まどか「ほむらちゃんにお薬を飲ませたい」ほむら「や、やめて・・・」 (302)

・クスリともしないSS
・薬だけに
・伏線


       ぶり返す。私は何度でもぶり返す
                              ――暁美ほむら





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――――――――――――
第1話
夢の中では飲んでたような
――――――――――――


◇教室

           「ドコノガッコーニカヨッテタノ」
     「トウキョウノミッションケイノガッコウヨ」
          「……」
         「ブカツヤッテタ?」
             「ベツニ、ヤッテナカッタワ」
      「カミキレーダネ」
           「ソウデモナイ」
 「シャンプーハナニツカッテルノ?」
          「シハンノモノヨ。コダワッテナイワ」          
   「ゴメンネ、ヤスミジカンハオクスリヲ――」
               「……」  
       「ア、カナメサン。ホケンガカリダモンネ」
               「ウン」
            「……」

まどか「そーゆーわけで。ほむらちゃん、保健室でお薬飲む時間だよ」

まどか「場所案内してあげる。一緒にいこう?」ニコッ

ほむら「……」

ほむら「ええ、よろしくお願いするわ」



◇廊下


ほむら「質問攻めにはいつだって慣れないものね」

まどか「うぇひひ。転校生は珍しいから皆はしゃいじゃって」

ほむら「鹿目さん……」

まどか「どうしたの?」

ほむら「私に気を使う必要はないわよ」


まどか「え……?」

ほむら「ごめんなさい。少し気分が悪いから風にあたってくる」

ほむら(私の肉体は魔力で補える。保健室なんて無意味だわ)



まどか「お、お薬は……」

ほむら「もういいの。飲まないことにしているから」

まどか(ほむらちゃん、お薬嫌いなんだ……。心臓の病気なのに……)


まどか「で、でも!」

ほむら「保健室の場所は早乙女先生から聞いておく」

まどか「あ、ほむらちゃ……」

ほむら「本当に、本当にごめんなさい。一限は欠席するわね」

ほむら(あなたに迷惑をかけるわけには……)


まどか「……」


◇ロッテリア


さやか「へえ? あのクールそうな転校生がねえ。可愛いところあるじゃん」

仁美「お気持ちは良くわかります」

仁美「私も錠剤をいくつも口に含むのは億劫になりますもの」

まどか「そんなものかなぁ」

さやか「まどかも気にしなくて良いって。薬の一回や二回飲み忘れても大したことないよ」

まどか「それは違うよさやかちゃん! 命がかかってるんだよ!!」ダンッ

仁美「まぁ! 保健係の鑑ですわ!」

さやか「ごめん、まどか。ちょっと言い過ぎた」


まどか「こっちこそ強く言ってごめんね」

まどか「でも真剣に考えてほしいんだ……」


さやか「うーん」

仁美「言われてみると難しいですね……」

さやか「ゼリーに薬を混ぜて、ってよく聞くけどゼリーが妙に不味いんだよね」

さやか「あーあ。食べ物ならみじん切りにして混ぜられるのに」

仁美「ナイスですよ。さやかさん」

さやまど「?」


仁美「暁美さんの食べ物にお薬を混ぜてはいかがでしょう」

さやか「!」

まどか「!」

仁美「お薬の味に慣れてしまえばこちらのものです」

さやか「その手があったか!!」

まどか「二人ともありがとう! 早速やってみるよ!」

――――――――――――
第2話
それはとっても苦いなって
――――――――――――


◇朝

クラスメイトE「暁美さんおはよー」

ほむら「おはよう」

ジャラジャラジャラ

ほむら(靴箱に錠剤が!?)

ほむら「見てない。私は何も見てない……」

クラスメイトE「?」


◇教室


ほむら「手紙?」

クラスメイトA「うん。机の上に置いてあったよ」

ほむら(暁美さんへ、ですって。ラブレターね。断らないと)ビリビリ

ジャラジャラジャラ

ほむら「いやぁぁぁっ!」

クラスメイトC「あ、暁美さん!?」

ほむら「く、く……薬が入ってた! 誰がこんなマネを!」

クラスメイトA「わ、わたしじゃないよっ」


◇休み時間


早乙女「暁美さん。教員室に落とし物が届いてましたよ」

ほむら(落とし物? 何かしら)

早乙女「大事なものなんだから大切に持ってないとね!」

ほむら「お……おくしゅり!?」

ほむら「」ガタガタガタ

早乙女「わわ! どうしましたか!?」


◇授業中


国語教師「じゃあ次はCさん」

クラスメイトC「そうですか。私に菊を売れと言うのですね。君は、私にそんな卑しい事を――」


ほむら(なんで薬が私に付きまとうの)ゲッソリ

ほむら(靴箱に生息してるなんて信じられない。誰かのイタズラ?)


クラスメイトC「――喧嘩別れになってしまった」


国語教師「次、暁美さん読んでみて」


ほむら「はい」

ほむら「けれどもその夜、才之助の寝床に、ひらりと風に乗って白い柔い蝶が忍び入った」

ほむら「『清貧は厭じゃないわ』と言って、クスリと笑っ……」


ほむら「く……クス……クスリ! 薬!? あぁ……あぁぁぁぁ」ガクガクガク

ほむら「」バタッ

国語教師「あ、暁美さん!!」




◇お昼休み


薬「暁美さん。体調平気なの?」

薬「俺に出来ることがあったら何でも言ってよ」

薬「ちょっと仁美ノート見せてくんない?」

ほむら「ついに幻覚が……」

ほむら「……シニタイ」プイッ



まどか「ほむらちゃーん。一緒にお昼食べようっ」

ほむら「……イイワヨ」

まどか「やったぁ!」

ほむら(今日もまどかは元気ね……)

まどか「屋上はこっちだよ。付いてきて」

ほむら「場所は知ってるわ」

まどか「あ、ごめん……」

ほむら「……」

ほむら「ごめんなさい。少し無神経だった」

ほむら(まどかと二人っきり……。いつ以来かしら)





ほむら「」モシャモシャ

まどか「(薬を入れる隙がないよ……)」ソワソワ

ほむら「」ムシャムシャ

まどか「(よし、それなら……)」ゴクゴク

ほむら「」モソモソ

ほむら「(気まずい……)」ジュー



まどか「あ、あの……。迷惑だった、かな……」

ほむら「そんなことない……嬉しいわ」

まどか「ほんと?」パァァ

ほむら「鹿目さんは優しくて気が利くのね」


まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「何……かしら」

まどか「下のお名前で呼んでもいいんだよ……」

ほむら「!」


ほむら「そ、それは……」

まどか(あ、顔赤くなった)

まどか「遠慮しなくていいんだよ」ニコッ

ほむら「!!」



ほむら(私にそんな資格……あるはずがない)

ほむら「……」モグモグ

まどか(うーん……)

まどか「からあげ食べる? 今日多めに作って貰ったんだ」ニコニコ


ほむら「本当に? 私がいただいても良いのかしら」

まどか「うん。一人じゃ食べきれないし……」

ほむら「それなら……」

まどか「はい、あーん」

ほむら(!!!)


ほむら「あーん」

まどか「……」ヒョイ

ほむら「……?」

まどか「えへへ」

まどか「まどかって呼んでくれたらあげる」

ほむら(ずるい!)


◇◆◇◆


まどか「よく出来ましたー」ニコニコ

ほむら「///」パクッ

ほむら「あ、普通に美味しい」モグモグ

まどか「わたしのパパ、お料理上手なの」

ほむら「素敵なお父様ね」

まどか「うん! わたしの自慢のパパなんだ」

ほむら「……まどか」

ほむら(あなたの笑顔を守るためにも……私は)

まどか「はい、二個目だよ」ヒョイ

ほむら「!」パクッ


ほむら「」モグモグ

まどか「」ニコニコ

ほむら「」モグモグ

ほむら「」ガリッ

ほむら「痛っ!?」

まどか「!」

ほむら(……何? いまの音。歯が折れた……?)



ほむら「ちょっお、かああげ! かああげ!」

まどか(あ……お薬……ばれちゃった?)

まどか「あ、あのね。そのから揚げの中にはね……くすr」

ほむら(薬だわ! 心臓のお薬だわ!!!)

ほむら(ぬううううううう!)

ほむら(ぬうううううううううう!)


ほむら「……」フフッ

ほむら(味覚って厄介なものね)

ほむら(一度苦味が広がると、次から次へと余計な思い出が付いて来る)

まどか「ほ、ほむらちゃん?」

ほむら(ええ、思い出したわ。私はこのお薬がとても苦手だった)

ほむら「(魔法で補えて良かった)」ホッ

ほむら「失礼したわ。少しお手洗いに――」スタスタ



まどか「あ、行っちゃった」

まどか(怒らせちゃったかな)


さやか「いやあ、筋金入りの薬嫌いですなあ」ヒョコッ

仁美「もう少しでしたのに」ニョン

まどか「え、二人とも見てたの!?」

仁美「それはもうバッチリと」

さやか「ねー」


まどか「ほむらちゃん、ちょっと怒ってた」

仁美「いいえ。まどかさんの想いは確実に伝わってますわ」

さやか「あともう一押しだよ、まどか」

まどか「うん」

まどか(パパと一緒に考えた揚げ物大作戦だったのに)



さやか「今のうちに別の手段を考えよう!」

まどか「卵焼きに入れようかな」

さやか「もっと噛み応えあるものにしたら」

まどか「グミならあるよ」


仁美「……そうですわねえ」

仁美「逆にお飲み物に溶かしてみては宜しいのでは?」

まどさや「!!」

まどか「それならほむらちゃんも飲んでくれる!」

さやか「ナイスだよ仁美」


仁美「では、まどかさんの水筒をお借りします」

まどか「ううん。残念だけどその手は使えないよ」

仁美「?」

まどか「実は……わたし、ハト麦茶なんだ」

さやか「ハト麦茶なんて泥水じゃ駄目だ……くそっ」

仁美「最低ですわ」

さやか「しね」


まどか「うー……なんかごめんね」

さやか「!!」

さやか「あたしってほんと天才かも!」

まどか「急にどうしたの? 発作?」

さやか「飲み物ならあたしに任せてよ。いい考えがあるんだ」



ほむら「あ、あなた達……何をしているの!?」ガタッ

さやか「丁度いいところに! あんた今日暇でしょ?」

ほむら「……ん?」

さやか「ちょっと放課後付き合いなさいよ」

ほむら「え……」


――――――――
第3話
もう薬も怖くない
――――――――


◇マミハウス


マミ「……」

ほむら「……」

QB「……」

まどさや「?」

ほむら(迂闊だった。まどか達がマミと接触してたなんて……)


マミ「キュゥべえに聞いたわ……」

ほむら「……」

マミ「あなたが噂のイレギュラーさんだったのね」


ほむら「巴マミ。また無関係な一般人を魔法少女にさせるつもりね」

マミ「数日前の彼女? ご家族の体調が良くなったから契約はしなかったわ」

ほむら「へえ。だから次のツアー客をまどか達にしたのね」




マミ「あなたとはもう関わり合いたくなかったのだけど……」イラッ

ほむら「あら、気が合うわね。実は私もそう思ってたところよ」

QB「短気だね。君達は」


まどか(マミさんと知り合いだったんだぁ)

さやか(ってことは魔法少女なの!?)

マミ「……」ハァ

マミ「今日はかわいい後輩のために仕方なくお茶を用意してあげる」

ほむら「ふんっ。お構いなく」

まどさや(……こ、怖い)


◇マミキッチン


さやか「マミさんマミさん」イソイソ

マミ「美樹さん? どうしたの」イライラ

さやか「実はですね……」


――――――――――――
――――――――


マミ「心臓が弱い暁美さんにお薬を飲ませる?」

さやか「でないと……まどかが悲しむから……」

マミ「悲しむ……」

さやか「……はい」

マミ「なるほどね」

マミ「(友達を亡くすのは辛いことよね……)」グスッ

マミ「それなら話は別。協力してあげる」

さやか「これがお薬です。お、お願いします」

マミ「オッケー。絶対に飲ませてあげるわ」サラサラ


◇◆◇◆

マミ「これは鹿目さんと美樹さん、こっちはキュゥべえの分で、暁美さんはこれ」コトッ

ほむら「ねえ。私のだけ色が違うわ」

マミ「気のせいよ」ニコニコ

まどか「マミさんの紅茶はとーっても美味しいんだよ」

ほむら「白みがかってるんだけど。何か混ぜたでしょ」

マミ「混ぜてないわよ」ニコニコ

ほむら「謎の白い液体の正体を教えて欲しいわ」

マミ「イヤなら飲まなくてもいいのよ?」ギロリ



ほむら「……」

ほむら「望むところよ。さっさと飲んですぐにお暇するわ」イラッ

マミ(引っかかったわ! 単純ね!)

QB「確かに暁美ほむらのだけ薬品の匂いがするね」キュップイ

さやか「アンタはちょっと黙ってろ」

紅茶「どろーん」

ほむら(なんかヌメってる。紅茶の粘度って、これで良かったんだっけ?)



まどか「」ソワソワ

さやか「」ジー

マミ「」ドキドキ

ほむら(巴マミとの友好関係は想像以上に絶望的だった)

ほむら(早く飲んでこの場から立ち去るべきね)

ほむら「いただきます」

ほむら(固まってる……ゼリーっぽい? ゼラチン入れたのかしら)

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    |::::::::::|  乂__.ノ          ─── |::::::::::::::|:::::::::|   }      ┃                  ┃┃┃
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    ,::::::::|゚ゝ。゚ 三≧  ゚'ゝ ≧        |:::::::::::::リ|:/::::::::::::::::::,
     ,::::::-== 三      ≦。       |:::::::::::/ l/:::::::::::::::::::::,
    . ,::。::l -=≦        ,ァ-"  _, < |::::::::/-./_:::::::::::::::::::,
 ゚ ・ ゚。  三<      、,Jト '' ´ _,./   !:::::/    `ヽ、:::::::::::.
        ,:≦ ッ     ッV´≧ ̄       l:::/        \::::::.
      。 ゚ 。 ミ´ 、、 ハト・。゙i ゚。        l/          \

こんな感じで全12話を予定しております
気楽にご覧くださいな

事情説明して薬の必要はないって言ったらええやん

>>41
その考え!人格が悪魔に支配されてる!


まどさやマミ「!?」

QB「当然だよね」


ほむら「げほっ……げほっ……」

まどか「ほむらちゃんお口の周りが……」フキフキ


ほむら「酷すぎる……酷すぎるわ」カチャ

ほむら「……」

マミ(暁美さんが変身した!)

ほむら「(時間停止!)」カチッ


まどか「……」

さやか「……」

マミ「……」

QB「……」

ほむら「」ガシッ

QB「!」


ほむら「あなたの仕業ねインキュベーター」

QB「何の話だい!? いや君のその魔法は……」

ほむら「こんな芸当が出来るのは……インキュベーター、あなたしかいない」

QB「ご、誤解だ」

ほむら「もうやだ帰る! 三ヶ月ぶりの紅茶楽しみにしてたのにー! ばかぁー!」ギュゥゥ

QB「痛い痛い痛い――ッ」



シュルシュルシュル

???「暁美さん、どういうことか説明してくれる?」

ほむら「だ、誰!?」



マミ「事情がわかるまで見守ろうと思ってたのだけど」

ほむら(いつの間に胸にリボンが……)


マミ「キュゥべえを絞ってどうするつもり?」

ほむら「コイツが私の紅茶に薬品を混ぜたのよ」

マミ「本当なの?」

QB「し、知らないよ。僕はやってない」


マミ「じー。」

QB「し、信じて……」キュップイ

マミ「信じる。だって、入れたのは私なのだから」

QB「おい」


ほむら「そんなの嘘よ! こいつを庇うつもりね!?」

マミ「残念だけど……本当よ!」


ほむら「あなたは紅茶をこよなく愛していた!!」

マミ「聞こえなかった? あなたのためを思って美樹さん達が計画し、私が実行した」


ほむら「し、信じられない」ワナワナ

ほむら「あ、あなたは自慢の紅茶を粗末にしたのよ!?」

マミ「だからお湯に薬だけ溶かしたわ。茶葉は勿体無いから使ってないの」

QB「的確な判断だね」



ほむら(言われてみれば……)

ほむら(私のだけマグカップだった……!)

ほむら「ぬうううううううううう!! ぬうううううううううう!!」



マミ「これでわかった?」

マミ「魔法じゃなくて自力で治すものよ、そういうの」チャキッ

ほむら「――ッ」

ほむら「薬に頼るのもどうかと思うわ」カチャッ


ほむら「どうあっても私に飲ます気?」

マミ「逃げようだなんて思わないで。さもないと――」

マミ「私と、戦う羽目になるわよ」つオクスリ


ほむら(戦うしか、ない!!)



                     ィ====、
                      \\ \.\
                       \\ゞ、<.ヽ
                        \\ヾ ヽ
                         \\ 《

               ,ィ≦‐ァ__,ィ      \! ヽ
             / , ´ _≦ー_      |ム「>=/}
          /ノ _彡-ニ三三三ニニ‐-._,ィニ=-|、_レ'イ彡'j

         rr、,ィニ三三三三三三三三≧≠ ヾ ,.-、:::}≦、
         {!:.ヽ三三三三三三三三三シ/:.ヽW ハヽ ヽ,ィ=‐、
       r‐.、ヽ ヾ三ニ=─、=‐''"´ ̄_ `ー、|! Yヾ|} Yィ" ̄`ヽ!

        ヾ、ゞゝ"/  /    \ /、    \/ !/,イ!|   ノ          l
         ,.イ        ´ ̄ノ\─‐、   ヽ、 'イL)L!  ,ァ-、__ ,r、─、    /|
          / ,'./            ヽ ハ  \ !  ハ ヽヾ ヾヘ ヽ\ ハ ∧,rr<:/
       / |/      /   /!     |\ | /∧   ヽ/ ∨ l ∧ ∨ハ:!
          |!|  _/ // /   | !   ∨|\ Yイ  ヘ.   λ ∧   ハ  }_ム!
            l| /,`X /,.'    !|、    、!  ∨/ /_|  ! l 〉,'.ハ.   j
          | ,',ィ代ヾ、|/  ─-、 |! ヽ   ト!≧、!ィチ /:.i!!. | l!{:.| ! } λ
          X ハ:! ゞソ l  ≧x X  }  ハ彡、|_∠__:.:.:i|  |. i!:.ヾイ_ノ:l_!__
         / |从!"'' ,.   "、{弋X / //:.:>-‐‐<//7ュl| jLノ:./:.:.:.:.:./:\\
             \     ""´,イ/,イ7´     ヽ圭圭㍉:.//_:.-:.:. ̄:.:.:. . ヾ:、
              \` ー ""_彡ィチ      _  ヾ拜圭i!Y´. . . . . . . . . . . |::!
               に三≧二7// / ィテニヽ.   ゙圭圭!:.|: . . . . . . . . . .:.:/::|
            _..-≦ニニ,≧ィ´ ノ} ハ //二_ ヽ. l   |圭7:.:.:ー-:.:.____/:/
 rヾュ.、__     ィ´,.ィ´_,ィ/ | レ' /  Vl/≧ニヽ| Y  |シ"Y:.:.:.:.:. . . . . .:.:V:/

 |  ヾ、o`-、   Y レj ̄  =ト"´    _F=、   `}=彡: : : \:.:.:.:.:. . . .:.:.{l
 |   ヽ、 ゞ=t、_ _.>=、,r─=ヽ__...-‐ヘ!ヾヽ    ,'/: : _:.-ァ=ュ、:..:.:.:.:.:.:.:,':!
 ヽ    ハ、   i! ̄Y::r'´                 八,.-''ァ''"´ ̄ヽ|! :.:.:.:.:. /:,'
  \  / ̄`ー──'ヽ:\            __,.イ:./!/ ,..ィ'ヾ´ヽY、___/:/
    `ー======、:\  _>ー‐< ̄ ̄ \!,'/ヽ/ヽ:.ヽ:.ヽ:..ヽーォ‐’
               `ー'`"´ ̄…‐-:≧ュ   リ|: : |ヽ:、:.ヽ:.:、:.:ヽ:.∨/
                          "   ヾ:/  ヽ、:.:、ヽ:.:.゙、:.'.
                                  ヾ\:.\:、:.:l:.!
                                   ヾ{:ヽ:.:ヽ:.l:.|
                                     `ヽ、:_:ノ



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                                  |i、____| nnnnnn !r=≦三三三ゞー-.、
                                ===弐ニ 三三三三三三三三三三}:::::ノ

                                     `ー──セ:::7  ̄ ̄{ ア`ャて¨´
                          r.、___,.. ,.ィ          |__j      ̄マ/ハ
             {三三三}     =|三三三ニ≦|_j                   `¨′
               `¨マハ          ゞ-}ム! ゞ′
                 `´          |ム!                    r=ー--n___r,__
         ____                   r==ー-----------≦ニニニニニ三〕 〔ニ=〔二___
     |i、____| nnnnnn !r=≦三三三ゞー-.、  `¨¨´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゞ=ヾ三三三てヾ三三ト;ニゞ==

   ===弐ニ 三三三三三三三三三三}:::::ノ                       {川≧j マム
        `ー──セ:::7  ̄ ̄{ ア`ャて¨´                     /          /  マム
              |__j      ̄マ/ハ                   /            /{   ` ′
                     `¨′               /、 __,.r =''´__,. -‐''´::::/ ,r ´
                                         __,r'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.,ノ
                                      ,.' ,.ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く
                          r-- 、__n___,.__,.ィ:::ト;ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー.、

        r.--.、______,.---------i===n!三!ir=={::ハ::j iァ ヾ::::::::::::::::::::::::::::::彡´ ̄`ヾj
       ゞ==''------------、ニニニニニニニニニ三三三三二二二二 )}ヘ::::::::::::::::ミヾ´ ̄ヽ.

                     ゞ=======ヾッー-<{ =テ>ー<}ヾニニ 彡¨.7!ー、:::::::、 __  \
                             └ ‐-イノ-≦ツ  `''、 ノ  / !  `ー- 、:::::ヽ  ',
                                       `'' ..、 _ヾ  / :リ      \::::}  }
                                 __ ,.-..、,.化 ヾ='   {∠,.ィ≦ `) }/
                              ={らニニニニニゞi,ィ!:::::::::`ゝァ  ヽ.__ソ    / ノ
                            └─ t_ァ=irァ-、j/`ヾ:;:::刈ャミ  ヾ ,r=彡´
                              | !i レ:::/    ` '' ー-ヘぇ、_j,イ
                              7::::;.'             ';:::::::::::!
                                 /:::/            ,ィ';:::::::::!
                              /:::;'             {:';::::::::!
                                ム::::j                `¨¨´
                              `¨´



マミ「――――ッ」ババ!ババババッ!
ほむら「――――ッ」ドン!ダダダ!!ンドドド!!


マミ「(出来るわ、この子――)」バン!ババババン!!
ほむら「(マスケット銃から撃ち出される音速の錠剤――)」ドドドドドドドド


マミ「(口を閉じれば入らない。考えたわねっ)」ババババババ!
ほむら「(叩き落とすので精一杯だわっ)」ドドドドド



マミ「お互いに動きの読み合いね」ピシュン!パン!パパパパン!!

ほむら「根比べなら負けないわ」ダダダ!ズダダダダ!!




――――――――――――
――――――――



マミ「ほら、埒が明かないわよ」つオクスリ

ほむら「はぁ……はぁ……」ペッペッ

ほむら(こうなったら)

マミ「……観念なさい」

ほむら「はぁ……ぁ……」


ほむら「……」ニタァ

マミ「……!」

ほむら「んあああああ、胸が苦しいいいいい!」

マミ「あ、暁美さん!?」

ほむら「急な運動で胸がー! 胸のリボン外して! 飲むから! 飲むからああぁ」

マミ「い、今すぐお水を持ってくるわ」シュルシュル



ほむら「と見せかけて!」カチッ!ヒュン!

マミ「しまった!」


◇◆◇◆


マミ「……ごめんなさい。逃げられてしまったわ」

まどか「くすん」

さやか「……あんまりだよ」

マミ「不徳の至りだわ……」ガックリ

QB「メディカルマイスターMAMIでも手に負えなかった」

QB「強敵だよ。彼女は」


まどか「ほむらちゃんも魔法少女なんだよね」

マミ「ええ。魔法で治癒を続けているみたい」

さやか「なるほどねえ」

QB「その分、ソウルジェムの消耗が激しいわけだ」



まどか「魔法使えなくなったらどうなっちゃうの……」

QB「間違いなく、心臓は止まるだろう」

マミ「暁美さん……」

さやか「ひ、ひどい……」



まどか「なのに薬を飲まないなんて……おかしいよ」グスッ

QB「わけがわかるよ。暁美ほむらも人の子だと言う訳さ」


QB「いきなり21回分の粉薬inお湯は無理に決まってるよ」

マミ「すなわち暁美さんの寿命が7日縮んだということ……」

マミ「残念だわ……」

まどか「い、一週間も……」ポロポロ





さやか「食べ物も、飲み物も駄目だった」

マミ「正直……お手上げよ……」

QB「でも、方法が残ってないわけじゃない。まどか、君が祈りさえすれば――」

まどか「……違う。違うよ。キュゥべえ」

QB「何がだい?」


まどか「マミさんとキュゥべえには黙ってたけど……」

まどか「わたし、実は保健係なんだ」

マミQ「!!!」


マミ「鹿目さんが……保健係だったの!?」ワナワナ

さやか「知らなかったんすか?」

まどか「保健係は誰かを助ける仕事だと思ってるんです」

まどか「ほむらちゃんのお薬嫌いは、奇跡に頼らなくても何とか出来ると信じてます」

さやか「よく言った! さすがまどかだよ!」


マミ「…………」

マミ「ちょっと待って。まだ最後の希望は残ってるわ」

まどか「え?」

QB「契約以外に方法なんて……ハッ」

QB「もしかしてアレを使う気かい!?」

マミ「」コクリ



さやか「アレ? って……」

QB「だだっ子にのみ使用が許可される最終兵器さ」

マミ「アレなら暁美さんも知らず知らずのうちに服薬アドヒアランス向上間違いなしよ」

まどか「ほ、本当ですか!」

さやか「マミさんですら歯が立たなかったのに?」

マミ「まあ見ててご覧なさい」フフッ


◇◆◇◆


QB「まさか君に頼る日が来るとはね」

杏子「マミのやつがダメだったって本当か?」

QB「事実だよ。彼女ひとりでは荷が重すぎた」

杏子「…………」


杏子「へえ。一度は顔を拝んでみたいものだね」

QB「どうするつもりだい? 杏子」

杏子「決まってんじゃん。要するに――」





            「飲ませちゃえばいいんでしょ? その子に」
              人    ヽ        , -─---ミ、
                \    .r‐ .、    /, " ̄ ̄ ̄ `ヽ
                 \  !i: トxヽ  /// ̄ ̄ ̄:丁>ミ
                 , -! ! !:r‐ミム /"<::::::::::::::::::::::人---ミx、
               , <⌒ヽ i,ニ!i=--' "──-- ミ:::::::::::::ム`ミx

              /     ハ : ヽ: : : : , -- ミ: : : :`ヽ <ム : : \←魅惑のポニーテール
..  タイワンリス→ rx⊥∧  /^>x : : : : /: : : : : ` . 、: : : `ヽ `ヽ : : :ヽ
             !  ノ1 ./: : : : : \/: : : : : : : : : : :\ : : : : \: :\ x ヽ
             ,!  !i!ノ./ : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : :\ : : : : \: :\.ヾヽ
          , --" \.!イjヽ: ト、 : : : : ム\: : : : : : : : : : : :ム: : : : : : ,: : ヽ. ヽ、
          !: : : : : : : : | ヾム ヽ: : : : : :,斗七二x : : : : ヽ: :,: : : : ハ: : : :ム
          | : : : : : ,イ: i  ヾ丶  ,x<: :i  ヾヽ: ム: : : : ハ: i : : : : : :i : : : : ,
       , -. :1: : : : : i !: :!   ヾヽ" \: :!   _、!: : : : : :|: ! __: : : : !: : : : ∧
         !: : : ム : : : : |. マ:!     ヽ、  ,ヾ<`ヽ.i} !: : : : : :! / , ヽ: : :!: : : : :i__廴__
   ク   !: : : : : ,: : : :!_ 斗       〃  rノ::::::::i Y : : : : /:/.(, ` .i: ,: : : :/    \
    ス  !: : : : : :ヽ: : :イ  ヾ、         !::::::_ソ .! : : : /!/ 人} }/ : :Y    , -- .Y
.    リ |: : : : : : : ヽ: : , , -=x        `¨  リ: : :/   , イ.//: : : |   Y    |
    _ _↓|: ト,__ :_: : \:K  r)ム          ./: /    r イ ^ト、__:!    !__ ノ
   !ヽヽ,/ .Y-ヽヽ: :ムヽ. }::::リ ,        /イ     /i  rV i    `ヽ ! : : \
  ::ハ ト!, ⌒Y丿-vノ.、: :ヽ  `"        、       .〈人 !.1/  Y   .ヽマ: : : :\←シマリス
.  / }^Y、 人  .) !、: : ` -- ィ     / `        Vヽ,|イx,  .人, - 、 ! : : : : : \
. Y ./ .ト,.V  . Y⌒Y, ⌒Y.ム ̄            /    ,V  (イ   i    八 : : : : : : \
.  ! {  .{ .i Y.,<ゝ-'弋__.ノ-、ゝ _            /     iヽゝ-".人__ゝ┐ノ--..ミ: : : : : : :
.  、 、 ヽi  {__ ).⌒Y__   )r---`、 ‐ r-----イ>、     |::::\:::::::, <イ:::::::":::::::i:::::::`...、: : : :
   ヽ ヽ .{  { ⌒Y-Y  .Y  { .l^  ヽゝ V: :,>:"::::::ヽ    !:::::::::>:/::::::::::::::::::::::::;イ::::::::::::::\
.    \  \ ゝ-( _ ト‐ ' , - ヽゝ.、  .Yi Y、:::::::::::::::::∧   i::::::/::/:::::::::::::::::::::::::/::!::::::::::::::::::::ヽ
.     \     i  .Y .弋 ノ.ノ`ヽ! 、! iヽ!::\:::::::::::/    ,.i::::/,イ::::::::::::::::::::::::::;:::::!::::::::::::::::::::::::`
       丶   ゝ-Y⌒Y、ノ   .トxj ヽ ヽi:::ヽ:::::/_  r " i:::/::::::::::::::::::::::::::::; -.、_::::::::::::::::::::
          i    `T"  Y__x i     ィ .i::::ノ:::/   ! /  V:::::::::::::::::::T, - ゝY⌒Y ヽ-.、::::::::
          |     |` - '   `ヽ、 r' `:/::::/   V   ヽ, イ::Y⌒Y、__ノ弋_ノY⌒.Y`--、
          |     |     /::::`"::/:::::::::i    !.i  _ 二r".弋 ., --.、__ Y ⌒.Y ノ--x ←クスリ
         ,      i   ,..-"─:::::::::::\:::::::::i    ,- v"   , ⌒Y(   .) Yゝ__ノ (  .)


ここまでです
薬のAAがないんでブドウ(茎は取りました)で勘弁してください……



薬のせいでほむらちゃんが死んじゃう!

次はいつ頃になるのかな?

昨日のIDペロペロだった!!
>>69
一応3、4日おきに投下するつもりですよ
希望があればなんなりと。既に書き終えたSSですので

え?もう最後まで書き溜めてあんの?
それならもったいぶらずに早く投下してくれ

>>68
その考え!人格が悪魔に支配されている!
>>76
がんばる


――――――――――――――――
第4話
キューカル、マカシー、アルフロシン!
――――――――――――――――


◇ゲーセン


杏子「またまたご冗談を」

ほむら「二週間後に来るの。来るったら来るの!!」

杏子「ワルプルギスの夜ねえ。奇跡的に来るとして勝算はあるのかい?」

ほむら「見滝原には巴マミも居る。三人がかりなら十分倒せるでしょう」


杏子「……」

杏子「キュゥべえから聞いたぞ。あんたマミと戦ったんだってな」

ほむら「……巴マミとの衝突は仕方なかった」フイッ

杏子(悪びれずに言うか。こりゃ相当場数を踏んでる)



杏子「へっ、気に入ったぜ。乗ってやるよ」クルッ

ほむら「期待しているわ。佐倉杏子」

杏子「喰うかい?」つオクスリ


ほむら「!!」

ほむら「(こ、こんな笑顔でお薬を渡されたら……)」ゴクリ

杏子「水もあるぞ」ニカッ

ほむら(の、飲みたくなってきた……)

杏子「……」ニコニコ

ほむら「…………」



杏子「飲まないのか?」シュン…

ほむら(ああんっ。かわいい! かわいいよ!)

ほむら「飲む! あなたの出すお薬なら飲める気がする!」

杏子「本当か!」パァァ

ほむら「…………ごくり」





杏子(チョロいな。なんでこんなザコ相手にマミは……)

ほむら「……」ペロペロ

杏子(しまった! コイツ、今――)

ほむら「……」ウルウル

杏子(――味見しやがったのか!?)




ほむら「オェェェ」

ほむら「無理なものは無理ね」ポイ

杏子(畜生。マミが恐れていたのは……このことだったのか!!)



杏子「お、おい。どこ行こうってんだ」

ほむら「さあね」

杏子「く、薬は……持っていかないのか?」

ほむら「あなたにあげるわ」

杏子「……っ」

ほむら「これでチャラ。いいわね?」スタスタ


            「っち。あのバカ」
              ト,  /}____,.ィ
             \、}∨´:____<___
         _. . :―:‐=-<////// /: :、: .、 ̄`ヽ
       ,. :´__: : : : : : :': l: :ヽ/// ∧: : :\:\

      ,. ´: : : : :\: :/: : : : : : :∨,イ: :',: : : 、:ヽ \←魅惑のポニーテール
      /: : : ,、: : : : ∨: :___: : :':|: :'.:l|: : |: : |:ハ: :.、 ヽ
    ,イ:|:{:、/: ヽ: : : :!、〈_/ }: ': ': ,:|:l|: : |: : |: :|、:,:ム |

    /イ:{ム/,.イ}、:.,、: :| 、_,イ/:/: /:': |: : |: : |: :| ',|、:} !
     {:,:、:ハヒj リ }/ , 从/: /:/: :l: : |: : |: ,' } ∨←舌足らずなあいぽんボイスで悪ぶって見せるんだ
      从リr'    / .:    }/イ: :八: : , : |/ /   }
       ヽ,r   /  /' ̄ `ヽ、:,: : ,: { /

         ` _,.イ- 、/ /      ∨: :八←公認の美人設定。うん、知ってた
                _/ イ       ,: : :、:}
           / / / 、      '. : : \_,

              {_,'/   、_      ,: : : \
            //       ∨     ヽ: : : ,:\
         /イ        ∧       ∨: :、: : : 、
         〈    、_  , ヽ       ∨: :.\: :\
         }l         {   、      ∨ | ∨:l`\
         ||        !  l:,'´ ̄   / : !  }:/
         |イ        /       ,: : :,イ  /
         ∧       /      /: : ,: :|
           {/|     /      /:/ : :/}:/←見事に引き締まったウェスト。DDRでカロリー消費するんだ
         _/| |     _/`ヽ、   ,.< : / : / /
      _// ' }   l「`ヽ\ } / ∨: :イ←食うかい?して友達になる手
       「_/ |_i」   \__〉、イ-'    \:|
     〈/  ,'_)::、         ___八
      {   {:|:::|::::、 _,. -   ̄二二二 }
      |__|::、:|::::::\/// ̄ ̄ ̄ {
      |二_|::::Y::::::::,.'\/  _,.--、__〉
       <__|_,.-∨´ _,. - "      i←至高の絶対領域
          }  {/              :
         {'"´  |               |


――――――――――――
第5話
胸痛なんてあるわけない
――――――――――――


◇ほむホーム


杏子「宅急便でーす」ピンポーン

杏子「学校か」

杏子「今のうちにポストに薬詰め込んどこ」ギュギュ

杏子「ん。誰かが先にやったみたいだな……」

ポスト「もう無理ぃ」オクスリ

杏子「仕方ない。近所におすそ分けしよう」


◇学校


杏子「……」パカッ

ジャラジャラジャラ

杏子(靴箱作戦も誰かがやってるみたいだな)

杏子「これも仕方ない。両隣に入れておくか」

杏子「次の作戦だっ!」


クラスメイトE「今の子誰かなぁ……」


◇廊下


杏子「あけみほむら、っと」

杏子(こんだけ処方箋をばら撒けば紛失物としてアイツの手に渡る)

早乙女「まあ! また暁美さんの落とし物ね!」


杏子「な……なんだと!」

早乙女「あれれ。うちの生徒さんじゃないですね?」

杏子「聞かせてくれ! 以前も同じようなことがあったのか!」


早乙女「え、ええ。ほぼ毎日落っことしちゃって」

杏子「ま、毎日……毎日やってるのに……!?」

杏子(どういうことだ……おい……)


早乙女「ところであなた暁美さんの友――」

杏子「やべっ!」ダッ




◇教室


クラスメイトL「お、また増えてるね」

クラスメイトH「これでエアホッケーしようぜ」


杏子「机に薬が盛られている。なのに、ほむらは手をつけていない」

杏子「なるほど、マミが勝てないわけだ」



◇学校の屋上


杏子「やっと見つけたよ。ちょいとツラ貸しな」

ほむら「え、私のこと?」モグモグ


さやか「知久さんの唐揚げおいしい!」ワイワイ
まどか「今日の分、わたしも手伝ったんだよ」ワイワイ
ほむら「まどかの唐揚げ、私にも頂戴」
まどか「はいどうぞ」
ほむら「ありがとう。家宝にして一生大事にするわ」
さやか「うちにも一人知久さん分けて欲しいよ」
マミ「あら佐倉さん、珍しいわね。いらっしゃい」
仁美「巴さんのお知り合いですの?」ガヤガヤ
マミ「昔色々あったのよ」
さやか「マミさんも隅に置けないなあ」ワイワイ




ほむら「今忙しいの。話なら簡易書留で送ってくれる?」

杏子(なにこの疎外感……)



まどか「あっ杏子ちゃんだ。頑張ってね。わたしも応援してるよ」ニコッ

杏子「お、おう」

杏子(用意してた作戦はほとんど使い潰されてたんだがな……)

まどか「はい。杏子ちゃんにも唐揚げ」ヒョイ

杏子「いや、そういう馴れ合い染みた事はいいから……ほm」


まどか「遠慮はいらないよ。えいっ」ゴシュッ

杏子「ンぐっ……んめえ!」モグモグ

ほむら「……」

杏子「あんた最高だな。幸せの味がするよ」ニコニコ

まどか「うぇへへ」

ほむら「……」ジー



ほむら「佐倉杏子……」

杏子「あ?」

ほむら「用件なら可及的速やかに伝えて欲しい。出来るだけ善処する」

杏子「え。だって忙しいんだろ? あとでちゃんと便箋買いに行くからさ」

ほむら「……」ムッ



ほむら「まどか」

まどか「ほむらちゃん、どうかした?」

ほむら「急用が出来た。今日は早退するわ」

まどか「あ、うん。わかった。和子先生に伝えておくね」


ほむら「さやか。上条君のお参りは明日行くわ。それでいいわね?」

さやか「人の幼馴染を勝手に殺すなーっ!」

マミ「暁美さんは欠席? 残念ね……」

ほむら「あ、お茶会は絶対行く。なるべく早く済ませてくるわ」


マミ「え? ええ。わかったわ」

仁美「特製のお砂糖菓子を用意してますね」ニタァ




ほむら「さ、行きましょう」

杏子「いい性格してんのな。あんた」






ほむら「ねえ、まだー?」

杏子(暁美ほむら……ベテランの薬嫌いって感じだ)

ほむら「杏子ぉー。聞いてるなら返事してよぉ」

杏子(アタシにはわかる。錠剤の大炎でも歯が立たないだろう)

杏子「あ、あぁ。この三叉路を左だ」

ほむら(この方向は……確か……)




◇廃れた教会


杏子「ちょっとばかり長い話になる。喰うかい?」サッ

ほむら「(どうみても心臓病のお薬だ……いらない)」ポイ

杏子「お薬を粗末にするんじゃねえ、殺すぞ」 ギュゥゥゥッ

ほむら「ず、ずびばぜん……」



杏子「ここはね、親父の教会だった。正直で、元気で、優しい人でね……」

ほむら「……」

杏子「新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だと常々考えててさ」

杏子「いつだったか、親父は自分の考えを信者に説教してみたんだ」

ほむら「……」

ほむら「信者には受け入れられないでしょうね……」



杏子「そういうこと。本部からも破門されて、その日暮らしの日々に急転直下さ」

杏子「正論だけ言ってても駄目……でもアタシは我慢できなかった」

ほむら(仕方のないことよ……)


杏子「だからキュゥべえに頼んだんだよ。お腹いっぱいステーキが食べたいって」

ほむら「……ん?」




杏子「ところでアタシには妹がいるんだ。モモって名前で、可愛いだろ?」

杏子「可愛いんだよ!」

ほむら「ねえ、ちょっと。え? ステーキ?」

杏子「モモが修道服を着ると翌朝には親父の教会は押しかける人でごった返してた」

杏子「お陰で信者の数はうなぎのぼりさ。今でもモモには感謝してる」

ほむら(頭がティロティロしてきた)




杏子「アタシはアタシで、魔法少女を名目にステーキたくさん食べてた」

杏子「いくらモモのコスプレ衣装がウケても、それでお腹が満たされるわけじゃない」

杏子「だからそこはアタシの出番だって、バカみたいに張り切ってたよ」

杏子「アタシの胃袋を和牛で満たすんだって」

ほむら「最ッ低」



杏子「でもね、ある時モモがひどい風邪を引いた」

杏子「大勢の信者がモモ目当てで集まってた、と改めて知った親父はブチ切れさ」

杏子「早く薬を飲んで一日でも早く風邪を治しなさい……ってね」

ほむら「普通にいい親御さんね」ホロリ

杏子「…………」

杏子「でもモモは最後までお薬を飲むことはなかったよ。何でだと思う?」

ほむら「風邪が治ったから?」



杏子「……ッ」

杏子「モモはアンタと同じ……大のお薬ギライだった」

杏子「そのせいで親父がアタシを、人の心を惑わす魔女だって罵る始末でさ……」

ほむら「理不尽な脅しね」

杏子「モモはそれでも飲まなかったよ」

ほむら(うん。私だって飲まない)


杏子「……」

ほむら「……」

杏子「……」

ほむら「……」




杏子「その結果、家族揃って無理心中さ」

ほむら「……は!?」

杏子「その時心に誓ったんだよ。もう二度とあんな悲劇を起こさせないって」

ほむら「???」



杏子「薬嫌いが招く不幸もあるってことだよ」

杏子「……さてと。これでアタシの身の上話は終わりさ」

ほむら(全然腑に落ちない)

杏子「ほら、お薬だ。今なら美味しく飲めるだろう」オクスリ

ほむら「……」

ほむら「(今まで抱いていた嫌悪感が不思議と無くなってる)」ゴクリ

ほむら「やってみるわ……」

杏子「白湯だ。ありがたく受け取りな」スッ

ほむら「じー。」

ここまで
明日来れれば投下します。お休みなさいー

>>1
杏子が好きなのはわかったから落ち着け?な?


杏子の話は何処までが本当にあった話か分からないな

>>104
悪魔は皆そう言うのだ
>>108
鋭いっ!



ほむら「」ペロッ

ほむら「?」prpr

ほむら「はむっ」ゴクコク

ほむら「飲めた……。飲めた!? ありがとう杏子! 恩に着るわ!」

杏子「いいってことよ。さあお茶会に行ってきな!」

ほむら「あなたも是非一緒に――!」



杏子「アタシは用があるのさ。悪いね」

ほむら「で、でも――」

杏子(薬漬けのパーティなんか行きたかねーよ)

杏子「ほらほら、行った行った」

ほむら「この恩は一生忘れないわ!」タッタッタッタ




杏子「行ったか……」

杏子「悪いな、ほむら。さっきの、話は。半分、嘘なんだ」ガクッ

杏子「へへっ。久々の幻覚は、きっつい、なあ。まだ克服、出来て、ないか」ハァハァ

杏子「やべっ――魔力、使いすぎちゃったかな」ゼェゼェ

杏子「ソウルジェム……滅茶苦茶澱んでやがる……。真っ赤じゃねえか……」



杏子「モモ……ごめんね。お姉ちゃんが、お薬を、用意できなかった、ばかりに……」ドサッ



――――――――――――
第6話
こんなの絶対オルゾロン
――――――――――――



◇お茶会

ほむら「もうお腹いっぱい。満腹よ」

マミ「あと一日分あるわよ」

ほむら「?」

ほむら「けぷっ」

マミ「あらあら。さすがにこれ以上は無理そうね」

まどか「それじゃあ、わたし達もそろそろ帰ろうか」

ほむら「……そうね。夜中までお疲れ様。またお邪魔するわ」カリカリ

マミ「また明日学校で会いましょうね」

ほむら「巴さん。明日は祝日よ」ポリポリ

マミ「!」

マミ「それならうちに泊まってくぅ?」



まどか「あ、そういうのはちょっと……」

ほむら「いいえ、結構よ。お構いなく」パリパリ

マミ「率直に言われるとへこんじゃうなぁ」


ほむら『ふふ……。明日も武器の調達で忙しいの』

マミ『そ、そう。それなら仕方ないわね』シュン…


ほむら「今日はとても楽しかったわ。また呼んで頂戴ね」ニコッ

まどか「ばいばいマミさん!」ニコニコ

マミ「ええ、さようなら鹿目さん、暁美さん。気をつけて帰るのよ」フリフリ




◇帰り道


まどか「楽しかったー。結構遅い時間になっちゃったね」

ほむら「……そうね。私が送っていくわ」ヨタヨタ

まどか(ほむらちゃんの様子が何だか……)

ほむら「(あれ? 夜中なのに景色がチカチカしてる)」ハァハァ

まどか「!」

まどか「ほむらちゃん? どうしたの! 息が荒いよ……」


ほむら「ちょっと体が……」フラフラ

まどか「もうちょっとでわたしのお家に着くからね。しっかり手を握っててね」

まどか(ど、どうしよう……ほむらちゃんの手、すごい冷たい)

ほむら「///」ゼェゼェ

まどか「……」



まどか(キレイで色っぽいなあ)ポー

まどか(や、やだ。こんな時に……わたし何考えてるんだろ……)



ほむら「……平気。一人で歩けるわ」ゼーゼー

まどか「平気なわけないよっ。ほむらちゃん苦しそうだもん」

ほむら「迷惑かけるわね……」

まどか「肩に寄りかかって。楽な体勢でいいから、ゆっくり帰ろう?」

ほむら「……うん」ポフッ

まどか「……っっ」

ほむら「……?」



まどか(ほむらちゃんの髪……いい匂いがする)

ほむら「多分悪い風邪だわ……まどかにうつしたら申し訳ないし……」

まどか「わ、わたしは大丈夫だから! こっちだよ。もうすぐだからね」

ほむら(き、気が遠くなって――……)


ほむら「きゃぁっ」バタッ


まどか「えっ」

まどか「うそ! うそだよね!」




         「 ねえってばっ!」
'斗‐7: : : /: 七゙:/  |: :∠,,,,_|``ヽ: : /: :/: : : : /: : : : :
  /: : /!//7T   |/  γ允、 .∨: /: : : /: : : : : : :
  ,!/: |/∥ら      らr/,ハ /: /: ://: : : : : :/: ::
 /: : : : / i {リ      __ヒz'ツ /: :// :/: : : : : /: /::
 |/: :/|: i〃 '     〃〃〃/: : : : : : ::/: : : /: : /|::

. |: :/: : |: :!.   ,... _      /: : : : : : : / ,!::/ノ|: :/ |::
. |/,!: :/|: :\  .V .ハ    /: : : : : : :∠=!/≠.|/  |::
  ,!::/ |: : :/丶 ⌒.´   /: : : : : /¨´ ′   |   レ'
  |/  i,: :i ∨丶,,...  ッ゙: : : :/,.‐――‐‐-=、!
     .|: ,!    !  ./: : :/ /          `ヽ、


※お茶会で何があったのかはご想像にお任せします。
ではではお休みなさい

その気になれば痛みなんて、ウフフ…アハハ…薬で完全に消しちゃえるんだぁ…!

23時には来てたんですが気がつけばこんな時間に
>>132
その考え……人格が悪魔に支配されている!


―――――――――――――
第7話
本当の薬効と向き合えますか
―――――――――――――


◇まどホーム


知久「」ゴソゴソ

まどか「……パパ。女の子の鞄あさっちゃ駄目だよ」

知久「わかったよ……原因はこれだ」パラパラ

まどか「薬の空包装がこんなに……」

知久「睡眠薬、かな。暁美さんは確か転校してきたばかりだよね」

まどか「うん」

まどか(睡眠薬じゃない……)

まどか(DR623G……ドレスデン製薬のお薬でOver Doseになったんだ……)


知久「何か辛いことを抱えてるんだね……?」

まどか「……」

知久「支えてあげなさい」

まどか「うん」

まどか「……」

まどか(わたしのせいだ……)

まどか(わたしがポストや枕や靴箱や鞄や筆箱の中や机の上や廊下に薬を忍ばせたから……!)


◇◆◇◆


ほむら「……ぅう」

ほむら(ここはフカフカお布団の中?)

ほむら(私はほむら)

まどか「……スー」Zzz

ほむら「まどかだわ。エッチしよ」ヌギヌギ

ほむら「(あ、ストッキングがもつれて)」フラッ



     ガタッ 
        ベキッ ガシャァァァ
      ドサッ     ビターン
   ペチッ    ズズズズ



まどか「……ぁ」

まどか「ほむら、ちゃん?」

ほむら「痛たたた……。ベッドから落ちて足首を捻ってしまったわ」

まどか「ううっ……」ポロポロ

ほむら「!?」

ほむら「あの……」

まどか「ごめんね……ごめんね……」ポロポロ




ほむら「まどか……?」

まどか「ほむらちゃんが居なくならなくて良かった……」グスッ

まどか「心配したんだから……っ」

ほむら「ここまで連れて来てくれたのね……ありがと」ポリポリ

まどか「……苦しくない?」


ほむら「石につまずいて倒れてからの記憶が無いけど、ばっちり元気よ」ポリポリ

まどか「……」

ほむら「」バリバリ



まどか「ところでほむらちゃん」

ほむら「ん?」モシャモシャ

まどか「この空包装の数……何があったの?」

ほむら「あら? 何か円形のものが手のひらに……」ポリポリ

まどか「これってもしかして……」


ほむら「薬だわ!」

ほむら「この私が無意識にお薬を食べてる!? この私がぁ!!!」

まどか「何でだろ……」

ほむら「薬だわ。原因は薬物過剰摂取で杏子の魔法の副作用だったのよ」パリパリ

まどか「杏子ちゃんが!? わたしが最初からお薬を無理やり飲ませていれば……!」





まどか(お茶会と杏子ちゃんのダブルパンチ……)

まどか「(ほむらちゃんの体はもうズタズタのボロボロだよ……)」ウルウル


ほむら「気を落とさないでまどか。彼女に戻し方聞いてみるから」モグモグ





電話中

ほむら『夜分失礼します……はい……』

ほむら『同じ誼(よしみ)で仲良くさせて貰って……杏子さんはご自宅……』

ほむら『食切れで倒……!? ……そうですか……あ、お願いします』



電話『セイカイノミエナイイリクンダメイロヲ♪』プチッ


杏子『もしもし、ほむら?』

ほむら『ねー杏子。さっきのチョー可愛いロリボイス誰よ。ゆまちゃんと住んでるの?』

杏子『誰だよ……ゆまって。モモだよモモ。んだよこんな遅くに』

ほむら『はあああああ? 杏子霊媒師なの?』


杏子『ちげーよ?』

ほむら「???」

ほむら『やっぱり、ゆまちゃんだ』

杏子『ちげーよ!』



ほむら『どういうことよ……』

ほむら(頭がティロティロしてきた)

まどか「杏子ちゃんでも治せないのかな?」ウルウル

ほむら「!」


ほむら『夕方からお薬が美味しくて困ってるのだけど随分な魔法を使ったわね?』

杏子『あーそういう用件ね。ちょっとした幻覚だから長持ちしないよ』

ほむら『ふうん。何ヶ月くらい続くのかしら?』

杏子『もう解けてるだろ』


ほむら『そんなはず。だってお薬こんなに甘……』ガリガリ

ほむら『オロロロロロロ』

杏子『じゃーな。切るぞ』ブチッ




ほむら「治った」オエェ

まどか「……うん」




―――――――――――――
第8話
アンカロンってほんとアミオダロン
―――――――――――――


◇リビング


ほむら「まどかを危険に巻き込むかも知れないわ」

詢子「ありえないね」

ほむら「私はいつだって本気よ」

詢子「……いいや、アンタには絶対無理だ」


ほむら「そう? あなたには想像もつかないでしょうね。いいえ、認めたくないのかしら?」

詢子「ははん。目が泳いでるよ。覚悟出来てない証拠だ……!」

ほむら「……くっ」

詢子「自分の顔見てみろよ。今のアンタは既に限界を超えているんだよ」

ほむら「見てなさい鹿目詢子。すぐにその考えを訂正させてあげる」ビシッ

詢子「おうおう。見せて貰おうじゃないほむらちゃん」




            「ほむらちゃん。一緒に入らないの?」

                   ,.    ´  ̄ ̄`   、
                     ,.イ                 ヽ
            __,.x彡                     \
           ⌒/                           ヽ
          -=ニ/ ,     //     /    :|         ‘,
           /,イ   |  //       /  |  |    |       i
            // |  | //| |   ./∧  |   |    |       |
            l |  | ナ7 | l  /V、‘, |j  |    |      |
            / |  /!ォァx |ハ .ハ/ `'ト从 |     .ハ       |
            //| /l  抖 ! ヘ/ ,アテミx八Ⅵ    / l     |
            /  l /::|  炒  l    iイじト、|   /  :l     |
            Ⅵ::l//:::::、....     弋_ツ ゙/  /!ニY        !
                 l::|\     /:://::::/ l  /l!ノノ        ハ
             ヽ!.  \.ヽ=    u :/_/ /ニイ          ハ
                     /::≧ー=i  / //  |    .l       ヽ
                /::::l >'" ̄¨/ //! |    .ト    ‘, \
                  /:::://      /  l /!     | ハ    ヘヽハ
                   {:::/ l           l ハ   /|/ ∨ト 、  ヘ ヽハ
                l/ . l      /   | / l  ./l |l  Ⅵ \ }  ヾ
                   r‐‐,イ     /     У  ヽ. |.从′ .リ   )/   l!
                >Y !    i        ヽ!' 人 /   ./     |
                lヽヽ |    |           ./ ′
                   ヽX〉|     !        / ,'
                     l_トイ    .′       | ,'
                      |   ′       :|  l /
                    ,′  ,′       l:  〈
                    /    l        l  ‘,
                 ′   !          、   ヽ



ほむら「はうっ」バタッ




明日来れたら来ます
今回はこの辺で。お休みなさい。


またベッドの上で目覚めそうだなww

>>151
悪魔は皆そう言うのだ



ほむら「」

詢子「……ふっ」

詢子「それみたことか。アタシの圧勝じゃないか」

まどか「何の話?」

詢子「んーネコちゃんの話さ」

まどか「?」

詢子「いいから先に風呂入ってきな」

まどか「あ、うん」

詢子「しっかしほむらちゃんの前なんだからタオル巻いたらどうだい……」

まどか「女の子同士だからいいかなって///」


詢子「……早く入ってこい」

まどか「はあい」



ほむら(←放心)

詢子「ゲロったり鼻血出したり大変だなあ」

詢子「気絶してるけど、頭打ってないよな?」ツンツン

ほむら(←満面の笑み)

詢子「クリーニング出すか……」



――――――――――――――
第9話
そんなの、アデホス、ユベキノン
――――――――――――――



まどか「机の下! 無い! 冷蔵庫の上! 無い!」ガサゴソ

まどか「庭にもゴミ箱の裏にも洗濯機の横にも無い!」タッタッタ

まどか「あれれええええ!?」

まどか「一時間前までここにいたのに!」



まどか「ほむらちゃんが蒸発してる!!」



詢子「何言ってるんだ? 病人は二階に寝かせておいたよ」

まどか「直接? 直に?」

詢子(直?)

詢子「頑張って引き摺ったんだぞ」

詢子「階段は特にきつかった。腰に来る」



まどか「だとしたら」

まどか「そんなのわたしが許さない……」

詢子「わりいな。そのまま床に寝かせるわけにもいかなくてね」

詢子(邪魔だったし……)

まどか「ママ。本当に怒ってるんだよ?」

詢子「体拭いといたからさ。ちゃんと着替えさせたし」


まどか「!?」


まどか「脱がして拭いたの!?」

詢子「……」ハァ

詢子「下着はそのままさ」


まどか(わたしのせいだ……)


まどか(わたしがポストや枕や靴箱や鞄や筆箱の中や机の上や廊下に薬を忍ばせたから……!)

まどか(結果としてこんなことに……!!)



まどか「ずるい!」

まどか「もう怒った! ママとは絶交だよっ!!」

詢子(ずるい……?)

詢子「へえ。まどかは女の子の体に興味あるのかなあ」

まどか「そ、そんなこと……ないもんっ……!」

詢子「じゃーなんで怒る」

まどか「うう……もう寝るね」

詢子「深夜なんだから夜更かしはほどほどにな」

まどか「ま、ママったら///」

詢子「……」

詢子(今日は耳栓して寝るか)


◇まどベッド


ほむら「……」スヤスヤ


まどか(パパ。ママ。ごめんなさい)

まどか(まどかはいけない女の子になっちゃいました)

ほむら「……」スヤスヤ

まどか「……ちょっと味見してもいいよね」

まどか「舐めるだけだから……」

ほむら「スー……スー……」


まどか「……ウェヒ……ヒヒヒ」

まどか(ほむらちゃんのスポーツブラだあ↑↑)

まどか「♪」スルスル


キリがいいのでここまで
お休みなさい

謎の急展開どうしてこうなった

こりゃクスリやってますわ…
ってオチ?

>>170
このSSにおける鹿目まどかは「保健係」です
そのことを踏まえたうえでの表現であると同時に、必要不可欠な描写と認識しております
したがって脱衣は極めて適切かつ自然な展開であり、何一つ問題は無いのです
>>172
その考え……!



まどか「♪」スルスル


まどか「……」


まどか(……ぁ)

まどか(胸にホチキスみたいな痕がいっぱいある)

まどか「…………っ」

まどか「うっ……ひっぐ……」グスッ

まどか「ひどいよ……どうして……」ポロポロ

まどか「こんなのって……あんまりだよ」


◇◆◇◆


ほむら「……ぅう」

ほむら(ここはフカフカベッドの上)

ほむら(私はほむら)

まどか「……」

ほむら(またまどかだわ。これは夢ね。脱ごう)

ほむら「ぬぎぬg……」

ほむら「?」



ほむら「上はだけてる。はしたないわ」

ほむら「なんか濡れてるし……」

まどか「……」ポロポロ

ほむら「?」

まどか「……」ポロポロ

ほむら(で、なんでまどかが……)

まどか「ほむらちゃぁ……」



ほむら「まどか。あなた泣いているの!?」

まどか「だって! だって! 体が!」ポロポロ

ほむら(見られてしまったわ……)

ほむら「……」ハァ


ほむら「ショックかも……ね。でも仕方のないことよ」

ほむら「心臓の病気で何回も手術すればこうなるに決まってる」

ほむら「ほら、触ってみて。痛くないから」

まどか「わわわっ!」

ほむら「ね。ちょっとくすぐったいだけよ」



ほむら「あなたは保健係だから知ってると思うけど」

ほむら「私は幾度となく生死の境を彷徨い続けた。抜鈎痕の心配は二の次なのよ」

ほむら「でもね、私は受け入れてる。だから過剰に心配されるのはちょっと、ね?」

まどか「違うよ!」フルフル

まどか「傷跡なんてすごくどうでもいい!」

ほむら「え?」


まどか「割と些細な問題だよ!」

ほむら「え……」

まどか「むしろステータスだよ!」

ほむら「そうかしら……」



――――――――――――
第10話
もうダ・ヴィンチにも頼らない
――――――――――――



まどか「き、傷は確かにびっくりしたよ。うぇひって思ったもん」

ほむら(うぇひって何?)


ほむら「あら、心配してくれたわけじゃないのね」

まどか「違うの。わたしが悲しく思ったことは」


まどか「思ったことは……」ウルウル

ほむら「まどか……?」

まどか「ねえ。その体……どうしたの。細すぎるよ……」


ほむら「!!」

ほむら「まどか……痛いところを突くわね」

ほむら(妙に細かいところに目が行く子なんだから……)



まどか「軽くて……薄くて……引き摺れば運びやすくて……」

ほむら「?」


ほむら「まず落ち着きましょ、ねっ?」

まどか「お、落ち着いてる」

ほむら「そうね――嫋やかで華奢で髪が綺麗なのは否定しない」

まどか「……」

ほむら「そして私の病気は完全に治ったわけじゃない」

ほむら「24時間常に魔法をかけて補っているの」

ほむら「だからこの体は退院当時のまま。こうやって騙し騙し動かしているのよ」


まどか「……そっか」

まどか「やっぱりそうだったんだ」



ほむら「私はね――」


ほむら「魔法少女になる前は、走ることも出来なくて準備体操で貧血になるくらい病弱だった」

ほむら「メガネをかけていても板書に不便するし、一日中座る体力さえ怪しいくらいで」

ほむら「早乙女先生や詢子さんにも迷惑をかけたかな……」

まどか「……っ」

ほむら「悲しい顔をしないで」


ほむら「まどかは、いつも保健室に付き添ってくれて、私にノートを貸してくれて」

ほむら「体調を崩したとき、こんなに惨めな私を付きっ切りで看病してくれた……」

ほむら「さやかやマミのような素敵な友人にも恵まれたけど」

まどか「……?」

ほむら「まどか。あなたは……特別な存在なの」

ほむら「私の隣にはいつだってあなたがいてくれた」



ほむら「魔法を手に入れてからも、あなたへの想いは変わらない」

ほむら「まどかと二人きりで過ごせる時間は自然と減っていくけれど……」

ほむら「あなたは、私が困ってるときにはいつだって駆けつけてくれる王子様なのよ」




まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「……まどか」






まどか「ノート貸したこと一度も無いよ?」

ほむら「あ゙っ」




まどか「じー。」

ほむら「」アセアセ

まどか「ほむらちゃんのメガネ姿見たことない!」

まどか「保健室に案内したこともない!!」

まどか「何か隠してるよね!!!」




ほむら(全部打ち明けたら契約指数がストップ高よ。まずいわこれ)

まどか「むぅ」

まどか「お薬飲みたいなら話さなくていいよ?」オクスリ

ほむら「その手には乗らないわよ……」

まどか「ほら。お薬があるよ。お薬を飲もう? 大丈夫。怖くないよ。大丈夫だよ」


まどか「お薬があるから。だから大丈夫。目を閉じて。お薬がたくさんあるから。全部話しちゃおう?深呼吸をしてね。もう誰もいないから。大丈夫。星が見える。気にしないで。何も怖いことはないよ。深呼吸をして。お薬だよ。ほむらちゃん、お薬を飲みましょうね」

ほむら「話します! 話しますから! お薬だけはやめて!」

まどか「よろしいっ」ニコッ

ほむら「……」ズーン



ほむら「……」ハァ

ほむら(どうしたものかしら)

まどか「……」ジー

ほむら(嘘を付くわけにはいかないわね……)


ほむら「二週間後、ワルプルギスの夜と呼ばれる大きめの魔女が見滝原に来る」

ほむら「結界を持たずに雷雨や竜巻、地震、強風などの大災害として具現化するわ」

まどか「二週間後に……魔女?」

ほむら「マミと杏子には一言一句違わずそう伝えた」

ほむら「逆に言えば、一般人であるあなたに話せるのはここまで」

まどか「一般人……」


まどか「うー。じゃあ今すぐ魔法少女になる!」

ほむら「絶対に駄目よ。どんなに才能があっても。いいえ、才能があるからこそ」

まどか「どーゆーこと?」


ほむら「あなたは全ての魔女を圧倒するほどの、過去に前例の無い力を持っている」

ほむら「その力で大切な人を救えたら――それは魔法少女の理想と呼ぶべきよね」

まどか「ほむらちゃんもそう思ってるんだよね?」

ほむら「……」コクン

まどか「だったらなおさら……魔法少女に……」

ほむら「この話には続きがあるの」



ほむら「大切な人を魔女から救いました」

ほむら「あなたは嬉しさのあまり駆け寄って抱きしめます」

まどか「うん」

ほむら「その大切な人は死んでしまいました」

まどか「え?」

ほむら「わかる?」

ほむら「魔法は使い方を誤ると大事な人をも殺しうる危険なチカラなの」

まどか「わかんないよ。魔女を倒したのに人が死ぬわけないよ」



ほむら「魔法少女のチカラを甘く見ないで」

ほむら「私でさえビルを飛び越えられるのよ」

ほむら「優しく抱いたと思っても、魔法が関与すれば骨身を砕く致命傷になる」

ほむら「あなたはワルプルギスの夜に対する特効薬でしょう」

ほむら「だけど……」

ほむら「単刀直入に言ってしまえば……」

まどか「……」ゴクリ



ほむら「あなたがワルプルギスの夜を攻撃したら、余波で街が崩壊する」



            ____              /

          ´::::::::::::::::::::::::::::::::: 、          /
       /              丶        ,'      薬
.     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ    |       と
    /::::::::::/=ニニ二二二二二ニニ=、::::::::.    |       毒
   /::::::::::::/:::::::::::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::i    |.       は
.  /::::::::::::/:::::/:::::::::::::/ |:::::::::: /|:::::::l:::::::::::|:::::::::| .   !   背   
  l:::::::::::::/::::イ::::::::::|::/ |:::::::/ |:::::::ト、:::::::::|:::::::::|   |   中   い
  |::::|:::::::l_ナ十‐-/l/  |:::/  |:::::::| i:::::::::|:::::::::|   |   あ   つ
  |::::|:::::::|.z===x/   V --‐七::::: |:::::::::|:::::::::|    |   わ   だ
  |::::|:::::::| 、i┘::::i      x====z |:::::/:|:::::::::|    |   せ   っ
   V:::::::::l  ゝ- '      i,.┘:::::iノ |:::/::|ヽ::::::|   |    な   て
   |:::::::::7/l/l/   、    `'ー‐ '  |:::::::|ノ:::::::| .   |    の    
   |::::::λ    `i`ァー-- 、  /l/l/l |:::::::|::::::::::|   |    よ  
   |:::::::::|`、.    レ'    ',     ,/|:::::::|::::::::::| _|   !! 
   |:::::::::|  |` = 、 '、    ノ  ,.イ::::|:::::/::::::::::| \    
   `、::::::| .|::::::::::::`>-r----i´、.,_:::::|:::/:::::::::::::|   |   
    `、:::| |:::::/⌒ヽ 人/ ̄~¨\ |::/:::::::::::::::|   |   
     ヽ:|. |< _/   〈 〉:- ̄   リ |/:::::::::::::::::|   ',  


後3回前後で終わると思います
ではお休みなさい


よかった、眠剤レイプされたほむらちゃんは居なかったんだ

>>205
チャイカ「その発想。人格破綻。悪魔」



――――――――――
第11話
最後に残ったニトロ薬
――――――――――


◇まどホーム


詢子「何だか様子が変だぞー」グビグビ

まどか「いつもどおりだよ……」

詢子「悩んでる顔してる」

まどか「……」

詢子「ほむらちゃんのことか?」

まどか「そうかも。でも違うかも」

詢子「聞くだけ聞くよ?」


まどか「あのね、ママ」

まどか「一昨日看病してたときに思ったんだけど」

詢子(やっぱりほむらちゃんか。大方、胸のキズか?)



まどか「優しく抱いたらコワれちゃうってことあるのかな」

詢子「……」

詢子「は?」


◇お庭


まどか「って聞いたらパパに聞きなさいって……」

知久「……」ゴゴゴゴゴ

まどか「言って…たんだけど……」

知久「……」ズズズズズ

まどか(目が怖いよ)

知久「……」ギギギギギ

まどか「聞いてる……?」

知久「タツヤに、聞き、な、さい」

まどか「えーー」



◇まどリビング


タツヤ「ねーたん。どったの?」

まどか「タツヤにお姉ちゃんクーイズ! いっくよー!」

タツヤ「わーい!」

まどか「優しく抱くとコワれちゃうってなーんでだ?」ガオー

タツヤ「あーい?」

まどか「……?」


タツヤ「あぃ?」

まどか「!」


まどか「愛……か」




◇まどベッド


まどか「愛……」

まどか(タツヤは天才だなー。将来大統領だなあー)

QB「入っていいかい? 話があるんだ」ガラッ

まどか「キュゥべえ……」

QB「明日ワルプるけど四人じゃ勝ち目ないよ。まどかが契約しないと全滅確定さ」

まどか「あ、明日!?」ガタッ

QB「おかしいな。暁美ほむらから聞いてるはずだが」

まどか「二週間後……って。予定が繰り上がったの?」

QB「はぁ……。なるほどね」



QB「それは二週間前の二週間後だよまどか」

QB「つまり明日の早朝に雷雨や竜巻、地震、強風などの天変地異が起こるのさ」

まどか「えぇー……もっとましな嘘つきなよ」

QB「君達はいつもそうだね。いいからその目で確かめるんだ」

まどか「まさかそんなわけ……」ガラッ



QB「信用してくれたかい?」

まどか「えーとぉ」チラリ

QB「ね?」

まどか(そこそこ曇ってる……。反応しづらいなぁ)





QB「君に与えられた選択肢は二つ。今、契約するか、仲間を見殺しにしてから契約するか」

まどか「ほむらちゃんが負けるわけ無いもん。杏子ちゃんやマミさんだっているし」

QB「なら、それでもいいよ。暁美ほむら達が死んだらまた来るね」

まどか「死……え?」

QB「まさかあの魔女に喧嘩を売って生き残るとでも思ってるのかな?」



QB「改めて言うけど、契約で叶えられる願い事は一つだ」

QB「友達を生き返らせるのか、街を元通りにするかよく考えて欲しい」

まどか「……」

QB「覚悟が出来たらいつでも呼んで。待ってるからね」

まどか(そんなに強い敵さんなの……?)



――――――――――――
第12話
わたしの最高のお薬
――――――――――――


◇避難所


     「キャンプナノー?」
           「ソーダヨ」
     「オニクヤクノー?」
           「キョウハ、ヤキニクダー」
          「マドカ……?」
       「チョットトイレ」


ちょっとトイレ



◇◆◇◆


QB「ご覧の有様だよ」

まどか「ヒドい台風。これが魔女……」

まどか(警備員の数も凄く多いし……自衛隊も留まってる……)

QB「今なら間に合うかもしれないよ」

まどか「……何に?」

QB「大切な人を見殺しにするのは嫌だろう?」

まどか「……ゔぅ」



まどか(見殺しになんてしないもん)

まどか「キュゥべえならどんな願いでも叶えられるんだよね?」

QB「もちろんさ」

まどか「……」

まどか「キュゥべえならどんな願いでも受け入れてくれる?」

QB「どういう意味かな?」

まどか「世界征服とか金一封とか太陽と地球が衝突とか」

QB「本当に望むのであればね」

まどか「そっか」


まどか「願い事千個にして」

QB「論外だよ。それは」

まどか「あー。やっぱりダメかー」

QB「試そうとするその心がけには感心するよ」


◇出入り口


まどか「んーよく考えてみるとさ」

QB「やっとまともな契約をする気になったんだね!」

まどか「まだ」

QB「……」

まどか「そもそも、ここから出ないとほむらちゃん達に会えないよ……」キョロキョロ


まどか(契約しても出れなきゃ意味無いよ)

???「ちょっと待ってください」

まどか「その声は、仁美ちゃん!?」




仁美「どこへ行こうというのですか」

まどか「……トイレだよ」

仁美「嘘ですね。さやかさん達のところ、そうでしょう?」

まどか「さやかちゃんもトイレなの?」

仁美「二人で賭けをしているのです。まどかさんが避難所から出れば……」

仁美「美樹さんが上条君と付き合う」

まどか「!!」

仁美「まどかさんが避難所から出なければ……」

仁美「私が上条君と付き合います」

まどか(なんだろう。その……)

恭介「そういうことなんだ。鹿目さんにはよく考えて行動して欲しい」テクテク

まどか「!」



恭介「やあ鹿目さん、久しぶり。元気にしてた?」

まどか「上条君、ときどき思うんだけど頭おかしいよね」

まどか「女の子の気持ち考えたことある?」

恭介「今はヴァイオリンに集中したいからね」

中沢「どっちでもいいと思う」

恭介「って感じかな」


まどか「さやかちゃんが可哀想だよ……。なんでそんなことになったの!?」ガシッ

恭介「ベレッタM92Fを口に入れられたら断れないよ」ハハッ

まどか(ほむらちゃんの仕業か……)



まどか「それでも、わたしは行かなきゃいけない!」

まどか「大切な人を失いたくないから」

仁美「それとこれは別。まどかさんが命をさらす必要なんてありませんし……」

まどか「仁美ちゃんがわたしを止める理由だって無いもん!」

仁美「いいえ。それは違いますよ」

仁美「先のお約束は、志筑家の将来に関わる取り決め。なので――」



仁美「志筑グループが総力を挙げて避難所を封鎖しておりますわ!」

仁美「虹彩認証、静脈認証、声紋、及び耳殻認証でこの避難所は守られています」

仁美「物理的な外出はもはや不可能!」

仁美「私達の生命は国家単位で保証されているのです」


                      _ ........ _
                  _. : ´: : : : : : :` : 、
               . : ´: : : : : : : : : : : : : : \
.             .:': : : : : : : :,γ´: : : : : : : : : ヽ
.            .:' : : : : /: / ! 、: : : : :ヽ : : : : :,
           i/:i: : : ,':. ' ⌒ ヽ:\: : : :i: : : : : :,
           / : !: : :i:/       \j N:ハ : : : i:.i
          . ′ ハ: : |' z=ミ::::::::::::::::  ',: : : !: ヽ
          .:' : : : i,∧: !      ::::::::::: z=ミ、 }: :./: : リ  、
.          i: : : : : ヽ._ヾ      ,       /: /: /  三__|__
         ハ: : : :/: : :\   r‐ - ,.    /イ: 、{   口 |
           ヽ,:(: : : : : :イj` 、 ` ー  _ . ィ ′ : : : :ヽ  ‐┬‐
          /: : >‐ 、: ヽ  ̄`下f7、_: ,、:`ヽ: : : : リ │ 田│
.       ,:': : : : i    }: /  ヽi´ `ヽ、/ ∧: /ヽ:/   ̄ ̄
.         i : : : : :',.   ヾ  、 V/// } Y/{ヾ. ハ   、 マ
.        人: : : : :,!      `ハ //,'!ト、/} /   了 用
.        \: /           ∧_/_!l lⅥ/     '"`ー‐
.          `!           ーi   ,'.i | ! ヽ     ,
          `  、_    〈   ヾ. i.j. }     レ |
               ' ,. ヽ.    ∨     イ       ノ


仁美「さあ、嵐が過ぎ去るまで一緒に英語の課題を済ませましょう?」ウフフフフ

まどか「発想が残念だよ……」



◇◆◇◆


まどか「どーするキュゥべえ」

QB「愛の力は偉大だね。このまま避難所が壊れるまで待ってもいいんだよ」

まどか「愛じゃないよ。お金の力って言うんだよ」

QB「君たちの文明は興味深い。ときにお金が愛を凌駕する場合があるんだね」

まどか(何言ってるんだろこの人。そんなことより抜け道を探さなきゃ)ウロウロ



???「どこ行こうってんだオイ」

まどか「マ、ママ!?」

詢子「トイレはあっちだ。何でこんなところに居る」

まどか「ま、迷ってたんだ」

詢子「ここはまどかの学校だろ……? まどかぁ、何に迷ってるんだ?」


まどか(ママにはナイショにしておきたかったけど……)

まどか「わたし、今から行かなきゃならないところがあるの!」



詢子「危険すぎる。消防に任せろ」

まどか「わたしでなきゃ駄目なの!」

詢子「じゃあ早く行ってきな」

まどか「避難所から出れないんだもんっ!」

詢子「それは残念。探検ごっこが終わったらちゃんと戻って来るんだぞ」

まどか「うー。子ども扱いしないでよ」

詢子「まだまだ子供だろー」ケラケラ



まどか(どうすれば外に出れるんだろう……)

QB「……」



   {lヾ 、  ,. イli  __  / l|    _        /  . 3 避 .ま
   ノ―r-< ,-.//: : : :/: : :`:ヽ:レ´ ̄/      /    つ 難 .ど
 イ: : /:i: : : l: //: : : /:/: : :イ: : :i: ヽ,/      /      作 所 か
 /: :/: :l: : : i:|i: : ―,ァ― ノl: : :/l: : i:ヽ     l       る に. が
./:i:/: : l: i: : :li |: ://:_/  ,|: /`|、: l: :ヽ     .l    .   こ 回 望
/i: :l: : : :l: :l:/l|i'´-―-   /:ノ  .|:,X: i: l    .|    .   と 転 め
. l:i: : l: i: : l::i:il| ,,,      , `ヽレl: : l: |     l      .も 式 .ば
 li: : l:.l: : A: :l|          ,,,/: :/リ     ヽ     容 の       ./

.,li: : :/レ.レ l: :|   ( `  、    /:ノ:l       ヽ     易 ド       /
/l: :/  !  ヽ:|ヽ、  `  '    イ:/ リ         ヽ   だ ア     /
 V      ヾ!r| `ヽー-t―/: /             ヽ、 よ を    /
     ,/|--rrLー―t_'´トr- 、__              ヽ、__  _/

  ,. ―' LL_ヾ、 , r T Tー--、  ヽ                 V       __
,/       `ヽ///L!/////|  l            _ _ヽ   /r =- '´
      や    ヽ//| ヽ////i  ヽ          lヽ、ヽ` ` フ´  /}/
      だ     ヽ/L==,r-' ヾ  /        ,ノ  ヽ_  l   l{/
      よ      ヾ  ヾ   } /       / }    ̄{   ヾヽ、__ r―
       ゚       ヽ    //, i      /   /      ̄ ̄ T <
      そ       }/  //| |     /   l            |  \
      ん        l    | | , -- /    人         ,イ   \
      な        .|    | |//`,>ヽ    /  ヽr、 __,r '´   ヽ、
      の        |    | | |L/ ヽヽ  /    |    _ |      \
       ゚        .|  rー―'´    ヽヽ/    .|   /;;;;r、
               |   ゝ, ゙ ,      } l     |   |;;;;;|__,>、
               |  ヽ_     / l }     |   ヽ ニ,.' ヽ__,. --
               | / \ <  ' ,. イ ニ,'     |        /
               |/    ヾ T          |         ,. -―‐

ここまで
お休みなさい

愛の力と金の力が合わさり最強に見える

先に謝っておきます
ごめんなさい。でもしょうがないよね!明日にはこのスレもおしまいです

>>237
悪魔は皆そう言うのだ

◇出入り口

  |  / /   |/   ヽ
  |  / /    |      ヽ、
  | / /|   ィ|       ヽ
  |/'´, | _ / |/ /       ヽ
  | __,/| ,X_| ,/    ,     l
  |フ==`ヾ|  ,X    /     |
  | ,r//リ |`//| \ /      .|
  |,.,-'´ '´/ |  /       ト、
  |       .| /| i  /   / `>
  |      ´、 ,|/ヽ /   ィ /
  |  '  ,r‐/'Yリ )|/  /  / .|ノr'
  |   ヾr‐'´,.イ| ,イ  ∧  |
  | 、 ___ ,r '´ /// | /  ヽ |リ
  | }  |   / |/  |/ .|  /
  ||  レ| ./| /|  /l| | /

  | ヽ  .| / レ' | / ,| .レ'



男「状況を報告せよ」ザッザ

女「こちら出入り口D。特に異常なしであります」

少女「出入り口Eも異常なしであります」

男「引き続き監視せよ」ザッザッザ

童女「了解!」

QB「すごい警備だね」

まどか「わたし、外に出れるように頼んでみる!」スタスタ




QB「……やれやれ」

QB「今更急いでもね……タイムリミットは近いよ」


◇ V字路


まどか「あのー」

女「私達に何か?」

まどか「ちょっとだけ外に出たいんですけど」

女「外は危険ですよ。一般市民の外出はお控えください」



まどか「わたし……一般市民じゃないです……」

女「?」

まどか「本当は……保健係なんです」

女「君が……? こんなに若いのに?」

まどか「い、一応……」

女「嘘じゃないよね?」ジー

まどか「うそなんてついてません」ジジジー



女「……うん。いい目だよ」

女「偉い人に聞いてあげるね」

まどか「やったあ!」

QB「なんてザル警備だ」

女「こちら第七保護部隊。Iブロックにて保健係を発見。外出は可か。至急応答願う」

偉い人『こちらMR本部。超国家的緊急権を付与。直ちに外出を許可せよ』


女「外出を……許可しましょう!」

まどか「ありがとう!」

QB「良かったね」

まどか「急がないとっ」タッタッタ


◇立入禁止区域


               ,...::::::::::: ̄ ̄:::::...、
             /:::::::::::::::::,:::::::::,//7ハ

               /::::::::::::::::::/::::::/´:::::::::::l:::::.
                i:::::::::,:::::::/::::::/:::/_/::::l::l...,...,
                |::::::::::::::/:/::/::,イ,./ュミ|::l::l:::ト、
            ,::::::::::::/:イ::/:イ:/弋(ソ/イ:/:::| ',

            /:::::::::/:::!::l/:l ┃    、イ:|::|
- 、_ ヽ 、__,.../::::,..- 、::::イ::::::::.,┃ っ.イ:::::|リ
、:::::::::::::::_::::::::/:::::/:.:.:.:.:.ヽ-i,、::::::、 ..- ´ |::l:::!

::::: ̄ ̄:::::::::/:::::::::l,. - 、:.:.:.:.:.lニ 、,::::リ:::::l  l:イ:/
::::::::::::::,..イ:::::::::::::::::l'   ヽ:.:.:.l//l ,:::l:リリ、  l/
::::::::/:::::::::::::::::::::/;:;,_  ト、:.:.∨|l ,リ、:.:.:.:l

:::/::::::::::::::::::::::::{;:, ニ  ', ! ',:.:.:./!| ', ',:.:.:|
´::::::::::::::::::::::::::::::::l_ニ  |-,_ ∨ l.! l/ 、:/

:::::::::::::::::::::::::::::::彡;:;};',   ,}-=、  /  l/
::::::::::::::::::::::::::::::{/;:;:  ゝ_ノl/l  \'   l'
:::::::::::::::::::/::/';:    l///l     `   !
:::::::::::::/// l;:{    /`ー'_     l
:::::::/ /  /    l   `ヽ____ノ、

::/     /     !      |/|:.:.\ \
/     ,//!    //l、      |/|:.:.:.:.:.\ ヽ



ほむら「杏子。やっと見つけた」

杏子「……ほむらか」

ほむら「状況は、絶望的よ」

杏子「ちがいねえや」

ほむら「マミは何処?」

杏子「わっかんねえ。途中ではぐれた」

ほむら「……無事だといいのだけど」

杏子「アンタこそ、連れのさやかはどうしたんだ?」

ほむら「えっとね……」


――――――――――――――――
――――――――――――


 「どこからでもかかって来なさいよ。なで斬りにしてあげるわ」

        、::/ .:ィ/.; .::::::::.:.:.、:.丶:.ヽ:、:.ヽ       .′|!|      /
・.     ヽ /. .://.: !::i::i!:::.:.:.i:ト、:.ヽ:.i ヾ∧     /   |!|     .:/
.        /´/ / ,:::ィ ::ム:ハ::::::.|::!`\:.゙l: i:. ;    .    l |   . : :′
:.    .   { /レ/.:イ|::/=!ミⅤ:::!::!≦_|::.! ,::!  /   l |  . :/
\:.      レヽ.{ :/刈ト、o`レ、:!:イo !:;')/::从/    |: : :/

  `<: : ._ 、  レ从トi、`ィ¨´}:!\!T´〃/.://     . :| |/
         γ\: : . ` ヘ f、-_ ‐ァ' .イ,イ/   二ニ=― | |
          i   `<: : .`ト>_ _</ィ≦イ  ヽ    | |
.       ┝、 У_,、二、`==-‐'´__}:{_ ′i  ‘.     | |
   ______j、}!_′辷宀、ト,、_ __,ィく,ィ宀くヽイ ┰.}、   | |
 /:i:i:i:i:i:i:i:i:}≧=イ:i:i:i:i:i:ヾくУ>':i:i:i:i:i:i:i:Υト--≦イ   | |
/:i:i:i:i:i:i:i:i:rf`T ―‐' 、:i:i:i:i:i:i:i:ヽイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ:i:`r T´ '.ー‐:| |―-、

:i:i,く><ノ ヽ|,.ィ==┴ヽ:i:i:i:i:i:i:人:i:i:i:i:i:i:i:i ィくyーム :!__ノく:i:i:| |:i:i:i:i:‘,
:i:iゝi ・.`ヽく:i:i:i:i:i:i:i:i:i辷=´o}{o`二二//.`ゝ.:i:i:i:i:i:i:ヽ| |:i:i:i:i:i:{

:i:{Y      Y:i:i:i:i:i:i:i:iゝ―――-|・`ーく:._  〟\:i:i:i:i:i:i:| |:i:i:i:i:i:iゝ―-、
:i:{_!`    〝 ゞ、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}   |:!`<_   `ヽ:i:i:i| |:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:‘,
:i:if`iー-    〟 >―――ァr―‐|   .|′ __ `ー‐-くメi| |二`Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i}

:i:i:くヽ.      / , ′>、/ハ__` ><⌒ヽヽ.\く ̄`'}:くY/,゙ |:i:i:i:i:i:i:i:i:,′


――――――――――――
――――――――


ほむら「エリアLで使い魔を掃除しているはずよ」

杏子「初陣にしては……合格点じゃないか」

ほむら「無断で契約したのよ。これくらい出来なければ抹殺よ抹殺」


ほむら「ホント愛憎の三角関係って恐ろしいわ……」ボソッ

杏子「今、何か言ったか?」

ほむら「言ったわ」

杏子「そっか」





杏子「……」

ほむら「……」


杏子「で、アタシはどうなってるんだ」

ほむら「首が折れてるわね」

杏子「重傷ではないんだな。なのに、なんでアンタは泣いてんだ?」

ほむら「首だけなら何とかなったかもしれないけど」


杏子「なにそれ。どうなってんの? アタシの体……」

ほむら「……」

ほむら「もう、ぐちゃぐちゃよ」

杏子「……」

ほむら「……」




杏子「でもさ。こういうとき魔法少女で良かったと思うよ」

杏子「ありったけの血が流れても魔力で元通りさ」ケラケラ

ほむら「……便利よね。魔法少女って」

杏子「……」

杏子「グリーフシード少しだけ分けてくれないか」

杏子「さっきの攻撃で全部吹っ飛んじまった」

ほむら「……」

ほむら「……ごめんなさい。もう……」


杏子「……」

ほむら「……」

杏子「そっかぁ……色々アンタに迷惑かけて悪かったな」

杏子「最後くらいは自分で落とし前つけるわ。魔女になりたくないんでね」

ほむら「……っ」ポロポロ




まどか「あ、あっちに誰か居るよ!」

杏子「!」

ほむら「!!」


QB「やぁ。ご無沙汰だね」

まどか「ほむらちゃんっ!?」

ほむら「!!!」

杏子「幻覚、じゃねえよな……」

ほむら「志筑グループと政府が合法的に監禁してたはず……なのに!」

まどか「待ってて。今助けてあげるから」

ほむら「まどか! こっちに来ちゃ…………!」






              「ダメえええええぇぇっ!」
                      /i

                  {、 {ヽ /:::}/ヽ
                    i:::ヽ:::::i: : : : : : }
                     ヽ::::::::,―‐ -、:://i 
                   /: : : :,ト ―‐- 〉:::::/
                ,-――´: : ,r>,:/ < [ニ[]ニl -、
          /: : : : : : : : : :/ \ ヽ/:人ヽ  V
            ./: : : : : : : : : : /   \/:/ ト、:i / ト、__      ,、
       /::::::ヘn:::::__/  /`ヽ |::i   l |::| 、   /三三iー´/j
        i:::::ィlj´ ' }'l三ミヽ、_/:: : : : : ` !::!  //  ト-‐┴、三 !__彡
       z:::::ljリ -':: ̄ ̄ ̄:::: : : : : : : : ::}  |  |
     /: : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::/   |  〈
       ̄ ̄\:::::::::::::::::::::::::,―ー-、/i    ト、  ト-、
          ヽ、:::::::::::::::ノ   / /ハ  / ヽ /-ノ)
               ̄ ̄    く__/_i /,┴、 V)^´::ヽ
                   しヘ_)7 )ヘ∩_)_ゝ)ヽ::::::::::ヽ、
                   /:::::::::/          \::::::::::i
            ___/:::::::::/          V::::::::|
          〃:::::::::::::::::::::::::/               i::::::::`-、
          x<彡ト´ ̄ ̄ ̄´               ヽ_ト_.ノ
         廴ニ‐'




まどか「えっ?」

           |/::::::::::::::::::::::::::::::::: /\: : : : : : : : : : : : : : :|
           |\::::::::::::::::::::::::::::::::\_i\: : : : : : : : : : : : :|
∠._           | / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !/\: :l7: : : : : : : :|
           | \ :::::::::___/\::::::::::|:::::::::::\: : : : : : : :.:|  _
           |  \::: \   |::::: <|ヽ :::::::: |\: : : : : : | 〈厂´

           |< ̄ ::::::::: \  | :::::: |/:::::::::::::: ̄\: : : : |
           `>|/:::::::::::::::::::::::\| :::::: | :::::::::::::::::::: 〈|\: : |   ∠二<   厂>
        ,ヘ/  |_:::::::::::::::::::::::::::::::: /|> :::::::::::::::::::: |/\|          レ'
           | く::::::::::::::::::::::∠l::::::\|\::::::::::::::::::<|ヽ::::<|            l7

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           |  厂:::::::::::::::::::::::::::::::: |./:::::::::::::::::: | / ::<|    \  {
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           |\:::::::::::::::::::::::::::::::: /|::::::::::::::::::::::::::|7::::::::|       __/  /

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まどか(空から……!)


まどか「ビル……ぁ」

まどか「キュゥべ――契――る――早――」

ほむら「イヤぁぁぁぁぁぁーっ!!」


ぐちゃ。




ここまで

_人人 人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄



QB「ぐえっ」

まどか「あ、危なかった!」

まどか「保健係じゃなかったらやられてた……!」

ほむら「何よキュゥべえなの? 叫び損だわ」

QB「その反応はあんまりだよ」モグモグ



ビル「ゴゴゴゴゴ」

杏子「ビルがまた降って来るぞ!」

ほむら「まどか、後ろよ! 気づいてぇぇぇぇぇーっ!」

まどか「!?」


まどか(え、嘘――)

まどか(避けられな――)

ビル「グシャァァ」

ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁぁーっ!」


ぐしゃあ。



QB「」プチッ

まどか「か、間一髪だった」ヒョイ

ビル「」ヒューーー
ビル「」ズズズズ


ほむら「逃げてぇぇぇぇぇーっ!」

まどか「ひゃあ!」ヒュンヒュン


QB「」グシャ
QB「」ゴチュ


ほむら「避けてぇぇぇぇぇーっ!」

ビル「ゴゴゴゴ……」

杏子「ダメだ! ビルが多すぎる!」

ほむら「げほ……げほっ!」

まどか「さあ、今の内に契約してよ。インキュベーター!」シュババババ

QB「なんで僕ばっかり狙――」グチョ





QB「色々あったけど契約は成立だ」

まどか「うっ……ううっ」

ほむら「まどか!」

QB「間に合ってよかった。危うく無駄死にだったよ」

まどか「はぁ……はぁ……疲れた……」

ほむら「うう……ううう…………」

まどか「ほむらちゃん水持ってる? ちょっと頂戴?」


ほむら「……?」スッ

まどか「」ゴクゴクッ

まどか「よし、がんばるぞー」



杏子「化けものか……。ビルを全部避けて契約しやがった……」

QB「……あれもこれも全て因果律の仕業だろう」


まどか「そんな常人杏子ちゃんにはこのお薬を処方するね。さあ、どんどん行くよ!」ラッタッタ

ほむら「……」

杏子「ほむら、その薬飲ませてくれ。手が動かないんだ」

杏子「はぁ……はぁ……。早く……」


ほむら「…………まどかが……」ボー

杏子「お、おい……聞いてんのか……」

ほむら「お水が……無いのよっ!」



◇立入禁止区域


                             「全然……大したことないね」

                              /:.:.:.:.: : : : : : : : : : _:ヽ、 ,ノ
                             /:.:.:.:. : : : : : :/ : ; :´:-‐: ー"==- _
                           /:.:.:.:.:.:.: : : /´: ;/:/: : : : : :j': : ',  `ヽ

                              /:.:.:.:.:. :.:. :, 'イ: : ;//: : : :/: /: : :λ
                       、_,ィ´:.:.:/:.:.:. :/:.:i':_: /´イ:_:ィ:'´:ヽノ: : ,イi: }トヽ、
                        ,イ:.:/:.:/:.:.:.:.:/ :.:/´'y':i/彡,_,ィ/ム≧ヽ: }:イリ  `
                       匁リ:.:/:.:.:.:.:/:.:.:ゞシ: : : :/  iく イチ`イl {

                          '⌒ン:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.iソ: : : : i     `'   ヽ:{`
                         '(:.:./:.:.:.:.:.:.::.:/: : : イ:/           ,イ 'i
                        炎; -/ソー彡イノイ/人,      -‐,': ノ リ
    _                     !'ー=彡tケソ ;i!:.:'´~    、     /: :/ j'
-‐  ̄  ,二ニ=-        /``ヽ 、     ー亥; ィ,ナ.'     i  ` ー-'ノl/, '´
    , ´            /: : : : : : :ヽ    _,..、'1``、、_    _b-, // '  __
  ,                 /: : : : : : : : : ヽ/:.:、._、ノ:.:.:.  ` `、'v',r´'斤―--/ ,j
/               /: : : : : : : : : /-―  `ヾ、、 f六' {~}゙ぅ/  ;.  火、
    _,  -‐―. .、     /: : : : : : : : :(´j  ー―---―`-`ミ斗v' ソ-‐'´ /  i
  /: : : : : : : : : : :\....ノ: : : : : : : : : /_| -‐        /´``´~ ``ー'¨´  i |
./: : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : : _,ノ-‐ ̄|       _, -'´          __ ,j、_|
' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `>´    _l_,... -‐´ ,  _.,々'ューj‐-イ゚ヒ7ハ_j,1N亅

: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/, <‐: :´: :  ̄: :i.:.:.     /<{弋y些仝呈_亠ー去´' ⌒尺
: : : : : : : : : : : : : : : : :/'´   \: : : : : : :.ト*ж.,,.μtミ>ソ'´:::::::::::::::::..`´..:::::::::::::::::::::ヽ
: : : : : : : : : : : : : : ;/        ヽ: : : : : :!%%%%%%%{ソ'{:::::::::::::::::::::::::::::...::::::::::::::::::::::::::ヽ
: : : : : : : : : : : :/         ヽ: : : :.{`“亠亠‐ハ...:ヘ;::::.::::::::::,.;::::::::::::;;::::::::::::::::::::::::::,'

: : : : :_,: ; ィ'´                `ゝ_.ト、.,,,_,,.κ| 'i::::::ゝ:::::::::::::::::::::::::::'::`:::::::::::::::::::,イ


使い魔「キャハハハハハ?」

さやか(この笑い方。絶対クスリやってるよね)ザシュュュッ

さやか(全部斬っちゃった。もっと血を……もっと強く……)ユラユラ

まどか「あ、やっと見つけた!」

さやか「」ヒュン

まどか「わわわ、危ない!」

さやか「あれ……まどか……?」

さやか「どうしてここに!? あ! あんた、その姿どうしたの!!」

まどか「友達にナイショで魔法少女になるなんてひどいよ」

さやか「……あはは。ばれちゃってたかー」

まどか「そんな残念さやかちゃんにはこのお薬」

さやか「何これ? くれるの?」


まどか「さ、頑張って。ワルプルギスの夜を倒してね!」

さやか「ちょっと……まどか?」

まどか「マミさん探してくる!」

さやか(……飲めばもっと強くなれるのかな?)



ワルプルギスの夜「キャハハハハハ」

マミ「ティロ・リチェルカーレ!」

マミ「ボンバル、ダメント……」

マミ「レガー……れ」

マミ「レディグレ……い」ゴクゴク

マミ「だー……じりん……」ズズッ

マミ(もう限界よ……)ハァハァ
                       


                                     _

                                、 _zー=ミY´::::::::::::≧x
               zー - 、            /     }《´  ̄` 、:::::ヽ
                -= ミz≦ \ー- 、      -‐ 、{ イ  , /〃      \:ノ
                 入        ヽ  }´    r、{ /ノ "  -‐     ヽ
. 、           .. -=/ ノ     ≠´:z´/  :.   <ヽⅣ  ∠ -‐= __   / :
. /> ⌒Y/ニミ辷彡≫ ´  >  //:::::::/ /    ヽzミメ }/癶メ/´ ノ /   ト
..′z:7::込廴..ィニニ{   <    {:{:::::::/ V_    人 ヽイ     ー=彡メ/  ノ  \
//ィ⌒ヽ/ニ{/ニニ込   r'  __込::::{  ムミ 〉 ´rーミ }八< 、 ' 以ゝ/ /    }リ
 〈 {zz≪ニニニニニニニ=-z彡 ´     `¨7   〉-‐}i } {Lj ≧=‐- =彳r 彡==彳 /

  辷三ニニニ=-   ‘ー ´           /   /   ゝ{ ヽゝ         /  { /
                        {    {              /     /
                      ∨  八               〔_ -=ミ≫ '
‐-  _                    } イ ハ                 {⌒ヽ{
‐-  _   ̄¨¨  ‐-  _             }´ }   {            _|::::::::ハ -‐  ¨¨ ̄
      ̄¨¨  ‐-  _   ̄¨¨  ‐-  __レ  ハ _  -‐  ¨¨ ̄  _,L:__:}-‐  ¨¨ ̄
               ̄¨¨  ‐-  _八     }_  -‐  ¨¨ ̄    { { 、ト ゝ
                     |    ト __ イ |             `ヽ} ゝ
                     |    /::::::::/ |
                     |  ノ廴__/  |
                     |  `ー彡 ’   |



まどか「マミさーん」タッタッタ

マミ(……?)

まどか「マミさん。わたしです。まどかです!」

マミ「……!!」

まどか「お待たせしました。これ飲んでください」オクスリ

マミ「けほっ、けほっ」

マミ「鹿目さん、契約したのね……。ここは危険よ、少し、離れましょう」フラフラ




◇あすなろ市

マミ「すごい。みるみる穢れが消え去ってゆく」

まどか「えっへん」

マミ「鹿目さんは何を願ったの?」


まどか「ほむらちゃんにお薬を飲ませたい」



マミ(超シンプルだわ)


まどか「ほむらちゃんは拒否るから後回しだけど」ウェヒヒ

マミ「そう、暁美さんのために……」

まどか「はい。とっても凄いお薬を飲ませてあげたいんです!」

まどか「だって、わたし保健係だから!」


まどか「見ててください――」


     「お空に祈るとこーんなにお薬が出てくるんですよ」ジャラジャラ
          ,:::.、 ,:::ヽ   . . : : : : : : : : : : : . .
     ー_ -: : '-:' : `i::::::::|. :´: : : : : : : : : : : : : : : : `:ヽ;'::::::::::::;'
       フ: : : : : : :i'::::::::|: :,i' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ;::::/_

      /.: : : : : : : :/:::::::;l.:,i': : : : : : : : : :i; : : : : :|: : : : :|: : ∨: : :ミ-_
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   /'/.: : : : : : : : :/;:::::;ノ: l: : : : : |: :i' |: : i ',ヽ; : :| ヽ; : : |: :|: : ; :ヽ:ヽ、
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     |; : : : ||: // .` `.l i;.: : : : | z,,,__,,,,    z,,_,,|: : :i,ヽlヽ; : :|'

      i; : : :| `     ヽ;. : : : :'i,::::.....      '  .....::: |ヽ;. :'i'、 \|
      \: !        'i;'i;. : :|`    r.. _y   ,. '   ヽ;'i
          `     _   l:::丶; |≧  ,  _ _  。≦     .乂
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      | \.iー-|_z='' ̄ ̄ ̄,ノ  |  '''''' 、ヽー 、
      |   ー,'   -='' =‐-=,'_-,=.,、_弋) \ ヽ.- 、
 _,,,,z=-'   /       _  _`_ヽ'~^:-';:,_:=,'-=:}.'  i
.ヽ、      γ      匸 _  ,'_  ., }:}    }: :}  .}. |_
  ヽ、    |       _  __, ノ }:}    }:゚:}   }〈   i、
   /   乂       'ー ' -- '''_ ) }:}    }: :}   .}'   〉ヽ,     __';ヽ,     , -,
   /   _,:、 ー,。 ,_ ー-- -,''     }:}    }:゚:}  }、ノ   ー--'-_;:〉 ヽ、/ '´-_-_、
  / , z='   .\  |    -='  \      }:}   }: :}  } `  ,_      \.    ||   `ー_-,
  '´         \|          \   .}:}   .}:゚:}  }.      "  '<,.    ,リ ー -- ‐ '



マミ「対象に応じて自在に変化する回復薬産生魔法……」

マミ「名付けて、『天上の祈り』ね。鹿目さんらしい素敵な能力だわ」

まどか「?」

まどか「これ、重曹ですよ。重曹。夢見ないでください」

マミ「……はい?」

まどか「じゃあ頑張ってください。応援してます」

マミ「一緒に戦わないの?」

まどか「わたし保健係だから武器出せないんです……」

まどか「というよりも、戦わないで済む祈りを考えたというか……」

マミ「あー……そういう……」


◇◆◇◆


杏子「で、ワルプルギスの夜は追い払ったわけだが」

さやか「主にあたしと杏子でね」


まどか「ほむらちゃんにお薬飲ませたいのは本当だもん」

ほむら「あなたが契約したら、私はこの街を出なくてはいけないのよ」

まどか「な゙ん゙で!?」

ほむら「そ、それは……」

まどか「お願いだからわたしを見て! わたしに教えてよ!」


まどか「Look At Me!! Look At Me!!」

まどか「L・A・M! L・A・M!」グルグル

ほむら「うぅ……」

QB「楽しそうだね。僕も混ぜてよ!」

QB「LAM! LAM!」グルグル

ほむら「イラッ」ズドドドド


マミ「何やってるのよあの子達」

杏子「ステーキうめえ」モグモグ

さやか「この絶妙な塩加減がいいね」モグモグ





QB「もぐもぐ」キュップイ

QB「あんなに恐ろしい魔女と戦って生き残るとはね。びっくりだ」

ほむら「キュゥべえがある意味役立ったのには驚愕したわ」

さやか「保健係がいなければどうなってたことか……」

杏子「薬を飲んだ瞬間、傷がたちまち治ったんだぜ」

さやか「文字通り魔法のお薬だったよ」


杏子「一体全体まどかはどんな薬をくれたんだい?」

まどか「杏子ちゃんに飲ませたのは片栗粉だよ?」

ほむら「片栗粉でどうやって!?」

杏子「片栗粉すげえ! 買い占めてヤフオクで売るわ!」



まどか「違うよ」

まどか「プラセボ効果だよ」

QB「ヘルシンキ宣言だね」

マミ「まぁ! 何だか素敵な文字列ね!」


さやか「じゃああたしが飲んだのは?」

まどか「バカに付けるクスリ」

杏子「さらっとえげつない事言うなよ……」

さやか「塗り薬だったのか」

ほむら「そこに気づくとは……。バカが少し治ったんじゃないのかしら」

マミ「重曹よりマシよ」


QB「何がだい? 重曹はスゴいんだよ!」

QB「美肌効果もあるしペットの消臭や滑り取りだけではなくお肉を柔らかく――」

杏子「あ、あんな高いところからビルが!」

ビル「ゴゴゴゴ……」

ほむら「生き残りが居たんだわ……!」

QB「なんでだよ!」ベシャ


◇◆◇◆


ほむら「そろそろ時間だわ」

まどか「どうしても行っちゃうの?」

ほむら「大切な人との約束があるから」

まどか「……そっか」

ほむら「今すぐにでも、立ち去るつもりよ」

まどか「……」

まどか(話してくれないんだね……)


まどか「」ゴソゴソ

まどか「最後に、ほむらちゃんにお守り」

ほむら「このカプセルは何かしら」

まどか「次の世界でも頑張れるように。特効薬だよ」

ほむら「私が時間遡行者だと……知ってたのね」



まどか「バレてないと思ってたの?」ウェヒヒ

まどか「後、舌下スプレー剤」

ほむら「これは?」

マミ「心臓のお薬かしら?」

さやか「比較的副作用の少ないニトロ薬だよ。魔法の節約になるね」

杏子「さやかが飲んだ塗り薬すげえ!」



ほむら「さやか、マミ、杏子。まどかは任せるわよ」

さやか「ガンガン守っちゃいますよー」

マミ「暁美さんが居ないと寂しくなるわ」

杏子「次の世界のアタシによろしくな」


まどか「ほむらちゃん。最後にひとつだけお願い聞いてくれるかな?」

ほむら「あなたの言うことなら何だってするわ」

まどか「やっぱり今すぐ、ほむらちゃんにお薬を飲ませたい」オクスリ

ほむら「や、やめて……」


.     /  ̄ ̄ ̄ ̄ V お ヽ               / ̄ ̄ ̄ ヽ
    |  .     ┬    .薬   |                  | 待 私  |
    | み   ‐┴‐   す  |  /  ̄ ヽ           .|  っ     |  
    | .   ┌‐┐  る   |   l .お !            | て .ず  | 
    | た   └‐┘   ん   |   | 薬 |           | た  っ  | 
    |     「二 |   で  |   | 飲 l       __ _ | ん  と  |
    | い  | ロ|   .し   |   l .ま !.   .:::::::::::::::::::::::| だ    | 
    |      }     ょ.  |   | せ !/::::::; -‐――┤ よ    | 
    | に  ノ \ 人   . ノヽ ,.! て !::::::/ , - ┬‐ヽ____ ノ 
     ヽ _____ _. -‐┴-= | よ l::::ム..イ:::::::::::::!:::::::::::::ヽ::::::::::.  
           | 「 >`: : : : : : : : : : :.ヽ_ノ:/:::l::::l:::::::l::::::ト::::l::::::::::}::::::::::.  
         ,「r‐У: : : : : : : : : :. : :.: : :.:l::::::|:::::|::::|::!::ハ:::::| l::ト::ー::A::::::l::|   
        ,: :{ {:/: : : : : : : : : : : : : : : : : |;:::::|::::」;斗匕 }ハ:| レ x≠ミ';:::::}:|  
      /: : : y: : :.: :.: : : : : : :.|: :.l: :l: : :|!:::::l:::::lx==ミ   j!   廻} }::刈  
―――  、: : : .|: : :.:l:.:l:.ト、:. : : :.ト;代下: l{ l:::ハ;N  廻}     /l/l/ レ:::::| 
 ね    l: : : |: : :.」斗匕\ト、| x=示刈;N:::::ト /l/l/l  `   u. j::::::|

  ぇ  ね ト、: :.!ハ: :.|: lx=示      ゞ  |:|::::::ハ u.   r   つ /l::::::|
 ね   ぇ l .}ハ: : Ⅳ:N  ゞ   ヽ  /l/,ハ!:::::{:::个:::‐-、二 _ ,<」≧!::::ハ
  ぇ  ね |   } : : : : ト、/l/  r  フ  イl:..|:::::|:::::|:::::::::{二 TTニ二}::|::::l::::.
 ね   ぇ |  ハル1ハ:.V>n―-__ 彡,ル |:::::|::√ ̄lil   { {   li|::::| ̄\
  ぇ  ね |       .メ;!  li| `二コ_「,―: |:::::レ    |iL ー-r v―-.li|::::|    ヽ
 ね   ぇ |      /    lil/::::::::{::}:::::::::l:::/    「:::::::::::::{::::}::::::::::::!::リ
  ぇ    .ノ      〈   ヽ〈:::::::::::::::ハ:::::::::l:〈     ヽ::::::::::ィ介i、:::::::::レ      〉
             \   ヽ::::::::ノ}:lト一|::::\   个一 l:| |:| ー一个    ノ


まどか「ねぇねぇねぇ  ねぇねぇねぇねぇ」

まどか「いいから、目を閉じて」

ほむら「イヤよ!」

まどか「嫌なの?」

ほむら「あんなゲテモノ薬物飲ま――」




                                      r=, - ´ヽ―〃´ `ヽー 、´ ̄ii|

                                    , <´        ヾ/     ヾ  ヽ .}i!
                                  / 、        /          \
                                 /   ヽ       、 /  .!   i         ヽ
                  _  _  _       / ∨   ∧     / /l   .!     ヽ   \
             ,  <:.:.:.::.:..:.:.:.:.:///.:.:> 、 , ィ  i  ∨    ∧    /,ィ ./|   |      ハ  `ヾ
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          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|//.:.:i.:.:.:.:.::.ヽ.:.:.:.:.\ _,ィ ´ ヽ  ∧     i ‐、!  |         :i    ∧
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           /.:.:.:./.:.::.:.:.:.:.::.;.:.:.:.:.:.レ       `ヽ..:.::.::ヽ/ヽ.     \ /       ,             ∧
          ./.:.:.:./.:.::.:.:.:.:.:../.:.:.:.:,イ             \.:.∧イ、      /        /              ∧
        /.:.:..:/.:.:.::.:.:.:.:.:/.:.:.:./               ヽ∧ ヘ     ,イ         /ゝ _              ,
         /.:.:..:/.:.::.:.:..:::.:./.:.::.:/, ィ ¨ ` <        i`ヾ \           /    ヽ             i
      ,.:.:.::.:/.:.:.:.:.:..:./.:.:.:.:.{ i       ` <      !    r ヾ       /     ./}                  |
     /.::.:.:./.:.:.:.:../.:.:.:..:.:.:.:ヘl      / / ` <   !   .ゝ、 \     ,イ    / !              |



まどか「がんばって」

ほむら「……!」


ほむら(わわわわ!)

ほむら「わ、私は……必ずあなたを救って見せる!」

ほむら「どんな理不尽な災難が降り注いだとしても! 必ず!」

まどか「……!」

まどか「うん///」


◇◆◇◆


杏子「いっちまったな」

さやか「やっぱりここに残るわ! って言うと思ったんだけどな」

まどか「ほむらちゃん……」オイノリ

マミ「ところで鹿目さん。暁美さんに渡したお薬は何なの?」

まどか「誰かがほむらちゃんを手助けしてくれるお薬だよ」

さやか「誰か……?」

まどか「マギカルテットSって名前の強力なお薬だよ。リスクいっぱいの」

まどか「あと、命に関わるステロイド剤と構成物質を幾つか」

マミ「どんな抗生物質?」

まどか「ホムホマイシン系のとホムラサイクリン系! 一撃必殺☆効果抜群だよ!」ニコニコ

さやか「なんか可愛い名前だね」

杏子「何でそんな危険なものを渡したし」



まどか「薬と毒は背中合わせなんだよ」

さやか「まあ、なんとなくわかるけどさあ」

まどか「クスリを逆から読んで見ると……?」

マミ「!!!」

杏子「……」

さやか「うっわ……」


◇◆◇◆


マミ「鹿目さん。暁美さんのこと……本当に良かったの?」

まどか「いいんです。さっきの味を思い出すたびに……」

まどか「それに、ほむらちゃんはわたしの中で生き続けてるんです」

さやか「青春だねー。檸檬の味ってやつぅ?」

まどか「血の味」

マミ「ロマンチックね。血の契りよ!! 美樹さん!」

さやか「……」チラ

杏子「……」コクリ

さやか「うわぁーそれはとってもかっこよさそーですねー」



QB「その薬はどんな対象にも出せるのかい?」

まどか「多分、魔法少女限定だけど」

QB「君は途方も無い因果をたかが薬品ごときに費やした。その薬の威力は無駄に計り知れない」

マミ「それ褒めてないわよね」

QB「宇宙の寿命を延ばせるのなら助かるんだけどなあ」チラチラ

まどか「やってみるね」

杏子「正気かてめえ!」

まどか「まどっちまどまど」オクスリ



▼宇宙の寿命が12万年延びました。

まどか「……できちゃった」

QB「鹿目まどか! 君はこの星の英雄だよ!」ピョン

QB「これならノルマ達成も近いね!」グルン

さやか「薬でもやってるのかと思うほどの笑顔だよあんた」

QB「彼女の因果に感心してるだけさ!!」ズサー

マミ「キュゥべえの……キャラ設定が……」



杏子「でもよー。どっかでしっぺ返しがあるんだろ?」

QB「当然だ。宇宙の寿命を延ばすのは並大抵のことではない」

QB「鹿目まどかの因果がそれを可能にした分、同じ分の絶望が撒き散らされる」

さやか「絶望!?」

QB「火星が粉砕したり、太陽が突進したり、地球が強襲したりするだろうね」

杏子「はぁ? なんの話さ」

QB「例えばの話だよ。そんなことありえないんだから真に受けないで欲しいな!」


                         ___
                   r-, r-‐"´::::::::::::::::`‐-、              ―‐
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                ,, --=ニヽf´ // i  ヽ, `ヽ::::/         /
                  (,_  /" ./ ,イ ト,  !、  ヾ           イ
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         `ヾ,     /  /´i7 ̄ ̄`ー-='、_ `"‐'/二´ニコ        /
           \    i   ,イ .| |         '--、'='∠,-,フ.     /
            ヽ   V   ヽヾ、__        `ヽ | |       イ
             ヽ  ヽ、__, -‐´ ー二ヽ   -ニ三/く_ノ        l
              ヽ /         -=ヽ二  r-'、__:::/      ─┼─
               ヽ',.      ー=二三ヽ三/ヽ,_),'       /
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                           Z   {{  /                     ヽ
                           彡  ゞ"                            ヽ
                           彡厶/     , '    ,    ノ                ‘,
                             /   .,'  /   / ,/  /} 、  .,    i.     ハ
                     (⌒⌒)    / ,′ {  .ム-‐ァ、//  /  i| i   }     }       ハ
      仕                    \/    i| {    { // /´ i` /    |リ|   }     }      }
   そ 事        {三三三}             {Λ    | l{ 〃"ヾ、{/     i}_[___ !   ,′      ,
   ん に       {三三三}         r-.,ゝf"`, i { ん:'ハ       丿i|  `ト、.   /      .;
.ト .な  °      }:::::::::::{             i|   |  | |{ { :::::}        }./ |i ヽ/       ,′
.ド 貴 人.      /:::::::::::::::‘,         ノ  /  / ‘,ゝ .ノ     ≠ミメ、  |  /       /
メ .方 生       /:::::::::::::::::::::: ,       ゝ>、 /-ミ., ゝ'''   ,        `ヾ〟}/  ,..ィ"´ ̄ ̄ ̄`i
の .に に     |:::::::::::::::::::::::::::|      γ `<^ヽ ヽy'⌒ヽ        ヽヽヽ ,/ _,.イ          丨
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   ̄/ ̄   /.  │    │  O     /   /    |   __  |    ┃医 薬 部 外 品.┃
   ./     ./|    └──┘      /   /|     .ノ         |/  ┗━━━━━━━━┛





                      、__,ー~ヽ|: : : : : : : : : : : : : ヽ.

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    /    /--,      テ        {/ /  /      ヽ: :/
  / /  /ヽ/              ;'i ./   / / ィ∧ i   ゙, ',
  ヽ/  / /ヽ       ィ       ゝ{  .i;/‐/ /フ二ヽ-   } }
  /_、  /  ヽ              ./ .i ´i_{/=。/´.{;;.゚jヽ  ;ィ、.}
    | ` / \ ヽ.   ロ   ⌒ ヽ. `´`.、 .l´.{;;リ    ` }  ノ※j   _
  } | {                  ( r―-ヽi ,,,  '_ ,  '''ノ/_ノゝ´ ̄   ヽ
.  ´ | `  \     ・      くr_ ヽ ヽ、     , ィ´ く  ,r=≡=‐'
                  ⌒~___\_j>rf´= ヽ  (//;(-―‐- 、

               フ     ,ィ'}    {- ィノ.||_ -‐'`‐---、/  ,、_,'
   _|二__    |         f:ミ{    .}f二ス7\ヽ、 |/´  ヽ、巛、__
   |‐┼‐ .´ ! │   ィ    rノ:::|==ァ´/ ‐/- | !ヽノ.ノ    |  ̄`ヽ`ヽ
   !  `ー'  |  .|        /`ヽノノ"´` -/- /.j   /     ヽ  丿)ノ
   | フヽ ̄   |  .|   .ナ    '. `ヽ {.   -{-.  '´  /  、     )  ノ
   !./ノヽ´   │       .|    ヽ、  _ヽ、     .〉‐; `ヽ ノ/
  ノ / ノ\   、|.   |     !    }`{= =| |=`==,=‐'}二二{
                   l    i /}⊂二 ̄ ̄'.ノ  ̄二⊃]

              レ    ヽ  ノノ }  | |入t弋 ='刀  \`,
                     `´   ノ =| |=``ー'´ノ   ゝ'、




>>44
邦子か!

まどほむかと思ったがそうでもなかった
最後までよくわからない何かだった

感想ありがとうございますー
楽しんでいただけたでしょうか?
>>294
邦子SS書きためたよ邦子
>>298
訳あって、いかにもなテンプレ二次創作を書く必要があったのです。>>1をご覧あれ


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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月23日 (月) 05:10:12   ID: ssiL8V5o

よくわからない、イミフ、でもわかるよ!すごいクスリっぽ!

テンションとかリズムが好き、AAも好き
でもスマホじゃろくに表示されないのが残念かな、まぁ、しょうがないよね!

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