キューバ「また、会いましょう」 (9)

アメリカ「日本! まだ生きてるかー?」

日本「この怪我の半分以上はアメリカさんが原因なんですけどそれは……」

アメリカ「まあそう言うな! お互い様だろ?」

日本「やりすぎですよ……最近はちょっと良くなってきましたけど」

アメリカ「だからこうして毎日見舞いに来てるじゃないか。これでも私は忙しいんだ」

日本「ああ、ソビエトの……」

アメリカ「そうだ。近ごろアカの手先が私の周りでチョロチョロしてるみたいでな。見舞いついでにパトロールしてるんだよ」

日本「大変ですね」

アメリカ「ま、これも超大国の役目さ。さてと、そろそろ行くかな。じゃ」

日本「また明日」

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イギリス「フランスさーん……」

フランス「何しに来たんですの!?」

イギリス「ひっ」

フランス「……そうやって毎日毎日、私の無様な姿を見るのはさぞ楽しいでしょうね」

イギリス「無様だなんて……」

フランス「これが無様でなくてなんですの!? 戦勝国とは名ばかり、実態はドイツに散々痛め付けられた情けない国があるだけ。あなたやアメリカの支援を受けることが私にとってどれほど屈辱か……!」

イギリス「……」

フランス「……出て行って下さいまし。出ていって!」

イギリス「あ、あの! 私……」

フランス「くどい!」

イギリス「……明日も来ますね、お見舞い……失礼しました」

フランス「……」

東ドイツ「……」

西ドイツ「……」

東ドイツ「……ねえ」

西ドイツ「なんだ?」

東ドイツ「入れて」

西ドイツ「ダメだ。お前と私は敵同士なんだ」

東ドイツ「強がり言っちゃって。このままじゃいけないって分かってるんでしょ?」

西ドイツ「……わがままを言うな。私もお前も、この状況をどうにか出来るほどの力は持ち合わせていないだろう」

東ドイツ「そりゃそうだけど……でも……」

西ドイツ「心配するな。いつかきっと、迎えに行く。約束だ」

東ドイツ「……」

西ドイツ「だから……それまでは、この壁越しに会おう。少しでもお前のそばにいてやるから」

東ドイツ「……わかったよ。ありがと」

ソ連「フィンランド」

フィン「……」

ソ連「こっちに来て、私と一つになりましょう」

フィン「く……わ、私の心はそんなことじゃ揺らがないんだナ!」プイッ

ソ連「強情なんだから……まったく」

フィン「私はアメリカにもソ連にも付かないゾ。戦争はもうこりごり」

ソ連「あむっ」耳パクー

フィン「だぁぁぁ!?」ゾクゾク

ソ連「んふ……あーん、はむ……」レロレロ

フィン「や、やめロォ(建前)ナイスゥ(本音)」

ソ連「……私と一緒になったら……これよりもーっとすごいこと、してあげるのに……ふーっ」

フィン「んあああっ……! わ、私は……私はソ連と……」

ソ連「うん」

フィン「……はっ!」バッ

ソ連「!」

フィン「やっぱりダメなんだナ! フィンランドは、中立を貫くんダァァァァ!」ダッ

ソ連「……逃げられちゃった。残念……くすっ」

アメリカ「キューバ!」

キューバ「おかえり」

アメリカ「ただいま! 『おとなしく』してたか?」

キューバ「う、うん」

アメリカ「そっか、いい子だ」

キューバ「今日も白い髪の人が来てたよ」

アメリカ「またか……」

キューバ「『いるす』したからね」

アメリカ「よしよし、良くできたぞ」

キューバ「えへへ……」

アメリカ「……ただなぁ…」ガサッ

キューバ「あっ……!」

アメリカ「このお菓子の袋はなんだ? 隠しておいたはずだけどなぁ」

キューバ「う……あ、あのね、偶然見つけちゃってね、おなか空いてたからちょっとだけ食べちゃおうとして……」

アメリカ「キューバっ!」グッ

キューバ「うぐぅっ」

アメリカ「勝手なことするなよ、なぁ……! 私はこんなもの食べろなんて言ってないぞ……!」

キューバ「く、くるし……」

アメリカ「お前は私の言うことを聞いてればいいんだよ! それでお前も私も幸せになれるんだ……! そうだろ!? なぁ!」

キューバ「ご……めんなさ……い……」

アメリカ「っ……」パッ

キューバ「あ゛っ……げほっ、げほっ! ひゅーっ、ひゅー……」

アメリカ「ああっ! ごめんな、キューバ! ちょっとやりすぎたよな……」

キューバ「……」

アメリカ「分かってくれ……お前のためを思って言ってるんだ」

キューバ「……ん」

とりあえずここまで
ちなみに各国のイメージはストライクウィッチーズのキャラがモデルです

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