カイジ「ひと狩り行こうぜっ……!」 (510)




零「モンハンって、あの携帯用ゲームの・・・・?」

カイジ「あぁっ・・・・・・!」

涯「なんでまた急に・・・?」

カイジ「いるだろっ・・・お前らの周りにも・・・! そこかしこで・・・!」

零「ま、まぁ・・・人気らしいですし・・・」

涯「学校にもいるっ・・・・やってる奴ら・・・」

カイジ「となりゃあオレ達もやるしかねぇだろ・・・!必然っ・・・!」

アカギ「ククク・・・・」





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零「でもオレ・・・持ってないですよ・・・」



それも当然・・・・・・! 彼・・・宇海零は・・・

言わずもがな万能・・・・! 圧倒的博識っ・・・!


だが・・・・・・奥っ・・・・!


その根本・・・・土台は真面目・・・!
故にまず手を出さないっ・・・・・・ゲームには・・・!



カイジ「ククク・・・!気にすんなっ・・・!」スッ

零「え・・・?」



カイジ・・・手にした紙袋を開示っ・・・!



カイジ「ていうか・・・・・むしろ逆っ・・・」

カイジ「オレが・・・買って来たっ・・・・・・!」






零「買って来たって・・・全員分のゲーム機とソフト・・・・・・?」

カイジ「当然っ・・・!」

涯「馬鹿にならねぇ金額だろカイジさんっ・・・!」

カイジ「ククク・・・」



そう・・・・・・カイジの余裕っ・・・

当てた・・・・競馬っ・・・・・・!圧倒的大穴・・・・・・!



カイジ「いいさ・・・・・気にせず・・・」

カイジ「受け取れっ・・・モンハンっ・・・!」


零(いいのか・・・? 多分この手のゲーム機・・・・・ソフトと合わせると一万数千・・・数万円にまでいくんじゃないか・・・?)


零(でも買ってしまった物は仕方ないっ・・・!何よりカイジさんが乗り気っ・・・!)






涯(うっ・・・・・・!)



ここで涯・・・・・・!気付くっ・・・!



涯(あっ・・・・・ああぁぁっ・・・・・・!!)

涯(カイジさん・・・それっ・・・・!)



カイジ「ククク・・・配るぜっ・・・!」



涯(それっ・・・・・・2ndGじゃねぇかっ・・・!!)

涯(カイジさんっ・・・・・!何やってんだよっ・・・!)



工藤涯っ・・・・・・

中学生故に・・・ゲームを目にする機会が多いっ・・・!

無論・・・・・無論・・・・・・

涯は違う・・・!圧倒的一匹狼っ・・・・・・!

だが・・・・

学校で嫌でも目に入る・・・・・モンハンっ・・・・・・

モンハンっ・・・・・・モンハンの波っ・・・!

図らずとも蓄えられる知識っ・・・・・・!






零「あ、ありがとうございます・・・!」



涯(まだ零さんは気付いてないが・・・・・・時間の問題だろう・・・)

涯(カイジさんがせっかく買って来たんだ・・・・・伝えるべきか・・・?)



カイジ「ほら・・・お前もっ・・・!」

涯「あ、ありがとうございます・・・!」



涯っ・・・

結局言わない・・・・伝えない・・・・・・!

知らぬ存ぜぬで通すスタンスっ・・・・・・!



カイジ「ほら・・・アカギも・・・!」

アカギ「へぇ・・・・・」






赤木しげる・・・・・二人と同じように受け取るっ・・・・・・!

そして笑う・・・・!



アカギ「ククク・・・・なぁ・・・涯っ・・・」

涯「な、なんですか・・・?」

アカギ「さっき周りがやってるって言ってたが・・・・・・」

アカギ「やらねぇのか・・・? お前は・・・!」

涯「えぇ。やらないですよ・・・・・」

アカギ「ククク・・・・・そうかい」



零(ん・・・? どうかしたのかアカギさん・・・?)






アカギ「このゲーム・・・・・最初のシリーズが発売してからどれくらい経ってる・・・?」

涯「正確な数字は分かりませんが・・・10年前後じゃ・・・・・・?」

零「へぇ。結構長いんだな・・・!」

アカギ「ククク・・・・・ククク・・・・・・!」

カイジ「ど、どうしたんだよアカギ・・・」

涯(ま、まさかっ・・・!)



涯に電流走るっ・・・・・・!

一抹の不安っ・・・焦燥っ・・・!



アカギ「そんな長寿シリーズが・・・・・まだ『2nd』の段階なのか・・・・・・?」



涯(!)

零(えっ・・・!)






カイジ「おいおいっ・・・・・・何が言いたいんだよっ・・・」

アカギ「ククク・・・」



涯(ぐっ・・・・!ぐっ・・・!ぐっ・・・・!なんでだよっ・・・・・!)

涯(せっかく俺は黙ってたのにっ・・・・・・アカギさんっ・・・・・・!)



無論・・・・・・というか・・・当然っ・・・

神域の男・・・・・赤木しげるですらモンハンは知らない・・・・・!

本来・・・『2nd』という語は2番目の意で間違いないっ・・・・・・

だが問題は後に付く『G』・・・・!
その理由や規則性は今の彼らでは知る由もないっ・・・・・!

とどのつまり未知の表記・・・・・・!

制作会社の意図によって無限の可能性が生まれる『G』・・・・!


変幻自在の『G』っ・・・・・・!





アカギ「ククク・・・」



それを分かっていながら・・・・・この天才は無視したっ・・・・・・!

全く知らないゲームっ・・・・・・

『2nd』と付いた以上、シリーズの2作目だ・・・・・・と決めつけた・・・・!

言うなら・・・・・そう・・・・・・



自身の直感に身を委ねたっ・・・・・・!

自身の直感と心中したっ・・・・・・!



カイジ「な、なぁ・・・涯っ・・・アカギの言った事って・・・・・・」

涯(うぐっ・・・!うぐっ・・・!)

カイジ「おいおいっ・・・・マジなのかよっ・・・・・!」

涯(これはもうダメっ・・・・・・!バレたも同然っ・・・・・・!)






カイジ「ざけんなっ・・・・・・!」バニッ



零「カイジさんっ・・・・・落ち着いて・・・!」

涯「カイジさん・・・!」



カイジ「ふざけんなよっ・・・・!なんでオレにばかりこんな事が起こるんだっ・・・・!」

カイジ「教えろよバカ店員っ・・・・・・!バカバカっ・・・!」

カイジ「わざわざ古いのを何個も買うかよっ・・・・・! あ゙あ゙っ・・・・・?」バニッバニッ


アカギ「あらら」



カイジ、圧倒的醜態っ・・・・・!

挙げ句の果てに店員に責任転嫁・・・・!






零「ほ、ほらカイジさん。オレ達みんな初心者だから・・・・!」

零「昔のシリーズからやる事の何がおかしいんですか・・・? むしろ真っ当でしょ・・・・・・!」

涯「そ、そうですよっ・・・!」



カイジ「ううっ・・・・零っ・・・涯っ・・・・・・!」ボロボロ



二人の気遣いに感涙・・・!

涯はともかく・・・・・・零っ・・・・・・!

今回は全くの未経験・・・・珍しく知識も殆ど無かったのが幸いしたっ・・・・・・!

零の心からの慰め・・・・素直な本心に感涙っ・・・・・・!



アカギ「ククク・・・・・」フゥー



一方でアカギ、圧倒的一服・・・・・・!





……………



カイジ「わ、悪かったな皆・・・・・・」

カイジ「悪かったとは思っちゃいるが・・・・買っちまったモンは仕方ねぇっ・・・・・・!」

カイジ「行くぞっ・・・・・・ひと狩りっ・・・・・・!」


涯「は、はいっ・・・!」

零「はいっ・・・!」

アカギ「ククク・・・これは楽しみだ・・・!」



結成っ・・・・・!

カイジ、涯、零、アカギ・・・・・・

最強ハンターチーム結成っ・・・・・!



ついに始まる・・・・圧倒的狩りっ・・・・・・!



圧倒的中断

2ndGはめっちゃやり込んだなぁ……

少しだけ投下っ・・・!




カチャ・・・ カチャ・・・



カイジ「よしっ・・・・・!操作方法はOKっ・・・概ね問題なし・・・!」

カイジ「行くぞ皆っ・・・集会所だっ・・・・!」

涯「よっしゃ・・・・・!」

零「聞いた限りだとキーになるクエストがあるみたいですね・・・」

零「でも集会所なら一回みんなでクリアすれば全員がクリアした事になります・・・!」

涯「そしてキークエストを全てクリアすると緊急クエストが出る・・・・・これに限っては一人一人がクリアしないとダメっ・・・・・・!」

カイジ「オレ達の場合だと四回やるって事だな・・・・・!」

アカギ「ククク・・・」



ていうか今さらっ……
やっぱり・・・←より……←の方が良さそうだから変更……!チェンジっ……!




ざわ…  ざわ…



まず武器の選択……!

これが肝要…………重要事項っ……!

つまり……自分に合った武器を見つけるのが最初のクエストとも言えるのだ……!



カイジ(あらゆる攻めと受けを考えると……大剣っ…!これがベストっ…………!)


カイジ、大剣を選択…………!



涯(太刀だ……太刀しかねぇっ…………!かっけぇっ……!)


涯、太刀を選択っ…………!



零(多分だがカイジさんと涯はイケイケで武器を選んでくるっ……もしかしたらアカギさんも………!)

零(今回はチームプレイだし、オレは遠距離系の武器でサポートが良さそうかな……?)


零、ライトボウガンを選択っ………!






アカギ(ククク………狂気の沙汰ほど面白いっ……!)


アカギ、あろうことか目を閉じて当てずっぽうで選択っ………!

その結果、狩猟笛………!

初心者にとっては鬼門である狩猟笛を選択っ………!

まさに悪手の中の悪手っ…………!





カイジ「よっしゃ………!クエスト開始だっ………!」



少ないけどここまで………!

どのモンスターと戦うかは↓10くらいまでアンケートっ……!
ちなみに武器の選択は何となくっ……!
圧倒的ノリっ……!

圧倒的感謝……!

僅かながら再開……!投下っ……!




始まる………!

まずは一人がクエストを選び……全員がそれを受ける事で成立っ……!



カイジ「順番だなっ……」

涯「そうですね……!」



カイジらは四人……

ここは順番でクエストを選択していくのが妥当っ………!



零「まずはカイジさんから……どうぞ……!」

カイジ「い、いいのか………?」

零「買ってきてくれたのはカイジさん……なら選ぶのはカイジさんが最初っ……当然でしょ……!」

カイジ「ククク………悪いなっ……」





チョイスっ……!

カイジっ……記念すべき最初のクエスト……

始まりの鐘を鳴らすのはカイジっ……!



カイジ「ククク………貼ったぜ………!」

カイジ「受注しろ……お前らっ………!」


涯「はい……!」

零「はい……!」

アカギ「いいだろう……受けよう………!」



カイジ(順調だっ………ここまでは……!)

カイジ(頗る順調っ………!それに……見ろっ……このクエスト名………!)



   【密林の大怪鳥】



カイジ(鳥っ………!大だろうが怪だろうが所詮は鳥っ………!)

カイジ(四人でやる最初のクエストとしちゃ充分だろう………!)




  そして………クエスト開始っ………!






ざわ…  ざわ…



零「なかなかっ……グラフィック………!」

涯「まずはアイテムボックスだっ………!」



そう………!

青いボックスに随時支給されるアイテムが入っているっ………!

地図……回復薬……携帯食料………!

まるで現実っ………現実に忠実っ………!

この点も人気の一つなのだ………!



カイジ(よしっ……!誰も独り占めする事なく平等に分け合ってる………!)

涯「じゃあ……行きますか………!」

零(ん………?)



ここで零が気付くっ……!

冴えた洞察力が気付かせるっ………!






零「取らないんですか………? アカギさん……支給アイテム………」

アカギ「ああ………いらないっ………!」

涯「えっ……」

カイジ「な、なんで………?」



混乱………!

それもその筈っ………アカギは初心者………!

なのに手助けになるであろう支給品を無視………!スルーっ………!

言うなら………そう………


ボートっ………!


荒波の中………仲間がボートにしがみついて………辛うじて進む中………

アカギだけは泳ぐっ………!そのまま………!

一時的な安息を欲しない………!



アカギ「ククク……先に行ってるぜ……!」



これがアカギ………!

若き天才っ………!






カイジ「ま、待てよっ……」



連鎖っ……!



涯「待って下さいアカギさんっ……」

零「アカギさん………!」



他の狩人も………アカギに釣られて発破っ……!

霧散する……!

初めてのモンハンっ……!

四人の間に流れていた緊張感が……!



アカギ「ひたすら進むっ………!前へ………!」



前進っ……!行進っ……!邁進っ……!

目指すは大怪鳥っ……!






…………



カイジ「おらっ……!おらっおらっ……!」

涯「強い……!オレ達は強い……!」



蹂躙……!殺戮……!弱肉強食っ……!

アプトノス……!

圧倒的生肉っ……!



カイジ「ククク………!」

涯「この調子なら恐るるに足らねぇ………!大怪鳥っ……!」

零「もういいでしょ二人とも……!次のマップ行きますよ……!」

アカギ「……」






ざわ…  ざわ…



カイジ「ん…?」

涯「なんだこのムービーは……!早く狩らせろよっ……!」バニッ…

零(いや……多分これは……!)

アカギ「来たか……鳥公っ……!」



桃色……!

圧倒的ピンクッ………!

舞い降りる……!イャンクック…………!



カイジ「は、はぁっ……?」

涯「こ、こいつがラスボスかよっ……!ざけんなっ……!」

カイジ「でけぇっ……!これのどこが鳥だっ……!」



一転して醜態……!

現実の鳥とはかけ離れた姿形……異形の鳥っ……!

イャンクック…………!



展開の遅さに猛省……!

一つのクエストは大体10から15レス以内には終わらせられるようにするつもりっ…………!

そして三つ四つ書いたら終了っ……!

投下レス数の少なさと展開の遅さ……

その辺は……もろもろ……勘弁するざんす……!




涯「やべぇ……!こっちに向かって走って来たぞっ……!」

カイジ「逃げろ涯っ……逃げるんだっ……!」

涯(くそっ……!)ギリッ



が……!

が……!

迎え撃つ……涯っ……!



涯「来いっ……錆にしてやる……!」

零(無茶だっ……相手の特性もまだ把握してないのに……!)



零の予感は的中……!



涯「ぐあっ……!」



無様に吹っ飛ぶ涯っ……!

自慢の太刀も弾かれ……お役御免っ……!






カイジ「ざけんなっ……この糞鳥っ……!」



カイジの一振り……命中……!

しかも……羽っ……翼に……!



カイジ「よし……!効いたっ……!」

アカギ「へぇ……」



が……!

ダメっ…………!



カイジ「ぐっ……!」



尻尾……!

イャンクックのしっぽをふるっ……!

浮かれていたカイジに直撃……!






カイジ(くそっ……!オレも涯も体力が少ないっ……!)

涯(次に喰らった方がアウツ…………!)

アカギ(……)



カイジ……涯……

イャンクックが次に狙うはっ……!



カイジ「あ゙あ゙っ……?」



カイジっ……カイジっ……カイジっ……!

ロックオン……!二撃目……!



カイジ(ざけんなっ……!なんでオレっ……?)グニャァー

カイジ(食らっただろ……尻尾っ……!食らったばっかりだろっ……!)



不運っ……!

二連続で狙われる圧倒的不運っ……!






が……!その時っ……!



零「予測はしてたっ……端から………!」

カイジ(え…………?)



零、発射……!

カイジへ発射っ…………!

回復弾っ…………!



カイジ「ぜ、零ぉっ…………!」ボロボロ

零「フフ……!仲間なら協力するでしょ……当然っ…………!」



カイジ………

イャンクックからの追撃を喰らうも………生存っ…………!零の機転によって………!



涯「よっしゃ………オレも回復っ…………!準備完了…………!」



イャンクック…………再び突進っ…………!

次の狙いは…………






零(オレっ……!)



零……!ボウガン装備の零が標的っ……!



零(だが………予想してたっ……それも……!)



回避……!圧倒的回避……!

正しい前転の仕方っ…………!



カイジ「よしっ……!行け行けっ…………!」

涯「畳み掛けろっ……!」



が……!が……!

ダメっ……!



零(うっ……!)



炎……

炎……!

炎っ…………!

口から炎っ………イャンクック………!






カイジ「ほ、炎っ…………?」

涯「おいおい……聞いてねぇぞっ………!」


二人………炎上っ……!

またしても無様に吹っ飛ぶっ…………!



涯「ふざけんな……!回復だっ………回復してやるっ……!」

カイジ「言えよっ………吐くならっ………!」



イャンクック…………これを待ってたかのように突進っ…………!

言わずもがな…………

カイジにっ…………!



カイジ「あ゙あ゙あ゙っ……!よせっ……!よせよっ……!」グニャァー



圧倒的中途半端……が……ここまでっ……!
今日はもう来れないっ……十中八九……!

圧倒的あらすじ……!

窮地っ!

カイジ……絶対絶命の窮地っ!




向かう……!

イャンクック…………カイジへっ………!



カイジ(なに…………? なになにっ…………? なにこれっ………?)ボロボロ


カイジ(二回目じゃねぇかっ…………二連続攻撃っ…………)ボロボロ



泥沼っ…………!

カイジ、痛恨の失態…………!



涯「カイジさん………!」

零(くっ!間に合わないっ………)








アカギ「ククク……情けねぇなっ…………!」





否っ…………!否っ…………!否っ…………!

いるっ…………!ここにも…………

今まで牙を潜めていた………怪物が…………!



零(えっ………?)

涯「こ、これっ………」



響くっ…………!

音…………!音っ…………!

例えるなら…………ガラスが割れるようなっ…………!

圧倒的爆裂音っ……!



音爆弾っ………!






零(怯んだ………!)

涯「よし……!」



好機……!

涯……気刃斬りっ……!

カイジ……溜め斬りっ……!

零……通常弾で援護射撃っ……!

アカギ……一服っ……!



アカギ「ククッ………使ってみるモンだな……!」



無論アカギは音爆弾など知らないっ………今使用したものも支給品………!

実は……皆が地図などを取るより早く……このアイテムの重要度を察し……

取っていたっ……!

地図や応急薬や携帯食料や砥石……

これらとは違って……名だけでは明確な効果や使うべき状況が分からない……

そんな諸刃のアイテムっ………!

それをアカギは躊躇わず使用っ……

効果が無ければカイジは絶命していた……そんな土壇場で……

狩人を救った……!アカギの天賦の才が……!






…………



そして…………

ついに来た……!その時っ……!



  【目的を達成しました】



カイジ「うおぉぉっ……!やった……!」

涯「お前もまた……強敵(とも)だったっ……!」

零「やりましたね……!」

アカギ「ククク……」



撃沈……イャンクック…………!

そして……

そして……!討伐後は……!


圧倒的剥ぎ取り……!

剥ぎ剥ぎタイムっ……!






零「確か……こいつは三回っ……剥ぎ取り回数……!」

カイジ「よっしゃ………!」

涯「やったっ……!」



宴っ……!

連打……○ボタン連打っ……!



涯「よしっ……怪鳥の甲殻っ……!」

カイジ「鱗ゲット……!」

零「こっちは怪鳥の翼膜……!」



だが……!



アカギ「ククク……」



アカギ……剥ぎ取りをスルーッ………

またしても暴挙っ!






カイジ「おいおいっ……アカギっ……」

涯「剥ぎ取らないんですか……? こいつ……」

アカギ「ああ……要らねぇ……!」



アカギは拘らない……!

狩られたもの……倒れたもの……果てたものに……!

「命」そのものに………!



零「でも……さ……!」

零「せっかく皆で倒した最初の敵なんですから……」

零「必要でしょ……! その……余韻というか…………倒した証拠っ……実感っ……!」



零っ……

正直なところ……

今回クエストを一番楽しんだのは零っ……!

今まで殆ど経験した事のないもの…………だが…………

だが…………

悪くない………と……!






アカギ「ククク………! まぁ………理がない訳じゃない………確かに………!」

零「でしょ………!」

アカギ「良いだろう……零よ……!」



押すっ………アカギ……○ボタンっ……!

そして…………!

そして…………!

アカギの無欲さが……いきなり引き入れる…………!



  【巨大なクチバシを手に入れた】



レアアイテムッ………!

巨大なクチバシ…………!



零「フフ……やってみるもんでしょ………アカギさん…………!」

アカギ「成る程な………」






カイジ(よしっ……誰もやられる事なく達成……これは大きい………!)



そうなのだ……!

この時のカイジ達は知る由もないが……


先生っ………!


大怪鳥イャンクックは………そう呼ばれているっ………

初心者が初めて向かい合う………明確な「モンスター」………!

初めの畏怖と………後の感謝を踏まえ………先生と呼ばれている………!

その初心者最初の難関を………苦戦したとは言え………

無死っ………!

これは快挙っ………!



帰還っ………!

狩人達が帰って来たのだ………!



完………!

第一部完っ………!

再開っ……!




   あれから数日後………!



カイジ「おらっ………!」



ドスファンゴっ………!



涯「投げるっ………音爆弾っ………!」



ドスガレオスっ………!



零「よし……もうじき斬れるっ………尻尾……!」



バサルモスっ………!



アカギ「ククク……」




変貌っ………!

数日前までは………青臭かった狩人が………

明らかに変貌……!成長………!






涯「よし……貼るっ……!クエスト………!」



  【リオレウス討伐指令】



カイジ「リオレウスか……初めての相手だな……!」

涯「まぁ……いけるでしょ……! オレ達なら……!」

零「アイテムの準備も概ねOKっ……!」

アカギ「ククク……」



涯……ハンマーっ……

カイジ……双剣っ……

零……ランスっ……

アカギ……片手剣っ……



クエスト開始っ……!

圧倒的now roading……!



無粋だが指摘っ…!
RではなくLっ…!圧倒的now loading…!

>>160
ざけんなっ……
なに……?
なんなの……? この変換機能……! 軽薄なミスッ……!

するっ……
もうするって……こんなの……!

ふて寝っ……!




涯「オレ……思うんですよ……!」

涯「now roading……この待ち時間っ……緊張感っ……!」

涯「悪くない………って……!」



ざわ…  ざわ…


四人の狩人……降り立つは森と丘っ……!

到底見えない……これから戦いが始まる場所には……!

それほど大自然……!平穏……!



涯「じゃ……お先っ……!」

カイジ「オレも……!」

零「出くわしたらお願いしますよ……ペイント玉っ……!」



涯とカイジ……先んじるっ……





アカギ「ククク……ハリマグロか……!」



一方アカギ、ベースキャンプで釣りっ……!






…………



そして……

そして…………

涯、出くわす……!早速……!



涯「いた……!」



リオレウスっ……!

大空の王……!

飛竜……火竜……!



涯(か、かっけぇっ……!)



涯……目を奪われる……!

無駄の無いフォルム……紛う事なき竜っ……!

その造形……機能美に……!

そして……!



涯(うっ……!)



見つかるっ……!リオレウスに……!






零「行くっ……今オレも……!」

カイジ「足止めしてろっ……涯……!」


涯「ククク……倒しちゃいますよ……早くしないと…………!」



無論……涯もリオレウスと対峙するのは初めて……!

だが……涯……

涯は不敵っ……!四人の中では常に最前線っ……!

今まで飛び道具は使わず近距離戦を好む……!

倒れる回数も多いが……与えるダメージも多い……


ポイントゲッター……!

強力スラッガー……!



ていうか……中断っ……!

重いざんす……!やたら……!




涯「先手必勝っ……!」



そう……涯は……

初打っ……!

最初の一撃を入れ……そこから畳み掛ける……



零(よし……!)

カイジ(OKっ……取りあえずは一撃だっ……!)



いつものパターン……!

流れだった……!



がっ…………!



涯「あ゙ぁっ…………?」



吼えるっ…………!

リオレウス…………!






涯「くそっ…………!」



ボタン連打………!

が………状況は変わらず…………

どころか…………


突進っ!



涯「がはっ……!がはっ……!がはっ……!」



失態っ……!勇み足っ……!

さらに……

飛ぶっ……大空の王……!

圧倒的飛翔……!






涯(あ゙………? 何しようってんだっ……?)

涯(まぁ……まぁ……構わねぇ……! 隙ができた……!)



涯……応急薬っ……!

ここで一息…………


が…………ダメっ…………!


ブレスっ………!大空から……!

三連発ブレスっ…………!



涯「おいおいっ……ざけんじゃねぇっ……!」バニッ



水泡……!

折角の応急薬が……水の泡っ……!






涯(くそっ……くそっ……なんだよコイツ……!)



再び降り立つ飛竜……!

静かに振り向くっ……涯に……!



涯(おいっ……そんな距離から……まさか……!)



火球…………火球…………火球…………!

止めの………ファイヤーボール…………!



涯(あ゙ぁっ…………! 嘘だろっ…………?)グニャァー






涯の脳内に走る狩りの日々っ……


密林でも……

砂漠でも……

火山でも……


狩っていたっ……!いつでもどこでも…………!


仲間達と…………!




涯(すまねぇ…………皆っ…………)






否っ…………!

間に合ったっ……!



零「お待たせ………!」

アカギ「ククク……」



零……アカギ……到着っ…………!

寸前で防ぐっ………ランスの鉄壁で……片手剣の盾で……火球を………!



涯「ふ、二人ともっ……!」ボロボロ

零「フフ……予想通りっ………!これ(ランスのガード)の堅さ……!」



救われる……!二人の機転によって………!



カイジ「オレもいるぜ涯っ………!」



カイジ……鬼人化……!

そして……圧倒的乱舞……!






カイジ「おらっ……おらおらっ…………!」



叩き込む…………!

赤い光を身に纏い…………漣撃っ……!


が……!


リオレウス………尻尾……!

長い尻尾の薙ぎ払い…………!



カイジ「うぐっ……ふざけんな………! 当たってねぇだろっ……今の……!」

アカギ「あらら」



乱舞中のカイジ……採取中のアカギ……ダブルで吹っ飛ぶ……!

W飛びっ……!



零(アカギさんまで…………!こ、こいつ……!)

涯(今までのとはダンチ…………強ぇっ…………!)








アカギ「ククク……! 面白い……そう来なくちゃな……!」





今日はここまでざんす…………!

ククク……

まぁ…………始めてみよう……!

いわゆる……投下ってヤツを………!




咆哮っ!


リオレウス……圧倒的咆哮っ……!



カイジ「うぐっ……!」

涯「くそっ……またかよ……!」



耳を押さえる狩人達……!

一様に…………!



零(まずいっ…………これ……!)



零の予感は的中っ……

全員が動きを封じられているため…………出来ないっ……!

互いに……サポート…………!






カイジ「あ゙ぁ゙っ…………?」



喰らう……!カイジっ……!

ブレス……!



涯「この野郎っ……! もう我慢ならねぇっ……!」



室伏っ……!

圧倒的室伏スタイル…………!

涯、突貫…………!



涯 「おらっ! 喰らえ……!」

零「涯っ……涯っ……落ち着け……!」



零………していたっ………!

ガード突き……火竜に密着しながら……!






涯「おらっ……おらおらっ……!」

零「ダメっ……涯っ……! 離脱しろ……!」



当然受けるっ!

ハンマーの洗礼……スタンプっ…………!

吹っ飛ぶっ……零…………!



カイジ「くそっ……やってやる……! オレも……!」ボロボロ



鬼人化……!

カイジも……突撃っ……!

目の前の火竜に…………!



零(カイジさんまで…………! ダメっ……ダメだって……!)

零(そりゃ与えられるさっ!ダメージ…………!)

零(でもダメっ……危ういっ…………遮二無二は……!)






連鎖……連鎖……連鎖……!

負の連鎖……!

そして…………起こる……!



  【涯は力尽きた】



涯「うぐっ……あ゙ぁぁっ……!」グニャァー

カイジ「が、涯ぃっ……!」ボロボロ

零(ぐっ!)



散るっ…………!

孤高の鉄人…………工藤涯っ…………



零(まずい……頗るっ……!)






零「カイジさんっ! 解除っ!」

カイジ「え……?」

零「解除して………鬼人化っ……!」

カイジ「うっ……!」

零「やばいでしょ! スタミナっ……!」

カイジ「あ、あぁっ!」



零に従い……一旦落ち着く……伊藤カイジ……!



カイジ「す、すまねぇ零……」

カイジ「だがもう心配は要らねえ……!冷えたよ……! 頭っ……!」

零「フフ……貸し1ですよカイジさんっ……!」



零とカイジ……再び向かい合う……!

リオレウスッ……!






カイジ「……」



カイジ……一変っ……!

今までは…………とにかく鬼人化っ!

乱舞……! 乱舞の乱舞だった……!


が…………変貌っ……!

冷える……冷静になるっ…………!


合わせるっ…………火竜の動きに………攻撃っ…………

一撃加え……即座に距離を取るっ…………!

ヒットアンドアウェイ……!


HIT AND AWAY……!



零(よしっ……! こうなったら頼れるっ……カイジさん…………!)



狙うっ…………零も……!

尻尾……翼などの部位破壊っ…………!






…………



カイジ「おらっ…………!」

零「よし……切れた……!尻尾……!」



遁走っ……!

カイジと零……そして復活した涯……

三人に囲まれっ…………

流石の大空の王も……逃走っ…………!



涯「よっしゃ……!」

カイジ「巣に向かった……って事は……」

零「体力回復っ……!休息に入った……!」



そうなのだ……!

殆どのモンスターは……取るっ……

ダメージを受けると………!


圧倒的休息っ…………!

すやすやタイム…………!



猛省…………!
再開っ……!




アカギ「逃げたみたいだな……」


涯「アカギさんっ……!」

カイジ「バカっ……どこに行ってた……!」

アカギ「ククク……」



実はアカギ……掘っていた……!

各エリアにある……全ての採掘ポイントで……!

圧倒的鉄鉱石…………!



アカギ「そりゃ遅れるさ……全部回ってりゃあ……! 合流っ…………!」

カイジ「バカっ…………オレ達がどれだけ…………!」

零(うっ…………!)



不意……!

だが……確かに走るっ……!

零の胸に…………違和感っ…………!






実は……見ていたっ!

零……!


狩猟前に……チラ……と……!

アカギのポーチ……!手持ちアイテムっ…………!



零(ま、まさかっ…………!)



持っていたのは………ボロピッケル1本っ…………

「1本」っ………!



アカギ「……」フゥー



つまりこの異端の天才は……!

成し遂げた…………!

たった1本のボロピッケルで……全採掘ポイント制覇っ…………!



零(一度も壊れずに………全部…………?)






だが……



アカギ「まぁいいっ…………今は……そんな事っ……!」



そんな快挙……悪魔的記録にもアカギは拘らないっ…………!



アカギ「刺すんだろ……止め……! あの竜に…………!」

カイジ「あ、あぁっ!」

涯「そ、そうですよ………行きましょう……!」

零「奴は5番エリアにいるっ……!」

カイジ「引導だっ…………渡しに行くぞ…………!」

涯「よっしゃ………!」



四人が再び合流っ…………!

圧倒的壮観………!






…………



そして…………!



  【目的を達成しました】



零「よしっ………!」

カイジ「やったぁっ…………!」

涯「強敵(とも)が………また一人っ…………!」

アカギ「ククク……」フゥー




雲上人の天才児……宇海零っ……!


孤高の猛者……工藤涯っ……!


眠れる伝説の博徒……伊藤カイジっ……!


神域の男……赤木しげるっ……!




まさに精鋭っ…………!

飛びっきりの兵(つわもの)……!






この四人っ…………!

敵なしっ………!向かう所に敵なしっ……!

これからも………ずっと………!


ずっと…………!











      が………!









        ダメっ………!












涯「うわぁぁっ………!」



圧倒的………



零「ぐっ……なんて威力………!」



圧倒的………



カイジ「くそっ………ガードしただろっ………今っ………!」



圧倒的………



アカギ「あらら……」



圧倒的……………!





     絶対強者っ………………!





To be continued...!



とりあえずここまで……!

次はティガレックスっ……!

まぁ……
まぁ……
再開するにあたって……言いたい事は沢山あるざんす……!
でも………概ね……取りあえずは……


申し訳ないっ………!




白……白……白……!

白銀の世界…………!

雪山っ………!



涯「じゃ……お先っ……!」

カイジ「またな……!」

アカギ「ククク……」

零「みんな気をつけて………! ホットドリンク………!」



散策……!

手分けして探すっ…………

絶対強者……………ティガレックス……!






…………



涯(……)



涯っ…………

実は……楽しみにしていたっ…………

誰よりも……今回のクエスト…………!



涯(だって…………そうだろっ……)

涯(考えてもみろっ…………『絶対強者』…………!)

涯(かっけぇよ……かっけぇっ……!)



孤立する中二病…………涯っ……!

あろうことか憧れる……!

クエスト名に…………!



涯(ククク……一体どんな奴なんだ…………?)



進むっ……!

太刀を携え……白銀の世界……!






一方……カイジっ……!



カイジ(くそっ!)


カイジ(くそっ!)


カイジ(あ゙あ゙っ……!もうっ……!)バニッ


カイジ(またっ……!チョコマカと……!)


カイジ(正々堂々戦えよ……三下っ…………!)



てこずっていた…………!

ブランゴに……!






カイジ(くそっ……! くそバカっ……!)


カイジ(卑怯者……! すぐ逃げんなっ……!)



今回のカイジ……

ガンランス…………圧倒的ガンランスッ……!



カイジ(あ゙あ゙っ……!?)



ゆえに追い付けないっ…………!

追い付けない機動力っ……!






そして…………

零っ……!



零「いた……!」

涯「え……?」

カイジ「あぁっ…………?」



ティガレックスっ…………!

圧倒的ムービー……!



零(なんだ…………こいつ……?)



またしても零……即座に嗅ぎとるっ…………!

違和感っ!



零(今までの相手と比べると…………なんというか……こう…………)


零(原始的っ…………!)






そうなのだ…………!

今まで戦ってきた飛竜…………


あいつ(イャンクック)…………!

あいつ(ゲリョス)…………!

あいつ(バサルモス)…………!

あいつ(グラビモス)…………!

あいつ(リオレイア)…………!

あいつ(リオレウス)ともっ…………!



一線を画す風貌っ…………!



零(いや……それより……!)



そう…………!

ここまでは気付くっ…………!見れば分かるっ……!

誰でも……!






が…………零の感性が知らせるっ…………!

その先を………………!



零(こいつ…………今までの敵とは違う……!)

零(多分吐かないっ…………! ブレスとか…………!)

零(そして…………これも多分だけど…………)



零(―――うっ! 来たっ!)



思考の中…………!

ティガレックスが動くっ…………!

突進っ…………!



零(危ない…………!)



零っ…………躱す…………!

片手剣……ガード可能だが…………チョイス……!

緊急回避っ!






零(取りあえず初撃は回避っ……)



即座に体勢を立て直し…………様子見……!

相手の動きを観察っ…………!



零(今回は特に真新しい相手……! 当然すべきっ…………様子見……!)

零(見極める……!まずは……どんな攻撃をしてくるか…………!)




涯「待たせたなっ…………!」



そして来る…………援軍っ……!

涯っ………参戦…………!






ついに切って落とされる………闘いの火蓋っ……!

vs絶対強者っ……!






一方……アカギっ…………!




アカギ「ククク……」



アカギ「まだだ……まだ足りねぇっ……!」



アカギ「もっとよこせ………! 倍プッシュだっ……山菜ジジイ…………!」




圧倒的追い剥ぎっ…………!



少ないけどここまで…………!

まるまる二ヶ月っ………!
圧倒的謝罪っ……!

圧倒的再開っ………!




涯(まるで恐竜っ…………! Tレックスじゃねぇか…………!)



遅れて合流した涯……

不敵に笑う……!



零(見るからに凶暴……狂暴……!)



最初に相対した零……

投げる……! 冷静に……!

ペイントボールっ……!

圧倒的マーキング………!






涯(が…………どうあれ…………)



涯……走るっ……!

特攻隊っ……先鋒っ……鉄砲玉っ……!



零(巧いっ!)

零(奴の意識がオレに向いてる時に……!)



涯「おらっ…………!」



まず一撃……!

文字通り切って落とされるっ……闘いの火蓋…………!

狩人vs絶対強者っ……!






…………



一方……!



カイジ「…………」 ハァ…ハァ…



制覇っ……!

多勢に無勢っ……

ブランゴ達との死闘を……見事生き延びるっ…………!



カイジ(ぐっ……!)



だが……!



カイジ(うぐっ!うぐっ!うぐっ!)



だが……!



カイジ(何やってんだよっ……! オレはっ……!)



厳密に言うと「火蓋が切って落とされた」は日本語として間違ってるぞ

>>361
そんな事知るかっ………!
言ってくれよ………!先に………!


くそっ……!
する………!してやるっ………!
ふて寝っ……!




そうっ………!

一人で群れに挑む……ここまでは良いっ…………!

問題はその後……!



カイジ(うぐぐっ……!)ボロ…ボロ…



だが…………カイジっ!

ブランゴの群れを倒した事で……満たされる…………!

流れるっ……! 流れてしまうっ………!

どこか弛緩した空気………!



カイジ(なんなんだよ………! まるで学んでねぇっ………オレっ………!)



そう………!

あくまで今回の標的はティガレックス…………

絶対強者っ……!






カイジ(オレはなんでホッ……としてるんだ………!)

カイジ(あんな奴らまるで関係ねぇんだよ……! 今回のクエストには…………!)



敵はただ一人…………!

それを見失って勇み足…………

これが良くないっ……!

タブーなのだ………!



カイジ(くそ……! 切り換えろオレっ………!)ゴシ…ゴシ…



カイジ……前を向くっ!

目指すは絶対強者っ……!






…………



涯 「ぐっ……!」

零 「うっ……!」



圧倒的苦戦っ………!



零(やっぱりブレスの類いは吐いてこない……!)



そう……!

零の予感は的中していた………!

だが…………



涯「くっ……! あぶねぇ………!」

零(そう………!飛ばしてくるっ! 雪玉っ!)






零「ん………?」

涯「あぁっ……?」



一瞬……動きを止めるティガレックス……!



零(なんだ………? 隙ができたようには見えない………!)

零(まるで何かの予備動作みたいな………!)



またしても的中する零の読み………!

今回は………

飛びっきり悪い方にっ…………!



涯「隙だらけだ………! 恐竜野郎っ………!」



涯………!

同じく反応し………飛び掛かる………!

否っ!

飛び掛かってしまう………!






回転っ!

圧倒的回転っ!

ベ○ブレードっ………!



涯「はぁっ………? なんだその攻撃っ………! ざけんなっ……!」バニッ



涯………瀕死っ……!



零(まずい!)



次の攻撃っ………

次の標的が涯になれば………


死っ!


どうしようもなく死っ!






だが………その時っ………!

閃光っ………!



零(えっ……)

涯(なにっ……? なんなんだ……?)



混乱っ………ティガレックス……!

圧倒的目眩ましにより………混乱っ………!



アカギ「ククク………やっぱりな……!」



神域の男……

合流っ………!



零「アカギさんっ……!」

涯「アカギさんっ……!」






アカギ「まるで凡夫………!」

アカギ「力押ししてくる奴を相手に張り合って叩き合い………三流のする事っ……!」

アカギ「その場その場の直感………! まるでダメっ……こいつが冴えてなきゃ………!」

アカギ「その直感が当たりゃあ良し………仮に外れてもただ死ぬだけ……!」



零「うっ……」

涯「アカギさんっ………」



アカギ「狩るって事は……自分も狩られる覚悟があるって事d



  【アカギは力尽きた】



アカギ「あらら」






零「うっ……!」

涯「な、何やってんすかアカギさんっ……! もう解けてますって……! 閃光玉っ……!」



アカギ「ククク……なるほどな………!」



アカギ………!

あろうことか瞬殺されるっ………!

二人に説教中………

視力を戻したティガレックスに……!


閃光玉は天才を凡夫に変える………

圧倒的不慮の事故っ………!



今日はここまでっ………!




カイジ「何やってんだ……アカギっ……!」



カイジ、到着っ!

救援……!

戦場に到着っ……そして戦う……!

零と涯と共に……ティガレックスと……!



アカギ「ククク……」フゥー…



が……!

またもアカギは一服っ……!

倒れたことなど意に介さない……!

自分の命すら意に介さない……!






零(まぁ……色々あったが……)

零(無駄にしないっ! アカギさんの死っ……!)

零(100%とは言えないが……これで万全だ……! カイジさんも参加したし……)



だが……

だが……

問題はそのカイジにあった……!




カイジ「ぐはっ……!」


零(うっ!)





そうっ…………

今回……カイジの武器はガンランス……!

ランスと同じく…………敵に密着した接近戦でこそ真価を発揮するっ……!






カイジ「ぐっ!」



だが……それは大抵1人の時の話っ……!

4人だと別っ……!


動く……!



カイジ「ああっ…………! くそっ……!」 バニッ



4人の位置に合わせて……動くっ……!

縦横無尽………ティガレックスっ……!



カイジ「待て……待てよっ……!」



またしても追い付けないっ…………

追い付けない機動力っ……!






涯「おらっ……おらおらっ…………!」

カイジ「ううっ……待てよ……!くそバカっ……!」ボロボロ



零(まずいな……)



零……!

ティガレックスと交戦中にも冷静に判断っ…………!


最前線で最もダメージを受けつつ……

同じように最もダメージを与えている涯っ…………!

その涯はともかくっ…………!



カイジっ…………!




カイジ「少しは立ち止まれよ…………! 何も出来ねぇだろっ…………!」ボロボロ



圧倒的謝罪………!

未曾有の謝罪………!




ガンランスのカイジ…………!

やはり追い付けないっ……!



カイジ「あ゙あ゙あ゙っ……! もう我慢ならねぇっ……くそレックスっ……!」



零(やばいっ!)

涯(ん……?)



特攻っ………特攻っ………特攻っ………!



零「ダメっ! カイジさんっ!」



削がれる判断力っ………!

霧散する集中力っ………!






カイジ(ククク……! 隙が出来るぜっ……突進が終わりゃあ……!)



突進を避け……壁に追い詰める……!



零(まずい……このコースは……!)

零(切り返してくるっ……!)



カイジ「喰らえ……龍撃砲っ…………!」



が…………


ダメっ…………!





    【カイジは力尽きた】



カイジ「あっ…………」


カイジ「はっ……」


カイジ「……」


カイジ「はぁっ………!?」






カイジ「おいっ………! なんだ今の……!」

カイジ「ざけんなっ…………Uターンだと……!?」



そう……!

今までの敵とは違う……!

ティガレックスの突進っ…………!


してくる………方向転換っ……!




アカギ「ククク……無様に運ばれて来たかと思えば……」

アカギ「あんただったか……!」



カイジ「ぐっ……!」



カイジ……痛恨のキャンプ行きっ……!

1050年キャンプ行きっ…………!






カイジ「と、とにかく早く戻らねぇと……! お前も行くぞアカギっ……!」

アカギ「ククク……」フゥー

カイジ「かなり弱ってたし早くしないと…………」



   【目的を達成しました】



涯「よっしゃっ……!」

カイジ(あっ……!)



狩猟完了っ……!

普段なら喜ぶ事だが……

今回は違うっ…………!




まだキャンプにいるカイジにとっては………!






カイジ(あっ……あああっ…………)

カイジ(嘘だろっ……出来ねぇじゃねぇか……剥ぎ取りっ…………!)



そうっ……

クエストクリアから帰還までは1分っ!



カイジ(間に合えっ…………!)ボロボロ



とどのつまり……1分で済まさなければならない…………

剥ぎ取りっ…………!

その他もろもろ……圧倒的雑務…………!

残業禁止っ……!



カイジ(くそっ……なんでいつもこうなんだオレは…………!)ボロボロ






涯「カイジさんっ……速くっ……!」

零「まだ間に合います……!」


カイジ「ううぅっ………」ボロボロ



ゆらり……ゆらり……!

賭けるしかない……一婁の望みに……!

走るしかない……エリア6へ……!



カイジ(いいっ……! 分かったよ……もう……!)ゴシゴシ


カイジ(贅沢は言わねぇっ………! 3回剥ぎ取らせろとは言わねぇっ………!)


カイジ(レアアイテムを引き当てろとも言わねぇっ……!)






1回っ…………!



カイジ(1回だけで良いっ………! 剥ぎ取らせろよ…………!)



走るっ……迅るっ……駆るっ……

そして着くっ……! ようやく……!



涯「カイジさんっ……! あと10秒っ……!」

零「急いで!」



カイジ(よしっ……! このタイミングなら1回はイケる……!)






がっ…………!



ダメっ…………!




カイジ「あっ…………!?」



ブランゴ…………

ブランゴ…………

ブランゴ…………!


圧倒的横槍っ………!




涯(うっ………!)

零(あぁっ……!)



無様に転ぶっ…………カイジ……!






そして……宣告っ!



   【クエストクリア!】



カイジ(あっ……あぁっ…………!)ヘタッ…



剥ぎ取れず……!

カイジ、剥ぎ取れず………!!



カイジ「あ゙あ゙ぁっ…………!!」グニャー


カイジ「ブランゴ……!ブランゴぉっ…………!」


カイジ「殺すっ……殺してやる……! くそバカっ………!!」ジタジタ



涯(カイジさん……!)

零(カイジさんっ……)



醜態っ…………






カイジ「……おい……お前らっ……!」


涯「はい……?」

零「なんですか?」


カイジ「3回剥ぎ取ったんだろ……? お前らは……!」


涯「え、えぇ……」

零「まぁ……」


カイジ「……れっ……」ボソッ…


涯「え……?」

零「今なんて……」



カイジ「くれ………!素材…………!オレにもっ……!」ボロボロ…



圧倒的醜態っ………!






カイジ「山分けっ……3人で山分けっ……!」ボロボロ…

カイジ「それが一番いいって言うか………現実的って言うか…………」ボロボロ…

カイジ「それしかねぇだろっ………!くれよ……!なぁっ…………!」ボロボロ…



零「いや、あげたいのは山々ですけど……無理ですよ…………それ……!」


カイジ「うぐぅっ………!」



そう……!

レア度が一定以上のアイテムは……


出来ないっ!

手渡し……!



カイジ「か、関係ねぇっ……!よこせよっ……!」






零「ちょっ……」

涯「落ち着いてカイジさん……!」



カイジ……暴走っ!


がっ………

その時………!



アカギ「……」フワ…



ドカッ!



カイジ「あぐっ………!」 ドドォーッ



炸裂っ! 神域の蹴りっ……!



アカギ「ククク………みっともないぜ……!」






カイジ(くそっ………!)ボロボロ


カイジ(なんでオレばっかりこんな目に………!)ボロボロ


カイジ(オレが一番年上だろ……年長だろ………!)ボロボロ


カイジ(なんで引くっ………? 貧乏くじ………!)ボロボロ




辛酸を飲まされ……苦汁を強いられ………

それでもなお這うっ………!

底を……!


底を……!






這い続けるっ………!

底を………!



圧倒的謝罪……!

ティガ編終わりっ……!

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