真白「十年後の私たち」 (21)

真白「夜ノ森家に来てからもう十年経ちましたが」

紅緒「小紅! たまにはメイド服着て家事しない?」

小紅「姉様早くしないと仕事遅れますよ」

白夜「行ってきます小紅」

撫子「お邪魔します。ほら紅緒行くわよ」

紅緒「うわーん。小紅成分が足りないー」

真白「何も変わってないんですが……」


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真白(変わったことと言えば……紅緒と白夜が就職して、小紅が主婦になって。で、二人が結婚したかと言うと……まだしてないんですよねぇ)

小紅「真白は今日急がなくていいのか?)

真白「今日は大学二限からなので大丈夫ですよ」

小紅「そうなのか」

真白「それよりですよ。小紅は早く白夜と結婚してくださいよ」

小紅「急にどうしたんだ……? それなら真白だって彼氏作らないのか? 大学には男子いるだろ?」

真白「大学は……大体女子にアプローチされまくってます」

小紅「へ?」

真白「女の子のほとんどが紅緒みたいで……。かわいーとか言って触ったりしてきて……」

小紅「ああ……昔とほとんど身長変わってないもんな……」

真白「ええ……まあ分かってたんですがね」

小紅「白雪さんも小さいもんな」

真白「小紅も紅緒も大人っぽくなってうらやましいです。私もうハタチなのに……」

小紅「いいじゃないか。可愛がられてて」

真白「よくないですよ!!  ていうか小紅はどうなんですか?」

小紅「ん?」

真白「大人っぽくなった白夜にドキドキしないんですか?」

小紅「えー? 白夜の顔は見慣れちゃったからドキドキはしないなぁ」

真白「つまんないです」ぷぅ

小紅「残念でした」

小紅(スマホのホーム画面を白夜にしてるなんて言えないなぁ)

真白「そろそろ時間ですね。仕度しないと」

小紅「そうか。私も出かけるから一緒に出よう」

真白「何かあるんですか?」

小紅「まゆらと会うんだ」

真白「えっ!? なんですかそれ!」

小紅「久しぶりに会おうってことになって」

真白「私も会いたいです!! 大学さぼっちゃいます」

小紅「いやいや、だめだぞ。大学にはちゃんと行け」

真白「え~一回くらい休んだって平気ですよ~」

小紅「姉様に報告するぞ。真白が大学休んで、姉様に会いたいって言ってるって」

真白「大学に行きます」

小紅「何とか真白は大学に行ってくれたな」

まゆら「小紅ちゃーん。久しぶり」

小紅「久しぶりまゆら。待った?」

まゆら「ううん。私も今来たとこー」

小紅「そっか。今日はどこ行く?」

まゆら「そうだねー。久しぶりに会えたんだし、カフェかどこかで話そうかー?」

小紅「そうだな」

まゆら「積もる話もあるだろうしねー」

その頃の真白



女子大生A「あ、ましろちゃーん」

真白「げ」

A「ましろちゃん。ちょっとこの犬耳つけてみない? 似合うと思うんだけど」

真白「嫌ですよ!?」

A「そんなこと言わずに。写真撮ったりするだけだから」

真白「写真撮るつもりなんですか!?」

A「さあさあ」

真白「嫌ですー」ピュー

A「待ってーましろちゃーん」

カフェ内



まゆら「あはは。皆相変わらずだねー」

小紅「うん。全然変わってない。まゆらも元気で良かったよ」

まゆら「ごめんねー。私も忙しくて」

小紅「まゆらも実家を継ぐために頑張ってるんだろ? 仕方ないだろ」

まゆら「そういってもらえると助かるよー。それより」

小紅「なんだ?」

まゆら「さっきの話に白夜くんのことあんまり出てこなかったよね」

小紅「ええっ」

まゆら「意識しちゃってるのかなー?」

小紅「うう……」

まゆら「ふふっやっぱりまんざらでもないんだねー」

小紅「またからかわれた……」

まゆら「変わらないねー。それで、小紅ちゃんは結局どうしたいの?」

小紅「えーと……それでちょっと相談が

まゆら「んー何かなー?」

まゆら「つまり……小紅ちゃんから白夜君にプロポーズしたいと」

小紅「そっそこまでじゃ」

まゆら「でも結婚したいんでしょー?」

小紅「ま、まあそういうことになるかな……」

まゆら「今でもデートしたりしてるんだよねー? 付き合ってないの?」

小紅「う、うん。付き合ってはないと思う……」

まゆら「許嫁だもんねー。恋人より深い関係かもしれないよねー」

小紅「そういわれると……」

まゆら「どこまでいったのー?」

小紅「どどどどこまでって」

まゆら「キスはしたの」

小紅「」コクン

まゆら「あれー? ごちそうさまでした」

小紅「そんなんじゃないから!」

小紅「そ、そうじゃなくてだな……。ずっとこのままっていうのも白夜に悪いから……私から告白しようかなって」

まゆら「白夜君からはプロポーズされてないの?」

小紅「いや……いつも好きだって言ってくれたりはするんだけど……結婚だったりは今更で……」

まゆら「あー昔からだもんねー」

小紅「だから私から言わないとこのままずるずる行きそうなんだ……」

まゆら「なるほどねー」

小紅「真白とかたまに来る白雪さんが結婚情報誌置いていくのがきついっていうのもあるけど」

まゆら「あーそれはキツイね」

小紅「それで……私から告白しても大丈夫かな?」

まゆら「それは大丈夫じゃないかなー? 白夜君だし」

小紅「ホントに?」

まゆら「白夜君だから問題ないよー。むしろ喜んでくれるって」

小紅「そうなのかな……」

まゆら「二つ返事だと思うよ」

小紅「そっか……頑張ってみるよ」

まゆら「結果は聞かせてねー。あ、結婚式には呼んでほしいなー」

小紅「けけけけ結婚式!?」

帰宅



小紅(白夜に言うとして……どのタイミングかな……。せっかくまゆらに背中押してもらったんだから……ちゃんとやらないと)

紅緒「小紅! ただいま! 帰り道に犬耳付けた小姑見つけたんだけど! なにコレ!?」

真白「ぎゃー!? いい加減にしてください紅緒ー!」

紅緒「ご褒美!? ご褒美なのねましろたん!」

真白「違います!」

紅緒「妹と結婚できる法律を作ろうと毎日頑張ってる私に対してのましろたんからのご褒美なのね」

真白「いいかげん成長してください!」

白夜「ただいま」

小紅(わわっ。帰ってきちゃった)

白夜「どうした?」

小紅(ちょっ顔のぞきこないでぇ)

白夜「顔赤いぞ小紅……」

小紅「いややややな、何でもない//」

白夜「本当に?」

小紅(ヤバイヤバイヤバイヤバイ顔近いいいいい//)

小紅「…くや」

白夜「どうした?」

小紅「白夜……結婚……してくれ」

白夜「」

紅緒「」

真白「こここここ小紅!? どうしちゃったんですか!?」

小紅「はっ、口に出しちゃった!?」

紅緒「ユルシマセンヨ」

真白「は!?」

紅緒「お姉ちゃんは許しませんよ!? 何が結婚ですか!」

真白「何でですか!?」

紅緒「私が面白くないからですううううう」

真白「もう十年もたってるんですよ!! いい加減受け入れてくださいよ!!」

紅緒「頭で分かってるのと、心で分かってるのは別なんですぅ」

真白「何なんですかぁ紅緒は!」

アーダコーダギャーギャー

白夜「……小紅?」

小紅「ささささっきのは忘れて……いや忘れなくていいってあーもうどうしたらいいんだあああ」

白夜「?」

小紅「……今度もう一回言うから。待っててくれるか?」

白夜「分かった。いつまでも待ってる」

小紅「……うん」

紅緒「ラブコメすんなー。お姉ちゃんにかまえー」

真白「邪魔しないでください紅緒!」

紅緒「ましろたんがかまってくれてもいいのよ!」

真白「結局十年前と何も変わってないじゃないですか!」


終われ

ちなみに

紅緒→妹と結婚する法律を作るため政治家を目指す。

撫子→何だかんだで紅緒と同じ道に。紅緒と同じ目的ではない。

真白→大学生進学。まあ中学校行ってないしもう一回行ったと考えれば時系列的に。

白夜→就職してる。>>1の過去作でも思ったけど動かしにくい……

小紅→主婦に。白夜のことは恋心入っちゃってるけどいまいち進展しない仲。

みたいな感じでした

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