神楽「いまじんぶれいかー?って何アルか」 (724)

ガラガラ

新八「おはよーございまー……うわくっさ!」

銀時「おーす新八ー」

新八「ちょっと銀さんなんすかこの匂い!」

銀時「あーこれ?昨日さぁ、キャバクラでしこたま飲んじまってよ、寝ゲロしちゃってさー」

新八「……いい大人なんだから、吐くまで飲むとかやめてくださいよ」

銀時「しかたねーだろーお前のねーちゃんに言えよ。なんなんだよあそこ、ぼったくりバーてか恐喝バーじゃねえか。チンピラしかいねーじゃねーかー」

新八「しょうがないなあ……掃除はしたんですか?くっさいんで窓開けますよー」

銀時「俺は神楽起こしてくるわ……あー気分わりぃ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401770325

銀時「おい起きろー、万年寝太郎。朝だぞボケ」

神楽「んー……なにアルか朝っぱらから……」

銀時「なにアルも卒アルもねーよ朝だっつってんだろ。起きろ」

神楽「んいー……朝ごはん……」

銀時「お約束の豆パンなー」

神楽「おいふざけんなカス」

銀時「うるせーなー。お前がこないだやりすぎたせいで報酬パーなんだよ」

神楽「知らないヨー」

銀時「ふざけんなボケェ!いきなり依頼人のヅラむしり取るやつがあるか!」

神楽「ヅラじゃないアル神楽アル」

銀時「微妙にヅラの言い回し真似てんじゃねえよムカつくんだよ!」

新八「あのー……銀さん」

銀時「あん?」

新八「換気しようと思って窓開けたんですけど……」

銀時「どしたー。辰馬のバカでもひっかかってたか」

新八「いやまあ……ひっかかってはいるんですけど……」



新八「なんですかねこれ」




禁書「……」




銀時「……」

銀時「えっと……なに、これ」

新八「人間……じゃ、ないですか」

銀時「……もしもーし。生きてますかー」

禁書「……お」

銀時「……お?」

禁書「お腹が空いたんだよ……」

銀時「……」

新八「……」

銀時「おい神楽ーお前今日ゴミ当番だろ。追加だ、これも一緒に捨てて来い」

新八「いや何言ってんのアンタ!」

新八「なに捨てようとしてんすか!ゴミじゃないんですよ人間ですよ!?」

銀時「初対面の人間に飯たかる奴にろくなやつはいませーん」

新八「それをゴミといっしょに捨てるあんたの方がろくでもねーよ!」

銀時「あのなー、腹減ってるだけで人の飯分けてもらえると思ったら大間違いだよ?世の中そんな甘くねーんだよ、弱肉強食なんだよ」

新八「そーですか、じゃあお登勢さんとこにこれからおすそわけ結構ですって言ってきますね」

銀時「って、高杉君が言ってましたー」

新八「なに他人に責任押し付けてんだ!」

神楽「うっせーアルなーなに騒いでるアルかマダオ共」

銀時「日がな一日グースカ寝てるお前に言われたくねーんだよ。これ見ろこれ」

神楽「……?何アルかこのきったねーボロ雑巾」

銀時「よく見ろ神楽、人間だ一応」

神楽「なんでこんなもんがベランダにひっかかってるアルか?」

銀時「知るかよ。どーすっかこれ」

禁書「あ、あの……」

神楽「うぉい!?銀ちゃん銀ちゃん!雑巾が喋ったアル!キモいアル!新八のメガネなみにキモいアル!」

新八「メガネ関係ねぇだろォォォ!」

禁書「ご……ご飯を食べさせてくれるt」

神楽「悪霊退散!エロイムエッサイムネー!」ゲシィ!

禁書「ぐほぉー!?」

ヒュー…

新八「神楽ちゃんんんんんんん!?」

新八「いやっ、ちょっ、何やってんのアンタ!」

神楽「えー、なんか雑巾に悪霊乗り移ったみたいだしとりあえず除霊術使ったネ」

銀時「物理的に蹴り殺してんじゃねーか!人間だっつったろーが!」

新八「とっ、とりあえず助けに行かないと!死んでたら僕ら殺人犯ですよ!」

神楽「大丈夫アル新八ぃ。ちゃんと姉御と面会には行くアル。年一くらいで」

新八「てめえが蹴り飛ばしたんだろぶち殺すぞこのアマ!てか年一って少なすぎるでしょ!もうちょっと来てよ!」

ダダダダダ

新八「だっ、大丈夫ですか!?うちのバカがすいませんほんと!マジすんません!」

銀時「大丈夫かぁ!生きてっかオイ!」

禁書「ご……ご飯、を……」

新八「よかった!まだ息がある!」

銀時「飯だ神楽ぁ!飯持って来い!」

神楽「えーとえーと……これしか無かったネー」ヒラヒラ

銀時「焼きそばパンか!上等だ、おいそれ下に投げろ!」

神楽「あいヨー」ヒョーイ

新八「いよし!」

神楽「あ、ちなみに賞味期限3年前に切れてたアル」

銀時「そんなもんよこしてんじゃねー!」

新八「銀さん!とりあえず今はそんなこと言ってる場合じゃないですよ!」

銀時「まあ死ぬこたぁねえだろ!ほら食え!」

禁書「……」

禁書「いただきまーす」

バクッ

銀時「ッアーーーーーーーーーーー!」

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー

禁書「助けてくれてありがとう!私の名前は禁書目録(インデックス)。ご飯をいっぱい食べさせてくれると嬉しいな♪」

銀時「嬉しいな♪じゃねーよ腕ごと持ってかれかけたんだけど?」

禁書「しょっぱくて美味しかったよ」

銀時「やかましいわボケェ!嬉しくねーんだよ!」

新八「それで、インポテンツさん。どうしてあんなとこにひっかかってたんですか?」

禁書「いやあの、私インデックスなんだけど」

神楽「服とかすげー汚れてたけどなんかあったかヨインポテンツ」

禁書「インデックス!わざとだよね、わざと間違えてるんだよね!?」

銀時「あーすまねえすまねえ、こいつら物覚え悪くってよ。えーと、インポ野郎さん?」

禁書「間違えるにしてもそりゃないんじゃないかな!?」

銀時「で?何があったんだよ」

禁書「私……実は追われてるんだよ」

銀時「追われてる?」

新八「お、追われてるって……誰に?」

禁書「魔術結社、だよ」

禁書「イギリス清教、『必要悪の教会』に」

銀時「……」

新八「……」

神楽「……」

とりあえずここまで
流れ的には一巻をなぞる感じになると思います
読んだの数年前なんで細かいとこは気にしないでくれるとありがたいです

新八「……銀さんどーすんですか、なんかとんでもない電波さんみたいですよ」

神楽「真顔で秘密結社とか言える女がまともなわけないネ」

禁書「……あのー」

銀時「だな。なんか服装も意味わかんねえし」

禁書「もしもしー?」

神楽「あれネ、友達少ない系の女子中学生がよくかかっちゃうタイプの中二病ネ。精霊がーとか天使がーとか言っちゃうタイプのあれネ」

新八「服装を見る限りだいぶ重症みたいですね……」

銀時「適当に話聞いて追い出すのが正解だな」

禁書「ねーってば!」

禁書「……なんか悪口言われてる気がするんだよ」

銀時「い、いやー全然そんなことねーよ?嘘くせーとか、痛々しーとか、いい歳こいて恥ずかしくねーのとか、全然思ってねーよマジで」

禁書「めちゃめちゃ疑ってるじゃん!そんでめちゃめちゃバカにしてるじゃん!」

神楽「いやいやマジ思ってねーアルから。そんなんじゃ友達できねーよとか、早めに卒業した方がダメージ少ないよーとか、全然思ってねーアルからマジで」

禁書「もういいよ!なんなのかな!?私のメンタルいじめたいのかな!?」

新八「ちょっとちょっと二人とも、言っていいことと悪いことがあるでしょーが!ねえインテグラルさん?」

禁書「てめーが一番失礼だよボケ!フォローどころかトドメさしちゃってるよ!クリーンヒットだよ!」

銀時「つか魔術結社ってなに。フリーメーソン?KGB?CIA?AKB?」

禁書「魔術結社じゃねーし最後の方はもう結社でもないよね!?知らないけど絶対違うよね!?」

禁書「あーもーいいから!じゃあ証拠見せるから」

神楽「証拠ぉ?そんなもんどーやって見せてくれるいうアルか」

銀時「なんだー?ケルベロスでも召喚してくれんのか、モリサマーでも呼び出してくれんのか」

禁書「中二病から離れろ!そうじゃなくて」

禁書「この修道服!これは『歩く教会』と言って、外部からのダメージを防いでくれるんだよ」

新八「ええっ、それそんな便利グッズなんですか!?」

禁書「なんかその言い方すると百均でも売ってるみたいな感じでやなんだけど……まあいいや」

禁書「例えば包丁かなにk」

神楽「ほあちゃああああああああ!」

ドゴォォォォォ!

禁書「づああああああああ!?」

銀時「オイィィィィィィィ!神楽さんんんんんんんんんんんん!?」

新八「イッ……インデックスさんんんんんんんんんんん!」

禁書「う……ぐほぉ……」

銀時「オイィィィィィィィ!何してんだオメーはァァァァァァァァ!?」

神楽「だってダメージ防ぐって言うから」

禁書「ちっげーよボケェ!なんとなくわかるだろぉ!?世界で一番高い防弾チョッキだって突っ込んでくるトラックは防げないの!そういうことなの!」

神楽「何アルかそれー!詐欺アル!虚偽表示アル!船場吉◯アル!」

新八「危ねえワードほりこんでくんなァァァ!そこデリケートだから!あれから結構たつけど色々ダメだから!」

今日はここまで
とりあえずアニメ見返そうと思います

禁書「でもほら!ダメージはかなり軽減されてるよ」

銀時「そーか?」

新八「でも銀さん、神楽ちゃんの一発くらって立ってられる子供なんてそうそういないっすよ?ほんとなのかも」

銀時「ふーん……」

神楽「んじゃ再度検証といくネ!」

銀時「バカはひっこんでなさーい」バシ

新八「それで、追われてる理由ってなんなんですか?」

禁書「それなんだけど……多分、私の持ってる十万三千冊の魔導書だね」

銀時「十万三千冊の魔導書ぉ?どーみてもお前手ブラじゃねえか」

禁書「あるよ?私の頭の中に」

銀時「……」

新八「……」

神楽「……」

新八「……すいません銀さん、やっぱ、さっきの発言撤回します」

禁書「おーいちょっとー」

神楽「本格的にヤバイネ。医者に見せた方がいいレベルネ」

禁書「あの……もしかして疑ってる?」

銀時「もう銀さんついてけねーよ。精神の加速度がF1カー並みだよ。ベンジョンソンなんか目じゃねーレベルだよ」

禁書「だから違うからぁ!」

銀時「あのさー、あれだよ?妄想も大概にしとかないと、ほんとに痛い目見るよ?クラスメイトの目の前で降霊術なんかやり出した日にゃ、もう日常世界に戻れないからねほんと。そこの眼鏡みてーになりたくねーだろ」

新八「ちょっとぉ!どういう意味ですかそれ!」

禁書「いや……だから違うんだけど」

神楽「いい歳こいてアイドルオタクやってる童貞もあれだけど、中二病もマジ大概ネ。早めに卒業するのがオススメアル」

新八「やかましいわァァァァァァァァ!アイドルオタクの何が悪いんだよいいだろ別に!後それと童貞なのは関係ねーから!マジなんの繋がりもないから!」

神楽「こうやって社会から目を背け続けるウンコ野郎になっちまうネ。悪いこといわねーから早く目ぇ覚ませヨインキンタマムシ」

禁書「イ!ン!デッ!ク!ス!なんなのかな本当に!なんで私からの情報が一ミリたりともあなたたちに伝わらないの!?しかもよりによってなんで下方面にしか曲解されないのかな!?」

どうでもいいけどインキンタムシじゃなかったか?

>>43
うわお
修正お願いします

新八「あっ、ちょっと銀さん!そろそろ仕事の時間っすよ!」

銀時「あっ、やべ!もうそんな時間か……」

禁書「仕事……?」

銀時「そ、仕事。うちは万事屋銀ちゃんといってな、まあ、あれだ」

銀時「必殺仕事人だ」

新八「なにちょっとカッコつけてんですか……仕事人ってのは嘘で、まあ、何でも屋ですね」

禁書「へー……」

銀時「ま、普段からろくな依頼は来ねーけどな」

神楽「そのおかげでうちは年中カツカツネ。この最高にぷりちーな美人従業員のおかげでなんとかなってるけど、そこの天パとダメガネだけじゃーやってけないのが現状ヨ」

銀時「うちのエンゲル係数爆上げしてる穀潰しが何言ってんの」

銀時「で?どーするお前。わりーけど俺らみんな出かけなきゃならねーからうちで定春と留守番か、ババアんとこ行ってもらうかどっちかだけど」

禁書「定春?」

神楽「うちの可愛いアイドル的存在ネ!定春ー!」

定春「ワン!」

禁書「でか!いや、でかぁ!」

禁書「え!?何これ!」

銀時「何って……見りゃわかるだろ、犬だよ犬」

禁書「見たことないけどこんなサイズゥゥゥ!?ドーベルマンだって敵わないよ、バッファローだって恐れをなすよ!」

神楽「犬じゃないネ!犬型の宇宙生物ヨー」

禁書「う、うちゅ……?」

禁書「う、宇宙って……あの、そういうのありな感じ……?」

銀時「そーそーありあり。いやーほんとありがたい連中だわ」

神楽「そーアル!ご都合主義は全部あの連中に押し付けときゃ全部なんとかなるネ!」

新八「いやあの、そういう発言はちょっと……」

神楽「でも最近また設定忘れられがちアル。アニメ一話冒頭のモブ連中なんか嘘っぱちネ」

新八「ちょっとォォォォォォ!ダメだっつってんだろそーいうの!また色んな人に怒られるから!サンライ◯も擁護しきれなくなるから!」

銀時「後神楽もほんとは人間じゃなくて天人だーとか、万事屋よ裏にも凶悪そうなのが住んでるよーとか。色々あるけど説明めんどくさいんで、原作で補完してもらうっつーことで、ヨロシクゥ」

新八「いやもう……ツッコミきれねえよほんと……」

ミス
万事屋よ→万事屋の

新八「それで、どうします?ここ、お登勢さんのところか」

禁書「……ううん、いい、出てくから」

新八「えっ?」

銀時「オイオイいいのか?(設定上は)お前追われてるんだろ?」

禁書「かっこの中は気づかなかったことにしとくね。でもこのままだと敵は私の歩く教会が発する魔翌力を察知して、ここを襲撃しかけないし。あなたたちも、この部屋爆破されたくはないでしょ?」

銀時「爆破ぁ?」

禁書「そ。連中、関係ない人に対しても何してくるかわからな」

神楽「爆破ごとき超今更アル」

禁書「え」

新八「しょっちゅう吹き飛んでますもんねーこの家……」

神楽「宇宙船がつっこむわ巨大チョコレートが降ってくるわ家がラピュタに転成するわ、数え上げればキリがないネ」

銀時「夏休み中なんか玄関毎日なくなってたからね?客なんて来ねーっつーのに玄関だけはエブリデイウエルカムだったからね」

禁書「そ、そうなんだ……」

神楽「何アルか銀ちゃんそれ初耳アル!どこの組織の回しもんの仕業ネ!」

銀時「黙れボケナス修理費はこの先ずっと給料から差し引いてくからな」ボコ

また訂正……

ここ、お登勢さんのところか

ここか、お登勢さんのところか

魔翌翌翌力

魔翌力

なんで翌が入るんだよおおおおおおお

sagaつけなきゃダメだよ

魔力

>>67
ありがとうございます!

[たぬき]とか[ピーーー]とかSS速報初心者あるある

>>72
そのへんは知ってたんですけど翌は知らなかった……

禁書「で、でも!あなたたちに迷惑かけることには変わりないし!」

禁書「大丈夫、教会にさえ辿り着けたら、匿ってもらえるから」

銀時「……でもよお」

禁書「なら」

銀時「?」

禁書「……私といっしょに、地獄の底までついてきてくれる?」

銀時「……!」

禁書「……無理、だよね?」

禁書「ご飯ありがとう!この恩は一生わす……い、いつか返すから!」

銀時「あっ、オイ!」

神楽「ちょっ、ほんとに行っちゃうアルかイルミネーション!」

禁書「イしか!イしか合ってないよもう!ここ来てもう何回ツッコんだと思ってるの!?なんで去り際にまでこんなことしなくちゃいけないの!」

新八「神楽ちゃん……」

銀時「オイ、インデックス」

禁書「……何?」

銀時「……」

銀時「困ったら、いつでも来いよ」

新八「うちは万事屋銀ちゃんですからね!」

神楽「トラブル、お悩み、なんでもごされネ!」

禁書「……ふふ」

禁書「ありがとう!それじゃあね!」

トタタ…

神楽「……大丈夫アルか、あいつ」

新八「引き止めた方が、よかったかもしれませんね」

銀時「……事情も知らねえ俺たちがとやかく言うことじゃねーよ」

銀時「助けがいるなら、またくんだろ」

銀時「それより仕事だ仕事ー。さっさと行くぞてめーら」

新八「あっ、ちょっ、待ってくださいよ銀さーん!」

とりあえずここまで

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


銀時「もー決めた。絶対お前は仕事に連れてかねえ。次からお留守番要員なー」

神楽「ちょお!なんでアルか銀ちゃん!私今日一番活躍したネ!優秀社員の私からさらに給料搾取するいうアルか!」

銀時「どこがだよ!どこが活躍したんだよ!どんだけ依頼人の髪の毛毟り取りゃぁ気が済むんだよオメーはよ!」

神楽「あ、あれは不慮の事故アル!ズラズレてたから直してあげようとしただけネ!」

銀時「そっと触れろよ!全力でちぎりに行ってただろーがよ!あとあれヅラじゃないの!そーいうヘアースタイルなの!」

新八「二人ともいい加減やめてくださいよ!あーもー……明日からどうしようご飯……」

神楽「私は卵と米さえあれば生きてけるからモーマンタイネ」

銀時「オメーのせいでそのTKGすら危ういんですけど!?」

銀時「ったくよー……どーすんだよ明日から。うちはいざという時の蓄えとかないからね。貯金なんて永遠の0状態だからね」

新八「……」

神楽「……」

銀時「……な、なんだよその目は。オイ!なんだそのゴミを見るような目は!」

神楽「蓄え無いのはお前のせいネ」

新八「社員の給料掠め取ってパチンコ行ってるくせによくそんなことが言えますね」

銀時「なっ……ばっ、馬鹿野郎!ちげーよ!あ、あれはだな、いわゆるコミュニケーションを取るための手段なんだよ!ああやってパチンコに行くことで人脈を増やし、後々の商売につなげていくんだよ。飲みニュケーションみたいなもんなんだよ」

神楽「マダオのネットワーク広げたところでなんの役にも立たないネ」

銀時「あー今お前敵にまわしたー。今全国のパチンコ打ちみんな敵にまわしたからねー。今のは許されない発言だからねー」

新八「ちっとも依頼の増えない現状見てから言えよ……」

「……何を騒いでおるのだ銀時」

銀時「あん?……なんだヅラかよ」

桂「ヅラじゃない桂だ」

新八「桂さん。エリザベスさんも」

エリザベス『よう』

銀時「何の用だヅラァ。言っとくが攘夷志士にはなんねーぞー」

桂「ヅラじゃない桂だ。そんな一話限りの忘れ去られた設定など知らん。なんだ、用が無ければ寄ってはいかんのか」

銀時「用もねーのにくんじゃねーよお前指名手配犯だっての忘れてね?そうでなくても地味なんだか派手なんだかよくわかんねーキャラで扱いづらいんだよ。大体隣の化け物もセットだし」

桂「化け物じゃないエリザベスだ!バカにしているのか貴様!」

神楽「いや化け物ていうかおっさんネ。おっさんていうか高[ピーーー]ネ」

新八「いや……何言ってんの神楽ちゃん?」

桂「さっきから黙って聞いていればおっさんだの高[ピーーー]だのわけのわからないことを抜かしおって……エリザベスはエリザベスだ!それ以上でもそれ以下でもなぁい!」

銀時「いやだから高[ピーーー]なんだって。総集編で結構ベラベラ喋ってたからね、本編でも喋ってるからね一応」

新八「さっきから高[ピーーー]高[ピーーー]やかましいわァァァァァァ!違うから!高[ピーーー]じゃないから!今は黒の組織やってるあの人だから!触れないでやれよ色々ややこしいんだから!」

神楽「さっきからピーピーピーピーやかましいネ新八。なにアルか下痢アルかあの日アルか?」

新八「あの日ってなんだねーよそんなもん!」

桂「リーダー!女子が天下の往来で[ピーーー]だの[ピーーー]だの[ピーーー]だの言うもんじゃありません!恥ずかしいとは思わないの!?はしたない!」

銀時「なんでお母さん!?てかはしたないのお前ェェェ!」

桂「……む」

桂「おい銀時。階段の裏になにか落ちてるぞ」

銀時「ああ?」

ヒョイ

桂「……なんだこれは」

新八「あ、それ」

神楽「昼間の修道女のやつネ」

銀時「被ってた帽子じゃねーか。なんだぁ?落としたの気づかねーまま行っちまったのか?」

桂「修道女……だと……」

桂「銀時……貴様……」

銀時「あ?なんだよ」






桂「昼間からコスチュームプレイでにゃんにゃんとはどういう了見だァァァ!」





銀時「なんの話ィィィィィィィィィ!?」







銀時「なんの話だよ!なんだコスチュームプレイって!なんだにゃんにゃんって!つかふりーんだよ言い方が!」

桂「日本の武士である誇りを忘れたか銀時!子供のいる前で異教の女と昼間から情事に溺れるなど……侍の風上にもおけぬ奴!恥を知れ!」

銀時「さっきの話のどこにそんな公序良俗に反した内容があったよ!恥を知るのはお前だよ!頼むから自分のイメージってもんを少しは考えろ!」

エリザベス『貴様それでもSの自覚があるのか銀時!』

銀時「うるせェェェ!テメーは黙ってろムカつくんだよボケェ!そのスネ毛ガムテープでちぎり取ってやろうかァ!?」」

桂「まさか貴様……意表をついて修道女調教コースか!?お姉さんにあんなことやこんなことを命令したりするのか!?」

銀時「いい加減その話題から離れろォォォォォォ!どんだけお前の頭はピンク色なんだよ!」

桂「俺が日々国のために粉骨砕身して活動を行っているというのに……なんと腑抜けた生活を送っているのだ貴様は!」

新八「いや、だから違いますって」

桂「何故俺も呼んでくれない!?俺だってにゃんにゃんしたかったぞ!ていうか、にゃんにゃんされたかった!」

新八「結局お前もにゃんにゃんしたいんかいィィィィィィィィィ!」

桂「む?」

神楽「どうしたアルか、ヅラ」

桂「ヅラじゃない桂だ。いやこの帽子なのだが……」

新八「どうかしましたか?」

ネチョ

桂「何かベトベトしたものが……」ネチョネチョ

銀時「」

新八「」

神楽「んー?クンクン……うぇ~、何アルかこれくっせーアル……」

桂「ひどい悪臭だ。一体なんなのだこれは……」

銀時「……」

新八「……」

新八「……ぎ、銀さん」

銀時「……何」

新八「いやあの……何っていうか……ナニっていうか……」

銀時「……だから、何」

新八「あの帽子にかかってるあの……ベチャベチャした、白いやつって……も、もしかしなくても」

銀時「バッ、バカ言ってんじゃねえよ!あれはその、ほら、あれだよ。生クリームだよ、多分」

新八「そ、そうですよね!生クリームですよね!そんなこと、あるわけないですよね!」

桂「この匂いどこかで……そうだ思い出した!栗の木の香りだ!」

銀時&新八((……チェ、チェックかかったァァァァァァァァァァァァァァ!))

新八「ちょっ……コレェェェ!銀さんコレェェェ!」

新八「ヤバイやつですってコレ!完全アウトなやつですってコレ!とんでもない事案発生しちゃってますってコレ!」

銀時「お、おおおお落ち落ち落ちつつけよぱっつぁん。常識で考えろよ、あ、あるわけねーよそんなこと!」

新八「いやでもあれが何よりの証拠じゃないですか!もはやチェックどころじゃないよ!完全にチェックメイトだよ!」

銀時「馬鹿野郎!お前これ銀魂だよ?仮にもジャンプなんだよ?『友情・努力・勝利』のジャンプで、そんな深夜アニメでも流せねー展開あるわけねーだろ普通!」

神楽「あ、あれ?」フラァ…

桂「ど、どうしたのだリーダー!」

神楽「な、なんかおかしいアル……その匂い嗅いだら頭がふわーってなって、体が言うこときかないネ……な、何アルかそれ……?」

新八「ちょっとォォォォォォォォォ!なんか神楽ちゃんが成年向け雑誌のヒロインみたいなセリフ言ってますよ!なんか空気がアダルティになってきてますよ!」

銀時「神楽ちゃぁぁぁぁぁぁん!ダメだからそんなセリフ!嫁入り前の子が言っていいもんじゃないからそんなセリフ!」

新八「!……ぎ、銀さん」

銀時「あん?」

新八「よく見たらあの……その白い液体が点々と……」

新八「階段を……登って……」

銀時「……」

新八「……」

桂「銀時!リーダーの様子が……!」

銀時「ヅラァ!神楽頼んだぞ!」

新八「お願いします桂さん!」

桂「お、おい銀時!どこへ行く!」

ダダダダダ

銀時「インデックス!」

新八「っ!」

禁書「う……ぐう……」

銀時「イ、インデックス!うわクサッ!」

新八「インデックスさん!ま、まさかほんとに……!」

銀時「しっかりしろ!オイ!」

新八「終わった、完全に終わったよ銀魂!来週からどこかの成年コミックに左遷だよ!島流しだよ!」

新八「嘘だァァァァァァァァ!成年指定なんて嘘だァァァァァァ!」

銀時「落ち着け新八!クソ、誰がこんな……!」

「呼んだかい?」

銀時「っ!?」






ステイル「僕達、魔術師だけど?」





銀時「テ……テメェ!」






靴下なくしてむかつくので少し



ステイル「やれやれ……まさか逃げられるとはね。やっぱりマーキングしておいて正解だった」

ステイル「まったく手間をかけさせる……だが、神裂の手を借りずにすんでよかったよ」

ステイル「さて、その子は連れて帰らせてもらうよ。方々探してやっと見つけ」

銀時「死にさらせ性犯罪者がァァァァァァァァァ!」

ドゴォォォ!

ステイル「ぐあああああああああ!?」


銀時「オラァテメェ!なにしてくれてんだふざけてんのかァァァァァァ!」ゲシゲシ

ステイル「ちょっ、まっ」

新八「これ建前上は少年漫画なんだよ!『友情・努力・勝利』のジャンプなんだよ!こんなもん見せられたらお茶の間凍るどころか苦情殺到だよ!苦情どころかお偉いさんからの処刑宣告来るよ!」ゲシゲシ

ステイル「あの、グフッ、ま、話聞いて」

銀時「この漫画基本一話完結完結なんだよ!俺たちの戦いはこれからだエンドも使えねーんだよ!打ち切り決まったらその瞬間抹殺されんだよ!これからの未来どころか一秒先すら永遠に来なくなるんだよォォォォォォ!」ゲシゲシ

ステイル「……ふっ、いつまでやっているんだい君達は?」

銀時「っ!?お前、いつのまに……!」

ステイル「蜃気楼に映した幻さ。よくある手だよ」ツー…

銀時「」




完結被った……

銀時「あのー……ちょっといいですか?」

ステイル「……なんだ」

銀時「鼻血……垂れてますけど」

ステイル「ム!ムググ!た、垂れてないけど?一滴も垂れてないけど?そもそも鼻血ってなにそれなんだいそれ?」ゴシゴシ

新八「いや……必死こいて拭ってるとこ悪いんですけど顔中広がってるだけですよ。顔面に一発もらった痕跡がくっきりのこってますよ」

ステイル「垂れてないって言ってるだろ!?なんなんだ君達は!そんなに僕を垂れてることにしたいのか!鼻垂れ坊主にしたいのか!」

ステイル「これは……あれ……汗だから!ほら、僕のイメージカラー赤だから!」

銀時「いや知らねーけどお前のイメージとか」

ここまで
シリアスなステイルさんは多分いません

ここまでと言っときながら少し


銀時「つーかそんなのはどーでもいんだよ!この状況についてなにしてくれてんのって言ってんの!」

ステイル「状況?ふむ……まさか君達、この液体が僕の自身の身体から生み出されたものと勘違いしてないかい?」

新八「どう見てもそうとしかとれないだろ普通!」

ステイル「まったくこれだからC-BOYは……白濁液だの、ぶっかけるだの、顔面だの、なんでもない単語に一々反応して……思春期真っ盛りの中学生かい?」

銀時「誰がC-BOYだコラァ!いっとくけどとっくの昔に卒業してるからね。俺の股間のコルベットスティングレイは、数多の天才ドライバーに乗り継がれてきたからね!」

新八「ポンコツワンオーナーが何言ってんだか」

銀時「なんだテメーオイ!オメーなんか出荷前のワゴンRスティングレーだろーが!一生右手でピストン運動勉強してろボケ!」

新八「なにそれ!なにその罵倒地味に傷つくんだけど!てかわかりにくいし変なとこに迷惑かかるからやめろ!」

新八「てか、これがアンタのじゃなかったらなんだって言うんですか!」

ステイル「もしかしたら君達も知ってるかもしれないが……その子の着てる修道服というのは少々厄介でね。外部からの攻撃がほぼ効かなくなるから、こういう事態になった場合、一つの障害となってしまう」

ステイル「そこでイギリス政教も考えたらしくてね、その子を確実に足止めできるものを作った……それがその液体さ」

銀時「……一体、なんなんだこれは」

ステイル「それはな……」







ステイル「その匂いによって未成熟な少女の身体だけを動かなくする、その名も『Oh!tipoミルク』だよ」

新八「限りなくはた迷惑なアダルトグッズにしか聞こえないんですけどォォォォォォォォ!?」

政教→清教

訂正……

酉つけます


ステイル「アダルトグッズとはなんだ失敬な!イギリス清教の最高幹部とありとあらゆる分野のエキスパートを結集し、精製に一時間、名称の決定に八時間もかけた代物だぞ!」

新八「八時間もかけてなにやってんだ!てかそんだけ話し合って最終的にその名前ってどういうこと!?」

銀時「『Oh!tipoミルク』って何!少女の身体だけを動かなくするって何!?どう考えてもいやらしい使い方しかできないよね、明らかに特定のプレイに用いる気だよね!」

ステイル「だまらっしゃい!あくまで彼女を安全に捕縛するためだあくまで!」

新八「あくまでとか言うな!やっぱり使用用途以外の使い方する気じゃねーか!」

銀時「オイテメーいい加減にしろよ!登場して数分でもう被ってるよ!長身、ロン毛、見え隠れする特殊性癖!柳生家のクソストーカーともろ被りなんだよ!」

ステイル「特殊性癖ってなんだ!いい加減にするのは君らの方だろ!」

銀時「つーか匂いの働きによるものなら普通お香とかじゃねーの!?なんでぶっかけ方式!?」

ステイル「ああ、それも計画段階の話し合いでだいぶ揉めてね。五時間に及ぶ液体派と香派による大激論だったよ。結果的には、満場一致で液体に決まったけどね」

新八「テメーらさっきからろくなこと話し合ってねーじゃねーか!そもそも計画自体がアウトなことに気づけバカ!」

ステイル「重要なことだろうが!どのような形に精製するかによって、扱いやすさや効きの良し悪しも変わってくるんだぞ!」

銀時「じゃあなおさら液体はねーだろ!デメリットしかねーし絵面がやべーんだよ!」

ステイル「わかってないな。なぜなら……」












ステイル「ーーーーーー興奮するじゃないか!」

新八「お前の組織はどいつもこいつも変態ばっかかァァァァァァァァ!」

sageてしまった……

銀時「結局お前ら上から下まで変態だらけじゃねえかァァァ!何がC-BOYだよ永遠に思春期なのはお前らだろ!」

ステイル「仕方ないだろ!子供から大人までみんな禁欲させられて溜まってるんだよ!いいだろ別に女の子にぶっかけて喜んでも!」

新八「銀さんもうあいつ隠す気も無くなりましたよ。開き直って汚い欲望丸出しにしてきましたよ!」

ステイル「ええいもういい!いいからその子をこちらに渡せ!」

新八「渡せるわけないだろ!お前みたいな性犯罪者予備軍に!」

ステイル「君だって似たようなものじゃないかこの真性チェリーが!童貞はみんな性犯罪者予備軍みたいなものだ!」

新八「うるさいわボケェェェェェェ!チェリーで悪いか!テメーよりよっぽど健全だわ!」





ステイル「……どうしても、渡さないつもりかい?」

銀時「……渡せねーな、どうしても」

ステイル「ふむ……なら多少手荒くなるが、『回収』させてもらうしかなくなるな」

銀時「『回収』だと?」

ステイル「そう、『回収』……『回収』だね。その子、正確には、その子が持っている十万三千冊の魔導書さ」

新八「それって……インデックスさんの言ってた……」

神楽「一体、何アルか、それ」

ステイル「……その子の頭は、少々特殊でね。僕も詳しくは知らないんだが、見たものを全て記憶する能力を持っているそうだ」

銀時「全てを……記憶?」

ステイル「そう、全てをだ。そしてその能力を使い、彼女が頭の中に記憶しているものが……十万三千冊の魔導書、というわけさ」

新八「そ……そんなバカな!なんでわざわざそんなこと……!」

ステイル「魔導書ってのはただの本じゃないのさ。それそのものが魔力を持っており、普通の人間なら通常目を通しただけで心まで汚染されるシロモノ……そんなもの、書物でその辺にポイ、と置いとけるわけないだろう?」

ステイル「だからイギリス清教は記憶という形での保存を選んだ。これで誰かがうっかり目を通してしまった、なんてことはなくなるからね」

ステイル「だがこれで保存が完璧なわけではない。どごぞの似非魔術結社にでも彼女を連れ去られ、拷問によって中身を漏らしてしまった日には、それこそ取り返しのつかないことになる……だから」

銀時「だから、そんな連中に捕まる前に『回収』しにきた、ってわけかい」

ステイル「……その通りだ。これでわかっただろ?さ、その子をこちらに渡したまえ」

銀時「……断る」

ステイル「……何?」

銀時「お断りだっつってんだよコノヤロー」

新八「……インデックスさんは」

神楽「渡さないネ!」

ステイル「……まったく」

ステイル「話を聞いていたのか?はやくこちらで保護しないと、予期せぬ被害が起きるかもしれないんだぞ!」

銀時「だから自分に任せておけば万事オッケーってか?鏡見てから言えや変態野郎」

銀時「……地獄の底までと、笑いながらこいつは言った」

銀時「すがることも、頼ることも、泣くことすらできねえんだよ。こいつは」

銀時「どんな爆弾抱えてよーが関係ねえ」

銀時「そこまで女追いつめたテメーらに」

銀時「こいつは渡さねえ!」

ステイル「……そうかい、もう少し懸命な判断をしてくれると思っていたよ」

ステイル「あまり乱暴なことはしたくなかったんだが……ま、悪いのは君達だからね?」

>>175
どごぞ→どこぞ

>>175
神楽いないの忘れてた……訂正します



ステイル「……どうしても、渡さないつもりかい?」

銀時「……渡せねーな、どうしても」

ステイル「ふむ……なら多少手荒くなるが、『回収』させてもらうしかなくなるな」

銀時「『回収』だと?」

ステイル「そう、『回収』……『回収』だね。その子、正確には、その子が持っている十万三千冊の魔導書さ」

新八「それって……インデックスさんの言ってた……」

ステイル「……その子の頭は、少々特殊でね。僕も詳しくは知らないんだが、見たものを全て記憶する能力を持っているそうだ」

銀時「全てを……記憶?」

ステイル「そう、全てをだ。そしてその能力を使い、彼女が頭の中に記憶しているものが……十万三千冊の魔導書、というわけさ」

新八「そ……そんなバカな!なんでわざわざそんなこと……!」

ステイル「魔導書ってのはただの本じゃないのさ。それそのものが魔力を持っており、普通の人間なら通常目を通しただけで心まで汚染されるシロモノ……そんなもの、書物でその辺にポイ、と置いとけるわけないだろう?」

ステイル「だからイギリス清教は記憶という形での保存を選んだ。これで誰かがうっかり目を通してしまった、なんてことはなくなるからね」

ステイル「だがこれで保存が完璧なわけではない。どごぞの似非魔術結社にでも彼女を連れ去られ、拷問によって中身を漏らしてしまった日には、それこそ取り返しのつかないことになる……だから」

銀時「だから、そんな連中に捕まる前に『回収』しにきた、ってわけかい」

ステイル「……その通りだ。これでわかっただろ?さ、その子をこちらに渡したまえ」

銀時「……断る」

ステイル「……何?」

銀時「お断りだっつってんだよコノヤロー」

新八「……インデックスさんは、渡さない!」

ステイル「……まったく」

ステイル「……世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」

バシュッ!

新八「!?」

ステイル「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり。それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。
その名は炎、その役は剣。顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!イノケンティウス!」

ゴオッ!

銀時「うおっ!?」

新八「ひ、火が……!」

銀時「なんなんだこりゃあ……炎と……巨人……?」

ステイル「あまり目立つことはしたくないんだけどね……めんどくさいから一気にたたませてもらうよ!」

新八「銀さん……まずいです!このままじゃ僕らだけじゃない、ここら一帯が被害に!」

銀時「クソッ!」

ステイル「見たところ君達の得物はそのちんけな木刀だけのようだね。言っとくけどこれは魔術的な炎でね、水だの砂だので抑えられるようなものじゃないよ!」

ステイル「さあイノケンティウス!全てを--------」

ザシュッ

ステイル「がっ……!?」

「……闘いにおいて己の力を誇示することは愚か者のすることだ」

ステイル「き、貴様……っ!」

「力を過信するあまり背後への危機察知を怠るなど愚の骨頂。出直してくるんだな」

銀時「ヅ……ヅラ!」

桂「ヅラじゃない……桂だ」

新八「か……桂さん!神楽ちゃんは……?」

桂「お登勢殿に任せてきた。俺といるより安全だろうからな」

ステイル「あが……ク、クソッ……いつのまに……!」」

桂「フッ、逃げの小太郎の呼ばれた俺だ、幾多の真選組の追手をかわし、振り切ってきたのだ。気配を消すなど造作もない」

ステイル「も、もう少し……戦わせてくれても……いい……だろ……」

ステイル「う……」

桂「貴様のようなポストヤムチャはこの程度で十分だ。大体お前ロン毛キャラで俺と被ってるんだよ!」

新八「キレるとこそこ!?」

銀時「……殺ったのか?」

桂「峰打ちだ。強めに叩き込んだからしばらくは目を覚まさんだろう」

新八「え、でも今ザシュッって」

桂「気のせいだ。それ以上つっこんではいかん」

新八「はあ……」

>>182
小太郎の→小太郎と

誤字ひどいな……

桂「とにかくだ。とりあえずここから離れた方がいいんじゃないのか」

新八「そうですね。インデックスさんを風呂に入れなきゃいけないし……」

銀時「うし、じゃあそいつは抱え……て……」

禁書「……」プーン

新八「……ここは力のある銀さんが」

銀時「あだだだだ!お、折れたわー、いやー折れちゃったわー、ボキッって言っちゃったからなー、あ、こりゃ無理だわー、新八よろしくー」

新八「……」

銀時「……」

銀時「……ヅ、ヅラ頼むわ。な?300円あげるから」

桂「え?なに?聞こえない」

銀時「嘘つけェェェ!ばっちり聞こえてただろ!いいからやれよしょーがねーだろ腕折れてんだから!」

桂「あーあー!さっきのピンチを救ってやったの誰かなー!焼き殺されそうになってるとこ助けたのは誰だったかなー!」

銀時「クッ……オイ新八!お前行け、な?」

新八「さっきあんだけカッコつけておいてよく言えますね」

銀時「うっ……うるせーんだよ!だって無理だろ!できるわけねーだろこんなイカ臭いやつ抱えるなんて!」

銀時「大体、テメーだって渡さない!とか言ってて何もしてないじゃん!啖呵すらきってないじゃん!ちったあ働けダメガネ!」

新八「一番美味しいとこドアップで持ってたのそっちだろーが!カッコつけろよ最後まで!」


『まったくしょうがねー奴らだな』

新八「!?そ、その声、いや、そのサインは!」

桂「エ、エリザベス!」

エリザベス『傷ついた女』スッ

エリザベス『どんなに汚れても守ってやんのが男ってもんよ』

新八「エ……エリザベスさんんんんんんんんんんん!」

新八「輝いてる!エリザベスさん輝いてますよ!半端なく男前だよ!」

桂「エリザベス……立派に……立派になったな……」

エリザベス『そんなんだからテメーらワン◯ースクォーターなんだよ』

銀時「ちょっと待てェェェェェェェ!今なんか色々台無しな一言言ったよ!?本音、つーか高[ピーーー]の本音出ちゃったよ!」

---------
------
---

新八「大丈夫ですかね、僕の家で……」

銀時「そもそもこいつと俺たちが会ったこと自体イレギュラーなんだ。向こうさんもサーチしきれてねえはずだ。時間稼ぎぐれーにはなるだろ」

新八「だといいんだけど……」

銀時「それに、ここにゃ最強のメスゴリラがいるからn」ガシ

妙「誰がメスゴリラだコラ」

銀時「……な?安心だろ?」

妙「オラァァァァァァァァ!」ギリギリ

銀時「ッアーーーーーーーー!」

禁書「……」

禁書「ん……」

神楽「起きたアルか」

禁書「……あれ?ここ……は……?」

神楽「昼間のメガネの実家アル。お前家の前で倒れてたネ」

禁書「そっ……か、私……魔術師に……」

禁書「あなたが……運んできてくれたの?」

神楽「私もあのなんちゃらミルクとやらにやられちまったネ。知り合いのババアに連れてきてもらったからよく知らないアル」

神楽「とりあえず銀ちゃん達のとこ行くネ。お前のこと、お前を襲ったやつのこと、詳しく聞かせるネ」

禁書「うん……」

神楽「銀ちゃーん、インペリアルが目ェ覚ましたヨー」

禁書「いやだから……」

ガラッ

銀時「イヤァァァァァァァァ!やめて!お妙やめて!ちょっと待って!薙刀しまってェェェェェェ!」

新八「姉上違うんです!話聞いてってちょっとォォォォォォ!」

妙「黙れこの性犯罪者共が!婦女暴行の容疑でこの恒道館が当主志村妙が粛清つかまつってくれるわァァァァァァァァ!」

桂「なんで俺までェェェェェェェ!?」

神楽「……」

禁書「」

妙「ほーらテメーらそこに股開いて並べや」

銀時「だから違うって!俺らじゃないって!話聞けよ頼むから!」

妙「言い訳なんて聞きませんよ。息子さんとのお別れはすんだかしら?」

銀時「待てェェェェェェェ!なんだ息子との別れって!銀さんの銀さんは一生俺と添い遂げるからね!絶対離さないからね!」

妙「あ、後神楽ちゃんに言って仕事やめさせますから。新ちゃんはチ◯コ切り取ってから仕事やめさせますから」

新八「ちょっとォォォォォォ!何物騒なこと言ってんですか姉上!人類股間計画始めるつもりですか!?僕の初号機はまだ発進すらしてないんですよ、ロンギヌスの槍も眠ったままですよ!?」

妙「大丈夫よ新ちゃん。あなたのリリスは永遠に私の中で生き続けるわ」

新八「待ってェェェェェ!サードインパクトだけは待ってェェェェェ!」

桂「お妙殿!サードインパクトはシンジ君のパトスをほとばしらせてからでもいいんじゃないか」

新八「誰がシンジ君だボケェ!オメーは一生月面でぼっち気取ってろ!」

---------
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---

妙「……まあそうだったの。ごめんなさい、私うっかり銀さん達がやったものだと……」

銀時「大丈夫か新八ィ。玉ちゃんとあるかー……」

新八「ええ、まあ、なんとか……あやうくパチ恵にジョブチェンジするとこでしたよ」

桂「俺のはすっかり縮こまって金色の三連星状態だ……」

新八「桂さんその報告はいらないです」

妙「ひどいわ銀さん事情を説明してくれれば私だって……」

銀時「俺何回も言ったよ?待ってってすげー言ったよ?なんで玉しか目に入ってないのお前は」

桂「銀時……女というものは人生という七つのドラゴ◯ボールならぬ二つのゴールデンボールを探す旅を……」

銀時「黙れ腐れ攘夷志士」

妙「ごめんなさいね、この人たち普段からちょっと頭がアレなもんだからつい早とちりしちゃって……」

銀時「実弟を性犯罪者扱いする姉の頭が一番アレだろ」

妙「だ、だってしょうがないじゃない!新ちゃんなんだもの、心はずっと中二のあの夏の日を生きる新ちゃんなんだもの!」

新八「誰が年中真夏日ですかやめてください姉上」

禁書「そろそろしゃべってもいいかな……」

妙「そ、そうだったわね。銀さん達から話は聞いたわ。えーと確か……そうそう!大陰◯さん!」

禁書「……もうなんでもいいんだよ」

妙「あら?違ったかしら……◯陰唇さん?」

銀時「隠せてないよー隠せてませんよおねーさん」

新八「姉上、インデックスさんです……」

---------
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---

妙「そう……そんなことが……」

銀時「つーわけだ……わりーが、ここにしばらくこいつを置いてやってくんねーか?」

妙「わかったわ。つまりそのロン毛のチ◯コを切り取ればいいのね?」

銀時「もしもーし?俺の話通じてますかー?」

銀時「あっ、ひょっとしてゴリラ語じゃないと通じな」ゴシャッ

妙「大丈夫、安心して。あなたはきっと守ってあげる。女を性玩具にしか見れないような男、私と神楽ちゃんで追っ払ってやるんだから」

神楽「オオヨ!あんなうすらのっぽが何人こようが屁でもないネ!」

銀時「……」

妙「なんですか銀さん?潰しますよ」

銀時「何も言ってないけど!?」

禁書「……ありがと、みんな」

禁書「でもいいの。これ以上あなた達を巻き込めない、巻き込みたくない」

禁書「本来ならあなた達が関わっちゃいけないんだよ。魔術っていうのはすごく危険なの、知らない人がうっかり触れるとそれこそ戻れなくなっちゃう」

禁書「たまたま今回は何もなかったけれど、敵はあいつだけじゃない、今度はもっと強力な魔術師が追ってくると思う」

禁書「だからもういいの、これ以上は本当に」

銀時「バーカ」ペシッ

禁書「いたっ」

銀時「勝手に首突っ込んだのはこっちなんだよ。お前にどうこう言われる筋合いはねーの」

禁書「で、でも!」

銀時「大体今更抜け出せるかってんだ。俺の家焦がしたんだから修理費たんまり貰わねーと」

神楽「ババアに払う家賃も上乗せでナ」

銀時「あ、やっべ何ヶ月分だっけ……?ま、適当に請求すりゃいいか」

桂「うむ、ついでに俺の活動資金も……」

銀時「なんでお前まで入ってんだよ」

桂「おい貴様命の恩人に向かってなんて言いぐさだ!あのロン毛を倒したのは俺だぞ!」

銀時「うるせんだよ不意打ちしただけのくせにドヤ顔しやがって!出番減らすぞこの野郎!」

桂「うるさい!貴様こそどうせあのまま天然パーマが人工パーマになるのがオチだろうが!」

銀時「誰が天然パーマだぶっ殺されてーのか!オシャレパーマだっつってんだろーが!」

桂「くせ毛放ったらかしてるだけだろうが!」

銀時「もういいお前はあっち行ってろ!……まあ、そういうわけだ。わりーが金貰うまで降りるつもりはねーからな」

禁書「……でも」

銀時「前にも言っただろ?俺たちは万事屋だ」

神楽「金さえ貰えりゃなんでもやるネ!」

新八「絶対、守ってみせますよ!」

妙「あなた達だけじゃないわ」

妙「私も」

桂「……俺も、エリザベスもだ」

禁書「みんな……」







近藤「俺も忘れちゃあ困るぜ万事屋!」




「「「「……」」」」

近藤「話は全て聞かせてもらった。水臭えじゃねえか万事屋ぁ」

近藤「この街、ひいては江戸を守るのが俺たちの仕事。困ってるやつに手ぇ差し伸べねえで真選組なんざ名乗れねえ。どんなことでも手を貸すぜ!」

近藤「あなたのピーターパン近藤勲。ただいま参上いたしました、お妙さん☆」









妙「そのまま一人でネバーランドへ旅立てボケェェェェェェ!」ドゴォォォォォ!

近藤「ぐあああああああああああああ!?」

新八「……いましたね」

銀時「いつものことだろ」

妙「オラァ!どこの動物園から逃げ出してきやがったゴリラゴリラゴリラ!」ゲシゲシ

近藤「やめて!学名はやめてお妙さん!」

禁書「あ、あの……大丈夫なの?」

銀時「あー大丈夫大丈夫。いつものことだから」

禁書「でもなんか、人体から発されちゃいけない音が聞こえてくるような……」

銀時「あー大丈夫大丈夫。いつものことだから」

禁書「でも身体中から血が吹き出てるよ!?顔面腫れ上がって埋れちゃってるけど!?ほんとに大丈夫なの!?」

銀時「あー大丈夫大丈夫。いつものことだから」

ピンポーン

銀時「あん?」

新八「あ、僕出ますね」

妙「オラァァァァァァァァァ!」グチャグチャ

近藤「ごふっ!?ちょっ、まずいですお妙さん!ほんとにネバーランド見えちゃってますってお妙さん!」

禁書「……」

禁書(なんか大切なシーンを有耶無耶にされた気がするんだよ……)

ガラガラ

新八「はーい……あ」

土方「……よう」

新八「土方さん」

土方「近藤さん、来てねーか」

新八「あー……えっと、来てるけど今まさに逝きかけてる、みたいな」

土方「は?」

銀時「オイオイ誰かと思えば多串君じゃねーか。何、ゴリラ引き取りに来たの」

土方「誰が多串君だ」

銀時「もうさー、いい加減屯所にでも繋いどいてくれよ、檻にでも入れといてくれよ頼むから。ペットの不始末は飼い主の責任だろ?」

土方「できるもんならやってるよ……けど、あれでも一応ウチの顔なんでね。建前だけでもリーダーやってもらわねーと」

銀時「まあ、副長がマヨラーでヘタレオタクだもんねー」

土方「ぶっ殺されてーのか糖分ジャンキーが」

トタタ

禁書「ね、ねえちょっと!あのおじさん血液以外のなんかヤバそうな液噴き出しはじめたけど大丈夫なの!?」

銀時「あー大丈夫大丈夫。いつものことだから」

新八「いや大丈夫じゃないでしょ!姉上ー!それ以上ダメですからー!」

ダダダダダ

土方「……?なんだそのガキ」

禁書「な!ガキじゃないかも!」

銀時「こいつ?あー、こないだからちょっと家で預かってんの」

土方「ほー……」

ガチャン

銀時「は?」

土方「あー、十六時四十五分、未成年略取及び淫行の容疑で確保」

銀時「オイィィィィィィ!ふざけんな!どういうことだこれは!」

土方「さっき言っただろ。仮にもジャンプ漫画の主人公が、年端もいかねぇガキ連れ込んで性的行為に及ぶなんざ許されるわけねーだろうが。一発逮捕に決まってんだろーが」

銀時「してねーよふざけんなよボケ!クジ[ピーーー]じゃねンだぞ時間帯考えろ!」

銀時「大体な、俺ァぼんきゅっぼいーんのムチムチお姉さんが好みなの!こんな蒲鉾板はっつけたよーなガキに欲情すると思ってんのかコノヤロー!」

禁書「蒲鉾板って何!?当たらずとも遠からずで腹立つとともに傷つくんだけど!訂正を求めるんだよ!」

ピー ガガガ

土方「……おう山崎。万事屋の前まで車回せ5分でな。じゃねーと殺す」

エ!? イヤ、チョ、フクチョ(ry

土方「とりあえず話は屯所で聞くからな。オラさっさと来い」

銀時「オイ待て!離せ腐れポリ公!これは不当逮捕だァァァァァァァァァ!」

ピー ガガガ

沖田『旦那ァ、残念でしたねェ。一発ぶち込む前に自分が牢屋にぶち込まれるたァ』

銀時「出番ねーからってどっから入って来てんだオメーはァァァァァァァァァ!」

---------
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---

新八「神楽ちゃん、銀さん知らない?インデックスさんも見当たらないんだけど……」

神楽「んあー?銀ちゃんなら玄関でマヨラーと揉めてたネ」

新八「ええ!?まさか土方さんと喧嘩してしょっぴかれたんじゃ……てか近藤さん放ったらかしなんだけど何しに来たんだあの人……」

神楽「ヅラのヤローもいつの間にやらフェードアウトしたアル。肝心な時に使えん男アルな」

新八「近藤さんはともかく土方さん相手にするのはヤバイからね。つーかいたんなら仕事しろよあのゴリラ……」

新八「書き置きとか何もないし……大丈夫かな、二人とも」

神楽「そーいやあのストーカーはどうしたアルか?」

新八「近藤さん?近藤さんなら……」

近藤「」チーン

神楽「……愉快なオブジェ状態アルな」

新八「全然笑えないけどね……」

---------
------
---

銀時「……ったくなんなんだよ今日は。空から女の子が降ってくるわ、変態に襲われるわ、無実の罪で拘束されるわ。厄日ですかコノヤロー」

禁書「もう外真っ暗なんだよ……でもご飯いっぱい食べられたからよかったかも」

銀時「お前はいいよねー!散々好待遇受けてさー!飯抜きで何時間取り調べ受けたと思ってんだ!」

土方「ついてねーのはお前の普段の行いがわりーからだ。これを機に悔い改めるこったな」

銀時「ふざけんな!テメー善良な一般市民散々尋問しといてなんだその言いぐさは!」

土方「四捨五入どころか全部切り捨てても犯罪者みてーなもんだろ白夜叉殿!?」

銀時「昔の話だっつってんだろ!大体なんでついて来てんの!?肺にマヨネーズ詰まらせて死ね!」

土方「オメーが何かしでかさねーように見張ってんだよ!それと、マヨネーズバカにしてんじゃねーぞ!?素材の味を完璧に引き出す最高のスパイスにして食卓の友!オメーみてーな味覚音痴は一生砂糖舐めて生きてくのがお似合いだ!」

銀時「なめてんのかテメーオイ!糖分がなきゃ人間生きてけねーんだぞ!甘味っつーのは食の基本なんだよ!お前こそママのおっぱいでも思い出しながらマヨネーズチューチュー啜ってろボケ!」

土方「んだとコラァ!?大体、宇治金時丼とかいうわけわからん食い物自慢げに食ってるテメーに言われたくねーんだよ!脳みそまで虫歯菌進行してんじゃねえの!?」

銀時「おはぎの発展系だろーがバカかテメーは!そもそもマヨネーズ丼の方がわけわかんねーだろ!人類が口にできるもんじゃねーだろ!それにアッ◯ーナだって言ってたからね!宇治金時丼は美味いって言ってたけど、マヨネーズ丼は吐きかけてたからね!アイドルにあるまじき顔してたからねー!」

土方「アッ◯ーナ関係ねーだろぶっ殺すぞ!?お前栗子ちゃんの反応見てなかっただろ、もう彦◯呂が降臨するレベルで感動してたぞ!?」

銀時「んなもんなんのアドバンテージにもなんねーよ!悔しかったら斎藤さん本人から同じリアクションもらってこいバカヤロー!」

禁書「……」

禁書(うるさいし後半全然関係ないんだよ……)

禁書「……仲良いね、二人とも」

「「良くねえ!」」

禁書「ほら」

銀時「ケッ!」

土方「チッ!」

土方「冗談でもやめてくれ。こんな年がら年中地べた這いつくばってるようなプータローと同列なんざごめんこうむる」

銀時「そりゃこっちのセリフだ!犬の餌食って生きてるやつと同じ種族であることすら虫酸が走るっつーんだよ!」

土方「んだとコラテメーが食ってんのは生ゴミだろ歩くダストボックスさんよ」

「「んぎぎぎ……」」

禁書「……ふふ」

禁書「なんか……羨ましいな、そういうの」

銀時「あん?」

禁書「んーん、別に」

禁書「そういえば、マヨネーズ、とか、宇治金時ってなに?なんか美味しそうかも」

銀時「お前それマジで言ってんの。あの不健康極まりないギトギトの黄色い塊みて同じこと言えんの?胃袋一発KOだよあれ」

土方「黙れ腐れ天パ……マヨネーズなら確かスペイン発祥だろ。なんだ、向こうじゃ以外にマイナーなのか?お前、どうみてもあっちの方の人間だろ」

禁書「うーん……その辺はよくわかんないかも」

銀時「あん?」

禁書「私、気がついたら日本にいたから。向こうのこととか、ほとんどわからないんだよ」

銀時「……なるほど、そりゃ日本語ペラペラのはずだわな」

禁書「ううん、そういうことじゃなくて……私、生まれはロンドンで、セントジョージ大聖堂で育ってきたらしいんだよ。こっちに来たのは一年くらい前かららしいんだね」

土方「……らしい?」

禁書「うん、記憶がなくなっちゃってるから」

銀時「……記憶、が……?」

禁書「最初に目を覚ました時は、自分のこともわからなかった……昨日の晩御飯も思い出せないのに魔術師とか、インデックスとか、『必要悪の教会』とか、頭の中ぐるぐる回って……ほんと、怖かった」

銀時「じゃあお前……なんで記憶が無いことすらわかんねえってことか?」

禁書「うん」

銀時「……」

土方(おい万事屋)

銀時(あ?)

土方(一体なんなんだこのガキは?さっきの話、)

銀時(……さあな。だが、あながち嘘ってわけでもなさそうだ)

銀時(ワケありだとは思ってたが……どうやらそんな生ぬるいもんじゃねーようだな)

土方(チャイナ娘に続いてまた厄介なガキ拾って来やがって……不法入国だったりしたらお前らまとめてしょっぴかれんぞ?)

銀時(んなもん取り締まる前にテメーの身内をどうにかしろや。お宅何人変態と暴力警官抱えてるかわかってる?)

土方(黙れ。お前こそ何回うちの捜査妨害したと思ってんだ公務執行妨害で逮捕すんぞ!)

銀時(そりゃテメーんとこが揃いも揃って無能だからだろうが!鉄之助んときもあのゴリラ殺されかけた時も助けてやったろーがトッシーよ!)

土方(その名を俺の前で出すんじゃねえェェェェェェ!)

銀時「……ん?」

銀時「お、おい!いつの間にかあのガキいなくなってんぞ!?」

土方「言い争ってる間にどっか行っちまったか……」

銀時「この腐れニコ中が!オメーのせいではぐれちまったじゃねーか!」

土方「そもそもお前が関係ねーことで突っかかってくるからだろーが!」

土方「まあいい、うちの隊士何人か手伝わせりゃすぐ見つかるだろ」

銀時「……ならいいんだけどな」

ピー ガガガ

土方「……ん?」トントン

土方「なんだこりゃ、無線がいかれちまってやがる。しょーがねえ、携帯で……」

土方「……圏外?」

銀時「……オイ」

土方「あ?」

銀時「かぶき町ってよォ……こんなに静かだったっけか」

土方「……っ!?人が……!」

土方「なんだ?なんで誰もいねえ!」

銀時(……まさか、奴らが……!?)

コツコツ

「……ルーン」

銀時「!?」

「人払いのルーンを刻んでいるだけですよ」

銀時「テ……テメェは!」








神裂「神裂火織……と申します」

神裂「……できればもう一つの名は語りたくないのですが」

銀時「もう一つの……名?」

神裂「魔法名、ですよ……ま、この場では対して重要なものではありませんが」

銀時「魔法……テメェ、あのロン毛ヤローと同類か」

神裂「確かにそうですがその言い方だとあの真性の変態と同じにされているようで不愉快です……そこだけはお間違えのなきよう」

土方(なんだ……あの女?)

銀時「で?そのド変態のクラスメイトが俺に何の用だい」

神裂「それは貴方もよくわかっているでしょう?後変態じゃありませんやめてください」

神裂「率直に言います。『あの子』をこちらに渡してください早急に」

銀時「……嫌だっつったら?」

神裂「……仕方ありません」

神裂「是が非でも、渡していただきます」

ヒュッ!

銀時「ッ!?」

ゴウッ!!

銀時「くあっ!?」

土方「がっ!?」

銀時(な……なんだ……?)

銀時(一瞬、風が通り抜けたと思ったら……)

銀時「っ!?」

ツー…

銀時(血……!?なんで、切り傷なんか……)

神裂「もう一度言います。『あの子』をこちらに渡してください」

銀時「チッ……!」

土方「お……おい万事屋!どうなってんだこりゃあ!?なんなんだあの女、俺たちゃ一体どうなっ」

神裂「何度でも問います」

チャキッ

ギャギャギャギャ!!

銀時「ぐああああああっ!?」

土方「がああああああっ!?」

土方(なっ……なんだ今のは!?)

神裂「……私の七天七刀がおりなす七閃の斬撃速度は、一瞬と呼ばれる時間に七度殺せるレベルです。必殺と言っても間違いありません」

銀時(斬撃……だと?ふざけんじゃねえ!)

銀時(奴は刀をわずかに抜いただけだった……なのに幾つもの斬撃が襲ってきやがった!これも魔術ってやつなのか!?)

土方(クソッ、なんだっつーんだよくそったれ!さっきからわけのわからねえことばかりで頭が変になりそうだ!)

土方(さっきの一撃……いや、連撃と言うのが正しいのか。ありゃほんとに斬撃なのか?)

土方「おい万事屋ァ。そろそろ説明してくれてもいーんじゃねーのか。今俺たちはどうなっちまってんだ!」

銀時「わりーが教えられるほど知ってるわけじゃねーしそんな時間もありゃしねーよ。ただ、」

銀時「……とてもいい状況とは言えねえのは確かだな」スッ

土方「ああそうかい簡潔な説明どうもありがとさん!」チャキッ

神裂「ステイルからの報告には、そちらの黒髪の方は入っていませんでしたね……ですがその態度を見る限り、帰れと言っても帰ってくれないでしょうね」

土方「ったりめーだバカヤロー。この廃刀令の御時世に腰から獲物ぶら下げてるだけでも補導対象なんだよ。その上警官にたてつこうってんだ、問答無用でしょっぴいてやる」

銀時「ちょっと多串君!?襲われた善良な一般市民がここにいるんだけどノーカウント!?」

土方「殺しても死なねーようなやつを一般市民とは言わねえ」

土方「ったく……それにしてもなんでテメーといるとこうろくなことがねーんだよ。完全に巻き込まれたぜ」

銀時「オメーこそ日頃の行い振り返りやがれ暴力警官」

土方「チッ……」

銀時「さて……どーすっかねこの状況」

土方「やるしかねーな。不本意ながら」

銀時「嫌なら隅っこで見学しててもいいんだぜ?」

土方「テメーに借り作んのだけはごめんだ。行くぞ万事屋ァ!」

銀時「命令すんじゃねえクソポリ公!」

「「でああああああああああ!」」

神裂「……ハァ」

神裂「七閃」

ギィィィィィンン!!

土方「ぐあっ!」

銀時「がああああああああ!」

土方「ぐ……クソッ……」

銀時「がはっ……」

神裂「……何度でも、問います」

銀時(ま……まったく見えねえ……!どうなってんだ!)

土方(もはや斬撃じゃねえ……回転刃に全身を切り刻まれてるみてーだ……!)

神裂「……なにがあなた方をそこまで駆り立てるのかわかりませんが」チャキッ

神裂「七閃」

ギィィィィィンン‼︎

銀時「ぐっ……!」

銀時「くそったれがあああァァァァァァァァ!」

ギャリギャリギャリ‼︎

銀時「ぐあああああああああ!」

土方「万事屋!」

土方「くそっ……!」

銀時「……へっ」

銀時「残念だったなねーちゃん。アンタのそれ、」

銀時「見切ったぜ!」

神裂「……」

土方「何っ!?」

土方「本当か!?」

銀時「ああ……遠目じゃいまいち確信が無かったが、さっきので確証が持てた」

銀時「その代償はなかなかでかかったがな……ぐはっ!」

土方「無茶しやがる……」

神裂「……見切った、ですか。別に構いませんよ。なんなのかわかったところで防げるものではありませんから」

神裂「ステイルの時のようなだまし討ちはできませんよ。私はあの男ほど甘くありませんし、そもそもここには私達しかいませんから」チャキッ

銀時「でけー口叩けんのも今のうちだぜ、俺の目は誤魔化せねえ」

銀時「いいか、あれは-----」






銀時「-----Gカップだ!」


土方「何を見切ってんだァァァァァァァァァ!?」




土方「オイィィィィィィィィ!テメー生身で特攻して技の一つでも見切ってきたのかと思ったらおっぱいのサイズってどういうことだァァァァ!」

神裂「」

銀時「かなりの深手を負っちまったが……確かに伝えた!後は頼むぜTOSHI、Are you ready?」

土方「Are you ready?じゃねーんだよ!なんだお前、レッツパーリィしろってか!レッツパーリィして死ねってか!?」

神裂「な……な……なななにゃにを言ってるんですか貴方達は!?」

土方「いや違うからね!俺関係ないからね!」

銀時「へっ、そんなスケベなシャツの着方しやがって淫乱女。お陰で銀さんのもう一本の木刀が村正へと進化を遂げちまいそうだ」

神裂「こ、これは特定の着こなしをすることによって魔術的なアレをアレするアレのために……って!むむ、胸のことは今関係ないでしょうが!というかもう一本の木刀ってなんですか!?」

銀時「何って、ナニだよ。二つのゴールデンボールを携えし妖刀だよ」

土方「いい加減にしろこの万年発情猿がテメーの汚ねー木刀引っこ抜くぞ!」

すいません短いですが一旦ここまで

土方「いー加減にしろよお前!シリアスパートぐれぇまともにできねーのか!」

銀時「んなこと言ったってしょーがねーだろー!目の前で特大メロンがバインバイン揺れててシリアスなんざできるわけねーだろーが!」

銀時「大体よぉ、俺ぁもう疲れたんだよ。金魂編だの、一国傾城編だの、どんだけ長編やりゃあ気が済むんだサンラ◯ズ!俺毎回後半眉間ぷるっぷるしてたからね、頑張ってカッコつけてたけど結構ギリギリだったからねマジで」

土方「そりゃオメーが普段からだらしないからだろーが!眉間だるっだるの主人公ってのがそもそもおかしいんだよ!」

銀時「んだとー!?テメーみてーなモブキャラに主人公のなにがわかるってんだよ。一護だってめっちゃ辛いんだよ、ナルトだってすんげー苦労してんだよ。たまには眉間緩めたい時だってあるんだよ!」

土方「年中緩みっぱなしだろーがテメーの眉間と頭のネジは!そういう台詞は卍解の一つでも会得してから吐きやがれ!」

神裂「……」

神裂「七閃」

ギィィィィィィン!

「「ぐおおおおおおおお!?」」

土方「テッ……テメェ……ふざけんなよ……」

銀時「そりゃこっちの台詞だっつんだよバカヤロー……」

神裂「……何しに来たんですか貴方達はやられに来たんですか?」

銀時「へっ、わりーが俺ぁSでなぁ、女にやられっぱなしなのは好きじゃねーんだよ」

銀時「こっからはお仕置きタイムだ。泣き喚いても許してやらねーからな」

銀時「ほーら構えろ多串君」

土方「誰が……多串君だ……っ!」チャキッ

神裂「一方的にやられておいてよくそんな口が叩けますね」チャキッ

銀時「……」

神裂「……七閃」

ギィィィィィィン!

銀時「がっ……!」

土方「くおっ……!」

ギャリギャリギャリ!

銀時(こりゃあ……なかなかキッツイぜ……ッ)

キラッ

銀時「……?」

銀時(なるほど……あのワイヤーか……)

銀時「気づいたか?あれ」

土方「ああ……今日が晴れてて助かったぜ。月明かりでもねーとわかんねーなあれ」

土方「だが厄介だぜありゃあ……様々な角度から襲ってくる上、細すぎて戦闘中の視認なんざ到底不可能、おまけに神速ときたもんだ」

銀時「そーいや奇兵隊にもいたっけな。妙ちきりんな弦使いが」

銀時(あれでも追い返すのが精一杯だったってのに……こりゃ本格的にやべーかもしれねえな)

銀時(とにかくびびってたらいつまでたってもあの女にゃ近づけねえ。懐にさえとびこんじまえば!)

銀時「……!」グッ

神裂「……七閃」

ギィィィィィィン!

銀時「くっ!」

銀時「でああああああああ!」

土方「っ!?」

神裂「……」ヒュッ

ゴスッ

銀時「がはあっ……!?」

銀時「ぐっ、ごっ!?」

土方「っ、オイ!」

神裂「……七閃さえ通り抜ければ」

土方「なっ!?」

神裂「どうにかなるとでも!?」ドゴオッ

土方「がああっ!?」

土方(は、はええ……!)

神裂「……」

ドゴッ

銀時「ぐあっ!」

神裂「……もういいでしょう。貴方達が彼女にそこまでする理由はないはずです」

銀時「……ククク」

神裂「?」

銀時「ねーちゃんよぉ」

銀時「アンタ……実はドSだろ」

神裂「……なんの話かわかりかねますが」

銀時「自分で『必殺』だとかのたまっておきながら俺たちじわじわいたぶるたぁ、なかなかハードなプレイじゃねーか」

銀時「なんで殺さねえ。なぜとどめをささねえ」

銀時「まさか……『したくねえ』なんて言わねえよな?」

神裂「……ッ!」

土方「ハッ、こりゃ随分とお優しい殺し屋さんだ」

土方「……わかんねーな。こんな時まで力抑えちまうアンタが、なんであのガキ狙ってんだ」

土方「記憶がねえ、っつってたぜ。何しょいこんでんのか知らねーが、そんなガキをそこまで追い詰めて、アンタ何がしたいんだ?」

土方「ほんとにこれが、アンタのやりてえことなのか?」

神裂「……」

毎回短くてすいません一旦ここまで
土方がなんか違う気がする……


>>261
土方(~~さっきの話、)

土方(~~さっきの話、本当なのか)

訂正します

神裂「……私だって」

神裂「私だって、好きでこんなことをしているわけではありません……!」

神裂「私の所属する組織の名は……『必要悪の教会』」

神裂「そして……それは彼女の所属していた組織でもありました」

土方「ねせ……なんだ?」

銀時「……インデックスと、同じ組織だと?」

神裂「彼女は私の同僚にして、大切な、親友なんです」

神裂「私だって!あんな、あんな……!」

神裂「あんな変態と組んで彼女を追うなんてしたくなかった!」

土方「……」

土方(……なんかさらに話が見えなくなってきてんだけど)

銀時(説明すっとなげーからスルーしろ)

神裂「ほんとは私一人で行きたかった!でも、もっと安全に捕縛できるものを開発したからと無理やりあの変態が着いてきて!」

神裂「蓋を開ければなんて下劣な……だから嫌だったんですよあんな組織!上から下まで変態ばかり!もううんざりです!」

土方(……オイ、なんか、同僚の愚痴言い始めたぞさっきまでもっと暗い話じゃなかった?変態ってどゆこと?)

銀時(う、うん……なんていうかね?彼女の仕事仲間が、なんというか、特殊らしくてね?それでまあ……苦労してんだろ、色々)

土方(特殊っつーかそれ性癖が特殊なだけじゃね?)

神裂「おまけに職場で顔を合わせれば全身を舐めるように……わ、わた、私はもう……ううう……」

土方(泣いちゃったよ!神裂さん泣きはじめたよ!さっきまで女剣士!みたいな感じでカッコよかったのに泣き崩れちゃったよ!)

銀時(意外に可愛く泣くのな)

土方(どこに食いついてんだオメーは!)

神裂「わだじだっで……わだじだっですぎでごんながっこうしてるわげじゃないのにいい……」

銀時(……なんか、さすがに可哀想になってきたな。おい行けフォロ方十四フォロー。彼女の涙を拭ってやれるのは君だけだ!)

土方(誰がフォロ方十四フォローだふざけんな!お前が行けよかぶき町のプレイボーイ!)

銀時(そんな羨ましい二つ名ついた覚えはねーよ!)

神裂「ぐすっ……すっ、すみまぜん……はしたない所をお見せしてしまって」

銀時「いっ、いやー気持ちは痛いほどわかるよ?さ、最低だよねーいい年こいてセクハラなんて!なー土方くーん!?」

土方「そ、そーだよねー、最低だよねー銀時くーん!でも、それは裏を返せばアンタがとっても魅力的ってことだから、そこは自信持っていいと思うよマジで!なぁ!?」

神裂「……そ、そうですか……?」

銀時「マジマジ!だってそんなむちむちエロボディ、振り返らない男なんていねーよ?そりゃ男達のエクスカリバーもエレクチオンするってもんだよ!銀さんの銀さんだってほーら」

神裂「」

土方「」

銀時「あ」

神裂「うわあああァァァァァァン!!」

土方「泣かしてどーすんだボケェェェェェェェェ!」

銀時「待て待て待ってェェェェェ!嘘だって!ちょっと口が滑っただけだって!つい本音がさぁ!」

神裂「どうせ私はサービスショットしか取り柄のない女ですよォォォォォ!」

銀時「しまったァァァァァ!ごめん嘘!うーそ!マジで!」

土方「お前はもう喋んなァァァァァ!」

---------
------
---

神裂「……話をもとに戻します」

銀時(どーすんのこれ、どーすんのこの空気。なんかもうすっげー戦いにくいんだけど!神裂さん目ぇ真っ赤なんですけど!全然しまらないんですけど!エロさ増しただけなんですけど!)

土方(お前がきっちりフォロー入れねえからだろが!いきなり戦闘に巻き込まれた上になんで女慰めなきゃならねえんだ!泣きてえのはこっちだわ!)

銀時(だってしょーがないじゃーん!男ってのはな、どんだけ強がっても結局女体には勝てねえんだよ。クールでイケメンなリ◯ーマ君も、桜乃ちゃんのアンダースコートには勝てないの!そういう部分はまだまだなの!)

土方(それもう女体ですらねーじゃねーか!お前のパンチラ談義はどーでもいいんだよ!)

神裂「私がなぜこんなことをしているのか……それは」

銀時(パンツじゃないですぅーアンダースコートですぅー。あれらは似て非なる別物なんだよ!それぞれがそれぞれの良さを持ってんだよ!)

土方(だからもういいっつってんだろそれは!)

神裂「……」チャキッ

銀時「あーっ!嘘嘘ごめんってちゃんと話聞くから!とりあえず刀しまおう?危ないから!ね!?」

神裂「……ステイルから、聞いているかもしれませんが、」

神裂「完全記憶能力。ご存じですか?」

銀時「……!」

土方「完全……記憶?」

神裂「……やはりそうですか」

神裂「あれが……あれこそが全ての元凶なのです」

銀時「……アイツが言ってた、魔導書ってやつか」

神裂「……いいえ」

神裂「彼女の能力、それそのものです」

神裂「人間の脳というものは、案外容量が小さい」

神裂「しかし無意識のうちにいらない記憶を消し、脳を整理していくことで、人は生きていけるのです」

神裂「……でも、彼女にはそれができないのです」

神裂「人々の喧騒、木々のざわめき、雨粒の一滴一滴……そんなどうでもいい記憶で、彼女の脳はあっという間に埋め尽くされてしまう」

銀時「……なんの話だ」

神裂「そんな彼女がなぜ、記憶を無くしているのだと思いますか?」

銀時「……っ!」

神裂「消したから、ですよ。私達が」

銀時「消し、た……?」

銀時「なんの、ためだ。どういうことだ一体!」

神裂「そうしなければ!」

銀時「……」

神裂「そうしなければ……彼女が死んでしまうからですよ」

銀時「……死ぬ、だと?」

すみません事情でこれだけ……

後、しばらく更新頻度がさらに下がりそうです申し訳ない

神裂「……彼女の脳の85%は、魔導書の記憶のために使われています。そのため、彼女は常人の15%しか脳を使えません」

神裂「その15%の脳に記憶をし続ければ、彼女の脳は……」

銀時「キャパオーバー、ってわけか」

神裂「ええ」

銀時「……本当に、記憶を消す以外の方法はねえのか?」

神裂「……ええ」

銀時「チッ……」

神裂「そしてその記憶の消去は、きっかり一年周期で行わなければならないのです」

銀時「……まさか」

神裂「あと三日」

銀時「っ!?」

神裂「あと三日……それがリミットとなります」

神裂「これでわかったでしょう?……私達には彼女を傷つける意思はありません」

神裂「渡してください、彼女を」

銀時「……」

神裂「第一……彼女の記憶が消えてしまえば、彼女はあなたを、あなた達のことを覚えていないんですよ?」

神裂「そんな彼女を私達から遠ざけて……なんの意味があるというのですか」

銀時「……意味、だと」

神裂「ええ、意味などありません。こんな無益な行動を命をかけてまでやる意味など」

銀時「……やがれ」

神裂「はい?」

銀時「黙りやがれ!」

神裂「っ!?」

銀時「黙って聞いてりゃ勝手なことをごちゃごちゃと!うるせえんだよいい加減!」

銀時「やりたくねえ?傷つけたくねえ?結局テメーらの都合だろーがそんなもん!」

銀時「自分がよえーのを誰かのせいにしてんじゃねーよ。あいつに押し付けて、勝手に自己完結して諦めてんじゃねーよ!」

神裂「……」

銀時「あのガキが、どんな思いで-----」

神裂「……っせえよ」

銀時「あ?」









神裂「うるっせえんだよド素人が!」

銀時「っ!」

神裂「知ったような口をきくな!」

神裂「私達が、どんな気持ちであんなことをやってきたと思ってる!」

神裂「……あの変態だってね、心の中では純粋にインデックスを愛しているんです」

神裂「あの言動は、計り知れないほどの悲しみををごまかすためなんです」

神裂「そんな彼が、どんな気持ちで記憶を奪ってきたか!どんな決意で彼女の敵を名乗っているのか!彼女のために、泥を被り続ける彼の気持ちが!」

神裂「あなた達なんかにわかるんですか!?」

銀時「……!」

神裂「であああっ!」

ゴッ!?

銀時「ぐっ!?」

神裂「ああああっ!」

銀時「ぐああっ!?」

土方「っ!?万事屋ァ!」

神裂「私だって頑張った!」

土方「おおおおおおお!」

神裂「頑張ったんですよ!」

ドゴッ

土方「ぐあっ……!?」

バキッ

土方「があああああああ!」

銀時「クソッ!」

神裂「幾度となく繰り返した!」

ゴッ

銀時「ごふっ……!」

ドスッ

土方「げほっ!がっ!」

神裂「春を過ごし夏を過ごし秋を過ごし冬を過ごし!日記、アルバム、思いつく限りの思い出の記録を胸に抱かせ!」

神裂「何度も何度も何度も!奇跡がきっと起こると信じて!」

土方「ぐっ……がはっ……」

銀時「が……あがっ……」

神裂「でも……だめだったんですよ……」

神裂「全てリセットされてしまう……」

神裂「楽しかった記憶も悲しかった思い出も、」

神裂「家族、友達、恋人、先生……」

神裂「みんな……ゼロに返ってしまう……!」

神裂「もう耐えられません……もうたくさんです!」

神裂「彼女の笑顔を!いずれ失われる彼女の幸せそうな姿を!」

神裂「これ以上……見るのは……!」

銀時「……」

土方「……」

神裂「……さあ、もういい加減わかったでしょう」

神裂「彼女をこちらに」

銀時「ご高説は、そこまでか」

神裂「っ!」

銀時「いちち……ったく好き勝手やってくれるじゃねーか」

銀時「大丈夫かマヨネーズオタク」

土方「うるせっ……余裕だっつんだよ、このくらい……」

銀時「へっ、ニコチンで体ボロボロじゃねーか、禁煙しろボケ」

土方「うるせつってんだろ!テメーこそ糖尿の心配してろ腐れ天然パーマ!」

神裂「……まだ、やると言うのですか」

銀時「正直勘弁願いたいがね。闘うのも、ついでにアンタの自己弁護聞かされんのも」

神裂「なっ!?」

土方「まったくだぜ、ボコられながらお悩み相談たァ……警察はボランティアじゃねーんだよ」

神裂「な、何を……っ!」

神裂「自己弁護?あなた達こそ勝手なことを言わないでください!」

神裂「もう無理なんです、こうするしか無いんです!己の想いを押し殺してでも、彼女を守るためには仕方が!」

銀時「そういうことじゃねーんだよ」

神裂「っ……」

銀時「俺ァテメーらの事情とか知らねえし魔術とやらの理屈なんざわからねえ。だからあのガキ救う方法が他にあるのかもわかんねーよ」

神裂「だったら!」

銀時「だが!」

銀時「たとえアイツを救う方法が無くても、一緒に過ごした日々の記憶が、一年後には消えてしまうとしても」

銀時「テメーらがそれから逃げちまったら……いよいよあのガキおしまいになっちまうだろーが」

銀時「全てリセットされちまっても、アイツの笑顔が消えちまっても!逃げちゃならねンだよ!」

銀時「記憶が消えてしまったのなら、それ以上の思い出を作ってやれよ!笑顔が消えてしまったのなら、アイツが笑ってくれるまで一緒にまた笑ってやれよ!」

銀時「そんな馬鹿でけー剣振り回す暇があったら!自分の気持ち殺してアイツ傷つける暇があったら!そんなもん捨てて、アイツのそばににいてやれよ!」

銀時「テメーらまで敵にまわっちまったら、誰があのガキ助けんだよ!敵だらけの世界で、誰があのガキ笑わせてやれんだよ!」

神裂「……るさい」

銀時「逃げてんじゃねーよバカヤロー!」

神裂「うるさい!」

銀時「……」

神裂「あなた達には……わからないんですよ」

神裂「背負う苦しみ!傷つける苦しみ!それまでのつかの間の幸せすら処刑までのカウントダウンのように心を押し潰すあの苦しみが!」

神裂「あなた達みたいな人にはわからないんですよ!!」

銀時「わかるさ」

神裂「っ……」

銀時「誰かを敵にまわしても、誰かを傷つけることになっても、それを背負うことから絶対逃げねえ」

銀時「手前が一番わかってんだ。俺も、そこにいるクソ野郎も」

銀時「この街のバカ共は、みんなわかってんのさ」

土方「……うるせーよ大バカ野郎」

銀時「……それでもアンタは」

銀時「まだやるってのかい」

神裂「……」

神裂「……どいて、ください」チャキッ

銀時「……そうか」

銀時「ならテメーのその剣」

銀時「叩き折っちまうまでだ……!」

神裂「……できるとお思いで?」

土方「できるできないじゃねえんだよ」

神裂「……」

土方「だから俺たちは侍でいられる」

銀時「手前らの芯が折れねえ限りはなァ!」

「「あああああああああああ!」」

神裂「……」







神裂「……七閃!」



チャキッ







---------
------
---

一旦ここまで
シリアス難しい……

---------
------
---

銀時「……」

銀時「……ん」

銀時「……?ここは……」

ガラッ

山崎「あ、気づきました?旦那」

銀時「……お前は」

銀時「ジミー大山……」

山崎「山崎です」

銀時「……ってことは、真選組か」

山崎「ええ、屯所です。昨晩近くの路上で副長と一緒に気絶してるのをうちの隊士が……」

銀時「そうか……」

銀時「っ!あのガキは!?」

山崎「え?ああ、あの修道服きた子ですか?昨日チャイナさん達と一緒に来てたんですが、旦那が目ぇ覚まさないんで、一度恒道館の方に」

銀時(無事、なのか……?)

山崎「じゃあ俺、新八君達に連絡してきますんで」

銀時「ああ……世話かけたな」

山崎「いえいえ、それじゃ」ガラッ

オイヤマザキ
アレ、ドウシタンデスカオキタタイチョウ
ナニテメェオレヨリオオクデテンダシドウフカクゴデセップクナ
ナンデェェェェェ!?
アンシンシロィ、「ナニ」ヲキリオトセバカンベンシテヤラァ
ジョウホニナッテナインデスケドォォォォォォォ⁉︎

ガラッ

土方「……よう、ひでぇツラだな」

銀時「オメーもな」

銀時「なんだっけ?……あーダメだ、なんも思い出せねえ」

土方「昨日散々大口叩いて斬りかかっていったのはいいものの……」

銀時「結果的にボコボコか……ざまぁねえな」

土方「何故か殺してはいかなかったみてぇだがな……あークソ、労災おりんだろーなこれ」

土方「山崎の話じゃガキは無事らしい。あの時はぐれた後、方々探し回ってたんだと」

銀時「……」

土方「どうすんだ、これから」

土方「奴らの話じゃ、明後日記憶を消しちまうんだろ?匿うなり、大人しく引き渡すなり。腹決めとかねぇと、面倒なことになんのはテメーらだぜ」

銀時「……本当に、記憶を消すしか方法はねえのか」

土方「さーな、学のねえ田舎侍にゃ専門外だ」

土方「とりあえずもうこれ以上俺達を巻き込むなよ。お前らと違って忙しいんだよこっちは」

銀時「白状だなオイ」

土方「テメーのケツくらいテメーで拭けってんだ。第一、ここから先は俺じゃどうにもできねえよ」

土方「ま、解決策が知りたきゃ学のある『エリート』様にでも聞いてみるんだな」

ガラッ

銀時「……ハァ」

銀時「めんどくせぇ……」

ガラッ

新八「銀さん!」

神楽「銀ちゃん!」

銀時「よう」

新八「ようじゃないですよ!大丈夫なんですか!?土方さんと一緒に道路に倒れてたなんていうから……」

銀時「大丈夫だって、いつものことだろ」

銀時「爆発に巻き込まれようが、マシンガンで狙い撃ちされようが、コンクリート漬けにされようが生き残る。それが俺!」

新八「いや、それはまた別な話な気がするんですけど……」

神楽「一体何があったアルか?銀ちゃんとトシ二人まとめてボコボコにするなんて……」

銀時「あーうん、まあ、インデックス絡みの……って、アイツは?」

新八「あれ、さっきまでいたんですけど……」キョロキョロ

禁書「……」コソッ

神楽「襖に隠れて何やってるアルか?」

禁書「」ビクッ

銀時「おう、とりあえず入ってこい」

禁書「……魔術師、だよね」

銀時「あ?あー、らしいな」

新八「なっ!?ま、また魔術師ですか!?」

神楽「まさか、また陰毛ックスを狙って!?」

新八「神楽ちゃん?台無しだよね、台無しになってるよね?何汚物と混同してんの?」

銀時「ああ、陰◯ックスが狙いだとは言ってたな。だがどうやら事は簡単な話じゃないらしい」

新八「銀さん!?なんでアンタまで悪ノリしちゃってんですか!?」

禁書「そう、私は陰◯……男の股間にそびえるバベルの塔……」

新八「インデックスさんんんんんんん!ちょっとォォォォォォォ!アンタらいい加減にしなさいよ!インデックスさん変な方向にトリップしちゃったじゃないですか!いたいけな少女の口からとんでもねー単語飛び出ちゃってるじゃないですか!目からハイライトも消えちゃってるじゃないですか!」

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------
---

新八「……そんな、記憶を消さなきゃならないなんて……!」

銀時「連中の話が本当ならな。つまり、コイツの頭の中の魔導書とやらだけじゃなく、コイツの記憶の消去も目的だったってわけだ」

新八「ひどい……これじゃ、インデックスさんがまるで道具じゃないか!」

新八「自分達が勝手に詰め込んだ記憶のために、インデックスさんの思い出を全部消してしまうなんて!こんなの間違ってますよ!」

神楽「……胸糞悪りぃ話アルな。変態だけじゃないネ、上から下までクズで埋め尽くされてるアル」

新八「マズイですよ銀さん!このままじゃまたインデックスさんの記憶が!」

禁書「……もういいよ」

新八「えっ……」

禁書「もう、本当にいいの」

禁書「私のことはもう……忘れて」

禁書「また……また私のせいで、あなた達を傷つけてしまった」

禁書「これ以上誰かが傷つくのは見たくないよ。それにもし、もっと強い魔術師が現れてあなた達が、誰か関係ない人が死んじゃったら?」

禁書「……そんなこと、考えたくもないんだよ……」

禁書「だからもういい。もう私のことは気にしないで。記憶でもなんでも消してもらって構わない、私は」

禁書「私はもう、大丈夫だから……」

銀時「……」

神楽「銀ちゃん……」

銀時「……行くぞテメーら」

禁書「っ!」

新八「えっ、い、行くって!?」

銀時「連中の話が本当かどうか確かめに行くんだよ」

禁書「ちょ、ちょっと!」

一旦ここまで

禁書「話聞いてる!?もうこれ以上は……!」

銀時「うるせーうるせーこのやりとりこないだやっただろーが。もういいっつんだよ」

禁書「聞いてくれないからなんども言うんじゃない!」

銀時「ここまで首突っ込んどいてはいそうですかなんて言うと思うか?あいにくそんな殊勝なタマじゃねーんだよ。オメーは大人しく留守番でもして待ってろ」

銀時「神楽、新八、行くぞー」

新八「はい!」

神楽「あいあーい」

禁書「あ、ねえ!ねえってば!」

ガラガラ ピシャン

禁書「……」

禁書(……どうしよう)

禁書(また、止められなかった)

禁書(今度こそ……今度こそ死んじゃうかも……!)

禁書(追いかけよう、追いかけて止めなきゃ!)

沖田「やめときなせェお嬢さん」

禁書「えっ!?」

沖田「どーも……出番なさそうなんで無理やり出てきやした」

禁書「……なに、出番って」

沖田「アンタは知らねェでしょうが、あの旦那はいい加減に見えて頑固者でね。手前で決めたことはぜってェ曲げねえんですよ」

沖田「死ぬかもしれねェ。命張って、掌に残るもんはちっぽけなもんかもしれねェ」

沖田「そんな時でもあの旦那は行くんでさァ。そのちっぽけなもんを守りにね」

禁書「……」

沖田「そういう馬鹿なお人なんですよ、あの人は」

---------
------
---

銀時「……つーかさー」

新八「はい?」

銀時「なんか今回、俺の扱いひどくね?」

神楽「どういうことアルか?」

銀時「いやだってさー、バトルシーンもう2回もあったんだよ?でも俺なんも活躍できてないよね?」

銀時「一回目はヅラに全部持ってかれるし、二回目は散々カッコつけたくせにボコボコにされて終わったし。なんかめっちゃカッコ悪いじゃん!醜態さらしただけじゃん」

新八「まーまー。そんな卑屈にならないでくださいよ」

神楽「そうアル。それに、ジャンプヒーローってのは大体長編の最終対決で一発逆転ホームランってのがお約束ネ。逆に、ボコボコにやられてるってことは最後は絶対勝てるっていうフラグってことネ!」

新八「いや、そんなことないと思うよ神楽ちゃん……」

銀時「大体さーそもそも無理ゲーなんだよ。バン◯ムに敬遠されつづけてやっと◯スターズ枠入りできたような俺たちと、電◯文庫の看板作品じゃ格がちが」

新八「ちょっとォォォォォォ!何とんでもないこと口走ってるんですか!上に怒られるどころか下手すりゃこの世界観崩壊しかねませんよ!その手の話は禁止ってなんべん言ったらわかるんですか!?」

銀時「だってそうじゃん!向こうとこっちじゃ、バトルにかけてる比重が違うんだよ。俺も昔は白夜叉ーとかいってブイブイビクトリー!だったけどさ、もう何年前の話だと思ってんだよ。もう体はあちこちガタガタなのおっさんなの!」

新八「ああもうわかったわかったわかりましたから!これ以上やるとほんとに頭刈り上げるどころじゃすまなくなりますから!もうこの話はやめやめ!」

神楽「銀ちゃんダメヨー。あんまその話してると万事屋なのに枠入りさせてもらえなかった新八の古傷がまた開いちゃうネ」

新八「ぐっ……い、いや?全然だけど?全っ然気にしてないけど?」

銀時「え、そなの?」

神楽「うん、銀ちゃんが使用キャラで、私と定春がサポートキャラってことになってるアル」

銀時「あー……そうなんだ……なんか、ごめん」

新八「うるせーよ!いいよ別に気ぃ使わなくて!逆に傷つくわ!」

新八「ていうか!僕出てるからね一応!……声だけだけど」

神楽「お前それ仮にもレギュラーキャラが言ってて虚しくないアルか……」

新八「べ、別に……ぜん……ぜ……」

新八「……虚しいに決まってんだろ!なにこれ!?なにこの扱い!?言っとくけど僕神楽ちゃんより出番多いんだよ!?原作でもアニメでもゲームでも結局この扱いかよ!」

銀魂「いやしょーがないと思うよ?だってほら、メガネは手足がないから戦えないし……」

新八「新八君こっちィィィィィ!いい加減にしろよテメーら!僕メガネだけど!メガネキャラだけど!メガネ本体に転成した覚えはねーよ!」

新八「そもそも神楽ちゃんはともかく僕差し置いて定春ってどういうこと!?犬じゃん!1クールに出番1回か2回かのレベルじゃん!おかしいでしょこれ!」

神楽「単純に戦闘力の差アル」

新八「僕の十四年間の剣術修行は全否定か!?僕の存在価値はメガネとツッコミだけってかコノヤロォォォォォ!」

新八「もうこの話は無しですからね!」

銀時「はいはい」

新八「次触れたら半殺しですからね!」

神楽「いい加減ネチネチネチネチネチネチネチネチしっつけーんだヨうんこダメガネ」

新八「そこまでネチネチしてねーよ僕!」

銀時「そろそろそういう立ち位置のキャラってこと自覚して諦めろぱっつぁん。ここ然り、メルヘンランド然り。お前はなるべくしてはぶられてんだよ」

新八「オイィィィィィ!もうそれ僕関係ないじゃないですか!会社という垣根を飛び越えた別世界の話じゃないですか!あんだけ怒られてまだ懲りてねーのかテメーら!」

銀時「だってそーだろーが。外も新八中も新八。お前ほど三次元とリンクしてるキャラもいないよ?なかなか」

新八「なんのアドバンテージだよ!」

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銀時「よし、着いたぞ」

新八「えっ、ここって……」

神楽「……どこアルか?」

銀時「見廻組」

新八「みっ、見廻組ィ!?なんでこんなとこに!?」

銀時「俺らの周りでまともな学積んでんのはここの連中ぐれーだ……めんどくせーけど仕方ねえ」

新八「それもそうか……」

銀時「行くぞー、亜◯理、ポッ◯」

新八「いつまでそのネタ引っ張んだよ!」

佐々木「……こんなクソくだらないことでエリート組織のトップを引っ張り出すなんて、あなた方もなかなかいい度胸してるじゃないですか」ポチポチ

銀時「エリートはクソとか言わねーよ」

佐々木「こんな大便くだらないことで」

銀時「そうじゃねーよ!」

佐々木「……で、なんのご用件ですか?一応私エリートのトップなんで。忙しいんですよ、庶民で半ニートのあなた方と違って」ポチポチ

銀時「忙しいってなに、架空請求業者とのメール?どこのボッチ君の現実逃避ですか?」

佐々木「……お話とは?」

銀時「聞きてえことがある。『完全記憶能力』って知ってるか?」

佐々木「……随分とあなた方とは縁のなさそうな単語ですね。それが?」

銀時「その能力を持った人間は、記憶で脳がパンクしちまうって……本当なのか?」

佐々木「……」

佐々木「……完全記憶能力というものは、聞いただけでは超能力や奇術の類のようにも聞こえますが、それ自体はただの特異体質というのか正解です」

佐々木「そしてその名の通り、どんなちっぽけな記憶でも忘れることはできない。目、鼻、耳、様々な器官からの情報を一欠片も残さず頭の中にとどめてしまうのです」

銀時「聞いた話じゃ、一年間で15%の容量を使うって聞いた。つーことは、その体質を持つ人間は5、6年で頭がパンクして死んじまうってのか?」

佐々木「……どこでそんな荒唐無稽な話を聞いてきたか知りませんが、そんなことは絶対にありえませんよ」

佐々木「そもそも、人間の脳は140年分の記憶が可能と言われていますからね」

新八「ひゃ……140年だって!?じゃあ、あの話は……!」

銀時「まったくのデタラメってことか……」

神楽「じゃあ、その体質を持っていても死ぬことはないってことアルか?」

佐々木「そもそも人間の記憶には三種類あると言われています。大別して意味記憶、手続き記憶、エピソード記憶。詳しい話は面倒なので省きますが、一般的に、思い出と言われるものがエピソード記憶になります」

銀時「オイ!難しい話はよくわかんねんだよ!つまり?」

佐々木「あなた人の話聞く気あります?」

銀時「とりあえずそのポチポチうっせー携帯しまえや!どんだけメール好きなんだよ、かっこ外に出てないだけでさっきから鬱陶しいんだよ!」

佐々木「ハァ……」パタン

佐々木「ま、色々端折って結果だけ言ってしまえば、いくら知識や思い出を詰め込んだところで脳が圧迫されるなんてことは絶対にありえない、ということです」

銀時「……!」

佐々木「現に、脳に記憶を詰め込みすぎて死亡したなどという例は今まで一件も報告されてないですから」

佐々木「脳の15%が圧迫されるなどという嘘っぱちを信じているあなたのご友人にも伝えておくといいと思いますよ。じゃ私はこれで」

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新八「どういう……ことなんですかね」

神楽「あの眼鏡嘘言ってるかもしれないヨ」

新八「そうかなあ……でも、やっぱり脳がパンクして死んじゃうなんて、なんだかおかしな気がするよ」

銀時「……」

新八「どうしましょう銀さん。このままほっといても、大丈夫なんですかね?」

銀時「……明後日には魔術師の連中が記憶を消しにやってくる。まずはそっちの方も考えねえとな」

新八「そうですね……でも、銀さんと土方さんでもやられちゃうような相手なんて……」

神楽「心配ないアル。次郎長の時も展開大体こんな感じだったネ」

新八「そう上手くいけばいいけどさ……」

ここまで

銀時「……そういや、あのガキは屯所に置いたまんまだな」

新八「ほんとだ、迎えに行かないと」

神楽「ザキ辺りが万事屋送ってってるんじゃないアルか?どーせトシが、『邪魔くせえからとっととアイツらの家に捨てて来い』とか言って」

新八「あはは、そうかもね。あ、でも万事屋閉めっぱなしだったような……」

銀時「だったらお前ん家だろ。さっさと迎えに」

「ねーねーおかーさん!今日の晩御飯なーに?」

「そうねえ。カレーとシチュー、どっちがいい?」

「カレー!僕カレーがいいな!」

「はいはい」

銀時「……」

神楽「……」

新八「……そういえば、そろそろご飯時ですね」

銀時「……そう、だな」

神楽「……確か、今お前ん家いるの姉御だけだったアルな」

「「「……」」」

ダダダダダ!

銀時「インデックスゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

新八「銀さんんんんんんんんん!ヤバイですこのままだと!魔術師に記憶消される前にあの子の存在自体が消されかねません!」

神楽「姉御ォォォォォォ!早まっちゃダメアルゥゥゥゥゥ!」

銀時「しまったァァァァァ!土方のヤローに無理にでも頼んどくんだった!ダークマター製造機の存在をすっかり忘れてたァァァァァ!」

新八「で、でも銀さん!もしかしたら土方さんが気を利かせて屯所に置いててくれてるかも!」

銀時「そんなオチがこの世界で許されるわけねーんだよお前が一番よくわかってんだろ!大体テメーが変に切り出すから!あのまま素直に屯所行っときゃ何事もなかったんだよ!」

新八「僕のせいなんですか!?フラグ建てちゃった僕が悪いんですか!?」

神楽「急がないとヤバイアル!普段から食べさせられ慣れてる私たちと違って一見さんにはまさしく兵器に等しいネ!」

銀時「急げェェェェェ!何としてでも止めるんだァァァァァ!」

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妙「はい、どうぞ♪」

禁書「……」ダラダラ

妙「あら、どうしたの?あ、もしかして」

ダークマター「ジュワァァァァァァァァァ」

妙「卵焼き、嫌いだったかしら?」

禁書(たっ、卵焼きィィィィィ!?これ、え!?これ卵焼きなの!?)

禁書(見たことないよこんな卵焼き!だって卵焼きっていうか、ただの『焼き』だもの!消し炭だもの!なんか紫の煙出ちゃってるものォォォォォ!)

妙「ごめんなさいね、私料理が苦手で卵料理しかできなくて……新ちゃんがいればもっと色々できたんだけど」

禁書(新ちゃんんんんんん!なんでいないの!?なんでこんな肝心な時にいないの!?勘弁してよちょっとォォォォォ!)

禁書(無理無理無理無理無理無理無理無理!いや、確かに私の胃袋めっちゃ強いよ?消費期限の過ぎた焼きそばパンでも、腐った野菜炒めでも平気で口にできるよ?)

禁書(でもこれそういう次元じゃないよ!もはや地球外の物質だもの!未元物質ってか、暗黒物質だもの!)

禁書「あ、あのー……私、ちょっとお腹が……」

妙「え、なーに?」ゴゴゴゴゴ

禁書「う、ううん!?なんでもないんだよ!」

禁書(こ、断れないんだよォォォォォ!)

一旦ここまで

禁書(さっきまでと変わらない笑顔のはずなのにものすごい圧迫感を感じるんだよ!)

禁書(い……行くしかない……!)

禁書「……」

パクッ

禁書「……」モゴモゴ

禁書「ぶるるるおええええええええええええ!」ガシャーン

妙「きゃあ!?ちょっと、大丈夫!?」

禁書(ぐおおおおおおおおお!死ぬ!死ぬううううう!)

禁書(よ、予想通り、いや、予想をはるかに超えるポイズンクッキングぶりなんだよ……!)

禁書(甘いとか苦いとかそんな次元の話じゃ無い、一口含んだだけで内側から何かに侵される感覚が全身に広がっていくううううううう!)

禁書「うげほ!げほっ!うげえええええ!」

妙「大丈夫!?どうしたのかしら……何か口に合わなかった?」

禁書「だっ、大丈夫……ちょっと、むせただけなんだよ……」

禁書(口に合う合わないじゃないんだよ!そもそも人間の身体が許容できるレベルじゃないかも!)

禁書(ていうかすっごい今更だけど私の扱い酷くない!?気がつけば記憶なくしてるわ蹴り入れられまくるわ無理やり卑猥な名前にされるわ劇物食べさせられるわ!別に助けてなんておこがましいことは言わないけども!私は逃げてきたんであってこんな苦行をしに来たんじゃないんだよ!今なんてもう生きるか死ぬかの瀬戸際だよ!死のチキンレースだよ!)

妙「ほんとに?よかった……外国の人のお口に合うのか心配だったんだけど」

禁書(私の本音を汲み取ってェェェェェ!)

妙「まだまだいっぱいあるから、たくさん食べてね♪」

禁書(……殺される)

禁書(殺されるゥゥゥゥゥ!)

ダダダダダ!

銀時「インデックス!」

妙「あ、銀さん!大変なの!この子、さっきまでご飯食べたんだけど」

禁書「」ブクブクブク

妙「急に泡吹いて倒れちゃって!」

銀時&新八((お、遅かったァァァァァ!))

神楽「うぉぉぉぉい!大丈夫アルか!?しっかりしろヨ!」

禁書「……い、行かなきゃ、向こう岸に行かなきゃ……」

新八「インデックスさんんんんんんん!ダメです!それ渡っちゃダメです!帰ってこれなくなりますよ!」

神楽「銀ちゃんんんんんんん!インペルダウンが三途の川渡りかけてるアル!もう限界アル!」

妙「どうしましょう……救急車呼んだ方ががいいかしら!?」

銀時「そっ、そうだな」

銀時(お前が乗る黄色い救急車をな!)

銀時「あっ、で、でもー、なんか大丈夫そうだし、このまま万事屋連れて帰るわ」

銀時「お、おいおい驚かせんじゃねーよインデックス!」

新八(えっ!?でも、さっきまで泡吹いて意識飛びかけてたじゃな)

禁書(神楽)「……」

新八(か、神楽ちゃんんんんんんんんん!?)

新八(いやそれ誤魔化せてないよね、二人羽織って誤魔化せてないよね!?無理でしょ絶対!バレるでしょ絶対!)

銀時「ほ、ほらーすっかり元気になっちゃってー、なーインデックスー?」

禁書(神楽)「ウン、ワタシ、スッカリ元気ナッタデース」

新八(何その変なカタコト!外国人だからか?外国人だからカタコトなのか!?てかそもそもそんな喋り方じゃなかっただろーが!もうインデックスさんに似せる気もねーじゃねーか!)

妙「え、ほんとに?白目向いてるわよ?眼球あさっての方向向いちゃってるわよ?やっぱり病院に」

銀時「いーんだよもともとこんなんだったんだよ!なー!?」

禁書(神楽)「ソウデース、ワタシモトモト白目デース」

新八(嘘をつけェェェェェ!)

禁書「アレ?オカシイデース、デースガ、オクレテ、クル、デース」

新八(いっこく堂いらねえからァァァァァ!)

今日はここまで

最後(神楽)付け忘れた……

テン テン テン テテン♪

神楽「はー……今年ももう終わりアルなー」

銀時「はえーなー……もうやんなっちゃうなー。年取るごとに早くなっていくよ一年過ぎるのが」ズズズ

銀時「この調子じゃあ、ジジイになった時にはF1カーが通り過ぎる並みのスピードで、一年が過ぎるんじゃねーの?」

神楽「私はまだまだ大丈夫アル」モガー

銀時「いやいや実際?俺なんかもうベン・ジョンソンが走り去るくらいの速さまで来てるからねもう。来てるからね?そこにベンが」

銀時「お前らも若いからって調子に乗ってると、すぐ来るよ?ベンが」

神楽「マジかヨー、ベンが来るのかヨ?私ベンよりカールの方がいいネ、カッケーアル」モガー

銀時「ま、要は?今年も充実した一年を送ったってことじゃなくね?」ズズー























新八「送ってねーよ!」

新八「オイィィィィィ!なんだこれ!なんなんだよこれ!」

銀時「何って……お前もお馴染みだろ?製作費使い切っちゃった時の使い回し用のバンク」

新八「それは知ってるよ!何回送ってねーよってツッコんで来たと思ってんだ!」

新八「そうじゃなくて!なんでこれ使って関係ないグダグダコントやらなきゃいけないのか聞いてんだよ!」

新八「そんでインデックスさんも何ちゃっかり混ざってんですか!?」

禁書「蜜柑ウマー」

新八「ウマーじゃねェェェェェ!」

神楽「落ち着けヨ新八。下半期まで長編跨いじゃったからとりあえず尺繋ごうっていういつものアレネ」

新八「下半期って何!長編って何!尺って何!?いつものアレって嘘こいてんじゃねーよ!一応毎回被んねーようにしてたよ!」

銀時「いーじゃん別に。このギリギリでいつも生きていたい感がアニメ銀魂の魅力の一つじゃんか」

新八「どこのKA○-◯UNだァァァァァ!魅力じゃねーよ全部自分らで蒔いてる種だろーが!生かされてるだけだろーが!」

禁書「まあまあ、蜜柑食べて落ち着こ?」

新八「落ち着くなァァァァァ!言っとくけどアンタ今の状況わかってんの!?もうすぐ記憶消されるかどうかの瀬戸際だよ!」

禁書「そうなんだけどねー……なんか原作で殆ど呼ばれないせいか怠け癖付いちゃってさ。もういいかなって……」

新八「いいわけねーだろォォォォォ!」

禁書「とある魔術の『禁書目録』だよ?タイトルに名前まで入ってるってのにこの扱い……新訳に入ってからはもうとある魔術の『超電磁砲』状態なんだよ。正直やってらんないんだよ」

新八「いやあの……それ、言っちゃっていいんですか?まずくないですか?」

禁書「魔術も超能力も使えないし身体能力だって低いし……どうせ私みたいなのは2Pカラーの同じ服着てうんこうんこ連呼してるのがお似合いなんだよ」

新八「まずいよねこれ。ねえ!まずいよねこれ!」

神楽「でもでも、イタリアじゃばっちり活躍してたじゃん。解析ーとか言ってすげー頑張ってたじゃん」

禁書「あああれ?でもあれぶっちゃけあなたの方が目立ってたし、何より次巻で短髪に全部持ってかれちゃったしー。せめて余韻ってものをさー」

新八「もういいィィィィィ!もういい黙れェェェェェ!」

銀時「大変だよねーほんと。俺なんて結構なチートキャラだったってのに、蓋を開ければヘタレのロリコ」

新八「もういいっつってんだろーがァァァァァ!いい加減にしろよテメーら!この短時間でどんだけ喧嘩売りゃ気が済むんだ!ケジメとってもらうってガチのテンションで怒られた過去を忘れたのか!」

銀時「あれもなんだかんだ許してくれたじゃん大丈夫だって」

新八「んなわけねーだろ!会社潰れてアニメ終わりますよ!?」

神楽「大丈夫アル。十八番のロボットアニメと二次収入でお手軽回復ネ」

禁書「そーそー、だから次はこれでいけばいいんじゃないかな」



















禁書「ラブ○イブ!XE[ピーーー]SSIAで!」

新八「もういいわァァァァァ!」

すいません全然関係ないけど今日はここまで

とある魔術の『超電磁砲』って言っても美琴も肝心なところは蚊帳の外だけどね
まあとある魔術の『禁書目録』と言えないのも確か

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禁書「……」

禁書「ん……?」

新八「よかった、気づきましたよ!」

禁書「ここ……は……?」

銀時「万事屋だ、大丈夫かお前?」

禁書「万事屋……」

禁書「なんで私ここに……確か……あれ?」

銀時「……」

新八「……」

禁書「お……思い出せないんだよ……?忘れるはずないのに……」

新八(……なんか、完全記憶能力持ってるはずの人が忘れちゃってんですけど銀さん)

銀時(お前の姉貴の掌はどうなってんだよ魔女の大鍋とでもリンクしてんのか?)

新八(お祓いでも行かせた方がいいのかな……)

神楽(両手サイコガンに付け替えた方がいいんじゃないアルか)

銀時(これ以上破壊力上げてどうすんだよ。鬼に金棒どころじゃなくなるよ?アキコに勝俣くらいの騒ぎだよ!)

新八(なんなんですかその例え……)

禁書「ごめんね?また迷惑かけちゃったかな……」

新八「いや、あの……すいません、今回は全面的にこっちの責任なんで……」

禁書「え……そうなの?」

銀時「もうこの話はなかったことにしろ。それがお前のためでもある」

神楽「万が一また思い出してしまったらほんとに命の保障はできないアル」

禁書「……何があったの?」

銀時「やめとけ。お前は俺たちと別れた後普通にここに帰って来た、そういうことにしとくんだ。いいな?」

禁書「え、ちょっと、ねえ!何があったの!?やめてよなんか怖いんだけど!」

禁書「うっ……な、なんだか気持ち悪いんだよ……」

新八(やばっ!)

新八「あ、あー!多分、まだあの魔術師にやられた、えっと……な、なんとかミルクの作用が残っちゃってるんですよ!」

新八「ほらほら、今はまだ寝てた方がいいですよ?」

禁書「うん……ありがとう」

銀時(すげーなカット跨いでもまだ影響残ってんぞさすがはかぶき町のビアンキだな)

新八(誰だよビアンキ……)

銀時(とりあえずこいつはこのまま寝かせとくか……一人で勝手にどっか行っちまうかもしれねえしな)

新八(そうですね……やっぱりまだ気にしてるのかな)

銀時(それより連中の方をなんとかしねえとな……多分総出でこいつを取り返しに来るはずだ)

新八(なんとか、対抗する策を考えないと……)

短いですがここまですみません

後すごい今更だけどエリザベスとか定春の設定丸々間違えてました
許してくだせェなんでもしますんで(土方さんが)

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銀時「どーすっかなー……」

新八「敵の手の内がわかりませんからね……おまけに、腕力でどうにかなる相手でもなさそうですし」

銀時「あのロン毛野郎はどうでもいい。必殺『カット跨ぎ』でどうにでもなるからな」

新八「それ銀さんの必殺技じゃなくてサン◯イズの必殺技ですよね……」

銀時「問題はあのおっぱいねーちゃんだな……」

神楽「銀ちゃんが襲われたっていう痴女のことアルか?」

新八「神楽ちゃん?あの、もう少し言い方考えてくんない?なんか別の意味に聞こえるんだけど」

銀時「……お前何想像してんの?」

神楽「……新八キモいアル」

新八「え!?いやいや、違うからね!?変なこととか、全然想像してないからね!?」

神楽「しばらく私に話しかけないで」

新八「語尾つけろよォォォォォ!なんか傷つくわ!」

新八「そんなことより!銀さんがやられたっていう敵のことでしょーが!」

神楽「そんなに強い奴だったアルか?」

銀時「ありゃとんでもねーよ。もしかしたらお前みてえな人型の天人かもな、並大抵の力じゃねえよ……」

神楽「私が全力出せばなんとか……」

銀時「どーかな。腕っ節だけで通用するとは思えねえ、獲物も持ってやがったし」

新八「万策尽きてるじゃないですか……」

銀時「だからこうして悩んでんだろーが」

「「「ハァ……」」」

新八「……あれ」

新八「そうだ、佐々木さんの話!」

銀時「あん?」

新八「記憶ですよ!佐々木さんの話が本当なら、インデックスさんは記憶を消さなくてすむ!そのことをちゃんとわかってもらえれば、少なくとも穏便に話し合いで事を進められるはずです!」

神楽「そうネ!記憶さえ消さずにすむならインデックスもあの連中もみんな万々歳アル!」

銀時「記憶……」

新八「そうそう!これで万事解決ですね!」

銀時(……ん?)

銀時(あれ、ちょっと待て……なんかおかしくねえか?)

銀時(記憶を消す必要がないとしたら、あの連中はなんだって律儀に毎年そんなことをやってんだ?)

銀時(……あの女は多分、上から言われてやってるだけなんだろう。だとしたら……)

銀時(組織が嘘をついてるってのか……?)

神楽「……銀ちゃん?」

銀時「……あ?」

神楽「何難しい顔してるアルか?」

銀時「……いや、なんでもねえ」

銀時「……」

すみません短いけどここまで

トントン

禁書「……あのー」

銀時「ん?」

禁書「お、お客さん?なんだけど……」

あずみ「ハァ~イ♡」

銀時「げ」

新八「う」

神楽「おえ~……」

あずみ「ちょっとなによその反応。泣くわよ?泣いちゃうわよ?」

銀時「ここへ来てよりにもよってテメーかよ……このクソ立て込んでる時に何しに来やがったアゴ美」

アゴ美「誰がアゴ美だあずみだコラァ!」

アゴ美「ってちょっとォ!何なのよこれは!?あずみだっつってんだろ殺すぞボケェ!」

銀時「うるせーなあずみだとわかりにくいんだよ。美削ってアゴにすんぞコラ」

アゴ「あ、ちょっと!正真正銘のアゴになっちゃったじゃないの!やめなさい!やめr」

銀時「なんなんだよ、用がねーなら失せろ妖怪」

あずみ「誰が妖怪よ!せっかくママからの預かり物届けてやったっていうのに……」

銀時「預かり物ぉ?高◯クリニックの紹介状とかじゃねーだろーな」

あずみ「違うわよ。これ」

銀時「うおっ!」

新八「ぎ、銀さんこれって……」

神楽「牛肉アル!」

禁書「お肉!?」

あずみ「私もママも、何かしらあんたらには世話になってるからね……ま、そのお返しってわけよ」

新八「やりましたね銀さん、久々の肉ですよ!」

神楽「うほー!これでたんぱく質大量補給ネ!」

禁書「お肉!お肉食べられるの!?」

銀時「なかなかいいとこあんじゃねーかあのカマゴリラ。やっぱこれからの時代、ジジイでもババアでもなくオカマだな」

あずみ「あんたママに殺されるわよ……」

あずみ(……それよりあんた!)

銀時(あん?ぐわっ、おいアゴを近づけんな!ジョリジョリしてて気持ち悪い!)

あずみ(何なのよあの子。さてはあんた、青少年保護育成条例飛び越しちゃったんじゃ……)

銀時(ちげーっつってんだろいい加減にしろ!テメーらどんだけ俺を犯罪者にしてーんだよ殺すぞアゴ!)

あずみ(アゴじゃねぇあずみだっつってんだろ殺すぞ天パ!)

あずみ(大体、そもそもあのチャイナ娘と一つ屋根の下って時点でアウトじゃないの)

銀時(ありゃまた別だ。ペットのゴリラ感覚だ)

神楽「オイ聞こえてんぞカス共」

一旦ここまで

あずみ「じゃあね~♡」

銀時「二度と来んなよ、そして二度と画面に映るなよ」バタン

新八「いやあ、でも嬉しい贈り物ですね!」

神楽「こんな高級食材、2クールに一回食卓に並ぶか並ばないかアルからナー」

禁書「……でも随分薄いんだよ」

新八「すき焼き用かな……あ、インデックスさんは知らないんでしたっけ」

禁書「……?」

神楽「日本人ならすき焼きネ!ちょうどいい機会アル、一緒に食べるヨロシ」

新八「いや、神楽ちゃんも日本人じゃないよね?」

銀時「……なあぱっつぁん」

新八「はい?」

銀時「アゴ美がさぁ、もしアゴ子だったら……」

新八「……」

銀時「……チンk」

新八「やめてください」

鍋「」グツグツグツグツ

新八「いやあ、美味しそうに煮えましたねー」

禁書「これがすき焼き……」

新八(……すみません、インデックスさん)

新八(この状況、みんなで仲良く鍋をつつき合うのが正しい姿)

新八(でも!そんなことを言ってられないのがうちの食卓事情!)

新八(前回と同じ方法で行かせてもらう!)

新八「いい匂いでしょ?じゃあまずはお客さんからってことで、僕がよそtt」

銀時「ほれ、まずはお前さんからだな」

新八「ッ!?」

新八(な……何イイィィィィィ!?)

新八(バ、バカな!かなり自然な流れで切り出したはず!こんなにも早く見切られるだなんて……!?)

銀時(……甘ェな、新八)

銀時(テメーの目論見なんぞ3レス前ですでにお見通しよ……案の定代わり映えのしない手ェ使って来やがったな)

銀時(鍋の主導権を握り、鍋将軍への道を突き進むのはこの俺だァ!)

新八(させるかァァァァァッ!)

禁書「」クチャクチャクチャ

禁書「んえ?」

銀時&新八「「ッッッッ!!??」」

銀時&新八((な、なんだとォォォォォォ!?))

すいません、今日はここまで

新八(バカな、既に箸をつけているだと!?)

銀時(通常、客は何かと優遇される代わりに積極的に料理に口をつけるのは憚れるもの!しかしこの女、何の躊躇いもなく……ッッ!なんという図太さ、なんというあつかましさ!ある意味ヅラ並みに肝が座ってやがる!)

桂『ヅラじゃない桂だ!』

銀時(お前は入ってこなくていいんだよ、紛らわしいだろ!)

禁書「~♪」モキュモキュ

新八(クソッ、完全に計算が狂ってしまった!もう各々自分で食べて行く流れになってしまった、気遣い作戦は使えない!)

銀時(と、とんだイレギュラーだったぜこのガキ……これが子供ならではの純真無垢な心が為せる技か!)

新八(力任せに奪うか?いやダメだ!前回のように四散してしまう可能性が高い!
豚肉トラップも使えないし……)

神楽「おお~、いい食べっぷりアルな。じゃー私も」

新八(ッ!?ヤバイです銀さん!神楽ちゃんも便乗し始めましたよ!貴重な牛肉が~!)

銀時(新八……こりゃー今回ばかりは全員仲良く鍋をつつきあえという神の思し召しかもしれねえぞ。ここは大人しく従うのが得策だ!)

新八(醜い争いは視聴者も見飽きてるってことか……)

銀時(……まあ、いいんじゃねえか?たまには平和な食卓があっても)

新八(……そうですね)

新八「じゃ、じゃー僕達もいただこうかな」

銀時「ぼやぼやしてっとガキどもに食われちまうしな」

神楽「ひどいヨ銀ちゃん!私そこまでいやしんぼじゃないネ」

銀時「そーいうことはテメーの今までの生活振り返ってから言えボケ」

神楽「でも銀ちゃんも新八も変わってるアルなー」

銀時「あん?」

神楽「そんなに白滝やら白菜が好きだったアルか?」

銀時&新八「「ッッッッ!?」」

銀時&新八((な……何ィィィィィ!?))

銀時(ど、どうなってやがる!?)

新八(確かに、肉、野菜、その他を一見バランス良く、しかし若干肉多めで小皿に盛っていたはず!)

銀時(それがなぜ白菜、白滝、厚揚げ、えのきで埋め尽くされているゥゥゥゥゥ!?)

新八(ッ!?銀さん!あれを!)

銀時(なっ……!)

神楽「ン~♪やっぱすき焼きほど身と心に染み渡るモンは無いネ!」

禁書「あまじょっぱい出汁がなんとも言えないんだよ~♪」

銀時&新八((な……な……))

銀時&新八((なんだあの茶色い小山はァァァァァ!?))

銀時(何故だ!?何故俺たちの肉があそこへワープしているゥゥゥゥゥ!?)

銀時(俺たちの掴んだ夢は、幻だったと言うのかァァァァァ!?)

新八(銀さん!わかりました、これは奴らの策略です!)

銀時(策略だと!?)

一旦ここまで

新八(僕達が肉を掴みとる瞬間素早く他の具材と入れ替えるとともに、万一肉を掴まれても気づかれないよう箸から引き抜いているんです!)

銀時(バカな!そんな芸当、いつの間に誰が……)

新八(……だから奴らですよ!)

禁書「……」

神楽「……」

禁書&神楽「「……フッ」」

銀時「なっ……!」

銀時(く……組んでやがったァァァァァ!?)

神楽(ククク……詰めが甘ェんだヨジャリ共……豚肉トラップが使えない今回、この鍋の主導権は明らかにこちらにあるネ!)

禁書(私を所詮は子供と踏んで軽んじたのがそもそもの間違いなんだよ……協力することで得られる量は半分だけど、確実に自分の懐、もとい胃の中に入れるのが先決!)

神楽(貴様ら腑抜けた男共にやる肉はねーんだヨ!ブハハハハハ!)

銀時(や……やられたァァァァァ!)

新八(銀さんんんんん!もう無理です!主導権どころか、支配権を握られてしまっています!)

銀時(あ、あのガキィ……可愛い顔してとんでもねぇ業突く張りだ!)

銀時(……こうなったらやるしかねェ!)

新八(えっ、ちょっ、銀さん!?)

銀時(爆発しようが四散しようが知ったこっちゃねぇ!強行突破だァ!)

禁書(ッ!?)

新八(まずいですって銀さん!全てが消し飛ぶ未来しか見えません銀さん!)

銀時(思う存分吠え面かかせてやんよクソガキ共がァァァァァ!)

神楽(させるかァァァァァ!)

「「うおォォォォォォォォ!!」」

今日はここまで

---------
------
---

新八「……結局四散しちゃいましたね」

銀時「まだ一口も食ってねーってのによ。あーあー、食べたかったなーすき焼き」

新八「いや、ほとんどアンタのせいでしょうが」

銀時「次いつ食えんのかなー……」

新八「どうせクール跨ぎの総集編で、CG使ってランキングかすき焼き食べながら回想かの二択でしょ。それまで待ちましょうよ」

銀時「いやーでもこないだコタツのバンク使っちゃったからねー、もう無理じゃね?」

新八「あれは本編前の時間稼ぎ目的だし……まあでもこの先1クールは食べられないですね」

銀時「……」

新八「……」

銀時「……もう止めね?この会話」

新八「……ですね」

銀時「つーか腹減ってしゃーねーよ。なんかねーかな……お」

銀時「かにかまあった」

新八「好きですねーかにかま……」

銀時「かにかま舐めんなよーあの安さでかにの風味が楽しめるんだからな。あんまかにかまバカにしてっと痛い目みるからね?かにかまを笑う者はかにかまに泣く。これ常識だから」

新八「ねーよ!ありませんよそんな常識!どんだけかにかま推してんですか」

新八「じゃー僕今日はこれで帰りますから。ガスとかちゃんと閉めてから寝てくださいよ」

銀時「うっせーなーおかんかお前は」

新八「ならもうちょっとしっかりした大人になってくださいよ。それじゃ」ガラガラ ピシャン

銀時「うーい、そろそろ風呂入って寝ろガキ共ー」

神楽「ぎ……銀ちゃん……」

銀時「あん?」

神楽「お……お腹が減って力が出ないアル……」

銀時「それ何パンマン?オメーらさっき散々肉食ったろーが!人の分まで横取りしやがって!一口も食えてねーんだよこっちはよ!」

禁書「全然足りないんだよ……このままだとお腹と背中が婚姻届出しちゃうかも……」

銀時「安心しろー、そういう一時の気の迷いで結婚したカップルってのは長続きしねーもんなんだよ。[ピーーー]しかり、[ピーーー]の[ピーーー]しかり。全て時間が解決してくれるから」

禁書「二年半も待ちきれないんだよ……ご、ご飯を……」

銀時「あーもうしょーがねーな!これ食ってさっさと成田離婚させろ!」

神楽「ん……うひょー!かにかまアルー!」

禁書「なにそれ……?」

銀時「高級食材であるかにがロープライスで味わえるというかに様が与えし魔法の食いも……ってオイ!それまだ俺も全然食ってねーんだよ!何食いつくそうとしてんだテメーらァァァァァ!」

一旦ここまで

---------
------
---

銀時「Zzz……」

ジャスタウェイ「ピピピピ ピピピピ」

銀時「Zzz……」

ジャスタウェイ「ピピピピ ピピピピ」

銀時「……」

ジャスタウェイ「ピピピピ ピピピピ」

銀時「うるせェェェェェ!」ゴシャァァァ!

ジャスタウェイ「」

銀時「……」

銀時「まーたやっちゃったよ……」ガラッ

銀時「おい神楽ー。さっさと起きて飯作りやがれコノヤロー」

神楽「んんー……私布団と結婚するアリュ~……」

銀時「せめて命あるものと愛を育め。お父さん認めませんからね。さっさと起きろ飯当番お前だろーが」

銀時「ったく……インデックスの方も起こしてくっか」

ガラッ

銀時「おい起きろー居候」

禁書「……」

銀時(……?)

銀時「おーい?」

禁書「……」

銀時「……」

銀時「おーい!」

禁書「……」

銀時「くっ……」

銀時「オイコラァァァァァァ!」

禁書「……」

銀時(……寝てんのか?)

銀時「……起きろ蒲鉾板ー」ボソッ

禁書「ペッ」

銀時「」ビチャッ

銀時「ぐわっ!?きたなっ!テメーなにしやがる!」

禁書「……」

銀時(こっ……このガキャァァァァァ!)

禁書「……」

銀時「……スゥ」

銀時「起きろコラァァァァァァ!!」

禁書「ペッ」

銀時「」ビチャ

銀時「ぎゃあァァァァァ!?目ぇ入った!目ぇ入ったァァァァァ!」

ガラッ

神楽「うるっさいなもー……何してるアルカ?」

銀時「お、おう神楽……いや、こいつが全然目ぇ覚まさねンだよ」

神楽「別にほっときゃいいジャン」

銀時「唾吐きかけられたんだぞ!こいつぜってー寝たふりして俺に嫌がらせしてんだよ!こうなりゃ布団から引っぺがしてでも叩き起こしてやる!」

神楽「……女の子相手にムキになるとか正直キモいアル」

銀時「なっ!?バッ……ち、ちげーよ!こ、これはだな、大人のプライドを傷つけられたからであってそういうやましい意味は決して!」

神楽「BPOに睨まれない程度にしとけヨー」

銀時「神楽ちゃぁぁぁん!?ただでさえPTAとかに目ぇつけられてんだから不穏なこと言わないでくれる!?」

禁書「……」

銀時「よーしテメーあんま大人舐めてっとどんな目にあうか思い知らせてやるからな!」

禁書「……」

銀時「ぐぬぅっ……!」

銀時「覚悟しろやァァァァァ!」

禁書「ペッ」

銀時「」ビチャッ

銀時「おぎゃあァァァァァ!また目にィィィィィ!?」

ガラガラガラ

新八「おはよーございまーす」

銀時「新八ィィィィィ!目薬!目薬持ってきてェェェェェ!」

新八「……朝っぱらから何やってんすか」


短いですがひとまずここまで

銀時「いつつつ……」

新八「銀さんはいちいちやり方が荒っぽいんですよ」

銀時「起き抜けの人間の顔面に唾吐きかけるやつになんで優しくしなきゃなんねンだよ!あいつもぜってー俺らのこと舐めてんだよ、純白の修道服の下にどす黒い腹隠してんだよ!」

新八「考えすぎですよ。神楽ちゃんみたいなのは例外ですよ、例外」

神楽「オイ誰が腹黒だコラ。聞こえてんぞコラ」

銀時「ゴリラの腹が黒いのはあたりめーだろーが」

神楽「誰がゴリラじゃボケェ!仮にもヒロインに向かってなんてこと言いやがるアルかお前ら!」

新八「もういいです。僕が起こしてきますから」

神楽「無視してんじゃねェェェェェ!」

新八「インデックスさーん?いい加減 起きてくだs」

禁書「ペッ」

新八「」ベチャ

銀時「あ」

神楽「あ」

新八「オイィィィィィ!まだ普通に起こしただけだろーが殺すぞクソアマァァァァァ!」

銀時「落ち着けやぱっつぁん!暴力はマズイって!放送倫理的にマズイって!」

神楽「インデックスに罪はないアル!思春期真っ只中の多感な女の子なら普通の反応ネ!」

新八「んなワケあるかァァァァァ!僕は害虫かなにかですか、糞尿の類かなにかですか!?なんで世の中の女の子の生理的嫌悪感を催させる存在みたいになってんだァァァァァ!」

禁書「ペッ」

新八「」ベチャ

新八「ぬおおォォォォォ!まじ殺す!まじぶっ殺ォォォす!」

銀時「こらえろ新八ィィィィィ!」

新八「もういいです!もう知りませんこんな奴!」

銀時「まあまあそう怒るなよ新八。もうそろそろわかってきただろ?自分の扱われ方ってもんが」

新八「わかるか!わかりたくもねーわそんなもん!なんで毎回毎回こんな扱いなんですか僕!」

神楽「お前はどーせ普段からぱっとしないんだからこういう目立ち方できるだけでありがたく思えヨ」

新八「テメーらもまとめてぶっとばすぞ!」

神楽「で、どーするアルか銀ちゃん?」

銀時「まあ……ほっときゃそのうち起きてくんだろ。それより飯だ飯」

神楽「それならとっくに目の前に並んでるアル」

銀時「……また卵かけご飯かよ!どんだけ卵食わせりゃ気が済むんだよ、男なのに排卵日が来るわ!」

神楽「うっせーアルな黙って食えヨその卵すら生み出せない生産性の低い人間のくせに」

銀時「お前に言われたくねーんだよ!」ゴツン

神楽「いった!なにしやがるこのボケがー!」バキャッ

銀時「ぐほぉ!?てンめやりやがったなクソガキャー!」

新八「あーあーちょっともう二人とも!朝から喧嘩はやめてくださいよ!」

銀時&神楽「「うるせぇダメガネ!」」

新八「なんだテメェらァァァァァ!」

ギャーギャーギャー

すいません今日も短いですがここまで

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------
---

銀時「Zzz……」

銀時「ん……」

銀時「うっ……あ~……」

銀時「……いっけね、寝ちまってたのか……」

銀時「……もう昼かよ」

銀時「おーい!誰もいねーのか!」

銀時「……」

銀時「んだよあいつら……家長放ったらかしで……」ガラッ

銀時「……ん?」

禁書「……」

銀時「まだ寝てんのかこいつ……」

銀時「オイ起きろ、いつまで俺ん家の布団占領する気だボケ」

禁書「……」

銀時「おーい?」

禁書「……」

銀時「……ったくなんなんだよこい……」

銀時「つ……?」

銀時(……ちょっと待て、いくらなんでもおかしいだろ)

銀時(もうあれから何時間たった?狸寝入りにしてもやりすぎだろ……)

銀時(ひょっとしてこいつ、起きないんじゃなくて……?)

銀時「ッ!?オイ!インデックス!起きろ!オイ!」

禁書「……」

銀時「……クソッ!」

銀時「たま!オイたまー!」

ダダダダダ

禁書「……」

たま「……」

銀時「……どうだ?」

たま「脈拍、体温、血液の循環の具合、脳や内臓へのダメージの有無、その他生理周期までコンピューターでシミュレーションして予測しましたが、特に問題は見つかりませんでした」

銀時「いや最後のはどう考えてもいらねーだろ!……じゃあ、インデックスはなんともないのか?」

たま「ですがただ一つ、脳波が睡眠時のときの波形を示していました。これだけなら彼女は眠っているだけということになります」

銀時「なら……」

たま「しかし不可解なのは、外部からの刺激にまったく反応しないということです。私も電気信号を用いて擬似的な刺激を脳に与えてみましたが、脳に変化はあらわれませんでした」

たま「つまり彼女は眠っているのではなく、強制的に眠らされている、というのが正しい状態といえます」

銀時「強制的に……?なあ、それって完全記憶能力ってやつと関係あんのか?」

たま「?……どういうことでしょうか?」

銀時「ああ、実は------」

---------
------
---

たま「……了解しました。この症状とその能力の因果関係についてですね?」

銀時「ああ、ひょっとすると佐々木のヤローに嘘つかまされたかもしんねえ……お前、何かわからねえか?」

たま「……申し訳ありません、私の記憶領域にはそれに関する情報はございません。佐々木様のおっしゃっていたことを検証することはできませんでした」

銀時「クソッ……」

たま「しかし、源外様のところにあるからくりを使ってネットワーク上の情報を洗えば何かわかるかも……」

銀時「本当か!?」

ガラガラガラ

神楽「ただいまヨー」

新八「銀さーん、インデックスさーん、もうお昼ですよー、いい加減起きて……」

銀時「新八!神楽!」

新八「銀さん?どうしたんですかそんなに慌てて?」

神楽「闇金の取り立てでも来るアルか?」

新八「知りませんよ僕ら……あれ、たまさん?」

銀時「……事情は後で話す、インデックスのこと頼んだぞ!」

新八「え、ちょっと!?」

神楽「銀ちゃん!?どこ行くアルか!?」

事情で今日はここまで……

すみません>>527訂正します……


たま「……」

銀時「……どうだ?」

たま「脈拍、体温、血液の循環の具合、脳や内臓へのダメージの有無、その他生理周期までコンピューターでシミュレーションして予測しましたが、特に問題は見つかりませんでした」

銀時「いや最後のはどう考えてもいらねーだろ!……じゃあ、インデックスはなんともないのか?」

たま「ですがただ一つ、脳波が睡眠時のときの波形を示していました。これだけなら彼女は眠っているだけということになります」

銀時「なら……」

たま「しかし不可解なのは、外部からの刺激にまったく反応しないということです。私も電気信号を用いて擬似的な刺激を脳に与えてみましたが、脳に変化はあらわれませんでした」

たま「つまり彼女は眠っているのではなく、強制的に眠らされている、というのが正しい状態といえます」

銀時「強制的に……?いやでもちょっと待て」

たま「どうされました?」

銀時「……蒲鉾いt」

禁書「ペッ」

銀時「」ビチャッ

銀時「な?」

たま「……原因はわかりませんが脳波から察するに、どうやら脳がウザいと感じることと唾を吐くことは可能なくらい身体の自由は残されているようです」

銀時「どーいうこと!?やっぱこいつ起きてんだろ!ぜってー起きてんだろ!」

たま「それはありえません、なんとも不思議ですが」

銀時「……なあ、もしかしてこいつが眠ったままなのって、完全記憶能力ってやつと関係あんのか?」

たま「?……どういうことでしょうか?」

銀時「ああ、実は------」

バタバタバタ…キィッ

銀時「ジジイ!おいジジイ!」

シーン…

たま「……お留守、でしょうか?」

銀時「……いーや、ぜってーいる。おいジジ」

ヒュッ

ガンッ

銀時「ぶべら!?」

源外「……なんだ銀の字うるせえぞ。こちとら徹夜明けだってのにまったく……」

たま「源外様」

源外「たま?なんだ、どっか故障でもしたってのか?」

たま「いえ、そうではありません。私のコンピュータとネットワークを接続するからくりをお貸しいただけませんか?」

源外「あん?ああまあ、別に構わねえが……ちょっと待ってろ、どーこやったかな……」ガチャガチャ

銀時「いつつつ……あンのクソジジイ……」

ヒュッ

ガンッ

銀時「やまじっ!?」

銀時「オイ!いい加減にしろよボケ!ポイポイポイポイトンカチ投げやがって!俺の顔面はダーツの的じゃねーんだよ!」

源外「それが人ん家に押しかけてきてもの頼んでる態度か滞納侍。ほーれあったぞ」ガチャッ

銀時「うげっ!?げほっ、げほっ……埃まみれじゃねーか。動くんだろーなこれ?」

源外「俺が作ったからくりだぞ耐久性もピカイチに決まっとるだろうが」

源外「だが随分前に作ったやつでな、かなり旧式のからくりだ。何を調べたいのかしらんがちと時間がかかる」

銀時「いけるか?」

たま「お任せください銀時様」

たま「……」キューン…

銀時「……」

たま「……検索完了」

銀時「やったか!?」

たま「たまはチーズinTKGのレシピを手に入れた」

銀時「また卵かけご飯んんんんんんんんん!?」

ガッ

銀時「オイコラテメェェェェ……!」

源外「いやーすまんすまん。これはクッ◯パッド専用の検索機械だな。数ヶ月前に作ったやつと勘違いしとった」

銀時「いらねーだろクッ◯パッド専用検索機!普通にレシピ本買え貧乏人!」

源外「なんだと!?クッ◯パッドはリアルタイムで情報が更新されるのが売りだろうがレシピ本なんざあてになるか!」

銀時「クッ◯パッドの話はもういいわ!さっさと本物持ってこい老人ホームにぶち込むぞ!」

源外「ったく人使いの荒い客だぜ……」

銀時「客なめてるテメーに言われたくねーんだよ!」

源外「ほれ、持ってきたぞ……どっこいしょと」ガチャッ

銀時「じゃあたま……頼んだぜ」

たま「了解しました」

たま「……」キューン

銀時「……」

prrrr

源外「ん?誰だ電話なんて……」

源外「もしもし源外だが……あん?誰だおめえさん?は?銀髪の男?」

源外「銀の字、電話だぞ」

銀時「俺?」

源外「わけぇ女だったな。おめえもヤることしっかりヤッてんじゃねぇか」

銀時「失せろエロジジイ……もしもし?」

???『……やはりこちらでしたか』

銀時「は?」


















神裂『先々日はどうも……といえばわかりますか?』

銀時「っ!?」

銀時「テ……メェ!」

神裂『覚えていらっしゃいましたか。ま、私の名は忘れていただいたほうがあなたのためにも』

銀時「Gカップの……えー……女!」

神裂『なんでそこだけしか覚えていないんですか!神裂火織です!あ、しまっ』

銀時「……」

神裂『ン!ンン゛!……すみません』

銀時「何の用だい?なんでここの電話番号を知ってる」

神裂『決まってるでしょう、調べただけです。で、用件ですが』

神裂『……タイムリミットは明日夜午前零時。その時刻に合わせて全てを終わらせる、それが私たちのスケジュールです』

銀時「タイム……リミット……」

銀時「……それを俺に聞かせて、どうしようってんだ?」

神裂『……別れの時間は必要ないか、と言っているのです』

銀時「っ!」

神裂『まだ一日半ほど時間はあります。万に一つもない可能性を求めて足掻くより、別れの準備を進めた方がよろしいのでは?』

銀時「それで俺が素直に頷くとでも思ってんのか?」

神裂『これは交渉や懇願ではありません。あの子に別れを告げてその場を離れろという「命令」です』

神裂『それでも抗うと言うのなら……私たちは今度こそ、本当にあなた方を斬らねばなりません』

銀時「……わりーがテメーらみてえな腰抜けのご忠告なんざ聞く耳持たねえよ。俺は手前のやりてえことをやりてえようにやる」

神裂『……』

銀時「来るなら来いよ。言っとくがそんな薄っぺらい脅しでビビっちまうようなタマじゃねーぜこっちは」

神裂『……まったく』

神裂『いいですか?何度も言ったような気もしますがこれはあなた方にどうこうできる問題ではありません』

神裂『そもそも、「完全記憶能力」とは、超能力でも魔術でもない、ただの体質なのです。呪いのように解呪できるものじゃないんです』

銀時「……」

神裂『そんな彼女を組織は選んだ。何故だかわかりますか?』

銀時「……『枷』か」

神裂『そうです。彼女の脳内の情報を魔術的にロックしただけでは、別の魔術師に解除されかねない、だから「完全記憶能力」という名の対魔術用の防御システムを用意した』

神裂『つまり、私たちが行なっているのは「メンテナンス」なんです。その枷が外れないようにね』

神裂『これでわかりましたか?……わかっていただけなくてもやることは変わりませんが』

銀時「……もし俺が、他に解決できる策があると言っても?」

神裂『そんなあやふやなものに彼女を託すわけにはいきません。少なくとも、私たちは彼女の命だけは守ってきた』

神裂『彼女をここで失うわけにはいかない。今までの私たちのためにも』

銀時「……」

神裂『では私はこれで……もう一度言っておきますが』

神裂『私たちはあなた方を斬ってでも、彼女を守らなければなりません。そのつもりで』

カチャン

銀時「……」

源外「……どうやら、ねんごろな関係ってわけでもなさそーだな」

銀時「何が言いてえ」

源外「へへ、いやなに、機会があれば俺もお相手してもらおうと思ってたんだけどな」

源外「俺ぐれえになるとな、声だけでわかる、いやーエロいねーちゃんだった」

銀時「テメーみてーな油臭えジジイ、ソープでもお断りだろーがよ」

源外「……お、たまの方もそろそろ終わりそうだな」

たま「……」キューン…

たま「きーんすぽっ」

たま「たまはネットワークを調べた」

銀時「……あのいちいちドラクエ風味なのはテメーの趣味か?」

源外「馬鹿言えデフォルトだ」

一旦ここまで

銀時「で?どーなんだ結局」

たま「様々な情報を検索し照らし合わせて検証しましたが、現在のところ、完全記憶能力による死亡者、または昏睡状態の患者の報告はありません。また、その可能性もないと結論づけられています」

銀時「……つまりインデックスが眠ったままなのは」

たま「その他の原因によるもの、と思われます」

銀時「……」

源外「……また厄介事か」

銀時「……まーな。刀振り回しても解決できねー問題でな、正直お手上げ状態だよ」

源外「ほほう、珍しく弱気な発言じゃあねーか」

銀時「ああ?あんなもんハッタリよハッタリ。毎回心ん中はいっぱいいっぱいだっつーの。俺はアンパンマンじゃねーんだよ」

源外「……そういう時はな銀の字、わかってることを整理してから考えんのが一番よ」

源外「そーすりゃバカでもなんらかの知恵は出るはずだ」

銀時「……ご忠告、痛み入るよ」

ガラガラ

銀時「おーう、けーったぞ」

新八「銀さん!どこ行ってたんですか!?」

神楽「何にも言わずに出て行くからめちゃ心配したネ!」

銀時「あーわりぃ。ま、追い追いな……インデックスは?」

神楽「まだ寝てるアル。起こしてもうんともすんとも言わないネ」

新八「なぜか僕の時だけ唾吐きかけるんですけどね……でも、ほんとにどうしちゃったんですか?」

銀時「……事はお前が言ったようには収まらねえってことだ」

新八「は?」

---------
------
---

新八「佐々木さんの話は本当だった?」

銀時「ああ、たまに調べてもらった。間違いねえ」

新八「じゃあ、なおさら向こうの人に説明して、納得してもらえば」

銀時「今のインデックスがあの状態じゃなけりゃな」

神楽「……どういうことアルか?」

銀時「ありゃただ眠ってるんじゃねえ、もちろん狸寝入りでもない……眠らされるらしい」

新八「眠らされてる?な、なんで?」

銀時「原因はわからねえ、それを今から突き止める」

新八「突き止めるって……」

銀時「このままほっとけば奴らに記憶を消されて終わりだ。インデックスを救うにはあいつの目を覚まさせるしかねーんだよ」

神楽「でも銀ちゃん、私たち身体のこととか脳のこととかぜんぜんわかんないしそもそも手がかりもなんも無いネ、こんな状態から一体どうやって原因突き止める言うアルか?」

銀時「……」

~三時間後~

新八「……やっぱり無駄に時間が過ぎただけでしたね」

神楽「そもそもこの三人で原因究明しろ言うのがそもそもの間違いアル……」

銀時「だーっ、クソ!三人寄らば文殊の知恵とは言うけど、バカが三人寄っても文殊地蔵のウンコも出ねーよ!」

銀時「もういい!定春お前も参加しろ!地蔵の軟便くらいなら出るはずだ!」

新八「銀さん重要なとこそこじゃないです」

神楽「大体さっきも言ったけど手がかりゼロの状況でんなもんできるわけないネ!もうちょっと状況把握してから来い天パ!」

銀時「逆ギレすんじゃねーよんなこと俺に言ったってしょーがねーだろ!俺だってもっと情報がありゃあ……!」

銀時「……あ」

新八「……銀さん?」

銀時「……」

神楽「銀ちゃん?どうしちゃったアルか?頭の使いすぎでオーバーヒートでもしたアルか?」

一旦ここまで

銀時「……なあ新八」

新八「はい?」

銀時「お前が仮にインデックスの上司で、インデックスに魔導書の中身を全て記憶させたばかりだとする。まずお前は何を考える?」

新八「は?な、何って……えーと……」

新八「……やっぱり、その中身が誰かに知られちゃうことかな」

銀時「そうだ。そこでまずはそれに対する策を講じることになる、さてどうするか。ハイ神楽」

神楽「うーんと……インデックスが攫われたりしないように護衛をつけるとか?」

銀時「半分正解。でもそれだけじゃまだ足りねえんだよ」

銀時「インデックスの頭の中身が他人に知られる。もちろんインデックスがよその連中に情報を吐かされるってのは一つだ。だがそれ以外に」

新八「……インデックスさんが、自分の組織を裏切った場合?」

銀時「……そういうことだ」

銀時「あの連中も多分同じことを考えたんだろ、そんでこうも考えた」

銀時「そもそもインデックスに裏切ろうと考えさせなければいい、ってな」

新八「……で、でもそんなのどうやって?」

銀時「簡単だ、都合の悪い記憶だけ『消せば』いい」

銀時「魔導書の中身、組織と自分についての最低限の情報、これだけが頭に残ってりゃ操る側としては都合がいいからな」

新八「……つまり、嘘をついてまでインデックスさんの記憶を消してたのは」

神楽「インデックスを完全に手元に置くため……ってことアルか」

銀時「多分な。だからあの魔術師の連中にも嘘を信じ込ませてたんだよ、やらなきゃインデックスが死ぬと脅して」

銀時「そんで今インデックスがこうなってんのもそのせいだ」

新八「えっ?」

銀時「……あの連中はな、『爆弾』をつけたんだよ。その嘘を確実なものにするために」

新八「……そ、それって!」

銀時「……インデックスがこうなったのは、能力のせいでもなんでもねえ、組織のクソ野郎どもの小細工のせいってことだよ」

ぐっわわー!
先が気になるが何と言うかローペースやなぁ…でも待ちます。

---------
------
---

「ズズズ……」

銀時「……」

「……プハー」

銀時「……」

「あむ」バリバリ

銀時「……」

「あ、なかなか美味でござんすねこのお煎餅」

銀時「……普通そういうのって客に振舞われるためのもんじゃねーの」

外道丸「あれ、こんなとこで奇遇ですね銀時様」

銀時「舐めてんのお前」

銀時「俺の記憶だと『万事屋の皆さんに』っつって結野アナが持ってきたような気がすんだけど?」

外道丸「おやおや銀時様お可哀想に。そのお歳で痴呆の予兆が」

銀時「んなわけあるかボケェ!何一人で煎餅ばりばり食ってんだ!ご主人様俺だってこと忘れてない!?」

外道丸「忘れたわけじゃーありやせんよ。気にしてないだけで」

銀時「余計たち悪いじゃねーか!煎餅よこせ!結野アナの煎餅よこせコラ!」

神楽「テメー客差し置いて何やってるアルか!よこせ!その煎餅全部よこせェェェェェ!」

外道丸「勝手に押しかけておいて茶菓子要求する人間を客とは呼びやせん」

銀時「人ん家のテレビぶっ壊して入ってきといて客面するのはどこのどいつだコノヤロー!屁理屈ばっか並べやがってクソ式神がご主人様に煎餅渡しやがれ!」

外道丸「式神のあっしに人間ルールは適当されないんですよ残念でした」

神楽「ぬがアアァァァァァ!」

新八「いい加減にしろテメーらァァァァァ!」

新八「このクソ切羽詰まってる時になに煎餅の取り合いしてんだテメーら!インデックスさんを助けるために来たんでしょ!?」

銀時「だっておかしいじゃねーか!この煎餅は俺たちのなんだよ!?結野アナが、俺たちのために買って来てくれた煎餅なんだよ!?なんで式神の分際のこいつがもりもり食ってんだよ!」

神楽「お前はそれでいいアルか!明日の飯にもありつけるかどうかが日常茶飯事の私達への施しをこんなチンカスに横から掻っ攫われて、お前はそれで納得できる言うアルか!?」

新八「お前ら茶菓子にどんだけ固執してんだよ!」

外道丸「あ、ちなみにこの煎餅はお中元の余り物でございやす」

銀時「んぐっ!くっ……べ、別にいいし?俺の純情は、そんなことじゃちっとも揺らがないし?」

外道丸「『万事屋ならこんなんでいいわよね』とも言ってやしたかねー」

銀時「オイィィィィィ!テメェいい加減にしろよ!いくら嘘だからって銀さんそろそろ堪忍袋の尾切れちゃうよマジで!ぷっつん言っちゃうからねマジで!」

新八「お前がいい加減にしろォォォォォ!」

言っちゃう→いっちゃう

外道丸「それで、今日は一体どのようなご用件で?おまけにクリステル様ではなくあっしに、ということでしたが」

新八「あの、外道丸さんって式神じゃないですか。ってことは、魔法とか魔術とかも詳しいってことですよね?魔界にも出入りしてましたし……」

外道丸「……」ズズ…

外道丸「あっしは式神です。基本的には陰陽道に基づく存在なんで、魔法とかっていうのは畑違いなんですよね」

新八「えっ、そうなんですか!?」

外道丸「まあお国の違いみたいな感じなんで……特に魔術っていうのは宗教がベースになっていやすからね、宗派の数だけ特色も様々なんです」

外道丸「陰陽道ならともかく、魔術ってなるとあっしじゃどうにも……」

銀時「……空振りか」

神楽「どうするアルか……?」



外道丸「まあまあ銀時様。話は最後まで聞いてくださいよ」ズズ

外道丸「『あっし』にはわかりやせんが……その道に詳しい連中もたくさん知っていやす。そいつらならなんとかなるかもしれやせん」

銀時「そんな知り合いいんの?」

外道丸「あっしら異形のモノってのは横のつながりが結構強いもんなんですよ」

新八「そんな業界人みたいな……」

外道丸「付き合ってみると結構いい奴ばかりでねー。金棒一、二振りでなんでもお願い聞いてくれるんですよ」

新八「それ全然横繋がってないよね!?お願いっていうか、脅迫だよねそれ!」

いったんここまで
>>553
スローペースなのは申し訳ないです……

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外道丸「……またえらく厄介なものを抱え込んじまいやしたね銀時様」

銀時「他人事だと思って気楽に言ってくれるぜまったく。コナン君じゃねーんだぜこっちは」

外道丸「イギリス清教の歩く最高機密ですか……ちいとデリケートな話なんで、どう転ぶかは保証できやせんよ」

銀時「これ以外俺たちにはどうにもできねえんだよ。何かヒントだけでもいい、明日の夜12時までに何とか頼んだぜ」

外道丸「ま、なるたけやってみやすよ……期待はしねえでくださいね、それでは」

シュン

新八「……大丈夫、ですかね」

銀時「……なるようになるだろ」

神楽「そ、むぐ、しょーアル。私達には待つことひかできないニェ」バリバリ

新八「神楽ちゃんとりあえずお煎餅食べるのやめなよ……」

新八「このまま明日までなんにもできないのか……」

神楽「もどかしいアルな……」

銀時「すぐあるさ、俺たちの出番は」

新八「……あれ?」

神楽「ん?どうしたアルか新八?」

新八「いや、あれ……」

神楽「……あ」

お登勢「……」

銀時「ババア?」

新八「確か、インデックスさんを見てもらってるはずじゃ……」

神楽「外で何やってるアルか?」

お登勢「……!」

お登勢「銀時!」

銀時「オイオイ何してんだよあのガキは?」

お登勢「それが、なんだか妙な男が押しかけてきて困ってんだよ。あの子に会わせろって聞かなくてさあ……」

銀時「っ!」

新八「銀さん!」

銀時「オイ!そいつどこにいる!?」

お登勢「む、無理矢理あんたの部屋に行っちまって、たまがそれを止めに……」

銀時「クソが!」

神楽「あのロン毛ヤローッ!」

ガラッ

ダダダダダ

銀時「オイ!」

ステイル「……君達か」

たま「銀時様!」

銀時「……そいつらから離れろ」スッ

神楽「手ぇ出したら、テメーの頭も吹き飛ぶことになるネ」スッ

ステイル「……フン」

銀時「何しにきやがった?」

ステイル「決まってるだろ?」

銀時「オイオイちいとばかし気が早くねえか?早漏は女に持てねえぜ」

ステイル「ほう?なるほどね、経験者からのご忠告痛み入るよ」

銀時「チッ」

新八「期限は明日のはずだ、嘘だったのか!?」

ステイル「神裂の言ったことは正しいがそれを守らなければいけない道理はない。今回は君達のような邪魔者が入ってしまったからね、やむなしと言うわけさ」

銀時「けど残念だったな、その奇襲も失敗っつーわけだ」

神楽「返り討ちにあったからってそんなセコい手しか使えねーかヨ変態君。かなわないってんならおとなしくひっこんどけヨ雑魚が」

ステイル「……君達だけには言われたくないな」

銀時「こっちは4人だ、万に一つもテメーに勝ち目はねえ。わかったらとっとと帰んな」

ステイル「残念だけど、できない相談だね。ここまできて手ぶらで帰るとでも思うかい?」

銀時「よっぽどボコられんのがお好きらしいな。ま、SMプレイなら喜んで付き合うけどよ」

神楽「ケツから手ぇ突っ込んで小腸引き抜くぞコラ」

銀時「木刀で大腸かき回すコースでもいいぜ、お好みでな」

ステイル「やってみるかい?無駄だと思うけどね」

銀時「余裕ぶっこいてられる状況かよテメェ、追い込まれてハイになったか?」

ステイル「こないだのようなラッキーなら期待しない方がいい。妙な動きを見せれば君達まとめて丸焦げだ」

新八「……そんなことしたら、インデックスさんも巻き込まれるぞ」

ステイル「構わないよ。生きてさえいればこちらとしては問題ないからね」

銀時「……なかなかいい感じに腐ってんじゃねーかアンタ」

ステイル「褒め言葉と思って受け取っておくよ」

たま「……」

たま「!」

たま「銀時様!」

銀時「どうした!?」

禁書「ハァ……ハァ……」

銀時「!?」

神楽「インデックス!」

禁書「っ……!」

新八「た、たまさん!何が……!?」

たま「……体温、脈拍とも僅かに上昇しています。原因は……不明です」

新八「そんな……な、なんで!?」

ステイル「……」

ステイル「……どけ、これ以上手間をかけさせるな」

新八「っ!?お前!勝手に---」

ステイル「どけ!」

新八「っ!?」

ガッ!

新八「ぐああああああああッッ!?」

銀時「新八!」

たま「新八様!」

神楽「何してんだテメェェェェ!」

ゴッ!

ステイル「クッ……!」

銀時「神楽!」

神楽「お前ェェ……ッ!」

銀時「やめろ神楽!」ガッ

神楽「離してヨ銀ちゃん!」

銀時「今はダメだ!」

神楽「ッ……!」

銀時「……大丈夫か新八」

新八「え、ええ……なんとか……」

すいませんちょっと練り直さないといけないところが出てきたので一旦ここまで

超スローペースで本当申し訳ないです

ステイル「……いい加減にしてくれ。どれだけ僕の邪魔をすれば気が済むんだ、これ以上彼女を君達の勝手で振り回さないでくれ!」

神楽「待つアル!もう少し、もう少しでインデックスを救う方法が見つかるかもしれないネ!期限は明日までなんダロ!?このままじゃあいつも、お前らも!みんな傷つくだけアル!そんなんでお前はほんとにいいアルか!?」

ステイル「黙れ!君達のお説教にはもううんざりなんだよ!僕等のことを知りもしないくせに、何様のつもりだ!」

神楽「お前らが諦めてしまってるからアル!こんなやり方で、インデックスが本当に幸せになれないことぐらいお前らが一番わかってるはずネ!なんでそうやって、自分を無理やり納得させてるアルか?なんでそうやって、インデックスを救うことから逃げてるアルか!?」

ステイル「……逃げてる、だと」

神楽「そうアル!」

ステイル「……よく見ろ」

神楽「何?」

ステイル「彼女をよく見ろ!」

神楽「っ!?」

禁書「っ……はっ……ハアッ……!」

神楽「……」

ステイル「僕達だってやってきたさ!彼女が記憶を失わなくてすむ、彼女が救える方法が必ずあると信じてね!」

ステイル「けど何もできなかった!僕達が何もできないせいで、彼女が必要のない苦しみをいつも背負っていたんだ!」

ステイル「だから……だからせめて、彼女を苦しめることだけはもうしないと誓ったんだ……!」

ステイル「万に一つあるかないかの僅かな希望で彼女を苦しめるなら、たとえ過去を失っても彼女だけは守る、そう考えるのが当然だろ!」

銀時「……」

ステイル「どけ、これ以上の話し合いは無駄だ」

銀時「……だな」

新八「ちょっ」

神楽「銀ちゃん!」

ガシッ

ステイル「……だから腕で言い聞かせようってことかい?」

銀時「……そーいうこった」

「その必要はありません」

銀時「……!」

ステイル「神裂……」

神裂「……姿が見えないと思ったらやはりこういうことでしたか」

神裂「少女の寝込みを襲うなどという真似、英国紳士としてあるまじき行為だと思いますが?」

ステイル「……確かにね」

銀時「よう、また会ったなオネーチャン」

神裂「お久しぶりですセクハラ野郎また顔を合わせることになって私は大変不快です」

新八「……」

神楽「……」

銀時「……え、いや、ちょっ、やめろよ!違う!なんだその目は!オイ!人を性犯罪者みたいな空気にするんじゃねえ!」

新八「……」

神楽「……」

銀時「違うっつってんだろ!なにちょっとマジやめてくんない!?やってないからね俺は!いまさらアグ◯スに喧嘩売るような真似しないからね俺は!」

神裂「セクハラには相手の『意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的なことば』が含まれるそうですお心当たりは?」

銀時「お姉さん!?何言ってくれてんのちょっと!?」

銀時「あれ本心じゃないんだってほんと!あのー、ほら、言葉のすれ違いみたいな?よくあるじゃん?ね?俺は身の潔白を主張します!」

新八「満場一致で」

神楽「有罪アル」

銀時「お前らの中の俺って一体何!?少しは信用してくれてもいーんじゃねーの泣くよ俺!?」

ステイル「……何しに来たんだい神裂?」

神裂「術式を施す日は明日のはずです。保護が目的ならまだしも、そういう自分勝手な行動はやめていただきたいのですが?」

ステイル「僕を止めに来たか……そう言うだろうと思って黙って来たんだけどね。甘かったか」

神裂「なら……」

ステイル「状況をわかっているのか神裂?彼女の命のリミットがすぐそこまで来ているというのに彼女はこちらの手中になく、あまつさえ平和的に解決しようというこちらの提案にも抗ってくる。予定だのなんだの悠長なことを言っていられる場合じゃないのは明白じゃないか!」

ステイル「こいつらにあてられて日和ったのか!?彼女の命だけは何としても救う!そう僕達は決めたはずだ!だったらこうするのが正解だろうが!」

神裂「……日和った、ですか。随分な言い様ですね」

ステイル「違うというのなら……一体なんだと?」

神裂「散々私達もやって来たことですよ、ステイル」

神裂「彼女が記憶を失うその瞬間。縋り付き、泣き叫び、小さな奇跡を神に祈って絶望する機会を」

神裂「彼等に与えてやってもいいのではないかと……思っただけです」

ステイル「っ……」

ステイル「……チッ」

ガッ

銀時「っ!」

ステイル「……明日だ、明日僕達は必ず来る。それまでに彼女に何かしてみろ!」

ステイル「殺してやる、何を犠牲にしようともな!」

銀時「……」

ガラガラガラ バン!

神裂「……ふぅ」

銀時「……よかったのか」

神裂「はい?」

銀時「記憶を消すのはともかく、インデックスを取り返すことぐれぇオメーらなら楽にできたはずだ。なのに何故見逃す?」

神裂「言ったでしょう?チャンスを与えると。精々足掻いて己の無力さを知ってくださいね。それに……」

銀時「……それに?」

神裂「……いえ」

神裂「彼の言う通り、私も日和ってしまったのかもしれませんね」

神裂「では明日、必ず」

銀時「ご期待に添える展開にはならねーぞ?」

神裂「それは楽しみですね……では」

ガラガラガラ…ピシャン

新八「……とっ、とりあえず見逃してもらえた……んですかね?」

銀時「どーだかなぁ。断頭台に首突っ込んだまま放置されてるってのがちけーんじゃねーのか」

新八「ですよね……下手すりゃ三人まとめて焼死体か……」

神楽「何弱気なこと言ってるアルか!あんな不審者の皮を被った変態にむざむざ殺されてたまるかってんだヨ!」

銀時「結局純粋な変態じゃねーかそれ」

神楽「インデックス助けて、報酬たんまり貰って、それでみんなハッピーエンドアル!」

新八「上手くいけばいいけど……」

神楽「っつーか外道丸のヤローは何やってるネ!あいつが来なきゃ私達なんもできないアル!」

新八「調査が長引いてるのかな……ってか間に合わなかったらマジどーすんの僕ら?」

神楽「オイコラァァァァァ!外道丸テメー今すぐ出て来ねーと丸焼きにすっからな!結野アナのアソコ並みに真っ黒焦げにしてやっからなァァァァァ!」

銀時「オイテメー今なんつった!?誰のアソコが真っ黒焦げだコラァァァァァ!」

新八「オメーらこんな時になんつー話してんだ!TPOを考えろバカども!」

『呼びやしたか?』

銀時「あん!?」

『呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん』

神楽「どこだ!どこに隠れてるアルか!?」

外道丸「呼ばれてなくてもじゃじゃじゃーん」ガシャアアアアアアン

銀時「ぶるるあああああァァァァァ!?」

銀時「アギャアアアァァァァァ!?ガラスゥゥゥゥゥ!ガラスが目にィィィィィ!」

外道丸「どうも、ランプの妖精アクビちゃんでございやす」

銀時「鬼畜の妖精外道丸だろーが!オメーはいちいちテレビぶっ壊さねーと出て来れねーのかバカヤロー!」

神楽「おうおう来やがったなコノヤロー!例の件はどうなってやがんだコンチキショー!」

新八「神楽ちゃんキャラ崩れまくってるよ
?」

外道丸「ですから言ったじゃないですか、返事は期待しねえでくださいと」

神楽「バッキャロー!そんなんが少年ジャンプのお約束的に許されるわけないんだヨ!友情、努力、勝利!努力するものに勝利は自然と訪れるという集英社における自然法則を知らんのかワレ!?」

外道丸「努力してんのはあっしだけなんすが」

新八「集英社における自然法則って何!?集英社がジャンプだけの会社みたいに言うのはやめろ!怒られるだろ!」

外道丸「まあまあ落ち着いてくだせえよ。別に失敗の報告をしにきたわけじゃありやせん。ちゃんと調査の成果はあげてきましたよ」

銀時「本当か?」

外道丸「ええ、ですからそのご報告にと」

神楽「その話マジなんだろーなおぉん!?フカシこいてっとマジでキメっかんなおぉん!?マジイくかんなおぉん!?」

新八「しつこいよ神楽ちゃん」

神楽「どうなんだヨ!?マジなのかヨ!?神に誓えヨォォォォォ!」ユサユサユサユサ

外道丸「あっしぶっちゃけ神に仇為す存在なんですががががががが」

新八「しつけーっつってんだろ!どんだけ疑り深いのアンタ!」

外道丸「マジですマジマジ。もう便所紙に誓ってマジです」

新八「なんのカミに誓ってんだよ……」

銀時「……ス◯ッティのダブルロールに誓えるか?」

外道丸「エ◯ヴェールのダブルロールに誓いやす」

新八「その数十円の信頼度の差に意味はあるんですか!?」

銀時「バカヤローその数十円の中にケツへの優しさが詰まってんだよ。よく言うだろ
?優しく触れていいですか」

外道丸「そー◯ぃー」

新八「触れるところが違うからそれ!放送時間的にもデリケートゾーンだからそれ!」

銀時「で?何がわかったんだ?」

外道丸「あー……それなんですがね?まだちょっと準備ができてないというか……」

銀時「は?」

外道丸「あのー……ある『モノ』をご紹介しようと思ったんですが、まあ、ちょっと現段階じゃ無理っぽいんですよ的なフィーリング?」

銀時「……じゃ君ここになにしに来たワケ?」

外道丸「解決策見つかりましたよって報告ですかね」

銀時「……ワザワザ人ん家のテレビぶっ壊して?」

外道丸「あっしみたいな準々レギュラーにはキャラクテリスティックなオリジナリティが必要だと思うわけですよ」

銀時「……」

外道丸「……」

外道丸「じゃあっしはこれで」ヒュン

銀時「オイ待てコラァ!」

銀時「あンのボケェ!期待させといて結局嫌がらせしにきただけじゃねーか!毎回毎回人ん家荒らしやがってテレビの修理代払えバッキャロー!」

新八「こんな時でも全然変わんないっすねあの人……」

神楽「大丈夫ネ銀ちゃん、寝て起きたらどうせしれっと直ってるアル。背景の修正なんかめんどくさくてスタッフもやる気無いに決まってるネ!」

新八「つーかこんだけしょっちゅう壊されてるんだから結野家に請求したらどうですか?」

銀時「未来のマイワイフにそんなことできるわけねーだろボケ!良好な関係のまま婚前交渉に臨みたいの俺は!」

新八「良好な関係とか言っといて考えてることがど汚いんですけど!」

神楽「銀ちゃんまだ結野アナと結婚できると思ってるアルか?天地がひっくり返ってもあるわけねーヨ、叶わない夢を追いかけ続けるのは子供だけに許された特権アル」

銀時「バカヤロー!男はな、どれだけ身体が成長しようとも心はいつも少年時代を生きてるの!◯水も言ってたろーが、夢はつまり思い出の後先!」

新八「意味わかんねーよ!」

新八「それよりあの……どーすんすか?外道丸さん来るの明日の夜って言ってましたけど……」

神楽「は?何言ってるアルか!あのキモロン毛の襲撃に備えてインデックスの警護に決まってるネ!あんにゃろー、今度会ったらキンタマ三つはすり潰してやるアル!」

新八「キンタマ三つもねーよ!何言ってんの神楽ちゃん!」

新八「そうじゃなくてさ!……その、なんていうか……」

神楽「あん?何アルか?」

新八「その……あと丸一日くらい時間あるわけじゃん?」

新八「そこまでどーやって回すの?」

神楽「……ああ、そういう……」

新八「いや……登場人物として、ネタがないって言うのもなんだけどさ……」

銀時「安心しろ新八ぃ、そーいう時の切り抜け方もちゃんとある」

新八「えっ、ほんとですか!?」

銀時「当たり前だろ、カット使い回しのバンク、総集編という名の再放送、こういう場面での綱渡りは何度も経験してきたろーが」

新八「むしろそれ聞かされても余計不安になるだけなんですけど……で、その切り抜け方ってなんすか?」

銀時「ああ……それが」

銀時「これだッッッ!」

デーデーデーデデデデン

デン!






          _____       __
         7   ノ r一i_,ノ  `ヽ.          _ .. -‐/
.         /  ヘ、`┘ r一ァ     }         , '´   /
      / ∠ ‐┘   ,二、    /      /     /
     く__/    _∠}  └‐┘ ∠. -┐ /     /
.       ├<}   厶 <ア/    」/     /
      _」_,  [¨´   「>   ー<      /
       {      ∠{ ├‐ァ rヘ   \ /
     __>‐'′   ,  └'′/  ヽ     `ー-  .. _
     \_ ____rァ′____∠ _r‐┘ ァ=ァ…¬,_ `丶、

       ((ぎ)) ((ん)) ((た)) ((ま))´ /   .イ__ `丶 ヽ
       ` ̄   ` ̄ /`r¬ー… ¬/  _∠ ┘   } 〈\ `、
           /  」    __/  r┐ 仁{   | ', ', ',
           /   | ー… ´  |  二 r┐   ,L 」  L}
.        /   /]      ‐<}  └!二-‐…¬ミ、  }
      /   / _`フ´ 厶>  ∨  `ア7.:/,r一、::::}  ム
     /    /   ヽ       、_,    ,」 {:::{ {(こノ:/ / }
    /  , '´     \_ .. -‐′/   / {  \ヽ二 -‐'′/
. /-‐ '"´          _ .. -‐'′  /  \  ` ̄ ̄´ /
                \_ .. -‐'"´     ` ー─一 ´


外道丸「というわけでどうも再びこんばんは」

新八「……あの、銀さん?」

銀時「あん?」

新八「いや……なんすかこれ?」

銀時「なんすかって……何が?」

新八「何がじゃねーよ!これ結局話考えんのめんどくさくてアイキャッチとCMで誤魔化しただけだろーが!切り抜けてすらねーよ!ごり押しだろこれじゃ!」

銀時「だってしょーがねーじゃん?後先考えずに話考えちゃったもんだから、なんか進行具合がおかしくなっちゃったんだよ色々前後しちゃってる部分もあるし」

新八「そーゆー発言やめてくださいって言ったでしょ!?第一それ一から十まで自業自得でしょーが!どーすんすかこれ!?また偉い人に呼び出されて予算削られますよ!?土曜朝8時のCGアニメになっちゃいますよ抱き合わせの!」

銀時「わかってねーな新八ぃ。作り手の情熱ってのは、ああいう小さなものにこそ凝縮されてるもんなんだよ。デュ◯ルマ◯ターズしかり、ベ◯カムくんしかり、消◯カス君しかり。うちのスタッフを見てみろ、どー見ても不真面目な連中だらけだろーが。クオリティの差なんて30分だろーが15分だろーがたいして変わんねーよ」

神楽「そーアル。大体この番組自体、視聴率の2、3割は時間帯でとってるようなもんネ。好調だった時期も、[ピーーー]の[ピーーー]様の再放送の噴水効果だったアルからな。年中綱渡り状態なのは当然アル」

新八「あんたらがそーいうことをペラペラ公共の電波で喋るから綱渡り状態なんだろーが!」

外道丸「まあまあお三方とも。話も進みやせんしそのくらいにしときましょうや」

新八「むしろ話が進みすぎてんだよ!」

銀時「で、その準備とやらは終わったんだろーな」

外道丸「へいお代官様」

銀時「誰が悪代官だしばくぞボケ」

神楽「して越後屋、ブツは持ってきておろうの?」

外道丸「もちろんでごさいやす」

神楽「ククク……流石は越後屋、万事抜かりはn銀時「オメーも乗っかってんじゃねーよ!」ポカ

外道丸「やだなあもう銀時様ジョークですよジョーク」

銀時「もうそういうのいいから」

外道丸「へいへい」


外道丸「とりあえずその『仕掛け』ってやつについて調べました。でも何も……というか、銀時様がおっしゃったことくらいですね、わかったのは。まあ魔術というものがそもそも存在する『力』に人間が手を加えたものらしいんで、逆にこっちじゃわからないことの方が多いようで」

銀時「解決策はない……ってことか?」

外道丸「言ってしまえば」

新八「そんな……!」

神楽「じゃあ……やっぱりインデックスは……」

銀時「……」

外道丸「まあまあそう暗くならないでくだせえよ。まだ手が無いとは言ってません」

新八「え!?」

外道丸「ま、半分眉唾もんなんですけどね……」

外道丸「……イマジンブレイカー、ってご存知ですか?」

銀時「……イマジン」

新八「……ブレイカー?」

神楽「って何アルか」

外道丸「……まあそういう反応が普通でしょうね」

銀時「また怪しげな魔界グッズとかじゃねーだろうな」

外道丸「んー、当たらずとも遠からずってとこですかね」

銀時「オイオイ、大丈夫なのかよ?」

外道丸「胡散臭いってだけで実績はありやす……まあとりあえず説明していきやすね」

外道丸「……どんな『力』でも無力化できる力がある。銀時様は信じやすか?」

銀時「はあ?なんだそりゃ、『ぼくのかんがえたさいきょうののうりょく』じゃねーんだぞ」

外道丸「イマジンブレイカーってのは、まさにそのチートともいえる力なんですよ」

銀時「……胡散臭えな」

外道丸「あっしも初めて聞いた時はなんの冗談かと思いやしたけどね、そんなものが存在するなら世界のパワーバランスが崩れかねませんし」

神楽「ぱわーばらんす?」

外道丸「魔術ってのはビビデバビデドゥでかぼちゃの馬車を出すだけのものではないっつーことです。ま、難しい話しても尺取るばっかりなんで省きやすね」

外道丸「その力は『ある組織』によって管理されていやした。表に出すとヤバイ代物ですからね」

銀時「ある……」

新八「組織?」

外道丸「ええ、あの世界を統べる強大な力を持った組織……」

銀時「……」

新八「ゴクリ……」

外道丸「……」























外道丸「アス◯ーメディ◯ワー◯スによって」

新八「ちょっと待てェェェェェ!」

外道丸「……?」キョトン

外道丸「えっ、何か」

新八「何かじゃねェェェェェ!世界を統べる強大な組織がなんで出版会社ァァァァァ!?」

銀時「物々しい感じで喋りだすから何かと思えばただの大人の事情じゃねーか!力っつーか、アイデア借りてきただけじゃねーか!」

外道丸「いやでもほら、勝手に設定作っちゃうといろいろまずいんで……」

新八「今まさにまずい状況だろーが!そういう世界観ぶっ壊すようなこというのやめろって言ってるでしょ!?まとめて無かったことにされかねないんですよ僕ら!」

銀時「どーすんだよこれ、また他所様勝手にパクったってバレたらまたプロデューサー交代くるよこれマジやべーよこれ」

神楽「だいじょぶだいじょぶ、コピー&ペーストで大学も卒業できる時代ネ、オマージュとかリスペクトって言っときゃバレないヨきっと」

新八「何さらっと今日一番の爆弾投下してんだテメーはァァァァァ!」

銀時「こないだジャン◯フェスの映像勝手に使って頭下げたばっかじゃねーの?終わったなこりゃ。頭丸めようにも丸める髪も残ってねーんだもん」

神楽「クビで済まなきゃ物理的に首が飛ぶかチ◯コが飛ぶかアルな……ご愁傷様ネ」

外道丸「よくわかりやせんがとりあえずお悔やみだけ申し上げておきやすね」

新八「確信犯のくせしてよくそんな口が聞けますね……」

銀時「まあ言っちゃったもんはしょーがねー。俺たちには次元と言う名の絶対的な壁があるからな、怒られんのは画面の向こうの誰かだから関係ねーよ」

神楽「担当も毎週毎週打ち合わせと言うなの飲み会で散々いい思いしてんだからたまには生贄として役立てヨ」

新八「最低だなアンタら!」

銀時「とりあえずその件は事後承諾にするとして、そろそろそのちん◯んぶれいかーとやらを見せてくれよ」

新八「イマジンブレイカーです銀さん」

外道丸「変なことに使ったりしないようにお願いしやすよ、一応広報の方からイメージ損ねるようなことは禁止ってきつく言われてるんで」ゴソゴソ

新八「広報ってなんだよ……」

神楽「でもイマジンなんちゃらってやつは『力』なんダロ?そんな実態のないもんどうやって使え言うアルか」

外道丸「まあとりあえずこれを見てくだせえ」

銀時「……なんだこりゃ」

新八「……手袋?」

外道丸「イマジンブレイカー……正しくはその力を宿したモノ。以前説明した、霊装と同じ意味合いの物品です」

銀時「ほー、これがねえ……なら、こいつを嵌めて魔術に触れれば、その効果を無効にできるってのか?」

外道丸「ええ。霊装に触れれば一瞬で破壊できますし、魔術によって操られた人間を正気に戻したり、魔術による現象を打ち消すことが可能です」

銀時「すげえな……これさえありゃああのクソロン毛だろうがおっぱいお姉さんだろうが無敵なんじゃね?」

外道丸「その代わり色々制約もありやす。例えばその手袋が届く範囲、つまり銀時様の右の掌でしかその力は発揮できやせん」

銀時「何?」

外道丸「なんに使うことになるかはわかりやせんが、魔術による攻撃を防ぐという場面に遭遇した場合、かなり上手く立ち回らないと最悪死ぬことになりやすよ」

銀時「オイオイ……素手の肉弾戦は慣れてねえんだがよ」

外道丸「後、力といっても借り物ですから無限じゃありやせん。後先考えず使うとあっという間に使い果たしてしまうのでその辺もよく考えて使ってくだせえ」

銀時「はいよ」

外道丸「……とまあ、お伝えすることはこのくらいですかね」

外道丸「じゃ、あっしはこれで」

銀時「おう、結野アナによろしく言っといてくれ」

外道丸「……くれぐれも、お気をつけて」

外道丸「間違ってもクリステル様を泣かせるようなことがあったら……」

銀時「そう簡単に死んでたまっかよ。俺を誰だと思ってんだ。結野アナを迎えに行くまで死ねねーよ」

外道丸「……そうでやすね。では」ヒュン

銀時「……」

新八「……銀さん」

神楽「銀ちゃん」

銀時「……始めるか」

新八「ええ、インデックスさんを必ず救って」

神楽「みんな揃ってハッピーエンドネ!」

---------
------
---

銀時「……とは言ったものの」

禁書「ハァ……ハァ……」

銀時「どーすりゃいんだ?これ」

新八「少し呼吸は落ち着いてきましたね……やっぱり、その細工ってのはインデックスさんの体に……?」

銀時「とは思うんだけどよぉ……」

新八「……」

銀時「……」

インデックス「ハァ……ハァ……」

新八「……ヤバイですね。その、絵面的に」

銀時「……ヤバイよな?やっぱ、絵面的に」

神楽「ちょっと銀ちゃん!何チンタラやってるアルか!時間なくなっちゃうヨ!」

銀時「うっせーなわかってんよんなこたァ!」

神楽「魔法が効いてないとこなら反応しないんデショ?だったら色んなとこ順番に触ってけば」

銀時「それがさらっとできたら苦労しねーっつーの!」

新八「目的は人命救助のはずなんだけど……気絶してるのをいいことに女の子にイタズラしようとしてるおっさんの図だよねこれ」

銀時「いや、時間がないのはわかってるよ?重々!でもさ、やっぱさ……平日夕方には流せなくね?」

神楽「それは銀ちゃんのスケベ顔のせいアル……」

銀時「だーれがスケベ顔だコラァ!ほら見ろ、ゴリラ画伯、もとい、空知画伯によるキリッとイケメンなビューティーフェイス!な?」

新八「ジャンプ主人公いち目と眉が離れてる顔ですけどね」

銀時「なんだテメーコラクソメガネ!お前なんか同じ眼鏡のくせしてスイッチにも楠雄にも負けてる唯一無二の非モテキャラじゃねーか!」

新八「んだとコラァァァァァ!僕だって好きでモテてないわけじゃねーんだよ!しょーがないじゃん眼鏡でアイドルオタクなんだから!モテ要素皆無なんだから!スイッチと内部リンクしてるからって調子のんなよクソ天パ!」

銀時「内部リンクしてんのはテメーもだろーが!向こうは爽やかバスケ少年!こっちは根暗アイドルオタク!モテ要素の無さを嘆く前に自分磨きしろやボケ!そんなんだから人気投票で順位下がるんだよ!」

新八「うるせーよバッキャロー!お前こそ主人公じゃなかったら精々長谷川さんのの次くらいの地味キャラのくせに!」

銀時「オメーも準レギュラーじゃなかったらハタ皇子の隣ぐれーだろーがよ!」

神楽「いい加減にしろヨテメーラァァァァァァァァ!」ドゴォォォ

銀時&新八「「ギャアアァァァァァァァ!!」」

神楽「今にも死にかけてる人間の前で何やってるアルか!?なんでボケキャラの私が突っ込まなきゃいけないネ!手前の地味さ嘆く暇あったらレギュラーキャラとして輝くために精進しろヨバカ共!」

銀時「くっ……まさか神楽に正論で突っ込まれる日がくるとはな……」

神楽「オメーはなに銀ちゃんと一緒んなってボケてるアルか!ツッコミという最大のアイデンティティを失ったお前になんの価値があるっつーんだよォ!あぁん!?」

新八「ごっ、ごめん、神楽ちゃん……」

神楽「ったくお前らシリアスパートもまともにこなせないアルか!?もーいいネ、こっからはこの神楽様がやるアル!銀ちゃんそれ貸して!」

銀時「え?お前がやんの?」

ガラッ

外道丸「ちなみに」

神楽「うぉい!?帰ったんじゃねーのかヨお前!」

外道丸「こういう時のためにスタンバッてました」

銀時「じゃあ最初からいろよ!」

外道丸「そのイマジンブレイカーですが……『髪型が特徴的な男性の右手』に装着された時しか発動しないんでそのつもりで」

新八「髪型が特徴的な男性!?なんですかそれ!」

外道丸「いやーあっしもよくわかりやせんが……とにかくその点はお伝えしましたので、じゃ」

銀時「は!?オイ!ちょっと待てテメー!」

新八「……」

神楽「……」

銀時「……え、なに」

新八「やっぱり、髪型が特徴的な男性っていうと……ね?」

神楽「うん……やっぱり」

銀時「……」

銀時「え?マジ?」

銀時「や、でもやっぱマズくねこれ?」

新八「緊急事態なんだからしょーがないでしょ!お願いしますよ」

銀時「いやーでもこれ今チャンネルつけた視聴者からは完全に誤解されちゃうよね?もう俺どう見てもアブナイおじさんだよね?」

新八「大丈夫ですから!後々のシーンでちゃんと弁解できますから!視聴者の皆さんもその辺は空気読んでくれますよ多分!」

神楽「PTAからの苦情の案件が一つ増えるだけネ気にすることないアル」

銀時「普段から苦情入れられまくりの番組みたいに言うな!……じゃ、行くぞ」

銀時「……」

銀時「……こ、この辺?」チョン

バリバリバリッ!

銀時「」

神楽&新八「「」」

禁書「ハァ……ハァ……」マッパ

銀時「……」

神楽「……」

新八「……」

銀時「……ど、どうしましょ?」

新八「な……何をやってんだアンタァァァァァァァ!!??」

神楽「誰が服破け言うたアルかァァァァ!緊急事態にかこつけて幼女の裸堪能しようとするとかお前の心はどんだけ薄汚れてるネ!その辺の援◯ジジイと変わらんクズっぷりアル!見損なったネ!」

銀時「待て待て待て待てちょっと待てェェェェェェ!今の俺じゃないから!銀さんそんな趣味ねーから!勝手に破けたんだよマジで!」

神楽「んなワケあるかこの変態がァァァァァァ!吐け!どこでそんなテク仕入れてきたアルかァァァァァ!」

新八「絵面がどうとか言ってたアンタが何やらかしてんだ!どう見ても夕方6時で許されるラッキースケベの範疇超えちゃってるじゃねーか!」

銀時「だから俺じゃねーんだってェェェェェ!」

神楽「ええい!とりあえず私のパジャマ着せとくからあっち行ってろヨチ◯コ共!」

ピシャン

銀時「あー、ったく……いきなりとんでもねーハニートラップに引っかかっちまったぜ。にしてもなんでいきなり服が破けたりなんか……」

新八「銀さん、今ならまだ間に合いますよ。潔く罪を認めましょう」

銀時「だから違うっつってんだろが!マジで触った瞬間に一瞬にして……」

銀時「……あ」

新八「……?」

銀時「アイツ……確か初めて会った時、この修道服はダメージを軽減して云々とか言ってなかったか?」

新八「……そーいえば」

銀時「それが魔術によるものだったとすると……」

新八「……あ」

銀時「ハイ俺無罪ー!だーから言っただろーがテメーら黙って聞いてりゃ人を性犯罪者扱いしやがって!謝罪しろコノヤロー!」

新八「ボ、ボクハサイショカラシンジテマシタヨ?」

銀時「目ぇざっぷんざっぷん泳がせて何言ってんだボケェ!」ギュウウウ

新八「いだだだだ!す、すいませんすいません!」

ガラッ

神楽「……終わったアル」

銀時「お、おう。そうか」

神楽「次やったらマジぶっ殺すアルからな」

銀時「やらねーって!わざわざ自分の首締める真似すっかよ、ありゃ事故だ事故」

銀時「さてと……体のどこに仕掛けてあるんだ?」

新八「やっぱり、頭とかじゃないですかね。強制的に脳がパンクするらしいですし……」

銀時「頭ねえ……」ペタ

銀時「」ペタペタペタペタペタ

新八「……どうです?」

銀時「……特に何も」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

銀時「……だーっ、クソ!なんなんだよ!どこ触っても見つかんねーよ!」

新八「ひょ、ひょっとしてインデックスさんの体に直接仕掛けられてないんじゃ……?」

銀時「オイオイ勘弁してくれよ……そんなもんいちいち探してる時間、俺らにはねーぞ」

銀時「……っつっても、もう全部調べたはずだよな?他にもう触ってない場所なん……て……」

銀時「……」

神楽「……どうしたアルか?」

銀時(……まだある)

銀時(身体の中か……っ!)

銀時(……そうだ、考えてみりゃ当たり前じゃねえか)

銀時(あのねーちゃん達にも秘密にしてんだ、外から見てわかるようなとこに堂々と仕掛けてるわけがねえ)

銀時(だが、そうだとして……一体どこだ?)

銀時(クソッ……考えろ!今こそ銀色の毛髪……じゃねえ!灰色の脳細胞をフル活用させる時!降りてこい!アガサクリ◯ティィィィィ!)

新八「……あ、あの、銀さん?」

銀時「……」

銀時「……っ!」

ガバッ

新八「ちょっ!?」

神楽「銀ちゃん!?何やってるネ!?」

銀時「……あった」

新八「え……あった、って……?」

神楽「口の中……アルか?」

銀時「……手間かけさせやがってクソが」スッ

銀時「全部終わったら、チョコパフェの一杯ぐれー奢ってもらわねーとな」

パチン

バギン!

銀時「ぐああっ!?」

神楽「!?」

新八「銀さん!」

銀時「がっ……ってぇ……チクショウ」

新八「銀さん!腕が……!」

銀時「あぁ?大したこたぁねえよ。それより前見ろ」

新八「……っ!?」

神楽「な……!?」








禁書「……」ゴゴゴゴ







銀時「どうやらとんでもねぇパンドラの箱を開けちまったみてぇだぜ」

禁書「ーーー警告、第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorumーーー禁書目録の『首輪』、第一から第三まで全結界の貫通を確認。再生準備……失敗。『首輪』の自己再生は不可能、現状、十万三千冊の『書庫』の保護のため、侵入者の迎撃を優先します」

新八「イ、インデックスさ……な、なんなんだこれ……!?」

銀時「オイオイ、お目目が両方真っ赤だぜアレルギーか?それともいよいよ中二病をこじらせちまったか。だから大概にしとけっつったんだよ」

禁書「ーーー『書庫』内の十万三千冊により、防壁を傷つけた魔術の術式を逆算……失敗。該当する魔術は発見できず。術式の構成を暴き、対侵入者用の特定魔術を組み上げます」

銀時「ちっ……話も通じねーってか。意固地になったガキってのはなかなか厄介だなオイ」

神楽「インデックス!お前どうしちゃったアルか!?書庫とか、ローカルなんとかとか、さっきから何わけわかんないこと言ってるネ!」

神楽「銀ちゃん!インデックスに仕掛けられてる魔法は銀ちゃんが解いたんダロ!?全部解決したんじゃないのかヨ!」

銀時「へっ、俺もてっきりそうだと踏んでたんだがな……組織のクソ野郎共は俺達の想像以上に腐ってる連中らしい」

新八「えっ?」

銀時「っ!?下がれ!」





禁書「ーーー侵入者個人に対して最も有効な魔術の組み込みに成功しました。これより特定魔術『聖ジョージの聖域』を発動、侵入者を破壊します」

バキン!

ゴッ!

銀時「ッッッ!?」

新八「うわあぁッ!?」

ゴゴゴゴゴ

禁書「 。 、」

銀時(なん…….だ……?聞こえねえ……これは……歌?)

神楽「あ……うぐっ……な、何アルか、これ……!」

ミシ……

バギン!

銀時「……!」

メキ……メキ……

銀時(な……なんだ、ありゃあ……!)

メキ……メキ……

銀時(……何かは、わからねえ)

メキ……メキ……

銀時(だが)

ゴゴゴゴゴ……

銀時(『テメェ』か……ッ!)

ベキッ……

銀時(テメェさえぶっ殺しゃあ)

銀時(すべてしめぇってワケだ!)

ベギリーーーー

ゴッ!!

銀時「ーーーーーー!」

ガガガガガ!!

銀時「ぐああああああっ!!」

新八「うわあああああっ!?」

神楽「銀ちゃん!銀ちゃぁぁぁぁん!」

銀時「だいっ……じょうぶだ!下がってろ!」

銀時(……とは言ったものの)

ジュワアアアアア…

銀時(こいつぁちいとばかし……ッ!)

ビキビキビキ!

銀時「くっ……!」

銀時「ぐっ……がっ……!」

ビキビキビキビキ!

銀時(無効化は……効いてるはずだ、だがっ……!)

新八「うわあああああっ!?なんなんだよ、なにが起こってるんだよ!」

神楽「ま……眩しくてなんにも見えないアル!」

銀時(キリがねえ!それどころか……!)

ジリ……ジリ……

銀時(食い込んできやがる!クソ、手が吹っ飛びそうだ!)

禁書「 。」

銀時(……タダ飯食らいが。恩を仇で返しやがって後で覚えてろよ!)

ドタドタドタ!

銀時(……やっとご登場か)

ステイル「くそ、何をやっている!!この期に及んでまだ悪あがきを------ッ!?」

神裂「……ど、『竜王の殺息』って、そんな。そもそも何であの子が魔術なんてつかえるんですか!」

銀時「おっせーんだよ変態コンビが!」

神裂「な……だ、誰が変態ですか!こんなのと一緒にしないでください!」

ステイル「こんなのとはなんだ神裂!痴女に言われたくないんだよ痴女には!」

神裂「痴女じゃねーっつってんだろがロリコン野郎が!」

新八「コントやってる場合じゃねーだろ!状況をみてくださいよ状況を!」

銀時「おい!一体なんなんだこりゃあ!正体は!?弱点はなんだ!ぶっちゃけここで踏ん張ってんのが精一杯だぞ!」

神裂「……けど、だって……何が」

銀時「いつまでもほうけてんじゃねえ!見りゃわかんだろ!テメーらが吹き込まれてたのは全部嘘だったっつーことだよ!詳細はめんどくせえから省略な!十数レス見返してこい!」

神裂「え、いやあの……え?」

銀時「だからいつまでもほうけてんじゃねえって言ってんだろーがァァァァァ!」

新八「そんな説明されたら誰だってほうけるに決まってんだろ!」

禁書「------『聖ジョージの聖域』は侵入者に対して効果が見られません。他の術式へ切り替え、引き続き『首輪』保護のため侵入者の破壊を継続します」

銀時(!?まだ手があるってのか!これ以上はもう『コイツ』がげんか------)

ステイル「------Fortis931」

ゴッ!

銀時「ッ!?」

ガガガガガ!

銀時「てめ、何を------」

ステイル「曖昧な可能性なんて、いらない」

ステイル「あの子の記憶を消せば、とりあえず命を助けることができる。僕はそのためなら誰でも殺す。いくらでも壊す!そう決めたんだ、ずっと前に」

銀時「ああ!?何中ニくせえことベラベラ喚いてんだ!全てをぶっ壊したい病は身内一人で十分なんだよ!」

銀時「いつまで悲劇のヒーロー気取ってやがんだ!」

ステイル「何!?」

銀時「自分を汚して悪役演じるのがそんなに楽しいか!?ガキ泣かせんのがそんなに楽しいか!!嗜虐趣味も結構だがな、そんなもんはテメー一人でやってろや!」

銀時「オメーらはなんにも救えちゃいねえ。オメーらの手にあるもんはなあ、ただの妄想の残骸だ!それを見て喜んでるだけの大馬鹿野郎だ!まだわからねえのか!」

神裂「……」

銀時「……救ってやれよ、あのガキを」

神裂「っ」

銀時「アイツも、テメーらも、誰もが笑っていられる未来を!」

銀時「手に入れるために魔術師になったんじゃねえのかよ!?」

---グギリ

銀時(ぐっ------!!)


















「------Salvare000!!」

ゴッ!

ギャギャギャギャ!

銀時「があああああああああ!?」

神楽「銀ちゃん!」

新八「銀さん!」

ガガガガガ!

禁書「 、」

バキバキバキ!

神楽「うわああああああっ!」

新八「か、壁が……天井が!」

ゴガガガ!

新八「引き裂かれていく!」

……フッ

新八(!?あれは……羽?)

神裂「それは『竜王の吐息』---伝説にある聖ジョージのドラゴンの一撃と同義です!いかなる力があるとはいえ、人の身でまともに取り合おうと考えないでください!」

銀時「そうかい!」ダッ

神裂「っ!?」

禁書「 、 。」

ブオン!

銀時(!?ヤバ------!)

ステイル「------魔女狩りの王!」

ガガガガガ!

銀時「ッ!?」

ステイル「行け!偽善者!」

ステイル「元々あの子の制限時間は過ぎているんだ!何かを成し遂げたいなら、一秒でも時間を稼ごうとするな!」

禁書「------警告、」

銀時「!!」

禁書「第六章第十三節。新たな敵兵を確認。戦闘思考を変更、戦場の検索を開始……完了、現状、最も難度の高い敵兵------」

禁書「------『銀ちゃん』の破壊を最優先します」

銀時「……へっ、そういや自己紹介、まだだったな」

ブン!



------何度だって言ってやるよ



「ダメです------上!!」





禁書「------警告、第二二章第一節。炎の魔術の術式を逆算に成功しました」



------俺の名は



「銀ちゃん!!」



「銀さん!!」



「ちょ……あなた達何を------!」




禁書「------曲解した十字教の教義をルーンにより記述したものと判明。対十字教用の術式を組み込み中……第一式、第二式、第三式」




------宇宙一バカな侍!








禁書「命名、『神よ、何故私を見捨てたのですか』完全発動まで十二秒」





















銀時「坂田銀時だ!コノヤロォォォォォォォォォ!!」














バキィィィィィン!












禁書「ーーーー警、こく。最終……章。第、零ーーー……。『首輪、』致命的な、破壊……再生、不可……消」






ブツン





銀時(終わった……か)





「------!」





フッ…





銀時「ッ!?」





バキィィィィン…

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー








ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー

医者「うーん……」

禁書「……」

医者「ふんふん……」ガシガシ

禁書「……」

医者「……で、君なにしに来たの?」

禁書「……」

医者「ほんとにさー、うちも大変なんだよほんと。万事屋さんとこからとんでもなくでっかいビームが発射されるわ、それみてひっくり返ったじーさんばーさんが担ぎ込まれて来るわ。あの辺とんでもないことになってるよ?背景描き直さなきゃいけない労力も考えろってーの」

禁書「そんなもん知ったこっちゃないんだよ」

医者「……ところで、」

医者「それ、坂田さん宛のなんじゃないの」

禁書「……」

『差出人:炎の魔術師』

『Dear銀髪クソ野郎』

禁書「……」

禁書「ぬううううううううあ!」ビリビリビリビリ!

医者「……いいの?」

禁書「いいの!」

『挨拶は無駄なので省かせてもらうよ。

まったくよくもやってくれたなこの野郎と言いたい所だけど、その個人的な思いの丈をぶつけてしまうと尺がたりなくなるのでやめておくよこの野郎』

禁書「……」

禁書「ふっ、むっ、ふん!」ポイポイ

医者「あーあー……」

禁書「……」

『とりあえず、必要最低限の礼儀として、『手伝ってもらった』君にはあの子と、それを取り巻く環境について説明しておく。あとあと貸し借りとかいわれても困るしね。次に会う時は敵対する時と決めているから。

科学者だけでは不安なので医者のいない間に僕達もあの子の事を調べてみたけど、問題はなさそうだ。イギリス清教の下した判断は、表向きなら『首輪』の外れたあの子を大至急連れ戻すようにって感じだけど、実際には様子見というのが正しいかな。僕個人としては、一瞬一秒でもあの子の側に君がいる事は許せないんだけど』

『教会が用意した自動書記とはいえ、あの子は十万三千冊の魔道書を用いて魔術を使った。そして、自動書記そのものが破壊された今、あの子は自分の意思で魔術を使えるかどうか。もし仮に、自動書記を失った事で『あのこの魔術が回復した』のなら、僕達も態勢を整えないといけない。

まあ、魔力の回復なんてありえないとは思うけど。注意するに越した事はない、って所だね。十万三千冊を自在に操る『魔神』ってのはそれぐらいの危険があるって事かな。

(ちなみに、これは別に諦めて君にあの子を譲るという意味ではないよ?僕達は情報を集めて然るべき装備を整え次第、再びあの子の奪還に挑むつもりだ。寝首をかくのは趣味じゃないので、首は良く洗って待っているように)』

禁書「……」







『P.S. 不本意ながら、彼女は君たちにいくらか心を許しているようだ。そこでものは相談だが、こっそり使用済みパ』




禁書「ふううううううんんんんんんん!!」ビリビリビリ!

禁書「ふん!」ベシッ

禁書「ふんふんふんふんふんふん!」ゲシゲシ

医者「あ、あの」

禁書「オラァ!」ボゴォ!

医者「ぶべらっ!?」

禁書「ふんっ!」

ガラガラ バン!

医者「お……おじさん……関係なくね……?」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

禁書「……」

『志村新八』

禁書「……ハァ」

禁書「やっぱりやめとk」ガラッ

神楽「よっ」

禁書「!」ビクッ

神楽「へへ、久しぶりアルな」

「……よう、待ってたぜ」

禁書「あ……」

銀時「……ま、座れや」

禁書「……」

銀時「……体、なんともねーのか」

禁書「う……ん。私は、大丈夫」

禁書「でも……ごめん、『あの夜』のことはなんにもわからないんだよ」

禁書「私の身に何があって、あなた達に何をしてしまったのか……」

銀時「そんな大層なことでもねーよ、俺達が勝手に首突っ込んで勝手にひでー目にあったってだけだ」

神楽「今じゃ体もピンピンしてるネ!」

銀時「知ってっか?ギャグ漫画の世界には心臓が動いてりゃ何があってもなかったことにしてくれる神様がいるんだぜ?」

禁書「……そう、だね」

神楽「……新八」

銀時「……とまあ、そんなうまい具合にはいかねえか」

禁書「……」

銀時「そう暗い顔しなさんな。新八もそんなんじゃ報われねえよ」

銀時「いっちょまえに言ってたぜ?守るもん守れなきゃ、侍は死ぬってな」

神楽「ヘタレメガネの癖して、口だけは達者アルな……」

禁書「……そっか」

禁書「……ありがとね、守ってくれて」






「……侍は武士道に生き、武士道に死ぬ」

銀時「うおっ!?」

神楽「ヅラ!」

桂「『何かを必ず守りきる』、それが彼なりに心に掲げた道。それに命をかけた彼こそ、真の侍というわけだ」

銀時「……テメェ勝手にフェードアウトしてたくせに何しれっと参加してんだコラ今までどこにいやがった!」

桂「……ずっとスタンバってました」

銀時「スタンバってましたじゃねーんだよ!俺がボコられて死にかけてるときも黙って見てたってのかコラァ!」グググ…

桂「うごごごご!?しまるしまるしまってるぞ銀時!いやほら、だって怖いしー!」

銀時「怖いで済むなら警察も蝶野正洋もいらねーんだよ!狂乱の貴公子とかいうだっせえ二つ名も今すぐ降ろせボケ!」ググググ

桂「ぐをおおおおおおおお!?死ぬ!死ぬ!死んでしまうぞ銀時ィィィィィ!?」

銀時「もういい失せろ!オメーがいると話進まねえんだよ!」

桂「ちょ!銀時!?待て!俺はまだ全喋ってな」ピシャン

神楽「ほんとに肝心な時以外は元気なやつアルな」

銀時「あれとアホの坂本とボンボン高杉をお守りしてた俺の苦労がちったぁわかっただろ」

禁書「あなたもレベルはそんなに変わらない気がするんだよ」

神楽「その点については全面的に同意アル。タイプが違うだけでパラメータの値はどんぐりの背比べネ」

銀時「人をポケモンみてーに言うんじゃねえよ!」

神楽「……銀ちゃん」

銀時「あん?」

神楽「私達、これからどうするアルか?」

銀時「何が」

神楽「万事屋のことヨ。新八、もうここにはいないネ。ツッコミのいない万事屋なんてガリのついてないパック寿司みたいなものアル」

禁書(それあってもなくてもいいってことじゃ)

銀時「……確かにな。だけどな、神楽。そんなのを新八が望むと思うか?」

神楽「……きっと、化けてでも止めに来るアルな」

銀時「そーいうこった」

銀時「……っと。もうこんな時間か。帰るぞテメーら」

禁書「もう陽が傾きかけてるんだよ……お腹すいた」

神楽「私もペコペコネ~。銀ちゃんどっか外で食べよ?」

銀時「あぁ?んな金どこにあると思ってんだ。結局修繕費と慰謝料取りっぱぐれたしよー」

神楽「えー!?私もうお腹と背中が融合しそうアル!今すぐ焼肉食べないと死んじゃうアルゥゥゥ!」

銀時「どんだけ図々しいんだよオメーはよ!TKGで我慢しろ!」

神楽「もうTKG飽きたネ!栄養価の高いモン食わせろ貧乏侍!」

禁書「私なんてまだまだ育ち盛りなんだよ!こんな時期に食べさせないなんて保護者失格かも!」

銀時「あーもーわーったよ!今日だけだからな!今日だけ!」

禁書&神楽「「うわーい!」」

銀時「クソッ、だからガキのお守りは嫌いなんだよ……」

銀時「……じゃーな新八。また後でな」

神楽「……オメーの分もしっかり食ってきてやるアル!」

禁書「……ありがとう、本当に。どうか貴方の健全なる魂が、無事神の元へ導かれんことを」

























新八「ちょっと待たんかいィィィィィィィ!!!」

銀時「っ!?し、新八!?」

新八「新八!?じゃねーよボケェェェェェ!何長々と不謹慎なコントやってんだテメーらァァァァァ!」

神楽「し……新八が二人!?まさか、だって、新八の遺体はそこに……!」

新八「それ僕のメガネだろーがァァァァァ!」

禁書「おお神よ……!私は今一つの奇跡を目の当たりにしています……!」

新八「オメーものってんじゃねーよ!人がメガネ壊れたから新調しに行ってる間に死亡エンド展開させてんじゃねーよ!魂は健在だよ!」

銀時「いやだってさ?新八の成分の9割はメガネなわけじゃん?つまり、メガネ壊れる=新八が死ぬ。わかった?」

新八「一つもわからねーよ!全てが理解不能だよ!」

銀時「うっせーな別にいいだろ?一回軽く死んで生き返っておいて、新しい気持ちで第4期を迎えようじゃねーか」

新八「新年迎える感覚でなんで命捨てなきゃならないんですか!」

銀時「いいか?このベッドで寝ているはずの本当の主人公だって、一度は死んで生まれ変わってんだよ。お前も新シリーズからもっとキャラ立ちさせるべく、転生の儀が必要なんだよ」

新八「本当の主人公とか言うんじゃねーよ!別の世界線と交わらせるのやめろっつってんだろ!」

禁書「本当の主人公ってなに?」

神楽「世の中には知ってはいけないこともままあるものアル」

禁書「?」

新八「……で、ここからどーすんですか?本筋からそれまくって収拾つかない感じな気がするんですけど」

銀時「君さっきの自分の発言覚えてる」

新八「いや、あの、これはまあ、言わされてるだけなんで……オホン」

新八「ここで銀さんが脳細胞の一つでも吹っ飛ばされてれば、あの締めのカッコいい台詞が使えたんですけど……」

神楽「普段使ってないんだからこういう時くらい役にたたねーのかヨオメーの脳みそはヨ」

銀時「オチを目前にするこの状況で泣いてもいいですか僕」

神楽「しゃーないアルなー。ここはいっちょ、私がバシッと決めてやるネ」






















神楽「『ーーーーーーーーー心か』」

新八「いやそれ別の人の台詞だからね」

神楽「あれ?これ違うアルか?」

新八「ちげーよ!わかっててやってんだろ!」

銀時「どーすんだよこれ軌道修正どころかさらに外れて他所様の所まで飛び火しちまったよ。バカなの?お前バカなの?」

神楽「んだヨーそんなん言うんだったら銀ちゃんがやれヨ」

銀時「人のこと散々役立たずだのなんだの言っといてその言い草はなんだテメェコラァ!オメーの脳みそぶっ飛ばしてやろーか!?」

新八「あーあー僕もう知りませんからね。このまま投げっぱなしで終わっても」

神楽「なんもしてねーオメーがでけー口叩くんじゃねーヨ!しばくぞコラァ!」

銀時「オメーもちょっとはそのメガネで役にたってみせろや!」

新八「んだとォ!?散々人を眼鏡の付属品扱いして話引っ張ってたくせによくそんなことが言えますね!オメーこそ人のネタパクって滑ってんじゃねーよ!」

神楽「なんだとォォォ!?そこになおれ!ここでいますぐゲロ吐いて鼻の穴から流し込んだろかァァァァ!」

新八「イヤーーッ!!」

禁書「……」

禁書(入る余地がないんだよ)

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

禁書「結局追い出されたんだよ……」

銀時「いてて……婦長のババア、拳で思い切り顎狙ってきやがって……」

神楽「なんか今日は疲れたネ……さっさと帰ろうヨ銀ちゃん」

銀時「……だな。つーことで晩飯頼むぞ新八」

新八「今日の当番銀さんでしょ。何さらっと人に押し付けてんですか」

銀時「え、マジ?」

新八「マジです。てか自分で言ってたでしょうが」

銀時「言ったっけ?」

禁書「育ち盛りのために焼肉いっぱい食べさせてくれるんだよね!」

銀時「はい!?それは言ってねーぞ俺![

新八「言ってました」

神楽「言ってたアル」

銀時「……マジ?」

新八「マジです」

神楽「マジアル」

禁書「マジかも」

銀時「マジかよ……」

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

神楽「銀ちゃんさっさと行こうヨー」

銀時「ちょっとも待てねーのかテメーは。軍資金がいんだよ軍資金が……うわくっせ。あのヤロー人ん家の玄関先ザー……白濁液塗れにしやがって客こなくなったらどーすんだ」

銀時「あー、それからな。オメーら喪服に着替えてこい。今日は志村新八君を送る会も兼ねてっから」

新八「どこへ送る会なんですかしばきまわしますよ」

禁書「私たちの食い扶持を増やすためあなたを楽園へと導く会というわけだね」

新八「あんたらの胃袋のために僕殺されんの!?てかそんなキャラじゃなかったよね!?そんなブラックジョーク吐くような子じゃなかったよね!?」

神楽「うっせーアルなー。お前の扱いなんて毎回こんなもんネ。ラ◯ホでドロンされた時からこの先未来永劫もずっと変わらんアル」

新八「うるせーよクソガキ!」

銀時「おーい何騒いでんだガキどもー。悪い子にはお肉食べさせませんよー」

神楽「銀ちゃんおそーい」

銀時「人にたかっといてなんだその言い草はテメーコラ」

神楽「ねーねー今日もあそこだよね?ソフトクリーム食べられるとこだよね?」

銀時「次チョコソフトで『見て見て銀ちゃん!ウンコー!』とかやったらマジで二度と連れてかねーからな。あの後俺監督不行き届きでめっちゃ怒られたんだからな」

新八「怒られたの僕ですけどね。あんたがバニラと混ぜてミックスウンコとかやらかしたせいで」

銀時「そうだっけ?」

新八「そうだよ!」

銀時「……? おーいインデックス」

禁書「……あ」

銀時「何ボーッとしてんだよ」

禁書「……」














禁書「……うん!」

オチがクソグダグダになってしまった……申し訳ない長いのは無理だわ

依頼出して来まっす

このSSまとめへのコメント

1 :  宇宙三郎二世   2014年07月12日 (土) 19:43:25   ID: 3S8hg6H-

初めて見ました、最高に面白いです! 頑張って下さい!

2 :  SS好きの774さん   2014年07月17日 (木) 19:20:41   ID: 2ng0asxf

んー、銀時ちょっとやられすぎじゃない?

3 :  宇宙三郎二世   2014年07月25日 (金) 19:19:18   ID: EpMKMu21

インデックスが泡吹いてるときに魔法使いが現れるのは?

4 :  SS好きの774さん   2014年08月02日 (土) 20:15:27   ID: TO-fxFzr

おもしろいです!!
これからもがんばってください!!

5 :  SS好きの774さん   2014年08月04日 (月) 12:54:39   ID: Ag2uge2D

二人してデスノ顔になってる禁書と神楽想像したら吹いたw

6 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 10:59:03   ID: iMR5LQAQ

うぃぃいいいぃ

7 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 21:53:27   ID: EOWzFXu-

>>2銀時の実力を過大評価してるからそんなアホなことが言える。自覚しよう。

8 :  SS好きの774さん   2014年09月23日 (火) 00:11:12   ID: XW5NMVcr

>>なら清水次郎長戦はどうなるんだ?
老いてるとはいえ、銀時よりも上の
実力持ちだぞ?

9 :  SS好きの774さん   2014年12月25日 (木) 21:21:12   ID: Rmm-ht3Q

新八割れちまったのか

10 :  SS好きの774さん   2015年05月25日 (月) 16:32:10   ID: kHEVLyXd

銀さん、戦争生き抜いてるのに、ちょっとやられすぎてるね。まあ、魔術系で銀魂の世界にはあまりいないから仕方ないのかな?

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