ウィル・ナイツ「コーディーと結婚した」コーデリア「そうだよ!」 (90)

ウィル「氷のメガリス探検から帰還した僕とコーディーはついに結婚しました」

ウィル「今、すごく幸せです」

コーデリア「私もすっごく幸せだよ♪」

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~ワイド・ウィルの家~

コーデリア「ねえウィル」

ウィル「なんだい、コーディー?」

コーデリア「なんでもないよ…えへへ…」

ウィル「そっか」

コーデリア「うん」

コーデリア「なんか嬉しくなっちゃって」

ウィル「わかるよ。僕も嬉しいし、楽しいよ」

コーデリア「そっか。いっしょだね」

ウィル「いっしょだね」

コーデリア「えへへ」

ウィル「ふふ」

コーデリア「お家の小物や家具、かわいいのばかりにしちゃってごめんね」

ウィル「おしゃれでいいと思うよ。コーディーらしいし」

ウィル「ホントのこというと、僕もかわいい物好きなんだ」

コーデリア「ありがとう。二人ですてきなお家にしようね」

ウィル「うん」

ウィル「調度品、足そうよ。また二人で買い物して」

コーデリア「いいね。後でいっしょに行こう」

ウィル「うん」

コーデリア「出かけたらご飯のお買い物もしようね」

ウィル「うん。おいしいの作ろう」

コーデリア「いっしょに作ろうね」

ウィル「楽しみだね」

コーデリア「ねー♪」

コーデリア「えへへー、なんかいい感じの会話ー」

ウィル「そうかな?いつも通りだと思うよ」

コーデリア「うん。会話内容はね」

コーデリア「…でも、私たちの関係は違うよ」

ウィル「だね」

コーデリア「夫婦になったんだから」

コーデリア「今でも信じられないよ。ウィルと結婚しちゃうなんて」

コーデリア「昔からずっとずっと好きだったから」

コーデリア「ふわふわして、今でも夢みたいなんだー…」

ウィル「…僕も夢みたいだよ」

ウィル「コーディーみたいな可愛くて優しい女の子と暮らせるなんて…」

ウィル「僕にはもったいない幸せだよ…」

コーデリア「ウィル…」

ウィル「コーディー…」

コーデリア「ふふ」

ウィル「はは」

コーデリア「…結婚式まで挙げて、夢みたいもないけどね」

ウィル「ふふ、確かに」

コーデリア「いい式だったよね」

ウィル「うん」


~~~

~結婚式の日~


コーデリア「…いよいよだね」

ウィル「うん」

コーデリア「あぁ~!緊張する~!」

ウィル「僕も…」

コーデリア「…私、おかしくないかな?花嫁衣装ヘンじゃないよね?」

ウィル「大丈夫。いつもの可愛い綺麗なコーディーだよ」

コーデリア「ありがとう、自信出たよ」

ウィル「…あっ、間違えた」

コーデリア「…なあに?」

ウィル「いつも以上に綺麗で可愛いコーディーでした」

コーデリア「…もぉっ!」

ウィル「あははっ」

ナルセス「なんだこの寸劇…」

ナルセス「お前らはいつまでも変わらんな」

コーデリア「ナルセスさん!?」

ウィル「…見てたなら教えてくださいよ」

ナルセス「気づかないお前らが悪い」

ナルセス「…まぁ、おめでとうと言っておこうか」

ナルセス「結婚おめでとう」

ウィル「ありがとうございます」

コーデリア「ありがとう、ナルセスさん」

ナルセス「ふん…」

ナルセス「…コーデリアは赤ずきんを取らないのか?」

コーデリア「これ外したら私じゃないよー」

ウィル「コーディーのアイデンティティですから」

ナルセス「…そうか」

ナルセス「先に行ってる。準備が出来たら来いよ」

ウィル「はい」

コーデリア「はい」

ナルセス「じゃ、後でな」

~~~

タイラー「何故か立会人になってしまった」

ナルセス「適任ではあるな」

タイラー「じゃあ簡潔に行こうか」

タイラー「汝、ウィリアム・ナイツはコーデリアを妻として愛することを誓うか」

ウィル「誓います」

タイラー「汝、コーデリアはウィリアムを夫として愛することを誓うか」

コーデリア「誓います」

タイラー「おめでとう。婚姻が成立した」

ウィル「ありがとうございます」

コーデリア「ありがとう、タイラーさん」

ラベール「モヒカンの立会人…」

パトリック「シュールな絵面ですねー」

ラベール「おめでとう二人とも」

ウィル「ラベールさん」

ラベール「綺麗よ、コーデリア」

コーデリア「ありがとうラベールさん」

ラベール「何だか悔しいわね。幸せ全開な顔しちゃって」

コーデリア「…うん」

ラベール「そんな顔しないでよ」

ラベール「あなたみたいな子に負けたなら諦めもつくわよ」

ラベール「お幸せにね」

コーデリア「ありがとう」グスッ

ウィル「…ありがとうございます」

ラベール「むー…。めかし込むとやっぱりイケメンねウィルは」

ラベール「惚れ直しちゃうかも♪」

ウィル「はは…」

コーデリア「むむむ…」

ラベール「何か摘んでくるわね」

ラベール「…」

パトリック「おめでとうございますお二方」モグモグ

ウィル「パトリックさん」

パトリック「料理は僕が手配しました。パーティー会場は酒場ですから、メニューを並べやすいですよね」モグモグ

コーデリア「ありがとう」

ウィル「おいしそうですね」

パトリック「グルメな僕が自信を持ってすすめるモノです。いっぱい食べてくださいね」モグモグ

パトリック「それではまた後で」モグモグ
ウィル「はい」

ウィル「…パトリックさん、ずっと食べてたね」

コーデリア「うん」

ウィル「僕らも食べようか」

コーデリア「そうだね」


タイラー「ウィル、コーデリア」

ウィル「タイラーさん、さっきはありがとうございました」

コーデリア「とっても良かったよタイラーさん」

タイラー「俺もお前たちの結婚式で立会人が出来て嬉しいよ」

タイラー「お前たちが子供の頃から見てるから、自分の子供達が結婚してるみたいで何だか目頭が熱く…」

ウィル「…タイラーさん?」

タイラー「もう止めておこう…少し酔ってるかもしれないな…」

タイラー「…とにかくおめでとう」

コーデリア「本当にありがとうタイラーさん…」

ウィル「…」ペコリ

タイラー「いい式を」

タイラー「いい式ですね、ナルセスさん」

ナルセス「かもな」

ナルセス「…自分の子供みたいか…」

ナルセス「わからなくもないな」

タイラー「はい」

ナルセス「私は一人の方が気楽だから家庭はいらないがな」

タイラー「ナルセスさんらしいですね」

ナルセス「まあ、いつまでも子供みたいな二人だがな」

タイラー「純粋で優しい子達なんですよ」

ナルセス「優しいのはお前もだがな」

タイラー「ナルセスさんこそですよ」

ナルセス「ふん!」

タイラー「ふふっ…」

ナルセス「…まあまあな式だな」

タイラー「はい」

ウィル「…いい結婚式だなぁ」

コーデリア「ねー」

ウィル「会場は酒場で、顔見知りしか来ない手作りのパーティーだけど」

コーデリア「それがあったかいよね」

ウィル「…うん…だよね」

ウィル「…叔母さんや父さんや母さんにも見せたかったな…」

コーデリア「ウィル…」

ウィル「こんなに素敵なお嫁さんをもらったよって」

ウィル「こんなに立派になったよって」

ウィル「…」

コーデリア「」ギュッ

コーデリア「届いたらいいね…」ギュッ

ウィル「…ありがとう」ギュッ

コーデリア「…もし」

ウィル「ん?」

コーデリア「…もし、私たちに子供ができたら」

コーデリア「素敵な結婚式を挙げて、あげようね?」

ウィル「うん、そうだね…」

コーデリア「絶対ね?約束だよ?」

ウィル「約束するよ」

コーデリア「えへへ」

ウィル「ふふ」

今日はこのへんで
見てくださってありがとうございます

ーーー

ウィル「盛り上がってるな」

コーデリア「ねー」

タイラー「ナルセスさんもう一杯」

ナルセス「頂こう」

ラベール「…やっぱり悔しいなぁ…やけ酒付き合ってよ」

パトリック「はぁ…じゃあ、このおつまみどうぞ」モグモグ

モブ「わいわい」

モブ「がやがや」

モブ「わいがや」

コーデリア「みんな楽しそう」

ウィル「うん」

コーデリア「今日はいい日だねー」

ウィル「うん」

ーーー
現在

コーデリア「素敵な結婚式でした…」

ウィル「…うん。本当にいい式だった」

ウィル「みんなが祝ってくれて」

コーデリア「とっても楽しかったこと」

コーデリア「私、絶対忘れないよ…」

ウィル「僕も忘れない」

コーデリア「後、ウィルが大好きだって気持ちも」

ウィル「それももちろん忘れない」

コーデリア「あはは」

ウィル「さて、買い物に行こうか」

コーデリア「うん」

コーデリア「じゃあ手を繋いで行きましょう」

ウィル「うん」ギュッ

ウィル「コーディーの手、あったかい…」

コーデリア「ウィルの手もあったかいよ♪」

ワイドの街

コーデリア「並んで歩くの楽しいねぇ」

ウィル「楽しいね」

コーデリア「いいとこだよね、ワイドって。住みやすい」

ウィル「うん、だからここにしたんだ」

ウィル「コーディーとのんびり暮らせそうな街がいいなって」

ウィル「ラウプホルツは寒そうだし、ヴェスティアはちょっとひなびてるから」

ウィル「ここがいいかなって」

コーデリア「私のために?」

ウィル「コーディーのためにが、僕のために、だから…」

コーデリア「…ありがとうウィル」

ウィル「少し照れるかな…」

コーデリア「もー!ウィル大好きっ!」ギュッ

ウィル「急に抱きつかないでー」

コーデリア「あはは」

コーデリア「ご飯何食べたい?」

ウィル「なんでもいいよ。コーディーが作ってくれる物はみんな美味しいから」

コーデリア「なんでもいいが一番困るんだよー」

コーデリア「ウィルが食べたいの作ってあげたいもん」

ウィル「…コーディー…が食べたい」

コーデリア「」

コーデリア「何言ってるのー!恥ずかしいよっ!街中だよ!」

ウィル「コーディーが食べたいものが食べたいなって…どうしたの?慌てて?」

コーデリア「…なんでもない!」

ウィル「顔赤いよ?へいき?」ジッ

コーデリア「覗き込んじゃだめ!近づいちゃだめなの!」

ウィル「?」

見てくれてるかた、いたらありがとうございます

ウィル「?」

ウィル(コーディーは時々よくわかんないや)

ウィル(そこが可愛いんだけどね)

ウィル(そういえば…)

数年前、霧の谷

ウィル「モンスターのヴォルカノイドを倒したら槍が出てきた…」

ウィル「氷のクヴェルか…。槍ならコーディーだね」

ウィル「どうぞ」

コーデリア「私にくれるの?」

ウィル「槍、得意だからね」

コーデリア「ありがとっ」

コーデリア「ずーっと大切にするね」ギュッ

ウィル「ただのクヴェルの槍だよ?」

ウィル(満面の笑みで槍を抱きしめてる…)

コーデリア「えへへ…」

ウィル(コーディーは本当に槍が好きだなぁ)

数年前、ヴェスティア

ウィル「鉱山でモンスターを退治をするよ」

ウィル「コーディーも来てくれるよね」

コーデリア「もちろんだよ!」

コーデリア「どこにだって行くよ!ウィルといっしょなら!」

ウィル「ありがとう」

ウィル(熱心だなー。ヴィジランツの仕事大好きなんだね)

ウィル(仕事を誘って断られた事がないや。いつも一生懸命でえらいなコーディーは)

ウィル「コーディー楽しそう」

コーデリア「…ウィルといっしょ、ウィルといっしょ」

ナルセス「ふん」

タイラー「なるほど」

現在

ウィル「…コーディーは不思議だなぁ」

コーデリア「失礼だよ。どういう意味?」

ウィル「…いや。感情豊かだよねって、昔からさ」

ウィル「見てて飽きないよ」

コーデリア「…ウィルといるからだよ」

コーデリア「ウィルがそばにいるだけで嬉しい気持ちでいっぱいになっちゃうんだもん」

コーデリア「感情隠してなんていられないよ。自分でコントロール出来ないんだもん。恥ずかしいのに」

コーデリア「ありのままの私を見てもらうしかないもん。呆れるかもしれないけど」

コーデリア「…」

ウィル「ふふ」

ウィル「呆れないよ」

未だにコーディー好きがいて嬉しいです
それではまた

ウィル「僕もいっしょなんだ」

ウィル「僕もありのままのコーディーが見たいし、ありのままの僕を見てほしいから」

ウィル「好きな人のそのままを知りたいもんね」

ウィル「だから嬉しいな」

コーデリア「ウィル…」

コーデリア「私も嬉しいよ」

コーデリア「世界で私しか見られないウィルを見せてもらえんるだから」

コーデリア「ウィルが私で安心してくれる証拠だもん」

コーデリア「だからとっても嬉しいよ」

コーデリア「えへへ」

ウィル「ふふっ」

~商店街~

コーデリア「美味しそうだねー」

ウィル「いっぱい食材売ってるねー」

コーデリア「こういうの見てると色々作りたくなるよね」

ウィル「コーディーの作るご飯美味しいから大好き」

コーデリア「ウィルの作るご飯も美味しいよ」

ウィル「ご飯いっしょに作ろうか?」

コーデリア「それがいいかもね」

ウィル「決まりだね」

コーデリア「だね♪」

ウィル「あっ、あけびだ」

コーデリア「めずらしいね~。グリューゲル近辺はよく採れるのかな?」

ウィル「買おうか?」

コーデリア「いいよ。めずらしいもんね」

コーデリア「あっ、グラスダンサーも売ってる!?これ食べられるのかな?」

ウィル「小さいうちなら食べられるのかな?林檎みたいだし」

コーデリア「ぱかぱか動いてるね~」

ウィル「大きいお店は面白いや」

コーデリア「ね~」

幼女「お父さん!たかいたかいして~」

父親「たかいたか~い」

母親「あらあら良かったわね」

幼女「わ~い♪」


コーデリア「…いいなー」

ウィル「子供は可愛いなぁ」

コーデリア「ね~、私、子供好きだよ」

ウィル「僕、女の子の方がいいかな」

コーデリア「どうして?」

ウィル「きっとコーディーみたいに可愛い子になるから」

コーデリア「…もうっ!」

コーデリア「どうして私たちの話になるのっ?」

ウィル「違うの?」

コーデリア「…違わないけど」

ウィル「コーディーとならあったかい家庭が築けそうって思ったんだ」

ウィル「コーディーは優しいきれいなお母さんになる気がするんだ」

コーデリア「…そ、そうかな…?」

ウィル「うん、きっと」

コーデリア「…やっぱりウィルはずるいなぁ」

コーデリア「照れずにそういうことばっかり言うなんて」

ウィル「事実だからね♪」

コーデリア「じゃあ、男の子もいいかもよ?」

コーデリア「男の子ならウィルそっくりのかっこよく優しい子になるよ、ぜったいに」

ウィル「とんでもなく悪い男かもよ?」

コーデリア「それはないよ!ウィルと私の子供だもん!」

ウィル「そうだね、コーディーは優しいもんね」

コーデリア「ウィルの方が優しいもん!」

ウィル「あはは」

コーデリア「えへへ」

ウィル「とりあえずいい子が生まれてくることだけはわかったかな」

コーデリア「うん、そうだねっ」

ウィル「僕らの子供か…。じゃあ頑張らないとね」

コーデリア「なにを頑張るの?」

コーデリア「……」

コーデリア「ウィル!!」

コーデリア「そんな恥ずかしいこと人前で言っちゃだめだよ!!」

コーデリア「何言ってるの。も~!ホント恥ずかしいんだから…」

ウィル「いや…コーディーと赤ちゃん守らなきゃって思っただけだけど…」

コーデリア「えっ…!?あっ…うぅ…」

ウィル「どういうこと?」

コーデリア「聞かないでぇ…」

ウィル「?」

コーデリア「ごめん…私やっぱりおかしい…」

コーデリア「幸せなウィルとの未来を妄想したら止まらなくなっちゃって…」

コーデリア「…はしたなくて、ごめんね」

ウィル「はしたない?なんで?」

ウィル「…よくわかんないけど」

ウィル「妄想なら僕もいっぱいしてるよ」

ウィル「いっぱい考えてるよ」

ウィル「コーディーと実際に付き合える前は、付き合えたらどんなに楽しいかって」

ウィル「付き合えた後は、コーディーと結婚したらきっと幸せになれるんだろうって」

ウィル「今だって幸せな明日を想像してる」

ウィル「コーディーもおんなじ気持ちで嬉しいなぁ」

コーデリア「ウィル…」ジワッ

ウィル「コーディー」ギュッ

コーデリア「…だいすき」ギュッ

ウィル「僕も大好きだよ」

食器屋

コーデリア「ねぇウィル。このお皿とそのお皿、どっちがいいかな?」

ウィル「こっちかな。可愛いから」

コーデリア「うん。私もこっちの方が好き」

コーデリア「えへへ、意見があったね」

ウィル「そうだね」

ウィル「あと僕はこっちのカップが好き。模様が綺麗だよね」

コーデリア「私もそれ好きだよ」

コーデリア「好みいっしょだね」

ウィル「いっしょだね」

コーデリア「えへへ」

ーーー

コーデリア「テーブルクロスとかカーテンとか色合いを統一した方がいいかな」

ウィル「赤とかピンクとか?」

コーデリア「よくわかるねー。さすがはウィルだよ♪」

ウィル「コーディーを見てれば誰でもわかるよ」

コーデリア「えー。そうかなぁ」

ウィル「コーディー赤とピンクだらけじゃない」

コーデリア「だって好きなんだもん、色もこの服も」

コーデリア「このかっこ私の故郷の民族衣装なんだ」

ウィル「うん。前に教えてくれたよね」

コーデリア「可愛いからずっと着てるの。ウィルも気に入ってくれてるし」

ウィル「その服、僕も可愛いから大好きだよ」

コーデリア「ありがとう、嬉しいな。いつもそう言ってくれるね」

ウィル「事実だから」

コーデリア「…でもそろそろ止めた方がいいのかな?」

ウィル「なんで?」

コーデリア「可愛いすぎるから若いうちしか似合わないかも」

ウィル「コーディーは若いよ。可愛いよ」

コーデリア「…まぁ、今はね」

コーデリア「いつか年を取って似合わなくなったら嫌だなぁって思うの」

コーデリア「さすがにおばあちゃんになったら似合わないよこの服装」

ウィル「コーディーはおばあちゃんになっても素敵だと思うよ」

コーデリア「えー。しわしわな私を見られたくないよー」

ウィル「きっと可愛いおばあちゃんになるよ」

ウィル「その頃は僕もおじいちゃんだしね」

ウィル「いっしょに年を重ねるも素敵なことだよ」

コーデリア「ずっといっしょに?」

ウィル「ずっとずっといっしょに」

コーデリア「…えへへ」

ウィル「だからその服もずっと着てて。コーディーらしさがすごく出てるから」

ウィル「もちろんコーディーは何を着ても似合うから何でも着てほしいけど」

コーデリア「むー、私で着せ替えとかする気?」

ウィル「する気」

コーデリア「もー」

コーデリア「仕方ないなぁ。頑張って若くて可愛い私を保つしかないね」

ウィル「それは楽しみすぎるなー」

コーデリア「ご期待にできるだけお応えするよ」

コーデリア「だからウィルもかっこいいウィルでいてね?」

ウィル「頑張る!」

コーデリア「私も頑張るね♪」

帰り道

コーデリア「買い物しすぎちゃったかな」ズッシリ

ウィル「あはは、だね」ズッシリ

コーデリア「ふー…」

ウィル「重いかい?持とうか?」

コーデリア「大丈夫。私はとっても力持ちだもん!」

コーデリア「ウィルも結構持ってるし」

ウィル「でも…」

コーデリア「夫婦なら負担もはんぶんこしないとね」

コーデリア「ね?」

ウィル「そっか」

ウィル「じゃあ公平にはんぶんこするため、これとこれは僕が持ちます」

ウィル「ほら、しっかり二等分」

コーデリア「…えー、ウィルのが多いよ」

コーデリア「もー、ウィルは優しいなぁ」

ウィル「コーディーも優しいよ」

コーデリア「ウィルの方が優しい!」

ウィル「そんなことないよ」

コーデリア「あるよ!」

コーデリア「おかげで私、甘えっぱなしだよ…」

コーデリア「ウィルを守るっ約束したのに」

ウィル「…」

ウィル「」ナデナデ

コーデリア「頭なでないでー!」

ウィル「ごめん。つい可愛くなっちゃって」

ウィル「僕らやっぱりおんなじ気持ちなんだね」

ウィル「僕もコーディーを守りたい」

ウィル「いつもそう思ってるんだ」

ウィル「…でも、守るとか守られるとか関係なしに」

ウィル「コーディーといると楽しい」

ウィル「心がホッとして安らぐ」

ウィル「だから、いっしょにいるのに理由なんていらないような気がするんだ」
ウィル「ただ、いたいからいっしょにいたいからいる」

ウィル「それでやりたいようにする。肩肘なんて張らずに」

ウィル「もう、ずっと二人で過ごすんだから、意識なんてしなくてもいいんじゃないかなって思うんだ」

ウィル「でしょ?」

コーデリア「…」

コーデリア「やっぱりウィルはウィルなんだね」

コーデリア「…うまく言えないけど今の考えかた、自然体でとってもウィルらしいよ」

ウィル「…誉められてるの?」

コーデリア「誉めてるよ」

つづく

コーデリア「そっか…何も考えなくてもいいんだね」

コーデリア「ただ、いっしょにいたら楽しい。それだけでいいんだ」

ウィル「そうだよ」

コーデリア「そっか」

コーデリア「…でもやっぱりウィルの助けになりたいなぁ」

ウィル「いてくれるだけでいっぱい助けられてるよ?」

ウィル「自分で言うのもなんだけど、僕の人生なかなかヘビーじゃない?」

コーデリア「…ヘビーすぎるよ」

ウィル「だよね」

ウィル「…でも、いいことだってあるんだ」

ウィル「可愛い女の子が僕を思ってくれる」

ウィル「ずっとそばで気遣ってくれる」

ウィル「もう十分に幸せだよ」

コーデリア「ウィル…」

コーデリア「私もね、幸せなんだ」

コーデリア「私、最初は恋とかあんまり興味なかったんだ」

コーデリア「子どものころはいつも、ヴィジランツになって冒険することばかり考えてたの」

コーデリア「棒を振り回して冒険ごっこばっかしてた」

コーデリア「だから冒険の中でウィルみたいに素敵な男の子と出会えるなんて思わなかったよ」

コーデリア「ウィルと旅ができて良かった。恋することの素晴らしさもわかったもん」

コーデリア「本当にありがとうウィル」
ウィル「こちらこそだよコーディー」

ウィル「コーディーのおかげで僕の青春も華やかだったよ」

ウィル「毎日楽しかった。本当にありがとうコーディー」

コーデリア「まだまだこれからも楽しくしてあげるよ。楽しみにしててよね」

ウィル「うん」

~自宅~

コーデリア「ふ~、疲れた…ただいまー!」

ウィル「二人とも外にいるのにね」

コーデリア「いいんだよ。帰ってきたらただいまするの!」

コーデリア「ここが私たちの帰ってくるところなんだから」

コーデリア「それにただいまって言えるのって、帰る場所があるんだなって実感できて嬉しいもん」

ウィル「うん。わかるよ」

ウィル「僕は帰ってくる場所があるってありがたいことだって思うから…本当に…」

コーデリア「……」

コーデリア「これからは私がウィルを迎えるからね」

コーデリア「ウィルが帰って来たら、お帰りなさいっていつも言うよ」

ウィル「じゃあ僕はいつもただいまって言うよ」

ウィル「ただいま」

コーデリア「お帰りなさい」

コーデリア「…えへへ、恥ずかしいね」

ウィル「僕は嬉しいよ」

ウィル「すっごく嬉しい…」

コーデリア「ウィル!」ギュッ

ウィル「コーディー!?」

コーデリア「…私がウィルの帰る場所だよ」

コーデリア「ずっとここで待ってるから」

コーデリア「ちゃんと帰って来てね。約束だよ?」

ウィル「わかった。約束する」

ウィル「いつでもコーディーのとこに帰って来る、絶対に」

コーデリア「約束、破ったらダメなんだよ?」

ウィル「絶対守るから」

コーデリア「信じてるからね」

ウィル「うん」

コーデリア「ウィルは一人で突っ走るから心配なんだよ」

コーデリア「あんまり自分に構わないし」

コーデリア「これから私がそばに居れるけど」

ウィル「いつも近くにいるじゃない」

コーデリア「もっと近くだよ…」ギュッ

コーデリア「もっと、もっと近く…」

ウィル「そうだね」
コーデリア「本当はいつでも…」ギュッ

ウィル「…コーディー、ありがとう」ナデナデ

コーデリア「ん…」

コーデリア「…そろそろ、ご飯作らないとね」

ウィル「…そうだね。お腹すいてきたなぁ」

ウィル「いっしょに作る?」

コーデリア「うん、美味しいの作ろうね!」

~キッチン~

コーデリア「♪」トントントン

ウィル「コーディー、エプロン似合うなぁ…」

コーデリア「この服、エプロンに合わせて着ることが多いから」

ウィル「コーディーが可愛いからなんでも似合うってのもあるよね」

コーデリア「も~…」

ウィル「あと、新妻みたい」

コーデリア「みたいだね」

ウィル「メイドさんにも見える」

コーデリア「ウィルのメイドさんになら、なってもいいよ?」

ウィル「魅力的な提案だね」

コーデリア「ふふ、ありがとう」

ウィル「やっぱりコーディーは可愛いなぁ…」

ウィル「」ギュッ

コーデリア「抱きついちゃダメ。ご飯作れないよ?」

ウィル「コーディーが可愛過ぎるから僕も大変だよ」

コーデリア「ウィルもかっこよすぎるけどね」

ウィル「あはは、ありがとう」

つづく

コーデリア「ご飯ができましたー!」

ウィル「できたね!」

コーデリア「いただきまーす♪」

ウィル「いただきたす」

コーデリア「ウィル!」

ウィル「なに?」

コーデリア「あ~ん」

ウィル「…あ~ん?」

コーデリア「口、あけて?」

ウィル「こうかな」

コーデリア「はい」

ウィル「うん」モグモグ

ウィル「おいしい」

ウィル「あ~ん」

コーデリア「私にもしてくれるの?」

コーデリア「ありがと」パク

コーデリア「おいしい」モグモグ

ウィル「なんか恥ずかしいな」

コーデリア「うん。…でも嬉しいね」

ウィル「わかるよ。僕も嬉しい」

コーデリア「えへへ」

コーデリア「ずーっとこうやって過ごしてたいなぁ…」

ウィル「そうだねぇ…」

コーデリア「ずーっと二人でのんびり平和に」

コーデリア「いつか子どもができたら、その子もいっしょに三人で」

ウィル「そうだね」

コーデリア「…どっか行かないでね」

ウィル「…え?」

コーデリア「私を置いて行かないでね」

ウィル「…」

ウィル「わかってるよ」

コーデリア「…うん」

ウィル「…」

~~~

コーデリア「もう夜遅くなっちゃった」

ウィル「ね」

コーデリア「もう寝ないと」

コーデリア「ウィル、隣に」

ウィル「うん」ゴロン

コーデリア「ふふ」ゴロン

コーデリア「こうやって並んで横になると、二人で冒険してた時の事を思い出すよね」

ウィル「うん。野宿とかで雑魚寝した時、並んで寝たね」

コーデリア「あの時、私すごくどきどきしたんだよ」

コーデリア「今は、ウィルと寝るとホッとするけど」

ウィル「僕はあの頃からホッとしたよ。コーディー強いからね」

コーデリア「あはは。ひっどーい!」

ウィル「嘘。どきどきしたよ」

ウィル「コーディー魅力的だもん」

コーデリア「もー」

コーデリア「手を繋いでいいかな?」

ウィル「いいよ。僕も繋ぎたい」ギュッ

コーデリア「えへへ、ウィルの手あったかい」

ウィル「コーディーの手もあったかいよ」

コーデリア「おやすみなさいウィル」

ウィル「おやすみコーディー」

コーデリア「…私を離さないでね…」ギュッ

ウィル「うん…離さないよ…ずっと…」ギュッ


~~~

~海賊船~

ウィル「…これでエッグも海の底だ。もう誰も傷つけることはない」

ウィル「コーディーやリッチも安心して暮らせるよ」

ウィル「エッグなんて人の世にあっていい物じゃないからね」

ウィル「…船、ずいぶん傾いて来たな」

ウィル「これじゃあ僕も海の藻屑かな…逃げる手段が見つからないし」

ウィル「父さん、母さん、叔母さん…」

ウィル「僕、頑張ったよね」

ウィル「…」


『気をつけていってきてね』

『ちゃんと帰って来るんだよ』

『ムチャしたらだめだよ』

ウィル「…帰らなくちゃ」

ウィル「僕の家に」

ウィル「…待ってるんだから…」


~~~

コーデリア「そんな…嘘だよ…」

コーデリア「嘘だもん!」

ナルセス「…」

タイラー「…」

コーデリア「ウィル、帰って来るって言ってたもん!」

コーデリア「また帰って来るって言ってたもん!」

コーデリア「だから…」

コーデリア「私待ってなきゃ…」

リッチ「ばぶ?」

コーデリア「…」グスッ

リッチ「ばぶ」

コーデリア「…リッチ」ギュッ

リッチ「ばぶ」

コーデリア「…」ギュッ

コーデリア「…ウィル」グスッ

コーデリア「うう…」

リッチ「ばぶ…」

コーデリア「ん…」ギュウッ

「ただいま」

コーデリア「…」バッ

ウィル「ただいま…遅くなってごめんね」

コーデリア「!」

ウィル「海賊船が沈んで…救命ボートを探すのに手間取ってさ」

ウィル「少し遭難しちゃったし…よく生きて帰れたなって…」

コーデリア「」バッ

コーデリア「…」ギュウッ

ウィル「…ホントにごめん」

ウィル「泣かせちゃったね。いつも笑ってて欲しかったのに…」ナデナデ

コーデリア「…ホントだよ…」

コーデリア「リッチも怒ってる」

リッチ「ばぶ!」

ウィル「ごめん」ナデナデ

リッチ「ばぶ」

コーデリア「もう…どっか行っちゃやだ…」

ウィル「どこにも行かないよ」

ウィル「僕の帰る場所はここだもん」

ウィル「君が待ってるこの家が僕の帰る所」

ウィル「…コーディーが待っててくれるから、僕は帰って来られたんだ」

ウィル「また、コーディーに会いたくて。ずっと離れたくなくて」

ウィル「…そしたら、なんか帰ってこられた。ありがとうコーディー」

コーデリア「…いくらでも待つよ。ここを守るのが私の役目だから」

コーデリア「それに待ってるのは私だけじゃないよ」

リッチ「ぶー」

コーデリア「ほら、この子もパパを待ってる」

ウィル「ありがとう、リッチ…ごめんな」

リッチ「ぶー!」

コーデリア「ママも怒ってるよ」

コーデリア「もう家族を泣かしちゃだめなんだから」

ウィル「…約束するよ、絶対」

コーデリア「ホントだよ…」ギュウッ

コーデリア「…ウィル」

コーデリア「おかえりなさい」

ウィル「ただいま」

リッチ「ばぶ♪」


~外~

ナルセス「…面倒くさい奴だ」

タイラー「…そうですね」

タイラー「じゃあ帰りますか」

ナルセス「ああ」

ウィル「ありがとうコーディー…」

コーデリア「…えへへ」

コーデリア「…ウィル」

ウィル「ん?」

コーデリア「私たち幸せだね」

ウィル「うん、幸せだ」

リッチ「ばぶ!」



ーおしまいー

おつきあいありがとうございます
それではまた

他の世代もいいですね

機会があればまたウィル編も書きたいです

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