津田「正直、五十嵐さんを性的な目で見てしまう」 (63)

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ランコ「このように津田副会長が申していますが、五十嵐さん何かコメントを」

カエデ「な、な、なによそれ!?」

ランコ「いえね、この間のハロウィンの記事を書こうと思いまして」

カエデ「そこには突っ込まないわ、それで!?」

ランコ「いえ、コスプレの衣装についての感想を求めたところ……」


ランコ『どなたのコスプレが副会長としてはお気に入りですか?』

タカトシ『そうですねー、皆さんよかったですが、正直、五十嵐さんを性的な目で見てしまいますね』


ランコ「このように仰っていたので、それについての感想を求めようかと」

カエデ「感想なんてあるわけないでしょ!!ちょっと私言ってきます!!」ダッ

ランコ「まあまあ待ってください」シュッ

カエデ「はやい!?」

ランコ「しかし、この意見も無理はないのでは?」

カエデ「え?」

ランコ「ハロウィンのときの衣装を考えてください」

カエデ「あのときは……」

ランコ「普段は男嫌いと言っているあなたが……明らかに男を求めるビッチ的服装を!!」

カエデ「び、ビッチ!?わ、私そんな格好は!!」

ランコ「いえいえ、見てくださいよ、この横乳丸出しの衣装を」

カエデ「ひゃああああ!!写真は出さないで!!」

ランコ「谷間もこんなに」

カエデ「なんで拡大してるの!!」

ランコ「この衣装から、風紀委員長五十嵐カエデの隠れ巨乳で男子の間ではオカズに事欠いてないそうですよ」

カエデ「」

ランコ「おや、気絶してしまいましたか」

カエデ「……あれ」

ランコ「目覚めましたかぁー?」ヌ

カエデ「ひいいいいい!!」

ランコ「まだ話は続きですよ?」

カエデ「ま、まだ何か?」

ランコ「いえ、ですからね、これノーブラですよね?」

カエデ「う……、ま、まあそうですけど……」

ランコ「そんな格好を自らしておいて、性的な目で見るなと?」

カエデ「そ、それは……、部活で仕方なく……」

ランコ「ほほうー、風紀委員のあなたが仕方なくですかー?」

カエデ「う……、ま、まあ着たのは私の意思ではあるけど……」

ランコ「でしょうー?なら、仕方ないと思いますが、オカズにされたとしても」

カエデ「おか……、そ、それとこれとは話が別です!!」ダッ ガラッ

ランコ「おや、早い」

生徒会室

アリア「やっぱりお尻の穴だよねー」

シノ「うむ」

タカトシ「はぁ……」

スズ「ほら、早く突っ込みなさい」

タカトシ「俺は別にツッコミ担当じゃ……」

ガラッ

カエデ「津田副会長!!」

タカトシ「五十嵐さん!?」

シノ「五十嵐、どうした、怖い顔して」

カエデ「津田君、ちょっと聞きたいことがあります!」

タカトシ「は、はい?」

カエデ「私をオカズにしていたって本当ですか!?」

タカトシ「は」

カエデ「あ」

シノ「な……な……なんだ、それは!!おい、津田!!」

アリア「健康な男の子なら仕方ないんじゃないかなぁ?」

スズ「ちょっと!津田!どういうこと!?」

タカトシ「し、知りませんよ!!なんですか、それ!!」

カエデ「い、今のは、そ、その違うっ……///」

タカトシ「いや赤くならないでくださいよ!!」

シノ「津田、説明しろ!!何回抜いたんだ!」

タカトシ「論点そこじゃないよね!?」

アリア「私は何回?」

タカトシ「ちょっと、混乱するから黙っててもらえませんかね」

ランコ「よ」

シノ「お、畑」

ランコ「いやー今の発言はよかったですねー」

カエデ「はっ!」

ランコ「風紀委員長からまさかオカズなんて単語が出るとは」

カエデ「ち、違う今のは!!」

ランコ「おやぁ、恥ずかしがっているところを見ると、単語の意味がお分かりで?」グイッ

カエデ「し、知らないわよ!!///」

アリア「え、もしかして具とかそういう意味だったのかな?」

シノ「なるほど、しかし、それでは意味が通らんな」

アリア「津田君が五十嵐さんの具を……」

タカトシ「あらぬ方向に持ってかないでもらえます!?」

カエデ「そうじゃなくて!津田君がその……」

タカトシ「お、俺が、なんですか?」

カエデ「わ、私を……性的な目で見ているって……」

タカトシ「え」

タカトシ「えええええええええええ!?」

シノ「津田あああああああああああ!!!」

タカトシ「誤解ですよ!!」

スズ「誤解も六階もないわ!」

タカトシ「だから話を聞いて!」

アリア「あらあら」

タカトシ「なんですか、それ、誰から聞いたんですか!!」

カエデ「……」ビッ

ランコ「あらん」

タカトシ「ちょっと、説明してもらおうか」

ランコ「いえ、先ハロウィンの感想をインタビューした際にですね」


ランコ『どなたのコスプレが副会長としてはお気に入りですか?』

タカトシ『そうですねー、皆さんよかったですが、正直、五十嵐さんを性的な目で見てしまいますね』


ランコ「と言っていたのを教えただけですよ」

シノ「おい、完全にクロじゃないか」

タカトシ「言ってねえええええええええ!!」

カエデ「え?」

タカトシ「そんなこと一言も言ってないです!!」

ランコ「あらぁ?」

シノ「おい、津田、じゃあ何と言ったのだ?」

タカトシ「俺はただ、五十嵐さんが可愛かったって」

カエデ「ひぇ!?」

シノ「」

アリア「あらー、大胆」

タカトシ「ま、待ってください、正確に言いますから」


ランコ『どなたのコスプレが副会長としてはお気に入りですか?』

タカトシ『えーっと、皆さん、似合ってたと思いますよ』

ランコ『そうではなく、特に目を引いたと方とか」

タカトシ『うーん……、五十嵐さんが普段見れない格好だったので、意外で可愛かったですね』

ランコ『ほほう』


タカトシ「こうですよ!」

ランコ「あれー?そうでしたっけ?」

カエデ「畑さーん……ちょっとお話が」

アリア「でも可愛いとは言ったんだ?」

タカトシ「あ」

カエデ「ふぇ!?」

タカトシ「い、いや、それは言いましたけど……」

カエデ「あ、あ、……いやああああああああ!!」ダッ

スズ「逃げた」

シノ「はっ!なんだ、結局畑の記事のせいじゃないか」

ランコ「違いますよーちょっと誇張しただけです」

タカトシ「いや、全然違うよね?」

ランコ「いえ、だって可愛いと思ったということは、正直あの夜五十嵐さんで抜いたのでしょう?」

タカトシ「飛躍しすぎだよ!?」

ランコ「ではあの姿の五十嵐さんで抜かなかったと?写真もあげたのに?」

タカトシ「え、いや、あの」

シノ「抜いたのか」

アリア「抜いたの?」

タカトシ「い、言えませんよ!そんなの!」

シノ「抜いたな、これは」

アリア「抜いたねー」

スズ「最低」

タカトシ「ちょっと!!」

ランコ「ほらー、私間違ってないー」

タカトシ「いや、ダメでしょ!こんなコメントで載せちゃ!」

アリア「津田君!」

タカトシ「はい?」

アリア「私では抜いてくれなかったの?」

タカトシ「え、それ答える義務あります?」

アリア「んー、……ギリギリあるかな」

タカトシ「あるの!?」

シノ「ま、まあ、確かに津田は抜いたが」

タカトシ「もういいよ、それ!」

シノ「畑もあまり五十嵐をいじってやるな、あいつは男が苦手なんだから」

ランコ「ちぇー」

タカトシ「俺、一応謝ってきますよ……」

アリア「いってらっしゃーい」

ランコ「しかし、私は五十嵐さんの男性恐怖症は治すべきかと思ってやっているのですよ」

シノ「まあ確かに治るに越したことはないだろうが」

スズ「これで治るんですか?余計に悪化しているような」

ランコ「あらー?お気づきになりません?以前より彼女は副会長との距離が狭まってますよ」

シノ「なっ!?」

ランコ「あ、性的な意味で」

スズ「え!?」

ランコ「お気づきでしょうが、あれだけ近くに寄っても大丈夫ですし、触ることも出来ます」

シノ「まあ確かに徐々に克服はしているようだな」

ランコ「ただし、津田副会長限定です」

シノ「なに!?」

ランコ「五十嵐さんにとって、どうやら副会長は唯一接することのできる男性となりつつあるかと」

シノ「そ、それはどうなんだ、ダメじゃないか!?」

アリア「んー、でも津田君から慣れるのはいいんじゃないかなー?」

スズ「まあ確かに、そこから他の男性も大丈夫になるかもしれませんけど……」

ランコ「そういうことで、私は彼女のためを思ってですねー」

シノ「そ、そうなのか?」

ランコ「ええ、そんな五十嵐さんをいじめようという目的は一切ありません」

スズ「うわー、嘘っぽい」

ランコ「まあわかっていただけたところで、追いかけましょうか」

シノ「え?しかしどこへ行ったかは……」

ランコ「あー大丈夫です、わかりますから」

スズ「……理由は聞かないでおこう」

アリア「どこなの?」

ランコ「この時間はどこも人がいますから、おそらく使っていない空き教室かと」

シノ「おー、なるほど、これは行くしかない展開だな」

空き教室

カエデ「あー……もう私なんてことを……」

タカトシ「あ、いた!五十嵐さん!」

カエデ「津田君!?な、なんですか……」

タカトシ「いえ、ちゃんと謝っておこうと思いまして」

カエデ「謝る……?」

タカトシ「あの性的云々はあれですけど、可愛いと言ったことは本当ですし」

カエデ「あ、えっと……」

タカトシ「変なこと言ってすいませんでした」

カエデ「あ、あなたが謝ることはないわよ、……別に嫌じゃないし」

タカトシ「え?」

カエデ「な、なんでもない!!」

別室

シノ「なんだ、このラブコメ展開は!」

アリア「津田君、ラノベの主人公並に耳が遠いね」

スズ「都合のいいときだけなんて本当にそうですね」

ランコ「あら、ツッコミ不在?」

シノ「むー……」

アリア「シノちゃん、なんだか膨れてる?」

シノ「膨れてない!」

アリア「そうー?」

ランコ「お静かに」

空き教室

カエデ「とにかく!私は気にしてないから、ちょっと、その驚いただけで……」

タカトシ「驚いた?」

カエデ「その……可愛いなんて言うから……」

タカトシ「あ、あれはその……」

カエデ「いいわよ、言わされただけだろうし」

タカトシ「そんなことないですよ、本当に可愛いとは思いましたし」

カエデ「なっ!?……せ、セクハラよ!」

タカトシ「なんで!?」

カエデ「も、もういいわ、とにかく出ましょう///」

タカトシ「そうですね」

ガッ

カエデ「あれ……?」

タカトシ「どうしました?」

カエデ「開かない……」

別室

ランコ「外からカギをかけました」

シノ「やるな!」

スズ「い、いいんですか?ちょっと問題では?」

アリア「男性恐怖症の五十嵐さんと津田君が密室で二人っきり……」

アリア「いけない、ちょっとパンツ替えてくるよー」

スズ「え」

シノ「まああの二人なら特に何も起きんだろう」

ランコ「甘いですねー、天草会長」

シノ「なんだ?」

ランコ「五十嵐さんをただの純情男性恐怖症の女性とお思いですか?」

シノ「違うのか!?」

ランコ「思い出してみてください、彼女に対しての数々の絡みを」

シノ「そういった関係になったことはないが……」

スズ「続けてください」

ランコ「彼女に下ネタをぶっ込むこともあったでしょう」

アリア「ぶっ込むなんて……私はお尻にぶっ込んでるけど」

スズ「ええ、それで?」

ランコ「彼女はだいたいの下ネタを理解してます、そして下手すりゃ下ネタで天然ボケもかます始末」

シノ「確かにそうだな……」

ランコ「つまり彼女の頭の中は結構エロい!」

スズ「なんかざっくりしたまとめ!?」

アリア「んー、まあ年頃の女の子だもんねー」

シノ「まったくそういうことを考えないと言うことはないか」

アリア「そんな女の子いないよねー」


ムツミ「くしゅん!」

ネネ「どうしたの?」

ムツミ「風邪かなー」

ランコ「五十嵐さんにはそういう意味でもここらで殻を破っていただこうかと」

シノ「倫理的にはとても問題はあると思うが……」

ランコ「もちろん部屋を使う許可はとってあります」

シノ「なに?誰にだ?」

ランコ「横島先生です」

シノ「あー……」

ランコ「趣旨を説明したら即答でした」


ナルコ『そうね、風紀委員長が男子が苦手じゃ勤まらないもんね、いいわよ、許可してあげる』

ナルコ『ただ……何かあったら映像ちょうだいね、もちろん、モ・ザ・な・し・で』

ランコ『b』


スズ「いつか教育委員会が働いてくれないかしら……」

シノ「まあそれならいいだろう、ちょっと見てみよう」

空き教室

カエデ「どうしよう……」

タカトシ「んー……開かないですね」

カエデ「と、閉じ込められた!?」

タカトシ「とりあえず携帯で助けを……」

カエデ「ダ、ダメよ、校則違反!」

タカトシ「そんなこと言ってる場合じゃ……あれ」

カエデ「どうしたの?」

タカトシ「電波が……なんで圏外に、五十嵐さんの携帯は……」

カエデ「鞄の中に……」

タカトシ「ここは4階だし……って、窓も開かない!?」

カエデ「え……」


別室

ランコ「ちなみにガラスも強化ガラスですので割れません」

スズ「何者……」

カエデ「どうしよう……」

タカトシ「んー、助けが来るのを待つしか……」

カエデ「そ、そんなー……」

タカトシ「会長たちがそのうち気付いて探しに来てくれますって」

カエデ「でも、ここ空き教室だし」

タカトシ「だからこそです」

カエデ「え?」

タカトシ「まあ理由は置いといて……、少し待ってみましょう」

カエデ「……そうね」

10分後

カエデ(こんなところで男の人と二人だなんて……、まあ津田君なら多少は平気だけど……)

カエデ(二人っきり……、……な、何考えてるの、私は!!)

タカトシ「五十嵐さん?」

カエデ「な、なに!?」

タカトシ「なんだか顔が赤いですけど」

カエデ「なんでもない!だから近づかなくていいから!」

タカトシ「は、はい」

カエデ(もう何してるの私は……)

タカトシ『性的な目で』

カエデ「」ビクッ

カエデ(な、なに思い出して、あれは彼が言ったことじゃなくて……)

カエデ(でも男女がこんなところで二人なんてやっぱりまずい、気絶なんてしたら……)

カエデ(……だ、ダメよ、そんなこと考えちゃ!!)

10分後

タカトシ「んー、来ませんね……」

カエデ「そうね……」

タカトシ「あの、五十嵐さんってこの状況は大丈夫なんですか?」

カエデ「……他の男子だったら耐えられないけど、まあ津田君は慣れてるし」

タカトシ(男とみられてないんだろうか……)

タカトシ「……なんか部屋暑くないですか……」

カエデ「え?そう?」

タカトシ「……ええ、空調おかしくなってるんじゃ……」シュル

カエデ「ちょっと!何してるの!」

タカトシ「いえ、暑いのでネクタイ取ろうかと」

カエデ「そんな、ダメよ!!」

タカトシ「ええええ、でもこれは……」

カエデ「まあ、確かに、暑いけど……」

タカトシ「ですが、この格好じゃ……」

カエデ「もう勝手にしなさい!」

タカトシ「あつー……」

別室

シノ「どうなってるのだ?」

ランコ「室温を26度にしています、ついでにラブホテルで使っているというアロマを」

アリア「何々、それ、気になる!」

シノ「お、おい、大丈夫かそれは?」

ランコ「ご安心を、合法的なものですし、リゾートホテルなどでも使用しているようなものです」

スズ「それって意味あるんですか?」

ランコ「ええ、独特の香りですからねー効果はあるかと」

アリア「あ、こっちの匂いもいいなぁ」

ランコ「開放的になっていただければ、こっちのものです」

スズ(だいぶ犯罪っぽい)

タカトシ「ちょっと本当に暑い……、湿度も……」

カエデ「だらしない恰好しないの!」

タカトシ「五十嵐さん暑くないんですか……」

カエデ「まあ暑いけど……」

タカトシ「脱いだ方がいいですって」

カエデ「……!!」

タカトシ「……いや!そういう意味じゃなく!!」

カエデ「わ、わかってるわよ……」

タカトシ「どうしました?」

カエデ「な、なんでもない」

タカトシ「上着脱がないんですか?そんなに汗かいてるのに」

カエデ「確かに……このままだとあれだし、しょうがない……」

タカトシ「会長ー、早くきてくださーい……」

カエデ(絶対、畑さんの仕業な気がするわ……いったいどういう……)

カエデ(……うーベトベトする……、ん?)

カエデ「きゃあああああ!!」

タカトシ「なっ!?どうしました!?」

カエデ「なんでもないから!!こっち見なくていいから!!」

タカトシ「は、はい」

カエデ(ど、どうしよ、下着が透けちゃってる……)

カエデ(こんなんなら早く脱げばよかった、っていうか何よ、この湿度!!)

カエデ(もう一度着たら、怪しまれるし……、とにかくバレないように……)



別室

シノ「ほー、黒か」

ランコ「クロですね」

スズ「部屋の中が曇ってるんですが……」

カエデ(これだと露骨に胸を隠しすぎかしら……)

カエデ(うーん……)

タカトシ(……あれってやっぱりあれだよな……)

タカトシ(後ろ向いてるけど、完全に透けてる……)

タカトシ(注意すべきだろうか、いや、でも気絶されて、その間に見つかったら……)


ランコ『おやぁー?気絶している五十嵐さんと津田副会長、これは……』

シノ『昏倒レイプとはけしからん!』


タカトシ(それはまずい……)

カエデ(うー……ん?なんかこっちをチラチラ見てる……、あれ、前が透けてるってことは……)

カエデ「っ!!」ガタッ

タカトシ「!」ビクッ

カエデ(絶対後ろ見えてるわよね、これ……)

カエデ「……」

タカトシ(なんかこっち見てる……)

カエデ(お、男の人に見られた……、このままじゃ私……)


カエデ『いやぁ!!』

タカトシ『はぁはぁ!!』

カエデ『いやっ!痛っ!いやぁ!!!』


カエデ(はわわわ……お、犯されちゃう……)

タカトシ(すごいあらぬ嫌疑をかけられている気がする……)

カエデ(で、でも津田君はそんな人じゃ……)

『性的な目で』

カエデ「!」

『横乳が~』『オカズに』『可愛い』

カエデ(ダメだわ、やられる……)

カエデ(……どうしよう、意識したら余計に……)

タカトシ「……さん?五十嵐さん?」

カエデ「な、なにっ!?」

タカトシ「これ窓とかも開かないですし、いっそ割って伝えたほうがいいかと」

カエデ「だ、ダメよ、ガラスを割るなんて!」

タカトシ「しかし、このままだと……」

カエデ(そうよ、彼だって出ようとしてるのに私ったら何て想像を……)

カエデ「まあ仕方ないわね……」

タカトシ「じゃあ失礼して、この椅子で……っ!?」ガキン

カエデ「な、なにそのガラス!?」

タカトシ「これ、ただのガラスじゃ……」

カエデ「……畑さん……出たら覚えときなさい……」

タカトシ「んーどうしようこれ……」


別室

ランコ「このまま出したらまずいですねー」

アリア「んーでも五十嵐さん、本当に津田君に近づいても大丈夫そうだね」

シノ「なんで津田にだけ」

ランコ「ここら最後の仕掛けでもいっときますか……」

スズ「仕掛け?」

カエデ「これじゃ……」

ゴゴゴゴ

カエデ「何の音?」

タカトシ「……これは……え、壁が!!」

カエデ「近づいてくる!?」

タカトシ「なにこれ!?え!?」


別室

シノ「なんじゃこりゃああ」

ランコ「単に壁を押し出しているだけですよ」

スズ「どんどん教室が……」

ランコ「あ、ご心配なく、壁にカメラがあるので映像は大丈夫です」

シノ「心配はそこじゃないかなー」

タカトシ「と、止まった……」

カエデ「これはいったい……」

タカトシ「廊下側の壁まで迫ってくるっていったい……」

カエデ「それより壁が迫ってくるって何!?ここ学校よね!?」

タカトシ「壁が薄い……これもしかして……」

カエデ「もしかして?」

タカトシ「最初から元の壁とは別に壁を用意して、外から押し出したんじゃ……」

カエデ「廊下側は……」

タカトシ「こっちに気を取られている間にやったのかと……、ほら、色なんか違うですし」

カエデ「な……」


別室

シノ「随分と原始的だな……」

ランコ「そんなに予算ありませんし」

タカトシ「これは……もう……」

カエデ「……どうなってんのよ、もう……はっ」

タカトシ「ん?」

カエデ「近いいいいいい!!」

タカトシ「えー今更!?」

カエデ(逃げ場が……、どうしよう……)


別室

ランコ「さて、室温、湿度あげていきましょうか」

アリア「あとこのお香もね」

シノ「ノリノリだな」

カエデ「なんかまた暑く……」

タカトシ「暑い……」

カエデ「はぁはぁ……、熱帯ねこれじゃ……」

タカトシ「ええ、本当に……あ」

カエデ「え?……いやああああああああああ!!!」バッ

タカトシ「す、すいません!!」

カエデ(忘れてた!!見られた……完全に見られた……)

カエデ「み、見た……」

タカトシ「……わ、忘れます」

カエデ「……!!///」

タカトシ「……」

タカトシ「い、五十嵐さん……」

カエデ「い、いや、ちょっと、来ないで……」

タカトシ「お、俺ももう我慢でき……」ガバッ

カエデ「いやぁ!!やめて!!」

タカトシ「こんな状態でもう無理ですよ!!」

カエデ「だめっ、お願いやめっ」

タカトシ「やっぱり大きいですね……」

カエデ「いやっ、揉んじゃ……んっ……」

タカトシ「俺が男性恐怖症治してあげますよ……っ!!」

カエデ「えっ?あっ……入ってっ……!!」



カエデ(ってなことに……いやあああああああ!!!)ジタバタ

タカトシ「狭いから暴れないでくださいって!!痛っ!」

タカトシ「大丈夫ですよ、俺、妹とか生徒会の人たちのおかげで慣れてますから」

カエデ「な、な、なにが!?」

タカトシ「あーだから、その、下着見えたりとか……」

カエデ「あ、あ、そっちか……」

タカトシ「そっちって?」

カエデ「なんでもないわ!」

タカトシ「まあとりあえず何もなく待ってれば飽きて、来てくれますって」

カエデ「そ、そうね……」

カエデ(……落ち着いてるなぁ……それなのに私……)

カエデ(こんなだから男性恐怖症だって治らないだろうな……ダメダメ、津田君を信じないと)

カエデ(男の子っていつもそういうことばかり考えてるって認識も改めないと)

カエデ(私の方が……、私の方が考えてる……?え、私ってもしかして……)

ランコ『欲求不満ですかねー』

カエデ(そんなことないそんなことない!!)ブンブン

タカトシ(ま、また……)

カエデ(そんなはしたないこと……もう……)

タカトシ「な、なんですか」

カエデ(あなたが何もしないから一人で考えちゃうじゃない!!)

カエデ(……それもおかしいわ、落ち着け私……)

カエデ「はぁ……」

タカトシ「……」

カエデ「も、もうちょっと離れられない?」

タカトシ「んー……無理ですね……」

カエデ「そ、そう……」

タカトシ「……やっぱりつらいですか?」

カエデ「う、ううん、大丈夫、最近は触られても平気だし」

タカトシ「だんだん治ってきてよかったですね」

カエデ「そ、そうね」

カエデ(こんなときまで、そんなこと気にかけなくても……)ジー

タカトシ「どうしました?」

カエデ「なんでもないって!!」

カエデ(……津田君だけは大丈夫、……でも、なんでだろ)


別室

ランコ「お、これは動きそうですよ」

シノ「本当かー?」ダッ

アリア「シノちゃん、ずるいー」

スズ「ドロ4ですよ、会長ー」

カエデ(これって……、ま、まさか私がそんな……)

カエデ(でも……)ドキドキ

カエデ「あの、津田君は、女の子の扱い、な、慣れてるわよね」

タカトシ「え、ああ、まあ鍛えられたといいますか……」

カエデ「男女交際は禁止よ……」

タカトシ「そんな付き合ってる人なんていませんよー」

カエデ「そ、そう……」

カエデ(な、何聞いてるの私は!!)


別室

シノ(うん、彼女はいないな)

スズ(付き合ってる人はいない、と)

アリア(津田君フリーかー、ふふ)

ランコ「津田副会長は恋人募集中、っと」

カエデ「……」ドキドキ

カエデ(どうしよう、変に意識したらなんだか急に……)

タカトシ「はぁ……、ん、五十嵐さん?やっぱり顔が……」

カエデ「ふぇ!?」

タカトシ「んー熱はないみたいですけど……」ピタ

カエデ「はわ……///」ガタガタ

タカトシ「あ、すいません!」

カエデ「だ、大丈夫……」

カエデ(ど、どうしよう、私、もう、早く出してよおおおおおおおお)


別室

シノ「そろそろいいんじゃないか……」

ランコ「おやぁー?どうしましたー?」

シノ「い、いや、もう時間もな……」

ランコ「まだ18時にもなってませんよー?」

20分後

カエデ「長い……、津田君、これギブアップすれば出してもらえ」

タカトシ「……」カクン

カエデ「ひいいいい!!!……ね、寝てる!?

カエデ「……こんな暑いのに……あれ、ちょっと気温下がってる……」

カエデ(……こ、こんなに近いのに大丈夫、……な、治った!?)

カエデ(は、ははは……、それよりこの状況……)

カエデ(お、起こすのは悪いし、ゆっくり元の位置に……)

カエデ「……あ」ガクッ

カエデ(ひ、膝!!膝の上ええええええええええええ!!!!!)

カエデ「はぁはぁ……た、耐えた……」

カエデ(男の人の寝顔……、津田君の寝顔……)

カエデ(頭とか触ってみようかな……)

カエデ「……」ゴクリ

カエデ「そっと……」ナデ

カエデ(全然怖くない……、そうだよね、後輩だもん……)

カエデ「可愛い……、っ!!」

カエデ(私、何を!!!)

カエデ(でも本当に……)

カエデ「はぁ……、はぁ……」ナデナデ

カエデ(こ、これじゃあ私、変態みたいじゃない……)


別室

シノ「アリアはーなーせー!」

アリア「まあまあ」

シノ「いーくーのー!!」

カエデ(……津田君、私のことどう思ってるかな……)

カエデ(好かれてはいないよね……)

『可愛いと』

カエデ(あれはそういう意味じゃ……!!)

カエデ(……顔とか触ったり……)

カエデ「そっと……」ツン ツン

タカトシ「……ん……」

カエデ(なんだか猛獣に触った心境……)

カエデ「……」ツン

タカトシ「……ん……んむっ」

カエデ「!!!」

カエデ(指くわえられっ!!!)

タカトシ「ん……」チュパ

カエデ「っ……///」

タカトシ「ん……ん……」チュパチュパ

カエデ(だ、ダメだって!こんなこと!!)

カエデ「っ……ちょっ……」

カエデ(で、でも、嫌じゃない、大丈夫……)

タカトシ「んっ……」チュパ

カエデ「はぁはぁ……///」

カエデ(ゆ、指に、唾液が……)

カエデ「……///」ペロ

カエデ「……///」チュパ

カエデ(私、こんなにやらしいの……?でも……)

カエデ「……///」チュパチュパ

カエデ「も、もう一回だけ……」

カエデ「……」ツン

タカトシ「んん……」

カエデ「だ、だめ、……これ……」

タカトシ「……ん」チュパ

カエデ「……///」ゾクゾク

タカトシ「ん……んん……」チュパチュパ

カエデ「はぁはぁ……」

タカトシ「ん……」チュパ

カエデ「……///」チュパチュパ

カエデ(もっと……津田君……津田君を……直接……)

タカトシ「……」

カエデ「ん……」


シノ「待ていいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

カエデ「あ、天草会長!?」

タカトシ「ん……?」

シノ「なーにをしているのかなー……」

カエデ「え、いや、これは……!!」

スズ「津田、いいから起きろ!!」

タカトシ「え……、ん?……わああああああああ!!すいません!!!」

シノ「……随分とお楽しみだったようだなー」

タカトシ「お、お楽しみ……?」

シノ「ちょーっと、いいかなー五十嵐ー」

カエデ「あ……あわわ……」

別室

シノ「さて、まあ津田には言わないが……」

カエデ「ごめんなさいごめんなさい……!!」

シノ「まあ、非としてはこちらにあるからな、畑、逃げるな」

ランコ「」ビクッ

シノ「まさか男性恐怖症のお前が……」

カエデ「わ、私もなんだか頭がボーっとしてまして……」

シノ「だからといって、あれは羨ましい!!けしからんだろ!!」

スズ「会長、本音が……」

カエデ「うぅ……」

シノ「……あの後キスしようとしただろ、君は」

カエデ「あ……///」

アリア「まあまあ、あんな状況だもん、しょうがないって」

シノ「しかしだなー」

アリア「ふふ、五十嵐さん、指舐められて興奮した?」

カエデ「っ、べ、別に私は!!」

アリア「んー?」クチュ

カエデ「ひゃっ……!!」

アリア「ふふ、興奮してたんだねー」

カエデ「し、七条さん!!」

アリア「普通のことだよー男の子を好きになるのは」

カエデ「す、すすす!?」

シノ「好きー!?」

アリア「シノちゃんが動揺してどうするの」

シノ「い、いや、その……」

カエデ「と、とにかく今日はすいませんでした!その、津田君に言わないでくれるなら、それで!!」ダッ

アリア「あ、あーあ、逃げちゃった」

シノ「す、好き……」

スズ「……」

ランコ「さて、と」

シノ「待て」

ランコ「なんでしょー……」

シノ「映像はとりあえず回収させてもらう」

ランコ「ですよねぇ……」

翌日

カエデ「はぁ……私ってばなんてことを……」

タカトシ「あ、五十嵐さん!」

カエデ「つ、津田君!?」

タカトシ「ちょっ、なんで逃げようとするんですか!!」

カエデ「い、いやっ、その、な、なに?」

タカトシ「昨日大丈夫だったかなって、そのなんか膝の上に乗ってたみたいで……」

カエデ「う、うん、大丈夫よ」

タカトシ「よかったぁ」

カエデ「津田君こそ、その、嫌じゃなかった?」

タカトシ「そんなことないですよ、昨日五十嵐さんとたくさん話せてうれしかったですよ」

カエデ「!!」

タカトシ「それじゃあ、また」

カエデ「……///」

後日 委員会会議

シノ「それでは、校則についてだが……」

カエデ「あの、いいですか」

シノ「なんだ?」

カエデ「その、男女交際についてなんですが」

シノ「またか、まあ確かに不純異性交遊は問題だが……」

カエデ「いえ、その、真剣な交際なら禁止することもないかと……」

シノ「はぁ!?」

カエデ「あ、あまりルールで縛るのもあれですし……、やはりそういった経験も学生には必要かと……」

シノ「ど、どうした、五十嵐……」

カエデ「い、いえ、一つの意見で……」

シノ「……お前、まさか!!」

カエデ「違います!!まだ!!」

シノ「まだああああああああああああああ!?」

カエデ「ひ、ひいいいいいいい」

終わりです

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