら、お願いを聞いてあげないなんて

でも、それが両者にとって最善なの……解って下さい

言うことはできない言葉を心に浮かべ

陽羽に里見くんへの連絡を託して、もうすぐお別れのベッドに横になった


→お昼になります


お昼の再開位置選択


1、事務所
2、自宅
3、商店街
4、外周区
5、実家


安価下


商店街接触判定


1 影胤
3 香織
5 自転車に乗った女の子
9 貼り付けられたチラシ


安価下


→ 2日目  昼  商店街


退院したあと

菫さんには謝られそうだから会わずに

商店街へと出てきていた

花菜「……………」

お昼ということもあってか

商店街に点在する定食屋さんなどには

サラリーマンやOLの人達が

お昼ご飯を食べようと集まっていた

陽羽「何か買いに来たの?」

花菜「うーん」

真希「お買い物?」

真望「真望達はお金持ってないよ?」


特に考えてきたわけじゃないのよね……

事務所に行っても誰もいないだろうし

家に帰ってもすることはない

花菜「……………」

どうしようかしら

心配かけたお詫びに

何か買ってあげようかしら

それとも

兼ねてから考えてた

因子を持つ子供たちのための学校の代わりになる建物でも買うか借りるか

一戸建てはこの限られた土地面積ではかなり高級なものだから

1.500万円程度ではまともな大きさにはならないでしょうね……もちろん

外周区は別だろうけれど


1、陽羽達になにか買う
2、不動産へ
3、警察署へ
4、ゲームセンターにでも
5、バッティングセンター
6、その他


安価下


花菜「お詫びに貴女達に何か買ってあげるわ」

陽羽「花菜はなにか買うから昨日の一件を水に流して欲しいらしいよー?」

真希「どうする?」

真望「水に流してもいいけど、溶けないから詰まって水があふれるよ?」

真望ちゃん達は

そう言いながらも

あちらこちらの展示品を見ながら目を輝かせる

別に水に流して欲しいわけじゃないんだけどね……

憩「……ねぇ。ちょっと」

陽羽「うん?」

真希「何?」

真望「相談?」

子供達は憩の号令に集まって

こそこそと何かを話し、やがて

8つの瞳が私を見つめた


陽羽「花菜」

花菜「なに?」

陽羽「なんでも買ってくれるの?」

花菜「流石にすごく高いものは無理よ?」

陽羽の裏を見せない無表情に

少し不安を覚えながら答える

無茶な要求はさすがに断るしかない。と

様々なパターンを想定して考えを巡らせていく

花菜「……それで?」

真望「……でもこれ、買うっていうのかな?」

真希「言うの?」

憩「……………………多分」

憩ちゃんは少し躊躇って私を見上げる

花菜「なぁに?」

憩「えっと……お姉ちゃんの時間を買ってよ。あたし達に」

花菜「う、うん?」



1、ごめんなさい……言いたいことが良く解らないわ
2、そんなもの……というか、それでいいの?
3、別に良けれど……
4、あらあら、私は売り物じゃないのよ?
5、その他



安価下

今日はここまで

このままいけば
ティナは原作通り蓮太郎になつく……はずです


花菜「そんなもの……というか、それでいいの?」

陽羽「あははっ、陽羽達はそう決めたよ?」

真希「お姉さんの時間はおいくら?」

真望「お支払いはお姉さんでっ」

花菜「自分で自分を買うってなんか複雑だけど……」

呟きながら

私を囲むように見上げてくる4人を見渡す

ニコニコとした笑みの奥で

私を案じているような気配がある

小学生位の女の子達に心配される大人って……なんだか情けないなぁ

花菜「……それで、私の時間を買ってどうするの?」

憩「あたし達と一緒にいようよ。家で」

花菜「家?」

真望「出かけてたらお姉さんは何かに巻き込まれそうだもんね」

真希「だからおうち。わたし達は別にどこかに出かけたいわけでも、何かが欲しいわけでもなく」

陽羽「ただ、花菜と一緒にいられるだけで良いんだよー。それだけで十分嬉しいし、幸せで、楽しいんだから」


花菜「……そっか。みんながそう言うなら私は別に良いけど」

陽羽「じゃぁ帰ろっか」

陽羽がそう言いながら右手を掴むと

左手を憩ちゃんがギュッと握る

憩「早く帰ろっ」

花菜「え、ええ」

その手に引かれて歩きだそうとすれば

今度はうしろの裾が掴まれて動きが止まる

真望「むー」

花菜「どうかしたの?」

真希「お姉さんの手を四本にできないの?」

花菜「ふふっ無理に決まってるでしょ」

真望「あはは……だよね。うん……今日はここで良いや」

真希「仕方ないね。早い者勝ちだし」

子供達に囲まれて手を引かれ、服の裾を引かれ

ちょっと移動しにくかったけれど

そばにいるだけで嬉しいといった4人の笑顔に

そんなことを言える訳もなく

周りからの奇異の視線に苦笑を返しながら

私は家へと帰ることになった


花菜「お昼だし何か作ろうか?」

陽羽「私が作るから花菜は休んでていいよー」

花菜「でも」

真希「お姉さんは病人だからね」

真望「そうそう、病人なんだから」

花菜「それを言われると何もできなくなっちゃうんだけど……」

ため息をつき

椅子に座る私を憩ちゃんが後ろから抱きしめてきた

憩「何もしなくて良いってば。いっつも何かしてるんだしさ」

陽羽「私たちが買った時間くらい、いつもとは違う時間にして貰わないと困るよねー」

花菜「ふふっありがと」

とどのつまり

ゆっくりしてろってことね

倒れたっていうのが

陽羽だけでなく、憩ちゃん達にも相当な心配かけちゃったみたいね

申し訳ないわ


真望「何か不安?」

花菜「え?」

真希「なんか体を休めて心癒さずな顔してるから」

花菜「そ、そんなことは……ないよ?」

憩「……あたし達に心配かけたって思ってるならさ。倒れるほど頑張ったりしないで欲しいんだけど」

花菜「……ごめんね。気をつける」

ほんの少し強い言葉の圧力に

小さく謝罪を述べると

目の前のテーブルに料理が置かれた

陽羽「傍にいたのに止められなかった陽羽にも責任はあるけどね」

真望「これはパートナー変更かな?」

真希「わたし達が入れ替わってあげようか?」

陽羽「残念だけど、組めるのは一人につき一人だから」

憩「別に非公式で組んでたって良くない? 陽羽がいて、あたしがいて。それでも良いって思うけど?」


花菜「必ずしもダメというわけではないけど……」

真希「わたし達は2人で1人だから」

真望「陽羽ちゃんも含めたら3人になるね」

3人……じゃなくて

私を含めば3人、4人のチーム

もはやプロモーター抜きのアジュバントだわ

憩「駄目? それとも、あたし達じゃ足手纏いにしかならない?」

花菜「………………」

憩ちゃんは共闘を願うように

私のことを見上げる

一緒に……ね


1、そんなことないわ。心強い
2、……ううん。でも、私は貴女達を戦わせたくない。危険な世界に、踏み込んで欲しくない
3、そうね。足手纏いになるわ
4、止めましょう。こんな話。ご飯が冷めちゃうわ
5、抱きしめる(申し出は拒否します)
6、その他


安価下


花菜「……ううん。でも、私は貴女達を戦わせたくない。危険な世界に、踏み込んで欲しくないの」

憩「じゃぁ、お姉ちゃんはどうなんだよ」

花菜「え?」

真望「わたし達がただ興味本位で。とか。陽羽ちゃんが狡い。とか」

真希「そんな不真面目で馬鹿みたいなりゆーで言ってると思う?」

怒る憩ちゃん

その一方で苦笑いする真希ちゃん達は

ため息をついて私達を見つめた

真希「わたし達はさ。いっつも危険な戦いしてるお姉さんや陽羽ちゃんが心配なんだよね」

真望「今回なんか病院のところだったからアレだけど、ガストレアの前で倒れてたりしたら……」

花菜「……………………」

憩「それにお姉ちゃん言ったよね。訓練してキチンと戦えるなら任せてもいいって」

花菜「……ええ」

憩「一応訓練してるんだよ? あたし達。未織や木更、蓮太郎や延珠に手伝って貰って……だからさ。戦わせてよ」


花菜「で、でもね……私は」

憩「心配なんだよ! お姉ちゃんがあたし達に心配してることそのまま!」

花菜「っ……」

憩ちゃんが怒鳴りながら私に掴みかかろうとして

とっさに真希ちゃんが押さえ込む

真希「まあまあ、怒鳴らない怒鳴らない」

真望「気持ちは解るけどね。同じような心配してるのに、自分だけ無茶してるんだもん」

花菜「……そうね」

陽羽「これは陽羽達の失敗だし、どういっても無理だね」

花菜「………………」



1、解ったわ。でも、もっと訓練を積んでから。ね?
2、倒れた私が何を言ってもね……良いわ。私と戦って勝てたら合格にしましょう
3、それでも。我慢してくれない? 私、これ以上心に負担をかけたくないの
4、その他


安価下


花菜「……解ったわ」

陽羽の言う通り

落ち度は私達にある

倒れたのは過労とかではなく

あの遺体の写真を見てしまった衝撃によるものだけど……それを言ったら尚更

ストレス抱えてるならそれこそって激しく引退勧められちゃう気がするし

花菜「でも、もっと訓練を積んでから。ね?」

憩「……解った」

真希「お姉さん達も訓練してくれるんだよね?」

真望「お願いします」

花菜「………ええ」

3人の嬉しそうな表情とは逆に

私は少し不安な気持ちを抱きながら陽羽を見る

陽羽「仕方ないねー……まぁ、花菜の厳しい訓練についていければその辺のには負けないだろうからね」

花菜「自力というか……潜在的な能力も重要だけどね。貴女はそれが充分高かったからそうなだけでしょ」


陽羽「あの頃は逃げるのと抵抗するのに経験全振りしてたからねー。まぁ、銃とかからは逃げられなくて……アレだったけど」

花菜「陽羽……」

陽羽「あはは。そのおかげで花菜に会えたわけだし、今はもうバッチリだから心配は要らないよー」

自慢げに笑う陽羽の頭を撫でて苦笑する

銃がトラウマだった陽羽は

銃を持って戦ったり、それに向かって行けるようになった

憩ちゃん達も

そうすることはできるだろう

花菜「でも複雑だわ。持つ必要のない子供達に、武器を持たせるというのは」

陽羽「ううん。必要があるんだよ。花菜が武器を持ち続ける限りねー」

花菜「……民警を止めろって言いたいの?」

陽羽「花菜が民警をやるというのなら止めないよ。まぁ、平和な仕事に就くのは陽羽も望むところだけどねー」

花菜「………………」

陽羽「なんにしても、陽羽は一生ついていく。一生を懸けて花菜を守る。だから、花菜はその願いのために頑張りなよ」


陽羽の優しい言葉は素直に嬉しくて

でも少し……恥ずかしくて思わず目を逸らす

花菜「なによ。主人公みたいなこと言って……」

陽羽「本心だよー?」

花菜「質が悪いわ……漫画とかの主人公に影響受けてるでしょ」

陽羽「あはは。そうかもねー。花菜の気を引きたいし?」

花菜「な、何言ってるのよ」

茶目っ気交じりの微笑みに対して

ため息をつきながらも、心の中では嬉しい暖かさが広がる

真希「陽羽ちゃんが抜け駆けしてるー」

真望「陽羽ちゃんは今日は一人でお風呂だねー」

陽羽「ぇっ!?」

憩「倒れさせたんだから当然だよ」

陽羽「そんなぁ……」

花菜「そ、それは。ね? いつも通りジャンケンか何かにしておきましょ? 陽羽が悪いわけじゃないんだから」

あの出来事で抉れた心は未だにそのままで

この子達と居てもそれが戻るような感じはない……けれどそれでも

この子達といられるこの時間を私は嬉しく、楽しく、幸せに感じていて

これからも……ずっとこのままでいたいと――思った


・夕方に移ります


再開位置固定→夕方


イベント判定

1 未織+蛭子ペア
3 電話連絡
5 贈り物
7 香織
9 美菜

安価下


→ 2日目  夕方  自宅


未織「今日は大人しく家にいるんやね」

花菜「ええ」

小比奈「過労で倒れるなんてあなたは弱いのね」

花菜「そ、そう……ね」

小比奈ちゃんの大きな瞳に睨まれ

苦笑しながら目を逸らす

陽羽「小比奈よりは強いんじゃないかな?」

小比奈「過労なんかで倒れるのに? やってみる?」

花菜「えっと……」

抜いた小太刀の切っ先を私へと向け

小比奈ちゃんがにやりと笑う

けれど、その間に影胤さんの声が割って入った

影胤「小比奈。今日は残念ながらそこまでだ。弱った相手など相手にするだけ無駄だ」

小比奈「そうだね。パパ」


子供達が私たちから離れて

5人で色々と話し始めるのを横目に

影胤さんが話しかけてきた

影胤「倒れた割には問題はなさそうだね」

花菜「ええ、肉体的にというよりは精神的なものだったから」

影胤「ヒヒッ、子供を4人というのは心労も絶えないだろうね」

花菜「そういうわけじゃ……」

未織「倒れるほど無茶したんやろ? まったく……怒りを通り越してウチはもう呆然としてもうたで」

呆れて言う未織ちゃんは

昨日は寝付けなかったのだろうか

小さくあくびをすると苦笑する

未織「昨日も設計で夜更かししてもうてな……倒れる前にちゃんと寝ないとアカンなぁ」

花菜「そう……気をつけてね」

それが私を心配していて……というのは

なんとなく感じたけれど

なんか自意識過剰みたいで言い出せはしなかった


せっかく未織ちゃん達が来てくれたわけだけど

当然、出かけたりするわけには行かないわよね

陽羽達もそれは許してくれないでしょうし……

どうしたものかしらね

花菜「………………」

影胤さんとお話する?

未織ちゃんとお話する?

小比奈ちゃんとお話してみる?

それとも、陽羽達と?

それとも、里見くんに電話でもしてみる……? 依頼のこともあるし



1、電話
2、陽羽と交流
3、真希と交流
4、真望と交流
5、憩と交流
6、小比奈と交流
7、未織と交流
8、影胤と交流


安価下


→未織と交流


未織「そういえば、聞いたで」

花菜「うん?」

未織「鉱山の違法採掘止めた話」

花菜「あら……木更ちゃんから?」

それはダメな名前だったのか

未織ちゃんはちょっとだけ嫌そうな顔をすると

苦笑して首を振った

未織「教えてくれるわけないやろ~? 里見ちゃんに決まっとるやん」

花菜「そ、そうね……でも採掘を止めた話がどうかしたの?」

未織「そこのトップがなぁ? なんや、逆刃刀で人を斬る勢いの化物がいたって言っとったらしいんよ」

花菜「だ、誰のことかしら」


未織「やりすぎはアカンで?」

花菜「ええ……反省してる」

未織「もしもストレスで……とかなら、ウチが訓練場いつでも貸切にしたるから」

花菜「ふふっありがとう。でも――」

未織「でも?」

未織ちゃんのその追求に首を振り

大きく息を吐く

花菜「予約が詰まってたりするんでしょう? 何度も何度も借りるなんて悪いわ」

未織「ふ~ん。つまり花菜ちゃんは、何度も何度も借りなきゃいけないほどストレス溜めてるってことやな?」

花菜「そ、それは言葉の綾よ。何度も何度もなんてさすがに……ね」

苦笑する私に疑問を浮かべながらも

未織ちゃんは「そうやね~」と苦笑を返す

……でもどうかしら

やっても満足できずに何度も何度も通うことになるかもしれない

だって、バーチャルと現実では悲鳴も感触も違う。だなんて言いかけてるんだもの

ガストレアウイルスではないけれど、精神侵食率というか汚染率は酷いままなのね……私


未織ちゃんからの話は終わったようで

一息つくためにお茶をひと口飲む

花菜「………………」

未織ちゃんに話しておくこととかあったかしら

……何度も借りるのは悪いと言ったけれど

憩ちゃん達のためにも

貸して貰えるか聞いてみるべき……?

それとも少しゆっくりさせて貰う?

あとは……ゆっくりして行って貰うとか

でも、それだと影胤さん達も泊める事に……


1、訓練場って借りられるかしら?
2、ちょっとだけ、寄りかかってもいい?
3、明日平気なら、泊まっていっても良いわよ?
4、そうだわ。武器のことなんだけど……
5、その他


安価下


花菜「明日平気なら、泊まっていっても良いわよ?」

未織「ええの!?」

花菜「未織ちゃんが大丈夫なら……だけど」

ひと部屋では無理だけど

なん部屋かに分ければ

みんなが寝ることもできるだろうし

未織「ウチは凄く嬉しい……でも、影胤さん達はどうするん?」

花菜「私達が傍にいるから護衛は必要ないけれど……でも、だからって除け者にするのは悪いと思うの」

未織「それ、影胤さんが男の人というのを考慮した上で言ってるん?」

花菜「え、ええ……でも、影胤さんは私達よりもずっと大人だしお父さんみたいだから平気だと思うけど……」

影胤「ヒヒッ、私がそんな倫理に従うような人間だとでも?」

花菜「……え?」

影胤「私は男でキミ達は女だ。それ以上でも以下でもなくね」


仮面の奥の瞳が怪しく光り

仮面の笑みが相まって怪しく見える

未織「ウチの事襲わないし、ウチは完全に射程外やって思うとったんやけど……」

花菜「子供達はさすがにアレだと思うし……私、ですか? 危険だから止めてくださいね」

影胤「……冗談だよ。山科君。こんな場所で死ぬつもりは毛頭ない」

花菜「じょ、冗談にならないから止めてください」

影胤「!」

今の私には絶好の殺人理由になってしまうし

襲って死ぬなんていう冗談は冗談になりえない

影胤「……色々複雑なようだね。君は」

花菜「……………………」

影胤「深く詮索するつもりはない。小比奈も戦いとは別のことを知る機会だろうからね。良ければ場所を借りよう」

未織「小比奈ちゃんと寝るん?」

影胤「小比奈の好きなようにさせる。武器は山科君が預かるといい。そうでなくとも、山科君の相方がいれば何の問題もなさそうだがね」


花菜「そうかもしれませんね……けど、本当に泊まるんですか?」

影胤「私は見てみたいのだよ。小比奈が変われるのかどうか……少し、興味が湧いたのでね」

そう言いながら

赤い瞳を光らせる小比奈ちゃんを

影胤さんはジッと見つめる

戦いしか知らない少女が

戦い以外に興味を持つ子になれるかどうか……か

花菜「小比奈ちゃんが変わったら。影胤さんはどうするんですか?」

影胤「ヒヒッ、さてね。君に教える義理はないよ」

花菜「そうですか……でも、できれば」

影胤「?」

花菜「できれば、影胤さん達とはもう戦いたくないですね……私は」

僅かに俯く私の視界に映る影胤さんの影は

少しだけ戸惑ったように揺れる

影胤「……大絶滅を引き起こそうとした破壊者に何を言っているんだね君は」

花菜「希望。あるいは願い……ですね」

影胤「……ヒヒッ、君は理解しがたいね。だからこそ面白い」

そういった影胤さんは

そのまま私達から離れていった


・夜に移ります
・未織、小比奈、影胤が宿泊します

その他選ぶときはとりあえずその他の番号だけで獲って
そのあとにIDが同じ人が好きにその他の内容書くって形でいいんじゃね?


今日はここまでということで
ありがとうございました


基本的に安価にはその他が入ってますからね……
それは>>214でもいいかもしれませんね
取ってから少なくとも2、3分は間を開ける必要が出そうですし変なことにもなりそうですが
その他は選択肢に選択したいものがない場合のものなので
脈絡のないものは却下するという方向性でそう設定するのが良さそうですね



今の花菜さんは襲われるという状況を喜んで受けて全力で殺しにかかるスタイルです


再開位置 固定  自宅

イベント判定 安価下コンマ一桁


1 美菜
3 蓮太郎&延珠
5 木更
7 香織


→ 2日目 夜 自宅


蓮太郎『つーわけだ』

花菜「なるほどね。聖天子様の……だから直々のご指名だったのね」

蓮太郎『ああ、可能なら山科さんにって言われたよ……実力的には圧倒的にアンタだからな』

花菜「……そう」

自分の護衛だものね

出来る限り信頼できて

なおかつ実力が欲しいと思うのは仕方がないことだわ

花菜「でも、里見くんだって負けてはいないと思うし、聖天子様も大丈夫って言ってくれたんでしょ?」

蓮太郎『まぁな……最初は明後日のあの超高層ビルだ。86階建てのな』

花菜「……それを、私にも言えって?」

蓮太郎『いや、そうじゃねぇけど……アンタには情報は通しておくべきだと思ってさ』


花菜「あら……どうして?」

蓮太郎『じゃねぇとアンタから聞いてくんだろ。言わないなら言わないであからさまに心配すんだから』

花菜「そ、そんなことは……ないわよ?」

とか言いつつも

里見くんが電話をかけてこなければ

電話をかけていただろうし……否定はできないわね

蓮太郎『心配すんなよ』

花菜「………………」

蓮太郎『聖天子様は俺がちゃんと守ってやる。俺達もちゃんと無事に依頼を済ませてやるから。だから心配すんな』

花菜「……約束よ?」

蓮太郎『破ったらアンタは泣くだろうしな……それは俺も延珠も本意じゃない』

花菜「そうね」

蓮太郎『じゃぁな、ゆっくり休めよ』

花菜「ええ、ありがとう」

里見くんとの電話を終えて深くため息をつく

私は里見くん達がボロボロになったことで

本当に悲しい涙を流せるの?

嬉しくて……泣いてしまうんじゃないの?

報復の正当な理由になるんだもの……っ

ダメね、こんな状態じゃ

私を見定めてくれる陽羽の気持ちを裏切っていては

私は私、それ以外の何者でもなく。しっかりと自信を持っていないと


真希「綺麗になった」

真望「綺麗になったねー」

小比奈「クシャクシャにされた……」

憩「くせっ毛だからな。仕方ない」

陽羽「お風呂上がりはそんなもの……んー小比奈も良い匂いだねー」

小比奈「嗅がないで……斬るよ!」

陽羽「せっかくお風呂入ったんだから止めようよ。今度予定が合えば模擬戦くらいなら付き合うから」

お風呂上がりの子供たちの騒がしさを横目に

苦笑する未織ちゃんと

黙り込んだまま椅子に座る影胤さんを見つめる

全部で8人……ね

初めての大所帯だわ

……さて



1、電話
2、陽羽と交流
3、真希と交流
4、真望と交流
5、憩と交流
6、小比奈と交流
7、未織と交流
8、影胤と交流


安価下


→ 小比奈と交流


花菜「小比奈ちゃんちょっといい?」

小比奈「……何?」

花菜「そんな警戒しなくても……」

別に襲ったりするわけじゃないんだし。と

続ける前に小比奈ちゃんはそっぽを向く

影胤さんは多少信用してくれてるみたいだけど

小比奈ちゃんはまだまだなのね

仕方ないといえば仕方ないけど

小比奈「……あなたも刀使うのね」

花菜「ええ。弾丸みたいに数を消費しなくて済むから」

小比奈「でも、あれじゃ人は斬れない」

花菜「解ってるわ」

小比奈「ならどうしてあんなもの使うの? 斬るための武器を斬れなくして、何か意味があるの?」


小比奈ちゃんは私を見ず

鞘に収まったままの逆刃刀を見つめて問う

その瞳には純粋な疑問の色が見て取れた

小比奈「あんな刀に意味はない。存在する理由もない」

花菜「……………………」

小比奈「わたしを馬鹿にしてるの? あなたでもあんな斬れない武器でわたしに勝てるって言いたいの?」

ソファから立ち上がった小比奈ちゃんは

隣に座っていた私を見下ろす

その瞳はやっぱり赤く彩られていた

花菜「………………」


1、私もね。普通の刀にしようと思ったの。でも、それは許せないって職人さんに止められちゃったのよ
2、そうだって……言ったら?
3、別にそんなつもりはないわ。でも、斬るために生まれた武器と殺すために生まれたという小比奈ちゃん達って似ていない?
4、その他


安価下


花菜「そうだって……言ったら?」

小比奈「っ!」

小比奈ちゃんの瞳に怒りが揺らめいで

その手が私の服の襟首を掴み

ソファに押し倒してきた

小比奈「ただのプロモーターくせにぃっ!」

花菜「アハハッ……ただのイニシエーターのくせに」

駄目だ。と

そう思っても言葉は止まらない

自分の顔の微笑みは消えない

陽羽「花菜! 小比奈も止めて!」

小比奈「斬るッ! あなたにもパパにもこれは邪魔させない!」

陽羽「ダメなんだってば! 花菜に殺させるわけには行かない!」

花菜「逆刃刀を使えば死なないはずよ。職人さんがわざわざ気を利かせてくれた一品だもの」


小比奈「舐めないで。陽羽の小太刀使って!」

花菜「あら良いの?」

陽羽「貸すわけないよ!」

陽羽が怒鳴って

小比奈ちゃんの腕を掴む

陽羽「それ以上やるなら2人とも私が相手する……死にたくないならいい加減にして」

小比奈「ッ」

花菜「あら……死ぬか死なないかで身を引くつもり?」

正当防衛のような

願ってもない絶好のシチュエーションが

私の裏の歯止めを利かなくして

思いとは裏腹に

小比奈ちゃんを挑発してしまう

陽羽「花菜!」

陽羽の真っ赤な瞳が私を見つめる

その色に反して

感情は悲しそうに波を立てていた


陽羽「もう止めて……本当に。お願いだから」

花菜「……………………」

小比奈「……解った。やる気無くしちゃったし」

小比奈ちゃんは陽羽と私を交互に見つめてから

やり場のない感情を溜息へと変える

花菜「小比――っ」

陽羽「もう喋らないで……」

陽羽の悲痛な声が耳に届き

その手が私の手を塞ぐ

小比奈「あなたの人、かなり危ないんだね」

陽羽「いつもはこうじゃないんだ。本当は優しいんだよ……でも、疲れてて。大変で、だから……」

小比奈「確かにいつもとは違ったね。でもそれが本当なのかもしれないよ?」

陽羽「違う!」

小比奈「!」

陽羽「違う……何も知らないくせに適当なこと言わないでよ!」


小比奈「……パパぁ」

影胤「今のは小比奈が悪いね……しかし、大丈夫なのかね?」

陽羽「…………………」

影胤「……山科君。少し戦いから離れるべきかもしれないね。君は」

花菜「…………………………」

影胤さんはソファに押さえつけられたままの私を見下ろし

そんなことを提案する

言葉を返そうにも

陽羽の手に塞がれてて何も言えない

影胤「君には普段のままでいてもらわねば私が困るのだよ。解るかね?」

花菜「………………」

影胤「……ゆっくり療養したまえ。ステージⅤ襲撃でもなければ里見くんだけで問題はなかろう?」


花菜「……私……その」

陽羽の手から解放されても

返す言葉が見つからずに口ごもる

影胤「ヒヒッ、今回は小比奈が原因だ。謝罪など不要だよ」

花菜「でも……」

影胤「とにかく休み給え。可能ならば明日も自宅でゆっくりしたまえ」

花菜「……はい」

影胤さんの父親みたいな声に

私は反抗する気もなく小さく頷く

陽羽「……怒鳴ってごめん。でも、解って欲しいんだ」

小比奈「………………」

陽羽「花菜が本心であんなこと言ったんじゃないんだって」

小比奈ちゃんは陽羽のそれに答えを返すことはなく

ただ黙って頷く

戦いから離れる……か

それもいいかもしれないな……青空教室とか。行ってみようかしら



・一日を終えます
・影胤の信頼度及び好感度不足により、選択肢によるイベントは発生しませんでした

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 2日目 現在

  山科 陽羽 (75/80  親愛なる家族) 交流+2 交流+1  交流+0
  山科 憩   (48/53  信頼する家族) 交流+2 交流+1
  山科 真希 (53/53  優しいお姉さん) 交流+2 交流+1
  山科 真望 (53/53  優しいお姉さん) 交流+2 交流+1
  山科 香織 (60/63  大切な双子の妹)
  天童 木更 (34/35  死なせたくない人)

  里見 蓮太郎(24/24  擬似母親) 
  藍原 延珠 (22/22  仕事仲間) 
  司馬 未織 (35/34  ちょっとした好意) 交流+1 交流+1

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (15/15   護衛対象) 交流+1 交流+1/+0

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)   交流+1 交流-1/+0
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(14/16  気になる民警)


           序列:920番  所持金 1555.7万円

────────────────────────────────────────


再開位置固定→自宅


イベント判定 安価下


1 香織
3 美菜
5 木更
7 蓮太郎&延珠


→ 3日目  朝  自宅


未織「朝から花菜ちゃんの美味しい朝食が食べられて、ええなぁ」

花菜「ふふっ、いつもいつも大げさなんだから」

未織「そんなことないで~? ホンマ美味しいもんな~」

小比奈「食事の時くらい静かにして」

未織「別にええやん。せっかくの花菜ちゃんのお料理やし」

小比奈「やっぱりあなた嫌い」

未織「ふーん」

未織ちゃんと小比奈ちゃんは

未だに仲が良くはなさそう……というか

私と小比奈ちゃんの関係がそのまま未織ちゃんと小比奈ちゃんの関係になっているみたいね

仲が悪い。という感じではなさそう


花菜「いつもあんな感じなの?」

影胤「普段の食事は黙々としているが、一週間に一度は君の料理の話が出て小比奈と言い争うね」

花菜「あらあら……」

未織ちゃんが食べている物って

専門の人が作った

美味しくてしかも高級なものじゃなかったかしら

魚介類が高いこの時代

それを普通に食べてるって聞いた覚えもあるんだけど……

影胤「………………」

花菜「? 何か?」

仮面の奥の瞳が私を見ていることに気づいて

首をかしげると

影胤さんは小さく首を振る

影胤「いや。君はやはりそうあるべきだと思ってね」

花菜「……そうですか?」

影胤「少なくとも私はそう思うがね」


花菜「………………」

影胤「だが、無理してそうあろうとする必要はない」

花菜「………………」

影胤「それが本当にせよ。嘘にせよ。君の一部なのだからね。強引に捻じ曲げては暴発したとき危険だ」

影胤さんはそう言うと

少しだけ手を浮かせて

何もせずに元の位置に手を戻す

影胤「さて、司馬君は学校ではないのかね?」

未織「あ……そうやった。残念やけど行かなあかんね」

陽羽「またねー」

真希「また来てね」

真望「かんげーするよ」

憩「バイバイ」


・未織・影胤・小比奈と別れます


花菜「さて……と」

影胤さん達もいなくなったし

私達はどうしようかしら

影胤さんには

家で大人しくしていた方が良いとか言われたけれど

陽羽「花菜?」

花菜「うん?」

憩「あたしは事務所行かないとだから行くよ」

花菜「そうだったわね……」

陽羽と

真希ちゃん達は私と一緒に……かしら



1、電話
2、移動
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流


安価下


→陽羽と交流


花菜「そういえば……ねぇ、陽羽」

陽羽「うん?」

花菜「昨日はごめんね?」

陽羽「ううん。別に良いよ……花菜のこと強引に押さえつけた陽羽こそごめん」

そう言って頭を下げる陽羽に対して

私も頭を下げて、額と額をくっつける

花菜「……………」

陽羽「……………」

言いたい事はあって

でも、それを言うと陽羽を困らせてしまいそうな気がして

私は口にすることができず

ただ、静かに互を感じあった


少ししてから離れて

ほんの少し圧迫されていた私の額を見て陽羽が苦笑する

陽羽「御愛顧だね」

花菜「……そうね」

それに対して微笑みを返して

軽く自分の額をさする

目に見える陽羽の額のように赤くなっているんだろう

ほんの少し熱かった

花菜「………………」



1、小太刀の調子はどう?
2、……私。自分が嫌いになりそう
3、ありがとうね。一緒にいてくれて
4、小比奈ちゃんとはお話できた?
5、憩ちゃん達の訓練……どうしようか?
6、私部屋でゆっくりしてるから。何かあったら呼んでね
7、その他



安価下


花菜「ありがとうね。一緒にいてくれて」

陽羽「もう何回聞いたのか解らないよ」

花菜「……ふふっ。そうだったかしら」

陽羽「そーだよ」

陽羽は苦笑混じりに言いながら

後ろから私の体に抱きついてきた

花菜「陽羽?」

陽羽「それだけ感謝されてるってことだから。何度言われても嬉しいけどね」

花菜「……もうっ」

陽羽「えへへっ」

私のため息に対してでも笑う陽羽は

抱きしめる腕に力を込めて

そっと耳元に口を近づける

陽羽「……花菜」

花菜「うん?」

陽羽「陽羽を拾ってくれてありがとね? あの時花菜が助けてくれなかったら。陽羽はきっと……もういなかったと思う」


陽羽「だから陽羽はこの命を花菜の為に懸けられる」

花菜「……陽羽」

陽羽「………………花菜」

花菜「なに?」

陽羽「もしも。もしも自分が壊れそうだって……思ったらさ」

陽羽は言いながら後ろから身を乗り出す

私のことを見つめるその表情には少しの恥じらいと躊躇いが見えて

私は反応に困って目を逸らす

それを狙ったのか

唇にいつぞやの感触が触れる

花菜「ッ!」

陽羽「……えへへ。漫画で見たんだ。これは強力な思い出になって、次元を超えても忘れないって」

花菜「そ、それは漫画の話……」

陽羽「だから……思い出してよ。これでも良いし、前に未織達も交えたのでも良いから」

花菜「……………」

陽羽「きっと……花菜のこと、繋ぎ止めてくれるから……」


花菜「陽羽……」

陽羽「昨日みたいなのはヤだよ……陽羽」

花菜「……ごめん」

震えの見える陽羽の体を

上半身だけを後ろに向けて、抱きしめる

倒れたりしたあとに陽羽と話をして

それなのに再発して

陽羽の心にもだいぶ負担をかけちゃっていたんだね……

花菜「頑張る……抑えられるように、頑張るから」

陽羽「絶対だよ? 約束……次ダメだったら、真希達も加えて一日中するからね?」

花菜「そ、それは困るかな……」

陽羽「だったら花菜が花菜のままでいれば良いんだよー」

陽羽の瞳に貯まる涙は溢れることなく留まって

その笑顔に変わったアクセントを添える

花菜「……そうだね」

陽羽にこれ以上精神的な負担がかからないように

私自身も、もっと気を引き締めていかないとダメね……



・昼に移ります


昼開始位置固定→自宅

イベント判定 安価下


0 香織
2 美菜
4 贈り物
6 電話


  3日目 昼  自宅

→贈り物



「宅急便デース」

花菜「はーい」

「ここにサインを」

花菜「はい。ご苦労様です」

何の前触れもなく届いた宅配便

その差出人はお母さんだった

花菜「……何かしらこれ」

陽羽「なになに?」

真希「小さな球体と眼鏡と」

真望「なんかお人形のおうちみたいなのがあるね」

真望の言う通り

人形の家みたいな大きさの模型がひとつと

その中に設置する用のオブジェクトなのか、小さな球体と人間用のサングラス

あとは一通の手紙が入っていた


花菜「ええと……」

手紙の内容は

球体と眼鏡の使い方が簡単に書いてあって

あとは実験だからよろしく。と

一言だけ添えられているだけだった

陽羽「怪しいね。爆発したりして」

花菜「お母さんの作ったものならそれはないと思うけど……」

わざと爆発するように設定してあるならともかく

そうではないなら爆発することはないはず

もちろん、これがお母さんからのものなら。だけど

手紙は直筆だけど

それだけじゃなんの参考にもならないものね


1、使ってみる
2、使わない
3、処分する
4、母親に電話


安価下


花菜「とりあえず……電話よね」

昔流行っていた詐欺のやつでも

やっぱり、その相手に確認することが重要だものね

美菜『あら……届いたのね』

花菜「じゃぁやっぱりこれお母さんが送ってきたものなのね?」

美菜『ええ。貴女って命狙われてるでしょ?』

花菜「う、うん」

美菜『だから家とか特定されたらまずいかしらって思って。その試作品をおもちゃの家で確かめてみて欲しいのよ』

お母さんはそう言いながら

早速やってみて。と催促する

花菜「球体の電源を入れて……床に置いて数分放置」

美菜『そう。そしたら球体の電源とは反対のボタンをおして、家を球体を置いておいた場所に置く』

花菜「それで中に球体を入れて……もう一度電源じゃないボタンを……ッ!」

真希「あれ?」

真望「家が消えちゃった」


床に置いたはずの家が消えたどころか

その家に入れていた私の手首まで消えていた

花菜「わ、私の手ッ!」

美菜『それで眼鏡をかけてみてくれる?』

花菜「め、眼鏡?」

消えた右手首を心配しつつ

左手で眼鏡をかけると

家は目の前に忽然と現れ、右手も無事に生還した

花菜「これって……」

美菜『うん。簡易迷彩。記録した位置情報を周囲に展開して、周りにはその記録映像を見せることで騙すトリックよ』

花菜「その光学情報をこの眼鏡で遮断してるってことよね?」

美菜『正解。でも、これじゃぁ物理的接触にまで誤魔化しが効かなくてね。雨が降るとバレバレなの』

電話の奥でため息をついたお母さんは

声のトーンを落とし、残念そうに続ける

美菜『一応、四方に四角形の雨のコートを光学展開して誤魔化せるけど、風が吹くと雨の流れが綺麗すぎてね……実用化には程遠いのよね』


花菜「物理接触を無くせるわけないでしょ……さすがに」

美菜『そこまで求めてはいないわよ。ということで、斥力フィールドを展開して雨を弾くのも計画したんだけど』

花菜「解除忘れたりなんだりしたら悲惨じゃないかな……それ」

美菜『うん。だからそれも諦めて今の形に落ち着いたの』

お母さんはあからさまに残念そうだけど

これはこれで凄いと思うのよね……

美菜『そうそう』

花菜「うん?」

美菜『その眼鏡はそれ専用じゃなく、光学系兵器に使えるから極力持つようにしておきなさいね』

花菜「どうして? これ、音響爆弾とかに有効とかいうわけでもなさそうなのに」

美菜『うーん。まぁ、暗殺者が光学迷彩の服着てるとかもあり得るじゃない? ほら、香織ちゃんが持ってたメタルキャアリゾットとかいう……』

何か違う気がするけど……

確かに、機械化兵士なんていう存在が出てきてるこの時代

光学迷彩の服が実用化されていてもおかしくはないわよね


花菜「解ったわ。持っておく」

美菜『……………………』

お母さんは不意に黙り込み

小さく溜息を零したのが聞こえてきた

花菜「どうかしたの?」

美菜『……ううん。なんでも。ちょっとね』

花菜「そう……」

お母さんが電話の奥でどんな表情をしているのかはなんとなくわかる

でも

なんでそんな表情をしているのかは解らなくて

それが少しもどかしくて

電話を切ったあとも、私はしばらくお母さんのことが頭から離れなかった


→ 3日目 昼 自宅


お母さんからの贈り物を大事にしまってから

軽く外を見てみる

今頃、里見くんは私の代わりに大阪エリアの統治者である

斉武宗玄……様と聖天子様の会合に護衛として同席しているのよね……

陽羽「蓮太郎が心配?」

花菜「里見くん、敬語で話せるかどうかが心配だわ。不敬で罰せられたりしないわよね?」

陽羽「どうだろうねー。話すのは無理だと思うし、運が悪ければダメかも」

クスクスと笑った陽羽は

私の顔を見上げて「冗談だけど」と、付け足した

正直冗談ではないんだけどね……


1、電話
2、移動
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、武器関連
7、特訓


安価下

→今頃……って、それは明日だったという。 今頃→明日の今頃


花菜「特訓しましょう」

真希「特訓?」

真望「わたし達に教えてくれるの?」

真希ちゃん達は

自分達が特訓して貰えると思ったのか

嬉しそうに飛び跳ねる

陽羽「あはは。どーする?」


1、射撃特訓(射撃技能)
2、物理特訓(物理技能)
3、知力特訓(知力)
4、筋力特訓(筋力)
5、防力特訓(防力)
6、視力特訓(視力)
7、感覚特訓(感覚)
8、脚力特訓(脚力)
9、体力特訓(体力)
10、狙撃(射撃技能(小)、視力(小))
11、格闘(物理技能(小)、筋力(小))
12、競走(脚力(小)、体力(小))
13、真希・真望の特訓

安価下


花菜「そうね。するってお話したものね」

真望「じゃぁ……」

真希「してくれるの?」

花菜「ええ」

真希「やったぁ!」

喜ぶ2人を尻目に

陽羽は小さくため息をつきながら苦笑する

陽羽「遊びじゃないんだからねー?」

真望「解ってる」

真希「特訓だもんね。怪我もしたりする」

真望「真面目にやるよ。もちろん」

2人は真面目な瞳を私たちへと向けて

陽羽もまた、私を見上げる

陽羽「まずは小手調べ……かな?」

花菜「そうね」

真希ちゃん達がどれくらいの実力を持っているのか

それをまず……確認しなきゃ


安価下コンマ判定  反転(12→21)


01~10 基礎50  最弱
11~20 基礎70 
21~30 基礎90
31~40 基礎100
41~50 基礎110
51~60 基礎120
61~70 基礎130
71~80 基礎140
81~85 基礎150
86~90 基礎160
91~95 基礎170
96~00 基礎180

ゾロ目

11、22 基礎200
33、44 基礎210
55、66 基礎220
88、99 基礎230

   00 基礎240
   77 基礎300


→移動 外周区付近


真希「も、もう無理……」

真望「動けないよー」

花菜「う、う~ん……」

陽羽「……………………」

率直に言わなくても

これは絶対に戦闘に出してあげられないレベルだわ

真望「わたし達は――」

陽羽「無理だね。戦わせてあげられない」

真希「そっか……そうだね」

真望「これじゃ足手纏いだもんね」

残念そうに言う2人は

地面に座り込んだまま俯いてしまった

参考

────────────────────────────────────────

 【名前】 山科 真希  8  双子の姉のイニシエーター(天童)  侵食率:20.00%

 【ステータス】
  HP250/250 筋力:50 防力:50
  脚力:150  知力:50 視力:50 直感:50
  射撃:50 物理:50

 【装備】
  頭:なし 胴:なし 右手:なし 左手:なし
  予備(0/5):なし  総重量  00/50

 【技】
  なし


 【スキル】
  因子・ラビット:脚力+100 物理技の威力を2倍

 【所持】
   なし

────────────────────────────────────────


花菜「は、陽羽……」

陽羽「なんで花菜が引き目なの?」

花菜「そ、そんなつもりは……」

陽羽「ダメだよ。真希達は戦いには出せない。足は早いかもしれないけど、せいぜいSⅠを抜けるかどうかってレベルだし」

陽羽は厳しく言いながらも

真希達の落ち込んでいる姿には同情したのか

正面にしゃがみこむと

2人の頭をポンポンと叩く

陽羽「料理か何か教えてあげるから。戦闘以外で支えてよ」

真望「戦闘以外?」

真希「お留守番してなきゃダメなの?」

陽羽「うん。でも、家に帰ったら誰かが待ってくれるっていうのは一緒に戦って貰えるっていうのより嬉しいんだよー?」


陽羽「花菜だってそう思うでしょ? 家帰ったらお風呂で来てて、お料理できてて、すぐに休めるの」

花菜「それは……そう、だけど」

真希ちゃん達がお料理したりできるという前提での想像の中は

予想以上に寛げる時間だった

真希「でも、わたし達はお料理とかしたことないし」

真望「きっとそういうのも足引っ張っちゃうし……」

陽羽「陽羽も最初はそうだったんだよねー。でも、今はお店開けるって言われるほどなんだよ? えっへん」

そういえば

前は材料なんて少なかったり美味しくなかったりで

調理に全力注がないといい食事にならなかったのよね……

まぁ、そのおかげで私も陽羽も料理がかなり上達したわけなんだけど……



1、一応特訓はしてあげるわ
2、お料理の方とかを頑張りましょうね。ちゃんと教えてあげるから
3、その他


安価下


花菜「お料理の方とかを頑張りましょうね。ちゃんと教えてあげるから」

真希「はーい」

真望「お姉さんがその方が良いって言うなら」

2人は戦闘のことは綺麗さっぱり諦めたのか

そう言って立ち上がると

体の砂埃を払って私に向かって微笑む

真望「戦えなくてごめんね」

真希「でも、お料理とか頑張るから」

花菜「ええ……私も頑張って教えてあげるわね」

2人の頑張り屋さんの頭を撫でながら

陽羽へと目を向ける

陽羽「あははっ、良かったねー」

花菜「ええ、ほんと」

すべてが終わったあとも

誰一人欠けることなく一緒にいられるように

頑張らなくちゃね


・夕方に移行します
・自宅に戻ります


再開位置固定→自宅

イベント判定 安価下


0 香織
2 蓮太郎&延珠
4 狙撃


→ 3日目  夕方  自宅


蓮太郎「なんだ、電話で解ってたけど元気そうだな」

花菜「わざわざ心配して来てくれたの?」

蓮太郎「べ、別にそんなんじゃ――」

延珠「蓮太郎は花菜のことが心配だったのだ。花菜は表では良く笑っているが、内面は解らぬからな」

蓮太郎「余計なこと言うなよ」

花菜「ふふっ、ありがとね」

そう言って微笑むと

里見くんは照れくさそうに頭を掻き

目を逸らしてしまった

蓮太郎「アンタが無茶しねーようにって未織にも言われたんだよ」

花菜「あら……そうだったのね」


陽羽「でも、それでわざわざ来てくれるなんて、連太郎って木更かと思ってたのに……」

蓮太郎「そんなんじゃねぇって! 未織にも言われたし、近くに来てたから寄っただけだって」

延珠「そんな必死にならなくても良いのだぞ?」

蓮太郎「延珠!」

延珠「あははっ冗談だぞ」

真希「賑やかだねー」

真望「昨日よりも少ないけどねー」

延珠ちゃんにちょっとだけ怒ってる里見くん

その2人の可愛らしい喧嘩を

真望ちゃん達は楽しそうに見つめる

花菜「……ふふっ」

家族がいて

でも、いなくなっちゃって

その代わりのような私達だけど

幸せを感じてくれているようで良かったわ



1、里見くんがお父さんで私がお母さん。陽羽や延珠ちゃん達が子供……ね。ふふっどうかしら里見くん
2、あら……里見くんは私のこと嫌いなの?
3、ふふっ、相変わらず仲がいいようで何よりね
4、こらこら、喧嘩しないの
5、延珠ちゃんも里見くんも、なんにせよ来てくれてありがとう
6、その他



安価下


花菜「里見くんがお父さんで私がお母さん。陽羽や延珠ちゃん達が子供……ね。ふふっどうかしら里見くん」

蓮太郎「ア、アンタまで急に何言ってんだ!」

花菜「あら……嫌なの?」

年不相応だと実感しながらも

ちょっとだけ小首をかしげながら

里見くんを上目遣いに見つめる

花菜「私は……蓮太郎くんのこと……」

蓮太郎「お、おい。ちょ、ちょっと待てって!」

里見くんは僅かに距離を詰めた私に対して

突き放すように手を伸ばして隙間を作る

蓮太郎「そ、そりゃぁ嫌ってわけじゃねぇけど」

花菜「そうなの?」

蓮太郎「で、でもよ! その、なんつーか……そういうのはアンタと俺は合わねぇっていうか……」

花菜「…………………」

蓮太郎「それにアンタには俺よりももっといいやつがいるはずだ。オレはまだ高校生だしな」


陽羽「愛さえあればお母さんも関係ないって蓮太郎は評判だよー?」

延珠「妾は小学生も関係ないって聞いたぞ!」

蓮太郎「そんなの嘘に決まってんだろ!」

どうせ菫さんからの情報よね……それ

里見くんも大変よね

……ふふっでも

こういう時くらい

少しふざけてもいいわよね

花菜「愛さえあれば私でも?」

蓮太郎「そ、それは先生が勝手に言ってるだけだっ!」

花菜「……そう。じゃぁ、私がいくら愛しても。連太郎くんは振り向いてくれないのね?」

蓮太郎「っ……か、勘弁してくれ。俺とアンタは仲間だろ? そりゃぁ……まぁ、仲間ってよりは親しいかも知んねぇけどよ……」


困ったように言葉を返してくる里見くんに対して

苦笑を返して目線を戻す

花菜「ごめんね里見くん。冗談よ」

蓮太郎「わ、わかってんよ! け、けど……心臓に悪いから止めてくれ」

真希「ドキドキ?」

真望「ワクワク?」

陽羽「蓮太郎と花菜って4歳位だもんね。差は……仕方ないねー」

蓮太郎「ちげーよ!」

私が冗談を言うのは止めても

陽羽達の悪戯は続いて

それが終わる頃には

里見くんは来た時とは一変して

疲れたようにため息をついていた


とりあえずここまで
ありがとうございました


このあとの夕方の行動選択が……


すぐ中断するかもしれませんが
昨日やれていないし再開します


→ 3日目 夕方 自宅


里見くん達が来てくれてから

早くも1時間くらいが経った夕方か夜か

どちらかといえば夕方……のような時間

里見くんも延珠ちゃんも

まだ私の家にいるけれど

もう少ししたら帰るつもりらしい

花菜「ん~……」

さて……夕方にしておくことは……



1、電話
2、陽羽と交流
3、真希と交流
4、真望と交流
5、延珠と交流
6、蓮太郎と交流
7、何もしない(イベント待機)


安価下


→蓮太郎と交流


ベランダの方へと出ていた里見くんのとなりに近づき

そっと声をかける

花菜「里見くん、さっきはごめんね」

蓮太郎「ん? あぁ……別に気にしてねぇよ」

そう言いながらも

里見くんは私から目をそらして

闇に染まりつつある空を眺める

私のことは見たくないってことかしら? なんて

ふふっ

さすがに謝った上で悪戯を続けるのは悪いわよね


花菜「どうかしたの?」

蓮太郎「……ただ外を見てるだけじゃ可笑しいか?」

花菜「そんなことはないけど……里見くんが黄昏ているってなんかこう。ありそうな気がするのよ」

堅苦しく感じそうなこの空気を和らげるために

真面目そうな里見くんに対して

苦笑とともに言葉を返す

それが引っかかったらしく

里見くんは私を一瞥し、眉をひそめた

花菜「なぁに?」

蓮太郎「……ア、アンタさ」

花菜「うん?」

蓮太郎「っ……そ、そのだな……」

花菜「んー?」


蓮太郎「………………」

花菜「里見くん?」

照れくさそうに頭をかいて

結局黙り込んでしまった里見くんを見上げる

花菜「どうしたの?」

蓮太郎「や、やっぱなんでもねぇ」

花菜「そんな中途半端に濁されても困るわ」

蓮太郎「言いたくねぇんだよ……ゎ、笑われそうだし」

花菜「笑うって……」

どんな話なのか言われてすらないし

笑うも何もない気がするけど……


1、大丈夫笑わないわ。約束する
2、私に出来ることならなんでも言って? 協力するから
3、無理ならいいわ。ごめんね、なんか悩ませちゃってるみたいで
4、その他


安価下


花菜「大丈夫笑わないわ。約束する」

蓮太郎「…………本当か?」

花菜「ええ」

里見くんの困ったような表情

何か大変なことがあるのかもしれない。と

心がざわつく

けれど

里見くんの態度はその不安とは違って

恥ずかしさが見えた

蓮太郎「あ、あのさ」

花菜「なに?」

蓮太郎「……な、名前で呼んでくれないか?」

花菜「……え?」


花菜「な、名前?」

蓮太郎「別に深い意味はない……いや、深いかもな……」

花菜「…………?」

その言葉の衝撃もあったけれど

笑うことができなかったのは

里見くんが少し悲しそうな表情をしていたからだ

そうじゃなかったら苦笑であれ、微笑であれ

私は浮かべてしまっていたかもしれない

蓮太郎「……さっき、アンタは悪ふざけかもしんねぇけど名前で呼んだろ?」

花菜「……確かに呼んだわ」

蓮太郎「それがなんつーか……嬉しかった……って言ったら変だな。良く解んねぇけど。悪くはなかった」

花菜「だから呼んで欲しいって?」

蓮太郎「ああ」


思いのほか神妙な面持ちの里見くんには

ふざけた反応なんて出来ないわ

ここはちゃんと考えてあげないと……でも

いざ真面目に男の子を下の名前で呼ぶってなると

なんというか……恥ずかしいわ

花菜「そ、それは里見くんの助けになる?」

蓮太郎「……きっと、なると思う」

花菜「……………………」

里見くん自身

名前で呼ばれるなんていうことは気恥ずかしいらしく

頬を掻きつつ目を逸らしてしまった


1、ごめんなさい……無理。恥ずかしいわ
2、……ダメよ。私をお母さんの代わりになんてしたら。きっと。後悔する
3、れ、蓮太郎……くん?
4、解ったわ。これからはそう呼ぶようにするわね
5、その他



安価下


花菜「解ったわ。これからはそう呼ぶようにするわね」

蓮太郎「悪い……助かる」

花菜「蓮太郎くん」

蓮太郎「ッ!」

いきなり呼ばれるとは思っていなかったのか

里見くんはビクッとして私へと視線を下げ

私はそれを見上げて……目があって

でも、里見くんはすぐに目をそらす

蓮太郎「な、なんだよッ」

花菜「呼びなれないといけないかと思って……ダメだったかしら?」

蓮太郎「い、いや……わりぃな。驚いてさ」

花菜「ううん。急に呼ばれたらびっくりするものね。仕方がないわ」


けど……蓮太郎くん。かぁ

里見くんって呼ぶのに慣れてるから

私としてはやっぱり多少の違和感が残るけど

でも

これはこれで親近感がわいて嬉しいわ

花菜「ふふっ」

蓮太郎「ど、どうかしたのか?」

花菜「別にどうかしたわけじゃないから安心してね?」

そう言いながら

隣で恥ずかしそうに目を背けたままの里見くんを見つめる

見つめる時間が長ければ長いほど

やっぱり恥ずかしいのか、頬の紅潮は段々と色濃く広がっていく


1、私も花菜ちゃんとか、花菜。って呼び捨てでもいいのよ?
2、なんだか親近感がわくわね。連太郎くんに認めてもらえたみたいで嬉しいわ
3、なんだか……母子みたいね
4、なんだか……恋人みたいね
5、何も言わない
6、その他



安価下


十中八九寝落ちするのでここまで
ありがとうございました

このスレも花菜さん闇落ちENDかもしれませんね

花菜「悪を裁けるのは絶対悪なのよ。絶対悪こそが己を守る唯一無二の力! ふふ……アハハハハッ!」

……的な感じで


花菜「名前で呼び合うってなんだか親近感がわくわね。連太郎くんに認めてもらえたみたいで嬉しいわ」

蓮太郎「認めて貰えたってはなっから否定してるつもりなんか……」

花菜「そうじゃなくて……親しい間柄として。って事」

アタフタする里見くんを視界の片隅に置きながら

暗い夜空を見つめる

仲間とか、同僚とか

そういうので認めて貰えてはいただろうけど

私はあくまでお友達で親友ではないような感じがしてた

花菜「……蓮太郎くんとの関係は一歩前進。したかしらね。ふふっ」

蓮太郎「な、何言ってんだよ……恥ずかしくねーのか?」

花菜「そんなことないわ。関係が進んだんだもの。嬉しい限りだわ」

蓮太郎「そーかよ」

花菜「ええ」

相変わらず顔を逸らしたままの里見くんを見ながら小さく笑い

心の中では、ため息をつく

私のもう半分の姿を過去を、心を里見くんは知らない

それが公になったとき、知らずに築き上げたものが砕け散り

そして私に憎悪となって跳ね返ってくるかもしれないという恐怖が……拭えなかったからだ


蓮太郎「んじゃ、俺達はもう帰るよ」

花菜「もう帰るの?」

蓮太郎「なんだよ。俺がいなくても陽羽とかがいんだろ?」

花菜「それはそうだけど……」

せっかく来たんだから

もう少しゆっくりしていけばいいのに……と思う

里見くんは滅多に来てくれないしね

花菜「………………」


1、晩御飯くらい食べて行って?
2、もう少し……一緒にいたいわ
3、明日も仕事だものね……来てくれてありがとう。またね
4、泊まって行ってもいいのよ? 延珠ちゃんだってそうしたいとは思うし
5、その他



安価下


花菜「なら、晩御飯くらい食べて行って?」

蓮太郎「晩飯?」

花菜「ええ。連太郎くんにはあまり食べさせてあげられてないなって思って……良ければ。だけど」

蓮太郎「ッ」

図らずも上目遣いとなったその頼み方は

私の年齢に不釣り合いながらも

里見くんにとってはあまり馴染みないものだったらしく

突っぱねるような余裕はなかったらしい

蓮太郎「え、延珠も喜ぶと思うし、わりぃけど頼む」

花菜「ふふっ、美味しい料理作ってあげるわね」

蓮太郎「あ、ああ……頼む」

物怖じするような態度の里見くんに

少し違和感を感じながらも

私はキッチンへと足を運んだ


真希「おりょーりですか?」

真望「お手伝いしますよ?」

花菜「あら……」

真希ちゃん真望ちゃんがニコニコとしながら

私を挟んでキッチンに並ぶ

2人の笑顔に対して

挟まれると邪魔になるわ。とは言えずに苦笑する

花菜「延珠ちゃん達は良いの?」

真望「延珠ちゃん達も呼ぶ?」

真希「呼んじゃおうか?」

花菜「ふふっ、さすがに5人でキッチンは狭いわ」


真望「わたし達はどうするの?」

真希「邪魔?」

2人はお肉や野菜

包丁やまな板をまじまじと見つめながら呟く

料理を頑張ってと言ったからかしらね

いつも興味津々だけれど

今日はもっと特別みたい……

花菜「……………」

少しくらいなら手伝わせてあげてもいいかもしれないわね

それでお料理のセンスをみてあげましょうか

花菜「ねぇ、2人とも」

真希「うん?」

真望「なぁに?」

花菜「ちょっとだけ……やってみる?」


安価下コンマ判定

コンマ一桁


(最低)0~9(最高)

0 センス皆無
1 かなり下手
2 下手
3 ちょっと下手
4 普通
5 普通
6 ちょっと上手い
7 上手い
8 かなり上手い
9 専門学生レベル

ゾロ目 プロ 


※育った環境が全く一緒なので2人でひとつの判定


花菜「……ま、待って包丁の持ち方が違う!」

真希「え?」

真望「お姉さん。塩このくらい?」

花菜「レンゲ一杯分は多いわ……」

軽く触らせてみたものの

その軽く。という程度でどれくらいかわかってしまうほど絶望的だった

もちろん、育ってきた環境を考慮すれば

それは至って普通のことで

絶望的とは言え、本当に絶望するわけはなく

微笑ましく見つめる

真希「お姉さん、黒い塊完成したよ!」

真望「綺麗な黒だねー」

花菜「……食べないでね?」

……当然、危ないこととか明らかな部分は確実に止めたけれど


真希「ごめんねお姉さん」

真望「わたし達はお料理もダメみたい」

花菜「初めからできるなんて天才くらいよ。少しずつ勉強していきましょうね?」

真望「はーい……」

真希「うん……」

あからさまに落ち込み

トボトボと立ち去ろうとする2人の頭を撫でて

ちゃんと見ていて。と、両脇にとどまらせる

花菜「包丁の持ち方はこう、空いた手は猫の手」

真望「猫?」

真希「ねこねこにゃんにゃん?」

花菜「ええ、ねこねこにゃんにゃんよ」

ちょっとだけ明るい表情をした2人に合わせて苦笑する

もともとそのつもりだったけれど

この子達がちゃんとした料理を作れるようになるまで……頑張らないとね


→時間経過


時間は夜に移ります

場所固定→自宅

メンバー増加→憩

メンバー固定→花菜、陽羽、真希、真望、延珠、蓮太郎



安価下コンマ判定 一桁  イベント

0 香織
3 隣人
6 狙撃


→ 3日目 夜  自宅


延珠「蓮太郎よりも凄いな。花菜の料理は」

花菜「ふふっ、そうかしら」

延珠「蓮太郎はもやし畑が多いが、花菜のは色取り取りで選り取りみどりだ!」

陽羽「うん? 蓮太郎の方にもお金は結構……」

蓮太郎「……色々あんだよ」

そういった里見くんは

ちょっと気まずそうに目をそらす

色々あるというか

依頼を受けても報酬貰えていない事があって

その責任……と言えばいいのかしらね?

それを取らされてるのよね……今までのも含めて

自業自得と言えるような言えないような……


花菜「木更ちゃんももう少し手加減してくれればいいのにね。話しておこうか?」

蓮太郎「いや……迷惑かけてんのは事実だし仕方ねぇよ。貰えるだけマシだ」

花菜「……そう」

延珠ちゃんも

そのもやし畑……おそらくもやしオンリーの料理で満足しているようだし

里見くんが良いって言うなら

そのままでもいいのかしら……?

憩「大変だなーそっちは」

延珠「そうでもないぞ? 蓮太郎がいるからな!」

真希「好きなんだね」

真望「お兄さんのこと」

延珠「好きじゃない。大好きだ!」

延珠ちゃんの満面の笑みに覆われたその言葉に

里見くんは少し戸惑ってため息をついた


蓮太郎「馬鹿なこと言ってねーで帰るぞ」

延珠「帰るのか?」

蓮太郎「そう言っただろ」

延珠「木更はたまに泊めてもらってるって言ってたぞ!」

蓮太郎「あのなぁ……」

延珠ちゃんだけを家に泊めるというのは

里見くんの身の安全を考慮するならダメよね……

でも

里見くんは男の子だし……とはいえ

影胤さんを泊めた私が里見くんを拒否するのは

真希ちゃん達からしたら良く解らなくて影胤さんのことは泊めたのにって話しちゃいそうだし……


1、と、泊まって……行っても良いのよ?
2、蓮太郎くんは男の子だから。仕方がないわ
3、ふふっ、明日お仕事でしょう? 家でしっかり休まなきゃね
4、延珠ちゃんだけなら良いわよ?
5、延珠ちゃんだけでも泊まっていく?
5、その他


安価下


花菜「と、泊まって……行っても良いのよ?」

蓮太郎「なっ……」

延珠「花菜はこう言ってるぞ蓮太郎!」

延珠ちゃんは嬉しそうに言いながら

里見くんの顔を見上げて

里見くんは私を見て

私はやり場のない目を里見くんへと数瞬だけ向けてそらす

蓮太郎「お、おい……おまえ達は良いのか?」

真希「いっぱいいるのは楽しいよ?」

陽羽「……花菜がいいなら良いけど」

陽羽のつぶやきが地味に耳に響いて

心の中で座り込む

延珠ちゃんのためとは言え

高校生の男の子を家に泊めようとするなんて……私何してるんだろう?


花菜「…………………っ」

視線を感じて俯き、手で顔を覆う

まるで恋する乙女みたいだわ。なんて

何かが心の中で嘲笑する

私が彼を、彼が私を

そういう目で見ていないなんてことは分かっているけれど

黙って見つめられたら顔が赤くなるのは仕方がない

蓮太郎「ま……マジで言ってんのか?」

花菜「……せっかく来たんだもの。それに、今から帰れっていうのも悪いわ」

軽く一息つき、里見くんの顔をまっすぐ見つめつつ

極めて冷静に、平常心でそう告げる

蓮太郎「………………」

延珠「蓮太郎?」

真望「どうするの?」

憩「泊まる? とまらない?」


蓮太郎「……俺だけ帰るって言うのはダメなのか?」

真望「ご厚意は」

真希「黙って受け取るべき。だよ?」

延珠「蓮太郎は花菜が嫌いなのか?」

蓮太郎「それとこれとは違ぇだろ!」

そう怒鳴った里見くんは

私達を見てから深くため息をついて頭をかき、私を見る

蓮太郎「俺はソファで寝るからな?」

延珠「なんでだ蓮太郎? いつもみたいに一緒に寝るのはダメなのか?」

陽羽「え?」

蓮太郎「なんで後退ってんだよ! 俺が寝たくて寝てるわけじゃねーよ!」

花菜「…………そ、そうよね」

寝てることは否定しないのね。と

意地悪な言葉は喉元で飲み込んだ


→ 3日目  夜  自宅


里見くんがこの家に泊まるのはもちろん初めてで

つまり、延珠ちゃんも初めてで

そのことが嬉しいのか

6人の子供達は大はしゃぎ

その一方で、里見くんは居心地が悪そうにため息をつく

小学生くらいの女の子が6人いて

年上の女の人がいて

男の子は里見くん一人

居心地が悪いのは仕方がないわよね……

悪いことしちゃったかしら


1、電話
2、陽羽と交流
3、真希と交流
4、真望と交流
5、延珠と交流
6、蓮太郎と交流
7、憩と交流
8、何もしない(イベント待機)


安価下

こ、子供が一人増えてませんか……

まさか、ティナの侵入を許したのか!


→蓮太郎と交流


いつまでも騒ぎ続けそうな子供たちを寝かしつけて

リビングに向かうと、里見くんはまだ起きていた

花菜「隣……座っていい?」

蓮太郎「アンタのソファなんだから許可なんて」

花菜「でも、今日はここで蓮太郎くんが寝るんでしょう?」

そう言って見下ろす私を

里見くんは困ったように見上げて、ソファの背もたれに倒れように体重を預けた

蓮太郎「別に構わねぇよ」

花菜「そう? じゃぁ、失礼するわね」

一言添えて里見くんの隣に座り込み

小さく息を吐いて続ける

花菜「ごめんね? 蓮太郎くん」

蓮太郎「なんだよ急に」

花菜「泊まっていって……なんて」

蓮太郎「延珠の我侭に応えてくれただけだろ。気にすんなよ」

伏線だったのに……

>>533

ミスです、5人です


そうは言うけれど

里見くんは肩身が狭そうにしているし

正直……誘った身としては罪悪感を禁じえない

そんな私達が黙り込むと

子供達の声も静まった我が家は

静寂が降りて、さらに気まずくなってしまった

花菜「………………」

蓮太郎「……………」

花菜「………………」

蓮太郎「……………」

お互いに話の切り出しが見つからなくて

そのまま時間だけが過ぎていく

置時計のないリビングには時計の音すら響くことはなく

外を走る車の音が、希に聞こえる程度だった


1、……私のベッドで寝ても良いわよ?
2、……一緒に寝る?
3、ねぇ、蓮太郎くん。木更ちゃんの闇と似たようなもの……ううん。もっと醜悪なものが私にもあると言ったら。どう思う?
4、そっと手を握る
5、そっと抱き寄せる
6、何も言わない(連太郎の動きを待つ)
7、その他

安価下


花菜「ねぇ、蓮太郎くん」

蓮太郎「ん?」

花菜「…………………」

それを言葉にするのが怖くて

少し躊躇ってしまった私は黙り込む

言わないべきかもしれない

言うべきかもしれない

相反する二つの言葉が頭の中で交互に響きあう

そんな中感じる里見くんの視線に

私は震えそうな唇を開き

けれど里見くんを見ることはできずに……訊ねる

花菜「木更ちゃんの闇と似たようなもの……ううん。もっと醜悪なものが私にもあると言ったら。どう思う?」

蓮太郎「は?」


初めは素っ頓狂な言葉が漏れる

言わない方が良かったんじゃないの?

言ったせいで全部壊れちゃうかもしれないよ?

そう不安を募らせる心に顔を顰めて

答えを待って拳を握り締める

引かれただろうか?

気味悪がられただろうか?

沈黙に耐え兼ねて嫌な言葉を浮かべ始める私に

蓮太郎「……急にそんなこと言われてもわかんねーよ」

彼が言ったのは肯定でも否定でもない言葉だった


蓮太郎「それに、アンタが他人の不幸を出して冗談言う人間じゃねぇのは解ってる……だから適当なことは尚更言えねぇ」

花菜「……………………」

蓮太郎「……アンタの過去に何があった」

花菜「……………………」

蓮太郎「木更さんも、あれだけつるんでる未織ですらよく知らない」

里見くんは語気を強めながらも

掴み掛ってきたりはしないけれど

どんな表情をしているのかは、俯いている私には解らなかった

蓮太郎「普段のアンタを見てると何かあるようには思えない。でも、そんなこと言うってことはあんだろ?」

花菜「……蓮太郎くん」

蓮太郎「なにかあんなら言ってくれよ。花菜さん」



1、私は10年前にね? 人を殺したの……それも、沢山
2、……ごめん。言えない
3、…………………
4、その他


安価下


里見くんのその言葉に

私は何も返すことができなかった

中途半端に濁されても困る

そう言って半ば無理に聞き出したくせに

私は黙り込んで、ふさぎこんで

狡い人だと自分でも罵りの言葉が浮かぶ

怒鳴られたりしても文句は言えない

そう構える私の心に対して

里見くんは数分の間を空けて

微かに呻き、躊躇いながらも

私の肩に触れて、やや強引に私の目を里見くんに向けさせた


花菜「蓮太郎くん……?」

蓮太郎「……嫌なら殴ってくれ!」

花菜「ぇ――っ!」

里見くんは言うやいなや

私が言葉を完全に理解するよりも早く

私の体をその腕の中に抱く

蓮太郎「アンタならここで気の利いたことでも言うだろうけど……俺には無理だ」

花菜「……れ、蓮太郎くん」

蓮太郎「泣きそうなアンタを見て……アンタの真似事しかできねぇのが悔しいけどよ」

花菜「ッ」

蓮太郎「何もしねぇっていうのだけは避けたかったんだ」


花菜「…………………」

蓮太郎「………………」

何も言えないというのも

真似事しか出来ないというのも

里見くんの謙遜とかではなく

本当にそれしかないらしい

私が何も言わなければ、里見くんも何も言わない

ただ黙って私に温かさを与えてくれる

花菜「………………」


1、ありがとう……でも今はごめんなさい。いつか。いつかきっと、話すわ
2、……貴方は男の子なんだから。カッコイイ事言ってくれなきゃ
3、……もしも、私のこの体が沢山の罪なき人の血で穢れているといっても。貴方は抱いてくれる?
4、馬鹿ね……こんなことして。好きになっても良いの?
5、このまま一緒に寝たいって言ったら。受けてくれる?
6、その他


安価下


花菜「ありがとう……でも今はごめんなさい。いつか。いつかきっと、話すわ」

蓮太郎「……絶対だぞ? 花菜さん」

花菜「……ええ」

その約束を誓うのには少しばかり抵抗があった

でも、誓わなければ話が終わらないような気がして

私は微笑を浮かべながら……頷く

花菜「………………」

蓮太郎「……………」

そのあとは言葉も、動きもなく

密着する服の奥の体にじっとりとした水分を感じ始めて

里見くんの瞳を見つめる

花菜「…………蓮太郎くん」

蓮太郎「ん?」

花菜「そろそろ放してくれても……その、暑くなってきたから」

蓮太郎「っ、ゎ、悪い!」

私のその言葉で気づいたのか

里見くんは大慌てて私から離れた


衝撃でソファに倒れ込んだ私が半身を起こすと

里見くんはソファから離れていて

私に背中を向けていた

蓮太郎「わ、悪い」

花菜「どうしてそんなに逃げてるの?」

蓮太郎「ッ……」

花菜「うん?」

蓮太郎「さ、察しろよ!」

唐突な怒鳴り声に

私は思わず苦笑を漏らし、里見くんは私を見つめる

その表情は恥じらい混じりに怒っていた

花菜「……ふふっ」

蓮太郎「な、なんだよ……」


花菜「ごめんなさい……別にこれといって意味があるわけじゃないの」

蓮太郎「なら――」

花菜「ただ、こういうことを木更ちゃんにもしてあげたら良いのにって思ったのよ」

蓮太郎「う、うるせーよ!」

花菜「しーっ。延珠ちゃん達が起きちゃうわ」

里見くんはハッとして閉じたドアを見つめてから

私の方へ振り向くと

厳しかった表情を緩めて、ため息をつく

蓮太郎「アンタが先生みたいなやつじゃなくて良かったぜ」

花菜「そ、そう?」

蓮太郎「ああ……からかう側でもやっていける」

花菜「ふふっ。なら、今度からそうしてみようかしら?」

蓮太郎「洒落になんねーよ!」

花菜「あらあら、冗談よ」

蓮太郎「っ……だから言ってんだよクソッ!」


夜は少しだけ……長かった


・一日を終了します

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 3日目 現在

  山科 陽羽 (79/85  絶対に失いたくない人) 交流+1 接吻+3/+4
  山科 憩   (48/53  信頼する家族)
  山科 真希 (55/55  優しいお姉さん) 希望+2
  山科 真望 (55/55  優しいお姉さん) 希望+2
  山科 香織 (60/63  大切な双子の妹)
  天童 木更 (34/35  死なせたくない人)

  里見 蓮太郎(31/32  言動を躊躇う異性) 悪戯+2/+1 名前+2/+3 交流+1 相談+2/+3
  藍原 延珠 (22/22  仕事仲間)  悪戯+1 交流+2
  司馬 未織 (35/34  ちょっとした好意)

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (15/15   護衛対象)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(14/16  気になる民警)


           序列:920番  所持金 1555.7万円

────────────────────────────────────────


とりあえずここまで
お疲れ様でした


里見くんをからかわなければ
名前イベントとかは無かった


時系列が全然違った。最初2月とか大嘘だった


原作開始は春先 4月末との記述から(4月30日)
ティナ編がその約1ヶ月(大体6月 ひと月+数日で)
モノリス崩壊が7月中旬(約二週間後に処刑 クマゼミの記述から8月上旬と仮定)
次の章は8月中旬に入る頃(……)
その次は寒さの記述から 9月下旬または10月上旬辺りと仮定



……現在は月の記述はせずに2ヶ月目としてるけど、大体6月ころってことで


再開位置固定→自宅

イベント判定 安価下コンマ一桁


1 香織
3 未織+影胤+小比奈
5 隣人
7 ニュース


→ 4日目  朝  自宅


延珠「今度は妾達の家に泊まりに来ても良いぞ?」

陽羽「うーん……連太郎の家は流石に狭いよ」

延珠「むぅ……確かにそうか」

憩「引っ越してこないの?」

蓮太郎「簡単に言わないでくれよ」

ため息混じりにそう零した里見くんは

本当は憩ちゃんを見ようとしたのかもしれないけれど

眼下の私と目があって、すぐにそらしてしまった

真望「お姉さんとお兄さん」

真希「何かあったの?」

花菜「何もないわよ?」

蓮太郎「何もねーよ!」

揃った言葉に対して笑う子供達

その中で陽羽だけは私を見つめて眉を潜める

陽羽「ふーん……何もなかったんだー」

花菜「な、なんでそんな心も何もない口ぶりなのよ……」


陽羽「別にー?」

花菜「……もぅ」

昨日

里見くん達が来てからずっと

里見くん達……というか

里見くんにばかり話しかけていたのが気に入らなかったのだろうか

陽羽はそっぽを向いてしまった

蓮太郎「そろそろ時間か……朝食までありがとな」

花菜「お弁当まで作ってあげても良かったんだけど。蓮太郎くんがいつ食べられるか解らないから」

憩「じゃ、また」

延珠「また今度!」

蓮太郎「じゃぁ……護衛任務に行ってくんよ」


1、ええ、頑張ってね
2、行ってらっしゃい、あなた
3、聖天子様をよろしくね、蓮太郎くん
4、……待って。やっぱり私も行くわ
5、いってらっしゃい、蓮太郎くん
6、その他


安価下


花菜「ええ、頑張ってね」

家を出る里見くんの背中にそう投げかけて

手を振って送り出す

私の代わりの護衛のお仕事

危険なお仕事に……

花菜「……っ」

ドアが閉まって私達だけが残り

真希ちゃん達が今へと戻って行く中

陽羽が私の手を引く

陽羽「花菜」

花菜「陽羽……」

陽羽「一旦戻ろう?」


花菜「……平気かしら」

陽羽「昨日、さんざん話してたよねー?」

花菜「ええ」

陽羽「そこでなにか約束とかしてなければ、大丈夫じゃないかなー?」

陽羽は居間のドアを開けると

振り向きざまに冗談っぽく笑う

花菜「どうして……?」

陽羽「漫画とかアニメだと良くあるでしょ? 帰ったら結婚とか。そういう約束すると死んじゃうっていう都市伝説みたいなの」

花菜「……そ、そういえば、お姉ちゃんと見てたやつとかでもよくあった覚えが」

陽羽「えへへっ、だから蓮太郎にフラグが立ってないなら大丈夫。きっと無事に終わらせてくれるよ」

花菜「…………………」

陽羽の笑顔の奥に映るソファ

今は真希ちゃん達が座るそこでの昨夜の出来事を思い出す

約束……しちゃったんだけど


陽羽「……花菜?」

花菜「ふ、不安になること言わないで頂戴」

陽羽「あはは、ごめんね。昨日は蓮太郎ばっかりだったからつい」

そう言う陽羽はクスッと笑うと

憩ちゃん達の会話の中に混ざっていく

でも、その笑顔はすぐにかき消されてしまった

『昨夜の事件の犯人は未だ捕まっておらず――』

『この車両の凄惨な状態をからしてこれは間違いなく呪われた――』

たった一つのニュースによって

花菜「っ…………」

憩「……あ、あたしじゃ」

陽羽「それは解ってるから落ち着いて」

震える憩ちゃんを陽羽が抱きしめて

真希「けーさつ官の人、まだ意識不明だって」

真望「……呪われた子供達が犯人なの?」

真希ちゃん達は悲しそうに私を見つめてきた


花菜「…………」

ニュースは一方的に子供たちを犯人だと決め付ける

でも確かに

車の状態だけを見ても

あそこまで滅茶苦茶にできるのは子供達かプロモーターくらいよね……

憩「あたしは仕方がなかったんだ。だからきっと、これの犯人も仕方がなくやったんだ……ッ」

真望「でも、みんな嫌そうな顔をする」

真希「わたし達にりゆーがあっても、関係ないよ」

真望ちゃん達は今までの経験からか

悟ったように呟きテレビを消す

真希「わたし達は悪いことしてない」

真望「だから、どーどーとしてよう?」

憩「…………でも」

陽羽「もしも見かけたら手を差し伸べてあげれば良いんじゃないかな。憩が花菜にして貰ったように」

憩「……うん」

微かな笑みを浮かべた憩ちゃんは

ぎゅっと強く拳を握り締めた


4日目  朝の行動選択



1、電話
2、武器関連
3、移動
4、陽羽と交流
5、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と一緒に事務所へ
8、特訓
9、武器関連


安価下


7以外は憩がメンバーから外れます(憩が事務所に行くため)


ここまで。お疲れ様でした


ミスって武器関連が2つ……

憩がメンバーから外れます
コンマでイベントが起きないから強制イベントを割り込ませるべきかと検討中

多分起こします


→前衛と後衛のシステムを構築
→検証開始


……零・近・中・遠の距離システムを付与(零=前v前、近=前v前、中=前v後、遠=後v後)

……対象選択肢増加は使用技と同時に相手を選択して貰う事で解決

……前衛⇔後衛の移動を技の選択と対象の選択により自動処理することで選択肢の増加を解決

……上記の処理により、中衛を破棄。中距離は攻撃時のみの特殊距離とする

……前衛が近距離技で後衛に攻めた際に中距離戦闘。その後、味方前衛は敵前衛と零に。後衛と近に

……上記の処理を明確にするため、各個人からの前衛、後衛を記述



……選択側変更点(技の使用制限の付与及び技と対象選択の併合)
……処理側変更点(距離の自動処理。前後衛の随時処理)


前衛および後衛システムの導入は出来なくはないかもしれない

要望があれば導入してみるけれど……どうします?


機会があったらシステムを使ってやってみることにしよう
ガストレア大戦の大規模戦闘の簡易処理に関しては考え中です


花菜「大事に備えてちゃんと手入れしておきましょ」

陽羽「蓮太郎のことは良いの?」

花菜「心配だけど……でも。蓮太郎くんなら平気よ」

私のそのなんの変哲もない言葉に対して

陽羽は顔を顰めて首を振ると

苦笑いを浮かべながら呟く

陽羽「昨日の今日で名前で呼ぶようになるんだねー」

花菜「それは蓮太郎くんがお願いしてきたからであって、私が呼ばせてって言ったりしたわけじゃないのよ……?」

陽羽「でも呼んでるじゃん。蓮太郎はここにいないのに」

ちょっとだけ膨れた陽羽は

そっぽを向いて自室へと戻って行く

花菜「……ヤキモチ?」



1、ハンドカノン速度重視(威力↓ 命中↑)  10000円
2、ハンドカノン威力重視(威力↑ 命中↓)  10000円
3、ハンドカノンの弾倉改造(弾数+1)    50000円
4、対物ライフル速度重視(威力↓ 命中↑) 15000円
5、対物ライフル威力重視(威力↑ 命中↓) 15000円
6、対物ライフル連射性上昇(1/4)       5000円
7、対物ライフル弾倉改造(弾数+1)     8000円

8、スナイパー速度重視(威力↓ 命中↑)  13000円
9、スナイパー威力重視(威力↑ 命中↓)  8000円
10、スナイパー連射性上昇(3/4)       10000円
11、スナイパー弾倉改造(弾数+1)  8000円
12、ソドミー速度重視(威力↓ 命中↑) 15000円

13、ソドミー威力重視(威力↑ 命中↓) 15000円
14、ソドミーの連射性上昇(弾消費倍 ダメージ計算が1.5倍 武器耐久減少)  25000円
15、ソドミー弾倉改造(弾数+1) 9000円

16、ゴスペル速度重視(威力↓ 命中↑)  15000円
17、ゴスペル威力重視(威力↑ 命中↓)  15000円
18、ゴスペルの連射性上昇(弾消費倍 威力が1.5倍 武器耐久減少) 25000円

19、ゴスペル弾倉改造(弾数+1)  15000円
20、武器製造(銃火器限定)
21、ハンドガン速度重視(威力↓ 命中↑)  5000円
22、ハンドガン威力重視(威力↑ 命中↓)  5000円
23、ハンドガンの連射性上昇(弾消費倍 ダメージ計算が1.5倍 武器耐久減少)  20000円
24、何もしない


安価下2


残高1555.7万円
お金がもつ限りの複数選択可能
ただし、改造以外でもお金は必要なため使いすぎには注意

連射性能上昇(X/Y)はY数分改造することで1段上昇する。というものです

改造ごとに、10%値上がりしていきます


花菜「……武器でも新しく作ろうかしら」

もちろん大量生産なんてことはできない

でも、それをしないなら

個人で武器を作り上げるのは早々難しいことじゃない

もっとも、細かいパーツは作れないから

既製品を基礎として使わないといけない

もし一から作れるのだとしても

かなりの製作期間と時間と費用を要するし

あまり得策ではないのよね……

花菜「とはいえ……」

今手元で余っているのはハンドガンくらいで

対物ライフルや、スナイパーライフルはそれぞれ予備はない


1、ハンドガンを基礎に製作
2、対物ライフルを基礎に製作
3、スナイパーライフルを基礎に製作
4、対物ライフルを購入して製作
5、スナイパーライフルを購入して製作
6、ハンドガンを購入して製作
7、爆薬調合
8、その他


安価下


花菜「……親しんだ私のハンドガン」

分解するのは少しだけ……気が引けるけれど

でも、このまま使うことなく放置するよりは

分解して、再構成して

新しく作り上げた方がいいわよね

花菜「今までお疲れ様」

その銃身に軽くくちづけをして

一度、テーブルの上にハンドガンを置く

花菜「……さて」

今まで色々と分解してきたパーツは少しなら残ってる

ハンドガンを基礎にする以上

ハンドガンの域は抜け出せないかもしれない

弾数を重視すれば重くなる

精度を重視すれば威力が落ちる

威力を重視すれば精度が落ちる……ついでに見た目もスマートではなくなるわね

もっとも、未織ちゃんスペシャル(ハンドカノン)のような例外もあるけど

あれは元がハンドガンであってハンドガンじゃないから例外だわ


花菜「……どうしようかしら」

久しぶりの作成ということもあって

少しだけ心が踊る……というわけはなく

ハンドガンを無駄にはしたくないために

威力か精度か連射性か装弾数か

特化させずに平均的な向上を目指すのもアリといえば有り

むしろ小型化して

憩ちゃんや真希ちゃん達に持たせるのも手ではある

叶うなら武器を持たせたくはないけれど……


1、威力を重視する(威力測定に+3)
2、精度を重視する(命中補正がつく補正値は判定)
3、連射性を重視する(威力測定+1 命中測定- 判定次第で全体)
4、装弾数を重視する(重量測定+2)
5、平均的に向上する
6、小型化する(補正測定を全てマイナス補正とする)
7、その他


安価下


安価下コンマ一桁判定

1最低  0最大

威力測定

ゾロ目なら 11=2のように足し算  00の場合も足し算 0は10
0で+3は13  00で+3は23



安価下2コンマ一桁判定

0最低  9最大

命中測定
威力重視なのでこれは-補正

-補正なのでゾロ目は無効

取消は……無理なんすかねぇ……


ん……ごめん

平均だから+3は無し

命中補正がなくなって

弾倉補正に切り替え 弾倉は0~9で判定が同じだから>>689を利用



あとは重量判定安価下


1 +1
3 +2
5 +3
7 +4
9 +5

それ以外は変化なし


判定結果

威力→55 5+5=10=基礎威力200+200の10割=400

弾倉→09    9=09=基礎段数14+9=23
重量→04    4=変化なし=基礎重量1



花菜「……試し打ちはダメよね」

当然のことを呟きながら

パソコンの電源を入れてデータを入力

反動や弾速等の計算をしてプログラムを作り

画面の中で試し打ちをする

重量に対してこの威力

ハンドカノンを当然下回るものではあったけれど

軽いものを全力で投げるような過負荷を与えるであろう反動エネルギーを生み出すそれは

初心者に持たせるようなものではまずない

花菜「全体的にプラスに働かせるのは間違いだったみたいね……失敗だわ」

軽くて装弾数が多く、尚且つ高威力を目指した結果が

肩を壊すことを目的としたかのようなハンドガンを作り上げてしまった

重さで反動との帳尻合わせをしておくべきだったわね


花菜「それとも……私自身がこれのような破壊を望んでるのかしら……っ」

自分の言葉を否定するように首を振り

背もたれに体を預けて背中を伸ばす

そんなことないわ。と

否定の言葉は空気みたいに透明で

それさえも震わせることなく消えていく

花菜「…………………」

そもそも何のために武器を作ろうとしたのかしらね。私

こんな貴方を殺して私も死ぬみたいな醜悪なハンドガン何か作っちゃって……はぁ

花菜「ダメね……どんどん陰鬱な気分になっていってる」

ノートパソコンを半ば強引に閉じて席を立つ

ハンドガンはテーブルの上で妖しく光る

花菜「……また今度。必要なら分解して戻そうかしらね」

でも、今日はもうやめておいた方が良さそうだわ

さらに改造して悪化したらたまったものじゃないもの



・昼に移ります

流石に武器製作如きでメンタル関係するのは止めて欲しいな


とりあえずここまで

前衛後衛システムはwikiに追記しておきました
>>636を細かくしたようなものですが


>>717
精神面を出すかは迷ったけど
殺傷能力の高い武器を作り出して平然とするキャラではないので


再開位置固定→自宅

メンバー固定→花菜・陽羽・真希・真望


イベント判定 安価下


13 電話
46 香織
 8 隣人

そのほかは無し


→ 4日目 昼 自宅


真希「お姉さん、お昼だよ?」

花菜「あら……あっという間ね」

里見くん達が家を出てもう数時間

聞いた予定では

今頃86階のビルのどこかで会談中

悪いことになってなければいいけど……と

案じながらふと息を着くのと同時に携帯が震える

真望「影胤さんって書いてあるよ」

陽羽「何かな? 未織の事?」

花菜「………心配するようなことはないはずだけど」

そう言いながらも

未織ちゃんのあらゆる不安要素を思い描き

僅かな不安を胸に通話ボタンを押した


花菜「もしもし?」

影胤『今、問題はないか?』

花菜「ええ、外出とかの予定もありませんし……」

影胤『ふむ……確か、里見くんは聖天子様の護衛だったね?』

影胤さんの声色からは急いでる感じは全くせず

未織ちゃんに何かあったわけではないとすぐに理解して

ほっと胸を撫で下ろす

でも、嫌な予感は完全には消えない

花菜「それが……何か?」

影胤『君は昨夜の警察官達の事件を知っているだろう?』

花菜「ええ。子供たちが犯人だって言われてる……何か知ってるんですか?」

影胤『いや。しかし、今までこれといって大きな騒ぎがない中、聖天子様の会合前夜にこれだ。警戒すべきではないか。とね』


花菜「……聖天子様が狙われている。と?」

影胤『もしくは、斉武宗玄が。だよ山科君』

花菜「例え評判の悪いトップでも東京エリアで殺されれば、大阪エリアに限らず狙われる……?」

影胤『その通りだ。もっとも、斉武宗玄はどちらかといえば殺す側の人間だろうからね。むしろ殺し屋を雇っていそうだ』

花菜「……………………」

これといって大きな事がなかった中で

聖天子様と斉武さんの会合前夜にあの事件

しかも夜で警察というのが怖い

影胤『まぁ、襲われた警察官が何かして反撃されただけの可能性もあるが』

花菜「それなら良い……っていうのもおかしいけど……」

影胤『念のためだ。里見くんが護衛についているなら問題はないだろうからね』

花菜「それを言うためにわざわざ?」

影胤『ヒヒッ……本音はその何者かの狙いが君ではないとは言い切れない点だ。司馬のご令嬢もそれが不安なのだよ』


元々引き締まっていた空気が

その一言でさらに強く引かれて

隣にいた陽羽が眉を潜めて私を一瞥する

花菜「……私の事?」

影胤『既に一度狙われているのだ。次は確実にある……警戒を怠らないようにしたまえ』

影胤さんはそう言って電話を切る

私を殺しに来たのかもしれない……か

花菜「……何とも言えないわね」

真希「聖天子様か」

真望「お姉さんが狙われてる……」

陽羽「花菜じゃなくて良かったとも、聖天子様じゃなくて良かったとも言えないね」

そう呟いた陽羽は

自分の小太刀の柄を握り締める

陽羽「この前引っ越してきた隣の人がそうかもしれない。ここも安全じゃないかも」

花菜「流石にそれはないでしょ……あの子、良い子だと思うし」


真希「なら、どうするの?」

真望「どこかに行くー?」

花菜「そうねぇ……」

どこかに出かけたところで

それもまたどこからでも狙われる場所に出るだけ

とはいえ、家でじっとしていてもそれは同じ

本当に昨夜の事件が私に繋がるとは限らないし……おねえちゃんが襲われたならあれかもしれないけど

花菜「陽羽はどう思う?」

陽羽「家の中からでも音は響く。動きの警戒はできるよー。でも、外なら反撃がしやすいね」

花菜「…………………」


1、電話
2、移動
3、陽羽と交流
4、真希・真望と交流
5、特訓
6、その他


安価下


→真希・真望と交流


花菜「ここで慌てても仕方がないわ」

陽羽「確かにそうだね」

陽羽は軽く頷き

警戒を解いたことを表すように柄から手を離す

真望「お姉さん達が大丈夫なら大丈夫だね」

真希「そうだねー」

そう言う双子ちゃんの肩を軽く叩いて

キッチンの方を指差す

花菜「2人はお勉強よ」

真希「お勉強!」

真望「お勉強するっ!」

お勉強というワードで喜ぶなんて

2人は学校行かせたら天才になれそうだわ


花菜「さて……と」

真希「えへへ」

真望「うん?」

2人を一目見てから

調理場に並ぶ器具を見渡す

どれから触らせるべきか……いや

まだ触らせたりせずに軽いものから行くべきかもしれない

包丁はまだ早い

怪我しても回復する子供達とは言え、怪我をしていいわけじゃない

刃物はやらせてもピーラーが限界……包丁は怖いわ

IHだから火ではないけど

熱いフライパンでの火傷も嫌

花菜「っ……」

真希「迷ってる?」

真望「わたし達なにするの?」

花菜「待って、今考えてるから。安全で安心で、何の問題もなく扱える調理器具」


野菜の水洗いとか……

それじゃただの手伝いでしかないような

でも、それも一応お勉強と言えなくもない

花菜「………うーん」

真望「わたし達は平気だよ? 怪我は治るから」

花菜「私は怪我をさせたくないの。因子があるから無茶させるなんてこと、私は嫌よ」

真希「わたし達もお姉さんに怪我はして欲しくないから。包丁とかダメかなー」

花菜「ふふっ。こらこら」

お茶目な笑みを見せた2人に笑みを返して

小さく息を吐く

悩んでいても仕方がない


1、物凄く簡単な手伝いをさせる(料理経験値 0.5倍)
2、簡単な手伝いをさせる(料理経験値 0.8倍)
3、手伝いをさせる(料理経験値 1.0倍)
4、ちょっと難しい手伝いをさせる(料理経験値 1.2倍 怪我の有無の判定有り)
5、難しい手伝いをさせる(料理経験値 1.5倍 怪我の有無の判定有り)


安価下


花菜「ちょっと怖いけど……皮むきお願いしていいかしら」

真希「どうやるのー?」

花菜「この刃の部分を軽く宛てがって下にスライドするだけよ」

真望「人参が分身したっ」

花菜「ふふっ、そうね。じゃぁ人参さんを一周分分身させてあげて」

真希「はーい!」

元気よく返事した2人は

それぞれが人参とピーラーを手に台所に並ぶ

その後ろで見守る私は息をのみ

その後ろの陽羽は「心配しすぎだって」と、少し呆れて呟く

花菜「だって……刃物よ? むき出しなのよ?」

陽羽「当てて下に下ろすだけのアレで怪我なんて、相当できない子じゃないとありえないと思うなー」


安価下コンマ判定

コンマ一桁x3x1.5が経験値

2桁目が 1 3 5 9 で怪我

1は真希 3は真望  5は両方軽傷  9は一桁が偶数で真希 奇数で真望 で痛


ゾロ目の場合は怪我判定を無効  経験値は 3+3で足し算


→3x9=27x1.5=40


真希「あっ」

真望「え? っ」

真希ちゃんの小さな声に反応して真望ちゃんが余所見して

そのまま流れ作業のように動いた手は

人参ではない持ち手を掠る

花菜「だ、大丈夫?」

真希「えへへっ、ちょっと指の皮を剥いちゃった」

真望「わたしも……でも平気だよ。ほんのちょっとだから」

微笑む2人は

大丈夫と繰り返し呟いて指を舐めると

私へと差し向ける

真望「ほらね?」

花菜「そういう問題じゃないわ……痛かったでしょ?」

真希「小指ぶつけるよりは痛くないよ?」

真望「ねーっ」


花菜「もぅ……貴女達は……」

心配している私が馬鹿に見えてきて

言葉をかき消して苦笑が漏れる

花菜「ちゃんと注意しなきゃダメよ? 怪我するんだから。解った?」

真望「うん」

真希「ごめんね真望」

真望「ううん。このくらい全然平気だよ」

喧嘩することもなく許しあう二人から

それを優しく見守りながらも

私のことを見つめる陽羽へと目を向ける

花菜「なに?」

陽羽「親バカ」

花菜「えっ」

陽羽「親馬花菜」

花菜「ち、違うわよ!」

自分で言ったその反論に

説得力はないわね……と、自分で付け足した



・夕方に移ります


再開位置固定→自宅

メンバー固定→花菜・陽羽・真希・真望


イベント判定 安価下


13 狙撃
46 香織
 8 隣人

そのほかは無し


→ 香織の訪問



突然の来訪を不思議に思いながらも

とりあえずは。と、リビングに招き入れてお茶を出す

花菜「それで……なにしに来たの?」

香織「過労で倒れた妹のお見舞いよ」

花菜「もう2日も前のことだけど……」

香織「忙しかったのよ。可能なら病院にも行きたかったわ」

申し訳なさそうに笑うお姉ちゃんは

そっと手持ちの袋を掲げる

香織「商店街の新しいデザート家さんのよ。結構美味しいの」

真希「デザート?」

真望「甘いのっ?」

香織「ふふっ、甘い甘い。そう、まるでこのお姉ちゃんのように甘いケーキよ」

2人と目線を合わせて話すお姉ちゃんの姿は

いつもと変わらない

今までとも変わらない、優しいお姉ちゃんだった


香織「そういえば……新しい入居者決まったのね。隣」

花菜「急な話がそれなの?」

香織「いいじゃない。他愛ない話だって」

少しつまらなそうに呟き

お姉ちゃんはソファに座り直して私を見上げる

香織「私が入ろうとも考えてたのよ? 花菜は無茶ばっかりだし。その監視でもって思って」

花菜「無茶ばっかりじゃないわよ……最近は」

香織「二日前に過労で倒れた人の台詞とは思えないわね。本当に過労なの?」

花菜「ッ」

お姉ちゃんと視線が交差して体がこわばる

声も瞳も表情も普通なはずなのになぜか恐怖を感じてしまう

真望「お姉さんのお姉さん?」

真希「ケーキ食べてもいーい?」

空気を裂く可愛らしい声

それに対して、お姉ちゃんは微笑んで頷いた


目的がさっぱり解らない

今までみたいに牽制してくるかと思えば

そんなこともなく

真希ちゃん達と楽しそうに話す

花菜「………………」

お姉ちゃんは私が狙われたことを知ってる

それは確実で

もしかしたらあの男性を殺したのもお姉ちゃんで

でも、それはまだ確定してなくて……

花菜「……ッ」

言いたい言葉も、したいことも、あるはずなのに

私はそれを寸でのところで躊躇っていた


1、2人きりで話そう……お姉ちゃん
2、ねぇお姉ちゃん。一緒に暮らさない?
3、私……信じるから。お姉ちゃんのこと
4、抱きしめる
5、ねぇ……お姉ちゃん。プロモーターになるつもりはない?
6、昨日の事件、何か知らない?
7、何も言わない
8、その他


安価下


花菜「昨日の事件、何か知らない?」

香織「昨日の……あぁ、あれね。知らないわけがないわ。警察なんだから」

花菜「ニュースになっていない部分も?」

香織「多少はね。でも……貴女に話すようなことは何もない」

お姉ちゃんは少しだけ目を伏せると

傍にいた真望ちゃんの頭を優しく撫でて抱き寄せる

真望「わわわっ」

真希「わたしは?」

香織「じゃぁ貴女も」

その一幕を置いたお姉ちゃんは

ゆっくりと口を開く

香織「私の部下でね……いい人だったのよ? 差別主義じゃないし、私にだって話しかけてくれたしね」

花菜「……お姉ちゃん」


香織「あんなことになって、今朝。私がいつものように出勤したとき。周りがどういう反応だったかわかる?」

花菜「………………」

香織「全員じゃないけどね。自業自得だって笑う人もいた……ふふっ、私から隠れてね。隠密スキル0のくせに」

抱きしめられる2人がお姉ちゃんに密着し

その腕に力が込められたのが解り

口元を見て強く悲しんでいるのだと気づく

香織「まぁ、それはどうでも良いわよね……一応聞いたわ。私が知る限りの全ての子供たちにね」

花菜「それで?」

香織「該当は0よ。嘘をついてる可能性はあるけど……でも多分嘘じゃないわ」

花菜「じゃぁ……」

香織「ううん。あれはどう見ても子供たちの仕業。それも部外者」

部外者だと断言したことに少し驚いて言葉が止まると

お姉ちゃんはそのまま続ける

香織「逆に聞くわね? 貴女はプラチナブロンドの髪色の子供達を見てないかしら。もちろん、今まで見たことない容姿の。ね」


陽羽「陽羽は見たことないし、花菜もないよ」

真希「わたし達も見てないよね」

真望「うん」

香織「……そう」

残念そうに呟き

真望ちゃんたちを解放したお姉ちゃんは

無理やりな笑みを浮かべてお茶を啜る

花菜「その髪色の子がやったの?」

香織「あの壊れたパトカーのドア上部のヘコミのところに髪が挟まったのかしらね……あったから」

花菜「……………………」

お姉ちゃんの笑みに不穏な気配を感じて

浮き出た冷や汗が流れ落ちる

香織「それが聞きたかったのよ。ごめんね? 邪魔して」

お姉ちゃんはそのまま立ち上がって玄関に向かおうと踵を返す

私は――




1、その子を見つけてどうするの?
2、待って。今日は一緒に家にいよう?
3、抱きしめる
4、復讐なんてダメだよ。お姉ちゃん
5、何も言わない
6、また……来てね?
7、その他



安価下


離れていく背中に

私は飛びかかるように抱きつく

香織「ッ! 花菜っ?」

花菜「……ダメだよ。そんなの」

香織「悪いことをしたら叱るのが大人の役目よ。邪魔しないで」

花菜「普通ならそうかもしれない。でも、お姉ちゃんがやろうとしてることは違う……っ」

それをお姉ちゃんは否定せずに

体を締め付ける私の腕を掴む

香織「……良く解るわね」

花菜「私は妹よ? 解るに決まってるじゃない……馬鹿ッ」

香織「………何もわかってないわ」

花菜「ッ!」

不意をついた肘打ちを受け、緩んだ私の腕からお姉ちゃんが抜け出し

振り向いたその表情は悲しそうだった

香織「解ってないわ……花菜は何もわかってない」


私の考えは間違ってない

そう確信したからこその私の言葉を

お姉ちゃんはわかってないと切り捨てる

花菜「そんなはずない……だって、お姉ちゃんのこと」

香織「……今この場の気持ちは解ってくれてるかもしれない。でも、それ以外は解ってなかった」

花菜「……………………」

お姉ちゃんが言ってるのはきっと

お姉ちゃんの裏の関わりの部分

そこに関わるのを止めろって言われても

関わろうとした……多分、お母さんに聞いたことが伝わったんだよね

香織「……ねぇ、花菜。貴女、私と一緒に来るつもりはない?」

花菜「え?」

香織「貴女は戦力として最高だもの。それは周りも認めてる……だから、どう?」

唐突な闇への勧誘に

私は対応しきれずに思考までもが止まってしまった


お姉ちゃんの手を

呆然と見つめる私の視界の端から腕が伸びて

その手を強く弾く

香織「ッ!」

陽羽「それはさせない」

香織「陽羽……」

2人が睨み合って

視線の中を無言の言葉が行き交い

やがて、お姉ちゃんの瞳が私を捉える

陽羽「………………」

香織「……花菜。私は貴女を守りたいのよ」

花菜「……………………」

香織「お姉ちゃんの命令……一生に一度くらい聞きなさいッ」



1、……ごめんね、それは出来ない
2、解った。お姉ちゃんがそこまで言うなら
3、どういう組織なの? それを教えて
4、その他


安価下


花菜「……どういう組織なの? それを教えて」

香織「ッ……言えないわ」

お姉ちゃんは苦虫を潰したような表情で言い捨てると

私達に背中を向ける

香織「イエスかノーか……聞きたいのはそれだけ。今度会うまでに考えておいて」

花菜「お姉ちゃん……」

その背中は悲しみに囚われていて

呼び止めようとしたその声は小さく消える

伸ばした手も届くことはなく

そのままお姉ちゃんは家を出ていき

少し遅れて玄関先まで後を追う……けれど

既に姿はなく、代わりにちょうど出たのか帰宅したのかお隣さんと目が合う

花菜「あっ……」

悠河「どうかしたんですか?」

花菜「……ううん。なんでもない」

悠河「そうですか。なら、そんな悲しそうな顔はしない方が良いですよ」

それに対して愛想笑いをなんとか返すと

彼は軽く微笑んでそのまま出かけていく

陽羽「花菜、部屋に戻ろう?」

花菜「……うん」

イエスかノーか

何も知らないのに決められるわけないのに……


・夜に移ります


とりあえず今日はここまで

お疲れ様でした


夜はちょうど聖天子狙撃一回目です


>>1の確認用にしかならなそうだけどなんとなく呼称表をwikiに追加
お母さんの呼び方が特殊すぎた

安価は安価下と下2を場合によって織り交ぜるべきなのかな……と


再開位置選択


1、街道
2、自宅


安価下



そのまま安価下のコンマで開示判定

1 3 9 ゾロ目


→ 4日目 夜 自宅


花菜「………………」

陽羽「………………」

家の外の音に耳を傾けながら

私達はジッと息を潜める

私が襲撃される可能性があるから。ではなく

外ではちょうど、聖天子様の乗る車が例の建物を出る頃だからだ

花菜「……雨ね。やっぱり、出ておくべきだったかしら」

陽羽「心配なら蓮太郎に言われた時行けば良かったのに」

花菜「あの時はまだエリアへの侵入者だとは解ってなかったもの……」

それが解ってれば

里見くんについて行ってたわ……

この任務、元はといえば私が依頼されたものなんだもの


陽羽「……不安ならまた出よう。花菜」

花菜「そうね……」

防衛省が影胤さんに簡単に抜けられてしまった以上

一番可能性のあり得る狙撃

一番可能性のない寝込みを襲う暗殺

どちらも警戒しないといけないのが辛いところだわ

真希「お姉さんお出かけするの?」

真望「陽羽ちゃんも?」

憩「うん……?」

行くならこの子達は連れて行けないわよね

行かないなら……関係ないけれど


1、移動
2、電話
3、陽羽と交流
4、真希と交流
5、真望と交流
6、憩と交流


安価下


→陽羽と交流


陽羽「結局行かないんだ」

花菜「なんでそんな刺のある言い方するのよ……」

陽羽「別に? 蓮太郎に恋しちゃった花菜は白馬の騎士様みたいに駆けつけようとするんじゃないかなーって」

花菜「し、してないし、しないわよ!」

そう言い放ち

浮かんだ里見くんの笑みを振り払うように首を振って

ジトっとした陽羽の流し目対して大きく息を吐く

花菜「あんまり構ってあげなかったのは悪いと思ってるわ? でも、蓮太郎くんは久しぶりだったし、重要な仕事を任せちゃったこともあったから……」

陽羽「だからって夜まで……」

花菜「え?」

陽羽「夜まで一緒にいなくたっていいじゃん……来てくれるって思ってたのに」


花菜「は、陽羽……それは」

昨日の夜のことを見てたの……?

里見くんに抱きしめられてたところを?

悪い意味で高鳴る胸を抑えるように手を当てて

陽羽の様子を伺う

陽羽「……真望や真希、憩達が来て。賑やかになって……それは嬉しいんだよね。でも、なんか嫌」

花菜「…………………」

陽羽「構って欲しいとかじゃなくて、真希達を連れてきた時もそうだけど……一番大事な時に傍にいてあげられてないんじゃないかなって」

花菜「……それは」

沈む私の表情に気づいたのか

陽羽は慌てて手を振り、苦笑する


陽羽「べ、別に良いんだよ! か、花菜の支えが陽羽だけじゃなくなったって……その方が、ほら! なんていうか……し、幸せになれると思うし!」

花菜「陽羽……」

陽羽「だから別に……でも、えへへ……なんだろう……っ」

花菜「っ」

陽羽は苦笑したまま目元を拭う

何度も何度も繰り返して

やがて隙間を抜けたそれがポロっと落ちていく

陽羽「は、陽羽は最期まで一緒なんて無理だしっ、だから……あはは……違う。そうじゃなくて……」

花菜「………………」

陽羽「待って、違う、違うから……別に、ほんと、嬉しい……だけっ」

言葉で取り繕おうとする陽羽の頬を涙が伝う



1、抱きしめる
2、頬にキスを
3、頭を撫でる
4、馬鹿ね……大丈夫よ。貴女は私の大黒柱。誰も変わりになんてなれない
5、ふふっ……拗ねちゃって。子供なんだから
6、何泣いてるのよ。私は別に蓮太郎くんに恋したりしてないわよ?
7、黙って見守る
8、その他


安価下


その柔らかい頬にキスをして

陽羽の驚いた瞳に頬笑みを向ける

花菜「……ふふっ」

陽羽「か、花菜……」

花菜「ごめんね、陽羽がそんな思いつめてるなんて気付かなかった」

家族が増えていって

今までのように常に陽羽と談笑する

そんなことはできなくなっていたし

民警の人達を死なせたショックから立ち直らせてくれたのは真希ちゃん達だったし

昨日なんかは……里見くんに抱きしめられたし

花菜「でも……その必要はないわ」

陽羽「どうして?」

花菜「だって……みんなの中で一番私のことを解ってくれているのは陽羽なんだもの」


花菜「だから、そんなに思いつめなくていい」

陽羽「…………」

花菜「陽羽は私の傍にいる。それだけで充分、支えになってるから」

陽羽「そう?」

花菜「ええ」

陽羽の頬を軽く拭い

その雫をぎゅっと握り締める

花菜「だからもう泣いたりしちゃダメよ? 貴女が私のそれを嫌うように。私も……嫌だから」

陽羽「……どうせ、みんなにそう言うくせに」

花菜「え――っ」

不意打ちの悪態に驚いた私に対して

陽羽は勢いよく飛びつく

花菜「ちょ、ちょっと……」

陽羽「……花菜のばーか」

花菜「い、謂れもないヤジは止めて……」

陽羽「謂われはあるもん」

花菜「そ、そうなの……?」

聞き返した言葉への返しは

小さく鳴らされた鼻の音だった


そのまま何事もなく終わるのが理想だった

でも……

大きな爆発音が雨音を引き裂いて轟く

花菜「!」

陽羽「っ!」

陽羽が素早く瞳を赤く灯し

曇天の下

大量の雨粒を一つの水中として音を響かせる

陽羽「蓮太郎達は無事みたい……聖天子様も」

そう言いながらも

緊張を一切とかない陽羽は

私へと目を向ける

行くか、いかないか

ここからでは距離がある。追っても無駄な可能性は高い



1、行く
2、行かない


安価下


花菜「蓮太郎くん達は無事なのよね?」

陽羽「うん。銃撃ももう終わってそう」

花菜「なら……良いわ。無闇に追っても危険なだけだから」

陽羽「解った」

カーテンの隙間から外の様子を伺っていた陽羽が身を引く

静かになった部屋に

爆発騒ぎが呼んだ様々な音が響く

真希「お姉さん」

真望「なんの音だったの?」

憩「爆発だったよね……」

真望ちゃん達が私たちの方へと駆け寄ってきて

カーテンの中へと頭を入れる


花菜「もう大丈夫よ。部屋に戻って休みなさい」

真望「お姉さん、あそこ黒い煙」

花菜「でも、火は消えてるだろうし大丈夫」

不安そうな子供たちの頭を優しく撫でて微笑む

そして陽羽はなぜか

ほらやっぱり。と、ため息をつく

花菜「どうかしたの?」

陽羽「ううん、別に。蓮太郎達も新しく移動したみたいだよ」

花菜「……そう」

陽羽「明日にでも話してくるかもしれないし、もしあれなら陽羽達も協力しよう」

花菜「そうね……」

暗殺が失敗だったとは言え行われた以上

もう悠長に構えてはいられないものね……


1、ところで……せっかく部屋に来たならみんなで寝る?
2、陽羽だけを止める
3、真希・真望を止める
4、憩だけを止める
5、何も無し


安価下


花菜「ところで……せっかく部屋に来たならみんなで寝る?」

陽羽「5人でベッド使うの?」

花菜「ふふっ、シングルベッドでは難しいわ」

真望「あの大きなお姫様とかのならできるよね?」

真希「あれでみんなで寝たい」

花菜「あらあら……」

真希ちゃん達の些細だけど中々に難しい夢

私がたまらず苦笑して

陽羽も重ねて笑う

真希「なんで笑うの?」

陽羽「そんな大きいベッドなんてあったらこの部屋が寝る以外使えなくなっちゃうよー?」

真望「みんなの部屋を混ぜればいいんじゃないかな」

憩「それで寝るときだけみんなで。どう?」


花菜「どうって言われても……難しいかな」

敷布団ならできなくもない……というか

今日はそのつもりだし

花菜「でも、いつかそんなベッドを使ってみたいわね」

私も小さい頃は

そんなお嬢様専用ベッドを夢見ることもあった……とは言えない

今の私は体格的にお嬢様じゃないものね

陽羽「お嬢様な花菜はお城の壁を破壊して抜け出すのかなー?」

憩「なにそれ」

陽羽「あはは、ゲームの話」

子供たちの談笑が

事件によって騒がしい外の暗さを打ち消す

出来るならお姉ちゃんよりも先になんとかしなきゃ



・一日を終了します

延朱入院したって電話は来ないのかな?

────────────────────────────────────────

 交友関係(好感/信頼 相手からの印象)  2ヶ月目 4日目 現在

  山科 陽羽 (83/87  絶対に失いたくない人) ヤキモチ+3/+1 交流+1
  山科 憩   (49/54  信頼する家族) 交流+1
  山科 真希 (57/57  優しいお姉さん) 交流+1 交流+1
  山科 真望 (57/57  優しいお姉さん) 交流+1 交流+1
  山科 香織 (61/62   分からず屋な妹) 交流+1/-1
  天童 木更 (34/35  死なせたくない人)

  里見 蓮太郎(31/32  言動を躊躇う異性)
  藍原 延珠 (22/22  仕事仲間)
  司馬 未織 (35/34  ちょっとした好意)

  室戸 菫   (19/20  仕事仲間)
  千寿 夏世 (07/07  その他のプロモーター) 
  伊熊 将監 (-29/-14  敵)
  蛭子 影胤 (15/15   護衛対象)

  蛭子 小比奈(07/08 料理当番)
  片桐 玉樹 (07/05  その他の民警)

  片桐 弓月 (03/03  その他の民警) 
      聖天子(14/16  気になる民警)


           序列:920番  所持金 1555.7万円

────────────────────────────────────────


今日は調子悪いのでここまで
ありがとうございました



>>847
それは襲撃2回目


001~010  020 040 060 080 100 120 140 160
011~020  030 050 070 090 110 130 150 170
021~030  040 060 080 100 120 140 160 180
031~040  050 070 090 110 130 150 170 190
041~050  060 080 100 120 140 160 180 200
051~060  070 090 110 130 150 170 190 210
061~070  080 100 120 140 160 180 200 220
071~080  090 110 130 150 170 190 210 230
081~090  100 120 140 160 180 200 220 240
091~100  110 130 150 170 190 210 230 250
101~120  120 140 160 180 200 220 240 260
121~140  130 150 170 190 210 230 250 270
141~160  140 160 180 200 220 240 260 280
161~180  150 170 190 210 230 250 270 290
181~200  160 180 200 220 240 260 280 300

※ガストレア大戦用
※左から 1~8組(計16人) 数値は総討伐数
※総討伐数÷人数=個人討伐数
※割合はⅠ:5割 Ⅱ:3割 Ⅲ:1.5割 Ⅳ:0.5割
※0.5など、小数点が出た場合は、Ⅲは切り上げ、Ⅳは切り捨て
※個人の能力値の合計(個人力)の平均の10%を討伐数に個人討伐数に追加
※信頼+好感度÷2を補正値として設定
※補正値の総計÷人数+コンマ=コンマ表の結果


         被害判定(数字は生存者+人数)

01~10 原作通り(半減)
11~20 10(ゾロ目なら20)
21~30 原作通り(半減)
31~40 20(ゾロ目なら40)
41~50 原作通り(半減)
51~60 30(ゾロ目なら60)
61~70 原作通り(半減)
71~80 40(ゾロ目なら80)
81~90 原作通り(半減)
91~00 50(99なら100 00なら150)


      メンバー被害判定

01~10 1人(奇数軽傷 偶数重傷)
11~20 1人(奇数軽傷 偶数重傷)
21~30 1人(奇数軽傷 偶数重傷)
31~40 1人(奇数軽傷 偶数重傷)
41~50 2人(奇数1人軽傷1人重傷  偶数 2人とも軽傷 ゾロ目 2人とも重傷)
51~60 2人(奇数1人軽傷1人重傷  偶数 2人とも軽傷 ゾロ目 2人とも重傷)
61~70 3人(奇数2人軽傷1人重傷  偶数 1人軽傷2人重傷 ゾロ目 3人とも重傷)
71~80 3人(奇数2人軽傷1人重傷  偶数 1人軽傷2人重傷 ゾロ目 3人とも重傷)
81~90 4人(奇数3人軽傷1人重傷  偶数 2人軽傷2人重傷 ゾロ目 4人とも重傷)
91~00 4人(奇数3人軽傷1人重傷  偶数 2人軽傷2人重傷 ゾロ目 4人とも重傷)

※戦闘時、メンバー総戦力がガストレア総戦力数値を上回っていれば被害は0とし、メンバー被害判定を除く
※下回っている場合は被害判定を行う
※下回った数値が0500以内なら61~00は01~10と同じ扱い
※下回った数値が1000以内なら81~00は01~10と同じ扱い
※下回った数値が1000以上なら01~40は41~60と同じ扱い
※下回った数値が1500以上なら01~40は91~00と同じ扱い


部隊補正値を設定
・メンバーの個人力総計値=部隊総合力


集団戦闘の簡易システムはこんな感じかな
ブラブレは大戦以外で集団戦はないし(今のところ)

ちなみに、
参加民警達の個人力は960(基礎120 時々基礎140で1120)※基本的にこのくらい
対して花菜の個人力は2783
対して陽羽の個人力は5773

※個人力はHPを抜いた合計8種の能力値の合計

陽羽がチートなんですがそれは
あとHP使って無いならソシャゲみたいにチームのHP合計してそれを体力としてやるのはどうだ?

民警って二人一組だよね
ってことは一組当たりの個人力は1920ってことか?それとも一組で960扱いなのか?
どっちにしても花菜と陽羽の個人力がヤバい、そりゃ鉱山の戦闘はカットになるよね・・・


>>867
一人960なので、ひと組で1920ですね


>>866
HP合計して……というのは考えたけれど
ダメージ計算がちょっと厄介に……

とはいえ、敵総戦力100%を最大として
コンマでそのX%分をダメージとしてやればなんとかできなくはないですね


まだ先のことなので随時考えるということで
そこまでできないとは思いますがとりあえず再開


再開位置選択


1、事務所        
2、自宅
3、商店街


安価下


再開位置自宅

メンバー固定→ 花菜、陽羽、真希、真望、憩


イベント判定 安価下


1 未織+蛭子ペア

3 隣人さん

5 蓮太郎+延珠

7 電話


ゾロ目奇数 香織vsティナ


→ 5日目  朝  自宅


花菜「…………」

聖天子様への暗殺未遂事件があったにも関わらず

外の世界は嫌に明るい

昨夜鳴り響いていた警察や消防のサイレンの音はすっかり消え

いつもと変わらない平穏な音が流れる

真希「えへへ……」

真望「んにゃ……」

憩「すぅ……すぅ……」

憩ちゃんを間にはさみ

真望ちゃん達が川の字で眠る長い敷布団の一箇所で

もぞもぞと陽羽が目をこする

陽羽「ん……おはよ」

花菜「おはよう、陽羽」

変わらないようで変わっていて

その実変わりのない始まりだった


陽羽「蓮太郎から連絡あった?」

花菜「ううん、まだなにも」

陽羽の問いに答えながら

携帯電話の電話帳を開く

狙撃された。なんて

里見くんが自分から言ってくるわけないものね……

例えそれがバレてたとしても

陽羽「今日はどうする? 月曜日だけど」

花菜「そうね……どうしようかしら」

陽羽「現場行ってみる?」

花菜「………………」



1、移動
2、電話
3、陽羽と交流
4、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流


安価下


→憩と交流


花菜「あら? 憩ちゃん事務所に行かなくていいの?」

憩「蓮太郎が護衛任務だし、お姉ちゃんが過労で倒れたからな。木更は事務所にはしばらく来なくても平気だって」

花菜「そ、そうだったのね……」

プロモーターとイニシエーターが空いてないと

依頼を受けても意味がないし

スコーピオンとかの件でお金は足りてるものね

無理する必要はない……ってことかしら

憩「だからお姉ちゃんは休まないとダメだぞ」

花菜「ふふっ、もう2日以上経ってるのよ?」

憩「だからってまた倒れないとも限らないだろ?」

ちょっと荒っぽく

そして厳しく言いながら、憩ちゃんは目を細めた


憩「あたし達のこと、もっと頼ってよ」

花菜「……結構頼ってるんだけど」

その囁きにさえ属さないほど小さな空気は

憩ちゃんの耳には届かずに消えていく

精神的にはすごく助けられているのは事実

今回倒れたのだって

憩ちゃん達は関係なく

私自身の過去の問題だもの

花菜「………………」

憩「お姉ちゃん?」



1、武器について
2、憩の過去について
3、正直に話す
4、ありがとうね、憩ちゃん
5、私って……そんなに目が離せない程なの?
6、その他

安価下


花菜「ありがとうね、憩ちゃん」

憩「へへっ、もっと言ってくれてもいいよ!」

調子に乗った憩ちゃんに対して

苦笑を漏らしつつ

頭を優しく撫でてあげる

陽羽にも、憩ちゃん達にもみんなに感謝してる

一人だったらきっと、私は笑うことさえ出来なくなっていただろうから

花菜「憩ちゃんはすごいわね~」

憩「へへんっ」

もうちょっとだけ煽てつつ

憩ちゃんの自慢げな顔を眺める

こうしている時間が一番幸せだと思う自分って

なにかしら……男の子だとあれよね

ロリコンとかいう……蓮太郎くんの代名詞のようなものになるのよね?

花菜「……女の子でもなるのかしら?」


憩「ん? 何が?」

花菜「な、なんでもないわ」

憩「そっか……でも何かあるなら言ってよ? 別にあたしじゃなくても良いから」

とはいうものの

陽羽であれ、真希ちゃん達であれ

話すと大抵のことは子供達連絡網で回されて

周知の事実になっちゃうのよね

もちろん、

各々でちゃんと考えてくれてるみたいだから

大事なことが知らないうちに回ってるとかはないけど……

などと考えながら

憩ちゃんの言葉に笑顔で頷く

そもそも言わないで無理するなんて

陽羽に怒られちゃいそうだものね


・昼に行きます


0時回っちゃったのでここまでで
昨日は気絶したのでできればそこでできなかった分を明日(水曜日)で賄えればなと



学校問題は自動では入りません
陽羽または双子
双子からが一番入りやすいかな(陽羽は学校だとしても花菜から離れる気がないため)


気づけばこんな時間



再開位置固定→自宅

イベント判定 安価下


1 香織

7 電話

9 爆発


ゾロ目奇数 香織vsティナ   偶数 香織がティナを発見


→ 5日目 昼 自宅


テレビの内容がお昼の年齢指定がありそうで無いドラマとお散歩系に限られてくる時間

私達は相も変わらず家でのんびりとしていた

真希「じゃぁ……これ8」

花菜「ダウト」

真希「うあっ」

花菜「ふふっ、8は最初に1枚私が持っててそれは既に陽羽に行ってる。あとの3枚はさっきのミスで受け取ってるのよ」

真望「何それずっこい!」

ふふっ、トランプなんて頭脳戦だもの

ずるいもなにもないわ。と

2人ひと組で仕掛けてくる双子ちゃんに笑みを向ける

もちろん、挑発的な笑みを

陽羽「うーん。真希にいっぱいカードが行っちゃったからなー。どうするか」


陽羽「………じゃぁ、これ9で」

真希「見逃し」

花菜「なら私は10だわ」

真望「11」

いつになく真剣な空気を醸し出しながら

子供達に混じって遊ぶのも中々に楽しい

それが引き金となってか

小さい頃は小学校の先生とか保育園の先生とか

子供らしい夢に溢れていたなぁと感慨にふける

真希「うー……12!」

陽羽「ダウト。わざとじゃないなら悩まない方がいいよー」

真希「うにゅぅ」

花菜「ふふっ、完全に一方的ね」

その言葉通り、結果は真希ちゃんの惨敗だった



1、移動
2、電話
3、陽羽と交流
4、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、武器関連
9、特訓


安価下


→憩と交流


憩「久しぶりにみんなで遊んだ気がする」

花菜「確かに……基本的に憩ちゃんは事務所だったし」

憩「お姉ちゃんは事務所に来てくれないし」

花菜「あはは……それは、その……ね?」

憩「………………」

憩ちゃんのジトっとした瞳に苦笑すること数秒

緩むどころか厳しくなるその表情に

冷や汗がポツリと落ちて目をそらす

花菜「……ごめん」

憩「別に、いいけど」

絶対別に良くなんてなかったわ……

朝に別れて、迎えに行く時くらいしか合わないような感じだったりするときもあるものね


ちょっと沈みつつある空気をひしひしと感じながら

私たちのいる部屋の隣

リビングからのテレビの音に耳を傾ける

なんて現実逃避は避けて

憩ちゃんをまっすぐ見つめる

用事があって2人きりになったわけだし

花菜「憩ちゃん」

憩「なに?」

ちょっとだけ鋭い痛さを持つ声に

申し訳なさを感じつつも口を開く



1、戦いに参加させることについて
2、みんなで遊園地にでも行く?
3、ごめんね、あまり構ってあげられなくて
4、憩ちゃんって……昔はどう過ごしてたの?
5、その他


安価下


花菜「……そういえば、憩ちゃんに特訓しだいでは…って言ったじゃない?」

憩「言ってたね。それで確か、真希達は後衛の支援部隊に配属されたとか」

花菜「どこの部隊よ。それ」

憩「花菜と愉快な仲間達」

花菜「ゲームじゃないのよ? 解ってないなら取り下げるわ」

憩「あたしだって今まで命懸けで生きてきたんだ。戦いが遊びじゃないことなんて解ってる」

その真剣な瞳と見つめ合ってから

ゆっくりと目を閉じて

どこかへとため息を漏らす

こんな子が命懸けの人生を歩まざるを得ない世界

早く何とかしたいわね……一民警にどうこう出来ることではないと解ってるけれど

それでも思わずにはいられない


花菜「……話を戻すわよ?」

憩「ん」

花菜「それでね。いくつか話しておきたいことがあるのよ」

憩「話しておきたいこと?」

話しておきたいことというよりは

聞いておきたいこと。という方が正しいかもしれないけど

花菜「とりあえず、武器を――」

憩「お姉ちゃんといっしょ」

花菜「……向き不向きがあるから」

憩「陽羽には一通り問題ないんじゃないって言われたけど」

いつやってるんだか……

少なくとも

陽羽が私につきっきりになる前の話よね……

勝手に無茶して――とは言えないわね。残念だけど


花菜「なら、陽羽からは銃火器とかは問題ないって言われてるのね?」

憩「ううん。それは未織から」

花菜「……うん?」

憩「お姉ちゃんはあたしの事放っておいたから知らないかもしれないけど」

一部強調しながら

憩ちゃんは私に謝罪の隙さえ与えずに続ける

憩「時間あるときに未織に頼んでるんだ。ちょっとでいいからやらせてって」

花菜「…………未織ちゃんは何も言わないの?」

憩「聞く?」

呆れたような言い方に対して首を振る

大方

花菜ちゃんは言っても無駄やもんな、うちらが変わるしかない。協力するで~

とか言ってるんでしょうね

花菜「なら、武器は別に何でもいいのね?」

憩「うん。お姉ちゃん達の助けになるならね……もちろん、料理とかじゃなく」


その念押しに頷きながら

憩ちゃんの体をじっと眺める

命懸けの生活の名残というべきか

足と手の筋力差には目を見張るものがあるけれど

当然ながら小学生中盤あたりの小さな体

あまり大きな武器を持たせると

筋力的に問題なくても小回りが利かなくなりそうだわ

憩「あまり見られると恥ずかしいんだけど……」

花菜「何言ってるの?」

憩「……別に」

花菜「そう?」


1、余ってる魔改造ハンドガン
2、余ってる軍用ナイフ
3、サブの対物ライフル
4、サブのスナイパーライフル
5、その他


持たせる武器 安価下

アサルトライフル買って軽量短縮化カスタム

その他って、複数あり?
有りなら、+拳銃とバラニウムの靴


花菜「んー……」

今の自分達の持っている武器リストと

脳内で見比べて

憩ちゃんの頭をぽんぽんっと叩く

花菜「武器を持たせてあげようと思ったけど、新調しましょ。今ある武器はダメね」

憩「あたしはお姉ちゃんの使い古した銃とかでも良い。むしろそれがいいんだけど……」

花菜「ダメよ」

使い古した銃は

整備してるといっても使い続けた微細な摩耗は消しきれず

最終的には大事な場面でダメになることもあるもの

花菜「ちゃんと新しくしなきゃ」

憩「むぅ……解った」

最初のあのアサルトライフルが使えなくなったときは死ぬかと思ったわ

ビルの3階から飛び降りる以外、生き残る方法がなくなったりしてね……懐かしい

ビルの壁を蹴って直下ダメージを傾斜落下ダメージ……つまり潰れるのから擦り傷という名の抉り傷に軽減するという

無茶理論を足場にして……あれはカバンを犠牲にしてても痛かった


うん?

>>963>>965なの?


そんな余計な記憶を思い出しながら

ふと思う

その懐かしい武器、アサルトライフルを持たせてはどうかと

射程は短くも長くもない中距離兵器だし

後衛からでも前衛になら攻撃できる

花菜「アサルトライフルとあとは拳銃を持ちましょうか。接敵されたら撃てるように」

憩「近くでもアサルトライフルでいいんじゃないの?」

花菜「……貴女は知らないのね。障害物に銃口付近がぶつかって出遅れる恐怖を」

憩「……ご、ごめん」

その怯えた末の謝罪に

苦笑を返しながら首を振る

花菜「建物の中での対人戦以外では気にする必要ないからね」

憩「……してたの? 対人戦」

その失言には言われて気づき

慌てて両手を振る

花菜「み、未織ちゃんの訓練プログラムの話よ!」

憩「そんなのあったかなぁ……」

花菜「あ、あるわよ……一応ね」

嘘は言っていないし。と

話を反らせたことに息をつく

近距離銃撃に拳銃、あとは最悪のゼロ距離用にバラニウムの靴でも……

できれば近距離はやらせたくないわね



・夕方に移ります


【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその6】
【安価で】ブラック・ブレット【生き残れその6】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404917815/)

次スレ



再開位置固定→自宅

イベント判定 安価下


1 香織

3 蓮太郎&延珠

5 美菜(電話)

7 電話

9 爆発


ゾロ目奇数 香織vsティナ   偶数 香織がティナを発見


→ 5日目 夕方 自宅


今日は会談が行われない為

襲撃による爆発音や悲鳴が聞こえることはない

だからって気を張らなくていいわけではないのは

命を狙われているのは聖天子様だけではないからである

……というか、私なんだけどね

花菜「……今日も無事に終わりそうね」

陽羽「まだ夕方だけどねー」

花菜「そうね」

陽羽とちょっと気不味い空気になっているのは

陽羽が未織ちゃんと憩ちゃんの秘密特訓を知っていて

それに対して追撃しようとしたら

見事に「花菜が放っておいたんじゃないっけ?」と

論破とは言いたくない論破をされたからである


とはいえ

そんな空気をいつまでも引っ張る私達ではなく

陽羽「どうする?」

花菜「そうね……今日のうちに行っちゃってもいいけど……」

陽羽「そういえば、軽量短縮化するの? 動きを阻害しない軽さはいいけど……元から見ても弱体化するよ?」

花菜「………………」

沈黙をどう読み取ったのか

陽羽は軽くため息をついて私を見つめる

陽羽「逃げること優先させるなら初めからスナイパーライフル後援でよかったんじゃないのー?」

花菜「軽いけど威力がある武器もあるのよ?」

陽羽「花菜の魔改造ハンドガンの事?」

花菜「魔改造って……」

陽羽「だって撃った反動が直接来るんだもん」

花菜「何とかするわよ……多分」


1、移動
2、電話
3、陽羽と交流
4、真希と交流
6、真望と交流
7、憩と交流
8、武器関連
9、特訓


安価下

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月28日 (土) 00:26:45   ID: uOghjpON

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