エボリューション10(12)

『オーマイガァアア!!』

『どうしたの?ジャクソン。まるで豚の死骸みたいな顔して』

『みてくれよアンナ!!』

アンナ『まぁっ?!なんて大きなオデキなの!!こんなじゃ豚の死骸から腐りかけの林檎にレベルアップね!!』

ジャクソン『うぅ~どうすれば良いんだ~』


『心配は入りません!!そんなときにこそコレ!コレ!』
 
ジャクソン『それは……』

『これはスカンクの体液とホンハブの牙から採られた毒素を組み合わせたその名も』

『エボリューション10!!!』


『エボリューション10は、開発者であるテツロウ・ホシノがたまたま病院で知り合った骨肉種になってしまった8歳の少女を救う為に治療薬を研究していたら』

『気づいたら出来たのがエボリューション1 0ってワケさ!!』

『8歳の少女の命も救い、ニキビや骨の奇形症に苦しむ人達の為に自主販売したら……なんと!!』

『たったの1$で通信販売を始めたんだ!!』

アンナ『まぁ!!随分とお安いのね』 

『エボリューション10が販売が開始された頃は色々な研究者から疑いの声があがったが……彼等全員なぜか行方不明になってしまったよ!!』 

ジャクソン『大丈夫なのかい?それは』


『心配ご無用!!エボリューション10は炭酸飲料に混ぜたりクッキーに塗ったりする事で効果を発揮するんだ!!』

『それだけじゃないぜ~しかも顔に塗ったりシェイビークリーム代わりにしてもいいんだ!!』

ジャクソン『ワォ!!それは凄い!!』  

『しかもマリファナのつもりでコレをキメてラリっても問題ない!!』
 
『ただ、生で口にいれるのは止めてくれ全身の毛穴から血が噴き出るぜ!!』

『もし、エボリューション10が欲しければいつでも連絡してくれ!!』

:電話番号は050-xxx-x7x:

:土日祝24時間いつでも応対いたします:


ジャクソン『アンナ!!見てくれオデキが消えた!!』

アンナ『まぁ~ジャクソン!!またあなたの豚の死骸みたいな顔を拝めて幸せだわ!!』

『さぁ、テレビを視ているあなたも今すぐ連絡を!!』

:090-xxx-x7x:


ピッ


一時停止。

かぶき町 繁華街


「だんじり野郎も~ライライ~ケツから花火が上がりゃ~ホイホイ」


奇妙な唄を歌う、小汚い砂漠色のフードと年季が入った小汚い帽子を被った15歳ぐらいの少年の前を筋肉質なイイ男が目の前を通る。

少年は歌うの止めグラサンを掛けるとイイ男の後ろについて行った。

花屋

カランコロン


店員「いらしゃいませ~」

「すみませんがコレと一緒に適当な花を包んで下さい銃口を上にして」


花屋に入店したボロボロの黒いライダージャケットを着て濃い青のスウェットパンツを履いた眼鏡を掛けた

16歳ぐらいの少年と紺色のロング・レザージャケットを着てブルージーンズを履いたオールバックの髪をした23歳ぐらいの青年が、1万円札の束とコルトM16A1を受付に置いた。


「よろしく」


23歳ぐらいの青年は笑顔で店員の肩を優しく叩いた。


店員「分かりました……」


店員は引きつった顔で花を選び始めた。

倉庫


「ハディホォオオオ!!!!」
スッ~


灰色の髪をした上下の赤いスーツを着た40歳ぐらいの無償髭を生やしたおっさんが横に並べた10つのテーブルに置いたマリファナをキメてラリっていた。


「赤井さん、行きますよ」


赤井と呼ばれたおっさんはチャラそうな若者二人に両腕を抱えられて黒の高級車の後ろに乗せられた。


赤井「イヤァア!!」

キャバクラ・すまいる


「お妙ちゃ~ん、けつを……」

志村妙「ケツにボールペン刺しますよ社長」


「キャー!!」

「社長さん、随分お盛んですね~」


妙「あら新ちゃんど……」

志村新八「姉上頭を下げたほうがいいですよ」

妙「え?」


ババババババン!!ドドドドン!!

男子トイレ


「アッー!!」

イイ男「この俺を……」


イイ男の心臓部を背後から竹槍が貫いた。


コート姿の少年「意外にケツ綺麗だな」

赤井「ぐるるるるる」

少女「」ガシャン!


抜き取った何かはモスバーグM590 マリーナ・ピストルグリップであった。

少女は赤井が乗る高級車の上に登り銃口を下に向け後部と前座席に全弾発射した。


ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!

カチカチッ


ブゥーン!!


少女はモスバーグを投げ捨て仲間が運転するハーレーダビットソンの後ろに乗りそのままいずこえと消えて行った。

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