【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行2【安価】 (493)

※ダンガンロンパSSです。1・2のネタバレがあります。

・安価・コンマにてキャラを16人作成。そ のキャラでコロシアイ修学旅行を行います。
・舞台は2と同じジャバウォック島となりま す。基本ルールは2のものを参照。
・必然的に登場人物はオリキャラ中心となりますので苦手な方は注意してください。

それではよろしくお願いします。

連載中の別シリーズ
『安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活シリーズ』
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活8【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397870709/) (最新スレ)

※前スレ
【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行【安価】
【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399117701/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399685194

生徒番号09
ミアロザ・インシマヤ【超高校級のスパイ】女
交友力 4(一般的な程度の交友力を持つ。)
集中力 8(集中することには高い技能を持つ。しかし肝心なところで……)
スキル
「スパイ」……スパイとしての技能。潜入や工作に優れる。
「ドジっ子」……何かしらドジを踏みやすい。ランダムで集中が0になる。
「機転が利く」……想定外の事態にも対応可能。突然の事態で判断を鈍らせづらい。
「マインドコントロール」……相手に特定の行動をとらせるよう誘導させやすい。

生徒番号10
メリアブール・フォン・イスフィル 【超高校級の騎士】女
交友力 2(口数は少ない方)
集中力 8(かなり高い集中力を持つ。)
スキル
「騎士」……騎士としての技能。剣術や体力面で優れる。
「不屈」……メンタルダメージに強い。
「男前」……潔い決断など、男らしい魅力を持つ。あれ?女の子だよね?
「天然ボケ」……本人はまじめでもボケになる。集中が下がるが、仲間からの好感度が上がりやすい。

生徒番号11
桜庭春夜(さくらば はるよ)【超高校級の民俗学者】女
交友力 5(一般的なレベルのコミュニケーション力。)
集中力 7(やや高めの集中力)
スキル
「民俗学者」……民俗学に通じる知識人。その方面の知識を持つ。
「高圧的」……やや上から目線で会話する。……その分誤解を与えやすい。
「マルチリンガル」……語学が堪能。いろいろな外国語も解読可能。
「母性」……母のような女性。どちらかといえば厳しい母親……という感じか。

生徒番号12
樅木 飾祭(もみのき かざまつり)【超高校級のメイクアップアーティスト】
交友 4(人並みレベルに会話はできる。近寄りたくはないが)
集中 9(やたらと頭はいい。それゆえに達が悪いが)
スキル
メイクアップアーティスト…メイクの技術に優れる。超高校級のレベルの仕上がり。
偽悪者……自分が悪人であるかのように動く。
天真爛漫……無邪気で感情のままに行動することが多い。
ツンキチ……いつも機嫌は悪い。機嫌が良くても行動が何かアレ。

生徒番号13
春夏秋冬 初音(ひととせ はつね)【超高校級のフリーター】
交友 3(交友は低い方。あまり話したがらない)
集中 9(かなり高い集中力を持つ。万能かも)
スキル
「フリーター」……様々なアルバイトを経験してきたフリーター。それゆえに色々なことができる。
「七転び八起き」……失敗してもあきらめない。一度失敗をしてもそれを糧とする。
「能ある鷹は爪を隠す」……普段は能力をひけらかさない。日常パート時能力に下降補正。
「適応力」……どんな場所でも慣れで何とかする。環境によってストレスを感じづらい。

生徒番号14
遺原 想子(いはら そうこ) 【超高校級の鑑定士】
交友 0(女性に対しては普通。逆に男性に対しては皆無。)
集中 5(人並みレベルの集中力を持つ。)
スキル
「鑑定士」……物の鑑定ができる。
「ぐうたら」(+)……あまり自分で動きたがらない。だけどそのせいで割といいところに肉がついている。
「男嫌い」……男性に対しての免疫が皆無。男性には冷たいが女性には優しい。
「万能鑑定士」……様々なものの鑑定を行うことができる。捜査の際に物証の操作能力がアップ。

生徒番号15
針山 牡丹(はりやま ぼたん) 【超高校級の手芸部】
交友 1(極度のコミュ障)
集中 8(集中すれば高い能力を発揮する)
スキル
「手芸部」……手芸部としての能力。手芸に関して高い能力を発揮する。
「ブラコン」……兄に強い依存心を持っている。兄に関するイベントが発生した場合何らかの補正。
「職人気質」……何事も完璧にやり遂げなければ気が済まない。得意なことに関しての集中力がさらにアップ。
「天才美少女」(自称)……自分に関して絶対の自信を持っている。

生徒番号16
火ノ宮 糸為(ひのみや いとな)) 【超高校級の???】
交友 8(無口だが人付き合いが悪い方ではない)
集中 8(何事にも高い集中力を発揮する。)
「???」……才能は謎に包まれている。加害者にも被害者にもなることはないが、突然この効果はなくなることがある。
「無口」……必要がなければ口を開かない。交友力に大きなマイナス補正。
「主人公オーラ」……何やら重要そうな人物であるが……物語のカギを握る?
「霊視」……霊的な存在を見ることができる……けど大したものが見れるわけでもない。

期待ついでに支援絵です
贄波ちゃんのつもり
無駄に原作に似せようとしてアレになった

問題あったらすみません…
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5055597.jpg.html

前スレ>>1000
針山ちゃんのお人形を貰う……
普通だ……もっとすごいのが飛んでくると思っていたが……

>>8
支援絵ありがとうございます。
贄波さんが一番手か……かわいいぞ

では本日21時より始めていきたいと思います。
よろしくお願いします。

【CHAPT.01 絶望の波音が聞こえる】


【ホテル プール前】

……プールの前のチェアで寝そべりながら。僕は電子生徒手帳を見ていた。

今まで平和だったしおりのルールには、それとは不釣り合いな文章が加えられていた。

『生徒内で殺人が起きた場合、学級裁判が行われます』

『学級裁判で正しいクロを指摘できれば、殺人を犯したクロだけおしおき(処刑)されます』

『学級裁判で正しいクロを指摘できなければ、それ以外がおしおきとなります』

『生き残ったクロは、この島から出る権利を与えられます』

『3人以上の死体の発見で、それを知らせる『死体発見アナウンスが流れます』

久門「……やっぱりか」

久門「現実……なんだよな……」

……そう、独り言をいう。

火ノ宮「……うん」

……独り言のつもりが、誰かに聞かれていたようだが。

久門「火ノ宮……」

火ノ宮「現実。これは少なくとも、私たちが越えなければならない問題」

久門「だよなあ……」

火ノ宮「……」

……火ノ宮糸為……意外と肝が据わってるのか?

久門「……お前は怖くないのか?」

火ノ宮「……なぜ?」

久門「いや……だって殺し合いだぞ?普通は……」

火ノ宮「……大丈夫」

……何が大丈夫……なんだ?

火ノ宮「私は、信じてるから」

久門「……殺人が起こらないことをか?」

火ノ宮「……そろそろ寝た方がいい」

……いや、答えてくれよ……

久門「……わかったよ。お前も気を付けろよ?今なら何が起こってもおかしくないんだからな?」

火ノ宮「……わかった」

……そういうと、火ノ宮はコテージの方へ歩いて行ってしまう。

さて、僕もそろそろ寝るとするか……

久門「……寝て起きたら、元の日常に帰ってるとかないよな?」

……コテージに向かって歩きながら、そう思った。

【久門のコテージ】

AM 7:00

『ピンポンパンポーン!』

『えー、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします』

『オマエラ、グッモーニン!本日も絶好の南国日和ですよー!』

『さあて、本日も全開気分で張り切っていきましょう~!』

久門「……そりゃそうだよな」

夢なわけはない……火ノ宮も言っていたじゃないか。

現実なんだ。これは。

久門「……とりあえず、外に出るか」

すがすがしい南国模様な外と比べて、僕の心は……

陰鬱、そのままだった。



【ホテル 久門のコテージ前】

贄波「あっ!久門さん!おはようございます」

久門「ああ、おはよう贄波」

外に出ると贄波も丁度コテージから出てきたようだった。

……僕の向かい側のコテージ、なんだよな。

久門「……そういえばなんでなんだ?」

贄波「何がです?」

久門「女子陣のコテージは反対側だろ?なのに何でお前だけ……」

贄波「え、えっと……コテージは片側に八軒しかないですし……」

贄波「女性が九人いる以上、誰かはこっちに来ないといけませんから……」

久門「……なるほど、言われてみればそうか」

贄波「……はあ」

日比貴「あれ?二人とも何してるんだい?」

久門「日比貴?」

日比貴「……レストランの方に来なよ。朝ごはんだよ?」

日比貴「それに、作戦会議もあるみたいだし」

久門「作戦会議……?」

贄波「それって……モノクマ……の対策ですか?」

日比貴「そ、とにかく早く来なよ」

日比貴「待ちくたびれてる人もいるみたいだしね」

【レストラン】

……レストランに行ってみると、既に僕たち以外はついていたようだった。

樅木「……よう、遅いじゃねーか」

春夏秋冬「もう……待ちくたびれちゃったよー……」

久門「わ、悪い……昨日寝付けなくてさ……」

機谷「ま、無理もないね」

機谷「あんなことがあれば、当然か……」

陽冥寺「……モノクマ、でござるな」

メリア「すまない……私にもう少し力があれば」

ミアロザ「……メリアが謝ることじゃないよ。あれは誰にだって無理」

……皆も意気消沈、って感じか……

モノミ「うっうっ……自分がふがいなくてたまりまちぇん……」

……そして何でこいつもいるんだ……

久門「……ウサミ……」

不知火「……否だよ、こいつはもう存在自体を書き換えられた哀れな子ぎつねに過ぎないからね」

レッド「いや……ウサギだろ?」

日比貴「……まあ、こいつにはいろいろ聞いてみたけどダメだったよ。わからないの一辺倒さ」

日比貴「ねえ、『モノミ』?」

モノミ「面目ないでちゅ……」

……そうなのだ。

あの時バラバラにされたウサミは……その破片をモノクマに回収された。

そしてモノクマが破片に対して何かをすると……

ピンクのツートンカラーの別存在に生まれ変わってしまったのだ。

……モノクマの妹、通称『モノミ』として。

桜庭「……まあ、こいつがモノクマとグルって可能性もあるけどね」

遺原「……言えてる」

針山「あ、あんまりそんな風に言うのもかわいそうな気が……」

……そしてもともとあった信頼も、地に伏したらしい。

まあ、こんな所に連れてきた張本人はこいつだしな。

姪墨「……うう……こんな状況じゃ……」

姪墨「食事ものどに通らない……ぱくもぐだな……」

樅木「通ってんじゃねえか糞デブ!さりげなくアタシのトースト食ってんじゃねえ!」

……こいつらは危機感という概念が存在しないのか……

ミアロザ「……平和でいいねえ」

久門「……現実逃避はやめた方がいいんじゃないか?」

ミアロザ「逃避したくもなるよ……」

機谷「……さて、モノミも役に立たなみたいだし……」

機谷「僕らもあいつらに対抗するための自衛手段の一つや二つは練った方がいいと思うよ?」

陽冥寺「というと?」

機谷「ずばり、リーダーの選出さ」

久門「リーダー?」

贄波「いまいち話が見えないです……」

火ノ宮「……リーダーがいた方が、指揮系統・命令系統に強みが出る……」

火ノ宮「団結力も高まるし……確かにいい策」

機谷「そういうこと。まあ、バラバラに動いたら大変なことになるんじゃない?」

久門「じゃあ誰がリーダーに……」

春夏秋冬「……言い出しっぺの機谷でいいんじゃない?」

機谷「……今は僕が動くときじゃないさ」

メリア「……お前は絶対に動かなそうだな」

贄波「メリアさんはどうですか?」

メリア「……私はそういう性質じゃない。あくまで私は仕える身だ」

……それじゃあ誰がリーダーに……

火ノ宮「……桜庭さん」

桜庭「へ?」

火ノ宮「桜庭さんがいいと思う」

……桜庭?

桜庭「ちょっと!何で私なの?」

機谷「確かに……桜庭は面倒見のいいところもあるしな……」

贄波「……確か、世界中を一人で旅してまわってたんですよね?」

針山「だったら……いろんなことを知ってるかもしれないです……」

桜庭「いや……私はそんな……」

ミアロザ「いいんじゃない?桜庭さんは割とそういうの向けだと思うよ?」

久門「確かに……」

桜庭「く、久門まで……」

久門「事実を言ってるつもりなんだけどな……桜庭って結構強引な所もあるだろ?」

桜庭「強引って……怒られたいの?」

久門「最後まで聞いてくれよ……強く引っ張るって書いて強引……そういう力はあるんだよ」

久門「だとしたら、そういうのは向いてると思うけど……」

桜庭「そうかな……何か言いくるめられた感はあるけど……」

機谷「じゃあ、決まりかな?桜庭さんがリーダーってことで」

樅木「……あっそ」

贄波「わ、私はいいと思います!」

……他の皆からも続々と賛成の声が上がる。

桜庭「し、仕方ないわね……」

桜庭「いいわ、リーダーの任、引き受けたわよ!」

春夏秋冬「やった!リーダー頑張って!」

レッド「かわいいリーダー……期待してるよ」

久門「……多少乗せてやった感があるが大丈夫だろうか?」

陽冥寺「大丈夫でござるよ。こういうのは思い切りが大切でござろう」

遺原「……単純」

……こうして、俺達のリーダーとして……

桜庭春夜が着いたのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

桜庭「……まあとりあえず……いま私たちに不足してるのは情報だと思うの」

贄波「情報?」

陽冥寺「そうでござるな……何よりも情報というものは大切でござる」

陽冥寺「敵を知り、己を知れば百戦危うからず……有名な言葉でござる」

メリア「ああ、ミヤモトマサシの言葉だったか?コジキにも書いてある……」

久門「書いてないだろそんなこと……」

贄波「じゃあどうするんです?」

ミアロザ「……モノクマの懐に潜って来いって言うなら、ボクに任せて?」

桜庭「そんな危険なことしなくていいよ……まずは探索でしょ?」

桜庭「モノクマが現れて……何か変わったことがないかとか」

レッド「おいおい、いきなりそんな変わるものかい?」

機谷「いや、可能性はあるね……」

機谷「昨日のことを思い出してみなよ。相手は海を大荒れにさせた……」

機谷「自然に何か干渉できる可能性もあるからね」

姪墨「もしくは、もぐもぐ……何か近くに大掛かりな……もぐぱく……仕掛けが」

樅木「用意してる可能性もあるかも知んねーってそれアタシの目玉焼き!ファック!」

針山「ふええ……静かにしてください……」

日比貴「ともかく、それを手分けして探してみるってこと?」

桜庭「うん。とりあえずはね」

桜庭「あ、でも二人一組の方がいいかも!何かあったら大変だし……」

遺原「……背後から刺される可能性、とか?」

…………

春夏秋冬「……遺原ちゃん?」

遺原「……悪かったわよ……」

桜庭「……滅多なこと言うんじゃないの。私たちは団結するのが重要でしょ?」

桜庭「だから……二人一組を作ってね?」

遺原「……うっぷ……中学時代のトラウマが……」

……遺原……そっか、男嫌いって言ってたもんな。

……男子とペアを組む羽目になった、とかか?

……さて、僕は誰とペアになるとしようか……

【人物を指名してください】
安価↓2

……春夏秋冬と行くとしよう。

春夏秋冬「え?あたしなの?」

久門「ああ。春夏秋冬って結構、色々な所を調べてるみたいだったし」

春夏秋冬「まあ……昨日着いたときに食料とかそういうのは確認したけど……」

春夏秋冬「でも、あんな想像の斜め上の事が起きると、どうもなあ……」

久門「いいよ、少なくとも僕よりマシだ」

春夏秋冬「……そこまで言うなら、いいよ?付き合ってあげる」

……よし、春夏秋冬と一緒に調べるとしよう。

じゃあ、どこを調べるべきか……

安価↓2

【場所を指定してください】
1、ジャバウォック公園
2、スーパーマーケット
3、最初の砂浜
4、空港
5、牧場

5、選択

【牧場】

……僕たちはとりあえず牧場に行ってみることにした。

昨日ここを調べていたのは機谷と樅木……

駄目だ……微妙にどっちも信頼できない。

春夏秋冬「うーん……この牧場の感じ……2年前を思い出すなあ」

久門「二年前?」

春夏秋冬「うん、牧場でバイトしてたんだ。羊を追い回したりね!」

久門「……流石は超高校級のフリーター、ホントに何でもやるんだな」

春夏秋冬「そりゃそうだよ。せっかくのお仕事だもん」

春夏秋冬「頑張ってお仕事してお金を稼いで……」

春夏秋冬「そうやって労働に生きることこそがあたしの喜びなんだからさ!」

久門「……働くのが好きなのか?」

春夏秋冬「そりゃね。じゃないとやってらんないし」

……そこまでアルバイトに拘るのは何か理由があるのか?

安価↓2
1、……家が貧乏って言ってたな
2、稼いだ金はどうしてるんだ?
3、自由安価

……そうだ、確か……

久門「家が貧乏、って言ってたな」

春夏秋冬「そうだよ……酷い親でさー……」

春夏秋冬「父親も母親も稼いだ金をギャンブルとかで溶かすんだよ?」

春夏秋冬「そんなもんだから生きてくだけで精一杯よ……」

久門「う、うわあ……」

……そういうことしかできない。何だよこのフィクションにしかいないような駄目親は……

春夏秋冬「だからさ……あたしが困らないようにお金は稼がないといけないわけ」

春夏秋冬「食費学費雑費光熱費その他もろもろを自力で何とかしなきゃいけなかったんだよね……」

久門「……苦労してるんだな」

春夏秋冬「まあ、希望ヶ峰に入れば学費分が浮くから多少は楽になるよ」

春夏秋冬「……今まで遊ぶお金すらなかったし……」

久門「……今度何か奢る」

春夏秋冬「同情すんなっての!ありがたく受け取るけどさ……」

春夏秋冬「まずは、ここの調査を完了しないとね……」

……そう言われ、僕もここに調査に来ていることを思い出した。

桜庭に何を言われるかもわからないし、しっかり調べておくか……

【INFO】
・春夏秋冬 初音との関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを1つ獲得しました。(現在20個)


……駄目だ。目ぼしいものは見つからないな。

春夏秋冬「うーん……変わったものはない、よね」

久門「どこからどう見ても普通の牧場だしな……」

春夏秋冬「ちぇー、あたしら収穫なしか……」

……春夏秋冬がそう言っていると、後ろから足音がする。

……陽冥寺とメリア?

陽冥寺「おっと、ここに居たでござるか!」

久門「どうしたんだ?」

陽冥寺「公園に大至急来るでござる!大変でござる」

春夏秋冬「大変って……何かあったの?」

メリア「……何やら妙なものが見つかったのでな。全員で確認しておくべきだと思ったんだ」

春夏秋冬「妙……って?」

陽冥寺「見ればわかるでござるよ。ともかく、公園でござるよ!」

……そういうと、陽冥寺は疾風のように駆けて行ってしまう。

久門「あいつ……やっぱり忍者なんだな」

メリア「その通りだ。私では到底あいつの身のこなしにはついていくことができん」

春夏秋冬「へー……あたしも忍者のバイトしたことあるんだけど、あんなに早くは走れないよ……」

メリア「……驚いたな……アルバイトで忍者を教育するような制度があるとは……」

久門「いや……違うと思うぞ?」

……メリアの間違った日本観……いつか正してやりたいが……

今は公園だな。

【ジャバウォック公園】

……公園の像がモノケモノとして飛び去った今……

その台座には新たなものが置かれていた。

春夏秋冬「……まさに妙なものだね」

久門「ああ……」

機谷「……ふむ、分解して調べてみたいけど……」

機谷「何が起こるかわからない、やめといた方がいいね?」

桜庭「これって……時計?」

……時計、にしても妙だが。

普通時計は時間を刺すものであって……

レッド「カウントダウンをするもの……ではないよね?」

不知火「……時を刻み続けて、終わり迎えし時に終焉をもたらす……」

贄波「え、えっと?」

日比貴「爆弾、っていいたいのかな?」

姪墨「ば、爆弾なんだな!?オラ……まだ死にたくないんだな!」

針山「そんな……はっ!まさかかわいい私を人質にして、身代金を……」

火ノ宮「……それならもっと合理的な方法がある気がする」

久門「だよな……それならわざわざコロシアイなんてものを命令する必要はないはずだし……」

モノミ「これは……」

樅木「……おい、獣くせーと思ったら変なのが混じってるぞ?」

モノミ「変なの?変なのってなんでちゅか?」

樅木「てめーだよてめー!明らかに人間じゃないてめーだよ!」

桜庭「……あなたはこれが何か知らないの?」

モノミ「うーん……どっかで見たことはある気がするんでちゅが……」

久門「気がする?」

モノミ「実は……恥ずかしながらいまアチシ……軽い記憶喪失状態なんでちゅ」

針山「記憶……喪失です?」

モノミ「はい……今まで生きてきた人生の重要なポイントだけが霧で隠れているというか……」

ミアロザ「……人生、ってのは突っ込むポイントなのかな?」

レッド「時間が惜しいし、いいんじゃない?」

モノミ「だから……仮に知っていたとしても教えられまちぇん……」

モノミ「思い出すことができないんでちゅから……」

日比貴「そうなんだ……」

火ノ宮「……まあ、嘘をついている可能性もあるかもしれない」

モノミ「う、嘘なんかついてないでちゅよ!」

機谷「まあ、調べられたら都合が悪いのかもしれないしね」

モノミ「ふえーん……みなさん冷たいでちゅよ……」

……そう言うと、モノミはとぼとぼと歩いて行ってしまった。

春夏秋冬「あ……悪いことした気がするなあ……」

桜庭「ま、気にしてもしょうがないでしょ」

桜庭「……ともかく、調べられるところは調べ終わったし、今日は解散にしましょ」

遺原「はあ……やっと寝れるわ」

久門「……そういえば、遺原は誰と組んだんだ?」

遺原「……」サーッ

……早歩きで離れていった。

桜庭「……誰とも組もうとしないから、私が無理やり連れだしたわ」

レッド「ヒューッ……怖いねえ」

桜庭「……じゃあ、午後からは自由行動ってことでいいわね?」

……全員異議なし、ということなのか頷いた。

……じゃあ、僕もコテージに帰るとしよう。

【久門のコテージ】

……まあ、一応は南国に来ているわけだし、羽を伸ばすのもいいだろう。

それだけじゃ困るのも事実だが。

さて、せっかくだし誰かと話してみるか。

安価↓2
【自由行動】
誰と会話する?人物名を指定

【ホテルロビー】

……ロビーに行ってみると桜庭がいた。

何やら資料をまとめているようだ。

久門「桜庭?何やってるんだ?」

桜庭「見ればわかるでしょ?資料の整理よ」

桜庭「私が調べた分と、皆が調べた分……大切な資料よ」

久門「自由時間って言ったのはお前だろ?休んだ方がいいんじゃないか?」

桜庭「……リーダーになっちゃったからね。皆の役に立ちたいの」

久門「桜庭……」

……まあ、半ば押しつけみたいになっちゃったけどな。

桜庭「で?何か用があるんじゃないの?」

久門「いや、折角だからお前と何か話でもって思ってさ」

桜庭「……私と?」

久門「少し肩の力抜けよ。あまり飛ばしすぎるとばてるぞ?」

桜庭「……仕方ないなあ。少しだけなら付き合ってあげる」

……さて、それじゃあ何について話すか……

1、旅の事について
2、遺原について
3、自由安価

ごめんね、安価↓2って書くの忘れた。


2、選択

久門「……遺原についてどう思う?」

桜庭「遺原ちゃん?何で?」

久門「いや……遺原ってば、何か男嫌いらしいだろ?」

久門「それに、なんていうか……」

桜庭「……怠け者よね。今日もメリアちゃんに喝を入れられるまで起きなかったらしいし」

久門「……女子側のコテージではそんなことが起こってたのか」

桜庭「……まあ、話してみれば意外といい子なんだけどね」

桜庭「あの子、結構色んな事に詳しいのよ?流石鑑定士」

久門「……まず話すところまで行かないんだがな」

桜庭「あはは……まあ、女の子の仲介はいるでしょうね」

桜庭「……でも、みんなで協力しなきゃいけないんだから、キチンとみんなと話せる様になってほしいな」

久門「遺原の事………心配してるんだな」

桜庭「そりゃそうよ。まあ複雑そうな子ではあるけどね」

桜庭「……こういうのもリーダーの責務だし」

……なんというか、母親みたいな面倒見の良さがあるな、桜庭は。

……こうして、桜庭と一緒に話をして過ごした。

【INFO】
・桜庭春夜の好感度が上昇しました。
・ヒント:スーパーマーケットは明日より新装開店。メダルのほかにも、希望のかけらで買い物できるとか……

【久門のコテージ】

さて、これ以上桜庭の邪魔するのも悪いし、他の所に行くか。

次は誰と何をするか……

安価↓2
【自由行動】
誰と会話する?人物名を指定

【最初の砂浜】

春夏秋冬「あ、久門じゃん」

久門「や、春夏秋冬……何やってんだ?」

春夏秋冬「いやー……何もすることないし、海藻でも採ろうかと思ってね」

久門「海藻?」

春夏秋冬「海に来たら海藻採りに決まってるじゃん!目指せ!夕食のサイドメニューに海藻サラダ!」

久門「海藻サラダって……」

春夏秋冬「こういうところに来るとそう思っちゃうんだよ……」

久門「ていうか、自然を傷つけるのは禁止だろ?しおりのルールにもあるし」

春夏秋冬「え?あれまだ有効なの?」

久門「有効だと思うぞ……」

春夏秋冬「そっか……残念だな……」

……まあ、海藻採り以外でもやることはあるだろう。

例えば……

安価↓2
1、ビーチバレーとか……
2、砂の城作りとか……
3、自由安価

2、選択

ということで今日はここまでやで。ありがとうございました。
スーパーは今日行けるようにしたかったけど、品ぞろえのメニューをまだ作ってなかったからいけないようにしたという裏事情があります。
仕方ないね。

ちなみにCHAPT01日程はこんな感じ。

一日目(本日) 探索+自由行動三回(今ここ)+イベント
二日目     イベント+自由行動四回+イベント→事件発生

ゴールは近い(ゲス顔)

ではお疲れ様でした。

ミアロザさんはどんな任務が得意何ですか?

1と皆に質問。
1がもしこの状況に陥ったら誰に頼る?誰にも頼らない?

勿論僕は火ノ宮ちゃん!!!

>>112
本国に消されるで……
どっかの蛇さんみたいなことを想像していただければよろしいかと

>>115
協力するって意味なら多分樅木さんか機谷君かなー

では本日は21時開始で。
よろしくお願いします。

久門「砂の城でも作ってみるか?」

春夏秋冬「砂のお城?」

久門「知らないのか?」

春夏秋冬「うん……いや、正確には……」

春夏秋冬「やったことがない、かな」

久門「やったことない?」

春夏秋冬「……海に行くのは、大概お仕事だったから」

春夏秋冬「あたしとしては、遊びに来るなんてのが久しぶりなんだよね」

春夏秋冬「子供の時以来……」

久門「……やっぱり、貧乏だったからか?」

遊ぶ時間もなかった……そういうことなんだろうか。

久門「……だったら、その時の分まで楽しめよ」

春夏秋冬「え?」

久門「やり方なら教えるからさ。一緒に遊ぼう」

久門「……みんなが楽しむみたいにさ」

春夏秋冬「……わかった」

春夏秋冬「よーし!でっかいお城作っちゃうもんね!」

……春夏秋冬と砂の城を作ったりして過ごした。

子供みたいだけど、春夏秋冬は初めての事みたいにはしゃいでたな……

【INFO】
・春夏秋冬初音の好感度が上昇しました。
・通信簿が解放されました。
春夏秋冬初音
『貧乏だった彼女は海で誰しもが遊ぶ遊びを知らなかった……
 ここに居る間でもいろいろな遊びを教えてやりたいものだ。』

【久門のコテージ】

……砂浜で遊んでたら軽く日に焼けてしまったな。

さて、次は誰と何をするか……

安価↓2
【自由行動 のこり二回】
誰と会話する?人物名を指定

【レッドのコテージ】

ピンポーン……

レッド「はい、どーぞ……ってなんだよ、久門君か……」

久門「何だとは何だよ……せっかく訪ねてきてやったのにさ」

レッド「いや……どうせなら女の子の方が俺的にもいいんだがね」

レッド「男と一緒に過ごしてどうすんのって話だよ」

……レッドは心底ガッカリしている……フリだろう、多分。

レッド「まあいいや。せっかくだし上がっていくといい」

久門「邪魔するぞ?」

レッド「はいどうぞ……さて、折角だしゲームでもするかい?」

久門「ゲーム?ゲーム機でもあるのか?」

レッド「違う違う。トランプか何かでもしようかって話。俺の才能知ってるだろ?」

久門「……ああ」

超高校級のディーラー……だったか。

久門「せっかくだしやるか。腕前、見せてもらうよ」

レッド「分かったよ、じゃあ軽く……ポーカーでもしてみるか」

……ポーカーか。まあ一応ルールは知ってるしいいだろう。

せっかくだし、何か話しながらやってみるか。

安価↓2
1、……レッドは今まで何をしてきたんだ?
2、いい女の子は見つかったか?
3、自由安価

久門「……そういえばさ……」

レッド「ん、何だい?」

慣れた手つきでカードを捌きながらレッドは答える。

思わず見惚れてしまうほどだが……

久門「レッドはいい女の子は見つけたのか?ナンパするとか言ってただろ?」

レッド「うーん、あれね……」

……何か不都合でもあったのか?

レッド「いい女の子が多すぎて悩むね」

久門「……あっそ」

レッド「おいおい呆れるな!割と深い悩み事なんだからさ」

レッド「贄波ちゃんは一般的な学生って感じでかわいい。火ノ宮ちゃんは無口だが、そこから溢れる気品のようなものがある」

レッド「ミアロザちゃんはミステリアスな美しさがあるし、メリアちゃんは凛とした白金のような輝きを持っている」

レッド「春夏秋冬ちゃんは健康的な働き者といった感じが男心に来るし、桜庭ちゃんは気が強そうだが、意外と抱え込みそうなところがウィークポイントと俺は踏んでいる」

レッド「針山ちゃんは、小柄だが出るとこは出ていて実にいい!……ブラコンすぎて取り付く島もなさそうだね。樅木ちゃんは……まあ三年後に期待といったところか」

久門「……何で?」

レッド「もうちょっと落ち着きのあるレディになってから、と言う事さ」

久門「……まああいつはな」

……世紀末の住人かと思う位はっちゃけてるからな……

久門「……あれ、あいつはどうなんだ?」

レッド「ん?誰だい?」

久門「遺原だよ、遺原想子。男嫌いの」

レッド「……ああ、あの子か」

久門「あいつには何か思わないのか?」

レッド「……いやあ、彼女、コテージに引きこもってばかりで会話する機会もないんだよね」

久門「そうなのか?」

レッド「……おっと、そろそろショーダウンだ。俺はフルハウス」

久門「俺は……ツーペア」

レッド「……その役で勝てると思ったわけ?」

久門「……ハッタリだよ」

レッド「なるほどね。まあイカサマして出るカードを調整してたから君が万に一つも勝てる可能性はないんだけどね?」

久門「おかしいと思ってたらやっぱりそうかよてめえ!」

レッド「ははは。今度は俺のカードにも注目するんだな」

……注目したって何も見切れずに全戦全敗だった。

二度とギャンブルはしまい……

【INFO】
・レッド・フォーチュンとの関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを1つ獲得しました。(現在21個)
【久門のコテージ】

……レッド相手にムキになってたら大分日が傾いてきたな……

今日はこれで最後だな……

安価↓2
【自由行動 のこり二回】
誰と会話する?人物名を指定

【ホテル 針山のコテージ前】

針山「久門さん……?」

久門「針山……奇遇だな」

針山「久門さんこそ……どうかしたんですか?」

久門「まあ、散歩にな……」

針山「お散歩……です?じゃあ私は邪魔ですよね……」

久門「いや、別にいいぞ?一人だと話し相手もいなくて退屈だし……」

針山「いや……私なんかと一緒だったら……」

針山「『あ!久門の奴あんなかわいい子と歩いてるぜ!生意気だ!』」

針山「って感じで久門さん仲間外れにされちゃいますよお……」

久門「あ……ああ……」

……もう慣れたな……

針山「……なので……よければ私の部屋に来ませんか?」

久門「何で?」

針山「……部屋の中なら、誰かに見つかることもありませんし……」

針山「あげたいもの、ありますから」

……プレゼント、と言う事か?

久門「じゃあせっかくだし……寄らせてもらうよ」

針山「はい!……あ、でも一つだけ……」

久門「ん?」

針山「私が可愛いからってベッドに押し倒したりとかしないで下さいよ!」

……しないしない。

【針山のコテージ】

針山「あれ……?どこやっちゃったっけ……作ったものを管理できないなんて私の悪い癖です……」

久門「何なんだ?」

針山「お人形……です。久門さんにお守り代わりに、って思って……」

久門「お守り代わり……か」

……超高校級の手芸部お手製の人形か……きっと相当な良い出来だろうな……

安価↓2
1、手芸っていつからやってるんだ?
2、何で僕に?
3、自由安価

久門「……その人形って何がモチーフなんだ?」

針山「え?言わなきゃいけないんですか……?」

久門「いや、貰う身としては気になるんだが……」

針山「えっと……ですね、持ち主を守ってくれるように願いを込めたんです」

針山「そう思ったら……自然にできちゃいました」

針山「……お兄ちゃんの人形」

久門「何で!?」

……どうやったら自然にできたんだ……

針山「だって……持ち主を守ってくれるんならモチーフは強い方がいいはずです……」

久門「ああ……」

針山「そして、見た目もいい方がいいと思います」

久門「まあ、そうだな……」

針山「だったらお兄ちゃんの人形が一番いいかと」

久門「だからそこにどうやって至ったんだよ……」

……逆に会いたくなってきたぞ……お前のお兄ちゃんに……

針山「でも……いい出来なんですよ!細部にまできちんと拘ったんですから!」

針山「貰って……くれないですか……?」

……ちょっと涙目になる針山……やめろ。そんな目で見ないでくれ。

久門「……分かったよ」

針山「はい!……ってあった!ありました!傷ついたら嫌だから引き出しの中に入れといたんです!」

針山「と言う事で久門さん!大切にしてくださいね!お兄ちゃんの人形!」

……こんなかわいい子からプレゼントをもらうのは嬉しいが……

……複雑な気分だ。

【INFO】
・針山牡丹の好感度が上昇しました。
・通信簿が解放されました。
針山牡丹
『お守りのモチーフに兄を選ぶほど兄が好きなようだ。
 ……針山がそこまで大好きな兄とはどんな人物なのだろうか?』

【久門のコテージ】

PM 22:00

『ピンポンパンポーン……』

『えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…』

『ただいま午後十時になりました』

『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』

『ではでは、いい夢を。グッナイ…』

……やっと一日が終わったか……

さて寝ると……

『なんていうとでも思ったか!オマエラはまだまだだ!』

『うぷぷぷ……ちょっと見せたいものがあるから待ってなさい!』

『そうだね!ジャバウォック公園あたりに来るといいよ!』

『うぷぷ……では待ってるよー!来ないと関節という関節を外して……』

『バラバラにしてやるからなー!』

……寝ようと思っていたのに、一体何なんだ。

さて、それじゃあ面倒くさいが外に出るとしよう。

……実際、何されるかわからないしな……

【久門のコテージ前】

日比貴「あっ、久門君」

久門「日比貴……お前も公園に行くのか?」

日比貴「うん、面白そうだしね」

久門「面白そうって……相手はモノクマだぞ?」

日比貴「そうだけど……喋るクマが見せたいものがあるって言ってるんだよ?」

日比貴「ちょっと期待しちゃうけどな……」

久門「本当にお前の価値観がよくわからないよ……」

日比貴「え?そうかな?」

日比貴はうーん、と首をかしげる。

……本当にわからん奴だ。

桜庭「はぁ……」

久門「あ、桜庭……」

日比貴「どうしたの?ため息なんかついて?」

桜庭「……モノクマからの招集があったでしょ?でも遺原ちゃんが『出たくない』って駄々をこね始めたのよ」

久門「あいつ……行かなかったら何されるかわからないのに」

桜庭「私もそういったんだけどね……」

桜庭「その結果がアレよ……」

日比貴「あれ?」

……無言で桜庭が指を指した。その先には……

遺原「やめろぉー!離せぇー!私の平穏の邪魔をするなぁー!」

樅木「うるせえぞ!キリキリ歩け牛女!」

遺原「わ、私は……牛なんかじゃない……!」

樅木「牛じゃねーか!だらしねーもん胸にぶら下げやがって!」

メリア「こらこら樅木。人のことをそんな風にいうもんじゃない」

メリア「よし、いっそ私が担いで行こう……うん?」

遺原「……何よ」

メリア「……遺原、少し重いな……」

樅木「ぶwww」

遺原「なっ……」

……暴れる気力もなくしたのか、遺原はそのまま連行されていった。

日比貴「……なるほど、強制連行か」

久門「……少しかわいそうな気もするな」

桜庭「……はあ、頭痛い……」

……とりあえず残された俺達も急いで公園に向かうことにした。

あっ……(察し)

すまぬ……すまぬ……
書き直す時間はなさそうなのでそのまま進めてもよいかい?

【ジャバウォック公園】

モノクマ「やあやあオマエラ!集まったみたいだね!」

姪墨「最悪なんだな……これから夜食の時間だったのに」

春夏秋冬「まだ食べる気だったの……?」

ミアロザ「……暑いなあ。ボクはクーラーの効く部屋で涼んでいたいんだけど」

遺原「ホントよ……私だって部屋で寝てたかったのに」

ミアロザ「キミはいつも部屋で寝てるくせに……」

遺原「うるさいなあ……ていうかさ、こんな誰が殺人を犯すかもわからない状況で仲良しこよしなんて出来るわけないでしょ?」

針山「い、遺原さん……」

桜庭「遺原ちゃん……何てこと言うのよ……」

レッド「一応、俺らは仲間同士なわけだし、そんなこと言うもんじゃないよ?」

遺原「……この際はっきり言っとくけど、私は皆に頼る気なんてないから」

遺原「私に干渉しないで、私を無理やり連れだそうとしないで、私をほっといて」

遺原「……私は部屋で引きこもってればいいから」

日比貴「……それってつまらなくない?」

遺原「…………」プイッ

日比貴「……ありゃりゃ」

贄波「……それってつまらなくありませんか?」

遺原「……つまらなくない。私は好きなことができるし、何より安全じゃない」

遺原「ぶっちゃけ……ウザいだけなのよ。こんな風に無理やり仲間に入れられるのは」

メリア「……遺原。その言い方は何だ?」

樅木「牛女……流石にその発言はどうかと思うぜ?」

機谷「……牛女って……だけど、まあ樅木に指摘されるようじゃ相当だと思うよ?」

遺原「……うるさい。そんなこと言ってると……」

遺原「あんたたちを……殺すよ?」

久門「遺原!いい加減にしろよ!」

思わず遺原に掴み掛ってしまう。しかしその瞬間。

遺原「……うっぷ……」

……見る見るうちに遺原の顔が真っ青になる。

遺原「触らないでっ……!」

久門「痛って……」

贄波「久門さん!」

……そして思い切り突き飛ばされた。

遺原「はあ……はあ……」

桜庭「遺原ちゃん!何てこと……」

久門「いや……今のは僕が悪い」

……遺原が男性恐怖症だっていうのを忘れてた。

モノクマ「うぷぷぷ……いい感じ、いい感じだね!いい感じにドロドロだね!」

陽冥寺「何が言いたいんでござる?」

モノクマ「そんな風に喧嘩するくらいならいっそコロシアイしちゃいなよ!」

モノクマ「遺原さんの言う通り、仲良しこよしなんて笑っちゃうんだからさあ!」

不知火「……僕らを混沌渦に巻き込むつもり?」

贄波「……誰がそんなこと……」

モノクマ「はにゃ?案外何もしなくても起こりそうな気もするけどね」

モノクマ「そこの遺原さんが誰かを刺し殺しちゃったりね!」

遺原「っ……」

春夏秋冬「遺原ちゃんがそんなことするわけないじゃん!」

春夏秋冬「ていうか……皆が団結すればそんなこと絶対に起こらないって!」

モノクマ「……団結、ねえ」

モノクマ「ねえ、オマエラ。相手の事もよくわからないのに団結なんてできんの?」

久門「……今は分からなくても、分かり合ってけばいいだろ?」

モノクマ「でもさ、オマエラは何でここに居るのかもわからないし……」

モノクマ「自分たちが希望ヶ峰学園でどんな生活してたかも覚えてないよね?」

モノクマ「……もう何年かは経ってるっていうのにね」

……は?

モノミ「ちょ、ちょっとそれは……」

モノクマ「モノミがね……隠してたんだよね……年頃の女の子に秘密はつきものだけどさ」

針山「う、嘘ですよね……」

モノクマ「嘘じゃねーよ!真実だよ!」

モノクマ「オマエラ……学園に入る時に妙な眩暈とか起こってない?」

機谷「……確かに、それが何か?」

日比貴「……もしかして」

日比貴「そこからは僕らが記憶をなくしている、ということかい?」

モノクマ「大正解!」

モノミ「み、皆さん信じちゃいけまちぇ……」

モノクマ「人が喋ってる最中に話すんじゃないよ!駄妹が!」バコーン!

モノミ「ぎゃああああああああああああああああ!」

レッド「なんだって……」

樅木「は、はは……冗談きついぜ……」

ミアロザ「……そりゃ随分と………へヴィだね」

モノクマ「うぷぷ……でもボクは優しいからね、ちゃーんと記憶を返してあげます!」

モノクマ「まあそれには交換条件があるんだけど……」

姪墨「こ……交換条件って何だな?」

火ノ宮「…………」

火ノ宮「……コロシアイを始めること?」

モノクマ「ピンポーン!優秀な生徒たちで大助かりです!」

桜庭「……そんなの信じられない!」

久門「そうだ!出まかせだろっ!」

モノクマ「うぷぷ……考えてごらんよ、何年か経ってるんだよね……」

モノクマ「親は?兄弟は?」

針山「……ああ…」ヘタン……

レッド「……」ググ…

モノクマ「仲間や友達は?」

姪墨「あ、あばば……」

陽冥寺「……そ、そんなわけないでござろう」

モノクマ「主人とかも…どうなってるかなあ?」

メリア「……」

ミアロザ「……ふーん」

モノクマ「……生き残って真実を知りたいんなら、誰かを殺すこと!」

モノクマ「殺し合いは早い者勝ちなんだよねー……うぷぷぷ!」

……そう、言い残すとモノクマは……

どこかに消えてしまった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

桜庭「い、一応言っておくけど……」

桜庭「皆!信じちゃだめだよ!あんなの妄言なんだからね!」

針山「そ、そうですよね!」

針山「お兄ちゃんは今でも……私を待っていてくれてるんです!」

レッド「あ、ああ……そうだな」

メリア「……このことは忘れるべきだな」

春夏秋冬「うん……」

………そうだ、な……

久門「……そんな非科学的なこと……あるわけないよな」

遺原「……じゃあ私は帰るから」

ミアロザ「……遺原さん。こんなことがあっても一人でいる気?」

遺原「……当然でしょ?」

遺原「引きこもって誰にも会わなければ殺されようがないじゃない」

……そう言うと遺原は公園の外に向かって歩き出してしまった。

多分、自分のコテージに帰るつもりなのだろう。

ミアロザ「……ありゃ意地でも部屋の中にこもってるつもりだね」

樅木「『こんな殺人鬼と一緒に居られるか!俺は部屋に戻る!』って奴だな?」

久門「死亡フラグじゃないか……」

桜庭「……どうしよう」

機谷「こればっかりは彼女の心次第だからね……」

機谷「何とか彼女の心を開かせられれば……」

春夏秋冬「うん……しょうがないよね……」

姪墨「……はあ、変な話を聞かされたらお腹が減った気がするんだな」

ミアロザ「君はいつだって減っているじゃないか……」

姪墨「仕方ないんだな……食欲は人間の基本欲求の一つだし」

贄波「姪墨さんはそれに忠実すぎる気も……」

姪墨「褒められたら困るんだな」

火ノ宮「……褒めてない、と思う」

姪墨「はあ……ここに来たらバーベキューが食えると思ったのに……」

メリア「まだそれを気にしているのか?」

陽冥寺「ぶれないでござるな……」

姪墨「当り前だな!」

桜庭「まったく……ん?バーベキュー?」

春夏秋冬「……どうしたの?桜庭ちゃん」

桜庭「……ちょっとね。思いついちゃった」

久門「思いついたって……何をだよ」

桜庭「いい事よ!じゃあ……皆早く帰りましょ!」

桜庭「明日話すから……朝レストランに集合ね!」

……そう言い、桜庭は急いで走って行った。

いい事ってなんだ?


日比貴「まあ……モノクマとは違ってつまらないことではなさそうだね?」

陽冥寺「明日になればわかるでござろう……とりあえずは……」

火ノ宮「……帰って寝ましょう」

不知火「……今は宵闇。弱きものは静寂の時を迎えるからね」

ミアロザ「は?」

久門「……帰って寝ようってことか?」

機谷「おや……不知火君の言葉が分かってきたのかい?」

久門「……まあな」

樅木「頭の出来が同じなんじゃねーの?ぎゃはは!」

機谷「おやおや、そんなことを言うのはこの口か?」

樅木「いへへへへへ!ほっぺを抓るんじゃねー殺すぞ!」

贄波「えっと……」

久門「心配するなよ、贄波。殺し合いなんて起こらないさ」

贄波「……そうだといいですけど」

久門「遺原の事だって、皆が何とかしてくれる。仲間なんだからさ」

贄波「……はい」

……そう、俺達は仲間なんだから。

しかし、そう……一番言い聞かせたかったのは。

自分にだったのかもしれない。

【モノクマげきじょう】

モノクマ「やあオマエラ!みんな大好きモノクマだよ!」

モノクマ「開放的な南の島……チョーイーネ!しばらく学園に引きこもりだったからなあ……」

モノクマ「というわけで、ここでもボクは平常運転で行きたいと思うからよろしくお願いします!」

モノクマ「さて……それでは」

モノクマ「ここではいつも通り、ヒントとか解説をしていきたいと思います!」

モノクマ「今回のコロシアイ修学旅行……自分なりのルールとしては『より原作に近い形の進行』を目指してます!」

モノクマ「具体的には、前スレでやれなかった自由行動時のプライベートな話題の強化とか……」

モノクマ「特殊なアイテムによる特殊イベントとか、学級裁判の新システムとかね!」

モノクマ「……今更響音さんの方に追加しても微妙だからねえ。新システム」

それじゃあ本日はここまで。
ここからの流れはみんな予想できるかもしれないが事件の舞台に旧館は意地でも使わんぞ……(宣言)
スーパーマーケットは次回から解放。今回から自由行動の回数消費なしでスーパーには行けるようにする予定。

ではでは。お疲れさまです。

今日は遅めの23時開始予定。よろしくお願いします。

針山ちゃんは女子側のエロ担当。
男子側は不知火。

【久門のコテージ】

AM 7:00

『ピンポンパンポーン!』

『えー、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします』

『オマエラ、グッモーニン!本日も絶好の南国日和ですよー!』

『さあて、本日も全開気分で張り切っていきましょう~!』

久門「さて、と……」

……あの後、コテージに帰った僕は悪夢を振り切りたかったのかは分からないが、すぐに眠りについてしまった。

疲れは……全然抜けてない気がした。

ピンポーン……

と思っていると、部屋のチャイムが鳴る……

久門「誰だ……」

樅木「バーン!」

久門「うお!」

……そしてドアを思い切り蹴る音。

樅木「あはは!うお!だってさ!ヘタレ過ぎんだろ!」

久門「……樅木か?」

樅木「そーだよアタシだよ!ていうかてめえ遅いんだよ!もうとっくに朝だっての!」

久門「まだ7時だろ?そんな目くじら立てるほど……」

樅木「朝に集合って桜庭が言ってただろ!お前が遅いとアタシの遊ぶ時間が無くなるんだっての!」

久門「無茶苦茶な……」

樅木「ともかくさっさと来い!40秒で支度しろ!」

……そう言うとダダダと走っていく音がドア越しにも聞こえた。

仕方ない……またドアを蹴られるのも嫌だし、早く行くとしよう……

【レストラン】

樅木「いひぇぇぇぇぇ!いへぇよ!」

機谷「ほら、お痛はいけないって言っただろう?身体に覚えさせないとだめなのかな?」

樅木「わかった!わかったって!」

……レストランにつくと、機谷が樅木に折檻を行っていた。

ほっぺを抓り上げている……痛そう。

久門「おはよう……」

機谷「ああ、久門。おはよう。樅木が済まないことをしたね?」

樅木「こいつが遅いのが悪いんだろ!」

機谷「ほら土下座!」グググググ……

樅木「頭押さえつけんな痛いだろ!」

ミアロザ「……そこらへんにしといてあげなよ……可哀想だろ?」

機谷「このくらいしないとこいつは反省しないからねえ?」

久門「……」

……機谷、樅木の手綱を握ってるな……

ミアロザ「さて、久門君。おはよう」

久門「おはよう……ん?」

ミアロザ「昨日は大変だったねぇ?まさかあんな事を言われるなんて……」

ミアロザ「……ボク達の記憶が奪われているなんてね……」

久門「そうだな……お前は大丈夫なのか?」

ミアロザ「……まあ、正直言えば組織の事が心配だね」

ミアロザ「でも、あいつに騙されて殺しをやっては取り返しがつかない」

ミアロザ「……人の命は一個しかないわけだからね」

ミアロザ「久門君も、まずは冷静になった方がいいよ?」

久門「分かってる……所で、ミアロザ?」

ミアロザ「ん?何だい?」

久門「……寝癖、酷いぞ?」

ミアロザ「……身だしなみを整えてくるよ」

……そう言うとミアロザは戻っていった。締まらないやつだな……

……そうやって、話しているうちに……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

桜庭「皆……揃ったかな?」

……レストランに全員がそろった。ただ……

春夏秋冬「遺原ちゃんがいないけど……」

レッド「まあ…彼女はしょうがないんじゃないかな?」

不知火「……天に上る月のように、彼女は孤独な生き方を選んでしまっているわけだからね」

姪墨「……何だな。あんなに意固地になってると……連れ出すこともできないし……」

メリア「……遺原の事は仕方あるまい。ああ言っては、素直に出てくると思えない」

針山「ちょっと……可哀想です」

陽冥寺「そうでござるな……」

ミアロザ「……とりあえず、遺原さんの事は後回しにするとして……リーダー、話があるんじゃないの?」

桜庭「あ、そうだ!そうそう!皆、昨日、あんなことがあったけど大丈夫?」

樅木「……ま、気にしちゃいねーけどさ」

火ノ宮「……うん」

日比貴「そうだよ。僕らは仲間……でしょ?」

機谷「……だけど、モノクマの言ってることも一理あるんだよね?」

機谷「僕らはまだ本当の意味でお互いを知ってはいない……それでできる団結なんて……確かにたかが知れてる」

久門「……ああ」

……悲しいけど……な。

桜庭「……うん。私も言われてそう思っちゃった。悔しいけどね」

贄波「……そうですよね。皆さんとはまだ……あんまり深く知り合えてないわけですし」

桜庭「だけど、分かり合えば問題ないと思うの!」

ミアロザ「……分かり合う?どうやって?」

桜庭「……簡単に言えば、私たちの絆を深め合うイベントをすればいいのよ。前の海水浴みたいに」

桜庭「と言う事で……ここで私から提案よ!皆で……バーベキューパーティをしましょ!」

姪墨「!」ガタッ!

樅木「!」ガタッ!

レッド「思い切り良い反応だねえ……」

春夏秋冬「バーベキューパーティ……確かにいいかもね!」

針山「だけど……そんなのやってる場合です?」

日比貴「こんな時なのに……いいのかなあ?」

桜庭「こんな時だからこそ、よ。モノクマは、私たちがコロシアイをするのが目的なわけでしょ?」

桜庭「だったらその前に仲良くなればいいのよ!」

ミアロザ「会場はどうするんだい?」

桜庭「最初に来た砂浜とかどうかな?」

レッド「うーん……モノクマに妨害されないかね?」

陽冥寺「どこだった妨害される可能性はあるでござるよ……それならば」

陽冥寺「拙者が罠を張ることのできる屋外はいかがのほうがいい?」

不知火「……命の灯が消えかけた時、落ち延びるが多いのも、あるからね」

ミアロザ「そうだね。緊急時に屋外なら逃げやすいし、対処もしやすい」

姪墨「料理は?料理はどうするんだな?」

姪墨「折角だからうめえバーベキューが食いたいんだな!」

日比貴「……それに関しては、火ノ宮さんに聞いてみたら?」

火ノ宮「……なぜ私?」

日比貴「いや……火ノ宮で思い出したんだけど……」

日比貴「希望ヶ峰の先輩に『超高校級の料理人』っていう才能を持つ人が二人いるんだよ」

日比貴「そのうちの一人が……『火ノ宮龍也』って言ってたような……」

贄波「え?じゃあもしかして……」

不知火「……伝説の血筋……その継承者なのかな?」

久門「火ノ宮って……その人の……妹か何かなのか?」

火ノ宮「……言っとくけど、私は料理はうまくない」

火ノ宮「あまり期待はしないで」

……マジかよ……

機谷「へえ……それほどまでの料理人の家族か……多少は気になるところだね」

桜庭「……じゃあ、火ノ宮ちゃん、料理は任せられる?」

火ノ宮「……」コク

桜庭「うん、それじゃあよろしく!あとは……皆、これに注目!」

……そういうと桜庭は何か紙を取り出した。

……結構細かく書いてあるな。

久門「何だ?それ?」

桜庭「物品とかいろいろ用意しなきゃいけないでしょ?そういうのからみんなでして行かないと!」

機谷「えっ?」

樅木「は?」

姪墨「だな?」

桜庭「……そこ、露骨に嫌な顔しない」

機谷「いやあ……そういうのはみんなに任せようかと思ったんだが……」

桜庭「……機谷、あんた飯を抜かれたいの?」

機谷「精一杯やらせて貰おう!」

樅木「……アタシらもかよ」

姪墨「オラ食べるの専門なのに……」

桜庭「……一応、スケジュールは組んでおいたから。その通りに動いてよ」

桜庭「作業時間は一人二時間くらい。それなら何とかならない?」

春夏秋冬「樅木ちゃんも姪墨君も……頑張ろ?働いた後のごはんは美味しいんだからさ!」

姪墨「……分かったんだな」

樅木「はあ……ファックだぜ」

桜庭「じゃあ、スケジュール表を配るよー!何かあったら質問してね!」

桜庭「前の人に渡すから、後ろに回していって!」

……桜庭が前列の機谷・樅木にスケジュール表を配り、それを後ろの人間に渡す。

機谷から僕もそれを受け取ると後ろの春夏秋冬に回した……そして、どんどん後ろへと向かっていく。

几帳面な桜庭らしく、全員の行動が細かい時間にいたるまで書かれていた。

僕は……げ、パーティの始まる二二時から一時間肉を焼く係?

桜庭「その分、その時間まで自由時間よ?」

久門「……貧乏くじをひかされた気がする」

ミアロザ「……ボクもだね」

久門「お前もか?」

日比貴「うん。ジャパニーズバーベキュー……楽しみにしてたんだけどなあ」

久門「……ジャパニーズ?」

いろいろ突っ込みどころはあるが……

……後は、パーティ終了後にゴミ拾いか。

とことん雑用らしい。

陽冥寺「……拙者は物品運びでござるか」

メリア「私と……春夏秋冬も一緒のようだな」

春夏秋冬「うん。頑張ろうね!」

針山「……機谷さんと……飾りつけの用意?」

機谷「あはは……まあ頑張ろうね?」

レッド「俺は……パーティの進行役?」

桜庭「そういうの得意じゃないの?」

レッド「まあ、レディの期待に応えないわけにはいかないよね?」

×日比貴「うん。ジャパニーズバーベキュー……楽しみにしてたんだけどなあ」
○ミアロザ「うん。ジャパニーズバーベキュー……楽しみにしてたんだけどなあ」


日比貴「……あれ?」

桜庭「どうしたの?」

日比貴「……僕のスケジュール表、ないんだけど?」

贄波「あれ?私もです」

姪墨「オラもなんだな!」

桜庭「……あっれー?印刷の枚数間違えたかな?」

久門「印刷機なんかあるのか?」

桜庭「うん……スーパーに置いてあったのを使ったんだけど……」

桜庭「じゃあ、追加印刷してくるから、ちょっと待っててくれる?」

贄波「はい、わかりました!」

桜庭「じゃあ皆!スケジュール表をよく確認して動いてね!」

……というと、桜庭はレストランの出口へと向かっていった。

おそらくスーパーに行ったんだろう。

……さて、自分のスケジュールの再確認だ。と言っても……

……パーティ開始までやることはないんだが。

それなら、勝手に過ごすとしよう。

安価↓2
【自由行動 残り四回】
1、誰かと会話する。(人物名を指定)
2、スーパーに行く。(行動回数消費無し)

【牧場】

……牧場を散歩することにした。すると……

メリア「ふっ!はっ!」

剣の素振りをしているメリアがいた。

久門「……やあ、メリア」

メリア「ああ、久門か……どうしたのだ?」

久門「いや、散歩したら見かけたからさ……今は暇なのか?」

メリア「今は春夏秋冬が必要な物品リストをまとめている。それが終わるまでは暇なんだ」

メリア「せっかく空いた時間だ。こうやって鍛錬に充てている」

久門「なるほどな……」

訓練とか好きそうだもんな。メリア……

メリア「せっかくだ。久門。お前も私と一緒に鍛えないか?」

久門「……僕がか?」

メリア「お前は少し筋肉の付きが悪い気がする。ならば、鍛錬はしておいた方がいいぞ?」

メリア「手始めに……この島を15周するのはどうだ?」

久門「手始めってレベルじゃないだろ……?」

メリア「そうか?そのくらいの距離ならば私は5歳の頃には息を切らさずに走れたものだが……」

……いや、騎士と比べないでいただきたい。

メリア「やらない内から弱音を吐くのは感心しない。ほら、行くぞ?」

久門「か、勘弁してくれよ!」

な、何か……回避する方法はないか?

何か話題を……

安価↓2
1、メリアは何歳から騎士になったんだ?
2、鎧とか剣とか……重くないのか?
3、自由安価

久門「そ、そういえばメリアは何歳から騎士になったんだ?」

久門「五歳にはもうそんな距離が走れてたんなら……」

メリア「私か?そうだな……」

メリア「ノヴォセリック王国騎士団に在籍したのは四歳くらいからだったな」

メリア「まあ、この頃は騎士としての在り方を学ぶ従騎士(スクワイア)だったが」

久門「スクワイア?」

メリア「先輩騎士から手ほどきを受け、騎士としての技能・精神を磨く、騎士見習いのようなものだ」

メリア「そこで三年ほど下積みをした末に……七歳で騎士となった」

久門「七歳か……流石に早いな」

メリア「そうだな……本来は成人まで騎士にはなれぬものなのだが」

久門「そうなのか!?」

そんな役職を……七歳で?

メリア「……当時から剣術だけは大の大人にも引けを取らなかったからな。といっても……」

メリア「精神的にも強くなっていなければ騎士とは言えない。だから、私は精神面の修行も続けたぞ?」

メリア「だが、まだ本当に騎士になる資格があるかは分からん。『超高校級の騎士』と呼ばれているがな」

……いや、メリアは精神面でも隙がないようには見えるが……

久門「……やっぱり、メリアは強いよ。普通はそんなに強かったら油断とかそういうものをすると思う」

久門「それなのに、ストイックに自分を磨き続けてきたんだろ?その精神の強さも、騎士っていうのにふさわしいと思う」

メリア「……そう言ってくれるか。ありがたい」

メリア「……よし、ならばさらに強靭な精神を身に着けるために修行するとしよう」

……こういうところが、メリアの強さの秘訣なんだろう。

メリア「……よし、行くぞ久門。まずは島を二〇周だ」

……逃げられないのか。

【INFO】
・メリアブール・フォン・イスフィルとの関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを1つ獲得しました。(現在22個)
・通信簿が解放されました。
『四歳の頃から騎士団に所属し、七歳で騎士となった。
 しかし、まだ精神面が未熟として修業は欠かさない。
 ……こういうところが彼女の強さなのかもしれない。』7

……二〇周も島を走れるわけがない。途中で逃げてきた。

……さて、次は誰と話すとするか・……

安価↓2
【自由行動 残り三回】
1、誰かと会話する。(人物名を指定)
2、スーパーに行く。(行動回数消費無し)

1、陽冥寺と会話

ちょっと眠気がひどいから休むべ。すまぬ。
次回は月曜日にでも。よろしくおねがいします。

【ホテル ロビー】

陽冥寺「……む?久門殿でござるか?」

ホテルのロビーで適当にだらけていようと思ったら、意外な先客が居た。

久門「陽冥寺?仕事はどうしたんだ?」

陽冥寺「さ、さぼってる訳ではないでござるよ!ちょっと物を取りに来たんでござる!」

陽冥寺「レストランの方に調理器具を取りに来たんでござる。肉を切るものが必要でござるからな」

陽冥寺「あとは箸や皿など取り分ける物でござるな」

久門「そうか……忙しそうだな」

陽冥寺「いや、メリア殿が殆どの物を持って行ったでござるし、それ以外の者は春夏秋冬殿がスーパーで調達中……」

陽冥寺「ぶっちゃけ、暇でござる」

……言い切ったな。

陽冥寺「そういうわけで、ここで涼んでいくとするでござるよ」

久門「……怒られても知らないぞ?」

陽冥寺「……あ、そうだ。これ飲むでござるか?」

久門「……何だ?」

陽冥寺「コーラでござる」

……忍者がコーラのむって似合わない気もするが……

いや、偏見はよくないか。

さて、折角だし何か話すとするか。

安価↓2
1、忍者って何をしてるんだ?
2、……お前って忍者らしくないよな
3、自由安価

……そういえば気になることがあったな。

久門「簡単にできる忍法とかってないのか?」

陽冥寺「……何でござるか?久門殿は忍者に転職でも考えているんでござるか?」

久門「そういうんじゃない。ただ……」

久門「気になったんだよ。忍術は仕込みでやるって言ってたろ?」

久門「だったら、仕込みがあれば誰でも使えるのか?って思ってさ」

陽冥寺「ふむ。いい着眼点でござる。道具があれば出来る忍法も多いでござるな。隠れみの術とか」

陽冥寺「だけど……使いこなせるかどうかは疑問でござる」

久門「使いこなせるか?」

陽冥寺「教えたところで付け焼刃でしかないでござるよ。実践で使えた所で役立つかどうか……」

陽冥寺「さっき話した隠れみの術だってそうでござる。教えたところで、ギャグマンガに出てくる忍者のように明らかに見つかるのがオチでござる」

久門「なるほどな……じゃあプロの技ってのは?」

陽冥寺「……ではこういうのはどうでござる?」

陽冥寺「身体、動かしてみてほしいでござる」

久門「……あれ?」

……う、動かない?

よく見れば……体にいつの間にか細い糸が巻き付いている。

陽冥寺「忍法、影縫いの術……細い糸で体を縛っておいたでござる」

久門「おい!動けないぞ!」

陽冥寺「そういう術でござるから。……気づかなかったでござろう?これがプロでござる」

……プロの技恐るべし。

陽冥寺「まあ、すぐに解除するでござる」

……そういうと、陽冥寺はすぐに糸での拘束を解除した。

陽冥寺「こんな風に自然に……気付かれぬように術を使うのには修行がいるんでござるよ」

久門「なるほどな……」

……確かに、これは無理そうだ。

陽冥寺から忍法の話を聞いて過ごした。……仕えるかどうかは別として。

【INFO】
・陽冥寺龍との関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを1つ獲得しました。(現在23個)

……さて、大分時間も経ってきたな……

次はどうするかな……?

【自由行動 残り二回】
1、誰かと会話する。(人物名を指定)
2、スーパーに行く。(行動回数消費無し)

人物指定ないので安価↓扱いで

2、スーパー

……スーパーに行くことにした。

と言っても、見るだけのつもりだったんだが……

モノクマ「やあ!久門君!いらっしゃい!」

久門「……言っておくが、見るだけのつもりだぞ」

久門「持ち合わせもないしな」

モノクマ「やだなあ……今の時代。通貨のみで買い物ができるわけじゃありませんよ!」

久門「というと?」

モノクマ「……ズバリ、希望で買うのさ!」

モノクマ「オマエラが集めた希望のかけら……」

モノクマ「それを商品と交換するサービスもやってるよ!」

モノミ「だめでちゅー!希望はもっと尊い物であって決して品物に……」

モノクマ「アチョ―!」

モノミ「ぎゃあああ!」

久門「…………」

つまり、この希望のかけらでも買い物ができるってことか。

それなら、何か買ってもいいかもしれないが……

モノクマ「ちなみに、本来は『モノクマメダル』が買い物には必要なんだけど……」

モノクマ「今回は裁判でしか手に入れるチャンスはないからね!」

久門「今回は?」

モノクマ「うぷぷ!こっちの話!」

……まあいいか。さて、何を買うか……

1、希望のかけらカタログを見る
2、モノモノヤシーンに挑戦する(現在使用不可)

……選択肢がないな。カタログを見るか。

【希望のかけら 交換商品カタログ】
1、スキル『注目の発言力』    ◇×5 『裁判中の発言力が+2される』
2、スキル『抜群の集中力』    ◇×5 『裁判中の集中力が+2される』
3、スキル『幸せ呼び』      ◇×6 『コンマ判定時コンマの数字を+10する。』
4、スキル『右脳解放』      ◇×12『スキル使用時の必要集中力を-1する。(0以下にはならない)』
5、スキル『カリスマ』      ◇×5 『証拠提示・選択問題正解時、発言力を0.5回復する。』
6、アイテム『ロックなTシャツ』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。メリアか、樅木に話しかけると……?』
7、アイテム『みかん箱』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。贄波か、ミアロザに話しかけると……?』
8、アイテム『HELLOワーク』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。春夏秋冬か、機谷に話しかけると……?』
9、アイテム『希望饅頭』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。日比貴か、火ノ宮に話しかけると……?』
10、アイテム『男のマロン』   ◇×12『特殊イベントが発生するアイテム。女性陣の誰かに話しかけると……?』

希望のかけら×23
購入するアイテムを一つ選択
安価↓2

【アイテム購入】
◇23-男のマロン(12)=11

他に何か買う?
【希望のかけら 交換商品カタログ】
1、スキル『注目の発言力』    ◇×5 『裁判中の発言力が+2される』
2、スキル『抜群の集中力』    ◇×5 『裁判中の集中力が+2される』
3、スキル『幸せ呼び』      ◇×6 『コンマ判定時コンマの数字を+10する。』
4、スキル『右脳解放』      ◇×12『スキル使用時の必要集中力を-1する。(0以下にはならない)』
5、スキル『カリスマ』      ◇×5 『証拠提示・選択問題正解時、発言力を0.5回復する。』
6、アイテム『ロックなTシャツ』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。メリアか、樅木に話しかけると……?』
7、アイテム『みかん箱』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。贄波か、ミアロザに話しかけると……?』
8、アイテム『HELLOワーク』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。春夏秋冬か、機谷に話しかけると……?』
9、アイテム『希望饅頭』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。日比貴か、火ノ宮に話しかけると……?』
×10、アイテム『男のマロン』   ◇×12『特殊イベントが発生するアイテム。女性陣の誰かに話しかけると……?』
0、買わない

希望のかけら×11
安価↓2

【アイテム購入】
・男のマロン
【スキル購入】
・注目の発言力

残り希望のかけら×6
他に何か買う?
【希望のかけら 交換商品カタログ】
×1、スキル『注目の発言力』    ◇×5 『裁判中の発言力が+2される』
2、スキル『抜群の集中力』    ◇×5 『裁判中の集中力が+2される』
3、スキル『幸せ呼び』      ◇×6 『コンマ判定時コンマの数字を+10する。』
4、スキル『右脳解放』      ◇×12『スキル使用時の必要集中力を-1する。(0以下にはならない)』
5、スキル『カリスマ』      ◇×5 『証拠提示・選択問題正解時、発言力を0.5回復する。』
6、アイテム『ロックなTシャツ』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。メリアか、樅木に話しかけると……?』
7、アイテム『みかん箱』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。贄波か、ミアロザに話しかけると……?』
8、アイテム『HELLOワーク』 ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。春夏秋冬か、機谷に話しかけると……?』
9、アイテム『希望饅頭』     ◇×7 『特殊イベントが発生するアイテム。日比貴か、火ノ宮に話しかけると……?』
×10、アイテム『男のマロン』   ◇×12『特殊イベントが発生するアイテム。女性陣の誰かに話しかけると……?』
0、買わない
安価↓2

7はかけら不足で買えず。よって安価↓。

0:買わない

……とりあえずこんな所か。

モノクマ「うぷぷ!希望がたくさん儲かったよ!」

モノミ「あわわ……大切な希望のかけらが……」

……まあ、かけらは使わなさそうなものだしこれでいいか。

しかし……男のマロン、か……

……何か見てると……いや、何でもない。

とりあえず、持っていくか……

安価↓2
【自由行動 残り二回】
誰と会話する?(人物名を指定)

【贄波のコテージ】

……コテージに帰ろうと思って歩いていると……

贄波「久門さん!」

とてとて…と可愛らしい足音を立てながら贄波が近づいていた。

久門「贄波か……どうしたんだ?」

贄波「いえ……ちょっと疲れちゃって……」

久門「何してたんだ?」

贄波「火ノ宮さんのお手伝いで、お肉を切ってました!ただ……」

久門「ただ?」

贄波「……量が、量でしたから」

……姪墨や樅木の分だな。

贄波「今は一段落ついたので、ちょっと休もうかと」

久門「そうか……」

……僕はその分夜大変そうだが。

さて、じゃあ贄波と話すとするか。

安価↓2
1、贄波はどんな学校にいたんだ?
2、……いろいろ大変なことになってるけど、大丈夫か?
3、自由安価
4、男のマロンを使う

4、選択

久門「……結構汗かいてるみたいだな」

贄波「そうですか?……あっ、確かに……結構頑張って働きましたからね……」

贄波「……シャワーでも浴びた方がいいでしょうか?」

久門「さっぱりするから気分転換にはなるだろ。行ってきたらどうだ?」

贄波「……はい、そうしますね」

贄波「あっ!久門さん!」

久門「何だ?」

贄波「……覗かないで下さいよ?」

久門「覗かないぞ?」

贄波「覗かないでください!ぜっっったいに覗かないでください!」

久門「だ、大丈夫だよ……」

……そういうと、贄波はシャワーを浴びに歩いて行った。

何故あそこまで強調したんだ……

……そう言われると……

……何だろう。持っている男のマロンが、熱くなっているような……?

安価↓2
1、本当に使う
2、使わない

……いや、やめておくか。

普通に帰ってくるのを待つとしよう……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

贄波「ふぅ……さっぱりしました!」

久門「うん、綺麗になったな」

贄波「……覗いてませんよね?」

久門「覗いてないから!……ていうか、どうしたんだよ?いつもの贄波らしくないぞ?」

贄波「え?そうですか……?」

贄波「うーん……ちょっとそうだったかもしれません……」

贄波「でも……女の子のお風呂は覗いちゃいけませんよ!」

贄波「覗きは犯罪ですから!」

……何やら力説しているな。

しかし……どうして贄波は覗きに対してそんなに敏感なんだろうか?

何か……ありそうな気もするが……

考えすぎかな?

【INFO】
・贄波玄羽との関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを一つ獲得しました(希望のかけら 現在7個)

さて……日も暮れてきたが……

今日はこれで最後だな。これが終わったら……仕事が待っている。

安価↓2
【自由行動 残り一回】
誰と会話する?(人物名を指定)

……いや、やめておくか。

普通に帰ってくるのを待つとしよう……

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

贄波「ふぅ……さっぱりしました!」

久門「うん、綺麗になったな」

贄波「……覗いてませんよね?」

久門「覗いてないから!……ていうか、どうしたんだよ?いつもの贄波らしくないぞ?」

贄波「え?そうですか……?」

贄波「うーん……ちょっとそうだったかもしれません……」

贄波「でも……女の子のお風呂は覗いちゃいけませんよ!」

贄波「覗きは犯罪ですから!」

……何やら力説しているな。

しかし……どうして贄波は覗きに対してそんなに敏感なんだろうか?

何か……ありそうな気もするが……

考えすぎかな?

【INFO】
・贄波玄羽との関係が【友人】になりました。
・希望のかけらを一つ獲得しました(希望のかけら 現在7個)

さて……日も暮れてきたが……

今日はこれで最後だな。これが終わったら……仕事が待っている。

安価↓2
【自由行動 残り一回】
誰と会話する?(人物名を指定)

ごめんミスです

【遺原のコテージ 前】

……気になったから来てみたが……

遺原、今何をしているんだ?

……とりあえずチャイムを鳴らしてみるか。

……ピンポーン……

遺原「……はい?」

久門「遺原……か?久門だけど」

遺原「…………は?」

いや、は?って……

人に会った時に言う言葉ではないだろ……ドア越しだけど……

遺原「…………先に言っておくけど、ドアを無理やり開けようとしたら殺すから」

久門「あ、ああ……

遺原「……ドア越しでなら話してもいい」

久門「えっと……」

久門「今日……バーベキューパーティがあるんだが」

遺原「……バーベキュー?」

久門「ああ、結構たくさん肉とか出るぞ?どうだ?」

遺原「……お肉」ゴク

あ、涎を飲み込んだ。

……結構効いてるのか?

遺原「……焼けたら持ってきなさいよ」

久門「……だったら出て来いよ……」

遺原「……く……卑怯者……」

卑怯者……って……

……とりあえず、緊張(?)を解すことはできたか……

さて、何か話してみるとしよう。

安価↓2
1、遺原はどうして男が嫌いなんだ?
2、……部屋でいつも何してるんだよ
3、自由安価
4、男のマロンを使う

久門「……いつも部屋で何してるんだ?」

遺原「あんたに話す必要ないでしょ?」

久門「いや……流石に出てこないとなると気になるだろ……」

遺原「……朝は……寝てたわ」

久門「……そのあとは?」

遺原「……10時くらいに起きて、ちょっと本を読んだわ。その時にサンドイッチを食べた」

久門「それで?」

遺原「……お昼になったら、お昼寝したわ。大体、四時くらいまで」

久門「ついさっきじゃないか……で?」

遺原「……ちょっとお菓子食べたら、もう一回本でも読んで……」

遺原「……寝ようと思ったわ」

久門「食っちゃ寝じゃねーか!」

遺原「うるさい!私のライフサイクルに口出ししないでよ!これが一番楽な生活なんだから!」

久門「……あんまり女の子に言いたい言葉ではないが……太るぞ?」

遺原「…………うるさいわよ…どうせ、私なんか丸々太った豚みたいな女だし」

久門「いや、そこまで言ってないだろ!?」

遺原「ピザみたいな身体しやがってと思ってるくせに!もう知らない!」

……そういうと、ドアから離れていく足音が聞こえた。

……おそらくまたベッドへ向かったんだろう。

久門「……これは確かに難題だ」

このままでは遺原の健康にも悪いだろう。

何とか連れ出せないだろうか……?

【INFO】
・遺原想子の好感度は変化しませんでした。
・通信簿が解放されました。
遺原想子
『食べては寝て、寝ては食べ、たまに読書の不健康極まりない生活を送っているらしい
 彼女のためにもどうにかして連れ出してやりたいものだ。
 ……一応彼女の名誉のために言っておくが、肥満体型になっているわけではない』

【ヒント】
・遺原は現在心を閉ざしている状態なので、関係は変化しません。
 ただ、一定のイベントを攻略した場合、稼いだ分の好感度が一気に加算されます。

じゃあ17時くらいに開始します。
コロコロ時間が変わってすまんな……

【久門のコテージ】

『ピンポンパンポーン』

『えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…』

『ただいま午後10時になりました』

『波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね』

『ではでは、いい夢を。グッナイ…』

……さて、時間だな。

あのあと一度コテージに戻って、再度日程表を確認する。

……モノクマのアナウンスが鳴ったあたりで一度砂浜に向かう。

そして、そこでミアロザとともに肉を焼いていく……

……しばらく何も食べられそうにないな。軽食でもとっておくべきだったか。

まあ、空腹は最高のスパイスとはよく言うし、我慢しよう。

さて、行くとするか……

【最初の砂浜】

……砂浜につくと、そこは簡易的なパーティ会場となっていた。

至る所に電池式ランタンが設置され、大分明るい。

そして大きめのバーベキューコンロ、そして木炭。

……炭火焼か。いいセンスだ。

そして、全員はそろっていないものの、ある程度の人数は来ている。

機谷は何やら機械?の調整をしているようだ。

レッドは桜庭と話している……今後の予定の確認か、それとも口説いているのか。

姪墨と樅木は……もうすでに席についている。準備がいい。

そして最後に……

ミアロザ「やあ、久門君」

久門「ミアロザ……これから大変だな」

ミアロザ「そうだね……目の前においしそうな肉があるというのに、それを食べられない」

ミアロザ「……そんなの拷問だよね」

久門「……全くだよ」

桜庭「ほらほら、愚痴は言わないの」

久門「……言いたくもなるよ」

桜庭「二人の分のお肉もちゃんと取ってあるんだから、大丈夫」

桜庭「だから安心して働いてね!」

ミアロザ「あはは……日本の飲食業はブラックな事が多いって聞くけど……」

久門「……まあ、無心で肉を焼こう。そうすれば多少はマシだ」

ミアロザ「……善処する」

姪墨「……可哀想なんだな。オラなら一瞬で発狂するレベルなんだな」

樅木「安心しろよ!てめーらの分までたらふく食うからさ!」

……こいつらは……

久門「……お前たちは何の仕事をしてたんだよ」

樅木「あん?そりゃあたしは火起こしだよ!やってて楽しい奴じゃねえとな!」

姪墨「オラもなんだな。木炭に火をつける……まるで火吹き芸のように楽しかったんだな」

桜庭「二人はこの木炭の火の番をやってもらってたの。炭って火をつけるの難しいのよ」

樅木「ぎゃは、アタシ的には『ファイア!!』って感じで面白かったケドね!」

機谷「……気楽だねえ」

ミアロザ「機谷クンは何をしてたのかな?」

機谷「ああ、ちょっとした彩を食卓に加えようと思ってる」

ミアロザ「彩……?芸でもするのかい?」

機谷「そんなめんどくさいのは他に適任がいるだろ……?」

機谷「ボタン一つでできる光のイリュージョンさ。ま。設置は面倒だったけどね」

機谷「ま、内容は企業秘密ってことで」

ミアロザ「へえ、じゃあ楽しみにしてるよ」

姪墨「それっていつごろやる予定なんだな?」

機谷「一応、0時を回ったあたり……パーティの終わりに合わせて……かな」

姪墨「よし!ならオラもそれに合わせて得意の刃物芸でもするんだな!」

久門「刃、刃物芸?」

ミアロザ「ああ、君は見てないんだっけ……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

PM 21:30

【最初の砂浜】

ミアロザ「痛!」ザクッ

桜庭「ちょっとミアロザちゃん!大丈夫!?」

春夏秋冬「どうしたの!?」

ミアロザ「い、いやあ……備品にあったカッターナイフで指を斬っちゃって……」

春夏秋冬「……ああ、あたしが梱包を剥がすために用意したカッター……」

レッド「……ミアロザちゃんって変な所で抜けてるねえ」

ミアロザ「ボクもよく言われる。自分では注意してるつもりなんだけどね……」

ミアロザ「おかげでつまらないミスをしたりね……あはは…」

樅木「ぎゃは、ミアロザってば大分お間抜けだな!」

ミアロザ「……君には言われたくないかな」

樅木「何だとてめえ!ぶち犯すぞ!」

機谷「はい、女の子がそんな言葉使わない」ベシ

樅木「痛あ!女の子を叩くんじゃねえよ!」

姪墨「……カッターナイフ?」

桜庭「うん、あ、姪墨君、よかったらこのナイフ片づけて……」

姪墨「オラに貸すんだなああああああああ!」

春夏秋冬「ひいっ!」

桜庭「うわ!」

姪墨「……ああ、この手触り、最高なんだな……」

樅木「……糞デブ、何してんだ?」

姪墨「……はっ!またやってしまった……」

レッド「おいおい……どうしたんだよ」

姪墨「……オラ、刃物を使ってジャグリングとか、剣を飲み込む芸とか……

姪墨「そういう刃物を使う大道芸が得意なんだな」

姪墨「そして、そういう芸をやるには刃物を恐れない気持ちが必要なんだな」

機谷「……そしたらどうしてそんな感じに?」

姪墨「……刃物は友達、怖くない、そう思い続けてたら……」

姪墨「……刃物にも命が宿っている。そんな気がするようになったんだな」

春夏秋冬「そ、そうなんだ……」(ドン引き)

レッド「うん……流石に希望ヶ峰の生徒」

樅木「キャラが濃いってレベルじゃねーな」

ミアロザ「……少なくとも、皆も人の事は言えないと思う」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

久門「そんなことがあったのか……」

姪墨「まあ君たちに刃物を向けることはないから安心してほしいんだな」

レッド「そうしてほしいところだね……所で桜庭ちゃん」

桜庭「何よ?」

レッド「他の子たちはいったい何してるんだい?近くに見えないんだけど……」

桜庭「ああ、他の皆ね、今春夏秋冬ちゃんが呼びに行ってるよ?」

桜庭「まあ、一部のメンバーはまだ仕事してるだろうけど……」

レッド「一部?」

桜庭「うん。料理をしてる火ノ宮ちゃんと日比貴は今作業してる最中だし……」

桜庭「針山ちゃんもそっちに参加してるんだけど、まだ全員分の料理ができそうにないのよ」

機谷「まあ十六人分となるとねえ」

ミアロザ「人の何倍も食べそうな人もいるからそれ以上だと思うよ?」

久門「ははは……」

桜庭「あと、メリアちゃんと陽冥寺、不知火は料理を運ぶために待機中だし」

桜庭「とりあえずは、今いるメンバーと、今春夏秋冬ちゃんが呼びに行ってる贄波ちゃんと遺原ちゃんかな?」

久門「……遺原は来るのか?あいつのコテージに行ってきたけど、芳しくはなかったぞ?」

桜庭「うん……それなんだよねえ」

機谷「となると、大体十人くらいか……」

桜庭「だから、前半食べる人と後半食べる人に分けたんだよね……あ、久門とミアロザちゃんは後半側ね?」

ミアロザ「はいはい、了解したよ」

桜庭「だからとりあえずは、春夏秋冬ちゃんたちが戻ってきたら行く感じかな」

……と、噂をしていると……

春夏秋冬「ごめんねー、待たせちゃった?」

贄波「うわー!あの砂浜と思えないくらいですー!」

久門「……春夏秋冬、贄波」

贄波「私ってばもうお腹ペコペコですよ!いっぱい食べちゃいますよ!」

贄波「だから久門さん、よろしくお願いしますね!」

……何だろう、これは……

レッド「癒されるって感じ?まあ女の子の笑顔はねぇ?」

久門「レッド………」

レッド「まあ久門君は贄波ちゃんが大好きみたいだしね?」

久門「な……!」

贄波「れ、レッドさん!からかわないで下さいよお!」

レッド「はは、悪い悪い。でもこれでも俺は君たちの事を応援してるんだけどね?」

贄波「だからそういうのじゃないです!無理なんですってば!」

久門「無理……?」

贄波「……あ!べ、別に久門さんがどうとかそういうわけでは……」

桜庭「はいはい、レッドも二人を困らせないの……」

ミアロザ「……そういえば、遺原さんは?」

春夏秋冬「あー、えっと……何ていうか……」

贄波「……やっぱり駄目でした。というか鍵かけてコテージの中で寝ているようで……」

久門「あいつ……健康に悪いって言ったばっかりなのに」

レッド「まあ、仕方ないかもね……」

桜庭「一番の目的は遺原ちゃんとの関係の改善なんだけどなあ……」

樅木「はあ?別にいいだろ?自分から出てこない引きこもりの事なんか知るかっての!」

機谷「……樅木?」

樅木「うるせー!というかあいつが居なきゃ肉の取り分だって増えるしアタシ的には……」

機谷「…………」ムギュ

樅木「痛たたたたたたたた!ほっぺ!ほっぺがあ!」

……またもや無言で機谷が樅木の頬を抓り上げた。

機谷「ごめんなさい、は?」

樅木「ご、ごめんなさーい!」

姪墨「は、機谷君は樅木さんに対してはバイオレンスなんだな……」

機谷「ん?そうかい?」

ミアロザ「うーん……君の印象的に、『関わるのも面倒くさい』とかいうタイプだと思ったんだけど」

機谷「じゃあ逆に聞くけど、目の前で虫がブンブン煩かったら、君たちは放っておくのかい?」

樅木「あたしはその扱いなのかよ!」

機谷「人間扱いしてほしかったらちゃんと言葉は選ぶこと」

樅木「人間扱いしろよファック!殺すぞ!」

久門「……賑やかだな。本当に」

桜庭「まあ、パーティとしてはこれでいいのかも……それじゃあそろそろ始めよっか」

姪墨「!」

樅木「!」

春夏秋冬「うん!とりあえずお肉と野菜はそこのクーラーボックスに入れてあるよ!」

桜庭「オッケー!じゃあ久門、ミアロザちゃん。よろしくね」

久門「……わかったよ」

ミアロザ「クーラーボックスって……何で冷やしてるんだい?」

春夏秋冬「ドライアイスだよ。まあ定番だよね」

久門「……きちんと串にさしてあるんだな」

桜庭「まあ焼く側もこの方が楽でしょ?ってことで……」

桜庭「パーティの開始だよ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

パーティの開始の宣言が出たはいいが、僕の仕事は一つだ。

肉を焼くこと、シンプルである。

樅木「お、これ焼けてるじゃねえか!」

久門「待て!それまだ生焼け……」

樅木「通はレアの方が好きなんだよ!」

……まあこんな感じで焼いた先からかっさらわれるんだが。

ミアロザ「……うーん、なかなかハードだね」

久門「……暴食の樅木と姪墨を両方こっちに置くとかミスだろ……」

ミアロザ「ぼやかない方がいいよ?……と言ってもボクもつらいな……」

ミアロザ「……正直言って、炭火がすっごい暑い」

久門「……ああ、お前は寒い地方の出身だもんな」

ミアロザ「うん……結構堪えるよ。今まで気合で我慢してきた部分もあったけどね」

ミアロザ「……頭がぼーっとしてきたかもしれない」

久門「大丈夫か?水でも貰ってこようか?」

ミアロザ「……大丈夫……って熱っ!」

久門「大丈夫じゃないだろ!ぼーっとして手が網に触れてる!火傷してないか!?」

ミアロザ「だ、大丈夫だよ!ボクは平気だよ!」

久門「……とりあえず手を冷やして来いよ。僕一人で何とかするから」

ミアロザ「……いいのかい?」

久門「いいよ。というか、今のお前をここに置いておくともっと酷いことになりそうだ」

ミアロザ「……わかった」

……そういうとミアロザはコンロの近くから離れていった。

……地味にドジな所もあるけど、それってスパイにとっては致命的なんじゃないだろうか?

絶対持ち合わせちゃいけないスキルだろ……アレは。

【人物を指定】
安価↓2
・贄波 ・機谷 ・レッド ・姪墨
・桜庭 ・春夏秋冬 ・ミアロザ ・樅木

以上から一人選択。選択した人物とイベント。

久門「……きちんと串にさしてあるんだな」

読者『串……!?』

贄波「くーもんさん!」

久門「贄波?」

……そう考えていると、贄波が話しかけてきた。

贄波「大変じゃないですか?大丈夫ですか?」

久門「……樅木と姪墨だな。見てみろあの二人」

……二人の方を指さしてやる。

姪墨「これうまい!うまいんだな!」ガツガツムシャムシャ

樅木「バカヨロウてめえ!こっちのほうがうまいぞ!」モグモグパクパク

贄波「あ、あはは……」

久門「肉は焼いたそばからあいつらが持っていくからな……お前たちの分をあんまり用意できなくてすまん」

贄波「気にしないで下さいよ!お野菜も美味しいです!」

久門「それならいいけど……そういえば贄波は何してたんだ?」

贄波「え?」

久門「贄波も何か仕事してたんだろ?」

贄波「私の場合……便利屋って感じでしたね」

贄波「お肉切ったりとか……あとは物を運んだりとか」

久門「……僕より仕事してるな、それ」

贄波「その分久門さんはお肉が食べられないのかと……」

久門「……桜庭に謀られたか?」

贄波「そ、そんなこと言っちゃいけませんよ!一応桜庭さんが企画してくれたパーティなんですから!」

……目の前で肉が焼ける匂いが香ばしい。辛い。

贄波「…………」

久門「……どうした?」

贄波「久門さん、焼けているお肉一つください」

久門「ああ……一応丁度いい感じの奴が一つあるけど……」

贄波「……ありがとうございます。はい!あーん!」

……贄波が串肉を一本こちらに差し出してくる。

久門「……いいのか?」

贄波「いいんですよ!久門さんも食べたいですよね!」

久門「ありがとな、贄波」

……気配りのできる奴だな。

贄波の親切とともに肉を噛みしめた。

【人物を指定】
安価↓2
・機谷 ・レッド ・姪墨
・桜庭 ・春夏秋冬 ・ミアロザ ・樅木

以上から一人選択。選択した人物とイベント。

桜庭「あ、久門!何贄波ちゃんに食べさせてもらってるのよ!」

久門「いや…これはな……」

贄波「違いますよ!久門さんは悪くないんです!」

贄波「私が久門さんが大変そうだから食べさせてあげたんですよ!」

桜庭「……はあ、ミアロザちゃんが火傷したから私が代わりに手伝ってあげよっかなって思ったんだけどなあ」

久門「本当か、なら頼む……」

桜庭「……どうしよっかなー、贄波ちゃんに頼んだらいいんじゃない?」

贄波「ふえ?」

桜庭「なーんてね。冗談よ。久門もお腹空いてたんでしょ?ちょっとくらいならいいわよ」

桜庭「まあ……正直言って可哀想な役目を押し付けちゃったしね」

久門「いや……別にいいよ。僕は準備とか何もしなかったわけだし」

久門「このくらいでよかったら手伝うからさ」

桜庭「そう?そう言ってくれるんならありがたいけど……」

桜庭「はあ、遺原ちゃんも来ればいいのになあ……」

久門「ああ、僕が行った時も肉には釣られてたんだが」

贄波「釣られてたんですか……久門さんも遺原さんに会いに行ったんですか?」

久門「一応な。仲間なわけだし……当然だろ?向こうはどう思ってるか分からないけどさ」

桜庭「久門……あんた良い奴?」

久門「……良い奴のつもりだったんだが」

桜庭「あ、嫌味で言ってるんじゃないのよ。ただ……」

桜庭「久門……遺原ちゃんに突き飛ばされたことがあったでしょ?」

贄波「そういえば……ビンタされた時もありましたね」

久門「ああ、あれな……」

桜庭「そんなことされてもそういうこと言えるとか……」

久門「まあ、一度目はともかく、二度目は知ってるのに触っちまったわけだしな。いきなり」

久門「……触られただけでああなるってことは、結構重症だと思う。無神経だったよ」

桜庭「……意外。結構考えてるのね」

久門「意外とか言うなよ……」

桜庭「あはは、ごめんね」

桜庭「相手の事を考えてくれるいい男って事よ」

久門「……僕がか?」

桜庭「まあ、頼りない感じはするけどねー」

……悪かったな。

本日ラスト
【人物を指定】
安価↓2
・機谷 ・レッド ・姪墨
・春夏秋冬 ・ミアロザ ・樅木

樅木 選択

じゃあ本日はここまでやで。
次回で事件までもってけるといいと思うけどまだバーベキュー前の交流タイムは続きます。
次は水曜日位を予定。お疲れ様でした。

樅木「……あーん?久門、てめえ肉焼くのさぼってんじゃねえか?」

久門「違う、お前達が食べるのが早すぎるんだよ」

桜庭「樅木ちゃん、ゆっくり食べなさいよ。あくまで交流が目的なんだからね?」

樅木「うるせえ糞メガネ!!」

桜庭「く、糞メガネ……」

樅木「アタシはアタシがやりたいようにするっつってるだろーが!」

樅木「今回はお前らが楽しい事やってくれるから協力してるだけなんだよ!」

贄波「で、でも……せっかくですからお話ししましょうよ……」

久門「少しでいいからさ……」

樅木「知らね、つーかワルの中のワル、樅木飾祭様に命令しようとかいい度胸じゃねえか……」

樅木「夜道に気を付けろよ!背後からヘッドショットされても文句は言えねえからな!」

久門「ヘッドショットって……」

贄波「も、樅木さんってば……」

樅木「は、分かったらキリキリ肉焼きやがれ!」

贄波「後ろ……」

樅木「あん?」

機谷「………」

……機谷が樅木の後ろに立っていた。無表情で。

機谷「……樅木?」

樅木「げ!?機谷、てめえあのレッドとか春夏秋冬と話してたんじゃ……」

機谷「君があまりにも戻ってくるのが遅いからね。誰かに迷惑かけてないかと思ったら案の定だよ」

機谷「すまないね、三人とも。不快な思いしただろう?」グググググ…

樅木「痛たたたたたたた!アイアンクローはやめろ!ってか機谷握力結構強い!」

久門「いや……僕はいいんだが……」

桜庭「機谷……あんた割と暴力で解決するタイプなの?」

機谷「そういうつもりはないんだがね……」グググ…

樅木「離せ放せ!はーなーせー!」バタバタ

機谷「……この子が人に迷惑をかけるのは見ていられなくてね。すこし働こうかなって思ったわけだよ」

桜庭「ふーん……ていうかいい加減離してあげなさいよ」

機谷「おっとすまない」パッ

樅木「……頭が割れるかと思った」

樅木「畜生!ファック!この暴力機械マニアめ!いつかぶち殺してやるからな!」

機谷「ふむ。力をもう少し入れた方がよかったかな?」

樅木「ひいっ!…………あ」

久門「……」

贄波「……」

桜庭「……」

樅木「……え、えっと……バーカ!」

……捨て台詞を吐くと逃げるように樅木は行ってしまった。

久門「……機谷」

機谷「ん?何だい?」

久門「お前、樅木に何か恨みでもあるのか?」

機谷「そういうのがあるわけじゃないよ。ただ……」

久門「ただ?」

機谷「……まあ、わざと悪人ぶる奴は嫌いなだけだよ」

桜庭「……どういうこと?」

機谷「いや、こっちの話……さて、桜庭さん、今何時だい?」

桜庭「……23時ちょうど……あっ」

桜庭「そろそろ交代の時間じゃない……」

久門「……やっと解放か」

機谷「じゃあ、よかったら僕が変わろうか?」

久門「いいのか?」

贄波「機谷さん、なんか妙に今日は働いているような……」

機谷「まるで僕がニートのような言い草だね……」

機谷「……勘違いしてほしくないが、僕はやりたくないことはやらない主義なんだ」

機谷「そして、別に僕は料理が嫌いなわけじゃない」

機谷「あと……」

桜庭「ストップ!あれは本番まで秘密って言ったでしょ!?」

機谷「……ああ、すまないね」

贄波「私、気になります!」

桜庭「もう少ししたらわかるわよ……じゃあちょっと春夏秋冬ちゃんと行ってくるわ」

久門「ん?どこにだ?」

桜庭「ホテルの方。私は料理運搬の手伝い。春夏秋冬ちゃんは料理組の片づけを手伝いにね」

桜庭「ちなみに、料理の方は火ノ宮ちゃんが腕によりをかけたものらしいわよ?」

久門「本当か?」

贄波「これより美味しくなるんですか!?」

桜庭「楽しみにしてなさいよ!頑張った分ね……じゃ、行ってくるね!」

……桜庭を見送り、仕事から解放された僕は大きく伸びをした。

さて、ここからはパーティを楽しむとしようか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

PM 23:15

【最初の砂浜・バーベキュー会場前】

……23時を回って少しした後、桜庭はメリア、陽冥寺、不知火と共に戻ってきた。

メリア「……驚いた。夜になればここまで変わるものか」

陽冥寺「拙者たちは物品の準備をしていただけでござったからな……」

不知火「ふむ、光と闇の逆転で軽々と変化は訪れるものだからね」

モノミ「わーい!ミナサンがラブラブしてくれていてうれしいでちゅー!」

久門「……おい、変なの居ないか?」

モノミ「変なの?」

久門「お前お前……」

桜庭「……戻ってくる途中についてきちゃったのよ」

レッド「大分料理がまずくなりそうだねえ……」

モノミ「ガーン!でちゅ……」

桜庭「じゃあみんな、これが新しい料理ね!」

姪墨「待ってたんだな!」

樅木「イエス!」

桜庭たちが運搬してきたいくつかの皿……そこにはいくつかの料理が乗っていた。

……肉料理だらけだ。……シュラスコ、だったっけ?こういう串肉は。

あと他にもローストチキンやポテトサラダなど、食欲をそそるものが見える。

機谷「なるほど……これは美味しそうだ」

久門「ああ、大分食欲がそそられるよ」

ミアロザ「見ているだけでお腹いっぱいになりそうな量でもあるけどね……」

メリア「この人数だ。これくらい用意しなければならないだろう」

陽冥寺「火ノ宮殿や日比貴殿も大分苦労しておられたようでござるからな」

桜庭「片付けも大変そうだったしねー……針山ちゃんと春夏秋冬ちゃんが手伝ってるけどね……」


姪墨「おっしゃー!これから二次会と洒落込むんだな!」

桜庭「待った!」

姪墨「だな!?」

桜庭「……あんたはこれから曲芸を披露する約束だったでしょ?」

姪墨「……え、でもこの料理……」

桜庭「さっきまで食べてたでしょ?」

姪墨「もったいな……」

桜庭「…………」

姪墨「……わかったんだな」

不知火「……桜庭さんの眼光は魔眼の力でも宿しているのか?」

ミアロザ「単純に眼力だと思うよ?桜庭さんの目を見てると言う事を聞かなきゃいけない気になるというか……」

不知火「……ギアスか。面妖な……」

贄波「ぎあす?」

久門「気にしなくていいと思うぞ……」

久門「というか……料理組が戻るまで待った方がいいんじゃないか?」

久門「一応、みんな揃ってからの方がいいだろ?」

機谷「一理あるね……」

樅木「えー……待つのかよお……」

陽冥寺「この料理があるのは彼らのおかげでござる。待った方がいいのには同感でござる」

ミアロザ「うん。そうだね」

姪墨「んー……じゃあオラは一旦コテージに行くんだな」

久門「ん?戻るのか?」

姪墨「いや、芸の準備なんだな。道具は大体そっちにおいてあるし……」

姪墨「とりあえず、準備だけ済ませとくんだな。食べられない料理は目に毒だし……」

久門「なるほどな……」

姪墨「じゃあ、行ってくる。んだな」

……そう言うと姪墨は行ってしまった。

贄波「コテージ……ですか」

久門「どうした?」

贄波「……やっぱり、遺原さんをお誘いした方がいいんじゃないかって思って……」

ミアロザ「でも、さっきは無理だったんじゃないの?」

贄波「でも、可哀想ですよ……せっかくこんなにおいしそうな料理もあるのに……」

贄波「……だから、もう一回行ってみます!」

レッド「……贄波ちゃん、いい子だねえ」

桜庭「……わかった。じゃあ贄波ちゃん。頼めるかな?」

贄波「はい!任せてください!」

贄波「えっと……コテージに行けばいますよね?」

久門「あいつが出歩くと思わないし……行ってみたらいいんじゃないか?」

贄波「分かりました!じゃあ私も急いで行ってきます!」

……贄波もパーティ会場から姿を消した。

桜庭「遺原ちゃん、来てくれるといいけど……」

ミアロザ「流石に何度も誘ったら折れてくれるんじゃない?」

レッド「あんなに必死に頼まれたら俺は簡単に折れちゃうけどね?」

久門「お前は女の子相手なら簡単に折れそうだな……」

レッド「おや?ばれたかい?」

春夏秋冬「ただいまー!」

……砂浜に元気な声が響く。この声は……

久門「……春夏秋冬、お前片づけはどうしたんだ?」

春夏秋冬「うん、大体終わったみたいだよ。あたしは先に会場入りしてろって」

久門「じゃあ……もう少しで全員そろいそうだな」

桜庭「うん。じゃあ少し待ってましょ」

……さて、人数も大分揃ってきたし。誰かと話して待つとしようかな。

【人物を指定】
安価↓2
・機谷 ・レッド ・陽冥寺
・春夏秋冬 ・ミアロザ ・メリア
・不知火

以上から一人選択。選択した人物とイベント。

不知火「………」

……なぜか一人離れた場所に立っている不知火と話すことにした。

久門「不知火……何してるんだ?」

不知火「久門君か……なんというか、胸騒ぎが止まらない夜だよ」

久門「胸騒ぎ?」

不知火「……杞憂、それならばいいけれど」

不知火「……何か悪意が動き出している、気がする」

久門「……どういうことだよ。まさか……」

……モノクマの言葉が頭によぎる。まさか……

不知火「……」

久門「おい、不知火?」

不知火「……言ってみただけ」

久門「……あのな」

いつものよく分からない妄言……なのか?

不知火「所で話変わるけど、久門君に聞きたいことがあるんだけど」

久門「何だ?」

不知火「久門君はひとつになりたい女性とかいる?」

久門「……またその質問か」

……レッドにもそんなこと聞かれたな。

悪いが、あんまりそういうことを考えた覚えは……

不知火「勿論性的な意味で」

久門「色々と台無しだよお前!」

こいつって意外とこういうキャラだったのか。そういえば針山の水着を見た時やたらはしゃいでたからな……

不知火「僕としては針山さんか遺原さん、ヤリがいありそう」

久門「こういうときだけ何でお前は標準語なんだ……」

不知火「……おかしい。久門君は僕の魂の友(ソウルフレンド)だと思ったのに」

……そんな友達でいてたまるか。

本日ラスト
【人物を指定】
安価↓2
・機谷 ・レッド ・陽冥寺
・春夏秋冬 ・ミアロザ ・メリア

以上から一人選択。選択した人物とイベント。

メリア、選択。

じゃあ本日はここまで。今週来週は忙しいのでやや更新頻度が減ります。
申し訳ないっす。次回で多分事件発生なんでよろしくお願いします。
それではお疲れ様でした。

お疲れ様です。
延命がてらこっちも今日進めようと思います。
もう五か月近くたってるけど(震え声)

では22時くらいからよろしくお願いします。


メリア「……何て会話をしているんだ。お前たちは」

久門「め、メリア?」

……いつの間にか横にはメリアが立っていた。

……聞かれてしまったか?

不知火「……ふ、女性の前でこんな話はすべきじゃないと思ったんだけどね……」

不知火「久門君がどうしてもっていうから……」

久門「お前な……!」

メリア「全く、こんな食事の席でそんな話をするんじゃない」

……心底呆れたような顔つきになるメリア。

こいつのせいで誤解されかねないな。

メリア「今日は戦いを忘れて皆で楽しむのだろう?闘いの話をするんじゃない」

不知火「え?」

久門「は?」

……何を言っているんだ?メリア……

不知火「…え?戦い?まあ確かに男女同士の聖戦と捉える人もいるかもしれないけど……」

メリア「日本語では、「やる」と書いて「闘う」という意味だと聞いていたが……」

久門「何だその少年漫画的な知識は!?」

メリア「違ったか?私はそういう風に聞いていたんだが……」

やっぱりこいつはまともだがどこかズレているな……

久門「……あー、いいよ、もうそれで……」

メリア「……何か馬鹿にされているような気もするが……」

不知火「……ところでメリアさん、今日は剣を持っていないんだね?」

……そういえば。

いつも着けている重そうな鎧はともかく、剣の方は持っていなかった。

メリア「ああ……春夏秋冬や桜庭から注意を受けてしまってな……」

メリア「『こんな会食の際に剣なんか持ち込むんじゃない』とね」

久門「ああ…なるほどな」

メリア「まあ、楽しむための場に剣は不要というのは分かるのだが……」

メリア「どうも落ち着かない……こう、腰のあたりが」

不知火「腰のあたり……?」

……こいつの考えは予想できるのでやめておこう。

そうか、メリアは剣を持ち込んでいないんだな……

【人物を指定】
安価↓2
・機谷 ・レッド ・陽冥寺
・春夏秋冬 ・ミアロザ

以上から一人選択。選択した人物とイベント。

陽冥寺「久門殿!」

久門「陽冥寺……?」

二人と話していると陽冥寺が駆け寄ってきた。

メリア「陽冥寺?どうしたんだ?」

陽冥寺「大変でござる!非常にまずい問題なのでござる!」

不知火「非常にまずいって……フィンブルの冬がきそうとか?」

久門「……わかり辛いから普通にしゃべってくれないか?」

不知火「えっと……なにか大変な事でもあった?」

メリア「まさか敵襲か!?」

久門「メリアもすぐに戦闘に結び付けるのはやめろよ……」

久門「……で、どうしたんだ?」

陽冥寺「……実は桜庭殿に、暗器を全部没収されたのでござる」

……暗器?

陽冥寺「久門殿には見せたでござろう?例えばあの糸…」

……ああ、僕を縛り付けたやつか……

メリア「お前もか陽冥寺……私も剣を没収されてしまってな……」

陽冥寺「困るでござるよ……アレは拙者の商売道具でござるから……」

久門「……まあ、こんな状況で凶器になりそうなものを持ってるだけで不安をあおるしな…」

久門「一応、桜庭は間違ってないと思うぞ……」

陽冥寺「まあ、分かってるでござるが……」

陽冥寺「あれ、結構な値段の張るものなんでござるよ……」

不知火「ちなみに…値段は…?」

陽冥寺「2000……」

久門「ああ、2000円は確かにそこそこ……」

陽冥寺「万…」

久門「2000万…え?2000万!?」

陽冥寺「……それだけ忍びの小道具の開発費はかかるんでござるよ……」

メリア「……なるほど、日本の忍者とはブルジョアなものなのだな……」

……そこ、驚くところと違うだろ……

PM 23:45

……時刻は0時前、そろそろ皆がつくころだろう。

と思いきや……

桜庭「……来ない、わね……」

レッド「……ああ、流石に遅いと思うが……」

春夏秋冬「もう……皆何やってるのよ……」

ミアロザ「……今いないのは誰だっけ?」

久門「ああ、それは……」

……数えてみるか。

まず、砂浜の入り口で来ないメンバーを心配しているのは……

僕の他に、桜庭、レッド、ミアロザ、春夏秋冬の五人。

続いて……

樅木「機谷―!まだ食っちゃだめなのかよー!」

機谷「もう少し我慢しなよ……」

樅木「だって時間かかりすぎじゃねーかよー!」

今にも料理にかぶりつきそうな樅木をなだめている機谷。この二人。

メリア「…………」

不知火「遅い……時間は有限だからこそ価値があるのに、全く……」

陽冥寺「まあまあ。落ち着くでござる」

メリア、不知火、陽冥寺。あの三人も待ち疲れてるな……

って事はいないのは……

久門「……姪墨、針山、火ノ宮、日比貴と……」

桜庭「遺原ちゃんと、それを呼びに行った贄波ちゃんか……」

レッド「……全員が全員遅れるっていうのもおかしくないかい?」

ミアロザ「ああ、誰か一人ならまだしも……」

ミアロザ「全員が一斉に遅れるなんて……」

春夏秋冬「……何か、あったとか?」

桜庭「……ま、まさか!ちょっと片付けに手間取ってるだけよ!」

……いや、そう考えるのも危険だろう。

何かあってからでは遅い……が……


レッド「……心配なら、探しに行こうか?」

ミアロザ「……そうだね」

ミアロザ「何かあってからでは遅い。それは事実だし」

桜庭「ふ、不吉なこと言わないでよ……」

ミアロザ「うーん、桜庭さん。平和な世界にいたキミにこういうことを言うのは酷かもしれないけどさ……」

ミアロザ「―――今は何があったっておかしくない状況なんだよね?」

……ミアロザの声色がやや低いものに変わった。

桜庭「……う」

ミアロザ「……何てね。ま、保険はかけておくに越したことはないって事だよ。」

ミアロザ「大丈夫、ボクと……レッドが見てくるから」

レッド「俺かよ!……まあ構わないが……」

春夏秋冬「……うーん……だったらあたしもいこっか?」

春夏秋冬「何かあったら人手はいるでしょ?」

ミアロザ「うん。そうだね。よかったらお願いするよ」

……僕も探しに行くべきだろうか?

まあ、何もなかったら無駄足になるけど……

安価↓2
1、探しに行く
2、行かない


……いや、僕は残ろう。

ここで大人数で移動しても意味はない。

それに……

桜庭「…………」

……少し青い顔をしている桜庭。

彼女を慰める役も必要かもしれない。

久門「僕は残るよ。あまり多くの人数で探しても……」

ミアロザ「……そうだね、パニックになるかもしれないし……」

レッド「まあ、様子を見てくるだけだからすぐに終わるさ」

レッド「えっと……行く場所はどこだい?」

桜庭「えっと……料理の後片付けをしてるなら、レストランの厨房かな?」

桜庭「あと、姪墨君は芸の準備をするって言ってたからコテージだと思う、けど……」

久門「……それから贄波は、遺原を呼びに行ったぞ」

ミアロザ「ってことは、その三か所を見て回ればいいわけか……」

ミアロザ「オッケー、任せて!」

……そう言ってミアロザは走って行った。

春夏秋冬「ちょ、ミアロザちゃん!そっちホテル側とは逆だってば!」

レッド「遠回りになるぞ!」

……任せて大丈夫だったのか?

……走り去っていく三人を見送りながらそう思った。

三人はすぐに見えなくなる。もう深夜だからな……灯りがないとほとんど何も見えないな……

さて……

桜庭「……」

久門「……どうしたんだよ、桜庭」

桜庭「ミスしちゃった……」

桜庭「……皆の行動を管理できないなんて、リーダー失格よね」

桜庭「ミアロザちゃんの言う通りだよ……何かあってからじゃ遅いのに……」

久門「16人の人間だぞ?逐一動きを把握する方が難しいだろ?」

久門「それに、桜庭は今日のパーティを俺達のために開催してくれたんだろ?」

久門「十分やってくれてるじゃないか」

桜庭「……うん……」

……桜庭は自分で背負いすぎるところがあるのかもしれないな。

何でもかんでも、自分の責任って思いこむタイプなんだろうか……

久門「……大丈夫、ちょっと遅れているだけだって」

久門「火ノ宮とか結構マイペースな所があるだろ?だからきっとのんびり……」

火ノ宮「……私がどうかした?」

……不意に後ろから声がかけられた。

久門「ひっ……!」

桜庭「火ノ宮ちゃん!?」

火ノ宮「……片付け、終わったけど?」

久門「い、いきなり出てくるなよ!心臓に悪い……」

火ノ宮「……ごめん」

桜庭「え、えっと……どうして遅れたの?」

火ノ宮「……まず、針山さんが食後のデザート用のアイスを持っていくのを忘れたことに気づいた」

桜庭「うん……」

火ノ宮「それで、急いで持っていったの。そのせいで日比貴君と私だけで片付け」

桜庭「……ああ、通りでアイスを入れるためのクーラーボックスがないと思った…」

火ノ宮「……あと」

久門「……あと?」

火ノ宮「……日比貴君、いつの間にかいなくなってた」

久門「はあ!?」

火ノ宮「……おかげで私だけで片付け……」

久門「あいつ何やってんだよ……」

桜庭「日比貴……あとで説教ね……」

日比貴「あはは……説教は勘弁してほしいなあ……」

……そんなことを話していると、渦中の人物が登場した。

久門「……日比貴……お前何やってんだよ……」

桜庭「女の子一人に仕事させるとか……最低じゃない……」

日比貴「うわ……やっぱり怒られてるよね……」

日比貴「いや、これにも事情はあるんだよ?僕なりの深い事情がさ……」

桜庭「……一応聞いてあげる。どんな事情?」

日比貴「実は、僕ってば……」

日比貴「肉類、食べられないんだよ……」

久門「……は?」

日比貴「だから、早急にそれ以外の物を買ってくる必要があったんだよ……ほら!」

そういうと日比貴は手に持っていたスーパーの袋を見せる……

日比貴「シーフード類!こういうのもないと僕が困るんだよ!」

日比貴「だから仕事を抜け出して急いで買ってきたんだよ!」

火ノ宮「……なるほど。確かに重要……」

桜庭「だったら仕事終わってから買いに行きなさいよ!」

日比貴「いやー、僕ってば気になる事は気になる事をすぐに片付けないと気が済まないんだよねー……」

久門「……火ノ宮、一発こいつ殴っていいと思うぞ」

火ノ宮「……いい」

日比貴「うん、僕も痛いのは勘弁かな」

桜庭「……つまり、こういう事?日比貴が仕事をさぼったから遅れたって……」

桜庭「……心配して損したわよ……」

……全くだ。って、あれ?

久門「……いや、おかしくないか?」

桜庭「え?何が?」

久門「火ノ宮、針山がアイスを届けに出たのは何時くらいだった?」

火ノ宮「……23時20分くらい、かな?」

久門「……つまり、針山は日比貴より先に……こいつと違ってまっすぐに来るわけだろ?」

日比貴「そうだね、アイスが溶けたら大変だし、何より彼女、すごい急いでたし……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【レストラン 厨房 PM23:20】

針山「ふええ…アイスを溶かしちゃったら大変ですよ!」

日比貴「……まあ、溶けたアイスには何の価値もないしね」

火ノ宮「……うーん……味の付いた牛乳にはなる」

針山「わ、私、急いで届けに行ってきます…」

針山「溶かしちゃったらみんな怒るに決まってます……」

針山「……私の不注意のせいでパーティが台無しになったら……」

針山「きっと私に今まで抱いていた嫉妬劣情その他もろもろが爆発するに決まってるんです!」

日比貴「たかがアイスでそこまでなるかな……?」

火ノ宮「……うん、わかった。残りは私たちに任せて」

針山「はい!行ってきます!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日比貴「そこから彼女、大急ぎで準備して、大急ぎで出ていったよ」

久門「……それならさ、なんで針山はこっちについてないんだ?」

久門「急いで……しかも日比貴より先に出たんだろ?」

桜庭「……え?」

久門「……あいつに何かあったのか?」

……不安がよぎる。まさかとは思うが……

機谷「……何かあったのかい?」

メリア「何やら不穏な空気を感じたが……」

僕らの様子がおかしいことに気づいたのか、残りのメンバーもこっちに集まってくる。

久門「……ああ、他の奴ら遅いだろ?」

久門「それで、こいつらの話を聞いたら、針山がもう先にこっちに向かったって言ってたんだよ」

桜庭「だけど、まだ来てないの……」

メリア「……何?」

不知火「わ、我が女神に災厄が降り注いだかもしれない……ってこと?」

機谷「針山さんに何かあったかも……と言う事か」

樅木「……ファック、めんどくさいな……余計な手間増やしてんじゃねえよ……」

樅木「で?どこを探せばいいんだ?」

陽冥寺「意外でござるな……てっきり『あたしには関係ない!』とかいうと……」

樅木「ああん?んなこと言ったらよ……」

機谷「……まあ、僕が怒るかな?」

樅木「……だろーよ。ああうぜえ……」

久門「……とりあえず、ホテルとここまでの道を探してみよう」

久門「あいつがこっちにまっすぐ向かったんだったら、そっちにいる可能性が高いしな」

桜庭「パーティは中断、かな…仕方ないけど……」

……嫌な予感がする。

自慢じゃないが、自分がこんなはっきりとした感じを得た場合、ほぼ間違いなく……

何か、まずいことが起こっている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

針山ー!

針山さーん!

……あちこちから針山を呼ぶ声がする。

パーティは一時中断。今は残ったメンバーで針山を探している。

僕は今砂浜からそこまで離れていない位置を探している。

……そういえば、最初に捜索に行った他の奴らも帰ってこないけど……

春夏秋冬「久門!?」

ミアロザ「…何かあったのかい?」

……声をかけられ、そちらを見る。

久門「ミアロザ……春夏秋冬……」

ミアロザ「……針山さんを呼ぶ声がするから、何かと思ったけど……」

春夏秋冬「もしかして……針山ちゃん、見つからないとか?」

久門「ああ……その通りだよ……」

春夏秋冬「そんな……」

久門「お前たちはどうだったんだ?」

ミアロザ「……遺原さんはコテージに引きこもり中。いることは確認したから間違いない」

ミアロザ「今はレッドが連れ出そうとしてるかな。ただ……」

春夏秋冬「……贄波ちゃんが、いないのよ……」

久門「……は?」

春夏秋冬「贄波ちゃん、どこにもいなかったよ……」

ミアロザ「遺原さんに聞いたら、一回コテージの方に来てるのは確かだったみたいなんだけど……」

……次々と問題が増える。

針山に、贄波……いったいどこに……

久門「……姪墨は、どうだったんだ?」

春夏秋冬「うん、コテージで芸の準備してたよ?まだコテージの中にいると思うけど…」

ミアロザ「となると、二人が行方不明っていうわけだね……」

久門「くそっ……」

……ともかくは、早く二人を見つけないといけない。

一体どこに……そう考えていると……

???「う、ううん……」

……自分たちの立っている場所、その近くの茂みからうめき声が上がった。

ミアロザ「……誰だい?」

久門「……見てくる」

……警戒しながらゆっくりと、繁みをかき分けて中に入っていく。すると……

まず目についたのは白く細い脚だった。

続いて、小柄な体……そして……

顔立ちの整った、かわいい、と言える顔……

……この特徴は……

久門「針山!?」

春夏秋冬「え!?針山ちゃん!?」

ミアロザ「……何でこんな所に……?」

……倒れている針山を抱き起してやる。

外傷はない、ようだ。

久門「……一応、何ともないみたいだぞ……」

春夏秋冬「本当?良かった……」

ミアロザ「……だけど、どうして彼女が倒れていたんだい?」

……それは俺も聞きたい。

久門「…針山、起きろ、大丈夫か?」

針山「う、ううん……」

ゆっくりと彼女が目を開ける。

針山「……ふええ!久門さん!どうしたんですか!?」

針山「何で私久門さんに抱かれてるんですかあ!」

久門「ご、誤解を招きそうな言い方はやめてくれ!」

春夏秋冬「……」ジトー

ほら!あんな目で見てる人もいるし!

ミアロザ「あー、針山さん、落ち着いて。君の貞操は無事だから」

久門「お前な……」

ミアロザ「……それより、久門君。聞きたいことがあるんでしょ?」

久門「……針山、お前何でこんな所で倒れてたんだ?」

針山「え、ええ?」

春夏秋冬「針山ちゃんが倒れているのを久門が見つけたんだよ?」

針山「……え、えっと……私は……」

針山「アイスを届けに出て行って、それで……」

針山「……そうだ!アイス!」

……針山は周囲をゆっくりと見回す……

針山「……ああ、完璧に溶けちゃってます……」

……近くにクーラーボックスが見える。それはふたが開けられており……

……中のアイスもドロドロになっていた。

針山「……ごめんなさい……」

ミアロザ「この際アイスはどうでもいいよ……で、何があったの?」

針山「……分からないんですよお……」

久門「分からない?」

針山「私、アイスを運んでこの近くを通ってたら……」

針山「急に何か衝撃が走って……」

針山「それから……何も覚えてなくて……」

……何も覚えてない、か……

ミアロザ「衝撃、か……」

ミアロザ「考えたくないけど、誰かに襲われた……とか?」

春夏秋冬「襲われた?」

ミアロザ「殴られた衝撃で気絶した、で、この茂みに隠された、とかね……?」

久門「襲われたって……誰にだよ……」

ミアロザ「それは分からないよ……ボクだって探偵ってわけじゃないし……」

久門「…………」

……分からない、とミアロザは濁したが。大体は分かる。

……この島に人間は僕ら16人だけ。と言う事は……

僕らに中のだれか、と言う事だろうか……?

……そんなことを考えていると。ガシャンという音がする。

そして、周囲を包む閃光……

久門「うわ、何だ!?」

春夏秋冬「眩し!」

ミアロザ「な、何これ、照明?」

機谷「おーい!皆!すまん!」

……機谷が走って駆け寄ってきた。

久門「機谷、どうしたんだよ?」

機谷「皆には説明してなかったな、今日、中央の島にかかる橋に照明を設置しておいたんだ!」

ミアロザ「照明?何のためにさ!?」

機谷「橋のライトアップのためだよ!何か派手なパフォーマンスをしてくれって桜庭に頼まれてたんだよ!」

機谷「タイマーで丁度午前0時に起動するようにしていたのをすっかり忘れていた!すまない!」

久門「……いや、いい!」

図らずも周囲が明るくなったんだ。この方が探しやすい。

久門「機谷、針山は見つけた!あとは贄波が……」

……ボチャン!

……そう伝えようとした瞬間に、何かが水の中に落ちる音がした。

ミアロザ「……今の音は、一体?」

機谷「……何か大きいものが落ちたようだが…」

春夏秋冬「……機谷、あんたの照明が一個落ちたんじゃないの?」

機谷「……それは困るな。ショートして大変なことになるぞ」

久門「……一度、橋の方を見に行ってみよう。そっちにセットしてたんだろ?」

機谷「ああ……」

久門「針山、立てるか?」

針山「は、はい……何とか……」

……橋の上、か……

行ってみよう。

【ジャバウォック島 1の島‐中央の島間ブリッジ】

……橋には、色とりどりの照明が設置されている。

電飾などと言った小さい物から、スポットライトのような大規模なものまで……

なかなか本格的だ。

機谷「……苦労したよ。なかなか思い通りの色の電球が無くてね」

機谷「仕方ないから自分で改造する羽目にもなった」

……さすが超高校級の発明家。

ミアロザ「自慢はそれくらいにしてよ。何が落ちたのか確認してってば……」

機谷「あ、ああ。春夏秋冬。僕は右側を見るから、君は左側を頼むよ」

機谷「切れてるコードとか……何か怪しいものがあったら言ってくれ」

春夏秋冬「アイアイサー!」

……切れてるコード、か……

怪しいもの、何かないか……

久門「…って、あれ?」

……怪しいもの、あった。

だけど、それは切れてるコードではない。

それは、固体ではなく、液体。

――――――詳しく言えば、血痕、だった。


久門「お、おい!皆!これって!」

針山「ど、どうしたんですか久門さん……ひえええ!」

針山「血、じゃないです?これって……」

機谷「……血?」

ミアロザ「血だって…?」

春夏秋冬「嘘…?どうしてこんなところに血?誰か怪我したの?」

久門「分からない……いったい何が……」

針山「……きゃああああああああああああああ!」

……針山の悲鳴が上がる。

久門「ど、どうした?」

針山「みなさん、下見てくださいよ!」

ミアロザ「下?何か落ちていたのかい?」

機谷「さっき落ちたものか?」

針山「はい、た、多分……」

針山「でも、あれって……」

春夏秋冬「は、針山ちゃん?」

針山がガクガクと震えだした。

……何だ。何が落ちたんだ……?

春夏秋冬「下、見てみよう……」

久門「あ、ああ……」

……針山以外の俺達も、下を見る。

下は一面の水。海。だがしかし。

海の上に、一つだけ、浮いているものがある。

……照明に照らされてはっきりとわかる。

アレは……

久門「人間……?」

……ぐったりと力が抜けている。

そして、あの姿には見覚えがある。

俺達の中でも、有数の巨体。

ここに居たメンバーで、あんな体を持つのは一人。

……よく見れば。服は紅黒く彩られている。

どう見ても、血。

そんな舞台衣装を来て、あの世というステージに旅立ってしまったのは……



―――――――超高校級のピエロ 姪墨礼済……!

じゃあ今日はここまでで。
次回はいつになるかわかりませんがよろしくお願いします。
針山ちゃん殺すと思った?残念姪墨さんでした!
いやー、一番人気な針山ちゃん遺すなんて僕って優しいよな!(フラグ)

ではお疲れ様です。
次回は多分学園生活の方が進みます。

ごめんね。職場の人に捕まって帰るのが遅れたべ

【CHAPT.01 絶望の波音が聞こえる 非日常編】

久門「うわああああああああああ!」

春夏秋冬「キャアアアアアアア!」

……誰かが死んだ、と言う事を理解した瞬間、思わず自分の口から悲鳴が漏れてしまった。

そして、連鎖するようにその恐怖は伝播していく。

針山「な、なに、何なんですかぁ!」

針山「どうして……どうして姪墨さんが……」

ミアロザ「……気持ちは分かるけど、落ち着いたほうが良い……」

ミアロザ「……けど……」

機谷「……まずは、他の奴らに知らせないといけないな」

モノクマ「うぷぷぷ……ついに始まっちゃったね!」

モノクマ「いやあ、大変大変……大変面白いことになっちゃったね!」

……そんな中、現れるは悪夢の象徴。

モノクマ……

久門「も、モノクマ……?」

モノクマ「なんだかんだ『殺さない』っていってもヤル時は殺るのが人間って奴なんだよ……」

モノクマ「ボクはそのことを知ってるからね……いやあ、ヤルと思ったよ!」

ミアロザ「……ってことは、やっぱり……」

久門「……僕たちの中の誰かが、姪墨を殺したって事なのか?」

機谷「……馬鹿な」

……心臓の音が自分でも聞こえるほどに激しい。

こんな、事って……

モノクマ「……さて、それじゃあこの場にいない人たちに知らせる意味でも……」

……ピンポンパンポーン……

……死体が発見されました!

……一定の捜査時間の後……学級裁判を開始します!

モノクマ「……ふう、まあこんなものかな!」

機谷「……モノクマ、それは生徒手帳にも乗っている……」

モノクマ「うん!死体発見アナウンスだよ!」

モノクマ「捜査や裁判を平等に進めるために、このシステムは必要ですからなあ!」

春夏秋冬「待って……ってことは……」

春夏秋冬「あたし達……姪墨を殺した犯人を突き止めなきゃならないんだよね?」

針山「ふ、ふえええ!?」

ミアロザ「……しおりのルール的には、そうなるね」

久門「……モノクマ……僕らに……」

久門「疑いあいをしろって事なのか?」

モノクマ「もう既に殺し合いをしてる時点で疑いあいでびびるとか……」

モノクマ「……甘いなあ、もう既にオマエラとクロとの勝負は始まってるっていうのに……」

久門「……く……」

機谷「……久門。目の前の現実から目を背けるな」

機谷「しおりのルールに則れば、犯人を当てられなかった場合……」

ミアロザ「……ボク達は死ぬって事だよね」

……

久門「……やるしか」

久門「……やるしか、ないのか……」

モノクマ「うぷぷ……そうだよ、その意気だよ!丁度役者も揃ったみたいだしさ!」

……橋の上での騒動と、モノクマのアナウンスを聞きつけて……

残りのメンバーも駆けつけてきたようだった。

遺原「ぎゃああああああああ!やめなさいよおおおおおおおお!離せええええええええ!」

メリア「今はそんなことを言っている場合ではないだろう!」

レッド「……助かったよメリアちゃん」

レッド「……こいつを担いで持ってきてくれて」

レッド、メリア……と担がれて持ってこられた遺原。

……寮の方を探していたメンバーだろう。

樅木「クソが!死体ってどういうことだよちくしょう!」

不知火「お、おちつ、落ち着いて心頭滅却すれば火もまた涼し!」

陽冥寺「色々とごちゃまぜでござろう……」

火ノ宮「……やっぱり、起こった」

桜庭「みんな!落ち着いて!こういう時こそ落ち着かないと!」

……針山を俺達と一緒に探してくれたメンバー。

そして……

日比貴「……久門君」

そのメンバーとは逆方向……橋の中央の島側から歩いてきたのは……

日比貴……

久門「……日比貴、大変だ」

久門「……姪墨が、殺されたよ……」

日比貴「何て事なんだ……折角、みんな仲良くなれたところだったのに……」

日比貴「……これも君の仕業?モノミ?」

……モノミ?

モノミ「全部あちしのせいにするのはやめてくだちゃい!」

桜庭「……モノミ……あんたがやったわけ?」

モノミ「誤解でちゅ!というかあちしなにもしてないでちゅ!」

機谷「……日比貴、何でこいつを連れてきたんだ?」

日比貴「針山さんを探しに行って、もしかしたら中央の島の方に居たのかも、と思ってそっちに行ったんだよ」

日比貴「そしたら、何故か公園にモノミが居てね?」

日比貴「何か怪しいから声をかけてみたってわけ」

モノミ「あ、あちしは……寂しかったんでちゅ!」

火ノ宮「……寂しい?」

モノミ「だってパーティやるっていうのにミナサン全然あちしを呼んでくれなかったじゃないでちゅか!」

モノミ「うえーん……先生だってミナサンと話したかったのに……」

不知火「……ウサギは寂しいと死んでしまうからね」

春夏秋冬「案外、かまってちゃんだったんだ……」

日比貴「……それで、公園でモノミと話してたらアナウンスが鳴ったから……」

日比貴「戻ろうとしたら橋の近くで騒いでる君たちを見たってわけ」

……モノミ……

モノクマ「うぷぷ、それじゃあ全員集合したみたいだし、まずはこれを配ろうかな……」

モノクマ「ザ・モノクマファイル~!」

針山「も、モノクマファイル?」

陽冥寺「……な、なんでござるか?」

モノクマ「オマエラ素人に何でもかんでも捜査させるのは厳しいからね!検死くらいはやってあげたんだよ!」

モノクマ「真性構ってちゃんのモノミと違って、ボクはしっかり協力してあげるからさ!」

モノミ「あちしにかまってちゃん属性が定着している!?」

ミアロザ「……それを使って捜査しろ、ってこと?」

モノクマ「そういうこと!まあオマエラに残された道は一つだけどね!」

日比貴「……捜査しないと、死んでしまうからね」

機谷「……この事件の犯人を見つけ出さなければ、な」

……そうだ。俺達の中にいる犯人。

いくら認めたくなくても、それがいるのは事実。

モノクマ「……うぷぷ……それじゃあ捜査を始めなよ!」

モノクマ「気を抜くと時間切れになっちゃうかもね……うぷぷ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

桜庭「……え、えっと……」

桜庭「……まずは、ファイルの確認だよね」

……恐る恐る、といった様子で桜庭がファイルを開く。

『―――被害者は超高校級のピエロ、姪墨礼済。

死体が発見されたのは中央の島‐1の島間のブリッジ下の海上。

何らかの理由で橋から落下したものと思われる。

死因となったものは腹部を刃物で刺されたことであり……

死亡推定時刻は23時15分~0時の間と推定される。

また、死体には謎のシートが巻き付けられている。』

……死亡推定時刻は23時15分から。

姪墨が出ていったのもそのあたりか…

久門「……となると、この時間中にパーティ会場にいたやつにはアリバイがあるって事になるな」

春夏秋冬「あと、料理の準備をしてた人たちもね」

桜庭「となると、あの時に居なかったメンバー……」

機谷「ひょっとして……」

……一部の人間に視線が集まる。

遺原「……な、何よ……」

レッド「ま、まあ疑うわけじゃないんだけどさ……」

ミアロザ「……君、ずっとコテージに居たって言ってたよね?」

ミアロザ「つまり、孤立してたわけだけど……」

樅木「おい牛女……てめーが犯人じゃねーのか?」

遺原「はあ!?私が好き好んで出歩くわけないでしょ!?」

久門「遺原……これは重要な事なんだぞ……?」

遺原「……おえ……ちょ、近づかないでよ……」

久門「あ、ごめん……」

……コテージにずっといたと言い張る遺原……

彼女はまず容疑者の有力候補の一人ではあるが……

レッド「……だけど、贄波ちゃんが呼びに行ったって言ってたよね?久門君?」

久門「ああ…」

不知火「じゃあ……贄波さんに聞けば真実はおのずと光の中に……」

日比貴「……だけど、その贄波さんはどこにいるの?」

……そうだ。そういえば……

久門「…まだ見つからないのか?」

メリア「…すまない。針山を探すついでに私も見てはみたのだが……」

遺原「……あたしもよ」

遺原「……確かにコテージに呼びに来たけど、あたしが出ようとしなかったから……」

遺原「……諦めたのかどこかに行っちゃったわ」

……遺原のコテージには来ていた。と言う事は。

あいつはホテル側にはいっている……はずだけど……

日比貴「……ああ、もう時間もないし、早く探しに行ったほうが良いんじゃない?」

日比貴「僕らは捜査もしなきゃいけないんでしょ?」

日比貴「僕だって死にたくないし……」

春夏秋冬「あ、あたしだってやだよ!」

……そうだよな。時間はない。

贄波を探すのも並行して……まずは事件の情報を集めないと。

……姪墨……

……お前、誰かを喜ばせる為にピエロになったんだろ?

だけど……

皆を悲しませて、どうするんだよ……


【INFO】
・コトダマ【モノクマファイル1】を入手。
『被害者は超高校級のピエロ、姪墨礼済。
 死体が発見されたのは中央の島‐1の島間のブリッジ下の海上。
 何らかの理由で橋から落下したものと思われる。
 死因となったものは腹部を刃物で刺されたことであり……
 死亡推定時刻は23時15分~0時の間と推定される。
 また、死体には謎のシートが巻き付けられている。』

これより捜査パートを開始します。

【捜査パートについて】
・捜査パートで事件に必要なコトダマを集めていきます。
・解決に必要なコトダマを集め終わった時点で終了となります。
・捜査パートで行えるのは以下の物となります。
 ・聞き込み……特定の人物に話しかける。
 ・捜査……特定の場所を捜査する。
・また、今回は捜査場所に関してヒントを無料で提供します。
・――そして、捜査中の行動も好感度に影響することがあります。

CHAPT 01 非日常編
捜査開始!

最初の行動はどうする?
安価↓2
1、捜査…場所を指定
 捜査すべき場所
 死体発見現場(砂浜)
 ホテル周辺
 中央の島 
2、聞き込み…人物を指定

2、ミアロザに聞き込み

……まずはミアロザに聞いてみようか。

あいつ、こんな状況でも冷静だし……

何かわかったことでもあるんじゃないか?

久門「……ミアロザ」

ミアロザ「ああ、久門君。どうしたの?」

久門「ああ、こんな時でもミアロザは冷静だからな……聞くなら一番じゃないかと思った」

ミアロザ「おや、頼ってくれるのかい?嬉しいな」

久門「……何か余裕そうだな」

ミアロザ「……ま、死体は見慣れてるしね」

久門「え?」

ミアロザ「……何でもないよ。で、どうしたの?」

……ミアロザに聞きたいことは……

安価↓2
1、贄波を探しに行ったときに何かあったか?
2、午前中何をしていたのか?
3、自由安価

ごめんなさい。寝落ちしてました。

1、選択。

では本日はここまでで。
最近寝落ちが多いなあ……疲れているのだろうか。
ではお疲れ様です。

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