梨花「なんでもかんでもオヤシロ様のせいにしないでほしいのです」 (199)

圭一「だってよ、そう考えないと納得いかない事が多すぎるぜ」

圭一「な!魅音?」

魅音「う、うーん、そうかなあ」

圭一「なんだよその曖昧な返事は!」

圭一「そうだレナ!レナはオヤシロ様の事信じてるよな!?」

圭一「オヤシロ様は確かにいる、そうだろ!?」

レナ「うん、オヤシロ様は確かにいるよ、だけど」

圭一「?なんだよ」

レナ「それと圭一くんの机から沙都子ちゃんのパンツが出てきたことは関係ないよね」

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圭一「いや…違うんだよ」

レナ「何が違うのかな、かな?」

圭一「お、俺は何もしてない!」

レナ「だったらどうして沙都子ちゃんのパンツが圭一くんの机の中にあったの?」

圭一「それは、わからないけど」

レナ「おかしいよね圭一くんの机から出てきたのに」

圭一「…わかった、こうなったら全部話すよ」

レナ「どういうこと?」

圭一「実は俺、あの綿流しの夜にさ…」

圭一「鷹野さん達に誘われて軽い気持ちで祭具殿に入っちまったんだ」

圭一「すまなかった、悪気はなかったんだが」

圭一「今は、本当に申し訳ないと思ってる」

魅音「…」

魅音「わかった、園崎家は圭ちゃんを許すよ」

魅音「梨花ちゃんも、いいね?」

梨花「みぃ、元々僕はそんなことちっとも怒ってないのです」

圭一「梨花ちゃん」

梨花「でもそれとパンツの件は全然関係ないのです」

圭一「ですよね」

レナ「圭一くん?」

圭一「わかった、わかったよ!そんな怖い顔すんなって」

圭一「そうだよな、仲間ってのは隠し事はなしだもんな…」

圭一「これは正直みんなに言ってしまっていいものか悩んでたんだが」

圭一「ちゃんと話すよ」

レナ「また関係ない話じゃないよね?」

圭一「もちろん!」

圭一「実は俺、こないだ偶然聞いてしまったんだ」

圭一「この村には雛見沢症候群という病気があるらしいって」

魅音「病気ぃ?そんなの聞いたことないよ」

梨花「圭一、その話は…」

圭一「お、その様子だと梨花ちゃんは知ってるみたいだな」

レナ「本当に知ってるの?梨花ちゃん」

梨花「はい、でも…」

圭一「この病気は村人全員が感染しているが、普段日常生活を送るにはなんの支障もないそうだ」

圭一「だが、一度発症すると恐ろしいことが起こる」

魅音「恐ろしいこと?」

圭一「ああ、とんでもないことに…」

梨花「だ、駄目です圭一、それ以上は!」

圭一「えっろえろな気分になる」

梨花「えっ」

魅音「え、えっろえろ?///」

圭一「ああ、ちなみにこの発症状態にも段階があって、それをエロ1からエロ5と呼ぶんだそうだ」

レナ「そ、そんな病気があったなんて知らなかったかな、かな」

圭一「ああ、俺が思うに沙都子のパンツを盗んだ犯人はこの雛見沢症候群によって精神がエロエロな状態に陥っていたんじゃないかと思う」

圭一「そして、症状が治まり、冷静になったことで自分の犯した罪の大きさに気づき、俺にその罪を押し付けようと…」

梨花「はいストップ」

梨花「雛見沢症候群はそんないかがわしい病気じゃないのです」

レナ「そうなの?」

梨花「ええ、正確には感染症の一種で、主な症状として被害妄想や暴力的衝動の誘発などがありますが、エロエロな気分になったりはしないのです」

梨花「その発症原因はストレスや雛見沢から外へ出て長期間過ごすことなどですが余程のことがないと発症はしないのです」

梨花「ちなみに発症レベルはL1~L5に分けられ、最終段階のL5になるともはや狂人と言っても差支えないほどの精神的不安定な状態になりますです」

レナ「とっても怖い病気なんだね」

梨花「はい、ですが現在では治療法もほとんど確立しているので、そこまで危険なものではないから安心して欲しいのです」

魅音「はえー、世の中にはいろんな病気があるんだねえ」

梨花「それと、これは僕からのお願いなのですが、雛見沢への誤解や偏見を避けるためにこのことはなるべく秘密にしてほしいのです」

魅音「確かにそれは大事だね、この村がそんな奇病のある村だなんて忌避されるのは私も悲しいよ」

レナ「そうだね」

レナ「それにしても、圭一くんはそんな話、どこで聞いたのかな?かな?」

圭一「それは、診療所だけど」

レナ「圭一くん、最近診療所にいく用事なんてあったのかな?」

圭一「そ、そんなこと、どっちでもいいだろ」

梨花「実は沙都子はこの雛見沢症候群のL3発症者で、定期的に診療所に通っているのです」

圭一「へ、へえ、初耳だなあ」

レナ「そういえば沙都子ちゃん、最近誰かに付け回されてるような気がするって言ってたね」

梨花「僕もさっきまで、また沙都子に雛見沢症候群の症状が出てるのかと心配していたのですが…」

圭一「…なんだよ」

圭一「なんだよなんだよなんだよ!」

圭一「パンツ泥棒の疑いの次は、証拠も無しにストーカー扱いかぁ!?」

圭一「だったら赤で宣言してやるぜ!」

圭一「前原圭一は沙都子のパンツを盗んでいない!!」

魅音「な!赤で言い切った!?」

レナ「騙されちゃだめだよみぃちゃん、赤なんて言葉遊びでいくらでもすり抜けられるんだから」

梨花「みぃ、きっとあれはパンツじゃなくてパンティだ!とか言いやがるつもりに違いないのです」

圭一「そんな小学生みたいな手を使うかよ!」

圭一「とにかく、これで俺が沙都子のパンツを盗んでないってはっきりしたろ?」

圭一「異論があるなら復唱要求でもなんでもしてみろよ!」

ちょっと田んぼの様子見に行ってきます

魅音「えっと、盗んだんじゃなくて拾ったとか?」

圭一「パンツ拾うってどんな状況だよ、まあ落ちてたら拾うけど」

梨花「圭一は見上げた変態なのです」

魅音「違うのかぁ…あ!わかった!監督に貰ったんでしょ!引き換えに何を渡したやら…」

圭一「違えよ!俺は欲しい物は自力で手に入れる男だ!っていうか監督が沙都子のパンツ持ってること前提かよ…」

魅音「うーん、拾ったんでも貰ったのでもないとしたら…」

レナ「…ねえ、これ本当に沙都子ちゃんのパンツなのかな」

圭一「!な、なにを…」

レナ「みんな、よく見て」

レナ「普通自分のパンツにマジックでこんなに大きく名前を書いたりするかな?」

魅音「確かに、ここまで大きく書いてあるのは不自然だね」

梨花「…?」

梨花「!!!!?」ザワ

梨花「これ!!よく見たら私のパンツじゃない!!」

圭一「…ばれたか、流石は名探偵レナ」

梨花「圭一ぃ~~~!!」

圭一「ふう」

圭一「なんつーかさ」

圭一「もう、逆になんでパンツ盗んじゃいけねえの?みたいな」

レナ「どうしよう、開き直ってるよ」

梨花「今までいろんな世界を見てきましたが、ここまで最低な圭一は初めてなのです」

魅音「こりゃ、まだまだ余罪がありそうだね」

レナ「他にも何かしてないか復唱要求してみようよ」

梨花「『前原圭一は古手梨花の縦笛を吹いたことがない』復唱要求」

圭一「復唱拒否、理由は特にない」

梨花「もうこの縦笛は捨てるのです」

レナ「『前原圭一は竜宮レナのパンツを盗んだことがない』復唱要求だよ」

圭一「復唱拒否、理由は特にない」

レナ「やっぱり盗んでたんだ、圭一くん、酷いよ」

魅音「もう最低、見損なったよ圭ちゃん」ハア

魅音「さあ!復唱してもらうよ!『前原圭一は園崎魅音のパンツを盗んだことがない』!!」

圭一「復唱拒…あ、いや」

圭一「前原圭一は園崎魅音のパンツを盗んだことがない」

魅音「なんで言えんのよー!!私だけなんで言えるのよー!!」

圭一「いや、別に」

梨花「復唱要求『前原圭一は園崎詩音のパンツを盗んだことがない』」

圭一「復唱拒否、理由は特にない」

魅音「なんで言えないのよー!!なんで私は言えて詩音は言えないのよー!!」

圭一「別に、理由はないって言ってるだろ」

魅音「盗みなさいよ!!私のパンツも盗みなさいよー!!圭ちゃんのばかー!!」

しまった…!

魅音「なんで言えんのよー!!私だけなんで言えるのよー!!」

圭一「いや、別に」

梨花「復唱要求『前原圭一は園崎詩音のパンツを盗んだことがない』」

圭一「復唱拒否、理由は特にない」

魅音「なんで言えないのよー!!なんで私は言えて詩音は言えないのよー!!」

圭一「別に、理由はないって言ってるだろ」

魅音「盗みなさいよ!!私のパンツも盗みなさいよー!!圭ちゃんのばかー!!」

レナ「お、落ち着いて、みぃちゃん」

魅音「ばーかばーか!圭ちゃんのばーか!」

梨花「そんなことより、今は圭一の変態性欲に任せた行動を糾弾する方が急務なのです」

圭一「誰が変態だ」

梨花「人のパンツを盗むのは変態さんとしか言いようがないのです」

圭一「だから俺はやってないって、やってたとしてもオヤシロ様という名の祟りだよ」

ドタン!バタン!

レナ「なんかあうあう言ってる声が聞こえたような?」

梨花「圭一、オヤシロ様はお怒りなのです」

梨花「具体的には『僕のせいじゃないのです!圭一なんか嫌いです!不敬罪なのです!』とおっしゃっています」

梨花「っていうか私のパンツ返しなさいよ」

圭一「だめだ、俺の机にあったんだ!これは俺の物だ!」

梨花「はぁ!?」

圭一「とうっ!!」

すぽっ!!

魅音「圭ちゃんが…!!」

レナ「梨花ちゃんのパンツを…!?」

魅音・レナ「かぶった!?」

梨花「くぁwせdrftgyふじこl」

圭一「ふっはっはっはっは!パンツが欲しければ俺を捕まえてみせるんだな!!」

梨花「圭一!!いい加減にするのです!!」

圭一「ああん?」

圭一「圭一?誰だそいつは、今の俺はパンツをこよなく愛する者、そう…」

圭一「『K』とでも呼んでもらおうか」

梨花「空いた口がふさがらないのです」

圭一「ではさらばだ諸君!!また会おう!!」

魅音「げ!!」

レナ「その格好で外に出る気なの!?圭一くん!!」

圭一「どうせいつもの罰ゲームと思われるだけさ!!っていうか俺は圭一じゃねえ」

圭一「『K』だ!!」

レナ「どっちでもいいししつこいよ!!圭一くん!!」

圭一「とうっ!!」

魅音「ああ、行っちゃったよ…」

レナ「圭一くん、どうしちゃったのかな、かな?」

魅音「最近暑かったからね、ちょっとアレになっちゃったのかも」

梨花「…」

梨花「…」ピ

梨花「…」プルルルル

梨花「もしもし、私よ」

梨花「ええ、ちょっと緊急で頼みたいのだけど」

梨花「そう、その圭一のことなんだけど」

梨花「…ええ、おそらくL5よ、完全に末期症状のようだったわ」

梨花「入江にも連絡しておいて、ええ」

梨花「とにかく早く捕まえて!手遅れになる前に」

梨花「…よろしくね」ガチャ

梨花「みんな、圭一ならもう大丈夫なのです」

レナ「え?」

梨花「頼りになる人達に『お願い』したのです」

魅音「まさか、警察に?」

梨花「いえ、もっと穏便に済むはずですが」

梨花「場合によっては転校もありえるかも…」

レナ「え?」

梨花「な、なんでもないのです」

梨花「僕は用事があるので失礼するのです」

魅音「あ!梨花ちゃん」

梨花「さようならなのですー」

入江診療所

梨花「入江!圭一は捕まったのですか!?」

入江「はい、学校の周りも山犬の警戒地域ですからね」

入江「肛門から出てすぐの所で取り押さえられたそうです」

梨花「そうですか…」

梨花「あの、圭一は」

入江「…」

入江「残念ながら」

入江「L5です」

梨花「!そんな…」

入江「今は鎮静剤が効いてぐっすり寝ています」

梨花「どうにか、ならないのですか?」

入江「今の我々の医療技術では、その、どうにも」

梨花「…く」

入江「でも絶望はしないでください」

入江「どんなに時間がかかろうとも、私の人生をかけて圭一くんと悟史くんを治してみせます」

梨花「っ!」

梨花「私には!その『時間』が無いというのに!!」

入江「り、梨花ちゃん?」

細かいかもだけど
山犬→山狗

梨花「だめだだめだだめだ!圭一がいないなんて!!今回の世界ももう終わりよ!!」

梨花「どうせ聞きはしないだろうけど教えてあげるわ!」

梨花「あんたは睡眠薬を飲んで自殺するわ!!」

入江「自殺…ですか?」

梨花「富竹と鷹野が死んだっていうのにまだ半信半疑なの?おめでたいわね」

梨花「それから私も!!腹を裂かれて殺されるわ!!」

梨花「死ね死ね死ね!!みんな死ね!!」

梨花「もういいみんな死んでしまえ!!」

>>64
サンクス

私モードになったから関係ないけど
梨花ちゃんは「ボク」。でも羽入は「僕」であってる

入江「り、梨花ちゃん、どうか落ち着いて」

梨花「…」

入江「そうだ、圭一くんの様子を見てきてあげたらどうでしょう」

入江「もしかしたら彼にも良い作用が…」

梨花「はははっ、そうね」

梨花「そういえば私のパンツ、持ってかれたままだったわ」

梨花「教えて、圭一はどこにいるの?」

入江「ええ、地下の…悟史くんの隣の部屋です」

梨花「そう、ありがと」

入江「…」

>>68
なんか違和感あると思ったらそれか!あり

地下診療所

圭一「…」

梨花(何事もなくここまでこれて、今回はもしかしてと思っていたのに)

梨花(まあ富竹と鷹野は死んだけど、そんなのいつものことだし…)

梨花「でも、こんなパターンは初めてね」

梨花(何の兆候もなくいきなり圭一が発症するなんて)

梨花「こんなのどうすれば防げたっていうのよ」

山狗「…」

梨花(こんなにたくさん私の護衛がいたって、結末はいつも同じ)

梨花(いっそ今回はここでずっと引きこもっていようかしら)

梨花「…もう、疲れた」

圭一「…」

梨花「いい気なモノね」

梨花「気持ちよさそうに寝ちゃって」

圭一「…」

梨花「っていうかいつまで私のパンツかぶってるのよ」

梨花「返しなさい」グイ

圭一「…」

圭一「だが断る」パッ

梨花「え!?」

山狗「?何…」

圭一「悟史バット!!」

ごぎゃ!!

山狗「ぐわっ!!」

山狗2「このガキ!起きて…」

圭一「バットバット!!悟史バット!!」

山狗2「!っうぎゃ!ほげ!」

梨花「け、圭一!?あなた起きて…!?」

圭一「話は後だ!梨花ちゃん!!」

圭一「…」プルルルル

圭一「もしもし、俺だ!」

圭一「ああ!予定どおり梨花ちゃんは保護した」

圭一「そうだ、監督もまだ怪しまれてない」

圭一「もちろん!悟史には指一本触れさせねえよ」

圭一「そっちの状況は?」

圭一「…そうか」

圭一「わかった、こっちを制圧したら援護に向かう」

圭一「無茶すんなよ?じゃあな」

梨花「け、圭一?」

圭一「すまん梨花ちゃん、わけがわからないだろうけど一緒に来てくれ」

梨花「い、今の電話は…?」

圭一「詩音だ、葛西さんと協力して鷹野を人質にとる予定だったんだが、失敗しちまったらしい」

梨花「でも、鷹野は死んで…」

圭一「ホントに覚えてないのか」

梨花「?」

圭一「あいつ、鷹野と山狗が全ての黒幕なんだよ」

梨花「そん、な…」

山狗3「お、お前ら一体なにして…」

富竹「せいっ!!」

山狗3「ほぶっ!!」

圭一「富竹さん!」

富竹「やあ、遅れてすまなかったね」

山狗4「お、応援だ!応援を…」

富竹「さっさと全部片付けようか」

すいません、ちょっと田んぼの様子見に行ってきます

圭一「ふう、思ったより手こずったぜ」

圭一「大丈夫ですか?富竹さん」

富竹「あ、ああ、油断したよ、僕のことはいいから、詩音ちゃん達の援護に…」フラフラ

梨花(口ほどにもないわね…)

圭一「わかりました」

入江「前原さん!!」

圭一「あ!監督!大丈夫でしたか?」

入江「おかげさまで」

入江「この先の山狗は?」

圭一「全員無力化しました、中は安全です」

入江「良かった、では手筈通りにここで籠城ですね」

圭一「…いえ、少し予定変更です、富竹さんが負傷したのでここで手当をお願いします」

入江「!まさか一人で敵地に向かうおつもりですか!?」

圭一「途中で赤坂さんと合流することになってますし、問題ありませんよ」

入江「いけません!もう数時間で番犬も到着するんでしょう?」

入江「せめてそれまで…」

圭一「それじゃ遅いんですよ、詩音達はまだ戦ってるんです」

入江「しかし…」

梨花「ちょっと、いいかしら」

圭一「?ああ」

梨花「だいたい状況は掴めてきたわ」

梨花「だからこそ言いたいのだけど…」

梨花「私もいくわ!こんな所で指をくわえて待ってるなんてごめんよ」

梨花「私の運命は、私が決めるの」

圭一「梨花ちゃん…」

圭一「危険だぞ?」

梨花「覚悟はできてるわ」

圭一「…」

圭一「わかった、行こう」

圭一「一緒に戦おう!」

梨花「ええ」

梨花「あとパンツ返して」

圭一「それは断る」

梨花「なんでよ!!返しなさいよ!!」

圭一「…」

圭一「実は、報酬なんだ」

梨花「え?」

圭一「梨花ちゃんのパンツは、赤坂さんが協力してくれるための条件だったんだ」

梨花「あ、赤坂が…ボクのパンツを?」

圭一「時間がない、行こう、梨花ちゃん」

梨花「あ、圭一!待つのです!!」

赤坂「やあ、久しぶりだね、梨花ちゃん」

梨花「…」

赤坂「今度こそ、君を助けに来たよ!!」

梨花「///」

赤坂「どうかしたかい?」

梨花(こ、こんな顔して私のパンツを…)

梨花「な、なんでもないのです」

赤坂「そうかい?ならいいけど」

赤坂「圭一くん、状況は?」

圭一「はい、監督と富竹さんは診療所で待機、詩音と葛西さんは逃げながら追手と応戦中です」

赤坂「番犬が到着するまでは…?」

圭一「持たないでしょうね、このままじゃ」

赤坂「そうか…」

圭一「なので」

赤坂「?」

圭一「裏山で迎え討ちます」

鷹野「さぁ~、追いつめたわよぉ、詩音ちゃん」

詩音「く、この鬼!人殺し!」

葛西「詩音さん、あまり汚い言葉は…」

鷹野「フフフ、なんとでもいいなさーい」

詩音「ババア!!」

鷹野「殺す」

小此木「ま、まあちょっと待ってくださいや」

鷹野「あ?」

小此木「こいつらには古手梨花の居場所を吐いてもらわにゃなりませんで」

鷹野「女王なら診療所にいるんでしょ?」

小此木「いえね、さっきから診療所と連絡がとれなくなっちまいまして」

鷹野「はあ!?何よそれ!どういうこと!?」

小此木「向こうには最低限しか部下を配置してなかったもんで」

小此木「どうもそこをそこをつかれたみたいですわ」

鷹野「使えないわね!あんたたちにいくら払ってると思ってるの!!」

小此木「帰す言葉もありませんね」

鷹野「わかったわ、こいつらは生かして捕獲」

鷹野「残った隊員は診療所の制圧、および女王感染者の確保に向かいなさい」

小此木「了解ですんね」

小此木「聞こえたか!さっさと動け、これは実戦だ!いいか?これは実戦だぞ!」

山狗「う、うわあああああああ!!」

小此木「どうし…!?」

山狗2「ぎゃあああああああ!!」

山狗3「ほわあああああああああ!!」

小此木「トラップだと…!?」

小此木「こんな田舎の山奥で、こんな巧みな…」

ズドン…!!

小此木「は?」

ごぽっ…

葛西「実戦中に、敵から目を離すのは感心しませんね」

小此木「こ、のやろ…」

鷹野「小此木?」

小此木「すい、ませ…」

小此木「…」ガク

鷹野「お、小此木ぃー!!」

沙都子「おーっほっほっほっほっほ!特殊部隊なんていってもたいしたことありませんわね」

詩音「沙都子、どうしてここに」

沙都子「圭一さんに頼まれましたの、裏山にたくさん遊び相手が来るから相手してくれって」

葛西「見事なトラップです、沙都子さん」

沙都子「当然ですわ、この場所で私にかなう人間なんているもんですか」

鷹野「ひ、ひぃ!!」

詩音「あ!逃がしませんよ!!まったく往生際が悪いんですから」

葛西「詩音さん!」

詩音「なんですか!?あいつを捕まえないと」

葛西「深追いは危険です、ここは彼女の指示に従いながらいったん引きましょう」

詩音「でも…」

沙都子「葛西さんの言う通りですわ、ここにいては危険です、山頂に向かいましょう」

詩音「…ま、沙都子がそういうんじゃ仕方ありませんね」

赤坂「せい!」

山狗A「ぐはあ」

赤坂「そりゃ!」

山狗B「ぶべら」

赤坂「ふん!」

山狗C「ぬわー」

赤坂「片付いたよー梨花ちゃーん」

梨花「すごいすごーい!赤坂は強いのですー!!」

梨花(変態だけど)

圭一「…そうか、わかった」プツ

圭一「詩音と葛西さんは沙都子と合流して山頂に向かってるそうです」

赤坂「そうか、みんなは無事なのかい?」

圭一「ええ、それに沙都子のトラップで敵はほとんど壊滅状態だそうです」

赤坂「そいつはすごいな」

圭一「俺達も早く合流を…」

鷹野「ひぃ!ひぃ!」

圭一「!」

圭一「…やっぱり、山頂には二人で行ってください」

赤坂「圭一くん?」

圭一「俺は、あいつに!」

梨花「ま、待つのです!!圭一!!」

山狗「おい!こっちにもいたぞ!」

赤坂「くそ、梨花ちゃん!こっちだ」

梨花「そんな、まだ圭一が!!」

沙都子「梨花ー!!」

梨花「沙都子!!」

沙都子「心配しましたのよ!!」

梨花「ありがとうなのです」

沙都子「あいつらの狙いは梨花だったっていうじゃありませんの!」

沙都子「怪我は!?酷いことされませんでした!?」

梨花「ボクは心配ないのですよ、にぱー☆」

梨花「…でも、圭一が」

沙都子「け、圭一さんのことですもの、きっと大丈夫ですわよ」

赤坂「すまない、梨花ちゃん、もっと注意していれば」

梨花「あ、赤坂のせいじゃないのです」

梨花「圭一からは何か覚悟のようなものを感じました」

梨花「だからきっと、誰にも止めることはできなかったのです」

赤坂「梨花ちゃん」

梨花「それで、あの、赤坂…」モジモジ

赤坂「なんだい?」

梨花「報酬、のこと…なのですが」

赤坂「?うん」

梨花「圭一の持っていたパンツはその、圭一が持っていってしまったので…」

梨花「その…///」

ぬぎぬぎ

梨花「こ、これで我慢してほしいのです!!!!」ホカホカ

赤坂「…」

赤坂「え?」

梨花「…///」

梨花「?」

梨花「あの、赤坂は、これが、その、欲しかったんじゃ…」

赤坂「ごめん、梨花ちゃん」

赤坂「君が、その…何を言っているのか」

梨花「…」プルプル

梨花「ケイイチ」

梨花「コロス」

圭一「よう、鷹野さん」

圭一「いいザマだな」

鷹野「!圭一、くん?」

圭一「どうだ?自分がこうして追いつめられる気分は」

鷹野「くっ…」

鷹野「別に、こんな程度の逆風は慣れっこよ」

圭一「そうかい」

鷹野「くっくっく、神め!まだ私を試し足りないとみえる!!」

鷹野「いいぞ!!抗ってやる!!この程度の試練!!」

鷹野「また乗り越えてみせるわぁ!!」

圭一「…勘違いするんじゃねえよ」

鷹野「はあ?」

圭一「お前が今相手にしてんのは、神なんかじゃないって言ってるんだ」

圭一「そりゃ自衛隊の三佐で、山狗なんて部隊を従えてるあんたから見れば」

圭一「確かに俺達はちっぽけで、とるに足りない存在に見えるだろうよ」

圭一「でもな、そんなちっぽけな俺達が、俺達なりに、必死で守ろうとした世界があったんだ」

鷹野「?なんのお話?村がガスで滅ぶのはこれからよぉ?」

圭一「まあ、あんたは覚えちゃいないだろうな、でもよ、俺は忘れない、忘れたりできるものかよ」

圭一「…最初は他に無理だと思った、だから殺した」

鷹野「?」

圭一「でも、そんなんじゃ誰も幸せになんてできなかったんだ」

圭一「あいつも、俺自身も」

圭一「だから方法を変えた」

圭一「ちっぽけな俺達の、俺達なりのやり方で必死に戦った」

圭一「みんなが協力してくれた!!敵だと思ってた人達も本当は味方だった!!」

圭一「あとはあいつ次第、そして…」

圭一「掴みとった」

圭一「俺たちが差し伸べた手を、あいつは自分から掴み取ったんだ!!」

圭一「それがどれほどの勇気を必要としたか、あんたにわかるか?」

鷹野「…」

圭一「いやわからねえだろうな、わかってたまるか!!」

圭一「そんな、俺達が勝ち取った世界をアンタは壊したんだ!!」

鷹野「はあ?さっきから聞いてればどういうことよ」

圭一「…」

圭一「俺が相手だってんだ!!!この野郎!!!」

鷹野「そう、ごちゃごちゃとわけわかんないこと言ってても結局は暴力なワケね」

鷹野「だったら、そう、最後の一発」

鷹野「あなたにあげる」

カチッ

圭一「!」

ええんやで

鷹野「…」

シーン

鷹野「?」

鷹野「ああ、そう、やっぱりあれもこれも、全部あなたの差し金ってわけね」

鷹野「神め」

羽生「人の子よ」

羽生「それは違う」

鷹野「何が違うというのよ」

羽生「ここまであなたを追いつめたのは本人の言う通り、圭一の力です」

鷹野「何を馬鹿なことを、お前が力添えしたからこの小僧はここにいるんだろうが!」

鷹野「お前の起こした奇跡によって!!」

羽生「奇跡…確かに私はこれからそれを起こすだろう」

羽生「でも、そんなもの今まで圭一の起こしてきた奇跡と比べれば、なんとつまらないものだろう」

鷹野「なに?」

羽生「最後まで奇跡を信じることのできなかった私から、たった一つだけを圭一に贈ろう」

羽生「くだらない奇跡を」

バーン!!

鷹野「!外した!?そんなこの距離で、私が…?」

圭一「…」

鷹野「ひぃ!!た、助け…」

圭一「鷹野、いや鷹野さん」

鷹野「…ひ、ひ」

圭一「ここで俺は、本当はあんたを殺すべきなのかもしれない」

圭一「いや、違うな、俺が本当はそうしたいんだ」

圭一「殺されたみんなの無念を、思い知らせてやりたい」

鷹野「こ、殺さな…」

圭一「でも、俺はそんなことはしない」

圭一「そんな選択は最悪だって、知ってるから」

鷹野「ふえ?」

圭一「それにあんた、この世界じゃ誰も殺してないし」

圭一「じゃーな」

圭一「…」

圭一(これで良かったんだよな、みんな)

梨花「圭一」

圭一「梨花ちゃん」

梨花「…終わったのですね」

圭一「ああ、これで梨花ちゃんの千年の旅も終わりさ」

梨花「そこまで知ってたのですか」

圭一「まあ、俺がちゃんと覚えてるのは前の一回だけなんだけどな」

梨花「それでも、ボクは圭一がそれを覚えていてくれたことをとても嬉しく思います」

圭一「はは、照れちまうな」

梨花「本当に、本当に、僕は圭一には感謝しているのです」

圭一「よせよ///」

梨花「でも」

圭一「ん?」

梨花「それとボクのパンツを盗んだことは関係がないのです」

大石「はい前原さん、話は署でじ~っくり聞かせていただきますからねぇ」

圭一「…」

圭一「ですよねー」



おわり

終わった、良かった、もう大石さん出せないかと思った

・圭一糾弾モードの追加

思いつきのおまけモードです。>>49から分岐して、安価で圭一に復唱要求してみましょう。
メール欄に!蒼_resで文章を青くすることができます。
暇なときに適当に更新していく程度のモノですので内容はお察しください。

レナ「お、落ち着いて、みぃちゃん」

魅音「ばーかばーか!圭ちゃんのばーか!」

梨花「そんなことより、今は圭一の変態性欲に任せた行動を糾弾する方が急務なのです」

圭一「誰が変態だ」

梨花「人のパンツを盗むのは変態さんとしか言いようがないのです」

圭一「だから俺はやってないって、やってたとしてもオヤシロ様という名の祟りだよ」

ドタン!バタン!

レナ「なんかあうあう言ってる声が聞こえたような?」

梨花「圭一、オヤシロ様はお怒りなのです」

梨花「具体的には『僕のせいじゃないのです!圭一なんか嫌いです!不敬罪なのです!』とおっしゃっています」

梨花「もうこうなったら徹底的に余罪を追及してやるのです!」

安価↓よくわからなかったらその下

魅音「ちょっと待って、その前にはっきりさせておきたいんだけど…」

レナ「?なにかな、みーちゃん」

魅音「圭ちゃんって、ロリコンじゃないよね?」

圭一「!?ど、どういうことだよ!そりゃ」

魅音「だって圭ちゃんってば、沙都子を付け回したり、梨花ちゃまのパンツを盗んだり…」

魅音「行動様式が完全にロリコンのそれじゃない、オジサンのパンツには興味ないみたいだし」

圭一「馬鹿言え、それだけのことでロリコンの嫌疑をかけられてたまるか!」

梨花「十分疑わしいわね、復唱要求『前原圭一はロリコンではない』」

圭一「…」

圭一「それは、復唱拒否だ」

梨花「うわぁ」

魅音「やっぱり」

レナ「圭一くんはロリコンさんなのかな、かな」

圭一「ち、違う!!」

梨花「何が違うのですか?」

圭一「あのな梨花ちゃん、言っとくが俺はロリコンじゃない」

梨花「なら赤で宣言するといいのです」

圭一「やっぱりわかってないようだな…」

圭一「いいか!?よく聞け!!」クワッ

圭一「そもそも俺はロリコンってのが悪いことだとは思っちゃいねえ!!これは本当だ!!何故ならロリコンってのは少女・幼女に対する恋愛感情や性的嗜好を指すものだからな!!一人の個人がどのような異性、いや同性でもかまわねえが、とにかく一個人がどのような相手に恋愛感情を持とうが性的嗜好を抱こうが、そんなもんは自由だ!!そうだろう!?だから俺はロリコンではないが、それをいかにも悪しざまにやれ変態だの危ない人だのとくくってしまう差別的な偏見を元にした風潮には、断固反対だ!!そもそも「ロリコン」という言葉は略称の発祥もはっきりしてなく、おそらくはマザーコンプレックス同様の過程で作られた略称であることと、1970年代後半頃から用いられ始め、1980年頃から急速に広まったということが判明しているのみだ!!一説には、アンダーグラウンドなロリコン雑誌で用いられたことを発祥元とする見解もあるが、これは定かではないらしい!また、ロリコンは欧米で言うロリータ・シンドロームとは別の概念であり、以前は主に日本で使われ、英語圏ではあまり使われていなかったわけだが、近年は日本語でのrorikonを英語化した「lolicon」の語で海外でも使われるようになってきているらしいぞ!!」

圭一「はあ、はあ、どうだ?これでわかったか?」

富田「う、うぐゥ!!」

富田「感動しました!!圭一さん!!」

岡村「も、もう一生あなたについて行くッス!!」

圭一「おお!お前たち!わかってくれたか!!」

梨花「…みぃ、ボクには圭一が何を言ってるのか難しくてサッパリだったのです」

レナ「要するに『ロリコンで何が悪い!…俺はロリコンじゃねえけど』ってことかな、かな」

魅音「なんか言い訳がましくて余計にカッコ悪いよ圭ちゃん」

圭一「む、ぐぅ」

梨花「みぃ!まだまだ追及の手は休めないのです」

安価↓

圭一「なあもういいんじゃないか?これ以上続けても意味なんかないだろ」

梨花「ロリコンは黙ってるのです」

魅音「まったく見苦しいね~ロリコンは」

レナ「さっきから何か臭うと思ったら、ロリコン臭だったんだね」

圭一「ひ、ひでえ」

梨花「さ~てそんな変態さんの圭一にはとびっきりの復唱要求をしてあげるのです」

圭一「な、なにを…!?」

梨花「復唱要求、圭一は…」

???「待った!!」

梨花「!?」

圭一「あ、あなたは…!」

???「さっきから黙って聞いていれば、善良な市民をよってたかって…」

梨花「あ、あ…!?」

赤坂「ロリコンで何が悪い!!!」

・復唱要求指定先キャラクターの追加

『赤坂 衛』に復唱要求できるようになりました。

※復唱要求時に指定することで好きなキャラクターを選択できます。
 指定が無かった場合は圭一が選択されます。

梨花「赤坂!?どうしてここに…」

赤坂「久しぶりに休みが取れたんでね、梨花ちゃんの顔が見たくなって」

梨花「そ、そういうことはもっと早く言っておいて欲しかったのです///」

魅音「なになに?この人梨花ちゃんの知り合い?」

梨花「みぃ、警視庁の赤坂なのです」

赤坂「どうも、赤坂衛です」

赤坂「梨花ちゃんには以前世話になってね、以来その恩を返したいと思っているんだ」

梨花「赤坂はこういう律儀な人なのです」

レナ「警視庁の人なんだ!すっごいね、かっこいいね~!はう~」

圭一「なんせよ助かったぜ、赤坂さん」

梨花「?二人は知り合いなのですか」

赤坂「ん?ああ、ちょっと前にその、偶然知り合ってね」

圭一「そう、あれだ!ひょんなことからって奴さ、なはは」

梨花(あやしい…)

赤坂「それよりみんな、証拠も無しに圭一くんを疑うのは良くないんじゃないかな」

魅音「でも、圭ちゃんの机からパンツが」

赤坂「それだけじゃ圭一くんが犯人とは断定できないよ、他の誰かがこっそり机に入れたのかもしれない」

レナ「でも、圭一くんはロリコンさんだし」

赤坂「『罪を憎んでロリを憎まず』日本にはこういう言葉もある」

レナ「!!」

赤坂「ロリコンだから犯罪を犯すとか、ロリコンだから変態だとか、そういった差別的な風潮は圭一くんのいう通り、本来あってはならないんだよ」

圭一「流石は赤坂さんだぜ!そこに痺れる憧れるゥ!」

梨花「…」

梨花(あれ?赤坂ってこんな人だっけ?)

梨花「…圭一、復唱要求なのです」

圭一「?」

梨花「『圭一は最近、赤坂と頻繁に会っている』」

圭一「な、んでそんなこと」

梨花「いいから答えるのです」

圭一「ふ、復唱拒否だ、理由は…」

圭一「お、俺はともかく、赤坂さんのプライベートにまで干渉するのは、その、よくないからだ!!」

梨花「圭一と赤坂は聞かれたら困るようなことを二人でしているのですか?」

圭一「そ、そういうわけじゃない」

梨花(ますます怪しくなってきたわね)

梨花(これはしっかり問い詰めないと)

安価↓

羽入「あうあうあう~申し訳ありませんが、このモードで有効な安価は復唱要求だけなのです」

羽入「ちなみに復唱要求で指定できるキャラクターは現在、『圭一』と『赤坂』だけとなっておりますです」

羽入「説明不足で大変申し訳なかったのです、なので…」

安価例:復唱要求『前原圭一は男である』 対象は圭一

羽入「上記のような形で書き込みをしてもらえるととっても嬉しいのです」

羽入「ちなみにメール欄に『!蒼_res』と入力すると文字が青くなってそれっぽくなるらしいので試して見るのをおススメしますのです」

羽入「という訳で再安価↓なのです!」

梨花(どう考えても赤坂と圭一の態度はおかしいわ)

梨花(ここはずばり切り込んだほうがよさそうね、でも赤坂に面と向かって聞くのは恥ずかしいし)

梨花「…」

梨花「圭一、ちょっとこっちに来るのです」チョイチョイ

圭一「?なんだよそんな隅っこのほうで」

梨花「いいから、来るのです」クイクイ

圭一「わかったよ」

梨花「復唱要求なのです『赤坂はロリータと呼ばれる年代の少女に興味がある』」ボソボソ

圭一「なるほどな」

圭一「拒否だ、赤坂さんにそんな趣味はない」

梨花「まあそうなりますですよね」

忘れてた安価↓で

梨花「ところで圭一、もう一つ圭一に聞きたいのですが」

圭一「…はあ、あのなあ梨花ちゃん、俺も赤坂さんも本当にロリコンなんかじゃ」

梨花「復唱要求『赤坂は固有結界を使える』」

圭一「!!?」

梨花「その反応、やっぱりビンゴみたいね」クスクス

梨花「ライダー、わかってるわね?」

シュタッ

ライダー「了解です、梨花」

圭一「まさか、梨花ちゃんが学校に結界を張っていた犯人…!?」

ライダー「他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)」

ズウウウウン!!

レナ「!?」

魅音「何、これ…?」

赤坂「く!!アーチャー!!奴を仕留めろ」

アーチャー「いいだろう、トレース!オン!!」

梨花「ふふふ」

梨花「まさかこんな近くに二人もマスターがいたなんてね」

梨花「いいわ、遊んであげる」

赤坂「圭一くん、君のセイバーは!?」

圭一「い、家で留守番してます」

赤坂「!?まだそんな甘いことを」

圭一「あんな金髪の姉ちゃん、学校に連れてこれるわけないでしょうが!!」

赤坂「もういい!君はクラスメイトや先生たちを連れて逃げるんだ!」

赤坂「幸い今は放課後だ!この雛見沢分校にいる人間はあまり多くない」

圭一「わ、わかりました」

梨花「よそ見してていいのぉ~~!?赤坂ぁ!!!!」

ライダー「はっ!!」

ガキーン!

赤坂「くっ」

アーチャー「下がっていろ赤坂、流石にお前でもサーヴァントが相手では荷が重い」

赤坂「すまん!」

ライダー「…珍しい武器ですね」

アーチャー「ふっ!バットがそんなに珍しいか?」

圭一「みんな、急いでくれ!ここにいたら力を吸われて死んじまう!」

魅音「そ、そんなこと、言ったって…」ゼエゼエ

レナ「圭一くん、これ、一体、どうなってるのかな、かな?」ハアハア

圭一「すまん、今は説明をしてる時間がないんだ!とにかく外に!外に逃げてくれ!」

レナ「う、うんわかったよ、圭一くんがそう言うなら」

圭一(何故だ!何故梨花ちゃんはこんなことを!!)

梨花「あ!圭一ぃ!見つけたのです!」

圭一「!」ギョッ

梨花「まったくマスターのくせに、逃げるなんてズルいのです~」

梨花「にぱ~☆」

圭一「…」

圭一「富田、岡村、お前らを男と見込んで頼みがある」

富田・岡村「!」

圭一「まだ他の教室や校庭で、事態を把握できずに逃げそびれている生徒達がいるかもしれない」

圭一「だから、つらいかもしれないが学校内を見回って来て欲しいんだ」

圭一「もちろん、いよいよとなったら逃げだしてくれてもいい」

富田「それは、構いませんけど…圭一さんは、どうするんです」

圭一「俺は」ギリ

圭一「ここで梨花ちゃんを食い止める」

岡村「だ、大丈夫なんですか?」

圭一「いいから行け!!俺のことなら心配するな!!」

富田・岡村「は、はい!」

梨花「へ~、ボクはここで食い止められてしまうのですか~」

圭一「へへ、そうだよ、梨花ちゃんはここでお兄さんと楽しいことをするんだ」

梨花「きゃー変態さんなのですー」クスクス

圭一「…」

圭一(どうしてこんなことになっちまったんだ)

え~、フェイトルートに入りました
もう多分復唱要求とかないです
お休みなさい


――

赤坂「いいかい?圭一くん、君は聖杯戦争という魔術師同士の戦いに巻き込まれてしまったんだ」

圭一「聖杯戦争、ですか」

赤坂「そう、七人のマスターが七体のサーヴァントを召喚して殺し合う、ある種の儀式だ」

圭一「なんでそんなことを」

赤坂「聖杯は願望機とも呼ばれ、それを手にした者の願いを叶えると言われている」

圭一「じゃあみんな、それを手に入れるために?」

赤坂「そういうことさ、圭一くんは何か叶えたい願いはあるかい?」

圭一「え、俺ですか?うーん、そうですね」

圭一「…」

圭一「駄目だ、何にも思いつかないです」

赤坂「本当に?雛見沢の聖杯はほとんど万能の願望機だと聞く、つまりどんな願いも実現してくれるんだよ?」

圭一「赤坂さん、俺の一番の望みは多分、もう叶ってしまっているんです」

赤坂「?どういうことかな、良かったら聞かせてくれないか?」

圭一「その、以前都会にいた頃俺はクソみたいな存在だったんです」

圭一「でも雛見沢に越してきて、いろんな人と過ごすうちに、変わることができた」

圭一「こんな風になれたらいいなって思ってた、理想の自分になれたっていうか」

赤坂「…」

圭一「だから俺の望みは、これからもずっとここで楽しく暮らしていくこと、それだけなんです」

圭一「そんなこと、別にその聖杯とやらに願うことじゃないですよね」

赤坂「…なるほど」

赤坂「今までずっと、魔術に関してまるで素人の君が何故英霊を召喚できたのか不思議だったんだけど」

赤坂「その理由が今は少し、分かったような気がするよ」

圭一「?そうですか、俺にはよくわかりませんが…」

圭一「あ!そうだ」

圭一「せっかく願いが叶うんだったら、沙都子と梨花ちゃんにエンジェルモートの制服姿で一日ご奉仕ってのはどうだ!?いや待てよ、レナにセーラー服とブルマのコンボで…」

赤坂「君とはいずれ、うまい酒が飲めそうだ」

――

梨花「圭一、あなたが何故マスターに選ばれてしまったのかはわからないけれど」

梨花「こうなってしまった以上、死んでもらう他ないわ」

圭一「いいぜ、梨花ちゃんになら」

梨花「へえ、潔いのね」

圭一「…なんて言うと思ったか?」

梨花「!」

圭一「そらっ!!」ヒョイッ

カッ!!

梨花「くっ、何よコレ」ネバネバ

圭一「確か魔術礼装とかなんとか、実は俺も良く知らない」

梨花「赤坂から受け取ったのね、何よこんなもの…!」ネバネバ

梨花(対象にした術者の魔力を吸ってその体を拘束する神秘ってとこかしら、厄介な)

梨花「こっ、この…!」ネバネバ

圭一「…」

圭一(なんかエッチだ)

圭一「ふははは、どうだ、まいったか梨花ちゃん」

圭一「今なら学校の結界を解けば許してやるぞ」

梨花「誰がそんなこと…ひっ!どこ触ってるのよ!!」ヌルヌル

圭一「…」

圭一(も、もう一個投げてみるか)ゴクリ

梨花「圭一、目がいやらしい」ジトッ

圭一「え?あ、いや!」

梨花「…」ハア

梨花「どうか嘆かないで。世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します」

圭一「!」

梨花「どうか嘆かないで。あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します」

圭一(なんか、これは、ヤバい!)ゾクッ

梨花「だから教えてください。あなたはどうしたら、私を許してくれますか?」

ブワッ!!

梨花「ふう、こんな魔術を使うなんて赤坂って意外と」

圭一「!礼装が解けた!?」

梨花「『隠匿』の魔術よ、神秘なんて元々隠すものだしね」

梨花「やっぱり、少しの出力で消し去れたわ」クスクス

圭一「り、梨花ちゃんも魔術師だったんだな」

梨花「そんなの当たり前でしょ、マスターなんだから」

梨花「ところで圭一、この魔術、人間が対象でも発動できるって言ったら、どうする?」

圭一「!?」

梨花「流石に全身を一気には無理だから、そうね」

梨花「まずは左腕からなんてどう?二度と見つからない場所に隠してあげるわよ」クスクス

圭一「ま、マジかよ!」

梨花「それが嫌なら、そうね」

梨花「サーヴァントを自害させなさい、そしたらあなたの命だけは助けてあげるわ」

圭一「本当に、どうしちまったんだよ、梨花ちゃん」

梨花「…」

圭一「サーヴァントったって自分の意思も尊厳も持ってる、一人の人間だ」

圭一「俺の知ってる梨花ちゃんなら、そんなことは絶対に言わない」

圭一「学校の結界にしたってそうだ!たくさんの人を巻き込んで…」

圭一「こんな殺し合いまでして、そこまでして自分の願いを叶えたいってのかよ!!」

梨花「…」

梨花「叶えたいわよ」

梨花「たとえこの世界の全ての人間が息絶えたって、私には叶えたい願いがあるわ」

圭一「梨花、ちゃん」

梨花「さあ、無駄話は終わりよ、サーヴァントを呼び出しなさい」

圭一「…その願いってのは何だ」

梨花「そんなこと、聞いてどうするのよ」

圭一「叶えてやる」

梨花「はぁ?」

圭一「梨花ちゃんのその願いってのは俺が一生、命を懸けてでも叶えてやる!!」

圭一「だから梨花ちゃんがこんなくだらない戦いなんてする必要はない!!」

梨花「そんなの、無理よ」

圭一「何故だ、梨花ちゃんの願いってのは何なんだ!?」

梨花「だ、だって、もう決まっていることだもの」

圭一「なんだそれ、運命ってやつか?」

梨花「そうよ、運命、運命!運命!!みんな死ぬ!殺される!綿流しの後に殺されるのよ!!」

圭一「だったらそんな運命なんか俺が打ち破ってやる!!」

梨花「!」

圭一「前にも言ったろ?運命なんか金魚すくいの網より簡単に破れるって」

圭一「俺を信じろ!!梨花ちゃん!!」

梨花「ふ、ふふふふ、やっぱり私あなたのそういう熱いところ大好きよ」

圭一「梨花ちゃん?」

梨花「だから、そう…」

梨花「もっと幸せな世界で、また会いましょう?」

圭一「くっ、梨花ちゃ…」

知恵「そこまでです!」

ザンザンザン!!

圭一「ち、知恵先生」

梨花「チッ、監督役が何の用なの」

知恵「もちろん警告です、梨花さん、あなたにね」

知恵「こんなに大っぴらに魔術を使うなんて、協会から追われることになりますよ?」

梨花「それを隠すのがあんたの仕事でしょうが」

知恵「そうですね、しかしそれ以前に」

知恵「一般人、いえ、私の生徒達に危害を加えることは許しません」

梨花「はっ、洗脳でなりすましてるだけの偽者が偉そうに」

知恵「とにかく、今後一切、学校内での戦闘行為を禁止します」

梨花「嫌だと言ったら?」

知恵「梨花さん、あなたも私の生徒です」

知恵「私にあまり、手荒なことはさせないでくださいね?」ニコ

梨花「ふんっ、ライダー!!」

シュタッ

梨花「帰るわよ」

ライダー「はい」

梨花「圭一、学校では手は出さないけど」

梨花「登下校には気をつけなさい?油断したら後ろからバッサリいくわ」

圭一「梨花ちゃん…」

梨花「結界ならもう解除したわ」

梨花「さよなら、圭一」

赤坂「おーい!圭一君!」

圭一「赤坂さん!」

赤坂「良かった、無事だったんだね」

圭一「ええ、おかげ様でなんとか」

知恵「本当に危ない所でしたよ、全く」

圭一「う、知恵先生」

知恵「今からでも棄権すれば教会で身柄を保護できますけど、どうしましょうか」

圭一「せっかくですけど、お断りします」

圭一「やっぱり俺、赤坂さんのお手伝いがしたいんです」

圭一「この雛見沢で殺し合いをしてる連中がいるなんて許せない」

圭一「…それに、あの状態の梨花ちゃんをほっとけないですし」

知恵「はあ、あなたが止めて聞く子じゃないことは知っていましたが」

知恵「無茶だけはしないでくださいね」

圭一「!そうだ、先生!みんなの具合は!?」

知恵「大丈夫ですよ、幸い致命的なほど衰弱した子はいませんでした」

知恵「どうやらあの結界は、本来の効力を大分抑え目にして発動したもののようでした」

赤坂「なるほど、だとするとまだ梨花ちゃんにも説得する余地は十分ありそうだね」

圭一「もちろんですよ、あんなやり方は絶対間違ってる、必ずやめさせてみせます」

赤坂「生徒さん達の記憶の方は?」

知恵「もう処置済です、誰もこの事件のことは覚えていないはずでしょう」

圭一「あれだけのことがあったのに、みんな忘れてるって?」

知恵「ええ、仮にも私は教会から派遣された監督役ですからね、その位は朝飯前です」

圭一「すげー」

知恵「ではそろそろカレーができた頃ですので、私は職員室に戻ります」

圭一(またカレーか、これがなきゃ完璧な先生なんだけどな)

知恵「?今なにか失礼なことを考えませんでしたか?」

圭一「え!?いや、別に!」

知恵「そうですか、では」

圭一「ふう、なんかどっと疲れたぜ」

圭一「俺も帰るか」

赤坂「送ってくよ、どこから他の魔術師が狙ってくるかわからないしね」

圭一「ありがとうございます」

赤坂「そうか、あの礼装を使ったんだね」

圭一「はい、しばらくはそれで時間を稼げたんですけど」

赤坂「破られたわけだ」

圭一「ええ、『隠匿』がどうとか言ってました」

赤坂「あまり聞かない特性だな、古手家は巫女の家系と聞いてはいたが…」

圭一「あの、赤坂さん」

赤坂「ん?なんだい」

圭一「俺、こないだから考えてたんですけど」

圭一「俺に魔術を教えてくれませんか」

赤坂「…」

圭一「一朝一夕で身に着くものじゃないってのは分かってます」

圭一「でも、それでも何も知らないよりはマシだ!そうでしょう」

赤坂「圭一君…」

圭一「はい」

赤坂「伏せろっ!!」

圭一「!?」

ズバァァッ!!!!

バーサーカー「■■■■■■■■ーーー!!!■■■■■ッーーーー!!!!」

圭一「な、なんだァーーー!?コイツ!!!」

沙都子「…あーら、命拾いしましたわねえ」

沙都子「圭一さん」

俺はちょっとスケベな圭一のコメディが書きたかっただけなのに
どうしてこんなことになってしまったんだ
お休みなさい

圭一「沙都子!?お前熱が出て休みだったんじゃ!?」

沙都子「おーっほっほっほっほ!!そんなの嘘に決まってますわ!!」

沙都子「こんな大事な時に素直に学校に通っているなんて、圭一さんもお間抜けですこと」

圭一「まさかお前も聖杯が欲しいなんて、寝ぼけたこと言うんじゃねえだろうな!?」

沙都子「そのまさかですわ、私は必ず勝ってにーにーを取り戻すんですの!!」

沙都子「その為なら、誰が相手でも容赦しませんことよ!!」

沙都子「やって下さいまし!!バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■■ォォーーーー!!!!」

アーチャー「ぐぅッ!!!!」

赤坂「な、なんてパワーだ!!」

沙都子「いいですわよ!!バーサーカー!!そのまま捻り潰しておしまいなさい!!」

圭一「沙都子…」

圭一「この、馬鹿野郎!!」

沙都子「!」ビクッ

圭一「お前が手を汚してまで目標を達成したとして、悟志がそれを喜ぶと思うのか!!?」

沙都子「そんなの、関係ないですわ、私はただ…」

圭一「いーや、関係あるね!たとえお前がこの戦いに勝利したって、幸せになんて絶対なれない!!断言してやる!!」

沙都子「!!」

圭一「何故かって?それはな、お前はただ悟史が帰ってくればそれでいいと自分に言い聞かせてるんだろうが、本当はそうじゃないからだ!!」

圭一「お前の本当の願いはただ悟史が帰ってくることじゃない!!悟史が一緒にいた頃の平和な日常を取り戻すことなんだよ!!」クワッ

赤坂「!」

赤坂(気のせいか…?圭一君から魔力が…)

圭一「それなのに、お前は今自分から平穏な日常をぶち壊している!」

圭一「こんな、聖杯戦争なんて胡散臭い戦いに身を投じている!!」

圭一「目を覚ませ!!沙都子!!こんなんじゃないだろ!!お前が本当に求めていることは!!」

沙都子「うるさいっ!!!!」

バーサーカー「■■■■■■■■■■ァァーーーー!!!!」

グワッッ!!

圭一「がはっ…!!」

赤坂「圭一くん!!」

沙都子「…」

沙都子「あなたなんかに!!あなたなんかに何が分かるっていうんですの!!?」

沙都子「私はにーにーに誓ったんですの!!にーにーのように強くなるって!そしたらにーにーだってきっと」

圭一「」

沙都子「!け、圭一さん…?」

圭一「…こんなものがお前の望んだ強さなのかよ」ユラ

沙都子「!」

圭一「悟史のことなら俺も魅音に聞いてる」

圭一「意地悪な叔母から必死で沙都子を庇ってたんだってな」

沙都子「ば、バーサーカー!!!」

バーサーカー「■■■■■■ォォーーーー!!!!」

バキッ!!

圭一「ッ!!」

圭一「…効かねえな」ダクダク

沙都子「ひっ」

圭一「違うだろ?沙都子、悟史の強さってのは、こんなただの暴力なんかじゃあ、なかっただろ?」

沙都子「こ、こないで」

ガシッ

圭一「沙都子!!」

沙都子「い、いやァァーー!!」

圭一「…」フッ

圭一「辛かったな」

ナデナデ

沙都子「!あ、ああ…」

圭一「もう、大丈夫だぞ」

沙都子「に、にーにー」ジワッ

沙都子「…!」

沙都子「にぃーにぃー!!!!」

圭一「よしよし」ナデナデ

バーサーカー「■■■ーー?」

アーチャー「やれやれ」

赤坂「…」

沙都子「とりあえず今日は、あまりに弱い圭一さんを憐れんで一旦手を引いてあげます」

沙都子「べ、別に私は聖杯を諦めたわけではございませんことよ?」

沙都子「た、ただにーに…圭一さんが利用できるうちは利用させてもらうことにしただけですのっ!」

沙都子「そ、そこの所を勘違いしないでくださいまし」

圭一「はいはい、明日はちゃんと学校こいよ」ナデナデ

沙都子「むぅ、なんだかちっとも、わかってるようには見えませんわ」

バーサーカー「■■■ッ■■■ッ!」

沙都子「な!何を笑ってますの!?バーサーカー!!」

圭一「え、お前その人の言ってることわかんの?」

沙都子「そんなのマスターですもの、当然ですわ」

赤坂「じゃあ、梨花ちゃんによろしくね」

沙都子「?そういえばあなた誰ですの」

圭一「この人は赤坂さん、警視庁の刑事さんだ」

赤坂「どうも、以前梨花ちゃんにお世話になってね、その恩返しに来たつもりだったんだけど」

赤坂「…まさか戦うことになってしまうなんてね、皮肉なものだ」

沙都子「そういえば梨花もマスターになったのでしたわね」

沙都子「…私、どんな顔して会えばいいんでしょう」

圭一「別に気にする必要なんかないだろ」

圭一「聖杯戦争だかなんだか知らないけどよ」

圭一「この程度のことで沙都子と梨花ちゃんの仲が壊れるなんてこと、あるわけないさ」ニッ

沙都子「!そ、そんなこと圭一さんに言われなくてもわかっておりますわ!!」

バーサーカー「■■ッ~■■ッ~!」

沙都子「ってだからどうしてあなたは笑ってますの、バーサーカー!!帰りますわよ!!」

バーサーカー「■■■■ー!」

圭一「ふう」

圭一「やっと我が家に帰ってこれた」

赤坂「じゃあここでお別れだね、圭一君」

圭一「はい、ありがとうございました」

赤坂「今日は疲れただろうから夜更かししないで早く寝るんだよ」

圭一「ええ…それで明日のことなんですけど」

赤坂「ごめんよ、悪いけど明日はすこし見て回りたい場所があるから学校にはいられない」

赤坂「だから、十分に注意してなるべく戦闘は避けるようにするんだよ」

圭一「わかりました」

赤坂「じゃあ、気を付けて」

圭一「…」

圭一「さて」

圭一(とりあえずセイバーさんには俺の部屋に隠れてもらってるけど)

圭一(明日からは一緒に学校に行って貰わなきゃならないし、親にも隠し切れないよな)

圭一「はあ、何て言って説明すればいいんだよ、まったく」

圭一(とりあえず飯でも食いながら考えるか)

圭一「ただいまー」ガチャ

セイバー「おかわり!」

藍子「こんなに美味しそうに食べてくれると、つくりがいがあるわね~」

伊知郎「うむ、健康的で素晴らしい」

圭一「ってめちゃくちゃ馴染んでるぅーー!!!??」

伊知郎「どうした圭一、そんなデカい声だして」

藍子「そうよ、セイバーちゃんもビックリしてるじゃない」

セイバー「…」モッキュモッキュ

圭一「俺には無心で夕食を貪り食ってるようにしか見えないんだけど…?」

圭一「ってそうじゃなくて、なんでセイバーさんが普通に飯食ってんだよ」

伊知郎「?そりゃもう夕飯時だからな、彼女だって腹も減るだろう」

圭一「だから、そうじゃなくて」

伊知郎「…あのな、圭一」

圭一「?」

伊知郎「確かに人助けもいいが、親に相談もせずに、よその家のお嬢さんを自分の部屋に泊めさせるなんて良くないことだぞ」

圭一「え?」

藍子「お父さん、そのことは…」

伊知郎「ああ、わかってる、ホームステイ先のお家の不幸で、行先をなくしたセイバーさんに手を差し伸べたお前は確かに立派だ、圭一」

圭一「え?え?」キョロキョロ

伊知郎「でもな、人ひとり預かるって言うのは犬や猫を拾ってくるのとはわけが違うんだ、それをよく覚えておきなさい」

圭一「は、はあ」

藍子「圭一もお腹空いたでしょ?今支度するから手を洗ってらっしゃい」

圭一「えっと」ポカーン

セイバー「藍子の作ったハンバーグは絶品だ圭一、貴方も冷めないうちに食すといい」

圭一(お、俺の知らないとこで話がついてる?)

藍子「圭一!聞いてるの?」

圭一「わ、わかってるよ母さん」

圭一(ひょっとして、セイバーさんが自分で説明したのか…?)

セイバー「おかわり!」

藍子「あらあら」

圭一「…」

圭一「しかしホームステイだのなんだの、よくそうホイホイと嘘がつけたな」

セイバー「聖杯からこの世界の知識は一通り受け取っていますから」

セイバー「それに、黙っていても伊知郎が次々と状況を推測してくれたので、私は頷いているだけでよかった」

圭一「なるほど、親父らしいぜ」

圭一「しっかし今日は大変だったんだぜ、二回もマスターに襲われてさ」

圭一「それなのに俺のサーヴァントときたらのんきに飯食ってるし」

セイバー「!ここに待機していろと命じたのは貴方だ、圭一」

圭一「そうだな、そこは俺も反省してる」

圭一「明日は赤坂さんも助けてくれないみたいだし、頼むぜセイバーさんよ」

セイバー「了解した、それと圭一」

セイバー「昨日も言ったが、私のことはセイバーでいい」

圭一「ん、ああそうだったな」

圭一「改めてよろしくな、セイバー」

おまけのつもりだったのに
本編の倍くらいかかりそう
…おのれ、オヤシロ様め
ではでは

うーん、やっぱ蛇足だったかな
依頼だしてきます

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